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保科アカデミー室内管弦楽団
"アンサンブル・ハルモニア"第8回定期演奏会


2004年8月29日(日)PM6:30〜倉敷市芸文館ホールにて
光栄にもご招待いただきました。

Schubert 交響曲第3番ニ長調 D.200
(保科 洋編曲)/『ます』『魔王』
   テノール独唱:津上 崇

保科 洋/『祈り そして 戯れ 〜光のもとの〜』
   オーボエ独奏:津上 順子
保科 洋/管弦楽のための『懐想譜』(改訂版)

Beethoven /ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   ヴァイオリン独奏:松原 勝也

指揮 : 秋山 隆(お医者さん) /コンサートマスター : 鷲野 亜紀(英語の先生)

 創立10周年を迎え、東京公演もあるという保科アカデミー室内管弦楽団"アンサンブル・ハルモニア"の定期演奏会は、毎年必ずおじゃまする〜もうアマ・オケ屈指の技量を誇って楽しみです。ここ最近、お仕事にお疲れ気味でボンヤリしていたら秋山さんの奥様(ヴィオラ奏者)よりご招待のメールが!ありがとうございます。毎度お馴染み児島の体操服屋の若旦那を誘って、中年(やや肥満)眼鏡チーム登場。

 盛りだくさんのメニューで、しかもアンコールにBeethoven 交響曲第7番終楽章を持ってくるから、もうたいへん。Schubert 交響曲第3番は、この団体にいかにもピタリ!〜つまり音の立ち上がりが速い、リズムの切れがあってメリハリ充分。速めで、各楽章中間部のはっきりとしたテンポ変化が明確です。編成は4-4-4-3の弦で、響きはやや薄いが軽快なる響きを保証しますし、木管、金管、ティンパニとも技術的な不安はまったくなし。若きSchubert の作品を安心して楽しめました。

 オケ伴奏版歌曲は、たしかプライの録音があったと思うが未聴。津上さんは美声ですね。明るく、さっぱりとした表現でした。オケ伴奏というのは難しいのかな?「魔王」では、もっと父子の描き分けを期待したかったところ。(大昔、立川澄人さんをテレビで見て、感心した記憶がある)

 保科さんの『祈り そして 戯れ 〜光のもとの〜』〜これはVaughan Williamsのオーボエ協+往年の大型時代劇映画音楽またはNHK大河ドラマ風テイストを付加した、馴染みやすく、わかりやすい、そしてひたすら美しい音楽でした。『懐想譜』は、ワタシは初演を聴いていて、題名通り幻想的で懐かしさ溢れる佳曲。保科さんの作風は現代音楽の晦渋さ皆無ですね。

 20分の休憩後(本年はロビーのコーヒー・サービスなし。残念)Beethoven のヴァイオリン協奏曲だけれど、これがとても長〜い。松原さんのヴァイオリンは、細身でやや神経質なくらいていねいに細部を表現して、テンポが遅いんです。これが異様な緊張感を生んで、パ〜ンと軽快なリズムを持ち味とするオケとは少々方向が違います。「いや、もうたっぷりこの作品、堪能させていただきました!」的満腹感があって、一筋縄ではいかない。

 カデンツァは松原さん自作とのこと。アンコールにBach もやって下さって、そのあと大爆発の交響曲第7番終楽章・・・東京での演奏会の成功をお祈りします。(2004年8月29日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi