◆2010年5月某日の反省
さて”ブルー・マンディ”也。晴、気温もそこそこ上がる予報は季節に相応しい気候です。本日はお仕事わかりやすい”デッド・ライン”(最低)2本、とにかく仕上げなくっちゃ。とにかくそこをクリアすれば、明日より出張連続、あとは本番力にて乗り切るのみ〜火だるまの可能性もあるが。早めの出勤、朝からの猛ダッシュが帰趨を決します。次の職場出勤は金曜ですから。昨夜はオークションに一件入札があったので(出張で処理が遅れることを勘案して)早期終了、さっそく連絡がありました。また6月より仕切り直しだ〜それにしても・・・ほんまに売れまへんな、CDは。クラシック音楽部門を眺めても、滅多に入札はない感じ。
昨日の音楽。Mozart 歌劇「フィガロの結婚」〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル/国立歌劇場合唱団/エーリヒ・クンツ(フィガロ)/イルムガルト・ゼーフリート(スザンナ)/ジョージ・ロンドン(アルマヴィーヴァ伯爵)/エリザベート・シュワルツコップ(伯爵夫人)/セーナ・ユリナッチ(ケルビーノ)(1950年)・・・レチタティーヴォ・セッコ抜きCD2枚分に余裕で収まった往年の名演であります。豪華配役、キラキラするような華やかさと躍動に溢れた歌い手達!壮年のカラヤンは若々しくキビキビとして引き締まったサウンドと勢いに溢れます。音質も驚異的によろしい。
関連作品として、Rossini 歌劇「セヴィリャの理髪師」〜ヴィル・ハンブルク/ファイロニ室内管弦楽団(ハンガリー)/ハンガリー放送合唱団/ロベルト・セルヴィル(フィガロ)/ソニア・ガナッシ (ロジーナ)/ラモン・バルガス(アルマヴィーヴァ伯爵)/アンヘル・ロメロ(バルトロ)(1992年)・・・これは一枚目だけ。15年ほど前に購入したもの、NMLにて拝聴可能です。 LP時代からお気に入りでした。たしかヴィットリオ・グイとラインスドルフ/メトロポリタン2種の抜粋だったんじゃないか。筋立てとしては「フィガロ」の前にあたっていて、ロジーナが後の伯爵夫人とのこと。溌剌躍動する音楽連続!(我らがヴィルフガングに負けぬ)魅力であって、知名度低い演奏陣であることを気にさせません。もちろん音質は優秀。
さて、5月ラスト。帰宅してから更新できるでしょうか。(できませんでした)
◆2010年5月某日の反省
先週もそうだったが、ボディ・ヒーリングの翌日はカラダ中あちこちが痛い。ふだん使わない筋肉とか、萎縮している関節各部位、それを強制的(?いえ合理的)に鍛えるから、とんでもないところが存在感を以て主張しております。ま、継続することでしょうな、大切なのは。ゆったりとした休日だけれど、明後日3連続出張(前の詰めた資料作成)のことを考えると少々憂鬱です。
EMI17枚組より、Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団/合唱団/エリーザベト・シュヴァルツコップ(s)/ヒルデ・レッスル=マイダン(ms)(1961年)・・・著名な録音であり、ベストの世評も高いものだけれど、初耳。数多い彼の録音中(ほか3種ほど拝聴したことがある)一番音質が条件が整っており、現代の耳で聴いてもそう不満はありません。CD一枚に収まるがテンポが速いとは感じない。一歩引いたようなクールな知性があり、スケールも大きいが熱狂と絶叫とはほど遠い演奏でしょう。この作品だったらいくらでも壮麗に、輝かしく、強烈な表現が可能だと思うんだけれど、作品の味わいやら趣旨をていねいに、冷静に細部描き込んでバランスを感じませます。
こんな演奏こそ息長く聴き続けられるのかも。また聴こう、他の演奏と比べてみよう、と思わせます。
SCHNITTKE 四重奏曲第2番〜オレグ・クリサ/ニコライ・ザバヴニコフ(v)/フォードル・ドニジニン(va)/エフゲニ・アルトマン(vc)(以上読み方エエ加減/1970年代録音?)・・・21分ほど連続、精密で静謐な不協和音連続の作品也。こんな音楽はけっこうツボでして、時々聴きたくなります。購入したのは15年ほど前だろうが、当時は新しい音楽への気鋭に溢れておりました。今は昔。VOXレーベルだけれど、MELODIYAのライセンス盤。
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ああ、やっちまった。マルセル・メイエEMI17枚ボックス(アマゾンにて2,000円ちょっと)は、おそらく太平洋を横断中で未着、聴けていないCDもたくさんあるのに追加注文。BBSで”ぜひに!”とお勧めがあったデニス・ラッセル・デイヴィスのHaydn交響曲全集、HMVでは既に売り切れ、アマゾンにて相場を睨んでいたけれど、数日前5,000円ほどのものが完売、7,000円〜9,000円に値上がっていたので「ほしい物リスト」より削除しておりました。偶然、今朝再度点検してみると・・・新品4,395円+送料340円にて出現!先週のワタシなら逡巡していただろうが、いったん値上がったでしょ?その対比に感覚が麻痺しました。まず、ちゃんと聴くことですよ。
未聴CDは棚中にたくさんあります。そのことに毎日胸を痛めているが、じつはかなりの比率で”じつは聴いていた”=聴いたことを失念していることも多いみたい。ネットで情報検索したら自分のサイトが出てきたり、聴いていて妙に馴染みがある・・・ことも。いずれ音楽に対して、粗雑な対峙をしている結果でしょう。反省の毎日です。今朝はしばらく休んでいた自主CD作成〜Schumann ファニー・デイヴィス(p)/Chopin 幻想曲 作品47/ピアノ協奏曲第2番第2楽章/Faure バラード/Ravel ピアノ協奏曲第1楽章(マルグリット・ロン(p)/フィリップ・ゴーベール+作曲者)/R.Strauss ブルレスケ(エリー・ナイ(p)/ホーグストラーテン)・・・盛大なる針音から優雅なタッチが聞こえてまいります。耳が慣れるとノイズはほとんど気にならないSP復刻。ファニー・デイヴィスって、クララ直系の弟子でっせ。計71分堪能いたしました・・・が、スケベ根性を出したのが運の尽き、あと8分分Bach の平均律BWV886(ロベルト・カルネヴェーレ(p))を収録。
大人しくも優しいタッチは悪くないんだけれど、前奏曲が終わったところで激しいノイズ混入・・・興醒め。
◆2010年5月某日の反省
途中覚醒して熟睡とはほど遠い感じ。これからボディ・ヒーリングに行きましょうか、法人契約一回1,100円の健康作り。部屋にこもってボンヤリしていても仕方がないでしょ。
昨日届いたEMIのMahler 16枚組より、「さすらう若人の歌」(フィッシャー・ディースカウ(br)/フルトヴェングラー/フィルハーモニア管弦楽団1952年)/交響曲第1番ニ長調〜カルロ・マリア・ジュリーニ/シカゴ交響楽団(1971年)・・・前者は駅売海賊盤にて20年のお付き合い、ディースカウは微に入り細を穿つ精密緻密入念なる表現で、青春の痛みを余すところなく表現して完璧、とくに高音の抜いたファルセットヴォイスは絶妙です。フルトヴェングラーにしては珍しいMahler だけれど、劇的表現!みたいな先入観で想像すると、歌い手に完全に寄り添い落ち着いて抑制され、整ったアンサンブルが意外なほど。音質も良好です(但し、LP板起こしと想像される駅売海賊盤のほうがより良いと思う)。
ジュリーニは待望の入手であって、今回入手の一要因となったもの。端正であり、細部明快、表現は幅広く勇壮な歌心に溢れて立派な演奏であります。”青春の胸の痛み”〜みたいなものとは違っていて、もっと雄弁で明るい、リズムに余裕があり、そしてオーケストラがクールで上手い。終楽章など、これほど盛り上がりと抑制がバランスしている演奏は初耳か・・・問題は1971年にしては音質がかなり厳しいこと。例の如し(悪いときの)EMI録音であって、低音に厚みがない、奥行き音場が狭い、全体として鮮明さを欠く・・・「さすらう若人」「第1番」の組み合わせは一枚のCDとして良くできていると思います。
昨日の通勤音楽、CD一枚で往復でちょうど80分収録也。Elgar 序奏とアレグロ/弦楽セレナード ホ短調(以上1972年)/交響曲第2番 変ホ長調(1975/6年)〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル・・・最高。そろそろ「ワタシの好きな曲」Vol.2上梓を検討しているんだけれど、おそらくこれがベストを争うべき哀愁と劇性、詠嘆の旋律に打たれます。力強く激高した弦楽アンサンブルに、弦楽四重奏が優しく哀しく応えるのだね。いろいろ各種聴いてきたが、ボウルトの盤石の貫禄は群を抜いて魅力タップリ。弦楽セレナードは(Elgarにしては)少々安易甘美な旋律と思うが、これもボウルトの手に掛かると端正な落ち着きが出るんです。
交響曲第2番は(第1番だってそうだけれど)不人気極まりない作品であって、おそらく日本で実演には出会えないでしょう。穏健であり暗鬱な旋律、激しい疾走とは無縁のリズム、独墺系とはあきららかに異なる言語で表現された大作。ボウルトはまさに横綱相撲の貫禄であって、ぐうの音も出ないほど説得され、揺さぶられました。ロンドン・フィルの迫力絶好調。こちらのEMI 録音はかなり優秀です。
◆2010年5月某日の反省
昨日「音楽日誌」は中途にて金沢に出発、ハードな商談4発こなして、赴任一ヶ月目お仕事苦戦中のチームメンバー(中年独身/けっこう苦み走ってエエ男だと思うんだけれど)と終電迄金沢の旨いモン堪能、酒もタップリ呑んで帰りは意識を失っておりました。気付けば京都、ちょっと目をつぶったつもりがあっという間に新大阪、そして11時半頃帰宅。ちょっと遅く迄ネットを眺めていたけれど、HMVそして亜米利加西海岸よりCD送付との連絡有、とうとう前回購入分のジャクリーヌ・デュ・プレ17枚は全部消化できぬまま、次のが到着するのか・・・しかも、オークションは絶不調で昨夜一件、おそらくは現在残っている3枚も売れ残って終了するでしょう。サイト定例更新済、内容ともかく。
サンダーバード行きはたっぷり音楽聴けましたが、その件は帰宅後に。なんせ次月のお仕事サイクル本日から開始、しかも、来週火水木は鹿児島福岡〜金沢の大移動出張(一泊のみ)でその準備が間に合わんのです。本日午前中資料作り(未着手/材料のみ揃えてあるが)さっそくデッド・ライン、昼より内部打ち合わせ。
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ここ最近数日に一度、不快というか、自分の失敗、やり過ぎを反省(後悔?)し、鬱々としております。昨夜はしこたま呑んで、しかも夜更かししたから集中力が途切れるのは当たり前、一番大切なノーミソに汗かくべき分析仕事途中で断念(どーしよ?)、延髄で事足りる実務作業ばかりこなしておりました。当面は事足りるし、回りもいつも変わらぬと思うだろうが、自分で自分の手抜きは一番自覚しております。とにかく早々に帰宅、昨日も本日も涼しくて、とてもこの季節とは思えない。女房殿は実家の母親のところ、静かな週末であります。
帰宅したらEMIのMahler 16枚組到着。事前にダブり分オークションにて処分したが、テンシュテットの第8番は全集ボックスだからどうにもならぬ、フルトヴェングラー/フィッシャー・ディースカウの「さすらう若人」は駅売海賊盤所有だからこれで良しとするか・・・
昨日途中となった、Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調〜ルッジェーロ・リッチ(v)/マティアス・クンチュ/ボーフム交響楽団・・・の件。リッチのヴァイオリンはせせこましい印象で好きじゃなかったんだけれど(ちなみにこの作品も)、5枚組を拝聴して以来すっかり好きになりました。小味でテクニックはキレているが、ちょっぴり節回しがお下品で洗練系ではない感じ。それが、この少々クサい甘美浪漫な旋律に似合っちゃうんですよね。演歌のテイストか。先日、ハイフェッツの凄い演奏に痺れたばかりだけれど、こちらのほうが親しみを感じるというか、ご近所さんで仲良しになれそう。
昨日の出張で聴いたのは、Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」/Bartok 管弦楽のための協奏曲〜岩城宏之/メルボルン交響楽団・・・以前にも聴いていたものだけれど、信じられぬほど安定して、美しい演奏です。オーケストラのアンサンブルの精緻なこと、豊かな響きにも驚かされました。
◆2010年5月某日の反省
それなりによく眠れてこれより朝二番のサンダーバードにて金沢行き。さすがに緊張しております。ここ2年ほど自分の持ち分+全体調整で出張も多かったが、体制変更により諸実務作業が大量に流入、出張を大幅に減らしました。正直、華麗なる加齢によって出張連続は体力的にツラいんです。引き継ぎが上手いこと進んで下さらないと、このハードな状況は継続いたします。でも、以前の”虚言癖?”担当(異動済)よりずっと精神的にはラクチン。物理的にたいへんなだけ。それと数値実績が厳しいなぁ、それでも2週間後には(やや下がりで)ちゃんと夏のボーナスが出るとのこと。
Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調〜ルッジェーロ・リッチ(v)/マティアス・クンチュ/ボーフム交響楽団・・・5枚組が安く、タップリ愉しめる内容。
◆2010年5月某日の反省
どーもよく眠れない。それでも朝6時起床生活リズムは崩しません。ま、体調はそう悪くないし。大きなトラブル抱えているワケじゃなし。粛々と自分で決めた宿題をこなすのみ。一昨日、オークション入札有(ダブり対策)を確認した上で、(かねてチェック中の)マルセル・メイエの17枚組を注文したんだけれど、翌日確認すると100円下がっておりました・・・ま、HMV通販より4,000円以上安いし、たいした問題ではないけれど、ちょっぴり「う〜む」的感慨有。
昨夜、Beethoven チェロ・ソナタ第1/2/3番〜ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)/ダニエル・バレンボイム(p)・・・こういった硬派古典派の作品が彼女には似合っているんじゃないか。刷り込みはこどもの頃に聴いたロストロポーヴィチ/リヒテルによる巨大深遠なる演奏(1961-63年)だけれど、こちら作品の味わいを生かして・・・(時間切れ)
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ひどい寝不足状態でも切羽詰まって緊張集中しているから眠くならない。朝、定時より一時間早く出て、自分のミス・リカバリーやら諸処日常作業もありつつ、追加資料作成は午後3時にて完了。本来作るべき奴に趣旨概要説明及び彼が作ったものとの比較をレクチャー(チャンス猶予はあと一ヶ月だぞ、とも)。あと、サンプル荷造りして送付、更に上司用会議資料(担当分)ほぼ書き上げ、先行きの見込み予測5ヶ月先まで完成させ、早々に職場を出ました。明日、金沢行き本番。
今朝言及途中になったBeethoven の件、デュ・プレの演奏は生真面目であって、演奏者の色気より作品の味わいをよく生かしている印象有。著名なる第3番イ長調 作品69ともかく、聴く機会は少ないであろう第1/2番も端正なる旋律の魅力をしっかりと認識させて下さいました。ロストロポーヴィチも大好きだけれど、あの色気が前面で出ちゃうでしょ?バレンボイムのピアノがとても安定していて、ピアニストとしてはこの辺りが一番良かったのかな、と。
通勤音楽は、Sibelius 交響曲第1番ホ短調/交響曲第2番ニ長調〜アンソニー・コリンズ/ロンドン交響楽団(1952年)・・・著名なるモノラル時代の英DECCA録音だけれど、LP〜CD時代になっても聴く機会を得ませんでした。こうしてパブリック・ドメインとなって自主CD化、こんなエエ加減.mp3→.wav変換でも驚異的鮮明な音質に驚かされます。演奏はやや速めのテンポ、前のめりに熱狂的な金管が爆発するド迫力であります。オーケストラも上手いっすねぇ、同時期のカラヤン/フィルハーモニア管弦楽団よりずっと爽快、わかりやすい演奏は手に汗握る興奮を呼び覚まして下さいました。〜第7番迄全部ネットダウンロード可能。
◆2010年5月某日の反省
昨夜はお隣のチームの行きつけの呑み屋へ。女将が腰の手術で明日より一ヶ月休業とのこと。職場フロア幹部3人でさっさと抜け出し、若い者の到着を待つが二人のみ合流。我がチームの新参者は資料がぜんぜんできていない(というか、これで4度目のやり直し)ので誘わず、上司は”もうアカンのではないか、粘り強く指導していることには敬意を表するが”との評価なんです。この間、40過ぎて仕事の種類を替えたら、原則的な営業提案資料の準備とか、数字の読み方とか評価、やはり若い者とはのみ込みスピードが全然違う(というか、ノーミソ硬くて融通が利かない)ことに気付きました。幸いワタシは営業一筋ながら、お仕事の進め方、あたらしいシステム機器環境の変化、管理の強化は凄いものですよ。神髄は一緒なんだろうが。
どれだけドン臭くても、真面目だし、正直だし、そういったヤツは絶対に見捨てません!ウチにもう一人いる中年独身もクソ真面目人間だけれど、2年でかなり使える営業担当に育ちました。
昨日は大雨出勤だったので、音楽持参せず。今朝、Mozart レクイエム〜フェレンツ・フリッチャイ/RIAS交響楽団/グリュンマー(s)/ホッター(br)/クレブス(t)/ピッツィンガー(con)(1951年)・・・音質極上。ほんのちょっぴりの拝聴だけれど、この敬虔な雰囲気、声楽陣の表情の豊かさに打たれました。昨夜、オークションはそこそこに入札があって本日送付、メイエの素敵な2枚組を買うて下さったのは馴染みの山本さん。早速、EMI17枚ボックスをアマゾンに注文いたしました。
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本日はかなりお仕事進捗(先取り含め)したし、取引先でエエこともありました。しかし、明後日の金沢行き商談に向けての提案資料ができていない・・・のは先月異動してきた独身中年〜真面目だし、商品に興味を持っているんだけど、本日再々々々?提出された資料はやはり使えない・・・明日朝一番から、切羽詰って締め切りギリギリ提案書を作る(ノーミソ搾り出す)決意をいたしました。やれるやれない、できるできない、という問題じゃなくて、とにかく仕上げるしか道は残っていない。
通勤音楽は、Mozart !交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」(ピッツバーグ交響楽団1946年)/第36番ハ長調K.425「リンツ」(シカゴ交響楽団1956年)〜フリッツ・ライナー・・・こんな素敵な音源がネットで拾える時代となりました。ライナーが音楽監督時代(1938-1948)のピッツバーグ響は上手いもんですよ。かっちりと引き締まって一切のムダがない。テンション高く、推進力も上々に華やか・・・だけれど、シカゴ交響楽団は世界で一番のオーケストラでっせ(ある意味)。磨き上げられた技術の冴え、厚み、重量感、ものすごいスピード感、Mozart に超絶技巧って必要?とは思うが、「リンツ」終楽章の細かいパッセージの驚異的合奏能力に、とにかく脱帽。
◆2010年5月某日の反省
別に月曜出勤は(最近)苦じゃないが、こんな雨模様では鬱陶しい。先日の経験ではバス使用は到着(ババ)遅れ、車内も道中も混んでいて、時間が掛かってどーしょーもないとこはわかっているんです。今週は商談本番(その準備、自分のはできているが新参者分を全部作り直す必要あるかも)、しかも上司の定例本丸会議資料作成、来週怒濤の九州出張〜とって返してそのまま金沢で会議〜その準備も完了させなくちゃ。金曜の晩からずっと体調不良(+睡眠不如意)で苦しめられたが、いざ週が開けるとしゃきっとするのは精神的な問題か?
Monn チェロ協奏曲ト短調(1968年)/Haydn チェロ協奏曲ニ長調(1967年/バルビローリ/ロンドン交響楽団)/チェロ協奏曲ハ長調(1967年/バレンボイム/イギリス室内管弦楽団)〜ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)・・・2ヶ月前に入手した17枚組に苦戦していて、それはあまりに誠心誠意誠実凝縮された集中力が聴いていてツラいため。時には鼻歌を歌うように抜いたり、みたいな緩急ではない、若者の生真面目なる表現が弛緩した聴き手の姿勢を許さないんです。ここではSONYに吸収るバルビローリのオーケストラが重く、しかも響きが濁って聴きづらい。浪漫方向に堂々と振った立派な演奏であって、作品との違和感(MonnはScho"nberg編だけれど)少々有?ラストハ長調協奏曲の終楽章の驚異的テクニック+ノリ(バレンボイムの清冽なオーケストラもよろしい)には圧倒されました。
さて、ぼちぼち出掛けましょう。オークションはさっぱり人気がなくて、これは全体にその傾向のようです。
◆2010年5月某日の反省
日曜/お休み。早朝覚醒はいつもの性癖です。昨日は午前中、久々のスポーツクラブ(ボディ・ヒーリング)強行、本日あちこち、カラダ中が痛みます。月一回じゃあかんな、もっと鍛えないと。毎日の通勤速歩最寄りの駅まで16分!は、けっこう効いてはいるみたいなんだけど。昨夜は贅沢にも女房殿と(回っていない)寿司屋へ。喰い過ぎ、というか胃腸の調子もよろしくはない感じ。
Shostakovich ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調(レオニード・コーガン(v)1962年)/第2番 嬰ヘ短調(ダヴィッド・オイストラフ(v)1968年)〜キリル・コンドラシン/モスクワ・フィル・・・作品的には苦手系最右翼であって、作品に出会って20年以上楽しく聴いた試しなし、暗鬱晦渋であり、ネ暗・・・印象だったのが、露西亜往年の巨匠の手に掛かると、わかりやすく、強靱に、明快に響き渡って、意外なほどの感銘がやって参りました。露西亜系音源の所為はよくわからぬものが多いけれど、これは両者ともけっこう良質な音質でした。(VENEZIA MOCKBA2006/交響曲全集に含まれる一枚)コーガンは情熱的なフレージングが常に印象的であり、オイストラフは明るく悠々と豊満、そして両者とも骨太かつ驚異的なテクニックのキレ。特に第2番の無機的な旋律の魅力、最終楽章の小太鼓(?)の合いの手が微妙にシニカルというか、笑顔のないユーモラスというか、アンビヴァレントなテイストに目覚めました。
他、Bach ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調(ムジカ・フロレア2006年/躍動する爽快なリズム)/Vaughan Williams 英国民謡組曲(吹奏楽版/ハーモニー・ショスタコヴィッチ←再確認したら残念ながら音源リンク切れ/ちょっと情けない感じの音質演奏だったが)/Khachaturian ピアノ協奏曲 変ニ長調〜デニス・プルタロフ(p)/ロバート・グター/グリーズボロ・フィル(2006年ライヴ/オーケストラはかなり情けないが、ピアノ・ソロがけっこうバリバリ弾いてエエ感じ/特殊楽器フレクサトーンは含まれず)〜いずれも自主CDで拝聴いたしました。すべてネット上のフリー音源也。
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大雨だし、体調いまいち、ということで、いつもの引き隠り休日。ぼちぼち音楽聴いておりました。長い時間は集中できなくて、たいてい居眠り状態だけれど。今朝、超・苦手Shostakovichがけっこうエエ印象だったので、交響曲全集より第1番ヘ短調/第12番ニ短調「1917年」(1972年)〜キリル・コンドラシン/モスクワ・フィルを追加聴き・・・前者は若い才能がキラキラと輝いて、シニカルな彼の個性がヴィヴィッドに表現されていると思います。コンドラシンの演奏も極上〜なんだけど、第12番に歯が立たない。ちっとも楽しくない。いつになったら彼の魅力に目覚めるのでしょうか。
Beethoven 交響曲第8番ヘ長調〜シャルル・ミュンシュ/パリ音楽院管弦楽団(1947年)・・・”ほんまかいな”的ネットで拾った稀少音源也。速めのテンポ、躍動する推進力に溢れて情熱的、うむ、たしかにシャルル・ミュンシュ風だ。第3楽章「メヌエット」に於けるホルンの牧歌的旋律はびろびろのヴィヴラートで歌われるから、たしかにフランスのオーケストラなのでしょう。意外とエエ音でした。
Chopin ピアノ協奏曲第1番 ホ短調〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/ジョン・バルビローリ/ロンドン交響楽団(1937年)・・・著名なる音源であり、かなり以前(既に20年前?)に一度聴いて、「こりゃアカン」と。最晩年の熟達した味わいも大好きだけれど、こちら少々草臥れた音質ながら、やや荒削りな歌が聞こえてまいりました。この甘美な旋律は爽やかで軽快な味わいでした。引き続き、Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調〜ナタン・ミルシテイン(v)/ジョン・バルビローリ/ニューヨーク・フィルハーモニック(1942年)・・・この人のヴァイオリンはいつも端正で、背筋がぴん!と伸びてノーブルなんです。
◆2010年5月某日の反省
睡眠不如意状態継続。あきまへんな。咽が腫れている感じも有。天候不順で体調やや崩し気味です。とにかくお休み、せっかくのお休みが寝たきりではツマらない。
音楽は断片(ちょろ)聴きばかりで集中できておりません。いくつか(ここ数日)思い出してみると・・・Beethoven 交響曲第5番ハ短調 作品67〜パウル・クレツキ/チェコ・フィルハーモニー(1967年録音)・・・確認すると10年ぶりの再聴だけれど、なんと素朴なサウンド!威圧感皆無、草の香り、木製の手触りを感じさせるオーケストラの響きは”こんなに薄かった?”と驚くほど。聴き進むにつれ、なんともいえぬ滋味深い優しさが感じられて、こんな味わい演奏は最近消えたな。10年経てCDに刻み込まれたディジタル・データは変わらず、聴き手はかなり草臥れて変貌しているが、嗜好はそう変わっていないかも、と。
R.Strauss 四つの最後の歌〜ヘザー・ハーパー(s)/ノーマン・デル・マー/ロイヤル・フィル(1981年ライヴ)・・・お気に入りの作品であり、演奏家だけれど、ハーパーの声質はかなり硬派で立派過ぎ、この作品に似合っているかは微妙なところでしょう。また再挑戦しなくっちゃ。
Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調〜マルタ・アルゲリッチ(p)/リッカルド・シャイー/ベルリン放送交響楽団(1982年ライヴ)・・・たしか映像が先に出てCD化された音源だったはず。かなり著名な録音であり、賛否を分かつ演奏でもあります。ここ数ヶ月この作品をあちこち、ずいぶんと聴いてきたが、表現方向としてはいろいろあるな、と感じます。バリバリ熱狂的に弾き進む情熱系(イディル・ビレット辺りがそうか)、冷静に細部を際立たせてスケール悠然系〜後者のほうが自分の嗜好だけれど、アルゲリッチは一見前者「情熱系」。ま、好き勝手バリバリ進行中!もの凄くアツい演奏に間違いないんだけれど、細部の描き込み入念さ(もちろんテクニックのキレ)もたいしたもの。シャイーは合わせものが得意とは言えぬらしいから、相性もあるんでしょう。ワタシはけっこう好きな演奏です。
今朝の自主CDいろいろ。Franck の著名なるヴァイオリン・ソナタのピアノ版(コルトー編)〜ウイ・ミン・ガン(p)・・・期待したんだけれど、どうしても”ヴァイオリンが足りない”印象から抜けられません。これはアルフレッド・コルトーのような強烈な個性じゃないと”聴かせ”られんのか。Martinu 木管アンサンブルとピアノのための六重奏曲 (Fl, Ob, Cl, 2Fg, Pf) (1929年) 〜ソニ・ヴェントラム管楽アンサンブル+Stanley Chapple(p)/Clyde Jussila(fg)(1979年)・・・これは変幻自在、多彩な響きを誇ってこんな楽しい作品に出会えるなんて!音質も演奏も良好。
◆2010年5月某日の反省
早朝覚醒したが、サイト定例更新したあと二度寝〜結果、寝坊をしてしまって「音楽日誌」執筆更新をサボって出勤いたしました。一日なんのお仕事していたんだか?記憶なし。けっこう忙しく、それなりにあくせくしていた感触はあるんだけれど・・・とにかく一週間が終わりました。蒸し暑い中帰宅し、フロに入り、飯を喰い〜そしてパソコンに向かいつつ音楽を聴いているところ。
今朝の通勤音楽は、(いつもの)自主CD。Bach 「シャコンヌ」(アルバート・チウ(p))・・・Busoni編かな?劇的雄弁に走らず、作品の持つ”大きさ”を自然に表出させた演奏です。凄い名曲。Johannes Hieronymus Kapsberger (ヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー1580-1651)によるテオルボ、リュート作品(「シャコンヌ」など)〜Thomas Berghan(読めん)・・・ひんやりとした空気と空間を感じさせて、感銘深い静謐を聴き取ること可能。
帰りも(自主CDによる)Bach ゴールドベルク変奏曲(シトコヴェツキー編抜粋)〜The Teiber Trio (Regino Madrid, violin, Derek Smith, viola, Charlie Powers, cello/Live at the Ratner Museum, May 4, 2010)・・・馴染みの旋律を自由に揺らせて楽しいが、技術的にはややラフな感じ。ノリはちゃんとありましたよ。「主よ、人の望みの歓びよ」「羊は安らかに草を喰み」+パルティータ第3番イ短調 BWV 827 (Carl Banner(p))・・・これも技巧がやや怪しいが、雰囲気はそれなり。パルティータは流石に全部聴くのはツラい感じです。
カンタータ第82番「われは足れり」より3曲(with Gary Poster, bass, and Rhonda Buckley, soprano saxophone)・・・なんかヘンなフルートだな、と思ったらサキソフォーンだったのね。クレジットはないが、弦+ピアノが加わります。ガリ・ポスターさんは生真面目な歌唱、あまり声量はない感じ。
充実した週末になりますように。オークションのほうはサッパリ売れまへん。
◆2010年5月某日の反省
昨日はハードなトラブル処理+レギュラー業務、今月提案書ほぼ完了して上司への報告会、新参者提案書ぼろぼろで上司より厳しい叱責有、それを慰労すべく馴染みの安い呑み屋へ(上司もお隣チームのチーフも合流)、散々呑んで割り勘しようと思ったら〜サイフがない。落としたのか?おそらく職場の引き出しの中に忘れたのでしょう。ビンボー中年4人でカネを出し合うが200円足りない・・・ワタシの上着ポケットに250円出現!無事切り抜けました。でも、帰りの電車賃もない無一文、切符買ってもらってなんとか帰宅できました。本日、無事サイフと再会できるでしょうか。
昨日通勤音楽は、Bach パルティータ第6番ホ短調BWV830/幻想曲とフーガ ハ短調BWV906/トッカータとフーガ 嬰ヘ短調BWV910〜マルセル・メイエ(p)(1947年)・・・メイエの素敵な2枚組は現在オークションに出品中だけれど、それはこの間パブリック・ドメインの音源(これがそう)含め、ほとんど陶酔のひとときを保証して下さるべき優しくも暖かいタッチに感銘を受け、EMI17枚ボックスの入手を視野に入れているため。コルトーの弟子でしょ?強靱なテクニック披瀝!系ではないんだけれど、Stravinskyなんかがレパートリーに入っていて、けっして曖昧な雰囲気だけで聴かせる人ではない。Bach はどれもお気に入りだけれど、久々、幻想曲とフーガ ハ短調BWV906の劇的旋律に痺れました。
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お仕事進捗はそれなり順調、トラブルもなんとかクリアしているのに、微妙に不快なのは湿度の高い気候のせいか。理由はわからないが、飲酒の翌日やや二日酔い気味の一日は必ず作業進捗順調なんです。不思議。ああ、件のサイフはちゃんと机引き出しの中に眠っておりました。人生こんなもんですよ。
今朝の通勤音楽は、Prokofiev ピアノ協奏曲第3番ハ長調〜ムーラ・リンパニー(p)/ワルター・ススキンド/フィルハーモニア管弦楽団(1958年EMI録音)・・・目の覚めるような優秀クリアな音質。驚異的なテクニックの冴え、しかもタッチが硬質にならずに細部迄明晰でリズミカル。第1楽章はちょっとウケ狙い過ぎ?最終楽章は”音楽の筋道”が行方不明になる・・・みたいな作品先入観あったんだけれど、強烈な個性にて名曲は名曲!と有無を言わせず聴き手を説得いたしました。こりゃ凄い。(OLYMPIA OCD191)
◆2010年5月某日の反省
どーも気分的に重苦しい毎日。お仕事営業実績が悪い?いまに始まったことじゃなし、先週の東京本丸会議が不快?そりゃそうだけど、わかっていたことでしょうが。お仕事宿題進捗ほぼ狙い通り、職場人間関係も悪くはない。あとは体調で、両腕の疲れというか、筋肉痛が快復しません。症状が出てから既に一年数ヶ月、ここ一ヶ月ほどの悪化はマッサージでも状況変わりません。幸い日常生活に不自由はないが、長時間のパソコン使用(とくに右手マウス使用)が苦痛。せっかく左膝は良好なのに。気持ち+スポーツクラブ再開(全身運動)でなんとか乗り切るか。
もうひとつ、オークションがまったく不調でして、昨日はせっかく入札あったものがキャンセルとなりました。良心価格だし、ブツもよろしいと思うんだけどなぁ。次に購入したいものをアマゾンのカートに入れてあるんだけれど、まず然るべく在庫を減らさないと精神的に注文できません・・・(待っている間に在庫がなくなっているものも有〜縁がなかったんだな)
昨夜、ホルスト・ノイマン/ライプツィヒ放送合唱団による無伴奏合唱作品拝聴。SCHU"TZ ドイツ語のマニフィカト「我が魂は主をあがめ」SWV494/Bach モテト「イエスよ、わが喜び」BWV227(録音年不明)・・・最近古楽系のかなりスッキリ透明な合唱に慣れているので、微妙に旧態としたヴィヴラートが気にならんでもない。でも、かなり高水準の、立派で敬虔なる雰囲気満載に間違いありません。ほとんど聴き込んでいないSCH"UTZともかく、Bach はお気に入り中の最右翼、なんと劇的でわかりやすい旋律・・・
今朝、Chopin チェロ・ソナタ ト短調〜ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)/ダニエル・バレンボイム(p)(1971年)・・・遅々として聴き進まぬ17枚組より。これで7枚目くらいなんじゃないか。協奏曲から聴き始めて、いまいち集中できないというか、期待の感銘が得られないのは自分の精神状況問題でしょう。音質もあまりよろしくない(というのは贅沢病だ!)。これは名曲です。個性は全然違うんだけれど、方向としては「アルペジョーネ・ソナタ」系甘美な旋律です。しっかりとした技巧、(協奏曲に比べ)あまり柄を大きく強調せず、哀愁のテイストを生かしたチェロであります。音色がいまいち好みではない(甘みが足りない?)。バレンボイムが予想外のエエ味出しておりました。
◆2010年5月某日の反省
テレビがある、といった当たり前の生活の幸せ。ワタシは二時間ドラマのフリークでして、荒唐無稽安易な筋立てともかく、昨夜は船越英一郎の「狩矢警部シリーズ」の最新作。妙齢の(一癖も二癖もある)女性達の美しさ、和服の豪華さ、母校側、馴染みの寺社仏閣の荘厳な雰囲気を堪能いたしました。二時間ドラマの”おきまりごと”、すぐ殺されるいけず美人、無理解な上司、反発する若手と成長、そして風情ある場所設定。伝統の和菓子。今回は娘の警官就任が絡んでおりました(勘太郎の嫁)。
昨日からオークションは無料キャンペーン中なので追加出品しておきました。別に10円程の出品料をケチるわけじゃないが、気持ちの問題です。フリーで拾えるネット音源でずいぶんとたくさん、100枚以上自主CDを焼いてきたが、お気に入りとなる出来上がりは半分に至りません。昨夜〜今朝に掛けて聴いていたのは
Debussy 前奏曲集(ジェレミー・デンク(p))/Ravel ピアノ・トリオ(クレアモント三重奏団)/鏡(ソニア・チャン(p))/ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調(ニコラ・ベネデッティ(v)/ジュリアン・クェンティン(p))
これが選曲、演奏、音質とも極上のライヴであって、ほとんど絶妙。但し、どこからもってきた音源か?もう記憶がない・・・いろいろ悩んで、履歴を辿ってリンク先をみつけておきました。
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本日昼からの打ち合わせと思っていたのはカンチガイで、明日でした。諸資料の仕上げに入っていて、なんとか今週中にケリを付けて”次”に向かいたいもの。我がチーム異動者は、そう器用ではないが、のみ込みも良いし、センスもよろしい。あとは、取引先とのコミュニケーションとコンピューター技術の磨き上げだな。ようやく5月らしい気温となって、朝15分程猛スピードにて駅まで速歩すると、かなりの汗〜華麗なる加齢臭を抑えるべく制汗剤が重要な季節なりました。本日、左膝+両腕のリハビリ通院。
通勤音楽は、Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ルドルフ・ケンペ/トーンハレ管弦楽団(チューリヒ1971年)・・・ケンペのボックス・セットを購入したのはいつだったか?2005年か、当時は贅沢だったなぁ。自然体というか、どこにもムリムリな煽りとか焦り、威圧感、そんなものは見あたらない、ジンワリと感銘が(お尻の穴方面から)沸き上がってくるような演奏。あまり録音良好とは言いかねます。暖かいのにサウンドはクール系、感銘深い82分(CD2枚分)贅沢収録でありました。
◆2010年5月某日の反省
さて、久々の職場に出掛けるべき月曜、宿題満載です。昨日、故障した地デジ用B-CASカード届いたけれど、テレビの状況変わらず、本体の故障みたいです。By;Designにその旨メール、遅く迄ネットにて「相棒」見ておりました〜ところがっ!ウチはネット環境+電話すべてケーブルテレビなんだけど、就寝時にそれもふくめ一晩電源を切って機器をよ〜く冷やして今朝、再接続すると・・・無事回復いたしました。金曜の晩に実行しておけば、土曜の朝には快復できたはず、ということだね。10万円浮きました。
昨日の演奏会は最高でした。選曲がよろしいし、アマオケの範疇を超え、技術的洗練も素晴らしいもの。無料だし、散歩も兼ねて、ということで女房殿(ふだん音楽には無縁)同行したが、歌があったので飽きなかった、とのこと。それが正しい感性なのだろうな。帰宅して復習、Mahler 交響曲「大地の歌」〜コリン・デイヴィス/ロンドン交響楽団/ジョン・ヴィッカース(t)/ジェシー・ノーマン(s)(1981年)・・・こうしてみるとやや異質な歌い手でんなぁ。ヴィッカースは当時55歳、まさにWagnerのオペラを聴いているかのような劇的なヘルデン・テノール!ジェシー・ノーマンってソプラノでっせ。音域が広いのだろうな、沈静して深い世界ではなく、太く幅広い声質+表現で聴かせます。ナマの感動はすべてのものを凌駕するが、コリン・デイヴィス+二人の個性ある歌い手の入念な味付けはたしかに”プロ”でありました。
では、行ってきます。
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なんとなく不調だな、と思ったら咽が痛いのだな。ここ数年、ずっと風邪症状に悩まされている感じ。お仕事は粛々と進んで、明日午前で一区切り付けましょう。次の作業を始めなくっちゃ。ずいぶんと気温は上がりました。
通勤音楽はRespighi 交響詩「ローマの松」(1968年?)「ローマの噴水」(1968年?)「ローマの祭」(1960年)〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団・・・LP時代より馴染みの音源也〜というのも少々怪しくて、「?」となっているのは「松」には1958年、「噴水」には1957年ステレオ録音が存在するため。LP時代はそちらを聴いていた可能性有、そう思えるほど音質は極上です。RCAがSONYに吸収されてしまった現在、この旧コロムビア録音はどうなっちまうんでしょうか。華やかに鳴りきったオーケストラ、堂々たるスケールと中庸のテンポを誇って、近代オーケストレーションの精華を眼前に確認できます。これぞヴェリ・ベスト。思わず電車を乗り過ごしてしまいました・・・
◆2010年5月某日の反省
運動不足、出不精状態継続でして、生活リズム崩れて一昨日はほとんど眠れず、昨日は終日ボンヤリしておりました。夕方、実家よりご帰還した女房殿と尼崎・大黒へ久々。ここはいつも混んでいて席確保がたいへんなところなんだけど、空いてましたね。不況節約な感じモロ。さほどに混んでいなくても料理が出てくるのが遅いのは変わらず。隣席のチェーン・スモーカーが早々に立ち去って下さったのにはほっとしました。あと5年くらいで飲食店は禁煙方向に定着していくと思いますよ。おいしいものをちゃんと味わって、けじめを付けて(別な場所で)喫煙、というのが正しい姿でしょう。
テレビ故障中にて、ネットで「臨場」を3本程拝見。内野聖陽は粗野でエエ味出してますね。悪役っぽい(じつはそうではない)高嶋政伸も新境地、渡辺大は親父クリソツ、松下由樹は役柄配置、演技もよろしいが、もっとセクシー女優を配置した方が男性視聴者としては愉しめるかも。伊藤裕子可愛いですね。義兄への秘めたる思いも雰囲気出ております。筋書きはよくできて、深いものです。
Mozart 弦楽四重奏曲ト長調K.387/ニ短調K.421〜フランツ・シューベルト弦楽四重奏団(1994年)・・・BRILLIANT全集(ボックスとしては入手していない/今更ダブりを整理できない)より(もともとはNIMBUS原盤)。無条件幸福なMozart 中、この分野だけが”聴き込んでいない”といった感触があって、作品印象嗜好の明確な方向性が作れておりません。刷り込みはこどもの頃に聴いた「不協和音」(スメタナQのモノラル録音)でして、痺れるように感銘深かった記憶ばかり、あの感動をなんとか再度取り戻したいもの。この演奏は、作品旋律の美しさをていねいに表現して下さっているが、やや線が細い印象となりました。全集としての価値は充分。
Mozart 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜ハンス・ロスバウト/パリ音楽院管弦楽団/エクサン・プロヴァンス音楽祭のメンバー/テレサ・シュティッヒ=ランダル(ドンナ・アンナ)/ニコライ・ゲッダ(ドン・オッターヴィオ)/シュザンヌ・ダンコ(ドンナ・エルヴィラ)/アンナ・モッフォ(ツェルリーナ)/アントニオ・カンポ(ドン・ジョヴァンニ)/ルチエロ・コルティス(レポレッロ)/ローランド・パネライ(マゼット)/ラファエル・アリエ(騎士長)(1956年)・・・一枚目のみ拝聴。音楽祭での成功を受けて、別途スタジオ録音したもの・・・らしい。世評ではライヴよりだいぶ落ちる、とのことだけれど、ド・シロウトのワタシには与り知らぬこと。音質は時代相応、歌い手にエッチな雰囲気があって、馴染みの旋律を堪能いたしました。ようはするにたくさん聴けば、名曲は名曲として耳馴染む、といったことですよ。
◆2010年5月某日の反省
昨夜遅く東京より帰宅。会議ではややおもしろくない、というか、不満ばかり、さきほど(金曜出張土休のため)上司にその旨週報を送付済。滅多に行かん東京やし、ということで渋谷のタワー、HMVを冷やかしてみるが時間のムダでした。ファッションや本丸の実態動向を探ることは重要だけれど、東京である必要を感じない情報化時代になったのかな?女房殿実家行きで不在、テレビのスイッチを入れたらカードが故障だそうで地デジ映りません。静かな夜となりました。もう5月も中旬なのに肌寒いなぁ。こんなんではアカン。さて、明日は演奏会に行くつもり(待望の「大地の歌」)だし、週末をどう充実させるかゆっくり考えましょう。
中沢新一「僕の叔父さん 網野善彦」(集英社新書)・・・これは叔父への長い追悼文なんですね。名著「蒙古襲来」につながっていく、長い長い経緯を詳細に語って感動的。紺屋藍染〜甲殻類研究者〜民俗研究者(農家)の家に生まれ、クリスチャン〜マルキシズムへの傾倒、そして親戚筋に網野善彦を迎え、知的論議白熱する家族。歴史は権力者からしか語られない日本の現状中、真に歴史を動かしているのは民衆のエネルギーである、権力が及ばない世界(アジール)もかつて存在した、という卓越した視点。しかも、それは古代朝鮮につながっていく・・・こりゃ偶然だけれど、先日読んだ「歴史から消された邪馬台国の謎」にも一脈通じているではないか・・・「蒙古襲来」を再読したくなりました。
東京往復ではしっかり音楽聴けましたよ(すべてパブリック・ドメイン音源による自主CD)。金沢往復と同じ時間なんだけど、新幹線のほうがリラックスできるし、音楽も聴ける、本も読める・・・Berlioz 幻想交響曲〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1954年)・・・あまり得意作品じゃないのに、やたらと棚中に貯まるCD。熱血系の演奏はあまり好きじゃなくて、先日著名なるパリ管弦楽団との1967年録音は処分しちゃいました。この旧録音はすでにステレオであって、それなりの音質。ノーミソ中印象保持していたものより”熱血系”でもなかったが、迫力と勢い、メリハリたっぷり、オーケストラが滅茶苦茶上手くて響きも明るい。爽快なる演奏です。Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1955年)・・・これもステレオ。今年3月来の再聴也。これも同上と同じ印象であって、明るく溌剌としてヴィヴィッド、オーケストラの実力が素晴らしい。
Sibelius 交響曲第4番イ短調(1953年)/第5番 変ホ長調(1952年)/第6番ニ短調(1955年)〜ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団・・・先日、20年に渡り所有していたベルリン・フィルとの第4/5/6/7番(駅売海賊盤)とうとう【♪ KechiKechi Classics ♪】 にてコメントできぬまま処分いたしました。ま、旧録音がパブリック・ドメインで聴けるし、といった安易な考えも有。結論的に以前からの印象から少々変わってしまって、たしかにフィルハーモニア管弦楽団はベルリン・フィルより清涼なるサウンドが似合うけれど、カラヤンの語り口の上手さがやや鼻に付く感じ。第4番は重苦しい雰囲気から抜け出せない・・・
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地デジはカードを新たに送っていただくことになりました。(無料)数日間テレビなし、というか、ネットでいろいろドラマは見られますから。昨夜は遅く迄「E.R.」を見ておりました。NHKで放送しているときは家族でずっと見ていたけれど、いくつか見逃しているのも(カーターが刺され、研修医が亡くなってしまう回)ありますし。昼頃、ダイニングのコンポを聴いていて、終わったのでCDを取り出そうとしたら・・・出ない〜ここ最近、こんな症状悪化しております。なんどか電源を切ったり付けているウチに出てくるんだけれど、その修復に時間が掛かるように・・・もうアウトか?3年前、MDプレーヤーとかスピーカーを処分してHARD・OFFにて入手したものであり、毎朝よく働いて下さいました。結果的にMD(貴重なエア・チェック音源)はほとんど聴かず、本日(名残惜しく)廃棄済。
先ほど、ご近所コジマ電気迄行って、やや本格的なものを入手するか、それとも別途オーディオはあるんだから簡易なものとするか・・・結論は後者(kechiなので)東芝TY-CDL5〜フツウの小さなCDラジオ、3,050円也。こうしてみると低音がずいぶんとヘロヘロ。でも、ま、朝食時のついで聴きであり、年季もののタイマー駆使して朝の目覚ましに使いましょう。
今朝の続き。ミュンシュのTchaikovskyだけではCDRは一杯にならぬので、Chopin アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ 作品22〜ベンノ・モイセヴィッチ(p)(1935年)・・・音質は時代を勘案すればずいぶんと良好だし、しっとりと味わい深いタッチで名曲を堪能させて下さいました。
カラヤンのほうは、じつはいろいろ順列組み合わせさせて、ラスト第6番が余っちゃったんです。これはWagner「パルジファル〜聖金曜日の音楽」〜フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(1951年)とR.Strauss「ブルレスケ」(ロバート・シルヴァーマン(p)オーケストラ不明)、Shostakovich チェロ協奏曲第1番(第1/2楽章のみなのが残念)ジョン・ミシェル(vc)、各々ご機嫌なる演奏で埋めておきました。第4/5番には、VILLAーLOBOSのショーロ第7番を。
出張帰りにもう一曲。Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1955年)・・・これも見事なステレオ録音。繊細と熱狂が同居して、やがて圧倒的な盛り上がりのうちに終了する素晴らしい勢いもの。
◆2010年5月某日の反省
さて、これより朝一番で東京へ、そして遅くに日帰り出張。ほんまカンベンしてよ、ってな感じ。定例サイト更新は済ませておきました。Mahler 「大地の歌」更新は、日曜演奏会の予習です。生初体験に希望は膨らむばかり。
Beethoven のヴァイオリン・ソナタ集(グリュミオー)に言及しようと思ったが、時間切れです。さっさと帰宅できれば夜更新予定。
◆2010年5月某日の反省
相変わらずお仕事苦戦中だけれど、本日でほぼ狙いの宿題消化に至る予定。昨夜はチームメンバー+上司と呑みに行ってしまい、遅く帰宅(過半を負担)、風呂も入らずそのまま寝てしまい、早朝入浴となりました。予想通り、Haydn 交響曲第94/101番(コリン・デイヴィス)はオークション売れ残り(ちゃんと再聴しましょう)、本日締め切り分はいかがなもんでしょうか。
昨日通勤ではKalevi Aho(1949年〜)の交響曲第2番(オスモ・ヴァンスカ/ラハティ交響楽団)、オーボエ五重奏曲(シンフォニア・ラハティ室内アンサンブル)など・・・通勤時間が迫ったので、ここまで・・・
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朝一番、誰も出てきていない職場で快調にお仕事スタート、順調に宿題クリア、ほぼ90%。明日、東京出張でそのままエエ週末休みになりそうです。今朝、駅に向かっていたら、小さな女の子が(おそらく)幼稚園にひとりで、一生懸命歩いているところに出会いました。その姿があまりに可愛らしくて、ニッコリ笑いかけたら「お早うございます!」と挨拶してくれました。良い一日だ。
今朝のKalevi Aho(カレヴィ・アホ)だけれど、暗く、わかりやすい。難解、破壊的、刺激的ではない。とくにオーボエ五重奏の多彩な響きは魅力です。
通勤音楽は、交響曲第94「驚愕」(1981年)/101番「時計」(1979年)〜コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・オークション3週回ってとうとう売れ残った一枚也。う〜む、悪くないんだけどね。なぜオークションに出したのか思い出しました。エエ感じのマイルドなサウンドが、ごくごくスタンダードな表現で〜これで良いのだろうか?賛同者もいるんでしょうね。でも、もっとヴィヴィッド溌剌なリズム感が欲しいな、と。
◆2010年5月某日の反省
オークションCD出品は細々と続けているんだけれど、先週めぼしいもの(でもないな、激安駅売海賊盤とか)が売れてからあと、さっぱり。Haydn 交響曲第94/101番(コリン・デイヴィス)は売れ残るでしょう。それもなにかの縁、しっかり聴いてあげなくては。お仕事はどんより重い感じでこれより出勤。昨日は雨模様だったが、本日は大丈夫でしょう。いつまでもすっきり暖かくなって下さらない。
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ラファエル・クーベリック/ウィーン・フィル(1954年)・・・40歳の録音。後の録音の陰に隠れて話題にならぬが、いつものストレート系表現でありながら、かなりハード、強靱な演奏であります。ウィーン・フィルだったらもっと優雅に、的期待には添えぬが、かなり指揮者の主張が徹底していて、アンサンブルの集中力、盛り上がりも充分。後年の録音ほどの味わいには少々足りないけれど、これは記録的な意味合いを凌駕して一聴の価値有。音質もかなり良好。
では、行ってきます。
◆2010年5月某日の反省
昨日は早めに出勤しよう、と自宅を出たが、お隣の幼稚園にこどもがご両親の自転車に乗って到着する様子、電車がエラく空いていること、等々どーも風景が違う・・・職場到着してみて、じつは一時間カンチガイしていたことに(ようやく)気付きました。健康診断は、半年前より若干体重が減っていたこと(それでも自分なりの希望〜標準体重に非ず〜より3kg多い)、血圧が正常になっていたこと(ヤク服用の成果か)、尿検査も正常(当たり前)、あとは血液検査の結果待ちです。
お仕事作業進捗ははかばかしくなくて、スッキリしません。本日明日でなんとか進展させましょう。
昨日通勤音楽は、Smetana 連作交響詩集「我が祖国」〜ヴァーツラフ・ノイマン/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1967年)・・・BerlinClassicsにて出ているものと同一音源と信じてきたが、2年の差異があるらしい。種々様々いろいろと聴いてきて、ノイマンの穏健派表現が一番よろしい(1975年チェコ・フィル)かと。ゲヴァントハウスとの録音も表現的にはそう変わらないと思うが、オーケストラの個性の違いを愉しみましょう。最近の様子はわからぬが、コンヴィチュニー後のこの時代が一番良かったんじゃないかと思います。マイルドで木目の質感有、ややジミで質実、美しい旋律をしっとり歌わせ、激しい場面での威圧感は皆無。嗚呼、なんという名曲なんだ・・・音質も悪くない。
Berlioz 幻想交響曲〜アンドレ・クリュイタンス/フランス国立放送管弦楽団(1955年)・・・けっしてお気に入り、といった作品じゃないのに、やたらと棚中に貯まる作品であります。シャルル・ミュンシュ/パリ管弦楽団(1967年)の熱血演奏は、先週オークションにて処分済。彼も大好きだけれど、たまに体調のよろしいときに聴けば良いかな、と思います。クリュイタンスの他2種の録音は未聴であって、この(意外と入手困難なる)モノラル録音は、粋で優しいことを前提に、彼なり”熱血演奏”、こどもの頃から馴染みの作品であり、少々食傷気味の作品を新鮮に、バランス良く聴かせて下さいました。音質はまぁまぁ。
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相変わらずお仕事進捗鈍く、当面の懸案事項もクリアされない。ぼんやりしていて、今週金曜日東京出張を失念しておりました。一日分減ったな、作業日が、いや、ほんまにノーミソ汗かくべきお仕事日が。なんとかあと二日でクリアせねば。
通勤音楽は、Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1950年)・・・1957年ステレオ録音は入手済みはだけれど、このモノラル録音は待望の拝聴。歴史的録音10枚組にも収録されていませんでした。広がりはないが、充分なる鮮度の音質、ステレオ録音ではリズムの緩さ、細部アンサンブルのエエ加減さが耳に付いた(でも、味わい系)が、こちら意外とちゃんとした、というか、それなり”聴ける”演奏です。昨今の切れ味鋭い緊張感ではないが、華やかな雰囲気があって、楽しい”ハルサイ”です。
◆2010年5月某日の反省
本日、健康診断のため昨夜9時から飲食禁止。生活のリズムが崩れるのは気分がよろしくない感じ。いくつかお仕事懸案事項があるので早めに出勤しましょう。締め切りはちょっと先だけど、一気に終わらせたい。営業実績最悪、なのは予想していた(ちなみに6月も)が、それより更に悪くて、フォローの仕様がないほどです。本日はどんより曇って涼しげ、雨も降るかも。
Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ヘルマン・シェルヘン/ウィーン交響楽団(1950年ライヴ)・・・とっくに処分したCDだけれど、ネットで拾える音源となりました。久々の拝聴。前のめり、急いて焦ったような熱気は記憶通りだけれど、音質意外とマシ(.mp3→.wav変換自主CDでも)。かなり細部の仕上げが粗い感じはあるんだけれど、作品の怪しい雰囲気を充分生かした、個性ある演奏と再認識いたしました。なんせテンポが速いので、CDR収録に余裕があります。
そこで、Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調の第2楽章を〜ロベルト・シルヴァーマン(p)の演奏で。ネットで拾えるのはなぜか第2/3楽章のみ、しかもオーケストラ伴奏の情報がありません。これが(偶然)Mahler の静謐に消えゆく最終楽章に、ぴたり印象が似合っていて、彼のピアノはけっこう技巧がしっかりしていて、細部迄ちゃんと弾き崩しがないもの。オーケストラも音質も上々でした。
◆2010年5月某日の反省
昨日は意外にちゃんと、まともにお仕事してしまい、挙げ句数人で呑みに行ってしまったので女房殿不機嫌、昨夜来一言も口をきいておりません。昨夜締め切り激安駅売海賊CDオークション処分はそれなりに動いて、もしかしてデータ抜き出してi-Podで聴くのだったらこれで充分!という時代になったのか、と思います。本日6枚送付。
昨日通勤音楽。Schubert 交響曲第5番 変ロ長調/第8番ロ短調「未完成」〜カール・ベーム/ベルリン・フィル(1966/1971年)・・・棚中に残っているベームのCDは「ニーベルングの指環」だけじゃないか。ほか、ことごとく処分済。あれほど欧州にて敬愛され、晩年日本で愛され、ワタシもLP時代よりMozart /Beethoven 交響曲全集をしっかり聴いていたのに、21世紀に至って忘れられた存在になったのは何故?Schubert の交響曲は苦手系で滅多に聴かないし、このCDも久々の拝聴だけれど、意外と堪能いたしました。録音時、既にベルリン・フィルはコテコテのカラヤン色に染められていた時期でしょう。
サウンドそのものは洗練されているんだけれど、響きを無用に厚く仕上げない、さっぱりと整理整頓され細部迄、堅苦しいほどの楷書表現であります。真っ当であり、バランス良く破綻はどこにもないが、面白味も色気も爆発もない〜そんな感じ。ヴィヴィッドな精気!みたいなものとは無縁であって、整然と淡彩に進む音楽〜そこは、さすがベルリン・フィル、美しいことは美しい・・・端麗淡口というべきか、作品の味わいを素直に表出して意外と愉しめました。韓流ブーム品行方正なる正統派イケ面俳優好みの妙齢女性には、支持が高いんじゃないか。
「未完成」と出会ったのが小学校5年生頃?バーンスタイン/ニューヨーク・フィル(1963年)、爾来幾星霜現在に至るまで細部馴染みの旋律だけれど、この作品を個性豊かに、”違い/個性”をはっきり堪能させて下さる音源には滅多に出会いません。唯一FMで聴いたギュンター・ヴァント/ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)による1993年ライヴ・・・奥行きと深遠荘厳なる空気に充たされ、味わい深くも劇的な緊張感が実現されておりました。その音源は最近CD化されております。
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このサイトでオークションの宣伝をしているので、けっこう読者が購入して下さいます。要らぬオマケを付けてご迷惑かも知れぬが、落札いただいた方より、この人はお知り合いでは?と、わざわざCDを送っていただきました。ファンタジック・コンサート〜 竹本利郎(vc)/宮澤功行(p)(1995年)・・・チェコ共和国Lotosレーベルって、いったいどこから見つけてきたCDでしょうか。竹本は高校の同期で、その時からイタリアに留学するって言っておりました。ワタシは京都の大学へ行って、大阪に就職、現場肉体労働でひーひー言っていた時、ナポリ〜パリのエコール・ノルマルで研鑽を積んでおったのだね。現在は札幌に戻っているらしい。初志貫徹、なんの思想も目標もなく、淡々とサラリーマン人生を歩んだワタシとは雲泥の差か・・・Beethoven チェロ・ソナタ ト短調 作品5-2をメインに、白鳥、ヴォカリーズ、G線上のアリア、夢のあとに等々馴染みの旋律が並びます。しっかり安定した技巧だけれど、ぎらぎらとテクニックを披瀝するタイプではなくて、着実に、しっかりと描き込む感じ。大掛かりな協奏曲より室内楽に相性がよろしいと感じました。
もう一枚、先の宮澤功行さん(p)をメインとしたBrahms ピアノ五重奏曲ヘ短調 作品34〜シュターミツ弦楽四重奏団(1995年録音/チェコLotosレーベル)・・・「走れトロイカ」風旋律に始まる、ほの暗く、馴染み深くもスケールの大きな作品。室内楽は数を多く聴き込んでいないので、”壮絶!魂を揺さぶられるような演奏!”みたいな経験はしていない(そんな演奏あるのか?知ら)んですよ。立派な緊張感ある演奏と思われます。42分収録は少々贅沢だけれど、大曲にしっかり集中するにはこのくらいが限界なんです。おお、そういえばシュターミツQって、マトウシェク(v)が率いる団体ではないかっ!
◆2010年5月某日の反省
気温が微妙に高かったり、で、いつもの睡眠不如意状態。別に悩みらしい悩みもないんだけれど、眠り浅く夢見もよろしくありません。両腕の関節辺り筋肉痛継続(原因不明/リハビリ中)だけれど、左膝は良好です。女房殿、ぎっくり腰は注射一発+リハビリにて劇的回復、あとは半年以内に再発せぬよう柔軟体操やら腰回りに筋肉を付けることが大切なんだそう。これより出勤となります。とくに大きなトラブルさえなければ、土曜出勤にて閑散とした職場は(意外と)好きなんですよ、ノンビリとした雰囲気で。
Bach ブランデンブルク協奏曲(全曲)〜ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(2009年)・・・おお、ぴかぴかの新録音ですな。数ヶ月前、リナルド・アレッサンドリーニ/コンチェルト・イタリアーノ(2005年)の演奏を、これぞヴェリ・ベスト/軽快軽妙なリズム、研ぎ澄まされたアンサンブル、古楽器の熟達した技量/鼻歌でも歌うようにスムース、春風のように爽やかでデリケート/奇を衒うこと皆無、融通無碍、音楽は自然な呼吸に至っていて、にこやかに、楽しげ・・・と称揚したが、こちらの魅力もそれに匹敵するオモロさ!
こちら熱血系の激しくもアツいノリ、疾走、ソロ楽器の装飾音もかつてない興奮を呼びます。古楽器演奏技術の洗練は前提であって、こうなるとほとんど嗜好の世界、両者の魅力は甲乙付けがたいもの。使用楽器云々ではなく、古楽器の個性を生かした新しい世界に突入していて、旧態安閑としたかつての録音は色褪せるばかり・・・ここ40年ほどのバロック演奏スタイルの変遷には驚くべきものがあります。但し、第5番第1楽章長大なるチェンバロ・ソロ(マルコム・プラウド)はいまいち気に喰わない〜楽器の音色やら、テンポの揺れという点で。これは純粋な”好み”の問題です。
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豊田有恒「歴史から消された邪馬台国の謎」(青春出版社)・・・邪馬台国関係は若い頃からクサるほど読んできて、ワタシは”九州”派であります。この著作は2005年出版だけれど、かつての研究成果を踏まえ、いくつか画期的な視点を提示しております。前提として中国を始め周辺国との関係を東亜細亜全体の視点として「魏志倭人伝」の意義を問うていること。(全体の半分くらいを割いている)おそらくは朝鮮半島南部に”倭”は存在したこと、但し、それは国家が成立したという意味ではなく、そのような民族が存在していて、やがてその本拠を(現在の)日本(九州方面)に移した(というか追い出された)と類推されること。
どうしても現代の我々には確固たる”日本国”のイメージがあるけれど、九州一帯の女王国連合も”倭”であり、女王国と敵対している”クニ”も”倭”、おそらくは後に本拠地を東遷するであろう畿内方面にも”倭”は存在したという視点であって、あれかこれか、といった偏狭なる結論ではありません。天智天皇に至るまで、朝鮮半島奪還への執拗なる意欲はルーツ意識があったのではないか。また、魏志倭人伝の描写(伝聞とはいえ)現代に通じる風習を見る(例えば柏手)のも興味深いものです。
◆2010年5月某日の反省
抜群の本番力を発揮して(事前準備少々エエ加減でも)無事、当初の目的を達し、少々重い宿題いただきつつ早々の帰宅(明日出勤なので)〜折しも大雨となってタクシーで金沢駅まで戻ったら、10分後に特急出発でした。連休明けだからホテルはどこも空いていて、特定窓口にて一括法人指定支払いとなった出張宿泊(不正防止の意)だけれど、経費ギリギリ(じつは夕食付き)で予約していて、これが観光じゃなくてお仕事だから場所不便、しかもネット環境なし、けっしてこ汚いホテルではない、それなりの設備、料理も旨いけれど、どーも気に喰わない。まず空調がよろしくない。昨日は30度越えたし、蒸し暑くて眠れたもんじゃない。それにテレビが草臥れているようで、すべてのチャンネルで夕闇のような風景が広がっておりました・・・二度と行かない。
帰宅すると、ま、売り物にはならんわな、と考えていた一枚、送料込100円にてオークション出品してみたら170円で落札されました・・・入金手数料比率異様に高いんじゃないか。なんか申し訳ないなぁ、送料80円だからつまり20円、ただというわけにはいかん、ということだったんですけど。帰宅後、無事サイト定例更新分一本追加。
出張移動中音楽、たっぷり堪能いたしました。Mahler 交響曲第9番ニ長調〜クラウス・テンシュテット/ロンドン・フィル(1979年)・・・HMVユーザー評価は高いようだけれどそうかな?録音がよろしくなくて、広がりが足りないし、奥行き、潤いもいまいち、サウンドが美しく響かない。テンシュテットの表現そのものは入魂の厳しさ溢れて文句はないんだけれど・・・交響曲第10番 嬰ヘ長調「アダージョ」(1978年)・・・こちらは広がりかなり改善されるが、いずれこの時代ならもっと〜といった期待から外れます。これも、ドラマティックで熱っぽい表現は素晴らしい。
先日入手した前田あんぬさんのRavel 残り全部(既に聴いてはいたんだけれど再聴)〜クープランの墓/ハイドンの名によるメヌエット/プレリュード/ボロディン風に/シャブリエ風に/高雅で感傷的なワルツ(「上品でセンチメンタルな」といった訳がよろしいと思うが)/夜のガスパール(1989年)・・・前回言及し損ねたが、録音が極上なんです。ピアノ録音で惚れ惚れする音質って滅多に出会いませんから。適切な空間やら空気を感じさせ、ピアノが妙に生々しく近接したり重く響いたりしていない。才気走った切れ味みたいな方向ではないが、自然体で粛々と音楽は進んで、ようはするに日本人的細微生真面目清潔に描き込んで、遊びやら破綻(色気とか艶とか・・・)が足りないということです。ちょっぴり素っ気ないクールさも有。
でも、こんな表現も好きでっせ。ここ数日、ずいぶんと繰り返して聴きました。堪能いたしました。
Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調 作品15〜フリードリヒ・グルダ/ウィーン交響楽団(1953年ライヴ)・・・例の「協奏曲100枚組」に含まれるものだけれど、これが初耳音源?1951年、カール・ベーム/ウィーン・フィルとの録音はよく知られているが、これはいったいどこから持ってきたのか?ややどんより曇り気味だけれど、会場の奥行きやら雰囲気はあって、なんせグルダの超絶技巧に痺れること必定。カデンツァは誰のですか?当時23歳、輝かしくキラキラするようなノリと熱気に溢れて、エエもん聴きました。
明日も出勤〜一週間ぶりの職場となります。
◆2010年5月某日の反省
さて、これより金沢出張(予報では最高気温29度!)。小さいとははいえ、パソコンを持参すると荷物重いので止めようかな?(音楽/書籍は持参しますよ)すると明日サイト定例更新ができなくなるから、きょうのウチ一本のみ更新しておくかな?ここ数日数人から(珍しく)メールが来ていて、喜んで返事したんだけれど、あとで読み返すと誤字脱字の連続!お恥ずかしい。ちゃんと校正しろよ!ってか。お仕事メールはビジネス書式もクソもなくって、必要最低限用件のみ(はやっさんのメールは素っ気ないですね、とよく言われる)なので、訓練にならず。でも、件数は滅茶苦茶多いですけど。今回休み中、トラブル連絡なにもなかったことは僥倖だけれど、本日職場の周りの連中は出勤してビックリするでしょう、ワタシよりの宿題/お願いごと満載で。本日明日会議2本+打ち合わせ一本終えて、早々に帰宅するつもり。
女房殿の腰は一進一退。たんなるぎっくり腰だったら安静にしておけば治るし、あとは日常の柔軟体操でクリアできる。腰椎の異常であれば一生もんであります。いずれ、心身の健康があらゆることの基本なのはあたりまえ。
Stravinsky ピアノと管弦楽のための奇想曲(コンセール・ワルター・ストララム/作曲者(p)1930年)/バレエ組曲「火の鳥」/詩編交響曲〜エルネスト・アンセルメ/ロンドン・フィル(1947年)・・・「カプリッチョ」はEMIから出ているものと同じでしょう。作曲翌年のややノンビリとした味わいの演奏也。ロンドン・フィルとの太古録音は英DECCA音源だったはずで、意外と(時代勘案すると)鮮度のよろしい音質でして、雰囲気と色彩感のある演奏はけっこう好きです。なんやかんや言ってアンセルメは好きだな、但し彼の独墺系作品録音を称揚する気にはならぬが。
Schumann アベッグ変奏曲/Debussy 映像/前奏曲集より/Scriabin ピアノ・ソナタ第5番 作品53〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)・・・録音年不明だけれど、1960年頃のライヴ音源?LP時代よりDGで出ていたもの。この人のピアノは聴くたび、強靱なタッチと技巧、明快なる主張、名作を名作として認識させる情熱と説得力に圧倒されます。痺れちゃう!ピアニストの体臭がモロに出てしまって、好き嫌い分かれますか?
◆2010年5月某日の反省
さて、あっという間のGW終了というか、けっこう休みに食傷気味にて明日より金沢出張であります。ノーミソの調子は戻らぬが、ハラ回り贅肉ばかり増勢傾向。昨日は無為無策、なんせ女房殿ぎっくり腰完全快復していないので、どこにも出掛けらない。冷凍庫満杯、その消化の意味もあって外食も止め、二時間ドラマ再放送(「相棒」はなんど見てもオモロい!)ハシゴしたり、この間、ずいぶんと貯めた「パブリック・ドメイン音源による自主CD」の整理などしておりました。こんな作業はけっこう楽しいもの。ほんまは女房殿同行する予定であった、秋田の温泉より義母無事にご帰還したとのこと。
Poulenc オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調/クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」/クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲〜フィリップ・ルフェヴル(or)/エリザベト・ホイナッカ(cem)/ジャン・クロード・カサドシュ/フランス国立リル管弦楽団(1997年ライヴ)・・・著名なる独逸BB辺りの協奏曲より、こんな自由自在なる楽器編成、構成、旋律はいかにも新鮮! 粋な世界であります。国立リル管というのもあまり聴いたことはないから、期待は高まるばかり〜って、なぜかよく知っている旋律だし、かなり以前より棚中に存在しているから何度も聴いているんでしょう。オルガン協奏曲は9つの部分からなる深刻な曲想(「オペラ座の怪人」風)が自在に連続して、こんな起承転結のはっきりしない音楽はワタシのツボです。オルガン・ソロの存在は古風だけれど、旋律は近代であって、オーケストラの迫力洗練も充分。クラヴサン協奏曲は古典的3楽章の体裁を取って、結局、勝手気ままな旋律連続して軽妙。現代チェンバロを使っても、現代楽器編成+大きな会場ではソロはちょっと音量は(もとより)小さいもの。それにしても、ほの暗い曲想ばかり、粋な風情の旋律連続だ。
「フランス組曲」はおもちゃの行進風に始まる楽しい作品でして、これにもクラヴサンが参加しております。Satie辺りを連想すると、ちょうどそんな感じ。Poulencって、けっこう辛口の旋律で甘さ控え目。ここ数日、歴史的音源のBB+Tchaikovsky交響曲ばかり聴いていて、こちらのほうがずっと嗜好にフィットする感じ。
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Beethoven 交響曲第4番変ロ長調 作品60〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1947年)・・・これは1963年のステレオ録音ではなく、ネットで拾える旧録音。ジョージ・セルは大好きだけれど、そのあまりの厳しい集中力故、棚中よりCDを取り出す勇気は滅多に出ません。この音源もデータダウンロードしたまま一ヶ月ほど放置していたもの。本日、無事CDRに焼きました。なんせ苦手系ゆえ、感動をいただける確立はけっして高くはないんです。
これが凄い。一切のムダ、ムリを排して、集中力もテンションも文句なし。流れは一気呵成、テンポは中庸、細部迄明晰曖昧さ皆無楷書。音質問題云々別にして(そう悪くはないが)一気に聴き終わります。嗚呼驚いた。これはステレオ録音も再聴しなくっちゃ、ちゃんとジョージ・セルの全集は棚中で眠っておりますから。
先週、数少ないオークション落札者全員より無事到着の報有。ほっとしました。一度も届かなかったことはないんだけれど、届いてこそようやく一区切りですから。三日連続「相棒」再放送見て我がGWは終了です。女房殿のぎっくり腰は一進一退で、ようやく先ほど至近のファミレスでワイン呑んだけれど、念のため明日整形外科に行くとのこと。本格的な腰骨の異常なら、ちゃんと治療が必要です。
◆2010年5月某日の反省
さてGW個人的には3日目、正月よりノンビリして充実しております。サイト用の原稿のみ手が着かないのはどういうこと?昨夜はようやく歩けるようになった女房殿と外食、試しに駅前の焼鳥屋(チェーン店)に行ってみるが、値段が安く、味も上々、空調もよろしい(煙草もうもう状態は最悪)。但し、やたらと若い店員が全員大声で挨拶呼応するのが喧しくて・・・勘弁して。ゆっくり喫食できないじゃないの・・・若者向けか。我ら中高年向けではないのかも。
メンゲルベルク10枚組をオークションに出してしまったが、買い手は付くのか?一方でメンゲルベルクのBeethoven 自主CDによる交響曲全集作っていて、1940年録音はすべてネットで拾えます。状態の良い復刻がどうかは.mp3音源→.wavファイル変換だし、知れている水準だと思うが、ちゃんと音楽の様子はわかります。余白にいろいろぶち込むのも楽しいもの。早速、Beethoven 交響曲第8番ヘ長調〜ウィレム・メンゲルベルク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1940年)拝聴・・・揺れ動くテンポ、濃厚でヴィヴィッドな表情がとてもわかりやすく、個性的。シンプル淡々とした革新的作品が、浪漫の香り濃厚な味わいに変貌しております。音質もワリと良好。
じつはこの第8番、9曲を順列組み合わせCD収録、余ってしまったもの。もったいないのでムリヤリBrahms 交響曲第3番ヘ長調〜ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィル(1958年)を持ってきました。このひとの古典派(Beethoven など)は意外とまともというか、前時代的な感覚ではなくて、ストレート、モダーンで引き締まったテイストであります。音質は歴史的水準だし、ま、オモロくないといえば叱られるが、けっこうまともな演奏は期待外れな感じ。
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やれ、芭蕉・蕪村だ、メンゲルベルクだと、浮世離れしたオジサン風に見えるかも知れぬが、じつはとんでも週刊誌的興味津々であって、話題はエリカ様であります。結果的に芸能活動再開に向けた話題作りは大成功みたいだけれど、世論では意外と高城さん支持が目立ちます。「”キモい”はあまりに可哀想だ」と。でも、彼女24歳でっせ、40過ぎのおっさんとは最初っからムリがあったと思いますよ。大手事務所契約の条件が離婚なんでしょ、という真相ともかく、ワタシはエリカ様支持。未来は若者のものでしょう。やり直しもきくし。金満中年は悪い夢(良い夢?)を見たと思って諦めるべきなんです。反論待つ。
昨夜、「駅弁刑事・神保徳之助4」拝見。小林稔侍は好きじゃないんだけれど、筋立ては良くできておりました。悪役の大御所、穂積隆信は相変わらず存在感タップリ、西村雅彦の隠蔽体質官僚がすっかり板に付いてエエ感じだけれど、市川亀治郎の強引なる捜査手法は出色なる新人悪役の登場を予感させ、にくたらしさ抜群、これからの活躍が期待されます・・・って、ワタシは悪役大好きなんです。
お約束の美女登場は、遠藤久美子と中島史恵なんだけど、成熟したセクシー女優役どころ(たいてい初期に殺される)が出現しないのが残念。くそまじめな小林健(稔侍さんの息子)はオモロくないなぁ、あれじゃ主役張れないっすよ。岡本信人、松尾伴内辺りの脇役陣は充実しておりました。
◆2010年5月某日の反省
昨日はカンタータ、本日は朝一番で池田市の逸翁美術館へ。2010春季展「芭蕉・蕪村 −人と書と絵−」〜通勤電車で宣伝見て、嗚呼行きたいなぁ、と。池田は清酒「呉春」でお馴染みだけれど、行ったことはなかったんです。エエところみたいですね。じっくり壱時間拝見しました。発見はいろいろ、芭蕉は「旅路の画巻」・・・これは自ら描いて弟子が色付け、あとで俳句など挿入するつもりが、亡くなって果たせなかったというもの。こんな立派で大掛かりの絵があったとは!
蕪村は大好きで、学生時代から京都・金福寺に通っておりました。一番好きな句は
ぼたむ散て 打ち重なりぬ 二三片
これは歌碑になってましたっけ?気だるい夏の終わり、散ってしまったボタンの鮮やかな色彩、静謐が眼前に浮かびます。自筆で見られるなんて、最高!もう一発
学問は 尻からぬける ほたるかな
ユーモラスでしょ?遊び心たっぷりの風流人だったんだ。毛馬の出身だったんですね。更に発見、「逸翁茶会記」昭和30年の茶会道具を再現してあるんだけれど、主眼はもちろん床の間の「竹林図」屏風(蕪村)。茶道具の価値などワタシには理解できないが、水差しが備前緋襷(江戸時代)〜焼くときにワラで巻くと鮮やかな緋襷模様が現れるんだけれど、これは江戸時代からの技法だったとは・・・以前、緋襷のコーヒーカップ持ってましたよ、凄く高かった記憶あるけど、もう割ってしまって残っておりません。備前焼は大好きです。
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昼から渡瀬恒彦のタクシードライバーもの+「相棒」の初期作品スペシャル・ドラマ再放送を堪能。二時間ドラマ・フリークとしてはエエ休みです。
Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜ゲルハルト・タシュナー(v)/ジョージ・ショルティ/ベルリン・フィル(1952年)・・・例の「協奏曲100枚組」に収録されたもの。噂ばかりで初耳、往年のベルリン・フィルのコンマスでして、こりゃエエですねぇ。端正で硬派、正統派甘さ控えめなヴァイオリンであります。音質もびっくりするほど良質です。
Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」(1937年)/第7番イ長調(1940年)〜ウィレム・メンゲルベルク/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・Historyの歴史的録音10枚組ボックスはほとんど処分済で、メンゲルベルクは保存しておいたもの。この人の個性は拝聴すべきエグさが・・・と思ってきたが、個性的な揺れ動きに全然感銘を受けない。もしかして復刻の責任?第7番の1940年録音はネットでも拾えます。それとの比較でもこの音質は少々スカっぽいですね。全然、低音が弱い。ノイズ取り去り過ぎ。とうとうオークションでの処分を決意いたしました。
◆2010年5月某日の反省
昨日は無事歯の治療完了して、やや遅れて出勤。ヤミも含めけっこう出勤していて(そういうことをしちゃアカンな)、挙げ句上司も夕方くらいに5分ばかりパソコンを開けにきておりました。ちょっと欲張って先行きの資料を半分弱ほど完了、取引先からの対応要望もけっこう来ていて、その対応にも追われました。営業実績最悪でして、過ぎたこと、既にいない人のことを云々しても詮無いことだけれど、先日異動していった”不良中年”の担当分驚異的悪化でして、これはフォローに入った7月分迄回復の目処が立ちません。彼なりのやりかたを崩さず(全体方針には従わない)、ここ一年ほどの損失(トラブル、信頼損失)にはため息が出るほど〜それも含めて人生なんだ。夕方、職場を出たとたん!モードは連休になって精神的弛緩(リラックス)を実感いたしました。
GWはオークションの動きが鈍いものだけれど、出品3週目で諦めていたCD2枚が無事落札有。追加出品もしておきました。いつもの常連さんが、他も入札するから取り置いてくれ、とのことなので、じゃ、早期終了させるからさっさと入札してね、と連絡。今朝、たくさん買うて下さっていたので約束通り早期終了へ。ありがたいことです。もとより激安出品していて、儲けが目的ではない〜棚中在庫を整理して、しっかり音楽に集中する環境を作る、聴かなくなったCDを死蔵するするのではなく、全国の音楽ファンに聴いていただきましょう、といった趣旨なんです。
昨日、エエ加減なコメントしていた前田あんぬさんのRavel の件、ちゃんとボリュームも上げ一枚目を拝聴。グロテスクなセレナード/古風なメヌエット/逝ける女王のためのパヴァーヌ/水の戯れ/ソナチネ/鏡(「道化師朝の庭」含)・・・結論的にRavel の標準として日常聴きするに値する立派な演奏ということです。例の如し、要らぬ解説が封入されているが、肝心の使用楽器が明示されない。独墺系でもない、亜米利加でもない、やや薄味軽妙なるサウンドのピアノ。才気走ってキラキラ華やかな切れ味!ではなくて、「鎌倉スイス日記」では、「なんというかキレのようなもの。ひらめきというのだろうか。ピアノの響きの輝きのようなものに欠ける」「演奏として標準的なものだということは異論はないが、ラヴェルらしい才気走ったところが感じられない」「例えば『道化師の朝の歌』に色気がなく、リズムに躍動感はない」と少々手厳しい。
うむ、冷静に読めば(そして聴けば)その通りなのだな。自分だって昨日”「道化師朝の歌」はもっと奔放に爆発して欲しかった”って、書いてあるじゃないか。あまり国民性とか云々しちゃいけないんだけれど、先月集中的に聴いていた小澤征爾のMahler に似て、誠実であり緻密であり、異形に熱狂大場発させない。時に細部を流したり、逆に羽目を外したり、メリハリ(緊張と緩和ですな)やらユーモア、粋、色気を自然体で感じさせるような成熟〜には不足するかも。おそらく当時30歳代の中盤、成熟はまだ先だったんでしょう。でもね、粛々素直、誠実に弾き進んで、楚々として品がある・・・こういうのが一番飽きが来ないものです。
技巧は正確だけれど、メカニカルなキレを前面に出すタイプではないでしょう。再発売CDには素敵なミニドレスが出ていないそうだから、載せておきますね。
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行ってきました、連休一日目に演奏会。Bach のカンタータ最高です。現代楽器、アマチュアだけれど、そうとうの高水準。カンタータ第133番「われは汝にありて喜び」はペーター・ヤン・リューシンク/オランダ・バッハ・コレギウム(1999年)で予習しておきました。冒頭、器楽の勇壮な合奏が主体で、合唱はその間に挟まる珍しい作品です。明るく、希望に充ちて、スケール大きいがあくまで素朴さを失わない・・・というか、いつもの素朴過ぎるテイストなんです。
少々食傷気味のネット音源(オークションで知り合いから落札があったら、ムリヤリ同封しちゃう)だけれど、凄いのみつけました。The Soni Ventorum Wind Quintetの「Mozart , W.A. Sinfonia Concertante in Eb major (K. anh. 9/297b)」〜これで検索して下され。なんと、アレクサンダー・シュナイダー/カザルス・フェスティヴァル管弦楽団(1964年プエルトリコ・サンファンにて録音)”Voice of America”の放送録音らしい。音質かなり厳しいが、愉悦に充ちた楽しげな演奏であります。ワタシ、この作品大好き!偽作?疑作?それがどーした。
◆2010年5月某日の反省
本日は土曜出勤当番、いつものように朝一番にて出勤予定だったんだけれど、昨夜飯を喰っていて左下奥歯の詰め物が取れてしまいました。留守番役のメンバーには申し訳ないが、通院してからの出勤といたしましょう。当初苦戦予定のお仕事準備は昨日で終了していて、ちょっぴりチーム新メンバーを(いかにも大阪らしい十三にて)慰労してあげたり、もう一人の独身中年は本日より連休恒例海外旅行へ〜なんせ英語堪能なので、優雅なものです。早朝覚醒して、「音楽日誌」「近況」ファイルの更新をしたが、2010年3月の「近況」ファイルが行方不明、たしか更新時は出張でノートパソコンにて作業をしたはずだから、あとで探索してみましょう。そんな屁みたいな原稿の一本や二本なくなってもどーということはないが、いちおう保存ものですから、自分なりの。(出てきました。更新済)
体調悪くありません。風邪症状はほぼ癒えました(ちなみに女房殿も)。オークションは昨日締め切り一件のみ、一人だけの(理想的な)入札有、早速連絡あったが、同年齢同郷の【♪ KechiKechi Classics ♪】の読者だそう、しかも我が母校(高校)至近の住所、親友やら同級生もご近所でありました。ちなみに両親の札幌マンションからも歩いて行ける。う〜む、世間の狭さよ。
数日前、衝動的に落札したCDは「前田あんぬ ラヴェル・コレクション」(定価6,015円とのこと/録音1989年)昨日到着。
小学校のちょっぴり先輩でして、そのころからピアノが上手で(校内では)有名でした。学校側の耳鼻科の娘さんで、ワタシもこどもの頃中耳炎で通いましたよ。記憶曖昧だけれど、中学もいっしょだったか?(そのあとは芸大付属〜芸大)このCDの存在は昔から(初出時より)知っていて、それなりの価格で出現すればやはり欲しいな、と。「鎌倉スイス日記」にて少々厳しい評価だったので、少々迷ったのは迷ったんです。現役CDらしいが、ご本人はどうしていらっしゃるのか。未だ、半分ほどの聴取だけれど、なるほど先ほどのリンク先コメントにあるように少々大人しいかも。「道化師朝の歌」はもっと奔放に爆発して欲しかったが・・・全体に丁寧だけれど、やや慎重に過ぎる表現か。
ミニドレス姿が素敵で、当時はバブルでボディコンの時代だったのだな。ぞろりとした原色ドレスよりお洒落と思いますよ。
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山岸哲「マダガスカル自然紀行〜進化の実験室」(中公新書)・・・1991年の出版で、おそらく情報は少々旧聞なのかも知れぬが、珍しい生態系、住民との交流、自然破壊の急激なこと〜おそらくは現在、いっそうそれは進んでいるでしょう。それとも環境保護、回復成っているのか?(おそらくムリ)無味乾燥なる学術レポートではなく、調査隊の珍道中、難行苦行が描かれて、読み物として充分オモロい!こういった著作は20年経っても鮮度は落ちないものです。
女房殿、今朝ぎっくり腰を起こして寝込んでおります。これより見捨てて歯医者〜出勤となります。(留守番と身辺整理くらいだ。トラブルなければ)