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オーマンディと カラヤン

深い意味もなく、二人分のCDをまとめてみました

□Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調(スヴャトスラフ・リヒテル/ヘルベルト・カラヤン/ウィーン交響楽団)

◇Ravel 左手のためのピアノ協奏曲(ロベール・カサドシュ(p)/オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団1947年)

□Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調(ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル1975年)

□Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」「アポロ」(カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー1975/77年録音)

□Bruckner 交響曲第1番ハ短調(1856/66年リンツ版/ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル)

□J.Strauss ウィンナ・ワルツ集(カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー1946〜48年)

□R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」(ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル 1974年)

□Chopin「レ・シルフィード」(カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー)

◇Rachmaninov 交響曲第2番ホ短調 作品27(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

◇R.Strauss「ツァラトゥストラはかく語りき」(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)+ジョージ・セル

◇Mahler 交響曲第2番「復活」(オーマンディ/ミネアポリス交響楽団/ツィン・シティ交響合唱団 1935年)

□Brahms 交響曲第2番ニ長調(カラヤン/ウィーン・フィル1948年)

□Respighi 「ローマの噴水」「ローマの松」(カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー)

□Sibelius 交響曲第2番ニ長調(カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団)

□Vivaldi ヴァイオリン協奏曲集 作品8-1〜4 「四季」(カラヤン/ベルリン・フィル/シュヴァルベ(v))

◇Tchaikovsky バレエ音楽「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」抜粋(オーマンディ/フィラデルフィア管)

◇Sibelius 交響曲第1番ホ短調(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団 1941年録音)

□Beethoven 交響曲第9番ニ短調 作品125(カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団)

◇Grieg/Saint-Sae"nsのピアノ協奏曲(アントルモン/オーマンディ/フィラデルフィア管)

□Dvora'k チェロ協奏曲(ロストロポーヴィチ/カラヤン/ベルリン・フィル)

□Mozart クラリネット協奏曲/交響曲第39番(ウラッハ(cl)/カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー)

◇Wagner 「ヴァルキューレの騎行」〜管弦楽名曲集(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

□Beethoven 交響曲第5/8番(カラヤン/ウィーン・フィル 1946/48年)

□Bach ブランデンブルク協奏曲第2/3/5番(カラヤン/ベルリン・フィル 1964年)

□Bruckner 交響曲第7番(カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー)

□Bach 管弦楽組曲第2/3番(カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー)

◇Mozart 管楽協奏曲集(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

□Beethoven 交響曲第8番(カラヤン)

◇Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」(カイエ編曲)(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

◇Sibelius 交響曲第1/5番(オーマンディ/バーンスタイン)

□Tchaikovsky 交響曲第6番「悲愴」聴き比べ(その2)

□100円ショップ・ダイソー「若き日のカラヤン」シリーズ

□Tchaikovsky 交響曲第6番「悲愴」聴き比べ

◇G線上のアリア〜オーケストラ名曲集(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

◇Tchaikovsky「悲愴交響曲」(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

◇Saint-Sae"ns 交響曲第3番ハ短調(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団/パワー・ビッグス(or)))

□Handel 合奏協奏曲 作品6より(カラヤン/ベルリン・フィル)


 クラシック関係のホームページを検索してみたら、「ユージン・オーマンディ」という、日本では何とも評価の低い、名人の録音を愛好している人がたくさんいらっしゃるのに驚きました。

 一方のカラヤンは、存命中はもちろん、いまだに人気ナンバー・ワンのスター指揮者。メジャー嫌いの私は、一貫して彼を嫌ってきました。(少なくとも存命中)
 オーマンディのほうにずっと愛着はあるのですが、カラヤンももう亡くなってしまった人だし、二人分のCD(廉価盤か海賊盤で買えるもの)をまとめてしまいました。(乱暴に)以前は別々の分類していたのですが、あんまり沢山CDは持っていないものですから。

 カラヤンに何の説明も必要ないでしょう。わたしは、もっぱら「海賊盤」で彼のCDを買っています。唯一の例外は、最後の録音となったBruckner交響曲第7番。これは正規のものを買いましたよ。(へへ、実は中古で500円だった)

 オーマンディには、LP時代、音楽を聴き始めた小学生から中学生くらい迄集中してお世話になっていました。
 (1970年頃だったでしょうか)CBSコロンビアからCBSソニーへと変わって、まだLPの盤質がイマイチだった頃、各社競った廉価盤シリーズが出てました。CBSソニーは「オーマンディ/フィラデルフィア」(一部異なる演奏家もあったが)の2枚組2,500円で対抗。
 まだ、無名の演奏家になけなしの小遣いを投資する余裕のなかった私は、オーマンディ爺さんのお世話で音楽入門を果たした、と自覚しております。

 はじめて自分のお小遣いで買った30cmLPが、オーマンディ/フィラデルフィアのベートーヴェンの「運命」「合唱」(当時はなんでも表題が付いてました)の2枚組。小学校6年生のクリスマスだったと記憶しています。紅顔のビ少年だった私は、柔軟な脳味噌になんの抵抗もなく、オーマンディの穏和で明るい世界を染み込ませていったのでした。当時はまだ記憶力も良く、集中力もあったのか、あっと云う間にすべてのフレーズを記憶して鼻歌を歌いながら聴いていました。

 次のLPを買ったのが「悲愴」「幻想」 (これも表題付き。初心者の選曲が微笑ましい)の豪華2枚組。その迫力ある、華麗なるオーケストラの響きを堪能しました。この4枚のLPは盤面がすり切れるほど(というのはちとオーバーだけれど)聴いたもので、いまも脳味噌の奥にはこの曲に対する標準が形作られているはずです。

 デジタル時代に間にあったオーマンディは、最晩年にいくつかの録音で高い評価を得ました。社会人となっていた私は中古のLPを集めていましたが、オーマンディでは「英雄の生涯」やレスピーギ、サン・サーンスの交響曲第3番、バルトークの「オーケストラ・コン」など、いかにもオーケストラの効果が前面に出た録音ばかり集めていたのです。当時、RCA、エンジェル、デロスの新録音は高価でしたので、すべてCBSソニーの旧録音。オーマンディは、昔から良く知っている近所のおじさんのような存在でした。

 CD時代になってもオーマンディは、(欧米では知りませんが)日本では一貫して評価が低いため「オーマンディの芸術」みたいな系統的なシリーズがCD化されたとは聞きません。(RCAは今度出すらしいが、サワリみたいな選曲〜そうとう系統的な復活が2001年にされるそうです)

 きっと、ベートーヴェンもブラームスも交響曲全集になっていると思うのですが、出る可能性は少ないでしょう。(1998年頃の文書)


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written by wabisuke hayashi