MOZART ホルン協奏曲集
(ザイフェルト(hr)/カラヤン/ベルリン・フィル)


MOZART ホルン協奏曲集(ザイフェルト(hr)/カラヤン/ベルリン・フィル)エコーインダストリー(DGの海賊盤) CC1046 MOZART

ホルン協奏曲集 第1〜4番

カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー/ゲルト・ザイフェルト(hr)


エコーインダストリー(DGの海賊盤) CC1046  1968年録音  500円で購入

 久々に再聴・・・とは言っても、不勉強なワタシに新しい切り口などあろうはずもなく、以下、数年前(更新クレジットがないから2000年くらいか?)のコメントとそう変わりはありません。有名な音源(これ執筆時点現役じゃないですか?)だし、ネットで検索すると”カラヤンの指揮に躍動感がない”と。なるほど。でも、カラヤンのMOZARTってだいたいこんな感じだし、そんな違和感ないですよ、慣れているだけかも知れないが。流麗で、ちょっと粘着質で、艶々で重めで・・・(改めてオーマンディ盤/ジョーンズ(hr)のほうが、ずっと躍動していることに気付きました)。

 ザイフェルトのホルンは、正確で細かい表情付け、配慮が名人芸。WAGNERとかR.STRAUSSでは勇壮に、バリバリ吹いているのかも(何度もCDでは聴いているのかも)知れないが、基本、ここではずいぶん地味で淡々とした演奏(音色)だと思います。やはりアンサンブルに溶け込むホルンなのか。それとも作品そのものが”豪快に吹き上げる”ものじゃないのか。今更、な論議かも知れないが、この名曲中の名曲は「全曲通して聴く」べきものではない、のかもね。コンサートの中でどれか1曲ご披露、というのが正しい姿だと思います。

 カラヤンの色のせいもあるが、連続4曲聴いていると、(愛するMOZARTながら)やや単調で飽きちゃいますね。意外と他の演奏を聴く機会(CD、ナマとも)を持てなくて、まだまだ不勉強なだけかも知れません。


 「レコ芸」の特集で「BEST云々」では、ブレイン/カラヤン盤が不動の第一位。でもホルンの美しさって、どう感じ、評価したらよいのでしょうか。フル・オーケストラを聴くときには、ホルンとチェロを注目していて、とても好きな楽器(音色)なんですけどね。ロシア風のヴィヴラートが思いっきりきいた音色ならわかりやすい。(フランスもそうだけど)

 はっきりいって、ホルンの作品はなんでも美しいと思うのです。古楽器によるMOZARTのホルン協は聴いたことはないけれど、いままで出会った録音はどの演奏でも不満に思ったことなし。

 ホルンはオーケストラのなかでは欠かせないパートなのに、協奏曲は少ないようで、ワタシはほかにWEBERとTELEMANN(ほかVIVALDI、HANDEL、L.MOZARTとか・・・・あ、SCHUMANNもあったな。ん、探すとバロックのがたくさん有)くらいしか持っていません。もう、MOZARTがダントツの人気曲で、いったい何種の録音が出ているか想像できないくらい。手元には、この演奏と合わせて計3種類のCDが存在。

 このCDは、いうまでもなくベルリン・フィル主席であるザイフェルト唯一の録音。この人くらいの実力と名声を備えていれば、デジタル時代に再録音があってもおかしくないんですけどね。

 御大カラヤンの全盛期に録音されたもので、最初の音が鳴りだしたとたん、例のレガートがきいて、カッコウ付けた透明なベルリン・フィルの響きに包み込まれましたね。いつものコッホさんの鼻声のオーボエが快調・・・って、これザイフェルトさんが主役でしょ。

 ホルンっていかにも難しそうな楽器だから、音がひっくり返っても仕方がないと思います。スタジオ録音で当たり前かもしれませんが、ザイフェルトは技術的には完璧で、淡々とスムースな演奏ぶり。力みというか、強弱というか、キメ、みたいなところがなくて、粛々と進めます。

 音色の多彩さ、とか、ある種節回しの強調なんかもなくて、個性的ではないかもしれません。やはりオケの団員だからでしょうか。カラヤンのバックがかなりエッチなので、その対比も強調されて面白い。

 おとなしいホルンですが、こういう演奏は飽きがこなくって、聴き込むにつれて味わいが深まる感じ。続けて全曲聴いていると、けっこう気持ちよくてホルンの味わいを堪能できます。地味目ですけど、好きです。

 ワタシがHPに書けるのはこのくらい。MOZARTのホルン協奏曲は、その後研究が進んでいるらしくて、第1番として聴いていたニ長調協奏曲も、第2楽章はジュスマイヤーの手がはいってるそう。原典を復元しようとしたものや、後に発見された断章もいろいろとあるみたいで、最近出ているCDはそれらを収録しています。

 手元にはJ.P.ヴァイクレ/ドレスデン・フィル/S.ヴァイクレ(hr)のCD(CAPRICCIO SUM-14 10 805/2)が、ずいぶんも盛りだくさんの収録となっています。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi