音楽日誌

上ほどあたらしくなります
山口市の子供服専門店。2003年4月撮影
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2003年5月某日

しとしと、時に激しく雨降る中、クルマで津山までお出掛け。季節外れの台風らしい。帰りは運転手付きだったので、居眠り〜夕方からまた用事で外出するので、いったん荷物を置きに帰宅。

ワタシのサイトのトップ・ページはとうとう表示されず、あきらめて出勤したが、一時帰宅時に再トライ。FTPソフトで確認するとindex.htm以外はすべて存在するから、このファイルに問題有か?そういえば、ずいぶんとファイルサイズがでかい。HTMLエディターで開くときにも重かったな・・・・と確認すると、カウンタースクリプトの下に異様に大量の改行コードが!これかな?犯人は。そういえば「障害情報」で「不正ユーザーを大量に削除するとともに、CPU負荷削減の為、サーバー上の圧縮機能を一時停止致しました」とのこと。ウチのって「不正ユーザー」?

で、ちゃんと要らぬ改行コードを整理したらちゃんとアップロードできました。よかった。

夕方4時から9時迄、打ち合わせ、と称して痛飲。ずいぶん飲んだな。帰宅し、フロも入らずそのまま倒れ込むように眠り、午前3時頃目覚めシャワーなど。ブール/南西ドイツ放響のRavel (超緻密なる怜悧極めた演奏)を聴いちゃう。一時独身だから、なにやっても自由でっせ。

なんとなく心身共にボロボロ気味の5月も過ぎゆく。

2003年5月某日

東京より帰還。いやぁ、インターネットで飛行機のチケット取るときに便を間違えて、正規運賃(割引運賃の二倍)で予約し直し、しかも、乗らなかった便のキャンセル代4000円!なんやらサイトのトップページは消えてしまうし、悪いときには悪いことが重なるもの。CD30枚分くらい損した感じ。

東京では友人とやけ酒気味。カラダに良いはずはないが、会議は和気藹々と楽しく乗り切って、体調いつの間にやら回復。精神的なものか?東京ではCDを買う気も起こらない。岡山空港からのクルマ(珍しく自家用車で行った)の中、Dvora'kのチェロ協奏曲〜フルニエ/セル/ベルリン・フィルをガンガン鳴らしたら、有無を言わせぬ感動の嵐が襲ってくる。

フルニエの完璧なる技巧〜それがあざとさを伴わず節度と気品漂う。そしてセル!コレ、史上最高の組み合わせじゃない?いかなる細部も忽せにしない、充実しきったオーケストラの名人芸と厳しい統率の止揚(アウフヘーベン)。これぞ真の美しさの意味か?

女房は所用で秋田に行っているので、マンションにひとり。サイトの復旧はかるが、スケベ根性でカウンターをいじったら、なんかへんだ。でも、ま、ちゃんと見えるし。Chopin 「夜想曲」〜オールトの古楽器(BRILLIANT)に癒される。

明日、出勤。しばらく土曜出勤続きそう。

2003年5月某日

「微熱中年」のまま、本日東京へ。昨日、聴き損ねたチアーニの「夜想曲」(コレ、先人の名訳だね。1973年トリノ・ライヴ)全集を。ルービンシュタインで慣れきった曲だし、いっぽうそれほど聴き込んでいないので、よくわからない。もっと甘くていいんじゃないの?音質も散漫だし。と、少々。聴き比べしないと。ああ、バレンボイムの抜粋盤があったかね。BRILLIANTの全集ではオールトとイシュ・フルヴィッツで2枚分担。ちょっと確認したけど、時代楽器なのかな?とても明快で、暖かい。

定例更新、一日早めましょう。週末も出勤になっちゃったし。

2003年5月某日

ヤクのチカラも借りて、熟睡。でも体調万全ではない。早朝より広島出張〜いつものように会議〜商談をこなしつつ、夕方帰岡。やはり風邪の名残なのかな?いちおうタイムニッヒド・システムでは「出張」となっているので、職場ではそうそうに机の上の後かたづけをして・・・・やや久々いつもの飲み屋”赤とんぼ”へ。(女房残業で遅くなる、とのことだし)飲んでもひっくり返らないことが判明。

出張移動時にはチアーニのChopin がバッテリー切れで少々しか聴けず。昨夜から今朝に掛けて、様々なギター協奏曲+ギター五重奏曲を堪能する。帰宅して、マッケラス/リヴァプール・フィルでMahler 交響曲第5番を少々。酔っているし、これといった集中力もないが、ノイマンのが聴きたいな、と思ったりする。

明日、今月3度目の東京。少々憂鬱か。

2003年5月某日

やっぱり風邪?咽の痛みはないけど。

モニク・アース関連で取り出したペルルミュテールのRavel (VOX旧盤)に痺れてしまう。ずいぶんと久々に聴いたけれど、劣悪なる音質がまったく気にならない。暖かい、音に芯がある、粋でリズムにノリがある。ガラグリの強面ウィンナ・ワルツのあとに、アエビ/スロヴァキア放響(BRILLIANT)の演奏を聴く〜やや、上手くない演奏だけれど、こういうアクの少ない演奏の方がずっと似合っていて、けっこうたのしい。

やっぱり体調悪く、昼から健康診断に行ったついでに帰ることに。この怠さは10年ぶり?風邪なのか、ココロの風邪なのか。いつもの病院へ行って、それなりのクスリと(最近良くなっているという)入眠剤をいただく。まず、熟睡することだね。明日、広島。

2003年5月某日

またいつものように月曜日。大都会のサラリーマンのように早朝満員電車に揺られて・・・ということはないから余裕か。朝、一時間以上音楽を聴けるし、メールチェックしたり、返事書いたりできるしね。どんより小雨模様。

一昨日広島で入手したRavel ピアノ曲集(モニク・アース)〜神経質で繊細な作品が、ゆったり余裕の味わいに変貌してとても聴きやすい。新幹線の中で聴いたベルグルンド/ヘルシンキ・フィルのSibelius (第4〜7番)を、少しずつ自宅で再確認中。そう悪い音ではないのに、細部が鮮明でない、芯がないという、例のEMI録音を乗り越えて集中する必要がある。ベルグルンドは「雰囲気で聴かせる」ひとじゃないと思うんだけれど。でも、これは至宝の録音のひとつでしょ。

土曜に一度出勤しているので、思わぬ残務はないはず。きょう明日で資料数本仕上げて、水曜日は広島。またまた東京か。ちょっとウンザリ気味。まだ、夏も来ていないのに。

(帰宅後)なんやら異常に体調悪く、なんとか資料仕上げて定時帰宅。バスの中では消え入りそうに気分が悪い。バス停から自宅までの、短い距離を歩くのにもとてもツラい。帰宅後、即寝込んでしまう。でも、空腹で目覚め食欲はあることが判明。なんだろう。すっかり風邪は治ったはずなのに。

通勤ではガラグリ/シュターツカペレ・ドレスデンのウィンナ・ワルツ集。チカラ強く、真面目で、推進力があり、一本筋が通っているような濃いJ.Strauss〜いやはや、こういう演奏も困りもの。1992年に国内盤で2500円で出されたCDだけれど、こりゃ売れなかっただろうな。こうして10年後、250円で落剥して身売りすることになろうとは・・・(涙)身請けしたワタシも偉い。

2003年5月某日

土日と自主活動の野暮用。朝一番で職場で仕事の段取りを付けて広島へ。講演は自分では不満で60点未満か。夜、多くの人々と話すが、酒はそれほど飲まず。でも、ほとんど熟睡できず。昼前に辞去して、倉敷へ。

倉敷管定期〜まったく素晴らしい。家でゴロゴロしない休みというのもいいかもしれない。明日から(締め切り迫る)資料作り、等々。先週サボらんでやっておけばね、楽だったんだけど。また東京で会議有。ああ、それ向けの資料も必要なんだね。ま、今月も予算完全達成したし、翌週はまたまた札幌。

風邪完治。ベルグルンド/ヘルシンキ・フィルのSibelius をディスク・マンで聴くが、録音に不満があって聴き直しが必要。非常に繊細な演奏だと思うが。

2003年5月某日

なんなのでしょう。昨夜は(というか、一日中)眠くて夜10時には寝ました。目覚めたのは朝5:30頃だから、普段とあまり変わらない。これほど眠ったのは数年ぶりじゃないかな?最近、疲れているとかえって眠れないから。涼やかで爽やかな気候。きょうはまじめに仕事しましょ。

定例サイト更新。サイト原稿は「在庫放出」だから、現在聴いているものとは違っていて、Pegolesi「奥様女中」(ツェピエル)とか、Debussy(ラハバリ)など。どなたか「わたしのおこりんぼさん」のイタリア原語教えてください。本日は昼から外出で緊張する商談〜決着(しなければ時間的に厳しい)。資料は来週でも間に合うが、午前中から手を付けようかな?

明日は「自主活動」で広島へ。講演。ようやく昨日ネタを仕上げて送付済み。

(帰宅後)

緊張する商談をなんとか乗り切ってさっさと帰宅。きょうもひたすら眠い。朝、通勤のバスで危うく寝過ごすところ。シュミット・イッセルシュテットの「プラハ」を聴いていたけれど、ああ、厳格な演奏だなぁとは思ったが、あとは記憶がない。早朝から聴いたのは、ラハバリ/ベルギー放送フィルのDebussy2枚分〜意外なほどオーケストラが素直で、線は細いが美しい。とくに「映像」の透明な響きが気に入った。

2003年5月某日

出勤するが、肝心のパソコンはないし、で出張までサボろうかと思ったが、良い機会なので、散らかり混乱しきった身辺整理。他の不在の人のパソコンを借りてそれなりに作業を。いざ、高知へ。

バス中で一時間の講演〜疲れました。現場見学。競合先もこっそり見学。交流もあり、大好評。参加者とはすっかり親しくなっちゃう。夜、たらふくカツオを喰って、カラオーケストラ行くメンバー後目にインターネット・カフェでメールチェック。早々に寝るが、蚊に刺されて眠れない。

翌日、引き続き見学、説明。昼でお別れして徳島へ移動。3件ほど視察、というかなんというか。ご意見も賜って、現地ネット関係某社長と待ち合わせ、特急発までしばし酒席で歓談。音楽話しであるような、ないような。高松まで特急、そこから「マリンライナー」乗り換え予定が、40分も待たなくっちゃいけないので、即出発する「寝台特急」に乗ってしまう。途中車掌さんに見つかって「いやぁ、間違って乗っちゃって」としっかり座席指定特急券まで買わされる羽目に。(当たり前か)

きょうは仕事していても眠くて眠くて。取引先の担当は休みがほとんどで電話もこないし、やる気もでない。最低限実務のみこなして定時退社。バスでも眠くて、隣の若い女性に倒れ込みそうになる迷惑中年寸前に。通勤ではBruckner交響曲第8番〜シューリヒト/北ドイツ放響(1961年)。これも第4番に負けず劣らず、主張が明快でわかりやすい。表情は個性的だけれど、濃厚にならないところがこの人の不思議なところ。

2003年5月某日

前日11時に寝て、5時には目覚める。曇りがちの天候だけれど、体調悪くない。3日も休んだからね。残っているクスリはちゃんと飲んで、完全に扁桃腺は回復させないと。先週は東京で再発しちゃったし。朝からヘヴィにMahler 交響曲第5番(アブラヴァネル)を聴いちゃう。聴き流しだけれど、素直な演奏か。早速、岡響の方からメールいただく。絶賛したオーボエ女性は曲によって別な方だと。いい加減だね。だれも同じに見えちゃ女性に失礼。みなさん素敵でした。

引き続き、第6番〜これは一部だけ。アブラヴァネル〜ヘンヒェン(オランダ・フィル)で。Mahler 一般に言えるのかも知れないが、音質良好なのはかなり必須条件だね。ちょっと怨みがましい曲だけど、思いっきり爽快にオーケストラを鳴らす演奏も悪くないか。

本日、残務整理。きっと溜まっているでしょ。それに一部システムが壊れていて「入れ直すからパソコン送り返して」って、冗談じゃない。どうしよう。毎日の作業がストップしちゃう。大きなトラブルが発生していないことを祈ります。明日から高知出張だから、きょうは残業だな。

(帰宅後)予想通りでもあり、予想以上に辛気くさいことがいろいろと。仕事上、また先日出張中にリモートで修復していただいたはずのシステムは修理されたが、そのかわり、もっとも日常使う二つのシステムがダメに。東京本部に送り返してセットアップし直しだって。自分で作った作業設定ファイル全部パーでしょう。返ってきたら作り直し。一日で終わるだろうか。脱力。仕事にならん。

仕事じゃないけど、しょうもないこと言うやつで痛くないハラ探られるようで脱力。更に別件で脱力。夜、少々残業していたら熱も出てくる。ああ、せっかく今月もラストで「奇跡の逆転」で予算(昨年実績も)達成したのに、チカラが出ない。帰宅したら、女房が森山某の「さくら」を借りてきて、しばし慰安の時を。嗚呼。

通勤ではBruckner交響曲第4番〜シューリヒト/シュトゥットガルト放響1955年ライヴ。これほどサラリとしながら、細部への拘りと、深い意味合いを感じさせる演奏は初めて。人工的な広がりが付加されているが、成功していて聴きやすい音質だ。

2003年5月某日

せっかくの良い季節に体調崩して残念だけれど、少しずつ回復。昼から岡山交響楽団定期。まったく凄い。いままで自分はなにを聴いてきたのか?と、思うくらい圧倒される。こうだからナマはやめられない。

CDを聴く気になれないね。明日から通常出勤に戻ります。

2003年5月某日

早朝に目覚める。体調悪くなく、自分でしつらえた朝食が旨い。いつも喰い慣れたものが「マズい」と感じられたら要注意で、今回も5月連休明けのいつもの出張先広島・お好み焼きがまったくおいしくなかったことがことの始まりだったような記憶もある。あと、今日一日おとなしくして明日の岡響演奏会に備えることに。

ビョルリン/カペラ・コロニエンシスのHaydn交響曲集のCDが探せない。サイト用文書は八割くらい仕上がって、そろそろまとめたいな、という意欲はあるのだけれど、肝心のCDが見つからないからどうしようもない。ああ、ボケだな、なんて思いつつ、先週@250で購入したイヴァン・ロンセアのハープ作品集(ARTE NOVA)を手に取ったら、ほかにもこんな選曲のCDあったよね、と記憶が。

名手サバレタのERMITAGE盤(ERM 134  現在はAURAで再発)〜これはMozart 、Boi"eldieu迄選曲が一緒、ツォフのDEUTSCHE SHALLPLATTEN盤(TKCC-70007)〜これはHandel、Dittersdorf+FRANCIAXというところで収録の色合いが異なる。ほかにも出てくるかも知れないが、これだけ即探せるから、あながちボケとも言えないか。ああ、Rodrigo作品集(DG)で、サバレタのハープ協があったはず。

昨夜からシッパーズ/イタリア放送ローマ響ライヴで、Ravel 「シェヘラザード」(クレスパン)「道化師」(以上1970年)〜そしてBerlioz「テ・デウム」(1969年)。前二曲は馴染みで楽しめるが、「テ・デウム」がコシを入れて聴かないと〜ところが食堂設置のCDプレーヤーではエラー頻発で聴けない。さすがMELODRAMの怪しげCD!ま、件のマシンの機嫌の良し悪しもあるんだけど。

夕方までおとなしく(いつものように)「サスペンス劇場」(再放送)など見るが、古手川祐子が良い感じ!と思っていたら、これは一回見たことがあって時間を無駄にする。スポーツ・クラブから戻ってきた女房とともに息子用電話機購入しに行くが、HARD-OFFで1,000円のをみつけて「ダメモト」で購入〜これがなかなかのSHARP製で、息子には自宅で使っているSONYを送付することに。ついでにお釈迦となったノートPC用USBマウス(スクロールのないやつ)100円で購入。

夜、17人家族の感動の生活番組をココロより堪能。寝屋川には長く住んでいたし、萱島も熟知。河内弁が泣けるほど懐かしい。風邪、このまま治まってくれれば嬉しいが。森山某(良子さんの息子)の「さくら」〜泣けます。これはカラオーケストラ・レパートリー必須曲目だな。

2003年5月某日

昨夜は早々に床についたけれど、寝汗激しくよく眠れない。微熱有。珍しく差し迫った用件のない日でもあり、有給代休溜まりまくりなので、休もうかな。病院へ行って、おとなしくしていようかな。

セル/ナタン・ミルシテインによる「スペイン交響曲」〜この曲は苦手方面だけれど、いやまったく厳しくて、芯が一本通ったオーケストラ、いつもながらの高貴で精進「この道一筋」的ヴァイオリンも素晴らしい。厳格であることの美しさ、を痛感。デュトワ/LSOの「ペトルーシュカ」〜旧録音だけれど、オーソドックスで、まったりしていてなかなかいいじゃない。LP時代もこんなんだったかな?1911年版(オリジナル版。表記なしは不親切)による演奏。

アンセルメRavel 「スペイン狂詩曲」〜管楽器の薄さ、弦の素っ気なさがたまらない個性。続く「道化師」「ボレロ」も存分に楽しんじゃうが、威圧感のない薄いオーケストラもなかなか味わいがある。

病院に行き(相変わらず、咽が真っ赤だよ、とのこと)、床屋に行き、ついでにオニューのパンツ二枚も買ってくる。昼からずっと微熱が続き、体調はよろしくない。休んだのは正解か。こういうときには音楽もあまり聴けないし、酒も飲めない・・・というか、自宅では飲む週間はないけれど。

で、ほとんど(例の如しの)「サスペンス劇場」(もちろん再放送)〜えらく若い頃の高島礼子とか余貴美子が主演で悪役だけれど、二人とも大ファンなので嬉しい。でも、途中途中居眠り状態なので、筋書きが完全には読みとれない。Holst「惑星」〜マーク/イタリア放送ミラノ響(1980年ライヴ)〜これは激遅テンポで「間」さえ味わうような、余裕の演奏だ。まったく素晴らしい。LIVE CLASSICS中白眉の音質の良さも誇る。

「外伝」用コラムちょっと書いてみるが、我ながらまったくツマらない。廃棄原稿とする。やはり体調故か。その絡みで数年ぶりにBrahms 交響曲第2番+ハイドン・ヴァリエーション〜ボウルト/LPOは、骨太で痺れるようなコクが横溢。

ああ、さっさと寝よう。苦しい。

2003年5月某日

東京は本屋の品揃えが豊富で嬉しくなる。ちゃんと探せば岡山でも売っているはずだけれど、そもそも気軽に行かないからね。布施克彦「54歳引退論」(ちくま新書)〜これ、いいね。森永卓郎さん「シンプル人生の経済設計」と同一路線で、こちらのほうが実践論だからいっそう身に迫る。視点の切り替えのあとは実践あるのみだけれど、いずれ「自分の実力」がものを言う。突き放した書き方じゃなくて、もしかしたら、自分でも!と思わせる。重厚長大産業の衰退と、バブル崩壊のリアルな「ひとりのサラリーマン」報告書でもある。

ああ、来週二本、6月頭には札幌行きで、自分も講演しなくちゃいけない(但し無給)からね、もっと真剣に、「ウケ狙い」だけじゃなくて、もっと身のある普遍的な理論を身につけないと。人生、アジテーションで乗り切ってきたからね、そろそろ限界か。

椎名誠「ばかおとっつぁんにはなりたくない」(「酔眼装置のあるところ」改題)〜全部読んでいるはずの彼の著作でどうも読み漏れていたらしい。まだ198/90年代だ。こういった本は「回復過程」にピタリ。自分の生き方、考え方、文書は彼に一番影響を受けているかも。

セル/クリーヴランド管でSibelius 交響曲第2番(1966年)/SCHUBERET交響曲第9番(1968年)〜まったく正しい、襟を糺すべき演奏。「いや、もう、これ!」的背筋ピンと伸びた演奏で、その気高さに嘆息するばかり。

風邪、悪化しないことを祈りつつ出勤します。

(無事帰宅)某クスリが効いて、なんとか帰宅。体調に余裕があれば湯田温泉入って、ビールでも飲んで来るんだけどね、商談して、もう一件打ち合わせして精一杯。昼、よく行くシヴァ(山口駅前)のインド料理堪能。夜、遅くなりそうだったので小郡駅で「SL弁当」買ったが、これは失敗だった。

新幹線では2000年に出たDG-PANORAMAシリーズより「igor stravinsky」2枚組(中古750円)。カラヤン「春の祭典」がダブリ、と思っていたら、こちら1977年録音なのね。いっそう殺伐とやる気のない演奏に磨きが掛かっている。マルケヴィッチ「詩編交響曲」におけるロシアのオーケストラと合唱は、その傍若無人ぶりに驚かされるばかり。

2003年5月某日

体調回復して東京へ!と思ったら、若い方と飲んでホテルに入ったら一気に体調悪化。治ってなかったんだね。発熱・咽の激しい痛み。早々に帰岡。

VIRTUOSOは意欲的なCD化を進めていて、こんどはセルだ。岡山タワーでも売っていたけどね、東京で買いました。それにしてもVOX系の復刻にはちょっと痺れちゃう〜マーク/フィルハーモニア・フンガリカのMozart とか、ラウテンバッヒャー、パウクのMozart 協奏曲とか、ライヒェルトのBrucknerとか。東京の方々はうらやましい。買わなかったが。3枚組1300円くらい?

明日、山口。なんとか体調回復しないものか。

2003年5月某日

息子用の常時接続@freeDは、どうもPHSの受信範囲がギリギリみたいで、つながったりダメだったりで実用にならん!ということで解約することに。授業でどうしてもインターネットは要る!との息子の主張(ほんまかいな)で、最後の手段〜固定電話+ADSLとする。ハラたつがNTTしか、その地域はつながらないのね。いくらでもカネ使う、という感じ。インターネットでの手続きで夜をつぶす。

Schubert 八重奏曲ヘ長調D.803〜ボスコフスキー/ウィーン八重奏団(1953年)で。これは大好きな曲で、長大なる嬉遊曲であり、セレナードだな。一時間に近い作品で、彼晩年特有の「延々と歌が止まらないよ」的世界。引き続き、「英雄」(ベーレンライター版)〜マッケラス/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1994年)。これはBeethoven になにを求めるか、でしょう。「ジンマンはダメ」というひとは結構いるみたいだけれど、同傾向ながらオーソドックス。すっきり軽快でワタシはこういうのが一番好き。

では、行って来ます。

2003年5月某日

風邪、もう大丈夫かな?SARSではなかったみたい・・・って冗談にならんからやめよう。本日、一日乗り切って明日からまた東京。嗚呼、遠方出張ばかり続くと物いりだな。

シュトックマイヤーのBach オルガン全集20枚〜昨年辺りから再発売していて、3,500円ほどか、これ数年ほど前(?)に5,990円(タワー)の値札が付いて購入している。(Art & Misic LC3801)値下がり云々はさんざん楽しんだからなにもないが、録音情報の完備、自然なアナログ録音、素直な演奏で文句なし。一枚目、ソナタ集を再聴するが、熟知した旋律にココロ洗われるばかり。

昨日から、なんどもマリナー/アカデミーによる「イギリス音楽集」2枚組。静謐なる情感が切々と哀しい。

(帰宅後)週始めにしては貴重なる余裕の一日。夕方、地元取引先の売り場確認で、いったん自宅に戻り、今朝忘れたケータイと、撮影用デジカメを取りに。数時間で職場に帰り、残務整理。女房から「遅くなる」とのメール入り、いつもの友人といつもの飲み屋で夕飯。でも、いつものように8時半には帰宅。正直、バス停少し前で自分が乗るべきバスを見かけ、全速力で走ってしまう。情けない。

DANZIのフルート協奏曲集〜これは聴いたことのある旋律ばかりだなぁ。アンドラーシュ・アドリヤーンの立派な演奏。どれももの悲しい。

2003年5月某日

小雨模様の日曜。昨夜は早々に眠れて、咽の痛みもかなり軽快か?抗生物質が効いているだけかも。油断禁物。

Mahler 交響曲第4番ト長調〜アブラヴァネル/ユタ響(1974年)。この曲はなかなかの難物だし、懲りすぎ、いじりすぎはもちろん禁物だけれど、オーケストラの真価も問われる。アブラヴァネルの表現は「そんなこと、ワシ関係ないもんね」みたいな、素直さ、豊かさが溢れて、久々にココロ洗われる。ダヴラス(s)の清楚で控えめなヴィヴラートは理想的と思う。ショルティ/コンセルトヘボウの演奏と比べたが、うるさく、やかましく感じた。

「MISICA PER TUTTI Vol.1」〜Soler、Boccherini、FREITAG、NIN、ALBENZ、Sarasateなどの珍曲を集めた一枚(DISCOVER)〜ブシュコフ(リーダー)/モスクワ・コンチェルティーノの演奏。ロシアでスペインの音楽、ということになんの先入観もないが、録音企画に合わせてギャラの安い演奏かを探したのかな?難しく考えなければ、楽しめるが、玉石混交といった作品集か。室内楽編成(一部オーボエなど有)1993年の録音。

昼、在庫ストックにツナ缶とトマト缶を発見したので、パスタを作る。ニンニクが切れていたので、本シメジとともに急ぎ買いに行って、タマネギのみじん切りとともにオリーブ・オイルで炒める。あとは、缶詰を加え煮込んで塩胡椒で調整し(好みで鷹の爪を加える)ながら、煮込むだけ。パスタはアル・デンテ〜更にカタ目に茹で、オリーブ・オイルで炒めつつ、件のトマトソースと併せるだけ。〜博多駅地下「アルレッキーノ」に負けないのができました。旨い!

風邪薬も切れ、ほとんど完治までもう少しなので、昼寝。夕方目覚めたら女房が買い物か?不在だったので、散歩がてらBOOK・OFFへ。@250コーナーでめぼしいもの2枚補充発見。アハロニアン/クリメッツ/ロシア・フィルでTchaikovskyヴァイオリン協奏曲+α、タルマチウ/イヴァ・ロンセア/グレース/ヨーロッパ響(オール・ルーマニア勢だ!)によるMozart 「フルートとハープ協」その他。

1996年にいっせいに出たARTE-NOVA国内盤@880のもので、BOOK・OFFの内規では安くなるらしく、ずいぶんとこの価格で手に入れている。Tchaikovskyのヴァイリン協奏曲なんて滅多に聴かないし、ありがたいチャンス。Mozart は残響豊かで、なんとまったりとした演奏か。幸せ。

2003年5月某日

健康に不安を抱えながらの東京出張、しかも(懲りずに)酒席有。なんとか〜状態だけれど、ホテルで咽が乾燥するのにはまいった。会議終了後、渋谷のHMVにちょっと寄ってみるが、とくに欲しいものはない。

東京は本屋の品揃えが豊富で、思わず買いたくなることが多い。棚を見ているウチに、知的興味がわき上がってくる感じ。テレビでおなじみ森永卓郎さん「シンプル人生の経済設計」(中公新書ラクレ)〜これ2002年11月には出ていた本で、まったく存在を知らなかったが、求めていたものだね。1%の勝組と99%の負組なのであれば、そういう組を分ける概念そのものが意味をなさない。

99%=例外を除き全員ということですよ。「不況で自殺者はでるが、餓死者は出ていない」〜いかに「好きな仕事をして生きていくか」がこれからのポイントになる。
シトコヴェツキー/ヒルでBach ヴァイリンとチェンバロのためのソナタ集(ha"nssler)〜まるで冷涼とした空気を感じるように、胸に刺さる新鮮な音楽。

休日だけれど、出張が続くこともあって、一件出先で商談、そのまま事務所に戻って諸作業整理。

2003年5月某日

クスリの一時的成果か、咽の痛みはかなり治まる。これから職場に寄って、やり残した(忘れていた)宿題を急いで片づけて空港へ。

アンチェル/チェコ・フィルの1958年アスコーナ・ライヴ〜テンション高く、聴いていてドキドキするような勢いがある。このオーケストラはとくに弦が好きだけれど、「展覧会の絵」に於ける金管の爽やかさはどうでしょ?「新世界」でも。今朝方、Bruckner交響曲第3番〜ケーゲル/ライプツィヒ放響(1978年)の演奏は充実している。金管の絶叫が切なくて、このことを「狂気」と一律わかったようなことを言う人がいるのかな?もっと、立派なアツい(怜悧でもあるが)演奏だと思う。不機嫌さはここでは存在しない。

2003年5月某日

早朝目覚めるが、体調、やや軽快へ。このまま素直に回復を望みたいが、本日は終日移動して帰宅は遅くなる予定。

朝から・・・とは思うがBeethoven 交響曲第5番ハ短調〜マッケラス/ロイヤル・リヴァプール・フィルで。すこぶる新鮮で、軽快で全集中でも注目の演奏(でも、まだ全部聴いていないが)。ジンマンもそうだけれど、こういうハズむような重厚長大でないBeethoven は魅力的に思える。引き続き、Bruckner交響曲第8番ハ短調〜まずヨッフム/ドレスデンで第1楽章。続きはインバルの「初稿」で。評判よろしくないようだけれど、すこぶる新鮮〜サイト用原稿へ。

さて、と。どんより曇り空のもと、出掛けますか。

****

残念ながら体調悪化して早々に引き上げ、病院行き。なにを食っても旨くない。発熱下痢も有。嗚呼、このまま東京行きか。数年前の尿管結石の発作をクスリで抑えつつの出張以来の苦しい旅になりそう。

2003年5月某日

体調抜本的に改善せず、悪化せず、というかんじ。基本どこへも行かず、ゴロゴロしていたけれど、ご近所BOOK・OFFへちょろり散歩。GWセールをしていて、出遅れたみたい。Turinaのセビーリャ交響曲(NAXOS)、グランド・キャニオン(カンゼル/シンシナティ・ポップス管)、Mozart 交響曲第34/35/36番(ベーム/ベルリン・フィル)〜3枚で1,000円也。

Turinaはde Falla辺りと旋律がそっくりで、これがいわゆる「スペイン節」なのかね。カスティーリャ & レオン響というオーケストラもまったく珍しい。カンゼルの録音は「スピーカー傷めまっせ!」で有名なものだけれど、ウチのコンポが安物なせいか「?」状態(ま、よろしい録音だと思うけど)で、このひと肝心の演奏がさっぱりなのはわかっていて購入。ベームこそ驚愕で、第35番は(ミュンヒンガーの「アイネ・ク」と並んで)ワタシのMozart 原体験。

第34番から、その重心の低さ、厳格さに打たれるばかり。(今時メヌエットK.409が含まれるも珍しい)これがカラヤン時代のベルリン・フィル?というくらい謹厳実直で、これはこれで徹底していて「日本人好み」だな、とつくづく思う。音質はきわめて良好。

ああ、これからお仕事。憂鬱、とばかり嘆いてられない。

(遅く帰宅)仕事の残業もきつかったが、その後の(正確にはお客様の)某関係でのご相談ごと(北海道行き)で更に打ち合わせがあり、ま、人脈が豊富なのもありがたいが、風邪気味なのでちょっとしんどい。それでも懸案事項が一段落で資料もできたし、諸作業もいちおう終了。

音楽は夜Turinaを少々。

2003年5月某日

昨日の朝、クルマで息子のところから帰ってくる時から頭痛がひどくて「?」状態だったが、風邪をひいたみたい。咽も痛く、熱もある。どうしよう。明日は会議と資料づくりで休めず、明後日は広島〜山口の強行日帰り出張〜その次はもう東京だ。

パソコンの調子がどうもイマイチで気に食わず、最低限バックアップして、OSをクリーン・インストゥールすることに。XPじゃなくてWindows2000でトライ。「いきなり再起動」などはなくなったが、ディスプレイが16色しか表示されない。ディスプレイ・アダプタ?をちゃんと入れているのに、認識しない。で、さらにXPで入れ直し。何時間掛かるのか?とにかく、こんどは上手くいったみたいで、快調です。

周辺機器含めて、もとの環境に戻すのにさらに数時間。ま、これが楽しみといえば楽しみなんだけど。

Mahler 交響曲第9番〜アブラヴァネル/ユタ響の演奏は「癒し系」か。オーケストラも美しい。同じく、テンシュテット/LPOは聴いていて、胸にトゲが刺さるような気持ち。オーケストラの薄さ(録音も含めて)は気になる。この人はドイツのオーケストラでもっと録音してほしかった。

女房は大阪へ。一日中、おとなしくじっとして回復を待つ。音楽を聴く気にもならない。サイト用原稿二本更新。明日からフツウに仕事でかなりキツい。いろいろ締め切りが迫っている。

2003年5月某日

えぇっと、3日ぶりに帰宅。広島に一泊、広島県下の息子のところに二泊(迷惑な〜息子が)、ちょっと体調悪化気味。疲れた。

数日前、朝から一生懸命資料作ってタイム・アップ(内部会議だし)そのまま午前中打ち合わせして、新幹線で広島へ。(矛盾先延ばし)なんやら新幹線は異常に空いていて(偶然?)死んだように眠って広島着の「ひかり」だったから助かる。そのまま在来線に乗り換えるが、目的の駅を乗り越し、山口県岩国まで行ってしまいUターン。夕方から商談。ちょっといろいろと厳しい。

夜、「40歳で4人目」生まれたばかりの人とお祝い含めて飲み会〜彼のご近所の、ま、いわゆる子供の同級生のお父さんのお店(ちょっと高級)でしこたま飲んでしまう。その大将もご一緒に。いやはや子供の話で盛り上がること。ちょっと、サイト上では書けない危ういものも食いました。価格もご配慮いただきました。

翌日、朝から運転手付きで広島県下の現場回り、細かくコメントし続ける〜で、某用事で6月頭の札幌行きそこできまる。えぇっ?広島空港から朝の飛行機で行くの?運転手が岡山から連れて行って下さるみたいだけど。事前の資料づくりとか、いやもうたいへん。ついでに休み取って。今回は両親のところでまったりしましょ。

ラスト、息子居住地の側で降ろしてもらって、息子に電話。想像通り息子のワンルーム・マンションは想像を絶する汚れ方で納得〜ある意味想像通り。いやがる息子を振り切りつつ掃除洗濯強行。夜、息子と居酒屋行き。もともと息子とはよくお話しをする方だけれど、もう18歳になって、一人暮らし、大学生活を謳歌しているようで、表情も、しゃべり方も高校時代とは違ってずいぶんと明るい。

息子と飲めるのは、人生の至福だね。未成年なのは、父親同伴なのでお許しを。翌日、更に母親が岡山からクルマで駆けつける。(息子もたいへんんだね、両親押し掛けで)ちょうど北海道の婆さんから「食い物」差し入れも届き、挙げ句、夜に岡山から高校時代の友人が泊まりに到着。狭い部屋にね、4人も泊まっちゃって。

本日早朝、我ら夫婦はさっさとクルマで帰宅しました。広島ではアブラヴァネルのMahler 全集、ついでにマッケラスの(ベーレンライター版の)Beethoven 全集も購入。息子在住の山ん中スーパーには、既に世の中から消えつつある「名曲海賊盤」が残っており、Nielsenのフルート/クラリネット協奏曲(バーンスタイン)購入。500円。

帰宅し、メール・チェックすると、大阪時代お世話になった方がお亡くなりとのこと。困った。ちょっとお葬式には行けないな。

2003年5月某日

きのうはちょっと肌寒かったし、昼からの仕事が思っていたことの半分も進まなくて、ちょっとこの先ツラい。これから出勤(地方都市だから朝、断然ゆっくり)、朝から更に(なんとか)資料作って11時〜内部会議、昼から広島へ出張〜そのまま泊。明日は一日中広島県下のお客様の現場回り。そのまま息子のところへ。ノートパソコン持っていくと、カバンが重い。

図書館でMahler 交響曲第6番(ラインスドルフ)を借りる。この人、ミュンシュの後任で人気サッパリだったけど実力派だね。小澤は大人気でボストン響の長期政権だったけど、明らかにこの1965年のほうがコクがあって、オーケストラに深みを感じる〜但し、小澤のMahler は第1番(旧録音)しか聴いたことはないけどね。

サイト更新は旧原稿追加、古い在庫発見で。在庫がないワケじゃないけど。気持ちの良い天候だし、気分を変えて行きまっしょい!


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written by wabisuke hayashi