●2008年2月某日
とんでもない時間に目覚めてしまい、とにかく定例サイト更新。寒いし、ということでもう一度寝ました。なんせ休みですからね。オークションにも少々追加出品しておきました。かなり収納棚に余裕は出てきたが、未だ日常聴くべき音楽の厳選作業は完了しません。聴くべき音源(CD)は過剰在庫状態。時々追加購入したりしてますし。
今朝、R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」「死と変容」「ツァラトゥストラはかく語りき」〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル(1960/59年)・・・1960年前後、精力的な英DECCA録音の代表でして、現在聴いてもそのハナ持ちならぬ説得力に圧倒されます。ワタシのは駅売海賊盤(JASRACシール付!?FIC/ANC-33)ながら、音質はかなり聴き映えのするもの。語り口が傲慢なほど雄弁で巧妙であり、オーケストラの威力は絶大です。弦の厚み、艶、金管の深みとこく、木管の朗々たる歌・・・若い頃は(LPでも持っていたな)そんな姿勢に反発していたけれど、時にこんな豊満金満セクシーな表現も悪くないか、と素直に愉しめるようになりました。
KODA'LY 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」「ガランタ舞曲」「ピーコック変奏曲」〜アダム・フィッシャー/ハンガリー国立交響楽団(1990年)・・・現在はBRILLIANTで出ているようだけれど、「ガランタ舞曲」は弟のイヴァンの演奏担当になっておりますね。ワタシのは(珍しく)NIMBUSのオリジナルCDとなります。誠実だしアンサンブルも緻密な好演奏であり、録音も悪くない(オフ・マイクなのは好みが別れるところ)が、もっとクサく、オーヴァー・アクションでも良かったのかも。それとオーケストラの響きがやや弱く、線が細いか。いずれKODA'LYの作品って、どれも肌に合う感触がありました。
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未だ寒く、終日お籠もり。サイト用原稿執筆少々。本日締め切り分のオークションは無事入札がありました。音楽はいろいろ、たくさん、断片的に聴いたような記憶もあるが忘れました。夕方、女房待望の焼鳥屋へ。激動の2月終了。些細なことに動揺しつつ、無情にも時は過ぎ去ります。
●2008年2月某日
ここ二日、よく眠れます。ここ最近記憶にないほど早めに眠くなり、朝定時までそれなり熟睡・・・やはり精神的なものか。土曜は(代理で)急遽留守番出勤となったので、本日宿題の目処が立ったら明日休もうかな?
既にオークションに出品済みで入札待ち状態だけれど、それを(念のため)確認〜Brahms 大学祝典序曲/ハイドン変奏曲/交響曲第2番ニ長調〜ジェームス・ロッホラン/ハレ管弦楽団(1973/4年)・・・2004年広島にて購入との記録が残っていて、誠実な演奏に好意を持った全集であった、と記憶します。Brahms 全集は、Beethoven 以上に(枚数が少ないから)集まりやすいんですよね、聴く機会に比して。これがやや音質に難有、オーケストラだって(先のロンドン・フィル云々に負けず)分厚い響きとは言い難い・・・が、ある意味サヴァリッシュ以上に生真面目で虚飾のない演奏はけっこうストレートに胸を打つんです。第2番はワリとお気に入り作品ということもあるのか(サヴァリッシュ盤でも感銘があった)、ああ薄い弦だ、全体の響きが曇っている、とかなんとか思いつつ最終楽章に向けて感銘は深まっていったのでした。数年間、お世話になりました。
Vaughan Williams 「タリス幻想曲」「グリーンスリーヴス」(シンフォニア・オブ・ロンドン1962年)/Elgar 「エニグマ」変奏曲(フィルハーモニア管弦楽団1962年)〜ジョン・バルビローリ・・・お気に入りの一枚であり、年末サイト用原稿を仕上げた挙げ句パソコン事故にて消滅させた苦い経験を持つもの。今朝、ダイニング用コンポでの聴取のためか、音質ボンヤリで全然集中できません。一般にEMI系音源とは個人的相性が悪いようで、これは機会を改めましょう。
(珍しく)Beethoven 交響曲第4番 変ロ長調〜トスカニーニ/BBC交響楽団(1939年)・・・これは凄い演奏ですねぇ。強靱ストレート系テンション高い表現、ラストまで一気呵成。明るく、爽やかな歌に溢れます。ワタシのはHISTORYレーベルの怪しげ復刻だけれど音質わりと良好で、NBC交響楽団とのやや金属的ヒステリックなもの(先入観ですか?)よりずいぶんと聴きやすいもの。
さて、前向きに出掛けましょう。
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一日、余裕でお仕事消化。現行チーム・メンバーと時々雑談もしておりました。上司の次期体制(案)には皆少々驚き呆れているみたいで、きっとたいへんなことになる・・・と予想しております。やや変更あるかも。ワタシはサバサバとしたものですよ。意欲的に(当面の)お仕事仕上げて、無事明日休みへ。土曜出勤だけれど、昼からなんとか出掛けてやろう。体調も悪くはない。
オークションはずいぶんと入札ありました。なんやかんやで、全部出て下さるとありがたいが。
●2008年2月某日
本日取引先へ直行。断続的に遅くまで会議、打ち合わせの連続となります。こんな時に限って、”即答!”メール来るんだよな、きっと。(後述;予想通り)いちおう商品マスターデータのみパソコンと持ち出しましょう。まだちょっと寒いですね、雨が上がっただけよろし、と思いましょう。苦しくボロボロだった現行取引先担当営業ともあと一ヶ月でお別れ、さて新天地・北陸でのお仕事はどーなるのか?想像も付きません。
今朝、BBSにて話題になっていたのでWagner 「ヴァルキューレ」一枚目少々〜ジエイムズ・レヴァイン/メトロポリタン歌劇場(1987年)・・・ゲイリー・レイクス(ジークムント)/ジェシー・ノーマン(ジークリンデ)/クルト・モル(フンディング)/ジェームズ・モリス(ヴォータン)/ヒルデガルド・ベーレンス(ブリュンヒルデ)/クリスタ・ルートヴィッヒ(フリッカ)といった著名どころの歌い手、一般的な評価としては「オーケストラが上手くない、金管明るすぎ」とのことだけれど、もとよりオペラなどわかりません・・・が、音質は良好だし、明快でわかりやすい〜というのはシロウトには有り難い。それにこの14枚組ボックスはいただきものなんです。棚中他「リング」3セット既に売り払っちゃいました。
Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ヴォルガング・サヴァリッシュ/ロンドン・フィル(1991年)・・・誠実でオーソドックス、立派な演奏だと思うが、盛り上がるべきところでロンドン・フィルに馬力が足りない、と感じるところが散見されます。ぱっとしないオーケストラのBrahms なんて、クサるほど聴いてきたハズなのに何故そのことが気になるんだろう?棚中在庫ひっくり返して比較してみましょう。「ハイドン変奏曲」も味わい深い演奏に間違いなし。
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終日取引先へ。ラストはエラいさんにお詫びと対策。もう一ヶ月でお役ご免と思ったら感慨深いものです。至らぬ担当であったことに悔恨も多いが、すぐに忘れ去られるでしょう。あとは粛々と引き継ぎ資料を整理するのみ。オークションには更に追加出品済。既に”気に喰わん!”というものではなく、聴く機会は少ないであろう、なくても代替のものがあって充分楽しめる、といった出品に至っております。なんせワタシのコレクションはマイナーなもの(隠れた名演か?)が多くて、一般受けしません。引き受け手は現れるでしょうか。
宮里千里「沖縄 時間がゆったり流れる島」(光文社新書)拝読・・・沖縄では新聞一面に収まらないほどの「死亡通知欄」があって、皆熱心にそれを見ているとのこと。驚異的に立派なお墓のこと。歴史、数々の行事、濃厚な一族家族関係のつながり。長寿(但し女のみ)、出生率第1位、失業率高く、有効求人倍率低く、所得は低い。素晴らしき島歌。博多在住時代、沖縄には随分出張したが、エエところでした。本土からの移住も増えているそう〜しかし、なかなか上手くいっていない人もいるらしい・・・ことは別に伺った話で、この本には書かれておりません。異色であり正統派の”沖縄論”でもあります。
●2008年2月某日
心身共に寒いですね。きょうは上司と面談/評価/そして新年度配置通告。ワタシは一見要領よく、器用に見えるので”お仕事のコツを掴むのに一年掛かった”という言い訳できず、猶予もいただけないでしょう。でも、新天地へ配置されるワケ(異動ではない)ですから。おそらくはチーフ格(?無給のボランティアだけれど)で。それに一年やってきたことの整理、引継も良い区切りとなるでしょう。
今朝、Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜ペーター・レーゼル(p)(1971年)・・・ワタシの刷り込みはリヒテルの強烈演奏だけれど、もっと日常楽しむようなオーソドックスで瑞々しい、過不足ない立派(ジミ?)な演奏だと思います。落ち着いた味わいがあって、”漆黒”なイメージは他の作品録音聴いても感じること。
きょうも実りある一日になることを祈ります。
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・・・やられました。予想通り、北陸方面の担当となったがナント!一名減(過去最低の人員/ヴェテランのみ)体制で乗り切れ、と。もとより”抜く”のは名人なんだけど、じゃ、上司が全部任せて下さる(現行担当もう一方のたいへんな取引先、しかも若手ばかり集めたんだから、そちらに集中してよ)のかと思ったが、けっこう口出ししたいらしい。3/4(火)に金沢デビューが決まったが、その時は現在担当お仕事の真っ最中現役でっせ、引継どーなるのか。ま、あとはどーとでもなれ!ワシは「ラ・フォル・ジュルネ金沢」行くけんね。
本日は通勤に音楽持参しておりません。雨降ってましたし。昨日の続きで「ご近所演奏会」検討の件・・・5/25(日)14時〜交響楽団ひびきというアマオケが、西宮アミティホールで演奏します。(500円)ここも至近なんだけど、演目がねぇ・・・Beethoven /Tchaikovsky 交響曲第4番とは・・・ちょっと悩みます。
●2008年2月某日
サブいなぁ。ケータイにはいくつか(追加)お仕事が飛び込んでいて(切羽詰まった内容ではないが)、月曜定例ミーティング、昼から職場内研修行事(主催自分)なので、いかに短時間で当初予定のお仕事+追加分をクリアするか、昼休みツブそうか、勝負です。また、お仕事絡みの夢見ちゃいました。
今朝、Brahms 交響曲第4番ホ短調(1989年)/運命の歌/大学祝典序曲(1990年)〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/ロンドン・フィル/アンブロジアン・シンガーズ・・・朝からナニな音楽だけれど、このシリーズとダイニング・コンポとの相性が(何故か?)よろしいんです。個別3枚分を処分して、7枚組セットを再入手したものだけれど、ロンドン・フィルがちょっとなぁ・・・的印象から誠実オーソドックス+ティンパニの情熱的な迫力にも感銘を受けるように変化。交響曲第4楽章以降、メインの真空管コンポに移動したが、サウンド厚みに少々不満を感じさせちゃう。でも、ここ最近のBrahms (私的)復権一連の流れを楽しんでおります。
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純実務的には時間通りのクリアだけれど、お相手の意向もあることだし、未だ結果の可否はわかりません。明日、上司との面接で正式に”お国替え”が決まると思うが、ワタシのようなヴェテランはお仕事があるだけありがたいと考えなくっちゃ〜昼から職場の行事(研修みたいなもの)を引率するが、思ったより早く終わってしまい、皆職場に戻って残業するという・・・ワタシはご近所の駅から、バスでそのまま帰宅しました。別にどうの、というトラブルもないんだけれど精神的にどんよりしております。あかんなぁ、なんか。
昨日の演奏会が良かったので、月一回ほどのナマ演奏会を復活させようかな、と考えております。もうじき暖かくなるだろうし。ぶりちょふさんより、「プロの演奏会に行け!」との厳しくも正しい教育的ご指導(でないとプロは飯喰えないぞ、と)はあったが、料金の多寡ともかく (1) ご近所であること (2) 演目に興味があること そして (3) 安いこと の順で優先順位を付けちゃいます。とくに(1)だな、なんせ出不精なので。
安田さんがアマオケのブログを開いていて、その情報をいただいて3月の予定を検討しましょう。●3/8:大阪芸術大学 第29回オペラ公演「魔笛」〜これか。土曜の昼過ぎという時間、ご近所市内という至近の会場、そして「魔笛」。
●2008年2月某日
せっかく寒さ緩んだ、と思ったら逆戻り(雪模様)〜きょうは(演奏会に)出掛けなくっちゃいけないのに。(いつものように)早朝覚醒したが、音楽聴いて、朝食しっかり摂って・・・眠いっす。でも、二度寝ってよほどじゃないと(ひどい発熱とか)できないんです。コタツから出られんな。オークションのほうは「Brahms のピアノ作品はシブ過ぎるのか」「Haydnは人気がない」と嘆いていたら、おそらくは読者筋のご配慮にて最低価格で入札して下さいました。ありがたい。昨日、追加出品済み。
ボウルトのBrahms 全集も本日締め切りで、申し訳ないような競合になっている(べつに入手困難盤じゃないのに)が、その関連で思い出したこと一件。もう10年(15年?)以上前の話しだけれど、もともと交響曲第3番ヘ長調/セレナード第2番ヘ長調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン交響楽団/ロンドン・フィル(1971/78年)の駅売海賊盤(FIC/ANC-29/667円)を購入していたんです。これがとても良かったので、全集で再購入した〜そんな経緯だったと記憶しております。これが(珍しく処分もせず)棚中より出現。
今回の処分決意のキッカケは”音質問題”だけれど、こちら駅売海賊盤のほうが良好。おそらくはLP板起こしだろうから、ある意味オリジナルに近いのか。オーディオ専門家のご意見は異なるのかも知れないが、響きは一皮むけて明快、厚みと奥行きはこちらが上か。優秀録音とは言いかねるが、これだったら充分に楽しめる水準です。演奏については、もとよりストレート系骨太の推進力、飾らないスタイルがお気に入り。そして、こちらにはお気に入りセレナードだって含まれちゃう・・・
ここ最近、いや増すばかりに嗜好傾倒しているElgar 朝の歌 作品15-2/夢見るこどもたち 作品43/愛の挨拶 作品12/ガヴォット(コントラスツ) 作品10-3/ローズマリー/こども部屋組曲/マズルカ 作品10-1/叙情的なセレナード/Carissima/5月の歌/夕べの歌 作品15-1〜ボートン/イギリス交響楽団/イギリス・ストリング・オーケストラ(1995年録音)・・・ジミ、静かで激高しない。優しく微笑んで、ほとんど無言の音楽であります。ワタシは押しつけがましくない、含羞と抑制の旋律を愛します。ウィリアム・ボートンは(少なくとも日本では)知名度低いが、滋味深い弦を主体として、しっとり落ち着いた表現が作品との相性抜群。この一枚は親しみやすい小品ばかり収録されます。ボートンのCDってもっと安く放出されんのか?少なくともBOOK・OFFでは一度も見掛けない(つまりもとより売れていない、ということでしょう)。
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行って来ました京橋いずみホール。半年以上ご無沙汰のナマ演奏会へ。待兼交響楽団(阪大OBのアマオケらしい)の感銘深いMahler 交響曲第9番ニ長調を堪能。マンションの一室で”音楽の缶詰の味覚”云々しちゃいけないな。月一回の演奏会を前向きに検討いたしましょう。
●2008年2月某日
目覚ましなしで定時に覚醒。今朝も気温の上昇が実感できます。定例ヤボ用ちょっとだけ、持病のヤクが切れているから病院へも行かなくっちゃいけないが、週末を楽しみましょう。サイト用の原稿執筆に行き詰まっていて、来週末には3月となるから「近況」準備も必要です。運動不足も自覚しているし・・・
昨夜(深夜)、Mahler 交響曲第1番ニ長調「巨人」〜エミール・タバコフ/ソフィア・フィル(1989年)を久々再聴。古今東西著名録音多数犇(ひし)めく名作故、その中で光り輝く個性を発揮するのは難しいでしょう。全体として素直・素朴・誠実な味わいはいつも通りだけれど、”いかにも弱い”・・・印象ありますね。メリハリ、オーケストラの集中力、鳴りっぷり、セクシーさ、懐かしい味わい、いざという時の大爆発・・・つまり、様子がわかりにくいかも。器用なオーケストラではない。それでも最終楽章に向けて全力で!という努力は感じられます。とは3年ほど前のコメント也。
演奏の良し悪し、感銘の深さの意味について、やや悩ましいな〜結論的には、この演奏にとても感動があった、ということです。アンサンブルの弱さ、響きに洗練を欠き、”素直・素朴・誠実な味わい”と(以前)書いたけれど、第3楽章の静謐な旋律表現にはワザとらしいタメがあって、クセだってあるんです。録音はかなり優秀だけれど、響きの薄さを正確に表出します・・・が、やはりラストまでちゃんと楽しめる。(ちょっと気恥ずかしい)終楽章も渾身の爆発がちゃんとココロに訴えかけました。やはり、心身共の調子次第ということか。
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行って来ました取引先〜BOOK・OFF(内容違いCD返品/書籍購入)〜病院〜ラーメン屋で昼食(あまり旨くなかった)〜帰宅。二時間ドラマ再放送眺めております。ちょっと風はあるけど暖かいですね。春は近い。移動中もちゃんと音楽聴きましたよ。KODA'LY 三つのコラール前奏曲/無伴奏チェロ・ソナタ 作品8/チェロとピアノのためのソナタ 作品4〜マリア・クリーゲル(vc)/イェネ・ヤンドー(p)(1994/95年)・・・無伴奏チェロ・ソナタは、ヤーノシュ・シュタルケルの1950年(米Period)録音が有名だけれど、最近あまり話題にならない作品でしょうか。クリーゲルの技巧だって壮絶ですよ。シロウト耳にも超難曲でして、これだって”松ヤニが飛び散るようなっ!”と表現すべき凄演です。セクシーなヴィヴラートはやや線の細いロストロポーヴィチ風であって、弱音での繊細さは特筆すべき技巧です。
「三つのコラール前奏曲」では、ヤンドーのピアノがちょっと叩き過ぎ?(録音バランスの印象か)題名確認せずに聴いていて「ああ、コラール風旋律だな」と思ってました。あちこち民族的な、泥臭い旋律とリズムが頻出して、これは価値ある一枚です。
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夕方からひさびさのスポーツクラブへ行こうとバス停まで出掛けたが、急激に気温が下がって、こりゃ帰りに風邪ひいちゃうなと予測して中止。音楽ぼちぼち聴いているが、どれもほどほどに楽しく、そして集中できない。Vanhal コントラバス協奏曲ニ長調〜クラウス・トルンプ(cb)/ストラカ/カメラータ・ムジカ((p)1984)・・・思わぬ軽快なコントラバスの妙技、豊かな低音はもちろん超・高音(この楽器にしては)の繊細な響かせかたも超絶技巧也(しっとりとした現代楽器アンサンブル)。
Krommer ファゴット、2台のヴィオラ、チェロのための四重奏曲 変ロ長調 作品46/1〜ジョン・ハード(fg)/ハリス(va)/ヴェロニカ弦楽四重奏団(1997年録音)・・・これもユーモラスなファゴットの色彩全開!の得難い魅力です。一方で我らがヴォルフガングの協奏曲って、やっぱり名曲の極みなんだな、とも思い返したものです。
Britten 歌劇「ルクレティアの陵辱」〜レジナルド・グッドール/イギリス・オペラ・グループ/フェリア(a)/ピアーズ(t)/ブラニガン(b)/クラウス(b)(1946年)・・・一枚目(全体の半分)のみ拝聴。切り詰められた楽器編成の室内オペラであって、悲劇なんだそうです。(なんせ”The Rape of Lucretia”ですから)旋律は平易であって美しく、キャスリーン・フェリアの歌唱は深々と見事であります。人の声が聴きたいな、ということで、Mozart レクイエム ニ短調 K.626〜ズデニェク・コシュラー/スロヴァキア・フィル/合唱団/ハヨーショヴァー(s)/ホルスカ(a)/クンドラーク(t)/ミクラーシュ(b)(1985年)・・・これも前半3曲ほど。声楽の充実は文句なしだけれど、弦の響き(薄く、ややヒステリック)に不満有。この録音、最近500円で売っているんですね。(チェコ・Opus原盤/昔NAXOSで出てました)
磯部潮「『うつ』かもしれない〜死に至る病とどう闘うか」(光文社新書)・・・重い内容です。精神科への敷居を低くするためか、実際に鬱病で悩んでいる人々への配慮か「風邪みたいなもの」「必ず治ります」との風潮もあるが、それが病を軽視することにもなっていると指摘します。自殺する人の90%が鬱病要因ではないか、との予測もあるそう。そして、治療の甲斐なく自殺に至ることも全部は防げない。実例が豊富で生々しく、ワタシだって他人事ではない。
●2008年2月某日
昨夜、女房お気に入りの焼鳥屋に行こうと思ったら定休日。で、以前から気になっていたワイン屋さんに行ったんだけれど、飲み放題食べ放題3,500円キャフェテリア方式の日になっていて、店が狭い(キャフェテリアにはツラい)のと、料理がありきたり(マズくはないが/チーズも出ない)で少々期待外れ。でも、ワインはいろいろおいしかったですよ。もとより通常営業日でもフルボトル3,000円迄だから良心的価格でしょう。うんと高級なものを揃えないのが偉い。今朝、お茶濁しサイト定例更新。ちょっとずつ、寒さ緩んで参りました。
音楽はぼちぼち聴いているんだけれど、どうも集中できず。昨日購入した一枚より、Wagner 「ヴァルキューレの騎行」「森のささやき」「ワルハラ城への神々の入場」「夜明けとジークフリートのラインへの旅立ち」「ジークフリートの葬送行進曲」〜レオポルド・ストコフスキー/ロンドン交響楽団(1966年)・・・通常聴かれる管弦楽版とあちこち異なっていて、ストコフスキーらしい自由な旋律引用になっております。演奏的にはまともなものでして、ロンドン交響楽団の金管群も絶好調。「葬送行進曲」に於ける木管の動きに(一部)聴き覚えがないのは、録音のマジックなのかそれとも楽譜の改変か?英DECCA”フェイズ4”録音の海賊盤であります。音質はやや埃っぽいが、まぁまぁ。
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いつものように明日朝一番の野暮用はあるけれど、ま、一週間終わりました。盛り沢山のお仕事宿題抱えつつ、なんとか、辛くも乗りきった、そんな感じ。明後日は久々の演奏会に行くつもりだけれど、体調整えて臨みたいもの。昨日くらいからやや寒さも緩んできた実感あります。オークションは明日明後日に締め切りを迎えるが、相変わらずHaydnが売れ残っております。昨日購入枚数分、更に3枚CD出品追加しておきました。
通勤音楽は、(最近コレばっか!の)Holst組曲「惑星」〜アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団/アンブロジアン・シンガース(1973年)・・・これも録音が気に喰わない・・・(あくまで個人の嗜好です)悪い音質ではないのだけれど、中低音と奥行きが薄い”所謂(いわゆる)EMI” 録音ですな。素のまま、飾らない音質を好まれる方もいらっしゃることでしょう。もしかして超高級オーディオだと目の覚めるように聞こえるのかも。演奏は(この作品にありがちな)ヴィルトゥオーゾ性を強調しないもので、誠実だけれどメルヘンでもない、音質故の印象で鳴りっぷりが悪いようにも聞こえます。1990年国内プレスの問題もあるのか。これは購入失敗だったかな。
フィル・アップが興味深くて、Ravel 逝ける女王のためのパヴァーヌ/ボレロ(1979年)・・・こちらはオモロいでっせぇ。ワタシは心臓にダイレクトに響くような興奮!的ミュンシュの演奏が大好きだけれど、こちらクール明快に、旋律を担当する各パートの妙技をゆったり堪能させて下さいます。こうしてみるとロンドン交響楽団は名手揃いに間違いなし。雰囲気のみで曖昧に聴かせない。録音は「惑星」よりずっと良くて、響きは混じり合わないが、素っ気なくも乾いたものではない。おフランスではないが、英国の床しい演奏であります。
プレヴィン続きでGershwin ラプソディ・イン・ブルー〜プレヴィン(p)/ピッツバーグ交響楽団(1984年)・・・1960年の録音は生き生きとスウィングする魅力的な演奏でした。これだって悪いハズもないが、ピアノ・ソロちょっとだけ弾き崩していませんか?それに(やはりこれにも)カットがあるのは残念。それにしても、なんて自由で楽しい旋律とリズムなんだ!
帰宅して、Grofe 組曲「グランド・キャニオン」〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団・・・これって米CAPITAL録音?なかなか雰囲気のある豪奢な演奏でした。
●2008年2月某日
今朝は取引先直行、午前中一杯の予定で昼からサボる(休みの)決意であります。毎日寒いが、それでも徐々に和らぎつつあるのか。体調悪くないが、一発飲みに行くぞ!的意欲はないんです。
しつこくMahler !交響曲第6番イ短調〜ミラン・ホルヴァート/フィルハーモニア・スラヴォニカ(録音年不明)・・・いくつかのレーベルから出ている録音で、オーケストラ表記も様々。実態はオーストリア放送交響楽団(現ウィーン放送管弦楽団)ではないか、と類推されるもの。久々の再聴だけれど、当時の印象は”ややクールで美しい”、”おとなしい印象”、”涼風が吹き抜けるような”といったところか。現在の耳では、良く整って磨き上げられたアンサンブルにリキみはなくて、どろどろと悲劇性を煽らない、響きが濁らないところに好感が持てます。全79分でバーンスタイン旧盤より2分ほど長いだけだけれど、焦燥感はないんです。煽ったり、狂気の大爆発!ではないが、緊張感が持続する”ややクールで美しい”=完成度の高い明快なる演奏と確信。音質も良好です。ラスト、ここ一発!の爆発はたいした迫力でした。
Mozart セレナード第7番ニ長調K.250「ハフナー」〜コリン・デイヴィス/バイエルン放送交響楽団(1988年 BRILLIANT 92627/8 NOVALIS原盤)は、一年はぶりの再聴。当時「極上の奥行き残響感たっぷりの瑞々しい音質。そうだよな、このオーケストラ特有の暖かく、懐深い響きを素直に楽しめば良いんだ」とのコメントが残っております。もちろん作品的にも大のお気に入りなんだけど・・・どうも印象曖昧。Mahler ばかり聴いていたから、といったこともあるのか。再度挑戦いたしましょう。
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朝一番より取引先へ。やはり提案したことの半部くらいしか通らず、仕切直し。いくつか宿題もメールにて飛び込んできたが、明日でよろしいでしょう〜ということにして、昼食後、西宮のBOOK・OFFへ。久々。また@250CDコーナー充実しておりました。自戒自粛しつつ4枚購入・・・帰宅してみたら一枚内容が違います(残念/未開封だったが/途中下車電車賃相当か)。次回訪問時返品しなくっちゃ。
最近、通勤+取引先移動中は音楽持参しております。ちょっとイヤホンの長いラインが鬱陶しいけどね。しばらく眠ったままのディジタル・オーディオ・プレイヤー(HITACHI製)は音質問題(イヤホンも安物)と、そもそも音源をデータ変換して入れ込むのがメンドーなんです。(ズボラな性格故)今朝はMozart フルート協奏曲第1番ト長調K.313/第2番ニ長調K.314〜ヴェルナー・タスト(fl)/ハルトムート・ヘンヒェン/C.P.E.バッハ室内管弦楽団(1988年)・・・これはまさに独墺系の、渋く禁欲的な響きであります。たしかシュターツカペレ・ベルリンのメンバーによる室内管弦楽団のはずで、しっとりと瑞々しく落ち着いた味わいは絶品。オリジナル収録は+フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調K.315収録だったはず。
ところが、フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299〜ハンス・フリードリヒ(fl)/アンゲリカ・ベルガー(hp)/ヘルベルト・クラウス/ウィーン・モーツァルト合奏団(1987年)に替わっております。これがフルートは(表現的に)少々素朴、バックのアンサンブルも薄く洗練に不足します。ま、音質も悪くないし、かなり念の入ったカデンツァも美しくて、名曲ですから。とにかく。このCDは1990年発売なんだな、ずいぶんと昔になったものです。
●2008年2月某日
相変わらず寒い。気分的にノリも足りない。それでも、今朝サイト更新原稿用のMozart 聴いておりました。
昨日、通勤用の音楽としてMahler 交響曲第8番変ホ長調〜ディミトリス・ミトロプーロス/ウィーン・フィル/ウィーン少年合唱団/ウィーン楽友協会合唱団/ウィーン国立歌劇場合唱団/ミミ・ケルツェ(s)/ヒルデ・ツァデク(s)/イラ・マラニウク(ms)/ヘルマン・プライ(br)/オットー・エーデルマン(b)(1960年ライヴ)・・・(通勤時間迫っているので)結論のみ。録音(人工的に広がり付加)含め、これは最高の演奏です。ややゆったりめのテンポ+沸き上がるような昂揚感、オーケストラの響きの深いこと、声楽ソロの出来は”まるでWagnerのオペラか!”というくらい雄弁で説得力に溢れていること。驚きました!まさにヴェリ・ベスト。
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明日商談の準備くらいでゆっくり〜と思ったら大間違い!ま、いろいろありました。最近、朝職場一番の出勤が多いですね。で、できるだけ早く帰りたい・・・が、大阪、途中でずいぶんと列車中待たされました。事故があったらしい。昨夜、知人のオークション入札2件確認して、あわてて早期終了。今朝さっさと送付しておきました。商売じゃないんで。相変わらずHaydn苦戦中。ヘルビッヒも知名度低過ぎか、実力派なんだけどな。
通勤には(↑上記セットに含まれる)Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック(1960年ライヴ)・・・これも文句なく凄い!第8番の奥行きに及ばぬものの、これもモノラルながら充分に”聴きやすい音”と感じます。やや速めのテンポ、センスはモダーンであり、アンサンブルに集中力、しかも充分にアツくテンションが高い。バーンスタインには申し訳ないが、技術的には優れ絶好調のニューヨーク・フィルが堪能できます。団員との関係は良好ではなかった(おそらくは聴衆の受けだって、レニーのほうが良かったのでしょう)らしいが、骨太かつ繊細な表現はカッコよくて、極めて完成度が高い。第2楽章終了時点で思わず拍手!も納得できる昂揚であります。
第6番はダブっちゃったが、これは買って良かった!とシミジミ感慨深いセットでした。
●2008年2月某日
風邪でもなんでもないが、どんより心身共に重いのはどういうことか。今朝も寒いねぇ、ああイヤだ、休みたい、が、そうもいかぬのがサラリーマンのツラいところ。
昨日、移動中に聴いた音楽もう一発。Mahler 交響曲第6番イ短調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル(1967年)・・・昨年2007年12月にオークションにて入手(あまり安いとは言えず)したまま、ほぼ放置していたもの。最近聴いたバルビローリ盤(同じ1967年録音だ)の印象強烈で、こちらテンポ速めで落ち着かない、急いた前のめりの焦燥を感じさせる演奏です。粗削りな推進力、熱気、怪しげな狂気、耽溺〜およそ(かつて)Mahler に求めていたものが揃っております。音質はわりと良好。オーソドックス穏健派への道を歩むワタシには、嗜好の方向が少々異なってしまったが、これは充分価値ある一枚(じつは2枚組かな?と思って購入してしまった)
昨夜、Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調〜エフゲニ・スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1967年)・・・39歳最初の録音でして、豪放なスケールの片鱗は感じられるが、緻密な集中力やら鮮やかなる陰影には不足して必ずしも全面賛同の演奏ではない感じ。(BMG/MELODIYA 74321 40066 2 オークションで安かったんです)音質もヒスっぽく薄い響きのステレオ。じつはもう一枚、同年同作品のCDがありまして(YedangClassics YCC-0132)おそらくは世界最高のサイト情報を拝見しても同音源ではないか(別録音があると明示されない)、と類推されます。収録タイミングも誤差の範囲。
これが天と地ほど音質が異なって、YedangClassics盤は曇ってはいるが、奥行きと自然さで勝ります。ま、いずれこだわって聴いている演奏ではないが。両者とも「まとめ買い」(オトナ買い?)したら含まれていたもの。今朝、交響曲第5番ホ短調(これも1967年録音)聴きました。第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」に於けるビロビロに甘美なるホルンに痺れます。全体としてこのアクの強さは拝聴すべき個性か。
●2008年2月某日
昨夜は息子と待ち合わせ、梅田で酒。考えてみれば今年初めてかな、息子と会ったのは。女房はときどき掃除に行っているが。足の痛みは癒えたが、寒いし動きたくないし、で夕方までコタツに籠もっておりました。運動不足。体重増傾向を反省。春よ来い!さて、本日のお仕事段取りはどうなるのか(そうとう溜まっている自覚有)。出来れば出先からそのまま床屋、帰宅したいが。
音楽はいろいろ、ちょっとづつ。Mahler 交響曲第6番イ短調〜ジョン・バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年)は終楽章のみ、お部屋コンポにて再確認。部屋トータルで響かせれば、金管爆発に於ける音割れもそう気にならない・・・粘着質で特異な個性を堪能いたしました。Beethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」〜ウィルヘルム・バックハウス(p)/コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1960年ライヴ)・・・これは、ちょっと(わかりもしない)音質にこだわり過ぎたかな?と反省して。”バックハウスのBeethoven ”って、あまりに(いかにも)定番過ぎて、ちょっと敬遠気味なんです。結果的に盤石の貫禄と、しっかりとした技巧であり、ベーゼンドルファーの少々ヤワな(いつもの)音色を楽しみました。
フィルアップは、Elgar チェロ協奏曲 ホ短調〜ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)/メータ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1973年ライヴ)・・・前曲と併せて音質的には”ま、なんとか”レベルでして、それでもたっぷり音楽は楽しめるということです。この作品は彼女の十八番(おはこ)だけれど、誉れ高いスタジオ録音は聴いたことがないはず。知情意バランスの取れた、エエ演奏でした。ロストロポーヴィチは少々濃厚に過ぎるように感じましたもの。最近の嗜好だけれど、緩徐楽章に於ける抑えた、息の長い表現が秀逸。終楽章の嫋々とした詠嘆も上品で最高。(クロアチアVIRTUOSO 96005)
Stravinsky 自演集より(12)「室内楽作品と歴史的録音VOL.1」〜ジャズ・バンドのための前奏曲(1965年)/12の楽器のためのコンチェルティーノ(1965年)/管楽八重奏曲(1961年)/11楽器のためのラグタイム(1962年)/タンゴ(1965年)/七重奏曲(1965年)/パストラール(1965年)/エボニー・コンチェルト(ベニー・グッドマン(cl)1965年)/管楽器のための交響曲(サンフォニー/北西ドイツ放送交響楽団1951年)・・・昨年2007年9月以来の再聴也。ラスト以外は、コロムビア・ジャズ・アンサンブル〜つまりテキトーな録音セッションメンバーでしょう。ワタシは起承転結のない、響きが重く絶叫しないこんなクールな作品が大好きなんです。
他、ロジェストヴェンスキーの「1812年」(1990年モスクワ音楽院管弦楽団ライヴ)とか、スヴェトラーノフの小品集とか・・・サイト用原稿には全然手が着いておりません。
オークションは、落札分を早々に届けて下さったので、ダブり分含め出品追加しました。ちょっとずつ入札入り始めて、Haydnの交響曲は人気ありませんね。
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週末二日の空白はやはりお仕事を溜めちゃいますね。それでも、ほとんど思い描いたようなお仕事進捗状況に至って、夕方(定例所用で)取引先へ。これも狙い通り早々に仕上げて「1,000円床屋」に向かうが定休日でした・・・残念。自宅側まで戻って、しっかりじっくり散髪しました。爽快。気分転換。本日は通勤+移動時間音楽持参しました。
Brahms 交響曲第3番ヘ長調(1972年)/第4番ホ短調(1973年)〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル・・・これはオーケストラの威力、ストレート系のテンション高い表現、細部まで配慮の行き渡ったもの凄い演奏です。しかもライヴでこれだけの完成度と迫力+洗練を兼ね備えて、息を呑むような緊張感と美しさがありました。Brahms に開眼!的演奏。録音云々コメントするのが空しいくらい。(残響少ないが、明快な音です)
更新したばかりのボウルト全集をオークションに出したのは、もっぱら音質問題故(堕落したな>ワシ)。サヴァリッシュを3枚出品しているのは、7枚組全集が格安で入手できたからです。早速、Brahms 交響曲第2番ニ長調〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/ロンドン・フィル(1989年)・・・オーケストラの非力さ少々感じつつ、オーソドックスで飾りのない実直な表現+思わぬティンパニの強打に驚かされます。まさに熟達、余裕の表現也。やっぱ音質条件が整っているということは有利でした。もちろんそれだけではないが。
●2008年2月某日
昨夜遅く帰宅。久々の東京新幹線往復を(音楽/読書と)楽しんだけれど、さすがに少々疲労を感じます。研修そのものは充実して(予想外に)楽しかった。昨日、研修訪問先で喰った昼食(鮭のクリーミーソースパスタ)は旨かったが、乗車直前の東京駅カレーはマズかったなぁ。マズいもんを喰っちゃうと、残り少ない人生で(一食分)大損したような気持ちになります。オークションは徐々に入札有。ありがたいことです。落札のほうはムリせず深追いせず、一件のみ(結果的に)ご近所の方の分を入手出来ました。届けて下さるそう。でもコレ、既存所有ダブりがかなりあるボックスセットでして、単品を出品しなくっちゃ。
出張移動中音楽の件、続き。Mahler 交響曲第6番イ短調〜ジョン・バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年)をラスト迄。金管+打楽器大絶叫になると音がツブれるんです。それ以外の静寂が支配するところでは奥行きもあって悪くない録音〜この演奏に特別な執着はないけれど、ちゃんとしたCD復刻が必要ですね。(ワタシのはダブル・フォルテEMI 243 569349 2 4)2枚目に入ると「アンダンテ」が第2楽章に据わります。ハインツ・レーグナーと同じパターンですな。第3楽章に「スケルツォ」が行くと、第1楽章/第2楽章の類似性は避けられるが、終楽章との対比は弱くなっちゃう・・・閑話休題(それはさておき)
絶品の緩徐楽章であり、こういった部分でのバルビローリは絶品!ずるずると横流れの表現が細部明晰也。続く「スケルツォ」のゆったりとした楷書表現も文句なし。ニュー・フィルハーモニア管弦楽団は無用に重く鳴らず、明るく歯切れの良い響きと、バルビローリの粘着質表現が(絶妙に)バランスしていると思います。終楽章もたっぷり、濃厚な表現楽しんだけれど、ここもちょっと音質が気になりました。部屋のオーディオだったら大丈夫か、確認しましょう。全84分、大曲です。手応え充分に有。
Sibelius 交響曲第7番ハ長調/交響詩「大洋の女神」作品73/「フィンランディア」作品26/「タピオラ」作品112〜パーヴォ・ベルグルンド/ヘルシンキ・フィル(1984/86/87年)・・・これは1990年代前半の購入との記憶有。長いお付き合いであり、もうずいぶんと聴いていない・・・著名なる「フィンランディア」でよく分かるのだけれど、派手な爆発とか、濃厚なる表現を旨としない、やや線の細い(弱い?)清涼な響きがウリだと思います。同じEMIながら上記バルビローリ盤とはずいぶんサウンド(音作り)が異なっていて(当たり前か/会場も演奏家も時代も違う)、やや雰囲気で聴かせるのはオーケストラの個性でしょう。
こんな作品は剛力爆発強靱!で表現されちゃタマらない。ジミであり、グラマラスとは無縁のオーケストラだけれど、作品に対する特別なシンパシーを感じます。裏に秘めた共感と情熱、押しつけがましくなく、幻想の響きに快くのめり込めます。ボーンマス交響楽団の旧録音も粗野な響きが魅力的だったが、ヨーロッパ室内管弦楽団との新録音よりこちらのほうがずっと”味”がある。
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BOOK・OFFに寄る時間はなかったが、研修先のビル一階に無人古本コーナーがあって「一冊50円カンパ」とのこと。で、角川ホラー文庫2冊購入。「かなわぬ想い〜惨劇で祝う五つの記念日」・・・能力低いノーミソをムリして稼働させたので、こんなのがクールダウンにちょうどよろしい。ワタシの好きな「二時間ドラマ」のネタは尽きまへんな。全員女流によるミステリーで、とくに「雛」(服部まゆみ)は、周辺知識も詳細で手が込んでおります。「誕生」(篠田節子)はちょっとやり切れないほどの、苦しくも絶望的な一編。
(移動中の音楽続き)Bartok 管弦楽のための協奏曲〜アンドルー・デイヴィス/ストックホルム・フィル(1996年)再聴・・・そうか、なんでこの組み合わせで一曲のみの録音が残っているんだろう?と、不思議だったが、オリジナルはLutoslawskiとのセットだったんですね。(納得)先日、ショルティ/シカゴ交響楽団の超絶演奏(作品の個性とも似合っている)に感動したが、こちら改めて再確認。まず、録音がとてもよろしい・・・英DECCAの熟練したマルチ・マイク録音も素晴らしかったが、ごく自然な奥行き、距離感、会場のひんやりとした空気を感じ取ること可能。
演奏表現的には、強面非情とは無縁、ムリのないのびのびクールな表現が爽快!ストックホルム・フィルは、シカゴ交響楽団のような派手派手しいヴィルトゥオーゾ軍団ではないだろうが、絶好調のアンサンブルでした。アンドルー・デイヴィスの技量に文句なし。続く、Bartok ディヴェルティメント〜チャバ&ゲザ・シルヴァイ/ヘルシンキ・ストリングス・・・この2枚組は演奏家寄せ集め・・・だけれど、続けて聴いても違和感はないんです。演奏家は初耳だけれど、クールで集中力あるアンサンブルに(前曲との)同質性を感じさせます。擬バロック的作品ですね。ドキドキするほどの名曲也。ラプソディ第1番〜アルト・ノラス(vc)/ユッカ・ペッカ・サラステ/フィンランド放送交響楽団・・・ヴァイオリンをチェロに置き換えての超絶技巧!堪能いたしました。
●2008年2月某日
在東京渋谷ホテル。よく眠れました。この時期は空気の乾燥で咽をやられるんですよ。ま、大丈夫でしょう。本日、夕方新幹線予約時間ギリギリ迄研修。どこにも寄れず、ヘタすると駅弁を選ぶ時間さえないかも。BOOK・OFFにて帰りの書籍を仕入れる予定もダメになっちまいました。土曜なんて、もうずいぶん休んでいなくて、ま、体調良好なので、エエけど。
オークション出品のほうは、相変わらずBrahms のピアノ作品全集の人気がありません。マーティン・ジョーンズの知名度も低いか。Haydnの交響曲も安いのに動きなし。そういえば、ここ数年ネットでけっこうHAYDNの交響曲(競合なしで/格安で)落札できましたもの。
”落札”のほうは順調でして、まだ数件入札悩んでおります。”購入枚数だけ処分する”原則崩れております。欲しいのだけれど、一部在庫とダブちゃう。つまり到着後にその分の処分が(更に)必要なんです。さて、どーする?
●2008年2月某日
昨夜、金(「禁」の誤記でした)を破って酒。なんせここ2ヶ月以上お付き合いを断ってきたのは、風邪症状、ようやく治まったと思ったら痛風でしょ。地域間人事異動も出て、出ていく中心メンバー+昨年中途採用の意欲的若手からの(しつこい)誘いを断れず〜といった言い訳です。ほんまは取引先よりそのまま帰宅したかったんだけれど、書類預かりものいろいろで事務所に戻ったのが運の尽き。考えてみれば、年末年始の酒席出費なかったことを考えれば、CDぼちぼち購入など屁みたいなもんですな。昨日だって、ちょっとしたボックスセット分くらい使いましたもの。
上司は引退に向けて「ライフ・ビジョンセミナー」とやらに出掛けているが、意向としては(現状担当で)散々トラブルあったワタシを北陸方面に据えるつもりらしい。せっかく慣れてきたところで、わずか一年というのもなんだけど、悪くないと思いますよ。けっこう楽しみ。昨夜もお仕事の夢見たなぁ、サンプル置き場に泊まり込んでおりました。サイト定例更新。これから東京です。昼から会議。明日は研修だから、夜ホテル側のスポーツクラブに行きましょう。(酒抜きの意)
5年以上続けた東京出張会議だけれど、「来年度は担当返上」の決意固めていたのに、会議そのものがなくなるとのこと。でも、別な会議の担当になるかな?珍しく新幹線往復なので、音楽しっかり聴きましょう。
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東京での会議終わりました。いつもの五反田(ややボロ)ホテルに入ってスポーツクラブやらBOOK・OFFに行こう、床屋もエエな、と考えていたら、本日の指定宿は渋谷の(やや高級)ホテルとのこと。数回泊まったことあります。美しいんですよ、ここ。部屋が。でも、当初予定はパァに。サバの味噌煮定食喰ったあと、ぼんやりしております。(出張用ノートKOHJISHAはキーボード反応が悪いな)
不思議な一日でして、ケータイに着信もメール転送もなし。不気味です。初めてじゃないか?藤原和博「お金じゃ買えない。」(ちくま文庫)・・・藤原さんは同世代であり、若い頃はスーパーサラリーマンであり、現在は小学校の(民間)校長先生をされております。
人生、仕事も遊びも家族のことも区別なく、徹底的に工夫し、個性を刻印し、楽しむこと。ワタシとの違いはお仕事の波(ムラ)であり、遊びも徹底できないことだな。「残りの寿命がわかったら、真っ先にしたいことは?」〜ないんだなぁ、ワシ、なんも。でもさ、リクルート時代のモウレツ・サラリーマンぶりは凄いね。出世する人はちゃうわ、やっぱ。絵画のバブル買いも凄い。
新幹線中しっかり音楽聴けました。R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」〜ジョン・バルビローリ/ロンドン交響楽団(1967年)・・・ゆったりとしたテンポ、しっかりと刻まれた「間」、曖昧さのいっさいない明快なフレージング、激昂せず、走らない。個性的であり、クールな演奏です。やや低音不足だけれど、明快な音質です。そのまま続けてMahler 交響曲第6番イ短調〜バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年)を第1楽章のみ。
嗚呼、自分は堕落したな。響きの濁りが少々気になる音質。そんな些細なことで(お気に入り)音楽に集中できない。ゆるゆるとして、雄大だったはずなのに・・・
Bartok 舞踊組曲/弦、打楽器、チェレスタのための音楽/かかし王子〜ユッカ・ペッカ・サラステ/トロント交響楽団(1997年)・・・このオーケストラには少々色気というか、個性が足りないんです。サラステは迫力ある、肉厚の音楽を作る人でもないけれど、このCDはそれこそ録音がよろしい。神経質で集中力とシニカルな明晰がありました。エエですね。
Elgar エニグマ変奏曲(1970年/ロンドン交響楽団)/Holst 組曲「惑星」(1978年/ロンドン・フィル)〜エイドリアン・ボウルト・・・先日のスラットキンの壮大なる「エニグマ」も良かったが、骨太でストレート、例の如しの飾らない表現が胸を打ちます。「惑星」はボウルトにとって特別な意味のあるラスト録音。これぞ磐石なる横綱相撲。
●2008年2月某日
寒いし、お仕事意欲が盛り上がらない。自分を鼓舞して出掛けないと、引き籠もっても精神(きもち)は晴れませんから。送付したCDが順調に到着確認〜そんな些細な、当たり前の事象でも”良かった”と思える素直さが大切です。(逆だったらストレスになる)
昨夜聴いた音楽。Rachmaninov 交響曲第2番ホ短調〜ユーリ・テミルカーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1977年)・・・サンクトペテルブルグ・フィルとのスタジオ録音では繰り返し全部実行、噂によると遅いテンポだそう(未聴)だけれど、ここではトータル50分強で特別なことはない。かなり強面であり、骨太、推進力も熱気もあります。甘き第3楽章「アダージョ」にはいつも酔わされます。残念ながら音質はデリカシーに欠け、大音量で音が割れるのは残念〜その印象かいま一歩緻密さ足りない?。フィル・アップはIbert 組曲「パリ」(オーケストラはソヴィエット国立アカデミー交響楽団〜表記ちゃうけど、同じ団体じゃないの?1980年)・・・作品も素敵だし、音質も良好。明るく溌剌とした演奏でした。
R.Strauss 交響詩「ツァラツゥストラはかく語りき」〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1981年)・・・残念ながらナマでは聴いたことはないし、最近の録音もほとんど聴いておりません。以前は初期録音を除いて敬遠していたけれど、ボストン時代の”穏健派演奏”も悪くないかな、と最近考えを変えております。「ツァラ」は近代管弦楽作品の精華だし、あちこち著名どころがバリバリ録音しております。この演奏はずいぶんと脂っけの少ない、リキみや威圧とは縁の薄い、一見”やる気なし”演奏。だけれど、オーケストラは上手いし、こういった粛々とした演奏が聴き飽きしないかも、と。
フィル・アップは交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」〜クルト・マズア/ゲヴァントハウス管弦楽団(1989年)・・・思わぬ掘り出し物演奏であって、オーケストラも絶好調。
●2008年2月某日
昨日も今朝もお仕事の夢を見ておりました。幸い、切羽詰まったような内容ではない。今朝も寒いですね。既に2月も中旬だから、あと少々の辛抱か。足の状態はますます軽快方向へ、しかし右足の腫れが引いておりません。暖かくなるのに向けて、ダイエット意識、継続的なスポーツ、そして酒のパターン(例えば、スポーツしないと飲んじゃダメ、とか、飲んだら翌日必ず走る!とか)を考えないと。出品オークションには動きなし。苦戦中。
週一サイト更新継続に向けて努力中。最近、出勤途中やら取引先往復にて音楽を聴ける(精神的)状況に至ったのが幸いです。今朝、Rossini 小荘厳ミサ曲〜エドウィン・レーラー/ソシエタ・カメラティスカ・ ディ・ルガーノ/ハンネケ・ヴァン・ボルク(s)/ マルガレット・レンスキー(a)/セルゲ・マウレル(t)/ ジャメス・ルーミス(b)(1968年)・・・これは作品規模が「小」さいんじゃなくて(78分)、4人の声楽+ピアノ二人(スグリッツィとベルナルド)+ハルモニウム(カニーノ)という編成のことを指しております。何故か若い頃から知っている作品でして、おそらくFMで聴いたんでしょう。敬虔さと明るく弾むような旋律が同居している楽しさ。ワタシのはERMITAGE(ERM 118)10年以上前に購入しております。(その後AURAで再発されたはず)
さて、本日は毎月定例の商談シリーズの開始也。ちょっと緊張しております。
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朝から精力的にお仕事消化して、昼には取引先へ〜提案の半分ほどしか通らなくて、資料作り直し、仕切直しとなります。来週いっぱいの宿題となりました。思ったより早々に終わって、ほんまは事務所に戻るべきなんだろうが、切羽詰まった予定もないので(明るいうちに)帰宅。コタツで居眠りしてました。でも、リラックスしてません。珍しくケータイにメールも着信もなし。朝、あれほどたくさんメール送信したのに。地域間異動人事正式発表あって、単身赴任帰任の他はかなり少ない、のは経費節減なのでしょう。我が職場はマイナス2人(一人単身赴任解除、もう一人は定年退職)+若い3人着任となります。さすが都会だ。
通勤+取引先移動中音楽持参。Elgar 交響曲第2番 変ホ長調 作品63〜レナード・スラットキン/ロンドン・フィル(1988〜1992年)・・・世間的には不人気だけれど、ワタシは大のお気に入り作品也。ダウンズ盤しか所有していなくて、もちろん他の演奏も聴いたことはない。この度4枚組をオークション落札したのもコレが聴きたかったんです。おそらくは録音(涼やかで奥行きたっぷり)、オーケストラの調子(アンサンブル)、指揮者の解釈も絶好調でして、しっとり落ち着いた紳士の響きに+時に金管の粗野な爆発が色を添えました。いやぁ、55分たっぷり黄昏ちゃうなぁ。続く、弦楽セレナード ホ短調は適度なクールダウンであり、ラスト「愛の挨拶」の奥床しいヴァイオリン・ソロがシミジミ名残惜しい。
Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」(1960年)/交響曲第40番ト短調K.550(1967年)/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」(1963年)〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団・・・LP時代からお気に入りでした。ター」こそ小学生のワタシの出会いであります。(17cmLPを借りて、カセットに録音していた/デッキちゃいまっせ。出始めのやつ)驚異的なアンサンブルとリズムの集中力、イン・テンポを基本とした細部の味付けの微細なこと、各パートのバランス完璧〜曲を聴き進むにつれ、息苦しくなるほど。なぜか(一番古い)「ハフナー」がわりと音質良好。繰り返しも(第1/2楽章)実施。ベーム/ベルリン・フィル(1959年)の一糸乱れぬオーケストラの力量こそ最高!と思っていたけれど、その上を行く溌剌とした躍動に痺れました。
ト短調交響曲の終楽章には、アツき疾走もちゃんとあります。「ジュピター」をヴェリ・ベストと感じないのは、セル爺さんの厳しい説教に疲れての印象か。音質もよろしくない。
●2008年2月某日
2連休後だけれど、職場には4日行っておりません。足の病は少なくとも端から見れば問題は見えない状態に(じつは右足の腫れが引かない)体調自体も悪くはない。本日より、ダンベル体操復活予定。お仕事も(転送メール見る限り)切羽詰まっていませんね。新たにオークションに出品追加したが、売れ残り分含め先行き如何でしょうか。いくつか落札してやろうと”ウォッチ・リスト”入りさせたが、締め切りまで時間が残っているのに競合値上がりが多くて、おそらくは参画しないまま終了するでしょう。日常、聴くべき音源に不足は不足はしておりませんから。
昨夜、「闘うリハビリ」第2回 早期リハビリ “常識”への挑戦拝見。脳溢血脳梗塞とも「絶対安静」が常識だけれど、じつはそれこそが手足の「廃用性萎縮」を招くという事実。脳の状況が詳細に見られるようになって、病状が安定し、意識が完全に戻らない状態でもリハビリが開始され、それが早期回復、早期退院をもたらし、病院経営も安定するという事例が出てきております。あとは意欲と工夫だな。「釘が2本出っ張ったまな板」だったら、右手が不自由でも野菜が切れて、調理も出来る。結果的に右手のリハビリにもつながる・・・
(新聞記事からの知識だけれど)テレビの「ショウ化」によって、一部の名医のみが持ち上げられ、一般の勤務医には激務が襲っている(ところもある)そうです。自殺を図って救急病院に搬送され、たまたま勤務していた(おそらく薬物の)「専門外医」の治療空しく死去〜遺族から訴えられたそう。医者は”やってらんない”気持ちだろうし、その病院だって「救急お断り」するでしょうが、そりゃ。医療の明暗というか、変化というか、変化していないと言うべきか、難しい時代になっているようです。
Elgar 「フロワッサール」序曲/「コケイン」序曲/エニグマ変奏曲〜レナード・スラットキン/ロンドン・フィル(1990年代?)・・・この4枚組は少々表記不親切で、詳細録音情報が存在せず、オーケストラ(協奏曲の一部がセントルイス交響楽団)はいちいちリーフレットを確認しないとわからない。こういったところの手抜きは、コスト問題とはちょっと違うんじゃないか?Stravinsky自演22枚組ボックスでも、録音年代と演奏家(団体)クレジットはあちこち探さないとわかりにくい・・・閑話休題(それはさておき)
先月到着したElgar4枚組はちゃんと集中できていなくて、ときに音量も小さく”ちょろ聴き”状態でした。「フロワッサール」は作品旋律的に馴染みとはいえぬが、「コケイン」は大好きな希望に溢れた作品だし、「エニグマ」に至っては遅いテンポで蕩々と歌ってかつてないスケールと感動に至りました。スラットキン恐るべし。
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旧知の友人であり、職場の中心メンバーが5年間の単身赴任生活を終えて異動発令有。もともとワタシはその後を託されるべく(昨年)異動したのだろうが、まったく期待外れの活動しかできませんでした。実務が落ち着いてきたのが(ようやく)ここ最近〜自分の実務だけではなく、職場の全貌やら若い人々の面倒を見るべき状況に至りつつあります。できれば、粛々と自分の決められた範囲だけで過ごしたいんだけれど・・・さて、どうなるのか。
●2008年2月某日
よく眠れました。連休はほんまにありがたい。ケータイに数通メール転送されたが、いまのところ大事はないらしい。足の状況は見た目には不自由だけれど、日常生活に問題なく、走れないが通常速度にて徒歩可能。つまり意欲的な活動ともかく、お仕事やちょっと出掛けるくらいは大丈夫、ということです。しばらく自主禁酒だな、エエ機会だ。
昨夜、NHKスペシャル「闘うリハビリ」(第1回)拝見〜ま、NHKの組織としての在り方、職員の腐敗問題ともかく、いつもながらの力作番組であります。病や事故で失った機能を”脳の代替”に注目してリハビリしていく、画期的な成果が報告されます。かつては「一定のところまで快復したら、ここまで」みたいな概念があったが、そんなことはないんです。別な件だったが「脳細胞は再生しない」というのは正しくない、という新説に感心したが、それに似ていると思います。動かなくなった指、腕、足は、脳からの指令ルートを失っているのであって、別ルートの開拓が可能である、と。今晩、第2回あるそうで、必見だな、これ。
オーディオ/PC部屋は寒く、痛む足によろしくないのであまり音楽には集中できておりません。今週更新予定原稿も手付かず状態(しかも金曜から東京出張ではないか!)。断片的ではあるが、いくつかコメントを・・・
Holst 組曲「惑星」〜リコ・サッカーニ/ブダペスト・フィル(1999年)・・・昨日、サッカーニに失望したので名誉回復を〜これは表現が明快のびのび素直だし、オーケストラも元気よく鳴って気持ちよろしい演奏でした。ま、云々と比べて・・・というのは禁句だけれど、少なくとも自作の歴史的録音(ロンドン交響楽団1926年)よりずっと楽しめます。フィル・アップはKodaly「ガランタ舞曲」(1988年)、ちょっと作品つながりでは違和感有だけれど、これも好みの作品であり、意外と迫力+努力賞もののアツい演奏でした。
BBS上でも言及あったので、先週オークション落札到着3枚分(諸経費込900円ほど)のラスト、Franck ソナタ イ長調(フルート版)/Dutilleux ソナチネ/Poulenc フルート・ソナタ〜ジャン・クロード・ジェラール(fl)/フランシス・キリアン(p)(1987年)・・・著名であり妖しげな官能が支配する「ヴァイオリン・ソナタ」のフルート版は聴き応え充分。官能性やや薄く、端正な印象が強まるのはジェラールの個性なのでしょう。Poulencは、ヴァイオリン・ソナタより旋律に哀愁があって好みですね。エエ出会いでした。
(ここまで書き進んで、過去の「音楽日誌」検索していたら、2007年12月分、約1/4下部分ごっそり削れていることが発覚!ノートパソコンとデスクトップと交互に更新していて〜バックアップの意味も有〜ダウンロードで同期させる途中データが飛んだんですね。3度目の経験。慌ててバックアップ復旧しました。他にもあるんじゃないか・・・不安です)
Mozart ピアノ協奏曲第20(1965年)/26番(1962年)〜イングリット・ヘブラー(p)/ガリエラ(20番)/C.デイヴィス(26番)/ロンドン交響楽団・・・昨年2007年12月に購入していて、素っ気ないコメント(ピント外れな?)を残しているが、アルチェオ・ガリエラの細部入念配慮あるバックがまったく素晴らしい(録音もgood!)ことに気付きました。伴奏録音が多く、話題になることも少ないがここでのロンドン交響楽団はたしかにエエ音で、さわさわと繊細に鳴って胸を打ちます。ヘブラーは端正で明快な表現が力強い。雄弁で陰影豊かだけれど、ヴォルフガングに相応しからぬ巨魁な個性にはならない。
若きコリン・デイヴィス(35歳)のほうは(ちょっとだけ)音質落ちて、(作品個性もあるのかな?)元気一杯でちょっと繊細さに欠けるか。いずれイングリット・ヘブラーのピアノには得難い楷書の色気があって、嗚呼、全集欲しい!が、自粛しましょう。棚中に沢山同曲異演存在するので。(音質云々は「駅売海賊盤」〜非・正規ライセンス盤と呼ぶべきか、JASRACシールもなしなので、あくまでこの盤での印象です。オーディオ環境も知れているし)
●2008年2月某日
昨日、鎮痛剤にて両足の痛み劇的に快復したが、今朝はちょっと戻ってますね。抜本的な復活ではないが、ヤクはたっぷりいただきましたから。寒いし、雪が降っていたし、でどこにも出掛けたくない〜体調良くても、いつものことだけれど。オークション苦戦です。思うように買い手が見つかってくださいません。
昨夜、ちょっとだけ音楽再開。ウラディミール・ヴァーレク/チェコ・フィルハモニーによる(未聴分だった)Milhaud「屋根の上の牛」(1985年)〜これも良いですね。当たり前だけれど、音質条件が整っていること、作品とオーケストラ(指揮者)の個性が喰い違っているような気もするが、軽快なノリを楽しみました。今回のオークション落札はMIKHAUD/Poulencを中心とする3枚分(諸経費込約)900円出費であって、どれも”当たり”でした。出品者の価格設定と不親切なる情報定時に感謝(危うくて、誰も入札者がいない)。”ヴァーレクの仏蘭西もの”なんて、きっと店頭で見つけても入手しなかったかも(いや、作品的にはお気に入りだから、価格次第で購入したかな?)拾いもの、というかちょっとした出会いでした。
前回落札分の(ちょろ)失敗、これでフォローかな。運はいろいろだ。
Berlioz 幻想交響曲〜リコ・サッカーニ/ブダペスト・フィル(録音情報抜)・・・22枚組ボックスより久々の聴取だけれど、第1楽章でストップ。鳴らないオーケストラ、こぢんまりとしたせせこましい表現〜こんなんだったっけ?ガッカリ。で、確認のためStravinsky バレエ音楽「春の祭典」(1998年)・・・これも第1部のみで止め。同様の印象でスケールが小さく、安全運転に終始しているような・・・陰影ともかく、意外とのびのび楽しげな演奏だった記憶あるんだけれど・・・ちょっとガッカリでした。
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ヤクのお陰でとにかく(そこそこに)歩けるようになったから、女房と映画に行きました。(バスにて至近)以前本で楽しんだ「チーム・バチスタの栄光」・・・滅茶苦茶感動したっ!というほどのものでもないが、原作から味付けをかなり変えて、独自の魅力を出しておりました。竹内結子を主人公にしたのが眼目でして、何故彼女が事件解決に抜擢されるのか、ちょっとわからない。(ベンガル教授の世界旅行の代理?)時に原作の魅力に及ばないことは映画にはあるけれど、なかなか味のある変更(ソフトボールとか、シーナ&ロケッツの「レモンティ」とか/ありゃほんまにギター弾いているな)だと思います。
オークションの入札状況がよろしくない、と嘆いたら読者から「出品方法が悪い」とのご批判メール有。BBSでは「駅売海賊盤」の定義が恣意的で、あれは合法的なものだ、とのご意見書き込み有(それはそうなんですけど)。いずれ、【♪ KechiKechi Classics ♪】を読んでいただいてる証拠として、ありがたく受け止めておきましょう。
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オークション第1次締め切りは、結果的に読者(と言うか知人)のお気遣いもあって、それなり落札有。残りはどーだろうか?Brahms のピアノ作品全集(マーティン・ジョーンズ)は渋過ぎかな?落札するほうの立場でいうと、ぜひ注目いただきたいのが「MILLENNIUM MASTERPIECE」(30枚組)でして、露西亜(旧ソヴィエット)辺りの怪しげ演奏家の集積なんです。(明細出ていないが)新品でも3,500円ほどで買えます。ワタシは既に”無名演奏家による有名作品集”購入から卒業しているから、この価格では入札する気はありません。どなたか、勇気を持って!
●2008年2月某日
体調絶不調。足の痛み(とくに左)は過去最高で激しい痛みに耐えつつ、取引先へ出掛けないといけない。経緯があって絶対に休めない。通常自宅から最寄りの駅まで11分だけれど、昨日は26分掛かりました。駅はすべてエレベーター使用、ないところは階段のクリアが大変です。作業そのものは座ったままなので(到着さえすれば)OKなんです。昨日は、やっとこさ帰宅したら頭痛と発熱で寝込んでしまいました。今朝も軽快せず。願わくば11時50分にはすべて終了して、病院へ行きたいが・・・
音楽聴くことも不可。パソコンの場所にたどり着くのも一苦労。トイレも大変、横になって起きあがるのも一大事業なんです。
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雪、降ってまんな。午前中、とにかく取引先にたどり着いて、ま、いろいろ途中途中にありまして、12時10分前に終了。これだったら病院に間に合うんです。鎮痛剤いただきました。早く行けば良かった、数日間痛みに耐えておりましたから。で、ここ数日聴いた音楽の落ち穂拾いを・・・
(今週届いたオークション落札分より)Satie 「パラード」/Poulenc 「牡鹿」/(Milhaud「屋根の上の牛」は未聴)〜ウラディミール・ヴァーレク/チェコ・フィルハモニー(1985年)・・・意外とお気に入りの作品集でして、ルイ・ド・フロマン/ルクセンブルク放送管弦楽団も味わい系で悪くないが、なんせアンサンブルがヘロヘロなんです。これはオーケストラが上手いですねぇ、って、こちらが常識なのか。別な作品を聴くかのような、新鮮な気分でした。「屋根の上の牛」は、ミトロプーロスの演奏が立派だったが、音質的には厳しかったですから、楽しみにしております。
Verdi 弦楽四重奏曲ホ短調/Borodin 弦楽四重奏曲第2番ニ長調〜サルヴァトーレ・アッカルド(v)/バトジェル(v)/ホフマン(va)/ウィリィ(vc)・・・かなり以前に購入した4枚組に含まれるものであって、素晴らしい演奏なんだけど、作品との違和感あった記憶有。明るく、歯切れ良く、よく歌う演奏なんです。Verdiの作品は珍しいが、ほの暗く甘い旋律が魅力的であり、イタリアの名手達にぴったりの作品であります。Borodinにはもっと蠱惑的な、くぐもった妖しさが欲しいところだけれど、これはこれで明快な歌が素敵でした。
オークションは本日明日と第1次締め切りだけれど、なかなか入札ありません。
●2008年2月某日
足の痛み軽快せず。ゆっくり、そっと歩みつつ出掛けましょう。今朝、サイト(なんとか)定例更新済み。この(断続的)連休中に原稿が書き貯められれば、と思います。オークション出品のほうは(相変わらず)動き鈍いですね。最低価格で一件落札あれば満足なんだけど。
Mozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」/第20番ニ短調K.466〜クララ・ハスキル(p)/オットー・アッカーマン/北西ドイツ放送交響楽団(第9番/1954年)シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(第20番/1956年)・・・お正月クラシック親父の集いでいただいたもの。こうしてみるとハスキルは意外と狭いレパートリーにてあちこち演奏して回っていたんですね。愛しのヴォルフガングの作品に優劣やら好みの順位を付けることは不可能だけれど、「ジュノーム」の典雅な作風は聴く機会の多い作品。微笑むように気品のあるピアノは、細部ニュアンスに充ちて流れが自然でした。劇的なミュンシュのバックに支えられたニ短調協奏曲だって同様。リキみ過ぎず、瑞々しさに溢れます。
音質は、まぁまぁかな。音楽を楽しむにはガマンできる程度のもの。LP時代はDGやPHILIPSの正規録音を全部集めたんだけどなぁ、CD時代になってさっぱりです。
さて、本日明日と(なんとか)乗りきりましょう。
●2008年2月某日
ちゃんとお薬飲んでいて、(数日)膏薬も貼っていたんだけど、今朝両足へ痛み広がっております(痛風症状)。どうゴマ化しつつ出勤するか〜距離時間は短いとはいえ、都会では歩く距離、階段、それなりに混んだ車内ですから。上手くいかんもんだなぁ、ずっと風邪症状を引きずっていたときにはそんな症状なかったんだけれど。ようやく体調改善の兆しが見えたところなのに。
昨日到着したCDぼちぼち聴いております。内容明細なし、写真のみ3枚500円オークション出品を落札した(送料が290円!)もので、こんなのはフツウ危うくて誰も狙わないんです。
で、一番(音質的に)危うそうなルイス・カウフマン(v)の1940年代〜1950年代の歴史的録音より。Milhaud(ミヨー)春のコンチェルティーノ/ヴァイオリン協奏曲第2番〜ミヨー/フランス国立放送管弦楽団(1949年)+Dannces de Jacqre'mirim(アルトゥール・バルサム(p))/Poulenc ヴァイオリン・ソナタ(エレーヌ・ピナリ(p)1954年)/Sauguet(ソーゲ)「オルフェオ協奏曲」〜ルコント/フランス国立放送管弦楽団(1955年) ・・・(MUSIC & ARTS CD-620)思わぬ明るい音質であり、人工的に付加された広がりも成功しております。数曲聴いたことがある(もしかしたらCD異演盤も棚中にある?)かも知れないが、ワタシは独墺系音楽より、こちらのほうが親しみを感じるんです。思わぬ見聞を広げて下さりそうな、そんな一枚。
通勤に持参いたしましょう。(結局休みは取れなかった)
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三寒四温というか、天候のことばかりではなく、体調もそう。どうも体調よろしくない。痛風症状はますます悪化し、帰りは歩くのにも四苦八苦でした。一直線に快復するどころか、かえってダメになっているような・・・来週末の会議研修ご遠慮伺いしたが、一喝されました。すごすごと上京しましょう。自分で計ったお仕事準備はようやく完了〜明日、取引先へトラブル・フォロー(肉体系)作業。午前中で終わります。昼からお休みいただき、翌日同じ作業の繰り返し。でも(いちおう)連休です。一気快復を狙いたい。その前にまともに歩いてたどり着けるか?
今朝のルイ・カウフマン(v)の一枚を通勤往復で再聴、というか熟聴。疑似ステレオは部屋で鳴らす場合には聴きやすいことがあるけれど、さすがにヘッドホンだと不自然であり金属臭にも気付いちゃう。それでもPoulencはかなりしっかりとした、低音と奥行きある立派な音質でした(演奏も立派)。Milhaudは平易で明るい作風であり、カウフマンは雄弁でしっかりとした技巧がアツい。この人はフランスのヴァイオリニストかな?コンサート・ホール・レーベルに録音があったような?
問題はSauguet(アンリ・ソーゲ 1901年〜1989年)でして、これが(おそらく、とても、もの凄く)劇的であり、野蛮であり、激しく、そしてツマらない。前所有者が手放すに至った経過をちょっと理解したような気がしました。
●2008年2月某日
例の如く睡眠不如意。でも、これは体調悪く、起きていられない状態よりずっと良いんです。土曜は休日番だけれど、お仕事(この間のトラブル処理の一環)で取引先に出掛けることになったから、なんとか明日休めるよう調製したいもの。ムリか。
今朝、ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414/コンサート・ロンド イ長調K.386/ピアノ協奏曲第13番 ハ長調K.415〜アンネローゼ・シュミット(p)/マズア/ドレスデン・フィルハーモニー(1971年頃?)久々の拝聴。前回のコメントはもう5年も前なんだね。あちこち自治体の財政危機対策ではないが「CD処分に聖域なし」とばかり、Mozart もオークションへの出品を考えぬでもないが、これは稀有なる気品高い演奏でした。明快でチカラ強い打鍵が、”やさしさ”を生むという奇跡〜とはかつての印象だけれど、なるほどなぁ。
最近、無条件幸福Mozart (とくにピアノ協奏曲)は”聴き流し”ばかりで、ちゃんと集中していなかった反省あります。ハ長調K.415終楽章にて、ラスト途中テンポをゆったり落として、陰影深くも名残惜しい風情など最高!マズアのさっぱりとした表現は、ドレスデン・フィルの硬質な個性を強調させず、立派なサポートぶりでした。
さて、元気で今朝も出掛けましょう。
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ちょうど前任地・岡山で異動の内示を受けて一年経ちました。お仕事大苦戦で、取引先とも、職場内でも順調とはいえず、体調も優れない毎日に、”これを克服するにはパラダイムの転換が必要か”みたいなことを思った(書いた)ことがあるけれど、ちょうど現在がそうなのかも。自らの職場も取引先も大きな社会的問題処理の渦中であり、最低限の日常実務をこなすのに精一杯・・・そんな時期にワタシはお仕事の全貌(事象の連関ようやく)見えつつある。ワタシの傲岸不遜なる態度など委細かまっていられない、みたいな(周辺)状態に至りました。きょうも充実して・・・いえ、ばたばたと過ぎ去りました。
ケータイに転送されてくるメールの着信バイブレーションが不快だったので、鳩時計に変更〜それが妙に気に入っております。ちなみに職場数人、皆マナーモードを止めたのは、あまりに着信が多く、それがメールだか通話だかワカらんため。ちなみにワタシの着信は「黒電話」です。体調快復傾向だけれど、ちょっと行ったり来たり、状態。
帰宅したら、数日前落札したCD3枚分無事到着。届いてみると内容価格とも興味深いもので、けっこう満足。但し、ケースがやたらと濁って〜以前ノイマン6枚分落札した時と同じ状態で〜濡れティッシュで拭くと真っ黒、というか茶色・・・煙草ですな。
●2008年2月某日
左足踵にちょっと痛みが来ていて、痛風症状かも。今朝は朝、床を離れがたいほど眠くて、これは稀有な経験です。さて、本日のお仕事もどーなるのか?不安です。今回、世間を騒がせている事件で、信頼と売り上げに大激震であり、職場内も取引先も騒然としているが、偶然ワタシの持ち分には(直接)影響がないのはラッキーと思うべきか?不謹慎だけれど。出品オークションは相変わらず動きなし。Brahms のピアノ作品集なんて、ジミ過ぎて人気ないのか。名曲揃いなんだけどなぁ。ワタシは棚中に3種も必要なし、と判断したものだけれど。
Khachaturian 交響曲第2番ホ短調「鐘」/Scriabin 「法悦の詩」(モスクワ・フィル)〜ユーリ・テミルカーノフ/ソヴィエット国立アカデミー交響楽団(1970年ライヴ)・・・ダイニング・コンポでは集中できず、作品の全貌が理解できません。(未知の作品に非ず/ストコフスキー/シンフォニー・オブ・ジ・エア盤棚中に有)粗野でローカル、泥臭い旋律連続で肌に合わない印象有。第3楽章は「怒りの日」旋律ですか?時を改めて再聴しましょう。
Bach ブランデンブルク協奏曲第3/4番〜ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管弦楽団(1970年代)・・・久々の拝聴。余談だけれど、棚中在庫削減の件で、バウムガルトナー新盤(770円で売れました/一枚は駅売海賊盤)とどちらを残すか、で悩んだ挙げ句に生き残った”旧き佳き頑迷なるバロック・スタイル”演奏也。本日の印象は記憶以上に音質鮮明であり、”重い”ということですね。雄弁なるフレージング、どっしりとしたリズム感、金属的な音色のチェンバロ・・・一昔前のBach ってこんなに立派で生真面目な演奏だったよね、と(少々肩凝りつつ)そのスケールを楽しみました。
では、行ってきます。
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なんかやたらと忙しい、というか充実しているというべきか。思い描いたお仕事進捗ではなく、当面の作業をとにかくこなした、といった感じ。でも、体調はずいぶんと改善して、これは精神的な問題なのか。それとも体調悪かったから、精神的に低空飛行となるのか。疲れたが、眼球の奥底から痛むような、そんな草臥れ具合でもありません。足は痛いが。
本日もポータブルCDプレーヤーを通勤持参しました。で、Khachaturian 交響曲第2番ホ短調「鐘」〜テミルカーノフ/ソヴィエット国立アカデミー交響楽団(1970年ライヴ)再聴。今朝エエ加減な聴き方したからね。音質はモノラルながらしっかりとした奥行きがあって、聴きやすいもの。オーケストラは金管中心に強靱なサウンドであって、テミルカーノフの統率力集中力はたいしたものです。あとはローカル旋律の嗜好なんだな。「ガイーヌ」はこどもの頃からの馴染みだけれど、ノーミソ硬く従来の”交響曲”をイメージするとずいぶんと違って、これはもう好みの問題なんでしょう。ちょっとクサ過ぎ、アクあり過ぎ。
●2008年2月某日
体調は快復傾向だけれど、相変わらず寒いし(東京方面は雪模様らしい)なんと言っても”ブルー・マンディ”ですから。テンション低いなぁ。昨夜、ストレス解消の勢いでオークションに2件入札〜したあとにちょっと後悔したが、1件分は締め切り直前に他の方にさらわれて(ちょっとだけ)ほっとしました。出品分は未だ動きありません。
昨夜、Elgar チェロ協奏曲ホ短調〜ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(v)/ナタン・ラフリン/モスクワ・フィル(1958年)・・・くぐもって肌理は粗いが、しっかり芯のある音質で聴かせます。陰影と表情の深さ、驚異的なテクニックで完成されているのは、他の同時期録音と変わらない。しかし、ノーブルな英国音楽にしては色気ありすぎ(厚化粧か)。ま、嗜好問題だけれど、ちょっと勘弁してよ、的立派な演奏です。
Britten チェロと管弦楽のための交響曲 作品68〜ベンジャミン・ブリテン/モスクワ・フィル/ロストロポーヴィチ(vc)(1964年)・・・ロストロポーヴィチによって初演された、って書いてあるが、その露西亜お披露目時の録音でしょうか。いやぁ、これが思いっきり難解で不安に溢れた旋律連続で、演奏はソロもオーケストラも明快そのもの・・・だけれど、馴染むのに少々根性要りそうです。初耳ですんなり愉しめるほどヤワな音楽じゃない。
今朝、Shostakovich 交響曲第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」〜ユーリ・テミルカーノフ/国立アカデミー交響楽団/セレツネフ(b)(1983年ライヴ)・・・再聴。思いっきり苦手系音楽だけれど、この演奏のわかりやすさ出色!男声合唱の非情なる無表情さ、第4楽章「恐怖」のチューバの存在感も特異です。終楽章「出世」は(初めて)美しい!と感じたものです。
週始めより重苦しい音楽聴いちゃったな、なんとか今週も乗りきりましょう。春は遠くないはず。
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本日もハードな一日だった・・・が、事態の様子が見えれば消化可能。そろそろ”追われる”のではなく、”追う”状況になりつつあるか?珍しくポータブルCDプレーヤーを持参し、しかも、取引先往復したのでたっぷり音楽聴けました。挙げ句、帰りのJR車内で20分間停滞したから、繰り返し。Bartok 「管弦楽のための協奏曲」(1980年)/「舞踊組曲」(1981年)/「ハンガリアン・スケッチ」「ルーマニア民族舞踊」(1991年ライヴ)/「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」(1989年)/「弦楽のためのディヴェルティメント」(1990年)/「不思議なマンダリン」(1990年)〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(DECCA 470 516-2)・・・先週オークション落札して届いたもの。
ワタシ、ショルティは苦手でしてBBB(BEETHOVENBRAHMSBRUCKNER)は絶対に聴かないが、BARTOKだったら最高!数日前メータの「惑星」を「録音も演奏もいかにもPOP!」と英DECCA録音の不自然さにコメントしたが、マルチ・マイク技術もここまで完成度が高ければ仰け反るばかり。シカゴ響の金属的に輝く硬質な響き、ショルティの強面非情なるギラギラ表現はBartokだったらぴたり!ハマるんです。とにかくオーケストラが滅茶苦茶上手い!細部にわたる各パートの表情付け、アンサンブルの線の合方、鋭角なる弦の輝き、金管の朗々と響く雄弁、低音がしっかり効いた打楽器のメリハリ、リズムの良さ、というか頑迷さ・・・
Bartokは以前から好きだけれど、いままで聴いていたのはなんのか?と疑念に感じるくらい細部まで磨き上げられ、スポーティに筋肉質であり、気付かなかった内声部の旋律の絡み合いがはっきり見えました。甘さのほとんどない旋律は恐怖だけれど、時に垣間見える優しい旋律にほっとするのも事実。(例えば「弦チェレ」の最終部分)「不思議なマンダリン」は残酷な音楽ですねぇ、金管が爽快に大爆発しないとツマらん音楽になるかも。悔しいが「協奏曲」はヴェリ・ベストかも。(「ルーマニア民族舞踊」はピアノ版のほうが好き。ラストは「ビフォー・アフター」の音楽になっております)
●2008年2月某日
よく眠れました。体調回復傾向だけれど、寒くて外出する気になれません。引き隠り状態続く2008年。本日はサイト用原稿に着手したいが、どのCDを棚中より取り出すが・・・考えあぐねております。「音楽日誌」だったら日常聴きネタで気軽なんですが。
昨夜聴いた音楽。Mahler 交響曲「大地の歌」〜ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィル/カスリーン・フェリア(ms)/セット・スヴァンホルム(t)(1948年カーネギー・ホール・ライヴ)・・・
数種手許にある”ワルターの大地の歌”のウチ、もっとも音質的に厳しくて敬遠していた一枚。アセテート盤からの板起こしか。たしかに、よろしからぬノイズ充満音源から、骨太で明るいオーケストラの響き、まだ現役だったワルターの推進力、現代では消え去ってしまった無頼な迫力歌唱(スヴァンホルム1904-1964 スウエーデン出身の伝説的テナー)+馴染みの十八番(おはこ)レパートリーを濃厚に表現するフェリアも絶好調!で、楽しめました。
とは2年前ほどのコメントがあって、その通り。寸分違わぬ印象。ニューヨーク・フィル自主制作Mahler 全集ボックスにも収録され、噂によるとずっと音質が良いらしい。音質条件乗り越え、一時間一気聴きさせる魅力横溢。ちなみに棚中ワルター「大地の歌」は計5種の贅沢収集となります。
Schumann 交響曲第1番 変ロ長調「春」〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1956年)・・・音質的には少々厳しい初期ステレオだけれど、豪放粗削快速の推進力を誇ってアツい演奏であります。(たしか英PYE原盤)全集は稀少盤になっていて、復活の気配ありませんね。Mendelssohn 弦楽のための交響曲第8番ニ長調(+管楽器版)〜クルト・マズア/ゲヴァントハウス管弦楽団(1971年)・・・これはLP時代アルヒーフで出ていませんでしたか?(ワタシのはBRILLIANT全集99761/7枚組1,890円の全集より)12歳天才少年の作品であって、まるでMozart !の才気溢れます。陰影云々べつとして、これだけ溌剌と楽しい旋律連続し、それに管楽器が加わって(作曲家自身による編曲)華やかな世界広がる31分!
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君子(ではないな)豹変、朝令暮改。先日、「アンサンブルの粗さが目立つ」「特筆すべき、おおっ!と身を乗り出すような演奏でもない」と疑念を持ったSibelius 交響曲第2番ニ長調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1966年)・・・再聴。あまりぱっとしない(ディジタル臭く薄い響きの)ダイニング・コンポ(CR-L600)にて。ちょうどMahler 交響曲第5番 嬰ハ短調(旧録音)と似たような事象となっていて、本日はかつてのアツき熱血感銘蘇りました。バーンスタインの表現は耳あたりのよろしいものではないし、聴き手の状態は重要かな?もともとニューヨーク時代の荒削りな表現は嫌いではないんですよ。
Tchaikovsky 交響曲第2番ハ短調「ウクライナ」(「小ロシア」と表記なっているが)〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1972/73年)・・・ここ最近、すっかりこの辺りはお気に入りとなって、少々甘く、懐かしく、クサい旋律が素直に楽しめます。アブラヴァネルには膨大なる録音があって、ややノンビリ、ゆるゆるのアンサンブルも悪くない、と感じます。
ちょっと間が空いたけれどオークションに出品しました。引き取り手が現れると嬉しいんだけれど。
●2008年2月某日
本日もお仕事。明日はお休みいただけるが、趣味のサイト用原稿執筆やらなんやら、そんな余裕はありません。体調さえ維持できれば、精神(きもち)的には張っていて、そう苦痛ではない。むしろ、こういったときのほうが音楽には集中できるものです。
昨夜、オークション落札でぐずぐず言っていたCDは、Bach 無伴奏チェロ組曲全曲〜藤原真理(vc)(1982年)となります。入札前にネット検索で市場相場を確認しなかったのは自己責任、とんでもない傷(トレース可能だけれど)は出品者のモラル問題です(送料も高い/ケースだってちゃんと拭いておいてよ)。定価5,600円(p)1990也。ここ最近、オークション入札者からの到着/評価連絡がないことも多くて、おそらく業者通販と同じ感覚で使っているのでしょうね。情けない。閑話休題(それはさておき)
真理さんの”無伴奏”は当時FMでライヴ放送していて、その過半をMD保存(当時はカセット)しております。つまり、ワタシの若い頃からの基準となるべき演奏。無条件畏敬の大Bach 作品中、ほぼ唯一やや苦手としている作品でして、それは偉大なるパブロ・カザルスの印象(1936〜9年)刷り込みによるもの、と類推しております。荘厳で晦渋、眉間に皺系か(音質問題もそれに拍車を掛ける)。じつはごくごく最近の古楽器系演奏の成果はほとんど(もちろんCDで)聴いていなくて、もともと舞曲の組曲なんだからもっと踊るように、歌うように軽快に演奏されているのかな?そうあるべき、と思います。
昨夜、ダイニング・コンポ(CR-L600)→真空管アンプ(エレキットTU-894)と移動しつつ、ほぼ全曲聴取。クリアな音質は満足。”晦渋、眉間に皺”ではないが、荘厳で生真面目系であり、少なくとも”踊るように、歌うように軽快”ではない。音色は深く、技術的な問題も一切なし。ワタシはフルニエの甘く、上品なる演奏を好むが、その方向ではないでしょう。聴き進むにつれ、やや堅苦しい印象あるけれど、音質故か、それとも馴染みの真理さんへの親しみ故か、美しいチェロを最後まで楽しみました。
わずか数百円のこと、音楽はタップリ楽しめれば価格の多寡など大した問題ではないんです。
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取引先より(途中咳き込んで電話不能となり)夕方で撤退(ごめんね)。途中抜けて病院へ行くこともできません。咳以外は熱もなし。
今朝、Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界」〜カルロ・マリア・ジュリーニ/シカゴ交響楽団(1977年)・・・ワタシはジュリーニの大ファンだし、この演奏もかなり以前から大のお気に入り・・・だったのに、慌ただしい朝の準備中だったせいかまったく”良さ”を実感できず。改めて仕切り直しましょう。昨夜、Schumann ピアノ協奏曲イ短調〜フリードリヒ・グルダ(p)/フォルクマール・アンドレーエ/ウィーン・フィル(1956年)・・・これはLP以来の再会みの録音也。(たしかWeberの小協奏曲がカップリングだったような?/今回はダブリGriegはカーゾンの演奏)これだって、どーもピン!と来ない。あかんなぁ。
取引先往復は、Holst 組曲「惑星」〜ズービン・メータ/ロサンゼルス・フィル(1971年)・・・メータはこの時期が一番勢いがあったということでしょう。ここ最近エイドリアン・ボウルト新旧録音の盤石ぶりに感銘ひとしおの作品だけれど、この演奏の迫力、艶々瑞々しいオーケストラの響き、厚み、絶好調であります。ヘッドホンで確認すると、広がりと低音を強調し、打楽器の浮き立ちには妙な存在感があります。個々のパートは鮮明だけれど、定位はいかにも不自然。でも、オモロいなぁ。録音も演奏もいかにもPOP!嫌いじゃないですよ、こんなバブル演奏。
●2008年2月某日
さて2月。大きな全社的トラブルを受けて慌ただしい職場だけれど、個人的にはダラダラとしたいつもの日常業務からの変化を新鮮に受け止めております(不謹慎だけれど)。明日も出る必要があるのか?体調は相変わらずだけれど、そうも言っていられない。月初めと定例金曜日サイト更新日が重なってしまって、なんとか青息吐息にて更新完了。サイト更新用原稿在庫が貯められないのはいつもの、ここ数年の事象です。
昨日、オークションにて落札したCD(また)到着。Sibelius 交響曲第2番二長調〜トーマス・シッパーズ/ニューヨーク・フィルハーモニック(1963年)・・・知識としてはともかく、実物を見たのは初めてのハズで競合なく入手できました。バーンスタインより良いんじゃないの?颯爽と語り上手で、オーケストラのアンサンブルもこちらが上か?明るく骨太なるサウンドはそのままなんだけど、仕上げがていねいで躍動と希望がちゃんとありました。フィルアップが(我らがSONYはんらしい寄せ集め)交響詩「フィンランディア」(リチャード・ヒコックス/ロンドン交響楽団1988年/ま、これは元気良くこぢんまりとした感じ)/「悲しきワルツ」(1959年)組曲「カレリア」(オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団1968年/これは瑞々しくも立派な演奏)となります。(SONY SB2K 63260/2枚組諸経費込1,100円程?)
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明日、休みのはずが、取引先にて終日電話掛けとなりました。ま、緊急時だから仕方がない。今日も昼間かなり体調悪く、とくに頭痛がひどくてフツウなら早退するところだけれど、とてもだけどそんなこと言い出せる雰囲気に非ず。通常の仕事に着手するが、驚くほど効率が悪い(昨日もそうだった)。それなりに残業つきあって、退却。
帰宅したらこの間オークションで落札したCD計4枚届いておりました。0.5枚分ダブりはワタシの不注意だし、もう2枚がけっこう送料振り込み料が掛かって新品と変わらないどころか、逆転する!(これも入札参加してから運悪く気付いたけれど/200円くらいのことガタガタ言うなっ!て)で、届いたら「多少の小傷があるものと思ってください。神経質な方の入札はご遠慮願います」どころではない、ほとんどジャンク品です。ま、エラーにならないから聴けないことはないが、ケースのくもりはなんなのか。濡れティッシュで拭いたら真っ黒!煙草だろうな。きっと。でも、ま、音楽とは出会いですから。些細なる入手経緯齟齬忘れて、音楽を楽しみましょう。
今朝のSibelius 続き、交響曲第1番ホ短調/トゥオネラの白鳥〜レオポルド・ストコフスキー/ナショナル・フィル(1976年)・・・最晩年の録音だけれど、老いの陰など微塵も存在しない、矍鑠とエレガンスな勢いに溢れた演奏です。LP時代からお気に入りでした。音用オーケストラも絶好調の明るく歯切れのよいサウンドを聴かせてくださいました。エエ2枚組ですな。(フランチェスカッティのヴァイオリン協奏曲は未聴)
ショルティ盤到着の関係で聴き比べたのが、Bartok 管弦楽のための協奏曲〜アンドルー・デイヴィス/ストックホルム・フィル(1990年前後だろうが、詳細不明)・・・ジミで神経質、丁寧なる演奏であって、ショルティ/ロンドン交響楽団(1963年)の強面表現を堪能したあとには少々印象で損しているかも。この作品には床しい抑制など必要ないのでしょう。(アンセルメを再確認しくなくては)オーケストラも(Bartokの難曲を楽しむにはちょっとだけ)厳しいかも。それにしても、この録音この一曲だけだったのでしょうか?不思議です。