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輝け!【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年
勝手に各自アカデミー賞

各界全世界に影響を(まったく)与えない、【♪ KechiKechi Classics ♪】「勝手に各自アカデミー賞」募集の時期がやって参りました。

●一切の制限なし。もちろん新譜である必要なし。「10年前に買ってあったが。今年目覚めた!」ものでも良いし、ジャンルに制限なし。一枚壱万円のCDでも可。100円のLPでも、ダウンロードでもOK。
●世評/他人の評価も一切関係なし。音楽に対する限りなき愛情を注いで投稿して下さい。(メール可)
●音楽の価値に順列を付けるものではありません。
●書籍も可(音楽に限らず)映画、テレビドラマ、ドキュメンタリーでも。
●演奏会やら、サイトでも、つまりなんでもOK。ご近所、おいしいもの屋さん、ラーメン屋でもかまわない。立派な人!でも。

全員採用です。もれなく百貨店のトイレ自由使用券(万国共通)を差し上げます。
ちなみに過去の記録は以下の通り。もともと2003年自然発生的にBBSにて書き込まれたものだったんですね。
■2006年
■2005年
■2004年
■2003年


●【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞募 山本晴望 

今年は娘たちの進学・家の増改築、おまけに一年のうちに家族が二度も交通事故に会ったりといろいろとあった年でした。また、古くからの友人、知人を何人か失った年でもありました。仕事もさらに多忙になり、コンサートの回数も激減。所属するアマオケのHPに連載中の「聴き比べコラム」の連載も停滞してしまいました。
とはいうものの音盤購入は相変わらずのペースでして、未聴盤は溜まる一方です。

1)「熱狂の日音楽祭」

ピースうさぎさんも書かれていますが、今年のコンサートの中では一番印象に残っています。家族で二日間たっぷり楽しみました。クラシック音楽界が低迷していると言われている中でも、良いものならばこれだけの人が集まるんです。
夜10時からのアンヌ・ケフェレックのリサイタルは実に良かったです。

2)「織田茂伸フルート・リサイタル」

織田さんはアマチュアのフルート吹きです。実は私の高校の先輩なのですが50才の年にフルートリサイタルを開くこと30の時に心に決め準備を開始。以後地道に研鑽を積み国内の音楽コンクールに入賞するまで力を付けてからのリサイタルでした。
プロのフルーティストのリサイタルにもひけをとらない多彩な曲と水準の高さに満員の観客ともども感動いたしました。

3)「海瀬京子のラフマニノフ」

2005年日本音楽コンクール1位の彼女得意のラフマニノフ。横浜のアマオケ、緑交響楽団の演奏会でようやく2番のコンチェルトを聴くことができました。澄み切った音色と中村紘子さんも賞賛したスーパーテクニックで会場を圧倒しました。この日、会場に群馬交響楽団の方が来ていて、直ちに群響との共演が決まりました。

4)「Disco Archiviaのモントゥー」

ジャケットも解説もない怪しげなレーベルのCD−Rですがモントゥーの珍しいライヴがあったのでまとめて購入しました。 ソースは明らかに放送録音のエアチェックで開演前のアナウンスから放送後のニュースまで入った珍なアルバムの数々。他では聴けないレパートリーもあり、スタジオ録音でお馴染みの曲も違ったアプローチで演奏していたりとあらためてモントゥーの偉大さを認識。

5)「明電舎ファミリーコンサート」

自分が所属するアマオケ沼津交響楽団の演奏会。秋に2回の子供向けのコンサートをおこないました。「トトロ」組曲と「グランド・キャニオン」他を演奏。 「トトロ」では、あの細川ふみえがナレーションで共演するはずだったのですが、本番が近づくにつれていろいろと情報が入り、結局本番は神崎ゆう子さんと石野眞子ちゃんになりました。本番は楽しかったです。
グランド・キャニオンでは自分の真後ろに鎮座したウィンドマシーンの煩ささに閉口。


●【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞 kaneta(メールでいただきました) 

エントリーが遅れましたが報告いたしましょう。今年は少数精鋭です。あまりCDを買っていないということでもありますがね。

一つはBrilliant Classicsのガルネリ四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏全曲、彼らの2回目の録音です。もう一つはDGから出たエマーソン弦楽四重奏団のショスタコーヴィチの弦楽四重奏全曲

以上二つ。

読書も随分しましたが、ベストワンは内澤旬子「世界屠畜紀行」にします。それと永井荷風関連の二冊、半藤一利「荷風さんの戦後」と川本三郎の「荷風好日」


●【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞 N_ardis 

ボクも投稿いたします。

1.フリッチャイのベートーヴェン交響曲第9番
 DGから出ている58年の録音。第9なんてと思ってましたが、思わず真剣に聴いてしまいました。びっくりしたなあーの1枚。大賞。

2.レッド・ツェッペリン再結成O2コンサート
 そんなには期待していなかったけれども、良くて自然と何回も聴いている音楽!!!

3.YouTubeの恩恵
 見たことのない映像をたくさん見ることができ、ありがたい。

4.劇団四季「ウィキッド」
 主役の緑に塗った悪い魔女が良かったんですよ〜。

5.映画「キッド」
 12/22から始まっている没後30年チャップリン映画祭から。
子供が孤児院の車に乗せられて助けを求める姿は、ステージ上のオペラ歌手のようにすばらしいです。バックに流れる音楽もこれまたすばらしい。

6.bookoffで新書が手軽に。
 一時期新書読みに熱中しました。

7.ペレーニ(Vc)のチケットがとれない
 これはしょうがないですね。

8.「聴衆がキレる、それも昔から馴染みの聴衆がキレる」という記事
http://www.asahi.com/culture/music/TKY200703160235.html (リンク切れ)
 やくぺん先生のウェブログで知ったこの話。

9.菊地成孔+大谷能生「東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録」
 赤青の2冊。内容はあんまり理解していないけれど読みやすいんです。

10.「歌伝説 青江三奈の世界」(NHK-BS)
 青江の魅力に惚れました。他にもシュープリームスなど過去の人たちの魅力をたくさん知りました。

番外
・ぼんぞらーめん閉店
 東京は経堂にあったロックなラーメン屋さんの店じまい。
・引越し
 旧住処の掃除が大変でした。


●お久・勝手にアカデミー賞・エントリー ヘムレン 

先週もどってきました。今年は外国暮らしが長く、音楽を聴くことが少なかったです。ご無沙汰しちゃいましたが、みなさま良いお年を。

1)山下和仁のギター演奏

師走の町のCDショップで、懐かしい名前とであった。山下和仁のバッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲(RCA、2004年)。ヴァイオリン用の独奏曲をギターに編曲したものだ。ある種の懐かしさとともにこのCDを聴いた。

この演奏家には忘れがたい思い出がある。おそらく1981年か2年だったと思うが、私は山下和仁の「展覧会の絵」全曲演奏をこの耳で聴いたのだった。その夜から四半世紀経っているが、演目まで覚えている。この演目は1981年にRCAでCD録音されている。

ギターという楽器は、そもそも絶対的にレパートリーの少ない楽器かもしれない。協奏曲といえばアランフェス(ロドリゴ作曲)、それ以外はいくつか数えるほどだ(最近増えてきたけれど)。独奏曲となると、スペインや中南米の数名の作曲家のギター曲やピアノ曲の編曲、あるいはバッハなど有名な組曲などから一部を切り抜いた編曲ものくらいだった。最近はいろいろな人の努力でレパートリーはだいぶ拡大しているけれど…。

山下は1961年生まれだから、二十歳を前にして「展覧会の絵」全曲のギター編曲を始めたと思われる。ピアノ独創とオーケストラの譜面を元にしたようだ。そして、その大仕事を成し遂げてのコンサートだった。

その夜の話を少ししよう。私の記憶が正しければ、リサイタルの前半では、いくつかの有名な曲の演奏があった。最初は魔笛の主題による変奏曲。NHKテレビ・ギター教室の主題曲として長らく使われた曲だ。セゴビアが省略して以来、省略されることの多い序章を山下はこの夜あえて弾いた。

次はバッハのヴァイオリン無伴奏パルティータからシャコンヌ。これはイエペスがギター用に編曲して演奏した曲だ。この編曲は、当時、賛否が渦巻いたという逸話がある。

そして3曲目は、パガニーニのキャプリス24番。これもヴァイオリンの独創曲をギターに移したもので、編曲者は稀代のギターリスト、ジョン・ウィリアムスだ。ヴァイオリンの魔術師といわれたパガニーニの曲だけあって、ギターに編曲しても、超絶技巧の曲だ。それを山下は軽々と弾いた。

この3曲が、いずれも現代ギターの天才奏者たちに由来する曲である。ここまで聴いたとき、ぼくははっきりとこの演奏会のメッセージを読み取った。二十歳そこそこの山下は自分の仕事をセゴビアと、イエペスと、そしてジョン・ウィリアムスのそれと比肩しうるものだと言っているのだった。

そして休憩のあと、この山下版・展覧会の絵が始まった。この組曲のいくつか、たとえば「古城」とか「ヴィドロ」、「キエフの門」などはセゴビアが編曲して演奏会や録音で好んで演奏していたが、セゴビアでさえも全曲はやっていない。山下はヴァイオリンならば音を長く引っ張るところではトレモロを入れたり、早いパッセージでは高速のアルベジオを使ったり、あるいは硬い音と柔らかい音を使い分けたりしながら、プロムナードと絵画が交差する「展覧会の絵」を繊細かつ豪放に弾いてみせた。

それにしても二十歳にして世界の名だたるギタリストと自分を並べてしまう、率直かつ大胆な態度。しかし演奏会を聴いたとき、それは確かな感覚として、ギターの歴史に残る編曲であり演奏であったとぼくは確信した。二十歳の青年は、ちっとも驕ってはいなかった。

2)森本哲郎「『私(わたし)』のいる文章」(新潮文庫)

これほど解りやすく書かれた本も珍しいでしょう。冒頭、プロローグはこのように始まります。「文章に二種類あると、ぼくは思う。いや、二種類しかない、というほうがいいかもしれない。それは『私』のいる文章と、『私』のいない文章である。/『私』のいる文章とはかんたんにいえば、『私は……と思う』という形の文章であり、『私』のいない文章とは『それは……である』といった文章だ。」

森本哲郎は、朝日新聞の記者を長く務めた人だ。新聞には「ぼくはこう思う」といった文章はそぐわない。だから新聞記者として身を立てていくことは、必然的に文章から自分を取り払うことをしてきた、という。その結果、もうこれ以上、『私』のいない文章を書くのが嫌になったときに、森本は朝日を辞して一介の物書きになった。そうすれば、思う存分、『私』のいる文章が書けるということだ。

しかし、「私はこう思う」という文章を書こうとすると、そこには書くべき自分がいなければいけない。物ごとを見て、何かを感じてそれを文章に書く「自分」を育てなければ、『私』のいる文章は書けない。だから、森本は、こういう。「文章を書こうとする人に申し上げたい。表現の技術…などということは二の次だ。まず、第一に、文章にあらわす中身、つまり自分が何を、どう思っているのか、それをはっきりと自覚すること、これこそが文章作法の第一歩なのである、と。」

いっておくが、上の引用はこの本の結論ではない。プロローグの10ページほどの中にかかれた、これは問題提起に過ぎない。いわば料理の前に、料理人はお出汁をとったようなものだ。それも極上のお出汁を作ったわけで、この芳しいお出汁を使ってどんな料理ができてくるのか…。それは本を読んでください。


●【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞 ぶりちょふ 

1)東京デビュー
ホルンと歌で杉並公会堂グランサロンに登場。ののさん主催の『ウィーンオフ2007』にIさんの伴奏(ピアノ&ハイハット)を得てヨゼフ・シュトラウスのポルカ「女心」(ホルン)、ツィーラー喜歌劇「小鳥売り」”Wie mein Ahn'l 20 Jahr”(歌)に続きアンサンブルで「青きドナウ」&ラデツキー。つくづく自分はウィーン音楽が好きなんだと実感した一日。

2)オペラの一年
今年ほどオペラを観た年はないと思います。リゴレット、セビリアの理髪師、ボエーム、パルジファール、トリスタンとイゾルデ、ヴァルキューレ、メリーウィドウ。中でも"日本人初のヴェルディバリトン"と評された堀内康雄氏が題名役を演じた「リゴレット」に強烈な印象を持ちました。
3)やっぱりオペレッタが好き
年末オペラ旅行中の休養日としてグリンツィングで過ごしました。ホイリゲで楽士にチップを弾んで歌ったオペレッタの数々。いや〜、夢見心地でした。この旅行の最後はフォルクスオパーでの「メリーウィドウ」でしたが、もう頬が緩みっ放し。そういえばグリンツィングの目抜き通りにはこんな名前がつけられていました。「天国通り」Himmelstrasse、まさにその通り!!

4)ビータと音楽
今年は仙台によく行きました。地元の若者を引率して聞いた尾高氏のブルックナー8番。新幹線を乗り継いでズーヘで入場した飯守氏のハイドン&ワグナーの後、函館に宿泊。翌日さいたまで病院見舞いに寄った後、上野でオペラを見て新潟県へ。"せんくら"ではヴァイオリン中心に7公演。帰路白石の鎌先温泉にてリハビリ。大阪には青春18きっぷで乗込みました。東京では郵便局留で、開催間近のチケットを確実に受取る技を活用。歳末欧州旅行は短期ながら自分らしさが表現できたと満足しています。
5)特A級6万円/`の牛肉
近年グルメに興味を失いつつあるが、ご招待いただいたボジョレーヌーヴォーの会にて頚城和牛のとろける美味しさを堪能しました。飲みすぎてへべれけ。

6)まったく買わないわけではないが
CDはじめ音楽ソフトで印象に残るものは特にありませんでした。精神的に余裕がなかったからか、家に帰って音楽を殆ど聴かなくなってしまったのです。長大なもの、内容の暗いものは非日常である生演奏で体験するほうが良いように感じる今日この頃。その意味で3月末に聴いたマルティン・シュナイトの「マタイ受難曲」は素晴らしかった。

今年は実の父と叔父を亡くしました。その他会社の同僚(39歳)や昔馴染みの店の常連が亡くなったりとショックな一年でした。パヴァロッティは父の翌日の逝去でした。父はジーリが一番好きでしたが、現代のテノールではパヴァロッティを好んでいました。あの世で美声を楽しんでいると良いなと思います。


● 輝け!:【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞 mozart1889 

今年も大衆ド素人名曲ミーハー廉価盤路線を貫きました。聴いている曲に変化も進歩もありませんが、それなりにイイ年だったと思います。

◎第1位 長谷川きよし
昨年に引き続き、今年も愛媛県に来てくれました。11月26日(月)松山「monk」でのライヴ。最高でした。きよしさんは「歌い続けて40年」、僕はきよしさんを聴き続けて33年。聴き続けてきた期間としては、クラシック音楽より長いんです。
素晴らしい歌声。今も最高に巧いギター。名曲「黒い牡牛」をナマで聴けたことに感激。もちろん、「灰色の瞳」、「黒の舟歌」、「別れのサンバ」も良かったですし、「秋だから」や「悲しい兵隊」には泣けました。
いや、ホンマに歌の上手い人は、幾つになっても上手いもんですね。きよしさん、今年58歳。来年も草深い四国の田舎に来て欲しいもんです。

◎第2位 ペーター・レーゼル
HMVのバーゲンセールで、激安ボックスがさらに価格下落。協奏曲編(10枚組)・室内楽編(8枚組)・独奏曲編(13枚組)の3つがそれぞれ約2,000円でしたので、すぐにクリック。さして期待もせずに聴き始めたところ、これが良かった!
目の覚めるような技巧でもなければ、鮮烈な表現もないんです。でも、誠実にしっかりと、或いはしっとりと弾いてゆく演奏には、心洗われました。 ああ、かつての東ドイツにはこんなに良いピアニストがいたんだと実感(レーゼルはまだ現役ですが・・・・)。
ついでに、こういう渋いピアニストがエエなぁと思えるようになった、自分の加齢を実感。聴き手もトシをとったんです。

◎第3位 NHKドラマ「ハゲタカ」
これは夢中で観ました。2月の本放送で観て感激、8月の再放送で再び感激(DVDに録画)、そしてこの12月の再々放送でも、素晴らしい出来を鑑賞しております。経済に疎いタチなので、勉強にもなりました。「ああ、あの時の経済状況は、こういうことだったのか」と。
大森南朋、カッコエエですね。柴田恭兵って、イイ役者になりましたね。脇役(というかその回の主演か?)も良かったでしょ。冨士真奈美の怪演、菅原文太の貫禄に中尾彬のイヤらしさ、そして宇崎竜童の哀しさ。ホンマの脇役、嶋田久作に志賀廣太郎も最高でした。

◎番外  CR新世紀エヴァンゲリオン〜奇跡の価値は〜
パチンコです。12年ぶりにパチンコに嵌りました。保留玉連チャン機時代には1週間に10日ホールに通うほど入れこんでいたものですが、久々に勝負魂復活、音楽以上に今年はパチンコをしました。職場の後輩(33歳)がそれを知って「これを観るとさらに面白いですぜ」とTV版DVDを貸してくれて、なんとアニメの「エヴァンゲリオン」も全巻制覇。確かに面白さが倍加し、文字通り、「徹底的に打ち込み」ました。いやはや、今年はこれが実は1位かもしれません(汗)。


●ありがと、トイレ自由使用券 火星人 

個人的に、今年最大のイベントは上の娘が嫁にいったこと。
ついでながら、来年の最大イベントは、初孫のかおが見えること。
結婚式にあたって放出したCD&DVDは、
特等:ウィーンフィルニューイヤーコンサートDVD7枚組。
1等賞:ヤンソンス:ショスタコ全集、ベルティーニ:マーラー全集
2等賞以下省略
今年はクレンペラーにとかっかってみようかと自分自身をスタートさせたのだけれど、ほとんど進捗していませんわ。


●私もエントリー♪ ピースうさぎ

というわけで、私の勝手に各自アカデミー賞です。
以下弊ブログからの転記です。

◎5月の東京国際フォーラムでの熱狂の日音楽祭「民族のハーモニー」
1公演2000円前後で一級の演奏を聴けるということで半ば衝動的に行きましたが、今年最大の収穫だったと思います。
クニャーゼフのドヴォルザーク:チェロ協奏曲やコルボのフォーレ:レクイエム、アクサンチュス合唱団の北欧合唱曲など実に充実した演奏で楽しめました。
特にコルボのフォーレは心に残る名演でした。1500円で聴けたことに感謝。

◎地元オケ&演奏家のコンサートへ足を運びました。
2月定期に沼尻指揮名古屋フィルのマーラー:第6番を聴いて以前とは比較にならないほどクオリティが向上していたのに驚きました。以後数回聴きましたが、概ね良好であります。
今年度はセントラル愛知交響楽団(CASO)の定期会員となり、1年を通して同じ席で定点鑑賞しました。
まだまだ成長の余地はあるとは言え、CASOは渾身の演奏をしてくれています。名フィルと共に地元のオーケストラとして応援したいと思っています。

◎武満徹を聴く、武満徹を歌う コンサート出演
没後11年。合唱団として1月にゆかりあるアーティスト(そうそうたる面々!)と共演しました。器楽曲のみならず、タケミツの映画音楽、合唱曲は本当に珠玉です。

◎ノルウェー・ソリスト合唱団公演に賛助出演
9月の名古屋公演に私のいる合唱団が賛助出演しました。世界最高レベル(お世辞ではありません)の北欧の合唱団のリハーサル、本番を一緒に出来たことは一生モノの思い出です。

◎たった1つの外来演奏会アファナシエフ・ピアノリサイタル
12月に唯一の外来、アファナシエフの演奏を聴きました。こういう演奏家は生きているうちにちゃんと聴いておかなければイカンですね。

◎スタジオルンデ閉館
今年最も名古屋で残念だったこと。室内楽専用ホール、スタジオルンデが閉館しました。今まで名演を聴かせてくれたホールがなくなるという事は非常に残念なことでした。こんなことなら無理してでも毎月聴いて行くんだったという後悔、後悔。 さよならコンサートのひとつ、戸田弥生の無伴奏リサイタルは尋常ではない名演でした。

◎今年聴いたCDの収穫
新譜はほとんどなく、在庫盤・廉価盤・中古盤中心に聴きました。

・ジンマンのベートーヴェン交響曲全集→10年位前に買ったものを携帯オーディオで毎日聴いていておそらく今でも最もノリノリのベートーヴェンとして推奨できるものです。特に第2番6番あたりは白眉かと思います。

・ジンマンのマーラー:交響曲第3番→ジンマンもついにマーラー・チクルスに入りました。今のところこの第3番が素晴らしいです。潤いのあるオケ、素晴らしい合唱、どれをとっても最高の演奏です。

・ハイドンにはまっています。弦楽四重奏曲や交響曲、在庫のディスクをまとめて聴いています。モーツァルトやベートーヴェンにはない魅力を感じています。

こんなところでしょうか。書いていたらだんだんキリがなくなってきましたので、この辺にしておきます。
今年は実演(聴く方でも演奏する方でも)が充実した年でした。
来年も音楽を楽しめる余裕を持って過ごしたいです。

http://nagoyaclassic.at.webry.info/200712/article_4.html


●【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞  サンセバスチャン 

今年購入した音盤で驚嘆したもの

1 プロコフィエフピアノ協奏曲第2番、アンリオ・シュヴァイツァー(Pf)こんなに良い曲だとは知らなかった。

2 ベートーヴェン5番 フルトヴェングラー指揮VPO スタジオ録音は腑抜けだと思っていたが、自分の鑑賞力が及ばなかっただけ、LPで第9(バイロイト)2枚組み105円!第9だって1楽章、枯れた表現と思ってたらそんなことはない激動の演奏。

番外 サイモン&ガーファンクルのLP2枚組み105円、中身がジャケットと違っていてあらら!


●【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞 全亭 出武生

昨年同様、BOOK OFFでは\250以下のCDしか買いません。ここのところBOOK OFFの方針が変わったのか、\500が増えた代わりに\250がめっきり減ってしまいました。そんな逆風の中でもそれなりにお宝が見つかるのが古本屋の醍醐味ですね。

[BOOK OFF \250以下 アカデミー大賞]
The Classic Collection/Janacek シンフォニエッタ/弦楽のための組曲/"タラス・ブーリバ"/D.ナザレス指揮スロヴァキアP.O.他(DeAGOSTINI CC-159) @\75 * ヤナーチェクは晩年になって一皮むけたタイプで、シンフォニエッタや「青春」(本盤未収録)など、自由で個性的な曲を聴いていると、自分も将来こういったやんちゃ爺さんを目指さねばいかんなあと思うのであります。

[交響曲部門]
ムラヴィンスキー'73東京ライヴ/Beethoven 交響曲第4番他/Shostakovich 交響曲第5番(ALTUS ALT001,ALT002)@\250 * 昔、ラジオをつけたら丁度ブラームスの第二交響曲第四楽章が始まって、その強烈さに驚かされたのがこのコンビの演奏でした。ブラームスはちょっと遠慮したいが、ベートーベンショスタコビチなら違和感はありません。これが\250で出ていたのは、駅売り盤と間違られたか?

[室内楽部門]
アダージョ〜4本のチェロのための作品集3/ラ・クァルティーナ(MEISTER MUSIC MM-1140)@\250
* N響のチェロ奏者による四重奏団。バーバーのアダージョ、モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス、パッヘルベルのカノンなど、おなじみの曲をチェロの響きを生かした編曲で楽しもうという趣向です。中でも「荘厳なる曲」はワグナーのローエングリンをわずか6分で堪能できるという優れもの。

[器楽曲部門]
フランス・ハープ・リサイタル/ M.グラーフ (PHILIPS UCCP-9042) @\250
* タイユフェールの可憐なハープ・ソナタが聴けるのが嬉しいです。ドビュッシーのアラベスク第一番も、まるでハープのために書かれた曲のよう。極上の時間をお約束します。

[声楽部門]
やすらぎのアルバム音楽の森40/フィンランドの合唱曲集/カンドミノ合唱団(PONY CANYON DMW90540)@\250 * 未開封ゴールドCD。おそらく通販のセットものだったのでしょう。この心洗われる音楽を聴かずに手放すなんて、人生の 楽しみのいくらかを放棄しているようなもの。フィンランディア(中間部のメロディ)の混声版と男声版の両方を聴けます。

[ポピュラー部門]
ビッグ・バンド/ミッシェル・ルグラン(UNIVERSAL UCCV1007)@\250
* ジャズとは一言でいえば即興による変奏曲形式の器楽曲。手癖でこねくり回したアドリブの連続にクラシック・ファンなら飽きてしまうのが普通ですが、ビッグ・バンド・ジャズは書き譜重視なので大丈夫。映画音楽の作曲で有名なルグランはアレンジャーとしてのセンスも抜群で、おなじみの「シェルブールの雨傘」や「風のささやき」も新しい曲に生まれ変わりました。本当はこれが大賞なんですが、クラシックの企画なので裏赤ということにしときます。

(ジャンル分けご無用 林 侘助。 じゃ、ミシェル・ルグランが「大賞」ということで!)


●林 侘助。

1) 32型ディジタル・ハイビジョン(by Design)+オーディオ用スピーカー外付・・・4月転居に伴い、通販で購入したもの。「地デジ」なんてぎりぎりまで必要ない、と考えてきたが、画質の鮮明さ、明るさ、広さ、音質とも文句ありません。10万円だったから、充分安い。ヴェテラン女優さんの肌状況はそうとうに厳しく、正確に反映されます。思わぬ拾いもの。

2) ご近所焼きたてパン屋「ポム・ド・テール」(JR立花駅前)・・・凄く旨い!ということではないんです。おおよそ100〜150円といの価格は安いが、味はまぁまぁか。閉店前、夜7時40分頃を過ぎると「全部半額!」になるんです。こりゃ安いでっせぇ、5〜6個買っても300円ですもん。感動です。

3) Mozart プレミアム・エディション(40CD)CASCADE1000・・・2,980円で購入したが、その後売れ残ったらしくHMVでも1,962円処分されております。ちょっと悔しいが、仕方がない。とくにカルメン・ピアッツィーニ(p)のピアノ・ソナタと協奏曲が出色の出来。たっぷり愉しませていただきました。40枚でかつてのCD一枚分ねぇ・・・感慨深い。

4) クレメンス・クラウスの「The Complet New Year Concerts」(Archipel ARPCD 0225)Archipel ARPCD 0225 2枚組950円・・・極上の音質(人工的な広がりが”自然に”付加されている)でこれはライヴではない。英DECCAのスタジオ録音が全部収録されております。
演奏は恐るべき端正、背筋が伸びてメリハリたっぷりのスタイルに驚きます。基本、ウィーン風の優雅なリズムから外れているワケでもないが、ヤワで軟弱な演奏じゃありません。気品があって筋が通ったもの。驚くべき感銘深い体験でありました。

5)「オトマール・スイトナー/シュターツカペレ・ベルリン11枚組」(0002702CCC/2003年発売) 総経費込み5,000円弱にてオークション入手 Bruckner 交響曲第4/5/7/8番〜オトマール・スイトナー/シュターツカペレ・ベルリンにて。最高。地味渋系の極北であり、シミジミと各パートがエエ音で鳴っております。それはゾクゾクするほど自然体であり、音楽は表層を流さず、聴き手の胸に浸み込みます。3曲ともまったく同様。テンポも表現も中庸であって、派手な煽りなど皆無。これはほんまに11枚組買うてよかった!

6) レンブラント黄金時代の音楽(ムジカ・アンフィオン)BRILLIANT 93100 2枚で580円!(2006年録音)・・・ほとんど読めんが、感動は保証!最初のCornelis Schuyt(1557-1616)は、その後の調査でコルネリス・スホイトと読むことを発見、彼の音楽の知名度ともかくアムステルダム中心街通りの名前になっているから、母国では敬愛されているんでしょう。作品名は「パヴァーヌとガイヤルド10(6声の器楽のための)」でしょうか。「10」ってなんだろう?「La Barca」(ラ・バルサ)ってバルセロナのことだから、「バルセロナのカンツォーナ」か。典雅な弦(ヴィオラ・ダ・ガンバ含む)の響きに酔いしれるべき、短い作品です。(「音楽日誌」より)

7) 「ICOCA」・・・都会に転居すると「こんな便利なものがあったのかっ!」てな感じ。お仕事も含め、いちいち小銭で切符を買わなくて良い、というのがエエですね。(定期兼用)東京出張時のJR東日本でも使えます。

なにをやっても上手くいかない、まだら模様のような一年だったが、これも人生でしょう。
8) NHKドラマ「ハゲタカ」・・・痺れました。「テーマは「贖罪」と見ました。行き着くところまで行き着いて、やるべきことをやって、泥だらけになってはいずり回って、到達すべき至高の地点。それは原点なのでしょう。ジョーダンもお笑いも色気も何もない、非情なるマネー・ドラマに人間の神髄が宿る。元気出ました。失敗して、後悔して、それでもやり直しましょう、なんども。前衛舞踏家・田中泯さんの眼光、存在感は尋常じゃないですよ」(「音楽日誌」より)

(2007年12月26日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi