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贅沢三昧

Mahler 艱難編(第7集)

駅売名曲海賊盤情報(?)■第5集■(Mahler 作品集)
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 時々思い出したように(実際に忘れている)「Mahler 棚卸し」〜もちろん資料的価値一切なしシリーズ(思い出して)復活!前回予定変更してます。

 まず、ちょっと忘れていた歴史的録音言及しておきましょう。●Mahler 交響曲第6番イ短調〜ミトロプーロス/ケルン放送交響楽団(1959年)・・・これは音質も(モノラルながら)驚くほど良好だし、ストイックな集中力溢れる久々の快演!体験させてくださいました。ARIOSO 105-CD1 第6番の他には第1/8/9/10番「アダージョ」を含む4枚組1,654円。お買い得!この録音がダブったが、●第1/6/8/9/10(アダージョ)番収録の4枚組(ARIOSO 105-CD1)購入いたしました。これにはLP以来待望の第8番(1960年ライヴ)が含まれ、しかも第1番はミネアポリス交響楽団(1940年)とは別のニューヨーク・フィル(1960年)が収録されるという有り難い存在。時代的に少々音質が厳しいが、歴史的録音でもけっこう楽しめる、いえ、ミトロプーロスのセンスはまったくモダーンであるせいか・・・そんなことを考えたものです。

 そういえばストコフスキーの第8番(1950年)は聴いたことがなかった・・・いつか機会があれば、ぜひ入手したいものですね。歴史的録音といえば、●「大地の歌」〜シューリヒト/コンセルトヘボウ管弦楽団(1939年ライヴ・・・有名な、最終楽章で激昂した聴衆なにか叫んでいるやつ)●Tre'sor2001 FTS 0105-3 3枚組1,990円で購入したウチの一枚第2番「復活」〜シューリヒト/ヘッセン放送交響楽団・合唱団/フランクフルト・ジング・アカデミー/ピュエツ(s)ヘフゲン(a)(1960年ライヴ)手許にありましたね。「緊張感もあるし、素晴らしく流れが良くて、重苦しくならない。爽やかなアツさも集中力もある。音質良好とは言えないが、苦になるほどの水準ではない・・・合唱がね、ここまで充実している録音は意外とないと思いますよ」とのコメントが残っております。(「大地の歌」はHistory10枚組でダブり所有)

 ジョージ・セルはMahler 指揮者として著名だったかは知らぬが、ワタシは●第10番「アダージョ」「プルガトリオ(煉獄)」(1958年)(一般的には評価よろしくないみたいだけれど)●第4番(1965年)には痺れました。「真っ当に、ていねいに、あれこれ逡巡せず、ストレートに表現される音楽。清潔、かつ明快なるフレージング。そこから生まれる抜群の説得力」と・・・ここまで書いて気付いたけれど、第6番(1967年)を聴いたことがない。また、入手する楽しみが増えました。

 同じ第4番だけれど、シュヴァルツコップ(s)とのライヴ(1968年)も入手できました。(VIRTUOSO 93020)・・・まだ、ちゃんと聴けまてません。

 RCA 09026-63533-2同世代同時期のアメリカで活躍し、緻密なるアンサンブルを実現したフリッツ・ライナーだけれど、ここ一年くらいで●第4番(1958年 デラ・カーザ(s))/●「大地の歌」(1959年 フォレスター/ルイス)〜シカゴ交響楽団の録音を入手できました。ライナーの作り出す音楽は重いですよね。アンサンブルの集中力は後のショルティ時代だって文句ない高水準だろうが、たんなる”機能性”では済まされない凄みを感じます。デラ・カーザ(1919年生まれでたいへんな美人だったらしい)には少々時代を感じてしまうが。

 RCA BVCC-9002やはりほぼ同時代に活躍したエーリヒ・ライスドルフ/ボストン交響楽団・・・●第1番(1962年)〜これは既にちょっとだけ言及(やや素っ気ないと)したが、●第5番 嬰ハ短調(1963年)●第6番イ短調(1965年)も聴く機会を得ました。これは第1番に比べて、もともと味付けの濃い作品故か”燃えるアンチ・ロマン”みたいな迫力ある演奏に少々驚き・・・「小澤時代以降とは明らかに違って、もっと渋く落ち着いた(腰の据わった)感じがある。ノーテンキな明るさではないが、知的で明快な演奏。アンサンブルも優秀。オーケストラの厚みもある。人生の懊悩慟哭感涙は前面に出さぬが、秘めたる苦しみは自ずとジンワリ〜的演奏で、けっこうな「ノリ」もちゃんとあります」と。第3番(1966年)もCD復活しましたね。ぜひ、聴いてみたいもの。

 これでオーマンディの録音が揃えば”黄金の60年代アメリカ”サウンド揃うんですけどね。聴いたことなし・・・と思ったら、●交響曲第2番「復活」〜オーマンディ/ミネアポリス交響楽団/ツィン・シティ交響合唱団(1935年)ありましたね。「特別個性的とも思わないが、作品の神髄はちゃんと味わえる。音楽の”大きさ”は間違いなく実感できる」とのサイト内検索結果有。

 番外編だけれど、●交響曲第10番(クック版)〜ジャン・マルティノン/シカゴ交響楽団(1966年ライヴ CSO90/12)所有しております。(時代的に第2稿か)Mahler を得意としなかったマルティノンの貴重なる録音だけれど、妙に素っ気ない(ラインスドルフの比ではない)ドライな、正直オモロくない演奏でした。

 ・・・で、本家バーンスタイン/ニューヨーク・フィルの登場の(ハズだった)が・・・次に回しましょう。全然、別途だけれどバルビローリに言及してませんね。コンドラシンもそうか。

(2006年5月19日)

 


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written by wabisuke hayashi