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音楽日誌

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2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風は東に逸れて、関東地方の一部には雨の影響があったようです。こちらは曇り空、ほぼ降っておりません。前夜途中覚醒して二度寝もうつらうつら状態、それでも朝からしっかりストレッチ、カンタンなYouTube体操済ませて市立体育館を目指しました。スポーツの日だから祭りみたいなものが開催され、出店なども出て混雑しておりました。トレーニングルームは通常営業、祝日のせいか新参者がマシンを使って、礼儀を知らんから自分が集中して鍛えたいマシンを独占します。当然疲れて半分以上は休んだり、マシンにもたれ掛かってストレッチしたり・・・他の人が使いたいことを理解しておりません。二種類のマシンが使えませんでした。それでもちゃんと運動にはなります。帰宅して洗濯して、外干ししてもなかなか干せない・・・と思ったら昼から晴れてくれました。今朝の体重は66.6kgちゃんと身体を動かして、食事抑制したのにほとんど減らない。

博多開催の大学OB会迄あと三週間に迫っても、ちっとも盛り上がらず地元の連中からも反応がない・・・と思ったら(九州開催を言い出した)同期の女性は大動脈解離で入院中とのこと。せっかく、手首足首の骨折が癒えたと思ったらまた新しい、重い病に苦しんでいるとのこと。なんせ学生時代、若い頃のイメージしかないから骨太に元気な人と思っていたけれど、お互い華麗なる加齢に油断すると体調を崩すこともあるのでしょう。まだ70歳になっていないのになぁ。数ヶ月前に心臓の病に亡くなった先輩はフルマラソンを走るアスリートでした。巡り合わせかなぁ、人生は思うようにならんもの。見舞いにいこうかな。

やっぱり日々の鍛錬は必須、日々の継続が健康のポイントでしょう。

Arte Nova BVCC-6052Baruckner 交響曲第5番 変ロ長調〜スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団(1996年)・・・廉価盤CD時代にお世話になった全集より、ずいぶんと久々の拝聴でした。これは全作品中屈指の巨魁なスケールを誇るもの、一番好きですよ。現Deutsche Radio Philharmonie Saarbrucken Kaiserslauternは マルチェッロ・ヴィオッティ〜マイケル・スターン時代、Stanislaw Skrowaczewski(1923-2017波蘭→亜米利加)は主席客演指揮者として全集録音したらしい。
彼らしいクールに緻密に洗練された集中サウンド、煽ったり走ったり、パワーで乗り切ったりしない、イン・テンポを貴重にメリハリしっかり。オーケストラの技量は充分、知的細部明晰にデリケートな仕上げ、テンションは最後迄維持されました。熱狂的な勢いや有無を云わせぬ金管の圧力を求める方には、不足を感じさせる可能性は高いかも知れません。音質はよろしいと思います。
第1楽章「Introduction: Adagio - Allegro」(16:21) 第2楽章「Adagio, Sehr langsam」(13:13) 第3楽章「Scherzo: Molto vivace (Shnell)」(24:01) 第4楽章「Finale: Adagio - Allegro moderato」ラス前の減速は力を抜いて(貯めて)クライマックスへの金管も抑制気味でも充分に効果的、そしてティンパニが圧倒的にカッコ良い。(19:47)

H-5001VFaure 組曲「ペレアスとメリザンド」/ピアノと管弦楽のためのバラード 嬰ヘ長調/ピアノと管弦楽のための幻想曲ト長調/ピアノ・トリオ ニ短調 作品120〜ルイ・ド・フロマン/ルクセンブルク放送管弦楽団/グラント・ヨハネセン(p)(1974年)/ジャクリーヌ・エマール(p)/ギュンター・ケール(v)/ベルハルト・ブラウンホルツ(vc)(1971年)・・・けっこう前からの馴染みの音源を久々に拝聴しました。 元・廉価盤フリークとしては懐かしいLouis de Froment(1921ー1994仏蘭西)と彼のオーケストラ(現ブリュッセル・フィル)は、まったく知名度もなし。響きの艶や厚みに足りず、器用な技巧でもない素朴サウンド、VOX録音も万全ではないかも知れないけれど、雰囲気はたっぷり。Debussyもステキでした。
誰も知っている「ペレアスとメリザンド」は妖しくも美しく、心擽る旋律がなんとも気怠く、とくに「Sicilienne」のフルートは暗く、泣けるような旋律は絶品でしょう。
「前奏曲(Prelude: Quasi adagio)」(6:57)「糸を紡ぐ女(La Fileuse: Andantino quasi allegretto)」(2:35)「シシリエンヌ(Sicilienne: Allegretto molto moderato)」(3:46)「メリザンドの死(La mort de Melisande: Molto adagio)」(5:30)
Grant Johannesen(1921ー2005亜米利加)も日本での知名度はさっぱりだけど、「Ballade(13:43)Fantasy(13:35)とも夢見るように静謐に感傷的、優しい懐かしい歌謡的旋律が流れてデリケート。こちらの伴奏も文句なし。
ピアノ・トリオ ニ短調は1923年初演。Faureの一連の室内楽はJacqueline Eymar(1922-2008仏蘭西)等のVOX盤に出会いました。誰も知らぬような演奏家だけれど、こうして久々に再会してもそのデリケートなアンサンブルにまちがいはない。淡く甘い情感に泣けるような旋律が呟いて、静かに溢れ出る名曲。「Allegro ma non troppo」(5:58)「Andantino」(9:08)「Allegro vivo」(4:21)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日日曜は終日曇り、台風の影響はまだこちらにはないようです。万博は本日にて閉幕、自分には興味も縁もなかったけれど、大きな事故もなく、運営費は黒字になったそう。
早朝覚醒してコンピューターをいじっていたら衝撃の発見をしました。

HDDに保存している音源ファイルは膨大、日々点検整理を続けて廃棄、今回はちょっと大鉈を振るっておりました。そして数日前、ちょっと処理ミスをした?自覚はあって(マウスがやや不調、ぼちぼち寿命かも)「Brahms」フォルダを誤ってまるごと削除・・・数日後そのことに気付きました。おそらくは貴重な音源、二度と入手できそうもない音源もあったことでしょう。昨年2024年7月HDD一個お釈迦事件来の衝撃だけど、今回は意外と冷静です。これも人生の巡り合わせ、正直なところBrahmsには不遜にも最近ちょっぴりマンネリ感があって敬遠気味、これを機会に再度ていねいに彼の音楽と向き合いましょう。貴重な音源収集も聴かなければ意味はないのはあたりまえ。
別に保存してあるボックスもの(指揮者とかピアニストなど演奏家BOX音源をまとめてある)や他の作品に併せてBrahmsが多く含まれております。それはけっこうな物量と類推、新たに厳選して音源を集める楽しみも増えました。ちなみに一番のお切りに入り作品はクラリネット五重奏ロ短調、ピアノ協奏曲(とくに第2番)、ピアノ小品集も。

朝から心当たりのあるネットよりいくつか音源入手していたら・・・ストレッチの時間がなくなって、ちょっと手抜き。YouTubeの鍛錬は女房殿としっかりこなしました。前日あちこち出掛けたので、ぼんやり終日引き隠って、じっとしておりました。今朝の体重は66.7kg+350g最悪。本日はスポーツの日。しっかり鍛えましょう。

これも再聴途中となって、音源は失ってしまいました。以下、途中迄の痕跡。もう二度と聴けないかも。
Verdi原盤CDBrahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調/4つのピアノ小品集 作品119〜カリン・レヒナー(p)/エドゥアルド・マルトゥレ/ベルリン交響楽団・・・昔懐かしいこの演奏は実質上この作品との出会い?(ルービンシュタインが先だったかも)録音年情報が探せないけれど、DDD表示を信じるならば1985年くらい?Karin Lechner(1965-亜爾然丁)も還暦を迎えました。Eduardo Marturet(1953-亜爾然丁)は現在マイアミ交響楽団の音楽監督とのこと。オーケストラは現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の前身に非ずBerliner Symphoniker(旧西ベルリンに1966年創設)は幾度か来日しております。音質も悪くないし、鬱蒼と堂々たるピアノのパワー、スケールも充分に爽やかな誠実演奏。冒頭ホルンから意外とオーケストラも好演して響きの薄さをさほどに感じさせない・・・(中断)
第1楽章「Allegro Non Troppo」(18:25)第2楽章「Allegro Appassionato」(9:05)第3楽章「Andante」(12:07)第4楽章「Allegretto Grazioso」(9:09)
小品集 4 Piano Pieces Op.119/Intermezzo In B Minor: Adagio(4:19)/Intermezzo In E Minor: Andantino Un Poco Agitato(4:46)/Intermezzo In C Major: Grazioso E Giocoso(1:40)/Rhapsody In E Flat Major: Allegro Risoluto(5:05)

NAXOS 8.557167Bridge 狂詩曲「春の訪れ」/交響詩「夏」/2つの詩/交響組曲「海」〜ジェームズ・ジャッド/ニュージーランド交響楽団(2002年)・・・一般に日本では人気のない英国音楽中、さらに、いっそう知名度薄いFrank Bridge(1879-1941英国)の作品。これが信じられぬほどの爽快雄弁、いかにも英国らしい穏健かつメリハリある風情の名曲が揃いました。James Judd(1949-英国)はこの時期ニュージランド交響楽団の音楽監督を務めて、爽やかなアンサンブルと鮮明な音質を楽しませてくださいました。響きはちょっと薄く軽く、色気も足りないけれど、それが英国音楽に相応しい。時代は色彩豊かに、暴力的なリズムや不協和音の音楽が主流になっていたけれど、なんと保守的に穏健な名曲なのでしょうか。
「春の訪れ」は1927年の作品、時代から考えると随分と保守的な作風でしょう。剽軽とちょっぴり不安な影が入り混じってパワフルな始まり、浮き立つようなリズムに揺れます。中間部の落ち着いて幻想的な風情からの高揚、後半に向けてティンパニ連打も決然とスケール大きく雄弁に効果的。メリハリがあって、演奏会にもほとんど取り上げられないのが不思議なほどの輝かしい名曲。(19:20)
「夏」はきらきら日差しの輝きを感じさせ、静謐に懐かしい風情。やがてホルンや木管、ヴァイオリン・ソロが気怠く、空高く憧憬に充ちて歌います。仏蘭西音楽から色気を抜いたような感じ。(9:48)
「2つの詩」はDeliusを連想させて、そこからさらに脱力させて淡い風情な「Andante moderato e semplice(野外にて)」(6:56)軽快な輝きと勢いにウキウキするようなリズムに乗った「Allegro con brio(わが心の物語)」(4:09)
「海」は1912年の初演。涼やかな海の情景が広がって、デリケートな木管に淡い情感が揺れる「Seascape(海景)」(7:35)ユーモラスな木管の細かい音型、呟くような弦が儚い「Sea-foam(波の花)」(2:33)「Moonlight(月光)」は夜の凪に映る月の光が妖しく広がっていく情景(6:14)「Storm(嵐)」風雲急を告げるティンパニから激しい嵐の情景へ。それも暴力的に至らぬ、壮麗な旋律はいかにも英国音楽の矜持でした。やがてイングリッシュ・ホルンのソロから嵐は過ぎ去って黄昏の情景が雄弁に締め括りました。(5:40)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風接近中、伊豆諸島は再びの直撃らしい。進路予想図では当初こちら大阪も一部引っ掛かるかも、昨日朝から曇り、夕方より雨の予報も昼くらいには消えておりました。前夜しっかり眠れて土曜朝一番のストレッチ、短いYouTube体操も実施して市立体育館を目指しました。週末はお仕事現役メンバーがそれなりに参加して、問題はハードなバーベル・メンバーが筋トレマシンへ、ハイプーリーを30分ほど使い続けるから、なかなか他の人は使えない。他のマシン+エアロバイク15分終えたところでちょうど空いたので、Myメニューはすべて完了出来。先日の背筋痛はなんだったのか?シャワーを使って気分爽快、血圧も正常値。帰りスーパーに寄って食材追加。眼科から処方されたドライアイ用の目薬も切れたので、一番安いのをドラッグストアにて入手いたしました。

昼から婆さんを弟宅に預けて介護休暇の女房殿はどこか出掛けたいと曰(のたま)う。いつも出掛けるJR北新地の隣駅、大阪天満宮にて下車、日本一長い天神橋筋商店街も激安居酒屋の聖地、十数年ぶりに訪問してみました。ガイジンさんはけっこう多かったですね。昼飯を喰い過ぎた自覚はあって、ハラが減らずしばらくあちこちのお店を冷やかしたあと、美味しいサバをいただいてビール一杯のみ。帰り、先日訪問した銭湯に寄って電気風呂に膝を癒やすのも贅沢、週末の夜は家族連れに混んでおりました。今朝の体重は66.35kg▲250gなんとか減らせました。

テレビがオモロない、勝手にそう思って見る機会も減りました。朝のニュース番組くらいかな?ほぼ毎日眺めるのは。世間の視聴率も下がっているらしいですね。昼からのBS二時間ドラマは好きだけど、費用対効果から新作はほとんどなくなって、いったい幾度再放送?とっくに亡くなった人が主役だったり、女優さんが若くてとっても美しかったり、ケータイの形が博物館級だったり、時には登場しないものもあるのは時代の流れでしょう。数多いバラエティ番組、お笑い芸人の雑談にはほぼ興味はありません。そして売れ筋タレントさんがつぎつぎ不祥事に消えていくのも日常となりました。米倉涼子さん、ちょっとヤバいみたいですね。

フジテレビ「絶対零度」は大御所・沢口靖子さん主演。初回をTVerに拝見して、キャストもなかなかよろしいし、筋書きもトクリュウを扱って現代風、ていねいな作り込みに感心して・・・科捜研がちらつく・・・とはネットの声、べつにそんなことは思わぬけれど、還暦の厚化粧、若作りの顔アップになんとも違和感があって〜とっても失礼な言い種、ごめんなさいね。頑張って走ったりして、俳優さんはいつまでも若い役柄を演じるけれど、それなり違和感のない程度の役柄をお願いしたいもの。男性女性問わず長寿シリーズもの最終盤、あまりにも年齢設定がおかしく感じることは幾度も経験しました。

Ariane Matiakh(1980ー仏蘭西)Krenek ヴァイオリン協奏曲第1番/Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」〜アリアーヌ・マティアク/ラインラント・プファルツ州立フィル/エルンスト・コヴァチッチ(v)(2016年ライヴ)・・・Ariane Matiakh(1980ー仏蘭西)による正体所以不明なCD2枚分の音源?のニ枚目。音質まずまず。(一枚目はStravinsky 組曲「プルチネルラ」/Weil 交響曲第1番「ベルリン・シンフォニー」)
Ernst Krenek(1900-1991墺太利?→亜米利加)のヴァイオリン協奏曲はもちろん初耳。1924年の作品。辛口、ハードな旋律は無調っぽいけれど、晦渋に破壊的な不協和音ではない。Ernst Kovacic(1943-墺太利)は大ヴェテラン。同時代音楽の擁護者らしい。
第1楽章「Presto - Larghetto - Presto - Larghetto - Allegro」いきなりの活発なソロ登場して、管弦楽と闊達に遣り取りが始まりました。情感の読み取りにくい旋律が怪しく歌う場面も美しく、ヴァイオリンの音色もしっとり情感を湛えております。後半は勢いに乗ったソロと管弦楽の掛け合いがリズミカルに、やがてテンポを落として劇的に終了。(13:22)
第2楽章「Adagio molto」は前半ずっとカデンツァ?ヴァイオリン・ソロのみ。いかにも壮絶っぽい技巧要求されそうなところ。後半そっっとオーケストラが参入して、いかにも緩徐楽章らしい落ち着いた風情。(5:08)
第3楽章「Allegro vivace - Adagio come sopra - Allegro - Presto」ソロは後半のみの登場して素っ気なく、不穏に不機嫌な終楽章はあっという間に終了しました。(2:21/拍手込み)
「展覧会の絵」は音質の加減か、響きはハデさのない、薄めにおとなしいサウンド。冒頭の「プロムナード」のトランペットからいまいち元気がない。テンポは中庸に慌てず、パワフルではないけれど、テンションやアクセントのキレ、ラスト、クライマックスへののタメや盛り上がりはなかなかのもの。全曲収録されているけれど、トラック分けは滅茶苦茶(表記がズレたり、区切りがヘンだったり)なのでタイミングはあまり意味を成しません。 「プロムナード」「グノーム」(2:24+1:40)「プロムナード」(0:53)「古城」(4:35)「プロムナード」(0:31)「テュイルリーの庭」(1:10)「ビドロ(牛車)」+「プロムナード」(3:25)「卵の殻をつけた雛の踊り」(1:29)「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」(2:24)「リモージュの市場」「カタコンベ」(3:36)「死せる言葉による死者への呼びかけ」(2:10)「バーバ・ヤガー 」(2:26+2:43)「キーウの大門」*ティンパニはずれる版(4:33/喝采含む)

UNICORN WFS10 Mozart セレナード第10番 変ホ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」〜ウィルヘルム・フルトヴェングラー/ウィーン・フィル(1947年)・・・前月にどの演奏もステキに感じて、コメント断念したお気に入り中のお気に入り作品。若い頃エア・チェックしてカセットに幾度も聴いた太古録音を入手できました。数十年ぶりの拝聴は思わぬ音質の良さに驚き、そして演奏風情はかつての記憶と寸分違わない。愉悦に溢れて、いつも重厚長大な情感と個性を刻印するフルトヴェングラーのスタイルとは随分違う。テンポは適正に落ち着いて、素直に歌って大仰なテンポの揺れや濃い表情付けは存在しません。当時のウィーン・フィルの管楽器メンバーのしっとりとした音色と、軽快なノリを堪能できました。それでも第6楽章「Tema (Andante) con variazioni」辺り、纏綿と歌って浪漫の表情豊かに、最近のリズミカルに軽快なスタイルとは違うものを感じ取りました。
第1楽章「Largo, Allegro molto」(8:29)第2楽章「Menuetto, Trio I, Trio II」(8:30)第3楽章「Adagio」(6:28)第4楽章「Menuetto (Allegretto), Trio I, Trio II」(4:36)第5楽章「Romanza (Adagio, Allegro, Adagio)」(6:56)第6楽章「Tema (Andante) con variazioni」(10:31)第7楽章「Rondo (Allegro molto)」(3:27)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日金曜日は婆さんをデイサービスに送り出して、帰りは弟宅に直行して週末過ごすから女房殿は介護休暇。昼食も夕食も準備が必要です。ちょっと食材が足りていないけれど、なんとかいたしましょう。前日途中覚醒、二度寝もままならず睡眠不足でも昼間お仕事するわけでもなし、たいした問題ではありません。いつも通りのヘルシー朝食、ゴミ出しして、入念ストレッチとYouTubeエアロビクスは例の東南亜細亜系女性インストラクターが動き続けるご指導を受けました。一日の運動量は圧倒的に足りていないので今朝の体重は66.6kg+150g、フツウの食事なんやけどなぁ。

日本人連続ノーベル賞受賞はめでたいけれど、どうも研究内容成果にピンときておりません。ドジャースが地区シリーズ突破、佐々木朗希ここにきて大活躍、シーズン中の不振を払拭しております。
津波に行方不明になった6歳の娘さんが14年ぶりに遺骨確認される〜ご両親は喜んでいたとのことだけど、 なんて哀しい、切ない20歳の知らせなんでしょう。
「支持率下げてやる」そんな発言をあからさまにするから、マスコミは信頼を失って、全部印象操作やろ、そんな世論になって、ええ加減なYouTubeの陰謀論に負けてるのですよ。厳重注意したって、底流に流れる考えや体質は変わらぬのでしょう。本来報道に中立はありえぬけれど、ちゃんと事実と道理を通すは基本中の基本です。

先日、ブログにて高市総裁誕生を喜んだ方が

高市さんの逆の達人、「ワークライフバランスなんて忘れて、遊んで、遊んで、遊んで・・・」という方にお会いしにいきたい
そんな記事を翌日上梓して、なんでもかんでも称賛じゃない姿勢に感心しました。人の考えは融通無碍、そんなもんですよ。さて、公明党との連立は解消との報道。政局の先が見えませんね。世間ではその意味合い評価は分かれているようです。とにかく、じわじわ生活が苦しくなる値上げ攻勢はなんとかならぬものか。

LYS 531〜2Debussy 牧神の午後への前奏曲(ワルター・ストララム)/Schmit バレエ音楽「サロメの悲劇」(フローラン・シュミット)/Rvael バレれ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲(フィリップ・ゴーベール)/Roussel バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」(ワルター・ストララム)〜コンセール・ストララム管弦楽団(1930年)・・・Walther Straram(1876-1933英国?)がパリに創設したOrchestre des Concerts Straramの活動期間は1923-1933年、当時最高の水準を誇ったそう。「ボレロ」の初演もしているそう。SP時代の音質はまずまず、かなり解像度の高いもの。
たっぷり気怠い雰囲気満載に高揚する「牧神」はフルートもホルンも生暖かい音色にセピア色の魅力たっぷり。(8:57)
Florent Schmitt(1870-1958仏蘭西)自演の「サロメの悲劇」は初耳、華やかな作品でした。1907年初演とのこと。
荘厳に静謐に始まる「序曲」は官能的な妖しさを湛え濃密、やがて情感が高まって華やか(10:10)「真珠の踊り」は軽妙に明るく躍動して(3:39)「海上の誘惑」はは鼻声のバソンやクラリネットから始まって、ハープの響きも効果的に海の情景がゆったり、ゆらゆらと描写されました。ここにも官能の高まりがありました。(10:09)一転、激しいリズムを刻んで不穏な「稲妻の踊り」ラストはファンファーレ?から(3:32)いっそう危機感を高めて「恐怖の踊り」に締め括りました。(1:43)
著名な「ダフニス」担当はPhilippe Gaubert(1879-1941仏蘭西)作曲家としての作品も多い人。例の緻密な木管の細かい音型は文句なしのデリケートなアンサンブル、軽く明るく、音質条件乗り越えて気怠い空気が流れるよう。フルートの危うい響きは絶品!ラストの向けての熱狂的な高まりとアンサンブルもオーケストラの技量を物語りました。(16:11)
「蜘蛛の饗宴」は1912年の作品(4曲の抜粋)。Rousselにはハードなイメージはあるけれど、これはメルヘンな感じの作品でした。
「前奏曲」から甘く切ない静謐、そしてリズミカルな疾走 (4:26)「蝶の踊り」はちょっぴり剽軽にのりのり、そしてキラキラ(3:39)なんとも気怠く不思議にリズミカルな「カゲロウの羽化」(5:29)「カゲロウの葬送」これは鬱蒼と寂しい葬送行進曲。そしてなんとも云えぬ安らぎの静謐に終了いたしました。(3:23)

DGMahler 交響曲「大地の歌」〜カルロ・マリア・ジュリーニ/ベルリン・フィル/フランシスコ・アライサ(t)/ブリギッテ・ファスベンダー(ms)(1984年)・・・新録音として発売された時期、FM放送を拝聴して深い感銘を受けた馴染みの演奏・・・だったはずが、サイト内での言及は探せません。ベルリン・フィルならカラヤンの1972/3年盤には好みを分かつたっぷりゴージャスを感じたけれどCarlo Maria Giulini(1914ー2005伊太利)には思い入れがあるし、かつてまったりとスケール大きな表現を堪能した記憶から期待を以て久々に拝聴したら・・・ちょっとガッカリ、ベルリン・フィルの鳴りがよろしくない?音質に芯が足りない?(オーディオ評価は自分の範疇外やけど)アライサは34歳、明るめの声が朗々と響かない。さすがフェスベンダーには深みと落ち着きがあって、ラスト「告別」辺りは胸を打つ寂寥を感じさせたけれど、響きは薄く濃密な厭世に至らぬ感じ。せっかくの魅惑のオリエンタルな旋律がどうも心に響きません。時期を置いて仕切り直そうと思います。
「大地の哀愁に寄せる酒の歌」(8:34)「秋に寂しき者」(9:47)「青春について」(3:17)「美について」(7:36)「春に酔える者」(4:15)「告別」(30:30)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日朝の報道では八丈島辺りの悲惨な情景が映し出されておりました。南洋にはもう一発台風が発生して、通り道のエリアの方は悲惨でしょう。こちらは昨日朝から強烈な日差し、但し風には秋の涼しさを感じます。

昨日朝の時間配分を誤って、ストレッチしたら市立体育館へ出掛ける時間、YouTube体操はほんの三分ほど、短いのを済ませて出掛けました。途中ちゃんとゴミ拾いの功徳を積みつつ、到着したら水筒持参を忘れたことに気付いて、慌てるとろくなことはない。トレーニングルームは空いていて筋トレはいつものメニューを消化できたけれど、水分補給はできないのでエアロバイクは断念。前日の背筋辺りの痛みは消えました。血圧は最高122の正常値。このまま維持できることを願って、そのままスーパーへ買い物に寄って食材追加、早々に帰宅いたしました。洗濯物は好天なのですぐに乾きます。女房殿は婆さん宅より一時帰宅して掃除をしてくれました。今朝の体重は66.45kg+200g、苦戦中。

朝の時間配分を誤った〜のは、HDDに貯めた音源ファイルの整理点検に悩んでいたため。例えば、Nikolai Myaskovsky(1881-1950露西亜)の交響曲は27曲あって、スヴェトラーノフによる全集録音は貴重なことに間違いない〜けれど、ちゃんと聴くか?全部。そんな当たり前のことに、しばらく考え込んで立ち止まってしまったから。知的興味の幅を広げること、限られた時間の中で集中力を維持すること、その両立に悩みます。

毎日拝見するブログは十種ほど?そのうち半分ほどは毎日更新されております。昨日はなかなかの力作ぞろい。
例の佐賀県科捜研の偽装と云うか信じられぬ粉飾の件。病理医の先生が「属人化と一人病理医」と題して、詳細分析をしておりました。更に付け加えるならば、県議の質問だっけ?それに対して当局は「第三者の調査は必要ない」と云い切ったそう。それと当の本人がその後どうなったのか、知るすべもない。その誤った検査結果と裁判判決の関係性の検証もされたのか定かではない。
酢だいこも食べとうなる」これも故人のユーモラスな人柄を偲ばせるオモロい記事でした。「毎日ひにちステーキ食べる生活しよったら たまに酢だいこも食べとうなる チャールズの気持ちはよう分かる」お国言葉もステキです。

Red Seal Digital ARC1-4815Rvael マ・メール・ロワ(全曲)/高雅で感傷的なワルツ/ラ・ヴァルス〜エドゥアルド・マータ/ダラス交響楽団(1983年release)・・・残念な事故に亡くなったEduardo Mata(1942-1995墨西哥)ダラス交響楽団音楽監督(1977-1993年)在任中の録音。おそらくはこのオーケストラの水準を飛躍的に上げていて、テキサスのオーケストラから仏蘭西のデリケートな響きを引き出して驚かされます。ぼちぼち往年の輝きを失いつつあったRCA録音も極上。
「Ma Mere L'Oye」は全曲版だけど、トラック分けがないのが残念。たっぷりメルヘンの風情に充ちて、弱音も雰囲気たっぷりに美しい、驚異のアンサンブル。 Prelude/Danse De Rouet Et Scene/Pavane De La Belle Au Bois Dormant/Les Entretiens De La Belle Et De La Bete/Laideronette, Imperatrice Des Pagodes/Le Jardin Feerique(28:19)
「Valses Nobles Et Sentimentales」この作品は無遠慮に、生真面目に演るほどオモロいけれど、そこはバランス加減でしょう。冒頭の行進曲は強烈、そしてすぐにデリケートな静謐は思わぬ小粋にセクシーな陶酔サウンドが待っておりました。途中テンポ・アップの対比も決然として雄弁に決まっておりました。(16:12)
「La Valse」こちらはウィンナ・ワルツへのオマージュなんだとか。マータの表現は決然と大仰にキレのある勢い部分は明るく、甘く優しい場面の対比も上々。優雅な風情たっぷりな舞踏風景は徐々に崩れて、ラストは瓦解する爆発が決まりました。(12:15)

Saen-Sae"ns 交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」(2002年ライヴ)/Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調(2005年ライヴ)〜小澤征爾/ウィーン・フィル/Anton Holzapfel(or)/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)・・・ムジーフェライン大ホールでのライヴ。音質良好。CDにはなっていないようです。小澤征爾(1935-2024)が未だ元気いっぱい欧米に活躍していた頃のライヴ。
Saen-Sae"nsは三管編成にティンパニ(3個)トライアングル、シンバル、バスドラム、ピアノ、そしてオルガンが入る華やかな人気作品。落ち着いてしっとりと厚みのあるオーケストラをまとめてあわてず、オルガンの壮麗な響きも圧巻。ウィーン・フィルを美しいバランスに仕上げてくださいました。(35:55/楽章間拍手込み)
Dvora'kはMstislav Rostropovich(1927-2007阿塞拜疆)は78歳、亡くなる少し前の記録。この作品は幾度も録音した十八番でしょう。
第1楽章「Allegro」から音圧、テクニックともかなり衰えが見られて、かつてのギラギラするようにパワフルな押し出しはありません。
小澤の端正な伴奏に支えられ、いかにも落ち着いた第2楽章「Adagio ma non troppo」緩徐楽章はしみじみ良い味を出しているけれど、
第3楽章「Allegro moderato」辺り勢いや熱気は枯れておりました。(40:00/熱狂的な拍手込み)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風は東に進路を取って本州に接近しているそう。西日本にはあまり影響はないようだけど、伊豆諸島に特別警戒とか、東日本方面に水害が出ないことを祈りましょう。

前日ゆる筋トレはいつ通りの負荷なのに、なぜか?背中?両肩の裏あたりに筋肉痛が発生しております。ストレッチやYouTubeエアロビクスにはちょっと気になる。終日引き隠ってじっとしておりました。今朝の体重は66.25kgほぼ変わらず。本日鍛え直しましょう。

アサヒのサイバー攻撃復旧の目途は立たず、前日入った梅田駅前ビル地下居酒屋のビールはサントリー「プレモル」でした。Asahi一本槍の店はタイヘンでしょうね、他社のを回してもらうにも、システム障害が復旧したら戻るだろうから、納入はなかなか優先されないでしょう。ベビーフードも同じグループだったみたいで、品薄なのだそう。グループ全体で一月300億円の被害なんだとか。
ことし待望の豊漁だったさんまを今シーズン初めていただきました。
自分はあまり聴かないけれど、情報確認に検索頻度が高いNaxos Music Libraryのアクセス不安定がもう一ヶ月以上続いているようです。これはサイバー攻撃とは違うのかな?(今朝は回復しておりました)

一昨日、タイプミスのまま「音楽日誌」更新してメールにてご親切にご指摘いただいて赤面の至り。これは毎度のこと、気付いたら都度修正しております。キータイピング(指運)は滅茶苦茶我流。もうお仕事引退しているし今更練習して修正するつもりもありません。指や手首、肘には萬年痺れがあって、これはぼちぼち2-30年?日々のストレッチは必須だけど、なんとか寿命迄もちこたえてほしいもの。現在キーボードは通常タイプの無線(コンピューターを入手した時にオマケに付いてきたもの)エルゴノミクス・キーボードを使っていないのは使用場所問題。別途テン・キーも必要だし、コンピューターを使っている机が狭いのですよ。環境を雰囲気を変えるために交換してみようかな。

以下、偶然だったけど不本意な音楽拝聴2件
OEHMS OC568Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)〜アイヴァー・ボルトン/ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団(2006年)・・・このモーツァルテウム管弦楽団やバーゼル交響楽団の首席を務め、現在はマドリード王立歌劇場の音楽監督であるIvor Bolton(1958-英国)による全集録音より。評判も悪くないけれど、金管の迫力、神々しさとか立派な威容とか、色気とは無縁、編成は小さめ?残響も少なく素朴さと誠実に充ちた飾りのない演奏。
第1楽章「Allegro moderato」Bruckner交響曲中、屈指の美しい旋律を誇る作品、地の底から湧き上がるような憧憬充ちた始まりに、ワクワク感や洗練がぜんぜん足りない。サウンドには瑞々しさを感じないのは、録音のせいか、オーケストラがBrucknerの荘厳な風情になっていないのか不明です。(20:24)
第2楽章「Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam」じっくり腰を据えたテンポ設定に、淡々と枯れた風情に歩む緩徐楽章、ここが第7番最高の聴きもの・・・なんだけど、どうにも押しが弱く打楽器盛大に入るクライマックスはいまいちクリアに響かない。(22:04)
第3楽章「Scherzo: Sehr schnell」Brucknerのキモはスケルツォのリズム。心持ち速めのテンポに流れも勢いもあるけれど、リズムのアクセントと重量感が足りない。(9:09)
第4楽章「Finale: Bewegt, doch nicht schnell」誠実なんやけどなぁ、充実した金管のカタルシスはついにやってこない。悩ましいなぁ、せっかく全曲音源揃えたのに、処分しようかなぁ。(12:31)

DECCA Ravel ボレロ/Debussy 牧神の午後への前奏曲/3つの交響的素描「海」〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1976年)・・・ユーザーレビューには真反対の声が並んで曰く

「恐ろしく精密なアーティキュレーションによりスコアに書かれた全ての音符の再現を試みて・・・フランスのオケによる定番の名演よりフランス的に聴こえてくるから不思議だ」
「フランス音楽ならではのエスプリ漂う瀟洒な味わいを期待する聴き手には全くおすすめできない演奏」
いずれ、優秀かつ緻密なアンサンブルであることを称賛する声は同じでした。自分はGeorg Solti(1912-1997洪牙利→英国)の佳き聴手ではなくて、かなりの比率でがっかりすることが多い。音楽は嗜好品だから勘弁してください。世間では人気の生サーモンを自分が好まぬのは脂でぎとぎとだから・・・みたいなもんですよ。
音質はクリアだし、リズムはイン・テンポを刻んで正確な技巧に輝かしい管弦楽。「エスプリ」云々はあえて求めないけれど、色気も素っ気もない、かと云ってクール怜悧でもない、なんとも気持ちも魂も入らぬ不思議な演奏〜これは好きになれない。(14:48/10:45/8:36-6:31-7:42)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

坂口志文さんがノーベル生理学・医学賞を受賞。おそらく日本は研究費が潤沢ではないはずなのに、世界的な成果を上げているのですね。どんなもんかようわかっていないけど。

台風は予想進路を西に変更して、こちら大阪方面の雨は少ないようです。昨日も朝から好天、最高気温は29度Cとのこと、10月としては高い方でしょうか。あいも変わらず朝一番のストレッチ、YouTube鍛錬はけっこうキツい亜米利加人?女性のご指導、なぜか怪しい日本語の自動音声が紛れ込んでおりました。市立体育館への道中は未だ日差しはきついもの、トレーニングルームは常連メンバー+数人若い人に空いていて、いつものMyメニューをしっかりこなしました。内臓奥の微妙な違和感はちょっぴり残って、手足の痺れもちょっぴり続くのも華麗なる加齢でしょう。

帰宅して洗濯すませてノンビリしてからコミュニティバスにて最寄りの駅へ(その駅で人身事故があってダイヤは乱れたけれど)JR北新地には20分ほどで到着しました。爺友のしょうもない、なんの広がりも発見もない馬鹿話はお互い様のこと、ちょっとしたボケ防止でしょう。かなり呑んで自分は一軒目で失礼して、帰り最寄りの駅よりちょっと歩いて銭湯に寄ろうかな、平日は女房殿が婆さん宅に泊まっているので、風呂を沸かすのがもったいない・・・と思ったけれど、駅まで到着したら、ちょうどコミュニティバスが到着していて、そのまま帰宅いたしました。今朝の体重は66.35kgわずか一日で+400g、昼食抑制したのにまったく効果なし。また仕切り直しとなりました。

おにふすべ 雨に湿ったあと、ご近所にでっかい、立派な白いきのこがあちこち発生しております。なんやら美味しそうだけど、毒はあるのか、ないのか。調べてみると「オニフスベ」らしい。幼菌は喰えんことはないらしいけど、そんな勇気はありません。それも乾いた気候が数日続けば、変色して縮んで消えていきます。なんの役にも立たず害にもならんけど、妙に愛しく感じるのは自分の存在との類似性があるからか。
高市さんは積極財政派との期待から、さっそく株が上がっているらしい。ま、庶民にはあまり関係がなさそうな感じ、まだ、なにも始まっちゃいませんよ。自民党の役員は論功行賞色の濃いもの。

Hampton Roads Classics/YouTubeにて拝聴可能。 Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜ジョアン・ファレッタ/ヴァージニア交響楽団/合唱団/Jennifer Check(s)/Rebecca Nash(s)/Jennifer Welch-Babidge(s)/Ann McMahon Quintero(ms)/Robynne Redmon(ms)/Gregory Carroll(t)/Lester Lynch(br)/Jason Grant(b)/Richmond Symphony Chorus/Christopher Newport University Chamber Choir/Old Dominion University Concert Choir/Virginia Children's Chorus(2012年ヴァージニア芸術フェスティヴァル・ライヴ)・・・1910年ミュンヘンにて初演され、熱狂的な大成功を収めて、爾来祝祭的な機会での演奏はずっと途切れぬ人気作品とのこと。四管編成+更にピッコロ、8種の打楽器、チェレスタ、ピアノ、オルガン、ハープ2台、そして男女声楽ソロ8人、合唱団に児童合唱団・・・文字通り千人を超える規模の作品。出会いはFMから流れたバーンスタイン/ロンドン交響楽団(1966年)そのあまりに巨魁なスケール、阿鼻叫喚混沌混迷の響きに歯が立たず(もうずいぶん聴いていない)やがて駅売り海賊盤から聴いたジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)の輝かしい威圧感は好きになれませんでした。作品への理解が足りなかっただけかも。
Virginia Symphony Orchestraは1920年創設、JoAnn Falletta(1954-亜米利加)は1991-2020年音楽監督在任。初めてこのオーケストラを拝聴したけれど、デリケートな響きに余裕の技量と、厚みのあるクリアな響きに驚きました。音質も自然。巨大なる編成の統率にファレッタはまったく不安はなくて、巨大なる編成を力付くにならず、音楽の流れは行方不明にならない。作品の姿はとてもわかりやすい。弱音時にエネルギーは減衰せず、ラスト辺りの落ち着いた清明さが胸に染みます。声楽ソロには云々できるほどの見識はないけれど、誠実に役割を果たして、合唱の濁りのない豊かな奥行きは立派。あまりの巨魁さになかなか聴き出すのに根性が必要な作品、ひさびさにしっとりとした感銘いただきました。
第1部 賛歌「来れ、創造主なる聖霊よ」(21:20)第2部「ゲーテの『ファウスト 第二部』から最後の場」(51:07/拍手はカット)

Amadis 7139Rodrigo アランフェス協奏曲/Albeniz 12の性格的な小曲集 作品92ー7「Zambra」/Granados スペイン民謡による6つの小品第6曲「Zapateado」/12のスペイン舞曲より第2番「Oriental」第8番「Sardana」第6番「Jota (Rondella aragonesa)」第11番「Arabesca」/Albeniz スペイン(思い出)第2番「Asutrias」/de Falla 4つのスペイン小曲より第1番「Aragonesa」〜ジェラルド・ガルシア(g)/ピーター・ブレイナー/スロヴァキア国立フィル(コシツェ)(1988年)・・・前回は2017年に拝聴して「オーケストラがかなりヘボ」との手厳しいコメントでした。そうかなぁ〜そうでもないと思うけど。Gerald Garcia(1949-香港→英国)のギターによる著名なアランフェス協奏曲は
ウキウキと躍動する第1楽章「Allegro con spirito」(6:33)遣る瀬なくも切なく甘美な「Adagio」は一番人気(10:56)西班牙のリズムに溢れた第3楽章「Allegro gentile」(5:51)どれも手堅く、ちょっとおとなしい表現だけれど作品を堪能するには充分でしょう。
以下は才人Peter Breiner(1957-斯拉仏克?)の管弦楽伴奏編曲によるもの。最近彼の録音はあまり見ませんね。オリジナルをあまり知らんのでまったく違和感もなく、控えめな伴奏は魅惑の西班牙の旋律リズムをわかりやすく、雰囲気豊かに伝えてくださいます。音質もよろしい。
「Zambra」(5:10)
「Zapateado」(7:10)
「Oriental」(5:37)「Sardana」(4:29)「Jota (Rondella aragonesa)」(5:44)「Arabesca」(8:10)
「Asutrias」(4:57)
「Aragonesa」(3:44)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

内臓奥の微妙な不快感はほぼ全快して、台風接近!らしいけど昨日は快晴でした。朝一番にストレッチ、洗濯(前日サボった)YouTubeエアロビクスを済ませて、ウォーキング兼ねて激安美容院を目指して四番札、一番は丸刈り爺さんだったのであっという間に終わって自分の番はやってきました。今回は過激な髪型にならず、望み通りの短さにスッキリ。本日これよりトレーニングルームに行ってから、昼から爺友と酒の約束をしております。先日女房殿と行った新しく梅田駅前ビル地下にできた新しい居酒屋に行ってみるつもり。今朝の体重は65.95kg▲200g、久々の65kg台に戻しました。
白川郷にてインバウンドがクマに襲われたそうですね。海外からの批判に弱い日本だから、なにか新しい動きはあるでしょうか

世捨て人引退爺である自分が云々するのもなんやんけど・・・

「ポジティブサプライズ、高市早苗自民党総裁の誕生!! 」
「この人だけは選ばれてほしくないと思っていた人が選ばれた 」
日々拝見するブログを見ても意見は割れ、朝のワイドショウによると「期待は44%」とのこと。自分は自民党総裁候補誰にも期待していない。野党もなかなか動きは鈍い感じ。左系というかハト派は現在評判悪くて、やることなすこと国民受けはしにくいみたいだけど、おそらく威勢のよろしい軍国主義!みたいなものは求められていないでしょう。移民政策はちゃんと整理して、在留外国人の犯罪や滞納に対する厳格化は必要だと思うけれど、それと一部の跳ね上がった「ヘイト」行為は別問題、ミソもクソもいっしょになっている印象もあります。

おそらく身近に治安やマナーの悪さを実感されている方は「なにをユルいこと云っている!」と思われることでしょう。高市さんは「WLBを捨てる」と発言したのは総裁選を勝ち切った高揚感と力みからの発言、目くじらを立ててそのことを責めたり、逆に称賛すべきこととも思いません。実際は少数与党なのでこれから野党との妥協や、党内融和に苦労されることでしょう。与党入りを目指す野党も、一歩間違えればあっという間に歴史ある自民党に呑み込まれて消えることでしょう。
NHK党とかれいわ新選組辺り、以前に比べてちょっと熱は冷めているように感じるし、保守党は既に分裂気味、維新も離党者が相次いで、どうなるのか先は見えません。世間には風や空気みたいなものがあるし、もうちょっと冷静にようすと流れを眺めようと考えております。政権政党の枠組みの話題だけじゃなくて、実際の政治の成果に注目いたしましょう。

Fuga Libera FUG758 Debussy 弦楽四重奏曲ト短調(Augustin Dumay(v)Hyeon Jin Jane Cho(v)Miguel da Silva(va)Henri Demarquette(vc))/Chasson ヴァイオリンとピアノ、弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調(Elina Buksha(v)Pavel Kolesnikov(p)Quatuor Hermes)/Ysaye ノルウェイの伝説曲(Kerson Leong(v) Jonathan Fournel(p) )・・・おそらくはEugene Ysaye(1858-1931白耳義)所縁の音楽を集めたFuga LiberaのBOXより。両作品とも仏蘭西室内楽の傑作、その甘い、切ない旋律はずっとお気に入り。そのはMy CD時代に入って最初期に聴き込んだせいでしょう。
とっても遣る瀬ないDebussyは1893年初演(イザイ四重奏団)年代から勘案すると革新的な作風。著名なAugustin Dumay(1949-仏蘭西)率いるアンサンブル。録音時点70歳。太古くすんだセピア色に甘美なアンサンブルを多く聴いていたせいか、かなり明晰にかっちりと強靭な表現と感じました。
「Anime Et Tres Decide(活き活きと、きわめて決然として)」妖しい旋律も決然とキレのあるもの(6:35)
「Assez Vif Et Bien Rythme(かなり急速に、とてもリズミカルに)」落ち着かぬピチカートも緊張感たっぷりの集中力(3:45)
「Andantino, Doucement Expressif(甘く表情豊かに)」抑制が深淵な静謐にやがて高まる情感。ここはヴァイオリンの蠱惑な音色を堪能できました。(7:59)
「Tres Modere〜(きわめて穏やかに - きわめて躍動して - 少しずつ動きを付けて - きわめて躍動して、かつ情熱的に)」不気味な低弦の動きから、晴れやかな躍動がやってきて、明晰な表情表現はモダーンでした。(7:37)
Chaussonの作品も大好き。1892年初演(イザイも参加)。Elina Buksha(1990-拉脱維亜)Pavel Kolesnikov(1989-露西亜)はいずれも初耳でした。Quatuor Hermesは2008年活動開始、仏蘭西の団体でしょうか?技術的に優れても、全体にちょっと薄味の演奏っぽい。
「Decide」ピアノによる重々しい、決然とカッコよい始まり。噎せ返るような浪漫の風情に非ず官能的な旋律だけど、ヴァイオリンもピアノも清潔感が勝ってやや線は細い。情感の高まりも軽めな印象でした。弦楽四重奏は緻密なアンサンブル。(15:07)
「Sicilienne」ここがこの作品魅惑の白眉。哀愁のシシリエンヌはずいぶんとおとなしい表現は物足りない感じ。(4:53)
「Grave」暗い、物憂い緩徐楽章。ここはヴァイオリンが清潔に過ぎて平板、情感の高まりも濃密な風情に至らない。(11:14)
「Finale (Tres Anime)」風雲急を告げる、速めのテンポに疾走するカッコ良い旋律から始まるフィナーレ。ここもすっきりとしてさらさらと軽量な響き。作品に期待したい官能性とか、遣る瀬ない甘美に全体的に不足すると演奏でした。(11:36)
Ysayeの作品は1882年の作品。Kerson Leong(1997-加奈陀)若いヴァイオリニスト担当。いかにも超絶技巧必須そうな序奏から、魅惑のラプソディックな旋律を切々と、真摯に歌いました。なかなかの名曲でしたよ。(11:59)

CBS MK 42240Gershwin ラプソディ・イン・ブルー(コロムビア・ジャズ・バンド/1976年)/パリのアメリカ人(ニューヨーク・フィル/1974年)〜ジョージ・ガーシューウィン(ピアノ・ロール)/マイケル・ティルソン・トーマス・・・これを初めてFMから聴いた時のショックは忘れられません。病を得て既に引退したMichael Tilson Thomas(1944ー亜米利加)が未だ30歳そこそこ、当時若手イケメン指揮者でした。
「ラプソディ・イン・ブルー」はAmerican Classicの革命的開拓者、最高の名曲。作曲者自身による前のめり快速ピアノロールに驚いて、小さいバンド編成の伴奏をよくここ迄ぴったり合わせたなぁ、驚いたものです。ノリノリの風情はかつてないヴィヴィッドな風情だけど、現在の耳にはソロがちょっと粗いというか、機械仕掛けやかなぁ、仕方がない。それでも唯一無二の個性とノリを感じさせるのはたしか。(13:43)
「パリのアメリカ人」はピエール・ブーレーズ時代のニューヨーク・フィル。亜米利加のお上りさんが大都会・巴里を闊歩する〜そんな心情を多彩に表現されるユーモア。これがノーブルに端正、ゴージャスな素晴らしい演奏。申し訳ないけどバーンスタイン(1958年)より上出来と感じます。(18:34)
以下は1971-1984年音楽監督を務めていたバッファロー・フィルによるGershwinの名曲集。これが痺れるほど洗練されて、陶酔できる世界が広がります。
Oh, Kay!(7:06)Funny Face(5:50)Girl Crazy(5:41)Strike Up The Band(7:07)Of Thee I Sing(4:36)Let'em Eat Cake(バッファロー・フィル/1976年)
ラストはハリウッドの本場、ロサンゼルス・フィルのライヴ。サラ・ヴォーンの渋い声に痺れました。
Promenade (Walking the Dog)/Fascinating Rhythm(サラ・ヴォーン/ロサンゼルス・フィル/1983年/2:54-3:50)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

誰が次期総理になろうと問題はまず自らの体調です。例の右腰奥の痛みは軽減して、馴染みの内臓奥の鈍い不快感〜おそらくは軽い尿路結石確定(石が動いている?)二十数年前?の発作は七転八倒の痛みだったので、この間の断続的な症状はずいぶん軽く、日常生活に不自由はありません。せいぜい水分を多く摂ることにしましょう。昨日日曜の朝もいつものストレッチは入念、時間配分を誤ってYouTube鍛錬は中止、そのまま市立体育館を目指して外に出たら小雨が降っている・・・夜も断続的に降っていたみたい。途上で雨は上がって、体育館はママさんバレーと剣道の集まりに混んで、トレーニングルームは週末常連もけっこう多い。筋トレマシンは無事Myメニューをすべてこなして、エアロバイク15分もクリアできました。女房殿は某ボランティアの行事に出掛けていきました。

今朝の体重は66.15kg▲750g。幸い右腰奥の鈍い痛みはほぼ収まったけれど、全身の鈍い不快感有。

皇族の方がコロナに罹患されたとか、誰に限らず感染ってしまった方は軽症のうちに快復し、後遺症がないように願いたいものです。但し、皇室の方だから「どこで」「誰から感染した?」みたいな犯人探しになっていると想像しております。一般の方と違って、人混みに誰彼と接するわけじゃないでしょう。
インフルエンザは例年より一ヶ月速く、流行期へ。 マスクは好きじゃないけれど、自分も人混みに出るときには着用必須で過ごしましょう。
G混入事件があった「天下一品」の新京極三条店、ついでに河原町三条店も閉店らしい。残念。

Manchester Files CDMAN 180Britten シンプル・シンフォニー/18人の弦楽のための前奏曲とフーガ 作品29(ラーザリ・ゴズマン(v)/レニングラード室内管弦楽団/1972年)/ヴァイオリン協奏曲ニ短調(ボリス・グートニコフ(v)/アレクサンダー・ディミトロフ/サンクトペテルググ・フィル/1981年)〜ここ最近、英国音楽とはちょっぴり疎遠になって、久々の拝聴かも。珍しい露西亜勢の演奏、正直なところあまり好んで聴く作品じゃありません。
Lazar Gosman(1929-2019烏克蘭→亜米利加)はレニングラード・フィルとセントルイス交響楽団のコンマスを務めたヴァイオリニストとのこと。骨太に辛口のアンサンブルでした。Simple Symphonyは名前だけ知られて、意外と演奏機会はあまりないように思います。1934年初演。弦楽四重奏でも演奏可能だそう。
第1楽章「Boisterous Bouree」俗っぽい哀愁がユーモラス(2:43)
第2楽章「Playful Pizzicato」ユーモラスに弾むピチカート(3:19)
第3楽章「Sentimental Sarabande」たっぷり哀愁に歌うステキな緩徐楽章(7:23)
第4楽章「Frolicsome Finale」緊張感ある疾走はどこか軽妙(3:01)
「前奏曲とフーガ」は初耳作品。神妙な前奏曲にはゴズマンのソロが入っているようです。不協和音じゃないけれど、フーガはかなりモダーンな躍動と疾走〜途中がらりと雰囲気を変えて深刻な詠嘆がありました。(9:34)
ヴァイオリン協奏曲は初めて聴いたCD(誰の演奏だったか記憶もない)印象がよろしくなく、オモロない作品との先入観を勝手に得たもの。1940年初演。Boris Gutnikov(1931-1986白露西亜)は日本では知名度さっぱりだけど、ソヴィエット時代に活躍したヴァイオリニスト。とても流麗な音色の人でした。
第1楽章「Moderato con moto」しつこく繰り返す低弦のリズムに乗って暗鬱な旋律が歌って、かつての作品イメージほどに悪くない。なんとなく哀切の風情漂って、ソロはなかなかヴィヴィッドな美音でした。(8:35)
第2楽章「Vivace」は無機質な疾走。Shostakovichに一脈通じて、ヴァイオリンは流麗だけど、相変わらず不機嫌が続きます。ここのカデンツァはソロの腕の見せ所。第3楽章「Passacaglia: Andante Lento」やがてトロンボーンが神妙に荘厳なコラールを歌って最終楽章へ。息も絶え絶えなソロがしっとりと、管弦楽と緊張感を作りながら変奏が続きます。雄弁にカッコよいと思うけれど、甘さはほとんどない辛口な旋律が続いて、この暗さは戦争の時代の反映でしょうか。テンションの高い、高貴なソロによるラストは安らかな祈りのような締め括り。重音が多用されます。(21:12)

fontana  CFL 1020Delius 劇付随音楽「ハッサン (Hassan)〜またはサマルカンドへのすばらしい旅」/海流/アラベスク〜トーマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル/レスリー・フライ(br)/アルトゥール・レヴィンズ(v)/フレデリック・リドル(va)/BBC合唱団(1958年)・・・2011年に一度聴いて、久々の拝聴はしっとり心が落ち着くような思いに至りました。
EMIから出ているロンドン・フィル(4曲のみ/1934年)とは別のCBS録音であることにようやく気付きました。なぜかこの時期にしてモノラル録音だけど、音質は良好。DeliusはThomas Beecham(1879-1961英国)の十八番、自信に充ちた貫禄演奏でした。いずれちょっと眠くなるように刺激の少ない音楽、日本じゃ人気ないやろなぁ、と類推。
「Hassan」 (Incidental Music/Baritone, Chorus & Orchestra)は土耳古宮廷に活躍する機知に富んだハッサンが、宮仕えに嫌気がさしてサマルカンドに旅立つ、といった筋書きの劇らしい。1920年の作品。時代を考えるとずいぶんと保守的に穏健な作品でした。オリエンタルにエキゾチックなリズム旋律満載、Deliusらしい落ち着いて、静かな風情いっぱいの「セレナード」(2曲)もしみじみ美しい。ラストは合唱も入って、いかにも大団円!風に爽やかに盛り上がりを見せました。
「Interlude Between Scenes 1 & 2/Introduction」(1:48)「Serenade (Violin Solo)」(2:21)「Short Interlude」(0:26)「Chorus Behind The Scenes」(1:56)「Dance Of The Beggars (Baritone Solo & Male Chorus)」(1:15)「Chorus Of Women」(2:13)「Prelude To Act III」(2:29) 「The Great Hall Of The Palace」(2:33)「The Procession Of Protracted Death」(2:10)「Serenade (Viola Solo)」(2:09)「Closing Scene」(8:49)
Sea Drift (For Baritone, Chorus & Orchestra)」初演は1906年。Walter Whitmanの詩。これもビーチャムの十八番、4回録音している?ラスト録音。鳥の哀しい筋書きとやら?雄弁なバリトンが甘く、優しく気高く起伏も緩く、朗々延々と穏健に歌います。合唱もヴァイオリン・オブリガート、ハープも効果的。(Bruce Boyce(br))(24:28)
Arabesk (For Baritone, Chorus & Orchestra)」はJens Peter Jacobsen(丁抹)の詩による1911年の作品。内容はようわからんけど、牧神を扱ったものらしい。それこそDebussy「牧神の午後」を彷彿とさせるようにかなり妖しい、不安な官能の高まりがありました。(Einar Norby(br))(12:57)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

高市さん自民党総裁へ。公明党の動きや、連立と大臣の席を待っていた維新は? さて、彼女のカラーと野党や隣国との融和、調整はいかがでしょうか。誰になってもさほど期待はできないと感じます。さっそく裏金議員の要職起用との報道有。

昨日土曜の朝は引き続きの小雨。右腰奥の鈍い痛みは継続中、虫垂炎かなぁ、それだったら通院しないといけないけれど、不快感とか熱はない感じ。筋肉痛でもないのかな。やはりこれは尿路結石が動いているのか、かつて経験した七転八倒の苦しみはありません。糞詰まり疑惑は無事に定期放出なって解消いたしました。いつものストレッチも軽いYouTubeウォーキングも苦ではない感じ。試しに鎮痛剤を服用して、食材をいくつか買い忘れたので業務スーパー往復3kmもちょっぴり腰に響くくらい、効果はありました。傘をさしながらもペットボトルと空き缶をそれなり拾いました。もうちょっと様子を眺めて、症状が悪化したらいよいよ通院を検討いたしましょう。今朝の体重は66.9kg+250g最悪の増加連続。

前日季節もよろしく久々に出掛けたご近所銭湯は600円。ずいぶん値上がった体感、ちょっとした贅沢でしょう。我が街の扇湯は一旦閉店して、ゆとなみ社が事業継承したところ。午後2時から開いているそうです。オシャレに内装は仕上げてロビーは北欧風、若いスタッフが働いておりました。大学時代の趣味を商売に昇華させた手腕はたいしたものだし、夢がありますね。シャンプー・ボディソープ付き、それを使ったら自分がふだん使っている安物シャンプーがいかに(残り少ない)髪にも頭皮にもよろしくないか自覚いたしました。全身もんもんさんとも遭遇、そんな方まだいらっしゃるのですね。一年以上前にはかなり老齢な元ヤーさんを目撃しましたっけ。

DECCA 417 6111Ravel ボレロ/Debussy/Ravel編 サラバンド/舞曲/Mussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」〜リッカルド・シャイー/コンセルトヘボウ管弦楽団(1986年)・・・Riccardo Chailly(1953-伊太利亜)がコンセルトヘボウのシェフを務めたのが1988-2004年。硬派のコンセルトヘボウ・ファンには一部評判よろしくないような声を時に伺うけれど、英DECCAのディジタル録音が盛んに続いた時期、自分にとっては輝かしい、眩しい存在でした。
「ボレロ」がイン・テンポ表現というのは当たり前なんだけど、揺るぎないパワフルなサウンド、正確なリズムとアクセントの説得力は圧倒的!(14:28)短いピアノ作品からの編曲2作品は小粋に「展覧会の絵」に向けて、ちょうどよろしい途中休憩、ウキウキ華やかに緻密な演奏でした。(5:23/5:15)
先日マゼール三回目の「展覧会の絵」を聴いてちょっぴりガッカリ、こちらオーケストラの明るい響き、圧巻の技量に驚かされました。
「Promenade - Gnomus」冒頭トランペットから軽やかな余裕の響きに力みを感じさせない。「Gnomus」の迫力や広がり、キレにも惚れ惚れするほどなんだけど、重さを感じさせない。(4:31)
「Promenade - Il vecchio castello」静謐と静寂を感じさせる落ち着き。アルトサキソフォーンの音色に過度な色気はありません。(5:01)
「Promenade - Tuileries」再びの軽快なトランペットから、こどもたちの遊びの情景も優しく、デリケート。(1:39)
「Bydlo - Promenade」重々しい牛車も意外とさらりとした表現から、地に足をつけた速めのイン・テンポ。そして深刻な短調の「プロムナード」(3:20)
「Ballet of the Unhatched Chicks」雛たちの可愛らしいダンスはノリノリ(1:15)
「Samuel Goldenberg and Schmuyle」一転、裕福で傲慢な男ゴルデンベルクは低弦の渋い響き、貧しく卑屈な男シュムイレはトランペットに表現されて、アンサンブルの上質さを感じさせるところ(2:16)
「Limoges: le marche」市場のおしゃべりと喧騒、この辺りの細かい音型による合奏は名人芸でしょう。(1:26)
「Catacombae - Cum mortuis in lingua mortua」荘厳な管楽合奏が対比を見せて、深みのある魅惑のサウンド。そしてプロムナードは短調の「死せる言葉による死者への呼びかけ」の沈黙(3:55)
「The Hut on Hen's Legs (Baba Yaga)」爽快な「バーバ・ヤガー」はキレのあるアクセント、白熱しても余裕の迫力(3:25)
「The Great Gate of Kiev」は慌てず、煽らず、力まず、明朗爽やかな表情のうちに築かれる余裕のクライマックス。ティンパニはズレない版でした。(6:26)

Telarc DG 10078Copland 市民のためのファンファーレ/ロデオ(4つのダンス・エピソード)/アパラチアの春(組曲/1945年)〜ルイス・レーン/アトランタ交響楽団(1982release)・・・Louis Lane(1923-2016亜米利加)はジョージ・セルの弟子、1977-1983年アトランタ交響楽団のロバート・ショウを補佐して共同指揮者務めました。これは音質がウリのTelarc録音、それと当時のアトランタ交響楽団の実力をたっぷり堪能できる一枚。この人は手堅いというか、ちょっとおとなしい表現がオーソドックス過ぎ。
かつて人気番組「料理の鉄人」のテーマ音楽であった「市民のためのファンファーレ」はカッコよい金管の宣誓。(3:14)
ロデオ」はもともとバレー音楽から4曲選んで演奏会組曲としたものだそう。三管編成+9種の打楽器+チェレスタ+ピアノ迄入る大編成、初演は1943年アーサー・フィードラーとのこと。ノリノリのリズムが躍動して、その変拍子は弟子筋のバーンスタインに似ております。バスドラムの低音が効いてなかなか爽快なサウンド、そしてユーモラス。悪くない演奏だけど、いま一歩の踏み込みは足らぬ感じ。 Buckaroo Holiday(7:15)Corral Nocturne(3:40)Saturday Night Waltz(4:04)Hoe-Down(3:12)
アパラチアの春」は一般に聴かれる1945年の組曲版。敬虔と静謐、感動が待っている最高の作品。オリジナルより編成は大きく二管編成+10種の打楽器、ハープ、ピアノ、弦はフルサイズ。Telarcにありがちなんやけど、トラック分けがないのが残念。ラスト前「Doppio movimento(倍の速度で)」は花嫁と、農夫である夫の日々の仕事の場面、「The Gift to Be Simple」による心暖まる変奏曲でした。(22:19)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

週末を迎え、終日曇り、涼しくてちょうどよろしい気温。夕方より小雨でした。前日朝起きたら右腰が鈍く痛む・・・いつも微妙に不快感がある左半身に非ず、内臓奥に感じる尿路結石?とはちょっと違うかな、眠っているあいだに姿勢が悪くて寝違えた?みたいな筋肉痛っぽい・・・けど、シロウト判断は禁物でしょう。肩が痛いと訴えられた方が心筋梗塞だった、みたいな話題はありますから。いつにもまして慎重にストレッチ実施、YouTubeは「10分朝のストレッチ/スワイショウで動ける身体づくり!運動前後にも!ラジオ体操より凄い!肩こり、首こり、腰痛、自律神経、疲労回復に!」実施して快復を狙いました。市立体育館への道中も歩行に不自由もなく、いつものゴミ拾いの功徳を積みました。

平日朝一番のトレーニングルームは空いていて、常連メンバーはかなりお休み。いつものメニューも問題なくクリアできて、腰の調子もさほどに悪化していないけれど、なかなか痛みは取れません。帰り、スーパーに寄って食材ちょっぴり入手して帰宅。一日の運動目標をクリアできました。帰宅して洗濯している最中に女房殿は婆さんのところから帰ってきました。

YouTubeをぼんやり眺めていたら、馴染みの梅田駅前ビル地下の新規オープンした居酒屋動画が出てきたので、女房殿慰労に出掛けました。料理は美味しく安くビールは一杯のみ。帰り、季節もよろしくご近所銭湯に一年以上ぶり?寄って、電気風呂に痺れて腰を癒やしたものです。今朝、鈍い痛みは継続中、体重は66.65kg+300g、もしかして糞詰まりかも(その後、出るべきものはちゃんと出ました)

わが街にはあまり関係ないけれど、中国の国慶節 連休、海外の一番人気は日本なんだそう。どうして中国人は嫌われているんでしょう。そして熱心に反日宣伝を進めているのに(映画「731」上映など) なぜそんなに日本は人気あるんでしょうか。人口が多いから、ほんの一部の人でも大人数になるのか。日本製品には絶大なる信頼があるとか、ほんまでしょうか。

名古屋ではなぜか?とっても人気がある河村議員、百田さんとケンカしたらしくて保守党離党へ。大阪の維新が根強い人気があるみたいな感じかも。
「出前館」で1000回超“タダ食い”した38歳男を逮捕〜マネするやつ出てきそうな感じ。そんな行為で人生棒に振るのも情けない。ここまで放置されて続いたのも、ちょっとなぁってな感じ。

EMIBeethoven 交響曲第3番変ホ長調「英雄」(1955年)/「レオノーレ」序曲第1番/第2番(1954年)〜オット・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団・・・ライヴ含めてOtto Klempere(1885-1973独逸)による、浪漫派の幕開けを告げるスケールの大きな名曲中の名曲「英雄」はいくつ出ているのでしょうか。EMI正規録音は1959年ステレオこれはぎりぎりモノラル時代ラストの旧録音。これが最高の出来との世評も高いもの。同時期のMercuryやRCAの驚異的音質には遥かに及ばぬけれど、重心の低いスケールを堪能できるまずまずの音質でした。高品質CDが出ているからオリジナルは優秀録音なのでしょう。ホルンはデニス・ブレインだそう。
第1楽章「Allegro con brio」じっくり腰を据えて厚みのある響き、重厚、そしてアツい推進力を感じさせる始まり。テンポは慌てぬ中庸からやや遅め、提示部繰り返しなし。オーケストラの響きは明晰、優秀なアンサンブルにクレンペラーのダメ押しのようなアクセントや、ノリを忠実に反映してスケールは大きい。(15:48)
第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」若い頃はどうにも苦手だった「葬送行進曲」も今なら胸に迫る緩徐楽章。テンポは遅くなく、清涼なオーケストラの響きに、入念な表情付けも仰々しさや重苦しさは感じさせぬもの。際立って響き渡るフルートはGareth Morris(1920-2007英国)でしょうか。(14:40)
第3楽章「Scherzo:Allegro vivace - Trio」テンポは慌てぬ着実なもの。ここも重心の低いパワフルなアクセント、しっかりと勢いを感じさせノリと勢いは充分でした。トリオのホルン重奏は期待通りの厚みだけれど、音質的にはちょっと物足りぬ感じ。(6:26)
第4楽章「Finale: Allegro molto - Poco andante - Presto」怒涛の冒頭から落ち着いた主題提示、そして馴染みの変奏曲は悠々と慌てず、そして力任せの熱狂とは無縁の明晰な歩みに停滞感はありません。(12:24)
不遜な言い種だけど、軽快な響きとリズムを刻む古楽器系演奏が好み。いくら見事な演奏でも、ちょっと取り出すには気が重い感じ。もちろん音質問題もあります。
序曲も悠々として立派な演奏だけど、音質はちょっと気になりました。オーケストラの技量は流麗なもの。「Leonore Overture No. 1」(8:34) 「Leonore Overture No. 2」(アンサンブルにちょっぴり乱れがある/13:40)

EMI Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)/バレエ組曲「ペトルーシュカ」(1947年版抜粋)〜カルロ・マリア・ジュリーニ/シカゴ交響楽団(1969年)・・・幾度も聴いているLP時代からの馴染み、Carlo Maria Giulini(1914ー2005伊太利)には実際にミラノですれ違ったことがあるから、思い入れは一入(ひとしお)です。この時期はシカゴで首席客演待遇だったはず。ジュリーニらしからぬレパートリーだけど、短い組曲版「火の鳥」から例のまったりと慌てぬ走らぬ、細部ていねいな仕上げにシカゴ交響楽団の強烈な金管がバランスしてしっとり、雄弁悠々として噛み締めるような完成度。メルヘンに多彩な旋律作品はラストへの爽やかな盛り上げにもムリムリ感はないもの。(21:30)
「ペトルーシュカ」はストコフスキー辺りがよく取り上げていた短縮版。遊園地の喧騒を感じさせる楽しい作品だけど、こちら響きにはちょっぴり濁りを感じる刺激的音質。ヴィヴィッドに明晰なアクセントを刻む「ロシア人の踊り」から始まって(2:36)「ペトルーシュカの部屋」は落ち着いて地に足をつけた表現(4:25)「ムーア人の部屋」も剽軽さより着実な歩みにしっかり歌うもの(7:11)そして「謝肉祭」は大団円のような風情に賑やかにウキウキしても前のめりにならない。まったりとしたノリがいかにもジュリーニ。(10:18)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

こちらは佳き天候続き、週間天気予報を眺めても時にちょっぴりの雨くらい。そういえば今シーズン全国的に渇水の話題はあまり訊きませんでした。どこかで水不足からプールが営業停止というのはありましたっけ。
前日、かなり食事を抑制して身体も動かしたのにほとんど体重は減らない〜これはホメオスタシス?エネルギー摂取が少ないと身体がそれに慣れて、生命=体重維持をするそう。本格的に身体を鍛えている人にはチート・デイが必須なんだとか。自分がそれをやったら、そのままずるずると太ってしまうのはまちがいない。
せっかく過ごしやすい季節がやってきたのに、精神的ににはますます落ち込んで、な〜んにもやる気がおきません。朝からぐずぐずしてようやくストレッチ実施、YouTube体操は短い、緩いのを実施。買い物に出掛ける意欲も湧きません。引き隠り状態。今朝の体重は66.35kgあまり変わらない。微妙に腰が痛い。

女房殿の介護泊まりは連日に至って、朝に帰ってきたけれど、ストレスで目眩がするそう。気分転換にカットに出掛けました。お互いもう70歳に迫ってますから、そうそう元気も続きません。
1ヶ月後に迫った大学OB会の会場をようやく予約、自分のホテルは予約済、新幹線の便は旅行会社にお願いして結果待ち。福岡は韓国中国人に大人気な観光地ですからね。なかなかタイヘンです。三年住んでいたし、出張に遊びに幾度通って馴染みの大好きな街、ノーミソ活性化のためにはもうちょっと新しい場所への経験が必要でしょう。

10月1日から3,024品目値上げとか。後期高齢者の医療費も上がってあちこちのブログにて話題になっておりました。いくら慎ましく節約しても生活は追いつかんなぁ。自分はけっこうゆるゆると暮らして、健康であればなんとかなる・・・そう油断して、そんな安易な生活設計の見通しはヤバいかも。

BIS CD734 Orff カルミナ・ブラーナ(Chamber Version/ Wilhelm Killmayer/1927-2017独逸)〜セシリア・リュディンゲー・アーリン/クロウマタ・パーカッション・アンサンブル/ローランド・ペンティネン(p)/ルーヴェ・デルヴィンイェル(p)/アルメンナ・ソンゲン(ウプサラ大学合唱団)/ウプサラ児童合唱団/ペーテル・マッテイ(br)/レーナ・ヌーディン(s)/ハンス・ドルンブッシュ(t)(1995年)・・・オリジナルは三管編成だけど、ティンパニ5個+奏者8人という打楽器、声楽そのままに管弦楽を抜いてニ台ピアノに置き換えたもの(・・・らしいSWR盤解説より)。度肝を抜くようなド迫力に生命漲る原始のパワー炸裂!管弦楽がないだけ作品は声楽がクリアに浮き立って朗々と響くし、打楽器はそのままだからリズムの迫力に不足はない。これは思いっきり新鮮な爽やかな経験でした。オリジナルよりこちらのほうが好きなくらい、音質がクリアなのもその印象を高めておりました。
「全世界の支配者なる運命の女神」(2:35-2:51)「第1部 春に」(4:18-2:31-2:37)「芝生の上で」(1:45-3:11-3:23-4:18-0:59)「第2部 酒場にて」(2:41-3:26-1:56-3:14)「第3部 求愛」(3:14-2:27-2:05-2:03-1:06-0:55-2:14-2:26-0:45)「ブランツィフロールとヘレナ」(1:54)「全世界の支配者なる運命の女神」(3:09)

Victor Red Seal DM-995Bernstein ミュージカル「オン・ザ・タウン」〜レナード・バーンスタイン/オン・ザ・タウン管弦楽団/ロバート・ショウ/ヴィクター合唱団(1945年)・・・ニューヨークで24時間の上陸許可を与えられた水兵3人の恋愛と騒動を描いた作品(Wiki)とのこと。1944年初演。この時代特有の亜米利加の美声も愉しめます。映画「踊る大紐育」として映画化もされたそう(1949年)。現代日本でも舞台レパートリーなのですね。バーンスタインは未だ30歳代、親しみやすいヴィヴィッドな作品旋律、変拍子は後年の作風とほとんど変わらない。驚異のSP音質。当時の舞台の熱気をしっかり受け止めました。オリジナル・ブロードキャスト録音も聴いてみたけれど、こちらRobert Shaw(1916ー1999亜米利加)率いる合唱の充実が素晴らしくヴィヴィッド。
Opening Scene/I Feel LIke I'm Not Out Of Bed Yet/New York, New York(3:23)
Lonely Town(Arr-Wilson Sawyer/3:27)
Ballet Music/"Lonely Town" ー Pas de Deux(307)/"Times Square" ー Finale, Act I (3:12)
Lucky To Be Me(Arr-Wilson Sawyer/3:31)
Some Other Time(Arr-Livingston Gearhart/3:22)
Ballet Music/Dream In The Subway/Dance Of The Great Lover(3:38)/Dream Sequence(2:53)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

本来、そろそろ小春日和と呼ぶべき昼間の気候も、前月迄のあまりの猛暑にそれも平穏に感じる秋。過ごしやすい季節に至りました。東北北海道では記録的な大雨でタイヘン、こちらはなかなか降ってくれません。いつも通りのストレッチ、YouTubeエキササイズ済ませて市立体育館へ。すぐにビニール袋を入手したので、この間路上見て見ぬふりしていたゴミをしっかり拾いました。水曜のトレーニングルームはかなり人数少なく、常連精鋭メンバーのみ。しっかり鍛えてシャワー後の血圧測定はやや高状態、そのままスーパーに寄って食材入手して帰宅しました。洗濯していたら女房殿は婆さん宅よりご帰還、入れ替わりに体育館へ向かいました。今朝の体重は66.3kg▲150g。食事を抑制して運動してもほとんど減らない(涙)

また無差別殺人事件など発生してますね。誰でも良かったって、殺られたほうはたまったもんじゃない。
福島市のメガソーラー商業営業開始。景観破壊、光害で運転は危険、日常生活にサングラスが必要とのこと。住民にとっては傍迷惑な苦行状態、既に認可されているので手の打ちようもない・・・既にこれ以上広げない、更には認可しないようだけど、環境のため、エコ推進のための行為がとんだ裏目に出て、良かれと思ったことが思わぬ結果を生むこともあるものですね。地元の方々は怒っていると思うけれど、そんな過ちは幾度繰り返してきた人間社会、安易に目先の利益ばかり追い求めるから・・・他人事みたいに云って申し訳ない。なかなか先は読めぬものです。電気自動車だってちっともエコじゃない。
四日市の地下駐車場水害のクルマ搬出開始。被害者の補償はどうなるのか先行きは見えぬ感じ、なんせ直接の要因は天災ですから。驚いたのは荷物が消えている! つまり火事場泥棒的な不埒な輩がいたということですね。原発事故緊急避難の時に、空き家に空き巣が入ったそうだけど、人が困った時に悪事を働く人間に人生の災いあれ、そう心の奥で密かに願いましょう。

Digital Concerto CCT 737 こんな音源と出会うのですね、懐かしい。Frank Shipway(1935-2014英国)は実在の指揮者だけど、Hanspeter Gmu"r、 Eugen Duvier、Alberto Lizzioは適当に名付けた架空指揮者。Camerata Romanaも架空の伊太利亜?の団体とのこと。トランペット奏者も同様でしょう。これは(ある意味)マニアには有名なPILZ音源、あちこち音源を探しては適当な演奏者に仕上げて安いCDを出しておりました。1990年代は喜んで銀色デザインのCDを集めていたのも懐かしい。その後、デアゴスティーニのCD付き雑誌の音源として流用されたりしたものです。
Clarkeはロイヤル・フィル音源。あとはかなり良好な音質揃えているけれど、作品ごとに音質の雰囲気、ソロの風情、アンサンブルの水準も異なります。あまりムツかしいことを考えずにけっこう楽しめる一枚。
Clarke トランペット・ヴォランタリー(フランク・シップウェイ/ロイヤル・フィル/2:52)もちろん安定した技巧に落ち着いた風情の演奏。
Torelli トランペット協奏曲ニ長調(ジョヴァンニ・バスコーニ(tp)/ハンスペーター・グミュール/カメラータ・ロマーナ/Allegro(2:03)Adagio -Presto - Adagio- Allegro(4:43))これはけっこう有名な、明るく陰影ある牧歌的旋律。線は細いけれどよく歌うソロ、しっとりとした弦楽アンサンブル。音質もまずまず。
Vivaldi 2本のトランペットのための協奏曲ハ長調(ジョヴァンニ・バスコーニ(tp)/ヴァーツラフ・ブレジナ(tp)/オイゲン・デュビエ/カメラータ・ロマーナ/Allegro(3:08)Largo(0:51)Allegro(3:25))これはシンプルに元気よろしく屈託のないよく知られた旋律。二人のソロの息はよく合ってのびのび、先のTorelliより音色は暖かい感じ。弦楽アンサンブルは伴奏に徹しておとなしい。音質も悪くない。
Telemann トランペット協奏曲ニ長調(ジョヴァンニ・バスコーニ(tp)/ハンスペーター・グミュール/カメラータ・ロマーナ/Adagio(1:59)Allegro(2:09)Grave(2:17)Allegro(1:46))かつてこの作品を聴いた時に「一番好き」とのメモが残っていたお気に入り、終楽章「Allegro」の晴れやかな表情最高。ヴィヴラート豊かに優雅な、慎重なトランペットは作品の伸びやかな陰影をいまいち表現できていない。弦楽は伴奏に徹して色をあまり出さぬもの。音質はまずまず。オットー・ザウター(tp)/ニコル・マットの演奏のほうが圧倒的にヴィヴィッドに引き締まっていた記憶がありました。
Tartini トランペット協奏曲ニ長調(ヴァーツラフ・ブレジナ(tp)/オイゲン・ドュビエ/カメラータ・ロマーナ/Allegro(3:59)Andante(3:34)Allegro Gracioso(3:28))伴奏に管楽器(ホルン)が入って、あきらかに他の演奏とは違う器楽アンサンブル、残響たっぷり豊かにしっとりサウンド。朗々とした雄弁に艷やかなソロは輝かしくマイルド、このCD収録中屈指の技量でしょう。弦とホルンの掛け合い、トランペットの時に哀愁の旋律が絡み合って、これはなかなかの名曲でした。「Andante」の黄昏のような緩徐楽章も絶品。終楽章のカデンツァも聴きもの。
Franz Xaver Richter(1709-1789) トランペット協奏曲ニ長調(ジョヴァンニ・バスコーニ(tp)/ハンスペーター・グミュール/カメラータ・ロマーナ/Allegro(4:47)Andante(5:09)Allegro Gracioso(4:16))これはバロックに非ず、一世代進んだマンハイム楽派の音楽。ソロはかなり高音を多用して難曲っぽい、神経質なヴィヴラートが続きます。おそらくはかなりの技巧派。作風は明朗に古典的。器楽アンサンブルは伴奏に徹して、これはかなり音質はよろしい感じ。
Haydn トランペット協奏曲 変ホ長調(ヴァーツラフ・ブレジナ(tp)/アルベルト・リッツォ/カメラータ・ロマーナ/ Allegro(6:18)Andante Cantabile(3:11)Finale: Allegro(4:19))これはトランペット協奏曲一番人気。時代は古典派、名曲中の名曲。かなり颯爽としたアンサンブルは他とはまっく雰囲気が異なって、かなり太めな音色のソロは流麗スムースな技巧に美音、細かい音型もらくらく余裕、カッコ良い演奏でした。カデンツァはRichterを上回る雄弁。表情は豊かに変化して、勢いも充分、伴奏がまたデリケートに呼応してみごとなもの。晴れやかに躍動してワクワクするような両端楽章、緩徐楽章の優雅な風情も最高。このCD中これが一番の完成度でしょう。

KICC9519Handel 「王宮の花火の音楽」〜ヘルムート・コッホ/ベルリン放送交響楽団(1974年)・・・2004年来の再聴。BrilliantのHandel Editionに収録され、「水上の音楽」と「シンフォニア HWV.339/347」はコンチェルト・ケルン(古楽器アンサンブル)に挟まれ、こちら堂々たるモダーン楽器使用。なんか中途半端な寄せ集めにはオトナの事情があったのでしょう。Helmut Koch(1908-1975独逸)この方もオーケストラも旧東の方でした。懐かしいブランデンブルク協奏曲とか管弦楽組曲は超・重厚な分厚い響きだった記憶もありました。独逸の団体だから亜米利加辺りのパワフルにメタリックな音色とは違うけれど、中庸のテンポに逡巡も遠慮もない嚠喨(りゅうりょう)たる金管の響きは雄弁そのもの、作品的にはとっても気分爽快な効果を上げておりました。音質もまずまずでしょう。
「Overture」(9:49)「Bourree」(1:07)「La paix」(4:06)「La rejouissance」(2:15)「Menuet I」(0:48)「Menuet II」(1:30)


2025年10月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

10月に入って2025年もあとわずか。昼間はそれなりに気温は上がっても盛夏の日差しの強烈さはすっかり和らいだし、夜はすっかり涼しく、エアコンはもう必要ありません。相変わらずヒマ、な〜んもやる気が起きない日々、なんとかしなくっちゃ!そんな気分も消え失せました。深夜途中覚醒が続いて、睡眠不如意が続きます。朝いつものヘルシー朝食済ませて、ストレッチ、YouTubeは東南亜細亜系の女性が動き続けるエアロビクス済ませて、ヨーグルトに使うキウイが切れているけれど、どうも買い物に出掛ける意欲は湧きません。前日のうちに耳鼻科、歯医者も済ませました。前夜しっかり蒸気吸入して、これは毎日継続する予定。今朝の体重は66.45kg+250g最悪。10月はここからスタート。

サントリーの会長が不祥事から辞任したり、こんどはアサヒがサイバー攻撃で商品出荷不能とのこと。日本の代表的大企業もなにかと脆弱な実情が透けて見えます。時々呑みに出掛けるからアサヒ・ビールが出てこない、なんてことはないのか。ちょっと心配。
話題はちょっと逸れるけれど、テレビCMでちょっと気になること。
「悠香のお茶せっけん/茶のしずく60g」Amazonでは2,270円也、高いっすねぇ。これはネットCMでも盛んに出てくるけれど、2010年重篤なアレルギー症状を起こして社会問題になったはず。早田ひなちゃんのCMは可愛らしいけど、その後被害者補償、後始末は終わったのか。アリナミン製薬に身売りしたみたいですね。「加水分解コムギ末(水解小麦末)は含まれておりません」との記述有。
CMがうざったらしい「We Cars」。これは例のBig Motorの後継、今は社名連呼歌だけど、その前は「そこまでやるか」みたいな宣伝でした。すっかり状況は改善され、まともな会社になったのでしょうか。その後の報道が見えないなぁ、辞めた前社長副社長は元気にしているのか。似たようなことをしていた「グッド・スピード」は会社継続しているみたい。忘れやすい日本人の性癖もよろしくない(=含む自分)

CMつながりで「太陽生命」のこと。まったく同じ内容を月替りで仕様を変えて、時代劇スタイルがとてもオモロい。傑作ですよ。わざとらしい、いかにも的風情が堪らぬ魅力、もう終わったのかな?そう思ったら、「水戸黄門」再放送にはそれが出ておりました。自分はそんな昔の時代劇は見ないけれど、偶然発見いたしました。たしか、ジャアイント馬場さんが大ファンだったはず。

CHSA5252Chabrier 狂詩曲「スペイン」/Durufle 3つの舞曲 作品6/Saint-Sae"ns 交響詩「オンファールの糸車」/Debussy「牧神の午後への前奏曲」/Ibert「寄港地」/Massenet 「タイスの瞑想曲」/Ravel 「スペイン狂詩曲」〜ジョン・ウィルソン/シンフォニア・オブ・ロンドン(2019年)・・・John Wilson(1972-英国)率いるSinfonia of Londonは映画音楽など録音して1960年に活動を停止した団体とは別の、新しいオーケストラとのこと。清涼にあまりハデではない響きに技術的にしっかり、思わぬ洗練されたアンサンブル、残響豊かに低音も効いて臨場感たっぷりな極上の音質でした。選曲が凝っていて、ありきたりな仏蘭西ものではない一枚。
軽快に躍動する「スペイン」は誰も知っている旋律、優雅に晴れやかな表情(6:09)
Dulufleは初耳作品、爽やかに疾走して高揚する小粋な「Divertissement」(7:16)ゆったり静謐にデリケートに息を潜めるような「Danse lente」木管の響きがジミに控えめ。やがて優雅に弦も歌って、激しく情感も高まって再び静謐に戻る。(8:47)ユーモラスなファゴットから始まって、激しいリズムを刻んで躍動熱狂する「Tambourin」サキソフォーンの響きもエッチそうでちょっぴり抑制を感じます。(5:19)これは知られざる、なかなかの名曲。
「オンファールの糸車」は希臘神話に題材を取って、女王が回す糸車を彷彿とさせる動きが全編を支配しておりました。太い音色のフルートから始まって、弦の動きは優雅にリズミカルでした。(7:34)
そして著名な誰でも知っている「牧神」。フルートの音色は太く、幻想的な官能や華やかな響きに非ず、不思議に落ち着いた風情に、おとなしい演奏。(9:21)
「寄港地」も名曲ですね。爽やかな海辺の情景を彷彿とさせる「Rome - Palerme」(6:13)オリエンタルな旋律とリズムも妖しい「Tunis - Nefta」(2:34)晴れやかな西班牙風リズムを刻んで晴れやかな陽光を感じさせる「Valencia」ここはChabrierに似てますね。(5:35)
切ないヴァイオリン・ソロ(けっこうジミ)が歌う「タイスの瞑想曲」の選曲もGood!ありそうでなかなか入手できない無垢な気分漂う作品でした。(5:43)
ラストは気怠い西班牙のリズムを刻む「スペイン狂詩曲」。これもデリケートにクール、生真面目な演奏。薄暗闇に向かう茫洋として静謐な「Prelude a la nuit」(3:59)「Malaguena」なんとも妖しく、激しいマゲーニャのリズム(2:04)そっと息を潜めるような「Habanera」(2:39)「Feria」は細かい木管のフレーズから、やがて賑やかに盛り上がって祭りの風情にウキウキするよう。(5:55)

MMS-2219Schubert 八重奏曲ヘ長調 D803 作品166〜パスカル弦楽四重奏団/ジャック・ランスロ(cl)/ギルバート・クルシェ(hr)/ポール・オンニュ(fg)/ガストン・ロジェロ(cb)(1961年)・・・昔からの幾度聴いた音源、2013年拝聴して曰く

腰が軽いというか、自在なのは、往年の仏蘭西名手たちのなんとも云えぬ明るい音色、節回し故なのでしょう。既に本格ステレオ時代に入っていたのに、このくぐもった音質は状態よろしくない。ステレオ時代とは信じられぬ曇り具合だけれど、刺激的な濁りはなくて、室内楽拝聴にさほど苦はありません。
Jacques Lancelot(1920-2009)Paul Hongne(1919ー1979)はいずれも仏蘭西往年の名手、Gilbert Coursierの詳細情報はWikiにもあまり載っておりません。管楽器は軽く明るく、セクシーなヴィヴラートたっぷりのお仏蘭西風音色が堪能できます。27歳の作品、変幻自在なる旋律、風情は明るく変幻自在なセレナーデ。少々濁りがちに安っぽい、素朴な音質云々は覚悟の上。
第1楽章「Adagio - Allegro」ちょっぴり神妙な序奏から、軽妙愉快な弾むような明るい旋律が躍動して、けっこうスケールは大きいもの。とくにホルンの腰の軽い響きが個性的。わずかな暗転も陰影深く印象的でしょう。(12:04)
第2楽章「Adagio」ちょっと浮き立つようなクラリネットの落ち着いたソロから始まる緩徐楽章。ゆったりと優雅な6/8拍子、ここは安らぎの旋律がしっとり歌い交わします。ここもラスト辺り、ホルンの明るい高音が魅惑。(10:24)
第3楽章「Allegro vivace」明るい表情に弾むような付点のリズム(3/4拍子)はスケルツォ風。シンプルなトリオも上機嫌が続きます。(6:15)
第4楽章「Andante-Variations: Un poco piu mosso-Piu lento」たっぷり優雅にノンビリ、時に暗転するステキな変奏曲。2/4拍子。主役はクラリネットにヴァイオリンが絡んで「鱒」の旋律に似てますね。ホルンもチェロも雄弁。(12:54)
第5楽章「Menuetto: Allegretto」名残惜しい、黄昏れるようなメヌエット。3/4拍子。(6:46)
第6楽章「Andante molto - Allegro」4/4拍子。不穏な暗い序奏がしばらく続くはじまり。やがて確信に充ちたしっかりとした歩みに堂々たる風情のフィナーレでした。ラスト前、不穏な風情がまた戻りつつ、喜びに溢れたフィナーレを迎えました。(10:02)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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