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音楽日誌

萩、松陰神社入口
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2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日土曜、最高気温33度Cはマシなのか、午前中は曇って市立体育館往復時には30度Cに届かないから、さほどに日差しは苦痛ではありません。前夜就寝時左腰奥に鈍い痛みが・・・これは・・・(かつて持病であった)尿路結石?あれはいちど発症すれば七転八倒!不安に感じているうちに幸い眠ってしまって、途中覚醒時には痛みは消えておりました。しかし、どうも二度寝も出来ぬ中途半端な睡眠不如意、体調は優れません。ストレッチとYouTubeスワイショウを済ませて朝一番出掛けたけれど、左膝もやや調子よろしくない。トレーニング・ルームは平日週末両常連に混んで、筋トレマシンは満杯状態、なんとか順不同にいつものMyメニューこなしてエアロバイクは断念して帰宅いたしました。そろそろ季節の変わり目なのかなぁ、体調管理が難しい。昼夜ちゃんと喰って今朝の体重は65.95kg▲250g。ようやく65kg台に戻しました。

お嫁さんと孫が帰省中なので本日息子と梅田駅前ビル地下で待ち合わせて昼酒の予定。介護続きの女房殿の慰労の意味もあります。

そして昼からワールド・バレー男子対土耳古戦は予想外の0-3完敗。相手の強烈なサーブに攻められ、高い攻撃とブロックに阻まれなす術なし。橋藍はまったく活躍の場面を見せられませんでした。残念。なんとか調子を立て直して、予選リーグ2位でも良いので乗り切ってほしい。

「音楽日誌」は自分なりに聴いた音楽のコメントを順繰り毎日掲載しているけれど、以下、本日敗北宣言
引退後のヒマな生活に音楽を拝聴する時間は充分、それでも体調がイマイチだったり、猛暑が続いたりすると集中力は途切れます。SimpleNoteに概要をメモしておいて、数日後に再聴したり関連情報を揃えたりするけど、その残骸がたくさん残る・・・ことしの夏は悪戦苦闘して、とうとう音源拝聴原稿の在庫は尽きました。残骸ばかり。

Mozart セレナード第10番 変ホ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」は1874年辺り、18歳頃の作曲。編成はob-2/cl-2/バセットホルン-2/hr4/fg-2/cb-1、管楽器とコントラバスによる名曲中の名曲。映画「アマデウス」では第3楽章「Adagio」のあまりの美しさにAntonio Salieri が楽譜を取り落とす場面が印象的に登場します。ネットに音源 を見掛ければ必ず入手するお気に入り作品、一体手許に幾種揃っているのか・・・それでも、未だカール・ベームとかフルトヴェングラー辺りの出現を待っている・・・ま、どれを聴いても「嗚呼、ステキやなぁ、Mozartは無条件幸福」そんな感慨のみ。とうとう一ヶ月ほどで4種聴いて特別なコメント不可、「これを聴きました」掲載お茶濁しすんまへん。以下、アリバイ工作。

HMG501570Mozart セレナード第10番 変ホ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」/セレナード第12番ハ短調 K.388〜フィリップ・ヘレヴェッヘ/シャンゼリゼ管弦楽団(1995年)・・・2021年に一度拝聴、古楽器演奏の技量は熟達して、目眩く管楽器の華麗な饗宴をたっぷり堪能できる・・・って、おそらく誰の演奏でも100%感動間違いなし、文句不満はないもの。
第1楽章「Largo, Allegro molto」(9:11)第2楽章「Menuetto, Trio I, Trio II」(8:25)第3楽章「Adagio」(5:16)第4楽章「Menuetto (Allegretto), Trio I, Trio II」(4:53)第5楽章「Romanza (Adagio, Allegro, Adagio)」(7:25)第6楽章「Tema (Andante) con variazioni」(9:45)第7楽章「Rondo (Allegro molto)」(3:37)
ハ短調 K.388は弦楽五重奏曲第2番ハ短調K.406 (516b) と同じ旋律。
第1楽章「Allegro」(7:05)第2楽章「Andante」(4:33)第3楽章「Menuetto in canone」(4:03)第4楽章「Allegro」(6:16)

Amadeus AMP-014-2 Mozart セレナード第10番 変ホ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」〜カルロ・デ・マルティーニ/アッカデーミア・リッタ(2005年)・・・伊太利亜AmadeusレーベルからMozartのセレナーデCD6枚分の録音を出して、これはCarlo De Martiniが自ら創設した古楽器アンサンブルらしいけど、情報はなかなか探せません。あまり器用な演奏じゃないけど、それで作品の魅力は寸分も変わらない。
あまり関係ない話題だけど、BRL92884サイト内検索から偶然Mozart ヴァイオリン協奏曲集(ジュリアーノ・カルミニョーラ(v)/旧録音1997年)の伴奏がカルロ・デ・マルティーニ/イル・クァルテットーネであることに気付きました。これはけっこうお気に入りの演奏、幾度も聴いていた記憶もありました。伴奏はラフで荒削りだったはず。
第1楽章「Largo, Allegro molto」(9:57)第2楽章「Menuetto, Trio I, Trio II」(9:28)第3楽章「Adagio」(5:29)第4楽章「Menuetto (Allegretto), Trio I, Trio II」(4:57)第5楽章「Romanza (Adagio, Allegro, Adagio)」(7:15)第6楽章「Tema (Andante) con variazioni」(10:31)第7楽章「Rondo (Allegro molto)」(3:28)

Brilliant BC96463 Mozart セレナード第10番 変ホ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」〜イ・ソリスティ・デッラ・スカラ(2023年)・・・Brilliantのディヴェルティメント・セレナーデ・マーチ・舞曲全集を未だCDに所有しているのは、外箱のないスリーブのみを激安で入手、処分しようがないため。そこに大好きな「グラン・パルティータ」はアレクサンダー・シュナイダー/ヨーロッパ室内管弦楽団(1988年)の音源が採用されておりました。こちら新しいBrilliant音源には「イ・ソリスティ・デッラ・スカラ」(スカラ座のメンバー/モダーン楽器)の新しい録音に変わっておりました。ま、大好きなお気に入りの作品だから、たいていどんな演奏でもたっぷり作品を堪能できるんだけど、これは頭抜けた躍動と軽妙、低音をあまり強調せず、コントラバスはあまり目立ちません。
第1楽章「Largo, Allegro molto」(9:06)第2楽章「Menuetto, Trio I, Trio II」(8:57)第3楽章「Adagio」(5:05)第4楽章「Menuetto (Allegretto), Trio I, Trio II」(4:48)第5楽章「Romanza (Adagio, Allegro, Adagio)」(6:25)第6楽章「Tema (Andante) con variazioni」(9:26)第7楽章「Rondo (Allegro molto)」(3:21)

BRILLIANT 99315 Mozart セレナード 変ロ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」〜アレクサンダー・シュナイダー/ヨーロッパ室内管弦楽団(1985年)・・・こちらも聴いておきました。COE Recordsとやらの録音とのこと。ヨーロッパ室内管弦楽団は上手いけど、音色がつまらんと感じて、これはヴェテランAlexander Schneider(1908-1993立陶宛→亜米利加)統率によるヴィヴィッドな演奏を堪能できました。音質も良好。
第1楽章「Largo, Allegro molto」(9:56)第2楽章「Menuetto, Trio I, Trio II」(9:21)第3楽章「Adagio」(5:15)第4楽章「Menuetto (Allegretto), Trio I, Trio II」(5:08)第5楽章「Romanza (Adagio, Allegro, Adagio)」(9:11)第6楽章「Tema (Andante) con variazioni」(9:39)第7楽章「Rondo (Allegro molto)」(3:31)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

世間では連休とか、毎度のことだけどこちら年中連休なのでその有り難味が減っております。お嫁さんは孫二人連れて天草の爺婆のところに帰ったそう。昨日「東京方面では大雨とか」〜そんなノンビリとしたことを書いたけれど、テレビ報道を見たらとっても凄い雨量だったみたいで交通機関にも影響が出ておりました。こちら、朝一番にゴミ出しに外に出たら涼しかったけれど、朝8時くらいにはもう強烈な日差しがやってきて、ストレッチとYouTube体操時にはエアコンが必要でした。週末は婆さん(95歳)デイサービス経由弟宅へ、女房殿は戻るから夕食が必要、野菜を入手しに最寄りのスーパーにウォーキングしました。昼過ぎ、ちょっと曇ったのと風が出てきてちょっぴり過ごしやすくなりました。久々、ちょっと贅沢な食材に夕食調理。夜半に雷が鳴ったけどちょっとは降ったのか。今朝の体重は66.2kg微増中(涙)

本日は昼過ぎからワールドバレー男子予選対土耳古。格下とは云え油断禁物。妹の敵(かたき)を兄・石川は取ってくれることでしょう。選出メンバーは馴染みばかり、大塚も無事復活しております。(富田が外れておりました)

世間ではスマホ中毒は多いみたいで、筋トレ中に頻繁に覗いたり(その時間のほうがむしろ長い)歩きスマホも、違反なはずの自転車運転中の使用も見掛けぬ日はないほど。ま、中毒だからねぇ、ガマンできんのでしょう。クルマ運転中はぜったいにあきまへんで。けっこう停車中の運転手は眺めてますよ。
最近のニュースに「若い世代はコンピューターのキーボードが使えない」とあって、それは自分がお仕事引退かなり前より気付いておりました。大学在学中にWordは使ってもExcelは使ったことはない、そんな声もありましたっけ。自分はAccessも使っていたから、それをちょっと自慢して煙に巻いていたもの、それもお仕事引退以来使用機会皆無、すっかり忘れつつあります。

いまやコンピューターでの【♪ KechiKechi Classics ♪】更新はボケ防止、文書を考えて指先使い、ノーミソ鍛錬のつもり。
この12月で激安1,100ほど/月(きっと早晩値上げがあることでしょう)My ToneMobileは丸5年、しぶとく稼働中(型落ち専用機種は無料)。使用頻度は少ないし、一番心配なバッテリーも未だ1日半は保つから大丈夫。OSとアプリの関係で不自由を感じるほどに使い込んでもおりません。電気製品には当たりハズレがあって、女房殿は自分より2−3年前よりスマホ利用開始して、既に4代目ですよ、利用頻度は高いだろうし、かなり乱暴な使い方、落下させてしまったこともあったようです。

Capriccio C8087Bruckner 交響曲第8番ハ短調(第1稿/2022年ポール・ホークショー校訂版)〜マルクス・ポシュナー/リンツ・ブルックナー管弦楽団(2022年)・・・いままでの第1稿録音は1972年ノーヴァク版だったそうで、それは微妙に細部あちこち違う・・・んなこと云われても、自分にはネコになんとやら、ほう、そうでっか状態。専門筋の方々には恥ずかしいリスナー。三管編成にホルンは8本、ティンパニにトライアングル、シンバル、ハープは三台という巨大なる編成。もちろん編成だけじゃなく、全曲中屈指のスケールを誇る巨魁な作品。
緻密であり正確、ずいぶんスッキリとしたフレージング、情感を煽らぬ知的にクールな表現。オーケストラには剛直なパワーは期待できないけれど、軽快に素直な響き、金管は牧歌的な音色でした。
第1楽章「Allegro moderato」なるほど記憶にある通常版とはまったく違うし、かつて聴いた初稿とも印象がかなり違うのは、重厚長大ならぬオーケストラの爽やかな見通しのよろしい響き、壮絶な詠嘆を引きずらぬ表現のせいでしょう。ラストは消え入るように終わらず、金管の壮絶な叫びのうちに締め括ります。(15:51)
第2楽章「Scherzo. Allegro moderato」Bruckner交響曲のキモであるスケルツォ楽章。ここのリズムもいつものイメージからずいぶんと軽量に感じて、凄みは足りないけど、軽快爽快にノリがあるもの。トリオは夢見ような場面にハープが登場しません。(14:23)
第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend」天国的な安らぎを感じさせる緩徐楽章。弦の音色に洗練とか陶酔には足りぬ誠実な演奏。詳細きっとあちこち通常版と違うのだろうけれど、20分過ぎより馴染みのないフレーズにいくつか気付きました。(27:26)
第4楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」金管先頭に圧巻のラッシュを見せる壮絶な週楽章。その肝心の金管にはパワーや厚み、個性や色気が足りないけれど、仕上げはていねいに落ち着いてクール。ティンパニと金管の壮絶な叫びもテンポ・アップをあまり強調しない。コーダの姿もいつもとちょぴり違って、アンサンブルにも破綻はなく立派な仕上げでした。美しい場面はたくさんあって、ラスト堂々とテンポを落としてクライマックスを迎えるけれど、行き詰まるような緊張感と感動にはたどり着かぬ感じ。(24:24)

ALPHA289 150-168Gershwin キャットフィッシュ・ロウ 〜歌劇「ポーギーとベス」からの組曲 /サマータイム(Summertime)/シュトラウスに倣って(The Show is On: By Strauss)/パリのアメリカ人/恋した人は(The man I love)/あの人は行ってしまった(My man is gone now)/アイ・ガット・リズム/ラプソディ・イン・ブルー(バルト・ファン・クラーネヘム(p)スタインウェイ1906年製)〜クレアロン・マクファドゥン(s)/ジョス・ファン・インマゼール/アニマ・エテルナ・ブリュッヘ(2017年ライヴ)・・・らしからぬ演目は「20世紀前半のアメリカにあった金管楽器」+「弦楽器にもガットだけでなく慎重に金属弦を交え」た演奏とのこと。あまり器用じゃない魅惑のサウンド。Jos van Immerseel (1945-白耳義)は2024年にアニマ・エテルナより解任されたけれど(パワハラ?)残された録音は拝聴すべき立派なものが多いと感じます。
「キャットフィッシュ・ロウ」組曲は著名なオペラから誰でも知っている名旋律を集めた組曲(arr. S. Bowen)。尖り過ぎぬ金管、ジャンキーなリズムに安っぽいピアノはクラーネヘムではない?ドラムやバンジョー、ドラムや鐘も入って愉しさ連続。上品にマイルド、味わいはあるけれどちょっとおとなしい、ノリの足りない欧州風Gershwinか。
Catfish Row(6:50)Porgy sings(5:42)Fugue(1:59)Hurricane(4:39)Good Mornin' Sistuh!(8:39)
Claron McFadden(1961-亜米利加)は歴史的なオラトリオのみならず、現代作品にも参加しているそう。ヴィヴラートも硬質なクラシックに非ず、セクシーにコケティッシュな高音でした。
Summertime」はさきほど「Catfish Row」にも登場した一番人気旋律、哀しい子守唄。(3:26)The Show is On: By Strauss」これは優雅なワルツ、「こうもり」へのオマージュだったんですね。(2:37)
「パリのアメリカ人」は2007年のライヴ録音が別途存在して、それとは別録音らしい。亜米利加人お上りさんが、大都会・巴里の喧騒に翻弄されるウキウキ感がステキな作品。なんかとってもノンビリとして素朴、噛みしめるような風情、聴き馴染んでいるほかの演奏には、もっとキレッキレにスタイリッシュな勢いがありましたっけ。ラストあたりなんとも憂鬱なスウィング風情は聴きもの。(20:52)
再びマクファドゥンさん登場して、端正に上品な色気ある声を披露してくださいました。心に染みる旋律が続きます。「The Man I Love」ラストは超高音。(4:39)My Man is Gone Now」これも誰でも知っているノリノリの旋律。(4:14)
そして一番人気「Rhapsody in Blue(arr. F. Grofe and P. Whiteman)はジャズ・バージョン?らしいけれど、響きの薄さは感じさせないけっこうな厚みにファンキーな旋律・リズムが浮き立ちます。Bart Van Caenegem(1975-白耳義)は初耳、作曲当時のピアノの味わいある、ちょっぴり素朴な音色に装飾音や聴き慣れぬフレーズがいっぱい入ったピアノのテクニックはキレッキレ。(18:27)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

東京方面では大雨とか、こちら昨日の雨は朝一番けっこう降っていたけれど、ストレッチとYouTube鍛錬済ませて体育館へ出掛ける時には上がっておりました。地面や草むらはけっこう濡れていたけれど、途中の疎水はさほどに水量は増えていないし、先日かなり水浸しだった運動公園の野球場もぬかるんだ程度。トレーニングルームはいつもの常連メンバー揃って、いつものメニューをこなしました。雨のせいか明らかに気温はいつもの威力は失って曇り、昼辺りから晴れても最高気温は30度C止まり、これならエアコンなし、夜はもちろん扇風機のみで過ごせます。帰宅して洗濯物を外に干したけれど、夕方完全に乾きません。また、本日明日以降は猛暑は戻ってしばらく続くらしい。本日も昼から雨との予報だけど、ほんまに降ってくれるでしょうか。今朝の体重は66.15kgほぼ変わらず、65kg台に戻せない。

8月度のビール出荷は前年8%減なんだそう。家庭用は4月の値上げからの買い控え、業務用は暑すぎるから居酒屋に出掛けるのは億劫やろなぁ、わかりますよ。
「天下一品新京極三条店にて虫混入。営業停止へ」との報道。最近健康とダイエットを鑑みて、ラーメンは年に2−3回の特例に自粛しております。「天下一品」は若い頃よりお世話になって、彼(か)のこってりとしたスープは大好きでした。昨今あちこちチェーン店に虫混入の話題はありがちだけど、「新京極三条店」は京都に出掛けるたびお世話になった馴染の店、やがて営業再開は叶うのでしょうか。東京方面は閉店が続いているとの話も伺って、なんとかこの危機を乗り越えてほしいもの。

前日の流れ
MCA MCAD2-9818A(Westminster原盤)Mozart 交響曲第36番ハ長調 K.425「リンツ」/交響曲第37番ト長調 K.444/交響曲第38番ニ長調 K.504「プラハ」〜エーリヒ・ラインスドルフ/フィルハーモニック・シンフォニー・オブ・ロンドン(1955年)・・・Erich Leinsdorf(1912-1993墺太利→亜米利加)による、おそらくこれが史上初のMozart交響曲全集録音(旧全集)。当時40歳そこそこだったんですね。25年ぶりの再聴。オーケストラはロイヤル・フィルの変名なんだそう。ほぼM.Haydnの作品である交響曲第37番ト長調(交響曲第25番ト長調P.16)が意外と珍しい録音となります。その後、カール・ベームを先頭につぎつぎと音質状態のよろしい全集が出現したから、これはほぼ資料的価値に至ったでしょう。音質は低音もしっかり効いてかなり状態はよろしい感じ。LP収録の都合か、全曲繰り返しを実行せず、どれも速めのテンポ、素っ気なくも即物的に乾いた表現は、あまり昔を感じさせぬもの。
明るくストレートに開放的なハ長調交響曲K.425「リンツ」は2-ob/2-hr/3-tp/2-fg+弦+ティンパニ、堂々たる古典的二管編成。淡々と飾りもなく疾走して、スケールを強調しないもの。アンサンブルもアクセントもしっかりと勢いある演奏でした。第1楽章「Adagio - Allegro spiritoso」(7:05)第2楽章「Poco adagio」(6:15)第3楽章「Menuetto」(3:19)第4楽章「Presto」(5:15)
第1楽章優雅に陰影ある序奏「Adagio maestoso」のみMozartの作曲である、交響曲第37番ト長調 K.444の編成は、2-ob/2-hr+弦。M.Haydnの音源(序奏なし)ならあちこち拝聴可能。
快活な勢いを感じさせる第1楽章「Adagio maestoso- Allegro con spirito」はオーボエもホルンも華やかに活躍しました。(5:14)
屈託のないシンプルな第2楽章「Andante sostenuto」は意外と陰影豊か(5:08)
第3楽章「Allegro molto」は愉快に前向きな明るい歩みに終了しました。ここも陰影豊か。(3:58)
ニ長調交響曲 K.504「プラハ」は「リンツ」の編成に更に2-flが加わりました。この作品の愉悦に充ちた疾走は大好き。
第1楽章「Adagio - Allegro」堂々たる序奏が印象的に2分半ほど続いて、軽快な主部に浮き立つように突入しました。かなりノリノリ溌溂。「リンツ」ほどの素っ気なさは感じさせない。(9:48)
第2楽章「Andante」夢見るように美しい緩徐楽章は淡々とした風情に、味わいとリズムを感じるもの。(7:44)
第3楽章「Presto」そっとデリケートに軽妙なフィナーレ。快速に素っ気ない例の乾いた表現が作品風情に似合っておりました。(354)

Decca SP AK.1727Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版/1956年)/バレエ音楽「春の祭典」(1929年版/1946年録音)〜エドゥアルド・ファン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・Eduard van Beinum(1900-1959阿蘭陀)はステレオ録音が本格化する前に亡くなってしまって、結果的にそれは次代の若手ベルナルト・ハイティンクの抜擢につながりました。近現代の華やかなオーケストレーション、迫力ある金管や打楽器が映える作品だから、新しい録音で聴いたほうがよろしいに決まっているけれど、この時期としてはかなりリアル、臨場感たっぷり低音が効いた音質でした。
「火の鳥」は二管編成に縮小した短い1919年版。颯爽としたテンポ感とオーケストラの厚み、コンセルトヘボウの金管木管の魅惑の深い音色に、メルヘンな雰囲気たっぷりな演奏でした。「カスチェイの踊り」は特筆すべきノリノリ、子守唄からフィナーレへの高揚はみごとな手腕でした。。音質乗り越え、現在聴いても違和感のない、輝かしい現役の記録でした。
序奏(2:45)火の鳥の踊り(0:15)火の鳥のヴァリアシオン(1:03)王女たちのロンド(ホロヴォード)(4:33)魔王カスチェイの凶悪な踊り(4:40/経過部つなぎ有)子守歌(3:03)終曲(2:58)
「春の祭典」版のことは詳細理解不能、1929年版とはネットからの勝手な情報でした。バランス・エンジニアは名手Kenneth Wilkinson(1912-2004英国)なんだそう。異国情調たっぷりな旋律に土俗的原始的リズム躍動する名曲、先の1956年録音とさほどに変わらぬ音質水準でした。
第1部:大地礼賛
冒頭の高音ファゴット、それに呼応する木管も色気たっぷりに響いて1946年録音の分離、各パートの解像度はかなりのもの。前のめりに走らぬ手堅い推進力から微妙にテンポはアップして、時に作品にあまり慣れていないような粗いアンサンブルはむしろ、熱気を感じさせて疾走します。打楽器が少々遠いは残念だけど、アツい切迫感は充分。オーケストラは戦後すぐの混乱期でも実力を感じさせました。
序奏(3:18)春の兆しと乙女たちの踊り(3:23)誘拐(1:19)春のロンド(3:25)敵対する部族の遊戯(1:45)賢人の行列(0:39)長老の大地への口づけ(0:20)大地の踊り(1:06)
第2部:生贄(いけにえ)
冒頭神秘の弱音にも、あまり不足を感じさせぬ音質。そしてデリケートなアンサンブル。「選ばれし生贄への賛美」の打楽器爆発は少々低音不足だけど、ていねいな表情の変化、描き込み、勢いとノリは充分でしょう。ラスト「生贄の踊り」は打楽器はやや遠いけれど動きはちゃんとわかる。クライマックスへ熱気に充ちたの追い込みも文句なし。
序奏(4:00)乙女たちの神秘的な集い(2:48)選ばれし生贄への賛美(1:35)祖先の召還(0:47)祖先の儀式(3:06)生贄の踊り(選ばれし生贄の乙女)(4:46)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日も朝から日差し全開!夜遅くから雨は今朝時点、かなり降っております。少しは気温は下がるでしょうか。朝一番にストレッチとYouTube鍛錬は例の東南亜細亜女性が動き続けるエアロビクスを済ませました。
ヨーグルトに入れるキウイとかバナナが切れているのでウォーキングがてらご近所のスーパーへ。ついでに髪がボサボサになってきたので激安美容院へ三番札。前回は店長さんがあまりに上部迄短く刈り上げ過ぎて売れない老パンクロッカー風、今回担当のお姉様にその辺りのご配慮お願いしてカットしていただきました。途中、ほぼ毎日通る歩道はアスファルトに路面を抑えても雑草は力強く伸びて、ここ数日シルバー爺チームがこの猛暑の中作業、キレイにしていただきました。ご苦労さまです。ま、半年保たんでまた雑草は根性で復活することでしょう。途中覚醒が続いて、どうも睡眠の質はよろしくない。今朝の体重は66.0kg▲100g。

「不正なDNA型鑑定、7年で130件 佐賀県警が40代科捜研職員を懲戒免職」との報道。せっかく沢口靖子さんが長年育ててきた「科捜研」の信頼は地に落ちました。これから先、全国的に信頼失墜、影響は大きいと思いますよ。佐賀県警は「不適切な鑑定の一部は事件の証拠として使われていたものの、捜査や公判に支障はないと説明」とのことだけど、ほんま?誰でも疑いますよ。それだけで判決ひっくり返る可能性もあることでしょう。なんでもそうだけど、二重チェック三重チェックしますよね、フツウ。郵便局もそうだけど、狭い価値観の中で当たり前の世間的常識が通じない、独特の文化が固定されてしまうのか。日本にはそんなことがたくさんありそう。
田久保市長は予想通り、伊東市議会解散へ。要らん税金いっぱい使うのは残念やけど、注目は投票率ですよ。次の市長選も含めて、投票率はせめて60%を超えて欲しい。

Mercury SR90387Stravinsky ロシア風スケルツォ/花火/タンゴ/管弦楽のための四つの練習曲/交響詩「ナイチンゲールの歌」〜アンタル・ドラティ/ロンドン交響楽団(1964年)・・・相変わらず驚異のMercury録音。低音もしっかり効いて、21世紀に現役水準の音質でした。どれもアンサンブルをかっちり整えて、緻密な完成度でした。この辺りの作品はMyツボ、お気に入りです。
前半は小品集。ノリノリにユーモラスなリズムを刻む「スケルツォ」(3:51)儚く華やかに動的な「花火」(3:57)「タンゴ」は、それらしからぬ4/4拍子リズム。もともとピアノ曲をcl-4/bcl-1/tp-4/tb-3/g-1/v-3/va-1/vc-1/cb-1に編曲したものだそう。(3:35)
「四つの練習曲」もピアノ作品からの編曲らしい。村祭りの笛っぽい風情がシンプルに繰り返す「Danse」(0:53)調子外れ素っ頓狂なリズムを刻む「Excentrique」(2:05)「Cantique」は妖しい静謐な囁き(3:47)「Madrid」西班牙のリズムに祭りの情景を連想させました。(2:44)
「ナイチンゲールの歌」は歌劇からの交響詩(1919年初演はアンセルメ)。中国風旋律が色彩豊かにヒステリックかつ無機的、爽快に暴力的な響き。「機械仕掛けのうぐいす」は劇中では日本製なんですよね。ここが「ナイチンゲールの歌」題名の由来でしょう。ロンドン交響楽団は絶好調、洗練された響きだけれど、鳥の声のトランペット、フルート、ヴァイオリン・ソロはあまり際立たない感じ。「中国の宮殿の祭」(2:21)「中国人の行進」(3:30)「二羽のうぐいす(本物のうぐいすと機械仕掛けのうぐいす)」(3:44)「中国の皇帝の病気と回復」(12:03)

PHILIPS 422 502-2Mozart メヌエット ハ長調K.409(383f)/Adagio Mastoso ト長調K.444(258a)/交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」(1980年)/交響曲第39番 変ホ長調K.543(1978年)〜ネヴィル・マリナー/ジ・アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ・・・マリナー/アカデミーによるPHILIPS交響曲全集録音より。この辺りがこの組み合わせの最盛期だったと感じます。巨匠時代の重厚長大に非ず、常識的なバランス感覚に溢れた演奏は、快活なリズムを刻む古楽器時代にはちょいと影が薄くなったかも。久々の拝聴印象はオーソドックスな薄味?それも悪くない感じ。
メヌエット ハ長調K.409(383f)は初耳だったかも、そう思ったらラインスドルフ/ロンドン交響楽団(1975年)をかつて聴いた記録が・・・まったく記憶なし。編成は 2-fl/2-ob/2-fg/2-tp、ティンパニ、弦。堂々たる立派な歩みに木管が歌い交わすトリオも優雅な名曲でした。(6:15)
Adagio Maestoso in G」は交響曲第37番ト長調(M.Haydnによる)の序奏として作曲されたもの。これはラインスドルフによる貴重な録音が存在します。(1955年/なぜか当時交響曲第37番へのコメントが抜けている)神妙に荘厳、優しい風情は主部への期待を高めてあっけなく終わりました。(1:49)
Mozartの交響曲中一番気に入っている「プラハ」。編成は先のメヌエット ハ長調と同じ。
第1楽章「Adagio - Allegro」重厚さを強調しないすっきりとした序奏から、軽快な愉悦に充ちた主部も爽やかに力みがないもの。おとなしくオーソドックな風情のまま、躍動と熱を加えました。提示部繰り返し有、美しくも輝かしい、デリケートな旋律は幾度でも聴きたいもの。(14:12)
第2楽章「Andante」優雅に陰影豊かな暗転もある魅惑の緩徐楽章も淡く、柔らかいフレージングでした。(9:05)
第3楽章「Finale (Presto)」は肩の力が抜けた軽妙な躍動に、夾雑物のない素直なフィナーレ。木管の響きは夢見るように美しい。(5:58)
変ホ長調交響曲K.543の編成はオーボエが抜け、代わりにクラリネットが入る2-fl/2-cl/2-fg/2-tp、ティンパニ、弦の編成。こちらアナログ録音?ちょっぴり音の鮮度が落ちるように感じるのは気のせいでしょう。
第1楽章「Adagio - Allegro」堂々たる序奏にも抑制を感じさせて力みはない。提示部はもちろん繰り返して、主部は晴れやかに優雅な3/4拍子のリズムに疾走します。ここの木管も文句なし。(10:53)
第2楽章「Andante Con Moto」弦のデリケートな主題に、わずかにスウィングを感じさせる緩徐楽章。ロ短調の第2主題の陰影対比も効果的でした。(8:12)
第3楽章「Menuetto (Allegretto)」ここは快活ヴィヴィッドなリズムを刻む舞曲。トリオはクラリネットとフルート絡み合って、ここがいちばん有名かも。やはりここも木管は絶品!ここの飾らぬ旋律は若い頃、その魅力を理解できませんでした。(3:59)
第4楽章「Finale (Allegro)」軽快に快く疾走する弦の細かい旋律、それに木管が呼応して陰影豊かなフィナーレ。徐々にムリなく熱を加えて締め括りました。(5:36)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

またまた気温上がってますね。相変わらずの日差しに洗濯物がさっさと乾くのは嬉しいけれど、こちらはどうにも雨が少ない。明日はちょっと降るとの予報だけど、アテになりませんよ。どうも眠りが浅い日々が続いて、朝はいつもどおり早朝覚醒、ストレッチとYouTubeはスワイショウ実施して、市立体育館を目指したけど、とにかくアツい! トレーニングルームは常連メンバー・マイナスαに空いておりました。いつもどおりのメニューを消化して厳しい日差しの中、とぼとぼと帰宅いたしました。そして洗濯実施。今朝の体重は66.1kg+400g?残念だったけれど、昨日運動後の定例血圧は最高132、まずまず。この調子を維持したいものです。

昨日の心拍数140-150-160-180!の件。もう5年以上前、初めてコロナ・ワクチン接種したあとに心拍数に異常を感じて「上室性期外収縮」と診断されました。大学病院に数度診断を受けて問題なしと判定されました。ネットに情報を調べると「多くの場合は心配のない良性のもので、健康な人にも見られることがあります」とのこと。当時主治医は「コロナ・ワクチンとは関係ない」と云っていたけれど、数年後そういった事例は報道されるようになりました。
今回はどうなのか。隔日にエアロバイク(トレッドミル)15分実施して、ま、負荷はあまり掛けていないけれど、心拍数の上がり方は常識的なもの。異常はみられません。ところが・・・帰り道、炎天下を歩いていると150-160と上がってきました。心拍数異常な上昇はいつも炎天下ウォーキング、これってもしかして安物スマートウォッチの熱暴走ですか?だから前日、業務スーパーに一度涼んだあとの心拍数表示は正常だったのか。

OEHMS OC472Messiaen トゥーランガリラ交響曲〜アレクサンダー・ソディ/マンハイム国立劇場管弦楽団/タマラ・ステファノヴィッチ(p)/トマ・ブロシュ(オンド・マルトノ)(2019年)・・・Alexander Sody(1982-英国)も、マンハイムの歌劇場の管弦楽団も、もちろんソリストも初耳。1946年初演(レナード・バーンスタイン)三管編成だけど、ピアノはもちろんオンド・マルトノ、鍵盤式グロッケンシュピール、チェレスタ、ヴィブラフォン、チューブラーベル+8人の打楽器奏者が多種多様な打楽器を操って、弦も大人数指定される〜これは生演奏を経験して、その思いっきり壮麗に宝石箱をひっくり返したようにデーハー、怪しい響きの名曲を身体で経験しておりました。開演前に初めて姿を見るオンド・マルトノを舞台前から眺めに行きましたっけ。ピアノは壮絶な動きを見せて効果的でした。
新ウィーン楽派の巨魁だけれど凝縮された風情とは異なる、開放的な風情を堪能できる新しい録音。ゆったりとした「愛」の場面の官能的な陶酔最高。オーケストラの響きや技量を危惧したけれど、意外と厚みのあるしっとりアンサンブル、金管のパワーにも予想外に不足を感じさせない。ピアノの切れ味、オンド・マルトノはそんなに奏者はいなだろうからきっと名人、ソディの統率にも不安なところはありませんでした。ラスト迄クリアな響きを堪能いたしました。
第1楽章 「Introduction (序章)」(6:26)/第2楽章 「Chant d'Amour I (愛の歌 I)」(8:29)/第3楽章 「Turangalila I(トゥーランガリラ I)」(5:14)/第4楽章 「Chant d'Amour II(愛の歌 II)」(11:16)/第5楽章 「Joie du Sang des Etoiles(星たちの血の喜悦)」(6:43)/第6楽章 「Jardin du Sommeil d'Amour(愛のまどろみの庭)」(11:12)/第7楽章 「Turangalila II (トゥーランガリラ II)」(3:59)/第8楽章 「Developpement d'Amour(愛の敷衍(ふえん))」(12:10)/第9楽章 「Turangalila III(トゥーランガリラ III)」(4:27)/第10楽章「Final 終曲」(8:27)

Decca 028948409617R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」/交響詩「死と変容」(1960年)/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」(1959年)〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル・・・1960年頃英DECCAに録音したカラヤンのR.Straussは他「7つのヴェールの踊り」「ティル・オイレンシュピーゲル」が存在します。駅売海賊盤の「ツァラ」との組み合わせ作品の記憶もないけれど、おそらくはLP板起こしの音源はオフ・センターっぽい音揺れ、音質はいまいちにがっかり。Herbert von Karajan(1908-1989墺太利)はベルリン・フィルとR.Straussをレパートリーの中心に据えて、録音も多い。やがて数十年、この音源とは疎遠になっておりました。これはPro-Ject Audio Systems(2019年)とやらLPからの音源、オーディオ関係は専門外なので自信はないけれど、CD音源に感じた高音のヒスは消え、高音は伸びないけれど全体にしっとりとして落ち着いた音質に仕上がりました。ウィーン・フィルのサウンドを堪能いたしました。
当時50歳代の壮年の気力に溢れて、元気いっぱいパワフルに躍動する「ドン・ファン」、ホルンのテーマは痺れるような音色、厚みのあるウィーン・フィルの響きと勢いに魅せられました。(16:57)
入念な詠嘆の描き込みたっぷり表現な「死と変容」。おそらく若い頃だったら、こんな思わせぶりな雰囲気は耐えられなかったことでしょう。オーケストラのパワフルな響き、劇的なティンパニに乗せて「死」との戦いは圧巻の雄弁、やがて弦による清涼な「浄化(変容)」に至って、ここも揺れ動いて、追い込んで洗練された緻密な表現!(23:43)
そしてSF映画に採用されて一躍名を挙げた「ツァラトゥストラ」。恥ずかしいけれど、この作品幾度聴いても「ようワカらん」のです。あまり云々考えんでも四管編成オルガンも入る壮麗なサウンドを堪能すればよいでしょうか。いろいろ聴いて正直「どれもそれなりに立派やなぁ」と感じ入るばかり、自分なりの嗜好表現を見いだせぬ作品。久々の拝聴はもちろん音揺れもなく、音質的にはつや消しにハデさもなく、奥行き低音も充分。ウィーン・フィルの色気ある優雅なサウンドを堪能いたしました。オーケストラを自在に操る〜というより、いつの間にか流れに乗せていくカラヤンの手腕はみごと。
Einleitung(導入部)ものものしいオルガンの低音はしっかり(1:42)/Von den Hinterweltlern(世界の背後を説く者について(3:36)/Von der grosen Sehnsucht(大いなる憧れについて)そうかぁ、この壮麗な弦の静かな旋律サウンドは「憧れ」だったのか(1:56)/Von den Freuden und Leidenschaften(喜びと情熱について)ティンパニのキレ、ホルンの豪快な響きは圧巻!(1:53)/Das Grablied(墓場の歌/2:22)/Von der Wissenschaftこの神妙な風情は学問への目覚め(学問について)(4:19)/Der Genesende(病より癒え行く者)ここに立派な冒頭再現(1:32-3:37)/Das Tanzlied(舞踏の歌)ゆったりとした浮き立つようなワルツと優雅なヴァイオリン・ソロ。やがて雄弁壮麗なクライマックスへ(741)/Nachtwandlerlied(夜の流離い人の歌)鐘?の響きはリアル。やがて沈静化して消えるようなフィナーレが・・・(4:40)
以下は別途CD音源より拝聴。高音をちょっぴり強調する代わりに、やや刺激的な音になっておりました。いずれも1960年の録音。
「7つのヴェールの踊り」急き込んだ始まりから、官能的な踊りへ。この辺りカラヤンのセクシー表現は一流です。そして圧巻の力技で押し切った感じ。(9:15)
「ティル・オイレンシュピーゲル」力技ならこちら!キレのある追い込み、ユーモラスな抑制と切迫、変幻自在な雄弁に痺れました。後半はもう金管まつり状態。(15:04)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

数日前からそうだったのか、朝気付くと蝉の声が消えております。いつまでも暑くて夏は続いているようでも、寿命が伸びるわけじゃないですもんね。日本海側は前線があって雨模様とか、こちらなかなか降らない。

前夜女子バレーはなんとか勝たせたかった!そんな悔みに夢見はよろしくない。挙げ句、深夜右脚が攣って途中目覚めました。不快な気候が続くけれど、若干熱気も力を失ってきているような・・・朝一番ストレッチとYouTube鍛錬済ませて、ウォーキング兼ねて業務スーパーを目指しました。途中、こちらに転居以来空き家だった元・やきとり屋、一時ラーメン屋がオープンして数ヶ月閑古鳥状態から閉店、それから一年以上、再び別のラーメン屋がオープンしておりました。さて、どうなるか。悪い場所ってあるんですよね、この辺りラーメン激戦地ですし、駐車場もありません。一度味見したいもの。今朝の体重は65.7kg変わらず。

途中、心拍数が140-150-160-180!どんどん上がって、別に息苦しくも、なんともないけれど、ちょっと歩調を緩めました。買い物済ませて、帰り道は110-120程度、理由がよくわかりません。どこか悪いのか、健康診断の心電図には異常はありません。帰宅してTVerにてドラマ「19番目のカルテ」最終回拝見。逮捕された若手俳優の痕跡の消し方を確認したかった。それと最近珍しい、ヘンジンやスーパードクターが出現しない良心的な医療ドラマの最終回をしっかり堪能いたしました。

岐阜県岐南町議選(定数10)セクハラ辞任した前町長の小島英雄氏(75)が第2位当選。全投票の10%くらい支持があったんですね。世の中にはなかなか変わらんこともリアルに存在するのもありがち。後藤友紀町長ガンバレ!

Hungaroton SLPX11437Bartok 管弦楽のための協奏曲/弦楽のためのディヴェルティメント/スケルツォ(交響曲変ホ長調より/ジェルジ・レヘル/ブダペスト交響楽団/1970年)〜アンタル・ドラティ/ハンガリー国立管弦楽団(1969年)・・・この人「管弦楽のための協奏曲」を幾度も録音して1952年のモノラル(ミネアポリス交響楽団)1960年(ロンドン交響楽団)そしてコンセルトヘボウ(1983年)?これはHungaroton全集に含まれる音源、あまり知られた音源ではないかも。音質は派手さのない落ち着いたアナログ風味でした。Antal Dorati(1906-1988洪牙利→亜米利加)の統率に疑念はなく、洪牙利のオーケストラのサウンドに華やかさやキレは期待できないマイルド系、アンサンブルは整って各パートにあまり弱さを感じさせない。
管弦楽の協奏曲はBartokの一番人気、わかりやすい作品。全体に素直な、ややおとなしいバランス演奏でした。
序章( Introduzione: Andante non troppo - Allegro vivace)」怪しい雄弁を強調しない、誠実にていねいな始まり。 (9:39)
対の遊び(Giuoco delle coppie: Allegro scherzando)」 茫洋として軽妙、正確なリズムを刻んで、抑制されたユーモアを感じさせるところ。(6:34)
悲歌(Elegia: Andante non troppo)」 あまり悲痛を強調せず、不気味な絶叫にならぬ「エレジー」はあくまで端正(ジミ)な表現でした。(6:42)
中断された間奏曲(Intermezzo interrotto: Allegretto)」 シニカルなユーモアを感じさせるところ。Shostakovichの引用部分の弾けるような対比は見事な表現。(4:31)
終曲(Finale: Pesante - Presto)」 冒頭の細い弦のパッセージはやや手探りから、テンポも無用に急がない。メリハリはしっかりとした統率だけど、締め括りにはややパワー不足を感じました。(9:25)
弦楽のためのディヴェルティメント初演は1940年(パウル・ザッハー)。カッコ良いハードな合奏協奏曲風。アンサンブルはかっちりとして、ハンガリー国立管弦楽団の弦は少々散漫な印象でした。
「Allegro non troppo」泥臭いリズムを刻んで推進力を感じさせるところ。(9:38)
「Molto adagio」陶酔する妖しい「夜曲」後半狂気がせり上がっていく迫力も聴きどころ。(9:19)
「Allegro assai」バロック風にわかりやすい、民族的な旋律がリズミカルに歌います。(7:30)
「Scherzo」は初耳。1902年、未完成作品なんだとか。Gyorgy Lehel(1926ー1989洪牙利)担当。明るく平易にリズミカル、ユーモラスにのんびりとした風情でした。(10:12)

VOX Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ヤッシャ・ホーレンシュタイン/ウィーン交響楽団(1953年)・・・ロンドン交響楽団との1966年ライヴは見事なものでした。同時期のウィーン交響楽団との演奏ならヘルマン・シェルヘンの異様な熱気と快速を思い出したもの。
Jascha Horenstein(1898ー1973烏克蘭→亜米利加)55歳の記録は想像(記憶?)より音質状態はまずまず。腰青据えて落ち着いて急がず、じっくり歌う風情も素晴らしい。懐古趣味や資料的価値に留まらぬ、21世紀に現役の記録。詠嘆に巨魁な交響曲は高い完成度、人生の深淵を覗かせる魂の名曲を久々に堪能いたしました。
第1楽章「Andante comodo」「大地の歌」の風情そのままにオリエンタルな旋律は穏健に、懐かしい始まり。テンポはあまり急がず、オーケストラはあまり器用ではなくて、金管の鳴りもいまいちな感じだけれど、怪しくも堂々たる貫禄と緊張感はしっかり。(29:12)
第2楽章「 Im Tempo eines gemachlichen Landlers. Etwas tappisch und sehr derb(緩やかなレントラー風のテンポで、いくぶん歩くように、そして、きわめて粗野に)」ぐっと腰を押し付けてゆったり、しっかりアクセントを感じさせる重心の低いレントラー。トリオのテンポ・アップも重厚なまま切迫感の対比も決まっておりました。ラストに向けてちょいと狂気を孕んでのテンポ・アップもアツいもの。(17:30)
第3楽章「Rondo-Burleske: Allegro assai. Sehr trotzig(きわめて反抗的に)」ここは金管に弱さを感じさせて、切迫感と暴力溢れるスケルツォはアンサンブルは乱れがち。ラストの暴力的なテンポ・アップも、そのがちゃがちゃ感が妙に危うい風情でした。(13:15)
第4楽章「Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend(非常にゆっくりと、抑えて)」詠嘆に充ちた弦はしっかり、強烈なアクセントを刻んで入魂、ホルンの呼応は決まっておりました。音質やアンサンブルの条件乗り越え、危うい緊張感を湛えて、感動的な演奏でした。(25:16)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

前日も連続夜エアコンなし。昼間はけっこう気温は上がるけれど、曇りがちのせいか、気のせいかわずかに涼しい風を感じます。日曜もいつも通り、全国あちこち突風とか大雨とか被害は出ているようだけど、こちらもう御近所疎水の水量もちょろちょろに戻りました。わずかな肩の違和感も癒えていつものストレッチ、短いYouTube体操済ませて市立体育館へ、日曜のトレーニングルームは休日メンバー常連、幸い筋トレマシンは順番通り使えて、しっかり鍛えました。帰宅して洗濯を済ませました。定期血圧計測(一日置きトレーニング後午前中)は最高134、二日前よりちょっぴり上がったけど誤差の範囲でしょう。今朝の体重は65.7kg▲500g。

スマホはリビングに置き放し、めったに着信もないけど、先日来見知らぬ080番号より2回着信有。我がスマホは050/090 ニ種類の番号があって、対外登録には050を使っているのはSMSが鬱陶しいから。家族親戚友人関係はLINE電話、090番号着信はほぼ迷惑電話に決まっております。数日前偶然充電準備している最中に050番号に着信有、市内からの番号だったので出てみたら大東市からの健康診断結果に対する運動のススメでした。既に5月検診から2-3kg減量に成功して運動継続中、ご心配には及ばぬと返答しておきました。

昼から男子バレー強化試合対伊太利亜戦第2戦目。地上波で放送するんですね、来場は壱萬人を越えてすごい人気、親善試合だからチャレンジもなくて、線審は久々に拝見いたしました。勃牙利には勝ったけれど、格上の伊太利亜には連敗、なかなか世界の壁は厚く高いことを感じました。
夕方よりワールドバレー3位決定戦。伯剌西爾は強敵。準決勝の土耳古戦第3セットはギリギリで逆転されたけれど、それが実力ですよ。エース・ガビは打てば必ず決まる!実力。第1セット第2セット簡単に取られて、もうあかん、負けた・・・諦めかけたら、第3セット第4セット粘り強く取り返して、最終セットへ。ぎりぎり競り合ってついにマッチ・ポイント迄到達!後半佐藤絶好調!だけど、幾度目からのジュースから逆転され、銅メダルなりませんでした。残念。あと1ポイントが重く、遠い。

石破さん辞任表明したらしい。だからそれが?〜みたいな感じ。タイガース優勝のほうが話題でしょう、自分はファンじゃないけど。

LP時代のデザインHolst バレエ組曲「どこまでも馬鹿な男」(ロイヤル・フィル/1961年)/東洋組曲「ベニ・モラ」(BBC交響楽団/1956年)/組曲「惑星」(BBC交響楽団/女声合唱団/1957年)〜マルコム・サージェント・・・Malcolm Sargent(1895ー1967英国)による、ちょっとマニアック+著名な作品録音、どれも時代の制約を超えて、かなり鮮明な、しっかり芯のあるステレオ。
「The Perfect Fool」は1923年に初演された一幕もののオペラなんだそう。ほぼ再演されることもなく、導入部のバレエのみが生き残ったそう。精気に溢れてヴィヴィッドに賑やかに金管もティンパニも活躍する始まりから、神秘に静謐なな風情をへ、ラスト賑やかな冒険活劇風に終了いたします。ロイヤル・フィルの金管は絶好調の高揚でした。祈り (Andante/0:55)/地の精の踊り(Moderato - Andante/3:42)/水の精の踊り(Allegro/2:31)/火の精の踊り (Allegro moderato - Andante/3:04)
東洋組曲「ベニ・モラ」はオリエンタル風味漂う優雅(アルジェリアの音楽に影響を受けたらしい)情熱のラストは興奮に充ちてノリノリの作品、そして演奏。1912年初演。BBC交響楽団の金管はロイヤル・フィルに負けていない、1956年の音質もリアルでした。第1舞曲(5:32)第2舞曲(2:55)終曲「ウル・ナイルの通りにて」(5:47)
著名な「惑星」2017年に拝聴したメモ有。四管編成+打楽器奏者5名、チェレスタ、ハープ2台、オルガン迄入る巨大なる楽器編成+女声合唱団。できれば条件の整った音質で聴きたい作品、この1957年録音は驚異的な臨場感と迫力、残響豊かな鮮度でした。カッコよくて大好きな作品だから、たいていの演奏に感銘を受け取るけれど、これはちょっと特別な完成度と感じました。
「火星、戦争をもたらす者」は5拍子の激しい戦闘のリズムを刻んで、前のめりにノリノリ。BBC交響楽団は分厚いアツい響きに絶好調でした(7:03)
「金星、平和をもたらす者」静謐に落ち着いてホルンと弦が幻想的かつ爽やか。4/4拍子と3/4拍子を繰り返すところなんだそう。こんな静かなところに録音水準はリアルに出るものです。(9:11)
「水星、翼のある使者」は剽軽にユーモラスなスケルツォ。ここは颯爽と速めのテンポがカッコよい表現。BBC交響楽団のアンサンブルはピタリと縦線が合っておりました。(3:31)
「木星、快楽をもたらす者」雄弁にカッコよいホルンに導かれた始まり、この作品一番人気の見せ場でしょう。刻々と変化するリズム、リアルな打楽器の合いの手、金管炸裂もパワフル、そして中間部の4番目の主題が最も知られて、いかにも英国風の高貴に雄弁、平原綾香ちゃんの歌でも有名でした。(7:45)
「土星、老いをもたらす者」深く沈溺するような暗鬱。重い足取りのまま金管や打楽器の怒り、激昂がやってきて、やがてそれも沈静化しました。打楽器の存在感はリアルな音質。(9:36)
「天王星、魔術師」はスケルツォ。ティンパニ4音も衝撃。「魔法使いの弟子」の影響を受けたとのこと(Wikiによる)そう云われるとなるほど、ユーモラスに大仰なリズム風情も似ております。(6:02)
「海王星、神秘主義者」はチェレスタが効いてますね。妖しい女声合唱によるヴォカリーズは消えいくよう、宇宙船から宇宙の果に放り出されたような絶望でした。(7:12)

Arte Nova Classics 74321 39108 2Mozart セレナーデ第4番ニ長調KV 203/189b/ディヴェルティメント 第10番ヘ長調K.247「ロドロン・セレナード」〜ヴォルフガング・グレーズ/ヨーロッパ・シンフォニー(1997release)・・・Wolfgang Gro"hsは1990年代に激安Arte Novaにかなりの量の録音を残したけれど、ネットに情報は探せません。名前から独墺系と類推。Europa Symphonyも同様、録音用のオーケストラか、録音場所は墺太利辺り?記憶に自信はありません。ややオフマイクに残響が多くサウンドに芯が足りない、メリハリ不足にユルいけれど、作品を楽しむには充分な存在でしょう。いったいこんな懐かしくもマイナーな音源、いったいどこから入手したファイルなのか?記憶もありません。
セレナーデ第4番ニ長調KV 203/189bはザルツブルク時代1774年の作品。編成は2-ob (2-fl)/fg/2-hr/2-tp/2-vn/va/ bs、ここでは弦の人数が多いように聴こえました。ザルツブルクの大学の終了式用と研究され、幾度も陰影豊かなヴァイオリン・ソロが活躍して華やかな風情に充たされた作品。演奏はどうにも味が薄くノリも足りないけれど、素直に淡々とした味わいがあるもの。
Andante Maestoso-Allegro Assai(5:45)Andante(6:30)Menuetto(3:24)Allegro(5:39)Menuetto(4:01)Andante(4:36)Menuetto(5:21)Prestissimo(6:30)
Andante maestoso-Allegro assai/Andante/Menuetto/Prestissimo四楽章分集めて交響曲として演奏されたり、Andante/Menuetto/Allegro三楽章分はヴァイオリン協奏曲としての録音も存在するそう。
ディヴェルティメント 第10番ヘ長調K.247もザルツブルク時代1776年の作品。こちらのほうが演奏機会は多いような印象があります。編成は2-hr/2-vn/va/bs、弦楽四重奏+ホルン2本だけど、これも弦の人数が多いように聴きました。躍動する快活闊達な旋律は優雅に爽やかだけど、どうにも押し出しメリハリが弱い。この演奏だとちょっと途中飽きるけど、それでも名曲は名曲。
Allegro(7:59)Andante Grazioso(3:51)Menuetto & Trio(4:50)Adagio(7:14)Menuetto & Trio(4:14)Andante, Allegro Assai(6:47)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風通過後、気温は下がって前夜久々エアコンなしに就寝しました。昨日は台風一過、ピーカンの強烈な日差しが戻りました。今シーズンかなりハードにエアコンは使って、我がPanasonic製はぼちぼち10年選手?健気に活動を続けてなんのトラブルもない・・・しかし!冷気の吹き出し口を覗いてみると、黒いのはカビやろなぁ、朝一番にエアコンを切って窓を開けると温度差から結露が発生するのでしょう。珍しく肩こりが気になってストレッチ入念、YouTube体操後ダイソー迄ウォーキングして、エアコン・クリーナー入手、フィルターを洗うのはもちろん(女房殿担当)吹き出し口付近のカビも入念に落としました。専門業者じゃないから清掃不十分だろうけど、それなりにキレイにしたつもり。

ついでにスーパーに寄って新米購入。ブランド的に未だ知名度は弱い福井県産華越前5kg(税抜4,280円也)さて味はいかがでしょうか。まだ、前に買ったななつぼしがちょっぴり残っているから、味見は明日以降となります。日本が世界に誇るヘルシー納豆はどうも値上がったみたいで残念。困ったものです。今朝の体重は66.2kg+550g。そんなに喰ったっけ?記憶がない。

そして夕方よりワールドバレー女子準決勝、お相手は強豪土耳古!第1セットはバルガスやカラクルトを抑えて、これは楽勝か?そう思った矢先、第2セット第3セットは圧倒的に攻め込まれて、38歳のヴェテラン・エルデムが大活躍、あっという間に大差で取られました。第4セットは流れよろしく、和田のスパイクも決まり、セット・ポイント!から追いつかれ、残念ジュースから逆転されました。1-3敗北、でもよう頑張った。本日三位決定戦に臨むけれど、相手はガビ擁する強豪・伯剌西爾!メダルへの道は険しく遠い。

DG 4811510 前日の音楽ヲタク噺ちょっぴり続編先日Boulezのル・マルトー・サン・メートル(1964年)の静謐な美しさに初めて目覚めました。その情報をあちこちネットに求めるとピエール・ブーレーズ自身の録音は5種?ほどあってWikiによると1956年最初の録音が存在するそう、聴いてみたいものだ〜そんなことを考えました。別途、ロバート・クラフトの1957年録音を入手出来(これが音質もノリノリの演奏もなかなかよろしい感じ)ムツカシい理論はわからんけど、すっかりお気に入り作品になりました。
・・・ところが、自分の分類「Modern」に「Le Domaine Musical (1956…1967)歴史的音源のファイル発見、すっかり忘れておりました〜というか、ちゃんと聴いていないのも情けない。そこにVega録音(1956年)有。早速聴いてみたけれど、音質はもちろんイマイチ、流石に未だ作品に慣れていないんやろなぁ、洗練が全然足らんし、先日聴いたガッゼローニのアルト・フルートの妙技、存在感には及ばぬ感じ。作品全貌もちょっとわかりにくい。Marie-Therese Cahn(a)/M. J. Tiberge(alt-fl)/A. Stingl(g)/A. Cavaille(打楽器)/J. Delecluse(viv)/Serge Collot(va)/P. Naudin(xylorimba)(1956年)
ちなみにそこには既に1964年録音も収録されておりました。

RCA GD 86517Bach フルート協奏曲ホ短調BWV1059/BWV35(1976年) /フルート・ソナタ ト長調BWV1039/「音楽の捧げもの」よりトリオ・ソナタ ハ短調BWV1079(1979年)/ 管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067(1976年)〜ジェイムズ・ゴールウェイ(fl)/ザグレブ室内管弦楽団/チョン・キョンファ(v)/フィリップ・モル(cem)/モレイ・ウェルシュ(vc)・・・James Galway(1939ー英国)がベルリン・フィルの首席を降りた辺りの録音。時代は古楽器に向かって進んでいた頃のモダーン楽器録音、最近はちょっと存在が薄くなって入手困難っぽい。音質は良好。
残った自筆譜の断片はわずか9小節、BWV1059はカンタータ第35番「心も魂も乱れ惑わん」のシンフォニア(自筆譜にはConcerto/オルガン・ソロ)と同じもの、所謂チェンバロ協奏曲第8番ニ短調からのフルート編曲となります。これは魅惑の緊張感ただよう哀愁旋律、おそらくはフルートによる演奏は珍しくて、輝かしい豊かな音色と旋律に違和感はありません。器楽アンサンブルも引き締まった響きでした。Moderato(5:49)Siciliano(5:22)Allegro(2:40)
フルート・ソナタ ト長調BWV1039のオリジナルは2本のフルート。ここれはヴァイオリンに置き換えておりました。ここからチョン・キョンファが参加しているのですね。ノンビリとして優雅、のびのびとして明るく牧歌的、美しい作品風情。Adagio(3:49)Allegro ma non presto(3:39)Adagio e piano(3:09)Allegro moderato(3:02)
「音楽の捧げ物」よりトリオ・ソナタ。これはオリジナル編成、これは自分がもっとも愛する旋律のひとつ。胸を締め付けるような深遠な哀しみを湛えた「Largo」から、その風情のまま疾走する「Allegro」へ、通奏低音の動きに心奪われる名曲中の名曲。Largo(5:36)Allegro(6:41)Andante(3:20)Allegro(3:15)
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067は著名な、ほの暗いフルート協奏曲。かなり分厚い響き、リズムも普天のリズムを強調しない悠々たるテンポ設定、堂々たる旧態風情っぽいけれれど重過ぎない詠嘆。これが昔懐かしいスタイルですよ。フルートの輝くような音色はけっして時代錯誤に非ず、引き締まって充実した響きが瑞々しい。ザグレブ室内管弦楽団はアントニオ・ヤニグロがぼちぼち降りる頃でしょうか。Ouverture(9:21)Rondeau(1:30)Sarabande(3:36)Bourree I-II(1:56)Polonaise - Double(3:32)Menuet(1:20)Badinerie(1:22)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風は東に抜けていったようです。多かれ少なかれ被害があった地域の方々には申し訳ないけれど、こちらには恵みの雨。久々、ご近所の小さな疎水?に大量の水流入中。前夜も寝苦しく途中覚醒に睡眠不足気味、朝から首肩(左奥)に不快感があって、いつものストレッチ+YouTubeは「超肩甲骨はがし」久々のスワイショウを実施して体調を整えました。そして傘をさして市立体育館へ、途中ペットボトル、ビールの空き缶を少々拾ってトレーニングルームは一番乗り。天候のせいか人数は少なく、ゆっくりマシンを使えました。帰り道ほぼ雨は収まっておりました。午前中は気温も上がらず、昼からいつもの強烈な日差しが戻っております。トレーニング後の血圧は128/83、ずっと正常値を維持できると良いのですが、日々経緯を見守りましょう。今朝、首肩(左奥)の不快感は継続中、肩関節の可動域に問題はありません。今朝の体重は65.65kg+50g。

本日夕方よりワールド・バレー準決勝対土耳古戦。エース・バルガスは強烈ですよ、前回抑え込んだカラクルトはリベンジに燃えていることでしょう。大苦戦予想。頑張れ、日本。

溢れ返る音源ファイルはあまりに膨大。どうせ残された人生に全部は聴けぬ量に至っております。
ほんのこども頃から現在の引退後の生活迄継続してきた(主に)Classic Musicのヲタク趣味、LP時代の記憶は鮮明、ほとんど処分済のCD時代の在庫記憶も意外と覚えているけれど、データ拝聴時代に至って記憶曖昧に至っております。それは途中データ収集方針変更して、mp3音源をかなり大量に処分したことによるもの。もうちょっとビットレートの高い音源を残して、機会があれば再入手。ある日”あって当然”聴きたいものが抜け落ちていて驚いたりは日常です。2024年7月のHDD一個お釈迦事件もありましたっけ。

ここ最近意識して音質が厳しいもの、かなりガッカリした残念な演奏など廃棄するように意識しております。若い頃は珍しいだけでも興奮していたっけ、もう良いでしょう。数日前、クラウディオ・アバドのロンドン時代、Beethovenの主要交響曲、協奏曲1984年ライヴ音源をネットより入手、2-3曲聴いて「そう悪くないけど・・・」結果全部廃棄、音質まずまずだけど、楽章ごとにファイルが分かれていないことも理由のひとつ。なにより正規のセッション交響曲全集ニ種もまともに聴けておらず、音源入手10年ほど?そちらをしっかり味わうことが優先と判断したため。

新しい音源の入手は、その関連音源再認識のチャンス、ノーミソへの刺激です。でも、整理整頓身辺整理は待ったなしと自覚しております。昨日はBachの某大物全集音源をまとめて処分いたしました。

Archive 4105251Handel 水上の音楽〜トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート(1983-84年)・・・先日モダーン楽器によるメニューインのHandelを愉しんだけれど、こちら音質もいっそうよろしいし、古楽器の軽快軽妙な躍動、サウンドとリズムを堪能できるもの。Trevor Pinnock(1946-英国)はこの時期未だ30歳代の新鋭、この時期、既にアーノンクールによる衝撃的な演奏が話題になっていたけれど(1978年)こちらもっとスッキリ爽やかに、バランスよろしい穏健なもの。ノン・ヴィヴラートの弦、金管の技量にまったく疑念はないけれど、耳目を驚かせるような特異に刺激的な突出は存在しません。馴染みの旋律を最初から最後迄、耳当たりよろしく、メリハリに不足もない。なんか、久々に心安らかにHandelらしい陽気に、愉快な旋律の躍動を堪能いたしました。
組曲第1番 ヘ長調 HWV 348/Overture(3:19)Adagio e staccato(2:14)Allegro - Andante - Allegro(7:49)Menuet(3:14)Air(3:03)Minuet(3:24)Bourree(2:08)Hornpipe(2:37)Andante(3:14)
組曲第2番 ニ長調 HWV 349/Prelude: Allegro(2:09)Alla Hornpipe(4:15)Menuet(2:54)Rigaudon(2:45)Lentement(2:03)Bourree(1:21)
組曲第3番 ト長調 HWV 350/ (Menuet)(1:07)(Andante)(1:39)Country Dance(1:29)Menuet(3:27)

NAXOS 8.550269Dvora'k 交響曲第4番ニ長調/交響曲第8番ト長調〜スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキア・フィル(1989年)・・・Stephen Gunzenhauser(1942-亜米利加)による初期NAXOS録音は交響曲全集になっておりました。かなり以前に聴いて、オーソドックス(過ぎ)なおとなしい表現、地味に鳴らないオーケーストラはあまり器用じゃない、ローカル素朴な風情がイマイチな印象を得ていた記憶有。ところが久々の拝聴は、それなりにこぢんまりとした味わいもあって、ハデのない音質もさほどに悪くはない。作品を堪能するにさほどの不足もありません。
拝聴機会の少ない交響曲第4番ニ長調は作曲者33歳の作品、二管編成、ティンパニ、ハープ。
第1楽章「Allegro」緊張感のある切迫した始まりから、優しい主題が誠実に歌います。スロヴァキア・フィルは刺激的な響きとは無縁のマイルド、キレとパワーにはちょっぴり足りない。(11:30)
第2楽章「Andante sostenuto e molto cantabile」絶品の懐かしい旋律たっぷりな変奏曲は魅惑の緩徐楽章。ホルンも弦も弱く、線は細いけれど、なかなか他では聴けぬ素直な、田舎臭い雰囲気にシミジミ。(10:52)
第3楽章「Scherzo: Allegro feroce」ちょっと俗っぽくカッコよくスウィングする行進曲風スケルツォ。パワーと推進力には今一歩。(6:29)
第4楽章「Finale: Allegro con brio」落ち着かぬ不穏なリズムから、やがて平和な旋律が歌って、やはり線の細さは感じさせました。親しみやすい旋律リズムに締め括って、ちょっと型どおり優等生的な作品か。(9:29)
交響曲第8番ト長調はDvora’k中屈指の美しい旋律を誇る名曲。初演は1890年、二管編成+ティンパニ。作品と出会いはカラヤン/ウィーン・フィルによる1961年録音。そちら圧倒的なパワーとセクシー・サウンド+英DECCAによる華麗なる音質だったから、ぐっとパワー不足におとなしい。ちょっとオモロない、というか飽きるかも。それでもオーソドックスに誠実な表現はそう悪くない。前曲に比べて長足の進歩を感じさせる陰影深い旋律の宝庫、名曲。
第1楽章「Allegro con brio」しみじみとした序奏から響きはジミを極めて、これはこれで郷愁の名旋律は味わい深いもの。フルートによる第1主題も、それに呼応してホルン先頭の金管もやはりジミ、だけど誠実そのもの。(10:22)
第2楽章「Adagio」初めてこの楽章を聴いた時には、なんやツマランとこやなぁと思ったもの。華麗なる加齢に嗜好は静かな緩徐楽章へ。冒頭の弦の主題提示から魅惑の旋律、それに呼応する管楽器もちょいとメリハリは足らんけど、ノンビリ優雅な風情も悪くないでしょう。ヴァイオリン・ソロも美しい。(10:39)
第3楽章「Allegretto grazioso - Molto vivace」本来スケルツォが配置されるところは、まるで哀愁の泣ける魅惑のスラヴ舞曲風。ここはDvora'kの最高傑作でしょう。ちょっとスケールは小さいけれど、美しい旋律は堪能できます。(5:44)
第4楽章「Allegro, ma non troppo」冒頭のトランペットによるファンファーレはパワー不足、続くチェロの堂々たる主題提示は粛々、期待の金管爆発も質実な風情にメリハリも足りないけれど、作品の味わいを損なうものでもないでしょう。(9:56)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

今朝はひさびさのちゃんとした雨。昨日は台風接近して雨予報も実際降り出したのは夜になってから。最高気温予想は30度Cだから体感、いつもよりマシだけど湿度は不快に高いままでした。女房殿は朝から入魂のお掃除、雨の降らぬうちに〜ということで洗濯も実施。買い物不足分は女房殿に前日お願いできたし、コンビニに出かけてATM操作する用事もありません。ストレッチとYouTube鍛錬は済ませたけれど、あとは身動きもせず昼寝して過ごしました。猛暑の中、外で働いたり、学んだりしている現役世代には申し訳ないけど、自分は佳き身分ですよ。前夜の興奮冷めやらぬ女子バレー対阿蘭陀戦、ハイライトを再度動画に堪能いたしました。今朝の体重は65.6kg+250g。

若手俳優が薬物疑惑で逮捕、ネット記事はその話題ばかり。現在放送中のドラマにも出演して、その後始末はタイヘン。せっかくこれからの人が薬物で一生棒に振るのやろなぁ、残念。サントリー会長が違法サプリ入手疑惑からの辞任の報道(健康サプリ売っている会社のトップは言い訳できんでしょう)ことの性格は違うかも知れないけれど、けっこう危うい薬物は出回って身近に存在するのでしょうか。亜米利加みたいになっちまうのか。
実弾発射可能な中国製おもちゃ銃とか、日本の安全神話を脅かすような事象が発生して、なにごともそうだけど、世の中の動きはどんどん変わります。ほんわかと信じていた日常が、いつのまにかアウトになっている・・・そんなことを不安に感じます。

DG 2530964Bartok 2台のピアノと打楽器のためのソナタ/Stravionsky 2台のピアノのための協奏曲/2台のピアノのためのソナタ〜アロイス・コンタルスキー/アルフォンス・コンタルスキー(p)/クリストフ・カスケル/ハインツ・ケーニヒ(打楽器)(1977年)・・・Alfons Kontarsky(1932-2010独逸)Aloys Kontarsky(1931-2017独逸)は同時代音楽の擁護者として知られたピアノ・デュオ。
Bartokとの出会いは中学生時代?自作のゲルマニウム・ラジオから流れたこの「ソナタ」(1938年瑞西初演)。たった4人による巨大な世界に衝撃を受けました。のちに管弦楽伴奏を聴く機会を得たけれど、それは蛇足に感じたもの。爾来幾星霜いろいろ聴いてきたけれど、正直なところどの演奏の個性がどうの、まったく判断は不可。音質がそれなり整っていればOKと感じます。ピアノ2台と打楽器1(ティンパニ3、シロフォン、スネアドラム2種類)打楽器2(シンバル2種、バスドラム、トライアングル、銅鑼)による硬派な作品。
「Assai lento - Allegro molto」12音階の序奏から専門筋の方は旋律を読み取るのだろうけど、自分にとってはリズムの絡み合いと強弱しか感じぬ、色彩のない音楽、これは多くのBartokに共通する感慨でした。その野蛮な緊張感、切迫感に打たれました。(13:04)
「Lento, ma non troppo」不気味な静謐を湛えた緩徐楽章。「夜の歌(セレナーデ)」と呼ばれることもあるそう。自在なピアノの呼び交わしに、幻のように打楽器が静かに木霊します。(6:07)
「Allegro non troppo」ハ調によるわかりやすい明朗な旋律から始まって、ここは打楽器が多彩に雄弁に参入して、最初のわかりやすい旋律はどこへやら、激しいリズムの遣り取りに興奮を高めて・・・やがて沈静化して名残惜しく退場していく・・・(6:26)
以下Stravinskyは2台のピアノによるもの。2台のピアノのための協奏曲は1935年初演(パリ/作曲者親子)
「Con moto」こちらのほうがBartokに比べてわかりやすい旋律、変化に富んだユーモアが楽しいもの。(6:41)
「Notturno (Adagietto)」淡々と味のあるリズムを刻んで親しみやすい。ちょっと小粋に小味にとぼけた緩徐楽章。(5:30)
「Quattro variazioni」ちょいと不気味に早足なワルツ?これがキラキラと変奏?して次々と姿を変えました。(4:42)
「Preludio e fuga」Bachみたいな表題だけど、乾いて無感情のような前奏曲とフーガが緊張感を高めました。こうしてみるとStravinskyはBartokより親しみやすい感じ。(5:10)
2台のピアノのためのソナタ初演は1944年(亜米利加)。これも硬派に非ず、平易な風情の作品。
「Moderato」ちょっとアルカイックな静謐に淡々、味わい深い始まり。(4:32)
「Theme with Variations」快活に、ちょっぴり調子外れの可愛らしい変奏曲(4:27)
「Allegretto」意外にもデリケートに淡々としたフィナーレ。(159)

Westminster MVCW14021-2Mahler 交響曲第2番ニ短調「復活」〜ヘルマン・シェルヘン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団/ウィーン・ジングアカデミー室内合唱団/ミミ・コアース(s)/ルクレティア・ウェスト(con)(1958年)・・・Westminsterによる初期ステレオ録音は時代相応の音質、セッション録音だけれどウィーン国立歌劇場管弦楽団(?)はかなり技術的に厳しく、響きも薄く、ユルく、ミスも散見されます。(ウィーン・フィルの母体なのか?それともフォルクス・オーパー?)現代の感覚ではぱっとせぬ、時にノンビリ遅めのテンポ。それでも渾身の力を込めて、入念な表情付けは印象的、巨大なる作品をそれなり堪能して感動的なクライマックスを迎えたものです。「Allegro maestoso」(24:46)「Andante moderato」(11:52)「Scherzo: In ruhig fliessender Bewegung」(12:35)「Urlicht」(6:50)「Im Tempo des Scherzo」(37:40)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

延々と続く猛暑、秋田では大雨警報、南より台風接近して大きな被害は御免やけど、九州地方では大雨とのこと。こちらもそこそこの雨量を期待したいものです。昨日昼から曇っても雨はなくて、本日は昼から降るそう。前夜寝苦しく途中覚醒して二度寝、朝食後コンピューター・オーディオ部屋にエアコン入れてストレッチ実施、YouTubeも亜米利加のお姉さんによるストレッチだったのは偶然、どうしても我流になりがちなので専門家のご指導は貴重です。そして炎天下の道中、ゴミ拾いながら市立体育館へ。途中の小さな疎水は水量ますます減っております。トレーニング・ルームは常連メンバー+バーベル愛好家多め、なんとかいつもの筋トレとエアロバイク15分こなしたけれど、例の左腕内出血部分が治らず(痛みはない)絆創膏持参は必須でした。今朝の体重は65.35kg▲350g。

途中の(既に倒産した)フナイ電気本社、トラック数台到着して、おそらく売れる設備など搬出しているのでしょう。ずっと同じ場所にあったフォークリフトも消えました(後日、別な場所に目撃)。正門周りの庭木など剪定されなくなって荒れ放題、ゴミも散らかって諸行無常を感じます。
墓場を荒らしてお供え物をいただく豪州観光客の動画がアップされ、大使館は厳重注意したそう。観光客はありがたいけれど、これだけ人数が増えると、どうしてもやりたい放題迷惑系非常識インバウンドが出現するのは避けられぬものか。残念です。クルド人の婦女暴行事件裁判も話題になって、真面目に働いている訪日外国人はその印象悪化に苦慮していることでしょう。

そして夜はワールドバレー女子対阿蘭陀戦。その前に男子バレーの勃牙利壮行試合初戦を動画に抜粋拝見。宮浦のサーブは強烈に決まって圧倒しておりました。第2試合も3-2でなんとか勝ったみたいですね。いろいろなメンバーを試したらしい。
阿蘭陀のトスは低く(でも背は高い)速く、スパイクは強烈。そしてレセプションも粘り強い。第1セット日本はサービミスも続いて押し込まれ、第2セットは奪い返し、第3セットは取られ、第4セットはまた奪い返す白熱の戦い、会場は日本への熱狂的な応援の声。和田のスパイクとサーブは絶好調の27得点、キャプテン石川も要処を締めて、相変わらず小島、岩澤の粘り強い守りも凄い。最終セット15-13で勝ち抜けて3-2勝利、準決勝へ進みました。興奮いたしました。

ERATO STU 71126Ravel ツィガーヌ(ピエール・アモイヤル(v))/歌曲集「シェエラザード」(ラシェル・ヤカール(s)/以上スイス・ロマンド管弦楽団/1986年)/連作歌曲「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」(フィリップ・フッテンロッハー(t))/組曲「クープランの墓」/組曲「マ・メール・ロワ」/亡き王女のためのパヴァーヌ(以上ローザンヌ室内管弦楽団/1977年)〜アルミン・ジョルダン・・・(写真は収録作品が少々違うもの)Ravelの名曲を揃えて、どれも雰囲気たっぷり。Armin Jordan(1932-2006瑞西)は往年の名指揮者、時代は既に息子のPhilippe Jordan(1974-瑞西)の世代に至っております。 スイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督在任は1985-1997年、アンセルメ退任後の低迷を救ったとの評価らしい。
ツィガーヌはPierre Amoyal(1949-仏蘭西)担当。ハイフェッツの一番弟子、ロマ魅惑の泥臭い旋律を正確な技巧、師匠ほどアクを感じさせぬ表現に仕上げて、美しい音色でした。(9:52)
Rachel Yakar(1936-2023仏蘭西)よる「シェエラザード」は言葉の壁を越えて、その妖しい、オリエンタルな風情がお気に入りの作品。「アジア(Asie)(9:48)「魔法の笛(La Flute enchantee)(2:52)「つれない人(L'Indifferent)(3:54)
以下、ローザンヌ室内管弦楽団に変わっても、デリケートなサウンド風情は変わりません。クールに優秀なアンサンブル。
Philippe Huttenlocher(1942-瑞西)による「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」はRavelのラスト作品なんだそう。これも言葉は理解できないけれど、筋書きは知っているし、バリトンの声は粋、セクシーでした。「空想的な歌」(2:18)「英雄的な歌(叙事詩風の歌)」(3:18)「酒の歌」(2:01)
クープランの墓」は小編成な二管編成。リアルな音質。オーボエの無窮動がステキな「Prelude」は夢見るよう(3:18)弾むようなリズムが小粋な「Forlane」(5:53)優雅に3/4拍子を刻んで陰影深い「Menuet」(4:39)快活な舞曲である「Rigaudon」に明るく締め括りました。(3:06)ぼんやり聴いているから気づかなかったけれど、オリジナルのピアノ作品とは曲順を変え「Toccata」は管弦楽化されていなかったんですね。
マ・メール・ロワ」の原曲はピアノ連弾。二管編成だけど、7種の打楽器、ハープにチェレスタも入ります。
「眠れる森の美女のパヴァーヌ」はフルートが遣る瀬ない、そっと息を潜めるような始まり。(1:47)「親指小僧」ここも静謐、オーボエとイングリッシュホルンの音色の違いはしっかり感じられるところ。ピッコロの鳥の声も思わぬ効果。(3:36)「パゴダの女王レドロネット」華やかに軽妙な躍動するところ。きらきらとしたのはチェレスタですか?(3:32)「美女と野獣の対話」4分の3拍子の優雅なワルツ。ファゴットは鼻声でした。ヴァイオリン・ソロはセクシー。(4:19)「妖精の園」おとぎ話を懐かしく締めくくるような静謐な弦、そして管楽器の色彩が参入して、万感胸に迫るクライマックスがゴージャスにやってきました。最高。(3:45)
亡き王女のためのパヴァーヌ」もピアノが原曲。管弦楽作品とは甲乙つけがたい魅惑のシンプルな旋律。二管編成+ハープ。ホルン・ソロに弦のピチカートが静かに支えて、フルートとハープがそっと合いの手。それは木管に引き継がれ、極限に抑制された弦に旋律が引き渡されました。これぞ夢見るようような静謐、緻密、淡彩な名曲!(6:12)

Exton OVCL-00600 Mahler 交響曲第1番ニ長調〜上岡敏之/新日本フィル(2016年サントリー・ホール・ライヴ)・・・上岡 敏之さん(1960ー東京)は主に独逸に活躍し、録音も意欲的に続けております。新日本フィル(2016-2021音楽監督)は軽快に引き締まってスリムなサウンド、技量や音色にはまったく不足を感じさせません。これは優秀録音。こども時代よりさんざん聴き馴染んだ作品、聴き慣れぬ副線率パートなど(弦の動きなど)際立って効果を上げておりました。青春の憧憬、峰の痛みを感じさせる名曲、フレージングは颯爽としてさっぱり系、新鮮な表現でした。オーケストラは極めて優秀。
第1楽章「Langsam, schleppend」神秘の弱音からデリケートな森の歌へ、テンポは速めにさらさらと爽やかに軽快。提示部繰り返し。湧き上がるような情感が躍動してアツいテンポ・アップ、アンサンブルは充実した響きでした。(15:31)
第2楽章「Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell」ここも前のめりに速いテンポ。一気呵成すっきりとした勢い、トリオの弦のフクザツな動きは始めて聴いたような気がする。テンポ・アップに締め括りるのは前楽章と同じでした。(6:38)
第3楽章「Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen」ゆったりと神妙な始まり、それでも停滞感や重さは感じさせぬリズム感、さっぱりとした語り口。トリオの「彼女の青い眼が」旋律は夢見るようにデリケートでした。(11:17)
第4楽章「Sturmisch bewegt」前3楽章の抑制を解き放ってティンパニ先頭にオーケストラは大爆発。アツくパワフルな勢いに疾走して、第2主題は優雅に歌う。クライマックスは渾身の絶叫からあくまでストレートな表現は新鮮、詠嘆のタメや節回しとは無縁でした。(18:55/大喝采は別)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

困ったもんですねぇ、この暑さ。本日は夕方より雨が予報されているけれど、まとまって降ってくださるでしょうか。ここ最近月火と女房殿は婆さん宅に泊まることが多くて独り、朝食を済ませてコンピューター・オーディオ部屋にエアコンを入れて涼みました。ストレッチは欠かさない、YouTubeエアロビクスは東南亜細亜系元気なお姉様たちが動き続けるもの実施してから、往復2-3kmのスーパーに開店と同時にお買い物。麦茶パックを買い忘れて、コメは次回に回しました。これで1日分の運動量はほぼクリア出来。汗びしょびしょ。もう外には出たくありません。今朝の体重は65.70kg▲150g。

本日夕方はワールド・バレー女子準々決勝阿蘭陀戦。お相手は高く、速いですよ。そう云えば決勝ラウンドにて中国は仏蘭西に破れたらしい。これは大番狂わせでした。

世田谷女性殺人事件は二重の意味でヤバいもの。もちろん日本の安全神話に影を落とす行為だし、被害者も加害者も韓国籍、強固なヘイト主義者ならずとも、なんとなく「だからガイジンさんは・・・」みたいな雰囲気になることでしょう。日本人であれ外国籍の方であれ、日本の法律や日常の決まりを最低限守るのはあたりまえのこと。真面目に誠実に日本社会を支えている在留外国籍の方もたくさんいらっしゃいます。

最近ちょっとマンネリ気味と自覚するけれど、YouTubeに在日外国人の生活や、逆に海外に住んでいる日本の方が帰郷された時の日常風景への驚き、発見を新鮮に感じます。日本のトイレやコンビニを絶賛する海外観光客の動画は今更な感じだけど、日本の当たり前がじつは貴重であったり、また反省することは多くありました。
最近気に入ったのは印度より来日され、日本で育った日系ペルー人男性と結婚したシワニさんハウス・ジャワ・カレーを作って味わうという動画。本場印度カレーとはまったく別物、それぞれの個性があって美味しいそう、なによりカンタン便利。これで初めて日本のカレーの立ち位置と云うか、そのリアルな存在価値が立体的に見えるような気がしたもの。
脱北して韓国に入り、生活も安定して(怖い国!)日本に観光して楽しむ動画にも感慨がありました。日本に暮らす中国人が里帰りして、親戚一同に日本のお土産を持っていく動画も日本の商品への(外からの)評価を示してくれました。

MCHAN-9288Turina「闘牛士の祈り」/Bizet/Schedrin編 バレエ「カルメン」組曲/アルベニス風に/スターリン・カクテル/ユモレスク〜ユーリ・トゥロフスキー/ イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール/アンサンブル・レペルキュシオン(1993年)・・・Yuli Turovsky(1939-2013露西亜→加奈陀)はもともとチェリスト、ルドルフ・バルシャイ率いるモスクワ室内管弦楽団のチェロ主席だったらしい。これが凄い!驚異の音質、弦はリアルな表情の変化にヴィヴィッドな演奏と興奮すべき作品続き。
Joaquin Turina(1882-1949西班牙)の作品はもともとリュート用?を弦楽四重奏に編曲したいかにも西班牙風な旋律が詠嘆します。ここでは弦楽アンサンブル、チェロが思いっきり雄弁(10:02)あとは弦と打楽器のアンサンブル。
Bizetの著名な旋律を弦+多彩な打楽器に編曲した「カルメン」はお気に入り。いろいろ聴いてみたけれど、これは音質最高、ヴィヴィッドなリズムにカスタネット先頭に打楽器が見事なアクセントに浮き立ってノリノリ、そしてユーモラス。弦の技量最高、正確なアンサンブルを堪能できました。
序奏(1:24)踊り(2:06)間奏曲(1:04)衛兵の交代(1:54)カルメンの登場とハバネラ(3:30)情景(7:11)ボレロ(1:10)間奏曲(1:59)闘牛士(2:58)闘牛士とカルメン(3:48)アダージョ(5:33)占い(3:48)終曲(6:08)
アルベニス風に」には妖しく切なく、弱々しいヴァイオリン・ソロにピチカートにカスタネットも入って、西班牙風リズムが変幻自在に歌う作品。(4:49)
スターリン・カクテル」は曰く有りげな題名。弦が不安と狂気の不協和音にうねうねとヒステリック、そして悲痛な絶叫で締め括り。チェンバロも入っている?そう。ネット情報によると「コントラバスによる弦を叩くというパフォーマンスやスターリンのお気に入りの「黒い瞳」の旋律が弱々しく演奏される」とのこと。”弱々しく”じゃないなぁ、調子外れの不気味さを感じさせました。(5:35)
ユモレスク」題名とはちょっとイメージの違う、シニカルに静謐なつぶやきみたいな佳作。打楽器のリズムが重い。(2:39)

RCA SP Scho"nberg 浄められた夜/Honneger ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ/Kreisler 愛の悲しみ/美しきロスマリン/中国の太鼓/ウィーン風カプリース/愛の喜び/トロイメライ〜ユージン・オーマンディ/ミネアポリス交響楽団/ユーニス・ノートン(p)(1934-5年)・・・Eugene Ormandy(1899-1985洪牙利→亜米利加)は栄光のフィラデルフィア時代の前、1931-1936年迄ミネアポリ交響楽団の常任指揮者を務めて、その時期のSP録音がかなり残っておりました。
この時期にしてほとんど驚異的な音質、Scho"nbergはたしか後年のステレオ録音はなかったはず(1950年録音があるらしい)ゴージャスにフクザツな弦楽アンサンブルは各パートの分離もリアルでした。オーケストラは違ってもこの時期よりゴージャスに分厚く瑞々しいサウンドは既に確立され、後期浪漫の濃厚甘美な旋律をたっぷり歌って、作品をわかりやすく堪能させてくださいました。Sehr langsam(7:43)Molto rallentando(6:31)Schwer betont(2:33) Sehr breit und langsam(10:51)Sehr ruhig(5:01)
Honnegerはまるでゼンマイ仕掛けのおもちゃのような、素っ頓狂にユーモラスな作品。Eunice Norton(1908-2005亜米利加)は地元ミネアポリス出身のピアニストなんだそう。(8:55)
組み合わせがナニだけど、あとはKreislerのステキなヴァイオリン小品から主に弦楽アンサンブル(+打楽器)編曲。「中国の太鼓」はかなりハデな管弦楽団に疾走します。これもたっぷり分厚い響きにゴージャス、甘く上機嫌に優雅。当時は先鋭的な作品の紹介、そして誰でも親しみやすい音楽を心掛けていたのでしょう。(3:18-1:51-3:59-4:36-3:48-4:23)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

名古屋とかあちこち40度過ぎてますね。いつも通り早朝覚醒して朝食後、コンピューター・オーディオ部屋にエアコン入れて涼みつつストレッチ、女房殿と西欧のお姉さんによる「腹筋有酸素運動」済ませて、市立体育館を目指しました。こちら大阪は36度Cとのこと。これは決まった場所の百葉箱計測でしょ?日当たりのよろしいアスファルト歩道だったら40度Cくらいにはなっていることでしょう。途中、桐蔭高校?中学?の朝会、校長先生のご挨拶は接近5分ほど前から聞こえて、それが・・・内容もありきたり、語り口、メリハリなくクソつまらん!若者を炎天下に、健康や生命の危険に晒すほどの価値ではない!(勝手に外野から野次ご勘弁許して)トレーニングルームは新顔女性も多いけど、順繰り、いつものゆる筋トレ、エアロバイク15分消化して帰宅。洗濯を済ませてぐったりお昼寝。今朝の体重は65.85kg▲250g、昼夜と冷蔵庫残消化して喰い過ぎを後悔したけれど、体重は減りました。

伊東市議会9月定例会、田久保真紀市長に対する不信任決議案が上程、全会一致で可決との報道。まだやっとんのか、というのが正直な感想。ここまでこじらせたのは言語道断だけど、最初の段階で正直に、東洋大学除籍でも中退でも良いじゃないの、なぜ卒業と言い募ったのか理解できません。学歴は関係ない、高校卒業でも立派な方はたくさんいらっしゃいますよ。そのあとの虚飾虚言は云うまでもありません。おそらく市議会解散、再選挙、再び市長解任、市長再選挙、再出馬→さて、どうなることでしょう。兵庫県知事劇場の再来なるか。これも場末ヒマな外野爺の独り言でした。

HMV SPBach(ストコフスキー編)トッカータとフーガ BWV 565(1927年4月6日)/Bizet 劇音楽「アルルの女」(1929年5月3-4日)/Saint-Sae”ns 組曲「動物の謝肉祭」(1929年9月26-27日/オルガ・バラビーニ(p)/メアリー・ビニー・モンゴメリー (p))/Tchaikovsky 組曲「くるみ割り人形」(1926年11月4/10日)〜レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団・・・拝聴したのはAndanteの4枚組音源(2986-2989)。1920年代のSP録音復刻は驚異のリアルな音質。低音もよく効いて、当時からフィラデルフィア管弦楽団は立派な、輝かしいアンサンブルでした。SP録音の時間的制約はあったはずだけど、テンポに違和感もなくヴィヴィッドな推進力を堪能可能でした。
十八番であったBachは革新的な旋律リズムを誇る名曲だけど、管弦楽の極色彩を施して多くの人に受け入れやすいゴージャスなコンサート・ピースに仕上げて、現代に至るまでその存在は光を放っておりました。(8:30)
「アルルの女」は厚みのある響きに田園風景を堪能できる優雅な演奏。前奏曲(7:13)メヌエット(3:21)アダージエット(3:33)パストラーレ(1:35)カリヨン(4:48)
「動物の謝肉祭」は音楽普及には必須のステキな作品だけど、たしかストコフスキーにはこの他に1939年録音のみ、ステレオ再録音はなかったはず。ヴィヴィッドな楽しい作品をけっこう大編成、堂々たるスケールに仕上げておりました。「白鳥」が一番人気だけど「水族館」の幻想的雰囲気、「化石」の剽軽な風情、天翔る爽やかな「大きな鳥籠」(フルート絶品)が大好き。
序奏と獅子王の行進(Introduction and Royal March of the Lion/2:01)めんどりとおんどり(Hens and Cockerels/0:49)らば(Wild Asses/0:39)亀(Tortoises/2:01)象(The Elephant/1:12)カンガルー(Kangaroos/0:50)水族館(Aquarium/1:39)耳の長い登場人物(People with Long Ears/0:37) 森の奥のカッコウ(The Cuckoo in the Depths of the Woods/1:50)大きな鳥籠(Aviary/1:07)ピアニスト(Pianists/1:27)化石(Fossils/1:04)白鳥(The Swan/2:30)終曲(Finale/1:49)
Tchaikovskyのバレエ音楽中ダントツの人気を誇る「くるみ割り人形」。Bachと並んで映画「Fantasy」に取り上げられておりました。資料的価値を越えて、しっかり夢見るようなメルヘンを堪能できる躍動演奏でした。小序曲(3:11)行進曲(1:31)金平糖の精の踊り(2:05)ロシアの踊り(1:02)アラビアの踊り(3:35)中国の踊り(0:59)葦笛の踊り(2:05)花のワルツ(5:26)

Donau DCD-8132「Scandinavian String Music」Grieg 組曲「ホルベアの時代より」/Nielsen 小組曲ニ短調/Ole Bull(Swndsen編)/Nielsen 若き芸術家の棺の傍らで/Svendsen 2つのスウェーデン民謡/Gade 「クリスマス・イヴ」組曲〜アンドルー・ペニー/Orchestra of the Mill(1992年)・・・Andrew Penny(1952-英国)はNAXOSに意欲的な録音を残しているけれど、Orchestra of the Mill(?)がようわからぬ弦楽アンサンブル。英国のBolton/Albert Hallにて録音とのこと。これもGrieg以外は滅多に拝聴できぬ作品揃えて、NAXOS系の録音か、マイナーレーベル音源買い取りでしょう。いつ入手したか記憶もない音源でした。かなり瑞々しい音質、低音が効いて、思わぬ厚みのあるアンサンブルが愉しめます。
ヴィヴィッドに勢いのあるGriegはウキウキするような躍動と懐かしい旋律。Prelude: Allegro Vivace(2:48)/Sarabande: Andante(4:14)/Gavotte & Musette: Allegretto & Poco Piu Mosso(3:19)/Air: Andante Religioso(5:52)/Rigaudon: Allegro Con Brio(4:09)
(以下)初耳作品であるNielsenは物哀しくも優雅な名曲。Praludiium: Andante Con Moto(3:09)Intermezzo: Allegro Moderato(5:26)Finale: Andante Con Moto(6:46) 間奏曲の揺れ動く情感が淡々と湧き上がるワルツ最高。ラストは賑やかに締め括りました。
山の上の孤独」のOle Bornemann Bull(1810-1880諾威)とは名前さえ聞いたことはない、ヴァイオリニストらしい。 しっとり穏健、寂しげな安らぎの旋律は絶品!泣けます。(2:42)
若き芸術家の棺の傍らで」は嘆きと慟哭の追悼音楽でしょうか。(4:24)
Svendsenは民謡からの旋律引用?原曲の明示はないけれど、前曲の風情そのまま、哀愁の旋律が静かにたっぷり懐かしい。これも泣ける!絶品旋律。(3:13-2:49)
Gadeは気分が浮き立つような憧憬の旋律が静かに始まりました。敬虔に落ち着いた風情が続いて「The Christmas-Tree」はスキップするような暖かい喜び。「Dance Of The Little Girls」は可愛らしい幼い少女が踊る風情。
Christmas Bells / Die Weihnachts-Glocken(1:34)Child Jesus Came To The World / Kind Jesus War Zur Welt(2:11)The Christmas-Tree / Der Weihnachtsbaum(1:59)Dance Of The Little Girls / Tanz Der Kleinen Madchen(2:48) Goodnight / Gut' Nacht(2:10)


2025年9月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

9月に入って、こどもたちも学校が始まったことでしょう。昨日も猛暑はテンションを上げて、こちら完全敗北。朝からコンピューター・オーディオ部屋にエアコン入れて隠りました。カーテンを洗濯したのは、自分の腕からの血が付いたため・・・隔日ゆる筋トレのあと、腕に少々の内出血が見られて、寝ている間にそれが破れていることに気付きませんでした。痛みはまったくなく、いつも数日で消えます。筋トレによる内出血の原因と対処法をネットに検索して、痛みがない内出血であればトレーニング可能とのこと。ちゃんと準備運動してからトレーニングルームに向かっているし、なにか別な病が隠れている?栄養が足らんのかも。両肘の倦怠感はずっとあります。我流だけど入念なストレッチはいつもどおり、西欧のお姉さんによるYouTube体操は(右側のラクなほう)実施。今朝の体重は66.1kg▲100g。ほとんど歩いておりませんから。

8月30日北海道せたな町に後ろ2本足で立ち上がる体長1.8mほどのクマ出現!幸い被害はなかったそう。
そりゃ北海道はあちこちクマは出るやろ。そんな話題じゃなくて、そこは合併前の瀬棚町、亡き親父の出身地、父の一番上の姉の旦那が町長さんを(のち道議会議員)自分と同じ苗字の親戚が町会議長を務めておりました。小さい頃は夏休みにいつも遊びに行って、海に遊んだものです。自分の魚好きの原点でっせ。親戚一同皆亡くなったり、札幌に出たりしてもう知り合いは誰もいないはず。もう60年以上ご無沙汰して、風光明媚なところだから再訪したいけど・・・ムリか、もう。
おそらく朽ち果てた本家の墓も存在するはず(どこの寺かもわからんけど)親父は末っ子で札幌に別に墓を作って、それももう兄が墓仕舞いを済ませました。あちら息子は埼玉在住だし、孫は二人とも女の子なんです。

そうかぁ、瀬棚にもクマは出るのか、自分がこどもの頃にはそんな話題はなかったはず。
同じ日、滝川市では道央自動車道走行中、乗用車がヒグマ1頭と衝突して死亡とのこと。山にクマの食料が減っているのと、個体数の増加もあるのか。クマ擁護派の方はぜひ現地に出掛けてクマと対峙して、直接話し合ってほしいもの。

Turnabaut TV 34081SBoulez ル・マルトー・サン・メートル(Le marteau sans maitre/主なき槌(つち))〜ピエール・ブーレーズ/ドメーヌ・ミュジカル/Jeanne Deroubaix(a)/Severino Gazzelloni(alt-fl)/Anton Stingl(g)/Jean Batigne(打楽器)/Claude Ricou(viv)/Serge Collot(va)/Georges Van Guchtシロリンバ(1964年DHM原盤)・・・Pierre Boulez(1925-2016仏蘭西)自ら2度目の録音(計6回中)は極めてクリアな音質、これはLP復刻1955年初演された(ハンス・ロスバウト)ドデカフォニー作品は作曲家としての評価を確立された作品なんだそう・・・なんかとっても高尚緻密知的な理論があるとのこと〜んなことはド・シロウト(=ワシ)の縄張り外。アルト独唱は「月に憑かれたピエロ」に似ているなぁと持ったら、その影響を受けているそう(Wiki情報)ほとんど延々静謐なサウンド、神秘にデリケートに淡々とした絡み合い、刺激的な高音とか激しい暴力的威圧とは無縁。フルートに非ずアルト・フルート、ヴァイオリンならぬヴィオラですもんね。セヴェリーノ・ガッゼローニ(1919-1992伊太利亜)はイ・ムジチの録音などで知られているけれど、同時代音楽の擁護者だったのですね。xylorimbaという楽器は始めて知りました。これはお勉強に非ず、心落ち着けて幾度もきらきら美しいサウンドに沈溺すべき名曲!・・・だけど、きっと新しい録音を聴いても違いはわからんのじゃないか、そう自覚しております。
「怒る職人」の前奏/「孤独な死刑執行人たち」の補遺T/「怒る職人」/「孤独な死刑執行人たち」の補遺U/「美しい建物とさまざまな予感」/「孤独な死刑執行人たち」/「怒る職人」の後奏/「孤独な死刑執行人たち」の補遺V/「美しい建物とさまざまな予感」変奏(31:59)

Telarc DG 10060Beethoven 交響曲第5番ハ短調/劇音楽「エグモント」序曲〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1981年)・・・後に日本録音の全集を完成したようだけれど、欧米に活躍していた時期にはBeethovenの交響曲は単発での録音がいくつかのみ。これは46歳の記録。Telarc録音は優秀です。誰も知っている古典派最高の強靭な交響曲。古典的二管編成に+ティンパニ。終楽章にはピッコロも入りました。金管があまり目立たない、ボストン交響楽団は緻密なアンサンブルに魅惑のサウンドでした。
第1楽章「Allegro Con Brio」中庸のテンポ、サウンドの軸である弦は充実して、厚みと深みのある響き、ホルンの響きは痺れるほどのコクがありました。提示部繰り返して、一歩引いて力みのない推進力に、熱狂とか粘着質とは縁遠いクールな始まり。(7:30)
第2楽章「Andante Con Moto」ここも弦の落ち着いた響きがていねいに、しっとりバランス、リズミカルな仕上げ。煽りとかいたずらに柄を大きく強調しない、誠実マイルドな緩徐楽章でした。(10:14)
第3楽章「Allegro」不気味なはずのスケルツォの始まりもそっと囁くよう、そこに例の痺れるようなホルンが圧巻の登場!的確な歩みとアクセントはごりごりとした重量感に非ず、像のダンスも抑制を感じさせました。
第4楽章「Allegro」じっと息を潜めてパワーを貯めてフィナーレへ。繰り返しなし。ここも常に八分の力に抑制して熱狂大爆発に至らない。粛々じわじわと情感を高めて〜そこが物足りないと感じる可能性もあるけれど、この誠実なバランスが小澤征爾でしょう。(13:46)
「エグモント」序曲も誠実に、細部曖昧さのないていねい仕上げ。パワーも勢いもある立派な演奏だけど、ちょっぴりスケールは小さい感じ。相変わらずホルンが素晴らしい。(8:33)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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