ウィンナ・ワルツ覚え書き大好きです、ウィンナ・ワルツ。(Straussに限らず)ついでに、と言っちゃなんだけどオペレッタも好き。Mozart /Bach 辺りと並んで「安くCDを見かければ絶対に買う!」類の音楽です。「自分の手持ちCD一覧表」くらい空しいものはないことは自覚してますよ。(蒐集に根性入れている人は別格)それに自分なりの評価で「◎」(なに?コレ)とか入れていて、しかも演奏家情報、CD番号やらや録音情報が不備だったら検索したときに困惑の渦でしょ。人様のことだけれど。 ワタシは「自分のCDを一度整理しておきましょ」〜一度棚卸ししておいて、じっくり楽しみましょ。という趣旨です。買ったCDに申し訳ないので。資料的価値ほぼ「0」〜ま、あくまで自分のための「覚え書き」です。おそらく全部発見できないと思うが。では順不同で・・・(作曲者省略。みんな知っているでしょ?)
●シューリヒト/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(SCRIDENDUM SC011-3 1963年録音 10枚組6,552円) シャンペン・ポルカ/常動曲/「ジプシー男爵」序曲/ウィーン気質/南国のバラ/酒・女・歌 旧コンサートホール録音。オーケストラは(この場合)間違いなくウィーン・フィルのメンバー(岩城宏之さんの目撃による)。軽快なるノリ、粋でリキみ皆無。細かいニュアンスに溢れ、これほど気持ちの良い自然体(適正なるテンポ感)演奏は滅多にないでしょ。「ウィーン気質」冒頭の弦楽器ソロの絡みの絶妙なこと!LP時代以来の愛聴盤。イアン・ジョーンズのリマスターはやや玉石混淆状態ながら、ここではだいたい成功してます。 ●カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー(ORF SF-001 1968年ライヴ 500円?) 美しく青きドナウ ザルツブルク音楽祭より。カラヤンの個性前面で、いかにも雰囲気タップリ。陶酔的で美しいが、ウィーン・フィルというより「あくまでカラヤン」か。あちこちアクセントのツボは押さえているが、リズム感が曖昧で、流し気味と感じます。 ●クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルルハーモニー(DECCA UUCD-7024 1957年録音 580円) J.Strauss 加速度円舞曲/トリッチ・トラッチ・ポルカ/Komza'k ワルツ「バーデン娘」/Zierer ワルツ「ウィーンの市民」(1957年) 中途半端な収録のCDを買ってしまったが、FMエア・チェック→MDにて、ウィーンの森の物語/アンネン・ポルカ/ラデツキー行進曲も所有。味付けが濃くて、自在に揺れ動いて、タメがあって、躍動して、表情が次々変わって、これほど楽しい演奏も珍しいね。タドタドしい味わいのウィンナ・ホルンも最高。いずれちゃんと残った録音全部収録したCDを買わなくっちゃ。個人的にはラデツキー行進曲(途中の金管駄目押し)にしびれます。コレ一番! ●クリップス/ウィーン・フィルハーモニー(DECCA 2894-30868-2 MG 1956年録音 250円) 美しく青きドナウ/加速度円舞曲/皇帝円舞曲/南国のバラ/ピツィカート・ポルカ わずか38分の収録だけれど、LP時代からお気に入りでした。テンポ、ちょっとハズむような味わいも楽しい。音質がちょっと落ちるのは残念賞。(文句言うと罰当たりまっせ。強奏でせっかくの美しいウィーン・フィルが濁る)かっちりメリハリもあって、柔らかいところとの対比も充分。 ●ベーム/ウィーン・フィルハーモニー(ECHO INDUSTRY CC-1208 1972年録音? 250円) 美しく青きドナウ/トリッチ・トラッチ・ポルカ/皇帝円舞曲/電光と雷鳴/南国のバラ/ピツィカート・ポルカ/アンネン・ポルカ/常動曲 DG録音(の海賊盤。ごめんなさい)。ごれほど豪勢にオーケストラを鳴らせた演奏があったでしょうか。スケールがやたら大きくて、立派で豪華で優雅な横流れ演奏(テンポダウンはとても効果的)だけれど、そこはベーム、時にかっちりリズムを強調し(過ぎ)て生真面目(過ぎ)です。やや重くて、粋ではないが、名曲としての誇りを感じさせます。いかにもムジークフェラインの残響たっぷり。セクシーなるチェロ独奏はけっこう痺れます。 ●ケンペ/ウィーン・フィルハーモニー(EMI SAN-11 1958/61年録音 1000円) 「こうもり」序曲/ウィーンの森の物語/浮気心/ディナミーデン/千一夜物語/クラップフェンの森で/皇帝円舞曲/天体の音楽/ラデツキー行進曲 懐かしい新星堂1000シリーズ。選曲抜群。自然体というか、際だった個性を表出させないのに、抜群の説得力有。「ウィーンの森の物語」の(じつは)裏地系細かい配慮、微妙なニュアンス重視→結果としての大きな成果。リキみもなく、一見フツウの演奏っぽいが、こういう隠れ名人芸的演奏は好きですね。一番聴き飽きしないかも。ほんまもんの”粋”かな?録音水準はそこそこ。蛇足だけれどR.Straussの「ばらの騎士」のワルツはJosef.Strauss「ディナミーデン」によく似ている。 おおっ!ウィーン・フィルだけでけっこうな分量が!「ウィンナ・ワルツといえばウィーン・フィル」なんつう発想は持っていないが、録音が多いんですね。メジャーどころを微妙にハズしているのがいいでしょ?(CDの価格が高くて買えないだけ)で、ウィーン・フィル以外の録音の件は次回へ。(2003年10月3日)
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