2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
ゆっくり週末を過ごして本日2月ラストの月曜也。本日は雨模様らしくて、すっきり春へ向けた動きを感じません。昨日は終日引き隠り、延々と続く【♪ KechiKechi Classics ♪】のテキスト一斉置き換え作業のついで、大昔の更新分を読んで赤面しておりました。すっかり忘れてしまった音源も数多く登場して驚きました。質的な変化はあっても、ほんのこどもの頃から続く趣味があるというのは、シアワセなことですよ。1999-2007年の岡山時代、ご近所にHARD・OFFがあって、TANNOYのスピーカーを”引退したらこれを買おう”と考えておりました。日々物欲は枯れ果て、現在なら我が貧者のオーディオで充分満足しております。父親の弱っていく姿を見て、一番大切なものを噛みしめる日々でございます。
Wagner歌劇「タンホイザー」より序曲とヴェーヌスベルクの音楽/ヴェーゼンドンク歌曲集〜レオポルド・ストコフスキー/管弦楽団/アイリーン・ファーレル(s)(1950年)・・・ネットより拝借音源。ジャケットを見るとRCA録音らしい。驚くほど鮮明な音質、ゴージャス華やかななオーケストラの響き、アイリーン・ファーレルの深みのある声が魅力的。こんな音源発掘するのも、いかにもマニアな感じ。4年ほど前に自主CDとしたものです。
今朝はMozart ピアノ・ソナタ第7番ハ長調K.309/第8番イ短調K.310/第9番ニ長調K.311/第10番ハ長調K.330〜アンソニー・ニューマン(fp)(録音年?(p)1989)・・・古楽器のサウンドに芯が通り、リズムの緊張感もニュアンスもあって、弱さを感じさせぬ立派な演奏です。全集になっているけど、これはネットよりデータ入手、検索してもCDを探せません。
では、本日も元気で行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
もうぼちぼち3月というのに、寒いですね。日差しはたしかに冬ではない感じ。昨日はスポーツクラブ+読書+音楽+夜、久々(イマイチなご近所)焼鳥屋へ、ここ最近、質の低下甚だしい2時間ドラマ途中で断念、睡魔に負けて朝まで熟睡しました。
宮部みゆき「おまえさん」(講談社文庫/上下巻)・・・じっくり、時間を掛けて再読。井筒平四郎/弓之助コンビ大活躍のシリーズも、謎解き解題という点ではムリムリな感じ。その代わり、それを取り巻く多種多様な登場人物の心の動き、機微の描き方は秀逸、本筋とは直接関係ないサイドストーリーも彩りを添えております。美男美女、そうではない男女、老若男女(そもそも井筒平四郎/弓之助コンビがその対比となっている)に役割が与えられて、その場面その場面の主役を張っている感じ。このシリーズ最初の「ぼんくら」は(「日暮し」含め)既にドラマ化され、岸谷五朗は余人を以って代え難い主役、お徳(松坂慶子は別嬪過ぎだけど、年齢と演技が貫禄)、政五郎(大杉漣)の配役に文句なし。平四郎の妻・志乃(奥貫薫)も良い感じでしょう。今シリーズをドラマ化するには新しい登場人物が多くて、女優さんの配置は難しいでしょう。(とくに”そうではない”系女性配置)弓之助の兄(粋な遊び人)辺りも難物やな。そんな想像を巡らせながら再読は日々、愉しいものでした。信之輔にキンコメの今野は譲れない。彼(か)の金壺眼は彼しかいませんって。
「剣客商売」の秋山小兵衛に、長身の藤田まことっておかしいですよ。北大路欣也は色男過ぎ。演技や存在感と役柄個性の当て込みは悩みどころ。
先日、南果歩の関西弁がみごとやなぁ、と感心して、調べたら尼崎の出身なんですってね。「鴨川食堂」の忽那汐里の京言葉もなかなかなお上品と思ったら、彼女豪州出身の帰国子女なんですって。「ごちそうさん」で杏ちゃんが関西弁に大苦戦!の話は伺っていて、演技派の女優さんの努力の賜物なんでしょうね。
Rachmaninov ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調 作品36/前奏曲 嬰ト短調 作品32-12/楽興の時 ロ短調 作品16-3/「音の絵画」3曲〜ウラディミール・ホロヴィッツ(p)(1968年ライヴ)・・・協奏曲さておき、ソロ作品は敬遠していたRachmaninov、先日エレーヌ・グリモーを聴いてすっかり目覚め、棚中眠っていたホロヴィッツ(彼独自の版とか)を発掘しました。これがアカン!道を誤る可能性有。極限にエッチな色気バリバリの世界、冒頭の和音から隠微に濁って炸裂、悪魔のような(引き崩したような?)大見得を切るような旋律の扱いに陶然、やがてカラダ奥底からじわじわ興奮が高まります。唯一無二の個性って、こういうことなんでしょうね。第2楽章「Non allegro. Lento」はしっとり、静かに泣き崩れる風情に心奪われること必定。目眩を感じるほどの陶酔。ライヴならではのざらついた音質もリアル、第3楽章「L'istesso tempo. Allegro molto」雪崩のようなラストに聴衆は熱狂的な拍手!ほか小品も含め、魂が揺れるような凄い説得力、ホロヴィッツはイケない世界だ。
Rachmaninov パガニーニの主題による変奏曲(1971年)/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調(1980年)/練習曲「音の絵」作品33-1〜8(1977年)/前奏曲嬰ハ短調 作品3-2(1975年)〜ウラディミール・アシュケナージ(p)/アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団・・・2004年に入手したボックス(←嗚呼、恥ずかしい文書)はしばらく聴いていなかったもの。ホロヴィッツの毒に当てられ、こちらずいぶんスッキリ素直、上品な響きにもの足りないほど。甘美な「パガニーニ変奏曲」との出会いはマルグリット・ウェーバー(p)/フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団(1960年)LP以来の再会に入り作品も、上手いなぁ、繊細やなぁ、と感じる程度。問題のピアノ・ソナタは「原典版」なんだそう(はっきり云ってあまりわかっていない=ワシ)これはこれでなかなか壮絶、美しいけれど、なんせホロヴィッツに続けましたから。聴き手の興奮を沈静化させるのみ・・・
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ちょいと佳きこと。秀丸エディターは20年ほど愛用する名作ソフト、Windows用なんだけど、DELL Inspiron N5110(赤/LinuxBean)に導入できました(Wineにて)。Grep/Replaceに必須なんですよ。それに愛用のEditHTMLというソフトがLinuxBeanでは残念、動かんかったんです。LeafPadでたいてい代用していたけれど、ちょいと不便でした。秀丸エディターだとずいぶんと使い勝手がよろしい。嬉しいものです。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
寒いですね。やや睡眠不如意に、節々にやや痛み有〜食欲はあるからしっかりスポーツクラブで汗を流してクリアにいたしましょう。
昨日は朝一番よりお仕事全開〜というのも、昼から取引先に出掛けてそのまま(職場に戻らず)帰るつもりだったから。いつもはおにぎり持参の昼食もご飯在庫が切れて、珍しく外食しました(丸源ラーメン久々)。相談外出した時点で心は開放されましたよ。(ケータイは追い掛けてきたけれど)夜、母親より電話有、親父危篤か?と思ったら、入院したら持ち直して熱は下がったとのこと。いずれXデーは近いんやろなぁ。親父名代でご近所葬式に出掛けるという母親(84歳)の体調が心配です。こんな寒い時期に不義理させてもらったらよいのに。
【♪ KechiKechi Classics ♪】 の作曲家の表記一斉変更(Bach→Bach のように)継続中。恥ずかしいなぁ、スペル・ミスごっそり発見しつつあります。昔の「音楽日誌」を眺めて大文字に残っているもの、次々出現。文書ヘンなの、誤字脱字いっぱいあるんだよなぁ、時々発見して赤面します。
取引先移動車中音楽。Gershwin ラプソディ・イン・ブルー/パリのアメリカ人〜ヘスス・マリア・サンロマ(p)/ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団・・・これって1970年頃のコロムビア・ダイヤモンド1000シリーズに入っていたから、それ以前の録音か。詳細情報探せません。写真はEVEREST/SDBR3067だから、往年の名録音のはず、こちらネットから拾った音源はLP復刻っぽく、音質埃っぽい・・・その印象に引きずられてか、演奏もいまいち表情が硬い感じ。Jesus Maria Sanroma (1902-1984)は、プエルトリコ出身のピアニストらしい。バリバリ弾いて、デリカシーより勢い命!みたいな感じか。但し、社用車のカーオーディオが(いつも使う車種は車検だったので)ぱっとせん音質なのも影響あったでしょう。
帰宅して久々拝聴したのは20世紀ピアノ協奏曲集 第2集/Schulhoff ピアノと小管弦楽のための協奏曲(1923年/ガンサー・シュラー/中部ドイツ放送交響楽団/1993年録音)/Antheil ピアノと管弦楽のためのジャズ交響曲(1927年)/Gershwin ピアノ協奏曲ヘ調(1925年/以上ウェイン・マーシャル/ベルリン放送交響楽団/2002-3年録音)〜ミヒャエル・リシェ(p)・・・(今は亡き)ARTE-NOVAはこんな意欲的な廉価盤出していたのですね。Gershwinは有名な作品、Jazz風協奏曲の極北、名曲中の名曲。ウェイン・マーシャルはこの辺りのスペシャリストだけど、ピアニストの個性か?きっちりと生真面目に細部仕上げて、美しい”クラシックな”演奏也。(4年前の印象と変わらない)ハードなSchulhoffもドキドキものだけど、Antheilの「ジャズ交響曲」最高!爆発的破壊的なサウンドの合間に、妙に親しみやすいJazzyな旋律挟んで、これが1927年ねぇ、ほぼ100年前でしょ?たった今、21世紀に出現してもまったく”新しい”音楽也。ピアニストはそうとうな技巧を要求されそう・・・音質最高っす。
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職住接近も良し悪し。昨夜は駐車場から直接帰宅して社用車の鍵も資料もそのまま、ケータイに飛んできた憂いごとも少々残っておりました。土曜留守番の職場に出張って、メール点検、お詫びを数件連絡、新たな相談も持ち上がって(それは週明けに処理)即答やら即処理すべきものはクリア、心の屈託を取り除きました。これ以上はキリがないので留守番役にご挨拶して辞去、寒いけど気候は上々、昼から小雨らしい。
Mozart 協奏交響曲 変ホ長調 anh.9(K297b)〜The Soni Ventorum Wind Quintet/ジェームズ・コールドウェル(James Caldwell(ob))/ウィリアム・マッコール(William McColl(cl))/ロバート・ボネヴィー(Robert Bonnevie(hr))/アーサー・グロスマン(Arthur Grossman(fg))/The Casals Festival Orchestra/Alexander Schneider(1964年プエルトリコ、サンファン)・・・プエルトリコ・カザルス音楽祭の放送録音でしょう。ネットより入手した音源は状態の良いAM放送風モノラル、アレクサンダー・シュナイダー(1908-1993)は往年のブダペスト弦楽四重奏団のメンバーであり、教育者としても有名でした。疑作とされる名曲はどうひっくり返たって我らがMozartの旋律、サウンドそのもの。にこやかに歌い交わす管楽器の愉悦に充ち、聴き手を浄化する最高の音楽であります。音質云々しては罰が当たる。
自主CDフィル・アップはMozart クラリネット協奏曲イ長調K.622〜ウィリアム・マッコール(cl)/アブラハム・キャプラン/ワシントン大学交響楽団(1987年ライヴ)・・・自作のバセット・クラリネットだそう。ヴィヴラートの少ない端正な音色、高音からよく伸びる低音までスムースに洗練された素晴らしい演奏也。音質はかなり良好、オーケストラも信じられぬほど洗練され、ソロにぴたり付けております。澱んだ心を浄化するのなら、こちらの天衣無縫な作品がいっそう効果的でしょう。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
骨折して手術、復活した親父(90歳)。肺炎にて再入院とのこと。たっぷり人生を愉しんで、これは自然の摂理ですから。母によると兄も「仕方がない」と云っていたそう。覚悟せんとなぁ、いろいろ。切ないっすよ。看護疲れの母(84歳)も腰が痛いとのこと。
昨夜は余裕の一日、そう考えて、新しい若い上司と呑みにいきましょうと誘っていたら、いろいろあって意外とバタバタ・・・珍しいなぁ、ここ3年ほぼ、常にヒマやったのに。お仕事イレギュラー処理のトラブル、ギリギリ徳俵でこらえつつ、なぜか来客2メーカー、新システムのトライヤル実施内部打ち合わせ(自分主催)とか+日常業務、昼から外出など。サラリーマン黄昏晩年のヴェテランにありがたいことでっせ。上司には自分の主張を全面的に取り入れてくださって、2016年度の職場体制を組み直したことに感謝。日常営業に出掛ける最大取引先(自分担当外)との微妙な距離感というか違和感の認識も一致しておりました。富山の魚も美味くて、立山も最高(なんか原酒みたいのを呑んだ記憶も・・・)ブリ大根はいままで喰ったなかで最高!と上司激賞。
石の上にも三年。こんな日が来るんやなぁ、お仕事が充実していないと日々、人生が楽しくないですもんね。重ねて継続雇用、職場残留を要請されました。ありがたいけど、即答快諾は保留。あと数ヶ月熟考しましょう。今週もあっという間に過ぎました。
昨夜は音楽を聴いていないので、この間の落穂拾い。Elgar 交響曲第1番 変イ長調〜アンドルー・デイヴィス/BBC交響楽団(1991年)・・・作品そのものが黄昏をイメージさせるもの。この演奏はハデなところのない、バランスよろしく曇ったサウンド?そのもの。英国音楽はこれで良いんです。Sir Andrew Frank Davis(1944ー)は現在英国を離れ、亜米利加(シカゴ・リリック・オペラ)と豪州(メルボルン)にて活動している由。なんとも辛気臭い、懐古趣味的な旋律は大好きでっせ。
R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」〜カルロス・クライバー/ウィーン・フィル(1993年)・・・大々的に宣伝され、結局正規発売されなかったのに、妙に普及している音源也。これもネットより不正入手したもの(つかまるかも。録音当時、FMで流れていましたよね)。明るい響き、逡巡のないストレートな表現、彼は自らが思い描いた水準に達していないと考えて、お蔵入りとしたのか。陰影が足りないとか、そんなこと?ド・シロウト(=ワシ)には考えが及びません。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
今朝は寒いじゃないか。行ったり来たり、少しずつ春はやってくるのでしょう。昨日は体調よろしく(鼻水さておき)思わぬ商品確保上のイレギュラーに四苦八苦しておりました(売れ過ぎはクリアさえできれば、めでたいこと)。な〜んもないより、動きがあったほうが刺激があってよろしい。ノーミソ総動員してアイディア絞ってあちこち調整、クリアするのがオモロいんです。昼から取引先へ定例商談、和気藹々、運転中も眠くならない。夜、スポーツクラブはいつも以上に苦しみました。しっかり汗をかきましたよ。
車中音楽はBrahms 交響曲第3番ヘ長調/交響曲第4番ホ短調〜オウェイン・アーウェル・ヒューズ/シュトゥットガルト・フィル(2004-6年)・・・先月第2番ニ長調のなんとも素朴な響きに好感を抱いたもの。ウェールズ出身の指揮者はけっこう大柄、勇壮な表現な人、ぎゅ〜っと弓を引き絞って矢が飛び出るような第3番ヘ長調の冒頭から、ジミだけど暖かいオーケストラのサウンドの魅力全開です。著名な第3楽章 「Poco allegretto」の遣る瀬ない甘美な旋律も理想的な”甘さ控えめ”、オーケストラが上手すぎないというか、艶々し過ぎない質実な響きがBrahmsによう似合う。第4番ホ短調も息長く悠々、旋律の泣かせ方(弦)も決まって、Brahmsのキモはホルンとチェロであることを再確認いたしました。なんとも抑制というか”甘さ控えめ”な音色、その絡み合いに涙出そうなほど。南独逸のコンサート専用オーケストラは拝聴機会は少ないけど、ド・シロウトがイメージするところの独逸ローカルな色が残っているんですね。
他、Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ヨーゼフ・クリップス/ロンドン交響楽団(1960年)・・・昔馴染みの穏健派筆頭全集もパブリック・ドメインとなりました。リズムやフレージングにエッヂを立てぬ、弱々しいほどに柔らかい響きにホッとしました。噂ではSACD化されたとか。噂のEVERESTオリジナルの音を一度聴いてみたいものです。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
鼻詰まりから体調絶不調、頭痛もあって、それによる睡眠不如意から昨日は終日体調よろしくなく、けっこうフクザツな調整作業したお仕事チョンボが心配です。昨夜はよう眠れましたよ。今朝の朝日新聞、黒田日銀総裁のマイナス金利の目指すところの主張、ピケティさんのコラムは民主党大統領候補サンダース健闘の歴史的意味(レーガン政策〜お金持ちに手厚い減税政策〜の終焉)、いずれもわかりやすくお勉強になります。集団自衛権やら憲法改正に隠れて、安倍ちゃんが進めている経済政策の時代遅れ具合、国境を失った金融資本主義は、一国のみ(亜米利加のみ、中国のみ、欧州のみ、も同様)の政策では効果限定的、逆にどのエリアの事象も影響を与え合うグローバルな時代となっております。
今晩は定例スポーツクラブ2時間の難行苦行、目指せ!マイナス5kgには程遠く、半年前からマイナス1kgに停滞、しかし、カラダの組成は変わっているかも。ハラ周り増に諦めて、しまってあったズボンも穿けますよ。古傷である左膝も好調です。
Brahms ピアノ四重奏曲第1番ト短調〜タマーシュ・ヴァーシャリ(p)/トーマス・ブランディス(v)/ヴォルフラム・クリスト(va)/オトマール・ボルヴィツキー(vc)(1982年)・・・DGのBrahms全集に採用された音源は意外と新しいんやな、ヴァーシャリがピアニストとして録音したラストの頃か。この辺りの作品は交響曲より好きですよ、出会いはFMで聴いたルービンシュタインだっけ?かなり以前より聴いていて、珍しく生演奏体験もしております。ここ最近Scho”nberg編曲による管弦楽編を聴くことも多くて、つまり、たった4人による巨大な広がりを感じさせる暗鬱憂鬱な作品旋律・・・演奏云々はよほどのことがない限り文句なし。この時期のベルリン・フィルの主要メンバーですよね。昨夜は、嗚呼暗いなぁ重いなぁ、といった印象は体調だったのでしょう。今朝は息の長い、スケールを愉しみました。最終楽章「Rondo alla Zingarese」Presto。ジプシー風ロンドの躍動最高。
Beethoven 交響曲第2番ニ長調〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/コンセルトヘボウ管弦楽団(1993年)・・・一昨日のシュミット・イッセルシュテット同様、保守本流というか、厚みと艶のあるオーケストラのサウンドをムリなく活かした演奏に感銘を受けております。バレンボイム、ラトル、ティーレマン、いずれも天下のBeeやんを聴いて保留条件有、例えばドゥダメル辺りまで進めません。第2楽章 「Larghetto」の優しい風情は交響曲全曲中、もっとも美しいところ。馴染みの美しい作品を美しく響かせるといった点で、文句なし。但し、次の第8番に進めるほど聴き手の体力は残っておりません。
他
Mozart 弦楽四重奏曲第14番ト長調 K.387〜フランツ・シューベルト弦楽四重奏団(1994年)など。「ハイドン・セット」は神の技でっせ。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
佳きことありました。ご当地に異動し、職場運営の違和感に悩まされ続けて丸三年、とうとう、ようやく自分の主張が通りました。辛抱が足りんのか、粘り強く努力して時間が掛かるんやな、職場に信頼を得て、周りの合意を作るには。これでようやく水面に浮かんだ感じ、飛翔するのはこれからでっせ。サラリーマン正規雇用ラストの年に新規巻き直し、新しい相棒も異動してきますよ。上司より定期面談で高い評価もいただきました。ま、今更お給料や出世に関係ないけど、気分は晴れましたよ。体調はいろいろ不安だけど。胸焼けするんですよね、最近。昨夜も睡眠不如意でした。
【♪ KechiKechi Classics ♪】は日々マンネリ極まっているけど、ちょっぴり気分転換〜作曲家の表記をBach→Bach のように一斉変更、秀丸エディターのGrep機能を使うと簡単、スペルミスのチェックにもなりました。きっと抜け漏れあるやろな、気付く度に直しましょう。
美しいウィーン・フィルを聴きたいな、取り出した音源はBeethoven 交響曲第2番ニ長調(1968年)/第4番 変ロ長調(1966年)〜ハンス・シュミット・イッセルシュテット/ウィーン・フィル・・・LP時代は世評高い標準盤。往年の巨匠(1900ー1973)というにはちょいと地味渋系の人、なぜ天下の英DECCAがウィーン・フィルと組ませたんでしょうか。ショルティに「リング」録音させたみたいなもんか。LP時代は高価な豪華盤だったから手が出ず、ちゃんと聴いたのは意外と最近でした。半世紀ほど経ても音質はほぼ現役、奇を衒わぬバランス感覚とオーソドックスな表現、過不足なくどこにもムリがない。今風な切迫リズム感に非ず、落ち着いて、ユルさも感じさせません。優雅やなぁ、これぞウィーン・フィルの音でっせ。なんか嗜好が保守化しているのかも。
Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜ヴァレリー・ゲルギエフ/ロンドン交響楽団/合唱団/エルサム・カレッジ合唱団/ワシントン・コーラル・アーツ・ソサエティ/ヴィクトリア・ヤストレボーヴァ、アイリッシュ・タイナン(s)/リリ・パーシキヴィ、ズラータ・ブルィチェワ(ms)/セルゲイ・セミシクル(t)/アレクセイ・マルコフ(br)/エフゲニー・ニキティン(b)(2008年ライヴ)・・・5年ほど前一連の全集をざっと聴いて、違和感が拭えなかったもの(御蔵入り)。久々の拝聴は印象かなり変えましたよ。ざっくりと仕上げて、ライヴならではの流れとか、熱気、勢いを重視したもの、テンポは速め、前世代は一期一会的巨大なる作品に対峙していたけれど、そんな特別な畏敬の念に非ず、馴染みの大きな作品に取り組みました、といった感じ。数日前じっくりエリアフ・インバルを聴いたばかりだけど、こちら浮き立つような高揚重視、緻密な仕上げをやや犠牲にしたような、前のめり感有。声楽ソロは(とくに)第2部「法悦の教父」「瞑想する教父」辺り、あまり良い出来とは思われない。
いかにもライヴ向け、実演の会場では充分な説得力だったことでしょう。全面賞賛できぬが、彼のMahler 全曲再聴を決意させるような手応えはありました。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
2月も終盤に至って気温表示さておき、気分的に底冷えは和らいだような、そんな気分の日々がやってきております。昨日も(いつも通り)どこにも出掛けず、宮部みゆき「日暮し」(上下)やら、滅多に使わぬ腕時計(金属アレルギーなのでチタン製)のボタン電池をネット注文したり・・・便利なような、味気ないような?このところ、ネット注文連続、いくつか到着待ち中、まず米10kgから到着済。ボタン電池の型番を読み取るのは一苦労、あちこち衰えはきても、老眼は大丈夫なのは救いです。毎日眼球体操しておりますから。
今週、なんか痺れるような新しい体験生まれぬものか〜狭い範囲で生活しているからなぁ。
Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜サイモン・ラトル/ウィーン・フィル(2002年)・・・2002年ベルリン・フィルの首席指揮者に抜擢、それ以来彼の興味は薄れて、いくつか拝聴した録音にも共感を持てなくなりました。来年2017年度からロンドン交響楽団に転出するそうで、そちらのほうに期待を寄せております。クラウディオ・アバド時代も(1990-2002年)そんな感じやったなぁ、指揮者よりオーケストラの個性が前に出ちまうのかなぁ、聴き手の勝手なキモチの問題かも。この全集の世評は高いようで、ユーザーレビューも絶賛ばかり。こちらデイヴィッド・ジンマン以来の古楽器(系)演奏支持派、彼(か)の鮮烈な感銘をこの演奏に感じられないのは、聴き手各々の嗜好があるからでしょう。
引き締まって厚みのあるサウンド、快活な推進力、しかし、響きが濁って美しくない。なんせこちら貧者のオーディオ、21世紀のテクノロジーを上手く再生できないだけなのかも。美しいウィーン・フィルの音とは思えぬ、濁った響きはそれだけの理由ですか?
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜パーヴォ・ヤルヴィ/ドイツ・カンマー・フィル(2005年)・・・この10年ほど前、ハインリヒ・シフによるBeethoven が2枚ほど録音されておりました。息子ヤルヴィで全曲録音しなおしたんですね。これが、旧録音と印象そのまま、快速快進撃、息も吐かせぬテンションバリバリの「英雄」であります。オーケストラのメカニックの凄さ、ピタリと合ったアンサンブルの縦線・・・でもね
これもなんか違うんじゃないか。先のサイモン・ラトルより純な響きには好感あるけれど、こちら華麗なる加齢な聴き手にはちょっと疲れてしまう・・・もっと美しいBeeやんを聴きたいもの。
では、行ってきます。また一週間乗り切りましょう。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
昨日は雨模様、いったりきたり繰り返して寒さが和らぐのが実感できます。鼻水盛大症状は変わらぬから、花粉症要因ではないアレルギーなのでしょう。花粉が飛散してないころから症状出てましたし。やや睡眠不如意押して定例スポーツクラブへ、土曜のは計一時間ほど、ラクなんですよ。若い新人の男性インストラクターは指導イマイチ、次の所作への移行がスムースに非ず、リズムが途切れるんです。昨日も我が男性同胞自分含め3名参加の黒三点、ほかの二人の動きが鈍いので(小さい)優越感に浸っておりました。自分もかなり粗末な衣装だけれど、Tシャツをズボンの中に入れるのだけはやめて欲しい。しかも紳士用の黒っぽい長いソックスだったし。ライザップのCM、峯岸みなみちゃんの素晴らしい成果にすっかりファンになりましたよ。目指せ!彼(か)の腹筋。日暮れて道遠し。
昨日〜今朝に掛けて、幾度繰り返してMahler 交響曲第8番 変ホ長調〜エリアフ・インバル/フランクフルト放送交響楽団(1986年)拝聴。彼(か)の巨大な作品をお腹いっぱいおかわりしてもOKなほど、気に入りました。なんせ生来の三日坊主、飽き性を自覚するワタシには珍しい経験です。当時の我がDENONの技術チームへも賞賛を惜しみませんよ。
Bach /Schumann シャコンヌ 二短調BWV1004/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調/暁の歌/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調〜ダニエル・ゼペック(v)/アンドレアス・シュタイアー(p)(2009年)・・・前半半分ほど拝聴。ピアノ伴奏付き”シャコンヌ”に注目、オリジナルはヴァイオリン一挺を以て宇宙的広がり、人類普遍の悩み苦しみを表現する驚異的名曲!Bach はどんなスタイルにも(Jazzでさえ)その骨格が崩れぬことは前提として、Schumannの配慮あるピアノの付加が充分効果的であることも認めた上で・・・天衣無縫なスケールはぐっと身近に、室内へと親密に変容しております。ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調の胸を締め付けるような旋律は、そんな風情に似合って納得いたします。ゼペックもシュタイアーもオーセンティックな楽器を使っていて、それはバロック時代の線の細い音色に非ず、浪漫時代を迎えた当時のものなのでしょう。
Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調(クック版第3稿第2版)〜ハンヌ・リントゥ/マレーシア・フィル(2011年頃?)・・・大好きな作品であり、種々聴いているつもりだけど、作品演奏云々できるほどお勉強家に非ず。これもYouTube、いろいろ検索しているうちに出現した音源は、CDやら商用データ提供にはなっていないでしょう。ハンヌ・リントゥ(Hannu Lintu, 1967-)はフィンランド出身の中堅、マレーシア・フィルってけっこう上手いオーケストラなんですよ。第1楽章 「Adagio」から甘美な旋律をたっぷり歌わせて、ゆうゆうとした風情が素晴らしい出来。第3楽章 「プルガトリオ(煉獄)」の怪しくもクリアな風情、終楽章の重苦しい大太鼓の連打(殉職した消防士の葬列)〜浄化へ。大好きな作品です。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
たいしたお仕事物量でもないのに、ようやく一週間を終えた疲労感有。一昨日前倒ししたお仕事は誤りを指摘され、あわてて修正等々、ヒマなはずの一日はいろいろバタバタと四苦八苦。自分の手抜き、至らなさがが悲劇に至る、みたいなことはないので佳き日々なのでしょう。毎日ノンビリとして週末、いっそうノンビリとしております。やや睡眠不如意状態也。ずいぶんと暖かくなりました。一気に春がやってくるのか。
ネットより偶然みつけた音楽拝聴、これがようワカラン「Playing for the World〜New Violin Family」Bach バディネリ(管弦楽組曲第2番より/Grigori Sedukh(v))/Leclair ソナタ ホ長調より「アダージョ」(Chien Tan(v))/Bach ラルゴ(2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043より/Grigory Sedukh, Chien Tan(v))/Marais (マラン・マレ1656-1728) L’Agreable(Carrie Reuning-Hummel(v))/Improvisacao de Stephen Nachmonavitch e Sera Smolen(Stephen-Nachmonavitch,Sera Smolen(v))/Massenet タイスの瞑想曲(Sera Smolen(v))/Gannett Simple Grace(アメイジイング・グレイス〜アパラチアの春/Diana Gannett(vc))/Tchaikovsky 歌劇「エフゲニ・オネーギン」よりレンスキーのアリア(Diana Gannett(vc))/Respighi オルランド伯爵の踊り(リュートのための古代アリアと舞踏より/Albert Consort)/Gershwin サマータイム(The Hutchins Consort/ソロはコントラバス)/Piazzolla リベルタンゴ(The Hutchins Consort)/Vaughan Williams トマス・タリスの主題による幻想曲(New Violin Family Festival Orchestra)・・・もしかしてコレ?ソロとピアノだったり、チェロのソロだったり、弦楽アンサンブルだったり、ほとんど知っている短い旋律ばかり愉しいもの。ラストに「タリス幻想曲」たっぷり15分演奏して、これが小編成の親密な味わいとなります。(リンク先写真のイメージに似合う)一番小さなヴァイオリンからふだん見慣れぬサイズの種々弦楽器を揃えて、おそらく収録順に大きな楽器になると類推されます。
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ここまで書いて急に眠くなって+体調不快感もあって二度寝、ちょいとお寝坊しました。今にも降りそうなどんよりとした空模様、ご近所スポーツクラブには予定通り通うつもり。
Mahler 交響曲第6番イ短調〜レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル(1988年)・・・終楽章「Allegro Moderato」のみ。じつは第7番(ニューヨーク・フィル1985年)を聴こうとCDを再生したら、偶然ここから再生されました。これが凄い!音の圧力というか、インパクト強烈。彼(か)のお上品なウィーン・フィルが文句なく大爆発して、テンション高く怪しい風情炸裂のド迫力、33分というのはやや遅め?テンポや節回しは微妙に伸び縮みして、そこにまったく恣意性を感じさせぬ天才の技。一気呵成のライヴは編集の成果か細かい傷皆無、熱気溢れる感興しっかり伝わります。ニューヨーク・フィルとの旧録音は若々しい情熱といった点で価値有、オーケストラの艶、音質、指揮者の熟練という意味でこちら、文句なしの完成度でした。第8番の再録音ならなかったのは残念無念。この全集は2008年12月5,500円(総経費込)オークション入手との記録有。
Chabrier 狂詩曲「スペイン」/Granados アンダルーサ/Moszkowski スペイン舞曲第1巻作品12(ロンドン交響楽団1957年)/Debussy 管弦楽のための映像(スイス・ロマンド管弦楽団1957年)〜アタウルフォ・アルヘンタ・・・夭折したアルヘンタの記録。(1913ー1958年)あと30年ほど寿命があったらなぁ、残念に思わせるほどヴィッヴィドに、華やかアツい精気みなぎる演奏であります。往年の英DECCA録音もかなり草臥れたけれど、この時期にしては充分なステレオ録音。かつては誰でも知っているような、あたりまえの一枚だったけどなぁ、若い人はもう知らんかも。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
いつものように退屈せぬ程度のお仕事に、いろいろ小さなトラブル等内部外部調整したり、すっかり定着した「テレビ会議」など参加したり、そんなこんなで一週間が過ぎました。本日作業予定分、昨日前倒しクリアして本日は少々ヒマかも。読み込みが浅いのか、ノーミソ退化しつつあるのか、これといった興味ある記事も新聞に出現しない・・・与党議員の不勉強やら不用意、傲慢な発言は民主党が大勝ちした時にもありましたよ。議員の質の劣化は選んだ民意、日本人総体の反映なのでしょう(含むワシ)。東日本大震災の仮設住宅の入居率10%?(全体なのか、どこかの事例なのか忘れた)孤独死が増えている・・・5年経って、土建業ばかり潤っているらしい(景観だいなしの堤防とか。しかも陸地側には誰も住まない?)のはどういうことか。
そういえば、地震の発生予測〜発生した時の被害の削減対策へ重点移したら?そんな提言が記事にありました。昨日の朝日新聞「ひととき」〜婚期が遅れ、なかなかこどもができなくて、一生懸命お地蔵さんに祈ったら〜ようやく生まれた赤ちゃんは、そのお地蔵さんによく似ていた・・・こんな話題には泣けますよ。
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ロリン・マゼール/ガリシア交響楽団(2012年ライヴ)・・・YouTubeも凄いのが出てきて、画像の鮮明さ、音質の良好なことに驚かされます。Orquesta Sinfonica de Galiciaは1992年創立、スペインのア・コルーニャ(風光明媚な街みたい)のオーケストラらしい。きっと佳きスポンサーがいるんだろうな、意外なほどオーケストラの水準は高いし、マゼールが自在に若いオーケストラを操って、例の如し意味ありげなテンポのタメ、変化がいやらしいほど!決まっております。彼のMahler はクールに一歩引いて、作為が目立って作り込み過ぎ、一般にあまり好みに非ず。ここではライヴならではの感興、アツさもあって、全曲集中して飽きさせぬもの。オーケストラの個性が確立していなくて、指揮者の意向が素直に反映されるのかも。
今朝、第2部途中まで拝聴したのは、
Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜レオポルド・ストコフスキー/ニューヨーク・フィル/ウェストミンスター合唱団 /スコラ・カントリウム/他(1950年)・・・わざわざこんな太古録音聴かなくても・・・ましてや最大編成の「千人」でしょ?アメリカ初演者(1916年)であるストコフスキーには敬意を評して、というか、おそらくは5-6年前には自主CD化したもの。燃えるように前のめり、やや速めのテンポに(音質条件乗り越え)わかりやすさ抜群!同時代の音楽普及に賭ける意欲に打たれる演奏であります。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
いつものようにお仕事を淡々とこなし、幾ばくかのミス、トラブルを回避し、さしたるドラマもない。夜は数ヶ月続いたスポーツクラブにて、難行苦行のエアロバイク+エアロビクスにぐったりな汗、新規参入の我が同胞男性二人、自分より更に動き鈍いことにささやかな優越感、器の小さい卑しい精神を反省いたしました。今朝、毎度起き抜けに盛大な鼻水、こりゃいったいなんなのか。
音楽を聴くべきまとまった時間はありませんでした。今朝、Respighi ブラジルの印象〜アルチェオ・ガリエラ/フィルハーモニア管弦楽団(1955年)・・・いささかジミな存在であったアルチェオ・ガリエラ(Alceo Galliera, 1910-1996)はオペラの人、フィルハーモニア管弦楽団のトレーナー的役割を果たしたと伺っております。協奏曲など抜群の合わせ技であった由。これは鮮明なモノラル録音であって、もしかしたらステレオ音源も存在するのかも。母国の作品をヴィヴィッド明快に演奏して、お見事でした。オーケストラの清潔、明るい響きも魅力的。次の「噴水」に辿りつけず。
他、Chopin ワルツ集〜ディヌ・リパッティ(p)(1950年)・・・何曲か。先のガリエラもそうだけど、さんざんもう歴史的録音は卒業とかなんとか云いつつ、けっこう聴いております。66年前の息吹をしっかり感じて、甘美な節回し、濃厚な味わいを堪能いたしました。今朝はここ迄、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
体調はかなり落ち着いてきて、やはり抗アレルギー剤の副作用だったのか、朝夕の服用指示だったものを夜だけにしました。23歳の介護職員による高齢者転落殺人事件、悲劇であり衝撃です。団塊の世代が高齢介護のピークを迎えるのはこれから10年以上、介護費やら医療費、年金、福祉関係全般の削減が続いて、なぜ安倍ちゃんの支持が継続するのか理解できぬけれど、代替案、選択肢がないということか。「日本古来の風習である家庭での・・・」というのは美辞麗句だけれど、ウソ。日本が豊かになって平準寿命が伸びたのはここニ世代くらいですよ。これは社会的初体験なんです。大資本には国家社会主義(減税含む)一般庶民には自己責任(にっちもさっちもいかぬ状態に追い込まれるのは自業自得か?)んなことありかよ。いくら金利を下げても、マイナスになっても、その資金はどこに投資されるのか。マネーは国境を超えて、一国単独の金融政策も思った効果は出ない・・・庶民(含む我が家)は節約するしかない=個人消費は伸びない。毎朝の珈琲は贅沢品?でもコーヒーフレッシュはビンボー臭く夫婦で分けあっております。
Mahler 交響曲第6番イ短調〜ジュゼッペ・シノーポリ/シュトゥットガルト放送交響楽団(1985年ライヴ)・・・たしか実演の少々後、FM放送にて拝聴して衝撃を受けたもの。こうしてCD復活されたことを喜びましょう。作品の怪しさ、エグさは際立って、それは不自然にデフォルメ表現な爆演に非ず、うねうねと良く歌って、絶妙な間、細部描きこんだ結果です。全体に遅めのテンポ、翌年フィルハーモニア管弦楽団とのセッション録音よりは速め。久々の拝聴は(ライヴゆえの)響きの薄さ、アンサンブルの細部違和感(指揮者の指示を完全に具現化できない)をちょっぴり感じつつ、やはり作品の妖しい魅力を引き出した逸品!に間違いない。これをエア・チェックしたのは既に30年前(懐かしいカセットに)同時期にマレク・ヤノフスキ(オーケストラに記憶なし/フランス国立放送フィルだったか?)をエア・チェックして(こちらも懐かしいDAT)それはずいぶんとスッキリ、真っ直ぐな演奏はツマラない、そんな記憶が蘇りました。
爾来、どんな演奏で第6番を聴いても「?」っぽかったのは、このシノーポリの刷り込みだったのでしょう。大好きMahler 中、ここしばらく第6番は敬遠気味、じつはかつて一番のお気に入りだったんです。
では行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
抗アレルギー剤の副作用か、気分はかなりよろしくない。午前中の週明けお仕事処理、ミーティングこなして早退いたしました。せっかくの服薬も副作用ばかり、主作用の効果薄(鼻水痰の絡み)睡眠不如意も続きます。せっかく暖かくなったと思ったら、寒の戻り、季節の変わり目にご用心。インフルエンザは例年より遅れて流行っているらしい。本日明日は休めませんよ。
Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ズービン・メータ/ロサンゼルス・フィル/モーリン・フォレスター(con)/カルフォルニア少年合唱団/ロサンゼルス・マスター・コラール(1978年)・・・聴き残し後半残り全部拝聴。英DECCAの不自然なマルチマイクを嫌う方もいらっしゃるようだけど、これはアナログ末期のみごとな成果でしょう。金管の朗々たる響き、打楽器群の低音はいかにも効果的。この時期、ロサンゼルス・フィルのシェフは既にジュリーニに変わって、メータとの15年間(1962-1977)の信頼関係が収録されております。太古録音を確認するとかつては馬力ある荒々しいオーケストラは、すっかり洗練されました。明るく瑞々しい響き、鳴りきった迫力あるサウンド、細部あまり神経質にならぬ伸びやかな表現。第4楽章「きわめてゆるやかに、神秘的に 一貫してピアニッシシモで (Sehr langsam. Misterioso. Durchaus ppp.) 」第5楽章「快活なテンポで、大胆な表出で (Lustig im Tempo und keck im Ausdruck.)」に於ける声楽の扱いの上手さ、万感胸に迫る終楽章「ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて (Langsam. Ruhevoll. Empfunden.)」変奏曲に不自然なテンポの変化もなし、息長く落ち着いて、浮き立つような情感にも不足はない。引き続き
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ズービン・メータ/イスラエル・フィル(1974年)・・・これもみごとな英DECCA録音は現役水準、但しオーケストラは(あえて云えば)ロサンゼルス・フィルよりやや落ち、30歳代のメータに熱気や元気は充分でも、表現が単調になる場面もないではない。若い推進力を堪能いたしました。やがてメータは種々幾度もMahler を録音して、結局全集に至っていないのは残念。
Schubert 即興曲 D.899(作品90)1〜4/楽興の時 D.780(作品94)1〜6/3つのピアノ曲 D.946〜アルフレッド・ブレンデル(p)(1962年)・・・これはLP時代より懐かしいVOX録音、先日拝聴の流れ。作品を愉しむといった点でマルティン・ファン・デン・フックに不満はないけれど、いささか表現も音色もシンプルに過ぎるのも事実でした。昔懐かしい一連のVOX録音は、LP〜CD時代に遷っても音質には悩まされてきました。このボックス(35枚)中Vangurad録音は優秀、ところがVOX録音もさほどに苦戦するほどの音質に非ず、時に響きが濁ったりやや鮮度に難はあってもフツウに愉しめる水準でした。演奏は知情意バランスよろしく、微細な表情ニュアンスが効果的、大仰に至らず、余裕と余韻、素っ気ない冷たさに非ず。目眩く憧憬の旋律に心奪われました。3つのピアノ曲 D.946は極め付き!語りかけるような奇跡の名曲也。
では行ってきます。朝の抗アレルギー剤の服用を止めました。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
抗アレルギー剤の副作用か、終日眠く、読書しつつ音楽を聴いて居眠りしてしてしまうこと再々。宮部みゆき「おまえさん」(講談社文庫/上下巻)・・・「ぼんくら」の次は「日暮し」(未入手/幾度BOOK・OFFに出掛けても100円コーナーに出現せず)そして「おまえさん」へ、ゆっくり噛み締めて少しづつ進めてようやく読了。現在、上巻から再読しつつあります。筋書きとか謎解きさておき、筆致筆力、筋立ての運び方が光って、なんせ(馴染み+新規)多種多彩な登場人物の描き分け、眼前に配役が浮かびます。信之輔にはキンコメの今野(相方がつかまって可哀想)推奨。時代を超えて女性の心情の(微に入り細を穿った)描き方も秀逸。
Brahms 弦楽四重奏曲第1番ハ短調/第2番イ短調〜アルバン・ベルク弦楽四重奏団(1976/77年)・・・旧録音。Brahms の室内楽はほとんど馴染んで、たいていお気に入り、ところが弦楽四重奏はこのCD入手して20年ほど?作品そのものに馴染んでおりません。偉大なるBeeやんを畏敬するあまり、第1番の完成に8年とか?できあがった音楽はなんとも深刻、巨大、暗鬱な劇性に充ちたもの、ABQはこれ以上ない!というくらい表情付け、ヴィヴラートたっぷりに味わい濃く表現されて圧巻。かつての自分はこの重さ、濃さに逃げ出したんだろうな。第2番にはもう少々親密な風情もあって、但し、表現の質は変わらない。旧いバロック音楽、数日前のレーヴィ・マデトヤ/Leevi Antti Madetojaとかの前に、音楽を愛するものとして身に付けるべき音楽の宿題は残っていると自覚し、反省いたしました。音質は良好。
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜チャールズ・マッケラス/ロンドン・フィル(1987年)・・・お気に入り作品故、この演奏は幾度か聴いて好感を以て拝聴しておりました。作品の先鋭な前衛性、バーバリズムを強調しない、バランスとツボを押さえた演奏也。怜悧に非ず、語り口が上手いんです。音質の印象?弱音部分はさらさらと流れよろしく、大爆発の迫力との対比もお見事(とくにロンドン・フィルの金管)。我がミニマリスト系オーディオ(≒安物)では、この録音時期にしては細部の解像度が甘いような、薄いような?そんな印象ないでもないけど、エラソーに。
Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ズービン・メータ/ロサンゼルス・フィル/モーリン・フォレスター(con)/カルフォルニア少年合唱団/ロサンゼルス・マスター・コラール(1978年)・・・第1・2・3楽章のみ、今朝第4楽章以降お時間まで拝聴中。昨年の印象はイマイチとのコメント有、体調悪かったのかなぁ。音質、明るく豊かに瑞々しいオーケストラの響き、大作に挑む当時42歳の俊英の意気込みになんらの保留条件なし。モーリン・フォレスター(Maureen Forrester, 1930-2010)って1960年台〜Mahler 録音で八面六臂の大活躍の深く、しっとりとした声でした。
では、行ってきます。新しい一週間を乗り切りましょう。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
2月も中旬、一雨ごとの〜とは先人の言葉、ここ数日の暖かさを実感いたします。すっかり酒に弱くなってさして量を過ごしていないのに、昨日のスポーツクラブにて汗をしっかり流して、気分はよろしくありません。もしかして昨日処方いただいた抗アレルギー剤との相性かも。数年前、起き上がれないくらい副作用キツかった記憶もありますから。おとなしく、読書などして過ごしました。
Brahms 交響曲第2番ニ長調〜アンドルー・マンゼ/ヘルシンボリ交響楽団(2009-10年)・・・新しい録音を気軽に聴けるようになった感慨有。ここ数年、自分なりリファレンスはギュンター・ヴァントのかっちりとした構成感、オーケストラの厚み、盤石の構成感に圧巻の説得力(1982-85年旧録音)・・・古楽器ではジョン・エリオット・ガーディナーの成果(作品収録選定も含め、考えぬかれた完成度に驚き)が既に有、古楽器派がモダーン(楽器)オーケストラを指揮して、というのはロジャー・ノリントンのがありましたっけ(未聴)。こちら瑞典のオーケストラ、かつてオッコ・カム辺り、線の細いサウンドに記憶が・・・Brahms と云えば重厚、詠嘆に揺れる旋律が刷り込み、かつてそれとは真逆な小編成パーヴォ・ベルグルントに驚いたものです。
ノン・ヴィヴラートの弦は線が細く極限デリケート、どのフレージングもさっぱりとして詠嘆に歌わぬ管楽器、クール冷涼なBrahms 、響きは濁らず、あくまでクリア、さっぱりとした薄味。牧歌的安寧な作品は、親密新鮮な世界であります。
Schubert 交響曲第8番ロ短調D759「未完成」/第5番 変ロ長調D485/第3番ニ長調D200〜ロイ・グッドマン/ハノーヴァー・バンド(1988−90年)・・・久々の拝聴。このCDとも20年以上のお付き合いとなりました。Beethoven もうそうだけど史上初の古楽器交響曲全集、今となっては技術的云々されるけど、ワタシはこんな素朴に躍動する世界が大好き。いかにも教会風残響も深くて、深刻に過ぎぬ「未完成」、華やかな歌に溢れる変ロ長調交響曲、古典的端正に清潔快活なニ長調交響曲、どれもさっぱりとした語り口、古雅な響きに魅了されましたよ。
Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調〜ヤーノシュ・シュタルケル(vc)/アンタル・ドラティ/ロンドン交響楽団(1962年)・・・これはロストロポーヴィチ/カラヤンの刷り込み絶大、しかし彼(か)のギラギラした色気を嫌う方も多いのですね。往年のMercury録音はその存在を知っていても初耳、半生記を経、現役の音質水準に納得いたしました。ドラティのオーケストラが質実というか、余計な飾りをつけぬ過不足ない表現、シュタルケル(この呼名は亜米利加に帰化した人だから違うのだろうな。スターカーとか?)のチェロもオーケストラとのバランス控えめ、これが本来の姿なのでしょう。技術に不足はなくても、自己主張は抑制して作品を語る、といった風情、ワタシには少々物足りない。彼(か)の憧憬の旋律はもっと朗々と歌って欲しい、もう少しお勉強させていただきましょう。
今朝、Mozart 歌劇「後宮からの誘拐」K.384〜ハンス・ロスバウト/パリ音楽院管弦楽団/エリザベート・ブラッスール合唱団/テレサ・スティッチ=ランドール(s)/ニコライ・ゲッダ(t)/カルメン・プリエット(s)/ミシェル・セネシャル(t)/ラファエル・アリエ(b)/ ジャン・ヴェルニエ(ナレーター)(1954年エクサン・プロヴァンス・ライヴ)・・・半分ほど。こうした往年のオペラはネットより無料拝聴できるようになりました。ありがたいこと。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
昨夜の酒は愉しかったけれど今朝、頭痛。ああいった安い居酒屋宴席の料理にもとより期待もせず、呑み放題の普通酒が白鶴であったことは救いです。時に信じられんほどマズい、ビンの蓋締め忘れて一週間放置した?みたいなのに当たりますから。職場がやや不便な、昼食を摂るにも難儀するような場所にあって、車通勤も多いし、帰りに一杯〜みたいな風習は職場にありません。ましてや自分は人様より一時間早く出て、さっさと帰ることを旨としておりますし(結果残業時間は人並み〜但し、手当は一銭も付かない)。年に数回の職場呑み会(今年は既に前上司お別れ会済、今回新上司歓迎会、次が転出者お別れ会〜3人ほど、そして転入者歓迎会へと続く)、夏にはビヤガーデン、冬には忘年会、クリスマスパーティとか、これ皆自腹+労働組合の補助となります。エエ職場でっせ。こういった集まりに自分の立ち位置とか、馴染み具合とか確認できるもの。
そんなこんなで昨日は音楽なし。朝食時にWagner 歌劇「リエンツィ」序曲/ジークフリート牧歌〜カール・シューリヒト/バイエルン放送交響楽団(1961年)・・・これを聴き流した程度。オーケストラのコクのあるサウンドが快いなぁ。
今朝よりMozart ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調K.207/ロンド 変ロ長調K.269(261a)/第2番ニ長調K.211/第3番ト長調K.216〜ジャン・ジャック・カントロフ/レオポルド・ハーガー/オランダ室内管弦楽団(1984年)・・・これ、断片(フラグメント)やら偽作も含めた完全全曲4枚組也。真作とされる全5曲は1775年19歳の時に集中して作曲されたもの、天翔ける天才とはまさにこのことか。あまり人気のないニ長調協奏曲K.211の端正シンプルな作品を気に入っているのは、若い頃テレビにて拝見した堀米ゆず子さん(たしかNHK交響楽団であった)にすっかり惚れたから。屈託のない朗々として明るい歌の連続に惚れ惚れする作品が続きます。
ロンド 変ロ長調K.269(261a)の経緯はリンク先に詳細情報有、文句なくチャーミングな小品でしょう。「シュトラスブルグ協奏曲」と呼ばれるト長調協奏曲K.216の終楽章「Allegro」途中テンポが変わってソロが低弦を響かせるでしょ?あれってハーディガーディの音色を模したんじゃないか、ド・シロウトはそんな勝手な思いを馳せました。
カントロフのソロはキレも品もあって、躍動する音楽!ハーガーのオーケストラも出色の瑞々しいアンサンブル、音質だって文句なし。最高。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
木曜休みって最高。少々残務あるにせよ即、また休みですし。本日は職場にて上司歓迎会。終日音楽、読書、ちょっぴり料理、居眠り+テレビ、左脚太もも辺り、右首筋、左肩辺り、あちこち微妙に痛み継続、ノンビリしておりました。ここ最近、自宅ネットワークやらパソコン、プリンターも順調です(しばらく印刷がかすれていたのは、激安互換インクがたまたま不良だったんだな)。かつての経験では、数年経ったら機器の寿命よりスペック的に追いつかない〜そんな感じだったはず。ここ数年、スペックの進化も鈍ったのか、我が家のマシンはぼちぼち満5年超えを狙って現役・・・なんてネタを考えていたら、DELL Inspiron N5110(赤/LinuxBean/2011年9月入手)が起動しません。電源ボタンを押してもウンともスンとも云わぬ・・・手の打ちようがない。とうとう寿命か!
裏返して分解しよかいね、まずバッテリーを外そうと思ったら・・・なんか微妙に違和感有・・・ちゃんとはまっていない?中途半端になっていたみたい。それだけで電源が入らないのですね。入れなおしたら無事、なにごともなく復旧しました。よかったぁ。
Chopin ピアノ協奏曲第1番ホ短調 作品11/ポーランド民謡による幻想曲 イ長調 作品13/アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ 作品22〜イディル・ビレット(p)/スタンコフスキー/スロヴァキア国立フィルハーモニー(コシツェ)(1990/91年)・・・11年前に聴いておりました。かつての印象にさほど違いはありません。全体に甘い旋律、明快なタッチをまずまず愉しんだことを前提に、時に無機的な表現が散見されるのは、じつは技巧的な問題らしくって、細部明快に表現しようとすると、そうなるんです。豊かな残響、オーケストラには雰囲気もあって、大好きな「アン・スピ」は意外と珍しい管弦楽伴奏版も含め、良好な音質でした。
Bartok 歌劇「青ひげ公の城」〜ヤーノシュ・フェレンチーク/ブダペスト・フィル/ハンガリー放送合唱団/ゲオルギィ・メリス(br)/カタリン・ラサ(s)(1973年) ・・・若い頃、FMから流れたサヴァリッシュ/フィッシャー・ディースカウ(1979年)の演奏に一発で心奪われ、ロジェストヴェンスキーのLP(ソヴィエット輸入盤中古/これが一番安かった)を入手した想い出も鮮明、それ以来のお気に入り作品也。フェレンチークは幾種録音があるのか知らんけど十八番(おはこ)全編に漂う怪しい、遣る瀬ない旋律、寄せては返す情感の揺れ、爆発に魅了されます。演奏云々はド・シロウトにはわからんけど、CD一枚に収まる長さも馴染みやすいもの。音質はちょいと硬い感じ。
新しい音楽への見聞を広げる一環。Madetoja(レーヴィ・マデトヤ/Leevi Antti Madetoja, 1887-1947)歌劇「ユハ」作品78より「Tragic episode」「Rapids Shooting」/組曲「オストロボスニアの人々」作品52/交響曲第2番 変ホ長調 作品35〜アルヴォ・ヴォルメル/オウル交響楽団(1990年台?)・・・オウルという美しそうな街の出身、Sibelius(1865-1957)の弟子筋とか。師匠譲り、清涼なテイストに充ちて+英国穏健の風情が加わった感じか。パワフルに爆発する場面は少ないから、一度聴いたくらいじゃ、さらさらと耳の表層を流れていくばかり、今朝二度目の拝聴にようやく、そのユーモア、抑制され淡々とした旋律、サウンドに目覚めつつあります。交響曲第2番はSibelius 交響曲第3番ハ長調に似て、第1楽章「Allegro moderato」は細かい淡彩な音形リズムが(北欧風)田園風景を連想させ、第3楽章「Allegro non troppo」にようやく金管の炸裂がやってきます。終楽章「Andantino」はわずか4:19、素っ気なく終えてしまう40分、それなりの大曲でした。
オウル交響楽団は端正なアンサンブル、清涼かつ誠実な響きも作品に似合って、但し、BrucknerとかMahler を演るには少々響きに厚みとかコクは足りないでしょう。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
本日祝日休み。昨年2015年も押し迫って北海道の親父(90歳)が椅子から転倒骨折、新年早々入院手術、無事退院したことは幾度言及した通り。昨日、朝は零下、あちこち霜が降りていて、職場入り口の駐車場に脚を踏み入れたら・・・息子(=ワシ)も、つるり転倒しました。アスファルトはやや坂、起き上がろうとしたらつるつる滑って俄に起き上がれない・・・なんせ職場一番出勤故、誰もおりません。あちこち打って、痛いけれど骨には異常なしでしょう。セキュリティ解除して、机上清掃(マウスキーボード受話器消毒は毎日)して、パソコン起動させてお仕事開始、痛む左膝を見てびっくり!血だらけ。左指出血は気付いておりました。あわてて大きめ絆創膏を貼って、ズボンの血を拭って、更にトイレで洗浄液にて応急措置。昼頃右首が痛むことに気付きました。今朝は寝違えた記憶がないから、転倒時に頚椎辺りに衝撃があったのか。
ま、たいしたことはなくて夜、定例(難行苦行)エアロビクス。フクザツな動きに付いていけないのはいつものこと、15分はシンプルな準備運動、15分が本番のフクザツな動き2パターン、ラスト15分が問題でして、あれなんて云うの?連続して両膝上げ交互延々5分ほど、これがものすごい心肺負荷〜ストレッチにて終了。音楽はレディー・ガガ〜ぐっと懐かしく「今夜はブギウギ」〜息も絶え絶えに終えて、これが腹筋に効くんです。
帰宅して、あちこち微妙に痛みます。今朝起きて、これは転倒による打ち身、衝撃と自覚しました。プロの指導によるエアロビクスは、バランスとかストレッチ配慮されて、筋肉痛はフツウなくて快い疲労感のみ。右首辺り、未だ痛いっす。閑話休題(それはさておき)。
昨日は昼から若い、新しい上司とともに取引先ご挨拶へ、遠路三重県は津迄行ってきました。新年度の人事異動も発表され、職場運営は幾度か問題提起済、4月より定年雇用延長希望している先輩の扱い(ノーマネージメントに放置されていた人)についても、しっかり途中話し合いました。前上司にも相談したそうで、結論さておき、まったく同じ考えだったことに驚き。雇用延長は労働者の権利、でも、労働の質(本人の力量)役割分担は別もんでしょう。どんなにツマラんお仕事でも給料払っているんだから文句云うな、ってか。使う側が困っちまう人もおりますよ。ワタシは現状それなりの質・物量のお仕事をゆるゆるとこなして、以前ほどの知的興奮を感じないんです。
若い頃から知っている親しい上司故(おかしな歴史を引きずって職場運営が改善されないのであれば)もうケツまくって来年(2017年)辞めたろうかと考えている、と話したら「ええっ!?ハヤっさん、継続雇用して職場運営構想に組み込んでますよ!」って、嬉しいこと云ってくださる。ま、できるだけ若い人のお手本になるよう、皆敬遠する後始末とか率先してこなしているつもり。そういえば先週、新しい基幹システム導入の現場窓口担当(職場代表)お願いね、って、ヒマそうだから、それだけの理由じゃなかったのですね。
Mozart セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361/370a (1953年)/第12番ハ短調K.388/384a(1949年)〜ウィーン・フィルハーモニー木管グループ・・・往年のWesminster録音はLP時代、いえいえCD時代に入ってからも宝物のような価値だったと記憶します。(現在でもそう)ここ10年CDを処分し続けて、歴史的録音を最初に整理したのは、ネットから音源入手可能だから。この作品はストコフスキー以来My Favoriteな代表選手、第2楽章「Adagio」の優雅な歌に陶然としませんか(映画「アマデウス」にてサリエリがあまりの美しさに楽譜を取り落とす場面)。古楽器モダーン楽器問わず、新しい鮮明な録音が多く出現しているけれど、往年の歴史的録音は半世紀以上前のウィーン・フィルの馥郁たる音色を記録してくださって、充分な価値があります。おそらくは5年以上経った自主CDの状態も良好でした。
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一昨日聴き残し。Mahler 交響曲第3番ニ短調〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団/クリスティナ・クルースコス(con)/ユタ大学市民女声合唱団/グラニト校区少年合唱団(1969年)・・・ラストまで。ACC192kbpsの音源データは手練のオーディオ・ファンには笑止な水準かも、我が家のパソコン→オーディオはそれなりに支障なく拝聴できました。第5楽章「快活なテンポで、大胆な表出で (Lustig im Tempo und keck im Ausdruck.)」天使の歌声に心洗われ、終楽章「ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて (Langsam. Ruhevoll. Empfunden.)」寄せては返す遠浅の浜辺、緩やかな波のような情感に煽りの表現は控えめ。ほとんど淡々として、ここでは管楽器の表情云々に不満を感じさせません。穏健派表現の極地、完成度に満足。
Mozart 交響曲第39番 変ホ長調K.543/第29番イ長調K.201 (186a) 〜ニコラウス・アーノンクール/コンセルトヘボウ管弦楽団(1984年)・・・アーノンクール(1929-)ついに引退とか。もう充分働いたでしょ?古楽器手法によるモダーン楽器オーケストラの演奏もすっかり定着しました。バロックのみならず古典派、ブラームス、果てはBruckner迄、そんな試みはあたりまえに至りました。若い頃、FMから流れた彼の「プラハ」の衝撃に驚愕したものです。各パート詳細なテイスト表情付け、バランスの見直し、過激なデフォルメ、強烈なリズム〜CDもずいぶん前より入手していたのに、やがて彼の濃い味付けを敬遠するようになりました。一連の浪漫派の演奏にはほとんど共感を覚えませんでした。これはずいぶんと久々の拝聴也。
これが彼(か)のマイルド・サウンドのコンセルトヘボウ?慌ててクレジットを再確認したほど粗野、メリハリあるオモロい、わかりやすい演奏!あまりに馴染みすぎた古典派の名曲は、細部考えぬかれ、弱音ニュアンスと強打のバランス新鮮そのもの。伝統のコンセルトヘボウも、ここまで指揮者の意向に従うものなのですね。変ホ長調交響曲K.543第3楽章「Menuetto」は古典派のお手本のような端正な楽章、シンプルなクラリネット旋律もメリハリしっかり、イ長調交響曲K.201 (186a)第1楽章「Allegro Moderato」は自然な呼吸、諄々淡々と語らうような風情はいつになくヴィヴィッド、ほんまに”愉しめる”演奏でした。音質も極上。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
抗アレルギー剤が切れて、痰が絡んでよう眠れないのがツラい。毎朝起きると鼻水盛大なのはどういうこと?どこかで通院しなくっちゃ。本日、新任上司を隣に乗せて取引先ご挨拶、これがお隣三重県迄、昼からちょうど眠い時間にあたって心配です。
Mahler 交響曲第3番ニ短調〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団/クリスティナ・クルースコス(con)/ユタ大学市民女声合唱団/グラニト校区少年合唱団(1969年)・・・第1楽章「力強く、決然と (Kraftig. Entschieden.)」〜時間的に(万感胸に迫る)ラスト迄到達できず。昨夜はBSにて「がん治療最前線」みたいな特集をしていたので、そちら優先です(若い女性の乳がん治療に胸打たれるもの)。先月、youtubeより10曲分.mp3変換してダウンロード、2曲ほど拝聴して音質劣化にガッカリ、もうちょっとマシな音源変換試みて、それなり聴けることを確認できました。緊張感やら切迫感を強調しない、悠々と明るいスケールを誇る穏健派演奏であります。ややゆったりとしたテンポ設定、時にリズム感やら、各パート(管楽器など)エエ音で鳴っていても、表現の細かいこだわりといった点で、ツメの甘さを感じぬでもない。財政豊かなオーケストラは楽器やら、ホールが素晴らしいのでしょう。長大でもわかりやすい風情の作品に、こんな暖かい牧歌的表現は似合って、次世代次々世代が多く録音するMahler 中に存在感を主張しておりました。
朝、Mahler 交響曲第6番イ短調〜パブロ・ゴンザレス/カタルーニャ国立バルセロナ交響楽団(2011年ライヴ)・・・第1楽章のみ。ネットから音源入手して自主CD化したのは2011年即、もう5年前のこと。燃えるような推進力とテンション、溌剌とした若々しさに好感を持てました。
では、行ってきます。明日、祝日じゃないか。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
睡眠不如意ということはないけど、昨夜も夢見がよろしくない。お仕事に大きなトラブルもなし、いつも通りの進捗、概ね順調+小さなトラブルはあたりまえのこと、漫然とした不安感とスッキリしない体調は精神的なものでしょうか。朝日新聞の読者コラム「ひととき」には、いつもみごとな文章と家族の情愛に打たれるものです。昨日は、2歳の下の娘が話し始めて独自の幼児語(意味を理解するのに一苦労)〜やがてちゃんとした言葉を話していく・・・その可愛らしさ愛おしさ、お兄ちゃんの眼差し、これは人生で一番幸せな情景なのでしょう。そういえばもう30年ほど前、息子が赤ちゃんだった頃、帽子のことを”ばぁぼぉ”と云っておりました。明日、誕生日。早よ、結婚せい。
昨日、1曲のみ拝聴してその美しい旋律に感銘有、全曲聴きたくなりました。Schubert 即興曲 作品90/1-4/作品142/1-4〜マルティン・ファン・デン・フック(p)(2000年)・・・LP時代はアルフレッド・ブレンデル(旧録音/CDにて再入手済)CD時代になってイェネー・ヤンドーを入手したことに他意はなくて、20年前はそれが一番安かったから。Brilliantボックスからマルティン・ファン・デン・フックの演奏を聴いていたことは失念しておりました。もう10年以上前のこと、目眩く名曲名旋律揃い、作品142/第2番変イ長調は人生にさようならを告げる風情〜これって、バックハウスの刷り込みなのかなぁ。以前は演奏云々に要らぬコメント付けているけれど、まるで古楽器風素朴な音色に親しみを感じます。
次も、ちゃんと拝聴コメントしたことさえ忘れた一枚。Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン(1984年)・・・お気に入り作品故、多種多様な演奏を聴いてきて、これは他とは一線を画す個性的な演奏でした。情熱情念、知的クール方面、いずれ方向は異なってもパワフルなオーケストラの饗宴!一世代前のシュターツカペレ・ベルリンは、最近の上手いオーケストラとはかなり違う・・・巨大な木造建築のような質実サウンド(金管を輝かしく響かせない)スウィトナーは緻密神経質な描き込みに非ず、流麗達筆な草書のような味わいがあって、威圧的に爆発させない。自然な奥行き、広がり、柔らかい残響、この時期で未だアナログ録音?もうほとんど、それだけで陶然、耳にマイルドな快感也。ある意味最高、理想の音質。
但し、旋律の捌き方にはかなり個性があって、支持者も多いと思うけど、なんせ”草書体”ですから。ワタシはもっと楷書な、トメ、ハネ、かっちりとしたメリハリ表現が好き。でも、SKDの地味渋サウンドにには文句なく惹かれますよ。
Mozart ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415〜カルメン・ピアッツィーニ(p)/レニングラード・ソロイスツ/ミハイル・ガントヴァルク(1990年)・・・「Mozart Pemium Edition 40枚組」中の一枚。9年前入手の全集を標準として(但し第1-4番含まず)他を処分した記憶もあります(実際はネット時代を迎えて、他同曲音源怒涛のデータ入手済)これは弦楽のみの伴奏版、ハスキルのが有名かな?意外とないもんです。ガントヴァルクのオーケストラは小編成、かなりオン・マイクに奥行きが足りないけれど、ピアノ・ソロともリアルな息遣いが伝わるよう。ピアッツィーニは元気ハツラツ、速めのテンポ、歯切れのよいもの。作品の明るい、一点の曇もない個性にピタリでしょう。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
また新しい一週間が始まって、どんよりしております。一歩足を踏み出して、職場に到着すればなんということもなし、一気にお仕事モードに突入するけれど、この憂鬱感はなんでしょうか。今さっき、先週末やり残し案件を思い出して(自分にメール)朝一番のクリアが必要です。あと半年で現職場に残るか、継続雇用希望するか決めなくっちゃいけないけど、いろいろ思い惑っておりますよ。人生のマラソン42.195kmゴール目指して走ってきて、35km時点、あと5km伸びましたっ!て、んなバカな話しってあるかよ。ま、経済的に逼迫していない(あるだけの収入で暮らす術を身に着けている)から、そんなお気楽なこと云ってられるんでしょうけど。
Schubert アルペジョーネ・ソナタ イ短調(Steinberg編)〜パウル・ノイバウアー(va)/シムカ・ヘレド/イスラエル・フィル(1998年)/ピアノ五重奏曲イ長調「鱒」/即興曲 変ロ長調D935「ロザムンデ」〜ロナン・オーラ(p)/ロイヤル・フィル団員(1994年)・・・ペーター・マークの交響曲集4枚目のフィル・アップ。アルペジョーネ・ソナタの管弦楽伴奏版は意外と新しい録音がないんです。これは SwedenClassicoレーベルの音源、チェロよりくすんで軽めのジミな音色、これが憂愁甘美な旋律に似合って、弦楽合奏とのしっとりとしたアンサンブルに映える名編曲也。オリジナルの(消滅した楽器)アルペジョーネを幾度か聴いて、その素朴なテイストに驚いたものですよ。Schubert って”歌”の魅力(浪漫派って一般にそうだけど)ほんま歌謡的旋律に魅了されます。
それは著名なる「鱒」も同様、あまりに著名過ぎて拝聴機会も少ないけど、腕の立つ芸術家の高貴な演奏!より、家庭で親密に愉しむといった風情の作品でしょう。どこも”歌”に溢れて、そんなに熱心に聴いたことはないのに、どこも知らぬところはない名曲中の名曲、これはRPO音源でしょう。高名な演奏家、世評高い音源を探そう!なんて、思ったこともないですよ。ロナン・オーラの硬質な音色(録音の加減か)による「ロザムンデ」にもシミジミ。
Vivaldi 協奏曲集「和声とインヴェンションへの試み」〜「四季」作品8/1−4/4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調 作品3/10/3つのヴァイオリンのための協奏曲ヘ長調RV551 〜サルヴァトーレ・アッカルド(v)/イ・ソリスティ・ディ・ナポリ/ブルーノ・カニーノ(cem)/イダ・レヴィン、マリアーナ・シルブ(v)(1987年)・・・バロック音楽は古楽器ばかり新録音されるけれど(一時、イ・ムジチのリーダーであった)アッカルドの「四季」、これがこどもの頃馴染んだ「イ・ムジチの四季」(フェリックス・アーヨ)に体感、接近しているような安心感有。豊かで瑞々しい、まるで伊太利亜の陽光みたいに明るく歯切れのよいアンサンブル、オーソドックなリズム感。散々アクロバティックに過激な演奏を聴いた挙句、一周回ってここに戻ったということか。キモは(アッカルドのソロ別格として)ブルーノ・カニーノによる通奏低音、これが心踊るような自在な旋律を相の手に加えて、凄い存在感でした。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
土曜の昼にスポーツクラブに行くことで、どれだけ生活のリズム体調を整えることになっているか。昨日はいつもの新人男性に非ず、ヴェテラン女性のインストラクター代理(水曜夜とは別の人)教え方がわかりやすく抜群!リズムと流れが良くて、休ませないんです。エアロ・バイク30分+エアロ・ビクス30分は充実して、しっかり汗をかきました。平日夜もそうだけど、とくにお休み昼は2時間ドラマ再放送が愉しみ、伺うところによるとほんまの映画ファンというのは。ため息が出るようなB級映画もたっぷり堪能するとのこと。ここ最近、ずっとBS/D-Lifeの海外ドラマばかり見ていて、これがきっちり一時間で起承転結、リズムよろしくムダがない。キャラクターと筋立てが練り上げられていて、そちらに慣れると我らが日本のドラマの粗雑な造りが気になるように・・・それに出演者の高齢化が気になりませんか?刑事役の大多数がどーみても定年を過ぎているし、素敵なヒロインも(娘役でも)ぼちぼち40歳を過ぎました。人材不足、若手育成不足なのか。
昨夜、ドラマ「三屋清左衛門残日録」(主演;北大路欣也)拝見。藤沢周平の原作を読んでいて、好きなキャラクターでした。これが驚き!なんのドラマ展開も、解決もないのですね。人間関係やら心象風景の描き込みのみ、豪華配役を据え、これはこれでひとつの行き方、日本らしいドラマなのか、と。
昨夜はご近所の高級中華(酒抜き。超・高級中華”王将”に非ず)にて、上品な味をいただきました。節約を旨として生活のムダを省いても、食生活のみは贅沢続き。
Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック/ベアトリーチェ・クレブス(con)/ウェストミンスター合唱団(1956年)・・・今月「近況」に第1楽章のみ拝聴のコメント有。こんな近代管弦楽の精華は状態のよろしい録音にて聴くべきなのは前提、それでもCD一枚に収まる!快速演奏を全部確認したかった!(括弧内は1960年ケルン放送交響楽団のタイミング)第1楽章25:36(34:24)第2楽章7:41(9:11)第3楽章13:40(15:38)第4番8:56(9:23)第5楽章4:35(5:10)第6番18:10(20:27)合計なんと!79分弱。当時CDはないから、放送に演奏を合わせたってほんまか、んなことあり得るのか。よう知った旋律あちこちバッサリ切り捨てて、熱に浮かされたように前のめり快速続きました。燃えるような情熱と爽快さに第1楽章終了時に聴衆の拍手!納得です。キモチようわかりますよ。
この熱気がバーンスタインに引き継がれ、1961年という比較的早い時期の録音(もちろんカットなし)につながるのでしょう。これはこれで存在感のある記録、但し、音質は想像より良好だけど、わざわざ旧いのを求めて聴くような大曲に非ず。
Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜ジーナ・バッカウアー(p)/スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ/ロンドン交響楽団/ケネス・ヒース(vc)(1962年)・・・これは往年のMERCURY録音中でも著名なものと思います。初耳。この重厚巨魁な協奏曲を偏愛しておりまして、幾度幾種の演奏を聴き続けて飽きません。自然な奥行き広がり充分でも高音の鮮度が落ちつつある往年の名録音、Brahms だったら問題なし。Gina Bach auer(1913-1976)は往年の女流(ギリシア出身)この作品は彼女の十八番(おはこ)也。これは圧巻の技量とスケール、キレがあって重苦しさとか、粘着質、停滞感を感じさせぬ表現であります。スクロヴァチェフスキのオーケストラも文句なしの集中力とバランス、これは音質含め21世紀に現役の価値と確信いたしました。(ケネス・ヒースってアカデミー室内管のソロに登場しますよね。ここでのソロも味わい深いもの)
Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調〜ウィルヘルム・ケンプ(p)/フェルディナント・ライトナー/ベルリン・フィル(1961年)・・・数年前にエエ加減なコメントも残っている、My意外なる愛聴盤。そこにも言及あるけど、ライトナー率いるベルリン・フィルのセクシーな厚み圧巻!Beeやんのピアノ協奏曲はさほどにご執心に非ず、専門筋のコメントは”フツウの演奏”と云ったウィルヘルム・ケンプ(1895-1991)の演奏は、威圧感のないやや細身のタッチがお気に入りです。技術的にも不足を感じさせません。作品も好きやなぁ、明るく軽快そのもの。音質も良好でした(怪しい駅売海賊盤でも→詳細解説完備)。
Rachmaninov ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調/絵画的練習曲「音の絵」作品33/前奏曲 変ロ短調 作品32-2/前奏曲 嬰ト短調 作品32-12〜エレーヌ・グリモー(p)(1985年)・・・美少女15歳。久々?ヘタすると5枚組入手して、ここだけ拝聴抜けていたかも。正直云えばRachmaninovはピアノ協奏曲第2/3番、交響曲第2番ホ短調、合唱交響曲「鐘」くらいしか(まともに)聴いていないかも。ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調って甘美官能的、最高!嗚呼、こんな名曲やったのか!もっと早く聴きたかった!あわててネット情報を探ったら、原典版、改訂版、ホロヴィッツ版とかいろいろあるのですね。我らがグリモーちゃんのはどれ?BRILLIANTの激安ボックス(5枚組1,680円税込/92117)には潔く、なんの解説もないもの。技巧のキレ、爽やかな甘みを感じさせる表現はこどもの技ちゃいまっせ。9曲からなる「音の絵」も珠玉です。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
一昨日は睡眠不如意、午前中は気も張っていて、定例の在庫点検作業(年度末も近くていっそう手が抜けない)、残務処理、昼からの資料作成など。昼から取引先に出掛けて、運転中眠くて眠くて・・・途中高速SAにパーキングして一休み、結果到着30分遅刻しました・・・さすがに昨夜はよう眠れましたよ。夢見悪かったけど(既に記憶なし)。そういえば久々運転免許更新の案内有、どこかでお休み取らなくっちゃ。歯医者さんからも定例検診の案内ありました。
北海道の親父、無事退院し、久々入浴したとのこと。ちょいと昔風、浴槽のやや深いタイプは心配だったけれど、ちゃんと自分で入れるんですね。同時に頼まれていたプリンターのインク(それなり安い互換のもの)到着、本人談「グー!(Good)」とのこと、こちら「パー、ちゃうんか」とツッコミ入れておきました。
車中音源選定はよろしくなかったか。Shostakovich ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調(ボリス・ベルキン(v)/アシュケナージ/ロイヤル・フィル1989年)/チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調(リン・ハレル(vc)/ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団1984年)・・・既に十数年のお付き合い、前者は幾度聴いても不機嫌な晦渋さを好きになれない作品也。ベルキン(Boris Davidovich Belkin、1948-)は緊張感溢れる硬質なキレのある美音、英DECCAの明晰な音質も併せてようやく第2楽章 「Scherzo - Allegro」に於けるシニカルな疾走、第4楽章「Burlesque - Allegro con brio」の後ろ向きなユーモアみたいなものが見えてきたような・・・Shostakovichには佳き音質必須、とくにド・シロウト(=ワシ)には。
チェロ協奏曲はロストロポーヴィチ辺り(いったい何種録音あるの?)ずいぶんと馴染んだ作品。第1楽章「アレグレット(Allegretto)」冒頭に出現するなんとも人を喰ったような、”裸の王様の行進”風ソロ主題は後半楽章に回帰して、全編を妙な滑稽味が支配します。無表情無感情なままヒート・アップ!例のスタイルに馴染んでまいりました。リン・ハレル(Lynn Harrell、1944-)も数回同曲の録音がありましたよね。息苦しいほど生真面目な、かっちりとしたスタイル、それでこそこんなシニカルな作品の真価が見えてくるもの。
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482〜フィリップ・アントルモン(p)/ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1961年)・・・フィリップ・アントルモン(Philippe Entremont, 1934)は1960年台はCBS売り出しの若手ピアニスト、現在は指揮者だけど、いずれ日本ではあまり人気は出なかったと思います。19枚組ボックスが出たけれど売れたのかな?このMozart は明るく、色気のあるタッチが初々しくも瑞々しくセクシー。オーマンディのゴージャスなオーケストラが肩の力も抜けて、なんとも最近見かけぬ豊かだった時代を髣髴とさせる、シアワセのMozart でした。音質極上。
Liszt ピアノ協奏曲第1番変ホ長調/第2番イ長調 〜フィリップ・アントルモン(p)/ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1959年)・・・これですよ。前者はこどもの頃17cmLPにて愛聴しておりました。Lisztは意識的に避けるくらい好みから外れる音楽だけど(交響詩「前奏曲」と併せ)別格扱い。リヒテルの壮絶演奏に仰け反ったけれど、こちらキラキラ輝くよう、なんとも爽やかな若々しい演奏也。技術のキレ必須な作品、技巧に不足はなくて、リヒテルのような”壮絶”を意識させない、明るく輝かしい成果でした。懐かしいなぁ。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
寒いですね。昨日はヒマな予定が思わぬ小さなアクシデント連続、けっこう忙しく、毎日このくらいなら退屈せぬ程度のお仕事でしょう。夜、鼻水症状に眠れず、起き出して録画してあった「相棒」などぼんやり眺めて眠り浅く、睡眠不如意。鼻水以外はそう悪い体調に非ず、なんとか週末を迎えました。高浜原発第3号機全面稼働、マイナス金利政策も効果は限定的?(予想通り)安倍ちゃんの傲慢な国会答弁(それでも支持率アップねぇ、どーなっとんのか)野党議員の自民党引き抜き、萎縮ムード漂う報道番組・・・どれも漫然とした不安漂う日々。
名手オーレル・ニコレ(90歳)逝去、彼(か)の禁欲的集中力ある音色を思い出しました。同い年の北海道の親父は本日無事(しぶとく)退院、手術含め入院わずか一ヶ月、驚異の快復だけど、マンションにはベッドを入れたそう、寝たきりにならぬことを願いましょう。
Sibelius 交響曲第5番 嬰へ長調〜ユッシ・ヤラス/RIAS交響楽団・・・Jussi Jalas (1908ー1985)は作曲者の娘婿とのこと。1950年くらいの録音かな?Remingtonレコードは往年の廉価盤レーベル、オールド・ファンには盤質よろしからぬ噂を伺っておりました。こんな珍しい音源をネットから入手出来、針音はかなり、音質は想像以上にクリアで奥行き広がりを感じさせるもの。リズムの刻みは正確(第3楽章 Allegro molto - Misterioso・・・に於ける弦の細かい音形など)全体にメリハリかっちり几帳面な表現なのに、荒涼とした風情に溢れていることに驚きます。英DECCAにCD3枚分の音源があったはず、ぜひ拝聴したいものです。
Sibelius 交響曲第3番ハ長調/第6番ニ短調/第7番ハ長調〜アレクサンダー・ギブソン/スコティシュ・ナショナル管弦楽団(1982/83年)・・・こちら、幾度か拝聴して印象をまとめられなかったもの。先のユッシ・ヤラスとは対照的に流麗なる草書の表現、やや速めのテンポ、さらさらと前のめりに揺れ、オーケストラは淡彩、雰囲気や流れに乗って一気呵成、といったもの。明るくシンプルな第3番ハ長調、星空に舞い上がる第6番「銀河鉄道交響曲」、寒々しい幻想曲である第7番〜油断して聴けばするりと耳を流れてつかみどころのない演奏。分厚い響き、タメの利いた暑苦しい旋律表現とは無縁な、英国ならではのSIBELUSとの親和性でした。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
お仕事は微妙な突発事項をクリアしたり、通常の営業データを無事処理したり、まずまずなのに、この体調の重さ、怠さは精神的なものでしょうか。職場内外人間関係も悪くないけど、お仕事オモロないなぁ、刺激がないなぁ。サラリーマン生活の土俵際ってこんなもんか。日々お仕事探しや、食べ物に苦労してる人々には申し訳ないですよ。昨夜、自分を叱咤激励してスポーツクラブへ〜インストラクターのお姉さまのフクザツな動きにリズムを乱すのは自分一人、大多数の妙齢女性群はちゃんと美しく同期しておりました。恥ずかしいけど、この難行苦行を以てなんか体調維持できている!と自覚しております。
12-1月の企業業績悪化とのこと。お仕事での手応えもそんな感じ。要因は国内消費云々より、中国の経済停滞でしょう。ま、自分は年末年始、北海道へ帰省とかけっこうカネは使ったけれど、基本ずっと省エネ逼塞生活也。
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)/Bartok 不思議なマンダリン(全曲版)〜クリストフ・フォン・ドホナーニ/ウィーン・フィル/ホルスト・ゴーベル(p)/ウィーン国立歌劇場合唱団(1977年)・・・これはもしかして20年以上のお付き合いかも。ディジタル移行直前、ドホナーニも少なくとも日本では華々しい人気はなかったし、あまり話題になっておりませんね。「火の鳥」の録音はあっても(一番人気)「春の祭典」はないといった不思議。このStravinskyも印象はジミでして、過不足なく細部細描き込まれて、オーケストラの色気あるサウンドも充分。なのに妙に乾いた、淡々とした印象が付きまといます。聴き込みが足りないから?
主眼は「マンダリン」でして、オルガン、多種多様な打楽器(チェレスタも)ほんのちょっぴり合唱も入る大規模な全曲版、その明晰な音質に仰け反りました。暴力的粗野なイメージはそのまま、ちょいとオーケストラの個性に似つかわしくないような音楽。これも過不足なく細部描き込まれて、美しさと色気、迫力のバランス、メリハリ最高!あまり数を聴いていないけどヴェリ・ベスト。ブーレーズの新旧録音ってどんなんでしたっけ?確認しなくては。
では、行ってきます。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
寒いですね、今朝は氷点下。原因不明なアレルギー?鼻水は一時ほどはひどくないけど、体調はイマイチ、抗アレルギー剤を服用しているので夜はすぐに眠れます。ま、入眠導入剤みたいなもんでっせ。寝覚めは良いほうと思うけど、寒さもあって起きだすのが少々ツラい・・・どこかで早朝ウォーキング復活を画策していつけれど、この寒さじゃなぁ・・・本日夜は難行苦行のスポーツクラブ行き。
清原は覚醒剤で逮捕とのこと、栄光の人生はどこで道を誤ったのか。スポーツ選手って、こどもの頃から道一筋、ほんの一部の人がプロになって成功しても、大多数が途中挫折しても、いずれ世間知らずなのだね。狭いオトコ社会に、内部言語ばかりの恥ずかしい価値観に埋もれることはマズいけど、それはそれとして社会規範とか実社会で学べることもありますよ。OAの普及とメール連絡(FAXは主流じゃないでしょう)、うつ病の扱い、セクハラ(お茶くみ含)パワハラ、残業・・・時代錯誤なブラックもある(増えている?)にせよ。
Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜ピエール・モントゥー/ロンドン交響楽団(1963年ウィーン・コンツェルトハウス・ライヴ)・・・モントゥーの得意作品也。ボストン交響楽団や北ドイツ放送交響楽団(これは稀少盤/未聴)、ほかライヴがCD化されておりました。これは亡くなる前年のライヴ(1875-1964/当時88歳!)ほとんど驚異的にクリアな音質、朗々として若々しい歌、燃えるような推進力に感銘深い演奏です。洗練され、優雅な風情に充ちて、ロンドン交響楽団も絶好調、第2楽章 「Andante cantabile, con alcuna licenza」第1主題のホルンは幾度聴いても痺れる、みごとなソロであります。
Shostakovich 交響曲第4番ハ短調〜ヴァシリー・ペトレンコ/ロイヤル・リヴァプール・フィル(2013年)・・・なんと1975年生まれ、露西亜の俊英、1−2曲ちょろ聴きして、えらく軽く、薄い響きと(誤った)印象を得ておりました。この作品はMahler の影響?専門筋の分析はそうなんだろうけど、出来上がった音楽は似ても似つかぬ・・・呻き喘ぎを吐き出すような第1楽章「Allegretto poco Moderato - Presto」の重苦しさ、「諧謔曲(スケルツォ)」という位置付けが鼻で嗤うような第2楽章「Moderato con moto」は途方に暮れております。
正直なところ、未だShostakovichを全面的に仲良くなれません。コンドラシン全集の呪いかなぁ、21世紀に至って露西亜風重厚なサウンドに非ず、クリアな演奏に少しずつ馴染んで(ハイティンク辺りが嚆矢か)この演奏は極め付き!苦しみを吐き出したり途方に暮れない、極めて明晰、キレのあるサウンド。ほとんど別作品に聴こえますよ。中世の絵画の汚れがスッキリ落ちて、美しい色彩が浮き上がったみたい。歴代マルコム・サージェント、チャールズ・グローヴズ、ジョン・プリッチャード、二世代くらい前の牧歌的な響きが懐かしいほどに、クールに洗練されたサウンド。それは優秀録音の効果も絶大でした。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
女房殿研修とやらで一泊不在、いっそうな〜んもせんようになって生活は自堕落に。ここ5−6年、外食に行く元気もありません。昨日、鼻水は治まったかな?ちょっと油断していたら今朝、起床とともに復活して苦労しております。困ったもんや。北海道に電話してみたら母親曰く、昨年末(神棚を祀って椅子より)転倒して骨折、正月早々90歳になって入院手術、全治3ヶ月との診断に、このまま衰えて寝たきりに・・・そんな心配をしていた親父はもう退院とのこと。手術より3週間、もう杖をついて歩けるらしい。医療技術の進歩、リハビリの効果、本人の意欲に驚くばかり。正月に頼まれたプリンターのインク(安い互換性のもの)を急いで探さなくっちゃ。オモロない薄ら寒い毎日に、一条の光が差した気分ですよ。
Haydn 交響曲第22番 変ホ長調「哲学者」/第55番 変ホ長調「校長先生」/第64番イ長調「時の移ろい」〜ハルトムート・ヘンヒェン/カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ室内管弦楽団(1993/4年)・・・こんなCDそういえば持っていたっけ。Hartmut Haenchen(1943ー)は独逸のヴェテラン、日本にも来ておりますね。「哲学者」はシンプルな音形の序奏から、似たような旋律のままテンポアップして躍動する第1楽章からお気に入り、冒頭のホルンが痺れるほど深い!たしかC.P.E.バッハ室内管って、シュターツカペレ・ベルリンのメンバーですよね。Haydnは最近、古楽器にて拝聴機会は多いけれど、こんな親密なモダーン楽器による演奏も新鮮ですよ。もちろん、往年の大柄な風情に非ず、サウンドは引き締まったもの。
Haydn 弦楽四重奏曲第11番ニ長調 作品2-5/第12番 変ロ長調 作品2-6〜エミール・クライン/ハンブルク・ソロイスツ(1995年)・・・4枚組のラストのほう。10年以上前に借りて聴いてやがて入手したもの。初期の弦楽四重奏を嬉遊曲として弦楽合奏した、オモロい趣向でした。表現はちょっぴり浪漫優美に瑞々しいアンサンブル、いつもよりいっそう耳あたりの良い世界を堪能しました。
Haydn 弦楽四重奏曲第34番ニ長調 作品20−4〜ジュピター弦楽四重奏団 ・・・これも古楽器風というより、爽やかにたっぷり歌うスタイルでした。ネットから入手した音源です。
2016年2月某日/●サラリーマン生活土俵際な日々
1-2月は一年中でも身動きの取れない時期か、この寒さに意欲も上がりません。土曜に書籍も仕入れ、珍しく深夜までBS放送の「モンテ・クリスト岩窟王」を眺めて、筋書きにやや違和感を覚えつつ(記憶がすっとんでいるのか?それともこども向けデフォルメ本だったのか)睡眠不足に生活リズム崩れました。”石”による痛みは幸い完全クリア、残るは鼻水のみ、それ向けの飴などなめて凌いでおりました。ここ数ヶ月100円で探していた宮部みゆき、ようやく文庫4冊みつけて心躍らせてゆっくり拝読中です。
Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」〜ダニエル・バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリン(1999年)・・・昨年2015年12月以来2度目、やれフルトヴェングラーに心酔しているとか賛否両論な全集は未だコレ一曲のみの拝聴、所謂期待通りの独逸なマイルド・サウンド(管楽器は夢見るように美しく、控えめ)意外なほどオーソドックスな表現に悪くないな、と。但し、バレンボイムをいくつか聴いた印象は”どれもそれなり、どれもイマイチ”、唯一無二、彼なりの個性が見えないといったものでした。ま、こんな著名な名曲中の名曲を個性に発揮して新鮮!というのも難しい要望なのでしょう。
Sibelius 交響曲第5番 変ホ長調〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ストックホルム・フィル(1979年レニングラード・ライヴ)・・・これはネットから不正入手した音源(LP2枚分)の一部、CDにもなった形跡有。旧ソヴィエット露西亜のライヴ録音はたいてい泣けるほど劣悪なのに、ここでは極めて鮮明繊細なサウンドに仕上がっておりました。無遠慮お下品に金管炸裂する全集録音(1970年台)もあるロジェストヴェンスキー、たしかこのオーケストラのシェフを務めていたと記憶、作品との親和性はあたりまえでしょう。大仰なスケールを誇りつつ、暑苦しく割れる金管はここにはありませんので。少々、深遠に鬱陶しく暗い作品を明晰に、スケール大きく表現しておりました。
では、行ってきます。