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I Love 中古CD


 ここ数年、大不況や「リサイクルの定着」なんかで、古本屋さんや、昔で云う古道具屋さんが増えました。ワタシゃ縁はないけど、ブランドもののバッグやファッションなんかも盛んだとか。日本人は、昔から「新しもん好き」だったらしく(誰か忘れたけど、明治初期に日本に滞在した外国人の著書にそんなことが載っていてたらしい)人間だったら若い方が価値がある(お隣の韓国や中国ではたしか逆・・・のはず。違ったかな?)、ワタシが仕事で扱う食品なんかも日付管理は思いっきり厳しい。(日本人は世界一鮮度にウルサイ)

 高度成長時代からバブル辺りまで「消費は美徳」みたいなこと、ありましたよね。でも、ようやく落ち着いてきたというか、背に腹は代えられないというか、実質本意の風潮も出てきたみたいで嬉しいですね。「必要性に見合った、最低限の機能」でじゅうぶんと思います。1999年は、パソコン、CDプレーヤーを中古で買いました。ワタシの居住する岡山では、掘り出し物輸入CDは期待できないことがわかったので、古本屋さんで中古CDもけっこう買いましたよ。

 有名なBOOK OFFでは、クラシックCDはなんでも950円。これがもうじつに見事に、なんの差別もなく950円で、ふつう立派にレギュラー・プライスで売られている新しいものも、「実勢売価480円」のものも950円。完全にマニュアル化された値付け。(日経新聞で読んだ)でも、ここで買うのは素人。・・・「クラシック」の売場から少々奥まった日陰のところに、もう一カ所「クラシック」がある。これもマニュアルで、「何ヶ月(覚えていない)売れなかったら値下げ」して一律350円。これです。ワタシが狙うのは。(後、更にセールで6枚1,000円というのに遭遇!)


 え〜、ここで時間を遡ること20ン年前。京都にて貧乏学生だったワタシ。レコードが欲しかったけど贅沢品でした。ワタシの廉価盤好きは子供時代に形成されていますが、京都は歴史ある街なので、ある日中古レコードを偶然に発見。寺町丸太町を下がったところに、なんかボロボロの中古レコード屋さん(名前忘れた。こないだ行ってみたら建て直して場所もわからん)があって、床がところどころ抜けている恐ろしい店に、ジャケットなしのレコードが350円。いまじゃ、逆に安いともなんとも思いませんが、当時は驚愕の価格。これが

Beethoven 「アテネの廃墟」序曲 クリップス/ウィーン・フェスティヴァル管弦楽団
交響曲第3番「英雄」 クレツキ/南西ドイツ放送交響楽団

だったはず。(オケは違うかも。コンサートホールのレコード)このとき既に音楽歴8年はあったはずなのに、「英雄」ははじめて聴きました。(でもどんな演奏だったかなんの記憶もなし)

次に買ったのが、
Mozart 交響曲第40/41番 L.ルートヴィッヒ/北ドイツ放響(だったぁかなぁ?)ホルライザー/VSOと両面分担していたかも。これはジャケットがあってたしか500円。(レーベルはVOX?)

 もうだいたい、現在の好みを最初っから厳密に守っていて驚くばかり。就職して、わりとすぐ結婚して経済的に裕福なダブル・インカムだったので、小遣いは一時全部中古LPに費やしていましたね。当時は大阪に住んでいたけれど、月に2回は京都に行ってました。スローターハウス(←ちょっと記憶が怪しい。ぜんぜん違う名前の店かも)、津田蓄音機店、クレモナ等々、ずいぶんと経営に貢献したはず。(LPはぜ〜んぶ売り払ってしまったので、今は昔)

 LPの中古は、盤質や傷のチェックは要注意で、逆に「ン、この傷なら針は飛ばないはず」と見越して100円くらいで買い叩いた記憶も有。(パレーの「海」なんかそうでした)

 CDの中古はよほどのことがない限り、新品と品質的な差がないので、LPより楽ですね。あとは自分の選球眼のみ。CDはLPに比べて生産ロットが少なくて、ハイ・テク時代にふさわしく製造コストも安くつくようで、中古ならではの珍しいものも手に入ります。最近のBOOK OFF出物では・・・

Mozart ピアノ協奏曲第20番  ブレンデル/マリナー/アカデミー室内管
第21番 カサドュシュ/セル/クリーヴランド管
  CONIELレーベル@350

・・・で、定評ある演奏で、いかにも海賊盤ですが、協和発酵の景品でNot For Sale ・・・しかも未開封。

 ネス・カフェの景品らしい
「やすらぐ」〜ダンク、リーパー/プラハ交響楽団 の名曲集(とてもやすらげそうにない、元気の良い曲・演奏ばかり)
「なごむ」〜エシュベ、トイスル/ヨハン・シュトラウス管のウィンナ・ワルツ集(なごむというより、豪華で、派手でデリカシーに欠ける響きに驚愕)

 ・・・これは海賊盤じゃなくて、ちゃんとした音源だと思うけれど、プラハ響の録音は珍しいもの。@350。(テレビの宣伝に出てくる素敵な女性版画家のジャケット写真)

 例のデ・アゴスティーニのクラシック・コレクションの添付CDも、ようやく950円→350円に下がってくれました。(グリーグ買いました。よかったよ)「Midnight Cruise(真夜中のクルーズ)」もここで買ったもの。

 大阪に出張したときには、堂島ワルツ堂とDISC.J.J.の日本橋店(ワゴンの500円均一。2枚組でも)は必ずチェックします。「NAXOS〜Ten Years Of Success」なんかが@200で売っていたりするから油断できない。ま、どこでも中古屋さんは覗いてみることです。タマに信じられない掘り出し物・・・・値付けもバカ安・・・・がありますから。

 結論→「安物買い自慢」じゃないですよ。素晴らしい音楽を、いかに無駄な出費を抑えて楽しむのか、が肝要。「捨てるCDあれば、拾うCD有」。好きでもない音楽のCDが景品で当たっても嬉しくないでしょうが、喜んで買う人もいるんです。世の中は広い。(1999年)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi