音楽日誌

上ほどあたらしくなります
これなんの実ですか? 2003年8月阿蘇にて撮影
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2003年9月某日

秋晴れ続く。昨日は詰めた資料作成(職場のPC何度も落ちる!メモリとHD容量不足)〜昼からの長い会議で疲れ果てる。一週間前と同じように、途中頭痛に襲われるがバファリンがまぁまぁ効いてくれてセーフ。10月立ち上がりの数字が異常に、かつてないほど悪くてどうしましょうかね。早々に仕事は切り上げて上司らとちょっとだけ飲みに行っちゃう。

R.Strauss 「ドン・ファン」「死と浄化」「『影のない女』交響的幻想曲」〜ヘンヒェン/オランダ・フィル(BRILLIANT)にて。上手いオーケストラとは言い難いが、誠実で威圧感が少ない。いやむしろ、圧倒的な厚みと磨き上げられた定評ある演奏より、素直に楽しめるかもね。とくに「影のない女」が新鮮で、録音はとても鮮明でした。1996年の録音だけれど、ライヴ(コンセルトヘボウ)とスタジオ録音と併記されている?

ここまで通勤にて。帰宅して、フロ入って、あっと言う間に寝てしまいました。なんか、ずっと体調ヨロシくない。

Mozart ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466〜ケンプ(p)/ケンペン/ドレスデン・フィル(1941年)にて。ゆらゆらと明快でない、まるでブツクサ独り言のような不明瞭なるピアノ。これはこれで不思議な魅力です。なんとか、サイト原稿にできないかね、と少々悩んじゃう。

きょうは出張も外出もなし。一日資料作成。身辺整理整頓を。

ああ、9月も終わり。光陰矢の如し。明日から新しい日誌となります。

2003年9月某日

夢路いとしさんご逝去。まことに残念。若手お笑い芸人は人気が出るとタレント活動ばかりになっちゃうけど、しゃべくりの漫才は止めて欲しくないな。ごく最近まで、テレビながら彼のとぼけた話術は至芸だった。合掌。

どんどん秋は深まって、けっこう昼は日差しが強いから体調には気を付けないと。もう10月だ。今週は週末土日も含めて休みなし。昨夜、久々Mahler 交響曲第9番〜シェルヘン/ウィーン響(1950年)にて。この熱狂的な絶叫、全力疾走、粗野な舞踏、まったくもの凄い。サイト開設当初に掲載したが、これは書き直す価値充分に有。

BBSでの「R.Strauss」指南関係で、「四つの最後の歌」〜マルギオーノ(s)/ワールト/オランダ放送フィルにて。彼女の滑らかで素直な歌唱はこの名作に似合っているね。「マルギオーノ」でインターネット検索を掛けると、なんと約一年前の音楽日誌が!購入当初からお気に入りだったみたいで、閑話休題、モネ座に出演したり、ガーディナーやアーノンクールの録音に参加したり、で売れっ子でらしい。

同曲をディエナー(ms)/ジンマン/トーンハレ管にて。こちらちょっと歌が劇的かね。オーケストラのまったり感もワールトに比べると不足するか。でも、まだ即断禁物〜「変容」「最後の歌」「オーボエ協」いう「ワタシお気に入り三曲収録」はありがたいCD(ARTE NOVA 74321 95999 2)

さ、気分的に重苦しい週の始まり。なんとか乗り切りまっしょい。

2003年9月某日

きのうは、昼からずっと体調悪くて、そのワリに食欲が落ちない、というのが「たまのスポーツ・クラブ症候群」である証明か。女房は仕事だったし、最近滅多に作らなくなった料理を。テレビで見た「省エネ料理」が気に入っていて、煮物の材料と味付けを仕込んでひと煮立ち、あとは新聞紙と座布団にくるんで数時間放置する、というこもの。家庭在庫商材のみ使用。清貧なる暮らし。

夜音楽を聴いていても、眠くて、というか、目が開かないほど疲れて・・・状態。ショルティ/シカゴ響「春の祭典」(1974年)を久々。先日マルケヴィッチ盤(1959年)を聴いた余波で。既にこのサイト最初期に取り上げていたけれど、自分の感じ方はまったく変わっています〜いいんじゃないの?理屈っぽくなくて、爽快なるテクニックとパワー溢れて。で、いちおう加筆しておく。

もう9月も終わりなので、10月分「近況」執筆開始。ますます意固地に、ガンコに、ネット上の些少なる軋轢を精神的に解消すべき手段として書いていく感じ。ま、カッコつけて言えば「他人(ひと)の意見に寛容に、謙虚になればなるほど、自分らしくなれる」ということか。世の中、ほんまバカが多い(含、ワタシ)。

先日、BBS で「Beethoven 」の助言を求め大きな成果を上げた(?)ので、お次は「R.Strauss」で募集。これは意外と出ないでしょう。Beeやんより、受容の幅がそれほど広くないのかね。「ステレオ録音で、幅広い音色が聞こえる録音が宜しい」とのことで、連続登場のショルティ/シカゴ響で「ツァラ」「ドン・ファン」「ティル」(1975年)を。おそらく10年以上ぶり。

もともとライナー時代以来「シカゴの音」(ちょっと硬質でクール)は好きだけど、こりゃ「春の祭典」といっしょだね。ちょっと”味わい系”とか「精神性」(これはあんまり言わないようにしているが)とか、最近こだわりすぎていたかな?あんまりムズかしいこと云々せずに、爽快なる技巧のキレを堪能しましょうか。

R.StraussはBBSの成果を待つことにして、ウィンナ・ワルツ関係のCD棚卸しを実施。「なんとなしいっぱいあるだろうな」という予感はしていたけれど、想像以上。まったく聴いていないもの二枚有。おそらくまだ発見できないものもあるでしょう。とにかく手始めに「ウィーン・フィル編」を(摘み聴きしつつ)執筆。近日公開予定。

女房とご近所チェーン店の居酒屋へ。カルく飲んで歩いて帰ってきました。R.Straussは「ドン・キホーテ」〜マルクソン/アイスランド国立響/ルーディン(vc)にて。落ち着いて、しっとりとした味わいの演奏だね。威圧感まるでなく、静かで「ようわからん」ということはない。録音最高。「ロマンツェ」にもシミジミ。

2003年9月某日

いつもの時間に早々と目覚める。涼しくなったのに眠りが浅いのは運動不足か、気持ちの問題か。秋晴れ。気持ちを切り替えまっしょい。きょうこそスポーツクラブはさぼらない!(決意)

泥縄で「コジ・ファン・トゥッテ」(ヤコブス抜粋)更新したが、手許の資料を発見〜ちょろり加筆。それに「コシ」じゃなくて「コジ」なんだね〜記憶違い。メールで「ブッシュのを持っているでしょう。それが素晴らしい」とご指摘いただく。どうしてワタシの在庫を知っていらっしゃるのか?自分で忘れているのに。(たしかにありました〜当然、聴いていない罰当たり。もったいない)更に、クイケン/ラ・プティット・バンド盤発見!これはBRILLIANTで格安入手可能。早速、一枚目のみ確認しました。ああ、軽快かつふっくらとして良い演奏だね。

「さすらう若人の歌」〜フルトヴェングラー/フィッシャー・ディースカウ二種を断続的に比較。定評ある名盤はまず自分の耳で確認!というのは鉄則だけれど、正直一連のワルターのMahler 録音より共感できない。フィッシャー・ディースカウをあまり好きでないことも一因かな?評判悪すぎのラインスドルフ/PSOLのMozart 交響曲第39/40/41番を久々〜愚にも付かない一文認(したた)めて、これは意地でもサイトに掲載しましょう。そのうち。

CDの大整理でいろいろ新たな発掘があり、Faure「レクイエム」〜ジャン・ピエール・リューシンク/ハンガリー室内管/オランダ少年合唱団(MUSICA di ANGELI)を。この人、BRILLIANTでBach カンタータ全集録音した人だよね。ま、この曲は好きだから、どんな演奏でもOK!清潔で静謐で佳き曲、佳き演奏、佳き録音。

行って来ましたスポーツ・クラブ午前中のウチ。ワタシは万年初心者クラスのエアロ・ビクスだけれど、先生によってかなり強度が違うのね。きょうの先生はキツくて「ロー・インパクト」とは思えない。あ〜、でも良い気持ち。(その後、若干の昼寝。頭痛有)

そのスポーツクラブのとなりに「四天王」というラーメン屋がオープンしていて、これがたいへん旨い。今週二度目の訪問。むつみ屋、嵐、に続いて岡山でもまともに食えるラーメン屋がウチのご近所につぎつぎ出てきて、これが転居して4年目の成果か。地元店は苦戦を強いられることでしょう。

今朝の朝日新聞に「最高峰といえるクラシックの名曲30枚セット」現金価格15,000円との広告(限定120セット)有。ワタシも数枚所有しているONYXレーベルのもの。買ったのは5年くらい前かな。たしか当時で500円〜650円。由緒正しいPILZ系音源で、正直玉石混淆状態。Bruckner 交響曲第5番など参考になるだろうか。

Mahler 交響曲第3番〜ホーレンシュタイン/ロンドン響(1970年録音)にて。昔から定評のある演奏だけれど、BRILLIANT全集が出て一通り聴いた印象ではピンと来なかった記憶がある。「録音云々」という論評も見かけたが、そう悪くないでしょ。ワタシ、マデルナのそうとう劣悪な怪しげライヴでも楽しみましたし。もちろん曲もだ〜い好き。ロンドン響もね。

ああ、長いなが〜い第1楽章に”ノリ”が足りないのかな。もっとウキウキ感が欲しいよね。でも、第2楽章以降はだんだん良くなってきて、第3楽章の繊細な味わい、そして爆発の対比も素晴らしい。プロクターのコントラルトも瞑想的〜バックの物憂いホルンには草原の広がりも感じます。少年合唱団が可憐なはずの第5楽章は堂々とスケールが大きいが繊細さはもう少し欲しいね。終楽章はやっぱり音の薄さが問題なのかな?金管の素晴らしき爆発も少々音が割れる。

2003年9月某日

週末に向けやや体調回復か。でも、カラダが重い(ほんまに体重増)、眼の調子は相変わらず。スポーツクラブはさぼっちゃいけんね。本日は地元お取り引き様へ直行〜できれば直帰したいが。

話題づくりのつもりで、BBSに「サイト更新リクエスト」を安易にしたら「歌もの」と「現代物」という弱点を見事に突かれて、さすが読者は本質を見抜いている。挙げ句、「話題がないときは全然違う話でも 」なんて要らぬ心配までされて、よほどネタ切れと思われているのか・・・・

今朝方北海道で震度6弱の地震があったらしい。けっこう大きい。範囲も広いよね。ウチの両親在住の場所モロとは違うが、きっと揺れたろうな。1995年の阪神大震災をお隣の大阪で経験した人間としては、その恐ろしさは想像に余りある。両親のところに電話してみたけれど、固定電話では通じず、ケータイで連絡。凄く揺れて、コケシが倒れ、コップも割れたとのこと。

昨夜、「歌もの更新」とのリクエストに「コシ・ファン・トゥッテ」抜粋(ヤコブス)を。更新済みだけど、むしろ比較対照参考のベーム/ウィーン・フィル(DG 1974年ザルツブルク・ライヴ)の美しさ、歌手の達者な表現にすっかり感心しちゃう。ウワサではベームの古い録音(フィルハーモニア管だったっけ?)が素晴らしい、とのことだから一度聴いてみたいもの。

今朝、Mahler 交響曲第7番(ハイティンク/コンセルトヘボウ 1969年)を。聴き進むウチに記憶が・・・柴田南雄先生がFMでMahler 解題を放送したときの演奏だ。この放送がベースとなって「グスタフ・マーラー」(岩波新書)が出版されたはず。ワタシは”なにもしない”系の演奏がどんどん好きになっている・・・。

午前午後と取引先と断続的に商談。途中自宅に戻ったり、女房用のスキャナ(500円)買ったりしたが、職場には戻らず。なんかツカれちゃって・・・、さっさとフロに入りました。音楽を聴く意欲も起きない。

(深夜)ほかのサイトのBBSにちょっと書き込んだら、要らぬ誤解を受けたのが一件。更に、別のサイトの件で「こんなんどうでしょ」と提案したら、全然別な無関係な人から「それでは趣旨が変わる」(本人じゃないですよ)との書き込み。いやぁ、脱力するなぁ。人生いろいろあるなぁ。自分の趣旨と異なる意見に、いちいちまともに反応していたら、ワタシなんかやっていけまへん。「自分は少数派」「シロウトで間違っているかも」という姿勢はあります。意見の違いは堂々と!というわけにいかないんだなぁ(しかも、今回は批判したわけでもなんでもないのに)。

自分のサイトだけは、せめて自由闊達に!ということにしておきましょ。・・・おおっ!そういえば今週売り払ったDSTNのディスプレイ中古屋から消えておりました。即売れたんだね。あんな見にくい、眼がシバシバするような液晶ディスプレイ買ってどうするんだろう。5000円くらいかな?

2003年9月某日

雨模様。でも今日は気温が上がるとのこと。ちょっと仕事が溜まって憂鬱。冷静に考えればたいした問題じゃないのに、気分の持ち方か。今日明日は、地元取引先に行ったり来たりで遠くへの出張なし。ほんまは山口に行く用事があるんだけれど。

一昨日の「CD虫干し」で発見したCD沢山あり、アニー・フィッシャー(1914-1995)二枚組(EMI)の一枚を。Schubert 即興曲集 作品142の2/4、Beethoven ソナタ第8/14/32番〜もう一枚はSchumannのソロとBartokのピアノ協奏曲第3番だから、硬派の収録か。この人はLP時代「Mozart 弾き?」といった印象があったが、独墺系のレパートリー専門でしょうか。お気に入りSchubert の印象薄く(録音がよくない?)Beethoven の印象が壮絶。

とくに「悲愴」+「月光」最終楽章の推進力ね。第32番は意外と情緒的?もっとBach みたいに弾いてほしいのは個人的な希望です。引き続きStravinsky「兵士の物語」(全曲)〜エマニュエル・ヴァーディ指揮(この人ヴィオリスト?アンサンブルは表記なし)で。MCAレーベルだけれど、懐かしいKAPP原盤。ナレーションの言葉は全然わからないが、LP時代(ストコフスキー盤)から馴染んだ作品なので、問題なし。小編成で、乾いたユーモアみたいなものを感じさせて、録音も優秀。

今朝Debussy「イベリア」「牧神」〜パレーにて。サイト開設初期に掲載済み。この人のリズム感は独特で、それこそ独墺系のきっちりとした拍子感とは全く異なる。この個性はおそらく現代では失われてしまったものか。これがデトロイト響(アメリカの自動車の街)ねぇ・・・。

お出掛けまでBruckner 交響曲第7番〜クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル(1949年録音)を。美しい。ミュンヘン・フィル辺りとの素朴さではないな。音質も良好。驚きました。版のことは与り知らぬが、第二楽章「アダージョ」に壮大なる打楽器が入る。

なんか体調よろしくなく、早々に帰宅。朝、着ていった上着を忘れてくる〜昼はそれなりに気温が上がっている。職場の同チームで入院していたのが昨日から戻ってきていて、助かるね。職場で支給されたノートパソコンについての設定をいろいろ頼まれ、ささっとやっておきました。

通勤ではMozart !しかもシューリヒト。ピアノ協奏曲第17番ト長調(ステファン・アスケナーゼ 1954年)〜この曲は大好きなMozart のピアノ協奏曲中でも、飛び抜けてお気に入り。アスケナーゼ(1896-1985 ポーランド生まれ)は、へリオドール・レーベル辺りで懐かしい。Chopin とか、Mozart の録音があった記憶がある。硬質で凛とした音色が明快で、キラキラと美しいがあくまで硬派な演奏でしょう。気が重い出勤にも、ココロに涼風が吹き込むよう。

続いてニコラエーワで第22番 変ホ長調(1956年)〜この曲、映画「アマデウス」を思い出すね。第二楽章で管楽器のみの伴奏があるでしょ?あそこ好きですね。ニコラエーワは、ややグランド・マナーで浪漫的なニュアンスを感じちゃうか。第1楽章カデンツァの豪勢さは初耳。いずれ、シューリヒトのバックはコレ以上ない、といった清冽感に溢れて言うことなし。貴重な記録です。(VIRTUOSO 94008)

2003年9月某日

雨模様。薄ら寒いくらい。そういえばウチの職場の9月度の数値史上最悪。しかし、ワタシのチームはちゃんと達成!当たり前のこと・・・昨日の作業でふだん使わない細かい筋肉を使ったらしく、あちこち痛い。これから広島。

昨夜、寝る前にDebussyの室内楽集。往年のフランスの名手たちによるもの〜悪いはずがない。あっさりサイト用原稿とする。今朝、J.Straussのワルツ集〜これはガラグリ/シュターツカペレ・ドレスデンによる1971年。リズムが少々重くて、はっきりと明快なる拍子感。すばらしい。選曲がちょっと凝っていて「ウィーン気質」はオペレッタの序曲でした。ウィンナ・ワルツのCDはいったい何枚買っただろうか?旧東ドイツ系だけで4枚有。一番好きなのはE.クライバーのかな?

昨日CD整理していたら「カレル・アンチェル」7枚組(TAHRA)が出てきて、番号がANC 001〜つまり記念すべきTAHRAの第1回発売でした。発売1996年。たしか博多在住時に購入したもので、購入価格の記憶もない。7,000円はしたかもね。早速「プラハ」交響曲より確認するが、音の状態(良質のAM放送みたい)を越えて、オーケストラのふっくらとした暖かさと勢いが伝わってきて快い。(1962年ヘルシンキ・ライヴ)

(帰宅後)ここんところの連休続きで休み癖が付いているのか、カラダがエラい。たかだかいつもの広島までの出張だけれど、心身共に重い感じ。朝、岡山駅までのバスに乗ったら、珍しく混んでいて座れず。隣の人は見たことあるなぁ、と思っていたら、全国的に有名な「ちくわ笛」(テレビに出ていた)の名人じゃない。たしか市役所勤務じゃ・・・と思い出していたら、たしかに市役所で降りました。

広島のお取引先まではタップリ片道二時間以上は掛かるから、しっかりCD持っていきました。Bartok 二台ピアノと打楽器のための協奏曲(1940年)〜アルゲリッチ/フレイレ/ジンマン/コンセルトヘボウにて(1985年録音)。ぎっしり内容(なかみ)が詰まったような鮮烈な演奏に間違いないが、やはり管弦楽は蛇足だと思う。ピアノは必要以上に強面にならず、打楽器の多彩さ、明快さは驚くべき水準。録音も鮮明で、打楽器の位置関係が理解できる。フィル・アップはKoda'ly「ガランタ舞曲」〜オーケストラの圧倒的な厚みを堪能。懐かしくて泥臭い旋律も魅力的。(黒田さんの解説の文体が冗漫すぎて・・・)

Mozart 嬉遊曲ニ長調K.334+行進曲ニ長調K.445(これは楽隊の入場行進ね)〜アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ室内アンサンブル(1982年録音)。有名な「メヌエット」は誰も知ってる歌ってる・・・本来は長時間続けて聴くものではない、楽章ごとバラバラに演奏されたものらしいが、どこを切り取っても名旋律の連続。二つホルンが音楽に彩りと奥行きを付けていて、あとは各パート一人ずつでしょう。ちょっと録音がカタいが、鮮明だし、ココロは晴れやかに〜行き帰り、二回聴きました。

Bruckner 交響曲第5番 変ロ長調〜ヨッフム/コンセルトヘボウ(1964年オットーボイレン・ライヴ)。「悪くないが今ひとつ。後半になればなるほどOK。2002/12/28。900円」との付箋紙有。こうだからCDは見捨てられない。非常に高い評価の録音だけれど、一回聴いただけではその真価は理解できるはずもないでしょ。テンションが高い、息の長い旋律がナチュラルにアッチェランド(常に)していて、これほどアツい演奏は希か。ライヴとは思えないアンサブルの充実感圧倒的で、鯛焼きの尻尾迄ギッシリあんこが・・・的感動でしょう。一カ所のみホルンが少し外すのがライヴであることを証明するが、その推進力と完成度に口もきけないほど。

体力勝負の大曲だけれど、驚愕の終楽章は金管群の華やかな花火に彩られます。「えぇっ!ここまでじつは抑えていたの?」と思えるほど音色が変化。この深さ、安物の艶出しとは無縁の輝き〜電子音楽なんぞに代用できるはずもない、人間の吐息が作り出した造形の美よ。以上、PHILIPSばかり3枚。

2003年9月某日

昨夜、持ち帰った仕事を少々したけど、途中断念。頭痛は治まったけど、ヤクのせいかぼ〜っとしている感じ。BBSでのワタシの問題提起を受けて、多くの方々がご助言を・・・お薦めのBeethoven を少しずつ聴いて、せっかくの皆様の行為をサイト更新に役立てることに。

いつものように早朝目覚めて、初期Beethoven やら朝比奈の「運命」やら確認しつつサイト更新。なんとか(音楽聴きつつ)資料を午前中に仕上げて、職場で印刷してしまいたい。昼からの岡山フィルはどうしようかな?演奏家には興味あるが、曲目はやや食傷気味なので。

・・・行って来ました。(演奏会は行かず)意外とカンタンに資料は仕上がって、職場までクルマだと十数分(歩いて35分)〜無理矢理作業用の駐車スペースに名車セルボ・モードを押し込んで職場へ。きょうはワックス掛けの日だったのね。管理人さんにお詫び言いつつパソコン立ち上げて、プリンタ+コピー立ち上げて・・・その間に机の上のファックスを数枚処理、メール作業を派遣さんに転送し指示して・・・30分くらいかな、コピーも仕上がって出張用の資料も取り出して終了。

オドノポゾフでSchubert 「幻想曲ハ長調 作品159」「イ長調ソナタ 作品162」〜(p)1972となっているけど、50歳代のの録音か?甘やかで、ちょっぴり緩い感じがたまらない魅力。こんなすてきな曲を神経質に演奏してもつまらないでしょ。サイト掲載文は書き直さないと。

PCラックから溢れたCD(主にボックスもの)のみでこれだけ有。てんこ盛り状態。ほかにでかい本棚二本に収納。昼から急に思い立って部屋の模様替え。いざ動かそうと思うとCDが異様な物量で、本棚二本に溢れた分がPCラックを占領している〜これはいけん!と収納を増やすことに。生半可な本棚では収納が不充分だし場所とる(奥行きありすぎ)し、で自作を検討しました。女房とホームセンター二件訪問。

おNEWのCDラック完成品。苦労しました結果、1180円の縦棒4本(切り込み付)+棚板@280*9枚を購入〜こんなのカンタンさ!・・・と思ったら大間違いで、大苦戦。親父は日曜大工の名人なのに、ワタシ小さい頃から不器用で四苦八苦〜正直もう止めようか、と思ったがいちおう3時間で完成。ああ、よかった。今の仕事で。大工さんや指物師はできんわ。

慣れぬ大工仕事で疲れ果て、風呂に入ってメシ。CDラックはできたが、まだCDは散乱状態なので、収納が待っている。こういった「虫干し」は年に一回は絶対に必要な作業だけれど「ああ、このCDもう聴かないな」みたいなものも次々出現するし、膨大なる在庫をみると、ある種の空しさも込み上げてくる。しばらく購入意欲も失せちゃう。

作業はBrahms 交響曲第2番〜スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立響を聴きながら。案の定、オーディオの場所を変えたら音が変わっているね。透明度と奥行きが増したような、音がちょっと遠くなったような気がする。硬質なオーケストラだけれど、ゆるゆると鈍牛のような重い味わいもあって、”ノリ”とか”流れの良さ”とは縁遠そうな個性有。好きな人はいるだろうね。嫌いじゃない。

続いて第3番はムラヴィンスキーのライヴが出てきたので確認。なんかアンサンブルが粗いのか、録音がオン・マイク過ぎるのか、少々Brahms 連続は正直食傷気味。口直しといっちゃなんだけど、ヴュルツ姉さんのSchumannを。「クライスレリアーナ」「幻想曲ハ長調」は、いずれも気紛れで自由なる旋律が大好き。

繊細で快活、しっとりと充実していてうるさくない。2001年の新しい録音も嬉しい。(BRILLIANT 99791)〜部屋は片づいて、掃除機も掛けてきれいになりました。充実した休日也。

2003年9月某日

どんどん涼しくなってきて、良い感じじゃない。明日休みだけど、きょうはちょっとお仕事溜まっているね。先週、出先のホテルで仕事しようとしてFDにファイルを持ち出したんだけど、保存形式のバージョン間違えてな〜んもできんかった。(拙ノートパソコンにはEXCEL5を搭載!16bit版でっせ)

昨夜、借りている無料サイト・スペースの更新ができなかったが、よくあることで、表示の一番上にある広告もタマに消えることが・・・ま、100mbもただで下さるんだから少々の不便なんのその!って、最近「無料云々」って減ってきたよね。BBSくらいかな?たくさん残っているのは。わずか数年前の状況が夢みたい。

ところで帰ってきたAthlonXP1700+マシンは安定しているが、「勝手に再起動」やっているんですよ。また、預けないといけないんだろうか。いやもうメンドーで・・・もう、代替マシンは女房用にセッティングしちゃったし。メンドーくさい。

Mahler 交響曲第5番〜スワロフスキー/ウィーン響(1963年 VIRTUOSO Twice)がとても良い感じ。ゆったりとしたテンポで、少々地味なオーケストラがいつになく余裕を持って豊満に響きました。とくに急かない終楽章。続いてMozart 弦楽四重奏第18番イ長調K.464〜ハンガリー弦楽四重奏団(1972年 VOX)〜やや乾いて、ざっくりした演奏かな。

さて、パソコン終了に時間が掛かりそうなので、早めに朝は切り上げますか・・・。

やや早めに出勤、順調に諸作業をこなしていくが、11時頃から激しい頭痛(眼の奥)が・・・昼からの会議にも出席するが、とうとう3時で断念。バファリン飲んだけれど効かない。ああ、明後日の会議の資料ができていないのに・・・帰宅しました。風邪かな?胃腸の調子も良くないみたい。必要な資料は持ち帰り、作業途中のファイルはメールにて自宅送付。ああ、明日休日出勤か、明後日早朝出勤でコピーするしかない。

眼の調子も相変わらず・・・いけんね。

2003年9月某日

ああ、快適な天候だね。やっぱり、ついこないだまでは暑すぎた。

ふだん愛用しているパソコン(メインマシン修理中でサブマシンではあるが)の横に、FMVDeskPower(懐かしのディスプレイ一体型マシン)の抜け殻ディスプレイが。(理由はこちら)どうもじゃまくさい。もう使うこともあるまい、ということで分解しました。(こうすれば燃えないゴミとなる)ついでに、息子の元から返ってきたDSTN液晶ディスプレイ(押入に眠っていた)も処分することに。

これは使えないことはないので、ご近所HARD-OFFへ。1999年に4万円くらいで買った記憶有〜1000円でした。ジャンク扱いぎりぎりか。いいんじゃない。息子からの送料より安かったが。有効利用されれば。

なぜか拙BBSは、久々百家争鳴状態で書き込み連続が嬉しい。こういうのは巡り合わせかね。それにしても見事な厳選中年男性比率圧倒的。類は友を呼ぶのか?午前中からアメリカのピアニスト・ペナリオで数曲協奏曲を楽しんじゃう。同曲の比較検討も。

スポーツクラブもサボりつつ、乱雑に棚につっこんだCD整理を。どうやっても入りきらない。売るか?Beethoven の全集辺り〜でもね、なんども後悔したことがあったし。同じもの3回買っているものもあるしね。思いは千々に乱れるばかり・・・・

アーベントロート少しずつ聴き進んでます。Sibelius 交響曲第2番(1951年)は予想外に暗い激性タップリで楽しめました。Bruckner交響曲第4番の躍動感も悪くない。(1951年)両曲ともライプツィヒ放響。この人、粗々しい、といった印象があるが如何?

AthlonXP1700+マシンはとうとう帰ってきました。一ヶ月強。嬉しいんだけど、設定がメンドーで。今まで代用していたペンティアムU400mhマシンは女房用へ。メールデータやら。家計簿データを移してこれは完了。こんどは自分のでしょ?大きなデータは外付けHDだから大丈夫だけど、微妙な設定ができていなくていらいら!以前のようにそう時間は掛からないし、第一、マシンの安定が違う。なんとなく使いにくいのは気のせいか。WindowsXPを「クラシック表示」にして使うことに。

さ、風呂に入って、もうひと設定。

2003年9月某日

一気に秋、ですね。週末の休み。自動食器洗い器(二代目)が三度目の故障をしたので、これから修理に出さなくっちゃ。そういえば修理に出したパソコンはどうなったのかな?・・・・Mr.コンセントに行ったついでにパソコン・ショップに行きましたが、休みでした。つぶれた?まさか。ああ、11時からだったのね。

ちょっと(ネット上で)腹立たしいことがあったので、「独言」〜「オヤジの説教〜だからオヤジは嫌われる」更新。少々挑発的か。

で、ついでにBOOK・OFFに行って来ました。いやぁ、コンスタントに毎週出物があるね。本日の収穫はElgar 交響曲第1番〜ボウルト/ロンドン・フィル〜当然@250。今年二月に「Regerピアノ協奏曲(ギーレン/グルート)+Mahler 交響曲第5番(スワロフスキー/VSO)2枚組あったので1,590円で購入」〜と記録が残っていて、VIRTUOSO Twiceというレーベルでした。昨日、もう1セット(バイエルン放響)が@890円に値下がりして購入。

Schumann交響曲第2番/Bartok'「弦・打・チェレスタ」(バーンスタイン)+Mozart 第5番/Berg ヴァイオリン協奏曲(シェリング/クーベリック)〜もうまったく充実しきって、聴いていてゾクゾクするような感銘深い。オーケストラの厚み、アンサンブルの完成度、燃えるような情熱・・・

同じレーベルだと思うけどVIRTUOSOでアーベントロートのセットも購入済み。この人、正直言ってBerlinClassics5枚組ではさっぱり様子がワカランかった(安かったですよ、たしか6年前で2780円くらい)〜勉強のつもり。ラスト一枚から〜Wagner 「名歌手」の一部(バイロイト1944年)+「ヴァルキューレ」ラスト(ハンガリー国立歌劇場1955年)+「ヴェーゼンドンクの歌」(レムニッツ 1950年〜これが圧倒的感銘深い。歌い手のチカラ?)

残りがウィンナ・ワルツ(ライプツィヒ放響1950年)で、ちょっと強烈だけど、オモシロおすえ。

で、パソコン・ショップに預けていたパソコンは初期不良だったみたいです。一ヶ月も放置しておくなよ。バーロー!とばかりにサイト更新

2003年9月某日

広島から帰宅。いつもの商談+夜の接待(珍しくされるほう)+翌日の怪しげ講師(助言者)活動で激疲れ。今朝8時にホテルに迎えに来ますね、なんつう約束で、目覚めたのが7:52でっす!あわてて顔洗って、荷物片づけて、服着てロビーに降りたのが8:02〜何事もなかったように・・・。大失敗。寝坊は珍しい。あぶく銭少々入って潔く日本経済復興のため全部CD購入。崇高な任務は苦しいな。

新幹線では図書館で借りたCDを数枚〜アルゲリッチで協奏曲を。Tchaikovsky(デュトワ)、Liszt/Ravel (アバド)〜みっしり内容充実+切れ味が素晴らしく爽快!ああ、このRavel は「おフランス風鼻歌演奏」じゃなくて、「最新型超高級微塵狂無スイス時計演奏」なんだね。有無を言わせぬ価値観の超越を感じちゃう。

Bach ブランデンブルク協奏曲全曲〜有名なるリヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団にて。早めのテンポ、引き締まって、峻厳なる辛口演奏の極北的気高さ有。ニコレ(fl)、シュネーベルガー(v)、リンデ(bf)、バウマン(hr)、ティボー(tr)そして自らのチェンバロ、とにかく滅茶苦茶上手い!続く、管弦楽組曲は「おおっ!」というほど、フレージングが明快で重い。異様なほど清潔で異形でありました。LP時代にもいつも聴いていたけれど、こんなんだった?

2003年9月某日

昨夜、寝る前にFranck /Leleuのヴァイオリン・ソナタ〜ボベスコ/ジャンティ(1981年の録音。日本だったっけ?)〜先日来「辛口」のナタン・ミルシテインに痺れまくっているが、この作品だけは「激甘」でいってほしいもの。妖しく、官能的じゃないと。交響曲ニ短調はワタシにとって聴くのがツラい作品だけれど、室内楽やピアノ曲だったらゾクゾクするような感動に襲われる。

今朝、Debussyのヴァイオリン・ソナタなど(ドン=スク・カン)〜誠実でこれはこれで良い感じ。(NAXOS)シフリンの名クラリネット(この人の技巧は素晴らしい)でWeberのクラリネット協奏曲集を。Weberはワタシ無条件お気に入り作曲家の人です。(DELOS)。では出勤。

2003年9月某日

かなり秋。夜はすっかり涼しくて良い感じだけれど、昨夜はなぜか熟睡できず。

昨夜は「月光」「悲愴」〜ピレシュにて。演奏云々じゃなく、音楽に集中できていない。名曲と実感できるが、自分の心情からは違和感有。むしろKern「ショウ・ボート」(管弦楽のためのシナリオ)〜アブラヴァネル/ユタ響がしみじみ楽しくて、良い感じ。こういった類の作品ではGershwin「ポーギーとベス」とか「ウェストサイド・ストーリー」なんかのCDは出ているけど、Jerome Kernの作品は珍しいんじゃない?

あと、BBS書き込み関連で宿題のRosettiのホルン協奏曲集。バボラーク(hr)にて(ARTE NOVA)。Mozart にそう負けないくらいの魅力ある旋律と思うが、如何?

瀬戸大橋風景。JR列車内より久々の四国大橋渡り。ほんまはゆっくりしたいんだけどね、急遽の代理会議出席だったので、ばたばたと行って帰るだけ。せっかくの良い天気だけれど、しかたがない。車中ではかなり眠ってはいたけれど、Stravinsky 「ペトルーシュカ」「三楽章の交響曲」〜グーセンス/ロンドン響〜これが信じられないほど明快なるEVEREST録音。1960年頃かな?モントゥー時代のもっともセクシーなるロンドン響が聴けます。まったりして、豊かで瑞々しい。

もう一枚R.Strauss 「ドン・ファン」「ティル」〜プレヴィン/ロンドン響〜オーソドックスで手堅い。続く「ツァラ」〜オーマンディ/フィラデルフィア管は晩年の録音だけれど、オーケストラがモウレツに上手い!華麗なる音の渦に圧倒されるばかり。快感有。

帰宅後、Mahler 「復活」〜アブラヴァネル/ユタ響にて。ワタシはこの穏健派Mahler を支持します。インバル、ハイティンクの全集も全部聴いてないな。明日、広島へ泊まりがけ出張。

2003年9月某日

朝夕、ますます涼しい。一気に秋か。なんか嫌らしい、中途半端な夏だったな。これからのお仕事の調整を考えるとうんざり。

昨夜「CLASSIC ちょろ聴き 」更新。正式な更新ネタに至らない(不足の)とき、何度聴いてもきちんとした自分なりの思いがまとまらないとき、聴き流してしまったが、そのまま忘れるには少々惜しいときの覚え書きだね。

今朝、Bach ブランデンブルク協奏曲第2/4番〜ボウルト/ロンドン・フィルにて。いわば”専門外”の人が全曲録音するようなことはもうなくなったか。適度な重さと躍動感が素晴らしい。マンロウ、ジャーヴィスなど名人目白押しで、ソリストのクレジットなしでも「おっ?」と思わせる輝きがある。

さて、なにを着ていこうかな?

・・・なんてノンビリしたこと言っていたけど、気候はともかく職場では暑苦しいことばかり。(精神的に)ま、3年前に親しく担当していたところの(短期間)欠員だし、さっそく朝一番から電話がぎょうさん来ちゃう。明日のスケジュールをちゃらにして、上司と四国の会議対応に。四国はもっとゆったり現場訪問とか、夜の情報収集とか楽しく行きたかったがとんぼ返りで仕方がない。これが本来のサラリーマンの姿だよね。

通勤ではMahler 交響曲第8番〜彼の中ではもっとも苦手とする作品だったが、いまでは充分共感可能。精神が高ぶっているのかな?アブラヴァネル/ユタ響の演奏には強靱なる圧迫感を感じない。もちろん、全曲聴き通せるほど職場は遠くないが。眼の調子回復せず。

2003年9月某日

スポーツクラブでカラダを動かしたし、昨夜も涼しくて熟睡。昨夜と連続してこんなに眠るれるのは数年ぶりと思う。素晴らしき連休。

ハイティンクのMahler 全集(1960年代録音)〜後年のコンセルトヘボウのライヴに聴かれる成熟には足りないが、ずいぶんと好感を持って楽しめます。(まだ、第1/2番のみながら)誠実であること、虚飾がないこと、オーケストラの懐が深いこと。昨日Beethoven を久々聴いてみて、そしてMahler に戻ると「やはり、自分はMahler がしっくりくるな」とつくづく。

Bruch チェロのための協奏的小品集(これは滅多に誰も持ってないCDか)〜静謐なる甘さに痺れる。もっと、手許の在庫CDをちゃんと聴かないと、ね。ああ、一昨日行った演奏会のRegerは無伴奏チェロ組曲の第1番(その第1/3楽章)であることが判明。CDで確認すると第2楽章が難解なんだね。両端楽章はまさにBach の世界。続けて聴くと辛気くさい音楽だけれど、こうして部分を取り出すと理解の助けになる。

お野菜を買い物に行ったついでにBOOK・OFFへ。竹中文良「医者が癌にかかったとき」(文春文庫)は先日、胸が締め付けられるような感動を覚えたが、その続編「癌になって考えたこと」100円で購入。ついでに なだいなだ「アルコーリズム」(朝日文庫)も。250円CDの棚は一昨日在庫払底を確認していたけれど、念のため・・・すると、ムター/カラヤンのBrahms /Bruch 、さらにはピレシュにて「月光」「悲愴」「テンペスト」「熱情」を発見・購入。じつはバレンボイムの「月光」「悲愴」「熱情」もあったが、さすがに苦手Beethoven を連続買いはできず。

きょうはなんの予定もないので、ゆっくり音楽三昧しようと、早速購入したCDを〜とはならずBrahms はナタン・ミルシテイン/ヨッフム盤を。この人の端正な姿勢にはいつも胸打たれます。二度三度と聴いて飽きさせない。先人に敬意を表してフーベルマンの「スペイン交響曲」〜なんといきいきとした明快かつ濃厚な表現!そのあとに収録されたメニューインのBruch は爽やかで、完璧な技術〜なんと15歳の時の録音。天才が天才であった頃の記録だね。

置きっぱなしだったケータイにメールが入っており、仕事上の我がチームのヴェテラン急遽入院とのこと。おおっ!これから大仕事が連続で控えているのに、四国まで諸実務作業しなくっちゃいけないの?勘弁してよ。スケジュール組み直しだね。

2003年9月某日

ああ、きのうは音楽日誌さぼり。音楽会に行きました。若手は素晴らしいね。演奏会終了後、女房に迎えに来ていただいて、やや高級回転寿司屋「函館市場」にてプチ贅沢。混んでましたね。少々凝ったメニューだって、たまには旨いもの。

アジア・アフリカを放浪する友人のサイト「アジア・アフリカの旅、真っ最中」を更新して、サイト用原稿にちょっと着手(完成せず)して、火曜サスペンス劇場の再放送(鷲尾いさ子主演)をウツラウツラしながら・・・って、いつも怠惰な休日とパターンが変わらないじゃない。そういえば我が愛車セルボ・モードのオイルを替えに行ったな。

ワタシのサイト読者にはエラく人気の高いShostakovich 交響曲第11番〜スロヴァーク/スロヴァキア放響(1988年)にて。ああ、なるほどね。静謐なる第1楽章をいかに有機的に、わかりやすく演奏していただけるか。(スロヴァーク盤ではやはりオーケストラが薄いかな?)第2楽章以降の強面楽章は、圧倒的な威圧感でダメ押ししていただくか、それとも美しくクールでいくか、いろいろ表現の幅はありそう。この録音では、やはりオーケストラが少々非力かな?

昼はまだまだだけど、朝夕が涼しくて久々熟睡。疲れた眼をかばいつつサイト用原稿執筆、いくつか。久々、某演奏家でBeethoven のピアノ協奏曲第4番/交響曲第2番に感じるところがあったが、執筆には繰り返し聴取が必要だし、できれば関連CDの比較もしたいところ。でもBeeやんだと、もう同じ作品を聴く気になれない。疲れ果て、正直少々飽きる・・・と言っては罰が当たりそうだけれど。

夕方から久々、女房とスポーツ・クラブ。かなりハードにきっちりこなしてきました。一ヶ月に一度じゃ、ね。ほとんど気分転換の世界か。でも、いいじゃないの。

2003年9月某日

山口まで往復したし、ずいぶんとCDを聴きました。台風が近づいて、雨模様は熱気をさましてくださるが、まだまだ不快指数高いね。眼の調子、一進一退。一週間くらいパソコンのない世界に行きたいね。本を熱心に読んでいるのもよくないのか。

(苦手方面の)コンヴィチュニーだけれど、@390であれば虚心に聴いてみる価値はある。「絹の梯子」序曲、レオノーレ第3番、Mozart 交響曲第41番〜ベルリン放響(旧東)との1950年代の録音(WEITBRICK)。以前の価格2290円と値札が付いているのも嬉しい。気骨ある演奏だけれど、ゲヴァントハウスとの定評ある録音より素直に聴けるかも。

「息子は親父と容姿がそっくりであった」と感慨深いニコライ・アノーソフ(ロジェストヴェンスキーのお父さん)の一枚も@390。(boheme)Bartok'のピアノ協奏曲第3番〜ニコラエーワのソロは、リリカルで強面にならない。1956年のソヴィエット時代だけれど、洗練された味わいもノリもある。オーケストラは全ソ・ラジオ&中央テレビ大交響楽団(このオーケストラはいったいなんなんだろう?)Prokofiev「ロメオとジュリエット」第1組曲〜こちらはややモッサリと調子はイマイチか。オーケストラはソヴィエット国立交響楽団。音質はまあまあ。

Dclassics二枚組は格安で、しかもややメジャーから離れたEMI録音から蔵出しするから目が離せない。Brahms (メニューイン/ケンペ/ベルリン・フィル)、Dvora'k(クレッバース/カーシェス/アムステルダム・フィル)、Tchaikovsky(スピヴァコフ /小澤/フィルハーモニア管)、Sibelius (ヴェルヘイ/フォンク/オランダ放送フィル)各々まったくパターンが違っていて、これほど楽しめるのに890円也。推奨は圧倒的にヴェルヘイ。

明日から三連休。ちゃんとスポーツ・クラブに行こうね。

2003年9月某日

東京渋谷にて「香港辣腕貿易マン来日式典」〜このサイト開設以来5年のお付き合いだけれど、実際にお会いするのは初めて。ま、なんの面識もないジミで華のない中年男性4人組という怪しい集会は、なぜか異様な盛り上がりでみなさま興奮気味でした。翌日の会議〜それに東京も蒸し暑くって・・・・ツカれました。

会議は予定より早めに終了したので、レコファンとタワーを覗いたらやっぱ買っちゃいました。いろいろ。サカリ/アイスランド響のSibelius 交響曲集〜残りは第4/5番だけだったんだけど、ちゃんと450円で発見。粘り強く願っていればちゃんと割安で手に入るもの・・・・あと、ほか、けっこうたくさん。例えばハイティンクのMahler 全集10枚組3050円、とかね。

女房は沢田研二のコンサート行ってます。岡山で二度目。明日は山口。暑くていやになる。

2003年9月某日

本日より東京行き。明日の地元会議は代理出席をお願いし、資料のみ渡すことに。とんぼ返りで山口行き。その資料も作成済み。これから大小諸行事が連続して、さすがに少々お仕事がキツい〜純実務的にね、量が。

Weber 交響曲第1番ハ長調〜封を切っていなかったBRILLIANT3枚組はマリナー/アカデミー(1982年録音)で。Weberは大好きだし交響曲もむかしからお気に入りだけれど、ピンとこない。ジョージアディス/クィーンズランド響(NAXOS 1994年録音)に替えると、ああ、これね、という感じ。素朴で躍動感溢れる旋律がしみじみ楽しいじゃないの。

ところでこのジョージアディス氏、ウィンナ・ワルツなんかの楽しい演奏する人ですよね。元ロンドン響のコンサートマスター。プレヴィン時代かな?すこぶる生き生きしていて、クィーンズランド響(オーストラリア/ブリスベーンのオーケストラですね)も好調。

じゃ、行って来ます。東京では廉価盤の出物はあるかな?最近、どうも良いのが見あたらなくて。

2003年9月某日

昨夜は、この音楽日誌をアップしてそうそうにPCを切り上げ。(眼の調子悪いため)そういえば、AthlonXP1700+マシンを修理に預けてから3週間以上経つが帰ってこない。どうなったのか。

今朝、カーゾン/ブリテンでMozart ピアノ協奏曲第26/23番。名盤は世間に数々あれど、これほどピアノの音色そのものに瑞々しさと、奥行きを感じさせるものは滅多にないでしょ。引き続きMahler 交響曲第6番〜シノーポリ/ベルリン・フィル(1986年エア・チェック)お時間まで。これは「第6番開眼!」録音であったはずだけれど、久々に聴くと集中できない。レーグナー辺りでイメージが変わったか、たんなる集中力不足か。

さ、久々のお仕事。溜まりに溜まったお仕事片づけましょ。

(さっさと帰宅)うっひゃー、暑いね。どーしょーもない。ズボンもべたべた。やる気も出ない。予算数値もイマイチだし。でも、食欲が落ちないから困っちゃう。とにかく、溜まった諸作業を淡々とこなしていくばかりか。通勤ではローラ・ボベスコ「珠玉のヴァイオリン小品集」〜(p)1979となっているが、いつ頃の録音か。ちょっと鼻に掛かった独特の音色がセクシーで、ありきたりな選曲ではないところも好感を持てるね。@333で購入/定価2300円也。

眼の調子イマイチなので、PC部屋滞在は減ってます。Wagner 前奏曲集(レーグナー/ベルリン放響 1977年録音)〜ああ、コレ良い演奏だね。威圧感なく、誠実で、地味で、しかも包み込むようなスケールは失わない。「トリスタン」前奏曲でぐっと来たのはクライバー以来かな?

明日から東京。なんかメンドー臭いが。

2003年9月某日

おっさん7人にあんパンマン列車は似合わない。徳島県の山奥、四国のほぼど真ん中〜大歩危・祖谷(いや)温泉へ。ま、限られた予算で職場三チームに分かれて、我々はおっさんばかり7人。JR四国の「あんパンマン列車」がここまで似合わないメンバーも珍しい。大歩危駅までは一時間半くらいか。祖谷温泉は駅の側か、と勘違いしていたけれど、バスで更に30分以上。とにかく秘境中の秘境でしょう。平家落人伝説はホンマだそうです。なにもない。

地元でとれるものを意識した主張のある料理。おいしかったよ。いまごろこんな良い天候になってもどうしようもないが、祖谷温泉ホテルに到着〜さっそく昼食+当然ビールを。たいへん美しい景観であり、建物も、食事も「ありきたりのマグロの刺身」的メニューがなくて主張がある。なんか、精進料理っぽいが。大仰なケーブルカーで急斜面を降りて170m(だったっけ?)、露天風呂に入る。39度が温くてちょうど良い。硫黄臭くてかなりリキのありそうな温泉だし、渓流も気持ちよいが、狭いね。

落ちそうで怖いかずら橋琵琶の滝。爽やか。またケーブルカーで上って、ホテルに戻って生ビール〜ヘロヘロ状態。有名な「かずら橋」(足下が落ちそうで怖い。酔っているし)へは懐かしいボンネットバスというところが、観光地としての工夫を感じさせる。夏休み明け、平日なのにけっこう観光客は来ているもんだね。ご近所の琵琶の滝〜その昔、平家の落人が都の華やかな生活を偲びながら琵琶をかき鳴らしたという(ホンマかいな)〜も爽やか。駅側の「歩危(ぼけ)マート」という凄い名前の店でお茶なんか買いながら帰岡しました。車中参加者全員熟睡。

懐かしいボンネットバスあ〜あ、明日からまたお仕事。





2003年9月某日

湯原温泉景色湯原温泉に行って来ました。ま、観光に行ったワケじゃないし、いまどき団体用の旅館なんて・・・というところだけれど、外見は立派、内装もきれいに塗り替えてはいるが、部屋のトイレの時代錯誤的旧さ、洗面所の異常に窮屈なつくり、全体に漂うカビ臭さ〜コレじゃダメだ。せっかくの立派な温泉も台無し。もともと食事は期待していなかったせいか、まあまあ。でも、これといった売り物というか、特徴はないんだよね。岡山から高速で一時間ちょっとでした。天候良好。人間関係と遅くまでのおしゃべりは楽しかったね。

昨日、出発前に床屋さん〜ついでにBOOK・OFFへ行ったらMozart 「フィガロ」抜粋(E.クライバー/ウィーン・フィル)発見。もちろん250円。たしかMozart 生誕200年を記念して録音されたステレオ録音だよね。オーケストラも歌手も表情が濃くて、しかもコクがある。音質良好。

明日は職場の旅行で祖谷温泉。なんか温泉ばっかり。

2003年9月某日

ああ、とても良い天気で山口の山々が青々と美しい・・・って、今更遅いよ。7月中旬くらいからそうなってくれないと。昨日、山口〜広島へ。やっぱり出張スケジュールがやばかったみたいで、広島での仕事が若干滞留している。本日、一時間くらいはフォロー作業を事務所でこなさないと。広島で夜、三ヶ月ほど一時異動していた人の復帰祝い。最終のこだまで帰岡。

携帯用CDプレーヤーの右チャンネルが時として鳴らなくて「買い換えか?」と悩んでいたけれど、解決。ま、接触が悪いことに間違いはないが、本体にイヤホンジャックをしっかり、きっちり押し込むことなんだね。そこがツボ。今回の移動は大丈夫でした。

Debussy ピアノ曲集(第二集)〜ティオリエ(NAXOS 1995年)で。「小さな黒人 」(この訳OKですか?)「こどもの領分」「おもちゃ箱」「古代のエピグラフ」〜クセもの的演奏でしょ。いろいろな変化ワザ、小技が頻出するが、クールな音色。技巧が達者で、乙に澄ました演奏は充分個性的。が、音楽全体の姿はわかりにくいか。(録音良好)Dvora'k 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」/第14番〜モイゼス弦楽四重奏団(NAXOS 1988年)洗練された響きではないが、暖かい旋律は堪能可能。知名度が少々劣る第14番だって懐かしさ溢れます。両CDとも@250にて購入。

BRHMAS セレナード第1/2番〜アラン・フランシス/ミラノ・ヴェルディ管(ARTE NOVA 1996年)にて。第1番はお気に入りの曲で、ストコフスキーが愛聴盤。なんと43分の大曲。ホルンの音色が安易で全体としてやや緩い演奏だけれど、二曲とも収録されているのは貴重です。日本盤で解説を読むと、楽器編成に誤解があったことが判明。ありがたい。@350にて購入したもの。

夕方、待ち時間で広島Groovin'を覗いて3枚購入。Wagner 前奏曲集(レーグナー/ベルリン放響)、クレーメル/グート他ワルツとポルカ集、Mozart 「ハフナー・セレナード」(ヴィルトナー/西崎崇子)〜これのみ先に聴いたけれど、全体にデジタル初期臭いカタい録音(1990年だけれど)が気になるが、演奏は素晴らしい。西崎崇子のヴァイオリンが雄弁でコクがある。前後に行進曲(K.249)を入れてくださっているのも「いかにも楽隊の入退場」的雰囲気があって嬉しいもの。3枚で1040円。

本日、明日と野暮用で某会議に泊まりがけ。ま、温泉だけど。

2003年9月某日

天気予報見るとずっと良い天気みたいだね。激しい夕立が来て気温が下がる・・・なんて、正しい夏、みたいだけれど、もう9月だっせ。

眼の調子悪くPC自粛中。それでも在庫原稿でサイト定例更新を。朝、Bruckner 交響曲第7番〜ブロムシュテット/ドレスデン(1980年録音。350円で購入)を聴きつつ、出張には何を持っていこうか思案中。この演奏、一部で非常に高い評価を得ているようだけれど、理解できるようなできないような・・・正攻法、虚飾なし、オーケストラの地力(サウンドそものがBrucknerしている)のみで勝負したような、「なにもたさない、なにもひかない」系演奏か。「なにもしない」ようにも聞こえる。

では、今週初めての出張に行って参ります。

2003年9月某日

一日サボってしまったし、きょうは気合い入れていきまっしょい。PCを眺める時間はなるべく減らすよう努力しましょう。

Beethoven 、Brahms 辺りの交響曲は全然聴く気になれなくて、(少なくともBeethoven は)数ヶ月聴いていない。Brahms 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 作品67〜ブダペスト弦楽四重奏団にて。これだったらOK。ある意味凝縮されたBrahms の味わいそのままで、音楽としての”広がり”を痛感。憂愁な味わいもいつも通り。

でも、フィル・アップのSchumann ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44が始まるとすべてが一変。この希望が吹き上げるような、晴れやかで躍動的な世界。彼の交響曲はかなりの苦手だけれど、ピアノ曲、室内楽における自由闊達な表情は大好き。ゼルキンのピアノの安定感抜群。ブダペストの繊細なる細部の彫琢も一流。

(帰宅後)予定した資料作成順調に進捗。でも、ほんまは今週一本広島出張を入れることを忘れていたみたいで、ずいぶんと電話が続く。どうりでヒマだった訳だ。眼の調子は一進一退か。PCは少々自粛しないと。

通勤ではグローヴス/ロイヤル・フィルの「An English Celebration」(RPO CRCB-2005 @333で購入)これは1989年の録音。すべて弦のみの作品。このオーケストラの弦は厚みや響きに美点があるわけではないが、爽やかな落ち着きはある。Brittenの「F.Bridgeの主題による変奏曲」が自在な旋律の変化があって新鮮。Elgarのセレナード、Vaunghan Williams「タリス幻想曲」は、いかにも英国風(と言っちゃ安易だけれど)の落ち着いた味わいが深い。

Tippet「Corelliの主題による協奏的幻想曲」はこのCDで初めて聴いた作品。イタリア・バロックが壮麗な建築物に育ったようなスケールがある。このCD定価は@2800でっせ。

2003年9月某日

朝は涼しいけど、やっぱりきょうも暑くなるらしい。朝一番から眼科に行くことに決意。出張しないと一日中PCとにらめっこだし、自宅でも趣味がPC関係だからね、眼が疲れているのは当たり前か。ここ数日、自宅での使用は最低限にして、テレビなどぼ〜っとして見てます。早く就寝するし。気持ちよい熟睡!までいかないが、それなりに眠れる。

今朝もグールドにてBach パルティータ第2番〜たしか就職して最初の年末一時金で「グールドBach 全集」(もちろんLP)を購入した記憶有。数十年のつきあいだけれど、ようやく音楽の姿が見えてきた思い。先日、ミュラー=ブリュールのBach を聴いて「いかにも現代風」リズムとテンポに感心した(でも、軽妙とは言えない)が、これも子供時代(おそらく小学生)からのお付き合いである管弦楽組曲第2/3番(マゼール/ベルリン放響)を。

充実しきったアンサンブル、千変万化する表情の濃さ、スケールの大きさ、これほどおもしろい演奏はない。サイト原稿には加筆したいもの。

・・・眼科にいってきました。いわゆる「ドライ・アイ」だね。パソコンのこともあるし、運動不足も老化もあるでしょ。眼圧は正常だし、キズも付いていないらしいが、こんどゆっくり精密検査をしたほうがよい、とのこと。点眼薬を二種いただきました。病院は混んでいたし、猛暑だったのでそのまま仕事はお休み。夕方、土砂降りの降雨有。

前回、失敗したメールアドレスの変更を実行。hayashi8@fbe.freeserve.ne.jp →これは長ったらしくてキライだったし。 → メールはこちらへ迄classic@hyper.cx  へ。
ゆらさんに教えていただいた、「複数のHTML & テキストファイル内を一括置換 TextSS」というソフトで(あっ、という間に)一括変換。FFFTPにてアップロード終了。よろしく。

2003年9月某日

今朝は涼しいけど、昨夜も不快な湿度だったね。今週の仕事は余裕。というかヒマ。たまたま。

イタリア放送海賊11枚組チェリビダッケはMozart へ。二台のピアノのための協奏曲 変ロ長調K.365〜ブルーノ & ティト・アプレア(p)/イタリア放送ローマ交響楽団(1968年)で。昨夜の「ハ短調ミサ」とはうってかわって、リラックスして楽しげな表情が良い感じ。引き続き、ハフナー・セレナードK.250〜イタリア放送ナポリ”スカルラッティ”管弦楽団(1968年)にて。第1楽章の異様な遅さに驚くが、あとはおおむね充実した”ノリ”があって、楽しいもの。

それにしても音は「AM放送」並。朝食を取りながらBach パルティータ第1番〜グールドにて。これはSONYじゃなくて、FICの海賊盤。もう買って10年になると思うけど、この、ゆったりとしたリズム感を意識できるようになるまで、ずいぶん時間が掛かったな。目からウロコ的発見に驚くばかり。

息子、本日にて広島郡部へ帰還。毎日ダラダラしていたからね。女房悲しむことしきり。

通勤にてDebussyのピアノ曲〜主に前奏曲集第二巻(ゴードン・ファーガス-トンプソン)を。これBRILLIANTのありがたい全集だけど、ASVの原盤かな?1989年録音。素直だし、表現される曲想がとてもわかりやすい。子供時分にリヒテルのLP(ライヴだった)には(ワケわからんで)呆然とした記憶有。録音のせいもあったんだろうね。

暑い、暑すぎる。もう9月だからいいって。今更。お仕事も全然やる気にならん。お部屋をよ〜く冷やして、やっぱりDebussyを。ACCORD(アコールと読む)レーベルの二枚組で、ピアノ曲と管弦楽曲の配置が絶妙。ロザンタール/パリ・オペラ座管の「牧神」「海」「遊技」は、これほど洗練され、しかもコクのある粋な演奏には滅多にお目にかかれない。1960年以前の録音のはずだけれど、音質極上。ジャック・フェヴリェのピアノも同様。オーソドックスだけれど、説得力のあるピアノも希少価値でしょ。

眼がとても疲れている。明日、眼科に行こうかな?

2003年9月某日

9月。蒸し暑く、数日ぶりにエアコンを入れて就寝。ダラダラと不快な気候続く。運動不足の自覚あるが、体調はそう悪くない。今週はたまたま金曜まで出張がなく、本日の会議を乗り切れば余裕(のハズ)か。

月が替わったので「近況」更新。(評判の悪かった)表紙のバック色も変更。昨夜、寝る前にBach イギリス組曲第1/2/3番〜グールドにて。先日購入したポゴレリチによる第2/3番(DG 1985年録音)がとても気に入って、比較対照してみたもの。

精密緻密水も漏らさぬ集中力のポゴレリチに比べ、グールドはラフ(粗雑、という意ではない)でなんと自由なことか。これは(かれのことだから計算尽くなんだろうけど)大きなリズム感を大切にしながらも、どことなく牧歌的な〜ダルではないが〜味わいさえ感じちゃう。今朝、引き続き第4/5/6番を聴いておく。

Bruckner 交響曲第8番〜シューリヒト/北ドイツ放響(1961年 VIRTUOSO)前半二楽章のみ。先日、同じボックスの第9番(1951年 シュトゥットガルト放響)に集中できなかったが、これは表情も濃くて、説得力が深い。

さ、今月もなんとか乗り切りまっしょい。

(猛暑の中帰宅)なんやねん!この蒸し暑さ。ま、ほとんど事務所の中で会議だったけど。朝、リュックの中のCDプレーヤーのスイッチを入れてみたら、なんとバッテリー切れ。残念。本日の資料作成、会議乗り切って、週末出張までヒマ〜ゆっくり資料でも作り貯めしようかな。ゴミの山と化した机身辺も片づけたいし。

Mozart ミサ曲ハ短調K.427〜チェリビダッケ/イタリア放送ローマ響/合唱団(1960年)にて。もの凄く雄弁で、オペラティックな演奏だ。とくに合唱。イタリア・オペラ本場だから仕方がないか。録音はあまりヨロしくない、というか、ずいぶんと肌理が粗い。このCETRA11枚組は5000円弱で購入したと思うけど、別なレーベル名で更に安く目撃したときは少々ショックだった記憶有。ま、いいじゃないの。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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