「反省」と「継続すること」


 「21世紀」とリキんでみても、なにも変わらない毎日。ぼやぼやしている間に2001年も1/12が過ぎてしまいました。2000年12月26日から、遅ればせながら「テレ・ホーダイ」というのを契約、やや寝不足気味になりながら、ようやくあちこちのHPを覗くようになって発見がありましたね。クラシック音楽を愛する「隠れ切支丹」は、たくさん情報を発信しておりました。

 人それぞれ個性があって、世の中すべて美人ばかりだとおそらく美人の概念が消え去ってしまうように、百家争鳴でこそ楽しいもの。幸せの概念も難しくて、生活を維持するためのお金は重要だけれど、金額に比例して幸せになれる保証はありません。ワタシが廉価盤CDを愛するように、お金を愛し、夜中になると畳下のツボからお札を出して虫干しするのが無上の幸福・・・という人もいるかも知れないが、そういう人とお友達にはなりたくはないもの。

 なぜ、そんな話しになったかというと、自分はほんとうに中途半端だなぁ、と思ったからなんです。音楽を愛し、自ら演奏し、歌う人々〜心より敬服し、尊敬します。ワタシは若い頃にちょっとチェロやギターをかじったり、ちょうど「フォーク・ブーム」だったので作曲のまねごとをしたり、くらい。音楽を聴きながらスコアを追いかけたこともあったけど、いつの間にやらそんなことは忘れました。楽譜には弱い。

 ワタシのできることは、せいぜい演奏会を聴き、その熱のこもった演奏に拍手を送ること。その感想を拙い文章でHPに載せることなんです。そのHPだって、最低基本的な技術しかないし、なにより「絵心」がないから美しくない。どうも品がないのは生来のものか。

 「テレホ」でゆっくりHPを見ていると、驚くほどセンスが良かったり、配置がよく考えられているものも多くて、恥ずかしくなりました。反省しましたねぇ。ワタシって、この人生を振り返ってみると、出たとこ勝負のハッタリばかりで「そこそこ出来ればOK」パターンだったような気がして、少々ブルーになりました。根性ないんです。

 パソコン時代にはなんとか間に合ったけれど、プログラムなんてまったく知りません。自分でパソコンを組み立てたりするけど、これは「古い部品を流用して、なんとか安く上げられないか」という執念が生み出したもので、正直すべてカンです。理論わからず。それでも電源を入れれば使えるくらいには仕上げられるもの。

 「いやぁ、クラシック音楽はわからないんですよ。むずかしくて」なんて言う人がいるでしょ?じつは、ワタシも「クラシック音楽はわからない」。Brucknerが好き、なんていっても「版」の違いなんてほとんど理解不能だし、なぜMozart のシンプルな旋律が心を打つのかもわからない。なんの虚飾もない、淡々とした演奏が怒濤の感動を呼ぶ理由もわからない。誰か教えて下さい。でも音楽は好きなんです。

 文章も簡潔明瞭でありたいもの。ワタシは本好き、作文好きの子供でしたし、若い頃に労働組合の役員をやったりした関係で、文章を書くことは苦ではありません。ましてワープロ・パソコン時代となって、物理的な(手が疲れたり、漢字を調べたり)軽減もあってほんとうにラクチン。でも、自分の文章をあとで読むとゾッとしますね。(いつも書き直している)他の方のHPを見ていると、味わい溢れる文章に膝をたたくことも有。

 山内美郷さんって、ご存知ですか。新潮文庫で「食卓のエッセイ」という本が出ていて、この文章はワタシの憧れです。椎名誠や開高健の、勢いと流れのある文章は大好き。でも山内さんのは絶対にワタシにマネのできそうもない、シンプルでひっそりと囁くような余韻のある言葉。微笑んでいらっしゃるような味わい。

 反省します。人生ここまで進んできて、やや不安なほうに先が見えてきてはいるけど、継続します。Carry On。このHPもヨロヨロ・ボチボチと続きます。ワタシができるのはそれくらいでしょう。なぜかわからないが、音楽を聴くとたしかに幸せになれる。(2001年2月2日 Bach の歌曲〜イェルデンのバリトンによる〜を聴きながら。風邪のウィルスがお腹に来て体調絶不調。なんか暗い文章になりました)

 


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written by wabisuke hayashi