ルービンシュタイン CHOPIN 名曲集
即興曲第1番 変イ長調作品29/即興曲第2番 嬰ヘ長調作品36/即興曲第3番 変ト長調作品51 ルービンシュタイン(p) ECHO INDUSTRY(RCAの海賊コピー盤) ECC-625 1962-65年録音 1,000円にて購入 「安物買いの銭失い」というか、ルービンシュタインのCHOPIN正規盤は@500ほどでボックス購入可能になりました。ワタシは1990年代前半、そのほとんどを海賊盤(当時はそれでも存分に安かった)で購入したものです。価格もこなれてきたし、再購入する価値はあると思うが、生来の貧乏性のためその勇気が出ません。まだ使えるもの、少々機能的に不便があっても、それを捨て去って新たに買う〜そんなことはできない育ちなんです。道義的にはごめんなさい。10年以上お世話になってきたし。 この一枚〜ワタシのCHOPIN開眼の絶対的存在なんです。ルービンシュタインのCHOPINなど「気の抜けたサイダー」とか、厳しいご批判も存在するが、いろいろ聴いてみて、やはりこれが一番座りがよろしい。甘く切なく、胸が騒ぎます。「幻想即興曲」ってCHOPINの代表作、というか、中学生時代の同級生でピアノが上手な女の子(イメージとしては髪が長い)が、腕自慢で休み時間なんかに弾いていましたね。(20数年ぶりに高校のクラス会したら、彼女は〜中学高校と同級生だった〜エレクトーンの先生になっていました)そんな、誤った先入観を呼び起こして下さる幸せ。 柔らかく、まったりと弾いてくださって余裕です。粋なんです。鋭く劇的に、不安をかき立てるような演奏も有、なんだろうけど、そんなんじゃない。ワタシは「CHOPINって、そんな優しいもの」と思います。ボレロのハズむようなリズムも自然体でした。子守歌のデリケートな歌も絶品。夢心地。どんどん音が小さくなって、眠りに落ちちゃう。舟歌だって、ゆったり静かな波に揺られるような陶酔が、そして切ない物語もありました。 「アンダンテ・スピアナート」って、大好きです。きっとCHOPINの中では一番お気に入り。管弦楽伴奏版もあるけど、無伴奏で完全に充足された世界が実現されていて、前半の囁くようなデリカシーと、後半ポロネーズの躍動がココロを晴れやかに照らします。一番好きな旋律は、そのつなぎ部分ですね。ちょっと寂しげな表情が静謐で消えゆくよう。 コレ、たくさん聴いていないけど、(ふだんはお気に入りの)グルダでも少々不満があったし、若手ナウタ君なら「キミは若いから、次回また挑戦してね」みたいな味わいで、ルービンシュタインとは比べられません。ポロネーズのリズムがタメを伴って揺れ、時にそっと抜きながら、諄々訥々と曲は進みます。リキみなど、どこにもなし。そして、切ない。 ああ、これは至福の一枚だ。ちょっとぼんやりとした録音ではあるけど、聴き疲れしません。(2004年8月13日)
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