Chopin 「レ・シルフィード」(カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー)


PIGEON GX651 Chopin

バレエ音楽「レ・シルフィード」(ロイ・ダグラス編
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー(1961年録音)

DELIBES

バレエ音楽「コッペリア」(抜粋)
バレエ音楽「シルヴィア」(抜粋)
アーヴィング/フィルハーモニア管弦楽団(1960年頃録音)

PIGEON  GX651  980円(税込)で購入

 カラヤンがDG録音、アーヴィングのほうはEMI録音からの”駅売海賊盤”です。↓以下のコメントは2000年頃のものであり、累計で随分多くのCDを処分してきました。それはBOOK・OFFであったり、ここ2年ほどはYahoo!オークションにて。ワタシのCD歴も十数年となり、廉価盤もいつの間にやら貴重盤になっていることもあって、@300なら喜ばれることもあるんです。再聴のきっかけは「レ・シルフィード」のアーヴィング盤(EMI正規CD)の入手であり、本来であれば「コッペリア」「シルヴィア」と組み合わされるべき音源だったのでしょう。この一枚を思い出しました。”980円の駅売海賊盤”は未だ棚中に保存してありました。

 考えてみれば御大カラヤンが「レ・シルフィード」のような、編曲ものバレエ音楽(20世紀初頭の露西亜バレエでの需要らしい〜男性詩人が森に迷い込んで、シルフィード(風の精)と戯れる〜そんなストーリーらしいが)を録音する、のも凄いことです。彼には「おもちゃの交響曲」とか、ライト・クラシック系の録音も数多くて、音楽ファンの裾野を広げて下さったのでしょう。立派。

 ”こういうムーディな曲をやらせたら天下一品。しっとりとして、深くて、ものすごく濃くて・・・最高。目眩がするような・・・”〜これが以前の感想だけれど、Chopin の著名で甘い旋律を一切の手抜きなし、ゴージャスに分厚いアンサンブルに仕上げて下さって痺れます。誰でも全部知っている旋律だと思いますよ。

1) 前奏曲第7番イ長調 作品28-7
2) 夜想曲第10番 変イ長調 作品32-2
3) 円舞曲第11番 変ト長調 作品70-1
4) マズルカ第23番ニ長調 作品33-2
5) マズルカ第44番ハ長調 作品67-3
6) 前奏曲第7番イ長調 作品28-7(繰り返し)
7) 円舞曲第7番 嬰ハ短調 作品64-2
8) 円舞曲第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる円舞曲」

 どれも良くできているが、円舞曲第7番 嬰ハ短調の物悲しくも、噎せ返るような甘美なる旋律は、婦女子の紅涙を絞るに間違いなし・・・前奏曲第7番イ長調は、ちょうど「展覧会の絵」に於ける「プロムナード」のような役割でしょうか。録音も悪くない(駅売海賊盤でも)。

 ロバート・アーヴィング(1913〜1991年)によるDELIBESだけれど、この人はバレエ筋の人だったらしいし、ここでの演奏もさっくりと軽快、リズム感あるもの。オケがフィルハーモニア管弦楽団という清潔な響きのオケと言うこともあるが、もとよりカラヤンのゴージャス系とは無縁の、バレエ音楽として実践的なものなんでしょう。

 カラヤンに続けると違和感(少々)あります。作品的にはこちらの表現が似合っていて、明るく、安直で、薄くて、楽しいもの。何種類も棚中に揃えるべき作品ではないと思うので、このアーヴィング盤がワタシのリファレンスとなります。(数種所有していたが、いつの間にか処分したのか、これ以外見あたりません)「コッペリア」の賑々しい「マズルカ」「チャルダッシュ」、そして「シルヴィア」って華々しい旋律(ファンファーレのホルンとティンバニ)が続いて、あまり深刻にならず愉しむべき音楽と思います。

 音質は悪くはないが、低音と奥行きが足りない例のパターン。ま、駅売海賊盤(おそらくはLP板起こし/先日の音楽談義中でも「PIGEON」の評判は悪かった)で云々すべきでもないし、日常聴きに堪えうる水準ですから。

(2008年1月11日)

 DGとEMIの音源が渾然一体となっている、海賊盤ならではの魅力あるコンピレーション・アルバム。「コッペリア」はカラヤンの録音があったはずなのに、なぜかロバート・アーヴィングを組み合わせてくれて、私は嬉しい限り。「レ・シルフィード」もアーヴィングの録音があったはず。

 まず、カラヤンさんから。
 こういうムーディな曲をやらせたら天下一品。しっとりとして、深くて、ものすごく濃くて・・・最高。目眩がするような木管の響きの魅力。むかし、「レイモンド・ルフェーブル」「カラベリ」とか・・・、あの路線で、うんと上質に豪勢にした感じ。「カラヤンと煌めくベルリン・フィル・ストリングス」ですな。

 理屈抜きで楽しめますね。カラヤンって、こういう通俗名曲というか、小品集とか、ちゃんとした録音を残してくれているのが立派。こう云っちゃなんですが、どんな曲でも一生懸命というか、同じというか・・・。こういうカラヤンは好きだなぁ。

 ロバート・アーヴィングは、バレエ音楽のスペシャリストだったはず。手元の資料を調べても出てこなくて、ニューヨーク・シティ・バレエの指揮者を務めていたという記憶があるのみ。いまでもご健在なのかは不明。

 ドリーブのほうは、ちょうどカラヤン/ベルリン・フィルと好対照で、面白いですね。明るくて、軽くって、ちょっとアンサンブルが粗くて、勢い命の演奏。いかにも職人的で、実践的な楽しい演奏ですね。バレエはこうでなくっちゃ、という「ノリ」を感じさせる演奏。しかも名曲中の名曲。音も悪くありません。


 メニューインが亡くなって、追悼盤を買おうと思ったら、この二曲が収録されている。ヴァイオリンのソロはメニューインだったんですね。驚きました。

 1999年にEMIが国内盤でワタシ好みの1960年前後の録音をCD化してくれました。(1,500円)そのなかで、アーヴィングがこの録音も含めて2枚出ています。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi