2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
あまり自覚していないけれど、昨日からGWに入っております。観光地ではコロナ前の賑わいが戻っているそう。朝一番にいつも通りの市立体育館トレーニングルームへ、けっこう新顔が参加しておりました。しっかり鍛えて夕方より爺友との定例酒、梅田駅前ビル地下へ。早めに出て床屋さんに行こうと思ったら、最寄りの駅側の店は残念お休み。梅田駅前ビル地下の1,000円理髪店は長蛇の列に断念いたしました。お相手の都合に土曜祝日の日程となったけれど、アカンなぁ。現役若手大勢の人出、ほぼどの呑み屋も満員、狙いの寿司屋は予想通りに激混みの行列、次善の店を探して肉料理をたっぷり喰いました。ガイジンさんはさすがにマニアックな激安居酒屋に出現しておりません。生涯孤高を守っている学者肌の友人は、海外推理小説の評論を自費出版するとのこと。その金額300万!それで夢を買って、欲を出して売れることは期待できないけれど、それも立派な生き方と思います。自分にはそんな大胆な夢さえありませんもの。
午前中は晴れて、予報通りに夕方より小雨模様、今朝の体重は68.1kg+600gなのは覚悟の上、本日よりダイエット仕切り直しです。大阪は”安くて美味い”、食道楽の意味がようやくわかりました。この一年幾度行き過ぎて、最近ちょっぴり飽きてきましたよ。もとより呑むことより、美味しいものをいただくことが大切なのは基本姿勢。居酒屋メニューはそれなり安くておいしいけれど、最近なんかワン・パターンに感じるのもおそらく贅沢病。お仕事現役中長久手在住時、行きつけの贅沢富山料理屋は絶品!でも高かった。月一回ほど十年ほど通って、飽きることを知りませんでした。大将や女将さんとも親しくなったもの。それに比べると値段は1/2ー1/3ほど、引退して時間は有り余っております。忙しい合間を縫ってとか、若く貧しい頃懐具合残金を計算しながら、心細く呑む酒を懐かしく思い出します。
Shostakovich 交響曲第11番ト短調 「1905年」〜エリアフ・インバル/ウィーン交響楽団(1992年)・・・Eliahu Inbal(1936ー以色列)とウィーン交響楽団の組み合わせによる交響曲全曲録音はあちこち評判悪いようですね。これはけっこう好きな作品であり演奏、一年前に拝聴しておりました。第1楽章「The Palace Square(宮殿前広場)」を聴き出したら、微弱音がクリアな解像度よろしいサウンド、快く怪しい感じ。第2楽章「The 9th of January(1月9日)」鋭い響き、緊張感、ティンパニ連打も悲痛にカッコ良い。ヒステリックな爆発も重くならずに切れ味充分。打楽器の響きがクリアそのもの。第3楽章「In Memoriam(永遠の記憶)」の静謐怜悧な響きから大音量に爆発させる対比もあくまでクール。第4楽章「The Tocsin(警鐘)」は馴染みの革命歌があちこち引用され、緊張感ある細身のサウンドに切れ味を感じさせました。なかなかエエ感じのクライマックスと思うんやけどなぁ、暗めの雰囲気も。パワーに足らんということですか?15:04-18:56-13:21-14:49。
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)/バレエ音楽「春の祭典」〜ベルナルト・ハイティンク/ロンドン・フィル(1973年)・・・旧録音。かなり以前に拝聴した「火の鳥」(全曲)にあまり佳き印象を得られずに(おそらく誤解)そのまま未聴になっていたもの。LP時代に優秀録音として知られ、CD化はいまひとつとのオーディオ通からの報告、PHILIPS-DUOではCD1枚目と2枚めに収録泣き分かれた粗雑な扱いでした。ハイティンク44歳壮年の記録、「ペトルーシュカ」は4管編成のオリジナル版、テンポはちょっぴり速め、ほとんどイン・テンポに飾りや遊びのない質実表現。ロンドン・フィルのパワフルなサウンドを活かして、骨太に勢いの感じられる立派な演奏でした。7:03-2:37-4:28-3:37-3:17-13:16。
「春の祭典」も同様。テンポをあまり動かさず、逡巡のないストレートな勢い重視、曖昧さのない楷書の表現。金管の技量を際立たせて意外とアツい迫力演奏に仕上げておりました。後半に至って盤石の落ち着いた歩みを堪能できました。最近の優秀録音を経験した耳には、びっくりするほどの音質水準に非ず、アナログ録音成熟期のPHILIPS中低音充実したバランスと感じます。3:35-3:12-1:18-3:27-1:50-0:41-1:39-4:26-3:09-1:36-0:52-3:37-4:55。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日は夕方より雨予報、昨日は好転に恵まれ予定通り。
朝一番に前々居住地・尼崎にある銀行に口座の手続きへ、経理関係のスペシャリストであるはずの女房殿も知識は昔のものらしく、別にほかの近所の支店でも可能だったらしい。GW連休を前にATMはかなりの人数、手続き窓口には既に高齢者ご夫婦が数組、女性行員が付きっ切りで話を伺っても要領を得ない、例えばATMにて50万引き出して通帳印字されたけれど、現金が出てこない・・・(ほんま?印字されたのは日付が違いますよ。とか)十数年馴染んだその銀行支店は来月閉鎖となり、伊丹支店に合体されるそう。自分は別途ネット銀行に口座をもっているけれど、出掛けなくても諸手続き可能なのが便利と思います。人生の先輩にとってはちょっと扱いは難しいでしょう。
驚いたのは懐かしい尼崎・立花商店街の人通りの多さ、活気のあること。古い市場は取り壊され、空き家のままシャッターもほとんどなし。但し、時間的に爺婆ばかり、こちら大東市のほうが高齢者比率は低いと見ました。懐かしい某靴屋さんは相変わらず閉店セール中(自分が知っている限り15年以上)但し、店の奥に座って目を光らせていたオヤジの姿がありません。一駅戻ってJR尼崎駅Q'sMallの映画館へ。阪神百貨店や平和堂、成城石井、専門店街が愉しく、周りは新しいマンションがたくさん建って拓けました。大阪へ至近。楽しいところですよ。
劇場版「TOKYO MER」は期待通りのオモロさ、大画面大音響を堪能。悪役キャラが際立って(イケメン俳優・徳重聡は最近そんな役が多い)つぎつぎ襲いかかる危機一髪!それは必ずクリアされる勧善懲悪好きな日本人向け筋書き(=ワシ)対立関係にあるYOKOHAMA MERの鴨居先生(杏ちゃん)ともラスト和解、例の如し冷静クールな官僚役である音羽先生(賀来賢人)はラストに豹変、あれは女性の人気を持っていくことでしょう。ジェシーのダメ研修医ぶりは秀逸、犯人役のキンコメ今野はすっかり立派な俳優さんとなりました。
そして西明石のとなり大久保迄移動。VIVREがイオンになっている大きなショッピングセンター、専門店街、レストラン街やら大きなマンション、映画館もあったのですね。若い人が多い!待望の息子一家孫と再会して、1歳4ヶ月下の孫はさすがに爺婆を警戒、上の孫は3歳6ヶ月、たくさんおしゃべりするようになって「新しいお家」を理解しているようです。ゲームコーナーのフクザツなのをこなすのには驚き。可愛さ爆発!なのは遺伝子1/4共通のなせるワザでしょう。息子は新しい職場にご挨拶済ませてGW明けより出勤、いくらこども福祉が進んでいる明石市でも保育所待機はあって、時期がよろしくない5月、お嫁さんのお仕事復帰の目途は立ちません。息子に転職の経緯を訊いたら、育休中昨年末迄職場復帰意欲満々だったそう。1月早々に一家コロナに罹患して引き隠った時期に人生を見つめ直して、ネットに転職の可能性を探り出したら、よさげな条件が揃ったんだそう。
お嫁さんの実家は4人姉弟一番下の妹が大学卒業して就職、後継ぎの長男のみとなって寂しく、頻繁に遊びに来ていた孫が遠方となって涙に暮れているとのこと。上の孫がはま寿司が好き、下の孫も未だ食べられるものが少ないけれど、大暴れする男の子二人に手を焼きつつ、息子とちょっぴりビールをいただいてきました。住道〜大久保は遠いなぁ、たっぷり2時間ほど?数年後を視野に転居を検討しなくては。今朝の体重は67.5kg▲200g。順調です。ここで気を緩めない。
Paganini ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調(ロヴロ・フォン・マタチッチ/フィルハーモニア管弦楽団1955年)/Tchaikovsky ヴァイオリン協奏曲ニ長調(アルチェオ・ガリエラ/フィルハーモニア管弦楽団1956年)〜マイケル・レビン(v)・・・Paganiniは2016年聴いた記録が残って、
夭折の天才は一点の曇りもない爽快な技巧を披瀝して、のびのびと逡巡を感じさせない。19歳かぁ、作品そのものはちょいと大衆的見世物風、陰影とか考慮する必要はないでしょう。モノラル録音らしいけど、音質も良好
Michael Rabin(1936ー1972亜米利加)は、なんの衒いもなくテクニックを披瀝して、大仰なPaganiniの旋律を爽やかに表現して、作品そのものの価値を上げたような気品を感じさせる凛とした美音でした。16:04-5:14-6:32。Tchaikovskyはあまりに有名な甘い露西亜風旋律。エドゥアルト・ハンスリックはその豊かな民族色に辟易し「悪臭を放つ音楽」とまで言い切ったとのこと(Wiki丸写し)たっぷり粘着質に演奏されると、たしかにそんな感じかも。こちら一点の曇りもない若者の勢い、テンポは速めに旋律の節回しには抑制があって、色気を強調しない軽快な躍動、清潔さを感じました。ガリエラのサポートぶりは万全。18:07-6:42-8:19。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1957年)/ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調(アルテュール・グリユミオー(v)1955年ライヴ)〜アタウルフォ・アルヘンタ(p)/スペイン国立管弦楽団・・・Ataulfo Argenta(1913-58西班牙)は早世が惜しまれる往年の名指揮者。ぎりぎりモノラル時期、音質は鑑賞に差し支えない水準。これはネットより音源入手したまま10年?ほど放置してようやく聴いたもの。心配されるオーケストラの技量は意外にも問題なく、颯爽とすっきりと力みなく、熱と勢いとリズムを感じさせる第1楽章「Allegro con brio」(提示部繰り返しなし14:15)第2楽章「Adagio assai」葬送行進曲は浮き立つように流れるようにリズミカルなリズム、深刻に重苦しさを感じさせない。(14:56)第3楽章「Scherzo,Allegro vivace」も軽快に流れよろしく(5:46)第4楽章「Allegro molto」も流れは停滞せず軽快デリケートそのもの。(11:36)重厚長大なスタイルとは無縁なノリノリ、音質云々乗り越え滅多に経験できぬみごとな「英雄」。彼はカール・シューリヒトの弟子筋であったことを思い出したものです。輝かしく浮き立つようなグリュミオーのヴァイオリン・ソナタも変わらぬ風情。音質はちょっぴり落ちます。4:14-7:47-3:31。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は好天、気温も上がって気持ちよろしく市立体育館に鍛えてまいりました。これから連休に入るので尿酸値のクスリをもらいに通院しました。本日これより尼崎の銀行に手続き経由映画「TOKYO MER」封切り、そして無事熊本より転居してきた西明石の息子一家に訪問予定。3歳と1歳の孫に会うのは昨年2022年11月の七五三以来、ことし始めにはコロナ一家罹患もあって無事快復済、幼子は半年で大きくなりますよ。もう大阪の爺婆のことは覚えていないでしょう。今朝の体重は67.7kg▲300g。67kg台は2ヶ月ぶり?ようやく危険水域を脱して、高め水準となったけれど、これを維持できるかは微妙です。
「世の中ね、顔かお金かなのよ」という回文がある・・・ネットに拝見いたしました。うまいことを云う。自分は残念ながら非イケメン系、両方とも縁は薄かったけれど、まずまず楽しい人生を歩んできましたよ。(残念ながら廃止してしまった)BBSになにかと「自分を合理化している」と手厳しいご批判もいただいたけれど、ま、人生こんなもんでしょ。そう納得して、ひとさまを羨ましく思ったことはありません。
Britten Bridgeの主題による変奏曲/Barber ヴァイオリン協奏曲/Brahms 交響曲第1番ハ短調〜アレクサンドル・ドミトリエフ/サクトペテルブルグ交響楽団/ドミトリー・バーリンスキー(v)(2013年サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホール・ライヴ)・・・Alexander Dmitriev(1935ー露西亜)による珍しいライヴ音源。なんとこの時期にしてモノラル、散漫な薄い音質。CDは少ないけれど、露西亜の怪しげサイトからはけっこうライヴ音源を入手可能でした。フィルハーモニーならぬ二番手オーケストラはなかなかの実力、アンサンブルやパワーに不足はありません。硬派なやや掴みどころのない作品である「変奏曲」にはちょっと集中できず、未だ様子見のようなざわついた雰囲気(13:55)遅れてきたロマンティストBarberの甘い旋律を誇る第1楽章「Allegro」から始まる協奏曲はDmitri Berlinsky(1969ー露西亜)のソロ。変幻自在のテクニックを駆使して、第3楽章「Presto in moto perpetuo」無調のハードな無窮動はお見事。(24:29)堂々たる威容を誇るBrahmsは貫禄、所謂昔風重厚長大風、盤石なスケールでした。(45:32)
Mendelssohn 劇音楽「真夏の夜の夢」より(序曲 /スケルツォ/ 妖精たちの行進/間奏曲/夜想曲/結婚行進曲/葬送行進曲/道化師たちの踊り/バイエルン放送交響楽団1960年)/演奏会用序曲「フィンガルの洞窟」序曲/「美しきメルジーネの物語」作品32/序曲「ルイ・ブラス」作品95(南西ドイツ放送交響楽団1962年)〜カール・シューリヒト・・・LP以来の馴染みの音源、おそらくは20年以上を経ての再聴。Carl Schuricht(1880ー1967独逸)には、若い頃あれほど入れ込んで聴いていたのに、やがて主に音質理由から拝聴機会は減っておりました。例えばワルターとかポール・パレーあたりに比べ、録音状態音質にはあまり恵まれなかった人なのでしょう。久々の印象は覚悟を決めて臨んだせいか、解像度まずまず、彼特有の軽くデリケートな響き、リズム感を堪能いたしました。当時「Mendelsshonなんてどこが良いのか」状態、この録音はあまりにマニアックに過ぎて初心者(=ワシ)にはハードルが高かったのでしょう。作品の魅力に目覚めたのはオットー・クレンペラー辺りから。メルヘンな旋律連続はいまやお気入り作品のひとつ。声楽が入らないけれど収録も盛り沢山、ざっくりとして神経質にならぬサウンドも悪くない。12:02-5:06-1:23-3:32-5:22-4:41-1:06-2:09。序曲は未だに苦手系ではあるけれど、オーケストラが変わってもみごとに軽快デリケートな表現は同じ、ぱっとせん音質も同様。10:25-11:28-8:56。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝の最低気温は10度Cだからけっこう冷えます。本日明日と天気は回復して気温も上がってくるとのこと。昨日は鬱陶しくも薄ら寒い雨模様続き、昼から業務スーパーに食材仕入れに出掛けたのみ。とくに体調が悪いわけじゃないけれど、左足とか左手首に微妙な痛みがあって原因は不明です。例の如しのDVDに焼き込んで保存した音源点検整理廃棄のヲタク趣味、そして久々にぐっと増えてきている訪日ガイジンさんから見た、日本の食材や風習のYouTubeをずっと眺めて感心しておりました。明日、尼崎での銀行手続き+映画予約「TOKYO MER」封切り〜その流れで西明石迄息子一家孫の顔を眺めに出掛けることとしました。週末土曜はもうGW祝日に入るけれど、爺友と梅田にて酒の約束、さて混み具合はいかがでしょう。
今朝の体重は68.0kg▲200g。昼過ぎに大福を喰った関係で夕食は大幅節制した結果でした。牛乳パックにお気に入りヨーグルトを足して自家製、毎朝おいしくいただいているけれど、一昨日朝、新ロットのがやや酸味が強く苦く、なにより美味しくない。いつものマイルドな味になりません。残念、泣きながら全部捨てました。いくら節約生活に物価高でも、わずか300円ほどの出費を惜しんで不味く、怪しいものを我慢するほどに生活は困窮しておりません。原因不明。前ロットはたまたま豆乳を使ってヨーグルトに仕上げて味は上々、その残りも流用してブレンドしたのが間違いだったのか。自分はガマンして1食分摂取して、幸い腹痛などはありません。変敗に非ず、発酵過程がおかしくなっただけと思います。
・・・どうも種にしたヨーグルトがおかしかったみたい。賞味期限内だけど、味がいつもとぜんぜん違う。それも含めて廃棄しました。
Stravinsky バレエ音楽「アゴン」/カプリッチオ〜エルネスト・ブール/南西ドイツ放送交響楽団(1967年)・・・
2019年に聞いて曰く
放送用の良質な音源をネットより入手したのは5年ほど前?硬派な「アゴン」は若き日、初めての出会いから無機的辛口サウンドがお気に入り(誰の演奏だったっけ?記憶雲散霧消)現代音楽の闘志Ernest Bour(1913ー2001仏蘭西)は、思いっきり明晰に、無機的に、冷徹な情熱を以てヴィヴィッド、かつて聴いたことがないほどの名演奏でしょう。カプリッチオは残念、ピアニストのクレジットを失念しました。(最初っからなかったのかも)これもかつてない白熱の演奏!に作品自体を見直したほど。音質良好。
種々雑多な放送音源?をまとめてネットより入手したのは10年ほど前?サイト内検索を掛けるとけっこう聴いておりますね。音質リアルに良好、ハードに辛口無機的な「アゴン」は思いっきり明晰にわかりやすい演奏。22:44。ピアニスト情報が抜けている「カプリッチオ」も同様、まさに「冷徹な情熱を以てヴィヴィッド」ややオン・マイクな音質イメージも手伝って、これほどの切迫感にこの作品を聴いたことはありません。ラスト「Allegro capriccioso ma tempo giusto」はジャジィにノリノリ。6:57-4:50-5:14。
Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲/舞台神聖祭典劇「パルジファル」より前奏曲/聖金曜日の音楽(1956年)/楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅立ち」/葬送行進曲/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」(1952年)〜ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団・・・これは米Capital録音、前半がステレオ(9:20-13:08-8:16)後半はモノラル録音(10:00-7:42-16:34)残響豊かにかなり良好な音質でした。2011年にコメントしたのは米Comannd録音、もうちょっと後だと思います。William Steinberg(1899ー1978独逸→亜米利加)はもともとフランクフルトの歌劇場にてキャリアを始めた人らしくて、堂々たる臨場感溢れた演奏に、ピッツバーグ交響楽団は重量級に輝かしいパワフルなサウンド最高、アンサンブルは優秀。独往系のくすんだ陰影やら奥行きは期待できないけれど、この人は基本速めのテンポにストレート系表現は爽快にパワフル、映える演奏でしょう。
de Falla バレエ音楽「恋は魔術師」/Wagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より第2幕第3幕より「愛の音楽」(ストコフスキーによる管弦楽版)〜レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団/シャーリー・ヴァーレット(ms)(1960年)・・・以前より幾度聴いているようで、サイト内に言及が探せません。音質は良好。Shirley Verrett(1931-2010亜米利加)は地声も多用して迫力の歌声、西班牙のリズム熱気溢れて馴染みの旋律を愉しく聴かせてくださる「恋は魔術師」(0:32-2:16-1:35-0:15-2:00-2:29-0:32-3:20-2:18-1:52-1:32-6:44-1:19)Wagnerはありきたりな「前奏曲」と「愛の死」に非ず、濃厚な旋律を延々と集めてたっぷり濃縮した 26:08。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日今朝と季節は戻って薄ら寒い小雨模様、迫るGWにはまったく無縁な日々。フロの残り湯はムダにしたくないので毎日洗濯は続いて、但し量は少ない日はあります。室内干しを済ませて、いつもの市立体育館へ。冷えのせいか両膝が微妙に痛んで、脚方面の筋トレは強度を落としました。息子一家は大阪南港より明石へ昼前に到着、無事引っ越し荷物を受け入れたようです。片付け手伝いに行くつもりだったけれど、お嫁さんが気を遣うのでご遠慮、もうちょっと落ち着く迄孫の顔を見るのはお預けです。転職先へはGW明けよりの出勤スタート、その前に一度ご挨拶に出掛けるそう。夕食は女房殿がありもので仕立ててくださって、今朝の体重は68.2kg+100gじわじわと2日連続増に戦(おのの)いております。
神戸のラーメン屋の店長が射殺された事件は衝撃的、でも味が評判のラーメン屋の親父が、じつはその筋の組長であった!ことにはもっと驚きました。もしかして、これからは手間隙掛かるスープに人生再起を狙っていたのか、想像をたくましくするしかありません。話題はぐっと大きくなって、民間初の月着陸には成功したけれど、通信ができなくなっているとのこと。日本の技術はどうも今一歩の水準に感じて、なんかとても残念。あとは、ひとさまはまったく興味はないであろうヲタク趣味、DVDに保存した音源ファイルの点検整理廃棄作業は延々と続いて、失念していた珍しい音源続々発見!ビットレートの低いものは大胆に捨ててもその数膨大、さすがに疲れて(聴き)飽きていまう罰当たり状態。過ぎたるは及ばざるが如し。
昨日のフリッツ・ライナーもそうだけれど、Ferenc Fricsay(1914ー1963洪牙利)辺りも世代的に、ほとんど主たる正規録音はネットより入手可能。
Bartok ヴァイオリン協奏曲第2番(ティボール・ヴァルガ(v)/ベルリン・フィル)/2つの肖像/舞踏組曲(RIAS交響楽団/ルドルフ・シュルツ(v))〜フェレンツ・フリッチャイ(1951年)・・・音質は上々。Tibor Varga(1921-2003洪牙利)のヴァイオリン協奏曲は細かいヴィヴラートも美しい気品を湛えて、かなり強烈強靭なフリッチャイのバックとの掛け合いも緊張感たっぷり。第1楽章「Allegro non troppo」冒頭の低音による主題はものすごくカッコ良いところ。第2楽章「Andante tranquillo」は夢見るように美しく、そして中間部に不安な激情が走ってやがて怪しい。第3楽章「Allegro molto」は民族的な泥臭い旋律にヴァルガのソロは思いっきり表情が大きくて壮絶なものでした。15:34-10:04-11:59。
「2つの肖像」。「Egy idealis (One Ideal/理想的なもの)」はヴァイオリン協奏曲第1番とほぼ同じもの。Rudolf Schulzの詳細情報はネットより探せませんでした。おそらくはRISA交響楽団のコンサートマスター、神経質に線の細い神秘的なヴァイオリンに緊張感が漂いました。「Egy torz (One Grotesque/醜いもの)」はガラリと雰囲気が変わって、粗野なピアノ作品からの編曲。10:44-2:28。「舞踏組曲」はModerato-Allegro molto-Allegro vivace-Molto tranquillo-Comodo-Allegro 東欧?アラブ?土俗的な旋律(変拍子)リズムがカッコよい作品。こちらもモノラルだけど音質良好。フリッチャイのリズム感、パワフルなサウンド、ていねいなオーケストラの統率に文句ありません。3:34-2:02-2:56-2:29-1:28-3:47。
Mahler 交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」〜ヘルマン・シェルヘン/ウィーン交響楽団/ウィーン・ジングアカデミー/ウィーン室内合唱団/ウィーン少年合唱団/エルザ・マリア・ナシス(s)/ダニザ・イリッチュ(s)/ロゼッテ・アンダイ(a)/ゲオルギーネ・ミリンコヴィチ(a)/エーリヒ・マイクート(t)/オットー・ヴィーナー(br)/ゲオルグ・オーグル(b)(1951年ライヴ)・・・Hermann Scherchen(1891-1966独逸)による、とっても怪しいMahlerのライヴ10枚組より(第9番はシノーポリのドレスデン・ライヴ音源変名流用とか?)。近現代大編成の大曲はクリアな音質が必須、これは想像通りの曇りがちの音質・・・だけど、聴き進むにつれ、その前のめりの情熱に圧倒されました。戦後未だ数年の維納ですよ、Mahlerもさほどに受容が進んでいない時代、しかも「千人」必要な大曲のライヴでっせ。交通整理が難物そうなな巨魁な作品は(音質乗り越え)意外と細部解像度があって、作品を愉しむのにさほどの苦労はありません。この人は(当時の)新しい音楽を普及させる意欲に溢れて、残された録音はいずれ時代の証言。緊張感ある熱気と手応えを感じさせたものです。26:09-54:24。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
ちょっと気温が下がってますね。息子は昨夜熊本より無事、門司からのフェリーに間に合って今朝大阪南港に到着したはず。本日転入するのは明石市。お騒がせな泉前市長は後継が当選して、すっぱり政界引退するそう。潔いですよ、立派ですよ。いろいろ成果も失敗もあっても引き際が大切(自分のお仕事引退を思う・・・だいぶちゃうけど)。選挙には主体的に関わっていないけれど、世間の風の流れには興味深く、投票率にも注目しております。和歌山の補選投票率44.11%、維新が勝って注目されたけれど、半分いかんのですね。7-80%は欲しいところ。前居住地時代、女房殿の知り合い(7-8歳ほど上)が田舎に帰って地方議会に挑戦!今回2回めも最下位に沈んだらしいのは残念。立憲民主党から先の総選挙に出ていたと記憶する女性候補者が寝屋川市会議員選挙に出馬して落選、人生悲喜こもごも。
いつもの業務スーパーに食材仕入れに出掛けて、値上げを嘆きつつ帰る途中、半年ほど前?オープンしていたラーメン屋さんが閉店しておりました。もっと前から閉まっていたみたいだけれど、正式に「賃貸物件」との貼り紙確認。以前焼き鳥屋だったところの居抜きだったはず(看板が残っていた)。オープンして数回通り掛かったけれど、入りにくい雰囲気だった記憶もあります。かつて営業職であった自分はあちこち出張して、幾度新規開店してもアカン場所というのをいくつか目撃しておりました。微妙な立地条件、位置関係、建物の造りがあるんでしょう。今朝の体重は68.1kgずっとこの辺りから動けない、2週前から▲1.2kgだけれど、ずっと危険水域から変わらぬのも悩ましい感じ。
Bruckner 交響曲第4番 変ホ長調(第2稿 1879-80年 ed. B. Korstvedt)/民衆の祭り(Volksfest/1878年稿最終楽章)〜マルクス・ポシュナー/ウィーン放送交響楽団(2021年)・・・Markus Poschner(1971-独逸)がBrucknerの全バージョンに録音に挑んでいて、第4番だけでも検索すると3種ほど出現する・・・もっとあるのかは不明。詳細解説はほかのサイトを参照お願い。
ま、こちらド・シロウトはいつもとそれなり違う、としか感じられぬネコにコンバンワ状態、1878年稿フィナーレである「民衆の祭り」も収録してくださって配慮がありました。オーケストラやポシュナーの個性なのか、軽いサウンドに重低音を響かせない、スッキリとして詠嘆を強調しない表現でした。オーケストラの音色はちょっとコクは足りんような気がする。第1楽章「Bewegt, nicht zu schnell」からホルンは浮き立たず朗々と歌わない。金管を分厚く響かせない・・・ような版なのか、さっぱりスッキリとしたオーケストラの個性なのか。(20:01)第2楽章「Andante, quasi allegretto」はハ短調だけど牧歌的な緩徐楽章。ここも足取りが軽い、ホルンの響きが素直なおとなしい音色(技術的云々に非ず)盛り上がる部分も抑制が効いて、響きは薄め。(15:14)第3楽章「Scherzo: Bewegt - Trio: Nicht zu schnell, keinesfalls schleppend」ここは速めのテンポに軽快に流れのよろしい疾走、立派なアンサンブル。狩りの風景を連想させるホルンの刻みから始まります。優雅なトリオはフルート+クラリネット(ハース版はオーボエ+クラリネット)だそうな。(11:21)第4楽章「Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell」出足のホルンは第1楽章冒頭に似てリズムも同じ、ぐっと不安な緊張感を増しております。ティンパニも決まったコラールが、いかにもBrucknerらしい風情でしょう。やがて金管の追い込み+ティンパニの絡み合いも貴重感に充ちて、残響奥行きにやや難を感じさせる音質かも(オーディオにはまったく自信はありません)終楽章のまとまりとして緊張感が続かない・・・かな?それは版の問題なのか、演奏の質なのか判断は付かない。(21:56)
「Volksfest」はユーモラスに控えめなピチカートから始まって、例のホルン主題が遠くから歩み寄ります。こちらのほうが決然としてシンプルに素朴、活気があって明るく、わかりやすい感じ。(15:22)要らん情報だけど、ウィーン放送交響楽団は放送局の合理化の煽りを受けて、解散の危機にあるとのことでした。世知辛い世情でっせ。
R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/歌劇「サロメ」より「7つのヴェールの踊り」〜フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1954年)・・・幾度聴いてそのテンションの高さ、驚異のステレオ音質を激賞してきた録音。厳密に云えば21世紀の最新録音、アドリス・ネルソンスとかフランソワ=グザヴィエ・ロト辺りを聴いてしまうと音の粒とか音場の高さ、各パートの定位云々できるかも知れないけれど、1954年でっせ。70年前、オープンリール・テープデッキ2台回して録音したんでしょ?ほとんど一発録りだったんじゃないか。些細な傷に文句つけたら罰当たりまっせ。後年のジョージ・ショルティ(1974年)よりこちらのほうがストレートな勢い、硬質に切れ味あるオーケストラのサウンドが堪能できると感じたものです。ド・シロウト耳には無定見に自在な旋律に輝かしくもデーハーな金管やオルガンが活躍する作品、おそらくは目覚めた演奏がこれ、7年ぶりの再聴になんの印象変化もありません。1:34-3:10-1:45-1:51-2:16-4:01-5:00-7:37-4:47。ライナーのRCA録音集成の一枚目、おそらくは同時録音と類推される「7つのヴェールの踊り」がフィル・アップされて、妖しいオリエンタルな旋律リズムはたっぷりセクシーでした。 ラスト辺り金管と打楽器乱舞最高。 (9:06)。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は一斉地方選後半+衆参補選は自民党4勝1敗、千葉は野党分裂、大分は立憲力負け。閑話休題(それはさておき)前半の県議会選挙に当選された新潟と岡山の方が初登院を前に急逝されたとのこと、年齢を伺うとさほどの高齢に非ず、なにか持病でもあって、激しい選挙運動のあと当選にほっとして気が緩んだのでしょうか。残念無念な人生の巡り合わせと思います。市立体育館のトレーニングルームは三日連続、さすがに昨日朝は休もうと思ったら、たまたま先週は婆さんの通院都合などで間が空いてしまった女房殿は行く気満々。仕方がなくお付き合いしてごくごく軽いマシントレーニング+トレッドミル5.5km/h傾斜付16分100kcal消化。筋肉ムキムキを目指していない(できもしない)から、体調を整えるにはこれで充分。新年度を迎えた日曜、若い顔ぶれが増えました。今朝の体重は68.1kg+100g(涙)一昨日夜途中覚醒して水蒸気吸入器の結果鼻咽の調子はなかなかよろしく、昨夜も就寝前にしっかり継続しておきました。
昨日の男子バレー決勝。ウルフドッグス名古屋はサントリー・サンバーズに3-0圧勝。福澤さんの解説は理論的に知的、わかりやすく懇切丁寧だけど、画面3分割は試合に集中できません。本日熊本の息子一家は荷出しして、明日明石に到着予定。フェリーに間に合うか微妙な時間らしくて、長駆高速疾走だったらはタイヘンだと思います。小さい孫二人は転居を理解していないでしょう。女房殿は引っ越し手伝いする気満々だったのに、当日来なくて良いとの息子の連絡にガッカリしておりました。若者たちには新生活に未来の希望が拓けております。
Dohnanyi 組曲 嬰ヘ短調 作品19/Kodaly 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」/Bartok 組曲「不思議なマンダリン」〜レナード・スラットキン/セントルイス交響楽団(1992/3年)・・・Erno Dohnanyi (1877-1960洪牙利)の組曲 嬰ヘ短調 作品19はもちろん初耳、珍しい作品と思います。 Andante con variazioni(11:31)Scherzo(4:17)Romanza(5:54)Rondo(8:00)作曲の経緯はわからないけれど滅多矢鱈と愉しくも賑々しい、ユーモラスに闊達明るく平易な作品。誰でも知っている元気いっぱいにエキゾチックな「ハーリ・ヤーノシュ」(3:32-2:14-5:33-3:49-5:04-3:03)陰惨な筋書きと暴力的な「マンダリン」もオーケストラのパワフルな技量を堪能できました。(19:47)音質良好。
Bartok 組曲「不思議なマンダリン」/舞踏組曲(ブルーノ・マデルナ/モンテカルロ歌劇場管弦楽団1969年)/2台ピアノと打楽器のためのソナタ(Genieve Joy/Jaquiline Robin(p)/Jean-Claud Csadesus/Jean Pierre Drouet(perc))・・・LP時代カタログに眺めたねぶたのジャケットが印象的、いつかは聴いてみたいと思っていた音源を入手できました。CONCERT HALLレーベルらしい薄い響き、やや濁りもあるけれど想像よりずっと音質は良心的。「マンダリン」は「春の祭典」に匹敵する粗野な原始の激しいリズムを誇る作品、舞踏組曲は東欧の土俗的民族的な旋律リズムが魅惑。Bruno Maderna(1920ー1973伊太利亜)は短命だったのが残念な作曲家、指揮者。ここでも荒削りな勢いを感じさせました。(18:18-16:09)たった4人で緊張感漂う巨大な響きとリズムを作り出す「ソナタ」は大好きな作品。演奏者は後に指揮者となるジャン=クロード・カサドゥシュ(1935ー仏蘭西)が参加しておりました。(12:46-6:12-6:24)
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日全国的に一斉地方選後半投票日+衆院参院補選。流れは前半のままでしょうか。ここの市会議員選挙は来年なんだそう。昨日は三日連続で市立体育館行き、女房殿は婆さんの通院連続対応でした。強度はいつもどおりしっかり鍛えて食事控えめ・・・でも今朝の体重は68.0kg現状維持。これはもうホメオスタシス(恒常性=生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向)の状態に至っているのかも。幾度か経験している「ダイエットの踊り場」か。洟水痰の絡みに睡眠不如意、夜中に起き出して、そういえば蒸気吸入器があったじゃないか、すっかり失念していて、ようやく取り出して使いました。SMSに詐欺メールが久々に届いて、宅配便配達不在でしたと。やかましいわい!ジェネレーターで無作為に番号作って送っているんでしょ?速攻で削除しました。一度アクセスすれば次々と送ってくるはず。兄に送ったLINEの招待状もそんな風に誤解されたのかも。
Vリーグ女子決勝、4位からプレーオフ勝ち抜いて下剋上したNECレッドロケッツがフルセット、最終セットもセットポイント一度取られてからの逆転優勝、興奮しました。エース古賀(MVP)ブロード速攻の島村も凄いけれど、リベロ小島満菜美のボールに喰らいつく日本伝統のワザが圧巻!158cmのセッター澤田も頑張った。東レ・アローズもエース石川を擁して、小川も立派。なんといっても日本代表チームの名セッター関菜々巳を応援していたので応援は悩ましいところ。黒後もかなり復調してきたみたいです。両チームともガイジンさんは背高いですね。NHK-BSはよくぞ生中継してくださった(但し、試合後アナウンサーのインタビューはヘボヘボ)ヴィクトリーナ姫路は残念V2陥落、山形県酒田市を拠点とするプレステージ・インターナショナルアランマーレが代わって昇格します。良いですね、地方のチームが頑張るのは元気が出ます。試合はYouTubeの抜粋で見るしかないのが残念。本日は男子決勝です。
Dvora'k 交響曲第9番 変ロ短調「新世界より」/チェロ協奏曲 ロ短調(原典版)〜アントニオ・パッパーノ/聖チェチーリア音楽院管弦楽団/マリオ・ブルネロ(vc)(2012年ライヴ)・・・2006年来の再聴。いろいろ調べたけれど世間ではほとんど話題にならんかった録音なのですね。機能的にはあまり上手いオーケストラじゃないと思うけれど、憧憬の風情に溢れ明るくよく歌う佳き演奏ですよ。提示部繰り返し有。12:22-12:45-7:34-11:25。Mario Brunello(1960ー伊太利亜)はもうヴェテランでしょう。馴染みの一番人気チェロ協奏曲は改訂版なんだそうで、こちらが原典版とか。細部どこがどうちがうのかド・シロウトには理解不能、いつも通りの懐かしい悠々とした民族的旋律を堪能いたしました。チェリストはごりごりパワフルな表現に非ず、しっとりたっぷりデリケートな味付けでした。音質良好。16:23-12:14-13:56。
Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜カレル・アンチェル/ボストン交響楽団(1969年)・・・先日ジョージ・セル/チェコ・フィル(1969年ライヴ)を聴いて、これが最高!と感じたけれど、それをほとんど上回る感銘をいただきました。音質極上、なんせボストン交響楽団の艶やかな響き、ライヴとは思えぬアンサンブルの水準、力強いパワフルな金管が圧巻に桁違い!懐かしく郷愁たっぷりに歌ってくださって、凄い完成度に至る。わざとらしい不自然な節回し皆無、あるがままの呼吸に入魂のメリハリを付けて第3楽章「Allegrett grazioso」の哀愁の旋律は理想的に響き渡りました。音質も良好。9:34-9:28-6:14-9:27。
Spore ヴァイオリン協奏曲第8番イ短調/Beethoven ロマンス ト長調/ロマンス ヘ長調〜ジークフリート・ボリス(v)/ゲオルグ・ルートヴィヒ・ヨッフム/北西ドイツ・フィル(1959年)・・・音質まずまず、中音域が豊かな気品のあるたっぷりとした音色を堪能できました。Siegfried Borries(1912ー1980独逸)は戦前の一時、戦後すぐから1961年迄ベルリン・フィルのコンマスだったそう。モノラル時代には人気があって、録音も多かったロマンティックな協奏曲、Beeやん屈指の優しい世界が広がる名曲を堪能いたしました。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日も好天続き。洗濯物はしっかり乾き、布団も気持ちよく干せました。昨日は朝一番に婆さんとの通院に出掛けた女房殿、ゴミがそのままなことに気付いて慌てて自ら収集してゴミ出し、ついでにそのまま連続、市立体育館へと出掛けました。筋トレ種類も強度も抑えて、ステアマスターも弱めに15分。いつもよりちょっぴり時間が遅れて、学生さんがたくさん歩いておりました。今朝の体重は68.0kg現状維持。運動して食事節制したつもりでも超えるべき壁は高い。夕食は一日遅れの安易なポーク・カレーに逃げ込み、水菜+人参+新たまねぎ+バナナ(いちおう自家製ドレッシング)のサラダもカンタンに仕立てました。昨夜、タサン志麻さんの素材を変幻自在に扱う、多彩な発想メニューに魅了され、ノーミソ刺激を受けたものです。まさに天才! 学ぶことがたくさんありました。
年齢を重ねるとあちこち不具合は出てくるもの、93歳の婆さんは足腰弱って耳も遠いけれど、幸いボケもせず独り暮らし。次女である女房殿が隔日に通って、デイサービス、ヘルパーさん訪問は各々週一回。耳鼻科眼科脳神経外科内科あちこち通院は女房殿が予約して同伴しております。服薬処方はあまりに多くて、そんなに消化し切れない、4月も末なのに2月にて切れているはずの薬が残っているとのこと。
自分だって耳鼻科の漢方薬(抗アレルギー剤は現在切れている)尿酸値を抑えるために服薬中。10年ほど前は血圧が高かったけれど、運動して減量したらそれは”やや、ちょっぴり高。ほぼ正常”状態に快復いたしました。尿酸値は体質だからおそらくは一生続くもの、洟水痰の絡みはなんとかならんのか。日々鍛えてもなんともできないものか。自分の症状は後鼻漏と呼ぶんだそうな。耳鼻科には定期的に通っているけれど、症状がここ最近悪化しております。原因は口呼吸、甘いもの、小麦製品の摂り過ぎ酒の呑み過ぎ=腸内環境の悪化・・・これはネット動画による俄知識、いずれも当てはまらない?はず。但し、マスクの頻度が減ったこととはリンクしてるかも。花粉は季節的に少なくなっても、黄砂の影響は受けている可能性はあります。いずれちゃんとした睡眠が取れないのが悩み。幸いヒマな生活なので、ちょっぴり昼寝で補っております。
Bruckner 交響曲第8番ハ短調(ハース版)〜ヤニック・ネゼ=セガン/グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団(2006年)・・・Orchestre Metropolitain du Grand Montrealとはケベック音楽院の卒業生で構成された実力あるオーケストラとのこと。仏蘭西語圏ですか?Yannick Nezet-Seguin(1975ー加奈陀)は2000 年から音楽監督を務めて、現在も継続中でしょうか。現在もっとも忙しい旬の指揮者の一人、全世界の一流オーケストラとの録音も数多いけれど、正直なところ、かなりの確率でガッカリするのは聴き手の勝手な嗜好でしょう。これは数ヶ月前より幾度聴いても印象がはっきりしなかったもの。Brucknerは全集録音になっていて、三管編成もっとも巨大なる交響曲の出来は幾度聴いても、印象がはっきりしません。
テンポは中庸、残響多く、ややオフ・マイクな音質印象のせいかも。高級オーディオだったらもっと解像度は高いですか?第1楽章「Allegro moderato」には、ものものしい緊張感と重厚な響きが欲しいところ。サウンドは淡く、金管の精一杯の叫びに迫力不足、バランスの良さと、上品な表現が続いて凄みが足りません。(16:19)第2楽章「Scherzo. Allegro moderato」は「独逸の野人(ミヒェル)」。冒頭のホルンから遠く弱く、呼応する弦も野人に非ずマイルド。上手いオーケストラと思うけれど、茫洋としてサウンドに芯と粗野なパワーが足りない。トリオも雰囲気豊かだけど、大人し過ぎませんか。思わせぶりなテンポの揺れもなにか違う。(15:50)第3楽章「Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend(荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように)」には天国的な静謐に陶酔が欲しいところ。たっぷりの間、ていねいにデリケートな仕上げ、息を潜めて聴き手は集中力を問われます。遠いホルンもここでは効果的でしょう。寄せては返すさざ波のような弦は、この楽章の風情に似合っておりました。19分から23分辺り長いクライマックスに説得力はかなり、でも全体に線が細いですよ。ラス前のホルンのアンサンブルは夢見るよう。(29:47)第4楽章「Finale. Feierlich, nicht schnell」ここはカッコよく疾走するフィナーレ。ホルンや弦、木管の歌も重要なところ。ここにも渾身の熱狂がもっと欲しかった。(29:46)
Debussy 管弦楽のための映像(2014年)/遊戯/レントより遅く(2013年)〜マイケル・ティルソン・トーマス/サンフランシスコ交響楽団・・・西海岸の陽光に溢れ、緻密に華やかデリケートに軽いサウンド、音質にも優れて最高の演奏でしょう。気紛れなDebussyの旋律サウンドは天才のワザ、ここまで精密なアンサンブル、鮮やかなリズムのキレに明るく爽やかに仕上げる演奏は、なかなかほかに見られないと思います。ラストはツィンバロンも入って、懐かしくも切ない大好きな名曲。7:25-7:12-8:46-4:46-7:20。18:25。6:29。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
ぼちぼち週末。昨日は気持ちのよろしい文句なしの春の空+気温、もう花粉症の時期は終わりつつあるのに抗アレルギー剤切れのせいか、ひどい洟水鼻詰まりが続いて睡眠不如意、鈍い頭痛も続いております。市立体育館に出掛けて、もう半袖Tシャツでも汗もたっぷりにしっかり鍛えてから、女房殿は婆さんのところへケアマネさんと定例打ち合わせへ。在庫食材活用してカレー+アルファのメニューを検討していたら、予想外にさっさと帰ってきました。そこで数日前ご近所居酒屋にはちょっぴり忸怩たる中途半端感もあったので、いつもの北新地駅梅田駅前ビル地下迄出掛けることにしました。季節も良くなって、贅沢連続。
いつも客待ち列が並んでいる寿司居酒屋「さしす」1号店が拡張工事済ませて、平日早い時間だったら入れるかもとの予想的中。とにかく安い、おいしい、シャリは小さめ、軽くビール一杯+ブランド日本酒1杯にて退散、お隣辺りには新しい店もオープンしておりました。自宅からJR最寄り駅迄行きはコミュニティバス、帰りはしっかり歩いて途中濃厚野菜ジュースなど仕入れて帰宅いたしました。朝からの総歩数は壱萬数千歩、今朝の体重は68kgちょうど▲500g、本日の節制次第では次の展望が拓けそう。身体中あちこち微妙な筋肉痛があって、体調維持にストレッチ必須です。
ことし2023年3月末70歳を以てお仕事引退したはずの札幌の兄、連絡は年に一回ほどSMSが届くくらい。両親の墓仕舞いすると云っていたけれど、どうなったんやろか、そんな噂をしていた流れでLINEの招待状を送ってみました。ところが・・・まったく反応がない。もしかしてガラケー愛用者?(2年ほど前に機種を変えたはず)埼玉の息子夫婦孫との連絡にはLINEは使っていないのかも。10年ほど前、未だ両親が健在の頃に遊びにいって、Macのタブレットでテレビ電話を目撃、でもLINEはあかんのやろか。若い人や詳しいお友達が近くにいれば教えてもらえるけれど、それもアウトなのか。自分も初心者、ちっとも詳しくなくて使いこなしていないけれど、一年前山口旅行した時に大学の先輩のスマホにLINEの設定をしたものです。
Beethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」/交響曲第5番ハ短調〜キム・ソヌク(p)/チョン・ミョンフン/ソウル・フィル(2013年ライヴ)・・・Sunwook Kim(1988ー韓国)は期待の若手。Myung-Whun Chung(1953ー韓国→亜米利加)はいまや押しも押されもせぬ実力者でしょう。ソウル・フィルとはソウル市立交響楽団のこと、トラブルがあったようで2015年に音楽監督を降りているようです。閑話休題(それはさておき)「皇帝」第1楽章「Allegro」から瑞々しいピアノは力みなく、スケール大きく豊かに響いて輝かしい。第2楽章「Adagio un poco mosso」はデリケートな静謐に湧き上がるように情感が漂いました。第3楽章「Rondo(Allegro)」は颯爽とした勢いに走りすぎず、余裕を感じさせて力任せにならぬ仕上げ。ティンパニのリズム感が快感でした。20:34-8:35-10:54(拍手有)
ハ短調交響曲第1楽章「Allegro con brio」はやや速めのテンポに緊張感と推進力たっぷりの開始。提示部繰り返し。ホルンの音色がちょっぴり素っ気ない、ここでもティンパニのアクセント、キレ味は最高。ソウル・フィルは保留条件なしに驚くほどていねいなアンサンブル、響きの厚み、色気、パワーにも不足はないでしょう。第2楽章「Andante con moto」はよく歌うフレージングに、躍動感もあるしっとりとした緩徐楽章でした。第3楽章「Allegro」この不気味にうごめく、低弦から始まる力強い行進曲がスケルツォ?トリオ「象のダンス」もずいぶん革新的な楽章とおもいますよ。ここも思いっきりアクセントが明瞭なリズム感。ホルンはかなり頑張っているけれど、やはり音色がいまいちかな?第4楽章「Allegro」は高らかなトランペットにティンパニの息がピタリと合って、推進力抜群、繰り返し有も嬉しい。ここのホルンはお見事でしょう。カスタマーの世評には音質云々への言及があったけれど、こちらの安物オーディオ環境ではマイルドに響いて、なかなかリアルな音質と思います。最終盤ちょっぴり響きに濁りを感じたけれど、その判定真偽定かならず。 7:36-10:57-5:20-11:06(熱狂的な歓声と拍手有)。隣国との健やかに平和な関係を心より願う。
Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調〜ルーカス・ブロンデール (fp)/バート・ファン・レイン/アニマ・エテルナ(2020年ライヴ)・・・ワハハと笑っちまうくらい素朴に薄い古楽器演奏、いつもの鬱蒼としたスケールどこへやら、1856年製のフォルテピアノを使用してBrahmsが存命時代に実際に響いたのはこんな音だったのでしょうか。Lucas Blondeel(1981-)はけっこう録音は出ているのに出目が探せぬ古楽器奏者。Bart van Leyn(1979-白耳義)は古楽器とオペラ畑に活躍するこれからの世代を担う指揮者とのこと。厳つく重く、勇壮なスケール作品?も、いつになく親密に響いて、新鮮に感じたものです。22:02-11:39-12:57(拍手込み)。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は小雨模様、昼から雨は上がっても終日湿っぽい、鬱陶しい曇り空。本日は全国的に気温は上がるそうです。既に花粉の時期は過ぎつつあるけれど、自分の洟水痰の絡みは継続して深夜途中覚醒してしまいました。自宅でのストレッチは最近手抜きして3日に一回くらいだけれど、膝を慮ってしばらく中止していたスクワットを(慎重に姿勢を整えつつ)再開したら、見事に腰の筋肉痛出現。知らずラクな運動ばかりしていると自覚したものです。切れた食材を補充に業務スーパーにウォーキング、野菜の酢漬けは常備菜、ミツカンのカンタン酢(大ボトル)の値上げに愕然、ぐっと安い知名度低いメーカーの在庫はなくて入手断念いたしました。昼喰い過ぎた自覚有、反省して夕食を控えめにしても時既に遅く、今朝の体重は68.5kg+300g。アカン体質でっせ。
タイガース2013 LIVE in 東京ドーム動画を偶然拝見。阪神タイガースちゃいまっせ、グループサウンズのタイガース、ジュリーは現役です。岸部一徳は立派な悪役俳優となりました。太って禿げて白髪になっても半世紀経ってオリジナルメンバー、サポートメンバーも入れず自らの演奏でライヴができる体力実力に驚愕。元気に生きているだけでも立派なことですよ。東京ドームをいっぱいにできるのですね。GSブームは自分が小学生時代?(自分より)若い世代は新鮮に受け止めるのでしょうか。別にタイガースのファンでもなんでもなかったけれど、すべて知っている、歌える作品ばかり、こども時代の刷り込みは驚くべきもの。嗜好が多様化している現代とは違って、流行歌の幅も狭かったせいでしょうか。その流れ、若い頃馴染んでいた音楽をSpotifyにて再生しておりました。便利な時代になりましたよ。スマホに入れて音楽聴きながら運動するのもカンタン、でも自分は耳に負担を掛けたくないのでイヤホンは10年ほど前にやめております。
R.Strauss 交響詩「ドン・キホーテ」〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団/ローン・ムンロー(vc)/ハリー・ザラツィアン(va)(1955年)・・・アルプス交響曲は夜明けから登攀、頂上の風景、嵐など自然描写に優れ、わかりやすい作品と思うけれど、それ以外の著名な作品含め、R.Straussは一般に掴みどころなく、なかなか難解な作品と受け止めております。近現代デーハーに輝かしいオーケストレーションを素直に愉しめばよろしいのかも。これはセルバンテスの筋書きは知っているユーモラスな作品、緻密な情景心情描写、チェロのソロが全編に活躍する多彩な名曲。オーマンディは前にエマヌエル・フォイアマン(1940年)と、この後ステレオで2回録音していたと記憶します。モノラルだけど音質は鮮明、華やかなサウンド、衒いも飾りもないオーソドックスな表現は後年の印象と変わりはない。Lorne Munroe(1924-2020加奈陀)は1951ー1964年迄首席、その後ニューヨーク・フィルへ転身して1964から1996年迄首席、バーンスタインとも同曲を録音していた名人。ここでも文句なく立派・・・というか、およそこの作品を録音して、ソロがヘボだった経験はありません。41:37。
Ravel ボレロ/スペイン狂詩曲〜 ピエール・デルヴォー/コンセール・コロンヌ管弦楽団((c)1961)・・・これは米COMMAND録音、驚異の音質。なんといってもオーケストラが最近聴けぬ、なんとも色気ある色彩に揺れて小粋、華やかな雰囲気も最高。これぞ永久保存する価値でしょう。どことなく曖昧なアンサンブルを勢いで聴かせるものエエ感じ。15:59。15:14。
Tchaikovsky 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/6つの歌作品6より第6曲「ただ憧れを知る者だけが」/イタリア奇想曲/歌劇「エフゲニー・オネーギン」第2幕 レンスキーのアリア 「青春は遠く過ぎ去り」/祝典序曲「1812年」〜プラシド・ドミンゴ/フィルハーモニア管弦楽団(初出1993年)・・・Placido Domingo(1941-西班牙→墨西哥)による珍しい録音。日本では話題にもならず、録音情報詳細も探せません。海外評は演奏音質も評価が割れておりました。自分は低音もよう効いて音質極上、悠々と陰影深く、うねうねとたっぷり歌ってテンポはやや遅め、本業の歌もサービスしてくださって、露西亜の旋律をいきいきと愉しめる演奏と受け取りました。フィルハーモニア管弦楽団も絶好調。22:01-3:19-16:35-6:17-17:47。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
いつも通りのオモロない日々が過ぎて、爺友は神戸六甲のハイキング、滝を見てきたとLINEに写真と連絡有。自分は精神的な意欲に問題有と自覚しております。「TOKYO MER〜走る緊急救命室」特番をTVerにて再び確認して、GW封切り辺りに映画に行く決意は固めたけれど、あとは6月の京都迄予定はありません。せっかくの時間の余裕を持て余して、読書も遅々として進まない。昨日朝は洗濯物が少なくて、体育館に鍛えて戻ったあとに洗濯実施、昼から曇ったけれど夕方までには無事乾きました。いつもの節約料理もマンネリ気味。あと一週間ほどで息子一家は明石に転居、お嫁さんと小さい孫二人は天草の実家にギリギリ迄退避、向こうの爺婆と名残を惜しんで、息子は独り荷造り、膨大な靴のコレクションはメルカリにて処分してけっこうな小遣いになったらしい。
今朝の体重は68.2kg▲500g。なんとしてもまず67kg台に戻したい。
ビジネスと人生はぜんぜん違う「コスパを追求する人」が貧乏でつまらない人生になりやすいワケ〜そんな記事を拝見して感慨がありました。人生に効率のみを求めると、味気ないものとなる。ビジネスとは違うと。映画を倍速で見る人がかなりいらっしゃるそうな。間とか、ゆったりとした流れ、心情の変化をじっくり味わうことは台無しになるんじゃないのか。短い一発芸ばかり囃し立てて、使い捨てにする時代の反映でしょうか。
コロナ蔓延に「不要不急な外出は避けるように」との社会になったのが2020年でしたっけ。居酒屋営業停止、スポーツクラブもお休み、種々演奏会ライヴもアウト、学校行事も花火も祭りも中止、社会は殺伐としておりましたよ。O/Lでのお仕事も、なにか苦しいこと、ちょっと不安なことを職場の仲間に愚痴ることさえできない。学生はお友達もできない。そんな経験に人生の潤いの真髄は不要不急に有、と気付きました。生活の要らぬ出費を見直すことと、人生の愉しみを削ることは別。自分は猫派、ウチは住環境的に猫は飼えないけれど、動画を眺めているといくら手間暇おカネが掛かっても、あの可愛らしさには替えられぬと理解できます。現状、ちょっとムダを削り過ぎかもしれません。
Brahms 交響曲第2番ニ長調/悲劇的序曲〜レオポルド・ストコフスキー/ナショナル・フィル(1977年)・・・Leopold Stokowski(1882ー1977英国)最晩年の録音、老いの衰えなど微塵も感じさせぬ95歳!そのテンションは驚異の記録。彼特有の改変やらデフォルメ表現皆無、テンポ設定含め極めて真っ当にオーソドックス、ロンドンの録音用オーケストラの技量は説得力充分な貫禄演奏でした。4曲中屈指の牧歌的穏健を誇る名曲、諄々と歌って、やがて終楽章のクライマックスへムリなく盛り上げていく手腕に聴き惚れました。あまり拝聴機会は少ない悲劇的序曲にも、同様の溌剌とした風情を堪能いたしました。19:09-9:29-5:42-9:36。11:37。
Bach ピアノ協奏曲イ短調BWV.593(Vivaldi ヴァイオリン協奏曲イ短調RV 522より)/ニ短調BWV.1052/ホ長調BWV.1053/ニ長調BWV.1054〜ジュリア・ジルバーキット(p)/サウリュス・ソンデツキス/モスクワ・ヴィルトゥオージ(2013年リリース)・・・Saulius Sondeckis(1928ー2016里都亜尼亜)は有名だけど、Julia Zilberquit(?ー露西亜→亜米利加)の詳細生年などはネットに探せませんでした。音質極上にしっとり落ち着いたピアノとアンサンブル、古楽器はもちろんバロック・スタイルからも遠いモダーン楽器による豊かな、芯の強い朗々たるBach。それはどんな演奏スタイルでも音楽の骨格が崩れない。Vivaldiの軽快な音楽が重厚に変容するイ短調協奏曲BWV.593は、ピアノによって更にモダーンに幅広く、リズミカルに新鮮に響きます。4:53-3:24-2:53。ニ短調BWV.1052はおそらく昔より一番人気、少々大仰大柄に感じてあまり好みではないけれど、淡々として力強く明晰、第2楽章「Adagio」には深遠さを感じさせる立派な演奏。第3楽章「Allegro」には重過ぎぬリズム感にノリを感じました。7:37-7:42-7:53。ホ長調BWV.1053はオーボエ協奏曲として馴染み、明るく軽快な作品。8:13-6:45-6:42。ニ長調BWV.1054はヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調と同じ旋律、のんびりとして晴れやかな旋律は、ピアノのほうが似合っていると感じます。7:50-6:23-2:54。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
生協の個配到着を二日残して冷蔵庫食材在庫が尽きたので、朝一番に業務スーパーに野菜など求めに行きました。軽く往復3kmほどのウォーキング、このところ何故か微妙に足腰筋肉痛を感じて、一昨日の筋トレはいつもどおり、しかも強度は知れていて、原因は不明です。ちょっぴり頭痛継続中。あれこれと買って、要らぬものは衝動買いしないのは当たり前として、帰宅したら必要物の漏れがある・・・毎度のことでっせ。ちゃんとメモせんとあかんな。昼夜とさほどに喰った自覚はないのに今朝の体重は68.7kg+200g、基礎代謝が落ちているのか。
同世代、優雅に自然体の独り暮らしをされている著名な女性ブロガーが、ネットに情報流出の被害に遭われたとのこと。「フィッシング詐欺に引っかかってしまった話」
自分が欲しかった商品が格安に眼前に出現! そのことばかりに目を奪われて、情報を抜き取られていることに思いは至らない・・・内容を拝見すると、あながち「自分は大丈夫」とは言い切れぬ事象、庶民はどうやって自らの生活を守ったらよろしいのか。名の通った通販サイト以外からは購入しないこと、相場より極端に安い商品は信じないことくらいでしょうか。なんやかんや、ネット通販は便利に使っていて、リアル店舗の方々は苦戦していらっしゃることでしょう。それと既に始まっているらしい、運送される方の人手不足も心配です。
Rimsky-Korasakov 歌劇「金鶏」組曲/Mussorgsky 交響詩「禿山の一夜」〜ヒューゴ・リグノルド/ロンドン・フィル(1961年初発売)・・・前回は2019年に拝聴済。Hugo Rignold(1905ー1976英国)による数少ない?録音のひとつ。音質リアルに極上、オリエンタルな魅惑の旋律をしっとり仕上げてくださって「金鶏」はロンドン・フィルの厚みのある金管絶好調。「序奏とドドン王の眠り」(10:25)「戦場のドドン王」(4:30)「ドドン王とシェマハの女王の踊り」(6:59)「婚礼の祝宴とドドン王の哀れな末路と死−終曲」(4:18)「禿山」はすっきりとまとめて、ラストに向けてテンポをぐっと落としたり、テンポを揺らせて不気味な雰囲気たっぷり。(11:32)
Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」〜ウィルヘルム・シュヒター/北ドイツ交響楽団(1958年?)・・・NHK交響楽団を鍛え上げてオールド・ファンには懐かしいWilhelm Schu"chter(1911-1974独逸)による「展覧会の絵」。これは北ドイツ放送交響楽団なのでしょう(現ELPフィル)。これも音質良好。厚みのある渋いサウンド、中庸のテンポにしっかり手堅いスケール表現が堪能できます。ラスト「バーバ・ヤーガ」〜「キーウの大門」には今一歩の迫力とタメ、大仰な詠嘆を期待したいところ。3:57-5:19-4:25-4:01-12:20(数曲ずつまとめてトラック分けされている)。
Brahms 交響曲第1番ハ短調/ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25(Scho"nberg編)〜ミヒャエル・ザンデルリング/ルツェルン交響楽団(2022年)・・・宣伝文句は「遅めのテンポ、大きなうねり、濃厚なロマンティックさ ! 最近の演奏とは大きく異なる、重厚なブラームス像を作り出した」〜アホか。ものものしい雰囲気なはずの第1楽章「Un poco sostenutoーAllegro」からまったく威圧感のない軽い牧歌的な響き。テンポは中庸でしょう。ルツェルン劇場のオーケストラは弦が薄く、管楽器が浮き立って馴染みの重厚長大なBrahmsとはずいぶん違って、鋭角なサウンドから遠く、軽い。これはこれでなかなか味わい深く第2楽章「Andante sosutenuto」は穏健に、柔らかい風情が似合っていると感じました。第3楽章「Un poco allegretto e grazioso」の優しく落ち着いて、管楽器の響きもずいぶんとジミ目が似合う。第4楽章「Adagio-piu andante-Alegretto non troppo」朗々たるホルンやフルートはスッキリとして素直な響き、爽やかにものものしくならぬ親密なフィナーレを迎えました。17:17-9:50-5:04-17:34。ついでに聴いたScho"nbergは、いかにも風!交響曲らしく仕上げたピアノ四重奏曲はお気に入り、だけどサウンドが微妙に安っぽく感じたもの。14:12-7:59-10:56-9:50。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
な〜んもせん一週間が過ぎるのはあっという間の月曜日。昨日は天候も回復して、朝一番にいつもの鍛錬もしっかり。洗濯物もよく乾いて、女房殿は冬物の洗濯をしておりました。相模原のキャンプ場にて老木の倒木による事故、ひとり死亡とか、これは悔やんでも悔やみきれぬ不幸な事件でしょう。人生一寸先になにがあるかわかりません。一斉地方選後半は一週間後、こちらの街の市会議員選挙は来年なんだそうです。やはりあちこちで無投票当選が目立って、どうもオモロくない。昼にナッツやかっぱえびせんを喰い過ぎて深く反省、夕食は自ら仕立てた丼ものはかなりのボリューム(薄味で美味しかった)胃に微妙な膨満感有。それでも今朝の体重は68.5kg▲300g。まだまだ危険水域に間違いありません。
女房殿のSurfaceGoにはWPS-Office日本語版が入って、購入時にシリアル番号をいただいて便利に使っておりました。ところがそれが急に無効になってアウト。もしかして一年間のみ有効?もとよりMS純正など必要なし、フリーの互換ソフトで充分、但し女房殿は日本語化必須、WPS-Officeのフリー版はたしか英語のみだったはず。OpenOfficeをダウンロードしたけれど、何故か?インストール途中でフォルダが選択できません。仕方がないのてLibele-Oiffceを入手して、無事導入できました。オプション設定にて保存形式をMSデフォルトに変えて、これで日常使いには充分のはず。
GW映画封切りされる「TOKYO MER〜走る緊急救命室」特番昨夜堪能。配役の個性のわかりやすさ、テンポの良い事件展開、緊張感、はらはらさせて解決へと向かう筋書きのカタルシス、なかなか素晴らしいドラマでした。伊藤淳史のダメ医者ぶり、研修医・中条あやみの成長がみもの。最近、おおコケするドラマが多いらしいけれど、これは出色の出来でしょう。
Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」/「コリオラン」序曲〜パウル・クレツキ/チェコ・フィル(1965年)・・・最近作品そのものに少々敬遠気味、聴いたのは久々かも。Beeやんは馴染み過ぎて、想像するだけで気が重いけれど、聴けば必ず間違いなく感動をいただけるものです。なんと23年ぶりの拝聴。音質印象はまずまず。チェコ・フィルのローカルなサウンドが作品に似合って、牧歌的な雰囲気に溢れました。第1楽章「Allegro ma non troppo (田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め)」はていねいに中庸のテンポに開始。メリハリあるリズムに湧き上がる感興、ホルンの音色がシミジミと味わい深い。提示部繰り返し有。(12:08)第2楽章「Andante molto mosso(小川のほとりの情景)」フルートがナイチンゲール、オーボエがウズラ、クラリネットがカッコウをそれぞれ模倣して鳴き交わす(Wikiより)Beethoven作品中もっとも美しく、癒されるところ。弦も木管も派手なところのない質実な響きが続いて、語り口が優しい。(12:54)第3楽章「Allegro(田舎の人々の楽しい集い)」はスケルツォ?ここもオーケストラの響きが素朴そのもの、とくにホルンの存在感に心奪われるのんびりさ。(5:51)第4楽章「Allegro (雷雨、嵐)」この辺り、パワフルなサウンドにばりばり演奏するところだけど、チェコ・フィルはあくまで素朴な風情と抑制を失わない。(4:02)第5楽章「Allegretto(牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち)」は心からの自然への感謝の念に充ちてなんとも幸福な結末でした。(9:24)悲劇的な序曲はなかなかの緊張感、集中力。(8:16)
Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」〜シャルル・ミュンシュ/ロッテルダム・フィル(1967年)・・・2018年来の再聴は記憶通り、あまりに残念な音質。残響少なく乾いて鮮度と潤いに欠けます。中学生時代にお友達のマツダ君(優等生)の家で拝聴して、そのオーケストラの音色に失望した記憶もありました。現在の環境に確認すると、それは音質由来であったことが理解できて、虚心に耳を傾ければ、誠実な集中力演奏と理解・・・できないこともない。42:07。これは好事家の世界でしょう。
Smetana 歌劇「売られた花嫁」序曲/Dvora'k 交響曲第9番 変ホ短調「新世界より」〜アダム・フィッシャー/ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント(2014年ライヴ)・・・この間、ロンドンの古楽器オーケストラのライヴを色々、所謂古楽器系の人ばかりじゃない指揮者を招聘したライヴを連続して聴いておりました。これが、音質印象なのかなぁ、元気のよろしい序曲さておき、「新世界」のほうは、どうもモダーン楽器に比べて響きがジミ、一番人気、この作品特有の浮き立つような爽快さに不足して、あまり佳き印象を得られない。7:06。45:17(ラスト拍手+楽章間かなり長いチューニング有)。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は終日鬱陶しい雨+筋肉痛+倦怠感+やや頭痛も継続中、さすがに4日連続の鍛錬はお休み。昼に乾麺うどんそば混合を茹でたけれど、それが妙にハラに溜まって心身ともに調子よろしくありません。夕方完全に調理意欲を失って、ご近所チェーン店居酒屋へ女房殿と出掛けました。そこは常識的な価格に料理も悪くない・・・けれど、梅田駅前ビル地下の激安価格に麻痺しているから、高く感じて仕方がない。ビール中ジョッキは体感2倍の価格(じつは相場水準)。自分は知多ハイボール一杯のみ、今朝の体重は68.8kg▲100g高止まり中。ほとんど身動きしていないからな。途中の小さな工場は軽量鉄骨完全撤去済。LINEに連絡があって、6月に数年ぶり大学時代の某サークルの集まり開催とのこと。京都は近いので出掛けるつもり。
以前使っていたBBSが昨年閉鎖となって、変更してしばらく継続、これがどうにも使いにくい、デザイン設定を変更しようと思ったら、なんと!パスワードが無効になってしまって「確認コードをメールしました」と出たけれど、メールは届かない・・・管理ができないので仕方がなくサイトから削除しました。他意はありません。もうBBSも時代遅れかなぁ、ま、タグ打ち個人ホームページもそうか。キシダさんを狙った事件には慄然、ますます物騒に住みにくい社会になったと痛感。岐阜・下呂市の国道41号にて自動車事故正面衝突。お二人亡くなったとのこと、事故原因は詳報未だ。ここも幾度も通ったところ、コメントにあったけれど再発防止のための情報が解明される頃には忘れられて、もう報道されないのじゃないか、そんな心配もありました。プロのトラック運転手は50km/hくらいに抑制して慎重に運転する危ういところなんだそう。自分は既に運転をやめて一年以上、免許を早々に返納しようかと検討中です。
Shostakovich 交響曲第5番ニ短調/交響曲第9番ホ長調〜ローマン・コフマン/ボン・ベートーヴェン管弦楽団(2003年)・・・2013-14年辺りに連続聴きして、当初は音量レベルの低さから理解に苦しんだものです。当時はShostakovich開眼前。これは優秀な音質でした。アンサンブルも整って繊細なオーケストラ。ニ短調交響曲は前向き勇壮に戦う1960年代型「革命」に非ず、知的クール、バランス感覚溢れて馴染みの旋律も新鮮に響きました。久々の拝聴は”鳴らないオーケストラ”とは感じぬもの。整って繊細、知的クールな印象はそのまま。あまりに有名になって少々食傷気味のニ短調交響曲も、第3楽章「Largo」の静謐な集中力は絶品でしょう。第4楽章「Allegro ma non troppo」も苦難に打ち勝った!風シンプルな盛り上げではない苦いテイストが漂って、けっこうな迫力。15:30-5:26-14:51-11:26
軽快ユーモラスな変ホ長調交響曲は2管編成、全交響曲中異形にこぶりな存在。第1楽章「Allegro」からノリノリの躍動、無遠慮なホルンの合いの手もエエ感じ。(5:44)虚無な風情漂う第2楽章「Moerato」(7:31)第3楽章「Presto」は激しい疾走に怒りも感じさせるところ。(3:13)金管が大仰だけど第4楽章「Largo」は妙にワザとらしい。(3:42)第5楽章「Allegretto」はファゴットがユーモラスに始まって、やる気のない爆発フィナーレでした。(6:10)けっこう好きな作品。ここでもオーケストラは弱さを感じさせない。
Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」/Ravel ラ・ヴァルス(RAIイタリア放送ミラノ交響楽団)/Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版/RAIイタリア放送トリノ交響楽団)〜アンドレ・クリュイタンス(1962年ライヴ)・・・前回拝聴は2020年。当時の印象は低音が弱いとあるけれど、音質はかなり良好と受け止めました。「展覧会の絵」の正規録音はたしかモノラルしかなかったから、これは貴重な存在でしょう。朗々たる力強いスケールより上品な節回し、華やかにセクシーな軽快なサウンド(オーケストラはあまり上手くはないけど)中庸のテンポに各パートを響かせるバランス感覚はAndre Cluytens(1905ー1967白耳義)の個性がよく出た演奏でしょう。最終盤への盛り上げも充分な手応え。1:38-2:11-0:52-4:12-0:33-1:01-2:55-0:36-1:15-2:09-1:23-1:49-1:35-3:21-5:31(拍手有)「ラ・ヴァルス」は彼の十八番。無機的に不気味なリズムを刻んで、それがやがて優雅かつ官能的なワルツに成長していく名曲。ライヴならではの勢い熱気は感じられても、音質がややオン・マイクにデリカシーを欠いて、オーケストラの粗さが目立ちました。12:12(拍手有)
Stravinskyは短い組曲版。これもクリュイタンスには珍しい演目でしょう、音質はかなり良好。導入からごりごりコントラバスのアクセントも明晰な演奏。「火の鳥のヴァリアシオン」辺り、かなり前のめりに速めのテンポ、いかにもライヴのノリが感じられます。「王女たちのロンド」に於ける優しい語り口は絶品。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」はキレはあるけれどやや抑制気味でした。(ここで一旦途切れる版採用)「子守唄」は淡々としたなかに色気があり、「フィナーレ」はしっとりとムリな力みのない盛り上げがお見事。オーケストラの技量はこちらのほうが上と感じました。3:00-0:15-4:56-4:13-3:06-3:33(拍手有)
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
週末土曜を迎え、昨日は晴れ〜曇り、本日は終日雨模様とのこと。やや頭痛有。市立体育館へは3日連続、流石に今朝は身体中あちこち疲労感が残りました。お仕事現役時代は週6日トレーニングに通って、但しもうちょっと内容は軽かった、どちらが良いのでしょう。今朝の計量は68.9kg▲100g、増えるときは一日で+900g、減るときはじわじわ、なかなか思うようになりません。
市立体育館へは徒歩2kmほど、途中ロードサイドにラーメン屋、珈琲屋、マクドナルド、びっくりドンキー、焼き鳥屋さんなどがあって、先日ラーメン屋さんには入りました。焼き鳥屋さんにも行ったことはあります。気になっているのはサーティワンアイスクリームとDVD鑑賞金太郎。アイスクリームを朝一番に食べる人はまずいないからいつも閉まっているところしか見たことはなくて、昼から営業でしょう。廃業したガソリンスタンドを改装したもの、大学や高校に近いと云えば近いけど、商売成り立つんでしょうか。大きな幹線道路沿い、クルマは往来しても人通りは少なくて、営業時間中にようすを見たことがないのでわかりません。
DVDの店は、この類のところに入ったことがないのでようわからんけど、一晩数千円?朝通り掛かる時点けっこう駐車していて、需要利用者はあるのかも。Amazonプライム一年分くらいの金額なのか、時代はネット時代だから衰退業種と思うけどなぁ、利用の仕方や内容が違うのか。自信はないけれど、先行き厳しそうな気もします。要らんお世話やけど。
Shostakovich 交響曲第5番ニ短調〜マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団(2014年ライヴ)・・・オーケストラは優秀な技量に機能的な響き、苦難と戦って勝利へ!「革命」云々国策とは無縁にすっきりクリア、重過ぎず、キレもあるカッコ良い優等生的演奏。最初っからこんな演奏を聴いていれば、わかりやすい、胃にもたれぬ作品として認識していたことでしょう。この作品に対する苦手意識はすっかりなくなりました。もしかして自分の勘違いかと思うけれど、Mariss Jansons(1943ー2019拉脱維亜)の残された録音は、どれも高い水準に優等生的っぽくないですか?聴き方が浅いだけか。14:57-5:34-13:01-10:53(拍手入り)
Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」(2011年版全曲)/花火/4つのエチュード〜ピエール・ブーレーズ/シカゴ交響楽団(1992年)・・・前回拝聴は2021年12月。世評ではニューヨーク・フィルとの旧録音が評判よろしいようだけれど、ブーレーズとオーケストラの相性はよろしくないと感じたもの。一般にブーレーズの新しい方の再録音は大人しくなった、との評価も多いけれど、淡々として緻密な表現は微妙なニュアンスに富んで、硬派に重厚、力任せなイメージのオーケストラから繊細かつ色気あるサウンドを引き出していると感じます。一連の1990年代の録音は淡々とほとんどなにもしてないように見えて、得も言われぬ色気を感じさせるもの。このメルヘンな作品は正確なリズムとアンサンブル、短い「花火」「4つのエチュード」もまったく同様の表現、ブーレーズとの相性の良さを感じさせたものです。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
週末。黄砂は大阪まで来なかった?ほとんど気になりませんでした。昨日は鍛錬お休みの日だったけれど、なんせ体重激増を受けて体調も天候もよろしいから、いつもより遅れて市立体育館へ出掛けて有酸素運動優先+筋トレはちょっぴり鍛えて(下半身は抜き)汗を流してきました。いつもの顔馴染みメンバーはちょうど帰るところ、わずかの時間差で見知らぬ顔ぶればかり。帰り、大阪産業大学の若い学生さんがたくさん笑顔で歩いていて、いよいよ新学期が始まったのですね。コロナの制限もなくなって、マスクもなし、楽しそうに語り合っておりました。いいなぁ、若いって、希望に充ちて。
某隣国は引き続きミサイルを飛ばして、日本のロケットより発射技術は進んでいる事実は悔しく、悩ましい。爺さんの小さな工場解体は軽量鉄骨のみとなって、屋根部分が取り外されました。陸自のヘリはようやく発見されたとのこと。昨年はお仕事引退してすぐ、転居前に甥夫婦と京都に出掛けたり、下の孫のお宮参り、上の孫の七五三、行事が続いて二度ほど熊本(博多鹿児島)に出掛けたものです。ことしはな〜んも予定がないなぁ、ご近所の日常に埋没して狭い範囲に引き隠っているだけ、マンネリでっせ。どこかに出掛けたり、新しいものを求める意欲の落ち込み顕著。今朝、期待の体重測定は69kg▲300g大台のまま、引き続きの減量努力が必要です。
Smetana 連作交響詩集「わが祖国」〜ズデニェク・マカール/ミルウォーキー交響楽団(1991年)・・・ネットを探ってみたけれど、この録音の情報や評価コメントはほとんど出現しません。第1曲「高い城(ヴィシェフラド)」第2曲「モルダウ(ヴルタヴァ)」の懐かしい旋律が有名、残りいまいち人気が・・・劇的な第3曲「シャールカ」(伝説の猛女らしい)第4曲「ボヘミアの森と草原から」の自然描写、第5曲「ターボル」は結局は敗れたフス派信徒たちの英雄的戦いを表現して、第6曲「ブラニーク」は前曲からそのまま戦いの主題を途切れず引き継いで、チェコ民族の勝利を祝う・・・根性出して前曲通せば、その感動は計り知れない名曲中の名曲。TELARCの録音はお見事、Zdenek Macal(1936ー捷克)とはヴィエラ先生のこと、亜米利加ウィスコンシン州のオーケストラには1986-1995年首席在任、その時の録音でしょう。初耳サウンドは予想を覆してしっとり郷愁の旋律を刻んで、驚くほど立派なアンサンブルでした。14:06-11:43-9:36-12:19-12:12-13:38。
Rachmaninov パガニーニの主題による狂詩曲/ヴォカリーズ/ここは素晴らしい場所/W.R.のポルカ/Gershwin 私の彼氏/Wild Gershwinによる7つの超絶技巧練習曲〜魅惑のリズム/Gershwinによる7つの超絶技巧練習曲〜エンブレイスブル・ユー/Gershwin アイ・ガット・リズム/ラプソディ・イン・ブルー〜マーティン・ジェームズ・バートレット(p)/ジョシュア・ワイラースタイン/ロンドン・フィル(2020年)・・・Martin James Bartlett(1996-英国)は若いピアニストだけれど、腕が立つのは当たり前として、その切れ味、輝かしいタッチ、ノリ、スウィング感が並じゃない。最初の「パガニーニ狂詩曲」とラスト「ラプソディ・イン・ブルー」(←快いスウィングとゆとりが顕著)がオーケストラとの共演、Joshua Weilerstein(1987ー亜米利加)も新進気鋭の指揮者・ヴァイオリニスト。甘く寂しい旋律を誇る「ヴォカリーズ」から「アイ・ガット・リズム」迄は水際立ったソロ、いずれ音質が目が醒めるほどクリアに鮮明、新鮮な気持ちで最初っから最後迄堪能できて、こんな楽しいピアノは久々でした。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日、洗濯物は室内干し。そしていつものトレーニングルームにいつもの鍛錬済ませてから3時集合、梅田・お初天神へ。寿司喰って呑んで肉喰って呑んで挙げ句今朝の体重は69.3kg!わずか一日で+900g、自業自得ここ3-4年最悪の結末。昨夜は事前に「説教控えめでお願い」と釘刺したせいか、昔のしょうもない自慢話とかエラソーな話題は出ませんでした。本日は真剣に体重減を試みましょう。肉は太らない、というのは俗説か、それともおすすめの一軒目の寿司がアカンかったのか、さほどに喰うていないつもりだけど。酒は最初にビール、あとはジムビーン・ハイボールのみ。自分は早々に退却したけれど、奴らは更に呑み続けたらしく、前回もせっかくの奥様娘へのケーキも転倒してぐちゃぐちゃになったとのこと。
定例爺友と酒の量は気持ち控えめ、呑むことより酒に合う料理が目的(昨夜の肉は相手の嗜好に合わせたもの)基本独りで呑むことはなくて、お相手は選びますよ。酒は楽しく語らって呑むもの。若い頃、上司のカバン持ちで散々酒席末席に座った経験があって、なかには不快な人もおりました。なぜ日々意識して鍛えて、健康に留意しているかというと、おいしく料理を食べて呑むため。身体を壊したらそれはアウト、おカネには変えられない価値でしょう。ちょっとエラソーに書いてしまいました。呑んだ夜は眠りが浅く感じられることが多いのだけれど、しっかり途中覚醒もなく朝を迎えて、気分は爽快です。
黄砂がやってくるらしいけれど、天気は良いから、洗濯済ませて連続、市立体育館を目指そうかな?体重減らしたいし。
Mozart ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207/第2番ニ長調 K.211〜ジョルト・カッロー(v)/ニコラス・マギーガン/カペラ・サヴァリア(2016年)・・・Zsolt Kallo(1967-洪牙利)は既にヴェテランの世代でしょう。古楽器による演奏。Mozart初期の天衣無縫な旋律は素朴に過ぎず、ヴィヴラートは少なめだけど、しっとりとした音色がとても美しく落ち着いた味わい。Nicholas McGegan(1950-英国)は古楽器の扱いに熟練し、表現は過激に走らずバランスを感じさせるアンサンブルでした。全5曲、ヴァイオリン協奏曲は全部好きだけれど、ニ長調 K.211は屈託のないシンプルな旋律、心が晴れやかになるほどのお気に入り。とくに最終楽章「Rondo.Allegro」ちょっぴり暗転するところがステキ。カデンツァはヴァイオリニスト自らの作とのこと。18:40-18:32
Mozart ザルツブルク・ディヴェルティメント集/第9番 変ロ長調K.240(2:31-1:15-4:18)/第12番 変ホ長調K.252(4:01-2:24-2:36-1:32)/第13番 ヘ長調K.253(8:45-2:32-2:08)/第14番 変ロ長調K.270(5:49-1:59-2:19-1:39)/ホルンによる12の二重奏曲 ハ長調 K.487(496a)〜アンサンブル・フィリドール(2000-2003年)・・・この団体は1992年仏蘭西にて設立された古楽器アンサンブルなんだそう。オーボエ、ホルン、ファゴット各々2本の六重奏は聴いたことがあって、これはザルツブルク大司教のための食卓音楽=BGM。どれも各楽章短い3-4楽章、ノンビリとして耳あたりよろしく、眠くなるような優雅な風情に充ちて、心安らかに愉しめる作品。二重奏曲 ハ長調 K.487(496a)は初耳・・・と思ったら、2007年に聴いておりました。Wikiにもあるようになかなか演奏されぬ珍しい作品。ディヴェルティメントの間に挟んで収録順は(3) Andante 3/4(1:20) (8) Allegro 2/4 (1:17)(5) Larghetto 2/2(0:45) (11) Menuetto 3/4(2:11) (12) Allegro 2/4 (1:44)(9) Menuetto 3/4(2:23) (7) Adagio 4/4(1:08) (4) Polonaise 3/4(1:20) (6) Menuetto 3/4(3:28)。ホルンは高音域を要求され、かなりの技巧が必要とのこと。これもぼんやり静かに、至福の時間が流れるような作品。(1)Allegro 2/4 (2) Menuetto : Allegretto 3/4 (10) Andante 2/2の3曲が含まれません。ディヴェルティメント第8番ヘ長調 K. 213も抜けているのは残念でした。このアンサンブルによる全曲録音は存在するらしい。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
本日はこれから雨とのこと。ひのき花粉が最盛期から終わりつつあるとか、睡眠不如意が苦しい感じ。自分は日々オモロない生活を続けているけれど、「人々の「健康」にとって理想的な退職年齢とは何歳なのか?」そんな記事に出会って、いろいろ考えてしまいました。老後を「働けなくなる時期以降」と考えるのか、「旅行なども含めてある程度自由を謳歌する期間も含む」と考えるのかがポイント。仏蘭西で現在激しいデモが発生しているのは1982年ミッテラン政権時に定年を65歳から60歳に引き下げ、60歳以降は個人的な充実感と自己実現の「サード・エイジ・オブ・ライフ」という考えが広がったからだそう。自分は65歳迄働いて現在、その真っ最中だったのですね。そのありがたみを噛み締めておきましょう。
昨日ぼちぼち薬が切れたので久々の皮膚科へ。朝10番くらいに家を出たら、スマホもスマートウォッチも忘れたことに途中気付きました。往復五阡歩ほど記録されない・・・ちゃんと早足に、しっかり踏みしめてウォーキングをしたことに変わりはない・・・けれど、なんか損した感じありますよ。あくまで記録は記録、それは参考や目安に過ぎないのに、いつの間にかそちらを気分的に優先してしまうのは本末転倒でしょう。なんか実態を無視して統計を(こうありたい、と)修正する社会的不正に一脈通じるような・・・というのは大げさ過ぎ。女房殿も時々「歩数カウントを稼ぎたいから自転車をやめて歩く」なんて、意味のないことを申します。ま、ちゃんと日々記録すること、それを積み重ねることは健康の目安として大切。現在日々使用している体重計は昨年ヤフオク入手、体脂肪率内臓脂肪骨量も表示される優れものだけど(それが正確がどうかは微妙)Amazonを眺めると安い価格でBluetoothスマホ連携自動記録するのが出ているんですね。それにすればよかった。
今朝の体重は68.4kgけっこう喰ったのに▲300g。本日は爺友と酒なので昼食は抑制して臨みましょう。昨夜の料理の味付けはネットのレシピに調味料を正確に守って、狙い通りに仕上がりました。
R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」(2011年)/交響詩「マクベス」(2013年)〜セバスチャン・ヴァイグレ/フランクフルト歌劇場管弦楽団/インゴ・デ・ハース(v)・・・この歌劇場のオーケストラはほとんど聴いていなくて、記憶ではミヒャエル・ギーレンによるMahler 交響曲第8番 変ホ長調のライヴくらい(1981年)記憶では立派な演奏だったはず。Sebastian Weigle(1961-独逸)は日本でもお馴染み、オペラ畑の人みたいです。なんせデーハーに大見得を切ったような作品、それに相応しいパワフルなオーケストラに賑々しい表現が似合う(例えばカラヤンとか/駅売り海賊盤が恥ずかしい)みごとなIngo de Haas(1969-独逸)のヴァイオリン・ソロも妖しい美音に非ずしっとり落ち着いて、ホルンもそんな感じにジミっぽい音色、オーケストラの響きは暖かい艶消しなサウンドに質実素朴、オーソドックスなバランス演奏。とくにラスト「英雄の隠遁と完成」は落ち着いた黄昏風情に収束するところが上出来でした。時にあまりの力演に聴き疲れすることもあった勇壮な作品を親密に受け止めました。 4:19-3:29-11:51-7:36-5:59-10:37。「マクベス」はあまり人気はない、劇的深刻な風情を感じさせる作品。曰くありげな間も頻出するけれど、作品の真価は未だ理解できません。20:25拍手有。
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/ロンド ニ長調K.382〜エリソ・ヴィルサラーゼ(p)/モスクワ室内管弦楽団(1973年?)・・・Elisso Virsaladze(1942-喬治亜)は旧ソヴィエット時代から活躍したピアニスト。来日もしております。ノンビリと端正な協奏曲はお気に入り、慌てず、力まず、しっとり芯を感じさせる清潔几帳面なピアノ、安易に流さず細部迄きっちり描き込んだ誠実な演奏でした。誰の作か知らないけれど、カデンツァはとても華やかに雄弁。13:46-10:07-12:32。ロンドも語り掛けるようにシンプルな主題が、いっそう牧歌的に優雅な変奏曲。これも表情は優しく変化して、楷書の表現でした。10:02。伴奏もよく整って生真面目にデリケートなもの。いろいろ調べたけれど、これは入手困難っぽいLP復刻音源らしい。音質は良心的。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
佳き天候が続いて洗濯物が快く乾くのはよろしいけれど、花粉症がMax状態、痰が絡んで眠りが浅い自覚があります。昨日もしっかり市立体育館にいつものメニュー通り鍛えたけれど、通常の食事+ピーナツ煎餅など激食の結末は自業自得、今朝の体重は68.7kg+300g最悪、なんとかならんか。京田辺市にて自転車同士の衝突事故にて残念、死者が出たとか、急に事故が増えたのか、それとも以前より発生していて話題になっていなかっただけなのか。ヘルメットの普及は必須、着用した方は軽症だったみたいです。9知事選の投票率 過去最低46.78%だったとか、半分もいかなかったのは残念。
このあたりは準工場地帯であり、空き家も目立つのはどこも同じ。2階の窓にポロシャツが干してあるから住んでいるのかな?そう思ったら、もう一年以上そのまま。ほんの近くに小さな工場があって、80歳過ぎと思われるお爺さんがひとりで作業をされるのを時々見掛けておりました。最近姿を見掛ける機会が減って、引退されたのかなと思っていたら、工場の解体が始まりました。先日テレビで拝見した「解体キングダム」みたいな大物じゃないけれど、更地にするんやろな。昨日朝通りかかったら軽量鉄骨2階骨組みだけになって、若いガテン系女性が端材を片付け中、やがて運搬トラックがやってきました。跡地は使われるのか、売れたのか?商売的にはあまり立地はよろしくない場所だけど。
Geshwin 映画「踊る騎士」ための組曲/ミュージカル「ガール・クレイジー」序曲/ミュージカル「君に捧げる歌」前奏曲/ミュージカル「ティップ・トーズ」序曲/ミュージカル「プリムローズ」序曲/映画「踊る騎士」より遊園地の場面とダンスシーン/ミュージカル「オー・ケイ」序曲〜ジョン・マグリン/ニュー・プリンセス・シアター管弦楽団 (1986年)・・・John McGlinn(1953−2009亜米利加)とは馴染みのない名前だけれど、演奏はノリノリにゴージャスな本場もの。短い生涯だったGeorge Gershwin(1898ー1937亜米利加)は大好き、亜米利加音楽の個性を確率させた人なんでしょう。ミュージカルはほとんど馴染む機会はないけれど、どれも馴染みの旋律が続いて賑やかに躍動して、至福の時間が過ぎます。5:53-5:24-5:00-4:51-5:44-8:27-6:46。
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」/Shostakovich 前奏曲 作品34より10曲〜ラザール・ベルマン(p)(1978年セッション録音&2001年洪牙利ライヴ)・・・Lazar Berman(1930ー2005露西亜)は見た目容姿から豪快に荒々しい演奏を想像させるけれど、たしかに大きなスケールに間違いなし。多彩に土俗的に旋律が続く名曲は、意外なほど余裕にがっしり構築されて、壮絶な爆発!に非ず、オーソドックスなスケールを感じさせて完成度は高いと受け止めました。33:13-18:23。2001年ライヴは露西亜の怪しげサイトより入手したもの。音像がやや遠いけれど、これも立派な演奏・・・かなりミスタッチがリアルでした。33:14(拍手込み)。
Bartok 弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽/弦楽のためのディヴェルティメント〜アダム・フィッシャー/ハンガリー国立交響楽団(1992年)・・・これはNimbusにBartokCD5枚分録音したうちの一枚。やや残響過多な音質のせいか、サウンドの芯が弱いように感じるけれど、端正に静謐を湛えて、オーケストラは優秀なアンサンブル。おそらくはこれはこれで良好な録音なのでしょう。東欧の土俗的な旋律リズムが魅力的(あちこちいっしょくたに個性を括るのは乱暴だけど)。両曲共管楽器を欠いた作品、ド・シロウトなBartokイメージでは色彩と旋律より、リズムを優先する、恐ろしい音楽と受け止めました。緊張感漂う辛口の音楽をマイルド、デリケートな語り口に仕上げてくださって、硬質なメリハリは足りないかも。オーケストラはかなり優秀。8:37-7:28-8:15-7:37。9:28-8:19-7:28。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
新しい月曜が始まって好天だけど、ちょっと朝晩冷えますね。一斉統一地方選前半は事前の世論調査、出口調査は正確、予想通りの結果となって、どんでん返しのドラマが見られません。このあたりでは維新が圧倒的人気、奈良府民もけっこうおります(甥も奈良県から大阪府に通っております)。親しい大学の先輩が名古屋市議を引退して、後継の若い人は及ばず落選だったのは残念。昨日は野菜が在庫すっからかん、たまごも入手に出掛けたのみ、高カロリーのピーナッツを喰い過ぎた自覚はあって今朝68.4kg+100g。
「503 Service Temporarily Unavailable」〜そんな表示が出て「音楽日誌」は閲覧できないことがあります。なんかヘンなことしたかも、不安になってネットに検索すると、借りているサーバー側の問題なんだとか。無料だし、しばらく待って回復を待つしかありません。毎日ヒマなので外歩きする時には(自分より)お年寄りの散歩姿を観察しております。猫背になるのは背筋の衰え、がに股は内転筋が弱って、歩幅が狭くなっているのは脚全体の筋肉、膝股関節問題と類推、自分だってやがてそうなる可能性有、その辺りを意識して鍛えているつもり。あとはあちこち関節の可動域の確保なんやろなぁ、ストレッチも重要と思います。
ときに颯爽と背筋が伸びてオシャレな爺さんを見掛けて、嗚呼うらやましい。学ばんとあかんな、亡父は年中同じ服装、母に叱られておりましたっけ。お仕事引退した自分もその遺伝子を受け継いで、トレーナー3種、ジャージは4-5本使い回しているだけ、もうじき半袖の季節がやってきて、それがTシャツ、半パンに替わるだけ。外出時にはスラックスやポロシャツにするけれど、ほとんど日常基本は「トレーナー+ジャージ」。お仕事現役時代は上着があったけれど、服装はワリと自由な職場、ノータイでした。ファッションに出費する勇気がでません。これではあかんですよね、きっと。
Shostakovich ジャズ組曲第2番ー March(3:04)/ Dance No. 1(2:56)/ Dance No. 2(3:39)/ Little Polka(2:33)/ Lyric Waltz(2:38)/Waltz No. 1(3:21)/ Waltz No. 2(3:34)/Finale(2:13)/ロシアとキルギスの主題による序曲 作品115(9:19)/ジャズ組曲第1番ーWaltz(2:19)/Polka(1:38)/ Foxtrot(3:47)/ノヴォロシースクの鐘(2:32)/祝典序曲 作品96(5:46)〜テオドール・クチャル/ウクライナ国立交響楽団(詳細録音情報不明1994-2000年と類推)・・・Theodore Kuchar(1963-亜米利加)は烏克蘭系亜米利加人だからセオドア・クチャーと呼ぶのが正しいかも。2005年に聴いていて、当時から録音年月日は特定できなかった。ウクライナ国立交響楽団シェフ在任は1994-2000年だから、その間の録音でしょう。その後、おそらく戦争の影響でオーケストラの活動は困難を極めているかと。BrilliantやNAXOSに多く録音を残して、Kalinnikovの交響曲はベストセラーだった記憶もあります。
ジャズ組曲はお気に入り、先日聴いたSchedrinの硬派先鋭なリズムを刻むジャズの影響とはまったく異なる、ノンビリとユーモラスなジンタを連想させて、Weil辺りのカバレットの音楽も思い出す通俗な風情、例の如しシニカルがたっぷり漂ってわかりやすく、大好きな音楽でした。ロシアとキルギスの主題による序曲は初耳?ラスト元気のよろしい祝典序曲にて締め括り、これは吹奏楽でもお馴染み。演奏は雰囲気もあってなかなか立派、音質もよろしい感じ。
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ヤッシャ・ホーレンシュタイン/南西ドイツ放送交響楽団(バーデンバーデン)(1957年)・・・前回は2015年に「火の鳥」(1919年版)といっしょに聴いて、ネットに情報を探るとオリジナルはステレオ録音だった由、再確認いたしました。記憶より極めて鮮明な解像度、奥行き広がりは21世紀にほとんど現役、同時代音楽を得意とするオーケストラは、細部パートに一部もたつきないでもないけれど、例えば同時期のピエール・モントゥー/パリ音楽院、エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団辺りとは桁違いに上手い。金管(とくにホルン)の叫びは粗野に強烈!打楽器の存在感にもまずまず不足はないでしょう。Jascha Horenstein(1898ー1973烏克蘭→亜米利加)による引き締まった、緊張感と勢いあるアンサンブルが堪能できます。19世紀生まれの巨匠の演奏らしからぬ、センスはモダーンにスタイリッシュ。荒々しいパワーはラスト迄維持されました。(第1部)1:19-3:04-1:54-0:43-0:21-1:15(第2部)4:43-3:06-1:43-0:48-3:33-5:02。 詩篇交響曲(フランス放送管弦楽団/声楽情報不明1953年)はもちろんモノラル。アルカイックな作品は力強い演奏に、これも音質かなり良好。2:47-4:03-11:48。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
今朝はちょっと冷えますね。昨日は終日くもり空、本日は晴れるそうです。名鉄名古屋線の本笠寺駅にて名鉄の駅で刃物刺さった若い女性死亡、直前に男性が電車にはねられ死亡との悲惨なニュース。詳細経緯はわからないけれど、もしかしてストーカー?その辺りは昨年迄10年ほど営業に通ったご近所でした(社用車だったけれど)。ロクな話題はないですよ。昨日はいつも通り市立体育館へのトレーニング、いつも通りの内容をこなして、今朝の体重は68.3kg▲200g。
本日、大阪府知事選、府議選も投票日だけど残念、ご当地では定数通りの立候補で無投票になったとのことです。地方議員のなり手は少ないようで、定数割れ(立候補が揃わない)のところもあるそうな。あまりエラソーなことを云うと叱らるけれど(主義主張さておき)最近パフォーマンスが目立って真摯な政策論議が少ない感じ、国会議員の質も全般に落ちていませんか・・・来週また呑むとことになっている爺友は生涯一度も投票したことはない、政治にはなにも期待したことはない!と明言しておりました。それはちょっとやり過ぎかと思うけれど、なんか気持ちはわかるような気もせんでもない。国会議員も地方議員もカネが掛かり過ぎ、もらい過ぎと云うけれど、それに見合うだけちゃんと働けばよろしい。世間常識から外れたものは改善していただくとして、歳費を減らせばますます特権階級富裕層しか政治に参加できないことになりかねません。
自分はこれから投票しますよ、よりベターな選択を求めて。20歳で選挙権を得てから、記憶ではおそらくは(ほぼ)皆勤賞かと。投票率は最低でも過半数を超えることを期待しましょう。今回は真面目な話題でした。
Dvora'k 交響曲第8番ト長調(チェコ・フィル1969年ライヴ)/Brahms 交響曲第1番ハ短調(ルツェルン音楽祭管弦楽団1962年ライヴ)〜ジョージ・セル・・・燃える魂!ルツェルン音楽祭でジョージ・セルは驚異の集中力を見せた!空前絶後的名演!・・・そんな大仰な宣伝文句があながち絵空事ではない記録。厳しい集中力と郷愁の歌がバランスして、それは馴染みのオーケストラでなくても、ジョージ・セルはいつもと違いはない。とくにDvora'kは3度に渡るセッション録音以上の完成度、優秀なステレオ録音、幾度この作品を演奏しているはずのチェコ・フィルは絶好調、ジョージ・セルの統率とちょっぴりローカルな音色の融合は最上の成果を上げて、美しくも懐かしい旋律を歌い上げます。10:50-10:33-6:37-9:59。Brahmsはかなり状態のよろしいモノラル録音。こちらもライヴならでは感興に溢れて、息苦しいほどの熱演でした。13:29-9:07-4:26-16:04。
Shostakovich 交響曲第7番ハ長調「レニングラード」〜コンスタンティン・イワーノフ/ソヴィエット国立交響楽団(1962年)・・・第1楽章「Allegretto(戦争)」を聴き始めて、こりゃ緊張感と勢い凄い演奏!音質だって悪くない・・・興奮しつつ詳細情報をネットに探ったら、Konstantin Ivanov(1907ー1984露)に非ず、これはキリル・コンドラシンの音源(1975年)勝手な流用だそうですね。そりゃ凄いワケだわ。たしかに追って現物再確認するとその通り、音質はいっそうよろしい感じ。仕切り直しましょう。
Ducus 交響的スケルツォ「魔法使いの弟子」(フランス放送新フィル/1991年)/Rabaud 交響詩「ファウスト」による夜の行列(モンテカルロ・フィル/1982年)/Debussy ピアノと管弦楽のためのファンタジー(アンヌ・ケフェレック(p)/モンテカルロ歌劇場管弦楽団/1980年)/クラリネットと管弦楽のための第1ラプソディ(アントニー・モーフ(cl)/モンテカルロ歌劇場管弦楽団/1980年)/牧神の午後への前奏曲(スイス・ロマンド管弦楽団/1990年)〜アルミン・ジョルダン・・・Armin Jordan(1932-2006瑞西)は往年の名指揮者、現在では息子のフィリップのほうが有名でしょう。これはThe French Symphonic Recordingsとしてまとめられたもの中の一枚。ユーモラスにリズミカルな「魔法使いの弟子」(11:45)、幻想的に静謐、やがて牧歌的、感傷的に盛り上がるHenri Rabaud(1873ー1949仏蘭西)は初耳作品でした。セクシーなヴァイオリン・ソロが印象的。(15:19)Debussyの協奏的作品が2曲、「ファンタジー」は「Andante ma non troppo」は憧れに充ちた旋律、玉を転がすようなデリケートなピアノが浮き立ちます。「Lent e molt espressivo」は切なくも懐かしい静けさ。「Allegro」は明るく微笑むように弾んで3楽章、続けて明るく軽妙に演奏されました。(8:54-8:23-7:51)「ラプソディ」はアンニュイな風情溢れて、わずかなヴィヴラートもセクシーなクラリネットが自在に歌います。ラストは一番人気、誰でも知っている「牧神」は文句なし。(8:53)三つのオーケストラは、いずれ細部ニュアンスに富んで軽く、繊細なアンサンブル、選曲、収録の流れ、サウンドとも違和感はありません。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
週末。今朝は上がったみたいだけれど、昨日は花散らしの雨(←美しい日本語)洗濯物を室内干ししたあと、雨だから空いていると類推して、ご近所980円床屋さんに9時半営業開始とともに突入、無事カットしていただきました。前回は前衛的に過ぎる髪型だったけれど、今回は流行りのツーブロック風に(違うかな?)ついでにスーパーに寄って餃子の皮入手(賞味期限迫って半額)ネットに「失敗しない餃子の焼き方」を検索してポイントは
(1) 鉄フライパンはごま油を敷いたらよく熱しておくこと。
(2) 餃子は欲張らず、あまりたくさん並べないこと。
そう理解して無事ちゃんと焼けました。初めて、ようやく成功、というかまともな姿に、おいしくいただきました。今朝の体重は68.5kg+500g。特別な暴飲暴食に非ず、フツウの食事で増えるのは華麗なる加齢による新陳代謝の低下でしょうか。
お仕事引退直前の悪夢にうなされました。取引先要望の産地訪問を失念していて、気候天候の関係でその時期はムリになりそうだとの連絡。ところが連絡先名刺はすべて捨ててしまって、その日程時期は自分はもう職場に存在しない。さて、どうやってことを収めて引き継ぐか・・・その時点で目覚めました。
NHK「解体キングダム」は黒川紀章の先進的な発想である昭和の名建築 中銀カプセルタワービル解体作業。分譲マンションだったのですね。取り外し可能なカプセルハウスを積み上げた独創的な構造も、理論はすごかったけれど、実際は取り外されることもなく、半世紀経てば筐体の劣化も進みます。当時最新鋭の備え付けの設備もブラウン管テレビ、オープンリール・テープレコーダー(オーディオアンプ付き)、回転ダイヤル式有線固定電話〜すべて過去の遺物となりました。(他エアコン、冷蔵庫、ユニットバス、収納)ユニット20個分はていねいに外され、世界の美術館行きとなるそう。
大都心のビルはまず隣のビルを解体して、大型重機設置の場所を確保。ユニットは錆付き、劣化し、思うように取り外せない。幾度四苦八苦してその対策を工夫する現場のワザに痺れました。日本は世界有数の解体大国なんだそう。案内役の若いアイドルは声や話し方が浮ついて好みじゃない。やはりヴェテラン城島がよろしいかと。
Kabalevsky 歌劇「コラ・ブルニョン」より序曲 /Khachaturian バレエ組曲「スパルタクス」 /Shchedrin 管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシカ」/Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」/Rachmaninov ロマンス「ここは素晴らしい場所」〜ヴァシリー・ペトレンコ/ロイヤル・リヴァプール・フィル(2019年)・・・Vasily Petrenko(1975-露西亜)は烏克蘭侵攻に抗議してロシア国立交響楽団の首席を辞任したそう。現在はロイヤル・フィルの音楽監督でしたっけ?Shostakovich辺りを聴くと露西亜風ならざる意外とさっぱり表現だった記憶もありました。リヴァプール・フィルとは2006年来の関係が現在も続いているみたいです。ありきたりじゃない選曲揃えて、音質は極上。前半は元気よくリズミカルな作品を揃えて、Kabalevskyは初耳(4:48)だけど「スパルタクス」含めて熱気溢れる躍動(9:34-3:21-3:42-6:22)Shcedrinはシニカルなジャズ風のベースも効いてカッコ良い作品でした(8:40)。メイン演目であるRavelの偉大なる再創造な名曲「展覧会の絵」は慎重なバランスに細部ていねいに描き込んでクール、パワーに不足を感じさせぬオーケストラの威力、ほんまに上手くなりました。「キーウの大門」のティンパニはズレない。(1:49-2:30- 1:01-4:48-0:36-1:03-3:01-0:49-1:10-2:42-1:22-2:16)寂しく甘美なRachmaninovはええ感じの懐かしいクールダウンでした(2:23)。
Rachmaninov パガニーニの主題による狂詩曲〜クン=ウー・パイク(p)/ウラディミール・フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団(1997年)・・・白 建宇(1946-韓国)による協奏曲全集は2枚組が現役みたいで、この狂詩曲は入手困難っぽい感じ。これ一曲CD一枚だから贅沢な収録、演奏はテクニックのキレ、沸き立つような情感とスケール、濃厚なバックとリアルな音質に文句なしの感銘をいただきました。1934年ピアノの協奏的作品としてはラストの作品、題名通りのラプソディックな躍動と甘い旋律が歌って、第4番(ト短調1927年)より上出来と感じます。濃すぎず薄過ぎず、ちょうどよろしい歌が続いて、最高。
Rachmaninov 前奏曲変ロ長調 作品23-2/前奏曲嬰ヘ短調 作品23-1/絵画的練習曲より嬰ヘ短調 作品39-3/前奏曲 変ホ長調 作品23-6/前奏曲 嬰ト短調作品32-12/前奏曲ト短調 作品23-5/エレジー変ホ短調作品3-1/楽興の時 ロ短調 作品16-3/楽興の時 ホ短調 作品16-4/楽興の時 変ニ長調 作品16-5/楽興の時 ハ長調 作品16-6/絵画的練習曲より変ホ短調 作品39-5/Ravel 夜のガスパール〜アンドレイ・ガヴリーロフ(p)(1984年)・・・絶品。苦甘い暗鬱憂鬱延々と続いて、若い頃鬱陶しく感じた作品は怪しく聴手の心を擽って飽きさせません。ラスト、Ravelに変わっても雰囲気は変わらない。露西亜ってほんまに音楽大国だったけれど(バレエも)その積み重ね歴史をドブに捨ててしまいました。ガヴリーロフは1974年チャイコフスキー国際コンクールに優勝、この先も開催されるらしいけれど、その価値は失墜したことでしょう。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は終日くもり空、洗濯物は外でなんとかなって夜半より雨、週末迫る本日は終日雨予報。毎日同じ生活の繰り返し、市立体育館に通って隔日鍛錬はほんの40分ほど、佳き季節に至って汗もたくさん出ます。そろそろ髪がぼさぼさ、床屋にも出掛けて食材も仕入れたいけれど、雨は鬱陶しいですね。昨日は食事抑制気味に野菜中心の食生活の結果、今朝の体重は68.0kgちょうど▲400g、ここで油断禁物、まだまだ自主基準では危険水域ですから。
息子の転職、転居が決まってあと2週間ほどで明石にやってきます。その絡み、池上彰さんのインタビュー記事「現在人気のある企業に就職するのが一番とは限らない」〜なるほどと納得しました。自分が大学を出て就職したところは当時、海のものとも山のものともわからんような業種(今は亡き母親は嘆いたもの)幸い偶然、時流に乗ってその業界は大きな広がりを見せたのはたまたま、偶然でした。自分が知らぬ、戦後すぐの時代には砂糖産業が人気だったとか(食糧難だったから)やがて繊維が盛んになってダメになり、高度成長期には製鉄造船重厚長大産業が花形、その後の銀行やら放送マスコミだって現在は微妙な状況でしょう。電気製品製造は海外へ、百貨店業界もアウトでしょう。銀行や証券会社も先行き厳しそう、自動車産業はどうかなぁ、ちょっと微妙かも。隆盛を誇った米国のIT大手も次々と人員削減を続けております。こどもに一番人気なYouTuberだって、最近収入大幅減が話題になっておりました。
公務員は相変わらず安定職種として人気だけれど、高級官僚志望には陰りが見え、学校の先生はあまりにハードなお仕事に希望者が減り、鬱病も多いとのこと。そもそも若い人が少ないということもあります。だから故・安倍ちゃんが一時提唱していた「即戦力」「文系は大学に要らない」という乱暴な理論は誤り、だってたった今役立ちそうな(狭い)専門知識を身につけた途端、その産業がまるごとアウトになる・・・可能性もありますから。これから社会を目指す若い世代は不安なことでしょう・・・そんなことを考えました。幼い孫が働く頃にはどんな社会になっているのか、想像も付きません。
Shostakovich 交響曲第3番 変ホ長調「メーデー」/第12番ニ短調「1917年」〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立文化省交響楽団(1983年)・・・崩壊間近だったソヴィエット連邦の威信を掛けて創設されたオーケストラによる最後の輝き。この全集はよく知っているようで、ほとんど聴いていないかも。世評では音質に問題有とのことだったけれど、自分はオーディオに疎いからまずまずかな、と。交響曲第3番は1930年初演の単一楽章作品(Allegretto:序奏/piu mosso-Allegro:主部Andante/Allegro-Largo/Moderato-合唱 「最初のメーデーの日に」)露西亜語合唱も必要だし、プロパガンダ作品だから演奏機会も少ないけれど、もうそんな政治的背景抜きにデーハーなサウンドを楽しみましょう。キレのある大仰な表現、野太い金管、ド迫力打楽器の低音、もう最高っす。33:27。
交響曲第12番ニ短調「1917年」は個人的に一番わかりやすい作品と感じているもの。第1楽章「革命のペトログラード」ごりごり低弦の序奏から始まって、主部Allegroは疾走してわかりやすい主題もテンポやや速め。ロジェストヴェンスキーはノリノリ、意外と明るい、軽い(ユーモラスな?)始まりでした。やがて熱狂を加えて、肌理粗い金管のパワフルなサウンド、打楽器のダメ押しも最高。(13:49)第2楽章「ラズリーフ」は静かなAdagio。メリハリ陰影がはっきりとしてロジェストヴェンスキーの表現はわかりやすい。ここにも第1楽章の平易な主題が登場。(12:39)。第3楽章「アヴローラ」とは巡洋艦の攻撃。悲壮な爆発も妙に浮き立つような明るさを伴って、やや軽い印象有。(4:33)。第4楽章「人類の夜明け」は勝利のホルン、ほか金管ソロはなぜかノーテンキな風情に例の第1楽章第2主題が回帰して「苦難戦いから勝利へ」風、ワリと安易な盛り上げと感じたものです。(10:38)
Rachmaninov ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 / ピアノ協奏曲第4番ト短調 /パガニーニの主題による狂詩曲〜ルカーシュ・ヴォンドラーチェク(p)/トマーシュ・ブラウネル/プラハ交響楽団(2021年)・・・Lukas Vondracek(1985-捷克)は若手注目のピアニスト。Tomas Brauner?は初耳指揮者(プラハ交響楽団の首席として来日もしておりました)。Rchamaninovのイメージは漆黒の強靭なる詠嘆・リヒテルが刷り込み(協奏曲第2番だけだけど)こちら現役世代の表現はもっと軽快なタッチ、流麗なテクニックを誇っていささかの曖昧さもない明晰、技巧だけが空疎に空回りすることもない。著名な第2番第3番のみならず、ここ最近人気いまいちな第1番第4番も好んで聴く機会は増えました。第1番 嬰ヘ短調もたっぷり甘い旋律が散りばめられて、揺れ動く濃厚甘美な旋律は爽やかに広がりました。第2楽章「Andante」はデリケートに絶品の抑制でしょう。華やかに力強い両端楽章とは対極の表現が世評高い要因でしょう。クライマックスに向かう前の静けさもなかなかのもの。12:39-6:49-8:18。
第4番はト短調は作曲者最晩年に向かって作曲者の霊感がやや落ち気味?な、ピアノのテクニックが先に立って、やや旋律印象は散漫に感じる作品。ヴォンドラーチェクはバリバリ弾くと云った風情に非ず、旋律の美しさを際立たせて小粋なタッチに進めます。オーケストラも万全のサポートぶり。9:37-7:07-9:37。「パガニーニ狂詩曲」も大好きな作品、これは誰のと云った好みのはないけれど、マルグリット・ウェーバー(Margrit Weber, 1924ー2001瑞西)をLP時代より愛聴しておりました。(おそらくはこれが作品との出会い)これはさらりとした味わい、もっとたっぷり、濃密に歌って欲しかった。24:09。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
昨日は薄曇りに夜半より雨模様、シーツを洗うのを失念いたしました。いくつか食材が切れていたけれど、結局気分は塞ぎ込んで外出もせず、ぼんやり昼寝などしてムダな時間を過ごしました。もうちょっと新しいなにかのトライヤルをしなくっちゃ。芬蘭土のNATO加盟の報道絡み、その前の加盟国は北マケドニア共和国 ? その国の存在を知りませんでした。東欧から中央アジア辺りの地勢はほんまに勉強が足らんと自覚しました。
昨夜、BS1スペシャル「ウクライナ大統領府 軍事侵攻・緊迫の72時間」2022年2月24日露西亜による侵攻開始、首都キーウは72時間で陥落するとアメリカ軍は分析していたとのこと。もう忘れてしまったけれど、当時テレビ報道もそんな悲観的な感じでした。ゼレンスキー大統領+側近は徹底抗戦を決意して現在に至る・・・プーチンは即勝てる、住民は歓迎してくれると信じていたのでしょう。露西亜の攻撃を予想して主力兵器を秘密裏に移動させて温存していたそう。「戦争反対!」は正しいとは思うけれど、主語をはっきりさせて(誰が戦争をするのか)むき出しの暴力には対抗しなくては。お相手は烏克蘭文化完全破壊を目論んで軍事施設のみならず老若男女一般市民虐殺や生活インフラを破壊する連中ですから。そういえば当時の一部評論家は「さっさと降伏すれば住民の命は守れる」と無責任ノーテンキなことを云っておりました。
自転車ヘルメット着用努力義務化初日に、富山にて残念な死亡事故発生。富山には出張して幾度も訪問しているので場所も見当がつきました。自転車を日常愛用する女房殿もヘルメットは検討が必要かも。
善光寺の「びんずる尊者」木像が盗まれて、犯人が速攻で捕まったとのこと、情けなくも罰当たりな事件。利尻島のふるさと納税返礼品ウニの産地を偽装、不味くて苦い露西亜産だったとか。
吉野家にて生姜直喰い迷惑動画にてまたまた逮捕(2022年9月撮影)これは大阪。挙げ句お隣、門真市の空き家の浄化槽より人骨が出たり・・・ロクな話題がありません。今朝の体重は68.4kg現状維持。
Rimski-Korasakov 交響組曲「シェヘラザード」/序曲「ロシアの謝肉祭」/Bolodin 交響詩「中央アジアの高原にて」/歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」〜ジョス・ファン・インマゼール/アニマ・エテルナ・ブリュッヘ/ミドリ・ザイラー(v)(2005年?)・・・Jos van Immerseel(1945-白耳義)によるMozartBeethoven辺りは大好きだけれど、ここ最近仏蘭西近代、そしてこの色彩豊かな露西亜音楽を聴いて、その当時の楽器による地味な響きにいまいちピンときておりません。重量感あるキレをサウンドには期待しないけれど、パワーや色彩感、華やかさが足りない。音質、デリケートなニュアンス技術的にもまったく問題ないけれど、どーもずっと曇り空を眺めているような気分に至ります。9:34-11:55-9:50-11:49。 「ロシアの謝肉祭」(吉幾三「酒よ」激似旋律)はなかなかの賑々しさに盛り上がる14:58。哲学的な名曲「中央アジア」はシミな音色(とくにホルン)がよく似合う作品風情。6:51。「ダッタン人の踊り」はスケールを強調しない、ヤワいけど粗野なサウンドがなかなかの味わいでした。0:50-1:26-1:20-2:05-5:41。
Rachmaninov ピアノ協奏曲第2番ハ短調 〜シリル・スミス(p)/マルコム・サージェント/リヴァプール・フィル(1943年)・・・2007年来の再聴。これは大昔LP時代から聴いていて、この時代に驚くほど良好な音質、今回はLP復刻音源を入手できました。Cyril Smith(1909ー1974英国)は1956年に脳卒中から左手に麻痺が生じて、奥様Phyllis Sellick(1911-2007英国)と三手の演奏を続けたそうです。これは両手とも健在だった頃の記録。暖かく、おそらくはRachmaninov作品中一番人気な甘い旋律、情感を湛えた優しいタッチで纏綿と表現してくださって、キレキレのテクニックではないけれどゴージャス、デリケートに味わい深い演奏でした。サージェントのバックが配慮あるサポートぶり。大仰に大柄なスケール演奏ではないけれど、21世紀に充分現役でしょう。9:32-12:24-11:06。ついでにMozart 2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448〜シリル&フィリス・スミス(p)(1953年)も聴いておきました。息の合った楽しい演奏です。7:32-8:03-5:40。音質まずまず。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
手厳しいご批判がBBSにあって、久々の感慨、以前はもっと楽しい内容であったとは実際の生活がオモロないから仕方がない。他人様の生活云々は人それぞれ、いろいろに力点があって、自分を合理化するつもりは一切ありませんよ(でも、なにをやっても、やらんでも自由)。今時手書きの自前最低限HTMLサイトだから、アクセスなどいっさい不明(トップページのカウンターもほんのお飾り)反応があるというのは読む人がいたのか、そんなありがたい思いもありました。自分の表現の不徳の致すところ、気を付けなければ。鹿児島の公的病院にて看護師大量退職、稼働率を7割に下げる報道有。おそらくは全国どこも過酷な業務実態なのでしょう。なんにせよ、どの業種にせよ人手不足は深刻。自分は引退して遊んでばかり、社会にあまり貢献してないからエラソーなことは云えんけど。
昨日朝も快晴。洗濯済ませて市立体育館に向かったら思いっきりお洒落したお母さん、いかにも美容院行ってきました! 風妙齢の女性がたくさん歩いて(もちろん正装のお父さんも)ご近所桐蔭高校の入学式と類推、絶好の日和でしょう。息子娘のハレの日を祝うめでたい表情に春の日差しも輝かしい。トレーニングルームはいつもの顔馴染みに+新顔数人いずれもシルバー世代参入、ちょっぴり混んで女房殿はとうとう背筋鍛錬ハイプーリーは断念。お婆さんが「初めてなのでどなたか教えてください!」エアロバイクの使い方を周りにお願いして、その謙虚な姿勢も微笑ましく、できれば快く、愉しく継続していただきたいものです。自分も我流だけど、有酸素運動と無酸素運動の違いはわかっていない人もいらっしゃって、トレッドミル2−3分でやめてしまったり、逆にハイプーリー(背筋)40分独占?真剣にやったら5分くらいが限界でっせ。
AUより案内有。「いまと同じ料金でガラケーからスマホに替えられます」93歳の婆さんのケータイは女房殿の名義になっているから、そんなオススメがやってくるのですね。いえいえ、それはおカネの問題じゃなくて、93歳の婆さんに使いこなせるかどうかでっせ。そういえばPHSは2023年4月1日を以て営業を停止したそう、なんかディジタル機器の一時代区切りが付いたような感慨もありました。
今朝の体重は68.4kg▲200gに一喜一憂。
Haydn 交響曲第88番ト長調 「V字」(ベルリン・フィル/1961年)/交響曲第91番 変ホ長調(バイエルン放送交響楽団/1958年)/交響曲第98番変ロ長調(ベルリン・フィル/1962年)〜オイゲン・ヨッフム(写真は似たような収録のデザイン)・・・1970年代ロンドン・フィルとの第93番-104番迄の録音が知られているけれど、それ以前のステレオ録音。他ドレスデンとの第93-94-95-98番の録音が存在するそう。圧巻の力強い楷書の表現、音質はまずまず。第88番ト長調は第1楽章「Adagio-Allegro」型通りの序奏からシンプルな主題が躍動してわかりやすい。なぜかティンパニとトランペットが参加しておりません。フルートに存在感がありました。(6:24)第2楽章「Largo」は静かな変奏曲(6:15)弦のピチカートや合いの手に乗った木管が歌って、やがてティンパニがアクセントを添えました。ヨッフムはしっとり悠々と大きく歌って、この辺りは世代の表現でしょう。第3楽章「Menuetto,AllegrettoーTrio」は優雅なメヌエット、主題の装飾音がHaydnの個性でしょう。ティンパニがしっかりリズムを刻んでおります。トリオはヴィオラとファゴットのドローン(音高の変化無しに長く持続される音)が印象的。(4:34)第4楽章「Allegro con spirito」は忙しない細かい音形(ヴァイオリンとファゴット)から始まって、快活に元気よく盛り上がって木管も華やかに全曲を閉じます。Mozartの「パリ交響曲」終楽章に雰囲気は似ている。(3:26)重量級だけど、躍動感を失わない。
第91番変ホ長調は当時の手兵バイエルン放送交響楽団担当(こちらの渋いサウンドが好き)。ここではトランペットとティンパニなし。第1楽章「Largo-Allgro」堂々たる序奏から悠々たる主部へ入って、晩年の成熟を感じさせる起伏ある展開。フルートがシミジミ美しい。(8:30)第2楽章「Andante」は優しくもリズミカルなステップを思わせて、陰影豊かな変奏曲。途中ファゴットがユーモラスに大活躍してフルートも高らかに歌います。(7:22)第3楽章「Menuetto,un poco Allgretto」はのんびり上機嫌な舞曲(Wikiには田園風舞曲とある)トリオも雰囲気は変わらぬ、一点の曇のないもの。ファゴットとフルート、ホルンの掛け合いが美しい。(4:16)第4楽章「Vivace」は晴れやかな表情に力みのない疾走が屈託のないフィナーレでした。(4:54)
第98番変ロ長調にはヴォルフガング・マイヤー(cem)のクレジットがありました。ティンパニやトランペットも2本入った2管編成、これも堂々たる立派な演奏。第1楽章「Adagio-Allegro」は暗く深刻な弦の序奏に始まり(1分ほど)やがて快活な躍動が待っておりました。(7:45)第2楽章「Adagio cantabile」は落ち着いて敬虔な気分に充ちた静謐シンプル、陰影に富んだ旋律が美しいところ。トランペットとティンパニはお休み。(5:55)第3楽章「Menuetto,Allegro Trio」は明るく快活に、フルート先頭に木管の絡み合いが優雅なメヌエット。(5:33)第4楽章「Presto」ここの躍動するリズム、暗転する風情はMozartが木霊するところ、オーボエがとても軽快。幾度ももう終わった?そう思わせて音楽は続いて、ラストあたり(6:30頃)は拍子もがらりと変わって、チェンバロ・ソロも登場、凝ったフィナーレでした。(8:01)
Shostakovich 交響曲第4番ハ短調〜ルドルフ・バルシャイ/ケルン放送交響楽団(1996年)・・・わかりやすい旋律、構成の第5番ニ短調なひとつ前、やや晦渋に重苦しい作品は大好き。モダーンに洗練されたオーケストラの響き最高。15曲中最大編成とか、フルート4本+ピッコロ2本は何管編成と呼ぶのか、クラリネットも合計6本でっせ、打楽器は13種+ハープ2台。1936年の作品は政治的圧力によって初演は1961年迄待たなければならなかったそう。(政治が芸術の価値を決めるなんて!)第1楽章「Allegretto poco Moderato」重苦しく晦渋、狂気を孕んだ歩みが強烈な始まり。ここをバルシャイは、クリア明晰な響きに苦々しく重く表現しておりません。3楽章製だけど展開部第2部「Presto」の疾走を勘案すると実質上4楽章なのかも。ここのテンション、快速パッセージの鮮やかなアンサンブルは超絶、金管打楽器の定位も最高の迫力。痺れました。(27:11)第2楽章「Moderato con moto」は途方に暮れて、スケルツォと呼ぶにはあまりに寂しげな緊迫感でした。弦合奏のキレが最高の解像度とテンション。(8:45)第3楽章「Largo - Allegro」は変奏曲。冒頭のすっとぼけたようなファゴットは暗鬱であり、まるで葬送行進曲のような歩みから時に叫び、時に怪しく、ユーモラスに、暗い色彩を放って怒りのリズムは自在に変化、アツさを加えても鈍重にならぬサウンド。整ったキレのあるパワフルなアンサンブル、ラストはカッコ良く消えるような締めくくりでした。(26:02)
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
佳き天気が続きます。桜は種々順繰り咲いたり散ったり、しばらく見頃ですね。微妙なボケに要注意、毎朝の洗濯にフロの残り湯をバケツに汲んで、濯ぎにも同じ繰り返し。ところが昨日第1回目の残り湯投入を終えたところでフロ掃除・・・しそうになりました。あきまへんな。夢見よろしくなく、自分が新人の頃のお仕事要領の悪さに絶望してうなされました。食材仕入れ兼ねてのウォーキングにちょっぴり感慨が・・・
転居して一年超え、ご近所の徒歩移動コースがじょじょに固定されてきました。気になるのは空き家の多さ、全国地域的にばらつきがあるでしょうが、体感20%ほど?京都では空き家対策特別措置法が施行されるそう。さて、実効性はいかがでしょう。全国均すとちゃんと、まともに値段の付く土地は国土の20%ほどというのはほんまですか?たまに気分転換に散歩コースを変えると、既に取り壊し更地になっていることもあって、それは未だマシな状態なのでしょう。
親が頑張って建てた立派な家も時が過ぎて草臥れて、やがて家主も亡くなります。相続するこども達はほかの土地で暮らして生活があるし、もうにっちもさっちもいかない。建物があると固定資産税は軽減されるんでしょ?後始末もタイヘンだけど、そのまま放置しても、状況はますます悪化して売るに売れない。マンションだったらいっそうたちが悪くて、共有部分(共同所有という概念)が難物らしい。自分は不動産とは現在一切縁がなくて、たまたま30年ほど前然るべき時期に改装済中古マンション売り抜けました。以上、手の届かぬ葡萄は酸っぱい話題。
今朝の体重は68.6kg+300g連続増状態。そんなに喰った自覚もないのに。
Gershwin ラプソディ・イン・ブルー/Bernstein 交響的舞曲「ウェストサイド・ストーリー」〜ウラディミール・フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団/ドミトリー・アレクセーエフ(p)(1989年)・・・これは珍しい露西亜勢による亜米利加音楽名曲は音質極上。Dmitri Alexeev(1947-露西亜)のピアノは細部迄ていねい几帳面に描き込んで、正確に切れ味もよろしいけれど、ラプソディックな風情には欠けてちょっと堅苦しい。ラプソディ・イン・ブルーはもちろんカットなし。(17:32)Vladimir Fedoseyev(1932ー露西亜)はパワフルに重量級、ちょっぴりラフなノリ、みたいなものは期待できないけれど、強烈に華やかな迫力、オーケストラの技量はかなりなもの。デリカシーなところちゃんとあって、ちょいと生真面目過ぎだけど、とても爽快(3:54-3:47-1:20-2:42-0:52-0:44-3:14-1:30-2:43)・・・そう思ったけれど
Bernstein 交響的舞曲「ウェストサイド・ストーリー」/Gabiriella Lena Franck(1972ー亜米利加)3つのラテン・アメリカの舞曲/Rachmaninov 交響的舞曲〜キース・ロックハート/ユタ交響楽団(2004年)・・・こちら本場亜米利加。音楽のノリ、起伏、眩いばかりの輝き勢い、陰影がまったく違う!モスクワ放送交響楽団のパワーも凄いけれど、その発揮のしどころ、共感、作品への自信確信が桁違い!(22:16)Gabiriella Lena Franckのこの作品は初録音とか Jungle Jaunt-Highland Harawi-The Mistizo Walzからなる辛口のVilla-Lobos風、ちょいと晦渋に怪しい静謐と叫びが続く作品。Mistizoとはスペイン人とインディオとの混血の意味だそう、ワルツとなっているけれど彼(か)のリズムとはまったく異なる、なにか哀しい躍動を感じさました。 (4:27-8:49-3:17)Rachamninov最晩年の傑作である交響的舞曲はお気に入り。ラスト「怒りの日」も迫力たっぷりだけど、本場露西亜の暗鬱憂鬱に足りないと感じたもの。(11:36-9:21-13:31)ユタ交響楽団はモーリス・アブラヴァネル時代(1946-1979在任)のノンビリとしたサウンドが懐かしいけれど、ずいぶんとモダーンにキレのあるサウンドに変わりました。音質極上。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
お仕事現役時代の月曜(その前夜より)なんとなく気分的にはげんなりしていたもの、完全引退後は”サンデー毎日”状態、日々げんなりしております。高橋幸宏に続いて坂本龍一も亡くなったんやなぁ、71歳はあまりに早過ぎ、逝去のお知らせはずっと昔から続いていたけれど、ここ最近思い入れのある方が鬼籍に入って、妙に身近に感じられます。昨日も毎日寸分違わぬ朝一番の洗濯と市立体育館トレーニングルーム行き(往復ゴミ拾い少々/マスクが多い)鍛錬して、夕食調理はまずまずの味と自画自賛。あとはヲタク趣味のクラシック音楽音源ファイルの点検整理廃棄作業延々。今朝の体重は68.3kg+200g。なかなか減りません。
おカネの使い方は人それぞれ、いろいろ。かつては退職金で世界一周!新たな家やマンションを買う、という時代もありました。亡父の親しい友人は退職金を小豆の相場で全部失ったとか。亡き両親は引退記念旅行(当時は55歳でっせ!)同期の友人夫婦と北海道→沖縄旅行でした(ホテルで喰うた美味いホタテ料理は北海道産であった由)。官舎よりマンションに転居、やがて贅沢にも温泉付き別荘も買って(不便なところだから安かったらしい/後々トラブル続発)若い頃にできた息子二人、兄は22歳自分は24歳で結婚して早く手を離れたということもあったことでしょう。全財産使い切ってあの世に旅立って、我ら兄弟は立派な教育を受けさせてもらって、親のカネを当てにするような躾は受けませんでした。
ちなみに温泉付き限界別荘地にある(バブル)物件は後年処分するときにはもちろん無価値、事前に処分できただけ幸いだった。葬式のときにじつは兄もカネを出していた! 嘆いておりました。自分は札幌のマンションを相続放棄。
爺友の一人はこども二人、上の息子は即離婚してなにかと問題児、下の娘はLDなのでその行く末、生活が心配の種、ひたすら不動産投資と節税に尽力しております。もともと地主の次男坊なので元手はあったのでしょう。けっこうブランド好き。もう一人の呑み友達は生涯孤高を守って、親を見送って枚方の家を引き継いでも空き家のまま(家具家電固定電話NHK料金もそのまま)親父の残した骨董の見積もりは「まとめて1,000円」。だったら置いておく! と・・・それがアカンのやな、自分だったら「1,000円で処分」お願いしますよ。放置してやがて業者に全部家具家電片付けてもらったら数拾万掛かります。彼は勝手気ままな独身生活+それなりの財産資産引き継いで露西亜語堪能、現役時代は休みのたびに海外旅行でした。現在は南伊太利亜旅行目指して語学練習中。それも充実した生き方でしょう。
自分はひたすら節制節約、日々身体を鍛えて、身の丈に似合った贅沢を細々と継続しております。非ブランド志向。趣味の音楽、読書、コンピューター・ネット関係も最低限の出費のみ。居酒屋は安いところ専門。旅行はぼちぼち、東北方面はワリと疎遠だったので、暖かくなってきたし三内丸山古墳や平泉にはぜひ訪問したい。息子や孫になにも残すつもりはありません。自分で稼がぬカネは身に付かぬものです。
Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調(ジョージ・ショルティ/ロンドン・フィル1955年)/Tchaikovsky ヴァイオリン協奏曲ニ長調(エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル1954年)〜ミッシャ・エルマン(v)・・・Mischa Elman(1891ー1967烏克蘭→亜米利加)50歳代の記録。晩年のステレオ録音はかつての馥郁たる美音の名残はあっても技巧的に衰えはかなりよれよれ、こちら英DECCAによる上質なモノラル録音、噂通りの上品なフレージングを堪能、優雅な演奏でした。いつもは硬派強引な(若き)ショルティも、いつになくソロを引き立てて抑制されたもの。しっかりとした足取りにBeeやんの優しい側面を発見できる第1楽章「Allgro,ma non troppo」、第2楽章「Larghetto」は静謐に落ち着いて懐かしく、諄々として着実な説得力を感じさせる第3楽章「Allgro moderato」、幾度聴いても文句ない名曲の説得力に感銘を受けるもの。25:45-10:12-11:06。Tchaikovskyも音質良好。こちら技巧的には最近の若手ほどのキレはなくて、ソロにいっそう高いテクニックが要求される作品には、ちょっと怪しくたどたどしい。それでもなんとも云えぬ気品漂う、露西亜臭さ皆無なヴァイオリン。第2楽章「Canzoonetta,Andate」の甘い寂しさは絶品。ソロに寄り添うボウルトのオーケストラもデリケートでした。20:49-6:34-9:35。
Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜デイヴィッド・バーナード/パーク・アヴェニュー室内管弦楽団(2019年)・・・David Bernard(1964-亜米利加)Park Avenue Chamber Orchstra(1999-ニューヨーク)も初耳、メンバー表を見ると「室内サイズ」とは呼べぬ、けっこうな大人数を抱えて、かなりの録音が出ておりました。これはDvora'kの後期交響曲4曲分まとめて録音したもの。オフ・マイクに素っ気なくもやや薄いサウンド、アンサンブルは色気とか郷愁とか、そんな雰囲気に非ず、オーソドックスにまとめた誠実なもの。パワフルな爆発にも足りません。デリケートなワルツである第3楽章「Allegretto grazioso」には甘さが足りず終楽章「Allegro ma non troppo」のフルート・ソロも上手くないし、クライマックスに向けてもたついた感じ。もっとノリとか勢いが欲しかった。10:39-11:01-6:13-9:49。
Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜セルジウ・チェリビダッケ/イタリア放送RAIトリノ管弦楽団(1962年)・・・正直なところ整理対象として確認した音源。想像よりまずまずな音質状態、テンポは最晩年ほど遅くはない。あまり腕利きとは言い難いオーケストラを叱咤激励して、驚くべき入魂の響き、入念なる集中力、微に入り細を穿つ陰影、爆発と抑制、微妙なテンポの揺れ、意味深いタメ、間は絶大なる効果。涙が出るほどカッコよい!第2楽章「Largo」に於けるしみじみとした詠嘆、ラスト第4楽章「Allgro con foco」は圧巻パワフルなラッシュ!その説得力に感銘を受けました。この楽章のテンポは通常イメージできるもの。43:02楽章間拍手入り。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
暖かい日が続いて、朝晩寒暖差がけっこうあるから体調調節に難しい季節の変わり目な日曜。花粉症もキツいけれど、自分は年中なんらかのアレルギー症状に悩まされております。昨日朝一番に洗濯して、いざ干そうと思ったらズボンの尻ポケットにサイフが・・・数少ないお札、カード類、診察券、保険証、トレーニンルームの定期券もすべて洗濯してしまいました。とにかく春の日差しに晒して乾燥消毒済。またまた誰の興味も惹かないヲタク趣味の話題、十数年ほど掛けて膨大に収集した音楽音源ファイルはDVDに焼き込んで保存、小さな本棚5段分→3ヶ月ほどで一段分点検整が終わって4段へ。かなり捨てて必要なものと判断したものは大容量HDDへ移動済。新しい発見は日々新鮮な気持ち・・・というか、そんなに一杯溜め込んで挙げ句失念したら意味ないじゃん。
それが趣味なんでしょう。自己満足の世界。他人の嗜好を嘲笑ってはいけまへんで。知事選に続いて府議選の公示、ところがご当地定数2に対して公明党維新の指定席二人の立候補に無投票当選は残念、大阪では自民党もその他野党も弱くて、おそらく知事選も投票率が低いことでしょう。昨日は日常使用の食品が切れているもの最低限の買い物に出掛けたのみ、今朝の体重は68.1kg増えなかったのを良しとしましょう。
Mendelsshohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調(1949年)/Mozart ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(1947年)〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)/トマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル・・・ Jascha Heifetzas(1901-1987里都亜尼亜)旧録音48歳の記録。(写真は微妙に収録の異なるLPから借用)音質は良好。Mendelsshohnは前のめりな速めのテンポに細かいヴィヴラートが自在なテクニック、沸き立つような詠嘆の表情、哀愁の旋律は際立ってデリケートに最高の演奏でしょう。終楽章「Allegro molto vivace」の軽快なる疾走は夢見るように華やかな、息付く間もないテクニックの冴え。11:01-7:24-5:54。Mozartも文句ない出来、前のめりの速めのテンポに浮き立つような華やかさ、天衣無縫な躍動が堪能できました。8:00-6:34-6:38。
Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調(カール・ランクル/ロンドン・フィル1946年)/Schubert アルペジョーネ・ソナタ イ短調(ジャン・フランセ(p)1952年)/Tchaikovsky ロココの主題による変奏曲(エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団1953年)〜モーリス・ジャンドロン(vc)・・・チェロ協奏曲最高の名曲懐かしい旋律を聴き始めたら管弦楽伴奏は妙に響きが濁る・・・と、思ったらこれはハイティンク(1969年)に非ず、旧録音だったのですね。時代を勘案すればかなり良好な音質、とくにソロは美しく際立っておりました。Karl Rankl(1898ー1968墺太利→英国)とは初耳、オペラ畑一筋の方だったみたい。Maurice Gendron(1920ー1990仏蘭西)は晩年、群馬交響楽団を指揮しておりました。優れたテクニックと柔らかい、力みのないフレージング、優雅な旋律を悠々と歌って肩の力が抜けた、爽やかな演奏。14:15-11:08-12:01。収録が盛り沢山でして、哀愁の「アルペジョーネ」は意外と速めのテンポに、さらりとした軽快なテイストでした。ラスト「Allegretto」の安らかな風情にはいつもほっこりいたします。ピアノの響きがちょっぴり軽い。8:13-4:39-8:32。「ロココ変奏曲」は馴染みのWilhelm Fitzenhagen(1848ー1890独逸)版、これは音質も良好に牧歌的な主題を自在に、優雅に歌って文句なし。テクニックのキレ、スケールも大きい。16:09。(Dvora'kのほうは2021年に一度聴いておりました。あとで発見)
ついでに珍しい音源を聴いた、メモ。Sibelius 劇付随音楽「白鳥姫」作品54〜トマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル(1955年?ライヴ)・・・これは意外と入手困難音源?(収録はThe Peacock/The Harp/The Maiden With Roses/Listen, the Robin Sings/ Swanwhite and the Prince/Song of Praise 4:06-4:31-2:30-4:36-3:17-2:24)音質はこの時期にしてイマイチだけど、ライヴのリアルな咳も入ってまずまず良心的。Sibeliusはかなり聴いていたつもりだけれど、これは初めてだったのか。例の如し涼し気に掴み所のない旋律が続いておりました。怪しげ露西亜サイトより入手した音源だけど、出目が探せません。
2023年4月某日/●隠居生活初心者入門の日々
ここ最近エイプリル・フールの話題を聞きません。気の利いたウィットなウソを愉しむような余裕が社会からなくなったのでしょうか。今朝も佳き天気、昨日もいつも通り朝一番の洗濯済ませて市立体育館へ、しっかり身体を鍛えておきました。所要に出掛けた女房殿が昼過ぎに帰ってきて、久々に本格的印度カレー料理を喰いたくなりました。駅そばのマハラジャは先日健康診断の帰りに昼を摂ってなかなかの味、早めに3時位に出掛けるとネットの営業時間と変わって3−5時休憩中、残念。仕方がないので京橋まで脚を伸ばして庶民の激安居酒屋メニューでビール一杯だけ、かなり歩いたので立ち呑みはご勘弁、混んでましたし。今朝の体重は68.1kg▲500。
和田秀樹さんによる「65歳を過ぎたらラクなことだけやりなさい」〜定年後は遊び半分で生きることを勧める記事に救われました。自分と同世代はお仕事現役を続けたり、家業の農業に従事したり、新しいお仕事にチャレンジしたりいろいろだけど、自分は社会にな〜んのお役にもたっておりません。蓄えを少しずつ消化しつつ、毎日遊んで暮らしております。音楽を聴いて、読書はなかなか集中力が続かない。それでもエエじゃないか! 以前読んだ勢古 浩爾「定年バカ」(SB新書)を思い出しました。華麗なる経歴(+収入)の方々が御高説を曰う一連の”ステレオタイプ定年本”とは一線を画す(バカ!と切って捨てる。”口先だけの無責任な一般論”と)痛快な一冊。なにをしようがしよまいが勝手じゃないか、自由じゃないか・・・そんな内容だったと記憶します。とにかく身体を鍛えて健康であることを前提として、開き直って立派なことは目指さない。資産はないけれど、借金もなし。そういえば札幌の兄は昨日、70歳を以て社長退任、完全引退したはず。
Fran Lhotka(1883-1962捷克) バレエ音楽 「村の悪魔」組曲(フラン・ロートカ /ザグレブ国立歌劇場管弦楽団)/Kresimir Baranovic(1894-1975克羅地亜) ジンジャーブレッド・ハート組曲(クレシミル・バラノヴィッチ/ベオグラード・フィル)/Leos Janacek(1854-1928捷克) ラシュスコ舞曲(フランソワ・ユイブレシュト/ロンドン・フィル1970年)/Josip Slavenski(1896-1955克羅地亜) オリエンタル交響曲(メラニー・ブガリノヴィチ(con)/ドゥシャン・ツィヴェイチ(t)/ドゥシャン・ポポヴィチ(br)/ジャルコ・ツィヴェイチ(b))/Janacek タラス・ブーリバ(フランソワ・ユイブレシュト/ロンドン・フィル)・・・Janacekの作品さておき、ほかは名前さえ初耳の作曲家ばかり(指揮者も)。音源点検整理に発見した音源、もう見知らぬ作曲家に幅を広げるのはやめようか、なんて考えていた矢先の新鮮な出会いでした。捷克とか克羅地亜なんていちおう書いたけれど、実際はモラヴィアだったり当時はユーゴスラヴィアだったり、ま、東欧のあの辺りの音楽。LhotkaもBaranovicも泥臭い民族臭ぷんぷんなリズム旋律溢れて、ド・シロウト狭い範囲の知識としてはKoda’lyの「ガランタ舞曲」のラッシュのイメージに近いかも。激しい変拍子もわかりやすく、音質はどれもワリと良好、演奏も意外とノリノリのローカル風情漂って妙に懐かしい。やや馴染みの「ラシュスコ舞曲」はスラヴ舞曲に雰囲気似てますね。
オリエンタル交響曲は東欧?というよりもっと原始的なカルミナ・ブラーナ風声楽、前衛的というか東洋的旋律、叫びも伴って時に静謐幻想的な7楽章。初耳作品は難解晦渋に非ず、どれもけっこう愉しめます。ラストは著名な「タラス・ブーリバ」。Francois Huybrechts(1946ー白耳義)は現役、スワロフスキー門下らしいけど、もちろん初耳でした。ロンドン・フィルの技量には一日の長有。(録音情報詳細不明)
Bartok 歌劇 「青ひげ公の城」〜ヤーノシュ・フェレンチク/ブダペスト・フィル / ハンガリー放送合唱団/ジェルジ・メリシュ (br) / カタリン・カサ (s)(1956年)・・・洪牙利語版。この作品との出会いはロジェストヴェンスキーの露西亜語版でした。この時期にして驚異的に鮮明な音質はステレオ。原作の筋書きはこちらがわかりやすい。大昔、テレビで映画を見たような記憶もありました。4管編成に種々打楽器、ハープ2台にオルガン、トランペット、トロンボーン各々4本のバンダも加わる大きな編成、バリトンとソプラノ、妻たちの合唱(歌詞なし)6人を妻を次々に殺した凄惨な青ひげと7番目の妻とのやり取り。1幕1場の物語小一時間ほど。歌詞が理解できなくてもその悲惨な緊張感と官能、朗々たるバリトン、ちょっと硬質なソプラノの歌唱、怪しくもクールな管弦楽の迫力はひしひしと伝わりました。Janos Ferencsik(1907ー1984洪牙利)はオーケストラのコントロールに優れ、1981年にも再録音、こちらのほうが出来はよろしいと思われます。第1の扉から第7の扉が表現され、原作では兄に救われるようだけど、こちらもっと幻想的に変容された筋書きになっておりました。8:58-4:20-3:44-3:47-2:01-4:27-4:58-1:18-5:38-2:46-3:43-2:27-4:16-1:52。