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音楽日誌●サラリーマン生活延長線の日々

サラリーマン生活延長線の日々
目にも鮮やかな酢の物
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2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

”花冷え”の佳き天候、今朝6度Cはここ数日暖かったから寒いっすよ。昨日は午前中四苦八苦して二週間分+喫緊待ったなしの課題をなんとかして、昼から緊張感ぷっつり切れました・・・夜しっかりステア・マスター+エアロビクスして一週間を締め括りました。今週は珍しく、4回フル出場でした。ここ数日睡眠時間が短く、昨夜はしっかり眠って6時に自然覚醒いたしました。

今月は偶然にBruckner月間、交響曲全11作品の残りも拝聴いたしましょう。溢れかえる膨大なる音源に呆然して選曲に迷う・・・ことがないので精神的にラク。どの演奏を選ぶのか悩むのは楽しみのウチです。手持ちのBruckner音源の整理確認もしておりました。

Gramola99127Bruckner 交響曲第6番イ長調(1881年縞・B.-G. コールス版)〜レミ・バロー/ウッパー・オーストリア・ユース交響楽団(リンツ聖フローリアン修道院教会2016年ライヴ)・・・Remy Ballot (1977-)って仏蘭西の若手なのですね。もともとヴァイオリニスト、チェリビダッケの弟子筋とのこと。”第6番は第5番以降、傑作連続の中ではワン・ランク落ちる”そう勝手に決めつけて幾十年、とうとうこの演奏に出会って開眼!あまり作品を聴いていないし、版のことはいつにも増して知識皆無、初耳状態でした。(作品との出会いはFM放送から流れた朝比奈隆/トーンキュンストラー管弦楽団の演奏会だったっけ?)第1楽章「Maestoso(威厳をもって)」ヴァイオリンの付点のリズムがいかにも、な開始。息の長いテンポは遅め(チェリの弟子だから)残響の長い脚は作曲者が眠る聖フローリアン教会でのライヴ、朝比奈隆/大阪フィル1975年奇跡の演奏を思い出します。平均年齢17歳とか?現代の若者の技量は優れ、アンサンブルの水準になんの疑念もありません。この神々しい風情は会場残響のマジックもあるのでしょう。悠々としてコーダの迫力も充分、力みなく余裕のサウンド。(18:38)

第2楽章「Adagio.Sehr feierlich(きわめて荘重に)」。Wikiによると”ブルックナーの緩徐楽章としてももっとも美しいもののひとつ”〜不覚にも初めてそのことに気付いたものです。これもテンポ遅く、入念纏綿と歌う第1主題はもの哀しく、第2主題は安寧に優しい風情、第3主題は葬送行進曲風に悲痛、若者たちの演奏は素直であり、心が洗われるよう。チェリにクリソツなニュアンス+清涼清潔なサウンドに感動しっかり押し寄せました。消えるように終わる21:26!長い。第3楽章「Scherzo.Nicht schnell − Trio.Langsam(速くなく)」スケルツォ楽章こそBrucknerのキモ、ここもゆったりとしたテンポ、リズムを際だたせることなく抑制気味の表現となります。間を充分にとって、ホルンが交響曲第5番の主題を歌って木管が呼応するところも立派な技量です。少々テンションが低い楽章かも。(10:22)

第4楽章「Finale.Bewegt,doch nicht zu schnell(動きを持って。しかし速すぎないように)」。不安げな出足、圧巻の金管による第1主題、呼応する優しい弦、種々性格の異なるエピソード連続(途中「トリスタン」引用有)に、まとめるのが難しい楽章かも。凡百な演奏だと”第6番は落ちる”みたいな感想になるのも知れません。会場残響に助けられ、弱音での瑞々しい豊かな残響に聴き惚れ・・・演奏者も疲れたかな?アンサンブルに乱れはないけれど、前半のような集中力を維持できていないような・・・(18:44)。第6番って、こんな大曲だったんですね。暖かい拍手有、編集してあるのかも知れないけど、ライヴでここまでの完成度は立派なもの。

今朝、再聴しつつ執筆してずいぶんと長いコメントになってしまいました。このまま【♪ KechiKechi Classics ♪】定例(手抜き)更新に流用しようかな?

Bruckner 交響曲1番ハ短調〜エルネスト・ブール/南西ドイツ放送交響楽団saradana sacd-293(1976年バーデンバーデン・ハンス・ロスバウト・スタジオに於けるセッション録音)・・・4年前のコメントに曰く、

音質極めて良好。これが明晰な、引き締まった筋肉質表現、キレのあるオーケストラの響き、作品構造がわかりやすく、意外なほど作品を愉しく聴かせてくださいました。やや速めなテンポ設定、詠嘆とか煽りとか重厚、そんな表現とは無縁、ほぼ初めて作品そのものに目覚めた感じ。ラストに山があって更にテンポアップ、軽快クリアなサウンドに満足感高いもの。先の大阪フィル云々するわけじゃないが、金管上手いなぁ、最終楽章までオーケストラのテンション緊張感が維持され、クール、整ったアンサンブルを堪能可能。
このオーケストラのシェフ前任、ハンス・ロスバウトのBrucknerは第1番を欠いているので、その補遺の意味合いがあるのかも。上記自らのコメントになんらの修正点なし。驚いたのは作品細部旋律よう覚えていたこと、どこかで集中拝聴していたのかな?第3楽章「Scherzo. Schnell(急速に)」ト短調の迫力は後年の傑作に比肩できるものでしょう。

残りは第4番のみでしたっけ。Bruckner 交響曲第4番ニ長調「ロマンティック」(ハース版)〜ゲオルグ・ティントナー/National Music Camp Orchestra(1960年)・・・濠太剌利メルボルン近郊、学生オーケストラとの演奏とのこと。ティントナー43歳の記録、テンポは中庸からやや速め。参加者向け簡易包装LPが音源らしい。モノラル音質(盤質?)かなり厳しいっす。惜しいなぁ、晩年の枯れて力みない癒し系表現とは大違い、燃えるような快活な情熱に若者を叱咤激励しております。冒頭ホルンもあまり上手くないけど、それが?みたいな真摯な集中力に打たれます。これで音質もうちょっとマシやったらなぁ、もともとの音質はそう悪くないと類推されるけど、LPノイズやら、途中音量レベルががらりと変わっ(落ち)たりするのも興ざめ。保存用音源に選定できず。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

桜満開の春。さて、一週間のお仕事最終日がやってきました。本日定例の山場は先週システムトラブルで流れたから二週分、緊張して乗り切りましょう。昨夜、若きマネージャー(かつての部下)と酒の約束をして、お決まりのトラブルがあって始まりが遅れました。10年前はあれを教えてもらった、今でもあれを守っている(資料整理の方法とか、数値実績への執着とか)・・・とか、ほとんど記憶なし。当時は自分も元気があって、かなり乱暴な指導だったと思うんだけどなぁ、受け取る側の感性の問題か。40歳で二人目のこどもが5月に生まれる・・・ってタイヘン!美味しく喰って呑んで、職場オトモダチがまた増えて、酒席やら出費やら、体調体重維持管理が心配です。昨日木曜はスポーツクラブ休館日。本日夜はしっかり鍛え直しましょう。

昨日昼から取引先往復(なんせ相棒赴任が来週なので一人)車中音楽は NAXO 8554432Bruckner 交響曲ヘ短調(第00番)/交響曲第4番より終楽章異稿「民衆の祭り」(1878年稿)〜ゲオルグ・ティントナー/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(1989年)・・・所謂第00番ロジェストヴェンスキーが出会いティントナーのは4年ぶり拝聴でした。神秘的な原始霧、”ブルックナー・リズム”(3連符+2連符、またはその逆)はあまり出現せず、素直でわかりやすい叙情的な旋律は意外と親しみやすいもの・・・とは当時の印象、金管を強調してデーハーなロジェストヴェンスキーの印象が強すぎて、かつてティントナーには佳き印象を持っておりませんでした。中期浪漫派の穏健な雰囲気を感じさせる作品、さっぱりとした風情は悪くないと今ならそう思います。

「民衆の祭り "Volksfest"」は例の第4番の風情の断片をあちこち残しつつ、粗野なエネルギーに溢れました。1874年第1稿の終楽章とは別物なんですね。第00番の繰り返しを実行していないので、余白に貴重な音源を収録していただいて、NAXOSに感謝。

もう一発 Disques Jean-JeanBruckner 交響曲第9番ニ短調〜朝比奈隆/大阪フィル(1976年4月22日神戸文化ホール)・・・Disques Jean-Jean幻の全集より。例えばBrilliant辺りで激安再発されぬものか、それじゃ価値を貶めることになるのかな?朝比奈翁が現役時代、いくらでも生演奏に出掛ける機会はあったのに、当時世評のあまりの熱気入れ込みに自分は敬遠しておりました。もう40年以上前、正直なところ大阪フィルの技量はかなり厳しくて、現在はもっとアンサンブルは向上していることでしょう。この時期Brucknerも未だ一般的じゃなかったかも。しかし、神々しくも深淵な作品、遅めのイン・テンポ厳守、激情にテンポを煽ったりすること皆無、精一杯の咆哮、深い呼吸、間、どっしりとしたリズムに感銘深く受け止めました。

ここ数年、世界の演奏技量向上したオーケストラを聴く機会(録音だけど)も多くて、昔の大阪フィルなんて・・・(失礼)そんな傲慢な姿勢を反省。ギュンター・ヴァントに負けぬ誠実な感銘をいただきました。

呑んだ翌日は早朝覚醒。Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ハース版)〜朝比奈隆/大阪フィル(1976年4月14日神戸文化ホール)・・・これは打楽器の入らぬ美しい第2楽章「Adagio」が聴きたかった!印象は上記第9番と寸分違わず、粗っぽいアンサンブルから深い感銘をいただきましたよ。結局しっかり全曲通しました。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

あっという間の一週間も半ば、昨日お仕事は午前中定例業務こなして予想通り昼からかなりヒマ、これといったトラブルがなかったのも要因でしょう。来週迎える新人のことも配慮して、直近の実績予測の仕組みを考案しておりました。懸案の危うい在庫も当面の分なんとかしました。いつものように早々に職場を辞去、しっかりスポーツクラブにて汗を流して、今週順調に三日目。本日は昼から定例取引先との打ち合わせ、職場に戻って先週より北海道からマネージャーとして赴任した後輩(昔の部下、新人育成≒かわいがり)と酒の予定、数人若いものを誘うつもり。今朝、二時間も早朝覚醒したのは何故でしょ?昼間予想はナント!25度C、朝は肌寒くて10度Cとか、体調維持に気を付けましょう。

月末に掲載される朝日新聞の「耕論」。毎回力強い読み物ばかり、沖縄の基地は経済振興に寄与しない、原発も然り、それができた時にたまたま日本全体の経済状態がよろしかっただけ、そんな分析が出ているようです。原発が稼働すればむしろ、配置人員は減るんですってね。「大日本帝国憲法時代には家族の絆が強かった」→「憲法改定すればそうなる」みたいな考え方ですね。美しい星空の時に佳きことがあった、みたいな考え方はおとぎ話だけの世界にしましょう。

ネットからテキトーに取ってきたデザインTchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜ノエル・ミュートン=ウッド(p)/ワルター・ゲール/オランダ・フィル(1952年)・・・若くして亡くなったNoel Mewton-Wood(1922ー1953)は濠太剌利出身のピアニストらしい、Brittenのお仲間だったそうな。これは懐かしいコンサート・ホール・レーベルの音源か、DVDに焼き込んだ音源整理点検して存在に気付きました。ネットから無料にて入手して音質はまずまず、かなり聴きやすいもの。Walter Goehr(1903ー1960)も懐かしい名前でっせ。瑞々しい力みのないピアノ、徒にスケールを強調した物々しいスタイルに非ず、凛々しい爽やかさが光ります。技巧に不満はなくて、ほんのちょっぴりミスタッチもそのまま修正していないのもリアル、ゲールの伴奏は入念を極めて、テンポもかなり動かして劇的です。

NAXOS8.570929Giuseppe Martucci (1856ー1909)交響曲第1番ニ短調/ジーガ 作品61ー3/カンツォネッタ 作品65ー2 /アンダンテ 作品69ー2 */夜想曲 作品70ー1 〜フランチェスコ・ラ・ヴェッキア/ローマ交響楽団/アンドレア・ノフェリーニ(vc)*(2007-8年)・・・この人は伊太利亜のワグネリアンだったらしい。Respighiにかなり脱力した演奏を聴かせてくださったコンビ、こちらの作品は比較対象がないから、4楽章40分ほどの交響曲(けっこうな大曲)は美しく穏健、わかりやすい旋律、ノンビリとした牧歌的風情を愉しみました。Wagner風の雄弁な旋律も時に顔を覗かせます。残りの小品はもともとピアノ用?Ravelみたいに自らの編曲なのでしょうか。(基本解説は読まんのでわからない)可憐に夢見るような優しい作品ばかり、「アンダンテ」のチェロも滔々と甘美な旋律最高っす。「夜想曲」のホルン(他)も陶酔のひととき。こんな珍しい音源CD3枚分、しっかり取り揃えて下さるのがNAXOSの偉いところ。

Arte Nova88697749752Bruckner 交響曲第0番ニ短調〜デニス・ラッセル・デイヴィス/リンツ・ブルックナー管弦楽団(2008年)・・・今月もあともう少し、偶然Bruckner月間に至った今月、残りの作品も聴いておきましょう。これは第3番にテイストが似て、牧歌的な風情に溢れております。第1番の後の作品?といった説もあって、後年の厳しい切迫感から遠いシンプルな風情作品也。Dennis Russell Davies(1944ー)ってマニアックな現代作品ばかり、みたいなイメージのまま、Haydnの交響曲全集を録音して、クール冷静なひんやり演奏する人。Brucknerも全集になっていたのですね(激安)。ここでも”クール冷静ひんやり”、オーケストラの響きはやや薄く、あまり上手いオーケストラではないと思うけれど、作品の美しさをたっぷり実感させて下さいました。先日の第2番第3番よりずっとエエ感じ・・・なのは聴き手の責任もあるのでしょう。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昼は25度Cの予想、今朝も10度に届かん肌寒さ、季節の変わり目は体調維持に気を付けましょう。昨夜もしっかりスポーツクラブ行き、最近エアロバイクのマニュアル設定を覚えて、30分しっかり負荷を掛けてエエ感じ。ステアマスターは凄い汗が出る季節に至りました。昨日のお仕事は新人も来るので、懸案だった定例データ処理改善狙って書式手順をに変えて・・・これが大失敗大苦戦、結果的になんとかしたけれど、引き継ぎ準備していてる前相棒からも大ブーイング、元に戻しました。アカンなぁ、安易な思い付きは。ほか、日常ありがちな内外微妙な失敗やら不快なことが少々、ま、たいしたことはないでしょう。ヤフオクCD処分は今朝数件落札有。出品したノートパソコンにも入札があったけど、指定した宅急便コンパクトの箱に入らぬことが判明、送料差額は負担しないといけません。ま、たいしたことはないけど。

用事ができて社用車にて外出、新車に乗るのは二度目、どうやらハイブリッドらしい。初体験、たいしたもんでっせ。なかなかの乗り心地、馬力、いつも以上にエコ運転を心掛けましたよ。一人だったのでしっかり(以下)ガンガン音量上げて音楽聴きました。

DG447400Beethoven 交響曲第5番ハ短調(1974年)/交響曲第7イ長調(1976年)〜カルロス・クライバー/ウィーン・フィルハーモニー ・・・誰でも知ってる鉄板の名盤。10年ほど前、恥ずかしい駅売海賊盤へのコメントもしておりました。嗜好としては古楽器系、軽快な響き、快速リズムを好みます。こちらモダーン楽器による厚みのある演奏も、これだけ旋律リズムがスウィングして勢いがあれば文句なし、彼(か)の上品なウィーン・フィルが燃えてノリノリ。粗いというのではないけれど、神経質にアンサンブルを整える、と云った方向ではないでしょう。第1楽章終楽章とも繰り返し実行は当たり前(しないとガッカリする)Carlos Kleiber(1930ー2004)46歳の記録、これがデビュー録音でしたっけ?続く第7番は、なんやかんやで初体験だったかも、元気のよろしい”舞踏の聖化”は、こどもの頃からさんざん馴染んで最近敬遠気味な作品、集中力Maxな前作品を聴いたあと、フツウだったら続けて聴けないけど、そこは運転中、否応なく熱気溢れてリズミカルな演奏を堪能いたしました。カーオーディオでなんだけど、音質もよろしいと思います。対向配置。

日常では有り得ぬ連続聴きも運転中ならでは、 ORFEOR100841 Beethoven 交響曲第4番 変ロ長調〜カルロス・クライバー/バイエルン州立管弦楽団(1982年ライヴ)・・・昨年末聴いてましたね。これも世評鉄板でしょう。力みと仕上げの粗さが気になる・・・とはその時の印象、なんせ「第5」「第7」から連続聴きでしょ?ノーミソが爆裂Beeやん化していて、オーケストラがウィーン・フィルより甘さ控えめ、ライヴならではの感興、絶妙なニュアンス変化が聴き取れて+スウィングするリズム!文句ありません。こんな一期一会的な演奏って、もう出現しにくい21世紀なのかも。終楽章「Allegro ma non troppo」の凄まじい快速パッセージに(ファゴット再現も)痺れました。

帰宅後、更に「第九」突入! これは怪しげCDR?Beethoven 交響曲第9番ニ長調「合唱付き」(Mahler 版)〜ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団/ピッツバーグ・メンデルスゾーン合唱団/エラ・リー(s)/ジョンナ・サイモン(a)/リチャード・ネス(t)/トーマス・ポール(b)(1962年)・・・Mahler版?20世紀の大きな演奏会場やら、演奏技量の向上から、華やかな効果を狙った実演版でしょうか。クリスチャン・ヤルヴィが話題になっている(2006年)ようだけど、イロモノ的扱いに評判はよろしくないようです。

・・・オクターヴの上や下をヴァイオリンやフルートで増強したり、弦楽器や管楽器には自身の交響曲で多用した特殊奏法が指示されている・・・第2楽章(スケルツォ)では、ベートーヴェンの時代の楽器では演奏不可能なトランペットの派手な楽句が挿入されたり、フィナーレのテノール独唱部分に副次的な楽句も加えられている・・・(勝手にネットより引用)
山本さんの解説も貴重です。なんとホルン8本との情報有。LP廉価盤世代ならお馴染みの”スタインバーグのBeethoven”、速く、厳しく、重く、明るく、金属的なサウンドが脳裏に浮かびます。「第九」もその通り、オリジナル音源は紛失?これはLP板起こしのCDR音源らしいけど、記憶よりずっと音質状態良好、表現はオーソドックスに要らぬ飾り少なく、推進力に溢れて引き締まっております。なんといっても金管増強に厚みたっぷり、それがデーハーに鳴り渡ると気分爽快!合唱も充実して、男性ソロは最近聴いたことがないような?雄弁な大時代風。部屋閉め切って大音量にて堪能いたしました。

では、行ってきます。本日お仕事一段落済、ヒマなハズ。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

朝は8度Cとか、けっこう冷えますね。昨日、すっかり春日和な月曜のお仕事始め、問題なくお仕事は進んだけれど、どーも興が乗らん=やる気が出ない感じ。お釈迦にしたノートパソコンはヤフオクに出しました。安くてもよろしいのでどなたか買ってくれんもんでしょうか。ヤフネコ・サービスとやら指定、なんやらよくわかっておりません。(今朝、早速入札有)先週火曜以来のスポーツクラブ行き、しっかり足腰鍛えて汗を流しました。よう眠れたと思います。年中アレルギー症状+(月並みな)花粉症に洟水苦沙弥盛大也。

BIS-179517世紀イタリアのトリオ・ソナタ集/Giovanni Paolo Cima (1570-1630)教会コンチェルト集 - 3声のソナタ/Francesco Turini (1589-1656)マドリガーレ集第1集 - 第2旋法による3声のソナタ/Giovanni Battista Buonamente (-1642)さまざまなソナタ、シンフォニア、ガリアルド、コレンテ、ブランド集 第4巻 - 「ラ・ロマネスカ」によるソナタ第8番/Dario Castello 3声のソナタ第10番/Tarquinio Merula (1595-1665)教会と室内のための協奏的ソナタによるカンツォン 第3集作品12 - チャコーナ/Marco Uccellini (1603-1680)ソナタ、コレンテとアリア集作品4 - ソナタ第26番 「ラ・プロスペリーナ」/ Andrea Falconieri (1586-1656)カンツォーナ、シンフォニア、ファンタジア、カプリッチョ、ブランド、コレント、ガリアルド、アルメイン、ヴォルテ集 第1巻 - フォリア/ Maurizio Cazzati (1616-1678)コレントとバレット集作品4 - チャコーナ/Biagio Marini (1594-1663)さまざまな楽器のための多様なソナタ集作品22 - 「逃れよ、悲しい心よ」によるソナタ/Francesco Cavalli (1602-1676)3声のカンツォン/Giovanni Legrenzi (1626-1690)ラ・フガッツァ第3集作品8 - 3声のソナタ 「ラ・ボイアルダ」/ Giovanni Antonio Pandolfi Mealli (1620-1669)イル・マルケッタ/Giovanni Maria Bononcini (1642-1678)教会ソナタ集作品6 - 第8旋法によるソナタ第5番/ Giovanni Battista Vitali (1632-1692)パッサメッツォ、チャコーナ、カプリッチョとパッサカリアによるさまざまなパルティータ集作品7 - チャッコーナ/Giacinto Pestolozza ソナタ XII/ Arcangelo Corelli (1653-1713)トリオ・ソナタ ニ長調作品1ー12〜ロンドン・バロック(2010年)・・・延々と収録作品コピペしたけれど、知っている作曲家はCorelliのみ(VitaliはTomaso Antonioの父親らしい)作品は全部初耳(自信ないけど)。Johann Sebastian Bachが1685-1750だからその少し前の世代かな?London BaroqueのメンバーはIngrid Seifert (v)、Charles Medlam(vc)、Steven Devinece(cem)、 Richard Gwilt(v)もちろん古楽器、練り上げられた技巧+豊かな歌とリズム感演奏也。この辺りの音楽は21世紀の耳で聴いてもまったく違和感のない美しい旋律ばかり、チャッコーナってシャコンヌですよね。著名なBachは深遠な劇性に充ちた名曲中の名曲だけど、こちらもっと愉悦に溢れた各パートのシンプルな掛け合いとなります。この辺り嗜好のツボ。Naxosに「Italian Baroque Favourites」というのがあって(これはモダーン楽器)かなり以前より愛聴盤だったことを思い出しました。

温故知新。QIAG-50070Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」/第36番ハ長調K.425「リンツ」/第38番ニ長調K.504「プラーハ」〜アンドレ・ヴァンデルノート/パリ音楽音管弦楽団(1957年)・・・これは7-8年前自主CD化して、在庫整理中に発見したもの。当時、音源圧縮の意味もわからんかったら、音源怪しいもんだけど、この時期にしては音質は少々ナニでっせ。Andre Vandernoot(1927ー1991)は若い頃活躍して将来を嘱望された(仏蘭西系?)白耳義の指揮者とのこと。当時アンサンブル的にはいろいろ難しかったらしいオーケストラを自在に操って、溌剌快活とした音楽を作っております。もともとセレナーデからの出目?とやら、そんなことを思い出させる思いっきり躍動して明るいニ長調交響曲K.385「ハフナー」(「ハフナー・セレナーデ」ニ長調K.250とは別物)、ハ長調交響曲K.425「リンツ」の演奏にはもうちょっと重みがあって、白熱したノリは継続。大好きなニ長調交響曲K.504「プラーハ」の陰影に富んだ表現も出色、音質云々は忘れました。やがて酒に溺れてアカンようになった・・・というのはほんまでっか?

これよりいつもの朝一番の洗濯、弁当を作って出掛けましょう。毎週火水曜は取引先からのデータ処理点検取り込み、自分は5-6年慣れているけれど、来週から赴任する新人には苦痛やろなぁ、ここチョンボすると一ヶ月後エライことになるし。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

肌寒い月曜の朝、昼の予想気温は22度C。昨日日曜好天の朝「音楽日誌」を更新して洗濯、あとはひたすらAcerAspire 1410にLinux導入再トライへ。PuppyLinuxをとうとう諦めて、昼前にいちおうKonaLinuxの導入に辛くも成功、しかしWifi設定がイマイチ微妙、起動も遅くて実用な感じじゃありません。OS自体も慣れているZorinとは見た目似ていて、少々扱いにくい印象でも一歩前進!?更にLinuxBeanを試してみたり(導入不可)Zorinを再度設定して、やはり起動せず(涙)お休み二日間ムダにして、オークションに出すことを決意しました・・・今朝、撮影すべくデジカメを探して、在り処がわからない・・・引き隠ってストレスから菓子などばりばり喫してしまうから(おそらく体重増)反省して夕方前、速歩往復30分ほど坂道をディスカウントストア迄買い物に行きました。あちこち桜が散り掛けておりました。

CPO777990-2R.Strauss 二重コンチェルティーノ TrV 293(コッラド・ジュフレディ(cl)/アルベルト・ビアーノ(fg) )/組曲「町人貴族」作品60, TrV 228c(ロベルト・コヴァルスキ(v)/ヨハン・セバスティアン・パエチュ(vc)/アルフォンソ・アルベルティ(p))〜マーカス・ポシュナー/スイス・イタリア語放送管弦楽団(2014年)・・・Markus Poschner(1971ーミュンヘン)は期待の若手、これはリンク先のNMLの情報によると1947年生まれる前の録音とか・・・ウソやろ。フィル・アップの作曲者自身の放送録音の情報と一緒になっておるんですね。これから売り出す若手は馴染みのBeeやん交響曲とか、そんなありきたりじゃなくてマニアックな作品が似つかわしいでしょう。このオーケストラは一連のErmitage/Aura往年のライヴ音源でお馴染み、1960年前後の音質も手伝って少々響きが薄いと信じておりました。それから半世紀以上、初耳の「二重コンチェルティーノ」は痺れるようにしっとり美しいソロ(団員でしょう)そして作品に驚きました。3楽章20分弱最晩年の作品。(と、思ったらパーヴォ・ヤルヴィをちゃんと聴いていた!?)「町人貴族」は記憶ではドミトリー・キタエンコが出会い、いろいろな演奏にて馴染み、作品成立の経緯がわかりにくいけれど、小編成小粋なサロン風作品、これも慣習通り「宴会」がラストに配置されました。このオーケストラも洗練され、すっかり上手くなったもんでっせ。

今月は(偶然)Bruckner月間、Oehms OC624交響曲第3番ニ短調(1983年初稿/ノヴァーク版第3稿)〜シモーネ・ヤング/ハンブルク州立フィル(2006年)・・・Simone Young(1961ー)は濠太剌利出身の女流、ちゃんとオペラハウスでの経験を積んでいるのですね。あちこち第2稿やエーザー版と違ってド・シロウトにもわかりやすいけど、特に第2楽章「Adagio」に「タンホイザー」の引用があるところ。エリアフ・インバルの1982年録音登場時には衝撃でしたよ。やがてゲオルグ・ティントナーとかノリントン、ジョナサン・ノット等、次々と録音が続いております。例の如し評価が割れるものほど興味有、曰く”縦の線が揃わない”、”休止に対して 配慮が欠けている”、”オルガンの響きを連想させない”〜なるほどねぇ。昨日の印象は、Brucknerらしい「間」の取り方、大昔カイルベルト時代の記憶からはスケールと質実なサウンドのまま、アンサンブルが整って、よう鳴るオーケストラと感心したもの。音質も極上な自然さ。

でもね。じつはノートパソコン設定の失敗にキモチが落ち込んで、作品そのものに入り込めんのです。第3番、第6番はどーも鬼門やな、もっと精神を鼓舞して下さるような選曲すべきであった。

では、新しい一週間を始めましょう。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日土曜は好天、珍しく女房殿が昼間ヒマだったので、いつも取引先商談途中に見掛ける徳島ラーメンに行ってみました。もう 10年以上前になるけれど、岡山在住時代は出張する度、喰っていたんですよね。独特の焦がし醤油の濁ったスープ、中太麺。女房殿は初めて、まずまず気に入ったみたいです。車だから運動にはぜんぜんならんけど、気分転換にはなります。

自宅に戻ってAcerAspire 1410AcerAspire 1410(デュアルコアCeleron SU2300/1.20GHz/メモリ4gb/Windows7/64bit)一応持ち出し女房殿用(実際はほとんど使っていない)2017年1月中古入手。「10」にアップグレードしたけど、起動異様が遅く、非力故実用に耐えません。これをLinuxに乗り換えようと画策して結果、夜まで掛かって大苦戦!在庫していたLinuxBeanWattOS、両方Disc起動できません。これは数年前に焼いたDiscが劣化したのかと類推、安易だけど馴染みのZorinだったら起動したのでOSセットアップ→再起動・・・しません。???

そこでLinuxLite、(軽量OSの本命)PuppyLinux、さらに試しにKonaLinuxの起動Discを作成して再トライ、ところがPuppy以外起動さえできず、この時点、そもそもマシンにどこか問題あるんじゃないか?そう確信いたしました。とにかく(久々)PuppyLinuxを起動させてみたら、幾度トライしてもWifiを認識しない・・・昨日まで、いくら遅くてもちゃんとWindowsではネット環境は動いてましたよ。安物パソコンをいじるのも趣味のうち、これほど苦戦したのは初めてじゃないか。気分も鬱々としてやけ食い気味、音楽を聴く気も出ない・・・【♪ KechiKechi Classics ♪】の定例更新がやっと。鈍く奥歯に違和感があるのは体調の反映でしょう。

この問題をなんとかクリアしないと。困ったものです。

早朝起き出して音量低く聴いているのはLP時代のデザイン英Columbia 33CX1241Hindemith バレエ音楽「気高い幻想」組曲(1954年)/Humperdink 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲/夢のパントマイム(1960年)〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団・・・このあとCD一枚半に渡って伝記的回想が収録されけれどそれには興味なし(言語的障壁も有)。Hindemith (1895-1963)はここ数年、辛気臭い印象のままそれなりに愉しめるようになりました。Engelbert Humperdinck (1854-1921)って意外と近代の方だったのですね。優しく甘い旋律を味わったけれど、正直なところHidemith含め、まったく集中できません。

「徘徊という言葉をやめよう」「亜米利加で銃No!のうねり」など力作ぞろいの今朝の朝日新聞。聴き放題となって、経済的負担が少なくなって結果、聴くべき音楽に戸惑うリスナー達、この状態は音楽ジャンル(クラシックを問わず)共通の事象だったのですね。これは自分の個人印象に非ず、世間共通だったのか。むしろ、”おすすめ選曲”が大切なんですね。例えば昨日女房殿と寄ったHARD・OFFには昔懐かしいLPがズラリ!30cm四方型のデザインは美しく、圧巻でっせ。音楽への思い入れは音楽のみじゃない、例えばこどもの頃、お気に入りのLPだったら”ここに傷音が入る”ことにさえ思い出がありましたもの。その昔、才能ある若手として颯爽とデビューした指揮者が次々と鬼籍に入ってしまう21世紀に、戸惑う半分引退サラリーマンであります。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

一昨日のシステムダウンを受けて、昨日週末の定例業務は基本データ生成できず休止。先行きのお仕事先行させても基本ヒマ、早々に帰宅いたしました。天候は快復傾向、本来週末のスポーツクラブにて締め括り、そんな決意とは真逆に前夜流れた酒席復活、旧知のオトモダチ(一応現在上司)と久々いつもの店でしっかり呑んでしまいました。体調快復傾向+ほとんど最近まともに呑んでいない=ビールの香り(最初の一杯のみ)日本酒が美味いこと!種々トラブル続きだった一年前をシミジミ振り返ったものです。お気楽な週末を迎えました。一気に桜の季節を迎えております。

呑んでも自然覚醒起床時間はいつものリズムと変わらず。昨夜はぼんやりして音楽を聴かなかったので、今朝早朝から拝聴。DG 4798376「Journey to Mozart」Gluck 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「復讐の女神の踊り」「精霊の踊り」/Haydn ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調/Myslivecek ヴァイオリン協奏曲ニ長調/Mozart ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.215/アダージョ ホ長調K.261/Salomon ヴァイオリンと弦楽合奏のためのロマンス/Mozart トルコ行進曲(ヴァイオリン・ソロと弦楽合奏編曲)〜ダニエル・ホープ(v)/チューリヒ室内管弦楽団(2017年)・・・Daniel Hope(1974-)は今が旬な南阿弗利加出身のヴァイオリニスト。Mozartのヴァイオリン協奏曲集だけでも悪くないけど、同時代の作品を配して、多彩かつ趣向あるコンセプト・アルバム風に愉しく聴かせてくださいます。ヴィヴラート少なめのスッキリとした美音、もちろん技術的なキレも充分、溌剌躍動したリズム感、ゆったりとした作品の歌にも不足はありません。作品の愉しさを際立たせて、Mozartはもちろん著名な「精霊の踊り」、Haydnのヴァイオリン協奏曲にもちょいと目覚めた感じ。Salomonのロマンスは初耳、Johann Peter Salomon(1745ー1815)って作曲家だったんですね。Beeやんのロマンスの風情によう似た甘美な旋律であります。誰でも知っているラスト・トルコ行進曲にはなんやら打楽器も入って、元気いっぱい。

さて、運動不足解消に買い物兼散歩に出掛けましょうか。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨夜職場は基本システムのダウン(20年ぶり?)で大騒ぎ大混乱、幸い自分の担当に被害は及んでいなくて、タイヘンな対応に追われた人もおりました。夜、呑みに行く約束、自分はさっさと帰宅して待機して連絡を待っていたけれど、結局お流れ、精神的に中途半端な夜に。本日、週末のお仕事山場、東京本丸部署からの最新データが整っているかがポイント、なんせ昨日昼くらいまでシステムダウンしておりましたから。この作業が滞れば、自分のお仕事は後へずれていくことになります。鬱陶しくも肌寒い雨は昨日昼過ぎから上がったけれど、今朝は未だ春の気温に非ず、これからでしょう。

昨夜待ち時間に音源データ整理のヲタク趣味、R.Strauss辺りは最初期にDVDに保存したもの。この時点、データ圧縮率の知識が薄くて妙にファイルサイズが小さいもの(音質よろしくないもの)多数(これは廃棄)必要な音源データもファイル名が正確じゃなかったり、規則的じゃなかったり(これは抜き出して再整理対象)時を経て価値観が変わるものですね。DVD2枚分8.5GVほど廃棄。

高田明和「<ハッキリ脳>の習慣術」(角川ONEテーマ21)・・・こりゃ、困った本やな。ちゃんとしたお医者さんらしいけど、人生訓と宗教的境地と科学的裏付けがごっちゃになって、少々わかりにくい・・・というか、怪しい爺さんの説教風。冷静に読み解けば学ぶべきところもたくさんありそうだけど・・・なんせ怪しくてあきまへん。

VOXBOX CDX5110Lalo ピアノ協奏曲ヘ短調〜マティアス・クンシュ/シュトゥットガルト・フィルハーモニー/マリレーヌ・ドース(p)・・・これは先日ネットからこの作品(別演奏)を聴いて、とても懐かしく馴染みがあることを自覚したもの。もう18年前?当時は数少ない音源を大切に、新しい興味を広げておりましたよ。演奏陣も超マニアック揃い。VOXBOXと云えば音質に苦しめられた記憶有、これがウソのように(現在のオーディオ環境なら)それなりちゃんと聴ける音質であることに驚き。3楽章25分ほどの作品、第1楽章「Lento;Allegro」冒頭のゆったりシンプル、寄せては返す波のように懐かしい主題が全編を支配して、私的には驚くべき名曲!この作品に限らず、マニアックな作品ほとんどにちゃんと細部旋律記憶があって、当時は真面目に新しい音楽に集中して見聞の幅を広げていたんやなぁ。この作品に続けて収録されるChaminade(1857ー1944)なんて、冒頭「さまよえるオランダ人」序曲にクリソツ!驚きました。エキゾチックに小粋な作品でした。

PHILIPS PHCP-9339Albinoni 5声の協奏曲 作品5(全12曲)〜イ・ムジチ/ピーナ・カルミレッリ(v)(1981年)・・・データ保存した音源物量が一番多いのがバロック、そのうち半分がBach、それ以外と云った分類も失礼やけど、伊太利亜バロックも大好きですよ。Bachほどの重厚、陰影、多彩な旋律サウンドに非ず、どれも似たような・・・ド・シロウトにはそんな感じだけど、Albinoniは著名な「Adagio」とオーボエ協奏曲の他にもたくさん作品はあって、この5声の協奏曲 作品5/12曲のヴァイオリン協奏曲は初耳、いえいえ幾度も聴いているはず。往年のモダーン楽器アンサンブルは久々、Pina Carmirelli(1914ー1993)先頭にかっちりと端正なアンサンブルは(古楽器演奏を散々聴いた耳には)あまりに常識的にバランスしていて、オモロない?それでも耐え忍んで12曲聴き進むとやがて、この安定感こそ重要、聴き疲れしないものを確信いたしました。PHILIPSのロゴ消滅とともに、こんな懐かしくも美しい演奏スタイルも消滅したのかな?そんな感慨に浸ったものです。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

この時期に”花冷え”通り越して、東京では雪とか、これは異常気象でしょうね。せっかく菜種梅雨という美しい日本語がありますのに。ヤフオク落札されたCD(44枚分)無事、東京に到着したとのこと、人出不足の中、みごとなインフラですよ。追加出品しておきました。こちら鬱陶しい雨模様に春の声はどこへやら?引き隠り傾向強まって、終日な〜んもせん祝日休み、体調はイマイチ。本日より職場は新年度、二人新たに出勤します。自分の新しい若い相棒は現在みっちり東京にて研修中、登場は10日後となります。一人大ヴェテランが引退して、その補充はなし。曜日サイクルでお仕事回っているので、昨日分、本日に負荷が掛かります。

DG UCCG52064Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜グスターボ・ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース管弦楽団(2010年)・・・かなり以前より話題となっていた音源をようやく拝聴。(フィル・アップ作品は未聴)例の如し世評が割れるのも興味をソソられます。ご意見は多様なほうがオモロいもの。曰く”勢いだけ・・・うるさいだけ”、”エコーが邪魔・・・何が魅力なのだろうか?”、”音の交通整理が出来ていない”云々〜29歳、ユースオーケストラとの録音、やがてメジャーオーケストラと再録音するのでしょう。これは若さと勢いの記録、溌剌とした熱気を堪能いたしました。オーケストラは技術的に問題なし、各パート自らの個性を刻印したり、老熟した陰影表現、微妙な味わいなど端っから期待しておりませんよ。音質云々は自分の縄張り外、とくに不満を感じませんでした。ちょっと間を置いて、組曲「マヤ族の夜」も含め再聴いたしましょう。

http://ml.naxos.jp/album/CD-42Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)〜オスカー・ダノン/ロイヤル・フィル(1962年)・・・Oskar Danon(1913ー2009)なんて誰も知らんやろなぁ、オペラ畑の人でしょう。Tchaikovsky 歌劇「エフゲニ・オネーギン」(1955年)を聴いたことがあります。これはCheskyの驚異的録音(英DECCAの技術陣らしい)、幕間をつなぐ小太鼓連打が少々奥まってジミなくらい、ぴかぴかの鮮明録音にロイヤル・フィルも絶好調。油断するともっさりとしてしまう(らしい)大編成な1911年版、ヴィヴィッドに躍動して切れ味も充分、遊園地の喧騒を連想させる愉悦に溢れてお見事、文句ありません。旧世代、ステレオ初期にこれほどの完成度に脱帽。

DB707432Ducas 交響詩「魔法使いの弟子」/Saint-Sae”ns 交響詩「死の舞踏」*/Ravel 逝ける女王のためのパヴァーヌ(ボーンマス交響楽団1967年)/Franck 交響曲ニ短調(フィルハーモニア管弦楽団1969年)〜コンスタンティン・シルヴェストリ/ジェラルド・ジャーヴィス(v)*・・・15年ほど前、発売されて即入手した10枚組、売れなかったんでしょう一年後くらいには1,990円にて投げ売り(半額以下)されているのを目撃!泣いたもんでっせ。現在は15枚BOXが現役です。閑話休題(それはさておき)こうして愛聴し続ければ安いもの、仏蘭西系を集めた一枚を久々に拝聴いたしました。記憶よりずっと音質良好、ちょいと粗い?当時のボーマン交響楽団(1962ー1969首席指揮者として在任)は意外と雰囲気があって、しかも骨太。苦手系作品の極北と自覚するFranckの交響曲は、それでも幾度聴いて細部旋律はお馴染み、隈取のはっきりとした演奏に好感を抱いたものです。温故知新、昔のものもバランスよく聴き続けたいもの。

サラリーマンのお正月です。では、気持も新たに出勤しましょう。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

すっかり寒さが戻った雨の祝日。昨日自分のカンチガイ(?)による他部署との軋轢少々有、年甲斐もなく・・・と落ち込んでおります。お仕事内容的には忙しく、問題ないでしょう。昨日より席を移った若い相棒は実質上次期お仕事に忙殺され、現役お仕事はすっかり後回しなのは仕方がありません。引き継ぎは4月になってからとなります。本日祝日故、契約上スポーツクラブは使えず、昨夜しっかり下半身を鍛えてきました。春めいてきて汗がよう出ます。昨夜はデータ音源整理(日々発見があるヲタク趣味)しつつ、海外ドラマで夜更かし、しかし朝の起床時間は同じ。睡眠不足気味。昨日一件、ヤフオク落札された大物CD送付、クリックポストは工夫すればけっこう大きなものが送れるもの。

気分的にやや落ち込んで、音楽に集中できず。一昨日の記憶も辿って・・・Jukka-Pekka Saraste(1956ー)Sibelius 交響曲第6番ニ短調/第7番ハ長調〜ユッカ・ペッカ・サラステ/ベルリン放送交響楽団(2018年1月18日ベルリン・フィルハーモニー・ライヴ)・・・こんな新しい音源が速攻にネットに登場する驚き。この人はフィンランド放送交響楽団とSibelius交響曲全集新旧録音して、旧RCA録音は入手困難と思います。Jukka-Pekka Saraste(1956ー)って意外と若いんやな、まだまだ現役世代。エサ=ペッカ・サロネン、オスモ・ヴァンスカと同世代とか。ややジミな印象のあるオーケストラは、現在名匠マレク・ヤノフスキを経、ユロフスキが首席指揮者とのこと(この人はロンドン、モスクワと忙しい!)。独墺系とは明らかに話法が異なる音楽はある意味掴みどころがなくて難解、でも日本じゃけっこう人気なのは渡邉暁雄さんのご尽力でしょうか。後期の二作品は幻想に溢れ、銀河鉄道や荒涼たる厳冬の静けさを感じさせる名曲!ジミな響きのオーケストラも作品に似合って、作品への自信、確信を感じさせて、ややざわついたライヴの雰囲気も上々でした。

他、ステキな田沢恵里香(p)「Rhythm of Silence」を少々。他、Bartok 弦楽四重奏曲第1番〜ヒース弦楽四重奏団(2016年)・・・これは何(十)年経っても作品に馴染めないことを嘆いて、お勉強のつもり。

NAXOSSarasate(ヴァイオリンと管弦楽版) ツィゴイネルワイゼン 作品20/スペイン風アリア 作品18/ミラマール 作品42/ペテネラス 作品35 /ノクターン・セレナード 作品45/ビバ・セビーリャ! 作品38 /「白衣の婦人」による 幻想曲 作品3 〜楊天堝(ティアンワ・ヤン)(v)/エルネスト・マルティネス=イスキエルド/ナヴァール交響楽団(2008年)・・・亜細亜の女流による Pablo de Sarasate (1844-1908)CD6枚分揃えて、この辺りほんまにNAXOSは立派なレーベルです。もともと西班牙のNavarre Symphony Orchestraローカルなサウンドを期待しての拝聴、ところが楊天堝のヴァイオリンは素直な音色に(この作品必須、当たり前の)技巧+節回しもお見事、 「ツィゴイネルワイゼンしか知らないよ!」的Sarasateの初耳作品は、どれもまるで民謡のように懐かしい風情に溢れ、”テクニック披瀝のみ”イメージを覆す泥臭い愉しさに溢れました。ナヴァール響も雰囲気たっぷり、こんな新しい才能が生まれてくるんですね。検索してみたら、Stravinsky「兵士の物語」(ジョアン・ファレッタ)にも参加しておりました。

先日、病に倒れたことを知った「田舎オヤジの日記」の件、久々更新有。胆石除去の手術を受けられたとのこと。自分も2004年に腹腔鏡手術を受けたものです。同世代として他人事とは思えません。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

せっかく開きかけた桜に無情の冷たい雨、例年この時期”花冷え”という美しい日本語が似合います。ここ数日、ご近所ということもあってジャンパーなしで通勤も今朝はあかんでしょう。例の如く順調な一週間の始まり、一件、自分の見落としによるミスがあり、幸い大事にならずに引き継ぎました。4月中旬に県内4箇所の講演依頼(二度目)既にパワーポイントを作成送付済、自分の真骨頂は大筋のみ決めて参加の顔ぶれ、反応(ウケ)を見極めながら話題の引き出しやら、取捨選択を即興していくところ。それが”ダダスベリ”大失敗〜そんな悪夢を見てしまいました。妙にリアルやったなぁ。しっかりスポーツクラブに汗を流しても、連日睡眠浅く、夢見もよろしくない。

安倍ちゃん大苦戦やなぁ、麻生さんも人相やら声とか品ないですよ。戦前の治安維持法もそうだったらしいけど、忖度(空気)で適用の幅を広げていったそうですね。前川さんの授業問い合わせも、忖度だったのか。イヤな風潮ですねぇ、矜持とかケジメとか品性ってないのか、自民党のカンチガイ議員も数名、間違って当選したのに(失礼。現在の選挙制度のこと)ちゃんとお勉強しないと。名古屋郊外の無名のオッサンがつぶやいても仕方がないけど。

EMI HCD-1531 @250Mussorgsky/Ravel 「展覧会の絵」/Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版以上1978年)/Liszt 交響詩「前奏曲」(1983年)〜リッカルド・ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団・・・これはお気に入りの一枚、前居住地尼崎に転居して、ご近所BOOK・OFFを探索して最初に購入した(当時250円)CDだったと記憶します。1938-1980オーマンディの長期政権の後を受けるべく次期音楽監督が約束された頃、当時37歳。若いって素晴らしいですね。瑞々しいオーケストラの技量のまま、爽やかに若々しくテンション高く引き締まったサウンドを実現、よう歌っても基本イン・テンポ維持、要らぬ飾りの少ない華やかさでした。学生オーケストラの演目に多い「前奏曲」拝聴も久々、Liszt唯一無二、馴染みのお気に入り作品を堪能いたしました。音質もよろしい。

NAXOS8.573563R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」〜ジャン・クロード・カサドゥシュ/フランス国立リール管弦楽団(2011年)・・・仏蘭西のヴェテランJean-Claude Casadesus(1935ー)、なぜか英国のオーケストラとの録音をけっこう聴いていて、いずれ手応えを感じておりました。ゲルハルト・マルクソン以来のNAXOSの「英雄の生涯」、Orchestre national de Lilleに目をつけるとはさすが、世評は如何?ネット検索して驚き、ほぼ皆無完全無視スルー状態。一部ブログにて「聴きました」くらいしか言及が見当たらない。この作品はカラヤンが圧巻!(駅売海賊盤ですんまへん)、分厚い艶々のベルリン・フィルが脳裏にあると、どうしてもリール管は分がよろしくない。カサドゥシュの統率に疑念はないし、アンサンブルも整ってニュアンス有、しかしオーケストラのサウンドがどーも乾いて色気と厚みが足りない、弱い?これは録音問題でしょうか。この辺り後期浪漫の大規模管弦楽には少々不満が残りました。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

さて一週間の始まりは薄ら寒くどんより天気、これから雨模様だそうな。中日に祝日、ぼちぼち職場新体制が始まる新年度を迎えます。昨日は終日引き隠ってテレビや音楽、ヲタク音源整理三昧、昼飯は冷蔵庫在庫一掃して作ったけれど、夕方は意欲失ってご近所”餃子の王将”にて瓶ビール一本、この街はちいさいこども、若い人が多い(日本一平均年齢が若い)から週末はいつも通り満員でした。「99.9ー刑事専門弁護士U」最終回2時間スペシャル、オモロかったですよ。ドラマの魅力は脇役、悪役が引き締まっていることが必須条件、香川照之、鶴瓶辺りが存在感大きいんやな。意味なくプロレスラーが出てくるのもなかなか。

じつはヤフオクCD処分再開していて、但し、意欲的に在庫整理体制に入っていなくて、前回売れ残りを再出品(更に値下げ)して様子を見たのみ、それでも今朝含めぼちぼち累計3件売れてくださって、そろそろ追加出品しなくっちゃ。身辺整理は意欲的に進めたいところ。

UCCG-1144 Previn Tango,Song and Dance(アンドレ・プレヴィン(p))/Brahms ハンガリー舞曲第1番ト短調/第6番 変ロ長調/第7番イ長調/Gershwin 「ポーギーとベス」(ハイフェッツ編)(アンドレ・プレヴィン(p))/Kreisler 「美しきロスマリン」「ウィーン奇想曲」「愛の哀しみ」/Faure ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調〜アンネ・ゾフィー・ムター(v)/ランバート・オーキス(p)(2001-2年録音)・・・ローティーンでカラヤンとデビューしていたAnne-Sophie Mutter(1963ー)はまだまだ現役、旬のヴァイオリニストでっせ。豊かな表情、たっぷりとしたセクシーな歌、これはオモロい作品詰め合わせ、プレヴィンの素敵な創作さておき、Kresler迄は”いかにも”小品集、ラストにFaureが配置されて驚き。往年の仏蘭西ヴァイオリニストにて馴染んで、もっと淡彩、小粋な作品と思っていたけれど、濃密な表情豊かに、作品イメージをすっかり変えてしまいました。

Membran 232766  Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)〜ロベルト・パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィル(ロイトリンゲン)(Basilika Weingarten,2000年ライヴ)・・・この驚くべき全集に出会ったのはもう7年前だったのか・・・今月はBrucknerを多く聴いて、偶然美しい第7番の出番なし。数度、パーテルノストロ全集に言及しても聴いたのは久々、既に廃盤になっているようだけど、数多くの称賛の声が残っております。NMLにて拝聴可能。ヴァインガルテンのバジリカ聖堂というのは奇跡の残響でっせ。よ〜く聴けばオーケストラが上手くない(不器用)とか、サウンドに芯が足らん(ミスがある!?)といったご指摘も可能でしょう。しかし、これはゆったり大河の流れに身を委ねるような、悠々とムリのない世界であります。刺激的サウンドとは無縁、ほんまにライヴの雰囲気そのまま、教会オルガンにルーツがあると思い出させて下さる演奏。

Bruckner作品中、屈指の伸びやかさ、幸福な安寧を誇る第1楽章「Allegro moderato」、脚の長い残響に支配されて慌てず、ムリなくゆったり、しっとり歌って最高っす。第2楽章「Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam(非常に荘厳に、そして非常にゆっくりと)」不安げな金管に誘われて、ここも感動的な静けさ美しさ、クライマックスはできれば打楽器の入らぬハース版で聴きたいのが自分の好み。パーテルノストロは盛大に打楽器導入、ゆる〜い坂を息長くゆるゆる登ってついに絶景が広がるといった風情に溢れました。木管の音色なんて素っ気ないもんでっせ、それでも残響に埋もれ全体サウンドに溶け込んで、たっぷり心に染みます。

第3楽章「Scherzo: Sehr schnell(非常に速く)」。Brucknerのキモ、躍動するスケルツォに凄みとか威圧感はありません。快いリズムが続いて第4楽章「Finale: Bewegt, doch nicht schnell(運動的に、あまり速くなく)」ここは一歩間違うと、前3楽章の感動をすっ飛ばしてしまう平明さ有。特異な表情の変化を見せず、教会残響に身を委ねて、じんわり余韻が続きました。

これより弁当を見繕って、いつもどおりのお仕事に出掛けましょう。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

充実したお休み、早朝リズムよろしく起き出して朝食+新聞熟読、洗濯しつつ「音楽日誌」+【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新〜これは日常生活に音楽聴き流しになりがちなのを、しっかり一週間に一度くらいていねいに集中するといった趣旨です。昼から一本二時間ドラマの再放送を眺めてから、ご近所ディスカウントストアに野菜果物とか卵、ヨーグルト仕入れに坂道速歩往復30分ほど、佳き汗をかきました。お寺さんの桜は既に満開、風は少々冷たいけどすっかり春でっせ。夕方から最寄りの駅前まで女房殿とバスにて出掛けて、恒例新規居酒屋を開拓〜なかなか美味しくて、価格もリーズナブル、但し、セロリとイカ下足の酢味噌和えは”酢味噌”が八丁味噌?不味くはないけれど、白味噌に慣れている舌には違和感バリバリでした。

あとはひたすらネットより音源データ入手(こんなに大量に溜め込んで、一生掛かって聴けるハズもない)DVDに焼き込んだり、既存保存分の整理、一年前に保存した珍しい浪漫派の某音源DVD一枚分の1/4データ不良を発見して悔やんだり・・・これもヲタク趣味そのもの。

CBS Odyssey MB2K 45616Bach チェンバロ協奏曲ニ短調BWV1052/ホ長調BWV1053/ニ長調BWV1054/イ長調BWV1055〜イーゴル・キプニス(cem)/ネヴィル・マリナー/ロンドン・ストリングス(1967-1970年)・・・これは曰く付きの音源、当時英Argoの専属であった?アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザフィールズの変名でしょう。二枚目にはブランデンブルク協奏曲第4番(ヴァイオリン・ソロ抜版BWV1057)も含まれて3年前ほどに言及しておりました。入手困難というか(MB2K 45616)ネット検索情報も僅少。Bachの鍵盤作品は一般にピアノでの拝聴を好むけれど、協奏曲は昔の刷り込み?チェンバロにほっとする・・・情報によるとキプニスのチェンバロはかなり大型、但し、昔懐かしいランドフスカ(ヴァルヒャやカール・リヒターもそうだけど)もの凄くゴージャスに鳴り渡るモダーンチェンバロの風情に非ず、やや金属的だけどデリケートな音色に違和感はありません。なによりマリナーのアンサンブルが瑞々しく、親密なもの。

その流れ、WPCS-13361Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV 1046/第2番 ヘ長調 BWV 1047/第3番ト長調 BWV 1048/第4番ト長調 BWV 1049〜ネヴィル・マリナー/アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザフィールズ(1985年)拝聴。マリナーは最初の録音が意欲的(音質も一番よろしい感じ)あとは年々ダメになった・・・みたいな勝手な印象を持っておりました。これはソロイスツは英国勢、ボリュームを上げて聴けば音質にもさほど違和感なし。例の如し、安定したアンサンブルがバランスよろしいもの。Bachの愉悦を充分堪能可能。但し、古楽器による意欲的ヴィヴィッドな演奏を聴いてしまうと、常識的でややオモロない・・・それにしてもリンク先NMLのジャケットはヒドいですね。

BIS BISSA1710Mahler 交響曲第9番ニ長調〜アラン・ギルバート/ロイヤル・ストックホルム・フィル(2008年)・・・7年ぶり拝聴。彼はニューヨークを降りてどこに行ったのか。これはその前任であったオーケストラのラスト演目とのこと。カスタマーレビューの評価も一般に高いですね。一件「音楽のつかみ方が弱い/クライマックスは煮え切らず、弱音部の処理はやや仕上げ不徹底」とのご意見、音楽は嗜好品、感じ方は様々でよろしいのでしょう。これは例えばブルーノ・ワルター(1939年)の尋常ならざる時代の証言、バーンスタインがベルリン・フィルとの一期一会的出会いのライヴ(1979年)に(日本人大好きな)精神性を求めると上記感想に至るのかも。21世紀にその大仰さはちょいと敬遠したくなる・・・クールに一歩引いてストックホルム・フィルは細部緻密デリケートなアンサンブル、病的に神経質にならぬ洗練された完成度・・・「第九」が特別なイヴェントではなく、昔から存在した名曲としての敬意+美しい仕上げに感服いたしました。「録音もちょっとかすみがかっている感じで鮮やかさがない」というのも褒め言葉として受け止めることも可能でしょう。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

異動とか出張とか閑散とした週末の職場、懸案だった二年越しの在庫を一掃してお仕事一段落な春、まったくやる気が出まへん。職場の営業用サンプルに賞味期限を一ヶ月ほど切れた冷蔵庫在庫を発見、加熱すれば大丈夫と見極めて夕食としました。帰宅して週末スポーツクラブ、下半身鍛錬のステアマスター15分(インフルエンザ後毎度ほんまに苦しい!)+初級エアロビクス30分もこなして一週間の締め括りです。昨夜石原さとみちゃんの「アンナチュラル」最終回。近来稀に見る佳き社会派ドラマでした。

HP Omni 220-1140jp。エルゴノミクス無線キーボード・マウス使用メインPCであるHP Omni 220-1140jp(モニター一体型)の光学ドライブ(専用形状交換不可)がついに逝きました。ここ数ヶ月異音がけっこうありました。DVD-R焼き込み失敗して一枚ムダにしましたよ。読み取る方は大丈夫みたいだけど(←あとで再確認したらアウトでした)他にNECの外付けがあって充分実用、でも焼けませんから。USBメモリでデータコピーしてDELL Inspiron N5110(Zorin-Linux-light-9)で焼くと云った手があった・・・早速Bach音源一枚、トライヤル成功。ちょいとメンドーだけど”あるもので済ませる”精神でいきましょう。

LP-Jubal 5003/4Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1887年版)〜ゲオルグ・ティントナー/カナダ・ナショナル・ユース管弦楽団(1982年)・・・先日第1楽章のみ聴いて好感を抱いたもの。ちゃんと全曲拝聴いたしました。Georg Tintner(1917ー1999)65歳の記録、この版の北米初演って書いてあるけどトロントでっせ。印象は1996年録音(←アイルランド・ナショナル交響楽団。ヒドいコメントだこと)と変わらない。1887年初稿はド・シロウトにも違いが理解できるほど、第1楽章「Allegro moderato」は馴染みの旋律担当の楽器が違ったり、集結は消えゆくように静かに非ず、第1主題に基づく賑やかなコーダとなります。全体として粗野なイメージもあって、とても新鮮。シモーネ・ヤングもこの版を採用しました。エリアフ・インバルもそうだっけ。一般に普及している版(詳細いろいろありますか?)どちらも好きでっせ。

ティントナーのライヴは例の如し、誠実素朴なもの。LPライヴ音源は音質良好、若者のオーケストラは大健闘してアイルランド・ナショナル交響楽団に負けないでしょう。力みなく(例えば第2楽章「Scherzo. Allegro moderato」のリズムにも壮絶さは期待できない)悠揚として巨魁なスケールを誇る作品を諄々と聴かせて下さいました。第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend」にも静かな説得力有、最終楽章渾身の演奏に聴衆の拍手も熱狂的。

TACET93Bach 平均律クラヴィア曲集第1巻〜エフゲニ・コロリオフ(p)(1998-99年)・・・これは録音が最高ですね。コロリオフのピアノは冷静に洗練され、美しくも淡々としたもの。リヒテルは浪漫風情溢れ、グレン・グールドには聴き進むにつれ、彼のノリに入り込める魔術のような熱気があったような・・・頑張ってCD2枚分、しっかり最後まで聴いたけれど、最終盤はちょいと一歩引いて拝聴しておりました。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

順調にお仕事消化して週末は雨模様。2日ほど睡眠不如意が続いて体調は悪くなく、昨日昼からひとり運転して取引先打ち合わせも居眠り症状はなし。今朝はそれなりに眠れて、身体はどんより重い感じです。本日一日、なんとか乗り切りましょう。転勤時期に残り二人、昨日を以て異動して職場を離れました。これで今週4人全員消えて、来週よりぼちぼち新メンバーが集うことでしょう。サラリーマン生活も永く続けて毎年のことだけど、これほど感慨深かったことはありませんでした。華麗なる加齢かな?噂では大阪の営業所の旧知のヴェテランが重い病に入院しているとのこと、たしか離婚してひとり暮らし、ネコがいたはず。他人事とは思えんなぁ。

SONY-Vivarte SK53367Beethoven Octet in E-flat Major作品103/Rondino in E-flat Major WoO 25/March for 2 Clarinets, 2 Bassoons & 2 Horns in B-flat Major WoO 29/Duo for Clarinet and Bassoon No.1 in C Major WoO 27/March WoO 29 (繰り返し)/Sextet for 2 Clarinets, 2 Bassoons && 2 Horns作品71 〜モッツァファイート(1992/93年)・・・メンバーはCharles Neidich, Ayako Oshima(cl)/Gerard Reuter, Marc Shachmann(ob)/Dennis Godburn Michael O'Donovan(fg)/William Purvis, Stewart Rose(hr)、日本人も参加しているのですね。これはBeeやんの初期作品と云うか、珍しいものを集めた意欲的な一枚、ネット情報によると古楽器とか、そんな素朴さとか技術的な危うさとは無縁な演奏であります。Beeやんといえばガッチリ構成して”じゃじゃじゃじゃ〜ん”、そんなイメージだけど、例えば「エリーゼのために」、ヴァイオリンと管弦楽のための「ロマンス」など、デリケートな美しさに充ちた作品もけっこうあるんです。これら初耳作品(と、思う。記憶消えているだけかも)がまさにそれ。個性は少々違っても、Mozartのディヴェルティメントの世界に近い、ちょっとノンビリ人懐こい旋律が続きました。

NMLにて拝聴Bruckner 交響曲第2番ハ短調 (1877年稿・ハース版)〜フォルクマール・アンドレーエ/ウィーン交響楽団(1953年)・・・第5番の再聴に思わぬ感銘を受けて、別な作品も聴いてみたもの。「00」「0」「1」「2」「3」「4」「6」番は比較的拝聴機会の少ない作品、この第2番は1990年頃私的CD初期時代、怪しげ駅売廉価盤の匿名演奏家による演奏にて初めて作品に接したと記憶します。これはスケール小さく第5番ほどの感銘を受けず、音質も気になる・・・って、世評を探ってみると意外と評判よろしくないのですね。(←リンク先情報によると全集音源が発掘されたのはここ10年以内であることがわかる)ほかネット情報によると1953年時点、もっとも信頼の置ける版を採用して、但し演奏は心もとない、といった評価もありました。

ま、常に「世界最高」ばかり追い求める必要もなし、評価は様々だし、時代の変遷もありますよ。

UCCT-1227 上原ひろみ「Voice」1. ヴォイス. 2. フラッシュ・バック. 3. ナウ・オア・ネヴァー. 4. テンプテ-ション. 5. ラビリンス. 6. デザイアー. 7. ヘイズ. 8. デルージョン. 9. Beethoven ピアノソナタ第8番「悲愴」(2011年)・・・上記2枚分は一昨日昨日ほんの聴き流し、こいつを聴いてしまったらノーミソがノリノリのビートに痺れてもうあきまへん!Anthony Jackson(b)/Simon Phillips(ds)も著名な名人なんだそうな。超絶技巧(「悲愴」第2楽章を聴けば理解可能)変幻自在なリズムと和声の変遷、変調と不協和音・・・クラシック音楽(そう分類される)をふだん聴いているけれど、ジャンル分けの虚しさを痛感する!けど、こんなんばっか聴いていたら心身ともにタイヘンでっせ、オジサンは。聞きかじった情報によると、ベースもドラムもすべてひろみちゃんの楽譜通りなんだそう。凄いっすね。すっかり大ファンになっちまいました。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日昼は20度C超え、本日の予報もそうなっております。昼間は完全に春、職場は花粉症状が多く(自分も)窓を開けるのをいやがって、かといってエアコン掛けるほどでもなし、空調が難しい季節となりました。お仕事進捗は順調です。昨日を以って一人若手がラスト、異動しました。東京本丸より中年が一名、ご挨拶と引き継ぎにやってきて、彼は塚地(ドランクドラゴン)クリソツ。我が職場はヴェテランと若手ばかり、中年は珍しいんですよ。本日は昼から(若い相棒は引き継ぎ出張中)運転して一人取引先打ち合わせ、昨夜はちょいと夜更かししたので居眠りが心配です。今週は連続3日スポーツクラブへ、本日は休館日、明日は初級エアロビクスだ。

4月上旬の金沢行きが決まって、夜久々に後輩+いつもの先輩と酒(ともに夫婦でやってくるとか)、翌日もう一泊して息子夫婦と会うか逡巡中。金沢は愛する街だけど、訪問頻度が高いし、博多ほどのイヴェント感はないんです。

Edition Taschenphilharmonie ETP006Beethoven 交響曲第3番変ホ長調「英雄」〜ペーター・シュタンゲル/タッシェン・フィル(2014年)・・・「史上最小のオーケストラ」タッシェン・フィル!とやら、1920年台のScho"nberg「私的演奏協会」にインスパイアされた団体・・・とは宣伝文句そのまま。既に全9曲全集録音が出ているようですね。モウレツに速いように聴こえるけれど、14:31ー13:53ー5:39ー11:19はさほどでもなし、木管金管は技術的に最高のノリ、但し、弦が各パート一人?(乃至少人数)ではバランスよろしくなく物足りない。古楽器バランスはけっこう好きだけど、これは正直なところ”骨と皮”ばかり聴かされている印象でした。テンション高く勢いはあっても、音圧重量低音不足は否めません。これじゃせっかくの名曲「英雄」がしっかり愉しめない・・・

Profil PH09061Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜ギュンター・ヴァント/ベルリン放送交響楽団(1993年ライヴ)・・・市販されたCDには”ベルリン・ドイツ交響楽団”となっているけれど、この時点ベルリン放送交響楽団(旧西)でっせ。20年以上前、ワタシはFMで流れたこのライヴに痺れましたよ。ちゃんとエア・チェックして「未完成」ともども幾度聴いたことでしょう。昔の記憶は美化され、久々の再会にガッカリする・・・かと思ったら、壮絶深遠な響き、洗練された音圧、ゆったりとした切迫は寸分違わない。瑞々しいホール残響を伴った音質も理想的、オーケストラとの相性も上々でしょう。若き日のバレンボイムにも好感を抱いたけれど、こちら人生の年輪と云うか格が違う感じ。目眩がするほどのデリケートな感銘押し寄せました。

第1楽章「Feierlich, Misterioso」はまさに荘重、神秘的そのもの、夢見るように美しいオーボエはこの時期たしかギュンター・パッシン(Gunther Passin、1937ー2014)が現役だったはず。第2楽章「Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell(スケルツォ。軽く、快活に - トリオ、急速に)」の重厚闊達なリズム感最高、第3楽章「Adagio. Langsam, feierlich(アダージョ。遅く、荘重に)」は天国に誘う崇高清廉な気配漂う・・・今朝、同作品を北ドイツ放送交響楽団(2000年東京オペラシティ・ライヴ)で聴いて、こちら世評鉄板な立派な完成度、それでも7年前の演奏にいっそうの親密を感じたものです。

ここしばらく、すっかりノーミソがBruckner化していて、幾度同じ作品を聴いて飽きません。では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

本日の予想最高気温ナント23度C、春でっせ。昨日も充実したお仕事に進捗良好、もうじき担当が変わる若い相棒は本日より三日間不在、新しいお仕事の引き継ぎが始まって、実質上新年度の動きが始まっております。今週残りは一人で乗り切らなくっちゃ、新年度新人研修中も同様、引き継ぎ指導はもっとタイヘンでっせ。女房殿はお仕事過労気味で歯が痛いとか、年末年始、自分も奥歯の痛みに苦しみました。虫歯や歯周病でないことはわかっていて、知覚過敏?微妙な熱に影響が出るのかも。昨夜はしっかりスポーツクラブへ通って、挙げ句睡眠不如意極まっております。但し、体調は悪くない。花粉症かな?

4月6日(金)夜、先輩(夫婦)の度重なる誘いに応じて金沢へ行く決意、呑み屋の紹介、ホテルの予約をしました。午前中お仕事早く出て都合を付けて、昼からバスにて出掛けましょう。後輩とは約40年ぶりですし。伊達や酔狂やなぁ。

DGBruckner 交響曲第8番ハ短調(1887年稿および1890年稿・ハース版)〜ダニエル・バレンボイム/シカゴ交響楽団(1980年)・・・今月はこの作品ばっかり、Daniel Barenboim(1942ー)最初の全集録音38歳の記録。相変わらず版による細かい違いは理解しておりません。(第8番初稿みたいにぜんぜん違うとド・シロウトにはわかりやすい)天下のシカゴ交響楽団+ドイツ・グラモフォンが30歳代の若手に全集を任せた時代も豪気世評の毀誉褒貶も種々いろいろ、ワタシもいくつか若い頃から聴いて印象揺れ動いておりました。ちょっぴり第1楽章だけでも・・・なんて、一気に最終楽章迄聴いてしまいました。音質もよろしい感じ。

この時期フルトヴェングラーを研究していたとか?そんな物々しさ、ムリムリ壮絶劇的を感じさせないもの。ショルティにはかなり印象的であった鳴り渡る金管(それも好きだけど)は、鋭角に旋律エッジを立てないから爽快(英DECCAとDGの音質の差かも)やや若さゆえの走り過ぎないでもないけど、ヨッフムの煽り疾走に比べれば常識的な感じ。貫禄が足りぬと云えば足りぬのかも(終楽章ラストなど)、それとこの人は(後年の録音を聴いても)陰影と云うか、鮮やかな反転とか変遷、その辺りが弱くて(いろいろニュアンスが細かくても)ベターとした印象がないでもない。脂っこいとか、鈍重という評価もありました。

宇宙の神秘を感じさせる第1楽章「Allegro moderato」には爽やかさがあり、独逸の野人(ミヒェル)第2楽章「Scherzo. Allegro moderato」のリズム感もよろしい。第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend」は深遠さより素直な風情を感じます。全力終楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」はやや軽い・・・けど、快い若い勢いを感じさせて気に入りましたよ。

朝食時の音楽はProkofiev ピアノ協奏曲第2番ト短調〜ペーター・レーゼル(p)/ハインツ・ボンガルツ/ライプツィヒ放送交響楽団(1969年)・・・第3番ハ長調の大衆的明晰に比べ、こちら少々晦渋強面な作品も、Peter Rosel(1945ー)の手に掛かると味わい深い作品と感じられるもの。

現在、なんとなくBruckner月間に至った流れ、NMLにて拝聴Bruckner 交響曲第5番 変ホ長調〜フォルクマール・アンドレーエ/ウィーン交響楽団(1935年ハース版)(1953年)・・・朝から巨大な作品拝聴中。史上初の全集録音とか、8年ほど前のコメントも残っておりました。68:16(カットなしハース版)はかなり速いテンポ、しかしそうは感じられぬ立派なスケール演奏です。Volkmar Andreae(1879瑞西ー1962)は所謂巨匠世代だけど、表現はまったくモダーン、巨魁な物々しさ皆無。戦後あまり時を経ていないウィーン交響楽団は(同時期の歴史的音源と比較しても)引き締まったアンサンブル、音質も記憶以上によろしい。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

朝晩さておき昼間の日差しは春めいて、先月の厳しい寒さ、雪がウソのよう。昨日は充実した、というか偶然、取引先より連続いろいろな諸雑務連絡が重なりあって、その処理に追われたのみ、忙しく頑張っても全部終了ならず。なんのトラブルもありませんよ。今週も頑張ってお仕事クリアいたしましょう。花粉症に洟水症状悪化、職場ではそうでもないのでパソコン・オーディオ部屋のカビ?要因かも。年中類似症状ありますし。昨夜はしっかりエアロバイク30分、ステアマスター15分(これが長く苦しい・・・と感じるから本調子じゃない)4日空けて再開、太ももあたりにしっかり負荷を感じております。

購入一年を経、メインPCであるHP Omni 220-1140jp(モニター一体型)の光学ドライブ(専用形状交換不可)が少々怪しい感じ。うまくDVD-Rが焼けなかったり、時々読み込まなかったり、ちょっぴり異音がしたり・・・読み取りの方は以前ネットブック用に揃えていたUSB外付けが使えます。なんとかだましだまし4−5年保ってくれんか。

Melodiya MELCD1000804Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1980年ライヴ)・・・かなり以前交響曲第8番ハ短調(1959年)のCDを聴いていて、ああ第9番も昔の録音なんやろな、そう思って初めて聴いたら妙に音質がよろしいライヴ。慌ててネットを検索して1980年の録音であることに気付きました。これはクールに硬質、引き締まった緊張感+キレのある強烈ヴィヴラート露西亜ブラスが好悪を分かつ演奏でしょう。

とても気に入りました。ネットでの噂によると最新マスタリングはかなり音質改善とのこと、こちらその辺りには疎い音楽ファン、往年のムラヴィンスキー録音だったらこれでも充分な音質と感じます。Brucknerに期待したい一種茫洋として荘厳な独墺系サウンドとは程遠いけれど、集中力、間の凄さが尋常に非ず、けっこうアツく走る場面もあるのですね。寄せては返す静かな浜辺の波、そこに一閃の朝日が!みたいな第1楽章「Feierlich, Misterioso(荘重に、神秘的に)」、法華の太鼓を連想させる熱狂の第2楽章「Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell(スケルツォ。軽く、快活に - トリオ、急速に)」ここはやや抑制気味っぽいですか?そして未完なのに妙に完結を実感させる第3楽章「Adagio. Langsam, feierlich(アダージョ。遅く、荘重に)」静謐と対比する金管ファンファーレの効果!キレのある強烈ヴィヴラート露西亜ブラス全開。日常聴くべきスタンダードに非ず、それでも充分作品を堪能できる個性であります。

Dicuments 223500 今朝はDebussy 前奏曲集第2巻/Liszt 「巡礼の年第1年(スイス)」〜牧歌 〜アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(p)(1982年シュトゥットガルト・ライヴ)拝聴。10数年前に入手した10枚組ボックス(2セット)は音質さておき、拝聴機会の多いお気に入りです。こどもの頃、リヒテルを聴いて歯が立たなかった第2巻も、大人になってからは妖しくも前衛的な風情に心奪われる名曲と感じるようになりました。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

さて新しい一週間が始まります。風が強いけれど、日々春の足音を感じて、気温は上がっているみたい。引退した先輩は本日より不在(信じられない)異動するメンバーも今週で消えることでしょう。引っ越しがあるからね。来週後半よりぼちぼち新メンバーが到着します。自分はいつも通りの日常。終末休みは二日間ほぼ引き隠ってヲタク趣味の音源整理など、インフルエンザ後ずっと体調イマイチ、終日眠いんです。熟睡感もない。「花粉症でも出る「せき」は体を守る防御反応」〜そんな記事を読んで、なるほどね、そうだったのか。

昨夜は週末恒例ご近所外食、馴染みの爺婆の居酒屋へ久々、なんせインフルエンザに臥せっていたからね、しばらく。煮物煮魚が美味しかったですよ。共働きをしているからせっかく荷物を送ってもなかなか受け取れない息子から、珍しく”受け取りました”メール有、日曜休みだったのかな?

Testament SBT1156 Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)〜オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年)・・・ずっと気になって、初めて聴いたもの。Otto Klemperer(1885ー1973)82歳晩年の録音。youtubeでも確認できます。この人はけっこう現代音楽に熱心、なんせMahlerの弟子筋ですから。独墺系の古典・浪漫派レパートリーばかりじゃないのですね。楽器編成が小さめ、クリアな響きとされる1947年版採用も彼らしい。演奏は期待通り、晩年のやや遅めのテンポ、じっくり噛み締めるような演奏に(優秀なオーケストラの)アンサンブルはややユルめ?躍動、喧騒より地に足をつけたクール乾いた味わい系、現代の機能的に洗練されたものとは異なる”クレンペラー節”でしょう。ムリして日常聴くべきものじゃないかも。

OlympiaKalinnikov 交響曲第1番ト短調〜ヴェロニカ・ドゥダロヴァ/ロシア交響楽団(1992年)・・・これは久々の拝聴。Veronica Dudarova(1916ー2009)は旧ソヴィエット時代より自らのオーケストラを率いた往年の長命女性指揮者。(誰やねん?ドゥダ老婆って云った奴)1990年台?一躍懐かしい旋律がちょっとしたブームとなった名曲、日本の演歌風というか郷愁をそそる「与作」に似た旋律がなんともローカル、美しい作品でっせ。アンサンブルがしょぼい記憶があって、このCDは処分済。久々の拝聴はやはりアンサンブルが少々雑、前のめり気味な旋律扱いも少々甘い・・・けど、音質は良好、作品旋律を堪能するには充分かと。

他、Barber ヴァイオリン協奏曲〜ルイス・カウフマン(v)/ワルター・ゲール/ルツェルン音楽祭管弦楽団(1950年台モノラル)など。Louis Kaufman(1905ー1994)は亜米利加のヴァイオリニスト。甘美な旋律が大好きな作品。昨夜歴史的音源やら、ファイルサイズの小さい音源データ(=圧縮しすぎて音質がよろしくないけど、捨てるには忍びない)まとめてDVDに焼いて保存した流れでした。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

東日本大震災発生7年。現地の方々はたいへんなご苦労をされ、自分はお仕事影響余波の処理に苦しみました。阪神大震災時はほぼ地元(お隣大阪)被害を目の当たりにしたけれど、幾度機会があっても現地に行く勇気が出ません。それは自分ごときになにができるのか、と・・・未だ夜遊びできる体調に非ず、ちょっぴり呑んで繁華街に出掛けた翌日は睡眠も浅く、元気が出ません。朝、朝食を摂って「音楽日誌」更新後洗濯、息子夫婦に荷物を送付がてらお気に入りディスカウント・ストアにお買い物はウォーキングのつもり。あとは引き隠って音楽三昧、【♪ KechiKechi Classics ♪】の定例更新など。一週間のケジメですから。

そういえば・・・大阪時代からの長いオトモダチ(現在マネージャー)の下の娘(20歳)は短大を出たけれど、学習障害(LD)だから就職はムリと諦めて、将来どうしよう?悩みの種、いつも酒席の愚痴になっておりました。それがこの度、ケーキ屋さんに就職が決まったとのこと、父親はとても喜んでおりました。ま、この先働き続けられるか、わからないのは誰でも同じです。

Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1887年版)〜ゲオルグ・ティントナー/カナダ・ナショナル・ユース管弦楽団(1982年)第1楽章を聴いたら、粗野な初稿を味わい深く新鮮に聴きました。かなり以前ティントナーを気に入って熱心に聴いていたことを思い出しました。その流れで

NAXOS8.553452Bruckner 交響曲第5番 変ロ長調〜ゲオルグ・ティントナー/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(1996年)・・・ひさびさに拝聴。結論的に十数年前の印象と変わらず。その昔、新譜でティントナーのBrucknerが出た時には毎月心躍らせて愉しみにCD購入したものですよ。これはたしか最初に出たもの。やがて著名なメジャー演奏を聴くように至って、オーケストラの非力さが気になって処分、更に安く全集が中古にて出現して再購入、現在はデータにて拝聴するように至りました。これは音量水準が低くて、かなりボリュームを上げないと様子がわからない・・・ネーメ・ヤルヴィ時代(1984ー1988)は彼の個性からかメリハリと思いっきり頑張って鳴らしていたけれど、基本このオーケストラはおとなしいサウンド、Georg Tintner(1917ー1999)は癒し系と云うか味わい系、ほんまにジミなんです。メジャーなオーケストラとの演奏機会も少なくて、この巨魁な作品も構え大きくなく、オーケストラもデーハーに鳴り響かない・・・でもね

情けないサウンドに集中すると、なんとも滋味深い風情が・・・これは先の交響曲第8番ハ短調(1887年版)を聴いてシミジミ思い出したもの。クナッパーツブッシュの異様なスケール、カラヤンのゴージャスなサウンド、ジョージ・ショルティの高らかに鳴り渡るオーケストラの爽快な迫力・・・そんなことがノーミソ前提にあれば、この演奏はあまりにスケール小さくショボい・・・かも。若く貧しく、廉価盤しか買えなかった頃、著名ではない演奏に謙虚に向き合っていた頃の感銘を思い出しておりました。

今朝、Supraphon SU0082-2Andrea Gabrieli Ricerar a 8/Ricercar del secondo tuono a 4/Ricercar del settimo tuono a 4/Ricercar del duodecimo tuono a 4/La Battaglia per sonar a 8/Giovanni Gabrieli Canzon per sonar septimi toni/Canzon Sol-sol-la-sol-fa-mi/Canzon per sonar noni toni/Aria da sonar Fuggi per se sai/Canzon a 7/Aria da sonar Chiar Angioletta/Canzon per sonar septimi toni〜ミロスラフ・クレメント/シンポジウム・ムジクム(1981年)・・・なんとも古雅な響き、古楽器でしょうか?自信がありません。こどものころ「バロック名曲集」みたいな廉価盤LPに偶然含まれていた金管アンサンブルが気に入って爾来大好きに。ここは管楽器のみならず弦楽器も含まれて、ゆったりとした時間を過ごしました。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

終末の午前中、職場一番に出勤、精力的にお仕事山場をクリア、昼から取引先へ出掛けて二時間ほど報告、打ち合わせ、夕方若い相棒に帰り途中で社用車より下ろしてもらって(懸案だった)床屋さんへ。そのまま栄へ職場4人とのお別れ会に出掛けました。感動的なご挨拶、和気藹々とした暖かい雰囲気、寄せ書き付きアルバム、本人の希望によるプレゼント贈呈、特に本日限りで職場を辞去する大先輩42年の思い出に涙する人も・・・しかし、料理はマズいなぁ、ビール+焼酎のソーダ割りはまずまず、って安い日本酒みたいに味の優劣はっきりしませんから。ムリヤリ二次会のカラオーケストラに連れて行かれて、トイレに行ったついで辞去させていただきました。体調は万全じゃないので。栄は遠いでっせ。

帰宅して石原さとみちゃんのドラマを眺めつつ、ネットより音源検索ダウンロードなど。フロ入ってさっさと寝たけれど、睡眠浅く、早朝覚醒はいつものこと。

LP Concert Hall Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ハインツ・ワルベルク/ウィーン・ナショナル管弦楽団(実態はトーンキュンストラー管弦楽団とのこと/1960年台の録音)・・・往年の独逸の指揮者Heinz Wallberg (1923-2004)は日本でもお馴染み、懐かしいConcert HallのLPにこんなのあったんですね。.mp3/256kbpsだけど音質はかなり良心的、これは中庸な適性テンポ(14:48ー15:09ー23:02-24:00)物々しさよりオーケストラの素朴かつ暖かい響き、堂々たるスケール、厚み、テンション、時にアンサンブルが乱れてミスタッチも味わい深い演奏でした。そういえば佐渡裕が第4番第9番録音してましたね(未聴)このオーケストラの日常的なレパートリーなのでしょうか。今月はこの感動的な名曲2連敗やったからなぁ、ようやく手応えを感じたところ。第3楽章「Adagio」は静謐落ち着いた味わいに途中かなり盛り上げて、終楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」もアツく、リキ入ってますよ。例えば木管が時に頼りなく、金管がひっくり返って響きが濁っても、表層を整えた”上手いだけ”の演奏に非ず、たっぷり感動いただきました。

他(昨日出勤前に聴いていた)Bartok 弦楽のためのディヴェルティメント/弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽〜エイドリアン・ボウルト/フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団(1955年/英Nixa/LP音源)・・・これが例の自主CD整理廃棄を狙って断念した音源のひとつ、ボウルト翁にこんな録音あったのですね。堂々たる立派な演奏に音質も良好、オーケストラはロンドン・フィルの変名?

この間のBrahms言及に対してメールをいただきました。ギュンター・ヘルビッヒはトロント交響楽団音楽監督時代(1988ー1994)、ベルナルト・ハイティンクはベルリン・フィルとのニューヨーク実演を聴かれたとのこと。慎重に言葉を選びながら、前者の立派な演奏、後者は”正直に申せばかなりがっかりした演奏”だったとのこと。世評や知名度に非ず、実演に接して自分なりの評価をする誠実さに自分との違いを痛感いたしました。それとマリア・ジョアオ・ピリス(1944-)が引退されたとの情報も・・・時の流れを感じますね。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

一日職場を空けて、手間のワリに成果(達成感)の少ないお仕事を残したことは自覚、いくつか自らの小さなミスも自覚してそのフォローに追われました。無事、夕方には修復完了いたしました。毎日宿題締切を決めて、そこは(いちおう)営業職、取引先からの飛び込み案件は当たり前、柔軟に対応して一日を無事終えました。本日、午前中一週間のお仕事ハイライト(ヴェテランの大技、荒業駆使)、昼から月一回の月次打ち合わせに取引先へ(一ヶ月前はインフルエンザ潜伏期に体調悪かった記憶有)いつもならそのまま直帰してスポーツクラブの替わりに3名の異動者、一人完全引退者へのお別れ会です。ずっと体調が優れず、本格的に呑んでいないので、栄に出掛けるのも少々億劫だけど、仕方がない。

昨日よりずっと雨、徐々に気温は和らいでおります。名古屋の猛暑には閉口気味だけど、寒さはもっとキライでっせ。睡眠不如意にて早朝覚醒が続いております。

CCC01172CCCBrahms 交響曲第1番ハ短調/ハイドンの主題による変奏曲〜ギュンター・ヘルビッヒ/ベルリン交響楽団(1978年)・・・2年ほど前の自らのコメントは

まことにジミ臭い、中庸オーソドックスな演奏を時々愉しんでおりました。数カ月前の記憶では、ジミさにも限度がある、鳴らんオーケストラやなぁ、薄い響きに閉口していたはず。昨夜、今朝と繰り返し聴いて、最近の機能的なアンサンブルとは異なる質実木目の響き、スタイリッシュなカッコ良さとは無縁なサウンドに耳馴染みつつあります。ほとんど目立たぬまるで木管のように響く金管、深い味わいを湛える木管、艶やかさとは無縁な弦、大仰に揺れぬ節回し・・・これが理想と思えぬけど、立派なBrahmsであります。「ハイ・バリ」はいままで聴いたなかでは最高、好みの作品ではないけれど。
なるほどなぁ。自分が所有しているCDはCCC 01172CCC(写真はネットより見栄を張って入手)これが曇ってあまりよろしい音に非ず。しかし上記印象と寸分違わない。 Gunther Herbig(1931-)も高齢だから、もう実質引退ですか?ド・シロウトがイメージするところの生真面目な独逸でっせ、この地味臭い音。そんな印象が続く鬱蒼とスケール大きな世界、金管は前面に出ないけれど、やがて終楽章「Adagio - Piu andante - Allegro non troppo, ma con brio - Piu allegro」に於けるホルンのコラールは痺れるような音色(ややヴィヴラート有)+呼応する木管も同様。弦の第1主題も雄弁、クライマックスを終楽章に持ってくるワザなのですね。音質云々もここ迄たどり着けば耳慣れるもの。

仏Le Club Francois du Disque CFD104Ravel 道化師朝の歌/マ・メール・ロワ/逝ける女王のためのパヴァーヌ/スペイン狂詩曲〜アタウルフォ・アルヘンタ/セント・ソリ管弦楽団(1956年?)/Dukas 交響的スケルツォ「魔法使いの弟子」/de Falla バレエ組曲「三角帽子」/Ravel 逝ける女王のためのパヴァーヌ〜グイド・カンテッリ/フィルハーモニア管弦楽団(1954年)・・・これはネットから音源入手した(お気に入り)自主CD也。カンテッリを余白に配したのがミソ。「道化師朝の歌」は別途2枚組CDに含まれます。早逝したAtaulfo Argenta(1913ー1958)、Guido Cantelli(1920ー1956)辺りの音源はパブリック・ドメインに至って、ネットから音源入手可能。主に音質的な意味合いから歴史的音源の拝聴機会は減っているけれど、これはまずまずの水準、セント・ソリ管弦楽団はパリ辺りの演奏家を集めた臨時編成の録音用オーケストラらしく、しっかり仏蘭西風エッチなヴィヴラート満載、明るく軽い管楽器サウンドが堪能できます。西班牙出身のアルヘンタはリズム生命(いのち)、マ・メール・ロワ/逝ける女王のためのパヴァーヌに於ける繊細ニュアンスも素敵だけど、道化師朝の歌/スペイン狂詩曲の躍動するリズムのアクセントが魅力。カンテッリのほうは、もっとかっちり躍動して、なんせオーケストラが上手い。先日来自主CDの整理廃棄を狙って、「仏蘭西」分類は一枚も捨てられない・・・ちなみにBach、Bartokも。

では、なんとか愉しい一日を元気で過ごせますように。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

雨模様、一雨ごとの春・・・昨日は月一回の大学病院、朝一番片道40分弱の佳き運動です。もう半年くらい、ずっと”様子見”、血液検査に問題なし、ずっと服薬中、高い治療費に意味あるんやろか・・・待ち時間「ゴルゴ13」ずいぶんと読み進みました。昼から若い相棒が迎えに来て、そのまま取引先へ、彼の異動を報告、なんか毎年変わって申し訳ないなぁ。体調微妙によろしくなくても、夜しっかりスポーツクラブで汗を流してきました。フェイスブックに誕生日が乗るので、数件ほど久々連絡をいただいて恐縮、【♪ KechiKechi Classics ♪】読んでいただいているのか。

3月の「音楽日誌」「近況」を更新した時に「2017年12月音楽日誌」ファイルを誤って、まるまる別なものに置き換えていたことを昨夜発見。ネット検索よりキャッシュをみつけて2017年12月復元、但し、テキストファイルのみ、画像やリンクはアウトでした。他にもありそうな感じ。

上昌広「日本の医療格差は9倍 医師不足の真実」(光文社新書)・・・これは衝撃の一冊。カスタマーレビューの評価が割れるのも価値ある証拠、医学部の偏在=医者の偏在、西高東低の配置は明治時代にルーツがある(明治維新は西国大名が主導したから、藩校が生き残った)歴史を学ぶとはまさにこのこと。今回の主題ではないけれど、厚労省は医療費抑制のために医者を減らそうとして、医師の激務を招いている現状、人口の少ない四国に4つの国立医大があり、九州にも多い。それに対して東京以外の関東圏、東北の少ないこと!自分は北海道から京都の大学に学んで大阪に就職、あとは西日本点々として現在名古屋(近郊)在住、しかし、お医者さんは地元志向5割を超えるんですってね(北海道はもっと高い!七割とか)。私学の医科大は学費が高すぎて、事実上医者のこどもしか行けないから(政治家みたい)視野の狭さ価値観の固定+地元志向でしょ?これじゃアカンでしょ。その対策もちゃんと書いてあって、医者を目指す若者は地元に執着せず西に行け、民間病院との提携で大学病院を伴わぬメディカルスクールを医療過疎地に作れ(経費節減になる)・・・新しい切り口に新鮮な知識、実情分析をたっぷりお勉強させていただきました。

DECCA4669552Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ短調(Cook版)〜リッカルド・シャイー/ベルリン放送交響楽団(1986年)・・・現ベルリン・ドイツ交響楽団とのシャイー最初のMahler録音。このあとコンセルトヘボウの常任指揮者へ就任して(1988-2004在任)全集録音へ続くのですね。発売当時FMエア・チェック・カセットテープで痺れてましたよ。怪しくも遣る瀬ない浪漫横溢な未完作品/補筆完成版は若い頃から大好き、ウィン・モリス辺りかなぁ、刷り込みは。世評イマイチらしいフィーラー版も大好き。英DECCAの鮮明な音質、このオーケストラもずいぶんと洗練された・・・そんな当時の印象だったはず。爛熟した後期浪漫派の響き旋律はほとんど新ウィーン楽派に接近して、不協和音も妖しい魅力満載作品、第1楽章「Adagio」の甘美+狂気を感じさせる切迫感、第2楽章「Scherzo」の短い重苦しさ、第3楽章 「Purgatorium(煉獄)」これはほとんど新ウィーン楽派の音楽の怪しさ、大きさ、短いけどね。第4楽章「Allegro pesante」これもスケルツォ(悪魔が私と踊る。狂気が私にとりつく)ヒリヒリするような不協和音に痺れます。そしてラストに強烈な大太鼓一発(これを略している録音がけっこうある!)。そして終楽章に誰が聴いても異様な大太鼓継続、これはニューヨークの殉職した消防士の葬送の行列とか。

ド・シロウトの哀しさ、どこまでがオリジナルでDeryck Cooke(1919ー1976)創作はどの部分なのか、詳細理解していないけれど、怪しくも遣る瀬ない+巨魁な不協和音に痺れるのは現在も同じ。オーケストラは大健闘して、アンサンブルも優秀だけど、コンセルトヘボウならもっと!そんな贅沢な印象も受けました。ゲヴァントハウスとの再録音はないのかな?

他、Mahler 交響曲第9番ニ長調〜サイモン・ラトル/ベルリン・フィル(2007年)など拝聴。1993年前のめりなウィーン・フィルとの旧録音より、こちらのほうがずっとよろしい。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

お仕事はそれなり順調、だけど体調が微妙によろしくなく、咳き込んだりして時々止まりません。本日(嬉しくもめでたくもない)誕生日、昨年ついに”高齢者”の道に踏み込んで、お仕事半分引退したはずが、お給料のみ引退モードでもお仕事内容水準テンションが変わらなかったのは僥倖なのでしょう。むしろ要らぬ雑念が消えて、愉しくお仕事に集中できます。但し、体調が難しいなぁ、日々スポーツクラブにて鍛えているつもりだけど、もう一ヶ月前に発症したインフルエンザの余波が未だに治まりません。今朝も夢見、気分よろしくなく5時頃覚醒。本日、大学病院へ定例通院日(検査)、偶然毎月取引先との定例商談と重なって数ヶ月、現在の若い相棒は慣れて大学病院へ昼過ぎに迎えに来てくださるけど、来月赴任の新人にこんなワガママ対応はムリでしょう。今朝は寒いですね。

ちょいと旧聞だけど礒山雅さん(1946ー2018)逝去、バロック好きはこの人(+服部幸三さん、1924ー2009)のFM放送が刷り込みでしょう。誠実な語り口やったなぁ。

Jesus Lopez Cobos (1940-2018) も先日逝去。あまり拝聴機会は多い人ではなかったけれど、手持ちの音楽を確認いたしました。TELARC CD-80343 Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ヘスス・ロペス・コボス/シンシナティ交響楽団(1993年)・・・5年ほど前のコメントでは

CD一枚に収まる速めのテンポ、オーソドックス、要らぬ飾りのない表現+整ったアンサンブル+颯爽とした推進力
高らかに鳴る明るい金管も悪くないけれど、ずばりオーケストラが上手くない?
こちら微妙に”安っぽいサウンド”に感じてしまう。
飾りの少ないストレート系表現、鳴り渡る爽快なる金管〜(ショルティ/シカゴに似て)オーケストラの技量、各パートのニュアンス配慮、響きの厚み、全然水準が違いますよ。
散々な言い草。世評は意外と高い?らしいけど、以前と印象はあまり変わりませんでした。鳴り渡る金管、オーケストラの技量、仕上げていねいなことは以前と印象が変わって(オーケストラは技術的にけっこう上手い)但し、あまりに健全、明るいフレージングに飾りがなくて素っ気ない。この作品に期待したい神々しさ陰影が感られぬ超・健全演奏也(特に第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend」が残念)。第2楽章のスケルツォ、終楽章のリズムもあまりに軽快明朗スポーティな感じ。昨日の繰り返しだけれど、技術的には少々問題ありそうなロベルト・パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィルのライヴ全集にはそれがちゃんと感じられるもの。昨日のマレク・ヤノフスキに続いて2連敗なBrucknerでした。作品は堪能したけどね。

MCA MCAD2-9811-AWagner 歌劇「リエンツィ」序曲/歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/ジークフリート牧歌/楽劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲/舞台神聖祭典激「パルジファル」前奏曲/歌劇「タンホイザー」序曲/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死〜ハンス・クナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル(1963年)・・・写真のCDは既に処分したけれど(10年ほど前のコメント有)この懐かしい音源もパブリック・ドメインとなりました。Westminsterの音源はDGが買い取ったのか、歴史的音源4枚組の一部に収録されております。LP時代の乾いて素っ気ない音質、ユルいアンサンブルの印象は一変!緻密な集中力演奏ではないにせよ、オーケストラの暖かい響き、味わい深い慌てぬテンポ、悠々たるフレージング、呼吸の深さ、昨今絶滅してしまったスケールを堪能いたしました。音質もずいぶんと改善されております。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

終日、しとしと雨模様、気温はかなり暖かい。いつもの一週間が始まってお仕事は順調、定例月曜午前のミーティングにて次年度の職場体制発表有、自分は半引退なので現状の(マイナー取引先+皆嫌がる商品在庫後始末管理)お仕事継続、昨年新人を育てた手腕が高く評価され(?)若い相棒はお隣のもうちょっとメジャーなエリア担当に転出することになりました。そして新年度から二週間の研修を経、また営業未経験な若者(現場研修2年は昨年と同様)がやってきます。昨年4月はイライラするほど苦労したけれど、その繰り返しやろなぁ。今週お別れ会、実質完全引退される先輩は”全面活躍だね”と、そう云って下さいました。職場には一年先輩、まったく同じ時給嘱託の人がいて、その人はな〜んもお仕事していないんです(問題が多くて任せられない。どうやって時間つぶしているんだろ?休みも多い)自分はお仕事的にはまったく現役ですから。人生カネじゃないし、若い現役の連中と対等にお仕事張り合えて、若者を鍛えるのもシアワセなことでしょう。精神的に安易に逃げがちになる、自分への試練でもあります。イチローだって44歳、現役目指してますから。だいぶ違うけど。

体力快復を言い訳に菓子を喰いすぎた自覚有、しっかりスポーツクラブにていつものエアロバイク(強設定30分)+ステアマスター15分クリアいたしました。金曜は職場お別れ会なのであと2日間継続させましょう。

Pentatone PTC5186371Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1890年稿 /ノヴァーク版)〜マレク・ヤノフスキ/スイス・ロマンド管弦楽団(2010年)・・・以前から気になっていた仏蘭西系瑞西の歴史あるオーケストラのBruchkner、しかも職人Marek Janowski(1939ー)が全集録音したくらいだから、きっと世評高かったんやろなぁ、そう類推しておりました。+定評あるPentatoneの音質。結論的に全曲耳当たりよろしく、美しく聴き通したけれど、この作品は難物でっせ。”アンセルメのスイス・ロマンド”は半世紀を経、ヤノフスキの統率に疑念はない、しっかりとしたアンサンブル。技術的には改善され、軽快な明るい管楽器、薄い弦楽器の個性は継承されておりました。

厳つく、怪しく、巨魁なハ短調交響曲。Brucknerはオーケストラの響きがキモ、耳当たりよろしく洗練された美しい仕上げは、どーもサウンドに芯が足らんと感じます。第1楽章「Allegro moderato」に迫りくる危機、凄みを感じせない。第2楽章「Scherzo. Allegro moderato」はBrucknerのキモ、スケルツォ楽章のゴツゴツしたリズム感も弱い、第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend」深淵に瞑想する緩徐楽章もさらさら流れるだけ。これは軽快明るい管楽器+スッキリ素直に流れの良い表現に迫力不足、”イマイチ”感が抜けないもの。

ロベルト・パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィルのライヴ全集があるでしょ?脚の長い残響に充たされたライヴ、オーケストラの技量も特筆するものでもないけれど、一種独特の神々しい風情がありましたよ。それと対局を連想いたしました。ヤノフスキは終楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」に焦点を当てて、この楽章は全力で爆発しております。しっかり全曲拝聴したけれど、なんか違うなぁ、全集全曲聴くのはちょいと厳しいかも。

では、行ってきます。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

一雨ごとに日々春らしくなって本日明日は最高気温予想は17度C。昨日日曜どんより曇り空にお仕事、8時前に職場のセキュリティ解除して鍵開けて荷物運び出し、途中若い相棒を拾って、高速を取引先へ。ギリギリ迄準備ほとんどしていなかったのにそこはヴェテラン、無事滞りなく対応を終えました。すっかりユルい週休二日制に馴染んでいるので、休みのリズムが崩れるのはツラいなぁ、これは精神的なもの(気持ちの問題)でしょう。

フェイスブックはほとんど見ないし、スマホを持っていないのでラインとも無縁、人様のブログはいくつか定期的に眺めるものはあって、それはたいてい(偶然)同世代。ところが更新が滞るものも多いのは残念、某調査によるとブログの寿命は平均8ヶ月とか、たしかにそんな感じです。「田舎オヤジの日記」は自分とは真反対、海外股に掛け激しいお仕事や出張されている立派なサラリーマンの生活(役員待遇らしい)音楽にも真摯なコメントをされておりました。ところが昨年2017年11月末頃から更新が滞って、やっぱり忙しんやろなぁ、仕方がないなぁ、残念やなぁ、そう思っておりました。

ところが・・・偶然、久々の更新を発見。じつは病に倒れて入院していらっしゃったんですね。同世代だし体調のことはわかるなぁ、ま、こちらぐっとユルい半引退サラリーマンやけど。先月インフルエンザ+後遺症に苦しんで(未だ継続中/咳が止まらない)”命あっての物種”〜当たり前のことを考えてしまいました。今週は金曜の商談に向けて、タイトな準備を覚悟しております。無事一週間を乗り切れるよう本日より気持ちを引き締めましょう。

DGBeethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜グスターボ・ドゥダメル/シモン・ボリバル交響楽団(2012年)・・・DGへのデビュー録音は交響曲第5番/第7番(2006年)、再確認が必要だけど、記憶ではあまりよろしからぬ(オーケストラのサウンドがオモロない)印象でした。その後、ネットではあちこちのライヴが確認できました。(幾度全曲演奏会しているらしい)ま、現役旬の演奏、王道の交響曲はちゃんと聴いておくべきでしょ。先月(やはり現役旬の)クリスチャン・ティーレマンを聴いたけれど、それとなかり様子が違いますね。所謂最近の古楽器系スタイルとは違うけれど、がっちり重厚なアクセントを刻むものに非ず(それを好まれる方も多いでしょう)颯爽として柔軟なフレージング、若者らしい爽やかな勢いを誇る演奏でした。第1楽章「Allegro con brio」に於ける提示部繰り返しは当たり前、オーケストラの技量サウンドに不足も感じない・・・って、ここ迄書いてデビュー録音は”Youth Orchestra”であることに気付きました。Mahlerの交響曲第5番 嬰ハ短調(2006年)”Youth Orchestra”だったのか、Simon Bolivar Symphony Orchestra of Venezuelaとは名前が似ているからな、ごっちゃになっておりました。

1957年PHILIPS S06192R昨夜は稀な肉体系労働に疲れ、早々に就寝、案の定早朝覚醒して音量低く音楽を聴いております。Willem Andriessen Recital (1957年PHILIPS S06192R)Bach: uit Partita no.1 in Bes: prelude, menuet en gigue/Mozart: Rondo in D KV 485/Beethoven: Fur Elise /Chopin: Prelude in Des op.28 no.15/Schubert: Moment musical op.94 no.3/Schumann: Phantasiestucke op.12: no.1 Des Abends/Grieg: Lyrische Stucke op.43: no.5 Erotik/Brahms: Intermezzo op.117 no.2・・・ヴィレム・アンドリーセン(1887ー1964)は往年の阿蘭陀のピアニスト。これはLP復刻のネット音源也。落ち着いて静かな選曲最高、音質もLPらしい暖かさを感じさせるもの。一昔前、こんな名曲集的なのってありましたよね、CD時代以降?全曲嗜好が高まったのかも。30数分というLP収録時間も集中力の落ちた聴き手には有り難い。

では、いつもの一週間を開始いたしましょう。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

さて、これより日曜お仕事へ。夕方早々には終わる予定なので、床屋にでも行きましょう。昨日、北海道の母親より電話有、既に亡くなっている妹の旦那が亡くなったとのこと。親父は足腰立たず、母親はインフルエンザとか、冠婚葬祭は日本人の大切な基本、しかし大雪の札幌、身動きできぬ老夫婦は不義理を詫びてムリして葬式には行くな、と助言しておきました。なんとか【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新して、久々に北海道に食材を送付(なんせ商売柄サンプルなど珍しい喰いもん在庫豊富/宅急便代は数年前の倍になりました)夕方お仕事から戻った女房殿を誘って、最寄り駅近く迄バスにて焼鳥屋へ。職場の若い人たちが、なかなか美味しいよと噂していたお店に行ってみました。これが素材焼き加減塩加減なかなかのもの、久々数年ぶりに”美味しい焼き鳥”堪能いたしました。しかも安い。

あとは”音源整理”(ヲタク趣味)延々。数年前続けていた自主CDの廃棄、以前はネットより音源入手したら内容確認、.wav変換、CDRに焼いて、ちゃんと情報を印刷してからていねいに聴いたものですよ。現在は音源データそのままパソコン→オーディオに拝聴スタイルに、聴き方いっそう粗雑手抜きに・・・激安CDRがあっと云う間に不良に至ったり、流石に20年ほど前のものは寿命を迎えたり、すっかり嗜好が変わって聴かなくなったり、別途データ音源が残っているもの(拝聴可能)エイヤっと捨てました。その数(昨夜のみで)60枚ほど。悔いはありまへんで。まだまだ整理継続するつもり。

DGBach ゴールドベルク変奏曲〜マハン・エスファハニ(cem)(2016年)・・・Mahan Esfahaniはイラン出身の現役チェンバリストとのこと。来日もしてますよね。表現やら音量ニュアンスの幅広さから、Bachはチェンバロよりピアノにて拝聴する機会が多く、それはグレン・グールド以来のこと。太古、ヘルムート・ヴァルヒャ、カール・リヒターは大音量のモダーン・チェンバロの音色に違和感有、著名なグスタフ・レオンハルトはなんかガチャガチャして愉しめない・・・ピーター=ヤン・ベルダー(1999年)くらいかな?ここ数年ちゃんとチェンバロで聴いていたのは。これは滋味深いニュアンスを湛えた表現の微妙な揺れ、音色が全編を飽きさせぬ味わいがある演奏也。ピッチは415、ゆったりと歌うアリアから(ド・シロウトの印象では)音符が足りない?(どこまでがほんまの音符で、どこからが装飾音なのか理解していない)繰り返し有(全部繰り返しているか自信なし)、しっかり地に足をつけて、チェンバロなりの色彩の変化をしっかり堪能できる演奏也。

NAXOS 8.555949  971円Shostakovich バレエ組曲「ボルト」/ジャズ組曲第1番/ジャズ組曲第2番 (舞台管弦楽のための組曲)/タヒチ・トロット〜ドミトリ・ヤブロンスキー/ロシア国立交響楽団(2001年)・・・これは9年ぶり?ノーミソ中ではBrilliantのテオドール・クチャル/ウクライナ国立交響楽団盤と一緒くたになって、棚中探って出現したCDはヤブロンスキーだった!自分のカンチガイ記憶違いにびっくり。どれもシニカルな安っぽい風情が気楽に楽しめる音楽であって、以前の評価は”CDで聴く限り立派な、ちゃんとしたアンサンブル”、な、その辺り印象は揺らがぬけれど、これってスヴェトラーノフのオーケストラの末裔?WikiにてDmitry Yablonsky(1962-)を検索すると、このオーケストラとの関係は出現しません。それなりの真面目なアンサンブルだけど、滅茶苦茶上手いと思えぬオーケストラ。大好きな「タヒチ・トロット」だったら、ヤンソンスの微に入り細を穿つような繊細演奏(フィラデルフィア管弦楽団1996年)が脳裏にあって、ちょいと生真面目な硬い表現かな?と。

LP時代のデザイン Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)/ロリン・マゼール/パリ管弦楽団(1969年)・・・これはカラヤン時代のパリ管でしたっけ。未だ仏蘭西風の明るい軽い音色が残ってマゼールは当時39歳、万全の緻密なコントロール。リヒテルは1960年旧録音のアツい演奏もよろしかったけれど、こちら音質良好、盤石の落ち着きと重心の低さ、強靭なテクニックに圧倒され、”ピアノ付き交響曲”としての威容をたっぷり堪能できる鉄板演奏でしょう。

(以上、取引先行事より夕方帰還後追加。日曜出勤は疲れます。後片付けがあって、床屋さんへは行けませんでした)


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日は充実した午前中、昼からは日曜行事の荷物備品の準備、4月に依頼された講演のパワー・ポイントを作成しておりました。知的な作業は愉しいもの。体調は悪くないけど洟水咳が止まりません。定時にて職場を出て、素早く夕食を作って7時より週末スポーツクラブへ、しっかりステアマスター15分(いつも通り+1設定)初級エアロビクス30分をこなして一週間の締めくくりです。血圧正常値、体重はちょうど68kg、寝込んでなにも喰えんかった最低値より+2kg、最近ばりばり菓子喰ってますから。もうそろそろ抑制いたしましょう。折角の週末休みも明日お仕事かと思うと、なんかガッカリ。

Pierre Boulez、1925-2016 Ravel クープランの墓/Mozart ピアノ協奏曲第20番/Bartok 管弦楽のための協奏曲/Debussy 夜想曲より「祭り」〜ピエール・ブーレーズ/ベルリン・フィル/マリア・ジョアン・ピリス(p)・・・ネットより入手した音源ファイルには2005年6月21日のライヴとなっているけれど、2003年5月1日リスボン/ジェロニモス修道院のライヴじゃないのか?と類推します。それとも2年を経て同じ演目演奏者の演奏会だったのか。.mp3/128kbpsのしょぼい音だけど、まずまず雰囲気は理解できるもの。Ravel、Bartokはお馴染みだけど、彼のMozartは初耳。クルクルとメルヘンなオーボエから始まる「クープランの墓」は大好きな作品、演奏。1999年のセッション録音はクリーヴランド管弦楽団でしたっけ、ブーレーズはベルリン・フィルと組むとオーケストラの個性との兼ね合いか、知的かつ洗練され色気あるサウンドに至ります。Bartokは1992年シカゴ交響楽団との演奏が衝撃的でした。彼の緻密な統率はシカゴの硬派乾いたサウンドが一番似合う・・・こちらベルリン・フィルとの厚みと瑞々しい響き、自然体の統率、時にアツい疾走が(Intermezzo interrotto/中断された間奏曲辺り〜Finale/終曲も)みごとなもの・・・けど、音質イマイチが気になります。聴衆の拍手は熱狂的。

注目のMozartはMaria Joao Pires(1944-)彼女もすっかりヴェテランやなぁ、しっとりとしたMozartが悪かろうはずがない。注目のブーレーズは細部ニュアンス豊かなサポートぶり、美しい演奏・・・だけど、ここしばらく古楽器系演奏を好んで聴いて、こんな浪漫に溢れた演奏にちょいと勝手な違和感を抱いたものです。Debussyはアンコール。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

一日休んで、その遅れは午前中にクリア、昼からの定例取引先打ち合わせは前回2週前はインフルエンザに倒れていたので久々、まずは充実したお仕事再開でした。体調はイマイチ、暖かくなって花粉症もあるのかな?(年中アレルギー症状っぽいけど)4月に大学の先輩より金沢に誘われて、現状体調がナニなので快諾してお仕事都合をつける・・・決意ができません、逡巡中。一年後輩は地方都市の教育長をしているとか、びっくり。本日週末のお仕事の山場、日曜取引先行事対応の準備が未だできておりません。睡眠が浅く、早朝覚醒しました。本日はしっかりスポーツクラブに通うつもり。

TELARC PHCT-3004 Mahler 交響曲第1番ニ長調〜レナード・スラットキン/セントルイス交響楽団(1981年)・・・これは入手困難な音源っぽいですね。Leonard Slatkinが音楽監督を務めたのが1979ー1996、この時期録音も多くて一躍オーケストラの評価を高めたと記憶します。スラットキンのMahlerって他第2番第10番でしたっけ(未聴)意外。提示部繰り返し、37歳の記録は若々しく、ストレート系あまり飾りのない演奏ぶり、オーケストラの響きは明るく、元気よく、かっちりとしたアンサンブルに陰影とか旋律表現のタメとか、そんなワザとは無縁でしょう。爽やかだけど、ちょいとオモロない・・・かも。音質はTELARCらしいクリアなディジタル録音でした。

DG UCCG-90725Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」/第8番ヘ長調〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1984年)・・・大御所による鉄板ラスト演奏を聴いたのはもしかして初めて?若い頃はアンチ・カラヤン(どれを聴いてもカレー味≒同じ、と)華麗なる加齢を経、オーケストラの美しい技量やら作品全貌をわかりやすく聴かせる手腕に、是々非々に聴いて愉しめるようになりました。パブリックドメインとなった1962年録音は颯爽としてオーケストラの馬力も凄い演奏と思います。カラヤン一連の晩年の演奏は粗い?ユルい?先入観があってやや敬遠気味でした。実際聴いていみると・・・

Herbert von Karajan(1908ー1989)76歳、圧巻のオーケストラの厚み、艶、コントロールの自在なこと、流麗な表現は自然な流れ、20年前の意欲的前のめりっぽい演奏より、落ち着きと貫禄が加わって凄い説得力であります。嗜好としては昨今の軽快な古楽器系、しかしこちら旧態な頑迷さも感じさせぬ、作品そのものを愉しくわかりやすく伝えるワザに感服いたしました。一気呵成に「英雄」全曲拝聴して(お気に入り革新的)第8番も素晴らしい。1960年台の録音はしばらく聴いていないけれど、記憶では第3楽章「Tempo di Menuetto」悠々とした遅い粘着質演奏に辟易したはずが、こちらテンポ設定にもフレージングにもなんの違和感もなし。好みは変遷するもの。

今朝はVivaldi 協奏曲集「調和の霊感」〜アルベルト・マルティーニ/イ・フィラルモニチ・ボローニャ(1996年)後半戦拝聴。全然話題にもならぬ、知名度低い団体だけど、艶やかオーソドックスなモダーン楽器アンサンブルを気に入っております。

いつものように洗濯、弁当作って週末のお仕事に臨みましょう。毎日粛々とお仕事できる喜びを感じております。


2018年3月某日/サラリーマン生活延長線の日々

インフルエンザはすっかりクリアしているのに、咳が止まりません。お休みをいただいて朝一番に眼科へ行きました。眼圧検査は正常値、次回診療時に視野検査をするとのこと。春の嵐との予報は今朝にずれ込んだ模様、結局終日佳き天気でした。終日ゆっくり引き隠っておりました。3月の声を聴いたのに、咳き込んだり、胃腸の調子がイマイチだったり、体調よろしくありません。朝眼科往復(坂道なので佳き運動)夜、スポーツクラブは30分のみのエアロバイクにて退散。今日明日と真面目にお仕事しなくっちゃ。

EMIStravinsky バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」/バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)〜サイモン・ラトル/バーミンガム市交響楽団(1988年)・・・若い頃からこの作品を得意としていたみたいで、これはサイモン・ラトル2度目の録音。優秀録音と思うけれど、音量レベルが低くてかなりボリュームを上げないと演奏の様子が見えません。このオーケストラをサイモン・ラトルが率いた黄金時代(1980-1998)は注目すべき録音が多くて、これもそのひとつ。アルカイックな風情満載の弦楽を聴かせて下さる「アポロ」はこれほどのニュアンスを聴いたことがない。「春の祭典」は新しい版らしいけど、こちらド・シロウトに微細な違いは理解できません。詳細違いが理解できればもっと深まるんやろなぁ)これが知情意バランスの取れた、オーケストラの優秀なアンサンブルもみごと、聴き慣れた作品も思いっきり新鮮に響きました。

EMI9186112 Mendelssohn 劇付随音楽「真夏の夜の夢」序曲/演奏会用序曲「美しいメルジーネの娘」/Liszt 交響詩「オルフェオ」(以上1958年)/詩篇13番(ウォルター・ミドグレイ(t)/ビーチャム合唱協会/1955年モノラル)/Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲(1959年モノラル)/Suppe 喜歌劇「詩人と農夫」序曲(1957年)〜トマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル・・・昨日、シューリヒトの音質に閉口していたばかり、なぜか一般に Thomas Beecham(1879ー1961)の録音は瑞々しく良好、ぎりぎりステレオに間に合ったもの、間に合わなかったモノラルでも同様です。仏蘭西英国は実質別会社?それとも時代は各々地元ローカルな動きをしていたのか?当時のロイヤル・フィルはシェフの有り余る財力に物を言わせたのか、ゴージャスな響き、ビーチャムの演奏はどれも堂に入ってみごとなスケールであります。ふだん聴く機会の少ないLiszt 交響詩「オルフェオ」(以上1958年)/詩篇13番でさえ、思わず引き込まれる熱気、厚みのある響きにも魅了されました。

他(引き隠ってヒマだったし)Rimsky-Korsakov 交響組曲「シェヘラザード」〜ロヴロ・フォン・マタチッチ/フィルハーモニア管弦楽団(1958年)・・・これは新星堂の1000円廉価盤で買ったのは25年以上前?記憶よりずっと音質良好、フィルハーモニア管弦楽団の端正なアンサンブル、仕上げの美しさを再発見。Wagner 楽劇「神々の黄昏」(第1幕)〜ルドルフ・ケンペ/コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス/ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)/ヴォルフガング・ウィントガッセン(ジークフリート)他(1957年ライヴ)・・・ここのところ「ジークフリートのラインへの旅立ち」旋律がお気に入りで、いろいろと聴いてみたかったもの。音質はまずまずのライヴ、演奏は速めのテンポに勢いがあって、著名な二人も絶好調でした。

これより洗濯、弁当作って真面目にお仕事に出掛けましょう。

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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