2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日2022年大晦日。山形県鶴岡市にて崖崩れ10棟が押しつぶされたとか、年の瀬も押し迫ってなんという悲惨な災害なのでしょうか。
自分は起承転結はっきりとした音楽より、脈絡のないエピソード連続のようなのが好きだけど、自分のこの一年もそんな感じだったかな。年中アレルギー症状洟水淡の絡みはさておき、コロナやインフルエンザも辛くも避けて大きな病もなく、なんとか引退隠居一年目をやり過ごしました。昨日はいつも通り朝一番の洗濯、スクワットストレッチ実施、往復3km100円ショップ往復して必要なものを入手(ウォーキングのつもり)お隣のスーパーに必要な食材を買おうとしたけれど、微妙に高いと感じて断念。婆さんの許に出掛けた女房殿にメールして、ディスカウントストアへ寄ってもらいました。トレーニングはもう二日空いたのに全身微妙に筋肉痛があるのは、身体が凝り固まっているから?本日は入念にストレッチしてから、なにか自分の好きなものでも買いに行きましょう。女房殿は母親のところで年越しをします。
テレビの年末特番にはほとんど興味を持てなくて、紅白歌合戦はもう20年以上見ていないと思います。今朝の体重は67.7kg柿の種喰うたんやけどな、辛くも現状維持。
Wagner ジークフリート牧歌(1982年)/Scho"nberg 浄められた夜(1981年)〜ウラディミール・アシュケナージ/イギリス室内管弦楽団・・・Vladimir Ashkenazy(1937ー露西亜→氷島)は既に引退してしまった名ピアニスト。これは指揮者として比較的初期の頃の記録でしょう。両者とも浪漫の色濃い室内規模の名曲だけど、個性はまったく異なります。この人はオペラには手を付けなかったみたいだけど、Wagnerは暖かくも親密な風情(18:07)後期浪漫派の濃縮された濃密残滓充ちる「浄められた夜」、噎せ返るような官能エッチな作品、これはとんでもフクザツ声部絡み合った弦楽合奏なんですってね、表情豊かに変幻自在、劇的に激高してなかなかのアツい説得力でした。(29:01)
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜テオドール・クルレンツィス/ムジカ・エテルナ(2013年)・・・
油断すると見知らぬ次世代が次々登場して、とうに亡くなった人の演奏ばかり聴くことになりがち。テオドール・クルレンツィス(1972-)って希臘の俊英らしい。ムジカ・エテルナ(Musicaeterna)は自ら創設したオーケストラとのこと。この辺りの世代は難曲とか演奏至難とかそんなことじゃなくて(アマオケだってフツウに上手いですもん)昔からあった馴染みの作品なんでしょう。一流のオーケストラが分厚い響きで・・・みたいな風情とも異なって、やたらとノリの良い親密な演奏。楽譜を追うのに精一杯じゃなくて、いかにアンサンブルの統一と各パート自在な歌を両立させるかといった水準です。いずれ、かつてのイメージとずいぶんと違う
・・・とは2015年11月の印象。Teodor Currentzis(1972-希臘)は教えを受けた露西亜を本拠地として目覚ましい活動を続けたけれど、例の烏克蘭への侵攻ですべておじゃんに、ムジカ・エテルナも世界的な活動はアウトでしょう。合併した南西ドイツ放送交響楽団の音楽監督就任は2018年〜継続しているのでしょうか。上記のイメージとはほとんど変わらず、野蛮な原始のリズムを堪能できる名曲中の名曲、鮮明な音質にもの凄くカッコ良いリズム感+迫力+各パートの音色付けとかちょっとした節回し歌、自発性も快い演奏を堪能いたしました。34:45。
Gounod 歌劇「ファウスト」よりバレエ音楽/ワルツ/ソングフェスト(ポップスメドレー)/Gluck バレエ組曲第1番(4曲「妖精の踊り」含む)/Addinsel ワルソー・コンチェルト/Salute To Our Fighting/Rodgers 「オクラホマ!」より3曲/Gould ヤンキー・ドゥードゥル/Baroso ブラジル〜アーサー・フィードラー/ボストン・ポップス管弦楽団(1940-45年)・・・ これはネット用音源?CDにはならないパターンも増えているようです。もちろんパブリックドメイン。このSP録音は信じられぬような鮮度でした。Arthur Fiedler(1894-1979亜米利加)はこんな時代から活躍していたのですね。Gounod/Gluck辺りは肩の凝らないClassic Music、かっちりとして生真面目、芯のあるサウンド、厚みのあるオーケストラのサウンドを堪能できます。あとは賑々しい誰でも知っている馴染みのPop音楽ばかり。ワルソー・コンチェルトのピアニスト・クレジットなし、これは映画音楽だけどRachmaninovクリソツの甘く情熱的な音楽。「ブラジル」は軽妙なリズムにちょいと足りません。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
日々押し迫る2022年。昨日が地方への帰省がピークとか。ささやかな正月飾りを付けないと。露西亜はご迷惑ミサイル大量に年末サービスしたそう。
あき竹城佐藤蛾次郎水木一郎渡辺徹仲本工事アントニオ猪木三遊亭円楽(6代目)江原真二郎古谷一行森英恵三宅一生市田ひろみ島田陽子安倍晋三山本コウタロー葛城ユキ出井伸之上島竜兵早乙女勝元野島稔渡辺裕之柳生博藤子不二雄A山本圭野田知佑宝田明志垣太郎西村京太郎西郷輝彦石原慎太郎海部俊樹・・・2022年比較的テレビや書籍にお馴染みだった人が逝った名前を並べてみました。去る者日々に疎しとは云うけれど、じょじょに死は身近に迫っている寂しさがありますよ。
昨日朝一番にいつもの洗濯、そしてしっかりストレッチ+スクワット。あとは半分居眠りして昼から北新地に甥夫婦との忘年会へ。甥には既に両親はおりません。奈良の天理から出てきて天王寺にホテルを取ったそうです。御用納めは12月28日だから、もう29日居酒屋はヒマかな?そんな見立ては大外れ、夕方早めの3時集合時点あちこちの店はかなり満員状態、どこもいつも以上の混雑ぶり、若い人が多かったですね。いつもの激安居酒屋になんとか4人分席が取れたけれど、接客バイトの人員確保に失敗して一人だけ、注文も支払いも停滞して回っておりません。小一時間ほど楽しく呑んで喰って話して、話題は数日前の立ち呑み寿司のことに、甥のお嫁さんは行ってみたい、もう興味津々。もともと人気の店だしなぁ、ましてや年末ラストの激混み時期、幸いちょうど4人分の隙間が空いたところに突入出来、先日通りの高級ネタばかり、若い者はたくさん喰いますよ。それも一人当たりだったら充分安いもの。
帰宅は夜7時30分頃、住道駅から自宅迄2kmほど、しっかりウォーキングして帰りました。年末押し迫って最後の贅沢をしました。今朝の体重は67.7kg▲300g、おそらく酒のせいで水分が抜けているだけかと。本日明日しっかり身体を動かすことを意識して、食事や間食は抑制しましょう。
Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)/バレエ音楽「春の祭典」〜ジョゼプ・ヴィセント/アッダ・シンフォニカ・・・これには驚きました。Josep Vicent(1970-西班牙)はADD ASimfonica(西班牙バレンシア地方)の音楽監督なんだそう。ネット系音源やYouTubeに出現するけれどCDは探せず、最近と類推されるライヴ録音年特定はできません。知名度さておき極めて優秀なオーケストラであり、色彩感に優れ、整ったアンサンブル、優れたリズム感にパワフルな推進力、これでライヴだから驚きます。ややオフ・マイクっぽいけれど低音もしっかり効いて優秀な録音、足りないのは粗野に濃い個性でしょうか。これは最近の演奏に共通して感じられる傾向でした。
短い組曲版「火の鳥」はメルヘンに溢れ、編成比較的小さめな三管編成の「ペトルーシュカ」は賑々しい喧騒と彩りに充ちておりました。「春の祭典」もスケール大きく、正確なリズムにスムースなオーケストラの技量・迫力・緊張感切迫感に文句なし。後半第2部「生贄の儀式」に向かうほどアツく金管炸裂、「選ばれし生贄への賛美」〜「生贄の踊り(選ばれし生贄の乙女)」辺りは速めのテンポに勢いMAXへ。優等生的完成度。その昔、初演者ピエール・モントゥーとかヘロヘロのアンセルメとか、彼(か)のやや牧歌的に技術的には危うい演奏を遠く、懐かしく思い出したものです。
Mahler 交響曲第4番ト長調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル/レリ・グリスト(s)(1960年)・・・これはもう60年以上前の録音になるんですね。彼の旧全集はパブリック・ドメインに至って全曲ダウンロードして保存、それでもちゃんと聴けておりませんでした。試しに久々第4番を拝聴始めたら第1楽章第3楽章後半がファイル不良、念のため点検したら第6番イ短調も一部アウト、慌ててデータ・ファイルを再入手したものです。第4番は比較的編成も小さく、演奏時間も一番短いもの、なにより旋律が平易かつ平和牧歌的なテイストが漂って、心安らぐ思いでした。音質はやや芯が甘いような気もするけれど21世紀に現役水準、ニューヨーク・フィルのアンサンブルも整って細部ていねいに仕上げたもの。作品への共感際立って第1楽章「Bedachtig. Nicht eilen(中庸の速さで、速すぎずに)」から溌剌と起伏豊かな表現は力強く、一番長くデリケートな第3楽章「Ruhevoll (poco adagio)(静かに、少しゆるやかに)」各変奏曲は表情テンポの変化、描き分けも有機的でしょう。天国の安らぎを感じさせる第4楽章「Sehr behaglich(非常に心地よく)」はReri Grist(1932ー亜米利加)の清楚可憐な声は理想的でした。16:52-9:05-2:034-8:32。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
お役所関係は昨日が御用納め。自分が現役時代いつから年末休みだったのか記憶曖昧なのは、必要であれば出勤する、可能であればさっさと休む、自分で判断できる職場だったからでしょう。大晦日迄出勤したり、かつて存在した年末近くの祝日に小さかった息子を連れて行った記憶もありました。女房殿同行昨日トレーニングルーム通いも年内ラスト、おそらくは一年間150回ほど通っているかと。途中の運動公園には少年野球が練習しておりました。三日連続鍛錬だとさすがに全身に微妙な筋肉疲労が残って、自宅ストレッチは必須でしょう。全国の帰省ピークは本日とのこと、甥夫婦(奈良在住)との忘年会は3時北新地駅集合。あとは年末年始なにも用事も予定もありません。今朝の体重は68kg+100g。昼夜と安定して喰った自覚はあるけれど、喰い過ぎ?2022年はなんとか67kg前半で終わりたいけど、苦戦中です。途中覚醒、睡眠不如意も続きます。
調査によると、ケータイの平均月額(通信通話+端末)は平均で「8,913円」!に驚き。我が家は自分のToneMobileが1,100円+α、女房殿のIIJmioが2,000円弱、仮に別途自宅ネット環境Wifi代3,500円/月をカウントしても、一台当たり3,000円少々で済んでおります。端末分割支払いがない(ほぼ無料であった)のが大きいのかも。機種にこだわりない安物、日常それなりに使えればよろしいですから。女房殿は母親の関係+ボランティア、親戚との連絡に通話が必要。昨日も市立体育館に向かっている最中、スマートウォッチに着信連絡があって(通話機能はない)それは曾孫の便秘を心配する婆さんからでした。お仕事引退した自分に日常使用はLINEくらい。いただきもの巨大大根は無事夕食にて完全消化(料理の出来はいまいち)。
Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ/ロンドン・シュッツ合唱団 /イヴォンヌ・ケニー(s)/サラ・ウォーカー(ms)/パトリック・パワー(t)/ペッテーリ・サロマー(br)(1987年)・・・Beeやん指示通りオリジナルのテンポ設定?とか。金管の響きがマイルドに素朴な古楽器演奏の走りのほうの録音でしょう。自分は久々に超・有名作品を堪能いたしました。重厚長大とは無縁の個性的演奏は好悪を分かつことでしょう。第3楽章「Adagio molt Cantabile」が快速にさっぱり、第4楽章の開始はいっそう急ぎ足に素っ気ないもの、やがて「喜びの歌」が盛り上がっていくところは意外とまとも、バリトン・ソロは大仰な表情、ヴィヴラートに違和感有。合唱は人数少な目めだけど力強く明晰なリズム、木管の対旋律が際立つもの。alla marcia以降のテンポは通常の感覚に戻って入念な表現、テナーのヴィヴラートは気になります。合唱が大活躍するクライマックスは圧巻、立派に盛り上がってくださいました。音質は良好。14:14-14:11-11:13-22:38。
Mahlaer 交響曲第5番 嬰ハ短調〜カレル・アンチェル/トロント交響楽団(1969年ライヴ)・・・Karel Ancerl(1908ー1973捷克)亡命後の貴重なライヴ。かつて発売直後に聴いていた記憶はあって、オーケストラに色気が足りない?そんな記憶もありました。こういった音源はほんまに悩ましくて、奥行きと低音残響が足りぬオン・マイクむき出しの音質はこの時期にしてあまりに残念。自分の音源収集基準だとほとんど廃棄対象水準。イン・テンポを基調とした厳しい集中力、かつての印象とは異なってトロント交響楽団の技量にも問題なく、全編に活躍するトランペットもおみごと。第3楽章「Kraftig, nicht zu schnell.(力強く、速すぎずに)」Scherzoのテンポの異様な遅さも個性的な解釈でしょう。全曲聴き通したけれど、正直なところ少々ツラかった。11:28-14:06-20:36-8:44-15:10(熱狂的な拍手込み)
Rodrigo アランフェス協奏曲/ある貴紳のための幻想曲〜レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(g)/クリストバル・ハルフテル/マニュエル・デ・ファリャ管弦楽団(1963年)・・・Regino Sainz de la Maza(1896ー1981西班牙)はギター協奏曲最高峰の人気を誇る「アランフェス」の初演担当のこと(1940年)音質は良好です。噂ばかり、この演奏を聴いたのは初めてかも。この妖しくも甘い旋律、西班牙の躍動するリズムは大好き、「幻想曲」も安らぎの名曲でした。ギターの演奏はどれも同じに(ステキに)聴こえて、ソロの個性云々ド・シロウトには不可。管弦楽は時に、ちょっぴり怪しいけれど雰囲気たっぷり。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
寒さ厳しく年末も押し迫ってまいりました。佐渡市ではようやくの停電解消とか。コロナはお隣中国にて爆発中、日本も拡大を見せて、予想通りのインフルエンザもこの先2ヶ月くらいがピークでしょう。気を付けなくては。昨日連続して市立体育館へ、途中運動公園では古希ソフトボールチームが定例試合中、寒風の中皆元気ですよ。連続なのでムリせず筋トレは5種負荷抑え目に、トレッドミルは6km/hウォーキングのみ15分にて終了。帰りは年末だし、過去最大のゴミ拾い功徳実施、大袋に溢れるくらいのペットボトル、コンビニやファストフードの持ち帰り容器、マスクなど大量でした。汗のあとに冷えたかも、年に数回の禁断のラーメンも年末だし、喰いたい気分。
ごくごく軽い負荷なのに内転筋部分に疲労があります。今朝は67.9kg+200g、柿の種かっぱえびせんは切れていて間食なし、夕食の量が多かったかも。例のいただきもの巨大異形大根、ついに湯豆腐再登板絶品の味、消化は順調です。今夜はタジン鍋を試してみましょう。なぜ日々鍛えるのか?体重増減に一喜一憂しているのか。もちろん華麗なる加齢による衰え、健康問題が大前提だけど、じつは・・・安くておいしいもの、お酒もちょっぴりおいしくいただくため。病気になったら食べられないし、体調不良とか足腰が弱まったら出掛けられない、人生を愉しむために日々鍛えて、体重を気にして残念、減量は遅々として進んでおりません。新世界(西成区)には380円のモーニング・セットがあるそうな・・・って、珈琲ちゃいまっせ、酒とアテの。さすがに朝から突撃する勇気と元気はないけど、大阪らしいなぁと思います。
昨夜「音楽日誌」ネタとしてしっかり集中して聴いて、関連情報検索してメモした2本分消滅、Simplenoteが不調?自動保存されていない・・・ショック。もう一回聴こうかな?
Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル/Ella Lee(s)/Saramae Endich(s)/Beverly Wolff(ms)/Jennie Tourel(ms)/George Shirley(t)/John Boyden(br)/Ezio Flagello(b)/The Westminster Choir/St. Kilian boychoir(1965年12月9日ライヴ)・・・
貴重なる定期演奏会放送音源がネットにて入手できたもの。モノラル、音質的には”聴くに耐えぬ水準”に非ず・・・圧倒的な起伏と情熱、熱狂的な作品への入れ込み、テンションの高さ、スケールの大きさ、迫力、千変万化する表情(ここはとくに第2部に顕著)に圧倒されました。この世界に入り込めれば(たいてい引き込まれること、必定)感動的な世界。声楽陣の充実は翌年、ロンドンにてセッション録音より上じゃないか。ライヴ収録という発想は当時なかったのか。おそらくはユニオンの関係とか、これだけ大人数を拘束して別途録音するのは難しかったのでしょう
・・・とは2013年7月のコメント。
異形に巨大なる交響曲は昨年だっけ?ヤニック・ネゼ=セガンの演奏を聴いて以来のスランプ、久々の拝聴。バーンスタインによる熱狂的なMahler表現は自分の嗜好から外れるけれど、新旧どれを聴いてもほとんど圧巻の感銘は間違いなく保証されます。音の状態はいまいちだけど、かなりの臨場感とそれなり鮮度あるモノラル録音、細部緻密な仕上げ磨き上げより、入念に暑苦しいほどの情感表現と入れ込み優先、テンポの有機的な揺れ、声楽陣の表情も豊かに説得力を感じさせます。とくに第2部「ゲーテの”ファウスト 第二部”から最後の場」の情感の起伏、流れがわかりやすい説得力。後半戦に入る無垢な少年合唱団に心洗われ、最終盤に向けいや増すアツい感動、万感胸に迫る締め括りに熱狂的な拍手。これは保存して聴き続ける価値有。「千人の交響曲」に出会ったのはFM放送から流れたバーンスタイン/ロンドン交響楽団(1966年)その阿鼻叫喚混沌混迷な響きに困惑したもの。噂では最近の高品質マスタリングでは音質改善顕著とのこと、数十年ぶりに聴いてみたいものです。
Tchaikovsky 交響曲第6番ロ短調「悲愴」〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1972-73年)・・・全体的にややユルく、緊張感にちょっぴり足りぬけれど、けっこうオーケストラは快調に鳴り渡って、細部明晰にわかりやすい 味わい演奏でした。第1楽章「Adagio - Allegro non troppo〜」冒頭はもの凄い遅いテンポ、第3楽章「Allegro molto vivace」ラスト辺りのアッチェランドの追い込みはアツく、第4楽章「Adagio lamentoso - Andante - Andante non tanto」に於ける清澄な風情、2005年4月に聴いていた記録が残って、音質印象は改善しておりました。18:18-8:14-9:11-9:12。
R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」/歌劇「火の危機」より愛の場面/Smetana 連作交響詩集「わが祖国」より「モルダウ」/「ボヘミアの森と草原から」〜アンドレ・クリュイタンス/ウィーン・フィル(1958年)・・・写真はネットより借り物、新しいマスタリングとか、R.Straussのほうは音質改善は顕著、ウィーン・フィルの美しい響きを活かして、のびのびと優雅な演奏に仕上がっておりました。(17:30-7:03)Smetanaのほうはかつての音質記憶通り、演奏的にもR.Straussほどの感慨はありません。(12:22-13:16)
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
なにかと物騒な年末、相変わらず寒い日々、これから年末年始、年明けも継続するのでしょう。佐渡市では未だ200戸ほどの停電継続中とか。秋葉復興相を交代、杉田総務政務官も更迭の方向との報道は残念。とことんそのまま在任続けて叩かれて欲しかったな。こちら昨日朝一番にいつも通りの洗濯、ストレッチ、市立体育館への流れ、その前に朝食はグラノーラ(+オートミール増量+豆乳)+自家製ヨーグルト(ドライフルーツ入り)+濃厚野菜ジュース+目玉焼き+珈琲、そして「音楽日誌」更新は千年一日の如く変わらぬ習慣。しっかり筋トレ全身8種+エアロバイク15分(有酸素運動はこれが体感一番キツい)道中、冬休みに入った全力少年たちがミニ野球などに遊ぶのを目撃して女房殿は婆さんの許へ通院介助、自分は昼ご飯を軽く済ませてYouTube、激安立ち呑み屋の動画をぼんやり眺めつつ半分居眠り・・・お気楽な隠居生活でっせ。
すると昼一番意外と早くご帰宅、先ほど迄動画眺めていた梅田駅前第3ビル地下の立ち呑み寿司屋が気になる件を話題にしたら、行ってみたいと曰(のたま)う。さっそくコミュニティバス〜JR東西線を乗り継いで目的地に向かったものです。早い時間より開いているのが大阪、現役世代が働いているのを横目に呑むのが引退身分の醍醐味、けっこう高級ネタばかり(クエとか)+種々料理を堪能して味は極上、料理の姿も美しい。酒は少々、価格は充分安い、呑むのが主眼の店だからシャリが小さいんです。だらだら長時間呑み続ける趣味はなくて、さっと済ませるから、自分には立ち呑みが性に合ってますよ。てきぱきとした接客対応のお姉さんも気持ちがよろしかった。
大阪に舞い戻って、いったい2022年は幾度(安い)居酒屋通いをしたのか。街中人ごみ雑踏に出掛けること自体が気分転換になって、20回ほど散財?贅沢なものですよ。反省して年内ラスト本日明日と市立体育館へしっかり鍛えるつもり。自分のカンチガイで休みは明後日からでした。その日、甥夫婦と忘年会、居酒屋通いも締め括り。今朝の体重は67.7kg▲400gまだまだ。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ジョン・バルビローリ/BBC交響楽団・・・1970年ライヴ?というのは嘘っぱち、1967年のEMI録音なんだだそう。2013年7月以来の拝聴、わずかに残した自主CD、まず音質の良好な水準に驚きました。悠々と構えが大きく、重心の低い、暖かい余裕の力感に溢れた第1楽章「Allegro con brio」(6:12)纏綿とたっぷり歌ってスケール大きな第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」(18:14)。第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」はマッチョな力感に溢れて(5:48)第4楽章「Finale: Allegro molto」は慌てず、悠々と走らない、彼らしいタメも決まっております。(13:54)。珍しいBBC交響楽団との顔合わせ、この時期はちょうどアンタル・ドラティからコリン・デイヴィスへシェフ変更時期、やや質実地味に感じるオーケストラもいつになくたっぷり鳴って余裕、コクのある音色でした。ホルンのパワフルな音色も出色。古楽器系速いテンポに軽妙なリズム、素朴な響きも好きだけれど、こんな昔馴染みスタイルにたっぷり名曲を堪能できたのも久々でした。
Mozart フリーメイスンの葬送行進曲K.477/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466/交響曲第41番ハ長調K.551〜オイゲン・ヨッフム/ボストン交響楽団/ヴェロニカ・ヨッフム(p)(1974年ライヴ)・・・これはタングルウッド音楽祭のライヴ、最初の葬送行進曲は少々音が濁るけれど、あとは解像度よろしく鮮明な音質でした。Veronica Jochum von Moltke(1930ー独逸)は未だご存命のピアニストとか、オイゲンの娘さんですね。しっとりとした音色のデリケートなピアノはライヴならではの感興に溢れ、悲痛な面持ちからやがて安らぎの緩徐楽章、晴れやかなフィナーレに至る美しい演奏。「ジュピター」は作品のスケールに相応しいテンションと力感に溢れた大きな第1楽章「Allegro vivace」、第2楽章「Andante Cantabile」は気品に溢れた詠嘆が優雅に清潔です。第3楽章「Menuetto,Allegretto」は天女が舞い降りるところ、ここは明快な楷書の表現、最終楽章「Molt Allegro」は快速だけど重量級、アンサンブルはオーケストラの優秀さを感じさせるところ。(5:38。15:21-8:28-7:51。12:19-8:55-4:26-8:37 楽章間+拍手有)。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
寒い日が続きます。北海道では停電解消との明るいニュース、佐渡市では新潟日報昨日夜中の更新時点、約700戸停電継続中とのこと。年末を迎えての散々な災難をお見舞い申し上げます。昨日は休筋日。ふともも前部にハリを感じておりました。女房殿が小掃除を始めたので、自分もパソコン・オーディオ部屋も軽く清掃。モノはあまりありません。ことしコンピューター買い替え(VAIO Tap 20)時に、おまけに付いてきた通常タイプの無線キーボードは半年ほど愛用、気分転換にマイクロソフト・コンフォートカーブ・キーボード 3000(有線)をキレイにクリーニングして再登板は気分転換のため、引退直前の数年間、職場に愛用したものでした。
買い物も婆さんのところに出掛ける女房殿にお願いして身動きせず。昼夜とくに暴飲暴食をしたつもりもないのに、今朝の体重は68.1kg+300g危険水域復帰に一喜一憂。規則正しい生活と定期的な運動を欠かさぬのに、この体重増傾向要因はなんなのでしょう。症状悪化している洟水痰の絡みに安眠できないのも一因かも。本日明日で年内ラスト、市立体育館にしっかり鍛えるつもり。来る年末年始休みは不安です。(再確認したらもう一日営業日有)
飽きもせずYouTubeにゴミ屋敷の片付け動画を眺めて、さすがプロのワザ、人員動員と手順段取り、消化時間を見積もっておりました。腰くらいまで積み上がったゴミに呆然として「あちこち中途半端に手を付けず、順繰り集中して狙った個所を処理すればやがて終わる」という言葉に感慨がありました。これってなんでもそうなんじゃないのかな。それとは違う、ゴミ屋敷ではないけれど積年の荷物が多く蓄積してそのまま、入院したりお亡くなりになってしまった親、親戚の家の片付け動画もあって、その物量の多さに驚きます。自分は転居が数回あって、そのたびに荷物の整理はしてきたつもりだし、ことし2022年2月の転居はお仕事引退というケジメ、更に思い切って(それに向けて順繰り+一気に)身辺整理を進めたものです。
多く所有することがシアワセではない・・・節約生活の言い訳にしております。片づけられない人に対する心ない、残念な書き込みがあったそうですね。それはあきまへんで。
Dvora'k 交響曲第9番 変ホ長調「新世界より」(1959年)/Smetana 交響詩「モルダウ」(1960年/以上ベルリン・フィル)/Liszt 交響詩「前奏曲」(ベルリン放送交響楽団1959年)〜フェレンツ・フリッチャイ・・・Ferenc Fricsay(1914ー1963洪牙利)の音源は世代的に早めにパブリック・ドメインとしてネットに出現、系統的に収集したままちゃんと聴いておりませんでした。冒頭(最終楽章も)ちょっぴり音が割れるけれど、これは高品質オーディオ化もされた良好な音質なんだそう。残念自分が入手した音源データファイル+貧者のオーディオ環境では”かなりエエ感じ”程度の受け止め方。爽やかな郷愁のわかりやすい旋律連続する名曲中の名曲は一番人気、ベルリン・フィルのパワフルなサウンド(とくに金管)全開の力強い推進力演奏でした。郷愁よりパワー、第2楽章「Largo」はしみじみ歌って第3楽章「Scherzo」の大爆発との対比も文句ない説得力。(10:04-13:59-8:18-12:06)「モルダウ」の力感に充ちたアツい推進力、ティンパニの激しさ、デリケートな表現の対比も素晴らしい。(11:01)学生オーケストラの定番「前奏曲」は手兵ベルリン放送交響楽団との演奏、評判芳しくないらしいけれど、自分にはなんの不満も感じぬ美しさと感じました。(16:43)
Bach ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060(ハインツ・ホリガー(ob)1980年)/2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043(1982年)〜ギドン・クレーメル(v)/アカデミー室内管弦楽団・・・これはネヴィル・マリナー/アカデミーによるブランデンブルク協奏曲(1980年)にフィルアップされていたもの。Bachの協奏曲はどれも魅惑の旋律だけど、この2曲は屈指の劇的緊張感を孕んだ名曲!Gidon Kremer(1947ー良都美野→独逸)のヴァイオリンはリズムも音色もクール先鋭そのもの、オイストラフの弟子だけど、これほど個性は違うものなのですね。名手ホリガーのオーボエの表情豊かな音色にも脱帽。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
相変わらずの寒さ続き、日本海側での大雪継続、停電も続いているようです。せっかくのクリスマスも残念、年末時期にタイヘンな生活を強いられていることでしょう。息子のお嫁さんの実家より馬刺し到着事前連絡時間調整も熊本より荷物遅れ、夕食には間に合いませんでした。昨日土曜はいつも通り朝一番の洗濯、そしてストレッチ実施、女房殿に付き合って連続市立体育館へ、筋トレはやや負荷落として8種+ステアマスター15分(160kcal消化)冷えるけれど幸い膝の調子は良好、負荷を掛けても痛みはありません。年内あと2回かな?【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新済。昼から所要に出掛けた女房殿がクリスマスケーキならぬ、ビンボー臭く割引きロールケーキを買ってきました。そのせいか今朝の体重は67.8kg+200g。
大根在庫過多対策メニューあれこれ。他人様にレシピ云々するほど勇気はないけれど、一応備忘録。
まず湯豆腐には必須、朝食時スキレットに目玉焼きを作るけれど、薄く切った大根を先に敷き詰めます。これは連日、大根がちょっぴり焦げて香ばしい。お昼のそば、うどんのつゆに大根の薄切り煮込み必須、パスタにも先に薄切り大根(+α)を炒めて下味をつけて、ムリムリ精進ナポリタンとしました。夜は豚汁に大根多め、酒粕も入れました。あまり材料が変わらないけれど、クリームシチューにも流用(なんとなく和風テイストに)カレーにも使えるでしょう。あとは大定番のおでんが待っております。そういえばカンタン酢漬けは常備菜でした。いつもの拍子切りじゃなくて、薄切りにして現在漬け込み中。年内消化の目途が立ってきました。
V1女子がオールスターゲームを開催との報道。これってなんとか録画放映されぬものか、YouTubeでも良いので。シリーズMVP古賀紗理奈の賞金10万円はトホホ・・・な現状反映、せめて100万円くらい出してあげてよ。年末特番はあいかわずオモロない、興味ないものばかり。
Bach ブランデンブルク協奏曲〜サイモン・アディソン/イングリッシュ・フィル(1989年リリース)・・・Simon Addisonは「probably an Alfred Scholz pseudonym」とのネット情報有。アルフレッド・ショルツは実在の人だけど、種々音源に自分の名義を付けて売った人、更にその変名!?とは。English Phil名義というのも充分怪しい。力みなくオーソドックスな演奏、生真面目なフレージング、テンポは中庸なモダーン楽器アンサンブル、音質はかなりの鮮度、名曲を堪能するに充分な技量と表現でしょう。第2番はリコーダー使用、第4番は豊かに響くフルートになっておりました。第3番ト長調第6番 変ロ長調BWV1051は最近聴けない、ややゆったり目のテンポ、それなりの人数による厚みのある充実した響きでした。一番人気な第5番ニ長調は軽快溌剌としたテンポに、すっきりとしたフルート、ヴァイオリンも力みのないスムースな表現、チェンバロのカデンツァの音色に(かつてのモダーンチェンバロみたいな)違和感はありません。素性怪しい音源をネットに見つけると聴きたくなる、昔の悪癖が抜けません。第1番(3:58-4:06-4:24-7:29)第2番(5:37-4:28-3:27)第3番(6:50-3:20)第4番(7:35-2:50-5:24)第5番(9:56-5:58-5:37)第6番(7:08-4:32-6:01)
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜山下和仁(g)(1981年)・・・これは有無も云わせぬ超絶技巧、専門的なことには疎いけれど、変則調弦、特殊奏法連続なんだそう。全曲半音落として、プロムナードはRavel編に倣ってひとつ省略しております。ギターという楽器表現の幅制限を感じさせぬ色彩、スケール、迫力に充たされます。山下 和仁(1961ー)は長崎大学出身なのですね。上手いだけじゃなくて、作品のテイストをしっかり活かす詩情表現、数々の「ギター初演作品」の記録があるそうです。痺れました。
Bach カンタータ第82番「私は喜んで十字架を担おう」/第56番「私は満ち足りている」〜マックス・ファン・エグモント(br)/フランス・ブリュッヘン/バロック・オーケストラ(1977年)・・・相変わらず作品個性云々できぬのがツラいところ。男声ソロによる堂々たるカンタータを揃えてMax van Egmond(1936-阿蘭陀)の歌唱は端正に生真面目、古楽器伴奏を担当するブリュッヘンは18世紀オーケストラ創設前の録音、素朴なテイストに飾りが少ない表現を愉しみました。7:20-1:39-6:45-1:26-1:19。6:52-0:59-8:49-0:47-3:27。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
南国土佐にて史上最高の降雪とか、ふだん備えのない地域ではきっと生活はタイヘンな混乱でしょう。スタッドレスタイヤなんて準備してないでしょうし。そして日本海側では予報通りの激しい雪模様が報道されております。世界的にもそんな動きらしいですね。こちらのちょろ雪は知れていて、寒いことは寒いけれど洗濯物も寒風によく干せました。東京でもインフルエンザ流行、年末帰省に全国に広がるかも。
不要不急の外出は避けるようにとの呼び掛け、まるでコロナ蔓延防止みたいな感じだけれど本日クリスマス・イブ、若い人には大きなイヴェントでしょう。わが家にサンタさんは来ないみたいだけれど、熊本の孫にはプレゼントを贈っておきました。自宅ストレッチ後昨日の体重ショックに朝一番市立体育館へ、途中古希グランドゴルフの定例熱心な集まりを横目に市立体育館へ、筋トレ8種+トレッドミル15分こなしたけれど、そのトレッドミル2台/6台中故障、修理の契約はどうなっているのでしょうか。たまたま空いていたから良いけれど、けっこう満員状態でした。帰りしっかりゴミ拾いの功徳実施。
朝一番に婆さんに付き添って通院した女房殿は8:45受付、午後1:30現在混み過ぎて未だ待たされている!との連絡有。年末の週末、しかもいつもより医者が少なかったらしい。こんなんじゃかえって身体悪くしますよ。昼、たまたま偶然に2個買ってあった菓子パン(=ジャンクフード)喰ってしまって勢いづいて+更に柿の種かっぱえびせん大量喰いを深く反省、夕食は控えめ(前日の残り)にしたら今朝67.6kg▲700g。女房殿もヘンな遅い時間に昼食を摂ったせいで、せっかく仕立てた夕食は本日に押し出しました。年末特番時期を迎え、オモロい興味深いテレビ番組が見当たらない。YouTubeに梅田京橋の激安立ち呑み居酒屋の動画を眺めて、よう知ったエリア故どこかのタイミングで訪問したろうと決意を固めておりました。
Schubert ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960/Schumann こどもの情景/Mozart ロンド イ短調K.511/Liszt クリスマスツリーS.613第10曲「昔々」〜ウラディミール・ホロヴィッツ(p)(1986-87年)・・・Vladimir Horowitz(1903ー1989烏克蘭→亜米利加)最晩年の録音。長大なる 変ロ長調ソナタはお気に入り、静かにゆっくりと深い眠りから覚めるような第1楽章「Molt Moderato」、絶望的に過去を振り返るような第2楽章「Andante Sostenuto」、第3楽章「Allegro Vivace」は明るく戯れるようなスケルツォ、そして終楽章「Allgro ma non Troppo-Prest」は軽い足取り笑顔に駆け出すような〜名曲。(19:15-8:01-4:12-7:31)とろりと甘い魔法のタッチは健在だけど、やや流したように、細部の詰めに甘さを感じるのは年齢のせいでしょう。十八番である「こどもの情景」は夢見るようにデリケート(1:36-1:06-0:32-0:51-2:43-1:19-0:40-1:30-1:38-1:40-1:55)涙をこらえて透明な哀しみを湛えるMozartは名曲中の名曲(8:11)華やか技巧を駆使するLisztはホロヴィッツには必須でしょう(4:01)。
Bach ヨハネ受難曲 BWV245/1725年版からの3つのアリア BWV245a-c〜ペーター・シュライアー(福音史家)/シュターツカペレ・ドレスデン/ライプツィヒ放送合唱団/ロベルト・ホル(b)/アンドレア・イーレ(s)/ロバータ・アレクサンダー(s)/マルヤナ・リポヴシェク(a)/エッケハルト・ワーグナー(t)/エクベルト・ユングハンス(br)/アンドレアス・シャイプナー(br)/オラフ・ベーア(br)(1988年)・・・毎度言語も宗教的基礎知識もないこちら粗忽物、Bachの荘厳な作品に感銘を受けて打ちひしがれおりました。Peter Schreier(1935ー2019独逸)の高貴にテンションの高い、魂のエヴァンゲリストは余人を以て代えがたい説得力があると感じます。既に30数年前の録音、古楽器モダーン楽器の論議云々を超えて、ドレスデン・ルカ教会の豊かな残響にオフ・マイクっぽい音質、オーケストラはクールにブルー系のサウンド、合唱団は独逸中でもトップを争う精緻なものでしょう。声楽ソロにも名だたる陣容を揃えて、これは静かに敬虔な時間が流れる、力みのない安らぎの演奏と拝聴いたしました。これ以上の言及はムリでっせ。作品そのものが劇的な「マタイ」より落ち着いた味わいなのかも。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
引き続く厳しい寒さ、昨夜はこちらもちらりと雪?今朝は0度C、週末日本海側には危険な雪への警戒が呼びかけられております。昨日も寒くて外に出る勇気なし、朝昼夕食に調理工夫して大根を消化しました。まだいただきもの異形な大物が残っていて、年内になんとか全部消化しましょう。室内干しの洗濯物は今朝、ようやく乾きました。じっと身動きしなかったけれど、柿の種かっぱえびせんは自粛、さほどに喰った記憶もないのに今朝は68.3kg+400g危険水域続きに愕然、体重増のロジックは理解できません。(一日遅れの酒の影響かも)本日は根性入れて市立体育館へ鍛えるつもり。引退して既にほぼ一年経っているのに、自分が担当していた週次の定例業務の悪夢、作業手順が理解できず脂汗を浮かべて苦しんでおりました。
保育園での幼児虐待(隠蔽)、心を病んだ患者へ病院にて暴力、自衛隊にて女性隊員への性暴力、警察での容疑者への異様な拘束と死、老人施設での不適切な扱い、若い研修医が救急車両をタクシー代わりに使った話題は、前居住地辺りのことでした。金満汚職にまみれた東京五輪の実態、学校でのいじめ問題隠しは日常の話題となっております。自民党・薗浦衆院議員辞職、無実を主張して立派に逮捕されて欲しかった。ほとんどの人は真面目に、つつましく暮らしているのに、なんか日本社会って底なしの危うさを感じます。そしてこの寒さに停電、雪国の生活はたいへんなことでしょう。もちろん烏克蘭の人々も。引退爺が場末の団地の一室につぶやいても仕方がないけれど。
Smetana 歌劇「売られた花嫁」序曲(1979年)/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版/1977年)/Prokofiev スキタイ組曲「アラとロリー」(1973年)/Bartok 舞踊組曲(1973年)〜ズデニェク・コシュラー/チェコ・フィル・・・Zdenek Kosler(1928ー1995捷克)は67歳であっけ亡くなってしまって、あと10−15年は活躍してほしかった、なんとなくジミな存在だったけれど、久々に活発な演奏を聴いてシミジミそう感じました。弾けるように元気のよろしい「花嫁」序曲(6:42)あまりに聴き過ぎて少々食傷気味だった「ペトルーシュカ」は浮き立つようにテンションの高いこと!オーケストラの調子も音質も極上。後半に行くほど、遊園地の喧騒をたっぷり感じさせてくだるもの。(10:07-4:31-7:05-11:11)硬派に破壊的、時に妖しいProkofievも同様に緻密さと迫力が両立しております。(10:44-7:07-5:41)怪しく重い始まりにやがて激しくも粗野な、ノリノリの勢いと泥臭いエキゾチックな旋律、変拍子がカッコ良いBartok(4:04-2:36-3:17-3:36-1:05-4:37)
Vaughan Williams 勝利のための感謝祭(感謝の歌)(エルシー・サダビー(s)/ヴァレンタイン・ダイヤル(ナレーター)/ジョージ・ソールベン=ボール(or)/トーマス・コラム・スクール児童合唱団/BBC交響楽団/合唱団/1945年初演ライヴBBC放送音源)/音楽へのセレナーデ(イゾベル・ベイリー(s)/アストラ・デズモンド(con)/ベヴァリッジ・ホワイト(t)/ハロルド・ウィリアムズ(br)/BBC交響楽団/合唱団/1946年BBC放送音源)/仮面劇「ヨブ」(ボストン交響楽団1946年ライヴ)〜エイドリアン・ボウルト・・・音質は時代相応に少々苦しい感じ。「A Song Of Thanksgiving」は初耳、声楽とオルガン、高揚する音楽、詠嘆口調のナレーターから察するところ、戦争絡みの作品?作品の所以をネットに探っても詳細出現しません。音楽へのセレナーデはシェイクスピアのテキスト使った、これも感動的な声楽作品(初演1938年ヘンリー・ウッド)幾種か録音もある「ヨブ」は珍しいボストン交響楽団への客演、未だクーセヴィツキー時代でっせ。こんな地味にアルカイックな作品で演奏会を構成するのも、客の入りが心配になるほど。時に切なく、静謐に味わい深く、ラストは力強く、起承転結のないエピソード連続風作品はけっこう好みでした。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
寒い年末となりました。日本海側東北ではこれから大雪の予報となっております。
こちらはうすら寒い夜半からの雨、洗濯は室内干し必須。昨日は市立体育館へいつも通りの鍛錬・・・ならぬ筋トレ8種はさておき、エアロバイクわずか数分で心拍数145に至ったので5分にて終了しました。体調は悪くありません。かねてより予定していた映画「Dr.コトー診療所」行きを決意、なんせこちら常時シルバー料金1,200円ですから。コミュニティバス、JR東西線一本、尼崎Movixは歩く距離が短くて便利、女房殿と堪能いたしました。離島の素晴らしき自然と豪華配役陣を堪能、但し筋書き的にはいろいろエピソード盛り込み過ぎ、詰め込み過ぎ、テレビシリーズ通りの豪華配役陣を活かすためには仕方がないのか。柴咲コウは大ファン、大塚寧々はいつまでも若い、生田絵梨花(元・乃木坂46)は思わぬ演技上手、そして爺達の味わいが濃いこと!冒頭の禿合戦もなかなかオモロい。
帰りJR北新地駅にて下車、先日爺友と呑んだ店にて女房殿と居酒屋料理(激安)堪能、贅沢が続きます。今朝の体重は67.9kg▲100g高め安定中。この天気では市立体育館へ出掛ける元気も出ません。女房殿のお友達より巨大異形大根をいただきました。未だ自宅にちょっぴり残っていたところに、婆さんの冷蔵庫から大根回収済+さらにこれでしょう?本日より種々大根料理連続工夫の難行苦行が続きます。
Rachmaninov 交響曲第3番イ短調/Rimsky-Korsakov 序曲「ロシアの復活祭」〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1956年)・・・これはボワンとした英DECCA初期ステレオ録音、LPは当初RCAから出ていたようです。ボウルトに露西亜音楽?なイメージだけど、パワフルに鳴り渡るオーケストラ、骨太な表現がなかなか聴き応え充分な演奏。(11:31-12:00-12:38)Rachmaninovの交響曲3曲+交響的舞曲はいずれ露西亜の濃厚激甘旋律サウンドがお気に入り。「ロシアの謝肉祭」は吉幾三「酒よ」旋律(このネタ幾度使ったことか/14:58) これも盤石の貫禄を感じさました。
Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」/交響詩「禿山の一夜」〜Oscar Bustonovich(オスカー・バストノヴィッチ?)/ハンブルク交響楽団・・・ハンブルク交響楽団は実在のコンサート・オーケストラ、指揮者はこの音源のほか、Tchaikovskyの交響曲第4番などが検索できるけれど、素性は不明です。Spotifyで拝聴可能。音質かなり細部クリアに良好、オーケストラは技量に優れ、中庸のテンポにていねいな仕上げ、整ったアンサンブルにバランスもよろしい感じ。弦も管も少々色気、迫力にちょっぴり足りないけれど、サウンドの厚みに不足もありません。もして変名音源?色彩豊かにデーハー、スケール大きな作品を堪能するに充分な演奏でした。「禿山」は明らかにオーケストラの色合いや録音の雰囲気が違って、粗っぽいオン・マイクでした。悪い演奏ではありません。
Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」(Hummel編)/Mendellssohn 夏の夜の夢 作品61(Eleanor Corr編/序曲-夜想曲-スケルツォ)/ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491(Hummel編)〜Sophia Aretz(fl)/Eleanor Cor(v)/Thomas Isaac(vc)/Emil Duncumb(fp)(2022年Paterskirche, Kempen-Live)・・・古楽器演奏による演奏会ライヴ音源。(写真はEmil Duncumb(fp) )若いピアニストみたいですね(情報検索できず)。著名な作品を手軽に愉しんだり、もしくは身内で親しく演奏したり、そんな需要にJohann Nepomuk Hummel(1778ー1837洪牙利?墺太利?)は室内楽編曲を多く残しております。彼はMozartの弟子筋であり、Haydnの後継者とのこと。お互いに気と呼吸、視線を合わせ、装飾音豊かにテンポは自在に揺れてヴィヴィッドなリズム感、吹き上げるような喜び溢れた交響曲。こんな小編成でも作品の神髄をたっぷり堪能できました。(7:52-7:30-2:38-4:02)ヴァイオリニストが編曲したMendelssohnは誰でも知っている旋律、耳元にそっと囁くような作品のデリケートさ、浮き立つようなメルヘンはちゃんと表現されました。(11:58-5:28-4:46)劇的なハ短調協奏曲K.491も緊密な室内楽として力強く響き渡って、作品の神髄を損ないません。(13:25-5:46-8:50)
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
雪に埋まったクルマから女性の遺体発見のニュース、年末を迎えて雪国の苦労は想像に余るもの。自分は北海道を出て既に半世紀近くになりますから。寒くて出掛ける元気なし、女房殿が市立体育館に行くのならしぶしぶ付き合おうかな?そう思ったら某ボランティアの昼食忘年会とやら、じっと引き隠もって菓子(主にかっぱえびせん)などバリバリ喫して、これではあかん!と往復3.5kmほどの激安床屋さんへウォーキングの代わり。この時期油断すると混みますから。スッキリさせて、ついでにのど飴と切れそうな調味料入手してきました。あとはネットより音源入手、保存音源の点検整理廃棄、音楽をぼんやり聴いて過ごしました。
今朝の体重は68.0+500gは当たり前。昼も夜も喰い過ぎました。本日は鍛えなおしましょう。
ほぼ毎日料理をして、朝はヘルシーにワンパターンだから考えることはない、昼食メニューもシンプルな繰り返し、夕食は食材在庫を睨んでネット検索しております。レシピそのままじゃなくて、あるもので代替、似たようなものでなんとかするのが腕の見せどころ。基本の調味料や野菜、ほか食材が足りなくなれば買いに行きます。寒いので先日は湯豆腐、昆布は買っておきました。小さい土鍋に豆腐は安物、大根は必須、ネギ、先日入手した水菜はごっそり一束100円、なかなか消化できないから、それも投入。業務スーパーの青じそポン酢デカボトルは激安だけど、あまりおいしくないので柑橘の皮を削って香りを足しました。ほとんど精進料理、こんなのは爺婆食、若い人には足らんやろなぁ。
他、白菜と薄揚げの味噌汁+酒粕入りも絶品。手間の掛かる難しい料理はできません。しみじみ温かく、おいしくいただきました。
Koda’ly 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」/Enescu ルーマニア狂詩曲第1番イ長調 作品11-1/Smetana 歌劇「売られた花嫁」よりポルカ-フリアント-道化師の踊り/Sowerby アイルランドの洗濯女/Dvora’kスケルツォ・カプリチオーソ 作品66/Brahms ハンガリー舞曲第18番ニ長調/第19番ロ短調/第20番ホ短調/第21番ホ短調〜ユージン・オーマンディ/ミネアポリス交響楽団(1934-1935年)・・・Eugene Ormandy(1899-1985年洪牙利→亜米利加)がフィラデルフィア就任前、このオーケストラの首席に在任したのは1931-1936年。ライナー/ピッツバーグ時代よりもっと前、SP録音はちょっと拝聴に腰が引けつつ音質確認したものです。この人はステレオ時代に状態のよろしい録音をたくさん残して、ディジタル時代迄長命を保った人。今更こんな太古録音・・・みたいな気持ちが正直なところ。リズミカル多彩に華やかな作品は結論的にまずまず聴ける音質、30代中盤の若きオーマンディは後年よりずっと引き締まって厳しい表情、当時亜米利加を席巻していたトスカニーニを連想させる集中力、勢いにやや速めのテンポ、当時でもミネアポリス交響楽団は整ったアンサンブルにオーマンディの統率、薫陶が光りました。
Schumann 交響曲第4番ニ短調 作品120/Beethoven 交響曲第4番変ロ長調 作品60/序曲「レオノーレ」第3番 作品72a(抜粋)〜ユージン・オーマンディ/ミネアポリス交響楽団(1935年)・・・これはかつてDocumentのボックスセットで聴いていたような?暗く浪漫の色濃いSchumann、躍動するBeethoven、印象は上記とまったく同じ、中庸やや速めのテンポに厳しいアンサンブル、集中力サウンドが聴けました。8:37-4:06-4:23-7:16 。9:33-9:47-5:39-7:06。7:18。
Bach ゴールトベルク変奏曲 BWV988〜ホルヘ・ヒメネス(v)(2019年)・・・自ら編曲して全曲バロック・ヴァイオリンを駆使して演奏した凄い録音。音質極上。イロモノに非ず、稀代の名曲は、まるでもともと無伴奏ヴァイオリンための作品であったかのような完成度に、眩暈がするほどの感動をいただきました。まったく違和感なし。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
新幹線が止まったり、高速道路に雪で立ち往生とか、いつもなら1−2月のことが年末に発生しているようです。もうお仕事は引退してしまったけれど、年末書き入れ時に日本海側からの便が到着しないと大混乱、きっと現役の連中はてんやわんや状態でしょう。そんな対応はかつて幾度も経験して、それも思い出になって自分はお気楽な身分に至りました。ことし2022年もあと2週間ほど、ネットの記事表題に”年金制度は破綻しないが、生活は破綻する”〜なかなか上手いことを云っておりました。なにもかも値上げの冬を過ごして、烏克蘭の厳しさを(気持ちのみ)思い遣っております。
昨日月曜は朝一番に市立体育館トレーニングルーム行き、顔馴染みのメンバーも揃って、筋トレ8種+ステアマスター15分しっかり、帰り2kmはちゃんとビニール袋持参して道中ゴミ拾いの功徳、自宅近くの小川草刈りに露出した大量のゴミはどなたか(?)キレイにしてありました。市の作業かも知れません。今朝の体重は67.5kg▲400g。M-1がけっこうな話題に盛り上がっているみたいですね。自分は実力派・笑い飯があまりにオーソドックスな優勝に感じて、ミルクボーイは大好きだけど、マジカル・ラブリー辺りから興味を失ってしまいました。錦鯉が注目されているのもあまり腑に落ちない感じ。概ね実力ある人はその後ちゃんと売れるものですね。パンクブーブーくらいかな?ちょっと苦戦しているのは。
あまり売れていない芸人さんが一夜にして、売れっ子の道を歩みだすのもステキな夢でしょう。ウエストランド(非・吉本)のこれからに注目。自分は知らぬうちに時代の価値観から取り残されているのかも。アイドルグループの若い女性は誰が誰やら?まったく区別付きませんのもの。ちゃんとした記憶は昔の(最近のじゃない最盛期の)モーニング娘。辺りで終わっておりました。
Bach カンタータ「われら心を配り、しかと見守らん」(岐路にたつヘラクレス) BWV213(47:14)/カンタータ「とどろけ太鼓、高鳴れラッパ」 BWV214(25:20)〜鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン/ジョアン・ラン(s)/ロビン・ブレイズ(ct)/櫻田 亮(t)/ドミニク・ヴェルナー(b)(2014年)・・・これが昨日ぐずぐず未整理のまま掲載したクリスマス・オラトリオの元になった世俗カンタータ。第1部第2部第3部辺り、馴染の旋律が登場します。1998年録音を”さっぱりと素直に味付けが薄い”、”パワーが足りない”などと失礼なことを書いたけれど、さすが16年後の録音は経験も積んで、声楽器楽ともリズミカルにスウィングして盤石の出来。オーボエやヴァイオリン・ソロも息が合った掛け合い、粗野なティンパニ、トランペットも躍動して最高。しっとりとして、細部心情を込めて落ち着いた味わいに溢れました。とくにカウンターテナーRobin Blaze(1971ー英国)の深みのある声に打たれました。櫻田 亮さんの発声発音も自然、まったく違和感がない(なんて自分が云うのもエラソーだけど)。
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調(ジョン・ブラウニング(p)1966年)/ヴァイオリン協奏曲ニ長調(エリック・フリードマン(v)1965年)〜小澤征爾/ロンドン交響楽団・・・小澤征爾が未だ駆け出しの頃、伴奏指揮者として起用された録音。John Browning(1933ー2003亜米利加)は同世代のクライバーンと並んでアメリカで人気のあったヴィルトゥオーゾ、ここでも豪快なタッチに表現が粗くなることもなく、冒頭ホルンのぶちかまし、それに呼応するピアノ・ソロを立派なスケールで堪能させてくださいました。33:44。Erick Friedman(1939ー 2004亜米利加)はハイフェッツの弟子筋、彼を継ぐべき世代としてRCAにいくつか録音を残したけれど、1980年に事故で腕を負傷して教育者として専念したんだそう。達者なテクニック、演奏ぶりは”小ぶりに弱いハイフェッツ”、スタイルは師匠とクリソツだけど、彼(か)の魔術のような色気に足りません。16:29-6:36-9:09。若き小澤の伴奏は緻密に、ソロと息を合わせて立派なもの。音質も良好、現役水準。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝最低気温は1度Cとか、最高位気温予測も6度Cだから、かなり冷え込み厳しい年末の月曜、お仕事現役の方々はタイヘンです。東北では大雪被害予想とか。昨日4時半頃義弟夫婦+新婚の姪夫婦とともに迎えに来てもらって、更に婆さんの許に待機していた女房殿をいっしょに拾ってお隣門真へ。やや高級和食ファミレスへ。甥一家は先に到着しておりました。ご当地辺りは43年前大学を出て最初に住まったご近所(あまりの環境の悪さに一年のみ)しかし風景は変わってまったくの浦島太郎状態。日曜の夜年末は満員、味も価格も良心的と思うけれど、激安居酒屋ばかリ通っているから、なんか割高に感じたものです。さっくりとした和定食(酒はご遠慮)いただきました。自分で求めて行くつもりもありません。姪のダンナは初対面、息子の2歳下素直に明るい青年でした(元バンドのドラマーとか)。姪は息子のお嫁さんと同い年、現在妊娠中。92歳の婆さんはしばらくぶりに姿を拝んだけれど、意外と矍鑠でした。
ここ3−4日、ずっと胃が重い感覚があって痛みはないけど、どーもスッキリしません。切れていた調味料デカボトル求めて、往復3km業務スーパーへ、半年での値上がり具合はリアル。昼は喰い過ぎ自覚、朝はしっかりストレッチして今朝の体重は67.9kg辛くも現状維持、高め安定は筋肉増?クサい言い訳だけど。
昨日ちょっぴり言及したDVD保存音源があかんようになった件、おそらくは7-8年前にまとめて入手したBachの(自分にとって)重要な作品集、ま、ちゃんと聴いていなかったし、諦めが肝心・・・だけど、なんとか記憶をたどって海外サイト5つ目くらい、とうとう発見!リンク先の大容量ネットストレージにファイル保存7-8年も生きているのは滅多にない、これが露西亜なんすよねぇ、経験的にけっこう現役なことが多くて・・・ちゃんとデータは保存されて無事再ダウンロード出来。ま、どーでも良いヲタク噺だけど、これで音源整理は一歩遅れてしまいました。ちなみに外付けHDD容量残は392gb(コンピューター本体SSD残は367gb)しばらくは大丈夫だけれど、念のため外付けHDD2gbの通販相場を確認したらわずか数か月で+1,000円ほど値上がり。激安5,000円ほどのは怪しい、ユーザー評価にはまったく別な商品のものが・・・世の中には相場というものがありまっせ。
Bach クリスマス・オラトリオBWV 248/第1部「降誕節第1祝日用 」/第2部「降誕節第2祝日用」〜鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン/モニカ・フリンマー(s)/米良美一(ct)/ゲルト・テュルク(t)/ペーター・コーイ(b)(1998年)・・・じつはヘルムート・リリングとかジョン・エリオット・ガーディナーなど、この作品部分聴き進めて敬虔な風情に浸っておりました。しかし、なんせ聴き手は無粋な無神論者、基督教やら独逸の節季の知識ほとんど皆無、なんともコメントのしようがないのはいつものこと。鈴木雅明(1954-日本)はBachのカンタータ全曲録音も果たして、その評価は世界的、こちら場末のド・シロウトに作品詳細云々はムリとして、この演奏はとてもさっぱりと素直に味付けが薄いと感じます。器楽アンサンブルの技量に優れても、パワーは足りない感じ。声楽にも同様の印象有、もちろん今更1950−60年代の詠嘆の色濃い表現や歌いまわしを称賛するつもりもないけれど、先日メンゲルベルクの「マタイ」(1939年ライヴ)の超・濃〜い演奏を聴いて、その怒涛の説得力、個性に圧倒されたものです。どちらが良いとか悪いとか一概に云えぬのが音楽の個性でっせ。冒頭からティンパニとトランペットが躍動する第1部 、シンフォニアが田園風に安らぐ第2部、どれも名曲中の名曲。
Bach クリスマス・オラトリオ BWV.248第3部「降誕節第3祝日用」/第4部「新年用」/第5部「新年後の第1日曜日」〜ゲルノート・ジュスムート/テューリンゲン・バッハ・コレギウム/アンサンブル・ポリハルモニーク/ベンヤミン・グラウビッツ((t)福音史家)/イェルク・レディン(or)(2020年)・・・これも美しい旋律和声を愉しんだのみ。Gernot Su"ssmuthの情報詳細不明。テンポが速すぎて落ち着かない、この古楽器演奏はゆったり聴いていられぬ、とは不遜な感想でした。
以下、蛇足引用情報(勝手にネットより)
世俗カンタータ(「岐路のヘラクレス」BWV213、「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」BWV214、「恵まれたザクセン、おまえの幸をたたえよ」BWV215)から11曲を転用しているそう。
第1部>冒頭合唱「喜びの声をあげよ、喜び躍れ!この日々をほめたたえよ!」はカンタータ「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」(BWV214) を冒頭合唱の原曲としたもの。第4曲のアルトのアリア「備えよ、シオン、やさしい愛で」はBWV213 の第9曲「おまえのことなど聴きたくない」より。第2部>第15曲、19曲のアリアもそれぞれBWV214、BWV213のアリアよるもの。第3部>冒頭第24曲はBWV213第9曲「ザクセンの菩提樹よ、シーダのように花咲け」、第29曲も第11曲「私はお前のもの、お前は私のもの」第4部>第36、39、41曲の原曲はBWV213の第1、5、7曲。第5部>第47曲の原曲はBWV215の第7曲。第6部>も失われたカンタータからの引用が多くあるんだそう。(どうしてわかるのでしょうか/楽譜はないけど記録がある?とか)
Ravel 高雅で感傷的なワルツ/夜のガスパール(Marius Constant (1925-2004)編)オンディーヌ/絞首台/スカルボ/クープランの墓(プレリュード/フォルラーヌ/メヌエット/リゴードン)/ラ・ヴァルス〜レナード・スラトキン/リヨン国立管弦楽団(2011−2012年)・・・小粋に大好きな作品+珍しい「夜のガスパール」の管弦楽版も収録して、スラットキンの表現は入念。だけどオーケストラのサウンドの芯が甘いというかヤワいと感じます。ま、独欧系の作品じゃないから骨太な演奏じゃ困るけれど。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
年末に向けて日々冷え込みが厳しい日曜の朝、エアコン暖房なしでは風邪をひきそう。日本海側の雪は強烈のようです。本日夕方より(曾)婆さんを囲んでご近所親戚一同で外食とか、自分にも夕方クルマでお迎えがあります。自分が居ると弟(長男)の嫁は悪態を付かないんだそう、重石みたいな存在ですね。昨日は市立体育館トレーニングルームに一番乗り、常連メンバーはかなり欠けていて、寒さ故でしょうか。それとも年末に向けて何かと多忙なのか。しっかりいつも通りに鍛えて今朝の体重は67.9kg▲100g、昼夜かなり喰った自覚有。【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新済。
お仕事引退してからの趣味のメインは相変わらずステキな音楽を聴くこと。若い頃現役時代はひたすらLP、カセット・エアチェック、CDを収集して(MD/DATもあった)それはお仕事引退転居迄に処分廃棄済ませて、データへ一本化しました。DVDに焼き込んでデータファイル保存方式は10年強ほど続けて、この選択判断はちょっと失敗だったかな?(取り扱い的にも経済的負担も)日々点検整理して大容量HDD(2TB)に移行整理しつつあります。物量サイズ的に自分がこの世から消えたあと、その廃棄に苦労することはないでしょう。
自分勝手なファイル分類に「バロック」があってBach(別格)以外、Vivaldi、Handel、Boccherini、Telemann、D.Scarlatti辺りは物量も多く幅も広くて、Corelli、Tartini、Locatelli、Purcell、A.Scarlattiだってそれなりの音源ボリュームに至って、他関連(例えば他のイタリア・バロック、Bachの息子たちとか、マンハイム楽派)も集めるから結果膨大、整理整頓点検(廃棄)もタイヘン!考えてみれば著名な「四季」ばかり幾種も収集しても、もとよりこの作品はあまりに有名食傷気味に拝聴機会は少なくて、あまり意味がない、勢いが付いて集めているだけ。まだまだ思い切った整理を加速させなくては。
挙句、作業中に次々と思わぬ発見!あるから始末に悪い。今まで眼中に入っていなかった(すっかり失念していた)ステキな音楽を発見して、しばらく立ち止まってしまう・・・のも引退後・ヲタク趣味の醍醐味でしょう。DVDが劣化してデータ読み取りができないものも相次いで、それはそれで潔く諦めます。ガッカリすることもありません。昨日も大物がアウトになっておりました。
Giuseppe Tartini(1692ー1770)ヴァイオリン協奏曲集 作品1/第1番ト短調D85/第2番ホ短調D55/第3番ヘ長調D60/第4番ニ長調D15〜ジョヴァンニ・グリエルモ(v)/ラルテ・デラルコ(1996年)・・・イタリア合奏団の創設メンバーであり、来日もしている名ヴァイオリニストGiovanni Guglielmo(?-2017伊太利)の詳細情報がネットより探せません。フェデリコ・グリエルモは息子なんだそう。全CD29枚分の偉大なるヴァイオリン協奏曲全集(Wikiの主たる作品に登場しない!)録音はほとんど忘れられた状態、この作品1の録音年情報も四苦八苦してようやくみつけました。この作品含め初録音が多いそう。モダーン楽器と思うけれど(違ったら恥ずかしい)熟達したアンサンブルとリズム感、しっとりやわらかく明るい美音を誇ります。音質極上。Vivaldiのちょっぴり後世代のヴェネチア出身の人、シンプルに牧歌的なStradella、闊達な躍動を誇るVivaldiとも個性は異なって、忘れ去られるにはもったいない変幻自在なる旋律と陰影は魅力的、ずらり緩急緩三楽章名曲にソロの妙技が光ります(第1番ト短調には第2楽章「Fuga a la breve」が入る)。この魅力は父グリエルモの妙技の成果かもしれません。5:00-2:20-3:22-3:54。7:03-3:07-5:03。5:28-3:11-5:15。8:32-2:46-7:05。
Brahms ハンガリー舞曲第5番ト短調/第7番ヘ長調/第12番ニ短調/第13番ニ長調/第6番ニ長調/第21番ホ短調/第16番ロ短調/第1番ト短調/J.Strauss ワルツ「南国のバラ」/宝石のワルツ(以上1946年)/ワルツ「ウィーン気質」/Rodgers 回転木馬のワルツ(1941年)〜フリッツ・ライナー/ピッツバーグ交響楽団・・こんな音源と出会うから歴史的音源の扱いは難物。ピッツバーグ交響楽団はスタインバーグ時代の前、ライナー首席在任は1938-1948年、この時期だったら音質がちょっと厳しいのは既にいくつか聴いていて知っておりました。シカゴ時代(1953-1962年)の輝かしい録音を知っているから、ちょいと悩ましい。速めのテンポ、叩きつけるような強靭なタッチ、残響の少ない硬い音質だけど、そのパワフルな勢いに充分な手応え有。弾丸ライナーはオーケストラが変わっても個性はそのまま。ワルツは少々硬派だけど、たっぷり元気よく楽しめます。この時期からピッツバーグ交響楽団は立派なアンサンブルだったのですね。回転木馬はいかにもミュージカル風!夢見るような作品でした。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日は雨予報。最高気温も10度Cに届かぬとか、当たり前に冷える年の瀬です。岩手県にてインフルエンザ流行入りとの報道有。油断できません。自分はこの時期恒例、いつにも増してアレルギー症状洟水盛大に苦しんでおります。
昨日朝、朝食調理中ガスコンロに赤いランプ点灯、そろそろ電池切れお知らせ。それでも使えたので油断していたら夕食調理準備時、にっちもさっちもいかぬ状態に至って万事休す。耳鼻科経由某ボランティアに出掛けていた女房殿にSOSを出したけれど、そんな日に限ってなかなか帰ってきません。いつもより夕食調理は遅くなりました。
3ヶ月〜半年に一回ほどの歯医者に行ってきました。虫歯は治療済、日々熱心なブラッシングに歯周病もありません。体調を崩してちょっぴり熱があるような時には頭痛とか、奥歯が鈍く痛んだりするけれど、それは噛み合わせの問題らしい。とくに問題はなくて、若いお姉さんにキレイに歯垢をクリーニングしてもらって2,910円也、妥当な金額でしょう。これで年末年始、突然の歯痛に悶絶することもないはず。帰り切れていたお米5kgほか水菜ごっそり、ずっしりリュックに背負って帰ってきました。(電池購入すっかり失念)膝の調子は軽快しております。今朝の体重は68.0kgまた+500逆戻り。夕食時間の遅れが影響?
Couperin 王宮のコンセール第3番イ長調/Leclair フルート・ソナタ第8番ニ長調/Boismortier トリオ ニ長調作品50-6/(木管楽器による)トリオ・ソナタ ホ短調 作品37-2〜カメラータ・インストゥルメンターレ・ハンブルク・テレマン協会(1959年)・・・バロック音楽(自分の分類上Bach以外)の音源ファイル点検整理をしたら出現したLP復刻音源。CDにはなっていないかも。ちゃんとメンバーのクレジットもあるけれど、知らぬ名前ばかりなので記述割愛します。前回は2018年9月に拝聴。音質極上、時代的にモダーン楽器と思うけれど、熟達したみごとなアンサンブル、ガンバも加わって、センスは60年以上経た現代の耳にも現役にしっとり響き渡って、仏蘭西バロックの典雅にゆったりとした旋律が続きました。Couperin(1668-1733)は比較的著名な作品、弦楽+通奏低音(Prelude-Allemande-Courante-Sarabande-Gavotte-Muzette-Chaconne/18:15)。Leclair(1697ー1764)はフルートが極上の深い音色(ブルクハルト・シェッファー(fl)/Adagio/Allegro-Sarabande-Allegro assai/9:15)Boismortier(1689-1755)は2本のヴァイオリンと通奏低音のためのもの(Allegro-Adagio-Allegro/12:30)とオーボエ、ファゴット、フルート+通奏低音による華やかな作品となります。(Largo-Allegro-Larghetto-Allegro/7:39)
Shostakovich 交響曲第5番ニ短調〜アレクサンドル・ラザレフ/日本フィル(2017年ライヴ)・・・Alexander Lazarev(1945-露西亜)は日本フィル首席指揮者として2008-2016年在任、種々録音を残してくださいました。Shostakovichの一番人気交響曲は早くから(これのみ)馴染んだということもあって、不遜にも食傷気味に。心置きなく作品を堪能できるようになったのは最近のこと。音質極上、二種のライヴの編集らしい。ここ最近の日本フィルの録音を聴いて、どれもオーケストラの技量に優れ、厚みと色気のある力強い迫力を堪能できます。どの楽章も確信を以てテンポ設定や動きに不自然さ、違和感もなし。苦難から勝利へのBeeやんパターン、第1楽章「Moderato - Allegro non troppo」冒頭はMozart アダージョとフーガハ短調 K.546にクリソツなのは以前より認識して、今回拝聴は第2楽章「Allegretto」にMahler 交響曲第2番ハ短調第3楽章「Scherzo: In ruhig fliesender Bewegung(魚に説教するパドヴァの聖アントニウス)」のユーモラスな影響をはっきり聴きとりました。14:42-5:28-13:12-10:46。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
寒いですね、北国での雪模様はテレビで拝見しても厳しいものです。そして相次ぐ物価高+負担増、年金切り下げ、挙句防衛費対策の増税論議先行、未来に投資するこども教育問題少子化対策は先送り・・・場末の引退爺が嘆いてもなんの力にもならない。選挙の投票率はあまりに低い。防衛費は大切なことだけど、その考え方内容を精査して(亜米利加から使えぬ高い武器輸入とかなきよう)わかりやすい国民合意が大切でしょう。日本はどーも空気感雰囲気に流されてしまう癖があってよろしくない。自分はそこそこの節約と、ささやかな生活の潤いを両立させているつもり。
昨日は女房殿のスケジュールに付き合ってトレーニングルーム連続、筋トレ負荷を抑え気味に7種実施。有酸素運動は休止。12月28日(水)より来年2023年1月3日(火)迄市立体育館トレーニングルームはお休み。この一週間の鍛錬をどーするのか、対策が必要です。2020年コロナ蔓延が世間を不安にさせて五里霧中、当時契約していたスポーツクラブも40日ほど営業自粛となりました。(今考えればヘンなこと。パチンコ屋もとばっちり)その時はご近所坂道だらけの道を15分ほど毎朝走ったんですよね。膝の調子のよろしくない自分にとっては、ちょっと苦しかった。トレッドミルだったら障害物もないし、室内の空気温度は快適、ステアマスターだったらもっと膝には優しい。この寒い時期、ウォーキングして買い物くらいはよろしいけれど、ちょっと走るのはご遠慮したいもの。
毎朝の入念な自宅ストレッチ+スクワット継続するとして、元旦は野崎観音に初詣(やや遠出+坂道)、あとはなにが効果的か、身体によろしいのか思い付きません。一週間筋トレ抜きは残念、プランク30秒はほんの気休め程度。久々ダンベル復活させるか。ちょいと逡巡中・・・等々考えているうちに定期の期限が切れて更新、一週間休みだから頑張って1,500円(/月)分取り戻さなくっちゃ、そう考えていたら、有効期間は一週間分延長されておりました。今朝の体重は昨夜喰い過ぎの自覚あって(胃が重く胃薬服用)67.5kg+200g。
Stradella(1639-1682伊太利) ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品7-1/ソナタ第10番 イ短調 /ソナタ第1番 ニ長調/ソナタ第9番 ト長調/ソナタ第5番 ホ短調/ソナタ第6番 ヘ長調/ソナタ第11番 イ短調/ソナタ第4番 ニ短調〜マリオ・フェラリス(vn)/エンリコ・ミオリ(vc)/マリア・イサベッラ・デ・カルリ(cemb&org)(1971年)・・・Antonio Vivaldi(1678ー1741)より一世代前のヴェネツィア楽派の作曲家、どれも屈託のない清々しくのびのびとした風情の単一楽章作品。凛として端正な美音を誇るヴァイオリン・ソロはMario Ferrarisによるモダーン楽器、詳細はネット検索しても探せません。ややキンキンとするけれど、クリアな音質でした。通奏低音が効果的、チェロはもちろんオルガンがなんとも典雅な雰囲気を出しておりました。あまりに牧歌的+ちょっぴり哀愁の旋律、ワン・パターンと云えばVivaldi以上かも、CD4枚分聴き通すのはちょっと苦しいけれど、バロック音楽の愉悦を堪能いたしました。8:42-5:53-6:32-6:32-6:18-13:07-15:44。
Vaughan Williams 交響曲第2番「ロンドン交響曲」(ロンドン交響楽団1946年ライヴ)/交響曲第5番 ニ長調(ロンドン・フィル1943年初演ライヴ)〜レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ・・・作曲者自演のライヴ。アセテート盤からの復刻?5分ほどの断片の寄せ集め、ところどころ途切れて残念だけど、音質は驚くほど解像度良好、低音も効いておりました。三管編成の「ロンドン交響曲」は両端楽章にビッグベンの鐘が遠くに鳴り響いて、その昔二時間ドラマのテーマ曲だったのも懐かしい。第1楽章「Lento - allegro risoluto」から鬱蒼と薄曇りな躍動が、いかにも英国風に落ち着いた魅惑の風情。(13:02(4:40-4:47-3:35))第2楽章「Lento」遠い目に寂しく過去を振り返る瞑想も絶品(ここは馬子歌風鈴の響きもリアル 9:37(1:30-4:45-3:22))第3楽章「Scherzo (Nocturne) Allegro vivace」は控えめにユーモラスに躍動する力強いスケルツォ(7:10)第4楽章「Finale: Andante con moto〜」は第1楽章が懐かしく回帰して、静かに消えるように終了しました。 (10:14(5:01-5:13))
交響曲第5番ニ長調は二管編成。第1楽章「Prelude Moderato」は例の如し遠くの田園風景のように茫洋として寂しげに胸が痛むような始まり(11:06(5:07-5:06-0:53)) 第2楽章「Scherzo Presto misterioso」はまるで田舎にロバを挽くようなリズムにユーモラスな風情でした。(4:02)第3楽章「RomanRomanza 」は幻想的に木管楽器が纏綿と歌い交わして、後半はアツい情感がこみ上げます。(9:24(4:11-5:13))第4楽章「Passacaglia Moderato」は悠々と落ち着いて、やがて金管が華やかに木管が躍動して、決然と輝かしく全曲を閉じました。(9:10(5:09-4:02)拍手込み)いずれややつかみどころのない、茫洋と地味な作風だから日本じゃ人気出ないでしょう。自分はそんな個性が大好きです。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝は更に下がって最低気温2度とか、昼間も10度Cに届かぬらしい当たり前の冬。昨日朝一番は例の如し市立体育館トレーニングルーム情景。新手のスマホ兄さん登場、背筋鍛えるハイプーリーは先に占有されてしまって、これが”スマホの合間にちょっぴり鍛錬”状態、幸い比較的早めに終えて、バーベルに移動してくれたけれどそこでも同じ。どーもLINEの交換っぽい(大切な彼女かな?)そんなにスマホ好きですか?ほとんど中毒状態ですよ。そんな人は多いみたい。自分はしっかり筋トレいつもの8種+トレッドミル15分こなして、今朝の体重は67.3kg▲700g戻しました。(柿の種間食有)昨日の急増はなんだったのか?
先日耳鼻科に行ったら保険証がない!使っていないけれど運転免許証も、しばらく考えて先日お役所に提出する書類用にコピーしたまま置き放しかも、そう思い当たりました。女房殿に連絡して無事発見、よかった。世間では当たり前の「なんとかPay」というのは使ったことはない。なくて困らぬけれど使えぬというのも業腹、楽天ペイとやらをスマホから登録してみました・・・これが大苦戦!スマホから幾度手順通り登録進めてもエラーになって、自分って知らず使えぬ時代遅れダメ爺になり果てたのか!絶望的になり掛けたけれど、じつは登録データ確認のためにコンピューターで自分の楽天サイトにアクセスしていて、二重アクセスがアウトだったみたい。無事導入なりました。早速、爺友呑み会前にドラッグストア、「ウコンの力」(それのやや安めのPB版)入手に使ってみました。ちゃんと使えるものですね、当たり前だけど。
Mozart ヴァイオリン・ソナタ第17番ハ長調 K.296(1954年6:35-5:25-4:31)/第18番ト長調 K.301(1955年7:28-4:15)/第21番ホ短調 K.304(1953年6:26-5:14)/イ長調 K.305(1953年4:38-9:08)/第23番ニ長調 K.306(1955年7:20-4:56-6:08)〜ヴォルフガング・シュナイダーハン(v)/カール・ゼーマン(p)・・・モノラルだけど音質は現役水準。これはヴァイオリン・オブガート付きのピアノ・ソナタとか、シュナイダーハンの端正な気品と抑制、艶のある音色もステキだけど、闊達なCarl Zeemann(1910-1983独逸)のピアノもデリケートに浮き立って、息の合った誠実なバランスは最上の出来。だれも一度は耳にしたことがある魅惑の優雅な旋律ばかり、とくにホ短調 K.304ソナタの哀愁漂う劇的旋律は情感豊かな名曲でしょう。
Shostakovich 24の前奏曲とフーガ 作品87 - 前奏曲第14番 変ホ短調(管弦楽編1935年)/交響曲第1番ヘ短調(1933年)〜レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団・・・当時の名オーケストラも作品に慣れていなかったせいか、いまいち手探りにおとなしい演奏に説得力が足りません。せっかくの若書きの才気煥発作品を堪能できない。音質印象もあることでしょう。この音源は 好事家の範疇かも。3:19。9:34-4:21-9:49-10:49。
Bach オルガン協奏曲集/協奏曲ニ長調(BWV 169/BWV 49)/協奏曲ニ短調(BWV 146/BWV 188/BWV 1052)/シンフォニア ト長調(BWV 156)/シンフォニアト長調(BWV 75)/シンフォニア ニ長調(BWV 120a/BWV 29)/協奏曲ニ短調(BWV 35/BWV 1055)/協奏曲ト短調(BWV 1041/BWV 1058)〜バルト・ヤコブス(or)/寺神戸亮(v)/レ・ムファッティ(2018年)・・・これはカンタータのシンフォニアや、既に協奏曲として知られている旋律を集めて軽快なオルガン協奏曲に仕上げたもの。ポジティブ・オルガンでしょう。ソロ、古楽器アンサンブルともすこぶる充実して、心持ち速めのテンポにノリノリ。まるでオリジナル作品のように名曲揃えて音質も極上。こんなに上出来な演奏、極上録音もあまり話題にならず、注目されなかったみたい。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝は3度Cとか、風が冷たいですね。前日歩き過ぎて両膝の調子がよろしくなく、終日おとなしく引き隠って、ShostakovichやElgar辺りの音源ファイル点検整理ヲタク趣味三昧。昼夜たいして喰っていないのに(柿の種は間食)今朝の体重は68.0kg!わずか一日で+600gに愕然。以前より気になっていたけれど、一日遅れの体重増影響というのはあり得るでしょうか。寒さ乗り越え市立体育館へ通って、しっかり鍛えましょう。
2022年“今年の漢字”に「戦」が選ばれる(京都・清水寺)流行語大賞と違って、こちらはいつも適切な世相を感じます。(彼(か)のブッチホンとはなんだったのか)12月末引き落としのカード明細が届いて、事前予測通りタイヘンな大出費!なんせ鹿児島熊本で散財しましたから、これは覚悟の上。電気ガスは抑制努力を続けても11−12月の請求は値上がりしておりました。そして学生時代の仲間のLINEに99歳、親しく可愛がっていただいた大先輩の訃報有、わずか一週間ほど前に遠方の先輩が訪ねて矍鑠とした声の動画を拝見したばかり。奥様に先立たれ来年1月には施設への入居も決まっていた矢先、脳内出血に倒れて入院されたことは伺っておりました・・・心にも冬の寒風が吹き抜ける思い。合掌。
女房殿の指令によりプリンター再入手、筆王2003入手して年賀状対応、我が家のは元旦賀状届いたのを点検して返事を出すことを決めているけれど、婆さんの分24枚の印刷が必要でした。機器(無線設定ならずUSB有線接続)もソフト(20年もの)も実質初稼働、無事キレイに印刷なったけれど、久々の扱いに裏表間違い2枚、印刷したハガキがまた取り込まれて2枚、合計4枚お釈迦となりました。切手に交換しなくっちゃ。
Shostakovich 映画音楽「馬あぶ」作品97 全曲(フィッツ=ジェラルド復刻版)1. 序曲/2. 崖/3. オーストリア人/4. 若さ/5. 政治会議/6. 大聖堂での礼拝/7. 逮捕/8. 平手打ち/9. 笑い/10. 川/11. 行進曲「オーストリア人を支援する教会」/12. フォークダンス「タランテッラ」/13. バレルオルガン/14. 礼拝/15. Bach ミサ曲ロ短調より「Dona nobis pacem」/16. 大聖堂からの脱出/17. ジェンマの部屋/18. ギター/19. コントルダンス/20. ギャロップ/21. ファンファーレ/22. 市場/23. 大敗/24. 監獄/25. 若さ(再現)/26. モンタネッリは監獄の独房を去る/27. 手紙/28. 川(再現)/29. フィナーレ(以下サウンドトラックから除外された部分/オルガンによる)30. 告白/31. アヴェ・マリア( A. de Fevin (1470-1511/12)のパロディ・ミサより)/映画音楽「呼応計画」作品33 (1932)より3曲 Presto attacca/Andante/Andante-Allegro「呼応計画の歌」〜マーク・フィッツ=ジェラルド/ラインラント=プファルツ州立フィル/マインツ・バッハ合唱団/エルケ・フェルカー (or)(2017年)・・・Mark Fitz-Geraldという名前は初耳、英国の指揮者らしい。武満徹もそうだったけれど、大作曲家であったShoskotakovichも映画音楽を多く書いていたのですね。序曲から甘く親しみやすい劇的旋律サウンドはほとんどTchaikovsky風。俗っぽくて時に勇壮、時に軽妙。パイプオルガンも鳴り響いて敬虔、Bachの大きな音楽も引用されて思わぬ感銘でした。これは貴重な全曲録音でしょう。独逸西南部にあるオーケストラはやや細身に軽いサウンド、まずまずの出来、作品を充分に堪能させて下さいました。追加の2曲は感動的なオルガン作品。けっこう知られているらしい組曲のほうは聴いたことがない(かどうかも自信がない)。「呼応計画」(?)とやらは軽妙、哀しみ、安らぎの優しい、さっぱりとした音楽でした。
Bach ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041/第2番ホ長調BWV1042/2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043/ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調BWV1060a〜服部譲二(v)/スコットランド室内管弦楽団/ジェームズ・クラーク(v)/ロビン・ウィリアムス(ob)(1996年)・・・服部譲二(1969-日本)は倫敦在住とか、初耳ヴァイオリニストは中低音豊かに暖かく、しっとりふくよかな音色、スムースによく歌う魅惑のソロ。イ短調協奏曲は適度な緊張感、ホ長調協奏曲は油断すれば単調に緩い表現になる可能性もあって、ここれは弾むようなリズムも適度に効果的でした。残りの二重協奏曲は哀愁の名旋律!屈指の名曲。中庸のテンポを維持して力みもない、スムースなバランス演奏。誰でも知っている名曲だけど、久々に佳き演奏に出会った手応え有。オーボエは細身に明るく華やかな音色に、やがて静かに高まる熱気を堪能いたしました。3:53-5:57-3:57 7:54-6:37-2:57 3:40-6:24-4:56 4:46-4:57-3:53。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝は雨模様、年末に向けて日々朝晩の冷え込みがきつくなってきました。昨日昼間は好天、朝一番にエアコンを使って、夜はこたつで凌(しの)いでおります。烏克蘭国民はタイヘンな冬でしょう。なんとかその辺りの支援はできないものか。昨日は朝一番に耳鼻科へ、切れていた漢方薬一ヶ月分いただいて、さっそく服用したら気分爽快なこと!そのまま市立体育館へしっかりウォーキング、かなりの歩数(終日計壱萬七千歩)歩いたので有酸素運動は省略しました。昨日より両膝が鈍く痛みます。
筋トレマシンは7/8種こなして、背筋を鍛えるハイプーリーは独占されて使用不可、これは相当にきつくて自分はほんの39kgの負荷、それでもしっかり背中にバーを持って行って10*4回が限界、15-20分もできるもんじゃない。負荷軽く、自重を掛けたり(その分背筋への負担はなくなる)昨日の方は立ち上がって上下させておりました。各自自由にやったらよろしいけれど、我流だったら鍛錬になりません。そして夜、爺3人集まって忘年会、梅田駅前ビル地下激安の店で散々呑んで喰って、今朝の体重は67.4kg+100g。これはビールと日本酒の糖質でしょう。昨日の店選定は自分、充分に安かった。残り二人はもう一軒!行ったようだけど、自分は自粛卒業しております。
50歳代最大に太っていた頃は体調がよろしくなくて、呑むといっそう翌日がつらかった。おそらくは内臓脂肪増加肝臓にも脂肪が溜まっておりました。現在は減量なって(一応計算上は)標準体重、但し、未だ内臓脂肪”やや過多”の評価となります。女房殿と出掛ける時はほんまにビール中ジョッキ一杯+酒1合ほど。悪いオトモダチとの酒席はがんがん呑んでしまうので、いちおう事前に「ウコンの力」(それのやや安めのPB版)摂取は気持ちの問題、事後はできるだけ水とかお茶とか多く飲むことですよ。締めのラーメンはもう20年ほど前に卒業、昼間でも年に2-3回のみ。今朝も体調はワリとフツウ。「へろへろ意識不明に帰宅したことは一度もない」(女房殿談)とのこと。
Mozart レクイエムニ短調K.626〜カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団/マリア・シュターダー(s)/ヘルタ・テッパー(a)/ヨーン・ヴァン・ケステレン(t)/カール・クリスティアン・コーン(b)(1960年)・・・胸を打つMozartラストの名曲、前回2017年5月に拝聴。昔馴染みの演奏は、ようやくそれなり上質な音源ファイルを入手できました。音質は上々でしょう。怒りと情感を込めて劇的に厳しい合唱は記憶通り、とくに声楽ソロの雄弁は最近聴かれぬもの(第4曲「奇しきラッパの響き」に於けるバスの雄弁は場違いなほどの貫禄!)これがローティーン時代の刷り込みだし、間違いなく圧巻の感動をいただいたけれど、やがて幾星霜幾種も演奏を聴いて、もっとマイルドに優しい、軽く弾むようなレクイエムを求めるようになりました。前回拝聴通り第11曲「聖なるかな」以降、ジュスマイヤーによる創作には違和感がありました。4:43-2:33-1:55-3:10-2:05-5:36-2:49-2:56-4:18-5:11-1:55-5:09-3:11-5:38。
Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜岩城宏之/NHK交響楽団/コロムビア・アカデミー合唱団/常森寿子(s)/荒道子(a)/金谷良三(t)/大橋国一(b)(1968年)・・・年末に必須な「第九」演奏会では第1−3楽章が聴けなかったので自宅にて追加拝聴しました。世界で活躍した岩城 宏之さん(1932ー2006日本)36歳の記録。その若さで全集録音なんて凄いですね。東京厚生年金会館大ホールは残響少な目、この時期にしてかなり鮮明な音質、やや奥行き空間が浅く感じらます。全体にやや速めのテンポ採用、基本イン・テンポを基調として大げさな節回しなど存在しない端正誠実な表現に好感を抱きました。オーケストラはアンサンブルに優れ、力強いティンパニは印象的・・・だけど、全体に生真面目過ぎて各パート、響きに色気と厚みは少々足りないと感じます。声楽はソロも合唱も立派、ラストは若々しいテンポ・アップがアツい勢い。15:44-10:42(第2楽章提示部繰り返し有)ー14:47ー23:48。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
朝晩は冷えて、こたつを使うことが増えてきました。他ホットカーペットはパソコン・オーディオ部屋に使用、エアコン暖房は使っておりません。幸い昼間は日当たりがよろしくて寒さをあまり感じておりません。昨日、二日続けての鍛錬に太ももパンパン状態、朝一番に洗濯を済ませて、あとはYouTubeのゴミ屋敷片付けを眺めて嘆息しておりました。(自分はかなり早期に膨大なる書籍、そしてお仕事引退前にCD処分したことに安堵)昼過ぎ、こんなぼんやりした生活ではあかん!と、スケジュール・アプリに入れていた「第九」演奏会へ。自宅よりウォーキング20分ほど、当日券を入手しました。ご近所の会場で生演奏を堪能。ちょうど夕方だったので帰り、久々に松屋の牛丼(紅ショウガ・七味たっぷり!)を喰って帰りました。客は誰もいなくて、これでやっていけるの?不安になるほど。今朝の体重は67.3kg▲100g。昼夜とがっつり糖質の多いものをいただいて、とくに鍛錬はしていないのにやや減りは不思議です。
一昨日ネタのスマートウォッチの件、昨日ホールに出掛けるべく「ウォーキング設定」した途端!「1km経過」の認識、やがてスマホはスマートウォッチを認識しなくなってBluetoothを再起動してもアウト、これはアプリがあかんのか、スマートウォッチの不調なのかわからんけど、一応アプリを削除して再導入、試しに別アプリやメールアドレスを試してみたけど、いずれもうまくいかず四苦八苦、ようやく元の状態に戻せたのは帰宅してから、ちゃんと動くかはこれからの検証待ちとなります。本日朝に耳鼻科へ、逆方向だけどかなり長距離ウォーキングして市立体育館へ鍛えるつもり(大阪産業大学のバスが便利なんだけど、あれは一般の人は乗せてくださるものでしょうか→あかんらしい)ちょうど月間定期最終日ですし。そして爺友と忘年会へ。
Bach ゴールドベルク変奏曲BWV.988〜ヘルムート・ヴァルヒャ(cem)(1961年)・・・
Helmut Walcha(1907ー1991独逸)は眼が不自由なハンディを乗り越え、Bach演奏に偉大なる足跡を残した人。この作品はLP時代この人が出会い、CD時代にはEMI録音を揃えておりました。Bach オルガン全集10枚組旧モノラル録音はCD時代のリファレンス、この偉大なる変奏曲や平均律もCDをかつて所有しておりました。2019年6月「音楽日誌」にちょっぴりコメント
先日久々にヘルムート・ヴァルヒャによる平均律(旧録音)を聴いて、ほとんどシンセサイザー?そんな音色に感じました
ところが・・・その堂々たるゴージャスなモダーン・チェンバロによる演奏音源ファイルは、保存データをひっくり返して探しても出現せず。平均律、ゴードルベルク変奏曲、その他鍵盤作品集等々どこにも見当たらない、探せない。例えば似たような風情(モダーン・チェンバロ)によるカール・リヒター(旧録音)マルティン・ガリング辺りはちゃんと保存して、こちらと記憶混同したか、誤って廃棄したのかも。記憶印象鮮明な音源が探せない、そんな事象はいくらでもあって、逆に収集した音源の整理点検したらダブりどころか三種同じものが出てくることも日常茶飯事でした。
幸いなんとか音源入手なって(パブリックドメイン)しっかり拝聴できました。繰り返しはすべて実施。朗々と鳴り渡る旧東ドイツのアンマー社製チェンバロは、最近の古楽器とは風情は異なって、ピアノほどタッチニュアンスの多彩は存在しないし、ヴァルヒャは各変奏曲の極端に表情変化を付けぬ表現に単調さを感じぬでもない。それでも重心の低い堂々たる自信に溢れた演奏に耳を傾けて集中すれば、やがてじわじわと心の奥にアツいものが込み上げて感銘は深いものです。音質は極上。けっして時代錯誤な演奏ではない。
Mozart ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216/第4番ニ長調 K.218/アダージョ ホ長調 K.261/ロンド ロ長調 K.269/ロンド ハ長調 K.373〜レナ・ノイダウアー(v)/ブルーノ・ヴァイル/ ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル(2013年)・・・天衣無縫の作品に天衣無縫の演奏とはこのこと、のびのびと清潔、暖かいフレージングにヴィヴラート控えめ Lena Neudauer(1984-独逸)はこれからの人でしょう。若い頃は軽快にシンプル闊達なこのヴァイオリン協奏曲を好きになれなかったけれど、やがて自在に歌う人の声を連想できるようになりました。アダージョ、ロンドは夢見るように美しい瞬間を体験できて、これは以前よりお気に入り。(第3番8:35-7:10-6:16)(第4番8:19-6:06-7:00)(アダージョ・ロンド7:08-6:45-5:48)
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
旧統一教会を巡る被害者救済法は不十分でも、一歩前進とすべきでしょう。この問題を風化させぬ世論が大切かと。宗教2世の供述は強烈でありショックなものでした。
昨日土曜は好天。絶好の洗濯日和にいつになく洗濯物も多い・・・と思ったら、婆さんのところから持ち帰った分追加されておりました。【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新を済ませて、連続市立体育館へ通ったのも女房殿のスケジュールににお付き合いのため、軽く済ませるつもりが負荷やや軽くして筋トレ7種+トレッドミル15分、ほぼいつも通りの鍛錬となりました。ずっと通年何かのアレルギーに洟水は継続中に体調はやや不調、明日耳鼻科を予約済。その日、爺友と忘年会という名目のいつもの呑み会有。メニューに行き詰った時のポーク・カレーはかなり大成功、YouTube奥薗壽子さんの常備菜は練習もかねて連続調理、これは薄味過ぎてちょっと残念でした。今朝の体重は67.4kg前日比▲100g、最悪時より1kg戻したけれど、まだまだ。
市立体育館迄往復4km路上にはゴミがけっこう落ちていて、住民市民の悪しき風習?コンビニやマクドナルドに購入した飲料容器袋をそのまま路上に放置したり、ここ最近時節柄マスクも多い。愛煙家による残念な吸い殻の多さ、空箱も相変わらず。我が団地近くの小さな川は半年ぶり草刈り実施、すると無残なゴミ(自転車も!これは撤去されました)かなり露出も情けない。ほぼ大阪産業大学構内、市立体育館近くの河川小さな橋のふもと、定期的にクリアアサヒの空缶が放置され(昨日もあった。同じ人なんじゃないかな)気付く度近くの公園のゴミ箱に捨てております。路上ゴミ拾い功徳は最近さぼり気味、頻度は減少傾向。
大学のバス停ベンチには忘れ物が多くて、毛糸の帽子、タオル、弁当なんかもあったな。その近くの花壇に男性用青いブリーフが・・・なぜ忘れるの?その経緯不明。さすがに拾う元気というか勇気はなくて、既に2週間ほど放置されております。困ったもんだ。(昨日は消えておりました。片づけた人に感謝)
Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調/Bernstein ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの「饗宴」による)〜ヒラリー・ハーン(v)/デイヴィッド・ジンマン/ボルティモア交響楽(1998年)・・・Beeやんのもっと優しい個性が発揮された名曲は彼女の演奏で幾度か聴いていたはず。現役バリバリのHilary Hahn(1979ー亜米利加)19歳の記録。クールに卓越した技巧の冴え、世評は割れていろいろ、そりゃヨゼフ・シゲティのアツい入魂とは時代世代が違うでしょう。ジンマンのオーケストラともども、遅いテンポに静謐緻密デリケート、ソロはちょっとオフ・マイクっぽい音録りのせいか、よそよそしくも素っ気ない感じはあってヴェリ・ベストに非ず。(24:26-9:47-9:43)Bernsteinの作品はお気に入り、破壊的な迫力とユーモア、ジャズの風情も入って、こちらは文句なしの切れ味でしょう。(7:09-4:19-1:30-7:10-10:33)
Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046/第2番ヘ長調 BWV1047/第3番ト長調 BWV1048/第4番ト長調 BWV1049 /第5番ニ長調 BWV1050 /第6番変ロ長調 BWV1051〜グスタフ・レオンハルト(cem)/シギスヴァルト・クイケン(v+va)/ヴィーラント・クイケン(vc+ガンバ)/ルーシー・ファン・ダール (v+va)/フランス・ブリュッヘン(フラウト・トラヴェルソ+リコーダー)/アネル・ビルスマ(vc)/クロード・リッパース(tp)/パウル・ドンブレヒト(ob)/アブ・コスタ―(hr)/ボブ・ファン・アスペレン(cem)(1976-77年)・・・これがMy古楽器嗜好の原点。1984年年末入院中FM放送を拝聴して衝撃を受けた記憶も鮮明、前回は2021年2月に拝聴しておりました。SEONとは名プロデューサーであったヴォルフ・エリクソンの古楽レーベル、LP時代は心ときめかせて新鮮に拝聴した記憶もありました。参加メンバーも彼岸を渡った人が増えてきました。音質は現役、レオンハルトの厳しいリズム(第5番のカデンツァ)ブリュッヘンの引き締まった音色自在な表情の変化、各楽器粗野な響き、45年ほど前にして既に練り上げられ熟達した古楽器演奏は親密。ブランデンブルク協奏曲は自分の一番お気に入り、モダーン楽器古楽器に限らず、時代も超えてBachは必ず聴き手の心を打つもの。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
週末土曜となりました。昨日は女房殿が耳鼻科予約済とか、朝一番一人で市立体育館に向かいました。前日終日体調不良にちょいと様子見、調子がよろしくなかったら早々に退散するつもりでぼちぼち筋トレ開始・・・いつもの手順で進めて身体が温まるにつれ、なかなか気分爽快。運動と云うのは体調のみならず、精神的にも改善するものですね。馴染みのスマホ野郎のマルチプレス独占には先んじて鍛錬済、しっかり我流メニューしっかり筋トレ8種(負荷はいつも通り)+ステアマスター15分消化しました。帰りは道中ゴミ拾い実施。
ことし2022年3月に入手してほぼ毎日有効に活用しているAmazfit Bip S Lite (スマートウォッチ)はたしか3,980円(≒安物)。心拍数と歩数くらいしか機能はないけれど、充分使えますよ。ところが・・・ここ最近、ちょっとようすがおかしい。市立体育館に向かうべくスマホアプリに「ウォーキング」登録、時に10mくらい歩いたら”1kmです”との女性の声(英語)が・・・トレッドミルで1分ほどで心拍数表示が170!(体感115?)ここ最近あきらかに異常値が出るようになってきました。それでも一回充電すれば一ヶ月保つ!のがありがたい。Amazfitはそれなりのメーカーらしいけれど、女房殿の怪しい1,980円(激安!もちろん人民中国製)のはちゃんと動いて、しかも心拍数歩数のみならず、体温、血中酸素濃度、血圧も計ることが可能(その正確性はとても怪しい)但し、竜頭部分が欠けて(一応建前上)返品扱いになっておりました。
YouTubeに奥薗壽子さんの料理を眺めて、この人はもう20年ほど前からお仕事絡みに(一方的に)知り合い、それを参考に冷蔵庫在庫一掃の常備菜を作ってみました。本日は食材買い物が必要です。今朝の体重は67.5kg▲400g、柿の種+かっぱえびせんかなり喰った自覚もあるし、夕食は喰い過ぎの自覚有、体重増減のロジックは未だわからぬもの。
Bach 管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067/Gluck 妖精の踊り/Mozart フルート協奏曲第2番ニ長調K.314〜クロード・モントゥー(fl)/ピエール・モントゥー/ロンドン交響楽団(1963年)・・・ピエールの息子Claude Monteux(1920ー2013亜米利加)との珍しい録音。音質は上々です。地味な音色だけどしっとり深みのある落ち着いたフルートはヴィヴラート控えめ、Bachはステキにほの暗いフルート協奏曲、昔馴染な悠々と雄弁な風情に+バランス感覚が光るオーソドックスな完成度、親密なアンサンブルも極上です。先日聴いたプレストン(fl)/ピノック(1978年)による快活闊達なリズム感とはほとんど別作品に響きました。どちらが良いとは一概に云えぬ落ち着いた個性と思います。(7:16-1:32-3:02-2:14-2:54-1:33-1:27)Gluckは聴き馴染んだ旋律に後半、おそらくオペラからの初耳引用が続きました。これも落ち着いて夢見るような風情は絶品。(9:15)Mozartも落ち着きと控えめな愉悦がちょうどよろしい演奏でした。(8:35-6:39-5:28)もう60年ほど前の録音だけど、演奏のセンス、音質とも現役の鮮度でした。
Walton 交響曲 第1番 変ロ短調/管弦楽のパルティータ〜ポール・ダニエル/イギリス北部フィル(1994年)・・・NAXOSはようわからん(自分が知らんだけ?)オーケストラを起用するけれど、English Northern Philharmoniaとは1978年リーズに創立され、Opera Northも担当する団体らしい。交響曲は先日聴いた若きプレヴィンの演奏が圧巻!技量的にはロンドン交響楽団と比べ物にならぬかもしれないけれど、なかなかの熱気と勢いに充ちた演奏。作品もカッコ良い。(15:13-6:26-11:22-13:16)Paul Daniel (1958-英国)はOpera Northの首席(在任1990-1997)。パルティータはジョージ・セルの委嘱(初演1958年)による硬派な作品でした。(5:02-6:58-5:26)
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
微妙に風邪?体調不良、外出もしておりません。朝一番に洗濯を済ませて、夕食を軽く仕立てたのみ、終日身動きできませんでした。音楽に集中できず、なんの行動意欲も沸きません。YouTubeにごみ屋敷・マンションの片付け動画をぼんやり眺めていただけ、ゴミの異常な集積、異様な汚れ方に元住民は精神(こころ)を病んでいたのかなと思います。(家賃滞納連絡もつかないとのこと)あとは耳鼻科、歯医者に定例検査の予約をしたのみ、他爺友との忘年会のスケジュール連絡とか。今朝の体重は67.9kg+100g逆戻り。
歯磨きペーストが切れて、77銀行景品印字有GUMに交換しました。女房殿が婆さんのところから発掘したおそらく10年もの、なんとなくビミョーに味がおかしい・・・かも。ちゃんと全部消化しますよ、これがなくなったら次は先日入手ドラッグストア特売68円(税抜)のが待っております。現役時代は高級タイプ(なんか効きそうなやつ)を箱買いしていたんやけどなぁ、これも引退生活のリアル。ちなみに歯ブラシはネットよりお気に入りまとめ買いが習慣でした。
以下、以前に拝聴した音楽の記録在庫。Shostakovich 交響曲第1番ヘ短調〜ユーリ・バシュメット/イタリア放送RAI交響楽団(2009年放送音源)・・・名ヴィオリストであり、日本の勲章ももらっているYurii Bashmet(1953ー露西亜)は烏克蘭侵攻以降の活躍の様子がわかりません。たしかプーチン支持派、残念な話題いったんさておき、このライヴ音源は強烈!音質良好、集中力とド迫力、効果的なテンポの揺れ、陰影豊かな表情の変化、Shostakovichの初期作品を巨大に、しっとり表現して、その雄弁な語り口の説得力は半端に非ず。これは今まで聴いたこの作品の最高傑作。あまりよろしい印象を持っていない伊太利のオーケストラも絶好調でした。とくにヴァイオリン・ソロの瑞々しい響きは特筆すべきもの。35:28。
週末を迎え、これから市立体育館に出掛けて、体調と相談しつつ鍛錬強度を決めましょう。
Beethoven 交響曲第5番ハ短調/エグモント序曲〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1981年)・・・46歳の記録。第1楽章「Allegro con brio」提示部繰り返し、終楽章は繰り返しなし。中庸のテンポ、常に八分の力の入れ方に、生真面目細部ていねいな描き込み、とがったところもムリムリ強引さもないバランス演奏。若い頃はなんや、オモロない演奏やなぁ、なんてそう思っていたけれど、聴き手も華麗なる加齢を重ねて、こんな演奏が聴き飽きしないと感じるようになりました。オーケストラは艶のある魅惑の響き、クールに抑制された完成度の高いBeeやん、序曲も同様の整った印象でした。音質もよろしい感じ。7:20-10:20-13:56。8:41。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
当たり前のように日々寒さは募って、年末〜年明けは事前予測通り厳しい気候に至るかもしれません。コロナ感染は日々勢いを増して、とくに東日本でその傾向は顕著だとか、医療関係の状況はいかがでしょうか。昨年と違うのは人の移動や経済活動の制限がないこと、with Coronaなのですね。無意味に恐れ過ぎず、侮らず、いつも通りの生活に戻そうということか。インフルエンザはどんな感じでしょうか、情報が少ないように感じます。自分は初めて打ったワクチンと流行の型式がフィットすることを祈って以上、ありきたりなお話。
昨日水曜は千年一日の如く同じ生活、洗濯を済ませて市立体育館へしっかり鍛えました。珍しく独占迷惑野郎もおらず、各マシーン順調に純繰り鍛えました。この曜日周り女房殿は某ボランティアも婆さん訪問もなし(デイサービスの日)美味いもんを喰いに行きたいとの希望。じつは事前に京橋の居酒屋に高級魚クエを予約したけれど、それが”呑み放題プラン”。よう考えてみたらそんなに呑むワケじゃなし、キャンセルしておりました。
昼から馴染みの梅田駅前ビル地下へ、いつも行列ができている寿司屋に珍しく無事座ることができて、思いっきり贅沢・・・あまり呑まないということもあって、とてもリーズナブルな価格、おそらく2022年中最高峰の美味三昧、女房殿も満足。帰宅しても未だ6時になっていない健全生活でした。帰宅して珈琲を淹れました。じつはコーヒードリップポットは3日ほど前、人民中国よりはるばる到着。YouTubeに温度など淹れ方を学んで我が家の珈琲は極上です。散々喰って、少々呑んで今朝の体重は67.8kg▲100g。寿司は太らんのか、珈琲と一緒に喫したシュークリーム、年末らしく丹波黒豆を圧力鍋に炊いて、味見というには喰い過ぎても体重維持は壱萬七千歩の成果かも。昨夜は途中覚醒もなくよう眠れました。
Bach カンタータ第54番より「罪に手むかうべし」(6:17)/第197番アリア「満ち足れる愉悦、健やかなる繁栄」(7:54)/第99番 アリア・デュエット「十字架の苦しみと」(2:50)/マタイ受難曲 BWV.244よりアリア「主よ、憐れみたまえ」(6:17)/カンタータ第30番よりアリア「来たれ アダムの末なる民」(4:12)/第35番よりシンフォニア(5:17)/第74番よりアリア「何ひとつ私を救うことのできるものはありません」(5:30)/第12番よりシンフォニア(2:19)/ミサ曲ロ短調 BWV.232より「アニュス・デイ」(5:33)/マニフィカト BWV.243よりアリア(デュエット)「その憐れみは」(3:28)/カンタータ第60番よりデュエット「おお永遠、そは雷のことば・・・われ汝を待ち望む」(4:05)/第117番 「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」(3:20)/第61番よりアリア「開け、わが心よ」〜アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(ms)/ラース・ウルリク・モルテンセン/コンチェルト・コペンハーゲン(2008年)・・・Anne Sofie von Otter(1955ー瑞典)は自分より年上だったのか・・・この人の声、歌には知的なものを感じます。ほんとんど馴染の旋律に古楽器アンサンブルの鮮やかな集中力、鮮明な音質。カンタータ第35番「心も魂も乱れまどいて」シンフォニアはオルガン協奏曲なんですね。「マタイ」の「主よ、憐れみたまえ」はこの崇高な作品中、もっとも哀愁漂う傑作、どのような意味合いの配列か理解していないけれど、敬虔な気分を満喫いたしました。
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/Haydn ピアノ協奏曲ニ長調 作品21〜イェルク・デムス(p)/フランツ=パウル・デッカー/ベルリン放送交響楽団(1959年)・・・DGによるステレオ初期録音、音質はまずまず。Jo"rg Demus(1928-2019墺太利)31歳の記録、技術的な曖昧さもなく愉悦に充ちたお気に入り作品を清潔に、デリケートに表現してくだいました。Haydnの中では一番知られているピアノ協奏曲は、Mozartに比べて屈託のない軽妙風情と感じます。懐かしいFranz-Paul Decker(1923ー2014独逸)はMozart最初の辺り、少々表情が硬いけれど、あとは概ねソロと息を合わせて立派な伴奏でした。これはLP復刻音源、CDでは見掛けたことはありません。34:05-19:33。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は食材を仕入れに朝一番、業務スーパーへ。帰りずしりと重い荷物をリュックに背負って往復3kmのみが運動、あとは前日睡眠不如意からぐったり、ぼんやりしておりました。やや寒いので市立体育館に出掛ける意欲も出ません。静岡県保育所でのなんの抵抗もできない幼児虐待は6月に園が把握、市は8月には事態を認識していたとか?最悪の行為と隠蔽は氷山の一角なのでしょうか、もしてかして類似の行為は全国あちこちにあるかも。当面の預け先にも困るでしょうし、全国の若い両親は不安でしょう。今朝の体重は67.9kg+100g高め安定状態は続きます。年末だし、そろそろ歯科医に定期検診の予約をしなくては。
久々の読書に手応えがありました。本郷和人「日本史のツボ」(文春新書)・・・テレビの歴史番組にお馴染みの本郷先生は自らの”異端の主張”と謙虚に書いていらっしゃるけれど、建前に非ず当時の社会の実態、実利、経済の流れから出発する分析に、いままでの自分の知識の誤り偏りを痛感いたしました。天皇、土地、宗教、軍事、地域、女性、経済、七つのツボを押さえて、文句ない説得力。例えば日本初の通貨は富本銭でも和同開珎でもない、なぜならそれは実際には流通しないものだったから、それは平清盛迄待つことになる。律令制公地公民も建前だけで機能していない、理想だと(←それはそれで大切)。墾田永年私財法はは現実を追認しただけ。ほか、数々の仮説を提示して久々にノーミソの活性化となりました。建前が形骸化して実際に運用していく流れ、というのは現在に続く日本人の個性のような気がする。
Elgar チェロ協奏曲ホ短調(エイドリアン・ボウルト/BBC交響楽団1945年)/Dvora’k チェロ協奏曲ロ短調(ジョージ・セル/チェコ・フィル1937年)〜パブロ・カザルス(vc)・・・珍しいだけ、音質芳しくない歴史的録音データ・ファイルはどんどん廃棄しているけれど、時にこんな昔馴染みと再会して驚かされます。これはずいぶんと久々の拝聴、音質印象は改善されておりました。Elgarは御大ボウルトの十八番、黄昏に鬱蒼とした深遠なスケールを感じさせ、Pau Casals(1876ー1973西班牙)ソリストとしては未だ現役年齢、なんとなくポルタメントが時代を感じさせるけれど、技術的にはキレッキレに雄弁な演奏でした。(12:29-4:05-11:05)チェロ協奏曲一番人気なDvora'kは、後年のロストロポーヴィチ辺りが念頭にあると、やや速めのテンポにさっぱり表現、こちらのほうもソロのテクニックは完璧、郷愁の旋律を堪能できました。(13:26-10:28-11:35)
Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1890年稿/ノヴァーク版)〜ズービン・メータ/ベルリン・フィル(2012年ライヴ)・・・Zubin Mehta(1936‐印度)も大ヴェテランとなって、ここ最近病がちとのこと。ベルリン・フィルのライヴ全集宣伝文句は「円熟の名演奏」とのこと。物故した昭和の大物某評論家は「メータでBrucknerを聴くほうが悪い」とのクソミソ論評、閑話休題(それはさておき)ロサンジェルス・フィル時代(1962-1978年)の新鮮なイメージが忘れられない。先日、ルドルフ・ケンペ往年の演奏を聴いて、その音質に少々ガッカリしたけれど、こちら新しいディジタル録音も(貧相なオーディオ環境だから自信ないけれど)さしたる音質とは思えない。たまたま音楽に集中できない体調のせいもあることでしょう、第1−2楽章辺りベルリン・フィルにしては散漫なサウンドにテンポは中庸、稀代の緊張感溢れる名曲に感銘を受け止められない。第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend(荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように)」辺りからじっくり陶酔に浸って、第4楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」に至ってようやく、その有機的なテンポの揺れ、分厚い響きとアツいノリをしっかり受け止めたものです。これは再挑戦必要。15:53-15:01-27:42-22:40。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
毎日寒いですね。自分の出身である北海道に比べれば屁みたいな冬だけど、あれはもう御免です。雪のない冬は彼(か)の地では夢のようなもので、亡き母も12月になったら遊びに来ておりました。岩手出身の義母もテレビ報道の雪模様を眺めて「あれはもうカンベン」と云ったそう。5回目のワクチン接種に念のため、昨夜女房殿は泊まっております。ワールドカップ決勝リーグ対克羅地亜戦はPK戦惜敗。でも選手もサポーターも爽やかな表情でした。いつも通りの朝一番市立体育館に鍛えて今朝は67.8kg、ようやく3日前の水準に戻しました。
冬には美味いものがたくさんあって、先日は日生(ひなせ)の牡蠣を入手、大根おろしでしっかり洗ってからたっぷりポン酢、ネギ、蜜柑の皮でいただきました。絶品。到着10日ほどのFire TV Stickが不調、フリーズして動かないことにショック!ネット検索すると電源を切り離して10秒ほど待って再接続、苦しい時の再起動はコンピューターと一緒ですね、無事回復しました。YouTubeは喰いもん系が好み、もちろん高級寿司屋みたいなのにも感心するけれど、安直な街角大衆食堂みたいのが賑わっている様子、超絶スピード調理、ムダのないオペレーションに惚れ惚れ。毎日遊んでぼんやりしている自分が恥ずかしくなるほど。
Beethoven ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調(1960年ライヴ)/第3番ハ短調(1962年ライヴ)〜グレン・グールド(p)/ポール・パレー/デトロイト交響楽団・・・こういったやや怪しい、拝聴するのに心眼が必要そうな歴史的ライヴ録音は手持ち音源ファイルからどんどこ廃棄しております。これもネットより入手して恐々拝聴してみて・・・モノラルだけど想像よりまずまず我慢できる程度かも。変ロ長調協奏曲はBeeやん最初のピアノ協奏曲、フルート一本のみ、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2という小さな編成伴奏となります。いかにも若々しく闊達にシンプルな第1楽章「Allegro con brio」(14:06)第2楽章「Adagio」はしっとり味わい深く、デリケートに感じるのはグールドの表現もあるのでしょう。(7:55)第3楽章「Rondo, Molto allegro」のいきいきとしてシンプルな風情はHaydnを連想させるもの。(6:05拍手込)Glenn Gould(1932ー1982加奈陀)はLP時代からのお気に入り、Beethovenのピアノ協奏曲は当時苦手として、唯一彼の全集を手許に置いていたものです。一種独特のリズムのタメとノリ、明晰なタッチを快く感じて、ポール・パレーの伴奏も息はぴったり。
ハ短調協奏曲は二管編成、トランペットもティンパニも入ります。いかにもBeeやんらしい深刻な緊張に充ちた作品、こちらは前曲より少々音質は落ちても、いずれたいした音質に非ず。第1楽章「Allegro con brio」(16:04)は冒頭からパレーのオーケストラが厳しい表情。ピアノは淡々と粒のそろった音色に力みを感じさせぬ流麗、グールドの歌もしっかり聞こえます。第2楽章「Largo」は、緩徐楽章に於ける絶妙な揺れ、しっとりした情感は絶品でしょう。(8:43)第3楽章「Molto allegro」前楽章後半あたりから熱気を帯びて、この辺りも力強りいまったりとしたノリが堪能できるところ。(9:28)
Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046/第2番ヘ長調BWV1047/第3番ト長調BWV1048/2台のヴァイオリン協奏曲ニ短調BWV1043(アイザック・スターン(v))〜パブロ・カザルス/プラド音楽祭管弦楽団/フェルナンド・ヴァレンティ(cem)/アレクサンダー・シュナイダー(v)/ルシアン・テーヴェ(hr)/ジェラール・クーシェ(hr)/マルセル・タビュトー(ob)/モーリス・アラール(fg)/マルセル・ミュール(sax)/ジョン・ウンマー(fl)/他(1950年)・・・モノラル旧録音、珍しく歴史的音源連続拝聴。名だたる往年の名手をソロに据えて、ズシリと重量級の音楽、これは幾度も聴いております。アンサンブルは少々粗いけれど、躍動と愉悦、勢いと熱気に溢れます。第2番ヘ長調協奏曲のソロはサックスなんですね。そして驚くことに快速テンポ、但しズシリと重い。ブラド音楽祭の音源はかなり聴いていると思うけれど、どれもバラつきなくいまいちな音質でした。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
北国での雪景色も本格的な冬、ストーブ要因と思われる火災も多発しております。寒いのと体調いまひとつ、首筋の鈍い痛みも残って昨日は買い物に外出する意欲もなく、冷蔵庫在庫野菜中心の煮物(鶏ガラベース塩味圧力鍋にて)意外と薄味に上々の出来と自画自賛したい。今朝の体重は68.1k▲300g、これより市立体育館へしっかり鍛えましょう。食材買い出しも必要です。
ぴかぴかの古雑誌「筆王2003」届きました。女房殿のSurface Go (Windows11)にも無事導入出来・・・ところが肝心の元データ住所録をコンピューター買い替えの時に保存を忘れたらしい・・・16gbのUSBメモリプレゼントして、大切なデータは保存してねとお願いしたのに、失念したみたい(涙)これじゃ意味ないじゃん。いちおう念のため、自分のクラウドにバック・アップは保存してあって、但しそれは2016年版、ちょいと情報は古い。未だ札幌の両親は健在だったし、数人亡くなった人の住所も残って、息子は独身時代。ま、出す件数は限られているので、最新到着分年賀状参照して修正してもらいましょう。それはちゃんと雑誌付録の20年物ソフト「筆王2003」から表示印刷可能、700円弱ムダになりませんでした。
あとは本文だけど、賀状仕舞をどう表現するか、悩みどころ。届いた分だけ返事するのも悪くないかも。幸い婆さん分の賀状住所データは出てきたので、ちゃんと印刷はできます。おそらく女房殿はそれを気にしていたのでしょう。
Rimsky-korsakov 交響曲第1番ホ短調(ボリス・ハイキン/モスクワ放送交響楽団1966年)/Stravinsky 交響曲第1番変ホ長調 作品1(コロムビア交響楽団1965年)/幻想的スケルツォ 作品3(CBC 交響楽団1962年/以上イーゴル・ストラヴィンスキー)・・・Rimsky-korsakovの交響曲は二管編成、”露西亜初の交響曲”(1865年初稿初演)とのこと。第1楽章「Largo assai - Allegro」は歌謡的露西亜風旋律がわかりやすいSchumann風。(7:48)第2楽章「Andante tranquillo」出足のチェロから甘い(これまた)露西亜民謡風懐かしい旋律満載。ここは例のホルンにびろびろのヴィヴラートが楽しめます。(8:16)第3楽章「Scherzo: Vivace- Trio」は快活なリズムがシンプルに力強い繰り返し。(5:06)第4楽章「Allegro assai 」ここもSchumann風、明るく堂々とした平易な旋律が続きました。(7:00)Boris Khaykin(1904ー1978白露西亜)の録音は比較的少なくて、パワフルだけどアンサンブルは少々粗く、音質状態はまずまず、貴重な録音でしょう。
Stravinskyの自演は以前全集より聴いていて(これと同じ音源)当時はハードなゲンダイオンガクとして連続聴き、そんなノーミソ凝り固まって”焦点の定まらぬオモロない保守的作品”と思い込んでおりました。三管編成。第1楽章「Allegro moderato-Allegro molto」(11:26)第2楽章「Scherzo : Allegretto」(6:10)第3楽章「Largo 」(14:01)第4楽章「Finale : Allegro molto- Presto」(8:33)のオーソドックスな楽章配置。今回師匠の作品と並べて若き日初期作品を連続拝聴すると、その露西亜風多彩な旋律、平易にわかりやすい管弦楽の響きに魅了されたもの。幻想的スケルツォのほうは既に後年の萌芽が感じられるキラキラとした気紛れな響きに魅了されます(11:35)。ロバート・クラフトが下振りしていたらしいけど、けっこう立派、緻密な演奏でした。
Tchaikovsky 交響曲第6番ロ短調「悲愴」(1979年)/幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1977年)〜リッカルド・ムーティ/フィルハーモニア管弦楽団・・・いまや大ヴェテランであるRiccardo Muti(1941ー伊太利)30歳代若き日の記録。いまややや入手困難でしょう。2007年来久々の拝聴。颯爽と明快、軽快、ティンパニが強烈アクセント(全編に渡って聴きもの!)良く歌う旋律の”タメ”がなんとも若々しい・・・当時の印象とはほとんど変わらない。音量レベルが低い録音不満は転居してオーディオ環境の変化のせいか、かなりクリアなアナログ録音として好ましく受け止めました。低音が弱いということもなし。露西亜風泥臭さや独欧系がっちりとした構成でもない、速めのテンポにクリアな響きの演奏がカッコよい!オーケストラは上手いですね。暗鬱に悲愴な風情より軽快軽妙、とくに第3楽章「Allegro molt vovace」スケルツォ楽章は解像度高く、アツい推進力の爆発最高。軽いとか重心が高いという声もあるけど好きですよ、こんな演奏。18:33-8:07-8:44-10:31。19:31。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
引き続き富山にて保育所での幼児虐待の報道、日曜の朝は心まで寒くなります。平和な日本はどうなっちまったんだ?毎日拝見するブログにも、コロナ感染の記録が載ってあながち他人ごとに非ず、身近な事象に至っていることをリアルに感じます。やはりワクチンは効くのでしょう。陰謀論を真に受けるべきではない。いよいよ寒さ募ってこれよりインフルエンザも流行るそう。露西亜の悪辣なインフラ攻撃による烏克蘭国民の寒さ、苦難に思いを馳せたものです。
昨日週末土曜もいつもと変わらぬ朝一番の洗濯、毎日の「音楽日誌」更新、そして【♪ KechiKechi Classics ♪】週一回の定例更新済。そして市立体育館へ。筋トレ7種+ステアマスター15分、マルチプレスができなかったのはスマホ野郎が長時間独占、通り掛かりに画面を覗いたらSNSみたいですね。筋トレの合間に熱心に眺めるほどの”スマホ中毒”なんでしょうか。帰り道、コンビニの前を通ったら背の高い30歳代の若者が熱心にスマホに書き込みをしておりました・・・肩を丸めて首を縮めて〜稲川淳二のCM風スマホっ首状態、やがてあちこち身体悪くしますよ。首肩背中のストレッチは常に気を付けております。こちら鈍い首筋の痛みが引きません。今朝は68.4kg!+600gにまったく思い当たる要因なし。
Walton 交響曲 第1番 変ロ短調(アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団1966年)/ヴァイオリン協奏曲(ヤッシャ・ハイフェッツ(v)/ウィリアム・ウォルトン/フィルハーモニア管弦楽団1950年)・・・緊迫感漂う交響曲は1935年初演(ハミルトン・ハーティ)二管編成だけどとても立派に大柄に響きます。エイドリアン・リーパーには申し訳ないけど、こちら37歳若き日のプレヴィンの演奏は圧倒的にパワフルな躍動、オーケストラの力量も録音も極上、スケール大きく陰影豊か。第1楽章「Allgro assai」は金管の不協和音咆哮が暗く暴力的、戦争への不安を表しているとか。爆発とデリケートな静謐対比がみごとな緊張感でしょう。この時期の作品としては英国の端正を感じさせて、ティンパニのダメ押しがカッコ良い!(13:50)第2楽章「Presto,con malizia(邪気をもって)」はスケルツォ、剽軽かつ緊張感漂う変拍子リズムは切れ味鋭くノリノリ、ここもティンパニの存在が圧巻。(5:54)第3楽章「Andante con malinconia」ここも不安げに静謐を湛えて、弦と木管の絡み合いは不協和音でも幻想的に甘美な響きは、やがて力強く絶叫します。(11:21)第4楽章「Maestoso - Allegro, brioso ed ardentemente - Vivacissimo - Maestoso(活気があって燃えるように)」はいかにも荘厳に馴染のWalton風情、冒険活劇映画の大団円風活気と憧憬に充ちて勇壮な出足。変拍子でも難解さ皆無、ゴージャスなスケールに満足いたしました。(12:13)最高。
ヴァイオリン協奏曲はハイフェッツ初演(1939年アルトゥール・ロジンスキー/クリーヴランド管弦楽団)音質は良好。ロマンティックに哀愁甘美な魅惑の旋律が続く第1楽章「Andante tranquillo」。ソロは魔法のように浮き立って快速、完璧テクニック。WikiにもあるようにSibeliusに似ていると思います。(9:57)第2楽章「Presto capriccioso alla napolitana」は緩徐楽章に非ず、闊達に目まぐるしい快活な疾走。ここの変幻自在なテクニックもすごい、弾むようなリズムに心奪われました。(5:57)終楽章「Vivace」はソロとオーケストラの泥臭いリズムの掛け合いから、やがて例の如し甘美な甘い旋律が浮かび上がりました。目くるめく表情の変化、スムースなテクニックに心奪われる締めくくりでした。(11:26)1943年の改訂版があるそうで、どこがどう違うのかはわかりません。続けてドン=スク・カン(v)/ポール・ダニエル/イギリス北部フィル(1997年これが改訂版ですか?)も拝聴・・・彼も名ヴァイオリニストだし英国音楽にも一家言ある人だけれど、ハイフェッツの輝かしい快速ソロを経験した耳にはどーもジミに響いて印象はいまいちでした。ハイフェッツが初演、作曲者との録音だからそちらのテンポ設定が正解なのでしょう。(10:53-6:23-12:08)。
Mendelssohon 交響曲第4番イ長調「イタリア」/劇音楽「真夏の夜の夢」〜チャールズ・マッケラス/ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント(1987年)・・・これはこの著名な作品、古楽器演奏の走りでしょう。軽くデリケート、さっぱりとした語り口、薄い響きがMendelssohnに似合って浮き立つように爽やかでした。かつて苦手であったMendelssohnへの苦手意識はすっかり消えました。(10:25-5:38-6:46-5:33)「真夏の夜の夢」は有名どころ8曲収録、夢見るような美しい作品はずっとお気に入りです。(12:04-4:42-1:30-0:28-3:43-5:49-1:37-4:59)
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
ぐっと冷えてきましたね。昨日テレビのニュースやワイドショウはサッカー大金星一色。渡辺徹さん急逝、享年61歳。早過ぎるなぁ、同世代(より若い)のが逝っちゃうのは寂しくも愕然といたします。いろいろ持病もあったみたい、他人事じゃないっすよ。多くの人々に愛されたご夫婦、郁恵ちゃんも憔悴していることでしょう。昨日は朝右首筋に若干の痛みを感じて自宅でストレッチ後、体調整えに市立体育館に出掛けたら電気工事中お休み、昨日は記憶にあったのにすっかり失念しておりました。仕方がないので夕食の買い物に最寄りのスーパー+ダイソーに寄ってウォーキング帰宅、来年2023カレンダーをおカネを出して入手したのは人生初なのも引退生活のリアル。首の鈍い痛みは今朝も継続中、これはなんでしょう。今朝の体重は67.8kg▲100g。
昨日の尼崎訪問の件、大活躍の堂安選手の出身地は10年ほど前に住んでいて環境あまりよろしくなく、物騒な事件も多いところだけど、物価安く活気があって気さくな、けっこう好きな街でした。大阪へ至近、神戸にも近くて便利。Q’s Mallはは平日の昼でもけっこうな人並み、若い人も多い。我が大東の住道駅前オペラ・パークも頑張っているけれど、尼崎の活気に負けております。映画館は市内に存在しなくて、隣街四條畷のイオンモールにはクルマがなかったら訪問不自由極まりない。JR学研都市線〜東西線(いつもお世話になっている)京橋・北新地をそのまま通り過ぎて電車一本30分到着、凄く便利。そういえば尼崎在住時、女房殿はこの路線を使って父親と姉の介護に通っておりましたっけ。
自家用車は固定経費が掛かるので、転居前に処分済。できるだけ公共交通機関を使って、昨日は自宅から住道駅迄往復コミュニティバス(100円)の時間にうまく合わせることができました。やがてここから転居予定だけど、そこそこに交通至便+医療機関も揃っている地方都市希望、もちろん食材が豊かなところが前提。
Bach ミサ曲ロ短調BWV.232〜ヘルムート・リリング/シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ/シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/アーリーン・オジェー(s)/ユリア・ハマリ(a)/アダルベルト・クラウス(t)/ヴォルフガング・シェーネ(b)/ジークムント・ニムスゲルン(br)(1977年)・・・力強く明るいミサ曲は壮麗、じつはこの前にフィリップ・ヘレヴェッヘによるぴかぴかの2022年ライヴ(おそらく放送音源)を拝聴して、やや焦点の定まらぬオフ・マイクに残響豊かな音質にちょっぴり閉口しておりました。こちらややテンポゆったりめのモダーン楽器、いずれ名曲中の名曲に間違いない。この際古楽器云々どーやら関係なく、壮麗に輝かしくも荘厳な作品にド・シロウトな感慨感銘に浸っておりました。Helmuth Rilling(1933ー独逸)はこの作品を5回録音しているとのこと。これは2度目?この人はもともと合唱の人、声楽に暗い自分でも名前は知っている歌手を揃えて、器楽アンサンブルの技量やら合唱の集中力は、最近の超絶技巧に比べて心持ち散漫な印象ないでもないけど、それは所詮無責任な外野の戯言。こちら無神論者にミサ曲の意味合い、本質を理解していなくても畏敬の念だけは有、細部馴染んだ旋律、躍動する生命の神聖な喜びをしっかり感じ取りました。年末に相応しい作品。今年こそは「ヨハネ」「マタイ」「クリスマス・オラトリオ」を通して年末中に愉しむつもりだけど、いずれ”聴いた”とのみのアリバイに至ることでしょう。言葉の意味は分からなくても、歌声は心に伝わるものがあります。
Vanhal(1739-1813捷克→墺太利?) ヴァイオリン協奏曲ト長調(Weinmann IIB: G3)/ト長調(Weinmann IIB: G1)/変ロ長調〜西崎崇子(v)/ヘルミュート・ミュラー=ブリュール/ケルン室内管弦楽団(2005年)・・・NAXOS社長夫人であるヴァイオリニスト(1944-日本)も既に大ヴェテラン、NAXOS初期は重要なレパートリー+珍しい現代中国の音楽等録音を担って、この辺りが一番新しい録音と思われます。お仕事引退とともに膨大に保存したデータ音源の点検整理廃棄に入って、バロック〜この古典時代辺り、例えばこのHaydnと同世代のやや知名度薄き作曲家作品の扱いに悩んでおりました。しかもこれは.mp3音源、自分なり保存優先順位から外れて念のため拝聴確認したところ。これが良好な音質、艶やかにしっとり瑞々しいヴァイオリン・ソロ、ノンビリとして落ち着いた風情になんとも好感を抱きました。3曲とも型通り類型的な緩急緩の構成、第1楽章から急がず穏健シンプルに暖かい牧歌的なもの。カデンツァも後年のアクロバティックなものを想像するとちょいと違って、ほのぼのとしておりました。緩徐楽章は眠くなるほど優雅。終楽章もけっして慌てず、ちょっぴり陰影の色付けもあります。モダーン楽器使用、音質良好。看過されるにはあまりに端正な名曲、演奏も良いのでしょう。こうだから未知との音楽との遭遇はやめられない。(9:18-6:41-11:29/7:21-6:42-6:29/8:33-5:39-8:19)
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
ワールドカップ強豪西班牙を破って決勝リーグ進出!俄かサッカーファン(=ワシ)は一喜一憂しております。みごとに12月とともに本格的な冬がやってきたようで、東北北海道では本格的な雪景色が報道されておりました。こちら徐々に気温は年末らしく下がってきても洗濯日和。静岡にてなんの抵抗もできぬ幼いこどもを虐待する保育士のニュース、これはもっとも憎むべき行為、なんと殺伐とした世の中なんでしょう。いつものように朝一番しっかり市立体育館に鍛えたあと、急に思い立って映画「土を喰らう十二ヵ月」に女房殿を誘いました
映画の日とやら1,000円也、尼崎迄JRで一本、駅降りてすぐの上映館はとても便利。おそらくは20年以上前から水上勉さんのこの著作は読んでいて、現在手元にあるのは「精進百撰」(岩波現代文庫)のみ、これも映画の題材とかなりダブります。宣伝サイトには「大ヒット上映中」となっているけれど、おそらくそれは望めぬ地味な内容は想像通り、知らぬうちに上映終了となるのも予想できました。基本は精進の料理部分が書籍のまま、年齢の離れた美しい恋人(松たか子)は映像に華を添える配置なのでしょう。義母(奈良岡朋子)の葬儀や義弟夫婦との関係も、筋書きに起伏を付けるためのもの。お世話になった禅寺の住職の娘さんとの再会(檀ふみ)も同様。
静かな信州の自然と四季の遷り替わり、飾りのない旬の素材そのままの素朴な美しい料理、すっかり爺さんになった沢田研二はエエ味出してますよ。こどもの頃口減らしに禅寺に出されたというのはかなりリアル。心筋梗塞に生死をさまよったのもほんまだけど、それは東京での出来事。種々映画の予告編は感動の押し売り風に必ず”泣き”が出現!なんやらうざったらしく、こんな淡々と静かな映画にほっとします。若い頃は精進料理が好きで、あちこち京都辺りに探し求めたり、お仕事関係で贅沢に食したこともありました。やがてそれはあまりに高価贅沢であり、栄養のバランス的にも難しいことも知って、現在はあまり接する機会はありません。それも嗜好の奥底に精進は居座っていることを自覚いたしました。日々の料理向けに学びたい。
久々の尼崎のショッピングモールにて昼、珍しく天丼をいただいたら酒の翌日には終日胃が重く、今朝は67.9kg▲100gぎりぎり。ようやく熊本から蜜柑が届いて小玉早生は期待通りの濃密な甘さでした。大玉が喜ばれる風潮があるようだけど、小さいほうがが甘いんです。
Bruckner 交響曲第8番ハ短調(ハース版)〜カール=アウグスト・ビュンテ/東京藝術シンフォニーオーケストラ(1979年ライヴ)・・・Carl-August Bunte(1925-2018独逸)は以前より廉価盤音源にしばしば登場して妙に昔馴染み、ベルリン交響楽団(旧西)の首席指揮者を務め、この録音当時は藝大の教授を務めていたそう。シンフォニーオーケストラは藝大フィルとは別物ですか?(ほかに東京藝大チェンバーオーケストラも存在)
音質は音像やや遠くてその印象かなぁ、巨大に神聖なる交響曲は第1楽章「Allegro moderato」から弦の響きは薄めだけど、なかなか立派な堂々たる開始。適正なテンポを感じさせ、躍動も緊張感もあるけれど(16:28)第2楽章「Scherzo. Allegro moderato」トリオの静かに優雅なところで少々テンションが下がります。ホルンも少々心もとない。(13:55)第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend」天国的な緩徐楽章はなかなか説得力ある瞑想。13分頃のヴァイオリン・ソロはなかなかエエ感じ。描き込みは入念でも響きは薄味、20分頃のクライマックスは金管のパワー不足、木管の細さが気になりました。ラスト辺りのホルンは大健闘。(25:39)渾身のフィナーレである第4楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」は立派な構えの推進力、やはり弦が薄いかな?6分辺りの怒涛のテンポのアップはカッコ良くて、ラストはいや増すテンポアップ、熱気を帯びて立派に締めくくり、オーケストラはやや疲れが見られました。(22:16拍手別)好事家向けの音源でしょうか。
Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」〜エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1974年)・・・ゆったりとしたテンポにオーケストラが鳴り切って、アンサンブルの粗さもない余裕の盤石演奏。あちこちに聴き慣れぬ、なかなか怪しい打楽器付加はニコライ・ゴロヴァーノフによるものとのこと。この作品はオーケストラの技量がモロに出て、このオーケストラはたっぷりパワフル、音質も良好。
2022年12月某日/●隠居生活初心者入門の日々
12月師走に入りました。なんか一気に冷えてきた感じ。昨日は夜に非ず、昼呑みの聖地・梅田駅前ビル地下にて爺友と3時から集合、ひとりは前日5回目コロナ・ワクチン接種の副反応に高熱発症、参加を断念して二人のみ。さっと呑んで通勤サラリーマンと一緒に早々に帰るのが自分のパターン、二次会は20年前に卒業しております。今回の店は常識的にかなり安い価格、料理は上々とてもおいしく、日本酒(普通酒)が体感少々高い(=フツウの金額)。例の如し節税の話、婆さんを扶養扱いにして種々公的負担を節約しろとか、ことし1−3月分の(ラスト)給与分税金確定申告して戻せとか。少々呑み過ぎて、夜中咽が乾いて途中目覚めました。酒は筋肉にはよろしくないそうだけど、自分はそんなストイックなことは求めておりません。
一昨日雨に打たれたせいか、昨日は微妙に肩が凝ったりして体調やや不調っぽかったけれど、今朝時点大丈夫。体重は68.0kg+200g。これから市立体育館へしっかり鍛えましょう。
少々前の話題だけれど、日大理事長就任が話題の林真理子さんがテレビに登場。彼女の書籍はあまり読んでいないけれど、週刊文春に掲載中のエッセーはギネス認定の継続掲載なんだそう。番組中の質問に「ネタがなくてどうしようもないときはどうするんですか?」「それでも書くんです!」と力強く、「長くやっていれば、毎回傑作というワケには行かない。出来の悪い時もある」との回答でした。これって凄く潔い、なんか粘り強く生きる指針をいただいた思い。
Tchaikovsky 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/Debussy 牧神の午後への前奏曲/Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)(以上2003年ライヴ)/Gershwin キューバ序曲(2002年ライヴ)〜ロリン・マゼール/ニューヨーク・フィル・・・マゼールのニューヨーク在任は2002-2009年。前任のクルト・マズアの薫陶により、バーンスタイン時代に記憶する、粗っぽいアンサンブルとは大違いの緻密なサウンドを聴かせてくださいます。しかもライヴ。しかし、自分のスランプなせいかどれもよく整って、クールに完成度が高いと感じつつ、Tchaikovskyの劇的な情感(21:29)Debussyの官能(11:32)Stravinskyの喧騒(オリジナル版採用も彼らしい)を受け止められない。これは再挑戦再聴必要。
Tchaikovsky 交響曲第6番ロ短調「悲愴」〜ロリン・マゼール/ウィーン・フィル(1964年) 2021年12月に第5番を聴いていて
英DECCAの録音音質は現役、「運命の主題」が前編を支配する大好きな作品。思いっきり自在にオーケストラを煽って前のめりに激烈!表現、鼻持ちならぬ若さの暴走!そんな落ち着かぬ浮足立った演奏は好悪を分かつことでしょう。
と。こちら「悲愴」もその表現方向に似て、34歳にして古豪ウィーン・フィルを自在に操って、雄弁な節回しに泥臭い露西亜風表現皆無、美しくも颯爽とカッコ良い風情に勢い充分。自分はこのような都会的に洗練されたTchaikovskyが好き。17:30-6:59-6:32-10:13。たしか後年、クリーヴランド管弦楽団との録音(1981年)もオーケストラの技量を活かして素晴らしい演奏だった記憶もありました。