音楽日誌

上ほどあたらしくなります
可愛いクルマ。ご近所にて。2003年6月撮影。35万画素おもちゃデジカメで撮影
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2003年7月某日

昨日はお得意さまと三重県山中の工場訪問、帰り、新大阪で失礼し(なんせ、大阪は年に一回訪問できるかどうか・・・)安田さんと待ち合わせ。彼は現サイトを開設される前からの知り合いながら、なんと初対面。その誠実で真摯、知的な(どこかの某Kechiサイト管理人とは正反対か!)お人柄に感心する。同い年。ワタシの大阪時代の職場同士がごく近所で、その辺りで少々お酒を〜ああ、大阪も料理がおいしいね。

で、遅くの岡山行き新幹線を待っていると、先ほど別れたお得意さまの上司の上司にあたるエラい方と偶然に遭遇、岡山まで散々仕事話で盛り上がってしまう。今回は、CDプレーヤー持参せず。安田さんからは、「ボレロ」〜ナヌート/リューブユリヤ放響+「カルメン」組曲(ロイック・ベルトランド/放送交響楽団・名義)のCDをいただく。

そんなにうんと飲んだ記憶はないが、女房は「凄いいびきだった」とのこと。きょうはこれから山口〜夜は硬派のクラシック音楽ディレッタントであるB氏、今月二度目の来岡有。

2003年7月某日

やや湿度はあるが、北海道のような夏の朝。カラダは楽だけれど、夏は夏らしくないと・・・「冷夏」なんていう長期予報はあったっけ?昨夜は早々に就寝。

ロザンタール/パリ・オペラ座管のRavel には特別の味わいがある。かなり明快な、主張のはっきりとした演奏なんだけど、重くなったり、野暮ったくなったりしない。薄味ではないが、”粋”が漂う。フランス特有の響きの薄いオーケストラだけれど、これほどに説得力のある演奏は珍しいかも。

数日前に「ダフニス」全曲〜アンセルメで聴いたけれど、かなり細部がラフ、雰囲気で聴かせるタイプで賛否両論だと思う。でもね、最近「雰囲気」なんて感じさせる演奏ってありますか?ちょっと頼りなくて、細くてクールな響き、いったい演奏芸術はどうなっちまんたったんだい!

昨夜、(定評ある)ミュンシュ/ボストン響で「ダフニス」全曲(1955年!のステレオ録音)を。この間、モントゥー/ロンドン響なんかの鯔背な演奏を聴いていたせいか、どうも細部が明快でないような、ちょっと乱暴なような気もする。が、集中できていないから、なんとも判断できず。今朝、ロザンタールとの比較で、クリュイタンス/パリ音楽院にて「ボレロ」「ラ・ヴァルス」〜ああ、美しいね。味があるね。大好きだけど、ちょっと優等生過ぎかな。こちらは。

これから三重県方面に出張。遅く帰って、翌日も早朝から山口へ。

2003年7月某日

雨が降ったり止んだり。やや暑いが例年はこんなもんじゃない。予定の80%くらいの作業消化で、目が痛くてどうしようもない。さほどに残業せず帰宅。愛用のKENWOODのポータブルCDプレーヤーは、角度によって右チャンネルが聞こえなくなる。先頃捨てたイヤホンは不良じゃなかったんだ。けっこうストレス。

ブルーノ・ヴァイル/ターフェルムジーク(ジーン・ラモン;リーダー)による「バロック・オーケストラへの招待状」〜これは1992年の発売だけれど、勢いがあってなかなか楽しい。でも期待の「アイネ・ク」は、記憶と違っていた、というか、最近ゆったり豪華系を聴きすぎたせいか?最近、順調に録音は続いているのかな?新譜には興味はないので、とんと様子はわからぬ。

2003年7月某日

昨夜、話題(であるとのウワサの)「C.S.I.」という洋もののテレビドラマを拝見。「E.R.の視聴率を越えた」なんていう謳い文句だけれど、ま、結論から言うと「E.R.」の足下にも及ばない。(一部同じ女優さんが出ている)これは慣れ?それとも犯罪捜査ドラマと、医療を舞台にした心理ドラマとの違いか?

BBSで話題の「アイネ・ク」〜ベーム/ウィーン・フィル(1943年)で。この人は、謹厳実直一筋表現で、録音では真価がわかりにくい人かも知れない。続く「後宮」「フィガロ」序曲(シュターツカペレ・ドレスデン 1939年)のほうは実演の勢いを連想されて、楽しい。Handel のリコーダー・ソナタ集(ツィドラ NAXOS)〜これはずいぶんと以前に買ったCDで、ちゃんとした全集をいずれ買おう、と思いつつそのままになっていたもの。清冽で牧歌的な旋律は、昔からのお気に入りでした。

梅雨は開け、それなりに気温は上がってくるが、まだまだ例年のリキはない。どんよりと曇り。きょうはやっつけるべき締め切り仕事がたくさんある。

2003年7月某日

いつもの(憂鬱な、そしてとても涼しい)月曜。でも最近、日曜日に今週の仕事のスケジュールは一切考えないようにしていて、これはますます憂鬱に眠れなくなるから。仕事がちゃんとあるだけ幸せ・・・と思わないと。

昨夜、サカリ/アイスランド響のSibelius 交響曲第1/3番〜とても現代的で、勢いがある演奏だと思う。ロザンタール/パリ・オペラ座管のRavel /Debussyを断続的に確認。たしか1960年前後の仏ヴェガ録音で全集になっていた(?)はずだけれど、録音水準といい、洒脱な味わいといい、オーケストラの音色がカルく、セクシーな味わいといい、久々に良いものを聴いた、といった感想。(ACCORDレーベルにて)

朝、カラヤン/ベルリン・フィルでSibelius 「カレリア」+交響曲第5番(EMI)を聴くが、このリズムの重さ、濃厚感は曲本来の味わいとはおおいに違和感有。これでこの曲を覚えた人は「こんなもんか」と思うんだろうな。

歴史的録音でSchubert 弦楽四重奏曲変ホ長調D87(カルヴェSQ)、イ短調D804「ロザムンデ」(コーリッシュSQ)を聴くが、イマイチ集中できない。これは聴き手の問題による、と想像されるが。

通勤では、Ravel 弦楽四重奏曲〜シャンペイル(?)弦楽四重奏団(1954年)で。ロザンタールの「ラ・ヴァルス」「ボレロ」、サンカン/デルヴォー/南西ドイツ放響のピアノ協奏曲と併録だけれど、演奏の同質性が感じられる。つまり、粋でうんと個性的。これほど濃くて、シニカル、しかも美しい「ラ・ヴァルス」は初体験だし、燃え燃えのピアノ協も強烈なる印象。素晴らしい。

仕事は「ああ、明日一日外出はなしだな」と、さっさと見切りを付けて、すべての矛盾は明日に持ち越し。これで良いんです。さっさと帰宅して数年ぶりに「新世界」(パターネ/ハンガリー国立管弦楽団)にて。ざっくりした味わいの、勢いと謡いに溢れた演奏で魅了されました。

2003年7月某日

休み。ここ最近、土曜は休んだことがないので日曜のみの貴重な休日。天候相変わらず。天変地異が続くね。東北の地震は東京でもちょっと揺れました。

「Masters of the Strings」(歴史的録音のヴァイオリン協奏曲集)10枚組(History)の点検を。なんせ1480円だからね、覚悟はしていたんだけど。全24曲収録中ダブリは〜

Bach BWV1041 メニューイン 〜Soli Deo Gloria で
Vieuxtemps ハイフェッツ〜 NAXOS で
Sibelius ハイフェッツ〜 NAXOS で
Glazunov ハイフェッツ〜 NAXOS+History(バルビローリ) で
Brahms ダブル・コンチェルト(但し、第1楽章のみ収録) ハイフェッツ/フェイアマン NAXOS+History(オーマンディ) で
Brahms クライスラー History(バルビローリ) で
Mozart No.5 ハイフェッツ NAXOS+History(バルビローリ) で
Mozart No.3/7 メニューイン 〜History「Mozart Delux」より
Beethoven クライスラー History(バルビローリ) で
Dvora'k オイストラフ History(The 20th Century Maestros40枚組)で

う〜む、10曲だから41.6%の重複。「それでも安い!」のは事実ながら、Historyレーベルって音源の使い回しが多すぎませんか。でも、ま、まずちゃんと聴くことですね。買ったまま放置して記憶を失うから、ダブり買いの過ちはなくならない。

最近、読書量が著しく減っているという自覚はあるので、ノーミソの鍛錬になるものを再読。古田武彦の第3作「盗まれた神話」〜これは「記紀」とりわけ「日本書紀」の、失われて現存しない「九州王朝の記録」からの簒奪を類推するもので、ヘタなミステリーよりずっとおもしろい。角川文庫で5冊分、講談社文庫で4冊分、しっかり再読しようかな?ボケ防止のためにも。

「Chamber Music」(History)10枚組〜こちらは3,480円で少々高い。ダブリは知れているだろう、と思って購入に踏み切ったが、そうは問屋が卸さない。到着して、即、在庫に思い当たる節が・・・・

Schubert
「鱒」〜シュナーベル/プロ・アルテ弦楽四重奏団〜これはなんと4種目。
ピアノ・トリオ変ロ長調D898〜ハイフェッツ/ルービンシュタイン/フォイアマン(「Schubert iade」10枚組より)
弦楽四重奏曲変ロ長調D112〜ブッシュ弦楽四重奏団(同上)

更に問題はMozart だ。
オーボエ四重奏曲K.370〜レオン・グーセンス/レナー弦楽四重奏団(これは三種目)
ヴァイオリン・ソナタホ短調K.304〜シゲティ/マガロフ〜History「Mozart Delux」より

・・・・おお!意外と少ない。クラリネット五重奏は「Mozart Delux」がケルだったのに対して、こちらはグッドマンで対抗。楽しいじゃないの。全24曲中5曲だから20.8%重複。ま、なんとか許容範囲か。

ロザンタールの往年の名演奏を含むRavel 、Debussyの各々2枚組。これは1,680円(二枚組で)だから、そう安いとも言えないが、ロザンタールはどうしても聴きたかったし、フェブリェのピアノが想像以上にしっかりとしていて、企画ものとしては極めて完成度が高い。録音も優秀でした。

2003年7月某日

お取引先と、久々、かなり飲み過ぎ、サイト更新も思うに任せず早朝東京へ。レコード屋を覗くが、そう魅力的な出物は見あたらない。夜、ワタシのサイト「誤執念の集い」〜初対面の方も含め、渋い飲み屋で開催。やや二日酔い継続気味か。いつものバカ話しを遅くまで。

翌日、所用を夕方までこなして、中古屋さんでNAXOS二枚。@450。サカリ/アイスランド響のSibelius 交響曲第2/1/3番。先日、第6/7番を手に入れているから、残りは第4/5番の一枚となる。羽田までの移動中に第2番、岡山空港から駅までのバスで第1番を聴くが、想像以上に立派で、呼吸の深い演奏に驚いてしまう。特別に美しかったり、厚みのあるオーケストラではないが、弱さはまったく感じない。アツく、勢いのある現代的な演奏だ。

中古屋をうろうろしてたので、飛行機出発ギリギリに到着してしまい、夕飯を食い損ねちゃう。岡山に夜到着したら、22度だって、もう八月だよ。

帰宅してみると、YAMCHIKUからCD計24枚到着。「Masters of the Strings」「Chamber Music」各々10枚組。覚悟はしていたけれど、既存所有とかなりのダブリ(トリプルも一部)有。それにロザンタールの貴重な録音を含むRavel 、Debussyの2枚組。ぼちぼち聴きまっしょい。

もう一本郵送物が届いていて、サイト読者からの素晴らしきプレゼントながら、ちょっと公には書けない。たっぷり堪能しちゃいました。

2003年7月某日

相変わらず涼しい。きょうは精力的に諸実務を片づけたいもの。7月度はまったく予算行かず。でも、トータルでは昨年実績を上回っているんだけど・・・と言い訳。

トーマス・シッパーズ/コロムビア響の「序曲集」〜想像通り、溌剌イキイキとした演奏ばかりで、選曲もじつに考えられていて、この人、オペラの人だったんだな、と思う。なんども聴き返して再執筆を試みる「エニグマ」〜モントゥー/ロンドン響で。ノーマン・デル・マー/RPOでひとつの理想を見たような気もするので、この宿題は片づけたい。

PCの動き、どうも怪しい(ときにアプリケーションの起動が遅い。日本語変換も。時々ね)のでデータ・バックアップしようかな。どうも、拙PCの寿命は短い。明日、早朝より東京なので本日中にサイト定例更新予定。

2003年7月某日

早朝より広島出張。帰宅は夜7:30。こんなもんでしょう。目が疲れていて困っちゃう。

今朝、聴いた音楽はBruckner交響曲第4番〜ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン(1936年)にて。「激演」とのウワサもあって確認したが、そうでもない?彼の謹厳実直さが良い方向に出た演奏ではあると思う。でも、やっぱりベームならウィーン・フィルとの英DECCA録音で聴きたいね。

出張中は、昨日に引き続きシルヴェストリで。かなり以前サイトに掲載して、そうとういい加減なことも書いている「シェヘラザード」+「禿げ山」「中央アジア」。金管の爆裂が爽快。「中央アジア」はまさに哲学的な名曲の域に達していて感動する。ボックス・セットで追加された「ルスラン」(これのみフィルハーモニア管)は、意外とシャキッとしてないが。これは楽しめます。

引き続き「エフゲニ・オネーギンのポロネーズ」「1812年」「イタリア奇想曲」「フィンランディア」「すずめばち序曲」「タリス幻想曲」〜1960年代のボーンマス響は黄金時代だね。ちょっとアクのある強靱なサウンドに痺れちゃう。

帰り、広島駅前のGroovin'で中古盤漁りを・・・これが楽しいんだな。ありましたよ、掘り出し物。ノーマン・デル・マー/RPOの「エニグマ」「威風堂々」〜コレDG盤ですよ。帰りの新幹線で聴いていたけれど、この曲でこれほど感動した経験は皆無!とくに「威風堂々」のアツいアッチェランドは思わず「プロムス」での会場の歓声を連想してしまうほど。トーマス・シッパーズの「序曲集」〜SONYの1000円盤を買い損ねていたので、待望の収集。いずれも@580マイナス割引券△200円。

2003年7月某日

今朝も涼しい。九州地方では大雨でたいへんな被害だけれど、冷夏は話題にならないのか?農作物は大丈夫なの。今シーズンは(ウチでは)いちどもエアコンを使っていない。

Mozart ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488〜シュナーベル/ロジンスキー/NYPO(1946年)で。History10枚組第2集は楽しめるセット(但し、Mozart 2曲、Schubert 2枚分はほとんどダブり)だけれど、彼の個性は全面的には理解できていない。このMozart も細部に急いたところがあるものの、そう雑には聞こえないし、これはこれで拝聴すべきできあがりなのだけれど。

Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜シルヴェストリ/ロンドン・フィルで。これはほんまに立派な演奏で、ワタシのサイト最初期に取り上げたが全面書き直しが必要でしょう。先日1980円で目撃した10枚組ボックスでダブるが、国内盤(新星堂)ではワルベルク/フィルハーモニア・プロムナード管の「イタリア」が収録され、久々聴くと「眼からウロコ」状態の味わい深さ有。オーケストラはフィルハーモニア管かな?アンサンブルはひじょうに優秀。

先日のBCJの「マタイ」絡みでメールをいただき、野々下さんのソプラノのCD〜Monteverdi「聖母マリア夕べの祈り」ほんのサワリをいただく。(著作権問題厳密にあるため)その素晴らしきお声、古楽器の古雅な響き、調和する合唱の透明なこと、わずか数分の部分収録であることに欲求不満状態がつのるばかり!でも、ありがたい!スコラーズ・バロック・アンサンブル(NAXOS)で渇きを癒すことに。

通勤では、シルヴェストリ/フィルハーモニア管で「前奏曲」「魔法使いの弟子」+Stravinsky「三楽章の交響曲」を。前二曲はモノラルだけれど、音の状態は良好。メリハリ、構成のはっきりとしたわかりやすい演奏で、とくにStravinskyはこの曲の真価を発見する思い。暴力と知性が調和した快感有。

2003年7月某日

祝日だけれど、早朝女房のクルマに送っていただいて”のぞみ”にて広島迄。更に在来線に乗り換えて、目指す行事の会場へ。知っている人は沢山いて、いっぱい声も掛けられる。幸い、天候も良くて盛況、ワタシの任務も無事終了。知り合いにちょっとビールをご馳走になる。ゆっくり、のんびり帰宅。

移動中は、オイストラフ/ヌッジオ/スイス・イタリア語放送管によるBrahms/Mozart (第5番)協奏曲〜1961年ライヴを。コレ、モノラル録音だけれど、人工的にやや音場の広がりを付けているようで、音質はかなりヨロシ。このテンションの高さと、ライヴならではアツはまったく凄くて、まさにオイストラフ再発見の驚愕連続。

引き続き、BRILLIANT(2枚組500円)で「Romantic OBOE CONCERTOS」〜Mozart 、Bach 、の有名どころはもちろん、Handel 、BELLINI、MATCELLO、Albinoni、Handel のそれなりの知名度作品+Salieri、LEBRUNなど多彩に協奏曲が収録されて飽きさせない。驚くべきはすべての作品のソロ・バックが異なることで、音質的、演奏スタイルの違和感もないでもないが、どうせ寄せ集めるならここまでやらないと・・・という感慨深い。

帰宅して、プリムローズのヴィオラでBach 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調〜響きが軽く、別な作風を味わえます。続いてカラヤン/ベルリン・フィルで「ドイツ・レクイエム」〜これが1970年代のEMI録音。上手いし、スケールもあるけれど、この時期のカラヤンって雑な感じがしません?録音の問題もあるのか?同時期のEMI録音のSibelius でも、同じような印象だったし。

2003年7月某日

昨日購入した新しいパンツがきつくてよく眠れなかった。早朝に目覚める。とても涼しい。きのう夕飯は女房と、ご近所に新しくできた「エビス水産」という居酒屋に行ってみるが、岡山としては出色にサカナの鮮度が良いのと、安く、注文して出てくるのが早いのもありがたい。但し、ワタシはもっと凄い鮮度の料理は沢山知っている。贅沢者。

昨日タワーで「ERMITAGECONCERTO」というレーベルのCD、二枚組@890で購入〜これは不思議だ。内容はERIMITAGEそのもので、このレーベルは「AURA」に衣替えしたはず。オイストラフ/ヌッジオ/スイス・イタリア語放送管によるBrahms/Mozart (第5番)協奏曲〜1961年ライヴは、AURAでまったく同じものが出ている。

ナタン・ミルシテイン/バルサムによる1957年のコンサート・ライヴは、初めて知った存在で、この人の清潔かつ背筋が伸びたヴァイオリンにはいつも感服する。「シャコンヌ」がこれほど、劇的でなく、淡々と演奏されたものは初めてかな。てっきりERMITAGEの売れ残りを寄せ集めたのか、と思ったら、そうでもないらしい。二枚とも音質良好、演奏も最高!

マルケヴィッチ/フランス国立放送管弦楽団でBach 「音楽の捧げもの」(EMI)を。ちょっと硬派でしょ?いいよね、こういう大編成のBach って。夕方、女房に説得されて(先週さぼった)スポーツクラブへ。やっぱ、気持ちいいよね。飲みにいくヒマと金があったらスポーツクラブへ行くべき!と理屈ではわかっているんだけれど・・・

先日「BCJのマタイ」と、ちょろりと音楽日誌に書いたら数通メールいただき、おおいに恐縮しちゃう。サイトを開いて5年、なんに反応があるのかわからんもんだね。人生いろいろ、好みもいろいろ。

2003年7月某日

夜中、激しい降雨で目覚める。朝、起きると雨は一応やんでどんより。ちょっと、ノンビリしてから休日出勤しようかな。更新した「igor stravinsky 2枚組」 の現物CDはとうとう探せない。いったいどこに紛れ込んだのか?最近、こういう事象が多い。まさに「ボケ症状」。

 ・・・・と、思っていたけれど、二日間掛かって出てきました。いやぁ、嬉しい!どこにあったかって?いつものDG置き場にフツウにありました。で、コシュラー/チェコ・フィルで「春の祭典」「ペトルーシュカ」を〜って、CD探しながら聴いていたので、ほとんど集中できません。デュトワ/ロンドン響の「ペトルーシュカ」再聴〜まったり緩めで良い感じ。ほか、昨日通勤ではゲンネンヴァイン/バイエルン州立管によるHaydn「四季」抜粋など。

〜ちょっと職場へ。到着直前にじゃじゃ降りの雨〜そこはかとなく最低限実務して、レコード屋さんを冷やかして、昼飯喰って帰宅。通勤では、アンネローゼ・シュミット/マズア/ドレスデン・フィルにてMozart ピアノ協奏曲第5/6/8番+コンサート・ロンド ニ長調K.382〜この曲かなりのお気に入り〜を。明快でチカラ強い打鍵が、”やさしさ”を生むという奇跡。ドレスデン・フィルの硬質な響きは、いつになく溌剌としたマズアの指揮ぶりで盤石のサポートか。

2003年7月某日

梅雨は開けない。どうなってんの?昨夜も涼しかったし。

Mahler 「復活」〜オーマンディ/ミネアポリス交響楽団(1935年)を。この壮大なる、声楽を含む大管弦楽が効果的な作品をわざわざこんな古い録音で・・・と、まぁ、最初期のこの作品の録音に敬意を表して、のつもり。特別個性的とも思わないが、作品の神髄はちゃんと味わえる。音楽の”大きさ”は間違いなく実感できる。全77分でCD一枚に収録。

いろいろ言われるがHistoryは、こういう貴重な録音が格安で手に入るからありがたい。ことしの夏はこういう録音でも平気だ。そういえば、数日前「シルヴェストリ」10枚組ボックスを1,980円で目撃。2年前にワタシ4,980円で購入しているから3,000円の損・・・というか、そういう考えはないね。散々、楽しんでいるし。在庫が腐るほど余っているのは知っていたし。

渋谷で行方不明の小学生の女の子4人無事。まずはめでたい。だけれど、なんとなく爽やかな気持ちにならないのは何故?大人の薄汚れた欲望の餌食に、金銭的な利害に釣られてカンタンについていくとは・・・?

2003年7月某日

もう夏休みが近いのに、この涼しさ!おかしいよ。やっぱり。おかげでよく眠れました。でも、どうもカラダは怠い。

昨日帰宅後、Haydn 交響曲第61〜66番(A.フィッシャー)を再確認。爽やかで軽快で・・・足りないのは自らの集中力のみ。Elgar「コケイン」「エニグマ」「フロワッサール」〜ボートン/イギリス交響楽団にて。こういう音楽ばかり好むようになったら、人生いよいよ黄昏か。リズムの切迫感より叙情性が勝った音楽のようであり、ゆったり気持ちがヨロシ。

きょうは広島。新しいヘッド・ホン買ったし、なんのCDを持っていこうかな?

ケータイを自宅に忘れ、なんと素晴らしい!って、帰宅すると「不在着信Eメール」が三通も。いずれも「理恵さん」からで「ワタシの恥ずかしい写真を・・・」〜こういうのよく来るんだよね。ケータイのEメールアドレスはサイト公開していないし、いったいどこから情報が漏れているの?困ったもの。

「山根一真の素朴な疑問」(新潮OH!文庫)〜これ新幹線に乗る直前に買ったが、抜群に興味深い!おもしろい!でも!コレ、読み進むに連れ次々と記憶が・・・・ダブリ買いだね。562円損した、見るべきか、いえいえ、これはこれでたっぷり充実した移動時間を過ごした、と見るべきか・・・。ええい、500円如き膨大なるCDを思えばたいしたことはない。

新しいイヤ・ホンの威力絶大で、携帯CDプレーヤーの楽しみ増幅状態。まず「カルメン」「アルル」組曲〜オーマンディにて。こーゆーのやらしたら彼は絶妙でしょ。1958/1963年とは思えぬ録音も鮮明なり。250円。「クナッパーツブッシュ・イン・ロンドン・アンド・イン・スイス」という一枚(PREIZER)〜チューリヒ・トーンハレ管、ロンドン・フィル、スイス・ロマンド管といった珍しい顔合わせでの録音で、Wagner、Brahms 。音質の良し悪しについて、深く考えてしまう。つまり、大昔のSP復刻であっても充分美しい、音楽の造形がみごとに理解できる、ということ。

もう一枚。Elgar「威風堂々」〜ボートン/イギリス交響楽団にて。この録音は、さっきのオーマンディどころの騒ぎない。打楽器のたしかな位置関係、自然なる迫力、奥行き、ひじょうに気持ちよく数回確認してしまう。帰宅後、Brahms 交響曲第1番〜トスカニーニ/NBC響(1953年)〜テンション高く、良く歌い精神的に健全であれば聴き手は楽しめる。Historyレーベルの10枚組に収録されているのは1937年のライヴだそうで、ダブリじゃなくてほっとしちゃう。ずいぶんと楽譜をいじっている、とのこと。

2003年7月某日

出勤し、諸作業最低限しつつ、PCデータのバックアップ、Eメールは業務用のも含めてWebメール経由で受け取れるようになっているので当面OK、梱包して東京に送付。あとは帰ってくるのを待つだけ。午前中に山口に向け出発。なんか、久々に良い天候。システム問題の話し合い(なんのことやら良く理解していないが)は友好的な雰囲気のウチに終了。夕方、別件で現地お客さんから相談を受け、更に別チームと懇親(自腹)〜楽しい。もちろん湯田温泉には入ってくる。

ホテルにて業務用のメールに返事したり、転送したり、プライヴェートのメールを確認したりするが、BBSがつながらない。一時的にサーバー・ダウンはあり得る。無料だから文句は言えぬわ・・・。メール・アドレスも変えてみたり、元に戻したり・・・なんせ「全部無料」が目標なので。

出張移動にはCD持参したが、ついにヘッド・ホン右が聞こえなくなって、買わないといけない。BRILLIANTのサンプルCD、ルネ・ヤコブス「コシ・ファン・トゥッテ」サンプル盤(21分収録)+Haydn 交響曲第61〜66番(A.フィッシャー)の二枚。Haydn全集はなかなか全部が終わらない。但し、一般に録音が新しくなるほど快調のような気がする。

天候とても良く、そろそろ梅雨明けを期待したいところだけれど、まだそれほど暑くはない。新幹線のなかで「がんばらない」(鎌田さん著 集英社文庫)〜ちょっと読んでは涙が出そうになって、少し休んで噛みしめながら読み進む。いのちの尊さ、生きることの尊厳について深く、ふか〜く考えてココロが洗われる思い。

2003年7月某日

昨夜の帰宅が少々遅かったので、音楽はあまり聴けず。今朝も涼しい。これはおかしいし、夏物が売れない。今月は昨年実績大幅割れ。とうとう奇跡の逆転は起こらないか。

Bach ロ短調ミサ曲〜ロバート・ショウ合唱団/管弦楽団(1960年)で前半半分。LP時代からお気に入りでした。した真摯な演奏です。合唱ものが気になって、Beethoven 「ミサ・ソレムニス」〜(いずれも部分聴きだけれど)ワルター/ニューヨーク・フィル(1948)、ジンマン盤(これは2001年)〜音質問題はあるが、この曲は苦手Beeやんの作品中出色に好き。

今朝はSchreker作品集〜ムント/ウィーン・低部オーストリア・トンキュンストラー管(NAXOS)にて。曲目も甘く美しいし、オーケストラが珍しい。これ、ウィン・トンキュンストラー管とは違う団体?「NOe.」(おそらく「低部オーストリア」という意)が怪しい。NAXOS国内向け帯では「トンキュンストラー」を「音楽家」と訳しているが、「音の芸術家」でしょ?同じ意味か。

これから出勤して、職場PCのバックアップ+最低限作業〜そのまま山口出張。

2003年7月某日

こりゃ、異常気象じゃないのか?いつまでも雨は止まず、昨夜は肌寒いくらい。もう7月中旬は過ぎたよ。

苦手、というか「どれを聴いても??」状態のR.Straussで「ツァラ」をいろいろ確認する。まずライトナー/南西ドイツ放響(?)〜ライナー/シカゴ響(1962年!)〜再度ライトナー/南西ドイツ放響(・・・!)〜オーマンディ/フィラデルフィア(1964年!?)〜メータ/ロサンゼルス・フィル→これが一番勢いと色気がある。サイト掲載済みの原稿に少々を手を入れる。でも、まだピタリとムネに響いたワケじゃない。この曲、あと4〜5種は手許に有(どうすんの?)。

ワルター/フィラデルフィアの「未完成」〜これほど甘く、切ない演奏は初体験じゃないかな?続く「幻想交響曲」(パリ音楽院管)も確認。浪漫的で完成度の高い演奏と思う。今朝、シューリヒトを二枚ほど〜Brahms 交響曲第3番(ミュンヘン・フィル〜音質も含めてイマイチ)、Bruckner 交響曲第9番(シュトゥットガルト放響〜この爽やかさは、音の状態を凌駕する。ホルンの音色がちょっと??)。

通勤では、Mozart 交響曲第40番〜ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルで。音質はともかく、リズムのノリが極上でセルの厳しさにも一脈通じる。続くBeethoven 交響曲第4番は、東京での1973年のライヴでいかにも海賊?演奏はもう少し聴き込まないとコメントできない。

職場PCとうとうダウンし、明日から東京本部修理行き。それなりの残業。数日間、お仕事にならない。だましだまし、やりまっしょい。明日、山口。

2003年7月某日

昨日、昼から午後いっぱい、野暮用で外出、会議。夕方女房と買い物(息子用の電子レンジなど)。夕食後、BOOK・OFFをちょっと覗いて、音楽を聴くが眠くて集中力を失っている。「クラシックちょろ聴き」を久々更新しようかと思ったが、ほとんどなにも書けない。

「土曜ワイド劇場」をしっかり見て寝てしまう。ああいうドラマは悪役(犯人役)女性が見ものだね。主役はどーでも良い感じ。

休日の朝、まだ涼しいウチに・・・ということで大曲Mahler 交響曲第6番〜レーグナー/ベルリン放響で。ようやくサイト更新用文書にまとめて、書き掛けばかりの一文をひとつ完成。やがて大雨が降り出して、まだ梅雨は上がっていない・・・・・・Mozart ピアノ協奏曲第20番ニ短調〜カーゾン/ブリテン/イギリス室内管で気分転換を。この重量感(物理的な重さではない)、切迫感に圧倒される。これは並の深さではない。

ここ数日、書店などのBGMで「あさごは〜ん」(Beethoven 第5交響曲第1楽章の旋律で)というのをア・カペラでやっていて、ひじょうに気に入っている。あれ、なんていう曲か?途中「しろごは〜ん」とか「まつたけごは〜ん」とか変容していくんだけど、精巧な無伴奏合唱の水準に驚愕、ぜひ音源を手に入れたい。

・・・ということで、その曲を、ハイティンク/コンセルトヘボウ(1986年)、ナヌート/リュブリャナ放響などで確認。ああ、これはよくできた曲だなぁ。数回、続けて聴いても飽きが来ない。ハイティンク盤は、購入時に「なんと芸のない演奏だ!」と驚愕したが、聴き込むとオーケストラの厚みやら細部の拘りやら、いろいろ発見がある。ナヌート盤もジャケット絵のショボさからは想像が付かないほど、真面目でちゃんとした演奏で、洗練されてはないが、けっしてヘロ演奏ではない。

2003年7月某日

暑苦しい日々が続くが、一方で背筋が凍るような事件も頻発していて、犯行者も、被害者も、双方のご両親の心痛を思うと胸が張り裂けそうになる。どうして!子供の変調、異常に気付けないのか?一方で「子供に対する、感情的で安易な厳罰主義」というのにも賛成しかねるが・・・。

早朝、東京へ。集合場所は大宮で数件店回りの研修(?)。なんども埼玉は行っているような気もするが、本格的に住宅街を訪問するのは初めてか。けっこう田園地帯で、田圃が広がっているんだね。ラスト浦和から渋谷に戻るが、「代々木付近で線路に進入」とかで、新宿直前で電車の中で小一時間閉じこめられる。ただでさえ、肌寒いのに冷房がガンガン入ってうて凍えちゃう。

でも、夜ご馳走になった寿司は絶品だったね。「回らない寿司」は数年ぶりじゃないか?

翌日、渋谷で会議。夕方終了して連続お付き合い。なんせ東京→岡山は不便なんですよ。飛行機だったら夜のお付き合いは不可能だし、最終のぞみでも8時半くらい東京発が限界か?で、9時30発の高速バスだったら・・・ということで、オールナイト運行早朝岡山着ですよ。なにやっているんだろう?若者じゃあるまいし、たいへんキツい。ま、ワリと眠れたけど。

忙中閑有。渋谷でバス乗車直前に中古屋発見。レーゼル(p)/ザンデルリンク/ベルリン響にてRachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調。この曲、ずいぶん昔から知っているようで、つかみ所がないな、と思っていたけれど、印象一変!考えてみれば作曲者自演の古い録音しか知らなかったかな?バリバリの技巧が感慨を呼ぶが、それが表層的な空虚さを伴わない。アツい!なによりバックが深く、渋く、甘い。硬派正統的なる浪漫派、といった手応え充分の演奏。480円

アーノンクール/コンセルトヘボウでMozart 交響曲第40/25番。数々の奇抜な仕掛け、それにピタリと付いていくオーケストラの技量(しかも美しさピカイチ)〜数々の「!」が発見されるが、基本形のリズムのノリに問題が多い。もっと、正攻法でいきまっしょうや!クリップス盤と同じオーケストラとは思えない。480円。

持参したCDは一枚のみで、(ある意味有名なる)C.クライバー/ウィーン響の「大地の歌」(1967年 ウィーン音楽週間ライヴ)を。結局、数回聴くことに。音質がイチマチだし、Mahler と彼の個性の違いが気になって、購入以来楽しめなかったCDだ。結論的には、ウィーン響のテンションがいつになく高いこと、引き締まったアンサンブルで”健全なるMahler ”が楽しめること。クメントのテナーは、旧世代の勇壮かつ英雄的な味わいを残して聴きものであること、ルートヴィヒ(a)の比類なき歌唱のバックとして不足はない・・・見直しました。

2003年7月某日

曇り。きょうは傘は持っていかないつもり。プロ野球に興味は失っているが、タイガース・マジック点灯。ま、とにかくジャイアンツが負ければそれで満足でしょ。ワタシは「純パの会」会員ですし。

Mahler 交響曲第6番〜レークナー/ベルリン放響(旧東)久々再聴。記憶にあるものとずいぶん違っていて、テンポ(遅い)、奥行き、深み、すべてにわたって感慨が深い。エキセントリックなリキみ皆無。無用なる不自然なテンポの揺れもない。健全なるMahler 〜完成度は高く、聴いたあとの充足感が深い。どこかで時間を取って文書にまとめたいもの。

Bruckner交響曲第9番〜シューリヒト/ウィーン・フィルにて。あまりに有名で評価が高くて、ここ数年敬遠していたけれど、天然自然の”熱”というか、疾走するスピード感(速いと言うこととイコールではない)がまったくもの凄い。グイグイ吸い込まれるような魅力が溢れる。

(帰宅後)かなり夏らしい暑さがやってきてはいるが、まだまだ。広島から夕方事務所に戻って、明日からの東京出張準備少々。時間がハードで早朝に出発〜予定では埼玉を回って渋谷帰還8時頃?で、翌日会議でしょ。東京-岡山が一番遠いんだよ、いろいろ。(・・・と、愚痴)

岡山タワーにちょっと寄って、なにも買うつもりはなかったけど、NAXOSでMahler 「大地の歌」〜ワルター/フェリア(1952年DECCA録音)が入ったので購入。@790。フェリアの若い頃の写真が可愛らしい。ついでに、といっちゃなんだけど、Bach ロ短調ミサ曲〜ロバート・ショウ管弦楽団/合唱団にて。これはLP時代愛聴していたもの。

BBSに「夏はハープの作品を」とのお勧めだったので、タルマチウ(fl)/イヴァン・ロンセア(hp)/グレース/ヨーロッパ響にて、Mozart の協奏曲。1995年の録音は極上で、ま、正直この曲だったらどんな演奏でも好きだけど、瑞々しい情感に溢れてココロ癒される思い。Boieldieuのハープ協奏曲ハ長調は、一転、ずいぶんと素朴な味わいを楽しめます。

帰ってくるのは土曜なので、一足先に定例更新作業を。

2003年7月某日

激しい雨に目覚める朝。いつになったら梅雨は明けるのか。今朝は取引先直行なので朝いつにもましてゆっくり。

引き続きワルターの歴史的録音〜フィラデルフィア管との「未完成」〜これはまったく素晴らしい。正直この曲で心底感動することなど滅多にないけれど、圧巻。というか、静謐さと浪漫に充ちてしみじみ美しい。二度三度と聴いちゃう。

頂き物のレヴァイン/メトロポリタンの「ラインの黄金」〜後半ラストまで。やっぱり録音は重要かな?とにかくわかりやすい。歌い手の評価はできない(登場人物の心象風景、個性と歌い手のあり方を理解していないから)けど、以前聴いたノイホルト盤と印象が全く異なる。

(帰宅後)移動中のクルマにて、BBSでも話題のMahler 交響曲第6番〜レークナー/ベルリン放響(旧東)久々確認。ああ、これはいいね。幅広くて、正統的で。奥行き深くて。第3番よりいいかも。このオーケストラの最盛期かな?但し、第2/3楽章が入れ替わっているのは、慣れのせいか違和感有。

クルマを自宅に置いて、バスで職場戻り。通勤途上ではBartok'「青髭公の城」〜フェレンチーク/ハンガリー国立歌劇場にて。トラックが全体でひとつしかない、という恐るべきCD。これは全曲集中して、一気に聴かないと。それも数々の「!」は有。

明日は広島。明後日は早朝便で東京だから、サイト更新を前倒ししないと。

2003年7月某日

いつもの鬱陶しい週の始まり・・・しかたがないね。

ワルター/NYPOの「ライン」+ウィーン・フィルでBrahms 交響曲第1番、シューリヒトで「大地の歌」〜音の状態が芳しくなくても、ちゃんと指揮者の個性が伝わってくる。正真正銘の感動がある。これは慣れの問題?ノーミソのなかで「再構成」を行っているのかな。

昨夜、バッハ・コレギウム・ジャパンの「マタイ」をテレビで(全部は見ていない)。これがリズムがハズむようで、しかもそれが”思い入れ”と融合していて、ドキドキするほど現代的、かつBach そのものの魅力爆発。ロビン・ブレイズのカウンター・テナーが白眉!野々下由香里さん(ソプラノ)が高貴で美しいこと。嗚呼、再放送してくれ!録画するから。(鈴木さん、髪を切ろうよ・・・・)

で、今朝、どうしても「マタイ」の旋律が頭から離れずに、マウエスベルガー盤を少々。少々強面Bach だけど、感動の質になんらの違いもなし!

相変わらず「梅雨」続く。いつになったら夏が・・・?

(帰宅後)

まあまあの仕事進捗かな?

通勤ではMozart 交響曲第39/40/41番〜スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデンにて。いやはや、まったくもって、いえそのぉ、ナンツ〜か・・・状態で、これぞ「無為の為」の極北、オーケストラの響きがシミジミ、リズムはゆったり、かつ、しっかりしていて、これほど気持ちヨロしい演奏も珍しい。ああ、弦がいつもの「白熊の毛皮」のような輝き(例が適切ではないか)、木管はあくまで地味だけれど、慈愛に充ちている。金管は目立たず、ティンパニは強打し過ぎない、リキみはどこにも見られない。テンポは常に適切で、無用なルバート、アッチェランドとは無縁。

ココロ踊るべき演奏、そして音楽。(「ジュピター」終楽章繰り返しは感涙に噎びそう)

2003年7月某日

硬派のクラシック音楽ディレッタントであるB氏来岡とのことで、知り合い数人結集。でも、お互い初対面の方がほとんど。世代的体型的に、見た目暑苦しい不良中年5人組が飲み屋二軒でバカ話連続技。

魂の(極道)兄弟。写し手込みで体脂肪率要注意派初対面とは思えないほどよく似ている・・・・(ワタシではない。顔出しマズかったら即消します→)N氏は「バイロイト常連」だそうで、貴重なるお話したくさんしていただきました。夢は「岩崎宏美にイゾルデを歌ってもらうこと」だそう。高価なWagnerのCDいただきました。

先週、松山に行ったときに「夏みかん」(全然甘くない昔の種類)数個いただいたので、「夏みかん酒」を作ることに。レシピでは「酸味が足りないでのレモンを加える」なんて書いてあるけど、ウチのは要らないね。氷砂糖の分量が諸説あって、中間くらいで試してみることに。ちょっとみかんの量が多かったかな?二週間くらいで飲めるらしくて、二ヶ月で実は引き上げるとのこと。

早朝からいただいたCD〜「ラインの黄金」試聴。レヴァイン/メトロポリタンの録音はFMで一部聴いていただけだけれど、録音が鮮明なこと、それと表現自体の問題だと思うが、わかりやすく、聴きやすい。尻軽でもなんでもないが、もやもやどんより鬱蒼とした響きではないのはたしか。おそらくWagnerの印象一変。非常にキモチよろしい。

昼、女房を誘ってご近所にオープンしたラーメン屋「嵐」へ。塩ラーメンがなかなか旨い。おそらく岡山では出色の水準〜やや塩分がきつすぎ?と、麺に工夫が足りないと思うが、なんどか通っても良いじゃないの?と思う。その帰り、ビデオ屋で「ホワイト・アウト」DVD借りてくるが、良くできた映画也。但し、松嶋菜々子扮するヒロインのキモチの変遷ぶりが鮮やかに表現されていない(二日ほど風呂にも入っていないワリにキレイなのはともかく)、それとラストのダム爆破阻止の場面はややご都合主義過ぎか。

聴かないまま残っていたミトロプーロスを数枚。ブランデンブルク協奏曲第5番は、彼のピアノが素晴らしく雄弁、ルービンシュタインとのBeethoven ピアノ協奏曲第4番/Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番は、豪快なソロが楽しめるが、いかんせん音の状態が(ほとんどすべて)よろしくない。それにしても、Krenek(クルシェネク?)、Berg、Milhaud、Massenet、Chausson・・・とレパートリーは意欲的。

ああ、良い音質を聴きたい!ということで、「カルメン」「アルルの女」組曲〜ミュンシュ/NPO〜これは英DECCAの誇る「フェイズ4録音」(だったはず)〜なんせFICの海賊盤(250円)なので。ま、定位がどうとか、あまり難しいこと言いっこなし。スポーツ・クラブで(数ヶ月ぶり?)エアロビクスを。ああ、やっぱり気持ちいいね。

2003年7月某日

雨は降る、じわりと蒸し暑い。昨日、少しずつ後回しにしたお仕事の体裁整え、内部会議〜来客〜一緒にちょいと外出〜そのままいつもの”赤とんぼ”〜いつもながら意気投合〜8時過ぎには帰宅。10時半くらいには就寝。早朝4時頃一度目覚めるが、そのまま8時過ぎまで寝てしまう休日の醍醐味。

The50'sにて、カザルス/ペルピニヤン音楽祭管弦楽団のMozart 「アイネ・ク」「嬉遊曲第11番ニ長調K.251」、そして交響曲第29番〜骨太で躍動感溢れる、まさに豪快なる演奏。従来のMozart 観を一蹴するゴリゴリ演奏に目も覚める思い。それから(しつこく)ベーム/コンセルトヘボウのMozart 交響曲第41番。

床屋さんに行って参ります。

2003年7月某日

7月ってこんな天候だったっけ?涼しくはないが、そう暑くもない。蝉も鳴いていないし・・・って、もう少しあとか。

古代史熱再発して 水谷千秋「謎の大王  継体天皇」(文春新書)再読。こうなりゃ、松本清張から古田武彦まで全部再読しようかな?「万世一系」という思想がだいたい気に食わない。中央集権的発想も嫌い。古代九州には別政権があった、という主張は魅力的、というか当たり前でしょ。邪馬台国も、卑弥呼もぜ〜んぶ畿内にあった、なんてバカバカしい主張と思う。

なるべく幅広く音楽を聴くよう心がけているが、あまり好きでもない「幻想交響曲」(今週更新)など続けて聴くと、どうしても「お気に入り」に手が伸びる〜Mahler ね。昨日のワルターの第1番に続いて、アブラヴァネルの第6番・・・これはずいぶんと実直というか、怪しさのない演奏だ。FMエア・チェックで残っていた第8番(第1楽章のみ)はノイマンで。

声楽の扱いの上手さ、微妙なテンポの揺れ、細部の味付け、このひとのMahler は、なんとか激安でまとめて再発されないか?(旧録音を)さらにさらに「復活」は、しつこくクレンペラー/コンセルトヘボウ(1951年)で。但し、全曲集中して聴いた訳じゃない。

(帰宅後)通勤では、Mozart クラリネット五重奏〜ウラッハ/ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団で。おそらく極限の繊細なニュアンス、色気、躊躇い、なんでもあり。打ちのめされてダウン。仕事、無事乗り切って昼から来客、クルマであちこち回って早めに酒席、早めに帰宅。もう、週末の休みだし。

ベーム/コンセルトヘボウのMozart 交響曲第39/40/41番〜いろいろ評価はあるだろうが、LP時代(グロリア・シリーズ)の懐かしさがこみ上げるばかり。

2003年7月某日

梅雨の中休み、とか。7月にしちゃずいぶんと涼しいし、今朝は降っていないけどどんよりぎみ。

数日掛けて、杉谷さんのBeethoven ピアノ協奏曲全集(含むヴァイオリン協奏曲のピアノ版)再聴。以前からの印象と基本変わらないでもあり、いっそう感銘深い自然体の魅力を発見したような気もする。但し、以前お気に入りだったヴァイオリン協(ピアノ版)には、少々違和感を感じてしまう。

The 50'sのBach ヴァイオリン・ソナタ集(メニューイン/ケントナー 1951年録音)〜流麗ではないが、誠実で胸を打つ演奏。これも数日掛けて全曲確認。この作品、やはりチェンバロよりピアノ伴奏が好きだね。グリュミオーの旧録音が欲しいところ。ワルター/NYPOでMahler 交響曲第1番〜数年ぶりに取り出したが、印象一変!これは聴き手である自分の変化と思う。

子供の頃に馴染んだコロムビア響(CD時代になってから未確認)に比べると、ストレートでまったり感に不足と思っていたけれど、オーケストラの響きのコク、逆にストレート系の表現だからこそ素晴らしい、と。第3楽章のテンポ変化の少なさは、いつも通り。音の状態も悪くない。

Handel 水上の音楽〜先日の@100CDで、ヤルヴィ/エストニア室内管の演奏。後に有名になるヤルヴィのもっとも初期録音のひとつか。ややチカラ強さに欠けるが、ていねいで親密なアンサンブル、引き締まったリズムは一流のもの。

さ、きょうのお仕事はどこにも出掛けないで、報告書、会議資料作り、身辺お掃除・・・の予定です。

(帰宅後)すぐ雨が降って来ちゃって、やっぱり梅雨は最盛期らしい。仕事は報告書に凝っちゃって、ぜんぜん資料まで進まず。どうしよう。明日は早めに出勤して、なんとか・・・したいね。それにしても・・・いよいよ暑い夏が・・・背脂肪付きすぎて背中に汗をかくから、制汗剤は必須状態。

ところでワタシの持っている(ワルター/NYPO)Mahler 交響曲第1番のCD番号は「Lily KLD-08」(かに座のクラシック)〜フィル・アップは「オンブラ・マイ・フ」〜セル/ロンドン響・・・・おお!そうだったか?と聴き始めると、なんとピアノとチェロの切ないデュエットでした。@298(定価1500円?ぼったくるなよ)。

2003年7月某日

もういろいろ。「行って参ります」と外に出たが、ケータイから時計・カギやら全部忘れ即戻り。バス停まで行く途中、いつも朝一緒になるウルさ型のおば(あ)さん(でも、お洒落)が、「きょうから工事で停留所変わっている」と叫びながら、大雨の中ゾロゾロ客を誘導中。道は混んで新幹線出発ギリギリようやくセーフ。無事山口へ。

午前中、会議こなして、昼から「大雨注意報」の中、売り場二店写真撮り(帰宅後、設定間違えていることに気付き全部ピンぼけ)。ノートパソコンがずっしり肩に重いが、出張中とうとう使用せず(ホテル・ロビーのLANのラインが数人に独占されていたため)。

携帯用CDプレーヤーのイヤホンは、在庫のを探して装着していくが、接触が悪いみたいで自動的にモノラルになったりする。でも、ツヴィッカー(v)によるSibelius ヴァイオリン協奏曲はほんまに素晴らしい。Haydn 交響曲「朝」「昼」「夜」〜リッツィオ/ムジチ・デ・サン・マルコ(怪しい表記)〜ようやく、こういう音楽が素直に楽しめる年齢になったのか・・・と感慨深い素朴さ有。

ザルツブルク・モーツァルテウム弦楽四重奏団によるMozart 「ハイドン・セット」〜のんびり優雅な演奏で、以前は緊張感が足りない?なんて思ったのに、なんと安らぐこと。以上、10年前に買ったPILZ音源でっせ。@1989になっているものも。夕方、湯田温泉につかって気分転換。泊。

某東京生まれ東京育ちの有識寡婦が、信州佐久に家を建てる、田舎暮らしを体験する、という文庫本。題材に惹かれて手にしたが、内容は貴重で興味深いものの(あまりに)装飾過剰の表現にイラだってしまう。女性差別はしないつもりだけれど、女性執筆者にまま見られる現象で、妙にハナに付くのはワタシの勝手な思い込みか?

ま、男性でもハナっから話しにならない文書もたくさんあるけど。「じゃ、読まなかったら」って、新幹線乗車ギリギリで「週刊アスキー」購入できなかったので、手持ちぶさたにて読み出したもの。で、出先でもう一冊購入。

平凡社新書「隼人の古代史」(中村明蔵)〜先日のクマソ絡みから、新しい九州地方の古代史の切り口をまとめたもの。「反乱」という表現は、結果として勝利した立場での命名である、という自明の論理を痛感。昨日の「大雨注意報」がウソのように晴れ上がって、山口県を東進〜二店ほど更に回って帰岡。早めに帰宅。

今週はもう出張はなし、資料作りと内部会議、来客一件のみ。一山越えて、来月の山に入っていく。

2003年7月某日

正確な日付はわからないが、【♪ KechiKechi Classics ♪】を開設したのは1998年7月のはず。まるまる5周年を迎えて「近況」〜「愚直に継続すること」執筆。ワン・パターンであっても、少々煮詰まっても、愚図愚図しながらでも。とにかく歩き続けることか。

The50'sというレーベルで2枚組890円〜馴染みの音源の焼き直しもあるが、なかには珍しいものも。Mozart ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488〜ルービンシュタイン/ゴルシュマン/セントルイス響の演奏は、少々大柄すぎてデリカシーに乏しいか?スターンの弾き振りによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216は、躍動感に充ちて幸せな演奏(コロムビア室内管)。〜詳細データやもともとの出目は出ていないし、調べてみなくては。

マリア・クリーゲルはNAXOSの名花チェリストだけれど、先日Schumann、Schubert 作品集を購入(中古480円)、はじめてウワサを確認。まず収録曲が良いよね。「アルペジョーネ・ソナタ」〜恥じらいを含んで、ちょいと「躊躇いがちの泣き」の表情もタマらない。Schumannの幻想小曲集 作品73は、チェロ版が一番似合うと思う。線は細いんじゃなくて、繊細。

さ、雨の中、山口へ行って参ります。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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