エラいことになった・・・が


   2001年9月11日、ニューヨーク他の大規模なテロは「ほんま、エラいことになった」という感想。直接被害を受けられた人々には、こころからの哀悼の意を表します。そのことを前提にして、この全世界的不況にいっそうの拍車が掛かることは間違いないだろうし、一気に「戦争モード」に突っ込んでいくことも恐ろしい。アメリカ合衆国の人々にとって、「本土襲撃」は初体験だろうし、日本人以上のショックがあることも想像に難くありません。

 事件以来、約二日間くらいじっくりテレビで見、新聞も読みました。正直少々食傷気味で、日本では野球をやっていたり、ドラマをフツウ通り放映しているのは、ちょっとほっとした気持ちもある。いつも通り出勤して、いつも通りバタバタと仕事をしているのも不思議といえば不思議なかんじで、できればこのまま(身の回りは)平穏であって欲しいと願ったりします。


 ネタ的には「おいしい食べ物」と、「いよいよダイエット宣言か?」を検討していたけれど、そんなおちゃらけたことも書けるような気分でもないし、困ったものです。個人的には1995年の阪神大震災(ワタシはお隣の大阪在住であった)を思い出します。6,000人亡くなったんでしたっけ?震災後一週間目に六甲アイランドの倉庫を見に行ったりしたが、そりゃ酷いもんでした。

 そんなこんなの経緯があって、ワタシはその年(押し出されるように)博多に異動。そしたら即「地下鉄サリン事件」(東京での事件だったが)でしょ?オウム真理教の恐るべき真実が次々と明らかとなって、世間を戦慄させたものです。騒然とした年でしたが、やがて2年後くらいに神戸に行ったら表面的には震災のキズはかなり消えていたし、オウム真理教もなんとなく昔話になってしまいました。あれから6年。

 旧ユーゴスラビアの悲惨な戦争の傷跡、おそらくはマスコミにあまり注目されない多くの世界的飢餓、貧困。緊張度を増す世界各地での民族紛争。国内では、幼児虐待、頻発する異常で残忍なる殺人事件、不況の深化、リストラ、失業、自殺。教育の荒廃、引き隠り。売買春の横行と低年齢化(悪質な性病も)。官僚超腐敗の一部表面化。なりふり構わぬ醜い選挙違反。無駄遣いの極致、巨大赤字垂れ流し、自然破壊の「公共事業」。引き続く環境破壊。狂牛病。健康保険改悪の動き。

 挙げればキリがないが、そんな時にも音楽は必要なのでしょうか。第2次世界対戦末期、荒廃するドイツの中でフルトヴェングラーが最後まで演奏を続けたこと。戦後の混乱期に、メニューインが世界を駆け巡って音楽で人々を励まし続けたこと。そのことを思い起こします。ワタシは、いろいろと精神的に疲れていることが多くて、やや音楽から遠ざかっております。新しいCDを買おうという意欲も、最近起こりません。

 もう少し、気持ちと世情が落ち着いてから「おいしい食べ物」、「いよいよダイエット宣言か?」ネタは再検討しましょう。このまま、精神的に萎えていく自分が心配です。本も読めない。夜も熟睡できません。「燃えるような恋」(ま、気持ち的に)ともすっかり縁がなくなりました。こんな暗い「近況」もはじめてか。(2001年9月13日) 


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written by wabisuke hayashi