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音楽日誌◆日々の反省◆日々の反省 2010年10月阿蘇のホテルにて
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◆2010年12月某日の反省

さて、2010年もラスト。辛い一年だったな、来年にすべて状況が改善するとも思えず、せめて久々の北海道正月帰省で気分転換いたしましょう。両親もいつまでも健在ではないだろうし。兄夫婦とは甥の結婚式以来だけれど、2011年には赤ちゃんが生まれて爺婆は曾孫の顔を見られる。めでたい。息子は結婚式の時、「爺ちゃん、僕の結婚式にも来てね」(まだ目処はないが)とお願いしたら「ちょっと難しいかも」との返答だったそう。

Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ヤープ・ファン・ズヴェーデン/オランダ・フィル(2002年)・・・数年前交響曲のみ3枚組にて購入し、少々がっかり?して即処分した記憶有。この度60枚組にて再入手したが、11のコラール前奏曲 Op.posth.122(ヴリーガー編曲)が含まれないのはどういうことか。閑話休題(それはさておき)、数年前と印象一変!オーディオ環境の変化もあるんだけれど、主要因は聴き手の耳でっせ。溌剌とした躍動+推進力充分、けっこうアツい演奏。アツいといってもシャルル・ミュンシュ辺りとは世代も時代も異なるから、バランス感覚と細部描き込みという点でテイストが大きく異なります。当時の自分にはなにが不満だったんだろう?オーケストラの深遠なる響きか、オランダ・フィルの技量、アンサンブルにもなんの不満もないし、コンセルトヘボウとの比較を(知らず)していたのかも。

Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜オイゲン・ヨッフム/バイエルン放送交響楽団(1954年)・・・パブリック・ドメイン音源によると1955年となっておるが、DGの1954年録音のことでしょう(以前所有していた)。オイゲン・ヨッフムのBruckner新旧録音は座右に置くに相応しい存在だと信ずるが、結局両者ともオークション処分いたしました。彼(か)の煽るようなスタイルが好みじゃないのと、EMI全集は音質悪すぎ。それでも最晩年のコンセルトヘボウとのライヴはいくつか大切に聴いております。DG旧全集で感じたことだけれど、ベルリン・フィルより手兵であったバイエルン放送交響楽団との相性は明らかによろしくて、ここでもコクと深みのあるサウンドは魅力です。音質もかなり良好。ヨッフム52歳、壮年の演奏はヴィヴィッドで動きのあるもの。ややムリムリな煽りは自分の嗜好方向ではないんだけれど、この溌剌とした推進力を堪能いたしました。

(独逸BBBBつながりで)Bach 2台のピアノのための協奏曲第1/2/3番〜アンドラーシュ・シフ/ピーター・ゼルキン(p)/カメラータ・ベルン(1992/4年)・・・Bach の鍵盤作品は現代楽器で聴いてもなんら違和感なし、新たな切り口として堪能できます。シフ(ピーター・ゼルキンも)は繊細、デリケートなタッチでていねいに弾いていて、これは独奏作品でも徹底されているスタイルなんです。先月リヒテルの平均律を久々拝聴して、その強靱さに仰け反ったが、こちらそっと優しく弾いて耳当たりがずいぶんとよろしい・・・が、Bach はもっと溌剌ノリノリであって欲しい・・・というのが望みであります。ショルンスハイムの刺激的な演奏を久々聴きたくなりました。

オークションは数点売れ残っているが、ほぼ当初の目的を果たしたので本日にて休止いたします。入札あったら即終了させましょう。サービスしますよ。音楽を愛する人々、佳いお年を。


◆2010年12月某日の反省

2010年ラスト出勤、いつもより一時間ほど遅く家を出ましょう。それでちょうど定時出勤、って、ほんまはフレックスタイムなんだけど・・・どーせ誰も出てこない留守番だし。そうだ、サイトの原稿など執筆するのも良いかも。さすがに音楽は聴けないが、情報はすべてネットで見られるし、テキストファイル保存送付するだけだし。昨夜”眠い”と書いたけれど、結局途中覚醒、眠りの質は相変わらずよろしくない・・・当面の懸案事項やトラブル皆無、但し、先行きの不安はないでもない。なんせヴェテランだからね。サラリーマン生活も黄昏が近い・・・

Brilliant Classics BRL93554 /60枚組総経費込4,200円ほど 昨日、すったもんだした挙げ句ようやくBRILLIANTのBrahms 60枚到着。贅沢なもんですよ、ここ数年Bach Mozart Beethoven は(ほぼ)全曲まとめてBOXオトナ買い、Haydnの交響曲全集だって2セットあるし、Chopin は3セット、英国音楽なんかもごっそり揃えました。隅から隅までしっかり聴く!ということにはならぬ罰当たり者だけれど、意外と。それなりには聴いていて、時々棚中”こんな音源あったのか!”と感激も新たに拝聴し、ネットで情報検索すると【♪ KechiKechi Classics ♪】が登場する〜経験も再三再四。

Brahms 「いたまし、嘆かしによる」コラール前奏曲とフーガ イ短調 WoO7/フーガ 変イ短調 WoO8/前奏曲とフーガ ト短調 WoO10〜クリスチャン・シュミット(or)(2007年)・・・浪漫派のオルガン作品って意外と当たり外れがなくて、荘厳神秘な旋律と雰囲気たっぷり堪能可能。ふだん苦手なLisztなんかもよろしかった。ほとんどBach クリソツであって、オルガン演奏云々できる立場にないが、なんせ新しい録音だし、静かで落ち着いた”響き”を味わっておりました。

Brahms バラード集 作品10/ラプソディ 作品79/ピアノ小品集 作品76〜ホーカン・アウストボ(p)(1948年生/2002年録音)・・・この辺りだとルービンシュタインの絶妙が刷り込みなんです。寂しげな中高年の後ろ姿を豊富とさせる、お気に入り作品也。アウストボって、MessiaenのCDを持っていたかも知れない。枯れた諦念より、もう少々ヴィヴィッドな盛り上がりがあって、ワタシの先入感とは外れる雄弁さ有。流麗に過ぎ、この中高年は美人女性タレントを次々と口説き落とすべき色気がある〜けっしてアカン、作品の価値を減ずる演奏ではないが、まだ力みが残っていて、美音を徹底するのでもない〜カプリッチョ ロ短調 作品76-2をルービンシュタインの1970年で比較して下さいよ、仰け反りますから。淡々として明快、とうとつとして肩の力が抜けている、一見無造作のようでじわじわと滲み出る情感有。粒立ちのよろしい音色も極上。

毎日同じ話題ばかりで恐縮だけれど、もうお仕事とはいえぬ留守番役、一時間弱ほど遅めに出発しても世間はお休みモード、ずいぶんと早く職場に到着してしまう。希に掛かってくる電話応対くらいでトラブルもなし、職場全員の机キーボードマウスを精力的に磨いておりました。それにしてもキーボード汚い!分解掃除じゃなく雑巾でごしごし、裏返してトントントン繰り返し10回ほど、いくらでも異物出現いたします。きゃつら中途半端な掃除しやがって、徹底的に磨き、要らなそうな書類サンプル類撤去して所定の場所に名前付きで移動〜それでもようやく午前中消化。

弁当持って行って喰ったら、昼から眠くて眠くて〜たまの電話問い合わせに救われる気分ですよ、目が覚めるから。辛くも退屈な時間を消化して夕方、一目散に帰宅。よーやく(ほんまの)休みだ!飯喰って録画しておいた「クリスマスの約束」拝見。まさに世代を超えた老若男女名人勢揃い!最高。小田さんも潤子さんもアラカンでしょ?ちゃんと声帯をケアして、美しい歌声をキープしております。JUJUや清水翔太、若手も上手いっすね、素晴らしい歌唱力。ヴェテランの味わいもお見事、ワタシは大橋卓弥が大好きなんです。キヨサクの思わぬ生真面目さにも感心。名曲勢揃い、何度でも見たい。DVDに焼かなくては。

もう明日は大晦日だ。明後日早朝より北海道へ。


◆2010年12月某日の反省

昨日は職場大掃除。要らぬ書類(大量廃棄/コピー用裏紙かなり出来)、残サンプル膨大(廃棄)、上司の指示はこの際机上完全クリアであり、お手本はハヤシの机である!つまり、帰るときには美しくな〜んもなし、せいぜい卓上カレンダーくらい。ま、朝一番で受話器、マウス、キーボードを手始めに除菌ティッシュで毎日磨いていることは知らんでしょうが。フロア全体かなり、全体に美しく(マシに)なりました。本日で基本、全員出勤は終了。明日、ワタシが留守当番で「中途半端な清掃、机上のものはすべて捨てる!」と宣言しております。信じられぬほど汚いマウス・キーボードは雑巾がけしてあげましょう、除菌ではないが。昼から職場研修後、職場行きつけの(安)居酒屋にて職場忘年会。正直、贅沢病なワタシは苦手な店なんです。もうちょっとちゃんとしたところでゆっくり呑みたい・・・いずれ連ちゃんなので酒抑制気味、8時の一次締めにて早々に帰宅いたしました。心身ともに疲れが出ておる感じ。

本日は早々に職場を出て持病の通院ハシゴ予定。そして、サイト更新用の原稿着手予定。本日明日で残務かなり処理できるはず(もうほとんど電話もメールも来ない/トラブルさえ発生しなければ)だけれど、問題は既に切れているテンションのみ。幸い風邪は癒えております。

PHILIPS PHCP-20425 定価1,200円入手経緯失念昨日は音楽持参せず、ここ数日の落ち穂拾いを。Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版/ベルナルト・ハイティンク1961年)/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版/ハンス・ロスバウト1962年)〜コンセルトヘボウ管弦楽団・・・「火の鳥」(1919年版〜通称いくいく版)は短くて物足りない、いかにも安直演奏会用(2管編成)なのでもう滅多に聴く機会はありません。ここ最近の録音はほとんど1910年全曲(4管編成)が多いんじゃないか。ハイティンク32歳、1970年代くらいまでは”面白味のないオーソドックスな指揮者”との世評だった(少なくとも日本にて)と記憶するが、優秀なオーケストラをバランス良く鳴らして手応え充分。美しい演奏に仕上がって不満はない。「ペトルーシュカ」(1947年版は3管編成に縮小)はハンス・ロスバウト逝去の年の録音。これも精緻でクールなアンサンブルが素晴らしい。充分華やかだけれど、リズム硬派な集中力演奏であります。この作品はあちこち省略した録音も多いけれど(代表例はストコフスキーとかジュリーニ)、これはちゃんと全部演奏しております。

かなり大昔の録音だけれど、音質水準に不満なし。コンセルトヘボウの厚みのあるマイルド・サウンドがちゃんと堪能できました。このCD入手所以が記憶から落ちていて、オークションだったっけ?メモを付け忘れました。

Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(1952年)・・・諸処経緯があってBRILLIANTのBrahms 60枚未だ到着せず(本日でしょう)。御大カラヤンのBrahms は1970年代の録音を所有しており、LP時代より1960年代録音とはお馴染み、現在も数枚棚中にあると記憶します。ま、苦手系作品とはいえ子供時代から馴染んだ作品故、聴く機会それなりに有。これはパブリック・ドメイン音源よりの自主CD化也。オリジナルよりの圧縮音源だから、おそらくは音は痩せているんでしょう。オーディオに疎い自分には、これでも充分音楽堪能可能。カラヤン気力体力充実した44歳壮年でっせ、録音当時。ものものしくも颯爽とした雰囲気とスケール、緊張感+フィルハーモニア管のクリアで明るい響きがマッチして抜群の説得力であります。”カッコ良い”演奏スタイルはこの時代に顕著な魅力であります。手慣れて緩い後年の印象(失礼!)とのずいぶん異なったテイストと感じます。

では行ってきます。自分で決めたお仕事年内消化宿題はあと残ひとつ。

実質ラストお仕事日。いつもと同じ時間に家を出たのに、駅に入ってホームに到着するまで、途中乗り換えの階段移動がラクチンだったり、つまりガラガラなんです。ずいぶん早く職場に到着、しかも昨夜は忘年会だから早く出てくるやつは誰もいない・・・既に記憶はないんだけれど、年内消化すべき自らの仕事は終了させました。あとチームメンバーの課題の内容点検と修正指示など。これといったトラブルもなく、静かな一日経過、一時間以上早く出たので周りに挨拶して一時間早く職場辞去〜持病の通院へ。なんせ人気の激混み医院なんで。

明日も留守番出勤なんだけど、既に精神的緊張感ぷっつりと切れております。ここ数年気付いたんだけれど、ふだん不眠症気味なのにやたらと眠い。明日一日誰もいないフロアを細部清掃するが、時間をどーツブすのか。電話もほとんど掛からぬだろうし。机上どキタナいキーボードマウスは全員分すべて雑巾掛けする決意だけれど。ネットばかりぼんやり見ていても仕方がないし。オフィス街はほとんど飯屋が開いていないだろうことも心配。

Profil PH06008通勤音楽はPHILIPSイヤホン・デビュー(もちろん安物)。以前のイヤホン(現役稼動だけれど/やはり安物)は高音がやや金属的に響くんです。こちら高音マイルドで伸びはないが、中低音の解像度が改善された印象有。〜Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ギュンター・ヴァント/ミュンヘン・フィル(2000年ライヴ)・・・再聴。うむ、たしかに印象変わりました。細部緻密繊細雄大であり、世評激賞もあながち故なきこととも思えぬ完成度。ワタシも基本同意。しかし、オーケストラがヤワくないっすか、つまり強靭と重量感が足りぬような・・・柔らかくマイルドだ、ということなのでしょう。アンサンブルの集中力緊張感に不足するわけでもなし。ライヴだから凄い。

それとチェリビダッケのサウンドに似ていると思いませんか。遅いテンポ、入念な細部描きこみ〜ま、それだから悪いという意味でもなく、オーケストラが同じなんだから当たり前でもあるが・・・


◆2010年12月某日の反省

昨日にて(基本)年内課題宿題終了。上司会議用資料の執筆、取引先への週一回の資料送付も無事CDRに焼いて宅配便に乗せました。あとは自分の宿題課題の整理(これは上司提出)するのみ。夜チームメンバーにてご苦労さん会(鯨を喰いました/反捕鯨団体ごめんなさい)、本日職場大掃除(お隣のチームの汚れ方が凄い)、夕方より職場研修〜そのまま忘年会へ。まだ営業日は残っていて、更にラストは自分が留守番担当なので翌月の資料段取り着手すればよいのだけれど、ぜんぜんやる気盛り上がりません。

サイト更新用原稿には手つかず。この週末がポイントだったんだけれど・・・困ったね。昨夜、”ラストM1”を拝見したが島田紳助が「どんなことでも10年やればマンネリ化する」と言っておりました。【♪ KechiKechi Classics ♪】12年ですから、10年ほどで止めるべきだったか。ちなみに、9年目の実力派・笑い飯優勝はご祝儀?スリム・クラブは独特のゆったりとした間+不条理な設定+不器用なキャラが最高だったと思うんだけれど。そういえば、数日前の「すべらない話」も最高だったな。毎回愉しませていただいているが、先日昔の「音楽日誌」を眺めていたら”浅薄なるお笑い一発芸”のあっけない終焉を予言しておりましたね。お笑いの基本は”しゃべくり”ですよ。ナイツ、ハライチの練り上げられた偉大なるワン・パターンを賞賛したい。

BRILLIANT 99678/19 2000年録音 11枚組 2,790円(税抜)で購入したウチの一枚Schubert 即興曲 作品90/142〜マルティン・ファン・デン・フック(p)(2000年)・・・BRILLIANTの11枚組は現役(ユーザー評価低いなぁ)。現在はスリムケース入りだけれど、ワタシのは2002年頃(もっと安く)入手したプラケース盤。特別にキラキラ華やかな音色とか表現があるワケじゃないが、作品そのものを味わうには充分な水準じゃないか・・・と、ここまで書いてネット検索したら、2005年自らのコメントが登場いたしました・・・びっくり。若い頃(LP時代)この作品(歌謡的旋律が)大好きだったことを思い出しました。あれはVOXのブレンデル旧録音だったか。とくに変イ長調 作品142-2には「名残惜しい離別」を感じます。

もう一枚Schubert 即興曲 作品90/楽興の時 作品94/ゴロウィン森の物語〜フリードリヒ・グルダ(p)・・・1999年亡くなる直前自宅での録音(EMI TOCE-55293)。流石こちら巨匠晩年、デリカシー細部迄極めたような集中力、刻々と変化する表情にに驚かされます。どことなく枯れて、ゆったりとした哀しみが漂うのは聴き手の要らぬ先入感か。とくにそれは「楽興の時」に多く感じ取りました。「ゴロウィン森の物語」はグルダ・ワークスに収録されるものと基本同じらしい。J.Straussをベースに、楽しげ自在なる即興的演奏であります。彼の肉声も入っております。Beethoven も出現!

昨日の通勤音楽は、Scarlatti ソナタ集 K.258〜269〜ピーター・ヤン・ベルダー(cem)(2004年)・・・36枚組全集はワタシの宝物。時々思い出したように一枚取り出すが、いつ聴いても残響豊かな瑞々しい世界に浸れること必定。ベルダーが順繰り録音を開始したとき、BRILLIANTだから絶対全集BOX出る!と確信して購入拝聴ガマンした記憶有。2008年に9,000円ほどで入手したもの。個別の作品個性に言及できないのでサイトへの登場頻度は低いが、長くて6分ほどの作品じゃないですか、素敵な旋律が珠玉のように連続して愉悦のひとときを保証して下さいました。


◆2010年12月某日の反省

寒いですね。さて、本日11時迄に仕上げるべき資料が残っている・・・普段なら前週中に着手して、ほぼ完成させるんだけれど、やる気テンション失せていて完全未着手、下準備も何もしていない・・・内部打ち合わせだし、他の懸案事項は完了していて、充分間に合うはずなんだけど、もう金曜の夜から月曜の仕事残りが気になっちゃう・・・そんなこんなもあと数日で2010年一区切りです。オークション入札していたCDボックスは願い通り他のユーザーが目標金額を超えて下さいました。無線LANに使おうと思っていたfonも同様〜もうムダ遣いはするな、という天の啓示なのでしょう、ワタシは無宗教だけれど。出品残はこのまま店仕舞いの雰囲気。

オーディオ/PCの大掃除などする気なし、聴かなくなったCDの処分そのものが整理であったが(売れた財源で)それ以上に購入しちゃって妙な結末ですよ。いつものことだけれど、棚中”こんなCDがあったのか・・・”的発見/感慨もしばしば。聴いた音楽の件は、Schubert のピアノ作品など・・・(時間切れ)


◆2010年12月某日の反省

中独連(全日本中年独身者連盟)的年末週末休み。スポーツクラブ久々復活は画期的だ(今朝あちこちカラダが快く痛い)が、それ以外は”引き隠り”状態はいつものこと。外食に出掛ける気力もなし。さすがに年末なのでネットでちょっぴり買い物〜一年ほど前、数年愛用したポータブルCDプレーヤー(珍しくブランドもの/パナソニック)が物理的に壊れ(本体ではなく外付け乾電池接続部分)、現在の人民中国製AudioComm CDP-500Y(中古300円/秋葉原の露店にて/基本乾電池仕様が好きなんです)+エクセルサウンドEH-A120というイヤホン購入、連日愛用してきました。リモコンがないとか、止めたところから再スタートできる機能がないとか、そんなことは本筋に非ず。CDデータを読み取ってデータを貯め、音飛びがないようにする機能付き(音質改善効果もあるんじゃないか)。今時ポータブルCDプレーヤーは店頭に見掛けなくなったし、自分もメモリーオーディオを数年前購入(日立製)、それはどーしても好きになれない。

iPodを買う気はないが、激似の激安人民中国製パチモンには興味有、4,000円以内でオークション、通販を物色するがどーしても買う勇気が出まへん。これが(膨大なる在庫を抱える)CDを中心とした音楽生活からの変更再編を意味するからです。既に自主CDは(ざっと数えて)450枚を越えて増殖中(失敗も含めCDR原価壱万円ほど?)、2年前にデータ生活に変更していればこれは棚中存在しなかった姿。当然、オーディオもデータリンクを中心としたものに変更をしたことでしょう・・・数年を待たず、そうなる可能もあるが〜話はどんどん逸れたが、結論的にPHILIPSのイヤホンがamazonにてセールをしていたのでそれを注文しました。明日くらいには届くんじゃないか。ちなみに件のCDプレーヤーは尖閣諸島問題が先鋭化しても、無事日々稼働しております。

それと無線LANルーター変更(planex)して2年半ほど?以前愛用していた分(10年ほど前で激安倒産品?3,000円ほど)はあまりに速度が遅かった!Googleの地図が表示できなかったくらい。これが接続2時間弱でネット接続できなくなっちゃう(電波はパソコン本体にて認識しているのに)、電波障害なのかも知れないし、そのワリには出現が定期的なのでなんらかの機能問題かも知れません。ま、ルーターの電源入れ直せばつながるんだけれど、何故か昨日はいっそう状態が悪化して、原因不明だけれど買い替えが必要なのかな?〜オークションにて「fon」を入札してみました。目指せ送料込1,000円。これなら失敗してもエエ勉強と思い出になる(かも)。

あとの宿題は、撮り貯めたビデオ映像のDVD化だな。なんせDVDには完全に乗り遅れて、いきなりブルーレイのマシンを購入したので。

オークション出品は当初狙いの大物がほとんど処分できて、残品程度だから年内閉店を予定しているが(これからは処分すべきものが貯まったら都度開店にいたしましょう)、また新しい大物に入札〜年末だしなぁ、積年求めていたものがそこそこの価格で出現するんです。これも自分相場で金額を決めていて、本音ではどなたか、それを越えて落札して下さることを祈りましょう。マーフィーの法則によれば、落札してすぐ後に激安再発売される・・・じつはルービンシュタインのChopin 11枚組(プラケース盤)がそうであった・・・のが明らかですし。聴くべきCDも溜まっているし。

世間では海老蔵やら大桃/浅木(両者ともファンだったんだけれど)問題で話題彷彿みたいで、日本民族ってほんまヒマっちゅうか、山路さんってモテるんだね知的美人系に、と考えないでもないが、情けない菅政権への批判も含めて、世間は週刊誌ゴシップ化しているというか、ある意味平和というか(お隣韓国では戦争でっせ)・・・一方で年の瀬を控えて生活困窮はたいへんだろうし、福祉の本格お世話になりつつある母親の件で女房殿はお役所に怒りをぶつけておりました〜曰く”クソのヤクにも立たん!”と。二極分化なのか。昨日のスポーツクラブでは相変わらず男女比1:9、女性のファッションは念入りだし、昨日のソフト・ヨガっぽいものって裸足なんだけど、ちゃんとペディキュアを施しておりました。おっさん達は野暮ったくも貧相なこと(含むワシ)・・・

BRILLIANT 99949/3  10枚組1,650円Dvora'k 弦楽四重奏曲 第8番ホ長調 作品80(B. 57)〜シュターミツ弦楽四重奏団(1993年)・・・長調とは名ばかり、深い静謐に哀しみが滲み出る名旋律。名曲「スターバト・マーテル」同様、第2子の早逝が反映してるそう。第1楽章「アレグロ」/第3楽章「アレグレット/スケルツォ」が長調、第2楽章「アンダンテ」/終楽章「アレグロ」は詠嘆の色深い。前者も暗転が繰り返されて、”嘆き”比率70%ほど?に達して聴き手の心を哀しみの淵に誘う説得力有。最後はちょっぴり前向きの明るい決意で全曲を閉じます。室内楽は演奏個性を云々できるほど聴き込んでいないんだけれど、マトウシェク率いる団体はしっとりと歌ってまずは不満なし、としておきましょう。エエ全集(現役)だ。

もう一曲の収録は弦楽四重奏のための「糸杉」B.152〜歌曲集からの編曲だそう、「わかっているとも、甘い望みを持って」「 これほど多くの人々の胸に死の思いがあり」「お前の甘い目を見つめながら」「ああ、私たちの愛に求める幸せは花開かない」「ここにお前の愛しい手紙を捜し求めて」「おお、麗しい黄金の薔薇」「とある家のあたりをうろつく」「この森の中の小川のほとりに」「ああ、かけがえのない愛しい人」「そこに古い岩がある」「地上を静かな微睡みが支配し」「お前は聞く、なぜ私の歌が」〜短い12曲からなる、懐かしくも愛らしい旋律の宝庫。Dvora'kって「新世界」か、交響曲第8番ばかり有名でしょ。チェロ協奏曲ともかく、ピアノ協奏曲もヴァイオリン協奏曲もさほどに名曲とは思わぬが、こんな室内楽辺りに真骨頂があると感じます。

Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ジエイムズ・レヴァイン/フィラデルフィア管弦楽団(1979年)・・・待望のボックス再発売は既に全曲聴取していたけれど、この作品のみコメント未。豊満、瑞々しいオーケストラの響き、前向きで厭世観のないMahler 。30年後のレヴァインはこんな朗々とした演奏をしないでしょう。(事実ミュンヘン・フィルとの1999年録音にはぜんぜん魅力を感じなかった/世評は高いみたいだけれど)遅めのテンポはCD一枚に収まらぬ92分ほど、もたれる感じ皆無。長大なる作品に聴き手を集中させるには、緊張感の維持が不可欠ながら、陰影の色濃さより、旋律の歌、オーケストラの音色響きで聴かせてしまうような爽快さ有。悲劇に非ず。これはこれで得難い個性を味わった、ということです。オーケストラは抜群に上手い。

第2/8番を除く10枚組(2,490円/エエ時代になった)を拝聴した結論は、第4番が一番溌剌として好感が持てたということかな?いずれぼちぼち比較再聴していくが、新時代のわかりやすいMahler の先駆けであり、一方で印象が残りにくい、こだわりの少ない表現かとも思います。音楽と関係ないが、ジエイムズ・レヴァインは容姿がよろしくない。ま、指揮芸術も芸能の一種ですから、見た目も重要なんです。

もう一件追加、Mahler 交響曲第9番ニ長調〜グスタフ・クーン/マルキジャーナ・フィル(2004年ライヴ)〜終楽章のみ。ユーザー・レビューには「オーケストラが下手過ぎて、そちらばかり気になってしまう」との厳しい声有。ワタシには何度聴いても「オーケストラが下手過ぎ」とは聞こえません。そりゃ、上記フィルデルフィア管弦楽団とかウィーン・フィル、ベルリン・フィルみたいにはいかんでしょう。誠実であり、弦の響きは充分深い。よく鳴っております。録音もよろしい。金管が少々ノンビリとしているが、全体の価値を損ねるものではないと聴きました。以前の感想と変わらない。


◆2010年12月某日の反省

ことしもあと一週間を切ってラスト週末休み、女房殿は本日退院の母親を迎えに行ってそのまま宿泊〜一人暮らしの年寄りをどうするか、この先人生の難問であります。ここ半年、猛暑の夏以来体調がよろしくなくて、ずっとスポーツクラブはご遠慮、本日久々に出掛けるか逡巡中。週末昼間の二時間ドラマ再放送が楽しみだけれど、ビデオを購入したので、その辺りの課題はクリアできております。

ちょっぴりBeethoven 交響曲全集(この間ずいぶんと処分済)の話題を。2006年に在庫へのコメントあるが、2000年時点との在庫の違いが読み取れます。結論的に残っているのは、デイヴィッド・ジンマン、フランツ・コンヴィチュニー、チャールズ・マッケラス、そして再購入したハノーヴァー・バンド(これは盤質劣化処分だったから仕方がない)、さらにヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(最初の録音/駅売海賊盤。第2番抜けだから全集じゃないが)。その後、昨年2009年にDGボックスを英国より輸入したらそこにカラヤン1970年代全集含まれました。ことしはレナード・バーンスタイン旧録音全集を入手。6〜7種か、充分でしょう。さらには自主CDにてメンゲルベルクの全集も揃えました。その気になれば、フルトヴェングラー、トスカニーニ、カラヤン/フィルハーモニア、(昨年入手し、すぐ処分した)ワインガルトナー辺りだってパブリック・ドメイン音源にて(いつでも)聴くこと可能ですよ。

DG 4778005/38枚組 5,182円にて英国アマゾンより到着先日処分したパウル・クレツキ、ヨーゼフ・クリップス、ジョージ・セルはリファレンスのつもりだったんだけれど、なんせ聴く機会が少ないんです。法外なる(入手時より)高価で売れました。残ったものは処分しにくい(例えば貴重な他音源とのセットもの、乃至絶対に売れない!)ものばかり。この3種を処分後、Beeやん嗚呼ほとんど残っていない、購入して間もないバーンスタインは記憶に鮮明だけれど、他はじっくり棚点検してようやく(記憶より)出てきたもの。カラヤンDGボックス(38枚5,182円!)何故かBrahms 悲劇的序曲/ハイドンの主題による変奏曲という要らぬ一枚(だってSymphonyEditionでっせ)含まれております。けっして自分の好みではない、しかし、20世紀に偉大なる足跡を残した名匠の定評ある録音をしっかり確認いたしましょう、といった趣旨での入手だったと記憶します。

Mozart 交響曲第32番ト長調K.318(1977年)/第33番 変ロ長調K.319(1965年)/第35番ニ長調K.385「ハフナー」(1976年)/第36番ハ長調K.452「リンツ」(1977年)〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル・・・う〜む。間接音というか残響豊か、大編成、更にはカラヤンのレガート奏法にて音の隙間を作らない表現、フォーカスの甘い?録音。ゴージャス(?)サウンドに耳馴染むのに一苦労。30年経ってこんな豊満、かつ重厚なMozart は消えたんじゃないか。まだ支持者は多いのかなぁ、地方の自民党みたいに。「ヤープ・テル・リンデン?あんなんビンボー臭うてあきまへん!」てなところか。

これはこれで個性なんでしょう。前半は小手調べとして、後半第35/36番の重厚な推進力には少々圧倒されました。正直なところ”閉口”のほうが印象近いか。軽快なリズム感と細部の描き込み、デリカシーにも不足するような気が・・・子供の頃聴いたMozart って、皆こんな感じだったような気もします。

Emi Icon  6985552 10枚組3,100円ほど(総経費込)ストコフスキー/CAPITAL録音集10枚組より、Shostakovich 交響曲第11番ト短調「1905年」〜レオポルド・ストコフスキー/ヒューストン交響楽団(1958年)・・・”聴取百遍、意自ずから通ず”。やはり苦手系であるShostakovich(とくに交響曲)もラディスラフ・スロヴァーク、ルドルフ・バルシャイの全集を処分済。いちおうコンドラシン全集のみを手許に残したが、そう聴く機会はありません。それでも若い頃から数十年のお付き合いでしょ?いつしか旋律やら作品構成、サウンドに徐々に馴染んである日開眼〜ストコフスキーの演奏は明快でとてもわかりやすい。初演の翌年、ほっかほか同世代作品の意欲的録音であります。録音は極めて優秀、鮮明。ヒューストン響って、フリッチャイ、ビーチャム、ストコフスキー、バルビローリ、歴代ゴージャスな音楽監督を務めていて、知名度よりずっと立派なアンサンブルを聴かせます(現在はハンス・グラーフ)。

課題は第1楽章 Adagio 「宮殿前広場」の静謐をどうわかりやすく、明晰に提示できるか(約15分)であって、たいていここで挫折(=ワシも)するんです。音質重要かも。ストコフスキーはこの辺りが上手いんです。つかみ所のないような楽章に適度なメリハリを与えて、音楽の姿がよくわかる。第2楽章 Allegro 「1月9日」は中盤に圧倒的な爆発が待っているから、第1楽章から続く”怪しい静謐”を飽きさせずに聴かせる手腕が問われるんです。そして一斉射撃と民衆の虐殺。こう言っちゃなんだけど、小太鼓+ティンパニの行進は滅茶苦茶カッコ良い!ラスト、チェレスタのつぶやきは民衆の死を表しているんだそう。遠いトランペットも不気味です。

第3楽章 Adagio 「永遠の記憶」〜亡くなった同志へのレクイエムなんだそうです。ここは掛け値なしに美しい旋律でしょう。やや安易な情感の盛り上がりがあって、この辺りの語り口の上手さ、打楽器の効果的な使い方も壮絶。終楽章 Allegro non troppo 「警鐘」、(ワタシの世代ではないが)団塊の世代には懐かしい、勇壮なる革命歌(ワルシャワ労働歌など)が引用され、いかにも”ソヴィエット・プロバガンダ!”的印象を強める楽章であります。高らかに歌う金管+小太鼓が乗って圧巻の盛り上がり有。このわかりやすさ、数々の革命歌の引用がこの作品の評価を低めていたのかも知れません。ソヴィエット・ロシアも崩壊したし、20世紀のカッコ良い交響曲として、純音楽的に聴かれる時代がやってきたのでしょう。

おそらくは初演翌年のストコフスキーは、最初っから作品旋律のみを純粋に考えていたのかも。そんな明晰でわかりやすい演奏でした。

行ってきました、半年ぶりのスポーツクラブ。ソフト・ヨガみたいなゆったりとした動きだと、エアロビクスみたいに”動きに付いていけん”みたいなことはありません・・・が、滅茶苦茶キツい。ふだん使わぬカラダの奥底、芯のところを伸ばしたり、鍛えたり、といった感じ。やはり、毎週通わんとあかんね。

BRILLIANT BRL93761  総経費込5,400円ほどブレンデルVOXソロ&協奏曲録音全集(35CD)」の件だけれど、なぜMozart のピアノ協奏曲第9/14番が一枚目かというと、これが抜群に録音が良いんです。既にプラケース盤はオークション送付済みで比較できないんだけれど、いっそうよろしい感じ。

旧VOX録音もかなり改善されているが、VANGUARD録音は桁が違う〜ちなみにアントニオ・ヤニグロのバックの充実ぶりも凄い。ブレンデルの知的な音色もちゃんと捉えられてヴィヴィッド。


◆2010年12月某日の反省

いつも通り、なにも用事(意欲)がなく、夕方女房殿と外食に出掛ける以外はお籠もりの一日。義母が今週退院するが、高齢+体調やや不如意と言うことで布団乾燥機と電気ポットをご近所で物色、結局価格相場を見てネットで購入という段取りとなりました。おおよそ半額のイメージ〜世間ではボーナスも出、週末のクリスマス・イブ、若く元気な人々には華やかに消費していただきましょう。そんな余裕はない!という人々が大半かも。今朝、珍しく定例サイト更新2本追加。毎週金曜朝の更新は来週ラスト。お仕事も本日会議(一昨日朝出張前に資料出来)で一段落、あとは余録です。

ダブり処分に苦慮していたブレンデルVANGUARD録音6枚昨夜最終締め切り直前に売れました。細かいものはともかく、おおよそ当初の狙いは完了して、あとはBRILLIANTのBrahms 60枚到着を待つのみ〜これももともと20枚ほど単発で所有していたものでした。

昨日はほとんど一日中音楽を聴いていたけど、ラストに聴いた一件コメント。Bach クリスマス・オラトリオBWV284(第3部)〜カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団/クロエ・オーウェン(s)/ヘルタ・テッパー(a)/ゲルト・リュッツ(t)/ホルスト・ギュンター(b)/キース・エンゲン(b)(1955年)・・・旧録音。新録音共々世評はけっこう高いみたい。購入数年、なんどか聴いているが昨夜はとうとう”耐えきれない”、現代楽器+声楽スタイルの大仰さ、粗さ、そして”旧さ”に違和感バリバリ、バロック音楽演奏スタイルの変遷を改めて確認いたしました。子供の頃、若い頃はこれで感動していたんだけどなぁ、残念。慌てて、ハリー・クリストファー/ザ・シックスティーン(1993年)の古楽器演奏にて第5部を(耳直しに)拝聴〜ややフォーカスが甘いような演奏なんだけど、こちらが現在の基準ですよ、自分にとっては。

他、大量に音楽拝聴したが、その件は帰宅してから。

う〜む、どーもお仕事がキツい。本日も朝一番、誰もいない職場に出勤し、所謂日常業務は粛々とこなして、内部打ち合わせ午前中、更に昼から懸案の課題を上司交えて報告会。この資料自分担当分が、なかなかできなくて苦戦したんです。他の奴らはエエなぁ、持ち分少ないし、全体調整作業やら別途会議出張はないし、時間余裕・・・と思ったら、ぜんぜん完成度低いやないの。エエ加減にせい!遊んどんかっ、と怒りたいくらい・・・いくつか宿題を来週に持ち越して帰宅いたしました。とにかく週末休みへ。世間はクリスマス・イヴであります。オジサンにはぜんぜん関係ないが。

通勤音楽は、Chausson ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 作品21〜コリー・セロヴェスク(v)/ジェレミー・デンク(p)/ジュピター弦楽四重奏団・・・新しい録音みたいだけれど、これもフリー音源なんです。気品のある旋律頻出!第2楽章「シシリエンヌ」の懐かしさに泣けます。演奏はやや清涼に過ぎて、色気に不足するかも知れぬが充分な鮮度でしょう。

昨日(いっぱい)聴いた音楽にいくつかコメント。Brahms /Scho"nberg ピアノ四重奏曲ト短調 作品25(管弦楽版)〜ロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団(1998年)・・・”新発見の交響曲第5番じゃ!”と聴かせてもバレない、との逸話作品也(43分弱)。もともと原曲は大好き、クラフトはムリヤリ立派な交響曲に仕上げるつもりはなくて、いつもの前衛音楽っぽい硬派な響きをそのまま残して巨魁であります。端正な古典音楽にメカメカしい外装を施したような(悪い意味ではない)違和感有。つまり、安易な安住許さぬ、知的興味ばりばりの問題提起であります。もちろんオーケストラは上手く、クラフトの統率力はたいしたもの。

Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団(1991年)・・・エエなぁ、ベルティーニ。深夜、かなり音量絞って聴いても細部迄明瞭に響いて曖昧さ皆無。ストレートであり、中途半端なシナを旋律に作らない。要らぬテンポの揺れがない。繰り返し有、というのも嬉しいですね。もっとじっくり、たっぷり歌って欲しい!汗水情熱熱狂入れ込んでね!お望みの方にはアカン方向の演奏でしょう。爽快な力感と推進力に溢れ、オーケストラはモウレツに上手い。音質極上。ヤワで曖昧な弱さ皆無。すっきり健康的、かといってノー天気ではない、滑舌よろしいノリノリのMahler です。ワタシは支持派の旗幟鮮明であります。

TELDEC WPCS-1075/6先日途中だったMahler 交響曲第3番ニ短調〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団/ベルリン放送合唱団/ハノーファー少年合唱団/ペツコヴァ(a)(1999年)・・・ラスト迄。ブレンデルのVOX録音はLP時代からお気に入りでした。〜そう思って、この第2楽章を続けて聴くと、奥行き広がりのたしかさ、サワサワとした空気感に仰け反りました。エエ録音やなぁ。ベルリン・ドイツ響はけっこう洗練された響きに至って、細部配慮の行き届いて繊細、肌理細かい演奏に仕上がっております。弱音のデリカシーがお見事であり、よく歌って爽やか。そして最強音に威圧感はない。


◆2010年12月某日の反省

昨夜、金沢より終電にて帰宅、ビデオを頼んでいた「相棒」を見てから風呂に入ったら、完全に生活リズムが狂って全然眠れません。開き直ってパソコン立ち上げたところ。小さいトラブルは当初金沢に泊まる予定が日帰りとなったので、法人契約のホテル予約窓口にキャンセル入れたらキャンセル料80%!という暴挙、個人で予約すればこんなことなかったですよ、来月辺り自己負担あるかも。オークションで誤って届いた巨大ボックスCD、未だ返答うんともすんとも言ってこない・・・いくら高価でも、既にかなり所有してるものが含まれているし、もとより好みのものではない・・・お仕事自体は、朝一から全開で集中して(何人か相談に来たが全部断って)当面の課題資料見事完了、金沢会議はほとんど上司が本番対応して下さって(ありがたい/自分は資料を準備し、内部調整したのみ)宿題膨大なのはいつものこと。終電まで上司共々、取引先実務担当とミニ忘年会を駅中店にて実施。

酒も呑んだし、往復かなり居眠りしたから、夜眠れないのかな?出張移動中はちゃんと音楽聴きました(半分眠っていたけれど)。本日祝日休み。

R.Strauss 「メタモルフォーゼン」(バンベルク交響楽団1953年)/「ドン・キホーテ」(ウィーン・フィル1953年)〜クレメンス・クラウス・・・パブリック・ドメイン音源の自主CD化、音質かなり良好。R.Straussはずっと苦手というか、演奏の良し悪しがどーもよくわかりませんでしたね。それなりの長さの作品、複雑な声部の交錯、変幻する旋律の全貌に馴染まないと全体が見えないのかも。幸い、ここ最近、どの作品も馴染みとなって愉しめるようになりました。前者は彼(か)の無骨なオーケストラが官能的に、濡れたように響いて厭世の気配いや増してお見事であります。後者はオーケストラがマイルドで美しく、ピエール・フルニエ(vc)/エルンスト・モラヴェク(va)各々ソロも甘美で、優雅な響きをたっぷり聴かせていただきました。これは、この間の自主CD化中最高の出来というか、掘り出し物じゃないか。

Ravel 「マ・メール・ロワ」(全曲)/高雅で感傷的なワルツ(1962年)/Debussy 「イベリア」(1963年)〜アンドレ・クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団・・・妙なコンピレーションだけれど、20年前に購入した駅売海賊盤(1,000円!)也。マルティノンもデュトワも素敵ですよ。ポール・パレーも大好き。でも、クリュイタンスの気品というか、馥郁たる香りに陶然、パリ音楽院管弦楽団はこの時期頂点だったんじゃないか。音質も極上・・・に思えるのですが・・・その筋の専門の方、如何?

ほか、ストコフスキー、ミルシテインのCDを聴いたんだけれど、半分寝ていたのでパス。アルフレッド・ブレンデルのCDを集中聴きしていて、これは別項を立てましょう。

BRILLIANT BRL93761  総経費込5,400円ほどちょっぴり眠っただけで、ほぼいつもの時間に起床。12月はモウレツにCDを購入していて「ブレンデルVOXソロ&協奏曲録音全集(35CD)」が端緒。実際にはVANGUARD録音6枚を含んでいて、これはダブっているからオークションに出しているんだけれど、ちっとも売れまへん。Beethoven の協奏曲ピアノ・ソナタは数年前に処分済みなんです。VOXBOX CD5X-3609 5枚組にはMozart ピアノ協奏曲第22/25番が含まれてダブるが、これは仕方がない。ようはするに昔懐かしい音源がまとめてなんぼ!的激安で登場するから”オトナ買い”しちゃうんです。クラシック業界も不況でそうそう再プレスはないし、市場在庫が切れた頃にオークションとかアマゾンで”在庫処分”を探すと出物はある。自分なりに相場を決めてそれに到達したら買う、ということですよ。

この35枚組は”5,000円を切ったら”と数年待って、この度オークション落札、送料が意外と高くて新品と数百円しか違いませんでした・・・でも、気持ちの問題ですから。キッカケですから。

好調に聴き進めていて、既に6枚聴取。昨日聴いたもの一枚のみちょっぴりコメントしましょう。Mozart ピアノ協奏曲第10番 変ホ長調K.365(2台のための)/2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448(375a)/フーガ ハ短調K.426(2台のための)/ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調K.452〜アルフレッド・ブレンデル/ワルター・クリーン(p)/パウル・アンゲラー/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団/ハンガリー五重奏団員(1959〜1967年)・・・録音年クレジットは少々雑ですね。これもほとんどLP時代の再聴と記憶します。協奏曲録音では作品ごとに音のバラつきが気になるし、いずれ優秀録音とは言い難いVOX録音、しかし日常聴きには不足ないくらいに改善されております。そのなかでもこの一枚(93761/16)は少々音質は厳しい〜但し、ヒステリックな割れはありません。

作品、演奏とも涙が出るほど美しく、愉悦に溢れて飽きさせない。協奏曲はハスキル/アンダ盤に匹敵するヴィヴィッドな掛け合いがあり、ピアノ・ソナタの溌剌とした旋律表現も同様。フーガ ハ短調は、後アダージョが付加され弦楽合奏となったアダージョとフーガ ハ短調K.546となった元の作品。こちらのほうが劇性がいっそう強いと感じます。ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調K.452も馴染みの旋律だけれど、いったい誰のCDを持っていたっけ?(Bach Mozart Beethoven 辺りは全作品を揃える!というのが基本方針なので、必ず棚中にあるはず)

クララ・ヴュルツ姉さんの1997年録音(BRILLIANT)はすぐ思い出しました。いろいろ探すと更に!ホリガー(ob)/ブルンナー(cl)/バウマン(hr)/トゥーネマン(fg)とのブレンデル新録音(1986年)が出現!20年ほど前購入5枚組(7,500円の値札も鮮やか)に含まれておりました。そうか、この演奏で馴染んだ旋律だったんだ。こちら旧録音も(演奏は)悪くはないが、いかんせん音質劣悪、左にピアノ、右に管楽器泣き別れ、しかも管楽器は蚊の鳴くような弱い音量であって、ちょっと残念なる結果でした。(自宅コンポで再聴したが、”蚊の鳴くような”とまではいかない。いずれあまりよろしからぬ音質也)

BRILLIANTのBrahms 60枚を(値下げ交渉後)激安落札したら、DGボックスが誤って届いてしまった件、ようやく連絡が来て、交換調整連絡有。黙っていて売れば倍くらいの値段だけれど、そんな不正しちゃいけまへん。ワタシはDGオールスターのBrahms など聴きたくないし。


◆2010年12月某日の反省

さて、これより出勤〜11時には職場を出て金沢に向かいます。これにて本年出張納め、毎度ほんま苦痛意外なにものでもない・・・3年現職だったから、もうエエでしょ?的感慨有。大阪に戻って最初の一年は職場文化(含取引先との関係)に閉口気味だったが、その後の大変革(というほどのこともない)職場運営もすっかり定着して、課題宿題は別次元に至っております。若くて元気、的確なる判断の現上司はもう一年継続決定、おそらくその後は東京本丸復帰でしょう。なんせ若いから。昨日誤着のCDボックスの件、一晩経っても連絡はありません。ま、聴くべきCD山積なので、少々後れて届いた方が助かるような気もするが。

EMI 0946 3 40238 2 5   11枚組 総経費込4,000円ほど  昨日(正しく)到着したのはガリー・ベルティーニ/ケルン放響のMahler 交響曲全集。3年にわたって一定の相場に至ったら購入しようと考えていたもの。かつて第1番〜5番のボックス、第6番はオークションにて入手、第8番+大地の歌はFMエア・チェック(東京ライヴ/CD化される前)にて愛聴したもの、未聴は第7/9番のみ、既に単品CDは処分済みであります。早速、交響曲「大地の歌」〜リポヴシェク(ms)/ヘップナー(t)(1991年東京サントリー・ホール・ライヴ)拝聴。

どんな演奏を聴いてもお気に入り作品だけれど、あえて言えばやはりブルーノ・ワルター三種の録音が自分の基本か?こちらベルティーニは明晰そのものクリアな響き、虚無、詠嘆、そして告別、といった重苦しい精神性より、もっと明るく前向き、昂揚した心情、そして整ったアンサンブルが個性でしょうか。これはバブル真っ最中、日本の(バカ)明るい時代の風潮が反映されているのかも。響きは明晰を極め、あちこちこだわりの内声部旋律までよく聞こえます。こんなクリアな大地の歌は久々?それとも若い世代はこんな感じなのかも。

では行ってきます。


◆2010年12月某日の反省

左膝が痛いなぁ、明日出張だから本日通院しなくっちゃ。運動不足もあるんだけれど、冷えるといつもこうなんです。いつもこの時期、年末年始はとくにテレビ番組がオモロくなくて、「医龍」のビデオ収録(再び)見ておりました。稲森いずみは美しく、セクシー(でも、タイプではないな)。水川あさみの代わりに出てきた機械出しの辣腕看護婦さん、台詞少なすぎ(ホームページにも出てこない)。あの人がエエ感じです。岸辺一徳は日本有数の悪役に育ったが、あちこち出過ぎじゃないか。遠藤憲一は竜頭蛇尾みたいな筋立てで、「3」はちょっと作り込みが雑に感じました。

昨日通勤音楽。Dvora'k ピアノ協奏曲ト短調〜ルドルフ・フィルクシュニー(p)/ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1954年)/ヴァイオリン協奏曲イ短調〜アイザック・スターン(v)/ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック(1951年ライヴ)・・・パブリック・ドメインでネットから落とした自主CD也。音質ややヒステリックで厳しいが、演奏は極上です。フィルクシュニーはいったい何回この作品を録音しているのでしょう。こちらセルの雄弁なるオーケストラの影響もあるのか、激しく、陰影に充ちた演奏であります。ほとんど別作品に聞こえる熱演!スターンもやや粘着質な表現+テクニックのキレが説得力充分。この完成度でライヴなんて・・・ラストの拍手で初めて気付きました。

さて、本日CD合計71枚到着。ただでさえ未聴在庫が溜まっているのに、こんな自主CD作成に勤しんでいるのも”趣味の世界”也。

朝8時よりほぼ全開でお仕事、明日の金沢出張資料の目処を立てるため(立ちました/明日印刷するのみ)であり、ほとんどそれ+本日送付締め切りの(別)資料チーム全員分の点検。もとより昨日中、本日昼迄に締め切り延ばして、結局夕方でも修正加筆が完了しない〜明日の出張に持参することにいたしました。ちょっぴり不快なこともあったが、屁でもなし。心残りは明日昼前より出張(帰還は終電)、翌日祝日を経、翌々日の内部会議資料(自分担当分)が完成していないこと。言い訳だけれど、自分の実務量は数倍なんです。ちょいと手間の掛かるやっかいものでして、これをこなすヒマ(いや気持ちか?)がない。

明日、職場を出発する迄の3時間(30分は他諸作業に残さないと)+祝日明け会議本番迄の数時間で仕上げましょう。残りの(大きな)案件は年内ひとつのみ、これは12月30日ひとりで職場留守番だからゆっくりやったら良いんです。どーとでもなる。本日ド残業する意欲もなく、持病の通院いたしました。

帰宅したら、CD71枚ど〜んと到着・・・開封してみると商品が違う・・・どーしましょう、とメール送っておきました。到着間違いの経験は3度目ほど?自分も送付間違いが2度ほど?傷の点検漏れ送付のべ3度ほど?痛い目に遭っておるので気持ちはわかる。できるだけ穏便に済ませたい、そう考えております。じつは到着したもののほうが高価なんですけどね、問題はそいうこっちゃない。

昨夜から今朝に掛けての音楽。Franck ピアノ五重奏曲ヘ短調〜ジャクリーヌ・エマール(p)/レーヴェングート四重奏団(1955年)・・・これもパブリック・ドメイン音源。LP時代(たしかリヒテル/ボリショイ劇場弦楽四重奏団のモノラル盤)からのお気に入りの作品であって、とことんエッチ官能的隠微その手の行為モロな旋律横溢であります。交響曲ニ短調よりずっと大好き!音質かなり良好。もともとPHILIPSのLPだったらしいですね。最高!


◆2010年12月某日の反省

3日後の金沢会議に向けて、それには手が着いていないし、日常業務目白押し、本日締め切り分は不十分なる自覚有。ほんまは土曜出勤していろいろ悪あがきすべきが、休むことを優先させました。もとより基本働き者ではなくて、お仕事合理化やスピード・アップに情熱を燃やすのは、”休みたい”(ゆっくり音楽聴きたい)ため。但し、”お仕事ラクする工夫のためには徹夜も辞さず!”的決意はありますよ。だらだら、ぐずぐずがいやなのだね。ほんま、ブルーマンディ也。

昨日、CDオークション懸案のダブり分、ディスカウント(+送料無料化)の挙げ句、更に値下げ交渉にて売れて下さいました。(残りもうちょっとだ)取引連絡が届いてみると馴染みの親父りゅうさんではないか!気持ちよく本日送付いたしましょう。じつはBRILLIANTのBrahms 60枚、それこそ大幅値下げ交渉+併せ買いで落札していて、そこに含まれるまったく同じもの室内楽12枚+協奏曲3枚処分必須だったんです。

昨日の音楽はMahler 交響曲第3番第1楽章(ケント・ナガノ)、武満徹「ノヴェンバー・ステップス」(岩城宏之)〜その件は帰宅してから、行ってきます。

う〜む、きょうもキツい。明日も、そして会議本番の明後日も。ま、世間並みのサラリーマンですよ、こんなもの。精神的には”人生を半分降りる”はずなのに、あくせくお仕事しちゃあきまへんな。それでもあと2週間弱で終わりじゃないか、2010年の区切りは。当面明日をなんとかクリアいたしましょう。

Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団/ベルリン放送合唱団/ハノーファー少年合唱団/ペツコヴァ(a)(1999年)・・・検索すると2010年1月音楽日誌に言及があって、曰く「ナガノはこういった大曲を聴かせるのが上手い。存分に愉しんだことを前提に、オーケストラのざらりとした響きはBrucknerに似合っても、Mahler には今一歩の洗練が欲しいところ。嗚呼、贅沢になっちまったな」と。ユーザー・レビューでは評価高いですね。この度は第1楽章のみの拝聴、”ざらりとした響き”とは聞こえぬし、洗練されていないとも思えない。ライヴとは思えぬ完成度有。但し、ややさっぱりとして、さらさらと終わってしまったような印象はありました。ちゃんと最後まで聴かなくっちゃ。

武満徹「地平線のドーリア」/「ノヴェンバー・ステップス」〜岩城宏之/NHK交響楽団/鶴田錦史(琵琶)/横山勝也(尺八)(1984年6月13日東京文化会館ライヴ)・・・もう岩城さんがこの世にいないとは俄に信じがたいなぁ。武満徹はおそらくは小学生時代より(FMにて)聴いていて、尺八と琵琶の響きは、ダイレクトに日本人の脳髄に語りかけるような神秘に溢れます。静謐、阿吽の呼吸、情念の発露・・・楽譜はどうなっているんでしょう?先日テレビで「ノヴェンバー・ステップス」より「十段」(尺八と琵琶のみ)をやっていて、それだけでもどきどきして見入ってしまいました。尺八の幻想的な揺れも凄いが、琵琶の激しい慟哭は日本人なら誰でも痺れるはず〜西欧の文化に生まれた人にはノイズに聞こえるんじゃないか。1967年ニューヨーク・フィルの初演はセンセーショナルな成功だったらしいが。

Beethoven 交響曲第3番変ホ長調「英雄」〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1957年)・・・ここ一ヶ月Beeやん全集を3セット処分していて、その中のひとつが、このジョージ・セル。「英雄」はパブリック・ドメインになっていたんですね。自主CD化してみたけれど、予想よりずっと音質良好。朝、朝食を摂りつつ、朝刊を読みつつ、その峻厳なる集中力に快い感動を覚えておりました・・・ところが!妙に最終楽章に至るのが早いな、と、思ったとたん第3楽章「スケルツォ」が〜つまり、CDに焼くときに第3楽章と第4楽章を逆にしてしまったのだね。以前のワタシならCDR一枚捨てて焼き直したものだけれど、日々エエ加減になってきて”ま、逆収録もエエでないの”〜けっこう愉しみました。第2楽章の葬送行進曲が終わって、いきなり終楽章につながってもさほどに違和感なし(よく知っている旋律だし)、スケルツォ楽章が出てきて、初めてそれに気付く情けなさ、エエ加減さ〜自分で自分に呆れました。


◆2010年12月某日の反省

女房殿の風邪がまだ回復せぬし、自分も心身とも少々重苦しい、+最近浪費が激しい自覚もあって、当たり前に寒い冬、当然どこにも出掛けておりません。必殺、HDビデオもあるし・・・ブルーレイ・ディスクのを買ったんだけれど、今のところまったくその機能は使用せず、HDのみの安いやつで良かったかも知れない。音楽だったらデータをムリヤリ自主CD化している(コンポや、ポータブルCDプレーヤーで外に持ち出すため/音源整理にも便利だし)が、ドラマを別途保存するほど執着はない、というか、ほんまにオモロい番組って「相棒」くらいですし。

ストコフスキー/CAPITAL録音集10枚組到着済、棚中に残っていたダブり分、昨夜無事オークションで売れて下さいました。人気ありますね。数年前、既に処分していたものも数枚あって、LP時代懐かしいものも含めまるまる買い戻した感じ〜なんせお安くなりましたし。それに、勘違いか?それとも我がディジタル・アンプ(小さなTOPPING デジタルアンプM1人民中国製)との相性か、いくつか聴いた印象では音質が改善されていると感じます。ハイ上がりの薄っぺらい記憶が、けっこう明晰に響きました。コンピレーションにも配慮有。

Bartok 弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽(1959年)/Ibert 「寄港地」(フランス国立放送管弦楽団1958年)/Martin 小協奏交響曲/Farberman 「EVOLUTION(進化)」Part1/Persichetti 楽隊のための嬉遊曲〜行進曲(以上1957年)〜レオポルド・ストコフスキー/管弦楽団・・・「弦打チェレ」には既に言及があって、曰く「リズムのノリが(途中)徹底しない。ちょっとユルく、縦の線も合わない。細部の磨き上げが不足」と手厳しい。たしかに、この人はリズムが少々ユルいところはあるんです。脳裏前提にブーレーズ(1967年)があって、それとの比較印象か。以前聴いたCDでは埃っぽい音質印象もありました。久々の再聴は、怪しい雰囲気満載でわかりやすい、オーケストラのアンサンブル云々もさほどの問題でもない、音質も悪くないな、と感じたものです。

「寄港地」は思いっきり華やかで盛り上がり、Martin 小協奏交響曲の賑々しさ、擬バロック的な作風、ハープ、チェンバロ、ピアノと2群の弦楽合奏による華やかな楽しさ抜群!(あまりの感激に、あわててアンセルメ盤を取り出しました)残りの現代作品は、時間切れで未拝聴。

(追加で聴きました)Farberman(1929〜)「EVOLUTION(進化)」Part1/Persichetti(1915-1987)楽隊のための嬉遊曲〜行進曲・・・拝聴。ストコフスキーのレコードは売れるから、こうして新しい作品を上手く組み合わせて紹介していたんでしょう。エラい!EVOLUTIONはシンプルな4つの音から成る旋律を多彩な打楽器中心に聴かせる、オモロくもヴィヴィッドな作品。行進曲のほうは、まるでサンダーバードのテーマでっせ、カッコ良い。

西独逸製LP ARCHIV 0801Bach ゴールドベルク変奏曲 BWV998〜ラルフ・カークパトリック(cem)(1958年)・・・記憶にある限りCD化されていない音源であって、パブリックドメイン化されネットで拾えます(←おお!ロザリン・テューレックの旧録音も出ている/写真は西独逸製LP ARCHIV 0801)。この人は装飾音を明確に指示した校訂譜で著名です。おそるべき良好なる音質、現代楽器の音色(これがどーも安っぽく感じる)、抑制されたタッチ、知的淡々としたスタイルと感じます。繰り返しなし、グレン・グールド辺りを念頭に置けばリズムの躍動、変化に不足する感じないでもないが、まずは往年の名手カークパトリックの演奏を聴けるだけでも感謝、といったところでしょう。例えば、(同じ現代チェンバロ使用である)ヘルムート・ヴァルヒャ、カール・リヒターの賑々しい劇性に比べれば、その引き締まった表現の現代性をしっかり感じ取ること可能。

自主CDなのでフィル・アップ選択自由自在。Buxtehude 前奏曲とフーガ ハ長調BuxWV137(O.シュミット)/シャコンヌ ホ短調 BuxWV160/コラール前奏曲「Ach Herr, mich armen Sunder」BuxWV 178/「Nun komm, der Heiden Heiland」BuxWV 211(クリス・ブリーマー)・・・不勉強にてBuxtehude初耳(のはず)のオルガン作品。大Bach 憧れの人ですよね。彼が影響を受けていること、間違いない名曲中の名曲連続であります。聴き手の胸を揺さぶる素朴、かつ美しくも荘厳なる響き、旋律連続。


◆2010年12月某日の反省

ちょっぴり夜更かし、眠りは浅いが寝坊してゆったりとした土曜也。昨日、定例サイト更新は昨日アリバイ工作一件のみ、なんとか本日追加して、更に次回分書き足しておきたいもの。問題は”浮気性”でして、ああ、これが良いな、と執筆し掛かったら一気に書き上げないと”飽きる”んです。ちょっと間が空いちゃうと、同じ音楽・演奏を再聴する意欲が失せちまう。集中力が落ちておるのだね。ごっそりCD届いて順繰り聴いているんだけれど、まだまだ完全消化は先のこと・・・なのに次の入札を考えていて、あと一日にだけ様子見ようと悩んでおります。ダブり処分出品中のがスッキリ売れて下されば問題ないんだけれど・・・

昨日、北海道の両親にテレビ到着。18.5インチの小さなもので、それだったら激安なんですよ。アナログ大型テレビは持っていて、それはお兄ちゃんと相談してくれ!と助言していたら、じつは数年前にチューナー設置済み(エラい金取られたそうな)でその意味を理解せず、そのままアナログで使っていたらしい。今回、電気屋さん訪問で発覚とのこと。「エラい大きなテレビ届いて〜」イヤミ言っておりました。80になる母親は、どーも厚かましさが増してきて、これも惚けの一種だろうか?

単品を処分しつつ、既に届いてしまったのはEmi Icon  6985552 10枚組3,100円ほど(総経費込)ストコフスキー/CAPITAL録音集10枚組。LP時代より数えて半分くらいお馴染みの音源、さっそく一枚目拝聴。Bach /ストコフスキー編「オーケストラ・トランスクリプション」/パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582/甘き死よ来たれBWV478/ブーレ(イギリス組曲第2番BWV807)/サラバンド(パルティータ第1番BWV1002)/神はわがやぐらBWV720/羊飼いのうた(クリスマス・オラトリオBWV248)/小フーガト短調 BWV578/アリア(G線上のアリア)(管弦楽組曲第3番BWV1068)/ゲッセマネにおけるわが主イエスBWV487/前奏曲(パルティータ第3番BWV1006)/トッカータとフーガ ニ短調 BWV565〜レオポルド・ストコフスキー/管弦楽団(1957-58年)・・・子供の頃2枚組を持っていたかも?これがCAPITAL録音のすべてなんだろうか。かなり以前の情報では「ハリウッドのグレンデール響」と書いてあったと記憶するが、ニューヨークでの録音と明記されます。オスカー・シュムスキーがコンマスの録音用オーケストラ(RCAヴィクター交響楽団とか、コロムビア響とか)でしょう。これが滅茶苦茶上手い!録音もかなりよろしい。

ワタシは古楽器派なんだけど、悠々と雄弁に歌う浪漫な表現にとことん痺れました。もともと大Bach はメロディー・メーカーでして、ポピュラーにも編曲されて社会に(それとは知られず)流布しているくらい。この調子で原曲(例えば管弦楽組曲)全曲演られると苦しいが、旋律エエとこ取りにて、とことん纏綿優美、しっとり甘美に仕上げていただければ、聴き手は陶然として聴き惚れるばかり。「アリア」なんか、おそらく古楽器よりストコフスキーのほうが一般受けするでしょう。

一昨日出張音楽の落ち穂拾い。Brahms ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調〜ダヴィッド・オイストラフ(v)/ピエール・フルニエ(vc)/アルチェオ・ガリエラ/フィルハーモニア管弦楽団(1956年)・・・この立派なステレオ録音もパブリック・ドメインになったんだな。十数年前、大分のタワーレコードにて購入した記憶有。音質かなり上質、ガリエラは合わせものの天才でして、ここでも巨匠二人にぴたり寄り添って仕上げは上々のオーケストラ也。オイストラフは豊満で暖かい音色が洗練され、フルニエの気品あるチェロは、おそらくはこの作品数々聴いてきて最高の出来と感じます。フィル・アップはProkofiev ヴァイオリン協奏曲第2番ト長調〜ダヴィッド・オイストラフ(v)/アルチェオ・ガリエラ/フィルハーモニア管弦楽団(1958年)・・・ハイフェッツで馴染んだ作品なんだけど、乾いてシニカル硬派な作品イメージが一変いたしました。ずいぶんとマイルドに、”美しく、優雅に”変貌して瑞々しい情感溢れました。

Brahms 悲劇的序曲/Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱」〜ウィレム・ヴァン・オッテルロー/レジデンティ管弦楽団(ハーグ)/エレナ・スポーレンベルグ(s)/マリア・フォン・イロスファイ(a)/フランス・フローンス(t)/ヘルマン・シャイ(br)/アムステルダム・トーンクンスト合唱団(1952年)・・・2008年に入手した贅沢CD(但しオークションにてもう少々お安かった)でして、日本の正しい年末には「第九」必須。ここ一ヶ月でBeeやん全集3種もオークション処分しましたけどね、人気あるから売れるんですよ。音質年代相応で聴きやすいが、低音が少々弱いか。第2楽章「スケルツォ」繰り返し有で全曲60分切れるから、かなり快速でしょう。それでも急いた感じはありません。すっきり颯爽として、この時代、世代としては表現は明快モダーン、だと思います。ハーグ・フィルはアンサンブルが良く整って、各パートも上手いものだけれど、コンセルトヘボウ辺りを念頭に置くと少々響きが素直すぎて”味”が足りぬ・・・そんな感想を抱いたものです。


◆2010年12月某日の反省

みぞれ模様の金沢より帰還、本番ではいくつか資料の不備があって、フォローが必要です。やはり、準備中最終版の風邪で二日休み、というのが影響したみたい。なんとか早々にクリアして、来週会議の準備をしなくっちゃ。本日も宿題の多さに前日よりテンション萎え気味・・・頭痛も有。女房殿は風邪で寝込んでおりました。

オークションでまたまたちょんぼ!2枚組*2個を送付したんだけれど、ちょうど風邪で伏せっている真っ最中、盤面点検を怠りました。再生可能かどうか別にして、盤面に不備があったようで、その方とは2度目なので言い訳無用!手数料込みの返金をいたしました。現物CDはもとより聴かなくなったものだし、未練なし、送料手数料のみの損失、それよりなにより信頼問題ですよ。そもそも事前にちゃんと”盤面不備有”表示すればよかったんだけれど。落札した分はボックスもの3セット、計28枚。届いてぼちぼち聴いたり(ちょっと夜更かし)、内容再点検をしていたけれど、LP時代、そしてCD時代に至って聴いていたもの(処分中乃至処分済)と再び懐かしい思いで(まとめて)再会できる、といったものばかり。(=少々後ろ向き?)経費的にはあちこち通販で探せば、同じくらいの価格はありそうで、特別安いワケもなし〜ま、自分への言い訳+キッカケということす。

ACCORD 461 735-2 2枚組  1,680円出張移動中音楽、しっかり聴きました。Ravel 逝ける女王のためのパヴァーヌ/スペイン奇想曲/「ダフニスとクロエ」第2組曲〜マニュエル・ロザンタール/パリ・オペラ座管弦楽団+水の戯れ/スカラボ(ジャン・ドワイヨン(p))+マ・メー・ロワ(フェヴリェ/タッキーノ(p))・・・記録によると2006年に入手したもので、2枚組のもう片方はコメント済。ロザンタールのRavel はLP時代からお気に入りでした。香気漂う演奏であります・・・(時間切れ)

う〜む、毎日キツいお仕事でんな。サブいし。常に、いつでもそうなんだけど、やっつけ仕事でとにかく終わらせて、明日(出勤当番なのに)休み。ちょっと風邪復活が怪しいんです。昨日来少々頭痛もあるし。昨日、オークション落札CD大量到着、早速通勤で2枚弱拝聴。

Chopin  練習曲集 作品10/25+α〜アダム・ハラシェヴィチ(p)・・・ついに10枚組入手。1955年第5回ショパン・コンクールにて優勝。アシュケナージが2位だったから、だからコンクールはあかん、ハラシェヴィチはその後鳴かず飛ばず・・・みたいな言われ方をするけれど、PHILIPSというメジャー・レーベルにこうしてまとまった録音があるし、だいたい日本での知名度で価値を判断すべきではないでしょ。

先日、名曲集を一枚聴いてほんまに感心しましたね。流麗スマートじゃないが、誠実でなかなか味わい深い。練習曲はテクニック的にたいへんなんだろうが、細部正確な打鍵を前提に、どことなく武骨でけっして粋ではないテイスト有。でも、洗練されない味わいは、作品旋律を際立たせてなかなかエエじゃないか。じつはこの作品、ルービンシュタインは録音していないから、いままで聴く機会は少なかったんですよ、相対的に。ああ、エエ曲だ、美しい旋律を存分に堪能いたしました。

余談だけれど音質の件少々。きらきらの鮮度を誇る音質ではないが、芯のある聴きやすい音質だと思います。じつは昨日出張中、ルービンシュタインの名曲集(正規盤入手済)を聴いて、ヘッドホンだと意外と散漫な音質印象だったことに驚きました。帰宅後、コンポで再確認したら、なんやらばらばらな音がエエ感じにまとまって聴きやすい。不思議です。

今朝のRavel の件、知名度は低いがロザンタールは華やかさ、明るい色気という点でヴェリベストなんじゃないか。たしか1960年前後の録音だけれど、音質も極上。


◆2010年12月某日の反省

来年度の幹部人事が発表され、毎年この時期我ら下々の話題になるんだけれど、なんとなく粛々と出ちゃったみたいな、特別な驚きもない(妥当な?)ような、自らの職場に動きがない、ということも含め、静かなものです。毎日のお仕事をちゃんとこなして(どーも達成感はないんだけれど)やや残業、お隣のチーム責任者(お友達)とちょっぴり酒。本日は直接金沢行き(日帰り/雪だろうな)、いつもより一時間余裕です。職場では風邪が流行っていて、ワタシもまだグズグズしてはいるが、このまま快復傾向で一年を終えたいもの。もう年齢(とし)だし来年度は、ツラいことばかりの現職から退きたい・・・(思わず愚痴が出る)が、閑職はいやだな。人材不足で余人を以て替え難い雰囲気はあるけれど、それを判断するのはお上ですから。もうお給料の問題じゃないし。

通勤音楽はMahler 交響曲第8番 変ホ長調〜クラウス・テンシュテット/ロンドン・フィル/合唱団/ティフィン・スクール少年合唱団/コネル(s)/ウィーンズ(s)/ロット(s)/シュミット(con)/ディニーズ(con)/ヴァーサル(t)/ヒュンニネン(br)/ゾーティン(b)/ヒル(org)(1986年)・・・テンシュテット全集EMI16枚組と唯一ダブって、しかも処分しようがなかった録音也。お付き合いの長い全集だけれど、どんな演奏だっけ?記憶は失せていて(なんせお仕事でもどんどん忘れちゃうから)まるで初聴取のような感触〜さっくりとして速めのテンポ、集中力に不足はないが、むしろ勢い推進力重視でぐいぐい進めていく情熱演奏だったんですね。各パート、声楽、オルガンは混然とせず、きちんと存在を主張して響きは濁らない。一歩間違えれば絶叫と混沌+威圧感たっぷりの世界に至る可能性有、オーケストラの響きの薄さを指摘することは可能だろうが、この異形なる交響曲の”姿”がよく見える、わかりやすい演奏に仕上がっていると感じました。

お気に入りMahler だけれど、この第8番に馴染むのが一番遅かったんですよ。ミトロプーロスやらストコフスキー、歴史的録音の価値を否定しないが、この大規模作品だったら音質は重要です。しかも、延々と続く(2部からなる)実質上カンタータ風、旋律やらサウンドに馴染むのにずいぶん時間が掛かりました。生体験を以て画竜点睛としているので、2006年広上淳一の演奏会にて”身についた”実感ありました。いまではお気に入り作品に。残るは第3/4/7番、第3番は昨年2009年末金沢の演奏会チケット入手までしたのに、甥の結婚式で断念したのも断腸の思い出也。

では、行ってきます。


◆2010年12月某日の反省

明日出張なのであっという間に一週間が過ぎそうだけれど、サイトの定例更新に目処が付きません。10年以上継続していて、転居があったりお仕事のパターンが変わったり、なにより華麗なる加齢で生活リズム(含む音楽を聴くこと)も変わってしまった、ということでしょう。PCハード、ソフト、ネットへの興味も以前ほどのうきうき・ドキドキ感がなくなっちゃったな。CD(=音楽なんだけれど)を店頭(BOOK・OFFでも同様)で探るといった”喜び”も久しく忘れた感触であります。

自称・美食家であって、基本kechiなのに喰いモンだけには散財しているが、以前ほどの感動はない・・・一昨日”中独連”+若いもん(息子と同世代)と行った呑み屋は久々、手応えのある”美味”でした。お仕事では大苦戦続き、毎日ワタシに激しく説教されている中年は、”このメンバーで行くと酒が旨い、楽しい”と感動しておりました。楽しく談笑して、元気で、というのが大切なんだろうな。ワタシのエラいさん同行宴席なんて、ほんまちっとも楽しくも、旨くもありませんもの。

PHILIPS 470 871-2 14枚組 総経費込6,600円程にてオークション入手Mahler 交響曲第1番ニ長調〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1987年)・・・これは昨日のオーディオ問題意識で再確認したもの。ワタシは”どん・しゃり”サウンドを好まぬし(若い頃から長時間音楽を聴いていたため)最近は大音量もさほどに求めなくなっております。ボリュームもそう上げなくても、細部迄様子がわかる音質が好ましい。テンシュテットの「復活」(1981年)には苦しめられていて、なんとなくよさげな音質なのに、音量ボリュームが低い(EMIにはこのパターンが多い、ような気がする)と我がオーディオでは相性よろしくない。既に消え去ったPHILIPSレーベルは中音域が充実して、小澤/ボストンの姿を理想的に捉えていると思われます。1977年蒸留水のようにピュアな旧録音もよろしいが、こちら細部緻密繊細なる描き込みのまま、余裕の歌が加わっていっそう深みが増した、と聴きました。

では、行ってきます。


◆2010年12月某日の反省

昨日は、なんとか、辛くも乗り切った(矛盾を先送りした)といった感じ。(会議後チームで呑みに行っちゃいました)幸い、取引先出張本番まであと二日あるので、なんとかお仕事整理いたしましょう。息子が熊本に戻って、ようやくいつもの生活リズムへ。好きなときに音楽が聴けない、というのはストレスなんです。一昨日落札したオークションは、冷静にあちこち通販を調査したら、トータル価格はそう変わらぬ・・・ま、出会いはキッカケですから。フツウに通販サイトを眺めていても絶対に買いませんから。ダブり処分に入札がないのも状況そのまま。

Bruckner 交響曲第0番ニ短調 WAB.100(ノーヴァク版2006年6月24日)〜ロベルト・パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィル(ロイトリンゲン)・・・話題の激安全集は評判高いですね。豊かな残響はアンサンブルの緩さ、オーケストラの薄さを埋めて、自然体の境地に入っていると感じます。これをヴェリ・ベストとは思わぬが、日常聴き、まず作品に親しむ(特に演奏機会の少ない初期作品)には充分なるクオリティでしょう。例えば、この全集を揃えておいて、後期作品は著名なる好みの音源で揃える、といったあり方でよろしいと思います。ワタシはギュンター・ヴァント/ケルン放響全集にすっかり痺れたが、あれは緊張感が強くて、そうそう連続して聴けるものでもない。

こちら、あまりムツかしいことを考えずに、瑞々しい(?)オーケストラの響きをゆったり堪能すべきもの。第0番なんて滅多に聴かぬが、ここ数日繰り返して飽きません。

さて、雨の中出勤いたしましょう。

いろいろと悩ましい毎日だけれど、本日は自らの実務作業はほとんど手つかず、チームメンバーの提案資料点検修正指導にて終了。最年末の営業実績の開票が始まり、久々良好な手応えがありました。金沢商談本番は明後日、更に来週には別途の会議で再び金沢へ、その準備の合間を縫って残務(これが膨大)の消化を狙うが、意欲はとうに失せていて出勤当番である土曜日も休むべく画策しております。ことしももうちょっとだからね。

通勤音楽は(引き続き)Bruckner 交響曲第9番ニ短調 WAB.109(ノーヴァク1894年版2005年)〜ロベルト・パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィル(ロイトリンゲン)・・・イヤホンで聴くと更に響きは混沌として、これが正しい会場の残響なのでしょう。広がりを強調したマルチ・マイクとは別世界の茫洋としたサウンド。些細なるミスタッチ、縦線のズレなど気にしないが、金管のテンションと色気は不足気味、作品が作品だけに劇的な迫力と集中力はもっと欲しいところ。それでも豊かな残響、ゆったり緩やかな落ち着きには聴くべき価値有、と思います。

帰宅して第3楽章「アダージョ」を再聴したが、我が貧者のディジタル・アンプではヴュルテンベルク・フィルに、いっそう粗が目立ちます。素朴さが(よろしくない意味で)強調されちゃう。このアンプはピアノ・ソロとか、室内楽、Mozart の協奏曲とか、その辺りと相性がよろしいみたいで、大規模管弦楽向けではないかも。でも、バーンスタイン(新録音)、シノーポリ、ショルティ辺りのMahler 全集はしっかり鳴っていたんだけれど。


◆2010年12月某日の反省

さて、本日一日の段取りをどうするか。朝一番の上司との面談(風邪で延期となったもの)、午前中、ここ最近恒例のの重点商品資料確認ミーティング、昼から職場全体ミーティング、それから月一回の提案資料確認、じつはこれが未だ完成していない(細部仕上げ別として)おそらく30分の作業時間をひねり出すのが至難のワザか。もちろん別途、粛々と日常業務を消化するのは前提。

前向キングでいきまっしょい。「やらなければいけない!」ではない「やることができるのだ」と。昨夜、少々頭痛があったものの、体調は快復傾向ですし。数日滞在した息子は本日熊本へ帰還。昨日は年賀状一気印刷(便利になりました)。出品オークションは思ったように動いてくださらず、逆に約壱万円弱ほど支払う落札済。贅沢病だ。

昨夜、Bruckner2曲ほど聴いたけれど、その件は無事帰宅してから。


◆2010年12月某日の反省

かなり体調は戻ってきているが、明日のミーティングやら資料の締切り、そういえば上司との面談もあったな、いつにも増して憂鬱な一週間が始まります。息子が部屋を占領しているので音楽もほとんど聴けず、昼間遊びに出掛けている合間にちょろり、程度。明日熊本に戻るとのこと。女房殿は喜んでおるでしょう。

昨日、オークション絡みで大失敗。無事落札されて送付準備すべく某全集ボックスの点検していたら、一枚傷が入っている・・・結果的に虚偽出品でして、前回点検漏れで傷入りのものを送付してしまったものに匹敵するチョンボ。その件、連絡した上で送付したが、返金か値引きか、それともなんか追加サービスでご勘弁願えるか、とにかく誠心誠意フォローしなくっちゃ。

あかんなぁ、最近。

昨夜、オークションまとめてボックスもの30枚ほど落札していて、そこに含まれるダブり分をオークション出品しているが、全然反応ありまへん。別に高う売って儲ける!といった趣旨じゃなくて、”ダブり処分”なんだけど・・・良心価格なんやけどなぁ、ほんま不況です。

毎年、この時期に募集していた「勝手に各自アカデミー賞」だけれど、肝心のワタシが一年をまとめる気分に至りません。それに【♪ KechiKechi Classics ♪】 も人気長期低落傾向で影響力落ちておりますし。せっかくここまでCDの価格が落ち着いているのに、肝心の聴き手の精神(こころ)が落ち込んじゃ話しにならん。

どなかた奇特な方が寄稿して下されば別だけれど。


◆2010年12月某日の反省

昨日にて当初予定のお仕事80%完了、体調完全快復途中ながら息子と女房に連絡して、職場近くで食事を摂りました。あと20%が問題なんだよね、ほんまは。とにかく週末ゆっくり休んで体調を整えましょう。PC/オーディオ部屋占有されて音楽は全然聴いておりません。通勤にも持参せず。

昨日、コメント仕掛かっていたのはエドゥアルド・シュトラウス(1910-1969年)によるウィンナ・ワルツ集。ネット検索すると、6回も来日していた由。CD入手はけっこう難物でして、ワタシのコメントも検索結果に出ておりました。昨日聴いたのはそちらではなくて、LP違法コピーCDR、その件既にカミングアウト済。(無料でいただいたものなので罪にはならぬか?/そろそろパブリック・ドメインか)LP時代所有していたものと(「ウィーンの森の物語」〜火曜日のお茶の間コンサート FG-52)数曲ダブっていて、その後、更にPHILIPSのLP3枚組(4枚だったかも)を入手したことも言及済(AMADEO原盤だったのか?)。オーケストラ表記は微妙(エエ加減)ですが。ほしいなぁ、あの音源。

年々贅沢病が嵩じてディジタル時代以降のウィーン・フィルばかり聴いております。こちら現在の耳で聴けば、なんとも素朴で薄っぺらい響き、でも、それが原点というか、余所行きではない日常の姿を髣髴とさせて、しかもツボはぴたりと押さえているんです。それこそオーケストラは全然上手くないんだけれど、ウィンナ・ワルツに超絶技巧やら一糸乱れぬアンサンブルなどいらんでしょうが・・・「ウィーンの森の物語」のツィターに痺れた少年時代の感動が蘇りました。

「ウィンナ・ワルツ覚え書き」は第10集(2008年11月)で途切れていて、じつはその後大量にCDを購入(例えばロベルト・シュトルツ全集)し、そして大量に処分もしております。(そのロベルト・シュトルツ全集も処分)NMLにて珍しい作品も気軽に(全部)聴けるようになりました。結論的にはPILZ CD 160 303-5/まだ棚中にしっかり生き残っておりますPILZの3枚組がリファレンスかなぁ、あれは1990年頃3,600円もしたんだけれど。

似非金満中年(=ワシ)は欲しいCDを自由に買える立場となって、しかもCDやらデータは激安。しかし、肝心の音楽を聴くべきデリケートな感性が摩滅しつつある・・・一番大切なのは、そこなんでしょうが。

毎週金曜朝、サイトに2本原稿を更新すると自分で決めて十数年。今週は風邪で寝込んだり、息子が来たりで、上記の内容をふくらませて、更新といたしました。手抜きご容赦。

女房殿と息子は入院した婆さんのところへ。ワタシは未だ完全に風邪から抜けていないのに、昨晩は久々に呑んだし(ちょっと贅沢な、旨い料理でした)今朝は左膝+両腕のリハビリ+床屋へ。あとは終日家でぼんやり・・・出品したCDオークションはさっぱり動かぬし、逆にごっそり落札してしまって、どーやってちゃんと聴くんだ?状態。

ま、ずいぶんと減ったが昨日ボーナスも出たことですし。ちょっとした贅沢しました。


◆2010年12月某日の反省

薄皮をはがすように体調は徐々に復調へ。昨夜は良く眠れました。女房によると咳も出ていない、とのこと。このまま一直線に正月を迎えたいもの、そのためには本日、とにかく本来スケジュールの80%に持ち込んで明日明後日とちゃんとお休みをいただきたいものです。昨夜、息子来訪。PC/オーディオ部屋を占拠されて朝寝坊しているから、今朝の更新はコタツにてミニノートを活用しております。風邪で寝込んで音楽ほとんど聴いていなかったので、本日定例サイト(アリバイ)更新は一本のみ。

・・・このあと、CD一枚分執筆し掛かったんだけれど、誤って消してしまったので、ここで中止。


◆2010年12月某日の反省

咽の腫れ、発熱は治まったが、二日間寝込んだのでへろへろ、気分もよろしくない。とにかくお仕事スケジュールをどう復旧させるか?、問題です。夜まで踏ん張れるだろうか?職場皆にお詫びしなくっちゃ。朝一番から全開で作業に入りたいが、カラダに力が入りません。本日は冬らしい気温だし、暖かくして、マスクして出掛けましょう。本日、熊本の息子が帰ってくるそう。昨夜、オークション出品したBeethoven の交響曲全集、2本落札有、1本は即連絡あったが、もうひとつのほうが今朝段階連絡なし。

昨日、夕方くらいから起き上がれるようになって、音楽聴いたり、テレビ見たり〜Bach ブランデンブルク協奏曲全曲(の半分ほど)〜鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン(2000年)再々聴・・・2008年再録音があるから旧のほう。ピッチはa"=392だからそうとうに低い。ヴィヴィッドな躍動リズム+細部迄配慮行き届いた緻密なアンサンブルが両立して立派な演奏であります。第2番に於ける島田俊雄(tp)のいかにも機能的に無骨なバロック・トランペットがひときわ印象深いもの。上手くて(ここでは技術的云々ではないけれど)スムースであればよろしい、というものではないでしょう。とにかく、この類の音楽を現代楽器で堪能できなくなりつつあります。

なんとか体調保ってくれ!今週いっぱい。

いつもの朝職場一番出勤、休み中ケータイに転送されていたメール案件を精力的に消化いたします。体調はまだまだだけれど、熱は下がっているし、咽の痛みはないし、で快方実感しつつ、遅れた資料提案に着手。若いものの資料点検、指導にも入りました。結論的に二日お仕事休んで、お仕事一日分の遅れまで追い込みました!明日で決着つけたいもの。

体調も体調なので早出したぶん、早く帰らせていただきました。明日には更に快復して手応えある成果を上げたいもの、遅くに息子来訪予定なので、できれば週末までに酒を呑める体調に戻したい。音楽をたっぷり楽しめる状態に戻したい。

今朝は音楽持参できる気分じゃなかったので。


◆2010年12月某日の反省

体調最悪を脱却しているが、出勤するかはビミョーなところ。でも、なんとか出掛けてお仕事段取り付けないと。たいしたお仕事じゃないと自覚しているが、物量だけは膨大だし、いちおうマネージャーっぽい立場なので。マスクをして出掛けましょう。棚中在庫減らし目的のオークションCD出品は本日、ジョージ・セルとパウル・クレツキのBeethoven 交響曲全集の締め切り〜全般に入札不調なんだけど、Beeやん全集だけは売れるんだな、日本ではほんまに人気が高い。先日、長年リファレンスとしていたヨーゼフ・クリップス(EVERESTオリジナル)全集処分したが、それでも棚中には未だ5種ほど残っていて、聴く頻度から考えても処分は妥当と考えております。歴史的録音だったらパブリック・ドメイン音源としてネットから拾えますし。

Profil PH06008寝込んでばかりで音楽聴くべき状態に非ず。記憶を頼って数日前拝聴の落ち穂拾いでも〜Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ギュンター・ヴァント/ミュンヘン・フィル(2000年ライヴ)・・・ユーザーレビューの多さ(しかもほぼ大絶賛!)に驚くが、それほどの出来なんだろうか?(”結晶化”なんて某大物評論家の言い回しそのままなのは微苦笑もの)聴き手が体調悪化しつつあった印象もあるんだろうが、第2楽章のテンションが低いような気がします。レヴァイン時代のオーケストラだけれど、断固とした強靱メリハリではなく、じっくり、ゆったり聴かせて(ユーザーコメントにもあったが)チェリビダッケ時代の響きを連想いたしました。自然体とという評価は当たっているかも。いずれ体調快復後再聴するつもりだけれど、ケルン放響全集の素晴らしい成果に驚いて、ここ最近Brucknerといえばヴァントばかり!とうとう、オイゲン・ヨッフムの新旧全集を処分する決意をいたしました。

・・・と、ここまで書いて新聞を読んでいたけれど、どーしても気分が優れない。こりゃ出勤してもお仕事にならん、と判断してもう一日お休みいただくべく上司にメールしたところ。

気分よろしくなく、床についていてもツラい状態。それでも、起きたり寝たり、音楽ちょっぴり聴いたり、コタツでテレビ眺めたり・・・で徐々に快復したいものです。ネットをぼんやり見ていたら「グーグル、PC用無償OSを来年半ばから提供」との記事有。これがよくわからない。

たった今、この原稿を執筆しているのはPuppyLinux(abiwordというソフト)であり、正真正銘PC用無償OS也。数か月前の朝日新聞にて「革命的なコンテンツ云々」の話題があって、膝を叩いたものだけれど、ようはするに新しい魅力ある機能はもうほとんど出現しなくなった。このPuppyLinuxを載せたミニノート(12,000円+送料)だって、フクザツなことをしないんだったら、ひと通り、なんでもできますもん。

但し、ワタシのようなエエ加減曖昧ヴェテランWindows使いでも、けっこうすったもんだ、試行錯誤、手練のご指導を受けてここまできた(とにかくLinuxを使うようになった)のも事実。Googleは「いきなり使える、使い勝手はWindowsと変わらない」ものを目指しているのでしょう。しかもオフィス・ソフトはクラウドなんでしょ。少しずつソフトの機能を足すたびに、新しく料金を取ったり、重くなって最新のマシンを要求したり、操作がフクザツになったんじゃ、本末転倒ですもん。

しかもウィルスの脅威があって、対策に手間もカネも掛かるし、重くもなる。そのためにまたメモリを足す、4gb以上積むのだったら64bit版のOSに変更せよ、とかキリありませんもの。日本人は新品好きだけど、これからは時代遅れのマシンも有効に活用するのも大切でしょう。ワタシもWindowsは「7」がラストになるかもね。

時代遅れになるのが怖くて、新しいOSに替えてきたけど、もうそんなことは問題にならないでしょう。ワタシも遠からずお仕事引退だし、それこそGoogleの無料OSもありますから。


◆2010年12月某日の反省

体調最悪にてお仕事休み〜だけれど、どーしても急ぐもの少々有。いつもより更に早く(這うように)出勤して取引先への資料送付、派遣さんへの指示途中のもの、本日昼食約束していたメーカーさんへのお詫びなど小一時間、誰も出勤せぬうちに退去いたしました。ホワイトボードに赤々と「休み」記入。

咽も頭も痛くて、鼻水も盛大、無人の職場で一発くしゃみをしたら顔中びろびろになっちまいました。誰もいなくてよかった。(這うように)帰宅し、終日ぼんやり+居眠り。食欲だけ落ちていないが、体調快復しません。明日も危うい‥・来週に迫った商談本番の資料が半分できていないんです。

そんなこんなで音楽なんて聴ける体調に非ず。


◆2010年12月某日の反省

週末にて風邪症状改善せず。基本、大人しく療養していたんだけどなぁ、ちゃんと加湿器入れて。毎年、冬には風邪で寝込む、というのが常態化しております。今回は出張忘年会のホテルで加湿を忘れ、咽をやられたのがはじまり。基礎体力というか、免疫力が減退しているのでしょう。日常お仕事に支障をきたすようになったら、一気に閑職に回されてツマらぬ余生を送ることになっちまう・・・とにかく元気で出掛けましょう。相変わらず食欲は落ちていない。

クララ・ヴュルツの素直で軽快な演奏に感心して、Mozart のピアノ・ソナタ連続聴き。ヴラド・ペルルミュテール(1904年- 2002年)の全集(1956年)はCD入手可能だけれど、パブリック・ドメインの音源としてダウンロード可能です。(一部小品除く)これがちょっと独墺系に慣れた耳には、新鮮なるしっとり粋なテイスト。技巧に曖昧さはないんだけれど、馥郁たるホンワカ雰囲気というか、暖かい風情がなんとも言えない。往年のVOX録音が優秀なはずはないんだけれど、自主CD化して我がオーディオで聴くとけっして悪い音ではないと感じます。

・・・とうとうやっちまいました。体調最悪、午前のミーティング、昼からのミーティング終え、本日中送付の資料断念して早退。馴染みの咽の腫れからの発熱也。病院に行きました。自宅でぼんやりしております。休めないんだよな、諸事情があって。でも、職場で伝染してもアカンしな。それとも皆出てくる前、超早朝に出勤して、最低実務こなして帰る、といった手もあるが・・・中途半端に出掛けるのはアウトだけれど。

昨日の音楽の続き。Mozart セレナード第4番K.203(ロンドン新交響楽団1955年)/第9番二長調.K320(スイス・ロマンド管弦楽団1951年)〜ペーター・マーク・・・これもパブリック・ドメイン音源だけれど、もともとは英DECCA往年の名録音也。当時マーク30歳そこそこ、次世代のMozart 弾きとして嘱望されていた頃でしょう。ロンドン新交響楽団については、以前情報をいただきました。注目はスイス・ロマンド管弦楽団でして、アンセルメのオーケストラでしょ。録音が多かった人だからちゃんとMozart の演奏もあるけれど、ここでは少々いつものヘロっとしたアンサンブルじゃない。軽快ですっきり明るいサウンド、リズムが引き締まってカッコ良い。ぼんやり聴いていれば”これが彼(か)のスイス・ロマンド?”とは俄かには気付かない。

他にも聴いていたんだけれど、ちょっと体力的にキツいのでこれにて終了。


◆2010年12月某日の反省

女房殿が実家に帰ってしまい、再び俄独身生活、しかも風邪気味+睡眠不如意。欲しいもの、買い物の必要性もなく引き隠り状態になりがちなので、夕方ご近所焼鳥屋〜懸案の沖縄そば屋(入りにくかった/おそらくは二度と行かない)へ。一人で呑むことは滅多にないんだけれど、昔からの習慣で読書をするんです。岳真也「吉良上野介を弁護する」(文春新書)〜これが抜群にオモロい。昔から日本人は浅野方贔屓であったし、江戸時代に流行ったフィックションでそれは定着したものなのでしょう。吉良家は名家であり、領地では名君として現在も慕われているとのこと。(ちなみに実子が藩主となった上杉でも)ことの本質がようワカランが、「殿、ご乱心!」であったみたい。饗応役の御指南に度重なる嫌がらせがあった、というのは眉唾ですね。昔から「悪役/良役」の単純な割り切りかたが好まれたのか。時代は嗜好の多様化を生んでいて、悪役にこそ魅力、というのも有じゃないか。彼(か)の悪役顔の代表、遠藤憲一なんて最近ドラマで大人気じゃないですか。もとより、上野介は悪役に仕立てられただけだけれど(狷介な老人役が多い)。先入観を打ち破る大切さを学ぶべき、素晴らしい一冊。

あいかわらずボンヤリとして音楽に集中できないが、自分の(貧者の)オーディオ環境やら粗雑な耳について痛感したこと二件。Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ベルナルト・ハイティンク/ベルリン・フィル(1987年)・・・世評はたいへん厳しい。コンセルトヘボウとの二種の録音に比して、オーケストラとの相性がよろしくないんじゃないか。彼特有の虚飾ない暖かさ、みたいなものが失われて、よく整ってはいるが素っ気ない、味の薄い演奏に感じます。その辺りの評価はおおよそ世間様と一致(しなくてもかまわないんだけれど)問題は”旧フィリップス・レーベルの最末期のスタジオ録音なので、録音だけなら★5つ”〜そうかなぁ。逆に言うと、こういう音が世間では優秀録音とされるのか、といった感触。クリア透明だけれど味が薄い、演奏印象と一緒になってしまったのか、なんせ非力かつなんの添加物を加えないようなアンプなので、相性悪いのか。超・高級オーディオで発揮されるべき真価なのでしょうか。ベルリン・フィルって、もっと濃厚で低音に厚みのあるサウンドだったはず。

Mozart ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331/第12番ヘ長調K.332/第13番変ロ長調K.333/第14番ハ短調K.457〜クララ・ヴュルツ(p)(1998年)・・・誠実で無垢、しかもモダーンでリズミカル、暖かいタッチはほとんど理想の演奏。世評によると概ね好評であり、一部”各作品の個性を描き分けられていない”との厳しい評価はあるけれど、それは好き好きですから。ワタシは作品を真正面から味わうには、こちらのほうがよろしいと思います。問題は(ユーザー口を揃えて)”録音ですこし損をしている”、”録音さえ良ければ”〜これがわからない。我がオーディオではなんの不満も感じないんです。適度な残響、奥行き、広がり、鮮度いずれも文句がない。これも演奏印象?

偶然だけれど、この二件でいかに自分のオーディオ環境が世間様と異なっておるのか、少々自覚できました。但し、巷のオーディオ論議を全面的に信じているわけではないが。数日前、一連の(劣悪録音の代表選手たる)VOX録音にてMozart を聴いたけれど、意外と聴ける音質だな、といった(驚きの)自覚ありました。但し、LP時代の相当酷いものからの改善印象があるのかも知れません。


◆2010年12月某日の反省

風邪症状やや悪化、睡眠不如意も重なって、ゆっくり昼寝しなくっちゃいけないんだけれど、職場にケータイ電話(充電したまま)忘れました。取りに行かなくっちゃ。マーフィの法則によると、こんな時に限って緊急連絡がくるものです。数年前、充電するときに(偶然)電源を切っていたら緊急トラブルが発生していて、エラく叱られましたもの。時々つながらなくなる無線LANの件は、いろいろ調べてみると他の人の無線LANの影響らしい。たしかに、2/3本電波拾えます。もうちょっとエエ機器を購入すれば混線は防げると(そういう機能が付いている)のことだけれど、当面ルーター電源をいったん切ってつなぐ、といった荒技手順で乗り切りましょう。今朝早朝、自分への約束事(週2本サイト原稿更新する!)厳守に従い、もう一本アップしておきました。ま、そんなに熱心に見て下さる人も少ないだろうが。

職場へは私的アドレスに緊急連絡をいただく手はずにして、職場行きは止め。昨夜はテレビばかり見ていたので、音楽の落穂拾いでも。Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1954年)・・・素晴らしきステレオ録音。最晩年の録音を先日擁護したばかりだけれど、こちら20年以上前、さすがに技術的には抜群に充実しております。威圧感を嫌って、ご老人の諦観癒し系もエエではないか、と思ったが、こちらスムースで表現に柔軟性があるということですよ。充実しているが、けっして威圧感ではない〜20年ほど前FMで聴いた記憶とは、イメージがらりと変わりました。

集中力に優れ、なんせライナーのバックが凄い。ワタシが生まれる前の音源が現役であることの驚き。


◆2010年12月某日の反省

職場にて不快なことがあり、八割方自業自得と自覚しております。自分はとにかくお仕事合理化が好きで、それは高速化と省力化(=どこまで手を抜けるか)のバランスで成り立っていて、後者が時に行きすぎるとトラブル(に近いこと)が発生しちゃう。折悪しく、体調やや風邪気味、頼りの辣腕パートさんが義父の葬式で数日お休み、土曜は運悪く誰も出勤当番がいなくなって、自分が留守番せざるを得ない・・・ちょっとしたキッカケで流れは悪い方に回るものです。最悪の状態に至る前に、立て直しを図らねば!本日は引き締めていきまっしょい。今朝、定例サイト更新は一本のみ。

VOXBOX CD5X-3609 5枚組2,079円にて入手/現在ならもっと安い昨日、通勤音楽。Mozart ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」(ペーター・マーク/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団/1967年)/第27番 変ロ長調K.595(スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ/ミネソタ管弦楽団/1978年)〜ワルター・クリーン(p)・・・LP時代からお気に入りでした。位がおかしく、奥行き不足な感じないでもない音質ながら、記憶よりずいぶんと改善されていると感じます。クリーンのクリアで洗練されたタッチがしっとり軽快であります・・・

・・・と、今朝、ここまで書いて無線LANが不調であることに気付いて更新断念。先に更新した記事はアップ済。現在は快復しているが、買い替えが必要かも知れません。幸い風邪症状は悪化せず、明日の出勤もなくなりました。当初予定通りの資料は完了して、おそらく来週いっぱいで全部目処が立つでしょう。このままなんとか行ってくれ!義母が体調不良とのこと、自らの腰の調子もいまいちで女房殿はご機嫌斜めであります。整形外科へマッサージ+リハビリに出掛けました。

ここ数日、Mozart のピアノ協奏曲三昧でして、通勤音楽は昨日に続きMozart ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467(ワルター・クリーン(p)/ギュンター・ケール/マインツ室内管弦楽団/1972年)/ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482(アルフレッド・ブレンデル(p)/パウル・アンゲラー/ウィーン室内管弦楽団/1967年)・・・こうしてみるとワルター・クリーンはかなり繊細で軽快、やや薄味な音色なんですね。ブレンデルのほうはもっと充実して、深みのあるしっとり感が堪らぬ魅力。バックは玉石混淆水準様々、録音雰囲気もばらばらながら、それが逆にソロを際立たせてそう悪くないと思いますよ。変ホ長調協奏曲K.482では、一部伴奏にピアノが参加しているように聞こえる・・・

更に帰宅して、Mozart ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459/第20番ニ短調K.466〜アルフレッド・ブレンデル(p)/ウィルフリート・ベッチャー/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団(1959-67年録音/かなりアバウトな情報)・・・これは先に言及したように”充実して、深みのあるしっとり感”を湛え、音色にしっかりとした芯+ニュアンスたっぷりに表現して下さいます。表現はモダーンで劇性を強調しない、知的な抑制と愉悦がバランス取れたもの。これも時に思わぬ装飾音が入りますね。PHILIPSマリナー全集購入したまま、ほぼ放置状態なので聴き比べなくては。


◆2010年12月某日の反省

一昨日、ホテルは乾燥して咽をやられたかな?気をつけないと。今週土曜は休みだから、体調の維持+本日明日でお仕事目処を付けなくっちゃ。毎年この辺りはいつも風邪で倒れちゃうからね。本日最高気温予測19度!乾燥注意報が出ております。

SUPRAPHON SU 3880-2  11枚組6,581円(ポイントも活用)にて入手出張往復音楽の続き。Mahler 交響曲第7番ホ短調(第4/5楽章1977/78年)/交響曲第8番 変ホ長調(1982年)〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル/プラハ放送合唱団/キューン少年合唱団/他声楽ソロ・・・数年前に全集購入、けっこう聴き込んできた演奏だけれど、ちょっと新たな感慨が・・・数日前、ショルティ/シカゴ響とかシェルヘン/ウィーン響の演奏に関連して「オーケストラが上手いヘタ云々」に言及したが、その範疇で判断するとチェコ・フィルは”上手くない”。メカニック的にけっしてスムースではないと思うんです。しかし、そのことでそう不満を感じたことはない。技術的にやすやすと進めていくこと=偉大なる芸術でないことは自明の理、第7番第4楽章「第2セレナード」の味わい深さ、終楽章の抑制の利いた爆発も同様。第8番は声楽の扱い(とくに合唱)が抜群で、絶叫する金管+打楽器に混迷は深まらない。響きは混沌とせず、柔らかい、ちょっとザラリとしたオーケストラのサウンドと上手く融け合って絶品であります。こんな親しげなる「第8番」も滅多にないんじゃないか。

お気に入り作品系だから、ずいぶんと聴いてきたつもりだけれど、これぞヴェリ・ベストのひとつ。

では、行ってきます。


◆2010年12月某日の反省

金沢より戻って参りました。人間関係ともかく、営業成果的にはかなり厳しい現実をしっかり見据えなくては。2010年ももう少し、毎月のパターンだけれどここ2週間ほどかなりキツい、集中した資料作り+指導+来年度の下準備作業+αが待っております。昨夜、東京本丸の親分も合流して、取引先幹部と思いっきり旨いモン喰いました(経費で!)。2次会は上手い具合にご遠慮できたが。本日の会議は和気藹々と終了。

半分眠っていたけれど往復5時間、しっかり音楽聴きましたよ。Beethoven チェロ・ソナタ第4番ニ長調/第5番ニ長調/「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲ト長調/「魔笛」の主題による7の変奏曲 変ホ長調/魔笛」の主題による12の変奏曲ヘ長調〜ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)/ダニエル・バレンボイム(p)(1970年ライヴ)・・・骨太でヴィヴィッド、色気のあるチェロはロストロポーヴィチを連想させます。ダニエル・バレンボイムがニュアンスに富んで繊細な伴奏を付けていて、この辺りはほんまに素晴らしいピアニストであったという手応え充分。ライヴならでは臨場感や会場ノイズも雰囲気たっぷり、エエもん聴きました。

Elgar 演奏会用序曲「南国にて(アラッシオ)」作品50/交響曲第2番 変ホ長調 作品63〜アンドルー・デイヴィス/BBC交響楽団(1992年)・・・録音印象も手伝ってか、ずいぶんとジミなサウンド。じつはしっかり集中して聴くと意外と粗野な迫力もあって、キレイにまとめただけの演奏に非ず。「南国にて(アラッシオ)」はR.Straussばりの華やかな作品であります。交響曲第2番は人気が薄い(特に日本では)作品ながら、英国幽愁なる曇天を連想させる渋い名曲也。

他数枚聴いたんだけれど、その件は明日へ。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi