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音楽日誌

神戸市住吉の香雪美術館入り口2007年5月

●2007年6月某日

かなり湿度が高い、ということもあって早朝起床、はいつものこと。朝晩は(それなり)過ごしやすいと思いますよ。雨は止んでおります。毎朝の短時間腹筋・体操こなして、しっかり朝食摂って、朝刊熟読・・・殺伐たる殺人事件が連日報道されるが、じつは件数はむしろ減っているらしい。雇用問題の記事が目立ちますね。即戦力という名目の”使い捨て”横行して、派遣やらパートやらアルバイトばかり。正規だって”人を育てる”なんていう風潮ありませんよ。追いつめられて心身症に至るのもムリはない・・・ワタシは(持論として)ホワイトカラーの合理化(ほんまの、ですよ)が遅れていると感じていて、せっかくのパソコンはほとんどの人々は”仕事を増やす結果になっている”と見ております。”使う”のではなく、”使われている”のですな。パソコンはお仕事ではなく、手段・・・ま、パソコン売ったり、システム作っている人は別格だけれど。

早朝からBeethoven ピアノ協奏曲第3番ハ短調〜コンラート・ハンゼン盤を聴いてサイト用原稿執筆に勤(いそ)しんだけれど、正直、ちょっと苦しい。立派な演奏に賛辞を惜しまないが、個人の嗜好としてBeethoven は生理的にキツいんです。ワタシは小学生からの”クラシック音楽ヴェテラン”(?)だから、自分の体調心象に合わせて棚中より音源選ぶことは可能・・・Chopin かな、甘い。

Chopin ワルツ集〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)(1963年)・・・1990年代初頭、駅売海賊盤(当時1,000円也)で一通り有名どころは揃えたが、ポリーニより、アルゲリッチより、ハラシェヴィチより、とにかくルービンシュタインが一番好みにフィットしたものです。神経質ではなく、さっくりと粋で手慣れた暖かい響き。どれも聴き馴染んだ旋律、そして包み込むような余裕の表現。後年、BRILLIANTの全集を購入したが、オランダの若手は”煮込みが足りない”、”味が若い”的印象であって、やはりChopin を一人前に(楽しく)聴かせるには熟成が必要なのでしょう。(オークションにて格安処分しました)

昨夜、「ターミネーター3」・・・派手なアクション、アイデア満載のエンターティメントだけれど、前作、前々作に比べると筋書きの詰めが甘い。実績を積んだ映画だから、セットはますます凝った、大規模なものになっているが、筋書きの安易さ、シュワちゃんとジョン・コナーの交流もピンと来ないし、奥様となるべき女性との関係深化も全然安易。唯一良かったのは、冷酷非情なる女性型美人ロボット(どんなバトル後も服装髪型化粧が乱れない/女性にとっては夢でしょう)の活躍だけですな。最新型のワリに、意外と易々シュワちゃんに殺られちゃうけど。

これだったら「ダイ・ハード」のほうが、ずっとオモろかったですよ。分からず屋の上司なんかも出てきて。パターンなんですよね。

Mussorgsky 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」〜アセン・ナイデノフ/ソフィア・ナショナル歌劇場管弦楽団・・・更に全体を聴き通し、部分再聴を繰り返してサイト用原稿へ。「聴取百編、意自ずから通ず」でっせ。CD3枚分、粗筋との照合繰り返して時間を贅沢に消化します。更に、「ホヴァーンシチナ」〜アナトス・マリガリトフ/ソフィア国立歌劇場管弦楽団の再聴に着手。複雑なる筋書き、幕前の前提、歴史的経過、宗教宗派問題(”分離派”ってなんだ?)に悩まされつつ、エキゾチックな旋律、野太い男声、壮絶迫力の合唱に痺れます。ノーミソのエエ鍛錬ですな。(原稿途中)

午前中、眼鏡屋(すぐご近所)にて”二段階弱い眼鏡”購入5,000円也。(完成一週間後)今年作った「きっちり度が合った眼鏡」はムダになりましたね。更に吸汗性の高い下着+短い(スポーツ用だけれど日常愛用している)靴下購入。ついでにコロッケ・唐揚げなど購入して昼からビール!〜がいけなかった。2時間ドラマ半分居眠りしつつ眺めるでもなく、そのまま昼寝モードに突入。ワタシはふだんビールは嗜まず、こういった気候の時だけですね。たくさんはいただかないので、発泡酒/第三のビールは買いません。

Mussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1965年)・・・これは中学生時代からの愛聴盤であって、テンポ遅く、堂々とした貫禄+優秀なオーケストラの機能盤石に発揮した演奏であります。流石に馴染みの存在なので違和感も反発もなし。但し、プロムナード、各々の絵画の描き分けができていない・・・つまり全部同じ(立派な)色彩だ、ということです。結論的に、ワタシにとって”ヴェリ・ベスト”な存在ではない。Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」・・・1963/64年録音から拝聴。”堂々とした貫禄+優秀なオーケストラの機能盤石に発揮”は前曲と同じであり、結論的に「現代音楽の古典」としてのひりひりするような緊張感はない、ということです。音楽は嗜好問題なので、これを好む人がいても仕方がない。

じつは1975/77年録音も(前半)だけ続けたが・・・なんども聴いては評価が揺れ動く演奏也。作曲者の自演からもっとも遠く隔たった演奏であって、野蛮な世界にムリヤリ美しい旋律やら、上品な色彩を感じとろうとした”違和感”ありました。難しいなぁ。

VENEZIA CDVE 04241 12枚組4,871円▲ここから更にクーポン値引き使用Beeやんと並んで「2大苦手著名作曲家」であるShostakovichだけれど、コンドラシン/モスクワ・フィルによる交響曲全集にはひとかたならぬ思い入れがあります。昨年2006年再購入時それなりに感動を以て再会していたけれど、本日交響曲第7番ハ長調「レニングラード」(1975年)拝聴・・・これがアカンのです。全然。音質がよろしくない〜音質問題など、音楽芸術の本質ではないと自覚しているが、たった今現在、この演奏/作品をまったく愉しめません。こりゃどーしたことか?

苦しい毎日だけれど、大きな進展と発見があった2007年6月も本日で終了です。いよいよ夏本番。


●2007年6月某日

今週は本日で終了。午前中取引先へ直行で会議対応です。実務的には大きな進展がなかったが、粛々と流れていった一週間かも。取引先との関係はまだまだ宿題膨大ながら、職場内では自分の位置が定まりつつあるといった自覚あります。パソコン/読書用眼鏡作ろうかな?老眼鏡はいやだから、度数の弱いやつを。本日は雨が降るそうです。もっと、もっと、たっぷり降れ!少々マニアックなる出品だったオークションは、締め切りを控え3点とも最低価格一件のみの入札、という理想的な状況に至りました。

Mussorgsky 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(Rimsky-Korsakov 編)〜アセン・ナイデノフ/ソフィア・ナショナル歌劇場管弦楽団/合唱団/ボドゥラ・スミャナ少年合唱団(合唱指揮;イヴァン・ボグダノフ)/ディミテール・ディミトロフ(b)/サビン・マルコフ(br)ほか・・・先日来、順繰りに聴いていたが、とうとう3枚目ラストへ。オペラは量をこなしていないし、「ボリス」も(ほとんど)これしか知らぬ!状態なので、演奏云々コメント不可。音質それなり良好、オーケストラに不満はなく、合唱団は圧巻の集中力と迫力だと思います。男声中心の濃厚な旋律は、エキゾチックに躍動して最後まで飽きさせません。わかりやすい作品だと思います。

NAXOS 8.110880-82  3枚組2,080円今朝、Bach マタイ受難曲〜ヴィレム・メンゲルベルク/コンセルトヘボウ管弦楽団/カルル・エルプ(福音史家、1939年ライヴ録音)一枚目のみ。LP時代抜粋廉価盤で聴いていたものでして、このNAXOS復刻盤はその印象よりずっと音質改善されております。ま、「マタイ」を摘み聴きするとは不遜の極みだけれど、アクの強い入魂のルバート、節回し、タメに酔いしれましょう。昨今の古楽系による軽快にハズむようなクリアさとは対極にあって、”大福は甘さ控えめ”では本末転倒だよっ!”本場・博多ラーメンのつゆの臭みを取り除いちゃったら意味ないじゃん!”的、ノーコー悲劇的な表現に圧倒されます。時代を越えて生き残るべきは”透徹した個性”なんです。

サイトは定例更新済み。ここで(いつものように)原稿在庫尽きました。週末はしっかり執筆=しっかり音楽に集中しましょう。カラダも鍛えて、夏ばてに備えます。

午前中は出先で会議だったし、昼から戻って諸作業こなしたが、実際上のお仕事稼働時間はいかほどか?これで一人前のお給料もらっているんだから、ありがたいもの。とにかく湿度高くて、移動中の電車の中、職場の親父どもがたいへん汗臭いのには閉口しました。自分はセーフ?少なくとも饐(す)えたようなモウレツな臭気はないでしょ、ちゃんと制汗剤使っているし、吸水性の高い下着愛用です。いろいろ宿題いただき、それなりにこなし、先行き課題にも少々着手して業務終了。一週間、疲れ果てました。帰り、久々の大雨。帰宅したら除湿(のみ)エアコン良く効いて快適です。

Bartok 管弦楽のための協奏曲〜シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団(1987年)・・・美しく、すべてのパートがバランス良く鳴り響く演奏。この作品に存在する硬派な旋律、リズムは洗練され、豊かに鳴り響いて脆弱でもない。以前のワタシなら”これはBartokではない”と評したところだけれど、耳当たりの良い、優秀なるアンサンブルを好ましく愉しみました。但し、これほどの優秀録音(のはず)なのに、聴き疲れする感触があるのはトランジスタ・アンプとの相性でしょうか。

ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調〜アンネ・エランド(p)(2001年)・・・先日、思わぬ発見をした愛らしい作品再聴。第3〜4楽章のちょっと不安で、夢見るような旋律が素敵なんです。エランドの表現が理想的ということでもなく、少々表現が生真面目で堅苦しいが、音質鮮明だし作品の可憐さはちゃんと感じ取れる、ということです。


●2007年6月某日

今週も一週間の歩みが遅い・・・さて、本日は差し迫った用件はないはずで、溜まっている諸課題の一気進展を狙いたいものです。ご近所演奏会は「月一回」のペースだけれど、出不精なのと演奏会情報収集のツボが見えなくて、予定が立ちません。今朝、地域の無料折り込み新聞に「夙川室内合奏団」の演奏会案内があったから、行ってみようかな?日曜のマチネだし。小さなホールがお気に入りなもんで。ここ最近やや体重増(1kgほど)が気になるが、体調は良好也。

SONY MH2K 63151今朝、Dvora'k 交響曲第8番ト長調〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1958年)・・・格調もテンションも高い、素晴らしい集中力+歌に溢れた演奏。最晩年1970年録音の評価が高いが、それに負けぬ完成度を実感させて下さいます。厳しいだけじゃない、保留条件なしの”歌”が感じられて胸打たれるばかり。「旧EPIC」レーベル仕様の2枚組(SONY MH2K 63151)はワタシの宝物です。

Elgar 交響曲第1番 変イ長調〜ジェイムス・ロッホラン/ハレ管弦楽団(1983年)・・・再度第3〜4楽章拝聴。アンサンブルが不調であること、所謂”オーケストラが一流ではない”と感じることは、指揮者の責任なのでしょう。BBCフィル(同じくマンチェスター)は(録音で聴く限り)ずっと聴き映えがしました。弱音で細部が分かりにくく、強奏で響きが濁って喧しい、テンポの動きに説得性が足りない・・・それでも、もうちょっと聴いてみようかな、と思います。

フィル・アップに序曲「コケイン」〜オウェイン・アーウェル・ヒューズ/フィルハーモニア管弦楽団(1988年)入ります。これは録音も鮮烈、フィルハーモニア管弦楽団の輝かしいサウンドが堪能出来ました。(ロッホランも比較されると可哀想)テンポはかなり揺れ、タメもあって説得力と優雅な節回し、迫力も抜群。この作品は大好きです。

落ち着いた職場になりつつあり、なんとか溜まった作業をこなそうと思ったが、眼がダメ。ここ数年来の症状であり、転居後、外出出張の機会が激減して連日パソコンとにらめっこ状態(帰宅しても・・・)〜先日、網膜剥離、緑内障のテレビ番組を見たばかりだったし、職場を早退〜眼科へ行って参りました。検査様々二時間タップリ〜結論的に機能的な問題なく無罪釈放です。妙齢女医さん曰(のたま)うには「眼鏡が合っていない」と。

はぁ、もっとキツいの買わんとあきまへんか、と訊いたら、いえ、逆です。もっと弱いのにするか、遠近両用にするか、って、老眼のことですか?眼鏡が合っていない、ということだったんですね。う〜む。


●2007年6月某日

睡眠不如意だけれど、元気です。最近はちょっとでも酒を飲むともうダメですね。それに諸トラブルを一気にクリアしなくっちゃ、ということが気になって仕方がない・・・これはかなり以前から(8年くらい?)の症状。ま、食欲もある、新聞記事に興味がある、音楽も楽しい〜鬱症状ではないでしょう。昨夜、スペシャルドラマ 「うつへの復讐〜絶望からの復活」〜あの高島忠夫がうつ病に…幸せな高島ファミリーを突如襲った闘病記録証言から再現…依存症・借金苦・家族崩壊〜拝見。松方弘樹 、 高橋惠子(寿美花代の雰囲気ピタリ表現)の演技は秀逸でした。鬱病関係の本は随分と読んでいるつもりだけれど、具体的な症状は体験してみないとわからない・・・のでしょう。病院に通うクルマの後部座席で座っていられない、というのは象徴的かと思います。どーしてこんなに広がってしまったのか?世知辛い世の中なのか。

今朝、Vaughan Williams 交響曲第2番「ロンドン交響曲」〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1956年)・・・第1/2楽章迄。この作品はお気に入りでして、冒頭どんよりとしたロンドンの曇天に、ビッグ・ベンの鐘が低く鳴り響きます。この録音は音質良好(ステレオ)だし、彼の表現は常に個性的でわかりやすく、まったりとした緩い語り口は作品との相性を感じさせました。半分で、ASV CDDCA 634オウェイン・アーウェル・ヒューズ/フィルハーモニア管弦楽団(1988年)へ・・・このサイトにかなり以前から掲載しているもので、改訂加筆を狙っております。録音極上の奥行きと相まって、極めて繊細清涼、かなり神経質でニュアンス細かいアンサンブルはバルビローリと好対照。

朝から痺れました。たった今現在の自分の心象にフィットしている音楽なのでしょう。ほんのちょっと鬱々とノスタルジックなのかも。

朝一番に懸案事項をこなし、メール送信。少々困難なる事象の解決結末は(お相手が休みのせいか)お返事なし〜これでクリアできると有り難いのですが・・・ワタシがもっとも苦手とする”詳細マスター登録”をぼちぼちしていて、なんもやり直し、これがしばらく延々と続くんです。夕方より、職場にて取引先を呼んでの行事があり、自分が担当ではないが、職場内諸トラブル続発中故バックヤードを買って出ました。少しずつ縁の下の作業ができるように・・・なっているのかな?一日中、一体なにをしていたのか記憶もなし。でも、終日のんびりとした印象はありません。

蒸し暑いし、疲れている・・・音楽にも、そう集中できておりません。Haydn ピアノ・ソナタ第41/16/2/32/46番〜バルト・ファン・オールト(fp)(2000年)・・・この全集はワタシにとっての宿題なんです。10枚組の1枚目であり、屈託のない旋律、素朴で味わいある古雅なフォルテピアノは、いつかしっかり心身共の体調整えて再挑戦しなくては。Elgar 交響曲第1番 変イ長調〜ジェイムス・ロッホラン/ハレ管弦楽団(1983年)←こりゃヒドいコメント残ってますね。バルビローリの後釜としてハレ管と10年演ってきたロッホランだけれど、ジミな存在です。演奏印象としては”中途半端”、”細部曖昧”か。スケールに欠け、ハレ管も好調とは言い難い。(録音もさほどに良好ではない)

仕切直しましょう。ちょっとネットを探ってみたけれど、既に消え去った音源のようであり、たまたま手許にあるCDは大切に聴いてあげないと。再コメントして、サイトに掲載することを決意しました。


●2007年6月某日

昨夜、NHKスペシャル「30代の“うつ”〜会社で何が起きているのか〜」・・・自分の職場でも鬱病は”よくある”ことであって、本人の苦しみは想像を絶するものがあります。”できるだけ抜くべき時は抜きたい”、音楽やらサイトやら、読書、スポーツクラブ、パソコンを楽しむこと、音楽を通じまったくお仕事とは関係のない人々との交流を重視しているのも、この病への恐れと無関係ではありません。一方で働いても(もしくは働く機会がなく)生活が改善しない、ワーキング・プア問題があり、せっかく正規雇用労働者として責任あるお仕事に就いても鬱病に・・・困った21世紀であります。

PHILIPS 412619-2/500円昨日購入したもう一枚のCDは、Saint-Sae"ns 交響曲第3番ハ短調〜エド・デ・ワールト/サンフランシスコ交響楽団/ジャン・ギュオー(or)(1984年)・・・じつはロッテルダム・フィルとの録音(手頃な価格で/高かったら数回見掛けている)入手を狙っていたけれど、新録音に先に出会ってしまいました。たしか、シドニー交響楽団との録音もあったはずで、彼の十八番(おはこ)なんでしょう。(PHILIPS 412619-2)デイヴィス・ホールでの収録は極上の音質(自然体の奥行き、しっとり瑞々しい空間、残響、中低音の充実)を実現していて、なんせオーディオ映えする作品だから、まずその点だけでも充分快感。オーケストラのサウンドは爽やかな明るさに溢れて、リキみのない表現と併せて、春風のような颯爽とした演奏でした。名演多い作品だけれど、ヴェリ・ベストを争うか。

Sibelius 歌曲集 はじめての口づけ 作品37の1/春はいそぎゆく 作品13の4/逢引きから帰った乙女 作品37の5/黒いバラ 作品36の1〜シーヴ・ヴェンベルイ(s)/ジェフリー・パーソンズ(p)(1973年)・・・スウェーデンのソプラノ、ヴェンベルイ(1944〜)は、Wagnerでの活躍が目立つようだけれど、ちょっと意外なほど強靱さより、抑制ある清冽な官能が際立った声質で、どきどきするほど魅力的。(EMI 724358 5 785 2 2)交響曲ばかりがSibelius じゃない。

きょうはこなすべき実務を一気に処理するつもりだったが、大幅予定変更。朝一番に上司に昨日の会議の報告したら、本日も身動き取れないから取引先の会議に出てくれ、と。結局、最低限の日常作業こなして、昼から取引先に出発〜気持ちよく居眠りして危うく乗り過ごしそうになりつつ、会議自体は大過なく遣り過ごしました。東京より会議支援二人来ていたので、自宅近所の某量販店3件ほど視察案内、これは10日後に予定している職場視察コース(自ら発案)になっているので、事前点検のつもり・・・だけれど、失敗だったな。勉強にならねぇ変更必要か。途中、冷や汗もののトラブル電話2件有。明日、朝一番でクリアしたいですね。

(昨日同様)そのまま帰宅。あまりの蒸し暑さにビール少々。Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調〜ウィン・モリス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1972年)・・・デリク・クック版(第2稿)による5楽章版であって、LP以来の再会です。昔馴染みの刷り込みかなぁ、ほんまにまったりと安心できる、美しい演奏/作品と感じます。ニュー・フィルハーモニア管弦楽団はセクシーな響きですね。どこも大好きだけど、第3楽章「煉獄」の怪しさ、終楽章の大太鼓は(いつも)衝撃的。

Scho"nberg 「ペレアスとメリサンド」〜ピエール・ブーレーズ/パリ管弦楽団(1993年4月21日サル・プレイエル・ライヴ)・・・FMエア・チェックのMDです。表現として媚びたところは微塵もないのに、この濡れたような嫋々たる響きはなんということでしょうか。精密緻密であり、特異なる色付けはどこにもないのに、上品なる色彩を感じさせるアンサンブル。音質極上。こうしてみるとMahler 〜新ウィーン楽派はつながってることを感じさせますね。

最近、トップページの「サイト内検索」がどうも上手く行かないので、設定し直しました。ああ、エエ感じですね。【♪ KechiKechi Classics ♪】のロゴも白黒に変更〜些細な趣味であります。


●2007年6月某日

一週間が長いのは、先読み、お仕事消化の予測が出来ないからでしょう。”常に全力”が建前だろうが、ワタシはメリハリつけて、できるだけ抜くべき時は抜きたいんです。さて、今週はどんな毎日になるかな?牛肉ミンチ偽装事件は広がりを見せて、おそらくは(ワタシの職場でも)大混乱でしょう。昨日、飲酒運転でひき逃げ、挙げ句大事故で二人亡くなったのは、じつは即ご近所であったことを朝刊で知りました。相変わらず児童虐待が続いていることも・・・これは、もっとも憎むべき犯罪です。昨日はたくさん雨が降って、今朝は治まっていますね。

仕舞っていた荷物中よりMDを探し出したら、CDも(更に)出現してオークション出品済み。あまりに渋い選曲なんで、売れないかも。Mendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調〜イヴリー・ギトリス(v)/ハンス・スワロフスキー/ウィーン交響楽団(1950年代)・・・ずいぶんと久々、再聴しました。「旋律は常に上擦っているような、前のめりのような、追われているような切迫感」・・・なるほど。かつてのワタシは”上品ではない”との印象を持ったが、現在ならひたすら”カッコ良い!”と感じます。こんな個性的な演奏、現代なら許されますか?

BRILLIANT 93030/6Beethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜レオニード・コーガン(v)/ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット国立放送交響楽団(1970年ライヴ)・・・数ヶ月前に聴いていて、”う〜む”的感触を得たのはもっぱら音質問題なのでしょう。つまり、このライヴ録音はソロがオフ・マイクで遠く、なぜかティンパニが遠慮会釈なく下品にぼこぼこ鳴り響く・・・コーガンの硬質なる集中力を聴き取るには”聴き手の集中力”が必要だ、ということです。ようやく、ちょっと様子が見えてきて、ロマンス ト長調は(ティンパニが入らないし)なかなかエエ感じに。

フィル・アップが面白くて、Beethoven トルコ行進曲(1976年)/Kreisler「ロンディーノ」(1976年)〜バックはパーヴェル・コーガン/国立アカデミック交響楽団(ソヴィエット国立交響楽団のことでしょう/以降同じ伴奏担当)・・・馴染みの旋律だけれど、初耳の管弦楽伴奏版は希少価値。Waxman「カルメン幻想曲」(1981年)は、ハイフェッツでお馴染みの壮絶超絶技巧作品であって、少々音質が乾き気味ながら感嘆し、ラスト、Massenet 「タイスの瞑想曲」(1980年)は文句なしの甘く、切ない作品旋律演奏であって、このCD中の白眉でありました。

昨日深夜、Bach 「シャコンヌ」〜カール・ズスケ(v)(1985年)の含羞と抑制に充ちたヴァイオリンに涙し、今朝はPergolesi 「スターバト・マーテル/サルヴェ・レジーナ」〜ティモシー・ブラウン(or)/A.G.ジョーンズ(s)/ローレンス・ザゾ(ct)/器楽アンサンブル(と言っても4人のみ/録音年不明)・・・ヴィオローネも含まれるが、全体として地味な響きは古楽器でしょうか。アルトではなく、カウンター・テナー+透明なるソプラノであって、敬虔なる雰囲気溢れました。

では、行って参ります。

大きなトラブルはないが、まだまだ”宿題を自分なりの時間内に治める”ことができません。朝から月次定例の(大きな)実務+飛び込み指令受け答えしつつ、午前中内部ミーティングへ。できれば下処理して、派遣さんに全部渡したかった作業はラストひとつ残して取引先との定例会議に出発しました。大きなトラブル発生して上司は動けず、いつも司会や段取りするチーム・リーダーも当事者であって、待ったなしの緊急作業発生〜急遽いただいた資料読み込みつつ出発・・・会議は(あたかも何もなかったかのように)粛々和気藹々と進行させて終了しました。手慣れたもの。本日、これでお仕事終了!自宅飛び越して残業するために職場に戻りませんよ。次の段取りは明日考えましょう。

RCA 09026-6843-2取引先(毎週数回は必ず通う)近所にエエ感じの古本屋発見!激安ではないが、本の品揃えがなかなかです。なんせ高級住宅街ですからね、凝った品揃えになっておりましたね。CDもちょっとだけあって、ま、初訪問だし@500*2枚購入(ご祝儀相場)・・・Mahler /Scho"nberg編「大地の歌」〜マーク・ウィッグルスワース/プレミエ・アンサンブル/ジーン・リグビー(ms)/ロバート・ティアー(t)(1993年)・・・所謂、”室内楽版”であります。

雄弁にホールに鳴り響く馴染みのサウンドではなく、もっと怪しげなる”音楽の骨格”が明確になりますね。華やかなる爆発のない静かな室内楽をバックに、歌曲としての「大地の歌」が聞こえてきました。ロバート・ティアーの朗々たる歌声は魅力的です。クリスティアン・ゲルハーヘル(br)による「さすらう若人の歌」も再聴しなくては。

Rameau コンセールによるクラヴサン曲集(第1〜5番)〜アラン・カクストン(cem)/エリザベス・パリー(fl)/ケネス・ミッチェル(v)/アリソン・クラム(ガンバ)(1990年)・・・これはNAXOS初期のものでして、ワタシは出て即購入した記憶があります。ずいぶんと渋い趣味だなぁ・・・おそらく、1987年クイケン兄弟が来日したときにFMで聴いていて、気に入ったんだろうと記憶します。これ古楽器なのかなぁ?(最近、ようわからんことが多い)果てしなくノンビリとした味わい充ちて、眠くなるくらい牧歌的田園的雰囲気が流れました。これって、Bach とかTelemannの独逸バロックやら、Vivaldiの伊太利亜バロックとも味わいがまったく異なって、音楽の楽しみ方の方向が違いました。(NAXOS 8.550464)


●2007年6月某日

昨日、女房は息子のところへ行って(遅れ馳せ)父の日プレゼントをもらってきて下さいました。ちょっとカッコ良い運動靴也。夕方遅く戻ってきたので、(既に毎週恒例)ご近所居酒屋巡り・・・料理味付け、料金はまぁまぁかな?でも、トイレ前の席に案内されたのには絶句。本日は、スポーツクラブでカラダ絞らないとね。

昨日は断片的にいろいろ音楽を聴いていたけれど、どれも中途半端か。Mussorgsky 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(Rimsky-Korsakov 編)〜アセン・ナイデノフ/ソフィア・ナショナル歌劇場管弦楽団/合唱団はようやく2枚目へ。男声中低音中心の声楽が大活躍なのと、合唱の壮大な圧力が素晴らしい快感。Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団(1957年)・・・これは居眠りをしてしまって、様子わからないままに終了。「若き日の歌」〜フレデリカ・フォン・シュターデ(ms)/アンドルー・デイヴィス/ロンドン・フィルハーモニー(1978年)・・・これは彼女の声質が自然体(ヴィヴラートが少ない)で静かな魅力がありました。ジョージ・セルの交響曲第4番の余白に収録されるもので、意外と知られていない録音です。

BRILLIANT 99549-7/8Mahler 交響曲第6番イ短調〜ハルトムート・ヘンヒェン/オランダ・フィル(1989年録音/CAPRICCIO音源)・・・BRILLIANT全集に含まれるもので、知名度的には苦しいもの。かつて流布していたGMS(GOLDEN MASTER SERIES/駅売廉価盤/海賊盤に非ず)全集にも使われていた音源だったはず。専門筋の方によると「第1楽章でティンパニが落ちている」とのことで、オーケストラの技量的には少々問題あるのかも知れません。じつは、強圧的かつ悲劇的な最終楽章から聴いていて、ああ、これは少々弱いかな、テンション低いかも、と思ったものです。

今朝、冒頭より聴き直しているが、素直で柔らかい響きに違和感ありません。大きく大管弦楽が鳴り渡る部分での不足も、そう感じないでしょう。「ティンパニ云々」も幸いシロウトにはわからないし、切迫感がないし、クセも少ないので、心安らかに(とくに第3楽章「アンダンテ」の詠嘆の歌)作品を愉しめました。音質良好。全82分は一枚に収録できず、テンポはやや遅めなのでしょう。

昨夜深夜、Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046〜ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管弦楽団((p)1974)・・・このサイト初期更新文書の改訂を狙っていて、果たせていない音源也。現在の耳で聴けばまさに”仰け反るような”貫禄と重量感に圧倒され、一世代30年でここまで音楽は変貌する!ことを実感させて下さいます。いや、コープマンの録音が1985年だからわずか十数年の動きか、それでもこの音源は現役なんです。まさに”厳父大Bach ”的イメージそのまま、朗々と歌ってスケール豊か、かつ時代錯誤的頑迷さは、かえって貴重!う〜む・・・

本格的梅雨空押して、朝からバスにて阪神・尼崎〜週一回のスポーツ・クラブへ(健保契約はここが一番相対的に近い)。エエですね。汗と風呂が爽快。昼はご近所の天下一品・・・学生時代からの愛好です。岡山時代はご近所になかったが、時々東京出張時に濃厚な味覚を懐かしんでおりました。帰宅して、Handel 合奏協奏曲 ニ長調 作品6-5/ロ短調 作品6-12/ニ短調 作品6-10〜カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー(1966/7年)・・・駅売海賊盤/エエ加減なコメントさておき、演奏スタイルとかかくあるべき!バロック音楽云々別として、美しさ極上。あまりの耳当たりの良さに居眠りをしてしまいました。

その後、昼の時間ドラマを眺めつつ、CDの整理をしたり、【♪ KechiKechi Classics ♪】のファイル仕様統一作業(アップ・ロード)をしておりました。(誰も気付かないか?)テキスト一括置き換えのフリー・ソフトがありまして、ワイル・カード(*)を上手く使えばあっと言う間の作業となります。CD整理の成果は、Janacek 「グラゴル・ミサ」〜ラディスラフ・スロヴァーク/スロヴァキア・フィル/合唱団/ハヨーショヴァ(s)/ストラセンスカ(a)/プリビル(t)/ノヴァーク(b)・・・残念ながら劇的オルガン・ソロのクレジットはなし。録音情報も見あたらないが、チェコ・OPUS原盤です。録音は非常に鮮明でして、声楽充実、躍動するアツいリズムにすっかり痺れました・・・って、サイト内検索してみたら、MUSICA di ANGEL 99191 OPUS原盤2006年3月にしっかり聴いてますね。

先日、”名盤!”と誉れ高いカレル・アンチェル盤をオークション処分したのは、「スロヴァーク盤一枚ありゃエエか?」こちらのほうが音質ずっと良いし、という考えだったのでしょう。忘れてました。更に更に発見は、フィル・アップがBritten 祝祭テ・デウム 作品32(作品21表記は誤り)そして「キリストにて喜べ」・・・って、これ先日入手したばかりの作品じゃないの。演奏はティモシー・ブラウン/ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団、こちらもケンブリッジ大学ですな。オルガンと合唱による透明・清廉な音楽であって、生命躍動する「グラゴル・ミサ」との組み合わせには少々違和感あるけれど、感動の質では負けない魅力有。

発見もう一丁。「キリストにて喜べ」(Rejoice in the Lamb)が17:41・・・スティーヴン・クレオバリー盤より10分以上短いじゃないの、と思ったら、あちらの表記(28:06)がミスプリなのだね。メジャー・レーベル(豪DECCA)でも全部正しいわけじゃないんです。


●2007年6月某日

早朝覚醒の休日。良い天気だけれど、梅雨時には降っていただかないと。昨夜、収納されたMDを発見しました。未使用分とか、かつてFMエア・チェックとか、LPより録音しておいて、現在CDで再購入した分とか、それはどーしたら良いんでしょう。もう録音には使わないと思います。音質云々の評価ともかく、カセットよりずっと良好で扱いも便利だと感じてきたが、役割は終わっちゃったのかな。いずれ(個人的に)捨て去るにはあまりに惜しい音源が100枚以上残っております。ほとんどFMエア・チェックだけれど、LP処分時に録音していたものもあります。

けっこうな頻度で”CDで再購入”していて、例えばシゲティ/ドラティによるBeethoven のヴァイオリン協奏曲、ワルター/フェリアの「大地の歌」、ピエール・デルヴォーのフランス音楽・・・でも、”いつでも買えるワイ”と油断していて、結局そのままになっている音源もいっぱいありました。例えばStravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ピエール・ブーレーズ/フランス国立放送管弦楽団(1963年)、そして、ピエール・モントゥー/パリ音楽院管弦楽団(1956年)・・・このサイト初期にコメントしたきり、再聴の機会を狙っていたもの。

とくにモントゥー盤は、指揮者自身がオーケストラに対する不満を述べていた(ジョン・カールショウによる。パリ音楽院管弦楽団は素敵なオーケストラだけれど、この録音時期には代役ばかりであったらしい)し、「全然、弾けていない」との厳しい論評もあちこち、再々拝見。もちろん、録音水準だって(この場合、詰め込み廉価盤LPしかも中古→DAT→MDだからいっそう仕方がないが)かなり厳しいのは事実でしょう。いかにも英DECCAステレオ初期の”洞穴でボワンと響いている”風でもあり、意外と奥行きと低音がしっかりしているとも思います。でもね、機能一辺倒で語られるべき作品ではないでしょ。先日作曲者の自演を確認して感心したが、これだって妙に人間臭いというか、粗野で混沌としたアンサンブル(響き)が新鮮・・・ノスタルジーだけですか?

ロバート・クラフト/ロンドン交響楽団(1995年)が評判ほどには愉しめなかった・・・のと対照的に、切れ味あるリズムとは縁遠く、時に緩いアンサンブルに”現代音楽の古典としての危うさ”を聴き取ることは可能と思います。佳き再会ですね。主眼はCDの価格でもなく、CDかMDか、でもなく、音楽に対する真摯なる”聴き手の姿勢”なのでしょう。昨夜来、3度繰り返して飽きません。

だらだらとして集中力を失っております。公共交通機関による出張がほとんどないためか、読書量も激減・・・阿刀田高「ユーモア革命」(文春新書)・・・旧ソ連で国家主席がバカだ!と叫んだら捕まってしまった。罪名は「国家機密漏洩罪」〜なんていうのは有名だけれど、そこはかとない”ユーモア”、おもしろおかしさとは違うが”ウィット”について語った一冊。ぱっと出で消えてしまうお笑いタレント(ぎゃあぎゃあ騒ぎすぎ!)との違いは、深い教養と機転のようです。もう一冊、山田風太郎「人は死んだらオシマイよ」(PHP文庫)・・・これって、既存の著作からの「警句」を抜き出した編集物だったんですね。ちょっとガッカリだけれど、それでも目からウロコの発見はたくさんありました。目先の利害とか、見栄とか、世間体とか、そんなこととは無縁の恬淡とした生活に憧れます・・・って、やっぱりちゃんと本を読めていない。


●2007年6月某日

空梅雨のようです。(と、更新後外を眺めたら雨が降っている・・・いずれ)水不足必須。農産物の高騰も間違いないでしょう。「偽装ミンチ事件」にはワタシの働き先も大きな影響を受けていて、直接自分の担当ではないとはいえ、ざわざわと落ち着かない雰囲気であります。かなりボロボロ状態の自らのお仕事は(傷はいっぱいあるけれど)落ち着いてやれば、それなり消化できるもの(少なくとも内部的には)。昨日、夕方のご商談はこちらの商品調達トラブルでキャンセル、本日、散々3ヶ月絞られた(若く優秀なる)ご担当との商談です。さて、どーなるか?金曜日朝、サイト定例更新(なんとか)完了。苦しくても継続を止めないことでしょう、なにごとも。走りながら考える、反省する、改善していくこと。

昨年来、そして転居前後、あれほど大量のCD処分しても、棚中「こんなCDあったのか?」的発見続いております。いろいろカッコ付けて処分の理屈を付けていたけれど、ここ最近は、とにかくオークションで売れる、喜んでくださる方がいらっしゃるということがわかって「購入〜気に喰わない〜即処分」という(あまりよろしくない)パターンもできました。つまり数年前購入、一度聴いて「期待ほどでもないな」と死蔵させ、忘却の彼方、という哀しき在庫は未だ有、ということです。評価は定まらないが。

例えば、Gershwin 「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」「キューバ序曲」〜ロリン・マゼール/クリーヴランド管弦楽団(1974年)・・・ワタシがこの作品/演奏を嫌うはずもなく、おそらくは購入したまま忘れたと思われます。2005年5月23日(火)山口旭通り店にて@250購入とのレシートも残っております。昨夜遅く、音量小さく聴いたけれど・・・睡魔に負けてちゃんと聴けておりません。これは存在そのものに記憶がなかったCD也。反省してちゃんと聴きましょう。この間、「ラプソディ〜」は3種処分しましたね。演奏が気に喰わなかったわけではないが。

同じくGershwin 歌劇「ポーギーとベス」(オリジナル・キャスト1935-1942年)・・・これは今年NAXOS 8.110219-202007年正月に集中的に聴いている・・・ことを検索サイトで偶然に発見、今朝、サワリをちょっと再確認・・・したが、これも集中力が足りません。

Dvora'k チェロ協奏曲ロ短調 作品104〜SONY SRCR 1528  480円中古で購入堤 剛/コシュラー/チェコ・フィルハーモニー(1981年)〜数年前座興でこの作品を集中的に聴いていて、

オーケストラがね、最高なの。ベルリン・フィルとはまったく違った意味で、ココロに染み入るような懐かしい響き、節回しが横溢で切なくなる。そう、やっぱり民族の歌なのね、これ。堤さんはナマで聴いていて、ほんとうに立派な演奏と思ったが、ここでも同じじゃない。巨大なるスケールじゃないが、誠実で、的確で、シミジミ・ジンワリ系演奏の極み。コツコツ真面目にここまでやってきました、これからもね、な〜んてイメージあります。全然、話題にならなかった録音だし、これからも派手な存在にはならないだろうけど、なんか自分の「隠しCD」としてコッソリ楽しみたいような、草の香りのする演奏。
とのコメント有。その通り。

フィル・アップに「白鳥」「夢のあとに」「アヴェ・マリア」「シシリエンヌ」という”いかにも”風小品が並ぶが、篠崎史子さんのハープが上品気品華麗の極みであって、痺れました。

毎日が不安と失敗、叱責(内部ではない)続きのお仕事だけれど、本日は商談、帰ってからの粛々としたお仕事消化含め、これほど気持ちよく過ごした日は久々であります。ほんまは蒸し暑い梅雨週末にビール!と行きたいところだけれど、昨日自宅で飲んだし、職場内は重大トラブルで重苦しい雰囲気なので自粛しました。帰宅して、爽やかに入浴・・・素晴らしい週末です。文句なし。少々体重増が気になるが。トランジスタ・アンプ復活したし、久々MDでも・・・懐かしいLP音源(CD未購入分)やら貴重なるエア・チェック音源を少々残してあるんです・・・が、どこに仕舞ったのか?転居以来3ヶ月、みつかりません。おおよその在処は見当が付いているんだけれど、そのためにはあちこち重いものの移動が必要なんです。

NAXOS 8.553181 今朝はいつもより30分余裕の取引先直行だったので、更に音楽聴いておりました。Stravinsky 歌劇「ナイチンゲール(夜鶯)」(1907年〜1914年)〜ロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団/トリフォノヴァ(s)ほか(1997年)・・・同一素材の管弦楽ともかく、オペラのほうの録音はあまりないと思います。荒唐無稽な筋書き(病める中国皇帝が、ナイチンゲールの美しい声を聴いて快方に向かう。日本の使節団から機械仕掛けのナイチンゲールを贈られたら、本物が逃げてしまい病が悪化する。しかしやがて本物が戻り、皇帝は再び元気になる、という3幕物。44分)、幕毎に作品様式が変遷して少々難解というか、晦渋な印象があります。何故か細工(まがい?)物が得意な日本人登場!って不思議。

Stravinskyの自作自演全集を注文したからには、これも克服せん!とあかんのです。Debussyを思わせる幻想的甘美なな第1幕「森の夜明け」冒頭、第2幕「中国の皇帝の宮廷」はかなり暴力的な華やかさ、煌びやかであって衝撃的(声楽が入った「春の祭典」風)、第3幕「皇帝の病室」は新古典的な静謐な響きを先取り(「アゴン」を予感させる)・・・うむ、作品が掌中に入る日も近いぞ。ナイチンゲール役のソプラノは、やはりコロラトゥーラ・ソプラノって呼ぶんでしょうか。録音極上。

帰宅して、(同じく)Stravinsky 組曲「カルタ遊び」(1936年)〜ヘルベルト・ケーゲル/ライプツィヒ放送交響楽団(1973年)・・・所謂「新古典主義時代」の作品だけれど、乾いてクールな情感みたいなものを感じさせ、ひりひり怜悧な切れ味があるのはケーゲルの表現故か?他の演奏を聴いたことがない(はず・・・?だ)からわかりません。録音は非常に鮮明。

やっぱりエエ録音は取っつきやすいなぁ。いろいろと安易/馴染みではない音楽に挑戦したくなります。エエ週末だ。


●2007年6月某日

(昨日サボったツケで/だって頭痛もあったし)朝一番で純実務的に2・3即消化しなければならないことがあること、職場での取引先を呼んでの行事(の準備お手伝い)があるのだけれど、真剣に説明を聞いていなかったので、どこでどう関わるか不安なこと。本日夕方、明日朝一番での商談準備もあること・・・先行きの重〜い宿題(これは未だ正式に動き出していないが)も前提にあって、どんよりしております。ま、世間のサラリーマンは皆一緒なのだろうが、一直線に状況は動かず、行ったり来たり、立ち止まり、時に踊り場もあり、後戻りだってあるかもしれないが、弁証法的に進展して、ある日”どんでん返し”がある。

アンプの交換(ここ数年毎年の行事ながら、転居後初の)印象だけれど、トランジスタのほうが音の隈取りが鮮明であり、奥行きふくらみが足りないか?音源の状況が正確に出ているような印象です。初期CD(最近の激安セットものにも)にありがちだった、カタく、時にヒステリックなものだったら、圧倒的に真空管に軍配が上がりますね。いずれ、安物オーディオだから特別コメントするようなエラそうなものではないけれど。

Tre'sor 2002 FTS0108-3今朝、Debussy 交響的素描「海」(1952年)/Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版/1957年)/R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」(1955年)〜カール・シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団(Tre'sor 2002 FTS0108-3)・・・こういった類の音源(多分に海賊っぽい)は、まず音質が(それなり)ちゃんとしているか、が問題なんです。このシリーズは一般に聴きやすいものが多くて、ここでもオーディオ的に映える作品連続ながら、彼の軽快爽快なる芸風はちゃんと聴き取れました。

いずれシューリヒトのレパートリーからは珍しいように(勝手に)思えるが、どんより鈍重粘着質な表現とは無縁、しかも厚みに不足せず、さっぱりとしたクリアな世界を堪能できました。どれも資料的、マニア的意味合いから離れて日常聴きするに足る、細部配慮ニュアンスタップリな演奏です。

では、ちょっと緊張して本日も乗り切りましょう。今週は一日さぼったし、明日あっと言う間に週末に突入しちゃいます。土曜は休み。


●2007年6月某日

相変わらず(飲むと特に)睡眠不如意状態・・・でも体調大丈夫。心身共に健康です。仕事の先行き、在り方について、昨日来シミジミしております。気持ちは前向き。今朝は所用をムリヤリ作って、朝ゆっくりしましょう。じつは昨夜、ケータイ(電源切って)も(超整理)手帳も職場に置き放しなんです。

DOCUMENTS10枚組/22513 10枚組1,780円些細なことだけれど、JosefHRNCIR 〜Smetana 「祝典交響曲(勝利の交響曲)ホ長調 作品6」(DOCUMENTS10枚組/22513)での指揮者(オーケストラはプラハ放送交響楽団1980年)だけれど、読み方が「?」状態であった・・・件、いろいろ「日本語サイト」を検索した結果、「ヨセフ・フルンチージ」との結論を(一応)得ました。これが正解かどうかの確信はないけれど、いくつか協奏曲作品の録音があるようですね。(このサイト中情報も修正済)

数度このサイトで言及しているが、全41:29トラック分けがないこと、オーケストラのアンサンブルに優雅さが少々不足し、響きがドライっぽい(結果、少々喧しい印象となる)ものの、熱気溢れる「皇帝賛歌」(旋律引用あちこち)が壮大なる作品であります。作品/演奏家知名度で看過するには惜しい録音也。フィル・アップには交響詩「ハーコン・ヤール」作品16〜ヨセフ・クリマ/プラハ放送交響楽団(1975年)が収録され、これも(一般的知名度ともかく)名曲でしょう。但し、演奏は前フルンチージ担当より、かなり落ちます。ヘロヘロか。ま、いずれ@178〜作品を知って楽しむ!という点で文句を付けるべき筋はありません。

遅く出勤したが、職場の雰囲気やら朝から溜まった宿題に四苦八苦、それでも取引先の行事にそのまま出発。大人数の集まりだから、存在だけ示して、早々に逃げ出しました・・・つまり、ほぼ一日サボったんです。お仕事ますます窮地に至っているし、明日から心を入れ替えますしょう。

帰宅すると女房不在で電話が鳴っており、それは旧知のかつての職場同僚(女性)の訃報でした。未だ54歳なのになぁ、佳人薄命とはよく言ったもので、子宮癌だったそうです。女房のお友達であって、ほんまに別嬪はんでした。明日お葬式。諸行無常。合掌。

さぼって何をしていたか、というと、CDラックの微妙な移動、そして真空管アンプ→トランジスタ・アンプ(DENON PMA390-U)への季節交換です。どうしても発熱きつくて、これからの季節は長時間聴取はご遠慮状態になるので。Schubert 交響曲第9番ハ長調〜カール・シューリヒト/シュトゥットガルト南ドイツ放送交響楽団(1956年)・・・峻厳で爽快清涼スリムな響き、録音も思いの外瑞々しくて聴きやすいではないか!と、思いつつ第3楽章迄。ここでアンプ交換へ。おお、なんてこったい、終楽章は少々ガサツなる響きへ〜これが正しい姿だったのか?真空管アンプでの柔らかい、そしてちょっとほんわかした暖かい雰囲気はマジックだったのか?

Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」(ストコフスキー版/抜粋)〜ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団(1931/32年)・・・何故抜粋なのか?フェイド・イン/アウトしている部分もあるから、オリジナルがあるはずで、SP収録の時間的制約で残された音源を復刻したのか。例の如し、思いっきり派手で、クサい詠嘆たっぷり、濃い表情が楽しくて最高です。ニュー・フィルハーモニア管弦楽団との1966年録音は音質の酷さに耐えきれず処分済み・・・じつはこの太古録音はステレオ収録なんです。たしか、ベル研究所の実験的収録でして、ま、それなりの広がりがある、といった程度だけれど、予想外の音質水準。Scriabin 「プロメテウス」も同時収録だけれど、わずか数分・・・そのあとに再び「プロムナード」が収録されるのは編集ミスでしょう。(HISTORY 20.32932-HI)


●2007年6月某日

お仕事に徐々に慣れてはきたが、緊張感というか、”やる気”が少々テンション・ダウンしております。悪慣れか。お仕事さっさと切り上げて(ま、いつも切り上げているけど)思いっきりサボりたい〜儚い願いでございます。毎日の切迫した締め切りから逃れたい、できれば先追いしたいもの。少しずつ、隠れて他の人のフォローをするようになっております。もっともっと(精神的に)余裕を持ちたい!

大好きなSibelius であり、BISの全集も(更に)狙っていないわけでもないが、交響曲全集の再聴が進まない・・・どころか、存在さえ忘却しているものがあって、今朝はSibelius 交響曲第1番ホ短調〜コリン・デイヴィス/ボストン交響楽団(1975年)・・・全曲(中古で)揃ったのは昨年だったか?ボストン交響楽団は(良い意味で)粗野な推進力を誇っていて、かなり強靱かつ素朴なサウンドになっております。最新のロンドン交響楽団とのライヴ(第5/7番)は期待外れだったが、未だ40歳代・壮年の勢いが楽しめました。

(少々苦戦続きの)Boccheriniより六重奏曲 ヘ短調 作品23-4 G457〜マユミ・セイラー(v)/ユーダ(v)/ポッペン(va)/ディケル(va)/レスター(vc)/ペニー(vc)(1992年ベルリン)・・・第1ヴァイオリンは日本人かな?ほんの十数分の作品だけれど、著名なるBrahms の作品の厚みをそのまま嬉遊曲にしたような、優雅で瑞々しい作品でした。あっという間にお次の、変ホ長調 作品23-1 G454へ至って、これは晴れやかな表情の楽しい作品也。どうでしょう、少しは「Boccherini・リハビリ」できてますか?

ようやく異動先お仕事にも慣れて、粛々と日常過ごそうと思っていたのに、夕方(上司との面談で)どんでん返し有。元上司のヴェテランがお隣にいて、引退間近いのにテンション高く、あちこち内外の違和感もそれとなくフォローし、庇って参りました。異動後、まだ職場内で影響を発揮するほどの実績を上げていないし、お他人様のお仕事を云々することは避けていたけれど、事態は想像以上(の悪化)であって、とうとう(実質上)解任へ・・・そのあとをすべて(実務的に)メンドー見ろ!と。お仕事、一気に倍以上ですよ。う〜む。

お仕事終了後、現在所属のチームリーダー(昔馴染み/移動する度3度同じ職場になった)と飲みに行って、歴史的経過、彼の意向を伺いました。単身赴任5年目、配慮ある職場故来年は博多にご帰還でしょう。ワタシと違って子供は未だ中学生と高校生だし。ようはするに、今年ワタシの異動はすべてその後始末(大問題今回解任されたヴェテラン含め)の為だったのですね。自分が踏ん張ってお仕事消化はなんとかならんでもないが、若い者の育成が難物なんです。しかも若い女性、(ワタシは気にしていないが)同棲中也。一流国立大学院出。学歴がモノを云う職場じゃないが。

ラクさせてくれねぇなぁ、半年、死にもの狂いでお仕事身につけて、来年再びマネージャー職かよ。なんとかラクして、ゆるゆる音楽聴いて、サイト更新したいな・・・というのは所詮夢なのでしょう。明日、昼から取引先の行事参加だけれど、午前中サボります。

決めました。


●2007年6月某日

さて、元気に新しい一週間の始まり。梅雨空は肌寒いですね。本日より「クール・ビズ」なのに。今朝一番でメール確認したら、オークションの送付先連絡ありました。(やはり【♪ KechiKechi Classics ♪】読者)これで全部送付可。あとは一件未着分のみ・・・3千円パーか?そして現物は消滅(保証なしだから/だからこそ送料安い)ヤマトさん、せっかく以前ワタシのミスをフォローして下さって絶賛したのに、なんかガックリだなぁ。落札して下さったお相手に申し訳ない。金額の問題より、信頼のほうが大切です。

NAXOS 8.554215-16精神的に、かなり”大きな音楽”も聴けるようになりつつあります。Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1887年ノヴァーク版)〜ゲオルグ・ティントナー/アイルランド・ナショナル交響楽団(1996年)・・・二日に分けて全曲拝聴。ティントナー全集にはかつて散々右往左往しつつ悩んだものだけれど、ゆるゆる(ヘロヘロに非ず)味わい演奏は、結果的に聴く機会の多いものとなりました。この版はシロウト耳にも通常聴くものとは姿が異なっているが、洗練されない素朴な味わいに胸打たれました。全80分弱、ゆったりと息長く、懐深く、威圧感なく、癒されます。お気に入り作品だけれど、先週(LP時代出会いの著名なる)クナッパーツブッシュ盤CDをオークション処分したんですよ。聴くべきCDは未だたくさん棚中にありますから。

昨夜、Orff 舞台形式によるカンタータ「カルミナ・ブラーナ」〜ゲルベルト・ケーゲル/ライプツィヒ放送交響楽団/合唱団/少年合唱団(1960年)・・・単品CDは処分済み、久々の印象は以前と寸分違わず。鮮明なる録音、強靱ででキレのあるリズム、怒濤の合唱集中力、声楽ソロの節回しの決まっていること・・・まさに強烈”クールな熱”連続状態。参りました。そういえば、この作品も(著名なる)ヨッフム盤、そしてプレヴィン盤も処分済みでした。

では、行ってきます。

お仕事は粛々・・・かな?心配していた未着CDはようやく捜していただけて、無事到着と連絡有。ところが送付した別の一件でケースが割れていたとのこと。メール便で安く上げるため、紙で簡単に包んだだけの簡易送付だけれど、いままで一度もトラブルなし、というか、お相手はガマンしていていただけなのか。たいへん不快な思いをされたとのことで、無料でもう一枚(別なものを)送ることにしました。申し訳ないなぁ。でも、やはり簡易包装を止めるつもりありませんよ。いずれ、売れ残りCD一枚本日早期終了させ、オークションはいったん店仕舞い〜いろいろトラブルも出てきたし、この辺りが潮時かと思います。

DOCUMENTS 223514/CD2帰宅して、なんとなく気分昂揚しているのを受け、R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」〜ヴィレム・メンゲルベルク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1941年)・・・著名なる歴史的録音なのだろうが、ワタシの所有はDOCUMENTSの妖しげ10枚組です。噂ではもともと良好なる音質とのことだけれど、ここでは時代相応の貧相で、乾いた響き・・・だけれど、濃厚な表情の説得力にその悪条件を(やがて)忘れます。ダメ押しのポルタメントを聴いていると、そのクサくも甘い詠嘆にココロ奪われるばかり。ホルンの奥深さ、フェルディナンド・ヘルマンのソロ・ヴァイオリンの”太さ”だって、こんな存在感は初めて聴いたかも・・・HISTORYの「メンゲルベルク10枚組」にも収録されていたから、初耳ではないと思うが、ちょっと驚愕の一枚也。まいりました。


●2007年6月某日

昨夜は女房誕生日(めでたくない!との本人談)なので、本人好物の焼鳥屋へ。いきつけご近所ディスカウント・ストアの横にあって一度は行ってみたい、と思っていたけれど、若いご夫婦がやっていて味も料金も上々でした。ちょっと喰い過ぎたな。本日はダイエット必要です。早期終了させたオークションは、未連絡あと一人。それより、5日前にコンビニに持ち込んだ送付分一件(CD2枚)が未だ配達されず、ヤマトさんに調査依頼しました。これはかなりの高額落札だったし、少々心配の種であります。幸運を祈るしかない。たくさんこなしていれば、こんなことも時にあるでしょう。

昨日四苦八苦して一件のみサイト用原稿執筆(Brahms )。NAXOS 8.553181 聴いていたのはSibelius でして、まず交響詩集(交響曲に非ず)「クッレルヴォ」作品7〜ヨルマ・プヌーラ/トゥルク・フィル/ヨアンナ・ルーサネン(s)/エサ・ルートゥネン(br)/ラウルーン・イスタヴァト男声合唱団(1996年)・・・かなり以前に購入したものであり、もちろんなんども聴いていて、あちこちでの賛辞も承知しております。ワタシはもとよりSibelius 大好き!なのに、この作品のみ掌中に入っていない・・・さすがに数度の聴取(しかも、3種もCD在庫有)で、後年のスタイルとは異なる”スラヴ的”(!?)旋律の雄弁さに馴染みだしました。先日聴いた「ボリス」をちょっとだけ連想させ、それをもっと端正なカンタータに仕上げた、と感じました。圧巻の感銘さざ波接近を体感しました。トゥルク・フィルとは、また渋いオーケストラだけれど、北欧の作品に特異な相性を感じさせる(エエ意味で)地味なサウンドが素敵でした。歌い手もGood!

Sibelius は聴取機会の多いお気に入りだけれど、サイト用原稿言及は少ないんです。交響曲第3/4番〜エイドリアン・リーパー/スロヴァキア・フィル(1990年)・・・これはCD時代になって最初に揃えた全集でして、4枚2,780円との値札が残っております。1990年代前半としては出色の廉価でして、NAXOSは既にペトリ・サカリ/アイスランド交響楽団(北国の氷も溶けよ!的アツい演奏/温暖化問題さておき)をリリースしているから廃盤かも知れません。洗練もスケールも不足しがちのサウンドだけれど、誠実で素朴な味わいがたっぷりあって、ワタシは気に入っております。この類の音楽は”がっちり、響き厚”けりゃエエっていうもんじゃない。(交響曲第2/7番第5番へのコメントが残っておりました)

夜遅く、Sibelius 交響曲第1番ホ短調〜パーヴォ・ベルグルンド/ボーンマス交響楽団(1974年)・・・久々の聴取であり、とうの昔に一枚物国内盤→輸入4枚組全集に買い換えておりました。(価格失念)いやぁ、これは燃えるようなド迫力であって、粗野な魅力に溢れる入魂!演奏に間違いなし。かなりボリューム抑えて聴いてもこうだから、もう一回確認しましょう。

Mozart ピアノ・ソナタ イ長調K.331/ヘ長調K.332「パストラーレ」/8つのメヌエットK.315a/6つのドイツ舞曲K.509〜バルト・ファン・オールト(fp)(2000年)・・・BRILLINT入魂のMozart ピアノ作品集14枚(93025)中の一枚であり、フォルテピアノには”どれも同じ”的印象を持ちがちのワタシに、”ニュアンス配慮”を実感させて下さる演奏であります。全集中、白眉のひとつである「トルコ行進曲」付き(名曲!)であり、素朴だけではない個性的な味わいを堪能させて下さいました。

で、問題は「6つのドイツ舞曲K.509」であって、リンク先情報によれば管弦楽ではないか。(ギーゼキングによるピアノ録音もあるらしいが)で、さっそく(こんな時のために購入してある)トーマス・クリサ/スロヴァキア・シンフォニエッタ(ジリナの団体なんですね)による、全6枚に及ぶ「舞曲」を取り出すと・・・ありました。(92627/20、2002年録音)これが、やや時代錯誤的豊かでゆったり優雅な表現であって、同一作品とは思えぬ!魅力たっぷり。これが”オトナ買い”の醍醐味ですな。

さて、スポーツ・クラブに行きましょう。昼から比較的ご近所でアマオケ演奏会があるんだけれど、演目が通り一遍なので出掛ける意欲が沸きません。

季節柄、初心者向けエアロ・ビクスでは盛大に汗だく、事後の大浴場の爽快なこと!これは贅沢な気分ですな、ささやかだけど。阪神・尼崎の激安理容室に行って短く刈ってきました。昼ちょうどに帰宅。昼寝も含めて音楽をずっと聴いておりました。オークションは入札入ったものすべて早期終了させ、ほぼ一段落です。5日程前に送付した一件(CD2枚)未着が気になるのみ。サイト用の原稿もちょっとだけ進みました(ほとんど愚痴程度だけれど)。

Respighi 「ローマの松」「噴水」「祭」〜リッカルド・ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団(1984年)・・・これはことし2007年1月に(ダブりと勘違いで)購入し損ねた(@250)ものでして、東京出張時2枚組580円(BRILLIANT)にて待望の入手したもの。先の「ボッティチェルリの3枚の絵」(マリナー)との組み合わせとなります。エエですね。スリムで華やか、颯爽で輝かしい。三部作が揃っているCDって、どこにでもありそうで、演奏録音の質が揃うものは意外とないもんです。マリナーのほうの音質云々ともかく、この2枚組の唯一の不満は分厚いプラケースだということだけですね。

Quadromania 222210-444 4枚組980円Bruckner 「テ・デウム」〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン交響楽団/ウィーン楽友協会合唱団/シュトライヒ(s)/ヘルマン(con)/ヘフリガー(t)/ブラウン(b)(1952年)・・・これはたしかペルージャでのライヴでして、URANIAで出ていたものと同じか?音質ともかく、これは美しい作品ですな。ラスト「フーガ」が、交響曲第7番ホ長調の第2楽章「アダージョ」と同じ素材じゃないの。(LP時代からお気に入りでした。くなんて!/でも記憶は有)引き続き、Stravinsky 「エディプス王」〜ヘルベルト・カラヤン/イタリア放送ローマ交響楽団/合唱団/ゲッダ(t)/ペトリ(b)/ラスツィオ(s)/カタラーニ(bbr)/ベルトッチ(t)(1952年)・・・これはオペラですか?オラトリオか。カラヤンも若い頃はいろいろ意欲的な演奏をしていたみたいで、(これも音質ともかく)とてもわかりやすい。初耳作品か。

1926-27年新古典期の代表作だそうで、粗野ではなく、端正な旋律続いた挙げ句、合唱の爆発に至る〜まさにワタシ好み・・・のようです。もっと音質の整った録音で聴きたいな。


●2007年6月某日

あまり熟睡感なく早朝覚醒。眠いがよく眠れない〜既に7〜8年の症状でして、ま、休みだし昼寝で埋めましょう。なんとかサイト用原稿に着手したいもの。【♪ KechiKechi Classics ♪】は座興なる趣味に過ぎないが、凡人には継続するくらいしか道は残されていませんから。「音楽を自分なりの言葉にする」=「音楽をしっかり、たっぷり愉しむ」ということなんです。ところが聴取時点での体調/精神状態、作品に対する耳馴染み問題/そして現段階での嗜好含め、ことは容易ではありません。狭い範囲の作品/演奏家ばかり聴いていれば、音楽に対峙すべき精神が緩みがちになるんです。新しい世界に挑戦しないと、ね。

昨(深)夜、Mahler 交響曲第9番ニ長調より第4楽章〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1966年)・・・ワタシは彼のMahler 旧録音を(一般に)アンサンブルが粗い、切迫感が暑苦しい、そして(彼のせいではないが)音質が悪い、と感じて全面賛同ではありません。しかし、興味と敬意はあって(できれば)全部聴いてみたいと考えております。(第2/6番未聴)ここでは作品に対する畏敬の念が前面に出ていて、”粗い、暑苦しい”印象のまま、それは効果と説得力として感銘がありました。(CBS/SONY 66DC5129〜31 3枚組定価6,600円!しかし、いただき物!感謝)

そういえば「贅沢Mahler シリーズ」も第10回を数え、既に処分話題に至っているが、未だにバーンスタインに言及がない・・・反省。今朝の音楽は、SONY5173539/11  11枚組2,980円Vivaldi 協奏曲集〜ジーン・ラモン/ターフェル・ムジーク/アネル・ビルスマ(vc)・・・収録はチェロ協奏曲イ短調 RV 418 /弦楽のための協奏曲ハ長調 RV.117/弦楽のための協奏曲ヘ短調 RV.143/ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調 RV.547 /2台のヴァイオリンと2台のチェロのための協奏曲ト長調 RV.575 /4台のヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 RV.549 /チェロ協奏曲ト長調 RV 413 /弦楽のための協奏曲ホ短調 RV.134 /弦楽のための協奏曲イ長調 RV.159 (1990年)ビルスマのソロは強烈なる技巧のキレであって、古楽器アンサンブルの集中力にも文句はない(音質だって良好)〜が、作品的にどーもピン!と来ません・・・子供の頃に聴いた「四季」(イ・ムジチ/フェリックス・アーヨ)の感銘が蘇らない。罰当たり状態也。

Boccherini オーボエ四重奏作品集〜ラヨシュ・レンチェス(ob)/パリッシュ弦楽四重奏団((p)1993)・・・先月も言及したが、Boccheriniは”FMエア・チェック時代”に集中して聴いていた(カセット収録も膨大/既に処分済)のに、せっかくのCAPRIICCIO10枚組セット(49463/2005年6月30日購入2,817円也)に苦戦しております。オークション出品対象に非ず。「たった今現在、この作品の”理解のツボ”みたいなものが押さえられ」ない・・・ということでしょう。ぼんやり牧歌的な響きはけっして嫌いではないし、第18番ニ短調作品55-6/G.436のもの悲しい旋律はたしかに記憶があって懐かしい感傷はあるけれど・・・

オークションの締め切りは明日の夜だけれど、かなり入札入っているし、自分の(梱包送付作業)都合でさっさと早期終了させました。(締め切りぎりぎりで狙っていた人はご容赦)価格吊り上げは狙っておりませんから。ご常連さんの分は散歩がてら投函済み。一ヶ月前未連絡未入金だった方も、今回の分と併せて入金いただけました。金額は知れているから、気にはしていなかったが、ま、気持ちの整理的に区切りが付いた感じか。送付未だでも、梱包して棚から抜いちゃうから、あちこち余裕ができております。これも気分的によろしい。


●2007年6月某日

よく眠れ、途中覚醒なく早朝起床〜体調良好です。いろいろとお仕事悩ましいのは万国の労働者と同様であって、とにかく本日で今週の業務終了であります。嗚呼、一週間が苦しい!ま、ワタシなんてゆるゆるでっせ、楽なもんですよ、きっと。今朝もどんより曇っていて、湿度高いが気温は低い感じ。梅雨なんだから、たっぷり降るときには降っていただかないと困るんです。サイト(なんとか)定例更新済み。

オークションのほうは(引き続き)入札状況順調なほうでしょう。自分の都合で(勝手に)早期終了させてさっさと送付、棚中の空白を増やしたいものです。転居時収納不能ダンボールひと箱分はとうにクリアして、日常収納に余裕な状態に至っております〜つまり、新たに購入しても問題なし、ということ。

既にHMVには注文を入れていて、入荷待ち状態。オークションでの購入はぼちぼち続けていて、でも、仮に300円入札できても送料160円(310円?なんてところも有/ワタシなら80円良心サービス)+振り込み手数料+(わずかだけれど)オークション手数料でしょ?600円くらいになっちゃうんです。それなりまとめて、とか、セットもの購入がお得なんでしょうね、きっと。PHILIPS DMP-212一昨日、Wagner 「オランダ人」「リエンツィ」序曲/「ヴェーヌスベルクの音楽」/「ジークフリート牧歌」〜サヴァリッシュ/ウィーン交響楽団(1963年)到着・・・我ら廉価盤世代(子供の頃廉価盤”しか”買えなかった/”さえ”買えなかった、と言うべきか)には懐かしい音源でして、既に引退した巨匠40歳頃の録音也。少々収録が珍妙で「タンホイザー」序曲がないのは不思議。他のWagner作品録音もあるはずだけれど。

この人はもとよりオペラの人であって、前世代茫洋巨魁なる表現→クリアでスリムな響きを目指したと記憶します。オーケストラの響きがあまり濃厚でないことも併せ、オーソドックスでクール、手堅い、立派な表現と感じました。つまり熱血やら、異形なるスケールを誇らない。これも個性ですな。「サヴァリッシュ/ウィーン響」の録音は安く見つけたいものです。

宿題は(いっぱい!)残っているんだけれど、それなりに区切りの付いた週末でした。夕方からテンション切れて、ボンヤリ仕掛けたところへ連続して取引先より”緊急連絡”有〜息継ぐ間もなく集中作業〜これぞワタシの求めていたものであって、あちこち関係部署やらメーカーに連絡指示・問い合わせ+智慧絞って緊急資料作り、そして送付。求められれば、チャンスがあればやりまっせ、いくらでも。蒸し暑いしビールでも、と一瞬思ったが、そのまま帰宅しました。帰宅途中に好みの総菜買って女房とビール、更に(数週間前に買った、あまり旨くない)酒、少々。自宅で飲むのは希なんです。嗚呼、エエ週末の始まりだ。

本日、自宅から神戸〜新大阪〜自宅移動中聴いた音楽は、Sibelius 交響曲第5番 変ホ長調/アンダンテ・フェスティヴォ/カレリア序曲〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1982年)・・・彼のSibelius はワタシにとってひとつの理想であって、やや速めのテンポ、颯爽として骨太剛毅な表現、しかも端正なニュアンス感じます。エーテボリ交響楽団には弦も管にも不足を感じない、立派なアンサンブルで鳴り響きます。Sibelius (とくに第3番以降)を、手応えしっかり+清涼に聴かせるのは難しくて、シンフォニックに煽り立てずリキまず、諄々と説得力ある演奏の最右翼。録音も極上です。

「アンダンテ・フェスティヴォ」(1922年)って、不思議な作品ですね。雄弁なる、弦による単旋律が悠々と5分間謡って・・・それで終わり。壮大なる叙情詩の前口上?もしくは予告編のような潔さがありました。カレリア序曲 作品10って、「カレリア組曲」と使用されてる旋律が一緒で懐かしい感じ。

さて、週末をたっぷり堪能しましょう。明日、女房の誕生日也。


●2007年6月某日

肌寒い小雨模様也。空梅雨は困りものだけれど、これも本格降りにならないみたいです。本日、取引先へ直行。でも、時間が早いので朝余裕は出ません。

PHILIPS CHCD-9027 @450▲100円引き昨(深)夜、オークションCDの梱包をしつつBrahms 交響曲第3番ヘ長調〜ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1970年)再度・・・じつはナショナル製のポータブル・プレーヤーとの相性悪く、第1楽章途中で「再生不良」が出たんです。自宅オーディオでも同様だったら、購入先BOOK・OFFに返品しなくっちゃ(レシートは一緒に封入してある)と思っていたけれど、無事何事もなく再生可能。”飾りのないフツウでムリのない表現”と昨日コメントしたが、若々しく清潔、軽快なる表現でもあります。ハイティンク未だ41歳ですね。フィル・アップはハンガリー舞曲第1/2/5/6番であって、このCD(PHILIPS CHCD-9027)ではクルト・マズア/ゲヴァントハウス管弦楽団となります。どーしてハイティンクじゃないの?それはともかく、意外と仕上げのしっかりとした、あまりクサくテンポを揺らせない端正な演奏也。

更に 幻想曲集 作品116〜スティーヴン・ビショップ=コワセヴィッチ(p)迄収録されて、これは思わぬ美しい瑞々しい音色を堪能させて下さいました。

(東京移動中聴いた音楽続き)Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜エドゥァルド・ヴァン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団(1955年)・・・PHILIPSの4枚組(464950-2)は数年前に入手していたけれど、どれも音質故の印象かあまり集中できず・・・状態。で、よーやくこの演奏の神髄が見えてきた感じ。やや速めのテンポ(72:28)、神経質神妙なる方向ではなく、粗野で燃えるようなな推進力を誇る迫力であります。”粗野”とはアンサンブルのことではなく、深みのあるオーケストラの響きを存分に駆使しつつ、”推進力が粗野”なんです。全体としてストレート系の表現(最終楽章に、一箇所”タメ”が素晴らしく効果的!)ながら、、モダーンかつ濃密骨太なるサウンド充満して、音質問題を忘れさせて下さいます。やはり(若き)ハイティンクとは貫禄の桁が違う!

Bach ゴールドベルク変奏曲(シトコヴェツキーによる弦楽3重奏版)〜アマティ弦楽3重奏団(1999年)・・・久々の聴取であり、記憶以上のとことろ甘美官能的な響きに痺れました。肝心のシトコヴェツキー盤は入手困難か?もしかしたら、オリジナルの鍵盤より親しみやすい姿に変貌しておりますか?入手はそろそろ難しくなっているかも知れないが、BRILLIANTのBach 全集の”おまけ”として収録して下さるような配慮が欲しかったところ。(COLUMNS 99564/BRILLIANTの系列レーベル)

噛み合った商談、やや手間取ったが緊急実務の消化、報告書、内部提案・・・ようやく久々の”フツウのお仕事”になったような気もするが、肝心の締め切り迫る大量マスター登録に着手できません・・・どこかで根性入れてやらんとな、ド残業で。なんせほとんど初体験だから、作業の物量が量れないんです。不安やなぁ。

中途半端な雨模様は湿度が高く、不快です。もっと降れ!帰宅して「除湿」にしたら寒いくらいだから、気温は低いのでしょう。明日も取引先に直行〜なんとかお仕事メド付けたいものです。職場の親しい友人(単身赴任中)の奥様の母親が亡くなったとのこと。世代の話題です。

Respighi 「ボッティチェルリの3枚の絵」〜ネヴィル・マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1976年)/「リュートのための古風な舞曲とアリア」全曲〜ネヴィル・マリナー/ロスアンジェルス室内管弦楽団(1975年)・・・いつもながらリンク先の「ユーザーレビュー」は辛口だなぁ。そんなに音悪いですか?「美しさ、しなやかさとほど遠いがさつな音」とは・・・ワタシはEMI録音には辛口だけれど、VOX録音で長く鍛えられているので、嘆き苦しむほどの音質とは思えない。前者は思いっきり華やか煌びやかな宝石が輝くような作品!初耳か?と思ったら、以前に更新しておりました。(内容ともかく/このCDはどこにいったのか?)

(話題の)後者は作品的に大好きだし、(今は亡き)ロスアンジェルス室内管弦楽団アンサンブルも確認したかった。ははぁ、なるほど。ちょっと厳しい音質かも知れないが、この程度の水準ならいくらでもありまっせ、他に。1970年代でしょ?演奏はしっとりして瑞々しく、かつて聴いた中でもヴェリ・ベストを争うでしょう。リンドン・ジー盤は以前から愛聴していた(大好きな擬バロック的作品/再コメント必要だ!)が、たしか最近まったく別の音源で聴いたハズだけれど、記憶が飛んでおります。サイト内検索でも探せない・・・

・・・ああ、「鳥」でした。マリナー/アカデミーの。


●2007年6月某日

(在東京ホテル)2004年に胆石手術して以来、時に風邪をひいたり、痛風に苦しんだりするが、基本食欲旺盛で元気!が取り柄なのに、早朝気分が悪く戻してしまいました。「飲みすぎで・・・」みたいなことは十数年前に卒業しているし、昨夜(いろいろ多種)喰ったうちのなにかが悪かったらしい。当然だけれどあまり食欲なし、睡眠不足だし〜本日、会議乗り切るのはたいへんだな。(でも、ちゃんと朝食摂りました)暑くなりそうだけれど、頑張っていきまっしょい。

(引き続き)昨日聴いた音楽は、Brahms 交響曲第3番ヘ長調〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1970年)・・・この辺りの一連の録音はLP時代評判芳しくなくて、なんせカラヤンベームバーンスタイン現役でしたからね。現在の自分の耳には、飾りのないフツウでムリのない表現が、極上のオーケストラの響きに包まれて好感が持てます。(現役なんだろうか?このCD)こういうのが一番聴き飽きしないんです・・・と、言いつつ、帰宅したらギュンター・ヴァントの(ハードな)旧録音を聴いてみたいな、と思い起しました。

一ヶ月前にオークション落札送付済/連絡入金なしCDの件、ようやくメールが届きました。今回入札したぶんと併せて支払って下さるとのこと。せっかく楽しみでやっている”オークション”だけれど、些細なトラブルに気分を害するものです。ま、おおよそ順調にいっていると思います。本日、帰宅は夜遅くとなります。

終日、どんよりとした体調ながらなんとか会議クリア(発言もそれなり)スカイマークの神戸便は20時過ぎ初なので、新橋でCD漁り(値頃確認のみ/購入抑制)、「魚河岸日本一」(ここはほんまに安くて旨いなぁ、落ち着かないけど)で夕食。神戸空港からポートライナーにて三宮まで出るんだけれど、途中で妙齢大女性群合流!皆、頬を上気させ笑顔満載・・・なんなの?と観察していると、持参している団扇には馴染みの韓流スターが・・・コンサートかなんかあったのかな?凄いエネルギーでした。

さて、明日からまたハードな毎日。でもあと二日で今週も終わりですから。


●2007年6月某日

さて、本日昼から東京へ。(結局「スカイマーク」になってしまった)異動後は稀有なる出張機会でして、しかし出席すべき会議内容は現在の自分の位置から考えると少々苦しい。ま、東京へ出掛けるのは(それなり)楽しいし、ふだん活動範囲が狭いので気分転換になります。オークション落札分は2件連絡来ず。困ったものですね。Yahoo!からの「取引ナビ」連絡も「迷惑メール」扱いになっているのか?それとも「入札無料」による、入札参加者の質の低下か?連絡下さった方が「誤って多く振り込んでしまった」とのことで、返金すれば振り込み料のほうが多いくらいだから、取り置き追加入札お願いしました。そのためにも大量追加出品済み。今回主な選定事由は、”同じ作品CD何種もあっても仕方がないじゃないか”ということです。

Documents 223488 10枚組 1,480円にて購入昨夜のMaurice Durufle レクイエムのフィル・アップ〜オルガン組曲 作品5〜ハンフリート・ルケ(or)(1996年)・・・静謐、神秘、虚心なる響きに痺れました。今朝、早朝起床してVerdi レクイエム〜ネニア・ゼナーナ/アカデミスク管弦楽団/合唱団(2001年コペンハーゲン録音)・・・死者を悼むには少々脂っこい旋律が続く作品だけれど、ワタシは意外とお気に入り作品であります。著名ではないデンマーク辺りの演奏家だけれど、清涼であって、ベルカントな唱法強調ではない、特異なる敬虔さが溢れる静かな演奏です。ベルリン・フィル/ウィーン・フィルとは(おそらく)同じまな板上での論議にならぬ”アカデミスク管弦楽団”だけれど、全86分少々遅めのテンポで諄々と歌われて素朴、感銘深いものでした。オフマイク、残響豊かな会場(コペンハーゲン大聖堂)の効果もあるでしょう。

さて、出張準備して出掛けましょう。

(在東京ホテル)人様のことはわからないが、自分は「着実に一歩一歩」というのができない性格〜というか、自覚ができないだけなのか。同じ(ような)ことを何度も誤る、失敗する、新しいパターンが飲み込めない・・・が、ある日、パターンが見えてくるような〜今朝だって、朝一番に(ちょっと)ムズかしい宿題が取引先より飛んできたが、早速午前中費やしてメール返信しました。クソミソ電話来るかな?と思ったら、その後、全然違う用件のメールが二件来ていたから、クリアしたのか。いつのまにか、それなりのお仕事水準に至っていたのか。

お仕事メールがケータイに転送されて鬱陶しいのは以前に書いたけれど、いまや余裕です。昼から早々に空港に向かって、ま、ようはするにサボった(別に不正じゃないですよ)ワケだけれど、それなりにお仕事消化できてこそ、サボりも楽しい!という自覚です。東京まで明るいうちに到着して、一ヶ月ぶりの”出張用ノートパソコン”にサイト・ファイルをダウンロードしつつ、BOOK・OFFへ。CD処分は500円均一に至っていたのでムリして購入せず(数件、迷ったものはあったが)、書籍を3冊・・・それを抱えて飲み屋で少々贅沢(安かったが)シミジミ至福ですな。

移動中聴いた音楽は、Mozart レクイエム K.626(ヴァッド版)〜クヌド・ヴァッド/ソラヌス合唱団/トルンスカ室内管弦楽団(1999年)・・・先の10枚組に含まれるものだけれど、曰く「トンデモ盤」「ト盤」との読者レビューがあるけれど、いかがなものか。純粋に楽譜的/音楽の専門的判断評価として問題有、ならそんな評価も可能なのかも知れないが、(ワタシの稚拙なる耳で)聴いただけでは、敬虔で清涼な響きは充分感動的でした。特にテンションが落ちたり、オーケストラが素朴すぎて雄弁ではないということは事実だけれど。少年合唱は好みなんです。

音質的に茫洋としてオフ・マイク、広がり不足だけれど、奥行き空間は存分にあります。知名度とか、先入感とか、固定概念とか、そんな(些細な)ことにとらわれておりませんか。ワタシお気に入りのMozart 40枚組に含まれる、ヘンドリック・ツィマーマン/オランダ・アルクマール・聖ラウレンス教会合唱学校/北部オランダ少年合唱団盤も再聴したくなりました。

Bach ピアノ協奏曲第2番ホ長調(BWV1053)/第3番ニ長調(BWV1054)/第4番イ長調(BWV1055)/第6番(BWV1057)〜アンドレイ・ガブリーロフ(p)/ユーリ・ニコラエフスキ/室内管弦楽団(1982年)・・・ずいぶんと以前に購入したCDであり、ワタシは正直Bach のピアノ協奏曲には”どれも同じ”的(良い)印象を持っているんです。淡々と、粒揃いの音色のピアノ。でも、フルートの伴奏も、しっとりとした弦楽合奏も豪華ですな。この音源、最近、激安セットものに使われておりました。円高の頃に個人輸入した記憶有(MELODIYA MCD127)

ホテルの小部屋にて、しかも酔眼状態、あほテレビながめつつ「音楽日誌」ぼちぼち執筆して更新。フロ入って確認したら、念願のStravinsky9枚組売れておりました。この間落札された2件も無事連絡有。良かった!日常些細なことが気分の改善につながるものです。


●2007年6月某日

さて、新しい一週間の始まりでして、大阪異動後、もっとも平静なる気持ちに充ちております。お仕事難物なのは、どこにいっても同じこと、つまりは”質/個性”の問題でして、岡山時代はモウレツなる出張・商談回数でしたもんね。ありゃ体力的(精神的にも)にはこれ以上続かん!状態でしたもの。こちらも超・難しいお客様相手(前もそうだったか?)だし、まだまだ信頼関係など作れていないが、客観的にどちらがキツいか?は判断に迷うところ。いまだって酷い残業はないし、マネージメント的なお仕事ではないので、自分のスケジュール・コントロールだけすれば良いから、ある意味ラクなもんです。

昨夜、オークションは半数ほど落札されたが、一昨日終了の分含め、連絡が来ないものが数件あります。セキュリティが効きすぎて、メール(取引ナビ)が届いていないのか?じつは一ヶ月程前に落札され、送り先がわかっていたので現物送付したまま(到着確認出来)連絡が来ないものも一件(CD一枚)あります。ま、安いものだし、気にしておりませんが。聴いて下さればそれでエエんです。

HELIODOR 461 220-2 @250昨夜遅く、CDの荷造りしつつ聴いたのが、Tchaikovsky 交響曲第6番ロ短調「悲愴」〜カール・ベーム/ロンドン交響楽団(1978年)・・・とりわけ日本人に愛された指揮者であり、作品でもあるが、ワタシは初耳であり、”安かったから買った/聴いた”もの。期待以上の感銘があって、深夜、音量をかなり下げて聴いても、落ち着いた味わい深さが理解できます。露西亜風アクのあるクサい方向では(もちろん)なく、がちがちの独墺交響曲構築とも言えない、もっと茫洋として自然体の存在感があって、やや遅めのテンポも鈍重に至らない。粛々と静かに音楽は終わっていく・・・さて、電源を落とそうか、と思ったらWagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「愛の死」始まりました。ウィーン・フィルとの1980年録音か。

これもやはり、”茫洋として自然体の存在感”であって、劇的に煽ることは可能な音楽だと思うが、最晩年のベームには無縁の表現でしょう。オーケストラの響きがいっそう深い。(HELIODOR 461 220-2/珍しいレーベルですね。カタログで知っていたけれど、初めて現物を見ました)

朝っぱらからメンドーな連絡が・・・とも思ったが、意外と簡単にクリア、かなりお仕事様子が見えてきたか?あとは毎日毎日、粛々とお仕事実績を積み重ねていくしかない。それなりに作業進捗できて、早々に帰宅できました。(でも、やっぱり疲れている)通勤はここのところ手ぶらであり、上着もなし、未だノータイではないが、ほとんどカジュアル・スタイル〜だからCDプレーヤーも持参しておりません。今朝、聴いた音楽はBach カンタータ第199番「わが心は血の海に泳ぐ」/第51番「すべての国よ、神を誉め讃えよ」〜エディタ・グルベローヴァ(s)/ヴィンシャーマン/ドイツ・バッハ・ゾリスデン(録音年不明)・・・ここ数年、リューシンクの素朴な、というか飾らない古楽器演奏ばかり聴いていたせいか、表情が生々しすぎる印象があって楽しめませんでした。また、仕切直しだ。

帰宅して引き続きBach ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル/ツェラー(fl)/シュヴァルベ(v)/ピヒト・アクセンフェルト(cem)(1964年)・・・久々の聴取だけれど、ノーミソ中にあったイメージとはずいぶんと異なって、カラヤンとしては”枯れた”(老けた、という意ではない)演奏であって、どうも期待ほどのゴージャスな世界ではないな、悪くないけど。疲れているせいか。

Maurice Durufle レクイエム 作品9(オルガン版)〜ヘルス・アスケルソン/ハルグリムス教会モテット合唱団/ハンフリート・ルッケ(or)(1996年THOROFON原盤)・・・心中澱のように溜まった灰汁を、すべて洗い流すような清涼なる世界広がります。アイスランド・レイキャビクでの録音だけれど、まさに北国の冷涼とした雰囲気漂う、驚異的な集中力と透明度を誇る合唱に驚かされます。グレゴリオ聖歌に和声付けをした作品だそうですね。先日のBrittenもそうだけれど、こんな精進料理系音楽が現在のワタシには一番効くんです・・・


●2007年6月某日

昨夜は結局外食となり、転居してからほんま贅沢になっちゃいました。「秋田こまち」というご近所の店を女房が検索で探してぜひ行きたいと〜期待に違わぬ、しっとりとした雰囲気、おいしいお総菜の店は満員!一歩早く出掛けたのでちゃんと座れました。価格も充分リーズナブル。今朝、寝坊をしていつものスポーツクラブの「ベーシック・エアロ」に行き損ねました。昼からのにするか?オークションはかなり入札あるが、抜けがあるし、期待の大物が動かないのは残念。

昨夜の二時間ドラマ「天才刑事・野呂盆六」〜久々秀逸な、新たな地平を感じさせるドラマでした。最初に犯人を明かす「コロンボ型」だけれど、別嬪犯人役・床嶋桂子と見た目冴えない橋爪功の対比、殺され役の中村敦夫の重厚さ、最後のどんでんがえしも筋に深みを与えます。不満といえば、野呂盆六が警察内部での発言権が圧倒的なこと(もっとバカにされて、ダメぶりが欲しかった)、橋爪功の存在感・演技に不満はないけれどもっと別な斬新なるキャスティングはなかったの?春やすこのオーナー社長役が圧巻のいけずぶりだったので、もっと露出を高めて欲しかったこと・・・くらいが希望か。

一昨日の東ちづる「警視庁ブランド刑事(2)」は、豪華配役陣、加賀友禅を題材に取った意欲作だけれど、完成度はまだまだ。東ちづるは魅力的なキャラクターだけれど、金子貴俊が相棒では引き立て役として弱過ぎ。お決まりの殺られ役美人も個性が薄い。温泉旅館・若女将ものドラマでは、中村梅雀+岡田茉莉子というコ〜いキャラクターの対比圧巻!でしたもの。せっかくの野川由美子、山口いづみ、寺田農というヴェテランの存在もうまく生きていない・・・

ワタシは「お決まりの殺られ役美人」(時に犯罪に絡む悪役)が大好きで、秋本奈緒美という大御所→ここ最近、国分佐知子の進境著しく注目しております。歌舞伎でも水戸黄門、古畑任三郎でもいいや、日本人(ワタシも)って”おきまり”が好きですよね。

ASV CD DCA655 1989年(頃)録音昨日感銘深かった、Britten セレナード 作品31だけれど、馴染みのケネス・クライン/ニューヨーク・ヴィルティオージ室内交響楽団/カイパー(hr)/グレイソン・ハースト(t)で再確認。作品との出会いはこの演奏だったし、美しいことに間違いないが、昨日、ピーター・ピアーズ(t)/デニス・ブレイン(hr)/ユージン・グーセンス/新交響楽団盤を聴いちゃうと、いかにも線が細い・・・これはオフ・マイク残響豊かな音質印象もあるでしょう。なんせ、初演担当のソロ二人のスケール自信は圧巻!ですもの。エエCD入手しました。

先月東京で購入したままであった、Telemann 序曲(管弦楽組曲)集第2集〜パトリック・ペイレ/コレギウム・インストゥルメンターレ・ブルーヘンス・・・一枚目を拝聴。(第1集入手漏れ)序曲ニ長調 “Ouverture jointes d’une, Suite tragi-comique(悲喜劇)” TWV 55: D22, for 3 trumpets, timp/序曲ホ短調 TWV 55: E7 for strings + b.c./序曲ロ短調 TWV 55: H4 for violin solo, strings+b.c. soloist/序曲ホ短調 TWV 55: E3, for 2 flutes, 2 oboes, bassoon, 2 violins, strings + b.c./序曲ハ短調 TWV 55: C4, for 2 oboes, violin, strings + b.c.(2006年録音)・・・BRILLIANTの意欲的な録音であり、「食卓の音楽」ではレミー・ボデ+ベルダー率いるムジカ・アンフィオンの担当(2003年録音)だったが、また初耳アンサンブル(ベルギーの団体)の登場に期待は高まります・・・が、印象としてはビミョーだなぁ。

古楽器なのか、それとも古楽器系現代楽器なのか?柔らかい響きは古楽器を彷彿とさせるが、個々の楽器(オーボエなど)は意外と雄弁な艶があったりして、全体表現としては穏健派、昨今のキレのあるリズムではありません。作品的にはおとなし目のBach 的印象もあって嫌いじゃないが、連続して聴くと少々ワン・パターンな表現が耳に付きます。つまり、変化変幻に乏しい?典雅だけれどアンサンブルがちょっと温微?緩いのか。あちこちひと作品のみ取り出す〜というのが正しい聴き方なのでしょう。(BRILLIANT 93416/3枚組980円だから充分お勉強の意味有/でも第1集を探す意欲出ません)

女房体調いまいちということでスポーツクラブはお休み、夕方散歩がてら(片道30分ほど)BOOK・OFFへ。そこで久々(大阪方面転居後初)@250CDをご当地で入手しました。曰く付きの一枚ですな。ようやく”BOOK・OFFマニア”としての売り場検索術のワザ蘇った感じで、嬉しいです。(計3枚購入)在庫は必ずある!問題は選球眼のみなんです。

あと、本日締め切り分のオークションにてなんとか入札全部入ることを祈るばかり。そうもいかんか。


●2007年6月某日

昨日はボーナス支給日だったのだね、(あまり自分にとって)関係はないけれど、お隣の島の部局の方(同時期転勤仲間)に誘われ、お互い近況報告の酒、少々。酒場は混んでましたね。お仕事は見込み通り、狙い通りに準備進捗〜いよいよ来週は取引先と勝負!エエ週末です。帰宅して「最先端医療が奇跡を起こす!最強ドクターが救った命と家族の絆」2時間たっぷり堪能〜題名が大仰だけれど、この類のドキュメントは大好きです。医者の個人技とか「奇跡」を話題にしているが、ポイントは「最先端医療」でして、現在の医療水準を確認するということです。問題は、広く、誰でもその恩恵を受けられるか、ということでしょう。

今朝の朝日新聞「相談室」〜「友人と縁切れるのが怖い」・・・室井佑月さんの回答強烈で、「あなたは35歳でフリーター。今後、どういう風に生きていきたいと思っているのですか」「自分のない人間を相手にするほど、つまらないことはない」、年齢からするととても幼い、なぜそれが悩みなの?と。「人生相談」って、結局、回答をを求めているんじゃなくて、自分を認めて欲しい、ということなんじゃないか。それを素っ気なく突き放して、あっさり否定することに快感がありました。ワタシ、彼女はけっこう好きです。

オークションで落札したCD2枚(セット出品故)到着。ごくごく安いものだけれど、欲しかったのは1枚のみ。でも、こういった”ついで買い”(Brittenの合唱曲集)が音楽の見聞を広げることだってあります。オークション出品のほうは、思ったように入札なくて、但し一部CDのみ異様に高価に釣り上がっていて、合計金額だけ考えれば(充分)辻褄合っている感じ。希望としては最低価格でかまわないから、全部売れて欲しい!(在庫を減らしたい)ということです。商売じゃないんで。

昨日、サイト定例更新済み。一昨日の素敵なコンサートも(いちおう)コメントしておきました。サイト更新用原稿(いつもながら)尽きております。週末休みでしっかり書き貯めたいな、と考えております。

午前中歯医者に行き(これにてワン・クール終了/次回は半年後)、昼から二時間ドラマ再放送二本分堪能(居眠り込み/バカに拍車が掛かりそう)。サイト用原稿などまったく手付かず、いくつか断片的に音楽を流し聴きしただけ〜演奏会に出掛ける気力もありません。ケータイのメールも確認したが、余裕です。問題なし。

Fidelio1824/26 Balkanton原盤 こういうのを稀少盤と呼ぶMussorgsky 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(Rimsky-Korsakov 編)〜アセン・ナイデノフ/ソフィア・ナショナル歌劇場管弦楽団/合唱団/ディミテール・ディミトロフ、サビン・マルコフ、リュボミル・ボドゥロフ、ニコラ・ギュゼレフ、ディミトゥール・ダミャノフ、ボリカ・コサヴァ・・・とまぁ、いろいろ(テキトーに/役柄も、男女さえわからぬまま)書いたけれど、見ず知らず演奏家達の録音であります。一枚目、第1幕のみ拝聴。ナイデノフは「1899年生まれブルガリアの指揮者」とのネット検索有。(Fidelio1824/26 Bailkanton原盤)既に購入(たしかバブル期に個人輸入)して10年余以上経過しているが、意外とお気に入りであります。録音時期不明、かなり鮮明なるステレオ録音也。

オーケストラがやや非力な感じしないでもない(第1幕最終情景辺り)が、歌い手は骨太で生々しく、馴染みの壮麗濃厚なる(少々クサい)エキゾチック旋律に良く映えます。このオペラの代表的録音といえば、カラヤン、アバド、ゲルギエフ辺りですか?「こんな音源聴いているのワシだけ〜」と考えるとウヒヒ状態になりますなぁ。マイナー道も極めれば、哲学に至る・・・かも知れない。

昨日、到着した2枚はBrittenでして、昨年2006年オーストラリアDECCAで出た”廉価盤”です。ま、HMV通販で購入しても数百円と違わない・・・が、音楽は出会いであり、チャンスですから。合唱作品で「キャロルの祭典」(ハープ入り)「キリストにて喜べ」(オルガン付き)「嬰児(みどりご)は生まれた」〜スティーヴン・クレオバリー/ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団(1990年)・・・意外と録音はないもんですよ、コレ。「キャロルの祭典」の入退場はグレゴリオ聖歌なんですね。続いて、清廉かつモダーンな旋律が続いて、ココロは洗われるようであります。なんか、こんな精進料理のような音楽に浸っていると「いよいよ現世を儚んで、枯れてきたか?」という自覚出ます。(先の脂っこい「ボリス」とは大違いだ!)

もう一枚、セレナード 作品31/イルミネーションズ 作品18〜ピーター・ピアーズ(t)/デニス・ブレイン(hr)/ユージン・グーセンス/新交響楽団(1953年)+夜想曲 作品60〜ピアーズ(t)/タックウェル(hr)/ド・ペイエ(cl)/ブリテン/ロンドン交響楽団(1959年)・・・ま、まさに”その人のために作曲された”十八番(おはこ)ですな。前者モノラルながら鮮明な音質、ピアーズの明快端正な歌唱にブレインの文句なし奥深くも豪快、変幻自在なるホルンが響き渡ります。Brittenの代表作だと思うが、意外と録音は少ないか・・・ワタシはけっこう以前から大好きだったんです。


●2007年6月某日

昨日は午前中、それなり内部お仕事見通し付けて阪神・武庫川方面へ出発。ご当地は初訪問でして、近代的計画的な巨大団地は(環境良好、美しいが)窮屈さも感じるくらい。商業施設は計画的に集積され、辺りに(例えば)フツウのコンビニやらレストラン・食堂が見あたらない。(ナチュラル・ローソンはあった)どうなんだろう?暮らしやすいところなんでしょうか。所用を済ませて早々に辞去し(電車に乗った途端、ミスに気付いた・・・本日フォロー必要)、電車の乗り換え、バスの接続など順調で予想外に驚くほど早く自宅ご近所駅に到着〜予約はしていなかったが、連絡を入れて歯医者(歯石取り)へ。

女房が懸賞で当てたのでいっしょに音楽会へ〜漆原朝子のウィーン紀行(三輪郁(p))。会場である「大阪倶楽部」は大正13年建築だそうで、やや大きめの部屋に椅子を持ち込んでのコンサートなんです。つまり、演奏者は間近に息づいておりました。漆原さんはショッキング・ピンクのドレスも艶やかで、変幻自在の技巧とニュアンス、しかも端正なスタイルを崩さない。「愛の悲しみ」は、そうとうの”タメ”、”間”、”揺れ”が存在するが、気品を湛えてあくまで美しい。三輪さんのピアノは強靱でして、鮮やかなグリーン系ドレスとソバージュ(+笑顔)が素敵でした。

但し、最前列、真ん前のご夫婦が落ち着かなく、時に会話をされるのには閉口気味〜演奏会にはこれがあるんですよね。200人くらいだったかな?素敵な会場と演奏会でした。

さて、本日当初予定の資料作り完成させ、商談日程の確保に入りましょう。やっと週末です。


●2007年6月某日

相変わらずの睡眠不如意であって、ちょっと風邪気味です。今週お仕事はあと二日なので、気持ちを維持して乗り切りましょう。ここ最近のチラシを見ていると、均一セールやらディスカウント系スーパーの攻勢がが激しくて、これはきっと6月よりの”増税”(というか負担増)=家計支出の縮小に備えているのでしょう。我が家も同様だけれど、なんといっても”息子”という大きな税金が消えましたから。女房の収入が消えたから、結果マイナスかな。

クーベリック/バイエルン放響(DG 429 042-2 西ドイツ製)10枚組ここ最近、”大きな音楽”を聴く機会は減っているが、今朝はMahler 交響曲第6番イ短調〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1968年)・・・もちろん全曲はムリで、前半のみ。世評ともかく、直截ストレート系の演奏をたいへん気に入っております。テンポ速め、浪漫詠嘆に旋律を歌わせないから、素っ気なく感じるかも知れません。悠然とはしていないが、オーケストラには艶があって極上だし、テンション高い明快な響き、推進力も存分に有。録音も自然さがウリだと思います。第1〜2楽章が、似たような印象になってしまうことが難点か?Beeやんと違って、こちらはお気に入り方面の作品群だけれど、それでもこの間数種の全集+単品を処分したのは前述しました。

本日、午前中が余禄の時間なので、ここでお仕事準備を稼げれば・・・と考えております。


●2007年6月某日

昨日、午前中いつも通りのお仕事諸作業し(ACCESSを使った資料解析できました)つつ、昼休み時間より来客迎えた会議、トップバッターはワタシでした。30分持ち時間順調に和気藹々と消化して、そのまま肉体系労働へ〜ところが途中、所用で寄るところがあったり、初訪問の明石方面は遠いということもあって、大幅遅刻・・・到着した途端作業終了(つまり、行っただけ)という状況に至りました。中途半端な時間になったし、もちろんそのまま(早々に)帰宅へ。歯医者の予約がありますから。

歯石取りは下顎部右へ。前回気付かなかったが、表面麻酔を掛けての本格的除去作業なんですね。歯石除去なんて、一気に全部やってくれればよいのに、計4回分治療費稼いだな?なんて考えていたけれど、カラダに負担が掛かるからなんでしょう。歯茎奥までぐりぐりやるから大出血!なんてことはなくて、施術中ちょっと痛いだけ。あとで歯を磨いたときにも全然出血なし。本日は机仕事を一気に進展させたい、と密かに決意しております。

昨夜は、一昨日聴いたMozart 嬉遊曲(第6番)ハ長調K.188をBRILLIANT(92627/15)で再確認。5人のトランペット(アド・ファン・ゾン・・・他)+ティンパニ(ランディ・マックス)〜リンク先詳細作品情報によると更にフルートが2本加わるはずだけれど、ここでは入りません。(2001年録音)牧歌的でノンビリして、エエ感じですね。この一枚にはアダージョ 変ホ長調K.411/ヘ長調K.580a〜ヘンク・デ・グラーフ(cl)他、ここではクラリネット+バセット・ホルンによる茫洋とした世界が広がって、楽しさ限りなし。

この間、オークション処分を続けたBeethoven ピアノ協奏曲関連駄文(在庫確認みたいもの)を認(したた)めている関係で、ピアノ協奏曲第3番ハ短調〜コンラート・ハンゼン(p)/イシュトヴァン・ケルテス/バンベルク交響楽団(1960年頃?)を。これが盤石の貫禄とアツい情感に充ちたもので、思わぬ収穫でした。音質もそう問題なし。苦手系作品ながら、この終楽章の緊張感は(かつて)お気に入りだったんです。収穫はフィル・アップのピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調でして、アルフレッド・ブレンデル若き日の最初の録音(やはり1960年頃?か)・・・こんな優しい作品があったんですね。最終楽章「ロンド」の囁くような、神秘的な下降音形旋律に癒されます。

Beeやんのピアノ作品にこれほど惹かれたのは「エリーゼのために」以来か。ブレンデルは瑞々しい情感と、わかりやすい構成を誇って30分弱飽きさせません。(CONCERTOROYALE 206209-360)今朝、同作品をアンネ・エランド(p)の激安全集(DOCUMENTS 220865/7)にて再確認(2001年録音)・・・ブレンデルほどの”発見!”は感じなかったけれど、既に作品の魅力に馴染んだためか、素直で、ものものしくならない表現も悪くない。続けて第17番ニ短調も聴いておきました。終楽章のもの悲しい切迫感が魅力的作品。

オークションは一件だけ入札有終了。本日投函いたしましょう。

さぁ、お仕事はどんなもんか。終日、資料作りに勤しんで予定通り、思惑通りに仕上げました。あとはお相手が受け入れて下さるかどうか?明日、肉体系労働今週二度目〜(女房が懸賞で当てた)音楽会へ。週末もう一日やり残した分野の提案書仕上げて、来週より商談の日程を取りましょう。あちこち躓きながら、よろめきながら、叱られながら、お仕事は”カラダで”覚えていく・・・

SONY 5033172StravinskyのCBS録音が集大成(再)発売される、ということで手持ちの2セットをオークションに出したが、1セットのみ(落札あって)本日送付。主要作品だけ欲しい、という人はいませんかね。バレエ音楽「春の祭典」〜作曲者指揮/コロムビア交響楽団(1960年)を久々に確認しました。(SONY 5033172 CD1)いやぁ、こりゃオモロい!録音も悪くないし、オーケストラだってけっこうしっかり鳴っております。指揮が手慣れていないというか、細部のこだわりの余り、流れが阻害される(よろよろに・・・)ところが散見されて、時にテンションが落ち、結果的に”ほのぼの癒し系”に至っております。第2部がかなり快調であって、喧しい、粗野なだけの響きじゃないですよ。妙に田舎臭くて新鮮・・・というか、これが作曲者の意図ですから。


●2007年6月某日

気持ちは前向きだけれど、睡眠不如意継続。よく眠れないと免疫力低下して、風邪ひいたりするから気を付けないと。先週は酒の日が多かったので、今週は自粛しましょう。本日午前中お仕事は自分なりに段取り考えてあるが、きっと飛び込み作業で思惑通り行かないでしょう。いずれ本日は出先からそのまま帰還〜歯医者(第2回歯石取りへ)へ。オークションは入札の動き鈍いですね。ま、あわてない。急な成果を求めない。

VOXBOX CDV5050(第2集)〜こうなると未入手第1集も欲しいところ昨日到着のCDより、Mozart 嬉遊曲第3番 変ホ長調K.166/第8番ヘ長調K.213/第15番 変ロ長調K.287〜ロバート・ジョンソン/ニューヨーク・フィロムジカ(1971-75年)今朝から確認・・・K.166/K.213は管楽アンサンブルであって、この辺りの作品群はBRILLIANTで揃えてあるから(ひととおり)聴いていないはずはないが、初耳のような新鮮な楽しさを感じました。第15番 変ロ長調K.287は第2楽章「変奏曲」の甘い旋律が特に有名であって、これはオーソドックスにしっとりと歌って安心して聴けます。第4楽章「アダージョ」が絶品。何度聴いてもエエ作品ですなぁ。(最近聴いたのは)BRILLIANTではトマス・フューリ/カメラータベルン、例の激安40枚セットではザルツブルク・ソロイスツ(という曖昧な演奏家表記/全曲トラック分けがない!しかも一部データエラー有)の担当でした。いずれ現代楽器によるもので、古楽器系の録音は持っていなかったかな?


●2007年6月某日

さて、ゆっくり贅沢した3連休も終了し、憂鬱なる月曜始まりは睡眠不如意也。エエ天気だし、暑くなりそうだけれど、気持ちを取り直してお仕事宿題に取り組みましょう。毎日目先のことをしっかりこなしていくこと、先行きの”読み”はまだまだできそうにないので。昨夜は(贅沢にも)外食(武庫之荘方面のお店開拓)し、更に博多ラーメンを喰ってしまったので、やや体重増・・・本日より調整必要です。でも、元気。昨夜テレビで「座頭市」を見たが、殺陣映像音楽は美しいけれど、北野たけし自身の演技がどーも気に喰わない、浅野忠信の存在感(眼力)も弱い。

”購入しただけの数量を(できるだけ)CD処分しましょう”という考えが浮かんで、オークションに出品増強済。これからボーナス・シーズンだし、ちゃんと引き取り手が現れて下さるとありがたいんだけれど・・・音楽は断続的に聴いていたけれど、印象に残ったものはYedangClassics YCC-0107Bach ヴァイオリン・ソナタ第4/5/6番〜イーゴリ・オイストラフ(v)/ナターリャ・ゼルトスラヴァ(cem)(1987年)・・・親父の威光に隠れがちの名匠だけれど、豊満で瑞々しい音色はダヴィッドより憂いを少々感じさせます。旧態とした、しっとり美しく歌う演奏であり、こんなスタイルに慣れているせいか第4番ハ短調哀愁の旋律(「マタイ」の主よ、哀れみ給えに似ている)に説得力を感じました。ダヴィッド・オイストラフ/ハンス・ピシュナーの演奏(LP時代)を思い出しました。

Mozart レクイエム ニ短調K.626〜コリン・デイヴィス/BBC交響楽団/ジョン・オールディス合唱団((p)1967)・・・子供の頃からの極め付きお気に入りであり、いずれ感動しないことはない名作だけれど、コリン・デイヴィス40歳頃の精気溢れる劇的演奏は他の追随を許さぬ魅力有。オーケストラ、合唱とも入魂であって、最近見られない”熱血型”演奏なんです。ジョン・オールディス合唱団の充実ぶりは、久々”人の声の快感”を実感させて下さる手応えがありました。

今朝、Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(1993年ライヴ)前半のみ・・・微速前進、細部裏地までていねいに、しつこく表現していく手法に痺れました。こんな世評高い、メジャーな音源ばかり聴いちゃいけないかな?

もうお仕事ぼろぼろ〜取引先担当もついに愛想を尽かせたか・・・状態。当面の最低限実務を(アップアップで)こなしつつ、ついに「MS-ACCESS」の投入(データ解析)を決意。博多〜岡山時代に作ったシステムを一部流用していたけれど、当面苦境に陥っている大きな作業用のシステム(んなエラそーなものではないが)を少々残業して仮作成。しばらくいじってなかったので、そのファイルを圧縮して自宅へ〜改善方法は自宅にあるマニュアル本で解決しました。明日、午前中日常諸作業こなしつつ完成させるつもり。昼休み時間から、取引先呼んでの行事対応少々して、そのまま肉体系労働に出掛けましょう。机の上下阿鼻叫喚魑魅魍魎状態で、いつ片づけるべきか・・・

心身共に疲労しているが、やや意気昂揚しております。未だ大丈夫。オークション入札したCD到着〜ロバート・ジョンソン/ニューヨーク・フィロムジカによるMozart 嬉遊曲第2集(2枚組VOXBOX CDX5050)であって、第9番変ロ長調K.240の管楽アンサンブル、第6番ハ長調K.188の+ティンパニの牧歌的な旋律がなんともノンビリして幸せになります・・・まだまだ聴き手は大丈夫!


●2007年6月某日

休みも3連続になればそれなり歯応えあります。取引先は土曜も出勤であり、メールは要らぬ世話でケータイに(遠慮会釈なしに)飛んでくる(自動転送〜現在の職場の不思議な風習也)から休み中は基本、電源は切っております。おじさんのケータイは若者とは違って、楽しい連絡など絶対にないんです。でも、今回は休み前日に大ちょんぼフォローしているから今朝着信確認〜あれぇ?(問題ありそうなものは)なーんもないね。無為無策なるお休みも時には大切で、きょうはこれから週一回のスポーツ・クラブへ。

オークションは、昨夜Beethoven ピアノ協奏曲全集3枚締め切りぎりぎりに入札有、無事売れました。今朝、投函済。やはり、【♪ KechiKechi Classics ♪】読者でしょうか?3件ほど入札もしていたけれど、競合入札が出たら即諦めました。締め切りぎりぎりに入札して、それで落札できれば良し、という姿勢なんです。ムリしない。

VOX Legends  VOX7808-CD2 8枚組 3,990円昨日は(珍しく)Beethoven を聴いていて、交響曲第6番ヘ長調「田園」〜ヤッシャ・ホーレンシュタイン/ウィーン・プロ・ムジカ交響楽団(1958年)を・・・正直、存在さえ忘れていたCDでして、存外にややまともな音質、オーソドックスで説得力ある演奏に感動した!ことのみ言及しておきましょう。(数少ないサイト更新ネタにするつもりなので)これをキッカケに、既に5年以上聴いていないデイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の交響曲再聴を決意、早速第1番ハ長調(1998年)を確認したが、意外と細部の仕上げが甘い?急いて落ち着かない印象に全面賛同はできない・・・

ま、判断評価は尚早です。さて、出掛けてきましょう。

無事、週一回のエアロビクス(永遠の初心者向けコース)に行って参りました。(女房同行)岡山と尼崎(大阪方面?)ではインストラクターの流儀が違っていて、最初っから最後まで、屈伸運動でもリズムと流れを止めない〜ずっとリズミカルな音楽続けて、足の位地の矯正とか、最初の構えの指導なんかしないんです。淡々と(途中二回ほどの”お水”タイムはあるけれど)きっちり40分ほどクールに進めていく・・・発汗量相当で、終わったあとの「大浴場」効果の爽快なこと!これはもう止められまへんなぁ。「昼からビール!(中華「王将」辺りで)」と思ったが、女房と相談して、その楽しみは夕方へ・・・うどん定食喰って(いつもの)バスで帰還。ささやかな贅沢也。

聴き流し程度だけれど、Tartini ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜ヨゼフ・シゲティ(v)/ワルター・ゲール/管弦楽団(1937年)・・・これは彼の十八番(おはこ)であって、NAXOSでも復刻されているんですね。個人的には20数年前からFMエア・チェックで馴染みの演奏であって、それゆえ違和感はないけれど、万人にはお勧めできないでしょう。ごつごつした浪漫的かつ謹厳なる表現・・・現代なら音質条件含め、もっとすっきりクリアなスタイルが望ましいでしょう。それでもワタシはシゲティの頑固頑迷なるヴァイオリンを愛しますが。

続いてMendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調〜ナタン・ミルシテイン(v)/ワルター/ニューヨーク・フィルハーモニック(1945年)が収録され、これはいつもながらの背筋が伸びた高貴なヴァイオリンでした。(TIM 205693-303/2・・・2003年7月10枚組1,480円にて購入とメモ有/現在ならもっと安い・・・かも)


●2007年6月某日

昨日、一日ゆっくりしました。午前中にケータイに連絡が入らなかったので電源切。ご近所にはたくさんの歯医者があり(競合激しいでしょうなぁ)、テキトーに通勤路で見掛けるところに入ったら(平日のせいか?)即、診て下さいました。「よくメンテナンスされている」との評価であり、虫歯/歯周病は問題ないが、磨き過ぎによる一部歯の”摩滅”(歯並びが悪いので特定の部分にブラシが多く当たってしまう・・・)があって、そこに樹脂を張り付けていただきました。(剥がれやすいらしいから、定期的な検査必要)本日から歯石取りです。河田克之「さらば歯周病」(新潮社新書)・・・転居前に歯のメンテナンス(欠けたところを埋めた)は行っていたけれど、この本を読んだことにより歯科医への再訪を決意したものです。息子にも「即、歯医者へ行け!後悔するぞ」とメール。

正しいブラッシングの重要性は前提だけれど、ちゃんと歯磨きしていても”歯周病”は避けられない。日本は世界に冠たる”健保”制度を保有し、世界一歯医者代が安いけれど、逆に”健保適用範囲”(厚生労働省の現場知らず、アホ行政)と相まって、先進国中世界一”歯の状態が悪い”状態へ至ってるそうです。一昔前は”歯がなくなる=寿命”だったんですね(自然界の動物がそうだ)。正しく(毎月歯石を取って)メンテナンスしていかないと、維持できない。歯は自己再生しない(骨じゃないんだから)んです。ワタシも歯並び悪いから矯正してもらおうかな?もっと早くこの本に出会えば良かった。

昨日、女房が息子の部屋を掃除しに行く(一時間ほどで行けるので、それが楽しみになっている)というので、夕方落ち合って家族で酒。息子とは広島山中よりの転居以来、2ヶ月ぶりか。相変わらず痩せていて、でも元気そうで、職場で楽しくやっているみたいです。旨い酒だね。待ち合わせの時間待ちで、梅田Waltyへ。十数年前、旧ワルツ堂時代は「日本一の品揃えと価格!」を実感させて下さったが、ネット時代、BOOK・OFF時代を迎えて(少なくとも価格的には)現在ではそうとも言い切れない・・・が、中心街にこうして専門店が生き残っていることを深く感謝しましょう。中古盤@357一枚購入。

VOXBOX CDX5051Mozart 嬉遊曲第17番ニ長調K.334〜ロバート・ジョンソン/ニューヨーク・フィロムジカ(1972年)・・・こちら(VOXBOX CDX5051)には録音年表記されてますね。行進曲ニ長調K.445は前後に配置され(これが正しい姿なんです)、全50:34名曲を堪能させて下さいます。第1メヌエットの典雅な旋律は絶品!演奏そのものは特別に優雅セクシーでも、リズムのメリハリはっきりしたものでもないけれど、日常聴きに不足するものではありません。通販記録見ると1,055円となってますね。この度オークションで落札したのはこのシリーズであって、送料込1,000円+振り込み料で似たような相場です。あまり安くはないか。

ここで歯医者の時間となりました。

本日は下顎左部歯石取り+歯周病評価。たいへん良好で、ちゃんとメンテナンスしていけば自分の歯は維持できるとのこと。歯磨きだけで健康な歯は維持できないが、とにかくここ20年ほど熱心に歯磨き(一日3〜4回/食後即/例外なく、外出時どこでも)してきたし、その成果だと思います。

昨日、聴いた音源言及追加〜Mozart (主に)舞曲集〜タラス・クリサ/スロヴァキア・シンフォニエッタ(2002-5年)・・・BRILLAINTの全集中6枚に渡るものでして、もちろん全部は聴けておりません。行進曲もそうなんだけど、一種の機会音楽であり、がっちり集中して聴くような作品ではないと思います。折に触れ、”摘み聴き”してその屈託ない旋律を愉しむべき音楽か。立派な現代楽器によるアンサンブルだけれど、最新の古楽器研究の成果方向でもなく、素朴さに溢れた”舞曲”に焦点を当てたものでもない、フツウに優秀な演奏でしょう。音質は優秀。

BRILLIANT全集は出た順繰りに購入していったので、全部揃っているわけでもないんです。(Bach 全集も同様)それなりに買い整えた後、激安スリムで再発されると遣る瀬ないですね。でも、巨大ボックスがいきなり揃ったら、ちゃんと消化できるか不安だし、少々割高で、場所取りであっても”徐々に揃っていく”楽しみは別格だと思います。

昨日購入したのはArnold(マルコム・アーノルド1921〜)シンフォニエッタ第1〜3番+オーボ協奏曲/フルート協奏曲〜ロス・ポープル/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団/マルコム・メッシター(ob)/アンナ・ペイン(fl)(1996年)・・・ずいぶんと渋い作品であり、演奏家も(個人的には贔屓だけれど)知名度的に低いもの。そりゃ未開封中古処分される運命なんでしょ。もともとの作品の個性なのか、それとも演奏問題なのか?英国音楽好きなワタシが聴いても、恐るべき地味で静謐な作品であって、耳馴染むには少々時間が掛かりそうです。第3番第3楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の剽軽なる旋律(フルート大活躍!)に、理解のキッカケを掴めるかも・・・フルート協奏曲も変幻自在の技巧を誇ります。

彼の作品は交響曲第1/2番〜アンドルー・ペニー/アイルランド・ナショナル交響楽団(1995年)のCDを所有しているが、こちらのほうは似たような(地味な)印象ながら、音楽の姿はずっとわかりやすい。(BOOK・OFFにて@250処分されていたもの/この価格だったら冒険できる)


●2007年6月某日

昨日、行事をなんとか(辛くも)クリアし、職場に戻って残務整理をしていたら”大ちょんぼ”発覚。数週間前、未だ”お取引先特殊言語”理解できなかった頃の不如意であって、今だったらクリアできるだろうが、後悔先に立たず。受発注グループの(若い)担当がグズグズ言いそうになったので、「次善の策は?どうしたら良いの?」と問いかけて、とにかく発生させてしまったこと、やや越権行為ではあるがお取引先現場にお詫び、ブツの納品が遅れることを一斉連絡〜ご担当はお休みなので、メールにて顛末を連絡〜きっと本日、怒りの説教が怒濤の如く届くでありましょう。起きてしまったことは仕方がない、いや増すばかりの信頼失墜だけれど、失敗の事実を隠蔽したり、先延ばしにしても仕方がありませんから。

で、昨夜帰宅して(珍しく)酒、そして本日休み。GW中二日間分の休みがそのままになっていて、ほんまは休めるような(お仕事コントロール自在な)身分ではないのだけれど、とにかく大きな行事は一区切り〜来週は肉体系労働連続+その合間を縫って(苦手な)知的労働(・・・かな?)準備を一気に調整しなくっちゃいけません。月が変わっても苦渋の毎日に変化なし・・・なのか、それとも次の水準へのステップが既に生まれているのか。毎日を青息吐息で乗り切るしかないんです。本日、サイト定例(なんとか)更新済み。原稿在庫貯めたいところ。

オークションは、いつもの【♪ KechiKechi Classics ♪】読者が入札有(感謝)、でも全体動きは鈍いですね。マイケル・ロール(p)/ハワード・シェリー/ロイヤル・フィルのBeethoven ピアノ協奏曲全集3枚はお手頃価格(演奏も録音も悪くない)と思うが、演奏家知名度問題か?ウォッチリストにさえ一件も入らず一週間過ぎようとしております。売れ筋は見極められず。昨夜、勢いでロバート・ジョンソン/ニューヨーク・フィロムジカによるMozart 嬉遊曲2枚を落札〜VOX録音に執着する人なんて滅多にいませんから、競合なし。

VOXBOX CDX4014今朝、そのロバート・ジョンソン/ニューヨーク・フィロムジカによるMozart 管楽セレナード第12番ハ短調K.388/第13番 変ホ長調K.375・・・K.361(370a)「グラン・パルティータ」の陰に隠れてやや注目されない作品だけれど、愉悦感み充ちた名曲中の名曲也。先日もマールボロの名手達のワザに痺れたものです。おそらくは1970年代の録音であって、特別な個性(色気とか)を誇ったり、最近の古楽器系躍動するリズムとも縁が薄いオーソドックス中庸なる表現だけれど、作品そのものを愛しておりますから。BRILLIANT全集(よりの分売を安く)入手済みだけれど、これはこれで作品の愉悦存分に堪能できる水準であります。

 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi