2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
新しい一週間が始まっても無為無策平穏な日々が続きます。体重が体調不良を招くのか、体調がはっきりしないから体重増になるのか不明。昨夜も途中覚醒して眠りが浅い。昨日は終日曇りに最高気温は30度Cに届かぬ過ごしやすい気候、本日で9月も終わってようやく秋がやってきております。朝洗濯を済ませてストレッチ、YouTubeエアロビクスはサボってご近所スーパー迄ウォーキングは4,500歩ほど、これではちょっと運動不足でしょう。季節の変わり目はどうも体調管理が難しい、頭痛薬を服用して昼からじっとして横になっておりました。兵庫県知事権に稲村さん(元尼崎市長)出馬との報道、自分が尼崎市民だった頃たしか市長さんでした。本日失職するパワハラ・エリート知事再出馬の件はどこかの記事に「つけるクスリがない」とありました。それとはかなり遠い感じ印象の人ですね。今朝の体重は68.4kg▲100g高め安定中。
在留外国人の方が母国の親戚や友人を日本に招いて、その違いを実感される動画は大好き。ありがちなコンビニ食、トイレの美しさ、回転寿司云々賞賛の話題には飽きたけれど、日本に生活されているIKITERUさんの動画には胸を打たれました。身体の不自由な女性を韓国より日本に招いて、これはタクシーを利用する動画。他にも車椅子でのコンビニやスーパー訪問、外食などの様子を伝えてくださいます。(電車に乗る動画も)日本もまだまだだと思うけれど隣国よりは進んでいるようですね。いろいろと気付きがありました。たしか卓爾治亜のテリちゃんも以前の動画に、日本の身体に不自由な方への配慮について言及されていた記憶があります。
Bruckner 交響曲第5番 変ロ長調(Franz Schalk版/1863-1931)〜ハンス・クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル(1956年)・・・これはLP時代一枚で唯一この作品を入手できたから、この作品との出会いであったと記憶します。悪名高き改訂版とか、第3楽章「Scherzo. Molt vivace, Schnell - Trio. Im gleichen Tempo」のカット、第4楽章「Finale. Adagio - Allegro moderato」にはデーハーな金管打楽器追加しているとのこと。こちらド・シロウトにはなにか悪いのかはさっぱり理解不能。ステレオ初期だから例の洞穴の奥に鳴っている感じはあるけれど、LP復刻でもかなりの解像度、作品や演奏の風情を堪能するのにさほどの不足もありません。大好きな第5番をいっそう好きになりました。
第1楽章「Introduktion: Adagio - Allegro」予想外にテンポは遅くなく、冒頭漆黒への地下への階段を降りて、そこには見上げるような障壁が立ち塞がる!始まり。期待通りのスケールとパワー、重量感。濃い表情と入念な節回し、ワクワクするような巨大なる高揚感。自信に充ちていささかの逡巡ののない推進力、音質云々は忘れるほど魅惑の金管は奥深いもの。(18:50)第2楽章「Adagio. Sehr langsam」緩徐楽章も素朴な風情に充ちて、ここもテンポは淡々と意外と早足に進みます。それでも濃い金管の絶叫は胸を打って説得力は充分。(13:23)第3楽章「Scherzo. Molt vivace, Schnell - Trio. Im gleichen Tempo」カットがあるから、ヴィヴィッドなスケルツォがずいぶんと短い。ここも太く力強い緊張感切迫感たっぷりにテンポは意外と遅くない、トリオの素朴な風情との対比はみごと、ムダを削ぎ落としてわかりやすい。(9:36)例えばかなりテンポの速いオイゲン・ヨッフム(1958年)は12:35。
第4楽章「Finale. Adagio - Allegro moderato」第1楽章が回帰して、やはりテンポは遅くなく、圧巻の重量感と熱気を帯びて勢い増してテンポ・アップ。茫洋としたホルンには痺れますよ。最終盤のデーハーな金管としつこいほどのシンバル追加もなかなか決まっておりました。(18:50)ちなみにオイゲン・ヨッフム(1958年)の最終楽章は24:05。Bruckner作品中一番好きな作品だけど、版のことはさておき、大掴みに巨魁な演奏はヴェリ・ベストの手応え。このくらいの長さのほうがド・シロウトには集中力維持にちょうどよろしい感じ。ま、通常の版で全部聴きたい気持ちもあります。
Beethoven 交響曲第1番ハ長調/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ダグラス・ボイド/マンチェスター・カメラータ(2008年ライヴ)・・・これはかなり以前にYouTube全集を眺めたことがあって、へぇDouglas Boyd(1959-英国)もこんな活躍しているんだ、と感心した記憶もありました。ヨーロッパ室内管弦楽団でオーボエを担当して、やがて指揮者へ。この団体の芸術監督在任は2011年迄だそう。アンサンブルの精度はなかなか優秀。青春の溌剌として希望に充ちた躍動が堪能できるハ長調交響曲は、小編成にスッキリ(なのにティンパニが弱い)整ったアンサンブルに、さらさらとした淡い響きは低音が弱い、素直(過ぎ)な中庸表現はデリケートに軽快なリズム、モダーン楽器と思うけれど、弦にはあまりヴィヴラートが掛かっておりません。淡々としていささか陰影起伏に欠けるシンプルな表現方向は、Beethovenの初期作品だったら違和感はさほどにありません。(9:16-7:47-4:04-5:25)
浪漫派への力強い幕開け宣言である「英雄」にこの軽い表現は少々弱いかも。第1楽章「Allegro con brio」から快速テンポに軽快なイン・テンポ。提示部繰り返し有。勢いはあるし、前曲よりメリハリは強化されたハツラツ表現も、いまいち落ち着きとパワーと面白みがはちょっぴり足りない。ラストの追い込みにも軽い印象が続きました。(16:01)第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」は葬送行進曲。ここは重厚長大苦渋深刻に演るのは時代遅れとしても、中庸のテンポに精一杯の情熱を注いでも響きは薄い、低音の陰影も弱く説得力が足りない。(15:14)第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」スケルツォはパワフルな推進力とホルンの音色に注目。勢いは闊達軽妙にホルンは素直に響いてバランス表現はテンション高いもの。(5:31)第4楽章「Finale: Allegro molto」は落ち着かぬ速いテンポに進む変奏曲。勢いもテンションもあって、この楽章が一番上出来かも。でもホルンのなんとも安っぽい響きは残念。(11:05)こうした素直にスッキリとした飾りのない表現を好む方もいらっしゃることでしょう。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
体重増ショックが一週間続きました。一昨日は業務スーパーのエンドに5食198円(税抜)の半生ラーメン(粉末スープ付/日持ちする)を発見して思わず購入、それを昼に喫したのが体重増の一因でしょう。夕食メニューに行き詰まって安易にカレーを調理、これも100円也(税抜)の業務スーパーのカレールー。なんでも値上げの時代に激安!しかし値段相応の味にガッカリ。仕方がないけど、これはもう買いません。先日診てもらった左奥歯上親知らずの違和感は噛み込みが強過ぎて、若干の歯肉炎になっているとのこと。しっかり一日三度磨いているつもりでも奥歯は歯ブラシも届きにくいから、歯間ブラシも必須。モンダミンも使用して口中殺菌強化、その後状況は改善されております。
昨日は朝一番の洗濯、ストレッチ済ませてYouTubeエアロビクスはお休み。久々に9時には市立体育館に突入。トレーニンルームは空いていて筋トレマシンは独占状態、狙いの順番通りこなして、エアロバイク15分もしっかり消化できました。帰宅してバッグとか運動靴とか追加洗濯しました。曇りがちの天気に気温はあまり上がらず、過ごしやすく昼寝少々、体調も悪くありません。但し、一昨日の朝は左脚が攣って目覚めました。一ヶ月に一度はほぼそんな症状が出ております。今朝の体重は68.5kg▲400gなんとかならんか。
Lalo ピアノ協奏曲ヘ短調(マリレーヌ・ドース(p)/マティアス・クンシュ/シュトゥットガルト・フィル/1976年)/Glazunov ピアノ協奏曲第2番ロ長調(マイケル・ポンティ(p)/ジークフリート・ランドー/ヴェストファリャ交響楽団/1975年)・・・これもThe Golden Age of the Romantic Piano Concerto/秘曲を集めたものの中より拝聴したもの。Laloはなんと2000年に拝聴しております。
ラロといえば「スペイン交響曲」。でも、ピアノ協奏曲もなかなか聴き応えたっぷり。24分ほど。スケールが大きく、ロマンティックなゆったりとした旋律が美しい驚きの名曲。まるでチャイコフスキー並(もっとシンプルだけれど)の臭い旋律。息の深い単純な主題の繰り返しが、じょじょにクレッシェンドしていく盛り上がりはなかなかのもの。(だから、すぐ覚えられる)第2楽章もパターンとしては同じ。(これをワン・パターンという。でも、やはり引きつけられる)終楽章は一転ブラームスばりの重厚なはじまりから、第1楽章の主題が回帰します。
この曲、コンサート映えすると思うんですけどねぇ、誰かやらないもんでしょうか。ドースは力強くメリハリのついた打鍵が最高。バックもよく合わせているが、響きの薄さは隠しようがない。録音は(このレーベルにしては)まぁまぁでしょう。
2018年にも再聴して
第1楽章「Lento;Allegro」冒頭のゆったりシンプル、寄せては返す波のように懐かしい主題が全編を支配して、私的には驚くべき名曲!
今回1976年の録音と初めて知って、やや音質は硬い。Marylene Dosse(1939ー仏蘭西)主に亜米利加で活躍したらしい。かなりしっかりとしたタッチに充実した響き、第1楽章「Lento;Allegro」シンプルな旋律がゆったり繰り返されて情感が高まって感動的。(11:55)第2楽章「Lento」もほとんど雰囲気は変わらぬ、落ち着いた風情が続きます。(6:55)第3楽章「Allegro」は哀しみが疾走して、やがてそれは明るい表情に変化して第1楽章のシンプルな主題が回帰してわかりやすい。(6:17)けっこうな名曲ですよ。
Glazunovは初耳(と、思う)単一楽章に速度表記がありません。秘曲専門?の名手、ポンティ登場。この人はもうなんでも演るのですね。音質もソロもこちらのほうがクリアと感じます。まるで懐かしいBrahms風の優しい旋律より開始。劇的にたっぷり切なく、ピアノは雄弁に朗々と時にメルヘンのように甘く歌って大団円へ。録音や演奏機会が少ないのはウソのような名曲。(19:31)両作品ともあまりに渋過ぎるバック従えて貴重な録音と思います。
Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)〜セルジウ・チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団(1971年ライヴ)+Wolf イタリアのセレナーデ(イタリア放送ローマ交響楽団1968年ライヴ)・・・前回は2021年に拝聴。音質はややホコリぽい感じ。これはおそらくDGから出ているものと同じ音源、DGのほうが収録音量大きく、イコライジングにより強弱メリハリはっきりしている分だけ響きの濁りが気になります。晩年の微速前進に非ず、テンポは通常に近いけれど、細部入念な描きこみとスケールは大きく、呼吸深く、じっくりたっぷり歌うイン・テンポの印象は同じ。全交響曲中、もっとも美しい旋律が続く名曲、白眉である第2楽章「Adagio」の感銘深い緩徐楽章は、じっくりタメにタメて急がず、ついに打楽器を伴ってクライマックスに至るカタルシスに感銘を受けました。(21:10-23:45-9:46ー12:23拍手込)
イタリアのセレナーデは小粋に小味になんともステキな小品。1960年代チェリビダッケは伊太利亜のライヴ音源が多く残されて、どれも興味深いけれど、ほぼ例外なく音質はよろしくない。これはマシな方でした。(7:51)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
週末を迎えました。昨日東国は雨だったらしいけれど、昨日こちらは曇り空に気温は最高30度Cちょっとくらい。ちょっと蒸し暑いけれど、通院の往復でもさほどの苦痛はありません。洗濯、ストレッチ+YouTube8分ほどの立ち腹筋体操済ませて、尿酸の薬をもらいにクリニックへ出掛けました。幸いここ一年通風症状はまったく出ておりません。平日の9時10分前くらいに到着したのに激混み、1時間半ほど待たされました。体重増傾向=血圧上昇最高146も久々、これはアウト。この間の連続酒があかんかったのか。そのあと業務スーパーに寄って食材を仕入れました。朝のグラノーラ+オートミールには低脂肪乳を愛用。これは業務スーパーのがダントツで安い。それは潔く牛乳から脂肪分を抜いたのみ。それで良いんです。ほかの店では+30円ほど高くて、それは「カルシウム、ビタミンD強化」とか付加して価値を高めているのでしょう。
自民党総裁選投開票。第1回投票で高市早苗がトップ、例の中国での悲惨な殺人事件の影響もあったのか。史上初の女性トップはよろしいけれど、ちょっと右より過ぎかな?すると決選投票で石破さん逆転、意外な結果でした。ま、大切なのはこれからですよ。それより今朝の体重が68.9kg+500g、7,000歩ほどのウォーキングではこの危機を乗り切れない。
Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜リッカルド・シャイー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(2013年ライヴ)・・・全集再録音が期待され、結局7曲で終了した音源より、Riccardo Chailly(1953ー伊太利亜)は現在スカラ座の音楽監督。ゲヴァントハウスのカペルマイスターには2005-2015年在任、その時期の映像記録でした。そこから音だけを取り出した音源を入手、音質は自然と云えば自然、時代を勘案すると今一歩と感じます。
第1楽章「In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt.(正確な速さで。厳粛に。葬列のように)」冒頭のトランペット・ソロが印象的な始まり。鋭さとか力みとは無縁の演奏、ヴァーツラフ・ノイマンの1966年録音を思い出せば、ずいぶんとモダーンな引き締まったサウンドに変わったけれど、やはり亜米利加辺りのパワフルにデーハーなものとは違う。ややジミな抑制を感じさせるもの。(12:08)第2楽章「Sturmisch bewegt. Mit grosster Vehemenz. (嵐のような荒々しい動きをもって。最大の激烈さをもって)」ここも「最大の激烈」に非ず。シャイーの統率は立派に整ったアンサンブルに重量感はあって、後半に進むにつれアツい情熱は高まります。最終盤の金管の爆発は独逸のイメージですねぇ、ギラギラした刺激的なものではない。(13:49)第3楽章「Kraftig, nicht zu schnell.(力強く、速すぎずに)」ここはホルン・ソロが大活躍する、軽快にユーモラスなな4分の3拍子。ホルンの音色は期待通りの地味渋い音色、ここも馬鹿騒ぎ熱狂に非ず、ラストかなりのテンポ・アップもパワーは充分、それでも一歩引いた味わい深い落ち着きを感じませます。(16:26)第4楽章「Adagietto. Sehr langsam. (非常に遅く)」エッチ極まる一番人気な緩徐楽章。ここの弦もサラリと流れよろしく囁いて音量ごくごく小さく、うねうねと濃厚な官能性を強調しない。入念なデリカシーは充分でしょう。(8:13)第5楽章「Rondo-Finale. Allegro giocoso(楽しげに)」晴れやかなホルン、ファゴット、オーボエ、クラリネットの呼び交わしからスタート、この音色もゲヴァントハウスらしい派手さのないもの。やがて弦の参入も渋くてエエ音に鳴ってますよ。このフィナーレはヘタすると前楽章の静謐が台無しになってしまうところ、ここも慌てず力まず走らず、力強い金管炸裂も抑制が感じられて、全曲をバランスよろしく締めくくりました。(15:27拍手込)
Bach オルガン協奏曲ニ短調BWV188(クリスティアーネ・ショルンスハイム(or))/ヴァイオリン協奏曲ト短調BWV1056(カール・ズスケ(v))/オーボエ協奏曲BWV35/156/1059(ブルクハルト・グレッツナー(ob))〜マックス・ポマー/ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム(1985年)・・・旧東独逸勢によるモダーン楽器によるBach、これはLP復刻音源だったけれど、CD化されていましたっけ?時期的に古楽器演奏が隆盛に至って、こんな生真面目なリズムを刻むモダーン楽器はちょっと出番が少なくなったような気がします。どれも馴染みの旋律はいつも違う楽器によって演奏され、その違和感はありません。ゲヴァントハウスのメンバーですか?きびきびとしてていねいにオーソドックスな演奏、Bachはどんなスタイルでもその音楽の骨格も魅力は変わらない。しっとりとして落ち着いた音質も良好。(8:32-5:45-8:12/4:04-1:46-3:43/5:38-3:03-3:35)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
袴田さん再審無罪判決。58年は重いなぁ。真犯人はどう探すのか。広島の中心部でいきなり道路陥没して、マンションが傾いて避難したとか。こちらは(申し訳ないけど)平穏無事な日々を過ごしております。
昨日も最高気温32度C迄上がって好天、それでも日陰に入ると涼しく感じます。前日どうも眠りが浅く、気分は優れないけれど洗濯、ストレッチ、YouTubeエアロビクスは10分ほどのウェストを絞る運動、けっこう効きました。そして一日遅れてトレーニングルームへ、隔日筋トレ再開へ。機器は更新されておらず、バーベルの重りが新しく追加されたくらい。メンテナンスはしたのかもしれません。常連メンバー勢揃い+若者も参入してマシンは一個空きませんでした。エアロバイク15分有酸素運動もしっかり実施して体調は整いました。なのに今朝の体重は68.4kg+500g最悪。昼喰い過ぎたのか。
昨日昼からBS放送<サスペンス劇場>音の犯罪捜査官響奈津子3「呪いのテープ殺人事件」(1999年)ぼんやり眺めていたら、ま、岩崎ひろみや宇梶剛士がやたらと若い!とか、ケータイが古いのはさておき、職場で煙草すぱすぱ喫する情景(周りも平気)に違和感と不快感、四半世紀の時代の流れをしっかり実感。これがもうちょっと前になるとケータイも出てこなくなります。
先日お気に入りの動画を眺めて感心。流行歌(はやりうた)音楽はどんどん短くなり、前奏は短くなったり、そもそもなくなったり、サビへの到達も短くなって、サビのみの音楽も出現しているとこのこと。じゃ我らがClassic Musicはどうなる?自分だってちょっと敷居が高くて途中眠ってしまうオペラとか、Bachの受難曲とか先行きちょっと心配になります。動画も長尺からTikTokやショートへ、映画を倍速で観るという噂には絶句。そういえばドラマもワン・サイクル短くなっていますよね、韓国とか中国ではかなり長期継続らしいけど。
時代は気の短いインスタント嗜好なのかな、ちょっと安易に心配な趨勢を感じます。今どきタグ打ち長文な【♪ KechiKechi Classics ♪】なんて完全な時代遅れでしょう。兵庫県知事は自動失職選挙へ。本日自民党の総裁選、野次馬的な興味はあります。
Scriabin 交響曲第3番ハ長調「神聖な詩」/交響曲第4番ハ長調「法悦の詩」〜イーゴリ・ゴロフスチン/モスクワ交響楽団/ドミートリー・ロカレンコフ (tp)(1995年)・・・Igor Golovschin(1956-1998露西亜)の噂を聞かんなと思ったら、既に亡くなっていたのですね。NAXOSにこのScriabinとかGrazunovのまとまった録音を残しておりました。モスクワ交響楽団は1989年創立の新しいオーケストラ、ちょっぴり細身に安っぽい?サウンドに響くけれどクリアな音質、そして意外と立派なアンサンブルでした。
「神聖な詩」は四管編成、序奏「Introduction : Lento」はトロンボーンによる「怒りの日」風旋律から始まって(1:36)第1楽章「Luttes : Allegro(闘争)」はその主題をもとに勇壮にカッコ良い展開。トランペットが爽快な広がりを感じさせる第2主題が朗々と歌ってわかりやすい。やがて元の主題が戻って収束、そのまま途切れず(25:37)第2楽章「Voluptes : Lento(悦楽)」へ。木管ホルンから弦へ甘美な主題が引き継がれて静謐かつ官能的。やがて情感は寄せては返す波のように高まって・・・Wikiの説明にある「トランペットの信号音」という意味が理解できません。印象的に弾むようなトランペットは幾度も登場。(13:45)第3楽章「Jeu divin : Allegro(神聖なる遊戯)」ラストは金管ファンファーレ風に高揚してクライマックスを迎えました。(11:10)
「法悦の詩」はScriabinのいちばん人気、とってもエッチな作品。四管編成にオルガン、ハープやチェスタも加わる大編成。一応ハ長調となっているけれど実際は怪しい、しかも「交響曲」の体は成していない実質交響詩。神秘和音(ド・シロウトには意味不明)妖しい和音はうねるように連続して、この演奏では太い音色のトランペットの存在がいつにも増して突出、この繰り返しがとてもわかりやすい。フルートとホルンはクールに、金管と打楽器は相当なテンションと緊張感でした。(24:10)
Mendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調(キリル・コンドラシン/ソヴィエット国立交響楽団/1949年)/Bruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調(イーゴリ・オイストラフ(v)/ダヴィド・オイストラフ/ロイヤル・フィル/1961年)/Grazunov ヴァイオリン協奏曲イ短調(キリル・コンドラシン/ソヴィエット国立交響楽団/1948年)〜ダヴィド・オイストラフ(v)・・・写真は息子のソロによるBruch、ちょっと珍しい音源を挟んで、旧ソヴィエット時代のモノラル録音は予想外に状態がよろしく、David Oistrakh(1908-1974烏克蘭)の豊満にマイルドな美音をたっぷり堪能できました。
誰でも知っているMendelssohnは2010年来の再聴。甘美な旋律一気呵成、たっぷり肉付きのよろしい音色に流れも自然に全曲、浪漫の世界を堪能できました。第1楽章「Allegro molto appassionato」(13:24)第2楽章「Andante」(7:39)第3楽章「Allegretto non troppo - Allegro molto vivace」(6:32)
Bruchは Igor Oistrakh(1931ー2021烏克蘭)のDGステレオ録音、30歳の記録。これも浪漫な旋律たっぷりの情熱的名曲、とくに最終楽章の躍動するソロの重音が聴きどころでしょう。音質もよろしいし文句なしの流麗な技巧だけれど、親父の陰影たっぷり緩急自在の技を聴いてしまうと、やや生真面目さを感じるかも。第1楽章「Allegro moderato」(8:27)第2楽章「Adagio」(8:34)第3楽章「Finale: Allegro energico」(7:04)
Grazunovはハイフェッツの乾いた快速演奏で出会った作品。こちら中庸のバランスと落ち着いた歌に溢れて、水も滴るようなヴァイオリン。終楽章の晴れやかな締めくくりに向けて、これも途切れなく演奏されます。これも音質状態はワリと良好でした。第1楽章「Moderato」(4:39)第2楽章「Cadenza : Andante sostenuto」(10:51)第3楽章「Allegro」(5:37)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
好天続いて昼の最高気温は31-33度Cくらいに上がっても朝晩涼しくて、猛暑のピークは過ぎました。秋だから当たり前。いつものように朝、洗濯物を干してからストレッチ、YouTubeエアロビクスは10分ほどのウォーキング中心、途中ゴミ拾いしつつ市立体育館に到着したら、トレーニングルームはマシン入れ替え+メンテナンスにて終日お休みに愕然。事前案内を見落としました。そういえば駐車しているクルマが妙にいつもよりオシャレだったのは、もうちょっと若いバレーボールのメンバーだったからでしょう。そのままスーパーに寄って食材ちょっぴり追加して、玉子が高騰しているのは猛暑に鶏がバテているのと、秋の「月見なんとか」メニュー商戦が大当たりで需要が増えたからだそう。この日の運動はウォーキング7,500歩ほどで終わり。本日仕切り直して筋トレしましょう。今朝の体重は67.9kg▲800g、まだまだ。
昨日爺友は眼瞼下垂の手術、両目一気に処置、日帰りだそうです。ま、華麗なる加齢を重ねればあちこち不具合は出ますよ。あとでLINEを入れてみましょう。ここ数日スマホに幾度も着信がある・・・カバンの中に仕舞って背負って移動中だったので、気付きませんでした・・・というのはウソ。スマートウォッチに着信が表示され、取り出すのが面倒だっため。自分のスマホには090番号と050番号二つあって、なにか登録しなくっちゃいけないときには050番号を記入しているのは、SMSが届くのが鬱陶しいから。だから090番号に掛かってくるのはスパムの可能性が高い。帰宅してから着信を確認すると「迷惑電話」と表示されておりました。エラいぞMyスマホ。熱心なもんですよ。一度出てみたことがあったけれど、自動電話でした。スマホの利用はLINE(電話もLINE)とスマートウォッチの鍛錬実績連携のみ、あとはほとんど使っておりません。なんせ1,100−200円/月ですから。自宅ではWifiなので速度云々は問題になりません。先ほどの050着信は迷惑電話ではなかったかも。
Bruckner 交響曲第2番ハ短調(ハース版)〜ヤニック・ネゼ=セガン/グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団(2015年)・・・現在もっとも忙しい指揮者であるYannick Nezet-Seguin(1975ー加奈陀)によるBrucknerの交響曲全集音源はHDDお釈迦事件により消失。第2番のみネットに出現したので再聴しております。00番0番1番2番辺りは拝聴機会が少なくて、第3番もやや苦手、これは久々の作品拝聴となりました。かなり以前に拝聴した全曲印象ではサラサラとして印象の残らぬ演奏に、ちょっとガッカリした記憶有。今回は爽やかにクリアな響きに作品の構成はわかりやすいと聴きました。
第1楽章「Ziemlich schnell」例のBruckner開始(静かな弦のトレモロ)からチェロの動機提示、洗練されて重苦しさを感じさせぬ、マイルドな響きが続きます。威圧感がなさすぎて弱いほど?素直が過ぎて優しく洗練された響き。美しいけれど、作品旋律の新たな魅力を見出すほどに非ず。(19:08)第2楽章「Adagio. Feierlich, etwas bewegt」さらさらとデリケートに淡い情感漂う緩徐楽章。力みなく流麗なバランスが好印象でした。ここももっと陰影や凄みが欲しいところ。(16:23)第3楽章「Scherzo. Schnell - Trio. Gleiches Tempo」スケルツォはBrucknerのキモ、ここは怠い演奏だとリズムが際立たぬところ。颯爽としたリズム感とノリはお見事。トリオは優しさいっぱい。(8:13)第4楽章「Finale. Mehr schnell」前楽章のリズムのまま始まって、前半は弦中心に優しい旋律が溢れて、快活に明るい風情に盛り上がります。壮絶な追い込みを感じさせる後年の作品に比べ、作品はずいぶんと穏健風情な感じ。やがてフィナーレに向けて期待通りの金管が爆発、オーケストラはかなりの技量だけれど、地響きのようなド迫力に非ず、仕上げはあくまでマイルド。(17:58)
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)/Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲/Andrei Petrov(1930-2006露西亜)「創世記」*〜ユーリ・テミルカーノフ/レニングラード交響楽団/レニングラード・フィル少年合唱団*(1971-1977年)・・・Yuri Temirkanov(1938-2023露西亜)30歳代の若き日、フィルハーモニーならぬ交響楽団との珍しい記録、旧ソヴィエット時代のセッション録音は極めて鮮明な音質でした。今回Stravinsky音源を全部お釈迦にして、これは露西亜の怪しいサイトを探したら、10年以上前にアップロードされていたものが幸い生きていたもの。
2021年に拝聴記録があって
かっちりとしてかなり硬質、やや四角四面な「ペトルーシュカ」、色気のない「ダフニス」、勢いはあってオーケストラは優秀でした。「創世記」はSF映画音楽風わかりやすい音楽(ほんまに映画音楽かも)。
そんな印象は今回も変わりませんでした。実演を聴いたことがある交響楽団はけっこうな実力派。テンション高い元気な演奏はけっこう愉しめます。(9:39-4:16-6:34-14:01/16:16/3:42-5:04-4:05-4:05-5:23)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
能登半島大雨から72時間以上経過して行方不明者の捜査は続いております。中東の戦争は泥沼。
昨日は最高気温は30度C、朝晩はすっかり涼しくて秋の気配が強まっております。こちらは好天、しばらく雨はないようです。洗濯物はよう乾いて、ストレッチは短め、YouTubeエアロビクスは15分ほどけっこうな動きでも、もうさほどに汗も出ません。体調は悪くないけれど、あとはじっと室内に過ごしました。せっかく季節が落ち着いてきても精神的になにもやる気が出ない。先週通院した歯の不調は(虫歯も歯周病もないそう)左の奥歯に負荷が掛かっているのが原因と類推、歯間ブラシと口内洗浄を強化して、現在状態は良い感じ。立憲民主党の党首選云々にはあまり興味はないけれど、低迷時を一生懸命支えた前党首である泉さんがポイ捨てされるのもなんだかな、という感じ。野田さんが同い年であることも知りました。別に思い入れもなにもありませんが。今朝の体重は68.7kg▲100g最悪の高め安定中。
テレビで映画「仕掛人梅安」(1981年)拝見。この時期でも映像はとても美しい。主演の梅安さんは萬屋錦之介、相棒の彦次郎は中村嘉葎雄兄弟。おもんさんが宮下順子なんだけど、若過ぎてしばらく誰かわかりませんでした。悪役の頭目・近江屋佐平はなんと伊丹十三、この人はほんまに性悪な悪役が似合って、赤穂浪士でも吉良上野介がはまり役でした。若き日の真行寺君枝も美しいけれど、なんといっても小川真由美の和装が図抜けて色っぽい。往年の豪華配役とていねいな仕上げを楽しんだけれど、ラスト辺り銃に傷を負ったはずの梅安さんがカンタンに復活して、悪党を仕留める流れに得心が行きません。それにしても、ほとんどの俳優は鬼籍に入ったり、引退状態なのは時代の流れを感じました。
トヨエツの新しい2023年版は細部描き込み入念を極めて、天海祐希の色気は小川真由美に負けない。映像撮影技術は進んで梅安さんの仕掛け鍼がじっさいの鍼治療並みに細くなったり、全編に漂う妖しい暗さはこちらの方に歩があると感じました。
Anton Rubinstein(1829-1894露西亜) ピアノ協奏曲第4番ニ短調(オトマール・マーガ/フィルハーモニア・フンガリカ/1968年)Sigismond Thalberg(1812-1871瑞西) ピアノ協奏曲ヘ短調(リチャード・カップ/ヴェストファリャ交響楽団/1973年)〜マイケル・ポンティ(p)・・・秘曲を集めたThe Golden Age of the Romantic Piano Concertoより。Anton Rubinsteinの作品は過去幾度か聴いて、演奏や音質印象?芳しく思えず進んで効き進めようと思わなかった作曲家。ところがこのニ短調協奏曲は名手Michael Ponti(1937ー2022亜米利加)の素晴らしいテクニックの成果か、素晴らしく劇的に華やかな作風に感動いたしました。けっこうな名曲。マニアックなバックもマイナー好き(=ワシ)の心をくすぐります。第1楽章「Moderato assai」哀愁濃厚甘美魅惑の旋律はソロと管弦楽の会話、Rachmaninovをちょっぴり連想させました。デッドにオン・マイクな音質のせいもあって、ポンティのキレのあるピアノ(雄弁なカデンツァ)も管弦楽伴奏もややデリカシーが足らぬでしょうか。(11:15)第2楽章「Andante」は懐かしく語りかけるような緩徐楽章。淡々としたソロに木管の合いの手も可憐でした。(8:40)第3楽章「Allegro」軽妙にリズミカルだけど出足曲想は暗く、緊迫感が漂います。ピアノの技巧は華麗であり雄弁、力強いもの。やがて爽快にパワフルにフィナーレを迎えました。(9:00)
Thalbergはかつてちょっぴり聴いた印象では、Lisztよりさらに技巧優先、旋律のオモロなさはそれを上回る・・・そんな勝手な先入観でした。ヘ短調協奏曲は鄙びたオーケストラの響きもエエ感じ。第1楽章「Allegro maestoso」は意外にもシンプル穏健な旋律リズムを刻んでWeberを連想させる出足。けっしてバリバリ弾き進めるようなソロの扱いに非ず。控えめに情感が高まるようなピアノがちょっぴり哀しげに甘い旋律。この辺りChopin顔負けの気紛れに愉快な疾走もありました。後半に進むほどに高い技巧は要求されそうな感じ。(11:22)第2楽章「Adagio」優しく憧憬に充ちたピアノ・ソロ。短いけれど、ここも素晴らしい旋律ですよ。(3:25)第3楽章「Rondo: (Allegro)」弾むような舞曲風のフィナーレは可憐であり、愉悦に満ちた疾走でした。(9:21)
Bach 平均律クラヴィア曲集第1巻第1番ハ長調BWV846〜第8番 変ホ短調BWV853/第2巻第17番 変イ長調BWV886〜第22番ロ長調BWV892〜グリゴリー・ソコロフ(p)・・・Bach音源在庫を点検していたら出現した音源ファイルは情報不備、素性がわかりません。音質は良好です。CD化はされていないようで、1995年のライヴ動画がネット検索できるから、それでしょうか。(ミュンヘン、ヘラクレス・ザールでのリサイタル) Grigory Sokolov(1950ー露西亜)は現代最高のピアニストの一人、ここ最近は露西亜の戦争絡みで身動きは取れないと類推しております。平均律全曲の録音はありそうで、じつはない・・・それがもったいなく感じるくらい、落ち着いてしっとり淡々とした表情が粛々と続いて、凄い説得力に聴き惚れました。(1:40-2:09/1:39-1:42/1:05-2:22/3:36-5:17/1:00-1:57/1:25-2:25/3:58-1:45/4:33-5:10/3:44-2:20/3:40-5:39/1:48-1:08/4:49-1:50/8:07-2:13/3:13-5:45)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日月曜は世間では連休最終日。先人の言葉通り、暑さ寒さも彼岸迄。北陸の被害さておき、こちらは昨日朝から爽やかな目覚め、朝の洗濯、ストレッチ済ませてYouTubeエアロビクスはオーソドックスなもの15分済ませても汗はひどくありません。市立体育館への道中も日差しはマシ、秋の風をちょっぴり感じます。祝日のトレーニングルームは常連シルバー+若い学生数人に混んでおりました。筋トレもエアロバイク15分も気分爽快、心拍数もさほどに上がりません。終日快い風があって体調もようやく落ち着きました。帰りいつものスーパーに寄ったらお米は品揃え豊富、やや高いけれど価格もちょっと落ち着いておりました。令和の米騒動も一段落か。今朝の体重は68.8kg+500gここ数年の最高値更新中、しっかり体を動かしたのに、これはどういうことか。昨年の最低体重より+5kgでっせ。
前日の女房殿失踪事件は無事解決して、息子と散々喰って呑んだ居酒屋の支払いは初めて「楽天Pay」を使ってみました。ま、カードでも良いんだけれどね。なにごとも経験、居酒屋レジ側に表示されたQRコードをこちらのスマホで読み取るのですね。スーパーではバーコードを読み込んで決済だけど、お姉さんに使い方を教えていただきました。これでまた社会の常識をひとつ学びましたよ。居酒屋の注文は流行りのQR読み取り、自分のは低速なので息子のスマホでお願いしました。これがなかなかの重量感と使い心地、iPhoneからGoogle Pixelに乗り換えたんだそう。いかに自分のTONE e20が安物か自覚いたしました。身の丈に似合った自分の技量にはぴったりの機種でっせ。
Mahler 交響曲第1番ニ長調(1953年)/Wagner ジークフリート牧歌(1956年)/Mozart アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525(1958年)/J.StraussUピチカート・ポルカ/常動曲/トリッチ・トラッチ・ポルカ(1967年)〜ウィリアム ・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団・・・William Steinberg(1899ー1978独逸→亜米利加?)による名曲てんこ盛りの一枚。Mahlerの華麗なる近代管弦楽の精華はできるだけ佳き状態の音質で聴きたいもの。このニ長調交響曲はかなり以前よりネットより音源入手しやすいから幾度か聴いていて、あまりに素っ気ない表現だった記憶有。久々の拝聴印象はかなりモノラルでもかなり解像度のよろしい音質、速めのイン・テンポに素っ気ない表現と云えばその通り、颯爽と飾りのないストレート系表現は勢いがあって悪くない個性と見直しました。もちろん第1楽章は提示部繰り返しなし、アンサンブルは整ってパワフルなサウンド、ピッツバーグ交響楽団は上手いですね。(12:52-7:51-10:31-17:29)「牧歌」も同様、さらさらと速いテンポに浮き立つような愉悦、懐かしい旋律が流れました。(15:11)Mozart以降はステレオ、晴れやかにテンションの高い明るい演奏が続いて、楽しさいっぱい。ワルツに非ず元気よろしいポルカもスタインバーグに相応しい選曲でした。(4:25-2:48-5:46-2:10/2:25-2:31-2:31)
Elgar ヴァイオリン協奏曲ロ短調(1972年)/行進曲「威風堂々」第1番ニ長調/第4番ト長調(1976年)〜ヒュー・ビーン(v)/チャールズ・グローヴス/ロイヤル・リヴァプール・フィル・・・このヴァイオリン協奏曲も英国音楽の例外に非ず、鬱蒼と内省的、どんよりした曇り空のような風情、日本じゃ人気出ないやろなぁ。Hugh Bean (1929-2003英国)はフィルハーモニア管弦楽団のコンマスだった人。しっかりとしたテクニックと端正なスタイルに美しくもジミな風情、作品が作品だからデーハーなパフォーマンスやら大仰な詠嘆など不要、Charles Groves(1915-1992英国)の伴奏もしっとり配慮あるもの。第1楽章「Allegro」(18:06)-第2楽章「Andante」(11:38)-第3楽章「Allegro molt-Leto-Allegro molt」(19:19)。勇壮な「威風堂々」も文句なしのヴィヴィッドな演奏。(6:28-5:21)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
久々に涼しい夜、そして朝を迎えました。せっかくの連休も全国的に雨模様。度重なる北陸での被害が心配です。福島にも洪水注意報?が出たそう。昨日こちらも午前中にかなり降り出して、洗濯物を急ぎ室内に移しました。たしかに日差しが出ないから湿っぽいけれど、気温は30度Cほど。もうこれで三日連続の睡眠不如意、途中覚醒+睡眠が浅い自覚はあってぐったり体調最悪、朝洗濯後に横になって静かに昼くらい迄寝たきり。それでもせっかくの息子からの誘い、女房殿はなんやら「食の祭典」みたいなものに出掛けて、その後にいつもの梅田駅前ビル地下にて合流いたしました。
ま、体調どうのこうの云っても散々喰って呑みました。息子は家を買ったそうで来月転居、ローンはなんと!74歳迄。いつまで元気で働けるのか、こちら心配してもその時にはこの世から消えているので仕方がない。梅田駅前ビル地下居酒屋街はダンジョン、女房殿がトイレに行ったきり帰らない・・・20分ほど待った時点で探索開始。40分過ぎた段階で息子は警備室に「トイレに倒れた人はいないか」またテレビカメラなどじっくり見たけれど、見つからない。スマホも財布も置きっぱなしなので連絡は付かぬし、勝手に帰ることもできないはず。一時間経って諦めて、いつものJR北新地駅東口に向かったら、そこで待っておりました・・・迷ってしまって、店の名前も知らず、じっと待っていたそう。嗚呼、肝冷やした。今朝の体重は68.3kg+800gここ最近数年の最高値更新、本日はしっかり鍛えて減らしましょう。
一昨日食材不足分買い出しにスーパーに寄ったら、先日滋賀県産コシヒカリ新米5kg5,280円→4,980円のエンド特売中。3,000円を切るブレンド米も入荷しておりました。ようやく量的には安定しつつあって、価格高騰は庶民の生活を直撃します。米不足に政府はほんまに無為無策でしたよ。食べ盛りのこどもを抱えた家庭は悲惨、庶民はもっと怒りを感じないといけない。インフレになれば景気は良くなる?そんなシンプルな状況じゃないように、シロウト目には映ります。なんせ実質賃金はずっと下がってますから。こちら引退世代はもっとタイヘン。円安はちょっぴり収まっているみたい。輸入ものの値下がりは期待できるのでしょうか。
Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」/Sibelius 交響曲第7番ハ長調/Ravel ボレロ〜レオポルド・ストコフスキー/全米青少年管弦楽団(1940年)・・・オーディションにて優秀な若者を募集、全米をコンサートツァーに回る構想は戦争のため数年で数年で頓挫したとのこと。その実力を伺える録音が残っております。音質はかなり良好。いったい幾種録音が残っている、6種?ですか「新世界」は彼の改変がたくさん加わっているそう。
たっぷり練習して速めのテンポにアンサンブルは整って、自在に揺れてやりたい放題の表情付け第1楽章「Adagio-Allegro molto」はアツい勢いたっぷりの推進力、時代的に(収録の都合でしょうか?)提示部繰り返しはなし。(8:41)第2楽章「Largo」はたっぷり、例の懐かしい旋律をシミジミ歌って濃い表情付け。(1417)第3楽章「Molto vivace」スケルツォは情熱的に元気いっぱい。(7:11)第4楽章「Allegro con Fuoco」は詠嘆に揺れて、ラストのアッチェレランドもアツい、若さいっぱいデーハーに魅惑の演奏でした。(11:26)
清涼な雪景色が疾走するSibeliusは単一楽章自在な幻想曲。雪も溶けよ!とばかりに燃えるような骨太の推進力。Sibeliusにしては少々骨太パワフルに過ぎるかも。(21:42)ボレロは素っ気ない正確なリズムを刻んで、かなり速めのイン・テンポ。冒頭のフルート先頭にオーケストラは優秀だけど、まるで軍隊行進曲風でした。(12:05)
Tchaikovsky スラヴ行進曲(1964年)/交響曲第4番ヘ短調(1963年)〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団・・・2024年7月HDDお釈迦事件を契機にTchaikovskyをしっかり再聴しております。Eugene Ormandy(1899ー1985洪牙利→亜米利加)は日本ではずっと軽視されてきたけれど、21世紀に生き残るべき立派な記録を残したと思います。スラヴ行進曲は3つのセルビア民謡+帝政ロシア国歌「神よ、皇帝を護りたまえ」(大序曲「1812年」にも出現)が引用される勇壮に愛国的な作品。冒頭の弦による葬送行進曲は、やがて金管が輝かしく炸裂!この鮮度、パワーに溢れた歩みへ。オーケストラの技量が文句なく発揮されて、どのパートも文句なく上手い。60年経っても新鮮な響きが堪能できました。(10:48)
交響曲第4番ヘ短調も音質は現役水準。第1楽章「Andante sostenuto - Moderato con anima - Moderato assai, quasi Andante - Allegro vivo」冒頭のホルンとファゴットによる「運命の動機」が輝かしい金管を呼び込んで劇的、相変わらずこの辺り爽快な響きは絶好調。やがて弦による鬱蒼とした第1主題が悠々と歌って、この辺り節回しの素直さ、余裕の盛り上げに惚れいたします。もちろん露西亜風憂愁とは色が色が違うパワフルな金管はバリバリ全開、木管もシミジミ上手い。(19:30)第2楽章「Andantino in modo di canzona - Piu mosso」オーボエによるシンプルに切ない主題に導かれ、それは魅惑の弦に引き継がれて哀切が高まります。やがて明るい高まりへと成長して、やがて力を失って静謐に収束させる構成の上手さ、たっぷりとした旋律の扱いは上々でしょう。(10:06)第3楽章「Scherzo: Pizzicato ostinato. Allegro - Meno mosso」弦は終始ピチカートに終止する天才の技。ピタリと縦線の合ったアンサンブル、強弱、表情の変化も一流のオーケストラの証。トリオの木管もはっきりくっきり、金管の行進曲も軽快に盛り上がって、やがて静かに収束して・・・(5:58)第4楽章「Finale: Allegro con fuoco」金管+打楽器大爆発強烈な始まりは前楽章との対比も効果的。フィラデルフィアの華麗なサウンド全開はやや抑えめなテンポに進みます。わかりやすい旋律が寄せては返す繰り返し、やがて「運命の動機」が回帰し、オーケストラは鳴り切ってデーハーなサウンドにウキウキと突き進みました。(9:57)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
石川県にて大雨の特別警報、6,500戸が停電とか。犠牲者や行方不明も出ているようです。山形方面の新幹線も止まったそう。こちら夜半より小雨模様、本日よりちょっぴり気温は落ち着くとの予報を信じましょう。昨日は朝から猛暑継続、連続して眠り浅く体調は引き続きよろしくない。やや頭痛もあって保冷剤をオデコに巻いて洗濯しました。そのまま二日連続寝込んでも仕方がないので我流ストレッチ強行、YouTubeエアロビクスはオーソドックスな15分実施。意を決して市立体育館に出掛けたけれど、水筒を忘れて筋トレのみ、エアロバイクは断念しました。(120円の自販機水を買う勇気が出ない)残念ながら「鍛えて治す!」試みは成功せず体調どんより継続中。体重は67.5kg変わらず。本日、俄独身中の息子より、梅田で落ち合います。
深セン市にて日本人10歳のこどもが刺殺された悲惨な事件、日中友好の希望と象徴となるべきハーフであったこと、殺戮は凄惨な行為であったことを知りました。気分は暗槓としております。中国では報道やSNS制限、公式には「一般的な事件」としたのは、類似の事件の拡散を防ぎたいのと、中国の治安の悪さを認めないためでしょう。反日教育や感情を統治に利用、人民を自在にコントロールできるとの考えが根本的に誤っている。脱力系中国人YouTuberであるPooちゃんが緊急投稿「深センの事件について、在日中国人の本音を聞いてください」
彼は夜遅くにスーパーに買物に出掛けて怖い思いをしたとのこと。残念な日本人はいるのですね。中国人に対する厳しい意見はここにしてくれ!との呼びかけに幸い、良心的なコメントばかり続いております。2件ほど「CMは入れるんですね」との冷ややかな声はありました。中華人民共和国はおおごとにしたくないだろうけど、これは重大案件。とてつもなく大きなマイナスですよ。
Tchaikovsky 交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」/バレエ組曲「白鳥の湖より」〜ユーリ・テミルカーノフ/ロイヤル・フィル(1993年)・・・2015年辺りにうっすら聴いた記録が残っておりました。Yuri Temirkanov(1938-2023露西亜)は1988年からおそらく逝去迄、長期サンクト・ペテルブルグ・フィルの音楽監督を務めたはず。ロイヤル・フィルは1992-1998音楽監督在任、けっこう好きな指揮者でした。交響曲第1番は知名度に比して、とっても親しみやすいローカルな旋律たっぷりな名曲。別途サンクト・ペテルブルグ・フィルとの第4/5/6番録音もあるけれど、こちらロイヤル・フィルとの録音もなかなかの金管パワーを誇って、当たり前だけど露西亜風刺劇的泥臭いサウンドに非ず。でもこれもなかなかの迫力でした。第1楽章「冬の旅の幻想(Allegro tranquillo - Poco piu animato)」冷たい雪景色も凍る、懐かしい民謡風旋律も軽快な始まり。(12:14)第2楽章「陰気な土地、霧の土地(Adagio cantabile ma non tanto - Pochissimo piu mosso)」変ホ長調だけど、弱音器を付けたヴァイオリンが静謐に寂しい始まり。やがてオーボエ、チェロ、ホルンが例の歌謡的に優しく切ない旋律をシミジミ歌って、この辺りTchaikovskyのメロディ・メーカーの才能躍如。オーケストラは清涼な響きが続きました。クライマックスのホルンの豪快な叫びには痺れますよ。(12:25)第3楽章「Scherzo. Allegro scherzando giocoso」このスケルツォには副題はないようですね。でも細かくデリケートな音型はちょっぴり切なく、荒涼たる冬の寂しい景色を連想させます。中間部のワルツは暖かく、優雅なもの。たっぷり魅惑の甘い旋律ですよ。(8:05)第4楽章「Finale. Andante lugubre - Allegro moderato - Allegro maestoso - Allegro vivo - Piu animato」暗鬱な始まりからやがてたっぷりローカルな露西亜風わかりやすい民謡の旋律が粛々と歌う・・・それは明るく元気よく成長して、まるで雪中を馬橇がけけ抜けるような疾走が躍動して、金管も打楽器もノリノリに迫力は充分。やがて序奏が再現されて、それは輝かしく爆発して明るいフィナーレになだれ込みました。(11:38)
誰も知っている「白鳥の湖」。Tchaikovskyのバレエ音楽は全曲聴き通すのはなかなか難物、このくらいの組曲が適切な長さでしょう。劇的な甘く切なく泣ける旋律をたっぷり堪能いたしました。(3:03-7:04-1:35-7:15-3:06)
Haydn 交響曲第94番ト長調(2019年)/交響曲第1番ニ長調/交響曲第64番イ長調「時の移ろい」(2020年)〜飯森範親/日本センチュリー交響楽団・・・シンフォニー・ホールは素晴らしい残響ですね。モダーン楽器だけど、弦はノン・ヴィブラート、けっこう厚みのある響き、軽快なリズムと透明なサウンドが素晴らしいHaydnを堪能させてくださいます。山形交響楽団のMozartにも驚いたけれど、こちら大阪のセンチュリー交響楽団は立派な演奏ですよ。もう日本のオーケストラ云々なんて目隠ししていればわからない。
著名な「驚愕」は古典的二管編成、クラリネットもティンパニも入って堂々たる第1楽章「Adagio - Vivace assai」から力強いしっかりとした芯のある響きにヴィヴィッド。木管の表情も名残り惜しく豊かでした。(8:75)第2楽章「Andante」は誰でも知っているシンプルな変奏曲。のびのびとパワーを感じさせるメリハリ、キレのある一撃が「驚愕」の由来、途中ヴァイオリン・ソロによる自在なカデンツァが登場しました。(6:29)第3楽章「Menuetto. Allegro molto」は骨太なリズムを刻んで熱気に溢れます。(4:28)第4楽章「Finale. Allegro di molto」も力強い締めくくり。(4:13)
交響曲第1番ニ長調はフルートもティンパニも入らぬ3楽章制。第1楽章「Presto」から元気いっぱいに晴れ晴れとした表情、意外と大きな作風であり、演奏でした。(5:08)第2楽章「Andante」ノンビリ淡々とした弦のみ、シンプルだけど陰影のある緩徐楽章。(5:57)第3楽章「Presto」優雅な風情に急がぬフィナーレも味わい深いもの。(2:19)
交響曲第64番イ長調の編成も第1番と同じ。副題はパート譜にその言葉があるんだそう。第1楽章「Allegro con spirito」は優雅に余裕を漂わせる美しい始まり。途中立ち止まる風情も味わい深いもの。(9:05)第2楽章「Largo」しみじみとじっくり、たっぷり深く歌う印象的な緩徐楽章。(5:55)第3楽章「Menuetto-Allegro-Trio」はしゃくりあげるような弾む舞曲(2:27)そして第4楽章「Presto」は元気いっぱい陰影豊に駆け抜けました。(3:04)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
週末には気温は落ち着く・・・との予報はちょっぴり先送りされているようで、昨日も強烈な猛暑。本日はやや気温は下がって夜半には雨もあるようです。東北地方では大雨予報が心配です。前日壱萬五阡歩以上歩き過ぎたせいか、妙に夜眠りが浅く朝も気分が優れない。洗濯ものを干して、ストレッチもYouTubeエアロビクスも断念、エアコンを入れて午前中から寝込んでしまいました。お嫁さんと孫二人は本日より田舎に帰省、お婆さんの三回忌だそうです。新幹線が嬉しい孫の笑顔が届きました。こちらはダウンしても大谷は絶好調、一気に51-51達成、暗い話題ばかりの日本に一筋の光明を見る思い。中国はこのタイミングで日本の水産物輸入再開の情報、偶然でしょう。
JR住道駅はちょっとしたショッピングセンターになっていて、高級スーパーやファーストフード店、寿司屋やケーキ屋さん、100円ショップやシマムラ、大阪王将もあります。ステキなケーキ屋さん、人気のチョコレート屋さん、地元老舗の餃子店の隣に和菓子屋さんが・・・半年ほど前に閉店。人通りも多く賑わっている場所なのに「そのあと」が入らず、閉店したまま。駅に限らず、どこでもそうだけどお店の入れ替え、流行り廃れはあって当たり前、でもそのまま徐々に閉店していって寂れてしまうのは問題、というかこれが時代の趨勢なのか。個性ある個人店が閉まって、全国一律なチェーン店ばかりになるのも味気ない。
年に数度訪問する京都の中心街は学生時代からの馴染み、そこもどんどん全国チェーン店が増えて、ま、跡継ぎ問題とか時代の変遷とかいろいろ理由はあるけれど、情報社会も良し悪しと云うか、地域ローカルな個性も大切にしたいものです。今朝の体重は67.5kg+300g終日寝たきりだったので仕方がない。
Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」(アンドルー・デイヴィス/フィルハーモニア管弦楽団/1979年)/弦楽セレナーデ ホ長調(ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィル/1968年)・・・Andrew Davis(1944ー2024英国)本年逝去、享年80歳、数年前より白血病だったらしい。残念やなぁ、未だ活躍できる年齢ですよ、指揮者だったら。これはちょうどディジタル録音に移行する若い頃録音した全集録音より。スラヴ舞曲も全曲録音しております。ほとんど話題にならなかったけれど、ややオフ。マイク、しっとりとして残響豊かな音質にオーソドックスな佳き演奏でした。第1楽章「Adagio-Allegro molt」は爽やかなフィルハーモニア管弦楽団のサウンドを活かして、例の夜明け前のようなワクワク感から始まって、さっぱりとした表現にしっとり瑞々しいサウンドでした。恣意的な煽り表現とは無縁な表現。提示部繰り返しなし。(9:42)第2楽章「Largo」誰でも知っている旋律は抑制が効いて、懐かしいイングリッシュ・ホルン、寂しげな風情たっぷり漂う緩徐楽章。ホルンの音色もジミめに響いて、クライマックスの第1楽章主題との対比もおみごと。(12:26)第3楽章「Scherzo,Molt vivace」賑やかなスケルツォも刺激的な喧しさを感じさせぬ、適度な力感を感じさせてデーハーな風情からは遠いもの。それでも金管の壮麗な響き合いはオーケストラの実力を物語ります。(7:58)第4楽章「Allegro con fuoco」フィナーレは弦による曰く有りげにパワフルな序奏からホルンとトランペットによるシンプルな第1主題がカッコ良いところ。もりもりと筋肉質な旋律が続くけれど、オーケストラの響きはあくまでマイルド、それは弱いとは感じさせない。弦も金管も残響豊かに深みのある響きを聴かせます。ラスト圧巻の大爆発を望む方には少々軽量な感じかも知れません。自分には充分壮麗な輝きと受け止めました。(11:21)
弦楽セレナーデはあちこちフィル・アップに使われるルドルフ・ケンペの録音。これも爽やかにニュアンスに富んだ美しい作品、演奏でした。アンドルー・ディヴィスと続けて違和感はありません。こちらのほうがオーケストの陰影や重心が低い。(4:31-6:54-5:55-5:59-6:04)
伝統音楽(オルメダの歌)シエガのタランタ/de Falla 歌劇「恋は魔術師」より(悩ましい愛の歌/火祭りの踊り/魔法の輪/パントマイム/きつね火の歌/愛の戯れの踊り/ばらばらに演奏される)/de Falla 夜明けの鐘/Rodrigo アランフェス協奏曲より(Allegro/Andante)/D.Scarlatti ソナタ ニ短調K.32/ソナタ ニ短調K.141/Dimitrie Cantemir (1673-1723)ベステニガルの情景/Tarrega アラブ奇想曲〜マリア・ホセ・ペレス(歌)/エンリケ・ソリニス(g)/エウスカル・バロックアンサンブル・・・泣けました。痺れました。最初の伝統音楽さておき、あとは知っている旋律ばかり、それがド・シロウトが想像するところの西班牙土俗なリズム、ドスと節回しの効いた女声、たっぷり泥臭いフラメンコ・ギター超絶技巧に味付けされてもの凄く濃い!リズムがすっかり変わって、著名な哀愁の「アランフェス」もまるでオリジナル作品、Scarlatti辺りうっかり聴いていると元の旋律を思い出せません。バロックアンサンブルなんていう名前を期待すると、まったく異なるローカルな世界が広がっております。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
いつにもまして厳しい残暑、ちょっぴり気温が落ち着くのは週末とのこと。昨日は比較的よく眠れて、朝一番の洗濯、ストレッチ、そしてYouTubeエアロビクスは15分ほどしっかり、MIZIの指導にはいつも手応えしっかりあって、凄い汗。それをシャワーで流してからゆっくり、足取り重く市立体育館へ。常連メンバーに混んだトレーニングルームでは筋トレマシン一種はとうとう空きませんでした。帰りちょっぴり食材買い足しにスーパーに寄ったら滋賀県産コシヒカリ5kg新米5,280円也、高いけどしっかりエンドに積んでおりました。業務スーパーに寄った女房殿報告によると、そこにも米は入荷したとのこと。徐々に出回っているようです。昼、エアコンをしっかり掛けつつ昼寝+音楽拝聴してから3時より歯医者へ。左上奥歯親知らずの違和感は続いて、透視では根は大丈夫、腫れもなくて前回と同じ軽い歯肉炎とのこと。噛み合わせ的に負荷が掛かっているのと歯ブラシが届きにくいんだそう。三日分の炎症止めをもらって様子見、帰りに太田胃散と一緒にモンダミンを買ってみました。歯間ブラシの使用頻度を増やして、更にしっかりブラッシングを意識しましょう。今朝の体重は67.1kg▲700g。
予定通り兵庫県議会で知事不信任案可決(当たり前なので興味なし/その後が問題)。それよりなにより、深セン市にて日本人10歳のこどもが刺殺される事件が悲惨。両親の哀しみは想像できぬほど。自分は隣国に対して是々非々に判断、対応しようと心掛けているけれど、これは言語道断にヤバい。おそらく日本の親中派の方々も敵に回しましたよ。誤った憎しみの連鎖を無辜のこどもに向ける愚行、中国からの日本企業の撤退は加速され、観光客もいっそう減ることでしょう。おそらくは在留中国人の大多数はまともな方、無関係な誹謗中傷がないように日本人の良識も信じたい。
レバノンでポケベル爆発8人死亡、2,800人以上怪我の報道、翌日にさらに別の通信機器(トランシーバー)が爆発したとのこと。これがさっぱりわからない。詳細理解できません。ヒズボラと以色列の確執らしいけど、どうやってポケベル(的)なものが爆破できるのか、その辺りの情報を探すと・・・マルウエアを用いてバッテリーを爆発させる技術があるらしい。恣意的に送り込まれたのでしょうか。台湾製?日本の部品も発見されて(ニセモノの可能性も)せめて要らぬ確執がこちらに飛んで来ぬよう祈りましょう。いずれ、想像のはるか上を行く攻撃のテクニックが広がって、際限ない憎しみの連鎖が続いております。
Cramaer(1771-1858独逸→英国) ピアノ協奏曲第5番ハ短調(相良明子(p)/ピエール・カオ/ルクセンブルク放送管弦楽団/1974年)/Czerny(1791-1857墺太利) 演奏会用ディヴェルティメント 作品204(マイケル・ポンティ (p)/パウル・アンゲラー/プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団/1978年)/Ries(1784-1838独逸) ピアノ協奏曲 嬰ハ短調(マリア・リッタウアー(p)/アロイス・スプリンガー/ベルリン交響楽団1972年)・・・知られざる秘曲ばかり集めたThe Golden Age of the Romantic Piano Concertoより、これは懐かしいVOXから出ていた録音。毎日の音楽拝聴も油断すれば昔馴染みばかり、狭い範囲に似たような作品ばかり聴いてしまって、見聞を広げることは大切なノーミソへの刺激です。Cramaerのハ短調協奏曲は丹精な旋律続いて穏健なBeethoven風、これは思わぬ軽快な名曲でした。第1楽章「Allegro maestoso」(14:25)第2楽章「Larghetto」(6:46)第3楽章「Rondo a L'hongaroise」(8:41)相良明子さんの詳細情報は探せぬけれど、着実なテクニックの曖昧さのないもの。教則本で有名なCzernyのディヴェルティメントは詩情に溢れてわかりやすい、華やかな変奏曲?ちょっぴりChopin風哀愁のデリカシーを漂わせ、ピアノの扱いはかなり流麗に技巧的。オーケストラの伴奏、ヴァイオリン・ソロの絡み合いも美しい。名手Michael Ponti(1937ー2022亜米利加)の鮮やかな技巧を堪能できます。(14:45)RiesはBeethovenの弟子、これもけして忘れ去られるような駄作に非ず、深刻に力強い旋律が展開されるけれど、音質加減?ベルリン交響楽団(旧西)がずいぶんと響きが薄く、ピアノもデリカシーに欠けます。第1楽章「Allegro maestoso」(14:50)第2楽章「Larghetto」(5:03)第3楽章「Rondo,Allegretto」(10:36)
de Falla バレエ音楽「三角帽子」/スペインの庭の夜〜ネヴィル・マリナー/ジ・アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ/アン・マレイ(ms)/ツィモン・バルト(p)(1992/93年)・・・序奏のカスタネットと女声ソロがずいぶんと遠くて(粉屋の踊り(ファルーカ)も同様)先行き不安だったけれど、あとは例のNeville Marriner(1924ー2016英国)による明晰な表現、バランス感覚抜群なリズムが躍動して予想外の好演!西班牙情緒とか泥臭さとかとはちょっと違うような気もするけれど、抜群に上手いオーケストラの洗練された技量になんの不安も感じません。作品の楽しさ、旋律の美しさリズムをたっぷり堪能。(1:25-5:19-4:00-4:11-3:33-8:08-6:13-6:09)スペインの庭の夜はボディビルダーでもあるTzimon Barto(1963ー亜米利加)の担当。これは南欧の濃密な風情たっぷりにかなりアツい、ノリノリの表現でした。「ヘネラリーフェにて」(10:30)「はるかな踊り」(4:55)「コルドバの山の庭にて」(8:26)音質は良好。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
ちょっと呑み過ぎて、ちょうど太田胃散も切れて昨日は胃が珍しく重い感じ。食欲もありません。眠りが浅くやや倦怠感+午前中からの猛暑にぐったりしておりました。朝の洗濯の時、誤って脱水時間設定を1分に・・・それでもすぐに乾くのですね。ストレッチとわずか4分ほどのYouTubeエアロビクスは実施。6月来気になっていた左上奥歯は軽い歯肉炎と診断され、更に浮いた感じ有、本日夕方の予約を入れました。あとは猛暑にぐったり。今朝の体重は67.8kg▲100g、かなり喰って身動きしなかったワリにちょっぴり減りました。
前日呑みに行く時、昼過ぎのコミニュティバスを待っていたら70絡みの爺さんが煙草を吸って、公共の場=バス停の前に座り込んで煙もくもくというのもなんかなぁ(煙は嫌いなのでちょっと離れておりました)吸い殻はそのまま捨てておりました。到着して乗り込んだらビール(風飲料/安いもの)を喫して、あまり健康な生活を送っていない、というか、狭いバス内で呑むなよな。とんでも困った昭和爺にあきれ果て、これからどこに出掛けるのか。自分は途中で降りて駅迄歩きました。
日常音楽メモに使っているSimplenote、しばらく順調だったのにまたまた起動するたびにemailログインを要求されてちょっと鬱陶しい。
Bruckner 交響曲第3番ニ短調(ノヴァーク版)〜カール・ベーム/ウィーン・フィル(1970年)・・・あちこちで最高の演奏!と世評高いけれど、かつて昔の記憶では妙にもっさりとした演奏に感じて、イマイチな印象はおそらくは自分の耳のせいでしょう。作品的にちょっと苦手意識もありました。Gerhart Hetzel(1940ー1992)コンマス時代のウィーン・フィル、英DECCAは金管楽器の深い音色を朗々と捉えて、自分がたまたま入手した音源はやや音質劣化を感じました。第1楽章「Massig bewegt」トランペットによる第1主題の提示から、やがてコラール風金管の爆発がやってくる〜この楽章がどうもあまり好きになれなくて、この作品への苦手意識となってしまうところ。ベーム76歳の記録、オーケストラの統率には未だ充分なテンションがあって、かつてのもっさりとした印象は消えました。(22:05)第2楽章「Adagio. Bewegt, quasi andante」ここは初版ではクライマックスに「タンホイザー」の旋律が引用されたところ。オリジナルの旋律にも充分魅力があって、この辺りからウィーン・フィルの金管祭り全開に至ります。(14:49)第3楽章「Scherzo: Ziemlich schnell」Brucknerのキモはこの「スケルツォ」。切迫して不安な弦に乗って厳しいリズムを刻んだ3/4拍子。交代に登場する軽やかに穏健なワルツとは好対照、これはトリオのノンビリとした雰囲気とよく似ております。(6:58)第4楽章「Finale: Allegro」風雲急を告げるぐるぐる弦の音型に乗って、金管が炸裂します。ここはかなりカッコ良いところ。やがて第1楽章や第3楽章が回帰して堂々たるテンション高いフィナーレがやってくるけれど、意外と素っ気なく終わります。このあたりに至ると金管の輝かしい体力がものを云うところ、ようやくベームとウィーン・フィルの魅力にちょっぴり目覚めました。(12:58)
(伝)Haydn オーボエ協奏曲ハ長調/Cimaroza-Benjamin編 オーボエ協奏曲 ハ短調(イ・ムジチ)/Donizetti コール・アングレのための小協奏曲ト長調/オーボエとハープのためのアンダンテ・ソステヌート ヘ短調〜ハインツ・ホリガー(ob)/ウルスラ・ホリガー(hp)/デイヴィッド・ジンマン/コンセルトヘボウ管弦楽団(1986-1989年)・・・(伝)Haydnとは彼の真作と確定していないかららしい。第1楽章「Allegro spiritoso」(10:48)第2楽章「Andante」(6:07)第3楽章「Rondo, Allegretto」(6:12)からなる、軽妙な愉悦に溢れる名曲!Mozartに負けぬ名曲と感じるのは名手Heinz Holliger(1939ー瑞西)の妙技のなせる技でしょうか。Cimarozaはチェンバロ・ソナタからオーボエ協奏曲に編んだものらしくて、哀愁の泣ける旋律はけっこう有名です。(2:18-2:37-3:00)コール・アングレ(イングリッシュホルン)はオーボエよりちょっぴり音域が低いいんだそう。奥様も加わってステキな旋律が続きました。(10:55/3:09)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
南洋の台風が色々影響与えて、引き続く猛暑をもたらしているらしい。週末には気温が下がるみたいだから、それまでの辛抱か。この日差しに洗濯物はよく干せます。寝苦しい、夢見よろしくなく朝を迎えてストレッチ実施、YouTubeエアロビクスは偶然流行りのK-POPとやらに乗せて激しい10分ほど、動きにはまったく付いていけず、息は上がりました。そして連休明けの市立体育館へ、道中ジリジリと焼き付けるような日差しの中、しっかりゴミ拾い功徳を積みました。トレーニングルームは常連メンバー揃って、いつもの筋トレ+エアロバイク15分しっかり鍛錬済。いつもの顔ぶれも時の流れに徐々にメンバーチェンジして、もしかして訪問時間が変わっただけかも。お元気であることを祈りましょう。
梅は44%の収穫と伺ったけれど、ブナも凶作とのこと。つまり秋冬に向けて、どんぐりが足りず熊は食料を求めて人里に出てくる可能性が高いということですね。ところが狩猟者(ハンター)はまったく足りず、報酬あまりに少なく、挙げ句「環境保護家」からのSNSバッシングが続けば意欲ますます萎える悪循環。以前にも書いたけれど、麻酔銃を撃って捕獲云々というのは現場ではほとんど絵空事なんだそう。適度な麻酔量の判定が難しく、まったく効かないか、効き過ぎて熊の生命を奪う可能性が高い。これから住民への被害が増えそう。自然を大切に考える方には現場でのリアルな日常生活を体験していただきたい・・・って、自分もそんな大自然にはあまり縁がないから、エラソーなこと云えない。とても残念だけど、熊より人間の生命が大切です。
爺友二人+現役幹部(もちろん齢下)にて久々の酒。ちょっと体調が心配だったけど、午前中しっかり鍛えて昼食は控えめに昼から出掛けて途中京橋駅構内のQBハウスにて散髪、そして夕方早々に呑み始めました。自費出版した爺友はまた新たな宣伝出費して唖然。もうひとりの爺友は相変わらず元職場の悪口を云いたくて、そのことを厳しく戒めました。一回り下の現役幹部からは気になっていた案件の情報も伺えました。しっかり喰って呑んで自宅には夜7時頃に帰還、贅沢してもノーミソへの佳き刺激ですよ。久々にしっかり呑んだので眠りがどうも浅く、胃の調子もいまいち。今朝の体重は67.9kg+500gは自業自得、またダイエットやり直しです。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ギュンター・ヴァント/ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(1956年)・・・ぎりぎりステレオに間に合っていない旧録音はLe Club Francais Du Disque録音(第6番第8番抜け)音質は現役水準やや落ちだけれど、解像度はかなり良好。Gunter Wand(1912ー2002独逸)54歳、引き締まった造形と速めのテンポは晩年とさほどに変わらない。オーケストラのアンサンブルは優秀、サウンドは渋め。第1楽章「Allegro con brio」から颯爽としてクール、辛口に硬派なムダな飾りのない演奏は勢いと熱気とテンションが高いもの。提示部繰り返しなしは残念。(14:49)第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」はかっちりとした風情入念にリズムを刻んで、ここも詠嘆な粘着質表現に非ず、イン・テンポを基調に入念な表情付けに力強く情感は高まります。(14:13)第3楽章「Scherzo: Allegro vivace」ここも歯切れのよいリズムを刻んで、ノリノリの快い推進力が続きました。トリオのホルン三重奏はどっしりとおみごと。(5:49)第4楽章「Finale: Allegro molto」変奏曲はかなり速足、スリムな響きにテンション高く進んで熱気はマシマシ、カッコ良いですよ。ラストはパワフルな疾走のうちに終了しました。(11:22)ま、新しい方の録音があればムリして求める必要もないような気もしますが。
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版/ニューヨーク・フィル/1971年)/バレエ音楽「春の祭典」(1947年版/クリーヴランド管弦楽団/1969年)〜ピエール・ブーレーズ・・・CBSによる旧録音。こどもの頃から馴染み、LP時代の「春の祭典」はこれが原点。「ペトルーシュカ」の1971年録音を聴いたのはその数十年後のこと、先日(1991年録音とは)「雲泥の技量の差」と安易なかつてのコメント引用をしたけれど、再聴してみてちょっと反省しました。オーケストラの明るい骨太な響き、再録音はあまりに整って、しっとり落ち着いたバランス演奏だったけれど、こちら緻密な表現を前提に、ブーレーズ40歳代の体力横溢、ヴィヴィッドな遊園地の喧騒をたっぷり堪能させてくださるアツさ賑やかさがありました。作品的にはこちらのほうがずっと映える表現、愉しい、オモロい演奏かも。音質もさほどに古さを感じさせません。(5:40-1:59-2:36/4:04/2:49-0:47-3:12/3:26-1:25-1:08-2:00-1:33-0:39-0:45-2:07)
「春の祭典」は新録音と同じクリーヴランド管弦楽団。新旧録音とも1947年版だそうだけど、ド・シロウトにはどこがどう違うのかさっぱりわからない。これがLP時代=中学生時代だっけ、これが「春の祭典」の刷り込み、たしかに上手いオーケストラですよ。ずいぶんと久々の拝聴だけど、音質も悪くない。かつての記憶より細部気付かなかったパートの旋律が一杯聴こえてきます。緻密知的構成を基本とする表現方向はそのままに、アツい勢い、メリハリはっきりした疾走、こちらのほうが壮年の体力(44歳)をしっかり感じさせて、作品のバーバリズムが浮き立ってリアルな演奏でした。新録音の落ち着いた完成度も好きだけど、初めて聴いた時の感銘が蘇る鮮度たっぷりに思い出しました。(3:37-3:20-1:26-3:53-1:59-0:44-0:21-1:20/4:07-3:18-1:32-0:39-3:38-4:37)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日連休ラストも猛暑続き、そう云えば来週も連休なんですね。体調はまずまずだけど、集中力は続きません。朝一番に洗濯+ストレッチ+YouTubeストレッチ実施。やはり我流はあきまへんね、いつもの自分の動きに近いものもあったけれど、やはり専門のインストラクターの指導には説得力がありました。シャワーを浴びてから業務スーパーへ食材仕入れ兼ウォーキング。そこには米の在庫はなくて、まだまだ入庫は不安定のようです。久々爺友に連絡を取って、本日昼から呑むことになりました。ひとりは来週中盤には眼瞼下垂の手術を控えて、術後はしばらく身動きできないんだそう。今朝の体重は67.4kg+500g最悪。
2024年度の国産梅は例年の44%大不作、このことはあちこちの報道で知っておりました。いろいろと天候条件が重なり合ったそうです。隔日に通う市立体育館途中帰りの抜け道、汚い疎水沿い寂しい裏道に美しからぬ樹木が植わっていて梅は2本、昨年は2−30個拾って梅ジャムを作ったものです。今年は・・・まったく枝の上に梅の実の姿を見ません。まさに報道どおり。びわも実は見えないなぁ、夏みかんやカリンは大丈夫みたい。これは熟したらこっそりいただくつもり、下に落ちたものは窃盗にならんでしょう。カリンに至っては誰も使わず、朽ち果てるばかりですし。昨年はジャムを作りましたっけ。
Schubert-Liszt編 Beethovenの「アテネの廃墟」の主題による幻想曲/Weber-Liszt編 華麗なるポロネーズ ホ長調/Liszt 悲愴協奏曲 ホ短調/ハンガリー民謡による幻想曲ヘ短調/Schubert-Liszt編 さすらい人幻想曲 ハ長調〜ルイ・ロルティ(p)/ジョージ・ペーリヴァニアン/ハーグ・レジテンティ管弦楽団(1999-2000年)・・・The Golden Age of the Romantic Piano ConcertoというCD20枚組のボックスが出現、かつてVOX辺りで出ていた珍しい作品+αを集めて、見聞の幅を広げるべくかつて若い頃熱心に聴いていたものが含まれます。これはChandos音源かな?(写真はそちら)最近ネットよりいくつか再入手して、例えば先日聴いたWeberやTchaikovskyの珍しい作品もそのひとつ。Louis Lortie(1959ー加奈陀)は名手だから以下超絶技巧云々は略、George Pehlivanian(1964ー黎巴嫩)とは初耳指揮者。この一枚は(自分は苦手な)Lisztが先人の旋律を流用して例の超絶技巧ピアノ協奏曲に仕上げたもの、音質は良好です。「アテネの廃墟」幻想曲は誰でも知っているBeethovenの「トルコ行進曲」可憐な旋律も登場するSchubertの作品。更にLisztがゴージャスにデーハーにデコレーションしたものらしい。ほとんど賑やかなアクロバットですよ。(10:47)Weberの原曲はよく知らないけれど、例の如く素朴な庶民のリズムが軽快に弾んで、それに華麗な衣装化粧を施したような明るい作品でした。(9:31)「悲愴協奏曲」はオリジナル?後者はソロ作品を自ら協奏曲風に仕上げたとか。気紛れな旋律にきらきら自在なピアノのテクニック披瀝、いつものイメージ通りワン・パターン劇的に高揚していく作品。(16:19)「幻想曲」はハンガリー狂詩曲第14番ヘ短調からの管弦楽伴奏編曲、この勇壮な民謡風旋律はかなり有名と思います。ティンパニも賑やかな、これもピアノが饒舌に忙しく、あまり難しいことを考えずにたっぷり華やかな超絶技巧を堪能すべき作品。(14:43)「さすらい人」は誰でも知っている躍動する旋律。往年のピアニストがけっこう録音していて、最近若手も復活させているそう。元気のよろしい歌謡的な旋律は自分にとっては屋上屋を重ねる印象、余計な響きが加わってごちゃごちゃ、やはりオリジナルがステキと感じました。(6:07-6:43-4:31-3:41)
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調(原典版)〜ラーザリ・ベルマン(p)/ユリ・テミルカーノフ/ベルリン放送交響楽団(1986年)・・・伴奏はおそらくは旧東側の放送交響楽団。音質は臨場感もあって悪くないけれど、1986年にしてはややデリカシーに欠けて肌理が粗く時に響きがにごります。(LP復刻音源らしい)原典版と云われてもこちらド・シロウト「ピアノのパートに10か所の変更が加えられ、冒頭が柔らかいアルペジオになったのがわかる」とのネット情報を得ました。「第三楽章は中間部のつなぎが改訂版よりも長くなっている」そう。第1楽章「Allegro non troppo e molto maestoso - Allegro con spirito」から冒頭印象的なホルンぶちかまし、Lazar Berman(1930-2005露西亜)のピアノはじっくり濃厚に骨太しっとり、暗い風情に充ちて朗々と重苦しくも力強いもの。(21:45)第2楽章「Andantino semplice - Prestissimo」冒頭のフルートからいつもの清涼感はありません。ここも遅いテンポにじっくり、入念に歌うもの。中間の賑やかなところにも華やかな軽快はありません。(7:33)第3楽章「Allegro con fuoco」ここも急がず、噛み締めるような始まり。ソロの深みのある響き、着実なテクニックさておき、オーケストラの響きの濁りが少々気になりました。(7:36)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
本日敬老の日、65歳以上の人口比は29.3%とか、これはダントツ世界一。しかも働く人の7人に一人は高齢者とか。自分は毎日遊んで働いてませんが。昨日朝外を眺めたらしっとり湿っている・・・夜半にちょっと降ったのですね。朝は洗濯のみでストレッチ、YouTubeエアロビクスはサボり、そのまま市立体育館へ出掛けました。曇り空に最高気温は30度C程度、軽くゴミや空き缶ペットボトルを拾いつつゆっくり到着、道中マスクが豊漁〜って、道端に安易に捨てんでほしい。日曜朝のトレーニングルームは連休中のせいか空いていて、現役世代は連休中家庭サービスに忙しいのか。ゆっくり自分の順番通りに筋トレマシンは消化できました。エアロバイク15分も消化してシャワーを使ったら爽快、帰りスーパーへ食材仕入れに寄ったらブレンド米、コシヒカリ各々在庫は揃って、但し、価格はモウレツに高い。ムリしてネットより米を注文入手到着済だけど、結果的にはムリせんでも間に合いました。需給バランスの不具合はほんのちょっとの間だったのかも。今朝の体重は66.8kg+100g、なかなか減りません。
ここ最近連続して拝見した驚きの介護事業の件。某介護施設内にて「キャバクラ」開設(無料)爺さまが嬉しそうに杖を突きつつやってきて、女性職員が着飾って接待。オサワリ禁止だけど、思わず太ももにさわってしまって黒服(これも職員)が注意。すると「腕をくくってくれ!」との返しも秀逸でした。これは爺さまは元気出ますよ。きっともともと少々お高い料金の施設なんでしょう。
じゃ、女性はどうか。別番組にてネイルケアをしているのを拝見、寝たきりの高齢女性もそれで生き生きとするのですね。そんなニュースを眺めつつ、義弟のところにお試し滞在している婆さん(94歳)のところに女房殿は介護に出掛けていきました。
Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ヤニク・ネゼ=セガン/ヨーロッパ室内管弦楽団(2022年)・・・Yannick Nezet-Seguin(1975ー加奈陀)は現在もっとも忙しい指揮者の一人。フィラデルフィアとメトロポリタン歌劇場の音楽監督兼任、世界の主要なオーケストラとも意欲的に客演しているようです。ヨーロッパ室内管弦楽団とは種々交響曲全集を録音して、自分の勝手な嗜好だけど、ネゼ=セガンもこの団体もあまり好みじゃありません。とくにこの室内管弦楽団には唯一無二の色とか味わいに欠ける・・・ような気がします。上手いけどね。日本での演目トップを争う悠々として劇的立派な交響曲は意外にも二管編成、これも申し訳ないけど少々食傷気味、先日若き日の小澤征爾で聴いた作品。これが第1楽章「Un poco sostenuto-Allegro」冒頭から快速。例の威圧感たっぷりの立派な序奏も重厚長大を強調しない、非粘着質にさっそうとした表現。これはパーヴォ・ベルグルントやチャールズ・マッケラスの印象に近いと感じました・・・ずいぶんしばらく聴いていないけど。提示部繰り返し。(15:28)第2楽章「Andante sostenuto」緩徐楽章も小編成の弦が楚々としてデリケート。さっぱりとして軽い響きでした。(8:46)第3楽章「Un poco allegretto e grazioso」はスケルツォに非ず間奏曲風優雅なところ。ここは肩の力が抜けて優雅な風情が漂います。(4:37)第4楽章「Adagio-Piu andante-Allegro non troppo, ma con brio」重苦しい重奏からやがて、悠々たる「喜びの歌」旋律は溌剌として軽快、オーケストラの響きも素直に流れのよろしいもの。ラストに向けて速めのテンポ・アップは爽快。(15:43)
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)/Scriabin 交響曲第4番「法悦の詩」〜ワレリー・ゲルギエフ/キーロフ歌劇場管弦楽団(1999年)・・・目が覚めるほどクリアな音質、とくに打楽器の定位や存在感はリアルに浮き立って他の録音は一線を画す水準。「春の祭典」は正確だけどかなり暴力的にヴィヴィッド、メリハリ明快にハラのそこから響く打楽器はリアルに浮き立ってオーケストラはモウレツに上手い・・・というか、各パートの音色が濃くて個性的、野蛮な骨太パワーたっぷりにリズムは重く、例えば知的な解析を感じさせるブーレーズとはかなり異なる金管絶叫ヤケクソ的泥臭い演奏最高。けっこう好きです、これがもともとの作品の趣旨(原始のパワー)に似合っているんじゃないか、手に汗握って興奮の渦・・・そんな説得力を感じさせました。(3:23-3:12-1:17-3:41-1:46-1:46-0:40-0:26-1:10/4:23-3:34-1:36-0:49-3:51-4:45)Scriabinとの組み合わせは珍しいけれど初演は1908年、「春の祭典」が1913年だからほぼ同時代の音楽。たっぷり官能的に思いっきりエッチなド迫力演奏。管楽器には厚みがあって極色彩に壮麗。こんなに雄弁なトランペットには滅多に出会えません。(20:26)烏克蘭侵攻がなければもっと活躍していたはずの人でした。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日も異様な猛暑継続、体調もどんより継続中。夕方より雨の予報だったけれど、天気は保ちました。女房殿は久々に市立体育館トレーニングルームへ出掛けて、ハイプーリー長時間独占おばさんに激怒しておりました。ストレッチとYouTubeエアロバイクは再開できました。ここ最近自分の体調不良により馴染みの梅田駅前ビル地下居酒屋は行っていないので、女房殿は久々に出掛けたいとのこと。昼からコミュニティバスの時間を睨んで重い腰を上げました。ビール酒少々、鮮度の良い刺し身とか寿司とか居酒屋メニュー堪能いたしました。連休に入ったせいか、けっこうどこの店も混んでおりました。今朝の体重は66.7kg▲700g、この調子で鍛えて更に減らしたい。
2024年9月13日JR奈良線にてポイントが切り替わらぬ異常発生、列車11本に影響が出たとの報道。原因はポイントにカメが挟まった〜お急ぎの利用者には申し訳なかったけれど、大きな事故にも至らず、どことなくユーモラスなニュースと感じます。件(くだん)のカメは無事だったのか、そのカメはあちこち大繁殖しているミシシッピーアカミミガメなのか、その辺り「カメは損傷が激しく、大きさや種類は不明」とのことだから、きっと潰れてしまったんでしょうね。
いっぽう、家族連れの自家用車が衝突事故で幼いこどもが亡くなる事件は続いて、これは増傾向なのでしょうか、それとも全体として減っているなかでの残念な事象なのか、さっぱりその辺りは読み取れません。これももしかしてスマホが関係しているのか、なんともわからない。
Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調/Kreisler 前奏曲とアレグロ(Pugnaniのスタイルによる)/Rachmaninov パガニーニの主題による狂詩曲」より第18変奏/ウィーン奇想曲/Coreelliの主題による変奏曲(Tartiniのスタイルによる)/ロマンス(Weberの主題によるラルゲット)/中国の太鼓/愛の悲しみ〜デイヴィッド・ギャレット(v)/イオン・マリン/ロイヤル・フィル((c)(p)2011年)・・・イケメン ヴァイオリニストでありモデル、映画俳優もしているらしいDavid Garrett(1980-独逸→亜米利加)は硬派なクラシックから始まって、現在はクロスオーバーな活躍をされているとのこと。これは定番のBeethovenから始まって、後半はKreisler馴染みの旋律をたっぷり豪華な管弦楽伴奏付きに聴かせてくださって、いかにもPop!彼らしい親しみやすい風情のアルバムでした。
Beeやんの作品中、もっとも穏健に美しい作品のひとつであるヴァイオリン協奏曲は中庸のテンポ、意外と線の細いデリケートなソロでした。第1楽章「Allegro ma non troppo」も華やかな音色に非ず、しっとり落ち着いてクール。Beeやんらしからぬ、順々と説得するような旋律は万全なテクニックに落ち着いて走らない。華やかにあざとい表現とも無縁にオーソドックス。(25:05)第2楽章「Larghetto」ここも落ち着いて静謐に控えめ、清潔な緩徐楽章(9:39)第3楽章「Rondo Allegro」終楽章に至ってもハデなパフォーマンスに非ず、粛々として端正な風情が続きました。(10:07)イオン・マリンの伴奏はソロを引き立てて控えめ、フツウかなぁ。
あとはKreislerの懐かしい旋律揃えて、管弦楽伴奏はいつになくゴージャスでした。一番好きな「愛の悲しみ」にはたっぷり哀愁の序奏が加わって、ソロはたっぷりスタッカート。(6:11/8.13/4:31/3:39/3:22/4:02/4:37)
Bach 音楽の捧げもの (Igor Markevitchによる3つの管弦楽群と四重奏による編曲版/1949-1950)〜クリストファー・リンドン=ジー/アーネム・フィル/*レミ・ボーデ(v)/ダーク・ライメス(cem)/イェローン・リューリンク(vc)/ハンス・ファン・ルーネン(fl)(1997年)・・・Webernによる「6声のリチェルカーレ」ばかり有名だけど、Igor Markevitch(1912ー1983烏克蘭?→瑞西)による全曲編曲は注目すべきもの、たしか自らの録音(1956年)も聴いた記憶はあったけれど、こうして音質状態のよろしい演奏で聴くと感銘はいっそう深まるもの。 Bachはどんな編曲をしても音楽の骨格、深淵なる魅力は変わらない。Christopher Lyndon-Gee(1954-英国)はジミな存在だけど、作曲としても活躍されているとのこと。著名なトリオ・ソナタ*はおそらくオリジナルに近く、神妙にオーソドックス、落ち着いた風情でした。3声のリチェルカーレ(6:37)/主題と変奏(0:29-1:06-1:09-0:38-0:35-0:33-0:31-2:19-2:03-3:20-4:27)/トリオ・ソナタ*(5:05-6:27-3:02-1:06-3:42)/6声のフーガ(リチェルカーレ)(8:50)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
日の出が遅くなってきたけれど、猛暑継続中、お彼岸迄は厳しい気温は続くそうです。体調いまいち激暑バテのまま週末を迎えました。昨日朝、洗濯してから布団をベランダに干したらもうぐったり凄い汗、ストレッチもYouTubeエアロビクスも諦めて、なんとか市立体育館へ向かいました。道中、年一回の周辺雑草刈り、ここは山からの水がかつて多かったところ、土地が肥えているからその繁茂は盛大、尋常に非ず。けっこう蔓性の植物を結び合わせて育成を楽しんでいたけれど、それもすべて丸坊主になってしまいました。シルバー割1,500円/月のトレーニングルームは常連メンバーに満杯、筋トレマシンは一種消化できませんでした。体調は鈍く重いのでエアロバイクは最低負荷に15分、この体調なんとかならんのか。音楽にもまったく集中できません。今朝の体重は67.4kg+500g、昼のアンパンが要因か。
朝のワイドショウに運転中「スマホ事故」増加が話題になっておりました。これは幹線道路信号待ちにいつも目にしますよ、バイク含めて。四六時中画面から目が離せぬほとんど中毒症状なんでしょう。筋トレ最中でもスマホを手放せない人はけっこう目撃します。お仕事の連絡かなぁ、と思っていたけれど、一度偶然に画面が見えたらゲームでした。危ないなぁ、そんなことで人身事故を起こしたら一生後悔しますよ。
孫引きで恐縮だけど、シルバー川柳には仰け反りました。
ワシだって財布の中はキャッシュレス
最高傑作ですよ。
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 作品75/79(ルイ・ド・フロマン/ルクセンブルク放送管弦楽団)/協奏的幻想曲 作品56(リチャード・カップ/プラハ交響楽団)〜マイケル・ポンティ(p)・・・これは秘曲を集めたThe Golden Age of the Romantic Piano Concertoより。Michael Ponti(1937ー2022亜米利加)の録音はメジャーに非ずVOX中心、たっぷり技巧豊かに珍しい作品を多く録音してくださいました。おそらくは1970年代の録音、音質はまずまずでしょう。先に同じ素材を使った交響曲第7番 変ホ長調(Semion Bogatyrev補筆完成版)をオーマンディの録音で聴いたけれど、同じ素材を使ったピアノ協奏曲は第2/3楽章をSergei Taneyev(1856-1915露西亜)が完成させたもの。これは貴重な録音でしょう。Louis de Froment(1921ー1994仏蘭西)は長年の廉価盤愛好家(=ワシ)には懐かしい名前。ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調は冒頭ホルンのぶちかまし、ピアノの強烈な和音による出足があまりに印象的、こちら第3番は第1楽章「Allegro Brillante」からリリカルに懐かしい旋律がソロと管弦楽が相和して、美しく盛り上がってこれも名旋律と感じます。途中のカデンツァはあまりに絢爛豪華。(14:16)第2楽章「Andante」は悠々と甘く懐かしい旋律の緩徐楽章。チェロやヴァイオリンのソロが印象的だけど少々素直に過ぎて霊感に不足する感じ。ピアノのみごとな技巧フレーズは健在です。(9:26)第3楽章「Finale: Allegro Maestoso」は明るく、目まぐるしい旋律が弾むような疾走、華やかなフィナーレを迎えました。(7:52)オーケストラは懐かしい腰のない響き。
協奏的幻想曲はRichard Kapp(1936-2006亜米利加)の担当。この人もVOX録音にはよく出ておりました。初演は1895年ソロはSergei Taneyevのピアノだったそう。「Quasi Rondo: Andante Mosso」はユーモラスに気まぐれな曲想が続いて、ソロは雄弁に浮き立つよう。長大なカデンツァはピアノ協奏曲第1番にもちょっと似て、思いっきり技巧的。この楽章だけで完結する立派な協奏曲ですよ。(14:44)「Contrastes: Andante Cantabile」は甘く切なく、「アランフェス」をイメージさせるような切ない哀しみ。ピアノのアルペジオに乗って弦が切なく歌って、やがて晴れやかな表情にテンポ・アップいたしました。後半戦、いかにも露西亜風ホルンが参入して、この牧歌的な音色がたまらぬローカル色でした。(13:15)
Elgar 交響曲第2番 変ホ長調/瞑想曲(オラトリオ「生命の光」より)〜エドワード・エルガー/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団(1924/25年)・・・以前「音楽日誌」に言及していたよう記憶もあったけれど、過去検索をしても出てこないヲタク話を。Edward Elgar(1857ー1934英国)は英国音楽中、比較的旋律リズムはっきりと力強く、茫洋と掴みどころのない〜そんな英国音楽とはイメージが少々異なると感じております。2023年DVD→HDDに保存音源データを整理移動させる時に、作曲者自演の音源ははダブったかなぁ、なんて内容点検していたら1910-20年代録音と1930年前後の録音は別ものと初めて気付きました。 これは前者、ロンドン交響楽団との再録音(1927年)とは別物でした。1911年初演、三管編成による雄大なる交響曲。これも日本ではまったく人気のない作品。アコースティック録音かな? かなり厳しい情けない音質だけど、それなりに作品や演奏の様子は理解可能でした。テンポ設定には物理的な制限があったと想像します。懐かしい弦のポルタメントも時代でしょう。むしろ興味深い感じ。
第1楽章「Allegro vivace e nobilemente」は湧き上がるパワーを感じさせて、前のめりにカッコよい勇壮な始まり。テンポ設定は淡々と、金管の炸裂はさすがに少々安っぽく響くのは仕方がない。(13:53)
第2楽章「Larghetto」は暗鬱に重々しい緩徐楽章。粛々と甘い哀しみが寄せては返して、情感は盛り上がります。(12:30)
第3楽章「Rondo: Presto」スケルツォに近い軽やかに躍動する、力強い楽章。後半はかなり激しく勢いを増しました。(7:50)
第4楽章「Moderato e maestoso」は安寧に落ち着いて、しっかりとした歩みにまばゆい黄昏風景が広がる圧巻の感銘深いフィナーレ。(12:40)
「瞑想曲」は金管(とくにホルン)が感銘深く弦と絡み合って、静かに優しい説得力のある美しい作品でした。(4:55)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
こんどは上の孫(4歳)が熱を出して、女房殿は早朝から出掛けていきました。もう孫も大きいから代わりに行ってくれとのお願いも、こちら残念な体調不良、症状はますます悪化しております。眠り浅く、朝は洗濯がやっとストレッチもYouTubeエアロビクスも音楽拝聴も不可、起きていられないほど。いろいろ考えてこれは抗アレルギー剤の副作用が思い当たりました。次はお薬替えてもらわんとあかんなぁ、頭痛もひどくて鎮痛剤服用したらちょっぴりラクになりました。相変わらず強烈な日差し継続中、朝一番の予報ではやがて一時雨とのこと、昼迄は降らないと判断して布団干しは強行、雨は夕方以降だったので大丈夫でした。午前中より禁断のエアコン入れて、ようやく体調はちょっぴり落ち着きました。前夜の抗アレルギー剤が切れたのか。今朝の体重は66.9kg+300gあまり喰っていないけど、身動きしていないですから。基礎代謝激落ち。
紀州のドンファン事件は絶好の週刊誌ネタ。直接的な証拠はないんでしょ?さて裁判の行方はどうなることでしょうか。自分にはそんな法外なる資産とは縁がなくて良かった。
お仕事引退したら趣味を〜そんな話題は「引退本」に必ず出てきます。学生時代の4期先輩(だから面識なし)やがて偶然にお仕事で5年ほど担当になってすっかり親しくなった方は、引退後絵画に目覚めて市の展覧会などに出展されております。64歳孤高の爺友は海外探偵小説の趣味が昂じて、その評論本を出版しました(但し、なんやかんや400万の出費はナニやけど)もう一人の爺友は平屋を買い取って住み込み自らの手でリノベーションをしております。皆立派! 自分は・・・小学生以来の音楽かなぁ、中学高校と一生懸命ギターなんかも弾いていたのは、ちょうどそんな世代だったから。就職したら職場みんなでオリジナル作品を作って遊んでいましたっけ。やがて、クラシック(拝聴)一辺倒に至ってネット時代には【♪ KechiKechi Classics ♪】開設25年ほぼ毎日更新継続中・・・現役時代お仕事一辺倒の方々、引退後の付け焼き刃での趣味は身につきませんよ。7-8年前に始めたスポーツクラブ鍛錬も幸い継続定着できました。
Schubert 交響曲第9番ハ長調〜アンドラーシュ・シフ/フィルハーモニア管弦楽団(2007-8年ライヴ)・・・お気に入り作品なので数多くの音源入手しております。これは名ピアニストであるAndras Schiff(1953-洪牙利→墺太利→英国)による演奏会ライヴ。16:04-15:17-14:45-16:08 テンポは中庸、この演奏時間を見ていただければわかるように、かなりしつこく繰り返し実施しております。茫洋悠揚として美しい旋律が歌うスケール大きな名曲、往年の大巨匠による巨大なる陶酔演奏もステキだし、小編成古楽器による素朴なサウンド、キレのある演奏も好き。この演奏はオーケストラの素直な響きに過ぎ、オーソドックスな表現は悪くない・・・けど、唯一無二の個性を求めるなら、ちょっぴりオモロさに欠けるのかも。そんな感想もわがままな贅沢でしょう。
Brahms 交響曲第1番ハ短調〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1977年)・・・42歳の記録。オーディオ通の方によると演奏さておき、高音質CD化はあまり上手く行っていないとのこと。こちらなんせ貧しいオーディオ環境、まずまずの音質を堪能したシアワセ者。後年の録音は聴いていないけれど、この時期なぜか残り第2番ニ長調しかないのは残念。ボストン交響楽団は美しく気品を感じさせて、力みや重厚長大風情を強調せず、デリケートに細部ていねいに描き込んでそれは例の如く神経質なほど。第1楽章「Un poco sosutenuto-Allegro」から速めのテンポに優雅な揺れに勢いがあって余裕、提示部繰り返しはなし。(13:05)第2楽章「Andante sosutenuto」は清潔に歌う緩徐楽章。(9:52)第3楽章「Un Poco Alegretto e Garzioso」はスケルツォに非ず、優雅な間奏曲。ここもさらりと流してエエかんじ。ヴィヴィッドだけど必要以上にアツく走らぬ(5:08)そう思ったら最終楽章「Adagio-Allegro non troppo」のクライマックスに向けた疾走はいかにも若々しい勢いにテンポ・アップしてフィナーレを締めくくりました。(16:48)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
残暑継続中。南洋から台風13号接近中。激しい直射日光に最高気温35度C迄上がって、こちら残暑バテも継続中。せっかくの耳鼻科の処方も未だ効果薄く前夜途中覚醒、朝から身体が重い感じ。洗濯を済ませてストレッチ、YouTubeエアロビクスは15分ほどのボクササイズ、これには汗どろどろ、シャワーを使って市立体育館を目指しました。前回は筋トレマシン一種抜けたので、まずそのハイプーリーから実施・・・いつもの負荷なのにそれが妙に重い・・・いつもの我流メニューをなんとかこなしたけれど、どれも苦しいのは体調のせいでしょう。エアロバイク15分も辛くも消化。帰り、買い物に寄らず、足取り重くゆっくり帰宅いたしました。あとは終日ぐったり、状態。今朝も眠り浅く、体調はどんより重苦しい感じ。体重は66.6kg▲300g。
お仕事現役時代迄けっこう新聞を熟読してきたけれど、引退転居を機に購読をやめました。それは主に新聞紙の始末が気になったから、タブレットを入手してディジタル版に変更予定がけっきょくそのままになってしまいました。ちょっとノーミソ惚けが心配です。ネットニュースはまったく意味合いが違って、ほとんどが観測気球、様子見反応を確認するようなもの。提灯記事も多い。「ハリスかトランプか」の記事もリアルな真実はわからない。それは新聞でもそうかも。兵庫・斎藤知事が「県民から激励多い」これってほんまですか?
茨城県よりルイ・ヴィトン撤退報道、はぁ、そうでっか程度。自分の生活にはいささかの関係もないけれど、豆腐屋さんの倒産が相次ぐとか、この米不足に値上げに米農家の廃業が加速しているとか、ガソリンスタンドは年間500ほど閉店しているとか、その辺りは生活直結の話題。米やペットボトルの水不足は現実が先、報道が遅れたと感じます。米不足を実感した辺り、次の大幅値上げを予感したけれど、そのことも報道は遅かった。売れ筋若手旬の芸能人の活躍報道はよろしいけれど、不祥事へのしつこいバッシングは程々にして欲しい。こちらまったく興味はないというか、誰が誰かもなかなか区別がつかない。
Mozart 交響曲第36番ハ長調 K425「リンツ」/交響曲第38番ニ長調 K504「プラハ」〜ジェームズ・レヴァイン/ウィーン・フィル(1984-1990年)・・・2年ぶりの拝聴。James Levine(1943ー2021亜米利加)によるウィーン・フィルとの全集録音より。対向配置、繰り返し実施はありがたい。もう時代的に”ウィーン・フィルによるMozart交響曲全集録音!”はこれがラストかも。古楽器による溌剌軽快なリズムも好きだけど、ていねいな仕上げは優雅に力みのないオーソドックス、こんな中庸な演奏も悪くないものです。古典的に端正な「リンツ」はどこにもムリがない、そして終楽章「Presto」には愉悦が疾走しました。(10:45-13:33-4:31-11:04)。ゆったりとした序奏から晴れやかな躍動が始まる「プラハ」は傑作ぞろいのMozart交響曲中一番のお気に入り。のびのびとして清々しいノリがありました。(17:41-11:33-7:45)。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜コレギウム・アウレウム合奏団/フランツヨゼフ・マイヤー(コンサートマスター)(1976年)・・・2006年来の再聴。当時未だ古楽器のBeethovenは一般的ではなかった時代。学術的に細かいことは知らないけれど、Collegium Aureum(活動期間1962-?)は弦楽器にヴィヴラートを掛けていたり、ヴァイオリン・ヴィオラに肘当てが付いていたり、古楽器奏法や楽器の扱いは中途半端だったそう。この団体は(録音では)多くの人々に愛され、現在でも人気があるようです。全体に音色サウンドは素朴な感じ。出現当時は重厚長大浪漫の幕開けを告げる大曲には衝撃表現!だったらしいけど、後の古楽器系演奏のようにエッジを立てた快速リズムに非ず、響きにも薄さを感じさせず、全体にオーソドックスな表現は21世紀の耳にはちょっとフツウな印象に至ったかも知れません。第2楽章「Adagio assai」葬送行進曲辺り、なかなか誠実に味わいあると思うけどけどね。自分の安物オーディオ環境さておき、音質的にはかつての輝きを感じませんでした。(18:33-14:08-5:56-11:34)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
相変わらずの猛暑続き、南洋を徘徊している台風の元はあちこちに激しい雨と熱気をもたらしているらしい。前夜途中覚醒、睡眠不如意にぐったりしつつ、洗濯、ストレッチ、10分ほどのYouTubeエアロビクスはいつもどおり実施。そして午前10時にお米5kgは届きました。無菌米飯3個オマケ付き。値段はいつも入手するものの倍ですね。困ったものですよ、政治はこの事象にずいぶんと冷淡と感じます。症状がいつ迄も改善しないので耳鼻科の予約を入れて夕方通院、ちょうど土砂降りがやってきました。今朝の体重は66.9kg▲200gまだまだ。
(昨日の続き)在日韓国人4世の女性が瑞西人旦那 に嫁入りしてこども三人、日本に育って日本食をこよなく愛して里帰り動画も微笑ましい・・・けど、時にコメントで「日本人でもないのに」と心ない投稿があったり、韓国のお友達が来日して日本食を堪能する動画に「マナー云々」些細なケチを付けて、動画削除に追い込まれたりしたようです。これって、ほんの一部の心ない人でしょう。イヤだったら黙って見なかったら良いのに一言云いたいんやろな。自分は韓国をとくべつ好きでもなんでもないけれど、訪日して日本を堪能してくださる方々は歓迎したいもの。
差別的言辞を匿名でしか投稿できないのは後ろめたい気持ちはあるのでしょう。SNS上の匿名コメントには誹謗中傷や虚偽が多いとのこと。実名で堂々と自分の主張を開示される方はまだマシ(ことの良し悪しさておき)匿名で思いつきや、憂さ晴らしにひどいことを書き散らして、さっさと削除。色々経緯があって一部その発信元が特定され、身元を明らかにしないことを条件に詳細伺うと、軽い気持ちで書き込んだ、さっさと削除すればバレない、話をちょっと盛ってしまった、悪気はなかったとの記事を拝見しました。書かれた方はタイヘンな精神的物理的打撃ですよ。
これってなんでしょ?例の兵庫県知事とか家庭内暴力、職場のパワハラを「指導」「正しい道に導く」と信じている人に近いのか、それともたんなる憂さ晴らし、放火に近い心情なのか。いかにも最近蔓延していそうな、あまりよろしからぬ日本の風潮と感じて暗槓としております。幾度か書いたけれど、コロナ時期に「ちょっと熱ぽかったけれど、スポーツクラブ行きを強行した」と「音楽日誌」書いたら「あなたのサイトには二度と訪問しない」との(当時稼働していた)BBSにごていねいに書き込みがありましたっけ。あれは自粛警察の流れだったのか。毎日洗濯しているけれど「洗濯は毎日する必要はない」要らぬどうでも良いような余計なお世話書き込みもあったっけ、あなた何様?上から目線には参りました。ま、誹謗中傷差別的攻撃的言辞よりずっと可愛いもんやけど。
Khachaturian ピアノ協奏曲 変ニ長調/吹奏楽のためのワルツ/吹奏楽のためのポルカ/舞踏組曲〜ロリス・チェクナヴォリアン/アルメニア・フィル/ドーラ・セルヴァリアン=クーン(p)(1995年)・・・ASVはUniversalに身売りしていたんですね。Loris Tjeknavorian(1937-伊蘭)は亜美尼亜人、維納に学び英国で活躍し、やがてアルメニア・フィルを任されたのが1989年からだそう。年齢的にはもう引退されていることでしょう。Dora Serviarian Kuhnは黎巴嫩出身のやはり亜美尼亜人、Khachaturianは得意の作品のようです。ファンキーなリズムとオリエンタルに泥臭い旋律に充ちた魅惑の協奏曲は第2楽章「Andante con anima」に妖しいフレクサトーンを期待したけれど、ここでは用いられていないようです。鮮明な音質とキレのあるピアノがはっとするほど新鮮、演奏そのものはけっして泥臭いわけじゃない。(13:46-10:15-9:18)世評コメントを拝見すると「お世辞にも上手いオーケストラじゃない」とあるけれど、そうかなぁ。以下初耳な「ワルツ」「ポルカ」辺りとっても懐かしい、なんと楽しげに賑やかな味わい系の演奏。(1:52-1:09)舞踏組曲も初耳作品だけど、誰でも知っているKhachaturianの旋律リズム・パターンがなんとも田舎臭く懐かしくて、昔の映画音楽みたい。ワン・パターンと言えばその通り、ヴィヴィッドに大衆的な Trans-Caucasian Dance(4:10)Armenian Dance(4:34)Uzbek Dance Tune(8:54)Uzbek March(2:42) Lezghinka(2:47)演奏技量はお世辞で褒めてあげたい感じ。
Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)/高雅で感傷的なワルツ〜小澤征爾/ボストン交響楽団/ドゥリオ・アントニー・ドワイヤー(fl)/タングルウッド音楽祭合唱団(1973年)・・・ボストン交響楽団の音楽監督に就任したばかり、未だ30歳代の記録。これはLP時代からの馴染みでした。いったいいくつ細かい音符が並んでいるのか?緻密かつ絢爛豪華な「ダフニス」をデリケートに、細部迄神経質なほど正確に描き込んで、速めのテンポ、前のめりの浮き立つような若い勢いを感じさせる演奏。当時の記憶では生真面目に過ぎて、余裕と色気に不足する・・・ちょうど50年を経、現在に至って音質もよろしいし、その清潔なフレージングをむしろ好ましく堪能いたしました。ボストン交響楽団は繊細な色彩を感じさせて、迫力も充分。(第1部/2:37-2:12-2:30-0:53-0:59-0:45-2:25-2:29-1:41-1:15-1:42-1:23-3:01/第2部/2:55-2:03-1:48-3:27-0:22-1:53-5:06-2:01-3:58-0:58-3:21)
「ワルツ」も同様、かっちり正確にリズムを刻むほどに作品のオモロさが際立つ感じ。(1:25-2:36-1:28-1:26-1:00-2:52-4:28)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日下の孫は熱を出して朝一番婆さん(=女房殿)は緊急出動。猛暑の中タイヘンだけど、自分はいつもどおりのノンビリ生活でした。閑話休題(それはさておき)兵庫県議会議員はすべての会派が県知事辞任を求めたそう。残念やなぁ、維新はもっと粘って欲しかった。幸い斎藤元彦知事は改めて続投を表明してその強心臓はあっぱれ、とことん頑張って時間を掛けてあらゆる行状を、じっくり世間に白日のもとに曝(さら)してほしいもの。カンタンに逃げてもらっては困る。さて次は誰でしょうか。泉さんか。
相変わらずの殺人猛暑だけど、体調はやや改善傾向。朝一番の洗濯も爽快、ストレッチしっかり済ませて、YouTubeエアロビクス再開。そして市立体育館にしっかりいつも通りの筋トレ+エアロバイク15分消化。但し、ハイプーリーは屈強なおじさんに長時間独占されて利用できませんでした。ハードでマッチョな愛好者はどこか専門の施設に行ってもらって、わがまま云えば公共施設は我らド・シロウトに譲ってくださらぬか。ドジャーズの大谷さんは快調みたいですね。今朝の体重は67.1kg▲700g。
韓国の女性が来日して日本を愉しんでくださる動画は嬉しいもの。タイヘンな苦労をされて脱北して韓国へ、おそらくは裕福な方と結婚されたのでしょう。なんと!北朝鮮では(憎き)日本だけれど、日本製品に対する絶大なる品質信頼が篤いとのこと。福岡を中心に幾度も訪問され、北朝鮮での苦しい生活、異様な反日教育と現実の違いに驚き、日本の料理に舌鼓を打つ姿は信頼できます。隣国はお箸の国、日本のお米が美味しいと褒められれば、それはほんまでしょう。申し訳ないけれど、欧米の方にお米の味、水の味、豆腐の味、もしかして寿司もラーメンも、その微妙な味覚はちょっぴり疑っております。動画には日本語字幕が付いていて、おそらくはGoogle翻訳したんでしょう。翻訳は滅茶苦茶、妹と弟は混迷しているし、寿司と刺身、シューマイと餃子の区別は付きません。主語述語趣旨は時に行方不明〜それでも日本を堪能している姿はしっかり理解できる。日本語おかしいぞ! そんな突っ込み入れる方はいらっしゃらないはず。(これに関連する感慨続き有)
Shostakovich 交響曲第10番ホ短調〜ベルナルト・ハイティンク/ロンドン・フィル(1977年)・・・この作品はオーケストラの技量パワー必須な難しい作品。三管編成ですか?編成は思ったより大きくないけれど、打楽器は7種有。カラヤンが取り上げた作品としても有名でしょう。この作品はカッコ良いと感じるようになってすっかり好きになりました。Bernard Haitink(1929ー2021阿蘭陀)は西側では比較的早めに全曲を録音していたのですね。ロンドン・フィルは明るく素直なサウンド、上手いオーケストラでっせ。
第1楽章「Moderato」は鬱々延々と続く怪しい静謐と爆発、この弱音を明晰に、テンション維持して聴かせるのは至難の業。ここはロンドン・フィルの地力を活かしてクラリネットもホルンも弦も素直な音色、泥臭さや重苦しさの少ないクールに濁りのない、明るい響きに仕上げてわかりやすい。けど、ちょっと生真面目過ぎに真っ直ぐ、洗練されて正確な盛り上がりはハイティンクの個性でしょう。けっこう好き。(24:22)
第2楽章「Allegro」のパワフルな大爆発にはオーケストラの切れ味必須。ここの推進力、金管のクリアな大爆発と小太鼓による正確な一斉射撃ははモウレツにカッコよい迫力。ここのサウンドも洗練されて圧巻のキレ、英DECCAの音質も効果的にクリアそもの。(4:03)
第3楽章「Allegretto」はとっても哀しく、脱力ぎみに途方に暮れた足取り重い緩徐楽章。Mahler「大地の歌」風ホルンがしつこく幾度も木霊して、中間部のクライマックスは明るく、キレがあってテンションの高さ熱気の対比も聴きどころでしょう。(12:23)
第4楽章「Andante - Allegro」フィナーレの序奏は前楽章の暗鬱な静謐さを引き継いで、とくにファゴットが遣る瀬ない。やがてクラリネットに導かれて軽快に明るいデリケートな旋律登場、それはノリノリの勢いを加えた第1主題、このあたりのサウンドはとても洗練されていると感じます。やがていかにも露西亜風の旋律が狂気も熱気も加えて、静かな第2主題は短く、第1主題が復活、この辺りの転調は鮮やかであり、木管金管のダメ押しは圧巻のパワーのうちに終了。(13:41)
Bach ブランデンブルク協奏曲集〜ジーン・ラモン(v)/ターフェル・ムジーク/シャルロット・ニーディガー(cem)(1993年)・・・2019年来の再聴。ターフェル・ムジークはトロントの古楽器団体(1979年創設)Jeanne Lamon(1949ー2021亜米利加)は1981年よりコンマス、音楽監督就任(〜2012年迄)この前にフリッツ・ブッシュの太古録音を感銘を以てちょっぴり拝聴したけれど、やはりピカピカの音質、古楽器の軽快なリズムは爽快、自分にとって一番のお気に入り作品を清々しい気持ちでたっぷり堪能いたしました。違和感のないテンポ設定、余裕を感じさせる古楽器のリズム、各パートの技量はこの時点完全に熟練し、素朴さより艶を感じさせるサウンドに魅了されました。自然な残響豊かに最高の音質。
第1番ヘ長調 BWV1046 注目はホルンの技量の鮮やかなこと。テンポ設定は適正を感じさせる落ち着いたもの。(4:12-3:40-4:09-7:29)
第2番ヘ長調 BWV1047 トランペットの技量はスムース。テンポは慌てず適性を感じさせました。(5:20-3:25-3:05)
第3番ト長調 BWV1048 バランスのよろしい快活な弦楽アンサンブル。第2楽章は短いヴァイオリン・ソロが入りました。(5:59-4:47)
第4番ト長調 BWV1049 リコーダーの清潔な音色、ヴァイオリンの超絶技巧に注目。(6:53-3:11-4:50)
第5番ニ長調 BWV1050 ノン・ヴィヴラートのフルートの音色がぽってり丸く(ソリストは特定できず)ヴァイオリン・ソロは晴れやかな表情。チェンバロは控えめ、これが本来のバランスなのかも。(10:10-5:02-5:11)
第6番変ロ長調 BWV1051 ヴァイオリンは抜けても速めのテンポに快活、歯切れのよろしいリズム感でした。(6:07-4:25-5:38)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日日曜も残暑バテ継続どころか悪化中。昨日洗濯してストレッチして・・・YouTubeエアロビクス実施する元気が出ません。起き上がれず音楽を聴きつつしばらく横になっておりました。前日昼から所要に出掛ける女房殿にお願いして、もしスーパーにお米があったら買っておいてねとお願いしたけれど、やはり棚はすっからかん。ごろごろしていても仕方がないと意を決して、激しい直射日光の中別のスーパーにウォーキングへ出発。やはり米の棚にはなにもなくて、値札と(高い!)か「お一人様一袋」の張り紙のみ残っておりました。我が家の米在庫は残り一週間くらいかなぁ、間に合うのか。世の中の多くの家庭は困ってることでしょう。食べ盛りのこどもがいる家はタイヘン。ネット通販に手を出しました、かなりお高いけど。明日到着予定。ほんまか。世の中カネ次第なのか。今朝の体重は67.8kg+200gもうどうしょうもありません。
毎日しつこく拝見している日本通の外国人の動画にはいろいろ刺激をいただけるものです。トイレがキレイ、寿司が美味い、コンビニが便利とかありがちの話題に非ず、日常日本の生活をしていて当たり前だと思っていることがじつは貴重であることに気付かせてくださいます。幾度繰り返すけれど、トイレや街路の美しさ、静謐や治安の良さも長年の日々努力改善の積み重ねの結果だから、油断大敵。そのなかでの発見ひとつ。日本人は外国人の日本語に寛容である、ちょっとカタコトで「アリガトゴザイマス」→「日本語お上手!」それはあながちお追従(ついしょう)に非ず、他言語難言語である日本語を話していただいてありがとうございます、そんな気持ちと思います。少々間違った言葉でも意味を類推して受け取りますよ。けっこう英語圏の人は厳しいみたいですね、香港旅行に行った英語圏の方に、現地の方が一生懸命英語で観光案内していたら「ヘタな英語」と吐き捨てるように云われたのを目撃したとのこと。
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ジョージ・ショルティ/ウィーン・フィル(1959年)・・・Georg Solti (1912ー1997洪牙利→独逸→英国)にはやや苦手意識があって、その膨大なる音源に対してあまり拝聴機会はありません。シカゴ交響楽団との新旧録音、そしてこのウィーン・フィルとの1960年直前の録音もほとんど聴いた自覚はありませんでした。これが驚くべき音質、そしてウィーン・フィルが美しい。オーケストラにはその厳しい統率が嫌われたとの噂を訊いたけれど、47歳のショルティの表現はイン・テンポを基調にやや遅めのテンポは堂々として濃密、たっぷり力強い、浪漫の幕開けを告げる大曲「英雄」を堪能いたしました。
第1楽章「Allegro con brio」から充実した響きに逡巡のないフレージング、勢いや流れはよろしく、強引な印象はありません。提示部繰り返し有、ウィーン・フィルのマイルドなサウンドはとくに弦とホルンが魅力的。(19:18)
第2楽章「Adagio assai」葬送行進曲は濃厚な表情は陰影深く、力強い歩み。凄い説得力。(16:28)
第3楽章「Allegro vivace」スケルツォは前のめりにパワフルな快速。抑制した始まりから力を貯めて満を持した疾走が始まりました。トリオのホルンは期待通りの濃い音色。(5:35)
第4楽章「Allegro molt」フィナーレは前楽章の勢いそのまま、雪崩を打つように始まって、変奏曲主題提示は入念な表情付け。各変奏曲は筋肉質もりもりにアクセントしっかり刻んでごりごりと推進しました。このテンションの高さは若さだなぁ、その後シカゴ交響楽団との再録音再々録音はいかがでしょうか。スカッとするような鼻持ちならぬテンションの高さと雄弁が続いて、幾度聴いたかわからぬ馴染の「英雄」はいつになく新鮮に受け止めたもの。(12:34)
Bartok 管弦楽のための協奏曲〜ズービン・メータ/イスラエル・フィル(1975年)・・・1987年ベルリン・フィルとの再録音は知られているけれど、こちら旧録音は不遇の存在。ウィーン・フィルとの「復活」を録音したすぐ後の録音は39歳若手指揮者の勢いを感じさせ、イスラエル・フィルとの相性も抜群な熱気溢れる演奏でした。これはオーケストラの技量が問われる名曲。かつて管楽器の技量云々されたオーケストラは、既に音楽顧問として就任していたメータ(1968より/1977-2019音楽監督)の手腕なのか、みごとにパワフルなサウンド、緻密なアンサンブルに仕上げておりました。テンション高い若さに充ちた勢い、リズムのキレも上々。そして英DECCAの音質が素晴らしい。(9:33-6:19-6:58-4:24-9:38)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
週末に至っても厳しい日差し続いて残暑バテ、挙げ句に68kgショックもあって体調も気分も低迷中。朝食時に眺めたテレビは「日本のチカラ」。不自由な身体で立派に独り暮らし、口にくわえたデザインナイフを操って素晴らしき切絵を仕上げていく姿に感動するやら、自分が恥ずかしいやら、情けないやら。巴里パラリンピックの相次ぐメダル獲得、不祥事から巴里五輪出場辞退した宮田笙子さんは国民スポーツ大会に出場して大活躍。皆立派です・・・そして洗濯ストレッチしつつ聴いたのが
Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1977年)/第8番ヘ長調(1978年)〜ロリン・マゼール/クリーヴランド管弦楽団・・・ディジタル録音に変わる直前の時期がよろしくなかったのか?知名度に比べて冷遇されている交響曲全集より。なんとなく聴き損ねて初耳、若い頃の第5番第6番録音以来のLorin Maazel(1930-2014亜米利加?)のBeethoven拝聴でした。自分のオーディオ環境さておいて、これは音質最悪。各パートは分離よろしく細部明晰、優秀なアンサンブルなのに、それは溶け合わず乾いてトータルの響き、サウンドとして薄っぺらく、まったく愉しめない。虚心に聴けば引き締まって緊張感のあるマゼールの統率は間違いなし、中庸のテンポに特異にあざとい表現でもないけれど、どうもざわついて落ち着かない印象から離れられない「英雄」。(17:28-14:52-5:35-11:29)第8番ヘ長調のほうは作品的にのびのびと明るい風情に晴れやかな表情だけど、基本印象は変わりません。(9:39-3:30-4:57-7:06)これは音質芳しからぬ歴史的音源に非ず、なんかとてもガッカリ。この全集他の作品を聴く気にもなりません・・・
こんなこともあるんやなぁ、いっそう気分は低迷してYouTubeエアロビクスでもしようと思ったら「新プロジェクトX」が始まって、もう目が離せない。「祈りの塔1300年の時をつなぐ国宝薬師寺東塔 全解体修理」
西塔の再建(1981年)を実際に目にしたのかどうか記憶は微妙。これだけじゃないけど1,300年歴史的建築物を維持する日本の力、あちこち傷みが出た東塔をオリジナルに姿に修復できる技術が維持できることは素晴らしいと思います。これだけ医療が進歩した現在でもすべての病を治せるわけもなし、ましてや大昔は心より薬師如来に祈ったことでしょう。その敬虔な気持ちは現代でも変わらない。宮大工の石井浩司さんは若い頃、矢沢永吉と競馬が好きで、腰掛け気分に名人・西岡常一に弟子入り、彼のアウラに圧倒されて逃げられなくなったそう。苦難続きの解体修理中、創建当初の職人の思い切ったワザを実感し、奥様が病に倒れて当時の人々の願いに思いを馳せます。心柱(しんばしら/重箱読ですね)を修理した松本全孝さんは前人未到の技術を駆使して修復、いずれ建物全体当時の材料を90%以上残したとのこと。泣けました。職人の厳しくも神々しい顔相に感服、人生ええ加減なお仕事は手抜きのみならず、足まで抜いてきた自分のユルい顔とは人生の重みは大違い、恥ずかしくなりました。重いのは体重だけでっせ。
いつもより小一時間ほど遅れて市立体育館へ。こどもたちの卓球大会は大賑わい。自分はトレーニングルームにいつも通りのゆる筋トレしっかり、エアロバイク15分も消化できました。往復4kmも佳きウォーキングとなりました。今朝の体重は67.6kg▲400g思ったより減ってくれません。
Mozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」(マイラ・ヘス(p))/第22番 変ホ長調 K.482(ルドルフ・ゼルキン(p))〜パブロ・カザルス/ ペルピニャン音楽祭管弦楽団(1951年ライヴ)・・・音質は想像以上に良好。Myra Hess(1890-1965英国)のピアノは優雅に淡々としてデリケートそもの。無垢な愉悦に溢れた華麗なる変ホ長調協奏曲K.271はコロコロと美しいタッチに流れよく進みました。(10:54-14:00-10:36)明るく元気よろしく闊達な 変ホ長調 協奏曲K.482は未だ40歳代のRudolf Serkin(1903ー1991?→亜米利加)担当。柔らかく端正なタッチに、こちらも淡々として、しっとりとした微妙も揺れもある演奏。第1楽章「Allegro」のカデンツァは華麗に雄弁。第2楽章「Andante」に於ける管楽器のみの感想はいつ聴いても絶品。終楽章「Rondo.Allegro」の落ち着いてノンビリとしたづ税は絶品です。(13:44-11:33-12:51) カザルスの伴奏はやや重く、粗いと云った評価もあるけれど、ソロに寄り添ってしっかり力強いものでした。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
いつ迄続くのかこの猛暑。昨日書いた通り昨日朝から洗濯していつものストレッチ、YouTubeエアロビクス10分済ませてシャワー浴びても体調は優れません。頭痛もあって保冷剤をおデコに巻きました。世間ではこれは残暑バテと呼ぶらしい。またまた終日ぐったり、身動きできず。昨日朝体重が落ちた件、色々考えてみるとポイントは”出すべきものを出す”〜その前日かなり出した自覚がありました。毎日朝定期的なナニはあったけれど、その時はいつもと手応えが違った・・・しかし昨日はまた膨満感がひどい感じ。今朝の体重は68.0kg+1.7kgたった一日でこれほど増えるものでしょうか。
しばらく絶不調だったSimpleNoteの件、どうやら前の通りに戻りました。画像確認もメール認証も出なくなって、いきなり自分のページが出現します。些細なことだけど、けっこうストレスだったんですよ。なんとかこのまま続いてほしい。
自分はi-Phoneは使ったことはないけれど、ネットの記事を読むと機種によってはバッテリーの保ちはあまりよろしくないそう。自分の激安スマホTone e20は3年弱使って1日半くらいギリギリ大丈夫、つまり朝からどこか出掛けて夜帰宅してもOKということなので、マシな方なんかな?そう思いました。ま、あまり激しく使わないからかもしれんけど。それとApple Watchも同様に毎日充電が必要とか、機種もメーカー名もちゃんと調べていない、時に挙動がおかしいMy安物スマートウォッチは3-4日ほど保ちます。
Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)〜オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィル(1964年)・・・水墨画の?ような教会デッサンのジャケットは雰囲気ありますね。Eugen Jochum(1902ー1987独逸)のBrucknerは世評高くても、その入念に揺れ動くテンポ、走り過ぎ、煽り過ぎの表現はあまり好みではありません。全曲中屈指の美しい旋律を誇る作品は筋肉質の力強い演奏でした。この時期にしてかなりの良質な音質、第1楽章「Allegro Moderato」から心持ち速めのテンポにベルリン・フィルは辛口に重心の低い充実サウンド、魅惑のホルンの響き。違和感はほとんどありません。(20:35)第2楽章「Adagio.sehr Feierlich Und Sehr Langsam」はこの作品の心揺さぶる感動的な白眉。ベルリン・フィルの陰影豊かな弦の魅力全開、フルートも痺れるような深い音色、力強く入念だけど意外と淡々としたリズム感。クライマックスに打楽器入りはいかにもヨッフムらしい。(25:01)第3楽章「Scherzo.sehr Schnell」Bruckner作品のキモはスケルツォ。ここはベルリン・フィルのパワー全開の迫力と勢いが快感。(9:47)第4楽章「Finale.bewegt.doch Nicht Schnell」フィナーレはゴツゴツした符点のリズムに微妙なテンポの揺れ、ギラギラと力感溢れる表現は枯れた泰然自若からは遠く、それもヨッフムらしい。(12:34)全体としてタイプじゃないけれど、62歳のヨッフムの精力漲(みなぎ)る演奏はたっぷり魅力的と感じました。
Stravinsky オペラ=オラトリオ「エディプス王」〜イーゴル・ストラヴィンスキー/ケルン放送交響楽団/合唱団ピーター・ピアーズ((t)/エディプス)/マルタ・メードル((ms)/ヨカスタ)/ハインツ・レーフス((br)/クレオン)/オットー・フォン・ロール((b)/ティレシアス)/ヘルムート・クレプス((t)/羊飼い)/ヴェルナー・ヘッセンラント(語り)(1951年)・・・「放蕩息子の帰還」と並んでStravinskyの作品としては苦手なもの。原作はソフォクレスの戯曲「オイディプス王」なんとなく筋書きは知っておりました。作曲者自身のモノラル録音は予想外に鮮明な音質。三管編成、男声合唱が印象的な活躍を見せて、新古典派のわかりやすい旋律は端正クリアに乾いた情感でした。語りはなぜか仏蘭西語(たしか上演地の言語が指定だったはず)男声ソロはいずれも貫禄たっぷり。(51:13)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
昨日も快晴に最高気温34度C連続。それでも市立体育館迄の2km途中、風はわずかに秋の気配、日陰ではちょっぴりラク、名残蝉が力弱く啼いておりました。洗濯ストレッチ+YouTubeエアロビクスはスクワットをベースにした10分ほど、トレーニングルームは常連顔見知りメンバーばかり、筋トレもエアロバイクもいつも通り、我流メニューしっかり消化できました。お買い物には寄っておりません。今朝の体重は66.3kg▲1.5kg、けっこう昼に喰った自覚はあるけれど、久々の減量でした。
9月の声を聞いても猛暑は継続中、台風も南洋に待機中?こちらどうも体調はよろしくない。真夏7-8月なんとか青息吐息に乗り切って、そろそろ華麗なる加齢に披露が蓄積してきたものか、痰の絡み、睡眠不如意と頭痛に悩まされております。日々、筋トレとか有酸素運動とか継続して鍛えているつもりなんやどなぁ。体重は増傾向、食欲が落ちているわけじゃないのでたいしたことはないけれど、肩こりとかあちこち微妙に違和感はあってスッキリしておりません。ぼちぼち時期的に爺友と酒を誘っても良いけれど、体重増傾向なのと体調問題もあって、どうも気が進みません。夢見よろしくなく、久々45-6年前?大学を卒業すべき頃なのに、授業サボりきって、もう先行き真っ暗の悪夢にうなされました。(実際はぎりぎり4年で卒業している)
Debussy 交響的素描「海」(1964年)/Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」(1965年)/Ravel ボレロ(1966年)〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル・・・LP時代より馴染、圧巻のオーケストラの威力爆発!壮麗な音の祭典!たっぷりムーディにセクシーに分厚い音色が鳴り響く「海」(8:35-6:13-8:00)「展覧会の絵」はゆったりとした余裕のテンポに華麗なサウンドがデーハーに鳴り響いて、文句なしのド迫力!弱音はまるでオルガンのように深く響くベルリン・フィルの木管は魅惑、そのスケールの大きさ、官能は「海」を上回る極色彩に圧倒されました。若い頃から幾度聴いているけれど、今回少々音量を上げて聴いたら、ちょっと目眩がするほどにそのゴージャス・サウンドに酔いましたよ。(1:50-2:45-1:14-4:36-0:42-1:04-2:49-1:02-1:12-2:18-1:26-2:14-2:22-3:31-6:52)「ボレロ」はLP時代の記憶では、なんか粘着質に盛り上がらぬうちに終わった・・・それは記憶違い?余裕のオーケストラのパワー、弦も管も極上に磨き上げられた音色に鳴りきって、ラストは余裕を持って終わったと見るべきでしょう。ちょっと圧巻の感興の爆発とは違う感じ。(16:08)
Mozart 交響曲第25番ト短調K.183/第29番イ長調K.201/第38番ニ長調K.504「プラハ」〜レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル(1987/1985年)・・・聴いていて当たり前の著名な演奏だけど、じつは初耳。イメージとしてはニューヨーク時代の元気いっぱいに粗っぽい表現〜それから20年ほど経過して最晩年、しっとりと落ち着いて堂々たる陰影たっぷりな完成度、危惧したような重過ぎて粘着質な風情に非ず、ウィーン・フィルの瑞々しい響きを活かして落ち着いた演奏は意外でした。悲劇が切迫する小ト短調交響曲K.138(8:10-4:12-3:50-5:57)名残惜しく振り返るように味わい深いイ長調交響曲K.201(8:14-6:53-3:26-5:07)そして愉悦と躍動に溢れた古典的なニ長調交響曲K.504「プラハ」(13:35-9:11-8:41)。古楽器による速めのテンポに尖ったリズム、粗野に素朴な響きも大好きだけど、こんなゴージャスに堂々たる風情も時に悪くないMozartでした。
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
カンカン照り残暑復活、最高気温予測は34度C。9月でこの気温はけっこう身体に堪えます。エアコンはなしで就寝可能。朝から頭痛有、保冷剤をおでこに巻きました。いつもの我流ストレッチとYouTubeエアロビクス(これも10分ほどのストレッチ)実施。前日生協の配達もあって、食材は豊富なので買い物に出る必要はありません。洟水痰が絡んで咳き込んで、体調はどうもよろしくない、なんの意欲も湧きません。終日ぼんやり過ごしてしまいました。今朝の体重は67.8kg+700g最悪。
奄美大島からマングース根絶との報道。これは凄い。30年掛けて駆逐したとのこと。ハブ対策に導入されてもほとんど効果はなくて、在来希少種ばかりに被害があったとのこと。全国あちこちジャンボタニシやウシガエルとか思いつきで海外から導入して、それが逃げ出してとんでもなく増えて(具体的にはわからぬけれど)生態系に影響を与えているのでしょう。ご近所でもたくさん見かけるミミシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)はお祭りの縁日で売られて、やがて自宅では飼えなくなって河川に放したと類推。これは見た目さておき(異様な繁殖)環境になにか影響はあるのでしょうか。最近見ていないけど「池の水全部抜く」みたいな番組ではトンデモ生物一杯出てきますもんね、海外からやってきたのが。TOKIOの番組でそんなもの(外来種)を捕獲してなんとか美味しく喰う、みたいな企画ありましたよね。喰えるかどうか別として(ジャンボタニシやウシガエルはもともと食用)なんとか、もともと日本古来の生態系が守られる=美しい自然を取り戻すことを願います。昆虫や植物も外来種はたくさんあることでしょう。
Charpentier 交響詩「イタリアの印象」/Massenet 管弦楽組曲第4番「絵のような風景」/管弦楽組曲第7番「アルザスの風景」/Franck 交響詩「呪われた狩人」/交響詩「贖罪」/Lalo 「ノルウェー狂詩曲」/スケルツォ イ短調/歌劇「イスの王様」序曲(パリ音楽院管弦楽団/1955-56年)/Massenet 歌劇「フェードル」序曲/歌劇「ウェルテル」前奏曲とクリスマスの夜(パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団/1951年)〜アルベール・ヴォルフ・・・Albert Wolff(1884ー1970仏蘭西)はちょっとジミな存在の往年の指揮者。オペラハウスから叩き上げてコンセール・ラムルーやコンセール・パドルーの首席も務めたとのこと。LP時代よりなんとなく廉価盤LPにてお世話になっていた記憶はありました。パリ音楽院管弦楽団との録音はステレオ初期、まずまずの音質はセピア色の懐かしい風情を眺めているみたい。仏蘭西音楽ではちょっと日本では人気薄い作品取り揃えて盛りだくさん、どれも懐かしく、軽く、わかりやすい旋律ばかり。南欧州の陽光の憧れを歌った「イタリアの印象」(セレナード Serenade/8:55-泉のほとりで A la Fontaine/3:55-ロバに乗って A mules/5:24-山の頂きにて Sur les cimes/6:47-ナポリ Napoli13:56)軽快上機嫌に賑やかな「絵のような風景」(行進曲(Marche)/3:17-舞踏曲(Air de ballet)/2:35-お告げの鐘(Angelus, Angelus)/4:58-ジプシーの祭(Fete Boheme)/5:13 ここはリズミカルに躍動)爽やかに優雅な空気が広がる「アルザスの風景」(日曜日の朝(Dimanche matin)ホルンが牧歌的/6:47-酒場で(Au cabaret)ティンパニが活躍する賑やかなワルツ、ホルンも大活躍/5:03-菩提樹の下で(Sous les tilleuls)チェロとオーボエが静謐に絡み合う/5:06-日曜日の夕方(Dimanche soir)快活な熱気が賑やかに溢れました/5:50)ここ迄とっても上機嫌な音楽継続中。
FranckやLaloは正直なところ一部の作品を除いて苦手系、ここでの5曲も聴いたことはある・・・程度のお付き合い。Franckの室内楽の官能性は好きだけど、管弦楽はどうも鬱陶しい〜先入観がありました。交響詩「呪われた狩人」はホルンも勇壮に荘厳な始まり、やがて例のFranckらしい旋律リズムがテンポ・アップして盛り上がりました。(15:11)「贖罪」は初耳?神秘静謐な始まりから、やがて声楽が入る・・・はずが管弦楽のみ、そんな版が存在するのでしょう。快活な弦のアルペジオに乗って管楽器の美しい歌は少々元気がない感じ。(11:52)
Laloもほとんど「スペイン交響曲」+αくらいしか馴染んでいなくて、作品旋律に記憶はありません。別に西班牙趣味だけでもないらしくて「ノルウェー狂詩曲」は第1楽章「Andantino」には諾威民謡を引用している?らしいけど、いまいち掴みどころがない感じ。(5:58)第2楽章「Presto」これは快活なリズムが躍動してなかなかの緊張感がカッコ良い。(5:00)スケルツォ イ短調はピアノ三重奏曲第3番イ短調からの編曲ですか?(自信はない)これは前曲「スケルツオ」によく似た躍動する快活なリズムに中間部には優雅な歌が聴かれました。(5:09)歌劇「イスの王様」序曲はWagnerの影響が見られるんだそう。たしかにちょっと大衆的なWagner風情に劇的な旋律、但し、オーケストラの響きはちょっぴり薄い感じ。(11:54)
ラスト、パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団によるMassenetの作品はモノラル録音。これはEloquenceによるCD化の時に収録されたおまけ、音質印象はさほどに悪くありません。劇的に神妙、甘い旋律が雄弁な 歌劇「フェードル」序曲(9:03)歌劇「ウェルテル」〜前奏曲とクリスマスの夜は悲劇的な始まり、やがてたっぷり優雅な旋律が歌ってMassenetはほんまにメロディメーカーと思います。(9:05)
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜ルドルフ・フィルクスニー(p)(1960年)・・・この作品はお気に入りだけど、HDDトラブルによりせっかくの音源はぜんぶ失いました。Rudolf Firkusny(1912ー1994捷克)によるピアノ原曲は別のHDDに保存していたのでセーフでした。原曲と云えばリヒテルの1958年ソフィア・ライヴ、音質条件乗り越えその鬼神の如き壮絶な集中力演奏が出会いであり、リファレンス。それは未だ再入手再聴しておりません。(・・・あとで調べたら別途まとめて確保してありました)こちら端正な技巧と表現に、どうもオーソドックスに過ぎていまいちオモロない・・・これは聴手の体調問題でしょうか。どこかで気分を変えて再挑戦いたします。プロムナード(1:22)/グノーム(2:39)/プロムナード(0:49)/古城(4:43)/プロムナード(0:27)/チュイルリーの庭(1:04)/ブイドロ(3:02)/プロムナード(0:42)/ 殻をつけたひなの踊り(1:16)/サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ(1:58)/プロムナード(1:16)/リモージュの市場(1:19)/カタコンブ(1:54)/死せる言葉による死者への呼びかけ(1:53)/バーバ・ヤーガの小屋(3:06)/キーウの大きな門(4:47)Ravel 水の戯れ/道化師の朝の歌/鐘の谷も収録され、こちらはなかなかデリケートなタッチを堪能できました。(5:11-6:02-6:02)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
東海関東地方は大雨らしいけど、こちらは曇り空に最高気温32度Cとか、けっこう涼しく感じます。夜エアコンは必要ありません。このまま秋になってほしいけど、そうでもないらしい。残暑の夏バテっぽくて、体調はいま一歩状態、いつもの洗濯にストレッチ+YouTube10分ほどのエアロビクスを済ませても汗はあまり出なくて、そのまま市立体育館へ出掛けました。マルチプレスの席にダンベルとスマホを持ち込んで長時間独占する野郎が出現して、一種筋トレを断念覚悟したけれど、他のもの7種終えたところで撤退してくれたのでそれも完了。エアロバイクは体調を鑑(かんが)みて休止としました。そのままスーパーに寄って昨日買い漏れた野菜を追加購入。オススメの魚も買いました。
車いすラグビー金メダル!立派。あの努力は、とてもだけどマネできんな。そして井上尚弥圧勝。こちら今朝67.1kg▲500g、66kg台にも戻らなくなりました。微妙な睡眠不如意、鼻詰まり、体調不良も影響しているのか。
1,100円+α/月の激安TonMobile(Tone20e/契約当時端末無料)はぼちぼち3年、音が鳴らないとか時々鳴るのが悩ましくて、なんとなくその原因がわかりました。液晶が半年で消えて代替を送ってきたスマートウォッチと連携して、なんとそちらが鳴っている・・・もしかしてBluetooth連携を止めたら戻るのか、それじゃスマートウォッチの意味ないけど。激安スマートウォッチなのに通話もできる!(らしい/使ったことないけど)困ったもんでっせ、使いこなせぬド・シロウトは・・・と、ここ迄書いてSimplenoteまたまた不調、音源拝聴メモが参照できません。しばらくして回復したみたいだけど、困ったなぁ、これ。
Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)/バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)〜ピエール・ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団(1991年)・・・HDD事故でStravinsky音源を全部失ったので、順繰り原点に戻って聴き直しを進めているところ。これは鉄板の演奏、自分にとってStravinskyの基準はPierre Boulez(1925ー2016仏蘭西)2016年来の再聴。当時曰く
「ペトルーシュカ」よりスタート、申し訳ないがニューヨーク・フィル(1971年)とは雲泥の技量の差、フレージングの処理をマイルドにいっそう洗練させるのが、彼なりの熟練だったのでしょう。弱音部分での抑制されても、細部明晰な響き、最強音部への自然な移行はスムースそのもの、各パートは痺れるほどニュアンス微細に反映されても、具現化されたバランスは驚くほど静謐(というか響きが濁らない)クリア
夢見るように鮮明な音質+時に打楽器の低音が快く響きました・・・あまりにしっとり、バランスよく仕上げすぎて「ペトルーシュカ」の魅力である賑々しい愉悦、祭りの喧騒のウキウキ感にはちょいと欠けるのかも。「春の祭典」も同様。マイルドなフレージングの仕上げが徹底され、強弱の流れスムースに至って、1969年の衝撃は薄れました。
音質やら奥行、打楽器の深みが増して、これはこれで洗練徹底されて魅力的
8年を経、上記イメージとほとんど変わらない。世評を眺めると一部「クリーヴランド管弦楽団はドホナーニ以来ローカルのオーケストラに成り下がった。音質も悪い」との酷評を発見、意見や受け止め方の多様性(?)はよろしいことです。遊園地の喧騒とウキウキするような「ペトルーシュカ」はあまりにしっとり整って落ち着いて、ヴィヴィッドなリズム感や浮き立つような賑やかさに足りぬ印象はありました。でも、凄く上手い余裕のオーケストラなのは間違いない。
第1場 謝肉祭の日-手品師の芸-ロシアの踊り(9:57)第2場 ペトルーシュカの部屋(4:30)第3場 ムーア人の部屋-バレリーナの踊り-バレリーナとムーア人のワルツ-ペトルーシュカ(7:01)第4場 謝肉祭の日の夕方-乳母の踊り-熊を連れた農夫-陽気な行商人とジプシー女(13:33)
「春の祭典」も以前の通りの印象継続。これもしっとり整って落ち着いて力みは一切ない表現、緻密なバランスは細部迄行き渡って、どのパートの旋律リズムも聴こえぬところはない!たしかに20年間の熱気は薄れても、過不足のない表現が作品のバーバリズムの根源を鮮やかに浮かび上がらせる・・・打楽器炸裂乱舞して圧巻のクライマックスに至ってもクールにスマート、これぞヴェリ・ベスト。もちろん音質も極上。
第1部:大地礼賛 序奏(3:34)春のきざしとおとめたちの踊り(3:13)誘拐(1:22)春の踊り(3:45)敵の都の人々の戯れ(1:49)賢人の行列-大地へのくちづけ-賢人(0:58)大地の踊り(1:18)第2部:いけにえ 序奏(4:06)おとめたちの神秘なつどい(3:06) いけにえの賛美(1:25)祖先の呼び出し(0:37)祖先の儀式(3:26)いけにえの踊り(4:43)
Smetana 連作交響詩集「わが祖国」〜カレル・アンチェル/チェコ・フィル(1963年)・・・自分が入手した音源は音質はいまひとつ。それを乗り越えて故国への思い溢れて感動的な記録でしょう。神々しい「高い城」誰も知っている滔々たる川の流れを感じさせる「モルダウ」だけが有名で世間では残り「その他」扱い。切迫感漂うな「シャルカ」、大自然を悠々と歌う「ボヘミアの森と草原から」、劇的な戦いを表現した「ターボル」そして継続した戦いに輝かしい最終勝利を願う「ブラニーク」。全部通して聴くには少々根性が必要だけど、それを乗り越えてしっかり全曲味わいたいもの。。Vysehrad (The High Castle)(14:21)Vltava (Moldau)(12:33)Sarka(9:55)From Bohemia's Woods and Fields(12:18)Tabor(12:22)Blanik(13:45)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
新しい一週間が始まって、女房殿は婆さんと眼科耳鼻科へ。台風崩れ熱帯低気圧はしぶとく東日本東北に大雨をもたらしてタイヘン、次の台風もしっかり発生してこの先心配です。こちらはすっかり雨は上がって猛暑継続中、それでも夜はちょっぴり涼しくエアコンなしで就寝できました。二日ぶりに洗濯物は外干し出来。体調はいまいち、睡眠不如意に途中覚醒二度寝、朝いつもよりちょっぴり寝坊してストレッチは途中迄、YouTubeエアロビクスは前回も実施したバレエの所作を基調とした12分ほど、これが中腰にいかにも体幹に効く!ゆったりとした動きだけど全身汗!シャワーを浴びてから、業務スーパーを目指しました。野菜が切れていたので補充して、ウォーキング5,000歩弱としました。頭痛が気になって鎮痛剤服用。今朝の体重は67.6kg+200gなんとかならんか。
毎日愛用しているSimpleNote。これがどうもおかしい。ふだんは見たこともないLog in with email画面が出てくるのは良しとして、登録メールが届かない=故にノートが開けない。きっと大元のサーバー不良なのでしょう。もうちょっと様子を見たいけれど、音楽拝聴メモはすべてそこに集中させているので「音楽日誌」更新に支障が出るかも知れません。Supportにも「Login proces asks for code, but no email is sent」という事象が報告されております・・・5-6回繰り返すとメールは届きました。
快進撃続く我らが大谷翔平。大型詐欺事件もあったのに、それを吹き飛ばしてたいしたもんですよ。現地でも大人気なのは間違いないけれど、亜米利加在住日本人のYouTube動画を拝見すると、野球そのものがかつてほどの人気はなくて(一時蔓延した薬物問題が遠因らしい)大谷翔平の名前も知らぬこどもも意外と多いとのこと。ちょっと意外。それと来シーズンの二刀流はどうなるのか、現在手術後のリハビリ中のはず、来季投手復活はそうとうの体力負担に・・・でも、するんやろなぁ、きっと。遠い日本の場末で勝手に心配しております。
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482/第23番イ長調K.488〜マティアス・キルシュネライト(p)/フランク・ベールマン/バンベルク交響楽団(2005年)・・・2009年来の再聴。眼の覚めるような鮮明な音質(オーディオ通の方によるとプアな機器でも良く鳴るんだそう/なるほど)Matthias Kirschnereit(1962ー独逸)による軽快にデリケートに名残惜しいピアノのタッチ、夢見るようなオーケストラの美しさ。かつて昔の独逸ローカルなサウンド・イメージは感じられません。沸き立つような愉悦に充ちた変ホ長調協奏曲K.482、第2楽章「Andante」は深く重思いに沈んだ曲調に、途中管楽器のみによる間奏は夢見るような美しさ、そして第3楽章「Allegro」は映画「アマデウス」の朝帰りの場面をいつも思い出します。(13:41-9:02-1:34)イ長調協奏曲K.488はMozart作品中屈指の浪漫に溢れた美しい旋律を誇って、第2楽章「Adagio」の深く甘い哀しみに心奪われました。(11:14-7:11-8:07)
Mozart セレナード第6番 ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K.239/セレナード第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525/セレナード ニ長調「4つのオーケストラのためのノットゥルノ」 K.286/音楽の冗談 K.522〜ジョルディ・サヴァール/ル・コンセール・デ・ナション(2005年)・・・Jordi Savall(1941-西班牙)カタルーニャ出身だからホルディに非ずジョルディのほうが発音に近いんだそう。大好きな作品ばかり集めて、古楽器の粗野に闊達な響きをたっぷり堪能させてくださいました。ちょっとネットを探ってみたけど、まったく話題にはなっていみたいですね。若いころはさっぱりその作品を愉しめなかった「セレナータ・ノットゥルナ」は擬バロック的な2群に分けられたアンサンブルによる合奏協奏曲、ティンパニが大活躍!ここでは延々と即興?演奏が入るのが趣向でした。(4:01-4:21-6:18)誰でも知っている快活な「アイネ・ク」(7:59-4:40-2:02-5:03)「4つのオーケストラのためのノットゥルノ」 K.286は4つの弦楽アンサンブルが第1アンサンブルを追いかける「エコー」が珍しいもの(6:41-2:21-8:06)。そして幾度聴いても抱腹絶倒ユーモラスな「村の音楽家の六重奏曲」ここのナチュラル・ホルンの効果は絶大。大好きな作品ですよ、真面目に演れば演るほどその効果は抜群です。(4:29-6:56-5:06-5:06-4:17)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
台風は熱帯低気圧へ、まだまだ大雨の影響はあるんだそう。一昨日終日体調不調に寝たきり。昨日日曜の朝も頭痛と微熱継続したけれど、いつもの我流ストレッチとYouTubeエアロビクスはストレッチみたいな12分復活強行、けっこう汗が出てシャワーを使ってから市立体育館を目指しました。体調がナニなので手抜きして早々に帰ろうと思ったけれど、順繰りいつもどおりのゆる筋トレを始めたら体調一気に改善、結局いつも通りエアロバイク15分も消化して気分は爽快でした。天気予報は昼から雨との予報に洗濯物は室内干し、結局夕方にちょっぴり降ったのみ。夕飯は女房殿が気遣って寿司とかそばとか出来合いのものを買ってきたので、たくさん喰い過ぎました。今朝の体重は67.4kg▲200g高め安定。
福岡発の「草刈機まさお」が売れに売れる背景
なかなか楽しい記事を拝見しました。「草刈機まさお」「安全湿地帯」「芝耕作」「アラフォー傾子」〜ユニークなネーミングと性能の良さから高いシェアを誇る「筑水キャニコム」。農機具とか、あまり縁のない自分でも思わぬ身を乗り出すオヤジギャグは親しみやすく、ていねいな顧客からの聞き取りに改善を続けているらしい。「2023年の取引国は54カ国、売り上げは100億円を突破した」とのこと。こんな元気あるメーカーが日本にあることを誇りに思います。
Weber ピアノ協奏曲第1番ハ長調 作品11/第2番 変ホ長調 作品32/ピアノ小協奏曲ヘ短調 作品79〜ローランド・ケラー(p)/ジークフリート・ケーラー/ベルリン交響楽団(1979年)・・・2006年に拝聴記録有。この間、HDD事故によりWeber音源はすべて消失、順繰り再入手すべくネット検索中に発見したのがこれ、VOX→Brilliantにて再発売されていたのですね。Roland Keller(1949ー独逸)Siegfried Ko"hler(1923ー2017独逸)はいずれも日本では知名度はあまりないようです。どれも素朴な独逸民衆の風情に溢れて、旋律細部しっかり記憶有、自分の嗜好をしっかり思い出しました。演奏機会や録音が少ないのが信じられぬほどの明るい名曲。今回1979年との録音時期確定出来、音質はまずまずなんやけどBerliner Symphonikerの音色はちょっぴり濁りがち。当時の自分はスタンウエイじゃないとエラソーに書いてあるけれど、たしかにちょっと滋味深い音色かも。ハ長調/変ホ長調協奏曲ともよく似て、シンプルに快活な風情、ド・シロウトがイメージするところの独逸民衆の懐かしく素朴な旋律が横溢して躍動、愉しいこと限りなし。余裕の軽快な技巧が光りました。
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調(第1楽章「Allego」(8:40)第2楽章「Adagio」(4:09)第3楽章「Presto」(6:43))ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調(第1楽章「Allegro maestoso」(8:27)第2楽章「Adagio」(4:58)第3楽章「Rondo,Presto」(6:47))ピアノ小協奏曲ヘ短調はなかなか趣がオモロくて、戦争に行った夫を待つ婦人が、彼を気遣い不安に思い悩んでいるところに無事戻って歓喜極まる〜そんな風情を表現したんだそう。なかなか劇的な風情に充ちた美しい旋律でした。(Larghetto, ma non troppo - Allegro appasionato/Adagio - Tempo di marcia - Presto assai/16:20)
Paganini ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調/第2番ロ短調「ラ・カンパネルラ」〜サルヴァドーレ・アッカルド(v)/シャルル・デュトワ/ロンドン・フィル(1975年)・・・HDDが一個お釈迦になってPaganini音源も全部失いました。種々著名なヴァイオリン協奏曲はもちろん、ヴァイオリンとギターによる室内楽とかちょいと珍しい作品もたくさん集めて全部アウト。現在少しずつじっくり噛み締めつつ再入手中・・・まず、鉄板評価のSalvatore Accardo(1941ー伊太利亜)の音源が再入手できました。デュトワ39歳、未だあまり売れていない頃の録音。(モントリオール交響楽団就任前)いずれヴァイオリンの壮絶な技巧が華々しく、息つく間もなく歌い続けて、それはまるでイタリア・オペラのアリアのよう。伴奏は「ド・シャーン」「ズン・チャチャ」の連続、あまり難しいことは考えずにソリストの妙技に聴き惚れるべき作品でしょう。ソロもオーケストラもかっちりとていねいに、曖昧さのない技巧と表現をたっぷり堪能いたしました。「ラ・カンパネルラ」は有名なLisztの旋律が最終楽章にやってくるもの。(22:01-5:59-9:40/14:56-7:06-8:57)
2024年9月某日/●隠居生活未だ初心者入門の日々
とうとう9月に入って台風は微速前進に迷走真っ最中。今朝は東海地方に抜けたとか、勢力は弱めても雨には要注意だそうです。九州四国はもちろん、東日本にも甚大なる被害を与えて、こちら大阪辺りは風もなく、朝から昼くらい迄しとしと降ったのみ。洗濯物は室内干し、たいしたことはありません。夕方には青空も出ました。前夜エアコン入れて寝たのがよろしくなかったみたいで、朝から頭痛がひどく、ストレッチもYouTubeエアロビクスもサボりました。終日ほとんど居眠り、ちょっぴり昼寝のつもりががっつり眠ってしまいました。一ヶ月経ってまた風邪?微熱もあるような感じ。本日はこれから午前中、天気がよろしいうちに市立体育館へ出掛けようと思うけれど、体調最悪、肩はばりばり。昨日は300歩程度、喰っちゃ寝の結末は67.6kg+400g最悪。
兵庫県斎藤元彦知事の話題、おねだりがどうのとかヘンな方向のことばかり取り上げられているけれど、内部告発を潰したというのが最大の問題でしょう。なかなか粘り強く開き直ってここまで頑張っていただくのは、世評を醸造させるに充分な時間。たいていなにか事件があれば「不徳の致すところ」とかなんとか、さっさと辞めてウヤムヤになる〜そんなパターンが多い中、これは見上げた根性、とことんギリギリ迄頑張って欲しい。自分は特別な存在と信じ切って空気は読めないんでしょう。仮に今回の件を乗り切っても「次」はありませんよ。維新も対応を誤って、箕面市長選の現職Wスコア敗退を見て初めて動き出して、これは悪手の典型でした。ほか、自分は絶対見ない(一度も見たことはない)24時間テレビとやら、台風接近中やす子のマラソン強行もなんだかなぁ、これもちょっと似ている。ことしはオトナの事情?に実施したけれど、来年はいかがでしょうか。いずれ場末の引退爺(=ワシ)がつぶやいても屁の突っ張りにもなりません。
Shstakovich 交響曲第5番ニ短調〜スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/ミネアポリス交響楽団(1961年)・・・Mercury録音は低音も効いて現役水準。昔から有名な録音だけど、初耳でした。どなたかが「干物のような演奏」と評していて、これはぜひ聴いてみなくっちゃと思ったもの。この方は魚嫌いなのか、それとも干物の美味さを熟知されている方なのかは不明。第1楽章「Moderato - Allegro non troppo」 速めのテンポ、例の勇壮な主題はかっちりとしてドライなフレージング(この辺りが干物所以か?)こんな辛口表現は聴いたことはない。オーケストラのアンサンブルは優秀に集中力の高いもの。(14:18)第2楽章「Allegretto」ノリノリのスケルツォはシニカルにユーモラスなレントラー。ここはヴィヴィッド前のめりな勢いにクールな視点も感じさる生真面目な表現でした。(5:21)第3楽章「Largo」は金管抜き、フクザツな弦主体による静謐哀痛の緩徐楽章。ここもテンポは速め、ニュアンスを込めたフレージングはサラサラと流れます。クライマックスは切迫感溢れて、やがて沈黙に収束します。(13:41)第4楽章「Allegro non troppo」ここは予想外に通常テンポに始まって、クライマックスに向けてテンポ・アップ。キレのあるフレージングは続くけれど、ラストやや軽量に落ち着かぬ感じ。アンサンブルの緊張感は最後迄維持され、オーケストラの技量も高いと感じました。(9:23)
Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜イーゴリ・ジューコフ/ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立交響楽団(1963年)・・・Igor Zhukov(1936ー2018露西亜)による演奏はたしかLP時代に聴いた記憶がありました。ややオフ・マイクに色気のない散漫な音質だけどまずまずの臨場感と解像度、豪快剛直だけどいつもの独墺系Brahms風重心の低いタッチに非ず、ピアノ・オブリガート付き交響曲とされる巨大な協奏曲は、粗野な風情に茫洋として乾いたタッチには集中できない感じ。音質印象かなぁ。技術的な不満はありません。(17:47-9:12-12:19-9:04)
Mozart ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491〜ドミトリー・ヴァシキーロフ(p)/アレクサンドル・ガウク/ソヴィエット国立放送交響楽団(1958年)・・・Dmitri Bashkirov(1931ー2021喬治亜)の録音は少々音質が落ちて曇りがち。かなり速めのテンポに緻密なタッチ、しっかりとしたテクニックだけど落ち着かない第1楽章「Allegro」、第2楽章「Lahghetto」は淡々としてなかなかの濃密なアクセント、第3楽章「Allgretto」哀しみを湛えた変奏曲、ここも速めのテンポに劇的強靭な集中力表現でした。(12:42-8:03-8:30長い拍手有)