To CLASSIC ちょろ聴き
CLASSIC ちょろ聴き(9)
Mahler 交響曲第10番(フィーラー版) オルソン/ポーランド放響 2000年録音
楽譜を見る習慣がないので、クック版との違いはあまりわからず、純粋に名曲の一つとして興味有。でも終楽章はかなり違う〜というか、テンポがひじょうに速いということか。オルソンとは初耳だけれど、カンザス・シティをベースにして活躍するアメリカの指揮者とのこと。オーケストラも、指揮ぶりもオーソドックスで素直、Mahler 固有の色気とか、懊悩とか狂気とかは縁が少ない。しっかりとした演奏で「版」を知らせる力量には充分な美しさ。名曲。(2002年6月29日)
Chopin ポロネーズ集 全8曲 フォルケ・ナウタ(p) 1998年録音
ナウタ君は1973年生まれ、オランダで学んだ若手らしいが、まだ音楽が青いんですよ、って、ヴェテランと比べちゃ可哀想か。これからですもんね、人生。旋律のひとつひとつが、まだまだカタい。細部の節回しに自然さというか、天性の歌不足。でも、若々しくて、そのカタさが魅力かも。真面目一方というか、スレていないというか。融通が利かないと言うか。つくづくルービンシュタインの偉大さを痛感。がんばれ!若造。(2002年6月22日)
Haydn 交響曲第97/94/98番 ヘルビッヒ/シュターツカペレ・ベルリン (p)1977
アダム・フィッシャー全集には申し訳ないが、深みのあるオーケストラの違いに愕然とする魅力の差。ヘルビッヒは地味だけれど実力派。オーソドックスかつあわてず、必要にして充分な表現力をもって、曲の魅力を自ずから生かすような演奏ぶり。ちょっとザラリと鈍く輝く弦、管楽器の艶消しで奥行きのある音色、Haydnはコレ!といった確信を感じさせる、しっとり系オーケストラの魅力横溢。「どこでも手に入る馴染みの録音」と思ったら、意外と彼のHaydnは手に入らない・・・・!?(2002年6月14日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】
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