音楽日誌

上ほどあたらしくなります

2000年7月  2000年9月  2000年10月  2000年11月  2000年12月
2001年1月 2001年2月  2001年3月 2001年4月 2001年5月 2001年6月 最新の音楽日誌へ


2000年8月某日

嗚呼、秋はまだか。とうとう8月も終わりなのに、熱気止まず。

フォンク/ハーグのMahler 「復活」全曲聴く。録音が平板、オーケストラの響きが薄い。表現に緻密さを欠く。この人はもっと牧歌的な曲が似合っている。「復活」は手持ちでも、お気に入りの名演揃いなので、フォンクは分が悪い。セントルイスでは頑張っているのでしょうか。(一枚に収まっているのが幸い)

シュナーベル他の「ます」。なかなか楽しい。音も悪くない。Onnouのヴァイオリン、わずかにポルタメントがあり嬉しい。

2000年8月某日

以前から気になっていたパメラ・フランク(v)のシューベルト、想像通りの背筋が伸びてクールな音色が美しい演奏。(ARTE NOVA )Mozart の協奏曲も欲しいところ。

シモノフ/RPOのMahler 「巨人」。けっこうアツい演奏。録音極上。但し、部屋のエア・コンが安物で音がうるさく、細部がよく聴き取れていない。

2000年8月某日

出張帰りに岡山タワーレコードに寄ったらBRILLIANTのMahler 全集@4,290で売っていました。先日見かけたDvora'kの全集もあっと言う間に売り切れていたし、もしかして岡山にも「隠れ切支丹」(=クラシック音楽ファン)がいるのか?なにせ、道ですれ違っても見分けが付かないので。

遅く帰ってメールチェックすると、一日空けただけでも受信件数が意外とあるもの。嬉しい。これはお手紙がたくさん来る気分?超地味HP「本で聴く音楽」(こういうの、ポータル・サイトでは一番分類不能なんでしょう)へのファン・レターいただき、涙出そうになる。

今年は予想通りいつまでも暑い。

2000年8月某日

メールで「音楽日誌、飛ばしてますね」といわれる。なにせ、職住接近、しかもフレックス・タイム(実際はほとんど定時に行っているが)で、朝に音楽が聴けるんですよ。平日でも。

マデルナのジョスカン・デュ・プレ、R.シュトラウス等々、驚愕の名演奏。@300だったので、最近の最高の成果か。(MDでいただいた)明治大学オーケストラの「巨人」。先日聴いたBRU3に負けず劣らずの立派な演奏。なによりこの曲に不可欠な「青春の胸の痛み」みたいなものが伝わってくる。すべての条件が揃っていても、一番大切なものが抜けている演奏とは対極にある。

またまたいつもの出張サイクル。心身共に疲れていて、この暑さはほんとうにこたえる。

2000年8月某日

残暑、いっそう厳しい。スポーツ・クラブ行き。今年は体調悪くなく、Mahler も平気。「BRILLIANTは謎のレーベル」なんて、HPに掲載して2年ほど経ったが(じつは真剣に調べる意欲がない)いろいろな方から「オランダのレーベルで云々」と情報をいただくように。ありがたい。でも、本文修正していません。ズボラ。

カンタータ「嘆きの歌」(ロジェストヴェンスキー)聴く。印象がこれといって持てないでいたけれど、ようやく後年の「美しい旋律のエッセンス」を少々感じられるように。HP用原稿にまとめる。リクエストがあって「復活」(ホルヴァート/スロヴェニア・フィル)をMDに落とすが、フォンク盤と大違いの怒濤の厳しさ、感動の嵐。HPに掲載しているが、その辺りなにも表現できておらず、考え込む。削除しようかと。

Bach のカンタータ「相和する弦の音よ」BWV207(シュライヤー)、最高。(この間何度聴いたでしょうか)これ、ブランデンブルク協奏曲の第1番と旋律が一緒なんですねぇ。溌剌とした演奏も元気が出る。音も良い。

HP更新。HP原稿の在庫を貯めるべく、更新は小出しに。(というか、書いてから時間をあけたほうが客観的に見直せるから)「本で聴く音楽」〜ようやく数週間ぶりに更新。音楽関係の本の在庫が切れたわけではないが、とくにかく再読が大変。CD原稿の比ではないくらいにまとまった時間が必要で、苦しい。

モルターの「管弦楽・協奏曲集」(ARTE NOVA グレース/ヨーロッパ・シンフォニー)思わぬ拾いもの。やや変化に乏しいが、牧歌的な暖かさもあり、アンサンブルも悪くない。このレーベル、NAXOSに負けず劣らずマニアックな選曲が嬉しい。但し、価格がいっそう安いのと(500円台で買える)系統的な在庫がないので、逆に手が出る。(NAXOSのは「いつでも買える」と)

2000年8月某日

おお、なんと杉谷昭子さんの秘書からメール有。ワタシのHPを見ているそうで、恐縮の限り。かなり以前にUPした原稿で、あわてて聴きなおし、見直し、加筆修正する。(が、もう遅いか)ま、楽しんでいただいているようでセーフ。だいたい、以前聴いた印象と変わらない。(淡々として木訥)最近、この類のメールが多くなり、冷や汗しきり。

出張先の空き時間に、電気屋さんでインターネットの検索をしてみたけれど、我がKechiKechi Classicsは「クラシック音楽 廉価盤 CD」で入れると必ずTOPに出るので感心。但し、旧のURLになっており、8月いっぱいで消えるから心配。(gooのフレッシュ・サーチだと正しいのが出てくる)

シュナーベルのシューベルト(DANTE HPC135-138)。期待の4枚組だったが、どうも音質が乾き気味で、この曲特有の息の長い、美しい旋律が感じ取れない。まだ、2枚しか聴いていないが。

フォンク/ハーグ(BRILLIANT)の「復活」半分くらい。ほぼ予想通りの演奏。おおらかで、飾り少なめ。マデルナ(先日@300で買ったもの)のジョスカン・デュ・プレ、彼の編曲が最高。

2000年8月某日

出張していなければ、職場でほとんど一日中PCとにらめっこ。とくに月末の締めになると、信じられないくらい目を酷使しがち。ウチに帰っても、趣味が音楽とHP(というか更新)だから目が休まらない。ドライ・アイか?これじゃいけない。

ストコ/ヒューストンの「ワーグナー」は演奏、録音とも極上。コシュラーのDvora'kの第1番また聴く。(というか、ここから先に進めない)スロヴァキア・フィルの泥臭い音色を、コシュラーが上手く活かしていると思う。熱い演奏。外気温も高いが。初めて聴く交響詩「野鳩」はとても美しい名曲でした。

最近、新手の方からのメールも続き、嬉しい。

2000年8月某日

とうとう仕事再開。これで、お正月までまとまった休みはない。仕事はツラい。身体が重い。しかも、夜のお誘いを断りきれず深酒、夜更かし。

ムント/京都市響のシベリウス(中古300円で購入)、期待して聴いたけれど、残念ながらつまらない演奏。出たばかりなのに、売り払った人の気持ちも分かる。但し、選曲はじつに良心的。

ANFのショスタコ5番、バーンスタインとの表記だけれど、じつはスヴェトラーノフである可能性が高いとのこと。本当のバーンスタイン/ウィーン・フィルのライヴをMDで送って下さった方がいて、聴いてみるとアンサンブルの緊張感・集中力とも高く、たしかに味わいが大きく異なる。けっこう名演奏。驚き。HP書き替えの必要性有。

freeserveでのHP更新が上手く行かないことが多いので、もうひとつ無料プロバイダfreecomに入ってみる。これで、なんとか更新はできるみたい。

先日の岡大響OB管の演奏会感想文を掲載していたら、演奏会実行委員長さんからお礼のメールが届き、恐縮する。メールで連絡を取り合った連中に転送する、とのこと。ウヘェ。

2000年8月某日

連続スポーツ・クラブ行き。ゴロゴロしていて、見る間に肥満していくようで怖いので。

せっかく、新しいCDをたくさん買ったのに、カセットをひっくり返したら懐かしいのがでてきて、そればっかり。シゲティのBeethoven 、Brahms は、もう痺れてしまってMDに落としつつ、その感動を訳のワカらん文書にしてしまう。のべ3回くらい聴いて、聴けば聴くほど病みつき。こうなりゃ、むりやりHPにアップだ。

明日から京都にて同窓会。息子同伴。(本人行きたいとの希望で)そして、苦しい仕事の再開。

2000年8月某日

スポーツ・クラブ行き。

今年の夏は激暑なのに、まぁまぁ体調よろしく、濃厚な大曲を聴いても平気。但し、目が疲れている自覚はある。リーパー/グラン・カナリア・フィルのMahler の7番を聴いて(感じるところ多い)HP原稿とする。BRILLIANTの全集になかなか手が着かない。

ここ数日、ヌヴーをなんど聴いたことだろう。とくに「詩曲」は1946年(ドブロウェン)と1949年(ミュンシュ)録音を交互に聴いて、心に染みる思い。高貴で劇的なヴァイオリン。

子供による殺人事件、虐待死、カルト宗教的な異様な一家不審死、などなど心痛む事件が続く。とくに、子供への虐待死はニュースをまともに見られない。

2000年8月某日

息子、大阪の親戚宅に出発。ここ数日女房と二人で寂しい。(きっと御飯支度はしなくなるでしょう)よくCDシングルの中古が安く売っているじゃいないですか。10枚100円で、ここ5・6年くらい流行ったCDを買ってMDにまとめました。今井美樹ちゃんとか、ドリ・カムとか、「幸せな結末」、スピッツとか。さらにカセットに写し、ドライブ用とする。

「悲愴」(苦手)カラヤン、大野、に続いてザンデルリンク(これ凄く立派な演奏)コヴァチェフと聴き比べて、HP原稿とする。NAXOSのCD、HP用にスキャナーで撮り直し。これでほぼ完了か。

HPへの原稿アップ、一日フライングで誤って更新してしまう。食品なら「日付先付け」は罪だけれど、ヘボHPなら誰からも抗議なし。抗議ではないが、ドイツ人(らしい)からメールが来て驚く。日本語がヘンで、おそらく翻訳ソフトを駆使して連絡をくれたらしい。

無料プロバイダ「freeseve」から、無料HPスペース「hoops」にて作成のHPの更新、なぜか気まぐれに可能に。「ときどきつながる」では困る。フツウのHPの閲覧、メールの送受信にはなんの支障もないが。

2000年8月某日

短い夏休み突入。こんなときにはMahler 交響曲第3番(アバド/マーラー・ユース管ほか1988年ライヴ〜カセット) 「夏の交響曲」で。長々しい大曲をゆっくり聴けるのも嬉しい。MD化も済み、HP原稿にまとめる。演奏・録音とも最高。

余白に入っていた、シュポア複弦楽四重奏曲第1番ニ短調は隠れた名曲。クリーヴランドとメロスSQのライヴで。ヌヴーのBeethoven (ロスバウト伴奏)は音の状態も良く、なにより彼女の高揚感が素晴らしい。名演。

近所のBOOK・OFFへ。恒例の「6枚1,000円」の中古CDセールをやっていて、GWに買いそびれたもの6枚買い込む。カラヤン/ベルリン・フィルの「悲愴」(1964年DG録音〜もちろん海賊盤)早速聴いてみるが、悪くない。自信と安定、オーケストラの圧倒的厚みもあって。但し、CD化はいい加減で音が割れるところも有。大野和士/ザグレブ・フィルとの格の違いを痛感。

2000年8月某日

昨日の岡山大学OB響の演奏会は、大規模編成の迫力を堪能。Mahler の6番なんて、そうそうナマで聴けるもんじゃない。おそらく全国から集まっているOBの都合からか、演奏会が14:00から始まるのもいい。(さっそくHPに)自宅に戻ってからヤノフスキ/オーストリア放響(1988年ライヴ)で余韻を楽しむ。誠実で手堅い演奏ぶり。ついでにMD化。短パンにポロシャツ、サンダルという軽装で演奏会に行くのも気楽。(失礼しました)

世の中はお盆休みだけれど、作業の段取りで本日は出勤。(けっこうキツイ)明日から、本当の夏休み。たのみのスポーツ・クラブも夏休み。

2000年8月某日

HPの更新は、まだ契約が残っているasahi-netで済ませたが、freeseveでのftp接続上手く行かない。深刻。「connect」と表示されるが、そのあとフリーズしてしまう。HP更新用にasahi-netの契約を延長するかどうか、悩むところ。

徳島で買った、フルトヴェングラーの1944年録音のBeethoven (4・5・6・7番)聴く。例のソヴィエット軍が持ち帰った音源で、演奏に記憶がある。カセットの箱をひっくり返したら案の定発見。でも、このCD、2枚600円だからカセットからMDに落とすのとそう値段が変わらないのが凄い。演奏そのものは、彼としては端正で、アンサンブルも整っており、熱狂ぶりとは一線を画すもの。

ついでに出てきた、Bruckner5番(1942年録音)を聴くが、カセットが古すぎて音の状況相当悪い。MD化は止める。ま、CDでも出ているし、どうしても欲しかったらそのうち買えるはず。で、アバド/マーラー・ユース管/ECユース管のMahler 3番(1988年ヴァルトヴューネ野外音楽堂ライヴ)をMDに。もう、これがものすごい高水準の演奏で、驚いてしまう。新鮮。音質良好。98:35の長丁場。(2枚目の余白にはヤノフスキの6番でもつなげようか)

昼から岡山大学OB響の演奏会。

2000年8月某日

高知へ出張の転戦。ようやく商談終わり(宿題いっぱいもらう)、夕方から家族を呼び寄せて合流、鰹、鯨を堪能。(ワタシはいつも食っているが)安い、旨い。おりしも「よさこい祭り」(恥ずかしながらそんな祭り知らなかった)最高潮で、「ひとの踊りなど見て、なにが楽しい」とばかり、正直内心で毒づいていたけれど、その熱気、迫力、汗、若さに圧倒され、ただただ感動する。最高。

翌日、自宅に帰って、まずヌヴーのBrahms (ドラティとの1949年録音)。音質はともかく、その高潔な音色の厳しさに打たれる思い。それからHPの更新。ふたたび、無料プロバイダの調子悪く、更新はここ数日上手く行かなかったが。

2000年8月某日

出張先の徳島駅前「アート・レコード」で、セールをしており、歴史的録音ばかり(フルトヴェングラー、ヌヴー、アーベントロート)計6枚買ってみる。安い!合計で2,200円程度。ウワサにきいていた、ナヌートのMahler 全集5,000円で売っていたけれど、買う勇気出ず。残念。

 既に鳴門では「阿波踊り」が始まっており、徳島もそろそろ、という祭りの熱気を感じる。こちらはお仕事。

2000年8月某日

出張帰りに、岡山タワーレコードを覗いたら、コシュラー/スロヴァキア・フィル等のドヴォルザーク交響曲全集(BRILLIANT)発見。2,990円で、ワタシは2,690円で購入したので300円高い。なんかものすごく得した気分で気持ちヨロシ。(でも、ハイティンクの14枚組ライヴでの、8,000円に及ぶ高い差額で手に入れた傷は癒えない)

   KechiKechi Classicsの旧い原稿の手直しと、ジャケット写真の撮り直し続行。ジャック・ルーシェのBach に痺れる。

2000年8月某日

暑い。外出する気にならず、休日なのに終日自宅でゴロゴロ。昼寝付き。

コシュラー/スロヴァキア・フィルのドヴォルザーク交響曲第1番(BRILLIANT)は、想像以上に立派な演奏で、ワクワクする田舎臭さ。他も楽しみ。リクエストがあって、MDに落としたマズア/ベルリン・フィルのBruckner第4番(1988年ライヴ)は、度肝を抜かれるほどオーケストラが上手い。それだけで芸術。マズアは嫌いだけど。

最近CDで集中的に再発されたセルを聴く。「リング」管弦楽曲(但し海賊盤)〜アンサンブルの精緻さと、爽やかな旋律の歌わせ方に、ワタシがワーグナーと出会った原点を思い出す。LP時代はサイボーグ009みたいなジャケットだったな、ということも。

2000年8月某日

引き続き、ヘンヒェンのMahler 4番を聴く。アンサンブルの水準も高く、しっとりとした情感もある。余白に「花の章」付き。かつて彼の演奏でBrucknerの7番を聴いて、ガックリとしたのはなんだったのか。(誰かに上げました)

BCJのBach カンタータ集の最初のやつを再聴するが、やはり「?」状態で、そのまま素直にHP用原稿にまとめる。最近カンタータに入れ込んでいたのに、この演奏はピンとこない。

夜中、MDでいただいた明治大学オーケストラ・Bruckner第3番を聴いてすっかりハマる。2回も聴きなおして、勝手にHP原稿とする。

あと1週間の出張を乗り切れば、待望の夏休み。スポーツ・クラブで一汗。

2000年8月某日

BRILLIANTのMahler 全集ではヘンヒェンが一番心配で、6番から聴く。じつは2枚組で、2枚目が28分収録という超贅沢仕様。危惧したほどのヘロヘロの演奏ではなく、ややユルめながら悪くない。音質良好。(一枚に収まる音源を探せなかったものか)

新しく乗り換えた無料プロバイダ「freeseve」から、無料HPスペース「hoops」にて作成のHPの更新ができなくて悩んでいたけれど、とうとうつながり、まずは安心。ここ1週間ほどの苦労は、一体なんだったのか。

とにかく暑く、エア・コンなしに生きられない。夏バテ気味だけれど、食欲が落ちないところがツライところ。肥満は進む。

2000年8月某日

東京出張ついでに渋谷HMVにてCDお買い物。(嬉しい)期待通りBRILLIANTのMahler 全集手に入り言うことなし。(やや高めで11枚4,290円)ついでにドヴォルザークの交響曲全集(9枚2,690円も購入)。できればすべてコシュラーでいってほしかったが、8番はメニューイン、9番はパーヴォ・ヤルヴィで少々残念。

カンタータも欲しかったが、さすがに前回購入分未聴なので今回は断念。もちろん予算の関係も。荷物重し。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi