2004年8月某日
連続する被害を残しつつご当地から台風退散〜台風一過の爽やかな朝です。日本海〜東方面はまだ大荒れかな?まだ8月でっせ。ことしは天災の大当たり年か。
昨夜、ワタシのサイト初期に「フルトヴェングラーのWagner寄せ集め5枚組」を掲載していて、ほとんどコメントに意味をなさない状態ながら、久々に一枚目を再聴。1931〜1940年の音源寄せ集めで、正直、冒頭の「タンホイザー」序曲から「おおっ!」と身を乗り出すような説得力に溢れて(ま、短い抜粋の連続と言うことも有)一枚分、一気に聴いてしまいました。(嵐の中)Wagnerが、しかも太古劣悪ライヴ音源を楽しめるなんて、やはり秋の到来か?もう少しまともなコメントをしてみたいもの。
今朝、台風あけの爽やかさはBach ブランデンブルク協奏曲第4/5/6番〜カザルス/マールボロ音楽祭管弦楽団(1964年ライヴ)を。バロック・スタイルがどうの、とか、編成やら楽器が云々という論議を乗り越えて、このいきいき精気に充ちた躍動感に異論を挟む余地はない。正しい音楽のあり方、みたいなものが眼前に提示されて圧倒的説得力。
苦しく疾走した8月もなんとか終了。
2004年8月某日
台風が接近していて、本日夜から松山〜高松出張予定だけれど、瀬戸大橋が渡れるかどうかわからない。このスケジュールが狂うとこれから先のお仕事が非常に苦しいが、天変地異は仕方がないね。1999年以来の大型台風だそうで、また大きな被害が出ないことを願うばかりです。昨日は通信教育一回分無事終了(テキスト読みながら途中眠ったりしたが、あまりの暑さに目覚めちゃう)、夜から演奏会。充実した一日でした。同行の方にCD三枚いただいちゃう。
昨日は、サイト用原稿在庫がなくなっているので、いくつか執筆。たかがド・シロウトのヘロ・サイト用原稿であろうとも、まとまった時間と集中力と繰り返し部分確認する粘り強さが必要でして、ようやくお仕事を一時忘れて二日くらいお休みをいただけると、なんとかなっちゃう。心身(とくにココロね)消耗すると、そもそも音楽は聴けません。CD在庫整理で発見したBruckner 交響曲第6番イ長調〜F.Ch.アドラー/ウィーン交響楽団(1952年)を。
初演(改訂)版による貴重な録音とのことだけれど、ド・シロウトにはその辺りの”貴重さ”はようワカラン・・・オーケストラの響きが少々薄い(録音の加減か?)が、細部までワザを駆使したようなおもろい演奏でした。引き続き同曲をケーゲル/ライプツィヒ放響(1972年ライヴ)で。これは「冷酷に燃える」ような演奏でして、そのド迫力には驚くばかり。夜の演奏会に備えSchubert 交響曲第3番ニ長調〜グッドマン/ハノーヴァー・バンド(1989年)を予習。
この全集は、単発ものでほとんど集めたあとにボックス(12枚組4,090円)を再購入したもので、交響曲は久しく(7年ぶりくらい?)聴いていなかったもの。録音もよろしいし、爽やかなリズムですね。続けて第5番(1988年)第8番「未完成」(1990年)も確認するが、現代楽器では少々食傷気味だった作品も、なんやら別の曲に思えて新鮮です。スケール小さめの凝縮された演奏か。
今朝、引き続き同じボックスからSchubert 弦楽四重奏曲13番イ短調/第14番ニ短調「死と乙女」〜チリンギリアン弦楽四重奏団(1978年)を。SchumannもBrahms もそうだけど、結局交響曲より室内楽(やピアノ曲)のほうがワタシにはピタリ!とくるということです。歌心に溢れた旋律が、いつまでもどこまでも続いて止まらない。威圧感がない。素直にその世界に溶け込めます。
**
朝からあきらめ気味だったが、やはり松山出張は断念。(数日後に延期)交通機関も止まってしまう、ということで皆早々に帰宅するが、結果論として残務整理大量残業だったので助かりました。帰りは女房にクルマで来てもらったので、行きのバスのみ音楽を少々。Wagner「ウォータンの最期と魔法の火の音楽」(「ワツキューレ」よりストコフスキー編曲)〜ストコフスキー/ヒューストン響(1960年)を。これはEVERESTの海賊盤ですね。(正規盤も所有)左右やたらと分離を強調する昔風インチキ・ステレオだけれど音質は悪くはなくて、なにより語り口が勇壮でわかりやすい。明快でクリア〜初心者にも馴染みやすいWagnerか。
帰宅して、久々Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜バルビローリ/ハレ管(1970年)を。おお!これは亡くなる2ヶ月前のライヴではないの。かなり早期にワタシのサイトにコメントしていたけれど(例の如しで)全面書き直さないと・・・(顔から火出そう)〜よく歌って壮絶に”泣く”演奏です。入魂過ぎて、ワタシの最近の「無為の為」系演奏からは相当遠いか。ハレ管をここまでねっとりじっくり濃厚に鳴らすなんて!やはり最晩年の彼の個性前面でした。
2004年8月某日
久々の土日連休に、昨日は一日無為無策に過ごした(そういえばマンション向かいの電器屋が中古PC部品品揃え強化!64mbのSO-DIMM購入。ノートパソコンに増設した)が、本日は早朝からR.Strauss「ツァラ」聴きつつ通信教育のテキスト読書開始。
マゼール/フィルハーモニア管(1962年)から。当時32歳新進気鋭のマゼールは、素直な響きのオーケストラを強引にコントロールして「気負い」が感じられます。若手はこれでいいんですよ。最近の若者はいかがですか?続いて、賛否両論渦巻いて話題になることは喜ばしいジンマン/トーンハレ管(2001年)を。この演奏の主眼はなんだろう?歌わないこと、無理な色付けをしないこと、正確に楽譜を再現することへの賛美か。とても地味な演奏に聞こえます。
更にコシュラー/スロヴァキア・フィル(1989年)を〜これはヴェテラン余裕の表現でして、やや地味渋系のオーケストラを使って、雄弁になりすぎず、自然体のスケールを感じさせます。ワタシにとって縁遠かったこの作品を続けて楽しめる、ということは新たな地平でしょうか。BBS書き込み関連でヴィルトナー/カメラータ・カッソヴィアによるMozart コロネーション・ミサ ハ長調K.317(この作品、細部まで馴染みです。どうしてだろう)、「ラウダーテ・ドミヌムK.339」〜ソプラノの清楚な歌声にココロ洗われる思い。(1991年NAXOS)
2004年8月某日
昨日、山口でお客様にご挨拶(程度)〜そこでメーカーさんに(高級な)お昼をごちそうになっちゃう。(天皇に料理を出した板前さんとのこと)お店まわりを少々したあと新幹線で広島へ移動。酒席有。楽しく語らって夜9時半頃辞去〜到着した”ひかり”は混んでいて(金曜のラスト辺りだからね)座れそうにもなく、少々時間は掛かってもガラ空きの”こだま”にて眠って帰りました。ああ、一日暑かった。
出張中に息子は広島へ戻っていました。偏頭痛のためノーミソ検査をしたが、ナント!頭蓋骨の中は空洞!〜ということはなくて、無罪放免だったそうです。新幹線移動中に聴いた音楽は、Castelnuovo-Tedesco ギター協奏曲ニ長調/Vivaldiのニ長調/ハ長調協奏曲、KOHAUT(誰?1738〜1793 ? ボヘミアの作曲家か )のヘ長調協奏曲〜ディアス(g)/ヤニグロ/イ・ソリスティ・ザグレブにて。1960年代の録音でしょうか。どれもリズム感溢れて抜群に楽しい。「アランフェス」も素敵だけど、ほかのギター作品だっていろいろ魅力ある作品揃ってます。
帰宅し、数週間の旅を終えて帰ったCDを、あるべき元のケースに収納。音楽との出会いも別れも縁ですな。感慨あります。ワタシは音楽を愛していて、CDの存在自体も愛している・・・
久々帰宅した「悲愴」〜オーマンディ/フィラデルフィア管(1968年)確認。既にワタシのサイト初期から1960年盤を掲載していたが、激甘濃厚露西亜風でもなく、独逸系厳格系でもなく、もちろん爆演系でもなく、明るく良く歌い、優秀なオーケストラの余裕のアンサンブルが楽しめます。ワタシはかつて「Tchaikovskyの旋律って気恥ずかしい!」と思った時期が長かったが、ここ最近すっかりお気に入りの作曲家となっております。この演奏は「気恥ずかしさ」が感じられない、純音楽的(?)な演奏だと思います。
この演奏のコメントを求めてネット検索すると、「オーマンディの三大バレエ抜粋は演奏が雑」との一文が。そうだっけ?と再確認してみるが、これはこれで、ま、陰影には乏しいかもしれないがちゃんとした演奏に聞こえるけど、「雑」とはねぇ・・・いずれにせよ、サイト原稿は書き直しだな。
サイト原稿在庫、ほんまなくなりました。通信教育もなんとかしないと・・・と、言いつつ本日はテレビで再放送+オリンピック三昧。
某試験が近い女房は苦戦しており、きょうも学校だったが、迎えに行ってそのまま外食。サイト用原稿が尽きつつあるので、リヒテルの「展覧会の絵」(1958年ライヴ)〜かなり以前に書き掛けの原稿を一気に仕上げちゃう。この間、Mahler はハイティンクの旧全集ばかり聴いていたので久々、「クリスマス・マチネー・ライヴ」の第3番(1983年)を・・・嗚呼、これは素晴らしい。なんと豊かで過不足ない、ゆったりとした至福の世界か。オーケストラが極上に美しい(どのパートも例外なく)。自然体のリズムが揺れる。呼吸が深い。細部に真実が宿る。
これも試しにサイトで検索してみたら、「この作品を演奏する気構えが足りない」「シリアスでない」などという評価もあるんですねぇ。演奏は好き好きなので、なんとも言い難いが「気構えのしっかりとした、シリアスなMahler 」って、どんなんだろうと思います。旧録音が1966年だから17年間の成熟についてシミジミと感じるところの多い演奏に間違いないはずなのに。録音も極上。ベルリン・フィルとの新録音には少々違和感あるが、コンセルトヘボウとの再録音含め、いつか入手したいもの。
2004年8月某日
昨日、三人で徳島〜高知へ、クルマで行くのは初めて。社用車にはナビみたいな高級なものはないので、事前にインターネットで検索した地図を頼りにおそるおそる珍道中ながらなんとか到着しました。(ワタシは高速道で眠くなる癖があるので、運転は若者に)数年ぶり、四国での入魂商談したらツカれ果てました。本日、さらに高知で、そして岡山へ急ぎ戻って(新幹線で)山口〜広島。
先日、バスに置き忘れたCDを帰りに取りに行く予定。もちろん音楽は聴けておりません。昨夜、職場三人で高知の旨いもんを堪能しました。それにしても酒量がガクンと減った感じ。体調悪くはないが、このくらいのほうがカラダに良いんだろうな。
(在山口)ネット上では満杯だったいつもの定宿に電話したら(やはり)キャンセルは出るもので、いつものネット接続環境確保。朝ゆっくり高知の取引先で商談して、高知インター側のバス会社を探して先日失ったはずのCD無事確保!〜一路高速で岡山帰着(二時間強で到着)〜そのまま新幹線に飛び乗り(いやぁ、お子さんがたっくさん)新山口〜在来線に乗り換え山口〜タクシーで2000円分〜お取引先と三件商談・・・嗚呼、一週間終わった!
というか、出張は新たな宿題をいただいてくるもの(つまり仕事を増やす=予算達成の保証とする)だし、明日は当地でご挨拶〜広島移動で某組織(と言ってもお取引先の)私的飲み会に誘われて、おそらく帰るのは終電か。
大きな、または小さな宿題は来週持ち越し、小さな飛び込みトラブルは、ばったばったと切り捨て(または矛盾の先送り)とにかく精神的にひとまず一段落です。よく眠れそう。
数週間前、途中まで聴いて中断したMahler 交響曲第9番(1969年)後半〜ハイティンク/コンセルトヘボウ管に再会。表現的に「詠嘆の極致」みたいなことはなくて、ぜんたいにすっきりし(過ぎ)た表現ながら、オーケストラの威力、厚み、深さは尋常ではない。引き続き、Mahler 交響曲第10番(フィーラー版)〜オルソン/ポーランド放響(2000年)を。
クック盤やらバルシャイ盤(これはやたらと打楽器を強化しているらしいが)との細かい違いは理解できないことはないが、それはともかく美しい旋律の宝庫を堪能できる演奏です。ポーランド放響はなかなかの水準〜アンサンブル的に、技術的に。但し、豊満な色気は期待できない。でも、なんせ録音が新しく優秀でした。
2004年8月某日
どんよりして昨夜は蒸し暑かったが、今朝は気温も下がって曇りがち。このまま秋でしょうか。昨年の残暑は厳しかった(冷夏だったしね)ような記憶もあるが。人様とは比べようもないが、ワタシはお気楽サラリーマンのほうだと自覚しているものの、ここ最近の激務には閉口気味。いえいえ、業務時間はたいしたことないですよ。もっと多種多様な細かい、もしくは少々大きなトラブルの迅速な処理、物理的諸実務と「先手」提案の時間的(考える時間と余裕が欲しいね)バランス、新たに加わった四国地域(じつは4年前に担当していたけれど、ここ数年でEメールを活用したネットで情報連絡活用が進んだはずなのに、その情報ルートをほぼ入手できていない)の「対応ストレス」は相当なもの。
つまり、新たな膨大なる「連絡すべきお相手」が増えたのだけれど、ケータイ番号(さすがにこれは普及している!)しかわからない。Eメール・アドレス(ない人もいるかも)はもちろん、FAX番号リストもない〜つまり事務所在所前提(ほとんど外出出張しているのに)で「短縮番号」のみ、取引先事務所の電話番号も同様(出先のケータイから短縮番号は使えない。登録しないと)〜これをいちいち探すのが苦しい。一日潰してそのリスト(中国エリアは完備しているのに)作成をしなくちゃ・・・そんなヒマはない!が。
でも、基本自由自在自主的な出張計画、出勤計画(休日出勤連続となる)でして(ほんまです)自分で(好きで)決めているから、強制されるストレスは少ない!お客とは(おそらく抜群に)上手く行っているし、ああ、そういえば8月も大幅予算達成で7月から連続で絶好調・・・でも、音楽を楽しめる精神的余裕ありません。ましてやサイト用原稿執筆なんて・・・Saint-Sae"ns 交響曲第3番ハ短調〜ミュンシュ/ボストン響(1959年)を久々に。LP時代以来かな?RCAの二枚組は少々前に購入したものだけれど、なぜかトップのこの曲のみ確認してなかったもの。
テンションの高さとメリハリ、颯爽とした推進力、美しいオーケストラの威力に圧倒されます。LP時代の記憶では音質的に?と思っていたけれど、そんなことはない。アンセルメ盤とは、また方向が違って楽しめました。今朝、バレンボイム/イギリス室内管による「イギリス音楽集」(DG1973/4年録音)〜これは彼の初期録音のなかでも出色の完成度で、静謐と瑞々しさが溢れ、ここ最近のワタシの求めている音楽の方向です。
これから二泊の出張だけれど、ホテルでネットにアクセス余裕があるかどうか不明。ちなみに明後日の宿を取り忘れ。
2004年8月某日
お仕事を考えると少々憂鬱で、あまり音楽にも集中できません。激しい音楽は全然ダメでVaughan Williams 交響曲第3/5番〜ボウルト/ニュー・フィルハーモニア管(1968年)/ロンドン・フィル(1969年)を。昨日のバケルス(ベイクルス?)盤も好演だったが、老匠ボウルトはもっと貫禄というか、抜くべきところ流すべきところはサラリ、でして全体としてカタのチカラが抜けております。猛暑去り、秋のような天候〜昨夜はまた四国地方は大雨だったらしい。
先日思いつきで替えたBBSは、レス上がりにならないのが気に喰わなくて、また変更しました。真っ白なサイト・スペースなら自分でいろいろ塩梅する(広告はともかく)が、ああいいう定型フォームはいろいろとむずかしいもの。
明日から四国出張〜チーム一同引き連れて・・・でして、クルマでの移動となります。
2004年8月某日
仕事のような、じつは遅れてきた夏休みのような出張・外泊・酒席を続けたワリには体調はそう悪くない〜さすがに昨夜は早々に眠くなったけど。本日は、やはりお仕事に追いつめられ、先週東京での会議中にノートパソコンで仕上げた資料は忘れてくるし・・・でボロボロ。でも(いまのところ)自分のチームの実績はバッチリ。巷ではオリンピック一色の話題だけれど、ワタシはさほどに興味もない・・・ことはなくて、始まってみると手に汗握る感動連続です。金メダル・ラッシュだけれど、破れた者達にもっと光を!
今朝はマラソン結果ばかり見ていたので音楽聴いてません。通勤ではVaughan Williams 交響曲第3/6番〜バケルス/ボーンマス交響楽団(1992/3年)を。第3番「田園」の静けさ美しさ〜とくに第3楽章「モデラート・ペザンテ」の、まるで往年の時代劇映画を彷彿とさせる風雅な旋律、最終楽章のソプラノの清楚な声が素晴らしい。第6番は、やや暗い曲想ですね。
明日は出張も外出もないので、お仕事一気に乗り切らないと。精神的にゆっくり音楽も聴いていられません。
2004年8月某日
出張先のホテルでLANがつながらず(特殊な設定か?)、久々の帰宅・音楽日誌、となります。前回更新後、即出勤、お得意さまとかなりハードな商談一気に消化、事務所に戻り、机上大混乱阿鼻叫喚混沌状態のまま最低限実務〜新幹線に飛び乗り東京へ。五反田の定宿には数人ワタシのサイト読者待機し、猛暑故冷えたビール!〜バカ話ししつつ9時頃終了!遅れて一人到着〜更に河岸を替えてもう一山!ホテルにはちゃんと帰って風呂も入ったのに、翌日朝、ベッド上全裸で(上になにも被らず)意識を失っていた自分を発見!
最近、音楽を聴く量・集中力両方ダウンしていて、それでも移動中CD数枚聴きました。「ワイセンベルク・アンコール!」(1979年EMI)〜これは信じられないほど音楽の作りが雑で、無用なリキみと、気の入らない弱さが同居しております。どうした?ワイセンベルク!Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ヨッフム/シュターツカペレ・ドレスデン(1976年)を引き続き。
やる気満々その気満々の熱血演奏で、精力盛んな若い人にはピタリ!的演奏かと思います。ワタシはナマで(このオーケストラ)もっと自然体、無為の為系悟りきった演奏を経験してるせいか、やや「前向き姿勢」が重いかな?とも感じます。それは録音問題かも知れなくて、得体の知れぬ幽霊演奏家廉価盤・・・にでも登場しそうな、かなり荒れた響きが残念でした。
しかしそこはやはりシュターツカペレ・ドレスデン。響きの厚み、奥行き、ブルー系の個性を聴いてしまうと、その直後に聴いたElgar 「エニグマ変奏曲」〜ノーマン・デル・マー/ロイヤル・フィル(1975年)は、少々薄味に思えました。演奏は入念で、意欲と自信に溢れたものながら。続く「威風堂々」のノリノリ前のめり推進力は文句なし。
東京での会議夕方に終了し、急ぎ「のぞみ」で京都へ。ワタシの母校へ通う(最近珍しいビンボー学生である)甥+遊びに来た極楽トンボの息子と先斗町で待ち合わせ・・・ワタシが学生時代数回通った学生らしい安直な居酒屋へ・・・とタクシーで乗り付けると改装済みでかなりグレードの高いお洒落な店に変貌済み。ちなみに料金もそれなりにお洒落でした。「ラーメンでも喰おうぜ!」と外に出たところで俄に大雨ジャジャ降り到来〜どーしょもなくタクシーで解散しました。
週末大学時代の同窓会(オリンピック・イヤーに開催)なので、ムリヤリ京都で一件お仕事を作って消化したあと、夕方早々に「たこ入道」でゆら様と待ち合わせ。もうひとり、大学院に通うインテリゲンチャ様同行。初対面だけれど、ワタシとは正反対の誠実で真面目でこの道一筋!的ストイックさに充ち、こちらが繰り出す「話し半値八掛け嘘っぱちジョーク」に顔を真っ赤にして抵抗されるほど・・・楽しく飲みました。もう一軒だけお誘いして終了。
先頃「楽天」に買収された「旅の窓口」でホテルを取ったが、これが大当たりで(良く知った土地だから当たり前か?)、三井ガーデンホテル京都四条は激安価格、大浴場、美しく清潔上品な設備でしたね。但し、Bフレッツの設定が特殊なのかな?ワタシのPCLANカードではウンともスンとも反応しませんでした。翌日、京都にはほとんど見ない(大学のそばにはあるのかな?)インタネット・カフェ(まんが喫茶?)でメールとBBSチェック。(お仕事でも大きなトラブル一件有。ケータイであちこちフォローと詫び)
阪急桂駅からバスで洛西ニュータウン方面「京都エミナース」〜大学時代某組織同窓会会場だけれど、これ話題の国民年金の資金で作った施設じゃない。なかなか立派だったが、三人の相部屋とは・・・(どーせ遅くまで部屋で皆大騒ぎするんだけど)。昔のままにクソミソに(嬉しそうに)虐められながら・・・仕事のような、じつは夏休みのような一週間は終わりました。
帰りの新幹線の中、「復活」〜クレンペラー/ウィーン交響楽団(1951年?)を。音質さえガマンできれば緊張感タップリの推進力が楽しめます。Bartok 管弦楽のための協奏曲〜ライスドルフ/ボストン交響楽団(1963年?)・・・これは機能美に溢れたボストン響の底力を見せつけられる圧倒的演奏です。大見得とか、派手なところはないが、録音共々久々にこの作品の美しさを実感できました。
2004年8月某日
早朝、エアコンの効きが悪く寝苦しかったのと、ケータイのバイブレーター(?これがよくわからない。数回経験している)の音、仕事の作業漏れなどを思い出して3時頃いったん目覚めちゃう。職場の自分のメールに備忘送付〜ついでに今週やや早めのサイト定例更新。(更新に対する反応が最近益々ないのが寂しい)また寝直し・・・四国地方また大雨とのこと。被害が心配です。
昨夜は夜遅く、Brahms ピアノ四重奏曲第1番ト短調〜イーストマン四重奏団(グレイザー(p)1968年VOX)を。交響曲よりずっと親しみを感じて、どんな旋律も切なく共感を持って聴けます。ややおとなしい、スケールも大きくない演奏だけれど、昔なじみの演奏にはほっとしました。二枚組1,750円(しかも税抜)という値札が時代を感じさせます。わずか十数年前のことなのに。
今朝、Scho"nberg 「浄められた夜」〜カラヤン/ベルリン・フィル(1973年)。これは有名なDGの三枚組で、後期浪漫派から派生した現代に近い新ウィーン楽派を、さらに後期浪漫派に思いっきり戻したような濃厚な演奏です。表情の微細な変化が入念で、現代音楽に特有の「棘」とか「痛み」がすっかり抜けて特異な世界だと思います。20数分、あれよあれよという間に終わります。続くBerg 「三つの小品 作品6」「叙情組曲からの三つの小品」でも、雄弁で豊かな響きを崩さず、カラヤン節を徹底できる実力。
正直「浄められた夜」にはさらさらと流れすぎ(後半)て好きになれないが、Bergの大衆化にはひとつの主張を感じました。カラヤンは「音楽は美しくあらねば」という理念があったように思えます。
2004年8月某日
数日前、眠くて断筆となったBrahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜ポリーニ/アバド/ウィーン・フィル(1976年)を再度。20年後にライヴで再録音しているから最近話題にならないかな?サイボーグのような完璧な技巧、細部まで計算され尽くした完成度、驚異的なクールさを誇ります。ここ10年ほど馴染んできた演奏だけれど、ワタシの嗜好が変化しつつあるのでしょうか、少々違和感有。それにしても当時の若手は意欲的だった・・・。
Mozart の作品は、よほど酷い演奏じゃない限り堪能します。ピアノ協奏曲は代表例だけれど、管楽器のための協奏曲もそれに負けぬ魅力有。一昨日聴いたホルン協奏曲集(ザイフェルト)では、散々聴いてきた作品なのに「!」といった新機軸の発見が(自分なりに)ありましたね。今朝はクラリネット協奏曲イ長調K.622〜プリンツ/ベーム/ウィーン・フィル(1972年)を。作品そのものが精神的安寧に充ちて嗜好の水準に達しているし、ほとんど「無為の為」の世界が広がって不純物を感じさせない。
ファゴット(ステパン・トゥルノフスキー)、オーボエ(ガブリエル)/ヴィルトナー/ウィーン・モーツァルト・アカデミー(1898年)は、もう少し若い世代による素晴らしい協奏曲(NAXOS)で、のびのびとした躍動感を感じました・・・さて、現実のお仕事の世界に戻らなくっちゃ。
・・・昨日の温泉は夢か幻か・・・朝一番からバタバタに追われ、昼飯喰えず(小アイスモナカひとつ)そのまま新幹線で広島迄(座れました)〜在来線乗り換え途中で傘を忘れ、目的駅で雨に降られ、結局5時過ぎまで詰めた商談〜岡山迄戻る新幹線は座れず、職場に戻って遅くまで残業、タクシーにて大名帰宅(自腹?)・・・しかも、本日は新人君と一緒だったので移動中音楽は聴けず・・・たしか、当初予定では本日は休みだったはずだけれど。人生、思うようにいかない。
いえいえ当初予定では明日の午前中まで休みだったはず。ところが早朝出勤して資料とクルマを取りにいって、途中新人君を拾って地元お取引先へ〜これは相当キツイ商談と言うことはわかっていて、でもとにかく昼過ぎには戻らないと、職場にてお客様との某会議(ワタシは出なくても良いじゃない・・・)に間に合わない。(内職しましょうか)それをクリアして東京行き・・・
自宅から職場迄の25分ほどMahler 「復活」第1楽章〜デ・ワールト/オランダ放送フィル(1993年ライヴ)を。携帯CDプレーヤーの相性問題か、オフ・マイク録音がやや散漫な印象有、とくに弦が薄い。トータル86分の長丁場だけれど、緻密で緊張感は途切れない(と予想されます)。明日から日曜まで長期の出張+(遊び)+大学同窓会。
2004年8月某日
玉造温泉に家族と行って参りました。松江は岡山からクルマだと便利。ワタシは過去二度訪問したことがあり、最近ではことしのお正月。数年前には家族で宍道湖北側の松江温泉まで行っていて、評判良かったんです。なかなかの高級温泉で、無味無臭だけれど弱アリカリ性で苦みを有するという。うむ、堪能しました。フロ上がりに脱衣場で扇風機で涼んでいると(設定が「高原の風」とか「川のせせらぎ」とかいろいろある)至福の時がやってきました。女房、息子は「リフレクソロジー」とやらで「足ツボマッサージ」の快楽を経験。
初日はイマイチだったが、帰りは好天!伯耆大山が美しく見えました。名車セルボで高速を飛ばすと、さすがに音楽はあまり聞こえない・・・が、まずMozart 交響曲第39/40/41番〜ベーム/コンセルトヘボウ管(1955年)から。これLP時代からお気に入りでした。のにジャケットが立派!ありがたく思えたものです。ベイヌム時代のコンセルトヘボウですね。きっちり真面目な演奏だと思うが、オーケストラのふくよかさを生かしているの?もっとのびのびしてくれたほうが・・・なんて、そんなこと感じました。
Mozart ホルン協奏曲集〜ザイフェルト/カラヤン/ベルリン・フィル(1968年)を。このサイト初期から掲載していたけれど、的外れなコメントは顔から火が出そう。ホルンは淡々粛々と吹くものですよ。現在ワタシなりの感想ではライスターと同質性を感じさせる、滑らかでけっしてハデな動きを見せないが底力は・・・と感心するばかり。カラヤンのバックも上手いものです。Mozart 続きます。
再びベームの交響曲登場、こんどはベルリン・フィルで第34/35/36番(1960〜66年辺)を。このガンコさ、実直さ、真面目さ、重さ、躍動。既にカラヤン時代のオーケストラは存分に美しいがベームの個性と調和して、ヤワでエッチな音ではありません。引き続き、第38/39番(1960/66年)〜立派です。文句ない。こんなゴージャスなオーケストラは滅多にない。演奏は既にワタシのサイトに語り尽くしている(つもり)だけれど、正直、先のコンセルヘボウ盤とは天と地ほどの(魅力の)格差がある(ように聞こえました)。
「新世界」(1960年)+Sibelius 交響曲第2番ニ長調(1958年)〜パレー/デトロイト響はLP時代からお気に入りでした。正直ワタシは「!」
と思ったことはないんです。今回も残念賞。ラスト、Mahler 交響曲第8番〜ギーレン/フランクフルト歌劇場管(1981年ライヴ)を。これ、じつは優秀録音だったんですね。先日のノイマンほどではないが、やはり威圧感の少ない、ていねいな仕上げの演奏でした。速めのテンポに急いたところはなく、声楽陣の優秀さが実感できる厚い合唱が感動的です。阿鼻叫喚混沌の世界ではない。
帰り院庄で高速を降りて、津山から下の道を通って岡山まで。津山BOOK・OFFで@250二枚(第1期海賊コピー盤)購入。たった一日の「盆休み」終了しました。明日はもう広島出張です。
2004年8月某日
オリンピックには(いつもだけど)あんまり興味なし〜だけど、やっぱり柔道で金メダル!とか(テレビで)目撃しちゃうと嬉しいもの。女子バレーはもっとも注目している(キャラクターの多彩さに。世界最小・最強のセッター竹下)が、ブラジルに完敗。早朝にケータイのバイブレーターが鳴って(誰のだ?息子のか)気になって目覚めちゃう。睡眠不足だけれど、体調悪くない。
昨夜、Sibelius 交響曲第3/5番〜ヤンソンス/オスロ・フィル(1994年)を。前回聴いたときには少々元気良過ぎというか、テンション高くオーケストラを鳴らし過ぎ、雄弁過ぎか?と反発もあったが、地味な作品故かあまりそれを感じません。良く整って、集中したアンサンブル・・・でも、冷涼たる味わいとか細部裏地の隠された微細なる変化、みたいなものはいかがでしょうか。「ガンガン鳴らすピッツバーグ響」→バイエルン放響/コンセルトヘボウというワタシお気に入り2大オーケストラのシェフとなるヤンソンス。クラシック界の名主となれるでしょうか。
Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調はお気に入りの作品です。はっきり言ってどんな演奏でも(そうとうに酷くない限り)かまわない。出会いはルービンシュタイン/クリップス/RCAヴィクター交響曲団(1958年 当然LP時代)だったか・・・長い演奏時間もまったく飽きさせません。今朝はポリーニ/アバド/ウィーン・フィルという若手(当時1976年録音)の録音を・・・(以下断筆)
2004年8月某日
昨日は朝一番にお仕事数件お願い+トラブル処理作業、即地元お取引先へ出発、会議終了後そのまま商談二件、事務所戻っていくつか事後処理後〜徳島へ・・・さきほど徳島より(基本的にお仕事)帰って参りました。「基本的に」というのは、前泊するホテルが(当然)存在せず、現地在住・火星人様宅に泊めていただいた、「阿波踊り」真っ最中ですからそれも少々見物(二年ぶり。ああ楽しい!素晴らしい)して、猛暑だから冷た〜いビールも少々いただき・・・それからお仕事一件こなして、瀬戸大橋越えて戻ってきた、と。嗚呼、も〜ほんまにツカれ果てた!
先ほど、高知県交通に連絡してみたら「ああ、届いてますね」と忘れ物発見!あきらめ紛失CD出現!「着払いで送って下さい」とお願いしたら、「そういう対応はしておりません」(お役所系か?)とのこと・・・ま、いいや。こんど高知に行くときまで預かっておいてね、と返事しておきました。よかった。
出張移動には結局CD持参せず、久々MDを。まず、なんどもなんども聴いているBruckner 交響曲第5番〜朝比奈/シカゴ響(1996年5月16日ライヴ)を。なんせモノラル・ビデオ・テレビ録画からのMDダビングだから音質相当にひどい。金管の奥行きほとんどなし。もともと残響の少ない会場だし。しかし、アンサンブルが強靱なこと、あわてず騒がず〜系の遅いテンポ、悠然と構え、あくまで安易に煽らない姿勢はこんなオーケストラでこそ生かされます。純個人的には満足しました。
Mahler 交響曲第8番第1楽章のみ〜ノイマン/チェコ・フィル(1977年のフツウの録音をFMで録ったもの)〜これは恐るべきほど声楽の扱いが絶妙で、「やたらとやかましい絶叫交響曲」→「美しいカンタータ」へ変貌しております。ワタシ好みの「地味渋系穏健派」か?この人のMahler 全集(旧録音のほう)が4,800円ほどで出る予定ありませんか?引き続き「復活」〜サラステ/スウェーデン放響/放送合唱団/エリク・エリクソン合唱団/ボニー/ヘレカント(1995年トゥルク・コンサートホール・ライヴ)を
かなりのオフ・マイク残響過多で、正直エア・チェックした当時は「ようワカラン」と思っていたけれど、ポータブル携帯MDプレーヤーで聴くと全貌が良く理解できます。このオーケストラには時に芯のない薄い響きを感じることがあるが、サラステの集中力、声楽の充実(エリク・エリクソン合唱団!)〜終盤に掛けての圧倒的な集中力にはぐうの音も出ない感動有。しかも、センスとしては若々しくカッコ良いんです。
Mahler 交響曲第3番第5/6楽章〜メータ/ウィーン・フィル/国立歌劇場合唱団/ウィーン少年合唱団/ヒンターマイヤー(1987年ムジークフェライン大ホール・ライヴ)を。これはかつての記憶ほどの感銘はなくて、天使が歌うような第5楽章には少々落ち着きが足りず、最終楽章にはシミジミとした安寧に不足する・・・(音質問題かも知れません)余白に入っている「新世界」〜 ノイマン/ウィーン・フィル(1987年ムジークフェライン大ホール・ライヴ)・・・こちらは低音が明快だし、なによりいつになく多彩で、濃厚な表情を見せるノイマンの解釈が新鮮です。オーケストラが美しく、優秀であり、それは「単に上手い」水準を超え、懐かしい旋律を上品に歌い上げて秀逸でした。
明日から、家族サービスで玉造温泉へ。
2004年8月某日
紛失CD何処、まったく連絡なし。かなりショックで音楽を聴く意欲が落ちております。もうあきらめなくっちゃ。今週乗り切りようやく2/3経過。(って、来週も休みじゃないけど)きょうの移動(徳島行き)にはCD持参しましょう。絶対に無くさないぞ!
先日ベルリン・こんのさんも「Tagebuch/Diary/日記」激賞していたSibelius 交響曲第4番イ短調〜ケーゲル/ライプツィヒ放響(1968年頃?)を。購入して既に8年ほど経過していると思うが、難解で地味なこの作品のイメージをぶち壊す表現となっていて、強面で冷酷で非情で悲惨〜アンサンブルのことじゃないよ〜な演奏でした。「激怒する荒涼」みたいな、驚くべき夏向けサウンドを実現していて、いままで聴いたどの演奏にも類似しない、個性的な録音。(フィル・アップは交響曲第6番ニ短調「銀河鉄道」〜ベルグルンド/ベルリン放響+「トゥオネラの白鳥」)
さて追いつめられ、出勤します。
2004年8月某日
昨日我がチームに赴任した35歳の新人は実直そうで素直で良いやつ(既婚、生まれたばかりのこども一人、岡山は初めて)でした。前職は外資系の保険会社にいて、完全出来高払い制でキツかったそう。昨日一日、自分のお仕事を潰して夜の酒席も含め一日つき合ったが、彼はなんのことやらさっぱりわからんかったろうな。どうやってお仕事に慣れていただくか、そこが悩みではあります。本日、広島日帰りだけれど酒席のお誘い有〜さすがに連続だし、明日の資料作成のメドが立たないのでご遠慮しようかな?
音楽聴いてません。広島移動も新人と一緒だから音楽は聴けないな。紛失CDの連絡ありません。あきらめないといけないか。ハイティンクのMahler 全集中3三枚分に未練がある。ま、音楽を聴くのに日常困るような状況じゃないから、気持ちを切り替えましょう。
今朝、ホーレンシュタインのWagner「トリスタン〜前奏曲と愛の死」(バンベルク響)、Scho"nberg「浄められた夜」「室内交響曲 作品9」(南西ドイツ放響)を久々。おそらく1950年代の録音だと思うが、繊細で美しい。以外と粘着質とか、異形なるスケール感とは縁遠くて、細部見通しがよろしい。ワタシのサイトには早期から掲載しているが、全面書き直しが必要なのはいつものこと。後者はLP時代からお気に入りでした。入廉価盤だった・・・1200円くらい?)
**
早めに出勤、明日の資料を辛くも仕上げて広島へ。同行の新人君は広島も初めてだそうで、広島駅で「お好み焼き」(彼は初めて喰った、とのこと。これは旨い!と)更にいつもの事務所とは別の場所へ行くため在来線に乗り換え、炎天下、雲ひとつない空のもと、汗だくで目的地に到着。(恥ずかしい)
半日、(お客様の)会議に付き合って(ほんま、お付き合い)そのまま帰ろうかと思ったら、親しい人が「きょうは飲みに行くぞ!」と〜昨日の今日で、連ちゃんだし、明日は徳島だし・・・と思ったが、とてもだけど断る雰囲気ではない(当然行くでしょ、といった雰囲気)で、少々お付き合いしてきました。
岡山駅からのタクシーでは運転手と喧嘩しちゃうし、「旅の窓口」で予約した温泉旅館からなぜかダイレクト・メールが来ていて、その日程が違う!って散々です。もちろん、全然音楽聴いてません。明日、朝一番から地元お客様と会議〜そのまま二件商談(ほんまは三件だったはずが、一件キャンセル→お盆最中に延期・・・勘弁してよ)夕方から徳島へ。(JRはおそらく座れない)
土曜日、朝一番から打ち合わせのために前泊するのに、本日ケータイに連絡がきて「昼からにしてくれ」〜?勘弁してよ(Again)、休日出勤してるから早々に帰ろうと思っていたのに、ご帰宅は何時になるの?
2004年8月某日
今週金曜の会議資料ができていない、本日中途採用の営業が本部研修を終えて我がチームに赴任するが、あまり作業量(扱い商品、お客様お相手数、出張先)膨大、しかも資料らしい資料(いわゆるマニュアルみたいな)は存在せず(商談記録と履歴、実績、商品マスターはありますよ)、なんせここ数年でカラダで作り上げてきた営業(それまでは商売の体をなしていなかった)だし、出勤簿管理、出張申請精算、報告、実績管理、あらゆるものがシステム化されており、複雑すぎてマジックの世界に近く、お客とは親し過ぎて逆に人間関係が少々重い・・・で、なんとかなって下さるだろうか・・・
・・・という悩みはないわけではないが、7月絶好調(二桁増!)に続き、8月進捗も順調、月火の商談も見込み通り(以上)の成果、なんとか乗り切りまっせ!という精神的テンションはあるつもりだけれど・・・久々、いやな「夢」〜かつて何十回、いえ百回は越えている同じパターンの夢〜自分が大学4回生で、試験の時期が来ているのに、まったくお勉強落ちこぼれで、な〜んもわからない。友人一同いろいろ励まして手伝って下さるが、もう絶望的に理解できなくて、もうだめだ、卒業できない・・・ワタシ、ちゃんと4年で卒業しているし、卒業証書もあります。時に、この絶望的な夢が出現するのは何故?
「繰り返し」確認で、Beethoven 交響曲第5番ハ短調終楽章〜ジンマン/トーン・ハレ管(1997年)を。現在なら手放しの評価はできないね。地味な響き、落ち着かないテンポ感・・・最近、こんな激しい作品を連日聴いても苦にならないから、改めて真剣に向き合いたいものです。
昨日ぴん!と来なかった、Brahms 交響曲第2番ニ長調〜コリン・デイヴィス/バイエルン放響(1988年)を自宅コンポで再確認。散漫感は薄れ、バイエルン放響の穏健で柔らかい響きが堪能できました。非常に繊細で、壊れそうなデリカシー溢れちゃう。これはRCAの録音で、同じ1988年であるMahler 交響曲第1番ニ長調はNOVALIS録音だったが、音の印象はほとんど変わらない。つまり、オフマイクで線が細く、ずいぶんおとなしく聞こえるということです。
これはヘルクレス・ザールの音ですか?バイエイルン放響の現在のシェフはマリス・ヤンソンスだけど、彼みたいにがんがんオーケストラを鳴らす・・・タイプのほうがホール特製に似合っているのかも。
2004年8月某日
んもう、まだ火曜の夜でっせ。今週、まだあと二山くらい仕事はあって、なんかもうボロボロに疲れてしまって・・・しかも、出張持参CD6枚紛失〜おそらくバスの中でしょう(現在問い合わせ中)。「金を出せば買える」(買うた時は安かったけど)ものじゃないので、ショック半端じゃないっす。二度目だし自分のウッカリだから反省しないと。
女房は明日から盆休み、息子帰省。うらやましい。
では、紛失中CDの感想を。Tchaikovsky 交響曲第6番/「ロメ・ジュリ」〜オーマンディ/フィラデルフィア管(1968年)〜まったり豊かで、豪華で、オーケストラが上手くて、少々気恥ずかしい甘い旋律が快い。(これは職場迄のバス中+夕方、高知方面へ出発バス中で)Mahler 交響曲第10番「アダージョ」〜ハイティンク/コンセルトヘボウ管(1971年)・・・ハイティンク支持派のワタシでも、さすがに少々愛想が少な過ぎか。この作品は纏綿とたっぷりと歌っていただきたい。
引き続き、交響曲第6番イ短調(1969年)〜これはストレート系、やはり愛想というかセクシーさは足りないが、オーケストラの豊かな響きが楽しめるんです。でも録音は少々落ちるか。最終楽章の余裕の大絶叫を楽しんで、高知到着。
夜9時過ぎまで商談打ち合わせ(内容は真剣だけれど、相手はごくごく親しい人たち)をしたあと、高知の旨いものが喰いたかった!居酒屋大吉で、カツオ、くじらの珍味三点盛(酢味噌が絶妙)、うつぼのにこごり、カツオのはらんぼ焼き、イカの肉団子・・・この店は15年前初めて高知に仕事で訪問しとき(おそらく人生でもっとも酒を飲んだ・・・)、2000年高知の営業担当に成り立ててで、知り合いもいなく寂しく一人で飲んだのも、すっかり高知という街を気に入って女房息子を連れていったのも、ここでした。
しみじみ旨く、友人との語らいは楽しく・・・幸せでした。仕事でどこにいっても笑顔で迎えて下さるお客に感謝。
翌早朝、バスで広島へ移動。道中4時間半〜昨日のMahler の続き、交響曲第9番(1969年)をハイティンクで。ワタシはこの作品には、もっと「毒」とか「懊悩」が感じられないと不満
〜なんて思っていたけれど、この演奏には、ことさらにその辺を強調したものは感じられません。素直でふくよかなオーケストラの響きもなかなかいいじゃない・・・第2楽章まで終わったので、CD取り替えようと思ってリュックを開けるとCDケースがない。
ああ、昨日のバスで忘れたんだろうな、ホテルでは音楽を聴かなかったし。(で、話は振り出しに戻る)
呆然としつつ、予備のCD(たまたまリュックに入りっ放しになっていたんです)を取り出し、って、Beethoven 交響曲第9番「合唱」〜シェルヘン/スイス・イタリア語放送管(1965年ライヴ)を。ここ数日、彼の全集を再確認しているが、かつて爆演系の代表か?と認識していたけれど、そうでもなくて違和感なく聴けるのも慣れというか、心境の変化でしょうか。鳴らないオーケストラを叱咤激励して、グイグイ牽引する意気込みにやや支持。
広島到着後、目的地には更に一時間弱掛かるんです。炎天下移動しつつ、帰りに聴くCDがないな、昼飯も喰わないと・・・で、広島はお好み焼きでしょう、地元に敬意を表して、ということで決まりだけれど、広島Groovin'がバス・センター→広島駅迄に存在する(4枚購入)・・・Bruckner 交響曲第5番 変ロ長調〜マタチッチ/チェコ・フィル(1970年)を。これいろいろと改変があるらしいが、ワタシ、アバウトなのでわっかりません。
もっと重く、くどく、茫洋たるゆったりテンポか、と想像したが、意外ときりりとした中庸なテンポ、骨太だけれどむしろ勢いと集中力をびんびんと感じて、まったく圧倒的説得力。オーケストラがさぁ、もう最高!弦のザラリとした肌触り、木管も金管も木目の質感があって、ホルンのヴィヴラートはもうなに?(ティルシャルさんですか)終楽章の怒濤の感動まちがいなし。
先日来、少〜し気になっているBaxの室内楽(1999年)〜モビウスという団体(伊藤加奈子さんという人がヴァイオリン)全部聴いた訳じゃないが、こりゃフランス音楽の粋ですな。Brahms 交響曲第2番ニ長調〜コリン・デイヴィス/バイエルン放響(1988年)は、いかにも!的期待の作品+演奏者なのに話題にならなかったな・・・って、これオフ・マイク過ぎて、なんやら線が細い印象強いんです。よ〜く聴くと、あちこち良い音鳴っているんですけど・・・全然集中できません。高級オーディオでボリュームあげて聴くと印象変わりますか?
昨夜飲み過ぎだし、猛暑の中歩かなくっちゃいけないし・・・で、”夏は激辛カレー”路線で、Beethoven コリオラン序曲/交響曲第6/5番〜トスカニーニ/NBC交響楽団(1939年)を。(ま、304円だったから買ったんだけど)AM放送のアナウンス入り拍手付きライヴでして、残響は全然足らんし、奥行きはないし・・・だけど、これほど強烈な集中力とインパクト演奏って滅多にないでしょ。スピードと明るさと歌心溢れて、とてもわかりやすい希望に充ちた演奏は久々堪能しましたね。ライヴなのにこのアンサンブルの完成度!(第1楽章提示部繰り返しているのに、最終楽章はどうして繰り返さないの?収録時間問題か)
2004年8月某日
昨日は昼から天候回復〜いつもの猛暑でした。買い物ついでにご近所の取引先を二件ほど回る(自主活動)が、お願いした肝心の目玉商品が早々に売り切れていることに失望、今週末の会議で文句言ってやろう。夏は激辛カレーだ!ということで自ら調理したが、久々の大失敗!一回分捨てました。もったいない。
そういえばクルマで移動中、Bruckner 交響曲第8番最終楽章がFMから流れてきて、アツく、燃えるようなテンポの揺れとテンションがあって、誰の演奏だろう、熱狂的な拍手だけど、と思ったら我らが大植英次(大阪フィル)でしたね。朝比奈翁亡き後、Bruckner演奏の歴史は引き継がれいる〜Brucknerを求める聴衆が存在するということですか。素晴らしい。
ワタシは標準インターネット・ブラウザである「インターネット・エクスプローラー」が気に喰わず、いろいろ試しております。ここしばらくDONUT(タブ・ブラウザ)を(カスタマイズして)標準としていたけれど、FireFoxの機能の多彩さには少々感心し、さらに数日前Maxthon(旧Myie2。中国製ブラウザ。日本語化済)のスッキリとしたデザインと使い勝手、カルさに出会いました。HTMLエディターとの関連づけで「インターネット・エクスプローラー」は削除できないが、「全世界一律標準」というのは気に食わない。(Windowsはここまで普及しちゃうと不本意ながら仕方がないか)
昨夜はぼんやりテレビを見ていて音楽を聴いておりません。今朝、Brahms 交響曲第1番ハ短調〜トスカニーニ/NBC響(1951年)を第1楽章のみ。この演奏はお気に入りでして、激しい集中力と推進力、歌心が一体となって、独墺系スケール重量派でもなく、昨今の室内系軽量派でもない、新鮮な響きが楽しめます。夏にBrahms は少々キツいが、こんな演奏だったら!いいじゃない。
昨日、意外と感動した(豊かで穏健で美しい)Bartok(デュトワ)続編で「弦、打、チェレスタのための音楽」〜モントリオール響(1987年)を。これは早朝には似合わないのか、ピンとこない。以前にも書いたような気がするが、ブーレーズ/BBC響(1967年)の恐怖の緊張感が脳裏にあるのか?完成されたアンサンブルに間違いはないが、さらりと終了してしまって印象が薄かったのは、ワタシの集中力問題でしょう。
さて、おそらくは今年最高潮の切迫した一週間が始まろうとしていて、精神力、知力(珍しい)、体力勝負です。今夜高知(ほとんどまともなホテルが取れなくてインターネット接続無)〜明日早朝から広島へ移動。今日中に資料が仕上がらなければ、明日夜職場に戻って残業か?出勤まで、Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜クーベリック/チェコ・フィル(1946年)を楽しみましょう。
2004年8月某日
また雨降ってます。相当激しい。Mahler ばかり聴いていて、BBS絡みで交響曲第3番〜インバル/フランクフルト放響(1985年)第1楽章を確認。音質云々論議はワタシの世界じゃないのでともかく、中低音重視系の独逸の音(録音に非ず。オーケストラの響き)がしていると思います。金管が鋭すぎたり、薄くなったりしないワタシ好みか。アンサンブルも緻密で、「メーデーの行進」風ノリも感興も存在して良い演奏ですね。(途中激しいアッチェランド一ヶ所はいかがなものでしょうか)
夏は激辛カレーだ!ということでBeethoven 交響曲第5/6番〜シェルヘン/スイス・イタリア語放送管(1965年ライヴ)を。ウヒヒ、堪能しましたね。涼しく空気の澄んだ秋なんかに聴くと違和感あるだろうな。もの凄いテンション持続だけれど、第5番は比較的まとも、第6番は・・・少々異様です。(コメントはいずれサイト上で別稿を)
昨日、エラく感動したライナーの絡みで、同じ「ローマの噴水」「ローマの松」をアンセルメ/スイス・ロマンド管(1963年)にて。「録音のマジック」なんて言われることもあるが、トータルとしての柔らかい(コシのない)、明るくクール、華やかな味わいは独特の個性でしょう。Respighiがすっかり気に入って、先日BBSで質問の出たバルビローリ10枚組ボックスより、「ローマの噴水」〜ニューヨーク・フィル(1939年)も再確認。
これは年代不相応に良好な音質でして、ニューヨーク・フィルの芯のある、暖かも輝かしい響きが堪能できますね。繊細かつていねいなしっとり味付けもバルビローリらしい。(どうして当時は、このオーケストラで不人気だったのか?不思議)引き続きVaughan Williams 交響曲第5番ニ長調〜はハレ管との1944年録音。音質はかなりぼんやりとしたものだし、彼の交響曲中話題になることも少ないジミな作品だけれど、いかにもイギリス穏健派の憂愁なる旋律、表現は諄々と説得力有。35分ほどのBrahms サイズの交響曲で、好みは分かれるだろうな。なんせ動きの少ない、延々とため息ばかりみたいな旋律だから。(1962年フィルハーモニア管との再録音も存在します)
数ヶ月行方不明だったBartok 管弦楽のための協奏曲〜デュトワ/モントリール響(1987年)はとんでもないところ(本棚の上の実質上ゴミ置き場)から発見しました。前回聴いたとき、ワタシはこの演奏「ただ大人しく、そこそこに美しいだけ」にしか聞こえなかった。今聴けばそんなことはない。アンサンブル、テクニック完璧な構築で、しかもとことん美しい。Bartokに怪しさとか、晦渋なものを求めようとはしなくなったのか。
夕方、レンタル・サイトにアクセスできず(閲覧は可能)更新すると、そのファイルが0検収されてしまう(つまり消滅する)という不具合久々に体験。(じつは昨日もそうなっていたけれど、即回復)なんとか早期に回復していただきたいもの。そうじゃないと、また移転先を物色しないといけない・・・。
2004年8月某日
久々の土休は無為無策に・・・暑いし、ゆっくり眠っていられなくて早朝目覚めても無為無策。ぼんやりして音楽もあまり聴く気になれません。
中古プリンタはとうとう一台ダメになって分解廃棄。もう一台はなんやらパッとしないが一応生きている・・・数人同好の志士がいるらしいが、この猛暑には濃厚Mahler だ!で、昨日からテンシュテットを聴いているが、自分なりの評価が変遷します。先ほどBBSに書き込みしたが
印象がコロコロ変わっちゃう。「大地の歌」を見直し「復活」もややオフマイクながらまぁまぁ、第3番も・・・と思ったら、これがもういけない。
自分の体調問題か、音として響きとして気に食わない。音が痩せて聞こえる。暖かさが足りない。で、クーベリック盤(1967年)を聴くと、すべてが納得の暖かさがある。中低音の豊かな広がりを感じます。管楽器の厚みにも満足。
正直、全体として少々フォーカスやら細部が甘いような音質だけれど、脳内修正が効いているのか、出てきた音楽に納得して安心します。「音」ではなく「サウンド」を「音楽」を聴いている、ということでしょうか。
やはり録音問題なのかな。最終楽章聴き比べました。(第9番を連想しますね)オーディオ的なことは全然ワカランけど。この第3番は1979年の録音だけれど、個々のパートの音は鮮明に捉えられても、全体としての響きが薄く感じます。オーケストラに力感が足りず、精一杯の絶叫時にはヒステリックな騒音を感じてしまうのはワタシのオーディとの相性か。クーベリックの虚飾ない暖かい演奏(これはこれで希有な個性)は上記述べたとおりだけれど、ハイティンク/コンセルトヘボウ管(1966年旧録音)はもっと凄い。
弦のすすり泣きやら、ホルンのくすんで奥深い音色が木霊して、もうオーケストラの味わい深い響きの魅力全開です。なんといっても大音量での厚みと余裕が桁違い。これはロンドン・フィルには申し訳ないが比較の対象になり得ない〜やはり録音問題もあるのかな?オーディオの水準が、ということでは(おそらく)なく「会場の響きを捉える」という思想の違いか、と思います。
ついでと言っちゃなんだけど、交響曲第5番 嬰ハ短調(1970年)を再度。さきほど調べ物でネット検索していたら、偶然この旧録音をクソミソ評価した(とくに第4楽章「アダージエット」を)ものを見掛けたので。ワタシはこの作品が大好で、ショルティ/シカゴ響(1970年)のは少々違和感を感じたが、アバド/シカゴ響(1980年)には、オーケストラの圧倒的技量とパワーと、アバドの控えめ叙情が噛み合って抜群の効果を上げていた記憶があります。
ハイティンク/コンセルトヘボウ管の威力も文句ないでしょ。表現的に爆演系の方じゃないから気付きにくいかも知れないが、少々ボリュームを上げて聴いていただくと、柔らかく深遠なる金管の説得力は驚くばかり。問題のアダージエットに至っては、ワタシはここまで朗々と歌って豊潤なる弦はおそらく今まで聴いたことはない・・・
表現としてはむしろ素直で、例えばメンゲルベルク(1926年)、ワルター(1938年)などを念頭に置くと、ずいぶんと清廉に感じるかもしれません。しかし息の長い、入念で配慮の行き届いた味付け(やや薄味か)は上品で、変化を極端には付けない・・・ワタシは二度三度と聴き返す欲望を抑えられませんでした。この美しさを感じ取ることができないとしたら、それは音楽の悦びの瞬間を、人生に於いてひとつ失うことになる・・・
土曜は女房が学校なので夕方迎えに行って、そのまま自宅ご近所の焼鳥屋で外食。クルマで「ローマの松」〜ライナー/シカゴ響(1959年)を。これはLP時代愛聴していて、先月札幌BOOK・OFFにて二枚組@750で手に入れたもの。これは凄い!かつての記憶以上鮮烈で、オーケストラの輝かしさが並じゃない。この集中力、推進力は「爆演系」としてではなく、もっと純な響きの成果として、正統的な記録として残されるべきものでした。音質も抜群。
サッカー・アジア・カップ見てます。いや、もうドキドキもの。感動。完勝。中国の国民感情を心配してしまうくらい。
2004年8月某日
気温の問題もあるけど、湿度がひどいからエアコンは必須ですね。もう、すっかり就寝時には欠かせません。今朝は、どんより曇り空。朝一番でCT検査があるので朝食がいただけない(昨夜9時以降絶飲食)。昼から地元取引先と商談二発〜それもかなり詰めた商談。(最近、一ヶ所に行ける回数が限られるので時間が掛かっちゃう)明日は、久々の土休。
昨夜、急に思いつきで掲示板変更。座興ですな。掲示板を変えるとガラリと様子とか論調が変わったりするのがおもしろい。それにしても書き込みが多いのはとてもありがたく、嬉しいもの。今朝、Bartok 管弦楽のための協奏曲〜アンセルメ/スイス・ロマンド管(1956年)を。前回聴いたときには、かなり「自分色」に染め上げた演奏にニヤニヤしながら楽しんだけれど・・・
昨日のショルティに耳が影響受けたのか、また自らの集中力問題か、少々緩い演奏にしか聞こえません。こりゃいけん(自分の状態が)。アンセルメって、彼のレパートリーから遠く離れたような録音も残していて、機会があれば聴いてみたいものですね。例えば、Bach 、Sibelius 、そして日本でも一時話題になったBeethoven 、Brahms の交響曲・・・
アンセルメの二枚組は、このシリーズ(Great Conductor Of The 20th Century)出色の音源選定でして、Bartokの次はRachmaninov 「死の島」〜これも彼にとって珍しいレパートリーだけれど、なんとパリ音楽院管との1954年録音(ステレオ)!ワタシ、この作品は初耳でして例の如しの甘く、くどい旋律が素敵だけど、アンサンブル的には少々粗い感じですか?続く「ラ・ヴァルス」は十八番(おはこ)だけれど、同オーケストラによる1953年録音(残念ながらモノラル)。珍しい音源が手軽に手に入る良い時代だと思います。
・・・検査はCTではなくMRでした。無罪放免。昼からのお仕事は二人が三人に対応増えたが、無事(元気に)帰宅。女房は少々夏バテか。数日前「Baxの交響曲第1番〜ロイド・ジョーンズ/ロイヤル・スコットランド響(1996年)を・・・」とちょろり書いたら、さすが少数派!即メールが来て、いえ、まだワタシは聴いたばっかりです〜ということで真面目に再聴しました。「妖精の丘で」「ファンドの庭」+そして交響曲 変ホ調。こうした意欲的な録音がNAXOSの偉いところ。(8.553525)
カーステレオで聴くと妙にアンサンブルが荒れて聞こえるが、自宅コンポで確認するとそんなことはありません。意外と華々しく金管が活躍して、地味渋系英国音楽らしからぬ、多彩でユーモラスな表情、打楽器の活躍も有。交響曲は、諦観ではなくもっと不安な爆発も劇的、しかも旋律には変化も安らぎもスケールも存在します。Bax(1883-1953)侮るべからず!ロイド・ジョーンズは全集録音しているのかな?(正直、BOOK・OFFで@250だから買ったCD。人生出会いですなぁ)
昼にいったん自宅に戻って、BBSの書き込み見たら再度「録音について」のコメントがあったので、いくつかCDを音質確認のために「摘み聴き」。驚いたのはテンシュテットのMahler 全集でして、まず「大地の歌」(1982/84年)を確認したら愕然としました。ワタシは「ロンドン・フィルの響きが薄い」とか「なにかが足りない」なんてエラそうなこと書いているが、今になって聴いてみると誠実なる切迫感がひたすら胸を打っちゃう。
ワタシのサイトで検索掛けてみると「復活」(1982年)の録音が薄っぺらくてひどい!とかいうコメントも有。これもややオフ・マイク気味だけれど、ようはするにダイナミック・レンジが広くて、ピーク時の最大ボリュームを配慮すると、他のところが小さな音量で容量がわからないだけのこと。それほど悪い音質ではないどころか、むしろ優秀録音のほうに近いと感じます。なに考えていたんだ?ロンドン・フィルの響きが薄いとはなんたる言い種か。
地元取引先にもクルマで行ったので、Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜ショルティ/シカゴ響(1970年)を。今年の猛暑はMahler で、しかもショルティのすっぱり爽快なるド迫力演奏で!ワタシは以前、この演奏をクソミソに評価していたけれど、いやもうギンギンのオーケストラのパワー全開的演奏に感心するものの、自らの評価には揺るぎはありませんでした。
2004年8月某日
また台風かよ!今朝、岡山はもう晴れてるけど、四国の方はたいへんだよね。水不足はないだろうけど。本日は商談一本なくなったので、終日事務所仕事で資料作り二本。明日、午前中切腹後の最終CT検査。
ノートパソコンのセットアップでいろいろ遊べます。外付けハード・ディスクの不具合の原因が分かって、余計なネジを(内部固定のために)使ったら動かなくなる・・・ことらしい。快調です。もう文句ない。MS-OFFICEの海賊流用もなんだから、ネットからOPEN-OFFICE(サンマイクロ・システムズ。もちろん無料)入れてみました。コレ、ほとんど使い勝手は変わらないんじゃないの?互換性抜群だし。
今朝、しつこく「タリス」「グリーンスリーヴス」幻想曲〜バルビローリ/シンフォニア・オブ・ロンドン+Elgar「エニグマ」変奏曲(オーケストラはフィルハーモニア管 1962年)〜いやもう、このとろ甘さ、粘性の節回し、最高です。痺れます。個性は芳醇に熟成され、おそらくは現代には絶滅してしまったもの。時代なんでしょうか。購入したまま一年が過ぎようとしているショルティ/シカゴ響(1974年)を聴くのが怖かったが、そろそろ取り出してみましょう。
Stravinsky「ナイチンゲールの歌」〜アンセルメ/スイス・ロマンド管(1956年)は、エキゾチックでメルヘンで、やや野性的な旋律が自分の好みにピタリ。録音が信じられないほど鮮明(1956年!ステレオ)で、オーケストラの響きが多彩です。現代風集中したアンサンブルじゃないけど、洗練されているし味わいもある。続く、「シェヘラザード」はパリ音楽院管と1954年録音(現代に通用する水準)でっせ。これも”粋”です。さっぱり洗練され、明るく、美しい演奏にココロ奪われますね。パリ音楽院管とは「展覧会の絵」の録音もありましたっけ?一度聴いてみたいもの。
・・・いやまいったね、またお盆休みがなくなっちゃった。いったん決まった出張取り消して予定変更、なかには高知〜広島なんという強行軍もあるし、「阿波踊り」真っ最中の徳島行きも有。(うらやましいって?そりゃそうだけれど、ホテルがとれない。そもそもお盆休み中でっせ)でもさ、涼しく快適な病院で11日も休んだし、北海道も行ったしね。文句言えん。これから予想以上のハード・スケジュール続くか。
通勤では、ショルティのElgar〜まず「威風堂々」はロンドン・フィル(1978年)から。いや、もうこれはロンドン・フィルの輝かしい金管を久々に聴いた!自信に充ちた爽快な響きを。元気出るなぁ、こんな音楽。お次はシカゴ響の「エニグマ」だけど、これ評判良いですよ。あちこち。最初の静かな詠嘆が囁きだすと・・・ああ、なるほど。
完璧なる細部への配慮、ロンドン・フィルとはひと味もふた味も異なる、硬派で正確なるアンサンブルの精査。最初から最後まで完璧な構成感。オーバーアクションの欠片もない効果的な旋律の歌。そしてロンドン・フィルを上回る金管は余裕の迫力、涼やかで洗練された弦の響き・・・優秀なる録音。
でもさ、これはまったくのワタシの嗜好だけど、なんか違う。今朝、(激甘)バルビローリを聴いたばかりのせいか。音楽とオーケストラ・指揮者との肌合いが異なるような気がしてならない・・・のは先入観だと思います。正直、以前からショルティには少々違和感がありました。続く序曲「コケイン」(ロンドン・フィル)には、「英国の黄昏」は感じられません。元気良過ぎ。
2004年8月某日
昨夜、6,300円中古CDROMドライブ無ノートパソコンついにOSセットアップなる!OSが入ればUSBが使えるから、外付けHDでなんでもできる!というこことだけれど、なぜかドライバをいれても認識してくださらない。今朝、外付けHDをメイン・マシンにつなげてみたら、やはり認識せず。HD自体がいかれましたか?接続がおかしいのかな?まだ(作業する)楽しみは続きます。
今朝、大のお気に入り作品「タリス」「グリーンスリーヴス」幻想曲〜バルビローリ/シンフォニア・オブ・ロンドン(1962年)にて。先日、ジャッド/ニュージーランド響(2001年)の素直ですっきりとした響きにすっかり感心したが、こちら濃厚纏綿たる甘美な歌い口には特別なる魅力有。正直、どんな演奏でも感動しちゃいます。ボウルト/ロンドン・フィル/ロンドン響(1970/75年)の飾らない、真っ直ぐな演奏もとても良かった記憶がある。
Baxの交響曲第1番〜ロイド・ジョーンズ/ロイヤル・スコットランド響(1996年)を聴き始めたが、時間切れです。松山までバス移動往復4時間以上あるからCD選定しなくっちゃ。
・・・朝一番(じつは自覚していたけれど)トラブル電話が来て急ぎ処理〜9:30発のバスに乗らなくっちゃいけないので。水だけ買って、音楽聴きつつ半分くらいは寝ておりました。肝心のディスクマン(というか、ジャスコで買った激安中国製ポータブル・プレーヤー)が途中故障で聞こえなくなりました。いつだっけ?これ買ったの・・・(検索してみると)今年の2月、まだ数ヶ月じゃないの。酷使しているからなぁ〜って、リモート部分の接触が悪いだけで、イヤホン直付けすると問題ない・・・ことはなくて線が短いんです。さてどうするか。閑話休題。
往復4時間半の旅だからCDはしっかり持っていきましたよ。ここ数日CDROMなしノートパソコンに翻弄されて、音楽もまともに聴いていなかったし。まずHaydn 交響曲第39/44/71番〜各々シュナイト(1993年)、エストマン(1994年)、若杉弘(1987年)/南西ドイツ放響(ARTE-NOVA)を。正直、アダム・フィッシャー全集もいまだに全部は耳を通していなくて(何年掛かるんだ!)申し訳ないが、疾風怒濤風(77番 変ロ長調はちゃうか?)交響曲をうんと楽しめたか、というとそうでもありません。指揮者によって少々味わいの違いは理解できたが、ここ最近のワタシの嗜好音楽ではない感じ。(勉強不足)もっと甘いものを!
Shostakovich ピアノ協奏曲第1/2番/室内交響曲 作品110a(バルシャイ編)〜マルティン・ジョーンズ(p)/ボートン/イギリス交響楽団(1987年)を。ジョーンズは以前Brahms のソロを全曲聴いていて「集中力を欠いて”音の芯”不足気味。時に音が(ヒステリックに)割れます。少々乱暴な印象も一部あり」なんて、ちょっと厳しい評価をしておりました。正直、期待していなかったが、これはカタのチカラが抜けて粋な演奏です。以前図書館で借りたCDが、明快でユーモラスでとても気に入ったが、それとは少々味わい方向が違うけれど、とても楽しい。そして聴きやすい。(NIMBUS7枚組)
ワルター戦前のウィーン・フィル録音を連続・すべてMahler で。「アダージエット」(1938年)「私はこの世に忘れられ」「大地の歌」(1936年)〜NAXOSのオーバート・ソーン復刻盤です。「アダージエット」の濃厚な甘さ(メンゲルベルクと同時代性を感じるが、やはり個性が異なってこちらは上品か)、「大地の歌」の旋律の歌わせ方の異様な美しさ(とくに最終楽章)〜録音水準を超え、陶酔の波が寄せては返す・・・「声楽は苦手」なんて、よくワタシは書いたりするが「大地の歌」に限って、そんな意識は持ったことはない。
交響曲第9番(1938年ライヴ)はもっと凄い。ティンパニの迫力がズシンと響きます。ライヴ故か、時として激しいアッチェランドが爆発し、陶酔の水準を超え、激高に至る場面も再々。第2楽章は、ウィーン・フィルだし「優雅なウィンナ・ワルツ風か?」と思いきや、かなりラッシュした激しい熱気でした。いや正直、音質のことなど一度たりとも考えず、70分間甘美なる世界に耽溺しましたね。(「ジョイサウンド」という会社のReprint盤です。いわば海賊盤)
VUGHAN Williams 「タリス幻想曲」/交響曲第2番「ロンドン交響曲」〜ボウルト/ロンドン・フィル(1971年)。「タリス」の純な世界にまどろんでいるうちに熟睡、気付くとロンドン交響曲のラストでした。ここ最近、イギリス系の静かで落ち着いた音楽がワタシの楽しみです。
岡山に戻りバスを降りると、道を挟んで向かいが中古屋さんなのでちょっと寄ってみました。シェリング1975年ライヴ(aura)が@199〜これはドイツのBBB室内作品だけれど、驚くべき高貴で上品な熱気を感じる演奏。Wieniawskiヴァイオリン協奏曲第1/2番他〜ビゼンガリエフ(v)/ヴィト/ポーランド放響(1995年)は@304〜もっとバリバリ弾く人かと思ったら、意外や静かでしっとり方面演奏でしたね。ハイフェッツのイメージがあるのかな?更に200円引きサービス券を使ってこの二枚購入。
2004年8月某日
昨夜は「CDROMなし中古ノートパソコン大失敗購入なんとかしましょ」プロジェクトに邁進していて、(珍しく)音楽も聴かず。夜中の一時半まで。ノートパソコンを分解し、HDを外付けケースに移し、メイン・パソコンから「OSのセットアップCD」をコピー、HDを戻して格納。DOS上からセット・アップ〜よっしゃ!うまくセット・アップスタート!と思ったら、途中再起動で二度と再起動しない。三回繰り返したが、状況変わらない。
上手く行っていないし、寝不足だし・・・でも、これって日常とのまったく異なる世界で、ある意味ストレスの解消になっていませんか?きょうはお仕事切迫していない(はず)なので、久々、机の大整理をするつもり。台風一過、当地は爽やか良い天気、でもあちこち被害は出ているみたいだね。まだ、本格台風シーズンじゃないのに。
ほとんど音楽聴いておりません。今朝、Schumann ピアノ協奏曲イ短調を〜ハスキル(p)/オッテルロー/ハーグ・レジデンティ管(1951年)の演奏。ワタシはこの作品を好きになったのは、ほんのここ数年のことでした。繊細で、気持ちが揺れ動くような切ない表現に朝から清々しい気持ちにして下さいます。音質もずいぶんと聴きやすい。
昨日、本日と余裕で資料作成・・・のつもりが、自責他責含め様々大トラブル続発、それに広がった担当である四国エリア(顔なじみが多い)からいろいろ連絡質問意見などが連続してツカれます。昨日、深夜までノートパソコンいじっていて寝不足だし。まだまだ、あちこち雨模様らしいが、岡山はピーカン!暑い!もう通勤で音楽を聴く意欲ありません。耳をふさぐ行為そのものがアツ苦しい。
ノートパソコンは更にこれなら?といった手を思い付いて現在セットアップ実行中。ちょっと精神的に落ち着いてきたし、今晩は女房が飲み会とやらで不在なので、風呂入ってサッパリしてようやく音楽を〜Bach ブランデンブルク協奏曲第2/4番〜イル・ジャルディーノ・アルモニコ(1995年7月シュタイヤーマルク音楽祭ライヴ。FMより)を。この快速な切れ味、ノリノリのリズム、現代に於ける古楽器テクニックの最高峰がドキドキするほど爽やかに堪能できます。
やっぱり今年の夏はMahler だな・・・ということで、交響曲第1番ニ長調〜ハンス・ペーター・フランク/シュターツカペレ・ヴァイマール(1993年ライヴ)を。どうだ!誰も聴いたことないやろ、こんな録音。(POOL Classic 75083)技術的にやや怪しくたどたどしく、旋律の歌わせ方そっけなく・・・それでも、第1楽章後半から早くも燃えております。細部雑で、洗練されず、かといって素朴な味わいがあるわけではない・・・@250。
・・・よっしゃ!ノートパソコン無事再起動の関門通過。OSセットアップは成功みたい。どうやら6,300円ドブに捨てなくても良くなったみたい。ああ、今日は安眠できる。シュターツカペレ・ヴァイマールの、やや冴えないサウンドも快く聞こえます。明日、松山日帰り。
2004年8月某日
四国地方中心に台風関連で大雨〜水不足気味だったので、天の恵みだったのかも知れないが、被害は甚大です。山陽道方面もかなり降っているらしい。お見舞い申し上げます。気温は下がり気味です。また一週間が始まるが、仕事のスケジュールはまったくノーミソに入っておりません。(良いことです。思い悩んでも仕方がない)
昨日は「ノート・パソコン無駄散財」に意気消沈し、昼から以降はほとんど音楽に集中できておりません。夕方から、久々大型銭湯「ぽかぽか温泉」(流行っていたけれど・・・)に女房と行き、そのあと中華料理屋で外食。それでも「バルビ節」とはなにか?(バルビローリ特有の節回し)とのBBS質問にお応えしてHistoryボックスをいくつか摘み聴き。
BBSのスレッドはすぐ消えてしまうので自らの書き込みを引用しておきましょう。
件のボックスは過半がSP時代の協奏曲伴奏で、彼の個性が前面にでたものではありません。ニューヨーク・フィル時代の録音は音質がイマイチ(この復刻では)でして、Sibelius などDUTTONの復刻だともっと濃厚な味わいが感じられるのですが。
それでも「ローマの噴水」など、充実したオーケストラの線の太さが理解できると思います。RVW交響曲第5番(ハレ管)だってシミジミやさしい風情が感じられます。「マイスタージンガー」組曲のまったりとした語り口、Purcellのズルズル横流れの引きずりこそ彼の真骨頂であり白眉。
「バルビ節」とは、リズムの切迫感を犠牲にしても纏綿と旋律を甘く歌わせ、泣きの涙に溺れることを意味します。かっちりとした古典的交響曲には似合わないかもね。
彼は晩年に向けますます成熟していったから、EMIのステレオ録音のほうが個性が明快だと思いますね。同じくシュナーベルのボックス〜Mozart を数曲。正直、コメントできるほど彼の演奏には集中できておりません。計20枚分、これから真面目に聴きましょう。ちなみにロンド イ短調 K.511(1946年)はワタシがもっとも愛している作品のひとつ。
今朝、先日「一番”わからない”」と罰当たりなことを書いたばかりのR.Strauss「ドン・キホーテ」〜カラヤン/ベルリン・フィル/フルニエ(vc)(1965年)の演奏で。購入して10年以上(海賊盤を@970で!)数回聴いているはずが、これが驚きのわかりやすさ!奥行きと余裕のサウンドだけれど、これは優秀録音という意味にとどまらない。オーボエ、フルート、ホルン、弦が出色の美しさで、洗練とバランスの極致みたいな感じ。まだ、この洗練の意味合いは理解できていないが、一歩前進です。
ちなみに「ティル」〜セル/クリーヴランド管(1957年。仏CBSの正規盤はちゃんと持っていますよ)がフィル・アップされるが、アンサンブルの集中力と巧まざるユーモアが極上の世界。(音質少々落ちるが)さて、今週もお仕事なんとか乗り切りましょう。
2004年8月某日
昨日、接近する台風ものともせず海辺方面の取引先に表敬訪問。(休日出勤)クルマで片道約1時間ほどなので、CD持参〜M.-A.Charpentier「死者のための4声のミサ曲」他数曲(正直、なにがなんだかさっぱりわからない)〜ニケ/コンセール・スピリチュエル(1994年)を。ワタシはレザール・フロリサンのCD(1979年録音 HM HMC 90066)をとても気に入っており、これも!と期待したが、あまりにワタシの基礎知識がなさすぎますか。
ド・シロウトが迂闊なこと言っちゃいけないが、合唱のアンサンブルも期待ほど精緻ではない・・・いえいえ、まだ三枚も未聴で残っているからお勉強です。二時間半のお務めを終え、台風接近で荒れる瀬戸内海を見物しつつドライブ〜昼食が遅くなりました。途中(いつものとは別の)BOOK・OFFにも寄ってみるが出物はなし。2時過ぎ、遅くなりすぎた昼食は「ラーメン定食」(若者じゃあるまいし!)。
「手もみラーメン」が売りものの「火の車」です。鶏ガラ煮干しダシのそれなり濃厚醤油ラーメンで、正直縮れ麺の完成度はイマイチ(熟成が足りない)が、定食には焼き豚とメンマ別添強化、ご飯におかず(大根の煮物、ちくわと鶏肉の唐揚げ、オクラを刻んだもの)が付いて、これで550円(税込)。クルマじゃなかったらビールが欲しいところ。ハラ一杯で夕飯喰えませんでした。
夕方、帰宅して少々昼寝。女房に頼まれてパソコンに「アクロバット・リーダー」入れたり(最新版ダウンロードしたら上手く入らないで苦労)しつつ、8月近況などサイト用原稿を執筆するが、たいしたオモロイものではないと自覚。題して「集中力」。Bach ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調(ヴィンシャーマン1962年録音)を、なんどもなんども聴きながらサイト用原稿執筆〜これこそ集中力鍛錬でした。柔らかく瑞々しいオーボエが素晴らしい。
・・・大失敗。大散財。お昼の買い物に出たついでにご近所HARD-OFFに行ったら、ノートパソコンFMV-5233NU/W(OSなし)が6,300円で。自宅在庫のノートパソコンはあちこち上げちゃってなくなっていたし、USBも付いているし、SO-DIMMのメモリも一枚残っているし・・・ということで衝動買い。ところが!業務用だったらしくて肝心のCD-ROMがないとは・・・インターネットで検索して「DOSでネットワークを認識させて、ほかのPCからセットアップ」なんて、なんのことやらさっぱりわからない。このままドブに捨てるのか?いちおうご近所パソコン・ショップに「いくらでOSセットアップして下さいますか?」とメールしておきました。脱力。
一緒にBOOK・OFFにも回ってきて、先週売り払ったCDの値付けを確認。@250は一枚もなく(前回売ったのはたくさんあった)@500+@950/@1250コーナーに行っておりました。早よ誰か買うてちょうだいな。@500コーナーに「新世界」〜クーベリック/ウィーン・フィル(1956年)があって、先週も確認していたけれど(250円の値引き券があったので)いちおうお付き合いで購入。演奏はともかく、音質が初期ステレオ「洞穴の奥で鳴っている」感じでいただけません。
「CLASSIC ちょろ聴き」のコーナーは、いつのまにやらそれなりの量になったが、初期の分のデザイン配置がいい加減で、見る状態によってはガタガタなので修正しました。これがけっこう手間が掛かる。が、読み返していると我ながら聴いてきた音楽とか、その感じ方が感慨深いもの。で、最近このコーナー執筆行き詰まっている理由も納得できました。反省の意味も含め、ちょっと別稿を起こそうかな?