ウィンナ・ワルツ集(エドゥアルド・シュトラウス/管弦楽団)J.Strauss
喜歌劇「ジプシー男爵」入場行進曲 エドゥアルド・シュトラウス(1910-1969年)/管弦楽団 amadeoのLPよりCDRに復刻いただいたもの 年末も押し迫って風邪で二日ほど寝込みました。大作は聴けない体調なので、「音楽日誌」言及の補強でアリバイ更新であります。記録による2007年にいただいた不正コピーだけれど、CD正規復刻されていないと思います。なんどか言及していて繰り返しだけれど、こどもの頃4歳上の兄が所有していた17cmLPが「芸術家の生活」「南国のバラ」〜これがエドゥアルド・シュトラウス/シュトゥットガルト・フィル(表記)〜なんせこども時代の刷り込みですから、これが原点中の原点。その後、それも含んだ30cmLP(1,000円也「ウィーンの森の物語」〜火曜日のお茶の間コンサート FG-52)を入手しておりました。そこでは「管弦楽団」表記。やがて社会人となって価格凋落著しい中古LPをかき集めていたら(当時の京都には気骨ある中古屋がたくさんあったんです)PHILIPSのLP3枚組(4枚だったかも/ご指導があって、PHILIPSならぬfontanaの3枚組だったそう/後述;しかも別音源!らしい)を入手できました。 そこではインスブルック響、シュトゥットガルト・フィルハーモニー、ウィーン国立歌劇場管と各々表記、たしか「芸術家の生活」「南国のバラ」はインスブルック交響楽団だったかも。想像だけれど、それが一番正しい音源表記だったと類推します。いずれ、高級、乙に澄ました分厚い響きとは無縁、親しみ深くも懐かしい演奏だった記憶がありました。CD時代となって、LPは全部処分したがエドゥアルドのちょっと珍しい音源は別途入手しておりました。そこでのオーケストラはフィルハーモニア・フンガリカなんです。 閑話休題(それはさておき)久々の再聴は、オーケストラが上手くないなぁ、笑っちゃうくらい。皇帝円舞曲のティンパニのチューニングの悪さに仰け反ります。ほとんど絶妙に決まったギャグみたい。編成は薄く、サウンド少々安っぽく”高級、乙に澄ました分厚い響きとは無縁、親しみ深くも懐かしい演奏”印象はいっそう強化されました。しかし、リズムのツボはピタリと決まって、妙にしっくり肌身に合う・・・のはこどもの頃からの馴染みだからでしょう。なんせ、これを聴いて育ったんですから。ラデツキー行進曲の勢いに不足は感じないが、加速度円舞曲はカルロスの躍動を経験すると少々、素朴に過ぎるかも知れない。「風車」に於ける牧歌的なテイストは最高です。 「ウィーンの森の物語」のツィターを聴いて、この世にこれほど美しい音色の楽器、旋律があったのか!中学生だったワタシは痺れた聴くも鮮明〜それがこの演奏です。「美しく青きドナウ」のゆったりとした揺れ、タメにもほとんど陶然といたしました。但し、ここでのティンパニも少々情けないが。ワタシ、ウィンナ・ワルツが大好きです。<"ウィンナ・ワルツ覚え書き"シリーズ>を第10集まで書いていたけれど、2008年11月でラスト。 ● ウィンナ・ワルツ覚え書き似非金満中年音楽愛好家(=ワシ)は、CDオトナ買いできる身分に至りました。上記、リンク先のCDは過半処分済みと自覚あります。原点に返って、心から音楽を堪能できる謙虚さを思い出しましょう。 (2010年12月11日)
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