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音楽日誌◆日々の反省◆日々の反省 オランダの木靴
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◆2010年11月某日の反省

昼には金沢に出掛けなくちゃいけなんだけど、朝起きた時点で出勤意欲が萎えました。昨夜、資料宅配便送付間に合わなかった時点で机上に置いて翌日持って行けば良かったのに、何をカンチガイしたのかカバンにぎゅう詰めして持ち帰ったんです。帰宅途中で、”ああ?”と思い付いたんだけれど、もう遅い。自宅からそのまま出発可能な状態になった、という安心感もありました。”寒い”というのが本音、でも北陸方面はいっそう寒いでしょ。夜はカニとフグの鍋が待っておるが。

昨日、すったもんだあちこち一週間ほど悩んで18.5型地デジ(→美しくない日本語だと思いません?)テレビとうとうオークションにて入手。北海道の両親用でして、大型のは(チューナーでも買い替えでも)お兄ちゃんと相談してね、ということで、小さい方を親に送付。諸経費全部込みで18,000円ほど。2年前女房方の母親に19型を購入したが、たしか35,000円?それでも当時は結構安かったですもん。もちろん、言うまでもなく無名メーカー品です。自宅のは(女房の圧力に負け)SHARPにしたが、マイナー道はワタシの基本ですから。

聴くべき未開封CDは棚中に多く眠っているのに、自主CDがオモロくてやめられまへん。20年ほど前?FMエア・チェックを熱心にしていて、カセット収録の組み合わせ、いかに余白を無駄なく使うか、というワザを駆使しておりました。タイマーも自在に駆使していたな。(そのタイマーは現在でも現役)自主CDはそれにちょっぴり似ていて、制限80分、いかに関連ある音源を組み合わせるか、そして余白を埋めるかが腕の見せどころ。但し、当時カセットレギュラーC60が200円だったんじゃないか?(ご近所のバッタ屋の在庫処分/激安)いまやCDRは時代遅れになりつつあるが、アマゾンで注文したら100枚1,480円ですもの。@14.8。20年で世界は変わっちゃった。

POCC-3013/これが正規盤の写真Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜グイド・カンテッリ/フィルハーモニア管弦楽団(1956年)・・・夭折の天才指揮者・ラスト辺りの録音、なんだけど、正式なテイクは第2楽章のみ、第3〜4楽章はリハーサルからの編集音源としてTESTAMENT POCC-3013として発売されたことがあります。ところがっ!ネットからダウンロードしたらちゃんと第1楽章から収録されている!?詳細経緯を調べてもあり得ぬこと。パブリック・ドメイン音源はありがたく拝聴しているが、音源情報(収録年)が誤っていたり、不思議な音源が混じっていることは気付いておりました。(例えばBeethoven 交響曲第2番ニ長調〜ラファエル・クーベリック/コンセルトヘボウ管弦楽団/録音年表記なし)。この第5番も第1楽章は、あきらかに他音源の流用なのでしょう。こうなると第2〜4楽章もカンテッリではある保証はない。

オリジナルを知らぬので、なんとも比較のしようもないが1956年既にステレオ録音が実用化されていた時期にしては、鮮度よろしくない音質。第1楽章もふくめ、上手い具合に音質劣化均質化しております。カンテッリの熱心な聴き手とは言い難いから、判断エエ加減なものだけれど、颯爽としてキビキビ速めのテンポ(繰り返しなし)で疾走する演奏であります。独墺系とは異なる明るい響き・・・と思うんだけれど。同時期EMI録音、フィルハーモニア管弦楽団とすると=カラヤンになっちゃうんですけどね。(後述;BBSにてご指導があり、1954年NBC交響楽団とのライヴ録音が存在するとのこと。どうもそれらしい→ニューヨーク・フィルとの録音も存在する

次の収録は「エリーゼのために」〜パウル・バドゥラ・スコダ(p)(1958年)・・・誰でも知っている愁いを含んだ名旋律也。最高。更にBeethoven ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/ヨーゼフ・クリップス/RCAヴィクター交響楽団(1956年)・・・おお!往年の名演、しかもステレオ録音もパブリック・ドメインになったのだな!と感涙にむせびつつダウンロードすると第1楽章しか収録されない。ピアノは思いっきり華やか、推進力ぐいぐい演奏なんだけど・・・残念。

ラスト、収録時間が余ったので(あまり意味もなく)Bach ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042〜ヴォルグガング・シュナイダーハン(v)/ベルンハルト・パウムガルトナー/ルツェルン音楽祭管弦楽団(1956年)・・・古楽器派であるワタシもBach のこの辺りの作品だったら、なぜか現代楽器でしか(ほとんど)聴いておりません。やや音質がヒステリック気味だけれど、昔馴染みの旋律+オーソドックス端正な演奏を堪能いたしました。なんせ、滅多に聴かない作品ですので。

では、もうちょっと遊んでから金沢に出発します。会議後、エラいさんの同行で忘年会、2次会必須の情勢で現場責任者(つまり会計役)が抜けるわけにはいかぬでしょう。パソコン持参しません。これにて怒濤の11月終了。一年はあっという間だ。


◆2010年11月某日の反省

月曜は出掛けるのが億劫だな、寒いし。二日分たっぷり休んだ手応え有、明日、夕方には金沢で会議(+忘年会)だけれど、資料ができておりません。昨日は演奏会、演目が意欲的だし、上手いですよ。この間聴いた数々のアマオケ中でも出色の技量だと思います。弦も木管も立派(昨日のオーボエ、クラリネット・ソロは出色!)だけれど、金管の押しさ、技量に驚きました。ホルン・ソロは凄かった。会場は満員でしたよ。ご近所だし、出不精にならずもっと行かないとなぁ、演奏会に。

自宅で聴いた音楽は、(引き続き)Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ヘルマン・シェルヘン/ウィーン交響楽団/国立歌劇場合唱団/ヒルデ・レッスル・マイダン(a)(1950年ライヴ)・・・伊パラゴンのLP/仏TAHRAでCD化されていた音源がネットで拾えます。この年、シェルヘンは第9番、第7番、そしてこの第3番と意欲的に演奏会に取り組んでいたんですね。この演奏に対する言及は驚くほど少ないというか、知られていないみたい。音質は時代勘案で意外と良好です。演奏はなんというのかなぁ、真っ当というか、素っ気ないとするべきか・・・さっくりと速めのテンポ、余計な詠嘆とか叙情を加えぬもの。第5楽章「天使たちが私に語ること」に於ける女声合唱はヴィヴラートが濃厚で時代を感じさせます。なんせ天下のシカゴ交響楽団に続けて聴いたでしょ?時に「上手いオーケストラとか、オーケストラが弱いというのは理解できない」という(良心的)リスナーがいらっしゃるが、どーひっくり返って聴いても技量の差歴然、しかも、ライヴでしょ。時代も音質も違うことを前提にしても、近代演奏技量の進歩を目の当たりにする思い。とくに金管の差は凄いですよ。それでも、終楽章の静謐なる感銘はちゃんと存在するのだけど・・・

では、行ってきます。

ようやく明日金沢での会議資料出来。しっかし、エエ加減にせい!我が中独連メンバーよ。分担のEXCEL表の修正を指示したら、異様に作業が遅い・・・ちょっと眺めてみたら「一括置き換え」とか「フィルターで当該データを選んで一気に色付け」を知らんのだね。一個一個、一行一行心を込め、真丁寧に修正をしておりました・・・そりゃいくら時間があっても足らんでしょうが。ミスも出やすくなるし・・・一事が万事で本丸のお仕事まで辿り付かない(ことが多い)。お陰で宅配の集配便に間に合わず、明日資料印刷した分抱えていかないとアカン。重いのに。

通勤音楽は、Mahler 交響曲第3番ニ短調〜シェルヘン/ウィーン交響楽団(1950年ライヴ)終楽章再聴。ちょっと失礼なことを書いたからね、今朝。”真っ当というか、素っ気ないとするべきか・・・さっくりと速めのテンポ、余計な詠嘆とか叙情を加えぬもの”〜とは、ま、それはそんな感じなんだけど、けっこう前のめりのアツい激情は迸(ほとばし)っておりました。悠々たる歌、節回しみたいな表現じゃなく、まさに”Mahler と対決!”的切迫感はあるんです。まだ、Mahler が世間一般馴染みの作曲家ではなかった頃、現代音楽の類であった頃の姿勢なのでしょう。

自主CD2枚目の余白には、Debussy 舞踊詩「遊戯」〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1958年)・・・ちゃんとした、というか、エグいほどに分離したステレオ。多彩なる打楽器は出番が来ると一番前に出て自己主張しちゃう。つまり、定位とか奥行き、各パートの正確な位置関係滅茶苦茶なマルチ・マイク録音〜ある意味お見事であります。作品はさらさらと雰囲気があって粋、これはアンセルメのオーケストラも同様であって、今朝「上手いオーケストラとか、オーケストラが弱い〜」なんて書いていたのを忘れたかのように、そんぶんに味わい深い。最高です。


◆2010年11月某日の反省

昨夜女房殿無事ご帰還。気ままで不規則不健康な生活ともおさらばです。本日、久々の演奏会へ。なんせ出不精故お誘いないとが出掛けませんから。ウィーン・フィルからは(もちろん)ご招待はないので、地元アマオケからですが。それでも、リアルな生演奏を時々会場体得しておかないと、音響の基準ができませんから。左足が痛く、オークションの送付と弁当を買いに出掛けた以外、どこにも外出せず。運動不足が要因でしょう。

LONDON F00L-59014/17  14枚組3,150円 定価40,000円!Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団/女声合唱団/グレン・エリン少年合唱団/デルネッシュ(s)(1982年)・・・こんな長大なる作品もお気に入りであれば聴き通すのに苦労はない。 第1楽章、第2楽章辺りは旋律の語り口に(例の)硬派な窮屈さが気にならんでもないが、オーケストラの端正な美しさ、驚異のアンサンブルを堪能するうちに気にならなくなる。7年前のジエイムズ・レヴァインより、細部の仕上げ、オーケストラの入念なアンサンブルの集中力に於いて貫禄経験の桁が違う。(あちらの若さも魅力だけれど)弱音から最強音迄完璧にコントロールされ、洗練された金管は驚くべき技量であって、世界最強かも。かつて、体育会系筋肉質の演奏には耐えられなかったが、ある意味作品の素の魅力をそのまま表出しているのかも、と感じるようになりました。懊悩とか狂気とか情感とか、もうエエではないか・・・そんなことを一瞬考えるほど”美しい”というか、不純物のないサウンドに至っていて録音も最高。

我が貧者のオーディオ+インチキ4chスピーカーとの相性か。終楽章は纏綿と弦が歌うところだけれど、シカゴの弦はクセがないというか、金管ほどの個性存在を主張しませんね。最近、断片聴きやら、聴き流しばかりだったので、久々ちゃんと音楽満腹いたしました!的堪能有。この国内盤全集FOOL-59010/24は1990年代?発売(詳細日本語解説付)定価40,000円!也。昨年2009年8月中古3,150円(税込)とのレシートが残っておりました。駅売海賊盤(旧録音系)第9番を除く”ほぼ全集”処分の上で入手した記憶有。前回拝聴とは受け手の感銘が変わりました。

今朝から聴いているのは、R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」(1952年)/「ツァラトゥストラはかく語りき」(1950年)〜クレメンス・クラウス/ウィーン・フィル・・・英DECCA録音、TESTAMENTで復刻されていたけれど現在は廃盤らしい。ワタシのは当然パブリック・ドメイン音源を使用した自主CD也(少々元データ?に音飛び有/気にせず)。後年(おそらく1960年以降カラヤン辺りからの印象)と比べ、オーケストラの響きがラフというか、ローカルな味わいが昔風と感じます。それこそ、ショルティのシカゴ響とかカラヤン/ベルリン・フィルとは別世界のサウンドであって、所謂”味わい系”か。怒濤のラッシュ!とか威圧感とは無縁、ボスコフスキーのヴァイオリン・ソロも鄙びた味わいがありました。「ツァラ」のほうがテンションは高いかも。


◆2010年11月某日の反省

ありがたい週末連休。早朝、左足ひくらはぎが攣って覚醒、しばらく痛み耐えて収まるのを待ったが、こんどは左膝関節裏が攣りました。最悪。本日夜に女房殿ご帰還とのメール有。

竹内薫「99.9%は仮説〜思い込みで判断しないための考え方」(光文社新書)・・・目からウロコ、しかも記述が具体的で平易、抜群にわかりやすい。ロボトミー手術なんて、とんでも治療が世界で(日本でも)盛んに実施されていたのは、そう昔のことじゃない。日常当たり前と思っていることは、何となくそう信じているだけで、じつは解明されていないことが多いそうです。例えば、なぜ飛行機は飛ぶのか、なぜ全身麻酔が効くのか。昨今話題の地球温暖化もCO2要因は仮説だそうで、温暖化しているからCO2が増えているかも、との説はどこかで知りました。以前にも言及したが、残念な某隣国にて肥満した三代目が登場してエラく我が国では評判悪いが、その体制が崩壊したら大量難民が南北に流出して、経済的な破綻をきたすかも知れない・・・そこまで話題を広げなくても、けっこう迷信がしぶとく存在を続けておるでしょうが。本来”言い伝え”は先人の英知だったはずが、いつの間にか換骨奪胎されて”思い込み”のみが残る・・・自分も自戒せねば!ノーミソをクリアにして下さる一冊也。しかし、読者レビューでは(もの凄く!)評判悪いっすね。

DOCUMENTS 233019 10枚組1,000円也Shostakovich ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調〜ダヴィッド・オイストラフ(v)/ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック(1956年)・・・一般にShostakovichは苦手方面だし、そのなかでも2曲のヴァイオリン協奏曲はずっと馴染めなかった・・・作品全容がおぼろげに見えてきたのは最近です。オイストラフはこの一年前に初演しておりますね。東西冷戦時代でも、即亜米利加初演がされたのは、作曲家の人気の証明か。ドデカフォニーの作品旋律は、豊満優雅なヴァイオリンの威力か、そう難解とは感じさせぬ甘美繊細なる第1楽章「ノクターン」(やや暗鬱そして神秘深淵)。第2楽章「スケルツォ」は例の快速諧謔であって、演者は表情を変えぬギャグであります。ユーモラスだけれど目が笑っていない、情感方向がわからぬのもいつも通り。オイストラフは余裕の技巧でっせ。第3楽章「パッサカーリア」は勇壮(わかりやすい情感豊か)な映画音楽風旋律が次々変奏されます。纏綿とした歌を奏でるヴァイオリンは絶好調。

終楽章も馴染みのパターンで疾走しております。息もつかせぬ流麗なるソロ。バーンスタイン以前のほうがニューヨーク・フィルも好調、音質も良好です。この廉価10枚組はバカにできぬ価値有。

ワタシは根っからのECO人間というかKechiKechi(安物)人生でして、何度も激安中古パソコンを入手し、寿命が尽きたら分解して部品を貯めておりました。もうほとんど捨てたりHARD・OFFに売ったり〜二束三文で電車代のほうが高く付いたけれど。ノート用のHDDはいくつかバックアップ用に残してあって、USB外付けに変換してあるんです。もう10年ほど前、VISTA以降はドライバが対応しません。”FCC HD550 ドライバ”で検索しても出てこない。(後で再検索したら出てきましたXP用だけれど)つまり「7」では使えない。XP迄対応のドライバもどこか紛失してしまいました。

ところが!PuppyLinuxだったら自動認識するんだなぁ、ドライバ関係なく。上手くできておるなぁ。いったいどーなっておるのか。


◆2010年11月某日の反省

昨夜はお給料日で無事、おとなり中独連メンバーは壱万円返して下さいました。寒くて、なんとなく風邪気味だし小一時間ほど酒場へ、夕食代わり。当面のお仕事はそれなり目鼻立ちつつあるが、本日基本的にクリアいたしましょう。帰宅したら、CDオークション出品締め切り日であって、けっこう売れて下さいました。値付け間違ったなぁ、と自覚あるぶんはしっかり売れ残り、さすが消費者の目は厳しい。やや競合で価格が釣り上がったが、もとより「棚中在庫抑制」が目的、12月も引き続き追加出品してみましょう。商売じゃないからね。明日、お休み、女房殿久々ご帰還へ。

昨日の通勤音楽は、Mozart 歌劇「魔笛」〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン/ライプツィヒ放送合唱団/テオ・アダム(b)/ペーター・シュライヤー(t)/シルヴィア・ゲスティ(s)/ヘレン・ドナート(s)/ギュンター・ライブ(br)/レナータ・ホフ(s)/ジークフリート・フォーゲル(b)他(1970年)・・・一枚目のみ拝聴。このCDは値段が変わっていないな、ずっと。ピッチ云々はちゃんと比較確認していないが、音質はぼんやりとしてイマイチ。隅々まで馴染みの旋律ばかり、歌い手も著名な人ばかり、そしてオーケストラは充分に美しい。キモは夜の女王あるシルヴィア・ゲスティと思うんだけれど、よほど酷くない限り優劣を論評する立場にありません。お見事なコロラトゥーラじゃないでしょうか。筋書きは荒唐無稽らしいが、旋律だけ聴いていると、ほんまに幸せになります・・・

では、行ってきます。

今朝、ぼんやりして定例のサイト更新を忘れました。お仕事なんとか一日こなして(なんか本筋を避けて、当面の宿題消化に没頭していただけ?)早々に帰宅、ようやく実施済。先週オークションで落札したCDボックス到着、まだ聴いていないものは大量に残っているのに、恥ずかしくて「音楽日誌」によう書けません。ようやく苦しい一週間終了しました。

EMI 5673232 オークションにて入手通勤音楽は、New Year's Concert / 2000〜リッカルド・ムーティ/ウィーン・フィル・・・入り江のワルツ 作品411/ヘレーネン・ポルカ 作品203/アルビオン・ポルカ 作品102/ワルツ「愛の歌」 作品114/喜歌劇「騎士パスマン」から「チャールダーシュ」/(エドゥアルト)ポルカ「速達郵便で」/スッペ 喜歌劇「ウィーンの朝、昼、晩」序曲/(エドゥアルト)ポルカ「プラハへの挨拶」/ワルツ「酒、女、歌」 作品333/ペルシャ行進曲 作品289/(ヨーゼフ)ポルカ「とんぼ」/訴訟ポルカ 作品294/(ヨーゼフ)ポルカ「芸術家の挨拶」/(ヨーゼフ)ワルツ「マリアの思い出」/ハンガリー万歳 作品332/ポルカ「ドナウの川辺で 作品356/ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314/ラデツキー行進曲・・・ラスト数曲迄たどり着かず。

ちょっとネットで調べてみたけれど、DVDはあるけれどCDは入手難しいのかも。かなり珍しい選曲で、馴染みの旋律はないのに、ま、類型というか、どれもヴィヴィッドで楽しい作品ばかり。演奏もエエですね、臨場感にあふれて。ウィーン・フィルとムーティの相性も抜群みたい。


◆2010年11月某日の反省

残念な菅政権の迷走、それに負けぬくらい野党の見えにくさ、6割を切る大学新卒就職の内定率(じゃ、中卒高卒専門学校の方々はどうなの?)、一筋縄ではいかぬ隣国・中国の動き+日本側の紋切り型の分析、国民の反応(大国の人々が一枚岩であるはずがない)、そして北朝鮮の暴走・・・話題に事欠かぬ毎日だけれど、ほとんどの国民は日々生活に追われているんじゃないか。実際は連関し合って自分の生活に跳ね返っているんだろうが、大局が見えにくい。ぼんやりとした閉塞感と、刹那的な行為ばかり周辺では目に付きます。例えば我がチームの残念な中年独身=手取りすべて小遣いなのに、ワタシに壱万円借りて給料日まで返せない・・・一攫千金を夢見て小さな銀球に賭け、敗退したらしい。

ま、とにかく元気でやりまっしょい。昨夜はちゃんと風呂を沸かして入りました。冬場はシャワーよりちゃんと入浴しないと、眠りの質が悪くなります。昨日、落札したCDが到着の不在通知有、オークション出品する方は以前売れ残った分、そのまま100円再出品したらみごとに入札があって本日締め切りです。ようやく宿題を終えた気分。大物はいくつか反応はありませんね。

Beethoven ピアノ協奏曲全集〜メルヴィン・タン(fp)/ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1988/89年)、いちおうぜんぶ拝聴いたしました。結論的に4枚目のピアノ小品が絶品!これだけ長〜いお付き合い、旋律細部迄暗記しているのに、いまいち(ほんのちょっと/いえ、かなり)作品的に嗜好の方向が異なるんです。「皇帝」との出会いは12歳頃?クラウディオ・アラウ(p)/アルチェオ・ガリエラ/フィルハーモニア管弦楽団の1,000円盤だったと記憶します。第2楽章「アダージョ」の静謐から第4楽章「ロンド・アレグロ」に突入する部分に痺れた記憶は鮮明です。恐るべきデッドな音質だった、アルフレッド・ブレンデル(p)/ズービン・メータ/ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団(CDではウィーン交響楽団になっていた)の年代物VOXのLP盤も愛聴しておりました。

勇壮前向きな作風に威圧を感じ取るのはBeeやん作品に多くありまして、全世界的嗜好評価ならば圧倒的支持だから、ワタシの純粋な嗜好なんでしょう。華麗なる加齢とともに苦手度が増していった自覚もあります。話題は逸れたが、メルヴィン・タンの使用楽器は1814年Wien製のコピーとのことだから、Mozart 時代より下って響きは豊かさを増しております。それでも現代豪華グランド・ピアノとの違いは一目瞭然、スリムでスッキリ、落ち着いた味わい(テンポ的にも違和感なし)、凄い技巧なんだろうがそれが目立たぬ素朴な音色であります。期待したほどの作品へのイメージ一新!的手応えに至らぬが、棚中在庫に存在感を主張する演奏でした。ノリントンの交響曲全集旧録音には少々失望したが、こちら協奏曲伴奏はなかなかよろしいと思います。


◆2010年11月某日の反省

俄独身生活も5日ほどを数え、私生活はリズム破綻しております。起床時間、出勤は変わらぬが、風呂も入らず寝てしまって慌てて朝シャワー浴びたり、食生活は”在庫”で済ませて時間もバラバラ、内容貧弱、栄養のバランスも悪い、独居爺さんが危ういのは充分想像可能〜北海道の爺婆用に狙っていたテレビ(オークション)は他の人にさらわれて、さすが値頃というか、皆ターゲットは同じなんだな、と感心しきりです。さて、お仕事は本日懸案事項を一気に終わらせて次のステップに向かいたいもの。幸い、ワリと暖かくて風邪をひいていないことが救いでしょう。

だらだらとメリハリない生活を送っていて、音楽にも集中できません。Chopin 練習曲集 作品10〜ニキタ・マガロフ(p)(1975年)・・・ルービンシュタインには全曲録音はない(部分単品ではいくつかライヴ音源有)といった話題の連想で、久々の拝聴。出会いは誰の演奏だったんだろう?技術的な問題クリアは前提として、馥郁たる味わいという点で不満があった記憶有。マガロフの技巧がバリバリに切れる、ということではないが、なんという味わい深さ、香り漂う旋律の妙。シンプルな音型の繰り返しが、芸術へと昇華する場面を目撃可能。

2005年3月入手のレシートが入っていて、入手関連の記事も残っておりました。平和なもんですよ、こんな記事で一本サイト更新なんて。では、行ってきます。

なんかボンヤリして一日終わり、通院のハシゴ。この先、お仕事どーなるのか、来週には金沢にて大きな会議があるし、上司の定例会議の報告資料執筆もある・・・が、意欲が盛り上がらない、切迫感はないんです。やる気なし。残り、実質上作業日程は丸2日間。間に合うか?ヤマト。

通勤音楽は、Dvora'k スラヴ舞曲 作品46/72全曲〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1985年)・・・HMVのユーザーレビューにもあるけれど、この演奏はいまいちぱっとした印象がありません。録音があまりよろしくないのも一因かも。この名曲集にはラファエル・クーベリック、ジョージ・セルという二大名盤が存在して、その印象は強烈なんです。こちら、ずいぶんとヤワでジミな演奏でして、メリハリも足りないし、気の利いた節回しにも足りない・・・(p)1985、PCM/DIGITAL表示だから1971年録音じゃないと思うんだけれど。

・・・でもね。ほぼ通勤往復時間で聴き終えて、疲れないんですねぇ、不思議に。なんせ子供のころから聴いていたでしょ(たしか、アンタル・ドラティ/バンベルク交響楽団)隅々まで旋律に馴染んでおるし、特別な異形な個性を発揮しない+どんよりとした音質にてゆるゆると聴き流しはノーミソにひりひりしない。懐かしくも、ゆったり気分で通勤できました。


◆2010年11月某日の反省

昨日も盛りだくさん多種多様なるお仕事+先行きちょっぴり見えたような?あとは頑張るだけ、的展望が見えつつ、職場中年幹部(患部?)3人連れだって久々酒。なんせ俄独身だからね。翌日休みだし。年齢(とし)格好的に多く支払うのはいつものこと、ま、役得も多いことだから仕方がないでしょ。ヘロヘロになって阪急電車へ、塚口で接続を待っていたけれど武庫之荘で16分以上歩くことを想像してさっさとタクシーにて帰宅、1,000円くらいですよ。贅沢にも出費ばかり。そのまま寝て、今朝風呂に入りました。そういえば正月北海道行きの女房と二人分の航空券振り込みは11万強、これでも若い頃の記憶では半額くらいか。北海道爺婆向けテレビ(安くて良さげなもの)をアマゾンにて注文したが、納品日付指定ができないことに気付いてキャンセルいたしました。別なのを探さんとあかんな。

通勤音楽は、Brahms 交響曲第2番ニ長調〜ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(1955年)・・・たしかステレオ録音のはずだけれど、ネットから拾った音源(1953年表記は誤り)はモノラル、おそらくモノラルLPからの音源抽出なのでしょう。まぁまぁ聴きやすい音質であり、若きカラヤン(47歳)は颯爽として流線型であり、オーケストラのコントロールもみごと!掛け値なしにカッコ良い。フィルハーモニア管弦楽団は清涼な響き、優秀な技量を誇って、スケールも大きいが後年ほどの耽美な響きに至らぬのも好感が持てます。こんな音源が無料で聴けるなんて、エエ時代になりました。

EVEREST EVC 9010/14昨夜、オークションで狙っていたCDボックスは、呑み屋で愚痴っていた最中に入札されて負けました。「オークション入札は競わない」鉄則を設けているので、これはこれで縁がなかったんだな、と思います。出品のほうはヨーゼフ・クリップスのBeethoven 全集が予想通りの人気、なんせワタシ、3度目の入手でオリジナルを入手したんですから。これがリファレンスなんだけど、ライセンス盤は安く入手できるし、聴く機会は少ないし、ということで”棚中在庫削減再スタート!”の象徴的決意として出品いたしました。先週更新したばかりのリコ・サッカーニ/ブダペスト・フィルの記念ボックスにも入札入っておりまね。他の大苦戦は予想通り。

件(くだん)のBeethoven 交響曲第1番ハ長調/第5番ハ短調〜ヨーゼフ・クリップス/ロンドン交響楽団(1960年)・・・盤質確認も兼ねて拝聴。第3/8/4/7番への言及かつてしておりました。前向きに戦うぞっ!的ゴリゴリとしたアクセント皆無、低音を強調したり、メリハリやらテンポの自在な揺れなど存在しない、油脂分抜けきって枯れた演奏であります。これぞ理想のBeeやん、バランス感覚に溢れ、ムダな力みなどどこにも存在しない、聴き疲れしない、美しい演奏と感じます。音質的にはフツウ、ま、あちこち出ていた海賊盤よりマシだけれど。

無為無策な〜んもせんで過ごすいつもの休日。爺婆用のテレビをネットで検索したり、二時間ドラマを半分居眠りしつつ眺めたり、ubuntuをCD起動させて使ってみたり、この部分の更新はPuppyLinux(ネットブック)で執筆しております。ま、フクザツなことをしないんだったらこれで充分使えます(ほとんどの問題は日本語変換+エディターが馴染みでないこと)。サイト更新用の原稿執筆に着手できない=音楽に集中できていない、というのが悩みといえば悩み。

ぼんやり音楽は聴いていて、昨日のカラヤンの続き、Brahms 交響曲第1番ハ短調〜レオポルド・ストコフスキー/ハリウッドボウル交響楽団(1946年)・・・オーケストラは明るく、よく鳴って上手いもんでっせ。テンポは揺れ動いて、グラマラスかつ大仰なる表情の変化がいかにも彼らしい、楽しい演奏。音の状態もそう悪くない。

自主CDのフィル・アップは、Schumann ピアノ協奏曲イ短調〜アルフレッド・コルトー(p)/ランドン・ロナルド/ロンドン・フィル(1927年)・・・これですか?伝説の名演奏って(フリッチャイ盤か)。数種残ってますよね、録音は。結果としてストコフスキーに続けて聴くに相応しい、濃厚な表情が千変万化する凄い演奏であります。数日前に聴いたハスキルとは世代というか、時代が違っているのだなぁ、ずいぶんと。19世紀浪漫の残滓がたっぷり残ってクサいというか、味付け濃く、重すぎと感じます。技術云々とか音質がどーのということじゃないんです。純粋に嗜好の問題、腕は立つけど味気のない演奏よりずっと良いけどね。


◆2010年11月某日の反省

鬱陶しい雨模様のブルー・マンディ也。無為無策、一切外出せず、家庭内在庫で食事も済ませて日曜休日終了。但し、8月末に息子が熊本に転居したとき女房殿が運び込んできた旧型テレビ、旧型ディスプレイを業者に引き取ってもらってエラい出費有。しばらく北海道にも帰っておらず、両親もエエ加減高齢なので正月に札幌帰省を決意、長期旅行中の女房殿にメールで相談、航空チケットとホテルを取りました。それに帰省に併せてディジタルハイビジョンテレビを買ってあげないと。年寄(としょ)りには設定ができないんです(旧テレビの処分をどーするか?)。こうして、現役にて老いた両親に出費ができることを感謝いたしましょう。

音楽はいろいろ聴いたような?一晩寝ると忘れてしまうのは華麗なる加齢症状か。Beethoven ピアノ協奏曲第1/2/3/4番〜メルヴィン・タン(fp)/ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1989年)・・・断続的に拝聴。第3番ハ短調と第4番ト長調を連続して聴く根性はないんです。これって、ノリントンの交響曲旧全集の流れで録音されたものなんでしょう。フォルテピアノは時代によってかなりの変遷があるようで、馴染みのMozart (ビルソンとかショルンスハイム、ニコルソン、ミクダル)とか、BRILLIANTのHaydnソナタ全集とは全然音色、響きが異なります。かなり時代は下って+Beeやんの個性か、それなりのゴージャスに至っていて、それは古楽器のこと、現代グランド・ピアノにはない地味で爽やかな親密な響きになっております。

おそらくBeeやんの強靱を求める人には、ずいぶんと控えめ表現、サウンド音量が低いことを気にされることでしょう。ワタシにはこのくらいの抑制がちょうど望ましい。メルヴィン・タンの演奏はMozart 辺りの静謐を極めたような記憶から外れて、かなり技術のキレを前面に出して見事なものでした。じつは、超・苦手系Beeやんピアノ協奏曲全集は棚中計7種ほどを数え、更にもう1セット数日後に届きます。これでもかなり処分したんだけどねぇ、ボックスものに含まれるのがほとんどだからもう処分もできません。

さて、出掛けましょう。


◆2010年11月某日の反省

体感的にとても貴重なる日曜休日、いつものように早朝決起。昨夜は二時間ドラマを眺めつつ、またオークションに入札/落札してしまいました(大物CD)。出品分にぼちぼち入札入っていることも心理的追い風となっております。これじゃ在庫の厳選といった趣旨にならんじゃん、いつまでも。じつはまだ狙っているものがありまして、ニキタ・マガロフ、アルトゥール・ルービンシュタインと揃っているChopin ボックスをもうひとつ〜某演奏家の抜粋というか、名曲集みたいなものがエラく気に入りまして、その全曲収録ボックスを入手するかどうか逡巡中・・・ちゃんと聴けるの?と自問自答しつつ。それにクレジット・カードの明細確認していて、十数年貯まりに貯まったポイントが決済に使えることを発見!臨時泡銭収入となった、という安易な考えもあります(どーせ財務大臣=女房殿に厳しく仕分けされるだろうが)。

Syuzo師匠には申し訳ないが、Bach ブランデンブルク協奏曲全曲(1967年)/管弦楽組曲全曲(1960/61年)〜カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団・・・久々の拝聴にもの凄い堅苦しさ+違和感有。子供時代〜LP時代まで、宝物のように聴いてきたんですよ(高価!豪華布張装丁西ドイツ直輸入盤)。この堅苦しさ、重み、スケール、厳格、エラそうな集中力・・・とてもだけど息苦しくて、肩が凝って聴き続けられない(ちゃんと全部聴いたけど)。ワタシはすっかり古楽器派となってしまって、しかも穏健派ゆるゆる所ジョージ的(もちろんノリノリでもあって欲しい)の演奏が好きなんです。時代が変わったのか?それとも自分が変節しただけなのか・・・

Vivaldi 和声と創意への試み 作品8全曲〜ファビオ・ビオンディ(v)/エウロパ・ガランテ(2000年)・・・うむ、これだな。「四季」には少々食傷気味だけれど、作品8ー5以降はほんまにお気に入り作品ばかり。かつては刺激的アクロバティックな演奏と感じたものだけれど、この軽妙さ、自在こそが現代の標準スタンダードとの手応え有。通奏低音の多彩な楽器、リズム感もバロック本来の愉悦とノリたっぷり。リヒターの演奏に技量の弱さは感じぬが、テクニックの意味合いが変わってしまったんじゃないか、それとも独逸と伊太利亜の違いかな?


◆2010年11月某日の反省

先週はムリヤリ代休消化2日(土休を休日出勤でカバー)、今週はスケジュール調整の関係で3日も職場を空けてしまったので本日代休消化すべきが、逆に残務宿題消化出勤となります。さて、どうなるか。朝いったん目覚めて、少々時間は早かったんだけれど、二度寝すると寝坊しそう(なんせしばらく一人暮らし)なのでそのまま起床。眠いだけで体調は大丈夫。さすがに11月も押し迫ってきて、やや寒さを感じますね。ま、たいしたことはないが。

出張前後含め、音楽の落ち穂拾い。Schumann ピアノ協奏曲イ短調〜クララ・ハスキル(p)/ウィレム・ヴァン・オッテルロー/ハーグ・フィル(1951年)・・・有名なPHILIPS録音であって、ダブり処分をしているうちに手許からなくなっていたもの。現在ではアンセルメ盤ともどもパブリック・ドメイン音源にてネットより拝聴可能。古今東西老若男女星の数ほど録音存在する名曲、しかも年代相応のモノラル録音〜でもね。このヴィヴィッドな力感、明快なタッチに漂う健康な色香、切ない旋律をこれほど説得力深く聴かせて下さる演奏はそうザラに存在しません。聴いていて切なくなるような”熱気”たっぷり感じ取りました。

自主CDなのでフィル・アップは自由自在。Schumann 交響曲第2番ハ長調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1953年)・・・毎度同じことばかり書いて恐縮だけれど、この辺りから1960年前後の亜米利加(例えばライナー、ミュンシュ、そしてジョージ・セル。スタインバーグなんかもそうか)には時代の勢いというか、前向きの希望が溢れておりました。粗削りでも燃えるような勢い重視、明るいが粘着質+揺れる表現であります。響きの混迷に埋もれるSchumannの交響曲は苦手系の極北(ナマ体験でも克服できず状態)なんだけど、ちょっと馴染みの作品に印象の変化を自覚いたしました。

オークションCD出品は久々なので、値付けを誤った自覚有。高過ぎるな。ま、売れ残ったらそれはそれで文句はない。昨日帰宅したら、オークション落札分届いておりました。virgin 7243 5 62242 2 3メルヴィン・タン(fp)のBeethoven ピアノ協奏曲全集(+α4枚組/1988〜1989年)〜HMV通販で第1番〜第5番のみ2枚だったら、そのほうが安いくらい。でもね、苦手系作品だから、締め切り直前のオークションじゃないと(衝動)入手しなかったでしょう。意欲的前向威圧感なきBeethoven が欲しかったんです。こちらには合唱幻想曲 作品80と小品集が含まれるのもキモ。

英国国歌による7つの変奏曲 WoO78/7つのバガテル 作品33/幻想曲 作品77/11のバガテル 作品119/6つのバガテル 作品126/「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲ニ長調 WoO79〜メルヴィン・タン(fp)(1992年)・・・彼(か)の厳つい、眉間に皺の典型であるBeeやんも、思わぬ優しさ、機嫌の良さを見せている作品であり、フォルテピアノの素朴な響きもその印象をいっそう強めているでしょう。こんな演奏、作品に早く出会っていればBeeやんともっと親しくなれたのに・・・そんな柔らか、暖かい印象の一枚也。

それなりに宿題進捗しているが、大きなものが残っていて、どこかでクリアしなくては。とにかく当面の作業終了、営業数値はどん底、これには凹むなぁ、そろそろ回復と見込みを立てていたんだけれど・・・いつも通り早く出勤して、早めに職場を出ました。帰宅しても誰もいないんだけれど、どこにも寄る意欲もなくて、まっすぐマンションに戻りました。外に飯を喰いに行く元気もない。

VANGUARD COCQ83788通勤音楽はTchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜ピエール・モントゥー/ロンドン交響楽団(1963年ウィーン・ライヴ)・・・いやぁ、驚きました。音質かなり良好、各パート自然な定位と奥行き、鮮度抜群。時にテンポのタメがやや鬱陶しいが、若々しく溌剌として気品漂う演奏であります。ロンドン交響楽団の技術が向上したのはこれ以降、とのことだけれど、モントゥー時代のアンサンブルも見事だと思いますよ。各パートが美しい、第2楽章のホルン・ソロにも痺れちゃう・・・ユーザー・レビュー評価はいろいろですね。曰く「第5番は実に平凡」「4楽章の最後の方のペットが…」(たしかに乱れ有)露西亜臭さとか、独墺系構成感を強く感じさせる演奏でもない、響きはクリアで洗練され、柔軟性のある表現に間違いなし。

終楽章の”やや乱れ”はライヴならではの臨場感でしょう。ちょっとエエもん聴きました。


◆2010年11月某日の反省

(在金沢ホテル)金沢も三日目、しかも、お相手の都合で商談は夕方、さっさと済ませて帰阪する、そんな都合の良いスケジュールになりません。要らぬ時間の空白は緊張感を緩めるんだよな、出先で可能なお仕事は限られておるし。さて、どうやって時間をツブすか・・・観光地には興味はないし、カバンは重いし。散々旨いモンも喰ったし、小遣い減らしたくないし。本日は快晴、暖かくなるらしい。出先なのと、この間少々ハードだったので定例サイト更新は一件のみ実施。

音楽は聴いていないので、話題もなし。出張用には購入3年となったAspireOneを持参、ほんまはPuppyLinuxネットブックを持参すべきなんだけど、今回はお仕事商品検索(ACCESS)が必要だったので、断念。AspireOneのデザイン、機能には充分満足しているんだけれど、ACケーブルが太くて大きいんです。今回の新機軸は、ケーブル短縮のダイレクト付けコンセント?(正式名称知らず、こんな感じ)持参して、やや軽量化を図ったこと。ご近所コジマ電気で550円でした。このマシンも一度故障して修理したが、最近周辺パソコンは長持ちしてますね。使い方に習熟してきたせいか。無茶なことをしていないせいか。愛機AspireOneはずいぶん、あちこち、日本全国旅行しているけれど。

帰宅いたしました。女房殿不在。

ホテルは早々に追い出されるし、ヒマで眠いし、ということで漫画喫茶?ネットカフェ?に避難。6年ほど前?だったか、仙台出張日程を間違って、急遽ホテルを取る必然性に駆られ、ネット環境のある店に行って以来の訪問かも。いかにも指名手配犯が潜んでいそうな、なんやら胡散臭い感じだったな。ケータイ転送されてきたメールの案件処理少々+αであとはほとんど居眠り。あとは昨夜復活を思い立ったCDオークションの出品などしておりました。ちっとばかり売れて下さるでしょうか。いつまでも在庫が減らないよ。

帰りの音楽は、Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ジエイムズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団/合唱団/グレン・エリン児童合唱団/マリリン・ホーン(ms)(1975年)・・・爽やかで若々しく、弾むようなリズムの演奏です。全体として潤いのない音質?っぽいせいか、”凄いオーケストラ”といった印象はなく、軽快でよく歌う演奏。お気に入りは第5楽章「天使たちが私に語ること」であって、マリリン・ホーンの知的かつしっとりとした声質に痺れ、スウィングするリズムも特筆すべきでしょう。終楽章「愛が私に語ること」では冒頭から前半までの静謐な弦が薄い。やがて終盤に差し掛かって、弦にトランペット(ポストホルン?)がユニゾンで寄り添うでしょ、低い音量で粛々と歌って絶品!アドルフ・ハーセスでしょうか。

ラスト金管大爆発はシカゴ交響楽団の実力存分に発揮して、大団円でありました。


◆2010年11月某日の反省

(在金沢ホテル)昨日の商談は一勝一敗。ま、こんなものでしょう。夜は本日の行事のお手伝いのために遠方より駆けつけて下さったメーカーさんと酒席。勝手知ったる店で、リーズナブルで安い加賀料理をおいしくいただきました。若い営業さんなんだけど、7つ年上、3人の子持ちの奥様と結婚するにあたり、母親から大反対を受けたそう。そうだろうなぁ、田舎だし、一人っ子の長男だし、跡取りだし。でも、誠実まじめな人だし、こどもたちとはすこぶる上手くいっているそう。なんか、とてもエエ話し、心温まる話題やったな。

夜、ホテルでホームページの同期を取ろうと思ったら、ソフトとの相性が悪いせいか接続不可。じつは現在使用しているftpソフトが数日前アップグレードして、挙動不審だったんです。今朝、昔馴染みのffftpを入れたら一発接続、たしか、セキュリティ問題で借りているサーバーから別ソフトを推奨されて替えたんだけれど、つながらんかったら意味ないもんね。

昨日朝ばたばたと出掛けるときに、傘とCDを忘れました。正確に言うとCDを持参予定3/4ケースごとカバンに入れ忘れ。持参分のみ大切に拝聴いたしましょう。Mahler 交響曲第6番イ短調〜ジエイムズ・レヴァイン/ロンドン交響楽団(1978年)・・・重苦しい異形なスケールを誇るド迫力作品だけれど、この演奏には威圧感がない。迫力不足とか、ヤワなヘロ演奏ということじゃない、颯爽と流れの良い手応え充分なんだけど、真正面から強面で構えたリキみがないんです。ほかの作品表現と同様の印象なんだけど、美しい旋律を伸びやかに歌う、これが新世代の表現なんだろうな。

終楽章、物凄い金管+ハンマーの地響きを聴きながら、クラウス・テンシュテットの壮絶演奏(1983年)を思い出しておりました。帰宅したら久々に確認しないと。

行事本番はそれなりの成果だったかな、それにしても朝8時から夕方5時くらいまで立ちっ放し、足腰が疲れたなぁ。全部が全部上手くいくワケじゃない、準備に2ヶ月だからね。全体段取り+自分の担当はもちろん自分でやり、直前の諸実務はすべて(自分より)若いモンに任せました。皆、ようやりましたよ。先ほど、上司ともども大阪へ去っていきました。自分は電車が出るまで、お手伝いいただいたメーカーさんとご苦労さん会45分ほどちょっぴり。ホテルに入って、フロも終えゆっくりしております。明日、夕方もう一件商談残っております。

お恥ずかしい話だけれど、「贅沢な店仕舞い」と大仰に宣言してオークションを休止したのが、今年2010年7月。その後、ルービンシュタインのBrahms ボックスがどーしても欲しくて、棚中ダブりを数枚処分すべく一ヶ月のみ再開、幸い狙いは達して再び休止に至りました。

不況も極まって、+CDの寿命も尽きつつあるのか?全然売れなくなったのも大きな要因でした。

でもね、じつは最近少々悩んでおるんです。バブル崩壊後、そしてリーマン・ショック後(関係ないか)音楽CDへの出費は激減しました。ほんまに金使わなくなったな、21世紀は廉価盤の時代となって【♪ KechiKechi Classics ♪】の存在価値も薄れたし〜というのは半分ジョーダンのようだけれど、とにかくたっくさんCDを買えるようになりました。パブリック・ドメインとなった歴史的音源だったら(復刻状態に神経質にならんのなら)自主CD化CDRわずか20円ほど。

つまり、出費は減ったが、棚中枚数じわじわ増勢傾向(せっかくの”隙間”が埋まっていく・・・)が気になる今日この頃。+自主CD作り放題でしょ?嗚呼、これではあかんな、溢れるCDに大切を音楽を聴かなくなっちゃうな、定期的に処分しなくちゃ。もとより商売じゃなくて、聴くべき音楽の精査、より深く音楽に集中するための行為(のつもり)なんです。無限に所有物が増え続けること=幸せではないでしょ。数日前もオークションにて某CDを(思わず)落札してしまって、後ろめたい後悔がありました・・・

買って増えた枚数は、少なくともその枚数分在庫を減らすのが鉄則!だったはず。油断すると、うかつにも(似非)金満中年は100枚くらい即買っちゃいますもの。

売れても売れんでも、オークション復活させるか。とにかく”減らす”という心構えを維持しないと。


◆2010年11月某日の反省

朝二番のサンダーバードに乗るスケジュールなので、いつもより更に30分以上早く家を出なくっちゃいけない。金沢は雨みたい。気温もこちらより低いことでしょう。出張中に女房殿はワケ有りの旅行に出掛け、しばらく留守となります。体調維持に気をつけなくっちゃ。

昨日通勤音楽。Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜スティーヴン・コワセヴィッチ(p)/ヴォルフガング・サヴァリッシュ/ロンドン・フィル(1993年)・・・世評を拝見してみましょう、と、ネット検索を掛けたら2008年3月自ら聴いているコメントが出てきました。曰く、茫洋とした音質はこれがほんまの会場の様子なんじゃないか、時に、響きの厚みに於いて不満を感じることもあるロンドン・フィルだけれど、ここではエエ感じでしっとり鳴っております。気品があって内省的に落ち着いたピアノ、サヴァリッシュのバックは入念を極めます。この作品はお気に入りだけれど、かつて聴いた中でもヴェリ・ベスト、と。2年半を経てもその手応えに変化はなく、素晴らしき手応え有。但し、ロンドン・フィルの弦は少々薄いかな、とは思います。

フィル・アップが凝っていて、低声のための5つのヴァリアント集 作品105〜アン・マレイ(ms)/スティーヴン・コワセヴィッチ(p)(1994年)・・・”メロディーのように、僕の心にかすかに流れてくるもの、それは春の花のように咲き、香りのように漂う”〜こんな歌詞で始まる、しっとりとした旋律と落ち着いた声。長大なるピアノ協奏曲後のリラクゼーションとして、最高の組み合わせでしょう。堪能いたしました。

そろそろ出張準備をしなくっちゃ。


◆2010年11月某日の反省

昨日は上司とのミーティング(デスマッチで大幅延長)にて血まみれ、ま、とにかく膨大なる量のお仕事をこなしているから、あちこち仕上げが甘いのは仕方がない(と言い訳)。致命的に大きなミスを犯さないこと、本番は明日からなので本日細部の修正、残務一気処理(若い者に任せていた資料のやり直しがなんといっても大きい)、今晩の通院は難しいかも。昨夜、よう眠れたが、朝がツラい。休みたいくらい〜って、ジョーダンにもならん。

昨日、通勤音楽はRespighi 交響詩「ローマの祭り」(1949年)/「ローマの噴水」(1951年)/「ローマの松」(1953年)〜アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団・・・十数年ぶり?「松」は息を呑むほどに鮮明なモノラル録音であって、NBC交響楽団の驚異的技量、アンサンブルの集中力だけではなく、各パートの細部迄配慮行き届いた”歌”の美しさ、見事さに感銘いたしました。リズムの切れ、近代オーケストレーションの華やかなサウンド〜この演奏を凌駕できるステレオ録音をご紹介いただきたい。

他、Shostakovich ピアノ協奏曲第1番(デニス・プルタロフ(p)1997年)/Scho"nberg ピアノ協奏曲(ジェームス・イルシャイ(p)2001年)・・・ネットからダウンロードした音源がとてもオモロかったんだけれど、時間切れ。

ここ数年お仕事チームメンバーの巡り合わせが悪くて、けっこう苦労しております。むこうもそう思っているんじゃないの?お互い様か。40も中盤を過ぎて、お仕事の基礎実務ができていない(パソコンはもちろんだけれど、それ以前の問題も多い)のは、若い頃の薫陶が足りないのか。思いっきり持ち分野を狭めて持たせているんだけれど、お仕事ほとんどミスだらけ。明後日に迫った行事本番準備でも、わずかA4一枚の表が完成できない。ちょんぼだらけ。性格はエエ奴なのが救いだけれど、点検し、注意し、小言を言い続ける我が身にもなって欲しい〜その分、こちらに膨大なるお仕事のしわ寄せが来ているんだから・・・以上、落ちのないツマらん中年の繰り言でした。

とにかく、とうとう本番前日迄たどり着いて、諸準備は完了いたしました。ちょっと気になる作業2件ほどは今週末、出張から帰った土曜日で完了することでしょう。ほら、やればできるのだよ。あとは、自らの本番力に賭けるのみ。スケジュール調整に失敗して金沢二泊三日、上司からは職場を空けすぎだ、との指摘を受けたが、なんせいっぱい担当を持っているから仕方がない。出張が息抜きになっている面ないでもないが、経費節減で出先では要らぬ出費ばかり〜これが人生でっせ。数ヶ月前、体調問題で東京から異動してきた若者(息子世代)は、病ほぼ癒えて明日デビュー戦です。肩慣らし程度だけれど。

今朝の続き、SHOSATKOVICH ピアノ協奏曲第1番ハ短調〜デニス・プルタロフ(p)/ティムール・ミャンバノフ/グネーシン交響楽団/パーヴェル・アリニン(tp)(1997年ライヴ)・・・ネット・ダウンロードした自主CDだけれど、音質は極めてリアル、いかにもライヴの息遣いが感じられます。若書きの爽やか、才気煥発な作品〜というより、露西亜の体臭がぷんぷんするようなオーヴァー大仰なる表情は濃厚です。あまり上手いオーケストラでもないし、洗練されたアンサンブルでもないんだけれど、なんか凄いもの聴いちゃった!的手応え有。続く、前奏曲とフーガ第12番 嬰ト短調(2001年)も暗鬱なテイストに思わず引き込まれます。

Scho"nberg ピアノ協奏曲 作品42〜ジェームス・イルシャイ(p)/ブライアン・ボークウィル/インディアナ大学交響楽団(2001年)・・・こんな音源までネットから探してくるのも病膏肓に至る、的趣味の世界。大好きな作曲家なんだけど、ピアノ協奏曲は数回聴いて様子がワカラン作品やった!が、この演奏でようやく怪しい魅力が垣間見えた手応え有。いえいえ、かなりヘロヘロ(とくにオーケストラ)なんだけど、妙にリアルでわかりやすいんです。この演奏が、というより、やはりクラシックは量をこなさないと身に付かん、ということか。甘美であり、つかみ所のない、何ともいえぬ素敵な作品ですよ。

明日、早朝から金沢へ。夜はお付き合いでしょう。季節的にはおいしいものが増える頃であります。


◆2010年11月某日の反省

さて、新しい一週間の始まり、いよいよ金沢の行事本番であって、その前後に商談を入れているから3日間出張が入って、その前ラストの猶予は本日明日の二日間。幸い、ほぼ事前準備の目処は立っていて、会議別にして大きな作業は2本だけ残のはず。但し、これは日常種々様々の通常業務+指示点検とは別物であります。ヴェテランだからなんとかなるでしょ、体調もそう悪くない。昨日日曜は(いつものことだけれど)一歩も外出せず、テレビを見たり録画したり、音楽聴いたり、パブリック。ドメイン音源をダウンロードして自主CD化したり、ネットで2件ほどお買い物したり・・・女子バレー最終亜米利加戦に痺れました。34年ぶりの銅メダルがどうとやらは別にして、皆よう頑張りました。偉い!立派。昨日は(贔屓の)江畑は出ていなくて、新顔の石田が活躍しておりました。選手層が厚いですね。もちろんエース木村はレシーブ・ミスも少なくて攻撃に専念できていたみたい。

パソコンも含め、家電類は順調なんだけど、唯一、無線LANの調子がよろしくない。数時間使い続けると、接続不可となって、一度電源を切って入れ直すと快復する〜以前メーカーさんに問い合わせたんだけれど、いまいち要領を得ない回答でした。買い替えて3年くらいだったかな?どこかで更新を検討せざるを得ないのか。少々の出費も痛いが、それよりパソコンの設定がメンドーで鬱陶しい感じ。なんかカンタンで安くて、性能そこそこのはないんか?

昨日聴いた音楽いくつか。しつこく、Brahms ピアノ四重奏曲第2番イ長調 作品26〜ラヴィニア・ステーンズ・インスティテュートラヴィニア音楽祭)・・・若い人の演奏らしい。たしか、シカゴ辺りの音楽祭と記憶する(若き日の小澤征爾とかジエイムズ・レヴァインが音楽監督を務めていたはず)が、ボストンでの演奏会との表記が出ますね。熟達した味わいより、爽やかで前向きな元気ある演奏でしょう。40数分の長丁場もけっして飽きさせない名曲は、これで3日連続聴取。半年ほど前にデータ・ダウンロードしたはずだけれど、あくまでサイト情報の一部、といった位置付けか?演奏者とか録音日程の詳細クレジットがありません。最近、この辺りの”手抜き”が目立つんじゃないか。それと、全楽章通しでひとつのトラックとは・・・ソフトで分割すればよろしいのだけれど、メンドーなのでそのまま.wav変換してCDに焼きました。一度聴き始めたら、途中止められぬのは覚悟の上。

自主CDだから、収録限界一杯まで音源収納可能。Brahms ピアノ三重奏曲ハ短調 作品101〜Emily and Julia Bruskin+ Donna Kwong(p)クレアモント・トリオ・・・なかなか別嬪3人組ではないか!彼女らも若い世代で、前曲同様の少々力みも見える溌剌演奏でした。作品的に劇的なので、もっと寂寥とか深い詠嘆など欲しいところだけれど、これはこれで若い人達だからよろしい。

(ここ最近賑々しい音楽は避けていたので久々)Respighi 交響詩「ローマの祭り」(アルトゥーロ・トスカニーニ/フィラデルフィア管弦楽団1941年)/交響詩「ローマの噴水」(クレメンス・クラウス/ウィーン・フィル1945年)/交響詩「ローマの松」(ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団1958年)・・・作品個性的に新しい録音で聴いたほうがよろしいのだろうが、こんなパブリック・ドメイン音源でも充分愉しめます。音質も意外によろしい。トスカニーニのはNBC交響楽団との1949年録音が圧倒的評価だけれど、こちらフィラデルフィア管弦楽団の華やかな、輝かしい響きを堪能できます。凄いテンション!「噴水」のウィーン・フィルって、このオーケストラ、Respighiの録音は珍しいんじゃないの?こちらもオーケストラの上手さ、色気も尋常ではない。カラヤンは既にステレオ録音になっていて、フィルハーモニア管弦楽団の明るく、集中力あるサウンドが良く理解可能。カラヤンの語り口の上手さにも文句なし。

以上、自主CDでした。そのまま.mp3で聴けばよいのにね。CDにしておくとプレーヤーで聴けるんです。棚中取り出しも便利だし。”形”として音楽保存(LPでもカセットでもMDでも同じ)を認識したい、といった刷り込みでもあります。


◆2010年11月某日の反省

今週は二日お休み(代休)をいただいたのに、貴重な日曜日と感じます。昨夜は自分なりのお仕事一区切り(本番はまだながら、準備八割ですから)祝杯のつもり、呑むと早朝に目覚めちゃうのは若い頃からの性癖です。体調は大丈夫。昨夜、女子バレー/ブラジル戦残念でした。2セット取ったのにね。よう頑張った!若手の成長はほんまに気持ちがよろしい。セッターとリベロのヴェテランの活躍にも痺れるけれど。スポーツ観戦といえば、もうこればかり。以前は野球も相撲も大好きだったんだけどな。

RCA(SONY) 88697760992数日前途中となったBrahms ピアノ四重奏曲第2番イ長調〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/グァルネリ弦楽四重奏団(1966年)・・・47分に及ぶ大曲、安寧と憂愁のテイストに充ちた名曲であります。第2楽章「アダージョ」に於ける詠嘆の甘美なこと!第3楽章「スケルツォ」の抑制された躍動の味わい深いこと!交響曲だったら作品の大きさ、重さに威圧感があるんだけれど、室内楽だとすんなり作品に入り込めます。ルービンシュタイン余裕の主導(存在大きいっすよ!)に文句はないが、こうして久々の拝聴は”グァルネリ弦楽四重奏団が若い”ということかな。音質に奥行きが足りない印象も手伝ってか、弦に奥行き、深みという点でやや不満があります。これはこれで若き日の出会いに不足はない出来。

じつは棚中在庫を漁っていて、同作品にデレク・ハン(p)/イザベル・ファウスト(v)/ブルーノ・ジュランナ(va)/アラン・ミュニエール(vc)(1996年)を発見・・・BRILLIANTの60枚組全集が出る前、室内楽のみ11枚組を2000年に入手(2,900円ほど/いまは亡き金沢・ヤマチク通販にて/数年後にこんなに金沢にお世話になるとは・・・/オークションだったら60枚組4,000円+送料にて入手可)したもの。これがしっとりとした味わい深いもので、比較しちゃなんだけど、圧倒的にこちらの演奏に感銘を受けました。デレク・ハンはMozart の立派なピアノ協奏曲全集を出している人だし、なにより弦の名手達とのバランスがよろしい。音質印象とばかり言えぬ、落ち着いた美しい完成度を誇ります。

(似非)金満中年に至っているから全集再入手できんことはない(収納がスリムなんです)が、さすがに半分ダブっているので勇気がでません。数年前だったら在庫全部オークションで売り払ったものだけれど、そんな根性なくなりました。実際、不況で売れないしね。ズヴェーデンの交響曲全集は全然ぴん!と来なくて、ずいぶん以前に売り払っておりました。ましてや声楽作品を全部堪能する自信はない・・・

一ヶ月ほど前?職場パソコンのウィルス対策ソフトがいっせいに更新されました。メーカーを変えたみたい。すると業務が大混乱!パソコンが立ち上がらない、立ち上がっても異様に重く、遅い。ネットワークの参照がガタガタになって、作業ができない・・・当該部局に相談すると、定義ファイルの更新との整合性云々ワケがわからん。結局、リモートで修正いただきました。ワタシのが比較的早く症状が出て、そのぶんさっさと修正お願いできたが、職場では次々と断続的にそんな症状出ております。セキュリティの重要性は充分理解できますよ。業務では多種多様なメールを受け取る可能性があるし、ワタシは業務用メール・アドレスは業務以外に絶対に利用しない(だからスパムとかコマーシャルは一件も入らない/ちなみにプライヴェートのアドレスも安易にオープンにしないのは同様/トップページにあるのは画像です)けれど、他の職場の人は信じられぬほどヘンなメール受け取ってますもの。

でもねぇ、本来業務が滞っちゃマズいっしょ。こんな話題になったのは、ずっと世話になっていたフリーのウィルス対策ソフト”AVG”が定義ファイルの更新を止める、との表示が出たたため。残念。商売にならんのでしょうなぁ、フリー版は。ということで自宅に3台あるWindowsマシンの対策更新を検討いたしました。ユーザーレビューはリアルに辛口であって、結果(真っ当でオモロ味はがないが)”Microsoft Security Essentials”導入へ。メインのAspireRevo(7)、出張用のAspireOne(XP)には無事入って定義ファイル更新、スキャンも順調。

ところが!ショップブランドの女房用ノート(XP)がアウト〜じつは”わずらわしい”との理由でWindowsUpDateをストップさせていたのが理由みたい。記憶に薄いんだけれど、なんか別ソフトで止めたみたいで、通常操作では元に戻りません・・・別なフリーソフト探してみるか。それとも、WindowsUpDateをなんとか復活させるか〜こんなこともパソコンの楽しみであります。(無事入りました)


◆2010年11月某日の反省

昨夜は遅くまでクララ・ハスキルのCD音源修復〜はムリなので、「ジュノーム」の第2楽章のみ、オットー・アッカーマンとの1954年録音に差し替えてCD焼き直し。更にはピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459〜フリッチャイ/ケルン放送交響楽団(1952年/1955年ベルリン・フィルとは別物?)がCD2枚に泣き別れていたので、この際別途一枚物を作成することに。収集癖はないので、大好きなハスキル音源も入手抜け漏れがたくさんあります。幸い、かなりパブリック・ドメインとなってネットより音源入手可能、PHILIPSのLP時代より愛聴していたピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466/コンサート・ロンド イ長調K.386 (ベルンハルト・パウムガルトナー/ウィーン交響楽団1954年)をダウンロードいたしました。

これが絶品!音質はモノラルながらワリと聴きやすく、暖かく優雅、清潔明快なハスキルのタッチは最高であります。おそらく世評では、ステレオ録音という条件も手伝って、マルケヴィッチ/ラムルー管弦楽団(1960年)を評価するのだろうが、あれはバックが出しゃばりすぎると感じます。パウムガルトナーのバックとのバランスが絶妙なんです。おそらくはセッション録音で、落ち着いた味わい+完成度を誇りました。

耳がMozart になってしまって、Brahms の話題に戻れません。本日休日出勤。お仕事完遂を狙います。月曜からの(本番迄の)二日間は完全予備日(実際は会議で一日つぶれる)ということにしましょう。

やりました!思えば先週来、苦しい日々であった。誰に命じられたわけもなし、自分で組んだスケジュールを、自分で狙った水準でこなしていくこと、キモチよろしなぁ。これでようやく月曜、そして来週行事本番に向け、メドは立った手応え充分。ほんまはもう少々(かなり)残務あるんだけれど、余裕です。早々に職場を出て床屋へ(よりいっそう短く刈り込み)帰宅して女房殿と寿司屋にいきました。今シーズン初のフグも・・・贅沢。

通勤音楽は、Beethoven ピアノ協奏曲第3番ハ短調〜クララ・ハスキル(p)/ヘンリー・スヴォボダ/ヴィンタートゥール交響楽団(1950年)・・・ハスキルは第3/4番しか演奏していないらしい(少なくとも録音では)。ハスキルは女流をモロ連想させるようなヤワなタッチではない。明晰であり、ものものしく、重厚に、硬質になりすぎない表現が魅力であります。第2楽章「ラルゴ」のなんと優しい表情。終楽章「ロンド-アレグロ」はドキドキするような切迫する楽章だけれど、けっして強面にはならぬ余裕の表現であります・・・


◆2010年11月某日の反省

昨日はまず予定通りにお仕事進捗成。定時より一時間早く出て、9時までの一時間にて二日間の空白を埋めるべく一気残務処理、午前午後と掛けて小さな連続トラブル処理しつつ、急な来客二件、夕方には狙った資料作成当初分量へ到達、そこから月次の取引先よりの定例企画連絡書(膨大)処理〜実際に商品の発注が着て、納品されることを別格として、ここが提案〜商談〜の成果・結論であります。丁寧に点検しないと。ここで手抜きすればエラいことになる・・・半分くらい処理したところで、チームメンバーが呑みに行こうと悪魔の誘い〜残りは本日朝一番にて処理いたしましょう。

本日は当初より盛りだくさんの作業があるんだけれど、それは他のメンバーに任せて、提案資料完成に傾注いたします。正直なところ残務の物量測りかねていて、明日土曜休日出勤で消化できるかビミョーです。本日、珍しく、素直に定例サイト更新済。ま、休みが多かったからね。

昨日は通勤時、愛機人民中国製CDプレーヤー電池切れ。この間、聴いた音楽で気になったもの〜Brahms ピアノ四重奏曲第2番イ長調〜かなり若い頃からのお気に入り(45分に及ぶ長大なる)作品であって、先日、ルービンシュタインのボックス入手にて久々の再会をいたしました。グァルネリ弦楽四重奏団との1966年録音、これがFMでエア・チェックした音源のはず。Brahms のもったい付けた鬱蒼とした旋律は、室内楽やらピアノ・ソロだと威圧感はない。この作品も大好きなんだけど、久々の再聴に少々違和感有。録音が平板なんです。ピアノも弦も前面に一列に並んで奥行きがない・・・(時間切れ)

よう働いたな、珍しく。この二日は狙い通りのお仕事進捗出来。明日でついに残りクリアできるか?ここまでなんとかなったので、一気にやっちまいたい。問題は体力だけだな・・・今朝の通勤音楽は、Mozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」〜クララ・ハスキル(p)/カール・シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団(1952年)・・・ANDROMEDAの3枚組に含まれるものであり、粒が揃って気品のあるハスキルの無垢なピアノ、細部ニュアンスを込めて陰影が深いバックも名演であります。(このCDは処分済)

ところがっ!第2楽章「アンダンティーノ」途中で無情にも音楽は止まります。あわてて、途中乗り換え時にCDを取り出すと傷が入っている〜これって先月のスクロヴァチェフスキと同じ症状じゃないの。傷の様子も同じ。そうか、わかった、原因が。カバンだ。ここ数ヶ月、予備のCDをビニールや簡易紙パックに入れているんです。カバンには商品サンプルとか資料とか、時にはノートパソコンも入れてぱんぱん状態、ケータイを身につけるのはキライなので、カバンのポケットでいっしょになっていることも多いんです。

それが原因だったのか・・・自業自得じゃ。過ちは即ち糺すことが肝要、明日よりデータ用プラケースに変更いたしましょう。


◆2010年11月某日の反省

さて、否応なく消化した代休を経て、本日から一週間がお仕事の山場、勝負。容赦ないメールの嵐+夜半にはほんまの電話も来て(なんせ取引先にお休み宣言していなかったので)、それはワリとありがたい話題だったので、本日さっさと処理いたしましょう。ノーミソに汗をかくべきお仕事+バカになってバリバリ消化すべき作業が混在しております。幸い、体調は良好。滅多に私的メールなど届かぬのだけれど、昨日はなぜか二人から音楽絡みの連絡有、なんか嬉しいですね。

昨夜、女子バレーは露西亜に惨敗残念!ガモアは凄いですね。木村沙織のレシーブがたがたに崩されました。世間は「尖閣ビデオ流出」の話題一色だけれど、あんなのさっさと、即、公表すれば良かったのだよ。「尖閣諸島は日本固有の領土が前提、各々いろいろ論議や立場はあるでしょ。でも、世間ジョーシキ的に船をぶつけたらいけんよ、今回は政府の判断配慮で乗員釈放するけんね」と正直に言っていれば、現在の景色はずいぶんと変わっていたんじゃないか。それでも文句言うやつ、評論する人はいるでしょうが。お役所のセキュリティなんて甘いっすよ、誰でもそんなことは容易に想像が付いちゃう。流出犯人(?)を罰してもな〜んにもならん、マスコミもそこばかり報道しちゃうとことの本質を見失います。

情報統制できる時代じゃないでしょ。世論誘導もなかなかムツかしい時代に。40年前だっけ?外務省(密約)情報流出事件当時とはちゃいまっせ。

(滅多に聴かぬ)Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/イタリア放送ローマ交響楽団(1952年)・・・「英雄」といえばフルトヴェングラー!ウラニア盤がどうとやら、子供の頃から話題になっていたけれど、いままで幾度聴いても心が打ち震えるような感動に至ったことはない。手持ちCDをほとんど全部処分したのは(音質復刻状態に神経質にならなければ)パブリック・ドメイン音源にていつでも聴けるから。このRAI6枚組を残したのはLP時代の郷愁です。音質云々はもとより覚悟の上、イタリアのオーケストラはベルリン・フィルやらウィーン・フィルとは比べられぬ。明るく、薄っぺらい(散漫なる)響き、そこにフルトヴェングラーは入魂の情熱を叩き込むんですね。アンサンブル、オーケストラの弱さを超越した集中力、驚くべき繊細ニュアンスと大爆発との対比、たしかに一時代を築いた巨匠の至芸が感じ取れました・・・

・・・でも、これって日常聴きするようなものなの?ワタシ如き安易なリスナーに喝!を入れるべき音源ではあるけれど、せめてもう少々マシな音質にて愉しみたいもの。やはり、”カラヤン以降”になっちゃうのか、颯爽クアリアな表現含め。クリップスとかクレツキとか、古楽器とかそんなのが自分の標準です。

では、行ってきます。朝一番がお仕事勝負なのは毎日のこと。


◆2010年11月某日の反省

本日も代休消化、明日からのお仕事のことを考えると安閑としていられぬ精神状態。今回はとくに取引先に特別な連絡はしていないので、遠慮会釈なくメールやら電話が飛び込んできます。それにしても、”職場にいる人間でなんとかでんきんのか?”とつくづく思う・・・かなりメール転送で済ませているけれど。せっかくの休日、ゆっくり通院はいつものこと、西宮のBOOK・OFFに数ヶ月ぶりに行ったのがせめてもの気分転換かな。岡山時代は自宅ご近所だったので、毎週通っていたんだけれど。CDには見るべきものはなくて、新書を6冊ほど入手、ウチ1冊は(これは以前読んだかも、と怪しがりつつ)帰宅するとやはりダブりでした。耳鳴り激しいが、体調は良好。

あとはひたすら音楽!テレビも見るべきものはなかったし。唯一の楽しみは女子バレーでして、韓国に圧勝!先日完敗した中国と違って、韓国女性は日本人クリソツですね。ちょっと古風な日本女性といった別嬪揃い(但し、誰が誰だか全然、名前と顔が一致しない・・・)。江畑絶好調。木村沙織はサーブで狙われて可哀想だけれど、彼女がレシーブで崩れないと日本は強い。そして、チームを支えているのは名手・竹下、そしてどんな球でも拾う佐野の両ヴェテランでしょう。この二人が代表から抜けるとどーなるのか?心配です。

BELART 450 340-2 300円 ワルツ堂の値札だから相当前の入手だMozart 交響曲第41番ハ長調K.551/第40番ト短調K.550〜フェレンツ・フリッチャイ/ウィーン交響楽団(1959/61年)・・・入手してかなりの年数になるが、もしかして聴いていない?演奏イメージの記憶もありません。(第29/39番は未入手未聴)このCDの問題か?やや荒れた音質ながら、聴きづらいほどのものでもありません。演奏は恐るべき劇的に彫りの深い、スケール大きなもの。オーケストラに艶と色気が足りないような気がするが、厳しい浪漫主義的表現であって、安閑と昔馴染みに接するような聴き手の姿勢を糺して昨今見られぬ凄い緊張感であります。今やワタシのリファレンスはヤープ・テル・リンデンの古楽器(スッキリ柔らかい穏健派/久々ネット検索したら価格が高いのと、ユーザーレビュー辛口ですね)演奏、これを日常聴きするほどの根性は残っておりません。世間ではさほどに話題になっていない音源みたいだけれど、極上の演奏であります。

Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ブルーノ・ワルター/バイエルン州立管弦楽団(1950年10月2日/ドイツ博物館コングレスザールで・ライヴ)・・・かつてORFEOにてCD化成っていた音源もパブリック・ドメインに。コンサート・オーケストラではない(州立歌劇場)けれど、定期的な演奏会もあるのでしょうか。11年後コロムビア交響楽団とのステレオ録音が、音質条件含めて完成度は高いのはあたりまえ。こちら(ネットダウンロード.mp3を前提として)音質時代相応、ライヴならではのアンサンブルの乱れ有、ワルター74歳まだ枯れていないヴィヴィッドな勢いを感じさせ、テンポもかなり揺れます。オーケストラはコロムビア響の比ではない、ちゃんとした独逸の音。第2楽章「力強く運動して」の爆発力、中間部のレントラーの優雅な対比など見事なものです。第3楽章「緩慢でなく、荘重に威厳をもって」に於ける濃い表情、ものものしい雰囲気(そして中間部の陶酔の表情!/突然のテンポ疾走も後年の比ではない)も、現代のスッキリ系表現からは失われたもの。

どーでもエエような余談だけれど・・・NMLの「Naxos Classical Archives」は、パブリック・ドメインの貴重な音源です。そこにロバート・クラフトのWebernの旧録音(1957年)が3本分((1)/(2)/(3))拝聴可能。米CBS録音でしょう。SONYはんはその後ピエール・ブーレーズで再録音しているし(ブーレーズ自身はDGに再録音している)クラフト旧録音がこうして聴けるようになるのはありがたいことです。

で、演奏者のクレジットを見ると?状態。ピアノの担当はすべて「レナード・バーンスタイン」〜もともと米CBS録音だし、現代音楽に理解のあったバーンスタイン、もちろんピアノの腕も達者だったし、なるほど〜ところがよく見ると違うじゃないの。正確には「Leonard Stein 」〜レナード・スタインって、南カリフォルニア大学の教授らしい。こうした基本的なミスって、意外とありますよね。あちこち。(このサイトでもゴロゴロしている・・・かも)

京都まで展覧会に出掛ける元気はなく、テレビで偶然見たインド料理が旨そうだったので、久々、芦屋のインドカレー屋へ。到着して店頭までたどり着いたけれど、気分が変わってしまってラーメンに急遽変更。ご当地はラーメン激戦地なんです。やや亜流濃厚熊本ラーメンっぽい「もっこす」という店で、まぁまぁ堪能いたしました。大人気「楓林」のお隣だけれど本日はお休み、それでも空いていたなぁ、悪くない味なんだけど。

鈴木 淳史 「クラシック名盤ほめ殺し」 (新書y)・・・カスタマーレビューでは絶賛ではないか!新旧録音をよく聴いて、既存の安易な価値感を否定する流れは理解できても、どーもすっきりストレートに音楽に対する情愛が伝わらない、斜(はす)に構えた(多彩な)語り口が鼻について、どーもオモロくはない。ある意味、巨匠不在、絶対的標準が消え去ってしまった、嗜好が多元化したクラシック音楽界の反映なのでしょうか。


◆2010年11月某日の反省

お休み。営業数値の悪化は止まるところを知らず、自らの見通し(かなりの正確さを誇ったんだけれど/かつて)をも下回る厳しさ。それなりのお仕事をこなしたつもりだけれど、先行き締め切りまでどうなることやら・・・とにかく本日明日連休(代休消化)、昨夜はチームメンバーと焼鳥行っちゃいました。ガス抜きと状況伺いだな。職場状況の自分なり理解との乖離を見るのにも必要なことなんです。充実したお休みにしましょう。昨夜はよく眠れました。ここしばらく十数年経過の不眠症(っぽいもの)から抜け出せている感じ。

HA”NSSLER CD93.098 通勤音楽はMahler 交響曲第9番ニ長調〜ミヒャエル・ギーレン/南西ドイツ放送交響楽団(2003年)・・・現在出ているCDは再録音だったんですね、知らんかった。(旧録音は1990年/入手可能なんだろうか?)先入観では、この人の音楽は速めのテンポ、素っ気なくも知的クール一本槍、体脂肪を絞り込んで筋肉質に研ぎ澄まされた響き〜といったところだけれど、実際はかなり違う。”知的クール/筋肉質に研ぎ澄まされた響き”というのはその通りなんだけど、全85分、テンポは速くない。旋律に妙な色気や個性、情感を付加しないが、細部迄行き届いたニュアンス、ていねいに描き込まれ、希に出現する”ややアッチェランド”は効果的に響いて、素っ気ない印象を与えません。オーケストラの技量は高く、アンサンブルは正確入念であり、作品の本質は指揮者の個性に隠蔽されない。やたらと新鮮な”第九”であります。おそらくは10数種ほどのCDが棚中に存在するが、これはヴェリ・ベストを争う価値ある録音と聴きました。

フィル・アップはBoulez リテュエル/ノタシオンT-W、Z(1990年)・・・数日前「プリ・スロン・プリ」の静謐神秘な響きに痺れたばかりだけれど、こちらも同様。儚(はかな)げであり、静謐かつ時に破壊的な響きが延々と続いて、作曲技法がどうとやら、とは聴き手ド・シロウトには関係ないこと、美しくも怪しい響きを堪能いたしました。この集中力も凄い。


◆2010年11月某日の反省

ビデオ・レコーダーを購入したり、BSが復活したり(大自然の風景が極上に美しい)で、テレビばかり見ていて出掛けるのはもちろん、音楽もほとんど聴いておりません。中途半端な寒さになってきて、オーディオ/パソコン部屋は暖房を入れていないから寒いということもある。本日ブルーマンディ、明日より二日間代休(強制)消化、本日中にかなりお仕事の段取り付けておかぬとせっかくのお休みは鬱々としたものになっちゃう。ネットブック(ASUS EeePC 4G)中古14,000円ほど+PuppyLinuxは、ひとつ区切りが付いてそれなり日常使い状態へ、ビデオ・レコーダーもあとはブルーレイを使ってみたら良いだけ、DVDさえワタシは自分で焼いたことはないんです。あとはカラダを動かすことを復活させなくっちゃ、ノーミソのほうはそれなりに活性化しているんじゃないか?との自覚有。

昨夜も女子バレー最高でした。トルコっていつの間にあんなに強くなったんだ?それに彫りの深い別嬪はんばかり。江畑大活躍!若い人が元気に活躍するのは嬉しいものです。

Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調〜エミール・ギレリス(p)/アンドレ・クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団(1955年)・・・著名なる+子供の頃からのお気に入りである第2番ハ短調協奏曲に比して、聴く機会の少なかった作品。ここ一年急激にCDを取り出すことが増えていて、ピアノの妙技+甘美な旋律を愉しんでおります。このCD収録は38:26という余裕贅沢状態。EMI正規復刻成ってますね。こちらDOCUMENTS盤(LP板起こし?)はオリジナルを知らぬからコメントは難しいが、時代相応それなりの音質、テンポは速めに開始され、揺れ動き、”鋼鉄のピアニスト”という呼称が似合わぬ明快正確+ニュアンスを込めたタッチが美しく、テクニックのキレは圧巻であります。クリュイタンスのバック(ホルンのびろびろヴィヴラートがエッチ)に乗って、旋律は生き物のように歌っております。(時間切れ)


◆2010年11月某日の反省

一昨日東京から戻ってから体調は悪くなくて、食事もおいしいし、よく眠れます。今朝方、そろそろ出勤しなくっちゃ、と(悪)夢をみていたけれど、本日は日曜日。昨夜、女子バレーボール残念でした!中国には勝って欲しかった〜いずれ日中関係がもめていても、こうして平和にスポーツで交流できるというのは素晴らしいことです。夏の猛暑とタイトなお仕事締め切り(世間数多いサラリーマンご同輩に比べりゃ屁みたいなもんだろうが)のせいかな?すっかり心身とも体調を崩しちゃって、なんとかぎりぎり日常社会生活を維持しているといった感じ。ワタシの趣味守備範囲のひとつである読書もここ数ヶ月、ほとんど進んでいない。朝日新聞は毎朝熟読しているから、精神的な後退ではないと思うが、知的興味の幅が狭まっている自覚はあります。上村松園の展覧会を京都でやっているんだけれど、どーも出掛ける意欲が起ききません。(来週休み消化の平日に行こうかな?)

下田治美「精神科医はいらない」(角川文庫)・・・じつはまだ半分強しか読み進んでいないが、いつになったら読了できるか?わからん(なんせ内容が重すぎて)のでサイトに載せておきましょう。リンク先にあるように賛否両論激しい一冊であります。賛否は”この一冊になにを求めるか”によって決まるもので、”否”の方は実用性、汎用性を求めていらっしゃるようで、これはここ20年ほどの風潮でしょう。ワタシは(もちろん)学術論文が苦手であって、興味があるのは”人間”そのもの、このような実践と実体験を貴重なものとして受け取りました。(後半に出てくるらしい町沢静夫氏、斉藤環氏へ批判は読んでいない)

冒頭の自らの”執筆できない”苦しい病状と、その快復のリアルな報告。ヤマギシズムへの強烈な批判(洗脳と後遺症/批判的な読者レビューにはその支持者がいらっしゃるのかも)、無能無知診療もできないのに、マスコミ受けばかり狙って”患者を作り上げる”精神科医。”分裂(われ)ちゃった”友人とのおつきあい(この書籍出版時点、統合失調症という言葉は出ていない)〜読書スピードはそうとう速いほうだと自覚しているが、あまりの内容の重さに遅々としてページは進まない・・・

ERATO 8573-84248-2 価格失念もの凄く安かったBoulez プリ・スロン・プリ(Pli selon pli)〜ピエール・ブーレーズ/BBC交響楽団/フィリス・ブリン=ジュルソン(s)(1981年)・・・なんて訳すのか?折り目に沿って折り重なる、みたい感じか。第1曲 賓(たまもの)/第2曲 マラルメによる即興曲I /第3曲 マラルメによる即興曲II/第4曲 マラルメによる即興曲III/第5曲 墓から成る全67分ほどの作品。緻密精密精緻洗練を極めたような室内楽?であって、 神秘静謐な美しさは筆舌に尽くしがたいほど。音質極上、リアルな各パートの配置、位置関係、息遣いがモロに感じられる鮮度であります。けっして難解ではなく、行き着くところに行き着いたクール甘美な世界さえ感じさせるもの。BBC交響楽団のアンサンブルは驚異的な完成度であって、こりゃモウレツに練習したんでしょうね。既に首席指揮者を降りていた時期だけれど、これで演奏会をしたんでしょう。エラい!録音したERATOもエラい!

これがスクリーンショット/クリックで拡大します。またまたLinuxの話題で恐縮だけれど、ASUSのネットブックにPuppyLinuxを入れました。いろいろ検索していると「Puppyyにはクセがある」とのこと。でもね、なんせ容量とりませんから。これも何度も経験しているのでネットの設定やら、ブラウザ(SeaMONNy)の使い勝手(カスタマイズ)、ftpもあっという間にOK。問題はふだん使い慣れているWindowsソフトはいくつか入れたい・・・なんのことはないPuppyLinux用のWineがあるやないの。

QtClipは簡単に常駐するようになりました。但し、日本語をコピーしても表示は記号のみとなっております。愛用のEditHTMLも無事起動し、ショートカットキーもそのまま使えたが、肝心の日本語が使えない。挙句、エンターキーでの改行にて落ちてしまうといった致命的な弱点が出てしまいました。残念。これはGeanyというテキスト・エディターにて執筆中。多用するタグはQtClipに登録してしておけば、そう不便はない。日常使うメール・アドレス、住所やら口座番号、常用語も全部入ってますから。

ま、ゲームもやらんし、画像動画をバリバリ使うワケでもなし、ネットがつながって、サイト更新ができればほとんど80%用は足ります。このマシンで印刷したり、CD焼いたりするつもりもありませんし。(できるみたいだけれど)右はスクリーンショット/クリックすると大きくなります。少ない容量でも余裕でしょ?じつはオリジナルのXP復帰させてみたんだけれど、あまりにツマらなくて、あっという間にPuppyを選択した次第。Windowsだったら、家でも職場でも何台も使っていますもの。


◆2010年11月某日の反省

お休み。但し、私的メール・アドレスに送られた(というか留守番の若い者に送らせた)基礎資料を基に週報を書いて上司に送付しなくっちゃいけない。着手すれば即、なんだけど、一時間くらいは掛かっちゃうんですよ。油断すると無為無策のまま週末を過ごしちゃいそうなので、なんか考えんとあかんな。昨夜、ブルーレイ対応のビデオレコーダー到着。まだ接続して、試しにDVD見ただけだけで録画方法習得はこれから。それにしても接続説明はわかりにくさ無限大、ありゃ年寄(としょ)りはムリでっせ。HDMI接続は以前のフツウの接続に比べ、音の遅れ、音質の小さくなることがなくて、快調みたいです。これも、”ノーカツ”の一環也。

Linuxは専用ネットブックにVineLinuxを入れていたけれど、どーもセットアップ時点で”節約モード”みたいなものを選択したみたい(自覚なし)で、使い勝手まことに快調だけれど追加ソフト設定が?状態。ファイルやドライブの扱いがWindowsに似ていてラクだったんだけどなぁ、ということでubuntu(おそらく3度目の)インストールしたのが数日前。もうすっかり慣れました!WINEを入れて絶対必要な「QtClip」(あらゆる日常定型で使うものを登録している/お仕事でも)を動かそうとするが、なぜか?全然ダメ、エラーになっちゃいます。上手くいかんね。

Windowsのほうは、ブラウザ(愛用はGrani)を”SUUMO君”バージョンににしていて、明るいグリーンも気に入っているし、ブラウザが起動している時にはポインタがSUUMO君になっているのもオモロい。デスクトップを”MAC風”に変えてやろうかと思ったが、マシンに負荷が掛かるそうなのであきらめました。基本、できるだけ要らぬ機能は削除しているが、こういった遊びは「95」時代からやっておりましたね。そういえば「3.1」時代に「デスクトップを95風に見せる」アホみたいなことを実施していた記憶有。いろいろ遊んで、ほんまに必要で有用な機能だけを絞り込んでいく・・・自主CD化に必須の「.mp3→.wav変換」は「MPx2WAV32」を使っていて、最新バージョンはダウンロード可能。しかし、AspireRevo故障から帰ってきてソフトを入れ直すときに、旧バージョンを(誤って)入れちゃいました。なんと!Dos窓が開くんですよ。入れ直したら良いんだけれど、「7」で動くし、ちゃんと変換できるし、ということでニヤニヤしつつ日常使いしております。

昨日出張往復の音楽続き。Bruckner 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」〜ギュンター・ヴァント/ケルン放送交響楽団(1976年)・・・子供の頃から聴き過ぎ、これもやや食傷気味で聴く機会の少ない作品也。引き締まった中庸(やや速め?)なテンポ、茫洋とした雰囲気で聴かせない決意、どの部分も細部明晰かつ厳しい描き込み、推進力、全力で鳴り響く金管に痺れます。晩年の貫禄や成熟に足りない、という方はいらっしゃるようだけれど、それはそれ、馴染みの旋律が真摯な緊張感を以て鮮度たっぷり、ストレートに聴き手の胸を打ちます。この作品で涙が出るほど感銘を受けたのは何年ぶり?

そのことを念頭に、今朝からBruckner 交響曲第9番ニ短調〜ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(2000年東京オペラ・シティ・ライヴ)拝聴しております。ネット検索すると「実演の神々しさのほんの一部しか収録されない」とのこと。そりゃそうでしょう。これぞ、”晩年の貫禄や成熟”でして、テンポはやや遅めとなり、あらゆる部分での入念なる描き込みの徹底+スケールの大きな空間を感じさせる、爽快なる演奏。早朝なので音量小さくして聴いたけれど、それでも細部迄様子がよくわかります。オーケストラは各々個性なので嗜好の範疇でしょう。ケルンもハンブルクも甲乙付けがたい出来。

移動中音楽更に。Gala/SONY 500693 2 @250/ツマらんデザインやなWagner管弦楽作品集「ワルハラ城への神々の入場」「ヴァルキューレの騎行」「魔の炎の音楽」「森の囁き」「夜明けとジークフリートのライへの旅立ち」「葬送行進曲と終曲」(1968年)+「マイスタージンガー」第1幕への前奏曲/「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(1962年)〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団・・・初めて聴いたのが中学生の時、あの時は心底痺れました。ところが・・・ここ最近、この演奏がちっとも愉しめない。あまりに体脂肪を削ぎ落とし過ぎ、体温低く、精密正確なフレージングが素っ気なくも厳し過ぎ、こりゃWagnerじゃない!これだったら(世評高からぬ)ズービン・メータ(1981/82年)のほうがエエんじゃないか。勝手な言い種だけれど。コロコロ嗜好は変わっちゃうが。

Corelli 合奏協奏曲ニ長調 作品6-1/Albinoni オーボエ協奏曲ニ短調 作品9-2(レノブレ(ob))/Tartini ヴァイオリン協奏曲イ短調D113(フォルナチアリ(v))/Vivaldi ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV212(佐々木一樹(v))/マンドリン協奏曲ハ長調RV425(オルランディ(man))/2本のホルンのため協奏曲ヘ長調RV539(ウィリアムス/リチャーズ(hr))/歌劇「テンペーのドリッラ」序曲RV709〜クラウディオ・シモーネ/イ・ソリスティ・ヴェネティ(1983年ライヴ)・・・ERMITAGE ERM 173-2。この辺りの音源は多くDOCUMENTSのセットものにて再発されたが、いくつか消えたままになっております。(リヒテルも再発されない/どこかから出ておりますか?)スタジオ録音より残響豊か、ライヴならでは”乱れ”と”瑞々しい感興”両方備わって、イタリア・バロックの妙技+美しい旋律堪能させて下さいます。こうなると古楽器云々の論議など少々空しい気が・・・ラスト、歌劇「テンペーのドリッラ」序曲は「春」の旋律であります。

今時のビデオは優れてまんなぁ。もう、あっという間に設定OK。ケーブルの分配器を買い足して、BSも見られるようにしておきました。現在、ネット+電話はケーブルTVにて契約しているんだけれど、マンションのアンテナ・ラインを3本に分配して地デジ、ネット、電話に分配していたんですね。初めて(ぐちゃぐちゃの)配線の意味を知りました。

ubuntuのほうはWINEを再度入れ直して(ヘンな起動なんだけど)QtClipは動くようになりました。EditHTMLはメモリ不足表示が出て落ちちゃいます。HD容量が足りないからスワップ不足か。これはubuntu(gedit)にて更新、データ・アップロード致しました。


◆2010年11月某日の反省

これより東京行き。移動中のCDを選択しなくては。どちらかというとお勉強のための集まりだし、既に資料はかなり読み込んであって、自分なりの理解の再確認+新しい切り口を見つけること+他のエリアからの旧知のメンバーとの交流が主眼となります。ま、息抜きだね。こんな時に限って”とんでもケータイ”が到来しそうな予感が・・・

ここ数日聴いているのが、「NAXOS 8.550619ITALIAN BAROQUE FAVORITES」(1990年)という一枚。たった今、ネット情報を検索していて自らのサイトに取り上げていることに気付きました。NMLでも聴けるし、HMVでも入手可能なのはNAXOSの矜持です。現代楽器による穏健派演奏だけれど、しっとりとした瑞々しい味わいに充ちて録音優秀、優しいリズムの躍動もちゃんとある。当時、録音の拠点をブラティスラヴァに置いていたNAXOSが、スロヴァキア・フィル辺りのメンバーを使って録音したもの。思わぬ拾いものでして、Corelliのソナタ3曲はけっこう有名だけれど、Pugnani(プニャーニ)、Porporaになると聴く機会も少ないから、知名度低いが美しい作品を知るべき貴重な存在でしょう。

ま、売れんだろうね、こんなのは。ずいぶんと以前に購入したもので、どんな思いで入手したのか記憶もございません。まさに、嗜好にビンゴ!。

朝から気分がよろしくなく、東京会議中にいっそう悪化、それを良いことに午後3時に会議を途中退出、ま、山場は越えていたので勘弁していただきました。大阪〜東京、大阪〜金沢も同じ時間なんだけど、新幹線のほうがずっとラク。夕方、早々に帰宅できたのはラッキーでした。朝、定例サイト更新を忘れていたので、あわてて実施。

新幹線は騒音も揺れも少ないし、音楽もたっぷり、本だって読めます。Berlioz 幻想交響曲/トリスティア 作品18〜ピエール・ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団/合唱団(1996年)・・・これも子供の頃から聴き馴染んで、挙句苦手系作品へと至りました。旧録音(1967年)は大好きでした。この新録音は入手以来数度聴いて、どーも印象がはっきりしない・・・録音がぼんやりしてよろしくないんじゃないの?(って、中古300円の人民中国製ポータブルCDプレーヤーで判断できるかっ!)繰り返しを実行は必須、コルネットは使っていないのは残念。第1〜3楽章はおとなしいばかりで、緻密は緻密、精密は精密なんだけど旧録音の明晰さ、鮮度の魅力に及ばない(ような気がする)。

第4楽章「断頭台への行進」/第5楽章「魔女の夜宴の夢」に至って、ようやく全力全開で爆発がやってまいりました。上手いオーケストラやなぁ、アンサンブルも完璧。しかし、粗削りでも旧録音の前向きの意欲のほうがエエかも。「トリスティア」は素敵な作品ですよ。これはたっぷり堪能いたしました。


◆2010年11月某日の反省

ありがたいお休みをいただき、本日も当初スケジュール通りのお仕事進捗を狙いましょう。営業職だから、様々な飛び込み案件が目白押しなのは覚悟の上、精神的なテンションは大丈夫だけれど、あちこちカラダは調子いまいち〜よく眠れるんだけれど、夜起きていられないほどの疲労感(な〜んもしていないのに)があります。出勤してしまえばなんということもないけれど。

Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調第1楽章「アダージョ」(1978年)/第2楽章〜5楽章(COOKE版1980年録音)〜ジエイムズ・レヴァイン/フィラデルフィア管弦楽団・・・第1楽章はオリジナルの「アダージョ」なのか?(COOKE版とは楽譜が違うそうだ)いずれ、第1番の後に「アダージョ」を収録し、2枚目に残りを収録するといった配慮と意味のあるもの。この作品との出会いはウィン・モリス盤(1972年/罰当たりにも既に処分済)であって、怪しくも緊張感も強い、遅いテンポだったと記憶します。このレヴァイン盤も遅いテンポながら、”怪しい緊張感”ではない。大きな楽器編成の響きを愉しむような味わいがあって、フィラデルフィア管弦楽団の瑞々しい(というより水分たっぷり!)のサウンドを堪能させて下さいます。オーマンディみたいなキンキラ豊満一方ではないが、暗くエグいサウンドじゃない。

終楽章は不気味な大太鼓が鳴り続、重苦しいチューバが絡みます。これは消防士の葬列なんでしょ?28:32長丁場を繊細ていねいに描いて下さって、オーケストラの統率力はたいしたものです。

本日もいち早く出勤し、当初狙いの宿題(けっこう盛りだくさん)をクリア、早々に職場を出て通院。年柄年中病院に行っているような気がする・・・明日は東京会議日帰り。以前はCD漁ったり、秋葉原に行ったりするのも楽しみだったんだけれど、ここ最近は”行って、帰る”のみ。なんやねん!この味気ない人生は。若い頃の”東京出張”って、なんやら高揚感ありましたよ。

SONY 88697686092  10枚組 2,490円通勤音楽は、Mahler 交響曲第4番ト長調〜ジエイムズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団/ジュディス・ブレゲン(s)(1974年)・・・噂に違わぬわかりやすさ、各パート旋律の明晰明快な主張。メリハリたっぷり、朗々と歌って気分爽快なる明るさを堪能できます。Mahler は大好きだけれど、第4番だけは少々中途半端な印象が付きまとっておりました。レヴァインだったら、ほんまに作品全貌が平易に解明されております。シカゴ交響楽団はリラックスして鳴っておりました。録音はマルチマイクがモロ、鮮明なんだけど各パートが不自然なくらい前面に出て、奥行きが足りない感じ。それがいっそう全体構造のわかりやすさを強調します。ブレゲンも清楚でエエ感じですね。

この作品もけっこう聴いてきたが、テンシュテット/南西ドイツ放送交響楽団(1976年)と並んでヴェリ・ベストのひとつかも。


◆2010年11月某日の反省

お休み。本来ありがたい祝日なんだけど、お仕事の進捗を考えると苦しい感じ・・・それどころか、来週別途二日間休日出勤分代休を取得せねばならぬ、という先月に続いての苦戦続き・・・どこにも出掛ける予定はないけれど。毎日拝見する「電網郊外散歩道」にて「山形県がOpenOffice導入」との記事を拝見いたしました。なるほどなぁ、少々の使い勝手、慣れの問題をガマンすれば経費節減効果は圧倒的ですよね。ウチの職場でも提案してみるか。思い起こせば15年ほど前、社内の懸賞論文募集にて(パソコンシステム問題は門外漢ながら)商品データ管理の取引先共有化(互換)の概念提案(営業〜受発注、在庫管理、経理迄)をして、見事第1席獲得、当時高価だったパソコン(十数万円?)をいただいた記憶がありました。文書作成、表計算(たしかEXCELのマクロは正確に動かぬはずだけれど)だったら、日常使う分には充分だと思います。ちなみに(ワタシは使わないが)プレゼンテーション・ソフトも実用らしい。我ら民間だったら取引先とのデータ互換性が問題となって、保存形式の徹底(ちなみに我が職場標準はMS-Office2000〜ここからアップさせると取引先が読めぬ場合有)が必要となるでしょう。多くのユーザーがいれば、「保存形式?それなに」みたいな人も多いと思うんだけどな。

ちなみに自宅数台のパソコンには、ACCESS(「Base」にはさわったことはない)ともかく、メイン・マシン以外はOpenOfficeにしております。データ確認などほとんどこれで問題なく日常使い可能。ちょっと重いというか、遅いけどね。これはマイ・マシンが非力なだけでしょう。無料OS(=Linux)+無料Officeの登場、ハードそのものもずいぶんと値下がりし、ネット環境も身近なものとなりました。ほんま、時代は変わった。一方で”ディジタル・デバイド”は広がっているような気もするんですが・・・←本来の広義な意味合いだけでなく、職場(若い世代含め)にて”使えぬ”(使いこなせない)人々の意外な多さに驚きます。ま、自分もたいしたことはないんだけれど。なんせ、基礎理論やらロジック軽視(無視?)の”文系”なので。

DCUMENTS 233019/1  10枚組1,000円Shostakovich 交響曲第5番ニ短調〜ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック(1952年)・・・知らんかったなぁ、この音源の存在(米コロムビア録音か)。バーンスタインのステレオ録音はわずか7年後、ほぼ同時期にストコフスキーも録音している(表記はスタジアム交響楽団)けれど、もともとこのオーケストラの十八番(おはこ)だったんでしょう。子供の頃から散々聴き馴染んで(コンドラシン盤1968年新世界レコード)、挙げ句、ある意味Beeやん以上に苦手作品の極北へと至りました。滅多に聴くこともない。やや遅めのテンポ、緊張感と集中力、当時のオーケストラの実力を実感させる見事なアンサンブルにて、ずいぶんと久々作品を堪能いたしました。大仰豪快なスタイルではなくて、どこか知的な味わいありつつも迫力に不足はない。

じつは昨夜終楽章にたどり着いていなくて、8:49〜これはずいぶんと短い。テンポが快速なのか、カットがあるのか確認しなくては。音質は意外と聴きやすいもの。

午前中、尼崎COCOEのユニクロに行って、(仕方がなく)冬用の上着+ズボンを購入。もの凄く混でますねぇ、レジには長蛇の列、一億総ユニクロ化なんじゃないか。昼から二時間ドラマ見ながらLinux(本日はubuntu)をいじったり、二時間ドラマ再放送(ケータイが登場しない時代物)見たり・・・夕方更に外出して大型銭湯+おいしいお好み焼きをいただきました。あまり好物じゃないんだけれど、たまにはエエかな、と。ここ最近、ご近所での鮮魚の水準は求めないようにして、もっぱら焼き物中心で行きましょうと決意しております。

帰宅し、女子バレーに痺れつつ、ネットにてブルーレイのビデオレコーダーを物色。DVD再生専用プレーヤーは女房の婆さんのところにあげてしまったし、便利な録画機能とやらも試してみたくて〜あっという間にアマゾンに注文しちゃいました。アマゾン、Yahoo、楽天、各々登録してあるので、たいていのネット通販だったら、即注文完了しちゃうんです。便利なような、危ういような〜ま、ワタシ基本的に浪費家ではありませんので。

今朝途中だった、Shostakovich 交響曲第5番ニ短調(終楽章)の件、ゆったりとしたテンポで入ったので「やはりカットか?」と思ったら、最終版盛り上がり前に静かな部分があるでしょ、あそこがさらりと速いんです。念のため、キリル・コンドラシン/モスクワ・フィル(1968年)と比較したがカットではないような・・・ま、ド・シロウトなのでとんでもカンチガイの大馬鹿者の可能性有なんだけど。

それより、久々コンドラシン(終楽章のみ比較で)聴いたら驚き。これこそ子供時代のワタシが愛聴した演奏であります。あまりぱっとした音質でもないが、それでもステレオ録音、金管の(それこそ)金属的な輝かしい爆発、ティンパニの粗野な迫力、スウィングするような粘着質リズムに痺れました。ミトプーも悪くないんだけどな。世評はどうか知らぬが、昔馴染みの刷り込み影響は大きいものです。


◆2010年11月某日の反省

ほんまに人様に役に立っているのか?は怪しいものだけれど、最前線でけっこうお仕事やらせて下さっているんじゃないの?職場作業用共用パソコンの調子がよろしくなくて、その抜本的な修理について(または、この設定は絶対いじるな、という指示含め)東京本丸システム部局に送付、出張中に戻ってきていたけれど、誰も梱包を開けない。ワタシの机横に放置されているだけ。共用パソコンでっせ。この職場風潮はなんだ!結局、昼休みに自分が組み立てました。出張中の宿題はさほどに苦労しないでクリアできたが、この先宿題の多さに閉口、営業数値も最悪(見込み以上に)、ヤケクソでチームメンバー全員にてさっさと酒(ガス抜き)、それでも8時には辞去いたしました。体調はずっとスッキリしないので。

おお、明日は祝日なのだね。本日で勢い付けてお仕事消化せぬとあかんね。

昨日のBach ブランデンブルク協奏曲〜マレク・シュトリンツル/ムジカ・フロレア(2006年)の件・・・”アクロバティックな演奏ではなく、躍動疾走しつつ、かなり穏健オーソドックス”と書いたけれど、出勤途上にてCD2枚目に収録した第6番 変ロ長調を継続拝聴。冷静に聴けば、快速、ぴちぴちと弾むような演奏はたしかに”アクロバティック”かな?と感じます。ようはするに、このタイプに耳慣れたということですな。第2楽章の優雅な旋律、各パートの音色の違いをゆったり堪能すべき部分との対比も極上の効果、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ (2)/ヴィオラ・ダ・ガンバ(2)/チェロ/通奏低音(ヴィオローネとチェンバロ) という楽器の微妙にくすんで融通の利かない動きに深い味わいがありました。

引き続き自主CDに収録されるのは、三つの伊太利亜の歌(ポーラ・ロビソン編)CACCINI「アマリッリ」(これはチェンバロのみ伴奏)/Scarlatti+TOSTI「ラ・セレナ」〜ポーラ・ロビソン(fl)/ダブラス・ボイド/ガードナー室内管弦楽団・・・クールな音色、朗々と哀切に歌う孤高のフルートであります。無定見なる収録は次に、Vaughan Williams イギリス民謡組曲〜ハーモニー・ショスタコヴィッチ(2009年)・・・吹奏楽による原典版であって、もしかしてアマチュア?演奏技量も音質も少々怪しいが、管弦楽版のみ、ふだん聴く機会がないので貴重な存在として拝聴いたしました。

根性が入っているせいか、お仕事進捗はスケジュール通り順調です。明日祝日、今週金曜は東京で、土曜は休みだから、残る木曜でどれだけ宿題クリアできるかが勝負。本日も定時より一時間早く出勤し、夕方は早々に職場を出て持病の通院へ。体調はまぁまぁ、なんとが月末まで突っ走りたいもの。もう年末は目の前です。

RCA GD 60949。永遠のベストセラーですな。インスブルック・ライヴも一度聴いてみたい通勤音楽は、Bach 平均律クラヴィア曲集第1巻の前半〜スヴャトゥスラフ・リヒテル(p)(1972/73年ザルツブルク)・・・凄い。棚中CDにランクを付けるようなエラそうなことはできぬが、これは何度聴いても仰け反ってしまうほどの衝撃有。まさにNo.1。ある時は幻想的に優しく、またある時は決然と強靱なタッチ(素晴らしいテクニック/上滑りしない)で圧倒し、ピアノの音には確固たる”芯”があって魂が宿る説得力であります。豊かな残響も雰囲気たっぷり、それでも曖昧模糊ではない、常に明快な主張を聴き取ること可能です。前奏曲とフーガ、そして調が遷るたび、変幻自在な表現にて聴き手を飽きさせない・・・


◆2010年11月某日の反省

いつものブルー・マンディは小雨模様。2010年も残りわずか2ヶ月、先週末サボらせていただいて、今週よりぞっとするようなスケジュール管理でお仕事進捗させましょう。今週は東京だったっけ?来週の出張2本は(勝手に)取りやめ。行ったほうが良いんだろうが・・・お仕事消化の見込み立たず。なんか体調スッキリしないんだよな、ずっと。ここのところ遊んでいたLinuxの件は、いちおう近況(2010年11月)にいったん整理いたしました。VineLinuxって国産らしいが、インストールの段階から几帳面で、出来上がりの仕上げもいかにも日本らしい丁寧な美しい作り込み。但し、初心者の哀しさ、ソフトの補充の仕方(VinePlus?パッケージマネージャAPT?)がわかりません。初期選定を設定を誤ったか?いずれわからなくても、お試し使いだからエエんです。データ容量の小さなASUS EeePC 4GにはPuppyLinuxで行きましょう、と(当面)決めております。完成度高いubuntuは、メインのデスクトップ・マシンにてCD起動で使いましょう。

あまり音楽は聴いていないが・・・何度目かのBach ブランデンブルク協奏曲全曲〜マレク・シュトリンツル/ムジカ・フロレア(2006年)・・・Supraphon SU3942というCD番号はわかっているが、ワタシはネットより無料ダウンロードいたしました(もうどこから落としたか忘れたが/自主CD化)。チェコ現役の古楽器団体らしい。所謂現代のやや快速系だけれど、アクロバティックな演奏ではなく、躍動疾走しつつ、かなり穏健オーソドックスなテイストとなります。今時は技巧が安定しているのは当たり前、新しい機軸!といった思い入れではなく、もうこれが当たり前に、メリハリ+しっとりとした落ち着きと愉悦を感じます。瑞々しい残響も美しい録音也。これが現代の標準に至ったのでしょう。時代は一巡りして、カラヤンとかクレンペラー、カザルス辺りが新鮮に受け止められるんじゃないか、そんな予感もいたしました。

では、元気に出勤いたしましょう。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi