●2007年11月某日
職場内行事も一段落(これから忘年会シーズンだけれど/今年は取引先とはあり得ないが)ということで、昨夜は(いつもの”つぼ八”にて)職場の仲間と酒。ストレス溜まってますからね、みんな。今朝、顕著な体調悪化は見られないが頭痛若干・・・本日午前中の(内部仕事の)進展、昼から取引先と会議(ちょっと悩ましい)+打ち合わせ連続、さらにちょんぼ防止実務有。これで終わって下されば週末お休みへ突入。間に合わなかったら、明日ご出馬であります。
今朝(なんとか)サイト定例更新済。なんやかんや愚痴りつつ11ヶ月乗り切りました。毎日苦しくて、パソコンを開ける頻度、ましてや文書執筆のエネルギーが弱まっている感じ。昨夜、帰宅は遅かったので今朝(朝食/朝刊ついでに)聴いた音楽・・・
Vaughan Williams 幻想五重奏曲/弦楽四重奏曲第1番ト短調〜マッジーニ弦楽四重奏団/ジャクソン(va)(2000年)・・・もう一曲第2番イ短調も含まれる一枚。こういった地味な作品をしっかり録音して下さるのがNAXOSの矜持でしょう。例の如しの叫んだり激昂とは無縁の静々とした世界がほとんど水のように流れます。こういった作品は逆に集中力を要求されるんです。体調よろしく、精神的にも安定した深夜にでも聴くべき音楽でしょう。
Haydn 協奏交響曲 変ロ長調〜ノイマン/ゲヴァントハウス管弦楽団/ボッセ(v)/エルベン(vc)/フィッシャー(ob)/セルトマン(fg)+Mozart 協奏交響曲 変ホ長調K.297b〜スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン/トルクスドルフ(ob)/シュッテ(cl)/シャフラト(hr)/ヴァップラー(fg)・・・1960年代の録音か?作品の組み合わせ、演奏担当も興味深いCDですね。ほんの聴き流しなので安易なコメントは出来ぬが、ノイマン時代絶好調のゲヴァントハウスも、ドレスデンのサウンドの魅力にかなわない。もしかしたら、作品の馴染み度合い差の印象だけかも知れません。夢見るような管楽器の妙が繰り広げられます。
●2007年11月某日
ぐずぐずとした風邪症状で、このまま快復することを祈りましょう。かなりよく眠れました。本日はお仕事調整日で、次の月の資料作りや身辺整理、段取りを組む日となります。お仕事余裕がないね。上司が言うには過重任務なので来期は担当を見直して下さるそう。それはそれで当たっていて、有り難いご配慮だけれど、現状の本質はちょっと違うような・・・?そんな気もしております。職場、取引先の(長年醸成された)文化への違和感、理解不足、それに沿っていく自らの柔軟性の欠如が問題じゃないか?と。
Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1982年)・・・今月オークションにて落札した一連のCD(1987年発売定価3,300円!)だけれど、これは十数年前所有していたかも。(日本コロムビアの1,300円盤*違いました、もう一個前のアナログ録音)この稀代の名曲の刷り込みは艶々のカラヤンなんです。現在の耳で聴いてもノイマン盤は”地味”と感じるし、当時若かったワタシには(地味ならぬ)”スカ”と聞こえたのかも知れません。しかし、聴き進むにつれ、含羞と抑制の表現、奥行きある自然な音質含め、これぞ文句なしの味わいにじわじわと胸打たれました。
第9番「新世界」と同様であって、金管木管の滋味深い個性的な響きが聴きものだし、定評ある弦だって清涼透明な味わいがたまりません。どうも「この作品はグラマラス!」といった先入観があったのが、こちらこそ正統か。
棚中には”哀しき未聴CD”がたくさんあります。存在さえ忘れているものがあるけれど、わかっていながら何年も放置・・・Brahms 交響曲第1番ハ短調〜レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル(1981年)・・・とうとう取り出す日が!(って、力むほどのことはないが)若々しい旧録音を愉しんでいたので、方向性は想像していたけれど、まさにその通り。第1楽章の煽りとスケール、第2楽章のとことん耽美的な表情(ここが白眉かな?)、ゆったり悠然とした第3楽章、文句なくアツい貫禄の終楽章・・・しかし、ワタシの好みとは別でして(あくまで個人の嗜好として)、ウィーン・フィルが美しくない(とくに弦)と感じます。それはバーンスタインとの相性なのか。世評高いのは理解可能だけれど。
チェコ・フィルのほうが、ずっと懐中にしっくり治まるような安心感が・・・繰り返すが、あくまで個人の嗜好であります。オークションに出すか。
●2007年11月某日
昨日の取引先を呼んでの行事は(それなりに、無事に)クリアしたが、爽快なる達成感みたいなものはなし。「数年掛けてクリアできるのか、そのチャンスは与えられているのか?」と昨日書いて、それはその通りなのだけれど、現状評価としてはしばらく厳しい状況が続いている、ということを自覚しました。”どんな人生にも雨の日もある”(ここ最近、雨続きだけれど)ということでしょう。一朝一夕にすべては好転しない。自分が思うほどに他人(ひと)様は、自分の存在感を意識していないだろうし、数年掛けてじわじわ雌伏の時を過ごすしかない。心身共の健康への留意、慎ましい精神で。
Bartok ディヴェルティメント〜チャバ&ゲザ・シルヴァイ/ヘルシンキ・ストリングス・・・ここ数日聴き進んでいるBartok2枚組であり、複数指揮者?というのがよく分からないが、集中したアンサンブルで緊張感ある作品を文句なく楽しませて下さいました。ラプソディ第1番(チェロ版)〜アルト・ノラス(vc)/サラステ/フィンランド放送交響楽団・・・良く知った旋律だけれど、原曲CDを所有したでしょうか?帰宅してから確認しましょう。素晴らしく鮮やかな技巧でした。
●
取引先幹部+担当を呼んでの行事終了(自分の直接分担は昨日終了済)。精神が緩んでいるのか、はたまた睡眠不如意(真夜中に目覚めてしまう)のせいか、(久々)頭痛有。職場のバファリン服用するが、帰宅しても快復しない・・・上司より上期評価の面談が(短時間)有、(気を遣って下さったのだろうが)実績数値の悪さ、諸実務のトラブル乗り越え、随分と評価点にゲタを穿かせてくださいました。感謝。いずれ冬季一時金は少々下がるが、世間相場を考えれば御の字でしょう。それにワタシには既に、金食い虫が一匹消えております。
音楽は聴く気が盛り上がらないなぁ、そろそろ定例更新+月次「近況」更新が迫っているのに、執筆意欲もさっぱり。Vivaldi ヴァイオリン協奏曲集 作品9「ラ・チェトラ」〜パウル・マカノヴィツキ(v)/ゴルシュマン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1960年頃?)〜前半のみちょっとだけ聴取。最近のリズム感ノリノリの鋭いリズムではなく、旧き佳き時代の伸びやか、清廉なアンサンブルであり、明るく、柔らかく、瑞々しい響きが広がります。このソロはいったい誰なんでしょうか。しっとりしてクセのない、こぢんまりとした味わいが粋であります。ほっとしますね。VANGARDの同シリーズで、ヤン・トマソウ(v)の「調和の霊感」を(安く)探している(LP以来)んだけれど、なかなか見つけられません。
さて、なんとか風邪を悪化させないようにしなくっちゃ。
●2007年11月某日
本日はワリと大きな(取引先との)行事有。昨日、ぎりぎりまで準備しておりました。昨日朝「無事に乗り切れるでしょうか」との願いも空しく、2件お仕事トラブル有(あの、高圧的なもの言いはなんとかならぬか)〜どちらもほんの少しの配慮で最悪なる事態は避けられたことは、あとで気付きました。どうも発生事象の全体像(意味合い)が理解でていなくて、お仕事上の大きな”哲学”の食い違い(ようはするに、お相手の文化に合わせろ、ということか)があるのでしょう。いずれ賞賛でも共感でもない、罵倒の積み重ねに精神的なテンションも萎えがちであります。唯一の打開は、萎縮しない、歩みを止めない、逃げない、ということです。
こんな時には音楽を聴くことも、書籍を読むことも、文書も書くことも、睡眠も不如意。ぼんやり(結果的に)下らぬテレビドラマ見ておりました。
Sibelius 交響曲第6番ニ短調/「テンペスト」第2組曲/交響曲第7番ハ長調〜ペトリ・サカリ/アイスランド交響楽団(2000年)・・・2003年6月広島にて購入@380とのメモが残っております。そうだっけ?記憶まったくなし。清涼かつ情熱的なサウンドと素晴らしい名曲との出会い・・・だけれど、ワタシは音楽を心より楽しんでおりません。
数年掛けてクリアできるのか、そのチャンスは与えられているのか?
●2007年11月某日
土曜午前、かなりやるべきことはやった、打つべき手は打った、と言う自覚があって夢見も良かった(前向きであった・・・既に記憶はないが)が、充電後ケータイに電源を入れると伝言メッセージ有、これが(冒頭)良く聴き取れない。趣旨的にはメールでも良いと理解できるのだけれど、即答求められるんだなぁ、たいしたことではないが、一気に不快な気分になるのが自分でも不思議です。本日はお仕事目白押し〜って、いつもか。ブルー・マンディです。今週で11月も終わり。スケジュールはどんなんだったか?
昨夜、二日続けての「点と線」〜北野武主演ドラマを見ました。彼は映画監督として世評高いが、いくつか拝見した映画は筋立てが粗雑で(映像美ともかく)見るに耐えない。演技者として存在感抜群だけれど、滑舌(かつぜつ)がよろしくない・・・豪華配役陣であり、さすが松本清張の原作は圧巻です。が、ワタシは原作を読んでいない。昭和30年代のセットは素晴らしかった。青森駅から青函連絡船(その逆も)〜これはワタシは経験しております。
Bartok 管弦楽のための協奏曲〜アンドルー・デイヴィス/ストックホルム・フィル(1992〜98年?)・・・先のサラステとの2枚組だけれど、未開封入手であり、裏面だけでは「全部アンドルー・デイヴィス指揮」に見えるが、実際はこの作品のみ。録音情報クレジットも不備。演奏はすこぶる緻密で、ストックホルム・フィルの技量を見直しました。この作品は、機械のような正確さと指揮者の個性色付けバランスが難しい作品であります。お見事。わかりやすい。
Mozart 協奏交響曲 変ホ長調K.297b〜レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団/タビュトー(ob)/ポートノイ(cl)/ショーンバック(fg)/ジョーンズ(hr)(1940年)・・・いわゆる美麗なソロを聴かせるための演奏であって、ややゆったりとした優雅なテンポをとっております。フィラデルフィアの華麗なるサウンド/ソロの技量を堪能させて下さるが、ヴォルフガングの躍動、リズムの切れには欠けるかも。音質は時代を勘案するとかなり明快です。
さて、本日も無事に乗り切れるでしょうか。
●2007年11月某日
昨夜は(お仕事絡みで上司と2回ほどお供をした)西宮「かめかめ」へ女房接待。ここは値段が安いんだけれど、酒飲み過ぎはともかく、品数頼み過ぎ(食べきれず)で、とうとうラストの「お好み焼き」は持ち帰りしました。週末の贅沢であります。音楽にはあまり集中できておりません。
Bartok 舞踊組曲/弦、打楽器、チェレスタのための音楽〜ユッカ・ペッカ・サラステ/トロント交響楽団(1992〜98年?)・・・オーケストラはもともとグラマラスな響きではないし、サラステも大見得を切るような表現とは縁遠い人。前者はショルティ/ロンドン交響楽団(1965年)のLP以来の再会込みが前提になっており、後者はブーレーズ/BBC交響楽団(1967年)だけれど、ずいぶんと静謐と抑制であり、神経質な集中力、線の細さが特異な個性となってこれも悪くありません。(オークション落札で届いた2枚中のもの)
Beethoven . ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61〜ヨゼフ・シゲティ(v)/ドラティ/ロンドン交響楽団(1961年録音)・・・苦手Beeやん中以外と好みの作品だけれど、たった今現在オークションにて2枚処分中。(人気はない)たっくさん手許にあるんですよね、同曲異演が。これは好きな演奏だなぁ。LP時代からお気に入りでした。の衰え故だろうが、それがどうした?というくらい、高貴で誠実で、枯れた味わいが素晴らしい。ぎくしゃくした不器用なテクニックがなんと美しい。この演奏はワタシの出会いであり、”Beeやんは苦手”数少ない例外(大好き!)の所以であります。(ほとんどかつての執筆中からの引用分)それにしても、この”駅売海賊盤”は稀有な存在です。
DOVRAK 交響曲第6番ニ長調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1982年)・・・先の「新世界」と寸分違わぬ感想也。極上のオーケストラの響き、そして録音。含羞と抑制+懐かしい表現。
●
数日来少々風邪気味であり定例スポーツ・クラブ行きを迷ったが、「ボディ・ヒーリング」がヨガの系統で”体調を整える”ことを旨としているみたいなので決行。結論的に快復いたしました。昼から二時間ドラマ再放送堪能(伊東四朗絶品)、サイト原稿執筆少々(調子出ず〜ずっと、だけれど)そして音楽を。
新しい発見というか、目覚めがありました。Boccherini ギター五重奏曲第4番ニ長調「ファンダンゴ」〜ジャン・ピエール・フーメス(g)+ディモフ弦楽四重奏団・・・「ファンダンゴ」(終楽章)が一番有名で馴染みの作品だけれど、数年前の感想(サイト内検索+記憶)では、弦のアンサンブルが少々ヒスっぽく(これは音質アンサンブル両方か?)、表現的にもやや余裕に不足して潤いが足りない、と散々なコメントをしておりました。いつもながら屈託なく平易で、躍動感溢れる旋律が素敵だけれど、これは演奏、もしくは録音に問題あるののかも。つまり弦楽のアンサンブルががちゃがちゃと濁って、しっとりと落ち着けない〜とも。
録音不明、バルカントーン原盤でブルガリアの演奏家だろうが、音質に問題あるとは(現在の耳では)どーしても聞こえない。「弦のアンサンブルが少々ヒスっぽく」というのは、特殊な奏法か、もしかしたら古楽器?系の不思議で素朴な旋律節回しがあるからでしょう。これは”味わい”と理解できます。いや、その、いろいろ講釈抜きにして滅茶苦茶楽しい!作品やで、ということです。第2楽章「アレグロ・マエストーソ」の躍動、そして満を持して登場する「ファンダンゴ」〜スペインの香りとリズム満喫して、ラストカスタネット登場!眼前にフラメンコ舞踏が浮かぶようであります。最高。Boccherini10枚組2,817円(2005年購入)もムダではなかった。もともとFMエア・チェックで散々馴染んでいたんです。
Bruckner 交響曲第8番ハ短調(ハース版)〜ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(1985年)・・・ストレート系のアツい演奏であって、虚飾のない大爆発は昔の印象に変化はない。但し、感動の勘所は変わっているみたいで、最近は長大なる第3楽章「アダージョ」に感極まります。レーグナーは颯爽と速めのテンポで所要時間26分、強面とか、もったい付けたスタイルとは無縁の素朴な表現が胸を打ちます。エエですね。
●
そういえばHMVの通販で、「云々割り引き」止めたみたいで、例えば”グレン・グールドのオリジナル・ジャケット・コレクション”一夜にして大幅値上がり(壱万円ほど)しております。BRILLIANTも@500(一枚単価)越えるようでは話しにならん・・・いよいよ【♪ KechiKechi Classics ♪】の存在感いや増すばかり(?)・・・オークションもキレイに売れてくれぬか?
●2007年11月某日
昨日は歩いて30分、母親来阪の準備として電気カーペット(2畳)もう一枚購入しにホームセンターへ行って参りました。クルマがないと大きな買い物には不便ですね。良い運動になったが。中途半端に汗をかいたせいか、昼過ぎ少々体調不良(風邪?)で「バッサリーヌ」(「バッファリン」のパチもんか?/好きなんです)服用。オークションは順調に入札始まり。昨日到着したノイマンCD6枚の件、堪能しつつ聴き進んでいるが、ケースが濁っていることに気付きました。
おそらくは20年前購入の汚れだろうが、ティッシュに洗剤を付けてこすってみると・・・こりゃ煙草ですな。ワタシはCDを取り落としたり、棚に詰め込みすぎてケースにヒビを入れること再々だけれど、10年を経たものでもケースの濁りはありません。20年間紫煙の影響はタールを付着させるのですね。CD本体は大丈夫、というのはおそらくケースから出していなかったんでしょう。本日、これから(午前中のみ)取引先へ商談+所用。土曜に出掛けることが多くて、ま、仕方がない。
Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1981年)・・・著名なる録音だけれど、初耳。”驚異的”と折り紙を付けたい優秀録音であって、チェコ・フィル極上の練り上げられ含羞に充ちた響きに痺れました。表現としてはオーソドックス。弦はもちろんだけれど、金管の音色はかつて経験したことがない(滋味深い)個性有。小学生、わずか10歳の頃から散々聴き馴染んできたはずの作品なのに、この鮮度、新しい発見に乾杯!たった1曲のみの収録にも納得、しかも定価3,300円也。一枚当たり@380ほどの入手に深く感謝。
Bach ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調/第6番ト長調+(異稿楽章4つ分)〜ルシー・ファン・ダール(v)/ボブ・ファン・アスペレン(cem)(1999年)・・・古楽器によるBach ヴァイオリン作品の棚中定番として購入したはずだけれど、ちょっと失念しておりました。(「NAXOSの件」というサイト更新関係で、枚数カウントしているうちに存在に気付いた)古楽器演奏の黎明期には技術的に不備だったり、妙に表現が乾きすぎていたり、といった録音も散見されたものです。細部配慮に充ちた瑞々しい音色、響きはウェットであり、少々軽快さに欠けるか?とも思うが、ワタシ湿度高い日本に生まれ育った者としてこういった方向も大好きです。けっこう深刻であり、嘆きの表現でもある。
録音も極上。
●
ケータイに(要らぬお世話で)メールが転送されており、どうしても事務所に戻ってお仕事消化が必要となりました。出先での商談は粛々と問題なく進み、急ぎ新大阪まで取って返し。猛スピードで種々宿題消化・・・で、お仕事無事終了(じつは一件失念していたことに気付いたのは電車の中〜ま、月曜でもいいや)。二時間ドラマの再放送愉みつつ、ノートパソコンM55Vの設定継続・・・挙動不審なことはないが、唯一”なかなか終了しない”ことのみが不具合です。電源ボタンを押せばちゃんとシャット・ダウンとなる設定をしているので困ることはないれど、気になります。
CD更に2枚到着、先に落札していたBartok也。「入手した枚数だけ処分」という鉄則を作りつつあるので、オークション出品追加。誰か買うてくれい!たのんます。
Dvora'k 交響曲第7番ニ短調〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1957年)・・・久々の聴取であり、既に50年前の太古ステレオ録音・・・だけれど、大音量で音が割れる以外はまぁまぁまともな音質でしょう。ノイマン/チェコ・フィルによる極上のサウンド+録音を聴いたばかりに耳には少々分が悪いが、入魂の情熱演奏であります。叙情が勝って、やや構成感に弱く、オーケストラの技量的な安定にも問題あるかもしれないが、第3楽章「スケルツォ」の甘美な旋律には、第8番ト長調にだって負けない魅力を感じさせて下さいました。
このCD、コンピレーションが変でしてBrahms の二重協奏曲(カンポーリ(v)/ナヴァラ(vc)1959年)の第1楽章のみが追加されました。何故?ま、後年DUTTON(CDSJB 1020)で全曲入手したけど。やや曇りがちだけれど、奥行き残響自然な音質であり、しっとり良い演奏に間違いはない。
●2007年11月某日
珍しくゆるゆるの祝日休み、昨夜一年半愛用してきたノートパソコンM55V(パソコン工房)不調で(いきなり落ちて再起動)、物理的な不調ではないと見てリストアしちゃいました。深夜〜今朝に掛けていろいろ再設定中・・・こんな作業は意外とストレス解消に良いもの、ノーミソ空っぽで自分なりカスタマイズ(日常使いの日本語変換ATOK+各種フリーソフト入れ)に熱中しておりました。ブラウザをMAXTHON標準として無事無線LAN接続〜飛び込んできたのは(ネット友人)「ゆらさん逝去」の知らせ!!彼と京都で飲んだのは4年程前かな?人の運命(さだめ)は儚いもの、朝からどんよりしちゃいました。合掌。
Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜ウラディミール・デルマン/エミリア・ロマーニャ”トスカニーニ”交響楽団(1994年ライヴ)・・・かなり以前、10年以上前にERMITAGE盤にて購入したが気に入らず処分、昨年10枚組ボックスを再購入していたら含まれて再会したもの。乾いた音質(悪い音ではないが)、60分に及ぶ遅いテンポ設定がオーケストラの非力さ、薄さをはっきり浮き立たせました。当時のワタシはそれが気に喰わなかったんでしょう。現在の耳、そして知人急逝の報を受けた心情には誠実に響き渡って、それなりの感動を呼びます。時にテンションが続かなかったり、各パート自発的魅力あるサウンドに不足するにしても。
オークションにまた出品。きっと売れて下さることでしょう。良心価格だし。
●
一昨日落札したCD、早くも到着。届いてみると計6枚ですべてヴァーツラフ・ノイマン旧録音のDvora'k/Smetana全部諸経費込みで2,300円だから、ま、良心価格でしょう。早速、Smetana 交響詩「ヴィシェフラド」「モルダウ」〜ノイマン/チェコ・フィル(1975年)・・・聴いてみました。エエですね。なんともいえぬ味わい深い、自然体の表現と草の香りが漂うようなオーケストラの響き。あまりに馴染み過ぎて真剣に聴くことが少ない作品だけれど、思わぬ琴線に触れる演奏ってあるもんなんですね。エエ買い物だったかも。
●2007年11月某日
ワリとよく眠れ、寒さ募ってきているので朝起きるのに少々勇気が・・・ま、こどもの頃の北海道経験に比べれば屁でもないが。本日、大取引先〜大きな組織なのでいろんな部署があるんです〜と数ヶ月仕込んできた”学習会”(講演会)本番であって、職場を午前11時に出発。それまでに昨日溜めた宿題を終えれば、土曜日は取引先よりそのまま帰宅できます。早めに出掛け、上司と短時間打ち合わせもあり、成功の確率は(根性入れて)五分五分です。(間違いなく飛び込み仕事有と予測)本日、職場に戻ってやり切る!という手もあるが、夕方以降フリーになるかどうかも微妙。
今朝、Shostakovich ヴァイオリン協奏曲第1番〜ボリス・ベルキン(v)/アシュケナージ/ロイヤル・フィル(1989年)・・・何度聴いても、この暗鬱な旋律に馴染めません。ま、お勉強です。歴代ソ連(死語だなぁ)巨匠達の音源も手許にあるから、もっとお勉強しよ。Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)〜フェレンツ・フィリッチャイ/RIAS交響楽団(1954年)・・・「春の祭典」(1953年)ではオーケストラの技量とか暑苦しさに少々保留条件を付けたが、こちらはずっと(音質含め)クリアでバランスの良い、生き生きとした演奏だと思います。アンサンブル、オーケストラの響きの明晰さも特筆すべきでしょう。時代年代を感じさせない鮮度。
昨夜(勢いで)CDを5枚ほど落札したが、ちょっと冷静に考えると(自分の概念では)それほど安くもなし、どーしても聴きたい!という音源でもなかった、と少々反省。ま、安い飲み屋一回分にも充たないから、せめて大切に聴きましょう。HMV通販に注文した分も在庫切れ再プレスらしくって、来年迄待たなくっちゃいけないみたいです。
●
いちおう100%消化か。宿題午前11時迄にすべて終え、(自分が諸準備した)講演会も無事(なんとか)終了。一件トラブルが舞い込んだけれど、後回しにせずそのままお詫びに伺って、なんとかその場は治めました・・・本日は結婚記念日(失念しておりました)。取引先より直帰、駅前散髪屋にて”ほとんど坊主”短髪に仕上げ(懺悔カット)て帰宅、女房と鮟鱇鍋で祝杯を挙げました。明日、休み。毎日、なんかいやぁなツカれ続きます。ま、とにかく一段落。
Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル(1961年)・・・LP時代というか、ほとんどこども時代からの馴染みの一枚であって、惚れ惚れするほど艶々の(英DECCA)録音也。表現的には雄弁に過ぎ、弦の高らかな響き、金管の迫力に圧倒されるが、壮年時代のカラヤン颯爽とした語り口しっかり愉しめました。巧過ぎ。旋律に品を作り過ぎ・・・だけれど、間違いなく稀有なる体験であります。
第3楽章「アレグロ・グラツィオーソ」の哀愁のメロディはこれで知ったんです。こども時代の刷り込みは偉大です。
●
”グレン・グールドのオリジナル・ジャケット・コレクションは売り切れた”という情報は誤りのようで、在庫有、となっておりますね。う〜む、参萬円かぁ・・・。(精神的)ビンボー人にはツラいところですなぁ。ダブり在庫処分はほぼ終わっているんだけどなぁ・・・
●2007年11月某日
相変わらず、どんよりとしたお仕事状況でして、ま、(大)取引先と噛み合っていないというか、全貌が見えていないというか、冷や冷やの綱渡り状態(何度か既に落下している)続いております。昨日、お仕事終了後、提出物のミス、サンプル手配漏れ(大量)思い出し、毎日がフォロー作業ではどーしょーもない。しかし、あの高圧的なものの言い方はなんとかならぬか?女房は実家の母親が風邪とかで外泊、職場の仲間と酒、少々、というかそれなり。最近、音楽生活から(やや)離れております。12月初旬の会議前泊日、また酒席が入り、どちらかというとワタシがメインであって義理もある・・・当初欠席の方向で考えていたけれど、致し方なく(前回続きの)深夜バス東京行き・・・かなり寒くなってきたし、体調維持のみが心配です。
一昨日夜、締め切り間近なオークションにてCD2枚組落札〜到着は来週くらいかな?11月度出品分は一通り終了しているが、トライヤル出品の「駅売海賊盤」のみ売れ残っております。ま、そーだろうな。それでも4枚は出たんだけれど。
今朝、Arnoldシンフォニエッタ第1〜3番+オーボ協奏曲/フルート協奏曲〜ロス・ポープル/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団/マルコム・メッシター(ob)/アンナ・ペイン(fl)(1996年)・・・ことし2007年6月購入のものだけれど、前回聴取時にはほとんど「?」状態だったもの。穏健英国音楽中でも、各々個性はあって、旋律の素っ気なさ、愛想のなさは突出しております。それでも、静謐+裏地的無表情なるユーモアは時に感じることはできて、じょじょに身近になりつつある・・・そんな手応えがありました。立派なアンサンブルだけれど、この団体は1990年代怒濤の録音後、無事活動が続いているのでしょうか。
では、行ってきます。朝飯を外で喰おうと考えているので。
●
本日お仕事消化80%!大小不快なトラブルがない(というか、クリアできた)珍しい一日でした。よう働いた・・・というのは間違いであって、もっと大きな流れや動きを作るのが本来のお仕事ででしょう。机にかじりつき、パソコンと睨めっこ、メールとケータイに追いかけ回される一日。楽しくないね。
ノーミソ空にして、二時間ドラマ見ております。音楽は聴いておりません。
●2007年11月某日
ちょっと寒いですね。ちょっと、だけれど。クルマがないと灯油を購入するのに苦労するし、灯油缶も再購入しないと。小さい、手で運べるものはないのか。ペットボルトでも良いかも、でも、ことしは灯油もずいぶんと高いそうです。ガソリンも然り。その辺りの苦労とはことしは無縁です。暖かくして出掛けましょう。ワタシは暑がりだけれど。
今朝、Scho"nberg 「グレの歌」〜ルネ・レイボヴィッツ/パリ新交響楽協会管弦楽団/合唱団/リチャード・ルイス(ヴァルデマール)/エセル・セムサー(トーヴェ)/ネル・タンジェマン(森の鳩)/フェリー・グルーバー(道化師クラウス)/ジョン・ライリー(バス)/モリス・ゲゼル(語り)(1953年)・・・途中(1枚目)まで。2枚組が現役であって、廉価盤として扱っても良い価格だけれど、ワタシのは昨夜聴いた「浄められた夜」(ゴルシュマン)やら、ピアノ作品集(エリザベート・クライン)も含む4枚組でほぼ同価格入手(困難)となります。(DOCUMENTS ISBN 3-86562-174-0)名録音技師アンドレ・シャルランの録音なんですってね。
なるほど、ずいぶんと聴きやすい音質であって、いつも感じることだけれど、これはWagnerの世界(とくに「トリスタン」)に近くて、濃厚後期浪漫の雰囲気充満した美しい作品です。オーケストラはパリ音楽院の変名?柔らかい歌い口の歌手陣、色彩豊かなオーケストラが雰囲気豊かに、しかも明晰に響きます。「間奏曲」に於ける激しい官能の盛り上がりは「トリスタン」を更に上回る激情と妖しい興奮がありました。
●2007年11月某日
お隣大阪市長選で助役出身・政府与党系現職が敗北。民間出身・野党系候補は若さと知名度+変化への期待を反映したものでしょう。今朝の新聞にもあったが、実質上応援があった市労連との関係、つまり、”お役所仕事”をばっさばっさと切っていけるか、が問題です。圧倒的多数を誇る自民公明議員との議会運営も大変なことでしょう。(大阪市のことではないが)先日、テレビで”視察”と称してあちこち遊び歩いている議員の摘発があったけれど、稼ぐことを知らぬ、使うことのみの組織というのは腐るものなのでしょう。防衛省然り。閑話休題(それはさておき)、ワタシは(いつもどおり)どんよりとした月曜を迎えました。失敗ばかりで成果が上がらない自分の現状にウンザリ・・・事実現実だから仕方がない。
音楽それなりに・・・Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立放送交響楽団/合唱団(1962年)・・・一連のYedangClassicsの一枚であり、放送録音なのだろうが音質優秀で拍手はありません。ライヴではないのかも。アクの強い大柄な表現がウリのロジェストヴェンスキー(ましてや若い頃)だけれど、思わぬ繊細な響きとあちこち露西亜風サウンドのパートが効果的にバランスして、存分に楽しめました。個性を聴くだけではなく、作品を堪能させる立派な演奏。
久々の聴取だけれど、Debussy 「イベリア」/牧神の午後への前奏曲〜ポール・パレー/デトロイト交響楽団(1955年)・・・速めのイン・テンポ。いっさいの虚飾なし。芝居っけも、よけいな「タメ」も節回しも、リキみもなし。まっすぐの速球勝負。なのに繊細さに満ちあふれるアンサンブルの優秀さ・・・とはかつてのコメントだけれど、音質については(その後の自分の嗜好の変化もあって)無条件絶賛ではないが、年代を考慮に入れれば驚異的と評して良いでしょう。素っ気なく、剛直であり、一方で得も言われぬ味わい雰囲気有。
さて、出勤時間が迫ったのでここまで。一日有意義なる前進がありますように。
●
有意義なる前進も何もないが、出勤すればそれなりに元気出るもんです。お仕事進捗率は体感58%?今週は金曜祝日で、土曜はお留守番役になってしまいました。ま、エエか。宿題溜まっているし。
昨日聴いた音楽の続き。Scho"nberg 「浄められた夜」〜ウラディミール・ゴルシュマン/セントルイス交響楽団(1945年)・・・話題にも上らぬ”歴史的録音”だけれど、入魂入念のど根性演奏でした。どんな細部にも熱気が充ちていて、浪漫な作品はとことん浪漫に、といった決意が感じられる文句なくアツい演奏也。
Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ギュンター・ヘルビッヒ/ベルリン交響楽団((p)1978)・・・地味な指揮者であり、演奏であり、録音だけれど、ワタシは彼の演奏を称揚しております。交響曲第2/3番然り、Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」然り。落ち着いてオーソドックスであり、どこにもムリがない。中庸であり、淡々と素のまま無垢な演奏が繰り広げられました。こんな内気なBrahms もエエではないか。
帰宅して、疲れ果て(とくに眼が)、風呂上がりに聴いているのはBach ゴールドベルク変奏曲〜ワンダ・ランドフスカ(cem)(1933年)・・・復刻された現代チェンバロを使用した歴史的録音だけれど、音質条件はもちろん資料的価値を超え、充分拝聴に値する”エネルギーと歌”を聴き取ること、可能であります。Bach が演奏スタイルを問わないのは前提だけれど、おそらくはこの太古録音で「ゴールドベルク」と出会っても道は誤らない。研ぎ澄まされた美しいアリアと、千変万化する変奏曲の宇宙に酔いしれるばかり。
全46分。繰り返しなし。
●2007年11月某日
眠さが不規則であって、昨夜早々にフロに入って夕飯を喰ったらもう異様に眠い・・・小一時間ほど布団に倒れ込んでしまって、それから「美味しんぼ」しっかり拝見・・・ワタシは漫画を滅多に見ないが、これと「ゴルゴ13」は別格です。いやぁ、笑いましたなぁ。松岡昌宏(山岡士郎)/松平健(海原雄山)とも原作クリソツ。それどころか、ドラマでは苦戦続きだった優香(栗田ゆう子)もイメージピタリですな。松澤一之(赤鼻パンチパーマの富井富雄副部長)も原作彷彿。筋もシンプルでわかりやすい。しかも、ベタな結末がよろしい。肩が凝らないドラマでした。ワタシ、TOKIOの大ファンなんです。
サイト更新すべく音楽を断続的に聴いているが、集中できず。読書も同様です。聴くべき音楽(CD)/読むべき書籍はいくらでもここに有。時間もある。体調だって悪くない。贅沢極まる状態に、残された課題は”精神”なんでしょう。Mahler 交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」〜エミール・タバコフ/ソフィア・フィル/リュドミラ・ハジエヴァ/タマーラ・タカーチ/ボリアーナ・ラバコヴァ/ヤーノシュ・バンディ/パル・コヴァーチュ/タマーシュ・シューレ/ブルガリア国立“スヴェトスラフ・オブレテノフ”合唱団/ブルガリア国立放送合唱団/ブルガリア国立放送児童合唱団(1991年6月)・・・第1楽章のみ(久々)拝聴。但し、第1楽章のみ24分でCD一枚分。
(お気に入りMahler 中では、やや)苦手系作品だけれど、集中の結果か心底感動いたしました。リンク先(題名)にあるように「Mahler を聴くこと、そのものが贅沢行為」であって、ましてや「千人の交響曲」でっせ。やや速めのテンポ、さっくりとした表現ながら、録音の優秀さ、響きの明晰さ(編成が大きいばかりに混沌とした威圧ばかりが耳に付くこともないではない)に音楽の姿をしっかり確認できました。例えば金管の技量不足などを指摘することは可能だろうが、全編に漂う祝祭的な(つまりめでたい)雰囲気が聴き手に歓びを(たっぷり)与えて下さいました。
常に自分は贅沢三昧であり、幸せなんだ、と自覚いたしましょう。これから毎週日曜恒例、スポーツクラブへと参ります。
●
8:49のご近所発バスに乗り、阪神尼崎を11:14発で戻ってくる規則正しいスポーツクラブ通い完了(当社健保組合指定で入会金不要/都度払いも安い)。スポーツ後の風呂も快適です。本日昼は外食せず、昨夜の野菜と鶏胸肉の炒め物(失敗作)をカレーに仕立て直した逸品にて済ませました。女房がテレビで仕入れた「旨いコーヒーの点て方」(ま、フツウのコーヒー・メーカーではあるが)準拠の食後の一杯も上々です。
食後の音楽は、Beethoven 交響曲第7番イ長調〜ジョン・エリオット・ガーディナー/レヴォリューショナル・エ・ロマンティーク管弦楽団(1991〜1993年ライヴ)・・・こどもの頃大好きな作品だった(とくに第2楽章「アレグレット」)が、中年以降はすっかり敬遠する作品の代表となってしまいました・・・が、驚愕の印象一変!瑞々しく軽快、力みも誇張もない、優秀なる古楽器アンサンブルがまさに快感であります。強靱粗暴に絶叫せず、素朴粗野にも陥らない。洗練と鮮度タップリの切り口であって、表現としてはむしろオーソドックス(現代楽器使用のアーノンクールに比しても)でしょう。すっかり感心いたしました。
●2007年11月某日
昨日、諸作業をこなしつつ、阿鼻叫喚状態極まった机上机下を(それなりに)片づけて取引先へ。商談はいろいろイヤミを言われつつ、珍しくも事前準備通りコトは進んで更に一件トラブルをクリア(本丸絡み)しました。ちょんぼトラブル再発防止のための毎週作業、それと(本日から始まっている)大きなセールの現場撮影は明日に回し(休日仕事半日)てしまいました。出先から女房に連絡して、自宅近所駅前にて”一週間ご苦労様”の酒(いつも通り魚中心)〜先週も息子と飲んだり、昨日もワイン飲ったりしたばかりなのに。
音楽聴く気も起きず、二時間ドラマ堪能・・・できず犯人もわからぬまま途中睡魔に負けちゃう。で、丑三つ時前に途中覚醒也。Bach ゴールドベルク変奏曲〜グレン・グールド(p)(1981年)・・・一年前、グレン・グールドのCD所有は計23枚を数えたが”所有せぬこと”の大切さを自覚して少しずつ処分、現在はこの作品2枚新旧録音のみ棚中在庫となりました。オリジナルジャケット80枚組はとうとう購入する勇気が出ぬまま、売り切れ状態みたいです。経済的なことではない(処分で半額はカヴァーできた)”聴く”自信がなかった、ということです。
このCDは数年前(2003年)BOOK・OFF@250入手したものでして、所謂”出物”の極みでしょう。(ベスト・セラーだから数回見掛けている)旧録音に比べ、いっそうクールで客観的であり、細部明確入念であり、枯れ、アクが抜けた演奏と感じます。疲れ果て、煮詰まった自分に相応しい音楽なのでしょう。バロック・スタイルとかBach ではなく、よくできた音楽(のみ)が粛々と流れている・・・すべてを忘れ去る至福の時間。アリアの回帰で覚醒(または睡眠)できます。
加藤周一編「私の昭和史」(岩波新書)・・・1988年とは既に20年前か。おそらくは絶版でしょう。加藤周一さんの「まえがき」は庶民の昭和史募集と選定の経緯として必要だけれど、ネタバラシは不要どころか、むしろあとの楽しみを半減させる(蛇足)と思います。驚くのは内容的に”左翼”であって(善し悪しではない)これは時代だった(つまり、現在が知らず右傾化している?)戦争の悲惨さ無謀さを理屈や一般論ではなく、カラダで見知った世代の説得力であり実感なのだろうと思います。女性の応募数は少なかったが、選ばれた文書は男女同数〜冒頭「ある伝言」・・・通り一遍の同級生からのお手紙お返事を後生大事にお守りとしたまま、戦場に消えた若者からの伝言。彼にとってはそれが”恋”だったんですね。少なくとも母親は”息子には素敵な恋があった”と信じていた、とのこと。映画にでもなりそうな、胸を締め付ける逸話です。
1920年代生の投稿者はほとんどご存命ではないでしょう。ぜひ、復刻して欲しい一冊。
●
朝一番(といってもゆっくりだけれど)取引先へ伺って(先日の)ちょんぼ防止作業〜更に売り場に(ほんまは数ヶ所訪問すべきだけれど、サボって)一箇所のみ訪問。商品マスター仕込んだ(自腹)ノートパソコンの内蔵無線LANを使ってみたくて、昼前にはマクドナルドへ・・・話題の新メニュー試したが全然旨くないし、コーヒーも最悪・・・とにかくお役目終えました。
帰宅したら待望のHMVからのCD到着!・・・というのはウソで一年以上前から注文しては「未入荷」「再注文」を繰り返して、すっかり忘れていたScho"nberg4枚組(主たる目的はレイボヴィッツの「グレの歌」1953年)でした。二時間ドラマ再放送堪能したあと、ピアノ作品集(作品11/19/23/25/33A/33B+3つのピアノ小品集+4手のための6つの小品)〜エリザベート・クライン+タマシュ・フェハー(p)(1997年)・・・全然歯が立まへんな。エリザベート・クラインは現代音楽のスペシャリストらしいですね。このような素っ気ない、複雑な旋律に”歌”を感じられるようになるには少々修行が不足しております。CD一枚消化に苦労しまっせ。「3つのピアノ小品集」「4手のための6つの小品」は甘く切ない、しかも親しみやすい旋律が楽しめます。初期の浪漫の残り香漂う時代のものか。
●2007年11月某日
お仕事的にどんよりと(ややスッキリしない)毎日であり、昨日朝は入魂の重点商品実績出!で期待の半分実績(大敗北)でガックリ来て、+いくつかトラブルも抱えました。(一個だけクリア、ほかは継続中)取引先との商談自体は(稀有なことに)”思った通り”の成果であって、夕方早々に直帰〜途中、思い出して”ボジョレ・ヌーボー”を購入〜贅沢ですな。女房と一本空けました(サカナは和風であったが)。銘柄とか全然気にせず、ご近所ディスカウントのお店で購入したものだけれど、軽快だけれど思わぬ深みがあっておいしかった・・・酔眼状態でサイト用原稿を仕(でっち)上げて、本日定例更新済。そこにも言及あるが、オークションCD大型入札者より無事入金有。ワタシにとっては望外の入札結果でした。
一昨日(出張中)の音楽追加。Corelli 合奏協奏曲集 作品6/1-7〜ムジカ・アンフィオン(2004年)・・・LP時代からお気に入りでした。既に記憶も薄いがネヴィル・マリナー盤だったかな?破顔一笑!ヴァイオリン・ソロが次々と熱気を帯びて追い掛けていく姿に(いつもながら)ドキドキしました。音質の印象(粒が粗い?)か、アンサンブルがややラフな古楽器だけれど、躍動勢いに於いて不満なし。通奏低音の多彩なこと(使用楽器/音色/そしてリズム感!)はバロックの必須条件でしょう。
今朝、その流れでCorelli ヴァイオリン・ソナタ集 作品5/1-6〜レミー・ボデ(v)/テル・リンデン(vc)/フェントロス(テオルボ)/ベルダー(cem)(録音情報抜)・・・上記ムジカ・アンフィオンとほぼ同じメンバーだけれど、こちらのほうが響きがクリアでいっそう聴きやすい。憧憬に充ちた旋律はこれまたLP以来の再会に入りでした(グリュミオー盤だったか?)。古楽器の技量も極まった感溢れる、粗野と洗練と広がりがバランスした素晴らしき演奏です。
では、宿題一杯抱えつつ行ってきます。なんとか乗り切りたいもの。
●2007年11月某日
一昨日夕方商品トラブルがあり、その処理を継続しつつ大手取引先との交流酒席(上司お供の事務方役)〜深夜バスへ。社会人(中年)になってからは3度目?予想よりはマシ(それなりに眠れた)だったが、これは若者用の東京便です。体調はなんとか維持。一日会議というか半分ほど研修を兼ねているが、純実務的なところでのわかりやすさを(より)求めたかったところ。取引先との細かいトラブルが継続しているのは自分の不注意やら作業スタイルに問題があって、不安でスッキリしない日々が継続中。内部的な処世術はすっかり上手くなって、堕落したかな、とも感じて自己嫌悪、少々。前職場自分のチームにいた若者と久々に会議で一緒になって、”その後”の滅茶苦茶な職場運営を嘆いておりました。
出張細切れ時間(時間待ちなど)でけっこう音楽聴きました。R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」「ティル」「死と変容」〜ロリン・マゼール/クリーヴランド管弦楽団(1979年?DDD)・・・再度、ちゃんと。優秀録音なのだけれど、お気に入りPHILIPS辺りの中低音と奥行き重視、とは異なって”音質そのものが快感”ではない。クリーヴランド管のアンサンブルは優秀なのだけれど、各パートの響きは地味と言っても差し支えないほどであって、脳裏にはウィーン・フィルのホルンが木霊しているのか。いずれ、この作品では”自分の求めるもの”がはっきりしておりません。
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管弦楽団(1976年)・・・数ヶ月この作品ばかり聴いているが、おそらくは正確さ+優秀なコンセルトヘボウの各パートの自主的技量表出、指揮者のオーソドックス穏健で過不足ない統率力で満足度が極めて高い演奏であります。録音は会場残響奥行きが暖かく収録されていて、ほぼ理想的な世界。(ほか2枚ほど聴取/後述)
東京帰り羽田までの空き時間で五反田BOOK・OFF急ぎ訪問。CDは購入意欲(出物も)なく、書籍を7冊ほど購入(1冊読了/後述予定)。本日は取引先と2件商談。相変わらず宿題に追われております。
●2007年11月某日
さて、本日の課題は明日以降のお仕事段取り(これはいつものこと)+酒席〜深夜バス上京での体調維持でしょう。帰宅は明日遅く、羽田-神戸便にて。オークション大口落札者は3度目の連絡でようやく返事有〜こちらの通信をちゃんと読んでいないようで、やや要領を得ない感じです。悪気はないようなので、早々に送付しておきましょう。
今朝の音楽は・・・Bach 平均律クラヴィア曲集第2巻より後半〜エドウィン・フィッシャー(p)(1933-36年)・・・LP時代からお気に入りでした。度も聴き込んで最近、ようやく様子が見えてきた録音であります。結論的に”端正で敬虔な味わい”ということであって、時代から考慮すると巨匠時代の大型Bach が生き残っていたはずだから、ずいぶんとモダーンで繊細な表現でしょう。音質印象から”乾いた表現”と感じたこともあったが、滋味深さが粛々と染みこみました。
R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」「ティル」〜ロリン・マゼール/クリーヴランド管弦楽団(1979年?DDD)・・・昨年辺りに@250で入手したまま未聴だったもの。ワタシはR.Straussに速攻でコメント付けられるほど佳き聴き手ではないんです・・・出張準備しなくては、本日は音楽を持参いたしましょう。
●2007年11月某日
新聞休刊日+健康診断で朝することはトイレでナニを採る作業のみ。昨夜9時以降食事はもちろん、水分も摂っちゃいけないそうで、とにかく朝一番で詫びの電話と訪問日程を決めて、できるだけ午前中に健康診断を終えたいもの。本来のお仕事もきつきつで溜まっていて+ちょんぼ詫びでしょ、どんよりしちゃっております。トラブル発生が出先だったので、職場の仲間に当面の処理で大迷惑も掛けてしまったし。職場の発言権も大幅ダウンか・・・岡山時代だって(職場の位置確立まで)3年くらい掛かっているいるからね。
Mahler 交響曲第5番嬰ハ短調〜第4楽章「アダージエット」/終楽章〜ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団(1990年ライヴ)・・・臨場感ある音質、暖かくも優秀なるオーケストラのアンサンブルもぴかいち。一歩引いてややクールな姿勢崩さず、あくまで細部克明に仕上げて作品の味わいを無理なく表出させたものでしょう。おそらくはもっともバランスの取れた(音質、指揮者の解釈、オーケストラの技量)全集だと思うが、ワタシの所有CDは(残念ながら)第1〜5番(フランスEMIの5枚組)+オークションで入手した第6番のみとなります。それにFMエア・チェックの第8/10番+大地の歌(MD)・・・なかなか全集が揃わなくて、先年ボックスが発売されたら、先行発売の5枚組はオークション処分で見向きもされない・・・悩ましいものです。音楽の価値とは無縁だけれど。
では行って参ります。
●
思ったほどの叱責も(全然)なくて、粛々とトラブル処理をしたのみ・・・関係者一同にお詫びしつつ、午前中は健康診断也(春より体重2kg増/反省)。ほんまはもうなにもやる気が起きなくて、早退したいくらいだったがそうもいかず、いろいろと資料作りや作業を進めておりました。で、定時でさっさと帰宅!明日から仕切直し!さっさと夕飯を喰って、サイト原稿執筆少しでも・・・(ネタ明かしできず)
Bach 無伴奏パルティータ第1番ロ短調BWV1002〜ユーディ・メニューイン(v)(1935年)・・・19歳の録音は朗々と自由闊達、のびのびとした明るさ、アツさに溢れ、晩年の技術的クセや危うさの欠片もありません。晦渋や深刻さ、眉間に皺とは無縁の若々しい表現であります。じつは10枚組を注文しようと思っていたけれど、かなり手持ち音源とダブることに気付いて断念、棚上ボックスより取り出したCDでした。
明日、(当初予定より変更有)朝から東京行きを断念、夕方より来客接待役、それから深夜バスで東京へ向かいます。カラダはキツいが、昼間に諸作業消化できるし、交通費は浮くし(ケツの穴小さい!)で、思わずHMVへCD通販注文入れちゃいました。
●2007年11月某日
気分が優れないときには、音楽を聴くことに慎重にならなくては。中学生時代、Wagner 「ローエングリン」第1幕前奏曲/「オランダ人」序曲〜ハンス・クナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル(1962年)を初めて聴いた時(17cmLP)腹痛であって(当時は胃腸が弱かった)、以来この作品を聴く度に体調が悪くなる・・・回復に数十年掛かりました。音楽に逃げず、できれば心優しい状態で音楽とともに過ごしたいもの。
夜はわりとよく眠れました。風邪気味だけれど、朝一番でスポーツ・クラブへ。しっかり運動することは精神状態にはよろしいことなんです。いろいろオモロクないこと、自らの失敗、(内外)信頼の失墜、罵声(予測だけれど)〜とにかく起こってしまったことは悔やんでも仕方がない。ハラ決めて明日朝出掛けましょう。オークションは半分送付したが、肝心の大量入札者の連絡が遅いのが気になります。
●
イエルク・デムス(p)のSchumann全集を購入予定だけれど、彼のピアノ作品は以前から大好きで、あちこちバラでけっこうな量の作品が棚中に揃います。ダヴィッド同盟舞曲集/幻想小曲集 作品12〜ベンジャミン・フリス(p)(1991年)・・・第6回ルービンシュタイン・コンクール(1989年)優勝、イギリスのピアニスト(だそう1957年生まれ〜ワタシと同年齢)で、NAXOSに(ASVにも)けっこうな量の録音があります。清潔で真面目、強面な力感なく(例の、馴染みの)気紛れな旋律がかえって素直に生きていると思います。
続いてルービンシュタインでも〜とCDを取り出すと、やけに重いじゃないの。で、(数年ぶりに)開けてみると別CDを封入してあって、一時、ケース節約で駅売海賊盤を入れ込んだまま記憶が飛んで行方不明に・・・Mozart ピアノ協奏曲第20/21番〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/ウォーレンシュテイン/RCAヴィクター交響楽団(1961年)〜数年ぶりの再会でした。で、ニ短調K.466のみ再聴・・・明るく豊満で瑞々しい。ウォーレンシュテインのやや粗い伴奏も勢いがあって、こんな演奏は(最近)意外とないもんです。
Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」〜ミヒャエル・ギーレン/南西ドイツ放送交響楽団(1997年)・・・メモによると2004年7月の購入となっており、たしか当時”妙にクール過ぎて色気がない”と感じたはず。トラック分けがない(一度聴き始めたら逃れられないよ!)のはともかく、こうして数年ぶりの再聴印象はクールに間違いないが、透明でニュアンスに富み、繊細な味わい+迫力もあるということです。素っ気なかったり、色気に不足することもない。アンサンブルの集中力、響きのクリアなことも特筆すべきでしょう。ダウス/欧州合唱アカデミーも同様。録音も良好。
義父逝去による欠礼ハガキ、通り一遍でなく赤ちゃんの息子膝に抱いた亡き爺さんの写真も添えて、ちょっと素敵に仕上げて本日投函。
●2007年11月某日
これから発生する大きな謝罪とフォロー作業、ただでさえ少ない信頼、完全失墜を考えるとゲンナリして音楽聴く気もおきません。いちおうサイトは定例更新だけれど、原稿在庫は尽きていて書き足す意欲もなし。オークションもほとんど終了しつつあるが、これは約束事なのでとにかく落札者に連絡を付けました。「音楽日誌」継続〜ピンチです。
●
一通り諸作業終え、昼から帰ろうと思ったら、イレギュラー発注商品が到着していない・・・まったくワタシの責任でもないが、自分の守備範囲で発生したことだから仕方がない〜悪いときには悪いことが重なるものですな。(夕方辛くもクリア)”お仕事大ちょんぼ”は、まるまるワタシが悪いわけでもないことが判明したが、おそらくすべてワタシの責任となることでしょう。仕方がない。二重三重にチェックする仕組みを作らないと。とにかく明日、一日しっかり休んで月曜健康診断です。時間を遣り繰りしてお詫びに行かなくては。
気分はどんよりだけれど、本来法事日程であった本日、息子がお仕事休みだ、ということで夕方連絡有、梅田で湯浅(和歌山県)の魚をいただきました。息子と楽しく飲んで、かなり気分転換となりました。オークション落札されたCD荷造りしつつ音楽を聴いたけれどまったく集中できず・・・Saint-Sae"ns交響曲第3番ハ短調〜エフゲニ・スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1982年)・・・ふ〜ん、といったところ。あちこち旋律が粘ります。(BBS書き込み絡み)Stravinskyバレエ音楽「春の祭典」〜フェレンツ・フリッチャイ/RIAS交響楽団((p)1954)・・・以前、暑苦しくて、オーケストラが余り上手くないと感じたものだけれど、なるほど粗野で熱血演奏だったんですね。
でも、とてもだけれど気分盛り上がらず・・・
●2007年11月某日
(仙台三日目/ラスト)昨日、会議会場+宿泊は高級ホテルでして、ゆったりとした部屋の広さ、高級なつくりはよい経験だけれど・・・ネット環境がない。部屋でお仕事したりネットを楽しんだりする客層じゃないんだな。昨夜の宴会料理もかなり旨くて、仙台生活も経験したかったな、もうサラリーマン人生もあまり残っていなくて残念。
●
お仕事大ちょんぼが発覚して、仙台空港で冷や汗かいてました。あまりに連続するのはワタシの不注意に過ぎないが、同じお相手同じ部署を担当している優秀なる中途採用新人君も似たような状況だから、なんか根元的なものを感じます。ま、新人君といっしょにしちゃいけないが。意気消沈してサイト更新も明日朝に延ばします。明日もお仕事。
●2007年11月某日
仙台の朝は快晴です。11時より会議開始、本来は今朝早朝便で間に合わないことはないのだけれど、同行の若いモンの自宅が遠いということで、上司の格段の配慮にて前泊になったもの。
ホテルがボロだった(ネットで検索したので様子がわからなかった)せいか、ほとんどまともに眠れず・・・でも元気です。出張用髭剃りの電池切れ無念(100円ショップをみつけないと)工人舎SA1F00Aは好調。とても小さいが無線/有線LAN内臓されていて、VAIO「PCG-C1VS/BW」よりずっと速度があるのは5年の違いか。キータッチの反応が鈍いが、これは慣れでしょう。メインの執筆用マシンじゃないので、ま、エエでしょう。画面も小さい(7インチ)のが不自由だけれど、出張用/出先用ですし。
●2007年11月某日
さて、夕方の仙台便に乗るまでにいくつかのトラブル処理をするのと、職場内部の宿題(来年度予算絡み)+自らの資料完成を・・・ムリか?一昨日、取引先に提出した数値資料も間違いを指摘されて、やり直しです。気付かなかったワタシの”カン”の鈍さの結末也。仙台の気候はどんなんか?服装に悩みますね。
昨夜はずっと(バレーボールを応援しつつ)「工人舎SA1F00A」をいじっていたので音楽は聴きませんでした。今朝、Franck 交響曲ニ短調〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1957年)・・・やや苦手作品なのにやたらと集まってしまう!?という不思議な現象でして、久々に聴いた作品。ミュンシュの演奏はLP時代からお気に入りでした。でノリノリ、粗削りの推進力に溢れます。作品旋律的にちょっと辛気くさい感じはあるから、こういった前のめり表現は似合っていると思いますね。なんという輝き、明るさ、前向きな姿勢。
(途中までだけれど)Roussel 「バッカスとアリアーヌ」第2組曲(1952年)も変幻自在の多彩さで、なんとカッッコ良い!
では、行って参ります。2泊3日の旅です。
●
(在仙台ホテル)職場の後輩と仙台の居酒屋を(とことん)楽しみました。お仕事ちょんぼトラブルは辛くもクリア、諸宿題は60%クリアで生き残った感じ。若い者も現状のお仕事の悩みは同じようで、ヴェテランのワタシと同じでは恥ずかしいが、同じお相手取引先、部署の担当だから仕方がない。家族のことも含め、いろいろと語り合いました。
出張には音楽も書籍、音楽も持参しておりません。この出張用ミニ・ノートパソコンのみ同行。そんなに寒くないですね。
●2007年11月某日
体調がスッキリしないのは最近に始まったことでもないが、昨夜も11時まで起きていられない〜ちょっと風邪気味なのか。でも、人前ではいつも元気溌剌で明るく、大騒ぎ(=喧しい!)なんです。さて、きょうもなんとか乗り切らなくっちゃ。
音楽を聴くべきテンションも下がっていて、ぼちぼちといったところ・・・Mozart 嬉遊曲 変ロ長調K.287(271h)/ニ長調K.205(167a)〜シャンドール・ヴェーグ/アメラータ・アカデミカ・モールァルテウム・ザルツブルク(1988年)・・・現在では10枚組が格安で入手できるが、1990年代前半6枚組で購入(価格失念/壱萬円くらい?)して、後年残4枚を(中古にて)買い足したもの。既存所有6枚オークションで処分してセット購入したほうが出費は少なかったんだろうが、(こうなりゃ)意地です。演奏はすこぶる颯爽とモダーンなスタイルで、旧来のアンサンブルと一線を画すが、古楽器系ではない。躍動と緊密なアンサンブルが同居したもの。残響豊かでブルー系クールな音質も個性でしょう。K.287(271h)の甘い変奏曲(第2楽章)は有名だけれど、K.205(167a/通称第7番)は典雅な序奏がまるで「アヴェ・ヴェルム・コルプス」であって、晴明かつ陰影ある旋律の宝庫でありました。
Bach 管弦楽組曲第1番ハ長調/第2番ロ短調〜オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1969年)・・・こういった旧来の大柄演奏は、実演でも録音でも消えてしまいました。(せいぜいMahler 盤くらいか)ゆったりとしたテンポ、重いリズムは軽快に弾まないが、大きな呼吸が誠に立派!オーケストラの個性故か、サウンドそのものは明るいんです。最近は古楽器系ばかり聴いているから、妙に新鮮〜というより全然別の作品を聴いている感慨でありました。ガレス・モリスのフルートは聴きもの。
新しい(というか展示処分品)ノートパソコンは、明日到着とのこと。出先から自宅に寄って仙台に持っていけるでしょうか?可能ならば、セットアップ一式外付けHDに仕込むんだけれど。(ムリかな)パソコンのセットアップとかカスタマイズって、凄く楽しいものです。
●
ノートパソコン届きました。想像以上の小ささ、それは画面だけじゃなく、文字も小さい、キーボードタッチにも不安があります。でも、機能的には(OFFICEソフト以外/つまり未だ遊び専用機也)セットは終わりました。文字も大きく設定しましたよ。無線LAN内臓はありがたいですね。
明日、取引先との会議を失礼させていただいて、残務整理〜そして夕方より仙台へ。(工人舎ノートパソコンにて更新)
●2007年11月某日
さて、また新しい一週間の始まり。ケータイに転送されてきたメールが(週末)12通で(3通が迷惑メール・レポート〜このレポート自体が迷惑だ!)緊急なのはないみたい。以前ほどの「ブルーマンディ」感がないのは、やるべき宿題がはっきりしているから。それも”やればできる”水準と理解しているからでしょう。今週は仙台出張(二泊三日)というイヴェントを控えております。水曜夕方出発だから、ノートパソコン到着(セットして持参)は間に合わないでしょう。
今朝、Schubert 「さすらい人幻想曲」ハ長調/Schumann 幻想曲ハ長調 作品17〜マレイ・ペライア(p)(1986年)・・・前者は長くポリーニの演奏で馴染んできたが、ペライアにて初めて目覚めた!と言う手応え有。なんたる変幻自在、自由闊達な歌心。後者はピアノ作品/室内楽だったら大好き!Schumannだから、たっぷり上機嫌な演奏を愉しみました・・・おっと出勤時間だ。
●
これといった大きなトラブルも何もなかったが、なんとなく精神的に停滞し、取引先と(気持ち的に)行き違いがあって、どんよりしております。つまり、マイナスから水面に浮かび上がっていない。挙げ句、JR大阪駅で帰りの電車に乗ろうとしたら、踏切がどうの、で到着しない・・・仕方がなく、阪急に回って武庫之荘〜バスにて帰宅、二度目ですな。そぼ降る雨も鬱陶しいこと。
ああ、そういえばオークションで落札されたノートパソコンは無事、入金がありました。本日辺り、届いているはず。
閑話休題(それはさておき) 今朝のマレイ・ペライアの「さすらい人幻想曲」の件、華やかで軽快であり、前のめりでもなく、推進力に不足せず、力みもなく存分に明るい。第4楽章のフーガの厳格さは、まるでBeethoven !を乗り越えBach !のテイストでした。
●2007年11月某日
秋晴れ、ご当地はけっして爽快なる空気とは言いかねるが、それでも気持ちの良い季節であります。午前中、いつものスポーツ・クラブで”ボディ・ヒーリンク”〜ま、ヨガの大衆的っぽいやつですな。動きはゆっくりだけれど、普段使わない隅々の筋肉、筋(すじ)を存分に駆使していかにもカラダに良さそうであり、自分のカラダの硬さ、バランスの悪さに(毎度)呆れました。大阪出身の女房が「阪神電車に乗ったことがない」とのことで、阪神尼崎〜梅田、乗り換えて天神橋筋商店街にて(安くて)おいしいお寿司を昼食に。帰りはJR天満〜大阪〜立花といつものルートにて。
昨夜深夜、ドラマ「SP」〜V6の岡田准一主演だけれど、不思議な味わいを持ったドラマでした。上司が堤真一、都知事役で大場久美子、それ以外知っている顔がない。つまり舞台専門とか、あまり売れていない(しかし個性はしっかりとした)役者さんばかり登場して、うっかりすると「韓流ドラマ?」と誤解するようなテイストになっております。つまり、二時間ドラマとか時代劇とか「この人が出てきたら、こんな役/筋書き」的先入観いっさいなく見られるといった優れもの、と評すべきでしょう。
一昨日、映画「三丁目の夕日」拝見〜ここにも堤真一出てましたね。ちょっと掟破りというか、手口ははっきりしていて、団塊の世代がこどもだった頃、日本が貧しくて、でも、登り調子で未来に希望を持っていた頃の人情描写でしょう。若い人はどう見たんでしょうか。ワタシは(知識も含め)かなり親密な感情を抱いちゃいました。吉岡秀隆の胡散臭い雰囲気、小雪の場末の女の優しさ(ちょっと美人で今風過ぎるが)に惚れました。集団就職って死語ですよね。続編も見たい。
毎日新聞医療問題取材班「医療事故がとまらない」(集英社新書)・・・2003年出版。数週間掛けて、どのページも怒りと遣る瀬なさで、さらさらと読み進められず、正直なところ未だに読了できておりません。東京女子医大ってそんなに酷いの?医者である前に、一個の人間としての常識、人情、バランス感覚の欠如、隠蔽体質、自分は特権階級であるという時代錯誤が温存される”閉鎖世界”。こうして表に出たのはほんの少しであって、泣き寝入りやら、寿命で亡くなったと信じ込まされている人々はたくさん存在するということでしょう。
●
現在、オークションにてグールドのCDを処分しているが、オリジナル・ジャケット80枚組入手を視野に入れたもの・・・が、昨夜じっくり収録作品を眺めていて、結論的に断念!きっと聴かないよなぁ、ちゃんと。ま、新しいノートパソコンを購入するといった財政的な問題もあったが、贅沢自粛ということです。もう少し、様子を見ましょう。ワタシの愛聴盤である「Mozart 40枚組」は、タワーにて2000円強の処分価格が付いております。さて、Beethoven 87枚組はどうなるのか?やはり様子見が正しいのでしょう。
スポーツクラブ経由昼食に寿司、でも充分に贅沢行為だけれど、オークション落札されたVAIO「PCG-C1VS/BW」(ジャンク)本日送付・・・それはともかく、今朝オークションにて超小型ノートパソコン落札出来(締め切りが早朝だった)、思わぬ金額で現行品が処分できたのと、SA1F00A (工人舎)の展示処分品が相場よりかなり安く、送料も安くして下さいました。セブン銀行は自宅ネットで振り込み可能なんです(口座に現金があることが当たり前の前提だけれど/振り込み手数料も安い)。今週の仙台出張には間に合いそうもないが、これで(今度こそ)しばらく保たせます。大切に使います。
●2007年11月某日
さて、休日を堪能しましょう。この間、印象に残ったこと。野球にはほとんど興味を失って、日本シリーズも見ていないが、中村ノリのMVP+美しい涙にはじ〜んと来ました。契約のこじれから400万円でのシーズン・スタート・・・人生有為転変有。コムスン、NOVA、亀田、赤福(ついでに御福餅も)も、あっと言う間に転落していく、ということ。バブル崩壊で虚業は費えたと思ったが、日本のほんまの実力って、どんなもんなんでしょう。ワタシの勤め先って、けっこう真面目なんだな、と感じたものです。そういえば数日前、切迫流産で急に辞めざるを得なかった辣腕派遣さんが久々ご挨拶に来て、無事赤ちゃん生まれたとのこと。こどもを無事生んだという、幸せで内面から美しく輝いておりました。
昨日の「エニグマ」(メニューイン)が含まれる「クアドロマニア」(222195-444)にHolst組曲「惑星」〜ヴァーノン・ハンドリー(ハンドレイとは誤読)/ロイヤル・フィル(1993年)もありました。これは指揮者表記なし「RPO」シリーズ激安で出ているものと(おそらく)同じ音源でして、演奏録音とも立派な、前のめりの勢いと迫力に溢れるもの。ロイヤル・フィルは金管中心に粗野な推進力ありますね。ハンドリーは実力派で録音も多いけれど、評価、人気とも地味な存在になっているのは残念なことです。ま、イギリスの指揮者は一般に日本では人気薄いようですが。
Respighi 「ボッティチェルリの三枚の絵」〜ネヴィル・マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1976年)・・・光り輝く華やかなる名曲であって、語り口の上手い演奏も録音水準も某ローカル・オーケストラの比ではない・・・続く、リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)では、オーケストラはロサンゼルス室内管弦楽団(1975年)に交代します。音質がややぼんやりしているが、アンティークで静かな旋律は魅力だし、しっとりとしたアンサンブルも悪くないと思います。
●
先日、西宮で喰ったうどんが(安直で)シミジミ旨かったので女房と訪問〜しかし、土日は休みだったみたいで残念賞。中華料理へと変更になりました。BOOK・OFF訪問、@250駅売海賊盤2枚購入。話し合いの結果、やや不具合のVAIO「PCG-C1VS/BW」(ジャンク品明示)オークション処分を決意、さっそく出品したら数時間で「弐萬円即決お願いできませんか」との連絡有、承諾してしまいました。使用頻度はすっかり少なくなった出張用パソコンを新たに購入するかどうか・・・悩みます。CDのほうもぼちぼち入札有〜さすがに駅売海賊盤は人気ないようだけれど。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1959年)/大フーガ(1956年)〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団・・・「大フーガ」(弦楽合奏版)のほうはフルトヴェングラー、コンヴィチュニー等、いずれも音質条件が整わない中で聴いていたせいか「?」的印象だった作品。1956年とはいえちゃんとしたステレオ録音、しかも細部まで明快+盤石に腰を落ち付けて、この作品の巨大さ、巨魁さがはっきり認識できました。「英雄」は音の条件いっそう整って、前のめりに激昂せず、緩すぎず、クールなバランス感覚が抜群の広がりと説得力!「英雄」をこれほど楽しんで聴いたのはずいぶんと久々・・・クレンペラーの録音はどれを聴いても立派だけれど、フィルハーモニア管弦楽団との相性はよろしいと思いますね。爽快軽快でキレのあるサウンドに、太い筋が一本通るような気がします。
Brahms 交響曲第2番ニ長調〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(1956年)・・・駅売海賊盤で音質云々しちゃマズいが、ちょっと乾き気味で低音が弱い・・・ま、1956年ですから。ステレオ感充分で対向配置も理解可能。少々ヴォリュームを上げて楽しみましょう。演奏的には「英雄」と変わらず、煽ったり、異形なるスケールを強調するものではなく、一歩引いた冷静なバランスから驚くべき説得力が沸き上がる・・・Beethoven 以上に敬遠気味だったBrahms の交響曲を堪能いたしました。
Stravinsky オペラ・オラトリオ「オイディプス・レックス」〜作曲者/ワシントン・オペラ・ソサエティ管弦楽団/合唱団(1961年)+劇音楽「大洪水」〜ロバート・クラフト/コロムビア交響楽団/グレッグ・スミス(合唱指揮)(1962年)・・・シャーリー・ヴェレット(ms)辺りが有名どころかな?「オイディプス・レックス」はカラヤン盤(1952年イタリア放送ローマ交響楽団)で聴いたことがあるが、「大洪水」は初耳となります。乾いた旋律があくまでクリアでリリカル、不協和音に崩壊しない。ジョン・ウェストブルックのナレーターは意外と淡々としていて朗々雄弁、テレビで見た白石加代子の濁声怪談風とはずいぶんと味わいが異なりました。
「大洪水」は筋書きなどわからないが、かなり前衛的(恐怖映画の音楽みたい)な旋律です。時々この全集ボックスに登場するロバート・クラフトだけれど、いつも”作曲者より指揮が上手いなぁ”と感心します。
●2007年11月某日
かなり気温は下がってきて、体調がちょっとどんよりしているのは風邪なのか。本日朝一番にて、サイト週次定例(なんとか)更新。ここ最近、金曜の出張が多くて苦戦しているが、こうして生活のリズムを作っていくことは大切なのでしょう。「電網郊外散歩道」という立派なブログがあって、昨日の記事は「音楽愛好家にとってのブログの効用」〜これは音楽とサイト(文章にすること)の原点を言い表していて同感いたしました。それに、ワタシの場合忘れるんですよね、いろいろ。だから、文書に残してあとで振り返る、というのはとても大切なことなんです。楽しみや感動を保存しておく、ということです。
廉価盤の雄・DOCUMENTSからメニューイン(エフディ・メニューヒン)の若い頃のボックスが出るようで、既出分といくつかダブるが購入意欲高めております。後半戦には晩年の指揮者としての作品が収録されて、Elgar「エニグマ変奏曲」〜メニューイン/ロイヤル・フィル(1994年)・・・これは「クアドロマニア」にて入手済み。今朝、これを聴いておりました。
ロイヤル・フィルの粗野な金管を爆発されてなかなかの迫力。音質もよろしいし、違和感などあるはずもない立派な演奏だけれど、この作品には英国系・古豪の録音がたくさん残っております。少々練り上げが足りないというか、シミジミ静謐と黄昏感はもう少し欲しいところ。”煩悩”がちょっと前面に出て、溌剌とし過ぎているか。さらに「朝の歌」作品15ー2(1995年)を(短く)収録。(ここで時間切れ)
●
お仕事粛々と消化し、夕方より取引先へ商談(2件)、そのまま帰宅しました。これで一週間終了〜苦しかったが、そう苦渋のトラブルは少なかったと思います。帰宅前、日本酒を購入し自宅で女房とちょっとだけ飲みました。少々酔った勢いでオークション出品、今回は手持ちグレン・グールド全部と、駅売海賊盤”試しに売れるかどうか?”トライヤル。グールド全集を注文するかどうか決めていないけれど。数日、頭を冷やして決めましょう。
今朝(時間切れの)続き、おそらくはRPO音源(すべてオーケストラはロイヤル・フィル)からフィル・アップがあって、Elgar 序奏とアレグロ ト長調/弦楽のためのセレナード(バリー・ワーズワース1994年)/威風堂々第1番(リチャード・クック1996年)・・・手堅い演奏だけれど、ラスト”威風堂々”には合唱が入ります。リチャード・クックは著名なる合唱指揮者であって、面目躍如といったところ。
通勤+移動中の音楽は(珍しく)Beethoven ピアノ協奏曲第1/2/3/4番(2枚分)〜ウィルヘルム・ケンプ(p)/フェルディナント・ライトナー/ベルリン・フィル(1961年)・・・しっかり聴きました。既にカラヤン時代のベルリン・フィルだけれど、ライトナーは抑制と含羞の響きを引き出しております。とくに弦が美しい。ケンプのピアノは立派ですよ。技術的な問題もないし、堅牢だけれど頑迷重厚ではない、清潔でストレートだけれど味わいに欠けることはない。苦手作品だけれど、ちょっとココロ洗われるような、そんな晴れやかなる気持ちとなりました。
おそらくは”LP板起こし”の駅売海賊盤(しかも中古購入)だけれど、清々しい音質です。とくに第1/2番は出色の聴き易さ。
●2007年11月某日
11月。昨日と今日ではなんの変哲もない連続に過ぎないが、区切りを感じるのが人間の知恵なのでしょう。本日、ちょっと気になるお仕事案件(トラブル含む)のクリア日。月例の宿題も半分進んでいるので、あと半分一気に終わらせたいところ。
2000年頃に一斉に出現した激安歴史的録音ボックスもの「HISTORYレーベル」が会社名を変更(?)し、「DOCUMENTS」として再発されております。値下げされ、収納扱いに便利なスリム紙パックとなったが、ワタシは数年前既にに入手済みで散々楽しんだものです。「オーマンディ」はディジタル時代迄生き残った人であり、若い頃の録音は出番が少なかったから、思わぬ掘り出し物と言えるでしょう。
Scho"nberg「浄夜」(1934年)/Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」(1935年)〜ユージン・オーマンディ/ミネアポリス交響楽団・・・後者は途中迄。明快でクリア、オーソドックスな表現は後年の方向と変わりません。例えば鬼神のような!とか、精神的深みが云々ではなくて、もっとわかりやすく、作品の素の姿を真正面から表出したものでけっこう聴き応えがありました。こういった大柄な作品もオーマンディは抜群に上手いですね。フィラデルフィア管弦楽団ではない録音も貴重だけれど、驚くべき優秀なるアンサンブルであり、グラマラスな雰囲気もたっぷり〜これはオーマンディの薫陶なのでしょう。
さて、本日も元気で乗り切りたいものです。
●
実務的に思うような進展はなかったし、お取引先との商談もそうそうカンタンに決着しないが、ま、こんなもんでしょう。苦境ではない。かつてそうであったことを思い出すことはあったけれど。取引先より、早々に直帰。ちょっと風邪気味かな?暖かいがこれはこれで秋なので、気を付けなければ。明日、更新ネタ用の「ウィンナ・ワルツ集」〜フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団(1961年)を堪能。リズムのメリハリ、ルバートしっかり効いた素敵な演奏でした。
Mussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」〜アンドレ・プレヴィン/ウィーン・フィルハーモニー(1985年)・・・これはFM放送で(かつて)聴いたものと同じ音源でしょうか。ギラギラした力みとは無縁の自然体の表現、ウィーン・フィルの個性ある響き(抑制が利いて、しかも官能的)が空気のように充満する演奏であって、しかも奥行き残響豊かなる極上の音質。もともと大好きで、たくさん聴いてき作品だけれど、もしかしてヴェリ・ベスト?これはウィーン・フィルの稀有にスウィートで、マイルドな金管(それと弱音に)にドキドキすべき一枚也。