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音楽日誌

ご近所空梅雨模様2007年6月/ケータイにて撮影

●2007年7月某日

昨日、大きな宿題が一個残っている(手の着けようがない)が、ほかはほぼ(なんとか/辛くも)クリア、職場作業改革を命じられていたことをすっかり失念していて、午前のミーティングで再確認され、仕方がなく聞き取り作業開始。引退ヴェテランの引継を受け(案の定まともな内容ではない)、それも含め改善起案を(本日より)いたします。新人君、挨拶に到来〜なかなかしっかりとした若者で、ちゃんと育てないと!で、とにかく”構想”ノーミソ内にまとまったので、上司と(飲み屋にて)打ち合わせ〜飲み過ぎて、せっかくの思いつきも忘れてしまったかも。

昨日、通勤で聴いた音楽はMozart 交響曲第41番ハ長調「ジュピター」〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団(2006年?)・・・先日、ダウンロードしたもの。これが凄い。表現としては、素朴で粗野、しかも骨太・重厚な”古楽器テイスト”であって、旋律の謡わせ方に細かい表情が付けられ、細部まで考え抜かれた解釈が光ります。しかも、神経質ではない。繰り返しを実行していて全38分、ほぼ片道通勤時間に当たっていてエエ感じです。たしか、ポータブルCDプレーヤーはmp3も読みとれたはずだから、音源まとめてダウンロードしてCDRに焼こうかな?

今朝はここまで。できれば早めに帰宅して、今月ラストの”音楽日誌”に付け足したいもの。

本日も世間並みに残業。お仕事は見込み通り進んでいるのか、抜本的に遅れているのか、正直ようわかりまへん!とにかく一ヶ月がやたらと長くて、わずか2週間前に北海道で飲んでいたのも(既に)遠い記憶です。それでもこれで転居まるまる4ヶ月か。お仕事毎日苦戦中だけど、職場作業改革改善案を調査・起案する立場になったことには感無量であります・・・が、トータルお仕事物量がどーしょーもないくらい膨れあがって困っちゃう。元・上司/大ヴェテランが、「お世話になりました」と挨拶して、数メートル離れた別の島に移っていきました。(なんやらわからぬ伏魔殿残して/それの尻拭いはオレかぁ?)

別部署/別フロアのお付き合い十数年のパートさんが本日で退職ご挨拶・・・女性に年齢は失礼だけれど、所謂「定年退職」(実際は規定上延長されてはいるが)〜だけれど、とてもエレガントで若く、美しく、上品な方でした。ウチは良い職場なのでしょう。12年前、ワタシが前回この職場にいた時のパートさんとメンバーほとんど変わっていないんです。退職された人数分、新たに派遣さんを雇っているけれど。明日から新人君出勤、但しワタシと上司は東京で(日帰り)会議対応です。

今朝、通勤音楽はR.Strauss 「アルプス交響曲」〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団(2006年?)・・・これもネットでダウンロードしたもの。このオーケストラは、響きが粗野で地味ですね。ナガノはスケール大きく、構成感的にも旋律表現でも一流だと思います。但し、弦の響きに魅力が足りない。金管の奥行きや的確な打楽器、低音の響かせ方など堂に入った迫力でしょう。あくまでmp3/メモリー・オーディオ(イヤホンが安物っぽい)での感触だから、たしかなことは言えないが。

Stravinskyの全集(22枚組)は(じつは)着々と聴き進んでいて、ちょっと発見だったのはバレエ音楽「ペトルーシュカ」が、「1911年版」(4管編成)と「1947年版」(3管編成)両方収録されている(両方とも1960年のほぼ同一日程録音/ちょっと怪しい)ということ。以前所有していた9枚組の収録は、後者だったらしい・・・いずれ、すこぶるいきいきとしてテンション高く、しかも機能性一辺倒に走らない、オモロい演奏であります。あと、バレエ音楽「オルフェウス」(シカゴ交響楽団1964年)が、妖しい静謐名旋律とオーケストラの優秀さをしっかり感じ取れました。この作品も、以前から所有していた3枚組に収録されていたもの。(オークションにて処分済み)

さて、ゆるゆると楽しく〜という願いとは大違いの、ハードな7月が終わろうとしております。けっこう激動。テンションと体重が上がっております。


●2007年7月某日

昨夜は自民党の大敗を楽しみました。少数政党の退潮が気に喰わないが、ここ数回、自民党苦戦!でも公明党の支えでなんとか踏ん張ってきた与党も、ここまで議席を減らせばどーしょーもない。おそらくは”政府与党やや減り”で、自分にお声が掛かるかも!と新党・日本を辞めたのであろうお二人も出番はないでしょ。先日まで居住していた岡山で参院の実力者・片山氏が負けたのには溜飲が下がりました。有田さん、残念でした。さて、ワタシのお仕事勝負はきょうから。今週は東京(日帰り)出張もあります。新人も来ます。

音楽をなるべく幅広く聴くよう心掛けて、特定の作品に偏らぬよう気を付けているつもりだけれど、別格”お気に入り”は存在します。例えばBach 「シャコンヌ」〜昨夜は、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(p)によるBusoni編(1988年ブレゲンツ・ライヴ)・・・Bach はこんな浪漫濃厚に表現しても音楽の骨格は崩れない、という厳正なる事実を確認いたしました。原曲同様の深遠なる宇宙の広がりを実感させて、万感胸に迫って心臓鷲掴みに揺さぶりました。ややぼんやりした音質、なんのその。

じゃ、アンドレアス・セゴヴィア(g)ではどうか(1947〜49年)・・・楽器の特性か、もっと親密で大仰多弁ではない世界だけれど、”深遠なる宇宙の広がり”という点で遜色はない。「シャコンヌ」に間違いはないが、まるで別な作品を聴くかのような、自然なギター作品に仕上がっておりました。和声の表現は(現代)ヴァイオリンよりムリなく表出されると思います。

今朝、Bach 管弦楽組曲第2/3番〜サーストン・ダート/フィロムジカ・オブ・ロンドン(1950年代後半)・・・ブランデンブルク協奏曲(1957年)はCDで復活しているのを見掛けたことがある(LONDON POCL-3739/40)が、こちらはどうだったでしょうか?数年前入院時に、お見舞いとしていただいたLP復刻私家盤であって、この時代、既にすっきりとした編成やさっぱりとした旋律表現、軽快に弾むようなリズム感に驚かされました。音質はさすがに少々乾いて、遠い感じだけれど。

昨夜も今朝も涼しいですね、体力的にはありがたいが、盛夏はぎらぎらして下さらないと、経済・農業に問題出るんです。今週も自然体でいきまっしょい。


●2007年7月某日

甥来訪。話を聞いていると、どーも就職に対する基本姿勢(というか、生き方そのものか)に甘さ?というか腰が引けているような感じがあるように思えます。その点、超・三流大学を出た息子の方が切迫感あって、前向きでしたね。結果、出会った職場の運不運もあるのだけれど。オークションは出品分に反応薄く、落札したものはよくよく確認すると、役に立たないもの(両親向け/数千円カネをどぶに捨てました)であったり、振り込み手続きが簡易でなかったり、送料がけっこう高かったり、であまり快調とは言い難い。入札中で高値更新されたものには、もう深追いしません。諦めます。

これからスポーツクラブへ行くつもり。

愚痴を少々〜【♪ KechiKechi Classics ♪】は題材内容がマイナーでジミだから仕方がないが、時にカウント推移を眺めていると、以前ほどのアクセスがないことに気付きます。他人様のサイト(ブログ)はあまり見ないほうだけれど、某所でご病気療養のため一ヶ月ほど休み、久々の再開で数万件のアクセスがあった、との記述を拝見しました。つまり、一ヶ月間更新なくてもそれだけアクセスあるのか!凄い魅力的なサイトなんでしょ、と再確認したが、(失礼ながら)特別なことはない、ごくフツウの淡々とした(そこがエエのか?)記事であって、更新労力/アクセス対比効率大違い!〜ま、自分は”自分のために”更新しているのであって、それに”ブログ”という媒体がお気軽なのかも知れません。

昨日、Mozart 交響曲第41番ハ長調/第29番イ長調〜エルネスト・ブール/バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団(1970年前後?)を確認するが、響きの洗練に於いて疑問があって、愉しめませんでした・・・その辺りも含め、サイト原稿に。すべからく聴いた音楽には美点を見出すよう努力しているが、時にそうでないものもないではない。「Mozart Pemium Edition 40枚組」中の一枚であり、ブール担当の交響曲5枚には似たような感触を持っております。

今朝より、今年2007年4月に(2枚組580円にて)購入した「レンブラント黄金時代の音楽(ムジカ・アンフィオン)」(Music From The Golden Age Of Rembrandt)を溢れる感動に充たされ、聴き続けております。どれも、どこをとっても素晴らしいが、とくにSweelinckがココロの琴線に触れますね。まっすぐにBach に通じていることを実感できる、静謐かつ滋味深い作品です。

いつもの初心者向けエアロ・ビクスで女房とも、たっぷり汗を流して爽快。3日間しっかり休みをいただいて、体調整えて明日からまたやり直しです。しかも今晩は選挙開票というイヴェントもあります。先ほど投票してまいりました。時期国会では「選挙期間中はサイト更新禁止」みたいな馬鹿げた法律の改正を望みます。でも、スパム・メール、ニセ・メールの扱いはどうでしょうか?難しいところ。

ここしばらく、音楽の聴き方に新機軸を持ち込んでおります。つまり、溜まりゆく未聴CDに左右されない〜音楽聴取を”消化活動”にしないということ。同じCDを何度でも、納得行くまで繰り返したってかまわないじゃないか。BIS CD-311 オークションにて諸経費込み1,500円弱にて購入/贅沢しましたSibelius 交響曲第7番ハ長調〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1986年)は待望の入手だったが、ちゃんと聴けていなかったんですよ。+付随音楽「クレオマ」(含む「悲しきワルツ」)/「夜の騎行と日の出」作品55という組み合わせにも配慮ある一枚。雰囲気ではない、しっかり骨太で聴かせて、しかも清涼なる味わいを失わない。おそらくはまともに聴かせるのは至難であろう幻想曲を、楷書太字で表現して爽快です。音質良好。

じつは、昨夜から(転居後初)台湾製窓クール(13年物/前回大阪居住時に購入したもの)初稼働していて、なぜか絶好調に音が静か(相対的に)で驚いていたんです。で、もしかして昨日のMozart の響きの濁り(印象)は、その影響もあったのか?と再確認しました。まず、ダイニング用コンポにて。迫力も解像度的にも弱いが、そのかわり”金属的響きの濁り”も軽減される・・・

で、いつものメインのコンポに戻ってみると、やはり金属的な響きが硬いが、なによりエルネスト・ブールの(いつになく)燃えるような大柄な表現に説得されそうになっちゃう。但し、ワタシはもっと飄々としてジミな響きを(最近)好んでいる、ということだけなのでしょう。古楽器だったらいっそうよろしい。ヤープ・テル・リンデン/アムステルダム・モーツァルト・アカデミー(2002年)の、素朴で粗野な響きに痺れました。

それなのに何故、オークションに出したんだ?との疑問はごもっとも。じつは、収納場所の関係でスリム紙パックを入手したんです。それだけ。


●2007年7月某日

さて、ここからが本来のお休み也。きょうは(再)就職試験を受けに、甥が泊まりに来るそう。一発酒でもご馳走して勢い付けるか。オークションは新たに出品したのみならず、その倍以上入札していて、8月出張3発の不労所得を当てに(「スーパー早特往復きっぷ」)しております。

先日聴いたStravinsky(「バレエの情景」ほか)だけれど、「初耳」とは大嘘で22枚全集購入するに当たって処分した「3枚組」(SONY SM3K 46292)に含まれておりました。道理でしっくり安心して聴けると思った。ちょっと情けない。昨夜は、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの1949年アルゼンチン・ライヴ(相当音質厳しい)を・・・稀少なるサイト更新ネタなので、詳細コメントできないが、ワタシ苦手のBeethoven でもキッチリ聴かせて下さる、圧倒的説得力有、ということです。

BPOLIVE BPOL1001Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜リコ・サッカーニ/ブダペスト・フィル(1998年ライヴ)・・・これは、いくつかネット上でも賞賛の声を拝見していて、どんなもんか、と興味津々だったもの。技術的に正確であることは前提として、この「20世紀の古典」にどんな色を付け、息吹を送り込むか、ということでしょう。サッカーニのアンサンブルに対するこだわりは素晴らしいものだけれど、作品により味付け、陰影を変化させることはあまりなくて、”どれも同じ(明るい)”方向。ここではかなりの成功でして、迫力と洗練が備わって、目隠しで聴けば、東欧のオペラ・ハウス(ハンガリー国立歌劇場)のオーケストラとは(おそらく)気付かない。わかりやすい、明快な表現は”三流”とは言わせぬ水準也。詳細ていねいなトラック分けも親切でした。録音良好。

”ヲタク咄”で恐縮だけれど、ディミトリ・ミトロプーロスの10枚組(XXCM DOCUMENTS(History) 220830-303 2,480円税抜)を購入したのは2003年だったか?貴重なる録音集だけれど、全般に音質がよろしくありません。その中の一枚に、悪質な接着剤みたいなものがこびりついているものがありまして、Franck 交響曲ニ短調(1940年)第1楽章が再生できないんです。さっさと交換してもらえばよいのに、それに気付いたのは購入後一年以上経過・・・もっと真面目にちゃんと聴け!という神(ビンボー神)の啓示だったのでしょう。今朝、そのことを久々に思い出しました。

よく盤面を眺めてみると、表面に付着しているだけで、中までダメになっていない・・・で、消しゴムやらティッシュでじっくり拭き取ること約一時間・・・再生はやはり不可(2:25でストップ)・・・ところでそのアルバムに無地のCDRが同封されておりました。(クレジット一切なし)自分が入れたことに間違いないが、記憶が消えております。再生してみると、Franck の交響曲がちゃんと第1楽章から再生され、けっこう音質も悪くない・・・って、こりゃミトロプーロスとはちゃいますな。第2楽章以降はミトロプーロスで、Saint-Sae"ns ピアノ協奏曲も(ちゃんと)収録されるが、その次にはLalo歌劇「椅子の王様」序曲が収録されない。

Mussorgsky 交響詩「禿げ山の一夜」/Wagner楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲が収録されました。誰だろう?それなり良質なるモノラル録音であり、演奏はとても雄渾(とくにWagner)でちょっと感銘深いもの。嗚呼、ちゃんとメモしておくんだった・・・

・・・ところでワタシのCDプレーヤーは「MARANTZ CD5001」というものであり、よく見るとディスプレイ部分に情報が表示されるんです。で、Franck 第1楽章には「MUTI」と。つまりリッカルド・ムーティの第1楽章を代替したんですね。じゃ、後半2曲は誰だ!表示は「Dg2」〜ドイツ・グラモフォンか。わかった。ドイツグラモフォン完全データブック(CD2枚付)に含まれる「禿げ山の一夜」(近衛秀麿/ベルリン・フィル1938年)/「マイスタージンガー」前奏曲(クナッパーツブッシュ/ベルリン・フィル1928年)に間違いなし。先日、オークションで処分したばかりのものであって、まさかこんなところに(部分的にせよ)残っていたなんて・・・


●2007年7月某日

世間のサラリーマンご同輩に比べ、ずっとゆるゆるのお仕事していると自覚しているが、希に世間並みのハードさが続くと心身共に(慣れていないので)アウトに至りました。今朝、ようやく体調ほぼ現状に復帰〜3連休を楽しみましょう。(ケータイも手帳も職場に隠してきた)盛夏のはずだけれど、朝晩は涼しいですね。今朝、定例サイト更新。いつもながら、これで原稿在庫切れました。今月に入って、執筆できるような状況じゃなかったですもの・・・これは物理的な時間ではなく、精神的な問題です。早期終了させたオークションはお二人とも連絡いただけて、本日送付。

本来、サイト原稿の執筆は、”音楽をより濃厚に愉しむため”のものであって、小学生以来の”作文好き”(お仕事でも報告書/論文好き)故、これはストレス解消趣味(のハズ)なんです。本日目標原稿2本!+来月用「近況」完了を、なんとか。

今朝、Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団(1995年)・・・ゲオルグ・ティントナーと並行して聴き揃えてきた全集だけれど、最近ご無沙汰です。ダイニング用コンポ(CR-L600)+KENWOOD(中古安物/低音が出ない)スピーカー、朝刊熟読しつつ朝食しつつ・・・で、全然集中できておりません。Mr.Sは、どちらかというとクール淡彩系表現だし、もっと聴き手の細部へのこだわりを要求するのでしょう。反省します。

午前中、サイト用原稿はなるべくカルい音楽を選んで執筆。オークション落札の方は沖縄の読者の方でした。海外のサイト読者でも当たり前なのに、沖縄だと妙に嬉しい〜いろいろと考えて、さらに3件出品追加しました。とくにモントゥーは遠くない将来にボックスを購入予定なので(ダブり対策あらかじめ)。そういえば、「Beethoven 87枚組」はいつの間にか2,000円ほど売価アップしてますね。とにかく慌てないで、じっくり様子を見ましょう。相場の落ち着きと聴き手の情熱、どちらが先に落ちるか勝負、です。

見よ!この素っ気ないスリーブ。10枚組(”CORPUS CHRISTI” DOCUMENTS 231061)CD4Telemann マタイ受難曲(1754年ダンツィヒ受難曲?)〜パル・ネーメト/カペラ・サヴァリア/ハレ・カンタムス室内合唱団/ハレ・ブーケ・ヴォカリス男声合唱団/マルティン・クリートマン(t/福音史家)/クラウス・メルテンス(b/イエス)(1983年)・・・おそらくは残された楽譜から再編集したものらしくて、カルステン・ランゲ編となっております。(もともと 独NCAレーベル10207057で出ていたもの/2,500円くらいだった)全曲で76分、Bach の「おお、頭は血潮にまみれ」と同じ旋律がコラールに使われたり(たしか、もともと有名な旋律だったらしいが)古楽器のアンサンブル、合唱は充分に魅力的だけれど、旋律の多彩さ、Bach に存在する声楽ソロと器楽オブリガートが絡み合う魅力には欠けるでしょう。慣れかな?女声ソロがないのも残念、Telemannらしい平易で明るい旋律に慣れていないだけか。

いずれ、貴重な録音。未知の音楽に見聞を広げるのは大切な行為なんです。ラストはちょっとあっさり終了して、Bach だったら「我らは涙を流してうずくまった」の劇的大合唱で悲痛に終了するでしょ。その辺りももの足りない。

Sibelius 交響曲第1番ホ短調〜クルト・ザンデルリンク/ベルリン交響楽団(1977年)・・・サイト内検索を掛けると2002年1月以来の再聴であって、曰く「これはトンデもない演奏だ。この重心の低さ、禁欲的な色気、間。妙に説得力有」と。ようはするに、独墺的交響曲(例えばBeethoven 風)にがっちり構成してしまって、まことに立派で堂々とした世界に変貌している、ということです。以前はこれがいやで、重くて、雄弁で、暑苦しくて・・・と感じたが、たまに焼き肉も悪くないか、的感想を持ちました。ものものしい雰囲気たっぷりで柄の大きな「エン・サガ」(1970年)、重大事件勃発!的「フィンランディア」(1971年)、いずれも朗々と鳴り響いて、Sibelius に相応しい味わいとは思えないが。


●2007年7月某日

昨夜は遅くまで痛飲!ヘロヘロになって帰宅、フロも入らず寝てしまいました。暑いし気分もよろしくない。二日酔いか。試練の行事は無事乗り切り、宿題は未だ沢山残っているけれど、諸仕事いっぱいこなしたような、結局なにもできなかったような・・・夕方、かなり困難なる諸伝票照合が経理から回ってきまして、閉口〜あと2ヶ月続きますか?仕組みを変えることを検討しているが、それは来月から〜で、残ったメンバーで自棄酒へ、という結論となります。やってらんねぇ。

今朝、Stravinskyの自演「バレエの情景」(CBC交響楽団1963年)「青い鳥〜グラン・パ・ドゥ・トゥ」(コロムビア交響楽団1964年ニューヨーク)「妖精の口づけ」(1965年コロムビア交響楽団ハリウッド)・・・以前所有していた9枚組(SONY 503317 2)に収録されたなかったもので、(前者2曲は作品としても)初耳。平易で明るい作風であり、なんともさっくり乾いて、ノンビリした味わい有。ほんの聴き流しですが。

R.Strauss ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品8〜ウルフ・ヘルシャー(v)/ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデン(1975年)・・・演奏機会の少ない作品だけれど、例の如しの多弁で変幻自在なる旋律が魅力的なもの。ヴァイオリニストはEMIにかなりの録音を残しているが、これしか聴いたことがありません。超絶技巧であり、リキみとか、大仰な表現を旨としない、流れの良さを感じました。

さて、行ってきましょう。かなり激・ツカれ状態ながら。

猛暑とあいまって、こりゃタダの二日酔いじゃない体調悪化。粛々とお仕事こなして、表面上はフツウにしていたけれど、夕方とにかく早々に退散〜(都会にしては)至近の我が家まで遠いこと!胃腸の調子が悪いのは稀有なこと、お仕事目白押しながら、来週はいっそうの激化が見込まれるし、明日お休みをいただきました。体調戻して、これから先に備えましょう。オークションは(ありがたいことに)全件(最低価格にて)入札あったので早期終了・・・これでまた新しいCDを買うべき心理的準備が出来ました。経済的には、昨夜の飲み代でデカいボックスものが余裕で買えるんですけどね。

人生には、カネでは購(あがな)えない”人と人との交流”があるんです。フロ入って、ようやく調子戻ってきました。

RCA BVCC-38221〜22 @1,000円「青春の小澤征爾」の2枚目久々拝聴。Messiaen「トゥランガリーラ交響曲(第5楽章)」(トロント交響楽団1967年)・・・これは別途全曲を所有しているが、非常に精密緻密繊細華麗な演奏だと思います。Stravinsky「花火」(シカゴ交響楽団1965年)・・・これも同様のテイストに集中力有。バレエ組曲「火の鳥」(1919年版ボストン交響楽団1969年)・・・これは録音のせいか?どうも通り一遍さらりとした演奏で、オーケストラの美しさが生かされていない感じ。Mussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」(シカゴ交響楽団1967年)・・・これはストレートな表現と、オーケストラの怜悧なキレが噛み合ってなかなかの魅力でした。

「花火」と同時録音の「春の祭典」は、もうずいぶんと以前に処分(BOOK・OFF行き)しておりました。小澤の素っ気ない、淡彩な表現(とくに若い頃)を最近好ましく感じるようになっているので、ちょっと後悔しております。


●2007年7月某日

さて、午前中に(自らの職場会議室にて)取引先と諸課題遂行。基本的に自らの力量不足、お仕事不如意は前提として、巡り合わせの悪さというものはあって、徹底的にちょんぼ・トラブル数ヶ月継続してすっかりご立腹状態〜しかも女性ご担当だからなかなか関係快復は至難です。ま、岡山時代も最初の1年くらいは毎度毎度のトラブル連続だったとの記憶ないでもないし、お相手がとにかく”自分の範疇(都合)”/”狭い価値観”の中で生きているから、こちとらもっと”大きな大所高所展望”(昨日の会議もそうだった)で動いていますから・・・って、まず、足下をしっかり固めないと。緊張してます。あまり眠れませんでした。

BRILLIANT 99525/2枚組 580円「Romantic OBOE CONCERTOS」(BRILLIANT 99525/2枚組)からぼちぼち聴いております。先日、「多彩な作品収録と、様々なる演者が個性豊かに演奏していて悪くないが、聴き進めるにつれ、どーも据わりが悪い・・・つまり、演奏者とともにスタイルやら音質が変わって、落ち着きません」とコメント。一昨日のイル・ジャルディーノ・アルモニコによるMarcello オーボエ協奏曲ニ短調(パオロ・グラッツィ(ob))に快い感触を得たための比較(ロビン・ウィリアムス(ob)/ハイデルベルク室内管弦楽団)・・・現代楽器によるしっとりとした演奏も(もちろん)悪くない。

Salieri オーボエ、フルートと管弦楽のための協奏曲ハ長調・・・これはLP時代懐かしい作品(たしかホリガー/ニコレ)であって、最終楽章の華やかなるソロの掛け合いが楽しいもの。この演奏を担当するのが(これまたLP時代が懐かしい)フランス往年の名手アンドレ・ラルドロ(ob)/アントニ・ヤニグロ/イ・ソリスティ・ザグレブとなります。(フルートのクレジットはない/VANGUARD原盤かな?)これが意外と繊細でモダーンな味わいでした。1960年代の音源のはずだけれど、音質的な不備を感じさせません。

あと、Mozart (バート・シュニーマン)、Bach (ロブ・ヴィッセール(オーボエ・ダモーレ))、Handel (ロビン・ミラー)と目まぐるしくソロは交代し、各々の個性と味わいの違いをたっぷり堪能〜とは先日と180度感想ちゃいますな。


●2007年7月某日

週の始めから飛ばし過ぎで、疲労具合は週末並〜但し、それは残業時間量ではなく、内容の濃さ、こなしたお仕事の質(の悪さ)や重さの問題です。本日午前中に考えている宿題こなせれば、昼からの出先会議2本消化してそのまま帰宅〜ダメだったらとんぼ返りド・残業となります。今朝も爽やかで夏とは思えぬ気候也。

昨日BBSへの書き込みにより、いくつかダウンロード・サイトを教えていただきました。メモリー・オーディオとは先日まで縁がなかったので、「mp3」とか「wma」とか興味はなかった(パソコンで音楽聴いたり、動画を見る習慣がない)が、「日立HMP-D3」(3,980円)購入後状況一変!http://www.abruckner.com/DownloadsはマニアックなBruckner音源の紹介サイトらしく、(いくつかダウンロードして)さっそく聴いてみたら、短い音源の連続(主に歴史的録音/ライヴ)ながら意外と愉しめます。”日常、音楽聴取のスタイルが変わる”といった実感ありましたね。

市場は既に「CD」より「ダウンロード」が上回っているそうで、”自宅でゆったり、部屋に音を響かせて音楽とともにくつろぐ”スタイルは時代遅れなんでしょうか。できうれば”LPレコード”並にCDはずっと生き残っていただきたいもの・・・ワタシの寿命と同程度に。

代替品届いた、Mozart 嬉遊曲(ディヴェルティメント)第15番 変ロ長調K.287(271h)〜ザルツブルク・ソロイスツ(この演奏者クレジットは素っ気ないなぁ)再聴・・・速めのテンポ、少人数による溌剌とした演奏であって、色気も陰影も足りないヴァイオリン・ソロが個性的・・・って、これは悪口ではなくて、美音ではなく飾り少なく、テンション高いということなんです。第2楽章「主題と変奏」は甘美な旋律の白眉であり、いくらでも浪漫に表現できるが、ここでも清潔一本槍!全40:29トラック分けがない、ということで「一度聴き始めたら、最後まで休まず聴け」といった音楽の神のご神託でしょう。

今朝、Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1963年)・・・演奏の良し悪しではなく、たった今、自分の心象として愉しめず。セルは摘み聴きを許さない。Dvora'k スラヴ舞曲集全曲〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1973/4年)・・・小学生の時からの馴染みの作品(カラヤン/ベルリン・フィルの17cmLPにて)であり、社会人になってアンタル・ドラティ/バンベルク交響楽団(LP)で全曲購入したことも想い出です(CD欲しいね)。”クーベリック/バイエルン”というのはワタシにとって理想の組み合わせであって、中低音が充実した暖かいサウンド、(記憶より意外と硬派な表現ながら)盤石の自信を以て懐かしい旋律を表現して下さって、感銘一際深い。

では、背筋を伸ばして出勤しましょう。

運気、乱高下だな。午前中、ぼちぼち諸作業こなして、さて会議に出掛けるか、と思った直前、数日前の作業のツメの甘さが露呈〜大苦境に陥りました。ひとり愕然と立ちすくんでいると、回りみんなで手を差し伸べて下さって、代理で当面の問題を回避〜いずれ信頼はいっそう失いました。ワタシは、”断片情報から類推”ができないんです。大掴みに全貌が見えて、初めて細部が検証できる・・・そんな性格なのか?それともたんなるアホなのか。とにかく上司のお供で、取引先に出掛け会議二発。前半の会議はワタシが司会であり、かなり手探り状態で”大きな課題”打開の糸口を話題から徐々に〜上司は和気藹々とした雰囲気にかなり満足のご様子。夕方、いつもだったらそのまま帰宅だけれど、明日の行事はまさに(その信頼失っている当の)その人であり、その準備がギリギリまで残っておりました。

辛くも資料仕上げて、実物と照合すると現物”三つばかり”足りない・・・手配指示漏れですな。もう待ったなしなので、職場を飛び出して自宅近所のお店にて”現物”購入・・・これからどうなるんだろう。いよいよヴェテラン引退〜まずワタシが引き継いで、新人に・・・と、いうことは、お仕事2〜3倍に増える!どころか、ヴェテランは更迭されるくらいの(どーしょーもない)仕事ぶりだから、実質上”再建”、つまりすべての組み立て直しになるんです。それにしても事前資料調査作成、毎日の全体作業の締め切りはもちろん、取引先からは”即答”要求の毎日・・・うっかり出掛けることもできまへん。なのに来月なんど出張があるの?

以上、お仕事愚痴ネット上ぶちまけでした。まだ余裕っすよ。

通勤+お取引先移動中音楽は、Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団(2006年?ライヴ)・・・BBSでご教授いただいたダウンロード・サイトから落としたmp3音源也。ザラリとした無骨なサウンド、ややゆったりめのテンポでなかなかの貫禄スケールです。これが20年前だったら、メジャーレーベルからCD化されたろうな。けっこう感動しつつ第3楽章途中で目的地到着は残念。楽章毎にファイルが別れていないし、ワタシのメモリー・オーディオは、途中電源を切ったファイル最初から再生し直すタイプだから、また第1楽章から始まっちゃうんです。

さて、フロ入って夜更かしするかな?お仕事は失敗続きで苦況に陥っているが、精神的に落ち込んでいません。良い職場には、お互いの信頼関係があるからね。「ハヤっさん、なんか、たいへんみたい!」的オーラ出てます(ふだんは出ていないからね)。いよいよ本格的夏到来で、体調万全です。


●2007年7月某日

さて、新しい一週間の始まり。あまりの宿題の多さにげんなり〜純実務的に優先順位を間違っちゃいけないし、本日中のやり残しもあってはあならない。それでも、お仕事がない、誰にも期待されない状況より、ずっとず〜っと幸せであることを自覚いたしましょう。どれだけお仕事多くても、定時で終われるよう仕事組み立てます!(実際は更に飛び込み仕事があってダメなんだけど/事前準備=先読みも大切)昨夜は女房と(改装新規オープンなったチェーン店?風)焼鳥屋へ。接客マニュアルかな、やたらと大声で叫んでいてやかましいこと!炭火焼きは意欲的だけれど、鶏肉自体の味が足りない感じ。二度と行きまへん。

石川恭三「健康とてもいい話〜見たり聞いたり試したり」(集英社文庫)・・・石川先生はいかにも名医の風貌だな。話題選定上手な短いエッセイの積み重ねで、実例と科学的な知識がじょうずに、平易に語られて素敵な一冊。村中陽一「真説・写楽は四人いた!」(宝島社新書)・・・写楽は誰か?という尽きせぬ興味の話題です。先人達の諸説をふまえて、時代的周辺情報をおさえた結果、蔦重配下の工房(後の有名人〜例えば北斎〜も参加)説に至ります。その傍証に藤子藤雄の漫画を持ち込んでくる大胆さ、説得力。写楽はほんま、大好きです。

昨日書いたとおり音楽は”摘み聴き”が多い。やたらと(昼間)眠くて、キモチ良く意識を失いがち・・・Mozart ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488〜クララ・ハスキル(p)/オトマール・ヌシオ/スイス・イタリア語放送管弦楽団(1953年ライヴ)・・・こんな聖なる演奏でもそんな状態です。Handel オラトリオ「ソロモン」〜ディアズ(b)/アーストロング(s)/ティアー(t)/ヨハネス・ソマリー/イギリス室内管弦楽団/アモール・アルティス合唱団(BRILLIANT 99777-6/7)・・・現在入手困難盤。いろいろネット検索するが筋わからず。古代イスラエルの賢王・ソロモン、高僧ザドク、ファラオの娘、シバ(シェバ)の女王などが登場人物だから、その辺りの話題かな?

音楽的にはすこぶる明るく、高貴な盛り上がりがあって、さすがヨハネス・ソマリーは立派です。声楽陣に人を得、合唱の充実はもちろんだけれど、イギリス室内管弦楽団はバロック音楽としてのHandel 表現に違和感なし。「メサイヤ」が1970年だから、その辺り同時期の録音でしょうか。優秀録音。もともとはテレビをぼんやり眺めていて、「シバの女王の入場」(第3幕のシンフォニア)が流れていたので、その原典を聴きたくなった、ということでした。

他、イル・ジャルディーノ・アルモニコのバロック名曲集(2001年)を・・・おっと、時間がなくなりました。本日帰宅後、続きを執筆できるでしょうか。

いかん、仕事し過ぎ、忙しいところ見せ過ぎ。キャラ的にいつも”すいす〜い”じゃなきゃ。80%ほど宿題こなしたのか、それとも単なる自己満足か。数日後に結果というか、お客の反応出ることでしょう。東京出張の定例会議、またもう一本増えました。以前だったら嬉しい(出張手当が出るし、気分転換にはなるし)が、最近枯れてきてやや苦痛です。職場を出るときにネットを見たら、オークションにちょろりと入札ありましたね。ありがたい。

帰宅したら、北陸の雄「YAMACHIKU」より郵便物有〜例の「Mozart Pemium Edition 40枚組」中、11枚目「ディヴェルティメント第15番 K.287」不良の交換品です。購入後、転居もしているのにちゃんと届けて下さるのも立派です。商売はこうじゃないと。こんな配慮も嬉しいね。

WARNER 2564 63264-2今朝言及の「イル・ジャルディーノ・アルモニコのバロック名曲集」は以前単発で購入(TeldecClassics 8573-85557-2 WE810)していて、それを処分して11枚ボックスを買い直したもの。Bach 管弦楽組曲第3番/Albinoni オーボエ協奏曲ニ短調 op.9-2〜アダージョ/Vivaldi ピッコロ協奏曲ハ長調 RV.443/Albinoni ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲〜アダージョ/A.Marcello オーボエ協奏曲ニ短調/Telemann 2つのフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲〜グラーヴェ/Pachelbel 3声のカノンとジーグ/伝承曲:グリーンスリーヴス ニ長調(リュート)/PERCELL シャコンヌ ト短調/Handel オラトリオ「ソロモン}〜シバの女王の入城/Albinoni 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのアダージョ(2001年)という多彩なる収録。

じつは、このボックス「ブランデンブルク」以外は「なんや、アクロバティックで味がないなぁ」と”ややお蔵入り”的状況だったんです。久々の聴取は、嗚呼、これはこれでなかなかエエでないの、と。乾いて、やや表層に走りがちだけれど、こんな自在でスポーティな躍動も悪くない。発見はPERCELL シャコンヌ ト短調でして、NAXOS 「イギリス弦楽小品集第6巻」のBritten編と聴き比べることができるんです。後者のやや豪勢な響きだって悪くないし、イル・ジャルディーノ・アルモニコが正当である!とも言い切れぬところが、なんとも味わい深いものです。


●2007年7月某日

微熱有。昨日は体調不良を実感していたけれど、今朝は食欲もあるし、頭痛もなし、思い切ってスポーツクラブへ行こうかと考えております。自宅でごろごろしていても仕方がないし、ハラ回りも気になるので。わずばかり出品しているオークションは、その後不調でして入札ありません。次回購入予定のボックスもの中、ダブり分であって、なかなかエエ演奏なんだけど・・・こうしてみるとワタシの趣味って渋過ぎるんでしょうか。

音楽を集中して聴く機会は減っていて、たまにオーディオ前の座りソファでゆったりすると眠っている・・・相対的に長時間の公共交通機関移動中とか、逆にしっかり筋を追いながらサイト用原稿を執筆するオペラとか、その程度かな?あとは、”摘み聴き”が多い。昨日移動中、DEUTSCHESHCALLPLATTEN 32TC-89Bruckner 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版)〜ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(旧東1983/4年)・・・拝聴。(p)1986年定価3,200円というたいへん高価なるCD(中古500円にて入手)であって、1992年新星堂にて「1,000円」で再発された時には狂喜乱舞して購入したもの・・・でも、第4番のみ購入漏れで2004年ようやく入手の機会を得た・・・てなヲタク話はどーでもええか?

子供の頃、ワルター/コロムビア交響楽団で聴いたのが出会いであり、社会人になるまで”Brucknerといえば安易にコレ”的印象から、避けていた作品でもあります。結論的にレーグナーの演奏は”少々異形”であって、ハイテンション・全力疾走が続く、前向き明るさひとしおな表現でしょう。茫洋としたスケールとか、官能的な深い響きとは無縁の快速テンポ、明快健康なる(すっぱりとした)フレージング連続。当時のベルリン放響(旧東/西の団体に非ず)には奥深い渋さは期待できないが、推進力と全身全霊を掛けた爆発が魅力的であります。

聴き手の精神状態が前向きであれば、これほど楽しい演奏はない・・・

スポーツ・クラブで根性入れてきました。体調大丈夫。しっかり汗かきました。

Schumann「幻想小曲集」作品73(クラリネット)/民謡風の5つのヴァリアント 作品102(チェロ)/アダージョとアレグロ 作品70(ホルン)/Schubert 「アルペジョーネ・ソナタ」〜マリア・クリーゲル(vc)/クリスティン・メルシャー(p)(1991年)・・・Schumannのこの辺りの作品は様々なる独奏楽器によって演奏され、NAXOSにはヨーゼフ・キッシュ(ob)による同趣向の録音も存在します。(8.550599)クリーゲルは知名度ともかく、NAXOSに相当な量の録音を残している実力派。変幻自由自在なるSchumannの甘美な旋律を優雅に表現して愉しめました。メインは「アルペジョーネ・ソナタ」になるんだろうが、これは稀代の名曲であって、抑制された”歌”が床しく、効果的でした。(NAXOS 8.550654)

ERMITAGE/AURAのライヴ集大成ボックス(「GREAT CONDUCTORS」223602)より「CD5」Schubert 交響曲第8番 変ロ短調「未完成」/Tchaikovskyバレエ組曲「くるみ割り人形」〜チェリビダッケ/スイス・イタリア語放送管弦楽団(1963年ライヴ)・・・ものものしい雰囲気たっぷりの「未完成」だけれど、音質に少々難有。アンサンブル的にも弱いか。「くるみ割り人形」のほうは、大柄でありながらいかにも楽しい雰囲気に溢れて聴きものです。ま、ボックスに入っていたからちゃんと聴きましょうね、的存在であって、わざわざこの録音を探して求めるべきCDではないでしょう。


●2007年7月某日

昨日は午前中急ぎの諸作業片付け、昼前には上司と取引先と打ち合わせへ。なんせ歴史と伝統ある巨大組織なため、全体を包む鷹揚なる基本姿勢と傲慢、楽観論(危機意識のなさ)、徹底した縦割り組織の風通しの悪さ、個人の人の良さに”チャンス”も感じたものです。

上司と別れ、久々の持病の通院もあったので早々に自宅近所へ・・・すると上司より後追い電話が来て、某日は空いているか、とのこと。東京での会議の同行を求められました。その日は肉体系労働の当番に当たっているし、ヴェテラン引退(更迭)後の中途採用新人君(実際上はワタシが引き継ぐというか、仕込むべき)着任の日でもありますが。更に、納品上のトラブルが続いて、辛くもクリア・・・関係データの持参をいよいよ検討しなくては。大阪着任以来、出張用ノートパソコンはもっぱら”遊び”(サイト閲覧更新)にばかり使っていたけれど、そろそろ本来の出番でしょう。活用方法が見えて参りました。

”危機”に学ばなくては。本日、出勤当番だけれど取引先へ直行、昼からは職場に戻らなくてはいけないが、阪神・西宮で演奏会なんです。もう一人の留守番に電話してなんとかクリアできないか・・・?そういえばスロヴェニア放送交響楽団(旧リュブリヤナ放響)の団員さんからメールいただき、貴重なる情報を(了承を得て)掲載しました。

昨日、通勤+移動中の音楽はBruckner 交響曲第8番ハ短調〜オイゲン・ヨッフム/シュターツカペレ・ドレスデン(1976年)・・・結論的にテンションの高い、燃えるような演奏を堪能し、ドレスデンの(とくに)金管の奥深い魅力にはおおいに魅せられました。但し録音のせいか、やや雑然とした印象はあって、これがヴェリ・ベストとは感じない・・・第3楽章「アダージョ」(27分を越える)の白眉における深遠なる静謐さには「もっと!」と叫びたくなる・・・ま、録音云々は歴史的録音のことを思い起こせば、贅沢なことは言っていられないけれど。

SONY SRCR 2070 500円出先ご近所の中古屋にてPaganini 「24のカプリース」〜五嶋みどり(v)(1988年)購入・・・これは出始めの頃、FMにて拝聴し、震えるほどの感動をいただいたものでした。ワタシは長くルッジェーロ・リッチ盤(1959年)に馴染んできたが、アクロバティックなる技巧のキレ前面+落ち着きのなさに少々不満の記憶が・・・本来そういう作品なのかな、と考えて参りました。で、みどりちゃん17歳のヴァイオリンには怜悧な気品があって、技巧一本槍ではない。広がり、スケールを感じさせて、これは驚くべき一枚でありました。たしか、デビュー録音だったか。

では、キモチも重く、行って参ります。体調イマイチ。

前言撤回・・・今朝は取引先直行で、一時間余裕あることを思い出して、Paganini 「24のカプリース」〜ルッジェーロ・リッチ(v)(1959年)を確認。”アクロバティックなる技巧のキレ前面”・・・まさにその通りであって、壮絶な前のめりの情熱が迸ります!(みどりちゃんクール過ぎか/その魅力も捨てがたいが)変幻自在手練手管・暑苦しい親父のワザ全開!まさに「現代のPaganini」!オン・マイクな英DECCA録音も効果的ですね。びりびり来ちゃいました。

職場に戻らず、出先から演奏会(「阪神大震災復興祈念コンサート夏」半分のみ)へ・・・夕方帰宅しました。つまり、サボったわけですな。商談ではたくさんの苦言を呈され、即実施の無理難題を言われ(土曜日でっせ。どーせ手配ムリなので、はいはいと訊いておいた)微熱はあるし、で、ヤケクソ状態でもありました。結果、やや信頼を失う結果になるのか、それとも大きい失態となるのか。仮にそうでも、自分の体調や休みのほうが(ずっとずっと)大切です。大きな流れのなかでは、信頼得る自信はありますよ。大きな取引先の”建前”(ワガママとは言いません)を通すことを優先しません。自分なりの批判視線は失わないつもり。

筆坂秀世「日本共産党」(新潮社新書)拝読〜以前から(有田さんのサイト記事で)興味があったものであり、平易な文章ということもあって一気に読了。ワタシは意見の多様性が民主主義の基本と考えているので、少数政党が埋没するのはよろしくないと考えます。政府自民党の腐りきった体質(社会保険庁がエエ例だ)をチェックする存在として共産党も大切だけれど、いくつか考えさせられました。

どんな組織であれ、幹部が長く権力の座に居ると硬直化すること。自衛隊問題での政策的混乱があること(「非武装中立」という旧社会党の主張に対して、「中立自衛」とばかり思っていたけれど・・・)、北朝鮮への親近感があること(これは致命的だなぁ。萩原遼さんの主張は正しいと思う/拉致問題解決は国民の合意事項だから、こりゃマズい)。あとは党を離れた人々(知識人なども)をクソミソに非難するところもよろしくない。「党内運営」問題は、これはどこの組織にもありがちなこと(日本的事象か?)であって、それに+「長く権力の座に居ると硬直化」が加わったものでしょう。

筆坂さんは、最近テレビで拝見する機会があるが、極めてまともで暖かい、真面目な人柄です。(”セクハラ”辞任はハメられたらしい)自ら離れた組織に対して、”ミソもクソもいっしょ”みたいなことではなく、冷静で謙虚に充ちた論調でした。最近、共産党の議員さん(だけではないか、他の政党も似たり寄ったりか)にあまり人間的魅力を感じませんね。


●2007年7月某日

かなり”やるべきこと”が(本日明日に限り?)鮮明であって、午前中から緊張しております。やる気有。明日、昼から土曜のマチネ演奏会(室内楽+声楽)ご招待なんだけど、出先から直行はムリだろうな。嗚呼、ゆっくり休みたい。今朝、サイト定例更新済み。大物(のつもり)です。ずいぶんと執筆に時間が掛かっている!

昨夜も寝苦しくはなく、湿度は高く、曇りがちの天候ながらこれでも夏なのでしょう。そろそろ蝉の声が聞こえます。(ウチのマンションは幹線道路の騒音が勝っているが)DECCA POCL-4421/2今朝、Delius 「楽園への道(歌劇「村のロメオとジュリエット」より)」「間奏曲とセレナード(劇音楽「ハッサン」より)(トーマス・ビーチャム編)」「夜明け前の歌」「春初めてのかっこうを聞いて」「河の上の夏の夜」「ラ・カリンダ(歌劇「コアンガ」より)」〜ネヴィル・マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1967〜80年)・・・Deliusは聴き馴染むほどに味わいが深まって、ほとんどワタシにとって理想郷の音楽に至っております。静謐、激昂せず、森林の奥にて静かな深呼吸を感じさせる音楽。

流石に高齢だし、マリナーは(膨大なる録音を残して)引退済みかな?1960年代、Tchaikovskyの弦楽セレナードで華々しく売り出した頃はほんまに新鮮でした。その後、様々なメジャーレーベルに録音を残すようになり、1990年代以降はほとんど彼の演奏に興味を持てなくなった・・・(あまりに常識的で、当たり前で〜といった不遜な感想)ここでは、極めて完成度の高いアンサンブルとバランス感覚が新鮮です。音質も極上。


●2007年7月某日

昨日、おそらくは8年ぶりの屋上ビヤ・ガーデン〜ビール党ではないし、ああいうところは肉食揚げ物中心であまり好きじゃないんです。それでも、オープン・エア/気温26度わりと気持ちよかった。転勤以来交流のなかった他の階の連中と交流もできました。お仕事はどうなんだろう?最近、人の名前や様々な事象の物忘れが激しい自覚があって、不安です・・・複数のお仕事を要領よくこなせなくなったら要注意、とのことだけれど、既にこなしたことをすっかり失念しているのはヤバい範疇に入りますか?本日、今月の商談スタート。以前は商談(本番)こそもっとも得意なワザだったのに、一ヶ月この準備のために不安な日々を過ごす、といった感じです。

昨日もポータブルCDプレーヤー持参。Stravinsky 歌劇「ナイチンゲール(夜鶯)」(1907年〜1914年)〜ロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団/トリフォノヴァ(s)/ティアー(t)ほか(1997年)・・・NAXOS 8.553181 先月(2007年6月)にも聴いているハードな作品でして、とくに第2幕以降の激しい暴力的な音響に痺れました。このシリーズは録音良好でして、イヤホンで聴いて(よりいっそう)そのことを実感。この下準備を経て、いよいよ作曲者自演へと向かいましょう。

バレエ音楽「春の祭典」(1995年)も再確認・・・あれ?サイト内検索しても言及ありませんね。これも音質極上で、打楽器群の迫力定位抜群。正確無比だけれどブーレーズほどの洗練はない。フィルハーモニア管弦楽団は優秀なアンサンブルを誇っているが、いつものクール、乾いた情感、非雄弁なる姿勢を崩さない。以前はそんな演奏を”ツマらない”と感じたものだけれど、これが”正しい”といった確信が沸き上がりました。ロバート・クラフトには再録音があるんですね。(1967年版)これは入手したいもの。

午前中、なんとか思った通りのお仕事消化できて(いつになったら創造的な水準に至るんだ!)昼から商談へ。東京本丸の担当と同行し、和気藹々とした雰囲気、内容的には厳しいものとなりました。上司から、そして数値評価的には厳しいものとなるだろうが、信頼関係さえあれば展望はつながると考えております。宿題少々いただきました。明日、午前中忙しいね。

CAPRICCIO 79043 15枚組 2,817円(税込送料込)通勤+移動中聴いた音楽はMahler 交響曲第6番イ短調「悲劇的」〜エミール・タバコフ/ソフィア・フィルハーモニー(1993年10月)・・・かつての感想は

全集中、もっともオーケストラの技量が問われるようなド迫力、異形なスケールを誇る作品故少々出来が心配・・・聴取順番ラスト方面に持ってきました。途中まで聴き進んだ感想としては、ぎらぎらするようなオーケストラの集中力に欠け、大人しく迫力不足・・・でも、素直で飾らずこれはこれで美しい、威圧感の薄い演奏に思えます。第3楽章「アンダンテ・モデラート」に於ける牧歌的な味わいは出色でしょう・・・。

最終楽章迄聴きました。う〜む、渾身大力必要なところだから、ちょっと息切れ気味かな?

・・・なるほど。音質はまぁまぁ、オーケストラのアンサンブル集中力に弱さ有。ホルンの深みやら、トランペットのキレに不足を感じ、全体として”ややユル”的イメージでしょうか。それでも日常聴きには充分なる存在として、馴染みの作品を充分堪能いたしました。純粋に個人の嗜好だけれど、ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)が、いかに技術的に優れ、輝かしいサウンドを誇っても、ワタシには空虚としか感じられない・・・これは戯れ言です。

今朝、Vaughan Williams 交響曲第6番「田園」〜キース・ベイクルス/ボーンマス交響楽団(1992年)を起き抜けに聴いて、気分爽快。思い出して(購入したまま半分は放置状態の全集中)ベルナルト・ハイティンク/ロンドン・フィル(1996年)の同曲を取り出すが、ちょっと集中力が途切れました。そろそろVaughan Williams全集(3種所有)の完全攻略すべき時、との自覚はあります。

帰宅して、Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版4管編成)〜作曲者/コロムビア交響楽団(1960年ハリウッド)・・・粗野で賑々(にぎにぎ)しく、洗練装飾とは無縁なる”素”な演奏です。旋律素材サウンドが”生”で提供されていて、所謂、”ヘタウマ”なる味わい深遠なり。通り一遍、ありきたりな”旨い”演奏とは一線を画します。続いて「春の祭典」(1960年ニューヨーク)が収録されるが、これは既に先月言及していて、

いやぁ、こりゃオモロい!録音も悪くないし、オーケストラだってけっこうしっかり鳴っております。指揮が手慣れていないというか、細部のこだわりの余り、流れが阻害される(よろよろに・・・)ところが散見されて、時にテンションが落ち、結果的に”ほのぼの癒し系”に至っております。第2部がかなり快調であって、喧しい、粗野なだけの響きじゃないですよ。妙に田舎臭くて新鮮・・・というか、これが作曲者の意図ですから。
・・・と。

細部が整理されていなくて、昨日ロバート・クラフトの正確無比非情なる演奏を聴いているから、その素朴さはいっそう引き立ちます。時に馴染みの旋律のお尻がすとんと素っ気ないのは、楽譜とは縁のない聴き手故、正しいのかどうかわかりません。(きっと正しいのでしょう)

さて、今週はなかなかお仕事終わりません。未だ二山有。


●2007年7月某日

なんか疲れがとれませんね。純作業的に本日がポイントの日でして、夜はお付き合い(できれば避けたいが・・・)があるので、定時終了を目指します。あまりに多くの事象が並立して進行し、次々と付加されるので、いったいお仕事が進んでいるのか?それとも重大なるやり残しがあるのか、優先順位はこれでよいのか、不安でいっぱいです。ノーミソ機能衰えてますか?気分転換できていないのか。眠りは浅いが、ひどい途中覚醒はありません。でも、カラダが重い、珍しく肩が凝ってます。

Stravinsky22枚ボックス到着関連で、既存所有CDを並行して楽しんでおります。昨日触れたNAXOS 8.557500バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲4管編成版)〜ロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団(1996年)・・・アンセルメ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1969年)との比較でかつて言及していて、曰く「クラフト盤だったら時として”醜”を隠さない」、アンセルメは「クールさは共通だけれど、もっとセクシーで美しい」と。これは子供時代から聴いていた演奏への贔屓目もあったのでしょう。ここしばらく作曲者の自演、そして1960年代のクラフト自身の録音(作曲者監修)を聴いた後では、かつて存在した違和感は消えました。

”クールな佇まい”とか”素っ気ない”以前の、もっと感情を排した正確なる透徹があって、これこそ正しいStravinskyか、といった確信が生まれます。「時として”醜”を隠さない」というのは、旋律表現に妙な色づけ味付け、飾りをしない、ということであって、ホンワカ絶対にさせないということでしょう。優秀な録音と相まって、昨夜来数度繰り返して楽しんだものです。

今朝、Wagner 管弦楽曲集「オランダ人」「タンホイザー」「マイスタージンガー」「トリスタン〜前奏曲と愛の死」〜ショルティ/シカゴ交響楽団(1977年英DECCA録音の海賊盤)・・・サイト内検索すると2004年6月以来の拝聴であって、「流石Wagnerに習熟していて、オーケストラの威力万全で気持ちが良い。爽快」とのコメント残っているが、最初っから最後まで「?」状態、機能的なアンサンブルが空虚なサウンドとして感じられて、込み上げるような感銘が沸き上がらない・・・ま、@250中古だし、駅売海賊盤ならオークションでも売れんでしょ。


●2007年7月某日

昨夜はどんな音楽を聴いていたっけ?記憶がない。CD棚の修理をしていたことだけ鮮明・・・ああ、Mussorgsky 歌劇「ホヴァーンシチナ」〜アナトス・マリガリトフ/ソフィア国立歌劇場管弦楽団のラスト辺りを聴いたり、筋書きやら版の問題をネット検索しておりました。実質上、キモチ的に重苦しい一週間の始まりだけれど、昨日お仕事総量の確認をしているので比較的気が楽〜ワタシの日常など台風/地震の被害で苦しんでいらっしゃる方々に比べれば屁みたいなもの。落札あったオークションは、数日掛けようやく全部連絡有。「取引ナビ」一本での連絡になったのは、メール・アドレスなど個人情報表出を制限、ということだろうが、「Yahoo!」からのメールを「ジャンク」と判断するメーラーはけっこうあると思いますよ。

今朝、Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲4管編成版)〜作曲者指揮/コロムビア交響楽団(1961年ハリウッド)・・・恥ずかしながら3度目の購入であり、これも例外なく優秀録音に感服。たんなる資料的意味を遙かに凌駕して、ほとんど”飾り”なく、作品のメルヘンとか色彩の魅力を特別に強調せず、ムリなく表出したものとして、充分愉しめました。直系の弟子であるロバート・クラフト盤(1996年)が、同様の行き方で未だ魅力を見出せないのと対照的か・・・全然違う世界なんだけど、ブーレーズを思い出しました。

さて、出勤時間が迫って参りました。

お仕事大苦戦。(手抜き、要領の)天才であるワシがこんなことではアカンな。昨日半日分消化したはずなのに、想定外のお仕事積み重なって、すっきりお仕事のケリが付きません。(ド残業)結局、土曜もしっかりお仕事となりました。本日、とうとう次の体制発表となり、大ヴェテラン(元上司)営業担当を更迭、新人は8月より赴任だけれど、さてどんなものか。かなり器用でもウチのお仕事は超・フクザツでっせぇ。それを全部面倒見ろ、とのこと・・・お仕事一気に倍以上となります。なんとか、ゆるゆるとラクで楽しい生活させて下さらぬか・・・たった今現在、震災の被害で苦しんでいる人々のことを思えば、もっと頑張れる〜かな?

今朝の作曲者自演による「火の鳥」のフィル・アップは「ロシア風スケルツォ」(1963年ニューヨーク)/「幻想的スケルツォ」(1962年CBC交響楽団トロント)/「花火」(1963年ニューヨーク)〜コロムビア交響楽団となります。この22枚組は(我らがSONYはんにしては)配慮に富んだ編集であって、多彩なる小曲が続くのは好ましいと感じます。但し、表記は不親切で、各々のCDにはオーケストラと録音情報含まれず、リーフレットで確認するしかない。リーフレットのほうにはタイミングがない・・・こんなところで手抜きしないで欲しいですね。

NONSUCH 7559-79563-2通勤持参音楽(但し、帰りは疲れて何も聴く気も起きない)はBach ミサ曲ロ短調 BWV232〜ジョシュア・リフキン/バッハ・アンサンブル(1981/82年)・・・前半のみ。昨日、テレビでちょっとだけ拝見したブロムシュテット/ゲヴァントハウス管弦楽団(2005年)の演奏に深い感銘を受けて、取り出したCDでした。ワタシは生命(いのち)躍動する、この明るいミサ曲が大好き。各パート一人ずつ(合唱兼任)というクリア、親密、生き生きとした(古楽器による)特異なる個性を誇る録音也。

ま、おそらくは”試み”であって、これがオリジナルな姿ではないでしょう。声楽ソロ+器楽オブリガート(例えばフルートとかオーボエ)+通奏低音によるアリアがあって、その次に全体合唱+トランペット+ティンパニに壮大なる広がり対比が聴きもの(映像のブロムシュテットがまさにそう)だけれど、それは期待できないんです。でも、音楽の骨組みとか、細部見通しが一切の誤魔化しなく表出するという意味では、これほど爽快な音楽はない。器楽パートのマイルドで古雅な響き、朗々と雄弁、しかも清潔で歌い崩しのない声楽も新鮮に感じたものでした。


●2007年7月某日

さて、本日これから(ヤミ)出勤。出来れば午前中で終えたいが・・・一週間の半分(以上)職場を空けたツケがどうなっているか。

EMI 0777 7 54493 2 7 @500数日間のインターヴァルで、しっかり音楽聴きました。まず、R.Strauss 歌劇「ばらの騎士」(抜粋1990年)〜ベルナルト・ハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデン/テ・カナワ(公爵夫人)/オッター(オクタヴィアン)/ヘンドリックス(ゾフィー)・・・しっかり音量上げて。まずオーケストラが極上!(安易な表現だけれど)”燻し銀”とはこのことか、といつも感じます。渋く、鈍く、底光りするホルン、弦の魅力横溢。キリ・テ・カナワの声が(これもありきたりな表現だけれど)”クリーミィー・ヴォイス”であって、耳当たりよくオトナの色気を表現して、モダーンであります。ハイティンクの表現は、カラヤンとかカルロス・クライバーの印象と比べると、ずいぶんとさっぱりとした、飾りの少ないものに感じます。「ず〜っとしゃべり放し、歌い放し!」・・・とは感じないのは、良くできたハイライツだからか?

Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜サイモン・ラトル/イギリス・ナショナル・ユース管弦楽団(1977年録音)/「火の鳥」(1910年全曲版)〜アンタル・ドラティ/ロイヤル・フィルハーモニー(1976年録音)・・・久々再聴。かつての印象からほぼ変わりません。22歳のラトルには若さと勢いを感じるが、細部緻密な仕上げ、暴力的な迫力と、静謐な部分での洗練との対比は不足気味・・・それは聴き手が求める物の違いだから、この溌剌とした躍動を愛する人は多いでしょう。後者は、巧者・ドラティの完成度高い仕上げが光っていて、並の集中力に非ず。感服。再コメントしたいくらい。録音も極上。

Stravinsky22枚組は、ロバート・クラフト指揮(作曲者監修)による作品集へ。バレエ音楽「ナイチンゲールの歌」(コロムビア交響楽団1967年ハリウッド)/協奏的舞曲(コロムビア室内管弦楽団1967年ハリウッド)/「エピタフィウム」(グレッグホーン(fl)/ブロック(cl)/レムゼン(hp)1964年ニューヨーク)/「ダブル・カノン」(ベーカー(v)/イーグルマン(v)/ショーンバッハ(vc)/ナイクルグ(vc)1961年ハリウッド)/宗教的バラード「アブラハムとアイザック」(フリッシュ(br)/コロムビア交響楽団1967/69年ハリウッド)/変奏曲(コロムビア交響楽団1960年ニューヨーク)/「レクイエム・カンティクルス」(アンダースン(s)/ボナッジ(a)/ブレスラー(t)/グラム(b)/グレッグ・スミス指揮イサカ大学コンサート合唱団/コロムビア交響楽団1966年ニューヨーク)

・・・1960年代だし、録音もばらばら(同じコロムビア交響楽団表記でも西海岸と東海岸では別団体)だけれど、かなりの良好なる音質を誇ります。演奏はすこぶるいきいきとして色彩的なもので、作曲者とはひと味違う”プロ”の仕上げとなります。おそらくこの人は作品との相性があって、「春の祭典」など著名な作品だと乾いて素っ気ない印象が先行するが、この辺りの”ハードな”作品だとドキドキするほど非情な徹底ぶりが快感であります。きらきらと輝くようなサウンドが正確に表現されます。でもね、「アブラハムとアイザック」のバリトン・ソロ(歌詞は旧約聖書からですか?)の旋律に馴染むにはそうとうの根性が必要でしょう。

今朝、HEINRICH SCHU"TZ 「マタイ受難曲」〜ディーター・クルツ/シュトゥットガルト州立歌劇場合唱団(録音年不明)・・・全55分ほど。かなり以前、フレーミヒ/シュライヤー盤に歯が立たなくて処分した記憶があるが、Bach をイメージすると(無伴奏合唱だし)地味な、飾りのない世界に馴染むには(先のStravinsky同様)”そうとうの根性が必要”なんです。これはほんまに”慣れ”の問題なのでしょう。後半に進むに連れ、清涼な気分が高まってまいりました。

では、元気でお仕事行ってきましょう。

台風過ぎたかと思ったら、また地震かよ。数年前の中越地震とほぼ同じところ?知り合いも数人いるはずだけれど、安否いかがなものでしょうか。お見舞い申し上げます。こちら関西はまったくなにもなく、職場のメール(+登録メール)に「安否確認」が飛んで来ただけ。お仕事は山のように溜まり、ちょっとげんなり気味だけれど、宿題のボリュームを推し量ったのみで昼にて辞去・・・と思ったら11:57「午前中に!」(ムリだよ)とのメールがお取引先より、到着〜昼飯ゆっくり喰って一時間「残業」の上、帰宅しました。どこかで人身事故とかでダイヤは乱れておりました。

帰宅したら女房留守で、ゆっくりビールなど飲みながら二時間ドラマ(再放送)眺めつつ居眠りしておりました。これがワタシの休養です。夕方、女房実家よりご帰還(介護ですな)、懸案だった床屋へ。今回の出張は床屋へ逃げ込むような余裕なかったな、BOOK・OFF滞在も10分ほどだったし。

10枚組(”CORPUS CHRISTI” DOCUMENTS 231061)珍しく通勤往復にポータブルCDプレーヤー持参・・・Mozart 戴冠式ミサ ハ長調 K.317/主日のための晩祷「ヴェスペレ」イ長調 K.321/教会ソナタ ハ長調 K.328(クッペルヴィーザー(or))K.328/モテット「踊れ、喜べ」ヘ長調 K.165〜エルンスト・ヒンライナー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団/合唱団/ガブリエーレ・フックス(s)/カメラータ・アカデミカ(K.165)・・・これは不思議な音源でして、かつて所有していてオークション処分していた一枚(CAPRICCIO SMU-24) とほぼ同一内容(戴冠式ミサがない)であり、一方で昔懐かしいPILZ音源でもあります。(PILZ 44-9274-2/2枚組であって、もう一枚はレクイエム K.626〜グロスマン盤・・・これはVOX音源?)

演奏はさっくり手慣れたものであって、作品を楽しむになんらの不足ないばかりか、ガブリエーレ・フックス(ミュンヘン音楽大学教授)の高貴な歌声には存分に癒されました。K.328(教会ソナタK.317c)がどういう意味を以てここに収録されるかは不明です。(詳しい方、ご教授を)問題は音質でして、「良くできたモノラル録音」風であって、広がりがあまりに足りない(奥行き有)。もしかしたら、このセットのマスタリング問題か?なぜならお次の「復活」も似たような音だから。

Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ギュンター・ノイホルト/ブレーメン州立フィルハーモニック管弦楽団/ブレーメン劇場合唱団/北ドイツ放送合唱団/ガブリエーレ・マリア・ロンゲ(s)/デローレス・ツィーグラー(a)(録音年不明ライヴ)・・・この10枚組(”CORPUS CHRISTI” DOCUMENTS 231061)中もっとも期待の音源だったが、なんせ音質がぱっとしない。ノイホルトは現在も音楽監督だから新しい録音(少なくともディジタル時代以降)のはずだけれど、「良くできたモノラル録音」風より更に水準下がって、広がりも迫力もありません。噂によると”実力派”とのこと。最初っから最後迄「う〜む」状態でした。なんせ、「復活」は古今東西名盤名録音目白押しだからねぇ・・・終楽章の昂揚に、実力の片鱗を伺うことは可能でしょうか。


●2007年7月某日

無事、帰宅いたしました。関西方面は既に台風が通過後であって、異様に寒かった北海道から一気に夏に戻ってしまいました。

あちこち被害甚大なようで、昨日、今朝の千歳空港も混乱しておりました。夕方の神戸便を予約していたけれど、一便早いのに変更お願い出来〜お隣でかなりエラソーなサラリーマンが「昨日、飛ばなかったのは仕方がない。一泊した。それがきょう同じ便が満席なのは納得できん!」とぐずぐず粘っているのを後目に、「あのぉ、まず夕方の神戸便は無事に出ますか?それとコレ、フィックスの割引チケットなんですけど、お金を足しても良いから一便早うなりませんか。こんな時にムリ言ってすみません、ダメだったらあきらめますから」と(わざと隣のエラソーなのに聞こえるように)丁重に頼んだら、受付のお姉さんも嬉しかったみたいで「上司に訊いて参ります!」と快諾(追加料金なしで)いただけました。

件の”エラソー・サラリーマン”も、苦り切った表情で次善の策を受け入れておりました。こうして正義の(お気楽)中年サラリーマンは、JALの(お隣)受付お姉さんをひとり救ったのでありました。

全国台風被害、被害がなくても生活に苦しんでいる方々、また、全世界の飢えた子供達の存在知りつつ、北海道滞在中は”飽食の日々”でありました。しかも、ほとんど仕方がなく、お付き合いで。カニは4日連続、ラーメンも3回、ウニも山海の珍味も多々いただきました。正直、初日からあまり嬉しくなく(贅沢だね)ほとんどお仕事+両親とのお付き合いです。風邪症状は途中で癒え、両親宅2泊はよく眠れました。幸い両親ともぴんぴんしており、食欲・意欲・知欲・行動(足腰)旺盛也。

とにかく天候不順で寒かったこと〜ちょっと冷え過ぎでしたね。景色も良くなかった。散財しました。

帰宅して、オークションの連絡、二日遅れの定例サイト更新しました。明日、(自主)出勤です。

昨夜の2時間ドラマ、「家政婦は見た!美貌の女社長8000億の秘密 秋子に似た女の謎」・・・市原悦子はあまり好きではないが、若村真由美の大ファンなので(仲間由紀恵の新米弁護士ドラマ見捨てて/彼女は好きじゃないし)しっかり拝見。ライブドア事件をパロディーに使っていて、そこに父娘愛人の愛憎絡んで、さらに浅野温子が村上ファンドっぽい役割で登場するのもじつにハマり役。細部のツメの甘さはあるけれど、充分楽しみました。未亡人となった若村真由美は、これから美人汚れ役・悪役として道を究めていただきたい。某宗教家との結婚の時には大ショックを受けたが、こうなった以上、再び応援いたします。


●2007年7月某日

札幌は昨夜小雨模様、今朝は曇り。寒いですよ。昨日のお仕事は内容的には興味津々の会議内容であり、ちょっと自分(と自分の範疇である職場)との現状の水準を思い遣り、宿題の重さにどんより・・・そこに例の如しの”即答”メール数件〜出先だし、ムリだよなぁ。事務所にがっちり座っていないとこなせない課題なんですよ。締め切り伺って、月曜祝日朝一番で出勤して消化しましょう。なんとかなるっしょ。

連続酒宴(ラーメンも絶品!)。カラダにもダイエットにもよろしくない。夜、無事ウチのメンバーと合流し、酒宴途中抜け、ニッカ・バーにて職場の先行き協議(のフリしてウィスキー飲んだだけ)。本日、夕方まで”視察”、レポートがたいへんなんですよ。とにかく夕方で終了・・・両親の元に向かいます。音楽もネット環境もない二日間もエエかもね。


●2007年7月某日

北海道二日目の朝、本日より本番の会議となります。(ほとんどお客様状態)本日、昼からの会議は全国地方のエラいさんを迎えてのものなので、夜(昨夜に続き)宴会有。本日は(翌日研修に入る)職場のメンバー4人と夜合流、エラいさんとの宴会早々に抜けて、別途”自主宴会”する打ち合わせです。体調はセーフかな?やっぱり涼しいですよ。

昨日朝、体調よろしくなかった(頭痛があった)ということもあって、音楽持参せず。期待の札幌BOOK・OFFにも出物はなく(パネンカ(p)の「皇帝」/第3番が@250だったが、作品的に食指が伸びない)今週一杯音楽抜きもタマにはよろしいでしょう。

気合入れていきまっしょい!


●2007年7月某日

微熱あります。それでも胃のほうが治まっているから(おそらく)大丈夫でしょう。当面の体調維持(例えば頭痛緩解)するために鎮痛剤を使用すべきか、それを使うと本来の快復が遅れるから止めるべきか・・・悩むところ。本日より2夜連続宴会〜ま、若い頃と違って節制できますから。職場出発まで大きなトラブルないことを祈るばかり。

Stravinsky22枚組、昨夜「結婚」に続き、「きつね」(1962年ニューヨーク)「兵士の物語」(台詞なし。1961年ハリウッド)へ。両方とも”コロムビア室内アンサンブル”となっているが、いずれ録音用の演奏家招集でしょう。驚くべきほど録音良好なのと、さっくりとした自然体(ややノンビリ?)とした表現であって、前者はもっと強烈な作品であった記憶(ブーレーズ盤LPにて)だったが、作品に馴染みであり、妙にしっくりきましたね。「兵士」のほうはお気に入り作品でたくさんCD持っているし、ま、フツウの演奏っぽいか。台詞は欲しかったなぁ。きっと英語版ではやりたくなかったのでしょう。仏蘭西の俳優さん達は揃えられなかったでしょうし。

SONY 88687103112/CD4今朝から「ミューズの神を率いるアポロ」(コロムビア交響楽団1964年ニューヨーク)/「アゴン」(ロサンゼルス・フェスティヴァル交響楽団1957年)/「カルタ遊び」(クリーヴランド管弦楽団1964年)・・・以前からのお気に入りであり、この全集購入のためオークション処分したもの。「アポロ」はカラヤンのセクシーな演奏のイメージ強い(これも悪くない)がもっと”素”でアルカイックな世界。「アゴン」はけっこう昔からのお気に入りでして、ワタシは削ぎ落とした「能」を連想するんです。現在の体調のせいかもしれないが、以前所有のCDより音質が(やや)乾いているような気がしました。「カルタ遊び」は意外と奔放で上機嫌な演奏です。妙な緊張感なし。やはりオーケストラは上手い。

本日明日(明後日朝迄)はホテルにネット環境あるが、両親のところにはもちろんありません。帰宅は日曜日。体調なんとか保ってくれ!

(在札幌ホテル)朝一番からピッチを(珍しく)上げてお仕事、こんな時に限ってコピーが詰まるマーフィーの法則也。ウチの職場には”女の子にコピーをしてもらう”ような風習ありません。で、トナーでカッターシャツもズボンも汚れ、空港に向かうまでに女房に最寄の駅まで着替えを運んでもらいました。挙句、あわてて飛び込んだ神戸空港にて「一便早く・・・」とお願いしたら、このチケットはフィックスの割引運賃だからダメと駄目押し・・・。

空港カウンター、機内(Jクラスでした!)でほとんど眠り、思いっきり涼しい千歳へ。ホテル側のBOOK・OFFを急ぎ覗いて(ロクなものはない)そのまま酒席会場へ・・・楽しかったな。しっかり飲みました。ラーメンも喰いました。体調まぁまぁか。

ホテルに戻ってテレビを付けたら、「あみん」復活やってました。1982年?加藤晴子さん、すっきり痩せて美しい奥様になってました。先週聴いた「YMO」(大ファンだった!)細野さん還暦なのだね・・・にやはり感激し、一ヶ月前だっけ?ファンでも何でもなかった「チューリップ」にもココロ動きました。これって「ナツメロ」か。

さて、もう一日なんとか乗り切りましょう。


●2007年7月某日

昨日は、お仕事それなりに乗り切ったと思いますよ。体調ともかく。本日も行事のお手伝いやら、自分自身の一仕事(これはノーミソ使わない/が、たいへん!)、先行きの商談日程調整・・・その前にちょろ残しした資料完成有。風邪やらハラ具合云々言ってられない。明日は北海道だし。

(既に修正済みだけれど)R.Strauss 歌劇「ばらの騎士」〜カルロス・クライバー/バイエルン州立歌劇場/クレーア・ワトソン盤(1974年)は、「MONNcoはイタリア語でミュンヒェン」とのことで、修正済み。もともとこのCDには録音情報なんてなかったんですよ。だからネットで情報検索して「モナコ・ライヴ」と〜それを書いた人自体の間違い引用だったんですね。孫引きの怖さを実感しました。

EXCLUSIVE EX92T49/51」は3枚組500円で中古入手したものでして、取引先ご近所(毎週訪問)に発見したマンション1階の古本屋にあったんです。同時購入は(同じく)R.Strauss 歌劇「ばらの騎士」(抜粋)〜ベルナルト・ハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデン/キリ・テ・カナワ(公爵夫人)/アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(オクタヴィアン)/バーバラ・ヘンドリックス(ゾフィー)といった顔ぶれ(1990年)也。これは初演の劇場ですな。まださらりと一回聴いただけで、なんとも言える状況もなし・・・でも、音質が(鮮明であるなし、の問題ではなく)気に喰わない・・・平板で低音が弱いような〜所謂オーディオ・ド・シロウトであるワタシが常々感じている”EMI録音”か?高級オーディオだったら。理想的な世界広がりますか?

CAPRICCIO 60 022-2今朝、Mozart 嬉遊曲ニ長調 K.334〜シャンドール・ヴェーグ/カメラータ・ザルツブルク(1986年)・・・10年ほどのスパンを以て、6枚+4枚=全10枚揃えた「セレナード嬉遊曲集」であって、購入したまま再対峙が先延ばしになっていたもの。これは編成やや大きく、残響豊か、ゴージャスでスケールの大きな演奏です。躍動し、洗練され、都会的にスマートな流線型表現。ま、愛しのヴォルフガングはどんな演奏でも愉しいが、ヴェーグの個性は一際存在感たしかなもので、現代楽器に於ける頂点を形作るものでしょう。カメラータ・ザルツブルクのアンサンブルは優秀です。第2楽章「アンダンテ、主題と変奏」のほの暗い雰囲気、続く(有名な)メヌエットの晴れやかなる表情の対比は秀逸。

職場での位地を(なんとなく)確立しつつあります。昨日の今日で体調心配だったが、なんとか一日乗り切って明日は早々に北海道へ(できれば予定より一便速いのが希望だけれど)行きましょう。ま、とにかく朝一番に出勤して様子を見ます。ほんのちょっと残業して、雨中を帰宅〜Stravinsky22枚組届いておりました。売れているみたいですね。オークションにて「9枚組」「3枚組」処分した上で万全の注文でした。演奏者の明細を見るには別添のリーフレットを確認せざるを得ないのは少々不親切。で、さっそく「結婚」(1959年録音)聴いております。ピアノが凄いですよ〜サミュエル・バーバー/アーロン・コープランド/ルーカス・フォス/ロジャー・セッションズ・・・錚々たる著名作曲家也。合唱指揮がマーガレット・ヒルズ・・・ワタシは粗野で、素朴なエネルギーが満ち溢れるこの作品が大好きです。

ロバート・クラフト盤のほうが、ずっとアンサンブルの完成度は高いけれど、こちら何とも言えぬ演者の息吹や体温が伝わってくるようで、リアルなんです。音質も悪くない、どころかとても良好。

もう一セット届いていて、「宗教合唱集」(10枚組)〜とてもお安かったので(ついでと言っちゃなんだけど)購入したもの。Mozart 「教会ソナタ集」(マトウシェク/トゥマ)はダブり覚悟。(なんでこんなもの入っているんだ?合唱でもないのに)で、Orff「カルミナ・ブラーナ」〜エルンスト・ヒンライナー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団/合唱団を拝聴・・・たしか、この録音は1990年頃PILZで出ていた記憶があって、一度聴いてみたいと考えていたもの。ヒンライナーは宗教的合唱作品のスペシャリストのはずだったし。

で、これはなんとも素朴で飾りのない世界でした。ここ最近、ケーゲルの厳しい集中力演奏ばかり聴いていましたし(旧録音)・・・へろへろの演奏のようにも聞こえ(とくに管弦楽)暖かい合唱には味があるようにも感じないでもない・・・残響少なく、人数も多くはない。なんともユルい雰囲気満喫いたしました。録音年不明。


●2007年7月某日

やや風邪、症状でしょうか。お陰でよく眠れます。転居時以来のデスクトップ・マシンの配線整理をしたら、起動の度に不具合有・・・昨夜とうとう旧式のキーボードを取り出しました。しかし、無線LANアダプタの状況変わらず・・・折を見てまた配線再整理しましょう。こんなことでストレス溜めても仕方がない。本日は朝一番より、お仕事内部打ち合わせ(報告者自分)、全体定例会議は短縮していただいて、昼から職場全員での見学というか、研修というか外出です。これも自分が主催。そのあと、皆で飲みに行く!と若い者が申しております。エエ職場だ。願わくば大きなトラブルが発生しないことを!

EXCLUSIVE EX92T49/51 3枚組500円昨日のR.Strauss 歌劇「ばらの騎士」はクレメンス・クラウス盤で第2幕まで聴いていたけれど、第3幕「料亭の一室」はカルロス・クライバー/バイエルン州立歌劇場/クレーア・ワトソン/カール・リーダーブッシュ/ブリギッテ・ファスベンダー(1974年7月20日ミュンヘン・ライヴ)にて確認。「登場する連中、ず〜っとしゃべり放し、歌い放し!」とは失礼非礼なるド・シロウトの言い種だけれど、雄弁多弁を旨としない(”空気”とか”間”を重んじる)日本人故そんな感想となるのでしょう。

ド助平・オックス男爵を策略にはめ、ゾフィーとの婚約は破談、若い者同士オクタヴィアンとゾフィーが結ばれる・・・年上の愛人(浮気相手)であるヴェルデンベルク公爵夫人は二人を祝福し、身を引く(この辺りは日本人好みの筋書きだ)。「しゃべり放し、歌い放し!」的印象は消えて、浮き立つような華やかな味わいを愉しめました。いわゆる真性の”海賊盤”だけれど、予想外に音質はマシでして、カルロスの「ばらの騎士」って映像ともかく正規の音源はないんですってね。意外です。

Bach ヴァイオリン・ソナタ第1/2番〜ジェイミー・ラレード(v)/グレン・グールド(p)(1975年)・・・これはお付き合いの長いCDでして、バランス的にピアノの存在が勝った特異な存在です。ずっと抱いていた正直な感想は、ラレードの影が薄くてちっとも楽しくない演奏か、というところ。久々の(おそらくは10年以上)再聴で、安易な”馴染みのBach ”的印象を覆す、いちど音楽を解体して再構築したような鮮度タップリで、充分刺激的です。息が合っている、というより、各々勝手に演奏している、でもないか、独自の道を歩むグールドに、ラレードが(素っ気なくも)なんとか付けていっている、といったところでしょう。標準たり得ないが、ちゃんと”現代のBach ”が響き渡りました。

今朝、Dvora'k ロマンス ヘ長調 作品11/ヴァイオリン・ソナタヘ長調 作品57〜キアン・ズー(チェン・ジョウ)(v)/エドゥモンド・バタースビィ(p)(1998年)・・・(NAXOS 8.554413)購入した記憶がなく、珍しく値札もレシートも残していない・・・ケースのやや傷状況を見ても中古で入手したのは間違いなく、偶然に棚中より発見したもの。これが懐かしい旋律をさっくりと甘く演奏していて、昨今ありがちなる”完璧な技巧だけれど、神経質過ぎ”スタイルとは違った人懐こい感性を誇ります・・・おっ、出勤時間だ。

終日体調悪く、昼から職場全員で外出〜そのまま梅田にて宴会へ突入。ここでも体調余りよろしくないが、自分が事務局長である故抜けられず、一応ラストまで付き合いました。胃腸に来るというのは稀有な事象で、ワタシは本来鋼鉄の胃袋を誇っているんです。明後日から北海道(札幌)、そして連続宴会だから明日はお仕事と、体調を一気に整えないと・・・

音楽聴いてません。全然。


●2007年7月某日

わりとよく眠れました。朝晩は涼しくて(湿度は高いが)凌ぎやすいですね。いつものエアロ・ビクスへ。せめて一週間に一回、しっかり、思いっきり汗をかくことが大切な健康習慣なんです。大阪(尼崎だけれど)へ転居してからは、通勤やら取引先への訪問含め歩行距離はけっこうありますけどね。

FIDELIO 1820/22 1960年代の録音?BALKANTON原盤数週間掛けて、Mussorgsky 歌劇「ホヴァーンシチナ」〜アナトス・マリガリトフ/ソフィア国立歌劇場管弦楽団(録音年不明)を全曲消化しております。先日聴いた「ボリス」の土臭い骨太の旋律にすっかり痺れて再聴を決意、ネット上で筋書き検索しつつジワジワと楽しんでいるところ。ちょっと筋が複雑で、”分離派教徒”など宗教的な背景も(相対的に)わかりにくいかも。でも、こちらのほうが女声も頻繁に登場して(修道女マルファ)、多彩で劇的な味わいがあるみたいです。なんとかサイトへの(再)掲載目指しましょう。音質も悪くなく、歌い手の存在感もたっぷりです。

歴史的録音も含め、あまり音質云々に神経質ではないつもり(”音質改善”目指し、CDを買い直す!なんてあり得ない)だけれど、良くできたディジタル録音には感心することはあります。(録音年代や録音方式は”佳き録音”実現条件のひとつでしかないし、そもそもの演奏水準とは無関係であるのは前提として)Vivaldi 「多様な楽器による協奏曲集」〜ムジカ・アド・レーヌム(1993年BRILLIANT 99423)・・・とても耳当たり良く、気持ちよく聴けました。協奏曲ト長調「アラ・ルスティカ」は有名な作品だけれど(ロイ・シャイダー「オール・ザット・ジャズ」に使われていた・・・はず)、猛スピードで駆け抜けて同じ曲とは俄に信じがたい。最近流行のリズム感溢れる演奏だけれど、過激にエキセントリックではない。もっと耳当たりの良いもの。

ラスト、トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための協奏曲ニ長調のみがアンサンブル・フロリレギウムであって、名手ポッジャー(v)も参加しております。

音楽聴きながら、CD2枚分の昼寝をしました。(一枚終わったら目覚めてプレーヤーに入れ直し)R.Strauss 歌劇「ばらの騎士」(クレメンス・クラウス/バイエルン歌劇場(1942年)・・・ようやく音の悪さにも慣れて、少しずつお勉強です。これは転居前今年2007年2月に購入したものですな。筋書きに慣れていなくて、いわば「オトナのフィガロ」か。中年の浮気と好色、打算を打ち破り、ついには若い者同士が結ばれる・・・ということか。ズボン役がオクタヴィアン(=ばらの騎士)であって、フィガロに於けるケルビーノだけれど、こちらは一方の主役を張ってます(ミリンコヴィチ(ms)〜この人はWagner歌いですね)。伯爵夫人はウルスレアク(s)〜この人はクレメンス・クラウス夫人。

カラヤンの抜粋盤には甘い脂粉が充満するような官能を感じたものだけれど、音楽的にまだ全貌は掴めず、云々不能。「エレクトラ」には「全編ソプラノが絶叫!」的印象を受けたが、こちら「登場する連中、ず〜っとしゃべり放し、歌い放し!」に思えます。こういった作品はとくに音質重視じゃないと、馴染みにくいのか。

また、オークション再開。ボックス物が安く出たので単発在庫処分+αです。いつものように300円均一、既に2件入札ありました。

どうもエアロ・ビクス始まる直前から調子あまり良くなく、それでもビンボー症だから一生懸命やって、昼食はちゃんと食欲はあって〜だけれど、終日体調よろしくありません。風邪のひきかけ?昼寝(うたた寝)が良くなかったか。肩がやや凝っていること、歯が痛い(虫歯がないことは診断済/浮いた感じ、知覚過敏とか)、なによりどんより眠い・・・除湿エアコン入れても寒いんですよね。これじゃせっかく体重戻しても意味ないじゃん。来週は行事連続で札幌にも行くし、ちょっと心配です。こんな時にしっかり睡眠が取れないのはツラいものです。

音楽にもイマイチ集中できず。


●2007年7月某日

さて、本日もお仕事です。来週はほとんど出ずっぱりなので、お仕事勝負。曇って、涼しい朝であります。

音楽は出来るだけ、”馴染みのもの”だけではないように聴いているつもりだけれど、その対峙姿勢に反省有。Telemannは(メモリー・オーディオにて)様子が見えてきたことは喜ばしいが、ひとつひとつの作品の個性とか楽器編成をしっかり見極めておりません。”ぼんやり聴き流し”であって、それはそれで良いのだろうが、例えばBach の管弦楽組曲だったら(出会いは第2/3番〜ロリン・マゼール)当時ほんの子供であった、自分はそうとうな集中力で作品に対峙した記憶もあります。

BRILLIANT 92177 4枚組1,396円 ベルダー/ムジカ・アンフィオン(2003年)そんな謙虚な姿勢でこそ”名曲の真価”が掌中に落ちるもの。今朝、Telemann「食卓の音楽」第1集〜ベルダー/ムジカ・アンフィオン(2003年)・・・2本のフラウト・トラヴェルソと弦楽による組曲ホ短調に始まり、トラヴェルソ、オーボエ、ヴァイオリン、チェロ+通奏低音(cem)による4重奏ト長調、フラウト・ラヴェルソ、ヴァイオリン、チェロ+弦楽による協奏曲イ長調へ。これでほぼ70分、更にCD2枚目へ進んで2台のヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ 変ホ長調、トラヴェルソと通奏低音のためのソロ ロ短調、ラストは冒頭の組曲ホ短調の終結部が来ます。合計100分に及ぶ大曲!

なんとなく知ってまっせ、この曲。と思ったら以前から(全体ではないが)聴いているんですね・・・というか、この(BRILLIANT 92177 4枚組1,396円)ムジカ・アンフィオン盤を既に購入して比較しております。知名度で音楽を聴くわけではないが、レミー・ボデ、山縣さゆり(v)、ウィルベルト・ウィルベルト・ハーツェルツェルト(トラヴェルソ)、ヤープ・テル・リンデン(vc)など錚々たる顔ぶれであって、メカニック的に耳当たり良くスムースであります。軽快なるリズム感はあるけれど、マイルド穏健派の方向であって、百花繚乱する古楽器演奏の中では”やや個性不足”との評価があっても不思議じゃない。以前書いたように、「オリジナルというか、出版されたスタイルでちゃんと聴きたい」のが基本であって、新しい録音、格安の価格で多彩なる音楽の変化を楽しめるのは幸せなる事象だと感じます。

時々ところどころ取り出して楽しんでいる、「レンブラント黄金時代の音楽」だけれど、2枚目「Johan Albert Ban」(ヨーハン・アルベルト・バンか?)はネット検索できず、歌詞も題名もわからず、ひたすら甘いテナーの声質を楽しむのみ。Jacob van Eijck(ヤコブ・ファン・エイク)は光を失った笛の名手であって(おそらく)「美しき娘ダフネ」〜たしかベルダー自身がリコーダーを担当しているはずで、7分に及ぶ切々たる旋律でありました。余談だけれど、どこかのブログで「Cornelis Schuyt」を「シュイト」と呼んでいたけれど、これは「コルネリス・スホイト」であります。 いやぁ、ガイコク語はムズかしいな。

じつは自分のちょんぼで気になっていることが一件、これは来週この是非がはっきりする(たいしたことないのか、激怒なのか)が、閑話休題(それはさておき)、朝一番で(頼まれごとの)トラブル処理有、訪問先が偶然にも旧知の人であり、20年ぶりの再会か?人生どこでどう転ぶかわからんね。人も疎(まば)らなる職場に戻ると昨夜大トラブルが発生しており、自分が飲んだくれているときにコトは粛々と悪化していた・・・ともかく打つべき手は打って治めました。土曜は精神的に”休み”といった感じもあるし、電話も少ないし(メールはぎょうさん来たけど)お仕事は「思わぬ拾いものの時間!」的妙な充実感ありました。定時迄に見込みの八割消化(=極めて順調)、飛び込み仕事数件処理して絶対に(こんな時には)残業せず。

帰宅したが、女房未だ戻らず。眼鏡屋に行って”度数二段階落とした”ものを取ってきました。これでパソコン仕事はラクになるかな?しばらく使ってみて、順調だったら”職場用”でもうひとつ買いましょう。なんせ5,000円だし。転居前に購入した「キッチリ度数の合った眼鏡」は要らんかったな。早速使っております。

日垣隆「世間のウソ」(新潮新書)2005年出版。この人は常に”トンがっていて”、その明快なる主張を拝聴するのは快感であります。ようはするに、世間で一般的に報道されるものは一面に過ぎない、ということです。なんでもかんでも”美談”(感動の押し売りかよ!)、逆に”一気バッシング”する風潮あるじゃないですか。なんでも疑って、冷静沈着に、科学的事実を以て再検証せよ、ということでしょう。ワタシがとくに興味を持ったのは「幼児虐待は増えているのか?」〜昔は表に出なかっただけじゃないのか。「民事不介入」という原則は(すくなくとも戦後は)幻であって、「家庭のことに口を出すな」ということでDVやらネグレクトが許されるはずもない、ということです。ほぼ絶対に当たらない、世界一ぼったくりの「宝くじ」。異様な支配と人間関係に充ちた「部活」。自殺は減っていて、唯一中高年の増加だけが大問題である・・・ドキドキする一冊也。

さて、残りの週末をゆったり楽しみましょう。凄い汗をかいたので、まずフロですな。


●2007年7月某日

昨日も商談直行+取引先行事(途中抜け=サボり)で、お仕事時間短かったなぁ。夕方、息子と心斎橋で落ち合って女房と三人、高級焼鳥喰いました。社会人新人君はなんとか上手くやっているみたい。きっと大丈夫でしょう。昨夜は禁断の「エアコン入れ放し」(但し除湿のみ)で就寝〜なかなか快適です。サイト(なんとか)定例更新。今週はあと二日(土曜当番)、残った宿題を一気にこなしましょう。

昨日のメモリー・オーディオ、いろいろと発見がありました。「500mbでCD50枚分とは圧縮しすぎ」とのメールもいただいたけれど、これはもともと圧縮したデータをいただいたもので、自分で設定したんじゃないんです。MARCOPOLPのウィンナ・ワルツ集

ほんま”安易な、こぢんまりとした”サウンドになっていて、いかにも線が細いというか、スカみたいな音質
と評したが、それはきっと圧縮し過ぎた結果なのでしょう。いちどデータをクリアして、Telemann 序曲(管弦楽組曲)集第2集〜パトリック・ペイレ/コレギウム・インストゥルメンターレ・ブルーヘンス.(2006年録音)3枚分入れてみました。

先月聴いたときには、「ワン・パターンな表現・・・変化変幻に乏しい?典雅だけれどアンサンブルがちょっと温微?緩いのか」と散々な評価だったが、間違いなく古楽器の古雅かつ穏健派のアンサンブルであり、イヤホンで集中すると耳当たり良く快感であります。Bach ほどの厳しさがなく、Handel 的な明るさを感じました。音質云々するほどの問題はなく、それは作品、演奏の質と関係するのかも知れません。今朝、(安物)ダイニングのオーディオ・セットで再確認(ちょっとだけ)したが、やはり集中できず、音源との相性があるのでしょう。

いずれ、Telemann 序曲(管弦楽組曲)集第1集の購入を決意しました。通販だと即購入できるが、目指しているのは3枚組980円なんです。

Disky BD707432 10枚組 2001年/5,239円購入(そのメモリー・オーディオにて昨日の)Shostakovich 交響曲第5番ニ短調〜コンスタンティン・シルヴェストリ/ウィーン・フィル(1961年)再聴・・・もともとクリアな音質とは言い難いが、作品の姿を味わうのに不足はない。ワタシが苦手作品を続けて聴く!というのは稀有なる事象でして、つまりは”感動した!”ということです。”遅いテンポ、落ち着いて沈静した雰囲気”〜この人にはさっぱり爽やかなる表現などは無縁だろうが、おそらくはこの作品の演奏機会は少なかったであろうウィーン・フィルとの組み合わせが、重心の低い、品のあるサウンドを実現したのだと思います。ホルンが雄弁で美しい。終楽章のみ少々テンポ・アップして突入するが、急いて焦った感じはないし、やがて堂々たる余裕のスケールにて全曲を終了します。開眼。

続く、Prokofiev 組曲「三つのオレンジへの恋」/Khachaturian バレエ音楽「ガイーヌ」(3曲)は音質条件がやや良好で、「三つのオレンジ」のテンションの高さは特筆すべきでしょう。これもウィーン・フィルなんです(1960年録音)。この時期、シルヴェストリはウィーン・フィルに連続して登場していたのでしょうか。

女房が大阪の実家へ親父の介護+母親の慰労に出掛け、泊まるということなので、お隣の部局の方と(連続)酒。さて、JRで帰ろうと思ったら事故で出発の目処が立たないとの構内放送有、阪急へ乗り換え武庫之荘からバスで自宅近所まで戻ったところ。本日は狙ったとおりのお仕事進捗+トラブル発生(これは自業自得)有、夕方余裕が出たが「次へ」という意欲沸きません。あちこちとお仕事調整(という名の逃げ)しておりました。明日、他のメンバーのトラブル処理買って出て(だって可哀想じゃないの、せっかくの休みなのに)その後、当初予定通りの資料作り仕上げるつもり。

週末はダイエットを意識しましょう。1kgを超える体重増は看過できません。


●2007年7月某日

取引先直行で商談です。朝ゆっくり。昼からそのまま取引先の行事へ参加するので、職場へは戻りません。眠りが浅く、ヘンな夢見ちゃいました。もう忘れたが。昨年の今頃はエアコン付けて寝ていたりしたが、今年の気候なのか、関西は岡山より涼しいのか、その必要はありません。一応梅雨時で湿度が高いから、夜数時間”除湿”入れているだけで充分涼しい。それとも、最近のマシンは性能が良いのかな?

昨日、メールの話題関連でShostakovich 交響曲第5番ニ短調〜コンスタンティン・シルヴェストリ/ウィーン・フィル(1961年)を久々拝聴・・・(Disky BD707432 10枚組)2001年/5,239円購入以来、もしかして聴いていなかったかも。(その一年後くらい、売れ残り在庫処分1,980円で見掛けたのはヒジョーにショックだった記憶有/当時はこれでも充分安かった!が)LP時代以来馴染みの音源であり、日本では超・人気/ワタシは相当苦手作品であります。

シルヴェストリといえば”豪快・強引・爆演系”といったイメージあるけれど、ここでは遅いテンポ、落ち着いて沈静した雰囲気漂いました。あまり鮮明なる録音とは言い難いが、さすがウィーン・フィル、厚みがあってスケールも大きい。但し、”艶やかで美しい”といった感じではありませんね。こんな演奏だったらけっこう愉しめるではないか!続く、Prokofiev 組曲「三つのオレンジへの恋」/Khachaturian バレエ音楽「ガイーヌ」(3曲)も、意外と”アク”を強調したものでもなく、品がありました。(1960年録音)

このボックスは廃盤でしょうか?収録的に「新世界」「幻想交響曲」が抜けているのが残念でした。これもぜ〜んぶLP時代の郷愁か。


●2007年7月某日

あまり睡眠の質がよろしくありません。ま、体調悪くないから気にしない。本日、東京本丸よりエラいさん(若手大抜擢代表)来阪〜この間の大トラブルのまとめだとのことだけれど、我が職場の大ヴェテラン解任(発表)の件も絡んでいるか?それはエエけど、その後の穴埋めのお鉢が回ってくるとはっ!きょうは先行きの提案書を一気に進展させたいな、という希望です。

今朝、Handel オルガン協奏曲集作品4の第1〜6(全曲の1/3ほど)〜イヴァン・ソコール(or)/ボフダン・ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団(録音年不明)・・・昔馴染みの作品でありながら、聴取機会の少ないもの(40枚組セットに含まれる)。ヴァルハルのアンサンブルは(相変わらず)いただけない(響き濁って喧しい)が、ソコールのオルガンは軽快だし、なにより作品そのものが愉悦に充ちて、多彩なる旋律が続きます。嗚呼、楽しい!もっと洗練された新録音があるのかも知れないが、作品を味わうにはこの存在で充分でございます。作品4-6は馴染みのハープ協奏曲と同じ旋律です。

HUNGAROTON HDC 12564-65-2同じくHandel の作品から「胸が騒ぐ  HWV132a」「たくさんの矢がわたしの胸を射貫き HWV197」「もしおまえが愛を捨てないなら HWV193」「苦しみと縁遠い者は幸せだ HWV181」「衰え、うめき、ため息をつきHWV188 」「まことの愛のきずなは楽しく幸福 HWV194 」+カンタータ「ああ、残念ながら本当だ」HWV77(1984年録音)〜マリア・ザードリ(s)/ポール・エスウッド(ct)/チェペルケ・ファルヴィ(vc)/パル・ネーメト(fl)/ペーター・エラ(cem)(1984年)2枚組(HUNGAROTON HDC 12564-65-2)の後半一枚分聴取。これはワタシのお気に入り秘蔵CDであって、清冽なる歌声にヴィヴラートほとんどなく、古楽器の名手達に支えられて、残響豊かなサロン風景が眼前に広がります。既にこの時期でこれだけ”こなれた”古楽器演奏の水準を実現していたとは・・・草臥れ、荒んだココロが洗い清められるようでありました。

本日外出予定中止し、内部作業少々と本部エラいさんの御法話拝聴。どーもお仕事は広がりやら進展がないような・・・通勤に「メモリー・オーディオ」(って、呼ぶの?)持参。なんせ軽い、小さい。邪魔にならない。

聴いたのはJ.Strauss.Jr.の円舞曲「寵愛を求める人々」Op.4/ポルカ「心ゆくまで」Op.3/円舞曲「フェニックスの翼」Op.125/デビュー・カドリーユOp.2/ポルカ「10人」Op.121/円舞曲「音の形」Op.251/ポルカ「仮装行列」Op.240/ノクターン・カドリーユOp.120/円舞曲「人生の喜び」Op.340/こうもりポルカOp.362/円舞曲「わが家で」Op.361/ロシアの主題によるマズルカ「すみれ」Op.256(全集第1集8.223201)/チェコ・ポルカOp.13/円舞曲「ウイーンの若人」Op.7/サタネラ・ポルカOp.124/ヴィーナス・カドリーユOp.6/円舞曲「ゾロンの掟」Op.128/ポルカ・マズルカ「理想的な花」Op.241/円舞曲「シトロンの花咲く国」Op.364/インドラ・カドリーユOp.122/チク・タク・ポルカOp.365/円舞曲「結婚の祝杯」Op.136/新ピツィカート・ポルカOp.449/皇帝フランツ・ヨーゼフI世解放祝典行進曲Op.126(全集第2集8.223202)〜アルフレート・ヴァルター指揮/チェコスロヴァキア国立コシツェ・フィル。

馴染みのウィンナ・ワルツ・・・のつもりだったが、ほとんど初耳でして「新ピツィカート・ポルカ」くらいかな?旧知は。ま、慌ただしい通勤中のことだし、気むずかしく考える必要もないのだろうが、ほんま”安易な、こぢんまりとした”サウンドになっていて、いかにも線が細いというか、スカみたいな感じ。そりゃデータ圧縮するためにあちこち省略しているんだろうから、ふくらみとか厚みがなくなっちゃったということか。それとも、もともとの録音とか、コシツェ・フィルの問題か。BGMにはほんまにエエ道具です。

稀有なことに本日2通メール有。先住地の知人ともかく、サイトへの共感など珍しいことです。ありがたいね。


●2007年7月某日

お仕事は既に”自分の最低限の範囲だけ”、ということを超えていて、いろいろ全体配慮へと進んでおります。まともに自分のお仕事も消化できていないのに、ヴェテランだから仕方がない。職場の大トラブルも一段落、明日上司の面接が全員分終了する、ということで、新体制が即発表される、とのことです。その件も含め現チーム・リーダー(旧いお友達/単身赴任中)と酒〜(おそらくは数年ぶりに)帰宅は11時過ぎでした。ここ数年、飲んでも9時過ぎには帰っていたからね。すっかり体力なくなったなぁ、若い頃はこれが連日で平気だったんだけれど。本日は昼から肉体系労働で外出、すっかり様子に慣れて、早々に終了して職場に戻るか?それとも通り過ぎて帰宅するか。(おそらく後者で)そんなこんなで昨夜は音楽聴いておりません。

AUDIOPHILE CLASSICS  APL101.549  480円/音質ともかくオーケストラが滅茶苦茶上手い!一昨日の”音楽落ち穂拾い”。Ravel 歌曲集「シェヘラザード」〜ワタシはこの作品が大好きです。うっとりと憧憬が心中に広がる・・・ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(s)/モントゥー/コンセルトヘボウ管弦楽団(1963年ライヴ)は音質的に少々難有だけれど、かつて「濃厚すぎ?」と感じたアンヘレスの声も、現在(いま)なら魅力タップリに受容できます。で、他のCD在庫を確認して驚愕。レジーヌ・クレスパン(s)/トーマス・シッパース/イタリア放送ローマ交響楽団(1970年海賊録音っぽい)、シュザンヌ・ダンコ(s)/アンセルメ/パリ音楽院管弦楽団(1948年)・・・いずれ個性的で感動の水準に不足なしだけれど、まともな音質のCDが存在しません。シュザンヌ・ダンコ盤がもっともマシ(時代を越え、かなり良好音質)とは!

でも、この作品は良好なる音質でたっぷり楽しんだ記憶有。あれこれ悩んだ挙げ句、エア・チェック音源(MDに保存)でフェリシティ・ロット(s)/ピエール・ブーレーズ/ウィーン・フィル(1994年8月27日ライヴ)が出現・・・そうか、これでこの作品に目覚めたのだね。それにしても”湯水の如く”CDを購(あがな)ってきたのに、”お気に入り作品”をそれなりの音質で購入していないとは〜廉価盤で登場しない、または格安中古で巡り会わなかった、ということですね、きっと。

さて、気持ちを入れ替えて出勤しましょう。

予定通り、出先より早々に帰宅。午前中のお仕事時間は短かったが、内部実務的に充実しておりました。かなりの気温であり、外をそれなりに歩いたけれど、夏ばてしておりません。

帰宅して(気持ちよく)居眠りしながらRavel のピアノ作品集聴いておりました。アメリカのピアニスト・アビー・サイモン(サイモン?)によるもの。(録音年不明だけれど、音質は自然で悪くない)久々の再聴であり、当時「テクニックは明快で、細部まで旋律の弾き崩しがないのはもちろん、思わせぶりなテンポの揺れも、飾りも存在しません。特別輝くような美音でもない」としているが、ひんやり知的でありながら官能を感じさせる個性的な響きを誇ります。前半一枚分聴いたけれど、これほど自分の嗜好に寄り添った世界は滅多にあるものではない・・・先日、Beethoven のピアノ作品にちょっとだけ目覚めたが、ワタシの縄張りはきっとこちらなのでしょう。

じつは出先ご近所にディスカウント・ストアがあって、衝動買い(無駄遣い?)しました。世間では常識になっている(らしい)メモリー・オーディオ(の類/日立製)購入。じつは「ネットMD」(パソコンにつなげる)にも少々ココロ動いた(かなりの音源持っているし)が、前者はうんと安かったので、ものは試し、ですな。乾電池駆動というのも決め手です。(結局これが一番手間が掛からず、安上がりとなる)非常に小さい、軽い。イヤホンはそう安物ではないが、耳にフィットするタイプじゃないのが少々気に喰わない。帰宅して(かなり以前にいただいたままになっていた)「.wma」音源を落として聴いてみました。(ウィンナ・ワルツ)

悪い音ではないが、”安易な、こぢんまりとした”サウンドだと思います。BGM用として聴き疲れしないかも。それにしても、500mb程度でCD50枚ほど入るんですね。驚きました。目一杯データ転送したから、しばらくこれでいきましょう。取扱説明書は不親切で、データ転送のところは役に立たない。


●2007年7月某日

さて、今週は”仕切直し”〜月次でお仕事が(純実務は週次にて)回っていることが理解できたので、また新しいサイクルの構築が宿題です。ケータイも手帳も職場に置き放しで先週帰宅した(休み中は絶対に仕事に煩わされない!という決意)ので、さて、どーなっているか?トラブル溢れているか。きょうは雨模様みたいです。オークションは落札され多分、全員から無事連絡有。よかった。

昨夜、映画「明日の記憶」拝見〜渡辺謙主演・プロデュース。噂に違わぬ深く、重苦しい題材で、こういった(範囲の狭い、集中した題材では)日本映画は秀逸だと思います。アクションものはダメ。出演陣に人を得ていて、樋口可南子は最高のパートナーに間違いないが、この世代の気丈な奥様を演らせては日本一!でも、意外と人材の幅が少ないのかな。風吹じゅんでも高橋惠子でもちょっとイメージ違いますね。吹石一恵(娘役)、及川光博(何故か?誠実なる医師役)、香川照之(イケイケの仕事仲間)・・・各々の役割果たして素晴らしい。自分もそうなるかも・・・と、ちょっとビビってます。同じCD買っちゃうこともあるし。

XXCM205635-303昨夜、音楽ちょっとだけ。Wagner「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕による管弦楽組曲〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1945年)・・・同様のものがたしかシューリヒトであったはずで、そちらはラストで第1幕前奏曲が(勇壮に)再現されておりました。こちら原曲に沿って、例の”前奏曲旋律”は抑制を以て表現されております。「第3幕前奏曲」→「徒弟達の踊り」→「親方衆の登場」〜短いながらも、まとまった、聴き応えのある作品。指揮者オーケストラともWagnerに縁が薄いような印象だけれど、こんな録音が実現したのは時代が良かったのでしょうか。例の如しの纏綿として、諄々と歌うもので、ま、音質的には時代相応です。

昨夜〜今朝に掛けてDvora'k チェロ協奏曲 変ロ短調〜ピエール・フルニエ(vc)/セルジウ・チェリビダッケ/ロンドン・フィルハーモニー(1945年)・・・かなり以前に購入したチェリビダッケ10枚組(XXCM 221911)に収録され、昨夜偶然にその存在を発見したもの。これが凄い。録音は想像以上に鮮明であって、チェリビダッケのオーケストラが驚異的な集中力あるアンサンブルを実現して、明快なサウンドを聴かせます。フルニエ39歳まさに”貴公子”に相応しい年齢であって、あくまで上品気品+燃えるような(彼にしては珍しい前のめりの)情熱が加わって、その昂揚感が素晴らしい。ロストロポーヴィチの生々しい雄弁とはちょっと違うんだなぁ、もっと明るく、粋で、自在に颯爽とした演奏。これは”若さ”なんでしょうか。


●2007年7月某日

7月に入ったが、朝晩は意外と爽やかで過ごしやすい。今年は連続出張やら、酒席の機会が少ないし、規則正しい生活続いて(今のところ)エエ感じです。充実した休日を過ごしたいものです。雨は降っておりません。

Quadromania 222210-444/4枚組980円断片的に音楽聴いております。Dvora'k 「スターバト・マーテル」〜ヴァーツラフ・ターリヒ/チェコ・フィルハーモニー/合唱団/ティカロヴァ(s)/クラソヴァ(con)/ブラフト(t)/カラシュ(b)(1952年)より第1曲「悲しみに沈める御母は」/第2曲「キリストの御母のかく悩みたまえる」を。(全曲だと80分を超えるので、不遜にも途中迄/既に30分超)なぜか廉価盤CD抜粋にてかなり以前からの馴染みであり、すこぶる敬虔で感動的な(かつ重苦しい)旋律連続であります。作曲者が子供を連続して失うといった慟哭がモロに出ていて、音質不備を乗り越え、雄弁な詠嘆が支配する立派な演奏。(Quadromania 222210-444/この4枚組はシリーズ中出色の価値有)

Paganini チェントーネ・ディ・ソナタ第7/8番〜モーシュ・ハマー(v)/ノーバート・クラフト(g)(1994年)・・・人懐こい旋律連続で、いつもの”鬼神のような!”テクニック披瀝作品と風情が異なるようです。このCD(NAXOS 8.553142)には6曲含まれるが、嗚呼、楽しいな、と感じつつ第2曲目にて少々飽きる・・・連続して聴くべきものでもなく、時々”摘み聴き”すべき作品なのか。ヴァイオリンの豊かな歌に比して、ギターは簡素な伴奏に徹していると思います。いずれBOOK・OFF@250での出会いの成果。

今朝、Mozart ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調K.595/第1番ヘ長調K.37/第2番 変ロ長調K.39〜カルメン・ピアッツィーニ(p)/ガントヴァルク/レニングラード・ソロイスツ(1993年?)・・・明るくストレート、快活明朗で表現上の”飾り”少ない演奏であります。最初と最後の作品を組み合わせた意欲的な収録であり、連続して違和感もありません。ワタシがもっとも愛する作品群のひとつだけれど、結論的にここ最近もっとも聴く機会の多い全集となります。

午前中、いつも通りスポーツ・クラブでたっぷり汗流し、帰りのバス乗り越して阪急・武庫之荘迄。昼食を摂って(パスタが旨かった)夙川の演奏会に向かうつもりが、あいにくの小雨模様となって(傘持参せず故)そのままタクシーにて帰宅しました。残念。ムリしません。昼からゆっくりしました。オークションのほうは一件ずつ入札があったし、早期終了させ(連絡あったところ/送付先のわかっているところは)さっさと送付しました。やはり【♪ KechiKechi Classics ♪】読者だったようです。感謝。またCD収納棚に余裕出来。

Mozart 歌劇「フィガロの結婚」〜エーリヒ・クライバー/ウィーン・フィル/シエピ/ギューデン/デラ・カーザ/ダンコ・・・(1955年)まさにオール・スターですな。第1幕のみ拝聴。音質は想像よりずっと良好(ステレオ)だし、父クライバーの躍動する音楽+往年の名手達の甘い声に痺れます。最高!文句なし。ぐうの音も出ない。

Schumann クライスレリアーナ〜クララ・ヴュルツ(p)(2001年)・・・この人のピアノは華やかで軽快、響きが洗練されております。技術的に流麗だけれど、それが前面に表出するものではない。しっかり”芯”がありながら、切ないほどデリケート。各曲の丁寧な描き分けが細かく、ニュアンスに充ちたSchumann也。続く、幻想曲ハ長調 作品17だって、切なく甘やかに揺れる心象が”明快に”示されて、弱い音楽ではない。昨年2006年来日していたんですね。ぜひ拝聴したかった・・・BRILLIANTという廉価盤レーベルでの録音が多いので軽視されがちだけれど、この人の録音はどれも外れがない。(99791/3枚組880円也)

そのBRILLIANTに「Romantic OBOE CONCERTOS」(99525)という2枚組があります。多彩な作品収録と、様々なる演者が個性豊かに演奏していて悪くないが、聴き進めるにつれ、どーも据わりが悪い・・・つまり、演奏者とともにスタイルやら音質が変わって、落ち着きません。作品を決めて”摘み聴き”すべきものか。そんな贅沢な感想を持ちつつ休日は過ぎ去っていきます。

 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi