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音楽日誌●サラリーマン生活延長線の日々

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2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨夜は約束通り若いもの(33歳30歳28歳)誘って”美味いもん”喰いに出掛けました。もう自分は半引退の身分、割り勘だけどね。考えてみれば自分は若い頃より身分不相応な”美味いもん”を経験してきて、取引先メーカーさんの工場訪問時や、お客様とご当地の店に案内されたり、そんなこともたくさんありました。昨夜の店も”ちょっと高いよ”と事前に告げてあって、彼らは”充分リーズナブル”と満足、若い頃から(できればこどもの頃より)ちゃんとした和食に馴染んでおくことは大切、昨夜は旬の魚を順繰り頼んで堪能いたしました。ラーメンやピザ、ポテトフライばかり喰っても人生は豊かにならないでしょ。

9時過ぎに帰宅したけれど、日本酒でヘロヘロ、風呂に入った後、海外ドラマの途中で睡魔に襲われました・・・

本日朝一番より自分主催の行事対応、お客様が十数人やってきます。最低限日常業務もあるし、なんとかなるでしょうか。

故に昨夜は音楽生活なし。今朝はBrilliant BC93337Molter クラリネット協奏曲第1番ニ長調/第2番イ長調〜ヘンク・デ・グラーフ(cl)/アマデウウス・サンサンブル・ロッテルダム(2006年)・・・拝聴中。 Johann Melchior Molter (1696-1765)って大Bach(1685-1750)の一世代後くらい?独逸バロック後期〜古典は初期に当たるのか。クラリネットは比較的歴史の浅い楽器でして、この辺りが一番初期かも知れません。ほとんど素直な古典的風情、牧歌的な音楽を、阿蘭陀の名手Henk de Graafが鋭い音色+はつらつと表現しております。モダーン楽器、ややオン・マイク鮮明な音質。

本日はいつもより早く出勤しなくっちゃいけないので、ここで終了。行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

お仕事いくつか危うい橋を渡ってスリリング、ぎりぎりクリアしたものいくつか、先の課題資料作成にも着手、明日に迫った自分主催取引先呼んでの行事の準備も粛々・・・今週の営業実績はやはり”悪くはないが・・・”、思ったほど、期待したほどの実績に非ず、それでも若い相棒は同世代を誘って”残念会”をやるそうです。やや風邪症状継続、夜それでもしっかり初心者用エアロビクス30分をクリアしておきました。ワン・パターンのマシンジムとは異なって、別な部位に疲労感があるのがオモロい感じ。

勝谷誠彦さん(57歳)逝去。これからといった年齢なのに残念、じつは尼崎時代、彼の実家である医院はご近所でした。反権力を貫いた人だったと思いますよ。当たり前、いつもの使い古された言葉だけど”命あっての物種”、仮にいくらオカネモチでも、元気がなかったらなんの意味もない。きっと彼が元気だったら嘆くであろう”入管法改定”衆院(強行)採決。人手不足の対策発想があまりに短絡、安易、エエ加減。多数を頼んでなんでも有、かよ。この先、フリーハンドかよ。

Simon Rattle 1955ーLigeti アトモスフェール/Wagner 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲/Elgar チェロ協奏曲ホ短調/Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜サイモン・ラトル/ベルリン・フィル/ソル・ガベッタ(vc)(2014年バーデンバーデン・ライヴ)・・・これはネットより入手したライヴ音源、Simon Rattle(1955ー)は2018年6月を以てベルリン・フィルを退任(在任2002ー2018)既に昨年よりロンドン交響楽団のシェフに就任とのこと。正直なところクラウディオ・アバド時代(1990ー2002)以降ベルリン・フィル(音源)の拝聴機会は激減しました。カラヤン時代のような”サウンド・イメージ”をつかめておりません。おそらく世界一のオーケストラなんでしょう。

ややオフ・マイクっぽいけれど、自然な奥行き、会場の空気感がエエ感じの音質でした。神秘的に繊細な”響きのみ”な「アトモスフェール」(8:47)そのままの雰囲気継続する「ローエングリン」(10:51)。昔っから女流の演奏が際立つElgerは Sol Gatetta(1981-)今が旬のチェリストが担当、この作品は入れ込み過ぎると重苦しく、脂っこくなりがち(かなり以前ロストロポーヴィチの演奏に閉口気味)こちら詠嘆+陰影表情豊かな演奏はスケール大きく落ち着いたもの。

コンサートのメインである「春の祭典」。たしかにオーケストラの上手さ、各パートの流麗さ、アンサンブルの緻密なことに感心して、20世紀の古典を堪能するに充分な出来でしょう。これは聴き手の責任か知れんけど、手に汗握る興奮・・・とはちょっと違う。ベルリン・フィル伝統の”上手すぎて流してしまう”感じありませんか?(16:18/18:30)

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

薄ら寒く、日々いや増すお仕事意欲減退、目先の実務をこなすのみで先行きがどーも見えない感じ。今週の営業実績進捗は事前見込みでは久々、若い相棒の高進捗が予想され、結果を愉しみにしていたのに、失速気味でガッカリしております。祝杯を上げようと約束していたけれど、残念会になりそうな予感です。週末大きな取引先を呼んでの大きな行事の当日打ち合わせをしても、どーも不安ばかり。なんとかなるでしょうか。

相変わらずのアレルギー症状?テレビで今田耕司も似たような状態だと云っておりました。夜はしっかり小一時間下半身に負荷を掛けてスポーツクラブへ、本日夜はエアロビクスの日。

MusicomMozart シンフォニア・コンチェルタンテ 変ホ長調K.364(1998年)/クラリネット協奏曲 イ長調K.622(1997年)〜リッカルド・ムーティ/スカラ座フィル/フランチェスコ・マラナ(v)/ダニーロ・ロッシ(va)/ファブリツィオ・メローニ(cl)・・・これはようわからんCD。ソロはスカラ座の団員ですか?前者の躍動、後者の諦念、思いっきり美しい作品+よう歌って仕上げはほとんど最高っす。ま、たいていどんな演奏を聴いても無条件幸福、イタリア勢のMozartの明るさ、愉しさ、文句ない上手さに感服です。

EMI 今朝は、Schreker (1878-1934)室内交響曲〜フランツ・ウェルザー=メスト/ザルツブルク・カメラータ・アカデミア ・・・拝聴中。録音情報など調べ付かず。静謐そして暗く淫靡、新ウィーン楽派と比べればうんと穏健であり、調性を維持して聴きやすいサウンド。Salzburg Camerata Academiaってシャンドール・ヴェーグがMozart録音を残した団体ですか?いまや大家の風格Franz Welser-Most (1960-)が丁寧に仕上げておりました。Franz Schrekerはナチスが台頭する前に亡くなった爛熟する後期浪漫派の作曲家であります。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日、昼からの秋の健康診断にはバリウム胃透視も心電図も腹部エコーもなし、シンプルなもの。社用車にて同行したメンバーを順繰り自宅側に下ろして、自分もそのまま帰宅いたしました。一週間の始まりは別になんということもなし、ミーティングでは他のチームで大きなトラブルの報告がありました。(知らんかった、発生時外出していたので)数日前の耳鼻科にて隣の若い娘の風邪を伝染されたかも知れなくて(いかついオッサンのウォルスじゃないだけマシかも)微妙な体調、夜のスポーツクラブでしっかり汗を流しておきました。休日中、けっこうしっかり歩いていたので、足腰にさほどの違和感はありません。しっかり眠れて今朝早目に目覚めました。

”入管法”とやら、細部曖昧、資料不備あちこちの中、安倍ちゃんはまた強行するらしい。意見政策の違いは当たり前にあって然るべし、しかし、エエかげんなものを作って、なんとなくずるずる・・・というのは感心せんなぁ、一国の大方針なんやから。発想が短絡的で思慮が浅い・・・と名古屋近郊の半引退オッサンに云われたら御仕舞いでっせ。

RCO-05001-1Bach ピアノ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052(グレン・グールド(p)/ディミトリ・ミトロプーロス/1958年)/Schubert 交響曲第4番ハ短調「悲劇的」(ハンス・ロスバウト/1961年)/Beethoven 交響曲第8番ヘ長調(ピエール・モントゥー/1962年)〜コンセルトヘボウ管弦楽団ライヴ・・・いずれもモノラル音源。これは音源整理して発見したもの、コンセルトヘボウの音源は膨大に、まとめて残されて、誰の演奏?作品は?最初のBachを聴き始めて、嗚呼モノラルだからちょっと昔の音源(状態かなり良好)それにしてもノリの良い演奏・・・聴き惚れているうちにGlenn Gould(1932ー1982加奈陀)であることを確認、数日前若手ヴィニツカヤの新鮮な演奏を聴いたばかり、こちら淡々としたタッチに微妙なタメとリズムがはっきり彼の個性を刻印する演奏、最晩年のDimitris Mitropoulos(1896ー1960)も亜米利加から客演をしていたのですね。ウィーン・フィルとの録音があるくらいだから当たり前か。Hans Rosbaud(1895ー1962墺太利)も亡くなるちょっと前、意外なほどに軽快で美しく歌うSchubertに感心して、やや苦手系(古典的)作品をすっかり見直しました。締めはPierre Monteux(1875ー1964仏蘭西)この人の演奏はBeethovenに限らずどれも絶品なんです。キビキビと躍動する明るい響き、中庸なテンポを維持して87歳の爺さんとは思えぬヴィヴィッドな演奏に感服、コンセルトヘボウは佳きオーケストラでっせ。

DG Bach ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041/ホ長調BWV1041/Gubaidulina「今この時の中で」*〜アンネ・ゾフィー・ムター/トロンハイム・ソロイスツ/ヴァレリー・ゲルギエフ/ロンドン交響楽団*(2007年?)・・・メインは後者の破壊的静謐な32分。Anne-Sophie Mutter(1963ー独逸)もそろそろヴェテラン、彼女のBachは聴いていたっけ? 記憶曖昧、実際に流れてきた音楽に初耳を確信、軽快なリズム感に美しい音色、ノルウェイのモダーン楽器弦楽アンサンブルは旬の新鮮な響き、すっかり魅せられましたよ。ソフィア・グバイドゥーリナ(1931ー)は存命なんやな、時にこんな新しい音楽を聴くのもノーミソのはよろしいことでしょう。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

新しい一週間の始まりは寒さいっそう募って、ま、北海道に比べれば屁みたいなもんでっせ。朝、日当たりのよろしい南向きリビングにもエアコン暖房を入れました。親父が未だ矍鑠としていた頃は、12月になると”雪のない夢のような冬”を求めて、母親が一週間ほど遊びにきたもの、今となっては懐かしい思い出となりました。

昨日朝【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新アリバイ的に実施して、最寄りの駅迄15−20分ほど精力的にウォーキング、馴染みの理髪店親父は黙ってカットを初めて、ソフトモヒカン風希望→ただのボウズに至るのもいつものこと。バスで帰宅して昼食を仕立てた後うつらうつら昼寝していたら、女房殿が「演奏会へいかないの?」と。地元アマオケの演奏会をすっかり失念、慌てて再び坂道ウォーキング15-20分ほど、佳き運動です。

LP時代のデザインTchaikovsky 交響曲第1番「冬の日の幻想」(1975年)/序曲「1812年」(1981年)*〜リッカルド・ムーティ/フィルハーモニア管弦楽団/フィラデルフィア管弦楽団*・・・これは不遇な旧EMI録音全集、Brilliantの再発も入手が難しいでしょう。Tchaikovskyの前半三曲の交響曲はあまり人気はないけれど、ローカルかつウェットな旋律がこれも親しみやすい名曲揃い、この第1番の完成度も高いと感じます。すっかり大家となった現在のRiccardo Muti(1941ー)に興味は薄いけれど、当時34歳の若手バリバリ、要らぬ余情や詠嘆を加えぬストレートな表現に好感を抱いたものです。この音源が日の目を余り見ない理由は”音質”、往年のEMIは時にぱっとせん録音に閉口しますよ、これも音量収録レベルが低いだけじゃなく、音が痩せてザ・フィルハーモニアの清廉なサウンドが浮き立ちません。後年のフィラデルフィア・サウンドが瑞々しくも分厚い華やかな響きだから、それはいっそう際立ちました。それでも、作品をたっぷり愉しんだけどね。

昨日演奏会の流れ、作品そのものに目覚めて拝聴したのは数ヶ月前に第2番第3番を拝聴した NAXOS 9.70278Brahms 交響曲第4番ホ短調/大学祝典序曲〜カールマン・ベルケシュ/ジュール・フィル(2017年)・・・不遜ながらやや食傷気味に聴き馴染んだ作品、彼(か)のサウンドの秘密(旋律担当するパートの組み合わせの妙)ほんの短いシンプルな動機から大きく美しい音楽に成長させるマジック、発見はいっぱいありました。哀愁の古風な作品は、時代から考えるとあまりに懐古的(1884-85年)R.StraussやMahlerはもう青年でしたよ。洪牙利のGyo"r Philharmonic Orchestraは今どき珍しい、不器用に洗練されないサウンド、生体験では鮮烈な存在であったティンパニも目立たない。それでも名曲は名曲。

では、行ってきます。本日昼から健康診断(一週間勘違いしていた)。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日朝一番(先日”ヤブ”っぽいと悪態ついた)耳鼻科へ。洟水痰がどーしょーもないので。前日が祝日だったせいで混んでましたよ。診療開始30分前に到着しても12番目、待合隣りに座った若い娘がひどい風邪症状にマスク、断続的に咳き込んで、こちらせっかく風邪症状は癒えたところ、もしインフルエンザだったらどーしてくれる?帰宅後、あきらかに体調がよろしくない。一生懸命ストレッチとかしてましたよ。床屋に行く予定が断念、本日にずれ込みました。

あとはいつもの音源データ整理(なんせ膨大なので延々と続く趣味でっせ)先日全曲入手して喜んでいたジャンヌ=マリー・ダルレ(p)のピアノ協奏曲全集はもっと状態のよろしいものを数年前に入手していたことに今朝気づきました。(ちゃんと聴けよ)だいたい病膏肓に至る趣味というのは”入手したことで満足”→加齢なる忘却に至ることがありがち。お恥ずかしいことです。

大阪万博開催決定になんの感慨も興味もなく、垂れ流しの財政や環境破壊をどうする?心配ばかり。東京オリンピック→大阪万博って半世紀前の繰り返しじゃないの、彼(か)の活況を!安易な発想に”夢よ、もう一度”って、世間はそんな甘いもんやおまへんで。時代が違う。

M2314Chopin ピアノ協奏曲第2番ヘ短調〜メナヘム・プレスラー(p)/ハンス・スワロフスキー/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1966年)・・・懐かしい一連のConcertHall音源のひとつ。ネットで録音情報を調べていて1966年!?てっきり1950年代かと、記憶では悪魔のようにぼんやりした音質・・・これは想像よりずっとマシでした。低音は全然足りない、高音の伸びも奥行きもダメだけどね。 Menahem Pressler(1923-独逸→亜米利加)はご存知ボーザール・トリオ(Beaux Arts/美しき芸術)のメンバー、現役存命、最近枯れきったDebussy(2017年)新録音を拝聴して、昨年2017年来日もしたそうな。先日、アニー・フィッシャーを聴いて、爺さん婆さんの演奏ばかり、なんでもそうだけどChopinは技巧のキレやら勢いだけでは解決せぬもの。43歳のプレスラーは明快なテクニックはもちろん、味わい深い詩情に溢れて甘美な旋律を悠々と歌っております。音質云々なんのその。

LP時代のデザインde Falla スペインの庭の夜(1957年)/Francaix ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1956年)/Honneger ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1955年)/Tcherepnin ピアノと管弦楽のための10のバガテル(1960年)/Rachmaninov パガニーニの主題による狂詩曲(1960年)〜マルグリット・ウェーバー(p)/フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団・・・これはLP時代よりの愛聴盤(Rachmaninov)。ほかも幾度も聴いております。Margrit Weber(1924ー2001瑞西)はもう誰も知らんと思うけど、瑞西の実業家の奥様、現代音楽に一言あったそう。たしかにモノラル時代にFrancaix、Honneger、Tcherepninなんてあまり録音はなかったでしょう。いくつか初演も担当しているらしい。de Fallaはのちにクーベリックとの再録音があって、これは旧モノラル、この作品って濃密かつ官能的な風情漂うエッチな作品!小粋なFrancaix、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのように無機的かつ愉しいHonneger、忘れ去られるにはもったいないほどNikolayevich Tcherepnin(1899ー1977露西亜→仏蘭西)泥臭い民族的な旋律・・・最高。

でもね。白眉は”パガニーニ狂詩曲”、驚くほど音質がよろしいし、このステキな作品との出会いはこれだったんです。文句なく甘美な浪漫旋律、絶妙なタメがありがちな”上手いだけの若手”とは一線を画す、絶品。フリッチャイのバックもその効果に寄与していることでしょう。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨夜はよう眠れて今朝早く目覚めました。寒いですね。耐えきれずパソコンオーディオ部屋、今季初エアコン暖房入れました。

昨日は午前中にて所定狙いのお仕事クリアして出勤者もまばらな職場辞去、半引退の爺さんが祝日出勤したらあきまへんで。曜日感覚が狂って土曜日な印象、じつは三連休だったのですね。夜の会議のキャンセルして一日遅れの結婚記念日、来春引退を決めている女房殿お仕事(+人間関係)の愚痴を訊くのが恒例、最寄りの駅前まで運動がてら散歩しつつ安い居酒屋兼寿司屋へ、祝日だから?時間が早かったからか意外と空いておりました。あとはいつもの音源データ点検整理(新鮮な発見有)ここ最近外付け光学ドライブの調子がよろしく、DVD焼き込み保存に失敗がないののでストレスがありません。但し、あまりに膨大な収集過ぎて、逆に音楽が選べなくなっているパラドックスへ陥っております。

昨日はごっそり往年の珍しい音源(1950−60年頃のConcertHall音源など)入手。

”HUAWEI不使用を 米が要求”〜これはちょいと気になる記事。ほんまでっか?繊維や工作機械と違って、ディジタル機器は個人情報(機密情報も)がモロに流出する可能性有。事実ならこれは形を変えた新たな戦争っぽいですよね。なんとかならぬのか、どーもきな臭いことばかり続きます。

CBS MS 6016Grieg ピアノ協奏曲イ短調/Rachmanoniv パガニーニの主題による変奏曲〜フィリップ・アントルモン(p)/ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1958年)・・・これはCBSへのPhilippe Entremont(1934ー)最初の録音のはず。仏蘭西の大ヴェテランも当時24歳、音質も驚異的によろしくて新鮮かつ軽快な演奏であります。冴え渡る技巧に粘着質や重さを感じさせぬ爽やかなタッチ、Eugene Ormandy(1899ー1985)だって未だ還暦前、瑞々しいサウンドに盤石のサポートぶり。浪漫の風情漂う名曲中の名曲、前者のキレ、後者の甘美な旋律は若いものらしい希望に溢れた演奏であります。Griegにはお恥ずかしい昔のコメントもありました。

今朝、音源整理をしていて記憶にないものを発見・・・て、それがほぼ毎日。Anna Vinnitskaya(1983-)Warlock キャプリオル組曲/Bach ピアノ協奏曲ニ短調BWV1052/Dutilleux(アンリ・デュティユー/1916ー2013)「瞬間の神秘」/Bach ピアノ協奏曲ヘ短調BWV1056/Dvora'k 弦楽セレナーデホ長調〜クリストフ・ケーニヒ/ルクセンブルク・ソロイスツ・ヨーロッパ(Solistes Europeens)/アンナ・ヴィニツカヤ(p)(2016年ルクセンブルク・ライヴ)・・・これはネットより入手した放送録音?この類の音質は21世紀もここまで進んで、予想外に劣悪なものに出会うことも多いけれど、これは極上でした。お目当てはもちろん別嬪ピアニストAnna Vinnitskaya(1983-露西亜)Christoph Konig(1968-独逸)もオーケストラも初耳、これがしっとり美しいアンサンブル+英独仏+東欧意欲的な選曲に魅惑の演奏会であります。

先日彼女のBartokに感心したけれど、特異な個性を発揮するのに難しいはずのBachはなんと!新鮮なこと。ケーニヒのオーケストラも表情豊か、ニュアンスたっぷり仕上げは上々でした。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日午前中はヒマな予定のはず、ゆっくり実績分析などと考えていたら、既に営業データ集約していた年末商品調達予定のスケジュール変更有、作業のやり直しとなって、その対応に追われました。昼から取引先へ定例打ち合わせ、帰り若い相棒の希望もあってディスカウントストアに寄ってお気に入りヨーグルトなど購入、そのまま帰宅いたしました。まずまず充実したお仕事を終え、結婚記念日だから外で食事でも・・・と構えていても女房殿はお仕事多忙ゆえなかなか帰宅しない・・・在庫惣菜+偶然冷蔵庫に冷えていた缶ビールなど喫しておりました。自宅で呑むことは珍しいんです。

後は深夜迄テレビドラマ三昧(ノーミソ腐りそう)締めは山口紗弥加主演のドロドロ「ブラック・スキャンダル」、筋書きはいっそう混迷を深めて親友だったはずの阿久津唯菜(松井玲奈)の裏切り、ゲスな週刊誌記者(片桐仁)も殺害されてしまう。このドラマって悪役ばかりなのですね。挙げ句、朝少々寝坊予定が睡眠不如意に早朝覚醒。本日祝日は出勤して毎週欠かせぬお仕事をこなしましょう。昼で帰るつもり。体調イマイチ、でも食欲だけはある。

Trianon?LP板起こし音源らしいSaint-Sae"ns ピアノ協奏曲第1番ニ長調 作品17/第2番ト短調 作品22/第3番 変ホ長調 作品29〜ジャンヌ=マリー・ダルレ(p)/ルイ・フレスティエ/フランス国立放送管弦楽団(1956年)・・・往年の仏蘭西女流ピアニストJeanne-Marie Darre(1905ー1999)の代表的録音(作曲者直伝とか?)パブリック・ドメイン故ネットより音源入手できました。指揮者のLouis Fourestier(1892ー1976)も意外と最近の人やったんやな、イメージ的に太古歴史的時代か?そんなふうに信じておりました。音質それなり良好、鑑賞に充分な水準でしょう。(ちょっと選曲は違うけれど)出会いはイディル・ビレット(1988年)これがどーもよろしくなかったみたいで、作品そのものにあまり馴染んでおりません。【♪ KechiKechi Classics ♪】ルービンシュタインの第2番(1952年)への言及が残っておりました。浪漫濃厚な風情に溢れた名曲ですよ、Schumannに負けぬくらい。時代+仏蘭西+女流と云った先入観バリバリで聴いていると、意外なほどしっかりとした安定した技巧+浪漫にゆらゆら揺れるような個性的風情に非ず、むしろ地に足をつけた中庸な表現に自信を感じさせるもの。残りの協奏曲+七重奏曲 変ホ長調 作品65(パスカル弦楽四重奏団)も聴いておきましょう。

BC20352 今朝はWagner 楽劇「ラインの黄金」(抜粋)〜ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ベルリン/フェルナンド・フランツ (br)/ベンノ・クッシェ(b)/ヨハンナ・ブラッター(a)/ルート・ジーヴェルト(a)/リサ・オットー(s)/メリッタ・ムセリ(s)/ジークリンデ・ワーグナー(a)/ヨーゼフ・メッテルニヒ(br)/ルドルフ・ショック (t)/ヘルムート・メルヒャート(t)(1959年)・・・ では、行ってきます。2015年4月に聴いた記録が残って(右・写真)曰く”47:30という適度な長さ”、これはネットより入手したEMI音源収録はCD一枚分収録ギリギリ79:08に及びます。もしかして全曲録音残ってますか?記憶通り音質極めて明晰、美しいオーケストラ、歌い手に名手を揃えて、物々しい・厳つい風情に非ず、バランス感覚溢れた演奏を堪能しました。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

本日、結婚記念日。たしか37周年。夜の取引先との酒席は12月初旬に変更となりました。毎日お仕事は愉しいけれど、先行きを考えるともう辞めて転居したいな、一億円くらいコロリと入ってこないか・・・

エエ加減風邪はすっかり治っていると思うけれど、先週辺りからひどい洟水咳に悩まされて睡眠不如意、ここ3-4年自覚している秋冬の”アレルギー症状”っぽい感じ。ご近所の耳鼻科はどーもヤブ(失礼)でして、転居当時通っていたところで処方された”抗アレルギー剤”には起きてられないほどの副作用有、女房殿ご意見で変更した医院に通っても”対処療法”のみ、尼崎時代に通っていた名医(雑誌に掲載されるほど)とは大違い、あそこは連日モウレツに混んで閉口したものです。引退世代の居住は医療機関の選択も重要なポイントでしょう。

それでも昨夜は初級エアロビクスの日、いつものマシントレーニングより心肺への負担は少ないように思えてその実、動きが多彩に強制されるので身体あちこちへの負荷はあるみたい、今朝、いつもとは違うところに疲労感がありました。明日祝日なので、今週のスポーツクラブはこれにて終了、激安(税抜4,500円/月)平日夜のみ契約ですから。毎木曜休館日。

ERATO9029563228Bach 4台のピアノための協奏曲イ短調 BWV.1065/3台のピアノための協奏曲ニ短調 BWV.1063/2台のピアノための協奏曲ハ短調 BWV.1062/2台のピアノための協奏曲 ハ長調 BWV.1061/2台のピアノための協奏曲 ハ短調 BWV.1060〜ダヴィッド・フレイ(p/指揮)/ジャック・ルヴィエ/エマニュエル・クリスティアン/オドレイ・ヴィグルー(p)/トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団(2018年)・・・BachMozartStravinskyは私的鉄板嗜好作品揃い。Bachは現代楽器で演奏しようと作品骨格微塵も揺るがぬ名曲揃い、Vivaldi編曲も含むシンプルなこの作品も大好きでっせ。馴染みはクリストフ・エッシェンバッハ(1985年)、そのヴィヴィッドな演奏に比べると、こちら仏蘭西の若手現役David Fray(1981-)はどーもぱっとせん印象・・・せっかく新録音ピカピカのを聴く機会を得たのにね。師匠であるJacques Rouvier(1947ー)も参加して、Bachに特異な個性を刻印するのは難物なのでしょう。聴き手の体調問題もあってか、もっと明晰なタッチ、徐々に加えられる熱気を求めたいところ。ソフトにキレイにまとめました、的印象です。残念。

今朝、AUVIDIS E7800Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(1969年)/交響詩「ナイチンゲールの歌」(1972年)〜エルネスト・ブール/南西ドイツ放送交響楽団・・・LPを最終的に諦めた1990年代前半のCD購入、4枚組税抜6,400円の値札も残っている贅沢品(中古)。クール怜悧なサウンド、ほとんど余情を加えぬ乾いた表現、現代音楽を得意とした指揮者とオーケストラの十八番でしょう。(うんと上手いとは思えない)ちょっと野蛮な迫力に足りないかも。「ナイチンゲールの歌」に於ける表現も同様だけど、こちら東洋的旋律+破壊的旋律サウンドが快くて、音質的にもちょっぴり上、熱気と勢いと自信を感じさせる演奏でした。

少々お高くても、こうして四半世紀愛聴すれば、それは生き金だったということでしょう。これより洗濯、弁当作って出勤いたしましょう。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日はいつものお仕事+お隣のメジャーチームの行事対応の見学(お手伝いに非ず、お邪魔したのみ)来週の自分担当の分の事前勉強となりました。試食しすぎて体重は+500gほど、失敗しましたよ。夜、しっかり運動しても戻りません。明日は酒席の可能性もあるし、なんとかしなくては・・・スタイルとか見栄えじゃなくて、日々の健康意識の問題でっせ。巷で話題のカルロス・ゴーンさん逮捕の件、権力集中しすぎて誰も文句云えなかったんやろなぁ、スケールは天と地ほど違うけどスポーツ関係の一連の事象を見ても、権力は油断すると腐敗を生むのか?一番心配なのは安倍ちゃんでっせ。名古屋郊外、場末の半引退オッサンがマンションの一室でつぶやいても仕方がないけれど。日産の株価は下がり、おそらく売上にも影響が出ることでしょう。法人としても立件されるらしい。

jpk 140707Grieg 組曲「ペール・ギュント」より「朝」「オーゼの死」「アニトラの踊り」「アラビアの踊り」「ソルヴェイグの歌」「山の魔王の宮殿にて」/ピアノ協奏曲イ短調(ハイジ・ワン(p))/組曲「ホルベアの時代から」〜フォルカー・ハルトゥング/ケルン・ニュー・フィル(2009年)・・・元より指揮者や管弦楽団、ピアニストの知名度を気にする性格に非ず、Volker Hartung(1955-)は独逸のヴァイオリニスト、指揮者らしい。Haijie Wangは中国系の名前だけど情報を探せません。the Cologne New Philharmonic Orchestraは若者のオーケストラみたいですね。先日来、もう”演奏云々なんて、エエじゃないか”みたいなことを繰り返して、こんな録音に出会うと揺れ動くワタシ。

オーケストラもピアノもていねいに、しっかり一生懸命演奏していると思いますよ。ところが馴染みの名旋律名曲揃い、どーも響きが乾いて薄くて(人数も少ないのかも)オーケストラのサウンドに魅力を感じない。同じフレーズを奏しても微妙な味わい、音色や表現、各パートの息の合わせ方によって結果が違う・・・そんな発見がClassic音楽の魅力のひとつなのでしょう。

Annie Fischer(1914ー1995)今朝はChopin ピアノ協奏曲第1番ホ短調〜アニー・フィッシャー(p)/ペーター・ムラ/ハンガリー国立交響楽団(1975年ライヴ)・・・ネットから入手したライヴ音源は音質まずまず。Annie Fischer(1914ー1995)は往年の洪牙利出身の名手、1960年台にEMIにけっこう録音を残して、別途Beethovenのピアノ・ソナタ全集も残しておりました(未聴)。来日もしていたはずで、テレビでNHK交響楽団と共演していた?記憶もありました。カッコ良い婆さんでしたよ。これは硬派+柔軟、キリリとして技巧に曖昧さのない立派な演奏でした。こんな作品こそ、技巧のキレだけではどーしょーもない瑞々しい詩情が必要なのでしょう。オーケストラは伴奏に徹して(音質イメージもあるかも)ピアノ・ソロの一人舞台、華麗なる加齢を経て緩徐楽章が好みに至る現在、第2楽章「Romanze, Larghetto」の自在な歌に心奪われました。もちろん終楽章「Rondo, Vivace」クラコーヴィアクの躍動するリズム感も最高。

これより朝の洗濯、弁当作りは平日出勤日の日課です。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日月曜もダルい一日というか、どーも気持ち的に盛り上がらない。風邪症状は治まってもアレルギー症状?洟水継続中。なぜか11月は散々な自分の受け持ちエリアの前年実績予算達成、先々週どん底に実績落としたのに、辛くも埋めたみたいです。自分はヴェテランなので種々課題宿題はさっさと実務クリア、若い相棒のムツかしい問題の”監修”をしておりました。職場の雰囲気は和気藹々として、若い連中は忘年会の調整やら家族ぐるみの職場恒例”クリスマス会”の準備をしておりました。一昨日、県下”リレーマラソン”に6人でチーム参加、終わった後に温泉・ビールという取り組みもあったらしい。

パワハラを法律で牽制せざるを得ない職場が蔓延しているらしい。困ったものです。日産を立て直したゴーンさん、逮捕とか。毎年”億単位”お給料もらっても税金節約したいのでしょうか。権力集中しすぎて全能感から腐敗していったのでしょうか。こんな大きな組織に、たった一人ですべての行状が可能でしょうか(具体的にどんなことがあったのか、未だ知らんけど)組織ぐるみじゃないのかなぁ。

今朝の朝日新聞は”自己責任”論。日本は江戸時代からそうだったそう、酒やギャンブルに負けるのは”自己責任”、貧困も”自己責任”、自分より下と思われる人々を攻撃して溜飲を下げ(だから社会がギスギスする)酒やギャンブルを堂々と宣伝する”真の敵”(他国ではそんなことは珍しいらしい)を曖昧にするのが日本じゃないか・・・と。

昨夜一週間ぶりにしっかりスポーツクラブへ。おそらく数カ月ぶりに左膝快調、症状が治まっていた時にも違和感はありましたから。これはどんなことなの?10年ほど前に古傷が再発、通院して快復、久々の症状が続いておりました。未だ油断禁物。

BerlinClassics BC90212Rossini 歌劇「セヴィリアの理髪師」(独逸語)〜オトマール・スイトナー/シュターツカペレ・ベルリン/州立歌劇場合唱団/ヘルマン・プライ(br/フィガロ)/ペーター・シュライアー(t/アルマヴィーヴァ伯爵)/ルース=マルグレート・ピュッツ(s/ロジーナ)/フリッツ・オーレンドルフ(b/バルトロ)/フランツ・クラス(b/ドン・バジリオ)(1965年)・・・これは”Der Barbier von Sevilla”であって、”Il Barbiere di Siviglia”に非ず・・・エラソーに書いたけれど、こちら日本語一筋61年、言葉の意味はさっぱり?状態。それでも言語のニュアンス、違和感はしっかり理解できるもの。1960年台には独逸語盤伊太利亜歌劇が盛んに録音されておりました。おそらく現在でも独逸の歌劇場ではそうなんでしょう。まず、音質がほとんど驚異的に鮮明、臨場感たっぷり、旧東独のオーケストラは質実に味わい深く、現在とはかなり違う印象を得たものです。Otmar Suitner(1922ー2010)43歳、作品は”フィガロの結婚”(←イタリア語上演だけど)の前の物語(伯爵の嫁取り)独逸語の生真面目な印象もあってこれは”ほとんどMozart”のように響きました。

歌い手に名のある人を揃えて、闊達に生き生きとしたやり取りが素晴らしいもの。伊太利亜歌劇にありがちの”エエ加減で勢いだけのオーケストラ”に非ず、しっとりとした、重心の低いサウンドに支えられて、馴染みの旋律をたっぷり堪能いたしました。いつもは前半だけ聴いて満足してしまう根性なし、今回は昨夜、今朝に掛けてしっかり全曲拝聴いたしました。

では、行ってきます。そういえば、健康診断は一週間後、すっかり勘違いしておりました。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

薄ら寒く小雨模様、新しい月曜は睡眠不如意気味、本日昼より健康診断。食事制限などもないカルいやつ、ここ数週間酒席が続いて先週は月曜にスポーツクラブへ行ったのみだから(今更)数値は悪化しているかも。いくつか課題を抱える本日お仕事を乗り切って、夜はしっかり運動をしましょう。昨日日曜は【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新もほとんどアリバイ的、湯水の如く音源は自在に聴けるようになって挙げ句、”それなりの音質であれば、誰のでも良いんじゃないか、先人の遺した傑作を素直に堪能したら良いじゃないか”〜そんな感慨に至った結末であります。先週末の酒席に親しい先輩がひとり欠席、数年前に軽い脳梗塞を発症、その後一度呑んだけれど、体調は芳しくないようで、声を掛けても酒席に参加しておりません。心身ともに元気なことが基本中の基本、当たり前にそれが大切かと。

PHILIPS 454 440-2Sarasate カルメン幻想曲 作品25/Saint-Sae"ns 序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28/Sarasate ツィゴイネルワイゼン 作品20/Wieniawski 華麗なるポロネーズ 第1番 ニ長調 作品4/Masennet タイスの瞑想曲/Ravel ツィガーヌ/Chausson 詩曲 作品25〜リーラ・ジョセフォヴィッツ(v)/ネヴィル・マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1995-6年)・・・選曲が佳いじゃないの。天才少女と呼ばれたLeila Josefowicz(1977-)も最近(録音では)噂を聞かぬ感じ。きっと全世界で活躍しているのでしょう。これは二十歳前の記録、若々しく瑞々しい感性に溢れて、技巧的にはキレキレ!というほどに非ず。ノリもテンションも表情の変化も足りないかも・・・でも、たっぷりステキな旋律を堪能いたしました。

Werner 9029574915Camille & Julie #3 Dinicu「ひばり」/Brahms 「ハンガリー舞曲第6番」/Dvorak 「森の静けさ」作品68-5/Paganini 「無窮動」作品11-6/Kreisler「愛の悲しみ」/Schubert ピアノ五重奏曲「ます」より第4楽章/PaganiniーKreisler「ラ・カンパネルラ」/Bach「G線上のアリア」(Mahler編)/Rachmaninov「悲しみの三重奏曲第1番」より/Brahms 「子守歌」作品49-4/ロシア民謡「2つのギター」/Corigliano 映画「レッド・ヴァイオリン」より「アンナのテーマ」/Marcello 「オーボエ協奏曲」よりアダージョ/Silvestri「フォレスト・ガンプ/一期一会」より/Francois 「いつものように」(マイウエイ)〜カミーユ・ベルトレ(v)(vc)(p)/ジュリー・ベルトレ(v)(p)/マチュー・ヘルツォク 指揮+(va)/アンサンブル・アパッショナート/ギョーム・ヴァンサン(p)/トーマス・エンコ(p)/セバスチャン・ジニオー(g)etc(2017年)・・・仏蘭西のアイドル的姉妹とか。未だ十代?可愛らしいし、上手いし、親しみある著名な旋律を、それこそノリノリで表現してくださって、最高。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日は気になっていた部屋の清掃〜んなの毎日のことでしょう、というご家庭には恥ずかしい、日々”概ね”清掃洗濯、オーディオ台を動かしてスピーカー避(よ)けて、窓のサッシやガラスを雑巾で拭って、ついでにリビングのテレビ裏、ガラスも拭いておきました。そしてBOOK・OFFへ前回購入分新書を処分して新たに購入、左脚痙攣の余波+いつもの左膝痛が難儀でも早歩きの運動です。本屋はしっかり題名を確認するだけでもノーミソに良いですよ。あとは大正金時を圧力鍋で煮ておきました。いつも思うけれど、煮豆って相当砂糖を加えたつもりでもなかなか甘くならんもんですね。

珍しくメールをいただいた旧知のネット知り合い。LPの正しい再生方法(云々カーヴEQ curveとか云うそう)情報を淡々と載せただけのブログを始めたとのこと。正しい再生方法だと旧知の音源が生まれ変わって新鮮に聞こえるんだそう。他、数人これをやっている人を知っております。ちょうど往年の音楽ファンが鬼籍に入って遺族が場所ふさぎなLPコレクションを処分に出回っている現在、当時は高価なものだったから扱いも丁寧、保存状態も良好に頻繁に見かけます。自分はもっぱら”実を取る”(音楽を聴ければよろしい)ほう、往年の懐かしい音源も、珍しいものもデータで拝聴するようになりました。”データ”には姿がないので質感とか実感とかなくて、ちょっと寂しいですよね。

今朝の新聞記事の圧巻は加藤製作所(中津川市)。社員募集、但し年齢制限有”60歳以上”、精密機器の金属部品製造らしい。立地的に遅くまで工場稼働不可、苦肉の策だったそう。本人の希望により、出勤パターンは調整可能らしい、いちおう73歳定年だけど、本人の希望で働ける・・・もちろん生活費を稼ぐことは大切だし、基本だけれど、人生それだけじゃないでしょ。ちょっと希望のある話題でした。

Hungarton	HCD12069-71Bach マタイ受難曲BWV244〜フリジェシュ・シャンドール/フランツ・リスト室内管弦楽団/ツェーガー・ヴァンデルシュテーン(t)/イシュトヴァーン・ガーティ(br)/マグダ・カルマール(s)/ユリア・ハマリ(a)/エルンスト=ゲロルト・シュラム(b)/国際青少年音楽協会合唱団/Budapest Boys' Choir of the Primary School of Music(1976年ライヴ)・・・Frigyes Sandorは洪牙利の指揮者らしいけど、まったくネットから調査できず、NMLには膨大な録音が検索可能です。これは名曲中の名曲、年代的にモダーン楽器、演奏は時代錯誤的浪漫方面に非ず、もちろん軽快軽妙なリズムを誇る古楽器系でもない、中庸に引き締まったもの、声楽にHamari Julia(1942-)など著名な人の顔も見えて、オーケストラも合唱も充実している・・・って、人類の高貴な遺産にコメント不可、というかここ最近、どんな演奏でも作品そのものを愉しめればそれでよろしんじゃないの?一年程前にゲザ・オベルフランク(1993年)のをしっかり聴いて、深い感動を得たもの。今回は前半のみ拝聴、集中力体力が続かず不遜な聴き方にも間違いなく感動は押し寄せました。

朝食時、Mozartの弦楽五重奏ト短調K.516/変ホ長調K.614〜オルランド弦楽四重奏団/今井信子(va)(1989年)に思わず身を乗り出すほど感銘を受けました。更に音源音質確認に取り出したのがカッコ良い”エゼキエルの幻視”LP時代のデザイン?Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜ヤッシャ・ホーレンシュタイン/ウィーン交響楽団(プロムジカ管弦楽団表記)/楽友協会合唱団/ウィルマ・リップ(s)/エリザベート・ヘンゲン(a)/ユリウス・パツァーク(t)/オットー・ヴィーナー(b)(1958年)・・・かつてCDを所有していたもの。.mp3/192kbpsは廃棄対象の水準、もしかしたら別途ちゃんとしたデータを所有していたかも。これは想像以上に音質良好(モノラルなのかなぁ?自信がない)演奏は記憶以上にしっかりと充実して、不遇だった往年の巨匠Jascha Horenstein(1898ー1973ウクライナ出身)は世代を考えると信じられぬほどモダーンなセンスでした。冒頭ちょっぴり確認のはずが、思わず最終楽章まで聴いてしまいました。Julius Patzak(1898-1974)も甘い声を懐かしく感じました。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日のお仕事は65点?思うように課題はすべてクリアできないもの、自分ひとりでお仕事しているワケじゃなし、全部うまくいきまへんで。定時で職場を出てバスに飛び乗って名古屋駅方面へ、駅裏の安直な居酒屋にて計6名例の如し、言いたい放題、笑い放題の酒席、現役引退名誉職(年金受給開始済)の二人は8時半ころには各々岐阜(奥様がくも膜下出血後遺症で寝たきり)新城(遠い!)に辞去、新横浜から駆け付けた同輩(18歳からのオトモダチ)は次男坊(28歳)が公認会計士の資格試験に合格したとか、立派なもんでっせ。大阪・吹田からやってきた先輩(女性)は名古屋泊、そのまま栃木へ向かうとのこと。ここ最近、知人が相次いで亡くなってしまって、元気なうちにあちこち逢いたい人に逢っておこうと決意したそう。

11時には帰宅したから健全なもんでしょう。夜半、いつもの左脚ふくらはぎに痙攣発症!抱え込んで呻吟していたら付け根に追加症状、しばらく苦しんで治まったかな、なんて油断していたら再発!んもう七転八倒状態。今朝はしっかり朝刊熟読、書評欄が気になって、運動不足解消も狙ってBOOK・OFFに書籍仕入れ、そしてパソコン・オーディオ部屋を本格的に掃除するつもり。昨日朝、どーも浴室がカビ臭いのが気になって、上部換気扇を外して清掃をしていたところでした。

今朝、朝食+新聞熟読して優雅に聴いていたのがBRILLIANT 92627/1Mozart 嬉遊曲 ニ長調K136/変ロ長調K.137/ヘ長調K.138/第17番ニ長調K.334〜フローリアン・ヘイエリック/マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団/オルガ・ノーデル(v)(2002年)・・・10年以上前のコメント有、”飾りがないというか、素っ気ないくらいの淡々とした演奏”といった印象はそのまま。天衣無縫な愉悦に溢れる”ザルツブルク・シンフォニー”、ホルンが夢見るように美しいK.334、第3楽章「Menuett」は誰でも知っている名曲中の名曲・・・Brilliantの全集CDを入手して、セレナーデ、嬉遊曲、行進曲、舞曲集なんて一生聴く機会もないやろな、そんな夢が叶った頃の感慨が蘇りました。ちゃんとした音質、それなりの演奏であれば、それだけでシアワセでしたよ。

更に、Berlin Classics0032242BCReger バレエ組曲 作品130/古い様式による協奏曲 作品123(カール・ズスケ、ハインツ・シュンク(v))/ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガ 作品86〜オトマール・スイトナー/シュータツカペレ・ベルリン((p)1973)・・・やや保守的な厚ぼったい響きな作品。RegarとかBusoniとか、その辺りはこれからのお勉強の課題です。この音源もぼちぼち半世紀前か・・・


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

先週今週と東京会議が続いてあっという間の一週間、通常業務+月末の取引先を呼んでの行事対応準備に追われております。先行き収束ばかりの自分お仕事に将来展望は見えにくいけれど、愉しい和気藹々とした職場ですよ。週末は週次定例お仕事の山場、来週は祝日だけど出なくっちゃいけないかも、なかなか手応え歯応えある”待ったなし”判断が求められます。任せてくださる上司に感謝、判断指示に素直に速攻で従う職場メンバーに深い感謝。夜は大学諸先輩+同輩(横浜大阪からも参入)酒席、体調整えて出掛けましょう。

朝日新聞の月間安心新聞+神里達博「自己責任論の思想”集団内の役割”問う日本」・・・日本では自由との関係で”責任”が問われることはない、立場と役割を適切に全うしているかが問われる・・・なるほど。欧米の近代”自由に対する自己責任”とは大きく異なって、例の安田さんの”自己責任論”とは二重三重に異なっていることが理解できるはず。自由意志に基づいて、危険な地域の取材をしてくださることに感謝すべきだし(ここから先は自分の意見)ジャーナリストが拉致されたら無条件で救助するのは人の道としては当たり前、理不尽に苦しんでいる人に”自己責任”ってあまりに冷たくないですか。

CD/SONY CLASSICAL/SICC-2094Mozart ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調K.207(ジョージ・セル/コロンビア交響楽団1961年)/第2番ニ長調K.211(アレグザンダー・シュナイダー/イギリス室内管弦楽団1976年)/第3番ト長調K.216(ジョージ・セル/コロンビア交響楽団1961年)〜アイザック・スターン(v)・・・我らがヴォルフガングが若い頃に集中して作曲した協奏曲、天衣無縫な魅力に溢れた作品。Isaac Stern(1920ー2001)が40歳そこそこで録音した第1番第3番はたっぷり豊満な音色、ジョージ・セルのオーケストラも充実しております(契約の関係で実態はクリーヴランド管弦楽団とか)。ト長調協奏曲K.216って、馴染んでいても第1楽章「Allegro」冒頭ヴァイオリン・ソロが躍動したらウキウキしてもう最高!

ところが15年後ニ長調協奏曲K.211(ノンビリした風情が大好き)は、そんな老け込む年齢じゃないのにソロの音色が痩せて、オーケストラもイマイチなのは音質印象?・・・だけじゃないでしょ。スターン晩年の録音はそんな印象を多く感じます。

Promotial CD/Not for Sale(Classical  Records) 今朝はD.Scarlatti ソナタ・ライヴ・セッション+more〜ウラディミール・ホロヴィッツ(p)・・・これは怪しいCDでした、Promotial CD/Not for Sale(Classical Records)。ホロヴィッツの新旧取り混ぜた音源計19曲、2曲はDG音源と明記、残りはRCA辺りの旧い録音?どれも音質良好です・・・というか、Vladimir Horowitz(1903-1989)のScarlattiはどれも絶品、まさに珠玉、バロックとかそんな範疇を超えた存在であります。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

北方領土解決(二島先行返還)を目指す安倍ちゃんは、強面豪腕プーチンさんに敵うわけはないでしょう。桜田さん、片山さんこの二人の大臣に焦点ばかり当たって、安易な在庫一掃した結末だけど、本来のお仕事が停滞するのは困ったもの・・・朝日新聞のオモロさはコラムにあって、カッコ良いダンディ過ぎる菊池武夫さんの連載、久々「アロハで田植えしてみました」記者が異動先の日田でイノシシ狩りを開始・・・これも興味深いもの。九州時代、日田には幾度も行ったことがあって、当時はニッカの工場があったっけ。

半引退低収入サラリーマンは二週連続の東京に疲れ果て、一昨日同じ会議に出る上司(引退直前の悪友)とワケわからん品川よりいつもの地元で呑んでから行こうぜ(前泊)なんせ彼は鶏肉アウト、ホルモンはもっとダメ、みたいな好き嫌いワガママ爺さんでした。結局東京行き最終のぞみ、品川シーサイドのホテル着は日付を超えておりました。ヘロヘロ、呑み過ぎ。翌日は若いもの(女性も多い)に囲まれ、和気藹々と愉しい会議でした。

斎藤潤「沖縄・奄美<島旅>紀行」(光文社新書)・・・最高。かつて全国あちこちに出張して、いまでも列車(バス)の窓から見える山奥やら海辺の集落を眺めて、そこにある生活を思い遣る・・・のは好きでっせ。自分は基本都会育ちですから。沖縄には幾度も出張して、奄美には行く機会はなくて、素晴らしい歌い手ばかり思い浮かびます。大自然+地元の人々の日常の営み描写のみでノーミソ蕩(とろ)けそうになりまっせ。音楽に起承転結のはっきりしない、短いエピソードが延々・・・みたいなのがあるけれど、ちょうどそんな感じ。強烈な思想、導かれる人の道〜みたいな著作はごめんです。

Audiate今朝、Schubert 交響曲第9番ハ長調〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1969年ライヴ)・・・凄い良い!予想していた風情そのまま、適正なテンポ、自然な流れ、暖かいオーケストラの響き、臨場感のある音質・・・美しい穏健な旋律はあまりに予定調和・・・では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

いつも通りの一週間の始まり。週間スケジュールを勘違いして、本日夜より東京行き明日会議は記憶通り、週末は大学諸先輩+同輩との名古屋駅裏酒席(大阪東京からも)でした。昨夜スポーツクラブでしっかり苦しんで、今週スポーツはこれにて終了。夜咳が止まらず途中覚醒、朝うつらうつらしたのみ、ひどい睡眠不如意続きます。風邪はもう治まっているはずだから、これは”大人喘息?”困ったものです。本日、お仕事宿題(珍しく)目白押し、朝から緊張して行きまっしょい。

新聞休刊日を一日挟んで今朝の朝日新聞にとくになんの感慨はない・・・のはノーミソぼんやりしているから?日大元監督が不起訴とかソフトバンクが上場しようが、稀勢の里が連敗しようが、あまり自分の生活には関係ない、消費増税はじわじわ影響があるけれど。

Romeo7299-7300Debussy 版画(塔/グラナダの夕べ/雨の庭)/映像第1集(水の反映/ラモーを讃えて/運動)/映像第2集(葉ずえを渡る鐘の音/荒れた寺にかかる月/金色の魚)〜クレイグ・シェパード(p)(2013年ライヴ)・・・Craig Sheppard(1947-)は亜米利加のヴェテランとか、ライヴということもあって的確な技術やや乾いた音色に、Debussy特有の天才的個性的な旋律リズムがなんとも風情を感じるもの。幾度か来日しているらしい。近づく冬にこんな静かな音楽が相応しいものでした。

NAXOS 8.570182Vitali(1663-1745)トリオ・ソナタニ長調 作品1-1/ハ長調 作品1-2/ホ短調 作品1-3/ニ短調 作品1-4/ニ短調 作品1-5/ト長調 作品1-6〜ルイジ・カッツォリーノ/ゼンパーコンソート(Semperconsort)(2004年)・・・ A=440Hzの古楽器、裏面のコメントを確認しないとそれとは気付かぬほどしっかり、溌剌とした技巧であります。Tomaso Antonio Vitaliの代表作はシャコンヌ ト短調、ところがこれは彼の真作か微妙なんだそう。Arcangelo Corelli(1653ー1713)のちょっぴり後、Antonio Vivaldi(1678ー1741)の先輩世代、同時代の愉悦に溢れてほとんど知られていない作品は華やかに明るい。こうして、大好きなバロックに新たな出会いをシアワセに思います。

DebussyもVitaliも各々ほんの短い音楽の連続、そして大音響ではないもの。重厚長大な音楽は聴けない心身状態であります。

今朝、Barber 弦楽のためのアダージョ(1971年)/ヴァイオリン協奏曲(1964年)〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル/アイザック・スターン(v)・・・これも静かに甘い音楽、協奏曲のラストはちょっぴりハード。では行ってまいります。「音楽日誌」は一日お休み。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

新聞休刊日なので寂しい朝、薄ら寒い秋の月曜。今週は明日夜から再び東京へ(カンベンしてよ)上司との来季体制打ち合わせ、取引先との情報交換など、いろいろ予定のある週となります。昨日はご近所ディスカウントストアへ坂道往復30分ほど、これは佳き運動となりました。やや咳は残ってもほとんど体調は快復、これって”おとな喘息”(?)なのか、風邪やインフルエンザの後、必ず似たような症状に至ります。今週はスポーツクラブへ2回しか行けない計算、本日夜と週末金曜しっかり鍛えるつもり。

DG LP時代のデザインHindemith 交響曲「画家マティス」/弦楽合奏と金管のための協奏音楽 作品50〜ウィリアム・スタインバーグ/ボストン交響楽団(1971年)/白鳥を焼く男〜ダニエル・ベンヤミニ(va)/ダニエル・バレンボイム/パリ管弦楽団(1979年)・・・かつてミラン・ホルヴァートの録音で出会った作品←リンク先、いかにも共感の薄いコメントはどーもHindemithそのものを好きになれなかった反映であります。辛気臭いと云うか、抹香臭い旋律サウンドはどーもすっきりせん・・・やがて幾星霜、粘り強くいろいろ経験を重ねれば、管弦楽やら室内楽含め、滋味深いものが理解できるようになってくる・・・まるで今朝の天気のように曇って薄ら寒い音楽、華やかさや爆発に欠ける音楽に共感を覚えるようになったのも華麗なる加齢か。往年の巨匠であるWilliam Steinberg(1899ー1978)は小澤征爾の前任、ピッツバーグ交響楽団との録音がメジャーレーベルじゃなかったので日本じゃ不当に低い評価、最晩年DGやRCAに意欲的な録音を残しました。どれも骨太、重厚、そのくせけっこうテンポ速めに勢いがあってストレート、作品そのものの価値を高めるようなカッコ良い演奏かと。

今朝は(Modern関係の音源整理を続けている関係で)Messiaen 「キリストの昇天」(L'Ascension)〜チョン・ミュン・フン/コンセルトヘボウ管弦楽団(2008年ライヴ)・・・バスティーユ歌劇場と録音もしている得意作品でしょう。静謐荘厳な美しい作品でした。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

木金と東京出張だったし、いつにも増して週末休みはどこにも行きたくないもの。職場に業務用ノートパソコンを戻して買い物に行くつもりが、サンプルの残りを失敬して充足、そのまま帰宅いたしました。洗濯掃除などして、あとは保存した音源データの整理点検は”Modern”分野、これが一番大切にしているところ。テレビはこれといってオモロい番組はなくて、二時間ドラマ再放送(鮮明な画質であった)嗚呼、この人ももう亡くなっている・・・なんて感慨深く眺めておりました。

咳症状はかなり軽快、以前の「音楽日誌」を眺めると4-5月も似たような症状でしたよ。2月にインフルエンザに倒れた余波をずっと引きずっておりました。2018年はこんな感じの連続だったな。

夜、恒例のご近所爺婆馴染みの居酒屋にちょっぴりお邪魔、大きなカマスの焼き魚など堪能して、来春引退を迎える女房殿(大阪に一人暮らしの老母が心配)収入は自分の継続雇用(ほとんどアルバイト程度賃金)のみ、こんな贅沢はもうできないよね、とシミジミ嘆いておりました。

音楽はほとんど聴いていなくて DG UCCG-1819Khachaturian ヴァイオリン協奏曲ニ短調/Rimsky-Korsakov 交響組曲「シェヘラザード」(弦楽合奏版)/Khachaturian クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲/Sedlar Savcho3/Turky〜ネマニャ・ラドゥロヴィチ(v)/サッシャ・ゲッツェル/ボルサン・イスタンブール・フィル(2018年)・・・今どき風貌怪しい Nemanja Radulovic(1985ーセルヴィア。一人息子と同い年)はもちろん、イスタンブールのオーケストラがメジャーレーベルに!という興味もありました。これが驚き、21世紀世界同時技量向上の大原則通り、まったく違和感がない立派なアンサンブル。Khachaturianの作品は泥臭い旋律リズムが得異な個性を発揮して、これには”洗練された技巧”必須、”泥臭い”演奏では雨降りの太鼓(どんならん)。ソロもオーケストラも立派なもんでっせ。「シェヘラザード」以降は聴き流しました。

今朝は【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新ほんのお茶濁し。病膏肓に至っている”往年の無名音源”ネットから入手。VOX-TurnaboutBeethoven ピアノ協奏曲 変ホ長調 WoO 4〜マルティン・ガリング(p)/カール・アウグスト・ビュンテ/ベルリン交響楽団(1965年ライヴ)・・・これはCDを持っていたかも。データ音源も探せば入手済?Beeやん若い頃の作品は思った以上に力作、忘れ去られるにはもったいない価値でしょう。Martin Gallingは詳細情報が探せないけれど、Bachの鍵盤作品全部録音していたはず(LP時代に所有していた)。Carl -August Bunte(1925-)は東京芸大指揮科教授も務めたとのこと、オーケストラは現コンツェルトハウス管弦楽団に非ず、Berlin Symphonikerは別団体らしい。ややぼんやりとした音質のライヴは意外と聴かせますよ。続けて、Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜カール・アウグスト・ビュンテ/ベルリン交響楽団(1959年ライヴ)も聴いておきました。これもオーソドックスな演奏であり、音質はいっそう厳しいもの。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

行ってきました東京。既に20年ほどに至るネット経由知人が香港より帰国、たしか前回は現地法人社長就任直前に新橋で呑んだ記憶も薄っすらと・・・名古屋より新幹線到着した品川にて待ち合わせ、その人の波に圧倒され・・・少子高齢化ってどこの星の話題?普段は魚介を好む自分に好き嫌いなし、久々ホルモン焼きなどたっぷりいただきました。もうひとりお誘いしたけど残念、大腸ポリープ切除に同行叶わず、お互い加齢を重ねてお仕事も晩年へ。こうして人生に出会いがちょっぴりあるのも絶妙なものでしょう。

翌日東京本丸会議(来週も)自分は最ヴェテラン、若い人たちの優秀な活躍を眩しく感じますよ。若い人たちはのびのび、真っ直ぐ育って佳き職場と思います。女性の活躍も当たり前。

東京ー名古屋片道わずか一時間半、自宅迄往復で4時間強?それでも出掛けたくない、身動きしたくない、来年度は月一回出張復活の可能性もあって、ちょっと辟易しております。テレビCMにて元・ピンクレディーの未唯ちゃんが出演、介護用品のイメージを覆す若き60歳!その鍛えた身体に”鍛えたらこんなになれるのか!”とつぶやいたら、同世代である女房殿は「悪かったな!」「鍛えてもこんなにはなれん!」と怒っておりました。

DG 43027 今朝、久々の音楽。Schubert ヴァイオリン・ソナチネニ長調D.384/楽興の時D.780より2曲/歌曲集「白鳥の歌」より「セレナーデ」/ワルツ集D.969より「ワルツ第4番」/(ほかドイツ舞曲集たっぷり)/アルペジョーネ・ソナタ〜ギル・シャハム(v)/イェラン・セルシェル(g)(2002年?)・・・実演ではギターの音量は小さいから、どんなバランスなのでしょう。ピアノ伴奏よりぐっと親密さが増して、ヴァイオリンは馴染みの、懐かしい旋律たっぷり浮き立たせました。Gil Shaham(1971ー)は美しい音色としっかりとしたテクニック、現役旬のヴァイオリニストでしょう。Goran Sollscher(1955-)も久々の拝聴、瑞典の名手。ここ最近、大きな、賑々しい音楽は敬遠気味なんです。

・・・と、云いつつネットより入手した”大きな”音楽拝聴中。*Wagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜カルロス・クライバー/バイロイト音楽祭/スパス・ウェンコフ(トリスタン)/カタリーナ・リゲンツァ(イゾルデ)/カール・リッダーブッシュ(マルケ)/イヴォンヌ・ミントン(ブランゲーネ)/ドナルド・マッキンタイヤー(クルヴェナール)(1976年ライヴ)・・・ドレスデンとのセッション録音(1980-83年)1975年ライヴは知っていたけれど、1976年?ライヴってほんまか、いかにもジャケット写真も怪しい感じ。ネットより入手音源は、まず音質がキモ、これがほとんど驚異的な自然な音質、鑑賞にまったく支障なし、オペラは優劣やら云々できるほど聴き込んでいないけど、緊張感やらテンションはしっかり感じて聴き進めております。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日は好天、朝一番に坂道往復一時間半ほど(けっこうな汗)大学病院は順番待ち予約2番目、あっという間に終えて帰宅しました。人気エリアらしい長久手市はまだまだ自然と土地が余っていて、あちこち新築増設中、持ち家神話は健在のようです。全国で”空き家”が社会問題になっている中、なぜ身動きできぬ(居住地にもローンにも)選択をするのか・・・自分も継続雇用を終える3年後には身の振り方を考えなくては、1995年に寝屋川のマンションを売っぱらって以来、借家住まいが続きます。

精力的に働いて稼いでいる女房殿はとうとう風邪でダウン、昨日の会議を欠席、今朝も寝込んでおります。自分は本日昼から取引先との定例会議に公共交通機関にて参加(これが遠い・・・)そのまま東京行き(酒)明日は東京本丸にて会議。昨夜は初級エアロビクスの日。

亜米利加合衆国では事前予測通り下院にて民主党過半数。トランプさんはおそらくキレイごとではない”本音”が受け、民主党は理想とバランスを語っているように見えて、いずれ両陣営とも旗幟鮮明熱心な選挙活動が日本とは姿が異なりました。(選挙バーの熱気は日本では見られぬもの。サッカーみたい)若手、女性進出はもちろん、かなりの高齢ヴェテランも互角に戦うのも、日本のイメージと異なるもの。下院にイスラム教徒が二人当選したとか、懐の深さを感じます。

Barber 管弦楽のためのエッセイ第1番 作品17/Gershwin ピアノ協奏曲ヘ調〜ジャン・イヴ・ティボーデ(p)/レナード・スラトキン/スイス・ロマンド管弦楽団(2012年ライヴ)・・・この後にShostakovich 交響曲第5番があるんだけど、そこ迄根性続かず。音質あまりよろしからぬ雑然とした雰囲気はネットより入手だから仕方がない。偉大なるエルネスト・アンセルメ(1918ー1967在任)のイメージから逃れられぬオーケストラは、亜米利加の指揮者+レパートリーに取り組んでこれが21世紀なのでしょう。(ピアニストは仏蘭西)すっかり”上手いオーケストラ”に変貌して、リズム明確ノリノリな指揮者の統率に文句なし。ピアノ協奏曲は表情濃厚、ゴージャスたっぷりなサウンドでした。

今朝は金管七重奏のための音楽集 2/Rameau 歌劇「ダルダニュス」組曲(Cox編)/John Blow(?ー1708) 歌劇「ヴィーナスとアドニス」(抜粋)/劇音楽「女房持ちの色男、無分別な物好き」 Z. 603 (抜粋)(Knight編)/Handel 歌劇「リナルド」組曲(Cox編)〜セプトゥーラ(金管アンサンブル)(2014年)・・・ロンドンの名手による、ほとんど超絶技巧アンサンブル。弱音の抑制がキモですね。

では、行ってきます。明日は「音楽日誌」お休み。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

本日は月一回の大学病院通院の日、一年を経、毎回検査で異常なし、そろそろ無罪放免してもらおうかと。最初のうちはふだん行かぬところへの興味もあって新鮮だったけど、もうすっかり慣れました。通うのもタイヘンだしね。熱心なスポーツクラブ通いも既に丸4年も過ぎて、これはこれでそれで健康維持に意味があるのでしょう。昨夜もしっかり小一時間、いつものメニューをこなしました。昨日取引先より最年末の商品発注データ到着、これが半日遅れて物量はいつもの倍、しかもいくつか異常値もあって点検登録はタイヘンでした。そこはヴェテランだから、なんとかするけどね。

来年再来年の職場営業体制への”提言”、職場トップも上司も真正面より考えてくれて、来週打ち合わせとなりました。7年ほど現状のユルいお仕事をこなして、毎年自分なり改善改革工夫を続けてきたけれど、ボケは進んだかなぁ、来季は現状を引きずりつつ別な(ちょっぴりメジャーな)お仕事必須、ちょっと緊張しております。現在のお仕事の整理整頓後始末継続も重い仕事でっせ。

SONYMozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」/第11番ヘ長調K.413〜リリー・クラウス(p)/スティーヴン・サイモン/ウィーン・フェスティヴァル管弦楽団(1965ー66年)・・・21歳頃ザルツブルク時代の傑作「ジュノーム」は冒頭オーケストラの呼びかけに応じて、ピアノソロが応答する大胆な開始、優雅溌剌としたお嬢様が踊るようなステキな作品です。往年の洪牙利出身Lili Kraus(1903ー1986)晩年は腱鞘炎に苦しんだとか、ここでは技術的な危うさを感じさせません。LP時代より馴染みの演奏は音質・演奏とももっと”粗かった”記憶有、久々の拝聴は優雅な風情に溢れて、ざっくりと自然な流れに神経質を感じさせないもの。音質も悪くない。Stephen Simon(1937ー2013亜米利加)の伴奏というのがマニアック(オーケストラの実態は不明)これもまずまずの出来でした。ヘ長調協奏曲K.413は既にウィーン時代の作品、こちらは音質少々落ちて、LP時代の印象そのまま。

RCA09026 68443 2 今朝はMenotti バレエ組曲「セバスティアン」/Prokofiev バレエ音楽「ロメオとジュリエット」作品64より噴水の前の・・・ 〜 ジュリエットの死〜レオポルド・ストコフスキー/NBC交響楽団(のメンバー)(1954年)・・・この時期にして驚異的鮮明な音質(ステレオ)”メンバー”となっているのは、トスカニーニ引退を受けて既にオーケストラの解散を決めたあとの録音なのでしょうか。Gian Carlo Menotti (1911-2007)の「セバスチャン」はこの録音以外存在を知らぬ珍しいもの、甘美な旋律が連続する7曲20分ほど、Prokofievは著名作品からややマニアックな部分を取り出したストコフスキーらしい選曲、いずれグラマラスなオーケストラも思いっきり上手い演奏であります。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

時期的に最年末の営業の事前集約に入って、これが終われば実質上一年の終わり、1-3月はバタバタと過ぎ去って人事異動や体制変更の時期、気分的に2018年度は収束の時期を迎えております。来年度の予算を考える時期になって、それは売上だけに非ず、次期人事体制配置、諸経費にも大きく関係して、取引先との下打ち合わせも必要です。全国的にもマイナーな、売上金額の少ない我が担当分野(手間ばかり掛かる=過剰サービス/効率は改善済)本来的には十数年前に整理が終わっていなければいけないところ、歴史と経緯があって放置(悪い方に)修正修復、その収束に数年苦労してきました。

昨日、自分なりの考え、合理化案をまとめて上司に提出、”引いて整理していく仕事”というのはツラいもんでっせ、結局火中の栗を拾って、ケツ拭う仕事がヴェテラン半引退の役割なんやろなぁ、若い世代に将来苦労掛けたくありません。事態を悪化させた先人と歴代マネージャーを恨みますよ、ただでさえ名古屋経済圏は保守的閉鎖的なところ、こうして外様(=ワシ)が赴任して標準化していくんやろなぁ、サラリーマン社会は。ちょっと精神的に黄昏れております。

しつこく咳が止まりません。昨日お仕事を淡々とクリアして、夜スポーツクラブ通常強度にて小一時間、これが苦しくて・・・体調もじつは不完全?クリアするのに四苦八苦艱難辛苦呻吟、凄い汗、青息吐息に終えたら爽快・・・に非ず、ヘロヘロ。幸い左膝は軽快傾向でした。あともう一歩でもとの体重に戻せます。

EMI TOCE-13432Ravel ピアノ協奏曲ト長調/左手のためのピアノ協奏曲〜ジャン・フィリップ・コラール(p)/ロリン・マゼール/フランス国立管弦楽団(1978年)・・・Jean-Philippe Collard(1948ー)の若い頃、マゼールだって48歳壮年期の記録、これは音質鮮明、演奏も鮮烈でした。ピアニストは近代仏蘭西が十八番、繊細な細部の描きこみとラプソディックな躍動が両立する素晴らしき演奏、マゼールはかなり個性的に弄る人、このオーケストラとは相性がよろしいようで雰囲気で聴かせる方向に非ず、テンポも動いて緻密明晰な個性・主張が決まって完成度も高いもの。軽妙なト長調、そして重厚なスケールを誇る「左手」たっぷり堪能いたしました。

ACCORD 4768862今朝はピエール・ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル・アンサンブルStravinskyなど。(昨夜保存音源を発見)12楽器のためのコンチェルティーノ/クラリネット・ソロのための3つの小品/弦楽四重奏のための3つの小品/管楽器のためのサンフォニー集/きつね(ルナール)歌と踊りによるブルレスケ((p)1962)/バレエ音楽「アゴン」(これはハンス・ロスバウト)・・・意外と知られていない音源?ちゃんとした音質、緻密クールな仕上げ+若い頃の熱気や意欲を感じさせて、この辺りの音楽は嗜好のツボであります。

では、行ってきます。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

毎年恒例10月来の週末行事対応を終えて一段落、11月は会議の連続となります。新しい月曜にしつこい咳は継続して、いったいいつになったら完治するのか、体調はほとんど戻っているのに、夜ちゃんと眠れないのがツラいところ。一昨日終日立ち仕事に左膝悪化、昨日は寝坊〜咳もあるし、ということで薄ら寒い小雨模様に終日引き隠っておりました。テレビもオモロいものはなかったなぁ、例の如しDVDに保存した音源の内容確認、整理(仏蘭西音楽辺り)してヲタク趣味に没頭。

大沢久子「今から考える終の棲家」(平凡社新書)・・・2007年初版だから10年前の著作、なぜこんな前のを入手するかと云えばBOOK・OFFにて108円コーナーを狙うから。それと”10年経っても現在に耐えうる内容”のものを探すから。著者は1952年生まれ、この時点”自分のこととしてピンとこない”としながら、精力的に取材をしております。これは団塊の世代が一斉に退職を迎える「2007年問題」を契機として出版されたのでしょう、10年を経、事態はいっそう深刻化していると類推されるけれど、それでも内容は充分衝撃的。有料老人ホームの種々実態、リアルな経費負担、特養ホームやグループホーム、豊富な取材はわかりやすく”その後”も知りたいところ。最期まで自宅で暮らす工夫、介護保険や経済問題、親族の負担、共同生活の危うさ(価値観の違い)(特に女性が老後は仲良しで助け合って過ごしたいって、あるじゃないですか)趣味の大切さ、人間関係に問題があればそれに固執しないこと・・・これほど実用的な内容に出会ったのは初めて。

DG Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調/第3番ハ短調〜ミハイル・プレトニョフ(p)/クリスチャン・ガンシュ/ロシア・ナショナル管弦楽団(2006年)・・・プレトニョフのBeethoven交響曲はあまりに奇異な姿に驚いたもの。それは自在に表情を付けるピアノ・ソロの考え方を交響曲に持ち込んだものだそうです。若い作品である第1番はもちろん、確固とした個性が確立した劇的な第3番でさえ爽やか清潔な表現、やや食傷気味だった名曲を新鮮に聴かせてくださいました。墺太利出身(DGのプロデューサーでもあった)ガンシュのオーケストラも同様、ソロと息を合わせてクリアなもの、露西亜のオーケストラ、みたいな先入観は必要ありません。

では、行ってきます。体調含め本日も無事お仕事をクリアできますように。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

昨日朝一番に社用車(ハイブリッド)にて若い相棒をお迎え、なんせこちら職住接近ですから。気の進まぬ取引先行事対応は役割を果たしてトラブルこそなかったけれど、盛り上がりに欠けるのは事前予想通り。体調ほぼ戻って(咳がちょっと残っている)夕方終了時には疲れ果てました。夕食は女房ともども準備する意欲もなく、ご近所”王将”はファミリーにごった返して断念、カツ丼のチェーン店にてお茶濁し。夜エエ感じに眠くなって早々に就寝、夜半に咳き込んで起き出して、少々様子を見て二度寝、朝はいつになく寝坊しましたよ。どんより曇って冬が近いことを感じさせます。

ここ二週ほど【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新断念。旅行や出張さておき、心身ともの体調不良理由は内心忸怩たるもの。今朝起き出してまずそれをクリアいたしました。

数日前ネット記事にて「直葬が増えている」とのこと。先月60歳定年直前で亡くなった旧知もそうだったんじゃないか(奥様とは離婚)別途職場で「お別れ会」が持たれました。「直葬」って”ちょくそう”と読むんですよね、せめて”じきそう”にしてくれんかな、まるで”産地直送”じゃないの。日本の葬儀には膨大な経費が掛かるし、こどもは減っているし、親類縁者も同様、儀礼的なものは廃れていく流れでしょうか。寂しいようでもあり、納得できる事象でもあります。両親は盛大に送るつもり。自分もそれ(直葬)でいいや、墓もいらない。そういえば無縁墓が増えて、先日の大地震後に問題顕在化したそう。お寺さんも経営成り立たず、無住職が増えているそう。時代の変わり目を強く感じます。

昨日言及しそこねたBeethoven 「コリオラン」序曲ハ短調/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜クラウス・テンシュテット/NDR北ドイツ放送交響楽団(1979年ライヴ)・・・「コリオラン」序曲から入魂の演奏!「英雄」に於けるテンションの高さ、メリハリたっぷり悲痛な集中力、こんな演奏強要されたらオーケストラは堪りまへんで。テンシュテットで厳しい人だったのかな、ロンドン・フィルとの邂逅(1983ー1987在任)は稀有な出来事だったのでしょう。いずれ病を恨めしく思う・・・健康を保ってあと20年は活躍してほしかったところ。

今朝はMozart 交響曲第28番ハ長調K.200/Bartok 弦楽のためのディメルティメント/Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ネヴィル・マリナー/ハンガリー放送交響楽団(1981年ライヴ)・・・ネットより入手したライヴ音源也。やや散漫だけど音質かなり良好。躍動するMozartは十八番、Bartokは別途セッション録音がありました。いずれ穏健バランス+ライヴならでは感興に充ちて、オーケストラが変わっても彼の仕上げは変わりません。ギネス級の録音を誇った人、Brahmsの交響曲にも録音はあって(未聴)ここでもいたずらに物々しくなり過ぎぬ、みごとなスケールに感心いたしました。Neville Marriner (1924-2016)50歳代の記録。拍手は盛大です。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

体調は軽快方向だけど、頑固な咳が止まりません。昨日昼も取引先に報告していて、ちょっと苦しかったし、夜も半分ほどしか眠れない。無理矢理スポーツクラブは強行、いちおう今週分4日とも通いました。これより取引先行事対応、いつもより更に早い時間に若い相棒を拾って、こんな状況で接客できるでしょうか。いろいろ気になる記事はあったけれど、言及する時間がありません。

PH16022Beethoven 「コリオラン」序曲ハ短調/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜クラウス・テンシュテット/NDR北ドイツ放送交響楽団(1979年ライヴ)・・・Klaus Tennstedt(1926-1998)が亡くなってそろそろ20年、これは短かったこのオーケストラとの就任期間(1979-81)の記録、音質は厚みに欠けても自然な聴きやすいもの・・・時間切れです。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

ひどい咳症状はやや軽快して眠れぬことはない、といったところ。昨夜はスポーツクラブ休館日、女房殿は遅くにご帰還、さっさとお仕事切り上げて、ゆっくり音楽など聴いておりました。奨学金返済問題とか(家庭環境で苦しんだ甥は今でも返済中)いくつか興味ある記事はないでもないけど、どれもどーもぴんと来ておりません。まず、体調快復が最優先な薄ら寒い晩秋であります。

HMG50185859DIMahler 交響曲第8番 変ホ長調〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団/ライプツィヒ放送合唱団/ウィンズバッハ少年合唱団/ベルリン放送合唱団/シルヴィア・グリーンベルグ(s)/リン・ドーソン(s)/サリー・マシューズ(s)/(a)/ソフィー・コッホ(a)/エレーナ・マニスティナ(a)/ロバート・ギャンビル(t)/デトレフ・ロート(br)/ヤン=ヘンドリック・ローテリング(b)/ジーグルト・ブラウンス (or)(2004年)・・・Mahlerは自分にとってすっかり日常に至って、こんな巨魁な作品も細部旋律馴染みとなりました。初めてFMから聴いたバーンスタインは阿鼻叫喚混沌混迷の渦、(駅売海賊盤)CD入手したジョージ・ショルティいずれも世評高いもの、あれは20年以上前?その威圧感に耐えられなかったもの。Kent Nagano(1951ー)は日系三世の亜米利加人、奥様は児玉麻里さん(ピアニスト)現在、ハンブルク州立歌劇場とモントリオール交響楽団のシェフ、旬の指揮者であります。彼は”大きな”作品をわかりやすく伝えてくださる人、ハレ管とかいくつか彼の音源を聴いて、どれも期待を裏切られたことはない。緻密であり細部仕上げのしっかりとした”わかりやすい”爽快演奏也。威圧感云々は(聴き手の耳の慣れか)感じない、オーケストラも21世紀に至って当たり前に上手いものですよ。

ARTENOVA 82876 82576 2/8Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/第23番イ長調K.488〜マティアス・キルシュネライト(p)/ベールマン/バンベルク交響楽団(2005年)・・・恥ずかしい昔のコメントが残って、これは久々の拝聴。 Matthias Kirschnereit (1962-)は幾度も来日した独逸の中堅でしょう。まず作品が無条件幸福、モダーン楽器(おそらくスタインウエイ)によるオーソドックス(伴奏も)過不足のない質実な演奏。音質最高、両作品とも第2楽章が絶品!イ長調協奏曲に於ける「Adagio」は泣けるほど甘美な浪漫旋律、本ホ長調「Andante」は途中管楽器のみによる伴奏が続いて、そこをいつも心待ちにしております。

では、行ってきます。明日の取引先行事対応に心弾まぬ思い有。


2018年11月某日/サラリーマン生活延長線の日々

11月がやってきて我が職場は本日よりネクタイ着用、ちょっと遅いですよね。どうせなら通年”ノータイ”にならんもんか。女房殿は今朝6時出発で日帰り出張とやら、来春お仕事撤退を決めているのに、そんなによう集中力が続くと感心しますよ。こちらは昨日いつものお仕事+昼から取引先定例商談を早々に終え、そのまま自宅へ送ってもらいました。咳症状+左膝の痛みを押して水曜は30分のエアロビクス、初級コースにはジャンプがないというのが決まりなはずなのに、若い(ごつい)女性インストラクターは小さいジャンプを多用するのですね。途中咳き込んだりせず、ジャンプも控え目にして辛くもクリア。

そして、夜半に激しい咳症状復活、ほとんど眠れません。去痰剤とか咳止めシロップとか全然効いていない、そもそも気管支やら咽の症状が快復していないと類推します。それでも本日明日と今週はお仕事あと2日・・・と思ったら土曜は取引先行事対応・・・これがまた力の入らん、オモロない儀礼的なお付き合いで困ったものです。

POCL-4397これがオリジナルデザインらしいDebussy 前奏曲集第1巻〜フリードリヒ・グルダ(p)(1955年)・・・Friedrich Gulda(1930ー2000)若い頃はDECCA専属、モノラル〜ステレオ初期に数多く録音していたのに(例えばBeethovenのピアノ・ソナタ全集旧録音)レコード販売戦略では不遇であったとのこと。(当時の一番人気はバックハウス)これはMPS(1969年)前の旧録音、英DECCAにしては音質もいまいちな感じ。先月ジョルジュ・プルーデルマッハーのデリケートかつ緻密正確なライヴに驚いた作品、アルカイックな静謐を湛えた旋律風情は大好きな作品です。若きグルダは淡々と明晰なリズムを刻んで、雰囲気とか勿体つけた表現とは無縁、さらさらと流れのよく、雰囲気にも不足せぬもの。

他、Bach 無伴奏チェロ組曲第2番イ短調/第1番ト長調 途中迄(ヴィオラ版)〜キム・カシュカシアン(va)(2016年)など拝聴。では、行ってきます。

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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