Mahler 交響曲全集(BRILLIANT 様々な演奏家による)


Mahler 交響曲全集

第1番 シモノフ/ロイヤル・フィルハーモニー
第2番「復活」 フォンク/ハーグ・レジデンティ管弦楽団/オラン(s)ファン・ネス(con)
第3番 ホーレンシュタイン/ロンドン交響楽団/プロクター(con)/アンブロジアン・シンガーズ/ワンズワース学校少年合唱団(2枚組)
第4番(+「花の章」) ヘンヒェン/オランダ・フィルハーモニー/コーク(s)
第5番 ノイマン/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
第6番 ヘンヒェン/オランダ・フィルハーモニー(2枚組)
第7番 マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
第8番 ヤルヴィ/エーテボリ響/エーテボリ歌劇場管弦楽団/合唱団/王立ストックホルム・フィルハーモニー合唱団ほか
第9番 ノイマン/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BRILLIANT 99549 11枚組4,290円で購入(もっと安く買った人もいらっしゃるでしょう)

 散々あちこちで見かけたから、購入した方も多いことでしょう。まだの方のためにサワリのみ、ま、クリムトの絵のジャケットということで紹介を少々。全集としては格別な安さで、ほかではナヌートの全集が5,000円程度で出たくらいでしょうか。狙い目です。迷っている方は、万難を排して買いに行って下さい。

 まず、演奏内容抜きにして、廉価盤としての音源選定の評価から。第6番の「2枚組」が気に食わない。2枚目はなんと28:53の収録ですよ。ここはホルヴァート辺りにしていただいて、一枚に収録して欲しかったもの。そのぶん「大地の歌」を補充していただきたかった。第10番もせめて「アダージョ」は収録して欲しかったところ。でも、ホーレンシュタインの第3番は出色の選定で、これのみ4,500円で買った人もいるらしいから、大徳用セットなんです。では順に、粗っぽく。

 
シモノフの第1番は、カッコウ良い演奏。録音もごくごく新しいもののはず。繊細で、語り口も上手いが、自然な包容力に少々足りないと思います。でも、一流の演奏に間違いありません。完成度は高い。RPOは好調。

 
フォンクの「復活」はずいぶんと牧歌的で、オケの響きも薄い。スケールも小さくて、曲と指揮者の味わいがマッチングしていない。(ヴァンガード原盤)その後、反省。

 
ホーレンシュタインの第3番はベスト演奏との呼び声も高いし、ワタシも立派な演奏と認めるに吝(やぶさ)かではないが、現在ではもっと弾むような、楽しげな演奏はたくさんある。

 
ヘンヒェンの第4番は、オランダ・フィルの技量をおおいに危うんだけれど、意外とていねいな仕上げで、充分楽しめました。第6番は、スケールも重量感も要求されるが、この演奏も失望するような演奏ではありません。
(「花の章」はありがたいオマケ)

 
ノイマンの第5・9番は、ノイマンが最盛期だった(と、個人的に考えている)ゲヴァントハウス時代のもの。ノイマンのやや緩めの個性と、オケの墨色の地味な味わいが合体して、もう最高の味わいです。この全集中の白眉の一つ。第9番は別途言及。

 
マズアには、第7番のめくるめく夜の怪しげな幻想は表現できません。淡々として、曲に対する愛情は感じられない表現。オケのアンサンブルは優秀。どうしようもない終楽章は何故か上出来。その後更に詳細言及。

 
ヤルヴィの第8番はライヴでした。早めのテンポで、さらりと仕上げていて、いくらでも柄を大きく、絶叫させることが可能なこの曲を親密に仕上げてくれました。Mahler のなかでは一番苦手なこの曲を、抑制を利かせて知的に聴かせてくれます。


 エア・チェックを盛んにやっていた時代は、「買うと金のかかる大曲」を狙っていましたので、カセット→MDへの全集完成を狙っております。以下、座興で・・・。

第1番 岩城宏之/札幌交響楽団(1988年札幌ライヴ)
第2番 「復活」 サラステ/スウェーデン放送響(1995年トゥルク・ライヴ)
第3番 アバド/Mahler ・ユース管(1988年ヴァルトビューネ・ライヴ)
〜MD化済み
第4番 インバル/フランクフルト放送響/オジェー1989年日本公演ライヴしかない。
第5番 小林研一郎/日本フィルハーモニー(1990年トロント・ライヴ)
第6番 シノーポリ/ベルリン・フィル(1986年ベルリン・ライヴ)
〜ほんとうは、シュトゥットガルト放響とのライヴのほうが完成度が高かったが、テープが残っていない。残念。
第7番 ドレヴァンツ/NHK交響楽団(1989年ライヴ)この曲はこれしか残っていない。記憶ではインバル/オーストリア放送響のライヴが素晴らしかった。テープ現存せず。
第8番 シャイー/ベルリン放送響/エルサレム響ほか(1987年ベルリン・ライヴ)
第9番 ブロムシュテット/NHK交響楽団(1992年ライヴ)
〜ベルティーニ/オスロ・フィルの1996年ライヴも捨てがたい魅力。
第10番「アダージョ」 ベルティーニ/ケルン放送響(1991年サントリー・ホール・ライヴ)
大地の歌 ジュリーニ/ウィーン・フィル/ファスベンダー/アライサ(1987年ザルツブルグ・ライヴ)

 まだ、いろいろとありますよ。ときどき楽しみにして少しずつ聴いています。(2000年11月18日更新)

 


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written by wabisuke hayashi