音楽日誌上ほどあたらしくなります
2001年7月某日 広島泊(日帰りを繰り返すより安く付くんです)、翌朝から商談。ジリジリと真夏の太陽に焼かれながら駅から取引先の事務所まで歩く。ノートパソコンが重くて、持参しなかったら、案の定急に必要となって反省。 昼から急いで岡山にとんぼ返りし、ウチの事務所で地元取引先の方と商談。約束通り、そのまま飲みに行ってお互いの珍妙なる方言合戦自慢で盛り上がって楽しい。ヘロヘロに酔ってしまって音楽なぞ聴いておりません。 バテバテの7月なんとか終了。夏休みで新幹線がモウレツに混んでいて閉口する。 2001年7月某日 馴染みの曲、新旧問わず(とくに旧)有名演奏家ばかり聴いていたので、深く反省。Berkshireで久々、個人輸入のCDが11枚分到着。注文してから一週間、込み込みで$54.59。こんなもんか。過半は超珍演奏家、またはあまり見かけない曲ばかりで、嗚呼、これがワタシの原点、と妙な感動有。 いつもながら、ため息が出るような「トラブル・フォロー」に追われ、疲れ果て、さらに夕方から広島。 2001年7月某日 「バッハのカンタータを聞く」というサイトを準備中。但し、ワタシはお手伝いしているだけで、内容はその道の手練れの方から。KechiKechiとはおおいに異なる立派な内容ですので、ぜひご贔屓に。 あまりに盛り上がらんBBS、リストラしようかと思ったら、急に書き込みが増えている。これじゃ小泉さんもなかなか構造改革できないのは、わからぬでもない?・・・って、次元がちがうか。バンベルク響を検索してKechiKechiに到着とか?ほんま?あまりの猛暑にスポーツクラブに行く意欲を失い、とうとうサボってしまう。 ヨッフム/バンバルク響のBruckner第8番来日公演をビデオに収録。 2001年7月某日 レーグナーのMahler 第3番第1楽章、ティントナーBruckner第5番終楽章、バティスの「ローマ3部作」、猛暑に苦しみながら聴く。体調最悪。スポーツクラブ断念。クライバーのBeethoven 第5番〜久々期待しながら聴いたけれど、ワタシはもうBeeやんは受け付けないカラダになってしまったのか。荒々しくて、かつての感動何処。 ブーレーズ/LSO「牧神」(1995ライヴ)でようやく一息ついて、「ダフニス」全曲(NHK交響楽団1995年ライヴ)まで聴き通す。夏には冷ややかなブーレーズがよろしいのか。 2001年7月某日 気分も重く、山口出張。なんとか方向性も見え(たような気も)、夜、岡山帰着。少々残務処理後、帰宅するが、きょうはずっと頭の中でWagnerが鳴っている。 矛盾をひきずったまま週末。HP更新。明日はスポーツクラブに行くぞ! 2001年7月某日 朝から、地元岡山の取引先と会議。珍しく和気藹々として、引き続き、翌日の月一回の(重い)広島の会議に備えるが、急遽(経緯があって)中止になり、一種解放感がある。出張がなくなるというのはじつに嬉しい。 引き続き、ティントナーのBruckner。第8番「アダージョ」は、オーケストラがもっと良質であれば、と思うが、これはこれで充分な説得力有。この楽章、なんと31分以上。延々と続く至福の時間。 さすがの猛暑で、体調不良。エア・コンなしでは眠れないが、それもカラダには良くない。なにより、精神的に緊張感が切れていて、創造的な仕事に手が付かない。 あす、山口に出張。問題山積で憂鬱。またまた体調不良で、耳鳴りがする。 2001年7月某日 新しい一週間が始まってもテンション上がらず。(精神的に、ここずっと)こんなときは心安らかなBach に限る。いつもながらのカンタータ第136、186、49番(リューシンク)。淡々として、恣意的な表現意欲など、みじんも感じさせないようなスッキリサッパリぶりがワタシは好き。 BRU8シリーズは、久々ティントナーで。初めて聴いたときの感動は忘れられないが、現在ではオーケストラの水準(アイルランド国立響)が気になる。最近のワタシの嗜好の変化のせいかも。しかし、第1楽章中盤くらいからしっかり音楽に集中できるようになって、これは価値ある演奏でした。それと、見知らぬ旋律が頻出するのも楽しい版。途中まで。 2001年7月某日 休日の朝から、息子の勉強のことでの女房の機嫌が悪い。ワタシは高校生にもなって勉強するしないは、本人の意識次第(しないのも自由)と思っているが、そうは考えないのが母親か。放置する父親が悪い、と。 クーベリック/CPOのDvora'k第8番(1946年録音)、音質は心許ないが、これはかつてない颯爽とした素晴らしい演奏。チェコの歴史ある名楽団は現在は音が変わってしまった。 2001年7月某日 午前中からスポーツクラブで、腹減りすぎて牛丼2杯分食ったらさすがに気分が悪い。(ダイエット何処?)昼寝をしても、異常に暑くって目が覚める。結果、やはりエアコンのお世話に。Glinkaなどの室内楽を聴く。平易で優しい世界。Bernsteinの歴史的録音はたいへん楽しみました。「エレミア」はNYPO盤より旧いセントルイス響のほうが良いのでは? 息子が一生懸命やっていたゲームは、じつは「FF]」だったことが判明。開発費用40億円?ゲームは、インベーダーゲームの昔から興味ないんです。 2001年7月某日 せっかくの連休初日もなにもせず、ウチでゴロゴロ。でも、コンピューターで疲れた眼にはそれも良いかも。愛用のコンピュター・デスクトップを諏訪内晶子に設定し、ささやかな喜びとする。 ベルグルンド/ヘルシンキ・フィルでシベリウス第1/2番。これはカルヴァーハウスの録音で、いつものEMIとはひと味異なる音質。ケーゲルのBRU8(PILZ)は久々の再聴だけれど、不気味過ぎで楽しめない。 2001年7月某日 連休前日。職場の多くの人々と「屋台村」みたいなところへ行くが、ワタシは暑さに耐えきれずPM10:30ほどで失礼。そして、連休。ささやかな、プレ夏休み。 エイドリアン・ジャストゥス(v)/バティス/フィルハーモニア管でシベリウスのヴァイリン協奏曲。(IMP)ま、フツウの演奏だけれど、フィル・アップの「ロマンティックなワルツ 作品62b」他がなかなか「バティスのシベリウス」というのは聴けないから価値有。 2001年7月某日 そのうちADSLを入れるつもりで、そうなると電話の穴を二股にするような安易な複数台インターネット接続も出来なくなるので「家庭内LAN」準備。これがもうてんやわんやで・・・けっこう楽しみました。 息子、とっくに夏休み状態でゲームばかりやっていて呆れる。ワタシはイマイチ音楽に集中できず。気合いを入れて、Brucknerの5番(ヨッフム/ドレスデン)を聴く。演奏は骨太で最高だけれど、音質の腰のなさに慣れるのに少々時間が掛かる。一気に聴き通して、終楽章に冒頭の主題が回帰してくるところなんかゾクゾクしちゃう。 2001年7月某日 朝から出張なのに、ファイルを職場に忘れたことに気付いて、たいへん。頑張って早朝決起。昨日から雷鳴などもあって、やや涼しい。 Bach カンタータBWV100「神の為し給うことに理あり」〜リューシンクの演奏は、スッキリとしてとても感動する。メールでいただいたカンタータ師匠の説によると、「ヘタクソ」とのこと。(この曲のクレジットではないが)技術的な水準は高いと思うのだけれど、表現意欲の深さの意味だろうか? 2001年7月某日 引き続きクーベリック聴き、その実力を確信。(でもこのMahler 全集、当時は廉価盤ではなかったのが哲学に反するが!)Mozart の初期交響曲集(グラーフ)は、ややフツウすぎてこれといった感銘に欠けるか? 明日は広島〜山口へと少々強行軍で出張。でも、週末は連休になるので、嬉しい。 2001年7月某日 月曜日。労働意欲湧かず、ひたすら諸実務に励む(脳味噌使わず)。 「ファンタジア」関係のメールをたくさんいただき、ようやく正確な情報が整う。ワタシの記憶はたくさん抜け落ちていて、「時の踊り」(カバが上品なバレエをしていたっけ)や「田園」もあった由。ちゃんとしたCDも出ているらしい。 久々、クーベリックのMahler 第1番。ライヴが話題だけれど、スタジオ録音の虚飾のないストレートな表現、極上のオーケストラ(響きが暖かい)もまさにワタシの好み方面。やはり夏はMahler に限る? 2001年7月某日 とにかく暑い。日曜日はSchumannのピアノ曲を聴き、メールでお勧めを受けたRachmaninov を聴く。「月並み」とハナで嗤われそうだけれど、第2番ホ短調交響曲のアダージョの甘さは極上で、もの凄く中年のおじさんに似合わない自覚はある。(オーマンディ) 女房とスポーツ・クラブで汗を流し、夕食は自ら調理。自信作。自分のHPの「近況集」(一昨年から)を読んでいたら、シミジミしてしまう。体調ヨロシ。 2001年7月某日 なんとか松山迄たどり着いて、つい先日まで一緒に仕事をしていた連中大勢と、バカ騒ぎする。そのウチの一人が、いつのまにか結婚していて、新婚旅行のアメリカ西海岸の話しを聞かされたりする。でも、遊びに行ったんじゃなくてお仕事なんですよ。 翌日、夕方まで会議。猛烈な暑さ。昼から土砂降りとなり、帰る頃には雨上がりで少々過ごしやすいが、泥のように疲れてバスで岡山まで帰還。体調完全回復。 2001年7月某日 残業していたら、じょじょに体調回復。暑い時期に冷や汗をかくばかりでは不健康な証拠。なんとか週末出張を乗り切れるか?引き続きSchumannのピアノ〜PILZの「旧東ドイツのピアニスト達」(音楽の肖像)。大好きな「アラベスク」だけれど、ツェヒリンよりずっと若いグレムザーのほうが浪漫的な表現なのは意外。 Dvora'k第8番(メニューイン/RPO)。よく歌い、RPOも快調だけれど、やや細部に粗さを感じるか?録音良好。 HP更新。そして地元取引先様へ直行〜広島で2件訪問〜松山へ。昨年迄の担当だったところで、取引先の方々が道後温泉のビヤ・ホールで待っていて下さるそう。ありがたい。ここ最近、メールも増え、嬉しい。 2001年7月某日 風邪か?きょうは翌日の出張の関係で休めないぞ。Schumannのピアノ作品集(NAXOS)グレムザーの演奏。どの作品も気紛れな旋律の躍動が快い。交響曲以外だったら、どの曲でも好きで、系統的にきちんと自分の考え方・聴き方をまとめたいもの。 2001年7月某日 ブルー・マンディは過去最悪の眼の調子で、激しい頭痛もあり、ナント出張の準備もせず定時で帰宅。(書類を厳選しなかったので、荷物が重い)翌日、早朝から山口へ。明らかに体調悪く、おそらく低血圧。(もともと体質だけれど、症状を感じるのは年に一度ほど) 山口のお客さんとはなんとか笑顔で乗り切り、「どんなに体調悪くても落ちない食欲=鋼鉄の胃袋」を駆使して、ご当地の回転寿司で昼食。2度目だけれど、これが極上に旨い。(ぜひ家族を連れていきたいもの)思ったより早く小郡を出て、夕方、広島全日空ホテル(贅沢のようだけれど、直前にインターネットで検索したら安かった)で着替え、お誘いいただいていた「ノルディック・サウンド」へ。 マンションの一室という小さいCD屋さんだけれど、その北欧へのこだわりは並じゃなくて、ただただ驚くばかり。いつものクセでNAXOSあたりを試聴していたら、ワタシが襲撃することは連絡が行っていたらしく、店員さんが「hayashiさんですか?」と声を掛けて下さる。悪いことはできん。 そのうち、HPを見て連絡下さった方が到着、すぐ隣のエリザベト音楽大学の研究発表に潜入。チューバの室内楽で、ピアニストが先ほど「ノルディック・サウンド」で居眠りされていた方。30分ほどの演奏会の後、9時頃まで、店主さんやピアニストさんなどのありがたい御法話を拝聴し、恐縮。 翌日、朝一番から夕方まで広島のお客さんと商談。体調回復せず、今週はもう一回出張だな、と思うと気持ちが重い。助けて。これって夏バテ? 2001年7月某日 日曜はゆっくり寝坊。ゴロゴロしていたら女房に追い立てられて車のお掃除。でも、一日中、「日本書紀はなにを隠してきたか」(洋泉社)を読みながらウツラウツラ。大化の改新の首謀者は中大兄皇子ではない・・・とか。 Bach のモテトに心洗われるよう。(コルボ)メール関連でBeethoven 「かんらん山上のキリスト」(ブローザー/シュトゥットガルト・フィル)も久々に堪能しました。 来週は出張の嵐。まず月曜日をどう乗り切るのか、で少々頭が痛い。 2001年7月某日 休みは朝からBach カンタータで爽やか。午前中からスポーツ・クラブで汗を流し、ついでにレコード屋さんを覗いたら、コンヴィチュニーの2集目のセットが出ていたので購入。さっそくドレスデンとの「英雄」を聴くが、これは極上の演奏。 夕方から岡大響の演奏会。今回は同行者有。いつもながら気持ちの良い演奏で、とくに弦は出色。帰宅後、HP更新しようと思ったら、無料プロバイダが全くつながらないので閉口する。 2001年7月某日 ダラダラと手抜きな一週間も週末へ。早朝、ゆっくりとHP更新。 ブーレーズ/フランス国立放送管弦楽団の「春の祭典」〜ポタールブルMDで聴くと、音質の悪さを越え、その緊張感、熱気、完成度に圧倒される思い。 夜、急な来客で少々酒席のおつき合いあり。連日で、女房機嫌悪い。 2001年7月某日 朝からナガノ/リヨン国立歌劇場管(1988年ライヴ)のSibelius 第5番。もっと景気が良ければ、この人ハレ管と全集を録音しているんだろうなぁ、と思うくらい雰囲気ある良い演奏。なんとかHPに掲載したいが、いつもながらSibelius の涼しさを表現するのは至難の業。 2001年7月某日 今週は出張がなく、ここのところ毎週水曜日に出掛けていた広島のお客様から「なんで今日は来ていないの?」と電話が入る。ずっとPCとにらめっこだから、眼が痛いくらい疲れる。で、今週は早く帰っている。 テンシュテットのMahler 第7番。これは凄い。明快で、イキイキとした、ハズむようなリズムに乗った正しい狂気。この曲は好きだし、まったく新しい切り口を見せられた思い。奥行きが浅いし、定位がやや変だけれど、EMIにしてはマシなほうの録音。やはり夏にはMahler が欠かせない? 2001年7月某日 暑い。今週は出張がなくて、しかも金曜日に地元のお客さんとの商談があるだけなので、ま、楽、というか比較的余裕。 短いつきあいだった中古AKIAノートPC、あっと言う間に売れる。(付属品買った分も含めて+−ゼロか)充分楽しませていただきました。これでもう少し軽ければ・・・、と思うと残念ではある。 プレヴィン/LSO「カルミナ・ブラーナ」(EMI)〜そのバランス感覚の素晴らしさ〜、リヒテル/ヴィスロツキのMozart 、Beethoven (DG)は、彼の個性が前面で(曲より)たいへん興味深い。そういえば、先週グールド(NOTA BLU)を集中して聴いていて、HP原稿にまとめました。 2001年7月某日 暑い。まだ正式に梅雨は明けていないらしいが、日差しの強烈さはどうしようもない。 じつは贅沢にも新品のノートPCを購入。先日買ったばかりの激安ノートはちゃんと活躍しているが、いかんせんズッシリと重すぎて出張に持って行くにはツラ過ぎ。(腕ちぎれそう)雨が降ったらもう最後。ウチのマンションの真ん前が電気屋さんで、素敵に小さいくて安い(ナイショだけれどホンマに驚きの安さ。人に言えないくらい。最新式で)のを発見。女房から「買えば。ウチの職場の人がパソコン欲しいって言っていたし」との御神託(絶対命令)が降りる。 ポイントカードとやらで、USBのFDドライブ、USBのマウスを無料購入。いつものごとく、余計なおまけソフトを全部削除して、自分に必要なソフトを設定するのに丸一日掛ける。Haydnの交響曲「王妃」「オックスフォード」「太鼓連打」(ワーズワース)を聴きながら。音楽も楽しいし、素朴で泥臭い演奏も悪くないと思うが、HPにするほどに自分としての感想が出ない。 ちゃんとスポーツ・クラブへ。夕食も久々自ら調理。明日からまたお仕事・・・と思うと気分が重いのはサラリーマン共通の悩み。畑山が判定で敗れ、面白くない。
【♪ KechiKechi Classics ♪】●愉しく、とことん味わって音楽を●▲To Top Page.▲ |