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音楽日誌●日々の振り返りと後悔●日々の振り返りと後悔 ●今月の近況
金沢駅
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●2011年1月某日の振り返りと後悔

さて新しい月曜。当面の懸案事項はすべてクリアしているはず、なんせ週末ノーミソからお仕事のことは飛んでおりましたから。上手い具合に気分転換になったと思いますよ。寒いが、体調はそう悪くない。この間のCD処分継続で棚中いっそう空間が生まれました。移動整理中、新しい発見もたくさんあったが、それは忘れていただけ。売れ残ったものも再度真摯に拝聴しよう、そう考えております。

DOCUMENTS 205217 10枚組1,999円Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜アルトゥール・シュナーベル(p)/エイドリアン・ボウルト/BBC交響楽団(1935年)/Schumann 子供の情景(1947年)・・・シュナーベルの有名どころ協奏曲中心に揃えた10枚組は700円から値下げ交渉で出品しても、一ヶ月以上ウォッチ・リストに一人も入りませんでした。人気ないんやなぁ。処分趣旨は「すべて他のステレオ録音が存在するから」、べつに演奏が気に喰わなかったわけでもなし。久々の拝聴は、まず音質が想像以上に良好、これは我がオーディオ環境との相性もあると思います。NMLでもでも、パブリック・ドメイン音源としてネットからも拾えます。

時代的に浪漫過多なスタイル?かと思ったが、古典的端正な佇まいは現代の耳で聞いて違和感なし。強靱に叩き付けるタッチでも、大仰なる節回しが出現するわけでもなし、粛々と(例の鬱蒼とした、少々辛気くさい)立派な旋律を緊張感途切れずに聴かせます。テクニックも万全+なんともいえぬ味とスケールがある。ボウルト率いるBBC響も絶好調でしょう。「子供の情景」も可憐な味わいが、大曲の後に続けてほっとさせます。

他、バルビローリのMahler 交響曲第9番ニ長調(1960年ライヴ)やら、Sibelius 交響曲第1番ホ短調はバーンスタインの熱血旧録音とか・・・帰宅後にコメントできるかな?

うむ、きょうもようお仕事したんじゃないか。ワタシの営業縄張りである北陸方面は凄い雪らしくて、物流関係調整で苦戦しております。トラックが行き着かないとか、帰ってこないとか。いつもお世話になっている特急サンダーバード立ち往生で、一晩過ごした人もいるらしい。今週末金沢に出張なんだけど、辿り付くだろうか。前日に大量に送付する荷物は無事に到着するでしょうか。

昨夜の音楽の続き、Mahler 交響曲第9番ニ長調(1960年ライヴ)〜ジョン・バルビローリ/イタリア放送トリノ交響楽団(1960年ライヴ)・・・似たような音源は数種出ているようだけれど、ワタシのはLIVINGSTAGE盤〜音質まぁまぁでステレオです。終楽章は元々モノラル録音との情報もあるから、疑似ステレオかも知れません。著名なるベルリン・フィル盤(1964年)と似たような、よく歌ってしっかり諄々と浪漫している演奏也。但し、こちらのオーケストラの技量が落ちるのは当たり前、でもね。ワタシにはこちらのほうがずっとわかりやすい、ベルリン・フィルは上手すぎて、厚みがあって、するすると音が安易に出てしまう感触があるんです。こちら、あまり美しくない響きだけれど、指揮者の意向がよく具現化されていて、わかりやすい〜そんな手応えでした。

Sibelius 交響曲第1番ホ短調〜バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1967年)・・・晩年ウィーン・フィルとの再録音別格として、壮年のばりばり元気な頃のバーンスタインとSibelius ではあまりに個性が違いすぎる!そう思うが、意外と、予想外に愉しめる・・・ことは、FMとか一部既に入手していたCDで知っておりました。熱血、粘着質、隈取りはっきりしてアンサンブルは粗い〜どう考えても個性方向は違うんだけれど、アツくテンションの高い、わかりやすい世界になっております。先日、著名なるバルビローリの第2番ニ長調(1966年)に於けるモウレツなる個性に目覚めたが、彼(か)の個性的方面は一緒なんじゃないか。燃えるような熱気、北欧の厳しい冬の氷も溶けよ!的情熱に感銘深く感じ入りました。

嗚呼、長い長い1月もようやく終わり。いろいろなことがすべて大昔のように感じる一ヶ月でした。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

土曜の治療を終え、女房殿の母親は一時間ほどの自宅にいったん戻りました。一週間ご苦労様、ということで夜職場近くのおいしい和食の店に。昼間はちゃんとスポーツクラブに行きましたよ。なんせ期限制限ある(法人契約)回数券買いましたから。25%引きだけれど、上手い商売のやり方だと思いますよ、ちょっとサボろうかな?といった思いを振り切って下さいますから。オークションCD出品は本日でいったん休止、じつは一昨日からCD棚の模様替えをしていて、どうしても再下段にあるものが疎遠になっちまうので、最上段の「駅売海賊盤」(最盛期の1/3ほど?に減)をそこに移動、ほか順繰り整理に着手して作業途中、懐かしい音源が出てきちゃう・・・こんなにたくさん、音楽は聴けないな。もっと在庫減すべきか、オークション継続しようか・・・と懲りずに考えたり〜以前の恥ずかしい宣言もあるけれど、もっと柔軟に考えてみるけれど、とにかくいったん2月は休止して、処分すべきもの聴き続けるべきものを冷静に考えましょう。

DG 463615昨日、スポーツクラブに向かう時、思い立って日立製メモリーオーディオにぶちこんでいった音源。小さくって外出持参には便利ですね、でもいろいろ聴きたいワタシにはCDからのコンバートがメンドー。Tchaikovsky 交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」(1970年)/Debussy 管弦楽のための映像(1971年)〜マイケル・ティルソン・トーマス/ボストン交響楽団・・・1944年12月21日生まれだから、なんと26歳、恐るべき若者デビュー辺りの録音也。初耳。まだ66歳、この人は順風満帆にメジャー街道を歩んできたんじゃないか。オペラ・ハウスでの経験は少ないようだけれど。オーケストラ・コントロールに優れ、甘美な旋律をクール都会的に表現しております。ボストン交響楽団はスタインバーグ時代で、小澤以前。洗練され、粋で上手いオーケストラですねぇ、ミュンシュ、ラインスドルフより、そしてスタインバーグよりアンサンブルの緻密さが感じられるのは、優秀なる録音印象もあるのでしょうか。先日聴いたリッカルド・ムーティも(やや似たような方向の)好演だったが、完成度はいっそう高いかも。Debussyも同様の世界。

Gershwin ピアノ協奏曲ヘ調〜フィルップ・アントルモン(p)/オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団・・・ネットを検索したが、録音年がわからない。1960年代でしょう。ワタシはこの作品が大好きで、その原点はアンドレ・プレヴィン。アントルモンは(記憶にある限り)「ラプソディ・イン・ブルー」を2回録音しているし、レパートリーなのでしょう。でもね、ここでの演奏にはちょっぴり(いえかなり)違和感有。ゴージャス、リズムが重くてスウィング感が足りない。しっとりと上品に歌って、クラシック音楽としての完成度を狙ったものなのでしょう。御大オーマンディの影響も大きいかも。でもね、もともとお気に入り作品だし、技術的には充分だし、こんなのもアリかな?と思います。それなりに堪能いたしました。

Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜リッカルド・シャイー/コンセルトヘボウ管弦楽団/プラハ・フィルハーモニー合唱団/メラニン・ディエナー(s)/ペトラ・ラング(ms)(2001年)・・・う〜む。以前にFMかなにかで聴いていたっけ?予想していた世界と少々異なる感じ。遅いテンポ、厚みのある暖かいオーケストラを前提に、あちこちテンションが維持できない、ずばり”盛り上がらない”印象有。但し、ほんの聴き流し(一部居眠り含)故、エラソーなことは言えぬ。テンションが維持できていないのは聴き手のほうが先ですから。ボリューム上げて、体調万全に再挑戦いたしましょう。

オークションは妥当なところが売れ残って、明日2件送付して一旦店仕舞い。売れ残りは責任の意味で、CDに対する敬意を込めてちゃんと再聴いたしましょう。

今朝言及した、リッカルド・シャイーの「復活」は再終楽章のみ再確認いたしました・・・〜うーむ。美しいオーケストラの音色、ゆったりとしたテンポで細部丁寧に描き込んでいるんだけれど、弱音部分で”音楽が弱い”と感じるのは、我が貧者のディジタル・アンプとの相性か。室内楽やら独奏作品には似合っていて、ちょっと骨太なアナログ録音なんかもエエ感じで鳴るんです。最新のディジタル録音にはパワー不足なのかもしれません。どなたか、ほんまの評価を教えてくれんか。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

週末休み。今日こそはスポーツクラブに行かなくっちゃ。全国的にインフルエンザ猛威を振るっているらしいですね。職場では若い者がひとり罹患したのみ、でも数人風邪気味傾向続いております。オークション出品CDは、人気と予想したバーンスタインのMahler 「復活」(1973年ロンドン交響楽団)のみオークション形式(これは流石に競合して入札有)。ほかは売れ残りばかりだから「即決」にしてありまして、昨夜常連さんが4件8枚一気に落札して下さいました。これでお仕舞いかな?ジュリーニ/フィルハーモニア管弦楽団の「新世界」「悲愴」が動かないのは意外です。他はほぼ予想通り。 英DECCA 4669922昨日の通勤音楽。Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ズービン・メータ/ウィーン・フィル/イレアナ・コトルバス(s)/クリスタ・ルートヴィヒ(a)/ウィーン国立歌劇場合唱団(1975年)・・・LP時代からお気に入りでした。至って駅売海賊盤として(おそらくは「復活」との出会い/目覚め)馴染んできたもの。おお、いつのまにかちゃんとコメントをしてある!でも、そのCDは処分して正規CDでの拝聴となります。昨日の第3番もそうだけれど、この時期のメータのヴィヴィッドな若々しい勢いは魅力的。「”呼吸が浅く、尻が軽い。完成度は高いが、まだ成熟が足りない”というのは若さの勢いで充分補いをつけて余りある魅力、と現在の自分ならそう感じます。”懊悩・苦悩が感じられない”〜これも嗜好の世界でして、明るく前向きな情熱はこれでひとつの完成であった」〜それ以上付け加えることはない。ウィーン・フィルの(時に)セクシーな響きはロサンゼルス・フィルにはないものだろうが、魅力はエエ勝負。声楽はこちらが上か?弦の高音がきんきんするのは、もともとがそんなサウンドなのか、音質故なのか、我が貧者のオーディオの責任か、その辺りは不明です。

これはネットで拾った素敵なジャケット。LPでしょうか?J.Strauss 喜歌劇「こうもり」序曲/アンネン・ポルカ/皇帝円舞曲/トリッチ・トラッチ・ポルカ/美しく青きドナウ/ハンガリー万歳/ウィーンの森の物語/ラデツキー行進曲〜フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団(1961年)・・・数年前に入手してコメント済、それをネットで見て下さった方が「探していたんですが、手に入らんのです」とメールをいただき譲ったもの。そんなに”入手難”かなぁ?こうして正規盤中古で出てましたけど。(掲載写真はネットで拾ったもので、現在はこんな素敵な絵じゃない)記憶では駅売海賊盤と音質どっこいどっこい。これも印象変わらず、ヤワで甘いサウンドは期待できぬが、リズム感とノリとメリハリ、旋律語り口の上手さ、手応え歯応えたっぷりの演奏であります。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨日は実質二日職場を空けた残務整理+宿題消化。ほぼ完了。東京本丸との関係契約詳細資料は「ここを修正してね」との連絡あったが、本日回しにいたしました〜と、いうのも、新品パソコン(HP→NECへ型番とかスペックに興味なし。OSはXP)の設定と環境移動に(事前バックアップ時間別として)1時間半ほど?意外とラクでした。スタート・メニューにすべての作業用ショートカットを集中させているが、それも再現済み、あとは特殊機能を専門部署にお願いするのが一件+フリーソフトを3本ほど入れたら元の作業環境完全回復・・・たしかに少々速くなったが、相変わらずサーバーアクセス最悪、全国いっせいにバックアップ作業しているから、メール環境戻す時に途中で落ちたりしました。今朝、サイト定例更新は一件のみ。本日のお仕事は余裕〜のはず。

Eloquence AustraliaMahler 交響曲第3番ニ短調〜ズービン・メータ/ロサンゼルス・フィル/ロサンゼルス・マスター・コラール/カリフォルニア少年合唱団/モーリン・フォレスター(con)(1978年)・・・メータ41歳の録音。彼が輝いていたラスト辺り、ニューヨークに行ってからはの印象とはずいぶんと異なって、浮き立つような若々しい輝きに溢れて新鮮そのもの。このオーケストラは元気はよいけれど粗い?印象(先入感)があったけれど、明るく瑞々しく、分厚い響き、そして各パートも極上の技量のアンサンブルであります。メータ16年間の薫陶の成果なのでしょう。練り上げられて落ち着いた表現、というのではなく、少々前のめりの勢いで仕上げました、といった感触か。合唱にも声楽も(ヴェテラン・フォレスター別格にして)同様の喜ばしい躍動がありました。なんせ、アナログ末期英DECCAのマルチマイク録音が素晴らしい成果を上げております。

フィル・アップは交響曲第1番ニ長調〜メータ/イスラエル・フィル(1974年)・・・メータはこの作品を何度も録音しているみたいだけれど、こちら表現的にもオーケストラの技量的にもかなり落ちますね。旋律の歌わせ方も少々恣意的な感じ。現在ロサンゼルス・フィルのシェフである、(若手話題の)ドゥダメルの交響曲5番 嬰ハ短調も聴いたんだけれど、その件は帰宅後・・・

いろいろとちゃんとお仕事をしたような?な〜んもせんかったような一日。新しい職場のパソコンは順調〜なのは間違いないが、共有サーバーへのアクセスが集中しているのでバックアップを戻す時に途中でメーラーが落ちたりしてたいへん!細部、不審な動きをするソフトもあって、東京本丸のシステム担当に遠隔操作していただきました。ついでに、以前よりEXCELでクリップボード・ツールバーという要らぬものが出現してイラだっておったので、それが出ないようにしてもらいました。バックアップの時差で数日間のメール送受信分紛失、それがけっこう大切だったりしてやや苦戦。いずれ、世はこともなし。早々に職場を出て持病の通院ハシゴ。これにて一週間のお勤め終了。

DG 4776545今朝の予告通り、Mahler 交響曲5番 嬰ハ短調〜グスターボ・ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ(2006年)・・・いつもいつも昔懐かしい録音やら人ばかり聴いていても仕方がないからね。話題の若者達の演奏ですな。アマオケなんでしょう?もの凄く上手い〜流石メジャーレーベルに録音すべき水準也。技術的な不備はないし、思いっきりの良さ、勢い、リズム感がヴィヴィッドなことも特筆すべきでしょう。若者には甘い点を付けてもよろしいでしょう。但し、第3楽章以降に疲れが見られるし、全体として響きに豊かさとか、色彩とか色気(!?)とか、期待できない(当然、オーケストラの鳴りっぷりにも不足)のは当たり前。でもね、プロでもゆるゆる、クソつまらんありきたり演奏とは天と地ほどの違いはある・・・


●2011年1月某日の振り返りと後悔

酒疲れ、ホテル泊すれば必ず睡眠不如意、しかも大浴場付きのホテルを取ったつもりがカンチガイ、で部屋風呂のみ。でも、加湿器が設置されていたのでそこは大丈夫。自宅のほうが(北向き)パソコンオーディオ部屋に押し出された関係で、寒く乾燥しているんです。洗濯したバスタオルを一枚干してみたけれど、あまり効果はないみたい・・・何もないよりマシだけれど。いずれ(いまのことろ)体調は大丈夫、持参した葛根湯とかバファリン(類似のジェネリック薬品)も使用する機会はありませんでした。この時期、左膝がじわじわ痛むのみ。さて、本日も盛りだくさんの宿題有。前向きの課題なので、意欲的に、愉しんでこなしましょう。

Mozart 交響曲第24番 変ロ長調K.182/第26番 変ホ長調K.184/交響曲ニ長調K.196/交響曲第29番イ長調K.201/交響曲第32番ト長調K.318〜ヤープ・テル・リンデン/アムステルダム・モーツァルト・アカデミー(2002年)・・・K.196って歌劇「ラ・フィンタ・ジャルディニエラ」(「偽りの女庭師」じゃあまりに直訳。「庭師に扮した令嬢」かなりエエかんじ。「恋の花作り」〜上手い訳だなぁ)からのシンフォニアか。ま、基本嗜好問題なんだけど、馴染みの旋律がこれほど自然体に柔らかく、新鮮に響くことに感銘ひとしお。ハンス・クラーフのオーソドックス、チャールズ・マッケラスの躍動、ヨーゼフ・クリップスの優雅、現代楽器による演奏にも素敵なものはたくさんりますよ。星の数ほどの録音中、この響き薄き古楽器演奏の安らぎは別格の感銘有。勇壮Beeやん系サウンドを好む人(おそらく日本では多数派)にはスカみたいに感じるのかも知れぬが。

オークションは最終週を迎えているが、今週頭怒濤の入札後、ぱたりと途絶えた売れ残りばかり。「即決」がほとんどなのでもう少々動いて下さることを期待しましょう。情報いただいた、「パブリック・ドメインじゃなくてもダウンロードできますよ、無料で」の件、追加一件出しておきましょう。「Sentidos」・・・この中に1970年代ウィーン・フィルを中心とする、バーンスタインのMahler 全集(DVDで出ている)の音源が存在して、そのほとんどをダウンロード済み、その件言及したいため。第8番のみ、再録音できなくてGD全集と同じものとなります。滅茶苦茶鮮明!な音質ではないが、残響豊かで雰囲気たっぷり、聴きやすい、なにより亜米利加→欧州に進出した頃の熱気が聴きものでしょう。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

(在金沢ホテル)これより追加打ち合わせ一件、当初予定の会議(資料送付済)にて本日のお役目御免。出張にはPuppyLinuxマシン(ミニノート)持参、商品検索用のAccessは入れられないから、純粋な趣味用です。ま、ちょっとした緊急作業+メール送付なんかには使えるが。先日、無線LAN機器を入れ替えたが設定を忘れて、数日間不通で苦戦、一昨日ようやく完了できました。Windowsとは様子が違うものを扱う、というのは良いノーカツになるんです。

明日、職場のマシン全台入れ替え。4年前移動してきた時に前任から受け継いだもので、6年目だそう。おそらくリース満了なのでしょう。OSは2000。サーバーが移転してからアクセスがもの凄く遅くなって、先日ウィルス対策ソフトを替えたら、朝使い物にならん!状態で職場では不満ばかり。こんどはXPだそうで、CPUとメモリは増強されるらしいが、サーバーアクセスの問題は改善されんでしょう。

明日は環境移転と作業状態復活に半日以上つぶれるでしょう。レジストリをいじるソフトは勝手に入れられないが、単体稼働するフリーソフトはかなり(勝手に)入れてあって、それもほぼ全部移動させます。マシンのデスクトップはゴミ箱のみ、すべての(作業用)ショートカットはスタートメニューに格納させております。机上になにもない、というのはほんまの机もパソコンも同様です。

では出発。

(会議開始までの待ち時間にて執筆)ホテルを出てみたら尋常ではない降雪、しかもたっぷり水分を含んで重い雪でした。バス停でいつもの便を待つが、到着時間乱れていて、ようやく着た!バスは全然違う方面と気づいたのは乗って数分後、ウカツに最寄りのバス停で降りてもこの雪でしょ?あまり馴染みのない金沢の街だけれど、目指す会場に相対的近所と目星を付け、コンビニのところで降車したら、偶然タクシーがやってきました。

結論的に次の会議時間の問題で打ち合わせは中止(こんな時ケータイは便利)ちゃんと大阪に戻れるか?(帰宅してからの更新ですが)

移動中音楽の件追加。Chopin  スケルツォ第1番〜第4番/幻想曲/バラード第1番〜第4番〜アダム・ハラシェヴィチ(p)(1958〜1972年)・・・ショパン・コンクールで優勝後、PHILIPSに体系的な録音をしていたのに、日本では全然話題にならんかった、というか、現在も人気知名度まったくないのが不思議〜なほど立派、堂々たるテクニックと味わい深いリズム感であります。音質だって悪くない。この作品は時に”腕は立つけれど・・・”的表層をなでるような演奏に出会うこと有。なんせ旋律が劇的浪漫に溢れておりますから。

CD収録80分を越えるお徳用盤。力感と力みはちゃいまっせ。この人はどことなく野暮臭いリズム感があって、ルービンシュタインの華やか馥郁たるセンスとは異なった魅力がありました。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

いつも風邪をひいているのは、基本免疫力が弱いからなんだろうが、冬場の乾燥に咽をやられることがキッカケなんです。ことしは洗濯物室内干し+加湿器にて乗り切っていた(出張宿泊も少ないし)が、昨夜は婆さん宿泊、パソコンオーディオ部屋に押し出された関係で加湿なし。失敗しました。本日、これより金沢商談2本+エラいさんとの会議(宿泊)、更に翌日午前中の別会議こなして、夕方職場に戻ります。ホテルでも加湿をちゃんと考えないと。

週末休みに聴いていた大作。Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調〜リッカルド・シャイー/ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ響1986年)・・・デリック・クック版第3稿第1版。これは新録音出始めの頃、FMエア・チェックして痺れた演奏です。作品も大好きで、柴田南雄さんのFM放送での教授を受けてから(それは岩波新書「グスタフ・マーラー」に結実している)理解がいっそう深まりました。最終楽章、大太鼓の不気味な連続は、ニューヨークで見た消防士の葬列のイメージなんですね。ハイティング後の(コンセルトヘボウに於ける)シャイーの世評は知らぬが、ワタシは彼のヴィヴィッドな演奏が大好きです。英DECCAの録音にも恵まれたんだろうな。最近、2000年代に入ってからのベルリン・ドイツ響(ケント・ナガノ)の録音を聴いたけれど、骨のあるけっこう無骨なサウンドでしたよ。ここでは流麗かつ洗練された響きであり、アンサンブルは緻密、美しく、怪しい旋律をみごとに表現して、構成力も抜群!ワタシのヴェリ・ベストのひとつであります。

では、行ってきます。ホテルにはノートパソコン持参予定。

朝一早朝出勤、残務処理して出発、無事金沢へ。今年、北陸路は雪が多いようで琵琶湖西岸〜福井はそうとうの積雪となります。金沢もずっと降っているが、地面では溶けてそう積もっていない・・・のは先週訪問と同様。若い者同行フォローにて商談2件、更には上司とともにエラいさんとの詰めた会議へ。ツカレ果てました。挙句、取引先との来期への構造というか、契約というか、大きな見通しが見えてきて、日帰り予定の上司も泊まって呑みにいくことになりました。一人で静かに、ちょっぴり夕飯でも喰おうかと思っていたんだけれど。ようやく、ホテルの部屋に戻ったところ。ちょっとへろへろ。

移動中音楽。Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」〜バイロン・ジャニス(p)(1961年)/Ravel 編はアンタル・ドラティ/ミネアポリス交響楽団(1959年)・・・先日、リヒテルの壮絶なる演奏を聴いたばかりだけれど、なんといってもこちら音質がウリのmercury録音、切れ味鋭いテクニックとストレートな爽やかさが個性でしょう。一般受けはこちらかも。Chopin の甘い小品旋律を挟んで(配慮ある収録/気分変わりますから)、大昔廉価盤LP以来馴染みの管弦楽版が始まりました。

これも時代を考慮すれば驚異的な音質だけれど、やや奥行きやら臨場感不足か。悪くはないが、オーケストラの音色がややツマらないのと、微妙にアンサンブルが甘いというか、技量がちょっぴり落ちるのか。いずれ日常聴きにはじゅうぶんな価値と感じました。

Brahms ドイツ・レクイエム〜ジュゼッペ・シノーポリ/チェコ・フィル/プラハ・フィルハーモニー合唱団/ルチア・ポップ(s)/ヴォルフガング・ブレンデル(br)(1982年)・・・しばらくぶりの拝聴、というか、ほとんど棚中にその存在を忘れていたもの。オーケストラの組み合わせも珍しいし、先日聴いたヘルムート・コッホ辺りの古典的演奏と比べると、別の作品を聴く思いの個性であります。(体感)かなりゆったりとしたテンポ、豊かな残響に充ちて壮大かつ悠々たる雰囲気+神経質なほどしつこく旋律を歌わせて朗々とスケールが大きい・・・が、サウンドの芯が足りないような。茫洋と不思議な感触であります。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

さて、本日は明日の出張会議に向けて資料関係一気に完成させなくては。昨日、ひとりでスポーツクラブに出掛けた女房殿夜に発熱、ワタシはずっと体調が怪しかったので終日部屋にこもって”自主CD”作成ばかり。情報いただいた”パブリック・ドメイン音源じゃなくてもダウンロード可能”サイト、ひとつだけ言及すると、ahhfwww Classical 〜ここかなりの比率で音質劣化甚だしく(少々落ちる、なんてもんじゃない)、CDR数枚ムダにしました。焼く前に音質確認すべきであった。スムースかつ無制限ににダウンロードするには課金が必要で、ご紹介いただいた他いくつかのサイトもそれで著作(隣接)権料金を支払っているのか、それとも情報発信源の国の法律が違うのか?ちょっと怪しい・・・が、聴きたかった音源を気軽に確認できる、というのはありがたいことです。この件は様子がちゃんとわかる迄しばらく封印。

昨日、そして本日夜締め切りのオークション出品だけれど、それなりに売れました。売れ残りは今月いっぱい再出品済。

これも時代を考慮すれば驚異的な音質だけれど、やや奥行きやら臨場感不足か。悪くはないが、オーケストラの音色がややツマらないのと、微妙にアンサンブルが甘いというか、技量がちょっぴり落ちるのか。いずれ日常聴きにはじゅうぶんな価値と感じました。

Tchaikovsky 交響曲第3番ニ長調「ポーランド」〜リッカルド・ムーティ/フィルハーモニア管弦楽団(1977年)・・・ちょっと忘れ去られた音源?そもそもオーマンディの跡を受けてフィラデルフィア管の後任となったことも既に昔の話題、更にその前フィルハーモニア管弦楽団の指揮者を務めたのも今は昔。全集は現役です。都会的、洗練された演奏であって、土俗的露西亜風爆演迫力を求めると”スカ”との評価になるのでしょう。例の甘い旋律をすっきりとクリアにまとめていて、引き締まった響き。音質はまぁまぁ。フィル・アップがバレエ「白鳥の湖」(8曲/フィラデルフィア管弦楽団1984年)という配慮あるもの。

他、Mahler をたくさん、ザンデルリンクのSibelius など・・・

明日より金沢出張、寒いところなので左膝のリハビリに行っておきたいな、ということで、鬼神の如き集中力でお仕事をこなして職場を出ました〜途端、残務ひとつ思い出したので、明日朝一番で消化せぬと・・・病院でマッサージしてもらっていると、女房殿と婆さんがおりました。体調悪い母親を連れてきたとのこと。しばらく我が家に滞在するらしい。

今月いっぱいでオークションは休止予定、本日明日と出品無料キャンペーンなので、売れ残りを即決出品しておきました。そしたら意外に次々と落札が・・・風向きとか流れとかあるもんですね。

通勤音楽は、Gershwin ラプソディ・イン・ブルー/パリのアメリカ人〜アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団(1971年)・・・そうかぁ、これって1971年録音だったのか。子供の頃にLPで購入して愛聴しておりました。少々草臥れた中年の耳にも鮮明な音質、切れ味ある華やかなピアノが鮮度そのまま。素晴らしきスタインウエイ(でしょう、きっと)。リズムにノリはあるんだけれど、アメリカのスウィングではなくてもっとゴージャスで上品なんです。上手いオーケストラだなぁ。ロンドン交響楽団の技量がぐんとアップするのはプレヴィン時代以降だ、という説も頷ける。

ラプソディにはカットがあるんだな、例の”鶯の谷渡り”旋律の部分。残念。

昨夜の音楽。Sibelius 交響曲第6/7番〜クルト・ザンデルリンク/ベルリン交響楽団(1976年)・・・ザンデルリンクは立派な人だと思うが、ごりごりの独往系指揮者は苦手でして、CDは購入分半分以上処分済。意外と支持者も多い交響曲全集だけれど、ワタシにはどーも立派過ぎて、重く感じて敬遠して数年経過、いえ何度かは聴いておりましたが。久々の再聴印象にはけっこう好感を持ちましたよ。重心は低く、鬱蒼として寒い独逸の森を感じさせて、これもそう悪くはない。そういえば以前にガラグリとか聴いていたな、ドレスデン・フィルで。そんな傾向かも。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨日はスポーツクラブに途中まで出掛けたんだけれど、女房殿が体調よろしくない+せっかくの回数券を忘れた、ということで逆戻り。今朝はワタシが頭痛気味です。上手くいかんもんですね。メール情報「パブリック・ドメイン音源じゃなくても、ネットにて無料で拾え」る件、引き続き研究中。かなり成功しているんだけれど、失敗も多い。例えばあきらかにもともと優秀録音であったはずが、著しく音質劣化して(ワタシのかなり甘い評価でも)いたり、ダウンロードしたデータが不調で.wavファイルにデコードしてもCDRに焼けなかったり(CDR何枚ムダにしたか!)、パソコンを再起動しても「あなたはもうお試し使いしたでしょ?」(英語だけれど)と出て、続きがダウンロードできなかったり〜様々。もうちょっと様子を見て、公表するかしないか逡巡いたします。サイトは10件情報いただいて、9件が初耳、うち5件ほどでお試しダウンロードできました。

Chesky RECORDS CR6音楽はいろいろ聴いているが、いずれ集中力を欠いて、全部ちゃんと聴いたものは少ない〜Brahms 交響曲第4番ホ短調〜フリッツ・ライナー/ロイヤル・フィル(1962年)・・・最晩年RCAではないリーダーズ・ダイジェスト録音。録音エンジニアは英DECCAのケネス・ウィルキンソン。後RCAでシカゴ響の他の交響曲と組み合わせされて再発されております。これを聴くと、シカゴ響の技量はライナーで鍛えられたことが、はっきり理解できるRPO絶好調の凄い集中力。いつもの硬派金属的なアンサンブルは、録音印象もあるのか?柔軟さを加えて壮絶であります。Beeやんほどでもないにせよ、この辺りの交響曲は少々苦手、子供の頃から聴き続けて食傷気味なのに、この余裕、スケール、そして鮮度はなんだ!

あかんなぁ、こんな太古録音ばかり聴いていて。現役のズヴェーデン辺りをもっと真剣に聴かなくっちゃ。

〜なんて言っちゃって、もっと古いやつ。Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/ヨーゼフ・クリップス/RCAヴィクター交響楽団(1958年)・・・スティーヴン・コヴァセヴィッチ、カリン・レヒナーも素敵だった。でもね、これLP時代の刷り込みですから。子供時代〜若い頃はほんまに高価なもので、しかも大曲でしょ?襟を糺して聴いたものですよ。当時はもっと長く壮大なる作品と感じておりました。最近はMahler とか、時々オペラなんかも聴いちゃうでしょ、50分弱は細部馴染みですぐ終わっちゃう。しかも自然体クリップスの優しくも美しいバック付き(ニューヨーク録音となっているから、オスカー・シュムスキーがコンマスの録音用オーケストラでしょう/上手いもんですよ)。20年前の記憶より音質はずっと改善されていて、半世紀前とは思えぬ鮮度を維持しております。ものものしさのない豊かで明るいタッチ、伊太利亜への憧れを彷彿とさせる暖かいピアノ、壮絶な技巧が要求されるはずだけれど、そんな強面な印象皆無。

フィル・アップは間奏曲 変ロ短調/ホ短調/狂詩曲ト短調(1970年)・・・9枚組ボックスにてダブったので既に処分済みだけれど、小品集はずっと愛聴盤でした。人生の寂寥をちょっぴり理解できる年齢の男性なら、必ずココロの琴線に触れる世界。若く、前向きの希望に溢れた人には無縁な、寂しい後ろ姿を彷彿とさせます。タッチはあくまで明晰、暖かく明るい音色、細部迄曖昧さのない表現から、人生の苦渋が滲み出ております。泣けます。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

嬉しい週末休み、必ずいつもより早く目覚めるのは子供の頃よりのクセなんです。「週2本サイト更新」は自分に科した宿題なので、今朝なんとかもう一本原稿執筆更新。今週届いたリヒテル10枚組より。この作業がここ数年難行苦行なのは、同じものをなんども繰り返して聴くことに飽きるから、なんでしょう。集中力も落ちていて、他の未聴音源に心遷りしたり、作品詳細や演奏者情報の裏付け調査がメンドーだったり〜無精なんですよ。本日はスポーツクラブに行くつもり、なんせ期間限定の法人契約回数券を買ってあるので。

”データで音楽を聴く”時代に笑止千万なる「自主CD化」の件だけれど、パブリック・ドメイン(歴史的)音源ならいくらでも無料でネットから拾える件、千度言及いたしました。ところがメールにて情報をいただいて「パブリック・ドメイン音源じゃなくても、ネットにて無料で拾えますよ」とのこと。未だ試行錯誤中なので公表するに至らないが、もしかして違法サイト?(全部海外)っぽいものもないでもないが、一個だけ、ゆっくりダウンロードするなら無料でエエけんね、それ以上、もっと素早くダウンロードしたかったらお金払ってね、的”お試し”使いでもあるらしい。それだったら”違法”ではない。それにCD一枚分ひとつのファイルになっていて、その分割にワザが必要だったり、圧縮解凍方法が特殊だったり、で、その辺りの解決スキルも必要なんです。

パソコンを再起動すれば、再び”お試し使いダウンロード”は可能。どーせ一発自主CD作ったら一時間は聴くじゃないですか、ゆっくり、一日一本でも充分だと思いますよ。ここ二日、初めて見る圧縮形式とか、.mp3とか.wmaなどふだん馴染みの形式ではない音声ファイルの.wavファイルへの戻し方(デコード)とか、ずいぶんお勉強になりました。久々の知的興奮にて少々睡眠不足なほど。試行錯誤失敗CDRは3枚ほど。

BVCC-20014Mahler 交響曲第1番ニ長調(「花の章」付き)〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1969年)・・・LP発売当初、レコード屋にて試聴してい以来の再会也。しっとりとした自然体サウンドが極上に美しい。オーケストラの技量最高、豊かなサウンドだけれど、メタリックにゴージャスなかつてのイメージ一変!艶やかで明るいが、ハデではない。旋律の歌にはムリがなくて、バランス感覚抜群のストレート系?あまりに瑞々しくも優しく深いサウンドは、そう呼ぶことを躊躇させます。陶酔のひととき保証間違いなしの耳当たり良さ、抜群。アナログ録音最盛期の音質も賞賛されるべきでしょう。子供時代のワタシは「第3楽章のコントラバス・ソロが上手すぎ!台無し!」と感じたが、現在の耳ではそんなことはない。

青春の胸の痛み、悲痛な切迫からは少々離れてしまったが、華麗なる加齢街道まっしぐら=似非金満中年の耳(=ワシ)には理想的に感じられました。最終楽章の絶叫にも余裕とスケールたっぷり感じました。フィルアップはR.Strauss 組曲「薔薇の騎士」(1974年)〜これはいくらゴージャスでもかまわぬ作品でしょう。冒頭のホルン〜弦から目眩く豪華絵巻の連続であります。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨日朝9時前に自宅を出て、戻ったのが夜9時40分頃?半分以上は移動時間でして、北陸路往復サンダーバードは雪でかなり遅れました。琵琶湖湖西も雪で一杯、このエリア担当3度目の冬だけれど、こんなに積もっているのを目撃したのは初めてだと思います。金沢も降っていたけれど、ワタシ馴染み北海道のパウダースノーとは違って、ぽってりと湿っぽくてどんどん溶けているんですね。昨日は取引先との某懸案事項(前任の報告漏れから始まった大損失)とうとうクリア、半年掛かったかな?10日ほど前に思い立って、事態打開の手を打って上司+東京本丸も動いて下さいました。ちょっぴり気持ちヨロシ。全集10枚組を入手した関係で、ダメモト出品していたハラシェヴィチのCD(駅売海賊盤2枚組)、250円で入札ありました。金額の多寡が問題じゃないんです。ダブりがある→どなたか音楽ファンが聴いて下さることが肝要。もともとこのChopin 名曲集がとても素敵だったので、オークション出物を入手したんです。

オークション出品は来週火曜締め切り、月内休止予定だけれど、毎日1〜2個ぼちぼち入札増えている感じ。半分も売れんでしょうね。不況ですし、CD媒体の人気も落ちておりますから。

RVA BVCC34431昨日出張移動中音楽。たっぷり聴きましたよ。Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調〜ピエール・モントゥー/ボストン交響楽団(1959年)・・・都会派の演奏としてはほとんど最高のバランス+オーケストラの美しさ。音質もかなり良好。ミュンシュ時代のボストン響だけれど、1955年彼の録音はもっとアツく疾走するものでした。そういえばここ最近Tchaikovskyに対する苦手意識はなくなりましたね。フィル・アップが初耳演奏R.Strauss 交響詩「死と変容」(サンフランシスコ交響楽団1960年)〜これはオーケストラの実力を見直させる静謐〜激しい金管の慟哭に至って聴きものであります。音質は前者よりいっそうよろしい。ちょっと驚きました。

他、リヒテルの平均律とか、ベルティーニのMahler 第3番とか、クリップスのBeethoven 、ユロフスキのTchaikovskyとか・・・いろいろ。本日お仕事乗り切って週末にコメントできれば・・・

きょうも一日、よう働いたような?な〜んもせんかったような、そんな感じ。いずれどーしょーもない宿題を溜めている!といった感じではない。職場の人間関係もそう悪くはないし、ちょっとおツカれ気味なだけ。いずれ無事週末のお休みを迎えます。では昨日出張中の音楽の件、忘れんうちに書いておきましょう。

Poloarts CL4B860802  4枚組クーポンも使って3,000円ほどBach 平均律クラヴィア曲集全曲〜スヴャトスラフ・リヒテル(p) 1973年インスブルック・ライヴ・・・拝聴したのは第1巻前半と第2巻前半のみ。ワタシ、リヒテルの大ファンですし1970/73年のセッション録音への賞賛を惜しむものではありません。こちら”幻の録音!”との呼び声も高く、ワタシも期待を以て注文いたしました・・・が、ちょっと稀少なる存在への期待でバイアスが掛かっているんじゃないの?ポータブルCDプレーヤー+イヤホンでは音質水準が少々気になりました。ライヴならではの細部の粗さも気にならんでもない・・・が!安易な判断は禁物。自宅のコンポ(激安貧者のオーディオ)で最初っから再確認すると、印象一変!ピアノとの相性がエエんやな、ザルツブルク録音とはまた異なって自然というか、余所行きではない演奏会の息遣いがよく捉えられて情感の起伏も大きい。躍動の幅広い。いつも馴染みの硬質強靱なタッチ、そして微細なるミスさえ好ましく感じて・・・聴けば聴くほど胸に染みてザワつくなにかがある・・・世評に左右されぬ決意でちゃんと全曲聴きましょう。

出張に持参したのがMahler 交響曲第3番ニ短調(1985年)、そして本日通勤に持参したのが交響曲第2番ハ短調「復活」(1991年)〜ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団/合唱団/シュトゥットガルト放送合唱団/クリスティナ・ラキ(s)/フローレンス・クイヴァー(ms)以上第2番/ボン・コレギウム・ヨゼフィヌム少年合唱団/グヴェンドリン・キルブルー(con)以上第3番・・・上記リヒテルに続いて聴いたら、その音場の自然さ、広がり奥行き、打楽器の位置と低音に痺れました。ケルン放響はエエ音で鳴ってますね。この人のMahler は硬派で楷書系、きりりと引き締まったサウンド、見事なアンサンブルで圧巻!本日「復活」でもほとんどその印象を変えず、時間切れで自宅コンポで最終楽章のみ確認しても、録音、サウンド、演奏の上質さへの確信は深まるばかり。この全集への音質賛辞ってありましたっけ?ドキドキしちゃうほど最高。

Tchaikovsky 交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」〜ウラディーミル・ユロフスキ/ロンドン・フィル(2008年ライヴ)・・・1972年生まれでっせ、若いなぁ。ロシアの指揮者だからお国ものなんだけど、往年の露西亜風爆演を期待すると、その洗練されたバランス感覚とわかりやすい旋律表現は別な方向なのでしょう。上手い、ロンドン・フィルはいつになく美しい〜というか、先日聴いたズヴェーデンのMahler も、驚くほど整ったアンサンブル、厚みのある響きを聴かせて下さいました。このオーケストラは新時代にそろそろ入ったのかも。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

実家の母親(ひとり暮らし)が調子悪いと言うことで女房殿不在、昨日はメールで情報をいただいていた”ネットで無料音源”サイトをいじっておりました。ふだんい見たことのない圧縮ファイルの戻し方、.apeファイルの.wavファイルへのデコードとかフリーソフトを検索しながら試してみるのもエエ勉強になります。Linuxもそうなんだけど、パソコン・ネットワーク関係で新しい発見というか、知識の充足は楽しいものです。メールの方は団塊の世代、悠々自適の隠退生活(嗚呼、うらやましい)、ワタシの”自主CD化”と同じような、おそらくはより先鋭化した行為をされているみたい。CD(R)であれデータであれ、肝要なのは”ちゃんとまじめに音楽を聴くこと”なんですけどね。

Brahms セレナード第1番ニ長調〜フランス・ブリュッヘン/オランダ室内管弦楽団(2003年)・・・交響曲とは違ってセレナードですから。明るい表情が素敵、大好きです。(ストコフスキーアラン・フランシス盤第2番はアンドレック・ジューヴ盤〜珍しい音源〜の言及有)ブリュッヘンはこのオーケストラとの録音がいくつかあって、古楽器専門じゃないようですね。すこぶる生き生きとしたアンサンブル、明快かつ親しみやすい表情をたっぷり堪能できる46分(のみ贅沢収録)。俄にライヴとは信じられぬ完成度であります。

更にBrahms (なんせ60枚組ど〜んと買っちゃったので)ハンガリー舞曲(ピアノ4手のための)全曲〜ヘクター・メロノ/ノルベルト・カペリ(p)(1996年)・・・この作品も大好きで、LP時代はシュミット・イッセルシュテットで聴いていた記憶有(一部は協奏曲100枚組に復刻)。かなり以前にブレンデル/クリーンという黄金のコンビで聴いていて、音質ともかく”ノリ”とか”愉悦”という点で少々散漫なイメージ有・・・ま、ほんの聴き流しですから。機会を改めて再聴いたします。余白に「大学祝典序曲」(ピアノ4手版)が収録され、これは少々食傷気味だった旋律が新鮮に伝わりました。

さて、ぼちぼち出掛けましょう。

ここまで書いて更新を忘れました。行ってきました、金沢へ。成果ありましたよ。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

どーも眠りが浅い自覚有、体調的にはインフルエンザではないような?感じ(=なんともない)。明日、金沢へ日帰り出張(その前に大阪で展示会に寄るが)本日その最終準備+来週への段取り〜ということは”余裕”ということですよ。関係諸資料読み込み、懸案の残務に着手しましょう。オークション大量CD出品は一晩2枚くらいのテンポで入札があって、こんなもんでしょう。一週間で全部売れる!ほどの景気でもないし、おそらくはさほどに魅力あるライン・アップでもなし。

昨日到着した中に、”リヒテル10枚組”が含まれます。一部ダブりがあるし、ということで発売以来購入後回しにしていたんだけれど、”現在入手困難”との表示が出て、ああ、そろそろ売り切れなのかな?と注文したら、あっという間に入荷、その後の表示は”在庫有”に〜つまり、どっと再入庫したんでしょうね。LP時代、新世界1000シリーズとか、アンチェルとのTchaikovsky辺りはコロムビア・ダイヤモンド1000シリーズに含まれておりました。懐かしい。

さっそく、Schumann フモレスケ 変ロ長調 作品20〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)(1956年)拝聴・・・これって以前RCAで出ていた音源と同じですか?音質想像通りでよろしくはないが、聴くに堪えぬといったものでもなし。いつもながら変幻自在自由奔放なる旋律を強靱なタッチで明快に表現して1枚目、快調な出足です。フモレスケへのコメントを以前しているが、記憶曖昧ながらハーデン盤とはずいぶんと姿が違うような・・・?

では、行ってきます。寒いよう。

説教のし過ぎで夕方頭痛となりました。周りは”言い過ぎ〜”と思っているだろうな、毎日だし。自己嫌悪、ツラいねぇ。しかしねぇ、中独連ひど過ぎ、このままの資料持参して取引先に出すわけにいかんのですよ。基本的なところに間違いゴッソリあるし。なんど説明しても理解してくださらない。「こことここを修正しようね」と指示しても直っていない・・・40も中盤になってEXCELの印刷範囲指定できんようでは、どーしょーもない。人間的には、ほんまに良いやつなんだけど。人生試練やな。

DOCUMENTS  233080  10枚組ポイント利用後1,000円換算?本日通勤音楽。Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)/カレル・アンチェル/チェコ・フィル(1954年)・・・一定の年齢以上だったら、例の懐かしの廉価盤LPでお馴染みの音源也。でも、初耳なんです。想像通り、というか想像以上に音の状態はよろしくない(低音も高音も伸びない、奥行きもない)が、それは覚悟の上だから、そう気にならない。ムラヴィンスキー盤とエエ勝負だけれど、ピアノの強靭な推進力も同様です。バックの味わいの違いのみ。ムラヴィンスキーには怒涛の重量感たっぷりだけれど、こちらアンチェルには切れ味たっぷりで、両者とも快速にて疾走しております。カラヤン盤とは正反対。

フィル・アップはグランド・ソナタ ト長調 作品37(1956年)・・・これは強奏で派手に音が割れて相当に聴きづらい・・・が、浪漫の旋律が美しい名曲であることに気付きました。

明日は金沢。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

寒いですね。ここ2週間くらいがピークかな?ま、雪もないし、北国に比べりゃ屁みたいなものだけれど。お仕事は自分直担当の分は順調、他のメンバーの点検指示で四苦八苦〜というのがもともと正しい姿であって、ここ半年以上の(否応なし)”膨大実務請負”状況というのが異常だったのでしょう。この年齢(とし)に至って”実務がちゃんとできる”ことに自信は付きましたよ。若い者の仕事の質、量にも負けん、と。

昨夜はオークション大量CD出品で時間消費、他、余ってしまった無線LAN関係の機器出品もいたしました(あっという間に入札有)。出勤に日立製メモリーオーディオを持参、小さくてカルいのはありがたいが、当面ダウンロードした音源を(そのまま)ぶち込んだことを後悔、”聴きたいものを厳選する”といった姿勢の甘さでは趣旨の本末転倒であります。朝、出がけに棚中から興味ある音源(CD)をさっと持ち出す、といった生活パターンなので。取り扱いはやや不便だけれど、ポータブルCDプレーヤーがやはりメインか。

(一昨日聴いた)Bach ブランデンブルク協奏曲第5番/第6番〜カール・シューリヒト/チューリヒ・バロック・アンサンブル/クリスティアーヌ・ジャコッテ(cem)/レイモンド・メイラン(fl)(1966年)・・・LP時代からお気に入りでした。ラスト録音。名演との誉れも高いが、ワタシはどこが?的感想もないではなかった・・・久々の拝聴は音質不備やら現代チェンバロの安っぽい音色乗り越え、軽快繊細なタッチ、さらさら爽やかなる推進力を堪能いたしました。指揮者の世代、録音年代を考えるとほとんど驚異的!巨魁、ゴージャス、強面とは無縁、力みのない自然体であります。現代に生き残るべき価値ある録音也。第5番第3楽章冒頭ちょろっと切れているのが残念賞。

シューリヒトのコンサートホール・ボックス再発になったようです。

職場でついに若い者がインフルエンザに罹患、出勤停止に。気持ちのせいか、なんとなく自分も熱っぽいような・・・早々に職場を出て左膝のリハビリに(帰宅すると熱などないので、気分的な問題だったのでしょう)。お仕事は小さいチョンボいくつか、それはフォローできて、本日も全体監督点検的お仕事まぁまぁ順調でした。更にオークション大量CD出品追加したのは、”入手難”表示に騙されてHMVよりさっさと18枚ほど到着してしまったため。2ヶ月ほど待つ予定だったんだけれど・・・とにかく在庫抑制に精進いたしましょう。

昨日一昨日の通勤音楽。同じもの昨日は自主CD化、一昨日はデータ(.mp3)のまま聴いたという違い。Borodin 弦楽四重奏曲第2番ニ長調〜ハンガリー弦楽四重奏団(1954年)・・・最高。甘美静謐な旋律は子供の頃からのお気に入りであって、ほんまはとろとろのポルタメント+鼻声で演奏して下さるとぴたり!なんだけど、こちらやや端正できっちりと甘さ控えめ。これも悪くないっすよ。泣けます。「ダッタン人の踊りと合唱」〜トーマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル(1956年)・・・泥臭さのない、洗練されたゴージャスな演奏。立派です〜つまり、データで聴いて気に入ったものを自主CD化したということです。

更に、Beethoven ロマンス第1番ト長調/第2番ヘ長調〜クリスチャン・フェラス(v)/レオポルド・ルートヴィヒ/ハンブルク国立フィル(1955年)・・・こりゃ珍しい音源ですね。音質良好、この作品はBeeやん中もっとも愛する作品であります。若々しく、浮き立つような華やかで気品のある演奏でした。

今週はサイトの定例更新用の原稿に完全未着手。木曜は出張だし、金曜更新は極めて困難な情勢です。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

今週もお仕事宿題締め切り目白押しだけれど、いちおう先週末時点で目処を立てているつもりなので、気分的にはややラク、状態。今週末に金沢日帰り出張あるが、ご当地は雪でしょうか。この時期珍しく風邪もひいていないし、運動不足のワリに膝の調子も悪くない。ここ数日、家庭内無線LANの再構築中、余り部品やソフトをまとめている段ボールをひっくり返していたら・・・数年前に購入したメモリー・オーディオ(日立製)のデータ取り込み用USBケーブル出てきました。電池式だからバッテリーが死ぬこともなし。当時はネットからパブリック・ドメイン無料音源落とすことを知らなかったし、CDから取り込む行為がメンドーであった!なによりイヤホンが安物で耐えられぬ・・・いまや.mp3音源は豊富だし、イヤホンは先日買い替えたから、その前に使ったもの有。本日持参してみましょう。じつはカバンは好きじゃないんです。

Rameau クラヴサン曲集第1巻(第1組曲)/ロンドー形式のメヌエット/クラヴサン曲集第2組曲ホ短調/クラヴサン曲集第3組曲ニ短調〜マルセル・メイエ(p)(1953年)・・・前年「勝手にアカデミー賞」にノミネート忘れたのは17枚組全部聴いていないから。この人のピアノ(おそらくプレエイル)には特別な暖かい香気と気品が漂っていて、誰もマネできぬ美しい個性であります。このRameauに限らず、どれも速いテンポ淡々と進めるが、印象強烈に浪漫の味香りが立ちこめます。仏蘭西バロックにこの演奏スタイルは異形なのかも知れぬが、説得力抜群!「ソローニュの愚か者」は大昔、ボブ・ジェームスのシンセサイザーに痺れた記憶のある名曲。凄く繊細であったような〜こちらさらさらと儚げな世界でありました。

他、シューリヒトのブランデンブルク協奏曲とか・・・時間切れ、出勤時間となりました。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

粛々とあたりまえに稼働していれば存在を忘れる〜それが理想なのでしょう。わずか数日間のネット環境不調は、そんなことを考えさせられました。昨夜は嬉しくてちょっぴり夜更かし。今朝も起きてすぐパソコンを立ち上げればネットはちゃんとつながっている〜嗚呼、素晴らしい!ありがたい。昨夜、定例サイト更新はほんまアリバイ的手抜きにて実施。今週送付したオークションCDはつぎつぎと到着報告が入っていて、今回は「盤面小傷ありますが、聴取には大丈夫」的事前点検/お知らせもしていたので、トラブルはなさそうです。ゆうメールはさすがに到着早いな。クロネコメール便も健闘しておるが。このまま順調に、ぜんぶ到着していただきたいもの。明日明後日とヤフオク出品無料キャンペーンなので、前回売れ残りを再出品しておきましょう。

Mozart 交響曲第33番 変ロ長調 K.319〜ジョン・バルビローリ/ニューヨーク・フィルハーモニック(1936年)・・・トスカニーニの後任として30歳代で常任指揮者となった時期の録音。音質ともかく、溌剌としてアツく、若々しい躍動に溢れた演奏であります。硬質なタッチはトスカニーニの影響なのでしょう。バルビローリの”若さ”も要因だろうが、後年の歌心の片鱗も伺えるし、残された録音からは当時の不評は信じられません。前任の人気が圧倒的だったし、ライヴァルのNBC交響楽団ができちゃうし、で、間が悪かったんだろうな。

DOCUMENTSの10枚組は現在なら激安、しかもスリムパックで入手可能。じつはオークションに出してみたんだけれど、買い手付かず。手許に残してちゃんと再聴することにしました。バルビローリの若き日の記録としては、協奏曲伴奏が多すぎて(実際そう認識されていた節もあるんだけれど)もうちょっと音源収集に工夫が欲しかったところですね。(p)(c)2001プラケース盤だから、パブリックドメイン化の時代的制約もあったのか。現在なら旧PYE初期ステレオ録音もかなりネットで拾えますから。

NAXOS 8.110871  790円/フェリア美しいですね昨夜、無事ネット環境も復活して、気分も晴れやかに聴きたかった音楽は、Mahler 交響曲「大地の歌」〜ブルーノ・ワルター/ウィーン・フィル/カスリーン・フェリア(a)/ユリウス・パツァーク(t)(1952年)・・・言わずと知れた英DECCAの名録音であり、”ステレオではない”という以外、すべて音質的条件が整っている名盤。ワタシが所有しているのはマーク・オーバート・ソーン復刻のNAXOS盤ニューヨーク・フィルとのステレオ録音も素敵なんだけど、こちら目眩がするほどのウィーン・フィルの甘美セクシーな響き、フェリア、パツァークともかなり個性的というか、アクとクセをたっぷり感じさせて強烈であります。多数の音楽ファンはこれが刷り込み(=自分も)だろうから、当たり前に聴いているでしょう。現代の感性で冷静に聴けば、行き過ぎた歌い崩し(パツァーク)、言語不明瞭+ヴィヴラートのキツさ(フェリア)有。

しかし、その説得力たるや尋常ではない。人生の出会い頭にこんな音楽に出会っちゃうと、一生の嗜好方向を決めてしまう。子供だったワタシは、第1番(ワルター/コロムビア交響楽団)→大地の歌(これ)の順で馴染んだんです。東洋的旋律、歌詞の意味など理解できなくても、すべて直感的に”伝わる”し、後年和訳を確認してほとんど違和感はない。声楽の”アクとクセ”は作品の本質を深く抉り出しております。「大地の歌」はどんな演奏でも感銘するが、個人的にはクレンペラー(1964-66年)と並ぶ鉄壁の存在であります。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨夜出先より直接三宮ガード下の呑み屋に夕方直行。散々呑(や)りました。そろそろ上司就任一周年であり、現状の分析(過去の悪しき経緯引きずっていろいろ苦戦中)、東京本丸との関係(所属トップ交代して劇的変化中)、来期の我が職場の人事体制など数時間に渡って激論。結論的に中年三人患(幹)部はそのまま継続らしい。一部現場から本丸への機能移管を巡る問題は残っているが、少なくとも転勤する人事異動は少ないんだそう。それにしても酒場のケムリにはまいりました。早よ禁煙せよ。

帰宅して、女房に頼んでいたネット接続ケーブルテレビ会社への連絡相談は、端末リセットをリモート操作してもらった(らしい/ほんまか?)ら、少なくとも有線ではつながるようになった、とのこと。試しに女房用ノートパソコンでやってみたけれど、やっぱりダメ〜さっきは大丈夫だったらしい。AcerのAspireOneだと”希につながる”感じ、これはここ数日辛くもオークション連絡とか【♪ KechiKechi Classics ♪】アリバイ更新やっていたのと状況変わっておりません。旧無線ルーター試してみたり、再度昨日届いた新ルーターに替えても全然つながらず、あきらめて就寝。そのときにケーブルテレビのモデム電源を落としておきました。リセットだったら同じ意味でしょうが。

一晩明けて今朝、新無線ルーターを接続してメイン・マシン(AspireRevo/OSは7)起動させたけれど、やっぱりネット接続できず絶望。ダメモトでモデム、無線ルーター両方の電源落として再起動させたら・・・つながりました。数日ぶり。改善理由不明。設定は昨日から変えていないし、モデムと旧無線ルーターの相性か、はたまた(やはり)故障だったのか。30分ほど経過しても安定しております。これより、再度結線し直してテレビ回りの整理整頓清掃をおこなうが、それで再びちゃんとなにごともなく接続できるかはわかりません。微妙に不安。(5分後にダメになって、これって以前の状態と変わらない・・・再起動繰り返し)いやぁ、しかしネット環境がないとほんま不便ですね。ちょうどオークションCD大量処分締め切り日辺りにぶち当たって、落札者に連絡したり、受けたり、ほんまに困りました。希にネットにつながった時、職場で確認して送付先印刷したりでなんとか乗り切ったが・・・体調悪くするほどのストレス有。

昨夜、無線ルーター設定で苦しんでいた時に聴いたのがBrahms 交響曲第3番ヘ長調/第4番ホ短調〜ヤープ・ファン・ズヴェーデン/オランダ・フィル(2002年)・・・細部迄聴き知った馴染みの旋律も、悩ましい課題を抱えていたら耳には入らぬもの。衣食ネット環境足りて音楽を識る。子供の頃、クナッパーツブッシュのWagner管弦楽作品を初めて聴いた時偶然胃腸の調子がわるくて、以来そのレコードを聴くたびその症状が出て困ったものです。ズヴェーデンはんに悪しき先入感を持たぬよう、再挑戦いたしましょう。

TELARC CD-80729  10枚組2,886円にて入手/廃盤ですか? 今朝、Mozart 交響曲第40番ト短調K.550/第41番ハ長調K.551〜チャールズ・マッケラス/プラハ室内管弦楽団(1986年)・・・エエですね。速いテンポ、ストレート硬派かつヴィヴィッドな推進力、引き締まったアンサンブル・・・繰り返し実行もありがたい。たしか通奏低音(チェンバロ入り)だったはずだけれど、ほとんど聞こえないのは我がオーディオ問題か。我らがヴォルフガングの交響曲全集はハンス・グラーフ(現代楽器)ヤープ・テル・リンデン(古楽器)二種あればリファレンスとしては充分と考えておりました。でもね、古楽器テイスト+モダーンな感性抜群なるマッケラス全集が、amazonのマケプレ激安登場したら購入意欲むくむくと・・・素朴謙虚な世界に非ず、溌剌として前向き、筋肉質のサウンドに酔いしれましょう。テンポもほとんど揺れない。オーケストラも上手いもんですよ。

ロイヤル・リヴァプール・フィルとのBeethoven 全集(1991〜97年)は今週売り払ったばかり。ベーレンライター版録音の嚆矢となったものの一つだけれど、購入数年、とうとう愛聴盤に至りませんでした。どうも快速溌剌〜ではなくて、落ち着かない印象ばかり〜残念。

早朝決起して、上記執筆更新後、ちょっと安心して二度寝。朝食後に女房用ノート+出張用AspireOne(いずれもXP)を設定するが、まったく接続できず。手の打ちようがない。有線でもつながらんのです。メインのAspireRevo(7)も似たような状況だけれど、モデムの電源を引っこ抜いて再起動掛けると無線でつながりました・・・(だからこうしてネットにつながっている)。そういえば結局朝もまったく同じ行為をしていて、「XP」と「7」との違いでしょうか。いずれ毎日起動させる度にモデムの電源引っこ抜いて〜なんてやってられんし、ケーブルテレビ会社に連絡しました。ま、正直ほとんど話にならん、セキュリティソフトの問題じゃないか、というから女房用ノートから抜いて試したがいっしょ。データはそちらまで行ってますよ、とのことだけれど、とにかくつながらぬものに金は払えまへんで。

昼一番で様子を見にきてくださるそう。配線ごちゃごちゃ+電源たこ足状態をなんとかしなくっちゃ。なんとか早よ”昔の笑い話”にしたい・・・

ケーブルテレビの保守係の方いらっしゃいました。モデムには問題なし、有線LANならつながるし、念のためモデムも新品に交換いただきました。しかし、あとで無線ルーターを試したが、やはりつながらない〜正確に言うとつながっているんだけれど、データ量が低くてサイトの表示ができません。嗚呼、もう絶望的・・・開き直って昼寝しっかり・・・夕方近く目覚め、別の無線ルーター購入を決意。ご近所コジマ電気にて別メーカーの(安いもんですが)追加購入。結果、それが正解。

いえ、機器の問題では(おそらく)ない。新たに買ってきたルーターの説明書がポイントなんです。ケーブルテレビ接続の人は多いだろうから、ワタシの失敗を繰り返さないよう。

1) モデムの電源を切って一時間置け〜でないと、前の設定が残ってしまって接続がうまくいかない可能性有。なるほど。

で、一時間待ちました。

2) それでもダメな場合は、全部の電源を切って、モデムの電源を入れてまず最低一分間待つ→無線ルーターの電源を入れて一分間→それからパソコン本体の電源を入れること・・・この順番と”一分待て!”が重要らしい〜理由はわからぬが。おそらく深いネットワークの因果関係があるのでしょう。

〜結果、ちゃんとつながりました。ケーブルテレビの保守係の人も、先に購入したルーターの説明書にもそんな配慮注意はありませんでした。その情報を数千円で買ったということでしょう。これも人生勉強ですな。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

新しい無線LANルーター届き、四苦八苦して設定したが、どこがどう悪いのか?なにがアカンのか、我が家のうち1/3台しかつながっておりません。もう音楽を聴くとか、サイト更新とか、全然手につきません。もう寝ます。もしかして無線LANルーターの故障じゃなくて、もともとのネット問題の不調だろうか、モデムとか。

無線LAN環境回復せず。新しいルーターでも以前と同じ状況であり、”電波は着ているがつながらない”状況(XP2台)。お隣の部屋のメイン・マシン(7)に至っては”接続できない”(電波はちゃんと認識している)。これは臨時に有線でつないでるが、つまりはもともとのネット接続はできていて、無線の不具合ということなのでしょう。しかし、ルーターを交換してもいっしょとは・・・私的には人生最大の苦難?

数日前準備しておいた原稿で【♪ KechiKechi Classics ♪】定例サイト更新は一本実施。とてもだけどココロ安らかに音楽を聴ける状態に非ず。どーしましょう。お仕事は懸案の資料作成残、若い者に任せたら、意外とエエ感じなので、詳細点検して修正指示、これで一気に宿題が(ほぼ)完了したしました。本日午前で残務完了させ、昼から職場幹部(患部?)三人で外部行事へ参加、恒例のパターンでそのまま三宮辺りで呑む意欲満々(他二人は)です。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

寒い寒い毎日、テレビで全国の様子を拝見するとこちらマシなんでしょう。職場は風邪が流行っております。ワタシはいまのところ大丈夫だけれど、今月来月辺り毎年左膝最悪の状況に至る〜左膝を庇うから右足にも負担が掛かる、といった繰り返し。昨夜、リハビリのマッサージに通って軽快しております。

落札されたオークションCDは2件、連絡届かず。なかなか売れないのも困りものだけれど、連絡が来ないのもイライラしますね。いずれ今月でいったん休止、ほんまは年末休止だったのを失念して一ヶ月延長したが、結果ごっそり処分して年末購入分それなりに枚数調整できました。ちょっぴり時間をいただいて、ほんまに聴きたいもの、もういいじゃないのと判断するもの、冷静に仕分けましょう。

昨夜はBrahms60枚組より ドイツ・レクイエム〜ヘルムート・コッホ/ベルリン放送交響楽団/合唱団/アンナ・トモワ=シントウ(s)/ギュンター・ライプ(br)(1972年)・・・忘れもしない、20年前に購入し、やがて処分したETERNA録音。当時はこの演奏の価値なんてわからなかった若(バカ)者でした。合唱中心、オーケストラは控えめな伴奏であり、昨今の刺激的な響き(昨日のカルロス・クライバーもそうだ)とは無縁、しっとりマイルドな世界が広がりました。こんなジミで辛気臭風の旋律も、若者には理解できんでしょうな。人生の黄昏がちょっぴり見えてくると胸に沁みる作品、演奏です。CDは現役らしい。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

いやぁ、不便でんな、無線LAN環境がないというのは。パソコン/オーディオ部屋はテレビと離れているので、有線LANも使えません。以前使用していた長い線はとっくに捨てております。在庫は無線LANの初期設定に使うための短いもののみ。だから、部屋(=自宅)で音楽聴けず、昨夜終了となったオークションの連絡と荷造りに追われておりました。本日、女房殿に頼んで送付予定。

売れ残りは半分ほど?めぼしいボックスもののみ再出品(値下げ交渉有)、出品即ひとつ落札有。んだったらさっさと入札してくれよ!とワガママなツッコミ(独白)しちゃいました。

早よ、届け!激安無線LANルーター。安物買いの銭失い(3年半しか保たなかったテレビ拾万円然り)を地で行っているが、それなりの比率で成功しているんです(パソコン然り/但し2台購入数か月で故障修理に出したが)。その成功体験?が忘れられない。到着は早くて明日。

音楽は通勤時に楽しむしかない。週末にはネット環境修復は間に合うでしょう。

お仕事は当初狙いより一日分の進捗遅れか。実質後一日半(金曜は昼から出掛ける用事有)で完成できるか微妙です。現在進捗48%也、未だ半分に達しない。どーも私生活安定しなくて・・・(ネット環境不備の件)。amazonからはルーターを出荷した、との連絡ありました。

通勤音楽はSONY SRCR 2083 @250「ニューイヤー・コンサート1989年」〜カルロス・クライバー/ウィーン・フィル・・・「加速度円舞曲」の熱気浮き立つような推進力、「こうもり」序曲の疾走する勢い・・・月並みな賞賛だけれど、快速(これは体感的に)躍動推進熱気ノリノリ、すべて揃った勢いを感じて痺れます。馴染みのアツい「こうもり」序曲、粋で颯爽とした「芸術家の生活」、晴れやかで華やかな「春の声」、リズムに乗った「美しく青きドナウ」・・・とは2年ほど前のコメント也。

〜自分は堕落したな、とつくづく最近〜上記の賞賛の方向にさほどの違いもないけれど・・・まず、音質が悪すぎ。これが会場のリアルな音なんだろうな。肌理が粗く、残響少なく、奥行きが足りません。アンサンブルがきちんと整っていないのは、ライヴ故なのでしょう。それが本質的な問題ではないが、日常座右に置いて愉しむ〜的聴き方には少々厳しい、”一発!”的価値なのでしょう。ウィンナ・ワルツはフォルクスオーパー辺りのオーケストラで聴くのが一番好き。

オークションは”値下げ交渉有”が利いて、大物が少々動きました。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

ここ数ヶ月、”やや不調”だった無線LAN(Planex)件。昨日夕方頃から抜本的にあかんようになりました。不調のたび電源切って、入れなおすと(それなり)快復していたんだけれど、にっちもさっちもいかない・・・これはケーブルテレビのモデムから有線ダイレクトでミニノートにつないでおります。今夜オークションの大量締め切り日(ここ数日新たな動きなし)で、なんと間の悪い・・・ルーターの買い替えを昨年末より検討していて、でも、それなりに動いていたので甘く考えておりました。店頭で購入するとちょっと高いんですよね、部屋中を横断する長いケーブルはもう処分したはず。(職場で借りてくる手はあるけれど)

不如意になって初めて、その価値に気付く・・・購入したのが2008年11月、まる2年くらいかぁ、当たりが悪かったな。その前に使っていた激安無名メーカー(倒産処分品)なんて、購入以来買い替えまで一度たりとも不調はなかったですよ。なんかただでさえ、どんよりとした気分の連休明け、いっそう気分落ち込んでおります。

Sibelius の交響曲とか、Schumannの室内楽とか、音楽への言及する気もおきません・・・

お仕事はいつものような感じで、内なる倦怠感は誤魔化せまへんな、寒いし。今週あと三日間でお仕事一区切り付けましょう。昼休みに無線LANルーターをamazonに注文、明後日くらいには届くでしょう。自宅でネットが使えないのはほんまに不便っす。

通勤音楽は、Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜ヤープ・ファン・ズヴェーデン/ロンドン・フィル(2008年ライヴ)・・・数日前、Brahms を聴いたばかりだけれど、こちらのほうがぐっと成熟が進んでおります。印象としてはレヴァインのこだわりのなさ系であり、ゆったりとしたテンポ、のびのびとした歌、爽快なるスケールとアンサンブルの精緻が両立して、ライヴとは思えぬ完成度。ロンドン・フィルといえばテンシュテットの1978年録音を思い出すが、あんな悲痛、切迫感はないんです。自然体。これも新時代のMahler か?気分重い通勤は少々キモチが晴れました。音質極上。

Sibelius 交響曲第2番二長調〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1966年)・・・2004年全集購入、なんども聴いていたはずなのに、そして基本的な受け止め方は変わっていないのに、新鮮にその個性を受け止めました。我が激安ディジタル・アンプに変わってから初耳のせいかも。録音がややよろしくない?奥行きが足りないかも。オーケストラが上手くない、アンサンブルが微妙に緩い、大音量で響きが濁る〜だからぁ、それがどーだって言うの。少々ざらついた粘着質、ちょっと昔風演歌みたいな節回し、たっぷり堪能できまっせ。こりゃSibelius じゃないな、あまりに表情が濃くて。でもね、これほどわかりやすい個性はないでしょう。ロイヤル・フィルとの1962年録音のほうが、ずっとオーケストラの状態はよろしいが、その魅力は甲乙付けがたい。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

三連休三日目の成人の日。今年も荒れるのでしょうか、全国各地で。相変わらずの無為無策休日だけれど、正月明けの生活リズム修復のリハビリみたい、一昨日はスポーツクラブ、昨日は床屋へ行きました。昨夜、NHK-BSにて「名曲探偵アマデウス」〜Ravel ピアノ協奏曲ト長調〜ジャン・イヴ・ティボーデ(p)/アンドレ・プレヴィン/NHK交響楽団・・・よく知った好きな作品だけれど、目の覚めるようなテクニックの駆使(画像にて確認)、バスク地方の民謡旋律、ジャズ・ブルースの旋律、複雑なポリ・リズム、伴奏とソロの役割が入れ替わる革新的な技法〜いつもながら緻密さ極めたRavel の世界を更に深く、切り口替えて理解いたしました。上手い見せ方、粋な解説だなぁ、ゲスト(依頼人役)の浅見れいなも可愛い。

早速、Ravel ピアノ協奏曲ト長調〜マルタ・アルゲリッチ(p)/クラウディオ・アバド/ベルリン・フィル(1967年)・・・26歳の旧録音。(女性に年齢は失礼ながら)もう今年70歳なんだな、イヤになっちゃう。この駅売海賊盤を購入したのは1990年頃入手、一度ご所望にお応えして知人に譲って、さらにBOOK・OFFにて@250円再購入したのはいつだったっけ?腕は立つし、緻密な仕上げに間違いない(音質もよろしい)んだけれど、いまいちな感じ。雰囲気が足りないというか・・・モニク・アースとか、ヴラド・ペルルミュテールのモノラル録音(1955年)のほうがずっと愉しめる・・・アバドのせいか?残りに収録される「夜のガスパール」「ソナチネ」(1974年)は奔放と緻密が同居して、凄いキレ、集中力なんです。

EMI 7243 5 55394 2 7Britten 青少年のための管弦楽入門(ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲とフーガ)(1995年)/カナダの謝肉祭(1982年)/アメリカ序曲/イギリス民謡による組曲「過ぎ去りし時」/シンフォニア・ダ・レクイエム(以上1984年)〜サイモン・ラトル/バーミンガム・シティ交響楽団・・・英国音楽は日本では超・不人気でしてBrittenだったらいっそう支持者は少ない。この一枚は管弦楽作品だけれど、声楽作品だったらもっと悲惨です。つまり、オークションにて激安無競合入手可能。これが収録される8枚組ボックス(EMI CZS 5 75792 2)+他Britten2枚+バルビローリの英国音楽他計9枚=オークション送料込5,500円だった記憶有、質問欄で”尼崎迄送料いくら?”と質問したら、どーせ売れないし送料サービスで入札したら即終わらせますよ、とのありがたいお言葉。3年前だったか?だいたいこの手の話題は激安ボックス再発売で笑い話化するんだけれど、さすが不人気作品群、現役は37枚組壱万円強(手持ちダブり少ない)だから、さほどに相場動いておりません。英国アマゾンで輸入すれば安いのかも、調べてませんが。閑話休題(それはさておき)

Elgar、Delius、Vaughan Williams辺りとは世代も下るし、Brittenは少々硬派な旋律、有名著名な作品と言えば教科書掲載「青少年のための管弦楽入門」だけでしょう。ワタシも17cmLP買ってもらった記憶有(ロリン・マゼール/フランス国立放送管弦楽団/小山田宗徳)、隅々まで馴染みの旋律であり、ワタシの英国音楽好き原点のひとつだけれど、冷静に聴けばそうとうハードな作品であり、シンプルわかりやすいもんじゃありません。変奏はそうとうに複雑だし、ラスト壮絶なるフーガ、各パートの絡み合いに主題が回帰するところなどカッコよい!

「カナダの謝肉祭」は穏健安寧なのか、剽軽ユーモアなのか、つかみどころのないムツかしい作品。「アメリカ序曲」って、キャンディードみたいな賑々しい想像していたら、静謐なつぶやきみたいな開始で肩透かし。Coplandみたいなテイスト+ウエスト・サイド・スートリーのリズムっぽくて、バカ明るい世界とはほど遠い屈折した味わい有。イギリス民謡による組曲「過ぎ去りし時」作品コメントはこちらを〜って、同じCDですよね、これ。Vaunghan Williams「イギリス民謡組曲」の親しみやすい世界を想像していたら大間違い!神秘的幻想的な作品であります。第4曲「りす狩り」は楽しげな馴染みの民謡サウンドで始まるが、どんどん崩れて難解に至ります。第5曲「メルボルン卿」のイングリッシュ・ホルンは美しいですね。憂鬱な旋律だけれど。

ラスト、「シンフォニア・ダ・レクイエム(鎮魂交響曲)」〜我が大日本帝国には縁の作品也。涙のその日 Lacrymosa (緩やかな、行進風の哀歌) / 怒りの日 Dies Irae (”死の踊り”の形式) /久遠なる平安を Requiem Aeternam (最後の解決) の全三楽章、静謐かつ暗い情感に充ちた開始也。第2楽章は金管を中心とした細かく、激しい音型が印象的、終楽章には安寧が漂います。

全体としてサイモン・ラトルは緻密精密なアンサンブル、オーケストラも上手いが、ダイナミックなメリハリ熱気、わかりやすさに不足するような印象を持ちました。EMIの録音印象、我が貧者のオーディオ(ディジタル・アンプ)との相性問題かも知れません。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨日は思い立って昨年末以来のスポーツクラブへ、例のソフト・ヨガみたいなやつで、心肺機能を高める系ではなく、あちこちふだん使わぬ筋肉やら、関節をのばしたりするやつ〜滅茶苦茶キツいが、エアロ・ビクスにみたいに動きに付いていけん、ということはない。よく眠れて今朝、カラダ中が痛い・・・オークションCDは昨夜終了分2/3件落札有、これでナタン・ミルシテイン8枚ボックス入手のダブりほぼなくなりました。「ほぼ」というは、素敵な小品集(SERAPHIM TOCE-8952)に一部ダブりが存在するためで、Beethoven のロマンスとかMozart のロンドはボックス収録とは別録音。これがなんとも気品のある素敵な演奏なんです。

あと二日となった残りオークションは、売れ筋はっきりして、同じもの競合してちょっぴり値上がりしているが、入札の幅が広がりません。理論的にはどれかバカ高く釣り上がれば、商売的金額は辻褄は合うんだけれど、「棚中在庫総量維持」が目的ですから。年末辺り、怒濤の如くCDを購入してしまって来月辺りカード決済が怒濤の如く・・・じゃなくて、人生には音楽を聴ける時間は限られている、ということですよ。こうして十数年に渡ってサイトにメモを残しているのは、ちゃんと”文書にする”ことで、安易に音楽を聴くことを避けるため、真摯に向き合うため。それに”忘れちゃう”から。音楽は一度音として流されれば”消えちゃう”から、ということです。でも、あちこち”摘み聴き”していると、そもそも”昨日、なに聴いたっけ?”状態になってしまうこと、しばしばです。情けない。

EMI icon 6986672/8枚組 総経費込3,100円ほどで入手  Mozart ヴァイオリン・ソナタ17番 ハ長調K.296(1958年)/第21番ホ短調K.304(1957年以上レオン・ポマース(p))/Beethoven ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」(1958年ルドルフ・フィルクシュニー(p))/第9番イ長調「クロイツェル」(1957年アルトゥール・バルサム(p))〜ナタン・ミルシテイン(p)・・・この人のヴァイオリンはちょっと辛口、凛として背筋の伸びた端正気品が堪らない魅力。後半のBeethoven は忘れもしない子供の頃廉価盤LPで出会い、愛聴しておりました。(Mozart は初耳)この淡麗辛口演奏に馴染んでいると、CD時代に至ってフランチェスカッティを聴いたらその違和感に苦しんだものです。そのリハビリに十数年掛かり、グリュミオーと出会ってようやく癒されたが、やはり原点はこれ!的手応え充分。1957年はモノラル録音だけれど、音質的な不満もなし、伴奏はフィルクシュニーが著名であって、あとはハイフェッツ辺りとも録音していた(なんとなく)伴奏専門的印象のピアニスト(ごめんなさい)だけれど、ちゃんと立派な演奏です。

Beeやんも、この辺りだったらなんの抵抗もなく、CD一枚78分しっかり集中可能。そういえば昨日、某元気の良い演奏で交響曲第4番/第5番と続けたら、後半戦疲れ果ててしまって、ツラくて、もうあきまへん・・・

もう一枚。Brahms ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜ジネット・ヌヴー(v)/ハンス・シュミット・イッセルシュテット/北ドイツ放送交響楽団(1948年)・・・パブリック・ドメイン音源としてネットにて拾えるが、これは協奏曲100枚組に収録されました。何度も聴いていたよなぁ、とサイト内検索掛けてみたら1949年アンタル・ドラティとの録音でした・・・というか、このCDが棚中から探せない。売ったのかな?一時集中的に歴史的音源を処分したし。閑話休題(それはさておき)人工的に広がりが付加され、やや違和感あるが悪くない音質だし、朗々と爽快なる節回しが素晴らしい!ちょっぴり食傷気味の著名作品を鮮度たっぷりに聴かせて下さいました。

朝食後、ネットで某案件検索していたら偶然「堂島ワルティ閉店」との情報が〜あちこちの音楽ファンがコメントしていて、経営難ではないらしい。何らかの形で再開を、との意向らしいが通販になるんじゃないの?振り返ってみれば、この店に行ったのも既に一年前、年に一回くらいしか行かなかったですもんね。CDはけっこう購入しているが、HMVかamazonかオークションですもん。ほんまは店頭で”出物を探す”というのが買い物の醍醐味ながら、仕事を終えて帰宅、深夜でもネット経由であっという間に注文完了、数日で届く、というのは便利。時代は変わったな、ちょっとため息ひとつ。

朝日新聞を見ていたら「自炊」の件、記事になっておりました。CDなんかと同じように、自分で購入した書籍をデータ化して読む、というのは罪じゃないんです。でもね、時代が時代でしょ、いったんデータ化すれば一人歩きして出回るのは必定。これじゃ書き手は商売にならんし、本屋古本屋も同様。書籍文化そのものが崩壊していく・・・流れは止められないでしょう。

音楽がそうなったように、書籍もデータが中心になって配信される時代がそこまで来ているかも。新聞はどうなるんだろう。ワタシ個人は断片的なネット情報(しかもそれが無定見に氾濫する)には辟易していて、新聞の総合的な情報、メインばかりじゃなく、隅々の話題も愉しんでおります。でもね、息子はもう新聞はとっていないし、多くの若い人はそうなんじゃないか。新聞を発行するには大きな手間暇=資本が必要だし、配達の人は不況だからなり手はあるだろうが、いずれ激務に間違いない。広告量もがた減りらしいし(これはテレビも同様)。新聞社も経営的にはたいへんな時代がやってきております。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨夜はビデオを撮った昨年末「クリスマスの約束」再び拝見。女房殿は3〜4度目じゃないか。観客は八割ほどやや妙齢の女性であって、やや上気して幸せそうにいっしょに歌う姿が美しい。アイドルの存在そのものに同化熱狂して叫ぶ!というのではない、ほんまに素敵な、上質な音楽を心より愉しんでいますよ、といった風情でしょう。小田さん厳選のメンバーは文句なし実力派揃いだけれど、山本潤子さんの「冷たい雨」はユーミンの作品であり、学生時代LP買ったなぁ、ハイ・ファイ・セットの。30年経っても声が全然変わらない!精進と努力のたまものでしょう。若手代表の清水翔太は、日本音楽文化の熟成はこんな天才を生み出すんだな、といった驚き有。歌も上手いし、作品のリズムのモダーンなこと!歌の合間にメンバーの会話が挟まるんだけれど、リハーサルの話題などオモロくて、各々の人柄が滲み出る暖かさ。キヨサクの生真面目さ、「小さな恋の歌」も名曲!たか子ちゃん、大好き。JUJUも大ファン。

オークションCD出品は、本日3件締め切り、残り先日ごっそり出品した分は3日後締め切りなんだけど、現在じわじわと半分ほど入札有。但し、大物は動き鈍いので枚数的には半分に届きません。ま、ヤフオク「クラシック音楽CD」全体の入札の少なさを考えれば出色の成績でしょう。競合値上がりは望んでいなくて、最低ラインで売れればそれで良いんです。なんせBOOK・OFFに持って行っても二束三文ですし。オークションで売れる、ということは”欲しい、聴きたい”ということでしょう。自分は聴かなくなったが、音楽を愛する人に伝達していく行為(のつもり)。

昨日(珍しく)メールをいただき、「New Tradition in Classical Music Collection」情報感謝+(ありがたき)誤字脱字のご指摘。8年前の記事?この6枚はとっくに処分済(おそらくオークションにて)で失念しておりました。ネットに上梓しておけば、それはそれで公の情報となるんですねぇ、ちょっぴり感慨がありました。さて、定例サイト更新もう一本、なんとか実施して、来週以降の分も書き貯めたいんだけれど・・・年末ごっそりCD買ったのに、ネット・フリー音源自主CDばかり聴いているので状況マズいっす。

BRILLIANT 93554/2  60枚組総経費込4,200円ほど?Brahms 交響曲第2番ニ長調〜ヤープ・ファン・ズヴェーデン/オランダ放送フィル(1999年)・・・60枚組全集より。CD一枚46分というのは贅沢収録ですね。数年前(交響曲のみ)購入して即処分した件は言及済、当時のワタシはいったいなにに失望したんでしょう?オーケストラの技量、アンサンブルになんら問題はないが、深々とした漆黒の艶サウンド(シュターツカペレ・ベルリン辺りが念頭にあったのか?)を求めるのなら、このオーケストラにそれはない、ということでしょうか。よく練り上げられ、配慮の行き届いた躍動があり、あちこちの”揺れ”も恣意的ではない、意欲的な表現として響きます。ありきたりなオーソドックスではない、表現意欲に溢れた立派な演奏でした。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

始まってしまえばいつもの日常お仕事の繰り返し、昨年とな〜んも変わっておらず、もっぱらノーミソの動き鈍いと自覚するばかり。チームメンバーに作業(改善)指示したことが、じつは根本より全然理解されていない、と気付いたのはワタシの不覚でした。自分の後ろ姿を見ていればそれくらいは・・・甘かったのか、それともちゃんと事前説明してもやはりダメだったのか・・・不明。一日残務調整ばかり、自分がスケジュールに入れている本丸お仕事着手は本日以降に後回し、できれば本日明日で一気に戻したいんだけれど。年始と言うこともあり、旧知(20年でっせ、つきあいは)のメーカーさん、問屋さん訪問有、早速酒に行ってしまいました。反省。

サイト定例更新日なのに、一本のみ辛くも実施。昨日通勤音楽はヴィンタートゥーア・コレギウム・ムジクム音源、自主CD化できていなかったMozart 、Haydnなど。ここで出勤時間となりました。

昼から頭痛を感じ、明日の出勤を免除いただきました。おお、三連休だ。お仕事段取りは少々苦しくなるんだけれど、来週なんとかいたしましょう。帰り、希に寄る皮膚科に行ったんだけれど、団塊の世代らしい医師が電子カルテをフリーズさせ、患者大渋滞を起こしておりました。使いこなせていない・・・パソコンはトラブルをクリアしてナンボでっせ。

朝、通勤で大ショック!Mozart ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415〜リンダ・ニコルソン(fp)/ニコラス・クレーマー/カペラ・コロニエンシスを聴いていたら、途中で音飛び、挙げ句ストップしてしまいました。電車待ちのホームでCDを点検すると〜例の盤面剥離、カバンに予備のCDを薄いビニール収納に入れ、ケータイやらサンプルやらパソコンでぱんぱんに詰め込んだ時に盤面がこすれたのでしょう。ショック。発見は数枚だけれど、まだ棚中にあるんじゃないか。この清涼なる溌剌古楽器演奏は大のお気に入り。でも、もう再入手できない。アマゾンの中古も高価だし・・・ガッカリ。残念。

昨日通勤音楽の件。Mozart 歌劇「劇場支配人」序曲/ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491/Haydn 交響曲第99番 変ホ長調〜ヤーノシュ・フュルスト/ヴィンタートゥーア・コレギウム・ムジクム/カール・エンゲル(p)・・・フュルストはVOXの協奏曲録音なんかで名前は知っていたけれど、もう亡くなっていたとは・・・このオーケストラの首席を務めていたのは1990年〜1994年だから、その辺りの録音でしょう(現在の首席はダグラス・ボイド)。小編成のオーケストラなんだけど、素晴らしく充実し、豊かで瑞々しいサウンドを誇ります。現代楽器による溌剌とした演奏だけれど、過激なリズム強調ではなく、昔風過大なるスケールに至らぬ、バランスのよろしい演奏。よく歌って、劇性に過ぎぬしっとり浪漫の香りもちょっぴり〜これはピアノ協奏曲(カール・エンゲルのソロに顕著)に感じます。Haydnは作品そのものの魅力に気付かせて下さる、立派で素敵な演奏です。拍手はないから放送用録音なのか、すこぶる良質の音源であります。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

さて、本日より2011年お仕事再開、心身ともに〜とくにノーミソ〜がお休みモードから戻っていない自覚あって、不安というか、倦怠感というか・・・状態。いくつか既に問題になりそうな事象は予測付いていて、さて、どれから着手するか?もちろん思わぬ事態も既に発生しているでしょう。早速、昨日チームメンバーより頓珍漢なるメール来ておりましたもの(電話済)。もう木曜か・・・土曜は出勤当番だったはず。年末年始、ずっと睡眠不如意だったが、昨夜はけっこう眠りが深い自覚有。

昨日、かなり音楽を聴いていたはずなんだけど、既に記憶が薄れております。ムリヤリ印象に残ったものを思い出して・・・Respighi リュートのための古代舞曲とアリア〜クリス・ブリーマー(p)・・・ネットで拾えるフリー音源であり、作曲者自身によるピアノ版らしい。馴染みの古雅な旋律だけれど、CDは見掛けたことはない。使用楽器?録音個性か。やや安っぽいピアノの響きなんだけど、管弦楽版より作品の構造やら、旋律の魅力が鮮明に浮き出てなかなかエエ感じじゃないですか。(自主CD化済)

Handel オラトリオ「ソロモン」より「シバの女王の入場」(ニコラス・クレーマー1995年)/合奏協奏曲ヘ長調 作品3-4(フランツ・ウェルザー・メスト1990年)/オラトリオ「テオドラ」より「あなたに、あなたの偉大なる息子に」(ダネマン(s)/ブレイズ(ct)/クレーマー2002年)/「水上の音楽」組曲ニ長調(クレーマー1995年)+Albinoni オーボエ協奏曲ニ短調 作品9-2(クレーマー/ザバレラ(ob)2002年)/Rameau 「ボレアド」組曲(クレーマー2002年)/PEGOLESI スターバト・マーテルより冒頭部分(ダネマン(s)/ブレイズ(ct)/クレーマー2002年)・・・ヴィンタートゥーア・コレギウム・ムジクム。これもネットで拾える鮮明なる録音也。昨年2010年9月「音楽日誌」に一度言及があって、一枚の自主CDに仕上げたもの。冒頭「シバの女王の入場」よりすこぶるヴィヴィッドな小編成アンサンブルであって、現代楽器によるバロック・アンサンブルも悪くないな、と再認識させる立派な演奏ばかり。ダネマン(s)/ブレイズ(ct)二人のしっとりした声楽に心奪われました。スターバト・マーテルは全曲聴きたかった!馴染みの作品ばかりだけれど、Rameau 「ボレアド」は(ブリュッヘン以来)なんども聴いて、ようやく作品の魅力に目覚めました。フランス・バロックは独逸とも伊太利亜とも話法が異なって、慣れるのに時間が掛かりました。

今朝の音楽は、Schumann チェロ協奏曲イ短調〜ピエール・フルニエ(vc)/マルコム・サージェント/フィルハーモニア管弦楽団(1956年)・・・1955年となっているが、オリジナルのEMI録音表記に従いました。音質良好。気紛れ、変幻自在奔放なる旋律の魅力をたっぷり、ノーブルに表現して下さって文句なし。若い頃はロストロポーヴィチのぎらぎら精力的な演奏を好んだけれど、ここ数年フルニエの上品で抑制の利いた音色に嗜好が遷りました。

では、行ってきます。不安いっぱいです。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

昨日より取引先は営業再開みたいで、ケータイにメールはがんがん転送されます。本日より、我が職場も本格営業再開、さっそく本日夕方締め切りで来期予算関係某資料あるんだけれど、昨年末に辣腕パートさんに作業依頼済〜自分はもう一日お休み・・・というか、社会復帰のためのリハビリみたいなもの。昨日は一歩たりとも外出していない・・・冬の寒さに負け、夏の暑さに耐えきれない。出品無料キャンペーンということでヤフオクにダメもと大量出品した件、一晩経ったらぼちぼち入札入っておりますね。やはり時代は大物ボックス狙いなのか。考えてみれば自分の購入傾向もそんなんですもん。”ダメもと”一週間締め切りは気分的にはラク、(いつもの)ダブり処分切迫感はありません。

BRILLIANT   93554/35枚目昨日の音楽は、Brahms 凱旋の歌 作品55(8声の合唱と管弦楽による)/アヴェ・マリア 作品12/運命の歌 作品54/哀悼の歌 作品82〜ゲルト・アルブレヒト/デンマーク国立交響楽団/合唱団(2001/3年)・・・例の60枚ボックスより。CHANDOS原盤であり、単独で買えばそれだけで2,000円ほど・・・う〜む。こちら総経費込みで60枚/4,300円ほど?閑話休題(それはさておき)、これぞ”オトナ買い”の醍醐味であって、「運命の歌」意外は初耳作品也。Brahms といえば交響曲やら協奏曲ばかり、というのもワン・パターン。ピアノ作品や室内楽が自分の感性にフィットする手応えがあるし、こうして荘厳かつスケールの大きな深淵旋律+サウンドを堪能させて下さるのもありがたい。(言語理解不如意でも)演奏はどうなんでしょうか、目も眩むような集中力!・・・には届かぬ、オーケストラも合唱ももう一歩の感じがあるんですが・・・NMLにて拝聴可能なので読者諸氏の感想助言をいただきたいもの。

こちらBRILLIANT/35枚目には+埋葬の歌 作品13(混声5部、管楽器とティンパニ伴奏)が追加され、この担当はミシェル・プラッソン/ドレスデン・フィル/エルンスト・ゼンフ合唱団(1999年EMI原盤)、これはジョン・エリオット・ガーディナー/革命的浪漫的管弦楽団/モンテヴェルディ合唱団(2007年)による、それこそ”目も眩むような!”演奏で既に聴いておりました。こちら2分ほど長い8分、おそらくは現在独逸最高峰の合唱団を率いての深い感銘を受けたが、脳裏にはガーディナーのショックが残っておりました。

サイト更新用の原稿未着手なのは、新しい作品への挑戦!というスケベ心があるから。

一方で安易であまり肩肘張らぬ旋律ばかり聴いていて〜J.StraussUによるオペレッタの旋律集めた編曲もの/「インディゴと40人の盗賊(千夜一夜物語)」Indigo und die/「ウィーンのカリオストロ」Cagliostro in Wien/「メトゥザレム王子」Prinz Methusalem/「女王のハンカチ」Das Spitzentuch der Konigin/「愉快な戦争」Der lustige Krieg/「ヴェネツィアの一夜」Eine Nacht in Venedi(8.225074)/「シンプリツィウス」Simplicius/「騎士パスマン」Ritter Pasman/「公爵夫人ニネッタ」Furstin Ninetta/「ヤーブカ(りんご祭)」Jabuka (Das pfelfest)/「理性の女神」Die Gottin in Vernunft(8.225075)〜クリスティアン・ポラック/スロヴァキア国立フィル(コシツェ)・・・所謂Potpurri(ポプリ)でして、例の花びらの詰め合わせがそのまま音楽用語になった感じ。ほとんど至福ですよ、先日の”ほとんど初耳”円舞曲聴いていても”まったり馴染み”な作品ばかり。コシツェのオーケストラはBartok辺りを演るんだったら問題出そうだけれど、なんやら滅多矢鱈と楽しくて、これはクリスティアン・ポラックの成果かも知れません。この人の詳細はわからぬが、NMLではオペレッタ中心に多くの録音が拾えます。

世間ではウェルザー・メストのニュー・イヤー・コンサートなんだろうが、【♪ KechiKechi Classics ♪】はマニアなマイナー道を(とことん)歩みたい。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

ようやくいつもの休みになったような・・・昨夜のドラマ「赤い指」力作でした。原作を読んでいないんだけれど、女房殿によるとかなり忠実な再現らしい。筋立て細部描き込みがていねいであり、説得力があり、荒唐無稽ではない。役柄に人を得ており、とくに母親役の西田尚美は息子への狂信的な思いに納得させるものがありました。亡くなり行く父親との関係も複線として深みと幅を生み出しております。黒木メイサの役柄がちょっと存在薄いかな?むしろ脇役ながら田中麗奈のナース役がエエ味出しておりました。

予告通り大量のCDをオークションに出しました。カザルス/マールボロ音楽祭のBach ブランデンブルク協奏曲/管弦楽組曲は子供の頃からの愛聴盤(当時はLP)だけれど、現代楽器によるバロックを聴く機会が急激に減っていること、1950年プラド音楽祭のモノラル録音ならパブリック・ドメインで聴ける(本質的な解釈の違いはない〜というのは少々乱暴か)ということです。他の出品者の状況を見ると、半分も売れないのではないか、と類推しております。

dhm/BMG BVCD-8803〜04 1,115円2006年購入Bach 管弦楽組曲第1番ハ長調/第2番ロ短調〜コレギウム・アウレウム/フランツヨゼフ・マイヤー/ハンス・マルティン・リンデ(fl)(1969年)・・・古楽器演奏の嚆矢であり、現在では中途半端な楽器使用、解釈云々されるもの。CD一枚収録四十数分というのも贅沢なものです。学究的な問題さておき、柔らかく、古雅であり、瑞々しい残響に充たされ、ほとんど理想的な演奏と感じました。最近の先鋭的な録音に比べ、編成が大きく、リズムも少々ノンビリしているが、これが1960年代!?的驚異的な完成度。ヒステリックな疾走よりずっと魅力的。この作品、そして音楽そのものが好きになる演奏です。

Bach ブランデンブルク協奏曲第1〜5番〜パブロ・カザルス/プラド音楽祭(1950年)・・・第6番がないのは、ここまでで自主CD一枚分になってしまうから。ヴィヴィッドで骨太な躍動、ノリにそう違和感はない。1960年代のステレオ録音より音質が落ちるのは当たり前だけれど、これでも彼の偉大なる個性、音楽への愉悦を存分に堪能可能。

Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)/キリル・コンドラシン/チェコ・フィル(1950年ライヴ)・・・CDで出ていたものだけれど、いずれ音質的には少々厳しくて、パブリック・ドメインでも様子を見るには充分でしょう。この作品はリヒテルの十八番であって、たしか2度正規録音をしていたはず。彼の大ファンだけれど、この作品では少々タッチが硬派に(重)過ぎて50分を越える長丁場は少々ツラいもの。スケール大きく、叩き付けるような強靱なるタッチ、熱狂的な集中力であり、細部入念なる描き込み。チェコ・フィルは冒頭のヴィヴラートたっぷりホルンから魅力的であって、コンドラシンは絶好調でしょう。音質の厳しさは気になります

Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調〜カリン・レヒナー(p)/エドゥアルド・マルトゥレット/ベルリン交響楽団(旧西)にて連続聴き。3枚組をオークション処分して、60枚組(完売みたいですね)にて再購入したもの。2年ほど前に第2番を再聴もしております。ベルリン交響楽団(旧西/ザンデルリンクのオーケストラに非ず)は冴えない響きを危惧したが、意外と頑張ってソロを引き立てております。先のリヒテルとは対極にあるような、優しい、力みのない演奏であって、”対決”ではなく包み込まれるような暖かい感銘がありました。ルービンシュタインのCDを再度確認必要なんだけど、これはこの作品中ヴェリ・ベストじゃないか、そんな予感がいたしました。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

久々の自宅へ。いやぁ、散財しましたね。珍しいこと。こうじゃないと日本経済は活性化しませんから。親孝行の真似事だし。帰り、関西空港で戻ったが、大阪行のバスには中国(台湾かも)の方々が大勢いらっしゃいました。

明日から職場では早出当番出勤開始、明後日から通常業務開始だけれど、ワタシは年末出勤留守番当番したので、あと二日お休み。しっかり音楽を聴いて、できればスポーツクラブにも行きたいな。お仕事のことはとにかく、ぜ〜んぶ忘れております。で、ないと精神的に保ちませんから。

オークションによるCD処分は昨年末再開、当初の目的を果たして再休止するつもりが、大晦日にぼんやりしていて登録解除を忘れました。したがって、そのまま一ヶ月継続することにいたしました。

棚中、もう聴く機会は少ないかな?と思われるものを選択、この間盤質点検を怠って何度かクレームを受けてしまったので、ちゃんと見ましたよ、一枚一枚。中古で入手したものはけっこうヤバいものはあって、こちらちゃんと聴ければ盤質は気にしないほうなんです。それにちょっとした手の脂みたいなものが、カビに転化しているものものないでもない。ちゃんと拭けばキレイになるけれど、小傷はどーしょーもない。

そこは正直に申告して出品いたしましょう。


●2011年1月某日の振り返りと後悔

(在札幌大浴場付ホテルwith女房+両親)昨日、早朝8時神戸空港発の千歳行きに無事乗りました。快晴。10時前には到着して、JRで札幌には40分ほど、あっという間。札幌は大都会だけれど、ワタシの子供時代はとんでもない田舎だった近郊の街も、通勤通学圏になって拓けております。あちこち初売りの店を冷やかしつつ、旨いラーメンをいただいたあと両親の札幌マンションに移動。先に送付してあった18.5インチ地デジ・テレビ設定完了。(旧式ブラウン管テレビ3台もころがっておりました/耐乏生活経験者はものを捨てられない)

親父は大正生まれ、母親もいよいよ80歳、カラダは弱りつつあるが頭脳明晰、かつては無口だった戦中派ラスト男子も「スベらない話し」連発。夜(弟と大違いの高級官僚〜天下り済役員)兄夫婦合流、あれじゃ両親も離れて暮らす次男坊にばかり相談するわな。息が詰まりました。親戚付き合いは離れているに限る。

今回のツアーには一番小さなミニノート(PuppyLinux)持参、昨夜更新してやろうと思ったら、エディターの言語設定がおかしくて保存不可、今朝再トライヤルとなります。昨日早朝に聴いたのは、Mozart 交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」〜カール・シューリヒト/ウィーン・フィル(1960年ザルツブルク・ライヴ)・・・天翔る推進力、スッキリ爽やかなサウンド+リズム、モダーンなセンス。昨年末御大カラヤンの重量級演奏に閉口したが、それとは対極にある軽快軽妙なる世界を堪能できます。新年早々エエ感じだ。

いずれ、ここ数日は音楽とは無縁の生活でスタート。これより(女房殿のご希望にて小樽へ)

朝ホテルにて両親と朝食。その前に朝風呂に入ったら親父がいて「爺さん、お早うさん」と挨拶したら、全然見知らぬ爺さんが隣にいて「お早うございます」とごていねいに返事いただけました。彼(か)の世代は礼儀正しいですね。JR北海道の「一日云々切符」(特定のエリア乗り降り自由)購入して女房殿待望の小樽へ。すぐですよ。けっこう近い。

駅に着いたとたん、女房殿は舞い上がってしまって「小樽に泊まろう!」と。駅前ホテルに「ツイン空いてますか?」と訊いたらOKと。ネット環境を借りて苫小牧宿泊をキャンセル〜これが失敗したような、微妙なような。ようはするに「一日云々切符」がムダになるし、考えてみれば一日中小樽にいられるワケじゃなし、札幌でもどこでも近いんですよ。閑話休題(それはさておき)

小樽運河界隈は正月でも店かなり開いていたけれど、過去2度の訪問と少々印象変わっております。観光客は韓国のひとが多い〜見た目、日本人と寸分違わない。北一硝子が目的だけれど、類似の店がたくさん増えております。ありきたりのお土産屋さんにはまったくお客が入っておりません。チョコレートを中心とする高級お菓子屋さん大盛況!北一硝子の技量は頭抜けていて、類似の硝子細工の店との差は(おそらく)だれでも理解可能。

北海道といえば海産物の土産だけれど、以前の記憶からはかなり店数が減っている感じ。数多い硝子細工のお店では大量の婦女子がアクセサリーにココロ奪われて(女房殿も例外ではなく)目を輝かせて熱心に物色〜同行の親父(スポンサーでもある=含むワシ)は手持ち無沙汰極まってイライラ状態〜隣には絶妙の大看板が出ていて曰く「お父さん預かります」(湯豆腐などを供する)と。素晴らスい着眼点ですね。(結局、素敵なコップ二つ購入)

それでも一日中時間をツブせるワケでもなし、切符もあるし、ということで札幌一歩手前の桑園(ワタシ少年時代を過ごしたところ)にできたイオン(ジャスコ)桑園へ。ここはお仕事で何度も訪問していて、巨大なショッピングセンターであり、お土産買うにはなんといっても価格が安い。ここで疲れ果て、更に札幌に戻り夕方からムリヤリ北海道名物しっかり喰ってビール酒など・・・腹パンパン。更に女房殿は札幌駅地下の店で素敵なバッグ入手。その後、小樽に戻って・・・アホみたい。

でもね。このホテルの風呂最高。前日札幌のホテルでの大浴場も快適だったが、いっそうよろしい感じ。露天風呂では3歳くらいの男の子がお父さんといっしょ、お隣女風呂のお母さんと一生懸命お話ししておりました。なんと微笑ましい。まだ日本は大丈夫だ。

明日、やや体重増にて関空に戻ります。新年早々贅沢した。札幌の女性はみなお洒落で美人比率が高い。(含む母親)


●2011年1月某日の振り返りと後悔

ここ数年、大晦日は女房殿は実家に帰っていて、久々いっしょの昨日、昼から映画「相棒」に出掛け、そのまま外食となりました。相変わらず見事な、細部ていねいな作り込みでしたね。ゆっくり映画を楽しめるのも、お休みの醍醐味か。本日早朝、神戸空港より北海道へ。寒いだろうなぁ、いやだなぁ。雪用の靴がない。「近況」更新、公式には募集休止した「各自勝手にアカデミー賞」(林分2010年)はそこに載せておきました。

大晦日にアマゾンにてDVD-R到着。ところがねぇ、ディジタル映像を録画できない・・・2枚ムダにした挙句、よ〜く説明書を熟読したらCPRM(?)対応ディスクじゃないとダメなんだそう。適当に注文してもあかんのやね。ご近所、生島神社にちゃんと初詣に行ってまいりました。

Marco Polo 8.223217新年らしくJ.StraussU 円舞曲「自由の歌」作品52/慈善舞踏会ポルカ 作品176/ヴェルディの主題によるメロディー・カドリーユ 作品112/円舞曲「ウィンザーの調べ」作品104/ポルカ・シュネル「帝都はひとつ、ウィーンはひとつ」作品291/円舞曲「市民の心」作品295/ポルカ・マズルカ「恋人よ、舞い上がれ」作品394/円舞曲「おとぎ話」作品312/祝祭ポロネーズ 作品352/アデーレ・ワルツ 作品424/ポルカ・フランセーズ「ヴィオレッタ」 作品404/皇帝フランツ・ヨーゼフ行進曲 作品67〜アルフレッド・エシュヴェ/スロヴァキア放送交響楽団・・・偉大なる全集録音はNMLにて聴くこと可能。

知名度のない、珍しい作品はどれも(良い意味で)ワン・パターン、つまり名曲揃いということですよ。いつ聴いてもゆったり幸せになれる。オーケストラは本場ウィーンのすぐお隣、ブラティスラヴァのオーケストラであって、素直でクセのないサウンドであります。この類の作品は、ごりごり分厚い響きを誇るオーケストラである必要はないでしょう。名手エシュヴェもツボを押さえて、特異な自己主張をしないのがよろしい。音質も悪くない。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi
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