CDは一枚のみ聴取(ワンパターンだけれど)Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)/「春の祭典」〜ピエール・モントゥー/パリ音楽院管弦楽団/ジュリウス・カッチェン(p)(1956年)・・・何度聴いたら気が済むんだ?状態ですな。ほとんど同時期の録音なのに、音質が違うのはもともとの問題なのか、残された音源の劣化なのか。「ペトルーシュカ」は管楽器/打楽器の奥行き、定位が明確だけれど、弦が薄く存在感がほとんどなし。でも、かなりの優秀録音と言えますね。「春の祭典」は、英DECCA初期ステレオ録音にありがちな”洞穴でボワンと鳴った”音質であり、かなりガサツ(LP時代と較べると改善著しいが)。
でも、こちらのほうが迫力はあるんです。前者は”ビミョーにアンサンブルが緩い”状態、管楽器が軽妙で華やかな味わいがあります。曲間をつなぐドラミングがないのは残念。後者は(こうしてヘッドホンで確認すると、やはり)”かなりアンサンブルに問題有”〜というか、正直、もの凄くオーケストラが上手くない。そうとうボロボロな演奏でして、これはモントゥーの本意ではなかった、とのこと(記録が残っている)。でもね、上手すぎるオーケストラで、すいす〜いと安易に音楽が進んでいくよりずっとスリリング!です。
●2007年10月某日
予測大外れ、昨日お仕事は大苦戦でした。もともとあまり存在しない信頼、更に丸つぶれ〜ま、仕方がない。時間を掛けて埋めていくしかない。自業自得だし。純実務的にお仕事作業の合理化(どこをポイントとして、どこを手抜きするかのメリハリ)に不充分さ有。自業自得です。夜、自棄酒。俄独身はあきまへん。ヘロヘロになって(ようやく)帰宅して、そのまま倒れ込むように就寝・・・今朝は取引先に直行します。(必要資料はちゃんと持って帰った)ほんまは朝一番のお仕事あるんだけれど、サボりましょう。さて、気分を切り替えて!
そんなこんなで音楽に集中できるわけもないが、今朝から聴いているのは、Vivaldi ギター協奏曲集〜ヘラルド・ガルシア(g)/ブレイナー/カメラータ・カッソヴィア(1990年)・・・協奏曲ホ短調RV.277「イル・ファヴォリート」はもともとヴァイオリン協奏曲です。ニ長調 RV.93はリュート協奏曲として演奏されるから、ま、正統で馴染みの曲。トリオ・ソナタRV.82(ハ長調)/RV.85(ト短調)はヴァイオリン+ギター+通奏低音の編成で原曲通り。オーソドックスでフツウ、現代楽器による穏健派演奏であって、最近流行の劇的快速スタイル(イル・ジャルディーノ・アルモニコ1993年)とは天と地ほどちゃいます。でも、シミジミと二日酔いのノーミソには安易に快い・・・(とくにトリオ・ソナタ)
ラストにBach チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052がギターで演奏され、ピアノで奏されると少々大柄に鳴りすぎると感じる作品印象が、一変して親密に響きました。
さて、出掛ける準備しなくては。
●2007年10月某日
どういうわけか10時半に眠くなり、即就寝。で、いっそう早く目覚めるが体調は悪くありません。昨日書いたように本日は「準備」乃至「段取り」であって、ネタ出し(=頭脳労働)も数件有。おそらくは本日自体のお仕事は”大苦戦!”ではないと予想されるが、ここをクリアするとこれからぐっと楽になる(はず)・・・明日出先での連続打ち合わせ/会議終了後、床屋に行ってそのまま帰れるか?それを目指しましょう。
Beethoven 並に疎遠になっているBrahms の交響曲、昨夜から今朝に掛けて交響曲第1番ハ短調/悲劇的序曲〜ジョン・バルビローリ/ウィーン・フィル(1967年)・・・著名な録音であり、10年程前3枚2,000円という法外なる値段で購入したもの。ま、現在の相場でも”廉価盤”ではあるけれど。(ROYALCLASSICS ROY 6433/EMI正規ライセンス盤/ロンドン、アビーロード第1スタジオ録音との表記は大嘘)世評高く、ゆったり纏綿とした語り口はたしかに魅力的です。アンサンブルの研磨を旨とせず、ゆるゆる横流れの甘い節回しへの共感を前提に・・・録音悪過ぎ。昨日、バレンボイムのMozart については”ちょっと言い過ぎたか”との反省もあったが、この薄さ、コシのなさ、低音の弱さには参りました。CD復刻上の問題か、いずれにせよバルビローリの責任ではないが。
●2007年10月某日
規則正しくいつもの時間に覚醒〜腹筋体操実施(毎日)。体調良好。さて、本日は午前中から(実はかなり前から)準備して、昼から取引先ご担当を呼んでちょっとした行事です。なんとか気持ちよくクリアしたいもの。
昨夜の流れで(珍しく連続)Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団(1958年)・・・前年ライヴのわずか11ヶ月後だけれど、まず音質が優秀であって、低音も充実、安定して恰幅の良い演奏でしょう。彼の奇数交響曲は評価が芳しくないようだけれど、豊満で瑞々しく、スケールも大きな穏健派演奏だと思います。コロムビア交響楽団(西海岸の録音用オーケストラ)の評価云々あるだろうが、巨匠世代の彼が良好なる音質で、これだけ多くの録音を残して下さったことに、感謝。但し、ワタシのは駅売海賊盤です。再コメントも視野に入れましょう。
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なんとか行事クリア、お取引先のご担当二人にも好評でした。(当面の)山ひとつ越えた感じ。明日一日「準備日」あって、明後日の取引先との打ち合わせ/定例会議2発の準備、来週のイヴェントも迫ります。三日後はお休みをいただいて徳島にてアルバイト(講演活動)也。自由自在なる幸せなサラリーマンだ。
通勤の音楽は、Stravinsky 歌劇「レイクス・プログレス」(放蕩者のなりゆき)〜作曲者/ロイヤル・フィル/サドラーズ・ウェルズ・オペラ合唱団他(1964年)・・・ラスト迄。時に”レシタティーヴォとアリア”みたいな体裁を取るし(チェンバロも入る)、乾いた旋律難解でもなく、破壊的な雑音騒音でもなく、あちこち効果音も楽しいのに、なぜか理解(共感)しにくい音楽か。これは聴き手の熟練のせいなのでしょう。耳馴染みの悪い音楽だって、なんどか聴いてみないと見聞は広がりませんから。
バレンボイム(p)/イギリス室内管弦楽団が1967-1974年に掛けてMozart のピアノ協奏曲全集を録音しております。以前いくつかコメントしているが、「表現的に大仰すぎるし、EMIの劣悪録音だから全体の響きを明快に捉えられません。はっきり言って響きの濁りが気になる」との断言ぶり、「やや雄弁で時にバックが少々重い」等々言いたい放題。で、先日来ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」/第25番ハ長調K.503/ロンド ニ長調K.382を繰り返し聴いて、そして厭きない。
「表現的に大仰すぎ」とは思わないし、音質だって(少なくともこの一枚に限っては)悪くない。もとよりBBS情報によれば「LPでは極上の音質」とのことであって、それを彷彿とさせます。「計算され、効果を狙った美しい演奏」・・・なるほど、かつてそう考えたのも的外れではない。例えばホ長調K.271「ジュノーム」の終楽章、ホルンの強奏が効果的であり、しっとりとピアノと絡み合う弦も結論的に”美しい”ということなのでしょう。ソロは雄弁だと思います。ハ長調K.503はもうちょっとデリカシーを(音質含め)・・・とも感じました。
●2007年10月某日
さて、本日(どーしても!)締め切りの作業が目白押し、しかも、肉体系労働もあり、物量系もあり、なんといっても”考えてヒネり出す”系労働が一番たいへんなんです。でも、切羽詰まって追い込まれた苦境ということでもないし、精神的にどんよりはしておりません。オークションはおおよそ売れて下さって、その後処理やら、珍しくメールが届いたりしてそのお返事とかで、音楽に対するコメントする時間が(朝)なくなりました。
夜にそんな時間が取れるか?ビミョーです。
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無事宿題(おそらく)クリアして、(昼休みツブして準備した)昼からの会議(自分主催)も無事乗り越え、明日の取引先との行事の準備をできて、帰宅。いろいろあったが、消耗しておりません。オークションは第1次締め切りが終わって残ったものが入札有、即早期終了。じつは一件CD送付しようと盤面確認したら傷があって、再生に問題はないが、お相手に申し訳ない(既に金銭決済されているし)ので、売れ残った一枚をお詫びとともに同送しました。許して下さるかな?
通勤音楽はTelemann 管弦楽組曲集第1集より、序曲ニ長調TWV55:D18(+2本のトランペット、ティンパニ)/序曲ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」TWV55:G10(弦楽のための)/序曲ハ短調TWV55:C2(+2本のオーボエ)/序曲ニ長調TWV55:D4(+2本のオーボエ、リコーダー、2台のヴァイオリン)/序曲ヘ長調「アルスター序曲」TWV55:F11(+4本のホルン、2本のオーボエ、ファゴット)〜パトリック・ペイレ/コレギウム・インストゥルメンターレ・ブルーヘンス(2004/5年)・・・CD一枚目と2枚目の途中まで。基本牧歌的でノンビリとした旋律、リズムを愉しんだけれど、演奏には少々不満有。古楽器アンサンブルとして、快活なるリズムの切れに不足しております。通奏低音の活躍が足りない。ソロが登場すると、色彩感があって生き生きエエ感じだけれど、例えば弦のみのト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」辺りは、弦そのものの響きに練り上げられた魅力が足りません。
大Bach を連想させる旋律が次々と出てくるが、いかにも保守的でBach ほど演奏機会が多くないのも頷けます。但し、ヘ長調「アルスター序曲」の素っ頓狂なる旋律とリズム、多彩な管楽器の活躍は面白いでっせ。いずれ看過されるにはもったいない、新しい出会いです。第2集含めしっかりと聴き通しましょう。
BBSに書き込みあった関係で(珍しく)Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ブルーノ・ワルター/シンフォニ・オブ・ジ・エア(1957年ライヴ)・・・いわゆる「トスカニーニ追悼演奏会」の録音。たしかコロムビア交響楽団との(豊満なる)ステレオ録音が翌年1958年だけれど、緊張感溢れてスリムな響きなのはトスカニーニに敬意を表したのか、オーケストラの個性か、それともよろしからぬ音質故か。それでも終楽章の変奏曲はテンポが揺れ、優雅な歌と呼吸に溢れておりました。
●2007年10月某日
お仕事は本来辛く、苦しいものだろうが、ワタシは楽しく、面白おかしく賑やかにやりたいんです。昨日、取引先の商談(4連続)でとうとう、”仕事を追い掛けている”手応えしっかりと感じました。”追われる”→”追い掛ける”へ。お仕事内容的には思った通りにならず、週明けに(大きな)宿題持ち越したが、お相手の反応と期待が違います。対等の役割として、(おそらく)仲間として認識された、という異動6ヶ月を経て掴んだ手応えしっかり有。昼に喰ったラーメンは旨く(住吉/ダイエット断念!/混んでました)、105円の腕時計は一年の役割を終えて液晶が消え去り(電池切れではない/正確に言うと交換電池代+105円)、たった今中古激安プリンタ(普段使いの)EPSON MJ-810Cの給紙がダメになりました。寿命でしょう。いろいろと節目の時期が来たようです。貴重なる土曜休みをつぶした甲斐もあったぜ。
これでこそ音楽は楽しい!Mozart 交響曲第40番ト短調/第41番ハ長調〜カルロ・マリア・ジュリーニ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1965年)・・・久々の再聴に心底感動いたしました。どんな音形もていねいに、息深く、明快に歌う楷書の表現、”清潔に、まっすぐに旋律が泣く”、明るく素直なオーケストラの個性がここまで生かされた演奏も稀有なる存在でしょう。「音の粒が粗いか?」とのかつての感想コメントがあるけれど、ま、LP板起こしですからね。素晴らしくクリアな英DECCA録音の精華と評すべきでしょう。そういえば人生の節目には、いつも「ジュリーニのジュピター」があったような記憶がある・・・
Stravinsky 歌劇「レイクス・プログレス」(放蕩者のなりゆき)〜作曲者/ロイヤル・フィル/サドラーズ・ウェルズ・オペラ合唱団/ヒルデ・ギューデン(s)/ラスキン(s)/ヤング(t)/リアードン(br)他(1964年)・・・まだ半分だけ聴いたところ。新古典派時代のラストを飾る、クリアかつ素っ気ない旋律の連続は、かなり難解な印象です。ロイヤル・フィル登場とは珍しいが、金管など絶好調の迫力充分。オペラには勉強が必要なんです。
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(上記は深夜執筆)相変わらず睡眠不如意、早朝覚醒だけれど体調は悪くありません。昨夜締め切りのオークション一件は無事入札有。残りも捌けて下さるとありがたいのだけれど、知名度低いものは安くても売れないものです。
Beethoven をちょっとだけ・・・交響曲第2番ニ長調〜ピエール・モントゥー/北ドイツ放送交響楽団(1959年)・・・84歳爺さんの音楽とは思えぬ若々しさ、軽快、躍動、推進、繊細、明晰。コンサート・ホール録音4枚組は「高いし、Tchaikovsky交響曲第5番が抜けているし、Beethoven がダブるし」で購入対象から外していたけれど、おおいに動揺しました。(安易には買わぬ決意有)三重協奏曲ハ長調〜マルコム・サージェント/オイストラフ(v)/オボーリン(p)/クヌシェヴィツキー(vc)/フィルハーモニア管弦楽団(1958年)・・・LP時代からお気に入りでした。ヤン/オイストラフ/リヒテル/ロストロポーヴィチという豪華録音(1969年)が登場したから、”所詮廉価盤”的隅に追いやられたかたちの音源となりました。
でもね、これが親密でとてもエエ感じ。(珍しく)作品もお気に入りでして、シンプルで屈託なく、上機嫌なBeeやんに出会えました。ソロは親密であって(とくに聴く機会の少ないクヌシェヴィツキーが美しい)カラヤンの豪華バックより、フィルハーモニア管弦楽団の明るい響きが似合っていると思います。録音だって悪くない。
Bach 平均律クラヴィア曲集第1巻第1/4/5/6/8番((p)1965)/Haydn ピアソ・ソナタ ト短調((p)1962)/Schubert アレグレット ハ短調D.915/レントラー イ長調((p)1965)/Chopin 幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61/練習曲ハ長調 作品10-7/練習曲ハ短調 作品10-12「革命」((p)1963)〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)・・・リヒテルの録音は膨大だけれど、「云々全集」的まとまったものは少なくて(せいぜい平均律くらいか)こういった「演奏会ピース」というか「寄せ集め」が多いんです。これは(やはり)LP時代からお気に入りでした。たもの。浪漫色の濃い演奏であって、Bach の第8番嬰ニ短調のとてつもない深遠さ、Haydn(第44番か)の暗くがっちりとした構成、Schubert のレントラーには透明な落ち着き、Chopin 幻想ポロネーズの濃厚な表情・・・どれをとっても最高・・・というか、馴染んでますから、これで。音質はあまり良くないですけど。
Mozart 7つのメヌエット K.65a/コントルダンス変ロ長調K.123(73g)/メヌエット変ホ長調K.122(73t)/20のメヌエットK.103〜トーマス・クリサ/スロヴァキア・シンフォニエッタ(2002年)・・・セットものオトナ買いしなければ出会えない作品集より。BRILLIANT全集中「舞曲」だけで6枚分、時に応じて少しずつ、思い出したように聴き進んでゆく、というのが正しいのでしょう。まさに珠玉の名旋律連続だけれど、起承転結はない。現代楽器による新しい録音であり、演奏云々しては罰の当たる貴重な音源であり、価格でもある(オークション諸経費込でも@100切るか)が、音質含め充分楽しめる水準であります。
Bach ゴールトベルク変奏曲BWV988〜ロザリン・テューレック(1957年)・・・”グールドに影響を与えた”(音の粒だち、スタッカート奏法?)とのことだけれど、なるほど、ゆったりトツトツとして透明静謐明快なる世界が広がって、ワタシは彼女のBach が大好きです。こちら繰り返しを実行してたっぷりCD一枚半(94分)。ウェットな情感を排除しているが、無味乾燥なタッチではない。音楽に深く沈溺するようなタイプではなくて、一歩引いてクールだけれど、その完成度たるや驚くべき説得力に溢れます。後年の再録音(1998年)より良いかも。音質良好。
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朝から女房と京都へ。転居後初訪問だけれど、近いんですよ、ほんまは。京都国立美術館で狩野永徳展/高島屋で葛飾北斎展ハシゴ〜贅沢。「これは永徳の師匠である爺さんの作、これはお父さん、これは息子、これは(おそらく)狩野派の工房作」と説明を見ているうち、納得が行くようになるから不思議なものです。背景の自然描写が剛毅なのに、配置される人物表現が精緻なこと、代表作である洛中洛外図、唐獅子の豪奢巨大、派手な色使いは時代なのでしょう。鎖国後の北斎のリズムを感じる表現も堪能したが、いかにもスケール(あくまでサイズのことだけれど)が小さくなった・・・
最近外出していないので、疲れました。学生時代の想い出がいっぱい詰まった京都は文化の香り一杯で、やはり尼崎とはちゃいますな。あたりまえだけれど。音楽会と違って時間が自在なのが助かります。しかし永徳展は凄い人出でした。新発見の「洛外名所遊楽図屏風」もしっかり拝見しました。
●2007年10月某日
昨日は(また)職場で飲んでしまって、遅く帰宅。ま、あと数ヶ月でメンバーチェンジして職場の雰囲気も変わるのでしょう。今年だってワタシが赴任し、上司が替わり、大ヴェテランが途中異動し、辣腕派遣さんが退職し、有望新人がやってきて、組織は生き物ですから。本日もお仕事で出掛けます。
ほんまはサイト記録として”いつ云々のCDを購入した”と残すべきなんだろうが、そうすると未聴CDの存在が恨めしくも明らかになるので、”聴いた”ことのみ書くように心掛けております。が、時に例外として、一昨日東京で入手したCDの経緯を少々・・・R.Strauss「四つの最後の歌」(ヘザー・ハーパー(s)/ロイヤル・フィル1981年ライヴ))/オーボエ協奏曲ニ長調(ジョン・アンダースン(ob)/BBC交響楽団1981年ライヴ)/歌曲集5曲(エリザベス・ハーウッド(s)/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団1968年)〜指揮はノーマン・デル・マー(BBC CRCB-6048/500円)・・・前回東京出張時に目を付けていたものでして、500円はちょっと贅沢過ぎかな、と悩んでいたもの。Beethoven 交響曲のベーレンライター版で有名なるジョナサン・デル・マーの父君(1919年〜1994年)だけれど、録音はあまり多くないんですよね。R.Straussの研究者でもあった、とのことで、これは買うしかないでしょう(言い訳)。
これは既に聴いていて、音質がやや広がりに欠けるが、ハーパーの端正な歌に気品があり、ハーウッドは声質がもう少し軽く、表情豊かでした。 オーボエ協奏曲ニ長調は、お気に入りの作品であって、変幻自在・夢見るような旋律が晴れやかに歌います。選曲も演奏もGood!但し、ワタシはR.Straussの演奏云々はできないんです。500円は安かった、ということか。(同時購入はイリヤ・カーラーのヴァイオリン協奏曲集@250)
Telemannの作品がBRILLIANTから意欲的に発売されております。先に「管弦楽組曲集第2集」〜パトリック・ペイレ/コレギウム・インストゥルメンターレ・ブルーヘンス(2006年/3枚組980円)を聴いており、←この時の印象としては”ビミョー”だったもの。やがて聴き馴染むに連れ”なかなかエエでないの”と「第1集」を探したが、HMV通販で「1,550円」とは・・・頼みの新橋キムラヤは激安だけれど、”入荷売り切り”の姿勢みたいで店頭在庫がなかった〜が、とうとう入荷しておりました。ちょっと(円安/ユーロ高のせいか)値上げだけれど1,180円(3枚)だったら許容範囲でしょう。一枚聴いたのみ。”穏健派のBach ”ですな、まるで。
もう一枚”買った”話題で。NAXOSのディストリビューターが2007年10月より変更となり、おそらくは為替相場の問題もあって値上がりしております。1,000円で買えなくなった〜ま、もとよりワタシは中古狙い(入門用として購入された方がBOOK・OFFに処分したものと類推)だけれど、新橋キムラヤだったら(在庫少ないが/もしかしたら旧在庫?)@780也。
数ヶ月前購入して完全には聴破していないStravinsky全集ありながら、ヴァイオリン協奏曲(ジェニファー・フラウチ(v)別嬪!/フィルハーモニア管弦楽団2006年)/カンタータ「星の王」(20世紀クラシック・アンサンブル/グレッグ・スミス・シンガーズ1992年)/管楽器のためのサンフォニーズ(聖ルカ管弦楽団2001年)/そして「春の祭典」(1967年版フィルハーモニア管弦楽団2007年1月!)〜ロバート・クラフト指揮の一枚(NAXOS 8.557508)発見→入手。できたてほやほやの新録音(今年でっせ)含む。
ロバート・クラフトの「春の祭典」はすでに1997年録音/ロンドン交響楽団(1947年版)を聴いていて、「技術的には上々だけれど、”味が足りない”印象」と言う不遜なる感想を抱いたものです。ワタシは「1967年版」などという楽譜の価値や違いなど理解できぬ粗忽者だけれど、少なくとも”味が足りない”などということはなくて、細部まで描き込まれ正確でありながら、ヴィヴィッドな感興がありました。未だコメントできるほど聴き込んではいないが、「星の王」に於けるグレッグ・スミス・シンガーズの妖しいばかりの集中力に驚かされました。
●2007年10月某日
さて、本日はいろいろ調整日。お仕事的にはやや余裕かな?でも、明日がお仕事になったので、気分は重い感じ。本日最高気温19度予想とのこと。もう上着なしでは居られないが、昨日東京出張でも電車移動中では汗をかいちゃうんです。なんとかサイト定例更新済み〜「なんとか」というのは金曜定例更新曜日であることを失念しそうになる・・・ため。
米原万里「ヒトのオスは飼わないの?」(文春文庫)・・・嗚呼、万里さん亡くなっちゃったんだなぁ。犬猫に対する無限の情愛というか、動物の臭いがぷんぷん行間から漂うような生き生きとした一冊。ワタシも猫派だけど、ここまで生活=人生を捧げ尽くせるだろうか?辺鄙なところに引っ込んでいる、自称・フリーライター虎之輔さんの「猫変化幽霊?」って実話?ご近所のノラ・ゴンサクに身をやつして遊びに来る物語には、不思議な味わいがありました。国境人種を越えて、動物に対する偏愛で語り合える素晴らしきエッセイでした。
Mozart 交響曲ニ長調K.111a/第18番ヘ長調K.130/第19番 変ホ長調K.132/第25番ト短調K.183〜ヤープ・テル・リンデン/アムステルダム・モーツァルト・アカデミー(2002年)・・・スリム・パック仕様の全集をオークションで激安入手できて、ようやく(場所取りの)レギュラー・プラケースを処分できた(なんと結果黒字)ところだけれど、それは音源の価値とは無関係(聴き手の収納都合のみ)。古雅で素朴で、ほとんど”テンション低い?”と思えるほど穏健で大人しい世界であって、ワタシはこんな牧歌的な世界を愛します。いつもなら溌剌と歌われる旋律パートが、思わぬ地味に変化していてマイルドですね。だけど、技術的にはしっかりしております。劇性を強調しがちの交響曲ト短調K.183だって、微妙にユルい世界が堪能できました。
Sibelius 交響曲第4番イ短調(1970年ライヴ)/Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調(1971年ライヴ)〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/国立放送大交響楽団(モスクワ放響のことか?)・・・Sibelius はスタジオ録音が1970年だから微妙に違う時期でしょうか。繊細微妙なる表現が要求されはずだけれど、先日聴いた第1番(1974年)同様、劇的大仰身振りの大きな絶叫も決まっていて、独墺系”立派な交響曲!”仕様よりずっと違和感はありません。かなり暗鬱難解なる作品が、妙にわかりやすい。切れ味鋭く、怜悧かつ雄弁でもあります。音質も悪くない。
彼のTchaikovsky交響曲は数種の録音があったはずだけれど、世評ではあまり芳しいものではない・・・そう。ワタシは(たしか)初耳でして、それこそ”独墺系”でもない、先日聴いたムラヴィンスキーのような研ぎ澄まされた集中力でもない、まさにロジェストヴェンスキーの個性そのもの=金管を開放的に絶叫させつつ、その実、妙に明るく楽天的な味わいが・・・つまり、Sibelius と同方向の表現であって、けっこう爽快な気分でに楽しめたものです。
(まだ、コメントすべきCD残っているのが、時間切れここまで)
●2007年10月某日
東京はいっそう秋の気配ですな。睡眠不如意で体調もいまいち〜でも、大丈夫。終日会議の合間に、断続的に打ち合わせ有〜遅く帰宅となります。今週は土曜昼から商談だから、時間の使い方が効率的ではない・・・が、諸問題があるから仕方がない。
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なんだか知らぬが出張は疲れますな。移動途中居眠りしつつ、読書もできて新幹線での移動には(それなり)味もあります。それに割引切符を使うとちょっとだけ小遣い(=CD代?)が浮くんです・・・って、ケツの穴の小さなサラリーマン!来月の会議は仙台で早朝出立だから、自腹で前泊しようかな?半日お休みいただいて。ここ数ヶ月不調だった五反田BOOK・OFFにて2枚ほどCD購入、これまた数ヶ月徒労に終わっていた新橋キムラヤでも、ようやく探していたCDが入庫(いえね、通販で入手できるものだけれど、価格相場がどーしても納得できなくて)して数枚購入。こういうのには波があるもんです。
Bach 管弦楽組曲第2番 変ロ短調(1955年)/Handel 「水上の音楽」(1958年)〜エドゥアルド・ファン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・前者はモノラル録音だけれど、暖かく厚みのある響き、ムリのないテンポ設定、オーソドックスな表現がまことに豪華で快い感じ。ここ最近の切れ味たっぷり古楽器の世界だって大好きだけれど、時代は巡ってとても新鮮に感じられました。後者はステレオ録音だから、コンセルトヘボウの艶、奥行きがいっそうはっきりと感じ取ることができて、これはけっして時代錯誤的な演奏ではありません。混迷する21世紀に、立派な存在感を示して文句なし。どきどきしましたね。
昨日、BOOK・OFF購入した一枚を早速拝聴・・・Glazunov ヴァイオリン協奏曲イ短調/Dvora'k ヴァイオリン協奏曲イ短調/ロマンス ヘ短調〜イリヤ・カーラー(v)/コルチンスキー/ポーランド放送交響楽団(カトヴィツェ1994年)・・・Glazunovといえばハイフェッツの演奏が脳裏に浮かぶが、あれはまるっきり”ハイフェッツを聴くための”演奏であって、バックもお粗末(オン・マイクで残響少ないせいもあったが)でした。これは久々、端正で美しい表現であって、やや線の細さも上品さを感じさせます。Dvora'kとは豪華組み合わせであって、こちらは作品的に(馴染みながら)やや好みから外れます。表現方向としては同じ。静謐な哀愁漂うロマンスだったら、文句なしの感銘が待っておりました。
●2007年10月某日
岡山時代と自分の立場が異なるから仕事のパターンも違って当然だけれど、お仕事熟達+合理化が未熟であって、”ずっと机仕事”続いております。もっと現場に!という気持ちはあるけれど、商談も本来休み、とか、余禄の時間であるべき土曜に集中させてる状態なんです。”私生活完全犠牲”みたいなことはあり得ないが、精神的余裕がすり減っております。とにかく疲れていて、細かい作業フォローはそれなりに出来るようになってきた(=ド・チョンボは減ってきた)が、まだまだ先読みはムリ。本日、東京へ。東京出張だって、昨年度まではけっこう息抜きで楽しかった(報告すべき内容だって、誇れるものだった)が、最近は苦痛ばかり。
Chopin バラード第1番ト短調 作品23/Liszt 「ダンテを読んで」/Schumann ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調〜エレーヌ・グリモー(p)(1987年)・・・当時18歳。繊細で落ち着いたタッチ/表現は既に完成されていて、技術が上滑りすることもない。重厚や強靱は求められないが、素直な気持ちで楽しめる演奏でしょう。作品的にLisztは少々苦手としていて、Schumannの(いつもながら)自由気ままな作風が素敵でした。
Sibelius ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜サルヴァトーレ・アッカルド(v)/コリン・デイヴィス/ロンドン交響楽団(1979年)・・・大好きな幻想的作品だけれど、意外と”コレ!”といった演奏に出会っていないような・・・交響曲に於けるボストン交響楽団よりオーケストラはマイルドに響いて、アッカルドは流麗でスムースなる美音を誇ります。ちょっとSibelius 方向じゃない(柔らか過ぎ?)かな?とは思うが、じゃ、”汗水飛び散らせて、壮絶!”表現でも困っちゃうし、どんな演奏が良いのでしょうか。
さて、本日は新幹線往復なので、書籍と持参音楽を選定しましょう。
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(在東京ホテル)先々週の急な出張直前に(一部)壊れたVAIO「PCG-C1VS/BW」はなんとか稼動しているということです。午前中内部打ち合わせも含め、なんとかお仕事乗り切って、昼過ぎには新幹線の人に。お昼を一緒にする親父仲間が外出だったので、一人「自然食品食堂/玄米定食」をいただきました。ヘルシーですな。移動中はかなり眠くて、半分ほど夢の中、状態。ホテル到着とともに(ホテル契約で1,050円にて利用できる)スポーツ・クラブへ。自転車30分、ローインパクト・エアロビクスは一ヶ月ぶりくらいだったし、水を準備していなかったので半分にて辞去。夕食は刀削麺をいただきました。
(半分居眠り込みで)道中聴いた音楽は、Mozart 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.525〜ヨーゼフ・クリップス/ウィーン・フィル/ウィーン国立歌劇場合唱団/シエピ(ドン・ジョヴァンニ)/ベーメ(騎士長)/ダンコ(ドンナ・アンナ)/デラ・カーザ(ドンナ・エルヴィーラ)/デルモータ(ドン・オッターヴィオ)/コレナ(レポレッロ)他(1955年)・・・お恥ずかしい海賊盤抜粋のコメントが残っているが、それは既に処分済み。廉価盤の雄、DOCUMENTSより素晴らしい復刻セット入手済み。ステレオ初期故、やや洞穴で鳴っているようなサウンドだけれど、録音時期を考慮に入れると驚異的な音質だと思います。
チェーザレ・シエピの千両役者ぶり、これだったら女性もイチコロ・・・シュザンヌ・ダンコ、リーザ・デラ・カーザは声を聴くだけで美しい容姿が想像できるほど。クリップスはどこにもムリもリキみもない、優しくも充実した響きを作っておりました。CD三枚分、聴き知った旋律目白押しで存分に愉しめました。
他、いくつか聴いたけれど音源情報が不足(スリーヴは自宅に置いているので)しているので後述。
●2007年10月某日
お仕事バタバタ状態。連続会議のあと(自分主催の)職場研修(というか勉強というか、実地訓練というか?)に職場全員で出掛け、見学〜ラストは大量の(比較)試食・・・終了後、上司ご推奨の「お好み焼き屋」にて全員宴会。これがまたメタボリックなメニューばかりで・・・なるべく蒟蒻を意識して喰ったが、ハラはパンパンです。ジョーダン抜きに意識してダイエットしないとエラいことになっちまう・・・なにより、ズボンが入らない恐怖迫る!机上阿鼻叫喚状態であり、お仕事も同様・・・本日一日掛けて、冷静に作業整理しましょう。
二時間ドラマをほとんど見られるような時間に帰宅したが、焼酎でへろへろになっていたので音楽聴けず。オークションは今月二山目の出品。さて、どんな感じでしょうか。知名度のない演奏家は売れないかな?
今朝、Sibelius 交響曲第1番ホ短調/第4番イ短調〜引き続き。第2番とまったく同じ印象也。ボストン交響楽団は強靱に鳴り響いているが、表現は粘着質とは縁遠い清冽なものであり、強面でもない。やや、つかみ所のない第4番の息の長い(息も絶え絶えの)歌も説得力有。
朝青龍問題/力士死亡/赤福日付偽装(どーして一件も食中毒が発覚しなったのか?)/亀田問題溜飲/タイガース残念〜この辺りは他のブログで散々出ているので、ワタシは触れません。先日亡くなった義父(おやじ)殿が、どーも年金計算間違いでずっと少なくもらっていたらしい、ということのほうが残念です。
●2007年10月某日
新しい一週間の始まりであり、ボリュームある宿題目白押しであって、挙げ句東京出張会議が入っている・・・が、精神的にはそうどんよりしておりません。昨夜、ようやく女房殿一週間ぶりご帰還。いよいよ(再)就職活動を検討するそうです。昨日、運動不足解消を狙ってお隣駅周辺のHARD・OFF迄片道40分ほどの速歩散歩〜(とくにPC系を探索)出物はなかったなぁ、欲しいものなにもなし。
Sibelius 交響曲第2番ニ長調〜コリン・デイヴィス.ボストン交響楽団(1976年)・・・オーケストラが非常に優秀で鳴り渡っているが、洗練で表面を湖塗するすことを優先せず、ザラリと粗野なサウンドが荒涼とした味わいを残してメリハリ存分に力強い。Sibelius が相応しい季節になったんだなぁ、ということです。
Sibelius 交響曲第1番ホ短調〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送交響楽団(1974年)・・・LP時代は唯一所有の全集でした。なんどかCDで再聴していて、いや、こりゃかなわんなぁ、大爆発しちゃ、と思っておりました。が、金管の粗野な咆哮が劇的説得力となって、シベリアの厳しい凍り付くような大自然を連想させる説得力。濃すぎるが、この個性の大増幅はけっして場違いではない。
では、テンションを上げつつお仕事に出掛けましょう。
(この項、借りているサイトスペース、珍しく不良で夜更新)
●2007年10月某日
久々にスポーツ・クラブに行こうと思っていたら、実家に行っている女房が会員証を持っていってしまったことに気付きました。残念。本日の最高気温予測では20度に届かないことになっていて、いよいよ秋深まってきたようです。季節も良くなりました。よく眠れました。盛んにナマ演奏へのお誘いをいただくが、出掛ける意欲を快復させようと鋭意努力中。
昨夜、しっとりと音楽を(たくさん)愉しみました。これは心身共の問題なのでしょう。順不同ながら・・・
Bach カンタータ第140番「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」〜リューシンク/オランダ少年合唱団/オランダ・バッハ・コレギウム(2000年)・・・声楽アンサンブルに(もっと!)精緻さを求めたくなるところだし、古楽の器楽アンサンブルもあまりに素朴だけれど、それでも、軽快なリズム、親密な響きにココロ洗われる思い溢れます。ワタシは無神論者であり、宗教色抜きの密葬、戒名も墓も要らない(散骨が望ましい)粗忽者だけれど、宗教的畏敬の念はあるつもり。ましてやカトリックの桑園幼稚園出身、日曜学校にも熱心に通っていたし、聖書だって丸暗記(創世記一章一節・・・)していた・・・Bach の宗教作品を聴くとそんな幼い頃の想い出が一気に蘇ります。「幸せとはなんのか」そんなことをいつも考えます。
リューシンク全集が完璧な出来であるかどうかは別として、ワタシのような市井のサラリーマンでも「Bach のカンタータ全集を座右に置ける」ようになった時代。BRILLIANTはスリムな紙パック仕様で再発したが、ワタシは先に通常プラケース5枚組*12巻揃えました。(合計18,000円ほど?)おそらくは1/3ほど未聴だし、既に聴いたものだってすべて集中したワケじゃない。それでも、”Bach がある”と言う手応え〜ジワジワ聴いていきましょう。「目覚めよ〜」の一枚は最初に聴いたものでした。
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜ヴァン・クライバーン(p)/コンドラシン/RCA交響楽団(1958年)・・・何度聴いても、いつ聴いても、その前向きで若々しく、明るく、天真爛漫なる希望に胸打たれること、必定。オーケストラの実態にはいろいろ説があるようだけれど、ワタシがこどもの時に見たLPではたんなる「管弦楽団」表記となっていたし、「RCA交響楽団」表記だって、かつて「RCAヴィクター交響楽団」だったものが、おそらくは「ヴィクター」の商標関係で使えなくなって変更しているだけなんでしょう。「ニューヨーク・フィルが契約上の関係で名前を出せない」説もあって、オーケストラの色(骨太で明るい)もそんな感じではあります。
ワタシの聞きかじりでは「ニューヨークにある録音用のオーケストラ」説が有力と思われます。たしか、同時期に録音されたコンドラシンのロシア管弦楽作品集も同じオーケストラであり、オスカー・シュムスキーがコンマスを務めていることからもほぼ間違いない。Stravinskyの自演集でコロムビア交響楽団(ニューヨーク録音)も同じ団体でしょう。上手いもんです。
で、注目すべきはフィル・アップのRachmaninov 前奏曲集+α(1970-75年)でして、細部まで明快で鮮明、前向きで甘美・・・ワタシはリヒテルの強靱重厚なる一部録音を除いては、この作品集を楽しめなかったんです。なんとわかりやすく、素直な世界が広がっていることか・・・びっくり!
CHPIN 夜想曲集(13曲)〜クラウディ・アラウ(p)(1977/78年)・・・ワタシはアラウのChopin を贔屓にしていて、なんとも言えぬ微妙なる”タメ”、”揺れ”が濃厚な味わいとなってCD一枚分71:38陶然とさせて下さいます。雰囲気で聴かせない、細部まで明快盤石なる主張があって、楚々とした〜とは別世界の男性的な(差別じゃありません、個性として)表現だと思います。最高。
BBSネタ(発信は伯林こんの氏)でHans Rott 交響曲第1番ホ長調(今気付いたけれど、第2番ってあるのか?)〜セバスチャン・ヴァイクレ/ミュンヘン放送管(2003年)・・・「録音も新しいし、作品の様子はよくわかりますよ。全体としてWagner風であり、第3楽章はMahler を彷彿とさせ、終楽章にはBrucknerが木霊する・・・50分を越える大作也」(ARTE NOVA 82876 57748 2)。+終楽章の主題は、Brahms の交響曲第1番ハ短調にも似ておりますね。話題になったら、”聴くべきキッカケ”ということでしょう。
●2007年10月某日
昨日、なんとか所定のお仕事クリア(のつもり)、夜、上司が「ちょっと行こう」と職場数人を誘うが、今月末に決まった某行事のサンプル送付依頼作業が延々と終わらない。で、少々遅れて合流。(例の如しで)帰宅は日付を越えるが、本日の商談(神戸直行)を考慮して焼酎のみで乗り切ったし、帰宅してちゃんとシャワーもあびたし、今朝体調良好です。取引先との企画調整トラブルが発生していて、ま、これはなんとか週明けにクリアする予定。お仕事宿題予定消化、90%ほどか?
本日、昼でお役ご免だけれど、母親来阪の航空券引き取り手続きに梅田まで出るので、職場に寄って残務整理すべきか?それともきっぱりケジメを付けて遊ぶべきか。悩ましいところですな。
昨日、通勤音楽はBach ブランデンブルク協奏曲第2/3/4/5番+二台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043〜イ・ムジチ(1984/89年)・・・世代交代でメンバー・チェンジしてもイタリアの陽光に照らされた明るいBach は健在!かりっと歯切れが良くて、表現的にはオーソドックスだけれどノリノリの健康的な表現が眩しいくらい!ブランデンブルク協奏曲のほうはピーナ・カルミレッリ(v)の時代であって、トゥーブロン(tp)/コプリー(リコーダー)/ホリガー(ob)/バウマン(hr)/ホリガー(ob)/ガッゼローニ(fl)/ガラッティ(cem)・・・と錚々たるメンバーであります。BWV1043のほうは、フェデリコ・アゴスティー二/ アントニオ・ペレス(v)の担当だと思います。
今朝、Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ベルナルト・ハイティンク/ベルリン・フィル(1987年)・・・2001年@250のメモ有。記憶では上記イ・ムジチと一緒に購入したはず。以前の記憶では”ハイティンクとオーケストラの個性が似合っていない”・・・数年ぶり再聴では、さほどの違和感はないし、例の如しのムリのない表現+超・優秀なるオーケストラとスケール大きな演奏を繰り広げて誠に立派!迫力!どこに文句あるの・・・とは思いつつ、ハイティンクの根底にあって欲しい”包み込むような暖かさ”に不足すると思います。どことなく余所余所しい。それはそれにしても、これは優秀録音。
1980年代、ハイティンクのBruckner/Mahler 全集、両方とも未完で終わりましたね。売れなかったのかな?
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商談に出掛け、宿題を積み増しされ、結局事務所に戻って小一時間追加作業(最低限のつなぎ)。昼、途中西宮で(途中下車)喰ったうどんがしみじみ旨くて、ま、工場併設店機械打ち(たしたことはない)麺なんだけど、すじ+てんぷらがつゆに似合ってとても幸せな気持ちになりました。些細なことで気分が明るくなりますね。前担当者がヴェテラン(若いけど)で、ワタシが不慣れで失敗続き、散々叱られ苦労したけど、ワタシが慣れた頃にお相手が(顔見知りの)初担当に交代、なんかたいへんなような、好きにできるような、不思議な感じです。予定通り梅田にて所用を済まし、郵便局にてそのまま郵送済。ゆっくり帰宅しました。
昨夜も飲んだけれど、赤ワイン(南アフリカ産)が冷蔵庫に残っているし、テレビで映画でも眺めながらゆっくりしましょう。エエ季節だ。これから(明るいウチに)風呂に入ります。贅沢。最高。
移動中音楽タップリ聴きました。Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜レナード・バーンスタイン/ロンドン交響楽団(1972年)・・・1957年ニューヨーク・フィルとの熱狂的演奏の録音が話題になっているが、1982年イスラエル・フィルとのライヴ録音に挟まれジミな存在となっているもの。でも、このCDやたらと中古屋で見掛けます。全35分のみの収録も潔い。欧州に渡ってスケール大きく飛躍した頃の録音だけれど、やはり細部アンサンブルのツメが甘いのが個性ですね。(それが悪いワケでもない)熱気一本槍でもない、巨魁で重厚なスケールでもない、中庸かつ(やや)粗野な表現であり、これはこれで充分なる”熱”+”大きさ”+”迫力”が存在する完成度也。ワタシは充分に愉しみました。
Paganini ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調〜イーゴリ・オイストラフ(v)/インバル/イタリア放送ローマ交響楽団(1976年ライヴ)/第2番ロ短調「ラ・カンパネルラ」〜ルジェーロ・リッチ(v)/ピエトロ・ベルージ/イタリア放送トリノ交響楽団(1970年ライヴ)/Lalo「スペイン交響曲」作品21〜イーゴリ・オイストラフ(v)/マリオ・ロッシ/イタリア放送トリノ交響楽団(1970年ライヴ)/Saint-Sae"ns ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調〜サルヴァトーレ・アッカルド(v)/トマス・シッパーズ/イタリア放送ローマ交響楽団(1975年ライヴ)・・・懐かしのLIVE CLASSIC2枚組中古250円也。Saint-Sae"ns(アッカルド)の音質が良好(艶やかなる音色・技巧も出色)で、ほかは、ま、音楽聴取に耐えうる程度、ということです。イーゴリ・オイストラフって、親父の陰に隠れてカリスマ的人気迄いかないだろうが、手堅く細部まで忽せにしない技巧を誇って充分豊満。
「ラ・カンパネルラ」は、ルジェーロ・リッチのアクロバティックな技巧で、ずいぶんと聴き映えすると思います。それにしても三人とも手練れの腕利きだ。
●2007年10月某日
昼の気温は高く、通勤の電車中でも上着だと汗まみれになってしまう・・・朝晩はすっかり秋だから体調維持に気を付けましょう。きょうこそ(多種多様な宿題)お仕事一段落付けて、明日(恒例の)土曜午前商談を乗り切りたいもの。体重増傾向だけれど、いつも通り腹筋+体操で気持ちよく起床、サイト定例更新済み。
昨日は、ロジェストヴェンスキーに難癖を付けてファンには顰蹙を買ったことでしょう。最近、同じ傾向(例えば露西亜方面作品演奏家)、同じ作品(「春の祭典」とか)を続けて聴くことが多くて、今朝からBruckner 交響曲第8番ハ短調(ハース版)〜ベルナルト・ハイティンク/ウィーン・フィル(1995年)・・・ワタシがハイティンクに目覚めたのは、FMで聴いた交響曲第5番 変ロ長調(おそらくは1988年のライヴ)でして、一見”なにもしない”ように見えて、じつは作為もムリもなくて諄々とオーケストラの魅力を引き出し、陰影/力感/静謐に不足がない。いつの間にやら壮大な響きに包み込まれ、あざとい”見せ場”なしに説得される驚異。ここでも、まったくその通り。当たり前の話しだけれど、ナマ体験がノーミソ奥底で木霊しているバイアスも(きっと)有。
ナマとCDでは天と地ほどの差があるのは前提ながら、ウィーン・フィルの金管の奥深さ、厚みに痺れました。弦の気品、艶もソヴィエット文化省交響楽団とは比較にならない。煽ったり、叫んだり、走ったり・・・そんなことはBrucknerに必要ないんです。まさに、ヴェリ・ベスト。
朝からエエもん聴きました。気力を維持して出掛けましょう。
●2007年10月某日
職場の同僚が無事父親の葬儀を終え出社〜ちょっとだけ飲んできました。昨日(いろいろあったが)狙い通りの資料提案書作成をこなすため、昼休みも座席にてカップ麺で済ませた(滅多に喰わない〜一年に一回くらい?)が、それから気分が悪い。全然、ダイエットにもなっていない。でも、「やる気十分だけれど、出鼻をくじかれる。欲求不満で辺り構わず暴力をふるう/信頼を失うかも」との占いは外れました。さて、本日もう一山資料提案書作り(なんとか)こなして商談日程調整に入ります。
昨日通勤音楽は(再び)Rachmaninov 交響曲第2番ホ短調(ボリショイ劇場管弦楽団1964年)/第3番ニ短調(ソヴィエット放送大交響楽団1962年)〜エフゲニ・スヴェトラーノフ+「ヴォカリーズ」(V.Kin編/ソヴィエット国立交響楽団1973年)・・・先月聴いたときにはボリショイ劇場管弦楽団に音に芯が足りない〜印象があったが、イヤホンで聴くと広がりを強調しすぎた録音故だった、と理解できます。第3番のほうが音質劣化が進んではいるが、バランス的には悪くはない。この作品も(プレヴィン以来)インターナショナルな人気作品となっているが、これはいかにも”骨太”、”脂っこく”、”粗削り”な雰囲気があって、所謂”露西亜”な演奏です。期待通り。ホルンはいずれヴィヴラートたっぷりで、高圧力高体温の金管はここでしか聴けない魅力也。
Stravinsky自演集は、35の歌曲集〜「牧神と羊飼いの娘」(1964年)/「ヴェルレーヌの2つの詩」Op.9(1964/66年)/「バーリモントの2つの詩」(1967年)/「日本の3つの抒情詩」(ロバート・クラフト1968年)/3つの小さな歌「わが幼き頃の思い出」(1964年)/「プリバウトキ(戯れ歌)」(1964年)/「猫の子守歌」(1964年)/「4つのロシア農民の歌」(グレッグ・スミス・シンガーズ1965年)/「ロシアの歌」(1965年)/「シェイクスピアの3つの歌曲」(1964年)/「ディラン・トーマスの思い出に」(1965年)/「J.F.ケネディのためのエレジー」(1964年)/「フクロウと子猫」(ロバート・クラフト(p)1967年)/「チーリンボン」(ロバート・クラフト1967/68年)・・・注釈ある以外は作曲者指揮で、様々な歌い手(「日本の3つの抒情詩」はイヴリン・リア(s))、オーケストラもコロムビア交響楽団(ハリウッド/ニューヨーク両方)、CBC交響楽団、室内アンサンブルなどいろいろ。ほとんど初耳だけれど、「プリバウトキ(戯れ歌)」(これは管弦楽版を聴いている)、「4つのロシア農民の歌」辺りはブーレーズのLPで聴いていたような?そんな記憶もあります。粗野で原始的、甘さを廃したリズムと旋律が意外とと好みであります。
ああ、オークションは今月出品分、無事全部落札がありました。また在庫の精査をして出品を考えなくっちゃ。
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本日のお仕事75%遂行くらいか?どーしても90%にはたどり着けない・・・「家に誰もいなくて、宅急便を受け取らないといけない」と言い訳して早々に帰宅しました。明日でお仕事全部辻褄合わせないと、今月乗り切れぬ。疲労の色が濃いなぁ。
通勤音楽は、Bruckner 交響曲第8番ハ短調(ハース版)〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立文化省交響楽団(1984年ライヴ)・・・第1番(1983年)が意外と良かったので期待しておりました・・・が、結論的にまるで納豆にウスター・ソースをかけたような、もしくは壮大なるBrucknerの偽物を見せられたような違和感有。さっくりとやや速めのテンポ(78:45でCD一枚に収まる)剥き出しの金管が炸裂するが”薄い”(または”浅い”)。弦が妙に泣いていて、まるでBrahms ?粘着質なのにカルい印象があり、アンサンブルの仕上げが雑で集中力と厳しさを欠く・・・スケールも大きくない。
ちょっと期待外れか。残念。
●2007年10月某日
朝、30分ほど寝坊〜とはいっても余裕の時間だけど。よく眠れた、ということです。体調良好。今朝の占いでは「やる気十分だけれど、出鼻をくじかれる。欲求不満で辺り構わず暴力をふるう/信頼を失うかも」(凄い!)との警鐘でした・・・う〜む(信じちゃないけれど自戒はしましょう)。
今朝、Mahler 交響曲第1番 ニ長調〜ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1977年ライヴ)〜久々拝聴。←まぁ、エエ加減な7年前のコメントだけれど、印象はまったく変わっていなくて、自然体で作為なく、味わい深い演奏だ、ということです。近代管弦楽の精華!みたいなショルティと対極にあるような、するりと音楽に入り込める余裕の世界。特別な見せ所があるわけでもないが、じわじわと感銘が奥底から沸き上がってくる感じ。これぞ、コンセルトヘボウの魅力の本質か、と感心いたしました。
Smetana 歌劇「売られた花嫁」〜オタカール・オストルチル/プラハ国立歌劇場管弦楽団/合唱団(1933年)・・・ラスト迄。オペラは量を聴き込んでいないし、この作品もこれが初めてなので何とも言えんが、例えば1950年代のMozart などを聴くと、時に歌手が個性的で大柄な味わいを感じたりするもの(良し悪しではなく)だけれど、ここでの歌い手に時代錯誤的強面な旧さは感じませんね。ワタシの安物オーディオ(+耳)では当てにならぬが、録音年代を考慮するととてもわかりやすい、聴きやすい音質だと思います。メロディー・メーカーとしてのSmetana堪能、とても楽しめました。民衆のオペラ、国民オペラって言うのかな?
では、心して出掛けましょう。
●2007年10月某日
さて、これから早めに出勤しましょう。なんせ合計まる4日間職場を空けているので。週次報告書やスケジュール予定も提出していないし。ケータイへのメール転送(要らぬお節介設定だ)中、急ぎ処理すべきは5件ほど?女房殿、再び実家へ。親戚交代で母親の様子を見るみたいです。昼間の気温はけっこう高いが、朝晩完全に秋でして、そりゃもう10月中旬ですから。
一昨日楽しめなかったMussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1963年)の件、再聴。結論的には引き締まったアンサンブル、集中力であって、けっして悪い演奏ではない。但し、あまりにバランス重視で結果、金管が突出せず、地味で堅実な印象を与えるのだと思います。打楽器の炸裂含め、派手派手しいグラマラスな盛り上がりを期待しちゃう作品ですからね。
Schubert ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調D.934/ソナチネ ニ長調D.384/ソナチネ イ短調D.385/ソナチネ ト短調D.408(1990年)〜ドン=スク・カン(v)/パスカル・ドヴァイヨン(p)〜NAXOS初期に膨大なる録音がある韓国出身のヴァイオリニストらしい。この人は、どの演奏を聴いても派手ではないがしっかりとした味わいを出せる人でして、この美しい小品集でも同様。艶やかなる美音ではないが、Schubert 特有の懐かしい歌謡的旋律を、しっとりたっぷり楽しませて下さいました。おそらくは十数年前、大阪(難波)タワーレコードにて「NAXOS一枚1,000円/5枚買ったら一枚サービス」で入手したものだと記憶します。(Schubert の同様の作品全曲録音したかはわからない)
Schreker 「メムノン」前奏曲〜ウーヴェ・ムント/ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団(1988年/NOe.?は「低部オーストリア」と訳がある)久々。MARCO POLOレーベルの再発だったかな?(メールで情報をいただいた記憶がある)これは来日したこともある「ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団」ですか?重苦しく、厚ぼったく、濃厚甘美粘着質な旋律と雰囲気溢れて、これは嗜好ぴったりの世界でした。アンサンブル的には少々危ういような気もするが、馴染みでない団体を聴いてみるのは楽しみですから。
今朝から「ヨーロッパ音楽夢街道〜ベルリン/ハンブルク」(harmonia mundi KHM 10007)収録は
ナウバッハ「夜の帳が近づき」〜ショル(ct)/フェルツィール(vc)/ シュレーダー(リュート)/メルクル(v)
グラッペ「ああ,哀れなわが命」
ブレイド「サシュロスの踊り」〜ダグラス/キングス・ノイズ
ブクステフーデ
「膝について」〜カンタータ「われらがイエスの四肢」より〜ヤーコプス/コンチェルト・ヴォカーレ
「前奏曲とフーガ ト短調」/コラール「天にましますわれらの父よ」〜サオルジャン(or)
ブルーンズ 「前奏曲とフーガ ト長調」〜ヴィンター(or)
Telemann
「リコーダーと弦楽のための組曲イ短調」〜 ハジェット/エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団/フェアブリュッヘン
「バイオリン独奏のためのファンタジア第5番イ長調 」〜マンゼ(v)
マッテゾン「2台のチェンバロのための誠実な作品(2) 」〜マルキ/ クレモネージ(cem)
グラウン 歌劇「クレオパトラとチェーザレ(シーザー)」〜4曲〜ヤーコプス/コンチェルト・ケルン
Bach 「音楽の捧げ物」より3曲〜ハロウェイ(v)/ リンデン(vc)/ シー(fl)/ モロニー(cem)
W.F.Bach 「チェンバロ協奏曲第1番ニ長調」〜「アンダンテ」〜ロンドン・バロック/エガー(cem)
C.P.E.Bach オラトリオ「荒野のイスラエル人」〜4曲〜クリスティー/コロナ&カペラ・コロニエンシス
単なる「寄せ集めオムニバス」に留まらない、痺れるような未知の名曲を多く聴かせて下さいました。旧知は大Bach のみだけれど、このシリーズで聴いた