音楽日誌
2005年6月 いつものご近所今村宮です。写真在庫が切れてきたかな?
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2005年9月某日

昨日、辛くも所定の作業をこなして、夜、元職場の同僚との懇親に参加。(机上阿鼻叫喚状態のまま)今朝、更にいくつかやり残したものを消化しつつ地元取引先へ。更に夕方には高松行き。(高松は通勤圏だけれど、取引先往復で3時間弱は掛かる)それに、また(別の)元職場の同僚が来訪するとのメール有、誘われた以上断ることはできないのが性分でっせ。なにかと落ち着かない週末であり、月末であります。今朝、サイトは定例更新済。

そういえば昨日夕方,上司との(年2回)面談があり、「総選挙敗北の責任をとった民主党・岡田前代表状態」と厳しい自己評価(数値的には間違いない)を提出したが、「プロセス評価は結果に引きずられない」と上司から”書き直し”を指示される・・・エエ職場でっせ、ほんま。

昼頃、女房から連絡有、職場のパソコンが起動しなくなり、「ハードディスクからデータを取り出せるか」との質問有。9時過ぎに(酔眼状態で。酒には弱くなりました)帰宅し、約1時間半掛かってCDRに焼き込んで作業完了〜なんで人様の会社のお仕事手伝わんとアカンのか?タイガース優勝まことにめでたく(基本、ジャイアンツが負ければどこが勝ってもOK)、やはり事前計画通りダイエー岡山駅前店は11月末日で撤退決定との報道有・・・

今朝、Mozart 交響曲第40番(1937年)/第41番(1934年)〜ビーチャム/ロンドン・フィルハーモニーを。やや速めのテンポ、時代を感じさせないセンスがあって(巨匠時代の演奏とは思えない)とても楽しめます。若々しい勢いもある。(当時ビーチャムは60歳に届いていない)音質も良好。「フィガロ」序曲(1937年)の躍動も同様だけれど、ロイヤル・フィルとの「魔笛」序曲(1949年)は、オーケストラの技量がいっそう充実していて圧倒されました。

なんやキツい、一日だったなぁ。きちきちで諸作業消化しつつ、地元取引先へ(背中に汗かくような商談)。職場に戻って資料作成送付〜高松移動。んもう2時間もみっちり商談でっせ。(やはり背中に汗かくような・・・)しかも、宿題ぎょうさんあって、事務所に戻って最低限消化したかったが、東京に異動したお友達が酒場で待っておりました。精一杯、楽しく付き合ったが、ほんまツカれました。

高松までのマリンライナーで本読みつつ(この件は来月・・・って、明日)、音楽ちょっとだけ。ビーチャム/ロンドン・フィルの戦前録音の続きを。Weber「魔弾の射手」序曲、「オベロン」序曲、Wagner「マイスタージンガー」第1幕前奏曲、Brahms 悲劇的序曲、Grieg ペールギュント第1組曲、Offenbach ホフマン物語より「舟歌」、J.Strauss II「春の声」(1936〜1939年)・・・騒音喧(かまびす)しい列車中故、様子はよくわかりません。しかし、「春の声」の芝居っ気タップリのテンポの揺れ、クサい間に痺れました。

嗚呼、ツカれた。いろいろ楽しんだ、苦しかった9月が終わりました。

2005年9月某日

ちょっと肌寒いくらいになってきて、”クール・ビズ”(9月一杯許容)ではおかしいかな?というくらいの気候です。昨夜もまぁまぁ良く眠れましたね。本日も切羽詰まったお仕事連続(予定)で、朝からやや緊張気味。それでも昨夜、出張先から職場に戻って先行消化はしない〜休むときに休んで、メリハリ付けないとカラダが保たないからね。二日出張するために、前日集中残業したわけだし。

Mozart ピアノ・ソナタ第11/8番〜アンドラーシュ・シフ(p)(1980年)を。この人は枯れたような、ゆらゆら頼りなげで淡彩な響きが個性であって、ワタシは以前からたいへんお気に入りであります。誰でも知っているような平易な作品のように見えて、ヴォルフガングの素敵なピアノ・ソナタを続けて聴くのは、けっこうキツい・・・(何故?)これは誰の演奏でも同様。今朝からMozart 交響曲第31/34/38番〜ビーチャム/ロンドン・フィルハーモニー(1938/40年)聴いてます。

正直、このCDを所有していた(Mozart Delux History 205159 40枚組に含まれる)ことさえ失念していて、以前に聴いていないはずもないが、ほんまにもったいない!たくさんCDを購入する意味もない!・・・自らに少々愕然としつつ音楽が鳴り出したら、ああ、そうか。ソフトだけれど剛直であって、瑞々しい。音質の旧さを気にさせない(いえいえ、収録年代を考慮すればむしろ優秀録音か)オーソドックス、モダーンなセンス、表情がいきいき細部まで入念であって、穏健派の躍動がある(時にテンポが走って驚くが)・・・コレ、このCD購入より先に聴いていた交響曲第40番(1937年)/第41番(1934年)〜やはりロンドン・フィルとの録音でも感じていた方向と同一の悦びでした。

結論的に手許にはMozart の交響曲第27番(ロイヤル・フィル1947年/以下すべてロンドン・フィルで)第31/34/36番(1938年)第34/38番(1940年)+交響曲第40番(1937年)/第41番(1934年)のビーチャム録音が存在している・・・こんな楽しみを失念していたなんて・・・情けない。

2005年9月某日

山口のホテルで取引先同行者を待ち合わせているところ。相変わらずヘンな事件ばかり〜改造エアガン?発砲。バカがいるもんだ。殺傷事件に至る前に摘発されることを望む。久々のスーパーホテルは快適でして、例えば多種多様な枕が選べる、全室加湿器配置、女性に「コスメ・セット」が無料配布、パンとコーヒーだけの簡素な(無料)朝食だけれど、パンのグレードを上げる、更にネット予約500円割引〜これは「楽天トラベル」からの予約を止めた(紹介料アップしたらしい)対策強化らしい。(今回もワタシは電話予約)

なんでもそうだけれど、商売には大戦略のと見通しと、日常不断なお仕事工夫の連続じゃないと成功しない〜自戒も込めて。昨夜はよく眠れました。そういえば昨夜、また福島孝徳さんの驚異的脳外科手術の番組を見たが(先日と別系列)今回は教授を頂点とした「狭い範囲の学閥徒弟制度」を越える「技術の広範な普及」に焦点が当てられておりました。「オープン・システム」とか言ってたな。そういえば、長く住まいした大阪・寝屋川市にはオープン・カルテのシステムを取る病院(小松病院・こまつクリニック)があって、ずっとお世話になったものです。(その病院から派生した、別法人に就職した関係で。10年目に”人事交流”で現職に移籍したが)

もう20年前だけれど、原因不明の腹痛?腰痛?で入院したとき(いまになって思えば尿路結石だったのか)、ふだん通っている、馴染みの診療所の先生が訪ねてきてびっくりしたものです。昨年お世話になった岡山中央病院の徹底した患者へのていねいな説明(+セカンド・オピニオン外来)にも驚いたけれど、ある意味、医療行為も商売の一種(正しい意味)であって、適正なサービス、技術の向上なくてして経営は成り立たない時代なのでしょう。時代は、インターネット、情報公開、コンプライアンス(法令遵守)の流れですから。

午前中一杯御当地で商談、昼からちょっとだけ現場回りをして、直帰。明るいウチですよ。体調ともかく、精神的にもの凄く疲れている自覚有。明日、明後日とこなすべき諸作業は明確だし、明日、昼から内部会議(というか勉強会)そのあと上司と面談、夜は今春移動していった若手のエース(ストレスで片耳聞こえなくなった!)が来るので、ぜひ付き合ってあげたいが、お仕事消化が間に合うか?土曜も出勤となるか。

移動中聴いた音楽・・・でも、ほとんど集中できていないんだな。Brahms クラリネット五重奏曲ロ短調〜ブッシュ弦楽四重奏団/ケル(cl)(1937年)Mozart クラリネット五重奏曲イ長調〜レナー弦楽四重奏団/ドレーパー(cl)(1928年)・・・ケルはほのかなヴィヴラートがセクシーであり、ドレーパーは真っ直ぐ清潔なクラリネットが魅力でした。室内楽はそうとう旧い録音でも、雰囲気豊かに楽しめますね。

Rimsky-Korsakov「シェヘラザード」〜ケンペ/ロイヤル・フィル(1967年)「誠実でしっかりした語り口が清潔」との自らの感想(音楽日誌2005年5月)だけれど、う〜む、そんなところかな?Berlioz 幻想交響曲〜ケンペ/ベルリン・フィル(1959年)・・・これはオーケストラの威力圧倒的で、音質もかなり良好(いつもながら軽量だけれど)。ベルリン・フィルの鳴りっぷりは驚異的であって、終楽章の「鐘」の荘厳さは聴きもの。Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界から」(1957年)は「上品で静謐、抑制した味わいがあって美しい演奏でした。録音も良好」とかつて書いたけれど(音楽日誌2005年5月)、EMIには珍しく奥行きはあるけど、音の鮮度では少々落ちました。

いずれ、ワタシはこの貴重なる2枚組をちゃんと楽しめていない罰当たり者です。(DCL 706742)Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜フルトヴェングラー/イタリア放送(RAI)ローマ交響楽団(1952年)は、「音質云々」「集中できない」と戯言連続のヘロ聴き手を嘲笑うかのような、圧倒的な集中力と、歌に溢れた魔法のような呪縛・迫力。奥行きなどまったく存在しないデッドな録音だけれど、独逸系とは明らかに異なる明るい響きのオーケストラも魅力です。併録されるピアノ協奏曲第4番ト長調〜スカルピーニ(p)(1952年)だって、やや苦手な作品であることを忘れさせるような、圧倒的な熱気とノリに酔いしれました。軽快で、繊細。明るい。(第1楽章カデンツァはなんと劇的ロマンティック!)

2005年9月某日

昨夜は帰宅がいつもより遅かったし、音楽を聴く時間も気分もありませんでした。さて、出張荷造りを・・・今朝の音楽は、アンセルメで、Ravel 「ラ・ヴァルス」/歌曲集「シェヘラザード」(シュザンヌ・ダンコ(s)/パリ音楽院管弦楽団 1948年)、de Falla「スペイン庭の夜」(ブランカール(p)/スイス・ロマンド管弦楽団 1942年)、Honegger「夏の牧歌」(スイス・ロマンド管弦楽団 1942年)〜いずれ期待を上回る明晰な音質と、クールで雰囲気豊かな味わいが楽しめました。ほとんどワタシのお気に入り作品ばかり。この録音時には、de FallaもHoneggerも存命だったんですね。

では、出かけます。

広島市付近8ヶ所訪問して、山口へ移動。以前こんな文書書いたけれど、性懲りもなく湯田温泉スーパーホテルに投宿、さっそく「亀の湯」へ入ってきました。昨日も”激怒”連発の精神状況だから、温泉は心身に染みました。これから(ひとりでちょっとだけ)飲みにいきましょう。ここはフロントでネット接続だから、本日はもう更新は終了。

新幹線移動中もほとんどまともに音楽に集中できず。あきまへんな。(直後、気が変わり、コンビニでおにぎりとサラダで済ませました。アルコールが欲しい、という気になれなかったので)

2005年9月某日

今週はどんなお仕事予定だったか?たしか、今日は締め切り作業目白押しで、かなりの苦戦が予想される・・・けれど、やるべきこと、消化すべきことが純実務的に明確だから、それはそれでたいしたことはない(ハズ)。ノーミソ労働じゃないですよ。すっかり涼しくて、良い感じですね。

昨夜、思いついて「リンクのページ」削除。真面目に更新されているサイト管理者への敬意は失わないが、ワタシが毎日チェックするサイトはごく少数なんです。ごめんなさい。(特に相互リンクの連絡下さった方)「サイトにはコレが必要」という儀礼的な部分かな、と。自分で実際はそんなに見ていないのに・・・ということで、止めちゃいました。すみません。(もし【♪ KechiKechi Classics ♪】リンク所望される方がいらっしゃれば、それは自由でして連絡も不要、とトップページに書いてあります)

Debussy 「管弦楽のための映像」(1948年)Stravinsky 組曲「火の鳥」(1948年)Ravel 「ダフニス」第2組曲(1954年)〜ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団昨夜〜今朝、Debussy 「管弦楽のための映像」(1948年)Stravinsky 組曲「火の鳥」(1948年)Ravel 「ダフニス」第2組曲(1954年)〜ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団(いずれもライヴ)堪能。思いの外、音質が良好なのと、戦後間もない時期なのに、既に優秀なオーケストラのアンサンブルが楽しめます。マイルドで厚みのある金管、深い味わいを湛えた木管、鈍い輝きをはなつ弦、奥行きと重みのある打楽器・・・いずれもライヴでの成果であること、数年前のメンゲルベルク時代とは大違いのオーソドックスでモダーンな表現に驚かされました。

またやりました、激怒二連発。取引先に、内部のメンバーに。事前に仕事の多寡を計算して、相手の都合に合わせてお仕事消化が出来ないのか。昼からダラダラして、挙げ句夜に至って”わからない、できない”はないだろう?40歳にもなって。こちとら昼休みもつぶして飯もろくろく食わずに、ずっと多い諸作業こなしているんだぜ。日頃の不勉強もモロに露出して、もうエエ加減にせい!って、激怒に至る・・・わからなかったら人に訊け!慣れてなくて仕事が遅いんだったら、人より時間を掛けろ!と言いたい。

で、さっそくリンクの件だけれど、「転妻よしこ の 道楽日記」は、ワタシの同世代(のちょっと下)で同世代のご両親がいらっしゃる。認知症のお姑さんと、矍鑠としたお舅さんのお世話の話題を、いきいき躍動する、ユーモラスなタッチで描写して毎日励まされる思いでした。お舅さんは、お姑さんの介護が生き甲斐だったんですね。でも、とうとう先に逝かれてしまった。生命(いのち)の儚さと、輝きを痛感して、些細なことで激怒している自分には少々胸に痛い。

明日、早朝より終日広島行き。その後、山口へ。

2005年9月某日

涼しいですね。何故か左足完治。(理由不明)昨夜は女房お気に入りのご近所焼鳥屋へ。(すっかり常連でんな)

昨夜のNHK特集「まつど孤独死防止センター」・・・先日「2007年から人口が減る」(実際は今年2005年上期から3万人くらい減っている)、団塊の世代が次々と引退していく、その世代向けの施設が老朽化し、社会の活気が・・・云々書いたけれど、事実は想像を超えて悲惨というか愕然!千葉県松戸の、あれ公団住宅ですか?で、単身男性(主に団塊の世代)の孤独死が増えているという。カラダを悪くしたり、リストラに遭ったり、奥様に三行半(江戸時代は逆だったんですけどねぇ)を突きつけられたり、で、この団地に越してくる。近所付き合いがまったくなかったり、その階段の住民ほとんどが中国人だったり、で、ただでさえ家事一切できない世代、しかもカラダ不如意で、誰にも知られず寂しく死んでいく(死後数ヶ月経って発見)・・・そんな事故が増えているそうです。

それを防ぐために活動しているメンバーが、70代〜80歳くらいの”元気”なお年寄りですよ。団塊の世代ジュニアじゃないんです。元気といっても、中心メンバーの男性は心臓にペースメーカー入れてました。ちょうどウチの両親の世代でして、伸び盛りの時代のまま引退し、年金の実入りもよろしい、子供(ワタシ)もさっさと手が放れている・・・(一般に)豊かな人々なんです。そんな人々が50代〜60くらいの”若者”の世話をする・・・団塊の世代は、家庭顧みず仕事一筋、挙げ句会社は倒産、自らも体調崩し・・・自殺も増えているみたいです。離婚され、収入ほとんどなく、人付き合いも家事もできず、もちろん(人生を豊かにすべき)趣味もない。(もちろんインターネット世代ではない)

「これからの日本の姿」を絵空事でなく、現実の一面を切り取って下さってリアル、慄然といたしました。(そういえば世話役のご老人、コンピューター使ってましたね)

もっとていねいに、ゆっくり、よ〜く噛んで音楽を聴かないと。新聞記事だっけ?若者と老人の”記憶力”の違いは、じつは”集中力”の問題だ(との実験結果有)、とありました。老人には少々間はあるが、ワタシも集中力の件は自覚ありますね。なんかいつも醒めている、”ながら”行為になっている・・・ある音楽愛好家から大激賞され「ダブり買いしたから」といただいたCD、Sibelius 「4つの伝説曲」 作品22〜グローヴス/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1974年)・・・前回聴いたときには、ぴん!と来なかったんですよ。きっと脳裏に、というか、前提にオーマンディがあったんだろうと思うんです。

ずいぶんとジミで、ぱっとしないというか、線が細くてたよりない世界・・・これが諄々と胸に染みちゃう。作曲者はオーマンディの演奏を気に入っていた、ということだけれど、Sibelius は日本、英国、どちらかというと”侘び寂び地味渋系”を好む国民に愛されているじゃないですか。雄弁ではなく、しっとり色彩抑えめの演奏です。昨夜、今朝と続けて聴いて飽きることはない。寂寥の念、溢れて感銘深い。

Sibelius の交響曲は大人気で全集もいっぱい出ているが、管弦楽作品を集大成したものは(ワタシの記憶の範囲では)存在しないと思います。気を付けて、見掛けたらなるべく購入するようにしていて、ことし7月東京出張時、EMI2枚組を入手〜(その中から)交響詩「ルオンノタール(大気の乙女)」作品70(ギネス・ジョーンズ)/交響詩「エン・サガ」作品9/交響詩「夜の騎行と日の出」 作品55/交響詩「大洋の女神」作品73〜ドラティ/ロンドン交響楽団(1969年)・・・これは存在も知りませんでした。レパートリー的にも少々?っぽいが。

ギネス・ジョーンズの歌が気高く知的、入念なるバック(というより個性ある管弦楽作品として対等)と綿密に絡み合って立派。「エン・サガ」は難曲でして、延々と吹雪の中を馬橇が駆け抜けていく(もしくはそんな環境ビデオを見ている)ような、起承転結、まとまりの付けにくい作品でしょうか。これは意外と古今録音がたくさんあるが、存在感と迫力ある演奏でしょう。残りの2作品も(あまり馴染んでいないから様子がわからぬが)清涼な味わい有・・・「夜の騎行と日の出」はちょっと、とらえどころがないか。

結局3連続スポーツクラブ行き(今回はいずれもエアロ・ビクス)女房同行で鍛えてきたが、昼寝後、いまひとつ体調は冴えない感じ。独墺系勇壮な音楽は聴く気分ではなくて、Berlioz 幻想交響曲〜フルネ/東京都交響楽団(1983年)を。これは会場残響が自然で(狭山市市民会館)、清涼感のある、爽やかで颯爽とした演奏でしたね。こんなギラギラ感のない、すっきりとした「幻想」も珍しいか。SHOENBerg 「ペレアスとメリサンド」〜ブーレーズ/シカゴ交響楽団(1991年)・・・ワタシはこの作品大好きで、どんなに甘ったるく仕上げても(バルビローリ、カラヤン辺り)、ブーレーズのように淡々過不足なく、しっかりと明快に演奏しても、いずれ聴き映えのする妖しい魅力有。

2005年9月某日

”大丈夫”なはずの左足、今朝起きたらかなり痛い。エアロ・ビクスはムリかも知れない。膏薬を貼って様子を見ましょう。

昨夜、福島孝徳〜「神の手」と呼ばれる脳外科医の番組を見たが(相変わらず)そのストイックなまでの集中力・ワザのキレに驚くばかり。自分の人生、すべて全身全霊を掛けて治療手術に没入させる、まさに「神の手」とは過言ではない。但し、番組の作り方は少々粗雑であって、海外の心臓バイパス手術、両手・左足同時接合術の話題は(その行為はいかに尊いものであっても)番組全体バランスからは違和感がありました。白内障手術、動いたままの局所麻酔による心臓手術、難しい眼病の「細胞移植」も素晴らしいが、深め方、取り上げ方に少々物足りなさを感じましたね。福島先生だけの番組でも良かったのかも知れない。いずれ、医療ものの番組はどんどん増えていただきたい。

Chopin ピアノ協奏曲第2番ヘ長調〜リヒテル(p)/スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1966年ライヴ。MELODIYA BVCX-4055)・・・あまり知られていない録音だし、音質もよろしくないが、これは胸を打つ個性的演奏です。正直、Chopin の協奏曲は(両作品とも)それほど好きではないし、逆にどんな演奏を聴いてもそこそこに楽しめちゃう・・・自分にフィットする個性と出会えるか、がポイントなんでしょう。例えば、第1番ホ短調〜アラウ/クレンペラー/ケルン放送交響楽団(1954年) ・・・これも劣悪な音質ながら、揺れるような浪漫に痺れた記憶もありました。

リヒテルは”軟派”とは無縁の超絶技巧・明快硬派なタッチだけれど、音楽が進むにつれて、おお!こんな素敵な音楽だったのか、と発見がぼろぼろ連続出撃!”粋”ではない、”軽快”とも無縁、ひたすら誠実に、細部まで明快なタッチ、集中力を持続させて纏綿と歌う説得力。終楽章の(少々重い)優しさ。なんやら、やたらものものしいスヴェトラーノフのバック。これはもう”好み”の世界か。ワタシは、ほとんどリヒテルの演奏にはココロ奪われますもの。

先日、若く輝かしいアシュケナージの演奏を堪能したRachmaninov ピアノ協奏曲だけれど、今更ながらリヒテルはもの凄い説得力。第1番 嬰ヘ短調(ザンデルリンク/ソヴィエット国立放送大交響楽団・・・表記。1955年)/第2番ハ短調(ザンデルリンク/レニングラード・フィル1959年)これも音質に難有ながら、「第1番って、こんな名曲だったのか!」「第2番は食傷気味だ、なんて罰当たりは許さんぞ!」的、圧倒的説得力が押し寄せて、もうスピーカーの前を動けない。基本「超絶技巧・明快硬派なタッチ」だけれど、微細繊細に揺れるテンポ、感傷、集中力、暗鬱どんよりした曇り空の元、甘美(というか、黒砂糖を煮詰めたような・・・)で濃厚なるドラマが延々と展開され、酔うような感銘が続きました。

ここ最近、ヴィスロツキとのステレオ録音(同じく1959年)を聴いていないが、ワルシャワ・フィルとレニングラード・フィルでは技量の違い歴然!ザンデルリンクの味付け濃いバックが聴きものでしょう。その後に収録される、Rachmaninov 絵画的練習曲(4曲1966年)・・・沸き立つような、妖しげ切迫感押し寄せて、繊細な魅力(あくまで骨太だけれど)がありました。

左足の痛みこらえ、氷で冷やし(まるでプロ選手だ!)、エアロビクス行って来ました。先日の右足踵みたいにアキレス筋が伸ばせないワケじゃなし、意外と足に負担は掛からないもんですね。帰宅後、家でじっとしていたら痛みはかなり引きました。

Rachmaninov ピアノ協奏曲第2番ハ短調〜リヒテル(p)/ヴィスロツキ/ワルシャワ・フィル(1959年)も確認。なるほど、音質かなり明快で、ザンデルリンク盤同様の濃厚な味わいありつつ、リヒテルの細部入念な味わいがよく聴き取れて、なるほどこちらは永遠の価値を持ったスタンダードですね。今朝方悪口言ったワルシャワ・フィルだって、雰囲気たっぷりあって、けっして素っ気ない、味わい薄いものではない。

Bach ブランデンブルク協奏曲〜マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1971年)・・・これは「ダート版」となっていて、先日、聴いたポンマー/新バッハ・コレギウム(1984年)にも含まれる「別稿」のことなんですね。詳細楽譜のことはわからないけど、楽器編成が異なったり、楽章ごとなくなったり、短くなっていたり、はすぐわかる・・・が、そんなこと主眼ではなくて、現代楽器ながら、いきいき躍動するスリムで凝縮したリズム感が魅力でしょう。

2005年9月某日

どうも眠りが浅いが、本日はお仕事お休み。これから(恒例)スポーツクラブへと向かうが、こんどは左足に少々痛みがある。(こちらは一年に一度ほどの持病)が、先日の右足踵アキレス腱付け根激痛ほどのことはないので、強行しましょう。

サイト定例更新済み。なんとかつながっております。ここ数日、引き続きSibelius シリーズとなっておりまして、交響曲第7番ハ長調(1971年)〜ガラグリ/ドレスデン・フィル・・・幻想的な作品だけれど、硬質で洗練されない力感があって、”粗野なSIBELUS”となっておりました。今朝は、交響曲第3/4番〜リーパー/スロヴァキア・フィル(1990年)・・・基本、地味でこじんまりだけれど、仕上げがていねいだし、清涼冷涼奥床しい味わいもあって、いかにも!的雰囲気に好感が持てました。

体調イマイチだけれど、ちゃんとエアロ・ビクスに行きました。今回は贅沢に大浴場も堪能。左足の痛みはたいしたことなし。疲れ果て、昼から居眠り、それから台風被害のクルマ修理の見積もり〜ほとんど板ごと交換だそうで、はっきり言って本体購入金額とそう変わらない!(もともと激安中古車だから)でも、ま、きれいにしてもらいましょ。集中力完全にヘロ状態で、音楽聴く意欲失せております。ましてや(エエ加減ド・シロウト感想文とはいえ)サイト用原稿執筆なんて!ムリ。買い貯めてある興味深い書籍も手つかず状態。

いちおう(居眠りがてら)聴いた音楽は・・・Wagner 「ジークフリート牧歌」〜マデルナ/ハーグ・レジデンティ管弦楽団(1967年ライヴ)、Liszt 交響詩「タッソー」〜こちらはオーケストラがイタリア放送トリノ交響楽団(1964年ライヴ)・・・どうなんでしょう。どちらもとても楽しめたようでもあり、いっぽうで音質が少々乾き気味というか、とくにLisztのほうがややアンサンブルに粗さもあります。でも、作品的には(苦手Lisztのワリに)堪能いたしました。

BBS上で絶賛いただいたBrahms 交響曲第1番ハ短調〜ケンペ/ミュヘン・フィル(1974/75年)に再びトライ。愛するベイヌム/コンセルトヘボウ管(1958年)でさえ、少々聴くのがツラかったという「罰当たり精神状態」故、ややこの作品にコメントしにくい状態です。SCRIBENDUM盤は相対的にもっとも音質的に状態良好とのことだけれど、第1/2楽章辺りではやはり集中できないし、音質的にもややどんより感が気になりましたね。

ところが第3楽章から、優しく、ふっくらと歌う世界に少々癒されてきたようでもあり、抑制を感じさせる終楽章にもシミジミ好感が持てるように。そしてラストは渾身の力演が楽しめます。例えば弦、ホルンの響き、このオーケストラってずいぶんと色気がないというか、はっきり言って田舎臭いような冴えない感じもあります。更に、ケンペは(少なくともスタジオ録音では)煽るような人じゃないから、基本ジミな演奏に仕上がるんでしょう。問題はひたすら聴き手の集中力だ!

2005年9月某日

さて、今週は本日で終了(明日、祝日なので)。昨日に続いてどうも眠りが浅い感じです。さて、本日一日どうやって乗り切るのか。

今朝もSibelius 聴いてます。交響曲第5番 変ホ長調〜リーパー/グラン・カナリア・フィル(1996年)・・・昨夜のヴァイオリン協奏曲と同一盤収録(ARTE NOVA 74321 51629 2)。基本、仕上げがていねいで清涼な味わい、ややこんじまり、という点で第1/6番と印象は変わらない。しかし、協奏曲と同じような”線の細さ”を感じたから、これはオーディオとの相性かもね。つまり、ポータブルCDプレーヤーのイヤホンで細部集中したほうが理解が深まる演奏なのか。交響曲第1番〜リーパー/スロヴァキア・フィル(1989年)・・・の旧録音も確認したが、解釈的にはほとんど変わらず、オーケストラの響きが少々異なる(洗練度でもそう違和感はない)くらいの、ちゃんとした演奏でしたね。(途中まで)

では、行って参ります。早めに帰宅できることを願っているが・・・(?)

なんと!会議は直前でドタ・キャンになってまった。正直、ここ二日眠りが浅くて(人前では常にテンション高いが)少々シンドかったし、助かりました。粛々とお仕事片づけ、チームで展望を語り、上司に先行きの乗り切りかた相談し、机の上掃除し、メールに激怒電話し(昨日から2回も〜周りをお騒がせして申し訳ありません)・・・帰りのバスではほとんど居眠り状態、バス停からマンションまでのわずかな距離もおっくう・・・でも、明日から三連休!スポーツ・クラブへいくど!音楽聴きまっせ。(オペラ「カルメン」に誘われるが、ちょっと予定が先にあって断念。残念。)

レヴィ、ヤンソンスはぴん!と来なかったが、カヤヌス、リーパー、なかなかのSibelius 収穫であります。で、更にカール・フォン・ガラグリ/ドレスデン・フィルで交響曲第1番ホ短調(1971年)・・・これは灼熱の燃える演奏でした。オーケストラは硬質で響きがやや濁り気味(アンサンブル?ピッチ問題?)とはいえ、この入魂、慟哭、絶叫は「北欧の冷涼たる静けさ〜云々」期待を、寝言戯言として退けるに相応しい説得力があって、圧倒されます。もう大騒ぎノリノリの演奏でして、だからといって、やたらと大仰にスケール膨らませたエラそうな貫禄演奏とは縁がない。これは体調良好なときに聴くべきか。録音はそこそこ。

2005年9月某日


さて、9連続出張(間に休みやら、ちょろり事務所出挟みつつ)ラストで本日広島出張。ここでいったん区切りを付けて、お仕事進め方の整理、先行き展望を出さなくっちゃ。もう、諸実務をワザでこなす作業は誰かに引き継がないと、全体のバランスというか、展望が拓かれないような気もしますね。

朝日新聞朝刊「かがく批評室」津田岡山大学教授が「日本での疫学の軽視」に警鐘を鳴らしております。「疫学」とは事象をねばり強く観察した因果関係の数値的検証です。最近で言えば放置され続けた「アスベスト」問題、先進国中でもっとも対応が遅れた喫煙問題、大気汚染、雪印問題、薬害エイズ問題、サリドマイド問題〜すべて同根であって、「云々の事象は○×の原因であると完全に証明されたわけではない。ほかにも様々な原因の可能性がある」という「理論」(これを要素還元主義と呼ぶ)で、ずっと被害が垂れ流し続けられる、ということです。

教授は「この部屋の配線図を完全に理解するまでは、電灯のスイッチは入れられない、ということはないでしょう」と書いております。数ヶ月前、例の福知山線の悲劇直前に、中野不二男さんが書いていた「いき値を超える」問題〜つまり、深い現場経験と技術を理解しないトップが「総合的な機能が維持される限界を超えての”合理化”」を推進して、崩壊を招く問題とは別の視点で、いずれ日本人社会の悪い意味での楽観性というか、「神風神話」(いざとなっても自分だけは助かる)みたいな、そんな恐ろしさを感じるものです。

スワロフスキー/南ドイツ・フィルハーモニー(表記)でBrahms の交響曲を聴いております。(第1/2番)大柄な交響曲は少々聴くのがツラい精神状態だけれど、なぜかこれだったら聴けちゃう。何度も書いたけれど「狂気のケーゲル」風お題目と同じで、「ロボットつぎはぎ演奏」〜誰かがそう書けば、「なんとかのひとつ覚え」みたいに繰り返してマネする輩(やから)が次々出てきて、「思考停止」(わかったつもり)になっているから呆れる。ちゃんと自分の耳で、音楽を聴いてあげなくちゃ。そして自分の言葉で語りましょうわい。

誰が聴いても音質がよろしくないステレオ録音、編成が小さめで薄く濁った響き、良質とは言い難いオーケストラ(実際の団体は不明。録音用臨時編成かも)。時に流麗とは疎遠なる不自然なテンポ設定と流れ、これは細部こだわるあまりの結論か?全体として頑固な独墺系演奏であって、無用のテンポの揺れも少ない辛口苦みの勝ったサウンドが熱気に充ちて、そっけなくも説得力があります。(第1番最終楽章など)同じ方向で、第2番最終楽章はぜんぜんノリの悪い、大失敗演奏になっておりました。

昨夜眠りが浅かったせいか、昼から体調よろしくなかったが、お仕事トラブルもあって、ま、それよりずっとまともに出勤していないので夕方事務所戻り〜そこそこに諸作業完了・・・だけれど、肝心の明日3時からの会議資料まったく手つかず、というより”何を出そうか”さえ決まっていない。さて・・・どうするか。とにかく帰ろう。(矛盾先延ばし)

TAHRA  TAH239 2枚組980円で購入したウチの一枚新幹線移動中もあまり音楽は聴けなくて、Bruckner 交響曲第6番イ長調(初版=改訂版の貴重なる録音とのこと。なんのことやら?)〜チャールズ・アドラー/ウィーン交響楽団(1952年)・・・以前聴いたときにもその個性ぶりに少々驚いたけれど、テンポの頻繁な揺れが個性的で、けっこう時代を感じさせる演奏でした。う〜む、少々クサいかな?でも、巨匠時代の巨魁なる方向ではなくて、むしろさっぱり、オーケストラの響きが少々薄目なのは録音の印象でしょうか。作品の美しさは存分に堪能できました。

Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜ブーレーズ/BBC交響楽団(1968年ライヴ)・・・堂々と「REPRINTS」と銘打った正真正銘海賊盤(NUOVA ERA 2326)だけれど、これはとても気に入った演奏であります。最近のMahler 録音は浪漫の残映を一掃したような(脂気を全部絞りきったような)素っ気なさが気に喰わないが、この時期なら正確さと鋭利な感性が爆発して鮮度抜群!どこまでも響き濁らず、クリア〜BBC響ってこんなに上手かったの?(アンドルー・デイヴィスのRVWを聴いても、これほどのアンサンブルは実現してない)音質だって、広がりはあまりないけど予想外に”聴ける”水準でした。

ARTE NOVA 74321 49705 2Sibelius 交響曲第1/6番〜リーパー/グラン・カナリア・フィル(1996年)・・・スロヴァキア・フィルとの旧録音は1989/90年だから、わずかの間に再録音したんですね。これはオーケストラが予想外に好調で、響きがまろやかでふっくら暖色系、リーパーは、もともとどぎつい色付けをする人ではないし、スロヴァキア・フィルとのSibelius も素直で(必要以上に柄を大きくしない)好感を持っておりました。でも、オーケストラの個性適正やら洗練具合で、こちらに軍配か、と思いますね。録音極上。いままで聴いた同曲中最高かも。帰宅後、Sibelius ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜ステファニー・ゴンリー(v)(1996年)も聴いてみたけど、ソロが少々線が細すぎ、というか、素直すぎて、ま、フツウの演奏っぽいか。

2005年9月某日


(在松山)本日定例全体ミーティング(祝日で一日ズレ)で数値進捗資料提出だけれど、お客様スケジュール優先で欠席だから、一昨日夕方にデータ出力してみたら・・・我がチーム創立以来最悪の数値〜は予想通り。今年度はこれほど見込み通りの苦戦で、しかも先行きまだまだ、ますます悪くなりそう。来年度に向けて内部人材育成、お客様との共同戦略のイメージ作り(これを”種まき”と呼ぶ)をしているつもりだけれど、(ワタシが)クビになる可能性も高いですね。

いずれ10月一杯までが勝負だな。11月は諸行事連続で物理的に忙しいし、11月ラストには上司の異動が決ま(1/21赴任だから。もう現上司は2年の任期を終える)ってしまうし。これからご当地取引先と商談、珍しく事務所に戻るか。(じつは戻るのは禁止されている。残業は厳しく削減方針)明日、広島だし。(「音楽レス生活」)ダイエー創業者中内さん逝去。毀誉褒貶様々だなぁ。ワタシも流通業界の最末端に身を置く者として、また大阪在住が長かったものとして、ダイエーの凋落ぶり(マスコミ評価ではない、実際の売り場の急速な悪化を目撃)に驚いたものです。岡山にある「ドレミの街」も撤退だろうな、地下の食品売り場はともかく、先日紳士服売り場に行ったら空調が(異様に)カビ臭くてさっさと退散しましたもの。

それと、ダイエーの最盛期にはメーカーさんから”悪いウワサ”いくらでも聞きましたもの。不祥事続きだった三菱自動車でも、地元の評判はあまりよろしくなかった(不祥事発覚前から。地元の方から伺いました)・・・自分はどうなんだろう?”世評”をバカにしちゃいけない。コンプライアンス(法令遵守)は当たり前の世の中になりつつ・・・あって欲しい。

早々に帰宅〜じつは昼に喰った弁当の量がが多すぎたのか、悪いものでも入っていたのか、(希有な事象であるが)ハラ具合が悪くなったため。晩飯は抜きだな・・・てなことを「音楽日誌」に書こうとして、愛用のHTMLエディター「EditHTML」を立ち上げると・・・エンター・キーを押すだけでソフトが落ちてしまう。Ctrl+Sキーで「保存」しても同様、もうにっちもさっちもいかない状態。で、「ヘルプ」を見ながらレジストリをいじったり、なんなりしているウチに、なんとなく治りました。もしかして「フォルダ・オプション」の「HTM/HTML」の設定をいじったせいかもしれないが、結局元の状態に戻ったし、原因がよくわからない。でも、助かりました。

いろいろ煮詰まったときにはMozart !ということで、ピアノ協奏曲第6/12/15番〜インマゼール(fp)/アニマ・エテルナ(1990/91年)を。古楽器系の演奏だけれど、ひときわ仕上げがていねいで美しい。洗練されていて、時に(かつて、というべきか)未熟な古楽器演奏に見られた響きの濁りはまったくないし、ましてや技術の不備などあろうはずもなし。いいですね。引き続き、第12/25番をマリアン・ミグダル(fp)/ビョルリン/カペラ・コロニエンシス(1984/85年)を確認するが、こちらは少々硬派かな?正直、2枚続けて古楽器系のカルい(というか、響きの薄い)演奏を聴いてしまうと、現代楽器が懐かしく感じてしまいました。

前議員が覚醒剤を常用していた、というのも唖然とするが、夕方のニュースを見ていて、話題の新人片山さつき議員に「先生と呼ばれるようになったお気持ちは?」という取材インタビューに憮然〜「もっとまともな質問はできないのか」と。その通り。所詮マスコミは、揶揄的な視点でしか取材ができていない、というか、三流週刊誌的/エロ記事満載スポーツ新聞的感性でしか女性議員を見ていないようで、エエ加減にせい!と言いたい。国会議員はんには、もっとちゃんと仕事していただかなくては。

2005年9月某日


昨夜、女房大阪の実家より帰還、両親は元気だったそうです。本日も祝日だけれど、夕方から松山(また!だ)行きなので(お迎えが来る)気分的には既にお休み終了。戻って更に広島日帰り出張〜翌日、事務所で地元取引先と(今回より定例になった)会議をしたら、今週はもう終わりで祝日連続・週末です。やはり本日もスポーツ・クラブへ行ってみるか。もうヤケですよ。この間、連続して乗り換えた(ハードディスク、メモリは流用だけれど)2台のパソコン快調です。少々遅いが。

先日の六甲フィル絡みで、計2件のメール拝受〜ありがたいことですな。昨夜聴いた音楽は、Mozart ピアノ協奏曲第22/23番〜カルメン・ピアッツィーニ(p)/ガントヴァルク/レニングラード・ゾリスデン(1990年)・・・昨年2004年11月「音楽日誌」に第20/21番へのコメントもあるが、記憶がありありと!元気いっぱい!燃えるようなラテン系の明るいMozart でして、快速テンポの推進力は並ではない。「レニングラード・ゾリスデン」て、ネット検索しても出ないな思ったら、案の定「サンクトペテルブルグ・ゾリスデン」に変わっていて、ガントヴァルクってヴァイオリニストだったんですね。ARTE NOVAからCDも出ていて、「サンクト・ペテルブルク・ソロイスツは、R=コルサコフ音楽院出身の弦楽器奏者による楽団」との記事も発見しました。

行って来ました4日連続スポーツ・クラブ(本日は女房同行)、トレッドミル100kcal、自転車160kcal分消化。森永卓郎「リストラと能力主義」(講談社現代新書)読了。この著作も5年を経てまったく内容が旧くならない。「年功序列」の誤りと対策、企業倫理、「能力主義」給与体系のまやかし(人事部があるのは日本だけだ!)、「儲けを主たる目的としない」企業の重要性・・・あるシンクタンク研究所を仮の事例として、極めて具体的な合理化事例は、部長を合理化(これがもっとも経費削減になる)し、人事部アウトソーシング提案し(この事例では人事部が拒否しているが、欧米では日常風景になりつつある)、ラストは個人事業主として個別契約を結ぶ(すでに日本でも登場している)迄に・・・。

かつてひとつの仕事の手法は22年の寿命があったのに、現在では3年だそう。つまり、「年功序列」で上に上がった幹部は「なにもわからない」「よきにはからえ」的仕事に堕してしまって(だから日本にしかない「企画部」などという部署がのさばる)、実働部隊は「せめてなにもしないで、仕事のじゃまをしないでくれ」という切なる願いばかり・・・。立派な会社は「安易な首切り」(これのみを「リストラ」と勘違いしている経営者は多い)しないそうです。(10%の労働者を馘首するなら、10%の労働・賃金カットを選ぶ〜欧米のことだけれど)ワンマン経営は一時の経営建て直し、黒字化には有効だけれど、息の長い企業経営には向かない・・・

さて、夕方から松山。お迎え付き、大名出張。

2005年9月某日


これで3日連続スポーツ・クラブ行き(本日は自転車+トレッドミル)、さすがに疲れが自覚されるのは”やり過ぎ”か、それとも出張連続+女房不在による食生活の乱れ故か。(外食ばかり)30分ほど昼寝したが、頭痛もあります。平井富雄「うつの時代」を生きる〜ビジネスマンの心の健康(ちくま文庫)読了。十数年前の著作だし、”バリバリやっていたサラリーマンが、一定のいき値を越えてダメになる”パターンが多いのは、まだ景気が良かった反映でしょう。”引き隠り”も出現していないし、コンピューター導入の走りで、それに付いていけない・・・という話題にも時の流れを感じますね。

現代ならいっそう自殺は増えているだろうし、怪しげ新興宗教への傾倒、数々の”健康食品”ブームもある。バリバリやりたいけど、失業してしまったサラリーマンも珍しくない・・・この著作は、そんな先行きをちゃんと類推させる汎用性ある内容でしょう。良い著作には息の長い価値があるもの。今朝の朝日新聞、注目の書評欄「ポケットから」は辛酸なめ子さん(良いペンネームだ!)〜ご推奨はバーネット洋子「ブランド品を持っていていい人、悪い人」(中公親書ラクレ)〜「自分の人生のすべてがそのブランドのステータスにふさわしいものに到達したという証に、ブランド品を求める」のに、日本では猫も杓子もルイ・ヴィトン。

先日、三朝温泉の”道の駅”だっけ?どこか地方から来たと思われる初老の集団が、おみやげ物を購入していたけれど、たしかにヴィトンの財布(少々く草臥れている・・・)持ってましたね。取引先の少々年上のお洒落なバイヤーさんは、ヴィトンの時計をしていて、我らは陰で彼を「ヴィトン」と呼んでいる・・・なにごとも”身に付く”というのは難しいことでございます。微笑ましいような気もしないはないが。Dvora'k「新世界交響曲」「モルダウ」〜カラヤン/ベルリン・フィル(1977年EMI録音)・・・これは昼寝してしまって、気付いたら終楽章/「モルダウ」でした。大曲/交響曲は聴けないカラダになってしまったのか?

Handel ヴァイオリン・ソナタ集 作品1(全6曲)〜グリュミオー(v)/ヴェイロン・ラクロワ(cem)(1966年)・・・これはLP時代からお気に入りでした。FICの駅売海賊盤だけれど、のちに正規盤1,000円で発売)即入手したもの。水も滴る美音、とはまさにこれのこと。暖かく、端正で上品、バロック音楽としてではなく、ひたすら美しい旋律を現代に蘇らせるべく尽力し、到達した極致でしょう。60分間、快感の連続。

2005年9月某日


秋でんなぁ、昼になってもそれほどの日差しではない。昨夜は「土曜云々ドラマ」みたいのを見てしまって、結局音楽聴かず・・・今朝は(体調も良く)目覚めて、まずサイト用原稿一本仕上げて(なにを聴いたかはナイショ。Telemannだけど)再び、昨夜のスポーツ・クラブへ。いつもの初心者用エアロ・ビクスであり、先生も馴染みです。(以前通っていたところでも担当されていた)これで二日連続・・・お昼は「Pal・Pasta」で生パスタいただきました。

更にサイト用原稿もう一本(ナイショ。Weberだけど)。明日も、明後日もスポーツ・クラブに行くし、夜はちょっと一人静かに飲もうかな・・・(その前に職場に寄って、出張の精算やら報告、タイムニッヒドの処理しないとなぁ。ヤミ出勤だけど)

自分の机の上+メール/ノーツを覗きに行くのは精神衛生の問題です。Tシャツ姿、しかもクルマを職場側の(有料)駐車場に止めながらの最低限諸作業の処理、小一時間ばかり。結果的に酒は飲まず(好物の)ケンタッキー・フライドチキンを購入して早々に帰宅〜途中いつものBOOK・OFFに寄るが、これといった出物はないし、そもそも新譜CDを購入する意欲は失せております。

まだ未読了・途中だけれど森永卓郎「リストラと能力主義」(講談社現代新書)〜2000年の出版だけれど、内容的にはまったく旧さを感じさせません。米英の「ハイリスク・ハイリターン型」に対する、日本従来の「ローリスク・ローリターン」型の雇用形態が、けっして悪いとは言えない。ところが、個人のスキルアップや職種選択の自由抜きのまま「ハイリスク・ローリターン」型に変えようとする無謀さ(散々会社のため、会社でしか使えないワザを磨いた挙げ句、放り出されるなんて!)・・・これから、更に分析を深め、対策を解析するところ。楽しみです。ちなみに著者はワタシと同世代なんです。(それだけで親しみが沸くから不思議)

これも未だ半分だけれど、平井富雄「うつの時代」を生きる〜ビジネスマンの心の健康(ちくま文庫)〜これは1989年だから、かなり以前、というかバブルで景気の良い頃でしょうか。たくさんの「燃え尽きたサラリーマン」が例示されていて、その後の不景気でいっそう事態は悪化していることでしょう。恐ろしい。身近にもいくらでも典型例はおりまっせ。自分も気を付けないと。

VOX(VOX LEGENDS) CDX2 5502ぼちぼちと聴いた音楽。Brahms 交響曲第1番ハ短調 作品68〜ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団(1958年)・・・かつての記憶通り、ふっくら厚みのある柔らかいオーケストラの響き、ストレートで虚飾のない表現・・・しかし、肝心の聴き手の方が大柄な交響曲を受け付けません。集中力を失っております。Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調〜カサド(vc)/ペルレア/ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団を久々・・・この作品にはロストロポーヴィチがワタシの前提にあって(なんせ子供時代に聴いた影響は絶大です)ずいぶんと実直というか、やや地味系の演奏に聞こえます。

テクニックがどうの、ではないが”カッコ良くない”ということか。いずれ聴き手はここでも感性が摩滅気味でして、かつてあれほど「お気に入りの作品」だったのに、昔日の感動が蘇らない。ああ、Weber ピアノ・ソナタ第2番 変イ長調 作品39〜フェルミューレン(fp)(1991/92年)・・・これはしっくり来ますね。憧れに充ちた第1楽章が始まると、どうしようもなく嬉しくなるもの。生気溢れる古楽器の響きも立派です。

個人的にやや苦手系の作品であるMendelssohn 交響曲第4番イ長調「イタリア」〜グッドマン/ハノーヴァー・バンド(1988年)・・・これは颯爽と軽快で、響きに威圧感もない(やや薄味がちょうどよろしい)し楽しく聴けましたよ。ほとんど変化ワザのない、ストレート系の表現も好感を持てました。最終楽章の快速熱気に思わず身を乗り出します。

2005年9月某日


早朝(出先では極めて睡眠状態が悪い)、出張先で定例サイト更新済み・・・じつは出張前に更新原稿はアップしておいて、リンク関係を整理・アップしただけ。なんとか一日乗り切って、週末ゆったりしたいですね。女房は、本日より職場の研修とやらで京都行きのはず。しっかり音楽聴いて、サイト用原稿を蓄積したい。昨夜から、涼しいですね。昼はそれなりに気温が上がるそうです。

松山市内〜今治へ計6件訪問。思ったより早めに終了して、今治駅より岡山駅へ帰還、車中さすがに疲れ果て死んだように眠ってしまいましたね。岡山駅から日和ってタクシーに乗ろうか、と一瞬贅沢を考えたが、ちゃんとバスで自宅迄(あったりまえか)。女房は本日より京都〜大阪の実家なので、どーせ風呂入るんなら!ということで、大型浴場付きスポーツ・クラブへ。自転車200kcal分(どっぷり汗まみれ)〜露天風呂へ・・・帰りに”はなまるうどん”(安上がりだ)。気持ちエエでっせ。

ぼんやり自転車こいでもツマらんし、本を読むには少々ツカれ過ぎなので、音楽聴きました(ポータブルCDプレーヤーにて)Elgar ヴァイオリン協奏曲 ロ短調〜メニューイン(v)/エルガー/ロンドン交響楽団(1932年)・・・かなり以前から馴染みの”黄昏”系作品だ(と、思っていた)が、若きメニューイン(16歳)、それに作曲者自身の表現はけっこう濃厚、大柄、浪漫的でもあります。少々ヴィヴラートが大仰なメニューインに間違いないが、技術的にしっかりしているし、のびのび爽やかなものでした。(栴檀は双葉のみ芳し・・・か)

さて、サイト用原稿に着手しないと。

2005年9月某日


せっかくのヨガの成果も一日でパー、と、いうほどの旨いもん喰いすぎ状態の在高知。これからご当地の取引先と商談後、松山に(ワタシだけバスで)移動します。バス時間が中途半端だから床屋さんにでも行こうかな?・・・で、予定通り商談終了〜(しつこく)かつおたたき丼で昼食、同行メンバーと別れて予定通り床屋さんへ。爽やかに高速バスで松山のホテルに到着したところ。

バス中で読んだ逢沢明「ネットワーク思考のすすめ〜情報ハイウェイ社会を見通す」(PHP新書)読了。これは1997年という少々前の出版でして、例えば(時代錯誤)ISDN最盛期であってADSLはまだ登場しておりません。(ダイヤル・アップが主流)当時のアメリカ・ゴア副大統領の「情報ハイウェイ」政策が話題になった頃でして、結果としてネット社会の楽観的な見通しを現代に検証するものとなっております。ほぼ見通しの流れに沿っての「ネット」発展だけれど、おそらくは想像以上の「ケータイ」と「ウィルス」「ジャンク・メール」(これは予測が出ている〜但し、もっと肯定的な意味合いで)の圧倒的普及は想定外でしょう。

ま、アルカイダだってホームページがあるみたいだし、この書籍発売翌年には【KechiKechiClassics】登場します・・・(どーでもエエか)。この著作中に登場する「コンパック」は既に存在せず、IBMはパソコン部門を売り払ったのは周知の通り。感慨無量。これからメーカーさんの到着を待ってうち合わせ(という名目の飲み会)、明日朝から松山〜今治の現場・売り場訪問となります。明日、サイトは定例更新するが、原稿在庫はこれで尽きております。また連休中に書き貯めないと。

そういえば借りているサイト・スペースのアクセス不良状態回復しておりますねね。ありがたい。一個人のおカタいサイトとしては望外のアクセスをいただいている自覚があるので、日々のカウント数に一喜一憂する事はないけれど、さすがにここ2週間ほどいつもより50件/日ほど少ない・・・昨日、一昨日と400hits水準/日回復しておりました。

2005年9月某日


「超・ハード・ヨガ」の成果か、今朝腹筋が鈍く痛み、しかもハラ(の側面)が少々凹んでいる!足のすね(というのか弁慶の泣きどころ辺り)の筋肉が痛いのは、右踵炎症で歩行不如意だった2週間以上で筋肉退化からの快復だと思います。いずれ病的な痛みではなくて、明らかに快復・鍛錬系のものなのでヨロしい感じ。連休は毎日スポーツ・クラブへ行くぞ!(ここ最近、CD連続購入ストップしてます。東京でもこれといってほしいものはなかった)

それでは記憶を辿ってぼちぼちこの間、聴いた音楽の振り返り・・・Bruckner 交響曲第3番ニ短調〜シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー(1965年)・・・最晩年の録音であり、一連のBruckner録音ではもっとも世評低いもの。ワタシはLP時代からお気に入りでした。4年4月入手。600円)全体に淡泊に過ぎて”弱い”というか、解脱しきった演奏でしょうか。まるで無味の味、豆腐やら名水の味わいに似た、行き着くところまで行った、そんな演奏でした。Beethoven 交響曲第7番イ長調〜モントゥー/NBC交響楽団(1953年ライヴ)・・・これは硬質でキレのあるオーケストラを、思わぬ優しさで包み込んで、リキみがない。この人のBeethoven はほとんど充実した響きで、強面ではなく、爽やかな満足感に溢れます。

次のStravinsky 「春の祭典」〜モントゥー/ボストン交響楽団(1957年ライヴ)・・・これも味わいと優しさ溢れてオーケストラが上手い、好みの演奏に間違いないが、もしかして1951年RCA録音の焼き直し(?)なんせ、悪名高いクロアチアVIRTUOSO(3502)ですから。モノラルながら音質はワリとマシ。先日来、なんどか触れているSibelius 交響曲第2番ニ長調/フィンランディア〜ヨエル・レヴィ/クリーヴランド管弦楽団(1984年)を。

端正で真面目、アンサンブルの集中力も優れているのに、いったいなにが足りないんだろう?録音も良好(TELARC CD-80095)だし、清涼なる味わいもあるけれど、Sibelius には更なる”マジック”が必要なのでしょうか。Mozart ピアノ協奏曲第17/24番〜プレヴィン(p)/ボウルト/ロンドン交響楽団(1973年)・・・これはワタシの秘蔵CDです(って、リキむほど珍しいものではないが。値引きポイントを利用したのか、2004年@89での購入とメモ有)。ゆったり余裕の包み込むような暖かいバック、ほとんど自然体でありながら繊細なるニュンアスに満ちたピアノ。ワタシは無条件幸福Mozart 中でも、ピアノ協奏曲をとくに愛していて優劣など付けられるはずもないが、第17番には無垢なる悦びを感じるんです。第24番ハ短調にはセクシーなる”揺れ”がありました。(以上贅沢神戸演奏会ツアー移動時聴取)

一昨日、昨日の東京移動中新幹線で聴いたもの(途中意識不明時かなり有)。Schubert 交響曲第8番変ロ長調(1966年)/第9番ハ長調(1963年)〜ベーム/ベルリン・フィルハーモニーから。これはかなり以前に購入したCDだけれど、もしかして(聴いたのは)初めてかもしれません。想像通りの生真面目一方の集中力を感じさせ、色気は少々足りない(色気横溢カラヤン時代のオーケストラなのに)辛口演奏だけれど、意外と悪くない・・・というか、これは好きな人がいるでしょ、とくに清廉潔白派の女性など。やっぱりベームは1960年代か?当時のMozart 録音に通じる共感がありましたね。

ナマ体験に触発されてMahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜エド・デ・ワールト/オランダ放送フィルハーモニー/オランダ放送合唱団/マルギオーノ(s)/レンメルト(con)(1993年ライヴ)・・・散々CDで馴染んだ作品であり、駄目押しで、カラダに、視覚に焼き付けた強烈なナマ体験は、この巨魁なる作品の隅々まで馴染み深いものにして下さいました。ワタシはエラそうに先の演奏会に(少々の)保留を付けたが、なるほどデ・ワールトなら計86分というゆったり余裕のテンポ、けっしてムリしない煽らない穏健派の極致であり、(前回聴取時、少々気になった)オーケストラの弱さも気にならない、美しい、息の長い演奏であることに気付きました。アンサンブルも優秀。

問題は録音でして、コンセルトヘボウでのライヴとのことだけれど、残響あり過ぎでサウンドに芯が足りない(これはやはりオーケストラの力量なのか)、ナマ体験後で分が悪いが、細部までMahler のこだわりきったオーケストレーションのワザが聴き取れないことが不満となります。こんな作品は英DECCA系の、人工的なくらい派手な録音じゃないと映えないのかな?さて、問題は再びSibelius 交響曲第2番ニ長調でして、マリス・ヤンソンス/オスロ・フィルハーモニー(1992年)〜前回聴いたときは、リキみ過ぎか?音楽を巨大に膨らませ過ぎか、と違和感があったはず。

久々の確認では印象はかなり異なって、オスロ・フィルの音が気に入らない。Sibelius は「オーケストラが上手ければ」とか「洗練された響き」というような単純な世界じゃなくて、エーテボリ響だって、アイスランド交響楽団だって、ヘルシンキ・フィル、いえいえバルビローリのハレ管だって”技術云々”を凌駕するマジックがあるんです。ヤンソンスのオーケストラ・ドライブが見事だけれど、妙に清涼感がなくて、小さくまとまっているような、ざわついて響きが晴れない。Verdi 「椿姫」(抜粋)〜メリル/モッフォ/ショルティ/RCAイタリア・オペラ管弦楽団/合唱団(1963年)・・・これは美男美女(モッフォはともかく、メリルの容貌は知らぬが)の美声と、ショルティの昔から変わらぬ引き締まったアンサンブルに聴き惚れているウチ、深い眠りに・・・「女心の歌」で目覚めました。(情けない)

ラスト、Weber ピアノ・ソナタ第3番ニ短調/第4番ホ短調〜ヤン・フェルミューレン(fp)(1991/92年)・・・ワタシはWeberの素朴で躍動する旋律が大好きで、有名なる歌劇だけではなく、交響曲でも室内楽でも、クラリネット協奏曲でも、そしてこのピアノ・ソナタだって昔からお気に入りです。フォルテピアノの粗野な響きは作品にピタリ!でして、BRILLIANT(92441)2枚組609円の愉悦に感謝するばかり。

今朝、朝日新聞「私の1枚」にて(大阪では有名な)551の蓬莱社長である羅 辰雄さんが、Mozart ピアノ協奏曲第25番ハ長調〜バレンボイム(p)/クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1973年)への賞賛を語っており、曰く「録音当時82歳のクレンペラー。まるでオペラみたいにバレンボイムを自由に歌わせて、バレンボイム自身の指揮とはスケールが全然違うんです。おじいちゃんに抱かれた孫みたいですね」〜市井の音楽愛好家のあるべき謙虚さと、鋭い本質への接近を感じさせて、学びたい音楽への限りない愛情姿勢でした。

これから(タクシーで)地元取引先へ商談へ。そのまま別なご担当と一緒に売り場へ行って、10月売り場のイメージ作りと撮影、そこへ職場チームメンバーが迎えにきて高知へ。商談、明日は松山へ移動して夜メーカーさんと落ち合ってうち合わせ(という名目の飲み会)、明後日は松山市内+今治まで終日現場周り・・・その合間を縫って、昨日夜メールで即答できなかった分をあちこち返答処理・・・(数値成果ともかく)お仕事が充実していることは幸せなことです。

(在高知)微妙に予定は変わり、商談後、「10月売り場のイメージ作りと撮影」の場所が変わり、挙げ句、持参のデジカメのバッテリーが撮影後に切れてしまって、明後日の松山売り場撮影に間に合わない・・・充電器のある自宅に(商談+撮影後)タクシーで戻り、充電しつつ昼食、ケータイで(迎えの大名出張用クルマへ)迎えるべき場所変更を連絡。

日本海には台風が接近らしいが、瀬戸大橋を超え、太平洋に近づくほど晴天で日光強烈で、いやぁ暑いこと!高知到着、ひと仕事(早々に)終え、今や旬中の旬「戻りカツオ」堪能(ワタシは既に15年の経験を誇る!)・・・ウチのチームのメンバーは生まれて初めて今年高知に来たので、当然「戻りカツオ」も初体験!「お箸の国」で、感涙に噎(むせ)びながらおいしくいただきました!揚げ物専門のK(バカ=味音痴)も「もう岡山の魚は喰えない」と曰ってましたね。

明日、もう一発、高知で商談した後、社用車と分かれて高速バスで松山へ移動。(車中音楽は'90年代ヒット曲ばかり)

2005年9月某日


東京から戻り、職場に寄って明日の資料その他を工面しつつ、メールチェック、先ほど帰宅しました。出張中、息子は運転免許を交付され、今朝広島山中に戻っていった、とのこと。(女房がっくり)新幹線移動中、音楽をいろいろ聴いたけれど、これも明日以降コメント(朝がゆっくりなので)のつもり。昨夜、五反田のホテル側、スポーツクラブ(2度目の訪問。靴など用具を貸してくださる)に行って、自転車30分ほど、「ハラをへこます云々15分コースいかがですか」との「おお!」と反応して参加するつもりが、誤って別なスタジオに紛れ込んで、超・ハードな「ヨガ」で40分絞られました・・・足腰ガタガタ・・・でも、さすがに体調Good!

先日来、講談社文庫で清張通史@「邪馬台国」A「空白の世紀」B「カミと青銅の迷路」迄再読〜といっても十数年前であって、まったく記憶がない。むしろ先日再読した「古代探求」(文藝春秋)との関連でいっそう、古代の全貌への問題提起が鮮明です。その博覧強記ぶりに驚き、新鮮なるノーミソへの刺激に痺れるばかり。東京での会議も自分なりの(来年に向けての)大きな展望というか、流れが少々見えたようで楽しく参加できましたね。

さて連続出張折り返し。明日も予定びちびち。

2005年9月某日


総選挙は自民党歴史的勝利へ。俄新党ともかく、少数野党が議席維持乃至少々議席伸張させたのは慶賀に耐えません。(少数意見の確保、意見の多様さが社会の活気になると信ずるもの故)民主党の体制建て直しを期待する(当地岡山では小選挙区にて民主2勝)が、自民・民主ともずいぶんと若返ったような気がしますね。ホリエモン惜しい!政治家の一種特有なる異形相、古色蒼然たるクサい語り口調・・・ここからなんとかならぬか。いよいよ増税論議(前提に医療年金問題がある)ですな。

昨日、神戸まで行って来ました。(帰宅してから、会場で会いましょうとのメールに気付いて失礼)岡山-神戸便のバスがけっこう満杯だった(遅くに帰宅)こと、それに久々の神戸は都会だなぁ・・・神戸文化ホールという大きな会場が(無料とはいえ)満杯状態のMahler 「復活」コンサート(藏野雅彦/六甲フィルハーモニー管弦楽団/女声合唱団セシリア/男声合唱団コールシャンテ/グリーン・エコー 「第20回記念定期演奏会」)は、おそらくナマ体験の可能性は(これから先の人生)少ないはず。

6人の打楽器奏者の多種多様なる響きへの驚愕(2台ティンパニがとくにカッコ良い!)、舞台裏でのバンダ(別働隊)での度重なる活躍、奥行き感と適度な残響が素晴らしいホール・トーン。CD如きで聴いている想像の範囲を超え、新しい発見と感動がたくさんありました。神戸大学交響楽団OBを主体とする結成10年の若い(メンバーが!)オーケストラは、弦が特に美しく、金管の馬力は筆舌に尽くしがた(なんせ体力あるからね)いもの。合唱団はヴェテラン揃い(年齢的にも)らしく、繊細な歌を聴かせてくださって文句なし。(「コンサートに行こう!」更新は、仕事の都合上ちょと後に。神戸移動中に聴いた音楽コメントも)

いずれ大都会・神戸+無料とはいえ、「復活」でたくさんお客を呼べるなんて・・・日本の聴衆の意識の高さに感心いたしました。贅沢しましたね。本日、午前中定例資料作り〜東京出張(泊)。岡山に戻って商談〜高知〜松山(合間に事務所に戻って諸作業消化)・・・3連休となります。

2005年9月某日


いつもは早起きだけれど、最近朝起きられないこともあります。神戸行きのバスに乗らなくっちゃいけないから、緊張して早朝覚醒。一昨日組み上げたセレロン400mhマシンの調子は良好ですね。(当たり前だけれど、落ちない、特定のソフトがフリーズしない)それにしても「予算弐万円」のハズが3,150円(税込)とはずいぶんと安上がりでした。機能的には、職場、自宅(メインのデスクトップ)ともFDDがなくなったことに感慨深い。あと、自慢のメカニカル・キーボードの「T」キーの接触が悪くなっていて、ややストレス溜まってます。これは高価だからな、ちょっと悩みますね。

Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜カルロス・クライバー/ウィーン・フィル(1974年)・・・これは数日前に購入したシカゴ交響楽団(1978年ライヴ)との比較で(やや久々)取り出したもの。Beethoven の交響曲を聴く機会は少ないが、第5番は比較的抵抗なく楽しめます。音質問題はもちろんだけれど、ウィーン・フィルのホルンの粗野な野太さ、ざらりとした感触は圧倒的魅力でして、いつもは優雅なウィーン・フィルの集中力も素晴らしい。そういえば以前この演奏にコメントしてましたね。

再度、シカゴ交響楽団(1978年ライヴ)に戻ったが、音質的にも演奏の質的でもそう違和感はないと思います。ライヴ特有の緊張感やら、オーケストラの先鋭的な響きに相違はあったが、こうして比較してみると意外と素直な響きなんだな、と感心しましたね。BBS書き込み絶賛により、Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ケンペ/ミュンヘン・フィル(1974/5年)を確認するが、これはもっぱら聴き手の集中力ダウン問題か、楽しめない・・・録音水準やらオーケストラの響きが好みではない・・・以前聴いた印象ではこんな感じではなかったはず。(また時期を改めてトライします)

FINLANDIA FACD81234 3枚組1,250円今朝、Sibelius 交響曲第3/5番〜カヤヌス/ロンドン交響楽団(1932年)を。これは音質含め、驚くべき現代的センスと集中力、よく歌う演奏でした。この指揮者は作曲者より年上ですよ。荒涼たる雰囲気と説得力抜群で後世に残るべき価値ある録音。安易な比較をしちゃいけないが、先日交響曲第2番ニ長調〜レヴィ/クリーヴランド管弦楽団(1984年)で録音もアンサンブルも優秀な演奏を聴いたけれど、カヤヌス太古録音の方がずっと楽しめちゃうのはどうして?

2005年9月某日


昨夜、夜更かしして新しい(旧い型の中古ジャンクだけれど)マシンのOSセットアップ〜いったん2000を入れたのに、無線LAN機器の設定上再度XPを入れたので深夜まで〜少々寝不足のまま、これからスポーツクラブへ。昼から選挙の前日投票、そしてご招待いただいた演奏会へ。夕方、息子が帰ってくるとのこと。PC環境は(少々遅いことを除いて)元に戻りました。そういえば、台風落下物でへこんだクルマの件、昨日荷物を落とした方がお詫びに来てくださいましたね。これで修理お願いできる。

(これは新?マシンにて執筆、更新)昨日から聴いた音楽の件は、またあとで。

行って来ましたスポーツクラブ、足の不調も癒えて久々エアロ・ビクス(一番初心者用「ロー・インパクト」クラス)へ。足を傷めてからどうしても歩行機会が減ったのか、下半身の運動がもの凄く堪えますね。それにふだん使わない筋肉やら関節やら、さすがインストラクターのワザでしっかり自覚でき、びっしり40分鍛えられ、ぼろぼろに疲れました・・・その後の温泉風大浴場(しかも露天風呂で)気持ちよいこと。いかれた旧マシン、それなりに組み立て、ほかいくつかの周辺機器とHARD・OFFにて処分〜1,500円也。更に同行の女房と「ちゃんこ江戸沢」お昼のバイキング(スタンプ・カードで無料)。

昨日新幹線移動中に聴いた音楽について。Bizet 交響曲第1番ハ長調/組曲「子供の遊び」(1967年)/Rimsky-Korsakov「ロシアの謝肉祭」序曲 (1966年)〜ミュンシュ/フランス国立放送管弦楽団・・・これは幻のコンサートホール・レーベル復刻でして、音質的には(いくらマスタリングしても)響きが濁って厳しいもの。それでも、このオーケストラ特有の管楽器のカルく妖しい魅力溢れて、なんせミュンシュの集中力が素晴らしい。ネアカで推進力があって、聴き手のテンションが高ければ間違いなく楽しめる!(かも知れない)一枚。

VICTOR CDMC-1061 @250一昨日中途半端な聴き方をしてしまった、Beethoven 弦楽四重奏曲第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」〜ゲヴァントハウス弦楽四重奏団(1977年)・・・これは比較対照コメントすべきほど作品に馴染んではないが、間違いなく充実した美しい音楽であります。第3楽章「メヌエット」はなんと優しく、ゆったり控えめな悦びが広がって、やがて高らか溌剌と歌い始める終楽章・・・。辛口の音楽・演奏が続いたので、Corelli 合奏協奏曲作品6-1〜7〜ムジカ・アンフィオン(2004年)を。

もともと作品が大のお気に入りだけど、この最新録音には驚かされました。古楽器だけれど演奏技術が驚くべきほどスムース(レミー・ボデ、山縣さゆりなど名人目白押し)であること、軽快で軽妙なリズム感、アクとかクセをほとんど感じさせない、アタックがほんのり柔らかい。つまり一時隆盛を極めたエキセントリックな表現皆無で穏健派、素晴らしく耳当たりがよろしい。リュートの通奏低音が隠し味的にアクセントを付けていて、これが現代風なんだろうな、という特別な感慨がありました。

本日、続きの有名なる「クリスマス協奏曲」も確認したが、この洗練具合はお見事、というか物足りないほどか。ワルター・クリーンのBrahmsピアノ作品集(5枚組)よりの一枚〜8つの小品 作品78、2つの狂詩曲 作品79、3つの間奏曲 作品117(1961年?)を。音質にはやや問題があって、大音量のところでハデに音が割れるところ有。つまりピアノの音色として時に美しくない(ように聞こえる)。そのことはともかく、繊細でやや腰がカルくて、いつもの不機嫌暗鬱なるBrahmsではなく、もっと含羞が漂うような・・・そんな演奏でしょうか。

これから演奏会に行って参ります。

行って来ました。エエ演奏会でしたね。そういえば書き忘れたが、途中「指揮してみよう」みたいなコーナーがあって、こどもたちがたくさん手を挙げてましたね、元気よく。息子は岡山駅に到着したみたいだけれど、早速友人との飲み会らしく、女房は裏切られた気分でしょう。(遅くに友人とともに帰宅)明日、ちょっと神戸まで遠出します。

2005年9月某日


夏は過ぎ、台風が来て・・・季節の変わり目は体調を崩しやすい。そういえば昨日商談ドタキャンの取引先担当も(ワタチよりカラダを鍛えているはずなのに)疲労で寝込んじゃったみたいです。今朝は涼しくて良い感じ。きょうは山口へうち合わせ・・・新山口(小郡)までお相手が出てきて下さるので、とても移動がラク・・・新幹線は速くて、問題は在来線やら、更にタクシーで現地まで到着するのがたいへんなんです。土日休み別として、本日から9連続出張・・・といっても、午前中空いていたり、夕方戻ってきたり・・・を挟むけれど。

昨夜も音楽ちょっとだけ・・・(バレーボール見ていたので。Japanは韓国に圧勝!竹下が出ないのは寂しいが、新メンバー絶好調!)Haydn 弦楽四重奏曲第64番「ひばり」〜ボロディン弦楽四重奏団(1960年代旧ソヴィエット録音だろうか。ドゥビンスキー始め初代メンバーとなっております)・・・これは、聴き慣れた演奏に比べると、やや辛口で甘さの少ない演奏か。このCDには更にBeethoven 弦楽四重奏曲第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」〜ゲヴァントハウス弦楽四重奏団(リーダー;ゲルハルト・ボッセ)・・・メンバーにズスケ(第2ヴァイオリン)が含まれないことを勘案すると、1977年のライヴですか?いずれ、ワタシはこの辺りの音楽に一番馴染んでいなくて、最終楽章辺りに切迫した緊張感を味わえるが、まだまだお勉強中です。

なんとか毎週定例更新実施。生活のリズムとして「定例更新終わると、なんとか一週間終わったな」という感慨がある・・・実際は、お仕事続くこともあるけれど。

クソ暑い中、山口の取引先へうち合わせ〜大幅人事異動らしい。でもなぜかほとんど良く知っている人ばかり、というか馴染みの方々ばかりだから問題ないでしょ。新山口駅裏側に洒落た「カフェ」が出来ていて、ランチをいただいたけれど、パスタ(たこがたいへんおいしい)はともかく、付属のパン(みたいなもの)が余計だな。挙げ句、洋なしのタルトまで付いてこれは女性向けなのか。少々満腹すぎ。ま、とにかくそうそうに帰宅しました。週末だし。

出張移動中、音楽かなり聴きましたよ。でも、それどころじゃない・・・帰宅したらメインのパソコンが二度と立ち上がってくださいません。現在、別途中古マシンを急ぎ買ってきて環境修復中〜詳細は「Windows 永遠の初心者(ブログ版〜ビンボー症PC)」を見よ。

2005年9月某日


台風は去り、良い天気となりました。北海道方面に行っているらしいが。昨日は充実した、しかも配慮あるご商談をいただき(しかもお相手は、じつは休みであったということは、昼から電話を入れて知った)、職場に戻っていろいろ細かい、それなりに大きな作業打ち合わせちょっと残業あと、チームの(ワタシより)若い者に奢ってあげました。それなりに先は見えてお仕事しているはずだけれど、どんよりしているのは気持ちの問題か、それとも数値の見通し(暗い)問題か。

昨年だったか、YedangClassicsのボックスを「オトナ買い」したので未聴CDがたくさんあります。Lalo スペイン交響曲〜アレクサンダー・ゴロクホフ(v)(誰?)/コンドラシン/ソヴィエット国立交響楽団(1952年)+Saint-Sae"ns ヴァイオリン協奏曲第3番ロ長調〜イーゴル・ベゾロドニ(v)(誰?)/コンドラシン/ソヴィエット国立交響楽団(1949年)・・・う〜む、演奏家知名度は気にしないが、さすがにこの録音時期でしょ?作品的にもそう入れ込んでいるものではないから、「ボックスついで買い」でないと一生聴く機会のないものかと思います。

危惧したほどの音質問題はなくて、とくにイーゴル・ベゾロドニ(当然、読み方エエ加減)のヴァイオリンが纏綿として、流麗なる技巧が気持ちの良いものでしたね。アレクサンダー・ゴロクホフのほうは、まるで鼻歌でも歌うかのような(良い意味で)”抜いた”演奏が快感。なんせ特異なる音楽教育体系で優秀なる才能を次々と輩出していった旧ソ連故、西側では知られぬ名人が腐るほど存在していたのか。このシリーズではそんな”初耳太古録音”がいくつか含まれます。それもけっこう楽しめますけどね。(YCC-0075)

台風のあとは全国的に暑いみたいですね。昼から(連続で)地元取引先へ商談(但し、一人病気でお休みドタキャン)閑話休題、昼休みに駅まで切符を取りに行ったら「中古CDセール」やってました。ようやく音楽を聴く意欲高まってきて、たいした量のクラシック陳列はなかったが、一枚購入・・・Beethoven 交響曲第5番ハ短調/Schubert 交響曲第3番ニ長調〜カルロス・クライバー/シカゴ交響楽団(1978年ライヴ)300円。いえいえ、別にワタシは「カルロス・フリーク」じゃないですよ。但しこの音源、ワリと最近どこだかのブログでクソミソに評価されていたので気になってましたね。

さっそく社用車中行き帰りで早速確認〜こういった怪しげ音源はまず音質ですよ、問題は。「極上」は求めないが「それなり」であって欲しいもの・・・うむ、それなりには聴ける音ですな。「エーリヒ・クライバーの楽譜(なんのことやら?)を使用した、アメリカ・デビュー演奏会」とのことだけれど、ウィーン・フィル盤(1974年)より硬質で金属的強力な響き、より緊張感が高まって急いた印象が強い。「間」は足りませんね。しかし、よろしからぬ音質のワリに内声部の木管とか、ホルンの様子が明快なのは表現の意図でしょうか。疾走する勢いを楽しむべき演奏でしょう。悪くないと思います。

Schubert のほうが楽しめました。(ウィーン・フィル盤は未聴)初期作品をこんなに喜ばしく、ノリノリに聴かせて下さる演奏は希有なものと感じました。

2005年9月某日


今朝は未だテレビ報道を見ていないので、台風はどちらにいったのか知りません。あちこち被害広げてばく進中かな?各地被害は相当らしくて、ウチも若干の被害(クルマ凹み)とは屁みたいなもの〜お見舞い申し上げるしかない。まだ9月だから、またやってくるでしょうか。雨は止んで、でも、風がときに激しい状況。

当然音楽聴いてません。ただでさえ緊張感切れているのに、自然の猛威真っ最中に音楽を楽しむ心境ではない。ましてや、昨夜は停電だったしね。数日間の記憶辿ると、アシュケナージ/コンドラシン盤でRachmaninov ピアノ協奏曲第2番ハ短調比較で、リヒテル(p)/ザンデルリンク/レニングラード・フィル(1959年モノラル)・・・昔馴染み(なんと小学生以来!)の録音であり、少年だった当時からココロ震わせて聴いた”出会い”の音源であります。

リヒテルはヴィスロツキ/ワルシャワ・フィル(これも1959年DGステレオ)との録音が有名だけれど、ソロ、音質問題ともかくオーケストラの技量、厚み、うねりの水準が比較にならぬほど、どんより暗鬱で圧倒的スケール+叩き付ける強靱打鍵(空虚乱暴に非ず)が有無を言わせぬ迫力!しかし・・・アシュケナージ盤のあとでは、やや大仰すぎて重過ぎに聞こえるかも知れません。Mahler 交響曲第7番ホ短調〜コンドラシン/コンセルトヘボウ管弦楽団(1979年)・・・第1楽章から途切れ途切れ、断片的に聴取。数日間ぼちぼちと(集中力落ちているので)

これはおそらくかつて聴いた「第7番」中、もっともインパクトを感じた演奏でしたね。明快さと”妖しさ”(怪しさ?)が見事に同居して、なによりオーケストラが上手い!ロスバウト/ベルリン放送交響楽団がワタシの基準だけれど、徹底的に暗く、怪しい演奏に感銘深いが、なんせオーケストラが弱いのが残念。コンドラシン盤は、オーケストラの奥行きの深さ(刻々と変化する弦の表情の見事さ、管楽器の味わいの入念なこと)と各パートの余裕、ここぞ!と言うときのパーフォーマンス(ティンパニがもっとも目立ちますね)の決まり方・・・ロシア風ではないが、骨太であり、しかも洗練され、Mahler の毒やら懊悩がちゃんと木霊します。最終楽章を快速で突っ走るのも解釈的によろしいと思います・・・空虚な楽章なので。

音質も良好(TAHRA TAH 451)。これから(台風で流れた会議のフォローで)地元取引先に直行します。

2005年9月某日


凄い台風が来ているので、職場に女房カーでお迎えお願い。帰宅して夕食準備中、停電となりました。で、クルマにてご近所のファミリー・レストランで食事〜ウチのマンション一帯だけなんですね、停電は。お隣のマンションは電気がついているが、そのお向かいの家電量販店は電気消えてます。戻ってきても回復せず、水さえ出ない。(トイレも不可)ローソク付けて、バッテリー頼りにノートパソコン(昨日購入したばかり)で「音楽日誌」(音楽もなにもないが)執筆中。

不便なもんですな。当然ネットは使えず、あとはケータイのみが頼りか。こうして一時の不便を凌ぐのも、全国、いえ世界各地での被災者の不便苦痛を(ほんのちょっとだけ)実感するに意味あることかもしれません・・・とても静かで、外の風の音が囂々・・・もうな〜んもすることないから寝るか、と、大人しくしていたらコンコンとドアをノックする音が!(ミステリー風)

管理人らしき人が「どこかのベランダから木の箱のようなものが落ちて、お宅のクルマにあたったから確認を」とのこと。たしかにお尻の辺り凹んでいるが、走行に支障ないでしょう。もともとボロ車だし。お隣の新品深紅のフィットのほうが(きっと)被害とショック甚大だと思います。ウチは5階なので改めて辺りを見渡すと、停電区域ますます広がってますね。今晩中の回復はムリか?風呂にも入れないし、冷蔵庫の中身も全滅だろうな。(このノートパソコンのバッテリーけっこう保ちますね。7年物熟成なのに)

電気回復しました。ほんの数時間だったが、不便なもんですな。テレビによると岡山の海辺の方は避難勧告が出ているらしい。ご当地のピークはまだまだこれからです。台風の通り道の被害は想像を絶しますね。”いのちあってのものだね”(相変わらず、サイト更新困難ですね。きっと読者もアクセス閲覧たいへんでしょう)

2005年9月某日


土日と野暮用で一人連れて三朝温泉へ。ほとんど旧交暖めとお付き合いの世界だけれど、三朝温泉は初めてなので(ある意味)楽しみにしていきました。お仕事で馴染みの津山・院庄から(ウランでかつて有名だった人形峠を越え)倉吉方面へ一時間強、岡山から往復300kmくらいかな?我が名車スーパー軽セルボ・ノンターボでも快適な道路状況、経過時間でしたね。ちょっと疲れたが、義理は果たした、といったところか。さて、本日から博多〜宮崎(諸訪問見学)〜博多〜広島(会議)の旅だけれど、大型台風接近!福岡〜宮崎の飛行機は飛ばない可能性高いが、まず博多まで出掛けるか、か悩ましいところ。

2005年9月4日 鳥取県三朝温泉は快適三朝温泉は良好で、なにより旅館が新しく美しい。これは女房連れていっても良いかもね。意外と近いし。かなり疲れて(肉体的に)帰ってきたら、壱万円未満ノートNEC LaVieNX LV16Cわずか4ヶ月で逝去。液晶画面の接続が最終的にイカれたみたい。その他は快調なんだけどね。増設部品は抜いたし、3,850円で数ヶ月たっぷり楽しみました。サイト・スペースも更新アクセス不可。(今朝は大丈夫みたいなので急ぎ更新作業)さすがにここ数日は、アクセスも減り気味。

音楽はほとんど聴いておりません。Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜セル/クリーヴランド管弦楽団(1970年)。最晩年の名録音が悪い演奏なはずはないが、聴き手は集中力を失っております。定例更新まであと数日、なんとか更新用原稿を作らないといけません。

台風で出張中止となり、家でゴロゴロしております。(本日もともと職場は休み)それなりのノートパソコン購入するつもりが、ジャンク品でNEC LaVieNX LV13(状態良いが、HDD、ACケーブル欠品)発見!欠品部品は自宅にすべて揃っているじゃないの。2,000円ほどで購入・・・これCPUがMMX133mhで液晶画面がDSTN・・・少々画面のグレード落ちるが、速度的にはそう問題もなし・・・ちゃんとWindows2000動きます。(前のマシンのHDDそのまま装着。ノーミソを移植した感じ)それにしても、外側見た目まったく同じだ。

こまったのが飛行機の「チケットレス・サービス」でして、どうやって払い戻しを受けるか(キャンセルすると相当のキャンセル料を取られる)、電話問い合わせはつながらないし、これから岡山空港まで行くつもり。おそらく岡山で発券して、正式に飛行機が飛ばないことが確定した段階で払い戻しという手順ではないか、と想像しております。(ここの一文NEC LaVieNX LV13にて執筆・更新)(空港へ行って参りました。無事、その場で全額は払い戻して下さいました)

2005年9月某日


どうも夜蒸し暑くて、寝苦しい。午前中、女房とスポーツクラブへ行って、昼から三朝温泉ドライブへ。なんせウチのはスーパー軽セルボ・ノン・ターボ(しかも中古車)だから、高速+山道は少々苦しいんですよ。昨夜はアリシア・デ・ラローチャ(p)でSchumann 幻想曲 ハ長調(1975年)・・・ゆらゆらと気紛れな情感揺れて、これほど切ない気持ちにさせて下さる演奏・作品は希有な存在でしょう。

Mahler 交響曲第7番〜コンドラシン/コンセルトヘボウ管弦楽団(1979年)・・・これは第2楽章をほんの少々聴いただけ(しかも小音量で)だけれど、それでも表現の隈取りの明確さ(ティンパニの迫力!)に驚愕・・・これは襟を糺して全曲集中しないと。今朝、Mozart ロンド イ短調K.511(1946年)/ソナタ イ短調K.310(1939年)〜シュナーベル(p)を。録音時期も異なるし、作品的にも続けて演奏する理由はないけれど、妙にしっくり連携が取れていて、エエ流れでしたね。彼の録音はたくさん聴いているハズなのに「こんなピアノ」という(自分の中での)印象がまとまりません。

お勉強不足でんな。借りているサイト・スペースのアクセス状況は回復したみたいです。

2005年9月某日


なんかどんより曇ってやたらとムシムシする・・・エアコンは「健康ドライ」でちょうど良い感じ。ちゃんとスポーツをしたせいか、ちゃんと眠くなって早寝早起き、本日お仕事は為すべき締め切りが決まっているから、粛々と(終わるまで)消化するのみ。我がチームお留守番役三日目。何事もないことを祈るばかり。毎日のことですが。ま、事務仕事はなんとかなりますよ。右足も鈍い痛み程度で快方へ。

あまり音楽は聴いていません。スポーツ・クラブの道具と一緒に職場に置きっ放しになっていたCDだから、マシンのお供はMozart 幻想曲ハ短調K.475/ピアノ・ソナタハ短調K.457〜ワルター・クリーン(p)+ソナタ ヘ長調K.533/ニ長調K.576を。ワタシは”無条件幸福Mozart ”オトコだから、演奏の優劣コメント付けられないんです、なかなか。全部良く聞こえちゃう。それなりに誠実に弾いていただければ、ことごとく感動できる。ピアノを弾く方に伺ったことがあるが「Mozart は大嫌い!だって、演奏の良し悪しがモロに出ちゃうから。自分の演奏がいやになる」とのこと。なるほど。

例えば明快に自分の個性を前面表出したグールド(これも天才のワザです。リズムのキレが素晴らしい)はともかく、素直に自分の色を付けすぎず、かといって素っ気ないわけでもなく・・・クリーンは一見淡々としているようだけれど、細部ニュアンスの彫琢は並の水準ではない。旋律の隅々まで配慮が行き渡っているようだけれど、ほとんど人為を悟らせない世界か・・・。今朝は有名なるソナタ イ長調K.331「トルコ行進曲付き」を聴いたけれど、むしろBGMとして、聴き流したほうが味わいあるかもね。集中すると、手練れのワザに圧倒されてしまうから。

時に思い出したようにぼちぼち聴いているHaydn ピアノ・ソナタ全集・・・今朝は第28/36/14/6/9/8番〜福田理子(fp)(2000年)を。正直、各作品の個性を味わうほどに集中しておらず、ゆったりと、かそけき古楽器の響きを楽しんでおります。クリーンは現代楽器だし、表現的には浪漫方面だから一律に比べられないが、Haydn/Mozart のなんという個性の対比!際だち!Mozart は聴き手の琴線を擽って、怪しい感情の動きを誘発するが、Haydnの無垢な精神にはココロ洗われます。

なんやらここ数日、エラくサイトの更新が重いぜ、と思ったら、借りているところから「お詫びのメール」が。サーバーの調子悪いらしいです。閲覧しにくいのに、いつもと同じくらいのアクセス数に恐縮。本日は少々お仕事がキツく、職場のCDRドライブ不調で最終版大苦戦!大小織り交ぜて押し寄せ来る様々な諸連絡トラブル処理問い合わせばったばったとなで切って、なんとか辻褄だけ合わせてCDRへの資料コピーは自宅持ち帰り。ほら、自宅の愛機だとなんらの問題もなく焼けるじゃないの。昼に喰ったラーメン激マズで、ヒジョーに悔しく空しい・・・

明日、お仕事ではないが、実際上お仕事のような野暮用で三朝温泉へ。しかも、自分で運転しなくっちゃいけない・・・台風近づいてますね。九州行き時点はちょうど直撃かも知れません。

2005年9月某日


9月突入。事務仕事は好きではないが、一気にいろいろ消化するのは得意ではあります。昨日もお留守番し(電話、諸々受け答え〜ふだん派遣さんに任せている)ながら、先週の宿題を一気完成。明日は本部より会議資料(の原本)が届くので、その整理とCDR焼き/送付と抜粋印刷作業があって、本日は(いつもはできない)この間の重要論文読みこなしと、後回しにしていた細かい作業をしましょう。ま、内勤はラクと言えばラク〜但し、性に合わない。昨夜はスポーツ・クラブのはずが、この3月までお仕事一緒で東京栄転したやつが(急に)来訪したので、新幹線時間まで奢ってあげました。(ヘロヘロになっちまって自宅側バス停を大幅乗り越し。足が痛くて重くて、歩いて戻るのがたいへん!まだ、右踵回復とは言い難い)

ナント!9時過ぎには寝てしまいました。途中寝苦しくて一回目覚めたが、朝までうとうと・・・だから音楽聴いてません。そういえば、バス通勤でMozart 幻想曲ハ短調K.475/ピアノ・ソナタハ短調K.457〜ワルター・クリーン(p)(1964年)聴いてますね。ヘッドホンで聴くと平板で奥行きのない音質気になるものの、リズム感の良さ、淡々と優しくていねいなるニュアンス・・・この人のソナタ全集も座右に常備するに相応しいと思います。

カラダ、朝から異様に重い。でも、す〜いすい(とはいかぬな)と降る矢の如く、様々な諸問い合わせ、商品の追加発注、受注データの可否判断変更処理、画像データの出力・送付、小さなトラブル処理、冗談、バカ話し(これはお仕事ではなかった)・・・早々に事務仕事を終え、今度こそスポーツ・クラブへ。自転車200kcal消化、調子に乗ってトレッド・ミル100kcal分やりつつ、ふと脈拍を見たら異様に速い〜コレは危うい!慌ててストップ〜気温は盛りを過ぎているが、きょうは湿度が高くて、もんの凄く!汗かきました。

シャワー浴びてキモチ良い!マシンは良くできていて、右足アキレス腱付け根に負担が掛からないんですね。まだ痛みはあるけれど、つま先立てて屈伸運動もできるようになってきました。ありがたい。

 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi