2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
GW真っ最中の4月ラスト。昨日は終日曇り月曜祝日、今週はお仕事出勤の方も多く、女房殿も孫のお守りの予定が入っております。既に咳き込みはほぼ治まって前夜充分眠れたはずなのに夢見よろしくなく、倦怠感は抜けません。なにもしたくない、出掛ける意欲もありません。前年もそうだったけれど、種々風邪症状が治まっても、倦怠感が抜けんのです。洗濯や最低限の料理をしたのみ。終日ゴロゴロして食欲はあります。処方された服薬は終了いたしました。
衆院補選結果を受けていくつかテレビ報道を眺めたけれど、どうも掘り下げが浅いなぁ、ありきたりというか。例えば異様に低い投票率の問題、リベラル系とされる須藤元気氏の次点、乙武候補の票数やの維新や日本保守党の初戦評価意味合い、次の大きな流れの話題はほとんど読み取れません。キシダさんはほとぼりが冷めるのを待って、衆院満期2025年迄解散せんのとちゃうかな、知らんけど。立憲民主党、他の野党も実際に政権を担うだけの統治能力が必要でしょう。現在の与党もそれは怪しいけれど、裏金不祥事追求一本ではあかんのですよ。喫緊の課題は福祉と教育、円安問題を始めとする経済問題、そして隣国との防衛問題でしょう。イメージのみで一喜一憂するのは止めにしたいもの・・・場末の引退爺がつぶやいても仕方がない。
今朝の体重は66.3kg+100g、昼夜しっかり喰って身動きしなかったワリに増えておりません。腰を中心に全身に鈍い痛みがあって、これはしっかり鍛錬して克服するつもり。
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(1958年)/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版/1957年)〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル・・・野蛮に暴力的なリズムを刻むカッコよい大人気作品である「春の祭典」。後年1972年録音への言及有、幾度聴いているようで、こちら旧録音の印象の記憶はあまりありません。4年ぶりの拝聴は音質かなり良好、前のめりの熱気に溢れてオーケストラは好調、パワフルな迫力と勢い、当時時に気になったアンサンブルの粗さも気になりません。まだ40歳だもんなぁ、指揮者だったら若手ですよ。怪しい緊張感が続く第1部「大地の礼賛」はもちろん第2部「生贄の儀式」に至って、いっそうスケールは大きく、腰を据えて、時にテンポも落として圧巻骨太の力演が続きました。(3:30-3:18-1:17-3:42-1:52-0:40-0:22-1:08/5:13-3:19-1:31-0:52-3:24-4:31)
短い「火の鳥」1919年組曲版は、ほんのこども時代17cmLP以来のお付き合い、もちろんStravinskyとの出会いはこれ、音質も意外とリアルによろしい感じ。アンサンブルの適度な粗さが、作品風情に相応しい熱気を孕んで凄い説得力でした。(3:21-0:14-1:09-5:14-3:57-3:50-3:29) あまりに馴染みすぎた作品はいつになく新鮮に響きました。
Tchaiukovsky 交響曲第6番ロ短調「悲愴」〜ヘルマン・アーベントロート/ライプツィヒ放送交響楽団(1952年)・・・Hermann Abendroth(1883ー1956独逸)はフルトヴェングラーやトスカニーニ以上に馴染んでいなくて、音質問題も含めて疎遠でした。音質は予想以上に良好。露西亜の泥臭い詠嘆風情とは無縁、がっちりと構築された頑強な「悲愴」交響曲。第1楽章「Adagio - Allegro non troppo〜」は颯爽として手堅い推進力を感じさせて煽らない。展開部は力強くパワフルだけど、金管の音色はびろびろの色気に非ずこれは独逸ですよ。オーケストラの技量はなかなか。この楽章の多彩な変容に作品そのものを見直しました。(19:02)第2楽章「Allegro con grazia」は5/4拍子という特殊なリズムなワルツ、ここは悠々と入念に重く濃い表情。(8:49)第3楽章「Allegro molto vivace」は快活なスケルツォであり行進曲、ここの正確なリズム感とアンサンブルは指揮者の統率の成果でしょう。後半のアツい盛り上げも充分。(9:04)第4楽章「Finale. Adagio lamentoso - Andante - Andante non tanto」は落ち着いて上品な哀しみが走りました。(11:12)
Bach ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調BWV1041/Brahms ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜ダヴィッド・オイストラフ/アンドレ・クリュイタンス/フランス国立放送管弦楽団(1962年モノラル・ライヴ)・・・もう珍しさだけでネットよりつぎつぎ音源収集は止めにしよう、これも一応聴いて廃棄候補のひとつ。この組み合わせは貴重なBach録音、想像通りそこそこの音質水準。別途DGにステレオ・セッション録音もあることだし、もうエエかな?廃棄を決意・・・しつつ聴き進めたら、もう途中で止められぬ魅惑の豊満な美音、ノンビリとした風情は現在では消えてしまったスタイルに聴き惚れました。(4:21-7:48-4:04)Brahms のEMI録音はクレンペラーでしたっけ(1960年/数十年聴いていないけれど)クリュイタンスとのライヴもあったのですね。音質はBach同様、同時代のセッション録音からはかなり音質は落ちます。第1楽章「Allegro ma non troppo」から惚れ惚れするほどたっぷり歌ってセクシーな美音、深い呼吸に快い緊張感に陶酔いたしました。ちょいと食傷気味っぽいたっぷり浪漫な名曲は原点に帰ったように新鮮でした。ホルンのヴィヴラートがもの凄くエッチ。カデンツァは誰の作か知識が足りぬけれど、オイストラフの変幻自在にスムースな妙技に聴き惚れました。(ここで思わず拍手22:10)第2楽章「Adagio」は凛としてこれほど上品な演奏は最近聴いたことはない。(9:29)第3楽章「Allegro giocoso, ma non troppo vivace」(7:50)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日は快晴。GW中日だし、投票率が低い衆院補選三選挙区、どれも夜8時投票締め切りと同時に事前評判通り野党候補勝利当確が出る驚き。東京15区は次点以降、思わぬ票の動きでした。なんか悪い事件が次々明るみに出て、裏金問題だけじゃなく、思いっきりパワハラ議員とか、パパ活お姉さんと同棲して辞任した人とか(静岡は温暖で佳きところと思うけれど、吉川某とか?ヘンな議員続いてますね)これからの流れはどうなっていくのでしょうか。閑話休題(それはさておき)いつまで続く体調やや不良。とにかく自らを鼓舞して市立体育館へ出掛けて、筋トレ+エアロバイク15分有酸素運動久々に復活。但し、GW真っ最中の日曜、ふだん見ない顔ぶれがマシン独占、2種類筋トレは叶いませんでした。どんだけ頑張っても10-15分同じマシンに連続筋トレできませんよ、ほとんど休んでいただけ、皆順番待ちしている人が存在することに気付いておりません。
昼飯に昨夜炊いた亜米利加産冷やご飯味見して、さほどに不味くもない。それなり美味しくいただきました。体調を整えるべくたっぷり昼寝して、ぼちぼち夕食の準備でも〜すると、婆さんの介護より戻ってきた女房殿が久々に外食したいと曰(のたま)う。コミュニティバスの時間を睨んで京橋迄出掛けました。GW中の繁華街は来日外国人、若い女性、子連れのお母さんで一杯、我ら爺はほとんど姿を見せず、おそらく引き隠っているのでしょう。
早い夕方の時間の居酒屋は激混み!値段も充分も安い、スマホにQRコードを読み込むO/L注文の仕組みも優れて、味もまずまず値段も充分に安い。ビール一杯のみ喫して帰宅いたしました。今朝の体重は66.2kg変わらず。体調はかなり戻っても完全復調には至らない。朝から花粉症のひどい洟水、くしゃみ連続しております。
Elgar エニグマ変奏曲(1956年)/チェロ協奏曲ホ短調〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団/アンドレ・ナヴァラ(vc)(1957年)・・・数種あるバルビローリによる「エニグマ」。音質も意外なほどよろしく、しっとり黄昏れて鬱蒼とした英国の含羞がたっぷり堪能できる最高の演奏。たいていどんなものでも感銘間違いない作品だけれど、これほど悠々と歌って絶妙のタメが感じられる表現は稀有な経験でしょう。(28:04)チェロ協奏曲はジャクリーヌ・デュ・プレが有名だけど、Andre Navarra(1911ー1988仏蘭西)の優雅な演奏も忘れられないもの。力みのない素晴らしい技巧の冴えが堪能できました。(11:49-4:39-10:57)
Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調(ウィリフリート・ベッチャー/シュトゥットガルト・フィル/1967年)/第2番 変ロ長調(ハインツ・ワルベルク/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団/1966年)〜アルフレッド・ブレンデル(p)・・・LP時代は第5番のみ(ズービン・メータ)CD時代に入って最初に入手したBeeやんの全5曲と記憶する、懐かしい演奏。30歳代中盤若きブレンデルの技巧はヴィヴィッド、久々の拝聴は一部劣化はあっても音質はまずまず、かっちりと芯を感じさせる落ち着いたピアノ、オーケストラの伴奏も上々の出来でした。青春の息吹を感じさせる爽やかなハ長調協奏曲は一番のお気に入り、第1楽章「Allegro con brio」からそっと歩みだすように静かな弦に始まるオーケストラは好演、ピアノの軽やかに晴れやかに歌って飾りがない。(17:08)第2楽章「Largo」は地に足をつけて力強く、明晰なタッチなピアノが質実に温かい緩徐楽章。(11:53)第3楽章「Rondo,Allergro」は慌てぬテンポに堂々た落ち着いた風情のピアノは雄弁なスケールでした。(9:28)
元気良い第2番 変ロ長調は楽器編成も小さい(フルートは一本/トランペットもティンパニもない)実際上は最初のピアノ協奏曲なんだそう。第1楽章「Allegro」はシンプルに素直な旋律、決然とした明るい風情はやはりBeethovenそのもの。質実なタッチは明晰に骨太でした。オーケストラとの息はぴったり。(14:51)第2楽章「Adagio」は極上のデリカシー、こんなに美しい緩徐楽章であったことに初めて気付かされました。(9:34)第3楽章「Rondo」は力みのない躍動、まさに弾むような”輪舞”の風情、ヴィヴィッドな勢いは最後まで維持されました。(6:16)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
せっかくのGW初日である昨日土曜は終日曇り空。本日の衆院3補選の結果が楽しみだけど、投票率は低いんやろなぁ、きっと。気温は生暖かい感じ。朝一番いつもの洗濯済ませてYouTubeエアロビクス10分ほどこなしてから、ぼちぼち切れそうなお米5kgを入手に業務スーパーに出かけて・・・ちょっと出来心を起こして亜米利加産カルローズを買ってしまいました。ちょっと安いけれど値段に非ず、珍しいもの狙いどんなもんか一度味わってみたかったのが本音。水多めでという指示に従って、炊きあがってみるとやや長粒種、柔らかさも大丈夫。炊き立ては不味くはなく、甘みもあるけれど、香りはあまり感じられません。あとは冷めたらどうなるか、もうちょっと様子を見ましょう。ちょっぴり昼寝したら、体調はやや快復の手応えありました。
ウォーキングは五千歩ほど、今朝の体重は66.2kg+500g。延々としつこく痰が絡んでも時に咳き込みはかなり治まりつつあります。本日はしっかり鍛えましょう。
引退したら古代史の本をじっくり再読しようと書籍を残したけれど、2年経ってまったく読書は進んでおりません。手抜きして「魏志倭人伝」関連YouTube動画を眺めて、邪馬台国はどこ?論議さておき、3世紀の倭国は隣国からどう記述されていたのか、驚くことがいくつか、ま、前から知っていたこともありました・・・
■魚を生で食べる・・・これはやはり日本の自然条件が生み出した食文化なんでしょうね
■長生きである・・・へぇ、そんな昔からそんな話だったんだ、ほんまかどうか知らんけど
■犯罪が少ない・・・真偽さておき、これも日本が誇るべき伝統なんでしょうか。いろいろ感慨深く現在に伝わっております。
Handel 合奏協奏曲 イ短調 作品6-4(1956年)/Guluck 歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(Wagner編/1960年)/Rameau 新クラヴサン組曲 第2集 第4組曲 第7番「ガヴォットと6つの変奏」(Klempere編//1968年)/Bach 管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV. 1966(1954年)〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団・・・所謂旧世代の大時代バロックだけれど、無類に面白い。まるでストコフスキーを聴いているかのよう。Handelは堂々として陶酔感に溢れて、馴染の作品はほとんど別作品の様相(4:25-3:19-4:20-3:30)ずっしりと重いGluckは巨大な威容を誇って(11:40)Rameauはどういった趣向の録音だったのでしょう?ほんの短い管楽アンサンブルでした(1:27)ラストBachは旧録音。これはまったくの時代錯誤的巨大な風情だけど、ここまで朗々と徹底させると聴手には別種の諦めに腹が座って、それでもBachはBach、深い感銘が押し寄せました。(8:03-1:56-3:02-2:08-3:00-2:43-3:28)
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」/シェエラザード/ソラリスの海〜冨田勲(シンセサイザー)(1975年)・・・冨田 勲(1932ー2016日本)による代表的な録音。もともとは手塚治虫のアニメ用音楽から発展させたものらしい。未だアナログ時代、真空管でっせ、YMOの遥か以前、おそらくは発売当時からFMなどで聴いていて、半世紀ぶりの拝聴。響きが薄く感じるのは当時の機器の性能やら、リズム楽器の欠如からの印象でしょう。各パートは極めてリアルな、例えばアヒルやネコの声、人の声を模した響きとか、そのオモロさは現代に於いても色褪せておりません。(4:45-6:22-1:27-3:19-2:07-3:06-1:13-2:37-2:11-3:42-6:27) 「シェエラザード」は第1楽章「海とシンドバッドの船」途中迄の変容(4:34)「ソラリスの海」は映画「惑星ソラリス」の音楽でしょうか(5:19)
Bach ゴールドベルク変奏曲〜イェルク・デムス(p)(1974年)・・・Jo"rg Demus(1928-2019墺太利)3回目の録音。音質は良好。各変奏曲を水際立った個性に色付けしてヴィヴィッドなリズムなグレン・グールドが思い出される作品。こちらおそらくはベーゼンドルファー、落ち着いた音色のピアノにしっとり慌てぬ風情にオーソドックス、長大な作品を飽きずに聴かせてくださいました。この作品はいつ誰のを聴いても感銘は間違いない、名曲中の名曲。Aria 2:14-Var. 1 2:02-Var. 2 1:57-Var. 3 - Canone all’Unisono 2:40-Var. 4 1:04-Var. 5 1:25-Var. 6 - Canone alla Seconda 2:07-Var. 7 2:03-Var. 8 1:56-Var. 9 - Canone alla Terza 2:22-Var. 10 - Fughetta 2:02-Var. 11 1:48-Var. 12 - Canone alla Quarta 3:51-Var. 13 5:24-Var. 14 2:09-Var. 15 - Canone alla Quinta in moto contrario 2:39-Var. 16 - Ouverture 2:15-Var. 17 2:09-Var. 18 - Canone alla Sesta 1:38-Var. 19 1:52-Var. 20 2:03-Var. 21 - Canone alla Settima 1:46-Var. 22 - Alla breve 1:30-Var. 23 2:13-Var. 24 - Canone all’Ottava 4:02- Var. 25 3:36- Var. 26 2:06-Var. 27 - Canone alla Nona 1:56- Var. 28 2:33- Var. 29 2:13-Var. 30 - Quodlibet 1:58- Aria da capo 2:14 Total 74:02
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
GW突入週末を迎え、相変わらずの体調不良継続中。服薬は効能を発揮して、洟水痰の絡みは徐々に治まって、夜もそれなりに眠れようになっても全身倦怠感継続中。女房殿は孫のお守りに朝早く出掛けて、自分は辛くも、やっとストレッチ済ませて市立体育館へ。いつもの筋トレ済ませてもエアロバイク(有酸素運動)は断念、シャワーも使わず、足取り重く帰宅しました。あとは冷蔵庫にあるものを喰ってほとんど寝たきり状態が続きました。体調万全に遊びに行って散財する!ことなど夢のまた夢状態が情けない。昨日は終日曇り、気温は上がって洗濯物や布団はしっかり干せました。世間じゃGW、若い人たちは愉しく過ごしているんやろなぁ、きっと。ひどい花粉症みたいな感じは継続中、こんな体調じゃ、どこにも出掛けられない。
今朝の体重は65.7kg▲300g。「Evernote」日本法人が解散との報道有。早めに諦めて、別なのに乗り換えてよかった。
70歳の女性が7億円のSNS型投資詐欺の被害との報道。その悪質さ、被害に遭われた方の悲惨な状況は充分理解しているつもりだけど〜正直なところ、場末の節約引退爺(=ワシ)にはあまりに縁遠い話題に、ちょいと感情的には入り込めない感じ。ゲスな感想でもうしわけないけど、もともと7億円(以上)持っていて70歳でしょ?ムリして増やさなくても、それなり贅沢な余生を過ごすには充分だと思うんやけどなぁ、違いますか。過去投資をいろいろやってきた結果、そんな資産形成に至ったものか、自分には想像が付きません。まるで大物演歌歌手のようなめでたい名前の方が、殺され焼かれた事件は戦慄、なんか日本も物騒になってきました。
Verdi レクイエム〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団/ウェストミンスター合唱団/ルシーン・アマーラ(s)/モーリーン・フォレスター(ms)/リチャード・タッカー(t)/ジョージ・ロンドン(b)(1964年)・・・Verdiのオペラはあまり熱心に聴いていないけれど、オペラ風に壮大な雰囲気満載なレクイエムは大好き。出会いはFM放送に聴いた恐ろしいほどにスケールが大きいフリッツ・ライナー(1960年)でしょう。CDを集め始めた頃はまず作品に馴染むことが最優先、あまり知名度のない演奏も喜んで聴いておりました。トリオ・セラフィンの1959年録音には痺れた記憶も鮮明。オペラとは縁が薄かったオーマンディには比較的珍しい巨大な声楽作品。いつもどおり、素直な表現にオーケストラが快く鳴りきって、死者を悼むにはあまりに雄弁、胸を締め付けるような劇的勇壮な旋律続いて、作品全貌がとてもわかりやすく響き渡りました。第1曲「永遠の安息を与え給え〜主よ、あわれみ給え」(9:12)/第2曲「怒りの日、その日こそ」(2:12)/「この世の墓の上に不思議なひびきを伝えるラッパが鳴りわたり」(3:39)/「そのときこの世をさばくすべてのことが書き記されている書物が」(5:08)/「そのときあわれな私は、何をいおうか? 」(3:36)/「おそるべきみいつの大王よ」(3:39)/「慈悲深きイエス、思い給え」(4:00)/「私は、とがあるものとして嘆く」(3:16)/「呪われし者どもを罰し、はげしい火の中に落とし給うとき」(5:19)/「その日こそ罪ある人が、さばかれるために」(5:47)/第3曲 奉献文 「栄光の王、主イエス・キリストよ-主よ、称賛のいけにえと祈りを」(9:29)/第4曲「聖なるかな」(2:51)/第5曲「世の罪を除き給う神の子羊」(5:19)/第6曲「主よ、永遠の光明をかれらの上に輝かせ給え」(6:18)/第7曲「主よ、かのおそろしい日に-その日こそ怒りの日、わざわいの日-主よ、かのおそろしい日に」(13:30)声楽の扱いも上々、音質もとても瑞々しい。
Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」(1910年版全曲)〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1954年)・・・近代管弦楽の精華、色彩豊かにメルヘンな名曲は大好き、2019年来の再聴でした。1968年ニュー・フィルハーモニア管弦楽団との再録音が存在して、おそらくErnest Ansermet(1883-1969瑞西)は三大バレエを再録音するつもりだったのでしょう。この時期にして驚異の音質、ほんわかとした味わい雰囲気に溢れて細部解像度も高く充分満足できる・・・最終盤のクライマックスの金管がヘロヘロなのはオーケストラの個性でしょう。(2:34-1:39-2:19-1:27-0:57-7:28-2:31-1:18-3:49-1:30-5:08-0:48-4:48-4:59-3:12)交響詩「ナイチンゲールの歌」(1956年)併録。これも音質かなり良好。だけどアンサンブルはそうとうに怪しい・・・けど、ちょいと前衛的な作品は大好き。(6:07-6:32-9:11)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
気温はどんどん上がって、シーツやら冬物のジャンパーなど気持ちよく乾きました。いよいよお仕事現役の連中は待望のGW入りでしょう。こちら引退身分は常にGW盆正月状態、問題は体調でして、服薬して徐々に洟水痰の絡み咳は治まりつつ、夜の途中覚醒なく眠れるようになっても、全身倦怠感はむしろ悪化しております。朝一番より身体を動かしたくない、ストレッチをして更に軽いYouTubeストレッチ10分ほど、あとはほとんど寝たきり状態。夕食はなんとか仕立てたけれど、体調がやや快方の手応えを得たのは夕方でした。最悪の一日でっせ。
今朝の体重は66.0kg▲500g。今朝は体調はかなり改善しているので、これよりしっかり鍛えて更に減らしたいもの。
例の紅麹事件に関連して、機能性食品の動きが急激に鈍っているという報道を拝見。紅麹云々に限らず、消費者はすべてのサプリメントを「いったんお休み、様子見」に至るのは予想しておりました。ちょっと意外だったのは中小製造メーカーが名のあるところにOEM生産を手掛けていて、経営的には脆弱、このさきちょっと厳しい状況(契約解除)が待っているとのこと。消費者も「なんか良さげ」と信じ込んで要らぬ出費などせぬよう、もっと賢くならなくては。そんな関連の記事も拝見。自分は青汁の粉末(安いもの/その辺りの雑草かも/効果効能は微妙)は毎朝グラノーラと一緒に喫しているけれど、怪しげなサプリメントには手を出したことはありません。
Brahms ヴァイオリン協奏曲ニ長調/Ravel 歌曲集「シェエラザード」/Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」〜ヴァシリー・シナイスキー/ハンガリー国立フィル/セルゲイ・ハチャトゥリアン(v)/ポリーナ・パスティルシャク(s)(2017年/国立バルトーク・コンサート・ホール・ライヴ)・・・音質極上のライヴ音源。Sergey Khachatrya(1985ー亜美尼亜)はゆったり目のテンポに眼の覚めるような技巧、セクシーな音色と節回し、Brahmsは妖しい雄弁にかつデリケート、表情豊かに響き渡りました。落ち着いて腰の座ったオーケストラも余裕のスケールでした。(43:43)アンコールはBach 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調第1楽章「Adagio」、しっとりとした美音に悠々たる演奏でした。(5:27)更にKomitas?とやら静謐な甘い無伴奏が続きます。(4:21)Polina Pasztircsak(1982-洪牙利)には数多く録音があって、現役で活躍されている方なのでしょう。Ravelの妖しい、オリエンタルな旋律は大好きな作品。しっとりとした声質に表情も豊かでした。(17:13)ラスト「展覧会の絵」はオーケストラの技量が物言う作品、Vassily Sinaisky(1947-露西亜)はやや速めのテンポにカッコ良い推進力を感じさせて劇的、金管は意外とマイルドな響きに充実しておりました。(32:47)
Beethven ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調「ハンマー・クラヴィーア」/第32番ハ短調〜アルフレッド・ブレンデル(p)(1962-1964年)・・・二十数年ぶり久々の拝聴。長いお付き合いの愛聴盤はあいかわらず音質はよろしくない〜けど、演奏は感動的に受け止めました。 変ロ長調ソナタ第1楽章「Allegro」冒頭のぶちかましからスケール大きく、力強い打鍵は響きが濁って苦しいところ。優しい部分との対比表現は極上でしょう。(11:06)第2楽章「Scherzo」はほんの短い、息抜きっぽい楽章。ここ、けっこう好きです。(2:34)第3楽章「Adagio」は深遠なる哲学的な詠嘆を感じさせる緩徐楽章。粛々と情感が高まって、硬質静謐な感動が押し寄せました。絶品、全曲中の白眉。この楽章は音質云々はあまり気にならぬもの。(16:47)第4楽章「Largo - Allegro risoluto」冒頭の静謐は前楽章の風情を引き継いで始まり、すぐに快速な切迫が徐々に顔を出して、力強く巨大、知的なフーガが始まって、それはまるでBach。(12:31)ブレンデルのタッチは骨太に力強い。ラストのハ短調ソナタはLP時代以来のお付き合い。第1楽章「Maestoso - Allegro con brio ed appassionato」は劇的な序奏からフーガに発展して、ムダを感じさせぬ緊張感連続。ここはかなりの快速でしょうか。(8:28)第2楽章「Arietta. Adagio molto, semplice e cantabile」は淡々と穏やかな変奏曲。やがてリズムが符点に至ってノリノリの情感が高まって大きい。(15:47)音質はやはりイマイチ。全曲聴くのはちょっと苦しいかも。
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
本日は快晴予報。せっかくの春だけど、体調が優れません。女房殿は朝一番に孫のお守りに出掛け、自分はようやく夜それなりに眠れるようになったはずが、ノーミソがはっきりしない感じ。いつもどおりの朝食に洗濯済ませて、ストレッチも休み休み、YouTubeも10分ほどのストレッチ、意を決して市立体育館に出掛けました。筋トレはいつもどおり、それでも身体重くエアロバイクはわずか5分にて終了、シャワーを使って足取り重く帰宅して・・・あとは居眠りばかり。処方された薬の副作用でしょうか。なかなか本調子に戻せません。
今朝の体重は66.5kg+400g。身体も動かして、食事も抑制したつもりなのになぜ増えるのか。わかりません。鼻詰まり、痰の絡みはいつまで続くのか。そういえば例の歯ブラシ通販、結局注文から一日で到着、大阪のメーカーさんだったみたい。
Yahoo! がブラウザ起動時のトップになっているのはたまたま(捨て)メールの都合もあります。興味ある記事は稀けれど、それはそれとして便利に使って、あれは検索履歴から記事が選ばれているとか?そのワリにもう勘弁してくれ、どーしょーもない記事が多い。「この漢字読めますか?」は出題に問題もあって、日常用語さておき、固有の植物や虫、魚の読みはちょっと一般教養とは方向が違うと感じたことは以前に言及しました。穴開き熟語類推は勉強になりますよ、漢字含めて6-7割りかなぁ、正解できるのは。小学生の算数に挑戦! 掛け算割り算分数など登場して、幼少時代より算数苦手を自覚する自分は幸い正解率100%でした。大学を出て当時出来たての中小企業であった最初の就職先の試験、お隣のぱりっとスーツを着込んだ若者の提出を偶然見掛けたら、分数の足し算はすべて分母も分子もご丁寧に足してありました・・・そんなことを思い出したものです。
Bach カンタータ第61番「いざ来ませ、異邦人の救い主」(1961年)/第40番「神の子の現れたまいしは」(1964年)/第28番「ありがたや、今ぞ年は終わりゆく」(1965年)〜フリッツ・ヴェルナー/プフォルツハイム室内管弦楽団/ハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団・・・Fritz Werner(1898ー1977独逸)によるカンタータ録音はかなり大量。ここの声楽陣の各々詳細クレジットがわからないけど、アグネス・ギーベル(s)/飯山恵巳子(s)とか、ヘルタ・テッパー(a)/マルガ・ヘフゲン(a)辺りは名前くらいは知っております。管楽器はマクサンス・ラリュー(fl)/ピエール・ピエルロ(ob)/ポール・オンニュ(fg)/モーリス・アンドレ(tp)/マリー=クレール・アラン(or)往年の仏蘭西系名人が揃っておりました。ま、宗教的基礎知識や独逸の節季をよう知らんから、情けないド・シロウトは「すごい名曲!」嘆息しつつ作品旋律を堪能するのみ。あとは蛇足だけど、音質がずいぶん昔風に響いて、そりゃ半世紀以上前やからなぁ。それに古楽器演奏が普及する前のリズムがとてもノンビリ、そしてやや声楽は大仰、器楽アンサンブルは大味?声楽ソロも端正に生真面目っぽく、背筋がぴん! と伸びて、なんかとっても堅苦しさもありました。ま、LP廉価盤時代からの馴染だけど・・・パブリック・ドメインに至ってネットよりまとめて入手した音源だけど、未だ聴いていない現役世代音源在庫も多くて、諦めようと決意いたしました。そういえば先日、ギュンター・ラミンの音源も(主に音質理由に)処分したものです。
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ベルナルト・ハイティンク/シカゴ交響楽団(2008年ライヴ)・・・優秀録音との噂+評価は残念、我が家のヘロ・オーディオではその真価を発揮できない、とは2009年中途半端になったコメント。久々の拝聴は音量レベルがやや低めであること、オーケストラのサウンドが重くて、いまいち盛り上がらない?青春躍動する馴染の名曲は溌剌さを欠いて、神妙な表現に聴こえます。渾身の終楽章「Sturmisch bewegt(嵐のように運動して)」至って、ようやく重量級のパワフルな爆発に溜飲を下げました。シカゴ交響楽団の強烈メタリックなサウンドもしっかり聴き取れます。前半のダルさ、重い印象は2度通しても変わらない。なんか残念やなぁ。これは勝手な嗜好なんでしょう。(16:41-8:30-11:11-21:08)
Mozart ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453(ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団) /第25番ハ長調K.503(ウィーン・プロムジカ管弦楽団)/Haydn ピアノ協奏曲第11番ニ長調(ウィーン室内管弦楽団)〜アルフレッド・ブレンデル(p)/パウル・アンゲラー(1961-1967年)・・・LP時代より幾度聴いている馴染みの演奏。Paul Angerer(1927-2017墺太利)による伴奏は、たまたま空いているウィーンのオーケストラをそれぞれ準備した風でオモロい。LP時代〜CD初期のVOX音源は音質にに問題有と感じて、やがて録音より60年ほどを経まとめられたブレンデル30歳代のBOXはモノラル録音含めちょっと大味に粒が粗いけど、さほどに状態の悪いものでもない。こどもたちが春の喜びに高原に駆け出すような第1楽章「Allgro」から無垢な微笑みに溢れるト長調協奏曲K.453。かっちりとした芯を感じさせる清潔なピアノに、オーケストラには色気がない、とは10年前の印象だけど第2楽章「アンダンテ」辺りソロと管弦楽の対話は親密でした。第3楽章「Allegretto-Presto」は駆け出すような喜びに溢れました。(11:44-10:48-7:37)
ハ長調協奏曲K.503はちょっと大柄に華やかな作品。この変名オーケストラはウィーン交響楽団辺り?音質はやや濁りがち。ヴィヴィッドに晴れやかな表情に華やかな第1楽章「Allegro maestoso」から楷書に明晰なピアノ。カデンツァも力強い。第2楽章「Andante」だってほんわかと曖昧に非ず、かっちりと清潔なタッチ。第3楽章「Allegretto」は抑制の効いた疾走が軽快に明快そのもの。上機嫌な笑顔が続きました。(13:56-7:40-9:19)HaydnはLP時代には聴いていなくて初耳っぽい。これがいちばん有名なピアノ協奏曲。自分もこれ意外聴いたことないかも。Mozartよりシンプルに飾りのない明るい作品、そして明快なタッチ、オーソドックなメリハリは変わらない。第1楽章「Allegro」(7:50)第2楽章「Un poco Adagio」(6:48)第3楽章「Rondo all'ungarese allegro assai」(4:14)。
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
本日も昨日も小雨模様、降ったり止んだり。洗濯は室内干し、ストレッチは失念してYouTubeエアロビクスはほんの10分ほど、意外とキツい動きでした。そして激混みに予約必須な耳鼻科へ、相談の結果処方された服薬に交代となりました。背の高い若い男性は留学生?労働者か、ちょっぴりおぼつかない日本語を駆使して窓口に相談、待ち合わせの患者は皆マスクをしているのにノーマスク。しかも症状的に内科に出掛けられたらどうか、自分も先日内科で2階別室に案内されましたよ。慣れぬ日本での暮らしにいろいろ不安なことでしょう。帰り、食材を業務スーパーに入手して往復4.5kmほど、それなりの運動になりました。帰って圧力鍋駆使して2種ほど調理して、昼寝ができるほどの体調改善の手応え有。そういえば途中に出来たChocoZapは営業開始しておりました。
かなり以前歯医者さんにいただいた歯ブラシが気に入って、以来20本組をネット通販にまとめて注文しておりました。そろそろ在庫が切れそうなのでAmazonのリストを眺めたら・・・「3,500円以上で送料無料」ちょうどそれに引っかかる価格帯、ポスト投函のメール便なんやけどなぁ、一律にそうなっております。中途半端な価格帯のものは売上落ちているんじゃないでしょうか。仕方がないので楽天市場にて注文、こちらは送料無料、タイムラグかなぁ、すぐ届く!みたいな選択肢もあったけれど、そんなものは必要なし。数日掛かっても確実に届けばよろしい。商品在庫があっても注文を受けて、仕分けて、発送する人、実際に運ぶ人がいるのだから、ムリムリ急ぐ必要はないと思います。気長に待ちましょう。
昼夜しっかり喰って今朝の体重は66.1kg+600g。まだまだ洟水鼻詰まり痰の絡み咳込みは残っても、ようやく、久々、途中覚醒なしに就寝できました。朝左足が攣って目覚めたのは、暖かくなって水分補給が不足してきているのかも。これからしっかり鍛えて減らしましょう。
Bach 2台のピアノのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061*/第5番ヘ短調 BWV.1056/2台のピアノのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060*/協奏曲第4番イ長調 BWV.1055〜イェルク・デムス(p)/パウル・バドゥラ=スコダ(p)*/クルト・レーデル/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1959年)・・・Bachはどんな演奏スタイルでも音楽の骨格は崩れない。時代は古楽器隆盛だけど、ピアノやモダーン楽器の演奏にも別な魅力はあって、当時30歳くらいの若手によるBachは端正にデリケート、時代の大仰さ、重さを感じさせぬ晴れやかな表情なもの。美しい旋律は適度な緊張感を湛えて軽快、60数年経った現在の耳にも違和感はありません。音質は思いの外良好なステレオ、レーデルの伴奏も配慮の行き届いて、オーケストラはウィーン・フィルなのかフォルクス・オーパーなのか微妙なところ。(6:56-4:22-5:25/3:50-3:05-3:09/5:05-4:42-3:24/4:37-4:58-4:16)
Haydn 交響曲第101番ニ長調「時計」(オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団/1958年ライヴ)/第29番ホ長調(ヘルマン・シェルヘン/ロイヤル・フィル/1952年ライヴ)/第91番変ホ長調(アンソニー・バーナード/ロンドン室内見学団/1956年ライヴ)・・・Richard Itterのコレクションより。
クレンペラーによるHaydnのステレオ録音はCD3枚分くらい存在して「時計」は1960年録音、こちら音質状態ぱっとしないライブ音源をわざわざ聴かんでも・・・といった第1楽章「Adagio」の始まり、ところがティンパニも入る晩年の傑作は「Presto」に突入すると堂々たるヴィヴィッドな勢いに耳を奪われました。第2楽章「Andante」はBeethoven 交響曲第8番ヘ長調第2楽章「Allegretto scherzando」に影響を与えたと伺って、こちらなんともノンビリ風情が微笑ましいのはHaydnの個性でしょう。第3楽章「Menutetto」の牧歌的風情もたっぷりユーモラス、そして大柄にテンション高い表現に違和感はありません。第4楽章「Vivace」は手探りするような開始から、やがて重量級の疾走が続いてけっこうテンポも速い。これはテンションの高い立派な演奏でした。後年のセッション録音も聴きたくなりました。(7:56-6:21-7:09-4:33拍手有)
第29番ホ長調は二管編成にティパニなし。音質はまずまず、それなり。この作品はシェルヘンのセッション録音はなかったはず。第1楽章「Allegro di molt」から晴れやかな表情に弦とオーボエの対話は陰影豊かでした。第2楽章「Andante」は弦のみ。これがゆったりとしたシンコペーションのリズムを刻んで意外と雄弁、シェルヘンの表現効果なのか、ほかと聴き比べてみましょう。第3楽章「Menuetto」も雄弁な弦に始まって、それがやがて暗転してけっこうなスケールを感じさせるのは前楽章と同じ。ホ短調のトリオはホルンと弦の静かなつぶやきが続いて、主旋律パートが散逸した?とはWikiの解説でした。第4楽章「Prest」も堂々たる晴れやかな風情にカッコ良く、力強く躍動する上昇旋律、ここまで聴くとこの大きさはシェルヘンの個性なのかなと感じました。(4:14-6:49-4:35-3:53)
第91番変ホ長調は後期の作品なのにティンパニを欠きますAnthony Bernard(1891-1963英国)は初耳指揮者。この録音を聴いた限り、いまいち特別な印象が残らぬ感じ。第1楽章「Largo-Allegro」は堂々たる序奏から優雅な主部はしっかりとした足取りに古典的な風情でしょう。第2楽章「Andante」はファゴットも活躍して愉悦溢れる、ユーモラスな変奏曲。第3楽章「Menuetto,un poco Allegro-Trio」は牧歌的なメヌエット、トリオにはファゴット・ソロが登場、リズムをしっかり刻んでちょっと昔風表現でした。第4楽章「Vivace」は湧き上がる愉悦・・・にちょっぴり足りぬかも。(8:57-5:38-4:25-4:51)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
台湾にて再びの大地震、詳細情報が未だわかりません。四国では警報級の雨予想とか。こちらGWも接近して気温も日差しもすっかり春めいてきました。前日よりは睡眠が取れた昨日朝は体調はよろしくない。女房殿は朝早く、下の孫の面倒を見に明石に出掛けました。自分はいつもどおりのフロ残り湯バケツ投入洗濯、そしてストレッチ再開、YouTubeエアロビクスも10分の軽いもの実施して体調様子を見ました。体調的には筋トレ再開はちょっと難しそうなんやけど、二日身体を動かさないとあちこち痛みが出る・・・左足親指に鈍い痛み?通風症状か!そう懸念したけれど、100mほど歩くとそれは雲散霧消、左肩奥の違和感もハイプーリー40回のあと消えました。マルチ・チェストはスマホおじさんに独占されて断念したけれど、それ以外はいつもどおり。エアロバイク有酸素運動は未だお休み、シャワーも使って帰り、食材を仕入れて帰宅したらかなり快復しました。女房殿は夜任務を果たしてご帰還、未だ出番は続きます。下の孫は好き嫌いが多くて、あまり食べずお試し保育が継続しております。
現在の年金の基本設計が家族同居率70%時代を基準として、老後は小遣い程度あれば・・・という大きなカンチガイなのでしょう。絶対金額も少なくて、しかも支給開始は65歳から、これを70歳に変更する動きもあるらしい。支払い年数も延長?自分は幸い節約生活に日々遊んで暮らしているけれど、どこかのブログに「死ぬまで働け」という意味だとあって、う〜むと唸ってしまいました。充実したお仕事に生き甲斐を感じている方もいらっしゃると思うけれど、衰える体力に病も抱えて否応なく働いている方も多いことでしょう。なんとかならんかな、これじゃ若い世代も先が見えない。一攫千金狙って闇バイトに・・・みたいな流れでしょうか。60歳以上は3人に一人が独身?そんな記事を読んだけれど、たしかに自分の回りを眺めると、そんな感じです。
今朝の体重は65.5kg▲600g。これは筋肉が減った理由じゃないけれど、まだまだ減量と呼ぶには遠い水準。鼻詰まりと痰の絡みによる途中覚醒も続いております。これより耳鼻科に通います。内科の処方が未だ残って、これをどうするか相談しましょう。
Mozart 幻想曲ハ短調 K.475/幻想曲ハ短調 K.396/前奏曲とフーガ ハ長調 K.394/カプリッチオ ハ長調 K.395/幻想曲ニ短調 K.397〜イェルク・デームス(p)(1964-66年)・・・2021年に聴いて「音楽日誌」に載っているけれど誤った?情報修正。Jorg Demus(1928ー 2019墺太利)は18-19世紀の時代楽器を駆使して、味わいある古雅な響きを醸し出して→まるで古楽器を使用したかのようなことになっているけれど、これはモダーン・ピアノに聴こえます。どこからの情報だったんでしょう。ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調K. 457へのプロローグとして演奏される幻想曲ハ短調 K.475は、最近別々に演奏されるようになったものか、なかなかしっとりとした作品であり、佳き演奏と感じます。(12:11)幻想曲ハ短調 K.396は未完成断片27小節のみ、Maximilian Stadler(1748-1833)が補筆完成させたものなんだそう。これも深い哀しみと情感の高まりを湛えた魅惑の旋律。ほとんどChopinのような感じでした。(9:27)前奏曲とフーガ ハ長調 K.394はまるっきりBachの深淵(10:28)。カプリッチオ ハ長調 K.395は自在な旋律の躍動を感じさせ(4:14)幻想曲ニ短調 K.397も終結部は未完、別のピアノ・ソナタと続けて演奏されるのではないか、との研究もあるたっぷり嘆きの旋律でした。(5:43)いずれ、ちょっと暗いMozartの名旋律がたっぷり堪能できるものばかり取り揃えておりました。音質も良好。
Mahler 交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」〜レオポルド・ストコフスキー/ニューヨーク・フィル/ウェストミンスター合唱団/スコラ・カントルム少年合唱団/マンハッタン・パブリック・スクール少年合唱団/フランシス・イーンド(s)/ウタ・グラーフ (s)/カミラ・ウィリアムズ(s)/マルタ・リプトン(ms)/ユージン・コンリー(t)/カルロス・アレクサンダー (br)/ジョージ・ロンドン(b)(1950年ライヴ)・・・以前に聴いた記憶もあるし、サイト内検索にもぼちぼちその痕跡は出てくるけれど、本格的に集中して聴いたのは初めて?想像以上、記憶以上のかなり鮮明な音質に驚きました。ストコフスキー68歳のライヴ、作品に対する真摯な姿勢、アツい表現は真っ当にデフォルメしたものに非ず、祝祭的雰囲気に充ちて感動的な演奏でした。なんせ千人分のアンサンブル、ただでさえ阿鼻叫喚混沌の渦に大混乱しそうな作品は、歴史的録音ライヴの音質条件乗り越えて、細部までわかりやすい。先日「グレの歌」(1932年)のわかりやすさに驚いたけれど、これも同様。音楽の普及に尽力したLeopold Stokowski(1882-1977英国)の心意気がしっかり伝わって、巨魁な作品の全貌がわかりやすい。(第1部5:40-6:03-8:08-2:37/第2部7:40-4:38-5:00-4:05-7:09-3:02-3:29-3:40-4:48-5:56-6:07拍手有)
Brahms 交響曲第4番ホ短調(1960年)/Medenlessohn 劇音楽「真夏の夜の夢」より序曲/夜想曲/スケルツォ/結婚行進曲(1961年)〜ルドルフ・ケンペ/ロイヤル・フィル・・・この哀愁の交響曲演奏は自分にとっては昔馴染み。久々の拝聴はかなり良好な音質でした。20年前の拝聴記録が残っておりました。特別にあざとい表現に非ず細部迄端正誠実に整って、オーケストラも好調、どの部分にも納得できる充実した演奏。第1楽章「Allegro non troppo」(12:07)第2楽章「Andante moderato」(10:59)第3楽章「Allegro giocoso」(6:43)第4楽章「Allegro energico e passionato」(10:16)メルヘンな雰囲気に胸がざわつくような「真夏の夜の夢」はわずか4曲のみ収録が残念。これがリアルな音質、ヴィヴィッドに沸き立つようなリズム感、金管の迫力とも最高の演奏でした。(12:05-6:30-5:01-5:17)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日日曜は小雨模様、市会議員選挙と市長選挙投票日。初の女性市長誕生とのこと、政策的にはちょっと疑念があります。維新単独候補は及ばなかったらしい。投票率は40%届かず、というのは言語道断。咳き込んで眠れぬ夜も数日継続、フロの残り湯を洗濯槽に汲んでいつもの洗濯は室内干し済ませて、ストレッチもYouTubeエアロビクスも休止、静かな音楽しか聴けません。投票に行くついで体育館へ出掛けるつもりだったけれど、どうにも体調がよろしくなくて断念いたしました。身体を休ませることを優先判断しました。今朝の体重は66.1kg▲200g。せっかくの春に華麗なる加齢、すっきりと体調は改善しないけれど、咳でまったく眠れない→咳き込んで途中目覚める、くらいの改善はありました。身体を2日動かしていないと、あちこち微妙な鈍い痛みを感じるもの。
“普通の”元会社員ほど定年後「仕事がない」切実 そんな記事を拝見しました。「T層」は、経営者や大学教授などのハイキャリア層や、専門の職業資格・スキルを持っているスペシャリスト→これは問題なし。
「V層」が、非正規雇用などで年金額も少なく、生計のために働かざるを得ない生活困窮者の層→これがいちばんタイヘンかつ悲惨やけど、ある意味腹が座っているというか、否応なくお仕事を選ばない。なんでも頑張ります、ということでしょう。
問題は「U層」。定年を迎えた、いわゆる“普通”の元会社員や公務員・・・なにか特別な専門スキルがあるというよりは、スキルや経験が広範囲にわたる「ジェネラリスト」→これが自分。世間一般に一番多くて、65歳上のお仕事マッチングが難しい、雇用がないんだそう。わっかるなぁ、切実ですよ。賃金云々に非ず、実際に働けるところを作るのが、これから重要な社会課題なんだそう。たまたま自分は節約して、身体を鍛えて、遊んで暮らすことを選択しただけ。困っている方は多いそうです。
Debussy 古代のエピグラフ(Rudolf Escher編)/Ravel 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調/Poulenc「黒い聖母の連祷 Litanies a la Vierge Noire」*/Debussy 夜想曲/雲 (Nuages)/祭 (Fetes)/シレーヌ (Sirenes)*〜セルジュ・ボド/オランダ放送フィル/ニコライ・ルガンスキー(p)/若い女声合唱団 Nationaal Jeugdkoor*(2011年ライヴ)・・・幾度か聴いている放送音源はネットより入手したもの。オン・マイクに肌理が粗い音質だけど、まずまずでしょう。「古代のエピグラフ」はもともとピアノ4手のための作品、アンセルメとかパイヤールが編曲した録音も存在するそう。夏の風の神、パンに祈るために/無名の墓のために/夜が幸いであるために/カスタネットの舞姫のために/エジプト女のために/朝の雨に感謝するために、以上6曲。木管やハープのデリケートに妖しい、静謐な響きが印象的な編曲(15:42)「左手」は油断すると重過ぎ大柄過ぎな演奏になりがち、Nikolai Lugansky(1972ー露西亜)は余裕の技巧に、まさかこれが左手だけ?かなり豪華な響きの演奏でした。ボドのバックは勇壮に力強いもの。(19:53)Poulencはあまり拝聴機会の少ない作品、敬虔な風情漂うデリケートに清潔な作品。(8:21)ラスト著名な「夜想曲」は音質印象かなぁ、かなりアツいノリノリの演奏だけど、ちょいと大味な感じ。ちゃんと女声合唱を使って「シレーヌ」迄演奏してくださるのもありがたい。(25:04拍手有)
Bartok 二台ピアノと打楽器のための協奏曲/Koda'y ガランタ舞曲〜マルタ・アルゲリッチ/ネルソン・フレイレ/デイヴィッド・ジンマン/コンセルトヘボウ管弦楽団(1985年)・・・2003年来の再聴。当時に曰く
ぎっしり内容(なかみ)が詰まったような鮮烈な演奏に間違いないが、やはり管弦楽は蛇足だと思う。ピアノは必要以上に強面にならず、打楽器の多彩さ、明快さは驚くべき水準。録音も鮮明で、打楽器の位置関係が理解できる
久々の印象は緻密な演奏だし、音質もかなりよろしい。両者ともお気に入り作品なんだけど、どうもBartokの怪しさ、恐怖みたいな印象が弱くて、Kodal'yもノリノリの熱気に少々足りぬ感じ。(13:17-7:17-6:37/16:13)
Mozart ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノーム」/第14番 変ホ長調K.449〜アルフレッド・ブレンデル(p)/アントニオ・ヤニグロ/イ・ソリスティ・ザグレブ(1966年)・・・2010年来の再聴。Alfred Brendel(1931ー捷克?墺太利?)によるVanguard録音は音質極上。このボックスの主体であるVOX録音も記憶よりまずまずな音と感じたけれど、ワン・ランク上でしょう。
ヤニグロのサポートも洗練されて厚みを感じさせるもの。この辺り有名になる前若い頃の録音はLP時代よりお気に入りでした。いきなりオーケストラの主題に優雅なソロが応える「ジュノーム」は魅惑の作品。題名の謂れは諸説あってわからないけれど、若い女性の優雅な風情を想像させる始まり。粒の揃った底光りするピアノで聴き手を魅了
〜とは14年ほど前の印象、中庸で落ち着いた味わい、細部迄ていねいに仕上げた完成度は驚くべきもの、そんな印象は久々の拝聴にも変わりはありませんでした。Allegro(10:12)Andantino(12:55)Rondo-Presto(10:48)
変ホ長調協奏曲K.449は優雅にシンプル、これも可憐な作品。デリケートなオーケストラの伴奏を得て、序奏にもピアノが参加しているように聴こえます。これもしっかりとした芯を感じさせるピアノ、小粋にスウィングするような終楽章のロンドに向けて、落ち着いてしっとりとした表現が続きました。Allegro vivace(8:58)Andantino(6:53)Allegro ma non troppo(6:20)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
日曜を迎え、本日わが街の市長選、市議選。ちゃんと投票に行って、各党派の議席や票獲得にも興味はあります。衆院補選の結果にも注目。昨日は曇り空だけど気温はそれなり上がって春らしい気温でした。前夜、連続して咳き込んでほとんど眠れなかったので諸運動、食材買い物外出も休止休養中。女房殿が某ボランティアに出掛けたので布団を干して、こたつを片付けて掃除機を掛けて、追加洗濯も実施。身動きしたのはそれくらい。食材の在庫をネットに検索して夕食調理、うっかり準備が30分ほどズレ込みました。昼間そして夕方時点、かなりの体調快癒の手応えはあったけれど、それは前日も同様、いざ就寝してみると・・・しつこい洟水、痰の絡みに咳き込み連続は変わらず、眠れたものじゃない。それでも前日よりわずかにマシか。
今朝の体重は66.3kg+100g。こんなもんでしょう。就寝時の咳込みさておき、昼間は症状収まるので鍛錬再開したいところ。
ヘルムート・リリングによるBach カンタータ全集の録音は偉業。LP時代より一部聴いていた記憶があって、現在まとめられているHa"nssler全集は再録音なのかどうか、ネットに詳細情報を探ってヘンな副産物発見。どこか耳慣れぬネット通販のカスタマーヴォイスのコメントがやたらと多くて、その中に「値段が安いのに とてもシッカリしています。軽くて丈夫で使いやすいし座り心地もよい」「息子も大変満足していました。また下の子にも購入したいと思います」「こどもも大人も楽しめていいと思います」〜そうかぁ、CD62枚組全集は座るもの、こども向け、しかも兄弟各々に買い与えて、家族揃って愉しむべきものだったのか・・・って、んなはずないじゃん!これってもしかして発売送付した全商品の声、またはまったくのでっち上げなんでしょう。もうちょっとていねいに工作してくれよ。この業者からはなにも買いたくない。肝心の「LP時代一部聴いたものとは同じ?」は詳細情報が入手できて、1970年代の録音も有。これは同じもの、モダーン楽器によるバッハ・アカデミーの録音はずっと継続していたということらしい。
Bach カンタータ「暁の星のいと美しきかな」BWV1(1980年)/「ああ神よ、天より見たまえ」BWV2(1987年)/「ああ神よ、心の痛手いかに多く」BWV3(1980年)〜ヘルムート・リリング/シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム /ゲッヒンゲン聖歌隊・・・声楽陣はリンク先参照お願い。アーリーン・オジェー(s)とかガブリエレ・シュレッケンバッハ(a)、ヘレン・ワッツ(s)辺り、馴染の方々が参加されております。リブレットには器楽担当含めて詳細情報が載って、聴き放題!なストリーミングだったら、その辺りの詳細情報はなかなか探せなくなりました。これがモダーン楽器全集の一枚目、あいかわらず基礎的素養のない粗忽な聴手故、作品詳細は専門筋の方に譲りましょう。BWV1はこの演奏への言及もあって曰く「どこが悪いと言うことはないが、逆にどこが良いと言うこともな い演奏。どこかまとまりがなく、聞き終わって余り具体的な感想が湧いてきません」とのこと。(22:55)BWV2の情報をネットに探って行き着いたけれど、永遠のド・シロウトにはなんの参考にもならんのが情けない(涙)(18:00)BWV3も同様作曲の経緯経緯はさておき、どんな音楽なのか?どんな旋律サウンドの個性なのか?この説明ではさっぱりわからない。(24:40)ここ最近、ルドルフ・ルッツ/バッハ財団辺り、ぴかぴかの新録音、キレッキレの古楽器リズムを拝聴することが多くて、いまさらHelmuth Rilling(1933ー独逸)?というのが正直な先入観。ところが声楽器楽アンサンブル含め、モダーン楽器の誠実素直なバランスにしみじみ感銘深く、美しい作品旋律そのものを堪能できました。きっとご推奨の演奏を聴けばもっと深い感銘があるのでしょう。これを世間ではネコにコンバンハと呼ぶ。
Beethoven 交響曲第9番ニ短調 「合唱付き」〜ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団/ピッツバーグ・メンデルスゾーン合唱団/エラ・リー(s)/ヨアンナ・シモンズ(ms)/リチャード・ニーズ(t)/トーマス・ポール(b)(1966年)・・・2018年/2020年に拝聴していたことは記憶雲散霧消。この大曲はとくに深淵なる第1-3楽章がお気に入り、第4楽章は別途の作品と理解して声楽と管弦楽の掛け合いを愉しんでおります。
音質状態良好、表現はオーソドックスに要らぬ飾り少なく、推進力に溢れて引き締まっております。なんといっても金管増強に厚みたっぷり、それがデーハーに鳴り渡ると気分爽快!合唱も充実して、男声ソロは最近聴いたことがないような?雄弁な大時代風(2018年のコメント)
これは管が倍になっているらしいMahler版とか。飾りのない表現、華やか、強靭パワフルに分厚いサウンドに間違いないけれど、金属的イメージサウンド控えめ、オーケストラの優秀さ瑞々しい響き、アンサンブルの精緻な集中力が光ります。速めのテンポに緊張感維持、16:01-11:58-16:06-24:46(2020年のコメント)
「田園」の第1楽章はかなりの快速だったけれど、こちらテンポ設定は中庸〜心持ち速め。William Steinberg(1899ー1978独逸→亜米利加?)はトスカニーニ寄りの演奏でしょうか?左右分離を強調したステレオ、LPやCD初期には左右逆の収録もあったそうだけど、左にヴァイオリン、右に低弦が響きから今回聴いた音源はおそらく大丈夫、合唱は奥まって遠くから響きます。なかなかパワフルに立派な堂々たる演奏を堪能できました。
Beethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」(セルジウ・チェリビダッケ/パリ交響楽団/1975年ライヴ)/Haydn ピアノ協奏曲ニ長調(アレッサンドロ・オリツィオ/ベルガモ・ミケランジェリ音楽祭/1967年ライヴ)〜アルトーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(p)・・・「皇帝」はパリ交響楽団というのが怪しくて、パリ管弦楽団のことでしょうか。いかにも海賊風収録音質だけど、状態はまずまず音楽拝聴に支障ないくらいのステレオ、豊かな残響に広がりは充分。それよりなにより仰け反るような重い激遅演奏、グレン・グールドがそんな速度で話題になったけれど、そんなもんの比じゃない怪しい異形に巨大なな演奏でした。(27:44-10:37-14:54)Haydnのほうは少々音質が落ちるけれど、遅いテンポにやや粘着質に明晰な演奏はそのまま、古典的にスッキリ軽快な造形〜みたいな風情とはまったく無縁の彼の個性前面でした。(13:03-10:01-6:27)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
熱はほとんどないし洟水痰の絡み咳込みはすぐ治まると油断していたら、とうとう一睡もできぬ生活に至ってSOS。ストレッチもYouTubeエアロビクスも断念して行きつけの小さな内科クリニックへ。二階別室に隔離され、検温はもちろん平熱、問診を済ませて順番を待ちました。咳止めには緑内障を悪化させるものがあるとのこと、漢方の麦門冬湯を処方されて、お隣の業務スーパーにて牛乳など入手。帰宅して服薬したら体調かなり快復、軽く昼食を摂ってノンビリ〜これではいかん!天気もよろしいし根性入れて市立体育館へ。いつもより負荷を抑えるつもりだったけれど、結果的に筋トレはいつも通り。エアロバイクは軽く10分のみ、シャワーも使わずそのまま帰宅いたしました。
どうも薬効が切れると一気に洟水や咳が出るみたい。昨夜はやはり痰の絡みに咳き込んで依然まともに眠れておりません。自家製ヨーグルトを作ったり、カンタンな料理を仕立てたり、音楽を聴いたり、それはそれでいつもの生活なんだけれど、いつになったら日常の健康生活が戻るのでしょう。今朝の体重は66.2kg▲600g。体育館途上の桜並木は葉桜へ衣替え、そしてあちこち鮮やかなツツジがいっせいに咲いております。日本の春は美しい。クリニックに行く途中、先日SoftBank/Y-Mobileスマホの店が撤退したあと、ChocoZap近日オープン!を目撃。我が街にもこれで3店目、急速展開しているようです。初期投資が少なくて済むんですね。流行っているんでしょうか。
R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/交響詩「死と変容」〜アンドレ・プレヴィン/ウィーン・フィル/ゲルハルト・ヘッツェル(v)(1987年)・・・著名なカッコよい作品であり、映えるデーハーなオーケストレーションを誇る名曲、個人的には出会って幾十年経って細部作品旋律に馴染んでも作品のキモ、ツボをつかめぬ難解な作品と感じます。ウィーン・フィルに楽友協会大ホール+TELARCの優秀録音揃えて、Andre Previn(1929ー2019独逸→亜米利加)はアクの強い個性に非ず、中庸バランス表現はハデ過ぎず、適度な力感に溢れた優雅な演奏に響きました。(1:52-3:47-2:03-2:09-2:25-4:22-5:06-7:53-5:14)「死と変容」は病人と死との闘い。強烈鮮烈な対比が際立って劇的パワフル、ティンパニの迫力効果的、これはいままで聴いた演奏中最良の完成度でした。(26:41)
Mozart ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459/第20番ニ短調K.466〜アルフレッド・ブレンデル(p)/ウィルフリード・ベッチャー/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団(1966年頃)・・・2010年来の再聴。LP、CDでもお馴染みだったブレンデル若き日の録音。懐かしいWilfried Boettcher(1929-1994独逸)の管弦楽がヒスっぽい音質だけれど、ソロの捉え方はまずまず良好。弾むようなリズムに愉悦爆発するウキウキなヘ長調協奏曲K.459。第1楽章「Allegro」からかっちりと芯を感じさせるピアノのタッチ、陰影も情感も豊かに清潔なソロと管弦楽が対話する第2楽章「Allgretto」は絶品。上機嫌な第3楽章「Allgro assai」誠実なタッチはしっとり力強く勢いあるもの。(12:33-9:46-7:57)世間ではおそらく一番人気を争うニ短調協奏曲K.466は暗い激情が走る名曲。罰当たりにも自分はちょっと食傷気味です。第1楽章「Allegro」は劇性を強調しない抑制際立つ誠実なピアノ。達観して落ち着いた寂しさを感じさせる第2楽章「Romanze」は楷書のタッチ。第3楽章「Rondo,Allegro assai」も勢いに流さぬ明晰なピアノが作品の魅力を余さず伝えてくださいました。(13:44-9:22-7:38)
Debussy 牧神の午後への前奏曲/交響的素描「海」/バレエ音楽「遊戯」/こどもの領分(Caplet管弦楽編)〜準・メルクル/リヨン管弦楽団(2007年)・・・編曲ものも含めCD9枚分の録音を残したJun Ma"rkl (1959-独逸)は母親が日本人なんだとか。以前に「聖セバスチャンの殉教」など聴いておりました。いろいろよろしからぬ噂だけは伝わってなるほど、これは薄味、というよりどうも味が薄い。著名な「牧神」(10:12)も「海」(9:20-7:06-8:22)もサラサラと色彩感が感じられない。前衛的な作風がオモロい作品である「遊戯」もいつのまにか終わってしまって、印象が残らない。(19:12)Caplet編「こどもの領分」はあちこち録音はあって、これはこれでなかなか楽しい作品/編曲なんだけど、これもいかんなぁ(2:40-3:40-2:49-3:17-2:33-3:20)あとでサイト検索すると2016年に聴いていて、ほとんど同じ印象となっておりました。
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
なにもできず週末を迎えております。昨日は終日曇りなのは黄砂ですか?ストレッチもYouTubeエアロビクスも自粛して、横になったら咳き込むから昼寝もできない。熱はないし、倦怠感も頭痛もないけれど、洟水痰の絡みが難物、昼夜とまともな料理もしていなくて、それなり喰えるものを揃えたのみ。豊後水道震源の地震は大きな揺れのワリに被害は比較的少ないみたいだけど、微妙な余震もあって地元住民は気が気じゃないでしょう。他人事じゃないっすよ、こちらだっていつ揺れるかわからない。100-150年での大地震サイクルは間違いないですから。
銭湯が年々減っているのは、自宅のお風呂はどこにもあるし、銭湯に通う人も減るからでしょう。燃料費は高騰し、挙げ句設備豊富なスーパー銭湯に負ける〜自宅より徒歩20分弱、一番近い銭湯が3月末で閉店したとの情報を得ました。こちらに転居して2年ほど、2-3回通った記憶があって、気分転換にまた行きたかったけどなぁ、残念。今朝の体重はまったく身動きせず、菓子など喫した結果は66.8kg+500g。これから体調と相談して市立体育館へ出掛けるか判断いたします。食材仕入れは必須。ずっと咳き込んでまったく眠れぬだけ、体調はどん底ではないので音楽は聴けます。耳鼻科の予約をしたけれど、5日後が最短。まず内科に出掛けましょう。
Elgar ヴァイオリン協奏曲ロ短調〜チョン・キョンファ(v)/ジョージ・ショルティ/ロンドン・フィル(1977年)・・・これは英国が誇る長大かつちょっぴり鬱陶しい名曲、鄭 京和(1948-韓国)当時29歳、たっぷり、しっとり歌う濃厚なソロには文句なし、第1楽章「Allegro」から説得力ある力強い推進力(18:06)第2楽章「Andante」の情熱的かつ優しい表情と詠嘆(12:36)第3楽章「Allegro Molto」は超絶技巧必須な場面、そこは変幻自在に余裕のテクニックにクリアしておみごと(18:55)・・・なんやけど、冒頭からショルティのオーケストラがもりもりと筋肉質、これが力強い彼の個性、英国の物憂い鬱蒼としたElgar風情に非ず、とっても無遠慮に響く世紀の大カンチガイ演奏か〜情熱的なヴァイオリンとの相乗効果でしょうか。彼の交響曲もこんなんでしたっけ?確認しなくては。
Bolodin 交響曲第2番ロ短調/Rimski-Korasakov 組曲「サルタン王の物語」〜ロベルト・ベンツィ/モンテカルロ歌劇場管弦楽団(1968年)・・・こんなのが稀に出現するからネットより音源ファイル漁りは止められない。Roberto Benzi(1937ー仏蘭西)は未だご存命ですか?Bolodinの交響曲(1877年初演)巴里では当時タイヘンな人気作品であったとか。ずっと苦手として、出会いがよろしくなかったのかも。ところがベンツィのヴィヴィッドの表現は第1楽章「Allegro」から絶好調にノリノリのリズム感。第2楽章「Scherzo」の金管の細かいリズムに乗って、弦も木管も躍動して、そのみごとな爽快感、モンテカルロのオーケストラってこんなに上手かったでしたっけ?第3楽章「Andante」は夢見るように優雅な盛り上がりを見せる緩徐楽章。明るいホルン・ソロが優雅、金管に力量を感じさせるところ。アタッカで第4楽章「Allegro」へ。物語の大団円を連想させるウキウキとしたリズム感、この作品をすっかり見直しました。(26:11)Rimski-Korasakovは、もともとおとぎ話風歌劇より第1曲「王の戦場への旅立ちと別れ(行進曲)」第2曲「海原を漂う妃と王子」第3曲「3つの奇蹟」を編んだもの。懐かしいわかりやすい旋律が続いて、これも語り上手でした。ラストは誰でも知っている「熊蜂の飛行」で締め括り。(21:11)LP復刻音源はこっこう良い音で鳴っておりました。
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨夜遅くに高知愛媛中心に大きな地震(最大震度6)かなり広範囲に西日本一帯が揺れたみたいだけれど、こちら気付きませんでした。震源地は豊後水道辺り?原発近いですねぇ、日本全国あちこち揺れが続きます。被害はいかがでしょうか。その少し前にインドネシアでも大噴火と地震があったらしい。
昨日もいつもどおりの朝、朝食、洗濯してストレッチ、YouTube15分のエアロビクスはまだまだ体調様子見。市立体育館へは咳き込んだ時を想定してマスク持参、しかしいつもの筋トレを進めていくうちに顕著に復調して、鍛えて治す!ことに非ず、トレーニングは体調のバロメーターでした。いちおう15分のエアロバイク有酸素運動は休止。洟水も痰の絡みもかなり治まって、スーパーに食材仕入れて・・・激安美容室に寄ったのが大失敗。10時からヘアカラーのタイムサービスが始まってお姉さま連が滞留、結果たっぷり二時間待ち。マスク眼鏡越し北川景子似の美容師さんは残念、今回も担当じゃありませんでした。前回と同じ店長さんかな?妙齢のステキな方に素早く刈っていただきました。
今朝の体重は66.3kg+600g。食欲は戻っております。体調は改善傾向だけれど、夜就寝体制に入ると洟水痰の絡み咳連続復活、ほとんど眠れないのが辛い。本日も引き隠ってじっとしましょう。
前日体調最悪の時点、どんより曇り空、風邪症状悪化して咳痰の絡みによる睡眠不足極まって集中力も落ちまくっておりました。音楽はなにを聴いてもオモロない。心に響かない。朝一番から音楽を選んで〜ちょっと聴き始めて「?」状態、別な作品演奏に替えてやはり「?」一部音源ファイル廃棄を決意するほど、それは体調やら精神状態の影響なのでしょう。挙げ句、愛用のコンピューターVAIOの調子がおかしく、マウスもキーボードも挙動不審、再起動さえできぬ症状にしばらく悩まされました。(ムリムリ再起動させて無事快復)巡り合せもあるとは思うけれど、昨日はちょっぴり体調快復傾向に至って、朝から音楽は胸に沁みるように耳に入りました。
Stravinsky 交響曲ハ調(2008年ライヴ)/Mussorgsky 交響詩「禿山の一夜」/Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調/Straivnsky バレエ音楽「春の祭典」〜シャルル・デュトワ/シカゴ交響楽団/ダニール・トリフォノフ(p)(2012年ライヴ)・・・放送録音?は音質は良好、デュトワとシカゴの相性よろしく、ようやく納得の音楽に出会えました。Stravinskyの交響曲はとても平易にわかりやすい作品、実際は変拍子多用してけっこうフクザツなんだとか、デュトワの手に掛かれば響きの濁りなど存在せぬ明晰さ。第1楽章「Moderato alla breve」第2楽章「Larghetto concertante」第3楽章「Allegretto」第4楽章「Largo Tempo giusto alla breve」(27:42)誰でも知っている「禿山」もていねいな描き込み、入念なテンポの変化が泥臭さ、露西亜風とは一線を隠す洗練でした。(11:28)著名なTchaikovsky協奏曲はDaniil Trifonov (1991-露西亜)担当。腕の立つ、音色も明るい若手ピアニスト。正確な技巧+逡巡のない勢いの快演。あまりに有名故ちょっぴり食傷気味のピアノ協奏曲はいつになく新鮮に感じたもの。(35:53)モントリオールとのセッション録音があまりに素直に洗練されすぎて一部不興であった(自分は好き)20世紀の古典的作品「春の祭典」はライヴとは思えぬバランスと相変わらずの細部洗練ぶり、但し、こちらシカゴ交響楽団の威力パワーは文句なし。バレンボイムの2001年録音より、こちらのほうがずっとキレがあって爽快な印象を得ました。(33:36)
Schubert 弦楽四重奏第14番ニ短調「死と乙女」/第12番 四重奏断章ハ短調〜ノヴァーク弦楽四重奏団(1965年)・・・1945年に結成された捷克の団体とのこと。LP復刻音源は音質良好、ネットに情報を探ってもなかなか出現せぬ珍しい録音、室内楽の拝聴機会の少ない自分にとっては猫に小判状態。この作品はずいぶんと疎遠になって、かつて1960年代辺り来日していた室内楽団体には必須のレパートリーであった人気作品は、音質もよろしくその美しい旋律に痺れました。「死と乙女」第1楽章「Allegro」から緊張感漂う切迫した旋律が劇的。ここはBeethoven風巨大な作品風情でしょう。第2楽章「Andante con moto」は歌曲「死と乙女」に基づく変奏曲らしいけど、原曲を聴いたことがありません。第3楽章「Scherzo,Allegro molto-Trio」は緊張感のあるリズムを刻むところ。トリオの優しい対比もおみごと。第4楽章「Presto-prestissimo」はリズミカルに弾んで、一時明るい日差しも指すけれど全楽章短調、一貫して悲劇的な旋律が続く名曲との手応え充分。(33:17)Schubertの旋律は泉のように美しい旋律が湧き出ます。「断章(Allegro assai)」は不安な囁きから。やがて晴れやかな旋律がたっぷり歌う大好きな作品。(9:58)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
作夜半凄い雷雨でしたね。今朝は上がっているようです。昨日朝一番洗濯、いつものストレッチ迄済ませて、YouTubeエアロビクスは初めて休止。じっとしてコタツに隠ってぼんやりテレビなど断続的に眺めておりました。音楽にはまったく集中できないのは、やや頭痛と相変わらず洟水痰の絡みが収まらぬため、解熱鎮痛剤服用して発熱はありません。咳き込んで眠れないのがツラい。珍しく食欲もなし。女房殿は孫の世話に出かけて独り、料理する元気もありません。今朝の体重は65.7kg▲300g。病で体重減ってもそれは筋肉が落ちただけ、健康に意味はありません。
これから体調を睨んでトレーニングルームに出掛けるかどうか、考えているところ。昨夜はそれなり眠れたけれど、頭痛が残っております。以下は過去執筆在庫。
Korngold ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品33(アルフレッド・ウォーレンシュタイン/ロサンゼルス・フィル/1953年)/Ro'zsa ヴァイオリン協奏曲 作品24(ウォルター・ヘンドル/ダラス交響楽団/1956年)/協奏交響曲 作品29より主題と変奏(グレゴール・ピアティゴルスキー(vc)/室内管弦楽団/1963年)/Waxman(1906-1967独逸?→亜米利加)カルメン幻想曲(ドナルド・ヴーアヒース/RCAビクター交響楽団/1946年)〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)・・・Ro'zsa Miklo's(1907-1995洪牙利→亜米利加)はお気に入り、映画「ベン・ハー」(1959年)のサントラ(作曲者/MGM管弦楽団/合唱団)を愉しみつつ、手持ち音源の点検整理をしていたら・・・肝心の一番お気に入りだったハイフェッツが見つからない、あわててネットを探ってもそうカンタンに音源出現するはずもなくてガッカリしていら・・・エエ加減な分類保存に別なところにちゃんとありました。 Erich Korngold(1897ー1957墺太利→亜米利加)もそうだけど戦争で母国や欧州での活動を断念、亜米利加に移住してハリウッド音楽に多大なる功績があったと記憶します。Rachmaninovもそんな感じかな?どちらも時代を勘案するととろりと甘い旋律がわかりやすく、Ro'zsaは冒険活劇風、Bartokを思いっきり大衆的にわかりやすく仕上げた感じ。ハイフェッツは速めのテンポにさらさらとクサい節回し最高、Ro'zsaのヴァイオリン協奏曲はほか2種くらい若手現役のを聴いても、そのクサみや勢いノリがぜんぜん違う!話にならん!そんなことを感じたもの。
de Falla スペインの庭の夜(プラシド・ドミンゴ)/バレエ音楽「三角帽子」〜ダニエル・バレンボイム(p)/シカゴ交響楽団/ジェニファー・ラーモア(ms)(1997年)・・・鮮明な音質、素晴らしいオーケストラの技量。かっちりとした強靭なアンサンブル・・・なんだけど・・・珍しいドミンゴの指揮ぶりもけっこう立派、バレンボイムのピアノも達者な技巧に明晰なタッチ、但し「スペインの庭」に期待したい噎せ返るような妖しい夜の雰囲気ではない感じ。(10:37-5:15-8:51)例の如く西班牙のリズム熱気溢れるユーモラス、けっこう大好きな「三角帽子」。Jennifer Larmore (1958-亜米利加)の声は本格的なオペラ歌唱、バレンボイム率いるシカゴ交響楽団は細部ニュアンスていねいに細部迄明晰、完璧な演奏・・・なんだけど、なんかローカルな臭みというか、味が足りぬ、なんか違うんだよなぁ、勝手な聴手の言い種は贅沢やけど。(1:27-5:08-3:44-4:08-3:26-7:17-6:46-5:57)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
4月も中旬を迎えて、せっかくの春の好天なのに体調はやや不調続き。前夜は深夜に起き出して蒸気吸入したことは既に書きました。朝にはやや咽の調子もやや快復、熱はありません。朝、かなり大量の洗濯をしていつものストレッチを済ませて、YouTubeはわずか10分ほどのストレッチ、なんのことはないカンタンな所作なのに、指示通りゆっくり実施することで、いかにふだん我流手抜きしているか自覚できました。夕食に向けの料理を仕込んで鍋ごと保温。それからいつもよりやや遅れて市立体育館へ、参加メンバーはけっこう大人数に混み合って、いつもの筋トレのみしっかり実施、体調を勘案してエアロバイクはお休みいたしました。空缶珈琲、ペットボトルは大量に拾いました。
今朝の体重は66.0kg▲300g。ひどい痰の絡みに断続的な短い睡眠しか取れぬのがつらい。やや不調というか、熱はないけれど完全に風邪症状に至ってしまいました。本日一日おとなしく寝込んでおきましょう。こんな体調では音楽にも集中できません。
日々全世界のネットに音源ファイルを求めて、時にCMがしつこく出現、その中に「福島第一原子力発電所、メンテナンス補助作業/日給 1万3,000円 〜 2万2,000円/交通費支給あり」〜うーむ、それはそれで必要な、大切なお仕事なんやろなぁと思います。「高線量のエリアで業務致します/放射線管理手帳をお持ちの経験者の方、優先的に採用いたします」ちょっとなんとも悩ましいお仕事ですね。自分はご遠慮したい。
Brahms 弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 作品18(1966年)*/第2番ト長調 作品36(1968年)**〜ベルリン・フィルハーモニー八重奏団(アルフレート・マレチェク(v)/エミール・マース(v)/ハインリヒ・マヨフスキ(vc)/ ペーター・シュタイナー(vc)/ウルリヒ・フリッチェ(va)*/ ルドルフ・ハルトマン(va)*/土屋邦雄(va)**/ ディーター・ゲアハルト(va)**・・・これは既に半世紀以上前の録音、ずいぶんと長いお付き合いと記憶して、Brahmsは大柄な交響曲より室内楽とかピアノ・ソロがお気に入りになったキッカケと記憶します。この六重奏曲はいずれもしっとり落ち着いて、ジミに内省的な大人の音楽でしょう。この作品はこの演奏意外ほとんど聴いたことはない?から演奏云々は言及できそうもありません。音質はまずまず。第1番 変ロ長調第1楽章「Allegro ma non troppo」はいつもどおり鬱蒼と懐かしく、そして後ろ向きの落ち着いた情感に溢れました。Alfred Malecek(1929-1997独逸)はヴィヴラートがちょいと神経質っぽい。ラストのピチカートはたっぷり名残惜しい感じ。(10:51)第2楽章「Andante ma moderato」は映画「恋人たち」(1958年)に使用されて一躍有名になった、ヴィオラから始まる内省的かつたっぷり切ない激情の変奏曲。(10:14)第3楽章「Scherzo. Allegro molto - Trio. Animato」ここはほっとするような間奏曲風(3:28)第4楽章「Rondo. Poco Allegretto e grazioso」は途中ちょいと情感の高まりも見えつつ、牧歌的に明るくしっとり落ち着いた風情。ラストは元気よく締め括りました。(9:50)
第2番ト長調は快速ハイフェッツのを聴いてましたっけ?第1楽章「Allegro non troppo」も三拍子に揺れて、やがてちょいと心の陰影奥底をくすぐるような転調が静かな始まり。名曲ですね。(12:05)第2楽章「Scherzo, Allegro non troppo - Trio, Presto giocoso」はちょっぴり哀しく切迫するスケルツォ。そしてトリオはエネルギーが爆発します。(6:20)第3楽章「Poco adagio」ここも変奏曲、楚々として寂しげに始まって懐かしい。いかにもBrahmsらしく、やがて変幻自在に気分が変わって美しいところ。(8:11)第4楽章「Poco allegro」は明るい締め括り、ヴァイオリンやチェロの細かい音型、ピチカートも多彩な躍動を感じました。(6:59)
J.StraussUワルツ「ウィーン気質」 /J.StraussTフランス風ポルカ「ピーフケとプフケ」/J.StraussUトリッチ・トラッチ・ポルカ /ワルツ「酒、女、歌」(ロンドン交響楽団/1950年)/J.StraussTアンネン・ポルカ/J.StraussU常動曲(ロンドン新交響楽団/1948年)/ワルツ「美しく青きドナウ」/加速度円舞曲/皇帝円舞曲/ワルツ「南国のバラ」/ピツィカート・ポルカ(ウィーン・フィル/1957年)/Josef Strauss ワルツ「オーストリアの村つばめ」/J.StraussUワルツ「春の声」(ヒルデ・ギューデン(s)/ウィーン・フィル/1956年)〜ヨーゼフ・クリップス・・・最高。1957年録音ウィーン・フィル録音は有名だけど、モノラル時代倫敦録音だって音質雰囲気リズム感とも、優雅な味わい愉悦たっぷりなリズム感は(ド・シロウトが勝手に連想するするところの)本場もん。ポルカ「ピーフケとプフケ」は初耳だったけれど、ほかはどれも著名な馴染の作品ばかり。Hilde Gu"den(1917-1988墺太利)は維納が生んだ不世出の名ソプラノでした。「オーストリアの村つばめ」声楽入りは珍しいかも。ころころと自在な声の操りは絶品でした。(8:16-2:35-2:33-5:57-3:28-2:51-8:47-8:27-9:59-8:00-2:44-5:30-5:57)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日日曜はすっかり春の陽気、体調はぎりぎりのところで微妙です。咽に違和感となんとなく微熱継続(平熱だけど)いつも通り朝一番に洗濯、布団も気持ちよく干してからストレッチ、YouTubeエアロビクス済ませて、ドラッグストアへ切れていた膏薬、生ゴミ三角コーナーの袋を入手、更に業務スーパーに食材を仕入れて総歩数は6,420。まずまずの運動量でしょう。我が街の市長選と市議選が公示されました。桜はかなり散っても一部しぶとく残って、ほかあちこち種々花盛り、美しい春がやってきております。なんとか体調は戻したいもの。
昼夜しっかり喰って今朝の体重は66.3kg▲300gちょっぴり減ったけど、趨勢は変わらない。けっこう喰ったけどね。夜半に咽の痛みを感じて覚醒、蒸気吸入を行ったらちょっぴりマシになりました。
ほぼ20年ほど前に「緑内障の疑い」と診断され毎日ラタノプロストを常用しております。半年に一回検査して幸い眼圧や視野の問題は出ていないけれど、ずっとドライ・アイに苦しめられて・・・それは点眼液の副作用であることを知りました。ナントカ線という油分が出るところの働きが弱くなって、涙の質が劣化するんだそう。困ったもんですね。あちらを立てればこちらが立たず、状態。
Mozart ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310/幻想曲ハ短調K.396/ロンド イ短調K.511/デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調K.573〜アルフレッド・ブレンデル(p)(1968年)・・・これはVangurad録音、音質極上です。短調の作品ばかり集めたステキな一枚。LP時代からの愛聴盤、爾来幾度も聴いております。1778年母の死と関連があると類推されるイ短調ソナタK.310は第1楽章「Allegro maestoso」から哀しみが疾走します(6:05)第2楽章「Andante cantabile con espressione」は静かに優しい風情、途中激情が爆発しました(7:13)第3楽章「Presto」フィナーレは再びの疾走する哀しみがやってきます。(3:03)幻想曲ハ短調K.396は未完のソナタ断片。専門家の研究によるとピアノとヴァイオリンのための作品になるはずだったとのこと。とつとつと哀しく、そして劇的な盛り上がりも感じさせる大きな作品でした。(9:17)ロンド イ短調K.511は父の死を予感させるものらしい。これは若い頃から一番好きなMozartの作品、涙をいっぱいためて沈黙するような落ち着いた表情の作品でした。(11:28)変奏曲ニ長調K.573は典雅にシンプル、流麗闊達に屈託のないもの。(1:18-1:02-1:06-1:11-1:13-1:26-2:06-1:05-1:39-1:55)
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1957年)/第8番ヘ長調(1961年)〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団・・・「英雄」は10年ぶりの拝聴(恥ずかしいコメントが残っている)。浪漫派の幕開けを告げる大交響曲「英雄」は幾度聴いて飽きぬ傑作中の傑作、Beeやんの交響曲を聴くならこれですよ。これがGeorge Szell(1897ー1970洪牙利→亜米利加)Beehoven一番最初のステレオ録音、自分が入手した音源は特別な高品質に非ずフツウ、それでも充分な鮮度を感じます。どこかのカスタマーボイスに「ほとんど存在理由のない全集・・・古典美などどこを探してもなく、ただ現代機能主義的響きがあるだけ。心をどこかへ置き忘れた」ボロカスなコメント有。人の嗜好はそれぞれでしょう。世間揃って100%絶賛! というものこそ怪しい。現代機能主義的響きとは言い得て妙、心とはいったいなんのか?なかなか難物でっせ。ジョージ・セルを聴くたび、これが正しい!確信に至ります。第1楽章「Allegro con brio」冒頭2回和音からぴたりとアンサンブルが合って、清々しいほどの集中力、これは全編に渡って維持され、基本中庸なイン・テンポに適性を感じさせるもの。素晴らしい緊張感とテンションの高さ。提示部繰り返しなし。(14:49)第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai(葬送行進曲)」10年前はここが苦手でした。必要以上に詠嘆や重みを加えぬ端正な表現はあくまでクリア。(15:38)第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」は清々しいほどのみごとなアンサンブルが疾走するスケルツォの快感。(5:35)第4楽章「Finale: Allegro molto」終楽章の変奏曲も圧巻のテンションに細部緻密な描き込みにいっさいの曖昧さはありません。その表情の変化、テンポを落としてたっぷり清潔に歌う場面に「心」を感じ取れない方はきっと不幸なのでしょう。そしてダメ押しの力感に納得。ぶりぶりと響き渡るホルンがものすごい威力でした。(11:33)名曲にはいろいろと録音はあるけれど、おそらくヴェリ・ベストの演奏でしょう。
あちこち革新的な仕掛けを施したヘ長調交響曲も傑作!第1楽章「Allegro vivace e con brio」いきなりの弦による主題提示は高らかなテンションに始まり、第2主題は優雅なワルツ、その対比、鮮やかなリズムのキレ味、弦の清潔なフレージングを久々に堪能いたしました。(9:43)第2楽章「Allegretto scherzando」木管のシンプルなリズムの刻みがメトロノームを連想させて、実質スケルツォ?ここってBeeやんの思いっきり前衛的な試みだと思うけれど、専門家筋はHaydn 交響曲第101番ヘ長調「時計」第2楽章「Andante」からの影響を指摘しているそう。なるほどねぇ、こちら颯爽とカッコ良いけど。ここの集中力も壮絶。(3:48)第3楽章「Tempo di Menuetto」久々のメヌエット復活。中庸のテンポに思いっきりメリハリつけて、トランペット+ティンパニが印象的に雄弁。トリオのホルンとオーボエも絶品。(5:30)第4楽章「Allegro vivace」そっと呟くように剽軽に始まる終楽章も適正なテンポ、やがて全オーケストラが爆発して小気味よいリズムを刻んでノリノリ。これほど正確なアンサンブルには滅多に出会えない。ここもティンパニが際立って存在感がありました。(7:52)音質はこちらのほうがよろしいみたい。
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
日曜に至って、本日明日と最高気温25度Cの予測。しかし自分はここ数日睡眠も浅く短く体調も咽も怪しく、洟水も出て微熱っぽい・・・けど咳もなく平熱、土俵際ぎりぎりの生活はいつも通り。昨夜はよう眠れました。世間ではインフルエンザ流行も一段落したそう。朝一番の洗濯、ストレッチ、YouTube有酸素運動は引き続き女房殿の腰を配慮して軽めな15分ほど、そして一緒に市立体育館へ。自分はいつもどおりのメニューをこなして、女房殿は早めに切り上げて婆さんのところに向かいました。短パンで大丈夫なぽかぽか陽気、桜はほぼ散ったけれど一部残っているものもありました。ことしの花は遅いですね。今朝の体重は66.6kg+100g、この体重辺りずっと続いて減らせません。
韓国総選挙で野党圧勝とか、過去に支持の落ちた大統領はたいてい反日政策をバネに使うから要注意でしょう。それは経済的に苦慮する中国も同様。とにかくお隣さんとはなんとか仲良くやっていきたいものです。亜米利加も「もしトラ」が色濃いみたいだから、日本との関係は変わっていくのかも。ま、4年の辛抱やけど。烏克蘭への支援も減らして、台湾有事は知らん、そんなスタンスなのか。中国からの米国輸入は厳しくなりそうだけど。以色列との関係はどうなのか、なんせ思いつき、場当たり主義の人なのでようわかりません。
プロ野球にはすっかり興味を失ってしまったけれど、大谷先頭に米大リーグでの日本人選手の活躍に刺激を受けて人気回復、テレビ放映も増えているような気もします。昨日ライオンズ-ホークス戦、女性問題トラブルから移籍した因縁の山川選手、ニ打席連続の満塁ホームランはおみごと、私生活の不祥事は勝負の結果で返す!これが王道ですよ、立派。一方で純金茶わん1,040万円相当盗んだ32歳捕まって、その刹那的な生き方に日本の危機と劣化を感じます。
Mozart ディヴェルティメント第7番ニ長調K.205 (167A)(ゲヴァントハウス管弦楽団)/セレナード第8番ニ長調K.286 (269a)「4つのオーケストラのためのノットゥルノ」(ベルリン放送交響楽団)/交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」(ライプツィヒ放送交響楽団)〜ヘルマン・アーベントロート(1956年)・・・思わぬかなり明晰な音質に驚きました。各々違うーケストラ、やや強面に重厚だけど、どれもMozartの愉悦、躍動を充分感じさせる演奏でしょう。ニ長調K.205はホルン2本+弦の編成、たっぷり大きく優雅な風情にホルンが雄弁でした。Largo(3:57)Allegro(3:36)Menuetto(4:08)Adagio(3:23)Menuetto-Presto(3:12)ニ長調K.286も同じ編成、これは以前より馴染、珠玉の名曲、4つのオーケストラが順繰りエコーする典雅な優しい作品ですよ。Andante(4:30)Allegretto grazioso(2:49)Menuetto(6:11)「ジュピター」は第1楽章「Allegro vivace」の始まりがちょっと手探りな感じ、やがて意外にも強面な重さはなくスムースにリズムに乗りました。(8:17)第2楽章「Andante Cantabile」は淡々と落ち着いて力感あるもの(8:21)第3楽章「Menuetto-Allegretto,Trio」は速めのテンポにちょいと表情は硬くて四角四面に優雅さは不足な感じ(3:58)第4楽章「Milt Allegro」は肩の力が抜けて、意外と晴れやかな締括りでした。ラストジュピター音型のフーガのスケールには満足。(6:31)
Gershwin ラプソディ・イン・ブルー(アール・ワイルド(p))/キューバ序曲/アイ・ガット・リズム変奏曲(バディ・ウィード(p))〜ポール・ホワイトマン/彼の管弦楽団(1945年)・・・Paul Whiteman(1890ー1967亜米利加)にはこの作品いくつも録音があるようです。音質はこの時期にしてびっくりするほど良好。大好きな作品であり、著名な「ラプソディ・イン・ブルー」はカットなし。かなり快速、旋律フレージングが思いっきりスウィングして、各旋律パートを担当する楽器が異なるし、合唱のヴォカリーズも盛大に入ってなかなか効果的、ものすごくオモロい編曲もの。Earl Wild(1915ー2010亜米利加)当時30歳、主役はポール・ホワイトマン、ピアノ・ソロ主体というよりより全体サウンドが融合したもの。昨今の重厚な完成度より、オリジナルの風情を反映したものなでしょう。(15:37)キューバ序曲は陽気にノリノリ、途中哀愁な部分も陰影があってステキな作品です。(11:17)変奏曲のピアノはBuddy Weed(1918-1997亜米利加)担当。ジャズの人らしい、軽妙達者な腕前でした。作品編曲が思いっきり華やかにオモロい!変幻自在、ゴージャスなのも中華風なのもありました。(8:58)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
週末を迎えせっかくの好天、洗濯物は気持ちよく乾いても三日前の急なお出掛け以来、どうも体調はよろしくない。鼻詰まりもひどくて眠りが浅い。服装調整を失敗したかなぁ、翌日は大丈夫だったけれど昨日終日ぼんやりして、どこにも外出しておりません。ストレッチと10分ほどのYouTubeエアロビクスのみ。微熱っぽい・・・念のため体温を測ってみたけど、平熱そのもの。気のせいか、風邪のひきかけなのか、花粉症の悪化なのか、毎年この時期の恒例です。昨日は上の孫(4歳)の入園式、いちご組だそうです。こどもの名前って流行り廃れ激しいですね、とくに女の子。あやね、みずき、みれい、ななこ、かんな、りつ、まお・・・芸能人の影響を受けているみたい。男の子は古風なのが多くて、ウチの孫は「こたろう」です。ちょうど桜の時期に美しい思い出となったことでしょう。兄弟二人、花の下ではしゃぐ写真が届きました。
今朝の体重は66.5kg+100g。このあたりをずっと継続中。これからしっかり市立体育館に鍛えてきましょう。相変わらず鍛えて治す!昭和の発想から抜け出せません。女房殿の腰はようやく癒えて、久々に婆さんのところに出掛けました。
Elgar ヴァイオリン協奏曲ロ短調(1954年)/Bruch スコットランド幻想曲(1955年)〜アルフレッド・カンポーリ(v)/エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル・・・Alfredo Campoli(1906ー1991伊太利亜)による上品に美しくたっぷり歌う音色を堪能できる演奏でした。スタイルは時代を感じさせぬモダーンに颯爽として、モノラルだけど音質も良好。例の如く鬱蒼とジミな浪漫風情の作品は日本ではさっぱり人気はないけれど、お気に入り作品。この録音を世評を探ってもネットにはほとんど出現しません。ボウルトの入念かつ剛直な伴奏に乗って、しっとり濃密に艷やかなヴァイオリンが滔々と歌います。心持ち速めのテンポ、濃厚に過ぎぬ小粋な風情には軽妙さも感じられて絶品。この作品中ヴェリ・ベストの手応え有。Allegro(16:43)Andate(11:12)Allegro molt(17:53)
スコットランド幻想曲は名手サラサーテのための作品とのこと。こちらはステレオ録音、内省的なElgarとは一変!壮絶なテクニック披露必須、華やかな旋律に。カンポーリは軽快な技巧を誇って、艶やかな音色が神経質にならなぬ軽快な演奏。ボウルトの伴奏も細部迄配慮の行き届いたもの。Grave-Allegro(6:52)Allegro(4:26)Andante sostenuto(6:14)Allegro guerriero(6:41)
Rachmaninov 悲歌 変ホ短調(ドミトリー・マスレエフ(p)/2017年)/前奏曲 嬰ハ短調(タチアナ・シェバノワ(p)/1983年)/メロディ ホ短調(エフゲニー・スヴェトラーノフ(p)/1980年)/道化師(エミール・ギレリス(p)/1950年3月3日ライヴ*)/セレナード 変ロ短調(レオニード・ブルムベルク(p)/1972年)/サロン小品集 作品10/夜想曲 イ短調/ワルツ イ長調/舟歌 ト短調/メロディ ホ短調/ユモレスク ト長調/ロマンス ヘ短調/マズルカ 変ニ長調(ミハイル・ヴォスクレセンスキー (p)/1984年)/メロディ ホ短調 作品3-3(アレクサンドル・ゴールデンヴァイザー(p)*)/前奏曲 嬰ハ短調 作品10-2(セルゲイ・ラフマニノフ(p)*)・・・MelodiyaによるRachmaninov Collection(MEL1002550/2018年発売)一枚目。ギレリスや作曲者自身、そしてスヴェトラーノフの珍しいピアノ演奏以外は名前も知らぬピアニストばかり。寄せ集めなんやけど音質良好(歴史的録音*もかなり)いずれしっとり哀愁の風情漂って、こんな名曲をいままで逃していたのか!そんな後悔が生まれるほど、延々と鬱蒼と甘く憂鬱な時間を過ごせます。途中で止められません。こうしてみると露西亜は馬鹿な戦争仕掛けたなぁ、つくづく思いますよ。世界と仲良くしていれば音楽大国としての地位は盤石だったのに〜しみじみそんな事を考えてしまいました。(5:30-4:17-5:35-3:23-3:19-4:10-3:06-4:28-3:59-3:14-3:17-4:50-4:09-3:36)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
ぎっくり腰も概ね大丈夫とのこと、女房殿は孫のところに出掛けていきました。自分は朝の洗濯、ストレッチ、YouTubeエアロビクス(女房殿の腰の様子見もあってシンプルなもの)15分ほど、そして市立体育館へ、いつもの生活リズムが戻ってまいりました。道中は潰れたペットボトル、缶珈琲多数散乱、どうも車中からビニール袋ごと捨てたっぽくて、拾い集めるのに大苦戦。例のユルい筋トレはいつもどおり、エアロバイクは前日歩き過ぎたので5分ほど膝を回したのみ。帰り、食材購入にスーパーに寄って、やや遅めに帰宅する女房殿のために(結果的に)精進料理っぽいものを作っておきました。桜はまだ満開なのも少し残っておりました。夜半に腰をさすりつつ、女房殿無事ご帰還。
今朝の体重は66.4kg▲100g。ほとんど変わらない。出すべきもの方面が微妙に不調続いております。今朝も微妙な頭痛有、全身疲労感もあります。本日明日と24-25度C迄気温は上がるとのこと。
定期的に眺めているブログに気になった言葉。「ハマスを壊滅させるといっても、今のハマスがなくなっても、第2第3のハマスが生まれるに違いなく、最終的に武力行使は意味がな」い・・・根本要因にコミットせず、対処療法ではアカンということか。説得力がありますね。同世代の女性が4年半使ったiPhone7を買い替え、自分でデータ移行もおこなったとのこと。自分の激安ToneMobile(無料端末)も3年目を迎えて、ハードでヘヴィなユーザーでもないし、機能に不満もない、1,100円+α/月の料金にも満足しているけれど、さすがにバッテリーの保ちが悪くなってきました。マイナンバーのスマホ手続きもAndroidのバージョンが低くて不可(さしたる問題ではない)やがて買い替えを視野に入れなくっちゃいけないのでしょう。ちょっと勇気をもらいました。
Reger チェロ・ソナタ ヘ短調 作品5/ト短調 作品28(ゲルハルト・マンテル(vc)/エリカ・フリーザー(p))/カプリース 作品79e/1/小さなロマンス 作品79e/2/カプリース イ短調(フィリップ・ミュラー(vc)/リヒャルト・ラウグス(p))(1972年)・・・音源入手したまま、安易に馴染みの作品ばかり聴いて音楽への見聞が知らず狭くなっている自覚はあります。Max Reger(1873-1916独逸)の室内楽CD23枚分をネットに見つけたのは既に8年前、彼の作品といえば壮大なるMozart変奏曲くらい、音源点検整理中にようやくその存在を思い出して一部聴いてみました。これがまさに濃厚な後期浪漫の甘い旋律連続、Brahmsをいっそう濃厚に、鬱蒼と多弁にしたような暗い風情に溢れて保守的な作風が堪能できるもの。演奏家は馴染み薄いけれど、冴えた技巧に雄弁な表現はスケールが大きいもの。ラストの小品も似たような感じだけど、こちらちょっぴり明るい日差しも感じさせます。音質も極上でした。これが第2集、残り22枚分道のりは遠いけれどぼちぼち聴いていきましょう。聴いたことがあるのはクラリネット五重奏イ長調くらいかな? チェロ・ソナタ ヘ短調(Allegro Maestoso Ma Appasionato(12:24)Adagio Con Gran Affetto(10:45)Finale: Allegro Un Poco Scherzando(5:57))/チェロ・ソナタ ト短調 作品28(Agitato(9:10)Prestissimo assai(3:23)Intermezzo, Poco Sostenuto (quasi Adagio)(5:09)Allegretto Con Grazia(7:15))/Caprice Op.79e/1(2:25)/Kleine Romanze Op.79e/2(2:14)/Caprice A-moll(1:11)
R.Strauss 交響詩「ドン・キホーテ」/交響詩「英雄の生涯」〜リヒャルト・シュトラウス/バイエルン州立管弦楽団/オズヴァルト・ウール(vc)(1941年)・・・自作自演の録音はいろいろ聴いてきたつもりだけど、バイエルンの歌劇場管弦楽団との録音はおそらく初耳。かなり以前に聴いた先入観では速いテンポにかなり素っ気ない?演奏とのイメージでした。音質はかなり解像度良好、近現代の大きな管弦楽編成は鮮明な音質必須だけど、あまり不足を感じさせません。「ドン・キホーテ」はユーモラスに風情たっぷりに、素っ気ないことはない、ムダな虚飾がないだけ。(38:22)いくらでもカッコつけて煽れそうな「英雄の生涯」も質実な力感があって、バイエルン州立管弦楽団のサウンドもデーハーな感じとは無縁、けっこう大柄に賑やかな作品を堪能できるものでした。(39:28)
Beethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」/Bach 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 〜フリードリヒ・グルダ(p)/ジョージ・セル/ウィーン・フィル(1964年ムジークフェライン・ライヴ)・・・映像音源?時代を考えると少々響きは濁り気味のライヴ、それでもこの顔合わせに期待したい剛直に燃えるような白熱演奏を堪能できます。ホルスト・シュタインとのセッション録音(1970年)は思い切り華やかなピアノが爽快だったけれど、こちらの解釈も基本もほとんど変わらない。ジョージ・セルと組んだ分、テンポはやや遅め?この作品に相応しい堂々たる風情はいっそう増していて、音質云々は我慢いたしましょう。Bachも含めて立派演奏に間違いないけれど、ムリして求めるような音源かなぁ、珍しさ、希少価値のみを追い求めるような音楽生活もそろそろ整理整頓が必要かも。(21:35-8:18-11:37/9:33)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
毎日ヒマな引退生活、女房殿のぎっくり腰を受けて爺友との約束をキャンセルし急遽明石へ。朝から眠り浅く頭痛気味、鎮痛剤服用しつつ出発した朝、駅までの道中はそろそろ桜散り掛け、それでもあちこち満開の花が残ってけっこう肌寒く、服装判断を誤りました。通勤時間よりやや遅れてもJR車中はけっこうな人混み、1時間半道中の前半1/3は立ったまま、後は座れて車中ニ割くらい?マスク姿はコロナやインフルエンザなど流行り病対策または花粉症を気にしてのことでしょう。
下の孫(2歳)は未だ慣らし保育中午前中で終わり、ママがお昼休みに迎えに行ってバトンタッチ。(保育中の姿と様子報告の連絡がスマホに届くのですね)少し早めに到着してご近所ショッピングセンターなど眺めて軽い昼食、明石は若い人が多くて活気がありますよ。我が大東とは大違い!駅から近くて便利、お嫁さんの職場からも至近、息子夫婦一家のアパートには初めて入ったけれど、意外と広くて作りも悪くない。最新型の家電勢揃いしておりました。(デロンギは欲しいですね)小さいこども二人だから大量のおもちゃとか服とか散らかっているのも仕方がない。孫はすぐ昼寝して前半ヒマだったけれどテレビ(東芝Regza/現在は中国Hisenseの子会社)の電源がわからない。四苦八苦してようやくスイッチ・オン、TVerを立ち上げたら息子名のLog inにはパスワード必要、上の孫(4歳)名義のはパスワードなしで見られました・・・が、「相棒」1本分見終わらないうちに時間制限終了してアウト、そんな機能があったのですね。
そんなこんなしているうちに下の孫は起き出して「ママは?」お仕事に行ったよ、泣き出すかと思ったら素直にしばらくテレビを眺めて、おやつを食べて、プラレールの列車で遊んで・・・おしっこしたの?そう訊いても「いや」〜後でママが戻ったら、しっかりオムツは濡れていました。日曜に会ったばかりなので、ジイジのことはちゃんと認識して孫はずっと上機嫌、ようやく彼の難解な日本語もかなり理解できるようになって、な〜んもしていないけど疲れ果てました。日常ご近所だったり、いっしょに住んでいたらタイヘンやろなぁ、少子化の流れで小さい孫の面倒をみるのも贅沢な希少価値になりましたよ。昼をちゃんと喰っていなかったのと、寒さが募っていつもの北新地にて途中下車・・・したらサラリーマンに激混み!ほとんど入れない、流行らぬからあげ屋にビール一杯のみ〜最寄りの駅まで戻ってタクシーを使うべくずんだ餅を買って壱萬圓札を崩したのに、10分待ってもやって来ないから・・・夜桜見物しつつウォーキングして帰宅しました。総歩数は14,000歩ほど、いつもと違って遅くにビール、帰宅後ずんだ餅2個喰って(普段は夜5:30以降一切なにも喰わない)生活リズムすっかり崩れて出す方も不調、今朝の体重は66.5kgはこれで4日連続。若い世代の役に立つのは有り難きシアワセ、幸い女房殿ぎっくり腰はYouTubeストレッチの成果か?かなり快復して、本日は自ら出掛けるとのこと。自分は昨日来ずっと寒気がして、ちょっと風邪っぽい感じ、本日はしっかり鍛えて生活リズムと体調を戻しましょう。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1986年)/歌劇「フィデリオ」序曲/序曲「献堂式」(1985年)〜リッカルド・ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団・・・オーディオは門外漢なのでほとんど偏見の域を出ないけれど、EMI録音は時に響きが薄く、フォーカスが甘く感じます。これは.mp3/320kbps環境で聴いたもの、オリジナルはもっとちゃんとした音質なのかもしれません。ムーティ46歳気力体力充実した頃の録音、豊かな響きにオーケストラの技量は文句なし、浪漫派の幕開けを告げる稀代の名曲は引き締まって緊張感とテンション維持、よく歌う立派な演奏でした。第1楽章「Allegro con brio」は颯爽として響きが重くならない。提示部繰り返し有。(17:43)第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」の悲痛な叫びと情熱表現は比類のないもの(16:18)第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」蒸気機関車の発車は控えめに抑制しつつ、やがて軽快に明るい表情に疾走する対比も上々。ホルンの響きも明るく、リズムのキレ、ノリもおみごと(6:00)第4楽章「Finale: Allegro molto」明るい響きのまま大仰にならぬ始まり、きびきびとした主題提示、そして各変奏曲は心持ち速めのテンポに表情豊かに優雅、いかついゴリゴリした重厚な風情とは無縁でした。(11:51)「フィデリオ」(6:58)も「献堂式」(10:07)もよく歌うカッコ良い演奏。音質はいまいち芯が足らぬ感じ。
Mahler 交響曲第9番ニ長調〜リボル・ペシェク/チェコ・ナショナル交響楽団(2013年ライヴ)・・・リヴァプール・フィルとの旧録音は1990年「巨魁なる作品にしては響き/表現が素直過ぎるのが個性」そんなエエ加減なコメントを残しておりました。あとで再聴しましょう。先に聴いていた交響曲第1番ニ長調(2008年)の印象は
端正に洗練されたサウンドに技術的にはまずまず、パワーには少々足りぬように・・・速めのテンポにさっぱりとした表現に流れはよろしく、それは素っ気ないほど
こちら人生の諦観諦念を感じさせる名曲はけっこう入魂。オーケストラはやや軽量だけど、メリハリの効いた熱演でした。第1楽章「Andante comodo」デリケートに表情豊かに明るく、情感たっぷり雄弁な力強い始まり。オーケストラの響きは素直だけど、ティンパニなどなかなかの迫力アクセント。(27:44)第2楽章「Im Tempo eines gemachlichen Landlers. Etwas tappisch und sehr derb」はやや速めのテンポ、なかなかアクセントが効いてヴィヴィッド。途中のテンポ・アップもなかなかアツく、その対比は効果的でした。(15:15)第3楽章「Rondo-Burleske: Allegro assai. Sehr trotzig」ここもBurleske=ユーモアと辛辣さを兼ね備えた、剽軽でおどけた性格の楽曲に相応しい、躍動たっぷり劇的にアッチェレランドしてちょっと落ち着かぬほど。ラスト辺りの名残惜しさも上々の対比でした。(14:04)第4楽章「Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend」は詠嘆たっぷりな弦の節回しに厚みたっぷり。明るく希望に充ちた力強さを感じさせます。ラストは名残惜しく消えゆくよう。(24:29拍手有)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
本日は晴れ。昼から爺友と酒席〜名目は出版記念、書籍贈呈式、その本をいただけるそう。昨日は朝一番いつもどおりのYouTubeエアロビクス後、雨も上がって市立体育館へ。気温は低く風も強くせっかくの桜も散りそうです。しっかり鍛えて帰宅後軽く昼食を摂ったら、婆さんとのところに生協の荷受けに出掛けたはずの女房がご帰還〜久々のぎっくり腰発症。身体が硬いんですよ、頻度は自分の痛風発作くらいかなぁ、また孫の面倒を出掛けないといけないのに困ったものですよ。YouTube検索に「ぎっくり腰」を探して、いくつも再生してストレッチなど自力更生、コルセットして今朝ムリムリ・・・と思ったけれど断念、自分が代理で留守番に出掛けます。歯医者は夕方の予約が取れて、気になっている左奥歯上に幸い虫歯はなく、軽い歯肉炎とのこと、掃除して薬を塗布してもらいました。しっかり朝昼夕食後磨いているのになぁ、GW開けくらいに定期的な歯垢除去をしてもらいましょう。
今朝の体重は66.5kg3日連続現状維持、もうちょっと手応え的に減ると期待したけれど、あきまへん。出すべきもの方面がやや不調。ジジ友との酒席は中止。
眼鏡は幾度か直しているけれど、新品としては10年以上前入手がラストだったはず。幸いあまり老眼は進んでいなくて、読書やコンピューター執筆時には度数の弱い近眼乱視眼鏡で大丈夫。でも毎日使うものだし、そろそろ新しいのを買おうかなぁ〜その矢先にHOYAがシステム障害、レンズ供給は大混乱に陥っているとのこと。眼鏡も気軽の買えんのか、日本社会は脆弱ですよ。仕方がないから今持っている眼鏡3種くらい大切に使い回しましょう。一番使用頻度が高いのは20年ほど前に岡山にて購入したものでした。
Mozart セレナーデ第10番 変ロ長調K.361 (K.370a) 「グラン・パルティータ」〜フリッツ・レーマン/ベルリン・フィル(1951年)・・・Fritz Lehmann(1904ー1956独逸)はステレオ録音が本格化する前に亡くなっているから、あまり話題にならぬ人。音質良好なモノラル録音でした。コントラバスの動きもちゃんとわかります。管楽アンサンブル史上最高の名曲、どんな演奏を聴いてもたいてい、腕利きのアンサンブルに作品旋律たっぷり堪能できるもの。ステレオ時代=カラヤン以降のベルリン・フィルの録音も数種あるはず、それとはずいぶん雰囲気が違って、素朴な雰囲気満載ノンビリ風情な演奏でした。時代かなぁ。音質の加減か、まるで懐かしいセピア色の写真を眺めているみたい。(8:04-6:43-4:56-5:31-5:47-11:04-3:38)
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜イーゴル・マルケヴィッチ/イタリア放送RAIミラノ交響楽団(1967年)・・・この時期にしてはぼんやりとした音質だけど(放送エア・チェック?)この作品を全世界で演奏していたIgor Markevich(1912-1983烏克蘭?露西亜?→瑞西)の十八番。20世紀の古典と称される野蛮なリズムがカッコよい作品、伊太利亜の管楽器が妙に色気たっぷりに歌う違和感があって、マルケヴィッチの入念に厳しい統率はいつもとそう変わらない。オーケストラの技量にさほど不足はなくて、後半に向けていや増す白熱したリズムと勢いをたっぷり堪能できます。こんなアツい粗野な大混乱!演奏は最近滅多に経験できない・・・けど、もうちょっと音質のクリアさは欲しいところ。(33:05拍手有)
R.Strauss 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/交響詩「死と変容」(ピッツバーグ交響楽団/1954年モノラル)/交響詩「ドン・ファン」/楽劇「ばらの騎士」組曲(スタインバーグ編/フィルハーモニア管弦楽団/1957年ステレオ)〜ウィリアム・スタインバーグ・・・ピッツバーグ交響楽団とのモノラル録音も音質良好。明るいパワーとキレのある輝かしいオーケストラのサウンド、やや速めのテンポにストレート系逡巡のないWilliam Steinberg(1899ー1978独逸→亜米利加)の表現がいつも通り堪能できる演奏。(14:12-21:05)フィルハーモニア管弦楽団とはステレオ録音、これもかなり良質な録音。あまり表現の方向も変わらず、輝かしいサウンドに間違いないけれど若干のマイルドさ、軽妙さを感じさせます。数回登場するホルンの「ドン・ファンのテーマ」は朗々として最高。(15:03)「ばらの騎士」は有名なワルツをメインに構成したもの、概ね聴き慣れた配置+アルファはゴージャスに迫力充分、ラスト辺りのホルン大爆発。(2:33-5:33-9:24-7:41)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
本日は東海関東に記録的な豪雨予想とのこと(この予報は消えた?)。こちらは昼から晴れそうだけど、気温は上がらないみたい。寒暖差がけっこうあるのがこの時期の特徴です。昨日朝女房殿は孫のお世話に出掛けていきました。左奥歯上に若干違和感があって歯医者に電話したら残念、臨時休業とのこと。本日仕切り直します。昼から雨との予報を信じて、業務スーパーに出掛けるべく外に出た途端・・・雨がぽつぽつ、慌てて戻って洗濯物を室内干しに取り込んでから、傘を持参して往復ウォーキング、朝のYouTubeエアロビクスと併せて壱日の目標である6,000歩に至りました。宮崎にて地震があったとか、台湾もタイヘンだけど、関東方面、東北方面、あちこち揺れが頻発して微妙に不安です。
今朝の体重は66.5kg現状維持。体重は減らせなくなりました。眠りが浅い自覚があります。そう云えば婆さんのところに集まった息子含む40絡みの3人の旦那衆、いずれもシアワセ太り気味、息子はアゴがなくなっておりました。
似たような話題に幾度言及しているけれど、訪日外国人さんによるJapan礼賛動画は半値八掛けくらいと理解しておきましょう。ここ数日は桜満開に混み合っている観光地の動画が多く出ておりました。日本の佳きところ、品質、美点はいきなり、なんとなく出来上がったことでもなくて、それは先人による日々の改善や、努力の連続積み重ねの結果、油断すればすぐに崩壊して、その兆候はあちこちに見えていると感じます。公共トイレだってほんの20-30年ほど前迄汚かったですよ。鬱蒼と不気味だったり。不味い店もありました。
韓国や中国との関係は微妙でして、日本に好意を寄せてくださる方もいらっしゃるし(北朝鮮は別格として)反日教育やら反日活動に熱心な方の実態や勢力はよくわかりません。それはおそらく日本側でも同じこと、隣国に対して不快な印象を抱いているいる方も存在します。但し、日本人の性格として他人に露骨な悪口やな差別を口にすることを好まないと思います。心のなかに不快感は仕舞って、あとはたまたま出会った個人としての各々の魅力を判断することでしょう。現代の隣国反日教育の実態や水準はわからぬけれど、故なき「露骨な差別や日本の悪口」が励行されているならば、その行為は日本人にはとても不快。いずれインバウンドによる日本礼賛動画は一歩引いて、リップサービスくらいに考えて、日本の現状を謙虚に見ておきましょう。どの国にも良いところ至らぬところ、佳き人も悪人も存在しますよ。
Mahler 交響曲「大地の歌」(Scho"nberg/Riehn編)〜マクシム・パスカル/アンサンブル・ル・バルコン/ステファン・ドゥグー(br)/ケヴィン・アミエル(t)(2020年)・・・13人の室内アンサンブルによる演奏。Maxim Pascal(1985-仏蘭西)という若手を中心として、素晴らしくリアルな音質による録音。自分には縁のない専門筋によると、大地の歌の管弦楽は歌手泣かせの技法なんだとか、それが研ぎ澄まされた凝縮された編成に声楽ソロが浮き立って、作品に新たな生命が吹き込まれるんだそう。テナーは朗々として、バリトンの重さ、存在感は圧倒的。オリエンタルな旋律を悠々と浮き立って、オリジナルの魅力は少しも損なわれない。フルート(ピッコロ持ち替え)1/オーボエ(イングリッシュホルン持ち替え)1/クラリネット(バスクラリネット持ち替え)1/ファゴット1/ホルン1/パーカッション3/ハルモニウム(チェレスタ兼)1/ピアノ1/弦5部・・・って13人?になりますか。大地の哀愁に寄せる酒宴の歌(8:01)秋に寂しき者(9:20)青春について(3:12)美について(7:10)春に酔える者(4:39)告別(30:38)。
Mozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」/ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331(300i) 〜リリー・クラウス/ヴィクトール・デザルツェンス/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1960年)・・・懐かしい、そして音質悪評高いConcert HallのLP板起こし音源は記憶よりずいぶんとマシ。Columbia全集とは別物です(そちらも音質は芳しくない)。前回は2010年に聴いておりました。これがオリジナルの収録の姿みたい。Lili Krauss(1903ー1986洪牙利→亜米利加)は往年のMozart弾き。オーケストラはおそらくフォルクオーパーでしょう。第1楽章「Allegro」は管弦楽の短い呼びかけに応じて、いきなり可憐なソロの印象的な登場。優しく夢見るように踊る旋律、そして温かいピアノ(9:52)第2楽章「Andantino」物憂い、秘めた哀しみが漂う魅惑の緩徐楽章(10:33)第3楽章「Presto」は一点の曇りもない晴れやかな表情に疾走いたします。(10:44)ピアノのタッチがとてもデリケート、懐かしいVictor Desarzens(1908-1986瑞西)の伴奏も入念なもの。「トルコ行進曲付き」はやや音質が落ちて、シンプルな名曲は穴埋め程度の存在。(6:42-5:32-3:10)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日日曜は薄曇りだけど気温は上がりました。試しに朝一番の市立体育館行きは短パンにして、まったく問題なし。運動公園の花見宴の後は予想外にゴミは少なく、おそらく集った若者はふだんゴミを放置する連中とは違うメンバーなのでしょう。桜は今が盛りの満開でした。トレーニングルームにしっかり鍛えて、一昨日の納豆に続いて水をいれるペットボトルを忘れました。明日まで残っているでしょうか。昼過ぎに義弟が娘夫婦+8ヶ月の赤ちゃんとともに迎えに来てくれて(曾)婆さんのもとへ。赤ちゃんが生まれて2ヶ月の甥夫婦、息子一家もやってきて4歳と2歳の孫(男の子)は大暴れ、孫の相手には体力が必要です。下の孫は急速に会話力を身に着けておりました。小さい曾孫4人に囲まれ(曾)婆さん(94歳)はシアワセ、これ以上ない贅沢でしょう。あちこち痛いようで耳は遠いけれど、ボケておりません。自分の父母が亡くなってもう5年経ちました。今朝の体重は66.5kg▲200g、どうしてもっと減って下さらんのか。これから雨予報、明日は気温が下がるそうです。
先日、長い付き合いの爺友と呑んだけれど、彼は自民党支持者(←政治にはもとより期待していないから投票したことはないとのこと)野党左翼を蛇蝎の如く嫌い、隣国諸国を憎み〜但し、性格的にはバランス感覚があるからヘンな差別行動言動はしない。どちらかというと権力に反発心のある平和主義である自分とも、上手く会話はできます。多様性や意見の違いを認めるところは共通して、こちら、政党政派より人柄と政策通を重視しております。
人気が薄いらしいキシダさんを支持する理由は「国防と経済」なんだそう〜じつはそれには一理あると感じて、狂気の某隣国がミサイルを安売り大セールの如く頻発に打ち上げて、誤って本土に落ちたらどうするのか。「まず、話し合いで」というのも悪くない主張だけれど、それが通じる相手なのか?それに亜米利加に実際上国防を委ねたのは歴史的経緯があるけれど、時代はどんどこ動いてそれだけでは済まぬ現代でしょう。経済問題は原発カジノ五輪万博他あまりに杜撰だけれど、その代替策が見えづらいのもリアルかと。いずれ場末市井の引退爺が団地の片隅でつぶやいても、なんの意味も社会的影響反響もあり得ぬから、ま、カンベンしてくださいよ。
Bach ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050/コラール前奏曲「イエスよ、私は主の名を呼ぶ」/コラール前奏曲「来れ異教徒の救い主よ」BWV.659/コラール前奏曲「我ら唯一の神を信ずる」〜レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団/アンシェル・ブルシロウ(v)/ウィリアム・キンケイド(fl)/フェルナンド・ヴァレンティ(cem)(1960年)・・・昔馴染みの音源は久々の拝聴、サイト内検索にも引っ掛かりません。まず音質が極上なこと、オーケストラの響きがたっぷり分厚く瑞々しく、輝かしいアンサンブルに驚きました。著名な(史上初のチェンバロ協奏曲?)ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調は所謂最近の古楽器風リズムとは大きく違うものだけど、非常識に大柄な風情に非ず、あちこち大仰なタメとかルバートが出現しても小編成、基本オーソドックな躍動は現在の耳に違和感はありません。そして音楽の愉悦がこぼれ出る・・・名手Anshel Brusilow(1928-2018亜米利加)はしっとり練り上げられ、黄金のフルートWilliam Kincaid(1895-1967亜米利加)は痺れるほどに太く豊かな音色。Fernando Valenti(1926-1990亜米利加)はカークパトリックの弟子、見事な技巧を駆使して長大なカデンツァの音色にもさほど違和感のないチェンバロの響きでした。第2楽章「Affetuso」はちょっぴり深刻に過ぎます。(11:09-8:30-6:01)残り有名なコラール前奏曲はストコフスキー編、これがステレオによる数少ないフィラデルフィアとのBach録音だそう。これも極色彩の説得力が凄いスケール。(4:08-5:20-3:16)
Walton 交響曲第1番 変ロ短調(1966年)/Vaughan Williams 「すずめ蜂」(アリストファネス組曲)序曲(1971年)〜アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団・・・1935年初演。二管編成。オーケストラの技量を一気に高めたプレヴィン時代のロンドン交響楽団は絶好調(1968-1979首席在任)。音質極上。日本じゃさっぱり人気ないけど、これは名曲っすよ、これ。第1楽章「Allegro assai」が金管とティンパニが暴力的に爆発乱舞してカッコよい、爽快な始まり。切迫した緊張感が堪らぬ魅力、ロンドン交響楽団の技量が遺憾なく発揮されて圧倒されます。(13:50)第2楽章「Scherzo: Presto con malizia(邪気をもって)」は細かいリズム躍動して、緊張感たっぷりに金管、そしてここではヒステリックな木管が切迫するスケルツォ楽章。ティンパニの楔が圧巻の効果を上げて、みごとに決まっておりました。(5:55)第3楽章「Andante con malinconia」は優しいデリケート、幻想的に甘く、妖しい緩徐楽章。ここは静謐な木管+弦が主役。ロンドン交響楽団は弦も一流ですよ。やがて金管が参入して悲痛な叫びもありました。(11:21)第4楽章「Maestoso - Allegro, brioso ed ardentemente -Vivacissimo -Maestoso」は沸き立つように冒険(大衆?)活劇風スペクタクルな始まり。ジミ目な英国作品な風情に非ず、けっこう颯爽としたノリノリなリズムに、フーガもカッコよろしい。相変わらず金管+ティンパニが圧巻の効果に締め括りました。(12:06)なんかこの作品に初めて目覚めた感じ。「Wasps」はたしかRVWの交響曲全集に収録されていたと記憶します。作品的には凶暴なスズメバチの羽音を描写した始まり、明るくユーモアなノリノリな名曲。音質はこちらのほうが会場の空気感を感じさせました。(8:56)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日土曜は終日曇天だったけれど最高気温は21度C迄上がったそう。本日も似たような気候に最高24度C予想、花見客は多いでしょうね、きっと。洗濯ストレッチYouTubeエアロビクス10分ほど短いのを済ませて、食材仕入れ+ウォーキング兼業務スーパーへ。総歩数5,347。そこで大失敗、切れていた納豆(3個パック)2個購入して他食材とともにリュックに詰め込んで・・・帰宅すると1個しかない。慌てて店に電話して確認しても残っていないとのこと、数十円の損に胸が痛みます。自分の不注意に大後悔。体重増傾向が続くのに、昼に冷蔵庫残惣菜消化自棄喰いしました。今朝の体重は66.7kg▲200gここ2-3週間ほぼずっと高め安定中。本日はこれからトレーニングルームに鍛えて。昼から息子が婆さんのところに所要で来訪予定。
「脱税している人が納税を呼びかけ、法律を守らない人が憲法改正を訴え、戦争に行かない人が戦争の準備をせっせと進める今の日本を、おかしいなあと感じている人は、決して少なくない」(国際ジャーナリスト・堤未果さんの最新著作より)宣伝文句を眺めただけだけど「国民の違和感は9割正しい」週刊ベストセラー第1位とか。これは読んでみたいですね。それを紙の書籍で買うのか、電子書籍に手を伸ばすのか、そこが微妙な判断の分かれ道。日常習慣としてずっと使うのであれば少々の出費も悪くない。そう云えば330万掛けて書籍を出版した爺友、無事店頭に並んだとLINEにて写真が届きました。
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」(ロンドン交響楽団1947年)/Lalo スペイン交響曲(ジャック・ティボー(v)/スイス・ロマンド管弦楽団1941年ライヴ)〜エルネスト・アンセルメ・・・2007年来の再聴。この時期にして驚異の音質。「展覧会の絵」のロンドン交響楽団は全体に管楽器が自信なさげだけど(「サミュエル・ゴーデンベルクとシュミュイレ」辺りトランペット・ソロは相当危うい)微妙な色気と味わいはあって悪くないと思います。64歳のアンセルメは自信に溢れて、各楽曲の表情付けも豊か、テンポの揺れも効果的にカッコ良い勢いを感じさせるもの。ラスト「キーウの大門」はテンポを倍に取って悠然と終わるのはいつも通り。(1:50-2:19-0:56-4:39-0:34-1:00-2:38-0:54-1:19-2:26-1:21-4:04-3:17-5:42)
Laloのほうは時代相応にデッドな音質、ティボーのソロはかなりリアルに捉えられて、西班牙の妖しいセクシー濃厚なフレージングがたっぷり堪能できます。こんなクサい演奏を聴いちゃうと、最近の腕の立つ若手の演奏なんて薄味に細くて、優等生的でオモロない・・・そんな麻薬のよう記録。この時期第3楽章「間奏曲」は省略されるのが慣習でした。(7:47-4:33-7:22-8:21)
Haydn 交響曲第50番ハ長調/第64番イ長調「時の移ろい」/第54番ト長調〜デレク・ソロモンズ/レストロ・アルモニコ(1984年年)・・・SONYにはデニス・ラッセル・デイヴィスによるHaydn交響曲全集録音があります。マックス・ゴバーマンは彼の途中急逝により未完成、そしてこのDerek Solomons(1937-英国)による古楽器小編成録音も中途半端に中断されております。クリストファー・ホグウッドも全集録音を目指して、売れなくて途中頓挫したそうだから、HaydnはMozart辺りと比べて人気薄いのかもしれません。これは久々の再発売?自分はけっこう以前より拝聴機会はありました。写真はLPデザイン。どれもスマートに軽快な演奏が続いて、この時期にして古楽器奏法はかなり熟達してスムース、マイルド素直な表現になっております。交響曲第50番ハ長調は2管編成+ティンパニ。第1楽章「Adagio et maestoso - Allegro di molt」は堂々たる立派な序奏。「リンツ」交響曲を連想しました。晴れやかな表情の主部は意外とあっさりと短いもの。第2楽章「Andante moderato」は符点のリズムがマイルドに揺れるところ。第3楽章「Menuetto-Torio」はティンパニとトランペットが勇壮にリズムを刻みます。第4楽章「FinaleーPresto」ちょっと様子を見ながらの始まり、やがて晴れやかな表情に疾走して締め括りました。(4:45-4:11-5:44-5:27)
第64番イ長調はティンパニなし。第1楽章「Allegro con spirito」序奏なし、表情豊かな旋律が次々と登場してスッキリ颯爽としたカッコ良い始まり。第2楽章「Largo」は弱音器をつけたヴァイオリンが淡々と歌って、寂しげに唐突な休止が多い。第3楽章「Nenuetto,Allegro」シンプルなリズムに乗ってホルンとオーボエがアクセントに活躍します。第4楽章「Presto」快活なフィナーレは転調暗転も出現して、あっという間に終わりました。(8:19-5:12-3:12-3:04)
第54番ト長調は再び二管編成にティンパニ入り。初めてファゴットが独立して譜面に出現した作品とのこと。第1楽章「Adagio maestosoーPresto」堂々たる序奏から始まって劇的な始まり、主部は陰影豊かになかなか勇壮な勢いがあるもの。第2楽章「Adagio assai」は長大。リピートを全部実行すると20分に至るらしい。弱音器をつけた弦とオーボエのみに演奏される緩徐楽章は、淡々と落ち着いた味わい深い静謐が延々と終わらない。第3楽章「Menuetto-Trio」は眠りから爽やかに覚めたように闊達にリズムを刻むメヌエット。第4楽章「FinaleーPresto」も賑やかな疾走でした。(7:56-16:08-4:44-7:28)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
曇り空だけどぼちぼち桜も満開、土日は花見でしょうか。昨日、体育館途中運動公園横の土手辺り、花見準備の場所取りを目撃いたしました。明日はきっと宴の後にゴミも散開状態でしょう。昨日はしっかり呑んだ後なのに夜よく眠れ、朝の体調も悪くない、洗濯ストレッチYouTubeエアロビクスもいつも通り。但し、トレーニングルーム迄の服装が難しくて、ジャンパーでは大仰に過ぎ、トレーナーのみではやや肌寒い、汗もかきますし。結果的にジャージの上を羽織って出掛けて、珈琲の空き缶、ペットボトル、ゴミ収集は少なめでした。ド汚い疎水にミシシッピーアカミミガメをしっかり目撃、かなりデカく20-30cmくらいのもおりました。なにを喰って繁殖しているのか、冷える冬場は冬眠?汚水の中でも力強い生命力は立派だけど、生態系にはよろしくない外来種でした。夜店で買って、買いきれずに放した人が悪いんやけど。
酒の後だし、しっかり筋トレ+エアロバイク有酸素運動を我流メニュー通り全部消化。帰り、食材仕入れに寄って、日本が世界に誇る健康食品・納豆を買い忘れました。本日ウォーキングを兼ねて買い物に出掛けましょう。今朝の体重は66.9kg+300g最悪、身体鍛えて食事控えめにして、高カロリーっぽい(お嫁さんの土産)菓子が命取りだったのか。たった今、台湾の地震被害のことが心配です。体重増を心配できる自分は平和ですよ。
シンとカーチャんねる/モスクワ在住夫婦。このYouTubeチャンネルもお気に入り。この時点チャンネル登録者数 3.19万人、毎回の動画視聴は3-4万くらいだから、うんと人気じゃないかもしれないけれど、陶芸家である露西亜人奥様の控えめな性格、日本人旦那も誠実に真面目そう、ステキなモスクワ在住夫婦。世界的に憎まれている露西亜も国民全員が心底プーチン熱烈支持であるまいし、それなりに日常生活を送っている様子が理解できます。日本文化は彼(か)の地でも人気は高いよう。カーチャの陶芸品を年に一度、日本に帰るたびにネット通販をして、それはたいへんな人気、10-20分くらいで完売。トランクに4個ぱんぱんに詰めた陶器は一部大きなものが割れてしまって、それもコメント欄に「金継ぎ用として売ってください」とあって追加、それも瞬時に売れたそうです。自分は陶芸には縁が薄いけれど、その筋に詳しい方には魅力なのでしょう。露西亜人奥様は日本の蜜柑が大好き、日本食や日本の文化も愛して、旦那も久々の納豆とサバの焼き魚に涙しておりました。
Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」(1974年)/序曲「レオノーレ」第3番(1972年)〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団・・・シカゴ交響楽団との旧録音全集より。なんとなくGeorg Solti(1912ー1997洪牙利→英国)との相性はよろしくなくて、そうだなぁ、MahlerとBartokくらいしか印象が残っておりません。独墺系王道のBeethovenはロンドン時代の録音がいくつか、Brahmsは聴いたことはありません。シカゴ交響楽団はお気に入りオーケストラだけど、フリッツ・ライナー、ジャン・マルティノン辺り迄、他はジュリーニとかブーレーズを好んで、ショルティ、バレンボイム以降にどうも好ましい感触が得られぬのは先入観と自覚しております。しかもBeeやんの交響曲中やや苦手系とする「田園」〜閑話休題(それはさておき)ようやく遅れ馳せの拝聴は・・・
余情を廃したストレート系の表現、要らぬテンポの揺れやらタメなど恣意的な表現はないけれど、素っ気ないことはない。フレージングにアクセントはしっかり細部ニュアンス入念に硬質、意外なほどこの牧歌的な田園風景が浮き立ちます。上質に機能的なオーケストラとはこのことでしょう。英DECCAの録音も効果的でした。第1楽章「Allegro ma non troppo」(田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め)テンポは常に中庸、提示部繰り返し有。オーケストラは力強くメタリック、細部入念な描き込みはたっぷり。低減の響きが強靭。(12:31)第2楽章「Andante mollt mosso」(小川のほとりの情景)正確ていねいに几帳面なイン・テンポが基調(ラストのみほんのちょっぴりテンポ・ダウンは名残惜しい)そして誠実な歩みが印象的。各パートはもの凄く上手い。(13:24)第3楽章「Allegro」(田舎の人々の楽しい集い)祭りの風景はパワフルに賑やか、ホルンが凄い厚みでした。管楽器各パートの存在感もリアルでした。(5:20)第4楽章「Allegro」(雷雨、嵐)は暴力的なほどの爆発、しかし、あくまで正確なリズムの刻みを維持して硬派にスタイリッシュ。(3:47)第5楽章「Allegretto」(牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち)しみじみとしたホルンを呼び声に、清涼な弦が嵐の後の感謝を歌って、やがて金管は高らかにアツく盛り上がりを見せました。感謝の気持を表す弦がスウィングしておりました。(9:47)序曲も金管のパワーが凄まじい。(13:59)
Schubert 交響曲第9番ハ長調〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1975年)・・・そう云えば短い期間だったけれど、ハイティンクとシカゴ交響楽団との相性もよろしかったと記憶します。これは「未完成」と並んで鉄板の名曲であり、美しい旋律がわかりやすい大曲。指揮者によって作品印象がガラリと変わる作品でもあります。冒頭の茫洋としたホルンが牧歌的な第1楽章「Andante - Allegro ma non troppo」序奏からやがて熱を上げて疾走する素晴らしい始まり。(13:39)第2楽章「Andante con moto」は途方に暮れ、ゆったりと歩みを進める緩徐楽章。(14:45)第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」は躍動するヴィヴィッドなスケルツォ。(10:08)第4楽章「Allegro vivace」はシンプルな繰り返し音型がやがて熱狂を生むフィナーレ(11:49)・・・46歳のハイティンクは中庸のテンポ、オーソドックスな奇を衒わぬ表現、発売当時少なくとも日本では話題や高い評価ではなかったと記憶するけれど、コンセルトヘボウのマイルドな美質を無理なく引き出してなんの不満も感じさせない・・・けど、オモロい演奏とも云えない。上質なフツウかな?もうほぼ半世紀前の記録でした。
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
ドジャースの大谷がようやくの初ホームラン。身辺に色々不祥事があって、風邪も流行って罹患しているらしい。閑話休題(それはさておき)昨日女房殿は孫のお世話に出掛け、自分は(こっそり)爺友とお初天神辺り界隈昼酒へ。夕方くらい迄しっかり、たっぷり呑んで、なにがダイエットだよ。身体のことも大切だけど、油断すると誰とも会話しない引退生活、これも気分転換と許していただきましょう。梅田は平日なのに昼呑み盛大ですよ。ついでに入浴剤と靴下を買ってきました。夕方には帰宅して、自宅と駅往復は桜満開、名所ではないけれど充分美しい。写真はお初天神の桜、曇り空なので花が空に映えません。朝10分ほどのYouTubeエアロビクス、総歩数は8,566に至っても今朝の体重は66.6kg+1.1kg、たった一日で元の木阿弥。自業自得だけどガッカリ、本日は気温も上がるようだし、しっかり鍛えるつもり。
先日「駅売海賊盤」の検索からメールを下さった方がいらしゃって、こちらはもうかなり以前にそれは処分済み、正規CDも含めて最低限残しているのみ、データファイルにて音楽を聴くようになりました。ストリーミングにはほとんど手を出しておりません。その話題の流れ「私はどうしても形にこだわる方で・・・」つまりは収集したLPやCDが処分できないそう。これって、ご両親が高齢化したり、亡くなったあとの実家を必死に片付ける動画の風景を連想してしまいました。
気持ちはよ〜くわかります。だけど自分はこどもの頃から物欲は少なくて、なにか一生懸命集めるけれど、どこかですっぱりキレイに諦める性癖でした。ま、ネット社会に至って、昔所有していたLP音源とか、欲しくても高価過ぎて手が出なかった音源ファイルを全世界に探す日々、けっこう煩悩は尽きないものですよ。身辺はいろいろ、かなり整理したつもりだけど、まだまだ。
Paganini ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調/Saint-Sae"ns ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調〜ルッジェーロ・リッチ(v)/マックス・ルドルフ/シンシナティ交響楽団(1964年)・・・日本では人気イマイチであったRuggiero Ricci(1918ー2012亜米利加)はテクニックが冴える名手でした。速めのテンポ、ちょいと神経質な縮緬ヴィヴラートを嫌う方がいらっしゃると思うけれど、彼の十八番Paganiniは軽やかに明るい音色、水際だったテクニック際立つ作品旋律を堪能できました。第1楽章「Allegro maestoso」(12:42)第2楽章「Adagio」(548)そして第3楽章「Rondo」(7:51)は著名な「La Campanella」の旋律となります。Max Rudolf(1902-1995独逸→亜米利加)は当時シンシナティ交響楽団の音楽監督、充分にデリケートに音質も良好。Saint-Sae"nsはAdagio-Andante Espressivo-Allegro 続けて演奏される短いもの、これは名手サラサーテのための作品なんだそう。デーハーなヴァイオリンの効果前面にあざとくクサいPaganiniとは違って、浪漫の優しい旋律が光る名曲でした。(11:11)
Mozart 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調K.365/2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/2台のピアノのためのフーガ ハ短調K.426(ワルター・クリーン(p)/パウル・アンゲラー/ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団/1960-61年)/ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452(ハンガリー五重奏団/1959年?)〜アルフレッド・ブレンデル(p)・・・作品演奏とも極上の一枚でしょう。名手Walter Klien(1928ー1991墺太利)との顔合わせ、当時はふたりとも若手、未だ売れていない時期の記録。音質はまずまず。2台のピアノのための〜はゼルキンやギレリス、親子共演のイメージが記憶に残って微笑ましい愉悦に溢れます。堂々たる第1楽章「Allegro」(9:47)優雅な会話が続く第2楽章「Andante」(7:49)なにやら楽しげに明るく走り出す第3楽章「Rondo-Allegro」(7:03)未だ若かった未来の巨匠たちの息の合った演奏でした。
ソナタ ニ長調 K.448は屈託も逡巡もなく疾走する第1楽章「Allegro con spirito」(7:31)第2楽章「Andante」は淡々と懐かしく(8:34)第3楽章「Molto allegro」はコロコロと玉を転がすように流麗に陰影豊かでした。(5:46)フーガ ハ短調K.426は後年Adagioを加えて弦楽合奏用に編曲して著名なもの(K.546)。悲劇的な緊張感に充ちて、Bachの影響を受けていると考えられます。(4:12)五重奏曲 変ホ長調 K.452は音質やや落ち、そのせいか木管辺り少々細身に響きました。録音情報は確定できません。ベートーヴェンと並ぶこれも名曲(Mozartに駄作なし)ピアノのデリケートな響きに文句はありません。第1楽章「Largo - Allegro moderato」落ち着いた序奏から、まるでピアノ協奏曲を思わせるような爽快なスケールを感じさせるところ。やがて闊達な主部へと突入します。(11:13)第2楽章「Larghetto」は優雅なピアノと管楽器の対話(6:53)第3楽章「Rondo」ほっとするような牧歌的な締め括りでした。(5:17)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
台湾に大きな地震との報道、沖縄にも津波警報が出されたそう。被害の実態はいかがでしょうか。日本は世界有数の地震大国、他人事ではありません。昨日は体調不良、朝一番のYouTubeエアロビクスもほんの10分ほど軽いものに済ませて、外はせっかく咲きかけた桜に無情の花散らしの雨、風もそれなりの中、市立体育館に向かいました。ゴミ拾いの功徳は中止〜そう思ったら運動公園は(おそらく)花見の宴後、ペットボトル等買い物ビニール袋3個では足りず、帰り、持参のIKEAエコバッグに残りを始末いたしました。トレーニングルームは空いていて、馴染のメンバー3-4人ほど、マルチプレスは独占されて断念したけれど、残りのマシンはいつもの負荷よりワンランク下げて軽く実施。エアロバイク15分はサボって、シャワーを使って帰宅いたしました。滞在時間は20分弱?ほど、買い物にも寄らず大人しく帰宅して、体調の快復を待ったものです。昼過ぎに頭痛は治まりました。
時々通う業務スーパーは自宅より1.5kmほど、その道中には種々お店があって、やや高級スーパーとかお好み焼き屋、牛丼屋さんには入ったことがあります。小さな医院、歯医者、整骨院、喫茶店、仕出し弁当屋、居酒屋、デイサービス、美容院、支援が必要なこども向けの施設も時々その様子を横目に眺めて通り過ぎて・・・そういえば転居来ずっと2年以上停めてあったゴツいVOLVOはやや塗装が剥げて、とうとうその姿を消しました。SoftBank/YーMobileの店が撤退したのはスマホが売れぬ時代に入ったからでしょう。昨日気付いたけれど、建具屋さん?いつも古い障子戸に水を掛けて洗っていた若い女性を見掛けたものだけど、そこが「貸出中」に変わっておりました。ほんの2年くらいでも、徐々に街は姿を変えていくのも時代の流れでしょう。願わくばそのまま空き家に放置されぬことを望む。
今朝の体重は65.5kg▲1.1kg。ようやくの減少傾向。女房殿は本日も孫のお世話に出掛けます。明石はけっこう遠い。自分はこっそり爺友と一ヶ月ぶりの酒の約束〜なんとか体重維持したいけど難しいかな。
Hindemith 四つの気質(1964年)/ピアノ・ソナタ第1番イ長調「マイン川」(1965年)/チェロ・ソナタ(1967年)〜アナトリー・ヴェルデニコフ(p)/ラザール・ゴズマン/レニングラード室内管弦楽団/ナターリャ・グッドマン(vc)・・・Anatoly Vedernikov(1920ー1993露西亜)は旧ソヴィエット時代不遇であった名ピアニストとのこと。同時代の作品紹介にも意欲的だったそう。「四つの気質」は人間の性格を胆汁質、憂鬱質、多血質、粘液質に分けて表現したピアノと弦楽のための変奏曲。Theme(5:45)Variation 1「Melancholisch」(6:43)Variation 2「Sanguinisch」(5:53)Variation 3「Phlegmatisch」(5:19)Variation 4「Cholerisch」(6:29)けっこう録音もあるけれど、Wikiに作品紹介は存在しません。例の如く辛気臭い、理屈っぽい旋律連続、劇的盛り上がりや情緒、甘い囁きとは無縁の乾いた風情が続いて、フツウ変奏曲はわかりやすい作品と思うけれど、ド・シロウトにはどこがどう変奏変容されているのかさっぱり・・・状態。当然演奏云々もよくわからない。ピアノ・ソナタはいっそうネット上の情報は少なくて、Ruhig bewegte Viertel(153) Im Zeitmass eines sehr langsamen Marsches(6:59)Lebhaft(5:58)Ruhig bewegte Viertel, wie im ersten Teil(2:02)Lebhaft(7:03)淡々として無感情のような無機質硬質な旋律・リズムが続いてド・シロウトにはなかなかの歯が立たない。ラスト辺り、かなりの破壊力に盛り上がってちょっぴり手応えはありました。名手Natalia Gutman(1942-香佐富斯坦)によるチェロ・ソナタ(1919年)も同様、録音はけっこうあるけど、お勉強になるような作品解説はなかなか探せない。但し、第1楽章「Pastorale」から起伏のあるの旋律は思いの外わかりやすいもの。(7:38)第2楽章「Moderately Fast」(6:41)Passacaglia(10:34)勉強不足やなぁ。ネットに興味深い音源を見つけると、とにかく保存して集めてきたけれど、もうちょっと在庫を刈り込まないと、どうせちゃんと聴けぬと自覚いたしました。
Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)/シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1955年)・・・誰でも知っている名曲に鉄板評価の演奏は2010年来の再聴。快速。情感詠嘆とは無縁に素っ気なく、さらさら流れていくフレージング。細部完璧な技巧。この時期にして状態のよろしいステレオ録音。カデンツァはヨアヒムをベースに独自の超絶技巧版なんだそう。速いテンポに素っ気ないヴィヴラート、そんな個性を嫌いな方もいらっしゃると思うけれど、Jascha Heifetzas(1901ー1987立陶宛→亜米利加?)はなにを弾いても彼の個性が色濃く表出して、一聴して彼の演奏!と確信させるもの。これはオイストラフ辺りの豊満たっぷりな美音とフレージングとは対極、ヴァイオリン協奏曲史上最高の名曲を彼の色に染め上げて文句なく貴重な個性に感銘いたしました。(20:39-8:45-8:22)
Brahms ヴァイオリン協奏曲ニ長調(ダヴィッド・オイストラフ(v)/アトニオ・ペドロッティ/1961年ライヴ)/ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調(スヴィアトスラフ・リヒテル(p)/キリル・コンドラシン/1950年ライヴ)〜チェコ・フィル(「プラハの春」音楽祭)・・・単発音源では情報がやや混乱しているけれど、これが正解らしい。どれも後年の音質状態のよろしいセッション録音があるから、ムリして求めるような音源に非ず、でも興味はそそるチェコ・フィルとのライヴ。上記ハイフェッツとの比較に取り出したけれど、結論的に幾種録音あるかわからんオイストラフはどれもほとんど変わらぬスムースな技巧に豊満美音。つまりムリして珍しい、音質あまり芳しくない音源で聴く必要もないでしょう。(21:42-9:12-8:18)リヒテルのBrahmsはあちこちのCDに収録されて馴染みだけど、これも音質はいまいち。後年のステレオ録音がニ種ほど存在するから、その硬質強靭なタッチはそちらで愉しむべきかと思います。(16:35-8:25-11:29-9:05)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
佳き春日和は昨日迄、本日明日は雨だそう。昨日女房殿は某ボランティア関係の集まり行事参加して終日外出、婆さんはデイサービスにお願いしたそう。自分はいつものストレッチ、YouTubeエアロビクス(ハングル文字であっても鍛錬は万国共通)佳き汗を流して着替えた後、たまごが切れていたことに気付いてウォーキングがてら買い物に出掛けました。総歩数は5,674ほど、まずまずでしょう。昨日より孫二人は保育所初登園。各々別なところに通って初日お試し保育、下の2歳はずっと泣いておやつも食べなかったとのこと。可哀想に。人生初めて家族から離れて誰も知らないところでの生活経験ですから。
そういえば4月より「2024年問題」運送業と医師の働き方改革とか、Amazonが3,500円以上購入で送料無料に変わりました。これが佳き日本社会につながっていくのでしょうか。たんに物流費が高騰してまたまた値上げ〜みたいな流れか。運送サービスが少々不便になるのは仕方がないのかなとも思います。翌日到着は過剰サービス過ぎ、置き配にも賛成、既に実行しております。団地の構造問題も整っていることですし。さて、世の中は細かいところ、徐々にどう変わっていくのか注目しましょう。それよりなによりまず「傘がない」〜今朝の体重は66.6kg+200g。もう最悪。女房殿がお嫁さんよりいただいた菓子がそうとうのハイ・カロリーだったのが悔やまれます。昨日夕方より左肩と首筋に鈍い痛み有、今朝は頭痛があって鎮痛剤服用いたしました。風邪ひきかけ?
Bruckner 交響曲第7番 変ホ長調(レーヴェ改訂版)〜オズヴァルト・カバスタ/ミュンヘン・フィル(1942年)・・・Oswald Kabasta(1896ー1946墺太利)はラインスドルフの師匠なんだそう。録音当時はミュンヘン・フィルの首席指揮者、Ferdinand Lo"we (1865ー1925墺太利)もミュンヘン・フィルの指揮者だったからこの版は必須だったのか・・・とは云ってもド・シロウトにはどこがどう違うのか?ほとんど理解できておりません。戦後ナチスと関係を問われて自裁の記事ばかり、演奏云々のご意見評価はネット上に探せません。復刻されたCDも少なそう。想像以上に良好な音質、当時の演奏個性を堪能するのに不足はありません。オーケストラも優秀。Bruckner中屈指の美しい旋律を誇って優雅な作品。第1楽章「Allegro moderato」は意外とさっぱりとした風情にしてはテンポはやや速め、テンポの動きも恣意的なものに感じない。(17:06)一番人気陶酔の第2楽章「Adagio,Sehr feierlich und sehr langsam」は淡々と清涼なフレージング、寄せては返す呼吸も自然、アツい高揚も効果的。金管の茫洋とやや明るい音色が個性的。クライマックスに打楽器有、だけど音質的にあまり際立たない。(8:25)Brucknerのキモである第3楽章「Scherzo,Sehr Schnell」は快速テンポにノリノリ。弦のテンションと金管の深みが聴きもの。(10:55)第4楽章「Finale,Bewegt, doch nicht schnell」この作品は終楽章のまとめ方が難しい。ここも快速、一気呵成にアツく聴かせてくださって、全体にアクの強い詠嘆風テンポの揺れもあまりない、ラストのテンポ・アップも軽めの表現でした。(18:20)
Dvora’k 交響曲第8番ト長調〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/フィラデルフィア管弦楽団(1989年)・・・Wolfgang Sawallisch(1923ー2013)には失礼やけど自分にとっていまいちな印象、勝手なイメージではフィラデルフィア時代(1993ー2003)の録音に好印象が持てなかったのは、EMIの音質イメージがあったかも知れません。ところが・・・久々に哀愁ローカルな旋律満載なお気に入り作品を聴いて仰け反りました。時々にEMI録音に出会うことがありがちな焦点が定まらない、低音が甘い音質に非ず、かなりキレのある鮮明な音質。リッカルド・ムーティ後のフィラデルフィアの実力は充分、オーソドックスに中庸な表現に鳴りきったオーケストラは爽快に響き渡ります。お気に入りは順々と懐かしい第1楽章「Allegro con brio」(9:59)楚々とした第2楽章「Adagio」(10:37)甘美な哀愁に泣ける第3楽章「Allegretto grazioso」(5:34)悠々としたチェロの歌と豪快に金管が爆発する第4楽章「Allegro ma non troppo」も大好き。(8:52)
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482(ウィーン室内管弦楽団/1967年)/第27番 変ロ長調K.595(ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団)/ロンド ニ長調 K.382(ウィーン交響楽団)〜アルフレッド・ブレンデル(p)/パウル・アンゲラー・・・ブレンデル若い頃の録音は大好き、芯のあるピアノをしっかり感じさせる音質はまずまず。Mozartに駄作なしを前提に、お気に入りピアノ協奏曲中、ここ最近とくに感慨深い変ホ長調協奏曲K.482。クラリネットもティンパニも入って典雅に着実な歩みを感じさせる第1楽章「Allegro」伴奏からピアノが参入して、力強いもの。第2楽章「Andante」は深淵なる変奏曲。しっとり浪漫なタッチがデリケートに揺れ動いて、中間部の管楽器アンサンブルはひときわ感銘深い一条の光でした。第3楽章「Allegro」は映画「アマデウス」朝帰りの場面。浮き立つような、そして落ち着いたリズム感が躍動いたします。中間部の落ち着いて名残惜しい風情、クラリネットが胸を打ちました。力強いカデンツァは誰のですか?(12:44-8:53-12:17)
変ロ長調協奏曲K.595、このラスト協奏曲は達観して抜けきった風情、作品の淡い感銘を際立たせる演奏でした。クラリネットもティンパニもありません。音質はやや落ち。第1楽章「Allegro」シンプルに落ち着いた主題が淡々と歌って、途中不安な陰りも見え隠れして落ち着いた情感が深まります。第2楽章「Largehtto」はもう晩年の清明な境地に至って懐かしくも清廉な緩徐楽章。第3楽章「Allegro」は歌曲「春への憧れ」K.596と同じ旋律、まるで散りゆく桜を眺めるような儚い哀しみと微笑みを湛えておりました。ブレンデルのタッチに弱さとか曖昧さはありません。(14:31-8:01-9:07)ロンド ニ長調 K.382はピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175 フィナーレ書き替え版とのこと、主題はJ.C.Bachなんだそう。典雅な変奏曲は唯一無二の愉悦。(5:44-2:16-2:08)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
早朝に青森、岩手中心に東北地方広く地震とか。未だ現地の情報が入りません。地震はあちこち頻発してますね。昨日朝早く、女房殿は明石の孫のところに出掛けました。せっかく前日準備したポテトサラダと大正金時の煮豆は持参忘れ、残された自分はひとり。いつもの洗濯はよく乾くから気持ちがよろしい。ストレッチも入念、YouTubeエアロビクス20分も欠かさない。そして春の陽気に市立体育館に足取りも軽く出発したら・・・半透明の大きなゴミ袋を拾ったのも「汝、真面目にゴミを拾え」(ビンボー)神の啓示でしょう。いつもは手抜きして見て見ぬふりしたり、大きすぎて拾えないゴミもできるだけ集めてズシリと重い。大阪産業大学のゴミ箱に持ち込もうとしたら職員さんに「そのゴミはどちらのですか」と咎められました。たしかに家庭ゴミ持ち込みに見えますよね「道中拾ってきました」と答えたら、ああそうですか、ご苦労さまです。そのゴミ袋のまま置いてくださいとのこと。疑いが晴れて良かった。
月曜の新年度ということもあるのか、トレーニングルームには新顔も数人。ゴミ拾いで30分ほど遅れたから、自分が知らぬだけかも。70代中盤と類推するダンディな爺さんはオレンジ色のテニス・クラブTシャツ+スニーカーの色を合わせてオシャレ。今朝迄寝ていた姿そのままの自分とは大違い。しっかり手抜きなく自分なりメニューを消化してシャワーも浴びて気分爽快。帰り道中はいちおう桜並木(但し剪定されていないから美しくない樹勢)未だほとんど開花していないのは偶然でしょう。桜の名所に行きたいけれど、孫の世話に忙しい女房殿が「自分だけいくつもりか!」と不満顔、なかなか難しい。お役目を果たして夜8時過ぎにご帰還。今朝の体重は66.4kg現状維持。もう体重の減らし方を忘れました。筋肉増と信じたいけど、出すほうがいまいちスッキリしない感じもあります。
1年半ほど使った前のはセンサーがやや怪しくなって義弟に譲ったスマートウォッチ。新たに1,950円也で入手したものは日々稼働中です。どーせ使いこなせないんだから、うんと高級なのは必要ありません。身の丈に似合ったものでけっこう。「血圧は信じるな」そんな助言もメールにていただいたことは以前書きました。バッテリー充電は3日に一度ほど必要だけど、そんなもんでしょう。ところで・・・ある日、本体をいじっていたら「血糖値」出現。これはアプリ側には登場しない。なんや高級機種に搭載されて話題になっていたような?こちら激安だし、たいだい説明書きにも「血糖値」のことは触れられていない・・・試しに測ってみたら「5.6mmol/l」とのこと、単位の意味合いは理解できず、表示された数値にもちろん信憑性もない。血圧に関してはそれらしい数値は出るけれど、それも怪しいもの。これはどんな仕組みなのでしょうか。
Bartok ピアノ協奏曲第2番ト調 /第3番ホ長調〜ジェルジュ・シャンドール(p)/ミヒャエル・ギーレン/ウィーン交響楽団(1958/59年)・・・2007年来ようやくの再聴。CDは早々に処分してしまって、結果的にこの旧録音がなかなか再入手できませんでした(Spotify/NMLでは聴ける) Sandor Gyo"rgy(1912ー2005洪牙利)はBartokの弟子、これが作品との出会い、懸念していたVOXのLP復刻音質は記憶よりかなり良好(マシ)でした(一部針音もリアル)。ド・シロウトのBartok印象は旋律がない、リズムの強弱と色彩だけ?第2番は第1楽章「Allegro」伴奏は管楽器のみ、ピアノも例の如く打楽器的な扱いに思いっきり華やかかつ野蛮。第2楽章「Adagio」は弦+打楽器のみの伴奏に辛口の静謐。ティンパニは衝撃の存在感でした。第3楽章「Allegro molt」は例の暴力的に硬質な疾走が始まって、いかにもピアノは超絶技巧必須、ここはようやく全オーケストラ登場して緊張感溢れる掛け合いがカッコ良い。ラストは第1楽章冒頭が回帰されます。ピアノに負けず相変わらずティンパニが凄い迫力。(27:09)第3番には暴力的な風情は影を潜めて、旋律が優しくわかりやすい。第1楽章「Allegretto」はキレのタッチにリリカルな風情に明るく軽快に晦渋さもない。第2楽章「Adagio religioso」は淡々として気紛れ、そして中間部は華やかなスケルツォでした。第3楽章「Allegro vivace」も賑やかに明るい風情を感じさせます。(22:13)当時ギーレンは30歳超えたばかりの若手、そのクールに引き締まったオーケストラは当時から立派ですよ。当たり前だけど晩年の再録音より(1989年)こちらのほうが技巧のキレは優れて、残りのVOX録音もなんとか再入手したいものです。
Beethoven 交響曲第2番ニ長調/第8番ヘ長調/序曲「コリオラン」/序曲「エグモント」〜ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1986年)・・・CDボックスが安く出た時に購入、それはかなりがっかりした記憶のある最初の全集録音。なんとなく芯の足りない音質のせいでしょうか。やがて数十年を経、Roger Norrington(1934ー英国)の古楽器演奏を好ましく受け止めるようになりました。中庸にテンポにエッヂを立てぬ穏健溌剌なリズム感、さっぱりとしたフレージングにバランスのよろしいサウンドはほとんど理想的。青春のニ長調交響曲は爽やかに響き渡って、ま、重厚長大高度成長時代的Beeやんを好む人には無縁な演奏でしょう。第2楽章「Largo」はBeeやんの優しい部分がしっかり表出された魅惑の旋律。(11:55-10:02-4:37-6:31)革新的なヘ長調交響曲は速めのテンポに始まり、流れはよろしくムリムリな力みがない。金管の咆哮はなかなかの迫力だけど、基本はマイルドにジミなサウンド。快活に最後まで速めのテンポに疾走しました。(8:50-3:55-5:40-7:13)序曲はややおとなしく、スケールが小さいもの。エグモントのティンパニはなかなかの衝撃でした。(7:28-6:47)
2024年4月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
本日エイプリル・フール。なにかウィットの利いたジョークなど出現するでしょうか。女房殿は朝一番に孫のお世話、お嫁さん初出勤フォローに出掛けて行きました。昨日朝一番の洗濯ストレッチ後のYouTubeエアロビクスは亜米利加パツキン姉さんによる、お腹の脂肪を落とす!15分、いつもなら汗ばむ程度だけど既に季節は春の陽気に汗塗れ、着替えが必要でした。そして久々業務スーパーに食材買い出しにジャンパーは必要なし。(お米を勘案しなければ)過去最高の金額は色々買ったのと+値上げ連続なこともあるでしょう。総歩数は5,283ほどカウントしました。
今朝の体重は66.4kg▲200g。節制したつもりでもぜんぜん減りません。これから鍛錬に出掛けるけれど、なんとかならぬものでしょうか。
月末過ぎてFP女房殿より現金決済分還付有。主に病院代ですね。カード決済が使えると良いんですけどねぇ。小銭入れがいっぱいなのは、現金決済が減っているから。行きつけのスーパーはすべてカード決済、稀に出先のコンビニに水やお茶などは楽天Payですもんね。自分みたいな引退爺世代にもそんな波が押し寄せてきております。そういえば行きつけの激安美容院も現金決済のみ、受付番号発行はタッチパネルだから、バーコード決済くらい付加したら良さそうなものだけど、お客は主に高齢女性だから意味ないのかも。自分が受付する時に偶然フリーズして初期画面に戻ったら、それはWindows10、大丈夫か?セキュリティは。
Telemann ソナタヘ長調/Bach サラバンド/ガヴォット ト短調(リュート・ソロ)/Handel ソナタ イ短調 作品1-4/John Dowland(1563ー1626) デンマーク王のガイヤルド/Johann Jan Van Eyck(1395?-1441阿蘭陀) ジョン・ダウランドのパヴァン・シュル・ラクリマエ変奏曲/フルート・ア・ベック・ソロ(Flauta de pico)による変奏曲/O Miei Giorni Fugaci(ああ、私の儚い日々)/Greensleeves To A Ground(グラウンド上のグリーンスリーヴス)〜アンドラーシュ・ケチケーシュ(g)(Lute)/レネー・クレメンチッチ(リコーダー)(1970年頃)・・・いくつか馴染の作品旋律もあるけれど、DowlandやJohann Jan Van Eyck辺りになると作品名も心許ない感じ。演奏はいずれも古楽器、名手Rene Clemencic(1928ー2022墺太利)は低音楽器高音楽器種々駆使、Andras Kecskesは洪牙利の方らしく、リュートとギターを使い分けているようです。これも心が洗われるような静謐な作品連続、無垢な音色に癒やされて文句ありません。ラストはお馴染のグリーンスリーヴス、Vaunghan Williamsとはちょっぴり微妙に旋律が違うのですね。こちらがオリジナルなのでしょう。CDにはなっていないのかな?音質は極上。(6:32-4:49-11:30-4:01-3:57-9:03-3:56-5:01)
Rossini/Respighi バレエ音楽「風変わりな店」(Sargent編/演奏会用組曲)/Dohna'nyi 演奏会組曲 嬰ヘ短調(ロイヤル・フィル/1961年)/Ibert 組曲「エリザベス朝」(Arda Mandikian(s)/フィルハーモニア管弦楽団/女声合唱団/1955年)〜マルコム・サージェント・・・Rossini晩年のピアノ小品集中心に旋律を借りてRespighiが編曲した「La boutique fantasque」は序曲/タランテラ/マズルカ/コサックダンス/カン・カン/ゆっくりなワルツ/夜想曲/ギャロップの8曲。サージェントの編曲詳細は理解していないけれど、ゆっくりなワルツ/夜想曲の間に「Allegeretto moderato」(1:18)が増えております。すこぶるユーモラスに賑やかに元気一杯、Respighiの編成は2管編成+多種多様な打楽器だけど、こちら楽器編成をいじっているのか?それもわかりません。とても愉しい優雅な作品。管楽器は輝かしく、打楽器も浮き立って音質は良好でした。(20:04)
Dohna'nyiの作品は初耳。同時代同郷のBartok、Koda'lyに比べて穏健なわかりやすい作風、Andante con Variazioni-Scherzo-Romaza-Rondoからなる保守的に平易な作品でした。どちらかというとDvora'k風懐かしい雰囲気、ラスト辺りは西班牙のリズムにカスタネットも活躍。(32:17)
Ibertも初耳作品、録音も少ないようです。PurcellやGibonosなどエリザベス朝時代の鍵盤楽器作品をを近代管弦楽に編成し直した擬バロック的に荘厳な作品、1955年の録音だけれど状態のよろしいステレオ。Prelude- Chasse-Entree-Chanson des Fees-Dancerie- Cortege-Scherzo-Nocturne-Finale Chanson des fees(妖精たちの歌/ Victor Hugo)/Nocturneには清楚な女声ソロ+コーラスも登場します。ラストは金管(とくにトランペット)が活躍する闊達なフィナーレでした。(23:10)
Beethoven ピアノ協奏曲第3番ハ短調/第4番ト長調〜ウィルヘルム・ケンプ(p)/パウル・ファン・ケンペン/ベルリン・フィル(1953年)・・・Paul van Kempen(1893ー1955阿蘭陀→独逸)との旧録音。ライトナーとの再録音は音質もよろしく、明るいピアノのタッチに好感を抱いておりました。こちらの音質もまずまず(だけどやっぱりもっと状態のよろしい音質で聴きたい)名曲揃いのBeeやんピアノ協奏曲中、屈指の緊張感を湛えたハ短調協奏曲はケンペンの重量感、集中力が凄い。テンポをやや遅めにとって、ていねいなタッチは(この時期でも)キレッキレの流麗なピアノに非ず。これはこれで堂々たる立派な演奏。(15:51-9:54-9:34)穏健な風情、爽やかな春の訪れを感じさせるト長調協奏曲は2020年来の再聴。当時のコメントに曰く
壮年の燃えるような勢いが素晴らしい。カデンツァは自作、これがかつて聴いたことないほど魅惑の旋律
優しい風情のト長調協奏曲は第1楽章「Allgro moderato」からケンペンのオーケストラは立派な風情、ケンプのピアノは遅めのテンポにじっくり構えて噛み締めるように徐々に熱を上げます。カデンツァは深刻に劇的なもの。淡々と寂しげな第2楽章「Amndante con moto」は弦のみの抑制された伴奏、そして第3楽章「Rondo vivace」は一転、晴れやかに精気漲る楽章。壮年の燃えるような勢いとはここのことでしょう。(16:56-5:18-10:48)でもなぁ、のちのライトナーとの再録音の音質状態がよろしいし、わざわざ旧録音を取り出す必要もないかな、そんなことも脳裏をかすめました。