2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
3月もあっという間に終了。昨日も天気もよろしくいつもの洗濯は朝一番、洗濯機の石鹸カスが最近気になります。洗濯槽クリーナーが必要なのと生協で女房殿が揚げ物の冷凍食品を入手していたので、それに合わせるべくサラダ用の野菜を求めて買い物に出掛けました。往復3.4km五阡歩弱ほどのウォーキングも運動のつもり。途中の桜は咲いたり散ったりようすはバラバラ、剪定がちゃんとされていないから樹木の姿もあまり整っていなくて残念、風景はいまひとつ。ゴミは目に付いたものは拾っているけれど、相変わらず路上のコンビニ袋、ファストフードの容器、そして煙草の吸殻、マスクにゲンナリしております。小川にゴミの不当廃棄、この辺りはほんまに環境に問題が多い。花粉症状がひどく、痰が絡んで夜中途中覚醒に難儀しております。
2月の左膝激痛の直接の原因は痛風発作だったけれど、検査によるととくに左膝関節の状態はよろしくないとの検査結果でした。整形外科医は(下半身)筋トレやスクワットは止めろ、との指示。たしかに我流の(おそらくは正しくない姿勢による)鍛錬はよろしくないかも。現在スクワットとレッグ・プレスは休止中。但し、大腿四頭筋を鍛えるレッグ・エクステンションは鍛錬の基本と考えていて、これは負荷を調整しつつ継続中。外転筋と内転筋を鍛えるレッグ・アダクションとレッグ・アブダクションは膝に関係ないので大丈夫。ハムストリングを鍛えるレッグ・カールは一回休止したけれど、調査の結果実施しても膝には大丈夫みたい。ステアマスター(有酸素運動)も膝腰に負担は少ないんだそう。
でもどーなんでしょう。膝関節に変形が出ても周辺筋肉を鍛えればフツウに生活できる・・・そんな実例ありましたよね?先月掛かった医師はその辺りに疎いのかも。膝と相談しながらストレッチに可動域の確保、隔日マシン・トレーニングは3月16回継続して、体感以前より状態は改善しております。腫れや熱、痛みもありません。今朝の体重は68.6kg▲200gずっと危険水域維持状態。特別に暴飲暴食した記憶もありません。
R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/ブルレスケ ニ短調/交響詩「ドン・ファン」〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/フィラデルフィア管弦楽団/エマニュエル・アックス(p)(1996年)・・・Wolfgang Sawallisch(1923ー2013独逸)は日本でも敬愛された往年の巨匠、自分は残念ながら彼の佳き聴手ではありません。フィラデルフィアの音楽監督を務めていたことにも少々違和感有(1993ー2002在任)音質も良好。「ブルレスケ」はEmanuel Ax(1949ー亜米利加)による変幻自在なピアノを鮮やかに堪能して、スペクタクルな名曲「ツァラ」「ドン・ファン」も整って、立派なバランス演奏に間違いないけれど、どーもジミ、渋いサウンドが続きます。これは嗜好の世界やなぁ、この実力オーケストラに期待したいデーハーな輝きに非ず、「ドン・ファンのテーマ」ホルンのぶちかましもずいぶんと抑制されておりました。世評は高い演奏みたいです。1:46-3:38-2:00-2:10-2:08-4:19-5:03-11:42。19:17。16:41。
Ravel ボレロ/亡き王女のためのパヴァーヌ/左手のためのピアノ協奏曲/スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルス〜ジョス・ファン・インマゼール/アニマ・エテルナ・ブリュッヘ/クレール・シュヴァリエ(p)(1905年エラール製)(2005年)・・・おそらくは初演当時の楽器を再現した演奏。演奏スタイルは当時、もっとポルタメントとか大仰な表情だったはず?それとも仏蘭西では違ったのか、いずれ現在聴かれるようなかっちりとした切れ味のサウンドではありません。角が円い、ヤワくジミなサウンド、ノンヴィヴラートの弦、全体にノンビリとした風情漂って、これはこれで豊かな個性を堪能いたしました。ボレロは近代オーケストラの粋を集めたパワフルな演奏に耳馴染むと、素朴過ぎてに物足りないかも。パヴァーヌや「左手」は味わい深い滋味深さ、スペイン奇想曲やラ・ヴァルスには思わぬ力強さを感じたものです。16:54-6:12-20:58-2:08-2:40-6:36-12:18。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は佳き天候に気持ちもよろしくいつもの市立体育館へ。しっかり筋トレ全身7種+ステアマスター15分終えて気分は爽快。
帰宅してすぐにご近所の内科へ、あまり待たずに診察が始まって、医院長はちゃんと昨日電話で胃カメラの件を相談した当人と理解しておりました。健康診断結果を眺めて、やはり胃底部のポリープは様子見で問題なし、尿酸値のことはさんざん事細かく説教され、水をたくさん飲め、尿酸値の数字は日々乱高下すること、有酸素運動の習慣はとても良いと褒められました。初診療負担が600円、ジェネリック医薬品一ヶ月分620円でっせ、激安。これなら真面目に通いましょう。先日の眼科視野検査はずいぶんと高かった!(年2回だから仕方がなくガマン)夕食喰いすぎたかなぁ、そんなつもりはないけれど今朝は68.8kg激増状態維持中。この状態をなんとかしたいもの。
他人の孫の話題なんて誰も喜ばないけれど、日々写真動画がLINEに送られてきて、成長を愉しみにしております。当たり前に3歳と1歳3ヶ月の兄弟では性格が違う。熟睡しているお兄ちゃんにちょっかい出す弟、まず手で顔を触って反応をたしかめて、更に足を押し付けていたずらしておりました。誰に教わったのか?その悪賢さに抱腹絶倒!幾度繰り返して眺めて大笑い。少々出来が悪くてもよろしいから、それなり元気に健康に育ってほしい。彼らのお嫁さんをみるのはムリやろなぁ、きっと。
Complete DebussyよりCD7「連弾のための作品集」序曲「ディアーヌ」L.33/「バッカスの勝利」L.33/「間奏曲」L.40(クリスチャン・イヴァルディ&ノエル・リー(p))/「管弦楽組曲第1番」L.46a(ジャン=ピエール・アルマンゴー&オリヴィエ・ショーズ(p))/「ディヴェルティスマン」L.62(クリスチャン・イヴァルディ&ノエル・リー(p))/交響組曲「春」L.68b(マルコ・ラペッティ&マッシミリアーノ・ダメリーニ(p))・・・「春」を除いて初耳旋律ばかり、もちろんピアノ連弾版は初めて。イヴァルディ&リーの2枚組は以前に聴いていたような気もするけれど、記憶は蘇りません。新旧あちこちレーベル音源寄せ集め演奏家揃えて、どの作品も浮き立つように小粋、続けて聴いて演奏音質に違和感はありません。Claude Debussy(1862ー1918仏蘭西)同時代の巴里は多彩な才能百花繚乱、彼は唯一無二の個性を誇って駄作など存在しません。序曲「ディアーヌ」には木管八重奏もあるそう。「バッカスの勝利」にはMarius-Francois Gaillardによる管弦楽編曲有(これは聴いていたっけ)「管弦楽組曲第1番」は題名通りの初期管弦楽作品が存在して、全集編集意図はわからぬけれど、初期の作品を集めたのでしょうか。「春」はオリジナルの姿、繊細と抑制際立つ夢見るように自在な作品の管弦楽化はHenri Bu"sser、そちらのほうが有名になりました。
Gershwin ピアノ協奏曲へ調/キューバ序曲〜スタニスラフ・クノール(p)/ヴァーツラフ・ノイマン/プラハ交響楽団(1961-2年)・・・Stanislav Knor(1929ー1984捷克)は初耳ピアニスト。ノイマンも珍しいレパートリーでしょう。LP板起こし音源は驚くほど極上の音質でした。このジャジィな名曲はお気に入り、ピアノもオーケストラもかなりゴージャスにしっとりとした演奏、第1楽章「Allegro」から慌てずムリのないスウィング感に揺れて(チャールストンとか)粋な風情に充ちて愉しめます。欧州ローカルなリズムの違和感はありません。第2楽章「Adagio-Andante con moto」冒頭のホルン、続く木管は生真面目に、これがじつにウェットに味わい深い音色に鳴っておりました。続くソロは軽快軽妙なタッチとリズム感、そしてなんとも哀愁のブルースが歌います。第3楽章「Allgro Agitato」終楽章のノリの良さ、着実な技巧にこれほど楽しくてゴージャスな演奏はめったに出会えない。プラハ交響楽団も絶好調。「キューバ序曲」もかなり頑張っているけれど、やや表情やリズムが真面目過ぎでした。13:12-12:09-6:58。9:26。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
せっかくの春の日差しも昨日は気分的になにもやる気が出ず、引き隠り生活。花粉症最盛期に痰が絡んで睡眠不如意継続中。京都のバカぼんぼんはタリウムで連続悪さしていたのですね。出来のよろしくない二時間ドラマみたいな筋書き、こんな人がほんまにいるとは・・・そしてコロナは微妙に増加中なのは予想通り、いったりきたりを繰り返すのでしょう。健康の話題あれこれ。しばらく会っていない知り合いはたしか70歳、昨日脳梗塞に入院したとのこと、泌尿器科の定期検査に今朝なんかヘンと医者に話したら緊急検査、そして入院に至ったと本人がFacebookに書き込んでおりました。症状も軽くて不幸中の幸い、ラッキーな巡り合わせと思う・・・他人事じゃないっすよ。自分だって気を付けなくっちゃ。そして25日を経、健康診断結果ようやく到着。
尿酸値は予想通りの基準値オーバー(痛風発作が出るくらいだから当たり前)この検査結果を持って通院服薬いたしましょう。肺の癒着は3歳の時にひどい肺炎を患って以来毎度の指摘、今回バリウム飲んだら胃の底部にポリープ発見!さっそくご近所地元の医院に胃カメラの予約の電話を入れたら、しばし待たされて院長自ら出て様子を見たら?とのこと。自覚症状はありません。ピロリ菌とも縁がありませんし。ネットで調べるとほぼ問題ないらしい。大腸腎臓心電図血糖値コレステロール値すべて、まったく問題なし、肝臓数値もすべて標準、但し腹部エコーによると脂肪肝なんだそう(これはかなり以前より/血液検査で異常がみられなくても画像検査によって脂肪肝が認められる・・・とはネット情報)。身長が以前より何故か?▲1.5cmに計測されてBMI値計算上ぎりぎり標準値オーバー(肥満(一度))隔日にしっかり筋トレ有酸素運動の成果は出ているけれど、内臓脂肪は今一歩の改善ダイエットが必要でしょう。ここ数ヶ月の体重増傾向なのも事実なので。
今朝の体重は68.8kg+300g。なんとかならんか。
Vivaldi ヴァイオリン協奏曲集 作品8/1-4「四季」/4台のヴァイオリンのための協奏曲ロ短調RV580/3台のヴァイオリンのための協奏曲ヘ長調RV551〜サルヴァトーレ・アッカルド(v)/ナポリ国際音楽週間合奏団/マルガレット・パチェル(v)/シルヴィー・ガゾー(v)/イダ・レヴィン(v)/ヴィクトル・マルティン(v)/マリアーナ・シルブ(v)/アルフォンソ・ゲディン(va)/トビィ・ホフマン(va)/ロッコ・フィリッピーニ(vc)/ペーター・ウィレイ(vc)/フランコ・ペトラッキ(cb)/ブルーノ・カニーノ(cem)(1987年ライヴ)・・・いまとなっては入手困難な音源っぽい感じ。一定の年齢より上の世代には馴染みのイ・ムジチを思い出させるカリッととした明るい音色、しっとりオーソドックスなアンサンブル、穏健なテンポ設定。数少ないネット上のレビューには
目を見張る独自の魅力・個性が輝いている・・・イタリア・バロックの華やかイメージ感を作り上げている聴いていて飽きを感じさせないこれまでの常識を覆した1枚
とのこと。Salvatore Accardo(1941ー伊太利亜)先頭に全員ストラディヴァリウスの名器を使用して、その音色は優雅に極上に歌って気分も浮き立つ、ライヴとは思えぬほど整った演奏。音質も瑞々しく極上・・・
ネヴィル・マリナー(1969年)そしてニコラウス・アーノンクール(1976年)辺りから古楽器系の自在な装飾音やリズムの強弱、激しいテンポの変化に耳慣れたせいか、あまりに洗練されて典雅、のんびり眠くなるほどに常識的・・・しかし誰でも知っていて不遜にも食傷気味に平和な「春」から聴き始めて、嗚呼これだよなぁ小中学生青春時代の無垢な心に響いた音は〜なんて遠い昔の感動は徐々に蘇って、耳あたりは極上に優しい。まったりとした気持ちに至りました。アッカルドのソロは極上、低弦のリズムの動きも有機的、通奏低音は名人Bruno Canino(1935ー伊太利亜)控えめだけど装飾音が効果的でした。「春」3:50-2:39-4:30。「夏」1:07-4:21-2:23ー2:51。「秋」5:35-2:45-3:38。「冬」3:13-2:26-3:06 「調和の霊感」からの2作品もまったく同様の安定した演奏。4:14-1:13-5:06。5:25-2:25-3:13。
バロック音楽あたり音源点検整理をしていたので連続。Vivaldi ヴァイオリン協奏曲集 作品8/1-4「四季」/Albinoni アダージョ ト短調/Hndel 歌劇「エジプト王妃ベレニーチェ」序曲/Bach G線上のアリア/Handel オラトリオ「ソロモン」よりシンフォニア「シバの女王の入城」/Pachelber カノン ニ長調/Purcell 組曲「アブデラザール」よりロンド/シャコンヌ ト短調/Bach ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041より「Allgro assai」〜ジェイミー・ラレード(v)/スコットランド室内管弦楽団(1985年)・・・こちらほとんど話題にならなかった珍しい音源でしょう。著名な「四季」は上記生粋の伊太利亜の陽光を集めたようなアッカルドを聴いたあと、ずいぶんときっちりと生真面目、やや辛口硬派な演奏と感じます。もちろんモダーン楽器、テンポの設定、通奏低音に特筆すべきような際立った個性もなくて(「G線上のアリア」はチェンバロが美しい)きっちり立派に真面目にフツウ。音質も悪くない。これは座右に置いて、余計な色付けなく作品そのものを堪能するに充分なものでしょう。残りは一家に一枚必須なバロック名曲集揃えて配慮ある盛り沢山。「アブデラザール」のロンドはBrittenの「青少年のための管弦楽学入門(ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲)」の主題でした。(タイミング記述はサボり)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
仏蘭西の年金改革や以色列の司法制度改革(三権分立を脅かす)抗議デモに多くの人々が参加しているそう。日本は種々怪しい政策がいつの間にか強行されてもおとなしい国民性、野党も内輪もめばかり、政治家の質も(主張政策の方向性さておき)小粒になったと感じます・・・こちら市井の引退爺が云々しても仕方がないけれど。寄らば大樹の陰的世間の風潮を憂いております。ゆでガエルでっせ。
昨日は佳き天気。ようやく予約の取れた眼科の定期視野検診は問題なし、目薬をいただくため薬局の待合はたいへんな混みようにサービスがよろしくない。耳の遠いお婆さんに係の方が懇切丁寧に大声で説明するから、番号を呼ばれても、その声にかき消されてまともに聞こえません。電光掲示板でも出したらよろしいのに。合計2時間ほど、なんとか終えて駅北側より大阪産業大学迄のバスに乗るのも初めて、昼休みの空いている時間に市立体育館へ突入しました。爺がほんの5人ほど。
「女性は話が長い」とは森さんの迷言、実際はゲーハー+もろヅラ爺友が延々だらだらと長時間脈絡なくお話し中、身体ならぬ口先の鍛錬に励んでおりました。どのマシンも空いていたので、いつもの全身筋トレ7種+トレッドミル15分(傾斜付き100kcal)順調に消化、時間が押してお腹が空きすぎて帰途中禁断のラーメン屋に飛び込みました。体重増傾向を気にしながら、すべての努力がムダになりかねぬ高カロリー食材はまずまずの味。夕食は思いっきり節制して今朝の体重は68.5kg▲200g。女房殿の健康診断も混んでいて、たっぷり2時間半以上掛かったらしい。
Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 /Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」/Honneger 交響曲第5番ニ長調「三つのレ」〜イーゴル・マルケヴィチ/RIAS交響楽団/RIAS室内合唱団(1952年ライヴ)・・・Igor Markevych(1912ー1983烏克蘭?→伊太利亜?)による「春の祭典」は十八番、5-6種録音があったと記憶、このRIAS交響楽団とのライヴもかつて拝聴しておりました。音質はまずまず、「ダフニス」は思わぬ繊細な解像度を誇って、女声合唱も効果的(15:59)。「春の祭典」はもの凄い硬派な集中力と熱気と推進力、マルケヴィッチの統率を以てしても細部アンサンブルの乱れはリアル、この時期「春の祭典」は難曲だったのですね。オーケストラも作品にさほど馴染んでいなかったのかも。(33:26)。Honnegerの初演は1951年(シャルル・ミュンシュ)第2次世界対戦の悲惨さを描いた作品とか、重苦しいハードな風情が支配する「Grave」、ここは響きの濁りが少々気になりました。不気味な剽軽さ漂う「Allegretto」はスケルツォ、ドデカフォニーを試みたらしい硬派なところ。「Allegro marcato」は危機切迫するフィナーレ、この作品は幾度も聴いていたつもりだったけれど、これほど辛口の前衛作品だっとは!これはマルケヴィッチの厳しい統率の印象でしょうか。(23:47)
Schubert 劇音楽「魔法の竪琴」序曲/Ravel 組曲「マ・メール・ロワ」/Blacher「パガニーニの主題による変奏曲」〜セルジウ・チェリビダッケ/ケルン放送交響楽団(1957年ライヴ)・・・音質はまずまず、WDR交響楽団のアンサンブルも入念に緻密そのもの。ところが・・・Schubertは大仰に重苦しく(10:30)「マ・メール・ロワ」はいくら微に入り細を穿つていねいな表現を以てしても、沸き立つようなメルヘンは微塵も感じられぬ愉悦皆無な演奏(1:53-4:24-3:48-4:41-3:31)。ここでの聴きものはBoris Blacher(1903-1975独逸)は著名なヴァイオリニスト、コーリャ・ブラッハーのお父さんなんだそう。これは彼の代表作のひとつ、例のカプリースの主題を変幻自在、時にジャズ風にデーハーに激しく発展させて、とてもオモロい作品でした。硬質な集中力は作品の個性に似合って、アンサンブルは緻密に切れ味抜群。音質もかなりクリア。(16:06)
蛇足だけれどTelemann 管弦楽組曲ニ短調TWV55:d2〜弦楽合奏と通奏低音(および同じパートを奏する2本のオーボエとファゴット)のための/ホ短調TWV55:e3〜2台の独奏ヴァイオリン、2本のフルート、2本のオーボエ、ファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための/ロ短調TWV55:h1〜2台の独奏ヴァイオリン、2本のオーボエ、2本のファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための〜プラトゥム・インテグルム管弦楽団(2007年)・・・バロック音楽点検整理に再聴、前回拝聴は2013年10年前、この団体の情報を求めて検索を掛けても既にほとんど出現しません。露西亜の古楽器団体(“手付かずの牧草地”という意味だそう)とのこと・・・との情報はどこから得たんでしょう。Telemannの管弦楽組曲CD7枚分録音有、鮮明な音質だけれど残響奥行き不足気味、好みではありません。技術は優れても、いまいち躍動と勢いに欠けて、一本調子に変化や陰影に乏しい演奏かと。その後の活躍は伺えぬようだし、おそらく烏克蘭侵攻以来その活動はトドメを刺されたことでしょう。残念。これも含めて他、思い切って数種の「食卓の音楽」も音源ファイル廃棄。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は終日雨、気温も上がりません。朝一番に雨の中業務スーパーへ食材仕入れはウォーキングのつもり、洗濯物は室内干しに今朝乾いておりません。あとは引き隠って例のヲタク趣味、膨大に貯めた音源ファイルの点検整理は、一番幅広くて難物なバロック音楽辺りに着手(Bach以外)見聞を広げるため(だけ)の珍しい作曲家はかなり廃棄して諦めつつあります。本日代わり映えせぬ月曜、女房殿は健康診断のため朝食抜き、自分は久々の眼科定期検診(年2回)昨年12月に来いと云われていたのに、3月末迄予約を引き伸ばしておりました。それを終えてから市立体育館へ向かうつもり。今朝の体重は68.7kg+200g。昼夜さして喰った記憶もないのに、体重はずっと増加傾向が続きます。
以前書いたように昨年執拗な有料化への誘いに辟易してEvernoteを断念、Simplenoteをご紹介いただき、コンピューターのブラウザ+スマホのアプリとも連動して日々熱烈愛用しております。ま、詳細機能(おそらく)まったく活用できていなくてデフォルトのまま、画面はブラックにしております。選択した文言のままGoogle検索が掛からぬのが唯一の不満くらい。検索性もよろしくないかも。先日、いつものようにメモっていたら、キーボード操作ミス?なぜかフォントサイズが150%になって、にっちもさっちもどーしょーもない状態に至りました。いろいろ四苦八苦、ネットに”Simplenote ショートカット・キー”を検索したら出てきましたよ。Ctrl+「+」「+」でフォント拡大、Ctrl+「+」「ー」でフォント縮小だったのですね。ようやくトラブルを脱しました。
Chopin スケルツォ第1番ロ短調/第2番 変ニ長調/第3番 嬰ハ長調/第4番ホ長調/Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」/(以下アンコール)Chopin ワルツ 変ニ長調 作品64/夜想曲 嬰ハ短調(遺作)/Scriabin 練習曲 変ロ短調 作品8-12/Siloti 前奏曲ロ長調(Bachによる/Gilels版)/Chopin 練習曲ハ短調作品10-12〜江尻 南美(p)(1973-日本)(2009年フランクフルト・アルテオーパー・ライヴ)・・・一年前に聴いていて、写真は別物、ラストにアナウンスがあるから放送音源でしょう。音質良好。彼女は独逸をベースに活躍されているんだそう。すかっと切れ味鋭いスケルツォから始まって、最初は緊張感にやや表情が硬い感じ。やがてテクニックの冴え、「展覧会の絵」に於ける微妙な旋律のタメも個性的に圧巻の迫力でした。アンコール以降は完全に興が乗っていて自在な表現が素晴らしいもの。
Rachmaninov ピアノ協奏曲第2番ハ短調/第1番嬰ヘ短調〜クン=ウー・パイク(p)/ウラディミール・フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団(1997年)・・・白 建宇(1946-韓国)による協奏的作品全曲録音より。有名な第2番ハ短調は激昂に非ずしっとりていねいクールなタッチだけれど、モウレツにテンポが遅い。細部しっかり入念に甘く濃厚な旋律を歌うけれど、出来上がったサウンドは意外にもさっぱりとして重くならない。むしろプレーンな爽やかさを感じて、著名な名曲を新鮮に響かせました。技巧的にはもったく不安なところはない。12:43-13:01-12:32。知名度的に落ちる第1番嬰ヘ短調も、同様に慌てぬテンポ設定、おそらくは初めて作品の真価、これも負けずに美しい旋律を堪能させてくださった演奏かも。力みなく劇的旋律が浮き立つ第1楽章「Vivace」、寂しげな管楽器が遠く始まって、静かにソロが懐かしく参入する第2楽章「Andante」もデリケートに切なく、夢見るよう。第3楽章「Allegro vivace」には小粋な風情溢れて劇的に力まない。13:40-7:00-8:16。フェドセーエフのオーケストラは期待ほどの出来ではない感じ。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
日曜日もグズグズとした気候が続いて、気温もやや低め、花冷えと呼ぶほどこの辺りの景色はよろしくありません。体重激増状態に反省して朝一番、市立体育館へいつもの筋トレ7種+ステアマスター15分身体を引き締めて、しっかり汗をかいてきました。やはり呑み過ぎの後遺症?体調はなんとなくどんよりして、痰の絡みは花粉症なのか年中某アレルギー症状なのか、睡眠の質はよろしくありません。隔日に通っている市立体育館トレーニングルームご常連は概ね同年代、乃至ちょっと年上。フィットネス産業≒シルバー産業であることを実感。かなり高価そうな運動靴使用。バーベル連中には一般に若い人が多い。昨日は稀に妙齢のスポーツウーマンが参加して、周りが周りだからとても颯爽とカッコよく、オシャレに見えるもの。自分なんてフツウのジャージ+トレーナー(夏は半袖半ズボン)ですもの。運動靴は980円が基本。
今朝の体重は68.5kg▲500g。昨日【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新済。オタク趣味なので「音楽日誌」には聴いた音楽へのコメントを載せて、それは日々Simplenoteに書き溜めたもの、どんな音楽を聴くかはほんの思いつきです。意外と巡り合わせがよろしくない時もあって、昨日も連続してスカ・・・珍しいアンドレ・プレヴィン若い頃の仏蘭西もの(作品がツマらないと感じた)Chopinの歴史的演奏(Raoul Koczalski(ラウル・コチャルスキ1884ー1948波蘭)によるフォルテピアノ・プレイエル1847年製使用/1948年ライヴ録音)も貴重なものとは思うけれど、感銘深く受け止められない・・・
そんな流れWagner 楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」/楽劇「トリスタンとイゾルデ」より第1幕前奏曲/楽劇「神々の黄昏」より「ジークフリートの葬送行進曲」/楽劇「ジークフリート」より「森のささやき」〜エーリヒ・ラインスドルフ/ロサンゼルス・フィル(1977年)・・・音質に拘ったダイレクトカッティングLPからディジタル・データ化というのはなんだかなぁ、ってな感じ。さほどによろしい音質に感じぬのはMyオーディオ機器安物のせいか。「トリスタン」に愛の死がなかったり(終結部のみ加えている)ジークフリートの「ラインへの旅立ち」がないのは録音やら収録の都合でしょう。よく整ったアンサンブルもいまいち空虚な感じに愉しめません。
Vaughan Williams 5つのチューダー朝の肖像〜デイヴィッド・ウィルコックス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/バッハ合唱団/エリザベス・ベインブリッジ(con)/ジョン・キャロル・ケース(br)(1960年代後半の録音)・・・1935年の作曲、15世紀の古い詩人のテキストによる「Ballad: The Tunning of Elinor Rumming(エリノアー・ラミングの同調)」「Intermezzo: Pretty Bess(プリティ・ベス)」「Burlesca: Epitaph on John Jayberd of Diss(ディスのジョン・ジェイバードの墓碑銘)」「Romanza: Jane Scroop(ジェーン・スクループ)」「Scherzo: Jolly Rutterkin(陽気なラッターキン)」から成る作品、とのことだけど意味合いは理解できません。日本では知名度薄い作品はネットから拝聴可能。作品詳細及び音源入手はこちら(英文)。
EMIによるCollector's Edition16枚目に収録され、華やかな作品はそれに相応しい音質極上でした。David Willcocks(1919ー2015英国)は合唱畑の方、ここでは声楽のヴィヴィッドな扱いはもちろん、オーケストラの迫力ある響きも文句なしの出来でしょう。快活な合唱と声楽ソロ、管弦楽が緊張感を以てやり取り続いて、Romanzaは静かに「怒りの日」旋律が執拗に繰り返されます。ラスト、晴れやかに華やかなスケルツォに締めくくってユーモラス。12:44-3:06-338-21:30-4:25。
続けて「ベネディクトゥス」(デイヴィッド・ウィルコックス/ヘザー・ハーパー(s)/バッハ合唱団/ロンドン交響楽団)が収録され、これは思いっきり荘厳壮麗(14:20)。「富める人とラザロ」の5つの異版(デイヴィッド・ウィルコックス/ジェイクス管弦楽団)はけっこう自分にとっては馴染みの作品、ジェイクス管弦楽団というのは往年の英国の指揮者Reginald Jaquesが設立したオーケストラらしい。荘厳にアルカイックな味わい深い弦楽作品(+ハープが効果的)でした。(11:23)。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
ここ数日小雨やどんより曇りな気候が続いて、スッキリしません。しっかり呑んだ翌日は終日どこにも出掛けず、身体も動かさず洗濯したのみ、暴飲暴食の翌々日に結果は出る〜そんな経験則通り今朝の体重は69kg+200g完全リバウンド内臓脂肪危機的状態。計量機器が変わって高めに出るとの言い訳虚しく、3年で+4kgでっせ、日々鍛錬継続しても。昨日もさほどに喰うた自覚もなし、3年前と違うのはお仕事していたかどうか、でも、当時ほとんど在宅勤務で終日座りっぱなしだったんやけどな。着実に華麗なる加齢が進んでいるということか。健康診断結果は未だ届きません。
キシダさんはゼレンスキー大統領に必勝!しゃもじプレゼント。野党も目くじら立てるほどのことかね、ちょっとびみょーに外している感じはあるけれど、誰の入れ知恵なんでしょう。本人じゃないよなぁ、きっと、いくら宮島土産といっても。我がUR賃貸は出入りが激しいようで、自転車放置激しく、一部バイクも、朽ち果てた自家用車も一台ありました。管理事務局は定期的に片付けているようで、タグを付けて「期日までに使っているものは外してください」=残ったものは処分対象、数ヶ月掛けて調査をしておりました。なかにはいたずらして外すのもあるみたいで、あきらかに草臥れているのが数台残っておりました。残りは公園に集めて昨日トラックがやってきて収集。自分のものは自分で責任を持って処分しましょうよ。ほんま腹立たしい。
Bach ゴールドベルク変奏曲 BWV.988(Maria Martinez Ayerza編)〜セルダム・シーン・リコーダー五重奏団(2017年)・・・ここ最近、飽きもせずBach稀代の名曲を聴いているような気がする・・・5本のリコーダーによる編曲版、あれ?オルガン入っているのかと思ったら、低音豊かな太く大きなリコーダーの響きだったのですね。どんなに手を加えてもBachはBach、サキソフォーンの重奏にも弾けるような感銘があったし、こちら荘厳な風情に各変奏曲は色彩豊かに響き渡って作品の真髄をしっかり堪能させてくださいました。音質も極上。
Beethoven ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調(1968年)/ピアノ協奏曲第4番ト長調/合唱幻想曲ハ短調(1971年)〜ヤン・パネンカ(p)/ヴァーツラフ・スメターチェク/プラハ交響楽団/プラハ放送合唱団・・・Jan Panenka(1922ー1999捷克)は既に忘れられがちのピアニスト、Vaclav Smetacek(1906-1986捷克)も日本では似たような知名度でしょう。皆鬼籍に入りました。Beeやん若き日のシンプルに古典的、闊達な変ロ長調協奏曲(13:17-8:50-6:23)春の訪れを連想させるような穏健に晴れやかなト長調協奏曲は諄々とした説得力有(15:29-4:59-9:01)いずれもあまりの名曲に多種多様に揃っている録音中、ほとんどこれがヴェリベストの手応え。しっかり芯を感じさせて瑞々しいピアノのタッチ、それに寄り添うように過不足のないバランスの取れた管弦楽、音質も悪くないけれど、ちょっとソロが目立つ昔風スタイルかも。合唱幻想曲はちょっと掴み所がないように感じていた作品、冒頭の即興的なピアノ・ソロはかなりゴージャスな緊張感、その後のスケールに感銘を受けました。(19:09)。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日はほぼ小雨状態、今朝はどんより曇っております。昨夜は爺友と酒、散々呑んで食ってしまって、上から目線の思い出話にちょっぴり辟易、佳きことも失敗したことも過ぎた昔、もうエエじゃないのと思うけれど年寄りの話はしつこい・・・体重増を覚悟して結果今朝の体重は68.8kgなんとか+200gにとどめて、本日より減量を目指しましょう。WBC優勝も俄ファンとして愉しんだけれど、春の選抜高校野球、徳島・城東高校の女性マネージャーのノック姿には涙が出そうに・・・華麗なる加齢に前頭連合野の抑制が弱っている証拠でっせ。地元大阪桐蔭が強いのは当たり前、13人しかいない小さいチームが全力野球に破れるのもまた、あっぱれ!日本人は判官贔屓が基本でっせ。
Mozart レクイエム ニ短調K.626(Sussmayr版)〜ウーヴェ・グロノスタイ/ベルリン放送交響楽団/RIAS室内合唱団/エディス・ヴィーンズ(s)/ガブリエレ・シェレッケンバッハ(a)/アルド・バルディン(t)/ゲルハルト・ファウルスティッヒ(br)(1988年)/ 証聖者の盛儀晩課 K339より「ラウダーテ・ドミヌム」〜マリア・ザードリ(s)/イヴァン・フィッシャー/ブダペスト・フィル/ジュネス・ミュージカル合唱団(1987年)・・・2005年来の再聴。当時の印象は
透明で素直に響いている・・・なにもしない、というか、やはり伴奏に徹している、合唱を聴いていただきましょう、といった抑制・・・物足りない。面白みが足りない。もっとウェットな演奏が好き
CDはとっくに処分して、ずっと探していた音源はNMLにて拝聴可能でした。当時の稚拙な文書さておき、18年経ってもほとんど上記印象と変わらない。敬虔な風情に充ちた最高のレクイエムは、それに相応しい清潔透明な響き、声楽陣にはほとんど不満を覚えません。Uwe Gronostay(1939ー2008独逸)は合唱畑一筋の人、ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)はほとんど控えめに弱く、なんの飾りもなく伴奏に徹して声楽の引き立て役に徹しております。詠嘆とかタメの表現とは無縁、淡々として独自の個性や色、メリハリを加えぬ淡々とさっぱり解脱表現なレクイエムでした。CDを最初に聴いたときから「ラウダーテ・ドミヌム」はお気に入り、Maria Zadori(1948-洪牙利)の声は敬虔に暖かい風情に魅了されたもの。(4:07)
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調/Franck 交響的変奏曲(ジョン・バルビローリ/1962年)/Liszt ハンガリー民謡による変奏曲/スペイン狂詩曲(Busoni編)(ジョン・プリッチャード/1963年)〜ジョン・オグドン(p)/フィルハーモニア管弦楽団 ・・・音質良好、前回拝聴は2020年3月。John Ogdon(1937ー1989英国)は1962年チャイコフスキー・コンクールにてアシュケナージと優勝を分け合った人だけど残念、50歳そこそこで亡くなって、その後の知名度人気的には差がついてしまいました。RCA-EMIに残された音源をいくつか拝聴して、この人の有機的なテクニック、爽快な歌心には際立った魅力を感じさせるもの。第1楽章「Allegro non troppo」冒頭ホルンの強烈なぶちかましから個性的なTchaikovskyは力任せに非ず、リリカルな味わいに溢れて、バルビローリのオーケストラも充実して盤石の伴奏であります。第2楽章「Andantino semplice・・・」に於ける滔々たる節回し、第3楽章「Allegro con Fuoco」のリズムの面白さ、屈指の名曲を堪能させていただきました。(19:23-7:09-6:58)Franckは例の暗鬱に官能的な作品、いかにもバルビローリに似合っていそうな感じ。ピアノはしっかりとした技巧に裏付けられて淡々、デリケートなピアノでした。(4:16-357-3:46-4:18)ここ迄がたしかLP収録オリジナル。
残りLisztは自分の嗜好から外れて拝聴機会は滅多にないもの。初耳作品・・・だけど、馴染みの洪牙利旋律+徐々にテンポと熱を上げていくパターン。(3:29-2:58-1:51-3:40-3:24)「スペイン狂詩曲」は「ラ・フォリア」の旋律でした。(1:16-4:16-7:49-1:21)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
WBCは亜米利加に辛勝、ラストは大谷の三振奪取に締めて日本中歓喜の渦に巻き込みました。昨日は予報通りの好天、気温も高く外套必要なし。本日大阪府知事選挙告示、そういえば転居して初めての選挙でしたっけ。本日爺友との酒、朝から筋トレ有酸素運動に鍛えて、昼飯はぐっと抑制して臨みましょう。
ようやく耳鼻科へ向かいました。処方された漢方薬が切れてネット予約状況を調べたら既に一週間ほど満杯、花粉症大流行なんでしょう。午前11時30分予約時間に出掛けたら、待合室はかなりの混みよう、次々と患者が押し寄せて、午前中はムリです〜患者をお断りしておりました。90歳くらい足元おぼつかぬお婆さんが、おそらくかなり待っていらっしゃるのでしょう「いったん帰ります」「いえいえあと3人ですから」幾度やり取りがあって「あと10分ですから」となだめられておりました。結局、自分のあとに診てもらったけれど、年寄にはネット予約はムリだろうし、小さいこどもだったら待ったなしでしょう。こどもには母親が付いているけれど、ご高齢者には誰か診療予約をしてあげないと。ウチの婆さんはすべて女房殿が予約時間調整塩梅して、通院付き添いしております。独り暮らしの方はタイヘンやろなぁ、これが介護のリアル。
自分はいつもどおりのお洗濯と料理の仕込み、女房殿は家中のお掃除は週一回の恒例、冬物のお洗濯も済ませました。今朝の体重は68.6kg+300g、夜に喰ったシチューがハイ・カロリーだったのか?要因不明。本日は終日雨の予報。
Vieuxtemps ヴァイオリン協奏曲第1番ホ長調(デニス・バーク/ヤナーチェク・フィル1995年)/第4番ニ短調(湯浅卓雄/アーネム・フィル1999年)〜ミッシャ・カイリン(v)・・・ Misha Keylin(1970-露西亜→亜米利加)による意欲的な Henry Vieuxtemps (1820-1881白耳義)のヴァイオリン協奏曲全曲録音の一枚。自身テクニシャンだったらしい作品は知名度さておき、技巧披瀝の冴えはもちろん、作品の完成度旋律の美しさに於いてPaganiniを凌駕しているとさえ感じます。カイリンのヴァイオリンは哀愁の旋律にしっとり甘く、控えめに歌って美しい。伴奏はシンプルにワン・パターン風”ズン・チャ”調に非ず、ちゃんとソロを引き立てて美しいバランスでした。第1番ホ短調は第1楽章「Allegro moderato」は穏健、オーソドックスに爽やかな旋律。いかにも技巧を要求されそうなカデンツァも雄弁でした。第2楽章「Introduction: Adagio」は短いやすらぎの緩徐楽章。湧き上がるような懐かしさのまま、アタッカで第3楽章「Rondo: Allegretto」へ。表情は晴れやかにややノンビリとした風情が漂いました。オーケストラはやや響きが薄くもっさりしているけれど、まずまず誠実なサポートぶり。24:16-3:04-12:58。
第4番ニ短調。第1楽章「Andante - Moderato」の序奏は清潔に哀愁の始まり。湯浅卓雄のオーケストラは前曲より雄弁に充実しておりました。4:37時点ようやくしっとりソロが登場。勇壮雄弁な風情は切ないミニBrahmsな感じ。白眉は第2楽章「Andante religioso」の夢見るようなハープとのシンプルな対話、静謐な囁きでしょう。第3楽章「Scherzo: Vivace」は細かい音形が疾走して息付く間も与えぬテクニックの冴え、躍動も素晴らしい。中間部はホルンを伴って憧憬の風景が広がりました。第4楽章「Finale marziale: Andante - Allegro」は第1楽章の静かな序奏が回帰して、ティンパニも大活躍。晴れやかなヴァイオリン・ソロが歌って締めくくりました。カイリンのヴァイオリンはバリバリ濃厚に〜といった風情に非ず、達者な技巧にやや線は細めにデリケートなもの。10:23-6:29-4:39-8:12。
・・・と、まぁ全7曲揃えて録音してくださったヴァイオリニストに敬意を評したけれど、オーケストラはちょっと厳しいっす、正直なところ。
Bruckner 交響曲第7番変ロ長調(1953年ライヴ)/Wagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲と「愛の死」(1950年)〜カール・シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団・・・大昔某大物評論家が持ち上げたせいでハーグ・レジデンティ管弦楽団(ハーグ・フィル)による1964年録音が称賛されるけれど残念、あれはあまりに音質が厳しい(・・・と、思う。SACD化はいかがでしょうか)こちらモノラルのライヴはかなり解像度よろしく、親しい関係にあったオーケストラも実力充分。低音が弱いように思うけれど、そんな演奏なのかも。例のさっぱりとした語り口が誠に爽やかであり、厳しい集中力も聴き応え充分。第1楽章「Allegro moderato」から浮き立つように流麗。第2楽章「Adagio,Sehr feierlich und sehr langsam(非常に荘厳に、そして非常にゆっくりと)」の諄々たるクライマックスへの盛り上げも感動的。第3楽章「Scherzo,Sehr Schnell”(非常に速く)」のノリノリのリズム感は全曲中の白眉。第4楽章「Finnale」はなかなかまとめるのが難しいところだけれど、全曲の流れ勢いものそままに、有機的なテンポの動きも爽快でした。オーケストラは最後までパワフル。20:16-19:00-8:22-12:38。Wagnerも同様のテイスト、流麗にすっきりとした流れの良さ、湧き上がるようにデリケートな官能に手応え充分。11:26-6:52。これほど一聴、しっかり指揮者の個性が溢れる演奏も珍しいでしょう。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
世間はWBC準決勝墨西哥戦劇的逆転勝利の興奮一色。ここ最近人気イマイチだった野球も盛り上がって、昨日祝日、運動公園に練習していた少年少女たちにも夢が広がることでしょう。さて亜米利加との決勝戦はどうなる?カンタンには勝たせてくれんかと。春の選抜、地元ご近所の大阪桐蔭は順当なスタート。本日は最高気温25度C!予報通りだと夏日、気温の乱高下季節の変わり目に体調管理要注意でしょう。昨日も朝からしっかり筋トレ+トレッドミル15分有酸素運動しても68.3kg▲200g体重は高め安定中。本日ようやく予約の取れた耳鼻科へ、漢方薬が数日切れて難儀しておりました。
キシダさんようやく烏克蘭訪問。G7中唯一トップが訪問していなかったからカッコ付かなかったことでしょう。武器供与はできないから、露西亜の悪質なインフラ破壊の対応やら、医療など民生への援助に力を入れてほしい。あらゆる人生の愉しみを放棄して一億円貯めてどーする。老後になっても節約の連続で・・・というネット記事を拝見。クッソの役にも立たんなぁ、こんなの。金銭感覚は人それぞれだし、なににカネを使うかも自由でしょう。自分は身の丈に似合った生活(くらし+ちょっぴり贅沢)ほんまに欲しい物を見極めて、ムリのない範囲で消費すれば良いと思います。
引退生活一年経過、自然体に過ごしてリアルに月いくら掛るか様子を見ておりました。女房殿のスマホがお釈迦になったりして臨時出費はありがち、そこに電気ガス代先頭にあらゆるものが値上げでしょ?これは計算違いでした。ささやかな蓄えは目減りするばかり・・・ここで一発!一攫千金狙って投資して成功する人はどのくらいでしょうか。一流野球選手の打率くらいあるのか、おそらくはムリでしょう。ワリのよろしくない博打でっせ。人生そう甘くありません。生活に苦しい人ほどコンビニの利用が多い、そんな話を伺ってそれは一理有、便利だけどなにかと割高、自分はほとんど使いません。(ATM利用くらい)出先でのど飴なんか買う時にはドラッグストアにしております。家計とは別枠でMyヘソクリを長年備蓄していたけれど、一年間意外なほど減りませんでした。明日、爺友との定例酒席。
Ravel ピアノ協奏曲ト長調(アリシア・デ・ラローチャ(p)/ローレンス・フォスター/ロンドン・フィル1973年)/Dohonanyi 童話の主題による変奏曲ハ長調(エルネー・ドホナーニ(p)/エイドリアン・ボウルト/ロイヤル・フィル1956年)・・・これはコンピレーションものLP復刻音源をネットより入手したもの。Ravelは誰でも知っている1923年のユーモラスに闊達な作品、これは思いっきり弾むように輝かしいテクニック、しっとり小粋な色気のある演奏。とくに第2楽章「Adagio assai」の微妙にフクザツはリズム、陶酔の静謐絶品。英DECCA録音は極上、細部Ravelの仕掛けを色々発見できる解像度。もしかして今まで聴いた演奏中のヴェリ・ベストかも。(8:24-9:57-4:06)Erno" Dohnanyi (1877-1960洪牙利)はたしかクリストフのお父さん、1913年の作品。ステレオ初期音質はまずまず良好。冒頭、御大ボウルトのいかついオーケストラに始まって、やがてキラキラ星の旋律を駆使した楽しい、変幻自在な作品でした。(22:35)
Mozart ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467(カレル・アンチェル/トロント交響楽団1970年ライヴ)/Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調(オイゲン・ヨッフム/コンセルトヘボウ管弦楽団1967年ライヴ)〜ゲザ・アンダ(p)・・・Anda Geza(1921ー1976洪牙利)のMozartは十八番、Brahmsのニ短調協奏曲音源は初めてじゃないか。珍しいアンチェルとの共演も含め、音質はかなり良心的なステレオでした。Mozartはゆったり目のテンポに落ち着いたオーケストラ、ころころと流れるように可憐、デリケートなピアノがしっとり呼応しております。第1楽章のカデンツァの哀愁、第2楽章「Andante」は絶品!幾度聴いても透明な心境漂わせる屈指の名旋律。13:59-6:57-6:38(拍手込み)。巨大なるBrahmsは堂々たるヨッフムのオーケストラ(でも2管編成)やはりトロント交響楽団とはサウンドの深みが違う。アンダのピアノはシミジミ落ち着いて時に立ち止まりそうに慌てず、激高とは無縁に味わい深いもの。むしろヨッフムのオーケストラのほうが(例の如く)力強く煽ったりするもの。21:48-13:36-12:26(拍手込み)。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日は春分の日。ほんまの春がやってきております。袴田事件再審決定。ずっと応援していたお姉さんも90歳、本人も人生滅茶苦茶、自分は詳細経緯ようわかっていないけれど半世紀以上、想像を絶する苦しみだったことでしょう。
息子は38歳。昨日現職場に4月末付で退職届を出したとのこと。自分が65歳契約延長しない旨上司に告げた時にも感慨はあったから、胸に迫るものはあったことでしょう。22歳大学卒業時は就職氷河期、あまり知名度のない大学出身、ようやく就職が決まった時には意欲的に卒業迄、比較的近所の系列店にバイクで通ってバイト、お仕事に慣れるべく努力しておりました。それから7回転勤したのかな?熊本が2回、大阪が2回、岩国、奈良、小松などなど・・・詳しくは訊いていないけれど、人事配置上の扱いと上司と職場運営に軋轢があったみたいです。独身時代さておき、結婚して幼いこども二人、将来のことを考えたのでしょう。育休を取得する時には既に転職を検討していたのか、家族と濃密な時間を過ごした結果決意なのか。現在の職種に関連する神戸の小さなメーカーに無事転職が決まって、待遇の良さ+転勤がないというのがポイントだったみたい。いままで培った知識も活かせることでしょう。
ネットの記事を探ると、現在の日本では人間関係が良好であれば待遇さておき、八割くらいはそのまま働き続けるとのこと(情報出典裏付け不明)。そんな感覚は理解できます。ほとんどの人はスキルアップを狙っての転職はないようですね。最近の日本は(ちゃんとした学歴職歴実力があれば)基本売り手市場に引く手あまた、人手不足若者不足人材不足らしい。経営が苦しい時期に定期採用を控えれば、10年くらいで幹部が不足します。そのことは現役時代リアルに取引先に目撃したもの。なんせ43年いちおう働きましたから。願わくば職場と仕事と地域に馴染んで、そのメーカーが着実に事業継続することを祈る。親は今更、なにもしてあげられることはありません。
昨日は体調さておき気持ちが塞いで終日引き隠り、洗濯と料理のみ。身動きせず体重は68.5kg+200g。本日はしっかり鍛えましょう。
Bach ゴールドベルク変奏曲BWV988/14のカノン BWV1087〜高橋 悠治(p)(1974年) ・・・高橋 悠治(1938-日本)による意欲的な演奏(旧録音)。一部レビューに「アマチュアにしてはうまいなぁ、という感じ」技術的に云々される方も見掛けたけれど、思いっきり新鮮にノリノリの演奏でした。冒頭アリアから通常聴かれるものとは装飾音?やらリズムががまったく違う。やや速めのテンポに、変幻自在多様な幻想曲は息付く間もなく一気呵成に終わります。繰り返しなし。名曲最高の演奏ひとつ。「カノン」はシンセサイザーによる演奏、1972年に発見されたそう。
Brahms 交響曲第4番ホ短調〜ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィル(1951年)・・・Bruno Walter(1876ー1962独逸)によるニューヨーク・フィル他モノラル録音はほとんど聴いていなくて、これはこの時期のライヴが予想外に佳き印象だったので、取り出したもの。コロムビア交響楽団とのステレオ再録音は音質は上々、こちらは一連の痩せた音質が心配でした。ミトロプーロス時代のオーケストラは引き締まって、最晩年のコロムビア交響楽団よりぐっと引き締まって響き厚く、ちょいと辛口サウンド。申し訳ないけれどBrahmsの交響曲は少々食傷気味に拝聴機会は少ないもの、堂々たる哀愁の旋律を誇る交響曲はたっぷり歌って久々に名曲を堪能いたしました。12:13-12:12-6:08-10:49。
Mozart ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466/ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310〜デニス・マシューズ(p)/ハンス・スワロフスキー/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1958年)・・・Denis Matthews (1919-1988英国)による珍しいLP復刻音源、音質はかなり良好でした。数少ないMozartの劇的短調作品揃えて、しっとりとしたタッチはたっぷり美しい演奏。31:54-13:19。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
いつも早朝覚醒するけれど、快晴の今朝はしっかり眠ってやや寝坊でした。引退生活だからゆっくりしても問題はないけどね。息子は熊本から神戸に転職、【♪ KechiKechi Classics ♪】読者からの親切な助言や情報もあって明石に転居を決めたようです。午前中の鍛錬後、頼まれて転居物件の下見、昼過ぎから大東よりはるばる行ってまいりました。尼崎在住時には三宮辺りに遊びにいったけれど、それ以西は久々というか、30年ほど前加古川やら西明石の食品工場にお仕事で行って以来、ま、新幹線では幾度通りかかっても縁の薄いエリア初体験でした。須磨の海岸が美しいなぁ。来るべき東南海地震、津波のことをちょっぴり心配いたしました。帰りはちょうど夕食時、大阪駅地下辺り初訪問しようと思ったら、女性トイレはどこも長蛇の列!仕方がなくいつもの梅田駅前ビル地下へ移動。日曜は営業していない店も多くて、開いているところは(自分より)若い人中心に超・満員。うろうろして結局前回と同じ馴染みの店に寿司+ビール一杯のみ、総歩数はほぼ弐萬歩に迫りました。
業務スーパーは大好きだけど、ご当地の店は品揃え、定番管理がいまいち、品切れも多いのが難点。買わなきゃ良かった・・・みたいなのもありますよ。お徳用ペッパーウィンナー(たっぷり)400g198円也(税抜)激安。チキンウィンナーだったのですね(豚脂肪入)これがなんとも(自分にとってはとても)不味い、安いからあたりまえか。買った初日におでんの具に使って破綻(型崩れエイリアン風)大不評、昨日残ったのは責任を持って(泣く泣く)全部無理矢理昼に焼いて消化しました。記憶が蘇って半年前にも同じ経験、同じ過ちを繰り返す愚か者。調理にこつがあるのか、腕が悪いのかも。不味いもんを喰うと人生に大きな損失のような絶望感ありますよ。お徳用ペッパーウィンナーやけ食い(食物はムダにしない決意)+夜の寿司ビール=今朝の体重は68.3kg▲600g異常値より高めな危険水域に戻しました。
R.Strauss 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 より序曲と「ダンスの情景」/クラリネットとファゴットのための二重協奏曲/Wagner ヴェーゼンドンクの5つの詩/ジークフリート牧歌/ヴァイオリンと管弦楽のための 「夢」 (ヴェーゼンドンク歌曲集からの編曲)〜リチャード・ヒコックス/ノーザン・シンフォニア/ロバート・プレーン(cl)/スティーヴン・リーエイ(fg)/クリスティーナ・リース(hp)/ヤルト・ファン・ネス(ms)/レスリー・ハットフィールド(v)(1995年発売)・・・なかなか凝った選曲。ヴェーゼンドンク歌曲集(3:32-4:03-6:38-2:28-5:42)とジークフリート牧歌(18:36)はよくある選曲だけど、それにR.Straussのオペラからのゴージャスな管弦楽作品(2:47-5:42)涼やかな諦観を感じさせる小協奏曲(6:56-3:11-10:13)を組み合わせて、どれも爽やかな演奏でした。協奏曲は饒舌なソロの対話、先日プレヴィンのを聴いたばかり。「夢」のヴァイオリン・ソロ版はこれ以外ではなかなか聴けないと思います。題名通り夢見るように美しい。(5:11)
Shostakovich 交響曲第5番ニ短調/Berlioz 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」より「愛の情景」〜スタニスラフ・クロヴァチェフスキ/読売日本交響楽団(2013年)・・・これは3種目の録音?なんと90歳の記録は音質極上。ゆったり目のテンポに恐るべき緻密な統率、誰でも知っている著名な”戦う交響曲”はクールに冷徹なアンサンブルの仕上げ。オーケストラにパワー不足も感じさせぬ立派な第1楽章「Moderato-Allegro non troppo」、第2楽章「Allegretto」はけっして慌てず、低音の響きに余裕を感じさせてクリアな切れ味、入念な味付け。第3楽章「Largo」は繊細な哀しみが静謐に広がって、最大盛り上げ部分にオーケストラに非力を感じさせぬ迫力と洗練。第4楽章「Allegretto」も噛み締めるようなテンポに慌てない。常に冷静な佇まいを崩さず、そのまま徐々に熱気を増して、テンポは遅いままに悠々とクライマックスを迎えます。ラストの打楽器の低音はほんまにすごい。日本のオーケストラは上手くなりました。17:11-5:52-15:10-12:15(熱狂的な拍手入り)。「愛の情景」は静謐に極限のデリカシー。弱音に音楽の流れが行方不明になることない。18:07。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
高校球児にペッパーミル騒動(塁審が注意)青山学院大・原監督もコメントしているけれど、未だにそんなことに云々する風潮やら管理が日本にはあるのですね。憧れの先輩のマネをしただけで、あれがなんの社会的問題になるのか?青少年の健やかな成長に影響あるのか、飽きれるばかり。回転寿司野郎迷惑行為とは別方向の妙竹林なものが日本には存在して、広島だっけ?雪が降っても外套禁止なブラック校則に通じるような閉じられた価値観を憂います。昨日終日薄ら寒く、小雨はけっこう長引いて洗濯物はもちろん室内干し、米が切れたので業務スーパーへ、ずっしり5kg分+食材背負って往復3km以上。この物価高なにもかも値上げな世の中に米だけは上がっておりません。お米農家はきっと残念なのと、食生活に占めるお米の役割の少ないことに感慨がありました。
今朝は天気も回復して体重は68.9kg+600g。柿の種とトドメは夕食後の珈琲+ロールケーキでした。最悪。本日運動と節制で減らす予定。【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新済。
NHK ドキュメント72時間「冬の北海道 村のコンビニで」拝見。舞台は北海道の北西部、海辺の人口1,000人ほどの初山別村。北海道出身の自分でもその名前は初耳、ほとんどホワイトアウトしそうな猛吹雪の情景は眺めているだけで凍えました。個人経営の店が閉店して、セイコマートを村が誘致したそうです。けっこう若い人、こどもも通ってその品揃えは都会と変わらない。地図帳に見る北海道は縮尺が違って、実際はとても広いんですよ、想像を絶する遠い村、厳しい寒さのなか、人々が静かに暮らしを営む姿に感銘をいただきました。余計な心配だけど、物流構築がタイヘンやろな、雪もあるし。この店はたいせつなライフラインですよ。稀に遊びに行くのなら悪くないけど、自分は大都会札幌でさえ、彼(か)の寒い冬にもう耐えられそうにありません。
Bach 平均律クラヴィア曲集第1巻〜イェルク・デムス(p)(1956年)・・・先日ちょろ言及した流れ、CD2枚分第1巻全曲拝聴。旧Wesminster録音、モノラル録音だけど鮮明な音質。かなり生真面目なタッチが妙に心に染みて・・・前奏曲の終わりは必ずちょっぴり遅くなる昔風と以前に書いたとおり。Jo"rg Demus(1928ー2019墺太利)は長命を保って日本にもお馴染みの人、キレのあるテクニックをウリにした個性じゃなかったと思います。これは32歳の録音、技巧の衰え云々するような時期でもなし、端正に明快なタッチも流麗にスムースなものに非ず、やや不器用なものでした。前奏曲とフーガ、ハ長調ハ短調から半音ずつ上がって変幻自在なる旋律リズムが多様に広がる合計24曲。出会いはスヴィァトスラフ・リヒテル(1962年ライヴ/一部)1970年全曲も含めて、それが自分のリファレンス、夢見るように流麗に幻想的な雰囲気に溢れて、それが刷り込みでした。大好きな作品。そこにデムスの不器用な清潔生真面目なタッチでしょ?これも妙に説得力があって悪くない。次の動きを心待ちにして全曲、あっという間に過ぎ去っていく名曲のマジックを堪能いたしました。
Lalo スペイン交響曲/Manen コンシェルト・エスパニョール〜ティアンワ・ヤン(v)/ダレル・アング/バルセロナ交響楽団(2015年)・・・楊天堝*(*ほんまは女偏1987-中国)は現役のテクニシャン、NAXOSにSarasateの全曲録音など意欲的です。できるだけ若い演奏家を聴いてあげたり、未知の作曲家Joan Manen(1883-1971西班牙?)も聴いてみたかった・・・でもね。Manenさておき、著名なスペイン交響曲は大昔のハイフェッツとかグリュミオー、オイストラフの艷やかに色気ある演奏が忘れられない。今更昔の・・・とは思うけれど、いくらティアンワ・ヤンは技巧に優れても、どーも西班牙情緒というか味やアクが足りない。おそらくは自分の先入観と思うけれど、もっと聴きたい!そんな気持ちになりません。最近、こんなパターンが多いような・・・残念。
Schubert 即興曲作品90D. 899/作品142D.935〜マルテイン・ヴァン・デン・フーク(p)・・・Van Den Hoek(1954-2022墺太利)は詳細わからぬけれど、けっこうな録音をネットに探せます。先日アルフレッド・ブレンデルの熟達した演奏にすっかり感心したけれど、こちらもなかなかエエ感じ。ジミに抑制したタッチ、素直に飾りなく、ほとんど要らぬ強弱の対比や力みを感じさせぬ淡々とした風情に、美しい旋律が懐かしく浮き立ちます。激しいはずの作品142D.935第1曲「Allgro moderato」も粛々と静かに過ぎ去ります。続く人生の別れを強く意識させる「Alleretto」も素っ気ないほどに静かに、そしてデリケート。「Andante mit Variation」ロザムンデ変奏曲もシミジミ、ラストの名残惜しさ絶品。「Allegro vivace」にはいつも感じる激しさの欠片もありません。作品の素の姿を素直にムリなく表現した魅惑の演奏でした。9:27-4:17-5:38-7:58。12:49-7:54-11:37-6:41。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
週末に入って今朝は薄ら寒い小雨模様、ちょっぴり花冷えっぽい気温とか。千年一日の如く似たようなな〜んもせん引退生活、朝一番の洗濯済ませて市立体育館へ、ご老人のグランド・ゴルフを横目に眺めつつ道中ゴミ拾い、しっかり筋トレ+有酸素運動済ませて、花粉症に苦しみつつ・・・料理は安易に済ませてあまり美味しくないと自覚。転職が決まった息子一家は明石市への転居を検討しているそうで、あそこはこども支援政策が充実しております。テレビ番組はオモロないのでもっぱらTVerを利用、昨夜ドラマ「赤い霊柩車」39、延々と続いたシリーズもラスト、片平なぎさはいつまでも美しく、大村崑さんもご健勝、でも神田正輝、若林豪があまりにご老人化していかにも爺クサい!違和感有過ぎ、冒頭のみ眺めて中断いたしました。今朝の体重は68.3kg現状維持ずっと高いまま行ったり来たり。
昨日もこども食堂の調理に参加している女房殿が某ボランティアの関係で寄稿、メールに原稿貼付して送ったら「読み取れません」とのこと。相談を受けました。もしかして・・・Surface Goに入れているオフィスはWPS、これはなかなか優秀なフリーソフトだけど、デフォルトの文書ソフト拡張子は.wps。そりゃフツウ誰も読めませんよ。オプションで.docデフォルト保存に修正しておくのを忘れておりました。今どき、拡張子とか気にしている人はどのくらいいらっしゃるのでしょう。自分は対外的に文書を送るときには.docにしておりました。.docxでは読めないソフトもありますから。お役所では一太郎が6割、そんな記事を読んだけれど、保存形式を気にして使っているのでしょうか。もっと汎用性を気にするんだったら.txt(テキスト・ファイル)にするべきでしょう。もうお仕事を引退したから、そんな話題とも縁遠くなりました。
Sibelius 交響曲第5番 変ホ長調(1990年)/交響詩「伝説」(1989年)/演奏会組曲「ベルシャザールの饗宴」(1990年)〜エイドリアン・リーパー/スロヴァキア・フィル・・・なんと23年ぶりの拝聴。Adrian Leaper(1953ー英国)は既にヴェテラン、初期NAXOS、ほかArte Novaにも盛んに録音しておりました。Sibeliusは2回交響曲全曲録音有。彼の演奏はかなりの比率でガッカリすることも多くて、デーハーに華やかスケール大きな作品より内省的な作品が似合うように思います。既にディジタル録音が定着した頃の音質にしてはいまいち、これはオーケストラのジミにローカルなサウンド印象もあるのかも知れません。交響曲第5番 変ホ長調は比較的明るく、平明な風情に充ちた3楽章。第1楽章「Tempo molto moderato - Largamente - Allegro moderato」は薄日が弱々しく差すような、やや暗鬱な風情も感じさせつつ、やがて笑顔へ。スロヴァキア・フィルのサウンドは作品風情に似合っていると思います。第2楽章「Andante mosso, quasi allegretto」はシンプルな音形が穏健に繰り返す緩徐楽章。第3楽章「Allegro molto」は細かい音形が囁くように始まって、それが大きく育ってクライマックスへ。12:45-8:28-9:25。
「伝説」は真冬厳寒の吹雪をひたすら疾走するような、暗鬱にちょっと晦渋な交響詩。ラスト13分くらいから猛烈にテンポ・アップして、それでもこのオーケストラはほんまにジミ、ラストは消えゆくように終わりました。(17:36)「ベルシャザールの饗宴」は異色なリズムを刻むOriental Processionよりスタート。呟くように静謐なSolitude(孤独)を経、Night Musicはセレナーデのことですか?ちょっと切ないフルートが歌いました Khadra's Dance(カドラの踊り)とはなんぞや?ちょいと妖しいエッチそうな踊りした。どれも囁くようにひっそりとした2:24-2:31-2:31-4:17。
Bach ゴールドベルク変奏曲BWV.988〜アンドレイ・ガヴリーロフ(p)(1992年)・・・お気に入り作品故、とにかく入手可能な音源はすべて聴きたい!夢見るように変幻自在の変奏が続いて陶然とした心境に至る名曲中の名曲。初出時にFMから拝聴して以来幾度も聴いている(はずの)演奏。かつての記憶とずいぶん違って、粒の揃った繊細な音色にさラリと速めのテンポ、繰り返しはあまり実施せず神経質に緻密知的な構築に非ず、流れを重視した若々しい演奏でした。作品の姿はとてもわりやすい。Andrei Gavrilov(1956-露西亜)は若手といったイメージだったけれど、いつのまにやらヴェテランに至っておりました。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日ちょっと気温は下がっても花粉症は盛大とのこと。服薬が切れても耳鼻科の予約は来週中盤がやっと、鼻詰まり痰の絡みに眠れぬ日々が続きます。また某隣国がミサイル発射。懲りないというか、カネもなく国民は飢えているのにそれがギリギリの一点集中政策も困ったものです。欧米の銀行の経営破綻、経営不安に世界的に株安が進んでいるそう、自分の日常とは預かり知らぬところで経済危機が迫っているのかも。WBC以外あまり好ましいニュースもありません。
昨日も夕方迄は好天気、洗濯物を干したあと、じっとしていても仕方がないのでいつの逆方向のスーパーに切れていた食材を買いに出掛けました。途中気の早い桜が咲いておりました。距離的にはいつもと同じ3km強、暖かくて気持ちがよろしいですね。花粉症にはよろしくないけれど。今朝の体重は68.3kg▲200g高め安定中。昨夜は狙った通りの料理の味に仕上がりました。季節の野菜も出始めて、サラダもおいしい。健康診断の結果が2週間経って届かず、本日電話を入れてみましょう。
ヲタク趣味な話題だからナニだけれど、あって当たり前の有名な某音源を再生確認して(とっくにパブリック・ドメイン)優秀な音質に定評あるもの、これがどーにもよろしくない。ネットに幾種も入手可能なので、別データをダウンロードして再確認、それでもやはり納得できない。いくら世評高くても廃棄を決意しました。ちょっと聴いて、これはなぁ、的音源ファイルはがんがん廃棄して身軽にしたいもの。膨大に溜め込んだ音源の点検整理中、どうしても同じ作曲家似たような作品ばかり聴き続けるから不遜にも飽きるんです。ところが・・・未だ聴き始めたばかりで途中なんやけど、例えばBach 平均律クラヴィア曲集第1巻〜イェルク・デムス(p)(1956年)・・・昔のWesminster録音、音質次第ではさっさと廃棄しようと覚悟しつつ確認したら、思わぬ鮮度ある音質。かなり生真面目なタッチが妙に心に染みて現在拝聴途中。そして前奏曲の終わりは必ずちょっぴり遅くなる昔風。稀代の名曲は細部迄馴染みの旋律、作品の価値をしっかり受け止めました。そんな発見もあります。
Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調/ピアノ協奏曲第2番変ロ長調〜シュテファン・ヴラダー/ウィーン室内管弦楽団(2015-16年)・・・1988年来の再録音。Stefan Vladar(1965-墺太利)当時若手だったピアニストはヴェテランに至って指揮もするようになったそう。小編成明晰な響きのオーケストラ、キレのよろしいヴィヴィッドなピアノが躍動します。若き日のBeeやんにふさわしい瑞々しい作品、久々に爽快に軽快なリズム感を堪能いたしました。青春の息吹と彼の個性をしっかり感じさせてヴィヴィッドなハ長調協奏曲(16:33-10:13-8:21)実際は最初に書かれた第2番 変ロ長調協奏曲はHaydnの個性を色濃く感じさせて端正に古典的な作品(13:18-7:57-5:51)これは音質もよろしいし、弾き振りの伴奏もいきいきとした仕上げでした。
Beethoven ピアノ協奏曲第3番ハ短調/ピアノ協奏曲第4番ト長調〜シュテファン・ヴラダー(p)/バリー・ワースワース/カペラ・イストロポリターナ(1988年)・・・こちら若手時代の旧録音。初めてCD入手したBeethoven ピアノ協奏曲だったと記憶します。素直にすっきりとしたピアノは技術に優れても個性の主張は弱く、ソロの響きに魅力を欠きます。ブラティスラヴァの室内管弦楽団(録音用?でもないのか最近噂を聞きません)洗練されぬサウンドは乾いて薄い響きでした。NAXOS初期の録音は妙に素っ気なく、低音も弱く鮮度が足りない。ごつごつと力強いハ短調協奏曲はちょいと弱く淡々として(16:29-9:52-8:40)春の目覚めを思わせる穏健なト長調協奏曲は抑制が効き過ぎ(19:04-5:36-9:56)新録音の出来がよろしかったし、昔懐かしいこちらはもうお役御免でしょう。
R.Strauss ヴァイオリン協奏曲ニ短調 /交響的幻想曲「イタリアから」〜マルクス・ポシュナー/スイス・イタリア語放送管弦楽団/ロベルト・コヴァルスキー(v)(2016年)・・・初期作品であるヴァイオリン協奏曲は以前にケンペ/ウルフ・ヘルシャーを聴いていたと記憶するけれど、作品旋律は印象に残っておりません。ヴァイオリンの技巧を達者に駆使した作品は、後年のデーハーに絢爛豪華な作風とは違ってオーソドックスというか、優等生的にオモロない感じ。ソロの表現の幅の問題かも。(16:01-6:17-9:11)「イタリアから」はわかりやすい旋律、けっこう昔馴染みだけれど(「フニクリ・フニクラ」出現)オーケストラの響きも薄く、技量問題?ちょっと聴くのがつらかった。残念。(10:04-12:36-12:51-9:06)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝はちょっと冷えますね。気温は上がって、週末土曜は花冷えらしい。さらばガーシー。もともとあまり興味はなかったけれど、著名なユーチューバーは一般に収入激減との噂、じょじょに賞味期限切れ、自分のワン・パターン旧態タグ打ちホームページが云々するのも恥ずかしいけれど、お騒がせ系はオワコンになりつつあるのでしょう。転職面接に臨んでいた息子は無事内定をいただいたとのこと。これで熊本より(おそらく)神戸?への転居は確定です。5月くらいかな?小さいこどもの保育所がちょっと心配です。昨日もう一件、高松の会社面接を経、深夜バスにて博多に向かったそう。
昨日は朝一番いつもどおりの洗濯、天候もよろしいのでキッチンのカーペットも洗濯してあっという間に乾きました。市立体育館途中のご老人グランド・ゴルフも賑やか。(マスク姿は今まで通り)空いていて思うような順番にしっかり鍛錬は終了。その後しっかり掃除もして、昼はパスタ、夜は常備菜、黒豆を煮て+ポテトサラダを作ってしゃきっとした歯ごたえなレンコンがアクセント、不足していた調味料野菜は女房殿にお願いして、お刺身を追加してもらいました。ヲタク趣味である収集した音源ファイルの点検整理はBeethovenへ。なんせ人気作曲家だからネットに出現する機会も多くて、これを大胆に廃棄して減らしましょう。どーせ聴けないんです。今朝の体重は68.6kg+200gなんじゃこりゃ。
Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調〜ルドルフ・ケーレル(p)/ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送交響楽団(1969年)・・・旧ソヴィエット時代に活躍したRudolf Kerer(1923ー2013喬治亜)は期待通り、想像通りの力強さ、荒々しさに充ちて、ゴリゴリと容赦ないピアノとオーケストラは粗野に、金属的に響きます。音質印象もあるのでしょう。この作品の成立は1857年24歳の若き日、そうとは信じられぬほどの重厚な風情、ニ管編成なのにとてつもなく大きく立派に響き渡る巨大なる名曲。第2楽章「Adagio」はクララ・シューマンへの静かな、甘い愛の告白とか、ピアノ協奏曲は2曲も大好きですよ。21:43-12:45-11:11。
Ravel ピアノ協奏曲ト長調/高雅で感傷的なワルツ/左手のためのピアノ協奏曲/ラ・ヴァルス〜フィリップ・フォーク(p)/セルジュ・ボド /ロンドン・フィル(1988年)・・・Philip Fowke(1950ー英国)とは初耳、Serge Baudo(1927ー仏蘭西)は驚き、未だご存命らしい。この音源の出目やら情報をネット求めて、けっこう苦戦いたしました。忘れられた存在とはもったいない!ほどの雰囲気あるふくよかな音質、そして演奏、「高雅で感傷的」はピアノ・ソロ、ラ・ヴァルスは管弦楽版。剽軽に繊細なト長調協奏曲、重厚なる「左手」、いずれピアニスト泣かせの難曲とか、もちろんバリバリ弾けばよろしい作品じゃないでしょう。繊細かつ小粋な風情に正確な技巧、二種のワルツも含め英国のピアニスト・オーケストラとは思えぬ(←勝手な思い込み)馥郁たる香りが漂いました。
Tristano ア・ソフト・シェル・グルーヴ/Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」/Rimsky-Korsakov 交響組曲「シェヘラザード」より「カランダール王子の物語」/Ravel バレエ音楽「ラ・ヴァルス」〜アリス =紗良・オット(p)/フランチェスコ・トリスターノ(p)(2013年)・・・前回拝聴は2018年12月
題して「Scandale」。これは期待通りでもあり、予想以上に真摯かつ精密な仕上げに感銘を受けました。冒頭「ア・ソフト・シェル・グルーヴ」はFrancesco Tristano(1981ー盧森堡)の自作7:07、これってミニマル・ミュージック?端正に仕上げたキース・ジャレット風でもあり、一番気に入りました。”20世紀の古典”「春の祭典」は2台ピアノだと作品の骨格が透けて見えるよう、暴力的な金管の咆哮、打楽器の炸裂がないぶん、素顔本来の姿が細部しっかり、しかも”真摯かつ精密な仕上げ”、聴き馴染んだ作品をクールに仕上げてくださって新鮮そのもの。
「シェヘラザード」はStravinskyの師匠筋の作品、管弦楽の色彩感極まった作品中、一番哀愁甘美なところを2台ピアノが緻密に仕上げてくださいました。「ラ・ヴァルス」はもともとピアノ作品を聴き馴染んでいるから、据わりがよろしい感じ。CD一枚分しっかり集中したのも久々でした。
この印象と寸分違わぬ鮮度と衝撃再体験。パワフルにゴージャスな色彩と激しいリズム、そして緻密な息の合い方。ピアノの筐体を叩いて打楽器的効果も上げております。Alice-Sara Ott(1988ー独逸)彼女は多発性硬化症を発症したはず。若い才能にあまりに残念な病とは悲痛。7:07-16:07-17:50-8:53-12:01。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日朝は天気は回復したけれど気温は低め、洗濯を済ませてから床屋さんに向かいました。2mmで刈り上げて上はあまり切らずに整えるのみ、なんて軽く指示してあとはお任せ。生涯出来上がりに文句をつけたことはありません。若い美容師さんはなんか妙に大胆なヘアスタイルに仕上げてくださったみたい、女房殿は吹き出しておりました。ほっとけ、980円でっせ今どき。帰り図書館に寄って利用登録、これは電子画面で眺めることを検討しているため。20年ほど前岡山にも生存した、新聞熟読引退爺さんご同輩数人目撃しました。往復六阡歩ほど。
電気代明細連絡有。先月は12,892 円、今月は8,199 円。政府の支援で、使用量×7円が市場価格調整額から値引きされています・・・とのこと。この高値は困ったもの。BBSにもご丁寧に指導があった手作り餃子は、やはり無惨な結末に・・・味は良いんですけどね、喰うのは自分と女房殿のみ、問題はないけれど、おそらくは最初に焼く段階から所作に問題があると類推。先日、確定申告に大活躍して褒めたばかりの女房殿用Surface Go(2/Windows11)、そのわずか二日後に不調に・・・本体の接続が微妙におかしい?キーボードが稼働しません。畳むと自動でタッチキーボードが立ち上がるのに、それも出現しない。挙動不振、わずか一年も経たずにお釈迦?いちおうWindows Updateを確認して、幾度か再起動して・・・ようやく復旧しました。自分も時々利用しているけれど、ふだんいったいどんな荒々しい使い方なのか・・・思わぬ乱暴な扱いなのかも。
なんとかこのまま平穏無事に寿命を全うしていただきたいもの。今朝の体重は68.4kg+300g、柿の種を喰うとどーも増えがちなのは偶然か。
Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ハロルド・ファーバーマン/ロイヤル・フィル/ブライトン・フェスティヴァル合唱団/フェリシティ・ロット(s)/ヘレン・ワッツ(a)(1981年)・・・Harold Farberman(1929ー亜米利加)はMahlerの全曲録音あるそうだけど、手許に確認できたのは半分ほど。ディジタル時代に入った時期にしては音質はややぼんやり、音量レベルも低い感じ。力量あるオーケストラにテンポの揺れも効果的になかなかの説得力、巨大なる名曲をたっぷり堪能させてくださる立派な演奏でしょう。ラスト「復活」の大合唱に感極まって圧巻の追い込み、声楽も文句なしの充実・・・なんやけど、どこか素っ気ないというか、いまいちパワーに不足する感じ。音質印象でしょうか。24:35-10:41-10:37-4:58-36:06。
Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲/Liszt ピアノ協奏曲第2番イ長調/Schubert 交響曲第9番ハ長調〜アレクサンダー・ギブソン/ダゲナム音楽祭管弦楽団(Dagenheim Festival Orchestra)/レナード・ペナリオ(p)・・・2013年に聴いて曰く
音質キメの粗いライヴ(会場リアルなノイズ有)、”バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区 は、ロンドンの北東に位置し、ロンドンの特別区を構成しているアウター・ロンドンの行政区画”とのこと、どこかのオーケストラの変名か?
当時の手兵はスコティッシュ・ナショナル管弦楽団だけど、ロンドンには種々多様にオーケストラがあるから特定できません。寄せ集め臨時編成?かなり実力あるオーケストラっぽい感じ、ネットを色々探ったけれど詳細はわからない。まずまず状態のよろしいリアルなライヴ音源、1960年頃?録音年情報は探せませんでした。重量級というか、やや重いサウンドに堂々たるマイスタージンガー前奏曲から始まって(9:52拍手含む)英国登場は珍しいと思われるLeonard Pennario(1924ー2008亜米利加)のLisztは華やかな技巧を発揮すべき作品、ややオフ・マイクな音質に冴えたテクニックは空疎な印象のピアノでした。(18:59)脳裏にはリヒテル/コンドラシン(1961年)の壮絶なる集中力が過(よぎ)ります。優雅な旋律を誇るSchubertは中庸のテンポに堂々たるスケール、第1楽章「Andante,Allegro ma non troppo」冒頭のホルンから魅惑の響きにオーケストラの反応はやや鈍く重く、Alexander Gibson(1926-1995英国/蘇格蘭)は叱咤激励して音楽を進めていく統率が眼前に浮かびます。後半に進むほど熱気を増して、ライヴならではのリアルな粗さ、ノリをしっかり感じさせる演奏でした。(14:06-14:05-10:31-11:45熱狂的な拍手有)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日予報通りの雨模様に洗濯は室内干し、いつも通りの朝一番のトレーニングルームにしっかり鍛えて(毎度の形式的な宣誓書+電話番号申告は廃止/試しにマスクはなしで周りの様子見)あとはゴロゴロしておりました。往復薄ら寒くても桜はしっかり咲き始めて、女房殿は歯医者の定期検診、婆さんのところには弟が訪問してくれたとのこと、昼から時間が空きました。我が家の基本食材はこんにゃく薄揚げちくわ+野菜のワン・パターンのビンボー節約食(涙)いろいろ工夫したけれど、自分の技量ではそろそろメニューはマンネリに飽きてきました。女房殿はなんかがっつり美味いもんが喰いたいと曰(のたま)う。
コミュニティバスの時間に間に合わすべく停留所まで(自分なり)全力疾走して辛くも間に合って、いつも和食の激安居酒屋ならぬワインでも・・・ネットに調べていつものJR北新地へ・・・残念、狙いの伊太利亜料理屋は臨時休業でした。代わりに普段求めない肉料理少々、酒は未だ検査結果も届かぬ身分なので控えめ。結局いつもどおりの激安魚料理+寿司を求めてもう一軒行きました。この程度の贅沢はなんとか勘弁して下さい。
市立体育館のトレッドミル15分含め、総歩数は壱萬六阡歩超えました。今朝の体重は68.1kg辛くも▲100g高め安定中。明日、爺友との酒席の誘いがあったけれど、延期をお願いしましょう。検診結果到着次第、通院はする予定。JR往復中、梅田駅前ビル地下辺り、全員マスク姿風景でした(自分も)。一気には変わりませんね。
Saint-Sae"ns ピアノ協奏曲第1番ニ長調/第2番ト短調/第4番ハ短調〜ガブリエル・タッキーノ(p)/ルイ・ド・フロマン/ルクセンブルク放送管弦楽団(1973-76年)・・・仏蘭西のピアノ協奏曲ばかり集めたBrilliantの意欲的な12枚組BOXより。CD初期にVOXBOXを聴いていたと記憶します。それ以来作品そのものを聴くのは久々かも。Gabriel Tacchino(1934ー2023仏蘭西)はPoulencの弟子、しっかり芯を感じさせても重くならぬ瑞々しいタッチ、懐かしいLouis de Froment(1921ー1994仏蘭西)はローカル牧歌的なサウンドにピアノを支えております。伴奏の響きが時に荒れるけれど音質はまずまずガマンできて、雰囲気もあります。第1番ニ長調は作曲者23歳の作品。第1楽章「Andante - Allegro assai」は牧歌的なホルンの冒頭が朗々と印象的。ピアノは明るく爽やか、いかにも若々しく、のびのび風情に躍動しております。(11:55)第2楽章「Andante sostenuto quasi adagio」は低弦の静かな伴奏に、ピアノは哀しげに呟いてはじまります。ソロは華やかな技巧をデリケートに繰り広げて懐かしくも寂しい。(8:02)第3楽章「Allegro con fuoco」は屈託のない、元気よろしい明るい躍動。青春の爽やかな息吹でっせ。(6:53)
第2番ト短調は第1楽章「Andante sostenuto」冒頭はピアノの重厚劇的なカデンツァで始まって、「ドン・ジョヴァンニ」序曲冒頭を連想させる管弦楽が悲劇的に登場。(ここちょっとオーケストラが薄い)あとはソロの表情が変幻自在、作品的に第1番より長足の進歩を感じさせるもの。第2楽章「Allegro scherzando」は冒頭ティンパニもユーモラスなスケルツォ。のんびり軽妙なソロとオーケストラの掛け合いが小粋でした。第3楽章「Presto」はタランテラ風?動きの激しい細かい音形が疾走して華やか。バリバリ弾いてもタッチは美しい、緊張感あるオーケストラと息もぴったりでした。(10:59-5:34-6:49)
第4番ハ短調は第1楽章第1部「Allegro moderato」は変奏曲。フランクを連想させる神妙な主題はソロと伴奏が交互に確認しあって変奏が進みます。ピアノは劇的に流麗に華やか、オーケストラは強奏部分で音が濁ります。第2部「Andante」(12:20)第2楽章第1部「Allegro vivace」はスケルツォ、ここもフランクを連想させます。短い第2部「Andante」はミッキーマウスのテーマ風?第3部「Allegro」堂々たる古典的風情に締めくくりました。ピアノの華やかなテクニックはお見事。(14:27)
Tachaikovsky 弦楽四重奏曲第2番ヘ長調/フィレンツェの思い出〜フェルメール弦楽四重奏団/ラミ・ソロモノフ(va)/ジョン・シャープ(vc)(1993年)・・・弦楽四重奏曲第1番ニ長調は彼(か)の「Andate Cantabile」があまりに甘美に有名なため、こちら第2番ヘ長調はやや拝聴機会は落ちました。甘く懐かしい旋律、わかりやすく闊達な魅力は負けてませんよ。フェルメール弦楽四重奏団はマールボロ音楽祭を契機に結成された団体とのこと。溌剌としたキレのよいアンサンブル、ド・シロウトにはどれもを聴いてステキな演奏に聴こえて、躍動する演奏に不満はありません。12:18-6:11-12:31-6:12。「フィレンツェの思い出」は弦楽六重奏、劇的なリズム感に充ちて優雅、厚みのある響き、晩年の熟達した作風がお見事。11:14-11:17-6:53-7:09。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
月曜となって今朝は久々の雨、雷の音?で目覚めました。昼から晴れるようだけど、洗濯物は室内干し。昨日は朝一番食材仕入れに業務スーパーへウォーキング往復3.18km。出発して300mほど進んだところでマスクを忘れたことに気付いたけれど、そのまま強行。買い物中はできるだけ気配を消して、素早く滞在時間を短くいたしました。たまごが10個300円だもんなぁ、品薄で料理屋さんはちゃんと入荷しなかったり、高過ぎてメニュー変更を余儀なくされているらしい。飼料の高騰に+鳥インフルエンザによる生産減少なんでしょ?なにもかも値上がりしております。「老後資産を未だに現金のみで持っているのは信じられない。それだけで30%減!」そんな煽り記事の題名を拝見。シロウト俄投資に失敗して元も子もなくしてしまうことへの警鐘も配慮すべきでしょう。がばがば儲けている富裕層は話題になるけれど、ほんの一握りの存在じゃないのかな。一攫千金やら、安易なカネ稼ぎに走るから物騒な世情になります。
レジオネラ菌問題を引き起こした福岡の温泉旅館の前社長が自裁したとか。最初は強気に開き直っていたけれど、かなり精神的に参っていたのでしょう。後味の悪い哀しい出来事でした。既に健康診断を終えて10日ほど経過、検査結果が届きません。定期的な眼科視野検査予約と併せて、その結果を持参して尿酸値の通院をしたいところだけれど、なかなか予定通り進まぬもの。今朝の体重は68.2kg+100g高め安定、柿の種間食分のみ増えました。日曜テレビドラマ「Get Ready!」最終回。評判悪かったすねぇ、ネットではボロカスに叩かれても自分は愉しみに拝見しておりました。天才外科医の風貌がブラックジャックに寄せているのが安易だし、決めセリフ「Get Ready!」が意味不明に決まっていない、筋書きがあまりに荒唐無稽、豪華配役陣のムダ使い・・・だけど、松下奈緒さんのオシャレなファッションがステキ、毎回それを心待ちにしておりました。自分ももう爺世代、妙齢のオトナの女性が好みでっせ。
Debussy 夜想曲/交響組曲「春」/クラリネットと管弦楽のためのラプソディ第1番〜ピエール・ブーレーズ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/ジェルヴェース・ド・ペイエ(cl)(1968年)・・・LP時代から馴染みの演奏。当時の印象はオン・マイクな音質に尖った明晰表現だったと記憶する けれど、こうして半世紀以上経過するとかなり受け取り方は変わりました。Pierre Boulez(1925ー2016仏蘭西)は洗練され細部迄曖昧さのないクリアな響き、クールに整ったバランスのなかに明るい、熱気みたいなものを感じさせる当時43歳。それは「春」第2楽章「Modere」に顕著、湧き上がるような風情に顕著。陰影とか情念、アンニュイ?みたいなものとは無縁、クレンペラー時代の英国のオーケストラを駆使してアンサンブルは優秀、馴染みの作品は常に明るい日差しがあたって思いっきり新鮮に響きます。名手Gervase de Peyer(1926ー2017英国)も同世代だったんやな、微笑みの音色にわずかなヴィヴラートに色気を感じました。7:04-6:40-11:05。9:55-6:13-8:38。8:38。
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)/バレエ音楽「春の祭典」〜ピエール・モントゥー/パリ音楽院管弦楽団/ジュリウス・カッチェン(p)(1956年)・・・2008年来の再聴。思わぬ音質の明快さ、ボワンと響くけれどけっこう低音が効いてノンビリとした打楽器、そして思いっきり上手くないオーケストラ、初演者Pierre Monteux(1875ー1964仏蘭西)の統率を以てしても、色気ある管楽器に細部へろへろのアンサンブルは隠せません。なんともノンビリとして危うい、華やかな風情に痺れました。これが20世紀のこの作品が前衛だった時代の証言でしょうか。なんせ21世紀は学生オーケストラでも難曲をやすやすと弾きこなす時代ですから。「ペトルーシュカ」にはボストン交響楽団の音質演奏とも立派な1959年録音があります。ちゃんと遊園地の喧騒を感じさせるペトルーシュカ(大編成オリジナル)は9:53-4:10-7:34-13:09(つなぎのタイコなし)妙にヤワさのある「春の祭典」は3:07-3:21-1:27-3:19-2:01-0:46-0:21。1:19-3:49-3:06-1:40-0:43-3:16-4:40。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日日曜は最高気温予想22度Cとか、春を飛び越えた気温に至るそうです。北海道出身の自分は寒いのはきらい、もちろん真夏の殺人猛暑にも花粉にも弱い。相変わらずのやや頭痛続いて、市立体育館トレーニングはいつもどおり、なぜか朝一番の人数は少なくて、ゆっくりマシンを使えました。今朝の体重は68.1kg高め安定現状維持。熊本の息子は転職を目指して、明日明後日と高松神戸の面接に臨むそう。佳き成果が出ることを願いましょう。人生の転機ですね。現職と同じ業界を狙うらしい。人手不足なんでしょうか。若いからなんでもできる。ネットに話題のくら寿司ペロペロ男+撮影者は逮捕されたそう。散々世間で話題になったあとの模倣犯は悪質、彼は人生を棒に振った可能性もあり、回転寿司は売上激減とのこと。ろくな話題はありません。
昨夜、映画「Hero」堪能、松たか子も北川景子もステキだけど、吉田羊さん美しいなぁ。My激安スマートウォッチ連携のアプリ「Zepp」はウォーキング1kmごとに女性の声で距離数歩数心拍数を読み上げてくださいます。半年ほどで妙齢ガイジンの声が少々変わり、数日前日本人風和製英語棒読みに変わりました。もともとアプリに「音声変更」の機能はなくて(探せないだけ?)アプリ自動アップデートに伴って変わっているのでしょうか。驚きました。別に困っていないけれど、妙なサービスでっせ。
Vaughan Williams ロンドン交響曲(第2番/1936年決定稿)/交響曲第8番ニ短調〜ヴァーノン・ハンドリー/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1992年)・・・前回拝聴は2008年、Vernon Handley(1930ー 2008英国)はやや細身サウンドのオーケストラを率いて、その入念なるメリハリ劇的決然とした表現は滅茶苦茶カッコ良い!三管編成打楽器9種+ハープ2台、鬱蒼と悠然たるロンドン交響曲は第1楽章「Lento - allegro risoluto」どんよりとした曇り空に朝がやってきたような茫洋とスケールの大きなはじまり。ビッグ・ベンの遠い鐘が印象的に鳴り響いて、かつてニ時間ドラマに使われた劇的旋律から、勇壮に流麗な流れが続いて時にユーモラスにリズミカルなのもRVWらしい。途中弦楽ソロ+ハープが絡むところなどぞくぞくするほど美しい。第2楽章「Lento」は哀愁の寂しい背中、遠い視線が過去を振り返るように愛おしいところ。寂寥の情感が高まるところは英国音楽の魅力でしょう。第3楽章「Scherzo (Nocturne) Allegro vivace」は思わぬパワフル、陰影に充ちたスケルツォ。中間部の民謡風ユーモアな旋律も魅力的です。第4楽章「Finale: Andante con moto - maestoso alla marcia ・・・」は黄昏の情景広がってゆったり歩みだす万感胸に迫るフィナーレ。リヴァプール・フィル渾身の金管爆発して、やがてビッグ・ベンが懐かしく回帰します。13:43-10:50-7:35-12:41。ハンドリー(ハンドレイに非ず)の表現は熟達のメリハリ、流れの良さを感じさせるもの。
交響曲第8番は2管編成だけど、多種多様5人打楽器奏者が異色の活躍でした。第1楽章「Fantasia (Variazioni senza tema)」主題のない変奏曲は幻想的かつ緊張感漂う悲痛な始まり。緊張と緩和の対比は雄弁、でもハンドリーは激高の表現に非ず抑制と余裕を感じさせるもの。第2楽章「Scherzo alla marcia (per stromenti a fiato)」スケルツォは管楽器のみのスケルツォは不思議な軽さを持っております。硬質なユーモアを感じさせて、まったりとした粘性ある表現。第3楽章「Cavatina (per stromenti ad arco)」ここは弦のみ。幻想的なカヴァティーナはチェロ・ソロが妖しい。第4楽章「Toccata」ラストはまるでガムラン音楽のようなゴング?チューブラーベルが鳴り響いて打楽器は色彩豊か、金管が輝かしく呼応してクライマックスを迎えました。10:28-4:08-7:53-4:46。幾度かこの作品は聴いていたけれど、名曲!の手応え、これほどの説得力は始めてかも。音質も良好。
Bach ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041/Johann Christoph Bach アリア「友よ、あなたは美しい」/ヴァイオリン協奏曲ト短調BWV1956R/Mozart ファゴット協奏曲変ロ長調K.191/Bach 管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067/カンタータ第209番「哀しみを知らぬ者」/ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042〜イザベル・ファウスト(v)/ペーター・ウェラン(fg)/アンナ・ルチア・リヒター(ms)/レイチェル・ブラウン(fl)/ジョナサン・コーエン/アルカンジェロ(2016年ロンドン・ウィグモア・ホール・ライヴ)・・・ Isabelle Faust(1972ー独逸)は現役最高の古楽器ヴァイオリニストの一人。このライヴ音源は音質極上、練り上げられた現代の古楽器演奏最良の姿を捉えております。通奏低音はテオルボ?馴染みの旋律名曲は思いっきり表情豊かにノリノリ、陰影豊かに技巧の切れ味も最高。Johann Christophのアリアは初耳、途中ユーモラスに闊達なMozartも入って、Anna Lucia Richter(1990-独逸)の声質もしっとりと華やかでした。過激なリズムやテンポ設定を嫌う方もいらっしゃるようだけど、並のモダーン楽器とは較べられぬ魅力のサウンド手応えたっぷりいただきました。13:04-10:26-9:25-17:09-19:11-19:54-16:31(拍手込)。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日3・11。彼(か)の悲惨なる被害は教訓化されているのでしょうか。国民は日々の生活で精一杯、為政者は大きな原発事故をなかったことにしたいみたい。自分だってその悲惨な事実は忘れ気味・・・日々春はしっかり接近していよいよ花粉症亢進、痰の絡み鼻詰まりに睡眠不如意症状悪化、頭痛もあります。昨日終日体調よろしくなく身動きもできません。番組改編時期特番続きのテレビも全然ツマらない。女房殿はコンピューターとにらめっこして確定申告(Suface Goは佳き買い物であった)前年1−3月分わずかな所得税が返ってくると思ったら、個人年金分を一気に受け取ったからその分、追加納税が必要になって残念・・・その辺りFP女房殿に任せっきり。今朝の体重は68.1kg+100g。これより隔日鍛錬に出掛けて、昼寝して睡眠不足を補えるのが引退身分の気軽なところ。季節の変わり目に節約料理のアイデアが思い浮かばず、日々四苦八苦しております。
WBCは大人気、昨日も韓国に逆転勝利したようです。観客を眺めていると、声を出してもマスク姿がほとんど。これから先、マスクの着用は各々の判断で、という流れらしい。自分はマスクは好まないけれど、いちおう持参して様子を眺めましょう。時節柄しばらく花粉症が続くし、自分を守るためのマスクは必要なこともあります。おそらくトンデモ野郎は大手を振って出現、あちこち微妙なトラブルも増えることは予想可能、人混みでの大声談笑が問題。コロナの再蔓延はあり得ると思います。話題の趣旨とは違うけれど、女性のマスク姿は似合って、先日テレビ報道番組にマスク姿の某妙齢女性登場、なかなかステキな方、途中でマスクを外した姿に大きくイメージが変わって驚いたものです。
Mendelssohn 劇音楽「真夏の夜の夢」より6曲/序曲「フィンガルの洞窟」〜ジェイミー・ラレード/スコットランド室内管弦楽団(1985年)・・・前回拝聴は2017年(写真のCDは処分済)著名なヴァイオリニストであるJaime Laredo(1941ー亜米利加)は指揮活動もしてたのですね。小編成軽量薄いさっぱりとした(素っ気ない?)響き、モダーン楽器アンサンブルは馴染みの音源、幾度聴いているせいか、妙に親しみを感じさせるもの。「真夏の夜の夢」は序曲/スケルツォ/間奏曲/夜想曲/結婚行進曲/ベルガマスク舞曲(11:47-4:50-3:06-6:39-4:24-1:43)。そっと耳元にお伽噺を囁くような序曲から、誰でも知っている賑やかな結婚行進曲迄ステキな旋律が続きます。序曲「フィンガルの洞窟」は9:46。いまや忘れられた音源、ネット情報を探ってもあまり話題は探せません。女声作品部分も収録お願いしたかったところ。もともと劇音楽全曲からの抜粋らしい。幾度かの経験では全曲聴き通すには、ド・シロウトの集中力は続かない。序曲「静かな海と楽しい航海」はロイ・グッドマン/ハノーヴァー・バンドの古楽器演奏なのが収録無定見。11:12。
Paris-1900「旧と新」Debussy ラモー讃/ルーブルの思い出/金色の魚(アラン・プラネス(p))/Ravel 古風なメヌエット/ソナチネ(アレクサンドル・タロー(p))/Chausson 詩曲(イザベル・ファウスト(v)/マルコ・レトーニャ/ベルリン・ドイツ交響楽団)/Debussy 牧神の午後への前奏曲(フィリップ・ベルノー(fl)/アリアーヌ・ジャコブ(p)/Ravel 歌曲集「シェヘラザード」より「魔法の笛」(ベルナルダ・フィンク(a)/ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団)/Satie グノシエンヌ第3番(アレクサンドル・タロー(p))/Hahn 「私の詩に翼があったなら」(コンスタンティン・ヴォルフ(bbr)/トルング・サム(p))/Satie シテール島への船出(イザベル・ファウスト(v)/アレクサンドル・タロー(p))(1997-2013年)・・・1900年にはパリ万博、そしてオリンピック開催、現在の三番煎じ風まんねり万博とか、金満汚職五輪とは違う、ほんまの先進社会の希望として爛熟していた時期なのでしょう。寄せ集め音源、オーケストラはベルリンでも全曲通して演奏の質、音質とも違和感なし。至福の妖しくもアンニュイな旋律が続いて、当時花開いた文化を追体験できる企画ものであります。6:58-5:08-5:54-3:45-2:55-4:03-14:55-8:54-3:03-4:06-2:22-2:27-3:28。
Shostakovich 前奏曲第14番 変ホ短調(ストコフスキー編1935年)/交響曲第1番ヘ短調(1933年)〜レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団・・・この時期SP録音にして驚異の音質。大仰に色彩豊かな前奏曲は3:11。才気煥発な若書き交響曲は、やや手探りに遅めのテンポ、あまりノリはよろしくない。初演は1926年だから、まだ作品に慣れていなかったでしょうか。最終盤の輝かしい盛り上げは、さすがのフィラデルフィアの実力発揮。9:34-4:21-9:49-10:37。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
あっという間の週末に至って、日々日差しが強まります。本日は20度C超えの予報とか。花粉症の鼻詰まりも悪化しております。昨日もいつもどおりの朝一番洗濯と鍛錬、膝の調子がちょっぴり不安だったのでサポーターでガッチリ固めてレッグ・エクステンションの負荷は控えめ、他の筋トレ+ステアマスターはいつもどおり、今朝の体重は68.0kg▲200g。あとはいつもの仏蘭西音楽辺りの音源ファイル点検整理廃棄ヲタク趣味継続、けっこう不要な珍しいだけの存在出現に嘆息しております。いつの間に”集めるだけ”に堕してしまったのか。春闘賃上げは大手で次々一発満額回答、中小と非正規との格差が気になります。もちろん我が引退世代とも。イトーヨーカ堂の不採算店舗閉鎖、衣料からの撤退発表、そこに働く人々と地域の消費者には不安なことでしょう。
もともとキータイピング指運はエエ加減だけど、ここ最近タイピングミスの多さを自覚しております。サイトの画像リンクは小文字でファイル名を指定して、お隣のキーを誤って押していることがけっこう多い。誤字脱字、一字違い、抜け、余計な付加が日常茶飯事、読み返して赤面、修正すること再々な日々が続きます。キーボードは気分を変えることを狙って三種順繰り時々交換しているけれど、現在はMicrosoft Comfort Curve Keyboard、お仕事ラスト数年愛用していたもの使用。(お気に入りのメカニカル・タイプが昨年お釈迦になったのはショックだった/なんせ20年もの)
自分は性格的にしっかり基本を押さえて、すべてを理解してから始める、みたいなことは不得手、手探りに、とにかくスタートして我流に身につける・・・あまりよろしくないスタイルかも。だからキータイピングもとうとう妙な、エエ加減なままここまで来てしまいました。平成元年(1989年)亡父に6行表示のワープロをプレゼントした時、当時はずっしりマニュアル本が付属した時代、全部読み切って、始めて電源を入れたそう。2019年亡くなる一ヶ月前まで30年間愛用したものです。できの悪い次男坊はそんな誠実な性格を引き継ぎませんでした。久々MSスカルプト・エルゴノミック・キーボードに戻して、これも気分転換、Enterキーの位置にちょいと不満を感じます。
Bruckner 交響曲第5番 変ロ長調(1878年版)〜マリオ・ヴェンツァーゴ/タピオラ・シンフォニエッタ(2014年)・・・前回拝聴は2021年。この作品は全交響曲中屈指のスケールを誇るもの、
ムダを削ぎ落として断捨離行き着く果てミニマリスト、風スリムな痩せたサウンド。”大きさ雄大さ”旨としない演奏、ようやくこれもひとつの行き方、聴手に安易な先入観許さぬ新鮮と受け止めました
やや奥歯になにか挟まったような?言い種。芬蘭土のタピオラ・シンフォニエッタのメンバーは41名とか、管楽器に応援を得たとしても通常よりかなり小編成。第1楽章「Introduktion: Adagio - Allegro」からすっきりクリアに薄く軽快な響き、速めのテンポ、雄渾なるスケールとかタメ、強烈な爆発とは無縁の表現でした。アンサンブルは整って、後半に向けてそれなりの緊張感は高まって、作品の骨組みはよく理解できました。(15:56)第2楽章「Adagio. Sehr langsam」は深遠なる緩徐楽章。ここも淡々と急ぎ足に過ぎ去ります。「非常にゆっくりと」という指示には沿っていないけれど、流れるように歌う高揚にさほどの違和感もありません。(12:14)第3楽章「Scherzo. Molt vivace, Schnell - Trio. Im gleichen Tempo」ここの躍動に一番違和感が少ない?それとも耳慣れたのか金管の迫力もかなり、テンポ・アップの連続に緊張感はたっぷりでした。(13:12)第4楽章「Finale. Adagio - Allegro moderato」は漆黒の階段を手探りで降りるような第1楽章、第2楽章も回想され、早めのテンポに熱気と勢いを感じさます。相変わらずテンポはかなり速い。荘厳さとは無縁に素朴に軽快な躍動に好感を得ました。落ち着きはないけれど緊張感は維持して響きは濁らない、唯一無二の個性を誇って、これは貴重な存在でしょう。(18:37)
Beethoven 交響曲第2番ニ長調/第8番ヘ長調〜ジョン・エリオット・ガーディナー/革命的浪漫的管弦楽団(2013年ライヴ)・・・収録会場であるCadogan Hallは950席こぶりなホールとのこと。音質はまずまず。Beeやんの交響曲は音楽を愛する者にとってのベーシックな基本、かつて若い頃にはその威圧感に敬遠気味だったけれど、古楽器演奏に馴染むようになって以来、その苦手意識は消えました。1990年代の旧録音全集は自分のリファレンスのひとつ。この2曲は明るくてお気に入り、ニ長調交響曲の第2楽章「Larghett」は彼のもっとも優しく、デリケートな部分が表出されたところ。(11:07-10:14-4:09-6:29)ヘ長調交響曲は革新的な作品、第2楽章「Allegretto scherzando」はHaydnの風情を感じさせつつ、木管がリズムを刻んでユーモラスな旋律が掛け合うところなど、とても新しいと感じます。ライヴ収録故旧録音よりサウンドが粗く、力強いサウンドは古楽器小編成ならでは薄さを感じさせぬ、勢いがあるもの。ヴィヴィッドな演奏を堪能いたしました。(8:37-3:57-5:25-7:05)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
日々春らしい日差しとなって、気温は上がります。あちこち桜の開花も始まりました。花粉症状も盛大。昨日は女房殿がフリーの曜日、週一回家中ひっくり返して掃除、自分はいつもどおりの洗濯を済ませて、女房殿が婆さんの下着を買いに行きたいとのこと。馴染みの北新地駅梅田駅前ビル地下に下着やら靴下の安い店があるんです。地上に上がってお初天神にお参り、その辺りや東通り商店街、堂山町辺りの居酒屋探訪、サラリーマンのお昼時に混んでおりました。再び地下に戻ってホワイティうめだの高知餃子の店で昼食(+ビール一杯のセット)再び梅田駅前ビルを抜けてJR北新地へ、たくさんマッサージやら整体、ストレッチの店があって、昼休みにはけっこうな利用があるのですね。驚きました。
帰り、さくら夙川辺りで火災があったとか、列車到着が遅れました。最寄りのJR住道駅迄は往復コミュニティバス使用、それでも9,000歩ほどにはなって、昼もちょっぴり、夕食控えめにしたつもりなのに、今朝の体重は68.2kg+100gとは残念。18歳学生時代からの友人は元・同じ職場(横浜勤務)「いつまで働くの?」LINEに質問したら、「あと一年(涙)」とのこと。息子二人は独り立ちして夫婦とも実家はもともと九州の資産家、しかも若い奥様は高給取り、おそらくはその引退に時期を合わせているのでしょう。人生はいろいろ、人それぞれ。一昨日期待のロケット打ち上げ失敗、国産旅客ジェット機の開発断念も含めて、日本の技術は徐々にあかんようになっているんじゃないか。
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜アンタル・ドラティ/デトロイト交響楽団(1981年)・・・幾度聴いているようでサイト内検索を掛けてみると、前回は2008年にちょろ聴きしたのみ
バランスとリズムの的確さ、各パートの優秀な技術とアンサンブルの集中に於いてひとつのヴェリ・ベスト。英DECCAのわかりやすい録音は効果抜群です。
素っ気ないコメントのみ。Antal Dorati(1906ー1988洪牙利→亜米利加)はこの作品を幾度も録音して、オーケストラの技量、色彩、貫禄の表現、納得できるテンポ設定、音質ともこれが一番よろしい感じ。この人は飾りの少ないストレート系表現の人と思うけれど、75歳の成熟には余裕を感じせて、20世紀の古典、原始のエネルギーを感じさせる名曲中の名曲は、上記素っ気ないコメントに言い尽くされて作品を堪能いたしました。
Wagner 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲/Beethoven ピアノ協奏曲第4番ト長調/ロンド・ア・カプリッチョ 作品129/Schubert 交響曲第9番ハ長調 〜ジェイムズ・レヴァイン/メトロポリタン・オーケストラ/エフゲニー・キーシン(p)(2013年カーネギーホール・ライヴ)・・・James Levine(1943ー2021亜米利加)はジョージ・セルの弟子、45年に渡るメトロポリタン・オペラでの成果も、2017年に発覚した性的不正行為発覚に晩節を汚しました。1960年前後、ラインスドルフ辺りのオペラを聴くと”それなりのオーケストラ”水準と感じるけれど、たしかに彼の薫陶の成果、明るく艶やかなサウンド、瑞々しく整ったアンサンブルを確認出来。臨場感もあって音質はまずまず、彼は車椅子からの指揮だったそう。病や怪我に悩まされた晩年であり、これは久々の復活ライヴの記録。神秘に静謐な歌劇の始まりをしっかり感じさせる「ローエングリン」序曲(10:39)。42歳になったキーシンのピアノは華やかな音色と技巧に落ち着いた風情(強奏にちょっと音が濁る)レヴァインの統率は常に適正なテンポを感じさせて、エキセントリックなところのないデリケート、ソロと息はぴったり。Beeやんのもっとも穏健な風情が醸し出された名曲のひとつ、第1楽章「Allegro moderato」の躊躇いがちのテンポの揺れも床しく、カデンツァは雄弁、そして静謐感が漂います。第2楽章「Andante con moto」は落ち着いてしっとりとした暗い風情、春の訪れを感じさせる第3楽章「Rondo」にそのまま突入して、表情は晴れやかに熱狂的な喝采が湧き上がりました(20:14-5:34-9:52)。アンコールは快速にユーモラスに、ちょっぴりイライラした「なくした小銭への怒り」は息も付かせぬ無窮動(5:48)。
Schubertはレヴァインのバランス感覚、適正中庸ななテンポ、自らの育成したオーケストラは明るく響いて、豊かに秀逸なアンサンブルはヴィヴィッドに、リズミカルに歌いました。陰影と抑制、大音量部分に力みもありません。稀有な才能の方だった、そんな手応えはしっかり受け取りました。(14:23-14:10-13:45(繰り返し有)-11:54熱狂的な拍手含む)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日はすっかり春の気候、花粉症さておき、温かい日差しは気持ちのよろしいものです。上の孫の「Happy Birthday!」の絶叫歌が届きました。孫には数回しか会ったことがないから爺婆は意識していなくて、親の指示でしょう。ありがたい配慮でっせ。息子は現在育児休暇中、現職は22歳大学卒業後、十数年ずっと働いているところ、転職を検討していて、既に条件のよろしい内定をいただいているらしい。5月を目処に熊本より関西に転居する流れ、保育所はどうなるのか。結婚してこども二人、考えあってのことでしょう。自分の行末も検討の必要があります。比較的近所のむこうの爺婆はガッカリかと。
自分は就職10年目で大阪ローカルから関連の上部全国組織に転職したけれど、あくまで関連したところ。ちゃんと条件と将来を見極めて転職する時代なんやなぁ、盛んに流される転職CMもあながち絵空事ではない世情みたい。若いお嫁さんもせっかく国立大学出ているのに、小さいこどもを抱えて身動きできず、そろそろ働いてキャリアを積みたいところでしょう。こちら引退爺婆はできるだけ健康に、経済的にも迷惑を掛けずに、関西に転居してきたら応援してあげましょう。小さいこどもは熱を出しますから。
昨日もしっかり市立体育館に鍛えて、前回使えなかったハイプーリー(背筋)よりスタート。久々にマルチプレス独占スマホ野郎が出現したけれど、先に鍛錬は済ませました。今朝の体重は68.1kg+200g。インカのめざめポテトフライ+鶏の唐揚げを作って、昼かっぱえびせんも喰い過ぎました。女房殿は婆さんのところから在庫溜まったじゃがいも回収、その消化を検討する必要があります。
Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」/交響詩「禿山の一夜」〜コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管弦楽団(1979年)・・・前日ピアノ版を聴いた流れ、LP時代ハイティンクによる「展覧会の絵」を所有していたと記憶するけれど、最近とんと見掛けません。ディジタル最初期にコリン・デイヴィスがコンセルトヘボウに録音をしてたとは意外、これが予想通りというか期待通りの完成度。ややオフ・マイクに充分空間を感じさせる極上音質、露西亜風泥臭さや力強い爆発、派手さとは無縁、穏健に落ち着いた風情が粛々淡々と広がるオトナの演奏でした。ハイティンク時代のコンセルトヘボウはマイルドに厚みがあって極上の余裕、テンポはやや遅めに慌てない。微妙に揺れてニュアンスもたっぷり細部解像度クリア、ゴリゴリ低音や打楽器を強調することもありません。粗野に泥臭い露西亜風旋律は美しく、抑制も効いてラスト「キーウの大門」はたっぷりテンポを倍にとって輝かしいクライマックスを迎えました。1:38-2:27-1:02-4:55-0:32-1:11-2:49-2:01-2:14-3:47-2:07-8:56。「禿山」は重厚にスケールの大きな演奏。11:39。
Bruckner 交響曲第9番ニ短調(1894年原典版/2000年グンナー・コールス校訂)〜マルクス・ボッシュ/アーヘン交響楽団(2007年ライヴ)・・・アーヘン交響楽団は初耳かも。歌劇場のオーケストラは素直な響きに厚みがあって実力充分のようです。Marcus Bosch (1969-独逸)は現役、全体としてやや速めのテンポにさっぱりとして、第1楽章「Feierlich, misterioso(荘重に、神秘的に)」静かな波が寄せては返す岸辺に朝日が登ってくる・・・そんな風情は、リズミカルに弾んで、重厚長大ではない。激しいリズムを刻む第2楽章「Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell(スケルツォ。軽く、快活に - トリオ、急速に)」は緊張感たっぷりたけれど、深刻な重さを感じさせぬ勢いを感じさせぬもの。第3楽章「Adagio. Langsam, feierlich(アダージョ。遅く、荘重に)」は神秘神妙な深遠さより、浮き立つような流れを感じさせるもの。第4楽章「Misterioso, nicht schnell(神秘的に、速くなく)」はSMPC・コールス版とか?それらしい響きにド・シロウトには蛇足に感じたもの。馴染んでいないだけか。19:56-10:47-18:50-20:19。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日めでたくもない66回目の誕生日。暖かく、佳き天気が続きます。小さい孫の成長を眺めているとお誕生日というのは嬉しいものだけれど、自分は冥途の一里塚、やれ膝がどーとやら、眠りが浅いとか、そんなことばかり。同い歳で立派にお仕事現役や、社会的活動を継続されていらっしゃる方が羨ましい。昨日もいつもどおりの生活、朝一番にストレッチして食材の買い物兼往復3kmほどのウォーキング。花粉症状に微妙な風邪みたいな全身倦怠感有。女房殿は婆さんのところに出掛けて、入れ歯が壊れたとか、歯医者を事前に予約していなかったから夕方、遅くなりました。
NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」ドラマは前編しか見ていないけれど、引き続き特集番組が組まれております。ネットの反響を拝見すると、真摯な番組ではあるけれど原発事故への脅威が抜けていて、これはおそらく政権への忖度なのでしょう。少なくとも太平洋側の原発には必ず影響はあることは予想に易く、画竜点睛を欠きます。日本はエネルギー輸入国なので、石油情勢やら円安が続く現在、当面原発への依存を強める方針、これは「我が亡き後に洪水よ来たれ」矛盾の先延ばしでしょう。場末の引退爺がエラソーに云々しても虚しいけれど、大震災津波は必ずあるそうだから油断はできません。本日もいつもと変わりない平穏な生活を続くことを祈って、まずは朝一番の市立体育館トレーニングルームから。今朝の体重は67.9kg▲700g。
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜スヴィヤトスラフ・リヒテル(p)/カレル・アンチェル/チェコ・フィル(1954年)・・・冒頭ホルン圧巻のぶちかまし、勇壮な旋律乱舞な名曲。LP廉価盤時代より馴染みの録音、前回拝聴は2015年。ピアノ、オーケストラとも厳しい集中力、Sviatoslav Richter(1915ー1997露西亜?)による硬質強靭なテクニックは貴重な音源と思うけれど、やっぱり音質がなぁ・・・ちょっと厳しい感じ。カラヤンとの状態のよろしい録音が残っているから(1962年)わざわざ求めるものではないかも。あちらは猛烈に遅いテンポであった記憶がありました。20:01-6:08-6:51。
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜スヴィヤトスラフ・リヒテル(p)(1969年ナポリ・ライヴ)・・・いまや音楽大国の地位も危うい露西亜の粗野な旋律の魅力横溢する名曲。大好きな作品です。1956年プラハ・ライヴ、著名な1958年ソフア・ライヴ、1960年のセッション録音、いずれも演奏内容さておき、音質的にはやや厳しいもの。この初耳ライヴはかなり状態は良好、例の強靭強烈硬質な集中力タッチを文句なく楽しめる音源でした。30:30(拍手込み)
Bruch スコットランド幻想曲/ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調〜イツァーク・パールマン/ズビン・メータ/イスラエル・フィル(1986年)・・・Max Bruch(1838ー1920独逸)は浪漫派の作曲家、交響曲や室内楽の作品もあるけれど、拝聴機会はほんの一部協奏的作品のみ。浮き立つようなラプソディックな風情溢れる幻想曲はお馴染み、ラストFinale-Allgro guerrieroは華やかなハープの掛け合いもお見事な名曲。(3:46-4:53-6:12-6:23-9:20)ニ短調協奏曲のほうは初耳。Brahmsの交響曲第1番ハ短調のセンセーショナルな話題にさらわれて、またいろいろワケあって演奏機会は少なくなったとのこと(Wiki情報)。初演は著名なパブロ・サラサーテ(1877年)これもまったりオーソドックスな甘い旋律に充ちて、第1番に比してその旋律の魅力は決して負けておりません。これはパールマンの余裕の技巧+息の合ったメータの伴奏の成果もあることしょう。Adagio non troppo-Recitativo: Allegro moderato. Allegro. Andante sostenuto-Finale: Allegro molto(11:10-3:32-8:58)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
また一週間が虚しく過ぎて月曜となりました。朝は冷えるけれどこれから気温は上がっていくとの予報。昨日、いつもの市立体育館鍛錬、背筋を鍛えるハイプーリーは新顔男性に独占されて叶わず、30分以上ほとんど休んで沈思黙考、本格的皮手袋を装着して、まったく背筋には効かないスタイル(=疲れない)を貫いて迷惑なこと。最近、4台しか動いていないトレッドミルは常に満杯、誰も使わぬステアマスター負荷弱めに15分使うことが増えました。こちらのほうが消化カロリー大きく、充分有酸素運動になります。昼夜ご飯をしっかり喰って、今朝の体重は68.6kg現状維持、高め安定危険水域継続中残念。本日はストレッチと食材お買い物ウォーキングをするつもり。花粉症の季節がやってきて、いつも以上に痰の絡みが気になります。ここ数日原因不明の背中の微妙な痛みが気になっております。
自分が引退世代のせいで見る時間の関係か、テレビの宣伝はほとんどシルバー世代向け。育毛剤、毛染め、入浴剤、シワ対策美白化粧品、ダイエットなど種々多種多様な健康食品、膝腰の痛み対策サプリメント、健康器具、ガンや認知症死亡保険、リースバック資金調達、小さい葬儀会社等など・・・そんなのが連続して、出演者も似たような顔触れ。ガン保険に出ていた女性が発毛剤のCMにも出ていて、すっぽん黒酢CMの見目麗しい妙齢女性達もぼちぼち10年選手。専門のタレントさんなんでしょうか、馴染みの方々ばかり。自分には残念、ほとんど縁も興味もありません。
あれは富裕層向け?でも、亡き母も黒酢サプリメントみたいのを服用していたっけ。そう云えば夢グループの通販CM、あの泥臭い社長の訛と愛人?(勝手な類推)の掛け合いが思いっ切りワザとらしく、印象深いもの。CMとしては好きだけど、商品は買いません。
Bach チェンバロ協奏曲ヘ短調BWV1056/ヘ長調BWV1057/ト短調BWV1058/ニ短調BWV1059〜イーゴル・キプニス(cem)/ネヴィル・マリナー/ロンドン・ストリングス(1967-1970年)・・・CDを熱心に集めていた頃から幾度も聴いていたお気に入り、音質はまずまず。。Igor Kipnis(1930-2002亜米利加)のチェンバロには昔風メカニカルな響きに非ず、ちゃんとリズムを感じさせる引き締まったもの。極少人数古楽器に馴染んだ耳にはちょっぴりゴージャスな、瑞々しい響きを聴かせてくださるモダーン器楽アンサンブルはおそらく契約の都合上の匿名、手兵のアカデミーでしょう。協奏曲ヘ短調BWV1056はもともとヴァイオリン協奏曲だったんだとか。協奏曲ヘ長調BWV1057はブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049と同じ清潔に闊達なリコーダー2本、同じ旋律、超絶ヴァイオリン・ソロが抜けて、その分チェンバロが大活躍いたします。協奏曲ト短調BWV1058はヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041そのままだし、ニ短調BWV1059はカンタータ第35番「心も魂も乱れまどいて」のシンフォニア、これも魅惑の哀愁の旋律。これが一番好き。どれも他の作品の改変なんだそう。もっとその前の原曲があったとの研究もありました。3:27-3:14-3:53 7:52-4:00-5:08。3:53-6:33-3:50。5:51-10:48-3:41。
Schubert 交響曲第9番ハ長調〜ヨネル・ペルレア/バンベルク交響楽団(1956年?VOX録音)・・・前回拝聴は2012年。Jonel Perlea(1900-1970羅馬尼亜)はライプツィヒに学んだオペラ畑の人らしい。美しく優雅な浪漫旋律が連続する名曲、快速にストレート系熱気に溢れた元気よろしい演奏でした。繰り返しがないこともあるけれど、かなりタイミングは短いのはテンポの証拠、ノリノリの勢いを感じさせます。カイルベルトのオーケストラも深みを感じさせて好調。VOX録音はかつてぱっとしない録音の代表例のように思っていたけれど、意外なほどLP復刻音源の音質はかなり良好でした。13:23-11:34-9:07-13:28。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
最近どーも精神的に閉塞気味、睡眠不如意に断続的な覚醒も華麗なる加齢症状か、洗濯して料理してぼんやりして、ストレッチのみしっかりしました。気温は昼間かなり上がったらしいけれど、引き隠ってばかりなのでそれも体感できておりません。タリウムで女子大生を殺したり、全国の都道府県議1/4が無投票とか、なんか虚しい、末期的なニュースばかり目につく春。
尾籠な話題恐縮、昨日朝68.8kgに衝撃を受けて、前日は通常の食事に思い当たるフシもなし、訝(いぶか)りつつ朝一番の定例排出作業に取り掛かりました・・・ところが!いつもはわずか数秒の作業完了、稀有な事象に出口方面の著しい渋滞四苦八苦。前夜かなりのこんにゃくを喰うたのに、これは・・・二日前バリウムの残存物滞留副作用でしょう。2−3分悪戦苦闘しつつ無事大量放出(肉眼では確認せず)。その辺り常に清潔を心掛け状態は健全、かなり苦渋な貫通作業になんらの後遺症もありません。いつも通り最小限の流水にて処理後、バトンを受け取った女房殿から大クレーム有。奥の方で詰まり気味?逆流に溢れることはなかったけれど、白い濁流はかなり危うい状態だったとのこと。幾度流して危機を脱したそうです。体重増はそれだったのか、バリウム恐るべし。(バタークリーム風味はなかなか美味でした)
今朝の体重は68.6kg▲200g。昼に例の不味い茶そば(そば含有率は10%以下と表示)残さず食い過ぎた自覚有。終日身動きしていないですし。朝食抜き+バリウム以来調子はよろしくない。NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」ドラマ前編のみ拝見、なかなか凝った作りに感心して後半は寝てしまいました。再放送しないものか。大震災の周期は自然の大きなサイクル、本日明日やってくる可能性もあるし、自分が存命中は大丈夫なのか、見えないのは不気味です。目先のことに囚われて、矛盾を将来に先延ばしにするのが現代社会、微妙に不安です。本日は定例の市立体育館に鍛えて気分転換をいたしましょう。スポンサーがつかないと流れるACジャパンのCM「寛容ラップ」篇が秀逸と感じました。
Saint-Sae"ns チェロ協奏曲第1番イ短調/Shostakovich 交響曲第10番ホ短調〜ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ/エンリコ・ディンゴ(vc)/RAIイタリア放送交響楽団(1999年ライヴ)・・・伊太利亜の放送音源はかなり良好な音質。Enrico Dindo(1965-伊太利亜)はMstislav Rostropovich(1927ー2007阿塞拜疆)の弟子筋でしょうか。かなり荒っぽく、力強い、ドスの効いた音色にバリバリと弾き進めて技巧的にはたいしたもの。Saint-Sae"ns緩急緩続けて演奏される流麗な作品、これは第1主題が最終楽章にも再現されて印象的、19:30。ロストロポーヴィチ若き日の流麗な録音(1953年)は記憶も鮮明です。Shostakovichは延々鬱々と暗い第1楽章「Moderato」ここはかなり解像度の高く、陰影豊かにわかりやすい演奏。第2楽章「Allegro」はカッコよくもパワフル、叩きつけるように破壊的なスケルツォ。ここの緊張感最高。第3楽章「Allegretto」は足取り重く引きずるように、途方に暮れた緩徐楽章。ここはMahler 交響曲「大地の歌」〜「春に酔えるもの」冒頭のホルンが執拗に木霊して、劇的緊張感を高めます。第4楽章「Andante - Allegro」は馬鹿明るい疾走にノリノリ大爆発。オーケストラの響きはやや軽めだけど、聴衆大喝采!全57:45。
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜パーヴォ・ヤルヴィ/フランクフルト放送交響楽団(2012年ライヴ)・・・映像より音源のみ抜き出したものを拝聴。全集になっているそう(「大地の歌」除く)。青春の胸の痛み、憧憬を感じさせるお気に入り作品は拝聴機会も多くて、現役世代の演奏も聴いておきたいもの。Paavo Jarvi(1962ー愛沙尼亞)50歳の記録。これがパワフル迫力たっぷりに整ったアンサンブル、心持ち速めのテンポにストレート系の演奏。あちこち微妙な表現の揺れがあったとしても、ほとんど思い入れとか情念とか、そんなことを感じさせぬさっぱりスポーティな風情でした。これが今風なのかなぁ、技術的に優れても乾いた風情に、いまひとつ作品を愉しめません。ラスト、盛大なる爆発も空疎に響きました。15:33-8:20-11:49-20:09
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日はあまり気温は上がらぬとの予報だったけれど、市立体育館への往復には春の日差しを感じたもの。本日以降は気温は上がって、10年に一度の高温?花粉も盛大とのことでした。しっかり身体を鍛えて、洗濯物も夕方にはしっかり乾くのもありがたいと感じます。いつもの代わり映えしない生活が続いて、送られてくる動画に孫の笑顔と成長を確認して心癒される日々、兄弟喧嘩は日々盛大らしい。呑んだ翌日のワリに体調はいつも通り。そういえば爺友との酒噺で、先日禿対策頭皮マッサージ機を買った件、一か月くらい使って断念、ペイペイフリマとか?で売り払ったそう。+1,000円になったと自慢しておりました。だからムダやって云ったやないの。自然に、あるがままに任せたらどうか、もう還暦過ぎたし。
昼のメニューは週2くらいで乾麺、うどんだったりそばだったり、濃縮だしツユ3倍を使って+ありあわせの野菜、カンタンに済ませます。薄味に仕上げてハズれもなし。先日業務スーパーに寄ったら、ここは定番管理がアウト、欲しいものが切れているのは日常のこと、安くてまずまずガマンできる程度の干しそばが2回連続で切れていて、茶そば1kg安いのを入手しました。これが大失敗の激マズ、麺質もそばとは信じられぬ水準でした。ま、喰えるけどね。そばの含有率何%で「そば」と表示できるんでしたっけ?残さずちゃんと消化しましょう。二度と買いません。
今朝の体重は68.8kg+300g。わずか数日で1kg以上増えました。残念。ちょいと食傷するくらい浪漫派の音源ファイル点検整理継続中。
Bach ブランデンブルク協奏曲全曲〜ロス・ポープル/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団(1995年)・・・なんと20年ぶりの拝聴(かつてCDを所有していたことも失念)。Ross Pople(ロス・ポプレとも1945-新西蘭→英国)は20世紀中廉価盤レーベルに数多くのバロック音楽を録音、メジャーレーベルにもちょっぴり登場して自身のモダーン楽器アンサンブルを率いておりました。当時既に古楽器系溌剌としたリズムが主流になって、こんなオーソドックスな小編成演奏は話題にもならなかったと記憶。なんせお気に入り作品名曲中の名曲だから目に付いたものは次々と拝聴、これは技術的に優れ、素直に飾りも要らぬ個性やエッヂをたてることもない、耳に優しく作品の素の姿を堪能すべき中庸すっきりとした穏健派。やはり英国なのかな?この作品を聴いても適正なテンポとサウンドに過不足なく、瑞々しいサウンドに音質も良好。原点に帰った、そんな感慨あるフツウのしっとり清潔な演奏也。第3番の第2楽章にヴァイオリンソナタ第6番ト長調BWV1019第2楽章「Largo」が演奏されます。第2番はリコーダーだけど、第4番はフルートに変更。第5番第1楽章著名なチェンバロ・カデンツァは音量控えめな正しいバランスに演奏されました。第1番3:54-4:05-4:30-6:34 第2番4:54-3:46-2:55 第3番5:57-1:21-5:33 第4番7:11-3:45-5:25 第5番10:36-5:21-5:26 第6番6:14-5:04-5:53。
Mendelssohn 演奏会用序曲「フィンガルの洞窟」/ヴァイオリン協奏曲ホ短調/交響曲第3番イ短調「スコットランド」〜ジョゼフ・スウェンセン(v)/スコットランド室内管弦楽団(2002年)・・・Joseph Swensen(1960-亜米利加)は日本でもお馴染み、ヴァイオリニストとしてデビューし、このオーケストラには1996-2005年首席在任とのこと。けっこう録音もあるけれど、ほとんど話題になっておりません。これはMendelssohnのエエとこ集めた魅惑の一枚、室内管弦楽団の響きは清潔だけど少々薄く、やや優等生的に表現は手堅いもの。音質がウリのLinnレーベルはきっと優秀録音、ずいぶんとジミに響くのは我が安物オーディオ環境の責任かも。 ヴァイオリン・ソロも技術的に文句ないけれど、なんかもっと華というか、強烈な輝かしい個性がほしいところ。「スコットランド」交響曲はもっと鬱蒼とした風情が欲しかった。終楽章「Allegro vivacissimo」ラストの金管は頑張っておりました。10:02。13:26-9:04-5:58。12:07-4:13-8:21-8:52。
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
寒さがちょっと戻ってますね。行ったり来たりしつつ春はもうすぐ。
大阪生野区にて逆走挙げ句二人轢き殺して病院に突っ込む高級車〜71歳になにがあったのでしょうか。今朝時点詳細事情続報は探せないけれど、逮捕されて罪を背負うのもその歳でツラいもの。自分は2022年お仕事引退して以来クルマは運転していなくて、次回更新時に免許返上を検討しております。買い物や通院に便利な比較的都会居住は必須、現住所は義母の介護が主眼なので、次の居住地はそのことを勘案しましょう。
昨日朝、余裕を持って健康診断会場へ。受付をして、そこの機械で血圧計って下さいとのこと。なんと!上が167。が〜ん。胸とか胃のバリウムとか腹部エコー、順繰り済ませて血液採取の時点、看護婦さんが「あの機械は高めに出るから」と再検査、その結果132、やや高い程度。体重は67.6kg自宅の計量より▲400g、やはり自宅計量器は多めに出ます。検査結果は郵送されるそう。通常の診療の合間の検査だから、待ち時間が多くて検診会場を出たら昼時、先日美味かったラーメン屋に行こうと思ったら、久々の本場印度カレー屋に遭遇、心は動きました。ほうれん草カレー(辛さはフツウ)+ナン+サラダ+ラッシーの定食をいただいて、満腹となって自宅に歩みを進めると・・・先ほどのバリウムに下剤急激効果発揮!危ない!ぎりぎり京阪百貨店のトイレに駆け込むこと繰り返し二回。時間は空しく過ぎて、そのままJR北新地駅へ。やや頭痛有。
夕方3時より2時間、引退爺友と馬鹿噺し酒、今回は安かったなぁ。悪友の健康診断結果はほんまに血圧高く、コレステロールも基準値以上、腰と肩も悪い。口先は元気ですが。帰宅は6時くらい、健全でっせ。酒は心持ち抑制して今朝ほぼ快復、累計弐萬歩を経、今朝の体重は68.5kg、印度カレーと酒で+500g残念。朝飯抜いても体重は減らぬことがわかりました。
Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲/Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜ピエール・モントゥー/ボストン交響楽団/レオン・フライシャー(p)(1962年ライヴ/←これは似たような収録のCD写真)・・・珍しいだけ、音質の厳しい音源ファイルは廃棄すべく点検中に出現したもの。冒頭アナウンスも入る放送エア・チェック?音源。これが予想外に臨場感たっぷりな演奏、そして音質もまずまずのステレオ。Pierre Monteux(1875ー1964仏蘭西)87歳とは信じられぬ矍鑠としてヴィヴィッドな「マイスタージンガー」は聴手の気分が浮き立つように壮大なこと!ミュンシュ時代のボストン交響楽団も輝かしい響きに応えておりました。(11:01だけど前後のアナウンス+拍手入り)
Brahmsは音量が途中変わったり音が揺れます。冒頭ホルンのヴィヴラートが魅惑のサウンド。Leon Fleisher(1928ー2020亜米利加)34歳若手時代の演奏。若手らしくばりばり勢いある力強いタッチにミスタッチがあっても、それはいかにもライヴの雰囲気を盛り上げて、モントゥーのバックも劇的にアツく、前のめりに呼応いたします。これは4楽章制、ピアノ付きの交響曲とも呼ばれる立派な威容を誇る巨大なる作品(でも2管編成)久々に爽快に、燃えるような演奏を体験いたしました。第1楽章「Allegro non troppo」終了時点で思わぬ拍手!(17:02)第2楽章「Allegro appassionato」はスケルツォ、更に白熱して疾走するソロとオーケストラ。爺の情熱大爆発。ここも感極まった聴衆の拍手!(8:42)第3楽章「Andante」冒頭のチェロ・ソロはジュール・エスキンですかね。ここは一転、陶酔の静謐が続くところ。フライシャーのピアノも楚々として抑制が効いて懐かしく、デリケートに寂しげ。オーケストラは極上の静謐。そして底流には熱く滾(たぎ)るものを感じさせます。(12:00ここにも拍手/当時の習慣?) 第4楽章「Allegretto grazioso - un poco piu presto」は晴れやかに、前向きに喜びが漲(みなぎ)るようにソロもオーケストラも明るく呼応しております。ここもライヴらしい感興が溢れてノリノリにパワフルなところ。(8:47熱狂的な拍手入り)座右に常備してリファレンスとするような演奏じゃないけれど、これは価値ある記録でした。
Schubert 弦楽五重奏曲ハ長調 D956/Dvora'k 弦楽六重奏曲イ長調 作品48〜サラゴン弦楽四重奏団/Katya Polin(va)/Christoph Dangel(vc)(2017年Live/Concertgebouw (chamber music hall), Bruges)・・・フランス、プロバンス地方の美しい修道院「サラゴン」の名前を持つサラゴン四重奏団は、18世紀の音楽演奏を得意とする女性4人の弦楽四重奏団・・・とはネット情報の受け売り。写真を見るとオッサンも一人入ってますね。メンバー入れ替えでもあったのでしょうか。これは浪漫派辺りの保存音源ファイル点検整理していうちに出会ったライヴ音源、入手経緯は記憶雲散霧消。音質は極上でした。閑話休題(それはさておき)
悠々纏綿たる歌が続くSchubertは最晩年のスケール大きな名曲中の名曲。チェロ2台が低音を強化してそんな印象に至るのでしょう。若い頃ヴェーグ弦楽四重奏団+パブロ・カザルス(vc)(1963年)による、唸り声も入る剛直な演奏を聴いて、一発で打ちのめされた記憶も鮮明。ま、誰の演奏でも同じでっせ、間違いなく深い感銘をたっぷりいただきます。爽やかに朝目覚めて快く走り出す風情な第1楽章「Allegro ma non troppo」は長大(19:26)延々と甘美な瞑想が息長く続く「Adagio」(12:52)ここはピチカート伴奏が印象的でした。闊達なリズムと喜びが爆発する第3楽章「Scherzo: Presto - Trio: Andante sostenuto」(8:53)第4楽章「Allegretto」は符点のリズムに仄暗い力強さを感じさせるフィナーレでした。(10:01)
Dvora'kのほうは初耳だったかも。編成は先のSchubertに+ヴィオラが一台加わりました。例の如く懐かしくも、優しい旋律が溢れ出て親しみやすい名曲。1878年作曲者37歳の作品、ヨーゼフ・ヨアヒムに激賞された出世作とのこと。第1楽章「Allegro moderato」は親しみやすい、わかりやすい旋律から始まって(13:03)第2楽章「Dumka. Poco allegretto」ドゥムカは「哀歌」とも訳され、淡々とした哀しみが揺れるところ。(6:36)第3楽章「Furiant. Presto」は民族舞踊そのもの、ヴィヴィッドなリズムにちょっぴり涙も混じります。(4:29)第4楽章「Finale. Tema con variazioni. Allegretto grazioso, quasi andantino」は暗い楽想の主題による多彩にデリケートな変奏曲でした。(8:23)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は本格的な春の日差し、市立体育館にはジャンパーのズボンを重ねていたけれど、とうとうそれも終えました。朝一番の洗濯物も夕方3時位にはすっかり乾いて気分爽快です。いつも通りの鍛錬は筋トレ全身7種(レッグ・プレスは膝への負荷を勘案して中止)+トレッドミル速度6km/h傾斜付き(100kcal/15分/1.5km全部達成迄継続)帰宅する途中、野猫も気持ちよさそうに日向ぼっこしておりました。朝晩はけっこう冷えて、季節の変わり目は体調管理に要注意。
これより3kmほどウォーキングして朝一番の健康診断へ。今朝は血液検査やバリウムの関係で朝食抜き、生活のリズムが崩れます。電話で申込みの時、検便2回分必要「出ない時には・・・」との説明を「大丈夫です!」と遮りました。規則正しい出すべきものには絶対の自信有。食物繊維豊富なグラノーラ(+きな粉/粉末青汁)ヨーグルト、濃厚野菜ジュースは毎朝摂取、定期的な運動も欠かしませんから。但し、バリウム後は若い頃の速攻排出力は弱まって、時間が掛るようになった華麗なる加齢。検診所要時間は2時間位とのこと、3時から爺友との酒なんだけど、いったん自宅に戻っても、すぐ出掛けるような?微妙な時間調整に悩んでおります。今朝の体重は68.0kg現状維持。
4-5年前にネット通販で購入した外靴は昨年より本格的に履き始めて、踵底が怪しくなってきました。画像ではカッコ良かったのに、実際に届いてみるとジジむさいデザインにガッカリ。微妙なサイズ感も含めて、やはり実際に試着してみないとダメですね。これがまた、けっこう堅牢に装着感は悪くない、意外と保つんです。これを捨てて、様子をみてもうちょっとカッコ良いのを入手しましょう・・・とは思うけれど、3月の声に食品値上げ、4月も引き続き値上げが待っていて、電気料金値上げ申請は延期〜これは一斉地方選挙への配慮、政治的判断でしょう。この流れはやがて沈静化して、値下げはあるのでしょうか。福岡の由緒ある温泉旅館にレジオネラ菌基準の3,700倍?増えていても、庶民には関係のない話題、これだけ叩かれるともうアカンかも。福岡市在住時、二日市温泉には数回行った記憶もあります。季節もよろしくなって、ちゃんとした温泉旅行に行きたいけど、なんか贅沢は気が引けます。生活費激増も含めて、これが景気の反映なのか。老後の生活に不安でっせ。
Schubert 交響曲第8番ロ短調「未完成」 D.759+Allegro (fragment)〜ミヒ・ガイック/オルフェオ・バロック管弦楽団(2018年)・・・現在では第7番と呼ぶそうな。ド・シロウト耳にもあきらかにピッチが低い古楽器演奏。Michi Gaigg (1957-墺太利)は期待の女流、Schubertはフラグメントも含めて全集録音となっております。この間、浪漫派音源点検整理にちょろ聴き続けて食傷気味、とうとう劇的に粗野な音色、大胆なな表現に出会って溜飲を下げました。第1楽章「Allegro moderato」冒頭のコントラバスは人数少なく、響き薄く小さく、それはやがて全奏の力強い絶叫に成長して表情も豊か、迫力に不足はありません。第2楽章「Andante con moto」は淡々としてリズミカルな風情、途中の爆発は充分な力強さ、ホルンの牧歌的な音色は魅力でしょう。第3楽章「Allegro」はスコアが完成された20小節目迄の演奏。明るいBrucknerみたいな金管から、ちょろりと木管が出動した時点で終了いたしました。14:33-10:41-0:36。
Schubertの管弦楽作品も自分の嗜好は古楽器系と自覚いたしました。音質も極上。
Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調〜アントニオ・ヤニグロ(vc)/ディーン・ディクソン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1953年)・・・前回拝聴は2016年。
Westminster録音。いくつかCD復刻されているけれど、録音情報は1955年、1958年とされているものあって真偽不明、かなり瑞々しい鮮明な音質。
これはLP板起こし。オリジナル原版は失われたとの情報でした。Antonio Janigro(1918-1989伊太利亜)はザグレブでのバロック演奏の印象が多いけれど、チェロの名手だったそう。Dean Dixon(1915-1976亜米利加)はアフリカ系指揮者、人種差別の厳しい時代に欧州のメジャーなオーケストラを振って活躍しておりました。たっぷり懐かしい郷愁の旋律を歌うチェロ最高の名曲、ソロの線は細く技術的にはスムース、素直に歌ってアクの少ないすっきりとした表現はややおとなしい。ウィーン・フィル?は魅惑の管楽器が深々と響きます。全曲40:29。
Mendelssohn ヴァイオリン協奏曲 ホ短調〜カミラ・ウィッィクス(v)/フリッツ・ブッシュ/デンマーク国立放送交響楽団(1949年)・・・Camilla Wicks(1928ー2020亜米利加)は伝説の女流ヴァイオリニスト、結婚後に家庭生活を優先したので活動期間は限られるそうです。音質はやや細身だけれど、まずまずの水準。おそらく初耳。甘美な旋律を誇る名曲、終楽章「Allegro molto vivace」の細かいパッセージの軽妙かつ気品のあるタッチを聴けば、その高い技術を理解できることでしょう。ラストに向けてテンポを上げて猛烈に突っ走る情熱が素晴らしい。11:56-8:14-6:14(熱狂的な拍手込み)
2023年3月某日/●隠居生活初心者入門の日々
3月の声を聞いて、日差しは一気に春に向かっております。洗濯物はよく乾いて、食材買い物に出掛けてもぽかぽかと温かい、汗の始末をちゃんとしないと風邪をひきそうな感じ。朝一番に医療機関に連絡して健康診断を明日予約しました。サラリーマン現役時代は年に二度、強制的な検診があったけれど、これからは自分で手配が必要、幸い基本の検査項目は自己負担がないのがありがたいもの。尿酸値が高いのは自覚しているけれど、検査項目に入ってましたっけ?ほかは大丈夫なことを祈りましょう。日々鍛えてますし。酒は二週間に一回くらい、煙草も吸ったことはない。ちなみにパチンコ、雀荘、競馬競輪競艇、宝くじにも(これは健康には関係なし)。
2022年の出生数80万人割れとの報道。官房副長官が「少子化は危機的な状況であると認識をしている」との発言に、先進的な政策を続けている(お騒がせ)明石市長が「総理官邸の方々の驚くべき“危機感の欠如”と“やる気の欠如”」と。ネットでは「異次元の認識違い」との声もあるそう。日本では発生した事象原因を未だに”当人のやる気”や、対策を言霊(掛け声)に求めて、若い人は元気がないとか、もっと頑張れ!そんな認識なのでしょう。若い世代(だけじゃないけど)の経済的な苦境、出産や育児への世間的な無理解冷たさ、幼児保育への対策の薄さが将来への希望を失わせているのでしょう。ここ数年のコロナの影響もあったことでしょう。昨年生まれた二人目の孫は貴重な存在だったのですね。一歳と三歳、二人の孫の保育所は、息子の育休切れを目前に未だに決まっていないようです。これがリアルな実態。一般に爺婆は親の介護を抱えて援護もなかなか難しい。
今朝の体重は68.0kg+500g。洗濯して料理、往復3kgの食材買い物+通常の食事でも体重は増えます。
Debussy 弦楽四重奏曲 ト短調 作品10 /Leonardo Vinci(1690-1730伊太利)ヴァイオリンとチェンバロのための12のソロ・ソナタ より「ガヴォット」(Guido Guerrini編)(以上1946年)/Boccherini 弦楽四重奏曲 イ長調 作品39-8 G.213/弦楽四重奏曲 変ホ長調 作品58-2 G.243(1953年)〜イタリア弦楽四重奏団・・・Quartetto Italiano(1945ー1980伊太利)の旧モノラル録音。室内楽は昔の録音でも聴きやすいものが多いと感じます。妖しくも甘い情感漂って目眩く気紛れな旋律は魅力、Debussyには夜が似合う。たしかこの演奏がこの作品との出会いであり刷り込み。5:58-3:28-8:03-7:03。Leonardo Vinciは初耳、牧歌的にシンプル、平易な旋律は3:20。Luigi Boccherini(1743ー1805伊太利亜)は大好き、Haydn、Mozartなど同世代に比べて作品知名度は落ちるけれど、かなり系統的に聴いているつもり。イ長調四重奏曲はAllgro moderato-Menuetto e Trio-Grave-Allegro Giusto。これも牧歌的に穏健に明るい旋律が続いて陰影豊かに闊達、第3楽章「Grave」の切々たる情緒は聴きものでしょう。8:19-3:41-5:38ー5:11。変ホ長調四重奏曲はいっそう優雅な風情、Allgretto Lent-Menuetto e Trio-Larghetto Malinconico-Allegro vivo Assai-Finnale しっとりとした風情に、こちらも第3楽章「Larghetto Malinconico」の詠嘆最高。終楽章の晴れやかな疾走も名曲と思います(Haydnの「驚愕」交響曲第2楽章「Andante」旋律に似ている)。7:05-4:06-4:42-4:43。歯切れのよい集中力アンサンブルは世界で絶賛されたそうです。
Mahler さすらう若人の歌/花の章/*亡き子を偲ぶ歌〜クララ・タカーチ(ms)/イヴァン・フィッシャー/ハンガリー国立交響楽団/*ジョルジュ・レーヘル/ブダペスト交響楽団((p)1985)・・・珍しい音源と思うけれど、幾度も聴いてお気に入り、録音年調査付かず。1980年前後と類推、鮮明なアナログ音質です。イヴァン・フィッシャーは未だ30歳頃のはず。Klara Takacs (1945-2017洪牙利)は知的に深みのある歌声をしっとり、青春の憧憬に溢れたデリケートな胸の痛み(3:47-4:01-3:20-5:47)交響曲第1番初稿に含まれた「花の章」のデリケートに懐かしい旋律(6:52)こどもを失った深い悲しみに泣けます。(「いま晴れやかに陽が昇る(5:50)」「なぜそんなに暗い眼差しだったのか(4:56)」「お母さんがドアから入ってきて(4:43)」「こどもらはただ散歩に出かけただけだ(6:57)」「こんな嵐の中へ(2:58)」)。レーヘルの伴奏も含めて、全曲通して(指揮者オーケストラの違いに)まったく違和感はありません。Mahlerの一連の歌曲集は言葉の壁を乗り越えて、しっかり心情情感が理解できる数少ない存在でした。