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音楽日誌 蓮の花
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2026年9月某日/引退生活。アラ古希の壁に抗う日々

四国九州など豪雨被害のところには申し訳ないけれど、こちらは久々のまとまった雨。気温も下がって佳き気候ですよ。昨夜はタオルケットだけでは寒いくらいでした。本日は晴れるようです。引き続きインフルエンザの感染者が増えているのが心配。

前夜、せっかくの快適な気温なのに途中覚醒は残念、二度寝して朝、ゴミ出し、トイレ掃除、洗濯(室内干し)、ストレッチや短いエアロビクス済ませて市立体育館を目指しました。傘をさしていたので途中路上のペットボトル5−6本放置したままなのは心残り。生駒山からの流れはそれなりに増水しておりました。雨模様なので自転車組が断念したのか、トレーニングルームは空いてゆっくりゆる筋トレ完了、帰りスーパーに寄って食材補充完了。左膝の調子がよろしくない。帰宅して昼食を摂っていいたら女房殿が平日介護生活を終えて帰宅いたしました。今朝の体重は66.65kg▲500g。ようやく減ってくれました。

8月の電気料金は6,517円。前月対比+2,527円はやはりエアコン多用の影響でしょう。ところが前年同月対比▲138円、これは補助が入っていましたっけ。

学生時代より親しい同期(女性)は故郷の唐津に戻って結婚、若い頃は元気印の骨太の記憶しかないけれど、ここ数年、手首や足首を相次いで骨折したのは華麗なる加齢(お互い様) 挙句、昨年大動脈解離発症して大手術、秋に唐津くんちを見学に遊びに行った時には、まずまず快復しておりました。
LINEに近況報告があって、10年前くも膜下出血に倒れて意識不明だった妹さん(学生時代に京都迄遊びに来た記憶がある)がとうとう亡くなり、お母様も老衰に逝去されたとのこと。真面目に日々過して、節制して、運動も欠かさず、清廉潔白に過ごしたとしても、自分や周りに次々不幸が起こるのも巡り合わせ、偶然よろしからぬ流れに乗ってしまうこともあることでしょう。半世紀上に渡る昔馴染みのこと、しみじみそんなことを考えてしまいました。

そして夜は男子バレー対阿曼戦。とくに日本側のミスもないけれど、阿曼は思わぬパワフルな攻撃、日本側に情報もなかったせいか、けっこう攻め込まれました。結果3-1で辛勝。永露(広島サンダーズ)に代わって代表入りしたセッター河東(Sting愛知)にも注目。175cmだからバレー選手としてはけっこう小さいのですね。途中交代で出場機会はあって、落ち着いたプレイが見られました。高橋藍のフェイクセットも、サービスエースもおみごと。

Brilliant BRL94386Boiccherini チェロ協奏曲第2番ニ長調 G.479/第3番ト長調 G.480/第1番ハ長調 G.477/第9番変ロ長調 G.482〜エンリコ・ブロンツィ(vc)/アカデミア・イ・フィラルモニチ・ディ・ヴェローナ(1992年)・・・Luigi Boccherini(1743-1805伊太利)は西班牙に活躍した、Haydn、Mozartと同世代の作曲家。自身チェロの名手だったらしい。シンプルに快活な作風に一般的な知名度は薄いけれど、数多くの作品が残されました。
Enrico Bronzi(1973-伊太利)率いるAccademia I Filarmonici di Veronaはピリオド・アプローチのモダーン楽器アンサンブルなんだそう。ヴィヴラート控えめに少人数、軽快軽妙に弾むようなリズムに快速、溌剌としたアンサンブルに音質極上。往年の巨匠たちの録音を思い出せば、こちらのスタイルは別作品を聴くかのよう〜実際Gru"tzmacher編はずいぶんと違うけれど。
どれも類型的な急緩急の三楽章は明るく牧歌的、チェロは高音を多用した超絶技巧に晴れやか、時に陰影があって旋律に味付けがちゃんとありました。十数曲現存するけれど、いくつかは偽作とされております。
Cello Concerto in D Major, G. 479
「Allegro」(6:57)「Adagio」(4:41)「Allegro assai」(4:35)
Cello Concerto in G Major, G. 480
「Allegro」(6:46)「Adagio」(4:03)「Allegro」(5:10)
Cello Concerto in C Major, G. 477
「Allegro」(5:10)「Largo」(3:39)「Allegro」(4:37)
Cello Concerto in B-Flat Major, G. 482 これはFriedrich Wilhelm Gru"tzmacher(1832-1903独逸)による大胆な編曲によって有名になったものの原曲。あちこち馴染の旋律が顔を出しました。
「Allegro moderato」(7:51)「Andante grazioso」(6:00)「Rondo: Allegro」(5:19)

Claves CD50-9911Verdi レクイエム〜ヴィレム・ファン・オッテルロー/ハーグ・レジデンティ管弦楽団/オランダ放送合唱団マーティナ・アーロヨ(s)/キャロル・スミス(ms)/アレクサンダー・ヤング(t)/マルッティ・タルヴェラ(b)(1970年)・・・Messa da Requiemは1874年初演。劇的華麗な作品は大好評だったけれど、当時の批評家からは「レクイエムの衣装をまとったオペラだ」〜今も昔も無責任に言いたい放題な外野は存在するもの。4人の声楽ソロ+混声合唱。大規模な四管編成、トランペット4本に舞台裏には更に4本を準備するそう。オフィクレイドは特殊楽器なのでチンバッソ(低音用のバルブトロンボーン)に代用するそう。ティンパニ+重低音の大太鼓が効果を上げております。
Verdiのオペラはほとんど聴かないけれど、大仰に壮大、雄弁劇的なるレクイエムはお気に入り。出会いはフリッツ・ライナーの巨魁な、恐ろしい演奏だっけ?(FM放送より)かつてはイヴァン・マリノフ/ソフィア歌劇場によるマニアックな演奏を聴いていたし、トゥリオ・セラフィン/ローマ歌劇場の1959年録音は今でもにお気に入り。
これはWillem van Otterloo(1907-1978阿蘭陀)によるちょっと珍しい音源。スケールはたっぷり、残響豊か音質も極上、ハーグのオーケストラは迫力充分。合唱は弱音がデリケート、声楽ソロも雄弁に個性的でした。あとは演奏個性云々するほどの知識もなし、壮麗な作品を快く堪能いたしました。
「Requiem(レクイエムとキリエ)」神秘の哀しみが静かに広がる合唱の始まり。男女順繰りソロの劇手的詠唱の迫力はまるでオペラそのもの。(8:37)
「Dies irae(怒りの日)」これがSFとかアニメの場面に使われる打楽器低音炸裂の大爆発、それに呼応する合唱もカッコ良すぎ。(2:07)
「Tuba mirum(くすしきラッパの音)」舞台外も絡むトランペットのファンファーレから絶叫する合唱、そして貫禄のバスのソロへ、急激に静謐へ至りました。(3:07)
「Liber scriptus(書き記されし書物は)」メゾ・ソプラノの知的に強靭な声にファンファーレが重厚に絡んで、やがて激昂します。(4:50)
「Quid sum miser(哀れなる我)」引き続きメゾ・ソプラノに加えてテナーが静かに嘆くところ。(3:40)
「Rex tremendae(御稜威の大王)」威厳ある男声合唱に、声楽ソロが順繰り登場して、圧巻の迫力絶叫へ。(3:50)
「Recordare(思い給え)」落ち着いた女声ソロ中心にやがて情感は高まります。(4:17)
「Ingemisco(我は嘆く)」テナーの切ない歌は切々。(3:38)
「Confutatis(判決を受けた呪われし者)」バスの朗々たる貫禄。(3:53)
「Lacrymosa(涙の日)」は「Dies irae(怒りの日)」ド迫力再来!それはすぐに収まって、メゾ・ソプラノの哀しみの声に導かれ、声楽陣全員が唱和します。尋常ならざる情感の高揚へ。(7:08)
「Offertorio(奉献唱)」穏健な風情に声楽ソロが延々、静かに絡み合います。やがて高まる気分は、まるでオペラの一場面を見るよう。(10:03)
「Sanctus(聖なるかな)」トランペットに乗って喜ばしい合唱は、颯爽とカッコ良い勝利の凱旋風(2:19)
「Agnus Dei(神の子羊)」ソプラノの可憐な声から荘厳な合唱へ。愁いを含んだ魅惑の陰りへと歩みを進めます。(4:55)
「Lux aeterna(絶えざる光を)」メゾ・ソプラノの高貴な声からバスへ、声楽ソロは雄弁な旋律から、やがて静かに収束します。(6:12)
「Libera me(我を救い給へ)」絶望的に美しく強靭なメゾ・ソプラノの声が延々、「Dies irae(怒りの日)」ド迫力復活!冒頭「Requiem」の神秘の哀しみが静かに広がる合唱が再来、壮大なる声楽による二重フーガが緊張感を高めて劇的な幕切れでした。(12:41)


2026年9月某日/引退生活。アラ古希の壁に抗う日々

週末に至って涼しく、朝からしとしと雨模様、一気に秋の気配が感じられます。九州では記録的大雨の厳重警戒が出ているようです。

呑んだ翌日は眠り浅く、途中覚醒みたいなことが多いけれど、前日はけっこう朝迄けっこう眠れました。朝は呑み過ぎたかな、反省するような体調だったけれど、朝食摂って、洗濯済ませて、ストレッチしたら体調は戻りました。天気予報は終日小雨?いちおう外干し(途中から室内に取り込みました/夕方より本格的な雨へ)。昼間からエアコンは必要ないけど、湿度は異常に高い。食材はほとんど切れているけれど、買い物に出掛けるの億劫、結果的に終日引き隠りみたいな生活へ。一時帰宅する女房殿に納豆だけお願いしました。食欲ないとか云いつつ、けっこう喰って身動きせずごろごろしていたら、今朝の体重は67.15kg+50g。ここから当面1kg減らしたい。

政治にはあまり関わっていないし、興味も薄いほうだけれど、れいわ新選組はいのちの党に衣替えして、抜けた人も含めて内紛絡みっぽい感じ。
中道革新連合は立憲、公明の合流断念とのこと。支持率は伸びなくて、誰も泥船に好んで乗る人はいませんから。誰が見ても急ごしらえの選挙互助会、結果的には先の衆院選は公明党が甘い汁吸って、うまく議席を伸ばしたもんですよ。
立憲民主党はもともと、2017年民主党から希望の党?とやらへの合流を目指したときに(当時前原さん代表→自滅)反原発とか護憲との思いに枝野さんがどぶ板より結成したものだったはず。その辺りの初心はすっかり抜け落ちて、宗教政党を嫌う人からも支持されなかった。

野田さんの読みはいつも壊滅的やなぁ、前回の民主党政権の崩壊、今回の公明との連携、思惑は全部外れて、前原さんもそうやけど、先の流れが読めない?運のない、持っていない人はいるものですね。国民民主党も一時の勢いが感じられない。地方政治も不祥事ばかり。リアルな物価高と世界的に広がる血生臭い戦争、そして天変地異〜打つ手ないのかな。以上、あくまで外野の勝手な野次ですんまへん。ネット記事を読んだら、あまりこの見方と変わらない感じ。誰でも似たようなことを考えるのかな。

夜は男子バレー対阿曼戦。人気高いから地上波放送なんですね。勝って当たり前だけど、内容に注目。

Mahler 交響曲「大地の歌」〜カルロ・マリア・ジュリーニ/ロサンゼルス・フィル/ペーター・ホフマン(t)/タチアナ・トロヤノス(ms)(1980年ライヴ)・・・Carlo Maria Giulini(1914-2005伊太利)がロサンゼルス・フィルの音楽監督を務めたのが1978-1984年、1990年ミラノのリコルディ前、彼とすれ違ったのが自慢です。前任のメータが取り上げなかった演目を意識的に採用して、オーケストラを鍛えたそう。歌い手も皆鬼籍に入って、これも歴史的録音?なんか遣る瀬ない気分になりますよ。
これはベルリン・フィルとのセッション録音(1984年)ウィーン・フィルとのライヴ(1987年)より前の珍しいコンサートの記録でした(FM放送エアチェックらしい)。音質はちょっと薄く、軽めだけれど、かなり明快。
Das Lied von der Erdeの初演は1911年(ブルーノ・ワルター)三管編成にマンドリン、チェレスタ、銅鑼が入って、大きな編成だけど声楽ソロを活かすため大音響は避けられているそう。五音音階(ペンタトニック)はいかにも東洋的な風情、日本人には漢詩の世界とか水墨画を連想させて、厭世と親しみを感じさせる作品。
まったりとていねいな語り口とアンサンブル、明るく瑞々しい響きにオーケストラの技量を感じさせました。世紀の二枚目ヘルデン・テノールとして人気があったPeter Hofmann(1944-2010独逸)はいかにも若々しく溌剌。男装の麗人として「ばらの騎士」のオクタヴィアンを当たり役としたTatiana Troyanos(1938-1993亜米利加)は強靭なヴィヴラート。自分の勝手なイメージだけど、この作品には必須の厭世観が不足する”ハデさ”に、ちょっぴり違和感はありました。いずれ、ジュリーニの統率に充実した緊張感たっぷり、どの楽章も立派な完成度でした。
第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌(Das Trinklied vom Jammer der Erde/悲歌行(李白)」冒頭のホルンの叫びは明るく印象的、アクセント明晰な管弦楽は迫力充分、テナーは若々しく劇的、大仰な表情でした。(8:29)
第2楽章「秋に寂しき者(Der Einsame im Herbst/愁思(銭起))」刈り込まれた管弦楽は雰囲気と陰影たっぷり、寂寥の秋の風情を歌う女声。トロヤノスの声は立派過ぎる押し出し、濃いヴィヴラートでした。(9:31)
第3楽章「青春について(Von der Jugend/宴陶家亭子(李白))」ユーモラスな東洋的音階に乗せて、朗らかに歌うテナー。(3:27)
第4楽章「美について(Von der Schonheit/採蓮曲(李白))」蓮の花を摘む乙女たちと、馬で駆け抜ける若者の風景。トロヤノスの立派な声は可憐な「乙女」ちゃうなぁ。「馬で駆け抜ける若者」はオーケストラが爽快にパワフルに爆発しました。(7:03)
第5楽章「春に酔える者(Der Trunkene im Fruhling/春日酔起言志(李白))」上気した表情に雄弁、朗々とした明るい声には少々力みが感じられました。(4:20)
第6楽章「告別(Der Abschied/送別(孟浩然・王維))」全体の半分を占める圧巻のフィナーレ。現世への別れと、永遠に再生を繰り返す「大地」への帰依を表現しているそうな。全合奏に非ず、各パートが緻密に絡み合って静謐な響きに女声を浮き立たせるところ。ジュリーニのオーケストラは清涼な響きに諦念漂う美しい仕上げ、トロヤノスの声は強靭かつ自信に溢れてパワフルに骨太な説得力でした。(27:55/この後に長い拍手とアナウンスが入る)

EMI 9072512Stravinsky ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(マキシム・ヴェンゲーロフ(v)/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ/ロンドン交響楽団/1999年)/管楽器のためのサンフォニー(1947年改訂版/フランツ・ヴェルザー=メスト/ロンドン・フィル)/1993年)/ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ(ミシェル・ベロフ(p)/小澤征爾/パリ管弦楽団/1971年)・・・これはEMIが「20世紀の音楽」として寄せ集めたStravisnky作品中より抜粋して聴いたもの。
Violin Concerto in Dは1931年初演(サミュエル・ドゥシュキン)各楽章バロック風の題名が付いて、かなりテクニック的に難物な「D4 - E5 - A5 - E6」パスポート・コード(重音)が冒頭に配置されるハードに前衛的な作品。演奏機会も、録音も多い近現代では屈指の人気作品。グリュミオーやオイストラフなど、前世代の美音ヴァイオリニストも録音しておりました。Maxim Vengerov(1974-露西亜→以色列)は現役最高峰、ヒステリックに非ず、たっぷりと美しい音色、瑞々しい余裕の技巧に、Stravinskyは作品イメージを変えてくださるもの。音質も極上。
第1楽章「Toccata」絶叫するソロのパスポート・コード(重音)から、ユーモラスに変幻自在な表情に、ゆったり歩む始まり。ロストロポーヴィチの伴奏がなかなか濃厚、リズムをしっかり刻んで明晰でした。(6:22)
第2楽章「Aria I」重音から始まって、ちょっぴり哀愁の旋律が自由に纏綿、表情豊かなヴァイオリンはけっこう壮絶なテクニックに躍動いたします。(4:07)
第3楽章「Aria II」嘆きの風情にしっとり静謐。落ち着いて濃厚なヴァイオリンの歌が続きます。(6:11)
第4楽章「Capriccio」壮絶な技巧のヴァイオリンは明るく躍動して、軽快なリズムはユーモラス。オーケストラの掛け合いも緊張感たっぷりに、各パートの動きは明晰に浮き立って、ソロの絡みは極めてクリアでした。(6:21)
Symphonies d'instruments a vents, in Memoriam C. A. Debussyは1921年初演(クーセヴィツキー)。素っ頓狂に華やかなファンファーレとコラールによる、緊張感たっぷりの短い作品。管楽器のみ23−4人の編成。改訂版は微妙に編成が違って(特殊管楽器の廃止など)拍子・リズムの整理がなされたそうだけど、あまりその違いは理解しておりません。これはかつてブーレーズが来日して演奏したものをFM放送から聴いて以来のお気に入り作品。(9:11)
Capriccioの初演は1929年(作曲者のピアノ/アンセルメ)三管編成に弦楽四重奏と弦(第2ヴァイオリンがない)。新古典主義時代の代表作とのこと。若き日のMichel Beroff(1950-仏蘭西)腕の故障前の録音は溌剌として素晴らしいテクニック。小澤征爾とはほかのピアノ協奏的作品も録音しておりました。もう半世紀以上前の録音だけど、音質は良好。
「Allegro」堂々として怪しい暴力的な始まり、なんとなく俗っぽい哀愁の旋律に、ピアノの扱いは極めて技巧的。若き小澤征爾のオーケストラはかっちりと正確でした。(6:32)
「Andante rapsodico」ちょっぴり遣る瀬なく、やがて自在にラプソディックな旋律が躍動。(5:00)
「Allegro capriccioso ma sempre giusto」細身の軽快、正確なリズム、ノリノリの目まぐるしく疾走するフィナーレ。(4:59)


2026年9月某日/引退生活。アラ古希の壁に抗う日々

昨日朝一番は青空が広がって、いつも通り市立体育館を目指したら、微妙に風が涼しい感じ。トレーニングルームにしっかり鍛えてシャワーを使って帰宅する時には曇って昼頃一時小雨の予報もけっきょく降らず、本日は小雨模様の予報、気温はちょっぴり落ち着くようです。さすがに9月の声にゆっくり、秋は接近しているのでしょうか。帰る途中、愛用のリュックのジッパーがとうとうアウト(息子のお下がり)以前からやや怪しくて、だましだまし約2年ほど?毎日使って力尽きました。一時使っていた別のを数年ぶりに引っ張り出したら、それはとっても使い勝手がよろしくなかったことを思い出しました。

帰宅して涼んでいたら爺友よりLINE有。先日スマホに連絡があったことに気付かず失礼したのと、誰ともお話さぬ生活もナニ、いつもの梅田駅前ビル地下激安居酒屋を目指しました。いつも通りの昼酒、馬鹿話しに花を咲かせて、居酒屋街は空いておりました。斜視の手術を受けるとかなんとか云っておったなぁ。かなり呑んで喰って夕方、最寄りの駅よりタクシーにて帰宅、ヴェテランの運転手は大きな車両なのにみごとに千円に収めてくださいました。その結末は最悪の67.1kg+450g、今朝背中の不快感もかなり、連続だけど軽くトレーニングに出掛けようかな?食欲もまったくありません。

玉村豊男さん亡くなったんやなぁ、享年80歳。若い頃彼の著作を熱心に読んで、オシャレな田舎暮らし、みたいなライフ・スタイルに憧れたものです。まさか引退後に大阪の衛星都市、準工場地帯の街に団地住まいするなんて、思いもよりませんでしたよ。なんとなく、つぎつぎ、どんどん昭和の価値観や思い出が終わってしまう寂しさを感じました。

RCA Victor SNA 25 009-R/1-5Schubert 交響曲第8番ハ長調〜デニス・ヴォーン/ナポリ管弦楽団(1965年発売)・・・Denis Vaughan(1926-2017濠太剌利)はトーマス・ビーチャムの弟子らしい。The Orchestra Of Naplesの実態は不明、放送交響楽団なのか、サン・カルロ歌劇場のオーケストラか、それとも録音用の臨時編成か、伊太利RCAにかなりの録音が残って、アンサンブルは予想外に優秀。これはLP5枚分のSchubert交響曲全曲録音より。CDにはなっていないようで、LP復刻音源を拝聴いたしました。音質はまずまず、残響豊かなステレオ録音。ものものしいスケールを強調しない親密な演奏でした。
Symphony No.8 in C "Great"の初演は1839年(Mendelssohn)。二管編成をベースにトローンボーンが3本に強化され、厚みのある巨大なる人気作品。
第1楽章「Andante; Allegro Ma Non Troppo」中庸のイン・テンポを基調に素直な表現と、スウィングするようなリズムが快い始まり。提示部繰り返しなし、冒頭2本のホルンから明るい音色、主部への突入はすっきりとした自然な流れに、整ったアンサンブルは荘厳さをあまり強調せぬものでした。(13:30)
第2楽章「Andante Con Moto」テンポはやや速め。優しい旋律は哀愁を帯びて、ここもリズミカルなノリよろしく、よく歌って、浮き立つように歌う緩徐楽章。中間部の情感の盛り上げにも力みやムリはなく、冒頭のテンポに戻る神妙な流れも作為を感じさせない。(14:50)
第3楽章「Scherzo; Allegro Vivace」躍動するリズムがヴィヴィッドに軽快、明るいスケルツォ。3/4拍子のリズムも優雅に、トリオには木管やホルンが気持ちよろしく、のどかに、民謡風に牧歌的な旋律を歌いました。(10:35)
第4楽章「Finale; Allegro Vivace」ここも繰り返しなし。ハ長調による晴れやかな付点のリズムに快速、弦の細かい音型が繰り返されえる熱狂のフィナーレ。ラストまでアンサンブルの緊張感や勢いは維持され、弦も管も意外と優秀なテクニック、明るい音色に駆け抜けました。(11:31)

Argo ZRG 936Bartok ヴァイオリン協奏曲第2番(ロ短調)〜アイオナ・ブラウン(v)/サイモン・ラトル/フィルハーモニア管弦楽団(1980年)・・・Iona Brown(1941-2004英国)はAcademy of St Martin in the Fieldsに参加して、やがてリーダー兼指揮者へ。指揮者としても活躍したけれど残念、60歳そこそこに亡くなったのは残念。Simon Rattle(1955-英国)25歳の録音。これは珍しい音源、初めてその存在を知りました。音質は上々〜偶然だけど、この作品は歴史的録音やステレオ初期の音源に接する機会が多くて、音質条件のよろしいディジタル音源はあまり経験していなかったかも。
初演は1939年(ゾルタン・セーケイ(v)/初演の録音が残っているそう)大成功だったとのこと。二管編成をベースにホルンは4本、トロンボーンは三本、打楽器は6種と多彩、チェレスタとハープが入る伴奏。
第1楽章「Allegro non troppo」怪しいハープを伴奏に切ない民俗舞踊風旋律の始まり。アイオナ・ブラウンのソロは凄みとか骨太の激しさより余裕のテクニックと緊張感に+しっとりとした美しさが際立って、時にヒステリックな管弦楽の迫力とその対比は際立ちます。若きラトルのオーケストラはメリハリしっかりとしてクリア、ソロとのバランスはカッコ良いもの。(17:24)
第2楽章「Andante tranquillo」落ち着いた風情漂う「夜の音楽」の旋律に、ヴァイオリンはしっとり神秘に浮遊するよう、オーケストラも纏綿と歌って粛々と変奏されました。ティンパニの存在感はドキドキするよう。(10:44)
第3楽章「Allegro molto」民族風の泥臭い、激しいリズムと旋律は第1楽章を変形させたものらしい。ここのヴァイオリンも美しく洗練され、晦渋さを強調しない。フィルハーモニア管弦楽団もデリケートにソロを引き立てて、朗々とした清潔な響きに、キレのある打楽器の低音もしっかり響きました。ある種粗野な暴力性が魅力のBartokは、潤いある音色と響きに、パワーと気品を感じさせました。(12:20)


2026年9月某日/引退生活。アラ古希の壁に抗う日々

昨日は「防災の日」だったのですね。スマホに連続して訓練メールが入っておりました。明日くらいから大雨の予報が出ております。
相変わらずの好天に高温多湿が続きます。南洋には台風が控えているらしい。前夜はエアコン30度C設定では追いつかず途中覚醒、ちょっぴりYouTubeを眺めて29度C再設定、二度寝していつもより朝寝坊しました。朝ゴミ出ししたら風がわずかに爽やか?・・・気のせいでしょう。いつのまにか蝉は完全に姿を消しました。朝、いつも通りのストレッチは入念、肩膝腰関節の可動域確保、腹筋と30秒プランクで締め括り、短いエアロビクスも欠かしません。思い立ってご近所ローソン迄ATM現金引き出し、ウォーキングは往復1kmにもならんけど、やらんよりマシでしょう。こちらに転居後4年以上経って、おそらくコンビニはATM以外利用したことはないと思います。なんせ現役時代お仕事は食品畑に関連して、価格と品質には一家言あるつもり(もう時代遅れだけど)。今朝の体重は66.65kg+300g、これからしっかり身体を動かして減らしましょう。

女子バレー亜細亜選手権優勝の泰、吉田コーチにネット上の誹謗があったらしい。ふだんはおとなしく、配慮もある日本人だけど、どうしてネット上ではケツの穴の小さい、アホな過激派になってしまうのか。嗚呼、情けない。日本に勝った泰が中国と決勝戦、泰を応援するのは当たり前でしょう。その強さや指導を称賛して、日本は謙虚に学ばなくては。

90歳のボディビルダー金澤利翼さん。今回で17回目のマスターズ優勝、2度の日本選手権優勝と合わせて19度目のタイトルとのこと。記事の表題は「生きているだけで凄いのに!」インタビューでは
「人生は一度しかない。お金もないから、死ぬまでたくさんの名誉と記録をつくりたい」〜泣けるなぁ。励まされるなぁ。「93歳迄現役を続けたい」とも。素晴らしい人生ですよ。日々身体を鍛える、追い込むと云うことはノーミソも健康なんでしょう。自分は安閑と漫然、だらだらと日々過ごして情けない。

SONY 82876765862Stravinsky 「兵士の物語」〜イーゴル・ストラヴィンスキー/コロンビア室内アンサンブル/ジェレミー・アイアンズ(1961年)・・・「L'Histoire du soldat」は1918年に初演(ローザンヌ)朗読・演劇・バレエを融合させた独創的な舞台作品。第1世界大戦がようやく終わり、スペイン風邪が大流行して社会は疲労しきって財政難、小編成の作品が求められた時代背景があるらしい。
第1部「悪魔の誘惑と喪失」第2部「富への飽くなき渇望と結末」欧州版浦島太郎?魔法の本(富をもたらす本)と、悪魔に自分のヴァイオリンを交換、すべての富を手に入れた挙句の結末は・・・そんな浅はかな人間欲望の筋書きか。種々いろいろ聴いてきたつもりだけど、起承転結メリハリはっきりしない(幾度聴くとちゃんと理解できる)ウィットに小粋なエピソードがだらだらと・・・そんな風情が大好き。言語は詳細理解できないけれど、そのシニカルな内容や流れはちゃんと楽しめる。音楽的にはジャズの影響を受けたラグタイム、タンゴ、ワルツ、そしてパロディ化されたコラールが厳選された編成に浮き立って、初耳はLP時代ストコフスキー?だっけ、爾来ずっとお気に入り作品。
編成はcl/fg/tp/tb/v/cb/打楽器は一人の奏者(スネアドラム-2/フィールドドラム/バスドラム/シンバル/タンバリン/トライアングル)+ナレーター。メンバーはIsrael Baker(v)/Charles Brady(tp)/Robert Marsteller(tb)/William Kraft(Percussion)/Richard Kelly(cb)/Roy D'Antonio(cl)/Don Christlieb(fg)。皆ヴィヴィッドにノリノリな腕利き揃い。これは数々聴いてきた演奏中の決定版、最高の演奏でした。ハリウッドでの録音は極めてリアル。
これはもともと1961年組曲版の録音、さらに1967年に一部追加録音して全曲へ、さらには Jeremy Irons(1948-英国)のナレーター(これは抑制が効いて味わい深い声)を2005年に加えて完成されたアルバムとのこと。監修はロバート・クラフト。日本語版(石丸幹二)も出ております。
Histoire Du Soldat
The Soldier's March(兵士の行進)(3:13)
第1部「悪魔の誘惑と喪失」
Airs By A Stream(小川のほとりの歌)(7:34)
The Soldier's March(兵士の行進)(4:37)
Pastorale(パストラール)(7:23)
Airs By A Stream(小川のほとりの歌)(3:55)
Airs By A Stream(小川のほとりの歌)(0:45)
第2部「富への飽くなき渇望と結末」
The Soldier's March(兵士の行進)(4:00)
The Royal March(王の行進曲)(8:32)
The Little Concert(小コンサート)(3:18)
Three Dances: Tango(1:56)
Waltz(1:54)
Ragtime(2:11)
The Devil's Dance(悪魔の踊り)(1:35)
Little Chorale(小コラール)(0:36)
The Devil's Song(悪魔の歌)(0:37)
The Great Chorale(大コラール)(4:57)
Triumphal March Of The Devil(悪魔の勝利の行進曲)(2:11)

Vista VeraThe Legacy of Maria Grinberg, Volume 5Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調/Schumann ピアノ協奏曲イ短調〜マリア・グリンベルク(p)/カール・エリアスベルク/ソヴィエット国立交響楽団(1958年ライヴ)・・・Maria Grinberg(1908-1978烏克蘭?)は旧ソヴィエット時代に国内を中心に活躍したピアニスト。Karl Eliasberg(1907-1978白露西亜)は日本ではほとんど知名度がありません。もちろんモノラルだけど、予想外に解像度は良好、比較的聴きやすい音質。使用楽器は不明、スタンウェイにしてはタッチが少々硬質?
Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調は1909年初演(ニューヨーク/作曲者)ピアニストの腕が試される屈指の難曲。全曲途切れずピアノは弾き続けます。ピアノのリアルなタッチに、ライヴの熱気は充分伝わりました。昔は苦手系だったけど、ここ最近濃厚露西亜風旋律は気に入っております。
第1楽章「Allegro ma non tanto」壮絶なOssia(大カデンツァ)使用。ピアノはパワフルに硬質、テクニックにはいささかの不安もなく、落ち着いたテンポに慌てず走らず余裕、濃厚な旋律はクールな表情に揺れて情感は高まります。エリアスベルクのオーケストラとはソロと息が合っていると感じました。(16:13)
第2楽章「Intermezzo: Adagio」哀愁のオーボエに、ヴィヴラート豊かな魅惑のホルンも響いて弦もたっぷり泣く始まり。やがて雪崩のようにピアノが参入して、纏綿と表情豊かに歌いました。ここも美しさ極まって激情に揺れ、終盤の軽快なワルツ風味も魅惑の間奏曲。例のホルンもたっぷり歌います。(10:36)
第3楽章「Finale: Alla breve」そのまま沸き立つようなエネルギーを湛えて、細かい音型が疾走するフィナーレへ。ライヴでこの強靭なタッチ、パワーが持続する驚異、ニ長調に明るく上機嫌に転調した旋律を、余裕のテクニックにしっかりアツく歌わせて高揚いたします。ラストに向けての流麗なピアノはちょっと安っぽい音色?に感じるのは楽器のせいなのか、音質印象でしょうか。(14:45/大喝采有)
Schumann ピアノ協奏曲イ短調は1845年初演(クララ・シューマン)。浪漫派の人気作品であり、終楽章が「ウルトラセブン」に使われて一部のマニアには話題になっておりました。哀愁に切ない魅惑の旋律が続いて、こちらのほうが音質は比較的良好。
第1楽章「Allegro affettuoso」こちらもデリケートなタメに揺れて、濃厚な浪漫の旋律をピアノは切々と歌って力強く骨太、デリケートに躍動します。オーケストラはやや重い感じ。(15:07)
第2楽章「Intermezzo: Andantino grazioso」淡々と味わいある落ち着いた間奏曲。たっぷり甘いオーケストラとの絡み合いも切ないところ。(5:10)
第3楽章「Allegro vivace」流麗なテクニック、圧巻の力強いパワー自在、華やかな付点のリズムに躍動するフィナーレ。たっぷりワクワクするような感銘をいただきました。ラストのピアノのミスタッチや疾走はいかにもライヴっぽい。(10:52/拍手有)


2026年9月某日/引退生活。アラ古希の壁に抗う日々

相変わらず厳しい猛暑続きのまま9月に入りました。気持ち的にはさっさと秋になって欲しいけれど、なかなかそうもいきません。相変わらずの途中覚醒、眠り浅く二度寝して朝、前日手抜きしたストレッチしっかり、YouTubeエアロビクス済ませて市立体育館迄の路上は日差しがきつく、厳しく感じました。月曜のトレーニングルームには常連メンバー集って、いつものメニューをしっかり消化して鍛えました。帰宅したら、女房殿は既に婆さん宅に出掛けて、せっかく前日仕立てた、ごぼうとこんにゃくの煮物を持参忘れ、冷蔵庫に残ったまま。好天に洗濯物も気持ちよく乾きます。終日高温が継続して、昼からエアコンを効かせて昼寝はいつもの生活。今朝の体重は66.35kg▲100g。ポップコーン一袋勢いで喰ってしまったワリに減ってくれました。

例のWifi変更に伴う、解約手数料バック却下の件。代理店の営業の方と連絡を取った結果、どうも契約手続きミスがあったみたい。代理店のほうで差額補填をしていただけることになりました。振込口座を教えてくれとの連絡がありました。(ほんの3,000円弱だけど)営業マンの甘言に乗って散々苦労いたしましたよ。半年の半額期間が終わったらNuroひかりに戻すつもり。どうせヒマだから、こんな手続き上の四苦八苦も佳きノーミソ鍛錬かも。(さっそく入金がありました)

東京の事件捜査や警備を担う警視庁で2026年度、4万3,619人の警察官の定員に対して3,060人の欠員が生じている。充足率は4月時点で93.0%と全国平均の97.1%を大きく下回り、最下位とのこと。
東京には若者が多いはず。でも、若者向けの就職口も多く、競合も激しいかもしれません。それに「警察」というお仕事そのものが嫌われているのかも。こんなところにもリアルに若者不足の影響が出るのですね。こればかりは外国人に補充というワケにはいかぬでしょう。

Point 2671332 これは懐かしくも怪しいPILZ音源?激安CD付録付き雑誌にも登場した音源。なかなかのマニアックな収録作品、音質、演奏とも注目すべき内容でした。
de Falla バレエ音楽「恋は魔術師」(アントン・ナヌート/リューブリヤナ放送交響楽団/エヴァ・ノヴシャク=ホウシュカ(ms))・・・1980年代の録音と類推。Anton Nanut(1932-2017斯洛文尼亜)は数多い録音に、日本の廉価盤愛好家界隈に話題となり、2009年には来日も果たした指揮者。
El Amor Brujoは1915年舞台劇「Gitaneria」として初演。それを1925年管弦楽の規模を拡大、二管編成に改定して「恋は魔術師」になったそう。(大昔1915年版/室内楽編成を聴いていたけれど、記憶は完全雲散霧消)
これは音質良好、1980年代の録音と類推。西班牙のリズムがアツく滾(たぎ)る立派な演奏でした。ピアノのリズム感が印象的なアクセントに魅惑の旋律が続きました。リューブリヤナ放送交響楽団は絶好調、意外なる隠れ名演奏。
「Introduccion y escena(序奏と情景)」Eva Novsak-Houska(1946-斯洛文尼亜)の歌は端正。期待のセクシーかつ泥臭い風情は控えめ。(4:00)
「El aparecido - Danza del terror(亡霊- 恐怖の踊り)」(2:10)
「El circulo magico」(魔法陣)(2:29)
「A media noche(真夜中)Danza ritual(火祭りの踊り)」誰も知っているノリノリの「火祭りの踊り」(4:18)
「Escena Cancion del fuego fatuo(情景ときつね火の歌)」ここにもステキに遣る瀬ないメゾ・ソプラノ登場。(3:04) 「Pantomima(パントマイム)Danza del juego de amor(愛の戯れの踊り) Final Las campanas del Amanece(暁の鐘)」ここにもエヴァ・ノヴシャク=ホウシュカがしっとり骨太に登場して全曲の締め括り。先日、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの声楽なしライヴを拝聴したけれど、鰻に山椒がないみたい。(8:34)

組曲「7つのスペイン民謡」(ヴァイオリンとピアノのための/ブルーノ・ツヴィッカー(v)/ディター・ゴールドマン(p))・・・Suite Populaire Espagnole for Violin and Pianoは1915年ソプラノ用に初演された歌曲を、ヴァイオリニストPawel Kochanski(1887-1934波蘭)が1925年ヴァイオリン用に編曲したもの。これは匿名演奏家の可能性が高い。音質やや草臥れて、まずまずの(おそらく)アナログ録音には雰囲気がありました。ちょいと泥臭く、時にクサく、表情たっぷりなヴァイオリンは変幻自在、時に熱狂的、西班牙の濃厚な旋律に似合ってリズミカル。
ムーア人の織物(El pano moruno)/子守歌(Nana)/カンシオン(Cancion)/ポロ (Polo)/アストゥリアス地方の歌(Asturiana)/ホタ(Jota)(11:47)
Joaquin Turina (1882-1949) ピアノ・トリオ ニ長調 作品35は珍しい作品でしょうか?トリオ・ローレンツ(Matija Lorenz/Primoz Lorenz/Tomaz Lorenz)はリューブヤナ音楽院卒業後、更に伊太利にて学んだとのこと/1954年活動開始)Trio for Violin, Violoncello and Piano, Op. 35は1927年初演(倫敦)。初耳?なかなかの名曲。1960年代の録音かなぁ。時代を勘案するとずいぶんと保守的な、わかりやすい作風でした。
「Prelude et Fugue」情熱的に悲痛な弦の不協和音が叫んで、西班牙の妖しい香り漂うピアノがそれを静かに諫めます。やがて優雅な甘い風情が漂って、晴れやかな旋律が走り出しました。(7:44)
「Thema con Variazione」夜想曲風のチェロから、遣る瀬なくピアノがフォローして、ヴァイオリンも纏綿と歌う甘い旋律から、軽妙なリズムに変奏します。(8:40)
「Sonata」ごりごりとした低弦から細かい音型が疾走して晴れやかな表情へ。優雅な歌謡的旋律が揺れるように歌って上機嫌。(6:58)

英EMI ASD3958/9Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調(Cook版第3稿/第1版/1972年)〜 サイモン・ラトル/ ボーンマス交響楽団(1980年)・・・ Simon Rattle(1955-英国)これが25歳時のデビュー録音だったのですね。既にBournemouth Symphony Orchestraの副指揮者を歴任し、この年よりCity of Birmingham Symphony Orchestraの首席に就任した英国期待の新星でした。オーケストラの響きはやや硬く、色気には足らんけど、端正に引き締まったアンサンブルと、この巨大な作品の統率は完璧と感じます。音質も良好、発売当時はLP2枚組。久々にこのラスト交響曲を堪能いたしました。
未完成のとっても怪しく魅惑の作品。詳細はわからないけれど「Cook版第3稿/第1版/1972年」補筆完成とのこと、これはウィン・モリスと同じ。NMLの「Wheeler, 1966 version」というのは表示間違い。
未完成の第1楽章第3楽章(Ernst Krenek版)は1924年初演(フランツ・シャルク)実質的な全曲初演(第2稿)は1964年(ベルトルド・ゴルトシュミット/ロンドン交響楽団)四管編成+ティンパニと種々打楽器とハープ。
第1楽章「Adagio」ここはMahler生前にほぼ完成されたところ。不気味に物憂いヴィオラから始まって、弦が纏綿と濃厚に歌って悲痛に盛り上がって成長していくところ。やがてラスト方面に「9声の巨大な不協和音(クライマックス・クラスター)」が炸裂してヒステリックなトランペットが絶叫!個人的な印象としては、ほとんど新ウィーン楽派を連想いたしました。この緊張感の維持とパワー、スケールは若者とは思えぬ立派な統率でした。(24:04)
第2楽章「Scherzo I」ユーモラスに愉し気だけど、シニカルな舞曲は5/4拍子-3/4拍子-2/4拍子とつぎつぎとリズムを変えて、けっこう元気よろしくノリノリにヴィヴィッド。(11:33)
第3楽章「Purgatorio(煉獄)Allegretto moderato」ここも生前ほぼ完成されたところ。間奏曲?短く可愛らしく、軽妙に素朴だけど、不気味に重量級であり巨魁。これもイメージは新ウィーン楽派。(4:03)
第4楽章「Scherzo II」ヒステリックに悲痛な叫びから始まって、変幻自在にデリケートな舞踏。草稿の余白に「狂気が私を捉える」「人形たち、踊れ!」と絶望的な書き込みがあった通り、不安定でグロテスクな3/4拍子。(11:57)
第5楽章「Finale」前楽章ラストの衝撃的な大太鼓一撃!そのまま終楽章にも延々継続して、チューバや低音弦が絶望的に不気味な風情に続きます。これはニューヨークの殉職した消防士の葬列にインスパイアされたものだそう。やがて安らぎのフルートに導かれ、陶酔する弦の旋律が纏綿と歌って、これはMahler特有の人生の終わりに救済を感じさせる魅惑のフィナーレ(第3番「Langsam. Ruhevoll. Empfunden」第9番「Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend」にも共通するもの )でしょう。(24:29)

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