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音楽日誌

萩、勤王の志士たち縁の家
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2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日日曜も延々と残暑厳しい気候が続いております。朝食後のストレッチ時にはあまりの不快な空気にエアコンを入れました。YouTube鍛錬は連続西洋のお姉さんのご指導を受けて、市立体育館へ出掛けました。道中草むらが湿っていたり、歩道の一部に水たまりが残ったり、夜半にちょっと降ったような名残がありました。トレーニングルーム受付には4-5人並んで朝一番に入場、カゴにリュックを入れたら・・・手前に張り付くように財布有。数万円の現金や、カードなど入っているみたい。落とし主は困っているでしょうね、受付に届けておきました。財布は年に一度くらい拾います。ネコババしたことはありません。いつものMyメニューをしっかり消化して帰宅、それから洗濯を済ませました。今朝の体重は66.4kgほぼ変わらず。かなり前に女房殿がもらってきたビールロング缶がずっと冷蔵庫に眠っていてそれを消化、料理意欲も減退。ご近所スーパーに寿司と唐揚げを買ってきてもらってしっかり喰いました。
夜、急な雷雨有。女房殿がちょうど所用で外出して降られました。これは待望のお湿り、慈雨ですよ。今朝、辺りはしっとり、既に雨は上がっております。

神戸のマンションの若い女性殺害事件は、なにがなんやらさっぱりわからない。知人でもないようだし動機が見えぬ衝動的なものか、 犯人は最近ちゃんと真面目に働いていたそう(じつは危うい前科有)。なんの瑕疵もない若者の未来を一瞬にして奪ってしまう無念さ、残酷さ、暗槓たる気持ちに至りました。日本社会の不安、治安はほんまに危うい感じ。防カメが映像があったとは云え、遠いところに出掛けて速攻で逮捕は凄い捜査力ですね。
韓国の李在明大統領は反日発言で知られた人、いまのところソフトムードに動いているのは意外でした。実利優先、それだけ韓国はタイヘンということでしょうか。いずれお隣さんとは、それなり、なんとか上手くお付き合いするしかない。以上オモロない、ありきたりな感想でした。

連日の残暑で音楽はぼんやりと聴き流すことが多い。集中力減退中。
London Records 411 955-2「Brass Splendour」Handel 王宮の花火の音楽(8:57)/Bach クリスマス・オラトリオより「Nun seid ihr wohl gerochen」(3:13)「Ach mein herzliebes Jesulein」(1:17)/Giovanni Gabrieli ピアノとフォルテのソナタ(4:37)/Clarke トランペット・ヴォランタリー(2:45)/Byrd 戦いへの行進(4:03)/Purcell トランペット・チューンとエア/(2:53)Scheidt 戦いのガイヤルド(1:50)/C.P.E.Bach 行進曲(2:57)/R.Strauss ウィーン市祝祭音楽「ファンファーレ」(2:12)/Dvora'k ユモレスク(2:35)/Tchaikovsky ワルツ(バレエ「眠れる森の美女」より)(3:06)/Copland 市民のためのファンファーレ(3:02)/Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤガ」「キーウの大門」(8:49)〜フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(1970-80年代)・・・Philip Jones Brass Ensemble(1951-1986英国)は著名な金管アンサンブル。これは幅広く、あちこち録音の寄せ集めらしい。あまり吹奏楽は好んで聴く機会はなくて、せいぜいVaughan Williamsの「イギリス民謡組曲」がお気に入りなくらい。この金管アンサンブルの成功が吹奏楽に与えた影響は大きいのでしょう。
「ウィーン市祝祭音楽」先日聴いたものの一部でしょう。ほとんどよく知られている馴染の旋律ばかり。HandelとかTchaikovsky、Mussorgsky辺り、サウンドの薄さ軽さ、抜粋演奏が残念。「トランペット・ヴォランタリー」や「市民のためのファンファーレ」などオリジナルに近いものは文句なく溌溂と楽しいし、「ユモレスク」のユーモアも最高。もちろん文句なしの超絶技巧、音質も良好にばらつきもありません。

Capitol Records  SP-8343Gershwin ラプソディ・イン・ブルー/交響詩「パリのアメリカ人」〜レナード・ペナリオ(p)/フェリックス・スラットキン/ハリウッド・ボウル交響楽団(1956年)・・・懐かしいですね。廉価盤LP時代、そして駅売り海賊盤CDでも愛聴していた演奏。これはLP復刻音源、この時期のCapiltal録音はあまりにリアル、21世紀に現役でした。Leonard Pennario(1924-2008亜米利加)はモノラル時代より幾度この名曲を録音した十八番。Felix Slatkin(1915-1963亜米利加)は著名なレナードのお父さん、ヴァイオリニスト、室内楽、指揮活動に活躍して、40歳代での逝去はあまりに残念でした。
「ラプソディ・イン・ブルー」との出会いは中学校の音楽室、バーンスタインのColumbia/LPでした。ジャズの甘い旋律とゴージャスなノリ、一発でこの作品と恋に落ちましたよ。カットがあるとか、少々粘着質に重いとか、そんな要らんことを知ったのは数十年後でした。
ペナリオのピアノは明るく、軽快なスウィングを感じさせてノリノリ、テクニックに曖昧さはありません。もちろんカットもなし。ハリウッドのオーケストラは抜群に上手いけど、独墺系かっちりとした交響曲に於ける「上手さ」とは質が異なるリズム感。いろいろ聴いてきて、これがヴェリ・ベスト。(16:57)
「ラプソディ」はGrofeの編曲だったけれど、「パリのアメリカ人」は正真正銘Gershwinの管弦楽作品。これも同様、大都会パリに登場したお上りさんな亜米利加人の変幻自在の心情の変化、驚きが色彩豊かにスウィングして最高の作品であり演奏。(17:57)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日土曜は曇っていたけれど、雨はしぶとく降りません。モウレツな熱気と湿度は継続中。いつも通り早朝に起きてストレッチ、YouTube鍛錬は久々西欧のお姉さんのご指導を受けてから、業務スーパーを目指したのは一日の運動量を稼ぐため。帰宅して野菜とこんにゃく、牛肉の煮物をじっくり、薄味に仕込みました。ちょっぴり加熱して、長時間保温で柔らかく仕上げました。今朝の体重は66.45kg+300g、65kg台に戻せません。

ヘルパーさんが作ってくれた婆さん(95歳) 用の惣菜の残りを女房殿が持ち帰ります。喰い物を粗末ににしないのは鉄則、ところが・・・ちょっと悩ましいなぁ、ニ連続で味付けが異様に甘い!ちょっとだけ喰っても気分が悪くなるほどの糖度、そんな甘みを好んで、標準な方もいらっしゃることでしょう。ヘルパーさんは少ない報酬に頑張っていただいているから文句は云えない。婆さんは岩手の人だから甘いのは苦手、ほとんど手を付けないとのこと。この暑いのに煮物を仕込んだのは、この件があったため。

県立岐阜商業準決勝に散る〜自分は高校野球には昔から興味はないけれど、女房殿が一生懸命応援しておりました。広陵問題でミソを付けた夏の甲子園も、唯一の公立高校、指の不自由な球児の活躍、日本人の判官贔屓性癖を呼び覚ましました。知日派の在日外国人は弱者、敗者、儚いものに肩入れする日本人の心情を理解してくださるでしょうか。決勝はやはり沖縄を応援したいでしょ、東京より。結果はその通りになったけれど、敗れた若ものの汗と涙は尊いですよ。

そして夜は女子バレー対カメルーン戦。和田佐藤主力を休ませて、秋本北窓若手抜擢体制に臨みました。高さとパワーのある阿弗利加代表はディフェンスの精度を上げ、ブロックも上手い。最初、日本はサーブが決まらず相手に連続連続得点を許してリードされる展開。キャプテン石川の攻撃から流れを変え、第2セットは関の連続サービスエース、若手も硬さが取れてスパイクも決まりだして、結果的に3-0勝利。守備力向上は世界的流れのようです。油断大敵。カメルーンは緑と赤のユニフォームがとってもステキ。

Furtwangler The Legacy/Membran 233110 BOX8-CD64Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜ウィルヘルム・フルトヴェングラー/イタリア放送トリノ交響楽団(1952年ライヴ)・・・山本さんによると「残された数多くのライヴの中で、最悪の演奏とまで言われている録音」なんだそう。「第四楽章のカットは・・・218小節から316小節」とのこと。ワルター協会原盤のLPは「この当時のライヴ録音としては音の悪い部類で、演奏の鈍さを助長しています」とのこと。山岸さんも最高級レベルの「珍演奏、駄盤」とコメント。(この二人の方は評価のリファレンスとして信頼しております)そんな評価だったらますます聴きたくなる生来の天邪鬼性癖。
こちらFurtwangler The Legacy/Membran BOX音源より拝聴。音質状態はかなり良心的、全曲聴き通すのに苦ではありません。第4楽章終盤481小節で聴衆フライング拍手はカットされず、そのまま収録されておりました。わかりにくいであろうフルトヴェングラーの棒に反応が鈍い(緩い)オーケストラは明るめの響き、時に厳しい表情の不足など感じるけれど、悠々としてそれなりわかりやすい、個性的な演奏と受け取りました。けっこうTchaikovskyの憂愁な旋律を楽しみましたよ。
第1楽章「Andante - Allegro con anima」全編を支配する「運命の主題」はクラリネットに始まって、姿を変えていくけれど、遅いテンポにテンションは低く、微妙に上手くないというか、ノリ切れぬ感じ。(15:11)
第2楽章「Andante cantabile con alcuna licenza」ここもテンポが遅く、魅惑の甘いホルン・ソロは期待されたほどの技量に非ず、最終盤「運命の主題」の爆発も今一歩の盛り上がり具合。(13:57)
第3楽章「Valse: Allegro moderato」本来ならスケルツォが配置されるところにワルツ。ここもテンポは遅く、甘く切ないはずの楽想も不気味に揺れて、これはいかにもフルトヴェングラーの個性発揮でしょう。(10:46)
第4楽章「Finale: Andante maestoso - Allegro vivace」ここも重苦しいフィナーレ。山本さんによると「90小節のオーボエが落ちて」いるとか、カット有りとか、演奏上の不備はいろいろあるようだけど、ようやく指揮者とオーケストの息も合ってきて、例の異様な高揚感や疾走に、アツい盛り上がりを見せてくださいました。(10:46)
Smetana 交響詩「モルダウ」(ウィーン・フィル/1951年)はEMI録音でしょうか。ファンからはその良好な音質を称賛する声が多く上がっておりました。悠々として立派な力強い演奏に間違いないけれど、この骨太いスタイルが作品に似合っているかは別問題。(12:51)

EMI 7243 5 75525 2 3 Handel 二重協奏曲第1番 変ロ長調 HWV.332/5声のソナタ 変ロ長調 HWV 288/王宮の花火の音楽 HWV 351/行進曲(Atalanta HWV35/Joshua HWV64/Occasional Oratorio HWV62/Neville Boiling編)〜ユーディ・メニューイン/バース音楽祭/メニューイン音楽祭管弦楽団(1969年)・・・もちろんモダーン楽器、やや旧態としてアンサンブルやリズムのキレもさほどではないけれど、Yehudi Menuhin(1916-1999亜米利加)のHandelの管弦楽作品をまとめて拝聴できるのはありがたい。「王宮の花火」以外は拝聴機会も少ない作品、演奏も音質もフツウっぽいモダーン楽器、作品風情の愉悦は充分堪能いたしました。
二重協奏曲第1番 変ロ長調の編成はOb2/fg1+弦楽。題名の由来はようわかりません。Bachの管弦楽組曲をイメージすると明るく、平穏歌謡的にノンビリとした旋律リズムが続いて、弦楽合奏の合間にオーボエとファゴットのソロが活躍するパターン。演奏は小編成、過度にリズムを強調しない、一昔前の穏健優雅なバランス感覚でしょう。Ouverture -Allegro ma non troppo(4:48)Allegro(2:29)Largo(2:17)A tempo ordinario - VI. Alla breve moderato(4:53)Minuet(3:12)
5声のソナタ 変ロ長調は弦楽器による、しっとりと落ち着いた合奏協奏曲。おそらくヴァイリン・ソロはメニューイン本人と類推されるヴィヴラート。Andante(4:08) Adagio(2:05)Allegro(4:18)
著名な「王宮の花火の音楽」は壮麗な作品。編成は弦+Hr3本*3/Tp3*3+Tim3と巨大、オーボエ、ファゴット、小太鼓も入ります。HandelはBachと違って、いろいろな版が存在するのですね。弦の代わりに大量のオーボエ、ファゴットが使われるオリジナル版?が存在するそう(ミシェル・ピゲの録音を聴いたことがある)。晴れやかに祝典的な風情に溢れる名曲。大量の金管があっても鋭い響きに至らぬ、個性的な表現を強調せぬフツウにオーソドックスな演奏でした。作品の愉悦やノリは充分堪能可能。
「Overture」は朗々たる雄弁なフランス風序曲(9:13)「Bouree」ここはオーボエとファゴットの絡みから始まって、寂しげに静かなところ(1:21)「La paix」優雅なホルンと弦のアンサンブル。ホルンはなかなかの名手ですよ。(4:47)「La rejouissance」賑やかなティンパニと雄弁なホルンが颯爽。(2:23)「Menuet I」オーボエとファゴット+弦による寂しく静かな短いメヌエット(0:56)「Menuet II」フィナーレに相応しいトランペット、そしてホルン、ティンパニによる堂々たる賑やかな締め括りでした。(1:40)
「行進曲」はNeville Boiling編曲とか、この人の詳細情報は探せませんでした。トランペットとティンパニの序奏から「見よ、勇者は帰る」が弦とホルンに歌われ、トランペットの華やかな躍動に終わる短い作品でした。(3:06)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

週末を迎え、こちら大阪方面の天気予報は快晴続き、しばらく恵みの雨とは縁がなさそう。夕立など定期的に欲しいところですよ。あまりの猛暑に全国的に蚊は活動が鈍いそう。自分も今シーズン一回も刺されていないし、懐かしい蚊取りマットの出番もありません。繁殖すべき水たまりが減ったのと、猛暑では蚊の活動力が落ちるんだそう。殺虫剤の売上は前年比20%減との報道もありました。

前夜睡眠不如意を受けて、ストレッチはいつも通り入念、YouTube体操はほんの短く、軽いものを済ませて市立体育館を目指しました。トレーニングルームは常連メンバーに満杯、なんとかいつものゆる筋トレを消化したところで力尽きて、エアロバイクは断念、重い足取りに帰宅しました。真夏の炎天下往復4kmはキツいけど、珍しくしっかり根性入れて路上ゴミ拾い。制服女学生の自転車がすれ違いざま「ありがとう!」の声に救われました。帰宅後の洗濯をすませてもすぐに乾きます。

数日前のこと、夕食後の計量は67kg越え!ちゃんと昼夕食時は抑制したけれど、特売だった「お好み種」小袋2袋喫したのが影響したのか〜わずか一日で1.5kg増!愕然といたしました。幸い翌朝は65.75kg迄減ったけれど、人間の体重はけっこう乱高下するのですね。いちおう統計の整合性を取るため、朝一番朝食前に毎日計量記録してその動きを注目しております。目指せ内臓脂肪過多撲滅。既に計算上は総体重標準に至っているけれど、問題はそこなんです。アプリ連動のヘルスメーターによると自分は基礎代謝が低い(=太りやすい)んだそう。血圧は市立体育館の鍛錬後、シャワーを使ったあとに必ず測るようにして昨日は131/85年齢的にほぼ正常値、これが維持できるように努力したしましょう。今朝の体重は昼夜しっかり喰って66.15kgほぼ変わらず、運動しても65kg台に戻せない。
本日夜、いよいよ世界バレー女子開幕、いかにもパワーのありそうなカメルーンに油断禁物。

NAXOS 8.550140Grieg 劇音楽「ペール・ギュント」前奏曲/第1組曲/第2組曲/抒情小曲集 第8集 作品65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」/第9集作品68「山の夕暮れ」「ゆりかごの歌」/「人びとの生活の情景」作品9 第2番「婚礼の行列」/劇音楽「十字軍の戦士シグール」からの3つの管弦楽曲 作品56「王の広間にて」「 ボルグヒルの夢」「勝利を讃える行進曲」〜 スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキア国立コシツェ・フィル(1988年)・・・Stephen Gunzenhauser(1942-亜米利加)は初期NAXOSに膨大なる録音を残しておりました。マルケヴィッチやストコフスキーの弟子筋らしい。20世紀中盛んにFM放送にライヴ音源が流れていたコシツェ・フィルも、ここ最近あまり活動の様子を伺えません。ネットに登場した音源は懐かしさに思わずダウンロード、音質も自然な感じ、ちょっと響きは硬質っぽいけれどオーケストラも思わぬ好演、素直な表現に予想外にデリケートなアンサンブルを楽しみました。
どれも懐かしく、わかりやすい旋律が続いてGiergはほんまにメロディ・メーカーでしょう。収録はけっこう盛り沢山、声楽は入りません。
一番人気「ペール・ギュント」は組曲の前に「前奏曲」が配置されるのは配慮(4:35)爽やかな北欧の旅情と冒険譚の筋書きを彷彿とさせて、時に妖しい風情満載の名曲が続いて、たっぷり美しい旋律を堪能できました。
第1組曲「朝」(3:42)「オーセの死」(5:47)「アニトラの踊り」(3:21)「山の魔王の宮殿にて」(2:25)
第2組曲「イングリッドの嘆き」(4:05)「アラビアの踊り」(4:25)「ペール・ギュントの帰郷」(2:47)「ソルヴェイグの歌」(4:41)
叙情小曲集はもともとしみじみとしたピアノ作品からの編曲。「トロルドハウゲンの婚礼の日」は平穏な田舎風景に、ノンビリとして浮き立つようなステキなリズムが静かにスウィングしております。(6:27)
「山の夕暮れ」は延々とイングリッシュ・ホルン?ソロが延々と歌い「ゆりかごの歌」(4:07)は嬰児が安らかに眠る優しい風情が弦に表現されました。(3:03)
「人びとの生活の情景」これも自然豊か情景に、ゆったりと静かな安寧を感じさせて、スキップするよう。(3:30)
「十字軍の戦士シグール」はあまり人気はないけれど、管弦楽の録音は多いもの。荘厳な貫禄を漂わせる「王の広間にて」(3:15)密かな悩みを抱えて鬱々と眠る風情の「 ボルグヒルの夢」(3:52)「勝利を讃える行進曲」金管のファンファーレから静かに荘厳な弦へ。型通りの元気よろしい行進曲に非ず、緩急自在に朗々たる貫禄にゴージャスかつ静謐な響き、これはフィナーレに相応しい。(10:42)

Westminster MVCW-18013 Wagner 楽劇「神々の黄昏」よりジークフリートの葬送行進曲/夜明けとジークフリートのラインへの旅 /楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」(1955年) /楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 /第3幕への前奏曲/徒弟たちの踊り/マイスタージンガーの行進/歌劇「タンホイザー」序曲/歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲 (1956年)〜アルトゥール・ロジンスキー/ロイヤル・フィル・・・Artur Rodzinski(1892ー 1958墺太利→亜米利加)によるWagnerを前回拝聴したのは2021年、サイト内検索に発見したけれどまったく記憶雲散霧消。オペラ畑に活躍された人だから楽曲は熟知されていたのでしょう。音質はまずまず、ぎりぎりステレオに間に合わなかったのは残念。硬質ハードな表現に、ビーチャム時代のロイヤル・フィルは優秀なアンサンブルでした。
オリジナルとは順番は逆だけど深く劇的な哀しみから、爽快な若者の旅立ちへの効果を狙った「神々の黄昏」(6:46-9:29)全体にテンポは速め、素っ気ないほどの勢いを感じさせて、官能性を強調しない「トリスタン」(17:03)勇壮にアクセントしっかり、オペラの流れを重視した配置になっている「マイスタージンガー(8:09-11:18)荘厳なる情感の高まりから、前のめりの熱狂的な推進力に至る「タンホイザー」(12:43)ラストは静謐神秘な「ローエングリン」にしみじみ締めくくりました。(5:33)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風12号発生、鹿児島地方は豪雨とのこと。大雨に苦しんでいらっしゃる地方を尻目に、こちらぴーかん!クラクラするほど猛暑な日々が続きます。前夜(夢見はよろしくないけど)しっかり眠れて朝、いつものストレッチとYouTubeエアロビクス実施してから、往復2.5kmほどのスーパーに出掛けました。業務スーパーはこのところ野菜果物品質に疑念が生じて、いつも利用する商品の定番切れも多く、利用頻度は落ちております。来週くらいに購入予定のコメの売り場の価格を睨んで、10kgならそこそこの値段で品揃えとか、いろいろ工夫しているのを目撃。放出された備蓄米は販売期限を延長したとのこと、当たり前でしょう。

スーパー入口で一触即発。買い物客の多くはカートを押していて、広くはない通路に他の方の通行のじゃまにならぬ配慮が必要です。バナナとキウイ売り場はちょっぴり混んでいて、突然「(カートで)押して知らん顔して済ませるつもりか!」との怒号が・・・顔を見るとご高齢ゲーハー爺さんがおばさんを睨みつけておりました。「すみませんね」とのお詫びもまったく魂が入らぬ形だけのもの。ま、それで収まったけど周りの雰囲気悪くなったなぁ。ようわからんけど、どっちもどっちか、棚に接近するためにカートをムリヤリ押し込んだおばさんも、大声で怒鳴りつける爺もよろしくない。もうちょっとお互い配慮や柔らかい物腰で乗り切りましょうよ。
自分は買い物量は少ないのでカゴのみ、売り場通路にカートを停めて立ちすくんで動かぬ買い物客数人、そこは通れないので迂回したものです。暑いし、体調もきっと優れない、生活は苦しいし・・・そんな不満を周りに発散しちゃいけまへんで。ここは丸く収めましょう。ほんまの怒りは他にぶつけるところがあるはず。

帰り、あまり広くはない道路にトレーラーが超絶技巧のバック入れ、工場搬入風景をニ件拝見、プロの腕は凄いなぁと感心しつつ帰宅。一日の運動量目標をほぼクリアいたしました。今朝の体重は66.1kg+350g。昼飯を喰いすぎた自覚有。それと寝苦しくて途中覚醒、二度寝にも苦戦いたしました。

Brillant BRL8866Shostakovich 交響曲第5番ニ短調(1957年ライヴ)/Rachmaninov 3つのロシア民謡 作品41/カンタータ「春」作品20(1956年)〜アレクサンドル・ガウク/モスクワ放送交響楽団/モスクワ放送合唱団/エフゲニー・キブカロ(br)・・・あまり商業的には注目されないと思われるAlexander Gauk(1893-1963露西亜)の記録をまとめてBrilliantはBOX2巻分発売しておりました。旧ソヴィエット時代のモノラル、どれも例外なく音質的にあまり芳しくありません。Shostakovichの一番人気作品+Rachmaninovの声楽作品を集めて、けっこう愉しめる一枚。ステレオ初期のヒステリックな音質より、時に茫洋としてあまり解像度はよろしくないけど音楽に集中可能、これは歴史的録音に時々見られる不思議な経験でした。
Shostakovichは1957年ライヴ、既に亜米利加では優秀なステレオ録音が始まっていたけれど、これはどんよりとしたモノラル、音は曇ってはいるけれどライヴの感興と、熱狂的なテンションの高さは理解可能でした。交響曲第5番ニ短調は若い頃聴いていた唯一のShostakovich、苦悩から勝利へ!そんなパターンはやがて食傷気味に至って一番聴かない交響曲へ至りました。久々の作品拝聴はもしかして音質条件乗り越えてヴェリ・ベスト?
第1楽章「Moderato」遅めのテンポに神妙、ていねいな表情付け、緊張感たっぷりに始まりました。ゴリゴリの骨太サウンド、露西亜風エッチなヴィヴラート満載なホルンは期待通りの迫力に突出、フルートも太い存在感。やがて重量級の金管からテンポ・アップ、このテンションの高さと狂気の疾走は尋常の熱気に非ず、熱狂的な爆発に至って暴力的な雄弁詠嘆でした。最近経験できぬ、なかなか凄い迫力。(15:20)
第2楽章「Allegretto」重量級のスケルツォ、コントラバスに金管が呼応して、木管がユーモラスな茶々を入れる〜それは躍動してヴィヴィッドにアツい。ピチカートの切迫感も尋常に非ず。たっぷりとしたタメと前のめり表現に、ヴァイオリン・ソロやフルートの剽軽な対比もおみごと。金管のわずかなミスもリアル。(4:53)
第3楽章「Largo」深遠な祈りに充ちた緩徐楽章。弦の濃さ、ハープやフルートの存在感も際立って、高揚する悲痛な心の叫びに胸打たれるところ。(13:26)
第4楽章「Allegro non troppo」風雲急を告げる始まりから速めのテンポに熱を加え、更にテンションとテンポを加えて疾走するフィナーレ。それが一段落すると、絶品の甘いヴィヴラート満載のホルンがたっぷりと歌いました。クライマックスに向けてのオーケストラのパワー逡巡なく全開!タメにタメて雄弁に、揺るぎなく朗々と雄弁に勝利を宣言して締め括りました。(9:38)
3つのロシア民謡(1926年)は管弦楽伴奏付きの合唱作品。ユーモラスに軽快、親しみやすい旋律が続きます。「小川を渡って(Across the River)(4:01)「ああ、ワーニカよ(O Vanya,you bold fellow)(5:06)「私の白粉よ、頬紅よ(Powder and Paint)(3:39)
カンタータ「春」(1902年)はバリトン、混声合唱と管弦楽のための作品。ネクラーソフ「緑のそよ風」(1863年)に基づいて「冬の間に不貞の妻への殺意に苦しんだ夫が、春が戻ってきたことによって苛立ちや癇癪を発散するまでを詠っている」そう(Wikiより)なんかタイヘンな内容だったのですね。そう云われてみれば、そんな男の苦く鬱々とした情感が読み取れぬこともない、濃厚な旋律でした。(15:42)

PHILIPSBerg ヴァイオリン協奏曲(1984年)/管弦楽のための3つの小品(1982年)〜ギドン・クレーメル(v)/コリン・デイヴィス/バイエルン放送交響楽団・・・Gidon Kremer(1947-拉脱維亜→独逸)もご高齢だから、最近の動静はあまり伺えません。これは1982-1992年Colin Davis(1927-2013英国)がバイエルン放送交響楽団の音楽監督を務めていた頃の記録。自分にとってこれがこの作品との出会い、幾度聴いて馴染み深い存在だけどかつての言及はなかったようです。
ヴァイオリン協奏曲は1935年のラスト作品。ドデカフォニーによる無調性の音楽なのに、神秘に無垢な美しい旋律、そして静謐極まりないデリケートなサウンド。クレーメルは極限のクールに洗練された表現に抑制され、怜悧なキレ味は充分。息を呑むような緊張感と激しい慟哭が続いて、やがて天井に上るような静謐に浄化され収束します。オーケストラは雄弁。「Andante - Allegro」(11:51)「Allegro - Adagio」(16:32)
「3つの小品」の全曲初演は1930年。短いけれど、拡張された四管編成(金管が壮大)10種の打楽器にチェレスタ、ハープ二台が加わっております。とっても怪しく暴力的に巨魁な魅惑の作品。バイエルン放送交響楽団の厚みのある響きは余裕でした。
「Praludium(前奏曲)遠い、苦しみの叫びのような始まり。不気味な打楽器、計算され尽くした金管の不協和音が爆発して暴力的な爽快さがありました。(4:13)
「Reigen(輪舞)Leicht, beschwingt(明るく軽やかに) - langsame Walzertempo(ゆっくりとしたワルツのテンポで)との指示。これがワルツねぇ、どこが明るいの、ド・シロウトにはどこが?状態。鬱々として木管やホルン、時に美しい場面が広がりました。(5:37)
「Marsch(行進曲)は切迫してよろよろとした行進曲?WikiによるとMahler 交響曲第6番と類似とか、金管がせり上がって打楽器が叩き付けるところでしょうか。金管の威力は絶大、オーケストラの技量全開に発揮された締め括りでしょう。(8:46)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

延々と猛暑が続いて、関東方面では一時的な雨、東北では線状降水帯が発生したようだけれど、こちらほとんど降っておりません。生駒山からの小さい小川の水も少なくなっておりました。前日女房殿は婆さん宅に泊まりの日、自分は体調いまいちに早々に就寝、早朝に目覚めて朝食後、コンピューター・オーディオ部屋にエアコンを掛けて引き隠りました。ストレッチ、YouTube体操を辛くも実施してから市立体育館へ。片道2kmの炎天下に青息吐息、息も絶え絶えにトレーニングルームに到着。常連メンバーはいつもの顔ぶれ、根性入れていつものメニューをこなしていたら、食欲が湧いてきました。帰り、スーパーに寄ってスタミナ食惣菜を買いたくなったけれど、ガマンして一日伸ばし。さっさと帰宅。それから洗濯実施。この天気ならすぐ乾きます。今朝の体重は65.75kg▲250g。

コロナはオミクロン株の派生種で通称「ニンバス」流行とか。Nimbusレーベルならお気に入りだけど、こちらは「カミソリを呑み込んだような咽の痛み」が特徴なんだそう。そんな病には絶対に罹りたくない。下の孫三歳とお嫁さん発熱中とか、コロナではないらしい。この猛暑中に寝込む辛さは7月に経験しております。こちらなんとか運動鍛錬を継続しているけれど、音楽に集中できる心身状況に非ず。以下、以前聴いた分のメモ手抜き放出。

Columbia ML 4438Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)〜デイミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック(1951年)・・・モノラルだけど驚異の鮮度と解像度。Dimitris Mitropoulos(1896-1960希臘)ニューヨーク・フィル主席在任は1951-1957年。その時期の録音を聴くと後任のバーンスタイン時代よりアンサンブルは優れて集中力は高いと感じます。遊園地のウキウキとした喧騒、颯爽と引き締まったアンサンブルと洗練された旋律の語り口、カッコ良い演奏ですよ。「The Shrovetide Fair - The Crowds - The Mountebanks - Russian Dance」「At The Home Of Petrouchka」「At The Home Of The Moor」「Grand Carnival」(33:11)

reDiscovery RD088Mozart ディヴェルティメント ニ長調K.136/変ロ長調K.137/ヘ長調K.138/6つのレントラー舞曲 変ロ長調K.606/協奏交響曲 変ホ長調K.297b〜カール・リステンパルト/ザール室内管弦楽団/ジョセフ・ボップ(fl)/アンリ・ブーシェ(fg)/ハンス・クル(ob)/アンドレ・フルニエ(hr)・・・Karl Ristenpart(1900ー1967独逸)による、おそらく1960年頃のステレオ録音、音質は時代相応だけど、久々に聴くとちょっと苦しい。シンプルな旋律、愉悦に充ちて素朴、明るく軽快な躍動が続きます。
ちょっぴり音質には劣化を感じさせるけれど、ディヴェルティメントは天衣無縫の躍動。時代故眩いほど優雅に豪華、ちょっぴり大柄を感じさせます。弦楽四重奏での演奏のほうが好きかも。K.136/Allegro(4:09)Andante(6:14)Presto(2:36)/K.137/Andante(4:27)Allegro di molto(3:31)Allegro assai(2:06)/K.138/Allegro(3:47)Andante(4:44)Presto(2:02)
K.606の舞曲は弦三部のみ楽譜に残っているそう。変ロ長調、各16小節、3/4拍子。晴れやかに一点の曇りもないシンプルな舞曲。これも立派過ぎると感じます。ヒスっぽい音質も気になる・・・のは自分が贅沢になった証拠でしょう。(0:58-0:57-1:07-1:03-1:10-1:30)
以前聴いた2023年のコメントには協奏交響曲 変ホ長調K.297bのソロがクラリネット→フルートに復元されていることに言及がありませんでした。新Mozart全集では真作の扱いを受けていないけれど、どう聴いてもMozartの魅力満載の名曲。Joseph Bopp(1950-2006瑞西)の編曲はホルン・ソロにも及んでいるそう。これは文句なし、夢見るような作品であり、演奏。ソロは明るい軽快な音色、愉悦に充ちたノリが素晴らしい演奏。ホルンは明朗な音色、ビロビロのエッチなヴィヴラートがたっぷり明るい。終楽章は夢見るように優雅な変奏曲でした。Allegro(1:32)Adagio(8:52)「Andantino con variazioni」(9:11)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

残暑厳しいですね。この苦しみはまだまだ続きそう。炎天下に働いている労働者尻目に、こちら引退身分なので毎日ヒマ。できるだけ規則正しい生活を心掛けて、適度な運動、健全な食生活に体調を崩さぬよう気をつけております。昨日も早寝早起き、途中覚醒もなく眠れて、ストレッチ、YouTubeエアロビクスもこなしました。野菜が切れているので往復2-3kmほどのお気に入りスーパーへ、野菜は異常気象のせいか高いですね。きゅうりを4本買ってぬか漬けとカンタン酢に漬けたり。コメの売り場在庫は豊富、一番安い備蓄米、次にカルローズ、ほかのブランド米は4,280円が主体、未だ超・高価と噂の新米は見掛けません。我が家はあと2週間くらいでどれか買わないといけません。これで1日分の目標運動量はほぼクリア出来。あとはぐったり引き隠って体調最悪。夏バテ症状はヤバいくらい。音楽を聴く状態じゃない。昼勢いで喰いすぎた自覚有、暑さもあって胃腸に不快感有、夕食を抑制いたしました。今朝の体重は65.9kg▲500g。ようやく数日ぶりの65kg台へ。

ミニストップの不祥事は発覚件数と店舗数を見れば組織的な、根深いものでしょう。報道では「23店舗で消費期限の偽装」。ミニストップ側自らの発表は「表示誤り」責任回避っぽい表現、曖昧な姿勢が垣間見えます。自分はコンビニを利用しないけれど、ミニストップは個性ある一角と認識して貴重な存在、反省と抜本的な改革を断行して(例えば)「一ヶ月半額サービス!」くらいの思い切った信頼回復策を打たないと、業界より撤退、大手に吸収の道が待っております。
そして、もしかして他のコンビニでもヤバいことやっているの?そんな疑念も拭いきれません。日本の劣化は徐々に進んでいるように感じ ます。亜米利加のゲリマンダーはもっとヤバいけど。ニ期目のトランプさんはヤバいほどやりたい放題。

Exton Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(2006年)/序曲「レオノーレ」第3番(2004年)〜ウラディミール・アシュケナージ/NHK交響楽団・・・いずれもサントリー・ホール・ライヴ。第6番(2007年)にがっかりして、交響曲第1番/第8番(2007年)にも今一歩の印象を得つつ聴き進めている全集録音より。相変わらずオーケストラのサウンドの芯が甘いと感じるけれど、浪漫の幕開けを告げる「英雄」はかなり上出来な仕上がりでした。EXTONの録音は信頼しているけれど、なんとなくスッキ感が足りない。自分の激安オーディオとの相性でしょうか。
第1楽章「Allegro con brio」冒頭ぶちかましから余裕を感じさせて、適正なテンポとアクセントにテンション高い立派な推進力。提示繰り返し有。凄みより流麗なバランスを感じさせて、アンサンブルに優れて、ホルンの技量もお見事・・・でもオーケストラの音色がヤワい?どうも自分の嗜好に合わない感じ。もうしわけない。(17:26)
第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」神妙に重苦しくならぬ、劇的にならぬ「葬送行進曲」。マイルドサウンドのまま情感は盛り上がってなかなかの説得力でした。(16:02)
第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」蒸気機関車のようなスケルツォは推進力と、途中のホルンに注目。ここは抑制した始まりから爽快に力感を加えて上機嫌、ホルンは技術的に優れても音色は好みに非ず、まずまずかな。(5:38)
第4楽章「Finale: Allegro molto」熱気を孕んだ始まりから、味わい深い編曲へ。テンポは速足にちょっと落ち着かない。これを勢いと捉えるのか微妙なところ。繰り返すけどサウンドには芯が足りないと感じつつ、勢いある追い込みには手応えがありました。ホルンが朗々と倍速で歌うところや、ラストはスケール大きく力強く上出来。(12:13/拍手有)
序曲「レオノーレ」第3番は音楽監督就任時のライヴらしい。同じ会場でも微妙に音質が違うのが興味深いもの。序曲集にはあまりこだわりはないし、爽快な勢いを堪能いたしました。(14:10/拍手有)

CHAN0540J.C.Bach 歌劇「シリアのアドリアーノ」序曲/大序曲 変ホ長調 作品18-1/交響曲 ト短調 作品6-6/協奏交響曲 ハ長調*/大序曲 ニ長調 作品18-4〜サイモン・スタンデイジ(v)/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック/*レイチェル・ブラウン(fl)/フランク・デ・ブライネ(ob)/デイヴィッド・ワトキン(vc)(1993年)・・・Simon Standage(1941-英国)はイングリッシュ・コンサートの創立メンバーの一人。クリストファー・ホグウッドが率いた古楽器アンサンブルにも客演を重ねたようです。日本ではまったく人気のない大Bachの末子(1735-1782独逸→英国?)の作品は我らがMozartの若い頃、爽やかな快活にクリソツ、ロンドンでは当時大人気だったそう。こどもの頃、17cmLPに聴いたエドゥアルド・ファン・ベイヌムのシンフォニアがJ.C.Bachとの出会い、それはお気に入りでした。
これは音質もアンサンブルも軽快に極上。
Opera「Adriano In Siria」Overtureは三楽章のイタリア風序曲=シンフォニア。爽やかなフルートと控えなホルンが活躍して、軽妙に陰影ある風情がマイルドに躍動します。「Allegro Con Brio」(3:17)「Andante」(2:31)「Allegro Assai」(0:59)
「Grand Overture in E-Flat Major, Op. 18, No. 1」は堂々たる風情。ティンパニやオーボエも加わりました。フルートはないかも。「Spiritoso」躍動する下降音型が印象的、スケールはけっこう大きい。(4:58)「Andante」は三拍子のアルペジオのような音型が優雅な緩徐楽章(6:39)「Allegro」フィナーレは牧歌的にウキウキするような躍動でした(2:09)
「Symphony in G Minor, Op. 6 No. 6」は管楽器はオーボエのみ?「Allegro」はHaydnの疾風怒濤風な緊張感。(3:42)「Andante Piu Tosto Adagio」緩徐楽章は静かな弦の詠嘆が続くところ。ここは弦のみ(8:51)「Allegro molto」ここは劇的に情感豊かなフィナーレでした。なかなかの名曲。(2:27)
「Sinfonia Concertante in C Major, W. C43」著名なMozart、Haydnなど、この時期には複数のソロが軽妙に掛け合う協奏交響曲のスタイルが流行っていたそう。ヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエはジミな音色に、ソロとしてあまり華やかに突出しません。「Allegro」はワクワクするような明朗に快活な始まり。ソロは色彩の厚みを感じました。(7:27)「Larghetto」ソロが晴れやかに歌い交わして優雅に牧歌的な緩徐楽章(6:08)「Allegretto」ノンビリとした符点のリズムに弾むフィナーレ。フルートの活躍がとくに目立ちました。(4:55)
「Symphony in D Major, Op. 18, No. 4」これもティンパニ入り。管楽器はトランペット、フルート、ファゴットかな?堂々たる歩みにアクセントしっかり始まる「Allegro Con Spirito」(4:22)「Andante」淡々としてフルートの響きが爽やかな緩徐楽章。ここはティンパニなし。(3:49)「Rondo. Presto」快活なリズム感に疾走するところ。ほんのちょっぴり陰も感じさせます。(2:41)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

お盆が明けても暑いですね。湿度も高い。朝一番からストレッチしたら汗塗れ、短いYouTubeウォーキング終えたら更に汗どろどろ、着替えて市立体育館に出掛けて到着したらもうぐったり。トレーニングルームルームは常連メンバーがいつもどおりの込み具合、筋トレマシンは順番を変更してなんとかクリアできました。エアロバイク15分有酸素運動も無事実施出来。運動前より膝裏太もも辺り微妙にハリがあって原因不明、運動後も継続中です。筋肉痛が出るほどの負荷は掛けていないはず。今朝の体重66.4kg▲200g、食事抑制して運動してもほとんど減らない。

道頓堀のビル火災に消防士二人、現場に取り残されてお亡くなりになったとのこと。遣り切れぬ思いを感じます。京都市の路上切りつけ事件の容疑者は確保されたらしいけれど、事の経緯が見えません。北海道では相次ぐクマの目撃もあって、気分は晴れぬ不安な事件ばかり。女子バレーU21インドネシア大会は決勝で伊太利亜に敗北して準優勝とのこと。韓国招待試合では宿敵韓国に敗退は残念、疑惑の判定云々はあまり騒ぎたくない。

もうどこで拝見したのか記憶もおぼろだけど、日本ではクラシック音楽は教養知識として聴かれていることが多い、みたいなことが書かれてありました。毎日拝見するブログの記事(ちょっと孫引きっぽくて恐縮だけど)

「通」の音楽ファンてどんな人たちなんだろう。「修行」で音楽を聴いているのだろうか
そんな言葉がありました。振り返って【♪ KechiKechi Classics ♪】は?最低限情報だけ乗せて、できるだけド・シロウトの則(のり)を 守って、引退後のヒマな生活に、いかに音楽を楽しく聴いたのかの言及に徹しているつもり。(専門知識薄い、ただの音楽ファンだから)他人様のことを云々できる立場じゃないけれど、あるブログに驚くほどの専門情報詳細揃えて、肝心の音楽への感銘がほぼ触れらないことに驚いて、これが「教養知識として聴かれている 」こと?そんなことを考えました。
名物の大福は甘いのか、甘さひかえなのか、生地は柔らかいのか、ちょっと粘りと歯ごたえがあるのか、こしあんなのか、つぶあんなのか、小豆の味わいは〜どんなタイプが好みか、大切なのはそこ。創業120年老舗云々堂謹製、代々受け継がれる秘伝の製法、毎日限定100個!、予約ニ年待ち・・・そんな情報が真髄ではないはず。

ネットにちょっと興味のある音源が出現してダウンロードしたら、音源情報詳細、世評はできるだけ検索します。但し、鵜呑みにしない、音楽は嗜好品だし、評価が割れるほど興味はそそられるもの。オーディオは専門外だけど、それさえ真反対のご意見に出会うことがあります。ある日Amazonだっけ?レビューに笑ってしまうほどの空疎なコメントを発見!コントにIT業界の(誰も理解できぬ)専門用語を自在に駆使して煙に巻くパターンあるじゃないっすか、ほとんどそれ。なんとなくカタカナ専門用語散りばめて、それらしいけど、なに云ってるんだかさっぱり?書いた本人は真剣なのかも。

Vanguard VSD2126Respighi 「リュートのための古代アリアと舞曲」第3番/Mozart セレナーデ「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」K.525/Vaughan Williams 「グリーンスリーヴズによる幻想曲」*/Pergolesi コンチェルティーノ・アルモニコ ト長調/Sibelius 交響詩「悲しきワルツ」/Barber 「弦楽のためのアダージョ」〜アントニオ・ヤニグロ/イ・ソリスティ・ザグレブ/ジュリウス・ベイカー(fl)/フーベルト・イェリネク(hp)*・・・Antonio Janigro(1918-1989伊太利亜)はチェリストとしては「ドン・キホーテ」(フリッツ・ライナー)のソロ、イ・ソリスティ・ザグレブの指揮者として録音を数多く残しました。これは録音年不明(1965年?)Julius Baker (1915-2003亜米利加)が参加しているから演奏旅行先での録音?それともあちこちの寄せ集めでしょうか。魅惑の小品を揃えた弦楽アンサンブルはVanguard録音と類推するけれど残念、期待ほどの音質ではありません。CDにはなっていないと思います。
Respighiはアルカイックな擬バロック風ステキに落ち着いた味わい。Italiana(1:54)Arie de Corte(7:11)Siciliana(3:08)Passacaglia(3:04)
軽快な表情の「アイネ・ク」は弦楽アンサンブル名曲集には必須の名曲でしょう。Allegro(3:51)Rmanza(5:34)Minuetto(2:27)Rondo(2:48)
「グリーンスリーヴズ」はあまりに素っ気ない表現。せっかくの亜米利加の名手+墺太利のハープ奏者を揃えてもあまり芳しい成果をあげられない。(4:40)
Concertino Armonicoは現在ではPergolesiの作品ではないとされる、人懐こい、わかりやすい旋律に充実したアンサンブルでした。Largo(2:27)Da Capella non Prest(2:08)Largo affetuoso(4:28)Allegro(2:19)
しっとりと神妙な「悲しきワルツ」に管楽器のクレジットがありません。(5:18)
ラストは哀切の心痛極まりない「Adagio」。チェロが雄弁、もしかしてヤニグロ本人も演奏しているのでしょうか。(6:00)

DECCA UCCD1191Shostakovich 交響曲第4番ハ短調〜ウラディミール・アシュケナージ/NHK交響楽団(2006年サントリー・ホール・ライヴ)・・・自分がこんなずず暗くも重苦しい、怪しい作品を好んで、繰り返し幾度も聴くようになるとは想像もできませんでした。出会いがよろしくなかったのかな、ラディスラフ・スロヴァーク(1988年)もなかなかの力演だったけれど、あれは誠実だけどオーケストラがちょっぴり弱かったかも、けっこう好きですけどね。これは1989年ロイヤル・フィルからの再録音。
第1楽章「Allegretto Poco Moderato」苦渋に喘ぐはじまり・・・弱音のところでテンションが下がる(15:05)「Presto」狂気の疾走がおとなしい=狂気が足りない感じ(11:31)
第2楽章「Moderato Con Moto」途方に暮れた”抜いた”感がなかなかよろしい(8:40)
第3楽章「Largo」(6:11)「Allegro」(19:42)フィナーレは金管の威力も含めてパワー加圧はなかなかのテンション、アンサンブルも上々・・・だけど、途中サウンドがヤワいというか、怪しげな厳しさに足りない・・・ような気がする。ラストは爆発(金管打楽器)は渾身の力を込めて極上のクライマックス〜消えゆくような神秘の締め括りでした。


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

盆休みは開けて、世間では本日よりお仕事再開。きっとこの猛暑と休み疲れでげんなりされていることでしょう。こども達は宿題の追い込みでしょうか、最近の宿題がどんなものかは知りません。早朝に目覚めたらエアコンを切るけれど、相当の気温湿度と感じます。
昨日日曜はストレッチ、短い、軽いYouTube体操済ませてご近所往復1kmほどのコンビニにATM操作に出掛けて、歩数を稼いだのみ。食材は足りているので買い物は必要ありません。報道によると新米が出始めて、ブランド米は非常識な高値とのこと。途中、路上駐車しているクルマのナンバープレートは「奄美」、おそらくフェリーで大阪の親戚を訪ねて、万博にでも行ったのでしょう。ご近所の路上駐車は珍しい。あとはあまりの暑さに終日引き隠り、運動もしていないのに今朝膝裏太もも辺り微妙にハリを感じるのが不思議、なにか栄養が足りていない?。集中力を失って音楽もまともに聴けません。今朝の体重は66.60kg+300g、65kg台に遥か遠く、最悪。

米露の困った爺さんたちがアラスカで会談。どうもプーチンさんのペースで話は進んだみたいで、トランプさんは「やった感!」のみ出しているのでしょう。烏克蘭問題の解決の先はなかなか見えません。
ある日いきなり、楽天ペイのキャッシュ残もポイント残も消えて0円に・・・前日チャージしたばかりだし、ポイントも少々残っていたはず。ネットに似たような事例を探ると、アプリを再起動したら戻ることもあるとのこと。さっそく実施してみたけれど、状況は変わりません。再度チャージしたら前回残分も付加されるのかも・・・期待も虚しく状況は変わらない。もしかして女房殿がこちらのIDで楽天市場を利用して、その時楽天キャッシュを使ったのか・・・いえいえ注文履歴を見ても、先日の電気シェーバー以来の利用はありません。AIチャットに質問してみたけれど、まったく解決せず。金額は知れているけど、なんかとっても不安、文明の利器を使いこなせていない感じ。情けない。

DECCATchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調/交響曲第6番ロ短調「悲愴」〜牛牛(にゅうにゅう)(p)/ヤープ・ファン・ズヴェーデン/香港フィル(2024年ライヴ)・・・Niu Niu (張勝量/1997-中国)は期待の若手。Jaap van Zweden(1960-阿蘭陀)はニューヨーク・フィル、香港フィルの音楽監督を降りて現在ソウル・フィルのポストとのこと。これは期待の若手の新鮮な演奏、香港フィル(2012-2024年在任)薫陶の成果を楽しみにしていた録音でした。音質も会場のライヴ感があってよろしいと思います。
誰でも知っているピアノ協奏曲。ピアノの華やかな技巧必須の名曲。
第1楽章「Allegro non troppo e molto maestoso」冒頭ホルンのぶちかましからデーハーな始まり、香港フィルの技量に疑念はないけれど少々響きが地味かも。テンポは中庸、迫力は充分だけどソロはあまり壮絶に力んだり、走ったりせず余裕を感じさせて、知的。(21:09)
第2楽章「Andantino semplice - Prestissimo」ピアノはデリケートな弱音でも、良く鳴っているのがわかる緩徐楽章。オーケストラとの対話は親密。中間部のソロは快速テンポに、曖昧さのないテクニックを披露してくれました。(6:51)
第3楽章「Allegro con fuoco」リズミカルな緊張感を湛え、抑制の効いたフィナーレの始まり、やがて懐かしくたっぷり歌う旋律もマイルドなタッチが乱暴にならない。クライマックスに向けて、ピアノはゴージャスな響き、オーケストラとの息はぴったりでしょう。(6:40/拍手なし)
露西亜の憂愁に充ちた「悲愴」はモダーンに颯爽とした表現、優秀なアンサンブルだけれど、ちょっぴり洗練が足りない。
第1楽章「Adagio - Allegro non troppo」速めのテンポに前のめり、甘く憧憬に充ちた旋律も繊細でした。中盤から後半の追い込みも緊張感と推進力、迫力も充分だけど表情はやや大仰に恣意的でした。(17:25)
第2楽章「Allegro con gracia」優雅な変拍子ワルツも流麗に、速めのテンポに浮き立つよう。(7:09)
第3楽章「Allegro molto vivace」ここも快速テンポ、元気のよろしい荒々しい前向き表現。ティンパニの躍動が素晴らしい。(8:10)
第4楽章「Finale: Adagio lamentoso」粛々と哀しみが走って、やや素っ気ないほど粘着質にならぬ流暢な節回し。ここもテンポは速め、銅鑼は決まってますね、まるで荘厳な最後の審判風。(9:28/拍手なし)

DG 2535 208R.Strauss 祝典前奏曲 ハ長調 作品61(1913年ウィーン・コンツェルトハウスの献堂式のために/カール・ベーム/ベルリン・フィル/1963年)/ウィーン市祝祭音楽 TRV 286(金管とティンパニのための/フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル/1976年)/左手のピアノと管弦楽による「パンアテネの大祭(パッサカリアの形式による交響的練習曲)(アンナ・ゴウラリ(p)/カール・アントン・リッケンバッハー/バンベルク交響楽団/1999年)・・・DECCA寄せ集めのR.Strauss作品集のラストに集められた珍しいものばかり。どれもけっこうな名曲です。
「祝典前奏曲」は五管編成+オルガン+バンダという驚異の大編成。以前サヴァリッシュの演奏を聴いていたけれど、こちらのほうがずっとド迫力。オルガンの荘厳雄弁な響きから、金管が壮麗なスケールに歌って、それは弦に爽やかに引き継がれます。祝典的風情溢れ出て、ベルリン・フィルは文句なしの輝かしい響きでした。(12:59)
「ウィーン市祝典曲」は1943年初演はカール・ベームとのこと。トランペット10本+トロンボーン7本+チューバ2本+ティンパニという編成は雄弁に華やか、そしてもちろん祝典的風情に充ちておりました。(10:59)
Koch Schwann 3-6571-2「パンアテネの大祭」は1928年パウル・ヴィトゲンシュタイン(p)/ブルーノ・ワルター/ベルリン・フィル初演。三管編成、打楽器、ハープ、チェレスタも入る大編成の変奏曲。Anna Gourari(1972-露西亜/独逸?)によるピアノ。ゴージャスなファンファーレから始まって、左手のみのピアノはシンプルに、ノンビリとした明るい風情に歩んで、味わいたっぷり親しみやすい名曲でした。(28:03)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

最大9連休とやら?お盆休みの最終日。こちら毎日盆と正月な日々が続きます。
相変わらずの激しい猛暑続き。期待の夕立もありません。朝一番に恒例ストレッチ、YouTube体操済ませて市立体育館に向かったけれど、強烈な日差しにくらくら。市立体育館はお盆真っ最中なのにバレーボール教室に混み合って、トレーニングメンバーも常連+休日メンバーに意外な人数の多さ、人気のハイプーリーはとうとう実施できませんでした。エアロバイクは速度を上げることができずにゆるゆる、ゆったり。往復4km、帰りも倒れそうになりつつ、なんとか自宅迄たどり着きました。今朝の体重は66.3kg+150g。なんとか65kg台に戻さなくては。

テレビニュースで見たけれど、鎌倉の中国人観光客の悪質マナーは目に余ります。寺の境内に勝手に入ってやりたい放題、ゴミ捨て放題(カラスが集まる)こどもに放尿させる・・・注意すると逆ギレする。ここは絶景のスポットだ!中国のSNSで地図が拡散されているそう。地元住民はたまったもんじゃないでしょう。おそらく京都にも似たような事象はあると類推します。大阪の「民泊特区」民泊専門マンションの周りで環境悪化とか、カネ儲けばかり優先するからこうなる・・・こんな事象が参政党への支持を集めているひとつの要因なのでしょう。実際の彼らの施策政策や実効成果に注目。
靖国神社に議員集団参拝、一部閣僚や有力議員も終戦記念日に参拝して、中国は微妙な反発〜なんか政争の道具にされているみたい。戦犯云々は戦争の勝ち負けで立場はガラリと変わるし(どちらも悪い)日本人は亡くなった人を悪く云わぬ(死者を鞭打たない)ちゃんと敬意を以て弔うのは礼儀の基本、文化だけど、それは外国には理解できないでしょう。

いろいろな意見の違いをマイルドに、穏やかに、自由に論議ができるような日本でありたいと願います。「報道特集」の「稀代の悪法・治安維持法」渾身の特集に胸打たれました。米国や香港の現在がその状況に近い。

TeldecBeethoven 交響曲第1番ハ長調/第3番 変ホ長調「英雄」〜ニコラウス・アーノンクール/ヨーロッパ室内管弦楽団(1990年)・・・Nikolaus Harnoncourt(1929-2016墺太利)は古楽器演奏やアンサンブルの指揮者として先駆的な存在。やがてモダーン楽器や大規模なメジャー・オーケストラにも活動の場を広げて、その意欲的な活動は当時話題になっておりました。自分は意外と彼の録音の拝聴機会は少なくて、それはFM放送から聴いたSchubert(コンセルトヘボウ・ライヴ)が、恣意的表現に過ぎてガッカリしたのがキッカケと記憶します。それでもBachはけっこう感動を以て時々拝聴してましたっけ。発売当時話題となったBeethovenはなんと2000年の素朴な感想を残して、その記憶は雲散霧消。そこには「ヨーロッパ室内管は、技術は優秀だけれど「色合い」は指揮者の個性がそのまま反映するオーケストラ」とあって、上手いけど味が足りないと勝手に感じてきたもの。
小編成に引き締まったアンサンブル、速めのテンポにヴィヴラートや詠嘆を強調しない古楽器系演奏、いずれも現代なら特異に非ず、当たり前の元気な演奏と受け止めました。
青春の息吹と希望を感じさせるハ長調交響曲。古典的二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Adagio molto - Allegro con brio」オーケストラの響きはあくまで清潔、小編成に引き締まったアンサンブルはアクセントしっかり、重厚長大とは無縁の若々しい躍動と推進力に始まりました。(9:30)
第2楽章「Andante cantabile con moto」緩徐楽章だけれど、3/8拍子のリズムはスウイングするように弾んで、表情付けは色濃い。ここもアクセントはしっかりしてヴィヴィッドでした。(7:46)
第3楽章「Menuetto - Allegro molto e vivace」先人に倣って「メヌエット」となっているいるけれど、実際はスケルツォでしょう。ウキウキするような速めのテンポはヴィヴィッド、パワフルなティンパニのアクセントも最高。(4:03)
第4楽章「Finale: Adagio - Allegro molto e vivace」金管の序奏からやがて弦が細い音型に疾走、愉悦と感興に充ちて息も付かせぬ若々しい全力疾走するフィナーレ。(5:33)
浪漫派への幕開けを告げる傑作「英雄」。これも古典的二管編成+ティンパニ。ホルンが三本活躍します。いったいどのくらい録音が存在するのか?想像も付かぬけれど、これはその存在を主張する立派な個性的演奏でした。
第1楽章「Allegro con brio」快速。悠然たる貫禄より、前のめりに落ち着かぬ推進力重視の演奏。提示部繰り返し有、これも重厚長大とは無縁にスリムに軽快な躍動。若い熱気に充ちたオーケストラの響きは軽く、ホルンの音色は深みにちょっぴり足りないけど、全体的にカッコよいノリノリの始まりでした。(16:02)
第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」深遠な嘆きである「葬送行進曲」にもアクセントとスウイング感有。途中の情感の高まりにも暑苦しさ、重さをあまり感じさせず、フルートやホルンは清廉な音色、ティンパニは強烈な楔を打ち込んで劇的。(14:38)
第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」そっと始まって、やがて全力エネルギーに疾走する軽快軽妙なスケルツォ。この熱気最高。キモはトリオのホルン重奏、これは爽快に明るく、素直な音色でした。優れたアンサンブルに緊張もあって上手いオーケストラでした。(5:41)
第4楽章「Finale: Allegro molto」崩れ落ちるような劇的な始まりも軽く、速い。そして例の変奏曲は颯爽としてデリケート、アクセントしっかり、爽やかな前のめり表現には力みも威圧感もない軽快。この辺り、30年くらい前だったらアクとクセ満載と感じたと思う感じたろうけれど、現代の耳には表情豊かに飽きさせぬ個性と響きました。(11:31)

DG ConcertBritten 歌劇「ピーター・グライムズ」より「4つの海の間奏曲」/Martinu ピアノ協奏曲第4番「呪文」(イヴォ・カハーネク(p))/Prokofiev 交響曲第5番 変ロ長調〜イルジー・ビエロフラーベク/BBC交響楽団(2007年プロムス・ライヴ)・・・Jiri Belohlavek(1946-2017捷克)のライヴ音源。この時期BBC交響楽団の首席でした。DG Concertシリーズより、CDになったのか、データ配信のみなのかは不明です。音質はリアルな会場の空気を感じさせるもの。
Brittenはオペラの筋書きはあまり知らないけれど、ただらなぬ緊張感が色彩的にカッコよい交響曲風作品。 「Dawn」美しく静謐な夜明けの情景もどこか不安を孕んで、事件を予感させておりました。ヒステリックな弦に木管が幻想的に呼応します。(3:45)「Sunday Morning」風雲急を告げる金管に木管と弦が絡んで高まる切迫感はカッコよい!不穏な事件の発生を思わせるところ。鐘は危険信号?(3:43)「Moonlight」重苦しい静謐に揺れる美しい緩徐楽章風。トランペットは雄弁です。(4:14)「Storm」ティンパニ躍動して金管が爆発する嵐の場面。この辺り、BBC交響楽団の技量は大迫力でした。音質がよろしいなぁ。(4:31/拍手有)
Ivo Kahanek(1979-捷克)がソロを担当するMartinuは初耳。自在に怪しくもデーハー、ハードな作品でした。かなり前衛的だけど、晦渋に非ず。初演は1956年ストコフスキー/フィルクスニー。
「Poco allegro」大仰に雄弁なソロ、東洋的な風情も感じさせて破壊的。(9:17)「Poco moderato」切なくも苦しいオーケストラの絶叫から始まって、深刻なピアノは抑制気味に語り掛けて、徐々に熱を加えます。やがて静謐なソロが木管と静かに絡み合って、弦も悠然と参入、カデンツァ風のピアノから管弦楽が雄弁なフィナーレに持ち込んで原始的な旋律と変拍子に終了。意外なる名曲でした。(10:17/拍手有)
Prokofievは少々大衆的に俗っぽい作品だけれど、わかりやすい多彩な迫力は大好き。二管編成だけどチューバも入るし、打楽器は7種にハープ、ピアノまで登場します。これもリアルな音質が効果抜群。
第1楽章「Andante」壮大な露西亜の大地に登る朝日を連想させる雄大悠々なる始まり。朗々とした金管と打楽器の低音がごりごり効いて、なかなかの重量感と迫力を実感させる優秀録音でした。(12:45)
第2楽章「Allegro marcato」剽軽にユーモラスなスケルツォ楽章はノリノリ。肩の力が抜けて優雅な余裕を感じさせます。多種多彩な打楽器リアルに大活躍。後半、ぐっとテンポを落としてから徐々に速度を上げていく、あざとい表現も抜群!(8:48)
第3楽章「Adagio」重苦しく、足取り重い緩徐楽章。やがてなかなかの雄弁な叫びは大仰な重量感。(11:40)
第4楽章「Allegro giocoso」流麗かつ神妙な木管と弦の始まり。やがてヴィオラを呼び水にクラリネットの剽軽な旋律、それは弦に受け継がれてあまりに俗っぽいけど、わかりやすくも悠然とカッコよいフィナーレ。最終盤に向けての雄弁な金管と打楽器のヒステリックな爆発も最高でした。(9:50/大喝采有)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日朝は曇りだけど気温は相変わらず、ゴミ出しに行ったけれど地面は濡れていなかったので前日夜半の雨はすぐ止んだのでしょう。昼から出掛ける前に短時間、かなり降りました。女房殿は婆さん宅泊まりの日だったので朝は独り、朝食を済ませたらコンピューター・オーディオ部屋に隠ってエアコンを掛けて隠りました。ストレッチは入念、YouTube博多弁のお姉さんの体操済ませてから、音楽拝聴メモはもう切れているので、できるだけ音楽に集中したものです。

エアコンは「IRIS OHYMA」製。2022年にお仕事引退して長久手から大東に転居した時、エアコンはニ台。両方とも持参するつもりで取り外してもらったら業者さんが一台「故障寸前、動いているのが不思議なくらい」との助言に廃棄いたしました。転居後、猛暑前に一番安いのを注文してさっさと取り付けていただいたもの。
あとで気付いたけれどネット評価最悪「微妙な温度コントロールができない」「安いだけ」「エアコン付きアパート用」そんな声ばかり。実際たしかにそんな手応えはあるけれど、こちら夏場音楽を聴く時に「30度C」設定にして、ずっと過ごすわけなじゃないので不自由を感じておりません。なかなかエエ感じに冷えて、盛夏を乗り切り中。

昼からJR北新地を目指して息子一家とビールなど、連続贅沢。孫はちょっと見ないとすぐ大きくなります。狙った店はこども不可で入れず、即次の店に席は確保できて、そこのほうが安かった。二人の孫は男の子、元気に暴れるし、体温高いし、もうタイヘン!たまのことだけど、疲れましたよ。シアワセだけど。今朝の体重は66.15kg+200g、昼の惣菜在庫消化がよろしくなかった。

Emi Virgin  893137Mozart レクイエム ニ短調 K.626/モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618/ミサ・ブレヴィス 二短調K.65〜ペーター・ノイマン/ケルン室内合唱団/コレギウム・カルトゥジアヌム/ダイアナ・モンタギュー(s)/マイケル・チャンス(ct)/クリストフ・プレガルデイエン(t)/フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(b)(1991年)・・・2016年来の再聴。この名曲は混声4部合唱、男女4人のソロ、 バセットホルン2/fg 2/tp 2/tb 3/ティンパニ/弦/org。華やかな管楽器が存在しないのは、依頼元の器楽アンサンブル編成の都合なんだそう。Peter Neumann(1940-独逸)は現代最高の合唱の名手。古楽器アンサンブルは伴奏に徹して控えめ、ほとんど存在を主張しない。遺作「レクイエム」は飾りなく、淡々と哀しみが伝わって心洗われる、声楽主体に清楚にシンプルな演奏。稀代の名旋律は超絶技巧の声楽によって詠嘆の節回しとは無縁でした。録音も理想的。大好きな作品だからいろいろ聴いてきたつもり、これはおそらくヴェリ・ベスト。
Introit: Requiem aeternam (Chorus)(4:34)Kyrie eleison (Chorus)(2:32)Sequence No. 1: Dies Irae (Chorus)(1:53)Sequence No. 2: Tuba mirum (Soprano, Alto, Tenor, Bass)(3:04)Sequence No. 3: Rex tremendae majestatis (Chorus)(2:00)Sequence No. 4: Recordare, Jesu pie (Soprano, Alto, Tenor, Bass)(5:41)Sequence No. 5: Confutatis maledictis (Chorus)(2:33)Sequence No. 6: Lacrimosa dies illa (Chorus)(2:42)Offertory No. 1: Domine Jesu Christe (Chorus)(3:44)Offertory No. 2: Hostias et preces (Chorus)(3:38)Sanctus (Chorus)(1:32)Benedictus (Soprano, Alto, Tenor, Bass)(4:43)Agnus Dei (Chorus)(3:06)Communion: Lux aeterna (Soprano, Chorus)(5:26)
Ave verum corpus」はほんの短い至福の旋律(2:46)
ミサ・ブレヴィス 二短調K.65(61a) は13歳の作品。声楽+3tb/org/弦というシンプルな編成。素朴な哀しみに充ちた旋律に精神は鎮静しました。
Kyrie(1:25)Gloria(2:14)Credo(4:57)Sanctus(0:49)Benedictus(1:15)Agnus Dei(2:06)

Membran 233372 Weber 歌劇「魔弾の射手」第2幕より「彼にはまだ私が見えていないのね!」(8:55)/歌劇「オベロン」より妖精の王「大洋よ!怪物よ!」(8:48)(ハインツ・ワルベルク/フィルハーモニア管弦楽団/1957年)/R.Strauss 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より「まったく無駄だった」(6:03)/「チルチェよ!私の声がきこえるのか?」(19:52)(ヘルベルト・サンドベリ/ストックホルム王立歌劇場/セット・スヴァンホルム/エリザベート・ゼーダーシュトレーム/他1949年)/Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より「こんばんは、親方」(9:07)(ヘルベルト・サンドベリ/ハンブルク北ドイツ放送交響楽団/シーグルド・ビョルリンク/1953年)/歌劇「さまよえるオランダ人」より「ヨホホヘ!大海原で、おまえたち、出会ったことがおありかね」(8:25)「はるか遠い昔の世から」(15:41)(レオポルド・ルートヴィヒ/フィルハーモニア管弦楽団/ハンス・ホッター/1957年)〜ビルギット・ニルソン(s)・・・Birgit Nilsson(1918-2005瑞典)は不世出のドラマティック・ソプラノ。オペラにはとんと縁の薄い自分でもなんとなく知っていて、これはMembran10枚組の2枚目、どれだけネットを探っても詳細テキスト情報は出現せず、スリーヴの裏から読み取って検索和訳するしかない。結論的にその強靭な声をたっぷり堪能した、というのみ。かなり知っている旋律が多いし、時にこんな寄せ集めも楽しめました。すべてモノラルだけど音質はわりと良好、フィルハーモニア管弦楽団との1957年録音はEMIのセッション録音と類推。Herbert Sandberg(1906-1966独逸→瑞典)とは初耳、瑞典とか独逸のオペラハウスに活躍した人なんだそう。早く亡くなっているけれど、あちこちライヴ音源は探せるようだから、オペラ通の方々には知られているのでしょう。お粗末。


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

本日終戦の日。敗戦に非ず、終戦というのが日本語らしい曖昧さ、配慮なのでしょう。
じりじりと焼けるような酷暑が続きます。農産物も心配。昼過ぎ、一時予報にもなかった急な激しい雷雨と風、慌てて洗濯物を室内に移動させました。ありがたい雨は小一時間ほど。ちょっと時間は違うけれど、たしか夕立は夏の風物詩だったはず・・・夜、再びの雷雨ちょっぴり有、エエ感じですね。水害のエリアの方には申し訳ないけど。

大阪メトロ運転見合わせ、万博三萬人に影響、帰宅困難者多数、36人が救急搬送との報道。この猛暑に重症者がなくてなによりでした。残りニヶ月、突発的な天変地異がないことを祈りましょう。「だから万博は〜」なんて今更云々するつもりもありません。若く、体力のある方々は「All Night 万博」を愉しんだとのこと。この先しばらく大阪では雨は降らず、高温が続くそう。昨日みたいに思い出したように降ってほしい・・・本日、梅田に待ち合わせて息子一家4人とビールなど、もう孫も大きくなってとくべつに個室を予約しなくても良いそう。行きつけの梅田駅前ビル地下の居酒屋に飛び込んでみましょう。息子と孫に売れない老パンク・ロッカー風ヘアスタイルを嗤われるやろなぁ、きっと。

朝一番のストレッチは猛暑に汗塗れ、YouTube鍛錬は短くてオードソックスな体操済ませて、連続市立体育館へ。お盆真っ最中だけどトレーニングルームの常連メンバーの顔ぶれは変わらない。いつものメニューを消化してから、ご近所スーパーに食材追加してから帰宅して、もうぐったり。コメ売り場には備蓄米も登場して、相変わらずそれより微妙に高いカルローズは売れ残っておりました。炎天下途中に心拍数は時に180!スマートウォッチの誤作動?かなと思ったけれど、ほんまみたい。別に息苦しくないけれど、大丈夫か。今朝の体重は65.95g+250gそんなに喰ったっけ。

またまた相次いでクマがスイカを喰ったとのこと(北海道江差町)。ここの住民に被害はなかったらしいけど、物騒ですね。羅臼ではクマに襲われた情報有(詳細不明)
幾度も話題になっている北海道のクマの駆除を巡って「かわいそう。山に返して、生命をなんと考えているのか」(適量の麻酔をその場で見極めるのは実際は極めて難しいそう)そんな声ばかりじゃなくて「クマを絶滅させろ!無能集団が」との罵倒とか「人間が駆除されるべき」みたいな乱暴なご意見もあるそうですね。見解は割れて、この際、地元の自治体に迷惑電話じゃなく 「助けて!」派と「絶滅派」(「人類駆除派」も)直接論議して決着付けたらいかがでしょうか。
いずれ、自分は安全な遠方に住まって、リアルに身近な日常生活への恐怖を想像できない方々の言葉と思います。駆除を担当される猟師への誹謗中傷は収まったのでしょうか、あれはほとんどボランティア・レベルの報酬と伺っております。山に手を入れての自然確保など、クマが人里に出てこなくても生きていける環境は一朝一夕には回復できそうにありません。放置すれば自然が維持されるワケじゃないので。

相変わらず拝聴音楽メモは払底して、苦戦しております。
London 400 084-2Stravinsky 幻想的スケルツォ/バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」(1984年)/バレエ音楽「春の祭典」(1981年)〜アンタル・ドラティ/デトロイト交響楽団・・・Antal Drati(1906-1988洪牙利→亜米利加)のデトロイト時代は短かったけれど(1977-1981年)第2の黄金時代と呼ばれました。
「幻想的スケルツォ」は1909年初演、露西亜時代の初期作品は華やかに色彩豊かな作品。(14:24)
「アポロ」は1928年に初演された弦のみによるアルカイックな風情の名曲。練り上げられたデトロイト交響楽団の弦の深み、表情の豊かさに驚かされました。
Tableau 1「Prologue: The Birth of Apollo」(5:28)Tableau 2「Apollo's Variation」(2:36)「Pas d'action: Apollo and the Muses」(3:50)「Variation of Calliope」(1:40)「Variation of Polymnia」(1:22)「Variation of Terpsichore(1:34)「Variation of Apollo」(2:20)「Pas de deux: Apollo and Terpsichore」(3:49)「Coda: Apollo and the Muses」テンションの高さ、溌溂とした表情(3:38)「Apotheosis: Apollo and the Muses」(3:57)
ドラティ/デトロイトの「春の祭典」は幾度も聴いていて、かつて

バランスとリズムの的確さ、各パートの優秀な技術とアンサンブルの集中に於いてひとつのヴェリ・ベスト。英DECCAのわかりやすい録音は効果抜群
このコメントに尽きる、と書きました。今回もクリアな響き、緻密なアンサンブル、色彩豊かに骨太な響きと迫力に魅了されました。音質は極上。
Part I「Adoration of the Earth」
「Introduction」妖しい木管の乱舞、とくに低音フルートの蠢きが際立って大好きな演奏(3:40)
「The Augurs of Spring - Dances of the Young Girls」ここのリズムの潔さ!切迫感、打楽器と金管の迫力。(3:07)
「Ritual of Abduction」ヒステリックな管楽器とハラの底から響く打楽器の掛け合い(1:26)
「Spring Rounds」重苦しい神妙な足取り(3:34)
「Ritual of the River Tribes」ティンパニ大活躍(1:53)
「Procession of the Sage - The Sage」骨太のリズムと迫力(1:05)
「Adoration of the Earth: Dance of the Earth」地響きする打楽器と金管の絶叫、切迫感(1:09)
Part II「The Sacrifice」
「Introduction」神秘にデリケートな響き(3:58)
「Mystic Circles of the Young Girls 」引き続き妖しい静謐な踊り(3:09)
「Glorification of the Chosen One」やってきました!強烈な打楽器連打のど迫力と管楽器群の雄叫び連続(1:36)
「Evocation of the Ancestors」金管のファンファーレはゆったりとしたテンポ(0:55)
「Ritual Action of the Ancestors」ちょっと押さえ気味に不気味な風情の歩み(3:29)
「Sacrificial Dance」ダメ押しの原始のリズム乱舞と金管の絶叫と打楽器の呼応が、ラスト迄テンション高くパワーが続きました。(4:39)

ARL126Rimsky-Korsakov 交響組曲「シェエラザード」〜セルジウ・チェリビダッケ/シュトゥットガルトSWR交響楽団(1972年)・・・ずいぶん以前だけど1975年?の記録を聴いてその音源は既に手許にありません。
これは1972年のライヴとされる怪しい海賊盤。低音もしっかり効いて、まずまずリアルなモノラルでした。華やかな管弦楽技法とオリエンタルな旋律が効果的にデーハーな名曲は、チェリビダッケの個性満載!たっぷり雄弁に神妙なオモロい演奏でした。
第1楽章「海とシンドバッドの船」遅めのテンポに悠々たる落ち着いた風情はいかにもチェリビダッケ!ヴァイオリン・ソロはなかなか骨太。木管の各パートを浮き立たせ、じっくり雄弁にテンポは揺れ動いて、大仰に詠嘆してスケールが大きい。後半のファゴットやオーボエのソロは、他で聴いたこともないほど入念極まりない、ほとんど恣意的な表情付け。(10:36)
第2楽章「カランダール王子の物語」(一部音飛び有)風雲急を告げる緊迫感。ここも際立つ木管のソロ、しっとりとした足取りとリズム感は入念。美しく切ないはずのところも神妙過ぎ。ラストには例の掛け声ありましたよ。(13:48)
第3楽章「若い王子と王女」安寧と安らぎの緩徐楽章は自在なテンポの揺れに流麗。中間部の行進曲風のところも遅いテンポに、ヴァイオリン・ソロはたっぷりセクシーでした。(11:04)
第4楽章「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲」金管タンギングも見事にクリアしてオーケストラは優秀。颯爽と煽って疾走するスタイリッシュに、カッコよいフィナーレ。(13:05/盛大なる拍手)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

全国あちこち被害の爪痕を残して、こちら雨も収まって朝から不快な蒸し暑さが続いております。例の如くストレッチ、YouTubeは前回も馴染みの博多弁の可愛らしいお姉さんご指導の全身運動実施して、激安美容院を目指しました。途中コンビニにATM操作に寄ったら救急車到着中、どなたか搬送中でした。猛暑に倒れたのかも。前日混み合って断念したカットは無事ニ番札、店長さんは顔を覚えてくれて「きのうはすみませんでしたね」と声を掛けてくれました。思っきり裾は短く刈り上げ(過ぎ)毎度同じお願いなのに、今回は売れないパンクロッカーみたいなハードに過激な髪型になっちまいました。自分の生涯に出来上がりに文句を付けたことはありません。そのまま市立体育館へ脚を伸ばして、前日忘れた水筒回収、ついでに筋トレ4種ほど軽く鍛えて(スーパーにて55円の烏龍茶持参)シャワーを浴びて爽やかに帰宅しました。今朝の体重は65.7kg+50g。

世間は盆休み真っ最中。近くの幹線道路は混んでいるけれど、トラックより自家用車率が多い。生協の配達も今週は休み、ちゃんとお休みしないと働き手を確保できない時代なのでしょう。都内ではしか増殖中、コロナは密かに全国蔓延中とか。猛暑が便秘加速させる?そんな記事もありました(ロジック不明)。ここ最近、久々に左肩にちょっぴり違和感有。我流ストレッチの肩関節可動域やゆる筋トレに支障はないけれど、なんかの拍子に微妙に〜痛み迄はいかぬけれど〜正常ではない感覚があります。これは半年ぶり、前回は Dr.Stretch初回お試し利用一時間の成果に完治いたしました。毎日ストレッチしっかり、隔日ゆる筋トレして、どこかムリな動きがあったのか、意識して肩を動かすように気を付けております。これが華麗なる加齢なんやろなぁ、きっと。
悪化はしていないけれど、時にわずかな違和感継続中。

CBS M2S 608 Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団/エミリア・クンダリ(s)/ネル・ランキン(ms)/アルバート・ダ・コスタ(t)/ウィリアム・ワイルダーマン(br)/ウェストミンスター・シンフォニック合唱団(1959年)・・・Bruno Walter(1876-1962独逸→亜米利加)83歳の記録。交響曲の歴史に残る稀代の名曲に、こんな巨匠世代が良好なステレオ録音を残してくださったことに感謝。

豊かで、堂々としていて、暖かい。オーケストラにはもっと深みが欲しいところだけれど、技術的に文句はないし、なにより鮮明な録音がありがたい。セルと並べて聴くと少々ユルいが、立派なスケールの大きな演奏です。アダージョのまったり感も期待通り。終楽章のみニューヨーク・フィルなんですって?そう言われれば、たしかにオーケストラの厚み・深みが違うような気がする。合唱はもうひとつ
とは2001年のコメント。四半世紀ぶりの再聴は上記コメントとほとんど変わらない。ややもっさりとした風情、オーケストラに独墺系伝統の渋い響きを求めるならば、それとは少々異なる明るい響き、けっこう立派な厚みを感じます。
第1楽章「Allegro ma non troppo, un poco maestoso」宇宙の果から得体の知れぬ神秘が降ってくる・・・古楽器云々モダーン楽器がどうのとかほとんど、そんな論議は無意味と感じさせる説得力。中庸のテンポ、堂々たるスケールと余裕の落ち着き、優秀なアンサンブルと明るいオーケストラの響き。ティンパニが良く効いて低音がしっかり収録されます。(16:13)
第2楽章「Molto vivace」緊張感もノリも充分、力みのない躍動がスウィングするスケルツォ。繰り返しなし。ここもティンパニの存在感が際立ちます。弦もホルンもけっこう深い響きにさほどの不足を感じさせない。(11:04)
第3楽章「Adagio molto e cantabile - Andante moderato」おそらくは史上最高傑作の緩徐楽章。そっと息を潜めて木管から弦、粛々と続く静謐に感動的な変奏曲。この落ち着き、弦の瑞々しい響き、ホルンの活躍にも文句なしの名手を揃えました。(17:44)
第4楽章「Finale: Presto〜」その後ネットに情報を探ると「声楽を伴う部分がニューヨーク収録」とのこと。同一楽章の中でオーケストラが違う?というのも驚きだけど、編集はみごとなもの。まったく流れに違和感はありません。昔自分は「オーケストラの厚み・深みが違うような気がする」って冒頭は西海岸のオーケストラでしょ?しみじみとした「喜びの歌」提示の弦はデリケートに深淵、金管の明るい響きはちょっぴり気になるけれど立派な勢いですよ。独唱冒頭のバリトンのヴィヴラートは微妙に時代掛かった感じ、ここからニューヨーク・フィルですか?弦も管も太く響いて、たしかに違う音。合唱はいまひとつ、なんて云ったけれど、さほどの不足に非ず、やや薄い?程度。テナーの発声はいかにもアメリカンな感じ。歴史的フルトヴェングラー辺りを念頭に置くと、最終盤に向けての熱狂的な高揚!に非ず、端正にマイルドな表現に着実な足取り、盛り上がりはいま一歩。(26:09)

DG UCCG-1707 Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調〜ダニエル・バレンボイム(p)/グスターボ・ドゥダメル/シュターツカペレ・ベルリン(2014年ライヴ)・・・2015年に拝聴済。Daniel Barenboim(1942-亜爾然丁→以色列)72歳の記録、技術的な衰えやタッチの力感の不足はあるけれど、静謐に細部を曖昧にしない、ていねいなピアノでした。けっして老残に非ず、鬱蒼と立派な協奏曲として立派なひとつの個性でしょう。ルービンシュタインの最晩年の演奏を聴きたくなったけれど残念、手許に音源が見当たりません。
世評の一部には「ドイツ風のガッツのあるブラームスを期待すると、はぐらかされる」(この方のコメントには更に”女々しい”という昭和の禁止用語有/コンプライアンス違反)シュターツカペレ・ベルリンは厚みのある、質実なしっとりサウンドでした。
第1楽章「Meastoso」いつもならゴリゴリとパワーと威圧感溢れる始まりは、ゆったりとしたテンポに、抑制の効いた細部描きこみ。ソロの様子をじっくり見守りながら伴奏を合わせていく合わせていくドゥダメルの入念さ、(23:24)
第2楽章「Adagio」ここも激遅、ほとんど止まりそうな静謐に、孤独なモノローグは絶品!(14:25)
第3楽章「Rondo: Allegro non troppo」終楽章に味わいはたっぷりでも推進力に欠けて、ここは技巧とパワーのの衰えはかなり感じるところ。時にテンポやテンションは落ちて、ドゥダメルは懸命のフォローでしょう。ラスト怒涛の勢いに締め括ってさすがの貫禄でした。(13:21/盛大なる拍手有)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

九州や北陸では豪雨継続して、甚大なる被害とのこと。京都の著名な観光地、貴船の川床が崩れて怪我人が出たそう。こちら大阪は降ったりやんだり、適度なお湿り程度でした。台風11号は沖縄の南にあって西に進んでいるそう。現地の方々はタイヘンだけど、こちらには影響はないかも知れません。散々呑んで重苦しく、湿度に悩まされつつどんより目覚めた昨日の朝、ストレッチと日本のお姉さんによるYouTube体操済ませて市立体育館を目指したけれど、曇り空に足取りも重く、持参したビニール傘は必要ありませんでした。盆休みのトレーニングルームは空いていて、しっかりいつものゆる筋トレ+エアロバイク15分済ませて、あとで水筒を忘れたことに気付きました。激安美容室のヘアカラーのタイムサービスは10時より、それ迄に入れればカットはさっさとやってくれるんじゃないか〜そんな思惑は甘く、連休明け盆休みに満杯! 断念しました。帰宅して洗濯は外干し。
昼からは耐え難い蒸し暑さに閉口して、エアコン掛けて引き隠りました。今朝の体重は65.65kg▲350g。お昼を喰いすぎた自覚があって夕食を抑制した成果でした。ようやく65kg台に復帰出来。

前日酒席の話題。後輩である元職場の現役エラいさんによると、売上絶好調、この猛暑と高齢化が影響しているとのこと。もう一人の引退仲間は二人目の孫が生まれた数日後、独り暮らし奥様のお母さんに毎日電話を入れて生存確認、ある日反応がないことに気付いて急ぎ訪問したら亡くなっていたそう。残念だけど87歳。寝込んで長患いしたり、ボケたりせず、ある意味立派な、潔いお亡くなり方だったそう。それなり大きな家と、現金も残して、娘二人なので既に墓仕舞い済、彼はこれで奥様の老後生活の道筋が見えたと感慨しておりました。

息子一家は岡山に家族旅行中。息子は中学高校と過ごした思い出の街でした。日航機墜落40年。その数日後まだ赤ちゃんだった息子を抱いて大阪より北海道に飛んだけど、お盆時期なのにガラガラに空いていた記憶もありました。

SMC CD 0035Chausson ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調(ダヴィッド・オイストラフ(v)/レフ・オボーリン(p)/ボロディン弦楽四重奏団)/Shostakovish ピアノ・トリオ第2番ホ短調(ダヴィッド・オイストラフ(v)/レフ・オボーリン(p)/スヴィアトスラフ・クヌシェヴィツキー(vc))(1960年モスクワ音楽院小ホール・ライヴ)・・・モノラルだけど音質は良心的。往年のソヴィエット時代の名手揃えたライヴ音源。
第1楽章「Decide」はとっても甘く、セクシーに切ない始まり、はやや大柄に立派、大仰に過ぎる表現でした。(15:14)
第2楽章「Sicilienne. Pas Vite」は詩的にデリケートなピアノに切ないヴァイオリン、そして弦楽四重奏な遣る瀬なく絡むシシリエンヌ。この泣ける旋律はこの作品の白眉、ここも少々立派に神妙な構えでした。(4:43)
第3楽章「Grave」途方に暮れて静かなピアノに導かれて、寂しく嘆くところ。やがてヴァイオリンも弦楽四重奏も雄弁に激昂しました。(10:00)
第4楽章「Tres Anime」風雲急を告げるピアノから同じ旋律を弦が追いかけて、緊迫感が高まるところ。やや粘着質に雄弁、大仰な表情に力強く、ラストに向けてアツくスケールが大きいフィナーレ。作品のテイストとは方向が違う、立派すぎな印象でした。(11:41/盛大なる拍手入り)
Shostakovichは若い頃から苦手、ここ10年ほど交響曲や協奏曲に目覚めて、室内楽はこれからの宿題です。 第1楽章「Andante」高音ハーモニクス奏法のチェロが主役。ピアノは怪しく、ヴァイオリンは低音を支える特異な始まり。やがて激しい叩き付けるような激昂がやってきました。(7:04)
第2楽章「Allegro Non Troppo」快活に明るい快速スケルツォ。(2:52)
第3楽章「Largo」延々ヴァイオリンとチェロがしみじみ哀切な旋律を嘆いて、やや俗っぽいほど(4:09)そのまま途切れず
第4楽章「Allegretto」無感情なピチカートが淡々と走り出して、墓場を歩き回るというイメージ?(Wikiより)途方に暮れたような、輝かしい三人の掛け合いも途中に挟んで、微妙にシニカル、ユーモラスなスウィングが続きました。(9:55/拍手入り)

SMK 47297 Schumann 交響曲第2番ハ長調/Schubert 交響曲第8番ロ短調「未完成」〜パブロ・カザルス/マールボロ音楽祭管弦楽団(1970年ライヴ)・・・老巨匠Pablo Casals(1876-1973西班牙)が若者も多く参加した音楽祭のオーケストラを指揮した一連の録音は忘れられぬ価値を持つもの。臨時編成だから細部アンサンブルが粗いのは当たり前、そのザラリとしたサウンド、ヴィヴィッドに骨太の勢いを堪能したい記録。
自分にとって苦手系の極北=Schumannの交響曲中、例外的にこのハ長調協奏曲が好きなのは、若い頃FMに聴いたラインスドルフ/ウィーン・フィルの定期のライヴ(1990年代?)に感銘を受けた記憶も鮮明なため。初演は1846年Mendelsohnによる指揮なんだそう。二管編成+ティンパニ。リアルなライヴの臨場感たっぷり。
第1楽章「Sostenuto assai - Allegro ma non troppo」深い眠りからゆっくり覚めるような静かな始まり。やがて叩き付けるようなリズムが力強く、希望に満ちて爽快な推進力。重心は低いですね。(11:35)
第2楽章「Scherzo, Allegro vivace」弦が細かい音型を緊張感たっぷりに繰り返すスケルツォ。ハ長調なのにちょっと陰のある不思議な焦燥を感じさせます。ここが一番好き。(7:02)
第3楽章「Adagio espressivo」ハ短調だけど安寧に落ち着いた風情に、諄々と語るような緩徐楽章。(9:22)
第4楽章「Allegro molto vivace」符点のリズムに始まるパワフルに勇壮な始まり。生命の躍動、湧き上がるようなヴィヴィッドな勢いと、重量感あるアクセントが説得力たっぷりに感銘をいただきました。後半のホルンの厚みは圧巻。(9:11/拍手有)
深淵かつフクザツな美しさ漂う「未完成」は大好きな作品。これも二管編成+ティンパニという馴染みの編成でした。
第1楽章「Allegro moderato」底知れぬ不安と美しさが混じり合った静謐な始まり。音質の関係か、金管とティンパニの響きが少々安っぽい印象(失礼)はあるけれど、無骨に不器用な風情は悪くない。(11:44)
第2楽章「Andante con moto」精神の安寧を湛えて、甘く美しい緩徐楽章も素朴にパワフルなリズムとサウンド。アクセントは入念だけど、ティンパニの存在がどうにも違和感有。(11:29/拍手有)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

熊本にて大雨特別警報、お嫁さんの実家である天草にも発報されていて、実家の様子が心配です。(いちおう無事との情報)こちらは朝一番より大雨の予報も降ったりやんだり、朝一番にストレッチと短いYouTubeエアロビクスを済ませて往復3kmのスーパーに出掛けたけれど、結局傘は使いませんでした。途中にある小さな水田は干上がって心配していたけれど、しっかり水は貯まって、生駒山からの小さな小川はそれなりに水量は上がっておりました。クルマが流されるような水害は御免やけど、もうちょっとまとまった雨が欲しいところ。九州新幹線は止まって、連休真っ最中、お盆時期に立ち往生は災難でしょう。

スーパーのコメ売り場に商品は潤沢だったけれど、主力は4,280円/5kg、明らかに高止まり。カルローズは未だ売れ残って在庫消化に苦戦しているようでした。天候故か?野菜など微妙に高い気がする。先日(別の店で)腐れキウイに苦戦したけれど、今回ゴールデン・キウイが値上がりしている・・・グリーンはそのまま安いけど、今更それに戻れぬ贅沢者。
夏の風物詩高校野球開催中。自分はあまり興味はないけれど、第1回戦勝ち進んだ広陵(広島)第2回戦出場辞退。SNSでの中傷、寮の爆破予告は論外だけど、本大会開催中の辞退に至った経緯と判断の是非は問われることでしょう。
女子バレー女子U21世界選手権大会(インドネシア/スラバヤ)の活躍はYouTubeにて楽しんでおります。若手は頑張って、現在連勝中。

そして昼より梅田に出掛けてやはり途中雨は降っていない。水害に苦しむエアリアの方々には申し訳ないけど、お盆時期連休中の梅田駅前ビル地下はJR北新地駅改札至近の店は混んで、家族連が多いのは常連さんじゃないでしょう。湯浅港はは早めに並んで二番目、三人で散々美味い魚と酒呑んで「半額セール」だから激安!一緒に行った連中にも大好評でした。もう一軒、前から行きたかった魚の店に寄って失礼しました。最寄りの駅からタクシーで帰る予定が、やはり盆帰省?スーツケースを引きずった列ができていて断念、小雨模様の中2km歩いて帰宅いたしました。昨夜エアコンなしの就寝は湿度高く不快、酒は残って本日しっかり鍛えて体調を整えましょう。今朝の体重は66.0kg▲250gこれは脱水症状でしょう。

POCL 9889Franck 交響曲ニ短調(オランダ放送管弦楽団/1970年)/Elgar エニグマ変奏曲(チェコ・フィル/1972年ライヴ)〜レオポルド・ストコフスキー・・・Franckは自分にとって苦手系の作品、拝聴機会は少なくてストコフスキーの演奏も初めてだった記憶します。これは放送フィル(ヒルフェルスム)のことらしい。当時はJean Fournet(1913-2008仏蘭西)時代。魔法のような転調が暗鬱劇的魅惑の交響曲ニ短調はLeopold Stokowski(1882-1977英国)らしいグラマラスな統率に、立派な陰影豊かな演奏に仕上がりました。Phase4録音は時に劣化が気になる場合もあるけれど、これは充分現役水準の音質。
第1楽章「Lento - Allegro non troppo」(18:07)第2楽章「Allegretto」(12:36)第3楽章「Allegro non troppo」(12:57)
エニグマ変奏曲はチェコ・フィルとのライヴ。これも彼らしい、詠嘆しっかりと歌う魅惑の表情の豊かさ、ライヴならではの感興が感じられるアツいノリと勢い。ちょっとローカルな響きのチェコ・フィルとの相性もぴったりでしょう。
Theme: Andante(1:21)Variation 1: C. A. E. (The Composer's Wife)(2:02)Variation 2: H. D. S-P. (Hew David Steuart-Powell) (0:47) Variation 3: R. B. T. (Richard Baxter Townshend)(1:38)Variation 4: W. M. B. (William Meath Baker) (0:31)Variation 5: R. P. A. (Richard Penrose Arnold)(2:05)Variation 6: Ysobel (Isabel Fitton) (0:59)Variation 7: Troyte (Troyte Griffith) (0:58)Variation 8: W. N. (Winifred Norbury)(1:39)Variation 9: Nimrod (A. J. Jaeger)(4:08)Variation 10: Intermezzo: Dorabella (Dora Penny)(3:00) Variation 11: G. R. S. (George Robertson Sinclair) (1:05)Variation 12: B. G. N. (Basil G. Nevinson) (3:00) Variation 13: Romanza: *** (Lady Mary Lygon) (3:15)Variation 14: Finale: E. D. U. (The Composer)(5:25)

新世界 SM-7710Shostakovich 交響曲第11番ト短調「1905年」〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1959年)・・・山岸さんの情報によると1969年チェコ・ライヴ(?)はこの音源の海賊流用+拍手まで付加したものなんだそう。Evgeny Mravinsky(1903-1988露西亜)によるこの作品唯一の録音となっていて、じゃ、1957年11月3日初演数日後とされるライヴは?1961年録音とやら?も見かけるけれど、市井のド・シロウト(=ワシ)にはそれが正しいのか判断できません。
三管編成+7種の打楽器、チェレスタ、2−4台のハープを必要とする大掛かりな編成。わかりやすい大衆的旋律が続く名曲。音質条件乗り越え、その異様な緊張感や追い込みの切迫感、テンションが尋常ならざる完成度でした。いままで聴いたなかではヴェリ・ベストかも。
第1楽章「The Palace Square(宮殿前広場)Adagio」油断すると掴みどころがなくなりかねない弱音の連続も、ぴんと張り詰めた緊張感とメリハリ、テンションの高さ連続、一瞬の弛緩もありません。不気味な静謐を湛えて、断続的なティンパニや小太鼓の緊張感、トランペット先頭に金管のリアルな存在感も際立ちます。いろいろ新しい録音も聴いてきたけれど、これほどわかりやすい演奏にはなかなか出会えない。(15:34)
第2楽章「The 9th of January(1月9日)Allegro」風雲急を告げて危機感漂う民衆の請願行動の始まり。一気にスタイリッシュにパワーを加えて、平易な旋律の繰り返しにテンポもギアもを上げて、カッコ良い緊張感が続きます。やがて狂乱の一斉射撃(小太鼓)!残虐光景は(申し訳ないけど)滅茶苦茶カッコよい全力絶叫・・・そして死屍累々の民衆の情景を表現した静謐な詠嘆へ。(18:28)
第3楽章「In Memoriam(永遠の記憶)Adagio」静謐に始まる「犠牲者へのレクイエム」なんだそう(Wikiより)中間部以降の激情の高まりはかつて経験したことがないほどの激昂!叩き付けるような迫力の嘆き。(11:34)
第4楽章「The Tocsin(警鐘)Allegro non troppo」金管による革命歌の異様なテンションと切れ味に始まって、弦、管も打楽器も絶好調のアンサンブルに疾走、著名な「ワルシャワ労働歌」もほとんどヤケクソ的怒れる迫力でした。やがてイングリッシュ・ホルンによる諦めのような鎮静に至って、やがて再起を決意するような地鳴りがチューブラーベルも盛大に叫んで終了。(14:44)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

福岡県山口県には再びの線状降水帯発生。引き続き長崎県、熊本県も同様の警報が出ております。せっかく開通した輪島のトンネルが崩落、一時11人が取り残されたとか。こちら昨日日曜は期待の雨予報を受けて洗濯物は室内干しにしました。しかし残念なことに予報は外れ、ストレッチして、軽いYouTube体操済ませて市立体育館への道中も結局ほとんど雨は降りませんでした。(ちょっぴり降り出したのは夕方/でもすぐ止んだみたい)

トレーニングルームは休日メンバーに空いていて、珍しく筋トレマシンは自由に、順番通り使えてエアロバイクもしっかり消化したけれど、体調は微妙によろしくなくてぐったり。前夜眠りが浅く、例の鼻詰まり痰の絡みに苦戦しております。昼寝して英気を養いました。女房殿は婆さん介護も(弟宅滞在)某ボランティア活動もお休みの日だから、ゆっくり自宅に過ごしました。最高気温は30度Cくらい?なんとかエアコンなしに昼間過ごしまして、夜も涼しい。早朝「強雨」との予報もまったく降っておりません(やがてちょっと降り出しました)。一晩中ネコの縄張り争い?がうるさかった。今朝の体重は66.25kgほぼ変わっていないけれど、65kg台に戻せません。

数日前昼から小一時間くらい音楽など聴きつつ昼寝でもしようかと、コンピューター・オーディオ部屋にエアコンを入れたら・・・とっても寒い!しばらく耐えていたけれど念のため、リモコンを確認すると「設定16度C」! ふだんは30度Cなんですよ、なんでまた・・・なにかの拍子に誤動作したものか。10分ほどムダな電気代を浪費いたしました(涙)「音楽日誌」の翌日分原稿は前日のうちに概ね準備しておくけれど、前日ちょっとしたミス?ざっと眺めてどうもおかしい、1日分誤って上書きしたみたい。慌ててネットに上がっている分よりダウンロードして無事修復できました。

先日女房殿と贅沢した梅田「湯浅港」が盆休み前半額セールとのこと。爺友を誘ったらヒマな一人が付き合ってくれるとのこと、ついでに現役の後輩(元職場の幹部エラいさん)もやってくるそう。予約不可なのでこれから開店少々前に行ってみましょう。混んで並んでいたら入れないかも。だいたい港直送だから新しい魚が入っているのかも不明、在庫確保してあるのか。盆旅行の予定もないし、このくらいの贅沢許していただきましょう。

Concerto Royale 206214-360Brahms 交響曲第2番イ長調〜エルネスト・ブール/南西ドイツ放送交響楽団(1958年リリース)・・・ネットに情報を探るとLP発売は1958年(Ducretet Thomson 320 C 135/モノラル)こちら偶然入手した音源(交響曲第2/3/4番)は意外と良好なステレオ音源でした。もしかして廉価盤3枚組CD/Concerto Royale(206214-360)以前持っていた音源だったかも(写真はそれ)。ちょっと大仰に立派過ぎる風情が鬱陶しいBrahmsの交響曲中、落ち着いた風情が感じられるこの作品が一番好き。Ernest Bour(1913-2001仏蘭西)は中庸のテンポ、飾りのないさっぱりとした辛口の表情、やや硬質にザラリとした弦の響きが魅惑の演奏でした。
第1楽章「Allegro Non Troppo」穏健なホルン、木管から始まる魅惑の始まり。ティンパニと金管の遠い距離感も適切に、淡々としたスウィングにリズムを感じさせて、意外にノリのよろしい始まり。(14:00)
第2楽章「Adagio Non Troppo」諄々とした緩徐楽章も、やや急ぎ足に浮き立つよう。後半高揚する場面での音の割れは残念。(8:50)
第3楽章「Allegretto Grazioso (Quasi Andantino) Presto Ma Non Assai」落ち着いた風情に始まって、快活に、上機嫌に躍動する間奏曲。語り口は清潔そのもの。(5:15)
第4楽章「Allegro Con Spirito」速めのテンポに素っ気なく始まるフィナーレ。明快なアクセント、軽快に躍動する勢いに乗って、颯爽とイン・テンポを維持してリズミカル、さっぱりとクールな風情に高揚いたしました。金管もかなり硬質な響きが個性的でした。(9:08)

CFP 40226Mahler 交響曲「大地の歌」〜アクレクサンダー・ギブソン/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/アルフレーダ・ホジソン(コントラルト)ジョン・ミッチソン(t)(1974年)・・・三管編成+ピッコロ、7種の打楽器、ハープ2台にチェレスタ、マンドリン迄入る大編成にテナーとアルトのソロ。東洋的旋律オリエンタルな雰囲気満載の名曲。Alexander Gibson(1926-1995英国)Alfreda Hodgson (1940-1992英国)John Leslie Mitchinson(1932- 2021英国)英国勢による録音、皆鬼籍に入ってこれは入手困難な音源に至ったようです。歌がややオフ・マイクっぽいけれど、残響と雰囲気豊かな優秀録音。オーケストラには深い厚みを感じます。
第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌」ホルンの劇的な叫びを呼び水に、朗々たる雄弁なテナーが歌います。オーケストラも男声も実力充分。(詩は李白「悲歌行」に基づく/8:43)
第2楽章「秋に寂しき者」Etwas schleichend. Ermu"det(やや緩やかに、疲れたように)との指示通り、気品のある落ち着いた女声ソロに、寂しい木管と弦が詠嘆する緩徐楽章。(原詩は特定されていない。張籍?/9:51)
第3楽章「青春について」いかにも東洋的五音階による、明るく前向きな男声に剽軽な木管が絡みます。スケルツォに当たるのでしょうか。(李白「宴陶家亭子」に基づく/3:11)
第4楽章「美について」蓮の花を摘む乙女を描く甘美な部分と馬を駆ける若者の勇壮な部分が見事なコントラスト(Wikiより)詩の内容的に女声が相応しいでしょう。これは初めてバーンスタイン(1966年)を聴いた時に「馬を駆ける若者の勇壮な部分」の大爆発に驚いたものとっても恥ずかしい駅売海賊盤の記録が残っている。それももうしばらく聴いておりません。ここは落ち着いた女声と管弦楽はバランスを感じさせる迫力、ホルンが立派。ここもスケルツォっぽい。(李白「採蓮曲」に基づく/6:42)
第5楽章「春に酔える者」ここも東洋的五音階を駆使したユーモラス。酔っ払いの男が鳥の声と呼び交わす場面(Der Vogel zwitschert: Ja!)がオーボエと呼応して大好きなところ。金管は雄弁、ここもスケルツォでしょう。(李白「春日酔起言志」に基づく/4:19)
第6楽章「告別」は全体の40%を占める圧巻の終楽章。日没の情景に、人生に別れを告げるように深淵なる女声の詠嘆。浮遊するフルート、オーボエはいかにも東洋的、ここでもホルンの雄弁が光ってオーケストラは優秀です。ちょっと忘れ去られるにはもったいない万感胸に迫る完成度でした。(前半が孟浩然「宿業師山房期丁大不至」後半が王維「送別」に基づく/27:41)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

福岡に線状降水帯発生とか、こちらも本日明日雨予報だけど、朝一番未だポツリと降っている程度。まとまった雨を期待したいものです。予報では30度Cに届かないらしい。

昨日土曜。こちら雨は降っていないけれど、曇り空に朝からあまり気温は上がっておりません。エアコンなしで眠れた前夜を快く過ごして、ストレッチ入念に実施してもさほどに汗はひどくない。例の日本のお姉さんのYouTube体操にしっかり身体を動かして効果を期待しました。あとはご近所のコンビニに往復1km、ATM操作に出掛けたのみ。歩数はほんの2,600歩ほど。今朝の体重は66.2kg+450g。

暑さが嵩じるとアイスコーヒーばかり喫して、ここ一ヶ月以上珈琲豆を使っておりません。劣化が気になったので久々、熱いのを淹れてみたら・・・美味いっすねぇ、香り高くて。そういえばご近所に週末のみやっている珈琲豆屋さん営業中。ものすごくわかりにくい、人通りの悪い場所にあるけれど、商売成り立っているんでしょうか。ステキな入口に興味はあるけれど、入ったことはありません。

もともと二時間ドラマ好きだけど、最近新作は滅多になくなって再放送再々放送ばかり、ま、記憶減退して筋書き詳細は忘れてしまうからけっこう楽しんでおります。最近、鬼籍に入った俳優さんも増えて、女優さんの若い頃思いっきり美しい姿を堪能したりしております。画面の幅が狭いかなり昔のドラマはたいてい、ところかまわぬ煙草スパスパ風景に閉口、閑話休題(それはさておき)
某最近のドラマをぼんやり眺めていたら「河川敷に殺人死体が!」そんな場面有。その「河川敷」を若い俳優さんは「かせんじき」と読んでおりました。あれは「かせんしき」が正解。自分も誤字脱字は日常茶飯事なのでエラソーなことは云えません。

毎日ヒマな引退生活だからテレビはよく眺めて、新しいドラマも見ないわけじゃない〜けど、ほとんどガッカリ。ありがちなのは腕は良いけどちょっとヘンジンっぽいヒロイン、これは「Doctor X」が当たったから?たいてい結果はその設定に失敗していると感じます。常識的に人当たりのよろしい主人公ではドラマにならんのか。
先日劇場版「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション」を堪能したけれど、絶体絶命!力尽きる寸前ギリギリに助けが間に合う王道の展開。映画のレビューに「これで良いのだよ」ノーミソ空にして楽しめばよろしい。ヘンに小手先こねくり回した筋書き設定にはもう辟易。どこかの新番組で各々が「特殊超能力」持ったメンバー云々、その説明を見ただけで見る気は萎えました。もっとフツウにステキなのはできないのか。NHKがかなり攻めたドラマを作っているという話題は伺いました。

音質云々で苦戦するとは・・・自分の腐敗堕落を自覚いたしました。
EternaBeethoven 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」(1955年録音)/ピアノと合唱のための幻想曲ハ短調*〜フランツ・コンヴィチュニー/シュターツカペレ・ドレスデン/*ギュンター・コーツ(p)/ゲヴァントハウス管弦楽団/ライプツィヒ放送合唱団(1960年)・・・なんと二十数年ぶりの拝聴。モノラル録音骨太にリアルな重厚感たっぷり、ジミなサウンドを堪能できます。ちょっと世評を探ってみたけれど、聴いた方は皆絶賛なんですね。所謂重厚長大型「英雄」の極北、音質はさすがに少々濁りはあるけれど、重心の低い響きは無骨な時代の証言でしょう。浪漫の幕開けを告げる傑作交響曲を堪能・・・したけれど、少々聴き疲れするのは音質要因だけじゃないかも。
第1楽章「Allegro con brio」中庸のイン・テンポ、じっくり噛み締めるように、一歩一歩足元を確かめるような着実な推進力。提示部繰り返しなし。所謂独墺系のサウンドは分厚く、ちょいと聴き疲れするほど無骨に誠実に高揚いたしました。必ずしもこれが好きなタイプの演奏じゃないけれど、ホルンの音色はほとんど理想的な深みを感じます。(16:15)
第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」ここもしっかりとしたアクセントを感じさせる葬送行進曲。オーボエ先頭に木管の音色は流麗から遠く無骨なもの、金管の響きも分厚いけれど華やかさから遠く、弦の詠嘆は低音を強調して深刻です。個人的な嗜好としては「眉間にシワ、悲劇に過ぎる」と感じました。11分すぎの野太いトランペットはかなりの衝撃、ラストの減衰も意味深い。(17:43)
第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」スケルツォのテンポも慌てない、重量級の推進力が続きます。トリオのホルンは魅惑の粗野な響き。(6:22)
第4楽章「Finale: Allegro molto」怒涛の大雪崩のようなフィナーレの始まり。テンポは心持ち速めにアクセントはしっかり、そして例の浮き立つような変奏曲が始まりました。ここのアクセントもしっかり、テンポ・アップもアrツくノリノリの高揚、神妙な抑制を経、圧巻の粗野なトランペットは叫んで泥臭い締めくくりは凄い説得力でした。(11:52)
「幻想曲」のGu"nter Kootz(1929-独逸)は旧東独逸時代に活躍したピアニストらしい。冒頭からピアノはオフ・マイクにちょっと散漫な印象。ステレオ録音だからゲヴァントハウス管弦楽団のホルンも管楽器の絡みもエエ感じ、ピアノの自在な動きもわかりやすい。合唱の臨場感もなかなか盛り上がるけれど、あまり好きな作品じゃないな。申し訳ない。(17:49)

エエなぁ、クリアな音質は。
DECCA UCCD5225Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」/管楽器のためのサンフォニー〜シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団(1984年)・・・幾度聴いているお気に入り演奏。20世紀の古典は大好きなバーバリズム溢れる名曲。2021年に拝聴メモ有。

各パートがクリアに自己主張してバランス完璧、クール怜悧な色彩に充たされてバーバリズムの欠片もなし
信頼できる音楽ファンの方のコメントに「きれい過ぎてなにも残らない」との手厳しい評価もあるけれど、冒頭の苦しそうなファゴットから微妙な色付けがあって、各パート複雑なリズムは極めてクリアにバランスがよろしい。打楽器の存在感は際立った調和、不協和音には野蛮な音の濁りとは無縁、かといって(先日聴いたバレンボイム辺り正確な優等生演奏とは違う、美しい色気さえ感じさせるアンサンブル。それはブーレーズの知的とも異なって、いっそう耳当たりのよろしい、細部迄スタイリッシュに磨き上げられた洗練でしょう。マイルドなサウンドを誇るオーケストラの技量、英DECCAの録音も特筆されるべき水準。
Part I: Adoration of the Earth: Introduction(3:33)Adoration of the Earth: The Augurs of Spring - Dances of the Young Girls(3:15)Adoration of the Earth: Ritual of Abduction(1:20)Adoration of the Earth: Spring Rounds(3:45)Adoration of the Earth: Ritual of the River Tribes (1:51)Adoration of the Earth: Procession of the Sage - The Sage(0:40)L'Adoration de la Terre: Le sage(0:23)Adoration of the Earth: Dance of the Earth(1:12)
Part II: The Sacrifice: Introduction(4:36)The Sacrifice: Mystic Circles of the Young Girls(3:32)The Sacrifice: Glorification of the Chosen One(1:38)The Sacrifice: Evocation of the Ancestors(0:43)The Sacrifice: Ritual Action of the Ancestors(3:51)The Sacrifice: Sacrificial Dance(4:46)

「サンフォニー」は素っ頓狂なユーモアと緊張感。大好きな管楽器の作品でした。(9:10)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

SNS社会だから鹿児島の水害の様子はリアルタイムで情報が画像や動画付きで流れます。凄い水量水流に絶句、心配ですね。ちょっと前には北陸方面の大雨もあって、災害が連続するところに住んでいる方は不安でしょう。首都圏もゲリラ豪雨があったとか。こちら残念ちょろ降り程度、山からの小さな疎水の水量もちょっぴり増えたのみ。でも、少々のお湿りでも温度は落ち着きます。夜も含めてほとんどエアコンなしの生活を過ごせました。

朝からいつものストレッチを入念に実施、ここしばらくこの時点で汗が出すぎてダウンしていたけれど大丈夫。例の東南亜細亜系の女性が動き続けるYouTubeエアロビクスも実施して市立体育館を目指しました。トレーニングルームはいつもの常連メンバー揃って、しっかりゆる筋トレ+エアロバイク15分しっかりこなして鍛えました。血圧はまだ高いなぁ、そろそろ服薬が必要かも。帰宅して洗濯済ませて、ぐったり。体重を減らす決意が、昼食に冷蔵庫残惣菜一掃!勢いで喰い過ぎました。幸い今朝の体重は65.85kgほとんど変わらず。

天理に住まう甥夫婦は40歳を過ぎて初めて女の子を授かって絶賛子育て中。ところが風邪をひいてまず娘がダウン、ところがそれはコロナだったらしい。甥が罹患して一週間ほど休んでなんとか快復、現在それはお嫁さんに感染ってお仕事休業中、娘(未だ1歳だっけ)はお嫁さんの実家に預けて、けっこう通勤距離が遠い甥はお仕事を早退しつつ、なんとか乗り切っているらしい。次世代を育てる若者(もう中年だけど)は応援してあげたい!日本はこどもを生み、育てるには生きづらい国になってしまったようです。

Decca ECS 503Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ラファエル・クーベリック/ウィーン・フィル(1954年)・・・かなり昔より馴染みのモノラル録音は音質かなり良好。ティンパニはちょっとボワンとした曖昧な響き。幾度も聴いている記憶があるのに「音楽日誌」言及は探せません。Rafael Kubelik(1914-1996捷克→英国?)未だ40歳の記録。中庸のテンポに繰り返しなし、直截に飾りのない表現、ウィーン・フィルの響きには厚みが感じられました。
第1楽章「Langsam, schleppend」懐かしく浮き立つような青春の旋律はデリケートな表現。テンポは中庸に、弱音分は淡々と、底流に熱いエネルギーを感じさせます。弦は優しく、ホルンとフルートは深みのある音色ですね。(12:46)
第2楽章「Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell」テンポはほとんど揺れず、質実素朴ににヴィヴィッドな歩み。ホルンの太い響きは特筆すべき魅力でしょう。(7:11)
第3楽章「Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen」神妙な葬送行進曲は淡々粛々、オーボエは抑制気味。中間部の憧憬に溢れた場面は夢見るような対比でしょう。(10:39)
第4楽章「Sturmisch bewegt」若い力感に充ちてアツいフィナーレも噛み締めるように、落ち着いて着実な表現でした。後半に行くほどに手応えは充分。(19:00)

FUGA LIBERA FUG 491Franck ピアノと管弦楽のための創作主題による華麗なる変奏曲 (1834年)/Auber の歌劇「ギュスターヴ3世」のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲 (1834年)/ピアノ協奏曲第2番ロ短調(1836年)(フローリアン・ノアック(p)/ピエール・ブルーズ/2021年)/交響詩「人、山上で聞きしこと」(1846年)(クリスティアン・アルミンク/2012年)〜リエージュ・フィル・・・珍しく貴重な音源。意外と新しい録音だったのですね。The Golden Age of the Romantic Piano Concerto(Brilliant Classics/CD20枚分)というマニアックな音源を集めたものがあって例えばこれ馴染みの薄い作品、それなりの音質、腕のたつピアニスト、素朴なオーケストラ伴奏など、風情がとても似ております。少々大衆的に俗っぽいけれど、作品旋律はどれも面白いけっこう名曲。Florian Noack(1990-白耳義) Pierre Bleuse(1977-仏蘭西)とも初耳でした。Philharmonique Royal De Liegeもほとんど聴いたことはありませんでした。音質は上々でしょう。
「創作主題による華麗なる変奏曲」は穏健に懐かしい風情。鬱陶しい官能みたいな先入観のある、いつものFranck作品のイメージとは異なって上機嫌に牧歌的、時に闊達軽妙、哀愁も漂って変幻自在に可憐な変奏曲を堪能できました。Chopinの「ドン・ジョヴァンニ変奏曲」を思い出させ名曲はピアノも軽快な技巧、管弦楽もしっとりバランスがよろしい。(14:18)
「ロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲」おそらくAuberのオペラは当時人気があったんでしょう(初演1833年)。荘厳なホルンに導かれて、華麗にしっとりピアノが参入します。あとはいかにも俗っぽい大衆的歌謡的な詠嘆が、しっとり陰影豊かな装飾音を付けて歌われて、これもなかなかの名曲でした。(13:06)
ピアノ協奏曲第2番ロ短調も、もちろん初耳作品。これも旋律が懐かしく美しい。
第1楽章「Allegro maestoso」ちょっぴり悲劇的な管弦楽の序奏が延々。ピアノがそっと参入するのは2:50から。ちょっとジミなChopin風なソロはうつむき加減の旋律を軽快に奏でました。やがて明るい展開に、素朴な金管の響き、力みのないピアニストはそうとうな技量でしょう。(13:40)
第2楽章「Adagio」落ち着いて、上機嫌に素朴な歩みを見せる緩徐楽章。(5:07)
第3楽章「Rondo: Allegro」符点のリズムのホルンから、暗く緊張感あるピアノがリズミカルに走ります。やがてそれは上機嫌な風情も垣間見えて、陰影を孕みつつ走り続けて全曲を締めくくりました。(8:50)
ラスト「人、山上で聞きしこと」はChristian Arming(1971ー墺太利)担当。小澤征爾の弟子、現在広島交響楽団の音楽監督。Lisztにも同名作品があるけれど(「山岳交響曲」)こちらが先。Wagner風に雄弁、神妙に蠢くような風情から、鬱陶しく盛り上がっていく馴染みのFranck風。オーケストラの響きは薄く、アンサンブルは素朴に過ぎる感じ。(24:32)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

朝一番より鹿児島宮崎では線状降水帯発生、最大級の警報が出ているとのこと。昨日北陸東北ではけっこうな雨に北陸新幹線も止まったそう。こちらに雨が降り出したのは遅れ馳せ朝8時頃、それも小一時間くらいで収まって「お湿り」程度。もっと景気よく降って欲しい!それでも朝一番よりいつもより気温は体感低く感じます。ストレッチしても、短時間YouTube鍛錬しても、いつもみたいに汗塗れ! ということもない。食材仕入れは前日済ませているのでエアコン掛けて引き隠りました。無為無策な日々は淡々と過ぎゆくお盆前。夜、エアコンなし生活を狙って、ちょろ降り雨のせいかそれでもけっこう涼しい。今朝の体重は65.9kg▲100g、一日の歩行数は1,000歩ほど。本日は根性入れて減らしましょう。

日本人は前年比90万人減は過去最多、外国人は35万人増も過去最多367万人とのこと。この現実をどう受け止めるのか。スローガンやら短絡的な考えだけでは佳き方向には動きません。トランプ関税口約束はその後、いろいろもめているけど、さて日本経済への影響はどうなることでしょう。日本の周りには一筋縄ではいかぬ指導者の国ばかり。

次の大学OB会は11月福岡。昨年の京都はたくさん集まったけれど、今回は少ないやろなぁ、東京首都圏に住んでいる人も多いから少々遠方でしょう。もちろん金銭的にも体力的にも、家族の都合もタイヘンなのは当たり前。それは仕方がない、都合の付く人のみ集まることになります。難物なのはホテル。京都に負けず、福岡博多も人気の観光地、韓国の方には絶大なる人気なんだそう。押取り刀でホテルを検索したら高い!かつて三年居住した勝手知ったる街、幾度ホテル予約したけれどほとんど弐万円の世界、そんな贅沢できまへんで・・・

そこで旅行会社の新幹線チケット+ホテルセットを検索、そこそこ比較的安く予約できました。毎度のことだけどけっこうネット手続きに四苦八苦、幾度もやり直して申込み完了、最終返答を待っているところ(新幹線チケット確定待ち)。確定すれば切符を取りに最寄りの駅に取りに行きます。それと「安いところ」優先で選択したから、ホテルはやや不便な場所っぽい感じ。初めて行くところだけど、まぁなんとかなるでしょう。一ヶ月前に駅前辺りの呑み屋を押さえます。

Angel Records S 35765Wagner 歌劇「タンホイザー」序曲と「ヴェーヌスベルクの音楽」/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」(1953年)/ジークフリート牧歌/ヴェーゼンドンク歌曲集より「夢」(ヒュー・ビーン(v))/Brahns ハイドンの主題による変奏曲(1958年)〜パウル・クレツキ/フィルハーモニア管弦楽団・・・Paul Kletzki(1900-1973波蘭→瑞西?)はオペラ・ハウスでの活動はあまり知らぬけれど、独逸浪漫派辺りはレパートリーだったのでしょう。
LP復刻音源、前半はモノラル録音、音質はまずまずでしょう。歌劇「タンホイザー」序曲〜「ヴェーヌスベルクの音楽」は例の悠揚迫らざるスケールの大きさ、颯爽としてオーケストラは明るく、軽い響き、賑やかに高揚しました。カスタネットが入っている?(ちょっと自信はない)けどドレスデン版からの編曲と思うけどなぁ。違いますか。かなり長い、しっとり落ち着いて消えるような終結部でした。(23:35)
半音階の旋律が極限の官能を生み出す「トリスタン」は馴染みの前奏曲と「愛の死」。これも端正に清潔なアンサンブル、途中ややテンポを上げてかなりテンポを上げて高揚させても、軽快な流れ。わりとスッキリとした響きに官能性を強調しない表現でした。(18:04)
後半はステレオだけど音の鮮度はさほどに変わらない。室内楽作品の名曲「ジークフリート牧歌」は懐かしくしみじみ親密、そして流麗な後半のテンポの動きも自然。とくに木管楽器が美しいけど、ホルンの軽い響きも魅力的でしたよ。(18:54)
当時フィルハーモニア管弦楽団のコンマスであり団長だったHugh Bean(1929-2003英国)が、ちょっぴり神経質に切なく歌う「夢」(4:50)「ハイ・バリ」はLP収録の都合でしょう。悠然として沸き立つような立派な演奏でした。(19:07)

EMIR.Strauss 祝典前奏曲 ハ長調 作品61 (ウィーン・コンツェルトハウスの献堂式のために)/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/家庭交響曲 作品53〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/フィラデルフィア管弦楽団(1993年サントリーホールでのライヴ)・・・バブルの余韻があったのか、滅多矢鱈と楽器編成が大きな作品揃えたライヴ。2022年に拝聴。その時の印象は

殺伐とした音質はなんでしょうか?・・・奥行き臨場感空気感不足低音高音とも伸びない
こちら華麗なる加齢にエエ加減な耳故、今回拝聴はそこまで「殺伐」とは感じないけど、やはりどうにも響きに芯や潤いが足らん茫洋と散漫な音質でした。その筋の通の方の評価は
「極めて明快・明晰・明瞭なもので、どこにも曇りなく、晴れ渡っている」
そんなコメント有、きっと佳き演奏なのでしょう。更にネットに評価を探ったら
「がっかりしました。ライブ感のかけらもないミキシング(?)によって折角の音楽、ライブが台無しになってしまった・・・ある周波数帯がカットされ、高音の伸びやかさが消され、会場の雰囲気も消されてしまって・・・大切な音楽も失って・・・」
〜ああそうか、自分が感じた不足はそれだったのか。
オルガンやバンダ、五管編成に壮麗なスケールの「祝典前奏曲」(11:11)
ヴィヴィッドなユーモア溢れる「ティル・オイレンシュピーゲル」(15:36)以下、いずれもオーケストラはたっぷりと鳴って上手いけど、響きはどうも散漫。
家庭交響曲は四管編成、サキソフォーンが4本も使われてるそう。「家庭の主人の主題」「こどもが遊び、そして母親の子守歌に包まれて眠るようす」「こどもが寝る中、仕事をする夫、愛の交歓、妻の気遣いのようす」「両親はこどもの教育方針を巡って喧嘩を始める・・・やがて落ち着き、2人は歌う」(Wikiより引用)あまり作品には馴染んでいないけれど、わかりやすい旋律、その描写は「アルプス交響曲」を連想させるゴージャスに壮麗な響き。圧巻の感動的なクライマックス。以前にも書いたけれど、昔懐かしい、よろしくない時のEMI録音風、高音の輝かしい伸びとか低音に不足すると感じます。残念。
Introduction: Thema I (Bewegt)(1:01)Thema II (Sehr lebhaft)(2:31)Thema III (Ruhig)(1:46)
Part I: Scherzo (Munter)(6:08)Ma"ssig langsam (Wiegenlied)(5:04)
Part II: Adagio (Langsam)(12:23)Part III: Finale (Sehr lebhaft)(14:10/盛大なる拍手有)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

午前中雨予報だけど、それなりに降ってくれるでしょうか。北陸方面に線状降水帯、東北地方もけっこう降ったようだけど。

そういえば昨日はヒロシマ原爆投下の日。自分の勝手なイメージやけど、この日はいつもぎらぎらの日差しにとっても暑くて、昨日も例外じゃありません。朝から強烈な日差しにぐったり、朝食後市立体育館に出掛ける前にコンピューター・オーディオ部屋にエアコンを入れて冷やしました。ストレッチ入念、YouTube鍛錬は短いけれどマネすると、身体にいかにも効きそうな体操済ませて、意を決して市立体育館を目指しました。

炎天下、トレーニングルームに入る時点既ににぐったり。常連メンバーに+なぜかハードなバーベル・メンバーが多くて、エリアから溢れてマシンに移動、マルチ・プレスは使えませんでした。ゆる筋トレ+エアロバイクも15分しっかり70kcal消化して汗を流しました。帰りスーパーに寄ってみたら、カルローズが棚に最終売切中、記憶では一ヶ月くらい掛かって、けっこう消化に苦戦しているように見えました。帰宅して洗濯済ませて炎天下に干したら、熱風強くすぐ乾きます。もう疲れ果ててぐったり、このパターン幾度繰り返すのか。昼から眠くて眠くて・・・そう云えば息子のお嫁さんの実家(天草)より馬刺し到来。ありがたいし嫌いではないが、あれは酒のアテ、自宅では呑まぬ習慣なのでちょっぴり悩んでおります。今朝の体重は66.0kg+450g、昨日は昼夜しっかり喰った手応えあって、間食はなし。しっかり身体を動かして、それでも増えるのか。

Simplenote危機一髪
お仕事引退後のヒマな日々に大切な日常活動である【♪ KechiKechi Classics ♪】更新の音楽ネタはSimpleNoteにメモを貯めております。これはEverNoteを諦めて乗り換えたもの、右クリックから直接ネット検索できないこと以外は不満はありません。ところがある日もっとも使用頻度が高いWindows版に不具合が・・・コピペする時になにか警告が出て、うかつに安易にチェックしたら、二度とクリップボードからのテキストファイル貼り付けができない・・・これは困った。四苦八苦30分ほどネット検索すると以下の情報が出てきました。

■Chromeの右上にある「:」をクリックし、「設定」を選択します。
■「プライバシーとセキュリティ」をクリックし、「サイトの設定」を選択します。
■「クリップボード」に移動し、Simple NoteのWebサイトが「許可」になっているか確認します。

なるほど、おそらく操作を誤って「不可」にしていたのですね。あわてて「許可」に戻してことなきを得ました。よかったぁ・・・

話題変わってその関連。この【♪ KechiKechi Classics ♪】は簡易ホームページ=WebLogとは無縁のシンプルというか、なんの工夫もない昔ながらのタグ打ちホームページ。日常拝見するブログには、gooブログ終了とともにあちこち移転が進んで、旧式のタブレットではいままで表示できていたのに、移転先ではいろいろ表示に不具合が出て、新しいのに買い替えたとか。つまりHTMLの版やら種々いろいろセキュリティとか強化されているらしい。じゃ、自分ののはどうなのか・・・きっと「このサイトは怪しいぞ」みたいな警告が出るのか、サイト内Google検索では毎度警告が出るけれど、ま、あれは自らの情報管理のために入れているもの、きっと世間一般常識では「危うい」ものの範疇に入るのかも知れません。特別になにか手をいれる予定も、意欲も、技量もありません。

もう一ヶ月以上、音楽に集中するには苦戦の不快な気候と体調が続いております。
DG UCCG50015Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル(1987年ライヴ)・・・ 2015年に拝聴メモ有。

入念深淵、しつこいほどのニュアンス表情(だから、テンポが遅くなる)爆発と抑制のバランス、色彩の変化、対比が絶妙表現。その味付けの濃さに(どちらと云えば)敬遠気味というか辟易、今回は好感を以って拝聴いたしました。
いずれバーンスタインの入れ込み熱血系表現、お腹いっぱい満喫いたしました
2023年には更に詳細集中して聴いていて
パワフル入魂入念な重い足取りはどんどん遅くなって、その途方に暮れた骨太表現に圧倒されるもの
そう絶賛しておりました。
現在猛暑真っ最中。Leonard Bernstein(1918ー1990亜米利加)69歳、音質的にもアンサンブルの緻密さにも細部少々甘さを感じさて、入魂熱血演奏に苦戦いたしました。上記10年前の自らのメモにはもともと「味付けの濃さに(どちらと云えば)敬遠気味というか辟易」とあったし、彼の熱狂に共感して気力体力充分にこの演奏に臨まぬとその真髄は理解できないのかも。世評高いのは納得、あとは嗜好問題ですよ。
第1楽章「Trauermarsch」途方に暮れて重苦しい足取り、時に止まりそうなほど遅いテンポの葬送行進曲。たっぷり大仰に、陰影濃厚な表情に絶望的な爆発!暑苦しいこと限りなし。(14:35)
第2楽章「Sturmisch bewegt, mit grosster Vehemenz」指示通り嵐のような激烈、風雲急を告げるドラマティックな低音、アツい詠嘆と節回しに始まりました。哀愁の第2主題は意外と抑制が効いて対比表現が上手い。(15:06)
第3楽章「Scherzo」ホルンのソロが活躍する、ヴィヴィッドなスケルツォ。たっぷりとテンポは揺れて重量級の粘着質と迫力。(19:07)
第4楽章「Adagietto」弦とハープによる入魂の官能的楽章は一番人気。入念に粘着質な表情は作品風情に似合って、ここの静謐かつ濃密な表現に陶酔は間違いない。(11:13)
第5楽章「Rondo - Finale: Allegro - Allegro giocoso」冒頭ホルン、ファゴット、クラリネットは絶品の爽やかさ。この楽章は意外と肩の力が抜けて、平和な風情にうちに終了いたしました。(15:00)

EMIDukas 交響詩「魔法使いの弟子」/Debussy 牧神の午後への前奏曲/Satie/Debussy編 ジムノペディLent E Grave/Lent Et Douloureux/Saint-Sae"ns 交響詩「死の舞踏」/Ravel 逝ける女王のためのパヴァーヌ/ラ・ヴァルス〜ジョルジュ・プレートル/フランス国立管弦楽団(1987年)・・・いかにもありそうでちょっと珍しいGeorges Pretre(1924-2017仏蘭西)お国もの仏蘭西名曲ずらり揃えた録音。どれも淡く、軽く薄い響きにさっくりと、硬質緻密濃密とは縁遠いアンサンプルはいかにも彼の個性でしょう。音質はまずまず。
ユーモラスな「魔法使いの弟子」はミッキーマウスのイメージ。肩の力が抜けた速めのテンポに始まって、神妙な水汲み風景もちょっぴり前のめりに、かっちりとリズムも刻まぬ曖昧な風情。小粋な風情にけっこうノリノリにさっさと走ります。(10:24)
官能的に気怠い「牧神」は濃密濃厚に非ず、さらさらと腰のない、淡い、素っ気ない響き。所謂ド・シロウト(=ワシ)がイメージするところのお仏蘭西風、これも一興でしょう。(10:18)
遣る瀬ない静謐が2曲続く「ジムノペディ」はオーボエやフルート、弦がそっと息を潜めてセクシー。管弦楽編曲も淡い色彩に眠くなるほど。(3:55/4:13)
「死の舞踏」時計の鐘からやがてファンキーなヴァイオリン、怪しいフルートに導かれ、ちょっぴりグロテスクに骨が鳴って、なんとなくユーモラスな作品。ここもさっぱりとして、ササッと走り抜けるような演奏でした。(7:04)
敬虔な静謐漂う「パヴァーヌ」も淡々とさらさら、薄味が似合う名曲でしょう。(7:13)
生真面目にかっちり演れば演るほど味わいのある「ラ・ヴァルス」は、ヴェテランの味わいにさらりとまとめた演奏。薄靄の遠景から徐々に舞踏会の風景が見えてくる感じ。木管も弦も軽くセクシーですよ。テンポの揺れはかなり気まぐれに自在、時に思いっきりの良いリズムもギラギラしないけど、ラストは疾走しました(12:24)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

伊勢崎(群馬)で41.8℃、国内の最高気温をまたも更新。40℃超は12地点で過去最多との報道。台風は西日本に向かわぬものか、来たら来たで豪雨に大きな被害になったりするから油断できません。予報では明日雨になるらしい。農業の方々はいっそう心配でしょう。昨日朝は女房殿が婆さん体調不良が心配で泊まりだから独り、朝食を終えたらコンピューター・オーディオ部屋に隠ってエアコンを掛けました。ストレッチ入念、あまりの発汗に二日サボったYouTube体操も再開、博多弁のお姉さんが可愛いけど、けっこう身体にはキツい。ご近所コンビニに往復出掛けたのはウォーキングと、ネット系口座の現金をぼちぼち移動させるため。これでようやく一区切りを迎えて女房殿に報告メールいたしました。食材は野菜が足りていないけれど、なんとか一日保たせて猛暑中外にはこれ以上出掛ける意欲もありません。この時点、3,000歩ほど、あとは涼しい部屋にぐったりしていても微妙に体調はよろしくない。今朝も頭痛有。体重は65.65kg▲250g食事を抑制してもあまり変わらない。

女子拘置所のもやし味噌汁は「おしっこの臭い」…逮捕された国会議員が地獄を見た4カ月半の「獄中生活」
河井 あんり元自民党参院議員の著書の一部が紹介されて、それがリアルに衝撃。県議4期、参議院議員になって先生と呼ばれ、きっと裕福な生活に育ったお嬢様の獄中生活がリアルに描かれて(抜粋とは云え)衝撃的な内容でした。
旦那である河井元法相の記事「刑務所は再犯生産工場や」もなかなか衝撃的。汚染しきった政治、買収という罪は罪、その政治の体質は断罪されるべきだけど、検察捜査の恣意性や問題点は、本人による自己弁護云々差し引いてもリアルに存在するようだし、刑務所職員の激務、そして旧態たる刑務体質問題には耳を傾ける必要があるでしょう。自分が支持する人ばかりの情報ではなく、広く視点は持って、ノーミソはできるだけ柔軟でありたい。

Angel Records CDC 7 54140 2Brahms 弦楽六重奏曲第2番ト長調/Scho"nberg 浄められた夜〜ウィーン弦楽六重奏団(1989年)・・・第1ヴァイオリンのErich Ho"barth(1956-)はウィーン交響楽団、カメラータ・ベルン、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバーらしい。当時は若手、写真は時代を感じさせる30数年前だけど、音質は現役。Brahmsの室内楽は若く貧しかった頃、なんとか安いCDを入手できた作品を一生懸命聴いて、その後なかなか理解の幅は広がりません。Brahmsはベルリン・フィルのメンバーによる演奏(PHILIPS/1968年)が出会いだっけ?それが世評高いものだったのか、佳き演奏なのか?そんな基準は持てぬまま幾星霜、例の鬱蒼として内向きな作品風情を堪能しております。よく馴染んでいるのに、こんなにうっとりするような絶品旋律だったのか、そんな新鮮な発見がありました。
第1楽章「Allegro Non Troppo」なんとも落ち着いて、ゆったり三拍子に抑制された情感(喜び)が静かに歩みだす始まり。ほほ笑みを浮かべて伸びやかに明るく、時に憂いを含んでいつものBrahmsの雄弁はたっぷり堪能できます。(16:14)
第2楽章「Scherzo(Allegro Non Troppo)」憂いを含んでデリケート、そっと苦しみを語るようなスケルツォ。途中快活な躍動の叫びが挟まります。ラストは劇的な短い叫びのうちに終了。(7:31)
第3楽章「Poco Adagio」ここは「主題のない変奏曲」なんだそう。哀しくもフクサツな絡み合いをみせるヴァイオリンが静かに始まり、劇的な情感の発露や安寧の落ち着きに変化いたしました。ここも夢見るように感動的な楽章。(9:55)
第4楽章「Poco Allegro」9/8拍子?ゆったりとして落ち着いたリズムに乗って、ト長調だけど不安であり、懐かしいような不思議な風情に疾走します。ここの悠々たる風情もいかにもBrahmsらしい。(8:52)
「Verkla"rte Nacht」は分厚い響きに濃厚な弦楽合奏版も好きだけれど、クリアに各パートがリアルに浮き立つ六重奏も爽やかな味わいあるもの。高貴浪漫の残滓たっぷりにセクシーな名曲でした。(27:06)

ELECTROLA 1C 063-80104Glazunov ヴァイオリン協奏曲イ短調/Dvora'k ヴァイオリン協奏曲イ短調〜ナタン・ミルシティン(v)/ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966年)・・・Nathan Milstein(1903-1992烏克蘭→亜米利加)によるステレオ録音。Glazunovは以前に1949年RCA録音を聴いていて、その後米Capitalにはウィリアム・スタインバーグとの1957年録音があるけれど、あれはぎりぎりモノラルだったのですね。Beethoven(ラインスドルフ)もそうんなんやけど、CD化は後年のステレオ録音が不遇でした。LP復刻音質はややデッドにオン・マイクだけど、まずまず良好。
Glazunovは1905年初演。伴奏は二管編成+4種の打楽器+ハープ。「Moderato」「Cadenza : Andante sostenuto」「Allegro」続けて演奏される技巧的作品。鬱蒼とした暗い露西亜風旋律から遣る瀬なく始まって、端正に、甘さ控えめに粛々と歌うヴァイオリン。やがて魅惑の甘い旋律にたっぷり歌って、ここも気品を保って清潔でした。やがて冒頭の旋律が戻って、この辺りのソロ重音は相当のテクニックを要求しそう。最終楽章はトランペットのファンファーレに導かれて、同じ旋律をヴァイオリンが辿って明るく朗らかなリズムに乗って、いかにも技巧的なソロが華やかに疾走しました。(19:04)
Dvora'kは1883年初演。伴奏は二管編成+ティンパニ。もうしわけないけれど、個人的嗜好としてあまり好きな作品じゃない。
第1楽章「Allegro ma non troppo」は劇的なオーケストラの始まりに情熱的なソロが応えて、師匠筋であるBrahmsの雄弁を連想させます。ヴィオリンは野太い豪快さに非ず、充分な技巧を駆使して知的にクールな音色。
第2楽章「Adagio ma non troppo」懐かしい、いかにもDvora'kらしい懐かしい旋律の緩徐楽章。ソロと管弦楽が劇的に絡み合い、しっとり叙情的に高揚します。
第3楽章「Finale: Allegro giocoso, ma non troppo」晴れやかな表情にリズミカル、シンプルな音型の始まり、ここは懐かしく前向きなフィナーレでした。この辺り、なんの変哲もないような音型をわかりやすく育てるワザの見事さ、上機嫌に闊達に歌うヴァイオリンは躍動して、リズムは微妙に変化して、いや増す熱にアツく締めくくりました。(合計28:59)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

朝、地面を見たら濡れている?ちょっぴり降ったのでしょうか。数日後に雨の予報はあるから少々のお湿りは期待できそう。もうこの直射日光には限界です。昨日朝もじっくりストレッチしていたらもう滝のような汗!気分もよろしくなく二日連続でYouTube鍛錬は休止、それでも頑張って市立体育館を目指しました。トレニングルーム迄の廊下で高校生?凛々しくも爽やかな胴着姿青年男女たちが「おはようございます!」しっかり挨拶と元気いただきました。いつもの常連メンバー揃って、ゆる筋トレ+しっかり根性入れてエアロバイク15分もこなしました。帰り、ドラッグストアにソフトマーガリン、納豆、カレールーなど買い足して無事帰宅できました。それから洗濯実施、なんせこの陽気に速攻で乾きますから。今朝の体重は65.9kg運動して、食事抑制しても体重は変わらない。

国民民主党は参院選大量当選を受けて議員秘書を募集とのこと。たしか、旧民主党が大勝ちしたときにも似たような話題が出て、逆に大負けしたときには秘書を他党に斡旋お願いした話題もあったように記憶します。きっと参政党もタイヘンでしょう。ある意味議員本人より日常活動や諸実務には大切な職務、そうカンタンには佳き人材は求められないでしょうね。自民党などで世襲が多い理由のひとつがそれかも知れません。財力ある大物議員だったら若者が秘書として修行を積んで、やがて地方議員〜国会議員という道もあるのかも知れないけれど、政党やその議員の消長の先行きはなかなか読めません。この辺りからなんらかの綻びも出てくるのかも、そんなことを勝手に考えて、そこも「祭りの後」の注目点。さて、どうなるでしょう。

DG UCCG-1525Mahler こどもの不思議な角笛〜トーマス・ハンプトン(br)/ウィーナー・ヴィルトゥオーゼン(2010年)・・・ふつう男声と女声で歌い分けるけれど、Thomas Hampson(1955ー亜米利加)のみの歌+指揮者のない室内アンサンブル伴奏。少人数のオーケストラは管楽器の細部存在感際立って美しい。たしかウィーン・フィルのメンバー中心でしたっけ。音質極上。Mahlerの声楽作品は言葉の壁を乗り越えて気に入っておりました。
通のリスナーによると

「ストレートに劇的な曲は決して悪くない・・・きついアイロニーのある曲・・・「彼岸」的な側面のある曲・・・物足りない」
・・・そんなコメント有。自分はオペラ畑にはまったく暗いので、この方の言葉を信じるとトーマス・ハンプトンはドラマティックに雄弁な人なんでしょうね。抜いたり、ユーモラスな歌い回しは足りないのかも。全体に真摯に生真面目な立派、カッコ良い歌唱だけど、やはり男声女声振り分けたほうが色彩の幅は広がると感じました。湧き上がるような躍動風情にはちょっぴり足らん、落ち着いた風情が続きました。高貴なエリザベート・シュヴァルツコップや表情豊かなフィッシャー・ディースカウ(ジョージ・セル)に馴染んで、けっこう細部旋律に馴染んだお気に入り作品。「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」「原光」は交響曲第2番ニ短調「復活」に登場するから旧知の旋律続いてお気に入り作品でした。言葉の壁はあっても、その心情は伝わります。
「ラインの小伝説」表情豊かに端正生真面目(3:21)
「むだな骨折り」ここも背筋が伸びて、ユーモアが足らんのかも(3:07)
「不幸のときのなぐさめ」ちょっと不器用なリズムにも明朗な歌声。管弦楽はクリアに響きました(2:26)
「誰がこの歌を作ったのか?」ここは女声のイメージやなぁ。朗々過ぎ?(2:12)
「高き知性をたたえて」軽妙なリズムなのに、これは軽みが足らんような気がする(2:49)
「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」「復活」交響曲第3楽章そのまま、スウイング感が大好きなところ。高貴に真摯な表現。フッシャー・ディースカウの変幻自在な表情を思い出しました。(4:15)
「レヴェルゲ(死んだ鼓手)」少々強面に立派な風情(6:28)
「少年鼓手」遅いテンポ、大仰な表情に、じっくり重い足取り(6:58)
「番兵の夜の歌」ティンパニに導かれる雄弁勇壮なソロ(6:21)
「塔の中の囚人の歌」これも同様(4:16)
「トランペットが美しくひびくところ」清潔に抑制を効かせた歌に、控えめなトランペットが静かに絡みます(7:52)
「この世の生活」不安な風情だけど雄弁。ここは女声のイメージが強いところ(3:07)
「天上の生活」これは交響曲第4番安寧の終楽章。これが「角笛」に加えられるのは珍しいと思います。もちろんイメージは女声。イケメンな男声がフルートと絡んで意外と新鮮に爽やか。(8:23)
「原光」交響曲第2番ニ短調の第4楽章、そちらではアルト担当。まさに「きわめて荘重に、しかし素朴に」カッコ良い男性の朗唱でした。(5:55)

Dumka DCD3003/4Bruckner 交響曲第7番ホ長調〜セルジウ・チェリビダッケ/ベルリン・フィル(1992年シャウシュピールハウス・ライヴ)・・・2020年来の再聴。これはSergiu Celibidache(1912-1996羅馬尼亜→?)が喧嘩別れしたベルリン・フィルと38年ぶりの顔合わせ、そしてラストの記録。その後SONYから再発売されているらしい。こちら怪しい音源だけど音質はまずまず、EMIの一連のライヴより更に遅い、例の徹底した微速前進スタイル。それは会場残響の関係らしい。世評では「ベルリン・フィルがこのテンポに共感していない」と手厳しい声も有。そりゃそうでしょう、一世代回ったメンバーとの久々の客演ですから。Bruckner 作品中屈指の美しい旋律を誇って大好きな作品だけど、この演奏は別格、ほとんど別作品に感じます。白眉は第2楽章「Andante」の陶酔。激遅長丁場をたっぷり堪能いたしました。
第1楽章「Allegro moderato」その美しい旋律を、微に入り細を穿って入念極まりない描き込み。絶対に安易に走ったり、煽ったり、流さない激遅イン・テンポと明快なアクセントの徹底。常に緊張感に充ちて維持される静かなテンション。木管の美しい音色はミュンヘン・フィルとは異なる色気、涼やかな弦は指揮者の顔色を伺っているように見えて、ラストの高揚は圧倒的なだけれど、全体にちょっと響きは浅く感じるのは音質問題でしょうか。(27:35)
第2楽章「Andante: Sehr feierlich und sehr langsam」ハース版1944年との情報だけど、打楽器付き(たしかカラヤンも同様)この辺り詳細は理解していないこちら残念な永遠の初心者。ここがこの作品の白眉、いつ終わるとも知れぬ延々と寄せては返す情感の揺れ、焦らされ耐え抜いて、タメにタメて、ついにクライマックスの打楽器に至るカタルシス最高。この緩徐楽章だけで30分超え。(30:25)
第3楽章「Scherzo: Sehr schnell - Trio: Etwas langsamer」悠々たる余裕のリズムをじっくり、腰を据えて刻む巨大なるスケルツオ。圧巻の金管パワーの押し出し、テンポが遅いとかなんとか、もうこの辺りに至るとそんな感覚は麻痺しました。弦も感もたっぷりセクシーに鳴りきっても、今一歩の空疎というか疎遠な風情が馴染みの薄いオーケストラなのでしょう。(12:10)
第4楽章「Finale: Bewegt, doch nicht schnell」軽妙に上機嫌なフィナーレの始まり。もはやテンポ感覚は完全に麻痺して通常テンポに感じます。相変わらず入念に慎重に粛々としたな歩みには慌てぬ陶酔が感じられ、徐々に情感が高まります。金管は厚みのある重量級、そして静謐な存在感と間、有機的なテンポの動きや軽妙さ、ただ遅いだけじゃない魅惑の演奏でした。(15:34/拍手なし)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日日曜も朝一番から猛暑全開。洗濯(=風呂の残り湯バケツ汲み出し運動)ストレッチを済ませたら激しい汗まみれ!シャワーを浴びてその時点、YouTube鍛錬を断念。ちょっと落ち着いてから運動がてら業務スーパーへ、道中ギラギラのお天道様に耐えつつ少々買い物、帰宅して荷物を点検するとパック4個入りゴールデンキウイが腐っていて・・・ガッカリ。また、交換に往復3km炎天下に戻らなくっちゃいけないのか・・・絶望的な気分に至ってそうとう落ち込みました。女房殿は某趣味の集まりに元気に出掛けていきました。(キウイ返品はあとで女房殿にお願いしました→交換したものがまたヤワかった!)今朝の体重は65.95kg変わらず、ここが正念場です。

日本に育って働いている李姉妹の動画を見たら「在日外国人がタダで日本の福利厚生医療を利用するのは許せない」そんな声があったそう。日本に住まって働いている外国籍の方はちゃんと納税して、健康保険料や年金も支払っているのに、外国人=すべて不法滞在者と信じている方が存在するのですね。(だいたい保険に入っていなかったら高い医療費掛かるし)これはもしかして昨今話題になった「日本人ファースト」に共感した一要因でしょうか。もしそうだったらその誤解はちょっぴり情けない。
世界的な傾向だけど「右」勢力躍進。時に極端な排外主義も話題になっております。生活はリアルに苦しくて、その主たる要因を「外国人」に求めるのでしょう。たしかにトンデモ迷惑ガイジンは存在するけれど、それはそれでちゃんと取り締まって、真面目に働いて日本のルールを守っている人など、誰それ構わず味噌もクソもいっしょにしちゃあかんでしょう。せっかくの日本人の美徳や優しさ、良いところを台無しにしちゃあきまへんで。某隣国が未だに反日教育を公式に継続しているのも「不満を外に逸らすため」の安全弁的な施策。ネット情報の耳当たりの良さ、危うさに要注意。自戒いたします。

連日のあまりの暑さに体調はいまいち、音楽拝聴は停滞気味。微妙に頭痛もあります。
MCA MCAD2-9817A MCAD2-9817BBrahms 交響曲第3番ヘ長調〜ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団(1962年)・・・William Steinberg(1899ー1978独逸→亜米利加)によるBrahmsの交響曲全曲録音より。音質自慢の米COMMAND録音は昔の記憶通り。やや硬質金属的な響きにざらつきもあって、まずまずといったところ。彼はバッファロー・フィル(1945-1952年)ピッツバーグ交響楽団は長期1952-1976年の音楽監督を務め、そしてボストン交響楽団では1969-1972年小澤征爾の前任だった偉大なる指揮者。いかにも亜米利加風明るい響きに重量級、心持ち速めのテンポにストレート系の推進力とパワーたっぷり、あまり巨匠然に鬱陶しくならぬ立派な演奏でした。交響曲第3番ヘ長調は明るいパワーと、第3楽章「Poco Allegretto」の甘い旋律が魅惑、例の如く古典的二管編成+ティンパニ、それでも立派に響きます。
第1楽章「Allegro con brio - Un poco sostenuto」明るく希望に充ちた金管(モットー)から、やがて陰影豊かな弦の旋律もデリケートな魅惑の始まり。金管の響きはややヒステリックだけど、厚みと重量感、躍動感のある始まり。(9:38)
第2楽章「Andante」クラリネットとファゴットによる牧歌的な始まりに、弦がそっと優しく応える始まり。ここも憧憬に充ちた旋律あちこち、抑制され、落ち着いた緩徐楽章でした。音質的には今一歩クリアさを望む。(8:22)
第3楽章「Poco Allegretto」さらりと速めのテンポに淡々として、名残惜しくたっぷり甘い切ない弦が歌う映画「さよならをもう一度(ブラームスはお好き?)の旋律。(5:35)
第4楽章「Allegro - Un poco sostenuto」ファゴットと弦が呟くように始まって、やがてエネルギーを爆発させて金管と弦が激しく歌う・・・ストレート系爽快な表現にパワーも充分だけど、音質印象故か金属的に響きが気になるところ。でも、逡巡のない推進力はなかなかアツい。(8:24)

PCCL00522Mahler 交響曲第3番ニ短調〜朝比奈隆/大阪フィル/合唱団/大阪すみよし少年少女合唱団/永井和代(a)(1995年大阪シンフォニーホール・ライヴ)・・・四管編成に11種の打楽器、ハープ2台に女声ソロ、合唱団に少年合唱団迄入る巨大な、長大なるギネス級に美しい作品。夏になると聴きたくなる爽やかな名曲。残響2秒の名ホールでに収録は音質極上。このところ不遜にも最近のNHK交響楽団にケチ付けて反省しているけれど、この大阪フィルのサウンドにはまったく不満を覚えない。落ち着いたテンポにアンサンブルの緻密さと集中力、各パート自信に充ちたフレージング、そして朝比奈隆の堂々たるスケール、悠然とした統率ぶり。心底感動いたしました。
第1楽章「Kra"ftig - Entschieden」華やかなスケールに賑やかに、楽しげに歩む「メーデーの行進」。この楽章だけで30分を超える長さを感じさせぬ、迫力と厚みのある充実した始まり。(34:13)
第2楽章「Tempo di menuetto. Sehr massig」落ち着いた安寧の風情にはじまり、不安と優雅な心情が交差するデリケートなところ。微妙にテンポは動いて、、解像度の高い音質が細部明晰に響きます。(10:10)
第3楽章「Comodo. Scherzando. Ohne Hast」自信に充ちてしっかりと重心低く歩むスケルツォ。ポストホルンは遠く、それを受けるホルンも森の奥から静かに響きました。(17:54)
第4楽章「Sehr langsam. Misterioso」神々しいアルトとホルンのオブリガート、オーボエと静かな弦の絡み合い。静かな場面でもオーケストラのテンションはまったく下がらない。(9:22)
第5楽章「Lustig im Tempo und keck im Ausdruck」天使の歌声は夢見るよう。トランペットは思わぬ存在感、他の管楽器もけっこう濃く響いて効果的でした。(4:08)
第6楽章「Langsam. Ruhevoll. Empfunden」静謐にデリケートな弦から始まる、しみじみ人生を振り返る感動的な変奏曲。トランペットの息切れ具合もリアルなライヴ感有。朝比奈隆87歳!の記録。人間こうでありたい。(25:05/聴衆の雄叫び有)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風は関東地方に接近したけれど、こちらは相変わらずのピーカン。乾ききった地面にひと雨欲しいところです。次の台風も発生したけれど、どうも東に向かうらしい。
昨日珍しく予定満載な土曜、朝一番に洗濯、ストレッチ、YouTube鍛錬済ませて市立体育館へ。いつものゆる筋トレ済ませた時点で体調いまいち、エアロバイク15分断念して急ぎ帰宅、コミュニティバスに間に合わせました。ネットの地図を見ても梅田Toho Cinemasの場所が不安、たしか梅地下ダンジョン・ホワイティ梅田の地下から上がった記憶を辿って12時からの上映に臨みました。

劇場版「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション」映画館は冷えると予想して一枚上に羽織るもの準備したけど、適度な空調。離島大噴火の情景もCGだろうけどリアルな迫力、大画面と大音響を堪能いたしました。結果はわかっていて、最大の危機寸前に救いが駆け付ける!勧善懲悪。水戸黄門的流れも、悪役官僚議員の存在も際立ってワン・パターンだけど、例のメンバー中心に+新メンバー、地元住民の大活躍に感動いたしました。土曜の映画館は混んでましたよ。
そして予約していた湯浅港へ。ここは二十年程前より行きつけのところ。真夏の鱧鍋は絶品だったけれど、野菜が少々硬いのは気になりました。甘鯛の焼き物、刺し身も最高! 暑いからビールも美味い!店は予約していた自分らが一番乗り、やがて混み合いました。ほんまに贅沢して今朝の体重は65.95kgぎりぎり。本日はなんとか減らしましょう。

Columbia OC 7064-MUBrahms ハンガリー舞曲/No.1 in G Minor (orch.J.Brahms/2:25)/No.2 in D Minor (orch.A.Hallen/3:02)/No.3 in F (orch.J.Brahms/2:28)/No.4 in F Minor (orch.P.Juon/4:58)/No.5 in F Sharp Minor (orch.Schmeling/2:54)/No.6 in D Flat (orch.Schmeling/3:48)/No.7 in A (orch.Schmeling/1:59)/No.8 in A Minor (orch. R. Schollum/3:19)/No.9 in E Minor (orch. R. Schollum/1:48)/No.10 in E (orch.J.Brahms/1:56)/No.11 in D Minor (orch.Parlow/1:41)/No.12 in D Minor (orch.Parlow/2:26)/No.13 in D (orch.Parlow/1:41)/No.14 in D Minor (orch.Parlow/2:09)/No.15 in B Flat (orch.Parlow/2:58)/No.16 in F Minor (orch.Parlow/2:20)/No.17 in F Sharp Minor (orch.Parlow/3:12)/No.18 in D (orch.A. Dvorak/1:41)/No.19 in B Minor (orch.A. Dvorak/2:08)/No.20 in E Minor (orch.A. Dvorak/2:44)/No.21 in E (orch.A. Dvorak/2:03)〜ハンス・シュミット=イッセルシュテット/ハンブルク北ドイツ放送交響楽団(1962年)・・・Dvora'kのスラヴ舞曲と並んで、民族的に躍動する魅惑の素朴な旋律連続。まとめて録音される機会も多いけれど、演奏会ではアンコールの定番でしょう。大昔から怪しいアルフレッド・ショルツ名義の演奏を素朴に愉しんでいた記録も残って、けっこうお気に入りでした。これはHans Schmidt-Isserstedt(1900-1973独逸)による全曲録音、廉価盤LP時代からのお気に入り、当時はたしか「ハンブルク交響楽団」名義でしたっけ。けっこう聴いているつもりだけど、じつは幾種も管弦楽編曲があるらしくて、その違いを理解して拝聴しておりません。
久々の拝聴は音質いまいち曇りがち、やや四角四面に生真面目、舞曲の躍動より”立派なBrahms”を意識したような、堂々たる演奏でした。魅惑の泥臭い旋律とリズムはちょっぴり重い感じ。もっと軽快に躍動して遊びのある表現を望む、誰のが良いですかね。

Capriccio C10457Boccherini 交響曲第13番ハ長調 作品37ー1 G515/第15番ニ短調 作品37-3 G517/第16番イ長調 作品37-4 G518〜ミヒャエル・エルクスレーベン/新ベルリン室内管弦楽団(1992年)・・・Luigi Boccherini(1743-1805伊太利亜)は同時代のHaydnやMozartに比べてジミな存在だけど、一時けっこう集中して彼の多彩な作品を愉しんだものです。これはHaydnに負けぬヴィヴィッドに多彩な名曲でした。Michael Erxleben(1960-独逸)はヴァイオリニスト。 New Berlin Chamber Orchestraの詳細はわからないけれど、軽快快活なモダーン楽器アンサンブルでした。音質も良好。作品も演奏もすっかり気に入りました。
交響曲第13番ハ長調 作品37ー1 G515はおそらくfl-2/ob-2/horn-2+弦と類推、弦も含めてほとんど合奏協奏的にソロが活躍して優雅に明るく、ヴィヴィッドなリズムに溢れた闊達な作品。シンプルかつ陰影豊かな作品の魅力はHaydnに負けない。 「Allegro con moto」(4:48)「Menuetto: Trio」(3:38)「Lento」ここはオーボエとヴァイオリンのソロがしっとり、しみじみ(2:47)「Finale: Allegro vivo assai」(2:32)
交響曲第15番ニ短調 作品37-3 G517は短調をベースに陰影のある躍動。「Allegro moderato」ここはファゴットとチェロの下降音型が印象的に活躍します(7:45)「Minuetto con moto: Trio」ホルンは思わぬ雄弁、哀しみ漂うメヌエット。トリオはファゴットフルートがユーモラスに絡み合う(3:53) 「Andante amoroso」優しくゆったり、シンプルにオーボエが歌って哀しみ漂う緩徐楽章(4:20)「Allegro vivo ma non presto」ちょっぴり悲劇的に走り出して、チェロ先頭にフルートなどソロが活躍、ここも協奏交響曲風に締めくくりました。(3:54)
交響曲第16番イ長調 作品37-4 G518。この作品にホルンはないようです。
「Allegro spirituoso」上機嫌に優雅に、快活な始まり。フルートの活躍が目立ちました(7:05)「Minuetto: Allegro」弦と木管がしっかり三拍子を刻む上品なメヌエット。トリオのフルート・ソロ(+ファゴットの合いの手)が印象的な陰を作りました(3:23)「Andante」オーボエとヴァイオリン・ソロが淡々と優雅に歌う緩徐楽章。フルートやファゴット導かれて(4:15)「Allegro ma non presto」ファゴットに導かれて弦が軽やかに疾走するフィナーレ。(3:14)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風接近中、しかし東方面に進んでいて、こちら西日本に恵みの雨は期待薄。夕方ちょっぴり雨との予報も、ぱらりと降ったのか、降らんかったのかわからぬほど。前日女房殿は婆さん宅に泊まりだから独り、朝一番から蝉全開な週末、男子バレーの残念な敗退にがっかりしつつよく眠れて気持ちよろしく目覚めました。いつもどおりのヘルシー朝食済ませて布団を干したら、コンピューターオーディオ部屋にエアコンを入れてストレッチは入念、日本のお姉さんの指導によるYouTube体操も涼しい環境にこなしました。そして切れていた食材仕入れに往復2.5kmほどのスーパーへウォーキング、これで「中程度の運動」消化(アプリの評価)

先週日曜ご近所焼き鶏屋が思いの外美味しかったけれど、その時「前日だったら季節の鱧鍋が喰えたのに」と愚痴ってしまいました。女房殿はそれを覚えていて、久々に味わいたいとのご所望、大阪名物の鱧と淡路の玉ねぎは夏の鍋絶品、予約して本日夕方梅田に出掛けます。さらに贅沢にも女房殿の希望で劇場版「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション」のチケットも取りました。その前にしっかりゆる筋トレ+有酸素運動は済ませましょう。今朝の体重は65.9kg+750g、昼にクリーム入り菓子パンを3個も喰ってしまった報いでした。

先日眼科の待ち時間に(滅多に見ない)ワイドショウを眺めていたら「G7」登場。それはGroup of Seven(先進7か国首脳会議)に非ず「崖っぷち7」のことらしい。
銚子電鉄は頼みの名物・ぬれ煎餅が原料値上げに苦しんで、今季1,400万の赤字とか。自分は安閑とした引退生活を送っているけれど、自分の生涯を「崖っぷち」企業の存続に掛けて知恵を絞る姿勢は尊いもの。そのユーモラスかつ前向きな姿勢に感服しつつ、自分にはそんな意欲も元気もないなぁ、そんな思いに嘆息いたしました。

ExtonBeethoven 交響曲第1番ハ長調/第8番ヘ長調〜ウラディミール・アシュケナージ/NHK交響楽団(2007年洗足学園前田ホール・ライヴ)・・・先に「田園」にあまりよろしからぬ印象を受けて、その音源ファイル+アルファを廃棄した矢先、全集音源がネットに出現したのも人生の巡り合わせ。気持ちを入れ替えて再聴することにしました。既に引退したVladimir Ashkenazy(1937ー露西亜→氷島)が音楽監督を務めたのは2004-2007年。岩城宏之全集はたしか1968-1969年だから40年ぶり?音楽は嗜好品、自分の印象に自信が持てずあちこち世評を探ったけれど、ネットに言及少なく、称揚しているように見えて、ちょっぴり奥歯に物の挟まったような曖昧な評価もありました。実演に接していない自分が云々するのもナニだけれど、最近のパーヴォ・ヤルヴィとの録音にも不満を覚えて、例えば渡邉暁雄時代の日本フィル、最近の新日本フィル録音を聴いても、そんな不足は感じぬもの。これは自分との相性なのか、耳の劣化なのか。古今東西個性的な全集録音が存在する中、特異な唯一無二の個性を発揮するのはなかなか難しいことでしょう。
青春の溌剌とした躍動に充ちたハ長調交響曲は溌剌と快活に明るい躍動を感じさせる2作品に必須な、浮き立つような高揚にいま一歩。NHKホール収録だった第6番とサウンドの牧歌的イメージは変わらない。アンサンブルの技術に不足はない、素朴と云えば素朴、サウンドに色気や個性は足りぬ感じ(とくに管楽器)。さっぱり系の語り口にオーソドックスな表現は悪くないけれど、サウンドにはかっちりとした芯が欲しいところ。
第1楽章「Adagio molto - Allegro con brio」(9:15)第2楽章「Andante cantabile con moto」(8:11)第3楽章「Menuetto: Allegro molto e vivace」(3:25) 第4楽章「Finale: Adagio - Allegro molto e vivace」(5:46)
革新的な新時代への趣向を凝らしたヘ長調交響曲、こちらにも大胆なリズムや表情の強調がもっと欲しくなりました。
第1楽章「Allegro vivace e con brio」(9:32)第2楽章「Allegretto scherzando」(4:14)第3楽章「Tempo di menuetto」(4:54)第4楽章「Allegro vivace」(7:12)

Everest AEVC303945Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜マルコム・サージェント/ロンドン交響楽団(1959年)・・・Everestの優秀録音は60数年を経て驚異の現役水準でした。三管編成、露西亜音楽中屈指のわかりやすい名曲は豊かに響きに耳当たりよろしい完成度。
第1楽章「Andante - Allegro con anima」神妙に落ち着いて、しっとりていねいな「運命のテーマ」(クラリネット)の始まり。優秀録音に金管の爆発、厚みのある響きに粛々とした歩みは憂愁な風情たっぷりでした。(14:49)
第2楽章「Andante cantabile con alcuna licenza」期待のホルン・ソロは少々遠く、あまり際立たない。サウンドのバランス、クウラリネットやオーボエ、ファゴットとの絡みは美しいと感じます。(12:55)
第3楽章「Valse: Allegro moderato」は表現がおとなしく、押し出しが弱いワルツ。(6:35)
第4楽章「Finale: Andante maestoso - Allegro vivace」は上品なフィナーレの始まり。やがてテンポ・アップしてクライマックスへ持って行く表現に高揚感が少々不足、抑制が効いて躍動に不足しております。オーケストラには厚みがあって、落ち着いて悠々とした味わいは悪くありません。(10:58)


2025年8月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

盛夏真っ最中の8月に入りました。異様な猛暑の中発生した津波騒動はあちこち影響を与えて、避難途中に怪我をされたり、お亡くなりになった残念な事故もありました。でも、悲惨な東日本大震災の再来にはならなかったみたい。警報注意報はすべて解除されました。経済制裁中の露西亜の地震被害はいかがでしょうか。人道的支援もままならぬことでしょう。こちらの日常生活はいつもと変わりなし。

せっかく65kg台に体重に落ち着いた7月、昨日朝ぎりぎり65.95kg増傾向を反省。朝から洗濯を済ませてしっかりストレッチ、そして例の東南亜細亜女性が動き続ける短時間エアロビクス実施して市立体育館を目指しました。トレーニングルームは常連メンバー揃って、けっこう筋トレマシンは混み合っていたけれど、なんとか順不同にいつものメニューをこなしてしっかり鍛えました。前日挙動不審だったスマートウォッチは無事稼働いたしました。体調は悪くありません。今朝の体重は65.15kg▲800g。

先日テレビのワイド・ショウ的な報道に拝見した衝撃の映像。信号機のない横断歩道に一旦停止側からの車載映像、歩行者が渡っていたら逆側よりクルマが一時停止なしで突っ込んで来る・・・幸いスピードは出ていなかったので、歩行者は自ら避けて大事には至らなかったけれど、なんと運転者(ご高齢の男性?)が怒鳴りつけていたそう(逆ギレ)。もうこれは逆走とか、ペダルの踏み間違い大事故の一歩手前症状なんじゃないか、横断歩道も歩行者も見えていなかったんでしょう。たまたま車載カメラに記録されたけれど、全国各地に似たような事象は発生していると類推いたします。

夜8時からは男子バレー対波蘭戦。お相手は世界一のパワーとディフェンス、日本はサーブミスも多く0-3敗退。宮浦は頑張っていたけどなぁ、残念。

EMI ReferencesBrahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調(1939年)/8つのピアノ小品集 作品76/2(Capriccio in b)/7(Intermezzo in a)/8(Capriccio in C)/間奏曲 作品117/1(E flat)/2(b flat)/6つのピアノ小品集 作品118/1(Intermezzo in a)/2(Intermezzo in A)/3(Ballade in g)/4(Intermezzo in f)/5(Romanze in F)/6(Intermezzo in e flat)〜ウィルヘルム・バックハウス(p)/カール・ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン・・・この時期にしてかなりの良好な音質。Wilhelm Backhaus(1884ー1969独逸)当時55歳、体力技巧の冴えは充分。先に聴いていた第1番ニ短調(1932年)も音質演奏とも良好でした。ものすごく巨魁に立派な作品に感じるピアノ・オブリガート付きの交響曲は二管編成、第3楽章以降にはトランペットもティンパニが抜けても迫力も効果は落ちぬマジック。威圧感ありがちなBrahmsの作品中、憂愁な旋律は珍しいお気に入り作品。
第1楽章「Allegro non troppo」冒頭よりホルンは痺れるように深い音色、カール・ベームも未だ45歳の壮年でした。魅惑の鬱蒼とした旋律に、ピアノはジミと云うかハデさのない質実に重心低いもの。やはりベーゼンドルファーなんでしょうか。歴史的音源という前提だけど、壮麗なスケールや力感はしっかり聴き取れれます。(16:11)
第2楽章「Allegro appassionato」前のめりに、ちょっと暗く、切迫した勢いを感じさせるスケルツォ。タッチは流麗に非ずごつごつとして、相変わらず豪快。(8:00)
第3楽章「Andante - Piu adagio」魅惑の深淵なるチェロ・ソロから切々と始まる緩徐楽章。ピアノはなかなか登場せず3分頃から静かに参入いたしました。ピアノも管弦楽も意外とアツく呼応して、そして深く沈溺する陶酔も感じさせるところ。(11:48)
第4楽章「Allegretto grazioso - Un poco piu presto」すべての悩みが消えるような軽やかなピアノの始まり。やがて管弦楽とソロは相呼応するように語らって、落ち着いた風情にフィナーレは上機嫌。あまり物々しくならず落ち着いた風情に進みました。1930年代太古音源でも全曲聴き通すのに問題はありません。(9:12)この作品はお気に入りであることをまた自覚いたしました。
収録がお徳用なピアノ小品集もお気に入り。淡々として寂しげなはずの「8つのピアノ小品 作品76/2-7-8」は少々筋肉質過ぎる勢い有(2:45-2:10-2:43)
インテルメッツォ 作品117/1/2」はしっとり懐かしく、泣ける旋律(4:37-3:41)
6つの小品 作品118/1/2」は時に激しく懐かしい。(0:54-3:53-3:22-1:54-3:06-4:09)

Werner WPCS22150Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」/Debussy 交響的素描「海」/Boulez ノタシオン第7番〜ダニエル・バレンボイム/シカゴ交響楽団(2000年)・・・そろそろ体調が心配なDaniel Barenboim(1942-亜爾然丁→以色列)による、いかにも風演目。音質は極上。
「春の祭典」は乾いてクール、シカゴ交響楽団の余裕の力量とパワーを活かした優等生的に破綻のない、美しい演奏でした。熱狂とか暴力的な破壊、追い詰められたような緊張感とは無縁の完成度、数多い20世紀現代音楽の古典作品の正確な表現としては悪くないけれど・・・手に汗握るような唯一無二の興奮には足りない、ある意味標準的、優等生的演奏だけどけっこう好き。 
第1部「大地への讃迎」(16:09)第2部「いけにえの祭り」(18:19)
「海」もまったく同様の印象。クールに緻密であり、細部解像度高く作品の流れはスムースそのもの。アンサンブルを少々犠牲にしても妖しい各パートの色気や主張を際立たせるような姿勢に非ず、この仏蘭西屈指の名曲にそんなものは必要ないと考える方には耳当たりよろしく、スッキリとわかりやすく潔い表現でしょう。完成度は高い。自分は意外と気に入っております。海上の夜明けから正午まで(8:50)波の戯れ(6:59)風と海の対話(8:42)
Notationは繊細かつデリケートな響きがステキな神秘の作品。(7:22)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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