20th century classics曲目紹介とちょっとしたコメントのみ2000年1月、大阪で「20th century classics」という5枚組を3,380円で購入しました。Disky Comunicatinsが、EMIの音源を使ったコンピレーションもので、正直言って少々高いか、と思いました。が、珍しくまったく所有しているものとダブリがなかったし、LP時代に聴いた懐かしいものも多かったので、購入しました。収録曲が膨大なので、明細とコメントのみです。
R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30 以上 BX 705052 マゼールが、60年代にクレンペラーを補佐してPOを指揮していたことは、もう記憶の彼方。「ツァラ」はLP時代1000円盤で出ていました。ムーティのPO時代の録音も、あまり日の目を見ないし「噴水」という選曲が渋い。コボスやお父さんのスラットキンの音源はたいへん珍しいもの。マゼールの「ボレロ」はじつに色気のない、機能的な演奏。79分収録は立派。
Stravinsky「春の祭典」 以上 BX 705072 「春祭」も「オーケストラ・コン」もLP時代持っておりました。凄いカップリング。ちょっとCD化は盲点だったような音源で、若い頃の小澤はなんか腰が軽くて、浮ついているようで、いまより好きです。むりやりショスタコの小品を足して77分収録。
Prokofiev ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 作品19 以上 BX 705082 このCDはちょっと寂しい。ショスタコの5番はシルヴェストリ/ウィーン・フィルで行ってほしかったし、ヤンソンスの旧録音だったら全曲収録して欲しいもの。クルツの収録はあまりに渋く、嬉しい。プロコのヴァイオリン協は、メインとしては地味すぎの曲。67分収録。
Barber 弦楽のためのアダージョ 以上 BX705092 これは文句なし。懐かしい最晩年のオーマンディあり、物故したマータあり、マイナーながら膨大な録音を残しているアブラヴァネルあり。プレヴィンのガーシュウィンはLP時代ホントに楽しんだもの。ラベック姉妹のノリは絶好調。78分収録。
Britten 若人のための管弦楽入門 以上 BX 705102 やや寄せ集め過ぎで残念。マリナーのミネソタ管時代の録音は久々。バルビローリの「グリーンスリーヴス」(極め付き)が聴けるし、恥ずかしながら、初めて聴いたボウルト/LPOの「惑星」は2曲のみながら、その堂々たるルバートに度肝を抜かれます。できれば、収録曲を減らしてどれか全曲収録して欲しかったところ。例えば「カルミナ・ブラーナ」とか。74分。 コンピレーションもので@600を越えるのは、なんとなく高いような気もします。が、なかなかよく考えられた楽しめるセットでしょう。お勧めできます。
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