【♪KechiKechi Classics♪】トップページへ

音楽日誌

ご近所の白梅
今月の近況2025年2月2025年1月2024年12月2024年11月2024年10月2024年9月2024年8月2024年7月2024年6月●メールはメールはこちらへへ●最新の「音楽日誌」はこちら△上方に新しく更新いたします△written by wabisuke hayashi

WWWを検索
【♪ KechiKechi Classics ♪】サイト内検索

2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

3月も最終日を迎えました。今朝は最低気温0度C迄下がったらしい。本日はこれより耳鼻科の予約を入れております。
昨日日曜は予報通り気温は上がらず、花冷え状態。朝一番の洗濯(少々)ストレッチ+YouTubeエアロビクスはカンタンなもの済ませて市立体育館を目指したけれど、どうにも身体が重い、体調は思わしくありません。途中の桜並木は5-6歩咲き、枝ぶりが手入れ整理されていないから残念、あまり美しくありません。トレーニングルームは休日メンバーいつもどおりの顔ぶれ、My筋トレメニュー消化してエアロバイク15分はサボって早々に帰宅、壊れてしまったコタツが恨めしい寒の戻りでした。自家製ヨーグルトが切れそうになって、たまたま牛乳はあるけれど、種菌にするヨーグルトが切れておりました。ならば、残り分(パック内側にへばりついた分)に牛乳を入れて乳酸菌増殖狙い・・・ちょっと牛乳溢れてこぼしてしまったけれど、無事ヨーグルトは出来上がりました。

ねずみ汁が話題となったすき家、こんどはG。自主的に営業一時停止して衛生管理を強化するのだとか。ニュースのコメントを拝見すると、虫を完全に防ぐのは飲食店には難しいそうで、余裕のない現場運用体制だとそれはいっそうタイヘンらしい。衛生管理全般に甘くなっていたことが伺えます。正念場ですよ、ここの対応を間違うと市場から強制退場させられるかも。

これに限らずなんでもそうだけど、ぼちぼち日本のあらゆる劣化が気になって、現場の良心や自主的な奮闘努力に頼るのはもう限界なのでしょう。これが若い人が減って、高齢化が進むリアルな結果なのか。元気なのに働かず、遊んでだらだら暮らす自分が云々するのもちょっとナニやけど。今朝の体重は67.8kg+100gだらだら過ごしているからぜんぜん減らない(涙)

Datton CDSJB1018Sibelius 交響曲第1番ホ短調/第5番 変ホ長調〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1957年)・・・山本さんのブログに登場したので久々にJohn Barbirolli(1899-1970英国)の十八番Sibelius旧録音を聴きたくなりました。(後年の再録音全集もしばらく聴いていないので、のちほど確認してみましょう)
交響曲第1番ホ短調は1899年初演。二管編成+4種の打楽器、そしてハープ。音質はこの時期としてかなり良好。低音もよく効いております。
第1楽章「Andante, ma non troppo - Allegro energico」寂しげなクラリネットの序奏から雄渾なヴァイオリンの主題が爽やかな始まり。金管の爆発、デリケートな木管、ティンパニの存在感もたしかに(ラストあたりの強打もカッコよい!)ハレ管はたっぷりと歌って、バルビローリのウェットな統率に応えて劇的に高揚いたします。(11:48)
第2楽章「Andante (ma non troppo lento)」弦による穏健な第1主題は粛々、それを受ける木管とハープ(ちょっと前面に出過ぎ)も美しい始まり。やがて中間のホルンも夢見るように参入、ここでもハープの存在が際立ちました。揺れ動くテンポと情感、どのパートもたっぷり滔々と歌って入念な仕上がりでした。(9:37)
第3楽章「Scherzo: Allegro」存在感際立つティンパニがしっかり腰を据えて、リズムを刻むスケルツォ。テンポはやや入念、たっぷりとした間を取って噛み締めるような着実な歩み。ラストはテンポ・アップして締め括りました。(6:02)
第4楽章「Finale (quasi una Fantasia): Andante - Allegro molto」詠嘆と泣きの弦+ティンパニによる始まり。やがて風雲急を告げる緊張感ただよう疾走へ。ヴァイオリンによる第2主題は悠然とスケールが大きく、ハープや金管も加わって壮麗な情景を描きます。そして再び快速に緊張感を高めて劇的高揚から、落ち着き安寧の表情に回帰、揺れ動くテンポ、弦の泣きの表情も決まって悠々雄弁、ラストのタメもしっかり決まりました。(13:24)
交響曲第5番 変ホ長調は1915年(初版)初演。ムダを削ぎ落として、のびのびと爽快に明るい作品。二管編成+ティンパニ。山本さん曰く

「締まりの無い軟弱な演奏・・・ステレオとはいえ録音も貧弱・・・この曲キモのひとつであるティンパニがほとんど聞えない」
とのこと、実演の方のご意見なのでそれが正しいのでしょう。こちら実演とは無縁、残念な「聴くだけの人の耳」には、さほどに悪い音質とは思えない。ティンパニもよく響いて効果的。たまたま入手した音源がよろしかったのか。但し、後年の1966年録音に比べると広がりや奥行き、悠然とした大きさ、スケールにちょっぴり足りないのかも。
第1楽章「Tempo molto moderato - Allegro moderato」ホルンの呼びかけに木管が爽やかに応えて、ティンパニが静かに底流を支える〜牧歌的な自然風景が眼前に広がりって、劇的な詠嘆は影を潜めました。木管や金管のソロも柔らかい途切れ途切れの対話、金管も爽やかに参入して、微妙にデリケートに不安な空気も流れます。ラストに向けてのテンポ・アップも賑やかに決まっております。(14:19)
第2楽章「Andante mosso, quasi allegretto」シンプルな主題による静かな変奏曲。勇壮には変幻せず、細かい音型の弦(ピチカートが印象的)浮遊する木管との掛け合いがしみじみと美しいところ。ここにも不穏な空気は垣間見えて、なんとなく唐突に終わりました。(9:19)
第3楽章「Allegro molto」忙しない弦のトレモロに乗って(これがスケルツオ的性格?)やがて低弦が素朴に爽快な主題を提示。それはホルンに引き継がれ姿を変え、木管のトレモロも挟んでクライマックスを迎えました。Sibeliusの個性はバルビローリによってみごとに表現されました。(9:52)ちなみに1966年録音は14:08-9:07-10:13。

Seraphim 4XG-60271Albinoni/Giazotto編 アダージョ ト短調/Mozart アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調K.525/Pachelbel カノン イ長調/Corelli 合奏協奏曲ト長調 作品6-1〜ルイ・オーリアコンブ/トゥールーズ室内管弦楽団(1962年)・・・Louis Auriacombe(1917-1982仏蘭西)とは懐かしい名前。1960年代のバロック・ブームや室内管弦楽団が流行った時期があって、このしっとりと落ち着いたサウンドもけっこうお気に入りでした。これは名曲揃えたカセット復刻音源。
映画音楽にすっかり有名になった「Adagio」はほぼGiazottoの創作、最近の録音には取り上げられなくなったのは残念な悲劇的情感を湛えた名曲、瑞々しい弦とオルガンの低音も良く響いて雰囲気たっぷりにムーディ。(7:35)名曲「アイネ・ク」は起伏少なくマイルドにスムース、耳あたりのよろしい、あまりに没個性に差し障りのない演奏でした。(18:21)「カノン」は古楽器時代を迎えてヴィヴィッドに躍動!もっとも表現スタイルが変わった作品。ジーグもいっしょに録音演奏されることも増えました。これは昔ながらの懐かしく、悠々と詠嘆、けっこう感銘深いもの。ラストはかならずルバートして終わるのがこの時期の習わしでした。(4:29)ラストはCorelliの「クリスマス協奏曲」そっとデリケートなアンサンブルに敬虔な気持ちが押し寄せて、アクセントは弱くマイルド、そしてヴィヴラートたっぷりに流麗、穏健でした。ほとんど消えていくようなラストに至って、後ろ向きな感慨に浸ってシミジミ。Largo/Allegro/Largo/Allegro/Largo/Allegro/Allegro(15:45)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

ミャンマーとタイに大きな地震、既に1,600人以上亡くなっているとのこと(どんどん増えている)。田舎の方は未だ状況がわからないらしい、都会ではビルが倒壊したとか、情報は断片的に入って心配。日本は災害支援に駆け付けるのでしょうか。昨日土曜は曇り空にあまり気温は上がらず、でも雨は降りませんでした。女房殿は弟に任せて介護完全休養日、夫婦揃って終日引き隠ってじっとしておりました。朝の洗濯、ストレッチ、YouTube鍛錬のみ、食材も揃っていてしっかり夕食を仕立てたものです。今朝の体重は67.7kg+550g。わずか3日間で+1kg(涙)

数日前、女房殿が婆友二人と久々の長話しを堪能。やはり同世代との会話は楽しかったそう。40年のお付き合いの旦那は71歳、あちこちガンを抱えつつ建築士として現役で働いていらっしゃる。70歳の壁はひとつの目安みたいですね、札幌の兄も70歳で大動脈解離の大手術をしましたもの。煙草かなぁ、要因のひとつは。そんな単純な因果関係じゃないかも。自分はお仕事現役時代ずっと暴飲暴食に太っていたけれど、生涯無煙だったのが幸いしたものか。そして、ここ10年ほど日々の運動習慣が身について、まずまずの体調維持に(いまのところ、まずまず)成功しております。ま、あちこち華麗なる加齢にガタは来ているけどね。さて70歳の壁を無事乗り越えられるでしょうか。もうひとりの友人は、けっこうブランド物に凝ってエステなどにも通っているらしい。資産家なんでしょうか。ウチは質素な庶民生活ですよ。

HMV LPDvora'k 交響曲第8番ト長調〜ラファエル・クーベリック/フィルハーモニア管弦楽団(1948年)・・・Rafael Kubelik(1914-1996捷克→英国)34歳若き日の録音。大苦戦したシカゴへの赴任は1950年だから、その前母国から亡命した頃の録音は初めて知りました。音質はかなり良心的、1945年に創立されたばかりのThe Philharmoniaはこの時点、既にかなり優秀なアンサンブル。輝かしい管楽器、弦楽器のニュアンスも繊細でした。1960-70年代ベルリン・フィルとの全集録音が有名だけど、オーケストラとの相性はあまりよろしくないと感じたもの。二管編成+ティンパニ。ホルンやチューバの扱いもなかなか効果的でした。
第1楽章「Allegro con brio」弦も木管もスムース爽やかにヴィヴィッドな勢いと清潔なフレージング。魅惑の郷愁旋律をたっぷり堪能させてくださる始まり。金管の響きは素直に軽いもの。テンポの動きにも恣意性を感じさせません。(10:33)
第2楽章「Adagio」楚々とした木管、入魂に劇的、明るい金管が高らかに鳴り響く決然とした緩徐楽章。(10:59)
第3楽章「Allegretto grazioso」弦も木管もしみじみ噛み締めるように優雅に神妙。ややテンポは遅めに急がず悠々、たっぷり泣ける哀愁の旋律は甘さ控えめ。テンポの揺れも自然体でした。(7:19)
第4楽章「Allegro ma non troppo」輝かしいトランペットから、チェロの悠然たる主題提示が優雅に、金管の爆発もパワーは充分だけど、響きは軽量だから力任せに押し切らない。最終盤圧巻のアッチェレランドもみごとに決まりました。(9:12)

London SLC8010Bruckner 交響曲第4番 変ホ長調(Nowak版)〜カール・ベーム/ウィーン・フィル(1973年)・・・この作品がBrcuknerとの出会い(ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団)全作品中、際立って明るく、わかりやすい旋律作品と感じます。20年前の論議も懐かしい今は昔。世間では鉄板の演奏。 当時はネット上も皆前向きで熱心でしたよ。自分は駅売海賊盤で聴いていたんですね(遠い目)CC-1074 駅売海賊盤です2014年にちょろ聴きした記録はあるけれど、それ以来何故か?疎遠になっておりました。以前にも話題となっていた音質の件、なんの前提もなしに虚心に聴けば優秀な英DECCA録音に間違いなし。但し、種々脚の長い会場残響に旋律余韻を委ねる録音を経験したあとでは、ちょっぴり不自然なあざとさが気になりました。二管編成+ティンパニと云った意外とシンプルな楽器編成。以前の印象は

後半に行けば行くほど(おそらくは聴き手の)興が乗ってきて、ベームの飾りの少ない(素っ気ない)表現とウィーン・フィル艶々サウンドが融け合って、陶然といたしました。最終楽章に圧巻の山有。正直なところ、第1楽章出足は少々テンション低い?ヤバいかも、と一瞬思っておりました。
今回幾度も聴き直して、もうこれで完璧じゃないのか。なんの不満があるのか、そんな感慨に至りました。たしかにデーハー(過ぎ)な音なんやけど。
第1楽章「Bewegt, nicht zu schnell(運動的に、しかし速すぎずに)」冒頭の魅惑のウィンナ・ホルンから金管群がクローズ・アップされ、鳴り切った録音。弦も美しく、厚みのある爽快な迫力満載と受け止めました。オーディオ通の方によるとLP時代の色が再現されていないんだそう。あまり飾りのないイン・テンポを基調に、悠々と余裕の表情。(20:14)
第2楽章「Andante quasi Allegretto」は緩徐楽章。鬱陶しくも静かな弦の旋律は、やがて圧巻の金管の爆発に情感が爆発しました。ここも金管際立つ録音が効果的と云えば効果的。(15:34)
第3楽章「Scherzo. Bewegt - Trio. Nicht zu schnell, Keinesfells schleppend」Brucknerのキモであるスケルツォ。ここは音質クリアに浮き立つように爽快な狩りの情景、ここも金管の厚み深み、とくにホルンの存在が際立ちました。トリオに於ける優雅な弦の艶も最高。(11:09)
第4楽章「Bewegt, nicht zu schnell(運動的に、しかし速すぎずに)」ここは文句なし、圧巻のフィナーレ。第1楽章冒頭主題が形を変えてウィーン・フィルの充実した金管は壮麗な爆発。やがて優しい弦と木管が悠々と優しく歌って、その対比も極上の余裕でした。この作品は屈指の明るい個性を誇って、ラストは怒涛の金管の圧が待っておりました。(21:13)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

そろそろ開花宣言ですかね。昨日朝早くゴミ出しの時には雨だったけれど、すぐに上がって曇り空、気温はそれなりに上がって朝のYouTube「腹脂肪を早く失うエクササイズ」わずか10分弱実施したら汗塗れ、市立体育館へ出かける前に着替えが必要でした。道中ゴミ拾いの功徳は手に持ちきれぬ量に少々残しました。トレーニングルームは空いていて、春休みに入った学生さんを見掛けます。いつもどおりの筋トレ+エアロバイクメニューでも汗がしっかり出て、心拍数も上がりやすい季節がやって来ました。シャワーも爽快に帰りスーパーに寄って食材少々入手、帰宅後肝心なもの一個買い忘れに気付くのはいつものこと。快い疲労感と精神的な安定を得ました。左膝腰の状態も軽快方向。今朝の体重は67.15kg+150g、ちゃんと運動して食事も抑制したつもりだったんやけどなぁ、66kg台に戻りません。

第三者委員会により兵庫県知事のパワハラ認定。真摯に受け止める(けど辞めない)との会見がテレビ報道されていたけれど、応援するぞ!大きな声援が飛んでいて、あの人は人気あるんやなぁ、現地の雰囲気はようわかりません。選挙でも圧勝でしたもんね。県議会側もぐちゃぐちゃ、知事も話題の県議ももともと維新の出目だったはずだけど、なんか混沌混迷としてちゃんとした県政運営ができるのでしょうか。

こちらお隣大阪府も傍観者みたいなことを云ってられん。若い頃13年ほど住んで幾度前を通った名門・寝屋川高校定員割れ。せっかくの無償化だけど、基本は少子化なんでしょう。三年連続定員割れだと廃校の危機とか。自分が昔出た札幌の某高校はかつて名門、ことし2025年度北大合格者数は第17位!自分の世代では第3位でしたよ。なんかがっかり。兄は同じ高校から北大現役合格の秀才だったけど、寂しく思っているんじゃないか。半世紀に及ぶ時の流れはリアルですね。

独Melodiya-Auslese 3420Stravinsky 組曲「兵士の物語」/Prokofiev 五重奏曲 ト短調 作品39〜ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立交響楽団のメンバー(1963年)・・・Gennady Rozhdestvensky(1931-2018露西亜)が未だ若手だった32歳の録音は音質極上。1920年の組曲版はナレーターなし編成はv/cb/fg/cl/tp/tb/percussionによる七重奏。悪魔にヴァイオリンと「金のなる」本を交換した(魂売ったのか)兵士。故郷の許嫁は既に結婚してしまい、お金持ちになっても心は晴れない。国王の姫の病を治せば結婚できるとの知らせに、悪魔のヴァイオリンを取り戻し、結婚にこぎつけるけれど、結局は悪魔の手に落ちる〜そんな寓話めいた筋書きに最小限の編成、素っ頓狂に乾いたユーモラスな旋律リズムが続いて、これは大好きな作品でした。これは腕利きメンバー揃えて、すこぶるヴィヴィッドな演奏にノリノリ。作品風情もロジェストヴェンスキーに似合ってオモロさ満開でした。
兵士の行進曲(1:39)兵士のヴァイオリン(2:48)パストラール(2:35)王の行進曲(2:34)小コンサート(3:00)3つの舞曲(タンゴ・ワルツ・ラグタイム)(6:33)悪魔の踊り(1:23)コラール(2:51)悪魔の勝利の行進曲(2:07)
Prokofievは1924年の作品、ob/cl/v/va/cbの編成。「兵士の物語」より硬質硬派前衛的に知的だけど晦渋に非ず。こちらにも前のめりのユーモラスに乾いた風情はすこぶる楽しい作品。各ソロは技量に優れ、素晴らしいアンサンブルですよ。
Tema: Moderato - Variation I: Litesso tempo - Variation II: Vivace(5:02)Andante energico(2:53)Allegro sostenuto, ma con brio(2:16)Adagio pesante(2:29)Allegro precipitato, ma non troppo presto(2:43)Andantino(4:03)

DECCA POCL 2754Tchaikovsky 大序曲「1812年」/幻想序曲「ロメオとジュリエット」/バレエ組曲「くるみ割り人形」〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1986年)・・・MahlerやBrucknerには佳き印象を得たけれど、この間連続してGeorg Solti(1912ー1997洪牙利→英国)を楽しんで聴けません。シカゴ交響楽団は優秀だけど、力任せの四角四面表現が硬質に響いて自分の嗜好とは方向性が違うもの。前任のフリッツ・ライナーとかジャン・マルティノンの録音にはほとんどハズレはないと感じます。生演奏だったらその輝かしいパワーに圧倒されるのかも。
いかにも怒涛のがぶり寄り!表現が似合いそうな「1812年」も”力任せの四角四面表現が硬質”表現が息苦しいほど。鳴り響く大砲も「それが?」みたいな空疎(15:02)劇的浪漫が疾走する「ロメオ」も前半押さえ気味なところさておき、後半の盛り上がり部分の追い込みは、几帳面なほどの集中力に甘美な浪漫皆無、肩が凝りました。(20:22)
期待のメルヘンな「くるみ割り人形」も正確無比に緻密な演奏。なんかショルティに一番似合っていなさそうなレパートリーは颯爽として意外とデリケート、オーケストラはモウレツに上手い。悪い演奏ではないけれど、これはもっとユルい演奏希望。こんなにかっちりリズムを刻む「花のワルツ」はかつて聴いたことはない、もっと優雅な色気が欲しい。ショルティのファンの方、申し訳ない。Miniature Overture: Allegro giusto(3:17)March(2:30)Dance of the Sugar-plum Fairy(1:45)Russian Dance, "Trepak"(1:08)Arab Dance(3:37)Chinese Dance(1:14)Danses carateristiques: Dance of the Reeds(2:41)Waltz of the Flowers(7:04)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

今朝、予報は外れてけっこうな雨。昨日は佳き天候、最高気温は24度C迄上がったらしい。昼から曇って本日以降また気温は行ったり来たり、季節の変わり目には体調に気を付けましょう。朝一番の洗濯、ストレッチ、YouTubeエアロビクス短いのこなして、ご近所クリニックを目指したのは持病のクスリが切れそうだったので。尿酸値が高いのは体質でして、一昨年は連続発作に苦しんでここ一年、症状コントロールに成功しております。ちょっぴり出遅れて、ヨイヨイの爺様達が待合に咳き込んでけっこう待たされました。やはり血圧は高め、前よりマシだけど減量は必須です。診療費も薬代も安いものですよ。今朝の体重は67.0kg+300g残念。

せっかく外出したついでなのでいつもとは違う激安美容室へ脚を伸ばしました。ちょうどヘアカラーのタイムサービスに入って婆様5人先行、ここでもちょっと待たされて、しっかり短く刈っていただきました。駅前迄戻ったらちょうどコミュニティバスに間に合ってラクラク帰宅、女房殿は婆友と大阪城公園で待ち合わせとのこと、既に出掛けて不在。花粉症のせいか最近体調はぼんやり気味。お役御免の季節到来とともに30年ほど?愛用したコタツ(メーカー不明)がついに、電源スイッチ部分破損。本体ヒーター部分(昔風出張っている)は健在だけど、もうそろそろ寿命でしょう。残念。その部品だけだと5-6,000円しますね。ヤフオクだったらもっと安いかも。

幾度繰り返される高齢者による事故。お子さんを失ったご両親の哀しみは想像を超えて、浜松の運転手(78歳)は以前にも事故を起こしていたそう。自分は未だ若いつもりだけど、既に自家用車は処分済、これからも自家用車必須の生活は想定していないので来春運転免許は返上します。日本はどんどん高齢者が増えて、地方では自家用車は生活に必須なところも多いことでしょう。お仕事現役時代、地方都市在住の取引先の方に「田舎の人は歩かない」そう伺ったこともありました。亡き親父は89歳迄高速を飛ばして運転、足腰が弱ったからクルマしかない、そんなことを云ってましたっけ。無事故だったから良かったけど、ヒヤヒヤもの。

やがて”自分は危うい”そんな判断も付かなくなる前にクルマ完全引退決意。既にお仕事引退して以来3年、一度も運転しておりません。

OPMC001Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)〜ヤコフ・クライツベルク/モンテカルロ・フィル/Maria Mascheva(p)(2010年)・・・残念な病に倒れたYakov Kreizberg(1959ー2011露西亜)の記録。これは自主制作、三大バレエ+プルチネルラ(声楽入り)をまとめて録音しておりました。これは三管編成の改訂版、キレのあるリズムというより、素朴にローカルな軽めの仏蘭西風音色のオーケストラ。録音も作為のない会場空間を感じさせて、けっこう牧歌的な風情はお気に入りでした。暴力的なパワーとか威圧感とかはあまりないけれど、遊園地やお祭りのウキウキとした喧騒はちゃんと感じられて、楽しい演奏です。
The Shrovetide Fair(7:20)Russian Dance(2:35)/Petrushka's Room(4:42)/The Moor's Room(3:42)Waltz(3:27)/The Shrove-Tide Fair and the Death of Petrushka(1:16)Wet Nurses' Dance(2:45)Peasant and Bear(1:25)Dance of the Gipsy Girls(1:13)Dance of the Coachmen and Ostlers(2:15)The Masqueraders(1:37)The Scuffle (Blackamoor and Petrushka)(0:58)Death of Petrushka(0:50)Police and the Juggler(1:17)Apparition of Petrushka's Double(1:00)

ARS38667Mozart 交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385/ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491〜クリスティアン・エルニー/ハンス=ユルク・シュトルプ(p)/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィル(2024年)・・・Christian Erny(1988-瑞西)はピアニストであり、合唱の指導者として活躍していたらしい。ヴュルテンベルク・フィルはBurucknerの交響曲全集(ロベルト・パーテルノストロ)が忘れられないオーケストラでした。最近のMozart録音は古楽器系が多いけれど、これはモダーン楽器、スッキリと引き締まった小編成だけど古楽器系リズムは強調しない感じ。音質は中音域が充実した耳に優しいもの。湧き上がるような喜びに溢れたニ長調交響曲K.385は大柄ではないけれど、中庸のテンポ、整ったアンサンブルにそれなりの重量感と陰影、力感と推進力に充ちて第3楽章「Menuetto」辺りティンパニのアクセントをかなり強調しております。これは傑作揃いのMozart交響曲中これこそが出会いの作品、この底抜けの明るさは大好き。(5:52-8:48-3:24-4:03)
屈指の劇性を誇るハ短調協奏曲K.491。ソロははHans-Ju"rg Strub(1959-瑞西)。この人は古楽器を駆使される方らしい。エルニーの伴奏はなかなかの劇的な始まりだけど力みや叩きつける表現に非ず、基本はマイルドなサウンド。ソロは清潔に楚々と抑制したモダーン楽器と類推(写真を確認するとスタンウェイでした/それにしてはずいぶんとジミ)。会場や伴奏によって使い分けているんでしょうか。大好きなこのピアノ協奏曲を聴いたのも久々、流れは自然に、名残惜しい第2楽章「Larghetto」に於ける清楚な木管とソロとの掛け合いはさらさらと絶品でした。(14:20-7:03-9:20)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日朝一番の計量が66.6kg、朝食を喰い過ぎた自覚はあって、それをなんとかすべくYouTubeエアロビクス10分ほどでもう汗、着替えが必要でした。朝食後体重は66.9kgに増えて市立体育館へ。二日前はトレーニング後のシャワーに逡巡したけれど、文句なしの春の空。花粉黄砂対策のマスクしっかり着用、途中しっかりゴミ拾いの功徳を積みました。いつもの筋トレ+エアロバイクは盛大な汗、心拍数も上がりやすい気温に至って、もうTシャツ+短パンでも良いほど。帰宅後昼食前の参考記録66.3kgでした。女房殿が戻っていて、さっそく洗濯実施、よく乾くのが嬉しい季節、あちこち種々花が開いております。名所に花見に出掛けたい。マスクでは花粉や黄砂は防ぎきれず、気分はどんより昼寝して身体を休めておきました。ユキヤナギですか?今朝の体重は66.7kg+100g。昼飯を喰いすぎたと云うか、女房殿が買ってきたシュークリームがあかんかったのか。(写真はユキヤナギですか?)

左膝腰の不調はまずまず。腰はさておき、膝のほうは「【寝たまま】たった5分!!膝の痛みが消える方法をご紹介します」はこれが有効みたい。ふくらはぎを緩める、というのがポイントらしい。前夜試してみたら翌日かなり調子がよろしい。しばらく続けてみましょう。
今治、岡山、宮崎の山火事継続中。大船渡はようやく鎮火しつつあるそう。韓国でも山火事が出たそうですね。こちらは佳き天候だけど、東北地方は風が激しく新幹線が運休したそう。

Concert Hall LPHandel 水上の音楽 第1組曲 HWV348/第2組曲 HWV349/第3組曲 HWV350(Hans Redlich版)〜ピエール・ブーレーズ/ハーグ・フィル(1964年)・・・ここ数年、あれほど熱心に聴いていたバロック音楽も(Bach以外は)あまり聴かなくなりました。かつてはあまり名前も聞かぬ作曲家作品音源も熱心に集めていたものですよ。Pierre Boulez(1925-2016仏蘭西)がぼちぼち話題になり始めた1960年代、マイナーな録音も一緒に取り上げられて「水上の音楽は快速!」「幻想の第4楽章は劇遅!」そんな話題もすっかり曖昧な思い出となりました。
バロックも主戦場は古楽器演奏へ、ブーレーズは再録音もしたけれど(1974年)それさえもう過去の存在となりました。これは20年を経て再聴。これはHandelの代表的管弦楽組曲、音質は記憶よりマシ、それでも最後迄聴き通すのはちょっとつらい。対向配置だったんですね。ブーレーズの統率によってハーグ・フィル(レジデンティ管弦楽団)のアンサンブルはかなりきっちりとして、颯爽として引き締まってかっちりとして・・・乾いて味気ない風情。正直なところ、もう懐かしさだけでは聴けないなぁ、ディジタル以降の古楽器はもっと音質クリアにヴィヴィッド、ノリノリのリズム感も艶もありますよ。(ちなみにブーレーズのMahlerはその後お気に入りになりました)
HWV 348ヘ長調(編成はob 2/fg 1/hr 2/弦楽器)
Overture(3:49)Adagio e staccato(2:26)Allegro-Andante-Allegro(7:55)(Allegro)(2:55)Air(2:33)Minuet(3:03)Bouree(0:59)Hornpipe(1:19)Allegro moderato(2:28)

HWV 349ニ長調(編成はob 2/fg 1/hr 2/tp2/弦楽器)
(Allegro)(2:15)Alla Hornpipe(3:21)Lentement(1:27)Bouree(0:59)Menuet(2:20)

HWV 350ト長調(編成はob 2/fg 1/hr 2/tp2/弦楽器) (Sarabande)-Menuet-(Sarabande)(4:35)Rigaudon(1:32)(Minuet)(2:06)(Allegro)(1:41)

EMIMendelssohn 交響曲第4番イ長調「イタリア」/劇音楽「真夏の夜の夢」より〜ハインツ・ワルベルク/フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団(1961年)・・・ネット情報によるとプロムナード管弦楽団はフィルハーモニア管弦楽団の別名とのこと(録音名義の経緯不明)他にはヘンリー・クリップスの録音も見掛けたことがありました。Heinz Wallberg(1923-2004独逸)は日本でもお馴染み、オペラ畑に活躍された指揮者、Brcukenrの録音を聴いておりました。オーケストラはMendelssohnに相応しい軽さ、明るい響きが似合って、フィルハーモニア管弦楽団?はほんまに上手い。音質も悪くありません。当時、EMIは当時次世代の巨匠を育成すべくいろいろ録音をしたのでしょうね(サヴァリッシュとかコリン・デイヴィスとか)音質は上々。
交響曲第4番イ長調「イタリア」は古典的二管編成+ティンパニ。若い頃が苦手系作品だったけれど、すっかりお気に入りとなりました。 華やか軽やかに明るく、一点の曇りもなく躍動する第1楽章「Allegro vivace」(8:13)
第2楽章「Andante con moto」ニ短調の暗い風情にも深刻な悩みを感じさせず、甘やかな風情が漂います。(7:30)
第3楽章「Con moto moderato」優雅に落ち着いた浪漫風メヌエット。中間部のホルンも伸びやか。(6:07)
第4楽章「Saltarello: Presto」速い三拍子を刻むSaltarello。イ短調だけど深刻な緊張感に非ず、軽みを失わぬのがMendelsshonの魅力です。(5:44)
「真夏の夜の夢」は軽快に夢見るように躍動する「序曲」(11:57)ホルンが痺れるように深い。木管も夢見るような「夜想曲」(6:11)そして儚く寂しい「スケルツォ」(4:53)のみ、「結婚行進曲」がないのが寂しい。


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

花粉症に苦しめられて鼻詰まり、痰の絡みからの睡眠不如意に苦しんでおります。それでも朝いつもどおりの洗濯、ストレッチ、そしてYouTubeエアロビクス実施。外は春の気候だけど、黄砂も来ているとのこと、買い物は女房殿に頼んで引き隠りました。すると注文していた「文旦5kgワケ有」到着(送料税込1,990円也激安)亡き北海道の両親は文旦と小夏を気に入ってましたっけ。見た目悪いけどけっこうおいしいですよ。女房殿は婆さんのところに泊まりの日。洗濯干したものと文旦持参して出掛けていきました。今朝の体重は66.6kg▲500g数カ月ぶりの66kg台。この調子で減らせるでしょうか。

万博チケット前売り1,000万枚突破とのこと。70%ほど企業案件らしい。残り20%が学校など団体券。始まればそれなりに盛り上がるのでしょうか。食堂が高いとか、会場はうっすらウンコ臭いとか、噂は聞いております。東京地裁は25日、旧統一教会に対して解散を命じる決定。教団側即時抗告、裁判はまだ続くことでしょう。
自分は熱心なファースト・フード利用者じゃないけれど、我が街ご近所にすき家はあって年に一度くらい利用します。「ネズミ混入味噌汁、2ヶ月発表遅れ」との報道、てっきりまた怪しいカスタマーが仕掛けたのかと思ったら、ほんまだったんですね。これは続報期待、すき家の来客や売上、経営にどんな影響が出るのか、出ないのか。意欲的な改善行動が成されるのか、注目したいところ。熱心じゃない利用者はご遠慮するんじゃないかと予想しております。自分とか。

NAXOS 8.550033Smetana 交響詩「モルダウ」/歌劇「売られた花嫁」よりOverture/Act I: Finale: Polka/II: Furiant/Act III: Dance of the Comedians/Dvora'k スラヴ舞曲 作品46/第1番ハ長調/第2番ホ短調/第3番 変イ長調/第8番ト短調〜バリー・ワーズワース/スロヴァキア・フィル(1987年)・・・これは彗星のごとく出現したNAXOS初期の懐かしい録音。知名度よりまず作品優先、そしてネット配信のビジネス・スタイル(取っ払いだからテレビとか映画とか二次貸出自由自在)の魁となって30年以上経ってもちゃんと聴ける条件が整っている・・・ Barry Wordsworth(1948-英国)は主にバレエ畑に活躍するヴェテラン、NAXOSには多くの録音を残しました。題して「Slavonic Festival」。魅惑の有名どころ作品揃えて、音質はいまいちぱっとせず、オーケストラはローカルな風情にワーズワースはいかにもオーソドックスに手堅い表現でした。しみじみ懐かしく美しい「モルダウ」(12:28)ユーモア躍動する元気いっぱいな「売られた花嫁」(6:50-4:51-2:16-5:02)舞踏と哀愁、時にノンビリとした風情が多彩なスラヴ舞曲はかなりノリノリ。(3:59-5:15-5:01-4:27)

CAPRICCIO 49 288Mozart 交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」(1988年)/交響曲第1番 変ホ長調K.16/第4番ニ長調K.19/第5番 変ロ長調K.22(1989年)〜ハンス・グラーフ/ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団・・・この全集を前回拝聴したのは2010年辺りか(遠い目)CDをすべて処分して再びの邂逅を願って幾星霜、ようやく音源入手叶いました。オーディオ環境も変わって、自分の耳の華麗なる加齢もあるから、さてどんな感慨だろう〜結論から云えば以前のイメージと寸分違わない。モダーン楽器、要らぬ虚飾を脱ぎ去ったオーソドックス。力みもムダのないスムース穏健な表現、作品そのものを味わう演奏として日常座右に置くべき価値を再確認いたしました。全集では基本繰り返しすべて実施。
ハ長調交響曲K.425「リンツ」は1783年27歳の作品。フルート抜きの2 ob/2 fg/2 tp/2 hr/弦の編成。ハ長調という調性に相応しい明るさと広がりを感じさせる天衣無縫な作品、わずか4日間に仕上げられた天才の技。力みとかムリムリ強引なフレージングはどこにも見当たらぬスムースに温和な流れ、涼やかなサウンドに耳あたりもよろしい。往年の巨匠たちによる、もりもりパワフルに大きな演奏とは大違い!こちらうんと控えめに親しみやすい。「Adagio - Allegro spiritoso」(9:55)「Andante」(9:35)「Menuetto」(3:47)「Presto」(7:12)
第1番 変ホ長調K.16はわずか8歳の作品。編成は2 ob/2 hr/弦(数字付き低音ってなんですか?)緩急緩のイタリア式序曲(以下同じ)は「Allegro molto」から躍動する愉悦、ちゃんと暗転もあります。(4:17)「Andante」にはジュピター音型が優雅に登場して、栴檀は双葉より芳し。(4:29)「Presto」華やかに軽快なフィナーレ。(2:04)
第4番ニ長調K.19は9歳の作品と類推。2 ob/2 hr/弦五部。弾むようなリズムに始まる華やかな「Allegro」にはちゃんと陰の対比もあります。(2:18)「Andante」はそっと優しく寂しげな囁き。そっと控えめなホルンの響きが効いております。現代の小学生世代による絶品(4:19)「Presto」弦が力強いリズムを刻んで変幻自在に表情を変化させました。ここもシンプルなホルンが印象的。(2:44)
第5番 変ロ長調K.22もほぼ同時期同編成。軽快な笑顔に駆け出す「Allegro」ここでは明るいオーボエがサウンドに色付けしておりました。(2:44)「Andante」ここも哀愁の旋律をオーボエが朗々と歌います。(2:53)「Molto allegro」シンプルに力強いリズムを刻むフィナーレはあっと云う間に終わりました。(1:12)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

3月も最終週に入りました。火事とか事故とか事件は絶えないけれど、桜の便りはあちこちから伺えます。朝いつも通りの洗濯、ストレッチ、YouTubeのエアロビクスはオーソドックスな10分ほど、そして市立体育館を目指すのもいつもと同じ。但し、服装やシャワーを使うかどうか判断が微妙な曇り空。ゆる筋トレに汗は出るけど髪を濡らして帰りはちょっと身体を冷やすことを懸念して、そのままスーパーに寄りました。帰宅したら妙に疲れが出て昼寝少々。マスクはしたけれど、ひどい鼻詰まりに苦戦中。よく眠れなくて頭痛もあります。結果的には昼から雨予報は変更となって気温は上がりました。洗濯物が気持ちよろしく乾く季節がやってきております。今朝の体重は67.0kg▲650gどうしても66kg台に戻せない。

昨日のYouTube鍛錬は米国辺りの元気良いシンプルなもの、メンバーの動きも揃ってリズムはノリノリ、インストラクターの明るい鼓舞が続きます。最近気に入っている(例えば)東南アジア系のお姉さんによる「10分間の腹部脂肪燃焼ワークアウト」なんかエエ加減に適当なユルさが好き。この動画では後ろのお姉さんに途中着信、スマホに出たりしておりました。

大阪・関西万博「全く行きたくない」44・2%。約7割が来場に否定的(産経・FNN合同世論調査)ふ〜ん。

節約生活は身に付いていて、値段相応であればそれで納得〜その件は先に書きました
よく呑む爺友は英語露西亜語堪能(弱いのは日本語)65歳孤高を守って、自分のカネはすべて好きに使ってわがまま放題。引退してから新車買って伊太利亜旅行して、ブランド好き。親父の遺産も少々あるみたい。呑みに行ったら一番高い酒から順に頼む(味はわかっていないと類推=高いのが美味いと信じている)。自分は意地になって一番安いフツウ酒を頼むのは「酒は美味い料理にあわせるためにある」と考えるから。(当てつけの意味もある)吟醸酒に合う料理は少なくて、それ自体を味わうためのもの。若い頃はメーカーさんとのお付き合いも多くて、当時の社長さんにかわいがってもらって、新潟辺り思いっきり上質な酒を散々蘊蓄付きでご馳走になって幾度利き酒も経験、味は少々知っているつもり。でも、若いうちからそんな贅沢ばかりしているとキリはないし、人生の道を誤るかも・・・以来それを恐れて贅沢はやめて、地元の安い酒を選ぶことにしました。

Musical Masterpiece Society MMS 12Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜ノエル・ミュートン=ウッド(p)/ワルター・ゲール/オランダ・フィル(1952年)・・・前回拝聴は2018年。久々に音源を再入手して拝聴、いろいろ情報を探ってみたら伴奏は「オランダ・フィル」とのこと。「1952年」もじつは裏付けが取れず1954年録音!情報はNoel Mewton-Wood(1922ー1953濠太剌利)だからさすがにウソ情報でしょう。前回拝聴時にもミスタッチ云々しているけれど、ライヴ音源らしい。Classics Club Symphony Orchestra/MMS Symphonie Orchesterとかレーベル名のオーケストラが表示されたLPもありました。悪名高きConertHall録音は意外と良心的な音質。
第1楽章「Allegro Non Troppo e Molto Maestoso-Allegro Con Spirito」勇壮な始まりは明るい表情、ライヴの感興にちょっと前のめりにアツいノリノリ演奏。時にデリケートな緩急自在、技術的には文句ない堂々たるキレ、Walter Goehr(1903ー1960独逸→英国)のオーケストラは冒頭ホルンぶちかましから、ちょいと腰は軽いけど、合わせ上手に息が合っておりました。(18:02)
第2楽章「Andantino Semplice- Prestissimo - Andantino」フルートやチェロが、ピアノの優しい伴奏に乗って懐かしい旋律を歌う緩徐楽章。中間のソロは相当に激しいテクニックを要求されて雰囲気一変!ここの流麗なピアノもライヴの熱気に溢れます。(6:52)
第3楽章「Allegro Con Fuoco」ティンパニの一撃から激しいソロの繰り返し音型は緊張感に充ちて、やがて第2が楽章、第1楽章を振り返って、晴れやかな旋律が軽やかに伸びやかに登場、やがてフィナーレに向けて怒涛のパワー・アップ!興奮を高めて終了いたしました。(6:14/拍手なし)

DGde Falla 歌劇「はかなき人生」〜ガルシア・ナヴァロ/ロンドン交響楽団/アンブロジアン・オペラ合唱団/ラモン・コントレーラス(vo)/パロモ・ペレス・イニゴ(s)/テレサ・ベルガンサ(ms)/アリシア・ナフェ(ms)/ホセ・カレーラス (t)/マヌエル・マイレナ (フラメンコ歌手)/フアン・ポンス(br)/ルセロ・テナ(カスタネットと踊り)/ナルシソ・イエペス(g)(1978年)・・・不実な恋人(クズ男)パコ(ホセ・カレーラス)がサルー(テレサ・ベルガンサ)を裏切って金持ちの娘と結婚、そこに殴り込んだサルーはショックのあまり息絶えてしまう・・・そんな可哀想な筋書きのオペラ。魅惑の西班牙の旋律リズムは音質極上に堪能できます。Garcia Navarro(1941ー2001西班牙)は当時37歳若手だったんやなぁ、間奏曲があまりに有名、そこはノリノリに熱狂的ルセロ・テナはほんまにカスタネット付き踊り、足踏みの音が響きました。マヌエル・マイレナによる渋いハスキーボイスはカッコよく、情熱的なフラメンコ・ギターは名手イエペスだったとは知りませんでした。Teresa Berganza(1933-2022西班牙)は言葉はわからんけど圧巻の存在感、クズ男のカレーラスも情けない感じがはまり役でした。(タイミング記述はサボり/NMLリンク先は抜粋)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

今治、岡山で山火事延焼中。専門家によると日本での要因はほとんど人為的なものなんだそう。
昨日日曜は快晴、朝一番の洗濯物もスッキリ乾く春到来。ストレッチ実施して膝腰の調子も体調もまずまず、YouTube「10分間の腹部脂肪燃焼ワークアウト」実施しておきました。 食材在庫は足りていたので買い物は必要ないけれど、気分転換と適度な運動狙いでご近所スーパーに出掛けるか逡巡して、結局外出用事のある女房殿に買い足し頼んで引き隠り、在庫音源ファイル整理廃棄見切りなどして過ごしました。花粉症のせい?なんか昼間とても眠い。2日続けてのトレーニングにはムリがあったかも。鼻が詰まって最悪状態。耳鼻科は混んでネット予約は一週間待ちでした。前夜に続き、夕食はちゃんと作りましたよ。今朝の体重は67.65kg▲250g。

なんか物騒な事件や交通事故連続してますね。10年ほど前迄「犯罪件数は減少傾向」だったはずだけど、特殊詐欺とか闇バイトか明らかに増加傾向と感じます。交通事故はドライバーの高齢化が問題なのか。もらい事故に亡くなった方は悲惨。自分は来春の免許更新時に返納するつもり。
そしてまもなく万博開催。チケットは売れておらず、施設も完成していないけれどホテルは80%全国一番の稼働率とのこと。成功と盛り上がりを大東の地で陰ながら遠くよりそっと見守っております。自動身体洗浄機は介護には有効かもしれません。
それよりなにより日常生活、米、野菜、たまごの高騰、あらゆるものの値上がりに心痛めて、中小企業のお給料は上がらず、我ら引退世代の収入は上がるはずもありません。この先、トランプさんはどんだけ暴走するか読めんし、不況感は否めません。

EMIDebussy 交響的素描「海」/夜想曲〜カルロ・マリア・ジュリーニ/フィルハーモニア管弦楽団/合唱団(1962年)・・・Carlo Maria Giulini(1914ー2005伊太利亜)は、たしか「海」を三度録音して、これは最初の録音。幾度も聴いているはずだけだけど、じつはけっこうな優秀録音でした。三管編成に6種の打楽器+チェレスタ、ハープ、知らんかったけれど弦はひとつのパートが複数の声部を担当するフクザツな響き、各楽章使われる楽器が異なって終楽章がもっとも編成が大きいそう。それを例の如くまったりマイルドに上品、表情豊かに仕上げてウェット、フィルハーモニア管弦楽団との相性はよろしいと感じます。4年後の素っ気ないけどクールなブーレーズとの録音とはずいぶんと違う。あれはあれで好きだけど。最近聴いた中でのヴェリ・ベスト。
第1楽章「海上の夜明けから真昼まで」染みるような夜明けの描写。しっとりていねいな仕上げに、よく歌って所謂淡いお仏蘭西風に非ず、よく歌ってニュアンス豊かに刻々と陰影豊かな情景変化。ラストの爆発はオーケストラの技量を物語るもの。(9:31)
第2楽章「波の戯れ」波の動きは木管のニュアンス、金管の炸裂が解像度高く表現されて、テンポの揺れも有機的な説得力。(7:09)
第3楽章「風と海の対話」風雲急を告げて荒れる海。緊張感高まるトランペット先頭に余裕のオーケストラの技量でしょう。やがて平穏が海の景色が戻って、弦の響きも練り上がれられて清潔。やがて緊張感とテンポを高めて圧巻のクライマックスを迎えました。(8:54)
夜想曲も楽章ごとに楽器編成が異なるそう。2-3管編成+ハープ、「シレーヌ」には打楽器がないけれど女声合唱(ヴォカリーズ)が入ります。
「雲 (Nuages)」セーヌ川の上をどんより、ゆっくり低く暗く流れていく雲の描写は天才のワザ。弱音器を着けた弦楽器はディヴィジによって細分化され(ヴァイオリンは第1、第2がそれぞれ6分割、合計12分割)(Wikiより)これがなんとも暗槓たる風情を醸し出して、解像度高くニュアンス豊かにデリケートなアンサンブルでした。(8:50)
「祭 (Fetes)」ここにはティンパニ/吊りシンバル/シンバル/小太鼓入って、フルート、弦、金管によりリズミカルな躍動が続きます(変拍子ですか?)。華やかだけど、微妙に哀愁な風情も感じさせて、祭りの行列がやってきました。ラストに向けていったんテンポを落として、徐々に熱狂を高めて圧巻のクライマックスへ。フルートの華やかな音色、金管の浮き立ち方、打楽器の存在感、オーケストラはほんまに上手い。(6:16)
「シレーヌ (Sirenes)」とは希臘神話に登場する海の怪物なんだとか。女声合唱がなんとも妖しい存在感に木管や弦、ハープがそれに絡んで妖しい高揚は続きます。マイルドな金管も申し分なし。申し訳なけど、このニ曲も聴き過ぎてやや食傷気味、久々に説得力のある演奏に新鮮な感動をいただきました。(11:27)

Myung-Whun Chung(1953韓国→亜米利加) Ravel ピアノ協奏曲ト長調(鄭 明勳/聖チェチーリア音楽院管弦楽団/2000年ライヴ)/Liszt メフィスト・ワルツ第1番(1999年ライヴ)〜エレーヌ・グリモー(p)・・・RAI Digital Archivesより。Helene Grimaud(1969ー仏蘭西)はまだまだ現役バリバリの世代。正確な技巧と華やかにヴィヴィッドな個性は作品に似合って、Ravalはノリノリの熱気を放って、気紛れにリズムが弾む「Allegramente」(8:17)静謐に落ち着いてフクザツなポリリズムを刻む「Adagio assai」(8:43)軽快に疾走して、ペトルーシュカやパラードの雰囲気満載(Wikiより)賑やかに華やかなフィナーレ「Presto」(4:03)幾度幾種聴いてきて、これはちょっと図抜けた魅惑の記録でした。Lisztは苦手系だけれど、これは落ち着いてしみじみ懐かしい静謐に聴き惚れました。(4:26/拍手有)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

春が来ました。昨年はたしかこの時期、けっこう寒さが続いて桜が遅れたはず。ことしはこのまま順調に咲いてくれるでしょうか。

前夜は酒の力を借りてそれなりに眠れて朝、しっかりストレッチ実施。朝一番のYouTubeエアロビクスは失念。連続市立体育館を目指したのは、酒の翌日の反省。月次の定期券がちょうど切れるのがもったいないのと、外套も必要ない春の日差しに軽く鍛えてシャワーを復活したかった。途中、運動公園は盛大なゴミ、まずは往路ペットボトルを残して他のを収集。帰りは・・・あれ?ペットボトルがない、誰か心ある人が片付けてくれたのか・・・と思ったら風で散らばっただけ、それなりに集めて産業大学のゴミ箱に処理いたしました。トレーニングルームに顔見知りは2ー3人のみ、他は新顔、自分はいつもと逆順にエアロバイク15分先行。いくらゆる筋トレとは云え毎日は身体によろしくないから軽くと思ったけれど、結局ほぼいつものメニュー消化してシャワーは久々、着替えて気分爽快でした。マスク着用忘れて帰宅後は予想通り洟水ぼろぼろ。

夕食後YouTube「【食後血糖値を下げる運動!10分!】食後にこれだけ!ダイエット効果も!」実施。せっかくの連続鍛錬も、昼冷凍在庫ラーメン消化したらすべて水の泡、今朝体重は67.9kg+500g(涙)

前日爺友と急遽京橋に呑んで夕方、帰る途中業務スーパーに寄りました。ここは定番切れが多くて店舗運営としてはいまいちだけど、売れているんでしょうね。けっこう日配品など売り切れておりました。レジには列ができて、いつも朝一番山盛りに陳列されている80円の食パンがほとんど売り切れておりました。それは値段相応の味、でも価格が素晴らしい。
自分はあまりパンを好まず、朝はグラノーラ+オートミール増強(+純ココア/きな粉/粉末青汁/脱脂粉乳)万代にときどき売っている柔らかい細長いクリームの入ったのは買いますよ。稀に業務スーパーの食パンもいただくけれど、あまりおいしくはない。お仕事現役時代の商品知識はあって、あれは小麦粉のグレードが落ちるんです。トーストしても香りはいまいち、それは値段相応だから文句ありません。先日、なつかしいダブル・ソフトが特売だったので久々30年ぶり?買ってみたら、やっぱり美味い。理由をわかって買えばすべて納得。
なんでもそう。正月に鍋をしようといつもの値段三倍くらいする「国産鍋用豆腐」入手、豆の香り豊かに甘みがある。いつも88円のちくわを利用するけれど、偶然その倍くらいの価格のものを試したら、あれはデンプンの味が勝っていたと気付きました。こんにゃくは煮込んで味を付けるものだから、一番安いので充分・・・見栄張って贅沢することもありません。

BBCL4253Stravinsky バレエ音楽「アゴン」/三楽章の交響曲/バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」/バレエ音楽「火の鳥」フィナーレ(アンコール)〜イーゴリ・ストラヴィンスキー/BBC交響楽団(1958年12月10日Live/Royal Festival Hall, London)・・・モノラルだけど音質状態良好。同時代の音楽紹介に熱心なBBC交響楽団への客演の記録でした。どの演奏もとてもわかりやすく、作品をちょっと見直したほど。
バレエ音楽「アゴン」は1957年初演(ロバート・クラフト/ニューヨーク・シティ・バレエ)ドデカフォニーを駆使して、特別な物語筋書きもない抽象的な内容だけど、初演は大成功だったそう。三管編成+4種の打楽器+マンドリン、ピアノ、ハープ。これは初演の翌年、もしかして英国初演の記録かも。作品との最初の出会いはFM放送のラインスドルフ?もう記憶も曖昧なこども時代だけど、爾来幾数十年ほとんどその晦渋に無感情、掴みどころのない世界に歯が立ちませんでした。ところが、作曲者の飾りのない演奏が妙に平易に、わかりやすく響いて自分好みの作風(起承転結のはっきりしないエピソードの連続)刻々と色彩の微妙な変化に作品を堪能できたものです。
Pas de quatre(1:42)Double Pas de quatre(1:30)Triple Pas de quatre(1:06)Prelude(0:52)Saraband-Step(1:20)Gaillarde(1:20)Coda(1:39)Interlude(0:53)Bransle Simple(0:54)Bransle Gay(0:56)Interlude II(1:35)Intelude(0:53)Pas de deux(4:33)Coda(1:45)4 Duos(0:32)4 Trios(0:41)Coda(2:08/拍手有)
三楽章の交響曲は1946年自ら初演。フルート2本+ピッコロ拡張された二管編成と呼ぶのですか?ティンパニ4台+大太鼓にハープ、ピアノ。新古典的時代、簡素に乾いた情感を湛えてパワフルな作風。ちょっと力任せの演奏だと聴いていられない作品だれど、ここではピアノとハープも活躍して味わい深く、これもとてもわかりやすい。
「quarter note = 160」(9:31)「Andante」(5:56)「Con moto」ファゴットの動きがとてもおもしろい。(6:15/拍手有)
「ミューズを率いるアポロ」は1928年初演。編成は第1/第2ヴァイオリン/ヴィオラ/第1/第2チェロ/コントラバス計34人。アルカイックな風情満載、静謐シンプルに妖しい作品。この作品は緊張感が続かぬと、途中で飽きる経験有。BBC交響楽団の弦は瑞々しく、作品の真髄をシンプルに表現して、ほとんど初めて全貌をはっきり理解たように思えたほど。
Variation d'Apollon(4:25)Apollon et les Muses(3:22)Pas d'action- Apollon et les trois Muses : Calliope, Polymnie et Terpsichore(4:54)Variation de Calliope(1:30)Variation de Polymne(1:11)Variation de Terpsichore(1:32)Variation d'Apollon(2:13)Pas de deux- Apollon et Terpsichore(3:41)Coda - Apollon et les Muses(3:23)Apotheose(3:41/拍手有)
アンコールは「火の鳥」終曲。おそらく1945年版でしょう。ラストの旋律が短く途切れがちに演奏されました。(3:14/大喝采有)

His Master's Voice  OALP 1595Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調 〜ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)/エイドリア・ボウルト/ロイヤル・フィル(1957年)・・・チェロが郷愁の旋律をたっぷり歌う名曲。Mstiskav Rostropovich(1927-2007阿塞拜疆)は幾度録音を重ねて、カラヤンとの1968年録音が有名だけど、こちら30歳の記録も音質、剛直な伴奏も不足はない立派な演奏。例のギラギラするような色気のあるヴィヴラート、骨太な音色、緩急自在な余裕のテクニックに聴き惚れました。
第1楽章「Allegro」なんの変哲のないシンプルな音型を決然と歌わせて、力強く始まる詠嘆の旋律。ビーチャム時代のロイヤル・フィルも上手いもんですよ。(14:45)
第2楽章「Adagio ma non troppo」懐かしさとデリカシー極まる時緩徐楽章。ちょっと抜いた風情も余裕のソロ。(11:47)
第3楽章「Finale: Allegro moderato」ずんずんと力強い歩みに始まり、やがて郷愁の旋律に懐かしく突き進んで晴れやかな笑顔へ。弱音の繊細さは誰にも真似できない。ボウルト翁の配慮の行き届いた伴奏とのバランスも最高。(12:32)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

どうも途中覚醒、睡眠不如意が続きます。体調は悪くないけど、困った症状ですよ。ストレッチしっかりして足腰の対策、YouTube「15分ベストエアロビックダンストレーニングフルビデオ」実施、これは効きます。好天に市立体育館に出発、途中ゴミ袋を拾ってしっかり、けっこう大量に収集、人生の功徳を積みました。いつもの筋トレ・メニュー、エアロバイクもこなしてけっこうな汗。シャワーを復活したいところだけれど帰り道、日差しは春でも風は冷たくて未だ身体は冷えそうなので、もうちょっと様子をみましょう。

昼から大阪ガスの点検が到来、女房殿はこども食堂のボランティアへ。昼寝うつらうつらしていると・・・爺友よりLINE有、最寄りの駅迄スクーター入手の下見に来たそう。京橋迄お付き合いしました。相席になったこてこての大阪若者と話しが弾んで、佳き気分転換になりましたよ。それなりに呑んで今朝酒は残っておりません。体重は67.4kg+350gも自業自得。

左腰のさておき、左膝の不調はもともと前十字靭帯一本切れたままなので20年ほど前医者に「年齢重ねたら痛み出るよ」と予言されておりました。自分なりシロウト考えでは左膝を知らずかばうから全身のバランスがよろしくないと類推しております。整体が効きそうだけど、カネ掛かりそうだしなぁ、先月一回のみDr.Stretchのお試し一時間受けてみたけれど、肩腰の不調はみごとに消えました。全身筋肉痛だったけれど、あれは一週間ほどでもとに戻るらしい。
YouTubeに「膝痛を治す5つのこと」みたいな動画登場。拝見すると脚の筋肉を鍛えること、云々ストレッチをせよ、など既にほとんど日々実施済。ある意味これを継続しているからあまり重症化していないのかも。腫れたり熱を持ったりしてませんし。但しコラーゲンを摂れ! というのは稀に手羽先を喰うくらい、あまり意識しておりません。
いずれ方向性としては誤っていなかったことを自覚いたしました。

LPデザインMendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調(エフレム・クルツ/1958年)/Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調(ワルター・ススキンド/1956年)〜ユーディ・メニューイン(v)/フィルハーモニア管弦楽団・・・前回は2020年に拝聴。この時期にして驚異のステレオ録音(とくにMendelssohn)。Yehudi Menuhin(1916-1999亜米利加→英国)は幼い頃より神童として名を馳せ、教育家、社会活動家としても著名、揺るぎない人気を誇ったけれど、この40歳そこそこの録音を聴いても流麗な美音ではないと感じます。このあとの録音はもっと音が濁って、技術的にはいっそう厳しくなっておりました。それでも堂に入った詠嘆表現などなかなかの説得力。あとは好みの問題でして、クセのあるヴィヴラート、細部フレージングの曖昧さなど時に気にならんでもない。でも、誰でも知っている浪漫漂う甘い旋律はたっぷり堪能できます。フィルハーモニア管弦楽団は清潔な響きにソロを支えておりました。Mendelssohn/Allegro molto appassionato(12:20)Andante - Allegretto non troppo(7:54) Allegro molto vivace(6:27)Bruch/Allegro moderato(8:27)-Adagio(8:34)-Allegro energico(7:01)

Naxos 8.506002Mozart ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459/ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238/ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246「リュッツォウ」〜イェネ・ヤンドー(p)/マーティアス・アンタル/コンツェントゥス・フンガリクス(1990年)・・・Jeno" Jando'(1952-2023洪牙利)は日本では知名度さっぱりだけど、NAXOSに膨大な録音を残して、珍しく実演を経験したピアニストでもあります。無条件幸福なMozat作品中、更にお気に入りなのがピアノ協奏曲。こちらヤンドー全集はCD時代最初に入手したもの?いえゲザ・アンダだったかな。もう10年ほど聴いていなくて、久々の邂逅でした。これは豊かに鳴り響く(おそらく)スタンウェイ。しっかりと芯を感じさせて誠実にオーソドックス、ジミだけど落ち着いて、低音もしっかり効いたピアノでした。音質バランスも上々。 伴奏を担当する指揮者もほとんど見知らぬ方、オーケストラは洪牙利の放送局オーケストラのメンバーにより1985年創立とのこと、この全集以外の録音を見掛けたことがないから、録音用に集めたのかも。伴奏はソロを活かすことに専念して素朴に質実。Matyas Antal(1945-洪牙利)はもともとフルート奏者だったらしい。
ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459はウィーン時代に入った1784年の作品。fl/2 ob/2 fg/2 hr+弦の伴奏にはトランペットもティンパニにも入りません。どれもなんやけど、これもしみじみ凄い名曲。
第1楽章「Allegro」符点のリズムが弾む快活な行進曲。ソロは淡々として、飾りのないしっとりとしたタッチに歩みます。カデンツァも可憐。(12:19)
第2楽章「Allegretto」6/8拍子に淡々、そして瑞々しく、ちょっぴり哀しみが暗転する緩徐楽章。静かに落ち着いた対話が続きました。(8:01)
第3楽章「Allegro assai」ソロも伴奏も楚々と可憐にデリケートな始まり。一転の曇りもない笑顔に駆け出すようなフィナーレ。フルートとピアノの掛け合いが美しい。(8:06)
ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238はザルツブルグ時代1776年の作品。伴奏は2 ob/2 fl(第2楽章のみ)/2 hr+弦
第1楽章「Allegro aperto」ギャラントな表情に快活な始まり。その旋律はシンプルな愉悦に充ちたもの。ソロと管弦楽の掛け合いは意外と緊張感漂うもの。この辺りの作品としてはヤンドーのピアノはちょっと立派過ぎかも。ソロが前面に出るような音質印象かもしれません。(6:39)
第2楽章「Andante un poco adagio」ピアノのアルペジオが優しい、ちょっぴり哀しい落ち着きに溢れた緩徐楽章。絶品。(5:51)
第3楽章「Rondeau: Allegro」平穏な気分に充たされ、流れるように優雅なフィナーレ。途中例の暗転も彩りを添えておりました。(6:52)
ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246は同じく1776年の作品。伴奏は2 ob/2 hr+弦。
第1楽章「Allegro aperto」明朗平明な管弦楽の始まりはいかにもハ長調の大きな躍動。ソロの旋律には一転の曇りもない疾走から、わずかの暗転もいつものMozartでしょう。(7:09)
第2楽章「Andante」ここも平穏淡々粛々とした風情に飾りのない歩み。知らず高まる情感、ほんまMozartには駄作がない。(7:14)
第3楽章「Rondeau: Tempo di Menuetto」陰影豊かに符点のリズムも浮き立って多彩、優雅なフィナーレでした。(6:27)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日祝日は好天、ほんまは酒でも呑んで気晴らししたかったけれど、寒そうなので外出は控えました。女房殿は午前中掃除、昼から婆さんのところに泊まり。自分はいつもどおりの洗濯、ストレッチは膝腰のために入念に、YouTubeは短い「Zumba」実施、あとは引き隠り。膝腰状態は引き続き悪化はしておりません。本日明日以降は暖かくなるそう。花粉も盛大やろなぁ、ぼちぼち耳鼻科を予約しないと。今朝の体重は67.05kg▲250g。

電源付きUSBハブ導入して快調HDD4台同時使い回し実現、コンピューターの電源入れっぱなしを試しております。使用環境は改善されました。
バイエルンの歌劇場の2025-26年シーズン発表。先日ハンブルク・オペラの指揮陣に知った名前がないと嘆いたけれど、バイエルンはどうか
カタリナ・ヴィンコール(知らん)
ウラジミール・ユロウスキー(もちろん知っている)
ナタリー・シュトゥッツマン(よ〜く存じ上げている)
マウリッツィオ・ペニーニ(知らん)
ステファノ・モンタナーリ(知らん)
ちょっぴり馴染みの指揮者が登場してほっとしました。自分がふだん聴いている音楽は、たいていあちらの世界に旅立った人ばかり、時代遅れを自覚しておりました。

RCA Victor LP Franck ピアノ五重奏曲ヘ短調〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)/イスラエル・ベイカー(v)/ウィリアム・プリムローズ (va) /グレゴール・ピアティゴルスキー(vc)/レナード・ペナリオ(p)(1961年)・・・この作品とChaussonのコンセールは大好きな作品、幾度も聴いていたはずがChausson音源が手許に見当たらず、ネットにも探せません。。こちら官能性極まるエッチな作品の極北。1880年初演、これほどの名曲もあまり評判はよろしくなかったらしい。
第1楽章「Molto moderato quasi lento」決然とした弦(男性)と躊躇いがちのピアノ(女性)による遣る瀬ない会話の連続も前のめりの快速テンポ、ドライだけど推進力と熱気に溢れてけっこうアツく、雄弁。音質は良好。毎度同じ感想だけど、こんな室内楽でもハイフェッツの浮き立つような個性は突出して明確に聴き取れるもの。(14:25)
第2楽章「Lento, con molto sentimento」静謐な主題は後年のヴァイオリン・ソナタに似て、ここも妖しい堪能に揺れ動きます。浮つく腰にやがて激情も走る緩徐楽章。(8:16)
第3楽章「Allegro non troppo, ma con fuoco」第2ヴァイオリンが焦燥感掻き立てて疾走する怪しい始まり。やがて情愛の熱は高まって、あまりに評価の低いLeonard Pennario(1924-2008亜米利加)のピアノも明るく、技巧に優れて全曲を締め括りました。(8:11)

SONY SMM5054072Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団(1961年)・・・幾度繰り返し聴いている、これこそがMy Mahler受容の原点。かつての鉄板的名演と評されたもの。Bruno Walter(1876-1962独逸→亜米利加)はこの世代で状態のよろしい録音を多く残してくださったことに感謝。前回2022年拝聴時の印象は

オーケストラの響きはとても明るく立派なアンサンブル、仕上げは入念にしっとりていねい、穏健に豊満に、青春の胸の痛みをたっぷり歌ってくださいます。音質も極上
・・・雰囲気たっぷりに豊満な表現は懐かしいけど、夢見るような、胸がきゅっとするようなかつての感銘は蘇らなくて幾度も聴き直しました。陰影に少々足りぬ平和な演奏と感じるのも罰当たり、自らの感性の劣化を自覚いたします。低音がよく広がって上々の音質だけど、西海岸の録音用オーケストラには弦の潤い、木管の音色は深みにちょっぴり不足すると感じました。
第1楽章「Langsam, schleppend」森に歌い交わす小鳥たち、「さすらう若人の歌」の旋律は懐かしくデリケート。提示部繰り返しなしはちょっとショック。(13:23)
第2楽章「Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell」ユーモラスにまったりとした重さと躍動。金管も頑張って、中間部のレントラーも優雅そのものでした。(6:50)
第3楽章「Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen」ティンパニに導かれたコントラバス・ソロの無骨さは理想的。大昔オーマンディを初めて聴いた時にあまりに流麗スムースな「ほとんどチェロ?」状態に違和感を覚えたもの。まったりとしたタメに神妙な行進/カノンも雰囲気たっぷりに揺れるけれど、メリハリはいま一歩足りない。中間部「彼女の青い眼が」旋律は憧憬に充ちて眩しいほど。(11:25)
第4楽章「Sturmisch bewegt」明るすぎる金管の響き、弦の薄さはあるけれど、最後迄息切れもせず、85歳の巨匠渾身の力演に敬意を評して拝聴いたしました。(20:25)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

またまた北陸にて地震、新幹線も止まったそう。地元の住民はもちろん、温泉に観光客も不安なことでしょう。大きな被害はなかったのでしょうか。歴代首相金品配布云々、別に驚くほどのこともない、いかにもな事実と感じます。そして「地下鉄サリン事件」30年。大小陰謀論は時代を経て日常Popな存在に至りました。

本日は祝日だけど、まったくそんな意識もない、こちら年中祝日身分。昨日は曇り空に寒の戻り、朝迄小雨は残って3月後半とは思えぬ冷えがやってきております。出掛けに鉢合わせしたお隣さんも「寒いですねぇ」思わずそんなご挨拶を交わしました。相変わらず途中覚醒して、二度寝も叶わず睡眠不如意状態は続いております。でも体調は悪くない。幸い左膝左腰の鈍い痛みは軽快方向。ストレッチ、YouTube「お腹の脂肪燃焼/女性の自宅でできるエクササイズ」15分実施して市立体育館へ出掛けました。そう云えば今年に入ってから両膝サポータ着用をすっかり忘れて、久々がっちりと固定しておました。朝一番のトレーニングルームは空いていて、いつもの筋トレメニュー+エアロバイク実施も手抜きなし。帰り、買い物にも寄りましたよ。ちょうど大阪産業大学の卒業式、ステキな衣装の若い女性を目撃いたしました。雨が上がってよかった。今朝の体重は67.3kgほぼ変わらず、66kg台ヘ道は遠い。

帰宅すると女房殿は戻っていて、洗濯を済ませて曇り空に干しました。一番安い電源付きUSBハブは速攻届いたけれど、電源ソケットが上手く刺さらない感じ?問い合わせてみたら不良品ではないそう。テープで押さえてみました。HDDは4台迄一気に使えて、エエ感じに便利。それにしても頼んだ翌日到着、女房殿のスマホもそうだけど、ちょっと便利過ぎんか、日本。

千葉・いすみ市に300坪の“夢のマイホーム”4,900万。東京から移住して、悠々と生活を愉しむはずが、まさかの欠陥違法住宅(「検査済み」もない=入居不可な工事中)だったとの記事拝見。これから裁判も数年掛かって、仮に全面勝訴しても毎日は鬱々としていることでしょう。建築やそういった関係の基礎知識があれば回避できたかも知れないけれど、フツウ業者を信頼しますよ、大金も払ってますし。なんとやりきれない気分・・・
ここからがビンボー人(=小物)のやっかみ。我ら夢の豪邸とは無縁な生活はある意味良かった〜苦しい言い訳とジョーダンを女房殿と交わしました。被害に遭われた方にはまことに申し訳ないけど。

FC016Gershwin 交響詩「パリのアメリカ人」(ノーカット版)/Varese アメリカ(1922年オリジナル版)/Stravinsky 交響曲ハ調/Gershwin 交響詩「パリのアメリカ人」(通常カット有版)〜ルイ・ラングレ/シンシナティ交響楽団(2019年)・・・Louis Langree(1961-仏蘭西)は初耳演奏。とってもユーモラスな大都会の喧騒に充ちた「パリのアメリカ人」に於けるタクシー・ホーンは通常演奏されるA/B/C/Dに非ず、AbとBb(中央Cの上)/高音D(その3度上)/低音A(中央Cの3度下)なんだそう(ネット情報より。1929年作曲者監修の録音参照)。オーケストラがとても上手く、響きはややおとなしめにマイルド。ノリノリなアメリカン!お上りさん風情に非ず、バランスのよろしいもの。自分の好みとしてはもっとメリハリたっぷり、大仰な表情が欲しかったところ。ノーカット版は15分過ぎからちょっと聴き慣れぬ場面出現、ほか詳細の違いは理解できておりません。音質は極上、チューバの低音も際立ちます。Gershwinの著名作品はけっこうカットされますよね。(20:31/カット有版は17:56)
Varese「アメリカ」は1922年版となっているけれど、Wikiでは1921年初版、とてつもない巨大編成、2027年改訂版はちょっぴり縮小しているとのこと。「パリのアメリカ人」同様、都会の喧騒を描写した作品とか(サイレンが印象的)神秘であり混沌、喧騒と静謐、暴力とデリカシーの両立、けっして晦渋難解な作品ではない。自分勝手な印象としてはBerio「シンフォニア」を連想いたしました。多種多様な楽器は混濁せず存在を主張して、キレのあるクリアな響きを維持してアンサンブルは緻密。(24:26)
Stravinskyは1940年初演(作曲者/シカゴ交響楽団)三管編成+ティンパニのみというのは意外と簡素?
第1楽章「Moderato alla breve」乾いて淡々と平易なリズムを刻んで、新古典的な風情を引きずった印象。ラングレの表現も抑え気味に大仰に力みや響きの濁りのないものでした。(9:47)
第2楽章「Larghetto concertante」は優雅に静謐、穏健な緩徐楽章。弦のソロが木管と絡んで美しい。(6:53)
第3楽章「Allegretto」変拍子連続のスケルツォ。いかにも諧謔曲という和訳が似合う、素っ頓狂に落ち着かぬ風情からフーガがやってきて、そっと終わります。(4:58)
第4楽章「Largo - Tempo giusto alla breve」怠い管楽器の序奏から、弦による決然とした歩みへ。平明な旋律に各パートが無機的に響き合ってリズムはかなりフクザツ。だけど、晦渋な不協和音に響きは濁らない。明るく全曲を閉じました。(8:10)

DECCA LP Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1983年)・・・こういう力任せな演奏を好む方もいらっしゃるのでしょう。最初っから最後迄とにかくオーケストラを精一杯鳴らせてパワフル、ストレートに一瞬の逡巡もない精力的演奏。完璧な技巧アンサンブル、だけど辛いなぁ、こんな演奏。メカニカルな進撃が続いて耳にうるさいだけ、懐かしさとか郷愁とか、そんなものは一切関係なし、物理的に輝かしい強弱があるのみ。もう二度と聴きません。彼の表現個性は作品を選ぶと思います。実演だったらそのパワーに痺れるのかも。第1楽章「Adagio - Allegro」提示部繰り返し有(12:04)第2楽章「Largo」(14:08)第3楽章「Molto vivace」(8:10)第4楽章「Allegro con fuoco」(11:09)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

寒いですね。関東地方では雪が降ったそう。前々日半徹夜だったのに、またまた早朝覚醒して睡眠不如意は深刻、だけど体調は悪くはない。但し、左足首の微妙な違和感、左膝左腰にやや痛み亢進して膏薬貼ったくらいでは治まりません。朝の洗濯はけっこう大量、ストレッチは入念に、YouTube鍛錬は短めのを実施して、ご近所整体を検索したけれど、あれは保険適用じゃないんやなぁ。整形外科にはどうも好ましい印象を持っていなくて、もうしばらく様子をみましょう。温泉が効きそうだけど、しばらく行く予定もありません。定期的な筋トレと全身運動我流ストレッチで乗り切りたい。女房殿は婆さんのところに泊まり、自分は引き隠って足腰を冷やさないようにしてコタツに過ごしました。今朝の体重は67.25kg+200gこんなもんでしょう。

ご近所、船井電機への民事再生法適用申請を棄却「再生計画の見込みはない」。毎日のように前を通るけど、事務所に照明、クルマも数台。どなたか残務整理をしていらっしゃるのでしょう。工場前のフォークリフトはずっと放置したまま。無常を感じます。

女房殿新スマホは順調みたいです。旧スマホ3台は資源として売り払うつもり。先日、日々愛用するコンピューターVaio Tapの調子がやや不調、

外付けHDD4TB4台をUSB接続に使っていて、これは電源を入れたままでは差し替えができない
そう書いたらメールご指導有。電源付きのUSBハブを使え、と。なるほど。さっそく朝一番楽天に一番安いのを注文しました。本日到着予定。実際の使い勝手はどうか、試してみる価値はあります。そして音源ファイルぼちぼち”在庫見切り”の件。Bach辺りを点検して歴史的音源ちょっぴり廃棄。まだまだ捨てますよ。
年季の入った激安寄せ集めMy 貧者のオーディオの調子がいまいちだったので接点を紙やすりに磨いて再接続した件、その後快調継続。音量が上がって、音の鮮度が改善した?ように感じるのは気分的な問題でしょう。安上がり。

Brilliant BC93991Mendelsshon ピアノと弦楽のための六重奏曲ニ長調 作品110/弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20〜アマティ弦楽オーケストラ/ダリア・ウズィエル(p)(1996-97年)・・・ジル・シャロン(Gil Sharon,1971-羅馬尼亜→以色列) 率いる、知名度は低いけどこれは素晴らしい演奏、音質。
こども時代の作品である六重奏曲ニ長調はv-2/va-2/vc/cb/pの編成、初耳だったかも。湧き上がる希望に充ちた傑作はピアノ協奏曲風、八重奏曲 変ホ長調に負けぬ天才の産物でした。
第1楽章「Allegro vivace」ほのかに陰影も漂って屈託のない素直な旋律が華やかに流れるよう。ピアノはデリケートに軽やかでした。Dalia Ouzielは以色列のピアニストらしい。(12:53)
第2楽章「Adagio」鎮静する弦に囁くようなピアノが呼応する安寧の緩徐楽章。(4:56)
第3楽章「Menuetto: Agitato」ほの暗く不安に決然としたリズム。その落ち着いた風情は15歳の作品とは思えない完成度。(3:10)
第4楽章「Allegro vivace」一転、楽天的に晴れやかな表情に走り出すフィナーレ、時に微妙な躊躇いや陰影が効果的。この軽妙な流れの良さは既にMendelsshonの個性を色濃く、ピアノも快い熱気に充ちて、ラストはリズムが変わって暗く劇的な変化に全曲を締め括りました。(10:56)
八重奏曲 変ホ長調は弦楽四重奏2個分の編成、響きは厚く、誰でも知っている名曲中の名曲。だけど、あまりMendelsshonは聴き込んでいなし、どんな演奏がよろしいのか判断不能、たいてい、どんな演奏を聴いても感動できます。
第1楽章「Allegro moderato ma con fuoco」先ほど書いた通り「湧き上がる希望に充ちた」始まり。艷やかなヴィオリン際立って、やや前のめりに快活な勢いと熱気に天衣無縫な旋律を堪能できます。(14:09)
第2楽章「Andante」一転、暗鬱から安らぎへと移り変わる静かな緩徐楽章。やがて情感は高揚して表情は刻々と変化して、この辺り前作とは異なる深淵と熟成が感じられます。(7:13)
第3楽器「Scherzo: Allegro leggierissimo」単独で演奏会にも取り上げられる、ちょっと寂しげに落ち着かぬ快速ノリノリのスケルツォ。デリケートな抑制も魅惑の楽章。(4:30)
第4楽章「Presto」前楽章の勢いのまま、ゴリゴリと低弦から走り始めるフィナーレ。刻々と表情を変える細かい音型は息も吐かせぬ快活、優雅な軽妙さを失わぬのがMendelssohnの個性でしょう。(6:22)

EMI 724347873720J.Strauss ワルツ「美しく蒼きドナウ」/アンネン・ポルカ/喜歌劇「ジプシー男爵」序曲/トリッチ・トラッチ・ポルカ/皇帝円舞曲(以上ベルリン・フィル/1976年)/喜歌劇「こうもり」序曲/ピチカート・ポルカ/ワルツ「芸術家の生活」(1955年)/ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」(1961年)/Josef Strauss ワルツ「うわごと」(1955年)/J.StraussTラデツキー行進曲(1961年)(以上フィルハーモニア管弦楽団)〜ヘルベルト・カラヤン・・・前半は円熟して、ちょっと重くゴージャスに厚みのあるベルリン・フィルとの演奏。(10:23-4:19-8:16-2:36-11:18)後半はフィルハーモニア管弦楽団との作品にふさわしい軽妙さと勢い、若さに溢れました。でも音質はちょっと落ちます(1955年録音はモノラル/7:48-2:24-7:57-3:10-8:06-2:50)カラヤンの録音はたいていCDにまとめられているから、個別には入手可能。だけどこのちょっとムリムリなコンピレーションはネットを探ってもなかなか出現しないEMI録音、録音情報を探すのにちょっと苦戦いたしました。「ジプシー男爵」序曲/皇帝円舞曲/美しく蒼きドナウにはフィルハーモニア管弦楽団との1955年録音が別途存在して、ほかもっとあるかも知れません。いずれ大好きな優雅な作品ばかり、くつろいで聴くにはちょっと立派過ぎて、いまいち楽しめませんでした。膝腰が痛むせいか。


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

女房殿新スマホの設定に四苦八苦して半徹夜した昨日朝。いつも通り洗濯、ストレッチ+軽くYouTube鍛錬済ませて、いつもなら市立体育館に速攻出掛けるけれど、楽天モバイル有人チャット対応が始まる9時を待ちました。質問趣旨「e-SIMダウンロードがエラーになる」旨書き込んで一番乗り、対応下さった方は誠実、本人確認(女房殿分)したあとに助言有「スマホ端末本体の設定でeーSIMを有効にする」これがキモ、あっという間にデータは吸い込まれて通話は有効になりました。説明書きにはそんなこと書いていないっすよ〜一晩眠れずに大苦戦したのはなんだったのか。いろいろあったけれど楽天カードに登録情報があったので、一連の手続きはとてもカンタンでした。

スカッと達成感に充ちていつもより一時間遅れて市立体育館へ。曇って風が強く冷たい。花粉対策マスクも失念。筋トレマシンは案の定混んで、見知らぬ爺さんがゆっくり休んでおりました。とうとう一種使えなくて(内転筋外転筋鍛錬)気分的にエアロバイクもサボって早々に帰宅いたしました。これでも充分1日分の運動量に至ります。たっぷり昼寝して、左膝腰の悪化を自覚、我流ストレッチや鍛錬では追いつかず、整体かなにか検討せんとあかんかも。女房殿は新しいスマホ持参して婆さん宅へ、夕方にご帰還しました。今朝の体重は67.05kg▲450g、このまま久々の66kg台を目指したい。

幾度繰り返すヲタク話しに誰も興味はないだろうけど、主にClassic Musicの音源ファイル収集の件。4TBHDD/4台は全部満杯にはなっていないけれど、相当な物量に間違いなし、人生の残り時間に全部聴けるはずもない・・・けど、昨年2024年HDD一台お釈迦事件はかなりのショックでした。徐々に新たな音源探しの頻度やテンションは下げつつあるけれど、ぼちぼち”在庫見切り”を意識するようになりました。ここ数日、かなりの大物を廃棄しましたよ。まだまだ途上だけど、けっこう気分はスッキリ。
音楽を再生して確認、自分なり判断して(例えば)音質や演奏水準、自分の嗜好に合わぬものは拝聴都度思い切って捨てる、例えば1gbの音源を入手したら、それに見合う分くらいは諦めないとキリがない。昔懐かしい思い出にこだわるのは、もうぼちぼち終わりにしよう・・・そんなことを考えております。

Saga ST4003Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜セルジオ・フィオレンティーノ(p)/ジョージ・ハースト/ハンブルク・プロムジカ管弦楽団(1958年)・・・Sergio Fiorentino(1927-1998伊太利亜)George Hurst (1926-2012英国)とも知る人ぞ知る、といった渋めの演奏陣による著名な協奏曲。オーケストラの実態はわからぬけれど、冒頭のホルンから立派な押し出し、充実したアンサンブルと聴きました。この時期にして驚異のステレオ音質、ゆがみもノイズもないLP復刻は上々でした。ちょっと馴染み過ぎて食傷気味な名曲を久々、新鮮に拝聴いたしました。
第1楽章「Allegro Non Troppo e Molto Maestoso-Allegro Con Spirito」堂々たる構えにキラキラとして華やか、明るいピアノは雄弁にキレがあるもの。(17:52)
第2楽章「Andantino Semplice- Prestissimo - Andantino」は切々とした情感から、中間部のソロのテクニックの冴えは鮮やかに、文句なく輝かしい。
第3楽章「Allegro Con Fuoco」激しいリズム、素晴らしく指が回る流麗な技巧は無機的空疎にならぬ輝かしさ。(12:49)

LP SOCF22001Beethoven 交響曲第5番ハ短調/交響曲第6番ヘ長調「田園」〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1966年)・・・懐かしい、たしか小学校6年生のクリスマス・プレゼント(おそらく自分でお小遣いを貯めて買ったはず)がこの「運命」「合唱」2枚組。前回拝聴は2021年。自分が入手した音源はちょっと肌理が粗く、やや曇りがちな音質、迫力はあります。Eugene Ormandy(1899-1985洪牙利→亜米利加)に残された録音にはほぼハズレはない。
交響曲第5番ハ短調は古典的二管編成+ピッコロ(終楽章のみ)トローンボーン、コントラファゴット、そしてティンパニ。中庸適正なイン・テンポにオーソドックスな表現、明るく、鳴り切ったオーケストラの厚みと力感、バランス感覚は記憶通り。
第1楽章「Allegro con brio」は手堅い緊張感を湛えて引き締まった始まり。提示部繰り返しなしは残念。(6:42)
第2楽章「Andante con moto」は中庸な優雅に厚みを感じさせる余裕の緩徐楽章。(10:31)
第3楽章「Scherzo」力みのない低弦から、おっそろしく輝かしいホルンぶちかまし。トリオの「像のダンス」はスケルツォを実感させるリズムの手応え有。(5:29)
第4楽章「Allegro」輝かしく分厚くも瑞々しいサウンドに適度な力感と熱、常に余力を感じさせるFinaleでした。(9:13)
交響曲第6番ヘ長調は二管編成+ピッコロ+ティンパニ。
第1楽章「Allegro ma non troppo」から淡々とやや速めのテンポに、素っ気ないほど極上のオーソドックス表現に田園風景がムリなく描写されました。ここも提示部繰り返しなしは残念。(9:20)
第2楽章「Andante molto mosso」ここも粛々と小川の流れを感じさせて淡々、特別飾りのある表現はないけれど木管も弦も極上に美しい。(12:22)
第3楽章「Allegro」ウキウキするような村祭りは素晴らしくマイルドなホルンの厚み、ユーモラスな木管の対話。(3:00)
第4楽章「Allegro」嵐の風景にはたっぷりと迫力有。(3:46)
第5楽章「Allegretto」冒頭感謝の念に充ちたホルンは浮き立って最高、壮麗に厚みあるオーケストラはゴージャスにクライマックスを迎えました。(9:23)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

花粉症状激しく鼻水痰の絡み盛大、服薬も切れてきたので耳鼻科の予約が必要です。昨日日曜は断続的な小雨、洗濯物は少なかったけれど室内干し、ストレッチは若干手抜き+YouTubeはちょっとした時間にも日常実施しているスワイショウでした。早朝覚醒が続いて睡眠不足、どこにも出掛けたくありません。婆さんのところに出掛けた女房殿に食材不足分の買い物を頼んで、いつもどおりの引き隠り、それなり健康なのに働いていない自分は社会的不適合者か。新しい女房殿のスマホは夕方到着、本人確認をして受け取りました。ニ台続けてお釈迦にしているけど、いったいどんな乱暴な使い方をしているのか。こんどの楽天モバイルは端末代の分割払い、通話し放題は無料ですか?3gb/月に抑えれば前の激安ToneMobileと変わらぬはず、充分安い。ちなみに自分のは1,100円/月ほど、ほとんど通話は使わぬ自分はLINE電話で充分。まずはWifiの設定からスタートして設定に四苦八苦しつつ回線開通待ち、スマホにはめっぽう弱いせいか、e-SIMダウンロードもエラーになって艱難辛苦状態。ほとんど半徹夜状態でも解決せず。どうしよう。困り果てました。今朝の体重は67.5kg▲100g。

VAIO Tap 20日々愛用酷使するコンピューターMy VAIO-Tapは中古入手3年、累計で11年目。HDD→SSDに載せ替えてあってWindows11は快調に走っております。ここ幾度か言及しているけれど、起動時間が心持ち長くなったような気はして、ま、それは大きな不自由を感じるほどじゃない。しかし、起動して1分後くらいにフリーズ30秒くらい、なにも動かないのはどこか悪いのか。必ずちょっと待てば症状は収まってフツウに使えます。本来はずっと電源入れっぱなしにして使うほうが長保ちするらしいけれど、外付けHDD4TB4台をUSB接続に使っていて、これは電源を入れたままでは差し替えができない。
もう一台コタツにはSuface Goがあって、これは女房殿用に同時期に入手したもの。実際はDropBoxに同期させてあって自分も頻繁に使用しております。こちらは快調そのもの。コンピューターに限らず電気製品には当たりハズレがあるもの、日立電子レンジ(オーブン機能付き)はもう丸40年使い続けて現役ですもん。あとは電気カーペット2枚、もう20年は使っているけれど毎冬重宝しております。テレビ(亀山製のAquos/これももう消えました)が12-3年だっけ、My Audioも小さな中華ミニ・アンプが15年以上経過、毎日激しく酷使しても健気に頑張っておりますよ。

先日呑んだ爺友は洗濯機が故障して買い替え、なんと20萬圓! 嘆いておりました。アイリスオーヤマの安いのでええじゃないか(我が家のはそれ)という説得も、信頼ある日本メーカー製造、それなりの高級グレードのものを!奥様は譲らなかったそう。自分みたいにマニアックな激安/山善の冷蔵庫を入手して、冷蔵室狭く使いにくく、しかも室内ライトは一年で切れて、全体に妙に冷え過ぎる・・・けど、なんとか生活はできる。どちらがよろしいのでしょう。なんとも判断はつきません。

Doremi DHR8081Mozart 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364*/ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216/ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 K.424〜フランコ・グッリ(v)/ブルーノ・ジュランナ(va)/ジャチント・カラミア(vc)/アルチェオ・ガリエラ*/ミラノ・アンジェリクム管弦楽団(1965年頃)・・・一時期イ・ムジチにも在籍して、カリッとした美音を誇るFranco Gulli(1926-2001伊太利亜)がヨゼフ・シゲティの弟子筋とは知りませんでした。イ・ムジチの一連のVivaldi録音にその存在感を注目しておりました。これはかなり状態のよろしいステレオ録音、盛りだくさんの収録。
ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563は弦楽三重奏曲、出会いはヤッシャ・ハイフェッツの快速演奏。溢れ出る愉悦に充ちた旋律に魅せられ、以来お気に入り作品になりました。わずか三人で宇宙的広がりを感じさせる名曲中の名曲。グッリの豊かな美音に細かいヴィヴラートも神経質を感じさせない。
Allegro(7:59)「Adagio」は名残惜しい絶品の緩徐楽章(7:58)「Menuetto: Allegretto - Trio」は優雅に晴れやかなリズムを刻むメヌエット(5:07)「Andante」ここは目まぐるしいヴァイオリンの音型に絡む低弦の動きがまるでBach(6:56)「Menuetto: Allegretto - Trio I - Trio II」は華やかに、淡々ノンビリと刻まれるリズム(5:06)Allegro快活に屈託のない対話がヴィヴィッド(5:43)
協奏交響曲 変ホ長調 K.364の伴奏はAlceo Galliera(1910-1996伊太利亜)ヴィオラの名手Bruno Giuranna(1933-伊太利亜/未だ存命中!)が相棒。この作品を聴くたび、ソプラノとテナーが上機嫌に歌い交わす情景を連想いたします。今回改めて編成を調べたら独奏+2ob/2hr/弦楽には第2ヴィオラがあるのが珍しい。ソロに呼応しているのでしょうか。
第1楽章「Allegro maestoso」湧き上がる愉悦に充ちて、陰影豊かな旋律リズムに心奪われ、最終盤ソロ二人のカデンツァは夢見るよう。(13:11)第2楽章「Andante」はハ短調に憂鬱な緩徐楽章。蠱惑のヴァイオリンにしっとり余裕のヴィオラ絶品。嘆きの表情と時に晴れやかな表情に気分は盛り上がります。(12:01)第3楽章「Presto」抑えきれぬ笑顔にそっと駆け出して、リズミカルな終楽章の始まり。軽妙に弾むように華やかなヴィオリン、ヴィオラのソロがノリノリに掛け合って、ダメ押しに高まる熱気。(6:19)
ヴァイオリン協奏曲の伴奏はグッリの弾き振り。Orchestra dell'Angellicum di Milano は1950-1960年代に活躍した室内オーケストラとのこと。なんともコクのある晴れやかに豊かな音色、たっぷり浮き立つようなソロが雄弁、そして一点の曇りもない可憐。カデンツァは思いっきり華やかでした。ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216(9:29-7:49-6:16)ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(9:12-6:39-7:17)
ラストは二重奏曲 変ロ長調 K.424には再び名手ジュランナ登場。たった二人、どんな編成でも名曲に仕上げるMozartの天才の産物をたっぷり美音に堪能させてくださいます。優雅に切々と歌う第1楽章「Adagio - Allegro」(6:35)切ない安寧が漂う第2楽章「Andante Cantabile」(3:39)第3楽章「Thema. Andante grazioso - Variazioni I-VI - Allegro」は符点のリズムに溌剌とした主題と6つの自在な変奏でした。(8:32)

Igor Markevitch 1912-1983烏克蘭→瑞西Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜イーゴル・マルケヴィッチ/イタリア放送ミラノ交響楽団(1967年ライヴ/FMエア・チェック音源)・・・いったい何種音源が存在するのか「春の祭典」抱えてIgor Markevitch(1912-1983烏克蘭→瑞西)は世界のオーケストラに登場していたようです。これは二度目の拝聴、かなりオンマイクに濁った響きは好事家の世界音源でしょう。作品に慣れていなかったであろう?伊太利亜のオーケストラを叱咤激励して、緻密知的とは無縁な壮絶大仰な爆発、アンサンブルはガチャガチャに支離滅裂、それでも管楽器はたっぷり歌って、色付けするのを止めぬ違和感と緊張感満載にオモロい記録・・・だけど、もうエエでしょう(←ドラマ「地面師たち」より)もっと音質状態のよろしい、細部解像度の高い演奏は手許にたくさんあります。(33:05/熱狂的な拍手入)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

週末は雨模様、気温もやや下がり気味。前夜も途中覚醒してしまって、二度寝もなかなか寝付けず、早朝に起き出してしまいました。体調は悪くなくてストレッチ+YouTube「15分で効果的に脂肪を失う-スリムなウエストを持つための最速の方法」先日とは違う東南亜細亜系の元気な女性インストラクターのご指導を受けてからマスク着用、市立体育館へ出掛けました。途中買い物用ビニール袋を拾ってしっかり、かなり大量のゴミ拾い実施。途中の運動公園でも人生の功徳を積んでいたら(先日とは別の)爺様より「ゴミは多いですか」って、自分も拾えよ!見りゃわかるやろが・・・心の中でつぶやいて頷いておきました。土曜の朝のトレーニングルームはお仕事現役世代が参入して、以前に見かけたデニス・ラッセル・デイヴィス似禿頭の中年と似たようなマシンを順繰り使って鍛えました。曇り空に今にも降りそうだったけれど、けっこうな汗は出ましたよ。スーパーに寄って食材を仕入れて帰宅したら女房殿が戻っていて洗濯中。夕食はしっかり仕立てて美味しく出来。今朝の体重は67.6kg▲100g。昼夜ちゃんと喰うて運動してもあまり減りません。

女房殿の新しいスマホは発送したと連絡、おそらく明日くらいには届くはず。ところが現在使用中のスマホは昨夜充電しても10%残から3時間経っても進まない。なんとかあと一日だけ保って欲しい!それにして、いったいどんな乱暴な使い方をしたらこんなになるのか不思議です。(朝見たら充電いちおう完了)

「ライバー」なる商売があることも初めて知りました。詳細事情を深読みしていないから、まったくの勘違いとか誤解かも知れんけれど、例の東京女性路上殺人事件。性悪ないただき少女とキモい貢ぎ中年のトラブルなんでしょうか。いずれ物騒な行為は論外として、若さと虚飾をウリにしてこの先、将来どうやって生きていくつもりだったの?(すぐお姉さんに、そしてお◯さんに至る)捕まった小太りに脂ぎった中年も、見た目いかにもヲタクっぽく、ネットに若く美しい女性を眺めるのはさておき、愛をカネで買う発想は虚しい(しかも借金して)〜思わず胡散臭くも鬱陶しい爺の説教みたいなことも言いたくなりました。罪を償ってシャバに出てくる頃には枯れた爺になっているでしょうか。
自分の狭い人生経験では、自分で稼いだカネ以外は身に付かない、そう確信しております。その場しのぎ=一家千金狙いはほとんど同じ意味、仮に一時泡銭が入ってきても、それを元手に手堅い生活に変えることはもうできないのでしょう。

DG UCCG-45115Ravel ピアノ協奏曲ト長調/左手のためのピアノ協奏曲ニ長調〜チョ・ソンジン(p)/アドリス・ネルソンス/ボストン交響楽団(2023年)・・・趙成珍(1994ー韓国)は若手人気No.1を競う今や旬のピアニスト。先にRavelのピアノソロ録音が出ていて、ちょっぴり拝聴してそのデリケートなタッチに魅せられた記憶もあります。これまた現役最高人気指揮者による伴奏を得て、眼が覚めるほどクリアな音質。
軽快ユーモラスなピアノ協奏曲ト長調は小さな二管編成?だけど多種打楽器+ハープが色彩豊かでした。初演は1932年(マルグリット・ロン)
第1楽章「Allegramente(明るく、楽しげに)」から思いっきり弾むように新鮮、デリケートなピアノ。ボストン交響楽団の伴奏がまた各パート伸び伸びとして愉しげ、凄い説得力でした。(8:37)
第2楽章「Adagio assai」は3/4拍子だけど、伴奏は6/8拍子というポリリズム。陶酔の静謐さ。(9:42)
第3楽章「Presto」軽妙に賑やかな、自在なフィナーレは正確な技巧、最後まで鮮度たっぷりに小粋タッチでした。(4:00)
重厚な左手のためのピアノ協奏曲ニ長調初演は1931年(パウル・ウィトゲンシュタインによる不完全な演奏)。三管編成+7種の打楽器+ハープという堂々たるもの。単一楽章だけど3部に分けられるそう。キラキラと繊細なピアノは華やかに歩みを続けました。(8:48-4:48-5:04)

PCAVI8553490Mahler 交響曲第6番イ短調〜アダム・フィッシャー/デュッセルドルフ交響楽団(2020年ライヴ)・・・Du"sseldorfer Symphonikerはライン・ドイツ・オペラのピットにも入るそうです。録音は少なかったけれど、Adam Fischer(1949ー洪牙利)が2015年より首席指揮者を務めて以来増えているみたい。Mahler全曲録音はまだ全部聴けていないけれど、これはラスト録音、音質が極上でした。四管編成+ティンパニ、14種以上の打楽器、ハープ2台にチェレスタという大編成、怪しくも巨魁な作品。緩徐楽章を第2楽章に配置、終楽章の怒涛のハンマーは第3回目も復活させております。あまり器用なオーケストラじゃなくて、派手さもないけれど、ライヴでここ迄の緻密な集中力アンサンブル、のびのびと悠揚迫らざる立派な落ち着いた演奏に仕上がりました。
第1楽章「Allegro energico, ma non troppo」ずんずんとリズムを刻む行進曲は着実に、力感のある余裕の足取り、表情豊かに推進力と緊張感を湛えます。弱音部分での落ち着いてデリケートな風情の対比もみごとでした。(23:03)
第2楽章「Andante」粛々と落ち着いて抑制の効いた緩徐楽章。管楽器のパートの音色はジミ目、ホルンも際立って突出しない、情感は抑制された爽やかな高揚感。(14:40)
第3楽章「Scherzo: Wuchtig」3/8拍子をティンパニが刻んで、切迫する狂気のスケルツォ。第1楽章に雰囲気がよく似ております。とっても怠いトリオがニ回挟まって対比は強烈。それがとてもイヤらし・・・さ控えめ。(12:44)
第4楽章「Finale: Allegro moderato」チェレスタやハープが散りばめられた、異様な最後の審判風序奏。三度のハンマーも衝撃だけど、オーケストラはややパワー不足なのか、それとも八分の力に抑制しているのか、うんと渾身の大爆発!ではない感じ。(30:04)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

こんどは立花さん襲われて怪我、なんか殺伐として物騒な世の中やな。石破さんの商品券配布は心情的に大きな問題になりつつあるけれど、あれって自民党ではフツウのことなんじゃないの?ぜひ参院選迄頑張って、国民の審判を仰いでいただきたいもの。杉田さんにも国民の賢明なご判断を期待したい。

外は好天に暖かそうだけど、室内でも既に眼がしょぼしょぼ、花粉症を恐れてどこにも出掛けたくありません。洗濯、ストレッチ、短いYouTubeエアロビクスはいつもどおり、ぼんやり室内に過ごしました。5月に愛知岐阜の先輩が大阪に呑みに来ることになって、その調整などしておりました。女房殿は昼飯を喰ってから、婆さんの許へ出掛けて泊まり。どうも気分はすぐれません。途中覚醒して、眠りも浅い。今朝の体重は67.7kg変わらず。

自分の(激安)スマホは4年以上過ぎて、ほとんど問題なし。日々あまり激しく使ってませんから。女房殿のスマホ(自分と同じ激安会社/但し一世代新しい機種)の充電が最近とても遅い・・・まだ2年ほどと思うけれど、その要因は如何。充電しつつ動画を見るとか、充電満杯になる途中で充電をやめたり、そんな中途半端な繰り返しにバッテリーが劣化しているみたい。さらに、付属の充電ケーブルが不調っぽくて、充電中のランプが点かないこともありました。先日入手した人民中国製シェーバー充電端子がタイプCだから同じ、試しにそれをつないでみたらちゃんと充電OK。でも充電が遅いことに変わりはない。逆に女房殿のケーブルにシェーバーを充電してもまったく反応なくて、そいつが悪さをしてバッテリーにヘンなクセがついたものかも。
挙げ句、着信音が鳴らない。ちゃんと鳴るように設定しても一時間ほど経つとまた鳴らない。ヴァイヴレーションも同じ。婆さんの介護の関係で着信に気付かぬのはまずいし、いろいろ不便でもある〜ということで、またまた要らぬ出費だけど、楽天モバイルに乗り換えました。現在手続き申請中、さて最後迄スムースに手続きは完了するでしょうか。自信はありません。(さっそく手順を間違って差し戻しとか、色々苦戦中)

英BRUNSWICK SXA 4005Mozart 協奏交響曲 変ホ長調K.364/アダージョ ホ長調K.261/ロンド ハ長調K.373〜ジョセフ・フックス(v)/リリアン・フックス(va)/フレデリック・ワルドマン/エテルナ室内管弦楽団(1961年)・・・Joseph Fuchs(1899ー1997亜米利加)は往年のヴァイオリニスト。Lillian Fuchs(1902ー1995亜米利加)は妹さん。Frederic Waldman(1903-1995墺太利→英国→亜米利加?)は初耳、米DECCA音源も珍しいもの、音質はまずまずのステレオ。協奏交響曲 変ホ長調K.364は愉悦に溢れた二人のソロが、縦横に絡み合って歌う最高の名曲、伴奏も思わぬしっとり息を合わせたアンサンブルでした。以前に同曲をジンブラー・シンフォニエッタの伴奏で聴いていた記憶もありました。
第1楽章「Allegro maestoso」清潔に颯爽としてたっぷりと豊かに歌う二人のソロ、リズム感はモダーンに古さを感じさせないもの。(12:59) 第2楽章「Andante」哀愁の旋律はしっとりとして、重くならぬふたりのソロ。(10:09)
第3楽章「Presto」躍動して熱気に充ちたフィナーレ、兄妹デュオは息のあった掛け合いでした。(6:41)
以下はヴァイオリン・ソロと管弦楽のための協奏的作品。アダージョ ホ長調はヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219第2楽章の代替なんだそう。夢見るように懐かしい絶品の旋律(8:34)ロンド ハ長調は春の野辺に思わず駆け出すように爽やかな名曲。Mozartに駄作なし、それでもこれはヴァイオリン作品中一番のお気に入り。(5:35)

Challenge CC72863Schubert 交響曲第9番ハ長調〜ヤン・ヴィレム・デ・フリーント/ハーグ・レジデンティ管弦楽団(2019年)・・・Jan Willem de Vriend(1963-阿蘭陀)は母国中心に活躍中、日本でもお馴染みの存在。美しい旋律が延々と続く大ハ長調交響曲を爽やかに、気持ちよろしく聴かせて下さいました。オーケストラもスッキリ素直な響きに優秀なアンサンブル、音質極上。
第1楽章「Andante - Allegro ma non troppo」冒頭序奏から速めのテンポに軽快な流れ。重厚さを強調せず詠嘆表現とは無縁、主部への移行も素っ気ないほど語り口はさっぱりとしてモダーン。繰り返し有。(14:45)
第2楽章「Andante con moto」緩徐楽章は素っ気ないほどのスタッカート、ここのテンポも急ぎ足、キレもあります。第2主題は優しくデリケートな対比だけど、やはりリズミカル。(13:05)
第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」ゴリゴリとした低弦にも抑制が効いてバランスを感じさせるスケルツォ。ここにも力まぬスウィングがあって、繰り返し有。弦の響きはジミめにアンサンブルはみごとに縦線が合います。(14:00)
第4楽章「Finale: Allegro vivace」一貫して速めのテンポにノリノリ一気呵成、ティンパニの追い込みもカッコ良いキレ味。繰り返し有。これだけ繰り返すから重い粘着質な表現に聴き続けるのはムリでしょう。(15:09)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

まだ凸凹はあるやろうけど、暖かくなってきました。朝気怠く目覚めて朝食後、ストレッチ、YouTubeエアロビクス10分ほど済ませて曇り空、市立体育館を目指すのもいつもと同じ。違うのは花粉症対策のマスク必須、すれ違う人もマスク姿が多いけど、眼鏡が曇るのが難儀でっせ。途中ゴミ拾いはいつもどおり、運動公園の宴の後は一昨日のまま、誰か心ある人が片付けてくれんか、そんな願いも虚しく自分でなんとかしました。トレーニングルームに到着したらかなりの汗、トレーニング中身体も温まって心拍数も上がって、そろそろシャワー再開が必要と感じるのも春の到来を予感させます。女房殿は昼頃洗濯物を抱えてご帰宅、夜お通夜に出掛けました。野菜の煮物と魚中心の夕食は好評、自分は昼に珍しくパンをしっかり喰ったら鈍く胃に違和感有、夕食は控えめに。今朝の体重は67.7kg+150g、どうも思うように減らない。

あまりテレビは見ないけれど、浜ちゃんが休養に入ったとのこと。きっと忙しいんやろなぁ「プレバト!」(昨夜も拝見)や「格付けチェック」のMCは上手ですよ。お笑い芸人は売れると(大物じゃなくても)文化人になりたがって、映画を撮ったり、タケシとか松本人志辺りは微妙に違和感有。コロナに亡くなった志村けんとか、浜ちゃん、さんまさんは文化人になってませんよね。その辺りは潔いと感じます。

お笑い芸人はお笑いの道に専念してヴェテランに至ってほしいな。タモリは別格な存在と思います。逆にカズ・レーザーはお笑いの活動は見たことがなくて、立派な知識人と感じました。

OVCL-00266Tchaikovsky 交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」〜ウラディミール・アシュケナージ/NHK交響楽団(2006年)・・・この交響曲は作曲者26歳哀愁の名曲、初演は1868年。二管編成+ティンパニ、シンバル、大太鼓。自分の先入観だと思うけれど、日本が世界に誇るNHK交響楽団の比較的最近の録音を聴いて、そのサウンドにあまり佳き印象を得ておりません。オーケストラの響きに華が足りないと感じるのは、おそらく自分の先入観(乃至嗜好)。Extonの優秀録音は残響豊かにリアルとの世評、すみだトリフォニーホールにて収録。(オーディオ評価にはまったく自信がない)
第1楽章「Allegro tranquillo(冬の旅の幻想)」うら寂しいフルートから始まる懐かしい民謡風旋律、溌溂とした曲想リズムが疾走します。名曲。よく歌ってアンサンブルも優秀だけれど、もうちょっと決然としたキレやサウンドの芯、アクセントみたいものが欲しい。(11:37)
第2楽章「Adagio cantabile ma non tanto(陰気な土地、霧の土地)」暖かく優しく懐かしい弦は遣る瀬ない魅惑の旋律。ちょっぴり曇って抑え気味の弦は上々の風情でしょう。デリケートな木管が切なく絡み合って、クライマックスのホルンは圧巻の押し出し。(10:00)
第3楽章「Scherzo: Allegro scherzando giocoso」まるで哀しい「くるみ割り人形」〜かつてそう感じたスケルツォ。不安な囁きは冬の冷たい寂しい情景と心情を彷彿とさせます。中間部の優雅なワルツとティンパニの響きの甘さにちょっぴり物足りなさを感じました。(←ほとんど難癖)(8:20)
第4楽章「Finale: Andante lugubre - Allegro maestoso」暗鬱なファゴットから始まるフィナーレ。それは弦が歌うロシア民謡に受け継がれ、やがて長調に明るく転じて、極東ド・シロウト(=ワシ)にもイメージできる露西亜風旋律が行進曲調に疾走しました。しっとりマイルドな風情に立派な演奏なんやけど、決然としたパワーとキレには今一歩な印象を受けました。(12:15)

PentaTone PTC5186042Brahms 交響曲第2番ニ長調/悲劇的序曲〜ハンス・フォンク/オランダ放送交響楽団(2002年)・・・Brahmsの交響曲は不遜にも鬱蒼として悠々とした風情が最近苦手、拝聴機会は減っておりました。この第2番ニ長調は牧歌的に穏健、比較的お気に入り。Hans Vonk(1942ー 2004阿蘭陀)は病に冒され、亡くなる少し前の録音。PentaToneの音質はたっぷり残響豊かに、オーケストラのサウンドは滋味深いもの。大仰に煽ったり、力で追い込むような風情に非ず、中庸のテンポ、粛々と流れの良い質実に渋い表現は味わいがありました。作品そのものが演奏風情に似合っているでしょう。
諄々と説得力ある静かに落ち着いて穏健な第1楽章「Allegro non troppo」(20:54)
第2楽章「Adagio non troppo: L'istesso tempo, ma grazioso」落ち着いた瞑想も淡い色彩。(9:09)
さらりと流したような第3楽章「Allegretto grazioso (Quasi Andantino) - Presto ma non assai」は儚い間奏曲(5:14)
第4楽章「Allegro con spirito」は涼やかに、晴れやかに力まぬフィナーレ。(10:06)
「悲劇的序曲」ここでも肩に力は入らぬ表現でした。(13:36)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日は好天。どうも眠りが浅く、早朝覚醒続きは華麗なる加齢の証拠か。しっかり運動した翌日でも変わりなし。ま、昼寝で埋めてますから。どうも両膝の調子が思わしくなくて、整体など検討が必要かもしれません。女房殿は洗濯物持参して午前早々に戻り、そのまま自身の健康診断に出掛けて、連続婆さん宅泊。本日は同世代知り合いの母親の葬儀なんだそう。世代的に身につまされますよ。ぼんやりして体調は優れないけれど、ストレッチとYouTubeエアロビクス10分ほど消化して、その時点歩数カウントは3,000ほど。外は暖かったらしいですね。洗濯は昼前に済ませて、花粉もピークとのこと、じっと引き隠りました。今朝の体重は67.55kg▲250g。まだまだ。

1月に呑んだばかりの大学時代のOB先輩(愛知岐阜在住)と7月萩旅行が決まりました。なんせ50年の付き合い、先輩が行きたいと云えば断る選択肢はありません。20年ぶり三度目の訪問、地元山口には親しい先輩が二人おります。日程調整などすったもんだして、大部屋で雑魚寝すれば安く付くんじゃないか、なんて、今どきそんな合宿所みたいなことろなんてないっすよ。発想が学生時代の半世紀前か、ビジネスホテル(大浴場付き)を検索して案内したら、そこを全員分予約せよとのこと。楽天トラベルから予約したら何故か?事前カード決済のみ。「7月迄に倒れたら大損だから、元気で本番を迎えてください」そう連絡しました。詳細スケジュールや昼や夜の呑み屋予約はこれから調整します。ちょっと不便な場所だから、萩には未だインバウンドは押し寄せていないことでしょう。「風流な萩焼の骨壺など如何」そうオススメしておきました。

Music-Appreciation Records MAR 5613Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」(アルフレッド・ウォーレンスタイン/ロサンゼルス・フィル/1956年)/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」(オスカー・シュムスキー(v)/トーマス・シャーマン/リトル・オーケストラ・ソサエティ/1956年頃)・・・ステレオ直前、知名度的にちょっと落ちて、しかも(日本では軽視されがちだった)亜米利加のMozart?演奏陣という条件が揃ってしまった不運な音源。もちろんCD復刻はないはず。音質はまずまず。
Alfred Wallenstein(1898-1983亜米利加)はRCAの伴奏に名前は生き残っているけれど、チェロの名手であり、ロサンゼルス・フィルには1943-1956年迄音楽監督、在任最終年の録音でしょう。湧き上がるような明るい喜びと躍動に溢れたニ長調交響曲K.385は先入観的に粗っぽいけど元気なアメリカンに非ず、ヴィヴィッドな勢いに充ちて躍動する、けっこうかっちりとテンション高い演奏でした。 Allegro con spirito-Andante-Menuetto-Finale: Presto(18:02)
Oscar Shumsky(1917-2000亜米利加)(Wikiには出ていないけれど)たしか東海岸の録音用オーケストラのコンマスを務めていたはず(RCAヴィクター交響楽団とか)けっこう録音はあって、どれも立派なものばかりであったと記憶します。Thomas Scherman(1917-1979亜米利加)はほとんど詳細情報や録音を探せない。この協奏曲は凛として気高く雄弁、表情豊かに、芯はしっかりと力強いソロを堪能させて下さいました。優雅な名曲、伴奏にも不満はありません。Allegro aperto-Adagio- Rondo: Tempo di menuetto(29:46)

Aparte AP307Mozart 交響曲第1番 変ホ長調K.16/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」〜マキシム・エメリャニチェフ (fp)/イル・ポモ・ドーロ(2022年)・・・Maxim Emelyanychev(1988-露西亜)はロジェストヴェンスキーの弟子筋とのこと。現在スコットランド室内管弦楽団の首席、通奏低音奏者としても盛んに録音をしているらしい。Il Pomo d'oroは伊太利亜の古楽器団体、既に来日もしております。かつての古楽器演奏は技術的に未熟だったり、リズムや表現が過激に過ぎたり、時に響きが薄く、粗野に素朴・・・そんな演奏も一部散見されたけれど、マイルドにスムースに洗練されたアンサンブルを堪能させてくださるようになりました。ここでも刺激的なサウンド皆無、ノン・ヴィヴラートなのに練り上げられて文句なくしっとり洗練されて美しいアンサンブル。これは交響曲全集録音になるそうな。「ジュピター」音型が登場する最初と最後の交響曲の組み合わせ。
変ホ長調交響曲K.16は8歳の作品。フルートなし、オーボエ2/ホルン2+弦楽3部?の編成。実演ではしっかり低弦が補強されているようです。
第1楽章「Allegro molto」若々しく躍動してノリノリの始まり。この時期にして既に印象深い暗転が見られます。(6:08)
第2楽章「Andante」こここに「ジュピター」音型静かに登場。寂しげな風情はこどもの作品とは信じられない。(5:53)
第3楽章「Presto」しっかりリズムを刻んで、快速のフィナーレ。ここにもけっこう重みを感じます。(1:53)
ピアノ協奏曲は1823年グラーフのフォルテピアノのレプリカ使用とのこと。浪漫の風情漂う甘い旋律はモダーン楽器に馴染んだ耳にも、違和感なくしっかり芯を感じさせるソロは貧相に響かない。装飾音、躊躇いがちのテンポの揺れも効果的に軽妙、流麗な技巧は華やかでした。
第1楽章「Allegro」(11:15)第2楽章「Adagio」(6:42)第3楽章「Allegro assai」(7:57)
ハ長調交響曲K.551はMozart中屈指の威容を誇る平明な作品。だけどフルートは一本なんですね。クラリネットもない。
第1楽章「Allegro vivace」ティンパニのキレも決然として大活躍、颯爽と速めのテンポに軽妙。低音もしっかり効いて、けっこうパワフルな推進力でした。提示部繰り返し有。(11:17)
第2楽章「Andante cantabile」トランペットとティンパニはお休み。アクセントしっかりとして、曖昧さのない緩徐楽章。(10:17)
第3楽章「Menuetto: Allegretto」天女が天上から舞い降りる〜そんな優雅な風情に非ず、しっかりメヌエットのリズムを刻んでティンパニはパワフルに躍動強烈。この辺りの譜面はどうなっているのでしょう。旧来とはずいぶんと違います。(5:16)
第4楽章「Molto allegro」熱とパワーを加えて天翔る快速の「ジュピター」音型、そして巨大なフーガ。ティンパニはしっかり噛み締めるように強靭なアクセントにいや増す熱気。クライマックスへのタメも決まって、あまりに馴染みすぎた名曲は新鮮に響き渡りました。(11:43)


2025年3月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

寒の戻りと云うのか昨日朝は薄ら寒い雨模様、それでも一雨ごとに〜春は接近しているはず。東京にて若い女性の路上刺殺事件発生、あかんぞ日本。

迂闊にもキーボードに朝の珈琲をこぼしてしまって、あわてて拭いたけど「z」を押すと「x」もいっしょに押されてしまう。使用頻度の高いAltキーも死んでいる・・・仕方がないのでVaio Tap入手時にオマケで付いてきたワイヤレスのを取り出したら、受信部アダプタが探せない!最悪(後ほど発見)。とにかく在庫中、使えるのを発掘して設置済。こんな日もあるのだなぁ。件(くだん)の珈琲鍵盤は雑巾に拭き取って乾かしたけれど、愛用10年くらい?残念お釈迦になりました(涙)更にコンピューターを立ち上げるとChromeに「再ログイン」を要求されました。Simplenoteにメモしようと思ったらメール認証を求められ、Yahooメールを確認しようとしたらパスワードとケータイ認証番号要請有。各社一斉セイフティ確認日だったんでしょうか。メンドーだけど物騒な世の中だから仕方がない。挙げ句「Windows11の新たなサービスをダウンロードしてください」との表示に設定を開いても「最新の状態です」との表示、どうしたらよろしいのか。

東日本大震災から14年だったのか・・・あの時は商品の調達納品調性に四苦八苦して、たしか40日間休みなしに出勤した記憶もありましたっけ。被害に遭った方々の苦難とは比べものになりません。とても昔のようでもあり、そんなに時が経っていないつい先日のようにも感じられます。時あたかも東北新幹線に連続してトラブル発生続き。現場の方々の対応の苦難、そして利用者のご不便は想像も付きません。東北には縁遠いなぁ、元気なうちに遊びに行きたい。

洗濯室内干し、ストレッチ、短いYouTube鍛錬済ませて、ノーテンキにいつもの市立体育館行き。傘をさしていたのでゴミ拾いは断念、運動公園はかなり宴の後状態だったけれど、作業はムリでした。トレーニングルームは予想外の人数にそれなりの利用者有、自分は混み合う前にさっさとマシントレーニングを済ませて帰り、ちょっぴり買い物も済ませました。コメは5kg4,000円辺りに高止まりを売り場に確認。帰宅して冷えた膝をコタツに温めました。女房殿は婆さんのところに泊まりの日に不在。今朝の体重は67.8kg高め安定に苦戦中。

Brilliant BC92401Torelli シンフォニア ニ長調 G.11/5声のソナタ ニ長調 G.13/トランペットを伴うシンフォニア G.14/2本のトランペット、ヴァイオリンと通奏低音のための5声のソナタ G.15/トランペット、ヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア G.16/2本のトランペットのための協奏曲ニ長調 G.18/2本のトランペットのためのシンフォニアG.20/G.21/G.22/G.23/G.24〜トーマス・ハンメス(tp)/ペーター・ライナー(tp)/ニコル・マット/ヨーロピアン・チェンバー・ソロイスツ(2004年)・・・Giuseppe Torelli(1658-1709伊太利亜)は著名なVivaldiのちょっぴり先輩世代、ボローニャで活躍したそう。Thomas Hammes(1953-亜米利加)Peter Leiner(1962-2018独逸)はスムースな技巧を誇って音色はマイルド、SWR辺りの団員だったらしい。Nicol Matt(1970-独逸)は合唱指揮の人、Brilliantに八面六臂の録音を残しております。トランペットのみ刺激的に突出せぬ音質バランス極上、European Chamber Soloistsは闊達なモダーン楽器の弦楽アンサンブルでした(かすかにチェンバロ通奏低音入)。調性表記のない作品もおそらくはトランペットの性能が限られるからニ長調と類推、ちょっとワン・パターンだけれど、そこはリズムの変化に色付けを施してして飽きさせぬもの。どの楽章も30秒から長くて2分くらい、簡素に明朗シンプルな躍動が続きました。3楽章制か4楽章、緩徐楽章にはトランペットは入らず、ヴァイオリン・ソロが優しく優雅に歌います(短調も多い)。Torelliはヴァイオリンの名手だったから、トランペットと鋭く絡み合って効果を上げているところもありました。(1:36-0:30-1:35/1:34-1:38-1:11/1:14-0:30-0:59/0:36-1:09-0:47/1:52-1:23-148/1:02-2:03-1:54-1:44/1:43-1:05-1:14-1:12/1:18-1:01-1:44/0:51-1:08-2:12/2:20-1:49-2:14/2:23-1:49-1:48)

MercuryMussorgsky 組曲「展覧会の絵」/Chopin 練習曲ヘ長調 作品25-3/ワルツ イ短調 作品34-2(バイロン・ジャニス(p)/1961年)/ Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵(アンタル・ドラティ/ミネアポリス交響楽団/1959年)・・・幾度聴いている「展覧会の絵」。Byron Janis(1928ー亜米利加)33歳の記録は音質もテクニックも爽快なキレ味。かつて「色白は百苦難隠す」(現在では不適切に至った格言)に音質良さを称賛したけれど、これは音質にとどまらぬ緊張感と推進力、陰影表現の激しさに打たれました。Promenade(1:33)Gnomus(2:26)Promenade(0:56)Old Castle(4:27)Promenade(0:29)Tuileries(1:01)Bydlo(2:52)Promenade(0:44)Ballet of the Chickens in their Shells(1:13)Samuel Goldenberg and Schmuyle(1:51)The Market-Place at Limoges(1:21)Catacombae(1:48)Con mortuis in lingua mortua(2:00)The Hut on Fowls' Legs, "Baba Yaga"(2:59)The Great Gate at Kiev(4:20)
余白のChopinは明るく軽妙な練習曲ヘ長調、哀愁のワルツ イ短調も明晰なタッチでした。(1:42/5:00)
かつて「手堅いというか、真面目というか、きっちりしているけれどイマイチおもろない」と感じたアンタル・ドラティによるRavel管弦楽版。低音もしっかりして音質引き続き良好。たしかに速めのテンポに飾りは少ない(素っ気ない?)けれど、オーケストラはアンサンブルに優れて爽快な推進力、集中力を堪能できる立派な演奏でした。最終盤の金管は輝かしく、打楽器の迫力もなかなか(ティンパニのリズムはズレない)さすがのMercury録音。Promenade(1:35)Gnomus(2:20)Promenade(0:46)Il vecchio castello(3:49)Promenade(0:31)Tuileries(0:59)Bydlo(2:25)Promenade(0:35)Ballet of the Chickens in their Shells(1:12)Samuel Goldenberg and Schmuyle(1:53)Limoges - The Market Place(1:27)Catacombae(1:55)Cum mortuis in Lingua mortua(1:44)The Hut on Fowls' Legs, "Baba Yaga"(3:15)The Great Gate of Kiev(5:01)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日は佳き天候。メールなど滅多に届かぬ世捨て人だけど、珍しくニ通連続到着。ひとつはハンブルク州立フィル(オペラハウスのオーケストラ)の魅惑のホルンの話題、もう一通Arnoldの交響曲音源全部ネットから入手の件。一部情報不備を探してどこだったか失念、すると御本人より連絡をわざわざいただきました。英国の方?お礼を(英訳して)送ったら【♪ KechiKechi Classics ♪】をご愛読いただいているそう。そういえば10年以上前にいちどメールをもらったような?そんな記憶もありました。変わり映えせぬ毎日に、なんとなく世間のつながりを感じて嬉しくなりました。

2025-6年シーズンのハンブルク・オペラの演目発表〜知っている名前の指揮者は一人もない。自分は時代に取り残されたみたい。
オメール・メイア・ウェルバー/ティトゥス・エンゲル/カリーナ・カネラキス/テレサ・リヴイロ・ベーム
若手としてデビュー時代を記憶している名指揮者がもう次々と鬼籍に入っていますから。

いつもどおり朝一番のスチレッチ、YouTubeスワイショウは足腰のストレッチ中心済ませて、ウォーキングも兼ねて業務スーパーに出掛けました。珈琲豆が切れそうなのと100円引きのチケットを使いたかった。途中函渠(かんきょ/水害対策)に生えていた巨木が伐採されていたことに気づいて、そう云えば体育館途中の小川沿い、ジャングル状に生い茂って視界を遮っていた樹木を刈り取り伐採途中。大阪府でしょうか?年度末予算消化かも。すっきり景色が開けたら対岸のこ汚い工場の壁が丸見え、残念なことにいずれにせよ風情がないことに変わりはない。(ペインティング希望)帰宅してから激しい鼻水とくしゃみに襲われました。春は近い。今朝の体重は67.85kg▲150g高め安定中。

DG UCCS50097Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜カール・ベーム/ウィーン・フィル(1976年)・・・ Karl Bo"hm(1894-1981墺太利)によるBruckner交響曲中屈指の巨大な傑作は2015年にちょろ聴きして曰く

もっさりしていまいちカッコよろしくない感じ。スミマセン
とは不遜の極み。しかもそれきり10年間放置とは!久々の拝聴印象は質実に着実、ウィーン・フィルの美質を引き出して、アンサンブルの仕上げは入念。同じ顔ぶれに録音された第3番第4番英DECCA録音より、こちらDG録音のほうがより自然な印象でした。アンサンブルはきっちりとリズムを刻んで、トータル80分を超えも、特別に遅いとか停滞感はありません。
第1楽章「Allegro moderato」力まず、物々しさを強調せず、出足はちょっと様子見?ホルン先頭に金管絶品の深みは既にここから際だちました。(14:56)
第2楽章「Scherzo: Allegro moderato」Brucknerのキモであるスケルツォ、リズムの刻みにも余裕を感じて重量級、トリオ( Langsam)の表現は素朴に淡々 、ちょっと素っ気ないほど。ホルンの音色には泣けます。(14:31)
第3楽章「Adagio」は飾らない淡々とした流れに弦が高揚してハープの余韻が続く・・・ウィーン・フィルの弦の美しさが際立って天国的に魅惑。ここのホルンもしみじみ絶品!クライマックスの金管絶叫もマイルド、煽ったり走ったりとは無縁の長大なる緩徐楽章。(27:53)
第4楽章「Finale: Feierlich, nicht schnell」の弦はコサックの進軍。かつてはこの辺り「もっさり」と感じたのがウソのように、生真面目なリズムの刻みに余裕のパワーは急ぎ足に至らなぬ悠々。金管とティンパニは圧巻のアクセントを刻んで、ラスト渾身のタメもみごとに決まりました。(23:00)

仏TRIANON TRI33126Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」/Glinka カマリンスカヤ/Mussorgsly 歌劇「ホヴァーンシチナ」前奏曲〜アンドレ・クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団(1958年)・・・Andre Cluytens(1905-1967白耳義)62歳の寿命はあまりに短くて、あって然るべき「展覧会の絵」録音も残念モノラル。RCAやMercuryだったらこの時期既に立派なステレオ録音が出現しておりました。音質は記憶よりずっと解像度よろしくて、期待のお仏蘭西の甘いヴィヴラート、冒頭「プロムナード」のトランペットから全編、明るく腰のない金管楽器の音色を堪能できます。「グノーム」の低弦はゴリゴリとメリハリたっぷり「古城」のサックスや「ブイドロ」に於けるフランス型チューバは震えるほどセクシー、「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」辺り、クリュタンスの表現はメリハリたっぷりに語り口は上手いもの。忙しなく賑やかな「リモージュの市場」と「カタコンベ」の荘厳な金管風情の対比(ここのヴィヴラートも堪らない)そして全編のクライマックスである「バーバ・ヤガー」はあまりパワフルを強調せぬ明るく華やかな響き、「キーウの大門」も威圧感は力付くじゃなくて、お仏蘭西金管の今は消え去ったローカルな魅力満杯に乗り切りました。(1:44-2:18-0:56-4:29-0:38-1:04-3:01-0:40-1:17-2:21-1:26-1:51-1:41-3:23-5:23)露西亜音楽2作品は、音の薄さが気になって、淡い響きに泥臭さより軽妙小粋を感じさせる演奏でした。(7:25/5:04)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日日曜は春は近いと実感させる好天。布団を外に干したけれど、花粉がついたやろなぁ、きっと。洗濯ストレッチ、そして短時間YouTube鍛錬もいつも通り、朝一番に市立体育館を目指してトレーニングルームは空いておりました。しっかり鍛えて、前日買い物は済ませていたのでそのまま帰宅して、体調は整いました。女房殿は夕方早々に婆さん宅より戻ってきました。大学時代のOB/LINEグループでは7月「萩」11月「唐津/福岡」訪問の話題に盛り上がって、これからいろいろ段取りが大変そう。介護は4ヶ月前にお願いしないと調整が付かないとか、70歳にして元気に働いてシフト調整が必要とか、いずれ心身経済ともに余裕のある人じゃないとなかなか参加できないと思います。今朝の体重はとうとう68.0kg野菜中心の食事+ゆる筋トレでは体重落とせないのか。困りました。

自分が未だ充分に若く、亡き両親も元気だった頃「最近の歌はさっぱりわからん!」と嘆いていた記憶も鮮明。それから幾星霜、テレビは滅多に見なくなって、最近歌番組も少ないから、動画のリアクションに出現する内外流行りの歌に「最近のはさっぱり?」状態、こんどは自分がそう感じます。人生順番交代にそんな世代になったのと+国民的ヒット曲!みたいのはなくなって、各々嗜好や価値観が多極化多様化した時代に至ったこともあるのでしょう。紅白歌合戦のプロデューサーは悩ましいでしょうね、自分はもう数十年見ていないけれど。

Rumon Gamba(1972ー英国)ネットを探っていたらMarcom Arnold(1921-2006英国)交響曲全曲第1番から第6番の音源をまとめて出現いたしました。FMのエア・チェックらしくて、懐かしいMDの写真が掲載されておりました。写真はRumon Gamba(1972ー英国)。早速聴いてみたのが
Arnold フルート協奏曲 第1番 作品45(1954年)/交響曲第1番(1951年)/交響曲第2番(1953年)〜ラモン・ガンバ/BBCフィル(2001年ライヴ)・・・あれ?フルート・ソロのクレジットがないじゃないの、入手元のサイトにアクセスすると、既にこの音源そのものが探せません。音質は極めて良好、もちろん初耳作品ばかり。映画音楽に有名な人だけど、どれも時代から想像もつかぬほど平易にわかりやすい、大衆的にステキな美しい旋律ばかり。ほんま冒険活劇風映画音楽みたい。多く吹奏楽に編曲されているらしくて、その方面の方々には知られた作品なんだそう。作品演奏詳細云々できるほど聴き込んでおりません。ま、これからゆっくりお勉強します。聴いただけ、といった備忘録メモ。(これをアップした数時間後、そのブログ運営の御本人よりメール有。Pristine Classics -extra フルート・ソロはRichard Daviesだそう)
フルート協奏曲は第1楽章「Allegro energico」第2楽章「Andante」第3楽章「Con fuoco」(12:17/拍手有)
交響曲第1番ニ短調?は第1楽章「Allegro」第2楽章「Andantino」第3楽章「Vivace con fuoco」(26:45/拍手有)
交響曲第2番は第1楽章「Allegretto」第2楽章「Vivace」第3楽章「Lento」第4楽章「Allegro con brio - Lento molto e maestoso」(27:40/拍手有)
同時に金管のための交響曲 作品123〜フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(1979年)も入手出来・・・これも滅茶苦茶ダンディにカッコよい作品なんやけど、英DECCA音源?と思ったらラストには拍手が入るライヴでした。金管の超絶技巧がたっぷり堪能できます。第1楽章「Allegro moderato」第2楽章「Andante grazioso」第3楽章「Andante con moto」第4楽章「Allegro con brio」(23:16/拍手有)

Westminster WL 5286Copland アパラチアの春/市民のためのファンファーレ/バレエ組曲「ビリー・ザ・キッド」/エル・サロン・メヒコ〜ハワード・ミッチェル/ワシントン・ナショナル交響楽団(1954 released)・・・いかにも魅惑のアメリカンな名曲揃えて期待の一枚は、期待したけれど音質は今一歩、曇りがちだけれど低音は響きました。Howard Mitchell(1910-1988亜米利加)はナショナル交響楽団首席在任1950年より1970年迄長期政権でした。次代のアンタル・ドラティ(在任1970-1977)が建て直したという評価だけれど、お国ものだし明るい雰囲気と馬力があって悪くない演奏だと思いますよ。しみじみと旧き佳き素朴な開拓精神を感じさせる亜米利加を彷彿とさせる懐かしい「アパラチアの春」(22:37)壮麗な希望に充ちた「ファンファーレ」には今一歩の爆発を望みたいところ。(3:04)「ビリー・ザ・キッド」の拳銃の打ち合いはちょっと音質サウンドが情けない(16:23)「エル・サロン・メヒコ」はラテンの情熱が充ちてかなりノリノリに元気いっぱいでした。(11:28)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日土曜も朝一番の洗濯、ストレッチ、YouTubeエアロビクスは変わらず。女房殿は市立体育館へ出掛けて、婆さん宅は弟に任せたとのこと。遅れ馳せMyお誕生日を祝ってくれるとのことで、いつものJR北新地駅梅田駅前ビル地下を目指しました。もっと贅沢しても良いけれど、馴染みの激安居酒屋が身の丈に似合って、けっきょくいつもの居酒屋メニューとビール少々、エエ格好する必要もなし。わずか数日前に爺友と出掛けたばかりだけどね。インフルエンザは全国的に収束に向かっているそう(コロナは一進一退とのこと)。関東地方は大雪でタイヘンらしいけど、三寒四温だけれど春は近いのでしょう。あちこち気の早い桜の開花を目撃しました。今朝の体重は67.95kg+100g危険水域ぎりぎり、昼に残り物一掃かなり喰ったのがよろしくなかった。これから鍛えて減らしましょう。

「女優の泉ピン子(77)と元明石市長でコメンテーターの泉房穂(61)が離婚していた事が分かった」こんなフェイクニュースが話題になっているそう。ありそうもない、あそらくは誰にもダメージのない(であろう)冗談ニュースは良いんじゃないの。ダメですか?自分は好きやけど。それも真剣に「結婚してたんやて!知らんかったわ」言いふらす人でもいるんでしょうか。(いそうな気もする)父親は「泉重千代」母親は「泉鏡花」(オトコだよ!)なんだって。この辺りもなかなかウィットが効いてウソ臭い。

独DG 18133Liszt ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(1951年)/ピアノ協奏曲第2番イ長調(1953年)〜アンドール・フォルデス(p)/レオポルド・ルートヴィヒ/ベルリン・フィル・・・この作品は苦手系なのに(テクニック披瀝ばかりのイメージ)あちこちやたらと音源は入手しやすい、腕利きピアニストの腕試し録音は長さも適度なのでしょう。Andor Foldes(1913-1992洪牙利)は往年の名ピアニスト、ステレオ録音が少ないので知名度はちょっと低いかも。音質はかなり良好。これが硬質強靭なタッチ、それは例えばリヒテルもそうなんやけど、あれはもっと燃えるような情熱と圧巻怒涛の勢いから興奮の渦! こちら怜悧に曖昧さを許さぬ正確、かっちりと神経質なタッチでした。作品を正確に伝えようといった趣旨か、懐かしいLeopold Ludwig(1908-1979モラヴィア?)指揮するベルリン・フィルもこの作品の伴奏は珍しいでしょう。後年カラヤン時代のサウンドとは異なる辛口サウンドでした。(5:17-8:33-4:14/4:39-1:57-4:27-2:55-3:29-1:48)

WPCS12156Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」〜ヨゼフ・カイルベルト/ハンブルク州立フィル(1956年)・・・十数年ぶりの拝聴。世間の声を伺うと「録音は年代相応」とのコメント有、オーディオのことにはなんとも自信はないけれど、自分にはこの時期にして驚異の音質! 鮮度、解像度にほとんど不足を感じさせぬ現役水準と受け止めました。古典的二管編成+ティパニだけど、浪漫派の幕開けを告げる傑作大交響曲はオーソドックスに中庸のイン・テンポを基調として重心の低い盤石の演奏と聴きました。
第1楽章「Allegro con brio」オーケストの響きが渋い。ハンブルクの歌劇場のホルンは魅力的、これは同時期録音のBruckner 交響曲第9番ニ短調にも際立った存在だった記憶があります。(15:14)
第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」根性と魂込めた力強い足取りに、朗々たるホルンがダメ押しに響き渡って深淵。(14:50)
第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」蒸気機関車の出発は控えめに、そして一気に馬力を加えて爆走!(テンポ・アップするワケじゃないけど)ここもホルンがなんともパワフルに際立って(トリオの三重奏は意外と控えめ)太いフルートも良いですね。(6:02)
第4楽章「Finale: Allegro molto」テンポはやや速めに堂々たる構えの変奏曲。優雅に軽妙な弦から抑制を効かせ、やがて勢いと熱気を増して疾走します。相変わらず太めのフルートとホルン際立って、やがて優雅に落ち着いた後ラストのアッチェレランドにも不自然さはない。(12:02)

*ご丁寧にメールをいただききました。
カイルベルト時代のハンブルク歌劇場の首席ホルン奏者は、ハインリッヒ・ケラー(Heinrich Keller)。数多くの名ホルン奏者を育て、名人ヘルマン・バウマンは彼の弟子です。


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

お誕生日プレゼントに欲しいものはありません。孫から「お誕生日おめでとう」動画が届きました。天気も良好。朝一番の洗濯(=フロの残り湯バケツ汲み作業)ストレッチ+YouTubeは「おなかの脂肪を減らすための7日間のチャレンジ/ 12分のトレーニング/特別なトレーニング」実施してから市立体育館を目指しました。

外に出てすぐに大きくて丈夫なゴミ袋を拾って、それがMy お誕生日プレゼントだったのか。その辺りのゴミや空き缶など拾って、更に一週間ほど前より気になっていた大人用おむつ使用済廃棄散乱放置を収集したのも残念な人生の功徳のつもり。じつは2回目、犯人は質悪いですよ。満杯になったゴミ袋は(申し訳ないけど)少子高齢化問題と果敢に戦うオトナのホテルのゴミ収集場所に置きました。(分別が正しいのか自信はないけれど、帰り無事回収を確認)更に運動公園に差し掛かると、量はさほどではないけれどあちこちゴミが散らばってそれも収集・・・散歩に通り掛かった見知らぬ爺様が「いつもご苦労さん」と声を掛けて下さいました。これも心のこもったプレゼント。

トレーニングルームは空いていて、いつものメニューをゆっくり消化しました。帰り道、例の裏抜け道疎水沿いの白梅は散り掛けだけど楚々として美しく、これも自分へのプレゼント。68歳を迎えてもな〜んにも変わらない生活を過ごしました。帰宅すると女房殿が戻って、前日圧力鍋に炊いた大根と人参、こんにゃくと豚肉の煮物を持っていって、婆さんの夕食の世話して夜戻ってきました。今朝の体重は67.85kg+150g。思うように減ってくれません。

Melodya SUCD 10-00138 Balakirev 組曲ニ短調(Chopinの小品による/1984年)/Borodin 歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊りと合唱」(モスクワ放送合唱団/1974年)/「ダッタン人の行進」(1966年)/Mussorgsky 交響的絵画「禿山の一夜」(1974年)/センナヘリブの陥落/イエス・ナヴィヌス(ヨシュア)(モスクワ室内合唱団/ノヴォシビルスク室内合唱団/1985年)〜エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立交響楽団・・・録音時期ばらばらだけど、音質的にさど違和感はありません。
Balakirevは初耳作品。Preamble(練習曲ホ短調 作品10-6/5:08)Mazurka(マズルカ ロ長調 作品41-3/3:50)Intermezzo(Nocturne/夜想曲イ短調 作品15-3/6:46)Final (Scherzo/スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39/6:44)Chopinの甘い旋律を上手く換骨奪胎、管弦楽色彩装飾たっぷり優雅に切なく歌って「レ・シルフィード」ほどのサービス精神には足りない感じ。
に懐かしい旋律が著名な「ダッタン人」も種々多様な録音が存在して、「踊りと合唱」壮麗勇壮な合唱入りはオペラの風情をたっぷり堪能させて優雅なもの。(11:01)泥臭くパワフルな「行進」は別録音。ややオフ・マイクっぽい音質。(5:36)
誰でも知っている「禿山」はRimsky-Korasakov版。ホルンやトランペットのびろびろのヴィヴラートも、低弦のごりごりも凶暴な推進力、テンポ揺れ動いてパワフルな疾走、迫力はかつて経験したことのないもの。ラストの追い込みも圧巻(11:02)管弦楽伴奏付きの合唱曲2曲は初耳、なにか宗教的な背景があるのでしょう。「センナヘリブの陥落」はリズミカルに勇壮であり「イエス・ナヴィヌス」には清楚な女声ソロ、合唱、そして勇壮なバリトンも歌って、雰囲気は「ボリス・ゴドゥノフ」そのもの。(5:56-5:38/拍手有)

RCA Red SealRavel クープランの墓/Francaix 小オーケストラのためセレナード/Ibert 交響組曲「パリ」/カプリッチョ〜アンシェル・ブルシロウ/フィラデルフィア室内管弦楽団(1967-8年)・・・Anshel Brusilow(1928-2018亜米利加)は1959-1966年迄フィラデルフィア管弦楽団のコンサートマスター、後には指揮者として活動されたとのこと。LP復刻音源は極上。Ravelは懐かしいデリケートな旋律はたっぷり瑞々しく優雅、オーケストラのゴージャスな響きは母体とほとんど変わらない。Prelude(3:14)Forlane(6:18)Menuet(5:01)Rigaudon(3:07)
Jean Francaix(1912-1997仏蘭西)セレナードは初耳、快活に明るくユーモラスにステキな作品でしたよ。(Vif/Andantino con moto/Un poco allegretto/Vivace/8:38)
Ibertの二作品も初耳かも。「パリ」は1931年初演。 Le Metro(2:14)Faubourgs(2:18)La Mosquee de Paris(1:35)Restaurant au Bois de Boulogne(3:03)Le Paquebot Ile-de-France(2:19)Parade Foraine(1:27)都会の喧騒に溢れて滅茶苦茶楽しい!ノーテンキに元気いっぱい華やかな躍動が続きいて・・・そういえばユリ・テミルカーノフの1980年ライヴを聴いたことがありましたっけ。 Capriccioは1938年の作品。fl/ob/cl/fg/tp/hrn/2vn/va/vcによる自在にユーモラスに躍動する作品(ハープも聞こえる?)フィラデルフィアのメンバーはめちゃくちゃ上手い!(10:37)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

本日めでたくもない68歳の誕生日、体重は減りにくくなって、左膝左腰に微妙に鈍い痛みはあるけれど、特別に体調不良や衰えを感じていないのは日頃の鍛錬の成果でしょう。本日もこれからトレーニングに出掛けてしっかり鍛えます。前日早朝覚醒したらお隣の女房殿がいない・・・婆さん介護に睡眠が不安定になったのか、起き出してトイレに行ったらコンピューター・オーディオ部屋に灯りが点いておりました。驚くべき熟睡能力と、長時間睡眠が得意技だった女房殿も華麗なる加齢には勝てないのか。自分は二度寝出来。昨夜女房殿は婆さん宅泊まり介護。今朝の体重は67.7kg▲450g、ナッツを喰い過ぎた自覚はあったけれど辛くも減りました。

数日ぶりに洗濯物外干ししてから、朝一番に激安美容院へ、ちょっと出遅れたけれど4番札、待ち時間は10分ほど。出来上がり云々人生で一度も文句を付けたこともありません(文句付ければよかったと後悔)。ついでのお買い物はいつもより多くてちょっと反省。帰宅して圧力鍋に大根など調理いたしました。前日仕込んだ自家製ヨーグルト、婆さん宅より回収した小さなパックの加糖ヨーグルトを種菌にして仕込んで40度C8時間経過、まったく固まらぬしゃぼしゃぼ状態。緩めのヨーグルトですらない、まったく乳酸菌は増えなかった模様、もしかして種菌は弱かった?別に腐ったわけじゃないのでそのまま飲んだけれど、新たに牛乳とヨーグルトを入手して仕切り直しました。

毎日愛用するコンピューターVaio Tapの動きもちょっと鈍いけれど、年季の入った激安寄せ集めMy 貧者のオーディオの調子がいまいち、右チャンネルが鳴らないことがある・・・100円ショップに紙やすりを入手して、ケーブル接続部を磨いてつなぎ直しました。接触不良は解消、音質は劇的に改善した! そう信じ(願い)たい。

dell'AlteMussorgsky 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(抜粋)〜レオポルド・ストコフスキー/サンフランシスコ交響楽団/サンフランシスコ歌劇場合唱団/Nicola Rossi-Lemini(b)/Lawrence Mason(t)/Robert Cauwet (boy soprano)(1952年)・・・以前Calaの復刻音源を聴いたら、収録音量無遠慮に大き過ぎ、ヒステリックな音質にガッカリした音源。CACD0535この度dell'AlteとやらLP復刻音源を再入手したら、これがかなりバランスよろしく、比較的聴きやすいマシな音質でした。彼の管弦楽編曲による交響的合成が有名だけど、これは別のオペラ抜粋。得意の作品だったのでしょう。LP1枚分に収めて、オペラ全曲の雰囲気を堪能できる立派な抜粋でした。
Prologue - In The Courtyard Of The Novodievitch Monastery - Coronation Scene/鐘も盛大に残響豊か、たっぷり怪しい始まり、合唱もバリトンも情感こもって雰囲気充分。華やかな金管も炸裂してテンション高く燃えるような始まりでした。(15:06)
Act T -Tchudov Monastery - Varlaam's Song/乞食僧ヴァルラームの乾杯の歌。逼塞する合唱から、有名な泥臭い旋律はかなり速めのテンポに、粗々しく歌われてすごい迫力。(6:51)
Act II - 'I Have Attained The Greatest Power'/私は最高の権力を手にいれた。ボリスのモノローグは苦悩に充ちた嘆きに激昂します。(5:36)
Act II - The Clock Scene; Act III - Polonaise/時計の場面。仕掛け時計がボリスに恐怖と錯乱を誘発する。そして明るくリズミカルなポロネーズへ。偽ディミトリーとマリーナは欲得ずく(露西亜皇帝の帝位を狙う)で結ばれます(7:03)
Act IV - Revolutionary Scene/ヒステリックに始まる「革命の場面」。偽ディミトリー(グリゴリー)が率いる軍隊が民衆を従えてモスクワへと進軍。テナーはいまいち元気が足りない。順番的にRimsky-Korsakov版を元にしているようですね。(6:37)
Farewell And Death Of Boris/皇帝ボリス乱心、嘆き、そして死。鳴り続ける鐘。(10:31)

CBS LP MS 7268Berio シンフォニア(8人の声と管弦楽のための/ニューヨーク・フィル/スウィングル・シンガーズ/1968年録音)/Nones(ロンドン交響楽団)/Allelujah II(ピエール・ブーレーズ共演/BBC交響楽団)/Concerto for Two Pianos(ロンドン交響楽団/ブルーノ・カニーノ/アントニオ・バリスタ(p))〜ルチアーノ・ベリオ・・・Luciano Berio(1925-2003伊太利亜)の代表作「シンフォニア」の初演辺りの作曲者自らの録音。四管編成に多種多様な打楽器+ハープ、電子オルガンと電子ピアノが入るのが現代っぽく、そしてスウィングル・シンガーズが必須の存在。
第1楽章「生のものと火を通したもの」声楽のざわめきと管弦楽は衝撃のキレ味(仏蘭西語/6:53)第2楽章「キング牧師」は静謐不気味な声楽と管弦楽の掛け合いが神秘(4:49)そして第3楽章「In ruhig fliessender Bewegung」ここはMahlerの「復活」第3楽章「Scherzo: In ruhig fliesender Bewegung」による自在なコラージュ、じつは他たくさん著名な作品が引用されているそう、シングル・シンガーズのノリと先鋭はほかの声楽アンサンブルの追随を許さぬテンション。まるで語り合っている、雑談しているみたいな賑やかさ、破壊的な美しさ。(12:20)第4楽章「(第1楽章抜粋)」ここも重苦しく静かに蠢(うごめ)くような緊張感が続いて、声楽は自在に断片的なスキャットが続いて素っ気なく終了(3:01)この時期まだ完成していない第5楽章「(第1-4楽章再編制)」は含まれません。これは極上の音質、ヴィヴィッドな熱気含めて他の演奏からは突出した記録と感じます。
RCA ARL1-1674 残りの収録はRCAより別録音として出ていたもの。(1976年リリース/RCA ARL1-1674)音の鮮度、緊迫感のあるテンションは前作と変わらない。 「Nones」は1954年の作品。主題と変奏?とか。ま、素っ頓狂な音響がデリケートに途切れ途切れ、各種打楽器は迫力たっぷり。ド・シロウトはWebernの静謐を連想しました。(6:49)
「Allelujah II」は1958年の作品。二人の指揮者が必要、5つの楽器群が観客を取り囲むのだそう。まるで日本の能のような静謐なつぶやきから始まって、断片的な音が続いて打楽器も加わって時に激しく絶叫も。行間を感じさせる音楽はキラキラとして不快に濁らない。(16:30)
「Concerto for Two Pianos」はドデカフォニーの作品(1973年)。二台のピアノが静かなアルペジオのようにこっそり鳴って、丁々発止と緊迫感を湛えて遣り取りが続きました。ニューヨークでの初演は酷評だったそうな。(24:31)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

引き続き薄ら寒い小雨模様継続。前日出掛ける前は微妙に体調よろしくなくて、ちょっぴり不安だったけれど、もう一軒!そんな誘いを振り切ってさっさと切り上げたのが正解だったのか。よく眠れて翌朝も体調は良好、追加で呑んだ二人のうち、阪南に住み込んでセルフ・リノベーションを長く続けている爺友は「和歌山迄行ってしまった」LINE有。ストレッチ、YouTubeエアロビクスを済ませて小雨模様の中、市立体育館目指しました。朝一番のトレーニングルームに一番乗りは初体験、筋トレマシン4種くらいこなした時点でご同輩到着「なんか寂しいですね」「珍しいですね、誰も来ないなんて」そんな挨拶を交わしたもの。ほんの40分ほどのトレーニングを終える頃には4人ほどになっておりました。途中の運動公園ではご老人たちがグランド・ゴルフ強行しておりました。

帰宅して洗濯していたら女房殿婆さん宅よりご帰還。持参した洗濯物を追加処理いたしました。昼食摂って自らの通院、そして婆さん宅へ。夕食も我が家だったので茄子料理など作りました。今朝の体重は68.15kg▲200g危険水域継続中。

愛之助さん骨折より復帰。奥様である紀香さんも事務所が倒産したりで散々だったけれど、人生そんな不運な巡り合わせもあり得ますよ。例が極端だけどちょうど一年前、大谷さんも親しかった通訳の巨額横領発覚、不運な出来事乗り越えてチームは世界1へ、怪我はしたけれどMVP。運不運云々乗り越えて地道な努力を続けた結果でしょうか。
逆に順風満帆に見えた方が、ある日突然不祥事発覚して芸能界より消えていく事例も見掛けて、それは自業自得。自分も市井の場末にひっそり、それなり真面目に、ジミに人生をやり過ごそうと考えております。

RCA Victor LM-6113 個別には入手可能、既に聴いていたものも含まれる音源。1950年代?RCA/All Star揃えて、モノラル時代LP3枚分「The Ballet」企画ものセットの復刻音源、音質はかなり良好。なんせ演奏がよろしい。選曲もけっこうマニアック。
Meyerbeer バレエ組曲「スケートをする人々」(歌劇「預言者」より/1954年)/Piston バレエ音楽「不思議な笛吹き」(1953年)(アーサー・フィードラー/ボストン・ポップス管弦楽団)・・・Meyerbeer(1791-1864独逸)は仏蘭西のグランド・オペラからバレエ部分のみを取り出した、華やかに賑やかな作品。仏蘭西のオペラ上演にはバレエは必須なんだそう。Ensamble(1:28)/Redowa(5:43)/Pas de Patineuses(4:21)/Finare(4:08)
Piston(1894-1976亜米利加)はバーンスタインの師匠筋の人、この作品は1938年フィードラーによって初演されたそう。時代から考えるとずいぶんとPopに大衆的、楽しげな旋律が続きました。Siesta in the Market Place(1:01)/ Entrance of the Vendors(2:31)/Entrance of the Customers(0:33)/Tango of the Merchant's Daughters(3:25)/Arrival of the Circus(3:09)/Spanish Waltz(1:20)/Siciliana(1:57)/Polka Finale(2:30)以上初耳作品。もちろんオーケストラはゴージャスそのもの。CD復刻はないかも知れません。

Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)(レオポルド・ストコフスキー/管弦楽団/1950年)・・・のちのステレオ録音もあるけれど、こちら音質的にもデーハーな風情も変わらぬ魅力爆発。メルヘンに夢見るような旋律も大仰に怪しい、雰囲気たっぷりな表情、フィナーレの金管のしゃくりあげも同様。ニューヨークでの録音だから、東海岸の録音用オーケストラ?上手いもんです。Introduction/The Firebird and its Dance(4:25)/ Ring dance of the Princesses/Infernal Dance of King Kashchey(9:23)/ Lullaby/ Finale(7:45)

Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲(1949年)/Weber 舞踏への勧誘(1951年)(アルトゥール・トスカニーニ/NBC交響楽団)・・・トスカニーニは彼(か)のきんきんと硬い音質が気に喰わずに敬遠気味だけど、ここでは信じられぬほどの集中力に研ぎ澄まされたアンサンブルに仰け反りました。仏蘭西音楽との相性はよろしくないような予想だったけれど、緻密に冷たいほどの完成度にノリノリ強烈、ちょっとトスカニーニを見直しました。「舞踏への勧誘」(先人による悪訳の典型例)はかっちりとして快速、パワフルにストレート一直線。(4:53-7:17-4:12/7:53)

RCA LPDelibes バレエ音楽「シルヴィア」(抜粋)/バレエ音楽「コッペリア」(抜粋)(ピエール・モントゥー/ボストン交響楽団のメンバー/1953年)・・・「のメンバー」ってなんでしょ?オトナの事情か。華やかに優雅にワクワクするような名旋律揃えて、ちょっぴり音質は落ちるけれど(オリジナルはわからない)仏蘭西バレエ屈指の名曲は夢見るよう、時に牧歌的かつユーモラス。オーケストラは上手いですね、金管はほんまに深みと厚みのある、明るい音色に鳴っておりました。(4:43-5:29-1:52-1:52-2:45-6:01-4:09-5:59/5:32-3:34-3:41-3:43-2:48-6:34)

Ravel ラ・ヴァルス(1955年)/Roussel バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」第2組曲(1952年)/シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団・・・これは有名な録音。浮き立つようにスウィングする「ラ・ヴァルス」は本来ステレオ録音なのでしょう。(10:30)仏蘭西音楽にしては野蛮な激しさを感じさせるRousselもパワー充分。(2:57-2:09-1:48-1:01-1:05-0:37-3:48-2:45)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

借りているサーバーに障害が発生して、しばらく閲覧が出来なかったようです。サイト表示は2月に戻って、朝一番も更新作業はできませんでした。昨夜は凄い風でしたね。
毎日ノーテンキに生きている自分がなんやけど、一番憎む犯罪は幼児や児童虐待です。2007年に虐待死させてコンクリート詰めした罪状とうとう発覚、この方が罪を償って社会に復帰する道筋が想像できません。そんな話題に接して一日、胸が痛んで終日気分は不快に落ち込みます。うんと贅沢はできなくても、こどもには無条件の情愛を注いで育てるのが大人の責任ですよ。

そんなこんな早朝覚醒、どうにも気分はいまいちのまま薄ら寒い小雨模様の中、暖かくして爺友との酒に出掛けました。ニ時間くらい呑んで喰って馬鹿話しして、最寄りの駅よりコミュニティバスの最終に間に合って、途中ご近所スーパーに濃厚野菜ジュースを入手しつつ帰宅いたしました。女房殿は婆さんのところに泊まり。今朝の体重は68.3kg+450g危険水域突入も自業自得。これから頑張って鍛えて減らしましょう。

みのもんたさん(80歳)が亡くなったとの報道。あまり思い入れはないけれど、最盛期には睡眠時間ニ時間くらい、銀座に毎日呑んでそのまま朝の情報番組へ、打ち合わせはほとんどなかったらしい。仕事も遊びも全力!そんな豪快なエピソードはいかにも昭和な感じ。不適切な不祥事の噂はあまりなかったらしい。

牛タンの肉片が咽に詰まって一時心肺停止からいったん持ちこたえて、それからほどなく亡くなったらしい。自分もせっかちな性格だから、けっこう一気喰いに咽を詰まられせて眼を白黒、そんな経験は年に数回(辛いものだったら悲惨)。若いうちは良いけれど、これからの華麗なる加齢に致命的な行為になりかねません。意識してよく噛んで、ゆっくり食べる習慣にせとあかんなぁ、反省いたしました。
逝去の報道を受けて、その邸宅に泥棒が入ったとのこと。最低最悪、人の道に外れた行為、世も末ですよ。バチ当たりますよ。

VICC-60351/60Schubert ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960〜スヴィアトスラフ・リヒテル(p) (1972年)・・・前回拝聴は10年前、Sviatoslav Richter(1915-1997旧ソヴィエット/烏克蘭/独逸系)はもう110年前に生まれた人なんやなぁ、種々レーベルに録音膨大、それに新旧ライヴ録音がいっぱい出ていたからどれがどうやら〜正直わからないくらい。これはEurodisc録音と思うけれど、種々姿を変えていろんなレーベルから出て、ちょっと出目や存在に自信がありません。かつて自らYAMAHAか?と書いたけれど、その裏付け情報は不明。この作品はお気に入り、巨大なる交響曲第9番ハ長調によく似た構成?の名曲、延々と続く歌謡的な旋律に身を委ねて陶然といたしました。音質は微妙に曖昧に雰囲気ある残響、悪くはないけれど、リヒテルにはこんな感じの録音が多いような気もします。出会いはLP時代、パウル・バドゥラ=スコダ(1970年頃の旧録音)すっかりお気に入り作品となりました。こちらリヒテルはハデさのない硬質なタッチ、遅いテンポに聴手を魔法の集中力に誘います。いつ終わるとも知れぬ長旅も、意外とすぐにゴールにたどり着けます。
第1楽章「Molto Moderato」まるで深い眠りからゆっくり覚醒するよう。優雅からはちょっと遠く、絶望的に歩みは遅いけれど停滞感は感じさせぬ集中力と深淵、いつ終わるとも知れぬ歩み。(24:28)
第2楽章「Andante Sostenuto」心の底に鬱屈した思いを引きずって、落ち込むように重い足取りが延々と継続する絶望的緩徐楽章。途中明るい日差しがちょっぴり差すけれど、ここもいつ終わるとも知れない。(10:01)
第3楽章「Scherzo. Allegro Vivace Con Delicatezza」一転、軽妙な息抜きのような、ほんの短いスケルツォ。(3:51)
第4楽章「Allegro Ma Non Troppo」すべての悩みは消えて、晴れやかに疾走するフィナーレでした。(7:50)

DRC4020Grieg ピアノ協奏曲イ短調(ジャン=マリー・オーベルソン/ウィーン・フェスティヴァル管弦楽団/1965年)/Mendelsshon ピアノ協奏曲第1番ト短調(ハンス・スワロフスキー/ウィーン国立歌劇場管弦楽団/1966年)〜メナヘム・プレスラー(p)・・・Menahem Pressler(1923-2023独逸→亜米利加)はBeaux Arts Trioのリーダーとして著名だけど、ソリストとしても活躍していたそう。最晩年迄味わい深いピアノを聴かせて下さいました。これは年代を勘案するとちょっと(かなり)曇った音質だけど貴重な協奏曲音源。Concert Hallレーベル辺りの録音でしょうか。Jean-Marie Auberson(1920-2004瑞西)も懐かしい名前でした。
北欧の凛々しい空気を感じさせるGriegの名曲、バックの編成は古典的二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Allegro molto moderato」ティンパニのクレシェンドから強烈なピアノの登場は「フィヨルドの注ぐ滝の流れを表現したもの」(Wiki)なんだそう。42歳のプレスラーの技巧は強靭ですよ。(13:22)
第2楽章「Adagio」は懐かしく、情感が高まるような緩徐楽章。(7:11)
第3楽章「Allegro moderato molto e marcato」は叩きつけるような劇的な始まり、ピアノの技巧を華やかに駆使して、やがてフルートが牧歌的に歌う中間部へ。ここはデリケートに優しいタッチのピアノ、前緩徐楽章に負けず情感を湛えたもの。劇的なフィナーレはリズミカルに流麗ゴージャスだけど、後半に向かうほど音質は濁って、もしかしてLP復刻?(10:49)余談だけど、CD通販のクレジット情報にはオーベルソンの伴奏クレジットが抜けております。
Mendelsshonは楽器編成調べ付かず、おそらく同じく二管編成+ティンパニでしょう。
第1楽章「Molto allegro con fuoco」風雲急を告げる劇的な疾走も軽さを失わぬ流麗な技巧。優しく明るい第2主題への転調も印象的。(7:31)(atacca)
第2楽章「Andante」幸福に包まれた弦(少人数)にピアノが静かに寄り添って、清々しく歌います。(6:33)(atacca)
第3楽章「Presto - Molto allegro e vivace - Tempo I」管楽器のファンファーレに始まって、快速に華やかなピアノが疾走します。急ぎ足の熱気も軽みを失わぬのがMendelsshonの魅力、名伯楽スワロフスキーのバック含めて一気呵成にフィナーレにたどり着きました。(6:33)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

2025年31回目の市立体育館通いはかなりの雨、今年初めて傘さして運動靴はぐちょぐちょ、それでも根性入れていつもの筋トレ+エアロバイクを消化しました。自転車組が全滅してトレーニングルームは空いておりました。途中のゴミ拾いは不可能、帰宅してから運動靴に新聞紙を丸めて入れたり、もちろん着替えてしっかりコタツに温まりました。途中の白梅は雨に打たれて満開、ぼちぼち散ってしまうのでしょう。せっかくのひな祭り、お仕事現役世代は週の初めからこんな鬱陶しい天気に気は重いことでしょう。洗濯物はもちろん室内干し、前日全然乾かんかったので、エアコン暖房入れてしばらく対策。女房殿はめでたく大東市民大学卒業の日、市長さんより直接卒業証書をいただきました。夕方早めに戻ってきたので、夕食はちゃんと仕立てました。今朝の体重は67.95kg+100g、運動鍛錬しても減らない。

本日はこれから爺友との酒。「万博を楽しみしている」とか高市早苗称賛とか、自分とはまったく異なる価値観も、ある意味新鮮にご意見を拝聴しましょう。

トランプさんの一連のMAGA政策実施具体化に言及して、孫引きご容赦「一体、いくらの「目に見える」額が浮くのか知りませんが、代わりに失うかもしれぬ「目に見えない」価値に思いを致すべきです」東京新聞の社説。闇バイトが最悪の例だし、自分の狭い過去の人生経験でも目先の利益に目を奪われて、結果あまりよろしからぬ結末を生んだこともありましたっけ。その逆もあったけどね。

領土拡張に取り憑かれた露西亜にも似たようなことが云えるでしょう。別なブログには「米国民はトランプ大統領を支持するのかもしれないが、世界はそっぽを向く」とも。これって日本人的感性なのかな。「急がば回れ」とか「損して得取れ」ちょっと爺の説教みたいで胡散臭いけど。
話の通じぬ、狂気の隣国相手に防衛は重要と思うけれど、ちょっと勇ましい前のめりの人たちが「平和憲法は御花畑」とバカにするのもなんだかなぁ、といった感じ。それはそれで「日本は侵略をしない平和な国」という「目に見えぬ存在価値」を世界に生み出しているのかも。但し、自前のしっかりとした防衛問題は真剣に考えないと。トランプさんは全世界の駐留軍を引く方向みたいですから。

LP時代のジャケットBartok 管弦楽のための協奏曲〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1959年)・・・Bartok晩年の傑作、三管編成+ティンパニ+5種の打楽器+ハープ2台。1944年初演(セルゲイ・クーセヴィツキー)時代から考えるとずいぶんと平易にわかりやすい作風、Bartokの一番人気でしょう。
10年ほど前に拝聴した記録が残って、そこには自主CDで聴いた、と。当時音源データをネットより入手してもCDRに焼いて保存拝聴が前提だったことを思い出しました。.mp3も.flacもビットレートがどうのとかまったく理解していなかったので一律.wavファイルに変換してましたっけ。今は昔、懐かしい。音質はこの時期にしてかなりの水準、但し肌理は少々粗い感じ。41歳壮年のエネルギー充ち溢れてどのフレージングも精一杯の入魂、熱のこもった力演を堪能可能。細部かなり入念な粘着質に味付けされて、ニューヨーク・フィルは分厚く骨太。こんな熱狂表現を求める時代の産物、そんな嗜好の方も多いことでしょう。
第1楽章「Introduzione(序章)」神妙かつ大仰、表情豊かに怪しく、前のめりに揺れ動いて充分パワフル。あとは好みの問題、自分はもっと洗練された緻密さを求めたいところ。(10:28)
第2楽章「Giuoco delle coppie(対の遊び)」ここは淡々としたスケルツォ的楽章、乾いた小太鼓のリズムに導かれてユーモラス。バーンスタンはここにも微妙に入念な怪しさに揺れる演奏でした。静かなコラールとの対比も上々でした。(6:52)
第3楽章「Elegia(悲歌)」は歌劇「青ひげ公」を連想させる「夜の歌」(Wikiより)。不気味な暗鬱さに支配された静謐から始まって、第1楽章の主題が悲劇的に詠嘆して、対比をたっぷり際立たせ方はバーンスタインの真骨頂でしょう。(8:07)
第4楽章「Intermezzo interrotto(中断された間奏曲)」ユーモラスに始まって幽玄な弦が歌います。「中断」部分にShostakovich(交響曲第7番「レニングラード」)が引用され、トロンボーンのグリッサンドによる「ブーイング」と木管楽器の「嘲笑」(Wikiより)が入って、幽玄が戻り、最初のユーモアに戻る・・・(4:37)
第5楽章「Finale(終曲)」快速ノリノリの無窮動は輝かしい快速、だけど重量級。興に乗ったときのニューヨーク・フィルは快調に疾走するけれど、ちょっと粗い感じ。実演だったら間違いなく大ウケと類推しました。(9:19)

前回拝聴時に宿題だったCBS LPBartok ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調〜アイザック・スターン(v)/レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1958年)も久々に拝聴・・・1939年初演(セーケイ・ゾルターン)。二管編成だけどティンパニ先頭に6種の打楽器、チェレスタ、ハープ。音質はこちらのほうがよろしい感じ。Isaac Stern(1920-2001亜米利加)38歳の記録、未だ若手ですよ。
第1楽章「Allegro non troppo」怪しい民謡風のヴァイオリンが、これまた怪しいハープのリズムに乗って始まり。やがて第2主題は12音全部使われて激昂、豊満によく歌うヴァイオリンに、バーンスタインの伴奏もたっぷり雰囲気がってアツく疾走します。ヴァイオリン独奏には最終盤四分音が使われて(Wikiより)凄絶なソロでした。たっぷり濃密な名曲ですよ。(15:22)
第2楽章「Andante tranquillo」一転静謐、落ち着いてよく歌う甘い変奏曲・・・だけど調性は曖昧に不安と緊張感は高まって、チェレスタの響きは印象的。(10:05)
第3楽章「Allegro molto」野蛮に民族的な旋律から始まって、スターンのテクニックはなかなか壮絶。バーンスタイの重量感あるオーケストラもみごとに呼応して、作品の多彩さ、オモロさを堪能できました。(10:55)

更にBerg ヴァイオリン協奏曲〜〜アイザック・スターン(v)/レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1959年)も聴いてみました。初演は1936年(ルイス・クラスナー)二管編成+ティンパニ先頭に7種の打楽器+ハープ。アルトサキソフォーンとか、バスチューバとかけっこう分厚い響き。ドデカフォニーだけどムダを削ぎ落として異様に静謐に美しい傑作。こんな風情の作品個性は神経質に線の細い、怜悧なテクニックを誇るヴァイオリンが似合う作品かも。スターンもバーンスタインも骨太にメリハリ明快にわかりやすい演奏でした。音質良好。
第1楽章「Andante」呟くような冒頭導入は開放弦音型ですか?あとはドデカフォニー(12音技法)を駆使した難解な旋律リズム連続・・・のはずが、楚々として天国のような安寧の美しさ連続して、豊満なヴァイオリンと緊張感たっぷりにアツい、明るく明晰なオーケストラは緊密に絡み合いました。(15:10)
第2楽章「Allegro」激しく暴力的、ヴァイオリンは強靭なテクニックを要求されても、哀切の情感を失わぬところ。やがてしっとりと落ち着いた風情に収束して美しく、晦渋や野蛮とは無縁の安寧のラストを迎えました。(10:19)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日日曜は断続的な小雨、本日以降もお湿りは続くようです。朝一番の洗濯物は室内に移動させました。朝、全然乾いておりません。久々就寝時の加湿器も必要なし。前日夜より花粉のせいか、微妙に体調はよろしくない。ストレッチ+Youtubeエアロビクスは軽く済ませて、ウォーキング兼業務スーパーに不足気味な食材を仕入れに出掛けました。日常愛用するオリーブオイル(エキストラ・バージン)は3年前から倍以上の体感、不味いポマス(搾りかす)オイルがかつての価格水準以上、困ったものです。コメも完全売り切れ。女房殿は婆さんのところに出掛けて夕食は要るとのこと、連続してちゃんと料理をしました。今朝の体重は67.85kg+100g高め安定中。左膝裏痙攣して目覚めました。

相模原にて寝たきりの妻(80歳)殺害の疑い、83歳の夫を逮捕。これは幾度繰り返される切ない事件やなぁ、罪は罪なんだけど、老老介護に追い詰められていた状況は想像に難くない。どんな量刑になるのか、他人事とは感じられませんよ。そして似たような現状はおそらく全国にたくさん存在して、それを防ぐためにはどうしたら・・・大丈夫か日本。
一方で千葉県流山市の課長が業務時間中に5年間で計1,000時間以上ネット閲覧で処分。降格、286万円自主返納、そして退職とのこと。退職金は出るのか。これは職場風土だと思いますよ。匿名の手紙が市に届けられ発覚した、とのことだから内部告発なんでしょう。お役所に限らず一種特有の閉じられた村社会の(それが許されてきた)価値観、それ以外はちゃんとお仕事していたのか否か、推して知るべし。お仕事現役時代、そんな熱心に入れ込んでヘンな価値観染まったと自覚していない自分でも、もしかしたら?・・・そう思わんでもない。

地方議会で相次ぐ女性議員へのセクハラとの報道。なんかイヤなニュースばかりだな。

Alexei Utkin(1957-露西亜)Bach オーボエ・ダ・モーレ協奏曲イ長調BWV1055/Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調/Dionkov「Dreams and Pre-Dreams」(初演)/Tchaikovsky アンダンテ・カンタービレ/Stravinsky 小さなポルカ〜アレクセイ・ウトキン(ob)/エリゾ・ヴィルサラーゼ(p)/ロシア国立室内管弦楽団/Sergei Starostin (vocals, folk wind instruments)/Andrei Doinikov (keyboards)(2012年モスクワ・ライヴ)・・・Alexei Utkin(1957-露西亜)はオーボエ奏者であり指揮者とのこと。前回2020年にちょろ聴きしていて、再聴。これは露西亜の怪しいサイトより入手したライヴ音源、やや散漫だけどそれなりの音質でした。音源整理点検中に在庫確認した音源、申し訳ないけれど、以前聴いた・・・といった程度。Bachは細身の明るい音色に流麗なオーボエ、もしかしたらオーボエ・ダ・モーレなのかも。(14:00/拍手込)
BeethovenはヴェテランEliso Virsaladze(1942-卓爾治亜)のソロ、日本でもお馴染みな彼女のピアノを聴きたかった。Beeやん青春の協奏曲はAllegro con brio/Largo/Rondo: Allegro 躍動するノリノリのヴィヴィッドなタッチを堪能できるけれど、器楽アンサンブルはなんとも微妙、管楽器が好き勝手に吹いているようでもあり、それはバランスのよろしくない録音のせいかも。終楽章はかなりソロと息が合ってきて熱気あるフィナーレを迎えました。(35:42/大喝采有)
Andrei Doinikov(1981-露西亜)の作品は初演とのこと。なるべく同時代の音楽も真摯に経験しておきたいもの。静謐に幻想的な弦に乗せて「語り」から始まりました。やがてマリンバ?ソロへ。弦のピチカートからチャルメラ風folk wind instrumentsが寂しくチェロと絡みます。忙しない弦の弦へ移行し、オーボエの流麗なソロが疾走し、延々と美しく歌って(ここはウトキン担当なのでしょう)再び「語り」が入ります。弦の静謐な不協和音が続き、再びマリンバ?ソロ登場、そしてオーボエと対話。弦が忙しなく戻ってきて、尺八風folk wind instruments参入、マリンバ?とオーボエも登場して緊張感を高めて、どうやら編成はソロ以外は弦のみですね。マリンバ?と勝手に書いたけれど、これがkeyboardsでしょうか。そして「語り」に非ず、民謡風の男声が歌い、喧騒が続いて、オーボエ・ソロに収束。マリンバ?の幻想的な伴奏に乗って「語り」復活。ま、露西亜語には縁は薄いのでさっぱり意味はワカランけど、きっと「夢」の内容なんでしょう。やがて牧歌的に優しいオーボエにマリンバ?(さきほどのとは音色がちょっと違う)が優しく切々と歌って幻想風に「語り」が・・・小鳥が啼くような弦に乗せて、不思議な弦の民族楽器?も登場して民謡風素朴な男声が歌って終了。けっして晦渋な、独りよがりのゲンダイオンガクではありません。(30:16/拍手有)
アンコールは弦楽アンサンブル。誰でも知っている「アンダンテ・カンタービレ」はしっとりとした弦楽アンサブル(6:40/拍手有)Stravinskyは素っ頓狂にユーモラス。(1:17/拍手有)

VanguardSibelius 交響曲第2番ニ長調/第3番ハ長調〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1977年)・・・Maurice Abravanel(1903-1993希臘→亜米利加?)には膨大な録音があって、ユタ交響楽団は財政的に豊かな団体だったらしいけどずいぶんとジミな響き、時に嘆息するようなユルい演奏に出会ったものです。ここでの音質は自然な残響に充たされて落ち着いたもの。
交響曲第2番ニ長調の初演は1902年、編成は古典的二管編成+ティンパニだから実演も多い、懐かしい浪漫旋律溢れる人気作品。ここでの演奏は颯爽とは縁遠い、まったり不器用な表現に鳴らないオーケストラだけど、なんともローカルな雰囲気があって、順々と味わいあるフレージングが慌てず、じっくりと腰を据えて悪くありません。終楽章にて向けて郷愁の念粛々と深まって胸に染みる〜そんな風情。「Allegretto」(10:02)「Tempo andante, ma rubato」(13:14)「Vivacissimo」(5:45)「Finale: Allegro moderato」(14:12)
交響曲第3番ハ長調は1907年の作品、二管編成+ティンパニは同じ。わずかの間にすっかり贅肉を削ぎ落として、荒涼たる交響曲北欧孤高な風情が広がります。ユーモラスに軽妙な「Allegro moderato」から始まって、それは寂寥ににデリケート(10:02)「Andantino con moto, quasi allegretto」シンプルに寂しげなフルートの旋律に弦のピチカートが静かに呼応して、なんとも孤独に寒々しい繰り返し。雄弁な浪漫から既に遠いところに至りました。途中弦の対話から途切れ途切れ木管への受け渡しは絶品の味わい(10:18)「Moderato, Allegro ma non tanto」明るくほっとするような囁きから細かい音型が静かに走ります。やがて優雅なモティーフが弦に歌われて雰囲気一変、それはなんとも落ち着いた風情にフィナーレを目指して、懐かしい。(9:03)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日朝、市立体育館に出掛ける時に地面は濡れておりました。前日しとしと降ったんでしょうか、引き隠っていたので気付きませんでした。洗濯、ストレッチ、YouTubeスワイショウ済ませて、移動途中はこの間見て見ぬふりしていた路上ゴミ、最初に袋物を拾ったこともあって、悔やまれる残念な人生の功徳といたしました。FUNAI本社の前の溝辺り、以前だったら定期的な清掃をしていたけれど残念倒産処理中、ちょっぴりゴミは溜まっておりました。いつも通りのゆる筋トレ+エアロバイク15分済ませて帰宅したら、女房殿が戻っていて、入れ替わりにトレーニングに出掛けたものです。昼前にはすっかり佳き春めいた天気へ。久々にちゃんと昼夕食を仕立てました。今朝の体重は67.75kg▲100g。

三寒四温、一雨ごとに春は接近して、なんとか辛くもインフルエンザ、コロナなど流行り病からは逃れられそう。両方ともワクチン接種済、中心街に出掛ける時公共交通機関にはマスク必須。外から戻ったら手洗いうがいはあたりまえ、他、日本が世界に誇る健康食品・納豆が免疫を高めてくれているのか、ま、バランスのよろしい食事が基本だからそれは気休めの類でしょう。日々の鍛錬は必須でした。季節の変わり目は体調を崩しがちなので要注意、あとは花粉症やなぁ、悩ましい。桜開花は月末か、昨年は遅かったですよね。今年はしっかり花見に行きたい。

トランプさんとゼレンスキーさん、大喧嘩したみたいですね。この先どうなるんでしょう。トランプさんの行動は通常の発想では先が読めません。我々の行動はパターンが決まっていて、数日後に爺友からの酒の誘いが来ておりました。

Gramola 98798/99Mozart セレナード 第9番ニ長調 K.320「ポストホルン」〜マルティン・ジークハルト/スピリット・オヴ・ヨーロッパ/ハンス・ガンシュ(「Menuetto」ポストホルン)(2006年)・・・Martin Sieghart(1961-墺太利)もいつの間にかヴェテランになっておりました。Spirit Of Europeの詳細情報はわからないけれど(2004年創設)Hans Gansch(1953ー墺太利)は元ウィーン・フィルの首席。モダーン楽器による演奏は一流のメンバーが揃っていると類推されます。全曲に渡ってフルートとオーボエが活躍する作品、響きは洗練されて音質は極上、各パートの存在がはっきりとわかるものでした。穏健だけど闊達ヴィヴィッドなバランスに意外とアクセントくっきりとして、牧歌的な名曲を溌溂と浮き立つように表現しております。
「Adagio maestoso - Allegro con spirito」は湧き上がるような喜びに充ち溢れて躍動します。(7:42)「Menuetto: Allegretto」ノンビリとしたメヌエットも意外とパワフルなリズムを刻みました。(4:07)「Concertante: Andante grazioso」オーボエとフルートのソロが優雅に、夢見るように美しいもの(8:37)「Rondeau: Allegro ma non troppo」ここも同様、フルート、オーボエが親しげに歌い交わして、途中ちょっぴり暗転のワザもMozartらしい。(6:36)「Andantino」暗鬱な弦が嘆いて、けっこう表情は浪漫風(6:21)「Menuetto」ここは期待のノンビリとした風情にポストホルン登場。(4:43) 「Finale: Presto」推進力ある弦にティンパニがしっかりパワフル、オーボエが華を添えて疾走しました。(4:03)

BIS SACD-1843Schubert アルペジョーネ・ソナタ(D.Tabakova編)/Tchaikovsky ロココの主題による変奏曲/Bruch ロマンツェ ヘ長調〜マキシム・リザノフ(va)/ムハイ・タン/スウェーデン室内管弦楽団(2010年)・・・Maxim Rysanov(1978-烏克蘭)は現役旬のヴィオリスト兼指揮者とのこと。一般にはチェロに演奏される甘い旋律の名曲をしっとりセクシーにジミな中音楽器に仕上げております。歌謡性溢れてたっぷり歌う「アルペジョーネ・ソナタ」は弦楽アンサンブルの伴奏、たっぷり落ち着いた音色美音が甘美な旋律に映えました。(11:37-4:17-8:16)「ロココ」は一般に聴かれるフィッツェンハーゲン版、ソロパートはリザノフの手が入っているそう。作品イメージとしては華麗なるチェロのテクニック披瀝!なんやけど、ずいぶんと落ち着いた風情に第6変奏曲辺り、哀しげに落ち込むようなたっぷり詠嘆、ラストは快速に爽快な疾走でした。(0:50-1:12-3:44-1:56-3:37-2:43-2:17)Bruchはオリジナルのまま、これは楚々とした哀しみに充ちて稀代の名曲!切ない昔語りを伺うような、懐かしさに打たれました。(9:23)


2025年3月某日/隠居生活もやや馴染みつつある日々

3月に入りました。写真はご近所の白梅。大船渡の山火事は広がって沈静化が見えないとのこと。じつは婆さん(95歳)は岩手出身、その辺りには親戚も住んでいて、心を痛めていることでしょう。昨日は朝早くゴミ出しに行ったらぽつりと雨が落ちました。3月に入っても生活はなにも変わらない。朝一番のストレッチ、いつものYouTube鍛錬もこなして引き隠りました。その後はずっと曇り空、前日入手した食材で圧力鍋に煮物など仕立てました。なかなか美味しくできましたよ。女房殿は昼頃いったん洗濯物を抱えて帰宅、また夕食準備に出掛けて、夕方遅めに戻ってくる予定がけっきょく泊まりになりました。今朝の体重は67.85kg+50g高め安定中。朝一番、カレンダー2月分を破いたら透明タイプの画鋲が飛んでしまって探せない、ベージュのカーペットに馴染んで華麗なる加齢の眼力では見つけられない。(数時間後辛くも発見!)

65歳孤高を守っている爺友は父親が残した一戸建ての改装を終えて、アパートを引き払って先月末無事転居した模様。そこは幼い頃から育ったところ、ご近所さんも知り合いが多いそう。自分は親の遺産財産とは無縁でした。(太田胃散はもらった)
カレーハウスCoCo壱番失速との報道。自分はほとんど利用したことはないけれど、訪日外国人さんの動画では人気でした。未だ、お仕事現役時代な4-5年前時点、職場の若い独身男性が「ココイチは高く付くから通う頻度が落ちている」って云ってましたっけ。牛乳瓶100年の歴史に幕。時代だから仕方がないけれど、銭湯の風呂上がりに腰に手を当てて珈琲牛乳を飲み干す!そんな日本の不思議な風習は消え去るのでしょう。残念。

Decca 6.35097 FKMozart セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361/ディヴェルティメント 変ホ長調K.186/ヘ長調K.213〜ジャック・ブライマー(cl)/ロンドン・ウィンド・ソロイスツ (1962年)・・・名手Jack Brymer(1915-2003英国)は正式な音楽教育を受けておらず、軍隊から戻って教師をしていたそう。1947年ビーチャムに誘われロイヤル・フィルのオーディションに合格して1962年迄在籍、1963-1971年BBC交響楽団、そしてロンドン交響楽団に移籍、1990年辺り迄在籍したらしい。この録音はちょうどビーチャムが亡くなった頃の録音。けっこう昔だけど、音質は現役でした。
「グラン・パルティータ」K.361は 1781年or1783〜1784年? ウィーン時代の名作。2 ob/ 2 cl/ 2 bassett hr/4 hr/2 fg/cbの編成だけど、ここではコントラバスに非ず、ここではコントラ・ファゴット使用。大好きなお気に入り作品だから誰のでもよいけれど、これはすこぶるヴィヴィッドに元気よろしいノリノリ。これほど各パートの存在浮き立ってが表情豊かに、弾むような表現には滅多に出会えないことでしょう。大組曲と云った風情より、各ソロが丁々発止と掛け合っている親密さが際立ちました。
Largo(7:43)Menuetto(5:46)Adagio*ここが一番好きなところ。映画「アマデウス」中サリエリが陶酔のあまり楽譜を取り落とすところ(5:38)Menuetto: Allegretto(4:51)Romance: Adagio(6:51) Tema con variazioni*変幻自在な変奏が最高。フルート四重奏第3番ハ長調第2楽章と同じ旋律(10:16) Finale: Molto Allegro(3:33)
K.186は1773年ミラノ?ザルツブルグ時代の作品。編成は2 ob/2 cl/2 eng-hr/2 hr/2 fg。屈託なく愉しげにリズムが躍動します。Allegro assai(2:40)Menuetto(3:03)Andante(2:34)Adagio(1:51)Allegro(2:06)
K.213は1775年ザルツブルク時代の作品。編成は2 ob/2 hr/2 fg だからブライマーの出番はありません。底抜けに明るく平易な旋律に、軽妙なアンサンブル、ホルンがなかなか雄弁。Allegro spiritoso(2:59)Andante(2:10)Menuetto(2:46) Contredanse en rondeau: Molto allegro(1:12)

Myung-Whun Chung(1953韓国→亜米利加) Berlioz 序曲「ローマの謝肉祭」/Ravel ピアノ協奏曲ト長調/Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」〜チョン・ミュンフン/フランス放送フィル/プラメナ・マンゴーヴァ(p)(2014年モスクワ・ライヴ)・・・Myung-Whun Chung(1953韓国→亜米利加)もすっかりヴェテランとなりました。このオーケストラ首席在任は2000−2015年、前回は2020年に拝聴。露西亜のライヴにしては比較的良心的な音質。
「ローマの謝肉祭」は優雅に賑やか、ちょっとラフにノリノリの勢いに追い込みました。(8:35/喝采有)Plamena Mangova(1980-勃牙利)とは初耳ピアニスト、ユーモラスに気怠いピアノ協奏曲はしっとりと小粋なタッチ、細かい音型をみごとにクリアするテクニックは充分(22:03)アンコールのGinastera「舞曲」は嘆きとつぶやくような哀愁のバラードから、賑やかに暴力的なほどの明るく華やかな疾走が待っておりました。(6:53)Chopin 夜想曲第20番 嬰ハ短調、夜想曲中これが一番好きな泣ける旋律。平原綾香ちゃんの「カンパニュラの恋」ですよね。(5:02)
「展覧会の絵」は整ったアンサンブルに中庸のテンポ、腰のない仏蘭西風金管はマイルド軽量に明るい響き、オーソドックスだけど堂々たるスケールに締め括って下さいました。ティンパニの存在感は立派、ラストはズレない版使用、「キーウの大門」クライマックス前にクレシェンドを加えているようです。(32:41/盛大なる拍手有)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲