(とうとう)「ウィンナ・ワルツ覚え書き」〜亜米利加編(これにて完結)だらだらと締まりなく続けたウィンナ・ワルツ関連CD自らの在庫棚卸し・・・とうとう、これでラスト完結。なんせ、安物CDたっくさん次々買うでしょ?時々、ちゃんと整理しておかないと、なにがなんやら・・・状態でせっかく購入したCD達に申し訳が立たない。こうして”覚え書き”に保存しておくのも、ワタシなりの価値はあるんです。
●クラシック音楽紀行「オーストリア編」フランチェック/ウィーン・シュトラウス管弦楽団(レーザーライトGES-20006 1000円 録音年不明) 円舞曲「美しく青きドナウ」/ラデツキー行進曲 亜米利加に行く前に、やはり在庫発見。というか、なんかインターネット検索を掛けたときに「?」というのがあって、偶然だけれど自らのサイトでしたね。フランチェックとかフランチェクでネット検索掛けても出てこなくて、やはりこの一枚が出てくるだけ。(情報乞う)「それらしい優雅な雰囲気」〜っていい加減なこと書いてさ。で、確認しようと思って30分間CD棚を探したが、発見できず。お粗末。何処へ? ●フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(RCA BVCC-8819 1957/1960年録音 1,200円) 芸術家の生活/ウィーン気質/宝のワルツ/我が人生は愛と喜び/南国のバラ/美しく青きドナウ/皇帝円舞曲/オーストリアの村燕/朝刊/電光と雷鳴 数少ないワタシの”千円以上のCD”でもある(んなこと、どーでもいいが)。言わずと知れた「シュヴァルツコップが無人島に持っていく一枚」。彼女の趣旨はなんだったんでしょうね。初めて聴いたとき(たしか1994年)には違和感大きかったですよ。しばらくぶりに確認すると、ほとんどなにもなくて(いろんなものを聴いたからか?)しっかりとしたリズムの刻み、細部まで明確なる”作り込み”が快感でした。ヤワじゃないんです。 ちょっと強面で、甘さが足りないかな?ワタシはちょっと地方訛りで、あちこち技術的に怪しいけど雰囲気たっぷり〜みたいのが好きですけどね。でもさ、「ウィーン気質」の清冽なる弦の歌はほんま秀逸。ワタシ大好きな「南国のバラ」は少々重いかな?立派すぎ、というか。「ドナウ」の印象も強靱過ぎか。ガラグリ盤に一脈通じる”ハンガリー風リズム”みたいものも感じないではない。少々、聴きヅカレします。正直。 ●ハリウッド・ボウル交響楽団(EMI 7243 5 67191 2 5 500円) 美しく青きドナウ/Chopin 「子犬のワルツ」*/わが人生は愛と喜び○/Offenbach「ワルツ」(「地獄のオルフェ」より)/ウィーンの森の物語/Tchaikovsky「ワルツ」(「眠れる森の美女」より)/Ivanovici「ドナウ川のさざ波」○/ウィーン気質/Tchaikovsky「花のワルツ」(「くるみ割り人形」より)/芸術家の生活/Chopin 「華麗なる大ワルツ」*/春の声/Waldteufel「スケーターズ・ワルツ」 フェリックス・スラットキン/カーメン・ドラゴン*/ミクロシュ・ロージャ○指揮 (p)1958/59/61となっております。1960年前後の録音でしょうか。選曲を見ても「ウィンナ・ワルツ集」ということではなく、もっと気軽な、「誰でも知っている歌ってる」曲ばかり演奏会、といった趣旨でしょう。「眉間にしわ」「超マニアック」「をたく」〜ましてや「コレクター」ではありたくない、と常々思っているので、こういった類のCD(演奏会)は大好きなんです。フェリックスは有名なるレナードの、カーメンはキャプテン・ドラゴンのの親父、ミクロシュ・ロージャはけっこうハードで素敵な作品を残している作曲家でもあります。(ヴァイオリン協奏曲なんて最高!) オーケストラは思いっきり上手い。(正直、巧い、と表現したいくらい)本場もん、とかそういう趣旨じゃなくて、「きょうはハリウッド・ボウルで演奏会があるんだよ。楽しみぃ!」みたいな、あまり肩肘張らずにね、的演奏です。「芸術家の生活」だって、序奏がムーディで豪華〜で、ワルツが始まるとやや芯が甘くて、少々いい加減なる雰囲気が、もうタマんない!日本の音楽ファンは「型」から入る人(硬派とも言う)が多いから、こんなCD人気出ませんよね。 「ドナウ川のさざ波」「スケーターズ・ワルツ」なんて、聴いたのは小学生以来かな?ええっ!正直こんなに立派な曲だったの?という感想。Chopin の編曲ものも思いっきり楽しい(タンバリンがバッチリ決まってます)。「花のワルツ」の語り口の上手いこと!正直、なにもかも同じ雰囲気(ミソもクソも一緒、とは言わないで!)だと、少々マズいような気もするが、録音もヨロしいし、大いに気に入った一枚でした。
<結論> ああ、ようやく宿題を終えた気分でっせ。目に付く度ぼちぼち買っていると、けっこう貯まるもんですね。ま、安物ばっかり狙うから、ボスコフスキーとか、クレメンス・クラウス、カルロス・クライバー、マゼール、ニュー・イヤー・コンサートのカラヤン、小澤なんて全然出てきません。(だいたいは聴いたことはあるつもりだけど)CDの在庫はどんどん増えるし、安いから音楽を大切に聴かなくなりがち。 こうして”棚卸し”して、ようやく音楽に対する感謝の気持ちを再確認しました。手持ちCDに優劣付ける趣味はないけど、いちおう座興で”在庫BEST3”選定。甲乙付けがたいが。 第二位 ●ペーター・ファルク/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団 第三位 ●ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデン「ジルヴェスター・コンサート」 特別賞 ●ハリウッド・ボウル交響楽団・・・ま、ストコフスキーでも良いけれど。豪華な安直さに敬意を表して。 うんと安く出物があればなんでも買うけど、とくに欲しいのはフリッチャイ盤、あと、ロシアものが欲しいところ。LP時代、アノーソフとかありませんでしたか? <"ウィンナ・ワルツ覚え書き"シリーズ既出>
● ウィンナ・ワルツ覚え書き (2003年11月15日)
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