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吉例【♪ KechiKechi Classics ♪】2012年勝手に各自アカデミー賞

年々ネットでのアツき交流は縁遠くなり、もしかしたらツイッターとかfacebookとか、その辺りでは盛んなのかも。クラシック音楽への愛着も衰退しておりますか?それでも、数人からお便りいただいたので、掲載しておきます。いつでも365日追加受付中。

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■独逸のこんのさんより

遅ればせながら・・・ 2012年の順個人的CDアワードをUpしました。

http://satoshik.blogspot.de/2013/02/2012-my-personal-academy-price.html
まだ、補筆、改訂若しくは改竄、しなければならないのですが、2013年も一ヶ月も経ち、いい加減に公開したかったものなので。

山本晴望さんより

今年は勤務地も変わり仕事周りの環境が激変、生活のリズムや嗜好も大きく変わった年でした。
自然と音楽ライフも変化していった年との実感があります。

■コンサート経験は十指に足らず、しかもその大部分が娘二人の出場するコンサートが中心という結果に。

・ノリントン指揮NHK交響楽団定期演奏会
4月にノリントン指揮のN響の定期に行きました。
メインのティペットの交響曲第2番はよくわからない曲でしたが、前半のベートーヴェンの2曲(レオノーレの第2番と交響曲第4番)は実によかった。

・「吹奏楽コンクールもうひとつの全国大会」

上の娘の所属する川越奏和奏友会吹奏楽団では今年は2回、ひとつは4月の「カルミナブラーナ」全曲をメインとする定期演奏会。

そして吹奏楽コンクールの全国大会に3年連続出場すると翌年の出場権を失うという3出制度によって今年コンクールに出ることができなかった 全国大会常連団体を集めた「もうひとつの全国大会」。
次々と出てくる名だたる団体の、世界的にも最高水準の吹奏楽の演奏はいずれも凄いものでした。

・国立劇場、全国高校総合文化祭優秀校発表会

今年は高3になる下の娘の所属する筝曲部が全国優勝。
富山の全国大会には聴きに行けませんでしたが、8月の披露演奏会には行くことが出来ました。
こちらも邦楽のみならず日本の伝統芸能の高校生の最高峰の団体のみを集めた演奏会。

練りに練った技術の積み重ねと、若きパワーあふれるひたむきで純粋な高校生たちの演奏の数々には 涙が出るほどの感動の連続でした。

若者たちの姿を見ていると、まだまだ日本も捨てたものではないと思いました。

中でも岩手県北上地方に伝わる伝統芸能「鬼剣舞(おにけんばい)」を演じた岩手県北上翔南高の演武には圧倒されました。

・伊豆新世紀合唱団定演

自分の所属するオケの本番は2012年は5回。
ブラ2をメインとした定演を中心に、 ファミリーコンサート的なものが3回と伊豆新世紀合唱団からの依頼演奏会。
いずれもオケの水準の向上が実感できる出来でした。

12月の合唱団とのカンタータ「土」ではいくつもの新しい発見がありました。
練習を始めた頃は面白くない曲だと思っていましたが、 合唱が入り相澤先生の棒で演奏しているうちに曲の良さが次第に解ってきました。

本番前日のリハーサルで、ホールの壁が落ちてきたのには驚きました。 けが人が誰も出なかったのが奇跡的。

・クラウディア・ムツィオのオペラアリア集

もう一生の間に再度聴ききれないほどの枚数を溜めてしまったのにもかかわらず、 しばらく鎮静化していた音盤漁りが2012年は復活。

一年間で入手した音盤は、LP、CD,DVD,LDを含めて都合355枚ほど。
LPについては最近はいただきものが多いとはいえ、 ほぼ一日1枚のペースとなってしまいました。

今年は今では忘れ去られ、あまり知られていない演奏家の凄い演奏に何枚か出会いまし た。

フランスのフルート奏者のルネ・ル・ロワ(1898−1985)の 穏やかな気品あふれるモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」。

ザウアー門下のピアニスト、Raymond Trouard(1916−2008)の弾く 強靭なリストの演奏が印象に残っています。

歌手ではクラウディア・ムツィオ(1899−1936)の良い状態で復刻されたオペ ラアリアの数々。
今から100年前の録音もあるけれども、時代を超えた聴き手を大きく動かす感動的な 名唱の数々を、ひと頃毎日のように聴いていました。

古いものばかりになってしまいましたが、新しい演奏ではYoutubeにアップされている エッシェンバッハ指揮ベルリン・ドイツ響のマーラーの「巨人」が凄い演奏で、 この曲で久々に感動しました。

・ネットから音楽を聴くということ。

(NMLと、ステレオ誌2013年1月号付録ラックスマン社製USB−DAC) LXU-OT2)
1枚のレコードを何度も何度も繰り返し聴くことでクラシック音楽に親しんできた世代 の人間としては、パソコンからの視聴ということには音質、ジャケットや解説その他いろいろな点で抵抗 があります。
娘達が駆使しているIpodも未だ所持せず、遠出の友は相変わらずのCDウォークマンと いう始末。

ところが2013年は、遅まきながら自分の音楽ライフが変化しそうな気配です。

地元の図書館が10月からNMLの配信サービスを初めました。
http://www.tosyokan.city.numazu.shizuoka.jp/oshirase/event/naxos.html

そしてステレオ誌2013年1月号付録のラックスマン社製USB−DAC。

付録なのでさほど期待せずに購入したのですが、 相性が良いというCRESYNの C515Hというヘッドフォンとの組み合わせで聴くと、 これが値段からは想像できないほど良い音で音楽を楽しむことができました。
合計で4,300円。

12月からはNMLとYoutubeを聴く時間が確実に増えています。

日常の音源を手元に置いて音楽を聴くという今まで当たり前だった事が、根底から変わって来ているようですね。

ステレオ誌2013年1月号の特集記事、年間最優秀コンポ2012のアナログ欄を見ると、 アナログプレーヤーの新製品は新車が買えるほどの高価なものばかり。

LPレコードを聴くこと自体すっかり贅沢なことになってしまいました。

ところで夏ごろからPCの調子が悪く、フリーズした時に強制終了をかけたら外付けハードディスクがとうとうクラッシュし、 重要なデータの大部分が逝去してしまったりしたのでパソコンを買い換えました。

当初タブレットにしようか迷ったのですが、いろいろな作業もあり、 東芝のダイナブックのWindows7の古いモデルが格安で出ていたので結局ノートパソコン にしました。

決めた時は気が付かなかったのですが、 このPCはharman kardonのスピーカーをはじめ音質重視の設計だったので、 USB−DAC無しで音楽を聴いても古いACERの格安PCとは桁違いの良い音でした。

http://dynabook.com/pc/catalog/d_qosmio/110516t751/index_j.htm

■kanetaさんより(現在香港在住)

恒例のアカデミーですが、私の今年のチョイスは以下の通りです。今年は駆け込みですごい録音があらわれました。今回は画像つき。

ブライアン交響曲第1番ゴシック マーティン・ブラビンス指揮BBCウェールズ交響楽団特賞:ブライアン交響曲第1番ゴシック マーティン・ブラビンス指揮BBCウェールズ交響楽団(英語名はOrchestraですけどね)他 Hyperion

この曲の録音としては、Marco Poloのレナルドの演奏があり、それはそれで不足のないものではありましたが、ブラビンスの演奏は圧倒的です。Promsでのライブの熱気が伝わってきますが、実演で聴けた人たちは幸せだと思います。ブライアン再評価が本格的に進むかも

ドビュッシーピアノ曲集 小川典子 BIS次席:ドビュッシーピアノ曲集 小川典子 BIS

今年はドビュッシーの生誕150年のドビュッシーイヤーでしたので、NAXOSの準メルクルの管弦楽曲集などボックスセットがでましたが。現在あるドビュッシーのピアノ曲集としては最もコンプリートなものだと思います。演奏、録音ともに一級品。実は上のゴシックが現れるまではこれが特賞の候補だったのですがね・・・

フランク・マルタン チェロ協奏曲他 クリスティアン・ポルテラ(Cello)佳作:フランク・マルタン チェロ協奏曲他 クリスティアン・ポルテラ(Cello)、BIS

これは今年の新譜ではないのですが、スイスのチェロ協奏曲集といコンピレーションが出たのでオリジナルのAll MartinのCDを入手。マルタンはずっとぴんとこない作曲家でしたが、ジャン・ドクロース/ハイティンク/コンセルトヘボウの録音で目覚め、他の録音はないかと探していたもの。ポルテラの録音は期待を裏切らない出来、併録のチェロソナタも良い曲です。ポルテラは他にもオネゲルとシェックというスイスの作曲家のアルバムをBISから出していて、いずれも好演。

ゴウヴィ 交響曲第6番、シンフォニエッタ ジャック・メルシエ指揮ドイツ放送フィル佳作:ゴウヴィ 交響曲第6番、シンフォニエッタ ジャック・メルシエ指揮ドイツ放送フィルハーモニー cpo

ゴウヴィは忘れられたロマン派初期の作曲家。ベルリオーズの影響を受けたとありますが、メンデルスゾーン的な軽さを感じました。cpoからは同じコンビで3番と5番の録音も出ています。埋もれた作曲家の発掘、今後も期待しています。

ホルスト コッツウォルズシンフォニー他 ジョアン・ファレッタ指揮アルスター管弦楽団佳作:ホルスト コッツウォルズシンフォニー他 ジョアン・ファレッタ指揮アルスター管弦楽団 NAXOS

コッツウォルズシンフォニーは以前ボストック/ミュンヘン響の録音がありましたが、ミュンヘン響とアルスター管では勝負は明らかですね。他にもホルストの珍しい曲を集めたもので演奏、企画ともに優れたCDだと思います。

ブリテン戦争レクイエム ブリテン自演 DECCA番外:ブリテン戦争レクイエム ブリテン自演 DECCA

これは今更という録音ですが、遅まきながら今年聴いて感銘したもの。

選外だけど惜しいなあというのが;
ハルヴォルセンの管弦楽曲集 ヤルヴィ/ベルゲンフィル Chandos ヤルヴィは老いてますますさかんという感じ
グラズノフ協奏曲集 セレブリエール/ロシアナショナル管他 Erato バートン・ペインのファンです
ディーリアス人生のミサ ヒル/ボーンマス響他 NAXOS

■Britchovさんより(現在北海道在住)

■子供とコンサート
今年倅が中学に上がり、初めてクラシックのコンサートに行きたいと言い出しました。クラシックを聴く環境にないのでちょっと吃驚。老母を孫に会わせる目的も兼ねて東響のモーツァルトマチネをチョイス。スダーンの指揮は活き活きとして面白いですからね。その後、名古屋でコンサート形式のヴェルディ「マクベス」では高1の娘も加わりました。渋い作品なので退屈すると思っていたら何かのゲームに筋が似ているそうで面白かったと。夏休みには娘のリクエストによる上京ついでにC.デイヴィスご子息指揮する日フィルでシューベルトの7&8も。ちょっと青臭い演奏。倅はスケルツォで居眠りw。

■帯広でのコンサート生活
今年はコンサート件数は減っているのですが、地元帯広のコンサートがなかなかのラインナップで楽しんでいます。2月にはVn.のルーツェヴィチでベートーヴェンを聴き、アンコール春ソナタの第二楽章で春を待つ気持ちが伝わって嬉しかったですし、大人しいイメージの尾高さんがN響を振って一本突き抜けたようなチャイコフスキー5番を聞かせてくれました。その後飲みに行ったら団員さんが入ってきて目一杯の音楽談義。スペイン在住で帯広出身姉妹による声楽とピアノデュオはサティ、プーランク、ベルクにシェーンベルクのカバレッタと日本の音大に行っていたら絶対やらないプログラム。飲み友達の高校教諭(音大卒)によるクラリネットトリオやPMF出演地元在住テナーによるリサイタル、地元合唱団とテレマン室内合奏団によるバッハのロ短調、天満敦子や小曽根真と共演の地元アマオケ、ジャズピアノの巨匠穐吉敏子のリサイタル、飯森/札響の子供向けコンサートなど盛り沢山。

■日帰り福岡、台風の沖縄
いずれも単身帰省によるマイレージ活用。福岡はブロムシュテット/バンベルク響のコンサートなのですが、福岡でラーメンさえ食べられなかったばかりか、会場から地下鉄、空港ロビーを激走するハメに。翌日のフードバレー十勝ハーフマラソンの応援で日帰りするために東京⇒新千歳は自腹(苦笑。沖縄は嫁さんとの夏休みのずれを縫って渡航、沖縄芸大オケのコンサートは台風接近のため一日前倒し開催。沖縄では会社の元同僚や旧友とゆっくり語りました。

■5年ぶりの欧州旅行と旧交
5年に一度のリフレッシュ休暇とマイレージを活用して欧州へ。ベルリンでは中学の吹奏楽部の先輩である女性指揮者と小一時間談笑して懐かしい話ができました。世間とは狭いもの。そのご主人はベルギーのオケマンで、こちらのサイトでたまに名前の出る某プロオケ団員さんの大学の同級生なんです。また、ドイツ、デュッセルドルフ在住K氏が11月に一時帰国、出張が急遽できて横浜の天狗酒場にて再会しました。K氏はこちらのサイトで知り合って丁度10年前の同時期にベルリンでお会いしてからのお付き合いです。林さんには突然の電話、大変失礼しました。コンサートはビシュコフ/VPO、アーノンクール、ウィーン少年cho.、ラトル/オーケストラ・アカデミー卒業生、メータ/フィレンツェ「トゥーランドット」、マーク・パドモア、ティーレマン/BPO、イングリッシュ・ナショナルオペラ「ミカド」と堪能しましたが、帰国当日の札響第九は体調不良にてキャンセルしました。

ということで回数は減少したものの、コンサートの充実した一年でした。今年は例年以上に音盤を購入せず、ネットからのダウンロードで殆ど事足りてしまいました。時流の流れにそのまま流されています。一年ありがとうございました。新年もよろしくお願い致します。

■Keijiさんより(お江戸で単身赴任中)

(メールにてブログ・リンクいただきました)http://nicolas.tea-nifty.com/blog/
『2012年勝手に各自アカデミー賞』をUPします。

大賞:ネット音楽
本年は本格的にネット音源を聴く様になった。それは、高品質のライブ音源がネットから配信されるようになったことと、単身赴任になって、CDをあまり持っていっていませんから、いろんな音をネット世界に求めた結果。
おかげでお気に入り指揮者のエッシェンバッハやマゼールの直近のライブ映像や音源が聴けるようになった。そしてそれらをエアチェック(大抵ダウンロードは不可能ですので)する喜びを見つけたこと。 こうやって手持ち音源がどんどん増えていく喜びは、エアチェックのカセットを何本も集めていた時代に戻った自分がある?

そんな中でも、特に感動した動画と音源が以下のふたつ。
・チャイコフスキー 交響曲第6番 エッシェンバッハ指揮ボストン響
・ベートーヴェン 交響曲第7番 クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管(Youtube動画)
実演部門:マーラー交響曲第9番 井上道義指揮京都大学交響楽団
サントリーホールでの演奏。この学生オケが上手いのはわかっていましたよ、でも実演におけるこの音の素晴らしさ、井上ミッチ氏の指揮も大好き。
特にホルンのトップの女性に驚嘆。
前日にも同曲(ハーディング指揮新日本po)を聴いたがこっちが断然よかった。

次点:
・マーラー交響曲第8番 井上道義指揮名古屋マーラー音楽祭
・マーラー交響曲第3番 インバル指揮東京都交響楽団

CD部門:ストコフスキー!
ストコ氏のステレオ音源がまとめて2セット発売された。いずれも氏のお得意、エンタメ性満載の音源の詰まったBOXであって、これは私のの宝物になるということです。ダブリ所有がいっぱいあるけれど。
・チャイコフスキーの一連の交響曲
・ドヴォルザーク 「新世界」交響曲
・ブラームス2番
枚挙に暇(いとま)がないです。

次点:
・マーラー交響曲第9番 山田一雄指揮新日本フィル
・マーラー交響曲第6番 カラヤン指揮BPO live CD-R
・マーラー交響曲第1番 ムーティ指揮フィラデルフィア管

来年もいっぱい音楽を聴いて、そして収集して浮世の憂さを晴らしていきたいね。

■ 林 侘助。

手抜きにて「近況」と兼ねてしまいました。震災、原発、女房殿の姉逝去を経、お仕事はいっそう辛く、周りで次々と鬱病で倒れ、毎日苦しく精一杯、そして成果もあった一年でした。2013年はダイエットと健康を第1に考えましょう。

(2013年1月1日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi