●「コンサートへ行こう」へ

オーケストラ千里山第15回演奏会


2010年2月28日(日)伊丹市文化会館いたみホール

Beethoven

交響曲第5番ハ短調

Shostakovich

交響曲第5番ニ短調

河崎 聡/オーケストラ千里山

これも独逸と露西亜かよ・・・なんて文句言っちゃ罰が当たる、ご近所休日マチネじゃないと行かねえよ、演奏会は、なんて「音楽日誌」に書いたらチケットをプレゼントいただきました。苦手作品とはいえ、先人たちが名曲!と評してきた作品、ナマでしっかり確認いたしましょう。ご近所Syuzo師匠を誘って演奏会に向かったが、混んでおりました。凄い人気らしい。ホールは新しくて、立派です。音響も悪くないと思う。  

たいへんな人気らしく座席取りに先行訪問が必要とのこと。お誘いしている人もいるのでなんだが、開演2時間前に会場に向かわなくっちゃ行けないとは・・・誠心誠意なる演奏者、素晴らしき音楽になんの罪もないが、ゆったり愉しむべき休日ご近所マチネ演奏会でこんなムリムリな行動を強要されるとは・・・少々トホホ状態。ま、これも精進でっせ。ナマ体験は音楽を愛する者に必須なんです。Syuzo師匠が「基準となるべき音響体験を持たずに、オーディオ云々するとは笑止千万」(的な意味合い)と喝破していらっしゃったが、その通り。
と愚痴ったが、座席を取って昼飯喰って、床屋に行って(初訪問の爺さんは驚くほど短く刈り上げてしまった!)、そして本番へ突入。

 第2ヴァイオリンが右側という対向配置、左奥にコントラバス、チェロも第1ヴァイオリンの後方に控えます。Beethoven 交響曲第5番ハ短調は数度ナマ体験ともかく、ここ最近小編成の引き締まった古楽器系の演奏ばかりCDで聴いてきました。これがけっこう編成が大きくて、豊かな響きを狙っているもの。いつもお馴染みの旋律始まりました。細部アンサンブルやら、個々の技量の危うさともかく、勢いに溢れてなかなか聴かせてくれます。

 フルートを先頭に木管が頑張ってますね。それにティンパニのお兄さんがなかなかお見事なアクセントを付けてくださいました。

 20分の休憩を挟んで大物、Shostakovichの交響曲第5番はナマ初体験〜というか、でもCDほとんど聴く機会は少ないんです。でもね、どんな高価なオーディオでもナマの鮮度にかなわない、新しい発見は必ずあるはず。Beeやんとの共通点は、第1楽章冒頭の旋律(Mozart のアダージョとフーガ ハ短調K.546にそっくり!)が執拗に、色を変え、音量を変化させ、繰り返されるところ。CDでは聴き逃しがちの内声部にてこっそり鳴っていたりするんです。

 6人の打楽器、ハープ、ピアノ、チェレスタの効果は凄いですね。エエとこみんな持っていってしまう感じ。ホルン大苦戦、やっぱムツかしいのか。

 第2楽章「スケルツォ」は絶好調にオケは鳴っております。第3楽章「ラルゴ」冒頭は第2ヴァイオリンとヴィオラ(右手チーム)で開始されるんですね。この悲痛な楽章は、静謐な場面で少々テンションと緊張感を失うのは残念。

 終楽章。打楽器大活躍!ティンパニ絶好調、大太鼓が登場すると大音響がハラの底から伝わります。個々のアンサンブルなら技量云々、少々の傷ともかく、やはりナマ体験はなにものにも替えがたい経験でした。

 アンコールはKhachaturian 仮面舞踏会〜「ワルツ」。このクサい、大仰なる哀愁の旋律が一番良かった!満員の聴衆は満足だったことでしょう。

written by wabisuke hayashi