●2007年5月某日
昨日のお仕事行事の成果は自分としては80点、お相手の評価はわかりませんが。いろいろと締め切り迫った調整事項があって、苦戦続きそうです。本日も出先で同様の行事対応があって、なんせ初体験なので不安です。(前職場で同類の対応はクサるほどしてはいるが、お相手が違う/風習も基本信頼関係も)オークションにいくつか引き続き出品しているが、いつものお得意さん以外は入札ないですねぇ。仕方がない。人生、なにごとにも”流れ”とか”波”があるもの。
音楽には集中できるような精神状況ではないが、Mozart 聴きました。交響曲第35番ニ長調「ハフナー」/第9番ハ長調/第10番ト長調/ヘ長調K.75/ヘ長調K.76〜ハンス・グラーフ/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(1989年)・・・表現にムリがなく、作品そのものを語らせる方向に好感が持てます。アンサンブルも録音も極上でして、気持ちよく聴けますね。とくに聴く機会の少ない初期作品は、こうした色づけの少ない表現で楽しみたいものです。”常に座右に”的名全集ボックス也。
”穴”克服プロジェクト引き続いて、Beethoven 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」/第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」〜イタリア弦楽四重奏団(1974/72年)・・・これは(有り難くも)いただきものCD。質実着実なるベルリン弦楽四重奏団とはイメージガラリと変え、明るく歯切れ良く、良く歌う美しい演奏か。作品はじょじょに手中に入りつつあるが、旋律に聴き馴染むべき記憶力やら集中力弱まり放しなので、途切れ途切れの印象でしかありません。お勉強続けましょ。
ああ、今日で5月終了か。もの凄く長く、苦渋なる一ヶ月だったな。人生の一部をムダに消費したのか?それとも来るべき豊穣の日々への地均しなのか。精神的に凸凹しつつ、行きつ戻りつ、なんとか良い方向へ(いつの間にか)進んでくださることを願うばかり。
●2007年5月某日
本日明日と(いつも、毎日失敗、お叱りばかりの)取引先と行事対応。お相手の望んでいること、ポイントの問題なので、果たして上手くいくのかどうか見当付かず〜おそらくはいろいろと言われることでしょう。いきなりの成果は期待できず、水面下水準の信頼を(なんとか)じわじわ上昇させていけるよう、ゆっくり歩みましょう。”
過去のチンケなる成功体験”は捨てたんだから。仕方がない。本日は雨模様ですね。空梅雨にならぬことを願って、喜びましょう。
ここ数日、通勤にプーレーヤーも持参せず、音楽もあまり聴いておりません。電車でi-Podやウォークマンを使っている人を見掛けるが、本来機能(音質や音楽データ取り込みなど)ともかく、首からぶら下げてイヤホンと一体化している、というのは素晴らしいと思います。ワタシのはビジネスカバンから長〜いコードが出ていて、いっ
たん畳んで取り出すときにこんがらがって取り扱い不如意。これが持参し(たく)ない一因へ。本日は傘が必要だから、なにも持たないつもり。
「歴史の荒波に揉まれ、評価の確立した”クラシック”は一通り聴き馴染む」べきであって、それが正しき音楽生活だと思います(その上で”個人の嗜好”が発生す
る)。Beethoven の弦楽四重奏曲はワタシにとっての”穴”でありまして、聴き馴染んでいる旋律はほとんどない・・・で、先日に続き、弦楽四重奏曲第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」(1967/68年)/第11番ヘ短調「セリオーソ」(1975/79年)/大フーガ 変ロ長調(1979年)〜ベルリン弦楽四重奏団(ズスケ・カルテット・ベルリン)を・・・真摯で巨大な奥行きを感じさせる旋律と和声に間違いないが、ノーミソ硬化しつつあるワタシには立派すぎて敬遠気味の世界に感じました。クラシック音楽は身に付く迄に少々忍耐が必要なのは前提であって、あせらず、慌てず、途中で投げずに(何度でも)聴き続けましょう。演奏云々はコメント不能・・・但し、(管弦楽版で馴染みの)「大フーガ」の明快な響き、威圧感のなさには好感が持てました。
今朝はMozart !ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459〜クララ・ハスキル(p)/シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団(1956年)・・・久々の聴取であって、「ハスキルのピアノは意外なほど骨太で、明快極まりなし」とのコメントが見えるが、”骨太”(?)ねぇ・・・明快なのはたしかだけど。なんせ作品的に無条件幸福なので、聴き惚れているいるうちに終楽章に至っていて、繊細さと流れの良さにココロ奪われておりました。このCD、1990年代初頭京都の中古屋さんで購入(おそらくは1,200〜1,700円ほど)したと記憶しております。
十数年を経、まさかMozart のピアノ協奏曲全集を数種類購入して楽しめるような身分(いえ、時代)になるとは想像も付きませんでしたね。Mozart ピア
ノ協奏曲第7番ヘ長調K.242「ロドロン」/第10番 変ホ長調K.365〜カルメン・ピアッツィーニ/アルフレッド・パール(p)/ガントヴァルク/レニングラード・ソロイスツ・・・陰影とか細部配慮のニュアンス方面ではないが、明るく楽しく元気、歯切れ良く快活な世界はヴォルフガング演奏の基本だと思います。やや硬質なる音質だけれど、先の歴史的録音とは比較にならぬ明快なもの。@74.5の快楽であります。
●2007年5月某日
昨日は新しい上司の職場歓迎会であることを失念していて、結果的に、ま、おいしい料理をたくさんいただきました。(飲み過ぎ喰い過ぎ)お仕事は悩ましいですね、商品トラブルの後処理が上手くいかず、お相手はかなり感情的になっているみたいです。ま、仕方がない。酒席で数年前の取引先との苦しかった関係が話題となって、きっとそれはワタシを励ます意味だったのでしょう。本日は明日明後日の(件の取引先との)行事最終準備へ。7月北海道出張の日程詳細が決まり、深夜ネットで切符を取りました。時期の問題か、けっこう安い便がありますね。これで7年連続公費で”ついで帰省”実現。
大臣自殺も悲惨だけれど、ZARDが亡くなったのはもっと哀しい。健康であること、生命(いのち)の大切さを痛感します。お隣の職場(階違い)では過半数が”産業医面談”を受けているとのこと(ド残業職場也)。東京本丸方面にて出世している旧知は、じつは心臓に問題有、しかも糖尿病であることを昨日知りました。人生の重点をどこに置くか・・・問題はそこだ。
昨夜酒でヘロヘロになって帰宅、そう遅くはなかったが、そのまま2時間ドラマを見て、急ぎフロ入って寝てしまったので音楽聴かず。今朝、Elgar「コケイン」「エニグマ変奏曲」「フロッサワール」〜ウィリアム・ボートン/イギリス交響楽団(1989年)・・・知名度も評価も一般に高くないようだけれど、たっぷり叙情的な表現をワタシは好みます。やや端正なバルビローリといった感じかな?管弦楽作品集は入手しているが、たしか交響曲もあったはずだから出会いの機会を伺いましょう。
●2007年5月某日
さて、新しい一週間の始まり〜明後日とその次にお取引先との行事があり、その準備があって悩ましいが、”ブルー・マンディ”といった感じでもありません。要求されるべきお仕事の水準への不足はもちろんあるんだけれど、全体状況の把握、切り口のフィット問題なんだろうな。現在の職場でもきっとそうだろうし、以前の職場だってまさに”最初に手を付けた”、”かつてないパターンで成果を上げた”時期だったんでしょう。問題は、人事交代で次へ引き継ぎ(まさに自分の直面している問題がそう/ワタシが岡山に置いてきた問題もそうなのでしょう)だったんです。昨日もエアロ・ビクス(永遠の初心者コース也)でしっかり汗流して、元気です。ヴェテランはまだまだ大丈夫。
オークションのほうは、昨夜、じつは一発入札しようと考えて、締め切りを待っていたけれど、けっきょく贅沢は止めました。カザルスを中心とする「プラド音楽祭」セットの続編第2集であって、今回その存在を初めて知ったもの。冷静に考えれば(金額ともかく)5月に入って30枚は新たに購入していて、もちろん全部は聴けていないし、音楽聴取の新たな地平を切り開く・・・迄行かなくても、ちょっとでも新鮮なる発見があったか?と訊かれれば「いくつか・・・」程度の答えとなるでしょう。音楽を聴くべき姿勢に甘さがある。
その「プラド音楽祭」セット第1集より、Schumann ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調〜イェフディ・メニューヒン(v)/ミエチスワフ・ホルショフスキ(p)/パブロ・カザルス(vc)(1956年ライヴ)・・・楽しい、多彩なる旋律の作品でして、そもそも「こんな作品あったっけ?」的認識状況でした。かなりクセのあるヴァイオリン、既に80歳に至って技術的にはかなり危ういチェロ(しかし巨大な存在感!)、唯一ホルショフスキのピアノが淡々と安定して全体を支えます。音質も含め、作品を愉しむべき標準的録音ではあり得ないが、胸打たれる個性がありました。
Schumannは室内楽セットがBRILLIANT(7枚組/92102)で出ていて、これは棚中に存在するから、早速同曲をイスラエル・ピアノ・トリオ(1988年CRD原盤)にて再聴。先日、Schubert を聴いた団体ですな。先の巨匠達のライヴに比べれば、随分と素直であり、流麗であり、なにより音質がよろしい。”ちょっとでも新鮮なる発見があ”ること、音楽の見聞を広げること、これが大切であり、そのためのCD購入(ナマ演奏会も)なのでしょう。
さて、今週はなにが待っているかな?
●2007年5月某日
さて、貴重なる日曜日を堪能しましょう。スポーツ・クラブへ行くつもり。昨夜は、わりとよく眠れました。
Britten 鎮魂交響曲/4つの海の間奏曲/パッサカーリア/アメリカ序曲〜メイヤー・フレッドマン/ニュージーランド交響楽団(1994年)・・・購入の記録も記憶もなし。ほとんどレシートとか値札を保存しておくのだけれど、これは不明です(CD棚整理していて発見した)。おそらくは中古で購入していて、数百円の安いものでしょう。この団体のサウンドは清涼で素直、”やや緩”といったところでして、かなり鮮明なティンパニの存在感もあって優秀録音。戦前の日本との縁も深い「鎮魂交響曲」だけれど、どうも作品旋律に記憶がない。敬虔静謐なる作品でして、それこそ素直で悪くないアンサンブルだと思います。「間奏曲」は馴染みの爽やかさであり、「嵐」の金管+打楽器の迫力は予想外の成果。「アメリカ序曲」だって、けっこう大柄な作品だったんですね。
Brittenの音楽は、ElgarとかDeliusとか、そんなまったり悠々とした雰囲気とは一線を画しますね。もっと激しく、モダーンな印象なのは時代故でしょうか。
Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィル(1971年)・・・じつはジエイムズ・レヴァイン/ミュンヘン・フィルの一連のライヴ中〜Mozart 交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」(2000/2年)が、正確なアンサンブル+味気のないサウンドに驚いた(愕然とした!)記憶があったんです。このオーケストラの評価は時に厳しくて、それは響きが薄い(特に弦)という指摘・・・だからこそ、この威圧感たっぷりの「運命」にはエエじゃないか?と(いただきものの)CDを取り出しました。
正確で中庸、柔らかく暖かくバランスの取れた演奏であって、薄いのではなくて押しつけがましさがない。第3楽章「スケルツォ」〜フィナーレに何を求めるか?が問題でして、ごりごりとしたド迫力(特に低音)や密度という点で、ミュンヘン・フィルにはそれは求められないでしょう(時に”響きに隙間”を感じることも有)。しかし響きの明晰さ、押しつけがましくない表現をワタシは好みます。フィル・アップで「フィデリオ」「プロメテウス」「エグモント」各序曲が収録され、こちらベルリン・フィルの担当(1957年)となります。”正確で中庸、柔らかく暖かくバランス”そのままに、重量感が加わりました。たんなる録音印象の違いかも知れませんが。(TESTAMENTボックスにてダブり音源)
Beethoven の交響曲は、この間オークションにてかなり(全集だけで6種)処分したが、まだまだ聴くべき音源は手許にあるんです。ヘルマン・シェルヘン/スイス・イタリア語放送管弦楽団(1965年ライヴ)は、表面を取り繕わない稀有なる情熱と推進力に於いて、魅力と存在感充分。(第2/7番、第5/6番にコメント有)先年購入した「GREAT CONDUCTORS」(DOCUMENTS 223602/10枚組)に交響曲第5番ハ短調が含まれ、おそらくはかつて出たものと同一音源と類推されます。これにはたっぷり、本編以上の時間でリハーサルが収録されるんです。(音質も良好)74歳/亡くなる前年とは思えぬ根性の入った、若々しい指示であって、オーケストラの技量とか、アンサンブルの精査とか、そんなことは気にならなくなるほどの興奮、集中力でした。まるでBeethoven に乗せた、ラップみたい。
さきのケンペとは(ある意味)対極の存在でしょう。
●2007年5月某日
ゆったりとした週末休みだけれど、余り熟睡できず。昨日、職場を出る前に送った「提案」が(もしかしてマズかった?)との不安でケータイに電源を入れてメール確認したが、なにもなし。オークションにはいくつか追加出品しておきました。これは自分なりの理屈有。Beethoven のピアノ協奏曲全集は(いつも通り)”何種類も要らないや”ということだけど。今朝、第5番+三重協奏曲聴いておきました。(マイケル・ロール(p)/ハワード・シェリー/ロイヤル・フィル)素直で悪くない演奏ですよ。記憶では、8年前岡山に引っ越して、最初期に購入したCDだったはず。
昨日、カザルスの骨太肉厚のBach をたっぷりいただいたけど、これは10年程前個人輸入した10枚組だったんです。もうずいぶんと聴いていなくて、Mozart 「小夜曲」K.525〜カザルス/マールボロ音楽祭管弦楽団(1967年)+管楽セレナード第12番ハ短調K.388(1968年)/第13番 変ホ長調K.375(1972年)拝聴。前者はアレクサンダー・シュナイダーの指揮、メンバーにはヨゼフ・ターナー(ob)/ハロルド・ライト(cl)/マイロン・ブルーム(hr)等の名前が見えます。後者にはリチャード・ストルツマン(cl)が参加、この存在を失念しておりました。カザルスの重厚剛毅なるスタイルはいつもと変わらず(ペルピニアン音楽祭での演奏とも印象変わらない)、後者2作品は「グラン・パルティータK.361(370a)に比べると聴き劣りするかな?」なんて先入観を払拭するような躍動に溢れて、拍手喝采のライヴでありました。
で、セレナード第12/13番はいくつも要らんでしょ(他にも数種棚中に存在する)、ということで昔馴染みの一枚(廉価盤CDを集めた当初は貴重なる音源だったんです)をオークションに出品(駅売海賊盤だけれど)、ケースはちゃんとしていないし、傷はあるし(再生に問題ないが)150円でどうだっ!って、きっと売れないでしょう、コレ。
昨夜から今朝に掛けて、Beethoven 荘厳ミサ曲〜テリェ・クヴァム/オスロ大聖堂合唱団/ハノーヴァー・バンド(1987年)・・・ハノーヴァー・バンドには苦い想い出がある(演奏内容に非ず)が、たしかその流れで、かなり以前(10年以上?)に購入したもの。この作品はお気に入りでして、とくに「サンクトゥス」の清涼なる合唱にヴァイオリン・ソロが絡むところなど白眉!・・・だけれど、この演奏はやや薄味というか、インパクトが弱い印象ありました。リズムの取り方が現代的にハズむ、というこもない。クヴァムは合唱の人だし、あくまでオスロ大聖堂合唱団が主役(事実、この充実ぶりには文句なし)眼目の方向ということでしょうか。機会を改め、もう少し聴き込み必要です。安易なる評価できず。音質は奥行き残響が快適。(NIMBUS NI5109)
ハノーヴァー・バンドはBeethoven 交響曲再入手だけじゃなく、序曲や協奏曲関係も(いずれは)聴いてみたいですね。
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終日、外出せず(趣味である)「二時間ドラマ」(再放送)二本続けて見て堪能(後半半分は居眠り込み)、夕方、実家より戻った女房と靴を見に行って、そのままご近所寿司屋へ。ここは二度目だけれど、雰囲気エエし、安いし、旨いんです。贅沢な休日ですな。女房の退職金(些少)も出たので、ま、良いじゃないですか。
●2007年5月某日
今朝も取引へ直行なので朝ゆっくりだけれど、公文書が連絡が深夜になる、ということで朝一番で自宅にメール転送、印刷作業があります。サイト定例更新済み。GWに少々書き貯めた原稿も尽きてきております。”サイト更新”というのが一番生活のリズムとなっているが、マンネリと発想の貧困化、閉塞状況に至らぬことだけを意識しなくっちゃ。ブログ・ブームは継続しているのか?時々調べもので検索し、出現する記事はかなりの比率でとうに中断されておりました。今週オークションで落札されたCDを京都に送付し、メール便追跡で翌日到着を確認しているが、じつは未だに初期連絡がない・・・つまり、前(々)回送付時の住所でさっさと送っているんです。別に入金確認などどーでもよいが、この方前回もかなり後になって連絡/入金があったし、ここ数ヶ月の落札では返答なしキャンセルでマイナス評価連続・・・ご事情があるのでしょうが、だったら入札しなければ良いのに、と思います。気にしておりませんが。
今朝、Bach 管弦楽組曲第2/3番〜カール・シューリヒト/フランクフルト放送交響楽団/ポーラー(fl)(1961年)・・・コンサート・ホール・レーベル録音であり、イアン・ジョーンズ・マスタリング・ボックスに収録されなかったもの。(VIRTUOSO 9412)スタイルとしては旧態とした、古楽器の歯切れ良いリズムによる昨今の演奏とは大違いのものだけれど、古臭い違和感はありません。軽快で、表情豊かなもの。ま、この方向で(世代的に)慣れてますしね。音質は、まぁまぁといったところか。朝食摂りながら考えたのは、先日聴いたTelemannのことであって、Bach 旋律和声の多様性というか、複雑なる陰影と彫りの深さ、官能性(これは表現次第だけれど)を再認識させられます。つまり、現代の耳で、そして少々旧態なる表現手法でもまったく新鮮!である、といった事実でした。もちろん、Telemannの平易な、屈託のない表情も大好きだけれど。
Scho"nberg 「グレの歌」〜ヘルベルト・ケーゲル/ドレスデン・フィル/ライプチィヒ放響/エヴァ・マリア・ブントシュー(s) ローズマリー・ラング(a) マンフレット・ユング(t)/ ベルリン放送合唱団/ ライプツィヒ放送合唱団/プラハ男声合唱団(1986年)・・・ラスト迄。エエですねぇ。Wagnerの官能に一脈通じるが、やはりもっとモダーンであって、ケーゲルの金管の煽り方(ドレスデン・フィルは絶好調!)も強烈。その結果、浪漫ではなくて、やはり現代の悲痛な響きに至っていて、とくに後半の切迫感が凄い。歌い手ソロの評価は(比較対照がないので)わからないが、少なくとも合唱の充実は間違いないでしょう。
今日は出先から直帰できず、事務所に戻って締め切り作業いくつか消化。連係プレイなので、受け取って処理しなくっちゃいけないんです。雨模様が少々鬱陶しいな。
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先行きのことは考えられず、来週は来週で切羽詰まっていて、きっとその次も同じ繰り返しで・・・閑話休題(それはさておき)、とにかく本日二発の会議乗り越え、その場を笑顔で取り繕い、職場に戻って(幾度繰り返す)ちょんぼをリカヴァーし、諸作業約束事締め切りはちゃんと守り、帰宅しました。ご近所行きつけのパン屋は雨模様故か”見切り半額セール”早めに始まっており、また北海道の両親より届いていた”カニ”のため日本酒も購入しました。エエ週末です。なにもかも忘れて休みましょう。甥はすったもんだしつつ、ぼろぼろ状態の職場を辞去。いよいよ再就職真剣勝負へ。健康診断結果出たが、血尿はウソ(あの場で”ああ、血尿出てますね”と言ったオバはん!あれはなんやねん?)更にダイエットに励むべき(つまり中性脂肪は”様子見”水準)他は、肝臓数値含めかなりの改善・ほとんど正常でした。通勤時の”結果的ウォーキング”が効いているんでしょうね。職場のエレベーターも使っていないし。
自宅〜神戸方面の取引先〜新大阪の職場〜自宅へ、これだけ移動すると収録短めのCD2枚分、しっかり聴けるんです。Bach ブランデンブルク協奏曲全曲〜パブロ・カザルス/マールボロ音楽祭管弦楽団(1964/5年)シュナイダーハン(v)、ガルブランセン(fl)、ゼルキン父子が参加していて、これはこども時代からの愛聴盤だった・・・が、現代の耳で聴けば少々異形か?いえいえ、おそらくかなり以前でもこれは特異な、カザルスの濃い個性を聴くべき演奏でしょう。結論的に第6番 変ロ長調のスケール(編成も)大きく、ふくよかな合奏が一番聴き応えがあり、続いては第5番ニ長調に於ける、ルドルフ・ゼルキン(p)の限りなく慈愛に満ちたソロに感銘を受けました。
その第5番だって終楽章「アレグロ」の付点リズムの極端なる強調があまりに個性的!全体として録音がオン・マイク過ぎ、響きが平板で妙に明るく、深みや奥行きに欠けるため、アンサンブルは粗く感じます。但し、重すぎる躍動、愉悦感はピカイチ!とにかく”アンサンブル全体がカザルス化”してるのは間違いなし。日常聴き続けるには根性必要でしょう・・・ワタシはたっぷり楽しみました。根性なしだけれど。
●2007年5月某日
本日は取引先へ直行で朝ちょっとゆっくり、でも、諸作業準備で切羽詰まっていて、来週終了まで余裕はありません。土曜も出勤するべき状況だけれど、できれば本日昼から、明日(朝から出先で会議対応)夕方でおおよそお仕事メドを付けたいのが希望です。(休まないと疲れが溜まる)とにかく全体のお仕事物量+飛び込み緊急対応(これが多い)の消化スピードが量れません。つまり、仕事にリズムが作れない。(気持ちだけは)誠実に、目先のことを消化していくしかない。優先順位とか、手抜きの計算ができないのがツラいもの。そういえば辞職を決意した甥は昨夜、上司と話し合いをしたみたいだけれど、結果どうなったのかな?
「レンブラント黄金時代の音楽」は、全然読めないまま誰の助けも受けられず、それでもぼちぼち楽しんでおります。最初のCornelis Schuyt(1557-1616)は、その後の調査でコルネリス・スホイトと読むことを発見、彼の音楽の知名度ともかくアムステルダム中心街通りの名前になっているから、母国では敬愛されているんでしょう。作品名は「パヴァーヌとガイヤルド10(6声の器楽のための)」でしょうか。「10」ってなんだろう?「La Barca」(ラ・バルサ)ってバルセロナのことだから、「バルセロナのカンツォーナ」か。典雅な弦(ヴィオラ・ダ・ガンバ含む)の響きに酔いしれるべき、短い作品です。
「Bedrich Smetana」(DOCUMENTS10枚組/22513)中に含まれる、「勝利の交響曲」(祝典交響曲)ホ長調 作品6〜Josef Hrncir(ヨセフ・フルンチージ)/プラハ放送交響楽団(1980年)・・・前に書いたように、全41:29トラック分けなしの粗雑な編集には閉口気味だけれど、あちこち出現する「皇帝賛歌」の旋律がわかりやすく、勇壮でテンション高い作品です。「モルダウ」で想像付くように、メロディ・メーカーの面目躍如!といったところか。演奏は、聴け聴くほど耳馴染んで(意外と弦が)美しいと感じます。
(クアドロマニア4枚組も同様だったが)このセット中、8枚目に第3楽章「スケルツォ」が別演奏(パルデュビス音楽院学生管弦楽団・・・あれ?指揮者表記がない。1994年録音)で収録されております(ライヴの散漫なる拍手有)。これはピアノ作品「ポルカ/スケルツオ」つながりで、同じ旋律が引用されるという配慮収録でしょう。こちらのほうもなかなか優雅なアンサンブルであります。
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5月の商売の数値が締まって、結論的にボロボロです。自責点ではないが、先行き含め良いことはない・・・ことがそろそろ理解できつつあるから、不安でしょうがない。自分のお仕事の不充分さはもちろんだけれど、様々なるトラブル+悪条件が頻出して天中殺(大殺界でもいいや)状態か・・・とにかく、諸処作業実務を精査することに精進しましょう。ワタシは未だに全体の大きな流れ、様子、ツボが見えないんです。”見えていない”という自覚が重要なのか?本日、苦渋の商談を終え、職場に戻り、細々とした作業をこなしたが、一番時間を取ったのはしょうもない実績数値抽出でして、以前のワタシなら”5分仕事!”と豪語したでしょう。ボケてきているのか?
ま、エエ天気だし、体調も悪くないし、粛々と生活しましょう・・・出勤移動中聴いたのは、Beethoven 弦楽四重奏曲第8番ホ短調/第9番ハ長調(ラズモフスキー第2/3番)〜ベルリン弦楽四重奏団(ズスケ・カルテット・ベルリン1967/69年)・・・有名作品、しかもLP時代からお気に入りでした。しつつ、未だに掌中に入った(聴き馴染んだ)とは言い難い作品集也。演奏云々などとてもとても〜でも、たしかに名曲!謹厳なる集中力に充ちて、どこをとってもムダなく引き締まった旋律・リズムの絡み合いがお見事でした。演奏も良いのかな?ジミで暖かく、しかも存分に鳴り渡って巨大なる空間を感じさせます。帰宅して、第10番
変ホ長調「ハープ」(1975年)も確認したが、これは明るい叫びが瑞々しい。もっとお勉強必要ですね。
Mendelssohn オラトリオ「エリヤ」〜マルコム・サージェント/ロイヤル・リヴァプール・フィル/ハダーズフィールド合唱協会/ベイリエ(s)リプリィ(con)ジョンストン(t)ウィリアムズ(bb)(1947年)・・・英語版でして、てっきりEMI1956年録音の流用かと思ったら、歌い手が違います。これも初耳作品!まず、音質も合唱も極上であること、作品は明るい、機嫌の良い、甘い味付けのBach みたいな親しみやすいもの。まだ一枚目ながら”名曲”の手応えたしかです。先日聴いたビーチャムの「メサイヤ」(1927年)との4枚組となります。素晴らしきセット(QUADROMANIA 222133-444/980円)。
●2007年5月某日
さて、いよいよ内部資料締め切り(=そのまま外部へつながる)で、本日3時までが勝負となります。願わくば、要らぬ時間を取られる”緊急事項”がないことを祈るばかり。昨日、サボっておいてなんだけど。昨夜、NHK教育テレビで細川貂々さんご夫妻が鬱問題で出演されておりました。当のダンナはクラシック音楽ファンで以前は(ちょっとだけ)交流もあったんですが、すっかり元気になられた様子。どこにでもある症状なんだけど、それをわかりやすい、ユーモラスな漫画に仕上げた、そして快復した、というのが共感を呼ぶ所以なのでしょう。彼女の”フツウっぽさ”にも好感が持てます。
佐々木晶「ラーメンを味わいつくす」(光文社新書)・・・ワタシもラーメンが好きだけれど、そうこだわりはありません。著者の本業は東大大学院の助教授(ロケット関係?)だそうで、その淡々とした、常識とバランスと情熱に溢れた”ラーメン愛”に感動します。リンク先読者レビューには(例の如し)辛口コメントが載っているが(そのコメント氏はなにを求めているんだろう?)、この著作姿勢にはラーメンを超えた、普遍的なものに通じる価値があると感じました。それにしても一日7食も”食べ歩き”するとはっ!
昨夜はオークションに一件のみ出品追加。今朝、早速入札入ってますね。一気に沢山出品すると管理とか、後処理とかたいへんでミスにもつながるからこれで良いのでしょう。ここ最近、自分の都合でさっさと早期終了させております。どーせ落札価格なんて釣り上がるはずもないし。じつは、入札したい(おそらく落札できるでしょう)物件もあったが、昨夜見送りました。金額が贅沢(一枚単価はそう高くないが)だし、聴くべき音源たくさん残っておりますから。(再出品されているが/値下げされないか?)
NAXOSの「イギリス弦楽小品集」は現在(たしか)第6集まで出ていて、ワタシはこんなジミ臭いサウンドが大好きなんです。もともと「ロイヤル・バレエ・シンフォニア」(バーミンガムが本拠地?)という団体が聴きたくて、購入始めたのがキッカケだったかと記憶しております。順繰りに購入していったが、第5集売り切れでこの度ようやく入手できたもの。昨日聴いたのは第6集(ギャヴィン・サザーランド指揮2003年)でして、Holst(LANE編)「ムーアサイド組曲」・・・剽軽かつ哀愁の漂う旋律がしっとり瑞々しい。Purcell(Britten編)「シャンコンヌ(チャッコニー)」ト短調に至っては、胸打たれる悲劇性に溢れます。LEWISの「ロザ・ムンディ」は2003年作曲の小品であって、そっと甘美な哀しみが涙する・・・これは冒頭からの3作のみのコメントだけれど、弦のアンサンブルは素直で色付け少なく極上であって、適度な残響も好ましいものです。このシリーズ、果たして売れているんでしょうか。
アンドレアス・セゴヴィア(g)は2枚目へ。1927〜1944年の小品集であって、最長はSORの「魔笛の主題による序奏と変奏曲」3:26也(抜粋でしょう)。馴染みの旋律が現れては即終わる〜といった連続で、肩肘張らず気軽に聴き流して愉しむに相応しいもの。ワタシはギターをそう多種多様に聴いていないが、ずいぶんとヴィヴラートを効かせた、味の濃い演奏と感じました。
さて、お仕事は本日こそなんとかしましょ!
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・・・お仕事なんともならず、商品トラブルは広がり悪化し、ばたばたとその処理(あちこちお詫び、連絡も)をして(処理できるところがヴェテランの技か)、内部締め切りやっつけ仕事+飛び込み仕事過半消化したところで時間となって(気分も重く)取引先へ・・・結論的に笑顔でご商談〜客観的に見てぼろぼろの実務処理(対外的には言い訳できない)で、クソミソ言われても仕方がないのに有り難いことです。やや気分軽快して、そのまま帰宅(するところがヴェテランの厚かましさ)つまりは”ド残業”絶対にしない、という決意です。(必ずする時は来るから・・・間近に迫っている!)おそらくは全体の様子や流れ、お相手のツボをそれなりに理解するまで、ド・残業してもほとんどめぼしい成果は生まれない。できることをこなして、不充分であれば叱られ、改善すれば良いんです。体調(心身とも)のほうがずっと重要でしょう。じたばたしないで、じっと待つことも大切なんです。
通勤+取引先移動中聴いた音楽は「イギリス弦楽小品集」第5集〜ギャヴィン・サザーランド/ロイヤル・バレエ・シンフォニア(2002年)・・・Ireland以外は見たことも聴いたこともない作曲家・作品ばかりのはいつものこと、ちょっと気になったのは音質です。録音会場は「The Warehouse, London」って、倉庫じゃなくて、そんな名前を冠した会場なのでしょう。ややアンサンブルがガサツで、オン・マイクな響きで濁りが気になる(部分も有/ヘッドホンで聴かないほうが良い)・・・というか、もともとそんなアンサンブルだったのか。作品的には第6集の比じゃないくらいに、いっそうジミで”華のない”(これは他人様の評価)旋律がなんとも快感です。
Elgar 「ゲロンティアスの夢」(抜粋)〜作曲者/ロイヤル・アルバートホール管弦楽団/ロイヤル・コラール・ソサエティ/バルフォアー(con)/ウィルソン(t)/ヘイナー(br)(1927年)・・・第1部(1)前奏曲 (3)キリエ・エレイソン (8)彼を救ってください、主よ(11)行け、天使と大天使の御名において、第2部(8)高いところで最も聖なる方を賛美せよ(13)そして入り口へ (16)イエスよ!あなたにふりかかったあの震えるほどの恐怖によって (19)私を連れ去ってください・・・これだけ収録されていて、すこぶる感動的に雄弁であります。音質は信じられないほど良好・・・と感じました。
●2007年5月某日
先日読了した、春日武彦「不幸になりたがる人たち〜自虐指向と破滅願望」(文春新書)の逆パターンだろうが、どうも取引先ご担当と上手く噛み合わない(お相手はひたすら自分の作業の合理化を考えて、前担当が器用だったからそれに慣れているだけだけれど)、やることなすことが裏目に出勝ちの時、なにか小さな(全然別な私生活も含め)”良いこと”があれば救われる・・・というのはあるだろうと思います。職場の人間観関係がよろしいこと。昨日オークション売れ残り入札あって、即送付先の連絡と入金があったこと、当たり前のことだけれどちょっと嬉しい。そして、健康であること。音楽が楽しい、というのは少々”逃げ”の感じもあって後ろめたいものだけれど。
先月聴いた、ジュリアン・ブリームがとても気に入って、ギターに興味が出ました。で、アンドレアス・セゴヴィア(DOCUMENTS 223504)のボックスを注文・・・以前何度もAURA辺りで出ていた(組物にもなっていた)音源の集大成か?10枚組だけれど、2枚分は新しい別演奏家音源になっております。早速一枚目、Bach のソロ作品を集めたもの(1927〜1949年)を確認したが、まともに全楽章揃っている録音はないんですね。つまり、単発楽章寄せ集め。「ガヴォット」(BWV1006)「クーラント」(BWV1009)はご丁寧に二種の録音を収録。ワタシのお目当ては「シャコンヌ」(BWV1004)でして、正直なところこれだけで一箱購入した意味有!音質にバラつきはあるけど、鑑賞に難渋するほどでもなし。演奏スタイルは、それこそブリーム、イエペス、ペペ・ロメロ、マニュエル・バルエコ辺りで馴染んでいるせいか、ずいぶんと奔放というか、緻密さより流れを重視の方向であって、雰囲気で聴かせているような・・・
CD4/Castelnuovo-Tedesco ギター協奏曲第1番ニ長調〜セゴヴィア(g)/アレク・シャーマン/ロンドン新管弦楽団(1949年)も聴きましたよ。たしか収録中唯一の協奏的作品であって、音質だって悪くないし、優雅で気品ある旋律が素敵だし、セゴヴィアのヴィヴラートを良く効かせた音色も文句なく美しい。今朝、同作品をアリリオ・ディアス(g)/アントニ・ヤニグロ/イ・ソリスティ・ザグレブ(録音情報不明)でも比較しました。音録りの思想だろうが、こちらのほうがギター・ソロは管弦楽全体の響きに馴染んでおりますね。音量の小さな楽器だから、このほうが正しいのでしょう。ヤニグロのバックに配慮があって、ソロはやや神経質な印象があるけれど、繊細な味わいでこちらもたっぷり楽しませていただきました。優秀録音。
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私たちは音楽の作り手。心に夢をいだいて、たったひとりで大海原に舟をこぎ出す・・・だけれど私たちは、世界の心を動かし、震わせることができるのだ・・・Elgar ミュージック・メイカーズ 作品69(メゾ・ソプラノ、合唱と管弦楽のための頌歌/アーサー・オショーネシーの詩による/1913年56歳の作品)〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル/合唱団/ジャネット・ベイカー(ms)(1966年)・・・わざわざ、既存ダブり2枚分をオークション処分して購入した甲斐があったボックス・セット也。35分ほど、馴染みの「エニグマ」旋律もふんだんに登場する、それこそ”震えるほど!”感動的な作品でした。デイム・ジャネット・ベーカーの高貴極まりない歌唱も胸を打つこと保証します。
ボウルトの滋味深い、練り上げられた盤石の貫禄ぶりも特筆しておきましょう。Mahler 交響曲第8番だって、Scho"nbergの「グレの歌」に於ける合唱だって大好きですよ。でも、こんなシミジミと胸に浸みる、じわじわ優しい音楽こそワタシが求めていたものだったんです。音楽とは出会いなんでしょう。
全然、宿題こなせてないのに、肉体系労働に動員され、それをさっさとこなし(出先より)帰宅しました。つまりサボった、ということです。少なくとも短い職場での時間では毎日切羽詰まっております。
●2007年5月某日
食生活が不規則だったけど、しっかりスポーツ後は体調良好です。体調よろしければ、精神的もGOOD!天候も爽快!本日定例ミーティング(新しい上司来る)、先週来の宿題(当面+大きなものも)、思わぬ飛び込み即答求められることもあるでしょう。明日、昼から肉体系労働で出掛けるので、本日がお仕事メドの勝負となります。根拠のない楽観論で乗り切りましょう。社会に飛び込んだ途端、人生の苦渋を舐めている甥に比べればヴェテランは余裕ですよ!ああ、そういえば売れ残り放置のオークション2件、良好とも入札ありました。完売也。
今朝の朝日新聞によると、京都・相国寺にて「若冲展」やっておるのだね。これは見逃せない。なんか最近、やたらと日本美術に目覚めてしまって、さすが京阪神!というか、以前の居住地では気付かなかっただけなのか?
Scho"nberg 「グレの歌」〜ヘルベルト・ケーゲル/ドレスデン・フィル/ライプチィヒ放響/エヴァ・マリア・ブントシュー(s) ローズマリー・ラング(a) マンフレット・ユング(t)/ ベルリン放送合唱団/ ライプツィヒ放送合唱団/プラハ男声合唱団(1986年)・・・前半一枚目聴きました。 もともとこれと「モーゼとアロン」が聴きたくて(ダブりかなりの量処分して)購入したボックスだったのに、手付かず(転居前の混乱時に買うからだよ)だったもの。FMエア・チェック(アバドだったか?)で若い頃より馴染みだったはずだけれど、こんな浪漫濃厚甘美な作品だった?まるでWagner(それも「トリスタン」辺り)じゃないの。おそらく、ケーゲルはエッヂを立てて(より現代に近く)表現していて、明晰硬派緻密この上ない世界が快感であります。単なる「あま〜い」状態に仕上げないところが彼らしい。歌い手の件は未だ何とも言えず。音質良好。
今朝、Mozart フルート・ソナタK.10〜15〜マルク・グローウェルズ(fl)/ガイ・パーソン(fp/cem)/シファー(vc)(1989年)・・・たしかこの人はベルギーの名手だったはずで、豊満で瑞々しい響きを堪能させて下さいました。作品を考えると少々立派すぎかな?素朴で枯れた古楽器で似合う作品か。これはこれで文句なく爽快な世界だけれど。これも音質良好です。
さて、出掛けましょう。なんとかなるでしょう、きっと。
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・・・なんともならず、お仕事ちょんぼ発覚して、いや増すばかりの信頼失墜にプラスして、(本来の)自らの宿題の困難さを更に痛感、それでも精神力続かず、さっさと帰宅しました。オークションで売れ残っていた2件、昨夜入札あったのでさっさと早期終了させ、一人はなんども注文いただいていた人なので明日投函します。「メールに返事がない」と最近悪評価が続いている人であって、記憶では前回もさっさと送付し、到着したとの返事もなく、かなり後から入金があったはず。ま、たかが@250円のCD、入金なんて遅くたって、楽しんでいただければ苦でもありません。結論的に、今場所売れ残りはDvora'k交響曲全集(ほぼコシュラー)のみか。理解できん。
帰宅したらHMVよりCD到着〜全貌は聴き終えるまでコメントするつもりもないが、ひとつは以前予告したElgar オラトリオ「使徒たち」("The Apostles"990円にてオークション処分) も含むボウルト指揮声楽作品6枚組。先週東京に行ったとき、200円安い値付け目撃に少々悔やんだものだけれど、ま、そんなことは屁みたいなもの。しっかり楽しめば安いものでしょう。ワタシの聴き方は、まず作曲者自演による「ゲロンティアスの夢」(抜粋1927年)の再確認から着手して、ハンドリー/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1993年/合唱担当はハダーズフィールド合唱協会!)との比較となります・・・なんて贅沢な!
通勤で聴いたのはTelemann「食卓の音楽」4枚目(BRILLIANT92177/4)〜ピーター・ヤン・ベルダー/ムジカ・アンフィオン(2003年)・・・序曲(組曲) 変ロ長調(2本のオーボエ、ファゴットと弦楽+通奏低音)、4重奏曲ホ短調(フルート、ヴァイオリン、チェロ+通奏低音)、協奏曲 変ホ長調(2本のホルンと弦楽のための)、3重奏曲ニ長調(2本のフルートと通奏定音のための)、オーボエ・ソロ ト短調(+通奏低音)、そして終結部 変ロ長調(2本のオーボエ、ファゴットと弦楽+通奏低音)〜こういった流れであって、(フランス風)序曲とラストの間にいろいろ入るというのがパターンですね。作風は屈託のない、明るいBach といった風情でワタシは大好きです。
古楽器の技量もここまで来た!的躍動が素晴らしい。録音は文句を付けるべき筋合いではないが、21世紀の録音なら”目の覚めるような!”奥行き、定位を期待したかったところだけれど、ま、気にするほどのことではありません。
●2007年5月某日
昨夜、待望のナマ演奏会に行って参りました。聴衆は少なかったが、立派なものでしたよ。女房は息子(八尾在住)のところに行ってきたが、職場で楽しくやっているらしい・・・問題は(同時期就職の)甥でして、かなり切羽詰まっているみたいなので、本日呼び出して大説教するつもり。つまり、さっさと辞めて次を探せ、と。大学の後輩でもあるし、ね。今朝、とうとうスポーツクラブへ行きました。女房同行。バス賃往復入れると合計一回1,270円は少々贅沢なんだけど、充分価値ある爽快な汗(エアロビクス)と大浴場を堪能いたしました。体調維持と健康を考えれば安いもの。2ヶ月以上ぶりか?そういえば、昨日阪神・尼崎へ向かう途中下車でBOOK・OFF訪問したが、クラシックCDは全然アウト、書籍はボリュームタップリだけれど105円落ちのアイテムが弱い・・・上手く行きまへんな。
昨夜、深夜に聴いたのはKalinnikov交響曲第1番ト短調〜サミュエル・フリードマン/ロシア・フィル(1996年)・・・人気の作品であり、この演奏評価は厳しいらしい・・・が、ワタシはけっこう気に入っておるんです。オーケストラは来日している団体(1995年創立)と一緒かな?終楽章に緊張感と盛り上がりが足りない?ま、そうかも知れないが、人懐こい旋律が全編を支配して、楽しい作品をわかりやすく実感させて下さいました。ヴェリ・ベストじゃなくっても、切り捨てるには惜しい存在でしょ。43分以上掛かっているからテンポは遅めか。フィル・アップはGlinkaでして、歌劇「ルスランとリュドミラ」より舞曲+「華麗なる奇想曲(ホタ・アラゴネーサ)」でして、聴く機会の少ない佳曲であります。前者は優雅かつ牧歌的であり、後者はカスタネット大活躍!の楽しげな作品〜音楽の見聞を広げるに充分なCD也。
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昼飯を喰って昼寝をしていたら甥が到着したとの連絡有。間のワルい奴やな、夕飯頃来ればよいのに。昼飯も未だということで、開いていた寿司屋で説教開始。母子家庭なんですよ。ウチの息子は超三流大学を出、たまたま景気回復に当たって某販売会社に就職出来、卒業前からご近所の(その会社の)店にアルバイトに行っておりました。ま、要領エエんですよ。甥はそれなり知名度の大学出たが、パソコンだってあまり得意じゃないのに、よりによってSEの会社に入って、労働条件も人間関係も、お仕事内容だって、もうにっちもさっちもいかない。でも、母親の面倒を見なくっちゃいけないし・・・就職決める前に相談してくれりゃよかったんだけどね。
このままでは精神的にアウトっぽいので、とにかく今月お給料もらったらさっさと辞める、そして根性入れて(一ヶ月間)就職探せ。その職場を恨むな、自分と相性が悪かっただけと思え、と言い聞かせました。理想の条件が整った職場なんて、あり得ないから。人生はこれからだぞ。
諸富祥彦「生きていくことの意味〜トランスパーソナル心理学・9つのヒント」(PHP新書)・・・う〜む、題名やら冒頭の意気込みには期待したんですけど・・・キューブラー・ロスの引用は納得、たった今現在、苦しい状況に置かれている人生の意味合い(まさに自分!)ヒントになりそうなことはたくさん出現するが、ワタシには全然ツマらなかった。おそらくは自分の理解不足、勉強不足なのでしょう。なんせ情緒的人間でして、理論構築じゃなくて、実体験が優先される(感動できる)ほうなんです。
●2007年5月某日
通常出勤時間に取引先へ出掛けます。ま、都会にしちゃ出色の余裕時間(職場まで至近便利なんです/人生は短いからね)の毎日だし、爽快な気候であることも嬉しい。女房は息子のところに訪問予定、ワタシは夜、演奏会に行ってみるつもり。
ゲーザ・アンダ(p)によるBrahms ピアノ協奏曲第2番変ロ長調の件、フリッチャイ盤(1960年)とシューリヒト盤(1954年)を思い出したが、更にもう一枚、クレンペラー/西部ドイツ放送響(ケルン放響)との1954年盤もありました。同時期録音だから、この作品をウリにツァーしていたんだろうな。意識して3種も集めたわけでもないが。今朝、クレンペラー(怪しきNOTABLUレーベル)の伴奏で再聴したが、予想外に音質も悪くないし、ライヴ故の燃焼はこちらのほうが上かも知れません。バックの充実は各々甲乙付けがたい・・・錚々たる巨匠との顔合わせ続いております。
昨夜、Rodrigo アランフェス協奏曲〜ナルシソ・イエペス(g)/オドン・アロンソ/スペイン放送交響楽団(1969年)・・・この作品は大好きで、楽曲旋律細部迄ノーミソに刻み付いております。正直、演奏はなんでもエエんです。何種も要りません・・・というか、こんな名曲録音するのは、立派な名人ばかりですもの。妖しくも官能的な「アダージョ」を堪能したが、両端楽章の晴れやかなリズムも魅力的です。
Handel オラトリオ「メサイヤ」〜トマス・ビーチャム/(ロンドン)交響楽団/BBC合唱団(1927年)・・・最後迄。1960年頃のMERCURY録音でも感じたことだけれど、録音技術の進歩って何?的感慨深い聴きやすい音質だと思います。Bach (受難曲)も大好きだけれど、Handel はもっと明るく、希望に充ちた晴れやかな作風が魅力でしょう。ここでの演奏方向も同様であって、声楽ソロの個性はもちろんだけれど、合唱の充実ぶりも特筆されるべきでしょう。”クラシック音楽”に馴染むようになるには、少々訓練やら慣れ、忍耐力が必要だけれど、”音楽を聴けるようになる”悦び。(それにしても、ラスト”尻切れトンボ”状態・・・不良品に非ず)2年ほど前にヨハネス・ソマリー盤で目覚めたものです。作品との出会いは、ビーチャム(1959年グーセンス版)であって、あまりの派手派手しさに辟易した挙げ句CD処分したのは10年以上前だけれど、今となっては安く見掛ければ再購入したい。(LP時代にススキンドの指揮で所有していたかも・・・記憶薄れております)
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朝一番で取引先へ。初対面の方だけれど、誠実で気持ちよく宿題をいただきました。(いつも失敗ばかりでご迷惑をお掛けしている)ご担当にも声を掛けていただいて、残務ひとつ失念していたことを思い出し〜あわててメーカーへ連絡・・・助かりました。小一時間ほど商談して、そのまま香雪美術館へ。この辺りは閑静な住宅街でして、十数年前の震災の被害は想像できない・・・小さな美術館でして、「江戸の名作」〜光琳、応挙らの絵はともかく、乾山、仁清の陶芸の佳さは理解できず。応挙の「棕櫚図」のリアルな存在感、三幅対の「龍滝虎図」の迫力は先日拝見した北斎に負けぬ魅力有、「幽霊図」はエラい美人であり、呉春(1952ー1811)の硬質で太いタッチは好みででしたね。曽我蕭白の「鷹図」の煌びやかさといったら!
土佐光起の「須磨・明石図」〜これって源氏物語から霊感を受けているんでしょ?典雅な味わいが堪りません・・・嗚呼、贅沢な時間だ。
●2007年5月某日
岡山時代とはお仕事の立場内容、出張パターン(とても少ない)、日常の酒席(ほとんどなし)、居住・職場がある街はガラリと変わったが、日常生活はあまり変わらない・・・但し、BOOK・OFF/HARD・OFFがご近所にないこと、大型レコード屋(CD/DVD屋か?)は(職場の帰りに)通うことは可能だけれど、訪問する意欲は沸き上がらない・・・残るはスポーツ・クラブと演奏会ですね。お仕事は順調とはほど遠いので、いっそう(気持ち的に)”逃げ腰”になっていて「公私融合」などとんでもない!状態続いております。人生はツラいなぁ・・・安閑とした日常だけど。サイトは定例更新済み。これは”生活(くらし)のリズム”であります。
春日武彦「不幸になりたがる人たち〜自虐指向と破滅願望」(文春新書)・・・おやおや、読者レビュー中に辛口評価ありますね。ワタシは最初っから最後まで「ははぁ、なるほど」の連続で、例えば根拠のない”ツキ”なんて、皆日常経験することでしょう。小さな景品が当たって(10円拾って、でもいいや)、大きなラッキーを先に消費してしまった、とか、つまり「一生分の幸せ既定論」・・・エエことばかり、悪いことばかりは続かないよ、みたいな。それが極限化していくと、ワザと不幸な道を選んだり、指を切ったり!そこまで行かなくても、非常ベルを(試しに)押したくて仕方がない、なんていう経験は誰でもあるでしょうが。異常とまではいかないが、端から見て妙に違和感ある行動〜もしかしたら自分もそう見られているのか?そんな(逆な)不安もありました。「辛口読者」はもっと切実な課題を抱えているのかな?
昨夜、Smetana 「勝利の交響曲」(祝典交響曲)ホ長調 作品6〜ヨセフ・フルンチージ(Josef Hrncir)/プラハ放送交響楽団(1980年)・・・「Bedrich Smetana」10枚組より。全41:29楽章は四つに分かれているはずなのに、トラック分けなし。編集が粗雑ですな。で、作品の経緯は他のサイトを参照していただいて、第1楽章と終楽章大団円で「皇帝賛歌」(Haydnで馴染み)が鳴り響いて、勇壮果敢なるわかりやすい、華々しい音楽であります。演奏は、やや喧しい印象あるけれど、意外と立派で聴き応え有。音も悪くない。
さて、週末です。残宿題を整理して早々に終了したいもの。但し、明日は朝一番に取引先へ行かなくっちゃ。すぐ用事は終わる予定だから、そのまま香雪美術館にでも行こうかな。
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大きなトラブル+(いつもの)ミス+ツボのハズした対応を抱えつつ、最低限の宿題をこなしつつ職場は和気藹々とノンビリ、失敗は失敗、対外的にも内部的にも隠すことなく正直にいきまっしょい。実際、様子がわからずに実務が進んでいくのだから仕方がない。エエ格好して表面を取り繕ってもなにも益はない。週末だし、さっさと職場を出ました。(無事ナントか、という資格試験に通った)女房にメールで「焼き鳥」と送りました。ちょっとだけ酒。
オークションはいつもの【♪ KechiKechi Classics ♪】読者配慮で入札有、さっさと早期終了させて明日送ります。ありがたい。きょうは暖かかった(ムシムシするくらい?)ですね。
今朝、聴いた音楽はBrahms ピアノ協奏曲第2番変ロ長調〜ゲーザ・アンダ(p)/フリッチャイ/ベルリン・フィルハーモニー(1960年)・・・作品的にはワリと好きで、”どんな演奏でもOK”だけれど、これは特別に鮮烈なる印象を残す録音也。シューリヒトとの1954年録音(VIRTUOSO 94003)も燃えるような情熱を感じさせたが、なんせこちらは音質良好ですよ。フリッチャイのバックの厳しさも含め、感銘深い稀有なる体験でした。数々の録音を聴いてきたが、深い滋味を湛えたピアノの落ち着いた味わい+熱気〜これがヴェリ・ベストか?今週の東京BOOK・OFFでの収穫物だけれど、これで星勘定は五分五分でしょうか。
●2007年5月某日
昨夜遅くに帰宅(スカイマーク便最終だと帰宅は11時近くとなる/東京出発に余裕が出るけど、新幹線のほうがゆっくりできるか?)クリアすべきトラブル宿題、当面の諸実務山積、しかも雨模様の鬱陶しい朝だけれど、意欲はそう減退しておりません。購入したCDの見込み外れに加え、今朝ダブり購入(まったく同一物!)に気付き、世間では猟奇的母親殺しの話題で持ちきりだけれど、体調はそう悪くないことを感謝しましょう。昨日の会議は(盛り沢山で)かなりの割合で理解不能〜他の連中は分かっているみたいなのに、自分だけ?という不安がありました。つまり提起される課題と、自分の受け持つエリアへ具体性が見えない、完全にリンクしていないからこんな不安になるのか。それとも単なる”退化”か。とにかく、出勤してしっかり毎日の宿題を誠実にこなしましょう。
見込み外れに加え、今朝ダブり購入+αは早速オークションに出品しました。死蔵するのではなく、音楽を愛する人に(なんとか)引き取っていただきましょう。
Haydn 交響曲第101番ニ長調「時計」(1970年)/第94番ト長調「驚愕」(1971年)〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル・・・”音楽を聴けるようになる”悦び。昨日、オーマンディのウィンナ・ワルツに失望したが、こんなに楽しい音楽に出会うことも有。既にブーレーズ時代のニューヨーク・フィルだけれど、乾いた響き、粗削りなアンサンブル、それ以前と変わらないのはバーンスタインの個性なのでしょう。躍動と熱気、推進力に充ちて、これこそHaydnの無垢な世界に相応しい感動有。ここしばらくHaydnから離れていたけれど、こんな演奏を聴くと手持ちCDの再確認したくなります。アダム・フィッシャー全集はしばらく箱も開けていませんから。
クアドロマニア4枚組で入手していた「Bedrich Smetana」をオークション処分し、(けっこう逡巡した挙げ句)DOCUMENTS10枚組(22513/同じ音源ほぼ4枚分含/1,780円)再購入しました。金額の多寡とか、同じものを再購入する愚ではなく、これも”音楽を聴けるようになる”ことがポイントなんです。連作交響詩集「わが祖国」〜ヴァーツラフ・ターリヒ/チェコ・フィルハーモニー(1941年)・・・彼の同作品録音には数種あるらしいが、前回購入時には様子が見えなかったんです。しかし、先日クーベリック/ボストン交響楽団(1971年)を聴いて、その硬派なる演奏にすっかり痺れて以来目覚めた・・・その結果が、この太古録音への感動でした。音質乗り越え(かなり聴きやすいが/ときに派手な針音ありつつ)入魂の熱気をたしかに感じ取りました。とくに後半戦・・・
さて、出勤時間が迫ってきました。
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思い悩むほどの状況でなし、ノンビリとお仕事をしておりました。(いつも通り)早々に帰宅。飲みに行く気力も、どこかに寄る好奇心も残っておりません。本日の人事発表で、仙台東京を二往復転勤した馴染みの同世代が仙台に戻って一ヶ月、退職と出ておりました。なにがあったんだろう?慄然とする想い有。たしか、最初の東京赴任時にココロの病(電車に乗れない)になって、それは回復したはずだけれど。
Handel オラトリオ「メサイヤ」(全曲?プラウト版)〜トマス・ビーチャム/(ロンドン)交響楽団/BBC合唱団/ドーラ・ラヴェット(s)/ムリエル・ブランスキル(a)/ヒューバート・アイスデル(t)/ハロルド・ウィリアムズ(br)(1927年)・・・まだ一枚目を聴いただけだけれど、驚くほど音質が鮮明。男声の歌い口が”ヤクザ”というか、バタ臭いような格好付けがあって、セピア色した昔の映画を見ているような感慨有。声楽ソロになると、前面に歌い手が躍り出るんです。オーケストラも合唱も非常に水準が高く、資料的価値だけではなく、立派に楽しむべき音楽として成り立っております。ビーチャムといえば、1959年グーセンス版のド派手なる演奏を思い出すが、まともといえば極めてまとも。但し、2枚目ラストにアーメン・コーラスが入っていないとはっ!
●2007年5月某日
悩ましい毎日なのに、以前ほどの睡眠不如意(途中覚醒)はありません。但し、早朝に目覚めるのは年齢(とし)相応なのでしょう。昼過ぎに眠くなるのも、なんせ出張とかほとんどなくて、机仕事とか会議ばかりだから仕方がない。今朝もホテルで気持ちよく目覚めました。本日の会議は(個人的には)勉強会的な位置付けでして、しっかり内容拝聴して、明日一気にお仕事準備につなげなければ。数年間参加していた会議だけれど、昨年迄の余裕というか、取引先への反映の仕方がそもそも異なって、もっと切羽詰っております。環境が変わって、お仕事の切り口が変わることを幸いと思いましょう。
日本語力向上会議「デキる人は『喋り』が凄い〜勝つ言葉、負ける言葉」(角川ONEテーマ21)・・・内容的には「正しい日本語の使いまわし」でして、題名は”売らんかな”主義で付けていると思います。短い実例コラムの連続で、読み物としては全然ツマらない。但し、お勉強にはなります。「情けは人のためならず」の誤用の広がりから始まって、正しい敬語の使い方、故事から由来する言葉の据わり、ま、それはそれで気軽に読めるが・・・こういったノウハウ本ばかり跋扈するのはいかがなものか。「何気に」という(正しくない/意味不明な)言葉はたしかに気になっておりました。「わたし的」とか「ワタシって、云々な人じゃないですか」等も不快なことは事実だけれど。
昨夜購入した、CDを今朝拝聴。「美しく青きドナウ」(1971年)/「ウィーン気質」(1971年)/「皇帝円舞曲」(1969年)/「ウィーンの森の物語」(1969年)/「春の声」(1971年)/「アンネン・ポルカ」(1974年)/「南国のバラ」(1974年)/「電鳴と雷光」(1974年)〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団・・・想像ははしていたけど、こりゃ失敗だなぁ。本場もんばかり称揚するつもりも、先入感もないつもりだけれど、豪華すぎ。味付けが濃すぎる感じ。ダイエットな時代に油脂分も摂りすぎか。例えばハリウッド・ボウル辺りの演奏は好きなんですよ。オーマンディも大好きだけど、この演奏には粋の欠片も、ニュアンスも陰影もない。所謂、”物量派亜米利加”的円舞曲集也。どうも最近、CDの当たりがよろしくない。嗚呼、喧しい。
●2007年5月某日
体重はほぼ維持できているが、ハラの弛みが少々に気になる・・・腹筋だけではダメで、通勤時のかなりの歩行(+階段も)では不足なのか。毎昼食外食でしっかり摂り、ほとんど机仕事で動かすのはの目と弱まったノーミソばかり。腰に鈍い痛みもあります。やはり意識してスポーツクラブへ行かなくっちゃ。本日、取引先直行+そのまま東京へ。まだまだ、お仕事の流れとか突発事象(こればかり)の対処時間の取り方、自分の作業の兼ね合い時間消化見込み、これができません。つまり、サボれない。まだまだ”次の段階”(=ほんまのお仕事)に至れません。
Elgar オラトリオ「使徒たち」("The Apostles") 作品49〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル/合唱団/シェーラ・アームスロング(s)/ヘレン・ワッツ(s)・・・無事オークション(満足すべき金額=ほぼ購入同額)で落札有、本日到着と素晴らしい感動報告連絡があったので、当初の予定通りHMVへCD注文・・・Elgarの合唱作品集(6枚組/「使徒たち」含む)です。油断するとじわじわ増えていくな。気を付けないと、粗雑な音楽への対峙姿勢に陥る可能性有。ていねいに、大切に音楽聴いていきましょう。ナマ演奏会も再開しないと。今週末の演奏会には行くつもりだけれど。
昨夜から今朝に掛けて、ブルーノ・ワルターのWagner管弦楽作品集(戦前録音)拝聴・・・基本的にかなり良好な音質であり、やはり昨夜聴いた1959年ステレオ録音とは違ってテンションというか、響きに溌剌とした”張り”が感じられました。オーケストラ毎に響きの個性が違っていて、ウィーン・フィルとの「ジークフリート牧歌」(1935年)が(やはり)絶品でしょう。(ブリティッシュ交響楽団?もなかなかだけれど)他のボックスにいくつかダブり収録された記憶もあって、その確認含め休日に再聴したいものです。
今朝、Wagner 「ヴァルキューレの騎行」、「トリスタンとイゾルデ〜前奏曲と愛の死」、「マイスタージンガー」第3幕への前奏曲、「ローエングリン」第3幕への前奏曲、「森の囁き」〜エフゲニ・スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1980年)・・・やや粘着質で重心の低い、しかし躍動に不足しない厚い響きが魅力でした。これはこれで完成度高く、露西亜風異形なるWagnerではない、立派な表現だと思います。アンサンブルにも不満なく、残響豊かな録音も悪くない。ややオフ・マイクだけれど。
フィル・アップが異様でして、Ravel 「スペイン狂詩曲」「逝ける女王のためのパヴァーヌ」(1981年)・・・ま、スヴェトラーノフで統一されている(YedangClassicsでは、とんでもない演奏家の組み合わせがフツウですから)が、これも予想外に繊細なサウンドが、ゆったりていねいに(+巨大に)奏されて、粋なカルさとは無縁ながら充分楽しめました。フランス音楽としては、一昨日のバルビローリより違和感ありません。(YedangClassics YCC-0073)
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取引先との商談とにかく終え、昼から早々に神戸空港へ・・・ここ数日実務の改善は意識しているんだけれど、既に提出済みのちょんぼが今頃発覚、しかも出先だから迅速に次の手が打てない・・・起こしてしまった失敗は早急に処理したいが。挙句に予約の飛行機便が45分遅れ〜悪いことは続くものです。とにかく、明日は大切な(後に続くべき)会議だから、仕方がない。ケータイの電源を切っていたから、東京到着とともに次々不在着信+メール到着・・・職場に問い合わせたら全部処理してくれておりました。感謝。深く感謝。
閑話休題(それはさておき)、とにかく(先週来たばかりだけれど)定宿ホテルへ。いまや自分にとって貴重なる存在であるBOOK・OFF五反田西店へ。結論から言うと@250CD4枚、@105書籍5冊購入。CDと本を選んでいるときは至福ですね。ちょっとだけ酒をいただいたけれど、日本酒が不味いなぁ・・・って、贅沢になったのか、それとも体調不良か。
司馬遼太郎「街道をゆく(27)因幡(いなば)・伯耆(ほうき)のみち、檮原(ゆすはら)街道」(朝日文庫)・・・感動しました。先月転居して、駅側の冴えない古本屋にて@80購入した一冊。このシリーズは「いつでも買えるわい」と油断していたけれど、そうでもないか。既に20年前の著作か。若い頃に数冊読んでいたはずだけれど、親しい知人の人柄(その生き生きとした描写!)から演繹しつつ、その土地柄、歴史を深く、情愛を込めて語ります。なんという博覧強記、説得力。美しく、巧みな表現力。鳥取方面(含む津山辺り)には少々馴染みはあるけれど、これだけ知識があれば見方は変わりましたでしょうね。檮原(ゆすはら)とは高知県西部山中、愛媛県沿いの地域だけれど、もしかしたら以前バスで何度も通過したかも。山之内一豊でもなく、長宗我部旧来の武士でもなく、更にそれ以前、室町以前からの津野氏の話題が明治維新に影響を与える驚異。
これは全巻揃えたいな。先ほどのBOOK・OFF五反田西店には(少なくとも文庫本では)見当たりませんでした。
お仕事でどんよりしているワリに音楽はちゃんと楽しめました。Bizet 歌劇「カルメン」(抜粋)〜マリア・カラス/ニコライ・ゲッダ/ジョルジュ・プレートル/パリ・オペラ座管/ルネ・デュクロ合唱団(1964年駅売海賊盤ですんまへん)・・・オリジナルではないとはいえ、驚異的な良質音質也。プレートルの荒削りな勢いが素晴らしく、いやぁこれって(当たり前だけれど)名曲ですなぁ。管弦楽の組曲だけ聴いても全然意味なし。マリア・カラスの変幻自在、まさに”毒婦”と呼ぶに相応しいノーコーな表現に痺れました。ニコライ・ゲッダはいかにも人の良さそうな、人生持ち崩しそうなドン・ホセになっております。これは全曲買い!と思います。(ギロー改訂版)
Sibelius 交響曲第2/4番〜ユッカ・ペッカ・サラステ/フンランド放送交響楽団(1993年)・・・かなり以前に購入した記憶もあるけど、ちゃんと聴いていなかったっけ?これが鳴らないオーケストラ、オフ・マイクっぽい音質(ライヴですよね)が、音楽の個性にぴたり!合うんですね。朗々と濃厚立派に構築すると台無し。これは荒涼寂寥として、寒々しい雰囲気に溢れた最高のSibelius 也。
Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ピエール・ブーレーズ/シカゴ交響楽団(1995年)・・・大好きなブーレーズだけれど、ウィーン・フィルとの第6番、大地の歌が無味乾燥でガックリ!その後彼のMahler は聴く機会を得ず、これは偶然に出会ったもの。ワタシの刷り込みはブルーノ・ワルター(新旧録音とも)かな?濃厚な浪漫が漂うような作品〜そう信じてきたが、ブーレーズで印象一変!これは強靭で色気のないオーケストラを生かして、ほとんど飾らず、品を作らず、何も加えず、正確的確クールに表現して、作品の真価を抽出する凄演です。まるで別な作品に出会ったような鮮度がありました。
●2007年5月某日
本日健康診断であり、昨夜9時以降の飲食(当然朝食も)禁止。とうとうやや増状態から体重戻せず、先週は3回も酒日があって、二日間のインターヴァルで大丈夫?3月怒濤の11回酒席のツケはどう出るのか。ここ2ヶ月の転居+お仕事ストレスの結末はいかがでしょうか。スポーツクラブにもずっと行っていないし・・・
先週購入したばかりのStravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1957年録音)/「春の祭典」(1956年録音)〜ルドルフ・アルベール(アルバート)/セント・ソリ管弦楽団/イヴォンヌ・ロリオ(p)・・・演奏音質的に不満はないのだけれど、なんせトラック分け毎の空白が鬱陶しいこと。これが聴き手の集中力を削ぐんです。購入したばかりだけれど、処分しようかな?昨日購入したCDにも、著しい情報間違いが・・・
Debussy 交響的素描「海」(ハレ管弦楽団と表記だけれど、誤り)/夜想曲〜ジョン・バルビローリ/パリ管弦楽団/フランス国立放送女声合唱団・・・録音情報1966/69年となっているが、1968年11月のはず。バルビローリの「海」にはハレ管との録音は存在せず、これもパリ管との同時録音でしょう。余白に、こどもの領分(クリスティーナ・オルティス)が収録され(これは演奏音質ともにOK)、ラストは「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」〜ナンシー・アレン(hp)/ジェラード・シュウォーツ/ロサンゼルス室内管弦楽団・・・これが大嘘でして、著名なピアノ作品のハープ版2曲収録、作品名もオーケストラ・バックも表示と異なる・・・これはひどいなぁ・・・
ま、演奏そのものとは関係なし。バルビローリの個性を楽しむべき録音であって、入念なる味付けたっぷり、劇的スケール大きくやや粘着質な響きが大仰でした。(Dclassics DCL 707142)
今朝、Schubert ピアノ3重奏曲第2番 変ホ長調D929〜イスラエル・ピアノ・トリオ(演奏情報不明CRD原盤DDD表示)楽しんでおります。46分に及ぶ大曲であり、それは泉のようにわき出る旋律の(しつこい)連続の結果であります。オイストラフ・トリオの名人芸も楽しかったが、正直演奏にさほどこだわりはありません。(NAXOSのシュトゥットガルト・トリオのCD2枚は先日処分済み/何種も保っていても仕方がないから)人懐こい旋律が延々と続いて、いつまでも終わらない・・・(BRILLIANT 99599-6)
では今週もなんとか!毎週毎週辛くも乗り切って、いつかそれが成果となりますように。
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本日はフクザツな日だったな。健康診断は春の簡易版でレントゲンやらはなし。但し、いきなり血尿が出ていてこれはきっと尿路結石(持病)なのでしょう。自覚症状はないが。歯の検診では(かなりちゃんと磨けていると)誉められました。あとは結果待ちです。体重は結果的に維持、血圧も正常。お仕事は思ったことは完全にこなせず、やや先走りもあって、やはりお相手とはビミョーな関係です。それでも”なにがマズいのか”が、ちょっとずつ見えてきたか・・・
通勤CDプレーヤー持参せず。ぼんやりしているウチに到着しちゃうくらい近い・・・というより、カバンを持つのがメンドい。イヤホンのコードが長くて扱いにくい、ということです。5月に入ってCD購入ぼちぼち再開したが、4勝6敗印象かな。既存音源はかなり見極めが付いて、棚から取り出す音楽にはほとんど間違いなく感動が待っているが、新しい出会いは難しい・・・ルドルフ・アルベールの「ペトルーシュカ」「春の祭典」は、もったいないなぁ、演奏そのものはとても気に入ったのに編集に難有とは。オークションに出しちゃいました。ごめんね。バルビローリのDebussyも、少々肌合いに合わない感じ。あくまで相性問題だけど。
帰宅して、Wagner 「オランダ人」序曲、「ローエングリン」第1幕前奏曲、「マイスタージンガー」前奏曲、「タンホイザー」序曲とヴェーヌスベルグの音楽〜ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団/オキシデンタル大学合唱団(1959年)・・・じつはこのサイト初期にヒジョーにお目出度いコメント(顔から火が出る!)を歴史的録音に対して残しておりました。最晩年の録音は、まず音質が瑞々しいことを特筆しておきましょう。悠然と恰幅良く、良く歌ってスケールも大きい・・・が、ややユルいような印象ありますね。テンション落ちているのか。それでもオーケストラは充分鳴りがよろしくて上手いし、ワタシは巨匠の晩年の境地を存分に楽しんだものです。(2004年5月購入との記録有)ワタシは”完璧なる演奏/録音”を求めているワケじゃないんです。(「タンホイザー」にカスタネットが入るから、「パリ版」からの編曲か)
●2007年5月某日
昨夜は夢うつつにパトカーがバイク野郎を(何度も)追い掛けているのが喧しかった。オークションは無事落札なり、あとひとつの書籍+CDは売れ残り〜これもきっとそのうち入札あるでしょう。落札者の連絡に「取引ナビ」が使われており、これはセキュリティ上の問題(メールアドレスの流出)に配慮したものだろうが、結局住所なんかは必要だから、むしろ「必ず連絡が届く」というところに価値があるのか。(数件、メールが届かないという事象はありましたから)本日送付しましょう。
「棚に余裕をつくってとくにかく収納」という目標は既に達成(いっぱい処分したな!)しているが、例えば歴史的録音のダブり分(いちおう箱物でセットになっているが・・・)とか、3年程前に「オトナ買い」した「YedangClassics」には気に入らないものがけっこうあって、しかもボックス買いだから未聴率も高い・・・この処分を考えるかどうか・・・安物買い野郎だけれど、十数年継続すればやがて稀少盤へと至る・・・こともあります。
Saint-Sae"ns ピアノ協奏曲第2番ト短調〜ギレリス/ベルグルンド/ソヴィエット国立響(1976年ライヴ)を2年半ぶりに再聴。音質良好、ギレリスの重心低いピアノがクリアで説得力深いもの。ベルグルンドもいつもながら骨太な響きが好ましいですね。演奏後の拍手が中途半端にカットされるのはちょっといただけないが。続く「動物の謝肉祭」〜カール・エリアスベルグ/ソヴィエット国立響(1951年ライヴ)・・・なんとピアノはギレリス+ヤコブ・ザク担当。全体として無骨、堂々とした貫禄充分(!?)な演奏に驚愕。録音もGood!カール・エリアスベルグって1950年代に主に協奏曲に録音を多く残しているが、情報少ないですね。
ラストにBrahms のピアノ小品が6曲収録〜ギレリス(1983年)・・・絶品の静けさ、晩年に到達した諦念が伝わりました。
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先日所用で寄った阪神・尼崎がとても楽しかったので、(正式にワタシの健保傘下に入った)女房と、スポーツクラブの法人契約登録兼ねて出掛けてきました。バスで20分ほど。クルマがないと少々不便だけれど、これで(その気さえあれば)エアロビクスでもマシンでもOK。(一回都度払い870円)下町の活気と規模、人出と、価格の安さに女房仰天〜おいしいかつ丼「豊家」昼食に堪能・・・大阪方面って、こういったB級っぽい食材(誉め言葉のつもり)が安くておいしいですね。若い人、こどもも多い。
中古屋があったので覗いてみたけれど(予想通り)出物はなし。但し、EMI音源のユネスコ・クラシックスが「3枚1,000円」だったので未聴のものをセレクトしました。せっかく減りつつある在庫CDは油断すると元の木阿弥か?心しないと。
「癌〜患者になった5人の医師たち」(角川ONEテーマ21)・・・2000年の著作であり、現在皆様元気でやっていらっしゃるのかな。小さな二人のこどもを抱え、若くして乳ガンになった小倉医師の報告が一番患者の心情に寄り添って共感があります。流石、女性はバランス感覚ですね。黒木医師は大腸ガンとクールに対峙していて、文中には(例の「患者よ、ガンと戦うな」の)近藤医師の話題も出ました。(がんもどきは、おでんでしか見たことはない、発言はこの人だったんですね)星野医師は代替医療の一種である「ゲルソン療法」でガンと戦いました。これも勉強になります。つまり野菜果物食物繊維の多用、肉を少なくすること(実際はもっと複雑だけれど)の重要性です。
Mozart 嬉遊曲 変ホ長調 K.563〜ラルキブデッリ(1990年)・・・ヴェラ・ベス(v)、ユルゲン・クスマウス(va)、アネル・ビルスマ(vc)による古楽器の演奏だけれど、古雅で枯れて、学究臭くて・・・とは正反対の躍動するリズムに溢れて、あっ!と驚くこと必定の楽しい快演です。意外と録音の少ない作品だけれど、ワタシはハイフェッツ(v)プリムローズ(va)、フォイアマン(vc)の1941年録音で出会っているんです(FMエア・チェック)。これも快速ノリの良い演奏だったと記憶するが、それを乗り越える驚きがありましたね。
オークションの出品在庫は残りひとつだけになったし、本日3枚購入したし、ちょっと処分しようか、と棚中検索。パウル・ファン・ケンペンのBeethoven 2枚組が出現して、これはどこか一箇所傷があったよな、と確認すべく「献堂式」序曲作品124〜ベルリン・フィル(1953年)を確認・・・これが骨太な推進力と熱気+洗練があって、不覚にも感動いたしました。音質も極めて良好。残念ながら【♪ KechiKechi Classics ♪】読者に格安提供するわけにはいかない。(結局”傷”が探せない。記憶違いかな?)
本日購入分のCDから、Respighi 交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」〜ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1977年)・・・こんな録音あったんですね。おそらくは同時期の録音である「春の祭典」でも気付いたけれど、非常にクリアな優秀録音(わずかに低音に不足感有)であって、明るく軽快なる管弦楽団の個性を存分に生かした演奏でした。金管が騒ぎすぎないのも好みだし、木管が魅力タップリ・・・フィル・アップに「鳥」が収録され、この担当はネヴィル・マリナー/アカデミーとなります。(1976年旧録音のほう)爽やかでユーモラスで、お気に入り作品です。
●2007年5月某日
昨夜は上司のお別れ会というのを失念しておりました。ちょっと残業して残務整理を、と考えていたら「そろそろ出ますよ」と回りの声有。そんな時に限って大きなミス発覚(おそらくは自分のやったことではないが、信頼をいっそう失う結果は同じこと)、そのフォロー、内部イレギュラー申請書の提出漏れ処理、昨日来発生のクレームの報告が工場担当から電話入り(んなものメールだけでエエのに/気を遣ってくれているんだな)、取引先よりデータの依頼が有(即、とのこと/いつもだ)、しかも容量さえ許せばメール送付が合理的だと思うんだけれど、相手書式の用紙を添付してMO送付しなくっちゃいけないらしい。全部は消化できず、とにかく宴会へ突入。東京へ出ていく人の誠実な人柄は女性(パートさん派遣さんにも)に人気であって、たいへんな参加人数でした。(煙草もうもう状態にはまいった、が/女性もけっこう吸ってました。男女問わず煙草はあきまへん)
お仕事ミス発覚(既に一ヶ月経た結果)は続いているし毎日あっぷあっぷ状態だけれど、「なにがどれだけ、いつまでに、たいへんなのか」が見えてきたような気もしますね。異様なるド残業していないし、自分はもっとラク(精神的に/合理性も)を目指しているし、お客とのツーカーを願う(”ツボ”発見ですな)から不満になるだけだ。健康が一番でっせ。昨日酒席で隣になった旧知の優秀な(やや)若手は、東京での大抜擢を奥様の鬱病で自主的に断念、大阪に戻ってきたんです。でも、我が職場は”出世のために汲々!”的人は少ないと思いますよ。人材の裾野が幅広い。
で、結果的に、ほとんど音楽を聴いておりません。ポータブルCDプレーヤー持参せず状態連続。本日(週末留守番)出勤〜残務整理処理にちょうどいいや。そろそろナマ演奏会に・・・的時期なんだけど、ちょっと出掛ける意欲が起きませんね。ご近所で、土日祝日の昼で、小さめのホール、室内楽かピアノ・ソロ、安い料金〜が希望です。どうやって情報探せば良いのか?
今朝早朝覚醒(とくに酒後の症状)〜Bach ゴールドベルク変奏曲〜ペーテル・ヤン・ベルダー(cem)(1999年)拝聴・・・ああ、そういえばこの人今週購入の「レンブラント黄金時代の音楽」のご担当でした。静かな音楽を聴きたい、重厚長大音響作品はたった今現在聴取不可状態。ややゆったりめのテンポ、ゆらゆらと自然な揺れとリズムを感じさせる演奏です。ヘルムート・ヴァルヒャの謹厳実直巨大硬派なチェンバロとは時代も、楽器も異なります。(もちろん立派な演奏であることは前提/でもオークションで処分済み)この作品はピアノに限る(グレン・グールドに限らず)と考えてきたのは、表現の幅や変化を期待してのことだけれど、ベルダーの淡々静謐とした”揺れ”は、77分長丁場を飽きさせません。むしろ劇的なテンション乱高下は、現在の心境に似合わない・・・
さて、出掛けましょう。荷物は持ちたくないので、本日もポータブルCDプレーヤー持参は止めようかな。数少なくなったオークション出品は本日で終了だけれど、全部売れて下さるでしょうか。早々に帰宅して、サイト用原稿をなんとかしなくっちゃ。
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7割ほどお仕事仕上げて帰宅。(全部こなせないところが根性なしだ)仕事場は嫌いじゃないが、取引先は苦手(おそらくはお相手の方が)でしょう、きっと。結局CDプレーヤーは持参して、Honegger 交響曲全集より交響曲第4/5番+「機関車パシフィック231」(以上1960年)「夏の牧歌」「喜びの歌」(1963年)〜セルジュ・ボド/チェコ・フィルハーモニー・・・けっこう昔の録音だったんですね。所謂フランス系の柔らかな世界を期待すると、ハードで硬質なる旋律にやや戸惑うことでしょう。前所有者が処分したのも理解できます。時代を考慮するとかなり良質な音質だけれど、奥行きや響きの溶け合いに不足します。先日のプラッソン盤がかなり柔和なる表情だったので、こちら洗練されない生々しいオーケストラの響きと相まって、やはり印象はハードでした。
これでこそHonegger!「機関車パシフィック231」は小学生以来のお気に入りの作品だけれど、絵画的な、情景を彷彿とさせる演奏ではなくて、もっとジミなんです。「夏の牧歌」は名曲ですねぇ・・・美しい旋律だ。
帰宅して歴史的録音を、少々ヴォリューム上げて聴きました。Saint-Sae"ns ピアノ協奏曲第4番ハ短調〜アルフレッド・コルトー(p)/シャルル・ミュンシュ/ロンドン交響楽団(1935年)・・・コルトー58歳。これほど味わいと密度の濃い演奏は滅多にないでしょ。さほどに好きな作品でもないが、最終楽章(「ミッキーマウスのテーマ」激似)に至るまでノリノリの勢いは継続します。この後に収録されたRavel 「ダフニスのクロエ」第2組曲〜ミュンシュ/パリ音楽院管弦楽団(1946年)・・・イギリス公演のライヴだけれど想像以上に音質は明快で、期待通りの熱狂的華やかなな集中力が愉しめました。
さて、ようやく休み。
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「読めない」とSOSを出してもなしのつぶて状態の「レンブラント黄金時代の音楽」だけれど、一発で気に入ったSweelinckの「Hexachod Fantasia」(オルガン作品)はなんとなく想像が・・・「Hexa」ってヘクサメロン(六日物語)の「ヘクサ」でしょ。「chod」って、きっとコードのことだから「和音」とか「和声」〜故に「6声の幻想曲」でどうだっ!・・・って、とにかくこれは一瞬にして聴き手の心臓を掴んでしまう名曲也。
●2007年5月某日
昨日「音楽日誌」一日サボりました。朝、なにをしていたか記憶なく、出勤にポータブルCDプレーヤー持参せず、夜、女房が元職場の連中とスカイマーク・スタジアムに行ったので、職場お隣の部署の転勤仲間(やや年齢上/単身赴任中/人格高潔)とちょっとだけ飲みに行き、ラーメンを喰い(あかんなぁ)、帰宅して映画を楽しんで・・・寝てしまいました。だから音楽聴いておりません。今朝、サイト定例更新済。明日は職場内の調整で急遽出勤(留守番)となりました。
お仕事は気分的に新境地に入っていて、一気な成果を求めたり、ワザの駆使狙いは止めよう、まず基礎実務をしっかりこなして粛々と進めようと。回りの期待やら批判あるかも知れないが、ない実力を出せ!と言われても仕方がない。思い起こせば前職でも、とにかく現場密着を意図して一生懸命やっているうちに人脈が出来て、じょじょにお仕事が変化していった記憶がありますもの。昨日も内部打ち合わせで、お上からの詳細調整指示(だけで商売は成り立たないのはわかっているが)混乱の中、ワタシはそこだけクリアしていました。
(入手なった)Sibelius 交響曲第7番ハ長調〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1985年BIS旧録音)・・・交響曲とは名ばかりの単一楽章の幻想曲だけれど、ほんのこども時代からのお気に入り作品也(マゼール/ウィーン・フィルのLPであった)。(先に書いたように)バルビローリの刷り込み(正規盤購入済)あるのか、フレージングが清潔モダーンであり、さっぱりと推進力あるもの。幻想性やら雰囲気を強調したものではなく、どんより粘着質な厚ぼったさとも無縁です。線は細くなく、ざっくりとした感触残しつつ粗削りにならない。粛々と流れ良いが、表現が単調に陥らない。快く、あっというまに終了します。
続く「クレオマ」(4曲)には有名なる「悲しきワルツ」が含まれ、奥床しいほどの繊細で、奥行きある世界が堪能できます。知名度的には少々落ちるが「ロマンティックなワルツ」の優雅で穏やかな味わいも忘れがたい。「夜の騎行と日の出」作品55は、冒頭金管の咆哮がオーケストラの実力を示していて、不安な弦のリズムの刻みに木管が絡んで盛り上がっていく・・・冬の嵐が迫るような、素敵な作品でした。
●2007年5月某日
昨夜遅く帰宅しました。疲れて果てていて、来週の健康診断を控え体重増も気になります。来週の東京会議は既にスカイマークを予約しているが、新幹線のほうが良いかも知れない。会議で北海道から来た元・上司(師匠筋)が10日間の入院を経て復活、原因不明の膵臓炎だそうで3度目〜ストレスではないか、とのこと。お仕事不満にぶつくさ言う毎日だけれど、(他のエリアのお話を伺うと)自分の状態は未だマシか?努力の工夫やチャンスは残されているかも、と実感しました。本日から気持ち切り替えていきまっしょい。
Sibelius 交響曲第7番ハ長調〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1985年BIS旧録音)到着・・・これでようやく全集揃い。今朝、朝食しつつ聴き流したが、速めのテンポ(20:44)でストレート系演奏じゃないか。脳裏には濃厚なる表情のバルビローリ辺りが前提にあるのか、こちら荒涼とした雰囲気、ややさっぱりとした推進力を感じさせました。じっくり再聴しましょう。
東京BOOK・OFFでのCD出物はなかったが、昨夜飛行機までの時間に余裕があったので新橋のセレクト・イン・キムラヤへ。値頃を見るだけで買うつもりはなかったが、LP時代所有の懐かしい音源があったので思わず購入(あきまへんな)〜Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版ほんまか?1957年録音)/「春の祭典」(1913年となっているから、たんなる初演の表示か。1956年録音)〜ルドルフ・アルベール(アルバート)/セント・ソリ管弦楽団/イヴォンヌ・ロリオ(p)・・・前者はステレオ収録でLP時代1,000円盤にて入手していたもの。記憶では散漫で、音質がぱっとしない印象だったはず。
刷り込みとは恐ろしいもので、時にアンサンブルのズレも有、ややユルくノンビリとした華やかな雰囲気が楽しいものです。なんせこれが原点ですから。ポータブル・プレーヤーのヘッドホンで聴くと、厚みのない乾いた響き(編成は小さく聞こえる)だったが、今朝、自宅オーディオでの印象だとそんなことはない。「春の祭典」は初耳でして、モノラルだからLP時代は(国内盤で)出なかったんだろうな。強奏にてやや響きは濁るがかなり鮮明な音質であり、前曲含めオーディオ的に論外なCDではありません。アンサンブルは後者のほうがずっと優れて緊張感もあるが、現代風強面演奏ではない。機能的に、あまりにかっちりしている演奏よりずっと好きです。
セント・ソリ管弦楽団とは録音用の変名でして、一説ではパリ音楽院管弦楽団ではないか、とのこと。管楽器の個性的な音質があちこち出現して楽しめます。但しこのCD、トラック分け毎に空白が入るのが聴き手の集中力を著しく妨げました。(ACCORD 4768957 @880は相場よりずっと安い/ワタシの相場では高いが)
勾坂馨「法医解剖」(文春新書)・・・二時間ドラマで馴染みの法医解剖(たいていは妙齢美人医師が主人公)だけれど、著者の清廉な人柄を感じさせる生真面目な内容でした。科学的謙虚さを以て、網羅される「法医解剖」の詳細事例と思わぬ経過が示されて飽きさせません。世相がちゃんと反映されるのも、また、地方自治体の財政(=対応医師の体制)問題や、外国での実態も興味深いもの。安楽死問題や、死因の判定の難しいもの(悪用されぬよう伏せ字になっているものも有)にも言及されます。こういった書籍はノーミソの使う部署が異なるのか、疲れに効きます。
名本光男「ぐうたら学入門」(中公新書ラクレ)・・・これは切り口として面白いですね。日本古来、誰でも知っている民話から人間社会と自然との関わりを見直す一冊。楽しく読めたし、紋切り型の”環境問題啓発”よりずっと良いけれど、まず題名が失敗だし、少々”何が言いたいの?”的感想もありました。
では、行ってきます。
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取引先へ夕方訪問〜そのまま帰宅しました。ま、岡山時代と同じパターンだけれど、なんといっても都会だから、わざわざ神戸→新大阪の事務所に戻るのは不合理で自宅は途中にあるんです。本日は初めて純実務的に叱られなかったこと+本来やるべき提案のお仕事はまったくアウトであると自覚〜スケベ根性を出しても仕方がない、どれだけ上からいろいろ言われようと、まず実務的な精査でまず基礎信頼関係を作ること、それから創造的な仕事に着手しないと。考えてみれば、以前の部署でも数年間試行錯誤していたっけ。
通勤+移動時間は2時間を超え、CD2枚分たっぷり聴けました。Smetana 連作交響詩集「わが祖国」/Holst 組曲「惑星」〜ワルター・ススキンド/セントルイス交響楽団(1974年)・・・帰宅して再聴しているが、これほどイヤホンと印象変わるものも珍しいですね。自宅コンポで聴けば、ぼんやりと弱く、個性も芯も足りない響きだけれど、イヤホンだと柔らかく、素朴でまことにオーケストラが味わい深い。録音だってそう悪いものではない・・・先日、クーベリック盤(1971年)の強靱さに驚いたけれど、ある意味対極の存在であって、知名度低い後半の作品だって、滲み出るような懐かしさを感じたものです。第4曲「ボヘミアの牧場と草原から」の途中の優しいワルツは初めて(心より)名曲と感じたものです。ちょっとした拾いものか。とにかく聴き疲れしないんです。(VOXBOX CDX5015)
昨日購入のCD追加。レンブラント黄金時代の音楽〜カロリーネ・スタム(s)/ドリエン・リエフェルス(a)/ニコ・ファン・デル・メール(t)/バース・ラムセラール(b)/ペーテル・ヤン・ベルダー/ムジカ・アンフィオン(BRILLIANT 93100)・・・絶品です。どれも心中の垢が濯がれるような、感銘のひとときを約束すること必定。Sweelinckの「Hexachod Fantasia」(オルガン作品)なんか一発で痺れて何度も聴いちゃいました。が、問題は作曲家(読み方)も作品名もほとんど読めぬ!ということです。(求む!篤志家翻訳+解説!)
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ちょっとエエことありました。
この間のオークション送付で、以前落札された人にさっさと送ってしまった後に本日メール有〜なんと転居したと。ヤマト便に(ダメ元で/番号も控えていなかったし)メール入れて数分、なんと現地の営業所から電話入り調査して下さるとのこと。ま、一旦戻ってきたり、場合によっては行方不明でも仕方がない、返金するか、と覚悟を決めていたんです。で、更に壱時間後連絡あって発見!転送していただけるとのこと。わずか@80の料金であり、おそらくは電話代だけでその金額を超えるだろうが、ヤマトさんは絶大なる信頼を得たと思いますよ。
清々しい気持ち也。
●2007年5月某日
雨は上がってくれたので、気持ちを入れ替えて出勤しましょう。女房は昨夜より体調不良〜転居疲れが一気に出てきているのか。昨夜のNHKスペシャルは中国の急速なる高齢化社会を報告していて、既に60歳以上の人口は日本の総人口を超え、これから激しい勢いで増えていくとのこと。老人は家族で養う、という伝統は崩れつつある・・・改革開放経済成長にも必ず陰の部分があって、あらゆる意味で(いっそう大規模に)日本の辿ってきた道を思い起こさせます。
昨夜聴いた音楽は、Smetana 「わが祖国」〜ラファエル・クーベリック/ボストン交響楽団(1971年)・・・世評高い録音であって、これは硬派な表現に圧倒されました。「モルダウ」があまりに名曲であって、LP時代のサージェント/ロイヤル・フィル以来「どんな演奏でも良いじゃないの」と考えてきて、事実、時々(演奏者問わず)時々”摘み聴き”してきたものです(先日もオークションにて2種のCD処分済)。最初の2曲に比べて、後4曲に馴染みが薄い〜というか、これは構成力やら演奏の力量によるということに気付きましたね。”硬派な表現”〜アンサンブルのテンション、集中力、緊張感が持続して、盤石の自信と優秀なオーケストラ(とくに金管が凄い)によってこそ、この作品の真価が表出される・・・名曲を実感させる演奏。
昨夜、入札なった「カルメン」処理ついでにオークションをちょっとだけ・・・Honegger交響曲全集(2枚)がセルジュ・ボド/チェコ・フィルで(安く)出ていたので試しに入札したら、落札出来。で、それから、そういえば全集持っていたかも、と棚中探したら出てきましたミッシェル・プラッソン/トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団(1978/9年録音)・・・2006年2月購入(900円)となっております。交響曲第4番「バーゼルの喜び」(1946年) /第5番「三つのレ」(1950年) を久々(初めて?)確認したが、前者は平穏な旋律が静かで美しく、後者はティンパニが各楽章の終わりに1打(レ)を叩くだけという暗い曲想の作品です。これは比較対照が楽しみです。単発で数枚ほかにもあったはず(ロジェストヴェンスキー、サタノフスキ、デュトワ・・・)だから、こんど整理してみましょう。
なんとかお仕事乗り切りたいものです。できれば夕方の便に乗りたいが、間に合わなければ最終便にて東京へ。
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本日も(いつも通り)いっぱいお仕事失敗、お取引先から叱られました。トラブルは収まらないな。自分の不注意、不勉強、そして不運も有。夕方、打ち合わせ中抜けて、全力疾走で最寄の駅まで〜神戸空港迄。出発20分前に到着したが、無事予約より一便早いものに変更いただけました。結果2時間半ほど浮いたことになるのか。神戸−東京が9,500円(スカイマーク)・・・空港までの交通費が1,000円くらい(実際は定期を途中まで使っているからそんなに掛かっていないが)だけれど、凄い時代になりました。きっとスッチーのお給料も安いのでしょう。ワタシにはありがたいが、商売は厳しい時代となりました。ひと時代前の高速バス代でしょ。神戸空港もスカイマークとも縁がなかったので、初めて知りました。
ワタシはビール党ではないが、東京でしみじみビール飲んじゃった。
森清「仕事術」(岩波新書)・・・久々、内容濃厚な、歯応えある本でしたね。安易安直なる「ノウハウ本」じゃないですよ。歴史を経、ネット社会も視野に入れた、現代の仕事の楽しみ方、「公私混同」ではなく「公私融合」を目指すこと。微に入り細を穿ち分析され、実例が挙げられます。これは読了に一ヶ月くらい掛かりましたね。一箇所「!」と来たのは、「実務スキル」の問題。いろいろ現状に文句はあるけれど、実務スキルの磨きなおしが必要なんだな。ここ数年、「調整」とか「顔」とか「お詫び」「指導」ばかりで、数年間その辺りが退化していたかもしれない。
年齢(とし)だし、謙虚さも柔軟性も足りなくなってきますもんね。ひたすら”仕事を楽しむ”ために、もうひとふん張り!
出勤〜移動中聴いたのは、Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」〜シャルル・ミュンシュ/ロッテルダム・フィル(1967年)・・・録音年代が信じられないほど(こどもの頃、友人宅で聴いたLPは「新録音」だったのだね)の酷い音質でして、奥行きまるでなし、各パート剥き出し、残響皆無。ステレオ(?)と疑問に思うほど。演奏は意気盛んで、テンション高くて悪くないし、ロッテルダム・フィルも記憶ほどの素っ気無いアンサンブルではない・・・が、この録音に耐えるには根性要りまっせ。Albeniz「イベリア」はフランス国立放送管弦楽団(1966年)であって、さすが弱音の色気がなかなか素晴らしいではないか。でも、これも録音はそうとう異様です。時に音像が左に寄ったり状態。
もうこの際、とことん音質無視で、ということでもないが、R.Strauss 組曲「町人貴族」〜フリッツ・ライナー/ピッツバーグ交響楽団(1946年)・・・せっかく購入した「歴史的録音10枚組」だけれど、やはり音質には忍耐力が必要です。かなり音量でかく収録されていて、イヤホンの直接音は少々苦しい。作品の筋書きとか経緯はよく知らぬが、剽軽な味わいの楽器編成も小さな(?)作品です。ま、音質は耳慣れました。
待望のBOOK・OFF西五反田店へ。CD出物なし。書籍3冊購入。明日、会議2発(員数合わせ)。
●2007年5月某日
さて名残惜しくGWも最終日。憂鬱な気分を反映するかのような雨ですね。昨日昼の中華料理が悪かったみたいで、体重1kg増・・・なんとか戻さないと。
昨日、DVD見ました。Chopin ピアノ協奏曲第1番ホ短調〜ツィモン・バルト(p)/ロデリック・ブライドン/スイス・イタリア語放送管弦楽団(1988年)・・・バルトは1963年生まれのアメリカのピアニスト兼指揮者であって、この時点25歳〜音源のみと異なって、画像には時代がモロに残りますもんね。この若者も既に40代の中年へ〜ワタシは初耳でした。指が細く長く(横長に映るウチの問題もある)鮮やかなる技巧を駆使して、明るく華やかにノー・ミスで乗り切ります。テンポ遅めであり、時にいっそう入念に歌う場面もあって、流れる汗も含め馴染みの作品も飽きずに最後まで楽しめます。ロデリック・ブライドンはスコットランド〜オーストラリアの指揮者だそうで、ネットで見る限り(この音源の他は)イタリア・オペラが少々あったくらいで、初めて聞いた名前でした。手堅い、きちんとしたバック。
Rachmaninov 「パガニーニ変奏曲」〜セシル・リカド(p)/アバド/シカゴ交響楽団(1983年)・・・録音ともかくフィリピン出身のリカド(1961年〜)は現在でも活躍しているのでしょう。GottschalkのNAXOS盤が出ておりました。(未聴)たしか、このRachmaninov は22歳デビュー録音・・・若手亜細亜系美人ピアニストとして人気もあったようだけれど、ワタシは表現に未だ煮込みや味わいが足りない、といつも感じます。指がよく回って清潔感もあるが、どうも生真面目さが先に立っている感じ。でも、アバドのバックは最高です。
今朝、Debussy「春」(1942年)/Reger「バレエ組曲」(1943年)/Bartok「管弦楽のための協奏曲」(1948年)〜ヴァン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・厚ぼったいオーケストラの響きは理解できるけど、こういった作品はもう少し音質がちゃんとしたもので聴くべきでしょう。早朝音量小さくして聴いていたから、いっそう状況がわかりにくい・・・Bartokは「DECCA」(期待したほどの音質水準ではない)となっております。ベイヌムの中庸・モダーン・骨太な表現はお気に入りだけれど、音質に恵まれない音源が多くて、もう少し長生きして欲しかったものです。そうなるとハイティンクの登場が遅れたが・・・
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雨模様で出掛ける気も起きず、昼寝、テレビの無為無策日曜也。オークションは更に一件入札があったので、締め切りを待たず早期終了〜早々に送付しました(ヒマなうちに処理)。Bizet歌劇「カルメン」全曲(ラハバリ)はとうとう入札どころか、「ウォッチリスト」登録さえなしにあと一週間を終えそうです。それならそれでちゃんと聴いてあげましょう。CDも縁ですから。Elgarオラトリオ「使徒たち」〜ボウルト/ロンドン・フィルは、これを売り払って「Elgar合唱作品全集」を購入するつもりだったが、ま、マニアックな作品だし安いから売れるかも知れません。送料に文句付けたSibelius 交響曲第7番〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(BIS旧録音)は、ポイントもあることだし、大人しく言われた金額を決済しました。
じつはあと数件、入札していたけれど数件競合したところで諦めました。Sibelius @1,360でも充分贅沢なので。明日、東京です。初めて神戸空港を使います。お仕事は少々タイトというか、精神的に追いつめられていて、冷静な整理が必要でしょう。
・・・と、ここ迄書いて本日終了と更新直後、「カルメン」に入札有。早々に終了させて連絡入れました。読者かなぁ、ありがたいことです。
●2007年5月某日
本日、女房は姉のお引っ越し手伝い。ワタシは浮世絵(「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」)の展覧会に行きたい。天王寺にはBOOK・OFFもありますね。昨夜、オークションをぼんやり眺めていたら、Sibelius 交響曲第7番ハ長調〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(旧録音)@1,050で出品されており、締め切り寸前。これは交響曲全集中唯一入手できなかったもので、新品だったら2,000円ほどで入手可能だからHMVのカートには入っていたんです。以前に一度入札し損ねたし潮時か、と(個人的にはやや、う〜む状態ながら)落札しました。でも、CD一枚メール便送料で@310というのは?仮に懇切丁寧梱包料込みだとしても高すぎ。(160円のはずだから)その旨メールで質問出したが、もめるかも。良心的出品者として、少々憤慨気味です。
Sibelius はお気に入りで、CDもたくさん所有しているが、最近ちゃんと聴いていないな、ということで交響曲第5番 変ホ長調〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1975/76年)・・・VANGUARD音源は入手しにくいCDだけれど、なんとNAXOSのサイトで聴けるんですね。かつてエエ加減なるコメントをしているが、印象変わっているのか?・・・細部アンサンブルの甘さはあるけれど、意外なるストレート系清涼感+瑞々しい情感も有、飾り気のない素朴(素っ気ない?)誠実なる演奏に間違いなし。終楽章圧巻の盛り上がりが待っていて、ちゃんと感銘ありました。故あって入手困難なるMahler 全集処分しちまったが、これは未だ聴き続けたいな。少々ゆるゆるの”癒し系”(そろそろ死語か)演奏也。
一昨日購入したのがMilhaud(ダリウス・ミヨー)でして、スカラムーシュ、マルティニック島の舞踏会(イヴァルデイ/リー(p))、組曲「パリ」(イヴァルデイ/リー/ベロフ/コラール(p)以上1971年録音)、エクスの謝肉祭、フランス組曲、プロヴァンス組曲(ミシェル・ベロフ/ジョルジュ・プレートル/モンテ・カルロ・フィル以上1983年録音)・・・彼の音楽って、賑々しいお祭りみたいで大好きです!馴染みの「スカラムーシュ」が始まったら、これって違う曲?勘違いだったのか、間違ったのか〜って、テンポが速いのだね。長く聴いているワルター・クリーン/ベアトリツ・クリーン盤(VOX)より三割り増しくらいのスピードか。どちらが標準ですか?こちらの疾走感も魅力的だけれど。ピアノ4台連弾も大仰ですねぇ、出来上がった音楽は親密親しげだけど。
後半は「エクスの謝肉祭」が協奏的作品、「フランス組曲」「プロヴァンス組曲」が管弦楽となります。いつもながらジョルジュ・プレートルのラフでアツい(+腰の軽い)仕上げは、こんなお祭りバカ騒ぎ的作品には似合っているんです。奥行きやら低音が甘いのは、いつものEMI録音のせいか、彼の音作りか?「フランス組曲」ラスト「プロヴァンス」はBizetの「ファランドール」そっくり。嗚呼、楽しい!(525円中古購入だけれど、ネット検索すると798円で新品買えるんですね。価格の多寡問題じゃなくて、大切なのは”出会い”なんでしょう、きっと)
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行ってきました、「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」〜天王寺はあまり行ったことはなくて、朝9時過ぎから飲み屋に客がいる!というのも凄い情景でした。ちょうど一年前、「ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展〜江戸の誘惑」(神戸市立博物館)も感動の嵐だったが、こちら肉筆ではなく版画ではあるが、やはりテレビとか本では感じられない圧倒的迫力があります。初期作品〜やがて爛熟した浮世絵文化へと向かうのだろうが、写楽の大首絵のリアルにさは抜きんでた存在感がありましたね。喜多川歌麿には安定した洗練があり、北斎には”気高い芸術”を感じます。竜虎一対の肉筆画が100年ぶりに出会うというのも、一生の見物でしょう。
デフォルメされ、類型化され、それでも尚、各々の個性を誇る〜これって、日本が世界に誇るアニメの源流でしょうか。個人的には初期・浮世絵から、どの和服の柄も美しいとの発見がありました。帰り、BOOK・OFFに寄ってみたけれど、完全に空振り。がっかりです。
オークション落札「メール便送料@310は納得できないよ」の件、返事が来ました。業者さんなのかな?「当店CDを複数で落札していただくことが
多いため一律310円と決めさせていただきました。また当店お客様により良い商品を使っていただきたいため発送時にCDケースを新品の物に換えて配送させていただいております。そのため310円の中に新品CDケースや梱包資材費なども含まれております」〜納得できまへんな。ケースはそのままでOK、ワタシは一枚のみの落札です。簡易包装@80で送っていただけないか、と再度粘っております。たかが数百円のことだけど。商売の仕方が荒っぽいというか、誠実さを感じない。
●2007年5月某日
昨日は(一応フレックスタイムだし)やや定時より早くお仕事上がって、心斎橋のBOOK・OFFへ。クラシックCD品揃え/価格ともお話にならず(これは最初から買う気はなかったが)、書籍だって全然購入意欲が高まるようなものではない〜のか、読み手の意欲問題か?恥ずかしながら心斎橋筋の長堀から北は初訪問でして、スーツとかネクタイ、靴の品揃え/価格もエエですね、荷物があったので買わなかったが。さすが都会です。その後、Syuzoさん待ち合わせの堂島ワルティへ。彼がバリバリCDを買うので、ワタシも禁を破って一枚のみ購入、これが大阪での買い初めとなります。525円はワタシの相場では高いんです。でも、”オトナ買い”よりずっと良いでしょう。
その後はおっさん二人まさに痛飲!(今朝、風呂ついでに体重量ったが増えていない)例の如く、音楽の話しほとんど出現せず、人生の機微、痛み、希望について延々と語り合いました。ご近所なんですね。帰り、東西線の北新地駅から帰ったが、大阪駅からの定期が使えることを発見、というか教えていただきました。本日より真・GW也。有意義に過ごしましょう。
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やや二日酔い状態故、有意義な過ごし方が難しい休日也。売れ残り商品を見かねた読者がオークション入札して下さったので、早期終了させて早速2枚送付(感謝)。あと、サイト定例更新し、サイト用原稿をぼちぼち執筆・・・読書もできておりません。ああ、それと小銭入れは予想通り饅頭屋にて無事発見〜女房が取ってきてくれました。縁が切れないサイフだな。「空気の汚れ(排気ガス)が気になる」との女房の意向で、コジマ電気に空気清浄機を見に行き、目星をつけた機種を更にネット検索〜送料サービス+カード決済可能な通販会社に注文入れました。
Borodin 弦楽四重奏曲第1/2番〜ロシア弦楽四重奏団(1996年)を久々確認・・・これは名曲ですねぇ。第2番の「夜想曲」は誰でも知っているトロ甘い旋律だろうが、古典的な佇まいの第1番だって、時にオリエンタルな旋律がちゃんと顔を出しました。演奏はやや線が細いか、生真面目すぎるか?とも思うが、ま、作品の姿をきちんと伝えてくださって、よろしいじゃありませんか。
・・・で、数枚他のCDを聴いたら、件の「夜想曲」のみイタリア弦楽四重奏団(1968年)のが出てきました・・・これがもう千変万化する表情の移ろい、明るく朗々と歌う旋律表現の見事さに声も出ません。貫禄勝ちか。いつか弦楽四重奏曲第2番ニ長調全曲を入手すべく意識をしておかなくっちゃ。
●2007年5月某日
エエ天気のGW後半だけれど、これから出勤(休日留守番)です。するべきお仕事溜まっているから、ちょうどよろしい。夜は”CLASSIC尼崎”グループ(おっさん二人かな?)と飲み会予定。ああ、そういえば昨日ネットで検索して行ったBOOK・OFFが探せませんでした。クルマがないと縁が薄くなります。地方都市だったら、かなり昔風商売破綻していて、全国チェーンしか残っていない場合多いが、都会は(しぶとく)生き残っているんですね。ご近所駅付近に数軒古本屋はあるけれど、これが品揃え含め使いにくい、というか書籍購入意欲が高まらない。ましてやクラシックCDなんか置いていないし・・・来週東京だから、一ヶ月ぶりに五反田西店を覗きましょう。
昨日、聴いた音楽はStravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜レナード・バーンスタイン/ロンドン交響楽団(1972年)・・・2004年3月@300購入との記録有。今時35分収録のみというのは贅沢至極だけれど、これで良いと思います。1958年ニューヨーク・フィルとの録音がマニア筋では評判高いが、LP以来聴いておりません。1960年代の粗野と熱気に溢れたスタイルから変化しつつあって、それはロンドン交響楽団ということもあるのか、緻密でスケールの大きな演奏に仕上がっております。もちろんバーンスタインは知的でクールな分析を旨としていないだろうが、シンフォニックな貫禄と力感があって悪くありません。
今朝、Mozart ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調K.595/二台のための協奏曲 変ホ長調K.365(316a)〜エミール・ギレリス+エレーナ・ギレリス(p)/カール・ベーム/ウィーン・フィル(1973年)・・・ゆったりめのテンポ、まさにココロが洗われるような、純で無垢な世界。”鋼鉄のピアニスト”も57歳、娘を従えてこんな静謐な演奏するようになったんですね。世俗の懊悩にまみれているワタシへの最良のプレゼントであります。
(先日オークションで売れ残った)Dvora'k 交響曲第1番ハ長調「ズロニツェの鐘」〜ズデニェク・コシュラー/スロヴァキア・フィル(1970年代の録音)・・・泥臭い響きは録音のせいだけではないでしょ。作品的には全46分堂々とした、勇壮な曲想充ちて楽しく、スケールの大きな作品です。交響詩「野鳩」作品110も含まれます。いっそう静かで入念に仕上がっていて、ま、これも何かの縁、手許に残ったCDはきちんと聴いてあげましょう。それにしても全集中、第8/9番のみ異なる演奏家を持ってくる神経はなんなのか?コシュラー/スロヴァキア・フィルでなんとか探したいですね。(BRILLIANT 99566)
オークションといえば、昨夜、久々に一件落札があり本日送付。前回、落札者返答なしで再出品していたものです。残りはどうかな?
●2007年5月某日
さて風邪症状回復基調で出掛けて参ります。ようやく春らしい、暖かい気候となってきたが昨日今日と雨模様か。ワタシはお仕事なので関係なし〜だけれど、きょうは取引先からちょっと足を延ばして(久々)BOOK・OFFへ行ってみようかな?知的興味が薄れちゃいけないから。オークションは完全に山を越えて、ぼちぼちジミなのを出品追加しているが、なかなか入札ありません。試しに「駅売海賊盤」一枚出品してみました。反応どうか?
自分なりの”音楽を聴く軸”みたいなものが揺れていると、サイト更新用原稿にも着手できない。Boccherini 交響曲第13番ハ長調(1786年)〜ミヒャエル・エルクスレーベン(v)/新ベルリン室内管弦楽団(1992年)・・・Mozart が1756年生まれに対して、こちら1743年生、やや先輩同時代のイタリア人であってウィーン〜スペインで活躍、チェロが得意であった・・・1980年前後、FMエア・チェックで集中的に彼の作品を聴いており、かなり馴染みのはずなんだけど、たった今現在、この作品の”理解のツボ”みたいなものが押さえられません。繊細でかっちりとしたアンサンブル、鮮明なる録音、溌剌とした旋律だって好み方面なのに・・・クラシック音楽に馴染むには少々忍耐だって必要なのでしょう。ようはするに集中力不足。
Boccherini といえば代表作であるチェロ協奏曲集(2枚組)が昨夜、棚中より出現。1999年頃大阪で購入したもので、900円也〜当時の相場感覚が理解できる〜つまり@450(おそらくは税抜)は激安であったと。未聴ではないと思うが、存在の記憶さえ失っておりました。休み中にちゃんと聴いてあげなくっちゃ(エミール・クライン(vc)/ハンブルク・ソロイスツ1996年録音)。
Weber 歌劇「オベロン」序曲 /歌劇「ペーター・シュモルと隣人達」序曲 作品8 /歌劇「精霊の支配者」序曲 作品27/歌劇「プレチオーザ」序曲 作品78 /祝典序曲 作品59〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン・・・(p)1976。十数年前国内盤で購入したが、当時は”オーケストラの響きそのもの魅力”なんてわからなかったし、音量収録レベルが低かった(?)ような気もして、当時のオーディオ環境での印象はぱっとしなかったんです。(売却処分済)その後、「80歳記念ボックス」にて入手、中途半端収録ダブりを気に病んで今年2007年にオークション処分(250円/紙パック単体ですから)、満を持して「シュターツカペレ・ベルリン11枚組」再購入!のつもりがHMVでいつまでも入荷しない〜で、結果的にオークションにてほぼ同額で購入できました。いつでも買えるわい、なんて油断していたらエラいことになる・・・ことも有。(スヴェトラーノフのMahler 全集でも同様の経験をしました)
閑話休題(それはさておき)、久々の聴取は、”嗚呼、エエ響きやなぁ”と。収録作品も少々マニアックで素敵だし、Weberといえばホルンでしょ。これが深々として、じんわり鳴り渡るんです・・・
(引き続き)気分はGWです。明日も出勤だけれど。
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出先の所用が思ったより早く終了し、更に一件寄ったついでに(半ば自分の趣味で/コナミ・スポーツクラブの場所確認のため)阪神・尼崎へ。(おそらくは)初訪問だけれど、素晴らしき賑わいの下町商店街延々と続きますね。ちょっと感動しました。尼崎の本拠地はこちらだな。(明日出勤だし)そのままバスにて帰宅、女房は風邪でダウン(ワタシのが伝染ったのか)。ワタシはどこかで小銭入れを失いました。(3度目)
移動時間にはクリスチャン・フェラス(v)(1933-82)をCD2枚分堪能しました。Mozart ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218(ヴァンデルノート/パリ音楽院管弦楽団1960年)/Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調(ススキンド/フィルハーモニア管弦楽団1958年)/Mendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調(シルヴェストリ/フィルハーモニア管弦楽団1957年)/Berg ヴァイオリン協奏曲(プレートル/パリ音楽院管弦楽団1963年)/Bando"ハンガリー風協奏曲(1958年の作品ロンバール/パリ音楽院管弦楽団1963年)・・・この後DGに移籍、カラヤンと主要作品を録音したが、1975年頃から体調を崩し(アルコーリズムか?)最後は自死であったと伺いました。
このEMI時代の録音(ほとんど30歳までの若い頃)は、神経質と言って良いほど細部配慮というか、入魂の演奏であって、”若くてのびのび、素直な表現”とは遠く隔たったもの。どれもテンション高く、艶やかな音色、しっかり個性を描き込んだヴィヴラートがそれなり濃厚であって才気を感じさせます。Mendelssohnは相対的に溌剌と明るい表情で美しく、Bergはこれほど根性入った濃厚な表現に出会ったことはありません。胸が痛むほど悲痛。Gyula Bando"は初耳の作品(おそらくはこれしかCDは入手できない)平易で躍動に充ちたリズムが楽しい作品(でも超絶技巧!)でした。音質はソロの音像がやや大柄であったり、管弦楽の広がりが不自然に強調されたり、逆に広がりが不足したり、(例の如しの)奥行き感、低音が不足気味っぽいが、まずは鑑賞に差し支えない水準でした。
●2007年5月某日
暦変わりました。雨模様のGW中盤の平日。昨日は暑かったのと、風邪症状(鼻水痰微熱)で寝苦しい夜、夢うつつの中、昼間のお仕事でおおきな失態に気付きました。起き出して、自らの職場のアドレス宛にメール〜どーして、こんなしょうもないミスが続くのだろうか?もともとエエ加減な性格(緻密な作業は不得意)+思考パターンが”全体→細部”ということもあります。後悔に睡眠不如意也。職場でこんなミスばかりしているの(対取引先)は自分だけ?といった不安もあり、一方で妙にしっくり職場では(回りばかり気遣い)馴染みつつある、つまり処世術のみ(ダメおじさんとして生きていく・・・)というのはイヤラしいなぁ、という自覚も有。
昨夜から今朝に掛けて(一年ぶりに棚中より発見した!)Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1974年/Lily ELD15/英DECCA駅売海賊盤)久々確認。切れ味ある優秀な管弦楽団、アンサンブル、高いテンションと迫力、優秀録音・・・いかにも「春の祭典」向けの演奏だろうが、前のめりの落ち着かないリズム、ギラギラとした表現意欲/色付け、アク、すべてに反発を感じます。シカゴ交響楽団のアクロバティックな技量を称揚するに吝かではないが、これはワタシの求めているものではない・・・
Johann Joseph Fux(1660〜1741)「皇帝のレクイエム」と題した一枚〜ルネ・クレマンシック(クレメンチッチ?)/クレマシック・コンソート(1991年)収録は多彩でして、2つのヴァイオリンのための3声のソナタ ニ調 K342(チェロ・通奏低音) /オルガンのためのシャコンヌ K403/2 /グラーヴェ〜3声のソナタ ニ調 K342より(2つのトロンボーン、オルガン、ヴィオローネ)/メディア・ヴィータ・イン・モルテ・スムス(我らは死の只中に生き) コラール、ダーフィト・グレーゴル・コルナー/ デ・プロフンディス(深き淵より) K130 モテット/オルガンのためのアダージョ K400〜ソナタ 第3番より/死者のためのミサ曲〜皇帝レクイエム〜K51−53 レクイエム・エテルナム(永遠の安息を) キリエ(主よ憐れみたまえ)/ 死者のためのミサ曲〜皇帝レクイエム〜K51−53 ディエス・イレ(怒りの日)(ドゥービー(エリザベス)/モテット:リベラ・メ(我を解き放ちたまえ) K54/ラルゴ〜2声のカノン E66より(2つのトロンボーン、オルガン、ヴィオローネ)/ドミネ・イェズ・クリステ(主イエス・キリストよ)/サンクトゥス(聖なるかな)/アダージョ K400〜ソナタ 第3番より(2つのトロンボーン、オルガン、ヴィオローネ)/アニュス・デイ(神の子羊) ルクス・エテルナ(永遠の光) レクイエム・エテルナム(永遠の安息を)・・・ヒロ・クロサキ(v)の名前も見られますね。
世俗の煩悩に惑うワタシを包み込むような、清冽で残響豊かなな古楽器演奏続きます。心が洗われるとはこのことか。さきの「春の祭典」とは対極の世界でした。
さて、朝一番で右足爪処理あと点検に病院へ。本日もまず昨日の大ちょんぼ(自ら気付いたから、良しとしてください)フォローから始まって、明日締め切りの諸作業続きます。 見習い中の身分にはGWなし。
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なんとか一日お仕事を終え、明日は取引先へ直行です。本日実務的にはかなり(それなり?)クリアしたので、明日は職場に戻らず直帰するつもり。風邪症状はかなり癒えてきたが、帰宅すると今度は女房が・・・不調です。本日、医者から「シャワー可」のお許しが出たので、勝手に「入浴可」と理解して完全入浴(傷口防水で毎日ちゃんと洗っていたけれど)。消毒しておけば大丈夫でしょう。一昨日よりCD棚整理第2章ということで、NAXOS、ARTENOVA、そして本日「駅売海賊盤」をアルフェベット順に並べ替え。この悦びは”ヲタク”じゃないと理解できんでしょうなぁ。思わぬ発見有。
NAXOS、ARTENOVAには、あまり知られていない音楽史の狭間のような作品が揃っていて、けっこうこれが掘り出し物になる場合も有。(どーしてもアカン時だってありまっせ、もちろん)Unico Wilhelm Van Wassenaer(ヴァッセナール1662-1766)「コンチェルト・アルモニコ」〜ロス・ポープル/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団(1995年)もそんな一枚でしょう。(ARTENOVA 74321 34060 2)じつはLP時代からお気に入りでした。でして、当時はPegolesiの作品とされ、研究の結果二転三転して現在の作曲者に比定されたと記憶します。
平易で屈託のない、明るい表情の合奏協奏曲が6曲続きます。シンプルなHandel 、やや生真面目なるVivaldiといった味わいの作品か?ロス・ポープル/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団は膨大なる録音を誇る現代楽器アンサンブルだけれど、やや愉悦感に欠け、手堅い印象から抜け出せません。でも、安価で作品の存在を知らせて下さるだけでも貴重なんです。
健康で、元気でありたいですね。それが前提でお仕事や、遊びや、酒や、夜更かしなんかができる。気分だけはGWになっております。