2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
8月も本日で終了。昨日朝、カムチャツカ半島付近にマグニチュード8.8の地震。露西亜現地の被害情報は断片的です。日本全国あちこちに津波注意報、太平洋側では広く警報も出ました。ハワイにも津波は押し寄せたそう。被害はあったのでしょうか。海岸沿いの街に避難指示、公共交通機関や原発作業に影響が出たようです。コンビニも閉まったり、夏休みの観光地や観光施設は甚大なる影響があったそう。自然の猛威天変地異に為す術はありません。
そして兵庫県丹波市では41.2度C観測史上最高値を記録したそう。こちらもしばらく異様な猛暑からは逃れられぬとのこと。前夜途中覚醒、それなり二度寝してからいつもの時間に目覚めて洗濯、ストレッチ入念、そしてYouTubeは久々に日本の若いお姉さんの体操実施。往復1kmのコンビニにATM操作に出掛けた以外はエアコンをしっかり効かせて引き隠りました。ちょうどお隣りさんはグランドゴルフに出掛けるところ、思わず「大丈夫ですか!」そんな声を掛けてしまいました。「氷持ってきました」なんて云ってましたっけ。元気やなぁ、負けてられん。あまりの暑さに?スマートウォッチ挙動不審、472歩数で止まっておりました。今朝の体重は65.95kg+500g。昼に冷凍保存したカレーを消化したのが高カロリーだったのか。本日頑張って減らしましょう。
「山手線で発火モバイルバッテリー リコール対象と判明」あちこちでバッテリー絡みの事故は連続して、どこぞの街のごみ焼却場大爆発では取り返しのつかぬ事態に至っても、自分のモバイルバッテリーは点検せんのでしょうか。今回の事件を契機に自主点検、意識向上が進むことを期待しましょう。自分も気を付けなくては。それにしても・・・ある日突然発火するワケでもなし、ちょっと熱いかな?そのくらいは日常感じていたはず。世の中であちこち発火事故が起きていたことも知っていたことでしょう。自分だけは大丈夫、そんな日本人的発想だったのかも。急激な普及+猛暑に事故も激増しているようです。
Bruckner 交響曲第3番ニ短調(1873年初稿)〜ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1995年)・・・Roger Norrington(1934-2025英国)逝去。既に2021年に指揮活動から引退しておりました。これは旧録音、SWRとの後年の録音も同じく初稿を採用しておりました。作品にあまり馴染んでいないし版のことはよく理解していないけれど、第2楽章辺りはまったく通常版とは違って「タンホイザー」が出現するのには驚いたものです。(エリアフ・インバル1982年にて初体験)
第1楽章「Gemassigt, misterioso」から素朴粗野な金管の響き、ノンヴィヴラートに弱い弦、素っ気ないフレージングに速めのテンポはあっさりとして、精一杯の絶叫にも素朴な風情と緊張感が混じり合う個性的な演奏。(18:79)
第2楽章「Adagio: Feierlich」ここは通常聴かれる版とはまったく違うもの。冒頭の弦はちょっぴり雑味のある、さっぱりとした味わい。素っ気ないほどさらさらとかなり速めのテンポに哀しみは淡々と・・・そしてやってきました!「タンホイザー」の旋律、金管は威圧感なくマイルドに響き合ってやや素っ気ないほど。(17:15)
第3楽章「Scherzo: Ziemlich schnell」このスケルツォは馴染みの風情とほとんど変わらない。硬質にリズムを強調せず、切迫感溢れる朗々とした金管はずいぶんとジミに鳴らない感じ。(6:25)
第4楽章「Finale: Allegro」終楽章も通常のイメージとはさほどに変わらぬ?印象。相変わらずの素っ気ないフレージングに田舎臭い金管の響き、ざっくりとして緻密な風情にならぬ軽量なフィナーレ。こんな風情が初演当時のサウンドなのでしょうか。(14:57)
Beethoven 交響曲第5番ハ短調/カンタータ「静かな海と幸ある航海」〜ピエール・ブーレーズ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/ジョン・オールディス合唱団(1968年)・・・誰でも知っている馴染の名曲中の名曲。
発売当時「テンポの遅さ」に話題となった録音、史上最遅!・・・第1楽章「Allegro con brio」提示部はもちろん繰り返し有、第4楽章「Allegro - Presto」に繰り返しなし、ところが第3楽章「Allegro」は他ではめったに見られぬ繰り返し有。第1楽章第3楽章の遅いテンポ、細部曖昧さのない明晰にクールなイン・テンポ、旧来の主情を一掃した新時代の表現だったのでしょう・・・
とは2022年の拝聴印象。
Pierre Boulez(1925ー2016仏蘭西)に似つかわしくない演目は、発売当時話題になってやがて忘れられました。「海」もそうなんやけど、この時期ブーレーズはオーケストラの個性的な色合いを嫌って、素直にスッキリとした響きを求めていたんでしょう。豪快劇的浪漫表現には無縁、古楽器系軽快なリズムを強調する表現でもない、常に一歩引いて正確に、噛み締めるように細部描き込んで精密正確、怜悧に高揚しないBeethoven。どちら派にも不評やろなぁ、こんな演奏。自分には少々馴染みすぎた激しくも力強い作品を、新鮮な切り口に堪能いたしました。(9:20-10:14-9:52-9:30)珍しいカンタータは美しい合唱作品でした。(8:28)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
台風9号は進路をやや西に向けて、なんとかこちらにも恵みの雨は期待できないでしょうか。昨日も朝から体調最悪、いつものストレッチは入念、短くカンタンなYouTube体操7分ほど済ませてへろへろ、市立体育館迄の二十数分の歩みもあまりの熱射に足下がおぼつかない。市立体育館に到着していつもの筋トレを済ませた段階で、かなり体調は危ういと自覚してエアロバイク15分は中止いたしました。シャワーを使って定例血圧測定は前回よりマシだけどまだまだ高い。帰り、切れていたキウイとたまご(特売258円でした)を入手すべくスーパーに寄りました。なんとか倒れずに自宅到着。未だ夏も半ば辺り、無事乗り切れるでしょうか。あとはぐったりおとなしくしておりました。今朝の体重は65.45kg+100g、なぜ減らんのか。(久々の間食マヨネーズあられを喰いました)
キウイをちょっぴり贅沢しております。毎朝自家製ヨーグルトは欠かさないけど、トッピングはキウイが多い(乃至バナナ)青いのが安いけれど味は酸味が強く硬くていまいち、ちょっぴり高いゴールデンが甘い。先日特売をしていたので、それを入手したらもうグリーンに戻れません。節約を趣味にしてムダを省く生活を愉しんでいるけれど、失敗はよくあって後悔。せめてキウイくらい美味しいのを贅沢してもバチは当たらんでしょう。じつはコメでも似たようなことを経験済み、スーパーでは2,200円ほどでカルローズがかなり売れ残っていたけれど、現在消化中の「ななつぼし」の甘さ、美味さを経験してしまうと、もう外米には戻れません。
Mahler 交響曲第2番ニ短調「復活」〜ダニエル・ハーディング/スウェーデン放送交響楽団/合唱団/フィルハーモニア合唱団/ケイト・ロイヤル(s)/クリスティアーネ・ストタイン(ms)(2014年ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホール・ライヴ)・・・Daniel Harding(1975-英国)は現在スウェーデン放送交響楽団の首席指揮者、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の音楽監督。先日聴いたガブリエル・フェルツ/シュトゥットガルト・フィルのMahlerには恣意的なテンポの揺れとオーケストラの牧歌的な響きにちょっぴり違和感を覚えたけれど、こちらのライヴは完璧。きりりと引き締まったテンポ設定とリズム、一瞬たりとも弛緩しない爽快なる長時間ライヴ、オーケストラと声楽の実力と高揚は充分でした。全世界各地ツアーで「復活」演奏を繰り広げられたらしいけれど残念、CDでは発売されていないみたい。この巨魁に壮麗な作品を長時間、この猛暑の中一気呵成に集中して聴き通して、クライマックス迄堪能いたしました。
第1楽章「Allegro maestoso」(23:17)
第2楽章「Andante moderato」第3楽章「In ruhig fliessender Bewegung」第4楽章「Urlicht」第5楽章「Im Tempo des Scherzo」(続けて64:04/大喝采含む)
Beethoven ピアノ協奏曲第4番ト長調/Mozart ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503〜レオン・フライシャー(p)/ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1959年)・・・2007年時点、Beethovenのピアノ協奏曲全5曲について
ジョージ・セルの厳しいアンサンブルが聴きたかったから”別格”(勝手な理屈付け)なんです。いまや、これこそがワタシのリファレンス(参照の基準)となっていて、若きフライシャーのピアノも圧倒的に輝かしい!ま、この作品全集はこれのみあれば良いようなものだけれど、そうもいかない
十数年を経、そんなことを書いた記憶もすっかり消えておりました。Leon Fleisher(1928ー2020亜米利加)30歳そこそこ若き日の記録。噂では米EPICの録音はいまいち、なんていう声もあったけれど、1959年にしてかなりの鮮度のあるまずまずの音質でした。
Beethovenは、らしからぬ穏健な風情の作品。
第1楽章「Allegro moderato」諄々と語りかけるようなピアノと、そっと寄り添うようなオーケストラの対話が粛々と進みます。きたきらした硬質のタッチに輝かしいピアノに、盤石に厚みのあるオーケストラが寄り添います。(18:09)
第2楽章「Andante con moto」深く沈溺する沈黙の緩徐楽章。伴奏は弦のみ。(5:08)
第3楽章「Rondo: Vivace」春の訪れのような喜ばしい、勢いあるフィナーレ。心持ち速めのテンポにノリノリ、生真面目に清潔に輝かしいタッチに疾走しました。(9:08)
Mozartは大柄な喜びに充ちた作品。ここでの主役はオーケストラかも。
第1楽章「Allegro maestoso」晴れやかな余裕の表情に始まるオーケストラ。なんの屈託もない清潔なピアノには陰影にも熱気にも不足はない、ストレートにノリノリ、急ぎ足に疾走しました。(14:43)
第2楽章「Andante」ここも明るい、ちょっぴり弾むように長閑なな緩徐楽章。(7:29)
第3楽章「Allegretto」愉悦に溢れた可愛らしい管弦楽から始まって、ソロは速めのテンポに可憐に疾走するロンド。優雅なオーケストラが主役にピアノは若々しく、ちょっぴり落ち着かない。華やかな喜びが溢れるような熱気が続きました。(8:00)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
7月もあと数日。台風接近中。全国的には異様な猛暑と雨が少なくて農産物に甚大なる被害が出ているそう。米不足は確定でしょうか。鶏や牛、豚も夏バテなんだそう。また、なにもかも値上がりの予感もあります。昨日も朝から蝉の声全開の猛暑、こちら水不足にはなっていないようだけれど、山から流れてくるあちこちの小さな流れは目に見えて水量減っております。ご近所工事の人たちは元気に働いて、自分は終日ぐったり夏に負けておりました。いつものストレッチと軽いYouTube体操+ご近所コンビニにATM処理に出掛けたくらい。
ダイエットの記事はクサるほどあるけれど、食事制限して一週間ムリムリ2kg減!やった!そんな結果は筋肉と水分が減ったのみ、脂肪は減っていないそう。そのことで思い出したは自らの経験「呑んだ翌々日体重が増える」ということ。自分は呑む時にはしっかり喰うようにしているので翌日増は覚悟、ところが増えていないこともしばしば(前日もそうだった)それは酒による脱水症状だったんじゃないか、そう思い当たりました。実際はカロリー摂取しているので、その翌日脱水症状が解消されれば体重増という当たり前の結果に至る・・・ダイエットのキモは呑んだ翌日なのかも知れません。体脂肪確認 、筋トレ必須!風邪で寝込めば2kgくらいすぐ減るけれど、あれは熱で筋肉が落ちているだけ。さて自らの人体実験翌々日朝の結末は65.35kg+50g、かなり食事を抑制いたしました。
Mussorgsky/Ravel 編 組曲「展覧会の絵」/交響的絵画「禿山の一夜」〜マルコム・サージェント/ロンドン交響楽団(1958年)・・・2011年に拝聴。その時のコメントを確認すると音揺れのあるLP復刻だったらしい。久々に高品質音源を再入手いたしました。Malcolm Sargent(1895-1967英国)はもうすっかり過去の人だけど、当時母国ではたいへんな人気、膨大なる録音が残され、ウィーン・フィルにも登場しておりました。
これはEverestによる優秀録音、高品質CDからの音源らしい。ファイル・サイズは通常の倍くらい。音質は60余年を過ぎて現役でした。この時点ロンドン交響楽団は最良の状態ではなかったらしいけれど、録音を聴く限り優秀なアンサンブルに鳴り切った輝かしい響き、サージェントの表現は大柄に煽ったりしないオーソドックスに中庸なもの。カッコよく颯爽とした大柄な表現ではないけれど、優秀録音に助けられRavelのデーハーな管弦楽編成と、オリジナルの泥臭い旋律が対比され、よく映える壮麗立派な演奏でした。
プロムナード(Promenade/1:31)小人(Gnomus/2:43)プロムナード(Promenade/0:58)古城(Old Castle/4:29)プロムナード(Promenade/0:30)チュイルリーの庭(Tuileries/1:13)ビドロ(牛車/Bydlo/2:26)プロムナード(Promenade/0:45)卵の殻をつけた雛の踊り(Ballet of the Chickens in their Shells/1:16)サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ(Samuel Goldenberg and Schmuyle/2:19)リモージュの市場(The Market-Place at Limoges/1:29)
カタコンベ(Catacombae/Sepulcrum romanum/2:03)死せる言葉による死者への呼びかけ(Con mortuis in lingua mortua/2:05)鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤガー/The Hut on Fowl's Legs (Baba-Yaga)/3:45)キエフの大門(The Great Gate at Kiev/5:13)
「禿山の一夜」は馴染みのRimsky-Korsakov版。これも同様、泥臭い旋律は迫力たっぷりに響きました。(11:15)
Smetana 連作交響詩集「わが祖国」〜ヤークフ・フルシャ/プラハ・フィル(2010年ライヴ)・・・Jakub Hrusa(1981-捷克)による旧録音。Prague Philharmonic Orchestraは1995年創立された比較的新しいオーケストラとのこと。神々しい「高い城」滔々と大河の流れを堪能できる美しい「モルダウ」は一番人気だけど、以降4曲は日本ではあまり人気のない作品。欧州では全曲揃えて演奏も録音機会も多い名曲でしょう。危惧されたオーケストラの技量にはまったく問題ない。人気の最初2曲はもちろんしっとり入魂仕立て、ちょっと力みが気になることもある「シャルカ」へのつながりも自然にラスト迄飽きさせず、民族の存亡「いざ鎌倉」に蘇える戦士たちの勇壮な風情も感動的な仕上げでした。
Vysehrad(15:13)Vltava(12:06)Sarka(10:01)From Bohemian Fields and Groves(12:51)Tabor(13:03)Blanik(15:24/長い拍手有)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
新しい一週間が始まりました。この暑さなんとからんのか。こちら雨も降っておりません。夏らしい夕立が欲しいけど、それらしい予報はしばらくありません。朝一番にストレッチしっかり、YouTubeの軽い体操を済ませて市立体育館を目指したけど、途中日曜の運動公園は誰も利用していないのは強烈な日差しのせいか、到着時点ヘロヘロ。いつもの筋トレを終え、15分のエアロバイクも息絶え絶え、速度は上がりません。シャワーを使っても気分は改善せず、血圧はまた高い。そして炎天下ほとんど這うように足取り重く帰宅いたしました。もうぐったり。
・・・と、云いつつ婆さんは弟宅に泊まるとのこと。ここしばらく婆さんの肺炎、自らの風邪症状に苦しんで女房殿は外食久々、夕方出掛けました。前日だったら旬のはも鍋など行きたかったけれど、狙いの店は残念日曜休み。最寄りの駅側の焼き鶏屋を予約、しっかり喰って冷たいビールたっぷり呑んできました。タクシーで帰宅したらその時点+1kg!今朝は65.3kg前日比▲150g、なんとかちょっぴり減らせました。
ビデオを録っておいた女子バレー対伯剌西爾戦、既に3-2敗退を知っていたけれど、再度内容を確認いたしました。予選リーグではまったく歯が立たぬ0-3完敗、そこからどう学んで接戦にしたのか注目。第1セットから粘り強い熱戦、どちらの攻防も一歩も引かぬ感じ。最終セットは一気に攻められて、それが実力の差なのでしょう。ガビは凄いですね、伊太利亜では関とチームメイトなんだそう。白熱の接戦を堪能できましました。そして夜は第3位決定戦対波蘭戦に1-3敗退、残念。これもビデオに録っておきました。
あっという間にお釈迦になった激安電気シェーバーの代替、今回は3,480円前回のほぼ倍だけどやはり激安の範疇でしょう。(クーポン使用して3,180円也)楽天から「とくに急がんよ」指定で注文したのに到着は注文の翌日の夜、そんなにムリせんで良いのにね。「国産メーカー品」となっていて、到着するとたしかに岩手のメーカー、但し製造は中国産でした。ずしりと重量感があって、剃り味は素晴らしくて剃りあとつるっつる。あとはどのくらい歯のキレとバッテリーが保つのか、せめて壱年以上快適に、毎日使いたいもの。
Beethoven 交響曲第5番ハ短調/Schubert 交響曲第8番ロ短調「未完成」〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1955年)・・・2005年にモノラル・マスターを拝聴してから久々の再会。今回はステレオRCA/S70475C、ちょっぴりヒスっぽいけど年代が信じられぬほどの鮮明な音質。Beeやんの交響曲中、もっとも決然とパワフルな作品。それに相応しいボストン交響楽団のセクシー・サウンド前面。キレのある軽妙な古楽器系演奏も好きですよ、でも久々ごりごりと精一杯、モダーン楽器の分厚い響きに力感溢れる文句なしの熱演に痺れました。
第1楽章「Allegro con brio」提示部繰り返しなし。久々に威圧感たっぷり「ジャジャジャ・ジャーン」テンション高い剛力表現を堪能いたしました。オリジナルより編成を加えてより効果的に、分厚く響くように増強されているそう。なんども続けて聴くには体力が必要です。(6:03)
第2楽章「Andante con moto」ヴィオラとチェロによる穏健な主題はたっぷり雄弁。金管も朗々と大きな緩徐楽章。(10:46)
第3楽章「Allegro」この物々しい風情がスケルツォねぇ・・・怪しい低弦に応えてホルンが決然とした歩みが輝かしい。トリオの「像のダンス」は圧巻の重量級でした。(5:33)
第4楽章「Allegro」終楽章も繰り返しなし。その華やかなパワー絶叫に、少々頭が痛くなるほどのテンション連続に疾走!(9:28)
Schubertもステレオ音源を聴いておきました。これもなかなりの優秀録音だけど、自分が入手した音源では強奏に響きがちょっぴり濁ります。浪漫のフクザツな旋律に魅了される名曲。
第1楽章「Allegro moderato」溜めに溜めたエネルギーがふつふつと滾(たぎ)るような情熱的な演奏。(12:14)
第2楽章「Andante con moto」優雅なリズム感を讃える緩徐楽章。ここのアクセントも明瞭によく歌って陶酔感がありました。(11:43)
Holst 組曲「惑星」 作品32〜レオポルド・ストコフスキー/ロサンゼルス・フィル/ロジェ・ワーグナー合唱団 (1956年)・・・
ロサンゼルス・フィルは1962年以降ズービン・メータ時代に腕を上げたと信じてきたけれど、この時期でも充分上手い。華やかで骨太、明るい響きが効果的でした。あちこち楽譜に手を入れているらしいけれど、表現そのものは(意外や)オーソドックス、リズム感もヴィヴィッドに躍動しております。「天王星(魔術師)」がまさにそれ。著名なる「木星(快楽をもたらす者)」はスケールたっぷりに、グラマラスに歌います。ストコフスキーって時にスカみたいな演奏もあるから要注意なんだけど、これは噂に違わぬ立派な演奏でした
とは2009年のコメント。専門筋の方によると「火星」には金管の落ち、あちこち微細な改変があるそうな。久々の印象は上記とまったく変わらない。ざっくりと骨太、たっぷりとゴージャスに鳴るオーケストラは優秀、音質は現役でした。
颯爽と前のめりにカッコよいリズムを刻む「火星 - 戦争の神」はパワフルに重量級(6:37)
「金星 - 平和の神」は思わぬデリカシーと静謐な深淵(8:04)
ユーモラスな味わいの「水星 - 翼の神」は軽妙なスケルツォ(4:04)
一番人気「木星 - 快楽の神」は壮大なるスケール(7:38)
暗鬱なリズムを刻んで「土星 - 老年の神」は重苦しい歩みと諦め(7:48)
「天王星 - 魔術の神」なかなか大仰にして賑やか、ユーモラスな重いリズム。「魔法使いの弟子」を連想させるところ。(5:45)
「海王星 - 神秘の神」は静謐な宇宙の最果てに独り、放り出されたような感覚でした。(6:44)
Scho"nberg 室内楽のための音詩「浄められた夜」(彼の管弦楽団/2007年)・・・2007年に拝聴。たっぷり濃厚に甘いフクザツな和声は後期浪漫の残滓たっぷり、雰囲気豊かな弦楽合奏はかつての印象ではもっとかわいいたアンサンブル?そんな記憶だったのに、雰囲気たっぷりに優秀なオーケストラ。これは東海岸の録音用でしょう。こちらも音質は悪くない。
Sehr langsam(2:22)Etwas bewegter(10:19)Schwer betont(1:57)Sehr breit und langsam(9:39)Sehr ruhig(4:10)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
連日の猛暑にバテ気味、前日筋トレ前より太もも裏ケツの辺りに微妙な筋肉痛があって原因不明でした。前日は女子バレー対土耳古戦を途中迄応援していたけれど、途中睡魔に負けて断念。ま、結果勝利はわかっていたので安心して熟睡できました。日本時間今朝3時より対伯剌西爾戦準決勝、BS生中継は見ていないけど、フルセット敗退とのこと。次は三位決定戦です。
昨日土曜朝はいつもどおりのストレッチじっくり、例の東南亜細亜系女性によるYouTubeエアロビクス短時間、久々女房殿も付き合って実施。その勢いで業務スーパー往復3.5kmに出掛けました。朝のグラノーラに使う純ココアとかスキムミルクなど入手、帰宅してからにんにくを買い忘れたことに気付きました。直射日光にヘロヘロ、汗びっしょり、熱射病に至らなかったことは幸いでした。女房殿は眼科経由某ボランティアの集まりに出掛けました。今朝の体重は65.45kg+150g。
福島町の熊駆除の件、あいかわらず「道外から」延々と苦情電話が続いているらしい。話しにならんね。自分の家の前に人喰い熊が出ても養護するんでしょうか、それならそれで立派だけど、遠く離れた安全な場所に住んで「動物愛護」ですか?困った人たちですよ。いちど人喰い熊と膝を突き合わせて、じっくり話し合ってはいかがでしょうか。
この気候に音楽にはほとんど集中できず、音楽を愛するものとして不遜な態度と自覚するけれど・・・
Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」〜ウラディーミル・アシュケナージ/NHK交響楽団(2007年ライヴ)・・・Vladimir Ashkenazy(1937ー露西亜→氷島)はもう引退しているけれど、これは全集になっていたのですね。ここ最近のNHK交響楽団の録音とはどうも相性がよろしくない。穏健な田園風景、嵐の描写も秀逸な馴染みの名曲はオーソドックスに悪くない演奏と思うけれど、オーケストラの響きに味がなくて気に喰わない。これは自らの嗜好問題でしょう。大昔1960年代の岩城宏之全集だったら技術的な洗練や音質水準さておき、その前向きの意欲を興味深く拝聴できるけれど、古今東西数多い録音中、特別にこれを取り出して聴く意欲は湧きません。ネットより数曲集めた彼のBeethoven音源ファイルも整理廃棄するか・・・逡巡中。
Chopin ワルツ集〜ヴラド・ペルルミューテル(p)(1962年)・・・Vlado Perlemuter(1904- 2002仏蘭西)のワルツ集はたしかこれが唯一のまとまった録音、ScribendumにCD復刻がありました。音質は想像以上に良好(というかマシ)。この時期、技術的にもしっかりとした演奏でした。浮き立つようなタッチは明晰に曖昧さのない闊達、Chopinの甘い旋律をいきいきと表現しくださって飽きさせないもの。
第5番 変イ長調 作品42(4:14)第7番 嬰ハ短調 作品64-2(3:38)第8番 変イ長調 作品64-3(3:44)第1番 変ホ長調「華麗なる大円舞曲」作品18(5:20)第9番 変イ長調「告別」作品69-1(3:31)第4番 ヘ長調「華麗なる円舞曲」作品34-4(2:29)第3番 イ短調「華麗なる円舞曲」作品34-2(5:49)ワルツ第14番 ホ短調(3:22)第10番 ロ短調 作品69-2(4:05)第11番 変ト長調 作品70-1(2:07)第13番 変ニ長調 作品70-3(3:03)第12番 ヘ短調 作品70-2(3:14)第6番 変ニ長調「子犬のワルツ」作品64-1(2:07)第2番 変イ長調「華麗なる円舞曲」作品34-1(5:06)
Beethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」〜ヴラド・ペルルミューテル(p)/クリスティアン・フェヒティング/ウィーン・フェスティヴァル管弦楽団(1960年)・・・この時期にしてモノラル?音質は例のコンサート・ホール・レーベルにしては、まずまず良心的でした。いくらでも大きく、勇壮に演奏しがちな名曲中の名曲。Christian Voechting(1928-1967瑞西)とは珍しい伴奏、デリケートかつ美しくも瑞々しいタッチに、緩徐楽章辺り、しっとりとまるでChopinのよう。大きな作品である「皇帝」は力任せにならず、華やかだけど抑制が効いて陰影豊かに、爽やかなに仕上げた演奏でした。
Allegro(20:41)Adagio un poco moto(7:52)Rondo: Allegro(10:57)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
連日の酷暑が続きます。自分は眠りが浅いだけだけど、お仕事現役世代はタイヘンでしょう。孫の守りに出掛けた女房殿はちょっと遅くなって、結局そのまま婆さんのところに戻って泊まりました。昨夜の女子バレーボール決勝リーグ対土耳古戦を楽しみにしていたら、朝のニュース報道から既に3-2勝利を知りました。たいしたもんですよ、エース・バルガスに対抗、恐ろしいカラクルトにはサーブを集中させてつぶしました。次は予選リーグに完敗した伯剌西爾戦、ガビがめちゃくちゃ上手い、日本でもお馴染みロザマリアもおります。なんとかリベンジを期待したいもの。
あまりの不快さに朝食後市立体育館へ向かうまでの2時間、コンピューター・オーディオ部屋にエアコンを入れてしまいました。ストレッチ、YouTubeエアロビクスを済ませ、筋トレ+エアロバイクへ出掛けて終了、トレーニングルームを出たところ女性が一人ベンチに横になっておりました。熱中症?体育館でバトミントンをやっていたらしい。シャワーを使って出てきたら救急車が到着しておりました。ちょっとした体調のバランスの崩れが症状を呼ぶのでしょう。初めてその現場を目撃いたしました。トレーニング最中から太もも裏辺りに鈍い痛みがあって原因不明。血圧は上が135/下75だからもう一歩で正常へ、帰宅時点参考体重は時点64.75kg。
すぐコミュニティバスに乗って、逆方向に予約していた眼科の定期検診に出掛けました。華麗なる加齢は微妙に、あちこちガタが来ておりますから。いつもどおりたっぷり小一時間待たされて昼食時間を過ぎて、禁断のラーメンを喰いたくなりました。
(2年ぶり/小麦の星/鶏白湯ラーメン/930円)太麺濃厚味も絶品だけど塩分とカロリー高いんだよなぁ、帰宅したら65.7kg!あっという間に1kg増えました。最終今朝の体重は65.3kg昨日と変わらず。
朝、ヒゲを剃ろうとシェーバー(なんちゃってPHILIPS風人民中国製)を取り出したら〜動かない。あれ?バッテリーが切れたのか、充電してもうんともすんとも・・・いろいろいじってみたけれどアウト。昨年2024年11月注文1,721円也、値段相応に短い寿命を嘆きつつ、仕方がないので(いちおう)似たような形の国産品を注文いたしました。
なんか暑さに負けてもうへろへろ。【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新も手抜きそのもの。
Kurt Leimer 左手のためのピアノ協奏曲(クルト・ライマー(p))/Mozart 交響曲第41番ハ長調K.551(イタリア放送トリノ交響楽団/1951年ライヴ)/Brahms 交響曲第2番ニ長調(イタリア放送ローマ交響楽団/1953年ライヴ)〜ヘルベルト・カラヤン・・・RAIの放送音源より、ベルリン・フィル就任前45歳壮年の記録。音質は良好です。
Kurt Leimer(1920-1974独逸)とは別途フィルハーモニア管弦楽団とのセッション録音があるので、お気に入りだったのでしょう。(写真はそれ)ヴィヴィッドに破壊的、旋律も華やかな魅惑の作品でした。(22:12)
Mozartは颯爽として流麗なレガート表現にも勢いがあって、清潔感と若さを感じさせる立派な演奏。(28:31)
Brahmsは4曲のうちもっとも穏健牧歌的な風情を感じさせる交響曲。
こちら音質やや落ちのせいか第1楽章「Allegro non troppo」からちょっと停滞感にいまいちな始まり。
第2楽章「Adagio non troppo - L'istesso tempo,ma grazioso」はしっとりと歌って、アンサンブルの仕上げはデリケートに雄弁でした。
そっと抜いた感じの第3楽章「Allegretto grazioso (Quasi andantino) - Presto ma non assai - Tempo I」
第4楽章「Allegro con spirito」は速めのテンポに前のめりの勢い、たっぷり雄弁な節回しがいかにもカラヤンらしい(38:33)けど・・・ま、一度聴けば良いかな、珍しさだけで聴くような余裕はもうありません。
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ガブリエル・フェルツ/シュトゥットガルト・フィル(2012年)・・・Gabriel Feltz (1971-独逸)による交響曲全集録音より。少なくとも日本ではほとんど話題になりませんでした。彼が2003-2013年迄首席指揮者を務めた南独逸のコンサート・オーケストラはもっさりと鳴りが足りない?牧歌的に暖かいサウンドでした。音質は自然だけど低音をあまり強調しない。青春の胸の痛みを感じさせる憧憬の旋律や如何。
第1楽章「Langsam. Schleppend. Wie Ein Naturlaut - Im Anfang Sehr Gemchlich」提示部繰り返し。頻繁にテンポを動かして基本速めにさらさらと走って、それが効果を上げているかは微妙なところ。(16:00)
第2楽章「Scherzo: Kraftig Bewegt, Doch Nicht Zu Schnell 」噛み締めるような低弦の始まり、やがてテンポ・アップして、中間部のレントラーはゆっくり、その対比も落ち着かない感じ。(8:51)
第3楽章「Feierlich Und Gemessen, Ohne Zu Schleppen」神妙な行進曲から、やがて微妙なテンポは揺れ、走り、それはやや恣意的なものを感じさせます。中間部「彼女の青い眼が」の旋律はたっぷりテンポを落として歌いました。途中急激な安っぽいテンポ・アップは作品の本旨に似合った対比でした。(10:57)
第4楽章「Finale: Sturmisch Bewegt」大爆発に鋭さを感じさせぬ金管は牧歌的サウンド。速めのテンポも颯爽とカッコよろしくはない感じ。素朴な風情は悪くないけれど、ちょっとオーケストラにパワー不足を感じました。(20:42/拍手有)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
上の孫(5歳)発熱。婆発進!早朝に出掛けていきました。爺(=ワシ)は役に立たんなぁ、こんな猛暑の中出掛ける元気はありません。朝一番に布団を干して、大量の洗濯物を処理(=風呂の残り湯バケツ汲み出し鍛錬)ベランダに干した時点既にぐったり。コンピューター・オーディオ部屋にエアコンを効かせて隠りました。ストレッチはいつもどおり、YouTubeに全身痩せるダンス10分間も実施して、息も絶え絶えに倒れ込みました。この猛暑は未だニヶ月くらい続くのか、もうげんなり。お布団も洗濯物も気持ちよく乾くのが救いです。あとは往復1kmのコンビニのATMに出掛けたのみ。ご近所の工事の労働者は炎天下、いつもどおりの労働継続中。
今朝の体重は65.3kg+550g。残念。
そりゃ焦るよね、トロイの木馬。
ご高齢者がネットCMをクリックして慌ててしまったとのこと。スマホのアプリにCMが出るのは日常茶飯事、女房殿はいちいち訊いてきますよ。自分はブログ拝読途中に出てくるCMはもちろん、ほかYouTubeでも(めったに見ない)FaceBookのCMもクリックしないように心掛けております。【♪ KechiKechi Classics ♪】は無料サーバーを借りているのでCMは出ていて、もしかして数少ない読者にご迷惑をお掛けしているのかも。
やがてもっと悪質巧妙なテクニックに出会って自分も引っ掛かる日が来るんやろなぁ、数十年前の記憶では一度だけエラいことになって、OS全部入れ替えたことがありましたっけ。
日米相互関税15%で合意はトランプさんの焦り+防衛備品とか外米とか要らんもん?いっぱい買わされた成果だったのか、さて経済の行方はどうなるでしょうか。株価は政権与党が参院選に敗れても落ち着いているんだそう、自分はその辺り疎いですが。
Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜アーロン・ロザンド(v)/デリック・イノウエ/モンテカルロ・フィル(1998年ライヴ)・・・Aaron Rosand(1927-2019亜米利加)は個性派のテクニシャン、もう70歳を越えてもテクニックに衰えはありませんでした。カデンツァはハイフェッツのものだそう。Derrick Inouye(1956-加奈陀)は日系の方、桐朋音大に学んだらしい。伊太利亜の放送録音はかなり上質、前のめりにヴィヴィッドな勢いと、色気ある細かいヴィヴラートはハイフェッツを彷彿とさせるけれど、テンポは中庸。Beeやんには珍しい順々と説得するような作品旋律は浮き立つように美しい。「Allegro ma non troppo」「Largo」「Rondo: Allegro」(39:48)
Mozart ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調K.238/第8番ハ長調K.246〜イングリッド・ヘブラー(p)/ハインリヒ・ホルライザー/ウィーン・プロムジカ管弦楽団(1955年)・・・未だ若手だったIngrid Haebler(1929-2023墺太利)による旧モノラル録音。LP復刻音質は良好。神経質に非ず、粒の揃った暖かいタッチが初期作品に似合って、素直な余裕を感じさせました。1776年ザルツブルグ時代の作品。一点の曇りも屈託もない栴檀は双葉より芳しい名曲。
変ロ長調協奏曲K.238はノンビリとして晴れやかな表情に優雅そのもの。Allegro aperto/Andante un poco adagio/Rondeau: Allegro(20:22)
ハ長調協奏曲K.246は華やかに躍動する華やかな作品。例の暗転陰影もたっぷり。
Allegro aperto/Andante(ここ、絶品の安らぎ)/Tempo di menuetto(23:43)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
日米相互関税15%で合意、いったいどんな譲歩をしたのか、不思議です。
Roger Norrington(1934-2025英国)逝去。既に2021年に指揮活動から引退しておりました。先にAlfred Brendel(193-2025捷克?→墺太利)も亡くなっていて、彼らの音源を聴いて追悼しようと考えていたけれど、体調不良やら猛暑が重なってなかなか思うようになりません。
華麗なる加齢を重ねると昔馴染みの方が次々彼岸を渡ってしまうのも寂しく感じます。和泉雅子さんとか中山麻理さんとか、もう若い世代は知らんのやろなぁ。遠野なぎこさんは未だ若いのに残念な最期でした。
一緒に萩旅行に行った爺5人組は皆70歳絡み、自分等は学生時代からの付き合いだけどもう半世紀前、傍から見れば立派な年寄りでっせ。できるだけ元気を維持して、精力的に呑み喰いしたいものです。(写真は萩の武家屋敷)
押し寄せる熱波に負けそうになりながら、朝一番のストレッチ、例の東南亜細亜系女性が動き続けるエアロビクスこなして(途中ちいさなこどもが乱入するのも微笑ましい)市立体育館へ。けっこう新顔参入して、背筋を鍛えるハイプーリーは使えませんでした。15分のエアロバイクに息も絶え絶え、帰りスーパーに寄ってキウイフルーツなど買い足しました。自宅に戻ったらもうぐったり〜倒れるように昼寝へ。この猛暑の中働き続ける現役世代に感謝。今朝の体重は64.75kg▲500g。
Beethoven ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 ハ長調 /ピアノのための変奏曲 変ホ長調 作品35「エロイカ変奏曲」〜モスクワ・トリオ/ルッツ・ヘルビッヒ/リューブリヤナ放送交響楽団/ヒューゴ・スティーラー(p)((p)1990)・・・1990年代中盤、LPを諦めてCDに変えた頃、とっても怪しくて安かったPILZレーベルを熱心に集めておりました。懐かしくて、久々にネットに見かけた音源を思わず入手、もしかしてLutz Herbig も Hugo Steurerも匿名の存在かも。Moskauer Trioのメンバーは Vladimir Ivanov(p)/Aleksander Bondurijanski (v)/Mikhail Utkin(vc)、これはほんまの団体みたい。朗々たるソロの主張より親密なアンサンブルが個性でしょう。音質は良好。あまり人気のない作品だけど、素朴に飾らない風情がけっこう好きな作品。
第1楽章「Allegro」からウキウキするようにシンプルな明るい旋律とノリ、ソロの三人は息が合って、オーケストラはちょっぴり響きが濁るけれど、作品を堪能するには充分なもの。(17:18)
第2楽章「Largo」チェロのしっとりとしたソロから、ピアノは一貫して伴奏風情、優しい風情に充ちた短い緩徐楽章。(5:02)
第3楽章「Rondo alla Pollacca」上機嫌に弾むようなフィナーレ、こんな可憐な旋律は巨匠たちの集まりより、室内楽の同士による演奏が似合います。(12:26)
「エロイカ変奏曲」は著名な主題による浮き立つようにヴィヴィッドな変奏曲。ちょっと力みが過ぎるように元気な演奏でした。(24:23)
Vaughan Williams 「グリーンスリーヴス」による幻想曲(1980年)/イギリス民謡組曲(arr. G. Jacob/1980年)/オーボエ協奏曲イ短調(セリア・ニックリン(ob)/1977年)/合奏協奏曲(1977年)/弦楽、ピアノとハーモニカのためのロマンス(Tommy Reilly (ハーモニカ)/アイオナ・ブラウン(v)/1976年)/ロマンス「舞い上がるひばり」(アイオナ・ブラウン(v)/1971年)・・・2枚組の壱枚目。かなり以前より愛聴していた英国弦楽のための音楽に一部収録がダブります。この辺りは自分の嗜好のツボ。ハデさのない、落ち着いた旋律、クール・サウンドはお気に入りです。幾度聴いても飽きることはない。
小学生時代の自分を英国音楽の魅力に誘(いざな)った、誰でも知っている魅惑の「グリーンスリーヴズ」はさっぱりと淡々とした語り口。弦+フルート+ハープのみの編成。(4:32)
吹奏楽の名曲「イギリス民謡組曲」との出会いはエイドリアン・ボウルト。こんなに上機嫌にノリノリ、快活愉快ユーモラスな作品には滅多に出会えません。「日曜日には十七歳」(3:21)間奏曲「私の素敵な人」(3:19)行進曲「サマセットの民謡」(5:38)
Celia Nicklin(1941-英国)のソロはけっこう雄弁。オーボエ協奏曲はなんとも鬱蒼と寂しい、内省的にユーモラスな作品。「Rondo Pastorale: Allegro moderato」(7:33)「Minuet and Musette: Allegro moderato」(2:47)「Finale (Scherzo): Presto - Doppio piu lento - Lento - Presto」(8:07)
合奏協奏曲は「上級者、中級者、初級者の3つの弦楽器群を合奏させるための作品。開放弦主体」とのこと。けっこう大柄な疑似バロック作品風でした。「Intrada」(20:19)「Burlesca Ostinata」(2:37)「Sarabande」(3:14)「Scherzo」(2:07)「March and Reprise」(4:10)
「ロマンス」はハーモニカをソロに据えた珍しい作品。これも思っきり内向きに、感情の起伏を表に出さぬ風情が寂しげに漂いました。 (6:41)
「舞い上がるひばり」(「揚げひばり」訳はご勘弁)はIona Brown(1941-2004英国)のソロ。マリナーの後継だったけれど残念、早くに亡くなってしまいました。姿は見えないけれど哀しい声が薄曇りの上空を舞うゆらゆらとした風情、心中に涼風が吹き抜けるような絶品の名曲でした。(16:08)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
夏風邪に倒れてから一週間、ほぼ快復して萩旅行も無事クリアして帰宅しても体調は悪くない・・・はずだけど、微妙に疲労は溜まっております。依然モウレツな猛暑は全国席巻中、せっかく避暑に北海道に出掛けた方も災難でしょうね。前日、いつもどおりのトレーニングをこなして、なんとなく全身疲労感に襲われ、夜はしっかり眠れました。エアコン設定は29度Cでは追いつかず、28度C設定に朝まで乗り切りました。昨日も朝から微妙な倦怠感を覚えつつ、ストレッチ、久々に東南亜細亜系元気の良い女性が動き続けるエアロビクスこなしてご近所コンビニに所用を足しに往復1kmほど、食在庫も充分だったし、あとはエアコン入れて引き隠りました。ようやく音楽にちょっぴり集中できる体調に戻りつつあるけど、この猛暑には負けそう。洗濯物は速攻で乾き、布団も気持ちよく干せました。今朝の体重は65.25kg▲200g。
猛暑の夏休みを迎えて全国各地、哀しい水難のニュースが続いております
参議院選挙が事前予想通り波乱含みに終わって、問題は祭りの後。当選された議員さんがどんな活動をされるのか、とんでも馬脚を現してしまうのか、少数与党に陥った石破政権はどうなるのか注目しております。比例区の結果は悲喜こもごも、歴史ある共産党が保守党を下回る衝撃、地方議員さんも支持者も高齢化が進んで活動量が落ちているのか。消滅の可能性もあった社民党は生き残りました。自民党は土俵際でムネオさん当選したらしいけれど、大ヴェテラン山東昭子さん落選、80歳やからなぁ。参政党が躍進して右傾化の世論なのかと思ったら、右翼のアイドル杉田水脈さんあえなく落選、ヒゲの隊長・佐藤正久さん辺り思想信条さておき、ああいった戦場の実態感覚を理解している人は必要な人材かなと思ったけれど及びませんでした。もしかして若さ、鮮度が問題ですか。NHKは議席獲得ならなかったし、新興勢力の寿命は短いかも知れません。
いずれ場末の引退爺(=ワシ)は引き隠って、推移をじっと眺めております。
Mozart 交響曲第40番ト短調K550/第41番ハ長調K551「ジュピター」〜ペーター・マーク/フィルハーニア・フンガリカ(1969年)・・・旧録音。Peter Maag(1919-2001瑞西)による新しいほうの録音は以前聴いた記録がありました。
Philharmonia Hungaricaは1956年の洪牙利動乱から逃れた難民より結成され、本拠地は維納→マールに遷して、東西冷戦の政治的配慮による財政援助も2001年に打ち切られて、解散したそう。録音はメジャーレーベルにたくさんありました。この時点の充実したサウンドを聴くと、そうとうな実力を伺えます。低音もしっかりして音質はかなり良好。
哀しみが疾走するト短調交響曲。なんとフルートは一本、クラリネット有と無し版有。ここれは有かな?トランペットもティンパニもないけれど、響きに薄さを感じさせない。
第1楽章「Molto Allegro」中庸のテンポにしっかりとアクセントを効かせてコクのある響き、楷書の清潔なフレージングにも説得力充分。(7:46)
第2楽章「Andante」この楽章も同様。楚々とした哀しみは、曖昧さのないリズムとスウィングを感じさせる緩徐楽章。(8:00)
第3楽章「Menuetto Allegretto」心持ち速めのテンポに決然と切迫とした歩み、リズムが変拍子っぽいですよね。トリオのホルンは無骨でした。(4:14)
第4楽章「Finale-Allegro assai」フィナーレも中庸のテンポに慌てない。前のめりにならず、陸まず、淡々とした歩みに深まる悲劇性、充実したオーケストラの響きを堪能できました。(4:52)
天翔るスケールに充ちた「ジュピター」もフルート一本、こちらにはトランペット2本、とティンパニが入ります。こちらのほうの演奏は弦の人数が多いかも。
第1楽章「Allegro vivace」こちらも中庸のテンポに分厚い響き、堂々たる歩みに力みを感じさせぬ優雅な始まり。(8:53)
第2楽章「Andante cantabile」弦のヴィヴラートをしっかり効かせて、しみじみしっとり木管も歌う緩徐楽章。所謂最近の古楽器系とは異なる、ちょっと陶酔さえ感じさせる美しさ。(9:24)
第3楽章「Menuetto-Allegretto」天使が天井からゆったりと舞い降りてくる、のんびりと慌てぬ風情に最上級に優雅なメヌエット。(5:20)
第4楽章「Molto allegro」終楽章は中庸からやや遅め、噛み締めるようなテンポ設定。力まず、煽らず、むしろ慎重な歩みに急がない。終始落ち着いた姿勢を崩さず、ラスト「ジュピター音型」を明確に際立たせて締めくくりました。(7:14)
Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 (ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィル/1952年)/Beethocen ロマンス第1番ト長調/ロマンス第2番ヘ長調(ジャン・モレル/コロンビア交響楽団/1952年)〜ジノ・フランチェスカッティ(v)・・・Bruchは旧録音。音質はかなり良好。 Zino Francescatti(1902-1991仏蘭西)は亜米利加に活躍した往年の名ヴァイオリニスト。
第1楽章「Prelude: Allegro moderato」からたっぷり重音を効かせて浪漫たっぷりの濃厚な旋律。それをクサくなく気品を湛えてのびのびと歌うヴァイオリンを、当時ニューヨーク・フィルのシェフであったミトロプーロスは、かっちり緊張感のある伴奏に支えます。(8:11)
第2楽章「Adagio」蠱惑の音色に落ち着いて、やがてしみじみと静かに情感が高まる緩徐楽章。切ない、美しい旋律ですね。(8:32)
第3楽章「Finale: Allegro energico」ふつふつと湧き上がるような喜びが躍動するフィナーレ。重音を駆使した熱狂的な旋律が躍動します。情熱的な旋律を歌う、細かいヴィヴラートには気品が感じられました。(6:34)
Beethovenの伴奏はJean Morel(1903ー1975仏蘭西→亜米利加)、オペラ畑の人らしい。この作品はヴァイオリン協奏曲と並んでBeeやんの優しい側面が伺える、最高の癒やし作品。ヴィヴラートがちょっぴり神経質な風情な演奏でした。ヘ長調のほうがいっそう好き。(7:27/8:47)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
暑いですねぇ、この厳しい気温はしばらく続くとのこと。旅行帰り、参院投票日のの翌日朝、いつも通りの朝食、洗濯、ストレッチ、YouTubeエアロビクスはオーソドックスなもの済ませて、炎天下の道中市立体育館への足取りは重いけど、ゴミはしっかり拾いました。到着したらクラクラ、トレーニングルームは祝日最終日若い人も含めてけっこう混んで、筋トレは一種、胸のマシンは使えませんでした。一週間前の風邪の余韻か、それとも旅行疲れ?いつもどおりのマシンの負荷がけっこうツラい。なんとかこの夏を無事乗り切りたい。今朝の体重は65.45kg+100gなかなかカンタンに減りません。
萩旅行行ってきました。自分は3回目?前回は既に20年以上前、ほとんど記憶らしい記憶もありません。その時案内してくださった二人の先輩のうち、一人は先日亡くなりました。人口わずか4万4千人ほど?交通の便がよろしくないせいか、イン・バウンドは見掛けない。しっとりと落ち着いた、美しい海辺の城下町、あんな小さな街から維新の志士(歴代総理も)を多く排出してその師は吉田松陰、教育の力は偉大です。松下村塾も明倫館も見学いたしました。
高杉晋作生家、木戸孝允旧宅なども見学、明治維新好きなら堪らぬ観光地でしょう。連休だったけれど、歴史的施設の辺りは観光客は少なくて、猛暑中はシーズン・オフ?
先輩の意向に従って旅行計画を組んだけれど、ホテルの予約と夜の居酒屋の確保にけっこう苦戦いたしました。それは実際に現地に訪問してみて状況理解出来、東萩駅前ホテルは古い造りだけれど立派、内装はけっこう豪華に美しく大浴場付き。それ以外にあまり宿泊施設を見掛けない(お向かいのビジネスホテルは廃業)夜の居酒屋はタイヘンな混みよう、魚も酒も料金もよろしかったけれど、ご近所にそれ以外の選択肢がないように見えました。結果的に諸先輩より「よくぞ予約した!」激賞されました。
呑んだあとにタクシーを頼んだけれど、手配不可(台数が少ないのか)。結局二十数分歩いてホテルに戻りました。ホテルの朝食は質素なもの、朝に必須のヨーグルトもない。日本が世界に誇るヘルシー・フード納豆もなし。けっこうな人数泊まっていたことはその時に気付きました。
二日目、松陰神社(松下村塾もある)にお参りして、萩しーまーとに移動。午前中からビール呑って、海の幸喰って、昼くらいのバスで新山口駅に戻って〜新幹線時間迄更にビールや寿司〜行き帰りの新幹線は予約すれば、問題なく座れるくらいの混み具合。70絡みの爺5人組、うち二人はガン・サバイバー、二人は膝に支障を抱えてもそれなりに元気、それでも炎天下に勤王の志士たち縁の家を巡ったらぐったり、皆口を揃えて「もう萩はこれにて最期」決意したものです。
美しい情景、豊富な海の幸、歴史的な町並み、史跡〜明治維新云々はインバウンドにはちょっと理解不能なコンテンツかも。昨年2024年二十数年ぶりに訪問した高千穂は、けっして便利な場所じゃないのに新しい、立派なホテルが建って福岡空港からインバウンドが専用バスで押し寄せます。高千穂峡というのは理屈抜きの魅力ある景観、ガイジンさんもたくさんおりましたよ。喰いもんやったら萩のほうが格段に上と思うけどなぁ、とにかく交通の便が悪いのか、でも新山口からバスで壱時間でしょ。例えば宇部空港にチャーター便で到着して(途中瑠璃光寺経由見学して)萩泊まり、みたいなツァーが組めないものか、現状ではホテルが足りない。街全体で推し進める、わかりやすい特産グルメみたいなものも工夫が足らんかも。
Schumann 4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調/交響曲第3番 変ホ長調 「ライン」/交響曲第4番ニ短調(1851年改訂版)〜ジョン・エリオット=ガーディナー/ オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(1997年)・・・作品旋律は細部より馴染み、イエジー・セムコフをその昔しっかり聴き込んでおりました。それでも一般に初期中期浪漫派交響曲は苦手として、ピアノ・ソロや室内楽、協奏曲だったら大丈夫、それでもBrahms、Schubert、Mendelssohnはそれなりに拝聴機会はあるけれど、Schumannには日常なかなか触手は伸びませんでした。
この演奏は2021年に聴いて絶賛!こんな溌剌と爽やかな演奏を聴くと、最近のトラブルなど信じられない。この時点、古楽器ゆえの素朴さに響きの薄さを感じさせず、テンション高い完成された技量と感じます。
「コンツェルトシュテュック」は4本のホルンが大活躍して、かなり以前よりお気に入りの作品でした。珍しい趣向のヴィヴィッドな名曲。二管編成+ティンパニ。粗野にパワフルなホルンが全面に活躍します。
第1楽章「Lebhaft(生き生きと)」(7:06)/第2楽章「Romanze: Ziemlich langsam(かなりゆっくりと、しかしひきずらずに)」(5:03)/第3楽章「Sehr Lebhaft(とても生き生きと)」(5:37)
自分にとっては暑苦しく、旋律サウンドは時に賑やかに押し付けがまし過ぎると感じる(自分にとって苦手系)「ライン」は作品そのものを見直すほどの爽快な演奏。楽器編成は古典的二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Lebhaft」符点のリズムが雄弁多弁な明るい始まり。響きも濁らぬこの素朴な高揚感に好感を抱きました。(8:50)
第2楽章「Scherzo: Sehr massig」悠々と大河の流れのような優雅な揺れ、スケルツォの諧謔味はありません。ホルンが良いですね。(5:54)
第3楽章「Nicht schnell」囁くように淡々とした緩徐楽章。(4:37)
第4楽章「Feierlich」コラール風重厚に暗いフィナーレへの序章。(4:55)
第5楽章「Lebhaft」華やかに軽快なフィナーレは落ち着いた始まり。金管の絡みは素朴な躍動に充ちておりました。(5:37)
全曲続けて演奏される暗い激情走る交響曲第4番ニ短調(1851年改訂版)とは現在一般に聴かれる版とのこと。出会いは若い頃、フルトヴェングラーであったと記憶します。これも古典的二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Ziemlich langsam - Lebhaft」劇的に叩きつけるような始まり(9:58)
第2楽章「Romanze: Ziemlich langsam」ほの暗い情感が静謐な緩徐楽章。(3:39)
第3楽章「Scherzo: Lebhaft」強烈なアクセントを刻むスケルツオ。中間部ははらはらと崩れるように弱い感じ(4:51)
第4楽章「Langsam - Lebhaft-Lebhaft」前楽章からガラリと変わって鬱々と抑制した始まりからエネルギーを貯める始まりからホルンがもりもりと〜叩きつけるようなリズムを刻んで、比較的穏やかに明るいフィナーレを迎えました。(1:32-7:40)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
一泊二日、遠路萩の旅をたっぷり堪能して戻ってきました。夜の到着、男子バレーと参院選の趨勢を眺めてから熟睡、膝とか腰とかとくに不調はないけれど、やや贅沢なお疲れ気味。旅のこと、選挙結果のことは追ってぼちぼち感じたこと、考えたことをあとでちょっぴり書きましょう。今朝の体重は65.35kg、昨日朝一番ホテルでの計量は65.0kg、朝から呑んだり喰ったりの結末としてはあまり増えておりません。これから市立体育館にしっかり鍛えて体調を整えます。
男子バレー日本ラウンド最終戦は亜米利加。肩の不調を押して石川も出場、宮浦のパワー、高橋の上手さ、佐藤の高さは完全に機能して小川は相変わらず完璧の守備。3-0完勝に痺れました。音楽のメモも切れているので、本日気分転換して音楽を聴きましょう。
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参院選の投票率はぎりぎり60%に届かない?詳細分析を待ちたいけれど、若い世代の投票率が上がったとか、それは佳い兆しでしょう。
参政党は大躍進して、神谷さんの選挙後第1声は「党の組織をつくる」〜わかってますね。これはうっすらとした世間不安を取り込んだ一時的なブーム、これだけ一気に議員が増えるとカンチガイな人は必ず出て、思わぬ時代錯誤の排外色の強い言動や行為があったり、政策実効性に実力不足が露呈することでしょう。大苦戦した自民党に取り込まれる人も出てくるかも。自民党はほぼ事前予想通り、東京では武見さんが落選、和歌山では元実力者三男落選、”右翼のアイドル”杉田水脈も復活なりませんでした。新興政党ではNHKが議席獲得ならず、SNSの影響を受けつついろいろ顔ぶれが入れ替わって、SNS上の人気は鮮度劣化が早い。「左」は力や票の分散≒受け皿のばらつきでしょう。
我が大阪では維新が1-2堅守、公明党も議席を維持して、自民党は参政党に押し出された形でした。いずれ課題は”祭りのあと”、石破さんも衆参少数与党を従えて、政策や政局はどう動くのか、衆院選も近いのかも。
Elgar ミュージック・メイカーズ 作品69(メゾ・ソプラノ、合唱と管弦楽のための頌歌/Arthur O'Shaughnessyの詩による/1913年56歳の作品)〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル/合唱団/ジャネット・ベイカー(ms)(1966年)・・・2007年にちょろ聴きしたメモが残って、曰く
馴染みの「エニグマ」旋律もふんだんに登場する、それこそ”震えるほど!”感動的な作品でした。デイム・ジャネット・ベーカーの高貴極まりない歌唱も胸を打つ
「ゲロンティアスの夢」の主題、「海の絵」の冒頭、交響曲第1番、第2番、ヴァイオリン協奏曲、そして「エニグマ変奏曲」第9変奏「ニムロッド」「ルール・ブリタニア」「ラ・マルセイエーズ」が引用され、楽器編成は調べが付かなったけれど、女声ソロ、合唱、オルガン迄入る壮麗な作品。1912年初演の評判はいまいちだったとか、その後の演奏機会も多くはないとの情報でした。歌詞は感動的。言葉の壁を越えて、その高貴なスピリットを堪能いたしました。
Introduction(3:29)We are the music makers(1:57)With wonderful deathless ditties(1:41)We, in the ages lying(3:58)A breath of our inspiration(4:01) They had no vision amazing(3:21)And therefore today is thrilling(4:27)But we, with our dreaming and singing(3:32)For we are afar with the dawning(2:38)Great hail! We cry to the comers(8:51)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
これより朝一番最寄りの駅より新大阪へ〜新山口駅にて大学諸先輩と落ち合って萩旅行に向かいます。天気は良さそうだけど、暑くなりそう。着替えと水分補給に気をつけましょう。風邪症状もほぼ癒えて、快復は間に合いました。こんな贅沢も健康あってこそのこと、現地で迎えてくれるはずだった先輩はつい先日逝ってしまいました。
前日はよく眠れて、しっかりストレッチ実施、YouTubeより「朝から立ち腹筋」に滂沱の汗を流してから市立体育館を目指しました。今回のトレーニングは完全通常版負荷+エアロバイク15分に手応え充分。帰り、産業大学前のバス停からJR住道駅を目指すのも一年ぶりの情景、街の様子を新鮮に観察いたしました。不在者投票はそれなりの列、そして一週間ほど前に仕立てた眼鏡を受け取りました。その時気付いたのは・・・異様にきんきんな冷房、外との温度差に夏風邪への道へ至ったのかと思い当たったもの。そういえば昨日は終業式、不在者投票を終えて眼鏡屋さんに向かう途中、表情のみならず全身に喜びを漲(みなぎ)らせた中学生とたくさん出会いました。夏休みは嬉しんやろなぁ、そんな気持ちをすっかり失った自分も、興奮と高揚をちょっぴり思い出しました。
新しい眼鏡はきっと度数は合っているけれど、右目視野が歪んで見えるのと眼の疲れが酷い、慣れが必要なのでしょうか。どうも長年合わない眼鏡に眼球(=ノーミソ視神経)のほうが苦労して、ムリムリ視野を構築していたみたい。要らんかったかなぁ、新しい眼鏡は。最近お買い物が思い通りの結果にならない。昼からぼんやり昼寝していたら、突然の雨にせっかくの洗濯物がちょっぴり濡れました。今朝の体重は65.05kg+50g。夜の鰻のせいか。昼も夜も食事の量は抑制して、しっかり運動しても増えました。
夜は男子バレー強豪伯剌西爾を応援したけど残念、0-3完敗。連夜の逆転劇なりませんでした。相手の攻撃はもちろんだけど、粘り強く拾う姿勢がすごい。
風邪でしばらく寝込んだせいで音楽拝聴メモは断片ばかり残って、苦戦中。【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新もその関係で手抜き状態。
Weber 歌劇「魔弾の射手」序曲/劇音楽「プレチオーザ」序曲/歌劇「幽霊の支配者」序曲/歌劇「オベロン」序曲/歌劇「オイリュアンテ」序曲/歌劇「アブ・ハッサン」序曲〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1958年)・・・アンセルメにはちょっと意外な演目だけど、こんな良好なステレオ録音もあるんですね。Carl Maria von Weber(1786-1826独逸)は歌劇や室内楽、ピアノ作品も素朴な民衆の躍動を感じさるステキな作品ばかり。
ホルンの奥行きが印象的な「魔弾の射手」は懐かしい旋律が躍動してけっこうパワフル。金管の音色に不満はありません。(9:06)
「プレチオーザ」(7:09)「幽霊の支配者」(6:02)辺りは初耳作品だけど、大衆的俗っぽい旋律はけっこうヴィヴィッドな緊張感、アンセルメの演奏はもっとヘロっとしたアンサンブルなのかなと予想したけれど、意外なほどに朗々とした金管、けっこう厚みのあるサウンドでした。
「オベロン」はオペラ全曲さておき、序曲は演奏会によく取り上げられる颯爽とカッコよい名曲。(8:24)
「オイリュアンテ」も同様、悲劇的に力強い推進力が愉しめます。これも文句なし名曲。(8:26)
ラスト「アブ・ハッサン」は「千夜一夜物語」の時代におけるバグダードを舞台にしたジング・シュピール(歌芝居)とのこと。ちょっぴりオリエンタルな賑やかな「バグダートのフィガロ」みたいな躍動がありました。(3:21)
Hummel クラリネット五重奏曲 変ホ長調/Wenber クラリネット五重奏曲 変ロ長調〜デイヴィッド・グレイザー(cl)/コーホン弦楽四重奏団(1963年リリース)・・・David Glazer(1914-2001亜米利加)は明るく、素直な音色にスムース闊達な技巧、クリーヴランド管弦楽団のメンバーだったらしい。2018年に一度拝聴したVOX音源はCD化はされていない?音質は良好。両曲ともクラリネットの魅力横溢!ソロと弦楽の息もぴたりと合って名曲に相応しい演奏でした。
Hummel(1778ー1837墺太利)はちょっと珍しい作品でしょうか。これは管楽器好きならぜひ聴いていただきたい素敵な作品でした。
第1楽章「Allegro moderato」は穏健に素直な歩みに懐かしい、落ち着いた始まり。牧歌的なクラリネットがなんとも魅惑、時に効果的な陰影もあって、あまり慌てぬ自然体の愉悦が漂いました。(7:17)
第2楽章「La seccatura」は低弦のリズムが面白いスケルツオ。題名は「各楽器の拍子がバラバラで、演奏するのが難しい状況」なんだそう、そんな意欲的な、ちょっぴり劇的に躍動する楽章でした。(5:05)
第3楽章「Andante」は牧歌的にのんびりとした、しみじみ心安らぐ緩徐楽章。中間部には思わぬ情感の高まりもありました。(6:40)
第4楽章「Rondo」愉快なクラリネットと弦の対話が屈託なく晴れやか、ノンビリ弾むように賑やかなフィナーレ。(5:57)
Weberはクラリネット躍動する魅惑の作品、かなり以前からの愛聴作品でした。(この音源が再入手できていない)Mozart、Brahmsと並んで「三大クラリネット五重奏」と評されているそうな。
第1楽章「Allegro」始まりは辺りを伺うように静かな弦の導入から、高音のクラリネットが参入、表情は陰影豊かに、劇的に対話が続いてウキウキするよう。グレイザーはマイルドな高音も豊かな低音もスムースに、Weberらしい素朴な疾走を表現しておりました。(7:13)
第2楽章「Fantasia: Adagio ma non troppo」深い暗鬱に包まれた緩徐楽章。クラリネットも纏綿と歌って心情の変化もデリケートに情感の高まりもおみごと。(5:32)
第3楽章「Menuetto: Capriccio presto」実質のスケルツォ、跳ね上がるクラリネットの旋律はおそらく超絶技巧必須、とぼけた躍動が続きます。トリオは優雅に落ち着いております。(4:58)
第4楽章「Rondo: Allegro giocoso」フィナーレは符点のリズムに軽快優雅なギャロップに乗って、クラリネットは華やかにスムースに歌いました。(6:11)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
昨日朝から雨降り続いて、洗濯物は室内干しなのでなかなか干せない。夕方より雨は上がって外に移動させたけれど、今朝未だ乾いておりません。体調はまだ完全復調には至らなくて、痰の絡みも残ってちゃんと眠れていないけれど明日本番の萩旅行は大丈夫でしょう。昨日はいつもどおりのストレッチ、軽いYouTubeエアロビクス、往復1kmほどのコンビニ行きいくらい、あとはじっとして体調を確認しておりました。女房殿は自分より体調は悪いはずだけど、婆さんのところに出掛けていきました。本日はこれから市立体育館へトレーニング、新調した眼鏡受け取り、そして話題の参院選期日前投票など。
今朝の体重は65.0kg+350g。
Surface Goは中古入手3年目、基本女房殿用だけど、自分もけっこう使います。とても使い勝手がよろしい、動きも軽快、なんせ音がよろしいのも驚き。ところが・・・一昨日夜、突然起動しなくなりました。本体部分にちょっと熱を感じてこの猛暑に熱暴走?わずか三年でお釈迦?いや、それだけ保てばたいしたものか、買わなあかんかな、要らん出費やなぁ、悩みつつ一晩寝かしてクールダウンさせたら・・・無事復活しました。なにごともなかったように快調に稼働しております。よかった。メインのVaio-Tapは問題なく日々快調です。
夜は男子バレー対亜爾然丁戦。相手の粘り強い守りと強烈なスピードに翻弄されて第1第2セットを奪われて、もうアウトか・・・すると第3セットよりメンバー一部変更、流れも変わって残り全セット奪取して大逆転に成功して3-2勝利、興奮いたしました。素晴らしい。
Liszt 交響詩「人、山上にて聞きしこと(山岳交響曲)」/「タッソー、悲劇と勝利」〜アルパド・ヨー/ブダペスト交響楽団(1986年リリース)・・・自分にとってずっと馴染めぬ苦手系Liszt作品、LP復刻6枚組の一枚目。音質はまずまずでしょう。Arpad Joo(1948-2014洪牙利)は亜米利加や欧州にて活躍したピアニスト、指揮者とのこと。Lisztの交響詩全曲録音を残しておりました。ま、苦手系の作曲家なのでお勉強の世界に近く、これは「山岳交響曲」とも呼ばれ、R.Straussの「アルプス交響曲」の先駆になった〜そんな蘊蓄も(ド・シロウトには)屁の役にも立たない・・・自然の神秘、人間の主題と崇高で雄大な自然の主題が相争うように進む・・・のだそう。「アルプス交響曲」のように壮麗にきらきらした自然描写に非ず、それなりに構成されいるけれど魅惑の瞬間になかなか出会えない、どうもつかみ所がない。ブダペスト交響楽団はちょっとジミにユルい味わい系、おそらくはもの凄く上手いオーケストラで演っても空疎なだけじゃないのかなぁ、そんなことはないか。(30:39)
「タッソー」のほうはけっこう録音はあって、比較的著名な作品。第1部はタッソー(ルネサンス期の叙情詩人)の鬱々とした苦悩、第2部はタッソーの勝利を表現しているそう。後半の華やかな風情への移行はなかなか効果的だけど、どうもLisztは苦手から抜け出せない。(21:33)これを聴いたあと、合計1.5gbほどのLiszt音源ファイルを廃棄しました。残念。
Liszt 交響詩「前奏曲」/Lehar ワルツ「金と銀」/Dohnanyi「交響的小品」/Kodaly 「ガランタ舞曲」/Gyongyosi 交響曲第1番第1楽章〜ガーボール・ホレルング/ブダフォク・ドホナーニ管弦楽団(2020年)・・・題して「Born for Passion」。Gabor Hollerung(1954-洪牙利)もオーケストラも初耳。 あまり編成は大きくない感じもリアルに理解できる優秀録音、リーフレットの写真を録音風景と考えると指揮者を真ん中に前方に弦、木管、後方に金管と打楽器を配置する特殊な位置関係、天井の高い歴史的オペラハウスみたいな会場は残響豊か。やや響きは散漫だけれど、アンサンブルはかなり優秀、洪牙利縁の作品をリズム感と共感豊かに楽しませてくださる作品が揃いました。
著名な「前奏曲」は弦も金管も分厚い威圧感はない軽さ、打楽器の存在感が薄い不思議なサウンド、それがクリアな響きに至って新鮮!(15:24)
「金と銀」は優雅に懐かしいワルツ、素朴なテイストに充ちた演奏。(8:22)
「ガランタ舞曲」は通常聴かれる版とはかなり違うようで、ツィンバロンとか民族的なヴァイオリン?が入ってノンビリ、かつ土俗的な風情が最終盤に向けてノリノリに味わい深いもの。(20:38)
Levente Gyongyosi(1975羅馬尼亜→洪牙利)は現役作曲家。「交響曲第1番第1楽章」は現代音楽の晦渋さは無縁の快活な風情がカッコよい、キレのある作品でした。(12:14)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
今朝はしとしと雨模様ですね。
ついに復活!三日間寝込んでじっと過ごして再起の時を狙っておりました。前夜は断続的な雨があったのか、エアコンなしに就寝、痰の絡み咳き込んで途中覚醒はあったけれど、前より状況はマシ。朝、ゆっくり筋を伸ばすストレッチ再開、関節の可動域は確保できました。負荷の軽そうな短いYouTubeエアロビクスも再開。そしていよいよ片道2km市立体育館を目指して酷暑の道中ゴミ拾いもいつも通り、トレーニングルームには時に咳き込む可能性もあるのでマスク着用してゆる筋トレに臨みました。ムリせずゆっくり、負荷も少々落としてメニューと回数はいつもと同じ、ワンセット10回*4セット中最初の1セット目からもう息は上がります。エアロバイク15分は省略しました。シャワーを済ませて体調は大丈夫、血圧も正常値迄もうちょっと。短いトレーニング中ひと雨あったみたい。
帰りにスーパーに寄ろうと足を伸ばしたら〜行きつけの激安美容院は10時からのヘアカラー・タイムサービス前、待ち時間なし、いきなりカットしていただいて、気分転換になりました。帰宅して、ぐったりしたけれど体調は大丈夫。しっかり昼寝して英気を養いました。夕食もしっかり調理して、夜はちょっと痰が絡んで睡眠不如意なのは昼寝のし過ぎか。朝全身に軽い、快い筋肉痛を感じております。朝の軽量は64.65kg▲400g、これはほんまの減量みたいです。
そう云えば一週間ほど前に目撃したスーパーの大量の備蓄米陳列はすぐに完売した模様、代わりに輸入米「カルローズ」が大量陳列されておりました(←トランプさんには申し訳ないけど、とっても不味い)。テレビ通販にも備蓄米は登場して、安いコメに対する需要は多いということでしょう。秋の新米は増産予定とか。価格はどうなるでしょうか。参院選は注目を集めて、期日前投票も増えているそう。政府与党は苦戦しているらしいけれど、いずれまずは投票率最低50%越えを願う。
夜男子バレー対独逸戦応援。第1セットは高さとパワーに押されていきなり失う不穏な始まり、幸い残りは連続して取って3-1勝利。石川も橋藍も上手いし、小川が期待通りの凄いディフェンス、最初はサーブが決まらなかった宮浦も第3セットでは圧巻の連続サービス・エース、ラストはピンチ・サーバーに登場した甲斐が一発でマッチ・ポイントを決めて、気分爽快。今夜は亜爾然丁戦です。
音楽は聴き始めているけれど、集中力が足りません。未だ、数少ない病発症前の在庫。
Mendelssohn 弦楽八重奏曲 変ホ長調(ハイメ・ラレード(v)/アレクサンダー・シュナイダー(v)/アーノルド・スタインハート(v)/ジョン・ダリー(v)/マイケル・トゥリー(va)/サミュエル・ローズ(va)/レスリー・パーナス(vc)/デイヴィッド・ソイヤー(vc)(1965年ライヴ)/Mozart 2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190/186e(ハイメ・ラレード(v)/マイケル・トゥリー(v)/アレクサンダー・シュナイダー/マールボロ音楽祭管弦楽団/1965年ライヴ)・・・2015年にネットから拾った.mp3音源からの自主CDを作成したとのメモ有(既に廃棄済)。いかにもライヴの熱気伝わるマールボロ音楽祭の記録でした。Jaime Laredo(1941-玻離非亜→亜米利加)は当時20歳代前半の若手、著名なAlexander Schneider(1908-1993立陶宛→亜米利加)などヴェテランの薫陶を受けて成長真っ最中だったのでしょう。ライヴ収録と思うけれど、拍手はありません。リハーサルなど編集しているのでしょうか。音質は直接音中心にリアルでした。
弦楽八重奏曲 変ホ長調は1825年わずか16歳天才の作品、一点の陰りもない愉悦と希望が湧き上がって快活な天才の作品。マールボロ音楽祭の記録一般に云えるけれど、緻密な語り口の上手さより、ちょっぴり荒削りな活気と勢いを感じさせる演奏でした。
明るい憧憬の表情に充ちてシアワセいっぱいな第1楽章「Allegro moderato ma con fuoco」(14:55)
第2楽章「Andante」哀しい表情に神妙、そっとデリケートに泣きの緩徐楽章。(8:08)
単独でも管弦楽作品として取り上げられる第3楽章「Scherzo: Allegro leggierissimo」はそっと囁くように喜びが隠しきれないノリノリ。(4:29)
第4楽章「Presto」前楽章の勢いそのままに低弦がごりごり参入するところもお気に入り。もう愉しさが止まらない!熱気のうちに疾走するフィナーレでした。(6:09)
Mozartはザルツブルグ時代1774年の作品。Michael Tree(1934-2018亜米利加)はグァルネリ弦楽四重奏団のオリジナルメンバー、ここではヴィオラならぬヴィオリンを弾いておりました。こちらも屈託のない、明るいヴァイオリンの掛け合いがヴィヴィッドそのもの。
第1楽章「Allegro spiritoso」いつも通りの屈託のない明るい躍動から始まって、オーボエが先に歌って(あちこち活躍)ソロ・ヴァイオリンが喜ばしく、晴れやかに絡みます。こちらの作品にも一点の曇りも感じられぬノリノリ。(8:14)
第2楽章「Andantino grazioso」端正に落ち着いて、懐かしくゆったりとした緩徐楽章。ちょっぴり蠱惑の音色に素直に、しみじみ歌い交わすヴァイオリン、チェロの動きとオーボエの歌が印象的。(12:07)
第3楽章「Tempo di menuetto」しっかりとした確信に充ちた歩みに始まるフィナーレ。ノンビリとした愉悦に満ちて慌てず足取りはしっかりと進みました。(6:34)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
結局、ストレッチ、YouTubeエアロビクスは中止、もちろん市立体育館へのトレーニングも連続断念。朝一番に洗濯を済ませ、ゴミ出しに外に出たらお散歩中の犬に吠えられたのは、猫派であることを見抜かれたのでしょう。体調はまだまだ、咳き込んでほとんど眠れません。試しに往復1kmのコンビニに行ってみたけれど、足取りは重くて帰宅、処方されたクスリを服用して即横になっておりました。女房殿はみごとにMy風邪が伝染って体調悪化、朝一番に耳鼻科に行っておりました。本日から日常鍛錬活動再開できるか・・・夜は男子バレー対独逸戦です。今朝の体重は65.05kg▲500g。これは熱で筋肉が落ちただけと類推。
プリンターの記事を拝見。「あると邪魔だがないと困る、それはプリンタ」という記事 を引用されております。我が家では互換インクの安い中古機器を幾度買い替えて、今回のは2年ほど前、女房殿の希望で入手したもの。自分は既にまったく必要ないと感じていて、女房殿が年に数回、思い付いたようにちょっぴり使うことがあります。
これが困る。めったに使わぬからヘッドが乾いたり、目詰まりしたり、インクがたまたま切れていて、思っきり文句を云われます。使用頻度が低いから、メンテナンスをまったくしてない。常時使っていればちゃんとヘッダーの掃除をしたり、インク切れが近いことに気づいて、事前に注文したり、ちゃんと面倒を見るけれど、ほぼ打ち捨ててある状態だから厄介なんです。急に思いついたように使う!と言い出すから、実際に使えるようにするのに四苦八苦、もの凄い手間を取られます。もうプリンターは要りませんよ。そんな時代じゃないですよ。
ちょっぴり音楽を聴いてみたけれど、集中力は続きません。以下、以前聴いたものの在庫放出。
Lalo スペイン交響曲ニ短調〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)/ウィリアム・スタインバーグ/RCAヴィクター交響楽団(1951年)・・・音源保存My分類「France」にLaloの音源がほとんどみつからない・・・あわててネットに代表的作品をニ個ほど求めたら〜数日後に「Romantic」に入っていることを発見!ま、Bartokの学術的分類もかなり恣意的なものだったらしいからご勘弁。(その後・・・ヴァイオリニスト音源まとめたものに含まれたものを更に多数発見)
LP時代からお気に入りだった懐かしいJascha Heifetz(1901-1987立陶宛→亜米利加)の「スペイン交響曲」は別途、彼の音源をまとめて保存したはずが・・・ない。がっかり。数日間ネットをあちこち探ってようやく探し当てました。1875年著名なサラサーテにより初演、その時間奏曲を省略したのでそれが慣習になっていたそう。Edouard Lalo(1823ー1892仏蘭西)が西班牙趣味満載に作曲した雄弁、かつクサい旋律の魅惑の作品。モノラルだけど、音質もさほど悪くない、時代相応でしょう。記憶通り前のめりにサラサラと流麗な技巧、ノリノリのヴァイオリンでした。
第1楽章「Allegro non troppo」西班牙ローカルに泥臭い旋律リズムを強調して、たっぷり暗く濃厚に歌う始まり。(7:19)
第2楽章「Scherzando: Allegro molto」ここも晴れやかな表情に符点のリズムに、なんとも自在な節回しは(ちょいとお下品に)躍動します。軽妙な細かい、優雅な音型はいかにも技巧必須のところでした。(4:23)
第3楽章「Intermezzo: Allegretto non troppo」(省略)
第4楽章「Andante」物思いに耽る雄弁な緩徐楽章。たっぷり泣くヴァイオリンもサラサラと流れてウェット感はありません。(5:47)
第5楽章「Rondo: Allegro」軽快軽妙な余裕の技巧を駆使して、晴れやかなフィナーレ。わかりやすい旋律に次々と超絶技法を付加して、涼しげな表情に歌い続けました。(6:41)
LP時代の記憶は蘇って、たしかコンピレーションはWieniawski ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)/アイズラー・ソロモン/RCAヴィクター交響楽団(1954年)1862年初演。
第1楽章「Allegro moderato」古風な哀愁漂う魅惑の浪漫旋律駆使して、細かい音型を歌う技巧はスムースそのもの。(7:48)
第2楽章「Romance: Andante non troppo」前楽章より途切れずそのまま、たっぷり纏綿と甘く懐かしいい緩徐楽章へ。ハイフェッツのヴァイオリンはずっと前のめりに、切々とクサい泣きの節回しに感極まりました。(4:21)
第3楽章「Allegro con fuoco: Allegro moderato」目まぐるしい劇的な疾走から始まって、いかにも技巧的な細かい音型が切迫してノリノリ。やがて安寧の表情を挟んで、再びの超絶技巧披瀝の場面再開、やがてたっぷりジプシー風魅惑の旋律登場して晴れやかに、快速のうちに終了。(5:31)Laloもそうだけど、あくまでソロ中心、伴奏は添え物に徹した風情がオモロいもの。
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
台風5号は北海道方面に抜けていったらしい。こちら雨は降っておりません。
昨日朝一番にいつものクリニックに通院。そうとうヘロヘロ、入口よりインターホンで「発熱咳があります」と申告すると二階の別室に案内されるのは経験済み、医師の診立ては咽からくる夏風邪とのこと。クスリの処方をいただいて薬局へ、するとお薬手帳の履歴より耳鼻科と同じものが処方されている指摘有、医師に差し戻して変更してもらいました。そしてまた炎天下ゆっくり戻ったら、途中幾度も着信有。帰宅後出てみたら、別な方と間違ってカード処理をしてしまったとのこと。昼から婆さんのところに出掛ける女房殿に再処理お願いしました。
結局、市立体育館に出掛けるような体調に非ず。医師からもトレーニングはしばらく休め、との指示でした。さて間に合うか、萩旅行まであと5日。頭痛があるので音楽は聴けない。壱年前の「音楽日誌」を見ると、やはり夏バテによる風邪をひいてますね。今年のほうが症状はキツいような気がする・・・昨日の「音楽日誌」を受けて、読者よりお見舞いメールをいただきました。
・・・昼食後服薬して横になっていたら顕著な体調改善、熱が下がったらあちこちの痛み、頭痛も軽快いたしました。これは服薬による一時的な鎮痛解熱か、未だ咽の痛みは残って、洟水痰の絡みは盛大。咳き込んでほとんど眠れません。本日よりストレッチ、YouTubeエアロビクス、体調を考慮しつつ市立体育館に出掛けるか逡巡中です。そういえば新調した眼鏡も出来上がっているはず。それをとりにいかなくては。参院選の期日前投票もあります。今朝の体重は65.55kg▲750g、ちょっと身体を動かせば減ります。基本寝たきりなので筋肉が落ちただけかも。
以下は倒れる前に聴いて、メモしていたもの。
題して「British Light Classics」EMIの選りすぐり音源集めたCD2枚分の一枚目。これも英国の伝統なのでしょうね。 Percy Grainger(1882-1961英国)の「ロンドン・デリーの歌(Danny Boy)」辺りが一番有名か、1950年代のモノラル音源から1970年代のもの迄、音質はけっこう良質。どれも短く、懐かしく落ち着いて、わかりやすい旋律ばかり。気軽にたっぷり堪能いたしました。
Charles Mackerras(1925-2010濠太剌利亜)Charles Groves(1915-1992英国)辺りが一番有名、Kenneth Alwyn(1925-2020英国)は英DECCAに録音があって、ここではDaniel Adni(1951-以色列)とともに協奏的作品(ほとんど映画音楽風)をしっとり、立派に仕上げてくださいました。
John Lanchbery(1923-2003英国)はバレエに活躍した人、おそらくはKetelbeyだけで録音をまとめていたのでしょう。異国情緒たっぷりの「ペルシャの市場にて」はなぜか小学生時代文部省推奨音楽に入っていて17cmLPをねだって買ってもらった記憶有(モンテカルロ・プロムナード管弦楽団/片面は「波濤を越えて」?「スケーターズ・ワルツ」?「タイスの瞑想曲」だっけ?記憶も曖昧)「ペルシアの市場にて」は爾来60年ぶりの拝聴と思われます。
あまりに俗っぽく、安易な旋律リズムは頼まれても絶対聴かん!そう決意していたのにこども時代の記憶力は驚くべきもの!細部迄作品詳細記憶していて、安直にオリエンタルな風情満載。たしか団員が歌う指定だったはずの声楽部分はアンブロジア・シンガーズ、器楽アンサンブルともども当たり前にとっても上手くて作品そのものを見直しました。
Coates(1886-1957)「静かな潟(By The Sleepy Lagoon)」(チャールズ・マッケラス/ロンドン交響楽団/1956年/3:07)/「全労働者諸君(Calling All Workers)」(レジナルド・キルビー/バーミンガム市交響楽団/1971年/3:10)/Ketelbey(1875-1959英国)「ペルシャの市場にて(In a Persian Market/version for orchestra with male choir)」(ジョン・ランチベリー/フィルハーモニア管弦楽団/アンブロジアン・シンガ−ズ/1977年/5:51)/Coates(1886-1957)「メリーメーカーズ(The Merrymakers)」(ギルバート・ヴィンター/プロ・アルテ管弦楽団/1964年/4:16)/ロンドン組曲「日常のロンドン」第3曲 「ナイツブリッジ行進曲(London Suite, "London Everyday": III. Knightsbridge: March)」(チャールズ・グローヴズ/ロイヤル・リヴァプール・フィル/1970年/4:21)/Grainger(1882-1961)「デリー地方のアイルランド民謡(Irish Tune from County Derry/version for orchestra)」(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/3:33)/「モック・モリス(Mock Morris/version for orchestra)」(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/3:45)/Ketelbe「修道院の庭にて(In a Monastery Garden/version for orchestra)」(ジョン・ランチベリー/フィルハーモニア管弦楽団/1977年/5:38)/Grainger「カントリー・ガーデン(Country Gardens/version for orchestra)」(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/2:16)/「羊飼いの呼び声(Shepherd's Hey)」(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/2:13)/Charles Williams (1893-1978)「私が生きている間に - オーウェンの夢(While I Live: The Dream of Olwen)」(ダニエル・アドニ(p)/ケネス・オルウィン/ボーンマス交響楽団/1979年/4:02)/Cecil Armstrong Gibbs (1889-1960)「ファンシー・ドレス 作品82 - ダスク(Fancy Dress, Op. 82: Dusk)」(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/3:32)Ketelbey 「牧場を渡る鐘(Bells across the Meadows)」(ジョン・ランチベリー/フィルハーモニア管弦楽団/1977年/4:53)Hubert Bath (1883-1945)「恋の物語 - コーニッシュ・ラプソディ(Love Story: A Cornish Rhapsody)」(ダニエル・アドニ(p)/ケネス・オルウィン/ボーンマス交響楽団/1979年/5:36)/Coates 組曲「ロンドン再び」より「第1曲 オックスフォード通り(London Again Suite: I. Oxford Street)」(チャールズ・グローヴズ/ロイヤル・リヴァプール・フィル/1970年/3:27)/Charles Williams (1893-1978)「悪魔のギャロップ(Devil's Galop)」(チャールズ・ウィリアムズ/チャールズ・ウィリアム・コンサート・オーケストラ/1948年/2:50)/Arthur Wood (1875-1953)「バーウィック・グリーン(Barwick Green)」(シドニー・トーチ/シドニー・トーチ管弦楽団/1951年/2:49)/Ray Martin (1918-1988)「マーチング・ストリングス(Marching Strings)」(レイ・マーティン/レイ・マーティン・コンサート管弦楽団/1952年/2:43)/Ronald Binge (1910-1979)「セーリング・バイ(Sailing By)」(ジョン・スコット/ジョン・スコット管弦楽団/1965年/3:00)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
・・・やっちまいました・・・昨日日曜朝一番に洗濯を済ませて外に干したら、著しい体調不良を感じて横になりました。エアコンも入れずモウレツに気温は上がったけれど、手足が冷えて冷や汗が出ました。毎日欠かさずストレッチとかYouTubeエアロビクスを継続していたけれど、まったく不可能な体調。昼くらいには37度くらいまで発熱してぐったり、身動きが取れません。腰も背中も痛い。頭痛もあります。先日、女房殿が風邪をひいた時に残った薬をいただいて終日じっとしておりました。
昼も夜も軽く喰って、食欲もありません。週末には萩旅行が待っているけれど、間に合うのか。今朝の体重は66.3kg+100g、あまり喰っていないけれどなんせほぼ身動きしておりませんから。朝一番に通院いたしましょう。
女子バレー強豪伯剌西爾戦は0-3完敗、ぎりぎりということもなくて、一方的な実力の差を見せつけられました。残念。
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
台風発生、週明けには関東地方に影響を与えるそう。こちら西日本いかがでしょうか。朝一番より蝉の声はかなり強まって、こちらでは無事地中より出てきたようです。前夜鼻詰まり痰の絡み悪化して、さらに温度管理に失敗して途中覚醒、二度寝もほとんどできずに朝を迎えました。体調はさほどに悪くないし、ヒマな毎日なので昼寝すれば睡眠不足は補えます。いつものストレッチもYouTubeエアロビクスもしっかりこなしてから朝一番、市立体育館へ向かいました。やはり猛暑のせいか週末のトレーニングルームに人数はいつもより少なめ、マシンは順繰りゆっくり使えて、しっかり身体を鍛えておきました。帰宅したら女房殿ちょうどご帰還、そのまま入れ替わりに体育館へ。今朝の体重は66.2kg+400g、通常の夕食でも増えてしまいました。前日より痰が絡んで咳き込むのは夏風邪?悪化させぬようにしなくっちゃ。
参院選某1人区にて与党元実力者の後継息子が立候補して「中国よりパンダを!」が主たる訴えとか、それって政治家個人の個性ある政策に入るのでしょうか。ま、某現役議員の情けない応援?暴言さておき、全国あちこち話題の候補者に殺すぞ!とか、妨害行為とか、シャレにもなりません。危うい外国人問題は急激に焦点となって、節度を持った正しい主張と過激な排外主義は区別するべきでしょう。日本社会は空気に流されやすい傾向もあって、現在の状況に漠然とした不安を感じているのかも。今回の声の高まり、流れ、勢いもいつ迄続くのか冷静に、数年単位で結果と様子を眺めるべきかと思います。
後半に向けて盛り上がるべき万博には、この異常な猛暑は思わぬ逆風。なかなか客足が伸びないとのこと。自分は基本「今更万博の時代かよ」という一貫した主張だけど、嗜好が多様化した時代に30%ほどの支持があるのは立派、好きな方には通ってもらって、但し、赤字を税金で補填するのはいただけません。それと建築費用工事代未払いはもってのほかでしょう。ブルーインパルスの飛行には多くの人々が押し寄せたそう。いずれ場末の引退爺(=ワシ)が呟いてもなんの影響もないけれど。
夜は女子バレーは強豪波蘭戦、2m超え選手ごろごろ高さとパワーある相手に一歩も引かず、3-1勝利! 石川絶好調、若い秋元、北窓も躍動しました。日本のお家芸リベロの岩澤最高。本日はまたまた強豪伯剌西爾との戦いです。
Stravinsky ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ(エマニュエル・アックス(p)/2011年ライヴ)/Varese 「アメリカ」(2011年ライヴ)/Messiaen「聖体秘蹟への賛歌」(1932年/2008年ライヴ)/Stravinsky 詩篇交響曲(ベルリン放送合唱団/2012年ライヴ)〜マリス・ヤンソンス/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・音質極上のライヴ音源。
Stravinskyは1929年初演、ちょっと粗野なわかりやすい風情の作品。これはコンセルトヘボウは極上のマイルド・サウンドにニュアンスたっぷり、ちょっぴり哀愁のピアノもしっとりとしたタッチ、ノリノリの乾いたユーモアを感じさせるもの。
「Presto」(7:08)/「Andante rapsodico」(5:13)/「Allegro capriccioso ma tempo giusto」(5:48拍手有)
Varese 「アメリカ」はたしか初耳作品、初演は1926年。巨大なる編成に打楽器は14名、この人には必須のサイレンがあちこち鳴って、破壊的暴力的な喧騒に快感が続く作品。(25:20)
Messiaenは作品の由来詳細は調べが付きませんでした。幻想的な不協和音が神秘に静謐、華やかに妖しい響きの作品。ラストはパワフルな爆発がありました。(13:25)
ラスト詩篇交響曲は1930年初演(エルネスト・アンセルメ)。声楽、フルート5本!先頭に管楽器大量、弦はチェロとコントラバスしかない。新古典的な風情に荘厳な宗教的作品。声明(しょうみょう)を連想させるベルリン放送合唱団が充実して力強い。コンセルトヘボウのサウンドは濃く、かつて聴いた演奏中もっともパワフル、明晰骨太に感じました。
第1楽章「Prelude: Exaudi orationem meam, Domine」決然とした厳しい声楽の始まり。(3:00)
第2楽章「Double Fugue: Expectans expectavi, Dominum」木管が美しく映えます。(5:45)
第3楽章「Allegro symphonique: Alleluia. Laudate Dominum」金管が雄弁。そして敬虔な静謐のうちに終了。(12:03/拍手有)
R.Strauss 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/歌劇「サロメ」より「7つのヴェールの踊り」/楽劇「薔薇の騎士」より第2幕「ワルツ」組曲〜アルトゥール・ロジンスキー/クリーヴランド管弦楽団(1940-42年)・・・Artur Rodzinski(1892-1958波蘭→亜米利加)はクリーヴランド管弦楽団の音楽監督在任1933-1943年、わざわざ求めて聴かなくても良いような太古音源だけれど、乾き気味に音質はまずまず、演奏はテンション高く激烈でした。ホルンの色気とかは期待できないけれど、この時期からクリーヴランドは立派な技量。当時亜米利加を席巻していたトスカニーニを彷彿とさせる強靭な演奏でした。
速めのテンポに怒れるような勢いと推進力を誇る「ティル・オイレンシュピーゲル」にはユーモアの欠片もありません。(13:18)
「7つのヴェール」も危機感迫る激しい始まりから、速いテンポに前のめりのテンション。官能性よりドライな風情満載、ちょっと強引に大仰な表情付けも愉しめました。(7:57)
「ワルツ」は懐古的風情を優雅に強調せず、これも速めのテンポに熱気に充ちた明るいサウンド。楽劇「薔薇の騎士」はロジンスキーの十八番だったそう。ツボを抑えた雰囲気はそれなりあっても、やや素っ気なく走り去りました。(7:29)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
蝉があまり出現していないのは全国的な話題らしい。あまり気温が上がりすぎると地中から出てこれないんだそう。彼らもエラい災難ですね。テレビ報道で見たけれど首都圏関東の豪雨はタイヘン、こちらは曇ってもほぼ雨はなく、湿度も気温は強烈に高いまま、エアコン必須の日々が続きます。背に腹は替えられぬけれど、電気代はどうなるのか。前夜は女子バレー宿敵韓国戦3ー0完勝、若手の活躍を確認して快く、幸い途中覚醒もなく夜はしっかり眠れて、但し早々に眠くなって早朝覚醒。いかにも年寄り臭い生活リズムに至っております。昨夜はエアコン温度調整に失敗して、痰も咽に不快に絡んで途中覚醒してしまいました。
自業自得な酒による体重増は壱日でほぼクリアして、左膝の状態はかなり良好にストレッチ実施、短いYouTubeは例のごとく亜細亜系女性によるエアロビクス実施してから、ウォーキングも兼ねてご近所スーパーに出掛けました。一週間前に撤退?工事中だったローソンは改装だったらしくて、ちゃんと営業しておりました。食材少々買い足して帰宅したら1日分の運動量を達成できました。
そのスーパーには備蓄米5kg(堂々とそう表示して)1,980円もたっぷり在庫ありました。引き続き売れているのでしょうか。記憶では前農水大臣は最初「備蓄米と明示して売らない」と云ってましたっけ。こちらようやく加州米「カルローズ」が消化できたので先日贅沢にも入手してあった「ななつぼし」(たしか3,800円/税抜)炊いてみたら・・・美味い!甘い!ほとんど感動的。残りご飯半分冷蔵庫に冷やしたけれど、もちもち。そのままでも充分おいしい。思わず喰い過ぎました。今朝の体重は65.8kg変わらず。
婆さん(95歳)検査の結果、無事肺炎完治とのこと。その体力に感謝。本日より女房殿ご帰還して、以前の介護パターンに戻ります。音楽への集中力を失って、音源コメント在庫が枯渇しつつあります。
Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」〜アンドレ・クリュタンス/パリ音楽院管弦楽団/ルネ・デュクロ合唱団(1962年)・・・Andre Cluytens(1905-1967白耳義)は亡くなってもう半世紀以上経過、忘れられつつあることでしょう。LP時代鉄板の評価をだった「ダフニス」は初耳?乃至若い頃に聴いたかも?記憶もありません。オーディオに疎い自分にとっては、まずまず現役音質。レビューは概ね高評価だけど一部「クリュイタンスがやろうとしていることにオケの技術がついてこれていない。というか、音程悪すぎ」というコメントを発見、これには一理あるかも知れません。その後ブーレーズとかシャルル・デュトワ(この辺りも大好き)そして21世紀世界同時多発オーケストラの技術向上に伴って、Ravelが緻密に書き込んだ細かくも優雅な音型を正確に精緻に表現する演奏が増えました。おそらくはその辺りが自分の評価基準になっているのかも。音楽は嗜好品、その嗜好は多様化して、LPやCDが高価だった頃「失敗したくない」から、著名な評論家のご推薦に判断を委ねる時代は過ぎました。
パリ管弦楽団再編前の仏蘭西の管楽器の妖しい音色、怪しいピッチ、腰の軽い薄い響き。クリュイタンスの表情豊かに優雅な表現は時に想像以上のノリに高揚する場面もあって、たっぷりとローカルな個性や色を堪能できる記録でした。合唱も全体サウンドに溶け込んで文句なし。こうしてみるとブーレーズとかシャルル・デュトワはずいぶんとクール、怜悧だったのですね。
第1部 序奏(Introduction)(2:54)宗教的な踊り(Danse religieuse)(5:32)情景(Scene)(1:57)全員の踊り(Danse generale)(0:47)情景(Scene)(0:38)ドルコンのグロテスクな踊り(Danse grotesque de Dorcon)(1:55)ダフニスの優雅で軽やかな踊り(Danse legere et gracieuse de Daphnis)(4:31)リュセイオンの踊り(Danse de Lyceion)(3:18)夜想曲(Nocturne)(1:45)ゆるやかで神秘的な踊り(Danse lente et mysterieuse)(3:06)
第2場 間奏曲(Interlude)(2:13)序奏(Introduction)(0:11)快活に、かつ荒々しく(Anime et tres rude)(4:36)クロエの哀願の踊り(Danse suppliante de Chloe)(5:27)
第3場 序奏(Introduction)(0:22)夜明け(Lever du jour)(5:16)老いた山羊飼いラモン(Le vieux berger Lammon)(6:22)全員の踊り(Danse generale)(4:41)
Wagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲」と「愛の死」/楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートの旅立ち」/「ジークフリートの死と葬送行進曲」〜カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団(1954年)・・・Carl Schuricht(1880ー1967独逸)はオペラ畑の人ではなかったらしいけれど・・・
すっきり爽快な推進力は雄弁にカッコ良い、魅惑の仏蘭西管楽器がエッチに明るく、解像度高く響き渡るもの、演奏会用に途中経過部は独自のものを使っております。いくら大好きな旋律でも聴き馴染み過ぎた作品、爽やかな語り口は新鮮そのもの
とは2021年のメモ。その後HDDお釈迦事件にファイルを失って残念に思っていたら、ようやく音源再入手なりました。記憶では以前聴いたものとまったく同じもののはず。記憶より音質はやや落ちに感じたけれど、さほどに悪くはない。Wagnerの代表的な美しくも雄弁な旋律を堪能できました。
「トリスタン」は、すっきりとした流れのよろしい風情にニュアンスたっぷり、オーケストラは淡い響き。爽やかな官能が押し寄せて感慨深い演奏でした。(17:00)
「黄昏」は速いテンポ、さっぱりとした語り口に仏蘭西の軽い管楽器はすっきりと雄弁。独墺系重量感たっぷりなWagnerとは一線を画す晴れやかな表情に、ノリノリの高揚感がアツいもの。セクシーなヴィヴラート満載なホルンは最高ですよ。「ラインへの旅」の爽快な雄弁、「死」の色彩は妖しいほどの効果、最高。(23:10)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
岐阜県とか関東地方では豪雨の注意報が出てましたね。こちらは幸い、降っていないけれど当たり前にいや増す夏の熱気。蝉の声はやや強まって空蝉もぼちぼち見掛けるけど、やはり少なめか。全国的に蝉は少ないそうで、異常高温要因とのことです。前日呑んで眠り浅く(途中覚醒はなし)いまいちスッキリしない体調+体重増を受けて、ストレッチは入念、例の東南亜細亜系女性が動き続ける短いYouTubeエアロビクスを実施してから市立体育館を目指しました。冷房完備はありがたいっすよ。さすがに暑いから常連メンバー▲αに空いていて、いつものメニューを根性入れて消化しました。血圧はやや高は仕方がない、帰宅して昼前参考計量は65.9kg、この時点朝から500g減。昼夜と食事を抑制して今朝は65.8kg▲600g。呑んだ翌日、夕方くらいには完全に体調は戻っております。
女房殿は昼前に一度帰宅して、体育館へ身体を鍛えてからまた昼過ぎに婆さんのところに戻っていきました。楽天モバイルは今月3gb迄の最低料金はムリっぽい状況、一番悔しいのは月末ぎりぎりにちょろ超えすることですよ。
前日の眼鏡屋さんの話題。平日の昼前なのにけっこうお客は入って待たされました。冷房はキンキンに効いて、慌ててリュックからもう一枚取り出して上に重ねました。スーパーと違って入口開閉は頻繁じゃないので、明らかに冷やし過ぎ。滞在1時間半ほど、すっかり身体は冷え込みました。女性やお年寄りはもっとタイヘンでしょう。久々なのでしっかり視力を正確に調べてもらったら「眼の治療受けてますか?」と見破られました。そして現状の眼鏡でどのくらい見えているか、その検査で「よくここ迄読めますね」目力?ありますね、そんな感心されました。(とても疲れるはず、と)カンが良いだけなのかも。昨日も書いたけれど出来上がりは来週、4つ持参した現状眼鏡を洗浄ネジ締めしてもらったら、驚くほどクリアに見えてこれで充分、新品は要らんかったかも。老眼鏡は使っておりません。
夜は女子バレー宿敵韓国戦。日本はキャプテン石川、司令塔関を休ませて、控え選手、若手を先発させるトライヤル体制でした。韓国も若く高く、粘り強い守りを見せて、第2セットはジュースにもつれ込んだけれど3-0完勝。エース佐藤、和田は好調でした。18歳秋元11得点、佳き経験になったことでしょう。
Mozart 交響曲第41番ハ長調K.551(セルジウ・チェリビダッケ/イタリア放送ミラノ交響楽団/1960年ライヴ)/交響曲第40番ト短調K.550(カルロ・マリア・ジュリーニ/イタリア放送トリノ交響楽団/1965年)・・・ 珍しさだけでわざわざ求めて聴くような音質じゃないと思うけれど、10年ほど前RAIのMozart交響曲歴史的放送音源まとめて8曲ほど入手しておりました。今風古楽器の軽快な響き、鋭いリズムも好きだけれど、こうした昔ながらのたっぷりとしたスケール演奏も味わい深く受け止めました。
Sergiu Celibidache(1912-1996羅馬尼亜)は1954年ベルリン・フィルとの大衝突から、しばらく伊太利亜を中心に活動していた頃の記録。
ハ長調交響曲K.551。テンポは中庸だけど、いかにも大曲の風情に充ちたスケール、アンサンブルを入念に整えて充実、たっぷり細部迄絵描き込んで陰影たっぷり、入念に歌うスタイルはこの時点完成されております。繰り返し実施。伊太利亜のオーケストラをかなり鍛えたと類推される、アンサンブルもおみごと。
第1楽章「Allegro vivace」から雄渾雄弁ににスケールの大きな表現
第2楽章「Andante cantabile」悠々として纏綿切々と歌って、延々と続く雄弁な緩徐楽章
第3楽章「Menuetto: Allegretto」ここは噛み締めるようにかなり遅いテンポ、がっちりとした足取り
第4楽章「Molto Allegro」勢いのある速めのテンポに颯爽にカッコよい、アクセントはしっかり刻んで、当時未だ若かったチェリビダッケによる前のめりの勢いを堪能できます。(36:37/拍手有)
ト短調交響曲。Carlo Maria Giulini(1914-2005伊太利亜)は同時期にニュー・フィルハーモニア管弦楽団との名録音が残っておりました。こちら前曲より更に音質は落ちて乾き気味。
第1楽章「Molto allegro」音質印象か、RAIトリノのオーケストラの響きに潤いは足りないけれど、まったり噛み締めるように横流れの表現、細部忽せにせぬ表現はいつもと変わりません。
第2楽章「Andante」ここもメリハリ、リズムしっかり、たっぷり歌うデリケートな緩徐楽章。
第3楽章「Menuetto: Allegretto」ここもしっかりとしたリズムを刻んで、逡巡なくがっちり劇的な歩みは確信に充ちたもの。オーケストラが変わっても英DECCA録音と表現方法はそのまま・・・と思う(しばらく聴いておりません)。
第4楽章「Allegro assai」テンポは常に中庸、前のめりに走らぬアクセントは明瞭、力みなく熱を加えていくジュリーニの手腕に(音質乗り越え)聴き惚れたものです。(23:22/拍手有)
Berlioz 幻想交響曲〜ズデニェク・コシュラー/チェコ・フィル(1984年)・・・長さもちょうどよろしく、オーケストレーションも映える名曲。2024年HDDお釈迦事件(在庫音源消滅)を契機に、幻想交響曲はちょっと整理しようと考えました。例えば昔馴染みのピエール・ブーレーズ旧録音とか小澤征爾などは見掛けても手を付けないように意識していたのに、結局ネットに見掛けた種々音源をつぎつぎ入手、結果幾度も聴くことになりました。これはちょっと珍しいZdenek Kosler(1928-1995捷克)の録音、LP復刻音源らしい(第3楽章がA面B面に分かれている)。これが期待通り予想通り、音質的にもオーケストラのサウンド的にもじつにジミにオーソドックス、内省的に落ち着いた表現が好ましい。聴き疲れしないオトナの演奏。
第1楽章「夢、情熱」静謐誠実ていねいな始まり。木管もホルンも魅惑の音色なのに印象はずいぶんとジミでした。やがて「イデー・フィクス(固定概念)」が颯爽とカッコよく走り出す充実サウンドは、ちょいと(かなり)くすんだ響きに落ち着いたサウンドでした。提示部繰り返しなしは残念。(14:23)
第2楽章「舞踏会」小粋に肩の力が抜けた表現、華やかな情景とは無縁のしっとりと落ち着いた舞踏会。(6:40)
第3楽章「野の風景」茫洋として、薄曇りのように気怠い野の風景。(7:02-12:15)
第4楽章「断頭台への行進」抑制された金管、落ち着いた、と云うより、デーハーな盛り上がりとは縁遠い楷書の表現でした。繰り返し有。(5:30)
第5楽章「断頭台への行進」曖昧さのない、かっちりとしたフレージングに、狂気や激昂、煽りは見られぬ誠実な力強い表現に締めくくりました。(10:57)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
猛暑が続きます。女房殿は婆さん肺炎を受けてつきっきり、たまにしか戻ってこない。朝食後、コンピューター・オーディオ部屋に朝からエアコンを入れて歯科医の予約時間迄引き隠りました。ストレッチもYouTubeエアロビクスも涼しい部屋に実施。ちょっぴり音楽を聴いてから9時より工事と断水開始、眼鏡を持参しつつ猛暑の外界へ出掛けました。歯石の掃除をしていただいて、次回は秋。なんとかだましだまし歯の健康を維持したいものです。それから眼鏡の相談へ、自分はもう運転をする予定もないし、老眼鏡も使っていなくて読書やコンピューターには比較的度数の弱い眼鏡で充分。但し、在庫4個ともかなり草臥れて、レンズに傷が入っているもの、デザインが気に喰わぬもの、フレームがかなり剥げてきているもの〜まともなものはないんです。しっかり視力検査して弐萬園のものを入手、出来上がりは1週間後ほど。在庫眼鏡もしっかり洗ってもらってネジを締めてもらいました。それだけでも良かったくらい。
そのまま最寄りの駅に向かって、10日後に迫った萩旅行、帰りの切符を入手。JR住道からJR北新地迄東西線一本わずか20分ほど、ここはほんまに大阪繁華街には近くて、お仕事現役世代には便利なところでしょう。50年ほど前迄水害が多かったので、地代評価も比較的安いと思います。そういえばいつも利用するコミュニティバスのシルバー料金は2026年より100円→150円に上がるとか、トレーニング・ルーム利用料金1,500円/月(65歳以上)も値上げされる可能性もあります。引退身分の気楽さ、昼2時に待ち合わせて爺友と馬鹿話、高市支持者である爺友は参院選では自民公明は過半数を割らないと確信、さてどうなるでしょうか。酒はそこそこに抑制して気分転換程度、夕方に早々に帰宅しました。女子バレー千葉ラウンドがありますから。今朝の体重は66.4kg+800g!自業自得。本日壱日でなんとか減らしましょう。
強豪仏蘭西戦は、第1セットいきなりの0-5に追い詰められ、強烈で高い攻撃になかなか追いつけない。ようやくラストぎりぎりに同点に至ってギリギリ逆転しました。佐藤絶好調。あとは順調に粘り強く拾って、ブロックも攻撃も冴えて結果3-0完勝いたしました。やはりホームゲームの応援効果は凄い。今夜は韓国戦、相手は執念を燃やして試合に挑んでくるだろうから、油断禁物です。
Liszt ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(ソヴィエット国立交響楽団/1949年)/Chopin ピアノ協奏曲第1番ホ短調(モスクワ・フィル/1962年)/アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ 変ホ長調(ソヴィエット国立交響楽団/1952年)〜エミール・ギレリス(p)/キリル・コンドラシン・・・これはEmil Gilels Historic Russian Archives(Brilliant 92615)の10枚目。幾度聴いて記憶も鮮明なのに、拝聴メモは残っておりません。Emil Gilels(1916-1985烏克蘭)には膨大なる録音が存在して、ソヴィエット時代の音源情報は混乱しております。
Lisztは1952年録音と同じもの?いずれ音質はあまりよろしからぬもの。念のため比較してみたけれど、こちらのほうが低音がしっかりして聴きやすい音質でした。(タイミングもちょっと違う)先日リヒテルによる鬼気迫る演奏を聴いたけれど、あちら音質条件は整ってちょっと比べるのも可哀想だけれど、こちらも余裕の技巧にゆったり、優雅な風情に歌う演奏でした。(18:30)
Chopinの協奏曲は若い頃LP時代より愛聴していたステレオ録音。音質はまずまず。ギレリスのChopin?ちょっとした違和感は先入観、硬質なタッチは清潔によく歌ってChopinの甘い旋律がよく映える演奏でした。コンドラシンの協奏曲伴奏はなかなか配慮のあるもの。(20:00-9:52-9:41)
懐かしい旋律とポロネーズのリズムが大好きな「アンダンテ・スピアナート〜」は管弦楽伴奏。その管弦楽の音質がちょっと粗いけれど、ピアノはかっちりとした芯を感じさせるタッチに歌って、曖昧さのない輝やかしい表現でした。(5:05-8:54)
Dvora'k 交響曲第8番ト長調/Janacek 歌劇「イェヌーファ」管弦楽組曲 (arr. M. Honeck and T. Ille)〜マンフレッド・ホーネック/ピッツバーグ交響楽団(2013年ライヴ)・・・今どきのライヴは何回かの演奏会を編集しているのでしょう、音質は極めてクリア。Manfred Honeck(1958-墺太利)はウィーン・フィルのヴィオラ奏者を務めたあと指揮者へ転身、2008年以降ピッツバーグ交響楽団の音楽監督継続中。例の明るくキレのあるサウンドに、ちょっぴり色気が加わって、陰影は足らぬかも。二管編成+ティンパニ、1890年初演、20世紀はもうすぐ。アンサンブルもしっかりと、全体にテンポは気持ち速めの中庸。
第1楽章「Allegro con brio」ボヘミアの懐かしい風情たっぷりの旋律は溌溂、颯爽として若々しくテンションが高い。鄙びた味わい系演奏に非ず、速めのテンポに都会的に洗練されパワフルに明るく勢いのあるもの。ラストへ向けてのテンポ・アップも決まっております。(10:04)
第2楽章「Adagio」ここもちょっぴり哀愁と牧歌的風情が楚々として始まって、オーケストラの爆発は爽快雄弁。そしてヴァイオリン・ソロも効果的でした。かっちりとしたフレージングに響きは清潔でした。(11:45)
第3楽章「Allegretto grazioso - Molto vivace」スラヴ舞曲を連想させるような泣けるワルツ。ここはもっと泣いても良いところだけど、あくまでホーネックの表現は誠実に、ちょっぴり生真面目なもの。ここはDvora'kが作った音楽中最も美しい白眉のひとつだけど、ウェットなサウンドはもうちょっと欲しいところ。(6:03)
第4楽章「Allegro ma non troppo」トランペットのファンファーレから、チェロのしみじみ落ち着いた主題提示はBrahms風か。決然とした変奏曲はカッコよく、ホルンが豪快に叫ぶ金管大爆発、フルートが目まぐるしく歌ってパワフルな進撃が続きます。ラスト圧巻のテンポ・アップに締め括って、ていねいな仕上げにクリアなサウンドは清潔でした。(11:13)
歌劇「イェヌーファ」組曲は珍しい趣向。声楽は入りません。オリジナルのオペラは聴いたことがないので初耳旋律ばかり。とっても可哀想な筋書きなのですね。悲劇的に静かな哀愁、激しい叫びや舞曲が順繰りに続いて、魅惑のメロディを堪能できます。
第1幕/シュテヴァと合唱「遠くはるかで」/第2幕/イェヌーファのアリア「それじゃあの子は死んだのね、わたしのかわいいあの子は」/第1幕/シュテヴァと合唱が繰り広げるヴェルブンクの歌と踊り/第1幕/ブリヤのアリア「若い者は自分の苦難に耐えるものだよ」/第3幕/合唱「エイ、かあさん、かあさん、あたしのおかあちゃん」/第2幕/幕切れの音楽/第3幕/幕切れの音楽(22:57)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
夏の朝一番、ご近所の蝉が力なく啼いても風情はありません。日が高くなると声は消えました。昨日も強烈な日差しに蒸し暑く、くらくらしつつ市立体育館へ、トレーニングルーム到着時にはもうぐったり、いつものゆる筋トレメニュー消化にも四苦八苦、エアロバイク15分も70Kcal消化に届きません。シャワーを浴びても気分はよろしくなく、青息吐息往復4km帰宅して身動きも取れません。もう夏バテ土俵際。ま、食欲は落ちておりませんけど。昨日は予報通り昼から雨となりました。夜はまずまず途中覚醒もなく眠れるけれど、早々に眠くなって早朝覚醒、生活のリズムがおかしくなったと云うか、健康的と云うか、年寄らしい生活が続きます。今朝の体重は65.6kgほぼ変わらず。
本日はこれから朝9時より夕方迄工事により断水、日常生活は難しいので午前中歯医者の定期検診歯石除去を予約して、昼から爺友と酒席の約束を入れました。あまりリバウンドせぬように気をつけましょう。時間調整が中途半端だから、眼鏡屋さんに行こうか行くまいか逡巡中、なんせ在庫4個いずれもぼろぼろなので。マッサージを一度試すという手もあります。
市立体育館の通り道にある大阪産業大学、新しい体育館増設工事が終わったようです。我が団地は未だ数ヶ月にわたる上水道工事中、ご近所工場外壁工事など現場はいろいろ。そこでよく見掛けるのが現場作業員のファン付きベスト、ウィーンという音と膨らんだ姿が印象的。この猛暑には必須のアイテムなのでしょう。きっと売れているんやろなぁ、昼休みに充電して、帰宅後にまた充電するものか、どのくらい保つのでしょうね。噂では体感かなり涼しいらしい。自分はぼんやり過ごして、暑くなったらエアコン入れて涼めるご身分でした。
世間ではあちこち短絡的に安易な殺人事件が続いて、なんかとっても不安です。世の中確実に日本の治安は悪化している感じ。
Bach パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825/第2番ハ短調 BWV.826/第3番イ短調 BWV.827〜イェルク・デムス(p)(1964年)・・・Jo"rg Demus(1928-2019墺太利)は幾度も来日、長命を保って晩年迄活躍されました。その録音も膨大、手許の音源在庫を点検して、のパルティータがダブったかも?確認したら1974年、別録音であることに気付いたもの(そちらは聴いておりません)。こちらWestminster録音後期、未だ40歳代の録音はちゃんとした良質なステレオ音質でした。世評はほとんど探せないし、作品も知っているようで40年ほど前に聴いたグレン・グールドのイメージまま止まって、以降あまり聴いておりませんでした。淡々と知的に愉悦ある旋律がつぎつぎとリズムを変えて飽きさせない名曲。おそらくデムスはリズムのエッヂを立てず、テンポやタッチの特異な変化もあまり強調しない、オーソドックスな表現でした。キレ味あるテクニックを披瀝するタイプに非ず、粛々と静かな感銘をいただいて、猛暑にはぴったりの涼やかな音楽でした。
第1番 変ロ長調は安寧に牧歌的な作品。Prelude(2:04)Allemande(1:45)Corrente(1:23)Sarabande(2:57)Minuet I(1:41)Minuet II(1:50)Gigue(2:23)
第2番ハ短調はちょっと深刻な詠嘆から寂しげな風情漂いました。Sinfonia(4:52)Allemande(2:18)Courante(2:36)Sarabande(2:09)Rondeaux(1:34)Capriccio(2:13)
第3番イ短調は淡々とした影が歩むよう。Burlesca辺り以降はしっかりリズムも刻んで劇的でした。Fantasia(2:21)Allemande(2:05)Corrente(1:29)Sarabande(3:05)Burlesca(1:38)Scherzo(1:13)Gigue(1:51)
Beethoven 交響曲第5番ハ短調/第7番イ長調〜クリティアン・ティーレマン/フィルハーモニア管弦楽団(1996年)・・・既に重鎮に至ったChristian Thielemann(1959-独逸)メジャー・デビュー盤は37歳の記録。もう30年ほど経ったのか・・・2016年に聴いたときには「この演奏の真髄(個性、狙い)が理解できません」とは情けないコメント。その後、あまり録音を見掛けぬフィルハーモニア管弦楽団との顔合わせは表現意欲に溢れて、最近の古楽器系演奏とは一線を画す「がっちり」骨太に意欲的に細部描きこんで、パワフル。聴き通す時に体調万全に気力体力必須、ちょっと疲れるけれど、なかなか気に入りました。後年のウィーン・フィルとの演奏も再確認しなくっちゃ。
ハ短調交響曲は
第1楽章「Allegro con brio」噛み締めるように冒頭の「ジャジャジャジャーン」からリズムを大仰に刻んで、追い込んでテンポを上げて、たっぷり濃い表情に重い、ちょっと回顧風表現か。提示部繰り返し有。オーケストラの響きに今一歩の色気を望みたいけれど、ホルンの音色には満足。みごとな緊張感と集中力、スケールでした。(8:01)
第2楽章「Andante con moto」ここも思いっきり仰々しい表情はパワフルに神妙、ごりごりと大柄な歩み。ラスト、曰く有りげにテンポを落とす表現も決まっております。(11:50)
第3楽章「Allegro -」冒頭期待のホルンの音色がちょっぴりおとなしい感じ。相変わらず仰々しい風情の歩みは続きます。トリオの「像のダンス」(コントラバス)もゴリゴリとパワフル。やがて静謐に収束して力を貯めて・・・(5:58)
第4楽章「Allegro」噛み締めるように堂々たる爆発はテンポを上げて効果的。硬派に大きなアクセントを刻んで繰り返し有、ここの金管はなかなかの迫力とスケール、いや増すテンポ・アップも、ゴリゴリした低音もアツく決まってノリノリのフィナーレを迎えました。(10:55)
元気よろしい「舞踏の聖化」イ長調交響曲は、前曲と続けて聴くには心身とも根性と体力が必要でした。
第1楽章「Poco sostenuto - Vivace」中庸に慌てぬイン・テンポを基調に、アクセントは決然として清潔なフレージング。わずかなタメも入念に、オーケストラの響きは木管先頭に明快でした。重厚感はあるけれど、鈍重ではないスケールと湧き上がる高揚感。(13:34)
第2楽章「Allegretto」若い頃は弦による粛々とした変奏曲に心震わせて聴いておりました。表情やわずかなテンポのの変化は入念に入魂、ここも勢いに流さず細部描き込みやアクセントが時に強烈でした。ラストのテンポ・ダウンも妙に効果的。(9:40)
第3楽章「Presto, assai meno presto」スケルツォは明るい表情に躍動する重厚なリズム感、ノリ。トリオは圧巻の華やかな押し出しでした。後半に向けて熱を高めて、わずかなテンポ・アップとタメ、ここも大きな音楽。(9:17)
第4楽章「Allegro con brio」速めのテンポに決然たるスタート・ダッシュ。アクセントもメリハリしっかり重量級の推進力、強烈なテンションと熱気、そして大見得っぽいタメも決まっておりました。若者らしい恣意的なテンポの揺れも散見されるけれど、ラストに向けてのエネルギーの爆発は爽快そのもの。(7:02)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
暑いのはもちろんだけど、ここ数日夕方の雨もありません。本日の予報ではひと雨ありそう、期待しましょう。昨日もエアコンの力も借りて良く眠れて、ストレッチもYouTubeエアロビクスもいつも通り。そして朝二番くらいにゆっくり皮膚科を目指しました。意外と空いて診療はさっさと終わり、近くの歯科医へ定期的な検査の予約に寄って〜駅に隣接する市の施設に不在者投票〜しようと思ったら・・・やっていない。投票日の三日前開場だったそう。そしてようやく耳鼻科の予約時間となりました。鼻詰まり痰の絡みは継続中。業務スーパーに買い物を済ませて昼には帰宅いしました。総歩数壱萬歩ほど、汗どろどろ状態。帰宅したら女房殿が戻っていて、あちこち掃除をして、また夕方婆さんのところに戻っていきました。今朝の体重は65.65kgほぼ変わらず。昼夜ともけっこう喰ったけれど体重は維持できました。
「どうしてこんなに逆走や異常運転が増えてしまったのか 」そんな疑問に〜
爺友は車載カメラによる画像情報が増えたから話題になっているだけ、というご意見。それでも逆走事件は年間200件ほどから年々徐々に二桁は増えているのは確かなんだそう。ご高齢者が増えているの比例して、というのは理解できても、果たした飲酒など現役世代や怪しいガイコク人の事故は増えているのか、いないのか、マスコミの都度報道では見えてきません。高齢者へ免許返上の呼び掛けをしているけれど、地方都市ではクルマなしの生活は成り立たぬのもリアルな現実でしょう。
お騒がせ伊東市長は辞任、再出馬とのこと。市政を大混乱させて、それでも応援する人はいるのでしょうか。
Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1887年版初稿)〜ゲオルグ・ティントナー/アイルランド・ナショナル交響楽団(1996年)・・・前回拝聴は2001年。Georg Tintner(1917-1999墺太利)のBrucknerは初出CD時代より愛聴して、あれほど感銘深く拝聴していたのに、やがて世評高く、定評ある演奏に接する機会が増えるとともに縁遠くなっておりました。今回久々の拝聴に、始めて出会った時の感動はしっかり蘇りましたよ。これはダブリンを本拠地とするIreland National Symphony Orchestraの代表的録音でしょう。イン・テンポを基調として、煽ったり、走ったり、要らぬ飾りのない誠実な表現は神々しいほど、粛々と胸を打つ演奏でした。ややユルいけれど、洗練されぬ初稿の風情に演奏個性は似合っておりました。Bruckner中屈指の巨魁な作品、版のことはあまりわかっていないけれど、通常版と随分違うことくらいはわかりました。
第1楽章「Allegro moderato」は記憶より各パート浮き立って音質はよろしいし、ベルリン・フィルとかコンセルトヘボウみたいな厚みのある響きは期待できないけれど、けっこう粗野に素朴な音色の金管は誠実に鳴り切って、さほどにパワーの不足を感じさせません。馴染みとはかなり違う初稿の粗野な旋律も新鮮。(17:48)
第2楽章「Scherzo: Allegro moderato - Trio: Allegro moderato」Brucknerのキモはスケルツォ。ここも力付くではない素朴な躍動と緊張感が漲(みなぎ)るところ。金管は悪くないなぁ、精一杯鳴ってけっこう壮絶ですよ。トリオのちょっと情けないような、枯れた語り口も味わいのうち。(15:19)
第3楽章「Adagio Feierlich langsam, doch nicht schleppend」弱音でテンションが下がる可能性もある、オーケストラの技量がものを云う集中力必須な、30分を超える長大なる天国的な緩徐楽章。ちょっと骨太な色彩は足りないオーケストラも、枯れた風情が粛々とした味わい系でした。(31:10)
第4楽章「Finale: Feierlich, nicht schnell」ラストも壮絶なラッシュに非ず、アッチェレランドもなく、淡々と語りかけるような風情に粛々とクライマックスを迎えました。(25:14)
Chopin スケルツォ ロ短調 作品20/変ロ短調 作品32/嬰ハ短調 作品39/ホ長調 作品54(1954年?)/スケルツォ 変ロ短調 作品32(1977年シアトル・ライヴ)/夜想曲 変ロ長調 作品32(1954年)/同(1965年シアトル・ライヴ)/同(1988年シアトル・ライヴ)〜ベラ・シキ(p)・・・Bela Siki(1923-2020洪牙利)はバルビローリとの「皇帝」を聴いたくらい?馴染み薄いピアニスト。この度、ネットにかなりまとまった音源が出現したけれど、その情報はかなり不親切、四苦八苦してネットを探ったり、データファイルに附則している情報に準拠しておきました。音質は想像以上に良心的。ディヌ・リパッティに師事したそうな。ネットに「スケルツォ」の情報を探ると
「どうというものでもない/装飾音の処理に甘さがある/レガートの流麗さに欠ける/気品に足りない、平板」
そんな散々なコメント発見。
あまりChopinを聴き込んでいないけれど、スケルツォには一種キレのあるテクニック必須の緊張感漂う作品、ポリーニの演奏がベストとは思わぬけれど。彼(か)の技巧の冴えが脳裏に残っていれば、作品印象はかなり変わってしまうもの。結論的にネットの某ブログとまったく同じ受け止めととなって、とつとつとして名曲を味わうのにそらなりの味わい、心震わせる細部彫琢や個性にやや足りぬかも、わざわざ昔の音源を珍しさだけで取り出して聴くべきものでもないと感じました。(11:10-10:25-7:42-11:23)
懐かしく名残惜しい「夜想曲」三連発。演奏会に必ず取り上げるお気に入りだったのでしょう。これも淡々とした味わいでした。(4:55-4:46-5:32)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
未だ夏に入ったばかり、蝉も啼いていないのに昨日日曜も暑い!選挙運動はタイヘンでしょう。自分は涼しい部屋の中で動向分析の動画を興味深く眺めております。じつは大失敗。テレビの外付けスピーカーがお釈迦になって、三日間ほど悩んで・・・お、これは良いじゃないの、というのは一桁高い。安いものはいかにも安っぽい〜挙げ句三千円ほどの安物を注文したら、翌日午前中に届きました。このクソ暑い中、ご苦労さまですよ。で、早速テレビに装着すると・・・音量も低音もまったくパワーが足りない、音質もまったくアウト、それはムダ金になりました(画に描いたような安物買いの銭失い/涙)人生こんなこともあります。息子にLINEしたら、コンピューター用に使うとのこと。
左膝はかなり軽快してストレッチもラクラク、オーソドックスな短いYouTubeこなして市立体育館を目指して、到着時点汗どろどろ、身体ヘロヘロ。なんとかいつもどおりのゆる筋トレ、エアロバイク消化してシャワー後、血圧改善を期待したけれど未だ高いまま。帰りも直射日光に悪戦苦闘しつつ、足取り重く帰宅いたしました。この猛暑になかなか音楽に集中するのは難しくて「音楽日誌」ネタは枯渇しつつあります。今朝の体重は65.6kg▲350g。女房殿は昼頃戻って、夕方また婆さん宅泊まり介護連続中、タイヘンです。
「エアコン24時間つけっぱなし」「この赤いボタンを押して」みたいな動画は自分のYouTubeのオススメにも出ていて、興味ないから見ていないけれど、それは「フェイク動画」だっただそう。ニュースで知りました。「ゆうちょから預金が下ろせなくなる!」みたいのもあるそうで、慌てて高齢者がご近所の郵便局に走ったという話題も。「高齢者バス無料」なんて真っ赤なウソ動画の問い合わせに追われたなんてのも。例の兵庫県知事選挙でもそうだけど、ネットに耐性が弱くてまるまる信じてしまう人がいるのですね。
芸能人「だれそれが死んだ」みたいな題名もあちこち出現して(フツウに元気な人達)失礼な「極秘離婚」みたいな根も葉もないショート動画もありましたっけ。いずれも馴染みの自動読み取り音声使用。大谷死球で話題のNBLパドレスの監督「電撃解任」動画もどうやら嘘っ八みたい。そんなニュース・ソースは探せません。
悪質なのは摘発されぬものか、また運営側より削除、そしてアクセス料金ストップ(または返還請求)はできないものでしょうか。困ったものだけど、自分だっていつそんなものに引っ掛かるのかわからぬので、油断できません。
そう云えば一昨日、日本は終わったんじゃなかったっけ?毎日拝見するブログに数か所、観光地なのに妙にガイジンさんが少ない、そんな報告もありました。迷信は世界的に現役なんですね。
Berlioz 幻想交響曲〜ヨアフ・タルミ/サンディエゴ交響楽団(1995年)・・・幾度も聴いているようでサイト内検索に記録を探せません。Yoav Talmi(1943-以色列)が1989年よりサンディエゴ交響楽団の音楽監督を務め、この時期目覚ましい活動をした後1996年財政難により一時活動を中止。現在は再開しているそう。この録音は発売当時話題になっておりました。音質もオーケストラの技量も驚くほど優秀。亜米利加の地方オーケストラ?とは俄に信じがたい、しっかりとした演奏、こども時代よりあまりに馴染み過ぎて、ちょっぴり食傷気味な作品は新鮮に響きました。二管編成だけど4本のファゴット、オフィクレイド など馴染み薄い管楽器やティンパニ4台、4種の打楽器などかなり華やか、時代を先取りした名曲。ここでは対向配置ですか?テンポは一貫して中庸を保って、音質は良好。
第1楽章「夢想と情熱」 弦も管も鳴りきって、浮き立つようにテンション高い、勢いのあるアンサンブルは爽やか。わずかなテンポの動きも効果的にムリはありません。残念ながら提示部繰り返しなし。(13:10)
第2楽章「舞踏会」 は優雅なリズムを刻むところ。コルネットなしは残念。木管は華やかに軽快なノリ、ラストに向けての金管も効果的でした。(6:16)
第3楽章「野の風景」イングリッシュホルンの牧歌が印象的に静謐な始まり。それは弦とフルートに引き継がれ、ていねいなアクセントとアンサンブルは上出来でしょう。集中力が問われる静かな緩徐楽章は表情豊かに、情感の高まり、安寧への移行も文句なしの完成度。フルートの音色は豊かでした。ラスト辺りティンパニによる遠雷も印象的。(15:30)
第4楽章「断頭台への行進」 金管の響きは意外と素朴に響いて、メタリックに喧しくならない。ティンパニにキレ味が感じられ、リズム感は充分でしょう。(4:48)
第5楽章「サバトの夜の夢」はあまりグロテスクを強調しない、端正なフィナーレ。金管は鳴りきって、低音もしっかり響くけれど、全体としてやや抑制気味に大爆発はしないクリアなバランス感覚。鐘の響きも常識的。響きに厚みはたっぷり立派だけど、ラストに向けての興奮の高まりや熱気には今一歩か。(10:00)
Mozart 5つのディヴェルティメント K.439b (Anh.229)〜第1-3番〜ヘンク・デ・グラーフ/ヤン・ヤンセン(cl)/ヨハン・シュタインマン(fg)(2001年)・・・Brilliantから出たMozart全集に含まれるもの。ロッテルダム・フィルの腕利きメンバーらしくて、音質はリアルに極上でした。作品詳細はこちら。マイナーな作品だけど、かねてより作品を聞いた痕跡が残っておりました。この演奏も2007年に聴いたことがサイト内検索できて、記憶はうっすらあるかないか〜その程度。聴いたのは3曲のみ、第5番迄存在して、第6番は著名なオペラからの編曲(おそらくは出版時に別人の手により追加)ほかバセット・ホルン三重奏としての研究、録音もありました。いずれ三本の木管のみとは思えぬ豊かな広がりと、多彩な表情を持った牧歌的な旋律は落ち着いて、ノンビリ優雅、うっとりと眠くなるほどステキ。ここ数日の心情的に静かな音楽しか聴けない・・・シリーズでした。
変ロ長調 K. 439b, No. 1
Allegro(4:16)Menuetto: Allegretto(3:04)Adagio(2:39) Menuetto(2:35)Rondo: allegro(2:39)
変ロ長調 K. 439b, No. 2
Allegro(2:21)Menuetto(3:50) Larghetto(2:59)Menuetto(3:58)Rondo: Allegro(3:55)
変ロ長調 K. 439b, No. 3
Allegro(4:30) Menuetto(4:49) Adagio(3:57) Menuetto(5:28) Rondo: Allegro assai(4:22)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
学生時代一番親しかった先輩の逝去に衝撃を受けたのが5年前、今度はその同期2年先輩が逝きました。出会ったのはもう50年前、あっという間やったなぁ、ほんまに優しく、明るく、ユーモラスな人、お仕事もできて県庁のエラいさんになって、引退後もフル・マラソンにも挑戦されておりました。それでも病は襲うのですね。生命の儚さを感じて、終日落ち込んで脱力しておりました。日々、まったく前向きの意欲もない日々だけど、いっそう精神(きもち)はどんより落ち込んでおります。婆さん(95歳)の肺炎も心配、年寄に風邪は致命傷になりかねませんから。女房殿も付き添い続いて、昼一時的に戻って市立体育館へ。
例の如くインフラの老朽化の要因か?東淀川区の交差点にて水漏れ、交通止めとか。構造的なものだからずっと続くことでしょう。
昨日も朝から強烈な日差しにエアコンは必須です。左膝の調子はかなりよろしく、ストレッチに苦労はありません。久々にYouTubeにスワイショウを実施して体調を整えました。今朝の体重は65.95kg変わらず。
「2025年7月2日(水)船井電機第1回債権者集会」偶然だけど、自分がご近所本社建物工場を眺めて諸行無常を感じた日に債権者集会が開催されたそう。一番心配していた解雇された従業員への未払い賃金支給は完了、即日解雇された530人中求人登録した357人のうち、266人の就職先が決まったとのこと。自分が知りたかったのはその辺りの情報でした。
いずれ一時代を築いたメーカーが哀れな末路を辿るのは切ないもの。我が街にかつて工場があった三洋電気も2012年にパナソニックに吸収され消滅、そのパナソニックも事業切り離し、大量人員整理の話題を伺っておりましたっけ。
他、テレビ事業の一部を中国家電大手の創維集団(スカイワース)に承継する方針。スカイワースはオランダ「フィリップス」のブランドを冠したテレビを販売する北米事業と、日本で販売する「FUNAI」のテレビを修理する子会社の人員などを引き受ける見通し、とのことです。
Ravel 夜のガスパール/組曲「鏡」/高雅で感傷的なワルツ/水の戯れ/ソナチネ 嬰ヘ短調/クープランの墓/逝ける女王のためのパヴァーヌ/古風なメヌエット/ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/シャブリエ風に/グロテスクなセレナーデ/前奏曲/メヌエット〜コンスタンティノス・デスタウニス(p)・・・Konstantinos Destaunis(1991-希臘)によるRavelのピアノソロ作品全曲録音。ことし2025年にリリースされた新しい録音らしいけれど、ネットに録音年情報は探せません。親しい先輩の訃報を受けて激しい音楽を受け付けなくなって、静かな音楽を音量低く聴いておりました。「道化師朝の歌」や「高雅で感傷的なワルツ」「クープランの墓」「逝ける女王のためのパヴァーヌ」「古風なメヌエット」はどれも大好きな作品、管弦楽の色彩もステキだけど、ピアノのほうが音楽の骨組み骨格がいっそうわかりやすく、聴手の雑念を祓ってくださるような神秘な気分に至りました。演奏は充分な技巧、大仰なリズムを刻むものに非ず粛々とハデさのない表現、ずいぶんジミな抑制されたタッチと音色を堪能いたしました。それ以上なにも云えない。
夜のガスパール/「水の精(オンディーヌ)」(7:03)「絞首台」(6:12)「スカルボ」(9:35)/組曲「鏡」/「蛾」(4:46)「悲しげな鳥たち」(3:52)「海原の小舟」(7:23)「道化師の朝の歌」(6:45)「鐘の谷」(5:15)/「高雅で感傷的なワルツ」(15:12)/「水の戯れ」(5:28)/ソナチネ 嬰ヘ短調/「Modere」(4:03)「Mouvement de menuet」(3:20)「Anime」(4:01)/「クープランの墓」/「前奏曲」(3:03)「フーガ」(3:07)「フォルラーヌ」(5:40)「リゴードン」(3:09)「メヌエット」(4:42)「トッカータ」(4:20)/逝ける女王のためのパヴァーヌ(6:21)/古風なメヌエット(6:16)/ハイドンの名によるメヌエット(1:51)/ボロディン風に(1:41)/シャブリエ風に(2:15)/グロテスクなセレナーデ(3:49)/前奏曲(1:35)/メヌエット(0:54)
Haydn 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」/協奏交響曲 変ロ長調(ヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットと管弦楽のための)〜エルンスト・メルツェンドルファー/ウィーン室内管弦楽団(1960年前後)・・・Ernst Marzendorfer(1921ー2009墺太利)による史上初のHaydn交響曲全集より。限定された会員用販売だったため、忘れられた存在だったそう。4年ほど前に「ネットに出現した.mp3/198kbpsの情けない音源」を聴いたけれど、その後ちゃんとした音源ファイルを入手できました。既にステレオ時代の録音、これはLP復刻らしいけれど、いまいち曇ってぼんやりした音質、解像度それなり自然と云えば自然、オーディオ通の方には評価は高いそう。小編成のウィーン室内管弦楽団はマイルドにサウンドの芯を強調しない響き、穏健ユーモラス、オーソドックスな表現はHaydnに造詣の深い方によるとウィーン風なんだそう。
「ロンドン」は二管編成+ティンパニ。先日トーマス・ファイによるリズムも音質も、目の覚めるようなメリハリ演奏を聴いたばかり。こちら旧き佳き時代の風情が堪能できました。
第1楽章「Adagio - Allegro」堂々たる序奏もマイルドな響き、ティンパニの存在感はまずまず。主部に至ってノンビリと優雅に牧歌的、木管がよく歌って落ち着いた愉悦を感じさせました。(9:03)
第2楽章「Andante」ゆったり優雅に遅いテンポ、そっと囁くようにデリケートな緩徐楽章。トリオの対比は高らかに歌う木管、ティンパニが効果的でした。ラストのホルンはしみじみ名残惜しい。(9:04)
第3楽章「Minute」快活なメヌエットはティンパニが大活躍してリズミカル。トリオのユーモラスな抜き方も上々、ファゴットもフルートも晴れやかに歌いました。(4:19)
第4楽章「Allegro spiritoso」ワクワクするような神妙な始まりから、やがてティンパニと木管が際立つ軽妙な響きと勢い、微妙にアンサンブルがラフなのもHaydnには似合っていると感じます。ここもフルート・ソロがシミジミ晴れやかな音色に際立ちました。(6:30)
協奏交響曲 変ロ長調はヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットが優雅に掛け合う名曲。1792年の作品、ロンドンで人気を博したらしい。ソロはオーケストラのメンバーなのでしょう。
第1楽章「Allegro」のんびりと牧歌的な風情満載にけっこうノリノリ、たっぷり優雅に歌うソロの存在が思っきり浮き立つ録音でした。(10:43)
第2楽章「Andante」ソロがしみじみ親密に歌い交わして絶品の緩徐楽章。軽い響き、ソロではないフルートも華やかに響いておりました。(5:25)
第3楽章「Allegro con spirito」賑やかな管弦楽の始まりから、しっとりヴァイオリンがそれを受け止めて、ソロが緊張感を保って陰影深い躍動が続きました。(6:31)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
数日前にLINEに投稿もあり、2週間後には新山口駅にて会う約束していた大学の二年先輩逝去。享年71歳。奥様より連絡有、心臓癌という初めて伺う稀少な病。最期迄明るく、穏健な性格、こんなステキな先輩と人生に親しく出会えたことに感謝。そして合掌。
アニメの影響とか、本日事故か事件、災害が発生するとかしないとか、香港からの航空便が中止になるくらいの影響が出ているそう。あながち真っ赤なウソとも云い切れぬ連日のトカラ列島付近の連続する地震、今早朝も揺れたそう。悪石島からこどもや年寄は避難したそうです。なんとかこのくらいで収まってくださることを祈りましょう。大自然のことなので。婆さんは風邪より快復せず肺炎へ、入院はできず、女房殿は引き続き泊まりで介護が続きます。
未だ7月に入ったばかり、こちら蝉は外に出ていないのに相変わらずの猛暑続き。エアコン使用頻度上がって電気代が心配です。こちら夕方の雨くらいだけれど、あちこちじゃじゃぶりに冠水の報道も拝見いたしました。昨日朝いつもどおりの左膝腰の調子も上々にストレッチ、短いYouTubeエアロビクスを済ませて市立体育館へ。到着時既に汗まみれ、息も絶え絶えにいつものゆる筋トレ+エアロバイク15分も済ませました。常連メンバーの顔ぶれも少なく、空いておりました。血圧はやや高状態。今朝の体重は65.95kg▲100g、この辺りを突破できません。
伊東市長が学歴詐称。自分にはまったく理解できない。大学を卒業したのかできなかったか、そんなことを失念するわけがない。自分は引退世代に至っても、未だ試験に四苦八苦して「卒業できない・・・(汗) 」そんな悪夢を見ることがあるし、奇跡的に4年で卒業証書をいただいた喜びは忘れえぬもの。ちゃんと臙脂色の卒業証書は手許に大切に置いてあります。
さらに「詐称」する意味がわからない。大学中退でも良いじゃないの、それでも立派に現在働いて、人間としての知恵をちゃんと身に着けている方はいらっしゃいます。学歴は関係ない。政治の世界って、そんなブランド必須なんでしょうか。自分の発想や常識が世間から外れているのか。
怪文書が出たあとの対応も潔くない。事実は動かしようがないんやから、さっさとお詫びして、出処進退を明らかにするべきだったでしょう。市役所には苦情の電話が殺到しているとのこと。学歴云々に非ず、それを隠し、誤魔化そうとする姑息な姿勢がアウト、百条委員会を巡っての言い分もちょっと胡散臭い。ちなみに僅差で敗れた前市長は高卒だったとのこと。
Stravinsky バレエ音楽「アゴン」/「頌歌」(しょうか)/ピアノと管楽器のための協奏曲(カール・エンゲル(p))/「ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑」〜マリオ・ヴェンツァーゴ/バーゼル交響楽団(1994年)・・・「アゴン」は先日、ハンス・ロスバウトによる初演付近の緊張感漂う演奏を聴いて、こちら音質がいっそう鮮明。ドデカフォニーの難解晦渋な作品は1957年初演、三管編成+4種の打楽器+マンドリン、ピアノ、ハープ。Mario Venzago(1948-瑞西)による微に入り細を穿つ明晰な表現は、アルカイックな風情、リリカルにわかりやすく、いつになく美しく響きました。バーゼル交響楽団は放送交響楽団との合併が1997年だからその前の録音、ヴェンツァーゴは1993-2003年迄主席を務めていたそう。演奏至難と思われるけれど、高い精度のアンサンブルに緻密な仕上げでした。
Pas de quatre(1:36)Double Pas de quatre(1:32)Triple Pas de quatre(1:07)Prelude(0:54)First Pas de trois: Saraband-Step(1:29)Gaillarde(1:14)Coda(1:29) Interlude(0:54)Second Pas de trois: Bransle Simple(0:58) Bransle Gay(0:58)Bransle Double (Bransle de Poitou)(1:31) Interlude(0:53)Pas de deux - Piu mosso - L'istesso tempo - Refrain(4:05)Coda - Doppio lento - Quasi stretto - Coda(1:37) 4 Duos(0:34)4 Trios - Coda(2:25)
「Ode」( 副題「クーセヴィツキーの思い出に」)は1943年の作品。
静謐に思い出を辿る「Eulogy(追悼)」(3:10) 快活に爽やかな「Eclogue(牧歌)」(2:49)
切々たる思い溢れる「Epitaph(墓碑銘)」は同時代音楽の偉大なるパトロンであったSerge Koussevitzky(1874ー1951露西亜→亜米利加)への追悼音楽でした。(3:27)
「Concerto for Piano and Wind Instruments」は1924年初演、Mozartのピアノ協奏曲全曲など録音しているKarl Engel(1923-2006瑞西)がピアノを担当しております。
第1楽章「Largo - Allegro - Piu mosso - Maestoso (Largo con principo)」重々しく神妙な管楽器の伴奏から、やがて快活ノリノリに剽軽、バロック風にピアノは疾走します。(7:24)
第2楽章「Largo - Piu Mosso - Doppia valore - Tempo primo」重く神妙に、しっかりとした足取りの行進曲?風。(7:23)
第3楽章「Allegro - Agitato - Lento - Stringendo」妙に無感情な不協和音もカッコよい、勢いよろしく力強い打鍵のピアノが管楽器と明るく掛け合って、ラストはユーモラスに締め括りました。(5:18)
「Monumentum」は荘厳なルネサンス期Carlo Gesualdo (1566?ー1613伊太利亜)の風情そのまま、静謐敬虔に仕上げて再構成したものとか。1960年の作品。
「Asciugate i begli occhi(美しい目をぬぐいなさい)」(2:42)
「Ma tu, cagion di quella(しかし、あのむごい苦しみの原因であるお前よ)」(1:44)
「Belta poi che t'assenti(美しい人よ、心を持ち去るなら)」(2:48)
Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1970年)・・・Otto Klemperer(1885-1973独逸)による晩年の録音。音質はかなり良好でした。終楽章に200小節をカットしたとのこと、硬派Brucknerファンからは激怒された存在らしい。Bruckner交響曲中、屈指のスケールを誇る巨大なる作品。
第1楽章「Allegro moderato」はものものしさに走らない、クールに思い入れを感じさせぬ乾いた情感、怪しい情感の高揚を伴わぬ遅いイン・テンポ。(17:56)
第2楽章「Scherzo: Allegro moderato - Langsam」躍動するスケルツォも一歩引いて、淡々と醒めた風情に走らぬところ。(19:53)
第3楽章「Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend」ここは天国的な静謐と解脱した情感の高揚が慌てぬ足取りに、寄せては返す波のように粛々と説得力を呼ぶところ。ニュー・フィルハーモニアの弦と金管サウンドが爽やかに盛り上がる緩徐楽章でした。弛緩する場面はありません。ラスト辺り遠く響き渡るホルンの清潔な響きも聴きもの。(27:00)
第4楽章「Finale: Feierlich, nicht schnell」ずしりと重い、激遅な始まりも極めて冷静。呼吸深く、悠々として激昂とは無縁な落ち着いた風情、神々しいデリケートな歩みは止まりそうなほど・・・やがてそれはイン・テンポのまま金管パワーを増加させる冷静なヘンタイ的表現・・・(途中バッサリと噂のカット出現)粘って粘って遅い歩みが続くけれど、それは粘着質表現に非ず、醒めた眼で作品を俯瞰する個性的表現でした。(19:38)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
参院選公示。ご近所の掲示板にポスターが順繰り貼られております。この猛暑に候補者は体調維持にタイヘンでしょう、とくに高齢者は。我が家にも投票案内が届きました。どの党どの候補者に入れるのかはもちろん大切だけど、まずは投票することが最大のポイント、連休中日の設定に60%は超えてくださるでしょうか。海外ニュースを拝見すると、仏蘭西巴里にて記録的な猛暑、エアコン普及率は近年急速に高まっても40%程度とか、日本と違って暑さ慣れしていないらしい。学校が休みになったとか、エッフェル塔に上れなくなったとか、そんな話題より熱中症のことが心配なのは日本と同じでしょう。7月2日だけで西班牙4人、仏蘭西2人、伊太利亜2人が死亡との報道。
前夜エアコンの力をしっかり借りて(設定温度は30度C)途中覚醒せず眠れても、どうも眠りは浅い感じ。膝腰の調子はまずまず、ストレッチ、カンタンなYouTubeエアロビクスを済ませて炎天下、ご近所スーパーに出掛けたのも運動のため。自分用のシャンプーがぼちぼち切れそうなので、一番安いもの+食料品を入手してきました。残り髪は少ないのでなんでもよろしい。途中、ご近所に三件あるうちのローソンの解体工事に出会いました。次はなにができるのかな?小一時間外出なので、コンピューターオーディオ部屋のエアコンは点けたまま、結果まずまず1日分の運動としました。昼から予報通り雷有(BS放送が途切れました)夕方より思わぬジャジャ降りとなって風邪ひき婆のところに出掛ける女房殿も苦戦しておりました。相変わらず鹿児島海上辺りの地震はけっこう大きく継続しております。今朝の体重は66.1kg+250g。またまた逆戻り。
壁にあるカレンダーはダイソーのもの(女房殿入手)。2025年も残り半分、お仕事現役時代はカレンダーを買うことなんて考えられなかった。日々ほとんど用事もなくてカレンダーソフトを使う機会もなくなって、朝一番の体重と市立体育館通い、そして酒席をメモしております。2025年は累計トレーニング数に変更して、6月迄で78回、ん?おかしい。一年間の市立体育館の営業日数は358日(年末年始一週間休み)隔日欠かさず通ったら179回、ちょうど半分経過して89回ほどの計算、体調不良で一回休んだ記憶があるので88回のはず、カレンダーをめくる時にどこかで10回分誤ってメモしたらしい。往復4kmのウォーキング、ゆる筋トレ11種、エアロバイク15分(70kcal)倦まず弛まず積み重ねて、なんとか日常の健康を維持していると自覚しております。本日もこれから鍛えてきましょう。
Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046/第2番ヘ長調 BWV1047/第3番ト長調 BWV1048/第4番ト長調 BWV1049/第5番ニ長調 BWV1050/第6番変ロ長調 BWV1051〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団/ジェームズ・スタリアーノ、ハリー・シャピロ(hr)/リチャード・バージン(v)/ラルフ・ゴンバーグ(ob)/ロジャー・ヴォワザン(tp)/ドゥリオ・アントニー・ドワイヤー、ジェームズ・バッポートサキス(fl)/ルーカス・フォス(p)(1957年)・・・現代の指揮者はコンサート・レパートリーにBachをあまり入れなくなりつつあります。リッカルド・シャイーやトーマス・ダウスゴーみたいな例外はあるけれど、BeethovenやBrucknerの交響曲といっしょの演奏会にはあまり出現しない。その辺りは別途専門筋に任せた感じ。でも5-60年前はけっこう日常のレパートリーになっていて、カラヤンやクレンペラー、エイドリアン・ボウルト、その後の世代であるマゼールとかアバドも辺りもブランデンブルク協奏曲全曲録音を残しておりました。
そして、とっても不思議なのがCharles Munch(1891ー1968仏蘭西)。彼もボストン交響楽団も、Bach録音はほとんどないそう。オリジナル音源よりモノラル復刻が出ていて、もしかして疑似ステレオ?まったくそんな違和感は覚えさせぬ明瞭な音質を堪能できました。
ネットの声を伺うと評判悪いっすねぇ、最近の技術的に洗練された古楽器演奏の軽快なリズムに耳慣れると、これは時代錯誤に大柄な違和感しかないのでしょう。これはボストン交響楽団の名人たちの腕を見せるための録音だったのかも。なんせ昔馴染みだから、こんな大きく優雅な演奏を心踊らせて久々に全曲拝聴いたしました。現代の演奏会場にはこんな楽器編成のほうが実用的な音量バランスなのかも。ピアノ・ソロのLukas Foss(1922-2009独逸→亜米利加/著名な作曲家)は別格としてソロには凄い面々が揃ってますよ。第2番第4番は時代的に当然フルート採用。
第1番ヘ長調 BWV1046。
「Allegro」からJames Stagliano(1912-1987亜米利加)Harry Shapiro(1914-2014亜米利加)のホルンは抜群に雄弁でした。(4:35)
「Adagio」はオーボエとRichard Burgin(1892-1981波蘭→亜米利加)のヴァイオリンが切々と歌います。(4:22)
「Allegro」ここもホルンの存在感が大きく、ヴァイオリンは自在に闊達でした。(4:08)
「Menuetto - Trio - Menuetto - Polonaise - Menuetto - Trio - Menuetto」悠然と歌うフィナーレ。途中Menuettoのテンポの落とし方も時代を感じさせる優雅なもの。(6:53)
第2番ヘ長調 BWV1047。リコーダーならぬフルートは名人Doriot Dwyer(1922-2020亜米利加)トランペットも著名なRoger Voisin(1918-2008亜米利加)オーボエはRalph Gomberg(1921-2006亜米利加)、やや遅めのテンポに堂々として・・・ちょっと四角四面、大柄(味?)な演奏でした。「Allegro」(5:12)「Andante」(3:34)「Allegro assai」(3:06)
第3番ト長調 BWV1048は第5番と並ぶ人気作品。弦が力強いリズムを刻む合奏協奏曲。これもちょっと重く、噛み締めるように大きな演奏。「Allegro-Adagio」アダージョはニ小節のみ(7:47)「Allegro」(5:20)
第4番ト長調 BWV1049。これが一番上出来に感じました。
「Allegro」リコーダーに非ずフルート2本は違和感もない、爽やかに晴れやかな響き。ヴァイオリンは超絶技巧でした。(7:22)
「Andante」この緩徐楽章はちょっと大きな風情、大仰な嘆きっぽい。(3:28)
「Presto」線の太いヴィヴィッドな躍動が感じられるアツいフィナーレ。(5:00)
第5番ニ長調 BWV1050。一番人気の史上初鍵盤協奏曲はピアノ担当。弦は三声なんですよね。フォス(p)とドワイヤー(fl)バージン(v)の豪華掛け合いを愉しめました。
「Allegro」有名なカデンツァはチェンバロのほうが似合うけれど、ピアノもその旋律和声細部工夫が際立ってわかりやすい。晴れやかに雄弁な始まり。(10:49)
「Affettuoso」緩徐楽章は鍵盤とソロのみ。ピアノだと低音の動きがよく見えます。(5:45)
「Allegro」華やかな符点のリズムに躍動するヴィヴィッドなフィナーレでした。途中のテンポ・ダウンや最終盤のテンポ・アップは要らん表現かも。(5:21)
第6番変ロ長調 BWV1051はヴァイオリンを欠く特異な弦のみの楽器編成。
「Allegro」強弱もかなりしっかり、こんなに立派な、元気のよろしい大合奏は初めて聴いたかも。ラストのルバートもある意味新鮮。(7:01)
「Adagio ma non tanto」厚みがあってなんと荘厳に響く緩徐楽章。しっとり消える様子も妙に感動的。(5:01)
「Allegro」ゴージャスなまま大柄な響きが立派な推進力でした。(5:40)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
鹿児島方面の地震が続いて、ちょっと不安です。こちら曇り空でも朝からモウレツに暑い!幸いこちらは降らないので洗濯物は良く干せました。エアコンの力を借りてなんとか眠れても早朝覚醒はいつものこと、朝からストレッチ、短いYouTubeエアロビクスに汗たっぷり、意を決して市立体育館を目指します。途上の熱気に足取り重く、トレーニングルームに常連メンバーは少なかったのは、出掛けるのを断念したのでしょう。いつもどおりしっかり鍛えてシャワーも使って気分爽快だったけれど残念、血圧は未だ高めでした。今朝の体重は65.85kg+200g、なかなか思うように減らぬものです。
帰宅したら女房殿が婆さんのところより戻っておりました。先日、弟宅に泊まった時に婆さんは風邪をひいたらしい。年寄りに風邪は大敵! デイ・サービスもお休みしたとのこと。
世間ではいよいよ参院選挙へ。賑やかに話題の候補者も出ているようだけど、自分は与党の過半数割れを期待しております。あまりの猛暑に昼からまたエアコンのお世話になりました。もうエアコンは必須の日々がやってきました。
我が家のテレビは32インチのSHARP(懐かしい)亀山製。もう14年ほど経ったかなぁ、まだまだ現役です。そのテレビよりもっと長く愛用しているのがSANWA SUPPLY製の小さなマルチメディア・スピーカー、もう20年ほど利用しているかも。ここのところ音量を上げても聴きとりにくくて、これは華麗なる彼による耳の衰えかなぁ・・・ちょっと悩んでおりました。ところが・・・
なんのことはない・・・ある日、左のスピーカーが鳴っていないことに気付きました。それで聴き取りにくかったのか。自分がもっと電気製品の知識が深かったら治せるような気もするけれど、残念、そんな技量はないので諦めました。ネットに次のをいろいろ検索して、注文する勇気が出ません。オリジナルのテレビのサウンドで我慢しております。
Bach ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049/Telemann 4台のヴァイオリンのための協奏曲ニ長調(TWV 40,202)/カンタータ「十字路のティルシス」(TWV 20,22)*/4台のヴァイオリンのための協奏曲ト長調(TWV 40,201)/カナリアのカンタータまたは葬送音楽(TWV 20,37)*/Handel オラトリオ「ソロモン」より「太陽は光の筋を出すことを忘れるだろうか」*〜アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(ms)*/コンチェルト・メランテ(Festspiele Mecklenburg-Vorpommern/メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭/2012年ライヴ)・・・Concerto Melanteはベルリンの古楽器団体らしい。いずれもラスト拍手入り。
二本のリコーダーが可憐なBachは軽快なリズム、古楽器初期の尖ったスタイルに非ず、晴れやかな躍動に充ちた速いテンポでした。「Allegro」(6:41)「Andante」(3:48)「Presto」(4:49)
Telemannの作品は初耳ばかり。4台のヴァイオリンのみによる珍しいスタイルの協奏曲はニ長調(5:47)ト長調(5:56)。軽妙な愉悦に溢れて軽快なテンション、これはこれで完成された作品でした。
ヴェテランAnne Sofie von Otter(1955-独逸)はさすがの存在感。「十字路のティルシス」(19:13)「カナリアのカンタータまたは葬送音楽」(16:49)言葉の壁があって意味合いは理解できないけれど、はしっとり優しく落ち着いた声を堪能いたしました。
Handelはアンコール。切々とした女声に粗野なオーボエが絡みました。(5:51)
Haydn 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」/第94番ト長調「驚愕」〜トーマス・ファイ/ハイデルベルク交響楽団(1999年)・・・Thomas Fey(1960-独逸)は残念、怪我により活動ができなくなったそう。Haydnの交響曲全集録音の完成はヨハネス・クルンプに引き継がれました。堂々たるスケールを誇るラスト交響曲、第2楽章「Andante」が題名の由来となっている「驚愕」揃えてメリハリたっぷり、ヴィヴィッドなアクセント満載に響きは濁らない。パワフルな古楽器演奏でした。音質も極上。両作品とも古典的二管編成にティンパニが迫力たっぷり。音質演奏とも過去の全集録音が霞むような存在と予想できます。
ニ長調交響曲「ロンドン」
第1楽章「Adagio - Allegro」堂々たる序奏から、ティンパニが躍動します。古楽器奏法特有のキレのあるリズムは力強くアクセントしっかり、やがて晴れやかな第1主題は優雅に快活、パワフル雄弁な歩み。陰影豊かにかつての古楽器印象を覆す立派なスケールに驚きました。(9:07)
第2楽章「Andante」は優雅な変奏曲。陰影たっぷりにノンビリなはずの緩徐楽章はいつになく雄弁でした。ラストのホルンがしみじみ美しく深い。(8:19)
第3楽章「Menuet: Allegro」優雅なメヌエットはいつになく快活なリズムを刻んで響き分厚く、ティンパニも雄弁に強烈でした。トリオは管楽器による可憐なト短調旋律。(4:38)
第4楽章「Finale: Spiritoso」は低音持続音(ドローン)が印象的な快活なフィナーレ、テンポは速く、アクセントは強烈、重さ鈍さとは無縁に快活、かつデリケートな疾走感と高揚がありました。ここもティンパニのアクセントは強烈。(6:39)
ト長調交響曲「驚愕」
第1楽章「Adagio - Vivace assai」夜明けのように爽やかな序奏から、軽妙にリズミカルな主部に突入してノリノリ、賑やか、そして表情豊かにユーモラス。金管の響きにコクと厚みを感じさせ、木管は伸びやかに、アンサンブルの集中力もみごとな古楽器の技量でした。そしてティンパニのアクセントは依然強烈。(8:50)
第2楽章「Andante」はハ長調の変奏曲。例の弦によるシンプルな旋律がそっと歩んで・・・ティンパニ一発の衝撃はなかなかのもの。変奏曲はデリケートに変幻自在な表情、時に涼やかに優雅な歌、ヴィヴィッドなものでした。ここもティンパニがなかなかのパワフル。ラストはぐっとテンポを落として静かに終わりました。(6:58)
第3楽章「Menuet: Allegro molto」前楽章ラストの抑制したラスト一転、快速テンポに3/4拍子が快活にスタートして、トリオはぐっと抑制してテンポも遅いもの。(4:24)
第4楽章「Finale: Allegro di molto」とぼけたような始まり、颯爽と肩の力が抜けて疾走するフィナーレも快速。一気呵成な勢いに乗り切りました。期待通りティンパニは大活躍。(3:52)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
こちらは結局降らなかったけれど、関東地方では急な豪雨があったそうですね。7月入ってちょいと朝から頭痛がするほどの高温続き。眠りが浅いから早い時間に眠くなって早朝覚醒〜そんな繰り返し。どこでエアコンを本格導入するか悩ましいところですね。
朝のストレッチと短いYouTubeエアロビクス(衣装から越南のお姉さんと類推)済ませて業務スーパーを目指したのは自家製ヨーグルト用の牛乳、たまごなどが切れていたため。往復3.5km歩いて1日分の運動量は目標達成しました。試しに向かいのセブンイレブンにローソン銀行の扱いを試してみたら残念、案の定弾かれました。帰宅してヨーグルト・メーカーを仕掛けて、久々に大正金時を圧力鍋に炊きました。さすがに昼過ぎ、あまりの気温にギブ・アップ、エアコンをささっと掃除してスイッチを入れました。夕方には切って、なんとかエアコンなしで就寝しようと努力したけれど、どうしようもない熱気に再びエアコンの力を借りて眠りました。今朝の体重は65.6kg▲150g。
女房殿の楽天モバイルの契約は最強プラン一本。3gb/月迄だったら980円、それをを超えたらガクンと+1,000円請求が上がります。自宅ではWifi使用なので外出時に使用を抑制すれば良いのに、5月はちょろ超えして、後悔しておりました。6月はラスト3日を残して3gb迄ぎりぎり、そこで必殺技外出時にはスマホ置いていく!それにて見事クリアいたしました。そんな苦労や不便な思いしなくても、普段から外出時には動画など見ないようにするとか、中間点でデータ消費推移を確認するとか、計画的に使えばよろしいのに。前のTonMobileは中(低)速使い放題、Wifiなしでは動画も見られなかったから、こんどの楽天は外でも接続速度が速くて喜んでいたのでしょう。世の中に上手い話しはありません。ま、1,980円でも充分安いけれど。
Brahms 交響曲第1番ハ短調(ベルリン・フィル/1951年)/交響曲第3番ヘ長調(バンンベルク交響楽団/1963年)〜ヨゼフ・カイルベルト・・・とっても恥ずかしい四半世紀前のコメントが残って、Googleで検索すると自分の文書が出てくるから恥ずかしい。
当時はBeethoven、Brahms、Mendelssohn、Schumann(主に交響曲)そしてShostakovichも苦手として、やがて幾星霜、現在でもBrahms/Schumannには未だやや苦手意識が残っておりました。Joseph Keilberth(1908-1968独逸)はカラヤンと同い年、わずか60歳で亡くなって日本では知名度的にはジミだったかも。昔の文書には「LP時代から聴いていた」そう書いてあって、おそらくキング「世界の名曲1000シリーズ」これは恐るべき詰め込み、LP2枚片面の1曲ずつ全4曲収録されていたと記憶します。若い頃は体力もあったし、音質など気にせずに集中していたのでしょう。CD時代に再入手、やがてパブリックドメイン音源に至ってデータで聴くように至ったことに時の流れを感じます。
Brahmsの交響曲は堂々たる立派な、大きな響きだけれど、基本古典的二管編成であることにいつも驚かされます。
交響曲第1番ハ短調はカラヤンが復帰する以前、古豪巨匠時代のベルリン・フィルとのモノラル録音。音質は時代相応、それがいっそう剛直な印象を強めます。
第1楽章「Un poco sostenuto - Allegro」提示部繰り返しなし、テンポは一貫して中庸。重心低く、辛口に引き締まったサウンドが力強い表現に始まります。後半のホルンはメロウな音色でした。(13:34)
第2楽章「Andante sostenuto」木管やホルン、ヴァイオリン・ソロが切々と歌っても、優しいはずの緩徐楽章はごつごつとした手触り、質実に響きました。(9:00)
第3楽章「Un poco allegretto e grazioso」は優雅な間奏曲。ここもアクセントは優雅に非ず、中間部は雄弁にパワフルでした。ラストのテンポ・ダウンと力の抜き方は最終楽章の流れとして効果的。(4:44)
第4楽章「Adagio - Allegro non troppo ma con brio」序奏は厳しい緊張感、やがてメロウなホルンと痺れるようなフルートが遠方より歌い、しみじみとした「喜びの歌」を導いて、それはやや速めのテンポに浮き立つようにテンション高くテンポも速まるけれど、あくまで渋く辛口。後年の甘い響きの欠片もありません。(16:00)
交響曲第3番ヘ長調は手兵バンベルク交響楽団担当。音の広がりは嬉しいけれど、高音の劣化はちょっと気になりました。なにがアンサンブルが粗いだよ!これが個性ですよ。(←当時のワシへ)
第1楽章「Allegro con brio - Un poco sostenuto」冒頭からしみじみ素朴に味わい深く、オーケストラの質実ローカルなサウンド(とくに粗野な金管)は痺れるほど高揚する雄弁。(10:22)
第2楽章「Andante」木管の掛け合いが懐かしい風情、これは弦の涼やかな音色が絶品の緩徐楽章。(8:08)
第3楽章「Poco allegretto」とっても甘く遣る瀬ない旋律を奏でる弦はこの作品の白眉、それはジミに質実、しみじみとした泣き。かつてバンベルク交響楽団のホルンが素っ気ないと感じたことがあって、その記憶が蘇るじつに素朴な音色。今の嗜好だったらそれは褒め言葉ですよ。(6:15)
第4楽章「Allegro - Un poco sostenuto」緊張感とテンション、キレを感じさせるフィナーレ。ザラリとした豪快サウンドはベルリン・フィルとはまた異なる雄弁、むしろこちらの粗さが好ましい。ラスト付近のホルンも痺れる音色でした。(9:26)
Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ズービン・メータ/ウィーン・フィル(1976年)・・・Zubin Mehta(1936-印度)もご高齢、そろそろ活動もむずかしいでしょう。これは40歳気力体力充実した頃の記録、写真はイケメンやなぁ。昔馴染みなのに初めて聴いたはず。音質は現役、低音もティンパニもよく響きました。ウィーン・フィルの厚みと艶のある響きを活かして、オーケストラのコントロールはムリムリな力みを感じさせぬもの。いささか馴染みすぎた、二管編成なのにものすごく立派に響く名曲中の名曲、オーソドックスなスタイルに感銘深く受け止めました。
第1楽章「Un poco sostenuto - Allegro」テンポは悠々として急がず、提示部繰り返し。颯爽と軽いリズムによる古楽器風演奏も好きだけれど、これは浪漫の風情をたっぷり堪能させてくださって、余裕を感じさせる重心の低さ。(17:31)
第2楽章「Andante sostenuto」練り上げられた弦が悠々、濃厚に歌って、聴手を陶酔の世界に誘(いざな)う絶品の緩徐楽章。この時期のコンマスは誰ですか?ホルンの響きの深さにも魅了されました。(9:34)
第3楽章「Un poco allegretto e grazioso」は落ち着いた風情に微笑む優雅な間奏曲。ほんのちょっぴり浮き立つような流れに、各パートはまったりと溶け合う極上サウンド。ラストの名残惜しいテンポダウンも自然な表現でした。(4:46)
第4楽章「Adagio - Piu andante - Allegro non troppo, ma con brio - Piu allegro」深刻な序奏にティンパニはかなりの衝撃。続くピチカートのテンポの揺れも入念、やがて眩いホルンに導かれて「喜びの歌」風主題が弦、そして木管に引き継がれて、この高揚感、テンポ・アップは溌剌として若々しい勢いは爽やかに+渋い弦とホルンの響きに充たされた熱気でした。(17:19)
2025年7月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
昨夜も寝苦しかった。名実ともに夏に入った7月、だけど既にここしばらく猛暑と湿度がやってきております。前夜それなりに眠れて体調は悪くないけれど、市立体育館道中は朝から強烈な日差し、トレーニング・ルームに入る頃にはかなりぐったり汗塗れでした。常連メンバーに顔ぶれはあまり変わらぬ月曜、注目すべきは注意書きいくつか〜曰く
「マシンは鍛えるための機器です。スマホは休憩エリアでゆっくり御覧ください。次の方が利用を待っております」
おそらく、苦情がいくつか事務局に寄せられたのでしょう。自分も心の中でそう願っておりました。若い世代を中心にスマホ中毒は多くて、座れるマシンにほとんど休憩している姿は良く見かけたものです。左膝にちょっぴり違和感はあるけれど、関節可動域や筋トレには問題ありません。短いYouTubeエアロビクスもサボらず実施できました。
鍛錬後の瞬間参考記録は65.9kg、血圧はやや高、未だ標準には遠いもの。今朝はついに65.75kg前日から▲650g。
相変わらず鹿児島辺りに地震が続いて、これが大きな事態に至らぬことを祈るばかり。
そう云えば古都・鎌倉にて水道管破裂、断水からタイヘンなことになっていたとのこと。一般家庭はもちろん、観光地の食事処も営業不可、影響は大きかったことでしょう。わずか一日で復旧したのは立派だけれど、下水上水あちこち老朽化はわかっていて、こうして一気に全国あちこちほぼ同時多発するものなのですね。あまりに発生は多過ぎて「その後」の様子は現地以外ではなかなか知る由もない・・・そして、ある日我が身の至近に発生する・・・かも。
参院選公示を直前にして各党目玉候補擁立が盛んなようです。各党を渡り歩く候補はあまり信用が置けぬような気がするけれど、いずれ世間が盛り上がって投票率が上がることを期待しましょう。なんの実績もない「顔(知名度)だけ」(元)タレント候補はさっさと退場されることを願う。新興政党もちょっと話題になったり、ならなかったり?悲喜こもごも、一時の風頼みはやがて虚しく消えていくように思います。投票日は旅行の予定なので、期日前投票を済ませましょう。連休中日投票日設定は政府与党が投票を抑制する意図があるとか、ないとか。法律では日曜とは決まっていないらしい。
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1962年)・・・もう日常自分が聴く音楽の演奏者はほとんど鬼籍に入りました。これはBernard Haitink(1929-2021阿蘭陀)が未だ33歳若手だった頃の録音。クーベリックと並んで自分にとっては1960年代録音のリファレンス、オーケストラの豊穣な響きを活かして、中庸のテンポ、飾りのない表現に陶然と聴き惚れました。もしかして数十年ぶりの拝聴、こんなにリアルな会場の空気を感じさせる音質だったっけ?当時往年の名人がごろごろ生き残っていたコンセルトヘボウ、とくにトランペット、チューバ、ホルンのリアルな表情と存在感、コクのある音色に泣けました。発売当時、バーンスタイン辺りの濃い詠嘆表情の評価は高くて、こちらオモロない、フツウのおとなしい演奏、そんな評価だったと記憶します。これは極上のフツウだったのですね、青春の胸の痛みを感じさせる憧憬に充ちた旋律は、眩しいほど胸に染みました。名曲には耳目を驚かせるような異形な表現や力みを必要としません。
第1楽章「Langsam, schleppend」静謐なバランス感覚の歩み。提示部繰り返しなしは残念。(13:27)
第2楽章「Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell」元気いっぱいの誠実な躍動。(7:45)
第3楽章「Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen」淡々と歩む葬送行進曲。(10:56)
第4楽章「Sturmisch bewegt」前のめりにならぬ余裕の力感、けっして刺激的に喧しくならぬ金管の爆発。爽やかな幕切れが待っておりました。(20:11)
Dvora'k スラヴ舞曲集 作品46/作品72〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1973/74年)・・・この作品は大好きだから誰の演奏でも良いようなものだけど、作品との出会いはカラヤン(数曲)全曲はこのラファエル・クーベリック、懐かしい駅売海賊盤を聴いた昔の記録が残っておりました。これは絶品の郷愁の表現、厚みのあるオーケストラの質実な魅力、もちろん音質も上々。躍動する泥臭いリズムと推進力ははもちろん、しっとりとしたバラード作品が泣けるように美しく際立ちます。
作品46/第1番ハ長調(3:46)第2番ホ短調(4:50)第3番 変イ長調(4:18)第4番ヘ長調(6:47)第5番イ長調(3:16)第6番ニ長調(5:28)第7番ハ短調(3:11)第8番ト短調(4:05)
作品72/第9番ロ長調(4:02)第10番ホ短調(5:44)第11番ヘ長調(3:21)第12番 変ニ長調(5:38)第13番 変ロ短調(2:29)第14番 変ロ長調(3:44)第15番ハ長調(3:10)第16番 変イ長調は絶品の懐かしい締め括り(6:57)