To CLASSIC ちょろ聴き
CLASSIC ちょろ聴き(8)
Mahler 「リュッケルト歌曲」「角笛」より3曲「さすらう若人の歌」「なき子を偲ぶ歌」〜ファスベンダー(ms)/シャイー/ベルリン放響 1989年
つくづく自分のMahler 好きを再確認させてくれた一枚。ファスベンダーの知的で変化に富んだ歌い振りも素敵だけれど、シャイーのオーケストラが極上に繊細で、軽快なリズム感で、雰囲気豊かで、しかも清潔。明快。どうして彼のMahler は話題にならないのか?さすがに最後の方は、女声ばかり続くとやや飽きてくるが。録音が極上で、例えばハープの低音などゾクゾクするくらい魅力的。パッシンのオーボエにも泣けます。(2002年5月20日)
Debussy 歌劇「ペレアスとメリサンド」(1978年録音)〜ボド/リヨン国立管弦楽団/ドルモイ/コマンドほか
「ちょろ聴き」ではないんだけれど、あまりに知識的に不足していてコメント不能状態。全編、囁くような音楽でホンワカと美しく、気持ちよ〜く眠くなる。RCA録音らしいが、なぜか本国では不遇のボドの演奏が楽しめるCD。ペレアスとメリサンドの対話の中で、個々の激情の高揚は散見されるが、延々と聴かせるサビ、みたいなアリアは存在しないようで、ひたすら夢見るような霧の中を彷徨う音楽か。リヨン管も録音も極上です。(2002年5月18日)
Delius 「パリ」「ブリッグの定期市」ほか〜フレッドマン/ニュージーランド交響楽団(1994年録音)
イギリスものが強いNAXOSだけれど、Deliusが少ないのは何故か?このCD、発売後即買ったが、線が細すぎてなにを言いたいのかさっぱりわからず棚の奥へ。全体に繊細で録音も演奏も、そう悪くないが、全奏で響きが濁る(うるさい)のはオーケストラの力量か。バルビローリとかビーチャムのあとに聴くと、少々色気が足りないと言うか、真面目すぎ。ゾクゾクするようなマジックは起こらない。(2002年5月4日)
C.P.E.Bach チェロ協奏曲第1〜3番〜マテ(vc)/シュツ/コンチェルト・アルモニコ(1995年録音)
「Bach SONS」より。この時代の作品は基本的にお気に入り。録音は新鮮だし、軽快なる古楽器も快調。気持ちよく聴き始めるが、曲が単調。どの楽章も後半になると飽きる。つまり曲に工夫が足りない〜というか、息子には親父の偉大なる才能は薄まって伝わったのか?ソロはとても上手い。HUNGAROTON原盤。(2002年5月4日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】
●愉しく、とことん味わって音楽を●
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