2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
こんどは上の孫(4歳)が熱を出して、女房殿は早朝から出掛けていきました。もう孫も大きいから代わりに行ってくれとのお願いも、こちら残念な体調不良、症状はますます悪化しております。眠り浅く、朝は洗濯がやっとストレッチもYouTubeエアロビクスも音楽拝聴も不可、起きていられないほど。いろいろ考えてこれは抗アレルギー剤の副作用が思い当たりました。次はお薬替えてもらわんとあかんなぁ、頭痛もひどくて鎮痛剤服用したらちょっぴりラクになりました。相変わらず強烈な日差し継続中、朝一番の予報ではやがて一時雨とのこと、昼迄は降らないと判断して布団干しは強行、雨は夕方以降だったので大丈夫でした。午前中より禁断のエアコン入れて、ようやく体調はちょっぴり落ち着きました。前夜の抗アレルギー剤が切れたのか。今朝の体重は66.9kg+300gあまり喰っていないけど、身動きしていないですから。基礎代謝激落ち。
紀州のドンファン事件は絶好の週刊誌ネタ。直接的な証拠はないんでしょ?さて裁判の行方はどうなることでしょうか。自分にはそんな法外なる資産とは縁がなくて良かった。
お仕事引退したら趣味を〜そんな話題は「引退本」に必ず出てきます。学生時代の4期先輩(だから面識なし)やがて偶然にお仕事で5年ほど担当になってすっかり親しくなった方は、引退後絵画に目覚めて市の展覧会などに出展されております。64歳孤高の爺友は海外探偵小説の趣味が昂じて、その評論本を出版しました(但し、なんやかんや400万の出費はナニやけど)もう一人の爺友は平屋を買い取って住み込み自らの手でリノベーションをしております。皆立派! 自分は・・・小学生以来の音楽かなぁ、中学高校と一生懸命ギターなんかも弾いていたのは、ちょうどそんな世代だったから。就職したら職場みんなでオリジナル作品を作って遊んでいましたっけ。やがて、クラシック(拝聴)一辺倒に至ってネット時代には【♪ KechiKechi Classics ♪】開設25年ほぼ毎日更新継続中・・・現役時代お仕事一辺倒の方々、引退後の付け焼き刃での趣味は身につきませんよ。7-8年前に始めたスポーツクラブ鍛錬も幸い継続定着できました。
Schubert 交響曲第9番ハ長調〜アンドラーシュ・シフ/フィルハーモニア管弦楽団(2007-8年ライヴ)・・・お気に入り作品なので数多くの音源入手しております。これは名ピアニストであるAndras Schiff(1953-洪牙利→墺太利→英国)による演奏会ライヴ。16:04-15:17-14:45-16:08 テンポは中庸、この演奏時間を見ていただければわかるように、かなりしつこく繰り返し実施しております。茫洋悠揚として美しい旋律が歌うスケール大きな名曲、往年の大巨匠による巨大なる陶酔演奏もステキだし、小編成古楽器による素朴なサウンド、キレのある演奏も好き。この演奏はオーケストラの素直な響きに過ぎ、オーソドックスな表現は悪くない・・・けど、唯一無二の個性を求めるなら、ちょっぴりオモロさに欠けるのかも。そんな感想もわがままな贅沢でしょう。
Beahms 交響曲第1番ハ短調〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1977年)・・・42歳の記録。オーディオ通の方によると演奏さておき、高音質CD化はあまり上手く行っていないとのこと。こちらなんせ貧しいオーディオ環境、まずまずの音質を堪能したシアワセ者。後年の録音は聴いていないけれど、この時期なぜか残り第2番ニ長調しかないのは残念。ボストン交響楽団は美しく気品を感じさせて、力みや重厚長大風情を強調せず、デリケートに細部ていねいに描き込んでそれは例の如く神経質なほど。第1楽章「Un poco sosutenuto-Allegro」から速めのテンポに優雅な揺れに勢いがあって余裕、提示部繰り返しはなし。(13:05)第2楽章「Andante sosutenuto」は清潔に歌う緩徐楽章。(9:52)第3楽章「Un Poco Alegretto e Garzioso」はスケルツォに非ず、優雅な間奏曲。ここもさらりと流してエエかんじ。ヴィヴィッドだけど必要以上にアツく走らぬ(5:08)そう思ったら最終楽章「Adagio-Allegro non troppo」のクライマックスに向けた疾走はいかにも若々しい勢いにテンポ・アップしてフィナーレを締めくくりました。(16:48)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
残暑継続中。南洋から台風13号接近中。激しい直射日光に最高気温35度C迄上がって、こちら残暑バテも継続中。せっかくの耳鼻科の処方も未だ効果薄く前夜途中覚醒、朝から身体が重い感じ。洗濯を済ませてストレッチ、YouTubeエアロビクスは15分ほどのボクササイズ、これには汗どろどろ、シャワーを使って市立体育館を目指しました。前回は筋トレマシン一種抜けたので、まずそのハイプーリーから実施・・・いつもの負荷なのにそれが妙に重い・・・いつもの我流メニューをなんとかこなしたけれど、どれも苦しいのは体調のせいでしょう。エアロバイク15分も辛くも消化。帰り、買い物に寄らず、足取り重くゆっくり帰宅いたしました。あとは終日ぐったり、状態。今朝も眠り浅く、体調はどんより重苦しい感じ。体重は66.6kg▲300g。
お仕事現役時代迄けっこう新聞を熟読してきたけれど、引退転居を機に購読をやめました。それは主に新聞紙の始末が気になったから、タブレットを入手してディジタル版に変更予定がけっきょくそのままになってしまいました。ちょっとノーミソ惚けが心配です。ネットニュースはまったく意味合いが違って、ほとんどが観測気球、様子見反応を確認するようなもの。提灯記事も多い。「ハリスかトランプか」の記事もリアルな真実はわからない。それは新聞でもそうかも。兵庫・斎藤知事が「県民から激励多い」これってほんまですか?
茨城県よりルイ・ヴィトン撤退報道、はぁ、そうでっか程度。自分の生活にはいささかの関係もないけれど、豆腐屋さんの倒産が相次ぐとか、この米不足に値上げに米農家の廃業が加速しているとか、ガソリンスタンドは年間500ほど閉店しているとか、その辺りは生活直結の話題。米やペットボトルの水不足は現実が先、報道が遅れたと感じます。米不足を実感した辺り、次の大幅値上げを予感したけれど、そのことも報道は遅かった。売れ筋若手旬の芸能人の活躍報道はよろしいけれど、不祥事へのしつこいバッシングは程々にして欲しい。こちらまったく興味はないというか、誰が誰かもなかなか区別がつかない。
Mozart 交響曲第36番ハ長調 K425「リンツ」/交響曲第38番ニ長調 K504「プラハ」〜ジェームズ・レヴァイン/ウィーン・フィル(1984-1990年)・・・2年ぶりの拝聴。James Levine(1943ー2021亜米利加)によるウィーン・フィルとの全集録音より。対向配置、繰り返し実施はありがたい。もう時代的に”ウィーン・フィルによるMozart交響曲全集録音!”はこれがラストかも。古楽器による溌剌軽快なリズムも好きだけど、ていねいな仕上げは優雅に力みのないオーソドックス、こんな中庸な演奏も悪くないものです。古典的に端正な「リンツ」はどこにもムリがない、そして終楽章「Presto」には愉悦が疾走しました。(10:45-13:33-4:31-11:04)。ゆったりとした序奏から晴れやかな躍動が始まる「プラハ」は傑作ぞろいのMozart交響曲中一番のお気に入り。のびのびとして清々しいノリがありました。(17:41-11:33-7:45)。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜コレギウム・アウレウム合奏団/フランツヨゼフ・マイヤー(コンサートマスター)(1976年)・・・2006年来の再聴。当時未だ古楽器のBeethovenは一般的ではなかった時代。学術的に細かいことは知らないけれど、Collegium Aureum(活動期間1962-?)は弦楽器にヴィヴラートを掛けていたり、ヴァイオリン・ヴィオラに肘当てが付いていたり、古楽器奏法や楽器の扱いは中途半端だったそう。この団体は(録音では)多くの人々に愛され、現在でも人気があるようです。全体に音色サウンドは素朴な感じ。出現当時は重厚長大浪漫の幕開けを告げる大曲には衝撃表現!だったらしいけど、後の古楽器系演奏のようにエッジを立てた快速リズムに非ず、響きにも薄さを感じさせず、全体にオーソドックスな表現は21世紀の耳にはちょっとフツウな印象に至ったかも知れません。第2楽章「Adagio assai」葬送行進曲辺り、なかなか誠実に味わいあると思うけどけどね。自分の安物オーディオ環境さておき、音質的にはかつての輝きを感じませんでした。(18:33-14:08-5:56-11:34)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
相変わらずの猛暑続き、南洋を徘徊している台風の元はあちこちに激しい雨と熱気をもたらしているらしい。前夜途中覚醒、睡眠不如意にぐったりしつつ、洗濯、ストレッチ、10分ほどのYouTubeエアロビクスはいつもどおり実施。そして午前10時にお米5kgは届きました。無菌米飯3個オマケ付き。値段はいつも入手するものの倍ですね。困ったものですよ、政治はこの事象にずいぶんと冷淡と感じます。症状がいつ迄も改善しないので耳鼻科の予約を入れて夕方通院、ちょうど土砂降りがやってきました。今朝の体重は66.9kg▲200gまだまだ。
(昨日の続き)在日韓国人4世の女性が瑞西人旦那 に嫁入りしてこども三人、日本に育って日本食をこよなく愛して里帰り動画も微笑ましい・・・けど、時にコメントで「日本人でもないのに」と心ない投稿があったり、韓国のお友達が来日して日本食を堪能する動画に「マナー云々」些細なケチを付けて、動画削除に追い込まれたりしたようです。これって、ほんの一部の心ない人でしょう。イヤだったら黙って見なかったら良いのに一言云いたいんやろな。自分は韓国をとくべつ好きでもなんでもないけれど、訪日して日本を堪能してくださる方々は歓迎したいもの。
差別的言辞を匿名でしか投稿できないのは後ろめたい気持ちはあるのでしょう。SNS上の匿名コメントには誹謗中傷や虚偽が多いとのこと。実名で堂々と自分の主張を開示される方はまだマシ(ことの良し悪しさておき)匿名で思いつきや、憂さ晴らしにひどいことを書き散らして、さっさと削除。色々経緯があって一部その発信元が特定され、身元を明らかにしないことを条件に詳細伺うと、軽い気持ちで書き込んだ、さっさと削除すればバレない、話をちょっと盛ってしまった、悪気はなかったとの記事を拝見しました。書かれた方はタイヘンな精神的物理的打撃ですよ。
これってなんでしょ?例の兵庫県知事とか家庭内暴力、職場のパワハラを「指導」「正しい道に導く」と信じている人に近いのか、それともたんなる憂さ晴らし、放火に近い心情なのか。いかにも最近蔓延していそうな、あまりよろしからぬ日本の風潮と感じて暗槓としております。幾度か書いたけれど、コロナ時期に「ちょっと熱ぽかったけれど、スポーツクラブ行きを強行した」と「音楽日誌」書いたら「あなたのサイトには二度と訪問しない」との(当時稼働していた)BBSにごていねいに書き込みがありましたっけ。あれは自粛警察の流れだったのか。毎日洗濯しているけれど「洗濯は毎日する必要はない」要らぬどうでも良いような余計なお世話書き込みもあったっけ、あなた何様?上から目線には参りました。ま、誹謗中傷差別的攻撃的言辞よりずっと可愛いもんやけど。
Khachaturian ピアノ協奏曲 変ニ長調/吹奏楽のためのワルツ/吹奏楽のためのポルカ/舞踏組曲〜ロリス・チェクナヴォリアン/アルメニア・フィル/ドーラ・セルヴァリアン=クーン(p)(1995年)・・・ASVはUniversalに身売りしていたんですね。Loris Tjeknavorian(1937-伊蘭)は亜美尼亜人、維納に学び英国で活躍し、やがてアルメニア・フィルを任されたのが1989年からだそう。年齢的にはもう引退されていることでしょう。Dora Serviarian Kuhnは黎巴嫩出身のやはり亜美尼亜人、Khachaturianは得意の作品のようです。ファンキーなリズムとオリエンタルに泥臭い旋律に充ちた魅惑の協奏曲は第2楽章「Andante con anima」に妖しいフレクサトーンを期待したけれど、ここでは用いられていないようです。鮮明な音質とキレのあるピアノがはっとするほど新鮮、演奏そのものはけっして泥臭いわけじゃない。(13:46-10:15-9:18)世評コメントを拝見すると「お世辞にも上手いオーケストラじゃない」とあるけれど、そうかなぁ。以下初耳な「ワルツ」「ポルカ」辺りとっても懐かしい、なんと楽しげに賑やかな味わい系の演奏。(1:52-1:09)舞踏組曲も初耳作品だけど、誰でも知っているKhachaturianの旋律リズム・パターンがなんとも田舎臭く懐かしくて、昔の映画音楽みたい。ワン・パターンと言えばその通り、ヴィヴィッドに大衆的な Trans-Caucasian Dance(4:10)Armenian Dance(4:34)Uzbek Dance Tune(8:54)Uzbek March(2:42) Lezghinka(2:47)演奏技量はお世辞で褒めてあげたい感じ。
Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)/高雅で感傷的なワルツ〜小澤征爾/ボストン交響楽団/ドゥリオ・アントニー・ドワイヤー(fl)/タングルウッド音楽祭合唱団(1973年)・・・ボストン交響楽団の音楽監督に就任したばかり、未だ30歳代の記録。これはLP時代からの馴染みでした。いったいいくつ細かい音符が並んでいるのか?緻密かつ絢爛豪華な「ダフニス」をデリケートに、細部迄神経質なほど正確に描き込んで、速めのテンポ、前のめりの浮き立つような若い勢いを感じさせる演奏。当時の記憶では生真面目に過ぎて、余裕と色気に不足する・・・ちょうど50年を経、現在に至って音質もよろしいし、その清潔なフレージングをむしろ好ましく堪能いたしました。ボストン交響楽団は繊細な色彩を感じさせて、迫力も充分。(第1部/2:37-2:12-2:30-0:53-0:59-0:45-2:25-2:29-1:41-1:15-1:42-1:23-3:01/第2部/2:55-2:03-1:48-3:27-0:22-1:53-5:06-2:01-3:58-0:58-3:21)
「ワルツ」も同様、かっちり正確にリズムを刻むほどに作品のオモロさが際立つ感じ。(1:25-2:36-1:28-1:26-1:00-2:52-4:28)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日下の孫は熱を出して朝一番婆さん(=女房殿)は緊急出動。猛暑の中タイヘンだけど、自分はいつもどおりのノンビリ生活でした。閑話休題(それはさておき)兵庫県議会議員はすべての会派が県知事辞任を求めたそう。残念やなぁ、維新はもっと粘って欲しかった。幸い斎藤元彦知事は改めて続投を表明してその強心臓はあっぱれ、とことん頑張って時間を掛けてあらゆる行状を、じっくり世間に白日のもとに曝(さら)してほしいもの。カンタンに逃げてもらっては困る。さて次は誰でしょうか。泉さんか。
相変わらずの殺人猛暑だけど、体調はやや改善傾向。朝一番の洗濯も爽快、ストレッチしっかり済ませて、YouTubeエアロビクス再開。そして市立体育館にしっかりいつも通りの筋トレ+エアロバイク15分消化。但し、ハイプーリーは屈強なおじさんに長時間独占されて利用できませんでした。ハードでマッチョな愛好者はどこか専門の施設に行ってもらって、わがまま云えば公共施設は我らド・シロウトに譲ってくださらぬか。ドジャーズの大谷さんは快調みたいですね。今朝の体重は67.1kg▲700g。
韓国の女性が来日して日本を愉しんでくださる動画は嬉しいもの。タイヘンな苦労をされて脱北して韓国へ、おそらくは裕福な方と結婚されたのでしょう。なんと!北朝鮮では(憎き)日本だけれど、日本製品に対する絶大なる品質信頼が篤いとのこと。福岡を中心に幾度も訪問され、北朝鮮での苦しい生活、異様な反日教育と現実の違いに驚き、日本の料理に舌鼓を打つ姿は信頼できます。隣国はお箸の国、日本のお米が美味しいと褒められれば、それはほんまでしょう。申し訳ないけれど、欧米の方にお米の味、水の味、豆腐の味、もしかして寿司もラーメンも、その微妙な味覚はちょっぴり疑っております。動画には日本語字幕が付いていて、おそらくはGoogle翻訳したんでしょう。翻訳は滅茶苦茶、妹と弟は混迷しているし、寿司と刺身、シューマイと餃子の区別は付きません。主語述語趣旨は時に行方不明〜それでも日本を堪能している姿はしっかり理解できる。日本語おかしいぞ! そんな突っ込み入れる方はいらっしゃらないはず。(これに関連する感慨続き有)
Shostakovich 交響曲第10番ホ短調〜ベルナルト・ハイティンク/ロンドン・フィル(1977年)・・・この作品はオーケストラの技量パワー必須な難しい作品。三管編成ですか?編成は思ったより大きくないけれど、打楽器は7種有。カラヤンが取り上げた作品としても有名でしょう。この作品はカッコ良いと感じるようになってすっかり好きになりました。Bernard Haitink(1929ー2021阿蘭陀)は西側では比較的早めに全曲を録音していたのですね。ロンドン・フィルは明るく素直なサウンド、上手いオーケストラでっせ。
第1楽章「Moderato」は鬱々延々と続く怪しい静謐と爆発、この弱音を明晰に、テンション維持して聴かせるのは至難の業。ここはロンドン・フィルの地力を活かしてクラリネットもホルンも弦も素直な音色、泥臭さや重苦しさの少ないクールに濁りのない、明るい響きに仕上げてわかりやすい。けど、ちょっと生真面目過ぎに真っ直ぐ、洗練されて正確な盛り上がりはハイティンクの個性でしょう。けっこう好き。(24:22)
第2楽章「Allegro」のパワフルな大爆発にはオーケストラの切れ味必須。ここの推進力、金管のクリアな大爆発と小太鼓による正確な一斉射撃ははモウレツにカッコよい迫力。ここのサウンドも洗練されて圧巻のキレ、英DECCAの音質も効果的にクリアそもの。(4:03)
第3楽章「Allegretto」はとっても哀しく、脱力ぎみに途方に暮れた足取り重い緩徐楽章。Mahler「大地の歌」風ホルンがしつこく幾度も木霊して、中間部のクライマックスは明るく、キレがあってテンションの高さ熱気の対比も聴きどころでしょう。(12:23)
第4楽章「Andante - Allegro」フィナーレの序奏は前楽章の暗鬱な静謐さを引き継いで、とくにファゴットが遣る瀬ない。やがてクラリネットに導かれて軽快に明るいデリケートな旋律登場、それはノリノリの勢いを加えた第1主題、このあたりのサウンドはとても洗練されていると感じます。やがていかにも露西亜風の旋律が狂気も熱気も加えて、静かな第2主題は短く、第1主題が復活、この辺りの転調は鮮やかであり、木管金管のダメ押しは圧巻のパワーのうちに終了。(13:41)
Bach ブランデンブルク協奏曲集〜ジーン・ラモン(v)/ターフェル・ムジーク/シャルロット・ニーディガー(cem)(1993年)・・・2019年来の再聴。ターフェル・ムジークはトロントの古楽器団体(1979年創設)Jeanne Lamon(1949ー2021亜米利加)は1981年よりコンマス、音楽監督就任(〜2012年迄)この前にフリッツ・ブッシュの太古録音を感銘を以てちょっぴり拝聴したけれど、やはりピカピカの音質、古楽器の軽快なリズムは爽快、自分にとって一番のお気に入り作品を清々しい気持ちでたっぷり堪能いたしました。違和感のないテンポ設定、余裕を感じさせる古楽器のリズム、各パートの技量はこの時点完全に熟練し、素朴さより艶を感じさせるサウンドに魅了されました。自然な残響豊かに最高の音質。
第1番ヘ長調 BWV1046 注目はホルンの技量の鮮やかなこと。テンポ設定は適正を感じさせる落ち着いたもの。(4:12-3:40-4:09-7:29)
第2番ヘ長調 BWV1047 トランペットの技量はスムース。テンポは慌てず適性を感じさせました。(5:20-3:25-3:05)
第3番ト長調 BWV1048 バランスのよろしい快活な弦楽アンサンブル。第2楽章は短いヴァイオリン・ソロが入りました。(5:59-4:47)
第4番ト長調 BWV1049 リコーダーの清潔な音色、ヴァイオリンの超絶技巧に注目。(6:53-3:11-4:50)
第5番ニ長調 BWV1050 ノン・ヴィヴラートのフルートの音色がぽってり丸く(ソリストは特定できず)ヴァイオリン・ソロは晴れやかな表情。チェンバロは控えめ、これが本来のバランスなのかも。(10:10-5:02-5:11)
第6番変ロ長調 BWV1051 ヴァイオリンは抜けても速めのテンポに快活、歯切れのよろしいリズム感でした。(6:07-4:25-5:38)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日日曜も残暑バテ継続どころか悪化中。昨日洗濯してストレッチして・・・YouTubeエアロビクス実施する元気が出ません。起き上がれず音楽を聴きつつしばらく横になっておりました。前日昼から所要に出掛ける女房殿にお願いして、もしスーパーにお米があったら買っておいてねとお願いしたけれど、やはり棚はすっからかん。ごろごろしていても仕方がないと意を決して、激しい直射日光の中別のスーパーにウォーキングへ出発。やはり米の棚にはなにもなくて、値札と(高い!)か「お一人様一袋」の張り紙のみ残っておりました。我が家の米在庫は残り一週間くらいかなぁ、間に合うのか。世の中の多くの家庭は困ってることでしょう。食べ盛りのこどもがいる家はタイヘン。ネット通販に手を出しました、かなりお高いけど。明日到着予定。ほんまか。世の中カネ次第なのか。今朝の体重は67.8kg+200gもうどうしょうもありません。
毎日しつこく拝見している日本通の外国人の動画にはいろいろ刺激をいただけるものです。トイレがキレイ、寿司が美味い、コンビニが便利とかありがちの話題に非ず、日常日本の生活をしていて当たり前だと思っていることがじつは貴重であることに気付かせてくださいます。幾度繰り返すけれど、トイレや街路の美しさ、静謐や治安の良さも長年の日々努力改善の積み重ねの結果だから、油断大敵。そのなかでの発見ひとつ。日本人は外国人の日本語に寛容である、ちょっとカタコトで「アリガトゴザイマス」→「日本語お上手!」それはあながちお追従(ついしょう)に非ず、他言語難言語である日本語を話していただいてありがとうございます、そんな気持ちと思います。少々間違った言葉でも意味を類推して受け取りますよ。けっこう英語圏の人は厳しいみたいですね、香港旅行に行った英語圏の方に、現地の方が一生懸命英語で観光案内していたら「ヘタな英語」と吐き捨てるように云われたのを目撃したとのこと。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ジョージ・ショルティ/ウィーン・フィル(1959年)・・・Georg Solti (1912ー1997洪牙利→独逸→英国)にはやや苦手意識があって、その膨大なる音源に対してあまり拝聴機会はありません。シカゴ交響楽団との新旧録音、そしてこのウィーン・フィルとの1960年直前の録音もほとんど聴いた自覚はありませんでした。これが驚くべき音質、そしてウィーン・フィルが美しい。オーケストラにはその厳しい統率が嫌われたとの噂を訊いたけれど、47歳のショルティの表現はイン・テンポを基調にやや遅めのテンポは堂々として濃密、たっぷり力強い、浪漫の幕開けを告げる大曲「英雄」を堪能いたしました。
第1楽章「Allegro con brio」から充実した響きに逡巡のないフレージング、勢いや流れはよろしく、強引な印象はありません。提示部繰り返し有、ウィーン・フィルのマイルドなサウンドはとくに弦とホルンが魅力的。(19:18)
第2楽章「Adagio assai」葬送行進曲は濃厚な表情は陰影深く、力強い歩み。凄い説得力。(16:28)
第3楽章「Allegro vivace」スケルツォは前のめりにパワフルな快速。抑制した始まりから力を貯めて満を持した疾走が始まりました。トリオのホルンは期待通りの濃い音色。(5:35)
第4楽章「Allegro molt」フィナーレは前楽章の勢いそのまま、雪崩を打つように始まって、変奏曲主題提示は入念な表情付け。各変奏曲は筋肉質もりもりにアクセントしっかり刻んでごりごりと推進しました。このテンションの高さは若さだなぁ、その後シカゴ交響楽団との再録音再々録音はいかがでしょうか。スカッとするような鼻持ちならぬテンションの高さと雄弁が続いて、幾度聴いたかわからぬ馴染の「英雄」はいつになく新鮮に受け止めたもの。(12:34)
Bartok 管弦楽のための協奏曲〜ズービン・メータ/イスラエル・フィル(1975年)・・・1987年ベルリン・フィルとの再録音は知られているけれど、こちら旧録音は不遇の存在。ウィーン・フィルとの「復活」を録音したすぐ後の録音は39歳若手指揮者の勢いを感じさせ、イスラエル・フィルとの相性も抜群な熱気溢れる演奏でした。これはオーケストラの技量が問われる名曲。かつて管楽器の技量云々されたオーケストラは、既に音楽顧問として就任していたメータ(1968より/1977-2019音楽監督)の手腕なのか、みごとにパワフルなサウンド、緻密なアンサンブルに仕上げておりました。テンション高い若さに充ちた勢い、リズムのキレも上々。そして英DECCAの音質が素晴らしい。(9:33-6:19-6:58-4:24-9:38)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
週末に至っても厳しい日差し続いて残暑バテ、挙げ句に68kgショックもあって体調も気分も低迷中。朝食時に眺めたテレビは「日本のチカラ」。不自由な身体で立派に独り暮らし、口にくわえたデザインナイフを操って素晴らしき切絵を仕上げていく姿に感動するやら、自分が恥ずかしいやら、情けないやら。巴里パラリンピックの相次ぐメダル獲得、不祥事から巴里五輪出場辞退した宮田笙子さんは国民スポーツ大会に出場して大活躍。皆立派です・・・そして洗濯ストレッチしつつ聴いたのが
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1977年)/第8番ヘ長調(1978年)〜ロリン・マゼール/クリーヴランド管弦楽団・・・ディジタル録音に変わる直前の時期がよろしくなかったのか?知名度に比べて冷遇されている交響曲全集より。なんとなく聴き損ねて初耳、若い頃の第5番第6番録音以来のLorin Maazel(1930-2014亜米利加?)のBeethoven拝聴でした。自分のオーディオ環境さておいて、これは音質最悪。各パートは分離よろしく細部明晰、優秀なアンサンブルなのに、それは溶け合わず乾いてトータルの響き、サウンドとして薄っぺらく、まったく愉しめない。虚心に聴けば引き締まって緊張感のあるマゼールの統率は間違いなし、中庸のテンポに特異にあざとい表現でもないけれど、どうもざわついて落ち着かない印象から離れられない「英雄」。(17:28-14:52-5:35-11:29)第8番ヘ長調のほうは作品的にのびのびと明るい風情に晴れやかな表情だけど、基本印象は変わりません。(9:39-3:30-4:57-7:06)これは音質芳しからぬ歴史的音源に非ず、なんかとてもガッカリ。この全集他の作品を聴く気にもなりません・・・
こんなこともあるんやなぁ、いっそう気分は低迷してYouTubeエアロビクスでもしようと思ったら「新プロジェクトX」が始まって、もう目が離せない。「祈りの塔1300年の時をつなぐ国宝薬師寺東塔 全解体修理」
西塔の再建(1981年)を実際に目にしたのかどうか記憶は微妙。これだけじゃないけど1,300年歴史的建築物を維持する日本の力、あちこち傷みが出た東塔をオリジナルに姿に修復できる技術が維持できることは素晴らしいと思います。これだけ医療が進歩した現在でもすべての病を治せるわけもなし、ましてや大昔は心より薬師如来に祈ったことでしょう。その敬虔な気持ちは現代でも変わらない。宮大工の石井浩司さんは若い頃、矢沢永吉と競馬が好きで、腰掛け気分に名人・西岡常一に弟子入り、彼のアウラに圧倒されて逃げられなくなったそう。苦難続きの解体修理中、創建当初の職人の思い切ったワザを実感し、奥様が病に倒れて当時の人々の願いに思いを馳せます。心柱(しんばしら/重箱読ですね)を修理した松本全孝さんは前人未到の技術を駆使して修復、いずれ建物全体当時の材料を90%以上残したとのこと。泣けました。職人の厳しくも神々しい顔相に感服、人生ええ加減なお仕事は手抜きのみならず、足まで抜いてきた自分のユルい顔とは人生の重みは大違い、恥ずかしくなりました。重いのは体重だけでっせ。
いつもより小一時間ほど遅れて市立体育館へ。こどもたちの卓球大会は大賑わい。自分はトレーニングルームにいつも通りのゆる筋トレしっかり、エアロバイク15分も消化できました。往復4kmも佳きウォーキングとなりました。今朝の体重は67.6kg▲400g思ったより減ってくれません。
Mozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」(マイラ・ヘス(p))/第22番 変ホ長調 K.482(ルドルフ・ゼルキン(p))〜パブロ・カザルス/ ペルピニャン音楽祭管弦楽団(1951年ライヴ)・・・音質は想像以上に良好。Myra Hess(1890-1965英国)のピアノは優雅に淡々としてデリケートそもの。無垢な愉悦に溢れた華麗なる変ホ長調協奏曲K.271はコロコロと美しいタッチに流れよく進みました。(10:54-14:00-10:36)明るく元気よろしく闊達な 変ホ長調 協奏曲K.482は未だ40歳代のRudolf Serkin(1903ー1991?→亜米利加)担当。柔らかく端正なタッチに、こちらも淡々として、しっとりとした微妙も揺れもある演奏。第1楽章「Allegro」のカデンツァは華麗に雄弁。第2楽章「Andante」に於ける管楽器のみの感想はいつ聴いても絶品。終楽章「Rondo.Allegro」の落ち着いてノンビリとしたづ税は絶品です。(13:44-11:33-12:51) カザルスの伴奏はやや重く、粗いと云った評価もあるけれど、ソロに寄り添ってしっかり力強いものでした。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
いつ迄続くのかこの猛暑。昨日書いた通り昨日朝から洗濯していつものストレッチ、YouTubeエアロビクス10分済ませてシャワー浴びても体調は優れません。頭痛もあって保冷剤をおデコに巻きました。世間ではこれは残暑バテと呼ぶらしい。またまた終日ぐったり、身動きできず。昨日朝体重が落ちた件、色々考えてみるとポイントは”出すべきものを出す”〜その前日かなり出した自覚がありました。毎日朝定期的なナニはあったけれど、その時はいつもと手応えが違った・・・しかし昨日はまた膨満感がひどい感じ。今朝の体重は68.0kg+1.7kgたった一日でこれほど増えるものでしょうか。
しばらく絶不調だったSimpleNoteの件、どうやら前の通りに戻りました。画像確認もメール認証も出なくなって、いきなり自分のページが出現します。些細なことだけど、けっこうストレスだったんですよ。なんとかこのまま続いてほしい。
自分はi-Phoneは使ったことはないけれど、ネットの記事を読むと機種によってはバッテリーの保ちはあまりよろしくないそう。自分の激安スマホTone e20は3年弱使って1日半くらいギリギリ大丈夫、つまり朝からどこか出掛けて夜帰宅してもOKということなので、マシな方なんかな?そう思いました。ま、あまり激しく使わないからかもしれんけど。それとApple Watchも同様に毎日充電が必要とか、機種もメーカー名もちゃんと調べていない、時に挙動がおかしいMy安物スマートウォッチは3-4日ほど保ちます。
Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)〜オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィル(1964年)・・・水墨画の?ような教会デッサンのジャケットは雰囲気ありますね。Eugen Jochum(1902ー1987独逸)のBrucknerは世評高くても、その入念に揺れ動くテンポ、走り過ぎ、煽り過ぎの表現はあまり好みではありません。全曲中屈指の美しい旋律を誇る作品は筋肉質の力強い演奏でした。この時期にしてかなりの良質な音質、第1楽章「Allegro Moderato」から心持ち速めのテンポにベルリン・フィルは辛口に重心の低い充実サウンド、魅惑のホルンの響き。違和感はほとんどありません。(20:35)第2楽章「Adagio.sehr Feierlich Und Sehr Langsam」はこの作品の心揺さぶる感動的な白眉。ベルリン・フィルの陰影豊かな弦の魅力全開、フルートも痺れるような深い音色、力強く入念だけど意外と淡々としたリズム感。クライマックスに打楽器入りはいかにもヨッフムらしい。(25:01)第3楽章「Scherzo.sehr Schnell」Bruckner作品のキモはスケルツォ。ここはベルリン・フィルのパワー全開の迫力と勢いが快感。(9:47)第4楽章「Finale.bewegt.doch Nicht Schnell」フィナーレはゴツゴツした符点のリズムに微妙なテンポの揺れ、ギラギラと力感溢れる表現は枯れた泰然自若からは遠く、それもヨッフムらしい。(12:34)全体としてタイプじゃないけれど、62歳のヨッフムの精力漲(みなぎ)る演奏はたっぷり魅力的と感じました。
Stravinsky オペラ=オラトリオ「エディプス王」〜イーゴル・ストラヴィンスキー/ケルン放送交響楽団/合唱団ピーター・ピアーズ((t)/エディプス)/マルタ・メードル((ms)/ヨカスタ)/ハインツ・レーフス((br)/クレオン)/オットー・フォン・ロール((b)/ティレシアス)/ヘルムート・クレプス((t)/羊飼い)/ヴェルナー・ヘッセンラント(語り)(1951年)・・・「放蕩息子の帰還」と並んでStravinskyの作品としては苦手なもの。原作はソフォクレスの戯曲「オイディプス王」なんとなく筋書きは知っておりました。作曲者自身のモノラル録音は予想外に鮮明な音質。三管編成、男声合唱が印象的な活躍を見せて、新古典派のわかりやすい旋律は端正クリアに乾いた情感でした。語りはなぜか仏蘭西語(たしか上演地の言語が指定だったはず)男声ソロはいずれも貫禄たっぷり。(51:13)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日も快晴に最高気温34度C連続。それでも市立体育館迄の2km途中、風はわずかに秋の気配、日陰ではちょっぴりラク、名残蝉が力弱く啼いておりました。洗濯ストレッチ+YouTubeエアロビクスはスクワットをベースにした10分ほど、トレーニングルームは常連顔見知りメンバーばかり、筋トレもエアロバイクもいつも通り、我流メニューしっかり消化できました。お買い物には寄っておりません。今朝の体重は66.3kg▲1.5kg、けっこう昼に喰った自覚はあるけれど、久々の減量でした。
9月の声を聞いても猛暑は継続中、台風も南洋に待機中?こちらどうも体調はよろしくない。真夏7-8月なんとか青息吐息に乗り切って、そろそろ華麗なる加齢に披露が蓄積してきたものか、痰の絡み、睡眠不如意と頭痛に悩まされております。日々、筋トレとか有酸素運動とか継続して鍛えているつもりなんやどなぁ。体重は増傾向、食欲が落ちているわけじゃないのでたいしたことはないけれど、肩こりとかあちこち微妙に違和感はあってスッキリしておりません。ぼちぼち時期的に爺友と酒を誘っても良いけれど、体重増傾向なのと体調問題もあって、どうも気が進みません。夢見よろしくなく、久々45-6年前?大学を卒業すべき頃なのに、授業サボりきって、もう先行き真っ暗の悪夢にうなされました。(実際はぎりぎり4年で卒業している)
Debussy 交響的素描「海」(1964年)/Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」(1965年)/Ravel ボレロ(1966年)〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル・・・LP時代より馴染、圧巻のオーケストラの威力爆発!壮麗な音の祭典!たっぷりムーディにセクシーに分厚い音色が鳴り響く「海」(8:35-6:13-8:00)「展覧会の絵」はゆったりとした余裕のテンポに華麗なサウンドがデーハーに鳴り響いて、文句なしのド迫力!弱音はまるでオルガンのように深く響くベルリン・フィルの木管は魅惑、そのスケールの大きさ、官能は「海」を上回る極色彩に圧倒されました。若い頃から幾度聴いているけれど、今回少々音量を上げて聴いたら、ちょっと目眩がするほどにそのゴージャス・サウンドに酔いましたよ。(1:50-2:45-1:14-4:36-0:42-1:04-2:49-1:02-1:12-2:18-1:26-2:14-2:22-3:31-6:52)「ボレロ」はLP時代の記憶では、なんか粘着質に盛り上がらぬうちに終わった・・・それは記憶違い?余裕のオーケストラのパワー、弦も管も極上に磨き上げられた音色に鳴りきって、ラストは余裕を持って終わったと見るべきでしょう。ちょっと圧巻の感興の爆発とは違う感じ。(16:08)
Mozart 交響曲第25番ト短調K.183/第29番イ長調K.201/第38番ニ長調K.504「プラハ」〜レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル(1987/1985年)・・・聴いていて当たり前の著名な演奏だけど、じつは初耳。イメージとしてはニューヨーク時代の元気いっぱいに粗っぽい表現〜それから20年ほど経過して最晩年、しっとりと落ち着いて堂々たる陰影たっぷりな完成度、危惧したような重過ぎて粘着質な風情に非ず、ウィーン・フィルの瑞々しい響きを活かして落ち着いた演奏は意外でした。悲劇が切迫する小ト短調交響曲K.138(8:10-4:12-3:50-5:57)名残惜しく振り返るように味わい深いイ長調交響曲K.201(8:14-6:53-3:26-5:07)そして愉悦と躍動に溢れた古典的なニ長調交響曲K.504「プラハ」(13:35-9:11-8:41)。古楽器による速めのテンポに尖ったリズム、粗野に素朴な響きも大好きだけど、こんなゴージャスに堂々たる風情も時に悪くないMozartでした。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
カンカン照り残暑復活、最高気温予測は34度C。9月でこの気温はけっこう身体に堪えます。エアコンはなしで就寝可能。朝から頭痛有、保冷剤をおでこに巻きました。いつもの我流ストレッチとYouTubeエアロビクス(これも10分ほどのストレッチ)実施。前日生協の配達もあって、食材は豊富なので買い物に出る必要はありません。洟水痰が絡んで咳き込んで、体調はどうもよろしくない、なんの意欲も湧きません。終日ぼんやり過ごしてしまいました。今朝の体重は67.8kg+700g最悪。
奄美大島からマングース根絶との報道。これは凄い。30年掛けて駆逐したとのこと。ハブ対策に導入されてもほとんど効果はなくて、在来希少種ばかりに被害があったとのこと。全国あちこちジャンボタニシやウシガエルとか思いつきで海外から導入して、それが逃げ出してとんでもなく増えて(具体的にはわからぬけれど)生態系に影響を与えているのでしょう。ご近所でもたくさん見かけるミミシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)はお祭りの縁日で売られて、やがて自宅では飼えなくなって河川に放したと類推。これは見た目さておき(異様な繁殖)環境になにか影響はあるのでしょうか。最近見ていないけど「池の水全部抜く」みたいな番組ではトンデモ生物一杯出てきますもんね、海外からやってきたのが。TOKIOの番組でそんなもの(外来種)を捕獲してなんとか美味しく喰う、みたいな企画ありましたよね。喰えるかどうか別として(ジャンボタニシやウシガエルはもともと食用)なんとか、もともと日本古来の生態系が守られる=美しい自然を取り戻すことを願います。昆虫や植物も外来種はたくさんあることでしょう。
Charpentier 交響詩「イタリアの印象」/Massenet 管弦楽組曲第4番「絵のような風景」/管弦楽組曲第7番「アルザスの風景」/Franck 交響詩「呪われた狩人」/交響詩「贖罪」/Lalo 「ノルウェー狂詩曲」/スケルツォ イ短調/歌劇「イスの王様」序曲(パリ音楽院管弦楽団/1955-56年)/Massenet 歌劇「フェードル」序曲/歌劇「ウェルテル」前奏曲とクリスマスの夜(パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団/1951年)〜アルベール・ヴォルフ・・・Albert Wolff(1884ー1970仏蘭西)はちょっとジミな存在の往年の指揮者。オペラハウスから叩き上げてコンセール・ラムルーやコンセール・パドルーの首席も務めたとのこと。LP時代よりなんとなく廉価盤LPにてお世話になっていた記憶はありました。パリ音楽院管弦楽団との録音はステレオ初期、まずまずの音質はセピア色の懐かしい風情を眺めているみたい。仏蘭西音楽ではちょっと日本では人気薄い作品取り揃えて盛りだくさん、どれも懐かしく、軽く、わかりやすい旋律ばかり。南欧州の陽光の憧れを歌った「イタリアの印象」(セレナード Serenade/8:55-泉のほとりで A la Fontaine/3:55-ロバに乗って A mules/5:24-山の頂きにて Sur les cimes/6:47-ナポリ Napoli13:56)軽快上機嫌に賑やかな「絵のような風景」(行進曲(Marche)/3:17-舞踏曲(Air de ballet)/2:35-お告げの鐘(Angelus, Angelus)/4:58-ジプシーの祭(Fete Boheme)/5:13 ここはリズミカルに躍動)爽やかに優雅な空気が広がる「アルザスの風景」(日曜日の朝(Dimanche matin)ホルンが牧歌的/6:47-酒場で(Au cabaret)ティンパニが活躍する賑やかなワルツ、ホルンも大活躍/5:03-菩提樹の下で(Sous les tilleuls)チェロとオーボエが静謐に絡み合う/5:06-日曜日の夕方(Dimanche soir)快活な熱気が賑やかに溢れました/5:50)ここ迄とっても上機嫌な音楽継続中。
FranckやLaloは正直なところ一部の作品を除いて苦手系、ここでの5曲も聴いたことはある・・・程度のお付き合い。Franckの室内楽の官能性は好きだけど、管弦楽はどうも鬱陶しい〜先入観がありました。交響詩「呪われた狩人」はホルンも勇壮に荘厳な始まり、やがて例のFranckらしい旋律リズムがテンポ・アップして盛り上がりました。(15:11)「贖罪」は初耳?神秘静謐な始まりから、やがて声楽が入る・・・はずが管弦楽のみ、そんな版が存在するのでしょう。快活な弦のアルペジオに乗って管楽器の美しい歌は少々元気がない感じ。(11:52)
Laloもほとんど「スペイン交響曲」+αくらいしか馴染んでいなくて、作品旋律に記憶はありません。別に西班牙趣味だけでもないらしくて「ノルウェー狂詩曲」は第1楽章「Andantino」には諾威民謡を引用している?らしいけど、いまいち掴みどころがない感じ。(5:58)第2楽章「Presto」これは快活なリズムが躍動してなかなかの緊張感がカッコ良い。(5:00)スケルツォ イ短調はピアノ三重奏曲第3番イ短調からの編曲ですか?(自信はない)これは前曲「スケルツオ」によく似た躍動する快活なリズムに中間部には優雅な歌が聴かれました。(5:09)歌劇「イスの王様」序曲はWagnerの影響が見られるんだそう。たしかにちょっと大衆的なWagner風情に劇的な旋律、但し、オーケストラの響きはちょっぴり薄い感じ。(11:54)
ラスト、パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団によるMassenetの作品はモノラル録音。これはEloquenceによるCD化の時に収録されたおまけ、音質印象はさほどに悪くありません。劇的に神妙、甘い旋律が雄弁な 歌劇「フェードル」序曲(9:03)歌劇「ウェルテル」〜前奏曲とクリスマスの夜は悲劇的な始まり、やがてたっぷり優雅な旋律が歌ってMassenetはほんまにメロディメーカーと思います。(9:05)
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜ルドルフ・フィルクスニー(p)(1960年)・・・この作品はお気に入りだけど、HDDトラブルによりせっかくの音源はぜんぶ失いました。Rudolf Firkusny(1912ー1994捷克)によるピアノ原曲は別のHDDに保存していたのでセーフでした。原曲と云えばリヒテルの1958年ソフィア・ライヴ、音質条件乗り越えその鬼神の如き壮絶な集中力演奏が出会いであり、リファレンス。それは未だ再入手再聴しておりません。(・・・あとで調べたら別途まとめて確保してありました)こちら端正な技巧と表現に、どうもオーソドックスに過ぎていまいちオモロない・・・これは聴手の体調問題でしょうか。どこかで気分を変えて再挑戦いたします。プロムナード(1:22)/グノーム(2:39)/プロムナード(0:49)/古城(4:43)/プロムナード(0:27)/チュイルリーの庭(1:04)/ブイドロ(3:02)/プロムナード(0:42)/ 殻をつけたひなの踊り(1:16)/サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ(1:58)/プロムナード(1:16)/リモージュの市場(1:19)/カタコンブ(1:54)/死せる言葉による死者への呼びかけ(1:53)/バーバ・ヤーガの小屋(3:06)/キーウの大きな門(4:47)Ravel 水の戯れ/道化師の朝の歌/鐘の谷も収録され、こちらはなかなかデリケートなタッチを堪能できました。(5:11-6:02-6:02)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
東海関東地方は大雨らしいけど、こちらは曇り空に最高気温32度Cとか、けっこう涼しく感じます。夜エアコンは必要ありません。このまま秋になってほしいけど、そうでもないらしい。残暑の夏バテっぽくて、体調はいま一歩状態、いつもの洗濯にストレッチ+YouTube10分ほどのエアロビクスを済ませても汗はあまり出なくて、そのまま市立体育館へ出掛けました。マルチプレスの席にダンベルとスマホを持ち込んで長時間独占する野郎が出現して、一種筋トレを断念覚悟したけれど、他のもの7種終えたところで撤退してくれたのでそれも完了。エアロバイクは体調を鑑(かんが)みて休止としました。そのままスーパーに寄って昨日買い漏れた野菜を追加購入。オススメの魚も買いました。
車いすラグビー金メダル!立派。あの努力は、とてもだけどマネできんな。そして井上尚弥圧勝。こちら今朝67.1kg▲500g、66kg台にも戻らなくなりました。微妙な睡眠不如意、鼻詰まり、体調不良も影響しているのか。
1,100円+α/月の激安TonMobile(Tone20e/契約当時端末無料)はぼちぼち3年、音が鳴らないとか時々鳴るのが悩ましくて、なんとなくその原因がわかりました。液晶が半年で消えて代替を送ってきたスマートウォッチと連携して、なんとそちらが鳴っている・・・もしかしてBluetooth連携を止めたら戻るのか、それじゃスマートウォッチの意味ないけど。激安スマートウォッチなのに通話もできる!(らしい/使ったことないけど)困ったもんでっせ、使いこなせぬド・シロウトは・・・と、ここ迄書いてSimplenoteまたまた不調、音源拝聴メモが参照できません。しばらくして回復したみたいだけど、困ったなぁ、これ。
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)/バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)〜ピエール・ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団(1991年)・・・HDD事故でStravinsky音源を全部失ったので、順繰り原点に戻って聴き直しを進めているところ。これは鉄板の演奏、自分にとってStravinskyの基準はPierre Boulez(1925ー2016仏蘭西)2016年来の再聴。当時曰く
「ペトルーシュカ」よりスタート、申し訳ないがニューヨーク・フィル(1971年)とは雲泥の技量の差、フレージングの処理をマイルドにいっそう洗練させるのが、彼なりの熟練だったのでしょう。弱音部分での抑制されても、細部明晰な響き、最強音部への自然な移行はスムースそのもの、各パートは痺れるほどニュアンス微細に反映されても、具現化されたバランスは驚くほど静謐(というか響きが濁らない)クリア
夢見るように鮮明な音質+時に打楽器の低音が快く響きました・・・あまりにしっとり、バランスよく仕上げすぎて「ペトルーシュカ」の魅力である賑々しい愉悦、祭りの喧騒のウキウキ感にはちょいと欠けるのかも。「春の祭典」も同様。マイルドなフレージングの仕上げが徹底され、強弱の流れスムースに至って、1969年の衝撃は薄れました。
音質やら奥行、打楽器の深みが増して、これはこれで洗練徹底されて魅力的
8年を経、上記イメージとほとんど変わらない。世評を眺めると一部「クリーヴランド管弦楽団はドホナーニ以来ローカルのオーケストラに成り下がった。音質も悪い」との酷評を発見、意見や受け止め方の多様性(?)はよろしいことです。遊園地の喧騒とウキウキするような「ペトルーシュカ」はあまりにしっとり整って落ち着いて、ヴィヴィッドなリズム感や浮き立つような賑やかさに足りぬ印象はありました。でも、凄く上手い余裕のオーケストラなのは間違いない。
第1場 謝肉祭の日-手品師の芸-ロシアの踊り(9:57)第2場 ペトルーシュカの部屋(4:30)第3場 ムーア人の部屋-バレリーナの踊り-バレリーナとムーア人のワルツ-ペトルーシュカ(7:01)第4場 謝肉祭の日の夕方-乳母の踊り-熊を連れた農夫-陽気な行商人とジプシー女(13:33)
「春の祭典」も以の通りの印象継続。これもしっとり整って落ち着いて力みは一切ない表現、緻密なバランスは細部迄行き渡って、どのパートの旋律リズムも聴こえぬところはない!たしかに20年間の熱気は薄れても、過不足のない表現が作品のバーバリズムの根源を鮮やかに浮かび上がらせる・・・打楽器炸裂乱舞して圧巻のクライマックスに至ってもクールにスマート、これぞヴェリ・ベスト。もちろん音質も極上。
第1部:大地礼賛 序奏(3:34)春のきざしとおとめたちの踊り(3:13)誘拐(1:22)春の踊り(3:45)敵の都の人々の戯れ(1:49)賢人の行列-大地へのくちづけ-賢人(0:58)大地の踊り(1:18)第2部:いけにえ 序奏(4:06)おとめたちの神秘なつどい(3:06) いけにえの賛美(1:25)祖先の呼び出し(0:37)祖先の儀式(3:26)いけにえの踊り(4:43)
Smetana 連作交響詩集「わが祖国」〜カレル・アンチェル/チェコ・フィル(1963年)・・・自分が入手した音源は音質はいまひとつ。それを乗り越えて故国への思い溢れて感動的な記録でしょう。神々しい「高い城」誰も知っている滔々たる川の流れを感じさせる「モルダウ」だけが有名で世間では残り「その他」扱い。切迫感漂うな「シャルカ」、大自然を悠々と歌う「ボヘミアの森と草原から」、劇的な戦いを表現した「ターボル」そして継続した戦いに輝かしい最終勝利を願う「ブラニーク」。全部通して聴くには少々根性が必要だけど、それを乗り越えてしっかり全曲味わいたいもの。。Vysehrad (The High Castle)(14:21)Vltava (Moldau)(12:33)Sarka(9:55)From Bohemia's Woods and Fields(12:18)Tabor(12:22)Blanik(13:45)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
新しい一週間が始まって、女房殿は婆さんと眼科耳鼻科へ。台風崩れ熱帯低気圧はしぶとく東日本東北に大雨をもたらしてタイヘン、次の台風もしっかり発生してこの先心配です。こちらはすっかり雨は上がって猛暑継続中、それでも夜はちょっぴり涼しくエアコンなしで就寝できました。二日ぶりに洗濯物は外干し出来。体調はいまいち、睡眠不如意に途中覚醒二度寝、朝いつもよりちょっぴり寝坊してストレッチは途中迄、YouTubeエアロビクスは前回も実施したバレエの所作を基調とした12分ほど、これが中腰にいかにも体幹に効く!ゆったりとした動きだけど全身汗!シャワーを浴びてから、業務スーパーを目指しました。野菜が切れていたので補充して、ウォーキング5,000歩弱としました。頭痛が気になって鎮痛剤服用。今朝の体重は67.6kg+200gなんとかならんか。
毎日愛用しているSimpleNote。これがどうもおかしい。ふだんは見たこともないLog in with email画面が出てくるのは良しとして、登録メールが届かない=故にノートが開けない。きっと大元のサーバー不良なのでしょう。もうちょっと様子を見たいけれど、音楽拝聴メモはすべてそこに集中させているので「音楽日誌」更新に支障が出るかも知れません。Supportにも「Login proces asks for code, but no email is sent」という事象が報告されております・・・5-6回繰り返すとメールは届きました。
快進撃続く我らが大谷翔平。大型詐欺事件もあったのに、それを吹き飛ばしてたいしたもんですよ。現地でも大人気なのは間違いないけれど、亜米利加在住日本人のYouTube動画を拝見すると、野球そのものがかつてほどの人気はなくて(一時蔓延した薬物問題が遠因らしい)大谷翔平の名前も知らぬこどもも意外と多いとのこと。ちょっと意外。それと来シーズンの二刀流はどうなるのか、現在手術後のリハビリ中のはず、来季投手復活はそうとうの体力負担に・・・でも、するんやろなぁ、きっと。遠い日本の場末で勝手に心配しております。
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/第23番イ長調K.488〜マティアス・キルシュネライト(p)/フランク・ベールマン/バンベルク交響楽団(2005年)・・・2009年来の再聴。眼の覚めるような鮮明な音質(オーディオ通の方によるとプアな機器でも良く鳴るんだそう/なるほど)Matthias Kirschnereit(1962ー独逸)による軽快にデリケートに名残惜しいピアノのタッチ、夢見るようなオーケストラの美しさ。かつて昔の独逸ローカルなサウンド・イメージは感じられません。沸き立つような愉悦に充ちた変ホ長調協奏曲K.482、第2楽章「Andante」は深く重思いに沈んだ曲調に、途中管楽器のみによる間奏は夢見るような美しさ、そして第3楽章「Allegro」は映画「アマデウス」の朝帰りの場面をいつも思い出します。(13:41-9:02-1:34)イ長調協奏曲K.488はMozart作品中屈指の浪漫に溢れた美しい旋律を誇って、第2楽章「Adagio」の深く甘い哀しみに心奪われました。(11:14-7:11-8:07)
Mozart セレナード第6番 ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K.239/セレナード第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525/セレナード ニ長調「4つのオーケストラのためのノットゥルノ」 K.286/音楽の冗談 K.522〜ジョルディ・サヴァール/ル・コンセール・デ・ナション(2005年)・・・Jordi Savall(1941-西班牙)カタルーニャ出身だからホルディに非ずジョルディのほうが発音に近いんだそう。大好きな作品ばかり集めて、古楽器の粗野に闊達な響きをたっぷり堪能させてくださいました。ちょっとネットを探ってみたけど、まったく話題にはなっていみたいですね。若いころはさっぱりその作品を愉しめなかった「セレナータ・ノットゥルナ」は擬バロック的な2群に分けられたアンサンブルによる合奏協奏曲、ティンパニが大活躍!ここでは延々と即興?演奏が入るのが趣向でした。(4:01-4:21-6:18)誰でも知っている快活な「アイネ・ク」(7:59-4:40-2:02-5:03)「4つのオーケストラのためのノットゥルノ」 K.286は4つの弦楽アンサンブルが第1アンサンブルを追いかける「エコー」が珍しいもの(6:41-2:21-8:06)。そして幾度聴いても抱腹絶倒ユーモラスな「村の音楽家の六重奏曲」ここのナチュラル・ホルンの効果は絶大。大好きな作品ですよ、真面目に演れば演るほどその効果は抜群です。(4:29-6:56-5:06-5:06-4:17)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
台風は熱帯低気圧へ、まだまだ大雨の影響はあるんだそう。一昨日終日体調不調に寝たきり。昨日日曜の朝も頭痛と微熱継続したけれど、いつもの我流ストレッチとYouTubeエアロビクスはストレッチみたいな12分復活強行、けっこう汗が出てシャワーを使ってから市立体育館を目指しました。体調がナニなので手抜きして早々に帰ろうと思ったけれど、順繰りいつもどおりのゆる筋トレを始めたら体調一気に改善、結局いつも通りエアロバイク15分も消化して気分は爽快でした。天気予報は昼から雨との予報に洗濯物は室内干し、結局夕方にちょっぴり降ったのみ。夕飯は女房殿が気遣って寿司とかそばとか出来合いのものを買ってきたので、たくさん喰い過ぎました。今朝の体重は67.4kg▲200g高め安定。
福岡発の「草刈機まさお」が売れに売れる背景
なかなか楽しい記事を拝見しました。「草刈機まさお」「安全湿地帯」「芝耕作」「アラフォー傾子」〜ユニークなネーミングと性能の良さから高いシェアを誇る「筑水キャニコム」。農機具とか、あまり縁のない自分でも思わぬ身を乗り出すオヤジギャグは親しみやすく、ていねいな顧客からの聞き取りに改善を続けているらしい。「2023年の取引国は54カ国、売り上げは100億円を突破した」とのこと。こんな元気あるメーカーが日本にあることを誇りに思います。
Weber ピアノ協奏曲第1番ハ長調 作品11/第2番 変ホ長調 作品32/ピアノ小協奏曲ヘ短調 作品79〜ローランド・ケラー(p)/ジークフリート・ケーラー/ベルリン交響楽団(1979年)・・・2006年に拝聴記録有。この間、HDD事故によりWeber音源はすべて消失、順繰り再入手すべくネット検索中に発見したのがこれ、VOX→Brilliantにて再発売されていたのですね。Roland Keller(1949ー独逸)Siegfried Ko"hler(1923ー2017独逸)はいずれも日本では知名度はあまりないようです。どれも素朴な独逸民衆の風情に溢れて、旋律細部しっかり記憶有、自分の嗜好をしっかり思い出しました。演奏機会や録音が少ないのが信じられぬほどの明るい名曲。今回1979年との録音時期確定出来、音質はまずまずなんやけどBerliner Symphonikerの音色はちょっぴり濁りがち。当時の自分はスタンウエイじゃないとエラソーに書いてあるけれど、たしかにちょっと滋味深い音色かも。ハ長調/変ホ長調協奏曲ともよく似て、シンプルに快活な風情、ド・シロウトがイメージするところの独逸民衆の懐かしく素朴な旋律が横溢して躍動、愉しいこと限りなし。余裕の軽快な技巧が光りました。
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調(第1楽章「Allego」(8:40)第2楽章「Adagio」(4:09)第3楽章「Presto」(6:43))ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調(第1楽章「Allegro maestoso」(8:27)第2楽章「Adagio」(4:58)第3楽章「Rondo,Presto」(6:47))ピアノ小協奏曲ヘ短調はなかなか趣がオモロくて、戦争に行った夫を待つ婦人が、彼を気遣い不安に思い悩んでいるところに無事戻って歓喜極まる〜そんな風情を表現したんだそう。なかなか劇的な風情に充ちた美しい旋律でした。(Larghetto, ma non troppo - Allegro appasionato/Adagio - Tempo di marcia - Presto assai/16:20)
Paganini ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調/第2番ロ短調「ラ・カンパネルラ」〜サルヴァドーレ・アッカルド(v)/シャルル・デュトワ/ロンドン・フィル(1975年)・・・HDDが一個お釈迦になってPaganini音源も全部失いました。種々著名なヴァイオリン協奏曲はもちろん、ヴァイオリンとギターによる室内楽とかちょいと珍しい作品もたくさん集めて全部アウト。現在少しずつじっくり噛み締めつつ再入手中・・・まず、鉄板評価のSalvatore Accardo(1941ー伊太利亜)の音源が再入手できました。デュトワ39歳、未だあまり売れていない頃の録音。(モントリオール交響楽団就任前)いずれヴァイオリンの壮絶な技巧が華々しく、息つく間もなく歌い続けて、それはまるでイタリア・オペラのアリアのよう。伴奏は「ド・シャーン」「ズン・チャチャ」の連続、あまり難しいことは考えずにソリストの妙技に聴き惚れるべき作品でしょう。ソロもオーケストラもかっちりとていねいに、曖昧さのない技巧と表現をたっぷり堪能いたしました。「ラ・カンパネルラ」は有名なLisztの旋律が最終楽章にやってくるもの。(22:01-5:59-9:40/14:56-7:06-8:57)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
とうとう9月に入って台風は微速前進に迷走真っ最中。今朝は東海地方に抜けたとか、勢力は弱めても雨には要注意だそうです。九州四国はもちろん、東日本にも甚大なる被害を与えて、こちら大阪辺りは風もなく、朝から昼くらい迄しとしと降ったのみ。洗濯物は室内干し、たいしたことはありません。夕方には青空も出ました。前夜エアコン入れて寝たのがよろしくなかったみたいで、朝から頭痛がひどく、ストレッチもYouTubeエアロビクスもサボりました。終日ほとんど居眠り、ちょっぴり昼寝のつもりががっつり眠ってしまいました。一ヶ月経ってまた風邪?微熱もあるような感じ。本日はこれから午前中、天気がよろしいうちに市立体育館へ出掛けようと思うけれど、体調最悪、肩はばりばり。昨日は300歩程度、喰っちゃ寝の結末は67.6kg+400g最悪。
兵庫県斎藤元彦知事の話題、おねだりがどうのとかヘンな方向のことばかり取り上げられているけれど、内部告発を潰したというのが最大の問題でしょう。なかなか粘り強く開き直ってここまで頑張っていただくのは、世評を醸造させるに充分な時間。たいていなにか事件があれば「不徳の致すところ」とかなんとか、さっさと辞めてウヤムヤになる〜そんなパターンが多い中、これは見上げた根性、とことんギリギリ迄頑張って欲しい。自分は特別な存在と信じ切って空気は読めないんでしょう。仮に今回の件を乗り切っても「次」はありませんよ。維新も対応を誤って、箕面市長選の現職Wスコア敗退を見て初めて動き出して、これは悪手の典型でした。ほか、自分は絶対見ない(一度も見たことはない)24時間テレビとやら、台風接近中やす子のマラソン強行もなんだかなぁ、これもちょっと似ている。ことしはオトナの事情?に実施したけれど、来年はいかがでしょうか。いずれ場末の引退爺(=ワシ)がつぶやいても屁の突っ張りにもなりません。
Shstakovich 交響曲第5番ニ短調〜スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/ミネアポリス交響楽団(1961年)・・・Mercury録音は低音も効いて現役水準。昔から有名な録音だけど、初耳でした。どなたかが「干物のような演奏」と評していて、これはぜひ聴いてみなくっちゃと思ったもの。この方は魚嫌いなのか、それとも干物の美味さを熟知されている方なのかは不明。第1楽章「Moderato - Allegro non troppo」 速めのテンポ、例の勇壮な主題はかっちりとしてドライなフレージング(この辺りが干物所以か?)こんな辛口表現は聴いたことはない。オーケストラのアンサンブルは優秀に集中力の高いもの。(14:18)第2楽章「Allegretto」ノリノリのスケルツォはシニカルにユーモラスなレントラー。ここはヴィヴィッド前のめりな勢いにクールな視点も感じさる生真面目な表現でした。(5:21)第3楽章「Largo」は金管抜き、フクザツな弦主体による静謐哀痛の緩徐楽章。ここもテンポは速め、ニュアンスを込めたフレージングはサラサラと流れます。クライマックスは切迫感溢れて、やがて沈黙に収束します。(13:41)第4楽章「Allegro non troppo」ここは予想外に通常テンポに始まって、クライマックスに向けてテンポ・アップ。キレのあるフレージングは続くけれど、ラストやや軽量に落ち着かぬ感じ。アンサンブルの緊張感は最後迄維持され、オーケストラの技量も高いと感じました。(9:23)
Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜イーゴリ・ジューコフ/ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立交響楽団(1963年)・・・Igor Zhukov(1936ー2018露西亜)による演奏はたしかLP時代に聴いた記憶がありました。ややオフ・マイクに色気のない散漫な音質だけどまずまずの臨場感と解像度、豪快剛直だけどいつもの独墺系Brahms風重心の低いタッチに非ず、ピアノ・オブリガート付き交響曲とされる巨大な協奏曲は、粗野な風情に茫洋として乾いたタッチには集中できない感じ。音質印象かなぁ。技術的な不満はありません。(17:47-9:12-12:19-9:04)
Mozart ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491〜ドミトリー・ヴァシキーロフ(p)/アレクサンドル・ガウク/ソヴィエット国立放送交響楽団(1958年)・・・Dmitri Bashkirov(1931ー2021喬治亜)の録音は少々音質が落ちて曇りがち。かなり速めのテンポに緻密なタッチ、しっかりとしたテクニックだけど落ち着かない第1楽章「Allegro」、第2楽章「Lahghetto」は淡々としてなかなかの濃密なアクセント、第3楽章「Allgretto」哀しみを湛えた変奏曲、ここも速めのテンポに劇的強靭な集中力表現でした。(12:42-8:03-8:30長い拍手有)