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音楽日誌

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●2009年2月某日

昨日は結局システム系の作業は最終断念、仕舞ってあったパソコン設置し直して専用マシンとして立ち上げたが、修正ソフト(パッチ)が不足。とうとう2月に間に合わない。それでも日常作業は粛々とこなして、エエ加減ぶち切れていたので、同僚誘って深酒〜今朝は頭痛です。昨夜、オークションCD総計163枚は、一枚除いて全部入札有、けっこう競合して値が釣り上がったものもありました。まだ返答が来ないものもあるけれど、今朝から荷造りに追われております。ほんま、棚はずいぶんとスッキリ空いた感じ。さて、次はなにを出品しようかな?

(売れてしまった歴史的録音40枚組)Vaughan Williams 交響曲第2番「ロンドン交響曲」〜ヘンリー・ウッド/クイーンズホール管弦楽団(1936年録音)・・・名残惜しく、昨日の通勤で再度拝聴。年代を考えると音の状態は良好だし、クイーンズホール管弦楽団には浪漫の色濃い香りがあります。毎度同じ感想だけれど、とにかく”わかりやすい”ということ。録音技術の問題もあるんだけれど、弱音を弱めすぎない、ということです。静謐な部分での説得力抜群。

最近購入したばかりのグレン・グールドCBC録音6枚組を手放したのは、CBSのオリジナル・ジャケット80枚組を入手したから。当初購入予定はなくて、その代わりとしたものだったんです。音質的にはかなり厳しいし、80枚分しっかり聴くのが先決だな、ということで。これも名残惜しくBach ゴールドベルク変奏曲〜グールド(p)(1954年)を再確認しておりました。わずか一年の違いだけれど、軽妙なるリズムの1955年スタジオ録音と比べると、落ち着きがあって沈静化した雰囲気がありました。例の明快なるタッチはそのままだけれど。

これより定例耳鼻科でございます。

通院ついでにクロネコ便関係はCD出庫済み、郵便局は本日夜終了分+未連絡分含め明日まとめて出してきましょう。歴史的音源はずいぶんと減り、とくに巨大ボックスものがなくなりました。大小4本ある収納棚は、小さいのが一本減らせるかも。

NAXOS 8.550079  980円Tchaikovsky バレエ音楽「眠れる森の美女」(5曲)/Glazunov バレエ音楽「四季」〜オンドレイ・レーナルト/CSR交響楽団(現在のスロヴァキア放響/ブラティスラヴァ1987年録音)・・・懐かしいなぁ、1990年代初頭、CDを集め始めたもっと初期の購入。980円の値札が残っております。NAXOSの登場は衝撃でしたよ。今聴けば、演奏がこぢんまりとして大人しいとか、色気や迫力不足を指摘できるが、当時はとにかく”まず音楽を聴く、それも良好な音質で”ということが肝要だったんです。旋律がじみじみ美しい(とくに夏の情景、そして秋のバッカナーレ!)。

こんな懐かしいCDを聴いていると、棚中溢れかえるCDを所有しながら、なにか大切なものを失ったような・・・そんなことを考えました。異様に長く、苦しかった2月は本日で終了です。人間は暦で区切りを付けて、気持ちの転換を図るもの。


●2009年2月某日

2月は短くて、明日で終わりなんだな。寒さは少しずつ緩んできましたね。相変わらず睡眠不如意、途中覚醒してサイト定例更新しておきました。本日でお仕事のケリが付かんか、なんとか。本日明日締め切りでオークションCD総計163枚出品、締め切り時間設定ミスで先ほど一件既に終了(300円で落札有)、23枚分(現在のところ)入札がないのが気に喰わない。入札さえ入って下されば、最低価格ラインでもかまわないんだけれど。3枚分は知名度低いので予想していたけれど、残り歴史的録音10枚組、2セット分が苦戦しております。価格設定が失敗だったか。明日明後日は送付作業でたいへんだ。

昨夜、Shostakovich バレエ組曲集「ボルト」「明るい小川」「黄金時代」〜テオドール・クチャル/ウクライナ国立交響楽団(録音年記載漏ミスプリでしょう/月日のみ有)・・・2005年3月購入とのメモが入っていて、お目当ては「ジャズ組曲」であった3枚組。知名度では推し量れない立派な(迫力)演奏だし、Shostakovichの明るい側面が出現(でもやっぱりどことなく不気味)して、深刻かつ重苦しくならない。音質も良好。

Tchaikovsky バレエ音楽「眠れる森の美女」〜スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立放送交響楽団(1980年)・・・弐枚目迄。抜粋を聴いているからあちこち旋律は馴染みだし、アクの強い濃厚骨太な表現が最高です。交響曲だったら、すっきり都会系の表現を求めていたけれど、バレエ音楽だったら思いっきりクサく、強烈に演っていただいてもよろしい。オーケストラは上手いんじゃないの?チェロとかヴァイオリン・ソロも纏綿と歌って、やや粗野だしエエ感じ。硬質な木管も弦も素敵です。

爆演に耳慣れると、繊細微妙なる音楽に戻るのに少々リハビリ必要ですね。


●2009年2月某日

体調はそう悪くないんだけれど、とにかくカラダが重い。ほんまに体重増加傾向だから、仕方がない。運動不足だし。今週のオークション出品は明日一区切りだけれど、かなり愛着のあるものも出品していて、それは基本”ほぼダブり”が棚中に存在するから・・・エイドリアン・ボウルト/ウィーン国立歌劇場管弦楽団のVaughan Williamsはそんな一枚だけれど、無事一件のみ入札ありました。入札者の評価欄を拝見すると、吹奏楽ファンなんですね。そうか「イギリス民謡組曲」で検索したんでしょ、きっと。「タリス」「グリーンスリーヴス」は有名だけど、これも素朴で懐かしい旋律が躍動して、なんど聴いてもウキウキ楽しい。昨夜も手許に三種あるボウルトの録音を堪能しておりました。

到着したCDをぼちぼち聴いております。Tchaikovsky バレエ音楽「眠れる森の美女」〜エフゲニ・スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立放送交響楽団(1980年)・・・壱枚目。お恥ずかしいが、入札したときにはフェドセーエフだとばかり・・・到着して、そのつもりで音楽が鳴り出した途端!おお、こりゃスヴェトラーノフだと自覚。かなり強烈な金管迫力であり、優雅なバレエ音楽ではなく、迫力ある立派な管弦楽作品として成り立っております。この類は抜粋でなんども聴いて馴染んでいるが、全曲は聴く機会は少ないんです。(ロジンスキーの「くるみ割り人形」は処分済み、小澤征爾の「白鳥の湖」は現在出品中〜未だ入札なし)

Tchaikovskyの甘美な旋律をけっこう堪能しております。最近、精進料理のような英国音楽ばかり(Sibelius も同類)食していたけれど、時に濃厚な味付けも悪くない。これは三大バレエ全曲収録の8枚組(1,800円送料込)也。

もう1セット、(交響曲は超・苦手)Shostakovich 管弦楽作品集5枚組〜ロジェストヴェンスキー・・・おっと、出勤時間となりました。

サイテーの一日。昼から取りかかったシステム系のお仕事は、三度挫折してほんまムダな徒労に終わりました。他は、ま、人並み通常通りの進捗なんだけど、この某作業はマニュアルを作って派遣さんに引き継ぐはずが、とんでもない重圧となってのしかかります。これは別種の疲れだな、いつもは”鋼鉄の胃袋”を誇っているのに、どーも胃が痛い・・・

それでも、ちゃんと通勤音楽愉しみましたよ。Haydn ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII11/ト長調Hob.XVIII4〜ペーター・レーゼル(p)/ギュンター・ヘルビッヒ/ベルリン交響楽団(1979/80年)・・・Haydnのピアノ協奏曲は、我らがヴォルフガングに比べ(ちょっと)知名度がないだけで、素朴な愉悦に溢れます。ちょっと色気と陰影に足りないかも知れないが。レーゼルには古典的均整があって、流麗雄弁に過ぎず、バランス感覚抜群の聴き応え。オーケストラも録音も艶消しで、エエ味わいでした。

edel 0002832CCC/CD1 10枚組1,962円にて購入帰りはBeethoven 交響曲第1番ハ長調〜ペーター・レーゼル(p)/クラウス・ペーター・フロール/ベルリン交響楽団(1991年)・・・35分だけれど、職場を出て自宅マンションに帰り着いたらちょうど終了いたしました。(乗り換え接続にムダがなかった)これぞベルリン交響楽団の魅力横溢で、冒頭の弦からゾクゾクするような渋い響きを堪能可能。この演奏も安定して、古典的Haydnを感じさせる演奏。安定して重心の低いピアノ、終楽章なんてけっこうテンポは乗ってくるんだけれど、(良い意味で)地味な印象があって、落ち着いております。苦手Beeやんもちょっと克服か。

明日、件のシステム系作業さえ決着付けられれば、他のお仕事宿題はどーとでもなる・・・早よ区切りを付けて安穏とした週末にしたいものです。

VENEZIA MOCKBA 2007  5枚組1,500円今朝、コメントし損ねた(苦手系)Shostakovich 管弦楽作品集5枚組(送料込1,500円也)の件、「祝典序曲」と「二人でお茶を」以外は聴いたことのない珍しい作品ばかり。昨日聴いたのは、スケルツォ 嬰へ短調 作品1/主題と変奏 変ロ長調 作品3(1982年)/クルィローフの2つの寓話 作品4から「こおろぎと蟻」(1979年)〜ガリーナ・ボリソーワ(s)/ソビエト国立交響楽団/クルィローフの2つの寓話 作品4から「ろばとうぐいす」(1979年)〜モスクワ音楽院室内合唱団/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団/スケルツォ 変ホ長調 作品7(1982年)/劇音楽「南京虫」 作品19(1985年)/日本の詩による6つの歌曲 作品21(1982年)〜アレクセイ・マースレンニコフ(t)/ソビエト国立文化省交響楽団/ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー・・・どれも初耳というか、存在さえ初めて知った作品ばかり。リリカルで晦渋さもないが、どーも精神的に素っ気ないというか、甘美もクソもない、乾いた情感のみ、といった味わいの作品ばかり。嫌いじゃないですよ、交響曲みたいに大仰じゃないし。こういった未知の作品も、精神にはエエ刺激でしょう。


●2009年2月某日

雨ですね。金沢三日目(駅付近は受験生でいっぱいです)、さすがに激ツカレであり、あと商談2本ともかく、そのままとんぼ返りで職場、というのがツラい。このまま帰宅できればベストなんだけど・・・でも、今週は比較的残務はラクなんじゃないか?でも、次のサイクル・スケジュールをそろそろ調整しなくっちゃいけない。

長山靖生「いっしょに暮らす。」(ちくま新書)・・・著者あとがきによると「生き難さ三部作」とのこと。現代の少子化は結婚が減っているためであり、それは経済的な要因が多いのは事実だろうが、じつは根深い社会的変遷があることが理解できます。結論的には人間関係が希薄になっている、ということであって、より濃密な関係を望むべき時(男女の関係とか結婚とか)にそこに踏み込めない、ということです。ワタシは18歳で親元を離れ、一生の生き方を方向付ける出会いがありましたね。そして結婚、一人息子ができたが、やはり大学からは一人暮らしをしろ、と言い聞かせて、実際そうなりました。が、どうなんだろう?あいつは。お仕事は楽しくやっているようだけれど。

漱石の「こころ」の分析はかなり難解であり、ユートピア系では武者小路実篤の「新しき村」ヤマギシ会の実践と挫折、問題点、近年発生している「ルーム・シェア」の取材などから、現代の人間関係の可能性、難しさが問題提起されます。家族の関係には”まだまだ新しい希望と可能性がある”と結んでいるが、ちょっと憂鬱な気分となりました。かなり(難物な、哀しい)現実事実を言い当てていると思い当たるから。

職場に寄って二仕事くらいこなして帰宅。物理的にはいろいろ盛り沢山なんだけど、精神的にはそう過重なるものでもない。結局二日間の金沢場所5戦5勝な感じで、それなりに乗りきりました。明日、システム系の力仕事を無事乗り切れれば、今週は一息。

移動中音楽。Elgar 交響曲第2番 変ホ長調/序曲「フロワッサール」〜チャールズ・マッケラス/ロイヤル・フィル(1993/2年)・・・エエですね。マッケラスの表現は明晰骨太で、曖昧さは微塵もなし、オーケストラの粗野な爆発(特に金管)がとても効果的です。英DECCAの録音もその辺りを良く捉えて、爽快な音楽に仕上がりました。

Dclassics HR703862  4枚組購入価格失念Sibelius 交響曲第3番ハ長調/第6番ニ短調〜パーヴォ・ベルグルンド/ボーンマス交響楽団(1977/73年)・・・三種揃う彼の交響曲全集だけれど、これが一番良いのではないか。既に10年ほどのお付き合いとなって、エエ加減なコメントも残っております。シルヴェストリではかなり粗っぽいサウンドを聴かせたボーンマス響も、ここでは(骨太のまま)ずいぶんと清涼なる響きに変貌しておりました。弱くない、ヤワじゃないんです。でも、クールでアツい、精緻で豪快。音質もかなりよろしい。

・・・それにしてもSibelius は難解、というか、ツボの押さえかたにコツがあります。ワタシは小学生の頃から(たまたま)聴いて馴染んでいたから平気だけれど。第3番ハ長調はシンプルな音型をひたすら繰り返すことによる、特異なる効果が生まれております。第6番ニ短調は名付けて「銀河鉄道交響曲」、満天の星空に天駆ける姿を彷彿とさせる、名曲中の名曲。

帰宅したら、出張前に落札したCD計13枚到着。全部露西亜系でございます。今週末締め切りのオークション出品はぼちぼちの成果か。


●2009年2月某日

今回の金沢ツアーは3/5消化。我ながら恐るべき本番力を発揮して、準備不足取引先会議も和気藹々と、無事乗り切りました。あまりのストレスといままでの緊張がいったん途切れて、夜7時に終了した会議後、一人で呑んでおりました。金沢駅構内のカウンターのみの店はすっかり顔なじみです。明日、商談2発、そのまま大阪にとって返して、上司と面談(さっき別れたばかりだけれど)。

いつもは悪口ばかりのチームメンバーも妙に持ち上げるんですよね、ご苦労様と。(油断大敵/ま、一日中しゃべっていたからね)膨大なる(さして内容のない)お仕事一区切り。また月次サイクルのお仕事組み立て作業が始まります。ワタシは先を読まない、毎日毎日粛々と目の前の宿題をこなしていくことしかできないし、一方で(狭い)仕事の価値観には絶対に埋もれたくない。もっと他にありまっせ、人生に大切なことは。

オークションCDの売れ行きは、週末に向けて順調なのかな?メンディ・ロダン/イスラエル・シンフォニエッタに人気ないのは想定通り、予想外なのは、スタニスラフ・ブーニン(p)の協奏曲に反応ないこと。オークションに参加する硬派音楽ファンには縁がないのか?(かつて)あれほど人気があったのに・・・他はやがて入札あるんじゃないか、との予感はあります。先週末送ったものは、つぎつぎと到着報告入っております。よかった。


●2009年2月某日

サラリーマン生活続く限り、毎週やってくる”ブルー・マンディ”。いろいろと憂鬱な課題山積で、本日夜から金沢入り。そういえば昨夜のNHKスペシャル「うつ病治療 常識が変わる」これは凄い衝撃で、いかにエエ加減な、知識もスキルもない、金儲け主義の医者が多いか、という実体に慄然としました。精神科って設備投資が要らないし、患者は増える一方だから商売としては有望なんでしょうね。日本は壊れつつある・・・

そういえば、数日前、テレビで(後半だけだったが)映画「日本以外全部沈没」は抱腹絶倒の”B級映画”(”B級グルメ”的親愛の表現でございます)であって、食料自給率が低い日本に4倍の外国人難民が押し寄せたらもっと(うんと)悲惨でしょうに、みたいなツッコミともかく、あり得ないシチュエーションやら価値観の逆転がいかにもエンターティメント。安っぽいリアリティのない表現が、かえってユーモラスで好きですよ。

昨夜、Bach 「クリスマス・オラトリオ」(後半第4〜6夜)〜ハリー・クリストファーズ/ザ・シックスティーン(録音情報不明のディジタル録音)・・・ちょっと季節外れだけれど、”人の声”が聴きたかった。清明でクリア軽快なる声楽陣、ちょっと頼りないくらいの柔らかい管弦楽(古楽器)はほぼワタシの理想であって、伝統のマルティン・フレーミヒ(ドレスデン・フィル1974年)とはずいぶん遠く隔たった世界だな、といった感慨ありました。しみじみと汚れた精神を洗い流して下さる・・・

今朝、Sibelius 交響曲第1番ホ短調〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送交響楽団(1974年)・・・むき出しの金管が強烈なる彼の全集はLP以来の再会みであります。ちょっと精神的にタフじゃないと聴けない演奏だけれど、この第1番にはそう違和感なし。雄弁で、大爆発する灼熱の演奏でありました。

では、これから出張準備を。

(ようやく金沢ホテル入)なんか今日もバタバタしていたなぁ。でも予定通りのお仕事準備進捗、夕方東京本丸のエラいさん(でも幹部は世代交代して年下なんですよね)の御法話は驚くほどわかりやすく、正確で、しかも切り口が新鮮〜それを聴いてから大阪発だったので、けっこう遅くなりました。断続的に会議を抜けつつ、資料準備や日常作業消化するのがヴェテラン絶妙のサボりです。精神的には追いつめられていないが、明日朝一番の会議対応が心配です。あきらかに準備不足。いつもの”本番に強い”性格発揮できるか?月曜から早くも激ツカレ状態。

先ほど女房殿からメールが届いて、先週面接を受けに行った経理のパート募集に合格したとのこと。ご近所だけれど、意外と名の通った企業でして、募集は若い人たちがたっくさん来ていたからダメでしょ、なんて言っていたけれど、なんといってもキャリアが華麗ですから。大阪、岡山で経理関係のマネージャー経験有。昨年はご近所極小土建屋にて滅茶苦茶なマネージメントと、粉飾決算を持ちかけられて辞表を叩き付けたが。その後、肩痛腰痛などで苦しんでいたけれど、最近回復してスポーツクラブにも行っております。

最近、ダンナは弱ってきて、”早よ、引退したい”が口癖になっているから、女房に稼いでいただかないと。というのはジョーダンとして、せっかくのキャリアは社会に生かさないともったいない。この大不況なのに、たいしたものです。たった一人の採用だったらしいし。おそらくは正規採用にキャリア・アップする可能性もあるんじゃないか。

移動中音楽は、Bach パルティータ第1/2/6番( BWV.825/826/830)〜アンドラーシュ・シフ(p)(1982-91年)・・・世評は高いですねぇ、ワタシはたいてい世評が悪くてもどこか美点を探して養護するんだけれど、シフの12枚組にはどーも共感できず・・・ゆらゆらとして”音の腰”が定まらない。サウンドも表現も曖昧模糊として、これを”雰囲気”と読んで良いのだろうか?結局、グレン・グールドの80枚組「オリジナル・ボックス」を購入したのも、シフの演奏が予想外に嗜好から外れたのが大きな要因でした。う〜む。ま、とにかくもう少し聴き込んでみましょうね。せっかくの出会いだし。

LONDON KICC9320 オークションにて3枚組1,000円少々にて入手Ravel ボレロ/道化師朝の庭/ラ・ヴァルス/逝ける女王のためのパヴァーヌ/「ダフニスとクロエ」第2組曲〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1961〜63年)・・・往年の英DECCA名録音もやや不自然さを感じさせるイヤホンでの聴取、子供の頃からなんども聴いた録音だけれど〜痺れました。例えば超・精密なる音列の集積である「ダフニス」は、各パート微妙なアンサンブルの甘さに気付きます。ピッチが上擦り、指が回らない木管、薄い弦、それでも得も言われぬ”雰囲気”があって、粋でお洒落で・・・へろへろでもエエじゃないの。どこかの隣国のマスゲームじゃあるまいし、ぴたり!と縦の線が合わなくても、ちゃんと音楽になっているんです。けっこう陶酔。

オークションはじょじょに入札来てますね。競合なし、全部一件のみで落札終了、というのが理想。土曜日に送付したものは、無事到着している旨、報告が届いておりました。


●2009年2月某日

明日より連続出張会議商談となるので、本日もう一日ゆっくりとくつろぎましょう。昨夜は女房とご近所焼鳥「大吉」+ラーメン屋へ。ささやかなる贅沢だけれど、ちょっと喰い過ぎだ。世界に向けた輸出がガタ落ちであること、生産の大幅落ち込みによる工場稼働率低下、従業員の解雇整理、失業、下請け孫請けはお仕事なくなり、当然次への設備投資は縮小される・・・百貨店大苦戦、外食産業もたいへんなようです。しかし、日本人は実体経済より心情的にずっと悲観的なんだそうで、テレビで悲惨な俄ホームレスが報道されれば、当面なんとかなっている我が身にも投影させて、いっそう消費を抑制させちゃう、預貯金に回してしまう。だって先行き見えないから。

先週始め、十年ぶりに入った十三の大衆的居酒屋は凄く混んでいた(そして、安かった)し、我がオークションの売れ行きも(値頃さえちゃんとすれば)まあ順調な動きであります。激安なんですけど。(そういえば昨日締め切りだったCDも落札連絡したら、このサイトの読者でした/感謝)円高で海外旅行の動きも悪くないらしい。文化というのは、社会的に余剰が豊かなときに開花するものなのでしょう。音楽業界全体の動きはどうなのか?おそらくはCD(DVD?)の売れ行きは悪いでしょうね。産業構造が変わっていくんでしょう。前回バブル以降、国際競争力云々でやったことは雇用形態の不安定化でしかなったし、ほんまの”産業構造変化”はこれからか。若い人は可哀想だな。日本は政治に対する不信が酷すぎです。治安の悪化も心配。閑話休題(それはさておき)・・・

今月始めにダイニング・コンポを交代させて、旧のCDレシーバー(TEAC)、MDデッキ(SONY)が望外の価格で売れたのは既出(ミニコンポ購入金額を上回った!)。問題は残ったスピーカー(KENWOOD)でして、500円でも買い手が付かず、場所塞ぎだし、泣く泣く捨てようか、と思った矢先、昨日締め切りギリギリで落札されました。520円也。送付先は仙台の整骨院。金額の多寡ではなく、せっかく使えるものはちゃんと使うべき、という当たり前のことなんです。”ECOの時代”なんて既に言葉は陳腐化しているが、ものを大切にするのは当たり前のこと。そういえば、ホンダのインサイトはバカ売れらしい。切り口は、節約、再利用、ダイエット、健康か。

ワタシはずっと【♪ KechiKechi ♪】生活だけど、ここ最近、膨大に貯まったCDを意欲的に整理加速しております。棚が空いてくるのは嬉しいが、まだまだ処分は続けなくっちゃ。ことしはCD購入は止めじゃ!というストイックな方をネット上で拝見することがあるけれど、ワタシは”抑制”程度であって、けっこう買っておりますが。昨日は断続的に歴史的録音の英国もの、聴いておりました。ぼんやりしていて、コメント不可だけれど。

SONY ML5578/88697130942-09GLENN Gould 弦楽四重奏曲 作品1〜シンフォニア弦楽四重奏団(1960年)・・・グールド/オリジナル・ジャケット・コレクション(80CD/既に廃盤)に含まれるもので、36分程の収録も贅沢(なんせオリジナルの姿だから)不思議な明快さを持った作品であって、平易で不機嫌な”新ウィーン楽派”的音楽です。フーガが多用され、それが発展せず暗く収斂されていくような?ま、オトナ買いしないと絶対に聴く機会のない作品だろうが、けっこう”聴け”ます。ツマらない作品ではない。看過し、放置すべき作品に非ず。

今朝、Delius フロリダ組曲/幻想序曲「丘を越え遙かに」/春の田園詩/ラ・クアドルーネ(フロリダ風狂詩曲)/スケルツォ/歌劇「コアンガ」〜フィナーレ〜デヴィッド・ロイド・ジョーンズ/イギリス・ノーザン・フィルハーモニア(1995年)・・・春の田園詩/ラ・クアドルーネ(フロリダ風狂詩曲)/スケルツォ、この3曲が世界初録音となっております。もともとDeliusは、録音が少ないからほんまかも。NAXOSはこの辺りが意欲的。かなり以前、定価(1,000円弱)で購入したものと記憶します。リーズでの録音となっており、解説によると「北部歌劇場」のオーケストラとのこと。独墺系のかっちりとした作品にはともかく、英国の含羞と落ち着きに溢れた作品には充分の実力と相性。奥行き鮮度とも優秀な音質とあいまって、存在感を充分に主張した一枚でありました。

懐かしく遠くを見つめるような、穏健静謐な作品であり、時にオーケストラが爆発しても激昂しない安らぎの旋律連続です。「コアンガ」には女声ソロが入ります。けっこうな迫力でした。

女房殿は風邪で寝込んだ母親の様子を見に出掛けたし、自宅にてたった一人存分に音楽を聴き、本を読み、そしてサイト用原稿を認(したた)めておりました。スピーカーが無事落札され、送付しなくちゃいけないんだけれど、ご近所酒屋が本日休み。三度段ボールを抱えて店先まで行ったが、とうとうあきらめて駅前コンビニまで十数分、難行苦行にてようやく目的を達成。なんせクルマがないECO生活ですから。

つい先日までダイニングに鎮座していたオーディオは、すべて全国へ(北は仙台、南は沖縄まで)もらわれていきました。先代の自動食器洗い機は資源ゴミ(?だっけ)に300円の札を付けて、いよいよおさらばです。CD棚はみるみる空白が増えてしまって、満足だけれど、今夜2件ほどオークションで入札するか、ちょっと悩んでおります。


●2009年2月某日

本来であれば本日、そして月曜出張出発ギリギリまでの作業が思わぬ進捗、午前中、そして昼からの来客迎えての会議終了後、一気(膨大なる)諸宿題を終了させたので、本日(若い者に頼んで)お休み。体調怪しくて、夜、いつもの耳鼻科に行ったら扁桃腺がかなり悪いらしくて、点滴処方。抵抗力が落ちているとのこと。たいしたド残業もしていないんだけれど、心労かな?オツカレ気味です。

オークションにてCD処分は一件のみ残して、幸い全部落札成。めでたい。昨年いったん出品して、あまりの人気のなさに取り下げた「歴史的Wagnerオペラ」ボックスも(値下げ成果で)無事もらわれていきました。昨夜より荷造りに追われております。

で、「歴史的Wagnerオペラ」ボックス(調子に乗って)もう一セット出品〜これはシロウトには劣悪音質がツラいので、時期を狙ってちゃんとしたステレオ録音セット入手しようという趣旨でした。棚中処分せずに次のを買う、という行為は金銭的意味合いのみならず、精神的な軋轢もあるので。出品してみたら、なぜかヤフオク「音楽ジャンル」この時期出品無料キャンペーンをやっていて、ついでにこの間ダブり買いした物件も大量に出品しました。英国音楽は人気ないからな、どんなもんでしょうか。

今朝、確認したら(寝る前に出品した)「歴史的Wagnerオペラ」ボックスに早速入札がありました。良かった。価格相場の狙い(激安値付)が上手くいったのか。

VIRGIN 724356239524 4枚組1,120円(総経費込)で入手昨日の通勤音楽。Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜ユッカ・ペッカ・サラステ/フィンランド放送交響楽団(1990年)・・・昨年購入した4枚組中に含まれるものだけれど、入手時の印象は薄くて、いちおう聴きました、的感想でしたね。このオーケストラはSibelius が似合うような清涼なサウンドであって、Mahler では少々脂っこさが足りぬか?と思っておりました。イヤホンで集中すると、精密なアンサンブルはもちろんだけれど、金管の迫力押し出しも堂に入ったもの。サラステの表現は思わぬスケールに充ちたもので、涼やかなる弦が爽快な雰囲気を高めます。全曲68分だから通常テンポだけれど、体感的にはゆったりめであって、それは細部の彫琢の成果かと思います。茫洋とした残響も悪くない録音。もう少しクリアな見通しは欲しいが、これが会場の自然な音なのでしょう。

セクシーな「アダージエット」にも清潔感があって、しかも表現は素っ気なくならない。

HISTORY 204555-308オークションに出品してしまった音源名残惜しく再確認しております。Vaughan Williams 交響曲第2番「ロンドン交響曲」〜ヘンリー・ウッド/クイーンズホール管弦楽団(1936年録音)・・・音質的時代的に少々緻密さが足りないような気がするものの、ワタシの「ロンドン交響曲」開眼の一枚也。一般に英国音楽はメリハリ少なく、穏健静謐な旋律が全体像をつかみにくくしていると思います。ツボを発見するのに苦労するのだね。ところが、この太古歴史的録音は劇的雄弁骨太表現にて(録音技術的制約もあったのでしょう)弱音を押さえすぎず、旋律サウンドがとてもわかりやすい。(一部カットがあるらしいが/たしかこの作品の初録音)清明なる心情と思わぬユーモアの対比が初めて理解できた・・・のは、5年前でしょうか。お世話になりました。

Coniel(協和発酵)KY-9110  PHILIPS/CBS音源の海賊盤10年前、このサイト初期の更新に「I Love 中古CD」という素朴な一文が残っております。やがてワタシは(自称)日本有数のBOOK・OFFフリークとなり、やや沈静化しつつ現在に至っております。そこには「Mozart ピアノ協奏曲第20番 ブレンデル/マリナー/アカデミー室内管」(CONIELレーベル@350/いかにも海賊盤、協和発酵の景品でNot For Sale ・・・しかも未開封)の存在が〜いまでも棚中にありますよ。そして一昨日正規盤全集到着へ。巡り合わせでしょう。

ニ短調協奏曲K.466(1973年)ずいぶんと久々の聴取は、”劇的だ”ということ〜当たり前じゃないの、と言うなかれ。激しく叩き付ける強靱なるアタック!じゃないんです。バランスのとれた絶妙の表現の中から、間違いなく”劇性”が浮かび上がる、ということです。力みは必要ない、ということでしょう。美音ではないが、変幻自在の表現の妙は見事でありました。

昨夜落札されたCD、全部連絡があって、先ほど送付してきました。今回送付は合計120枚ほど?エエ感じの削減です。郵便局のお姉さんがドン臭くてなんども料金を間違っちゃう・・・ある方は「取り置き希望連続」でとうとう宅急便へ。散歩も兼ねて帰宅したら、昨夜〜今朝出品した英国音楽(バルビローリのダブり分)さっそく入札始まりました。ありがたいですね。入札者を確認すると、先ほど送付してきた方のひとりでして、お得意さんになって下さったみたいです。

昨夜来、断続的に聴いていたのは(DHM50周年記念ボックス中) 「J.S.バッハ以前の聖トーマス教会のカントールの作品集」ゼバスティアン・クニュプファー:Ach Herr, strafe mich nicht/Es haben mir die Hoffartigen/ヨハン・シェッレ:Das ist mir lieb/Ach, mein herzliebes Jesulein/Barmherzig und gnadig ist der Herr/Aus der Tieffen rufe ich, Herr, zu dir/ヨハン・クーナウ:Gott, sei mir gnadig nach deiner Gute/O heilige Zeit〜コンラート・ユングヘーネル(リュート)/カントゥス・ケルン(1992年)・・・大Bach に慣れた耳に違和感ないどころか、天才も歴史の経過の中で位置づけられる、といった自明の、魅力ある作品ばかり。古楽器演奏も声楽も技術的に洗練され、敬虔な気分に溢れます。録音も極上。


●2009年2月某日

さて、明日も出勤だけれど、週末を迎えサイトも定例更新済。昨日は予想通り”上司からの急な思いつき指示”というか、東京本丸上司急遽来阪となり緊急資料作成作業(自分でやれよ、が本音)、いくつか日常作業上+取引先との関係で小さな不快感があったが、概ねお仕事は順調に消化できました。あとは月曜夜(前泊出張)に向けての締め切り一本あるだけだけれど、他、明日で決着付くでしょう。本日午前でかなり消化できるかも。昼から来客対応有。本日は夜耳鼻科に行く予定なので、残業なしで。

CONCERTHALLSOCIETY  C.H.S.0121昨日通勤音楽。(月に2度は聴く)Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ピエール・ブーレーズ/フランス国立放送管弦楽団(1963年)・・・この演奏はLP時代以来、何度聴いても興味深く、そして感動します。正確でキレのあるリズムを前提に、若きブーレーズ38歳のアツさが興奮を高めます。冒頭のバソンを先頭に、オーケストラの面々は”自分の色”を自在に発揮しようとするが、指揮者はそれを許さぬ統率力が反発しあって、何ともいえぬ緊張感が溢れました。アンサンブルに集中力はあるが、かなり強制的な感じであって、当時のフランス系にはかっちりとしたリズムやアンサンブルに対する”アンチ”があったのか。

優秀な録音であるはずもないが、イヤホンで聴いていてさほどの違和感もありません。続く、カンタータ「結婚」(パリ・オペラ座管弦楽団)も同様に感銘深い。粗野で原始的雰囲気、激しいリズムも最高。

Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1957年)・・・年代を考えるとかなり鮮明なる音質だけれど、イヤホンで確認すると時に広がりが不足だったり、各パートの定位がおかしかったりするのは、黎明期ステレオ・フォニックの技術だから仕方がないでしょう。奥行きは充分。演奏は細部まで”泣き”の味付けたっぷり!纏綿と歌ういつものスタイル。全体構成とか、勢いを犠牲にしても細部こだわった粘着質表現の姿勢は好みを分けることでしょう。もちろんワタシは支持派。ハレ管は技量メカニックに優れるとは思わないが、瑞々しいサウンドで豪華に鳴り渡っております。これぞ、バルビローリのマジック。終楽章の爆発まで満足して聴き終えました。

今朝、マティアス・キルシュネライトのMozart ピアノ協奏曲全集よりサイト更新したが、昨日アルフレッド・ブレンデルの1970年代全集が到着。せっかく在庫の整理が進んでいるのに〜しかし、これはLP時代数枚所有してとてもお気に入りだった演奏なんです。Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/第23番イ長調K.488〜ブレンデル(p)/ネヴィル・マリナー/ジ・アカデミー(1971/75年)・・・マリナーのオーケストラもこの辺りが全盛期だったんでしょう、エエ味で清涼に鳴っております。キルシュネライトもオーソドックスな安定感があったけれど、ブレンデルの表現は微に入り細を穿って(エキセントリックな表現皆無でありつつ)表現の幅が広く、深い。熟練熟達というか、音色の変化、強弱の効果を駆使して、美しい旋律を浮き立たせております。

こんな出会い(再会)があるから、時にCD購入は止められません。処分するほうは本日締め切り分、全部には入札ありません。一部のCDに競合集中してトータル金額で辻褄があうより、最低価格でも良いから全部出て欲しい、というのが望みです。


●2009年2月某日

きょうはきょうでお仕事締め切り3つほど+上司からの急な思いつき指示があるかも。彼との出会いが悪かったのか、それとも時代の要請なのか?きっと両方なんだろうな。毎日、締め切りはくるけれど、来週に向けて徐々に消化できていくのは嬉しいものです。月が変われば、また繰り返しなんだけど。それも遠くない将来に途切れるんだろうけど。

オークションの締め切りは明日夜であって、今回は入札半分ほど。不調です。ウォッチリストにいくつか入っていて、結局入札がないのは経済問題か?不況が要因なのか。

相変わらず断片的な音楽の聴き方ばかり。Mahler 交響曲第8番 変ホ長調より第1楽章〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル/プラハ放送合唱団/プラハ・フィル合唱団(1982年)・・・ややゆったりめのテンポ、声楽の扱い全体バランスの取り方が上手く、サウンドが阿鼻叫喚混沌の渦に混濁しない。いつもながらの力みのない演奏であって、じつはFMエア・チェック時代よりお気に入りでした。全集購入の主眼目がこれでした。ちょっと不遜というか、ぜいたくな話なんだけど、録音水準が少々気になる・・・ちょっと響きが薄いというか、軽量に感じたが、これは聴き手の勘違いかも。環境を変えて、後半で再確認いたしましょう。

DOCUMENTS 224074/10Brahms 弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 /第2番ト長調 〜ジュリアーノ・カルミニョーラ/ステファーノ・ザンチェッタ(v)・/トマーゾ・ポギ/ファブリツィオ・メルリ−ニ(va)/マリオ・ブルネッロ/フランコ・ロッシ(vc)(1992年)・・・DOCUMENTSの激安ライヴ録音集10枚組「GREAT CHAMBER MUSIC」に含まれる、唯一の新しいもの。この作品はお気に入りで、演奏云々は種類も多く聴いていないし、あまり言及できない。ま、リンク先引用のメニューイン盤(既に棚中にない/どなたかにあげた記憶有)より技巧的にはぐっと安定しているし、夢見るようにロマンティックな旋律を堪能させてくださる演奏、と思います。おそらくは、もっと驚くべき回答は他にあるのではないか・・・そんな気がしないでもないけど。

第1番第2楽章「アンダンテ」の変奏曲は、懊悩に充ちた劇的名旋律ですね。これが映画音楽に使われたんでしたっけ?


●2009年2月某日

せっかく本日、一気にお仕事ケリ付けようと考えてきたが、上司からのご無体な指示有。先日はお仕事トラブルの取引先用顛末書、対応文書を全部ワタシに書かせたが、今度は東京本丸上司への対策文書を書け、と。終日待機してこれをやれ、とのことだけれど、エエかげんにせいよ!ワタシは現場実務を膨大に抱えていて、明日明後日とお仕事締め切りをつぎつぎと抱えているんです。上しか見ないでお仕事しているんだな。不況で経営実績苦しくなってくると、各自上下さまざま、つまりは”上の顔色ばかり”見るやつ(=建前と言い訳ばかり)が増えるもんです。早よ、引退したい。こんな不況だから、数年辛抱して”次の道”探さなくっちゃ。

相変わらず音楽の聴き方は断片的、昨夜、Mahler 交響曲第7番ホ短調(第4/5楽章のみ)〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1977/78年録音)・・・世間には爆演系支持者(=わかりやすい)がまだまだ多いようだけれど、ワタシはじわじわ味わい系もエエではないか、と感じております。先月先々月に集中的に聴いていたバーンスタイン新全集中、第7番だけはちょっといただけない印象(再聴しなくては)だった記憶があるけれど、こちら「夜の歌U」のしっとりとした情感、抑制されバカ騒ぎにならぬ終楽章が作品に似合っていると思います。チェコ・フィルは作品を選ぶけれど、概ね嗜好にぴたり。

今朝、Haydn 交響曲第13番ニ長調〜アダム・フィッシャー/オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団(1991年)・・・ほんの20分ちょっとの作品だけど、第2楽章「アダージョ・カンタービレ」に於けるチェロ・ソロのシミジミとした味わい、終楽章には思わぬ「ジュピター音型」も登場して愉しめる作品也。

更に、Holst 組曲「惑星」〜ヴァノン・ハンドリー/ロイヤル・フィル(1993年)・・・どこの店先にも転がっている音源(指揮者表示なしのRPO音源とはこれ)だけれど、細部表現の明晰さ、派手な爆発とは無縁な”英国音楽”としての抑制がバランスして(数々聴いてきて/そして処分してきたが)これぞ、ヴェリ・ベスト。エイドリアン・ボウルトの4種新旧録音は別格かな?それ以外は全部オークションに出してしまったと思う・・・ああ、コリン・デイヴィスのが残っていたか。

おお、そういえばBrittenのヴァイオリン協奏曲の件を忘れていたけれど、出勤時間が迫りました。

上司のご無体な指示を受け止め(本音では、自分でやれよ、と)、とにかくトラブル諸経緯執筆と関連文書取り揃え提出、なおかつ自らの予定分を消化して、お仕事進捗有。これだったら明日で、おおよその目処が立つんじゃないか。明後日、昼から来客があって会議対応、土曜日は出勤して稟議諸関係+諸残務、机上机下阿鼻叫喚魑魅魍魎状態を一掃したいもの。ちょっと風邪ひいたかな?来週は出張ウィークなんだけど。

QUADROMANIA(membran) 222195-444 4枚組970円通勤音楽は(最近お気に入り度を増している)Vaughan Williams 「すずめ蜂」(アリストファネス喜劇のための組曲)〜序曲、第1間奏曲、台所用品の行進曲/グリーンスリーヴスによる幻想曲/トマス・タリスの主題による幻想曲/「舞い上がるひばり」(ジョナサン・カーニー(v))/イギリス民謡組曲〜クリストファー・シーマン/ロイヤル・フィルハーモニー(1994年)・・・たった今(検索して)気付いたけれど、サイトに載せておりますね。2005年のこと。当時の評価としては、あまり高くないんだけれど、きょうはちょっと痺れました。

もの凄く静かな、線の細い演奏なんだけど、当時はそれを個性不足で弱い、と感じたもの。イヤホンで集中すると印象かなり変わって、録音極上(最近歴史的録音を聴く機会も多かったし)で繊細であることが理解できます。「グリーンスリーヴス」「タリス」はもちろんお気に入りなんだけど、さらさらと淡雪の如く過ぎ去って、それはそれでさっぱりとした風情は悪くない。「すずめ蜂」そして「イギリス民謡」(懐かしい旋律大好き!)は抑制されつつも、意外と賑々しさがあって、嗚呼名曲だ、との感銘深かったですね。「ひばり」はカーニーのヴァイオリンがいかにも静謐、か弱く啼いているようで、ほとんどアクがない。

なんかここ最近、すっかり枯れちまって、こんな薄味の精進料理みたいな音楽ばかり聴いております。

今朝、言及間に合わなかった(いつ、何度聴いてもツマらない印象の)Britten ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜セルゲイ・アジザン(v)/オスモ・ヴァンスカ/コペンハーゲン・フィル(1996/7年)・・・これを聴くといつも寝てしまう、というコメントも拝見しました(納得)。内省的であり晦渋、美しい旋律や躍動皆無、ひたすらソロ・ヴァイオリンは暗鬱なモノローグを続ける第1楽章、激しいリズムに乗りながらも旋律が微笑まない第2楽章、苦渋の表情が継続する終楽章・・・このヴァイオリンが細いのか、もともとそういう作品なのかは知らぬが、ストレスの溜まる音楽であります。

いえいえ、まだ見捨てないぞ。棚中には届いたばかりのイダ・ヘンデル/ベルグルンド盤が眠っているし。


●2009年2月某日

昨日は午前中は会議と当面の(急な)作業に追われ、昼からは職場統一にて外出にて研修〜そのまま十三にて全員で呑んだ(時節柄/場所柄自腹で)ので遅めに帰宅。お仕事消化も、趣味も、な〜んもできておりまへん。さすがにお仕事切羽詰まってきて、少々焦りが・・・本日でどのくらい消化できるか、勝負となります。あいかわらず不快な職場運営であって、追い込まれてくると急に建前論(言い訳のひとつ)を持ち出すやつが出てくる・・・ま、ワタシは趣味でお仕事しておりますから。”カネのためにひたすら我慢”などした記憶はない。

東芝EMI TOCE-3298-99 2枚組1,300円外に出ることがわかっていたので、昨日は通勤にCDも持参せず。今朝、Bach ブランデンブルク協奏曲第4/5/1番〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(1960年)・・・ビーン(v)、モリス(fl)、シヴィル(hr)、サットクリフ(ob)など往年の名手がずらり、チェンバロは名手ジョージ・マルコム。音質も悪くない。ややゆったりめのテンポ、悠揚迫らざるスケールを誇って、しかも明快。最近は古楽器にて、しかも快速ノリノリの激しいテンポに慣れていたけれど、もしかして重すぎ時代遅れの違和感一杯か?と思っていたけれど、そんなことはない。優雅であり、しっかりとしたリズム感に支えられ、おおいなる”歌”に充ち充ちたBach であります。

モノラル時代のVOX録音は、今回オークションに出品し、既に入札あります。ま、クレンペラーのは一種手許にあれば良いでしょう、ということで。第1番ラストのルバートは滅多に聴けぬ時代の証言でありました。

いろいろ思い悩むことは多いが、本日はかなり、一気にお仕事進捗(資料作り/レポートなど)して、ちょっとほっとしております。明日いくつかお仕事完了が見えたし、早々に帰宅したら高知より文旦到着〜瑞々しくて旨いね。新鮮な柑橘の香りは、ささくれだった精神(ココロ)をちょっと休ませてくださる・・・と、ここまで書いたところで無粋なるメール(上司より)がケータイに〜一気に暗鬱なる気分へ。

SUPRAPHON COCO-7812→15 総経費込1,320円ほど通勤音楽は、Dvora'k スラヴ舞曲集全曲〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1985年)・・・数度聴いていて、やや?印象だったが、とうとう神髄に到着した、といった感想也。この作品、初めての出会いがカラヤンでしょ、次がフリッツ・ライナーの激しくもブリリアントなリズムを誇る演奏、そして全曲ではラファエル・クーベリック、トドメは日常聴きしているジョージ・セル!そりゃ、そんな立派な演奏ばかり聴いていると、ノイマンの演奏はぱっとしないというか、ヤワい、メリハリ足りない印象に見えなくもない。録音もいまいちだし(この国内プレスが問題か)。

でもね、ようやく見えてきたかな、といったところか。チェコ・フィルは草の香りがするような、素朴でエエ味で鳴っております。しみじみとして、ちょっとユルい(優しい?)感じも(じつは)作品に似合っているんじゃないか。ホルンの渋い音色なんて、んもう最高!集中しているとじわじわ味わい深まる、そんな系統です。


●2009年2月某日

昨日、女房殿は半年ぶりのスポーツクラブへ出掛けたが、ワタシは終日家でゴロゴロ〜体調は悪くないんだけれど、出掛ける意欲がないのは精神的な問題でしょう。気分転換しないといけないな。また、ブルーマンディが・・・来週が怒濤の出張ウィークだから、今週お仕事種々様々デッドラインとなります。昨夜テレビで映画「ミッドナイト・イーグル」拝見・・・素材、舞台、俳優揃えて、これほどまでに駄作が出来上がるか、というほどの感想です。流れとテンポが悪い、登場人物の精神的葛藤に説得力がない、筋にムリがあって(も良いんだけれど)唐突感が拭えない。せっかくの売れ筋配役の個性が生かされない。

昨夜、オークションにて土佐文旦+CD11枚組ボックス落札、ま、前者は事実上業者の通販です。せっかく出品分、入札ぼちぼち入りだしているのに、これじゃ一本調子で棚中在庫は減りまへんな。出品中では駅売海賊盤が一番心配です。

昨日はいろいろと音楽を聴いていたけれど、オークション出品分を名残惜しく(あちこち少しずつ)再聴していたので、まとまった印象はありません。今朝、Delius 「ブリッグの定期市」「夜明け前の歌」〜オウェイン・アーウェル・ヒューズ/フィルハーモニア管弦楽団(1988年)・・・この人のElgarは素晴らしかったし、期待してなんどか聴いているんだけれど、ビーチャムやハンドリーの茫洋として深遠なる感動が蘇りません。作品個性との相性か。既に(待望の)バルビローリ2枚組が到着しており、それとの比較にいつ着手するか〜嬉しい”ミチョランマ”であります。


●2009年2月某日

ことしはずいぶんと暖かく、ご近所で紅梅が咲いているのを発見。冬の冷え込みが足りないと、農産物は不作なんでしょうね、きっと。昨日は結局病院のハシゴで、2軒目(以前痛風の症状で治療に通った整形外科が、耳鼻科と同じビル内だったので)がエラい混みようで時間を喰ってしまいました。今週は週始めに呑みに行ったり、金沢で贅沢したから外出せず。無為無策。テレビも相変わらずツマらない。音楽もだらだら聴いております。サイト用原稿も手付かず。

オークションの入札状況は、ぼちぼちというべきか、エド・デ・ワールトのMahler 全集は現在入手困難だし、順調な出足だけれど、肝心の歴史的録音ボックス(これからまだ出品を控えている)は苦戦気味です。昨日締め切りだった(やはり歴史的録音)4枚組は時間ギリギリに入札有。前回購入してくださった方でした。今晩には2件ほど入札したいものもあって様子見中だけれど、これで落札しちゃうと一本調子で棚中在庫CDは減って下さらない。こんな繰り返し。

EMI CDM-5660532 31枚まとめて!オークションにて入手、総経費込5,800円ほどEdumund Rubbra(エドモンド・ラッブラ) Loth to depart(ファーナビーの聖なる小品による即興曲)/Britten ヴァイオリン協奏曲 作品15(原典版)/Heming 戦死した兵士のための哀歌/Rubbra 交響曲第5番 変ロ短調 作品63〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団/テオ・オロフ(v)(1945〜1950年)・・・先日ダブり覚悟で”オトナ買い”したウチの狙いの一枚也。誰も買いそうにもないが、入手困難なCDだそうです。(←唯一のユーザー・レビューはボロカスだけれど/アマゾンの価格相場を信じるなら、購入した31枚セットで支払った額よりずっと高い)Edumund Rubbra(エドモンド・ラッブラ1901-1986年)は初耳だけれど、いかにも教会旋律風、英国穏健派馴染みやすい癒しの旋律横溢。交響曲第5番は4楽章30分ほどの古典的佇まいの構成であって、同様の雰囲気であります。牧歌的であり、ちょっとだけCoplandも思い出しました。音質は想像したよりずっと良好(マシ?)でした。

辛口レビューにも一理あって、Brittenのヴァイオリン協奏曲って、数種聴いて愉しめた経験がない。これはワタシの修行不足なのでしょう。Heming(マイケル・ヘミング1920〜1942年)はアンソニー・コリンズ編でして、戦地で若死した作曲者の断片を再編成した、とはネット検索で知りました。哀しくもはかなげな旋律(わずか6分)が泣かせます。いずれ、例の如しでバルビローリがたっぷり纏綿と歌って下さって、素晴らしき一枚。

NAXOS 8.110915/6オークションへ、いよいよ歴史的録音出品加速。全部売ってしまおうということでもなくて、いろいろ考えながら、となります。Bach 無伴奏チェロ組曲第1〜6番〜パブロ・カザルス(vc)(1936年〜1939年)を昨夜から断続的に聴いておりました。本家EMIではなくワード・マーストン復刻のNAXOS盤。この録音は昔より評価の高かったものだし、ワタシは若い頃からFMエア・チェックで何度も聴いておりました・・・が、何度聴いても愉しめない。重すぎるというか、立派すぎて〜その後、フルニエの柔軟柔和なる演奏に出会ったりして、作品に対する苦手意識はかなり緩和されました。

この復刻があるべき姿かどうか、オーディオ素人にはわからぬ世界(針音ノイズはほとんどない)だけれど、従来イメージを一新するとてもわかりやすい、クリアな印象となっております。やや浪漫な表現だけれど、以前ほどの”重苦しさ”は軽減して、細部へのていねいなニュアンスとこだわり、骨太のまま時に軽快なるリズムさえ感じさせて、CD2枚分聴き続けて厭きることはない。

しばらく途中で聴取止まっていた「deutsche harmonia mundi 50枚組」より、Machaut(マショー)「ノートルダム・ミサ」/Perotinus(ペロティヌス)グラドゥアーレ「支配者らは集まりて」/作者不詳 コンドゥクトゥス「あわれみ深きわれらの父よ/Chancelier(シャンスリエ)コンドゥクトゥス「言いたまえ、キリストの真実よ」/Perotinus(ペロティヌス)グラドゥアーレ「地上のすべての国々は」/作者不詳「アレルヤ、よみがえりたまいしキリストは」/クラウズラ「死は」「アレルヤ、乙女マリアのほまれある御誕生」〜アルフレッド・デラー/デラー・コンソート/コレギウム・アウレウム団員(1960〜1961年)・・・これが一番旧い録音なんじゃないか。しかも古楽器使用。類型的な、変化の少ない旋律だけれど、美しい会場残響と敬虔な気分はしっかりと伝わりました。


●2009年2月某日

これから耳鼻科だけれど、問題は持病である高尿酸値であって、頭痛、咽の違和感で通っていた(いつでも空いていてすぐ診てくださる)漢方処方の医院に(ついでに)ヤクをいただいていたけれど、症状の要因が「副鼻腔炎」であるとわかったからには、そこに行く必要はない。でも耳鼻科ではそのヤクは処方して下さらない。だから、べつな医院を探さないといけない。専門医をネットで検索したんだけれど、ご近所にはないのだな。基本生活習慣がキモか?内臓脂肪溜まっていそうだし、運動不足だし、酒は週2回くらいだけどけっこう呑むし、でも主因はストレスなんだろうな、きっと。数年前6kgのダイエットに成功したとき(現在は4kgほど復元)一気に痛風症状出て困ったものです。急な減量もよろしくないのか。

オークションに、ついに歴史的録音一気出品本格開始いたしました。さて、この不況+歴史的音源CDの世間相場から考えてどんなもんか?ちゃんと売れるのか、心配です。HISTORYの激安ボックスが出現したのは2000年辺りで、相場は当時10枚組3,000円前後。職場至近であった岡山タワーレコードにて順繰り入手していったものです。考えてみれば未踏峰”ミチョランマ”の始まりだったのかも。全部処分するつもりはないけれど、おおよそ6〜8年ほどのお付き合いだった計算になります。

昨日の定例更新で久々(ムリヤリ)独墺系著名音楽を登場させたけど、ここ最近音楽の聴き方は偏っていて、英国仏蘭西+20世紀初頭ばかり。音楽は嗜好品だから、好きなものばかり聴いたら良さそうなものだけれど、先人の偉大なる遺産はできるだけ幅広く聴いてこそ、自分の嗜好も明確になる!と自戒しましょう。

Werner 0927 498322 オークションにて総経費480円ほどで入手Webern 「夏風の中で」/パッサカーリア 作品1/管弦楽のための6つの小品 作品6〜ジュゼッペ・シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデン(1996年)・・・なんじゃ、この妖しい、まるで背徳のような甘美は。Mahler に似て、爛熟が進んで、ほとんど腐り落ちる寸前か。ドレスデンは好きなオーケストラだけれど、こんなモダーンな作品もブルー系のクールなサウンドに仕上がるんですね。最高。・・・とは、「2009年12月近況」の「先月のヴェリ・ベスト」コメントでした。じつは+管弦楽のための5つの異版 作品10/交響曲 作品21/協奏曲 作品24/変奏曲 作品30と続くんです。途切れがちな吐息のように、静謐で妖しく甘美、けっして難解ではない。欧州音楽歴史の積み重ねの果て、こんな遠いところまで行き着いてしまった・・・という感慨とともに感銘深く、息を潜めて聴き入りました。


●2009年2月某日

さて、本日宿題盛り沢山の一日。しかし、思い悩むような課題ではなくて、ひたすら実務量が膨大なだけだから、虚心になって(=バカになって)ノーミソ空虚にひたすら消化するしかない。2年前岡山時代迄はモウレツ超快速作業消化(それなり、概ね正確)人間だったはずが、環境変わったら大苦戦で退化したか?年齢(とし)いったか?と自信を失っていたけれど、ここ数ヶ月荒波にもまれ、作業スピード蘇って参りました。職場毎の仁義とか流れ、クセ、歴史があるでしょう、それを読むのに2年くらいは掛かるのだな、岡山時代もそうであった。ワタシを煙たく思っているはずのチームメンバーも、この間のトラブル責任で「ワシは他に飛ばされるけんね」と具体的にどこどこへ、とジョーダン言ったりするが、(ワタシの亡き後のお仕事混乱に)ビビっていますもんね、最近。

相変わらず睡眠不如意ながら、ここ数年悩まされた頭痛とか咽の違和感の原因がすべて「副鼻腔炎」であった、ということが理解できたので、ちょっと安心しております。体調さえ整えば、なんとかなる。元気があればなんでもできる。

EMI CDZ2529252 なんと1,500円!税抜昨日のオイゲン・ヨッフムにて勢いづいて、今朝よりBruckner 交響曲第8番ハ短調〜カール・シューリヒト/ウィーン・フィル(1963年)・・・値札には1,500円(消費税抜)となっているから、1990年代前半の購入、LPを諦めてそのレパートリーのCDで快復しようとしていた時代の入手であり、最優先音源であったはず。美しい、清涼なるBruckner。ものものしい爆発や力み、鈍重さとは無縁、清い流れがさらさら無理なく粛々と河口を目指すような演奏であります。速めのテンポと推進力、アクもムリもないストレート系さっぱり表現の極北。ウィーン・フィルは素朴だけれど、洗練に不足しない。低音が弱いのは録音が一因だろうが、もともとの表現も”重さ”を狙っていないのでは?と思います。

全71分、早起きすればちゃんと聴けます。朝に相応しい爽快感がここにある。

サイトは定例更新済。なんとかココロ安らかなる週末になりますことを。

システム系の作業実践をしつつマニュアルを執筆していたけれど、全然上手くいかず、膨大なる時間を消費して、いちおう出来上がったが、おそらくは実用ではない・・・日常最低限の実務作業をこなすのはヴェテランとして当たり前だけれど、狙った宿題一気消化にはほど遠く、来週組み立て大幅変更となります。ま、いいや、とにかく苦しい一週間が終わった。なんとかなるでしょ、きっと。

通勤往復では某英国音楽の歴史的音源を聴いて堪能したが、音源出目怪しいものなので、サイト掲載自粛。帰宅してから、いただいたり、かなり以前に処分したCDの一部をCDRに焼いていたものを(それなりの量で)処分いたしました。聴くべき音源は、たっくさん!棚中に存在しますから。歴史的音源の処分を検討していて、オークション観測気球として「Mozart Deluxe History 205159歴史的録音40枚組」を2,000円激安で出品したが、なかなか入札ありませんね。ムズかしいものだ。いくらでもエエから引き取って欲しい(場所取り/捨てるわけにもいかない)スピーカーもなかなか動きありません。

新しい食器洗い機(象印)届きました。三代目。十年以上使った先代は、今朝、ラスト一働きどーしてもして下さらない。何度、電源を入れ直しても正常に稼働しなくなりました。ヘソ曲げたか、力尽きたのか。まるで人生みたいな〜そんな感慨有。


●2009年2月某日

(在金沢ホテル)昨夜、女房婆接待して、現在、上司の到着を待っているところ。このホテルは大浴場+朝食(1,100円)は上々だし、部屋もきれいだし、液晶テレビ、ネット環境も悪くないが、机の配置、加湿器がないことが不満です。お仕事だったらべつなところにしますよ、すくなくともあと数回出張はあるはずだから。昨夜は年寄りにも喜んでいただける、おいしい地元料理いただきました。

Mozart Deluxe History 205159歴史的録音40枚組 現在オークションで激安処分中/来週には売れているでしょう昨日の移動中の音楽の続き。現在、そろそろ歴史的音源の処分を・・・ということでオークション出品している「Mozart Deluxe History 205159歴史的録音40枚組」より、Mozart ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488〜クリフォード・カーゾン(p)/ボイド・ニール/ナショナル交響楽団(1945年)・・・ステレオ録音も所有しているし、ま、エエか、と思いつつ再聴したが、いやはや素晴らしい繊細さ。透明で奥行きあるタッチのピアノであり、(懐かしの)ボイド・ニールのバックも充実しております。Mozart のピアノ協奏曲はあまりにお気に入りで、ここ数年、滅多にサイトに(まともに)コメントできたためしがない。

続いて、ピアノソナタ第12番ヘ長調K.332〜ロベール・カサドシュ(p)(1940年)・・・この華やかさも出色の説得力。

さて、苦い取引先訪問です。上司が開き直ったりするから、実務担当窓口としてはまことに苦しい。仮に今回の大トラブルを辛くもクリアしたとしても、この先ずいぶんと日常対応は苦しくなってしまうこと間違いない。

とうとう落としどころを見つけて、金沢を離れました。ま、ワタシは(きっと)処分必至、どの程度のものかはわからぬが。もちろん上司も(主犯はこいつ)だけれど。夕方(久々)職場に戻るが、机上阿鼻叫喚の宿題は半分も手つかず、メールもノーツも未読で真っ赤っか、どーしても忘れちゃならぬものは印刷して、机の上に束ねました。システム会社の人を迎えてレクチャー小一時間、なんせワタシが手順書を作って他人に作業していただくものですから。で、とにかく、明日へ持ち越し。でも午前中は上司の取引先への”文書”締め切りだから(自分で書けよ、な)な〜んもできず、昼からどれだけ消化できるか?とにかく、絶対にド残業しない、休日出勤はしたくない(禁止されているし)、来週以降のスケジュール全部組み直しです。

とにかく、元気があればなんでもできる!

移動中音楽、「行き」よりずっと精神的にはリラックスして聴けました。Mozart ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491〜ロベール・カサドシュ(p)/管弦楽指揮者不明(1937年)・・・となっているが、ウジェーヌ・ビゴーだったか?これも生き生きとして、過度に劇性を強調しない粋な演奏です。既にオークションに出してしまったが、早まったか?ま、いいや。人生に音楽を聴く時間は限られているし。

Mahler 交響曲第7番ホ短調〜エド・デ・ワールト/オランダ放送フィル(1994年)・・・苦労して集めた全集(第10番は録音していない)なんだけど、処分を検討しております。デ・ワールトは大ファンだし、拝聴すべき個性はたっぷりなんだけど、非常にさっぱりとして清涼に過ぎる演奏かな?と。聴く度に”弱い”といった印象があって、ちょっとさらさらと耳を流れてしまう〜今回もそれは変わりません。第7番って、もっと怪しい作品じゃないですか、きっと。

BRILLIANT 93102/23Bach ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1023/ト長調BWV1021(モニカ・ハゲット(v))/トリオ・ソナタ ト長調BWV1039(アンサンブル・イル・クアドロフォリオ)/トリオ・ソナタト長調BWV1038(ハイデルベルク・バッハ・アンサンブル)以上1978年・・・BWV1023/BWV1021は通奏低音(ここではガンバ)が入っているのが他のヴァイオリン・ソナタとの違いでして、ちょっと旧い録音だとBWV1023/BWV1024も入っていたものだけれど、疑作と判断されたそうです。ハゲットのバロック・ヴァイオリンは練り上げられ、熟達の甘美な美しさを誇ります。ほとんど陶酔。BWV1039は、通常2本のフルートのためのソナタとされているもので、ここではフルートとヴァイオリンの絡み合いで、響きにいっそう変化が感じられます。(楽譜由来は不明/ガンバ・ソナタ ト長調BWV1027と同じ旋律)”Ensemble Il Quadrilfoglio”という団体は不明だけれど、これも非常に上手い。正直、大Bach 中ではちょっとツマらない作品?と(長年)感じてきたが、これはちょっと見直しました。

ラスト、BWV1038はハイデルベルク・バッハ・アンサンブルの担当だけれど、これも?団体。ワタシの粗雑な耳では、最初っから最後まで全部モニカ・ハゲットか、と思いながら聴いておりました。これもフルートとヴァイオリンが絡み合う、美しい作品です。音質もよろしい。”バロックのキモは通奏低音”=リズム感という当たり前のことを再確認させて下さった(155枚全集中の)一枚。

帰宅までは、Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィル(1964年)・・・ワルターの第4番は子供時代馴染みの別格として、これこそワタシのBruckner開眼の一枚也。久々の拝聴は筆舌に尽くしがたい感動でした。ホルン、オーボエ、フルート、弦(とくに低弦)の深々と磨き上げられた響きは、それだけで魅力的であり、虚飾の少ないヨッフムのストレート系表現とよく似合います。この人は時にちょっと、煽り気味な表現が落ち着かないものだけれど、慣れかなぁ、この演奏は音質サウンドとも理想的なスケールを誇ります。打ちのめされました。背筋に寒いものが走るほど。

蛇足だけれど、帰宅後、同曲をヨッフム/シュターツカペレ・ドレスデン(1978年)にて確認・・・こちらは”揺れ動き”がやや恣意性を感じさせます。それに録音がよろしくないんだなぁ。このオーケストラって、もっとエエ音のはずですよ。極上のオーディオ所有の方に感想を伺いたいもの。


●2009年2月某日

明日、重苦しい取引先お詫び(上司同行)だけれど、本日これより自腹前泊で女房+婆さん同行でついで金沢旅行出発。ま、明日は明日として気分転換、もしかして、今年度で縁が切れるかも知れない北陸方面をたっぷり愉しみましょう。昨年末、ポイント期限切れの関係でHMV注文した、某巨大CDボックス3度目の入荷遅れの連絡有〜ありがたいですね。数年前、結局入荷までに半年以上掛かったことがあったっけ。棚中聴くべき音源のことを考えると”延着”はラッキーのようでもあり、一方で注文したときの熱気が醒めるおそれもないではない。

CDは削減を目指しているが、実体はなんとか現状維持がやっと(処分しただけ新たに購入してしまう/些少なりとも財源ができるし)、巨大ボックスが激安で場所もとらないので、冷静に考えると枚数増えているかも。昨日のオークション出品もそうなんだけど、そろそろ(21世紀初頭に購入した)”歴史的録音”(ボックスセット)を処分すべき時がきたかかな、と。多少の音質不備乗り越えて、先人の遺産に敬意を表して一通り聴いたし、著作隣接権切れの音源はネットでもかなり入手可能となってきました。ワタシは”より佳き復刻求めて幾千里!”みたいなオーディオ趣味はないし、劣悪音質は少々キツい・・・それに、当時の録音って(ワタシ苦手の)独墺系著名交響曲が多いんです。

DOCUMENTS 223514-321/E CD5 10枚組1,980円ほどま、是々非々なんですけどね。昨夜もR.Strauss 組曲「町人貴族」作品60〜フリッツ・ライナー/ピッツバーグ交響楽団(1946年)愉しんでおりました。これは1956年シカゴ交響楽団とのステレオ録音を所有しているし、ムリして旧い録音取り出さんでも、ということなんでしょう。ま、趣味ですよ、これが。小編成でリリカルな旋律、サビとか、わかりやすい山がない音楽は、若い頃には理解できませんでした。これがなんとも・・・旅の車窓からノンビリ景色を眺めるような味わいがあって、少々の音質不備も気にならない。演奏云々はようわかりませんが。これは遺しておかなくっちゃ。

Spohr ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調/第2番ヘ長調〜ハートリィ・ピアノ・トリオ(1994年)・・・こんなCDいつ買ったっけ?と棚中より偶然発見したもの。ところがサイト中にかつて言及ありました。なんと美しく、しっとりとスケール豊かな旋律連続することか!世の中には知名度低い名曲はまだまだ存在する、ということですよ。NAXOSはこういった”秘曲”をリーズナブルな価格で拠出して下さるからエラい。CDという媒体では、生産量調整とか流通問題などで限界がある、いち早くネットでデータ流通させているのは周知のこと。立派な企業姿勢だと思います。ワタシはもっぱらBOOK・OFF@250入手の世界だけれど。レーベル別におおよそ並んでいる棚中では、(全集ごっそり購入しているBRILLIANT別格として)一番枚数が多いと思います。かなり処分したんですが。

(在金沢ホテル)女房婆連れで金沢着。誰が悪いのか、雨霰模様でして、いつもの馴染みの駅中の魚菜屋にて昼食(ここは昼も夜も絶品!安いし)、近江町市場を冷やかして、兼六園迄到着したらじゃじゃ降り〜金箔屋で雨宿りして、そのまま駅側ホテルまで戻ってきました。金沢の土産物は京都に似て充実洗練されております。海産物の鮮度に於いてはこちらのほうが上。もうじきご当地担当はクビかも知れないでの、たっぷり愉しみましょう。女性軍は土産物に目を輝かせておりました。明日、ワタシは取引先へ土下座お詫び〜急ぎ大阪に戻ってシステム系うち合わせ作業+残務整理だけれど、彼女らは勝手に帰ります。

大阪より移動中、久々新書拝読。東谷暁「困ったときの情報整理」(文春新書)・・・最近ノーミソますます退化を実感する今日この頃、情報管理の実践論として知的刺激を受けました。引用されている情報整理の著名な歴史は、ほとんど読んでいるし、実践(らしきもの)も経験済。一番影響を受けているのは、野口先生の超・整理法かな?未だに手帳も愛用しているし。理想論ではなく、建前論でもなく、例えばフリーになったときの事務所(SOHO)の構え方なんかも妙に納得。文書は整理され、わかりやすいですね。

PHILIPS CHCD-9045 世界の名曲23DISC1 オークション全経費込400円ほど?Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管弦楽団(1976年)・・・ワタシは「春の祭典」好きで、月になんど聴いているんだろう。この録音はLP時代に話題となったが、現在では少々忘れ去られた存在か。とても安定して、オーソドックスであり、オーケストラはマイルドに響いて深く厚みがある。迫力にも不足しない、すべてが充足しているように見えて〜危うさとか、粗野で不安な精神とか、そんなものが足りない。ワタシはブーレーズ三種の録音には(あれだけサウンドは洗練されていても)ちゃんと”それ”を感じるんです。

フィル・アップはBartok 2台ピアノと打楽器のためのソナタ〜スヴャトスラフ・リヒテル/ヴァシリー・ロヴァノフ(p)/ ヴァレリー・バルコフ/ヴァレンティン・スネギレフ(パーカッション)だけれど、いったいこれはどこから持ってきた音源?録音年も不明、やや奥行き広がりは足りないけれど、音質も悪くない。演奏は硬質なリヒテルのタッチが作品に似合って、強烈な緊張感を呼びます。硬派な音楽であり、難解でもあるんだけれど、ワタシは小学生の時から「これはトンデモない巨大な音楽だ」という自覚ありました。たった4人で、宇宙的広がりを感じさせる素晴らしく晦渋なる世界。


●2009年2月某日

本日サボり休日。祈る、緊急事態がケータイ(充電中)に到着しませんように(と、思った矢先、上司からメール有/メーカーより急ぎでない連絡有)。サイト更新用の原稿でも執筆したいもの。そういえば数日前、デスクトップ・パソコンが突然マウス・キーボードとも動かなくなって、つまりは本体側のUSBの接続(タコ脚状態)がおかしかったらしい。全部いったん外して、結線し直したら無事快復しました。そういえば、既に10年愛用(途中抜有)スキャナMustek600CU/WM(XP不適合/ムリヤリ認識させている)の動きが時に不審で、スキャンするモーターがエラく遅かったりする・・・ちゃんと撮れますけどね。フラットヘッド・スキャナはプリンタ複合機に押されて不人気だから、HARD・OFFに行けば安く転がってますけどね。

自動食器洗い機(2代目/10年選手/3度ほど修理)とうとうあきらめ、旧型新品のオークションに参戦したがあえなく敗退。通販で一番安いもの(象印)を検索して注文済。便利なものです。座してそのまま調査、確認、購入、決済迄できてしまう時代。日曜日に送付した「TEAC MicroCD Receiver CR-L600 」は、翌日には茨城県に到着したとのこと。CDだと自信あるんだけれど、オーディオ機器の場合、状態(完動品ではあるけれど経年の汚れ傷有/出品時明記)評価や、梱包(素人だし、ワタシは新聞紙多用した”エコ仕様”なので)にクレームあるかも、と心配していたけれど、無事喜んでいただいたようです。MDデッキは沖縄なので、到着未だ。尼崎市内(意外とご近所)へ送付したCDは、尼崎局よりゆうメールにて送付したので予想通り翌日着。

土曜夜決着、日曜送付、月曜到着というのは良心的だと思うんですが。体感的に”オーディオは売れるな”という感触有。最近のミニコンポは(音質云々さておき)ずいぶん安い。オークションは売れ残りのみで、ちょっとひとやすみ。オーディオ関係はスピーカーが残っております(捨てるのは忍びないので)。

おお、そういえば息子はきょうが誕生日だ。しばらく会っていないな。早よ、彼女を連れてこないか。

今朝。Mozart 歌劇「フィガロの結婚」〜シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンド/ヒューブ・クレサンス(br)/パトリチア・ピッチレ(s)/ ヴェルナーファン・メヘレン(br)/クリスティアーネ・エルツェ(s)/モニカ・グロープ(s)(1998年)・・・全部聴こうと思ったんだけれど、印象いまいち。ダイニング(新)コンポ(一見おもちゃ風)との相性悪いのか、古楽器が素朴に躍動しないし、歌い手がどうも小粒な印象有。記憶では数回聴いて、いつもそんな感想だったような・・・

なんか落ち着かない、ココロに澱が溜まっている休日であります。

ケータイには遠慮会釈なくメールが飛び込んでくるし、相変わらずトラブルから逃げてワタシにばかり連絡させる上司の存在も鬱陶しい。取引先との問題はじょじょに大きくなって、相手幹部の処分、こちらの上司もおそらくそれなりの動きがあるでしょう。ワタシも地域間異動はないけれど、他のフロアに遷る可能性有。いずれ取引先との信頼関係はガタガタ〜その一因はワタシにもあります。仕方がない。人生こんなもんだ。

Mozart 歌劇「フィガロの結婚」〜シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンド(1998年)再度挑戦。最近、しつこくなって再トライするんです。(昨日もそう)これはたしかライヴで、オフ・マイクな録音なんです。古楽器が艶々に鳴り響かないし、小さなコンポでは様子が分かりにくい。メインの真空管でヴォリュームを上げると、繊細なニュアンスがよくわかります。”歌い手がどうも小粒な印象”と今朝のコメントだけれど、それはそれなりに味わいがあって、音楽を愉しめないほどではありません。

オークションにちょっと追加していたけれど、大物です。観測気球でもあります。


●2009年2月某日

さて、毎度毎度の宿題満載ブルーマンデーだけれど、明日サボるつもりなので、とにかく本日は乗りきろう、ということです。女房殿の腰は癒えたみたいだけれど、ちょっとしたキッカケで痛くなるというのは、根本完治していないということでしょう。ワタシの場合、昔年の咽の不調(痰が常時溜まっている)は、じつは副鼻腔炎(蓄膿)であった由。頭痛、不眠もこの辺りに要因があったのかも知れません。いずれ、体調は重要。職場では相変わらず風邪、インフルエンザも流行っております。気を付けなければ。

オークション出品は一区切り、ちょっと脱力しております。ワタシの場合(なんでもそうだけれど)愉しみでやっておりますから。お金は主眼じゃないので。世間中古相場より、かなり安く出すように気を付けているつもり。

WERBER 2564 61730-2 6枚組 1,990円にて購入Vaughan Williams 交響曲第6番ホ短調・・・これは暗く、激しいタッチの作品だけれど、やはり難解でしょう。アンドルー(アンドリューに非ず)・デイヴィス/BBC交響楽団(1990年)・・・音録りの思想か、オーケストラの響きか、それとも指揮者の意向か、ジミでいっそうわかりにくさを助長している演奏だと思います。収録音量ヴォリュームが低いのか。とくに、終楽章「エピローグ(モデラート)」の静謐につぶやくところが、ほとんど様子が見えなくなる・・・基本、優秀録音だと思うので、ワタシの安物オーディオとの相性かも。高級オーディオだったら、ちゃんと聞こえるのか。

引き続き「トマス・タリスの主題による幻想曲」「雲雀は飛んでいく」「グリーンスリーヴスによる幻想曲」「すずめばち」序曲・・・いずれも馴染みの作品ばかり続くが、やはり印象変わらず。

今朝、同作品をエイドリアン・ボウルト/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年)・・・先週購入ばかりのダイニング・超ミニ・コンポにて再確認。この人の表現は端正で剛直、骨太でわかりやすい。繊細さにも欠けませんよ。しかし、朝の落ち着かない時間、しかもこんな小さなオーディオでは(やはり)終楽章の様子が明確に見えてきません。

お仕事そのものは、それなり順調だったんだけれど、帰る直前に取引先幹部よりメール〜かなり落ち込みました。この組織的大チョンボは後を引くなぁ、しばらく。趣旨は逃げようとする上司を引っ張り出す、ということであって、ワタシ如き現場担当小物の出番ではありません。こんなにいろいろ苦戦しつつ毎日お仕事しているのに・・・というヤケクソもあり、女房を誘って帰宅途中(ほぼ)”やけ酒”。(JR尼崎にて)ずいぶん喰って呑んだけれど、けっこう安かったな。ついでにラーメンもやっちゃいました。=ヤケ喰い気味。

通勤音楽(但し行きのみ)は、再度、Vaughan Williams 交響曲第6番ホ短調〜アンドルー・デイヴィス/BBC交響楽団(1990年)・・・ヘッドホンで印象がらりとガラリと変わることもありますから、って、ガラリと変わりました!たしかに。ボウルトより繊細で、モダーンな表現なのは世代的に当たり前か。いっそう洗練され、ハードで暗い旋律が映えます。やはり、これは優秀録音なんだな。いえ、音だけじゃなく演奏も。終楽章「エピローグ(モデラート)」の説得力は、別な回答があるような気がします。

「トマス・タリスの主題による幻想曲」も、静かで絶品でしたよ。


●2009年2月某日

昨夜、オークション怒濤の全部売れ!だったので、今朝より荷造り送付がたいへん。CDだけだったら知れているんだけれど、オーディオ関係2件ありましたので。オーディオの方はご近所酒屋迄持っていけば良いんだけれど、CDはボックスものだから(ポスト投函不可)郵便局に行かなくっちゃ(ゆうメール)、ということで尼崎局迄往復競歩45分〜エエ汗かきました。けっこうな量目で棚が空いて下さって、ちょっと気持ちがよろしい。(ベームの駅売海賊盤4枚が出て下さった!)

BRILLIANT 93102/19音楽はけっこう聴いてますよ、ほとんど集中できていないが。ようやく、ダブり分全部処分できた「Bach 155枚」ボックスより、「音楽の捧げもの」 BWV1079〜Koetsveld(コーツヴェルド?クートスヴェルトか/通奏低音)/オランダ・バッハ・アンサンブル/トンプソン(v)/シュニーマン(fl)/ジャンセン(cem)/Floris Mijnders(vc/読めない)(1999年)・・・知名度は低いが、優れた技巧の古楽器演奏となります。引き締まって、緊張感あるアンサンブルが名曲名旋律に映えます。録音も極上。ワタシは「トリオ・ソナタ」が大好きで、聴く度に痺れちゃう。カノンBWV1072〜1978+α、「ゴールドベルク」による種々のカノンBWV1087が余白に収録されるのも配慮有。

Franck 交響曲ニ短調〜ジョン・バルビローリ/チェコ・フィル(1962年)・・・先日、”英国音楽まとめて!”オークションで落札したら、あまりの人気のなさに送料を安くして下さったのと、オマケが3枚〜いずれも未聴のバルビローリであって、そのうちの一枚となります。辛気くさい旋律が少々苦手系作品ながら棚中には十数種のCDが・・・セットものに入っているんですよね、けっこう。オーケストラが変わっても、纏綿としてグラマラスなサウンド表現は健在でして、ジミで素朴なチェコ・フィルには似合っているように思える・・・37分ほどで一枚分だし、ちゃんと最後まで聴けました。音質も良好。

昨日オークション落札して届いた(これじゃいつまでも減らんわな)Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(録音年不明)・・・以前、処分したボックスものに含まれていたもの。LP時代からお気に入りでした。けは気に入っていたんです。オーケストラのネーミング表記を信じるなら1964年以降だけれど、鮮明なる音質を誇ります。ゆったりとした、細部明晰な表現であり、オーケストラがとても上手い。スケールは大きいし、迫力もあるけれど、リズムのキレというか、荒々しさは少々足りないかも。ワタシは好きな演奏です。


●2009年2月某日

ここ数日、「音楽日誌」サボりがちなのは、酒席別格で、ド残業しているわけではない。昨日もいろいろあったが、ま、事態は前向き、と理解しておきましょう。お仕事進捗率70%で、本日ワタシだけ出勤の職場で一気の達成狙います。来週の(女房婆さん連れ)金沢ツアーを先頭に、先月返品(送料は負担)した「背筋が伸びる椅子」別途再購入したり(本日到着)、小さいオーディオSONY LAM-Z05購入、いよいよ末期的症状の食器洗浄機(旧い型式だけれど一応新品)をオークションで入札したり(明日決着)で贅沢出費続きます。ま、必要なものであればムリのない経済的範囲で使うものは使う、但し、メモリの誤発注(自責)オークション返品の諸経費、「背筋の伸びない椅子」返品代・・・こういうムダな出費は額が少なくても胸が痛む・・・

棚中には聴き進むべき、未踏峰”ミチョランマ”(2009年継続)そびえ立っているが、ムリヤリ消化!的聴き方はしたくなくて、あちこち寄り道/浮気しながら、ぼちぼち愉しめば良いんです。その時々の体調、精神状況に合わせてじわじわ聴き進んでいく・・・但し、記憶力が落ちているからその存在は忘れないようにしないと。処分の方は昨日まで絶不調、本日夜の締め切りはけっこう入札あります。旧ダイニング・コンポは安物旧式だけれど、売れるもんですね。先週購入したSONY LAM-Z05代くらいになってくれんか。

Marco Polo 8.223217音楽のほう、コメント逡巡していたのは「自家製海賊盤」(これはほんまにいけない行為だ)を再聴していたから・・・J.Strauss全集第17集/ワルツ「自由の歌」作品52/慈善舞踏会ポルカ 作品176/ヴェルディの主題によるメロディー・カドリーユ 作品112/ワルツ「ウィンザーの調べ」作品104/ポルカ・シュネル「帝都はひとつ、ウィーンはひとつ」作品291/ワルツ「市民の心」作品295/ポルカ・マズルカ「恋人よ、舞い上がれ」作品394/ワルツ「おとぎ話」作品312/祝祭ポロネーズ 作品352/アデーレ・ワルツ 作品424/ポルカ・フランセーズ「ヴィオレッタ」 作品404/皇帝フランツ・ヨーゼフ行進曲 作品67〜アルフレッド・エシュヴェ/スロヴァキア放送交響楽団(Marco Polo 8.223217)・・・作品が珍しいのと、どれも旋律が懐かしくココロ安らかに愉しめるものばかり。主眼は”音質確認”であって、なんどかデータ変換を経てCDRに焼き付けているが、もともとメモリ・オーディオ的ヘッドホンで聴くべきもの、とのことで通勤ディスクマン(今や存亡の危機/ワタシのはパナソニック製)で確認したもの。

もともとの音質水準がわからないのと、スロヴァキア放響のサウンドそのものが素直だけれど、やや素っ気ない、ということを前提として、想像以上に”聴ける”音質だ、ということです。わずかに”潤い”とか”臨場感”に不足する感じはあるけれど、その程度の正規CDはいくらでもありまっせ。おそらくはヘッド・ホン向けの音質なのでしょう。部屋の真空管コンポではもっとショボい音に感じたものです。(これ以降、「自家製海賊盤」は著作隣接権フリーの音源だけとしましょう)

今朝早朝覚醒。Sibelius 交響曲第2番ニ長調(1946/47年)/交響詩「タピオラ」(1946年)〜トマス・ビーチャム/ロンドン・フィル・・・太古録音だけれど、ワリと硬派でがっちりとした演奏でしたね。繊細で入念・・・かな?と思っていたけれど、意外と骨太で力強い、アツい表現。彼はSibelius を得意としたそうだけれど、録音では全曲揃わないのが残念。21世紀に入ってすぐ位に購入した10枚組だけれど、当時3,000円程だったか、現在でも衣装を替え、値下げされ現役です。

わずか数年だけれど、著作隣接権フリーの音源が自由にダウンロードできる時代に至ると、この価格の意味が理解できるようになります。日本人は太古歴史的録音が好きだから、手を替え、品を替えて次々と”究極の復刻!”自慢で出現し、そしてけっこうな価格で売れている・・・ワタシも先人の個性を愛する者だけれど、もう新たに購入することはないかも知れませんね。なんせ”フリーで入手”可能ですから。手持ちHistoryの10枚組セットも、ミトロプーロス(音質が耐えられなかった)、チェリビダッケ(音質と彼の個性が似合わない)は処分済みです。1,000円だったら処分できたが、そろそろ(時代的に)限界か。

ちょっと悩みますね、行く末を。

さて、この間届いたCDを少しずつ、味わいながら聴き進まなくては。本日、定時4時でのお仕事終了狙います。

留守居役だったが、同僚が出てきたのと、昼から著しく集中力が落ちたので早退。こんな日に限ってJRは遅れている・・・バランスチェア届いて、今度のはエエ感じ。ところが一緒に組み立てた女房殿が腰痛復活!あかんなぁ。本日締め切りのオークションCD、全部売れました!旧ダイニング用オーディオセットも望外に価格が上がって満足。再出品に回っていた売れ残り(カール・ベーム中心)も奇特な方が一気に入札して下さったので、早期終了させました。残りは(先日差し替えた)メモリのみ。また出品しておかなくっちゃ。明日は送付がたいへんだ。

昨年末、衝動買いした「Bach 155枚」ボックス入手でダブった音源、ラストまで売れ残った室内楽集14枚組よーやく売れました!これにて完売=既存分売却代金で購入費用を上回った計算です。しょうもないことだけれど、こんな些細なことが嬉しいもの。そういえば、落札者の一人が「【♪ KechiKechi Classics ♪】 いつも楽しく拝見しております」とのこと。元気があればなんでもできる!女房殿、旅行に行けるのか?


●2009年2月某日

昨日のお仕事は50点、システム系の打ち合わせがいろいろと不調で仕切直し。毎日、自分なりの中期的な宿題を課しているんだけれど、本日明日で完了するだろうか?当初、来週2回金沢訪問の件、1回は回避(サボり)してムリヤリお休みとしました。人事異動で東京に戻る単身赴任の先輩を誘って酒、家族のところに戻るのは良いんだけれど、いままでのキャリアとはまったく異なる世界への発令となります。当人も悩んでおりました。酒量がちょっと過ぎると睡眠が滅茶苦茶となる・・・途中覚醒でノーミソ重い感じ。

FINLANDIASibelius ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜ミリアム・フリード/オッコ・カム/ヘルシンキ・フィル(1987年)・・・エエですね。清涼でキレのあるヴァイオリン。クセがなく、やや細身な音色も作品の個性に似合っておりました。クレーメルもアッカルドも大好きなヴァイオリニストだけれど、雄弁すぎ、語り過ぎで、この作品には違和感ありました。引き続き「フィンランディア」「カレリア組曲」・・・穏健派であり、颯爽とカッコ良い演奏ではない。が、暖かい雰囲気を感じさせる佳演。オーケストラはあまり上手くないけど、この作品にそんな要素は必要ないでしょ。


●2009年2月某日

昨日、某知人よりメールをいただき、自動車関係の部品を作っていて”状況最悪、体力勝負”だと。蓄えを食い潰して生き延びているらしい。天下のパナソニックも本格的な工場閉鎖、人員削減に乗り出すらしい。企業城下町は悲惨でしょうな、今朝、以前居住していたワリと近所の水島コンビナートの様子が新聞に出ておりました。ここ数年、耐え時だろうな。日々のお仕事に愚痴りつつ、フツウにお給料いただいている自分は幸せなほうですよ。元気があればなんでもできる。

そういえば昨年来、不調を騙し騙し使っていた食器洗い機は、いよいよダメみたいです。十年以上、数回修理して使っていたんだけれど・・・試しにオークションに入札してみたけれど、おそらくは競り負けるでしょう。こんなご時世だから、時に個人消費に貢献しなくては。

じつは昨夜、Elgar 「フォールスタッフ」に連続して、「コケイン」(首都ロンドンにて/1962年)〜ジョン・バルビローリ/フィルハーモニア管弦楽団を再聴しておりました。ワタシはこの作品が大好きで、「パリのアメリカ人」ならぬ、微笑みを浮かべながら逍遥する「ロンドンのロンドンっ子」風情を連想します。オウェイン・アーウェル・ヒューズのがカッコ良かった、と書いたけれど、バルビローリの優しくも陶酔的な表情表現は熟達して、これは希有な価値ある演奏です。

今朝、(珍しく)Beethoven 交響曲第1番ハ長調〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1964年)・・・ジョージ・セルの録音を集めなくっちゃ、と、【♪ KechiKechi Classics ♪】相場としては少々高めの単価ではあるが、ごっそり通販注文したのは既に4年前か?厳しくも引き締まったアンサンブル、リズム、聴き手の集中力の弛緩を許さぬ世界に、そう滅多には聴けぬもの・・・だけれど、彼だったら苦手Beeやんでもちゃんと聴けるんです。

おっと、出勤時間が迫りました。


●2009年2月某日

充実しているというか、なんというか、お仕事宿題満載であり、今週は土曜までこれが継続するかと思えばウンザリ。来週は出勤日4日間のうち2日出張ですから。岡山時代迄は出張が楽しみだったんだけれど・・・若かったのかな。とにかく遣りきって、当面を乗りきって、そのうち春は来る・・・かも。元気があればなんでもできる!

昨日締め切りを迎えたオークション一本だけ、やはりカール・ベーム(正規盤)は300円でも売れず、自動再出品。他は土曜に一斉締め切りだけれど、初日に入札あった状態から一歩も動いていない。ま、一件だけ出品価格で落札されても全然かまわないんですが。

今朝、Prokofiev 交響曲第5番 変ロ長調〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1959年)・・・これLP時代より昔馴染みの作品だけれど、いったい誰の演奏を聴いていたのか記憶なし。少なくとも、カラヤン/ベルリン・フィルには失望した記憶(かなり昔/現在の耳での判断は不明)有。ワルター・ウェラーのCD全集を入手したはずだけれど、どういう経緯か?かなり早期に処分しておりました。そういえば先日処分した「チェリビダッケRAI録音ボックス」にも含まれていたっけ。つまり愛着ある作品とは言い難い・・・

カッコよく颯爽とした作品(大衆的なわかりやすい旋律)だけれど、最終楽章があっさり終わってしまうような〜セルのアンサンブルは引き締まって充実しております。やや速めのテンポで辛口に仕上げ、安易なメリハリではない厳しさを感じさせました。オーケストラは上手いですね。今朝はここまで。

きょうは上司と断続的に大トラブルの収束作業、東京本丸への報告(処分必須/ま、たいしたことはない)、いよいよ内示が始まった人事異動に関わって職場内体制の相談事。言い訳だけれど、昨夜(いつもの)睡眠不如意もあって狙いの諸作業は進捗できませんでした。ちょっと新しいことに着手したのみ。明日は昼より業者を呼んでシステム系の打ち合わせ、これをすると経験則的に半日つぶれるんです。明日は午前中が勝負だ。

来週中日に祝日入っているが、両隣日に金沢出張という非・合理的な日程となってしまいました。日帰り2度するのもバカらしいし、時間もムダ、で、女房にメール入れて、祝日は婆さんも呼んで金沢見物を打診。もうホテル(大浴場温泉付)も切符も取りましたよ。

CHANDOS ANNI 0030(30)/3通勤音楽はLILI BOULANGER 詩篇第24篇「地とそこに満ちるもの」/音楽的対話「ファウストとエレーヌ」/悲しき夕べに/春の朝に/詩篇第130篇「深き淵より」〜ヤン・パスカル・トルトゥリエ/BBCフィルハーモニック/バーミンガム市交響合唱団/ニコル・マットンジー(t)/ナヴェントゥーラ・ボットーネ(t)/ ジェイソン・ハワード(b)/アン・マリー(ms)(1999年)・・・初耳。なんと気高く、わかりやすく、お洒落で気品に充ちた旋律であることかっ!仏蘭西語かな?言語の意味を理解できなくても、切なくも敬虔なる世界に一気に連れて行って下さること、必定。オーケストラも合唱も充実しておりますね。ラスト、アン・マリー(ms)の優しいヴィヴラートに痺れました。んもう、なにも言うことなし。

帰宅して(ダブり買い音源再確認)Elgar 交響的習作「フォールスタッフ」〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1964年)・・・いやはや、何度聴いてもエエですね。剽軽で軽快、勇壮であり、寂しい叙情もある。絶好調時のハレ管のグラマラスな充実ぶりには驚くばかり。でも、この作品は少々難解かも知れない。


●2009年2月某日

先週迄に、先月サイクル+当面の詫び一区切りだったが、昨日で次のサイクル開始。今月は(要らぬ上司尻拭い作業も含め)少々短い日程月であるのと、祝日+諸行事重なって少々ツラいが、本日がまず勝負で乗り切れるか、がポイント。なのにさっそく30分ほど寝坊してしまいました。ま、30分ほど出勤時間遅れても、定時には充分間に合うんだけれど。(もともとフレックスなんだけど)

ここ数年、パソコン雑誌などすっかり購入しなくなったが、先週金沢の帰り、読むべき書籍が切れたので「日経PC21」購入〜そのなかに興味深い記事が・・・曰く「ATOMでVISTAを快適に動かせない」。パソコン回りの技術は日進月歩で、機能は向上して価格はどんどん安くなる、つまり使用者の消費意欲を有無を言わせず高めていく流れになっていたはず。ところが流行のミニノート(ワタシも半年前にACERを購入/XP/相場既に壱万円下)で「VISTA」を搭載すると明らかに動作が鈍い、とのこと。新しいテクノロジーには新しいハードが必要、のはずだったが、機能をとことん削って安価に仕上げたものには「VISTA」は重荷なんですね。電子レンジでもなんでもそうだけれど、要らぬ機能が付きすぎるとシンプル回帰が始まって、結果先進的な仕組みが(この場合VISTA)かえって足かせになる・・・なにごとも一本調子ではものごとは進まない、こんな局面もあるんです。

昨日届いた”ダブり”分作品拝聴・・・おっと、さすがに時間切れとなってしまいました。

想定の範囲内にて顛末書執筆(名義は無事、上司に)+日常作業進捗を図りました。自らの評価80点!かなり集中してましたね、いつも以上に。トラブルの詰め腹とか、肌に合わぬ閑職行きはないみたいです。人事配置について上司は、全然”明後日の方向”の話題を持ち出して相談に来ていたし。

EMI 7243 5 66323 2 5 オークションにてまとめ買い!昨日届いた”ダブり”分CDの件。つまり再聴だけれど、Elgar 演奏会用序曲「フロワッサール」(1966年)/「コケイン」(首都ロンドンにて/1962年)〜ジョン・バルビローリ/(ニュー)フィルハーモニア管弦楽団・・・例の30枚組ボックスに含まれるもの。溌剌と、足取りたしかに、そして時に切々と歌い上げて誇り高く、彼特有の粘着質なる節回しに揺れ動きます。最高。「コケイン」も自在で優雅、切ない歌に溢れる演奏。オウェイン・アーウェル・ヒューズのがとてもカッコ良かった記憶有、これはまた個性的な味わいです。今回”オトナ買い”した中には、同作品の1949/50年録音(ハレ管弦楽団)も含まれます。ちょっと楽しみ。

続く、「威風堂々」(名訳!)第1〜5番(1962/66年)も、胸アツくさせる詠嘆と咆哮の連続であります。纏綿としてグラマラスとはこのことか。(愛着あるデザインだけれど、もうじき売りに出します)

通勤音楽は(これもダブって、到着前にオークションに出品している全集より)Vaughan Williams 交響曲第8番ニ短調/第9番ホ短調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1969年)・・・両曲とも晩年の暗く激しい曲調の作品であり、第8番はバルビローリのライヴがとても良かったが、こちら端正で剛直、巧まざるユーモアさえ感じさせます。第9番はいっそう難解だけれど、第3楽章「スケルツォ」の剽軽な不機嫌、複雑なる諧謔リズムが、サクソフォーンの妖しい音色でハードに表現されます。英国音楽は穏健、そんな誤解は一掃されまっせ。

なんか、とうとうこの作品の”真理”に接近した手応え有。ロンドン・フィルの充実ぶりも特筆もの。ワタシには独墺系よりこちらが嗜好なんです。


●2009年2月某日

さて、新しい一週間の始まり=ブルー・マンディなんだけど、当面の宿題が一段落しているのと、大きな困難に”当面やることはやった”という手応えはあって、自らにやましいところはない。粛々と次のサイクルに向かいましょう。今月の作業サイクルの段取りを組まなくっちゃ。昨日出品したオークションは、以前から売れ残っている分+”ま、試しに”出品の駅売海賊盤4枚まとめて、分除いてすべて入札ありました。昨日、取り外した旧ダイニング・オーディオもね。けっこう売れるもんだな。ワタシは小学生以来筋金入りのタイマーの愛用者だけれど、最近のものはコンポそのものにその機能が付いていたり、電源が入ってもそのまま演奏を始めない(地震による停電対策か)タイプのものが多く、懐かしのAKAIのものが浮いちゃいました。朝は目覚まし時計復活。風情がない。今度のSONY LAM-Z05にはラジオも付いておりませんし。

カール・ベームって、最近日本でも人気落ちているのか。オークション売れ残りはいずれも彼のCDです。オールド・ファンは既に主要音源入手済みで、若い人はその存在を知らないのかも。

BRILLIANT 99724/7 購入価格失念300円ほど?音楽は”ちょろ聴き”ばかりで、腰を据えて聴いておりません。Mozart フルート・ソナタ集K.10〜15〜マルク・グローウェルス(fl)/ガイ・ペンソン(fp/cem)/ジャン・シファー(vc)(1989年)・・・豊満なヴィヴラートを誇る現代フルートと古楽器通奏低音(いろいろ使い方に変化を付けている)の組み合わせにそう違和感はない。あまり好きな作品じゃなかったが、この演奏は多彩でけっこう愉しめます。優秀録音。今朝、Bach プレリュード ホ長調/シャコンヌ ニ短調/アリア ニ長調/小フーガ ト短調〜レオポルド・ストコフスキー/ロンドン交響楽団(1974年)・・・馴染みの旋律が色彩的に、そしてたっぷり余韻を以て表現されてもBach はBach 、という驚き。

Chopin 練習曲集(全曲)〜ルイス・ロルティ(p)(1986年)・・・きらきらした、若々しい、切れ味も繊細もある演奏でした。落ち着きとか、ヴェテランの枯れ、みたいなものとは無縁の夢見るような、浮き立つような輝かしい表現。相変わらずユーザー・レビューは喧(かまびす)しいようで。

また、ごっそりお仕事請け負ってしまった。上司の尻拭い作業も結局、ワタシが大多数の作業をすることになるみたいだし、来週は2度に渡って金沢日帰りで行ったり来たり・・・今週土曜までかなりツメたお仕事しなくっちゃいけない・・・が、ワタシは絶対にド・残業せんぞ。元気だったら何でもできる、どーとでもなる。起こってしまった、トラブルの詰め腹切らされるのも全然平気、上司も道連れでしょうし。でも、肌に合わぬ閑職はいやだな。

一昨日オークションで落札した英国音楽ごっそり!31枚まとめて到着。かなりダブっているから、ぼちぼち処分しなくっちゃいけないが、それでも聴きたい(魅力的な)ものがあったし、充分に安い。出品者に「着払いって、尼崎までおいくらいくらい?」と訊いたら、「売れないから500円で良いです。オマケも付けます」とのことで即入札、早期終了。オマケCD+3枚(これもかなり魅力的未聴のもの)入っておりました。嗚呼、ちゃんと聴かなくっちゃ。

DENON  GES-9243  250円 通勤音楽はBeethoven 弦楽四重奏曲第9番ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」/Schubert 「死と乙女」〜スメタナ弦楽四重奏団(1980年前後?後者はライヴ)・・・何度聴いても、こんな重苦しい(しかし前向き!な)気分の時でも、これはモウレツにアツい、燃えるような演奏です。Beeやん苦手、と戯れ言ばかり言っているが、この巨大で緻密かつ輝かしい構成感には痺れるばかり。「死と乙女」はライヴ故いっそうの白熱があって、ちょっと食傷気味の歌謡的旋律に圧巻の説得力を生み出しました。


●2009年2月某日

2月に入りました。月が変わって、気分や様子、潮目が変わることを期待しましょう。巷ではインフルエンザが猛威を振るっているようです。体調悪くないが、相変わらずの睡眠不如意。これはじつは昔年の副鼻腔炎(蓄膿症/自覚がなかった!)の影響(咽に痰がが絡むのはそのせい)もあるのかもしれない。テレビにも出演している名医(だから、やたらと混んでいる)の見立てを伺うと、そんなことを思いました。オークション出品仕切直し。155枚全集購入した結果ダブってしまった「Bach の室内楽」(14枚組)はほんま売れなくて、とうとう激安価格へ値下げ(1,000円/いくらでもエエんです。ちゃんと聴いていただければ)、外紙箱わずか1cmの傷で返品されたボックスものは、わざわざ自己評価下げて出品取り消し(操作を誤ったこともあるけど)その経緯を掲載して(音楽を愛する人のために)再出品しました。他、ぼちぼち出品いたしましょう。

なんせ、未踏峰ミチョランマ(2009年継続)眼前にそびえ立っておりますから。聴くべき音楽はたくさんあり、人生に時間は限られている。(・・・と、言いつつ、またオークションで落札しちゃった!)

Werner 2564 62199-2 5枚組1,800円(総経費込)Elgar 「南国にて」/交響曲第2番 変ホ長調〜アンドルー・デイヴィス/BBC交響楽団(1992年)・・・以前から大好きな作品だったが、ここ数年”英国音楽”への傾倒いっそう深めております。A.デイヴィス/BBC響のコンビはずいぶんと録音を遺したけれど、オーケストラの個性か?それとも録音のせいか、とても(サウンドが)ジミな印象有。昨日、職場(早朝ヤミ出勤)〜通院時に一枚分全曲拝聴。イタリアへの憧れを歌った「南国にて」、そしてゆったりとした穏健の詠嘆で始まる交響曲にもすっかり痺れました。この人には骨太なラッシュ!とか、纏綿濃厚に歌う!みたいなスタイルじゃない。誠実正確に鳴り響き、細部までしっかり描き込んで、聴き馴染むと、もうタイヘン!英国音楽に”華”は要らないんです。粛々として控えめな、大人しい歌に癒されました。

同じ作品だけれど、Elgar 交響曲第2番 変ホ長調〜チャールズ・マッケラス/ロイヤル・フィル(1993年)・・・こちらフィル・アップは序曲「フロワッサール」(1992年)。数日前に聴いておりました。もっと元気とメリハリがあって、オーケストラの個性もあるのでしょうか。マッケラスには躍動と矜持が共存しております。作品に馴染んでいない人には、こちらのほうが明快で、キレもあるし、ずっとわかりやすいでしょう。

Bach 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ/パルティータ全曲〜ジョルジュ・エネスコ(v)(1948/49年)・・・復刻評価が芳しくないPHILIPSでも、著名なコンチネンタル復刻でもなく、ネット某サイトにてLP復刻した音源データをダウンロード→CDR2枚に焼き直したもの。著作権も著作隣接権も消滅しているが、いわば自家製海賊盤です。もともと音質をあまり期待できない歴史的音源なんか、これで充分様子がわかる(オーディオ手練れの方に叱られるか)・・・CDRって@20でっせ。この先、いったいどうなっちまうんだ?CDは。

噂ばかりで一度は聴いてみたかった演奏であって、想像よりずっとモダーンで、技術的問題云々するほどの衰えも気になりませんでした。評価は割れておりますね。テクニックともかく(じゃ、シゲティはどーなる?)、ココロ震わせるような壮絶演奏、と評するのはどうかな。独特の時代の個性を愉しめばよいのでしょう。「シャコンヌ」には、もっと感銘を呼び起こす演奏があります。

家でごろごろしていても仕方がないので、女房誘って隣町(甲子園北口)まで散歩、約40分。そこで、非常に小さいオーディオSONY LAM-Z05を購入。相場がわからなかったが、ま、壱万円切っていたし、エエかな、と。あんなちゃちなスピーカー?とバカにしていたけれど、それなりの音がするものですね。「TEAC MicroCD Receiver CR-L600 」と「SONY MDデッキ MDS-S35」はオークションに出しました。

なんせ場所をとらないし、NETMDに対応しているし・・・って、四苦八苦してドライバを入れて認識したが、パソコンとの連携ができないのは何故?すっきりとしたリビングに「時代は変わった・・・」とシミジミしております。

 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi