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2003年【♪ KechiKechi Classics ♪アカデミー賞】
(各自勝手に)ノミネート


 ことし(2003年)も押し迫った今日この頃、BBSに読者が勝手気ままに「アカデミー賞」をノミネートしてきました。こういったのも座興で楽しいもの。ま、音楽に順列付けるのもなんだけど、あくまで「勝手にノミネート」で「大賞」など選出されませんのでご容赦を。掲示板でそのまま消えてしまうのももったいので保存させて下さい。


徳島在住のK様ご推薦

今年はペースが落ちてしまって、600枚に少し足りなかった。

その中で印象に残っているのは、
フィデリオ/クラウス(47)
リング/カイルベルト(52、バイロイト)
カラヤン/ブルックナー4番&9番(ライヴ・クラシック)
カラヤン/RS「アルペンシンフォニー」、「英雄の生涯」(ライヴ・クラシック)
シューマン「ライン」/デ・ブルゴス(ライヴ・クラシック)
ショウスタコ5番/バーンスタイン(ライヴ・クラシック)
チャイコフスキー5番/スヴェトラーノフ(93)
ブルックナー6番/ケーゲル
ブルックナー8番/スヴェトラーノフ
ブルックナー8番/ケーゲル(ODECのほう、侘助。ありがとうございました)

それ以外に、ベーム、クナ、ミトプー、クレンペラーのHistoryの、フリッチャイ、マルケヴィッチのDGの各BOX。 まだまだあるぜよ、こりゃぁ多すぎてダメかな?


東京在住の若手K様ご推薦

作品賞>ミカエル・ニヴァング「我らが世界の孤独の象徴のためのムーヴメント」
maruko polo (p) Erik Kaltoft
日当たりの良い部屋で、彼女の心臓の音を聞きながら初めてシェーンベルクの美しさに陶酔した日を思い出しました。音楽の方法論と言うのはあくまでおまけで、私達が感動するのは音楽に対する彼(ニヴァング)の純潔さでしょう。あ、ヲタク臭い、、、。

主演女優賞>マルタ・デヤノヴァ「シューベルト作品集」Nimbus
「こういうのもアリなんだね」と教えられたデヤノヴァねぇさんの傑作。
何が正統で、何が異端かなんてどうでもいいっす。素晴らしい音楽であれば。

主演男優賞>アルヴァン・バイキルヒャー「シューマン・ヴァイオリンソナタ集」
arete nova
シューマンを陶酔と知性の中間にある平静で演じきったバイキルヒャー。
私もかくありたいと思います。

助演男優賞>テレンス・ジャット「リスト・ピアノソナタ」chandos

敢闘賞>ペーター・マーク「トリュビュートボックス」arts
圧巻、、、という言葉を使うと師匠に怒られそうですが、まぁ他に思い浮かぶ言葉も無いので。耳が腫れるほど聴いたモーツァルトの40番にまたさせられてしまいました。音楽っていいよねーと思いました、ほんと。

技能賞賞>ベリオ「迷宮2」harmonia mundi
ベリオのフリージャズと実験音楽のコラボレートです。私の大好きなジャズベーシスト、ジャン−フランソワ・ジェニー・クラークがいい仕事してます。ベリオ氏のご冥福を祈りつつ。

殊勲賞>マイケル・ナイマン「and do they do / zoo caprices」ter
中古屋で偶然見かけた一品。久々にミニマルを聴きまくりました。zoo caprices はミニマルの無伴奏ヴァイオリン曲なんですが、音楽が根源的に持つリズムと飛翔感に魂を奪われました。バロック的なメロディも美しい。

努力賞>イデル・ビレット「ブーレーズ・ピアノソナタ集」naxos
ビレットの最高傑作ではないかと思います。
彼女は直感的なピアニストだから、録音によって好不調の波が激しいと思うのですが、この曲に対しては真摯に向き合う姿が感じられて良いです。

*選考対象は今年発売されたCDだけではありません。基本的に今年初めて聞いたCDです。 考えれば考えるほど、意外と普通な選択になってしまいますね。
正直に言いますと、今年良く聴いたCDの羅列かも知れません。


松江在住 B氏 「2003年レ・リーグ ベストナイン」

私の場合、今年は圧倒的にレコードばかり買っていて、CDよりSPのほうが多いくらい。そのCDも購入した物といただき物がほぼ一緒かな?野球のポジションをジャンルに置き換えようかと思いましたが、私のコレクションがあまりに偏っているので単純なベスト10としました。

◎ピッチャー カールマン「伯爵令嬢マリッツァ」タイマー指揮メルビッシュ音楽祭、ヤノヴィッツ、ダラポッツァ、ナーデルマン、ネメト他
これはアメリカの裏DVD、ハウス・オブ・オペラの商品です。ここは大抵音質画質ともに良くないのですが、これはまあまあです。ネメトとナーデルマンの踊りが素晴らしい。オペレッタの華を見せてくれました。

◎キャッチャー モーツァルト フルート協奏曲#2 モイーズsolo、コッポラ指揮o
昔有名だったSPで、モイーズの存在感あるフルートがモーツァルトをより楽しませてくれます。のんびりとした雰囲気もまたよろしい。

◎ファースト チャイコフスキー悲愴交響曲 シュミット・イッセルシュテット指揮NDR so
岡山忘年会の時に買ったLP。想像したよりもロマンティックで激しさも備えた演奏。カイルベルトの新世界とのカップリングも、音質はなかなか良い。

◎セカンド ブラームス ヴァイオリン・ソナタ全集 カーラーsolo、ぺスカノフ
香ナクソスのCD。太目の音質でよく歌うブラームス。いやらしくないロマン性がセンスを感じる1枚。これらの曲の2番目のお気に入りになりました。(1番はヘッツェル)

◎サード ブルックナー交響曲#8 ハイティンク指揮、ドレスデン国立o
米RARE MOTHのCD-R盤。昨年末ドレスデンで聴いた感動が蘇ります。12月の演奏で翌年2月には市場に出回るスピードにも驚嘆しました。

◎ショート ベートーヴェン交響曲#7 トスカニーニ指揮NYP
20年探して遂にヤフオクで落とした伊RCAのLP。演奏は有名なものですが、音質はこのLPが素晴らしい。SP録音らしいスピード感ある音。

◎レフト ニューイヤー・コンサート’79 ボスコフスキー指揮ウィーン・フィル
2枚組LP。大半はCDで所持していたが全曲が欲しくて購入。当時のニューイヤーにおけるほのぼのとした空気が楽しい。ジャケットに軍人コンサートの写真が使われている。

◎センター マリー「金婚式」ほか 巌本真理
朝日ソノラマのソノシート。この気高い「金婚式」には思わず唸ってしまいました。繰り返して何度も聴きなおしたものです。侘助。師匠にもお聴きいただきましたね。

◎ライト ヴェルディ「仮面舞踏会」オレン指揮、サン・カルロ劇場
ハウス・オブ・オペラのカセット。パヴァロッティが自伝でも大きく取上げた復活公演。新婚旅行で唯一見たオペラでもあり、どんな形でも記録が残されていることは嬉しい。

◎指名打者 ベートーヴェン第九 メンゲルベルク指揮RCO他
布張りジャケットのLP。CDではカットされている曲間での聴衆ノイズが嬉しい。ライヴはこうした手を加えない形のものがやっぱり良いですね。音質もグッドっす。


H 様 ご推奨

火星人さん600枚とは凄いですね!驚きました。 私は250枚でした。

1.ワーグナー ヴァルキューレ1幕/黄昏3幕 フルトヴェングラー
   Archipel ARPCD0062 2CD

2.ブラームス 交響曲全集他 フルトヴェングラー EMI 5655132 3CD

3.ベートーヴェン 第九 フルトヴェングラー ウィーン・フィル Archipel ARPCD0117

4.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 イタリアQ Philips 454-062-2 10CD

5.ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番/パガニーニ ルービンシュタイン BVCC35071

6.バッハ 無伴奏Vnソナタとパルティータ スーク EMI-FORTE 5736442 2CD

7.プッチーニ ボエーム セラフィン テバルディ DECCA 448725 2CD

8.ドヴォルザーク チェロ協奏曲/新世界 ヘルシャー カイルベルト
   APEX 0927499192

9.ヘンデル 水上の音楽/王宮の花火の音楽 セル UCCD7115

10.CHANSON DE PARIS 第3集 Philips PHCA4143

1.黄昏が圧倒的。巨匠のワーグナーでこれほど燃えている演奏は初めて(多分これも私だけ!)。大きな音飛びが1ヶ所あり。そのため一部で流通中止か!

2.どの曲も立派な演奏(流石)。EMIですがこれは音質も上々。

3.巨匠の第九では初めて気に入った音源。終楽章の最後に歪みあり。

4.兎に角分かりやすく、明るい演奏。そして巧い。

5.これは買い直し。ピアノ協奏曲2番も素晴らしいが、「パガニーニ」が絶品。

6.真面目すぎる演奏にも聴こえるが、やはりバッハはこのくらい落ち着いた演奏でなければ。ART仕様。

7.ビーチャムの疑似ステ盤も素晴らしいが、こちらも素晴らしい。セラフィンもテバルディも立派。

8.20年探していたチェロ協奏曲にやっと出会えた。新世界は別指揮者。

9.LP時代から一度は聴きたいと思っていた音源。やはり流石でした。ヘンデルはこう鳴らなくてはという例。音質は経年劣化でやや落ちている感じ。同じシリーズで「エグモント」も出ていますが、こちらも去年購入し納得。

10.たまにはこういったのも聴きます。ジュリエット・グレコの歌う「悲しみよ今日は」「ロマンス」にシビレました。

こんなところですが、明日になると多分変わっている!


茨城県在住BR様ご推奨

♪Boehmische Floetenkonzerte(ボヘミアのフルート協奏曲)
フルート:Bruno Meier Prager Kammerorchester
Rosettiのフルート協奏曲G-Durは今年最大の収穫(←しつこい?!) いや全く この曲を知らずに人生やってたとは!・・・でもまだ 知ってからの人生はあります 良かった・・

♪ジャン・ジル レクイエム (エラート・アニバーサリーシリーズです)
指揮:ルイ・フレモー パイヤール管弦楽団 フィリップ・カイヤール合唱団 他
この曲は従来、Peri・・オケでしか聴いていなかったため 曲は好きなのに音には耳をつぶって、って何のことかわからない聴き方をしていましたが 古い録音が発売されたため さっさと乗りかえました(^^;;
以前からきれいな曲と思っていましたけど
この演奏の出だしの 何と荘重で感動的なこと・・
「古楽」でフランスものだから軽くなければいけない、なんてことはないでしょう

♪モーツァルト父子 おもちゃの交響曲 そりすべり ドイツ舞曲 他
指揮:クルト・レーデル ミュンヘン・プロ・アルテ管弦楽団
これもエラート・アニバーサリーシリーズ。このシリーズは買いすぎて破算しそう(@_@) おもちゃの交響曲は大好きで もともと格調高い曲ですので
あまり悪ふざけが過ぎるものや ピリついたものはどうも・・・
レーデルさんのエレガントな演奏で 思い描いたこの曲に出会えました

♪All' Lust und Freud' (ルネサンスの歌を中心とした曲集です)
指揮:カール・フリードリヒ・ベリンガー
Windsbacher Knabenchor(ヴィンツバッハ少年合唱団) Ulsamer Collegium
(ごく乱暴に言って、古典派のもの以外は)どうも喜怒哀楽バランス?が 難しかったりする点もありますね。
ことに小曲が20以上も集まっている曲集は 調和のとれた選曲にするのが難しい・・ 下手するとひたすら陰鬱曲集になったり。
(生かすも殺すも選曲と配列次第、という要素があります)
その点この曲集は 楽しい曲、しみじみとした曲、長短(調)比率など とても調和が良く入っており 心地よく聴けるものです

♪舞踏への勧誘 ウィーン・ランナーアンサンブル
ここから退去命ぜられそうなほど高価で さすがに迷いましたが
全曲ランナーのディスクならやっぱり私が聴かなきゃ、という 妙な責任感に取りつかれ購入しました。
弦楽重奏にフルートなども入って爽やか ことに「ドルンバッハのレントラー」が良い感じですネ


海外在住のK様ご推奨

今年は自分の中でバッハ・イヤー。

マタイ受難曲はとにかくコレクションして、クレオベリーのDVD、 フルトヴェングラー、ヘルヴェッヘ(旧盤)、クレンペラー、メンゲルベルク、 ラミン、シュライアー、メンデルスゾーン版のシュペーリングと 集め・勿論聴きまくりました。

フルトヴェングラー、メンゲルベルク、ラミンはヒストリカル録音で、 所謂全曲版ではなく、短縮版である。古楽器若しくはそれに順ずる のはクレオベリー、ヘルヴェッヘで、現代楽器使用のはクレンペラー、 シュライアー、この曲の理解・好きになったきっかけを与えてくれた メンデルスゾーン版のシュペーリング(dacapo ariaとかRezitativoが 省略、いくつかのナンバーもカットされている)で何回となくこれを 聞いた日が続いた。

ロッチュのバッハ、カンタータ集(Leipzig Classics)、 は「私のバッハ・カンタータ」。

ベルリン古楽アカデミーのブランデンブルク協奏曲(harmonia mundi)、 殆どロックのようなたてのりのリズムで、ハジけるばかりのメリハリの 効いたもの。

ケネス・ギルバートのゴールトベルク変奏曲(harmonia mundi)、 これも、のりがよいが、それだけではなく叙情性に優れたもの。

ラウリアーラのバッハ・ピアノ独奏曲編曲(Naxos)、 各作曲家がバッハの編曲を試みたもの。

クレンペラーの『フィデリオ』(EMI)、
宇宙を感じた。オペラとはこういうものもさすのであろうか?

ケンペ、ミュンヒェン・フィルのブラームス交響曲全集(Arts)、 素朴さと現代的な解釈で特に二番が良い。

ブリュッヒェンのハイドン交響曲集(Philips)、

スィートナーのシューマン交響曲全集(Denon)、

ケンペ、ドレースデンのJ.シュトラウス集(Berlin Classics)、 何時までも古びることのないドレースデンの音色をまざまざと。

カイルベルト、ドレースデンの『サロメ』(Berlin Classics)、
オケの音と指揮者の色とが良い意味で昇華されたもの。ゴルツのサロメは 絶品。

ジンマンの『家庭交響曲』(ArteNova)、
耳に心地よいだけではなく、ささやかな艶もある、ある意味新世代のシュトラウス像。 軽妙である。

ヘーガーの『トリスタン』(Preiser)、 戦時中でのベルリンにおける一種異様な緊迫した劇演。

ムックの『パルジファル』抜粋(Naxos)、 全時代を通じる『パルジファル』の絶対的演奏・解釈といわれたもの。

その中でもとりわけ気に入ったのが、メンデルスゾーン版のシュペーリング 指揮『マタイ受難曲』、ムックの『パルジファル』抜粋である。


東京在住HM様ご推薦。

皆さんのように多数聞いているわけではないので、3枚だけベスト盤を上げておきます。

1.ロストロポーヴィチ指揮ロンドン交響楽団(ロンドン響自主制作版) ショスタコーヴィチ交響曲11番
 「お便りありがとう」にも書きましたが、3月に日本フィルの演奏でショスタコーヴィチ交響曲11番を聴いていたく感激しました。この盤は指揮・オーケストラともに別のものですが、何度聴いても心に迫るものがあります。

2.ケンペ指揮ミュンヘン交響楽団ベートーベン交響曲全集(Diskky Classics) 
 ケンペ・ミュンヘンのベートーベンは前から好きでしたが、今回相当なダブりをおしてボックスを購入。どれもすばらしく透明感があり、勢いの感じられる演奏です。特に5番と9番が白眉。

3.デミディエンコPf、ラザレフ指揮BBC交響楽団 チャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番、スクリアビンチャイコフスキー・ピアノ協奏曲
 同じ組み合わせはプロコフィエフの協奏曲集が2枚でていますが、今回のチャイコフスキーとスクリアビンはさらに好調です。チャイコフスキーはソロとオーケストラのバランスが絶妙でした。スクリアビンも上品かつ繊細に仕上がっています。


東京のSH氏ご推奨

今年の私的アカデミー賞は

・ペライアのバッハ:ピアノ協奏曲集、イギリス組曲
・ペライアのショパン:バラード
・ペライアのシューベルト/ソナタ

と、ペライア一色!
こんなに優しく、あたたかい演奏は心に染み入ります。

あとは

・ゲーハーヘルのシューベルト/水車小屋、冬の旅
 淡々とした歌い方がとても印象的です。
 ナマで聴けたゲルネも圧倒的な表現力で、  文句無しに素晴らしかったですが、彼とは対象的な歌い方。
 ふたりともディースカウに習ってるんですね〜。

・マクリーシュのバッハ/マタイ
 最小の編成で、別の作品に聞こえました。

・ノリントンのベートーヴェン交響曲
 ある意味完璧です。モダンオケでここまで徹底的に演奏させて、  まして、実に音楽の流れが自然で音に深みがあります。

・テレマン/リコーダーソナタ
 ブュリュッヘンはさすが!

・ヴォロドス/ピアノ・トランスクプリプション
 これはノックアウトです。

・マーシャルのオルガナイズド
 名曲がオルガン用に無理なくアレンジされていて、実にいいです。


林 侘助。 「蛇足」

ワタシはACCORDのRavel 、Debussy各々二枚組〜ロザンタール/パリ・オペラ座管を中心にしたもの。
@1680。一番聴いたと思う。

Elgar 交響曲第1番+セレナードホ短調〜ボウルト/ロンドン・フィル 
@250 横綱相撲。

R.Strauss 「4つの最後の歌」〜マルギオーノ。但し購入したのは昨年。

あと、まだ執筆していないものも多いが、一連のミルシテインのヴァイオリン。

(意外とまともでツマらないが)ワルター/コロンビア響のMahler 第1番、
アシュケナージ/コンドラシンのRachmaninov ピアノ協奏曲第2番とか・・・

そうそうプヌーラ/トゥルク・フィルのフィンランド管弦楽名曲集
〜これは拾いものでした。(NAXOS)もしかしたら買ったのは数年前かも。

(2003年12月28日更新12月31日追加)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi