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宝塚市交響楽団第48回 定期演奏会


2010年11月28日(土) 14:00開演〜いたみホール

Mussorgsky

交響詩 「禿山の一夜」

Bizet

交響曲ハ長調

Borodin

交響曲第2番ロ短調

金 洪才/宝塚市交響楽団

 2010年は真夏の猛暑に負け、お仕事で掛けるのがやっと。前の生体験は4ヶ月前でっせ。ようやくご招待いただき、しかも同好の士をお誘いし、サボれないとところに自らを追い込んで出掛けました。

 「禿山の一夜」なんて、所謂”通俗名曲”(すまん)〜ふだんでもCD滅多に聴かないし、油断するとCDも所有していない可能性有。これが(まず)凄い。出足のおどろおどろしい低音の地響きは大太鼓だったんですね。ティンパニもちろん、ドラ、更にハープまで加わってけっこう華やかな楽器編成とは、思いもよらぬ発見であります。相変わらずこのオーケストラは上手いですね。アンサンブルのバランス、金管の押し出しのよさ。

 次のBorodin含め演目が意欲的ですよね。Bizetの交響曲は録音だってそう多くはないし、ましてやアマオケで実演なんて!ややゆったりとしたテンポで、優雅な風情を漂わせて擬古典的、端正な風情を漂わせて見事であります。オーボエが上手いなぁ。この作品をこんなに真剣に聴いたのは初めて・・・それは休憩後のBorodinも同様。

 先のオーボエはもちろん、クラリネット、そして見事なホルン・ソロ(ヴィヴラート豊か!)もお見事ですね。オリエンタルな主題リズムは欧州伝統のパターンと外れて、初演当時仏蘭西にて大人気だったのも頷ける鮮度であります。終楽章には(Mussorgsky同様)盛大な打楽器群が参集して華やかであります。交響曲第2番ロ短調って、こんな名曲だったっけ?金管の大迫力、いままで言及しなかったが弦のアンサンブルにも感心するばかり・・・

 アンコールはありませんでした。

written by wabisuke hayashi