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音楽日誌●サラリーマン生活土俵際な日々

サラリーマン生活土俵際な日々
2010年10月美しかった阿蘇の風景を偲んで

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2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
5月もラスト、本日予想気温は30度C。陽気はもう夏でっせ。成果上がらぬ経済政策、憲法を見なおせば庶民の生活は改善するはずもなく、サミットを大過(成果)なくこなして、消費再増税延期で参院選を乗り切る・・・といういのも、なんやツマらん流れやなぁ。一時輸出関連企業がよろしかったのは円安追い風参考記録、学生の就職がよろしいのは若者が減っているからでしょう。基本構造に大きな改善は見られないもの。人心荒廃して、幼児虐待とか山中に置き去りにして”しつけ”とか、もう末期的な世相であります。

評論ばかりしても仕方がないけど。こちら、場末の切羽詰まったサラリーマン晩年、睡眠が浅く難儀しております。

COCO70417R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/交響詩「ドン・ファン」~ヘルベルト・ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン(1987年)・・・噂ばかり、ようやく拝聴できた著名音源であります。カラヤン辺り、圧巻剛力な輝かしい演奏も好きだけど、こちらドレスデンのブルー系涼やかな木目の肌合いを感じさせるサウンドが魅力。どんなに金管が叫んでも、あくまで地味にマイルド、連想するのは(同じオーケストラの)ルドルフ・ケンペ、こちら音質的に一日の長有。適度な間、タメは表現的にあざとさを感じさせぬ自然さもあります。ホルンの深い響き、きれいに分離して響くオルガンにも痺れました。誰々と比べて、というのも禁句(失礼)だけど、ショルティとは天地ほど違いまっせ。

DECCA 4428746Chopin 3つのワルツ(第17番~第19番)/タランテラ 変イ長調/ボレロ/ロンド ハ短調/マズルカ風ロンド/パガニーニの主題による変奏曲 イ長調(パガニーニの思い出)/変奏曲(Berlini 歌劇「清教徒」の行進曲による)/子守歌/エコセーズ 作品72-3/アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ~アダム・ハラシェヴィチ(p)(1958-1971年)・・・Adam Harasiewicz(1932ー)は1955年第5回ショパン・コンクールでアシュケナージを抑えて優勝、1960年台には名曲を一通りPHILIPSに録音していて、その後はローカルで活動したのでしょう。この一枚も詳細録音情報が探せません。「アン・スピ」はお気に入り、ルービンシュタインのブリリアントな演奏に幾度感動して、こちらハラシェヴィチは(それこそ)ローカルな味わいが身上なのでしょう。その後出現するメカニックに優れたピアニストとは異なって、お国モノのリズムがなんとも味わい系、子守唄のやすらいだ風情は絶品でしょう。音質は現役水準。6年ほど前駅売海賊盤への言及もありました。

では、行ってきます。

   


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
あともうちょっとで5月も終わって、本日は気温も低め、ぐっと湿っぽく梅雨は近いのでしょう。いつもの月曜が始まりました。ちょうどよい気候に体調まずまず、音楽にも集中できる頃。今朝の朝日新聞、仏蘭西の教育相は1977年生まれの若い女性、しかもモロッコ移民(両親はフツウの労働者)とか。存在自体が希望と可能性を感じさせるもの。出目で将来が決まってしまうなら、某隣国と同じじゃないか、と思います。庶民とかけ離れた金銭感覚のマスゾエ氏の後任には小池百合子さん浮上とか、あまり新鮮味を感じないな。

5月一杯でヤフオク店仕舞いセール値下げしたら(きっと【♪ KechiKechi Classics ♪】読者かなぁ)篤志家が全部入札入れて下さいました。ありがたいことです。これでひとケジメ。

LP時代のデザインBartok 弦楽のためのディヴェルティメント/弦楽器、チェレスタと打楽器のための音楽~エイドリアン・ボウルト/フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団(1955年)・・・これってCDになってましたっけ。数年前ネットから音源入手して自主CDにしていたもの。音質かなり良好、オーケストラはロンドン・フィルの変名でしょうか。前者はヴィヴィッドに骨太な躍動があり、後者はアンサンブルに少々迷いがあるような、現代の水準から見れば細部危うい演奏でした。いずれボウルトの手に掛かると立派な、構えのよろしい風情に至ります。

Stravinsky バレエ音楽「アゴン」~エーリヒ・ラインスドルフ/ボストン交響楽団(1964年)・・・先日ロバート・クラフトの硬派な演奏に感銘をうけたばかり。こちらボストン交響楽団の色気、厚み、ラインスドルフの厳しい集中力に驚くほど。半世紀前の録音とはにわかに信じがたいほどの完成度、わかりやすさ、音質は素晴らしいものです。

Membran/Documents 233359Janacek 歌劇「死者の家から」~ヤッシャ・ホーレンシュタイン/フランス国立放送管弦楽団/ベルナルト・デミニー(ゴリャンチコフ)/ゲラルド・フリードマン(アリイエイア)/ジャン・ジロドー(モロゾフ(ルカ・クズミッチ))/ロジャー・バリアー(スクラトフ)(1953年/フランス語版)・・・激安10枚組より。安さに惹かれて歴史的録音を初耳オペラで聴くとロクな結果にならん・・・のは幾度経験済。ドストエフスキーの自らの経験を元にした「死の家の記録」は、Janacekラストの作品となりました。筋書きはエピソードの羅列的なものだから、言語不如意は気になりません。出目のようワカラン音源は放送用音源?は(一部会場ノイズ有/拍手カット)かなり良好な状態、全曲聴き通すのに苦痛はありませんでした。唯一無二のヒット作品「シンフォニエッタ」を髣髴とさせる旋律音階+金管の迫力に充ちて、歌い手とのバランスも悪くない感じ。死蔵させている棚中音源を救出できました。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
昨日はスポーツクラブ、ディスカウントストアへ散歩がてらお気に入り生乳100%プレミアムヨーグルト入手は日課、あとはお掃除、洗濯など。終日曇ってやや湿っぽい一日でした。夜、女房殿と焼鳥屋(チェーン店/安い!)へ行った帰り、ご近所中古屋に寄って掛け(Popに可愛い)掛け時計、急須、フライパンなど購入しました。やや睡眠不如意だけど、ゆったり昼寝補給しましたよ。

もうあきらめていたヤフオクCD処分最終版、今朝更に一件ボックスもの落札有。落札された方は北関東方面の女性、落札記録を拝見するとこども向けのものが多くて、きっとピアノを習っているお子様向けなのでしょう。価格も安いし、いかにもそれに相応しいものでした。今月いっぱいで店仕舞い予定、月末迄一発勝負、値下げして再出品(ほんまの店仕舞いセール)しておきました。

BC0282Brahms ヘンデルの主題による変奏曲 変ロ長調 作品24/バラード 作品10/3つの間奏曲 作品117~ペーター・レーゼル(p)(1972-74年)・・・2007年入手の13枚組ボックスは現役ですかPeter Rosel(1945ー)はもちろん現役、重心の低い地味渋系の音色、質実な表現と芯のある響きはまさにBrahms向け、クラヴィーア組曲第2巻(HWV434)第1曲「Air」簡素典雅な主題が、自在に微に入り細を穿つ変奏技法の精華となって素晴らしい名曲!おそらくは相当の難曲と類推するけれど、ギラギラするような表現意欲に非ず(テクニックを表層に流さない)安らぎと落ち着きに充ちた演奏であります。「草臥れ中年の裏寂れた後ろ姿」を髣髴とさせる「バラード」「間奏曲」は 彼にもっと似合って絶品也。

CD5X-3610Bartok ミクロコスモス BB 105 第4-6巻/こどものために第1巻~ジョルジ・シャンドール(p)(1963年)・・・自分にとっては昔馴染み(でも、ちゃんと聴いていない)CDは現役じゃないんだなぁ、NMLで聴けるからマシか。協奏曲とまとめて激安ボックス復活はムリやろなぁ、若手の新しい録音はいろいろ出ているみたいですから。閑話休題(それはさておき)

これが目からウロコな名曲揃い。管弦楽の協奏曲を先頭に著名な管弦楽作品があるじゃないですか、あれのネタ元というか、聴き馴染みのある硬派民族的旋律リズム頻出して(実質)初耳とは思えぬ多彩な愉しさに、CD一枚分集中して飽きませんよ。各々目的のはっきりした練習曲作品らしいけど立派な芸術作品、「こどものために」はメルヘンに夢見るような美しい旋律であります。ジョルジ・シャンドール(1912-?)51歳の録音、技巧に曖昧さはなく、音色にあたたかみもある。驚いたのは往年のVOX録音が意外と聴ける!LP時代CD導入直後、その安さゆえにずいぶん入手し、音質には泣かされた記憶はなんだったのか・・・


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
曇り空の週末休み。

今回のサミットにこれといった成果は見えなかったし、安倍ちゃんはやたらと経済危機を煽って消費増税の延期を決める踏み台にしたみたい。ハイライトはオバマ大統領の広島訪問と被爆者代表とのハグでしょう。塩野七生さんが期待したように”謝罪を求めない、無言、静かに迎えること”で日本人の品位は保って、一方、山本昭宏さん(神戸外大准教授)が「歓迎一色に違和感」「怒り・恐怖はどこへ」というオピニオンにも一理感じたものです。激高やら派手なパフォーマンスではなく、静かな冷静な「怒り・恐怖」は必要でしょう。経済的にはタックスヘイヴンで明らかになったように、膨大な赤字垂れ流しつつ快復を期待しても、国境を失った金融資本主義は”逃げ道”を見つけて蓄積を続けます。”トリクルダウン”なんてありえませんよ。あれは”おこぼれに与る”と訳すんです。庶民を馬鹿にするのもええかげんにせい。

とまぁ、こちら亜細亜極東の地方都市場末に逼塞する草臥れサラリーマンはノンビリして、やや睡眠不如意気味。

Dclassics HR703862  4枚組1,510円Sibelius 交響曲第3番ハ長調(1977年)/第6番二短調(1973年)/トゥオネラの白鳥(1972年)~パーヴォ・ベルグルント/ボーンマス交響楽団・・・このCD4枚組入手は20世紀中。荒涼として日本人の琴線を擽る旋律サウンドに充ちたSibelius、リファレンスはネーメ・ヤルヴィ(旧録音)としているけど、こちらベルグルント最初の全集もエエなぁ、いずれも粗野な迫力に溢れて独墺系とは異なる幻想的な作風を堪能させて下さいます。オーケストラが濃密に重過ぎないものよろしい。ハ長調と調性にありながら「ジュピター」辺りとまるで異なる、明るいのか?どうか不思議なモノローグのような交響曲第3番、第1番第2番と劇的わかりやすい雄弁な作品を期待して続けると、いかにも難解でしょう。

しかし、ここからがSibeliusの個性開花、第1楽章「Allegro moderato」は内省的、素朴、第2楽章「Andante con moto, quasi allegretto」変奏曲と云ってもほとんどシンプルな繰り返しに聴こえて、最終楽章「Moderato」は無理矢理に明るく終わらせようとしたような・・・全体の統一感をつくり上げるのは至難のワザ、ベルグルントは自信を以て各楽章描き分けてわかりやすいもの。交響曲第6番は、幻想的に浮遊する弦から開始、一気にテンポアップして満天の星空に飛翔する「銀河鉄道交響曲」~文句なし名曲でんなぁ。

久々に拝聴する昔馴染み音源はたいてい、オーディオ的改善を自覚するけれど、これは印象変わらず。悪くないけど、ややくすんだ音質・・・というのは(おそらく)誤り。まったく同じCD(HR703862)にオーディオ通のコメントがあって、これは優秀録音なんだそう。こちら激安ミニマリスト・オーディオ環境にも相性はあるのでしょう。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
曇って涼しげ、昼には29度Cを予測する春続いて、週末を迎えてました。毎日たいしたこともないお仕事、お隣の県にオバマさん先頭に世界の重鎮が来訪してもこちらの生活に影響なし、プレスセンターご近所のメーカーさんが商品出せませんとの連絡来たくらい。体調まずまず、昨夜は例の如し(一生掛かって聴けないほど)貯めた音源データの整理、記憶をたどって某Bachの鍵盤作品データを探り当てたら.mp3/128kbps、タイムスタンプを確認したら2012年ご当地転居前・尼崎時代のこと、当時は.mp3に圧縮率が種々あるんなんて知らなかった。ま、タダやし文句云ったらあかん、と。現在は.flac、.apeが基本、.mp3だったら320kbpsないと聴けなくなった贅沢者です。愛着ある音源、ファイルサイズは小さいので(余っている)CDRに焼きこんで保存しておきました。以上、ヲタク咄でした。

DECCA 00028947889243Stravinsky ミサ曲(合唱と2つの管楽五重奏のための)/天にましますわれらの父よ/クレド 「使徒信経」/アヴェ・マリア/3つの聖歌(Gesualdo/Stravinsky編)/賛歌 「鳩は空気を引き裂いて降りる」/入祭唱 「永遠の休息を彼らに」/カンタータ(二人の声楽ソロと女声合唱団、室内管弦楽のための)~ラインベルト・デ・レーウ/オランダ室内合唱団/シェーンベルク・アンサンブル/ローズマリー・ハーディ(s)/イアン・ボストリッジ(t)(1996年)・・・ま、英DECCAも近現代の硬派な声楽中心に集めて8集分、よくぞ録音してくださいましたよ。もちろん廃盤だけど、NMLでちゃんと聴けます。Reinert de Reewu(1938-)は近現代を得意とする硬派なピアニスト、指揮者。Stravinskyは知名度の有無乗り越えけっこう好きな作品が多くて、初耳に非ず。SONYの自演ボックス(22CD)もちゃんと聴いておりました。(2007年入手時の半額になっている!)宗教的畏敬の念は根底にあってもこちら無神論者、乾いて起伏の少ない旋律リズム、切り詰められた透明なサウンドを堪能するのみ。オランダ室内合唱団の集中力は悶絶するほど、集中力体力減退した聴き手も最初の音が鳴り出したら(珍しく)途中止められません。英DECCAの録音も賞賛すべきでしょう。アカペラだったり、器楽伴奏も最低限。カンタータに於けるリチェルカーレⅡ「明日はきっと」は10分に及ぶボストリッジによる端正なソロに感銘ひときわ深く受け止めました。

VOXBOX  CDX5012今朝はRavelのピアノ・ソロ「上品でセンチメンタルなワルツ」「夜のガスパール」他お時間迄。アビー・サイモン(p)の2枚組は既に四半世紀のお付き合いCDとなります。技巧のキレ、荒々しい迫力と緻密の同居、音質の自然さに朝から驚いているところ。では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
昨夜もスポーツクラブで佳き汗をかきました。昼喰い過ぎた自覚があったし、これでなんとか辻褄合ってくれんか。まずまず睡眠もよろしくて、月曜の不快はクリアしたみたい。今朝の朝日新聞「論壇時評」小熊英二さん曰く、非正規という括りで用語が登場したのは最近、1989年とのこと。所属するものと所属しないもの「2つの国民」があって、所属しない人々の国会デモはマスコミ扱いも冷淡であった、というか、どう扱ってよいかわからなかったらしい。≒無党派であり支持政党なしの増加の流れ、その人達から見れば国会も「宮廷内左派」と「宮廷内右派」の論戦に過ぎない・・・2世代3世代同居のための三階建て住居への援助は「少子化対策」であったことを知りました。”持てる者”のためのみの施策が「少子化対策」であるはずもないのに・・・尼崎時代、ご近所次々と古い建物が三階建てに建て替わったのはそれだったのか。不勉強でした。

KTC1424Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/第24番ハ短調K.491~ヴィヴィアナ・ソフロニツキ(fp)/タデウシュ・カロラク/ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ(2005/2006年)・・・この全集は古楽器中(知名度さておき)驚きのの完成度。もちろんソフロニツキの素朴かつ闊達なソロは前提として、カロラクの古楽器アンサンブルが思わぬ厚みと迫力を以って説得力充分であります。変ホ長調協奏曲K.482第2楽章「Andante」に於ける管楽器のアンサンブルは天国のように美しく、終楽章「Allegro」の浮き立つような風情は映画「アマデウス」の朝帰りの場面を思い出させます。屈指の劇性を誇るハ短調協奏曲K.491はモダーン楽器の迫力が欲しいところ、古楽器のか細い響きに不満を覚えることもなきにしも非ず、ここでは充分なスケールに満足できました。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
幸い体調は快復、昨日のお仕事も順調(実績は不調続き)これなら今晩の定例スポーツクラブへは問題なくいけそうです。今朝は曇り、ここ数日そうとう気温は高く、湿度は低くいのでさほどに不快ではありません。今朝の朝日新聞に素敵な伊太利亜おばさま塩野七生さん登場、亜米利加大統領オバマ氏を静かに迎えましょうと。亜細亜の某二国が日本の過去の行状を論(あげつら)って訪欧したときに、世論マスコミはスルーし、その品のなさに鼻白んだらしい。徒に過去の話題を声高に喧伝することより、謝罪を求めない、無言、静かに迎えることによって、日本の品格はむしろ際立つ・・・といった趣旨だったのか。自分は自らを大きく見せようとするようなパフォーマンスとは無縁だったけれど、無言の品格に於いては失格だった(饒舌過ぎた)のかも、そんな反省をいたしました。

Decca 4758454Poulenc ピアノ協奏曲/2台のピアノのための協奏曲/オルガン協奏曲~パスカル・ロジェ(p)/シルヴィアーヌ・ドフェルヌ(p)/ピーター・ハーフォード(org)/シャルル・デュトワ/フィルハーモニア管弦楽団(1992年)・・・別なコンピレーションで各々聴いていたような?うっすら記憶はあるのに肝心の作品に対する印象が消えている・・・オルガン協奏曲はよう知っていて、ちょいと大仰な作品風情がちょっぴり苦手でした。冒頭寂しげに薄いオーケストラの響き、嗚呼こりゃ仏蘭西系のオーケストラじゃないなと思ってクレジットを確認したものです。ピアノ協奏曲は小粋な仏蘭西映画を連想させるような小粋なシャンソンのよう、大柄に権威主義的な作風に反発するかのように鼻歌でもつぶやくような旋律でした。個性はぜんぜん違うけれど、連想したのはRavelの自由奔放、初演は1950年(ボストン)時代はかなり下ります。2台のピアノのための協奏曲はほとんどMozart!第2楽章「Larghetto」って冒頭、ニ長調ピアノ協奏曲K.537第2楽章「Larghetto」そのもの。微妙に崩れて妖しさを加えて、これも小粋な名曲です。

オルガン協奏曲は楽器のそのもののスケールもあるし、小粋とは云い難いけど、以前ほどの違和感はありませんでした。Poulenc再発見。

NAXOS 8557502Stravinsky バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」(ロンドン交響楽団)/「アゴン」(聖ルカ管弦楽団)/「オルフェウス」(ロンドン交響楽団)~ロバート・クラフト(1995年)・・・幾度も聴いている辛口Stravinsky也。要らぬ余情を加えぬ硬派な作品、そして演奏。こういった起承転結のはっきりしない、エピソードの羅列みたいな作品は大好きなんです。とくにOrchestra of St.Luke'sの乾いて硬派な「アゴン」が気に入りました。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
風邪をひいたらしく、節々の痛み、寝汗、洟水止まらず、不快感有、昨日は午前中一通り定例の処理+ミーティングを終えて帰宅しました。土日はしっかり運動して+散歩(速歩)したり、汗を流したんだけどなぁ、うたた寝がよろしくなかったのか。昨日は朝から暑くて、午前中早々にエアコン入れ、そうしたら寒気を感じました。

自宅でノンビリ音楽でも~ということはたいした症状じゃないかも。

FIC(EMI録音)  ANC113Grieg 名曲集「北欧の叙情」/組曲「ホルベアの時代から」作品40/「二つの悲しき旋律」作品34「胸の痛手」「過ぎた春」(フィルハーモニア管弦楽団)/「ノルウェー舞曲」作品35/「抒情組曲」作品54(ロイヤル・フィルハーモニー)~ジョージ・ウェルドン(1960/61年)・・・もしかして四半世紀なお付き合い駅売海賊盤、LP時代も聴いていた可能性有。George Weldon(1906ー1963)なんてもう誰も知らん英国の指揮者、これがヴィヴィッドな躍動+しっとりとした旋律の歌にほっとするMy FavoriteなCDであります。いつか正規CDを入手しようと考えて(おそらくは復活望めず)ジーナ・バッカウアーとのピアノ協奏曲を既に入手した、とのサイト検索結果が残って記憶は(そのCDも)雲散霧消しております。音質はやや草臥れしかもLP板起こし?それでも21世紀の耳に違和感なく音楽を堪能可能です。ヴィヴィッドな「ホルベア」、寂しげに清涼な旋律を聴いていると、Griegってほんまメロディ・メーカーやな、と思います。

DECCA POCL-1013Stravinsky 協奏曲「ダンバートン・オークス」/バレエ音楽「プルチネルラ」(全曲)~クリストファー・ホグウッド/セントポール室内管弦楽団/ベルナデッテ・マンカ・デ・ニッサ(ms)/デイヴィッド・ゴードン(t)/ジョン・オステンドルフ(b)(1989年)・・・Domenico Gallo(1730-1768)、Giovanni Battista Pergolesi(1710- 1736)による原曲もラストに収録して、配慮ある一枚は入手困難でしょう。切れ味ある擬バロック的「ダンバートン・オークス」のカッコ良さ、速めのテンポに引き締まった躍動溢れる「プルチネルラ」声楽入り全曲のみごとな演奏です。デイヴィッド・ゴードン(t)にもうちょっと余裕とユーモアがあれば・・・というのは贅沢なコメントでしょう。Christopher Jarvis Haley Hogwood(1941ー2014)残念な逝去にこの音源は復活してますか?

今月はBeeやん拝聴機会も多いけど、やはり嗜好はこちら方面ですね。では、いってきます。なんとか一日乗り切りましょう。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
爽やかな月曜の朝、5月にして30度C越えの予想、今年は暑くなりそうですね。昨日は午前中ディスカウント・ストアにお気に入りの生乳100%ヨーグルト+昼食材料など購入、途中あじさいがぼちぼち開花しているのを発見しました。【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新後、昼から郵便局(日曜営業は午前だけであったことを失念)~BOOK・OFFに回って小一時間呻吟して結局読みたい本も発見できず。夕方、床屋ですっきり短く刈り込んで、出先から戻る女房殿と待ち合わせて馴染みの富山料理を堪能しました。ま、ぼんやり、な~んもせん休日より充実しておりました。昨夜は呑み過ぎたかな?

昨夜の女子バレー最終オランダ戦、フルセットで勝ったけれど、第3セット取られたところで見捨てたバチ当たりものです。昨夜のセッターはクール宮下遥に非ず田代、選手はいろいろ揃っているんですね。パンチ力はあるけど、あまり緻密なバレーができていない印象を受けるチームであります。まず韓国に勝たないと。

	ALPHA811Bach チェンバロ協奏曲ニ短調BWV1052/オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調BWV1055a/ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042/ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050~カフェ・ツィンマーマン(2000-2010年)・・・お気に入り作品故、あちこち数多く聴いてきて、これは速めのテンポに躍動して、快活な愉悦に溢れる最高のもの。チェンバロ協奏曲ニ短調とヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調は相対的に苦手な作品、それも彼らの手に掛かると魔法のように、愉しさいっぱいの世界に変貌しました。CD6枚分、主要な器楽協奏曲作品をばらばらに組み合わせる趣向には賛否あると思うけど、まるでコンサートのような有機的な構成に至って、棚中数多いBach中、ヴェリ・ベスト。

他、R.Strauss 組曲「町人貴族」~ドミトリー・キタエンコ/モスクワ・フィル(1987年)など拝聴。これは大昔CDを買った記憶有。では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
しっかりスポーツクラブで汗を流した休日、やはり体調はイマイチ。本日は暑くなって29度C予想、しばらく止まっている読書のために書籍入手に出掛けるつもりです。久々に北海道の母親より電話有、90歳の親父は外出はできないにせよ(マンション一階の小さな)庭に出て花の世話などしているらしい。女子バレーはイタリアにフルセットで敗北、勝点の関係でオリンピック出場とは・・・チーム強化のチャンスは残されたということでしょう。3セット目取られたところで見捨て(女子バレー・ファンに許されぬ所業)結果はネットで知りました。二時間ドラマに変えたけど、これがまたオモロなかったなぁ。

あとは引き隠って、音源データの点検整理といったヲタク作業ばかり。【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新も途中迄、なにもかも中途半端ですよ。今朝、ヤフオクに2件落札有。ありがたいことです。

NAXOS 8.550190Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調/ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO 6~シュテファン・ヴラダー(p)/バリー・ワーズワース/カペラ・イストロポリターナ(1988年)・・・LP時代の全5曲所有はグレン・グールド、CDに一斉買い換えした1990年台前半、当時激安廉価盤の雄NAXOSの3枚を入手し・・・ガッカリしてやがて処分したものです。そりゃグールドと比べちゃいけんよ、ってな感じか。最近(第2番第5番)聴いて、ずいぶん軽量すっきりしているけれど、別に絶望して処分するほどのものに非ず、むしろ誠実親密、これはこれで個性だな、そうコメントして「音楽日誌」に書いたつもりが影も形もない・・・Stefan Vladar(1965-)も若手とは云えなくなって、最近は指揮もしているらしいけど、聴いたことはありません。残響豊か、薄手に誠実に響くオーケストラは意外と溌剌として、粒の揃った清潔なタッチは魅力的であります。スタインウエイの豪華な音色じゃないですね。ほとんどMozart寄りのデリケートな演奏也。注目は可憐な「ロンド」、初期NAXOSはこういった珍しい、美しい作品(当時は入手難)をさり気なく入れ込んでいたもの。ここ最近はいっそうマニアックに、絶対売れない!誰も知らん!音源もまとめて録音してNML経由で聴けるようになりました。お見事。

Brilliant BC93950あまり音楽を聴いていないので、少々前に聴いた音楽の落穂拾い。Mozart レクイエム~ニコル・マット/プフォルツハイム南ドイツ室内管弦楽団/ヨーロッパ室内合唱団/パメラ・ホイフェルマンス(s)/バルバラ・ヴェルナー(con)/ロベルト・モルヴァイ(t)/トマス・プファイファー(b)(2001年/Joseph Leopold Eybler/Robbins Landon版とのこと)・・・Brilliantの全集は全部聴けなくても、手元に揃っているだけでもある種の感銘有。現代楽器による素直な、シンプルな演奏。飾りや詠嘆を付加しない声楽主体、誠実な演奏です。

自分の忘備録にヲタク咄を少々追加。職場ではMS-Office(最新版に非ず)、自宅では女房殿はOffice2000をしぶとく継続使用しているけど、自分は”無料Office”を愛用しております。主流はLibereOfficeなんだろうけど、あれって重くないですか?もう一台のLinux(WattOS)を載せたノートにも使えて便利なんだけど、使い勝手も含めどーも好きになれない。いろいろ類似のマイナーっぽいのはあって、結果WPS Office(旧Kingsoft Office)に落ち着きました。動きは軽快、マクロみたいなフクザツなものは元より使いませんし。”中国製はやめておけ!”と警鐘を鳴らす方もいらっしゃるけど、自己責任ですよ。(バイドゥの日本語変換はあわてて削除したけど)中国産品(原料や部品として)抜きにして日本の生活は成り立ちません。

問題は英語ばかり、ワタシ如き日本語一筋で生きてきた人間にも日常カンで使えるけどFreeバージョン(英語版)を日本語化する手順をみつけました。じつは以前から知っていて、ただし、アップデートしても使えることを知らなかっただけ。カンタンです。

残る課題はMS-Accessをどうフリーで乗り切るか。LibereOfficeのBaseは使ったことがないんです。これは老後の愉しみだけど、使う機会ないやろなぁ、きっと。

もひとつ。日常PCオーディオとして愛用しているfoober2000の件。保存音源は圧縮したまま解凍ソフトから、閲覧モードにてファイルをドラッグすると連続拝聴・・・できないものを、最近いくつか発見。細かいトラックごとにファイルが分かれていれば、それは致命的・・・いくつかファイルを捨てたり、再入手したり・・・一ヶ月ほど悩んで(しょうもない)原因を見つけました。もともと入手した音源圧縮ファイルが、一旦フォルダを作ってから圧縮してある、つまりfoober2000ではそのフォルダを認識できなかった。一旦解凍したら連続再生OKでした。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
週末。昨日は職場帰り久々眼科へ。眼圧が高い、一部視野欠損が存在すると指摘されてもう7年ほど?幸い毎日の点眼に正常眼圧は維持されております。今週は睡眠状態が微妙によろしくなく、胃腸も重く(これは喰い過ぎかと)体調もあまりよろしくないけど、スポーツクラブにて汗を流して乗り切りましょう。お仕事は和気藹々、淡々となにごともなく過ぎて、営業実績は微妙によろしくない。大きな、構造的な要因はわかっていて、どーのこーのとは周りから云われませんけど。むしろ、皆が嫌がる後始末お仕事職場一手に引き受けて、感謝されている・・・かも。

取引先に同行した若手息子世代(こども二人)は、東大阪で生まれ育って初めての別エリア転居、お隣(ここからほんのご近所)名東区に住んでいるけど、とても過ごしやすいと。たしかに環境やら空気よろしく、買い物、教育にも便利かも。若い人、こどもも多い。ワタシの前居住地・尼崎は薄汚く、猟奇殺人事件も発生、爺婆多く(これは全国どこでも)排ガスに空気澱んでも、妙に親しみやすい猥雑さ、明るさを愛します。「店仕舞いセール」を数年続けた商店街の靴屋は、昨年夏久々に様子を見に行ったら未だ継続中でした。素晴らしい。

昨夜、音源データ保存用DVDを点検して、ダブり、不良データ、複数ファイル必要な圧縮ファイル一部抜け、ちょっと聴くに耐えぬ低解像度.mp3音源、等々次々発見、データ抜き出して再整理(廃棄含)しておりました。余人には理解できぬヲタク趣味、新たな発見もあって、ジミに内向きな喜びに浸っておりました。女子バレーはドミニカ共和国にストレート圧勝!韓国戦に完全に潰されて調子狂って、タイ戦に辛くも勝利(流れは相手の試合であった)昨夜は途中投入の長岡(前田美波里激似)も絶好調でした。本日イタリア戦が勝負でっせ!ここが正念場。

COCO73074Mahler 交響曲第5番嬰ハ短調~エリアフ・インバル/フランクフルト放送交響楽団(1986年)・・・高品質CDが出ているらしいけど、こちら.mp3/320kbpsのデータ拝聴、それでもかなり良好な音質を堪能可能です。怜悧に整ったアンサンブル、細部解像度よろしく、余計な飾りや揺れ少ないサウンドを堪能いたしました。方向性はブーレーズにやや似て神経質、こちらもっと人気も出そうな劇性+過不足ない盛り上がりにバランス感覚有、テンポも常に適正を感じさせます。バーンスタインとかテンシュテット辺り、濃厚情熱熱血情念入れ込み系は人気があって、時々聴いて愉しむけど、こちら座右にいつも置いて標準としたい・・・そんな納得の完成度。オーケストラのアンサンブル、響きの洗練もみごと。金管のミス云々はそれが致命的な流れの阻害にならぬ限り云々する必要もないでしょう。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
眠りが浅い、熟睡できぬ体調継続しつつ、なんとか週末へ。今朝はどんより曇り、毎日、粛々とオモロないお仕事が続いて、和気藹々とした職場内外の人間関係が救いです。本日午前は定例の処理をこなして、昼から取引先へ。刺激がないのぉ、志(こころざし)が低いからか。女房殿は毎日遅くまでお勉強しております。昨夜、ネットから探し当てた某音源データ、異様にダウンロードが遅くてそのまま就寝、今朝3/5本フリーズしてアウトでした。小さなことでも達成感ないなぁ、微妙に不満です。

相変わらず保守的な音楽拝聴姿勢継続中。これはLPデザイン? Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調~ヘルベルト・カラヤン/ウィーン交響楽団/スヴャトスラフ・リヒテル(p)(1962年)・・・これは中学校の音楽室にあったLP也。ほんまの昔馴染み、若い頃はゆったりとしたテンポ、スケールの大きさ、異様な緊張感に感銘深かったものですよ。これがぜんぜんダメ、演奏云々じゃなくて、よう知った旋律が鳴っているなぁ、音質はちょいと草臥れたなぁ、オーケストラの響きが薄いかな、とか要らぬ感慨ばかり。

Mercury PHCP-10218Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」~ポール・パレー/デトロイト交響楽団(1960年)・・・これはLP以来久々の再会です。正直なところ、その時から全然アウト!嗜好の埒外。さらさらと超快速!(繰り返しなし)いくらアンサンブルに優れたデトロイト響でも、風情とか余韻とか、夾雑物やら虚飾と一緒に流してしまったみたいに、落ち着きと味わいがありません。個性を称揚するのは聴き手各々嗜好の世界、これはなんかちがう・・・「見たことのないボヘミアの田舎風景云々など笑止千万」とは云うけれど、極東場末のマンションの一室、そんな勝手な憧れを抱いても罰はあたらんでしょう。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
昨夜の女子バレーはタイに辛勝。スポーツクラブの最初45分間、テレビを眺めつつエアロ・バイク、第1セットを見て、こりゃもうアカンと。相手のサーブに翻弄され、拾いまくられ、打たれ決められる・・・相手監督のレッドカードで自滅したけど、我が日本チームは調子万全に非ず、リオへの道はそうとう厳しいでしょう。皆、頑張っているけど、噛み合っていないような・・・なんとか上位に食い込んでくれ!日本。今朝の朝日新聞、チェコ経済学者・トーマス・セドラチェクさんの「しじみ汁の経済学」、国の借金はより速い、高い経済成長を求めるためだけど、それは酒に似ていると。残るのは二日酔い、呑んでいる最中はさておき、ちょっとの愉しみのために矛盾を先延ばししているだけだと。卓見です。経済成長という幻影のために、民主主義を捨てても良い~そんな論議の一環に憲法改正が乗っていなければ良いのですが。

スポーツクラブは男性インストラクター、なんと来週で終わり、交代とのこと。わかりやすい指導は抜群、参加者の動きを扇動する上手さに感心して、半年お世話になった女性インストラクターは(自分の理解不足さておき)動きがフクザツ過ぎて、しかも次々付加するからなにがなんやら~ワカラんようになるんです。気温も上がってきて、キモチの良い汗が流れました。帰宅してからビデオ(女子バレー)を見なおしたので、音楽はほとんど聴いておりません。

NAXOS 8.550884Grieg 組曲「ホルベアの時代より」作品40/ノルウエイの旋律 EG108より第110番「私はあまりに早く身を横たえてしまった」/6つのノルウエイの山の旋律 EG 108A/「ペール・ギュント」より「朝」/スロッテル 作品72~アイナル・ステーン・ノックレベルグ(p)(1993年)・・・「スロッテル」は時間切れ拝聴ならず。久々の拝聴となります。

最初の和音が鳴り出した途端!打ちのめされました。リズム。躍動。希望。内面から湧き出るチカラ。青春。躊躇い。破顔一笑。訥々として、むしろ素朴
これに付け加えることもないほどの感銘有。

SONY88697443312 /37枚組 4,680円(すべて込)Haydn 交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」/第104番二長調「ロンドン」~デニス・ラッセル・デイヴィス/シュトゥットガルト室内管弦楽団(1995-2006年ライヴ)・・・冒頭のティンパニの「アド・リブ(?)」は幾度聴いても衝撃!ネットを探ってもこの言及は見当たりません。直接音中心のリアルな音質、ライヴとは思えぬ整ったアンサンブル、今時珍しいゆったり目のテンポ設定に細部噛みしめるようにていねいな表現。躍動とか推進力とかノリが足りぬ”知的クールな”演奏と評される方に不思議はないけど、一般に世評は好意的なのが意外でした。「太鼓連打」第2楽章「 Andante piu tosto allegretto」の変奏曲の愉しさ、美しさを発見。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
せっかくの好天に、昨夜の女子バレー韓国戦はなんやねん!んもうぼろぼろ。強烈サーブに翻弄され、粘り強いレシーブも相手が上、完敗です。金軟景(キム・ヨンギョン)だけじゃないっすよ、他にも強い別嬪はんいっぱいでした。悔しい!第1セット競り負けて流れは決まって挙句、木村沙織小指負傷でしょ?それ故、音楽はあまり聴いておりません。以下、コメントは全部はちゃんと聴いていないことを前提に・・・

BRL9243Prokofiev ピアノ協奏曲第3番ハ長調~エフゲニ・キーシン(p)/アンドレイ・チスチャコフ/モスクワ・フィル(1985年) ・・・キーシン14歳ほんのこども時代の録音、指揮者は初耳。時代を勘案するとやや平板に潤いの足りない音質だけど、それは枝葉末節なこと、カッコよい流線型のような作品を爽快に、切れ味たっぷりに疾走して、佳き意味で若さ爆発しております。

NAXOS 8.110871  790円/フェリア美しいですねMahler 交響曲「大地の歌」~ブルーノ・ワルター/カスリーン・フェリア(a)/ユリウス・パツァーク(t)(1952年)・・・LP時代より馴染みの、著名な音源也。先日の第5番(1947年)の流れとなります。久々の拝聴。フェリアもパツァークも時代の個性色濃い”昔”をたっぷり感じさせて、いくら英DECCAのみごとなモノラル録音だって(オーバート・ソーンのみごとな板起こしでも)ここ最近、ぴかぴかの21世紀録音に慣れた耳には60余年の歴史を再認識するほど。でもね

これが刷り込みですから。滑舌よろしくない、情念のように暗いフェリアの声、無頼+妙に軽薄に投げやりなパツァーク、これに聴き馴染むと、最近の端正な歌声は皆優等生のオモロないパフォーマンスに思えなくもない・・・戦後、あまり状態はよろしくなかったらしいウィーン・フィルは絶品でした。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
薄ら寒い雨模様、眠りが浅い日々が続いて、引退気分な毎日に気分も晴れません。息子に彼女の写真送れ、とメールしたら、二人でビールを呑んでいるところを送ってきました。どんな人かな?やがて会う日が愉しみ。東京五輪誘致の件、元よりあまり好ましく思わぬ行事、国立競技場、エンブレム問題に続き、そもそも怪しげなコンサルタントにポン!と二億円、剛毅なもんでっせ、汚いカネまみれな五輪にはいっそう興味が持てません。一生懸命、日々努力精進している若者には関係ないことかも知れぬけれど。

音楽拝聴保守主義に走っている今日此頃、オリジナルジャケットデザインBeethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」~グレン・グールド(p)/レオポルド・ストコフスキー/アメリカ交響楽団(1966年)・・・いかにも的勇壮前向きな作品は苦手系の極北、それでも小学生以来の馴染みにぼちぼち回帰しつつあります。ゴージャスな顔合わせ(しかもニューヨーク・フィルとかじゃなくアメ響とは!)はLP時代より馴染み、12年ほど前のコメントも残してありました。”遅さ”が話題になったはずが、馴染み過ぎたせいか自分にとっては違和感なし、クール冷静に細部描き込みを美しく感じました。ぱっとせんオーケストラといった記憶もさほど気にするほどに非ず。奇矯ではなく個性なんでしょう。技術の明晰さ+音質について新たな感慨がありました。これを標準とすると、他のは安易に聴けなくなる・・・かも。

MG1019Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調~ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1975年)・・・いったいいくつあるの?ようワカラン、カラヤンのTchaikovsky交響曲録音、これはラス前くらいか。このコンビの最盛期でしょう。語り口が圧倒的に上手い!流麗であり、微妙なニュアンス、絶妙な間、甘い歌・・・オーケストラの技量も絶品!常に余力を残して、各パートの自発的な歌に溢れ、自分の出番にはしっかり自己主張しておみごと、第2楽章「Andante cantabile」冒頭の長いホルン・ソロは意外と質実に辛口骨太な音色、べつにカラヤン向けに甘口サウンドじゃないんです。(アンセルメのBrahmsに於けるホルンとの違いを痛感)わずか10年ほど前迄、こんな流麗な語り口は大敬遠、やはり露西亜の大地のような荒々しい演奏を!そんな嗜好だったけれど、耳あたりの良い美しいサウンドにラストまで楽しめるようになりました。

 CHSA5086他、Holst 組曲「惑星」~アンドルー・デイヴィス/BBCフィル(2010年)など。てっきりトロント交響楽団の一番最初の録音とカンチガイしておりました。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
これより久々の職場へ、お天気同様どんより曇ったキモチであります。メール案件は金曜夕方迄クリア(のつもり)机上に3日分の案件が溜まっていることでしょう。ま、たいしたことはない。5月も半分過ぎて(いつものことながら)時の流れは疾走しております。昨日はディスカウントストアに散歩がてら買い物+夜、久々馴染みの爺婆居酒屋にて鮮度の良い海産物など堪能、夜は女子バレー、長身別嬪揃いのカザフスタンに快勝!古賀復活、石井大活躍、文句なし。

Estudio Eldorado?Villa-Lobos ピアノと管弦楽のための幻想曲「モモプレコーチェ」(ソニア・ムニース(p))/ブラジル風バッハ第4番より「前奏曲」/第2番「トッカータ」(カイピラの小さな列車)/ショーロ第10番~エレアザール・デ・カルヴァーリョ(Eleazar de Carvalho/1912ー1996)/サンパウロ交響楽団(1988年?ライヴ)・・・かなり以前ネットから入手した音源は珍しいものらしい・・・LP音源かなぁ、ちょっと埃っぽいけどまずまずの音質。拍手も入っております。カルヴァーリョはセントルイス交響楽団のシェフも務めていたらしい(1963-1968)初耳ブラジル指揮者。例の如し、南米の湿っぽい密林を感じさせる極色彩の愉しい作品ばかり、「カイピラの小さな列車」Honneger「パシフィック2-3-1」と並ぶ蒸気機関車描写音楽の最高傑作でしょう。マシンはもちろん、周辺の景色(田舎の風情)まで見えてしまう音楽であります。この辺りの妖しいエネルギーに充ちた音楽は大好き、できるだけ集めるようにしております。

DGBeethoven 交響曲第5番ハ短調~カルロ・マリア・ジュリーニ/ロサンゼルス・フィル(1981年)・・・第1楽章提示部、最終楽章ともに繰り返しは当たり前、ものものしい「間」を作らず、微妙なタメ、細部入念にしっかり描いて歌って、どこにも力み、ムリな煽りなし。終楽章など、あきらかに八分の抑制なのに、じわじわと感興が深まっていく手応え充分、ロサンゼルス・フィルの瑞々しいサウンド、反応もよろしいなぁ。ここ最近、My Beeやんブームだけど、これは頭ひとつ抜けた感銘がありましたよ。ネットでロサンゼルス時代の音源を探ってみたけど、意外と復活していない・・・この辺りDG録音がピークと思うんだけどなぁ。1990年だっけ?ミラノ(リコルディ前)でジュリーニとすれ違った感銘を思い出しました。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
昨日土曜はしっかり休みつつ、しっかりスポーツクラブで汗も流してきました。女房殿ノートパソコンeMachines E732Z(Windows10/64bit/メモリ4gb)に英語キーボード装着したら”「」”が出ない、との不満有、フリーソフトで調整したついでに、ごみ箱アイコンを「バーコード禿頭親父」に変えておきました。唯一のスポーツ系楽しみである女子バレー、出足ちょっと鈍かったけれどペルーにストレート快勝!長岡絶好調20得点!ヴェテラン荒木(出産を経て復活)も木村も最高、日本の伝統芸であるリベロ164cm佐藤の執念。唯一古賀の調子が出なくて残念、宮部の姿は見えなかったけれど、腰の快復未だ?

昨日、息子の嫁(になるべき)世代の女性の件に言及したけど、女房殿のスマホにメール有、結婚したい彼女がいる、とのこと。熊本は天草出身の23歳、若いのぉ。地図で探すと遠いところですね。永遠の恋人と勝手に思い込んでいる女房殿はちょいと不満ぽく、さてこれからどーなるか、無事ゴールするのか、ワタシは愉しみです。本日朝、二周目のCD処分オークションはみごとにボウズ、予想はしていたけど世知辛いもんですよ、景気は。このまま来週終了でしょう。

NAXOS 8111339Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調(1952年)/第1番ハ長調(1953年)~ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団・・・昨年2015年前半迄熱心に進めていた「自主CD」在庫点検(写真はNAXOS盤)2014年3月の言及が残っていて曰く

音質はかなり良好(自主CDでも)、なにより峻厳スリムに引き締まった響き、颯爽とした語り口の上手さは当然、フィルハーモニア管弦楽団の清潔明るい響きを活かして、若々しい緊張感が続きました。まだ前世代巨匠が健在な時期に、次世代若手の個性・存在感を示して、既に21世紀に入り、半世紀以上経っても現役モダーンなセンスに驚かされました。
この感想から2年を経、印象まったく変わらず。同時期にCDR5枚分全集、ちゃんと作成していた記憶は抜け落ちておりました。トスカニーニの全集とほぼ同時期、その系統だけど、快速テンポにこちらいっそう柔軟、センスはモダーン、素直な明るい響きのオーケストラは技術的に優れて軽快でした。「英雄」提示部繰り返してませんよね?そこが残念。

RCA LPデザイン?ちょっと保守的なレパートリー続いてBrahms ヴァイオリン協奏曲二長調~ヘンリク・シェリング(v)/ピエール・モントゥー/ロンドン交響楽団(1958年)・・・3種あるシェリングの録音中最初のもの、演奏音質とも最高との世評が見られます。これが(ネットから入手した.mp3/320kbpsデータ拝聴でも)仰け反るリアルな音質!Beeやんのに比べて、ちょいと懲り過ぎな名曲(やや苦手)をすばらしい美音と、ニュアンス豊かな表情で聴き手を陶酔させて下さいました。英DECCAのケネス・ウィルキンソンによる録音、マルチ・マイクがどーのとおっしゃる方もいるけど、半世紀以上を経て現役の水準に技術の進歩に疑念を呼ぶほどの衝撃であります。ヴェリ・ベスト。

ほか、ストコフスキーのWagnerなど堪能。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
朝、パンが切れていたのでご近所コンビニへ。空気も澄んでピーカンの爽やかな春でっせ。ちょっと咽が痛いのが心配です。洟水も少々。

東京二泊はツラいなぁ、二日目は前日夜の深酒もあって+会議中通常業務の内職=集中力を欠きました。年2回の東京は、若い世代の成長+女性のますます登用が当たり前の感想です。関西系の連中は商品プレゼンが上手い!老兵は消え行くのみ・・・というか、裏方の役割が大切なのでしょう。皆、優秀だし素直、じょじょに見知った人も減ってきました。逆に一定の年齢以上には旧知が多い。今年3年の単身生活を終え東京に戻った前上司に誘われてワイン、4人で赤白4本空けました。酔った勢いでマズいラーメン喰ったのも大失敗。東北の旧知(56歳独身次男)から「来年は名古屋を希望しようと思うんだけど」と相談受けたり、東京から北海道のマネージャーに抜擢されたかつての部下に「単身赴任?」と訊いたら(優秀でダンナより稼いでいた)奥様に号泣され、お仕事辞めて家族連れで引っ越したそう。家のローンもあるし生活タイヘン、札幌単身生活を堪能する予定が困窮生活、しかも夫婦共神戸出身、北海道の文化には馴染みにくいことでしょう。

ま、なにごとも慣れでっせ。わずか数年前迄毎週出張連続が当たり前だったんですから。名古屋→東京なんてあっという間、それでも少々苦痛です。ノーミソには刺激だけど、体力的にもキツいですね。年金の都合で継続雇用なんて、やっぱりなんかおかしい。次世代人材育成ができていれば、老害(≒ワシ)は一掃しないと。実働人口は不足しつつあるらしいけど、職種とのアンマッチがあるのでしょう。安倍ちゃんが文系必要なし、実学中心で~つまり、大学の専門学校化を狙っているらしいけど、職種なんて30年経ったらガラリ変わって、その時に「専門実学」ばかりで育成された世代はどーなるんでしょう?

息子の嫁(になるべき)世代の女性は皆美しく、冷静にみれば凄い美人!ということでもないのに、全身から発する若さのアウラ、みたいなものがキラキラ輝いているんですね。前にも書いたけど、女子アナ風、卒業したAKB風でっせ。若い男性は冷静には見られないでしょう。当たり前に、どんどこ営業職にも人数増えておりました。

DGG 419 470-2Brahms ピアノ協奏曲第1番二短調~マウリツィオ・ポリーニ(p)/カール・ベーム/ウィーン・フィル(1979年)・・・旧録音。というか、新しい録音もあるという事実は最近知りました。ベームはあまり好まないので、敬遠していた音源をようやく拝聴できました。ポリーニ37歳、爽快なほどキレキレの輝かしいピアノ、これが茫洋と余裕なベームのバックに映えてバランスがよろしい。切迫感の強い、一歩誤れば強引剛力な世界に引き込まれる作品は、突き進む若きピアノに老練なオーケストラ(ベーム最晩年85歳)が調和して、なかなか味わい深いもの。第2番の担当はクラウディオ・アバド(1976年/当時43歳)、そちらはもっと若く軽く、前のめりの(落ち着かない)勢いと歌を感じさせた記憶が・・・

昼からのスポーツクラブは強行しましょう。三菱自動車の危機に、ゴーンさんは千載一遇のチャンスを見たのですね。凄い!


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
ここずっと睡眠が浅く、少々体調よろしくない朝はしっとり雨模様、昼から晴れるそうな。夕方から東京前泊「音楽日誌」は二日間お休みです。数年前、出張続きには出先でも工夫して更新していたけど、iPodも処分して移動中音楽拝聴もなくなりました。東京での友人との酒は残念、所要で中止。7月上旬の九州出張に向けて、訪問先日程微調整、ホテルや航空便の手配など久々、以前は得意技だったのに、久々3年ぶりの作業に四苦八苦しました。心配の種は札幌の親父90歳、現在は状態落ち着いて自宅にいるけど、いつ、なにがあるやら・・・その時はFixの安いチケットを諦めることになります。もう一泊予定して、九州時代の友人と呑む約束しましたよ。

テレビとかネットとか、断片的な情報では震災の全貌はわからないもの。壊滅的な被害に現在も苦しんでいる人々、一方で日常生活を取り戻しつつある方々、まったく影響のないエリア、種々様々あることでしょう。リンクを辿って「ひよこ雑貨店(3冊目)」というブログ発見、現地熊本のリアルな(そこそこ)被害状況、気持ちの揺れ動き、回復の歩みが読み取れます。一番たいへんなところの報道も大切、でも、ニュースにならぬ市井の生活にむしろ気持ちが入りますよ。

これはSPのデザインMahler 交響曲第5番 嬰ハ短調~ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィル(1947年)・・・昨日、”オーケストラはあまり上手くないように思える”なんて失礼なちょろ聴きした音源(おそらくそれは誤り)第4楽章「Adagietto」第5楽章「Rondo-Finale. Allegro giocoso」ラストまで拝聴。写真はSP時代のもの、そうだよなぁそもそもSP音源なんですよね、ワルターの演奏は情感極まった入れ込み演奏!に非ず、ニュアンスに富んだバランス重視、著名な「Adagietto」は7分半ほど、1938年録音より更に速く(あちら8:10)さらさらと流れました。馬鹿騒ぎっぽい終楽章の対比は、音質故か、ワルターの表現なのか、抑制が効いて違和感なし。歴史的音源は”ノーミソ中”補完技術(=想像力類推力)が重要でして、”耳で聴くな、魂で聴け”ということかも。数十年掛けて、ようやくこの演奏を”聴けた”と云う手応え有。(ご丁寧にメール有;この録音はSPではなくて、33+1/3回転で録音したディスクをSPに切り分けて発売されたもの。SP時代から現代に至るまで録音された音楽のテンポは「大人の事情」と密接に関わっておりますので、プロデューサーから「ここんとこは○分○秒くらいでよろしく」と言われたら天の声として聞かなければならないのが音楽家稼業。レコードのテンポは本人のものか録音用のものかまったく分からない・・・これは以前にも伺っておりましたっけ)

TelarcBeethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」/交響曲第7番イ長調~クリストフ・フォン・ドホナーニ/クリーヴランド管弦楽団(1983ー88年)・・・Telarcの全集は(おそらく)現役じゃないし、日本ではほんま人気のないドホナーニ(1929-)、怜悧に整った集中力アンサンブルは先々代ジョージ・セル時代を彷彿とさせ、一方で彼の情熱メリハリを懐かしく思い出しました。最近の古楽器系とも、ギーレン辺りとも異なるクール、余情を交えぬ孤高の演奏!音符はまちがいなくBeeやんのもの、しかし出現した音楽はなんともピュアな、混じりっけのないもの。昔馴染みの旋律リズム、いままで聴いていたのはなんだったのか・・・疑念に感じるほど”整った”演奏に衝撃を受けました。これ以上のコメント不可。体調整えて再聴必須。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
女房殿の咳がなかなか治らない。自分も3月はずいぶんと苦しんで、免疫力というか基礎体力というか、じょじょに衰えてきているのでしょう。眠りが浅い自覚有。今週は明日より東京二泊、正直なところ東京本丸での会議もちょっぴり苦痛とは云わんが鬱陶しい感じ。(水曜夜定例エアロ・ビクスはお休み)わずか数年前まで毎週出張やら会議続き、その合間を縫って資料作りやトラブル対応、酒席など繰り返していたのが夢のようです。若い頃はあちこち地方にメーカー出張していたけれど、それはずいぶん以前に飽きてしまって(職種の変更もあった)挙句、現在は職住接近往復、淡々粛々とした毎日。取引先ご担当たっての願いで7月、鹿児島福岡の出張が決まって、4-5年ぶりかな?さっそく博多の友人にメールしておきました。

大阪時代の朋友に初孫(女の子)誕生。東京にて半年ぶりに呑むことになりました。羨ましいなぁ。

Pentatone PTC5186060R.Strauss 組曲「町人貴族」 作品60/クラリネットとファゴットのための二重コンチェルティーノ/弦楽六重奏のためのカプリッチョ 作品85 ~パーヴォ・ヤルヴィ/ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン/ダニエル・ゼペック(v)/ニコル・カーン (cl)/イヒニオ・アルーエ(fg)(2006年)・・・いろいろ意欲的に聴いているつもりでも「町人貴族」以外は初耳(または記憶から抜け落ち)、いずれ少人数の編成による親密な旋律連続、小粋な作品であります。歌劇「アリアドネ」の劇中劇として云々の経緯はWikiに任せて、聴感上うんと小さい編成を思わせ、意外と楽器編成は多彩なのですね。慣習通り「宴会」をラスト9曲目に持ってきて、オリジナルラストの「クーラント」は第6曲目に配置。典雅な擬古典的舞曲の連続、懐古的わかりやすい旋律が続いて大好きな作品也。編成的に室内オーケストラにぴったりなモダーンな作品でしょう。このオーケストラはハインリヒ・シフのBeethovenを聴いて以来、その切れ味テンション勢いに仰け反っておりました。

ここでは作品個性故、くつろいだ風情が優秀な録音から伝わりました。残り2作品は(初耳か)懐かしい、ちょうどオーボエ協奏曲とか、そんな風情に充ちた名曲であります。

Brahms 交響曲第2番ニ長調~オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィル(1951年)・・・一般に”煽る”表現が苦手なオイゲン・ヨッフム。フルトヴェングラー晩年のベルリン・フィル時代にBrahms交響曲全集録音を残して、これが意外と状態のよろしい音質故、結果として当時のサウンドが堪能できることになります。たしかに後年カラヤン時代の洗練され、糖度の上がった音とは違って質実に渋い。4曲中、明るく穏健な作風の第2番、49歳のヨッフムはテンション高く、剛直かつ適度に揺れる”濃い”演奏を繰り広げて~結果、とても疲れました。”意外と状態のよろしい”といっても、それなりの音(というか入手音源の水準+貧者のオーディオ環境)ですし。歴史的録音ばかり聴くには、聴き手の気力体力が足りません。

SOCF 123Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調~ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィル(1947年)・・・ま、それはそれとして歴史的音源を拝聴したら、耳が馴染んで、こんな太古Mahler録音を久々に取り出しました。写真は忘れもせぬ、この作品との出会い、LP時代入手(安かったし、当時1枚に収まっているのはこれくらいしかなかった)その音質に歯が立たなかった苦い思い出であります。冒頭のトランペットから残響皆無な乾いた音質、1947年は時代相応、オーケストラはあまり上手くないように思えても、それもワルターは端正にアンサンブルを整えて、揺れ動く情感!に非ず、オーソドックスなバランス演奏でした。徐々に耳慣れて、意外と聴ける・・・正直なところ白眉、第4楽章「アダージエット」に到達する前に中断してしまいました。

昨夜10時半頃、取引先ご担当より緊急メール、本日受注分の商品イレギュラー処理が朝一番から始まります。では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
GW過ぎて通常の週末休みはまずまず充実、女房殿は咳き込みつつお仕事継続中です。本日は雨らしい。今週は東京出張やったっけ?出掛けるのも億劫になりました。

eMachines E732Z女房殿のお仕事用ノートブックeMachines E732Z(Windows10/64bit/メモリ4gb)用キーボード(英語配列)隣国人民中国より10日間掛かって無事到着。1,600円也。数枚キー破損したキーボードをぱかりと外すと、CPU冷却ファンがホコリだらけだったのは先日気付きました。更に入念に、掃除機も投入して清掃、新キーボードに交換して作業終了。見た目は美しく、キレイになりました。スタート→設定→時刻と言語→地域と言語→日本語Windowsの言語表示→オプション→言語のオプション/ハードウェア キーボードレイアウト→レイアウトを変更する→英語キーボード(101/102)に変更。使用者には慣れて下さることを祈るばかり。Enterキーが小さいのだね。日本語変換状態にするにはAlt+「~」キーとなります。女房帰宅後の確認では幸い「使える」とのこと。

2014年1月中古入手、たしか参萬圓也のマシン。USB一穴死んでも、まだまだ現役でっせ。なぜかGoogle日本語入力がデフォルトにならぬので(即、MS-IMEに戻ってしまう)ネット検索すると、OSをアップデートすると出現しやすい症状とのこと、いったん削除して、再設定しました。他、ウィルスチェック、マルウェアチェック、レジストリ他クリーナーなど入念に実施。HDDは250gbしかないんだけど、Gメール、Chromeのスマホ同期、事務所マシンのDropBox(データ)同期も活用順調みたいです。但し、MS-Officeはもの凄く旧いやつ故、時々.docxとか.xlsxファイルがメールで飛んでくるとSOS有、これはOpenOfficeで開いて変換しているけど、もしかして互換パックがあるのかも。時々懐かしい一太郎(.jtd)もあって、これには閲覧ソフトがありました。いずれGoogleドライブに上げれば、たいていのファイルは閲覧はできます。(以上ヲタク噺でした)

RCA 090263 689510 2R.Strauss 歌劇「エレクトラ」より「なんのの用ですか、見知らぬ人よ」(エレクトラ)/「ナクソス島のアリアドネ」より「美しい戦争」(アリアドネ)/「影のない女」より「Barak, mein MONN Mir anvertraut, dass ich sie hege」(バラクの妻) /Gluck 歌劇「アウリスのイフィゲニア」より「Leb wohl! Las dein Herz treu bewahren」(イフィゲニア)/Rossini 歌劇「セヴィリヤの理髪師」より「今の歌声は心に響く」(ロジーナ)/Wagner 楽劇「神々の黄昏」より「ラインの岸にたきぎの山を積みあげよ(ブリュンヒルデの自己犠牲)」~クリスタ・ルートヴィヒ(ms)/ワルター・ベリー(b)/ハインリヒ・ホルライザー/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団(1964年)・・・Christa Ludwig(1928-)は現在も存命、ベリーは当時夫君であったとのこと。あまりオペラを聴く機会は多くないけど、この人はMahlerのソロに多く参加して馴染みでした。ここではブリュンヒルデを歌っているけど、なんとなく”ズボン役”が多かったような?劇的歌唱より優しい、幅広い表現かな、と。旧オイロディスクからあちこちさまよえる音源は、信じられぬほど臨場感たっぷりな音質、懐かしいHeinrich Hollreiser(1913-2006)のオーケストラも重厚なサポートぶり。

	BVCC38021Beethoven 交響曲第7番イ長調~アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団(1951年)・・・.mp3/320kbps音源(昨日)無事入手。その気になれば今時、ネットを探ればどこにでもありますよ。そういえば歴史的音源のCDが激安出現した21世紀初頭(これがCD価格破壊暴落の開始であった)当時聴いたのは1932年録音だったっけ。情報探っているうち、こんなサイト「Classical Music Library」(クラシック音楽ライブラリー)もみつけました。便利になったもんでっせ。今や音質を気にして、わざわざ太古録音を取り出す機会も減りましたね。トスカニーニ往年のRCAセッション録音は残響少なく硬い音質・・・に間違いないけど、さほどに違和感ありません。全9曲中もっと躍動リズムと推進力を誇る作品は拝聴機会の少ないもの、こどもの頃クリュイタンスで聴いた第2楽章「Allegretto」の震えるような感動はどこにいったのでしょう。閑話休題(それはさておき)例の如しトスカニーニは適正なテンポ、一貫してメリハリとテンションを維持して細部明快、明るい響きにストレート系飾りの少ない、歌心に溢れてモダーンな演奏に感心いたしました。温故知新、こんな昔の録音を標準として拝聴できることを喜びましょう。

Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」~イーゴリ・マルケヴィッチ/チェコ・フィル(1959年プラハの春・ライヴ)・・・など。手元には彼の「春の祭典」音源6種有。1960年前後、あちこちのオーケストラでこの作品の普及活動をしていたのですね。現役世代、昔からあった名曲に洗練された技術+鮮明な音質とは別の”時代のアツさ”を感じ取りました。

では、行ってきます。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
今朝、オークション一週目終了、一件(ボックス物難有~中古入手時覚悟の上だから安かった)のみ落札有。これが法外な金額、購入金額より高く、出品アイテム全部初期出品金額を合計したよりも更に高いんです。商売的には辻褄が合っているようでも不満、元より目的は”在庫整理”~安くても売れてくれなくっちゃ。値付け(相場)には絶対の自信を持っていて、これだったら絶対安い!はず(+良心的送料。不況故思ったように動かないけど)これに法外な金額入札(初期設定の4倍)というのは異様でっせ、新品買ってもあまり変わらない?しかも、状態はよろしくない盤面キズ有再生問題なし(独逸製CD)と正直にコメントしてあります。落札者には記憶があって、どうも中国の業者らしい・・・これも爆買いの一種ですか?

残りはあと2週間、きっとアウトやろなぁ、なんとか売れてくれよ。棚を空けるのが主眼なんやから。落札された分は外出する女房殿に郵便局持ち込みお願いしました。

先週出勤故、土曜スポーツクラブは断念、昨日久々の参入はスタジオ・メニューが改変され「カンタンビクス」(「初心者エアロ」とは名ばかりの水曜のキツいメニューに比べ、ほんまの初心者向け)→「ショート・エアロ」へ。30分、インストラクターは若い男性で変わりなし。その前の準備運動として30分、エアロ・バイク30分、これがいつも通り標準・年齢59歳・30分設定したら不思議、やたらと負荷が重い!根性入れてペダル漕げば流れる汗、Tシャツもびしょびしょ!ちゃんとご飯茶碗一杯分160kcal超えました。「ショート・エアロ」はシンプルな動きのまま、強度を増して、腹筋、腰への負荷を強めて、またまた漲(みなぎ)る汗!~不思議に睡眠不如意になるんだよな、運動すると。

Phiharomnie Live 19/ワタシのはクアドロマニアBruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)~ユストゥス・フランツ/フィルハーモニエ・デア・ナツィオネン・・・一時廉価盤フリークとして注目して集めていた”クアドロマニア”より。正直なところ記憶から抜け落ちて、売り払ったものとばかり思っておりました。(写真は彼の60枚ライヴCD集成の一枚と類推)Justus Frantz (1944-独逸)はかつてメジャーなピアニストとして録音も出ておりました。Wikiは不思議な内容になっていて、曰く「2009年に・・・解雇通告」~主語が「オーケストラ全体」となっていて、どのオーケストラかわからぬし、なにから解雇されたのかも不明、このオーケストラですか?(英語表記 Philharmonia of the Nations)1990年頃の録音か、鮮明な音質、アンサンブルの瑕疵も見当たらぬライヴであります。全曲59:01、速いテンポに間違いないけど、咳いた印象なし。

一部では”最後の爆演指揮者”との噂とは真反対、爽やかに流れるように、指揮者の強い個性が感じられぬ整った演奏也。オーケストラもそれなり上手いし、音質も良好、美しい旋律を堪能できても、唯一無二の個性やらメリハリ、陰影がもっと欲しい!フツウに素直な表現は、耳あたりよくラスト迄進んで挙句、ちょっぴり飽きました。悪くないけど、名曲には歴代、手練の個性派が覇を競っておりました。

これデザイン、カッコ良いですねBeethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」~アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団/ロバート・ショウ合唱団/アイリーン・ファーレル(s)/ナン・メリマン(ms)/ジャン・ピアース(t)/ノーマン・スコット(b)(1954年)・・・一年前拝聴して、その後の音源入手経過です。「歴史的音源DVD4枚組.mp3」送料込1,000円也入手は、ま、お徳用だと思うけど圧縮し過ぎ、.mp3最高圧縮率320kbpsのを探そうとしてある日、偶然ずらり並んだ全9曲ネット音源発見!喜び勇んでダウンロードしたらこれが残念192kbps、前のと変わらない・・・けど、元音源の問題かあきらかに音質改善を感じたものです。(おそらくオーディにマニアには笑止千万)

演奏は峻厳!強烈な集中力、飾りの少ないストレート系表現とは「親父の棒読み」親父りゅうさんの名言)に非ず、微妙な味付けやらニュアンスがヴィヴィッドな躍動を産みます。オーケストラも合唱団も上手いなぁ、声楽ソロは少々亜米利加っぽく明るいけど。センスはまったくモダーンでっせ。(真面目に心当たりを検索したら、あっという間に全曲分320kbps音源発見しました)

午前中、お気に入りのディスカウント・ストア迄お買い物、気候がよろしければキモチのよろしい往復40分ほど。もうすぐ梅雨時、途中あじさいの群生地を見つけてあって、開花時が楽しみですよ。

LONDON 430 143-2昨夜拝聴して感銘のあった音源を思い出しました。R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」~ズービン・メータ/ロサンゼルス・フィルハーモニー(1968年)・・・15年ほど前の言及が残っていて、久々の拝聴は若々しい、輝かしい勢いを感じさせるもの。不自然なほど鮮明なマルチマイク録音、会場の空気やら奥行き、各パートの存在感定位はさておき、これは賞賛されるべき録音芸術でしょう。この時点、ロサンゼルス・フィルの実力は充分、金管の華やかさ、逡巡のない切れ味に惚れ惚れしました。その後、ニューヨーク・フィル、ベルリン・フィルとの録音はいかがでしょうか。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
雨模様は微妙に薄ら寒く、こういった時期には体調管理も難しいもの。女房殿は風邪を押してお仕事に~自分も通常勤務、毎金曜は待ったなしの定例在庫点検~速攻アクション有、ま、一日休み分の残務含めてもたいしたことはなくて、昼から断続的なお休みの取引先担当と合間(祝日通り休めぬ代休)に商談に出掛け、無事一週間を乗り切りました。細かいトラブルはそれなり、いちおうクリアしたつもり。夕食は女房殿不調を慮って、即食可能な冷凍食品を持ち帰りました。前夜、ひどい睡眠不如意だったし、昨夜はよう眠れました。

 NAXOS 8.557582Ginastera バレエ音楽「エスタンシア」(全曲)~ジゼル・ベン・ドール/ロンドン交響楽団(1997年)・・・一昨日の「パナンビ」残り拝聴。こちらGinasteraの代表作品、但し知られているのは組曲版、全曲は(これ以外見掛けたことはない)貴重な音源でしょう。経緯と筋書きはネットの力を借りましょう。未だ聴きこみ途中を前提として「パナンビ」と同印象、あちこち魅惑の土俗的リズムと旋律が躍動して、迫力たっぷりな打楽器も活躍、ロンドン交響楽団は整ったアンサンブル+クリアな音質にアツさ、ノリが足りない。粗っぽくても作品へのアツい共感が欲しいところ、もしかしたらベン・ドールの統率問題か?彼女の他の録音も確認してみましょう。

DG POCG-1086Brahms パガニーニの主題による変奏曲 作品35/間奏曲 作品117/6つの小品 作品118~リーリャ・ジルベルシュタイン(p)(1990年)・・・モスクワ出身の女流(Lilya Zilberstein 1966-)も中堅世代へ、最近新しい録音は見掛けなくて、DGに残した録音も現役じゃないかも。馴染みのPaganini旋律による変奏曲、これが強靭、アツく迷いのない打鍵の迫力と圧巻の集中力に仰け反って、嗚呼これがギレリスとかリヒテルとか往年のソヴィエット系巨人の後継だよなぁ、と納得します。間奏曲/6つの小品辺り、鬱陶しくも内省的な作風は大好きな作品、ルービンシュタインとかケンプとか往年の枯れた?爺さんの演奏で馴染んでいたせいか、”草臥れ中年の侘びしい後ろ姿”的作品かな?と。こちらもっとマッチョ、賑々しい風情にやや違和感有。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
今朝はどんより曇り、女房殿は昨日せっかくの休み、良い天気にひどい風邪(咳)で寝込んで身動き取れず、これからお仕事にぱっとしない気分は空模様みたい。中途半端な気温に寝間着やら寝具の調性が上手くいかず、睡眠不如意甚だしく、体調も最悪です。なんとか今日一日乗り切りましょう。

BOOK・OFFに本でも仕入れに、と思っていたけれどそれは叶いませんでした。音楽はいろいろ・・・ネットより入手したLP音源ジークフリート・フィンクと彼のパーカッショングループ(Siegfried Fink y su Grupo de Percusion) Laura soave (Fabricio Caroso)/Sonata en Si mayor (Telemann)/ Preludio en Do menor ( Bach)/ Invencion XIII (Bach)/ Preludio y Fuga II (Bach)/Les Echanges ( Liebermann)/ Amores (John Cage)/Sonidos de la noche (Josep Soler)/ Ritmo (Siegried Fink)・・・著名なバロック(前半)+現代に近い作品(後半)をマリンバとか、その他ワケわからん楽器を使って超絶技巧表現しているもの。サウンドそのものはシンプルでわかりやすく、LP復刻は音質極上でした。売れんかったやろなぁきっと。オモロい親密な音楽ですよ、とても。

 ASV CD DCA-654Ginastera ハープ協奏曲 作品25~ナンシー・アレン(hp)/エンリケ・バティス/メキシコ・シティ・フィル((c)(p)1989)・・・深窓の令嬢(エエとこの娘さん)をイメージさせるハープの華麗な響き、これを南米のBartokは(あまり相応しくない愛称と思う)あっと驚く、硬派で泥臭い旋律リズムに仕上げてハードな音楽であります。こういう作品を演らせたらメキシコのオーケストラは抜群の上手さ、音質もぴかぴか。

 NAXOS 8.557582Ginastera バレエ音楽「パナンビ」作品1(全曲)~ジゼル・ベン・ドール/ロンドン交響楽団(1997年)・・・次に「エスタンシア」(全曲)が含まれ、両作品とも全曲は珍しいもの。作品番号から類推して初期作品なのでしょう。Bartokというより初期Stravinskyやら印象派を連想させる美しくも粗野な作品、Ginasteraを得意とする女流(ウルグアイ出身?)+ロンドン交響楽団でしょ?なかなか立派なアンサンブルにティンパニの大活躍も聴き応え充分・・・但し。音質は良好なんだけど、音量が低く、音場遠く散漫、聴き手の体調もあるのか”アツくノリノリ”ってな感じじゃない、どこか醒めているような・・・全曲聴き通すのは少々ツラく、次の「エスタンシア」に行けず。再挑戦狙いましょう。

Dvora'k スラヴ舞曲集(全曲)~ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1962-65年)・・・最高!との呼び声も高い著名な録音也。前回拝聴時に国内盤CDの音質に愕然して”セルは録音に恵まれない”と痛感したもの。緩急付けたテンポ設定のアツい動き、溌剌としたリズムとアンサンブル、そりゃみごとのものですよ。前回ほどの音質違和感は感じなかったけけど、やはり後半戦響きの濁りに聴き疲れします。世評をあちこち覗くと”セルは録音に恵まれない”のではなく、マスタリング(または原盤選定)の問題らしくて、ちゃんとした高品質CDだと印象一片らしい・・・そんな贅沢できまへんで。せめて、もうちょいマシな音源データでも探そうかな?

では、気力を振り絞って出掛けましょう。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
せっかくの快晴に昨日も通常(通り一時間早めの)出勤、通常定例業務を消化。取引先ご担当が出てきていることに気付いて、商談日程の折り合いが付かず困っていたので短時間出掛けてきました。前日に続き早帰り、ノー残業。本日休み、トラブル処理など残務宿題がないことは精神的によろしいが、まだら休みにテンションの維持は不可能、なんとも中途半端なGW也。ま、毎日GWみたいなサラリーマン晩年生活なんだけど。夜は定例のスポーツクラブ、新しいインストラクター(男性らしい)は来週より赴任、今週はヴェテラン女性が指導され、顔見知りの男性が参加して黒二点(自分にとっては)激しいトレーニング(エアロビクス)を受けてきました。マイク片手にリズミカルな語りかけは滑舌悪く(美声でも)なにを云っているかわからない、けど、動きがわかりやすい。けっこうフクザツな所作も指導誘導が上手いんやな、そして強烈な連続膝上げやらスクワット風連続攻撃にヘロヘロ、凄い汗・・・爽やかだけど、夜よう眠れぬほど疲労しましたよ。

今朝の朝日新聞「異論のススメ」保守の論客・ 佐伯啓思さんの至言「覚悟をもったあきらめ」~阪神大震災から25年、東日本からわずか5年、原発でも土建政治でも相変わらずだけど、それは「あきらめ」に非ず「思考停止」だと。たった今被災に苦しむ人々には申し訳ないが、大自然の猛威に人為は無力、「覚悟をもったあきらめ」が必要だと。阪神大震災を(お隣大阪から)目の当たりにした自分は人生観が変わりましたよ。物欲がぐっと減りました。震災後一週間目、お仕事の都合で六甲アイランドの倉庫まで在庫確認に行ったけど、対岸・灘の被災情景+漂う酒の匂いは一生忘れないでしょう。

ARTE NOVA 74321 592142 昨日は早帰りしたので音楽拝聴OK。Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」/第4番 変ロ長調~デイヴィッド・ジンマン/トーンハレ管弦楽団(1998年 )・・・前回7年前のコメント有、著名作品に+物議を醸した著名録音を久々に拝聴して、新しい発見と感想有。録音がとてもよろしい、作り物のあざとさはない自然な音質、ノリノリのリズミカル快速なテンポにアンサンブルの乱れは一切ない、オーケストラの優秀さ。涼やかなサウンド、さっぱりとした旋律処理、各パートの爽やかな歌に惚れ惚れします。第1楽章 「Allegro con brio」冒頭2回和音から威圧感のない軽快な響き、第2楽章第3楽章に顕著なオーボエの装飾音、終楽章「Allegro molto」の突然ひとりずつになる弦のアンサンブル出現、正統派の方々には”邪道”と嫌われる方もいらっしゃるようだけど、たんなる思いつきを超えた鮮度を感じさせます。こうして幾度拝聴しても。粗野なティンパニの音色もドキドキもの。

第4番のテンポ設定は幾分速過ぎだけど、木管の微妙な装飾音も含め、アンサンブルの乱れ一切なく、快い疾走続きました。ここ最近リハビリ進んだけど、この演奏に出会って以来”重いBeeやん”はしばらく聴けなくなりましたよ。音質云々じゃなく、響きが濁って美しくないのもダメ、これ以来嗜好は新世代・古楽器系スッキリしたものに変わりました。

PHILIPS 2PH10456132今朝、Mozart ピアノ・ソナタ第9番二長調K.311/第10番ハ長調K.330/第11番イ長調K.331「トルコ風」(1963年)/「私はランドール」の主題による12のピアノ変奏曲 変ホ長調K.354 (299a)(1975年)~イングリッド・ヘブラー(p)・・・旧PHILIPS録音。DENON新録音は聴いたことはないけど、こちらのアナログ録音は絶品!最高。ヘブラーは若く美しいですね。流れてきた音楽は宝石のよう、落ち着いたテンポ、しっとりとした音色はスタインウエイでしょう。朝から佳きものを聴きました。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
昨日は好天、夜半の雨は今朝既にやんでおります。月曜休みの残務はほとんどなくて、いつもの定例データ照合取り込み作業は精神的に緩みきって、幾度ミスの繰り返しに修正を余儀なくされました。定時より早く出た分、きっちり計算してノー残業、早々に職場辞去しました。本日も通常お仕事、明日は休みといった”まだらGW”也。若い世代の休み優先、職場にはこどもが小さい似たような家族構成が多くて、その辺り配慮してあげなくっちゃ。昨日、今朝と朝日新聞は全力で”憲法”を深めた記事連続、今朝の「全日本おばちゃん党」の”日本国憲法 大阪おばちゃん語訳”はわかりやすくて絶品、昨日の大学教授の寄稿は深い問題提起が難解過ぎました。

昨日、お仕事上の必要があって旧知のメーカーさんの社長にメール、たしかご自宅が被災地のど真ん中だったはず(工場は宮崎の山奥)とお見舞いしたら、即返答有。今年、一人娘が東京の大学に進学、年中あちこち出張されている方だから、東京事務所を開いて転居されたとのこと。知り合いは皆被災されたそうです。人生って巡り合わせなんやな。

0091582BCGershwin ラプソディ・イン・ブルー/ピアノ協奏曲ヘ調(ジークフリート・シュテッキヒト(p)/ゲヴァントハウス管弦楽団/1975年)/Ravel 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調(ジークフリート・ラップ(p)/ドレスデン・フィル/1963年)~クルト・マズア・・・このラプソディはDGの廉価盤音源に貸与されて昔馴染み先週も聴いておりました。Siegfried Stockigt(1929-2012)はがっちりとして几帳面明晰なタッチ、堂々たるスケールと構成感を以って独逸のGershwin演ってます。本場モン、ノリノリのスウィング演奏とはぜんぜん違うんだけど、マズアのオーケストラも立派なカンロク、音質も極上。重心の低い、妙にソソるゴージャスな演奏であります。RavelはSiegfried Rapp(1917ー1977)担当、じつは両者ともあまり見知らぬ(おそらく旧東独逸系)ピアニスト、オーケストラやピアニストは変わっても”がっちりとして几帳面明晰”方針は同じ、緻密に生真面目に描き込むこと=Ravelとの親和性は高くて、こちら違和感もありません。旧東ドイツって、この時期でも音質がよろしいのですね。これは以前、クルト・マズア13枚ボックスに含まれ、コメントを寄稿していただいておりました。もう13年前のこと。

SRCR-2414 Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調~エマニュエル・アックス(p)/ベルナルト・ハイティンク/ボストン交響楽団(1999年)・・・長大、悠々とした4楽章作品はお気に入りの作品故、入手可能な音源はできるだけ拝聴しております。名手の組み合わせ+ボストン交響楽団だから完成度は高いに決まっている・・・これが冒頭のホルンからしっとり軽い響き、オーケストラとピアノの親和性高く、細部ていねいに描き込まれて息もぴったり合って、さらさら流れゆく洗練された音楽・・・たしか若い頃、作品との出会いはルービンシュタイン/ヨーゼフ・クリップス(1958年)その音楽の大きさ、華麗な響きに打ちのめされましたよ。こちらあまりに温和、淡々として、調和過ぎ、Brahmsには秘めたる情熱ってあるでしょ、細部まで配慮行き届いた入念な完成度はあまりに情熱秘め過ぎ、凡人なる聴き手にはその真髄を感じ取れません。正直なところオモロない。もっと激しく”競争”曲して欲しい!

今朝はMozart ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467/25番ハ長調K.503~スティーヴン・コヴァセヴィッチ(p)/コリン・デイヴィス/ロンドン交響楽団(1970年台)・・・もう3-40年前だから、正確な録音年も検索できず。愉悦に溢れた演奏、ほとんど理想的。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々

犬山城天守閣最上階からの景観2016/5/2自分と違っていつも忙しい女房殿、珍しく昨日はお休み。ということで「エエとこでっせ」という噂を聞いた犬山城(国宝)へ~地理感覚とかふだん出かけぬ不慣れとか、電車を乗り間違えたり、駅から降りて逆方向にしばらく行ってしまったりとか、苦労して到着しましたよ。レトロな町並みを活かした食堂やらお土産物屋の整理もぼちぼち進んで、年寄りには絶対ムリな急階段登って天守閣一番上迄登って絶景眺望。好天、引き隠ってぼんやりオモロないテレビを眺めるよりずっと良いけど、こちら京都奈良(北陸)で散々歴史的建造物とは馴染み。地元の努力に敬意を払いつつ、建物としての魅力、周辺の観光開発、名物の開発育成もこの不況の中ではいかにも中途半端、再び行ってみたい・・・とは残念、思えませんでした。

歩き疲れ果て、遅めの昼食は”吉野家の牛丼”。ハラ減っていたし、冷たい水が美味い!

 DG 4392002 Beethoven 交響曲第5番ハ短調 作品67~ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1982年)・・・カラヤン4回目、ラスト全集録音より。基本姿勢として”アンチ・カラヤン”(若いころはカッコ付け含め)ここ最近、パブリック・ドメインの音源も増えたし、ベルリン・フィルとの第1回目録音は圧巻の推進力威力に感心しても、晩年の弱ったカラヤンは拝聴の埒外・・・これはFM放送も含め初めての出会いでした。分厚い響きはそのまま、流麗なるレガートは控え目、ザラリとしたサウンドは表面を磨き上げることを旨としない。強引な推進力より流れを重視したような・・・なかなかエエではないか!ラストまで充足感たっぷり。聴き手(=ワシ)も華麗なる加齢を重ね、虚心に晩年のカラヤンと向き合えるようになったのかも。これもひとつの発見です。

BC32432もひとつ(再)発見。Mahler 交響曲第7番ホ短調~クルト・マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1982/83年)・・・もしかしたらハンス・ロスバウト(1953年)の前、最初に入手した第7番CDかも。これが14年前の印象感想とほとんど変わらない。但し、受け止め方がガラリ変わって、地味渋系のオーケストラが痺れるほど美しく、録音極上、色気も素っ気もない淡々と虚飾のない、きっちり生真面目な表現はむしろ好ましく感じます。つかみどころのない異形な怪しい作品もきちんと交通整理され、細部バランス(お行儀)よく、わかりやすく響きました。第1楽章 「Langsam (Adagio)ー Allegro risoluto, ma non troppo」は健全に、第2-4楽章甘美なセレナードを含むな静謐は礼儀正しく、終楽章「Rondo-Finale. Allegro ordinario」かっちり端正にまとめられ、以前(若い頃)だったら”こんなのMahlerじゃない!”と息巻いていたことでしょう。

嗜好は変遷するもの。一番のお気に入りはブーレーズですから。こんな色気のない淡々としたMahlerも悪くないと感じるようになりました。

では、行ってきます。火曜水曜は定例のデータ処理もあるし、志願の出勤となります。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
本日は出勤日だけれど、土曜留守番の代休。GW真っ最中、明日から二日間連続で出勤(通常業務)となります。昨日は15年ほど前に作成した自主CDの健在を確認したり、ぼんやり居眠りしたり・・・昼過ぎ、女房殿のお仕事が一区切り~ご近所(徒歩20分ほど?)大型温泉風施設~転居以来ずっと避けていた北海道料理の店(名古屋資本らしい)に初訪問~北海道出身の自分としては似非北海道風料理に幾度辟易した記憶もあったし、ご当地の経験(一般に魚の鮮度はアウト)ネットの情報から敬遠していたもの。一昨日の出勤時、ネット情報を検索研究して「なま物を基本避ける」ことでいけるんじゃないか、そう類推しました。結果、まずまず(焼き物中心に)美味しかったし、安かった。禁を破って「増毛の甘エビ」は妙に水っぽい?数日前に行った富山料理の店、ガス海老は美味かったですよ、濃厚絶品。

但し、隣の男女客の会話はまる聞こえ、職場の後輩らしい無口な若い男性、半年前に離婚したらしい30歳前半の女性の妙に甘えたベタベタ口調に、女房殿は手をぷるぷるさせて・・・息子もあんな女にころり騙されるんじゃないか、そんな心配しておりました。昨日始めたCDオークション出品に一件入札有、これで月会費分赤字を免れましたよ。昨日【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新ならず。

Telarc CD80270今朝、Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)/花火~デイヴィッド・ジンマン/ボルティモア交響楽団((p)(c)1991)・・・「録音のTelarc」の宣伝通り、極めてクリアな音質。最近話題となった「春の祭典」(2013年)をちょろ聴き、意外とツマらないことに驚いたけれど、こちら精緻精密洗練されたサウンド、アンサンブル+色彩感に充分満足できるもの。1985-1998年の音楽監督時代は実り多いものだったのでしょう。

先日音質云々の流れ、R.Strauss 家庭交響曲~ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1964年)・・・某所からLP復刻音源入手して、その音質劣化に愕然、新たに入手しなおしたもの。一般にディジタル以降ぴかぴかの音質にて聴く機会の多い作品、今回はさほどに嘆くほどの音質水準に非ず。例の如し多弁雄弁な旋律連続に、ジョージ・セルは引き締まった厳しい表現で臨んでおりました。


2016年5月某日/サラリーマン生活土俵際な日々
昨日、職場は辣腕ヴェテラン・パートさん(同世代)以外誰も出勤せず、これといった電話もなく、予想通り昨日の残務はあっという間に終了。週次報告書も提出して終日、ヒマにして夕方施錠後さっさと辞去、外に出た途端!大切な案件失念を思い出しました。仕方がない。世間がお休み中、次回出勤留守番時になんとかいたしましょう。ピーカンの青空に虚しい出勤でした。精神的には完全に緩みっ放し、CD一枚分の音楽が聴き通せない。体調もいまいち、それでも本日は外出予定しております。

今朝、ヤフオク復活、ほんの気紛れ、ぼちぼちCD在庫を減らすというここ10年ほど、規定の方針通り。プレミアム会員会費値上っているんですね。せめて赤字にならん程度に売れてくださることを祈りましょう。朝「音楽日誌」更新しようと思ったら月が変わっていることに気付いて、あわててファイル交換、「近況」執筆、いつも前日には準備完了しているのに、すっかり失念しておりました。

Beethoven 交響曲第8番ヘ長調~クルト・マズア/フランス国立管弦楽団(2008年ライヴ)・・・ネットから拾った.mp3/192kbps音源也。この人は世評ほどに感心したことは少なくて、BeethovenBrucknerも好んで聴いておりませんでした。ここ1-2年、ニューヨーク時代の音源をぼちぼち再確認して見直しております。Beeやんの中では第2番と並んで、意外とお気に入りな第8番は革新的な名曲!人を喰ったような、ユーモラスに明るい風情も素敵。この演奏は中庸なバランス、意外とかっちりとしたアンサンブルと適度な重量感に感心いたしました。パリのメジャーなオーケストラは、どうして生粋の仏蘭西人をシェフに据えないんでしょうか。極東の田舎者(=ワシ)はもっと粋で危うい演奏を求めるけれど(例えばピエール・デルヴォー)地元は”ちゃんとしたオーソドックスなアンサンブル”を求めるのか。

DG 初出のデザインde Falla バレエ音楽「三角帽子」(小澤征爾/ボストン交響楽団1976年)/バレエ音楽「恋は魔術師」(ガルシア・ナヴァロ/ロンドン交響楽団1978年)~テレサ・ベルガンサ(ms)・・・かなり以前から気になって、ようやく待望の拝聴。LP時代は「三角帽子」のみ、CD時代になってナヴァロの音源をくっつけて、ベルガンサで統一しているややムリムリ盤也。(ナヴァロ Garcia Navarro 1941-2001 のは、もともと「はかなき人生」との組み合わせだったはず)小澤らしいきっちり細部まで描き込んで緻密なアンサンブル、華やかに洗練されたサウンドは上々、「スペインの”ス”の字もない」との厳しい世評も見られるけれど、それは嗜好の世界でしょう。神経質過ぎる、スケールが小さいとか云われるけど、1980年代頃迄のそんな生真面目なスタイルは好きですよ。ベルガンサは本場の貫禄(出番は少ないけど)「三角帽子」はカスタネットがいっぱい活躍する全曲に限ります。スペインのローカルな旋律リズム爆発する「恋は魔術師」も最高、音質もアナログ最盛期のもの。

ほか、Berlioz 幻想交響曲~レオポルド・ストコフスキー/アメリカ交響楽団(1970年ライヴ)+R.Strauss メタモルフォーゼン~レオポルド・ストコフスキー/CBS交響楽団(1947年放送用音源)など。意外とちゃんと”聴ける”音質也。

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written by wabisuke hayashi

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