20th century classics

曲目紹介とちょっとしたコメントのみ

BX 705052〜705102 2000年1月、大阪で「20th century classics」という5枚組を3,380円で購入しました。Disky Comunicatinsが、EMIの音源を使ったコンピレーションもので、正直言って少々高いか、と思いました。が、珍しくまったく所有しているものとダブリがなかったし、LP時代に聴いた懐かしいものも多かったので、購入しました。収録曲が膨大なので、明細とコメントのみです。

R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
マゼール/PO
Respighi 交響詩「ローマの噴水」
ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団
Rodrigo アランフェス協奏曲より「アダージョ」
アンヘル・ロメロ/プレヴィン/LSO
de Falla 「火祭りの踊り」
ロペス・コボス/スペイン国立管弦楽団
Khachaturian 「剣の舞」
フェリックス・スラットキン/ハリウッド・ボウル管
Ravel ボレロ
マゼール/NPO

以上 BX 705052

 マゼールが、60年代にクレンペラーを補佐してPOを指揮していたことは、もう記憶の彼方。「ツァラ」はLP時代1000円盤で出ていました。ムーティのPO時代の録音も、あまり日の目を見ないし「噴水」という選曲が渋い。コボスやお父さんのスラットキンの音源はたいへん珍しいもの。マゼールの「ボレロ」はじつに色気のない、機能的な演奏。79分収録は立派。

Stravinsky「春の祭典」
デ・ブルゴス/NPO
Bartok「管弦楽のための協奏曲」
小澤征爾/CSO
Shostakovich「ロマンス」
マリナー/アカデミー

以上 BX 705072

 「春祭」も「オーケストラ・コン」もLP時代持っておりました。凄いカップリング。ちょっとCD化は盲点だったような音源で、若い頃の小澤はなんか腰が軽くて、浮ついているようで、いまより好きです。むりやりショスタコの小品を足して77分収録。

Prokofiev ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 作品19
ツィマーマン(v)/マゼール/ベルリン・フィル
Shostakovich 交響曲第5番ニ短調 作品47より「ラルゴ」
ヤンソンス/オスロ・フィル
Prokofiev 「ロメオとジュリエット」より4曲
ムーティ/フィラデルフィア管
Khachaturian 「仮面舞踏会」より「ワルツ」
クルツ/PO
Enescu ルーマニア狂詩曲第1番
プレヴィン/LSO

以上 BX 705082

 このCDはちょっと寂しい。ショスタコの5番はシルヴェストリ/ウィーン・フィルで行ってほしかったし、ヤンソンスの旧録音だったら全曲収録して欲しいもの。クルツの収録はあまりに渋く、嬉しい。プロコのヴァイオリン協は、メインとしては地味すぎの曲。67分収録。

Barber 弦楽のためのアダージョ
オーマンディ/フィラデルフィア管
Gershwin ラプソディ・イン・ブルー
プレヴィン(p)/LSO
Russo The Entetainer
ラベック姉妹(p)
Gershwin パリのアメリカ人
プレヴィン(p)/LSO
Copland 市民のためのファンファーレ
マータ/ダラス響
Grofe グランド・キャニオン組曲より「山道を行く」
アブラヴァネル/ユタ響
Bernstein ウエスト・サイド・ストーリー組曲
ワールト/ミネソタ管

以上 BX705092

 これは文句なし。懐かしい最晩年のオーマンディあり、物故したマータあり、マイナーながら膨大な録音を残しているアブラヴァネルあり。プレヴィンのガーシュウィンはLP時代ホントに楽しんだもの。ラベック姉妹のノリは絶好調。78分収録。

Britten 若人のための管弦楽入門
マリナー/ミネソタ管
Vaunghan Williams グリーンスリーヴスによる幻想曲
バルビローリ/シンフォニア・オブ・ロンドン
Holst 「惑星」より「火星」「木星」
ボウルト/LSO
Orff カルミナ・ブラーナより「O Fortuna」
ムーティ/PO
Poulenc カンタータ「Figure humaine」
ジョン・オールディス/フランス・ヴォーカル・グループ
GOURECKI 交響曲第3番 作品36より「Lento e largo」
Kasprzyk/クラクフ・シマノフスキー国立フィル
Messiaen Visions de l'amen〜Amen de creation
ラヴィノヴィッチ/アルゲリッチ(p)
Shostakovich ジャズ組曲 作品2より「ワルツ」
ヤンソンス/フィラデルフィア管

以上 BX 705102

 やや寄せ集め過ぎで残念。マリナーのミネソタ管時代の録音は久々。バルビローリの「グリーンスリーヴス」(極め付き)が聴けるし、恥ずかしながら、初めて聴いたボウルト/LPOの「惑星」は2曲のみながら、その堂々たるルバートに度肝を抜かれます。できれば、収録曲を減らしてどれか全曲収録して欲しかったところ。例えば「カルミナ・ブラーナ」とか。74分。

 コンピレーションもので@600を越えるのは、なんとなく高いような気もします。が、なかなかよく考えられた楽しめるセットでしょう。お勧めできます。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi